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研究分野別サイレントキーワード
「遺伝子」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】人間情報学:予測遺伝子を含む研究件
❏オーダーメード医療を目指した思春期特発性側弯症の発症・進行予測モデルの確立(19H03787)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40209656)
【キーワード】思春期特発性側弯症 / 発症 / 進行 / 予測 / Polygenic risk score (他10件)
【概要】われわれはこれまでゲノムワイド関連解析(GWAS) により思春期特発性側弯症(側弯症)の発症に関与する疾患感受性遺伝子を3個、進行に関与する遺伝子を2個同定した。しかし、これらの遺伝子で作成した予測モデルのAUCは0.6に過ぎない。本研究では、4000人分の検体を追加してGWASを行い、合計14個の発症に関連する新たな遺伝子座、さらに疾患感受性遺伝子を同定した。さらにPolygenic risk ...
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(21228002)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80242163)
【キーワード】シロイヌナズナ / 栄養感知 / 数理モデル / 予測 / 実証 (他13件)
【概要】本研究は植物に必要な無機栄養素のホメオスタシス機構について、様々な深さでの研究を行ったものである。比較的未解明な元素については、ホメオスタシスに重要な新規遺伝子を同定、解析した。これまでに研究蓄積のあるホウ素輸送については、トランスポーターの蓄積制御やホウ素受容機構についての新たな知見を得た。さらに、ホウ素については、トランスポーターの局在や蓄積等の特性を考慮した数理モデルを構築し、モデルを基に未...
【情報学】情報学フロンティア:ネットワーク遺伝子を含む研究件
❏文化-ジーン共進化説のミクロ的確認とネットワーク社会学的展開(20K20281)
【研究テーマ】社会学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】桜井 芳生 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (50264396)
【キーワード】遺伝子 / 遺伝子社会学 / 遺伝子一塩基多型 / SNP / ツイッター (他27件)
【概要】遺伝子変数が、ひとびとの社会行為・意識に影響を与えているかをさぐった。遺伝子一塩基多型(SNP)rs53576が、ツイッターの頻度に、rs4680が、スマホゲーム頻度に、セロトニントレンスポーター遺伝子多型5-HTTLPRが、「生きにくさ」意識に、影響をあたえていることを、世界で初めて見出した。一冊の成書『遺伝子社会学の試み 社会学的生物学嫌い(バイオフォビア)を超えて 』日本評論社 として、市場...
❏Ab initio法を駆使した造血器腫瘍の病態解析(17K19687)
【研究テーマ】生体情報内科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】森 努 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (60244373)
【キーワード】生物物理学 / 情報理論 / 血液内科学 / バイオインフォマティクス / システム生物学 (他11件)
【概要】遺伝子は40億年も進化してきたが故に,その深遠な力は容易に人知の及ぶものではない。しかし幾多の疾患が遺伝子と関わる以上,遺伝子の幅広い機能を素早く的確に知る技術があれば医学進歩を大いに促すだろう。私たちは,遺伝子間相互作用に由来する特性に注目することにより,遺伝子の持つ力を詳細にかつ容易に算出できるab initio遺伝子軌道法(以下ab initio法)を開発した。本研究プロジェクトにおいては,...
【複合領域】文化財科学・博物館学:骨考古学遺伝子を含む研究件
❏更新世-完新世移行期における人類の生態行動系と縄文文化の形成に関する先史学的研究(17H00939)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷口 康浩 國學院大學, 文学部, 教授 (00197526)
【キーワード】縄文文化 / 縄文人骨 / 生態行動 / ゲノム解析 / 更新世-完新世移行期 (他20件)
【概要】更新世-完新世移行期における人間集団とその生態行動を解明する目的で、群馬県居家以岩陰遺跡の発掘調査を行い、縄文時代早期の人骨約20個体、および遺物・動植物遺存体等を収集した。灰層中に埋葬された人骨は保存状態がよく、人類学的分析により早期縄文人の形質的特徴、ミトコンドリアDNAのハプロタイプおよび一部個体間の母系血縁関係、放射性炭素年代、古食性等を明らかにした。また、土壌水洗選別により回収した動植物...
❏日本列島の南と北でヒト集団の生活誌と系統の多様性を探る(22370087)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】石田 肇 琉球大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70145225)
【キーワード】骨考古学 / 形態 / 古代 DNA / 縄文時代人骨 / 琉球人 (他16件)
【概要】オホーツク文化人集団は 55 歳以上で亡くなる個体がかなり多い。オホーツク文化集団は、船上の活動などが腰椎の関節症性変化発症に関与した。久米島近世集団は、男女とも腰椎の関節症の頻度が高い。四肢では、オホーツク文化人骨では肘関節、膝関節で高い傾向を示した。沖縄縄文時代人は、目と目の間が平たいという特徴がある。成人男性の平均身長が約 153cm と、南低北高の傾向がみえる。北東アジア人の大腿骨骨体上部...
【複合領域】子ども学:運動遺伝子を含む研究件
❏サルコペニアの遺伝リスクスコアを考慮した運動・食事療法の開発(15H03099)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】真田 樹義 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (50421227)
【キーワード】サルコペニア / 医療・福祉 / 運動 / 食事 / 遺伝子
【概要】健康な日本人男性506名を対象に,ヒトゲノム上に点在する約600万個の一塩基多型を分析した結果,49SNPsがp<1.00×10-5で検出された.それぞれピックアップされたSNPの中から,1つの遺伝子の中にあるSNPが複数ツリー上に上昇しているもので,偽陽性であるかどうかの確認を行い,Bioinfomaticな方法で確認しサルコペニアのリスクにたんぱく質の機能に関与する可能性を確認したところ...
❏運動誘発性炎症作用における翻訳動態変化の網羅的解析(26560370)
【研究テーマ】スポーツ科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鈴木 克彦 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80344597)
【キーワード】運動 / 翻訳動態 / Ribosome profiling / 次世代シーケンサー / マウス (他17件)
【概要】これまで多くの研究がなされてきた転写動態変化に関連する作用機序に加え、翻訳動態変化も生体システムに重要な影響を及ぼしている。また近年、これまでは技術的に困難であった翻訳動態変化を網羅的に解析可能な技術(Ribosome profiling)が開発され、次世代シーケンサーにより解析することで、それぞれのmRNAが実際はどの程度翻訳されていたのかを網羅的かつ1塩基単位の高精度で解析することができるよう...
❏運動が筋のインスリン感受性を上昇させる分子機序:NR4A遺伝子発現に着目した研究(21500640)
【研究テーマ】スポーツ科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】川中 健太郎 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 准教授 (80339960)
【キーワード】骨格筋 / インスリン感受性 / 遺伝子 / NR4A3 / NOR-1 (他15件)
【概要】運動を行うと骨格筋のインスリン感受性が上昇する。これは、運動が糖尿病の予防・治療に有効な理由のひとつである。本研究では、「運動を行うと活動筋において核内受容体NR4A遺伝子発現が増加し、それを介して筋のインスリン感受性が上昇する」との仮説を検討したが、その可能性を示すことはできなかった。しかし、「不活動によってNR4A遺伝子発現量が減少し、それを介してインスリン抵抗性が引き起こされる」可能性が示さ...
【環境学】環境解析学:突然変異遺伝子を含む研究件
❏組織培養を利用した周縁キメラ解消によるキク突然変異の原因遺伝子の探索(15K14648)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】柴田 道夫 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80355718)
【キーワード】花色 / 突然変異 / 遺伝子 / 周縁キメラ / 園芸学
【概要】多彩な花色変異を有するキクの枝変わりデージー系品種について,小花培養によって周縁キメラ構造を解消した全層変異体を作出した.4品種中3品種では全層変異体の花色は変化しなかった.全層変異体の花弁からRNAを抽出し,RNA-seq法により花色変異に関する原因遺伝子の探索を試みた結果,約5万の網羅的な発現遺伝子情報が取得できた.アントシアニンおよびカロテノイド色素の生合成系や分解系および転写調節に関わる遺...
❏In vivo, in situ突然変異検出系を用いた環境および放射線リスク評価(25220102)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】野田 朝男 公益財団法人放射線影響研究所, 分子生物科学部, 副部長 (40294227)
【キーワード】放射線誘発突然変異 / ノックインマウス / トランスジェニックメダカ / 体細胞突然変異 / 生殖細胞突然変異 (他16件)
【概要】個体内で起こる体細胞や生殖細胞の突然変異を、生体内の組織構築の「場」を壊すことなく検出する事をモデル動物にて実現した。これにより、放射線や環境変異原の暴露により生じる細胞の突然変異リスクについて、被ばく後の時間と組織内の三次元的情報を加えて計測することが可能となった。本システムは、組織をすりつぶしてDNAを抽出するといった従来法に対しては革命的である。我々の方法は、体内で起こる細胞の突然変異を生き...
❏突然変異体メダカ系統を用いた生殖細胞ゲノム維持機構の解析(18310038)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】三谷 啓志 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
【キーワード】放射線 / 動物 / 遺伝学 / ストレス / 遺伝子 (他9件)
【概要】放射線高感受性ric1細胞は、DNA2本鎖切断の修復が遅延しており、γ線による断片化を伴う細胞死が起きない。緑色蛍光蛋白質(GFP)遺伝子を生殖細胞特異的に発現するric1系統を用いたところ、卵割期にすでにric1生殖細胞は、放射線高感受性であり、生殖腺移行後に孵化率に影響を及ぼさない線量に対して大きな性差があることも分かった。また、酸化損傷修復に関わるOGG1遺伝子の突然変異ホモ接合体メダカを作...
【数物系科学】数学:超離散系遺伝子を含む研究件
❏位相幾何と超離散の融合によるシングルセルの遺伝子転写運動の解明(15K00397)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】大田 佳宏 東京大学, 大学院数理科学研究科, 特任教授 (80436592)
【キーワード】位相幾何学 / 超離散系 / 遺伝子 / 転写 / 時空間 (他8件)
【概要】細胞実験データを再現する数理モデルを構築し、細胞実験では不可能な条件における転写現象の予測を可能とする研究を行った。本研究では、このような予測シミュレーションを位相幾何学を用いることでさらに進め、様々な疾患細胞の遺伝子発現のみならず、より深く転写機構の変化にまで迫った疾患の根本的な原因究明を行った。 さらに、これまでの細胞集団の平均的な解析だけではなく、1細胞レベルでの転写の計算機シミュレーション...
❏超離散時空間解析と大規模配列解析の融合による遺伝子転写原理の解明(24500360)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】大田 佳宏 東京大学, 数理(科)学研究科(研究院), 特任教授 (80436592)
【キーワード】超離散 / 配列解析 / 遺伝子転写 / 離散系 / シミュレーション (他10件)
【概要】ヒト細胞を用いたRNAPII (RNA polymerase II) 実体の運動情報やエピジェネティック修飾情報の数理解析の研究を行った。これまでの我々の研究では、時間分解能7.5分間隔で細胞実験を行っていたが、本研究課題ではより高い時間分解能の転写におけるRNAデータの取得を行った。さらに、転写ダイナミクスを制御しその運動にも影響を与える因子として、各種タンパク質結合情報とエピジェネティック修飾...
【数物系科学】天文学:国際情報交換遺伝子を含む研究件
❏野生サケとは何か? 河川遡上期を決める 遺伝的基盤と資源量 への貢献度の解明(26292102)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】荒木 仁志 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20707129)
【キーワード】野生サケ / 遺伝子 / 遡上時期 / 保全 / DNA (他8件)
【概要】サケは日本人には身近な魚だが、その大半は人工飼育されたサケ稚魚の放流に頼っている。一方、川で生まれた野生魚についてはその実態がよく分かっていない。そこで本研究では、サケの産卵遡上に注目し、遡上時期と関わる遺伝子の違いを探った。その結果、サケ遡上河川の一部では前期遡上群と後期遡上群が明確に分かれており、これらの間に遺伝的な違いが生じていることが分かった。また、人工飼育魚を他の河川から移植している川で...
❏単核貪食細胞群の分化機構に関する研究(24390246)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田村 智彦 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50285144)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 発現制御 / 転写因子 / 国際情報交換
【概要】細胞分化においては転写因子による遺伝子発現制御が重要である。本研究では転写因子IRF8に注目して、免疫調節に重要な単球や樹状細胞(単核貪食細胞系)の初期分化機構を解析した。その結果、IRF8が単核貪食細胞系前駆細胞で急激に発現を高め他の転写因子と相互作用し、単球や樹状細胞への分化を促進する一方で他系譜への分化を阻害することや、IRF8が分化誘導する際はエンハンサーと呼ばれるゲノム領域を形成し様々な...
【化学】複合化学:金属錯体遺伝子を含む研究件
❏金属錯体型人工DNAを用いる分子デバイスの構築(13554024)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】塩谷 光彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60187333)
【キーワード】人工DNA / 金属錯体 / 自己集積 / ヌクレオシド / オリゴヌクレオチド (他9件)
【概要】近年、原子・分子・分子集合体からマクロな材料に至る構造と機能の階層性の密接な関係が広く認識されるようになり、ボトムアップ型のナノスケールの分子構築の開発が盛んに行われている。しかしながら、ナノサイズの機能性分子を系統的かつ緻密に構築するための良い設計法は見い出されていない。分子機能の発現の場となる骨格構造を目的に合わせて構築できる方法を確立することにより、ミクロとマクロをつなぐ新しい化学が創出され...
❏金属配位型人工DNAを用いる金属イオンの空間配列制御(12440185)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】塩谷 光彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60187333)
【キーワード】DNA / 金属錯体 / 核酸塩基 / 遺伝子 / ヌクレオシド (他10件)
【概要】本研究は、天然DNAの塩基対形成のドライビングフォースである水素結合を、金属配位結合に置き換えた人工DNAを創製し、遺伝子発現制御や機能性分子構築に展開することを目的とした。本年度は、二座配位子であるヒドロキシピリドンを核酸塩基としてもつ人工ヌクレオシドを数工程で合成し、それらが銅(II)イオンにより塩基対を形成することをESI-TOF型質量分析および吸収スペクトル法により確認した。これらの塩基対...
【化学】複合化学:オリゴヌクレオチド遺伝子を含む研究件
❏核医学イメージと光学的イメージとの融合により体内遺伝子を描画する方法の開発(17659374)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】久保 敦司 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051771)
【キーワード】放射線 / 遺伝子 / 生体分子 / トランスレーショナルリサーチ / Tc-99m (他11件)
【概要】本研究は放射能(RI)と蛍光とで二重標識したアンチセンス、または、その類似体のオリゴヌクレオチド(AON)によって、核医学手法と光学的手法とによって得られた融合イメージを用いて、体内にある遺伝子の局在を精確に、非侵襲的に捉える方法を開発することを目的としている。〈RI+蛍光〉標識したAONの生体内での安定性を確認し、次に、目的遺伝子をイメージングするに充分の量だけAONが到達するためのキャリアー物...
❏金属錯体型人工DNAを用いる分子デバイスの構築(13554024)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】塩谷 光彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60187333)
【キーワード】人工DNA / 金属錯体 / 自己集積 / ヌクレオシド / オリゴヌクレオチド (他9件)
【概要】近年、原子・分子・分子集合体からマクロな材料に至る構造と機能の階層性の密接な関係が広く認識されるようになり、ボトムアップ型のナノスケールの分子構築の開発が盛んに行われている。しかしながら、ナノサイズの機能性分子を系統的かつ緻密に構築するための良い設計法は見い出されていない。分子機能の発現の場となる骨格構造を目的に合わせて構築できる方法を確立することにより、ミクロとマクロをつなぐ新しい化学が創出され...
❏金属配位型人工DNAを用いる金属イオンの空間配列制御(12440185)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】塩谷 光彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60187333)
【キーワード】DNA / 金属錯体 / 核酸塩基 / 遺伝子 / ヌクレオシド (他10件)
【概要】本研究は、天然DNAの塩基対形成のドライビングフォースである水素結合を、金属配位結合に置き換えた人工DNAを創製し、遺伝子発現制御や機能性分子構築に展開することを目的とした。本年度は、二座配位子であるヒドロキシピリドンを核酸塩基としてもつ人工ヌクレオシドを数工程で合成し、それらが銅(II)イオンにより塩基対を形成することをESI-TOF型質量分析および吸収スペクトル法により確認した。これらの塩基対...
【化学】複合化学:反応機構遺伝子を含む研究件
❏既存モチーフ配列を有さない革新的テルペン合成酵素の探索研究(21K19065)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2023-03-31
【研究代表者】葛山 智久 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30280952)
【キーワード】テルペン / 生合成 / 遺伝子 / 酵素 / 環化 (他6件)
【概要】当該代表者は、既知のテルペン合成酵素とはアミノ酸配列相同性を示さず、また既知の金属結合モチーフをもたない、生物活性物質Xの生産に関与する新しいテルペン合成酵素Yを発見した。そこで、本研究では、新たに発掘する酵素の機能解析を行うことで、これまで誰も入手し得なかったテルペン化合物の発見を目的とした。 初年度は、テルペン合成酵素Y(TC2)をコードする遺伝子を大腸菌で発現させて組換えタンパク質を得て、機...
❏生物合成系の再設計による革新的核酸系化合物の創製(21H02127)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】葛山 智久 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30280952)
【キーワード】核酸 / 生合成 / 放線菌 / ヌクレオチド / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究課題では、核酸系天然化合物の生合成酵素の精密機能解析を行い、得られた機能情報をもとに各種生合成酵素の理論的機能改変を行うことで新規な核酸系化合物を創出することを目的としている。2021年度ではまず、放線菌Streptomyces angustmyceticus NBRC 3934株の生産するangustmycin類の生合成機構の詳細を明らかにし、次いでこの生合成機構を改変することで、angu...
❏霊芝メロテルペノイド薬用有効成分の生合成研究(16F16410)
【研究テーマ】天然資源系薬学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2016-10-07 - 2019-03-31
【研究代表者】阿部 郁朗 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (40305496)
【キーワード】生合成 / 酵素 / 遺伝子 / 反応機構 / 物質生産
【概要】本研究では、メロテルペノイドの生合成マシナリーの精密機能解析と物質生産を主たる目的とした。漢方薬霊芝として利用される、担子菌Ganodermaに特徴的な、極めて新奇で複雑な骨格を有する生理活性メロテルペノイドの生合成研究に着手した。まず、生産菌のドラフトゲノム配列の解読により、候補となる生合成遺伝子クラスターを探索し、数種のP450酵素を含む生合成経路を確立と物質生産系の構築をめざした。現在継続進...
【生物学】生物学:哺乳類卵遺伝子を含む研究件
❏哺乳類成長途上卵の有効利用を目指した発生能獲得の分子メカニズム解明に関する研究(22380147)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】内藤 邦彦 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (20188858)
【キーワード】応用動物 / 遺伝子 / 畜産学 / 成長途上卵 / 発生能 (他10件)
【概要】哺乳類の成長途上の卵母細胞は、直径が完全成長卵の90%に達していても減数分裂誘起に作用するCDC2が活性化せず成熟分裂を起こせない。本研究ではこの原因を分子レベルで明らかにすることを目的とし、ブタの卵母細胞をモデルに検討を行った。 その結果、ブタ成長途上卵ではCDC2の不足とPKAの局在制御を介したCDC2活性の抑制という2つの機構により減数分裂を再開しないことが明らかとなった。また成長卵と成長途...
❏プロテオーム制御因子と蛋白質キナーゼを中心とした家畜卵の細胞分裂制御機構の解析(19380155)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】内藤 邦彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20188858)
【キーワード】繁殖 / 遺伝子 / 哺乳類卵 / プロテオーム制御因子 / タンパク質キナーゼ細胞分裂制御 (他14件)
【概要】本研究において、卵の生理機構のより深遠な理解を目標とし、家畜卵のプロテオーム制御因子、およびタンパク質機能修飾を司るキナーゼを中心に、家畜卵の細胞分裂制御機構の解析を行った結果、プロテオーム制御因子として、ヒストンアセチル化制御因子とその制御機構、タンパク質翻訳に関与するmRNAの3'-UTRの構造、CPEB、Aurora Aの機能、タンパク質分解に関与するAPC活性化因子のFZR1,Cd...
【生物学】生物学:Wee1B遺伝子を含む研究件
❏哺乳類成長途上卵の有効利用を目指した発生能獲得の分子メカニズム解明に関する研究(22380147)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】内藤 邦彦 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (20188858)
【キーワード】応用動物 / 遺伝子 / 畜産学 / 成長途上卵 / 発生能 (他10件)
【概要】哺乳類の成長途上の卵母細胞は、直径が完全成長卵の90%に達していても減数分裂誘起に作用するCDC2が活性化せず成熟分裂を起こせない。本研究ではこの原因を分子レベルで明らかにすることを目的とし、ブタの卵母細胞をモデルに検討を行った。 その結果、ブタ成長途上卵ではCDC2の不足とPKAの局在制御を介したCDC2活性の抑制という2つの機構により減数分裂を再開しないことが明らかとなった。また成長卵と成長途...
❏プロテオーム制御因子と蛋白質キナーゼを中心とした家畜卵の細胞分裂制御機構の解析(19380155)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】内藤 邦彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20188858)
【キーワード】繁殖 / 遺伝子 / 哺乳類卵 / プロテオーム制御因子 / タンパク質キナーゼ細胞分裂制御 (他14件)
【概要】本研究において、卵の生理機構のより深遠な理解を目標とし、家畜卵のプロテオーム制御因子、およびタンパク質機能修飾を司るキナーゼを中心に、家畜卵の細胞分裂制御機構の解析を行った結果、プロテオーム制御因子として、ヒストンアセチル化制御因子とその制御機構、タンパク質翻訳に関与するmRNAの3'-UTRの構造、CPEB、Aurora Aの機能、タンパク質分解に関与するAPC活性化因子のFZR1,Cd...
【生物学】生物学:成長途上卵遺伝子を含む研究件
❏哺乳類成長途上卵の有効利用を目指した発生能獲得の分子メカニズム解明に関する研究(22380147)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】内藤 邦彦 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (20188858)
【キーワード】応用動物 / 遺伝子 / 畜産学 / 成長途上卵 / 発生能 (他10件)
【概要】哺乳類の成長途上の卵母細胞は、直径が完全成長卵の90%に達していても減数分裂誘起に作用するCDC2が活性化せず成熟分裂を起こせない。本研究ではこの原因を分子レベルで明らかにすることを目的とし、ブタの卵母細胞をモデルに検討を行った。 その結果、ブタ成長途上卵ではCDC2の不足とPKAの局在制御を介したCDC2活性の抑制という2つの機構により減数分裂を再開しないことが明らかとなった。また成長卵と成長途...
❏プロテオーム制御因子と蛋白質キナーゼを中心とした家畜卵の細胞分裂制御機構の解析(19380155)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】内藤 邦彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20188858)
【キーワード】繁殖 / 遺伝子 / 哺乳類卵 / プロテオーム制御因子 / タンパク質キナーゼ細胞分裂制御 (他14件)
【概要】本研究において、卵の生理機構のより深遠な理解を目標とし、家畜卵のプロテオーム制御因子、およびタンパク質機能修飾を司るキナーゼを中心に、家畜卵の細胞分裂制御機構の解析を行った結果、プロテオーム制御因子として、ヒストンアセチル化制御因子とその制御機構、タンパク質翻訳に関与するmRNAの3'-UTRの構造、CPEB、Aurora Aの機能、タンパク質分解に関与するAPC活性化因子のFZR1,Cd...
【生物学】基礎生物学:プロラクチン遺伝子を含む研究件
❏プロラクチン受容体の選択的スプライシングによる黄体の運命決定機構の解明(24380161)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10433715)
【キーワード】繁殖生物学 / プロラクチン / 選択的スプライシング / シグナル伝達 / 性周期 (他12件)
【概要】成熟雌ラットの性周期各時期に卵巣を摘出し、プロラクチン受容体ロングフォーム、ショートフォームについてリアルタイムPCRおよびウェスタンブロットを行ったところ、黄体退行の始まる時期である発情休止期の午後に、ロングフォームとショートフォームの発現比率がRNA・タンパクレベルで逆転した。そこでロングフォームの発現のみを抑制するスプライシング切替オリゴマーを持続的に投与し、血中性ステロイド濃度の測定を行っ...
❏乳蛋白貭の遺伝子発現の調節機構(01480090)
【研究テーマ】畜産学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1989 - 1990
【研究代表者】河本 馨 東京大学, 農学部, 教授 (30011894)
【キーワード】細胞培養 / 乳腺 / コラ-ゲンゲル / 乳蛋白質 / 遺伝子 (他15件)
【概要】多数のホルモンの作用によって多種類の蛋白質を合成する乳腺の遺伝子発現系を解明するためには、無血清細胞培養系を確立するとともに、その蛋白質産物をアッセイする系を構築すること、また、乳蛋白質をコ-ドする遺伝子の転写を調べるためのプロ-プをクロ-ニングし、さらに、一ー乳蛋白質の合成を指令するプロラクチンの情報を細胞内に伝達する機構を解明するため、レセプタ-の性質を研究することが不可欠である。この目的にそ...
【生物学】基礎生物学:翻訳遺伝子を含む研究件
❏遺伝子非コード領域ORFから翻訳される機能性タンパク質の探索(16K15116)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】相澤 康則 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 講師 (90418674)
【キーワード】非コードゲノム / ORF / ミトコンドリア / 膜電位 / ペプチドモチーフ (他10件)
【概要】ヒトゲノムは解読されてから15年以上経っているが、未だその中に幾つの遺伝子があり、ヒトゲノムに何種類のタンパク質がコードされているのか未解明のままである。当研究室では、これまでの通説ではタンパク質をコードしていないと考えられていたヒトゲノム領域(非コード領域)から、タンパク質が産生される例を1つ発見している。本研究では、この発見の経緯で得られた経験をもとに、2つめの事例を探索した結果、ミトコンドリ...
❏運動誘発性炎症作用における翻訳動態変化の網羅的解析(26560370)
【研究テーマ】スポーツ科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鈴木 克彦 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80344597)
【キーワード】運動 / 翻訳動態 / Ribosome profiling / 次世代シーケンサー / マウス (他17件)
【概要】これまで多くの研究がなされてきた転写動態変化に関連する作用機序に加え、翻訳動態変化も生体システムに重要な影響を及ぼしている。また近年、これまでは技術的に困難であった翻訳動態変化を網羅的に解析可能な技術(Ribosome profiling)が開発され、次世代シーケンサーにより解析することで、それぞれのmRNAが実際はどの程度翻訳されていたのかを網羅的かつ1塩基単位の高精度で解析することができるよう...
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(25221202)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
【キーワード】無機栄養 / 翻訳 / uORF / 栄養感知 / 数理モデル (他12件)
【概要】無機栄養ホメオスタシスに必須な遺伝子を多くの元素について同定解析し、無機栄養の恒常性維持に細胞壁合成や RNA代謝、翻訳制御等の重要性を示した。リボソームRNA 複合体がAUGUAA上で細胞質の栄養濃度を感知し、この感知に伴って栄養輸送体mRNAの分解や転写制御が起こることや翻訳制御のゲノムレベルでの重要性を明らかにした。ホウ素輸送の2次元及び動的モデルを構築し実験的検証を行い、根の成長と地上部へ...
【生物学】基礎生物学:シロアリ遺伝子を含む研究件
❏比較ゲノム解析によるシロアリの社会性進化に伴うゲノム変異の同定(20K06816)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】林 良信 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 講師 (70626803)
【キーワード】真社会性 / 亜社会性 / 遺伝子 / 自然選択 / 昆虫 (他11件)
【概要】「単独性生物から社会性生物への進化」は、生物界に新たな複雑性を生じさせた生物進化史上の革新的な出来事の一つであり、生物学において特に注目すべき重要な現象である。本研究では、社会性生物の中でも特に複雑な社会を構築し高度な利他行動を示すシロアリに注目し、比較ゲノム解析によって単独性のゴキブリから亜社会性のゴキブリ、そして真社会性のシロアリが進化する過程でどのようなゲノム領域が急速に進化したのかを明らか...
❏シロアリ類における不妊化遺伝子の進化(16K18591)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】林 良信 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 助教 (70626803)
【キーワード】シロアリ / 遺伝子 / 進化 / 社会性 / 連鎖解析 (他9件)
【概要】シロアリは、多数の個体が集合して社会を形成する。その社会では個体間での分業がおこなわれており、繁殖に専念する繁殖個体(女王・王)や、繁殖をせずに他個体への給餌等の利他行動を行う非繁殖個体(ワーカーなど)などが存在する。本研究ではシロアリの分業に関わる遺伝子、とくに非繁殖個体の個体発生に関わる遺伝子(不妊化遺伝子)を同定するため、交配実験や全ゲノム情報を利用した解析をおこなった。その結果、不妊化遺伝...
【生物学】基礎生物学:形態学遺伝子を含む研究件
❏マオウ属植物の多様性の解析と種分類に関する調査研究(20255005)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 薬学系, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 分類学 / 塩基配列 (他17件)
【概要】アジア,ヨーロッパ,アフリカなど計12カ国において海外学術調査を行ない,本研究で主目的としたEphedra distachya, E. sinicaなどを始めとする28分類群を入手した。これらの資料をもとに内部形態,含有アルカロイドなどに関する多様性を調査した結果,生育地の水分環境に大きな影響を受けている一方,栽培研究により,ある程度は遺伝的要因に依存していることも明らかになった。分類学的には学際...
❏マオウ科植物の形態ならびに成分化学的多様と種分類に関する調査研究(17405014)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 生態学 / 遺伝子 (他11件)
【概要】平成17年度に中国の内蒙古自治区,遼寧省,吉林省,河北省など,またモンゴル国のウランバートル周辺並びに西南部のゴビ砂漠,平成18年度に中国の河北省,甘粛省,新彊省など,またロシアのブリアチア共和国及び沿海州,平成19年度に中国の北京,雲南省,四川省,内蒙古自治区のモンゴル国境付近,河北省などにおいて,それぞれ現地の研究機関の協力を得てマオウ属植物Ephedra自生地の現地調査を行なった.その結果,...
【生物学】基礎生物学:形態形成遺伝子遺伝子を含む研究件
❏シソ科ムラサキシキブ属におけるアリ植物の進化と形態進化の遺伝的背景の研究(15H05236)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】副島 顕子 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (00244674)
【キーワード】系統分類 / 共生進化 / 形態形成 / 植物系統分類学 / 形態形成遺伝子 (他8件)
【概要】ボルネオ島固有種のCallicarpa saccataという植物は,日本にも分布するムラサキシキブの仲間であるが,葉の基部が袋状になり,その中にアリが住むという特殊な形質をもつ.野外調査と分子系統解析により,花外蜜腺の役割をもつ腺点や枝の空洞といった,アリ植物としてはより一般的な形態特徴をもつ複数の他の種が近縁種に存在することが明らかになり,アリとの共進化が段階的に起こったことが示された. 一方,...
❏維管束植物の複葉と葉の起源の分子遺伝学的基盤の研究(20570083)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】上原 浩一 千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 准教授 (20221799)
【キーワード】進化 / 形態形成遺伝子 / 遺伝子 / 植物 / KNOX (他7件)
【概要】本研究は大葉形成の制御機構の進化を明らかにするため,シダ植物の葉形態形成遺伝子の機能を特定することを目的とした.そのためリュウキュウトリノスシダの形質転換系の確立を目指した.アグロバクテリウを用いた形質転換系は確立出来なかったため、エレクトロポレーション法による形質転換系の確立を試みた.その結果,カルス,プロトプラストの形成,再分化に成功したものの,形質転換系の確立には至っていない。今後も形質転換...
【生物学】基礎生物学:分類遺伝子を含む研究件
❏マオウ属植物の多様性の解析と種分類に関する調査研究(20255005)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 薬学系, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 分類学 / 塩基配列 (他17件)
【概要】アジア,ヨーロッパ,アフリカなど計12カ国において海外学術調査を行ない,本研究で主目的としたEphedra distachya, E. sinicaなどを始めとする28分類群を入手した。これらの資料をもとに内部形態,含有アルカロイドなどに関する多様性を調査した結果,生育地の水分環境に大きな影響を受けている一方,栽培研究により,ある程度は遺伝的要因に依存していることも明らかになった。分類学的には学際...
❏マオウ科植物の形態ならびに成分化学的多様と種分類に関する調査研究(17405014)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 生態学 / 遺伝子 (他11件)
【概要】平成17年度に中国の内蒙古自治区,遼寧省,吉林省,河北省など,またモンゴル国のウランバートル周辺並びに西南部のゴビ砂漠,平成18年度に中国の河北省,甘粛省,新彊省など,またロシアのブリアチア共和国及び沿海州,平成19年度に中国の北京,雲南省,四川省,内蒙古自治区のモンゴル国境付近,河北省などにおいて,それぞれ現地の研究機関の協力を得てマオウ属植物Ephedra自生地の現地調査を行なった.その結果,...
【生物学】基礎生物学:植物化学遺伝子を含む研究件
❏マオウ属植物の多様性の解析と種分類に関する調査研究(20255005)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 薬学系, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 分類学 / 塩基配列 (他17件)
【概要】アジア,ヨーロッパ,アフリカなど計12カ国において海外学術調査を行ない,本研究で主目的としたEphedra distachya, E. sinicaなどを始めとする28分類群を入手した。これらの資料をもとに内部形態,含有アルカロイドなどに関する多様性を調査した結果,生育地の水分環境に大きな影響を受けている一方,栽培研究により,ある程度は遺伝的要因に依存していることも明らかになった。分類学的には学際...
❏マオウ科植物の形態ならびに成分化学的多様と種分類に関する調査研究(17405014)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 生態学 / 遺伝子 (他11件)
【概要】平成17年度に中国の内蒙古自治区,遼寧省,吉林省,河北省など,またモンゴル国のウランバートル周辺並びに西南部のゴビ砂漠,平成18年度に中国の河北省,甘粛省,新彊省など,またロシアのブリアチア共和国及び沿海州,平成19年度に中国の北京,雲南省,四川省,内蒙古自治区のモンゴル国境付近,河北省などにおいて,それぞれ現地の研究機関の協力を得てマオウ属植物Ephedra自生地の現地調査を行なった.その結果,...
【生物学】基礎生物学:麻黄遺伝子を含む研究件
❏マオウ属植物の多様性の解析と種分類に関する調査研究(20255005)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 薬学系, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 分類学 / 塩基配列 (他17件)
【概要】アジア,ヨーロッパ,アフリカなど計12カ国において海外学術調査を行ない,本研究で主目的としたEphedra distachya, E. sinicaなどを始めとする28分類群を入手した。これらの資料をもとに内部形態,含有アルカロイドなどに関する多様性を調査した結果,生育地の水分環境に大きな影響を受けている一方,栽培研究により,ある程度は遺伝的要因に依存していることも明らかになった。分類学的には学際...
❏マオウ科植物の形態ならびに成分化学的多様と種分類に関する調査研究(17405014)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 生態学 / 遺伝子 (他11件)
【概要】平成17年度に中国の内蒙古自治区,遼寧省,吉林省,河北省など,またモンゴル国のウランバートル周辺並びに西南部のゴビ砂漠,平成18年度に中国の河北省,甘粛省,新彊省など,またロシアのブリアチア共和国及び沿海州,平成19年度に中国の北京,雲南省,四川省,内蒙古自治区のモンゴル国境付近,河北省などにおいて,それぞれ現地の研究機関の協力を得てマオウ属植物Ephedra自生地の現地調査を行なった.その結果,...
【生物学】基礎生物学:Ephedra遺伝子を含む研究件
❏マオウ属植物の多様性の解析と種分類に関する調査研究(20255005)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 薬学系, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 分類学 / 塩基配列 (他17件)
【概要】アジア,ヨーロッパ,アフリカなど計12カ国において海外学術調査を行ない,本研究で主目的としたEphedra distachya, E. sinicaなどを始めとする28分類群を入手した。これらの資料をもとに内部形態,含有アルカロイドなどに関する多様性を調査した結果,生育地の水分環境に大きな影響を受けている一方,栽培研究により,ある程度は遺伝的要因に依存していることも明らかになった。分類学的には学際...
❏マオウ科植物の形態ならびに成分化学的多様と種分類に関する調査研究(17405014)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 生態学 / 遺伝子 (他11件)
【概要】平成17年度に中国の内蒙古自治区,遼寧省,吉林省,河北省など,またモンゴル国のウランバートル周辺並びに西南部のゴビ砂漠,平成18年度に中国の河北省,甘粛省,新彊省など,またロシアのブリアチア共和国及び沿海州,平成19年度に中国の北京,雲南省,四川省,内蒙古自治区のモンゴル国境付近,河北省などにおいて,それぞれ現地の研究機関の協力を得てマオウ属植物Ephedra自生地の現地調査を行なった.その結果,...
【生物学】基礎生物学:共進化遺伝子を含む研究件
❏文化-ジーン共進化説のミクロ的確認とネットワーク社会学的展開(20K20281)
【研究テーマ】社会学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】桜井 芳生 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (50264396)
【キーワード】遺伝子 / 遺伝子社会学 / 遺伝子一塩基多型 / SNP / ツイッター (他27件)
【概要】遺伝子変数が、ひとびとの社会行為・意識に影響を与えているかをさぐった。遺伝子一塩基多型(SNP)rs53576が、ツイッターの頻度に、rs4680が、スマホゲーム頻度に、セロトニントレンスポーター遺伝子多型5-HTTLPRが、「生きにくさ」意識に、影響をあたえていることを、世界で初めて見出した。一冊の成書『遺伝子社会学の試み 社会学的生物学嫌い(バイオフォビア)を超えて 』日本評論社 として、市場...
❏酵素と基質の分子共進化の研究-硬骨魚の孵化の機構をモデルとして(21570240)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】安増 茂樹 上智大学, 理工学部, 教授 (00222357)
【キーワード】機能進化 / 共進化 / 孵化酵素 / 遺伝子重複 / 卵膜 (他12件)
【概要】真骨魚類の孵化は、単一酵素系から、効率の良い2種(cladeIとII酵素)の分解系に進化したことがわかる。卵膜分解機構を調べるとcladeI酵素が祖先型活性を維持し、cladeII酵素は、2つの新たな卵膜切断点を獲得することで新規機能酵素へと進化したことが考えられる。新規切断点の獲得は、卵膜の配列変化が強く関与していることが示唆される。本研究は、基質と酵素の分子共進化をタンパク質機能のレベルで示し...
【生物学】基礎生物学:生殖遺伝子を含む研究件
❏食用アスパラガスの新規雌雄性決定遺伝子の探索と機能解析(19K15827)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10726061)
【キーワード】アスパラガス / 雌雄性 / 遺伝子 / 転写因子 / ゲノム (他14件)
【概要】食用アスパラガスの雌雄異株性は少数の遺伝子が制御し、転写因子遺伝子・AoMYB35はその候補である。当方では食用アスパラガスの自殖性株を有している。これらにより新規の食用アスパラガス雌雄性制御遺伝子を得ることが本研究の目的である。AoMYB35とそのシロイヌナズナにおける相同因子で花粉成熟に必須であるAtMYB35が結合するDNA配列を網羅的に解析し、それらの間に差異を見出した。これに基づく解析か...
❏アスパラガスの雌雄性を操作する(16K14843)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
【キーワード】食用アスパラガス / 性決定 / 遺伝子 / DNAマーカー / 植物ホルモン (他17件)
【概要】モデル植物・シロイヌナズナにおいては、MYB35という遺伝子を欠損すると雄性不稔となることが知られていたが、食用アスパラガスにおいては、これによく似た遺伝子(AoMYB35)が雄株にのみ存在し、雌株に存在しないということを明らかにした。AoMYB35は食用アスパラガスの雌雄性決定遺伝子の候補として有力なものである。また、雌花の雄蕊における細胞死を特徴づけると共に、食用アスパラガスの各花器官(花被片...
❏胚乳発達制御に関わる父性インプリント遺伝子の探索(16K14903)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】高山 誠司 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / 遺伝子 / 発生 / 生殖 / ゲノムインプリンティング (他6件)
【概要】胚乳発達を制御する父性インプリント遺伝子の同定を目的として探索を進めた。 1.母性インプリント遺伝子とのコンフリクトに着目した探索:シロイヌナスナCol-0株に各種野生系統の花粉を受粉させて得た種子の多様性を指標にGWASを行い、種子サイズに影響を与える複数の遺伝子座と、複数の父性インプリント遺伝子候補を同定した。 2.DNAメチル化による発現制御に着目した探索:目的とする遺伝子の発現のDNAメチ...
【生物学】基礎生物学:系統進化遺伝子を含む研究件
❏有害渦鞭毛藻コクロディニウムのライボタイプ識別と分布海域(19780150)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】岩滝 光儀 山形大学, 理学部, 准教授 (50423645)
【キーワード】海洋生物 / 系統進化 / 遺伝子 / 赤潮 / ライボタイプ (他6件)
【概要】赤潮原因種Cochlodinium polykrikoidesの分布海域を個体群レベルで把握するため,光合成性Cochlodiniumの形態比較とrDNAに基づく種内系統群(ライボタイプ)の識別を行った。形態に違いの見られた本種類似種をC. fulvescensとして新種記載し,これを識別した上で系統解析した結果,C. polykrikoides種内は東アジア,フィリピン,北中米,の3タイプに識別...
❏有害赤潮を形成するコクロディニウムの個体群識別と分布(18880019)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】岩滝 光儀 長崎大, 助手 (50423645)
【キーワード】海洋生態 / 系統進化 / 遺伝子 / 赤潮 / 個体群
【概要】無殻渦鞭毛藻Cochlodinium polykrikoidesは,西日本と韓国沿岸域において近年最も大きな漁業被害を引き起こしている有害赤潮原因種である。本種は海流に依存した移動が報告されており,この特性により例年様々な海域に赤潮被害が拡大していると考えられる。本種赤潮の発生過程を理解するためには,種内の地域系群(個体群)を識別し,西日本で有害赤潮を形成する個体群の分布範囲を特定した上で,その初...
❏ホルモンの分子構造と脳下垂体の構造からみた生殖腺刺激ホルモンの進化(10440246)
【研究テーマ】生物形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】石居 進 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90063528)
【キーワード】生殖腺刺激ホルモン / αサブユニット / βサブユニット / 分子構造 / 分子進化 (他16件)
【概要】A.脊椎動物における脳下垂体糖タンパク質ホルモンαサブユニットの進化 1)肺魚類、硬鱗魚類、板鰓魚類、両生類、爬虫類のαサブユニットcDNAのクローニングに成功し、この分子は条鰭類では他のものにおけるより進化速度がはるかに速いと考えられることを明らかにした。 2)上記のことは、脳下垂体の構造についてもいえて、条鰭類のみが他の動物とは明らかに異なった構造をしている。板鰓類や肺魚類の脳下垂体の構造は、...
【生物学】基礎生物学:光受容体遺伝子を含む研究件
❏子実体形成のトリガー -光応答分子機構の解明-(25292053)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮崎 安将 国立研究開発法人 森林総合研究所, その他部局等, 研究員 (40343800)
【キーワード】子実体形成 / きのこ / 光受容体 / シイタケ / 光 (他6件)
【概要】シイタケの子実体形成には光が必要である。現在までに光受容体をコードする遺伝子phrA, phrB, Le.cryを単離・同定しているが、光受容体は光を一番最初に受け取る分子であるため、これらの発現は分化ステージによらず、構成的であることが多い。そこで、きのこ類に存在する光応答メカニズムを含めた関連因子(タンパク質)を網羅するため、シイタケにおける子実体形成過程を①栄養増殖菌糸、②子実体原基、③成熟...
❏光シグナル伝達を基盤とした子実体形成機構の解明(22580097)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】宮崎 安将 独立行政法人森林総合研究所, きのこ・微生物研究領域, 主任研究員 (40343800)
【キーワード】きのこ / 光受容体 / 形態変化 / シイタケ / 子実体形成 (他17件)
【概要】きのこの子実体形成には光が必要である。シイタケの光受容体遺伝子 Le.cry は、担子菌初のクリプトクロム型光受容体をコードしていた。その産物Le.CRY の解析 の結果、青色光領域を吸収し子実体形成に関わることが示唆された。プロテオーム解析の結果、 リン酸化や糖鎖付加などの翻訳後修飾を介して、子実体形成に関わる代謝経路やシグナル伝達 経路が存在することが分かった。トランスクリプトーム解析の結果、...
【生物学】基礎生物学:ミツバチ遺伝子を含む研究件
❏ミツバチのダンス言語と攻撃行動を規定する分子的基盤の解析(16370035)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 社会性 / 攻撃性 / ダンス言語 / 行動 (他13件)
【概要】本研究では、ミツバチが示す様々な社会性行動(特に、ダンスコミュニケーションと攻撃性)の分子的基盤を探るため、脳で領野や行動選択的に発現する遺伝子の同定と解析を進めた。主な研究成果は以下の通りである。 (1)新規な最初期遺伝子Kakuseiの発現を指標に、ダンスコミュニケーションに関わる脳領野を調べた結果、キノコ体(昆虫脳の高次中枢)の小型ケニヨン細胞の活動が採餌蜂とダンス蜂で亢進していることを見出...
❏ミツバチの脳に感染し、攻撃行動を誘発する新種のピコルナウイルスに関する研究(15657019)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2003
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 攻撃行動 / 利他的行動 / 脳 / ウイルス (他8件)
【概要】ミツバチは社会性昆虫であり、女王蜂(生殖カースト)が専ら産卵し、働き蜂(労働カースト)は育児や門番、採餌などの労働に携わる。ミツバチの働き蜂の天敵への攻撃行動は、自身が死亡する可能性が高い点で利他行動の代表例である。本研究では、働き蜂の攻撃行動を規定する分子的基盤を解析する目的で、攻撃的な働き蜂の脳で選択的に発現する遺伝子を検索した結果、攻撃蜂の脳に選択的に感染している新規なRNAウイルスを同定し...
❏社会性昆虫(ミツバチ)の本能行動を制御する遺伝子の同定と機能解析(12480237)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 社会性昆虫 / 行動 / カースト / 神経系 (他13件)
【概要】ミツバチは社会性昆虫であり、その働き蜂は8字ダンスにより仲間に花の位置を教えるという高次行動を示す。ミツバチの脳では感覚統合や記憶・学習の中枢であるキノコ体が顕著に発達しており、キノコ体を構成する介在神経(ケニヨン細胞)は、細胞体の大きさから、大型と小型の2種類に分類される。我々はミツバチの高次行動に関わる遺伝子の候補として、大型と小型のケニヨン細胞の各々に特異的に発現する遺伝子(Mblk-1とK...
【生物学】基礎生物学:攻撃行動遺伝子を含む研究件
❏ミツバチのダンス言語と攻撃行動を規定する分子的基盤の解析(16370035)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 社会性 / 攻撃性 / ダンス言語 / 行動 (他13件)
【概要】本研究では、ミツバチが示す様々な社会性行動(特に、ダンスコミュニケーションと攻撃性)の分子的基盤を探るため、脳で領野や行動選択的に発現する遺伝子の同定と解析を進めた。主な研究成果は以下の通りである。 (1)新規な最初期遺伝子Kakuseiの発現を指標に、ダンスコミュニケーションに関わる脳領野を調べた結果、キノコ体(昆虫脳の高次中枢)の小型ケニヨン細胞の活動が採餌蜂とダンス蜂で亢進していることを見出...
❏ミツバチの脳に感染し、攻撃行動を誘発する新種のピコルナウイルスに関する研究(15657019)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2003
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 攻撃行動 / 利他的行動 / 脳 / ウイルス (他8件)
【概要】ミツバチは社会性昆虫であり、女王蜂(生殖カースト)が専ら産卵し、働き蜂(労働カースト)は育児や門番、採餌などの労働に携わる。ミツバチの働き蜂の天敵への攻撃行動は、自身が死亡する可能性が高い点で利他行動の代表例である。本研究では、働き蜂の攻撃行動を規定する分子的基盤を解析する目的で、攻撃的な働き蜂の脳で選択的に発現する遺伝子を検索した結果、攻撃蜂の脳に選択的に感染している新規なRNAウイルスを同定し...
【生物学】基礎生物学:硬骨魚類遺伝子を含む研究件
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
❏酵素と基質の分子共進化の研究-硬骨魚の孵化の機構をモデルとして(21570240)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】安増 茂樹 上智大学, 理工学部, 教授 (00222357)
【キーワード】機能進化 / 共進化 / 孵化酵素 / 遺伝子重複 / 卵膜 (他12件)
【概要】真骨魚類の孵化は、単一酵素系から、効率の良い2種(cladeIとII酵素)の分解系に進化したことがわかる。卵膜分解機構を調べるとcladeI酵素が祖先型活性を維持し、cladeII酵素は、2つの新たな卵膜切断点を獲得することで新規機能酵素へと進化したことが考えられる。新規切断点の獲得は、卵膜の配列変化が強く関与していることが示唆される。本研究は、基質と酵素の分子共進化をタンパク質機能のレベルで示し...
【生物学】基礎生物学:社会性遺伝子を含む研究件
❏比較ゲノム解析によるシロアリの社会性進化に伴うゲノム変異の同定(20K06816)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】林 良信 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 講師 (70626803)
【キーワード】真社会性 / 亜社会性 / 遺伝子 / 自然選択 / 昆虫 (他11件)
【概要】「単独性生物から社会性生物への進化」は、生物界に新たな複雑性を生じさせた生物進化史上の革新的な出来事の一つであり、生物学において特に注目すべき重要な現象である。本研究では、社会性生物の中でも特に複雑な社会を構築し高度な利他行動を示すシロアリに注目し、比較ゲノム解析によって単独性のゴキブリから亜社会性のゴキブリ、そして真社会性のシロアリが進化する過程でどのようなゲノム領域が急速に進化したのかを明らか...
❏シロアリ類における不妊化遺伝子の進化(16K18591)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】林 良信 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 助教 (70626803)
【キーワード】シロアリ / 遺伝子 / 進化 / 社会性 / 連鎖解析 (他9件)
【概要】シロアリは、多数の個体が集合して社会を形成する。その社会では個体間での分業がおこなわれており、繁殖に専念する繁殖個体(女王・王)や、繁殖をせずに他個体への給餌等の利他行動を行う非繁殖個体(ワーカーなど)などが存在する。本研究ではシロアリの分業に関わる遺伝子、とくに非繁殖個体の個体発生に関わる遺伝子(不妊化遺伝子)を同定するため、交配実験や全ゲノム情報を利用した解析をおこなった。その結果、不妊化遺伝...
❏ミツバチのダンス言語と攻撃行動を規定する分子的基盤の解析(16370035)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 社会性 / 攻撃性 / ダンス言語 / 行動 (他13件)
【概要】本研究では、ミツバチが示す様々な社会性行動(特に、ダンスコミュニケーションと攻撃性)の分子的基盤を探るため、脳で領野や行動選択的に発現する遺伝子の同定と解析を進めた。主な研究成果は以下の通りである。 (1)新規な最初期遺伝子Kakuseiの発現を指標に、ダンスコミュニケーションに関わる脳領野を調べた結果、キノコ体(昆虫脳の高次中枢)の小型ケニヨン細胞の活動が採餌蜂とダンス蜂で亢進していることを見出...
【生物学】基礎生物学:社会性昆虫遺伝子を含む研究件
❏ミツバチの脳に感染し、攻撃行動を誘発する新種のピコルナウイルスに関する研究(15657019)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2003
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 攻撃行動 / 利他的行動 / 脳 / ウイルス (他8件)
【概要】ミツバチは社会性昆虫であり、女王蜂(生殖カースト)が専ら産卵し、働き蜂(労働カースト)は育児や門番、採餌などの労働に携わる。ミツバチの働き蜂の天敵への攻撃行動は、自身が死亡する可能性が高い点で利他行動の代表例である。本研究では、働き蜂の攻撃行動を規定する分子的基盤を解析する目的で、攻撃的な働き蜂の脳で選択的に発現する遺伝子を検索した結果、攻撃蜂の脳に選択的に感染している新規なRNAウイルスを同定し...
❏社会性昆虫(ミツバチ)の本能行動を制御する遺伝子の同定と機能解析(12480237)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 社会性昆虫 / 行動 / カースト / 神経系 (他13件)
【概要】ミツバチは社会性昆虫であり、その働き蜂は8字ダンスにより仲間に花の位置を教えるという高次行動を示す。ミツバチの脳では感覚統合や記憶・学習の中枢であるキノコ体が顕著に発達しており、キノコ体を構成する介在神経(ケニヨン細胞)は、細胞体の大きさから、大型と小型の2種類に分類される。我々はミツバチの高次行動に関わる遺伝子の候補として、大型と小型のケニヨン細胞の各々に特異的に発現する遺伝子(Mblk-1とK...
【生物学】人類学:形態遺伝子を含む研究件
❏日本列島の南と北でヒト集団の生活誌と系統の多様性を探る(22370087)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】石田 肇 琉球大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70145225)
【キーワード】骨考古学 / 形態 / 古代 DNA / 縄文時代人骨 / 琉球人 (他16件)
【概要】オホーツク文化人集団は 55 歳以上で亡くなる個体がかなり多い。オホーツク文化集団は、船上の活動などが腰椎の関節症性変化発症に関与した。久米島近世集団は、男女とも腰椎の関節症の頻度が高い。四肢では、オホーツク文化人骨では肘関節、膝関節で高い傾向を示した。沖縄縄文時代人は、目と目の間が平たいという特徴がある。成人男性の平均身長が約 153cm と、南低北高の傾向がみえる。北東アジア人の大腿骨骨体上部...
❏熱帯種をモデルとしたウナギ資源変動機構の解明(21405024)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】青山 潤 東京大学, 大気海洋研究所, 特任准教授 (30343099)
【キーワード】資源 / 熱帯ウナギ / 回遊生態 / ウナギ属魚類 / 産卵回遊 (他12件)
【概要】ウナギ資源変動機構の解明のため、小規模な産卵回遊を行っている熱帯ウナギ(A. celebesensisとA. marmorata)仔魚の接岸回遊およびインドネシア・スラウェシ島における下りウナギの降河回遊生態を調べた。その結果、ウナギ属魚類ではおよそ70年ぶりとなる新種(A luzonensis)の記載も行うとともに、熱帯ウナギの降河・繁殖生態に関わる重要な知見を得ることが出来た。 ...
【生物学】人類学:霊長類遺伝子を含む研究件
❏頭足類の「個のない社会」の形成維持機構に関する鳥類・哺乳類との比較研究(21H00962)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】池田 譲 琉球大学, 理学部, 教授 (30342744)
【キーワード】頭足類 / 鳥類 / 霊長類 / 社会 / 遺伝子
【概要】頭足類における「個のない社会」の形成と維持の仕組みを実験的に解明することを目的とし、頭足類、鳥類、霊長類を対象にヴァーチャル・リアリティー比較社会認知科学と遺伝子解析を導入して、行動を分析する。令和3年度は、接近行動と離反行動を誘発する要因を検証し、以下のような成果を得た。 頭足類:アオリイカを主な対象として、同種の単一個体および複数個体のアニメーションを提示したところ、アオリイカはこれらに関心を...
❏霊長類オプシン遺伝子の機能解析による人類色覚の起源と進化の研究(09740647)
【研究テーマ】人類学(含生理人類学)
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40282727)
【キーワード】霊長類 / 新世界ザル / オプシン / 視物質 / 色覚 (他8件)
【概要】新世界ザルであるコモンマーモセットとヨザルは従来の仮説と異なり複数の赤緑視物質遺伝子をもつことが前年度に示唆された。そこでこのことを検証するために各々のオス個体よりゲノムライブラリーを作成し赤緑視物質遺伝子の単離を試みた。そしてこれら2種において実際に複数の異なる赤緑視物質遺伝子の単離に成功した。コモンマーモセット赤緑視物質遺伝子にはp561、p556、p543の3表現型が知られているが、単離され...
【生物学】人類学:嗅覚遺伝子を含む研究件
❏Bcl11bによる嗅神経細胞の二者択一的運命決定の制御機構(16K07366)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】嗅覚 / 嗅覚受容体 / 嗅神経細胞 / 神経分化 / 遺伝子発現 (他11件)
【概要】匂いを感知する嗅覚受容体は、魚類から哺乳類に至る脊椎動物に共通して存在するクラスI(水棲型)と陸棲動物に特異的なクラスII(陸棲型)の2種類に大きく分類される。つまり鼻の中では発現する受容体のタイプによって異なる2種類の嗅神経細胞が作り出されるが、そのメカニズムは長年未解明のままだった。本研究では、2種類の嗅神経細胞を作り分けるのに転写因子Bcl11bが重要な機能を果たしていることを明らかにした。...
❏水棲型嗅覚受容体が感知する新たな水溶性匂い分子の探索と生理機能の解明(21200010)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】新学術領域研究(研究課題提案型)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】視覚 / 聴覚 / 神経科学 / 生理活性 / 遺伝子 (他10件)
【概要】嗅覚は、動物の進化の過程で最も古くから存在し、生命維持のために必要な行動に直接関与する重要な感覚である。ヒトやマウスの嗅覚受容体(odorant receptor: OR) 遺伝子は、系統発生学的にClass I とClass II OR の2つのサブファミリーに分類される。Class I OR は魚類OR に類似していることから、これまで進化の名残と考えられ、嗅覚研究の対象は主にClass II...
❏マルチスケール分析による嗅覚系神経回路の基本デザインの解明(18370028)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】神崎 亮平 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40221907)
【キーワード】昆虫 / 脳・神経 / 遺伝子 / 神経科学 / 生理学 (他6件)
【概要】生物の匂い識別機構を理解するために,カイコガの嗅覚一次中枢である触角葉の構成神経を対象として,マルチスケール分析を行った.まず,触角葉を構成する糸球体の再構成を行い,空間的位置情報から糸球体を個体間で同定する技術を確立した.つづいて投射神経の匂いに対する神経活動を糸球体に再構成することで,匂い情報が糸球体の時空間的な活動パターンによって表現されていることを示した.さらに局所介在神経の網羅的形態分析...
【生物学】人類学:環境適応遺伝子を含む研究件
❏日本人の寒冷適応能を構成する遺伝的要因と生理的要因の検証(26251050)
【研究テーマ】応用人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】綿貫 茂喜 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (00158677)
【キーワード】生理的多型 / 遺伝的多型 / 体温調節 / 寒冷適応 / 遺伝子 (他12件)
【概要】本課題は現代日本人の寒冷適応能について、特に産熱機能の生理的多型と遺伝的要因の関連を明らかにすることを目的とし、ヒトの寒冷曝露時の産熱反応と産熱に関与する脱共役タンパク質1(UCP1)遺伝子多型との関連を検証した。その結果、UCP1遺伝子の一塩基多型であるrs1800592と産熱反応に有意な関連があり、加えて最も産熱すると考えられるハプロタイプは高緯度地域、低気温地域で多かった。以上から、日本人の...
❏生活習慣病遺伝子を指標としたアジア地域での農耕・遊牧への遺伝的適応の実証研究(23687036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 講師 (90433581)
【キーワード】ゲノム多様性 / 生活習慣病 / SNP / モンゴル人 / 適応 (他19件)
【概要】遊牧民族であるモンゴル人と、農耕を中心的な生業としてきた日本人では、肥満などの生活習慣病への感受性に大きな差を示す。このような差は、両集団が異なる生業に遺伝的に適応してきたことに部分的に由来すると考え、ゲノム人類学・遺伝疫学的解析を展開した。その結果、モンゴル人と日本人などの農耕民族の間で、アルコール代謝、脂肪酸代謝、糖新生・解糖などに関与する遺伝子群や、脂肪蓄積に関連する遺伝子セットが大きな遺伝...
❏温帯への分布拡大に伴うアカショウジョウバエ適応進化の実験室内再現(23370096)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】田村 浩一郎 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (00254144)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 進化 / 環境適応 / トランスクリプトーム (他13件)
【概要】本研究は、近年、分布を熱帯から温帯に急速に広げたアカショウジョウバエについて、低温環境への進化的適応の分子機構を明らかにすることを目的とした。温帯産と熱帯産の系統の間で低温耐性を比較したところ、平均して温帯産の低温耐性は熱帯産よりも高く、その大きな要因として低温順化の効果が高いことが分かった。そこで、アカショウジョウバエで低温順化によって発現量が変化する遺伝子を調べ、その発現量の変化をキイロショウ...
【生物学】人類学:遺伝子重複遺伝子を含む研究件
❏比較ゲノム解析によるシロアリの社会性進化に伴うゲノム変異の同定(20K06816)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】林 良信 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 講師 (70626803)
【キーワード】真社会性 / 亜社会性 / 遺伝子 / 自然選択 / 昆虫 (他11件)
【概要】「単独性生物から社会性生物への進化」は、生物界に新たな複雑性を生じさせた生物進化史上の革新的な出来事の一つであり、生物学において特に注目すべき重要な現象である。本研究では、社会性生物の中でも特に複雑な社会を構築し高度な利他行動を示すシロアリに注目し、比較ゲノム解析によって単独性のゴキブリから亜社会性のゴキブリ、そして真社会性のシロアリが進化する過程でどのようなゲノム領域が急速に進化したのかを明らか...
❏新規alpha-synuclein発現調節modifier遺伝子の同定と機能解明(25860726)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】西岡 健弥 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40348933)
【キーワード】パーキンソン病 / alpha-synuclein / SNCA / 遺伝子重複 / びまん性レビー小体病 (他14件)
【概要】SNCA duplicationの変異を持つ発症者,非発症キャリアーの2群に分けた.合計20名(6家系、男性:女性=8:12、パーキンソン病発症11名、パーキンソン病非発症キャリア9名)である。 AffymetrixのGeneChipを用いて一塩基多型を調べた.LOD scoreの算出とManhattan plotの作成した.連鎖解析ソフトであるMERLINを用いてLOD scoreを算出した.L...
❏酵素と基質の分子共進化の研究-硬骨魚の孵化の機構をモデルとして(21570240)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】安増 茂樹 上智大学, 理工学部, 教授 (00222357)
【キーワード】機能進化 / 共進化 / 孵化酵素 / 遺伝子重複 / 卵膜 (他12件)
【概要】真骨魚類の孵化は、単一酵素系から、効率の良い2種(cladeIとII酵素)の分解系に進化したことがわかる。卵膜分解機構を調べるとcladeI酵素が祖先型活性を維持し、cladeII酵素は、2つの新たな卵膜切断点を獲得することで新規機能酵素へと進化したことが考えられる。新規切断点の獲得は、卵膜の配列変化が強く関与していることが示唆される。本研究は、基質と酵素の分子共進化をタンパク質機能のレベルで示し...
【生物学】人類学:遺伝的多型遺伝子を含む研究件
❏日本人の寒冷適応能を構成する遺伝的要因と生理的要因の検証(26251050)
【研究テーマ】応用人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】綿貫 茂喜 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (00158677)
【キーワード】生理的多型 / 遺伝的多型 / 体温調節 / 寒冷適応 / 遺伝子 (他12件)
【概要】本課題は現代日本人の寒冷適応能について、特に産熱機能の生理的多型と遺伝的要因の関連を明らかにすることを目的とし、ヒトの寒冷曝露時の産熱反応と産熱に関与する脱共役タンパク質1(UCP1)遺伝子多型との関連を検証した。その結果、UCP1遺伝子の一塩基多型であるrs1800592と産熱反応に有意な関連があり、加えて最も産熱すると考えられるハプロタイプは高緯度地域、低気温地域で多かった。以上から、日本人の...
❏生活習慣病遺伝子を指標としたアジア地域での農耕・遊牧への遺伝的適応の実証研究(23687036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 講師 (90433581)
【キーワード】ゲノム多様性 / 生活習慣病 / SNP / モンゴル人 / 適応 (他19件)
【概要】遊牧民族であるモンゴル人と、農耕を中心的な生業としてきた日本人では、肥満などの生活習慣病への感受性に大きな差を示す。このような差は、両集団が異なる生業に遺伝的に適応してきたことに部分的に由来すると考え、ゲノム人類学・遺伝疫学的解析を展開した。その結果、モンゴル人と日本人などの農耕民族の間で、アルコール代謝、脂肪酸代謝、糖新生・解糖などに関与する遺伝子群や、脂肪蓄積に関連する遺伝子セットが大きな遺伝...
【生物学】人類学:古代DNA遺伝子を含む研究件
❏更新世-完新世移行期における人類の生態行動系と縄文文化の形成に関する先史学的研究(17H00939)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷口 康浩 國學院大學, 文学部, 教授 (00197526)
【キーワード】縄文文化 / 縄文人骨 / 生態行動 / ゲノム解析 / 更新世-完新世移行期 (他20件)
【概要】更新世-完新世移行期における人間集団とその生態行動を解明する目的で、群馬県居家以岩陰遺跡の発掘調査を行い、縄文時代早期の人骨約20個体、および遺物・動植物遺存体等を収集した。灰層中に埋葬された人骨は保存状態がよく、人類学的分析により早期縄文人の形質的特徴、ミトコンドリアDNAのハプロタイプおよび一部個体間の母系血縁関係、放射性炭素年代、古食性等を明らかにした。また、土壌水洗選別により回収した動植物...
❏日本列島の南と北でヒト集団の生活誌と系統の多様性を探る(22370087)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】石田 肇 琉球大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70145225)
【キーワード】骨考古学 / 形態 / 古代 DNA / 縄文時代人骨 / 琉球人 (他16件)
【概要】オホーツク文化人集団は 55 歳以上で亡くなる個体がかなり多い。オホーツク文化集団は、船上の活動などが腰椎の関節症性変化発症に関与した。久米島近世集団は、男女とも腰椎の関節症の頻度が高い。四肢では、オホーツク文化人骨では肘関節、膝関節で高い傾向を示した。沖縄縄文時代人は、目と目の間が平たいという特徴がある。成人男性の平均身長が約 153cm と、南低北高の傾向がみえる。北東アジア人の大腿骨骨体上部...
【生物学】人類学:多型遺伝子を含む研究件
❏オセアニア集団における肥満・脂質代謝・糖代謝関連変異の探索と倹約遺伝子仮説の検証(22370084)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】大橋 順 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80301141)
【キーワード】オセアニア / 肥満 / 多型 / 倹約遺伝子 / BMI (他10件)
【概要】オセアニア集団を対象に、beta2アドレナリン受容体遺伝子(ADRB2)多型と肥満との関連を検討し、ADRB2遺伝子上流領域に存在する単一塩基多型(SNP) rs34623097が肥満と強い関連を示すことを見出した。ドーパミンD4受容体遺伝子(DRD4)の反復配列多型(VNTR)を解析した。台湾先住民、オセアニア人集団のVNTRアリル頻度分布から、ポリネシア人の祖先は東南アジアに起源をもち、メラネ...
❏低頻度の遺伝子多型に着目した血中脂質量多様性の人類遺伝学的研究(21687021)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 助教 (90433581)
【キーワード】遺伝子 / 多型 / 人類 / 進化 / 中性脂肪 (他10件)
【概要】本研究では、生活習慣の異なるアジア・太平洋地域の人類集団について、血清脂質量と関連する遺伝子多型・変異を調査し、その人類生物学的意義を探った。その結果、1)脂肪酸不飽和化酵素遺伝子の多型が血中脂質量に及ぼす効果が、モンゴル人と日本人で劇的に異なっており、これが食事中の不飽和脂肪酸組成の差異に起因する可能性を見出した。2)高脂血症抵抗性多型であるMLXIPL遺伝子のGln241His多型が、中央アジ...
❏生活習慣病遺伝子からみたモンゴロイドの自然史(19770214)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 助教 (90433581)
【キーワード】進化人類学 / 人類遺伝学 / 生活習慣病 / 遺伝子多型 / 節約遺伝子 (他15件)
【概要】アジア・太平洋地域の人類集団について、糖尿病・肥満・高脂血症・高血圧症などとの関連が指摘されている遺伝子多型の分布および生物学的意義を調査したところ、太平洋地域の人類集団では、インスリン抵抗性や肥満と関連する遺伝子多型が他の人類集団よりも高頻度で見いだされ、また、モンゴル人やチベット人などの中央アジアの人類集団では、遊牧生活に伴う高脂肪食に適応的であると考えられる遺伝子多型の蓄積が確認された。 ...
【生物学】人類学:進化遺伝子を含む研究件
❏シロアリ類における不妊化遺伝子の進化(16K18591)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】林 良信 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 助教 (70626803)
【キーワード】シロアリ / 遺伝子 / 進化 / 社会性 / 連鎖解析 (他9件)
【概要】シロアリは、多数の個体が集合して社会を形成する。その社会では個体間での分業がおこなわれており、繁殖に専念する繁殖個体(女王・王)や、繁殖をせずに他個体への給餌等の利他行動を行う非繁殖個体(ワーカーなど)などが存在する。本研究ではシロアリの分業に関わる遺伝子、とくに非繁殖個体の個体発生に関わる遺伝子(不妊化遺伝子)を同定するため、交配実験や全ゲノム情報を利用した解析をおこなった。その結果、不妊化遺伝...
❏変異に対して頑強なゲノムの進化的構築(15KT0078)
【研究テーマ】構成的システム生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-07-10 - 2019-03-31
【研究代表者】津留 三良 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (80594506)
【キーワード】ゲノム / 変異 / 遺伝子 / 遺伝子発現 / ゆらぎ (他10件)
【概要】本研究では、高頻度に変異が生じる条件で大腸菌を長期間培養し、蓄積したゲノム変異を解析した。得られた数千個の変異を解析した結果、ストレス応答に関わる遺伝子群に変異が集中しやすいことが分かった。また、増殖低下の要因は、有害変異の蓄積だけではなく、変異率増加そのものに起因することを突き止めた。さらに、変異は任意の塩基配列に完全にランダムに生じるのではなく、数塩基で構成される特定の塩基配列のモチーフに生じ...
❏「魔法形質」による種分化の分子進化過程(26711024)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】細 将貴 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (80557695)
【キーワード】種分化 / 進化 / ゲノム / 系統地理 / 遺伝子 (他8件)
【概要】適応と生殖隔離の両方に同時に影響する形質である「魔法形質」は、すぐれて単純な種分化の機構として知られている。そのなかでも「カタツムリの巻型」は、形質状態がひとつの遺伝子で決定されるという点において特異な利点を持つ。本研究課題は、台湾東南部に分布するSatsuma属カタツムリの左巻き種群を対象に、巻型の進化過程を生態調査、系統地理学的解析、および交配実験によってあきらかにし、その結果をもとに巻型遺伝...
【生物学】人類学:多様性遺伝子を含む研究件
❏マオウ属植物の多様性の解析と種分類に関する調査研究(20255005)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 薬学系, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 分類学 / 塩基配列 (他17件)
【概要】アジア,ヨーロッパ,アフリカなど計12カ国において海外学術調査を行ない,本研究で主目的としたEphedra distachya, E. sinicaなどを始めとする28分類群を入手した。これらの資料をもとに内部形態,含有アルカロイドなどに関する多様性を調査した結果,生育地の水分環境に大きな影響を受けている一方,栽培研究により,ある程度は遺伝的要因に依存していることも明らかになった。分類学的には学際...
❏マオウ科植物の形態ならびに成分化学的多様と種分類に関する調査研究(17405014)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 生態学 / 遺伝子 (他11件)
【概要】平成17年度に中国の内蒙古自治区,遼寧省,吉林省,河北省など,またモンゴル国のウランバートル周辺並びに西南部のゴビ砂漠,平成18年度に中国の河北省,甘粛省,新彊省など,またロシアのブリアチア共和国及び沿海州,平成19年度に中国の北京,雲南省,四川省,内蒙古自治区のモンゴル国境付近,河北省などにおいて,それぞれ現地の研究機関の協力を得てマオウ属植物Ephedra自生地の現地調査を行なった.その結果,...
【生物学】人類学:人類学遺伝子を含む研究件
❏人種化のプロセスとメカニズムに関する複合的研究(16H06320)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】竹沢 泰子 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70227015)
【キーワード】人種 / エスニシティ / 差別 / 遺伝子 / 環太平洋 (他17件)
【概要】本研究は、すべて人種化のプロセスとメカニズムを扱うものであり、内容的に相互に関連しつつも、以下のサブテーマに分けられる。代表者である竹沢は、それぞれのテーマにおいて、分担者らの協力を仰ぎながらリーダーシップをとっている。 ①人種主義・反人種主義の越境・転換に関する日仏共同研究、②人種化の政治経済の通文化的メカニズムに関する個人研究、③ポストゲノム時代の遺伝子検査ビジネスに関する国際共同研究、④日系...
❏日本人の寒冷適応能を構成する遺伝的要因と生理的要因の検証(26251050)
【研究テーマ】応用人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】綿貫 茂喜 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (00158677)
【キーワード】生理的多型 / 遺伝的多型 / 体温調節 / 寒冷適応 / 遺伝子 (他12件)
【概要】本課題は現代日本人の寒冷適応能について、特に産熱機能の生理的多型と遺伝的要因の関連を明らかにすることを目的とし、ヒトの寒冷曝露時の産熱反応と産熱に関与する脱共役タンパク質1(UCP1)遺伝子多型との関連を検証した。その結果、UCP1遺伝子の一塩基多型であるrs1800592と産熱反応に有意な関連があり、加えて最も産熱すると考えられるハプロタイプは高緯度地域、低気温地域で多かった。以上から、日本人の...
❏低頻度の遺伝子多型に着目した血中脂質量多様性の人類遺伝学的研究(21687021)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 助教 (90433581)
【キーワード】遺伝子 / 多型 / 人類 / 進化 / 中性脂肪 (他10件)
【概要】本研究では、生活習慣の異なるアジア・太平洋地域の人類集団について、血清脂質量と関連する遺伝子多型・変異を調査し、その人類生物学的意義を探った。その結果、1)脂肪酸不飽和化酵素遺伝子の多型が血中脂質量に及ぼす効果が、モンゴル人と日本人で劇的に異なっており、これが食事中の不飽和脂肪酸組成の差異に起因する可能性を見出した。2)高脂血症抵抗性多型であるMLXIPL遺伝子のGln241His多型が、中央アジ...
【生物学】人類学:自然選択遺伝子を含む研究件
❏比較ゲノム解析によるシロアリの社会性進化に伴うゲノム変異の同定(20K06816)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】林 良信 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 講師 (70626803)
【キーワード】真社会性 / 亜社会性 / 遺伝子 / 自然選択 / 昆虫 (他11件)
【概要】「単独性生物から社会性生物への進化」は、生物界に新たな複雑性を生じさせた生物進化史上の革新的な出来事の一つであり、生物学において特に注目すべき重要な現象である。本研究では、社会性生物の中でも特に複雑な社会を構築し高度な利他行動を示すシロアリに注目し、比較ゲノム解析によって単独性のゴキブリから亜社会性のゴキブリ、そして真社会性のシロアリが進化する過程でどのようなゲノム領域が急速に進化したのかを明らか...
❏生活習慣病遺伝子を指標としたアジア地域での農耕・遊牧への遺伝的適応の実証研究(23687036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 講師 (90433581)
【キーワード】ゲノム多様性 / 生活習慣病 / SNP / モンゴル人 / 適応 (他19件)
【概要】遊牧民族であるモンゴル人と、農耕を中心的な生業としてきた日本人では、肥満などの生活習慣病への感受性に大きな差を示す。このような差は、両集団が異なる生業に遺伝的に適応してきたことに部分的に由来すると考え、ゲノム人類学・遺伝疫学的解析を展開した。その結果、モンゴル人と日本人などの農耕民族の間で、アルコール代謝、脂肪酸代謝、糖新生・解糖などに関与する遺伝子群や、脂肪蓄積に関連する遺伝子セットが大きな遺伝...
【生物学】人類学:モンゴル人遺伝子を含む研究件
❏生活習慣病遺伝子を指標としたアジア地域での農耕・遊牧への遺伝的適応の実証研究(23687036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 講師 (90433581)
【キーワード】ゲノム多様性 / 生活習慣病 / SNP / モンゴル人 / 適応 (他19件)
【概要】遊牧民族であるモンゴル人と、農耕を中心的な生業としてきた日本人では、肥満などの生活習慣病への感受性に大きな差を示す。このような差は、両集団が異なる生業に遺伝的に適応してきたことに部分的に由来すると考え、ゲノム人類学・遺伝疫学的解析を展開した。その結果、モンゴル人と日本人などの農耕民族の間で、アルコール代謝、脂肪酸代謝、糖新生・解糖などに関与する遺伝子群や、脂肪蓄積に関連する遺伝子セットが大きな遺伝...
❏生活習慣病遺伝子からみたモンゴロイドの自然史(19770214)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 助教 (90433581)
【キーワード】進化人類学 / 人類遺伝学 / 生活習慣病 / 遺伝子多型 / 節約遺伝子 (他15件)
【概要】アジア・太平洋地域の人類集団について、糖尿病・肥満・高脂血症・高血圧症などとの関連が指摘されている遺伝子多型の分布および生物学的意義を調査したところ、太平洋地域の人類集団では、インスリン抵抗性や肥満と関連する遺伝子多型が他の人類集団よりも高頻度で見いだされ、また、モンゴル人やチベット人などの中央アジアの人類集団では、遊牧生活に伴う高脂肪食に適応的であると考えられる遺伝子多型の蓄積が確認された。 ...
【工学】プロセス・化学工学:ヒストン遺伝子を含む研究件
❏転写制御におけるクロマチンダイナミズムを規定するシス及びトランス因子の機能解析(21570185)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】清水 光弘 明星大学, 理工学部, 教授 (80231364)
【キーワード】遺伝子 / 発現制御 / ゲノム / クロマチン / ヌクレオソーム (他10件)
【概要】遺伝子発現におけるクロマチン機能に関する重要な問題の一つは、ヌクレオソームの配置決定とそのダイナミクスの機構である。本研究では、転写制御に着目し、出芽酵母ゲノム及びミニ染色体において、ヌクレオソームの配置を規定するシス因子としていくつかのDNAリピート配列を同定した。また、トランス因子としてクロマチンリモデリングIsw2複合体、ヒストン脱アセチル化酵素Rpd3、ピストンH3バリアントの機能を解析し...
❏遺伝情報の発現を制御するクロマチンドメインの分子構築と動態(19570169)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】清水 光弘 明星大学, 理工学部, 教授 (80231364)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 発現制御 / 転写制御 / クロマチン (他8件)
【概要】真核生物のゲノムDNAはヒストンと結合し、ヌクレオソーム、クロマチンとして核内に収納されている。遺伝子発現におけるクロマチンの機能を明らかにすることを目的として、まず、ヒト由来His_6タグ付ヒストンH3バリアントを酵母で発現させ、それを含む酵母ミニ染色体を容易に精製する系を構築した。さらに、ゲノム遺伝子座におけるヌクレオソーム配置のダイナミックな変化が、転写制御に本質的な機能を有することを示した...
【工学】プロセス・化学工学:アミド化合物遺伝子を含む研究件
❏新規アミド結合反応の開発とペプチド性機能分子の創出(16K14495)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木野 邦器 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60318764)
【キーワード】アミド化合物 / アミド結合形成反応 / ペプチド / アデニル化酵素 / 求核置換反応 (他15件)
【概要】アミド化合物には生体分子や化成品など有用物質が多く、バイオプロセスによる効率的な合成法の開発が望まれている。研究代表者はカルボキシ基の酵素的アデニル化とアミンの求核置換反応によるアミド化合物合成法を開発している。本研究では本手法を拡張して合成可能なアミド化合物の多様化を検討した。Fatty acyl-AMP ligaseによる脂肪酸アミド合成法、非リボソーム型ペプチド合成酵素のアデニル化ドメインに...
❏生体機能分子を利用したアミド化合物生産法の開発(26289318)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】木野 邦器 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60318764)
【キーワード】バイオテクノロジー / 遺伝子 / 酵素 / 生体分子 / 生物・生体工学 (他8件)
【概要】多様な機能を有するアミド化合物の中でも、抗体に代わる中分子医薬品として注目されているペプチドには、血圧降下作用をはじめ抗酸化や抗疲労さらには呈味性を有するものなど多く、効率的なペプチド合成法の開発が望まれている。研究代表者は、無保護のアミノ酸から任意のジペプチドを合成可能な新規酵素を多数取得しており、それらを利用して塩味増強効果を有するジペプチドの探索や酵素の機能改変による効率的な合成プロセスを開...
【工学】総合工学:制御遺伝子を含む研究件
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(25221202)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
【キーワード】無機栄養 / 翻訳 / uORF / 栄養感知 / 数理モデル (他12件)
【概要】無機栄養ホメオスタシスに必須な遺伝子を多くの元素について同定解析し、無機栄養の恒常性維持に細胞壁合成や RNA代謝、翻訳制御等の重要性を示した。リボソームRNA 複合体がAUGUAA上で細胞質の栄養濃度を感知し、この感知に伴って栄養輸送体mRNAの分解や転写制御が起こることや翻訳制御のゲノムレベルでの重要性を明らかにした。ホウ素輸送の2次元及び動的モデルを構築し実験的検証を行い、根の成長と地上部へ...
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(21228002)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80242163)
【キーワード】シロイヌナズナ / 栄養感知 / 数理モデル / 予測 / 実証 (他13件)
【概要】本研究は植物に必要な無機栄養素のホメオスタシス機構について、様々な深さでの研究を行ったものである。比較的未解明な元素については、ホメオスタシスに重要な新規遺伝子を同定、解析した。これまでに研究蓄積のあるホウ素輸送については、トランスポーターの蓄積制御やホウ素受容機構についての新たな知見を得た。さらに、ホウ素については、トランスポーターの局在や蓄積等の特性を考慮した数理モデルを構築し、モデルを基に未...
【工学】総合工学:レーザー遺伝子を含む研究件
❏高出力フェムト秒レーザーによる哺乳類胚の単一細胞の遺伝子改変技術の確立(24650230)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田中 幹子 東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (40376950)
【キーワード】レーザー / 遺伝子
【概要】本研究は、マウス胚の胚体内の単一細胞を遺伝子改変する技術を確立することを目的として行われた。この目的で、我々は、全胚培養したマウス胚にフェムト秒レーザーを用いて、バイオナノ粒子の導入を試みた。まず、E9.0 期のマウス胚において、卵黄嚢の表面の血管を避けて、小さな穴を開けた上で、ガラスキャピラリーを通して、バイオナノ粒子を神経管に導入した後に、卵黄嚢の穴を塞ぎ、その上で、フェムト秒レーザーを 40...
❏フェムト秒レーザによる動物胚の単一細胞へバイオナノ粒子物理的導入方法の開発(22650093)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】田中 幹子 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 准教授 (40376950)
【キーワード】発生工学 / 技術開発 / レーザー / 遺伝子
【概要】本研究では、高出力フェムト秒レーザーを用いて、脊椎動物胚体の単一細胞に遺伝子やナノ粒子を物理的に導入する方法の確立を目指した。まず、我々は、高出力フェムト秒レーザーを用いたフォトポレーション技術により、ゼブラフィッシュ胚やニワトリ胚の単一細胞にデキストラン、モルフォリノオリゴヌクレオチドやDNAプラスミドを高効率で導入できる手法を確立した。また、本手法を用いて、ニワトリ胚の単一神経細胞にも遺伝子発...
【工学】総合工学:モデル化遺伝子を含む研究件
❏多様性創出新機構の探索:同一個体内ゲノムの体細胞間変異の定量化(26650141)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】佐竹 暁子 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (70506237)
【キーワード】植物 / モデル化 / 生理学 / 遺伝子 / 環境
【概要】北海道大学苫小牧研究林の林冠観測用クレーンシステムを利用して樹高約20m,樹齢150年以上のミズナラとカエデを対象に,異なる枝位置から各3反復ずつ葉と花組織の採取を行った.得られたサンプルから全DNAを抽出し,次世代シーケンサーを用いて大規模塩基配列を取得した結果,約1500遺伝子座において総数100,000塩基の配列情報を取得した.塩基置換が生じた配列を探索した結果,同一個体あたり最大2個の突然...
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
【工学】総合工学:モデル遺伝子を含む研究件
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(25221202)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
【キーワード】無機栄養 / 翻訳 / uORF / 栄養感知 / 数理モデル (他12件)
【概要】無機栄養ホメオスタシスに必須な遺伝子を多くの元素について同定解析し、無機栄養の恒常性維持に細胞壁合成や RNA代謝、翻訳制御等の重要性を示した。リボソームRNA 複合体がAUGUAA上で細胞質の栄養濃度を感知し、この感知に伴って栄養輸送体mRNAの分解や転写制御が起こることや翻訳制御のゲノムレベルでの重要性を明らかにした。ホウ素輸送の2次元及び動的モデルを構築し実験的検証を行い、根の成長と地上部へ...
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(21228002)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80242163)
【キーワード】シロイヌナズナ / 栄養感知 / 数理モデル / 予測 / 実証 (他13件)
【概要】本研究は植物に必要な無機栄養素のホメオスタシス機構について、様々な深さでの研究を行ったものである。比較的未解明な元素については、ホメオスタシスに重要な新規遺伝子を同定、解析した。これまでに研究蓄積のあるホウ素輸送については、トランスポーターの蓄積制御やホウ素受容機構についての新たな知見を得た。さらに、ホウ素については、トランスポーターの局在や蓄積等の特性を考慮した数理モデルを構築し、モデルを基に未...
【工学】総合工学:シミュレーション遺伝子を含む研究件
❏昆虫嗅覚中枢の精細モデルの構築による匂い情報表現の解明(15H04399)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】神崎 亮平 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40221907)
【キーワード】脳・神経 / シミュレーション / 遺伝子 / データ同化 / 昆虫
【概要】本研究では,動的に変化するフェロモン入力を処理するカイコガ触角葉の神経機構をシステマティックに記述することを目的とした.触角葉構成神経の機能的結合を調べるための遺伝子組換えカイコガ系統を作出するとともに,触角葉の神経回路モデルを単一コンパートメントモデルに加え,マルチコンパートメントモデルとして構築し,実験的に見出されていた触角葉投射神経における連続刺激に対する応答感度の変化や機械感覚入力によるフ...
❏位相幾何と超離散の融合によるシングルセルの遺伝子転写運動の解明(15K00397)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】大田 佳宏 東京大学, 大学院数理科学研究科, 特任教授 (80436592)
【キーワード】位相幾何学 / 超離散系 / 遺伝子 / 転写 / 時空間 (他8件)
【概要】細胞実験データを再現する数理モデルを構築し、細胞実験では不可能な条件における転写現象の予測を可能とする研究を行った。本研究では、このような予測シミュレーションを位相幾何学を用いることでさらに進め、様々な疾患細胞の遺伝子発現のみならず、より深く転写機構の変化にまで迫った疾患の根本的な原因究明を行った。 さらに、これまでの細胞集団の平均的な解析だけではなく、1細胞レベルでの転写の計算機シミュレーション...
❏超離散時空間解析と大規模配列解析の融合による遺伝子転写原理の解明(24500360)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】大田 佳宏 東京大学, 数理(科)学研究科(研究院), 特任教授 (80436592)
【キーワード】超離散 / 配列解析 / 遺伝子転写 / 離散系 / シミュレーション (他10件)
【概要】ヒト細胞を用いたRNAPII (RNA polymerase II) 実体の運動情報やエピジェネティック修飾情報の数理解析の研究を行った。これまでの我々の研究では、時間分解能7.5分間隔で細胞実験を行っていたが、本研究課題ではより高い時間分解能の転写におけるRNAデータの取得を行った。さらに、転写ダイナミクスを制御しその運動にも影響を与える因子として、各種タンパク質結合情報とエピジェネティック修飾...
【総合生物】ゲノム科学:生体高分子構造・機能遺伝子を含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【総合生物】ゲノム科学:染色体構築・機能・分配遺伝子を含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【総合生物】ゲノム科学:遺伝情報複製・再編遺伝子を含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【総合生物】ゲノム科学:ゲノム維持修復遺伝子を含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【総合生物】ゲノム科学:ゲノム進化・再編遺伝子を含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【総合生物】ゲノム科学:ゲノム多様性遺伝子を含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
❏生活習慣病遺伝子を指標としたアジア地域での農耕・遊牧への遺伝的適応の実証研究(23687036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 講師 (90433581)
【キーワード】ゲノム多様性 / 生活習慣病 / SNP / モンゴル人 / 適応 (他19件)
【概要】遊牧民族であるモンゴル人と、農耕を中心的な生業としてきた日本人では、肥満などの生活習慣病への感受性に大きな差を示す。このような差は、両集団が異なる生業に遺伝的に適応してきたことに部分的に由来すると考え、ゲノム人類学・遺伝疫学的解析を展開した。その結果、モンゴル人と日本人などの農耕民族の間で、アルコール代謝、脂肪酸代謝、糖新生・解糖などに関与する遺伝子群や、脂肪蓄積に関連する遺伝子セットが大きな遺伝...
【総合生物】ゲノム科学:染色体分配遺伝子を含む研究件
❏微小管の形成メカニズムと細胞内新機能の発見(25291041)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (50447356)
【キーワード】微小管 / 細胞骨格 / 染色体 / 細胞分裂 / 減数分裂 (他11件)
【概要】本研究では、微小管が細胞内で果たす新しい機能の発見とそのメカニズムの解明を目指した。その結果、分裂酵母の減数分裂において、微小管が核内の染色体の配置を転換させるという新機能が明らかになった。重要なことに、この染色体の配置転換は減数分裂の染色体分配が正しく起きるために必須であることがわかった。さらに、細胞内で微小管が形成される分子機構についても明らかにしたところ、Alp7-Alp14タンパク質複合体...
❏減数分裂組み換えと染色体分配を連携させる微小管新規機能の研究(21687015)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】佐藤 政充 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (50447356)
【キーワード】細胞分裂 / 細胞周期 / 染色体分配 / 微小管 / 減数分裂組換え (他11件)
【概要】本研究では、分裂酵母の減数分裂において見られる新規の微小管構造が、減数分裂組換えとその後の染色体分配という2つの現象を連携させる機能を持つことを実証した。また、その分子メカニズムについても解析を行い、特定の微小管結合タンパク質が通常とは異なる部位に局在することで、減数分裂特有の難しい染色体分配を克服していることが分かった。 ...
【総合生物】ゲノム科学:発生遺伝学遺伝子を含む研究件
❏貝穀形成に関わる遺伝子の網罹的探索:軟体動物ゲノムプロジェクトに向けて(15104009)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2003 - 2007
【研究代表者】遠藤 一佳 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 准教授 (80251411)
【キーワード】進化 / 発生・分化 / 動物 / ゲノム / 遺伝子 (他12件)
【概要】本計画では,(1)貝殻形成のマスター遺伝子,(2)貝殻分泌の制御因子,(3)貝殻の左右非対称性の制御因子の単離・同定と機能の解明を通して,貝殻の進化過程や進化機構を考察することを目的とした研究を行い,以下の成果を得た. (1) 殻体形成のマスター遺伝子 転写調節因子engrailedと分泌成長因子dppのモノアラガイでの相同遺伝子の発現パターンを調べた結果engrailedは他の軟体動物と同様に貝...
❏植物特異的遺伝子群による葉形態制御の分子メカニズム(12440214)
【研究テーマ】遺伝
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】塚谷 裕一 岡崎国立共同研究機構, 統合バイオサイエンスセンター, 助教授 (90260512)
【キーワード】植物特異的遺伝子 / 葉形態形成 / 発生遺伝学 / 分子遺伝学 / シロイヌナズナ (他12件)
【概要】植物特異的な葉形態形成遺伝子群の解析の結果、以下のような成果が得られた。 葉細胞の極性伸長制御系:横幅を制御するAN遺伝子をcloningした結果、CtBPのホモログをコードすること、しかも植物特異的なサブファミリーの一員であることが判明した(Kim et al.,2002)。酵母two hybrid系の実験から、ANはC端で自己相互作用することが判明した(Kim et al.,2002)。また、...
【総合生物】生体分子化学:物質生産遺伝子を含む研究件
❏霊芝メロテルペノイド薬用有効成分の生合成研究(16F16410)
【研究テーマ】天然資源系薬学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2016-10-07 - 2019-03-31
【研究代表者】阿部 郁朗 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (40305496)
【キーワード】生合成 / 酵素 / 遺伝子 / 反応機構 / 物質生産
【概要】本研究では、メロテルペノイドの生合成マシナリーの精密機能解析と物質生産を主たる目的とした。漢方薬霊芝として利用される、担子菌Ganodermaに特徴的な、極めて新奇で複雑な骨格を有する生理活性メロテルペノイドの生合成研究に着手した。まず、生産菌のドラフトゲノム配列の解読により、候補となる生合成遺伝子クラスターを探索し、数種のP450酵素を含む生合成経路を確立と物質生産系の構築をめざした。現在継続進...
❏複雑骨格天然物の生合成マシナリーの解明と物質生産(15H01836)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】阿部 郁朗 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (40305496)
【キーワード】合成生物学 / 生合成 / 酵素 / 遺伝子 / 物質生産 (他7件)
【概要】複雑骨格天然有機化合物の生合成反応機構の解明と物質生産を目的とした。テレオシジンB、カリクリンA、アンチマイシン、メロテルペノイド、テルペノイド、インドールアルカロイド、ポリケタイドなど、各種複雑骨格天然物の生合成マシナリーの詳細や酵素反応機構の立体構造基盤の解明に成功し、一連の研究成果を印刷公表した。 ...
❏二次代謝酵素の結晶構造解析を基盤とする酵素機能の開拓と物質生産(20310136)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】阿部 郁朗 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (40305496)
【キーワード】生合成 / 二次代謝酵素 / 結晶構造解析 / 酵素工学 / 物質生産 (他9件)
【概要】多様な構造と生物活性を有する一連の植物ポリフェノールの基本骨格を生合成するIII型ポリケタイド合成酵素について、X線結晶構造解析により得られた立体構造情報に基づき、部位特異的変異を導入することにより、これまで困難とされてきた合理的な酵素触媒機能の改変に成功した。また、これら酵素が示す寛容な基質特異性を利用して、人工基質を作用させることにより、在来見られない骨格を有する非天然型新規化合物の生産に成功...
【総合生物】生体分子化学:活性発現の分子機構遺伝子を含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【総合生物】生体分子化学:ポリケタイド合成酵素遺伝子を含む研究件
❏モジュール型ポリケタイド合成酵素のリプログラミングによる非天然型新規化合物の創出(26560428)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】阿部 郁朗 東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (40305496)
【キーワード】ポリケタイド合成酵素 / 生合成 / 遺伝子 / 生合成工学 / 合成生物学 (他6件)
【概要】ポリエン化合物の生合成遺伝子の進化の様式と、酵素の活性機能相関を明らかにすることを目的とした。ポリエンtetrafibricin産生菌より、その新規中間体neotetrafibricinの構造を同定し、生合成遺伝子クラスターを取得した。ポリエン合成酵素の遺伝子比較から、ケトシンテースドメイン中の、スターター基質特異性に関わるアミノ酸配列を見出した。ポリケタイドの伸長基質供給酵素AntEの立体構造解...
❏生合成系の融合による分子多様性の拡大(20241049)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】海老塚 豊 国立医薬品食品衛生研究所, 生薬部, 客員研究員 (90107384)
【キーワード】生合成 / メロテルペノイド / 遺伝子 / 糸状菌 / 遺伝子クラスター (他13件)
【概要】糸状菌ゲノムデータベースを対象に、ポリケタイド合成酵素およびプレニル基転移酵素の共存する遺伝子クラスターを検索することで、2種のメロテルペノイド生合成遺伝子クラスターを見いだし、各酵素遺伝子を異種糸状菌で発現することにより機能同定した。これらの酵素はいずれも既知生合成酵素とは反応性、特異性を異にする新規な酵素であり、天然物の構造多様性拡大への貢献が期待される。また、異種糸状菌での共発現によるメロテ...
【総合生物】生体分子化学:酵素工学遺伝子を含む研究件
❏生体機能分子を利用したアミド化合物生産法の開発(26289318)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】木野 邦器 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60318764)
【キーワード】バイオテクノロジー / 遺伝子 / 酵素 / 生体分子 / 生物・生体工学 (他8件)
【概要】多様な機能を有するアミド化合物の中でも、抗体に代わる中分子医薬品として注目されているペプチドには、血圧降下作用をはじめ抗酸化や抗疲労さらには呈味性を有するものなど多く、効率的なペプチド合成法の開発が望まれている。研究代表者は、無保護のアミノ酸から任意のジペプチドを合成可能な新規酵素を多数取得しており、それらを利用して塩味増強効果を有するジペプチドの探索や酵素の機能改変による効率的な合成プロセスを開...
❏二次代謝酵素の結晶構造解析を基盤とする酵素機能の開拓と物質生産(20310136)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】阿部 郁朗 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (40305496)
【キーワード】生合成 / 二次代謝酵素 / 結晶構造解析 / 酵素工学 / 物質生産 (他9件)
【概要】多様な構造と生物活性を有する一連の植物ポリフェノールの基本骨格を生合成するIII型ポリケタイド合成酵素について、X線結晶構造解析により得られた立体構造情報に基づき、部位特異的変異を導入することにより、これまで困難とされてきた合理的な酵素触媒機能の改変に成功した。また、これら酵素が示す寛容な基質特異性を利用して、人工基質を作用させることにより、在来見られない骨格を有する非天然型新規化合物の生産に成功...
【総合生物】生体分子化学:ヌクレオソーム遺伝子を含む研究件
❏転写制御におけるクロマチンダイナミズムを規定するシス及びトランス因子の機能解析(21570185)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】清水 光弘 明星大学, 理工学部, 教授 (80231364)
【キーワード】遺伝子 / 発現制御 / ゲノム / クロマチン / ヌクレオソーム (他10件)
【概要】遺伝子発現におけるクロマチン機能に関する重要な問題の一つは、ヌクレオソームの配置決定とそのダイナミクスの機構である。本研究では、転写制御に着目し、出芽酵母ゲノム及びミニ染色体において、ヌクレオソームの配置を規定するシス因子としていくつかのDNAリピート配列を同定した。また、トランス因子としてクロマチンリモデリングIsw2複合体、ヒストン脱アセチル化酵素Rpd3、ピストンH3バリアントの機能を解析し...
❏遺伝情報の発現を制御するクロマチンドメインの分子構築と動態(19570169)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】清水 光弘 明星大学, 理工学部, 教授 (80231364)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 発現制御 / 転写制御 / クロマチン (他8件)
【概要】真核生物のゲノムDNAはヒストンと結合し、ヌクレオソーム、クロマチンとして核内に収納されている。遺伝子発現におけるクロマチンの機能を明らかにすることを目的として、まず、ヒト由来His_6タグ付ヒストンH3バリアントを酵母で発現させ、それを含む酵母ミニ染色体を容易に精製する系を構築した。さらに、ゲノム遺伝子座におけるヌクレオソーム配置のダイナミックな変化が、転写制御に本質的な機能を有することを示した...
【総合生物】神経科学:シナプス遺伝子を含む研究件
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏神経伝達物質放出の修飾機構解明のための分子生理学的研究(23220008)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】シナプス前終末の細胞内小器官に存在するカルシウム動態を調節する複数の機能分子の役割を明らかにするために、それらの分子の遺伝子改変マウスを用いて興奮性シナプス伝達を解析したところ、シナプス前性のシナプス可塑性に異常があることを見出した。また、神経伝達物質放出を制御する蛋白複合体と相互作用するシナプス前分子の機能解析を行ったところ、神経伝達物質の放出の制御とシナプス前終末内のシナプス小胞の動態に関与す...
❏シナプス可塑性関連遺伝子Arcの神経特異的・活動依存的発現制御の分子機構(21500301)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】奥野 浩行 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80272417)
【キーワード】シナプス / 脳・神経 / ゲノム / 転写調節 / Arc (他9件)
【概要】神経特異的前初期遺伝子Arcはシナプスの長期可塑性や長期記憶形成に関わり、その発現は神経活動によって制御されている。本研究においては、まず、このArcの活動依存性を担うゲノム領域を決定し、この転写調節に関わる因子を同定した。また、Arc遺伝子産物であるArcタンパクがシナプスに局在し、グルタミン酸受容体の動態を制御する新たな機構を明らかにした。 ...
【総合生物】神経科学:Arc遺伝子を含む研究件
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏シナプス可塑性関連遺伝子Arcの神経特異的・活動依存的発現制御の分子機構(21500301)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】奥野 浩行 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80272417)
【キーワード】シナプス / 脳・神経 / ゲノム / 転写調節 / Arc (他9件)
【概要】神経特異的前初期遺伝子Arcはシナプスの長期可塑性や長期記憶形成に関わり、その発現は神経活動によって制御されている。本研究においては、まず、このArcの活動依存性を担うゲノム領域を決定し、この転写調節に関わる因子を同定した。また、Arc遺伝子産物であるArcタンパクがシナプスに局在し、グルタミン酸受容体の動態を制御する新たな機構を明らかにした。 ...
【総合生物】神経科学:長期記憶遺伝子を含む研究件
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏シナプス可塑性関連遺伝子Arcの神経特異的・活動依存的発現制御の分子機構(21500301)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】奥野 浩行 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80272417)
【キーワード】シナプス / 脳・神経 / ゲノム / 転写調節 / Arc (他9件)
【概要】神経特異的前初期遺伝子Arcはシナプスの長期可塑性や長期記憶形成に関わり、その発現は神経活動によって制御されている。本研究においては、まず、このArcの活動依存性を担うゲノム領域を決定し、この転写調節に関わる因子を同定した。また、Arc遺伝子産物であるArcタンパクがシナプスに局在し、グルタミン酸受容体の動態を制御する新たな機構を明らかにした。 ...
【総合生物】実験動物学:トランスポゾン遺伝子を含む研究件
❏光操作に基づく細胞解析技術の開発と応用(18H03932)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐藤 守俊 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00323501)
【キーワード】光操作 / 細胞 / 遺伝子 / ゲノム / タンパク質 (他7件)
【概要】本研究では,DNA組換え反応の光操作技術(PA-Cre)を染色体に組み込んだノックインマウスやPA-Cre をコードするアデノ随伴ウイルスベクター(AAV)を開発すると共に,当該技術のマウスの生体(in vivo)での検証を通じて新たな細胞解析技術を創出した.さらに,光照射でゲノム上での転移反応を示す光駆動型のタンパク質分子を世界で初めて開発し,細胞レベルでの検証を行なった.これらの技術は,従来技...
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
❏新しい網羅的遺伝子解析による食道癌の薬剤、放射線耐性遺伝子の検索とそのメカニズム(16K07149)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川久保 博文 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20286496)
【キーワード】薬剤耐性 / 放射線耐性 / トランスポゾン / 食道癌 / 網羅的解析 (他17件)
【概要】ヒトゲノム上に存在する全ての遺伝子をスクリーニング可能であるトランスポゾンを用いて、食道癌に対するシスプラチン、5-FU、放射線耐性遺伝子の新しい網羅的解析に関する研究において、37種類のシスプラチン耐性遺伝子を発見した。そのうちTRIM16L overexpression細胞株に関してシスプラチン耐性をMTT assayにて検証し、シスプラチンへの耐性を証明した。TRIM16 knockdown...
【総合生物】実験動物学:ゲノム機能遺伝子を含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【農学】農芸化学:アスパラガス遺伝子を含む研究件
❏食用アスパラガスの新規雌雄性決定遺伝子の探索と機能解析(19K15827)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10726061)
【キーワード】アスパラガス / 雌雄性 / 遺伝子 / 転写因子 / ゲノム (他14件)
【概要】食用アスパラガスの雌雄異株性は少数の遺伝子が制御し、転写因子遺伝子・AoMYB35はその候補である。当方では食用アスパラガスの自殖性株を有している。これらにより新規の食用アスパラガス雌雄性制御遺伝子を得ることが本研究の目的である。AoMYB35とそのシロイヌナズナにおける相同因子で花粉成熟に必須であるAtMYB35が結合するDNA配列を網羅的に解析し、それらの間に差異を見出した。これに基づく解析か...
❏アスパラガスの雌雄性を操作する(16K14843)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
【キーワード】食用アスパラガス / 性決定 / 遺伝子 / DNAマーカー / 植物ホルモン (他17件)
【概要】モデル植物・シロイヌナズナにおいては、MYB35という遺伝子を欠損すると雄性不稔となることが知られていたが、食用アスパラガスにおいては、これによく似た遺伝子(AoMYB35)が雄株にのみ存在し、雌株に存在しないということを明らかにした。AoMYB35は食用アスパラガスの雌雄性決定遺伝子の候補として有力なものである。また、雌花の雄蕊における細胞死を特徴づけると共に、食用アスパラガスの各花器官(花被片...
【農学】農芸化学:食用アスパラガス遺伝子を含む研究件
❏食用アスパラガスの新規雌雄性決定遺伝子の探索と機能解析(19K15827)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10726061)
【キーワード】アスパラガス / 雌雄性 / 遺伝子 / 転写因子 / ゲノム (他14件)
【概要】食用アスパラガスの雌雄異株性は少数の遺伝子が制御し、転写因子遺伝子・AoMYB35はその候補である。当方では食用アスパラガスの自殖性株を有している。これらにより新規の食用アスパラガス雌雄性制御遺伝子を得ることが本研究の目的である。AoMYB35とそのシロイヌナズナにおける相同因子で花粉成熟に必須であるAtMYB35が結合するDNA配列を網羅的に解析し、それらの間に差異を見出した。これに基づく解析か...
❏アスパラガスの雌雄性を操作する(16K14843)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
【キーワード】食用アスパラガス / 性決定 / 遺伝子 / DNAマーカー / 植物ホルモン (他17件)
【概要】モデル植物・シロイヌナズナにおいては、MYB35という遺伝子を欠損すると雄性不稔となることが知られていたが、食用アスパラガスにおいては、これによく似た遺伝子(AoMYB35)が雄株にのみ存在し、雌株に存在しないということを明らかにした。AoMYB35は食用アスパラガスの雌雄性決定遺伝子の候補として有力なものである。また、雌花の雄蕊における細胞死を特徴づけると共に、食用アスパラガスの各花器官(花被片...
【農学】農芸化学:雌雄性遺伝子を含む研究件
❏食用アスパラガスの新規雌雄性決定遺伝子の探索と機能解析(19K15827)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10726061)
【キーワード】アスパラガス / 雌雄性 / 遺伝子 / 転写因子 / ゲノム (他14件)
【概要】食用アスパラガスの雌雄異株性は少数の遺伝子が制御し、転写因子遺伝子・AoMYB35はその候補である。当方では食用アスパラガスの自殖性株を有している。これらにより新規の食用アスパラガス雌雄性制御遺伝子を得ることが本研究の目的である。AoMYB35とそのシロイヌナズナにおける相同因子で花粉成熟に必須であるAtMYB35が結合するDNA配列を網羅的に解析し、それらの間に差異を見出した。これに基づく解析か...
❏アスパラガスの雌雄性を操作する(16K14843)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
【キーワード】食用アスパラガス / 性決定 / 遺伝子 / DNAマーカー / 植物ホルモン (他17件)
【概要】モデル植物・シロイヌナズナにおいては、MYB35という遺伝子を欠損すると雄性不稔となることが知られていたが、食用アスパラガスにおいては、これによく似た遺伝子(AoMYB35)が雄株にのみ存在し、雌株に存在しないということを明らかにした。AoMYB35は食用アスパラガスの雌雄性決定遺伝子の候補として有力なものである。また、雌花の雄蕊における細胞死を特徴づけると共に、食用アスパラガスの各花器官(花被片...
【農学】農芸化学:園芸学遺伝子を含む研究件
❏キクの花型形成機構の解明(17H03762)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】柴田 道夫 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80355718)
【キーワード】遺伝子 / 花型 / 頭状花序 / 八重咲き / 園芸学
【概要】キク科のノボロギクで舌状花形成への関与が報告されているCYC2遺伝子を二倍体キク属キクタニギクから7種類単離した。頭状花で発現レベルが高かった3種類について時空間的な発現を解析した結果、舌状花の花弁で発現が認められたのに加えて、筒状花の雄蕊および雌蕊においても発現が認められた。CYC2遺伝子をターゲットとしたCRISPR/Cas9システムによる遺伝子破壊を試みた結果、数塩基が欠失した形質転換体が複...
❏アスパラガスの雌雄性を操作する(16K14843)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
【キーワード】食用アスパラガス / 性決定 / 遺伝子 / DNAマーカー / 植物ホルモン (他17件)
【概要】モデル植物・シロイヌナズナにおいては、MYB35という遺伝子を欠損すると雄性不稔となることが知られていたが、食用アスパラガスにおいては、これによく似た遺伝子(AoMYB35)が雄株にのみ存在し、雌株に存在しないということを明らかにした。AoMYB35は食用アスパラガスの雌雄性決定遺伝子の候補として有力なものである。また、雌花の雄蕊における細胞死を特徴づけると共に、食用アスパラガスの各花器官(花被片...
❏組織培養を利用した周縁キメラ解消によるキク突然変異の原因遺伝子の探索(15K14648)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】柴田 道夫 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80355718)
【キーワード】花色 / 突然変異 / 遺伝子 / 周縁キメラ / 園芸学
【概要】多彩な花色変異を有するキクの枝変わりデージー系品種について,小花培養によって周縁キメラ構造を解消した全層変異体を作出した.4品種中3品種では全層変異体の花色は変化しなかった.全層変異体の花弁からRNAを抽出し,RNA-seq法により花色変異に関する原因遺伝子の探索を試みた結果,約5万の網羅的な発現遺伝子情報が取得できた.アントシアニンおよびカロテノイド色素の生合成系や分解系および転写調節に関わる遺...
【農学】農芸化学:遺伝子を含む研究件
❏食用アスパラガスの新規雌雄性決定遺伝子の探索と機能解析(19K15827)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10726061)
【キーワード】アスパラガス / 雌雄性 / 遺伝子 / 転写因子 / ゲノム (他14件)
【概要】食用アスパラガスの雌雄異株性は少数の遺伝子が制御し、転写因子遺伝子・AoMYB35はその候補である。当方では食用アスパラガスの自殖性株を有している。これらにより新規の食用アスパラガス雌雄性制御遺伝子を得ることが本研究の目的である。AoMYB35とそのシロイヌナズナにおける相同因子で花粉成熟に必須であるAtMYB35が結合するDNA配列を網羅的に解析し、それらの間に差異を見出した。これに基づく解析か...
❏アスパラガスの雌雄性を操作する(16K14843)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
【キーワード】食用アスパラガス / 性決定 / 遺伝子 / DNAマーカー / 植物ホルモン (他17件)
【概要】モデル植物・シロイヌナズナにおいては、MYB35という遺伝子を欠損すると雄性不稔となることが知られていたが、食用アスパラガスにおいては、これによく似た遺伝子(AoMYB35)が雄株にのみ存在し、雌株に存在しないということを明らかにした。AoMYB35は食用アスパラガスの雌雄性決定遺伝子の候補として有力なものである。また、雌花の雄蕊における細胞死を特徴づけると共に、食用アスパラガスの各花器官(花被片...
【農学】農芸化学:スタウロスポリン遺伝子を含む研究件
❏放線菌由来インドロカルバゾール生合成研究及び新規物質創製への展開(17780063)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】尾仲 宏康 富山県立大学, 工学部, 講師 (80315829)
【キーワード】staurosporine / rebeccamycin / Streptomyces / 二次代謝産物 / 生合成 (他8件)
【概要】インドロカルバゾール骨格を有する天然化合物は、放線菌由来の産物を主として多数報告されている。強力なプロテインキナーゼ活性を有するスタウロスポリン(STA)やDNAトポイソメラーゼ阻害剤であるレベッカマイシン(REB)など多くの興味深い生理活性物質が存在するために、医薬品などへの産業利用が期待される化合物群である。その生合成経路については、これまでほとんど知られていなかったが、近年、我々のグループの...
❏放線菌が生産するインドロカルバゾール化合物の生合成に関する研究(14760052)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】尾仲 宏康 富山県立大学, 工学部, 助手 (80315829)
【キーワード】staurosporine / rebeccamycin / Streptomyces / 二次代謝産物 / 生合成 (他7件)
【概要】インドロカルバゾール誘導体の創製とその生理活性 レベッカマイシン、スタウロスポリンはLechevalieria aerocolonigenes ATCC39243及びStreptomyces sp. TP-A0274株が生産するインドロカルバゾール化合物である。これら生産菌より生合成遺伝子をクローニングし、組換えることにより非天然型インドロカルバゾール化合物の生産を行った。現在までに15種類の化合...
❏放線菌の生産するスタウロスポリンの生合成に関する研究(12760063)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】尾仲 宏康 富山県立大学, 工学部, 助手 (80315829)
【キーワード】スタウロスポリン / レベッカマイシン / インドロカルバゾール / 生合成 / Streptomyces (他11件)
【概要】スタウロスポリンの遺伝子を直接クローニングすることは困難であることが予想されたために、今年度も前年度に引き続きレベッカマイシンの生合成に関する研究を行った。レペッカマイシン(Rm)はスタウロスポリンと同様にインドロカルバゾール(IC)骨格を持つ化合物でDNA topoisomeraseIの特異的阻害剤である。IC化合物の生合成についてはトリプトファン(trp)2個が前駆体であることが明らかになって...
【農学】農芸化学:インドロカルバゾール遺伝子を含む研究件
❏放線菌由来インドロカルバゾール生合成研究及び新規物質創製への展開(17780063)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】尾仲 宏康 富山県立大学, 工学部, 講師 (80315829)
【キーワード】staurosporine / rebeccamycin / Streptomyces / 二次代謝産物 / 生合成 (他8件)
【概要】インドロカルバゾール骨格を有する天然化合物は、放線菌由来の産物を主として多数報告されている。強力なプロテインキナーゼ活性を有するスタウロスポリン(STA)やDNAトポイソメラーゼ阻害剤であるレベッカマイシン(REB)など多くの興味深い生理活性物質が存在するために、医薬品などへの産業利用が期待される化合物群である。その生合成経路については、これまでほとんど知られていなかったが、近年、我々のグループの...
❏放線菌の生産するスタウロスポリンの生合成に関する研究(12760063)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】尾仲 宏康 富山県立大学, 工学部, 助手 (80315829)
【キーワード】スタウロスポリン / レベッカマイシン / インドロカルバゾール / 生合成 / Streptomyces (他11件)
【概要】スタウロスポリンの遺伝子を直接クローニングすることは困難であることが予想されたために、今年度も前年度に引き続きレベッカマイシンの生合成に関する研究を行った。レペッカマイシン(Rm)はスタウロスポリンと同様にインドロカルバゾール(IC)骨格を持つ化合物でDNA topoisomeraseIの特異的阻害剤である。IC化合物の生合成についてはトリプトファン(trp)2個が前駆体であることが明らかになって...
【農学】農芸化学:rebeccamycin遺伝子を含む研究件
❏放線菌由来インドロカルバゾール生合成研究及び新規物質創製への展開(17780063)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】尾仲 宏康 富山県立大学, 工学部, 講師 (80315829)
【キーワード】staurosporine / rebeccamycin / Streptomyces / 二次代謝産物 / 生合成 (他8件)
【概要】インドロカルバゾール骨格を有する天然化合物は、放線菌由来の産物を主として多数報告されている。強力なプロテインキナーゼ活性を有するスタウロスポリン(STA)やDNAトポイソメラーゼ阻害剤であるレベッカマイシン(REB)など多くの興味深い生理活性物質が存在するために、医薬品などへの産業利用が期待される化合物群である。その生合成経路については、これまでほとんど知られていなかったが、近年、我々のグループの...
❏放線菌が生産するインドロカルバゾール化合物の生合成に関する研究(14760052)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】尾仲 宏康 富山県立大学, 工学部, 助手 (80315829)
【キーワード】staurosporine / rebeccamycin / Streptomyces / 二次代謝産物 / 生合成 (他7件)
【概要】インドロカルバゾール誘導体の創製とその生理活性 レベッカマイシン、スタウロスポリンはLechevalieria aerocolonigenes ATCC39243及びStreptomyces sp. TP-A0274株が生産するインドロカルバゾール化合物である。これら生産菌より生合成遺伝子をクローニングし、組換えることにより非天然型インドロカルバゾール化合物の生産を行った。現在までに15種類の化合...
【農学】農芸化学:子実体形成遺伝子を含む研究件
❏子実体形成のトリガー -光応答分子機構の解明-(25292053)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮崎 安将 国立研究開発法人 森林総合研究所, その他部局等, 研究員 (40343800)
【キーワード】子実体形成 / きのこ / 光受容体 / シイタケ / 光 (他6件)
【概要】シイタケの子実体形成には光が必要である。現在までに光受容体をコードする遺伝子phrA, phrB, Le.cryを単離・同定しているが、光受容体は光を一番最初に受け取る分子であるため、これらの発現は分化ステージによらず、構成的であることが多い。そこで、きのこ類に存在する光応答メカニズムを含めた関連因子(タンパク質)を網羅するため、シイタケにおける子実体形成過程を①栄養増殖菌糸、②子実体原基、③成熟...
❏光シグナル伝達を基盤とした子実体形成機構の解明(22580097)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】宮崎 安将 独立行政法人森林総合研究所, きのこ・微生物研究領域, 主任研究員 (40343800)
【キーワード】きのこ / 光受容体 / 形態変化 / シイタケ / 子実体形成 (他17件)
【概要】きのこの子実体形成には光が必要である。シイタケの光受容体遺伝子 Le.cry は、担子菌初のクリプトクロム型光受容体をコードしていた。その産物Le.CRY の解析 の結果、青色光領域を吸収し子実体形成に関わることが示唆された。プロテオーム解析の結果、 リン酸化や糖鎖付加などの翻訳後修飾を介して、子実体形成に関わる代謝経路やシグナル伝達 経路が存在することが分かった。トランスクリプトーム解析の結果、...
【農学】農芸化学:低栄養適応遺伝子を含む研究件
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(25221202)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
【キーワード】無機栄養 / 翻訳 / uORF / 栄養感知 / 数理モデル (他12件)
【概要】無機栄養ホメオスタシスに必須な遺伝子を多くの元素について同定解析し、無機栄養の恒常性維持に細胞壁合成や RNA代謝、翻訳制御等の重要性を示した。リボソームRNA 複合体がAUGUAA上で細胞質の栄養濃度を感知し、この感知に伴って栄養輸送体mRNAの分解や転写制御が起こることや翻訳制御のゲノムレベルでの重要性を明らかにした。ホウ素輸送の2次元及び動的モデルを構築し実験的検証を行い、根の成長と地上部へ...
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(21228002)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80242163)
【キーワード】シロイヌナズナ / 栄養感知 / 数理モデル / 予測 / 実証 (他13件)
【概要】本研究は植物に必要な無機栄養素のホメオスタシス機構について、様々な深さでの研究を行ったものである。比較的未解明な元素については、ホメオスタシスに重要な新規遺伝子を同定、解析した。これまでに研究蓄積のあるホウ素輸送については、トランスポーターの蓄積制御やホウ素受容機構についての新たな知見を得た。さらに、ホウ素については、トランスポーターの局在や蓄積等の特性を考慮した数理モデルを構築し、モデルを基に未...
【農学】農芸化学:栄養感知遺伝子を含む研究件
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(25221202)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
【キーワード】無機栄養 / 翻訳 / uORF / 栄養感知 / 数理モデル (他12件)
【概要】無機栄養ホメオスタシスに必須な遺伝子を多くの元素について同定解析し、無機栄養の恒常性維持に細胞壁合成や RNA代謝、翻訳制御等の重要性を示した。リボソームRNA 複合体がAUGUAA上で細胞質の栄養濃度を感知し、この感知に伴って栄養輸送体mRNAの分解や転写制御が起こることや翻訳制御のゲノムレベルでの重要性を明らかにした。ホウ素輸送の2次元及び動的モデルを構築し実験的検証を行い、根の成長と地上部へ...
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(21228002)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80242163)
【キーワード】シロイヌナズナ / 栄養感知 / 数理モデル / 予測 / 実証 (他13件)
【概要】本研究は植物に必要な無機栄養素のホメオスタシス機構について、様々な深さでの研究を行ったものである。比較的未解明な元素については、ホメオスタシスに重要な新規遺伝子を同定、解析した。これまでに研究蓄積のあるホウ素輸送については、トランスポーターの蓄積制御やホウ素受容機構についての新たな知見を得た。さらに、ホウ素については、トランスポーターの局在や蓄積等の特性を考慮した数理モデルを構築し、モデルを基に未...
【農学】農芸化学:実証遺伝子を含む研究件
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(25221202)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
【キーワード】無機栄養 / 翻訳 / uORF / 栄養感知 / 数理モデル (他12件)
【概要】無機栄養ホメオスタシスに必須な遺伝子を多くの元素について同定解析し、無機栄養の恒常性維持に細胞壁合成や RNA代謝、翻訳制御等の重要性を示した。リボソームRNA 複合体がAUGUAA上で細胞質の栄養濃度を感知し、この感知に伴って栄養輸送体mRNAの分解や転写制御が起こることや翻訳制御のゲノムレベルでの重要性を明らかにした。ホウ素輸送の2次元及び動的モデルを構築し実験的検証を行い、根の成長と地上部へ...
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(21228002)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80242163)
【キーワード】シロイヌナズナ / 栄養感知 / 数理モデル / 予測 / 実証 (他13件)
【概要】本研究は植物に必要な無機栄養素のホメオスタシス機構について、様々な深さでの研究を行ったものである。比較的未解明な元素については、ホメオスタシスに重要な新規遺伝子を同定、解析した。これまでに研究蓄積のあるホウ素輸送については、トランスポーターの蓄積制御やホウ素受容機構についての新たな知見を得た。さらに、ホウ素については、トランスポーターの局在や蓄積等の特性を考慮した数理モデルを構築し、モデルを基に未...
【農学】農芸化学:遺伝子を含む研究件
❏イネの超撥水性を発現する分子遺伝学的基盤の解明(16H04857)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】撥水性 / イネ / 遺伝学 / 変異体 / 葉 (他10件)
【概要】イネの葉はハスと同等の極めて高い撥水性(超撥水性)を示す。この超撥水性の発現メカニズムを様々な観点から明らかにした。まず、イネの葉において葉身向軸側が最も撥水性が高いこと、撥水性は環境条件によって変化することなどを明らかにした。また、撥水性が低下した濡れ葉変異体を用いることによって、複数のワックス合成に関わる遺伝子がイネの撥水性に重要であることを明らかにした。また、様々な種類のイネの撥水性を調査す...
❏維管束植物の複葉と葉の起源の分子遺伝学的基盤の研究(20570083)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】上原 浩一 千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 准教授 (20221799)
【キーワード】進化 / 形態形成遺伝子 / 遺伝子 / 植物 / KNOX (他7件)
【概要】本研究は大葉形成の制御機構の進化を明らかにするため,シダ植物の葉形態形成遺伝子の機能を特定することを目的とした.そのためリュウキュウトリノスシダの形質転換系の確立を目指した.アグロバクテリウを用いた形質転換系は確立出来なかったため、エレクトロポレーション法による形質転換系の確立を試みた.その結果,カルス,プロトプラストの形成,再分化に成功したものの,形質転換系の確立には至っていない。今後も形質転換...
【農学】生産環境農学:エクダイソン遺伝子を含む研究件
❏性決定カスケードとエクダイソンシグナルのクロストークによる性分化機構の解明(17H03940)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 雅京 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30360572)
【キーワード】性決定 / 性分化 / エクダイソン / doublesex / dmrt遺伝子 (他20件)
【概要】本研究課題では、昆虫の代表的なステロイドホルモンとして知られるエクダイソンが、昆虫の性分化の制御に関与するか否か、また、関与するのであれば、その作用機序はいかなるものであるか、という点を明らかにすることを目的としている。本研究成果により、昆虫性分化のマスター制御遺伝子であるdsxの精巣における発現がエクダイソン濃度依存的に上昇することが判明した。免疫組織化学による発現部位解析、ゲノム編集による表現...
❏昆虫体表の紋様形成を制御する遺伝子群の探索(10874128)
【研究テーマ】動物生理・代謝
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】藤原 晴彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (40183933)
【キーワード】紋様形成 / 擬態 / 変態 / エクダイソン / 幼若ホルモン (他14件)
【概要】体表の紋様は昆虫に限らず多くの動物に見られ、形態とともにその生物を特徴づける大きな指標ともいえる。また、昆虫などでは体表の紋様は擬態として生体防御に役立っている。そこで、昆虫の体表の紋様形成を制御する遺伝子の実体を調べる目的で、カイコ幼虫のクチクラ構造が形成される 4 齢眠期(脱皮期)に特異的に合成される遺伝子をDifferential Display(DD)法によって検索した。その結果、GlyG...
【農学】生産環境農学:輸送遺伝子を含む研究件
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(25221202)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
【キーワード】無機栄養 / 翻訳 / uORF / 栄養感知 / 数理モデル (他12件)
【概要】無機栄養ホメオスタシスに必須な遺伝子を多くの元素について同定解析し、無機栄養の恒常性維持に細胞壁合成や RNA代謝、翻訳制御等の重要性を示した。リボソームRNA 複合体がAUGUAA上で細胞質の栄養濃度を感知し、この感知に伴って栄養輸送体mRNAの分解や転写制御が起こることや翻訳制御のゲノムレベルでの重要性を明らかにした。ホウ素輸送の2次元及び動的モデルを構築し実験的検証を行い、根の成長と地上部へ...
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(21228002)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80242163)
【キーワード】シロイヌナズナ / 栄養感知 / 数理モデル / 予測 / 実証 (他13件)
【概要】本研究は植物に必要な無機栄養素のホメオスタシス機構について、様々な深さでの研究を行ったものである。比較的未解明な元素については、ホメオスタシスに重要な新規遺伝子を同定、解析した。これまでに研究蓄積のあるホウ素輸送については、トランスポーターの蓄積制御やホウ素受容機構についての新たな知見を得た。さらに、ホウ素については、トランスポーターの局在や蓄積等の特性を考慮した数理モデルを構築し、モデルを基に未...
【農学】生産環境農学:植物ホルモン遺伝子を含む研究件
❏食用アスパラガスの新規雌雄性決定遺伝子の探索と機能解析(19K15827)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10726061)
【キーワード】アスパラガス / 雌雄性 / 遺伝子 / 転写因子 / ゲノム (他14件)
【概要】食用アスパラガスの雌雄異株性は少数の遺伝子が制御し、転写因子遺伝子・AoMYB35はその候補である。当方では食用アスパラガスの自殖性株を有している。これらにより新規の食用アスパラガス雌雄性制御遺伝子を得ることが本研究の目的である。AoMYB35とそのシロイヌナズナにおける相同因子で花粉成熟に必須であるAtMYB35が結合するDNA配列を網羅的に解析し、それらの間に差異を見出した。これに基づく解析か...
❏アスパラガスの雌雄性を操作する(16K14843)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
【キーワード】食用アスパラガス / 性決定 / 遺伝子 / DNAマーカー / 植物ホルモン (他17件)
【概要】モデル植物・シロイヌナズナにおいては、MYB35という遺伝子を欠損すると雄性不稔となることが知られていたが、食用アスパラガスにおいては、これによく似た遺伝子(AoMYB35)が雄株にのみ存在し、雌株に存在しないということを明らかにした。AoMYB35は食用アスパラガスの雌雄性決定遺伝子の候補として有力なものである。また、雌花の雄蕊における細胞死を特徴づけると共に、食用アスパラガスの各花器官(花被片...
❏ストリゴラクトン機能制御剤の創製と受容機構の解明(23248018)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】浅見 忠男 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90231901)
【キーワード】生理活性 / 植物 / 有機化学 / 農林水産物 / 遺伝子 (他19件)
【概要】新植物ホルモンであるストリゴラクトンは植物の枝分かれを制御する機能を有していることから、その機能の化学的もしくは遺伝子的制御法を開発することにより、穀物の収量増加やバイオマス生産増加に利用することが可能である。本研究では、まず、D14タンパク質がストリゴラクトンを受容後加水分解し、生じたストリゴラクトンD環由来物質が活性本体としてD14と結合した結果、D14とジベレリン情報伝達因子として考えられて...
【農学】生産環境農学:カイコ遺伝子を含む研究件
❏性決定カスケードとエクダイソンシグナルのクロストークによる性分化機構の解明(17H03940)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 雅京 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30360572)
【キーワード】性決定 / 性分化 / エクダイソン / doublesex / dmrt遺伝子 (他20件)
【概要】本研究課題では、昆虫の代表的なステロイドホルモンとして知られるエクダイソンが、昆虫の性分化の制御に関与するか否か、また、関与するのであれば、その作用機序はいかなるものであるか、という点を明らかにすることを目的としている。本研究成果により、昆虫性分化のマスター制御遺伝子であるdsxの精巣における発現がエクダイソン濃度依存的に上昇することが判明した。免疫組織化学による発現部位解析、ゲノム編集による表現...
❏バキュロウイルスをモデルとした長鎖非コードRNAの機能解析(22380033)
【研究テーマ】応用昆虫学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】勝間 進 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (20378863)
【キーワード】バキュロウイルス / 非コード RNA / カイコ / 昆虫ウイルス / 病原性 (他11件)
【概要】昆虫ウイルスの一種であるバキュロウイルスは、100kbp以上の2本鎖DNAをゲノムとして持つ大型のDNAウイルスであり、高度な宿主制御を行うことが知られている。バキュロウイルスゲノムには100個以上のタンパク質コード遺伝子が存在するが、一部のグループが提唱しているmicroRNAをのぞいて、非コードRNAの存在は知られていない。申請者は、ウイルス感染培養細胞のトランスクリプトーム解析によって、既報...
❏昆虫体表の紋様形成を制御する遺伝子群の探索(10874128)
【研究テーマ】動物生理・代謝
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】藤原 晴彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (40183933)
【キーワード】紋様形成 / 擬態 / 変態 / エクダイソン / 幼若ホルモン (他14件)
【概要】体表の紋様は昆虫に限らず多くの動物に見られ、形態とともにその生物を特徴づける大きな指標ともいえる。また、昆虫などでは体表の紋様は擬態として生体防御に役立っている。そこで、昆虫の体表の紋様形成を制御する遺伝子の実体を調べる目的で、カイコ幼虫のクチクラ構造が形成される 4 齢眠期(脱皮期)に特異的に合成される遺伝子をDifferential Display(DD)法によって検索した。その結果、GlyG...
【農学】生産環境農学:ポリケタイド遺伝子を含む研究件
❏二次代謝酵素の結晶構造解析を基盤とする酵素機能の開拓と物質生産(20310136)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】阿部 郁朗 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (40305496)
【キーワード】生合成 / 二次代謝酵素 / 結晶構造解析 / 酵素工学 / 物質生産 (他9件)
【概要】多様な構造と生物活性を有する一連の植物ポリフェノールの基本骨格を生合成するIII型ポリケタイド合成酵素について、X線結晶構造解析により得られた立体構造情報に基づき、部位特異的変異を導入することにより、これまで困難とされてきた合理的な酵素触媒機能の改変に成功した。また、これら酵素が示す寛容な基質特異性を利用して、人工基質を作用させることにより、在来見られない骨格を有する非天然型新規化合物の生産に成功...
❏放線菌の生産する新規17員環マクロサイクリック化合物の生合成研究(16780080)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】葛山 智久 東京大学, 生物生産工学研究センター, 助教授 (30280952)
【キーワード】放射菌 / ポリケタイド / 生合成 / 糖 / マクロサイクリック化合物 (他8件)
【概要】本研究では、放線菌Streptomyces versipellis 4083-SVS6株が生産するバーシペロスタチン(VST)の生合成遺伝子のクローニングとその精密機能解析を通して、VSTの生合成機構を解明することを目的としている。VSTはI型ポリケタイド合成酵素で合成される既知の化合物とは構造が異なり、α-アシルテトロン酸構造を含む17員環マクロサイクリック化合物である。よって、α-アシルテトロ...
【農学】生産環境農学:Streptomyces遺伝子を含む研究件
❏放線菌由来インドロカルバゾール生合成研究及び新規物質創製への展開(17780063)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】尾仲 宏康 富山県立大学, 工学部, 講師 (80315829)
【キーワード】staurosporine / rebeccamycin / Streptomyces / 二次代謝産物 / 生合成 (他8件)
【概要】インドロカルバゾール骨格を有する天然化合物は、放線菌由来の産物を主として多数報告されている。強力なプロテインキナーゼ活性を有するスタウロスポリン(STA)やDNAトポイソメラーゼ阻害剤であるレベッカマイシン(REB)など多くの興味深い生理活性物質が存在するために、医薬品などへの産業利用が期待される化合物群である。その生合成経路については、これまでほとんど知られていなかったが、近年、我々のグループの...
❏放線菌が生産するインドロカルバゾール化合物の生合成に関する研究(14760052)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】尾仲 宏康 富山県立大学, 工学部, 助手 (80315829)
【キーワード】staurosporine / rebeccamycin / Streptomyces / 二次代謝産物 / 生合成 (他7件)
【概要】インドロカルバゾール誘導体の創製とその生理活性 レベッカマイシン、スタウロスポリンはLechevalieria aerocolonigenes ATCC39243及びStreptomyces sp. TP-A0274株が生産するインドロカルバゾール化合物である。これら生産菌より生合成遺伝子をクローニングし、組換えることにより非天然型インドロカルバゾール化合物の生産を行った。現在までに15種類の化合...
❏放線菌の生産するスタウロスポリンの生合成に関する研究(12760063)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】尾仲 宏康 富山県立大学, 工学部, 助手 (80315829)
【キーワード】スタウロスポリン / レベッカマイシン / インドロカルバゾール / 生合成 / Streptomyces (他11件)
【概要】スタウロスポリンの遺伝子を直接クローニングすることは困難であることが予想されたために、今年度も前年度に引き続きレベッカマイシンの生合成に関する研究を行った。レペッカマイシン(Rm)はスタウロスポリンと同様にインドロカルバゾール(IC)骨格を持つ化合物でDNA topoisomeraseIの特異的阻害剤である。IC化合物の生合成についてはトリプトファン(trp)2個が前駆体であることが明らかになって...
【農学】境界農学:シロイヌナズナ遺伝子を含む研究件
❏食用アスパラガスの新規雌雄性決定遺伝子の探索と機能解析(19K15827)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10726061)
【キーワード】アスパラガス / 雌雄性 / 遺伝子 / 転写因子 / ゲノム (他14件)
【概要】食用アスパラガスの雌雄異株性は少数の遺伝子が制御し、転写因子遺伝子・AoMYB35はその候補である。当方では食用アスパラガスの自殖性株を有している。これらにより新規の食用アスパラガス雌雄性制御遺伝子を得ることが本研究の目的である。AoMYB35とそのシロイヌナズナにおける相同因子で花粉成熟に必須であるAtMYB35が結合するDNA配列を網羅的に解析し、それらの間に差異を見出した。これに基づく解析か...
❏トレニアのシュート再生系を用いた脱分化とシュート頂分裂組織新構築の解析(17K07437)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】杉山 宗隆 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50202130)
【キーワード】トレニア / シロイヌナズナ / シュート再生 / 表皮細胞 / 脱分化 (他14件)
【概要】本研究では、茎断片の表皮細胞が脱分化・増殖し、カルス相なしに不定芽のシュート頂分裂組織(SAM)を新たに形成する、トレニアの直接シュート再生系を用い、脱分化とSAM新構築について、細胞学的解析とトランスクリプトーム解析を行った。その結果、サイトカイニンに応答した表皮細胞の核小体の発達と細胞分裂の再開、光依存の細胞増殖の活性化を経て、増殖細胞の領域化が起き、SAMが構築されることなどが明らかになった...
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(21228002)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80242163)
【キーワード】シロイヌナズナ / 栄養感知 / 数理モデル / 予測 / 実証 (他13件)
【概要】本研究は植物に必要な無機栄養素のホメオスタシス機構について、様々な深さでの研究を行ったものである。比較的未解明な元素については、ホメオスタシスに重要な新規遺伝子を同定、解析した。これまでに研究蓄積のあるホウ素輸送については、トランスポーターの蓄積制御やホウ素受容機構についての新たな知見を得た。さらに、ホウ素については、トランスポーターの局在や蓄積等の特性を考慮した数理モデルを構築し、モデルを基に未...
【農学】境界農学:プラスミド遺伝子を含む研究件
❏細菌におけるプラスミド非感受性の分子基盤(18H02121)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】野尻 秀昭 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90272468)
【キーワード】細菌 / プラスミド / 遺伝子 / 水平伝播 / fitness (他6件)
【概要】一部の細菌は、各種のプラスミドを保持する場合でも非保持株との競合培養で淘汰されない性質(プラスミド非感受性)を示す。本研究では、この発現に、従来、硫黄代謝系の主要転写制御因子として知られていたCysBを起点とする転写制御系の起動が重要であることを明らかにした。この代謝制御系の下流にはTCAサイクルやエネルギー代謝系が配置されており、細胞内の代謝の調節がプラスミド非感受性の鍵になることが強く示唆され...
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
【農学】境界農学:嗅覚受容体遺伝子を含む研究件
❏Bcl11bによる嗅神経細胞の二者択一的運命決定の制御機構(16K07366)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】嗅覚 / 嗅覚受容体 / 嗅神経細胞 / 神経分化 / 遺伝子発現 (他11件)
【概要】匂いを感知する嗅覚受容体は、魚類から哺乳類に至る脊椎動物に共通して存在するクラスI(水棲型)と陸棲動物に特異的なクラスII(陸棲型)の2種類に大きく分類される。つまり鼻の中では発現する受容体のタイプによって異なる2種類の嗅神経細胞が作り出されるが、そのメカニズムは長年未解明のままだった。本研究では、2種類の嗅神経細胞を作り分けるのに転写因子Bcl11bが重要な機能を果たしていることを明らかにした。...
❏水棲型嗅覚受容体が感知する新たな水溶性匂い分子の探索と生理機能の解明(21200010)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】新学術領域研究(研究課題提案型)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】視覚 / 聴覚 / 神経科学 / 生理活性 / 遺伝子 (他10件)
【概要】嗅覚は、動物の進化の過程で最も古くから存在し、生命維持のために必要な行動に直接関与する重要な感覚である。ヒトやマウスの嗅覚受容体(odorant receptor: OR) 遺伝子は、系統発生学的にClass I とClass II OR の2つのサブファミリーに分類される。Class I OR は魚類OR に類似していることから、これまで進化の名残と考えられ、嗅覚研究の対象は主にClass II...
【農学】境界農学:味覚遺伝子を含む研究件
❏ヒト味覚受容体発現細胞を用いた味の相乗・相殺効果の分子メカニズムの解析(22380072)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】三坂 巧 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (40373196)
【キーワード】食品 / 遺伝子 / 生体分子 / 味覚
【概要】食品の味はその価値を決定づける重要な因子である。近年同定された味覚受容体の機能解析により、官能評価に依らない味物質の評価が可能となり、詳細な味物質受容メカニズムも解析可能となってきた。我々は、ヒト甘味受容体を安定発現する細胞株を構築し、甘味感覚を計測しうる細胞系の構築にすでに成功した。本研究では、当該細胞株をはじめとする味覚受容体発現細胞を用いて、味の相乗・相殺のメカニズムを解析しようとする研究で...
❏味物質の呈味持続性を規定する因子の探索(21658046)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】三坂 巧 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (40373196)
【キーワード】食品 / 遺伝子 / 生体分子 / 味覚
【概要】食品を実際に摂取した時に感じる味は非常に複雑(すっきり・しつこい等)であり、それを正確に表示するには受容体の活性化強度以外のパラメータによる評価が必要である。本研究では、従来のin vitroの実験において示された味覚受容体活性化の検出に加えて、味の指標となる他の因子を実験的に提示できないかという考えから発想に至った。味物質と味覚受容体との直接相互作用における速度論的パラメーターを求めることで、味...
❏脊椎動物由来味覚受容体タンパク質を基盤にした呈味物質センサーの創出(20688015)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】三坂 巧 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (40373196)
【キーワード】分子間相互作用 / 味覚 / 受容体 / 味物質 / センサー (他9件)
【概要】味物質の受容を行う味覚受容体を利用し、呈味物質に対して安定的な数値を提示する味センサーの作製を行った。最も嗜好される味である甘味を測定するために、ヒト甘味受容体を安定的に発現する培養細胞を作製した。甘味物質を投与した際に観察される細胞内カルシウム濃度変化を蛍光カルシウム指示薬の蛍光強度変化として測定することで、長期間安定的な数値を提示しうる甘味センサー細胞となりうることを示した。 ...
【農学】境界農学:農林水産物遺伝子を含む研究件
❏ストリゴラクトン機能制御剤の創製と受容機構の解明(23248018)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】浅見 忠男 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90231901)
【キーワード】生理活性 / 植物 / 有機化学 / 農林水産物 / 遺伝子 (他19件)
【概要】新植物ホルモンであるストリゴラクトンは植物の枝分かれを制御する機能を有していることから、その機能の化学的もしくは遺伝子的制御法を開発することにより、穀物の収量増加やバイオマス生産増加に利用することが可能である。本研究では、まず、D14タンパク質がストリゴラクトンを受容後加水分解し、生じたストリゴラクトンD環由来物質が活性本体としてD14と結合した結果、D14とジベレリン情報伝達因子として考えられて...
❏光シグナル伝達を基盤とした子実体形成機構の解明(22580097)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】宮崎 安将 独立行政法人森林総合研究所, きのこ・微生物研究領域, 主任研究員 (40343800)
【キーワード】きのこ / 光受容体 / 形態変化 / シイタケ / 子実体形成 (他17件)
【概要】きのこの子実体形成には光が必要である。シイタケの光受容体遺伝子 Le.cry は、担子菌初のクリプトクロム型光受容体をコードしていた。その産物Le.CRY の解析 の結果、青色光領域を吸収し子実体形成に関わることが示唆された。プロテオーム解析の結果、 リン酸化や糖鎖付加などの翻訳後修飾を介して、子実体形成に関わる代謝経路やシグナル伝達 経路が存在することが分かった。トランスクリプトーム解析の結果、...
【農学】境界農学:育種学遺伝子を含む研究件
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
❏国境を超越して生存する少数民族に関わる絶滅危惧植物遺伝資源と伝統知識の保全(21405017)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】渡邉 和男 筑波大学, 生命環境系, 教授 (90291806)
【キーワード】民俗学 / 遺伝資源 / 植物 / 生物多様性 / 育種学 (他10件)
【概要】農業食糧及び薬用遺伝資源の多様性について、国境を超越して生存する少数民族に関わり農家保全の実地・実験調査を実施した。ミャンマー北部、ミャンマー、タイとラオスの国境地帯について山間部を主体に研究を実施した。過剰開発や貨幣経済の浸透、さらに不均衡な情報の供給と啓蒙の欠如で、在来の植物遺伝資源が絶滅危惧になっていることやその伝統的文化に支援された知見が急速に失われてきていることがわかった。モノグラフや公...
【農学】社会経済農学:食品遺伝子を含む研究件
❏消化管の全身エネルギー代謝調節機構の解析による食品機能の新側面の解明(17H01962)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】阿部 啓子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (10151094)
【キーワード】エネルギー代謝 / 脳腸相関 / 栄養学 / 食品 / 脳・神経 (他7件)
【概要】転写因子Skn-1a欠損(S-KO)マウスは、野生型(WT)マウスに比較して、摂食量(通常食および高脂肪食)に変化がないにも関わらず、体脂肪率・体重増加率の優位な低下、エネルギー消費量の優位な増加が観察された。S-KOマウスは消化管の化学受容細胞(甘・苦・旨味受容細胞、刷子細胞)が消失している。これまでに、刷子細胞に発現するX-GPCRを欠失した(X-KO)マウスにおいてもWTマウスに較べ摂食量に...
❏ヒト味覚受容体発現細胞を用いた味の相乗・相殺効果の分子メカニズムの解析(22380072)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】三坂 巧 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (40373196)
【キーワード】食品 / 遺伝子 / 生体分子 / 味覚
【概要】食品の味はその価値を決定づける重要な因子である。近年同定された味覚受容体の機能解析により、官能評価に依らない味物質の評価が可能となり、詳細な味物質受容メカニズムも解析可能となってきた。我々は、ヒト甘味受容体を安定発現する細胞株を構築し、甘味感覚を計測しうる細胞系の構築にすでに成功した。本研究では、当該細胞株をはじめとする味覚受容体発現細胞を用いて、味の相乗・相殺のメカニズムを解析しようとする研究で...
❏味物質の呈味持続性を規定する因子の探索(21658046)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】三坂 巧 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (40373196)
【キーワード】食品 / 遺伝子 / 生体分子 / 味覚
【概要】食品を実際に摂取した時に感じる味は非常に複雑(すっきり・しつこい等)であり、それを正確に表示するには受容体の活性化強度以外のパラメータによる評価が必要である。本研究では、従来のin vitroの実験において示された味覚受容体活性化の検出に加えて、味の指標となる他の因子を実験的に提示できないかという考えから発想に至った。味物質と味覚受容体との直接相互作用における速度論的パラメーターを求めることで、味...
【農学】社会経済農学:無機栄養遺伝子を含む研究件
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(25221202)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
【キーワード】無機栄養 / 翻訳 / uORF / 栄養感知 / 数理モデル (他12件)
【概要】無機栄養ホメオスタシスに必須な遺伝子を多くの元素について同定解析し、無機栄養の恒常性維持に細胞壁合成や RNA代謝、翻訳制御等の重要性を示した。リボソームRNA 複合体がAUGUAA上で細胞質の栄養濃度を感知し、この感知に伴って栄養輸送体mRNAの分解や転写制御が起こることや翻訳制御のゲノムレベルでの重要性を明らかにした。ホウ素輸送の2次元及び動的モデルを構築し実験的検証を行い、根の成長と地上部へ...
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(21228002)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80242163)
【キーワード】シロイヌナズナ / 栄養感知 / 数理モデル / 予測 / 実証 (他13件)
【概要】本研究は植物に必要な無機栄養素のホメオスタシス機構について、様々な深さでの研究を行ったものである。比較的未解明な元素については、ホメオスタシスに重要な新規遺伝子を同定、解析した。これまでに研究蓄積のあるホウ素輸送については、トランスポーターの蓄積制御やホウ素受容機構についての新たな知見を得た。さらに、ホウ素については、トランスポーターの局在や蓄積等の特性を考慮した数理モデルを構築し、モデルを基に未...
【農学】動物生命科学:イネ遺伝子を含む研究件
❏イネ葉身の光合成産物転流能力に関する生理・遺伝学的解析(19H02944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】廣瀬 竜郎 高崎健康福祉大学, 農学部, 教授 (90355579)
【キーワード】イネ / 転流 / 糖 / 遺伝子 / トランスクリプトーム
【概要】光合成産物の転流は人間社会における物流と同様に植物の生産過程においてきわめて重要である。しかし、作物の品種・系統間での光合成産物転流能力の遺伝的な差異の有無やその生理的な要因はわかっていない。本研究では、転流能力の簡易な評価方法を開発し、世界および日本の様々なイネの光合成産物転流速度を調べ、それら品種の転流能力の高低を評価・整理した。そのうえで、転流能力の差異と、光合成や糖代謝関連の生理形質や生育...
❏イネの超撥水性を発現する分子遺伝学的基盤の解明(16H04857)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】撥水性 / イネ / 遺伝学 / 変異体 / 葉 (他10件)
【概要】イネの葉はハスと同等の極めて高い撥水性(超撥水性)を示す。この超撥水性の発現メカニズムを様々な観点から明らかにした。まず、イネの葉において葉身向軸側が最も撥水性が高いこと、撥水性は環境条件によって変化することなどを明らかにした。また、撥水性が低下した濡れ葉変異体を用いることによって、複数のワックス合成に関わる遺伝子がイネの撥水性に重要であることを明らかにした。また、様々な種類のイネの撥水性を調査す...
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
【農学】動物生命科学:乳腺遺伝子を含む研究件
❏プロラクチン受容体の選択的スプライシングによる黄体の運命決定機構の解明(24380161)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10433715)
【キーワード】繁殖生物学 / プロラクチン / 選択的スプライシング / シグナル伝達 / 性周期 (他12件)
【概要】成熟雌ラットの性周期各時期に卵巣を摘出し、プロラクチン受容体ロングフォーム、ショートフォームについてリアルタイムPCRおよびウェスタンブロットを行ったところ、黄体退行の始まる時期である発情休止期の午後に、ロングフォームとショートフォームの発現比率がRNA・タンパクレベルで逆転した。そこでロングフォームの発現のみを抑制するスプライシング切替オリゴマーを持続的に投与し、血中性ステロイド濃度の測定を行っ...
❏乳蛋白貭の遺伝子発現の調節機構(01480090)
【研究テーマ】畜産学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1989 - 1990
【研究代表者】河本 馨 東京大学, 農学部, 教授 (30011894)
【キーワード】細胞培養 / 乳腺 / コラ-ゲンゲル / 乳蛋白質 / 遺伝子 (他15件)
【概要】多数のホルモンの作用によって多種類の蛋白質を合成する乳腺の遺伝子発現系を解明するためには、無血清細胞培養系を確立するとともに、その蛋白質産物をアッセイする系を構築すること、また、乳蛋白質をコ-ドする遺伝子の転写を調べるためのプロ-プをクロ-ニングし、さらに、一ー乳蛋白質の合成を指令するプロラクチンの情報を細胞内に伝達する機構を解明するため、レセプタ-の性質を研究することが不可欠である。この目的にそ...
【農学】動物生命科学:社会行動遺伝子を含む研究件
❏文化-ジーン共進化説のミクロ的確認とネットワーク社会学的展開(20K20281)
【研究テーマ】社会学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】桜井 芳生 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (50264396)
【キーワード】遺伝子 / 遺伝子社会学 / 遺伝子一塩基多型 / SNP / ツイッター (他27件)
【概要】遺伝子変数が、ひとびとの社会行為・意識に影響を与えているかをさぐった。遺伝子一塩基多型(SNP)rs53576が、ツイッターの頻度に、rs4680が、スマホゲーム頻度に、セロトニントレンスポーター遺伝子多型5-HTTLPRが、「生きにくさ」意識に、影響をあたえていることを、世界で初めて見出した。一冊の成書『遺伝子社会学の試み 社会学的生物学嫌い(バイオフォビア)を超えて 』日本評論社 として、市場...
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
【農学】動物生命科学:獣医学遺伝子を含む研究件
❏プロラクチン受容体の選択的スプライシングによる黄体の運命決定機構の解明(24380161)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10433715)
【キーワード】繁殖生物学 / プロラクチン / 選択的スプライシング / シグナル伝達 / 性周期 (他12件)
【概要】成熟雌ラットの性周期各時期に卵巣を摘出し、プロラクチン受容体ロングフォーム、ショートフォームについてリアルタイムPCRおよびウェスタンブロットを行ったところ、黄体退行の始まる時期である発情休止期の午後に、ロングフォームとショートフォームの発現比率がRNA・タンパクレベルで逆転した。そこでロングフォームの発現のみを抑制するスプライシング切替オリゴマーを持続的に投与し、血中性ステロイド濃度の測定を行っ...
❏イヌ肥満細胞腫における腫瘍化機構の網羅的解析と新たな分子標的治療法の確立(17208027)
【研究テーマ】臨床獣医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】松田 浩珍 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (80145820)
【キーワード】獣医学 / 癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / シグナル分子 (他12件)
【概要】イヌ肥満細胞腫臨床サンプルに関し、c-kit遺伝子の全領域について遺伝子変異の検索を行い、細胞膜直下領域の遺伝子変異が12%程度の症例に認められたものの、その他88%の症例におけるc-kit遺伝子は、野生型であることを示した。また、変異型c-kit遺伝子を用いて遺伝子導入実験を実施したが、腫瘍性増殖が誘導されなかった。このことから、c-kit遺伝子の変異が腫瘍性増殖の根幹ではなく、それ以外の細胞内...
【農学】動物生命科学:畜産学遺伝子を含む研究件
❏プロラクチン受容体の選択的スプライシングによる黄体の運命決定機構の解明(24380161)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10433715)
【キーワード】繁殖生物学 / プロラクチン / 選択的スプライシング / シグナル伝達 / 性周期 (他12件)
【概要】成熟雌ラットの性周期各時期に卵巣を摘出し、プロラクチン受容体ロングフォーム、ショートフォームについてリアルタイムPCRおよびウェスタンブロットを行ったところ、黄体退行の始まる時期である発情休止期の午後に、ロングフォームとショートフォームの発現比率がRNA・タンパクレベルで逆転した。そこでロングフォームの発現のみを抑制するスプライシング切替オリゴマーを持続的に投与し、血中性ステロイド濃度の測定を行っ...
❏哺乳類成長途上卵の有効利用を目指した発生能獲得の分子メカニズム解明に関する研究(22380147)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】内藤 邦彦 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (20188858)
【キーワード】応用動物 / 遺伝子 / 畜産学 / 成長途上卵 / 発生能 (他10件)
【概要】哺乳類の成長途上の卵母細胞は、直径が完全成長卵の90%に達していても減数分裂誘起に作用するCDC2が活性化せず成熟分裂を起こせない。本研究ではこの原因を分子レベルで明らかにすることを目的とし、ブタの卵母細胞をモデルに検討を行った。 その結果、ブタ成長途上卵ではCDC2の不足とPKAの局在制御を介したCDC2活性の抑制という2つの機構により減数分裂を再開しないことが明らかとなった。また成長卵と成長途...
【農学】動物生命科学:応用動物遺伝子を含む研究件
❏哺乳類成長途上卵の有効利用を目指した発生能獲得の分子メカニズム解明に関する研究(22380147)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】内藤 邦彦 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (20188858)
【キーワード】応用動物 / 遺伝子 / 畜産学 / 成長途上卵 / 発生能 (他10件)
【概要】哺乳類の成長途上の卵母細胞は、直径が完全成長卵の90%に達していても減数分裂誘起に作用するCDC2が活性化せず成熟分裂を起こせない。本研究ではこの原因を分子レベルで明らかにすることを目的とし、ブタの卵母細胞をモデルに検討を行った。 その結果、ブタ成長途上卵ではCDC2の不足とPKAの局在制御を介したCDC2活性の抑制という2つの機構により減数分裂を再開しないことが明らかとなった。また成長卵と成長途...
❏分子生物学的手法、雄の不妊化、天敵利用による外来侵入アリ3種の防除法開発(21248005)
【研究テーマ】応用昆虫学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】東 正剛 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 教授 (90133777)
【キーワード】害虫管理 / 生物的防除 / 外来侵入アリ / 生態学 / 昆虫 (他8件)
【概要】継続調査により、アルゼンチンアリの分布域が本州太平洋海岸沿いに拡大していることを確認した。そのうち、横浜で発見した小さな個体群を対象に、アリ道フェロモン成分Z-(9)-Hexadecenalと市販の殺蟻剤を併用して根絶を試み、成功した。ヒアリの侵入を防ぐため、検疫官でも容易に使える種同定法を開発するとともに、オオタバコガコマユバチが侵入アリの検出に有効であることを確認した。また、ヒアリの核型分析に...
【農学】森林圏科学:病原性遺伝子を含む研究件
❏バキュロウイルスをモデルとした長鎖非コードRNAの機能解析(22380033)
【研究テーマ】応用昆虫学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】勝間 進 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (20378863)
【キーワード】バキュロウイルス / 非コード RNA / カイコ / 昆虫ウイルス / 病原性 (他11件)
【概要】昆虫ウイルスの一種であるバキュロウイルスは、100kbp以上の2本鎖DNAをゲノムとして持つ大型のDNAウイルスであり、高度な宿主制御を行うことが知られている。バキュロウイルスゲノムには100個以上のタンパク質コード遺伝子が存在するが、一部のグループが提唱しているmicroRNAをのぞいて、非コードRNAの存在は知られていない。申請者は、ウイルス感染培養細胞のトランスクリプトーム解析によって、既報...
❏植物ウイルスの病原性の分子機構(08306003)
【研究テーマ】植物保護
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】古澤 巌 京都大学, 農学研究科, 教授 (10026594)
【キーワード】CaMV / TMV / CMV / PVX / ToMV (他16件)
【概要】植物ウイルスのゲノム複製に関していろいろなウイルスを用いて総合的に研究を行った。Cauliflower mosaic virus(CaMV)の遺伝子産物を経時的に調べ、それぞれの遺伝子が別個に発現制御されていることが分かった。また、遺伝子産物のあるものはモノシストロニックmRNAから、また、あるものはポリシストロニックなmRNAから合成されていることが示唆され、ウイルスの複製の過程でCaMV特有の...
【農学】森林圏科学:昆虫遺伝子を含む研究件
❏比較ゲノム解析によるシロアリの社会性進化に伴うゲノム変異の同定(20K06816)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】林 良信 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 講師 (70626803)
【キーワード】真社会性 / 亜社会性 / 遺伝子 / 自然選択 / 昆虫 (他11件)
【概要】「単独性生物から社会性生物への進化」は、生物界に新たな複雑性を生じさせた生物進化史上の革新的な出来事の一つであり、生物学において特に注目すべき重要な現象である。本研究では、社会性生物の中でも特に複雑な社会を構築し高度な利他行動を示すシロアリに注目し、比較ゲノム解析によって単独性のゴキブリから亜社会性のゴキブリ、そして真社会性のシロアリが進化する過程でどのようなゲノム領域が急速に進化したのかを明らか...
❏性決定カスケードとエクダイソンシグナルのクロストークによる性分化機構の解明(17H03940)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 雅京 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30360572)
【キーワード】性決定 / 性分化 / エクダイソン / doublesex / dmrt遺伝子 (他20件)
【概要】本研究課題では、昆虫の代表的なステロイドホルモンとして知られるエクダイソンが、昆虫の性分化の制御に関与するか否か、また、関与するのであれば、その作用機序はいかなるものであるか、という点を明らかにすることを目的としている。本研究成果により、昆虫性分化のマスター制御遺伝子であるdsxの精巣における発現がエクダイソン濃度依存的に上昇することが判明した。免疫組織化学による発現部位解析、ゲノム編集による表現...
❏シロアリ類における不妊化遺伝子の進化(16K18591)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】林 良信 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 助教 (70626803)
【キーワード】シロアリ / 遺伝子 / 進化 / 社会性 / 連鎖解析 (他9件)
【概要】シロアリは、多数の個体が集合して社会を形成する。その社会では個体間での分業がおこなわれており、繁殖に専念する繁殖個体(女王・王)や、繁殖をせずに他個体への給餌等の利他行動を行う非繁殖個体(ワーカーなど)などが存在する。本研究ではシロアリの分業に関わる遺伝子、とくに非繁殖個体の個体発生に関わる遺伝子(不妊化遺伝子)を同定するため、交配実験や全ゲノム情報を利用した解析をおこなった。その結果、不妊化遺伝...
【農学】森林圏科学:DNAマーカー遺伝子を含む研究件
❏食用アスパラガスの新規雌雄性決定遺伝子の探索と機能解析(19K15827)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10726061)
【キーワード】アスパラガス / 雌雄性 / 遺伝子 / 転写因子 / ゲノム (他14件)
【概要】食用アスパラガスの雌雄異株性は少数の遺伝子が制御し、転写因子遺伝子・AoMYB35はその候補である。当方では食用アスパラガスの自殖性株を有している。これらにより新規の食用アスパラガス雌雄性制御遺伝子を得ることが本研究の目的である。AoMYB35とそのシロイヌナズナにおける相同因子で花粉成熟に必須であるAtMYB35が結合するDNA配列を網羅的に解析し、それらの間に差異を見出した。これに基づく解析か...
❏アスパラガスの雌雄性を操作する(16K14843)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
【キーワード】食用アスパラガス / 性決定 / 遺伝子 / DNAマーカー / 植物ホルモン (他17件)
【概要】モデル植物・シロイヌナズナにおいては、MYB35という遺伝子を欠損すると雄性不稔となることが知られていたが、食用アスパラガスにおいては、これによく似た遺伝子(AoMYB35)が雄株にのみ存在し、雌株に存在しないということを明らかにした。AoMYB35は食用アスパラガスの雌雄性決定遺伝子の候補として有力なものである。また、雌花の雄蕊における細胞死を特徴づけると共に、食用アスパラガスの各花器官(花被片...
【農学】森林圏科学:きのこ遺伝子を含む研究件
❏子実体形成のトリガー -光応答分子機構の解明-(25292053)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮崎 安将 国立研究開発法人 森林総合研究所, その他部局等, 研究員 (40343800)
【キーワード】子実体形成 / きのこ / 光受容体 / シイタケ / 光 (他6件)
【概要】シイタケの子実体形成には光が必要である。現在までに光受容体をコードする遺伝子phrA, phrB, Le.cryを単離・同定しているが、光受容体は光を一番最初に受け取る分子であるため、これらの発現は分化ステージによらず、構成的であることが多い。そこで、きのこ類に存在する光応答メカニズムを含めた関連因子(タンパク質)を網羅するため、シイタケにおける子実体形成過程を①栄養増殖菌糸、②子実体原基、③成熟...
❏光シグナル伝達を基盤とした子実体形成機構の解明(22580097)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】宮崎 安将 独立行政法人森林総合研究所, きのこ・微生物研究領域, 主任研究員 (40343800)
【キーワード】きのこ / 光受容体 / 形態変化 / シイタケ / 子実体形成 (他17件)
【概要】きのこの子実体形成には光が必要である。シイタケの光受容体遺伝子 Le.cry は、担子菌初のクリプトクロム型光受容体をコードしていた。その産物Le.CRY の解析 の結果、青色光領域を吸収し子実体形成に関わることが示唆された。プロテオーム解析の結果、 リン酸化や糖鎖付加などの翻訳後修飾を介して、子実体形成に関わる代謝経路やシグナル伝達 経路が存在することが分かった。トランスクリプトーム解析の結果、...
【農学】森林圏科学:転流遺伝子を含む研究件
❏イネ葉身の光合成産物転流能力に関する生理・遺伝学的解析(19H02944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】廣瀬 竜郎 高崎健康福祉大学, 農学部, 教授 (90355579)
【キーワード】イネ / 転流 / 糖 / 遺伝子 / トランスクリプトーム
【概要】光合成産物の転流は人間社会における物流と同様に植物の生産過程においてきわめて重要である。しかし、作物の品種・系統間での光合成産物転流能力の遺伝的な差異の有無やその生理的な要因はわかっていない。本研究では、転流能力の簡易な評価方法を開発し、世界および日本の様々なイネの光合成産物転流速度を調べ、それら品種の転流能力の高低を評価・整理した。そのうえで、転流能力の差異と、光合成や糖代謝関連の生理形質や生育...
❏イネの葉中デンプン過剰蓄積変異体を用いた光合成産物の転流・代謝機構の解明(22380017)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】廣瀬 竜郎 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター作物開発研究領域, 主任研究員 (90355579)
【キーワード】イネ / 遺伝子 / デンプン / 転流 / 突然変異体
【概要】イネにおける光合成産物の転流・代謝機構を解明するために、葉身にデンプンを高いレベルで蓄積する5系統の突然変異系統を用いて、それらの原因遺伝子の単離と生理機能の解析を行った。その結果、1系統についてはデンプン分解酵素のひとつであるα-glucanwaterdikinaseをコードする遺伝子の機能欠損が原因であることがわかった。他の系統についても原因遺伝子の座乗染部位や生理形質が明らかになった。 ...
【農学】森林圏科学:応用微生物遺伝子を含む研究件
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
❏リジン生合成および関連一次代謝系酵素群の機能および分子進化の解析(24248017)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012
【研究代表者】西山 真 東京大学, 生物生産工学研究センター, 教授 (00208240)
【キーワード】バイオテクノロジー / 応用微生物 / 酵素 / 発現制御 / 遺伝子
【概要】本研究は、AAAを経由するリジン生合成酵素群、およびそれらと進化的起源を共有するアルギニンやロイシン生合成、TCA回路を構成する各酵素群の基質特異性の違いに焦点を当て、構造生物学、タンパク質工学、分子進化工学などを通じて、酵素の基質特異性創出原理を分子レベル・原子レベルで明らかにするとともに、好熱菌でのアミノ酸生産系の確立といった研究の応用還元も視野に入れて研究を行うものである。その目的のために、...
❏光シグナル伝達を基盤とした子実体形成機構の解明(22580097)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】宮崎 安将 独立行政法人森林総合研究所, きのこ・微生物研究領域, 主任研究員 (40343800)
【キーワード】きのこ / 光受容体 / 形態変化 / シイタケ / 子実体形成 (他17件)
【概要】きのこの子実体形成には光が必要である。シイタケの光受容体遺伝子 Le.cry は、担子菌初のクリプトクロム型光受容体をコードしていた。その産物Le.CRY の解析 の結果、青色光領域を吸収し子実体形成に関わることが示唆された。プロテオーム解析の結果、 リン酸化や糖鎖付加などの翻訳後修飾を介して、子実体形成に関わる代謝経路やシグナル伝達 経路が存在することが分かった。トランスクリプトーム解析の結果、...
【農学】森林圏科学:共生遺伝子を含む研究件
❏サンゴ“ホロビオント”成立・維持機構の構成的理解(17KT0027)
【研究テーマ】構成的システム生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2021-03-31
【研究代表者】新里 宙也 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70524726)
【キーワード】サンゴ / 褐虫藻 / 共生 / ゲノム / 遺伝子
【概要】サンゴは、宿主動物の造礁サンゴと共生している藻類が共生し、あたかも一つの生物、ホロビオントとして生存する。本研究では、サンゴと褐虫藻のゲノム情報を活用し、複雑なサンゴ“ホロビオント”構成原理の解明に挑んだ。サンゴ幼生への褐虫藻培養株の感染実験と網羅的遺伝子発現解析により、共生に関わるサンゴの遺伝子群を特定した。これらの機能推定や進化的背景が明らかになり、多様なサンゴの共生メカニズムの存在が示唆され...
❏シソ科ムラサキシキブ属におけるアリ植物の進化と形態進化の遺伝的背景の研究(15H05236)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】副島 顕子 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (00244674)
【キーワード】系統分類 / 共生進化 / 形態形成 / 植物系統分類学 / 形態形成遺伝子 (他8件)
【概要】ボルネオ島固有種のCallicarpa saccataという植物は,日本にも分布するムラサキシキブの仲間であるが,葉の基部が袋状になり,その中にアリが住むという特殊な形質をもつ.野外調査と分子系統解析により,花外蜜腺の役割をもつ腺点や枝の空洞といった,アリ植物としてはより一般的な形態特徴をもつ複数の他の種が近縁種に存在することが明らかになり,アリとの共進化が段階的に起こったことが示された. 一方,...
【農学】森林圏科学:シイタケ遺伝子を含む研究件
❏子実体形成のトリガー -光応答分子機構の解明-(25292053)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮崎 安将 国立研究開発法人 森林総合研究所, その他部局等, 研究員 (40343800)
【キーワード】子実体形成 / きのこ / 光受容体 / シイタケ / 光 (他6件)
【概要】シイタケの子実体形成には光が必要である。現在までに光受容体をコードする遺伝子phrA, phrB, Le.cryを単離・同定しているが、光受容体は光を一番最初に受け取る分子であるため、これらの発現は分化ステージによらず、構成的であることが多い。そこで、きのこ類に存在する光応答メカニズムを含めた関連因子(タンパク質)を網羅するため、シイタケにおける子実体形成過程を①栄養増殖菌糸、②子実体原基、③成熟...
❏光シグナル伝達を基盤とした子実体形成機構の解明(22580097)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】宮崎 安将 独立行政法人森林総合研究所, きのこ・微生物研究領域, 主任研究員 (40343800)
【キーワード】きのこ / 光受容体 / 形態変化 / シイタケ / 子実体形成 (他17件)
【概要】きのこの子実体形成には光が必要である。シイタケの光受容体遺伝子 Le.cry は、担子菌初のクリプトクロム型光受容体をコードしていた。その産物Le.CRY の解析 の結果、青色光領域を吸収し子実体形成に関わることが示唆された。プロテオーム解析の結果、 リン酸化や糖鎖付加などの翻訳後修飾を介して、子実体形成に関わる代謝経路やシグナル伝達 経路が存在することが分かった。トランスクリプトーム解析の結果、...
【農学】森林圏科学:酵母遺伝子を含む研究件
❏微小管の形成メカニズムと細胞内新機能の発見(25291041)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (50447356)
【キーワード】微小管 / 細胞骨格 / 染色体 / 細胞分裂 / 減数分裂 (他11件)
【概要】本研究では、微小管が細胞内で果たす新しい機能の発見とそのメカニズムの解明を目指した。その結果、分裂酵母の減数分裂において、微小管が核内の染色体の配置を転換させるという新機能が明らかになった。重要なことに、この染色体の配置転換は減数分裂の染色体分配が正しく起きるために必須であることがわかった。さらに、細胞内で微小管が形成される分子機構についても明らかにしたところ、Alp7-Alp14タンパク質複合体...
❏転写制御におけるクロマチンダイナミズムを規定するシス及びトランス因子の機能解析(21570185)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】清水 光弘 明星大学, 理工学部, 教授 (80231364)
【キーワード】遺伝子 / 発現制御 / ゲノム / クロマチン / ヌクレオソーム (他10件)
【概要】遺伝子発現におけるクロマチン機能に関する重要な問題の一つは、ヌクレオソームの配置決定とそのダイナミクスの機構である。本研究では、転写制御に着目し、出芽酵母ゲノム及びミニ染色体において、ヌクレオソームの配置を規定するシス因子としていくつかのDNAリピート配列を同定した。また、トランス因子としてクロマチンリモデリングIsw2複合体、ヒストン脱アセチル化酵素Rpd3、ピストンH3バリアントの機能を解析し...
❏遺伝情報の発現を制御するクロマチンドメインの分子構築と動態(19570169)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】清水 光弘 明星大学, 理工学部, 教授 (80231364)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 発現制御 / 転写制御 / クロマチン (他8件)
【概要】真核生物のゲノムDNAはヒストンと結合し、ヌクレオソーム、クロマチンとして核内に収納されている。遺伝子発現におけるクロマチンの機能を明らかにすることを目的として、まず、ヒト由来His_6タグ付ヒストンH3バリアントを酵母で発現させ、それを含む酵母ミニ染色体を容易に精製する系を構築した。さらに、ゲノム遺伝子座におけるヌクレオソーム配置のダイナミックな変化が、転写制御に本質的な機能を有することを示した...
【農学】森林圏科学:細胞壁遺伝子を含む研究件
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(25221202)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
【キーワード】無機栄養 / 翻訳 / uORF / 栄養感知 / 数理モデル (他12件)
【概要】無機栄養ホメオスタシスに必須な遺伝子を多くの元素について同定解析し、無機栄養の恒常性維持に細胞壁合成や RNA代謝、翻訳制御等の重要性を示した。リボソームRNA 複合体がAUGUAA上で細胞質の栄養濃度を感知し、この感知に伴って栄養輸送体mRNAの分解や転写制御が起こることや翻訳制御のゲノムレベルでの重要性を明らかにした。ホウ素輸送の2次元及び動的モデルを構築し実験的検証を行い、根の成長と地上部へ...
❏植物細胞壁の高次構造の構築に係わる遺伝子群の解明(09440269)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】西谷 和彦 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60164555)
【キーワード】細胞壁 / キシログルカン / エンド型キシログルカン転移酵素 / 細胞板 / Plant (他16件)
【概要】エンド型キシログルカン転移酵素(EXGT)のキシログルカン分子間のつなぎ換え反応をin vivoで実証するために、フルオレッセインにより蛍光標識したキシログルカンオリゴ糖を合成し、これを蛍光ブローブとしてタバコ培養細胞BY-2に投与することにより、EXGTのつなぎ換え反応を細胞レベルで確認することに初めて成功した。 また、この方法を用いて、EXGTのアンチセンス及びセンスRNAを過剰に発現した形質...
【農学】森林圏科学:植物遺伝子を含む研究件
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
❏トレニアのシュート再生系を用いた脱分化とシュート頂分裂組織新構築の解析(17K07437)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】杉山 宗隆 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50202130)
【キーワード】トレニア / シロイヌナズナ / シュート再生 / 表皮細胞 / 脱分化 (他14件)
【概要】本研究では、茎断片の表皮細胞が脱分化・増殖し、カルス相なしに不定芽のシュート頂分裂組織(SAM)を新たに形成する、トレニアの直接シュート再生系を用い、脱分化とSAM新構築について、細胞学的解析とトランスクリプトーム解析を行った。その結果、サイトカイニンに応答した表皮細胞の核小体の発達と細胞分裂の再開、光依存の細胞増殖の活性化を経て、増殖細胞の領域化が起き、SAMが構築されることなどが明らかになった...
❏イネの超撥水性を発現する分子遺伝学的基盤の解明(16H04857)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】撥水性 / イネ / 遺伝学 / 変異体 / 葉 (他10件)
【概要】イネの葉はハスと同等の極めて高い撥水性(超撥水性)を示す。この超撥水性の発現メカニズムを様々な観点から明らかにした。まず、イネの葉において葉身向軸側が最も撥水性が高いこと、撥水性は環境条件によって変化することなどを明らかにした。また、撥水性が低下した濡れ葉変異体を用いることによって、複数のワックス合成に関わる遺伝子がイネの撥水性に重要であることを明らかにした。また、様々な種類のイネの撥水性を調査す...
【農学】森林圏科学:放線菌遺伝子を含む研究件
❏生物合成系の再設計による革新的核酸系化合物の創製(21H02127)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】葛山 智久 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30280952)
【キーワード】核酸 / 生合成 / 放線菌 / ヌクレオチド / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究課題では、核酸系天然化合物の生合成酵素の精密機能解析を行い、得られた機能情報をもとに各種生合成酵素の理論的機能改変を行うことで新規な核酸系化合物を創出することを目的としている。2021年度ではまず、放線菌Streptomyces angustmyceticus NBRC 3934株の生産するangustmycin類の生合成機構の詳細を明らかにし、次いでこの生合成機構を改変することで、angu...
❏放線菌由来インドロカルバゾール生合成研究及び新規物質創製への展開(17780063)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】尾仲 宏康 富山県立大学, 工学部, 講師 (80315829)
【キーワード】staurosporine / rebeccamycin / Streptomyces / 二次代謝産物 / 生合成 (他8件)
【概要】インドロカルバゾール骨格を有する天然化合物は、放線菌由来の産物を主として多数報告されている。強力なプロテインキナーゼ活性を有するスタウロスポリン(STA)やDNAトポイソメラーゼ阻害剤であるレベッカマイシン(REB)など多くの興味深い生理活性物質が存在するために、医薬品などへの産業利用が期待される化合物群である。その生合成経路については、これまでほとんど知られていなかったが、近年、我々のグループの...
❏放線菌の生産する新規17員環マクロサイクリック化合物の生合成研究(16780080)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】葛山 智久 東京大学, 生物生産工学研究センター, 助教授 (30280952)
【キーワード】放射菌 / ポリケタイド / 生合成 / 糖 / マクロサイクリック化合物 (他8件)
【概要】本研究では、放線菌Streptomyces versipellis 4083-SVS6株が生産するバーシペロスタチン(VST)の生合成遺伝子のクローニングとその精密機能解析を通して、VSTの生合成機構を解明することを目的としている。VSTはI型ポリケタイド合成酵素で合成される既知の化合物とは構造が異なり、α-アシルテトロン酸構造を含む17員環マクロサイクリック化合物である。よって、α-アシルテトロ...
【農学】森林圏科学:遺伝子を含む研究件
❏イネ葉身の光合成産物転流能力に関する生理・遺伝学的解析(19H02944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】廣瀬 竜郎 高崎健康福祉大学, 農学部, 教授 (90355579)
【キーワード】イネ / 転流 / 糖 / 遺伝子 / トランスクリプトーム
【概要】光合成産物の転流は人間社会における物流と同様に植物の生産過程においてきわめて重要である。しかし、作物の品種・系統間での光合成産物転流能力の遺伝的な差異の有無やその生理的な要因はわかっていない。本研究では、転流能力の簡易な評価方法を開発し、世界および日本の様々なイネの光合成産物転流速度を調べ、それら品種の転流能力の高低を評価・整理した。そのうえで、転流能力の差異と、光合成や糖代謝関連の生理形質や生育...
❏放線菌の生産する新規17員環マクロサイクリック化合物の生合成研究(16780080)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】葛山 智久 東京大学, 生物生産工学研究センター, 助教授 (30280952)
【キーワード】放射菌 / ポリケタイド / 生合成 / 糖 / マクロサイクリック化合物 (他8件)
【概要】本研究では、放線菌Streptomyces versipellis 4083-SVS6株が生産するバーシペロスタチン(VST)の生合成遺伝子のクローニングとその精密機能解析を通して、VSTの生合成機構を解明することを目的としている。VSTはI型ポリケタイド合成酵素で合成される既知の化合物とは構造が異なり、α-アシルテトロン酸構造を含む17員環マクロサイクリック化合物である。よって、α-アシルテトロ...
【農学】水圏応用科学:生態学遺伝子を含む研究件
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
❏分子生物学的手法、雄の不妊化、天敵利用による外来侵入アリ3種の防除法開発(21248005)
【研究テーマ】応用昆虫学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】東 正剛 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 教授 (90133777)
【キーワード】害虫管理 / 生物的防除 / 外来侵入アリ / 生態学 / 昆虫 (他8件)
【概要】継続調査により、アルゼンチンアリの分布域が本州太平洋海岸沿いに拡大していることを確認した。そのうち、横浜で発見した小さな個体群を対象に、アリ道フェロモン成分Z-(9)-Hexadecenalと市販の殺蟻剤を併用して根絶を試み、成功した。ヒアリの侵入を防ぐため、検疫官でも容易に使える種同定法を開発するとともに、オオタバコガコマユバチが侵入アリの検出に有効であることを確認した。また、ヒアリの核型分析に...
❏マオウ属植物の多様性の解析と種分類に関する調査研究(20255005)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 薬学系, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 分類学 / 塩基配列 (他17件)
【概要】アジア,ヨーロッパ,アフリカなど計12カ国において海外学術調査を行ない,本研究で主目的としたEphedra distachya, E. sinicaなどを始めとする28分類群を入手した。これらの資料をもとに内部形態,含有アルカロイドなどに関する多様性を調査した結果,生育地の水分環境に大きな影響を受けている一方,栽培研究により,ある程度は遺伝的要因に依存していることも明らかになった。分類学的には学際...
【農学】水圏応用科学:海洋生態遺伝子を含む研究件
❏有害渦鞭毛藻コクロディニウムのライボタイプ識別と分布海域(19780150)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】岩滝 光儀 山形大学, 理学部, 准教授 (50423645)
【キーワード】海洋生物 / 系統進化 / 遺伝子 / 赤潮 / ライボタイプ (他6件)
【概要】赤潮原因種Cochlodinium polykrikoidesの分布海域を個体群レベルで把握するため,光合成性Cochlodiniumの形態比較とrDNAに基づく種内系統群(ライボタイプ)の識別を行った。形態に違いの見られた本種類似種をC. fulvescensとして新種記載し,これを識別した上で系統解析した結果,C. polykrikoides種内は東アジア,フィリピン,北中米,の3タイプに識別...
❏有害赤潮を形成するコクロディニウムの個体群識別と分布(18880019)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】岩滝 光儀 長崎大, 助手 (50423645)
【キーワード】海洋生態 / 系統進化 / 遺伝子 / 赤潮 / 個体群
【概要】無殻渦鞭毛藻Cochlodinium polykrikoidesは,西日本と韓国沿岸域において近年最も大きな漁業被害を引き起こしている有害赤潮原因種である。本種は海流に依存した移動が報告されており,この特性により例年様々な海域に赤潮被害が拡大していると考えられる。本種赤潮の発生過程を理解するためには,種内の地域系群(個体群)を識別し,西日本で有害赤潮を形成する個体群の分布範囲を特定した上で,その初...
【農学】水圏応用科学:生物多様性遺伝子を含む研究件
❏シソ科ムラサキシキブ属におけるアリ植物の進化と形態進化の遺伝的背景の研究(15H05236)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】副島 顕子 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (00244674)
【キーワード】系統分類 / 共生進化 / 形態形成 / 植物系統分類学 / 形態形成遺伝子 (他8件)
【概要】ボルネオ島固有種のCallicarpa saccataという植物は,日本にも分布するムラサキシキブの仲間であるが,葉の基部が袋状になり,その中にアリが住むという特殊な形質をもつ.野外調査と分子系統解析により,花外蜜腺の役割をもつ腺点や枝の空洞といった,アリ植物としてはより一般的な形態特徴をもつ複数の他の種が近縁種に存在することが明らかになり,アリとの共進化が段階的に起こったことが示された. 一方,...
❏国境を超越して生存する少数民族に関わる絶滅危惧植物遺伝資源と伝統知識の保全(21405017)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】渡邉 和男 筑波大学, 生命環境系, 教授 (90291806)
【キーワード】民俗学 / 遺伝資源 / 植物 / 生物多様性 / 育種学 (他10件)
【概要】農業食糧及び薬用遺伝資源の多様性について、国境を超越して生存する少数民族に関わり農家保全の実地・実験調査を実施した。ミャンマー北部、ミャンマー、タイとラオスの国境地帯について山間部を主体に研究を実施した。過剰開発や貨幣経済の浸透、さらに不均衡な情報の供給と啓蒙の欠如で、在来の植物遺伝資源が絶滅危惧になっていることやその伝統的文化に支援された知見が急速に失われてきていることがわかった。モノグラフや公...
【農学】水圏応用科学:微生物遺伝子を含む研究件
❏インドのフィールドと遺伝資源を利用したトウジンビエのゲノミクスの促進(19KK0155)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2025-03-31
【研究代表者】練 春蘭 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40376695)
【キーワード】インド / トウジンビエ / 遺伝子 / ゲノム / データベース (他8件)
【概要】トウジンビエのストレス耐性に関わる遺伝子群の候補としてSBP転写因子遺伝子群に着目し、それらの配列を特徴付け、それを国際誌において発表した。共同研究機関であるインド・国際半乾燥熱帯作物研究所(ICRISAT)から新規に提供されたトウジンビエの農業形質の表現型データと先行研究から収集した窒素関連形質の表現型データを用いてゲノムワイド関連解析を行い、それらの形質に関連しうるゲノム領域・遺伝子を検出した...
❏ビフィズス菌-ヒト共生システムの理解を目指した系統的遺伝子破壊株の作製とその解析(25292048)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鈴木 徹 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (20235972)
【キーワード】微生物 / 腸内細菌 / ビフィズス菌 / 腸内フローラ / 遺伝子破壊 (他9件)
【概要】我々が開発したビフィズス菌の遺伝子破壊法を用い、ビフィズス菌の腸内環境に対する適応戦略に関わる可能性のある遺伝子群の系統的遺伝子破壊コレクションの作成を行った。ビフィズス菌の二成分制御系のレスポンスレギュレーター(RR)遺伝子9つの破壊株を取得し、そのトランスクリプトーム解析を行った。結果、一つのRR遺伝子が70個以上の遺伝子の発現調節に関与していることがあきらかになった。これらは、酸素耐性、酸耐...
❏DNA修復促進タンパク質のDNA鎖切断部位への結合様式の解明(19380054)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】鳴海 一成 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究主幹 (90343920)
【キーワード】放射線 / 遺伝子 / 微生物 / タンパク質 / DNA修復
【概要】放射線抵抗性細菌デイノコッカス・ラジオデュランス由来のDNA修復促進タンパク質PprAについて、1.35Åの分解能での結晶構造解析に成功し、DNA結合に重要なアミノ酸残基の空間配置を明らかにした。また、PprAタンパク質の放射線誘導に関わる新規制御タンパク質PprMを同定し、その作用機序を明らかにした。さらに、デイノコッカス属細菌で使用できる新規プラスミドベクターを開発した。 ...
【農学】水圏応用科学:生合成遺伝子を含む研究件
❏既存モチーフ配列を有さない革新的テルペン合成酵素の探索研究(21K19065)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2023-03-31
【研究代表者】葛山 智久 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30280952)
【キーワード】テルペン / 生合成 / 遺伝子 / 酵素 / 環化 (他6件)
【概要】当該代表者は、既知のテルペン合成酵素とはアミノ酸配列相同性を示さず、また既知の金属結合モチーフをもたない、生物活性物質Xの生産に関与する新しいテルペン合成酵素Yを発見した。そこで、本研究では、新たに発掘する酵素の機能解析を行うことで、これまで誰も入手し得なかったテルペン化合物の発見を目的とした。 初年度は、テルペン合成酵素Y(TC2)をコードする遺伝子を大腸菌で発現させて組換えタンパク質を得て、機...
❏生物合成系の再設計による革新的核酸系化合物の創製(21H02127)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】葛山 智久 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30280952)
【キーワード】核酸 / 生合成 / 放線菌 / ヌクレオチド / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究課題では、核酸系天然化合物の生合成酵素の精密機能解析を行い、得られた機能情報をもとに各種生合成酵素の理論的機能改変を行うことで新規な核酸系化合物を創出することを目的としている。2021年度ではまず、放線菌Streptomyces angustmyceticus NBRC 3934株の生産するangustmycin類の生合成機構の詳細を明らかにし、次いでこの生合成機構を改変することで、angu...
❏霊芝メロテルペノイド薬用有効成分の生合成研究(16F16410)
【研究テーマ】天然資源系薬学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2016-10-07 - 2019-03-31
【研究代表者】阿部 郁朗 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (40305496)
【キーワード】生合成 / 酵素 / 遺伝子 / 反応機構 / 物質生産
【概要】本研究では、メロテルペノイドの生合成マシナリーの精密機能解析と物質生産を主たる目的とした。漢方薬霊芝として利用される、担子菌Ganodermaに特徴的な、極めて新奇で複雑な骨格を有する生理活性メロテルペノイドの生合成研究に着手した。まず、生産菌のドラフトゲノム配列の解読により、候補となる生合成遺伝子クラスターを探索し、数種のP450酵素を含む生合成経路を確立と物質生産系の構築をめざした。現在継続進...
【農学】水圏応用科学:二次代謝産物遺伝子を含む研究件
❏放線菌由来インドロカルバゾール生合成研究及び新規物質創製への展開(17780063)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】尾仲 宏康 富山県立大学, 工学部, 講師 (80315829)
【キーワード】staurosporine / rebeccamycin / Streptomyces / 二次代謝産物 / 生合成 (他8件)
【概要】インドロカルバゾール骨格を有する天然化合物は、放線菌由来の産物を主として多数報告されている。強力なプロテインキナーゼ活性を有するスタウロスポリン(STA)やDNAトポイソメラーゼ阻害剤であるレベッカマイシン(REB)など多くの興味深い生理活性物質が存在するために、医薬品などへの産業利用が期待される化合物群である。その生合成経路については、これまでほとんど知られていなかったが、近年、我々のグループの...
❏放線菌が生産するインドロカルバゾール化合物の生合成に関する研究(14760052)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】尾仲 宏康 富山県立大学, 工学部, 助手 (80315829)
【キーワード】staurosporine / rebeccamycin / Streptomyces / 二次代謝産物 / 生合成 (他7件)
【概要】インドロカルバゾール誘導体の創製とその生理活性 レベッカマイシン、スタウロスポリンはLechevalieria aerocolonigenes ATCC39243及びStreptomyces sp. TP-A0274株が生産するインドロカルバゾール化合物である。これら生産菌より生合成遺伝子をクローニングし、組換えることにより非天然型インドロカルバゾール化合物の生産を行った。現在までに15種類の化合...
【農学】水圏応用科学:赤潮遺伝子を含む研究件
❏有害渦鞭毛藻コクロディニウムのライボタイプ識別と分布海域(19780150)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】岩滝 光儀 山形大学, 理学部, 准教授 (50423645)
【キーワード】海洋生物 / 系統進化 / 遺伝子 / 赤潮 / ライボタイプ (他6件)
【概要】赤潮原因種Cochlodinium polykrikoidesの分布海域を個体群レベルで把握するため,光合成性Cochlodiniumの形態比較とrDNAに基づく種内系統群(ライボタイプ)の識別を行った。形態に違いの見られた本種類似種をC. fulvescensとして新種記載し,これを識別した上で系統解析した結果,C. polykrikoides種内は東アジア,フィリピン,北中米,の3タイプに識別...
❏有害赤潮を形成するコクロディニウムの個体群識別と分布(18880019)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】岩滝 光儀 長崎大, 助手 (50423645)
【キーワード】海洋生態 / 系統進化 / 遺伝子 / 赤潮 / 個体群
【概要】無殻渦鞭毛藻Cochlodinium polykrikoidesは,西日本と韓国沿岸域において近年最も大きな漁業被害を引き起こしている有害赤潮原因種である。本種は海流に依存した移動が報告されており,この特性により例年様々な海域に赤潮被害が拡大していると考えられる。本種赤潮の発生過程を理解するためには,種内の地域系群(個体群)を識別し,西日本で有害赤潮を形成する個体群の分布範囲を特定した上で,その初...
【農学】水圏応用科学:魚類遺伝子を含む研究件
❏突然変異体メダカ系統を用いた生殖細胞ゲノム維持機構の解析(18310038)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】三谷 啓志 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
【キーワード】放射線 / 動物 / 遺伝学 / ストレス / 遺伝子 (他9件)
【概要】放射線高感受性ric1細胞は、DNA2本鎖切断の修復が遅延しており、γ線による断片化を伴う細胞死が起きない。緑色蛍光蛋白質(GFP)遺伝子を生殖細胞特異的に発現するric1系統を用いたところ、卵割期にすでにric1生殖細胞は、放射線高感受性であり、生殖腺移行後に孵化率に影響を及ぼさない線量に対して大きな性差があることも分かった。また、酸化損傷修復に関わるOGG1遺伝子の突然変異ホモ接合体メダカを作...
❏水温変化によって発現が誘導される魚類遺伝子の同定と機能解析(10760124)
【研究テーマ】水産化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】菊池 潔 東大, 農学生命科学研究科, 助手 (20292790)
【キーワード】温度馴化 / 温度適応 / コイ / キンギョ / 魚類 (他7件)
【概要】変温動物である魚類は,環境水温の変動に伴い体温が変わる。このような体温の変化に対して,魚類は体質を変化させて体内の恒常性を保ち生命活動を維持している。しかしながら,この体質変化の機構は全く不明のままとされている。そこで本研究は,水温変化によって起こされる魚類の体質の変化をタンパク質分子レベルおよび遺伝子レベルで明らかにすることを目的にした。 1 高温で飼育したキンギョやコイでは高温馴化関連タンパク...
【農学】水圏応用科学:性決定遺伝子を含む研究件
❏性決定カスケードとエクダイソンシグナルのクロストークによる性分化機構の解明(17H03940)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 雅京 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30360572)
【キーワード】性決定 / 性分化 / エクダイソン / doublesex / dmrt遺伝子 (他20件)
【概要】本研究課題では、昆虫の代表的なステロイドホルモンとして知られるエクダイソンが、昆虫の性分化の制御に関与するか否か、また、関与するのであれば、その作用機序はいかなるものであるか、という点を明らかにすることを目的としている。本研究成果により、昆虫性分化のマスター制御遺伝子であるdsxの精巣における発現がエクダイソン濃度依存的に上昇することが判明した。免疫組織化学による発現部位解析、ゲノム編集による表現...
❏アスパラガスの雌雄性を操作する(16K14843)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
【キーワード】食用アスパラガス / 性決定 / 遺伝子 / DNAマーカー / 植物ホルモン (他17件)
【概要】モデル植物・シロイヌナズナにおいては、MYB35という遺伝子を欠損すると雄性不稔となることが知られていたが、食用アスパラガスにおいては、これによく似た遺伝子(AoMYB35)が雄株にのみ存在し、雌株に存在しないということを明らかにした。AoMYB35は食用アスパラガスの雌雄性決定遺伝子の候補として有力なものである。また、雌花の雄蕊における細胞死を特徴づけると共に、食用アスパラガスの各花器官(花被片...
❏異常スプライシングRNAの網羅的同定とその意義の解明(23510234)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】坂本 博 神戸大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (00187048)
【キーワード】mRNA品質管理 / 生殖細胞 / エキソン連結部複合体 / 細胞質スプライシング / 線虫 (他13件)
【概要】mRNA前駆体のスプライシング後のエキソン連結部に形成されるエキソン連結部複合体(EJC)の構成タンパク質であるY14の発現を阻害した線虫C. elegansでは、イントロンを含むスプライシング未完了RNAが細胞質に漏出することが明らかになった。さらに、これらのスプライシング未完了RNAの中には、細胞質において小胞体タンパク質IRE-1によってプロセシングを受けるものが存在することが示唆された。以...
【農学】水圏応用科学:さんご遺伝子を含む研究件
❏サンゴが雲を作り気候を変化させているのか?遺伝子解析技術を用いた検証(20K21860)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【研究代表者】新里 宙也 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70524726)
【キーワード】サンゴ / DMSP / DMS / 遺伝子
【概要】海岸で感じる「磯の香り」の原因である硫化ジメチル(DMS)は、さまざまな植物プランクトンが浸透圧調節物質として生成するジメチルスルホニオプロピオン酸(DMSP)から、主に細菌や植物プランクトン自身が持つDMSPリアーゼという酵素により、DMSへと転換される。DMSは大気中で水蒸気の凝結核となり雲を形成するので、太陽光を遮ることによる地球冷却効果の役割を果たすと考えられている。我々は造礁サンゴのゲノ...
❏サンゴ“ホロビオント”成立・維持機構の構成的理解(17KT0027)
【研究テーマ】構成的システム生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2021-03-31
【研究代表者】新里 宙也 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70524726)
【キーワード】サンゴ / 褐虫藻 / 共生 / ゲノム / 遺伝子
【概要】サンゴは、宿主動物の造礁サンゴと共生している藻類が共生し、あたかも一つの生物、ホロビオントとして生存する。本研究では、サンゴと褐虫藻のゲノム情報を活用し、複雑なサンゴ“ホロビオント”構成原理の解明に挑んだ。サンゴ幼生への褐虫藻培養株の感染実験と網羅的遺伝子発現解析により、共生に関わるサンゴの遺伝子群を特定した。これらの機能推定や進化的背景が明らかになり、多様なサンゴの共生メカニズムの存在が示唆され...
【医歯薬学】基礎医学:表皮遺伝子を含む研究件
❏イネの超撥水性を発現する分子遺伝学的基盤の解明(16H04857)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】撥水性 / イネ / 遺伝学 / 変異体 / 葉 (他10件)
【概要】イネの葉はハスと同等の極めて高い撥水性(超撥水性)を示す。この超撥水性の発現メカニズムを様々な観点から明らかにした。まず、イネの葉において葉身向軸側が最も撥水性が高いこと、撥水性は環境条件によって変化することなどを明らかにした。また、撥水性が低下した濡れ葉変異体を用いることによって、複数のワックス合成に関わる遺伝子がイネの撥水性に重要であることを明らかにした。また、様々な種類のイネの撥水性を調査す...
❏表皮バリアの形成・維持機構の解明とバリア構築に関わる新規因子の探索(26293259)
【研究テーマ】皮膚科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】久保 亮治 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (70335256)
【キーワード】タイトジャンクション / 皮膚バリア / 組織恒常性 / 形と機能 / 表皮 (他17件)
【概要】皮膚表皮のバリアをうまく保ちながら、バリアを作っている表皮細胞自身はどうやって新陳代謝して入れ替わっているのでしょうか?我々は、この謎を解く鍵が、ひとつひとつの細胞の形にあることが初めて明らかにしました。皮膚の細胞は、ケルビン14面体と呼ばれる、空間を効率良く埋めるために最適な多面体が平たくなった形をしていました。この形をうまく利用して、規則的な順序で細胞が入れ替わることにより、丈夫な皮膚バリアを...
❏昆虫体表の紋様形成を制御する遺伝子群の探索(10874128)
【研究テーマ】動物生理・代謝
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】藤原 晴彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (40183933)
【キーワード】紋様形成 / 擬態 / 変態 / エクダイソン / 幼若ホルモン (他14件)
【概要】体表の紋様は昆虫に限らず多くの動物に見られ、形態とともにその生物を特徴づける大きな指標ともいえる。また、昆虫などでは体表の紋様は擬態として生体防御に役立っている。そこで、昆虫の体表の紋様形成を制御する遺伝子の実体を調べる目的で、カイコ幼虫のクチクラ構造が形成される 4 齢眠期(脱皮期)に特異的に合成される遺伝子をDifferential Display(DD)法によって検索した。その結果、GlyG...
【医歯薬学】内科系臨床医学:中心体遺伝子を含む研究件
❏大容量RNA配列の情報解析による中心体非翻訳型RNAの網羅的同定(16K14673)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 大樹 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 教授 (80605725)
【キーワード】lncRNA / 細胞分裂 / 次世代シークエンス / 紡錘体 / 中心体 (他9件)
【概要】近年、非コードRNA(lncRNA)が様々な生理現象に関与していることが明らかにされてきた。過去の知見から中心体-分裂期紡錘体の形成に関与するlncRNAの存在は実験的に示唆されていたが、その同定には至っていなかった。本研究では、中心体-分裂期紡錘体系に局在するlncRNAを生化学的手法と次世代シークエンスを融合することで網羅的に同定することを試みた。結果として、分裂期紡錘体形成に関与するlncR...
❏超微小空間における中心小体構造の自己組織化原理の解明(16H06168)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】北川 大樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (80605725)
【キーワード】中心体 / 中心小体 / 細胞分裂 / 細胞生物学 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、中心体複製における重要なプロセスである中心小体構築の分子機構に主眼を置き、その初期過程において微小空間で働く分子の機能解析を行った。その結果、初期過程で構築される土台構造であるカートホイールが形成される意義の一端を明らかにした。さらに中心小体周辺のマトリックス構造が形成される為に必要な分子複合体の同定に成功し、その複合体によって分裂期におけるマトリックスの拡大と中心小体間の結合が制御さ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:心不全 Heart Failure遺伝子を含む研究件
❏Gqシグナルによる右心蔵リモデリングと、そのcGMP調節の解明(25893044)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】瀧本 英樹 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (20709513)
【キーワード】心不全 / 心肥大 / Gqシグナル / cGMP / 遺伝子 (他12件)
【概要】心肥大、心不全の研究はこれまで左心臓について行われており、右心臓病態の分子生物学的な研究は殆どされていない。我々は心肥大、心不全に中心的な役割を果たすGqストレスに対する右左心筋細胞の反応性の相違を明らかにするため、マウスのGqストレスモデルの左右心筋細胞を単離して、網羅的トランスクリプトーム解析をおこなった。その結果、非ストレス下においても、またGqストレスの反応性においても、左右心筋細胞には興...
❏拡張型心筋症の環境要因による病態修飾の分子基盤の解明(24659390)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】赤澤 宏 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20396683)
【キーワード】分子心臓病態学 / モデルマウス / 心不全 / 不整脈 / 循環器・高血圧 (他6件)
【概要】家族性拡張型心筋症(DCM)の病因変異である心筋トロポニンT遺伝子のΔK210変異をノックインしたDCMモデルマウスは、ホモ接合体ではヒトDCMと同様に進行性の左室内腔の拡大と心機能の低下を呈し、心不全を呈して死亡する。しかし、DCM患者と同じヘテロ接合体では、野生型マウスと比較して心機能低下や心内腔の拡張が見られず、DCMの表現型を呈さない。DCM患者と同じヘテロ接合体では、高塩分食や高脂肪/高...
【医歯薬学】内科系臨床医学:マイクロRNA(miRNA)遺伝子を含む研究件
❏腎細胞がんにおけるmiRNA発現の網羅的解析を主体とする多層的オミックス統合解析(16K08724)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】後藤 政広 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (00291138)
【キーワード】マイクロRNA / 腎細胞がん / miR-200 / EMT / miRNA (他10件)
【概要】腎細胞がん95症例におけるmiRNA異常を網羅的に解析した。がん組織で発現異常を示した191分子を同定し、パスウェー解析により4つの分子経路が判明した。最も有意だった上皮間葉移行 (EMT)分子経路にはmiR-200ファミリーの5分子が含まれており、また、腎がん細胞株を用いた解析においてmiR-200ファミリーの発現レベルがEMT制御に関与することを証明した。さらに、miR-200ファミリーおよび...
❏マイクロRNAの発現・成熟に関わる分子の網羅的探索とその機能解析(21310123)
【研究テーマ】基礎ゲノム科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】程 久美子 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (50213327)
【キーワード】ゲノム調節 / microRNA / miRNA / 遺伝子 / noncoding RNA (他10件)
【概要】本研究では、まず、プロセシング過程が抑制されているマイクロRNA(miRNA)をハイスループットに同定する方法を開発し、いくつかの候補miRNAを特定した。さらに、RNAエディティングに関わる酵素であるAdenosinedeaminaseactingonRNA(ADAR)について、miRNAの成熟過程における機能の解析を行い、24のmiRNA前駆体において48カ所の新規エディティング部位を見出した...
❏miRNA機構の生化学的解析(19687011)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】泊 幸秀 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (90447368)
【キーワード】核酸 / 蛋白質 / 発現制御 / 生体分子 / 遺伝子 (他14件)
【概要】我々は、ショウジョウバエAgo1はATP依存的なpoly(A)の短縮化に加えて、cap認識後の段階を阻害するのに対し、Ago2はeIF4EとeIF4Gの相互作用を阻害しcap機能を遮断するというように、Ago1とAgo2によるmiRNAを介した翻訳抑制の様式に大きな違いがあることを明らかにした。 ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:ジーンターゲティング遺伝子を含む研究件
❏不死化プリオンレス細胞を用いたプリオン蛋白遺伝子プロモーターの解析(08456158)
【研究テーマ】応用獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】小野寺 節 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90012781)
【キーワード】プリオン / マウス / ジーンターゲッティング / 遺伝子 / アポトーシス (他8件)
【概要】白オリックスプリオン遺伝子に特異的なプライマーを使ったPCR法によりオリックスプリオン蛋白質翻訳領域を含むDNA断片を増幅し、TA-cloning vectorにサブクローニングした。オリックスプリオン蛋白質を過剰発現するマウス作成のため、外来遺伝子の全身での発現を強力に誘導するβ-アクチンプロモーターの支配下にオリックスプリオンcDNAを組み込んだ(pActin-oPrp)(図参照)。得られるト...
❏標的遺伝子組換えによる頭頚部先天性疾患のモデル動物の確立と遺伝子診断法の開発(06557065)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】栗原 裕基 東京大学, 医学部(病), 助手 (20221947)
【キーワード】エンドヤリン1 / ジーンターゲティング / ノックアウト・マウス / 神経堤細胞 / 発生 (他16件)
【概要】本研究においてわれわれは、ジーンターゲティングによるET-1遺伝子欠損マウスの樹立と解析を通して、ET-1の新しい発生学的役割を明らかにし、ヒト頭頚部先天性疾患との関連について究明してきた。特に、ET-1欠損のマウスの解析において、研究計画当初に見いだされた頭頚部奇形のみならず、これと関連した心血管奇形(大血管形成不全+心室中隔欠損)が新たに見いだされ、類似するヒト先天性疾患においても頭頚部と心血...
【医歯薬学】内科系臨床医学:罹患率遺伝子を含む研究件
❏世界精神保健日本追跡調査:地域住民における精神疾患の10年間のコホート研究(25253045)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川上 憲人 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90177650)
【キーワード】精神保健疫学 / 精神疾患 / 前向きコホート / 罹患率 / 危険因子 (他15件)
【概要】世界的にも地域住民における精神疾患の前向きコホート研究は少ない。本研究では、約10年前に実施された世界精神保健日本調査の回答者約1,859名に対して追跡調査を実施し、前向きの精神保健疫学研究を行う。訓練を受けた調査員が長崎市、岡山市、玉野市の対象者合計1,465名に調査を依頼し、581名に面接調査を実施し、475名からゲノム調査のための唾液採取を行った。 ...
❏TSH受容体とDUOX2の二重変異は先天性甲状腺機能低下症の病因となりうるか?(24791088)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】諏訪内 亜由子 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (90383851)
【キーワード】先天性甲状腺機能低下症 / 遺伝 / リスク因子 / 小児 / 遺伝子 (他7件)
【概要】先天性甲状腺機能低下症(CH)の発症機序の大部分は不明であるが、一部は単一遺伝子異常による。複数遺伝子の同時変異保有がCHの発症要因となり得るかは検証されていない。本研究では、CH患者401名を遺伝子解析し、TSHR/DUOX2二重変異保有者4名を同定した。二重変異保有者の頻度は一般人口で1/11,524であり、これに比べ、患者群での頻度(4/401)は有意に高いものの、保有者の一部のみがCHを発...
【医歯薬学】内科系臨床医学:ノックインマウス遺伝子を含む研究件
❏骨髄異形成性症候群(MDS)病態の統合的解明に向けて(15H04855)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
【キーワード】エピジェネティクス / MDS / ASXL1 / EZH2 / 白血病 (他12件)
【概要】MDSは不均一な疾患群であり、遺伝子変異も多様である。本研究では、エピジェネティクス分子であるEZH2とASXL1変異に焦点を絞り、MDS病態の解明を目指した。ASXL1変異はH3K4me3抑制を介して、造血幹細胞の機能低下、赤芽球細胞の分化抑制を誘導する。 EZH2変異はマウスBMTモデルでMDSを発症したが、この際にH3K27me3抑制によるABC-G2の脱抑制が重要な役割を果たしていた。AB...
❏In vivo, in situ突然変異検出系を用いた環境および放射線リスク評価(25220102)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】野田 朝男 公益財団法人放射線影響研究所, 分子生物科学部, 副部長 (40294227)
【キーワード】放射線誘発突然変異 / ノックインマウス / トランスジェニックメダカ / 体細胞突然変異 / 生殖細胞突然変異 (他16件)
【概要】個体内で起こる体細胞や生殖細胞の突然変異を、生体内の組織構築の「場」を壊すことなく検出する事をモデル動物にて実現した。これにより、放射線や環境変異原の暴露により生じる細胞の突然変異リスクについて、被ばく後の時間と組織内の三次元的情報を加えて計測することが可能となった。本システムは、組織をすりつぶしてDNAを抽出するといった従来法に対しては革命的である。我々の方法は、体内で起こる細胞の突然変異を生き...
【医歯薬学】内科系臨床医学:シナブス伝達遺伝子を含む研究件
❏細胞内カルシウム放出の制御を介したシナプス伝達修飾機構の解明(15K14309)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】これまで機能がほとんど解明されていないカルシウム動態調節分子の役割を明らかにすることを試みた。この分子のシナプス部位特異的遺伝子改変マウスを作製し機能解析を行った。海馬スライス標本を用いた電気生理学的解析においては、シナプス後部特異的な分子A欠損マウスでは長期増強が有意に減弱し、シナプス前終末特異的分子A欠損マウスでは、低頻度持続刺激によるシナプス応答が増大することを見出した。行動実験においては、...
❏D-セリンの放出機構およびシナプス内外のNMDA受容体活性調節機構の解明(25640005)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 遺伝子 / 神経伝達物質受容体 / シナプス伝達
【概要】中枢神経系のNMDA受容体は、シナプス伝達の可塑的調節に関与し、個体レベルでは、記憶・学習のような高次脳機能の制御だけでなく、種々の精神神経疾患にも関与する。その活性化には、グルタミン酸と同時にコアゴニストであるD-セリンの結合が必須である。本研究計画では、マウス海馬スライス標本のCA1領域の錐体細胞において、シナプス内外でNMDA受容体に対するD-セリンの効果が異なることを確認した。また、D-セ...
❏情動の分子基盤とその高次脳機能と精神神経疾患における役割の解明(18100003)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】情動 / NMDA受容体 / 精神神経疾患 / 遺伝子改変マウス / 扁桃体 (他21件)
【概要】情動の分子基盤を明らかにするために、おもに遺伝子改変マウスを用いて機能解析を進めた。扁桃体や海馬に発現するグルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体や生理活性物質である神経ペプチド、アセチルコリン、コルチコトロピン放出因子などのシナプス伝達や可塑性あるいは高次脳機能における役割を明らかにした。また、新たなタイプのシナプス可塑性を発見した。さらに、歯状回におけるシナプス可塑性の抑制性調節の詳細な機...
【医歯薬学】内科系臨床医学:多因子遺伝遺伝子を含む研究件
❏動物モデルとヒトiPS細胞を用いた環境と遺伝子相互作用による心疾患形成機構の解明(19H03622)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】多因子遺伝 / 総動脈幹症 / TBX1 / Tbx1 / 発生・分化 (他12件)
【概要】22q11.2欠失症候群に合併する先天性心疾患の責任遺伝子であるTBX1の発現を遺伝子改変技術で低下させたマウスモデルにおいて、妊娠母マウスに葉酸を投与することにより、胎仔の先天性心疾患表現型を軽症化することに成功し、葉酸によりNOTCHシグナルが活性化され、心臓前駆細胞である神経堤細胞の発生分化異常が救済される機序が示唆された。また、遺伝子改変マウスの交配実験によりTBX1と同じ遺伝子群のTBX...
❏広汎性発達障害の疾患感受性遺伝子解明のための多施設共同研究(16390320)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】佐々木 司 東京大学, 保健センター, 助教授 (50235256)
【キーワード】広汎性発達障害 / 自閉症 / 疾患感受性遺伝子 / 相関研究 / アミノ酸繰り返し配列 (他15件)
【概要】本研究は、わが国では数少ない自閉症の研究機関がチームを組み、自閉症を代表とする広汎性発達障害(PDD)の疾患感受性遺伝子群探索のため、対象のリクルートと候補遺伝子の解析を進めた。対象リクルートに関しては、三重県、愛知県の地域療育機関ならびに、東京大学医学部附属病院「こころの発達診療部」と連携して、当事者・家族の協力のもとにリクルートを進め、平成18年度末の段階で、家系サンプル240例を含む300例...
【医歯薬学】内科系臨床医学:行動遺伝子を含む研究件
❏メダカをモデルとする低線量率被ばくがもたらす全身性炎症反応の解明(18H04135)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】三谷 啓志 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
【キーワード】放射線 / 炎症 / 遺伝子 / メダカ / 精巣卵 (他18件)
【概要】野生型メダカに7日間にわたって総線量100mGyのガンマ線を照射した。全身の連続組織切片を用いて各器官の組織変化を調べた。B型精母細胞の数の減少と、鰓上皮の増殖の低下が観察された。精巣卵形成には、線量率効果がなく、50mGy急性照射で精巣卵が生成された。トランスクリプトーム解析では、解糖系やペントースリン酸経路に関連する遺伝子の発現が抑制されていた。また、抗酸化に重要な役割を果たすNADPHの産生...
❏ミツバチのダンス言語と攻撃行動を規定する分子的基盤の解析(16370035)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 社会性 / 攻撃性 / ダンス言語 / 行動 (他13件)
【概要】本研究では、ミツバチが示す様々な社会性行動(特に、ダンスコミュニケーションと攻撃性)の分子的基盤を探るため、脳で領野や行動選択的に発現する遺伝子の同定と解析を進めた。主な研究成果は以下の通りである。 (1)新規な最初期遺伝子Kakuseiの発現を指標に、ダンスコミュニケーションに関わる脳領野を調べた結果、キノコ体(昆虫脳の高次中枢)の小型ケニヨン細胞の活動が採餌蜂とダンス蜂で亢進していることを見出...
❏社会性昆虫(ミツバチ)の本能行動を制御する遺伝子の同定と機能解析(12480237)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 社会性昆虫 / 行動 / カースト / 神経系 (他13件)
【概要】ミツバチは社会性昆虫であり、その働き蜂は8字ダンスにより仲間に花の位置を教えるという高次行動を示す。ミツバチの脳では感覚統合や記憶・学習の中枢であるキノコ体が顕著に発達しており、キノコ体を構成する介在神経(ケニヨン細胞)は、細胞体の大きさから、大型と小型の2種類に分類される。我々はミツバチの高次行動に関わる遺伝子の候補として、大型と小型のケニヨン細胞の各々に特異的に発現する遺伝子(Mblk-1とK...
【医歯薬学】内科系臨床医学:プロモーター遺伝子を含む研究件
❏インターフェロン遺伝子発現制御による着床と妊娠の成立(14206032)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】今川 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00291956)
【キーワード】遺伝子 / 発現制御 / 動物 / 着床 / インターフェロン (他19件)
【概要】IFNτ遺伝子の発現制御機構では、トロホブラスト細胞特異的な発現と時期特異的な(着床期のみ)発現メカニズムを解明することが目的であった。トロホブラスト細胞特異的な発現は、Cdx2という転写因子を強制発現することによって、これまでどのIFNτ遺伝子発現制御機構解明システムでも成しえなかった細胞特異的な発現を可能にした。さらに、この転写因子が確実にヒツジ・トロホブラスト細胞内に存在し、またIFNτ上流...
❏不死化プリオンレス細胞を用いたプリオン蛋白遺伝子プロモーターの解析(08456158)
【研究テーマ】応用獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】小野寺 節 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90012781)
【キーワード】プリオン / マウス / ジーンターゲッティング / 遺伝子 / アポトーシス (他8件)
【概要】白オリックスプリオン遺伝子に特異的なプライマーを使ったPCR法によりオリックスプリオン蛋白質翻訳領域を含むDNA断片を増幅し、TA-cloning vectorにサブクローニングした。オリックスプリオン蛋白質を過剰発現するマウス作成のため、外来遺伝子の全身での発現を強力に誘導するβ-アクチンプロモーターの支配下にオリックスプリオンcDNAを組み込んだ(pActin-oPrp)(図参照)。得られるト...
【医歯薬学】内科系臨床医学:高次クロマチン構造遺伝子を含む研究件
❏高次クロマチン構造解析・ゲノム編集による脂肪細胞特異的な遺伝子発現制御機構の解明(15K09378)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】青山 倫久 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50645538)
【キーワード】糖尿病 / 肥満 / 脂肪細胞 / 遺伝子 / 転写制御 (他8件)
【概要】脂肪細胞分化において重要な役割を果たすPPARγによるC/EBPα遺伝子の転写制御機構は不明であった。ChIP-seq解析により、C/EBPα遺伝子の遠位領域にPPARγ結合部位のクラスターを同定し、これらの領域はスーパーエンハンサーを形成していた。さらに遠位エンハンサーとプロモーターにゲノムのループ構造の形成に関わるCTCFの結合部位を見出した。4C-seqや3C法では、遠位エンハンサーとプロモ...
❏3C法による脂肪細胞におけるC/EBPα遺伝子領域の高次クロマチン構造の解析(25860742)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】青山 倫久 東京大学, 医学部附属病院, 研究員 (50645538)
【キーワード】遺伝子 / 転写制御 / 高次クロマチン構造 / 3C / 脂肪細胞 (他10件)
【概要】脂肪細胞の分化においてマスターレギュレーターである転写因子PPARγとC/EBPαのポジティブフィードバックループは重要な役割を果たすが、PPARγによるC/EBPα遺伝子の転写制御機構は現在まで不明であった。ゲノムワイドにPPARg結合領域を同定するChIP-seqや、核内でのゲノム領域間の3次元的な近接関係を検出する3C法による解析などから、既存の手法では明らかでなかったC/EBPα遺伝子の下...
【医歯薬学】外科系臨床医学:cDNA遺伝子を含む研究件
❏温帯への分布拡大に伴うアカショウジョウバエ適応進化の実験室内再現(23370096)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】田村 浩一郎 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (00254144)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 進化 / 環境適応 / トランスクリプトーム (他13件)
【概要】本研究は、近年、分布を熱帯から温帯に急速に広げたアカショウジョウバエについて、低温環境への進化的適応の分子機構を明らかにすることを目的とした。温帯産と熱帯産の系統の間で低温耐性を比較したところ、平均して温帯産の低温耐性は熱帯産よりも高く、その大きな要因として低温順化の効果が高いことが分かった。そこで、アカショウジョウバエで低温順化によって発現量が変化する遺伝子を調べ、その発現量の変化をキイロショウ...
❏社会性昆虫(ミツバチ)の本能行動を制御する遺伝子の同定と機能解析(12480237)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 社会性昆虫 / 行動 / カースト / 神経系 (他13件)
【概要】ミツバチは社会性昆虫であり、その働き蜂は8字ダンスにより仲間に花の位置を教えるという高次行動を示す。ミツバチの脳では感覚統合や記憶・学習の中枢であるキノコ体が顕著に発達しており、キノコ体を構成する介在神経(ケニヨン細胞)は、細胞体の大きさから、大型と小型の2種類に分類される。我々はミツバチの高次行動に関わる遺伝子の候補として、大型と小型のケニヨン細胞の各々に特異的に発現する遺伝子(Mblk-1とK...
❏ホルモンの分子構造と脳下垂体の構造からみた生殖腺刺激ホルモンの進化(10440246)
【研究テーマ】生物形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】石居 進 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90063528)
【キーワード】生殖腺刺激ホルモン / αサブユニット / βサブユニット / 分子構造 / 分子進化 (他16件)
【概要】A.脊椎動物における脳下垂体糖タンパク質ホルモンαサブユニットの進化 1)肺魚類、硬鱗魚類、板鰓魚類、両生類、爬虫類のαサブユニットcDNAのクローニングに成功し、この分子は条鰭類では他のものにおけるより進化速度がはるかに速いと考えられることを明らかにした。 2)上記のことは、脳下垂体の構造についてもいえて、条鰭類のみが他の動物とは明らかに異なった構造をしている。板鰓類や肺魚類の脳下垂体の構造は、...
【医歯薬学】外科系臨床医学:19q遺伝子を含む研究件
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
【医歯薬学】外科系臨床医学:1p遺伝子を含む研究件
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
【医歯薬学】外科系臨床医学:neoadjuvant遺伝子を含む研究件
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
【医歯薬学】外科系臨床医学:脳腫瘍学遺伝子を含む研究件
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
【医歯薬学】外科系臨床医学:神経膠腫遺伝子を含む研究件
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
【医歯薬学】外科系臨床医学:グリオーマ遺伝子を含む研究件
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
❏脳腫瘍特異抗原遺伝子のクローニングと免疫遺伝子治療への応用(12557120)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20217508)
【キーワード】グリオーマ / 抗原 / 遺伝子 / 血清 / HSV (他9件)
【概要】悪性腫瘍は極めて治療困難な疾患であり、現在まで有効な治療法がない。そこで申請者らは新たなアプローチとして脳腫瘍に対する腫瘍抗原特異的な免疫遺伝子治療を提案した。 本研究において、新規の脳腫瘍抗原遺伝子の単離を目的としてグリオーマ患者血清を用いてautologous typingに分子生物学的手法を取り入れたSEREX (Serological indentification of antigens...
【医歯薬学】外科系臨床医学:蛍光タンパク質遺伝子を含む研究件
❏マイクロ流路を用いた長期1細胞計測によるES細胞の遺伝子ネットワーク解析(16K15062)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】堀江 恭二 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30333446)
【キーワード】ES細胞 / 遺伝子 / 1細胞 / 幹細胞 / 蛍光 (他10件)
【概要】次世代シーケンサを用いた1細胞トランスクリプトーム解析が急速に進展している。しかし、シーケンサによる解析では、個々の細胞ごとの遺伝子発現の時系列情報が欠落する。この問題点を相補する方法として、本研究では、マイクロ流体デバイスを用いて、マウスES細胞の遺伝子発現を顕微鏡下で長期観察する方法を開発した。その結果、対象遺伝子の発現を、蛍光蛋白を用いて1週間に渡って計測することに成功した。今後、他の細胞へ...
❏プロテオミクス基盤技術としてのオンチップ無細胞遺伝子工学創成(20550148)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】野島 高彦 北里大学, 一般教育部, 講師 (00291930)
【キーワード】DNA / GFP / PCR / キャピラリー電気泳動 / タンパク質 (他23件)
【概要】酵素的なDNA 増幅反応と,増幅されたDNAをオンチップ電気泳動で分離する手段を組み合わせることにより,遺伝情報の発現に必要な配列をコードしたDNAの組換え,組み替えられた目的DNAの選別,DNAからmRNAへの転写,mRNAからタンパク質への翻訳,翻訳されたタンパク質の検出までの一連の流れを,細胞の助けを借りることなく達成する手法を開発した. ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:クロマチン遺伝子を含む研究件
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
❏内在ゲノム領域におけるヒストン修飾動態のリアルタイムイメージング(25650009)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 生命理工学研究科, 科学研究費研究員 (70435882)
【キーワード】エピジェネティクス / イメージング / クロマチン / ライブイメージング / 蛍光プローブ (他10件)
【概要】本課題は、ゲノムDNA配列上の任意の領域を認識する細胞内プローブを構築し、細胞分化過程における特定の遺伝子領域のヒストン修飾動態を観察することを目的とした。ゲノムDNA配列上に散在する中程度反復配列を抽出し、TALEsプローブの構築を試みたところ、生細胞で標的特異的に可視化できるものは得られなかった。一方で、ヒト培養細胞に導入したANCHORシステムと活性化型RNAポリメラーゼ特異的mintbod...
❏転写制御におけるクロマチンダイナミズムを規定するシス及びトランス因子の機能解析(21570185)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】清水 光弘 明星大学, 理工学部, 教授 (80231364)
【キーワード】遺伝子 / 発現制御 / ゲノム / クロマチン / ヌクレオソーム (他10件)
【概要】遺伝子発現におけるクロマチン機能に関する重要な問題の一つは、ヌクレオソームの配置決定とそのダイナミクスの機構である。本研究では、転写制御に着目し、出芽酵母ゲノム及びミニ染色体において、ヌクレオソームの配置を規定するシス因子としていくつかのDNAリピート配列を同定した。また、トランス因子としてクロマチンリモデリングIsw2複合体、ヒストン脱アセチル化酵素Rpd3、ピストンH3バリアントの機能を解析し...
【医歯薬学】外科系臨床医学:病理学遺伝子を含む研究件
❏上皮内肺がん等の全ゲノムシークエンス解析による新規ドライバー遺伝子の同定(20H00545)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】河野 隆志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (80280783)
【キーワード】癌 / 遺伝子 / ゲノム / 遺伝学 / 病理学 (他7件)
【概要】上皮内肺がん17例、微小浸潤腺がん2例について、全ゲノム/RNAシークエンスデータおよび長鎖シークエンスデータを取得し、進行がんと比較することで、総合的に早期肺発がん機構のメカニズムの推定を行った。既知のがん遺伝子変異としては、EGFR、KRAS、MET、BRAF、HER2遺伝子の変異、RET遺伝子融合は、早期肺がん形成に働くドライバー変化であることが明らかにされた。一方、TP53やSMARCA2...
❏腎細胞がんにおけるmiRNA発現の網羅的解析を主体とする多層的オミックス統合解析(16K08724)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】後藤 政広 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (00291138)
【キーワード】マイクロRNA / 腎細胞がん / miR-200 / EMT / miRNA (他10件)
【概要】腎細胞がん95症例におけるmiRNA異常を網羅的に解析した。がん組織で発現異常を示した191分子を同定し、パスウェー解析により4つの分子経路が判明した。最も有意だった上皮間葉移行 (EMT)分子経路にはmiR-200ファミリーの5分子が含まれており、また、腎がん細胞株を用いた解析においてmiR-200ファミリーの発現レベルがEMT制御に関与することを証明した。さらに、miR-200ファミリーおよび...
❏小児急性骨髄性白血病におけるMLL遺伝子縦列部分重複の機能解析と分子標的治療(22790355)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】林 睦 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (60327575)
【キーワード】病理学 / 癌 / 遺伝子 / 白血病
【概要】小児急性骨髄性白血病において高率に認められるMLL遺伝子異常のうち、縦列部分重複(PTD)のsiRNAによる発現抑制系を確立した。MLL-PTD遺伝子発現抑制により、白血病細胞株KOPM-88の増殖は約20%抑制された。さらに、抗CD26ヒト化モノクローナル抗体のCD26陽性造血器悪性腫瘍に対する増殖抑制効果が確認された。 ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子を含む研究件
❏In vivo, in situ突然変異検出系を用いた環境および放射線リスク評価(25220102)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】野田 朝男 公益財団法人放射線影響研究所, 分子生物科学部, 副部長 (40294227)
【キーワード】放射線誘発突然変異 / ノックインマウス / トランスジェニックメダカ / 体細胞突然変異 / 生殖細胞突然変異 (他16件)
【概要】個体内で起こる体細胞や生殖細胞の突然変異を、生体内の組織構築の「場」を壊すことなく検出する事をモデル動物にて実現した。これにより、放射線や環境変異原の暴露により生じる細胞の突然変異リスクについて、被ばく後の時間と組織内の三次元的情報を加えて計測することが可能となった。本システムは、組織をすりつぶしてDNAを抽出するといった従来法に対しては革命的である。我々の方法は、体内で起こる細胞の突然変異を生き...
❏プロテオミクス基盤技術としてのオンチップ無細胞遺伝子工学創成(20550148)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】野島 高彦 北里大学, 一般教育部, 講師 (00291930)
【キーワード】DNA / GFP / PCR / キャピラリー電気泳動 / タンパク質 (他23件)
【概要】酵素的なDNA 増幅反応と,増幅されたDNAをオンチップ電気泳動で分離する手段を組み合わせることにより,遺伝情報の発現に必要な配列をコードしたDNAの組換え,組み替えられた目的DNAの選別,DNAからmRNAへの転写,mRNAからタンパク質への翻訳,翻訳されたタンパク質の検出までの一連の流れを,細胞の助けを借りることなく達成する手法を開発した. ...
❏植物細胞壁の高次構造の構築に係わる遺伝子群の解明(09440269)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】西谷 和彦 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60164555)
【キーワード】細胞壁 / キシログルカン / エンド型キシログルカン転移酵素 / 細胞板 / Plant (他16件)
【概要】エンド型キシログルカン転移酵素(EXGT)のキシログルカン分子間のつなぎ換え反応をin vivoで実証するために、フルオレッセインにより蛍光標識したキシログルカンオリゴ糖を合成し、これを蛍光ブローブとしてタバコ培養細胞BY-2に投与することにより、EXGTのつなぎ換え反応を細胞レベルで確認することに初めて成功した。 また、この方法を用いて、EXGTのアンチセンス及びセンスRNAを過剰に発現した形質...
【医歯薬学】外科系臨床医学:cDNAクローニング遺伝子を含む研究件
❏社会性昆虫(ミツバチ)の本能行動を制御する遺伝子の同定と機能解析(12480237)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 社会性昆虫 / 行動 / カースト / 神経系 (他13件)
【概要】ミツバチは社会性昆虫であり、その働き蜂は8字ダンスにより仲間に花の位置を教えるという高次行動を示す。ミツバチの脳では感覚統合や記憶・学習の中枢であるキノコ体が顕著に発達しており、キノコ体を構成する介在神経(ケニヨン細胞)は、細胞体の大きさから、大型と小型の2種類に分類される。我々はミツバチの高次行動に関わる遺伝子の候補として、大型と小型のケニヨン細胞の各々に特異的に発現する遺伝子(Mblk-1とK...
❏ホルモンの分子構造と脳下垂体の構造からみた生殖腺刺激ホルモンの進化(10440246)
【研究テーマ】生物形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】石居 進 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90063528)
【キーワード】生殖腺刺激ホルモン / αサブユニット / βサブユニット / 分子構造 / 分子進化 (他16件)
【概要】A.脊椎動物における脳下垂体糖タンパク質ホルモンαサブユニットの進化 1)肺魚類、硬鱗魚類、板鰓魚類、両生類、爬虫類のαサブユニットcDNAのクローニングに成功し、この分子は条鰭類では他のものにおけるより進化速度がはるかに速いと考えられることを明らかにした。 2)上記のことは、脳下垂体の構造についてもいえて、条鰭類のみが他の動物とは明らかに異なった構造をしている。板鰓類や肺魚類の脳下垂体の構造は、...
【医歯薬学】外科系臨床医学:個別化治療遺伝子を含む研究件
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
【医歯薬学】外科系臨床医学:特発性側弯症遺伝子を含む研究件
❏オーダーメード医療を目指した思春期特発性側弯症の発症・進行予測モデルの確立(16H05453)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40209656)
【キーワード】思春期特発性側弯症 / 多遺伝子疾患 / 遺伝因子 / ゲノムワイド相関解析 / 多因子疾患 (他12件)
【概要】我々は、思春期特発性側弯症(以下、AIS)の遺伝的背景を明らかにするため、遺伝統計学的手法であるゲノムワイド相関解析(以下、GWAS)を用いて、AISの疾患感受性遺伝子の探索を行ってきた。これまでに、我々は合計3回のGWASを施行し、発症に関与する遺伝子を20個同定した。合計サンプル数は5000検体を超え、これは全世界的に最大規模の検体数である。さらに、層別化解析を行い、重症化に関わる遺伝子を1個...
❏思春期特発性側弯症の進行予測モデルの確立(24390357)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40209656)
【キーワード】特発性側弯症 / 遺伝子 / 進行予測 / 環境因子 / 思春期特発性側弯症 (他6件)
【概要】本研究は思春期特発性側弯症患者からDNAサンプルを収集し、全ゲノム相関解析(genome wide association study, GWAS)を行い、側弯の発症と重症化に関与する遺伝子を同定することを目的に行った。研究期間中に約3500名の思春期特発性側弯症患者のDNAサンプルを血液あるいは唾液から収集した。また全例X線を撮像した。GWASにより 側弯症発症に関与する遺伝子を4つ、進行に関与...
【医歯薬学】外科系臨床医学:インターフェロン遺伝子を含む研究件
❏妊娠の制御と成立機構のリモデリング(18108004)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】今川 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00291956)
【キーワード】動物 / 遺伝子 / 発現制御 / 妊娠 / リモデリング (他10件)
【概要】妊娠・着床期特異的に発現される反芻動物(ウシやヒツジ)インターフェロン・タウ(IFNT)遺伝子発現制御機構の解明から、人為的にIFNT遺伝子の発現を制御できる培養細胞系を構築し、その中で新たな機能遺伝子を同定する。さらに、その遺伝子群を使いながら、最終的には妊娠・着床や胎盤形成のメカニズムを明らかにすることであった。 ウシIFNT遺伝子には2つのアイソフォームが存在する。その1つのIFNTc1では...
❏インターフェロン遺伝子発現制御による着床と妊娠の成立(14206032)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】今川 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00291956)
【キーワード】遺伝子 / 発現制御 / 動物 / 着床 / インターフェロン (他19件)
【概要】IFNτ遺伝子の発現制御機構では、トロホブラスト細胞特異的な発現と時期特異的な(着床期のみ)発現メカニズムを解明することが目的であった。トロホブラスト細胞特異的な発現は、Cdx2という転写因子を強制発現することによって、これまでどのIFNτ遺伝子発現制御機構解明システムでも成しえなかった細胞特異的な発現を可能にした。さらに、この転写因子が確実にヒツジ・トロホブラスト細胞内に存在し、またIFNτ上流...
【医歯薬学】外科系臨床医学:肉腫遺伝子を含む研究件
❏滑膜肉腫における変異SWI/SNFクロマチン制御複合体の機能解析(17K10985)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00365298)
【キーワード】発がん / 遺伝子 / ゲノム / トランスレーショナル・リサーチ / 融合遺伝子 (他20件)
【概要】滑膜肉腫は、思春期から若年成人に好発する代表的な悪性軟部腫瘍(肉腫)である。原因と考えられる融合遺伝子SS18-SSXのがん化に関わる機能は未解明な点が多い。本研究では、SS18がクロマチン制御SWI/SNF複合体のサブユニットであることに注目し、SS18-SSXを有する変異SWI/SNF複合体の機能異常が滑膜肉腫のがん化に関与するという仮説のもと、滑膜肉腫細胞株のSS18-SSXをノックダウンし...
❏骨軟部腫瘍におけるCD44およびADAM17の発現および機能解析(21791413)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00365298)
【キーワード】癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / 蛋白質 / 骨軟部腫瘍 (他12件)
【概要】上皮系悪性腫瘍は浸潤能・転移能を獲得する際、上皮性細胞としての性格を失い、間葉系細胞様に変化するEpithelial Mesenchymal Transition(EMT)という過程を経る。EMTの中でも中心的な役割を担うCD44とTNFαconverting enzyme(TACE/ADAM17)がそもそも間葉系由来の悪性腫瘍である、原発性悪性骨・軟部腫瘍の浸潤能・転移能獲得においてどのように機...
【医歯薬学】外科系臨床医学:連鎖解析遺伝子を含む研究件
❏家族性封入体筋炎を通じた封入体筋炎の分子遺伝学的・分子細胞学的解析(18K15440)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】久保田 暁 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30771589)
【キーワード】封入体筋炎 / 遺伝子 / 連鎖解析
【概要】通常は非遺伝性疾患である封入体筋炎を家族内に2例の発症者が居る家系について、遺伝性の因子があると仮定して遺伝子解析を行った。家系図からはX染色体潜性遺伝が疑われた。X染色体の連鎖解析を行ったところ、症例数が少ない解析だったため十分に候補領域を絞れなかった。更にハプロタイプ解析を行ったところ、Xp22の1.1 Mbの領域のみ、罹患者同士で共有し、非罹患者同士で共有されていなかった。エクソーム解析を行...
❏シロアリ類における不妊化遺伝子の進化(16K18591)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】林 良信 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 助教 (70626803)
【キーワード】シロアリ / 遺伝子 / 進化 / 社会性 / 連鎖解析 (他9件)
【概要】シロアリは、多数の個体が集合して社会を形成する。その社会では個体間での分業がおこなわれており、繁殖に専念する繁殖個体(女王・王)や、繁殖をせずに他個体への給餌等の利他行動を行う非繁殖個体(ワーカーなど)などが存在する。本研究ではシロアリの分業に関わる遺伝子、とくに非繁殖個体の個体発生に関わる遺伝子(不妊化遺伝子)を同定するため、交配実験や全ゲノム情報を利用した解析をおこなった。その結果、不妊化遺伝...
【医歯薬学】外科系臨床医学:エクソーム解析遺伝子を含む研究件
❏先天性側弯症に対する遺伝的解析による病態の解明(17K10986)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】渡邉 航太 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60317170)
【キーワード】先天性側弯症 / 脊椎肋骨異形成症 / 全エクソン解析 / TBX6 / TBX6遺伝子 (他11件)
【概要】先天性側弯症(以下、CS)は脊椎の椎体の形成異常に起因する脊柱側弯症である。一方、脊椎肋骨異形成症(以下、SCDO)は極めて稀な骨系統疾患で、肋骨や脊柱にCSよりもはるかに重篤な形成異常を引き起こす。共同研究グループは、CS 196例、SCDO 4例の日本人患者においてTBX6遺伝子の異常を調べた結果、TBX6を含む16番染色体の16p11.2の欠失例を5例、スプライスサイト変異を1例、ミスセンス...
❏エクソーム解析における疾患原因変異同定率の低迷を打破するための多面的アプローチ(16K07211)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】宮 冬樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 講師 (50415311)
【キーワード】エクソーム解析 / 疾患遺伝子変異 / 遺伝性疾患 / 次世代シーケンサー / CNV解析 (他14件)
【概要】次世代シーケンサーを用いたエクソーム解析は疾患原因変異同定に有用な手法であるが、その同定率はこれまで30%程度で未同定例が多いという課題があった。 そこで我々は、原因変異同定率を更に向上させるための複数手法を統合させた解析手法を開発した。通常法に加え、独自開発した挿入・欠失(indel)検出ソフトの開発、コピー数変異の検出における最良法の検証と組み込み、ミトコンドリアDNAの解析手法の追加、タンパ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:血清遺伝子を含む研究件
❏脳腫瘍特異抗原遺伝子のクローニングと免疫遺伝子治療への応用(12557120)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20217508)
【キーワード】グリオーマ / 抗原 / 遺伝子 / 血清 / HSV (他9件)
【概要】悪性腫瘍は極めて治療困難な疾患であり、現在まで有効な治療法がない。そこで申請者らは新たなアプローチとして脳腫瘍に対する腫瘍抗原特異的な免疫遺伝子治療を提案した。 本研究において、新規の脳腫瘍抗原遺伝子の単離を目的としてグリオーマ患者血清を用いてautologous typingに分子生物学的手法を取り入れたSEREX (Serological indentification of antigens...
❏患者血清を用いたSEREX法による脳腫瘍特異抗原遺伝子の単離の試み(11770773)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20217508)
【キーワード】グリオーマ / 脳腫瘍 / 抗原 / 遺伝子 / 血清 (他10件)
【概要】悪性脳腫瘍(グリオーマ)は極めて治療困難な疾患であり、新たな治療法の開発が強く望まれている。本研究では、グリオーマに対する新しい免疫療法の開発を目的として、癌患者血清で患者自身の癌細胞を検索する方法に、分子生物学的手法を取り入れたSEREX(Serological identification of antigens by recombinant expression cloning)法によるヒト...
【医歯薬学】外科系臨床医学:思春期特発性側弯症遺伝子を含む研究件
❏オーダーメード医療を目指した思春期特発性側弯症の発症・進行予測モデルの確立(19H03787)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40209656)
【キーワード】思春期特発性側弯症 / 発症 / 進行 / 予測 / Polygenic risk score (他10件)
【概要】われわれはこれまでゲノムワイド関連解析(GWAS) により思春期特発性側弯症(側弯症)の発症に関与する疾患感受性遺伝子を3個、進行に関与する遺伝子を2個同定した。しかし、これらの遺伝子で作成した予測モデルのAUCは0.6に過ぎない。本研究では、4000人分の検体を追加してGWASを行い、合計14個の発症に関連する新たな遺伝子座、さらに疾患感受性遺伝子を同定した。さらにPolygenic risk ...
❏オーダーメード医療を目指した思春期特発性側弯症の発症・進行予測モデルの確立(16H05453)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40209656)
【キーワード】思春期特発性側弯症 / 多遺伝子疾患 / 遺伝因子 / ゲノムワイド相関解析 / 多因子疾患 (他12件)
【概要】我々は、思春期特発性側弯症(以下、AIS)の遺伝的背景を明らかにするため、遺伝統計学的手法であるゲノムワイド相関解析(以下、GWAS)を用いて、AISの疾患感受性遺伝子の探索を行ってきた。これまでに、我々は合計3回のGWASを施行し、発症に関与する遺伝子を20個同定した。合計サンプル数は5000検体を超え、これは全世界的に最大規模の検体数である。さらに、層別化解析を行い、重症化に関わる遺伝子を1個...
❏思春期特発性側弯症の進行予測モデルの確立(24390357)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40209656)
【キーワード】特発性側弯症 / 遺伝子 / 進行予測 / 環境因子 / 思春期特発性側弯症 (他6件)
【概要】本研究は思春期特発性側弯症患者からDNAサンプルを収集し、全ゲノム相関解析(genome wide association study, GWAS)を行い、側弯の発症と重症化に関与する遺伝子を同定することを目的に行った。研究期間中に約3500名の思春期特発性側弯症患者のDNAサンプルを血液あるいは唾液から収集した。また全例X線を撮像した。GWASにより 側弯症発症に関与する遺伝子を4つ、進行に関与...
【医歯薬学】外科系臨床医学:めだか遺伝子を含む研究件
❏メダカをモデルとする低線量率被ばくがもたらす全身性炎症反応の解明(18H04135)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】三谷 啓志 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
【キーワード】放射線 / 炎症 / 遺伝子 / メダカ / 精巣卵 (他18件)
【概要】野生型メダカに7日間にわたって総線量100mGyのガンマ線を照射した。全身の連続組織切片を用いて各器官の組織変化を調べた。B型精母細胞の数の減少と、鰓上皮の増殖の低下が観察された。精巣卵形成には、線量率効果がなく、50mGy急性照射で精巣卵が生成された。トランスクリプトーム解析では、解糖系やペントースリン酸経路に関連する遺伝子の発現が抑制されていた。また、抗酸化に重要な役割を果たすNADPHの産生...
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
❏脊椎動物に普遍的な骨石灰化制御機構の解明(24659685)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松尾 光一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40229422)
【キーワード】骨代謝 / 石灰化 / 転写因子 / メダカ / 骨芽細胞 (他9件)
【概要】本研究では、小型魚類であるメダカで細胞特異的にマウスの転写因子Fra-1 を発現させ、骨芽細胞におけるFra-1の機能を明らかにすることを目的とした。メダカで骨芽細胞特異的にFra-1 を発現するトランスジェニックメダカを作製したところ、骨石灰化の抑制が起こることが観察された。すなわち、Fra-1の発現を介してミネラリゼーションを抑制する分子機構が、マウスだけでなくメダカにもあることが示唆された。...
【医歯薬学】外科系臨床医学:疾患モデル動物遺伝子を含む研究件
❏体細胞変異に焦点をあてたGATOR1機能障害によるてんかん発症機序の解明(18K14608)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】石田 紗恵子 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50777927)
【キーワード】てんかん / 疾患モデル動物 / 遺伝子変異 / 体細胞変異 / 遺伝子 (他6件)
【概要】GATOR1の常染色体優性機能喪失型変異は、多様なてんかん発作を引き起こす。患者脳組織で、新たにGATOR1機能喪失型の体細胞変異が同定されたことから、脳で両アリルに機能喪失型変異が発生する2-hitが発症に影響を与え、体細胞変異発生箇所に依存して多様な症状が現れると考えた。そこで、2-hitモデルマウスを作製して患者の遺伝子異常を再現したが、てんかん発作は認められなかった。一方で、大脳皮質全体で...
❏高眼圧性RGC障害新規評価系の開発:緑内障疾患モデルVavマウスを用いた研究(23592549)
【研究テーマ】眼科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】藤川 恵子 北海道大学, 保健科学研究院, 客員研究員 (70374246)
【キーワード】眼細胞生物学 / RGC障害評価動物モデル / 緑内障 / 疾患モデル動物 / 遺伝子 (他10件)
【概要】網膜の神経節細胞の障害を経時的に可視化して評価可能なシステムの研究開発は、緑内障などの重要な眼疾患の本体が視神経症であることから、創薬の効果の評価にとってもきわめて有用な系である。我々は、蛍光色素(CFP)によってその網膜障害を経時的に数値化して評価できるCFP/Vavマウスを研究開発し解析した。その結果、障害数の解析だけではなく障害パターンの解析も可能な評価系であることが示され、極めて有効である...
【医歯薬学】外科系臨床医学:疾患感受性遺伝子遺伝子を含む研究件
❏オーダーメード医療を目指した思春期特発性側弯症の発症・進行予測モデルの確立(16H05453)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40209656)
【キーワード】思春期特発性側弯症 / 多遺伝子疾患 / 遺伝因子 / ゲノムワイド相関解析 / 多因子疾患 (他12件)
【概要】我々は、思春期特発性側弯症(以下、AIS)の遺伝的背景を明らかにするため、遺伝統計学的手法であるゲノムワイド相関解析(以下、GWAS)を用いて、AISの疾患感受性遺伝子の探索を行ってきた。これまでに、我々は合計3回のGWASを施行し、発症に関与する遺伝子を20個同定した。合計サンプル数は5000検体を超え、これは全世界的に最大規模の検体数である。さらに、層別化解析を行い、重症化に関わる遺伝子を1個...
❏広汎性発達障害の疾患感受性遺伝子解明のための多施設共同研究(16390320)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】佐々木 司 東京大学, 保健センター, 助教授 (50235256)
【キーワード】広汎性発達障害 / 自閉症 / 疾患感受性遺伝子 / 相関研究 / アミノ酸繰り返し配列 (他15件)
【概要】本研究は、わが国では数少ない自閉症の研究機関がチームを組み、自閉症を代表とする広汎性発達障害(PDD)の疾患感受性遺伝子群探索のため、対象のリクルートと候補遺伝子の解析を進めた。対象リクルートに関しては、三重県、愛知県の地域療育機関ならびに、東京大学医学部附属病院「こころの発達診療部」と連携して、当事者・家族の協力のもとにリクルートを進め、平成18年度末の段階で、家系サンプル240例を含む300例...
【医歯薬学】外科系臨床医学:着床遺伝子を含む研究件
❏妊娠の制御と成立機構のリモデリング(18108004)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】今川 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00291956)
【キーワード】動物 / 遺伝子 / 発現制御 / 妊娠 / リモデリング (他10件)
【概要】妊娠・着床期特異的に発現される反芻動物(ウシやヒツジ)インターフェロン・タウ(IFNT)遺伝子発現制御機構の解明から、人為的にIFNT遺伝子の発現を制御できる培養細胞系を構築し、その中で新たな機能遺伝子を同定する。さらに、その遺伝子群を使いながら、最終的には妊娠・着床や胎盤形成のメカニズムを明らかにすることであった。 ウシIFNT遺伝子には2つのアイソフォームが存在する。その1つのIFNTc1では...
❏インターフェロン遺伝子発現制御による着床と妊娠の成立(14206032)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】今川 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00291956)
【キーワード】遺伝子 / 発現制御 / 動物 / 着床 / インターフェロン (他19件)
【概要】IFNτ遺伝子の発現制御機構では、トロホブラスト細胞特異的な発現と時期特異的な(着床期のみ)発現メカニズムを解明することが目的であった。トロホブラスト細胞特異的な発現は、Cdx2という転写因子を強制発現することによって、これまでどのIFNτ遺伝子発現制御機構解明システムでも成しえなかった細胞特異的な発現を可能にした。さらに、この転写因子が確実にヒツジ・トロホブラスト細胞内に存在し、またIFNτ上流...
【医歯薬学】外科系臨床医学:染色体遺伝子を含む研究件
❏微小管の形成メカニズムと細胞内新機能の発見(25291041)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (50447356)
【キーワード】微小管 / 細胞骨格 / 染色体 / 細胞分裂 / 減数分裂 (他11件)
【概要】本研究では、微小管が細胞内で果たす新しい機能の発見とそのメカニズムの解明を目指した。その結果、分裂酵母の減数分裂において、微小管が核内の染色体の配置を転換させるという新機能が明らかになった。重要なことに、この染色体の配置転換は減数分裂の染色体分配が正しく起きるために必須であることがわかった。さらに、細胞内で微小管が形成される分子機構についても明らかにしたところ、Alp7-Alp14タンパク質複合体...
❏減数分裂組み換えと染色体分配を連携させる微小管新規機能の研究(21687015)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】佐藤 政充 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (50447356)
【キーワード】細胞分裂 / 細胞周期 / 染色体分配 / 微小管 / 減数分裂組換え (他11件)
【概要】本研究では、分裂酵母の減数分裂において見られる新規の微小管構造が、減数分裂組換えとその後の染色体分配という2つの現象を連携させる機能を持つことを実証した。また、その分子メカニズムについても解析を行い、特定の微小管結合タンパク質が通常とは異なる部位に局在することで、減数分裂特有の難しい染色体分配を克服していることが分かった。 ...
❏トマト草勢調節因子の解析-QTLを利用した園芸作物の生理生態的特性解明の試み-(17380017)
【研究テーマ】園芸学・造園学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】杉山 信男 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30012040)
【キーワード】園芸学 / QTL解析 / 遺伝子 / 染色体
【概要】トマトにおいて過度の栄養成長は生殖成長を阻害することが知られているが,これらの現象の生理的,遺伝的背景については明らかになっていない。そこで,トマト栽培種と近縁野生種のS. pimpinellifoliumを交配したBC_1F_3世代114系統を作出し,QTL解析によって栽培季節と遺伝子の交互作用が開花時期や栄養成長に及ぼす影響について調査した。調査した形質は,開花時期,第一花房下葉数,最大葉長,...
【医歯薬学】社会医学:心臓遺伝子を含む研究件
❏様々な疾患モデルを駆使した遺伝性循環器疾患の解明(16H05304)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】湯浅 慎介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90398628)
【キーワード】循環器 / 心臓 / 疾患モデル / 疾患解析 / 遺伝子 (他6件)
【概要】これまでに候補となる遺伝子変異に関して、in vitroおよびin vivoの疾患モデルの構築をしてきた。これまでの解析により表現型に影響をきたす事が想定される遺伝子において、種々のモデルにおける細胞や組織を対象として網羅的遺伝子発現解析等を行うことにより分子機序の探索を行ってきた。それらの解析を通して、疾患発症機序の新たな概念の構築、疾患モデルとしての検証、治療方法開発系の構築、治療方法の開発を...
❏運動トレーニングと大動脈における遺伝子プロファイリング-トレーニングによる大動脈伸展性増大における分子メカニズムの解明-(16500391)
【研究テーマ】スポーツ科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】前田 清司 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30282346)
【キーワード】大動脈 / 運動トレーニング / mRNA / 血管拡張・収縮因子 / 大動脈伸展性 (他11件)
【概要】有酸素性運動トレーニングは、大動脈などの中心動脈の伸展性を増大させるが、このトレーニングによる中心動脈の適応がどのようなメカニズムで引き起こされているかは不明である。そこで我々は、運動トレーニングによる大動脈伸展性増大のメカニズムを分子レベルで解明することを計画し、トレーニングによる大動脈伸展性の増大にどのような遺伝子が関与しているのかを検討することを目的とした。まず、運動トレーニングによる大動脈...
【医歯薬学】社会医学:脂肪細胞遺伝子を含む研究件
❏高次クロマチン構造解析・ゲノム編集による脂肪細胞特異的な遺伝子発現制御機構の解明(15K09378)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】青山 倫久 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50645538)
【キーワード】糖尿病 / 肥満 / 脂肪細胞 / 遺伝子 / 転写制御 (他8件)
【概要】脂肪細胞分化において重要な役割を果たすPPARγによるC/EBPα遺伝子の転写制御機構は不明であった。ChIP-seq解析により、C/EBPα遺伝子の遠位領域にPPARγ結合部位のクラスターを同定し、これらの領域はスーパーエンハンサーを形成していた。さらに遠位エンハンサーとプロモーターにゲノムのループ構造の形成に関わるCTCFの結合部位を見出した。4C-seqや3C法では、遠位エンハンサーとプロモ...
❏3C法による脂肪細胞におけるC/EBPα遺伝子領域の高次クロマチン構造の解析(25860742)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】青山 倫久 東京大学, 医学部附属病院, 研究員 (50645538)
【キーワード】遺伝子 / 転写制御 / 高次クロマチン構造 / 3C / 脂肪細胞 (他10件)
【概要】脂肪細胞の分化においてマスターレギュレーターである転写因子PPARγとC/EBPαのポジティブフィードバックループは重要な役割を果たすが、PPARγによるC/EBPα遺伝子の転写制御機構は現在まで不明であった。ゲノムワイドにPPARg結合領域を同定するChIP-seqや、核内でのゲノム領域間の3次元的な近接関係を検出する3C法による解析などから、既存の手法では明らかでなかったC/EBPα遺伝子の下...
❏発生工学的手法を用いたレジスチンの個体における機能と受容体・情報伝達機構解明(17390260)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】寺内 康夫 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (40359609)
【キーワード】糖尿病 / 遺伝子 / シグナル伝達 / PPAR / アディポネクチン (他8件)
【概要】レジスチンの生理学的・病態生理学的意義を明らかにするために、肥満のインスリン抵抗性惹起におけるレジスチンの意義やインスリン分泌や中枢に対する作用を検討した。インスリン感受性アディポカインの代表であるアディポネクチンの欠損マウスにおけるPPARγアゴニストの抗糖尿病作用を検討した。ob/obマウスにPPARγアゴニストであるピオグリタゾンを10mg/kgの用量で投与したところ、有意に耐糖能障害を改善...
【医歯薬学】社会医学:ホルモン遺伝子を含む研究件
❏性決定カスケードとエクダイソンシグナルのクロストークによる性分化機構の解明(17H03940)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 雅京 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30360572)
【キーワード】性決定 / 性分化 / エクダイソン / doublesex / dmrt遺伝子 (他20件)
【概要】本研究課題では、昆虫の代表的なステロイドホルモンとして知られるエクダイソンが、昆虫の性分化の制御に関与するか否か、また、関与するのであれば、その作用機序はいかなるものであるか、という点を明らかにすることを目的としている。本研究成果により、昆虫性分化のマスター制御遺伝子であるdsxの精巣における発現がエクダイソン濃度依存的に上昇することが判明した。免疫組織化学による発現部位解析、ゲノム編集による表現...
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
❏ホルモンの分子構造と脳下垂体の構造からみた生殖腺刺激ホルモンの進化(10440246)
【研究テーマ】生物形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】石居 進 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90063528)
【キーワード】生殖腺刺激ホルモン / αサブユニット / βサブユニット / 分子構造 / 分子進化 (他16件)
【概要】A.脊椎動物における脳下垂体糖タンパク質ホルモンαサブユニットの進化 1)肺魚類、硬鱗魚類、板鰓魚類、両生類、爬虫類のαサブユニットcDNAのクローニングに成功し、この分子は条鰭類では他のものにおけるより進化速度がはるかに速いと考えられることを明らかにした。 2)上記のことは、脳下垂体の構造についてもいえて、条鰭類のみが他の動物とは明らかに異なった構造をしている。板鰓類や肺魚類の脳下垂体の構造は、...
【医歯薬学】社会医学:ゲノムワイド関連解析遺伝子を含む研究件
❏オーダーメード医療を目指した思春期特発性側弯症の発症・進行予測モデルの確立(16H05453)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40209656)
【キーワード】思春期特発性側弯症 / 多遺伝子疾患 / 遺伝因子 / ゲノムワイド相関解析 / 多因子疾患 (他12件)
【概要】我々は、思春期特発性側弯症(以下、AIS)の遺伝的背景を明らかにするため、遺伝統計学的手法であるゲノムワイド相関解析(以下、GWAS)を用いて、AISの疾患感受性遺伝子の探索を行ってきた。これまでに、我々は合計3回のGWASを施行し、発症に関与する遺伝子を20個同定した。合計サンプル数は5000検体を超え、これは全世界的に最大規模の検体数である。さらに、層別化解析を行い、重症化に関わる遺伝子を1個...
❏分子遺伝疫学的解析による痛風の病態解明とゲノムテーラーメイド医療への応用(25293145)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】松尾 洋孝 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 講師 (00528292)
【キーワード】分子遺伝疫学 / 予防医学 / 個人差医療 / 尿酸 / 遺伝統計学 (他15件)
【概要】本研究では、多数例の痛風症例等のゲノムサンプルと臨床データを収集し、全例およびサブタイプ別にゲノムワイドな解析を行った。また、見出された痛風・尿酸関連遺伝子を対象とした分子機能解析を行い、痛風・高尿酸血症の発症リスクを評価した。本研究により、サブタイプ特異的なものを含む10個の関連遺伝子座を見出した。さらに、尿酸排泄輸送体遺伝子ABCG2の機能低下型変異は個人の発症リスクだけではなく、日本人集団と...
【医歯薬学】社会医学:微小管遺伝子を含む研究件
❏微小管の機能発見および人工制御:細胞から組織まで(16H04787)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50447356)
【キーワード】細胞骨格 / 細胞周期 / 細胞分裂 / 微小管 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】本研究では、微小管が細胞のなかでどのように形成されるのか、分子レベル・細胞レベル・組織レベルの各階層にわたり解明することを目指している。これまでに、分裂酵母・ヒト培養細胞を用いて微小管形成機構を調べており、さらにマウス組織での実験をおこなうための飼育・実験の基盤作りをおこなった。その結果、Alp7/TACCが微小管形成においてガンマ・チューブリン複合体と協調して微小管の形成を促進すること、さらにA...
❏微小管の形成メカニズムと細胞内新機能の発見(25291041)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (50447356)
【キーワード】微小管 / 細胞骨格 / 染色体 / 細胞分裂 / 減数分裂 (他11件)
【概要】本研究では、微小管が細胞内で果たす新しい機能の発見とそのメカニズムの解明を目指した。その結果、分裂酵母の減数分裂において、微小管が核内の染色体の配置を転換させるという新機能が明らかになった。重要なことに、この染色体の配置転換は減数分裂の染色体分配が正しく起きるために必須であることがわかった。さらに、細胞内で微小管が形成される分子機構についても明らかにしたところ、Alp7-Alp14タンパク質複合体...
❏減数分裂組み換えと染色体分配を連携させる微小管新規機能の研究(21687015)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】佐藤 政充 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (50447356)
【キーワード】細胞分裂 / 細胞周期 / 染色体分配 / 微小管 / 減数分裂組換え (他11件)
【概要】本研究では、分裂酵母の減数分裂において見られる新規の微小管構造が、減数分裂組換えとその後の染色体分配という2つの現象を連携させる機能を持つことを実証した。また、その分子メカニズムについても解析を行い、特定の微小管結合タンパク質が通常とは異なる部位に局在することで、減数分裂特有の難しい染色体分配を克服していることが分かった。 ...
【医歯薬学】社会医学:生体生命情報学遺伝子を含む研究件
❏Ab initio法を駆使した造血器腫瘍の病態解析(17K19687)
【研究テーマ】生体情報内科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】森 努 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (60244373)
【キーワード】生物物理学 / 情報理論 / 血液内科学 / バイオインフォマティクス / システム生物学 (他11件)
【概要】遺伝子は40億年も進化してきたが故に,その深遠な力は容易に人知の及ぶものではない。しかし幾多の疾患が遺伝子と関わる以上,遺伝子の幅広い機能を素早く的確に知る技術があれば医学進歩を大いに促すだろう。私たちは,遺伝子間相互作用に由来する特性に注目することにより,遺伝子の持つ力を詳細にかつ容易に算出できるab initio遺伝子軌道法(以下ab initio法)を開発した。本研究プロジェクトにおいては,...
❏エクソーム解析における疾患原因変異同定率の低迷を打破するための多面的アプローチ(16K07211)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】宮 冬樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 講師 (50415311)
【キーワード】エクソーム解析 / 疾患遺伝子変異 / 遺伝性疾患 / 次世代シーケンサー / CNV解析 (他14件)
【概要】次世代シーケンサーを用いたエクソーム解析は疾患原因変異同定に有用な手法であるが、その同定率はこれまで30%程度で未同定例が多いという課題があった。 そこで我々は、原因変異同定率を更に向上させるための複数手法を統合させた解析手法を開発した。通常法に加え、独自開発した挿入・欠失(indel)検出ソフトの開発、コピー数変異の検出における最良法の検証と組み込み、ミトコンドリアDNAの解析手法の追加、タンパ...
❏階層的ゆらぎを考慮した確率過程に基づく遺伝子発現の統計解析(23700263)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】長谷川 禎彦 東京大学, 理学系研究科, 特任助教 (20512354)
【キーワード】生体生命情報学 / 遺伝子 / 生物物理 / 遺伝子発現系 / 遺伝子発現 (他6件)
【概要】本研究課題では,環境の時間的不均一さに由来するゆらぎの強度自体の時間変動(高次ゆらぎ)が遺伝子発現系へ及ぼす影響について,統計解析及び計算機シミュレーションを用いて明らかにした.高次ゆらぎのある系における解析手法を開発し,その手法を様々なモデルに適用した.また,遺伝的振動子における構造的な不均一さに注目し,周期の異なる振動子の結合により生じる現象を解析的に計算し,周期ミスマッチのメリットを明らかに...
【医歯薬学】社会医学:骨格筋遺伝子を含む研究件
❏運動誘発性炎症作用における翻訳動態変化の網羅的解析(26560370)
【研究テーマ】スポーツ科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鈴木 克彦 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80344597)
【キーワード】運動 / 翻訳動態 / Ribosome profiling / 次世代シーケンサー / マウス (他17件)
【概要】これまで多くの研究がなされてきた転写動態変化に関連する作用機序に加え、翻訳動態変化も生体システムに重要な影響を及ぼしている。また近年、これまでは技術的に困難であった翻訳動態変化を網羅的に解析可能な技術(Ribosome profiling)が開発され、次世代シーケンサーにより解析することで、それぞれのmRNAが実際はどの程度翻訳されていたのかを網羅的かつ1塩基単位の高精度で解析することができるよう...
❏運動が筋のインスリン感受性を上昇させる分子機序:NR4A遺伝子発現に着目した研究(21500640)
【研究テーマ】スポーツ科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】川中 健太郎 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 准教授 (80339960)
【キーワード】骨格筋 / インスリン感受性 / 遺伝子 / NR4A3 / NOR-1 (他15件)
【概要】運動を行うと骨格筋のインスリン感受性が上昇する。これは、運動が糖尿病の予防・治療に有効な理由のひとつである。本研究では、「運動を行うと活動筋において核内受容体NR4A遺伝子発現が増加し、それを介して筋のインスリン感受性が上昇する」との仮説を検討したが、その可能性を示すことはできなかった。しかし、「不活動によってNR4A遺伝子発現量が減少し、それを介してインスリン抵抗性が引き起こされる」可能性が示さ...
❏哺乳類骨格筋の再生機構に関する分子細胞生物学的研究(09760251)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】山内 啓太郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (70272440)
【キーワード】骨格筋 / 筋衛星細胞 / C-ski / 再生 / 遺伝子 (他6件)
【概要】本研究課題は、成熟後の哺乳類の骨格筋の発達および再生の機構について、細胞レベル、分子レベルで、その解明を行うことを目的としたものである。そこで、本研究課題では、細胞レベルでのアプローチの一つとして、成熟後の骨格筋の発達、再生に中心的な役割を演ずる筋衛星細胞の家畜からの単離を、また、分子レベルでのアブローチの一つとしては、骨格筋細胞の成熟、分化に重要と考えられる、c-ski遺伝子の機能の解明をそれぞ...
【医歯薬学】社会医学:マイクロアレイ遺伝子を含む研究件
❏消化管の全身エネルギー代謝調節機構の解析による食品機能の新側面の解明(17H01962)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】阿部 啓子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (10151094)
【キーワード】エネルギー代謝 / 脳腸相関 / 栄養学 / 食品 / 脳・神経 (他7件)
【概要】転写因子Skn-1a欠損(S-KO)マウスは、野生型(WT)マウスに比較して、摂食量(通常食および高脂肪食)に変化がないにも関わらず、体脂肪率・体重増加率の優位な低下、エネルギー消費量の優位な増加が観察された。S-KOマウスは消化管の化学受容細胞(甘・苦・旨味受容細胞、刷子細胞)が消失している。これまでに、刷子細胞に発現するX-GPCRを欠失した(X-KO)マウスにおいてもWTマウスに較べ摂食量に...
❏血清高感度肺がんバイオマーカーの同定と新規治療標的分子の臨床応用(16K08928)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高野 淳 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50582607)
【キーワード】高感度バイオマーカー / 肺がん / バイオマーカー / 新規治療標的分子 / トランスレーショナルリサーチ (他9件)
【概要】URST1は、肺がん、口腔がん、乳がんのいずれにおいても、がんで高発現し、siRNAにてURST1を抑制するとG2/M arrestによりがん細胞の増殖を抑制した。免疫組織染色での検討では、上記がんのいずれにおいて予後マーカーであった。URST1に対する阻害剤をによりがん細胞の増殖が有意に抑制され治療薬として有望であった。KIF11も口腔がんで高発現し、がんを増殖させること、阻害剤によりがん細胞の...
❏トラフグのフグ毒センシングに関する行動・分子生物学的研究(24380109)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】阪倉 良孝 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (20325682)
【キーワード】水産学 / 行動学 / 生理活性 / 脳・神経 / 遺伝子 (他6件)
【概要】フグに対するフグ毒の生態学的意義の解明の一環として,トラフグ稚魚のフグ毒の知覚・摂取と脳内作用を詳細に調べた。まず,Y字迷路水槽内でフグ毒に対する行動を調べ,毒の取り込みを免疫組織化学により調べた結果,トラフグ稚魚はフグ毒を嗅覚で感知して摂取し,取り込んだフグ毒が肝臓,皮膚,および脳と感覚器(眼,嗅覚器)に速やかに移行されることを明らかにした。フグ毒を感知した個体の脳内遺伝子発現を次世代シーケンサ...
【医歯薬学】社会医学:可塑性遺伝子を含む研究件
❏細胞内カルシウム放出の制御を介したシナプス伝達修飾機構の解明(15K14309)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】これまで機能がほとんど解明されていないカルシウム動態調節分子の役割を明らかにすることを試みた。この分子のシナプス部位特異的遺伝子改変マウスを作製し機能解析を行った。海馬スライス標本を用いた電気生理学的解析においては、シナプス後部特異的な分子A欠損マウスでは長期増強が有意に減弱し、シナプス前終末特異的分子A欠損マウスでは、低頻度持続刺激によるシナプス応答が増大することを見出した。行動実験においては、...
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏神経伝達物質放出の修飾機構解明のための分子生理学的研究(23220008)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】シナプス前終末の細胞内小器官に存在するカルシウム動態を調節する複数の機能分子の役割を明らかにするために、それらの分子の遺伝子改変マウスを用いて興奮性シナプス伝達を解析したところ、シナプス前性のシナプス可塑性に異常があることを見出した。また、神経伝達物質放出を制御する蛋白複合体と相互作用するシナプス前分子の機能解析を行ったところ、神経伝達物質の放出の制御とシナプス前終末内のシナプス小胞の動態に関与す...
【医歯薬学】社会医学:循環器遺伝子を含む研究件
❏T-box遺伝子ファミリー機能解析による先天性心血管疾患発症機構の解明(16H05359)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 循環器 / 発現制御 / シグナル伝達 (他6件)
【概要】22q11.2欠失症候群モデル(Tbx1発現低下)マウスの総動脈幹症の病型が、妊娠母体マウスへの葉酸投与により軽症化した。その機序として、流出路中隔を形成する間葉系細胞の発生障害が、葉酸により救済されることを解明した。そして、心臓の発生および神経堤細胞の遊走・分化を制御する複数の因子の発現が、葉酸により変化することを明らかにした。また、Tbx4が肺間葉系細胞の未分化維持に機能することを明らかにし、...
❏様々な疾患モデルを駆使した遺伝性循環器疾患の解明(16H05304)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】湯浅 慎介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90398628)
【キーワード】循環器 / 心臓 / 疾患モデル / 疾患解析 / 遺伝子 (他6件)
【概要】これまでに候補となる遺伝子変異に関して、in vitroおよびin vivoの疾患モデルの構築をしてきた。これまでの解析により表現型に影響をきたす事が想定される遺伝子において、種々のモデルにおける細胞や組織を対象として網羅的遺伝子発現解析等を行うことにより分子機序の探索を行ってきた。それらの解析を通して、疾患発症機序の新たな概念の構築、疾患モデルとしての検証、治療方法開発系の構築、治療方法の開発を...
【医歯薬学】社会医学:ゲノム解析遺伝子を含む研究件
❏更新世-完新世移行期における人類の生態行動系と縄文文化の形成に関する先史学的研究(17H00939)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷口 康浩 國學院大學, 文学部, 教授 (00197526)
【キーワード】縄文文化 / 縄文人骨 / 生態行動 / ゲノム解析 / 更新世-完新世移行期 (他20件)
【概要】更新世-完新世移行期における人間集団とその生態行動を解明する目的で、群馬県居家以岩陰遺跡の発掘調査を行い、縄文時代早期の人骨約20個体、および遺物・動植物遺存体等を収集した。灰層中に埋葬された人骨は保存状態がよく、人類学的分析により早期縄文人の形質的特徴、ミトコンドリアDNAのハプロタイプおよび一部個体間の母系血縁関係、放射性炭素年代、古食性等を明らかにした。また、土壌水洗選別により回収した動植物...
❏水環境中の未知ウイルス発見のための選択的メタゲノム解析技術の開発(15H04065)
【研究テーマ】土木環境システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】真砂 佳史 国際連合大学サステイナビリティ高等研究所, サステイナビリティ高等研究所, リサーチフェロー (50507895)
【キーワード】ウイルス / 下水 / メタゲノム解析 / ゲノム解析 / シーケンシング (他10件)
【概要】本研究は効率的な新興病原ウイルスの発見に適した検出手法の開発を目標とした。下水中のウイルスゲノム群から解析対象のゲノムのみを選択的に回収し,次世代シーケンシング法によりその塩基配列を決定することで,下水中の存在量が低いウイルスであってもゲノム解析を可能にする手法を開発した。また,下水中のウイルスを対象としたメタゲノム解析を行い,得たほとんどの配列がデータベースに近縁配列がないことを確認した。メタゲ...
❏In vivo, in situ突然変異検出系を用いた環境および放射線リスク評価(25220102)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】野田 朝男 公益財団法人放射線影響研究所, 分子生物科学部, 副部長 (40294227)
【キーワード】放射線誘発突然変異 / ノックインマウス / トランスジェニックメダカ / 体細胞突然変異 / 生殖細胞突然変異 (他16件)
【概要】個体内で起こる体細胞や生殖細胞の突然変異を、生体内の組織構築の「場」を壊すことなく検出する事をモデル動物にて実現した。これにより、放射線や環境変異原の暴露により生じる細胞の突然変異リスクについて、被ばく後の時間と組織内の三次元的情報を加えて計測することが可能となった。本システムは、組織をすりつぶしてDNAを抽出するといった従来法に対しては革命的である。我々の方法は、体内で起こる細胞の突然変異を生き...
【医歯薬学】社会医学:分子疫学遺伝子を含む研究件
❏分子遺伝疫学的解析による痛風の病態解明とゲノムテーラーメイド医療への応用(25293145)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】松尾 洋孝 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 講師 (00528292)
【キーワード】分子遺伝疫学 / 予防医学 / 個人差医療 / 尿酸 / 遺伝統計学 (他15件)
【概要】本研究では、多数例の痛風症例等のゲノムサンプルと臨床データを収集し、全例およびサブタイプ別にゲノムワイドな解析を行った。また、見出された痛風・尿酸関連遺伝子を対象とした分子機能解析を行い、痛風・高尿酸血症の発症リスクを評価した。本研究により、サブタイプ特異的なものを含む10個の関連遺伝子座を見出した。さらに、尿酸排泄輸送体遺伝子ABCG2の機能低下型変異は個人の発症リスクだけではなく、日本人集団と...
❏大規模コホート研究における疫学的指標のエピジェネティクス解析(20790425)
【研究テーマ】衛生学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】野島 正寛 札幌医科大学 (00457699)
【キーワード】生活習慣 / 癌 / 分子疫学 / DNAメチル化 / エピジェネティクス (他11件)
【概要】地域一般住民206名から1989年に提供された保存血清を用いて、DNAメチル化と生活習慣および発癌リスクとの関連を検討した。その結果、長鎖散在反復配列LINE-1のメチル化レベルが男性で1%程度高いことが示されたが、運動を除く生活習慣や発癌との関連は明らかとはならなかった。本研究では、血清DNAのLINE-1メチル化と生活習慣・発癌の関連が限定的である点、長期保存された血清を用いたDNAメチル化研...
【医歯薬学】社会医学:双生児遺伝子を含む研究件
❏社会行動への遺伝環境作用の進化心理学および行動遺伝学による検討(19730384)
【研究テーマ】社会心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】平石 界 京都大学, こころの未来研究センター, 助教 (50343108)
【キーワード】遺伝と環境 / 進化 / 個人差 / 経済ゲーム / 公共財ゲーム (他14件)
【概要】実験経済学で用いられる経済ゲームでの行動の個人差を双生児データを収集し、遺伝と環境の影響を検討した。統計分析に必要となる多量の双生児データを収集するためにWebサイトを用いて、戦略型の公共財ゲーム実験を実施した。282名の双生児を対象とした実験からは、他者の協力度が低いときの行動には遺伝、家族で共有する環境の影響とも小さいこと、他者の協力度が高いときの行動には、家族の共有環境の影響が大きいことが示...
❏摂食障害患者のパーソナリティーの特徴:遺伝と環境の相互作用(12670956)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2003
【研究代表者】大野 裕 慶應義塾大学, 保健管理センター, 教授 (70138098)
【キーワード】双生児 / 食行動 / やせ願望 / 遺伝 / 環境 (他22件)
【概要】<問題と目的> 本研究は、摂食障害の発症および維持において主要な役割を果たすと考えられるパーソナリティの特徴を、生物・心理・社会の各側面から統合的な視点をもって解明し、他の精神疾患との関連を明らかにすることを目的としたものである。 <方法> 慶應義塾双生児研究プロジェクトに参加した15歳から31歳までの女性の双生児224組(一卵性双生児170組、二卵性双生児54組;平均年齢...
【医歯薬学】社会医学:発症遺伝子を含む研究件
❏オーダーメード医療を目指した思春期特発性側弯症の発症・進行予測モデルの確立(19H03787)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40209656)
【キーワード】思春期特発性側弯症 / 発症 / 進行 / 予測 / Polygenic risk score (他10件)
【概要】われわれはこれまでゲノムワイド関連解析(GWAS) により思春期特発性側弯症(側弯症)の発症に関与する疾患感受性遺伝子を3個、進行に関与する遺伝子を2個同定した。しかし、これらの遺伝子で作成した予測モデルのAUCは0.6に過ぎない。本研究では、4000人分の検体を追加してGWASを行い、合計14個の発症に関連する新たな遺伝子座、さらに疾患感受性遺伝子を同定した。さらにPolygenic risk ...
❏脳卒中・心筋梗塞及び悪性新生物の遺伝子を含む発症要因解明を目的としたコホート研究(17390186)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】喜多 義邦 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80161462)
【キーワード】循環器疾患 / 悪性新生物 / 発症 / コホート研究 / 危険因子 (他6件)
【概要】本研究は、地域集団における脳卒中・心筋梗塞・悪性新生物等の生活習慣病の発症要因を明らかにすることを目的に滋賀県高島郡(現、高島市、人口55,537人)において老健法基本健診および特定健診受診者を対象としてコホート研究を実施した。同地域におけるベースライン調査は2002年から旧5町1村を巡回する方法で実施し、本研究費申請期間の最終年度において第1次ベースライン調査が終了した。調査項目は、食生活および...
【医歯薬学】社会医学:SNP遺伝子を含む研究件
❏文化-ジーン共進化説のミクロ的確認とネットワーク社会学的展開(20K20281)
【研究テーマ】社会学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】桜井 芳生 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (50264396)
【キーワード】遺伝子 / 遺伝子社会学 / 遺伝子一塩基多型 / SNP / ツイッター (他27件)
【概要】遺伝子変数が、ひとびとの社会行為・意識に影響を与えているかをさぐった。遺伝子一塩基多型(SNP)rs53576が、ツイッターの頻度に、rs4680が、スマホゲーム頻度に、セロトニントレンスポーター遺伝子多型5-HTTLPRが、「生きにくさ」意識に、影響をあたえていることを、世界で初めて見出した。一冊の成書『遺伝子社会学の試み 社会学的生物学嫌い(バイオフォビア)を超えて 』日本評論社 として、市場...
❏生活習慣病遺伝子を指標としたアジア地域での農耕・遊牧への遺伝的適応の実証研究(23687036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 講師 (90433581)
【キーワード】ゲノム多様性 / 生活習慣病 / SNP / モンゴル人 / 適応 (他19件)
【概要】遊牧民族であるモンゴル人と、農耕を中心的な生業としてきた日本人では、肥満などの生活習慣病への感受性に大きな差を示す。このような差は、両集団が異なる生業に遺伝的に適応してきたことに部分的に由来すると考え、ゲノム人類学・遺伝疫学的解析を展開した。その結果、モンゴル人と日本人などの農耕民族の間で、アルコール代謝、脂肪酸代謝、糖新生・解糖などに関与する遺伝子群や、脂肪蓄積に関連する遺伝子セットが大きな遺伝...
【医歯薬学】社会医学:行動学遺伝子を含む研究件
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
❏トラフグのフグ毒センシングに関する行動・分子生物学的研究(24380109)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】阪倉 良孝 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (20325682)
【キーワード】水産学 / 行動学 / 生理活性 / 脳・神経 / 遺伝子 (他6件)
【概要】フグに対するフグ毒の生態学的意義の解明の一環として,トラフグ稚魚のフグ毒の知覚・摂取と脳内作用を詳細に調べた。まず,Y字迷路水槽内でフグ毒に対する行動を調べ,毒の取り込みを免疫組織化学により調べた結果,トラフグ稚魚はフグ毒を嗅覚で感知して摂取し,取り込んだフグ毒が肝臓,皮膚,および脳と感覚器(眼,嗅覚器)に速やかに移行されることを明らかにした。フグ毒を感知した個体の脳内遺伝子発現を次世代シーケンサ...
❏情動の分子基盤とその高次脳機能と精神神経疾患における役割の解明(18100003)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】情動 / NMDA受容体 / 精神神経疾患 / 遺伝子改変マウス / 扁桃体 (他21件)
【概要】情動の分子基盤を明らかにするために、おもに遺伝子改変マウスを用いて機能解析を進めた。扁桃体や海馬に発現するグルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体や生理活性物質である神経ペプチド、アセチルコリン、コルチコトロピン放出因子などのシナプス伝達や可塑性あるいは高次脳機能における役割を明らかにした。また、新たなタイプのシナプス可塑性を発見した。さらに、歯状回におけるシナプス可塑性の抑制性調節の詳細な機...
【医歯薬学】社会医学:葉酸遺伝子を含む研究件
❏心臓流出路および大動脈弓発生異常に関与する遺伝子と環境因子の影響(25461631)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 潤 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00255506)
【キーワード】心臓流出路 / 先天性心疾患 / 遺伝子 / 環境因子 / 心臓流出路発生 (他10件)
【概要】心臓流出路発生に必須の転写因子Tbx1の発現を低下させたTbx1neo/neoマウスは、ヒト22q11.2欠失症候群同様、総動脈幹症(PTA)を呈する。Tbx1neo/neo胎仔を妊娠した母マウスに、栄養素である葉酸を通常量投与した(CO)群と多量投与した(FA)群で、胎仔の心表現型を比較したところ、CO胎仔は全例重症型PTAを呈したが、FA胎仔では軽症型が25%認められた。心臓流出路に遊走する神...
❏大規模コホート研究における疫学的指標のエピジェネティクス解析(20790425)
【研究テーマ】衛生学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】野島 正寛 札幌医科大学 (00457699)
【キーワード】生活習慣 / 癌 / 分子疫学 / DNAメチル化 / エピジェネティクス (他11件)
【概要】地域一般住民206名から1989年に提供された保存血清を用いて、DNAメチル化と生活習慣および発癌リスクとの関連を検討した。その結果、長鎖散在反復配列LINE-1のメチル化レベルが男性で1%程度高いことが示されたが、運動を除く生活習慣や発癌との関連は明らかとはならなかった。本研究では、血清DNAのLINE-1メチル化と生活習慣・発癌の関連が限定的である点、長期保存された血清を用いたDNAメチル化研...
【医歯薬学】社会医学:循環器・高血圧遺伝子を含む研究件
❏モデル動物とiPS細胞を用いた心臓前駆細胞発生制御による予防医学的基礎研究(22H03045)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 循環器・高血圧 / 発現制御 / シグナル伝達
【概要】
❏動物モデルとヒトiPS細胞を用いた環境と遺伝子相互作用による心疾患形成機構の解明(19H03622)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】多因子遺伝 / 総動脈幹症 / TBX1 / Tbx1 / 発生・分化 (他12件)
【概要】22q11.2欠失症候群に合併する先天性心疾患の責任遺伝子であるTBX1の発現を遺伝子改変技術で低下させたマウスモデルにおいて、妊娠母マウスに葉酸を投与することにより、胎仔の先天性心疾患表現型を軽症化することに成功し、葉酸によりNOTCHシグナルが活性化され、心臓前駆細胞である神経堤細胞の発生分化異常が救済される機序が示唆された。また、遺伝子改変マウスの交配実験によりTBX1と同じ遺伝子群のTBX...
❏T-box遺伝子ファミリー機能解析による先天性心血管疾患発症機構の解明(16H05359)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 循環器 / 発現制御 / シグナル伝達 (他6件)
【概要】22q11.2欠失症候群モデル(Tbx1発現低下)マウスの総動脈幹症の病型が、妊娠母体マウスへの葉酸投与により軽症化した。その機序として、流出路中隔を形成する間葉系細胞の発生障害が、葉酸により救済されることを解明した。そして、心臓の発生および神経堤細胞の遊走・分化を制御する複数の因子の発現が、葉酸により変化することを明らかにした。また、Tbx4が肺間葉系細胞の未分化維持に機能することを明らかにし、...
【医歯薬学】歯学:エビゲノム遺伝子を含む研究件
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
❏統計モデルによるゲノムワイドな遺伝子転写カスケード解析法の開発(16K00387)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】大里 直樹 早稲田大学, 理工学術院総合研究所(理工学研究所), 主任研究員 (50509536)
【キーワード】転写制御 / 転写因子 / エンハンサー / クロマチン相互作用 / インシュレータ (他17件)
【概要】ゲノムワイドな遺伝子転写カスケードの解析のために、遺伝子の転写開始点から離れた位置(遠位)のDNAに結合する、転写因子が発現を制御する遺伝子(転写標的遺伝子)を予測する手法を開発した。転写標的遺伝子の予測のために、転写因子のDNA結合の位置と遺伝子の転写開始点の対応関係の基準を評価するための指標を見出した。同じ転写因子の転写標的遺伝子には、似た機能をもつ遺伝子が多く含まれ、遺伝子機能の数を転写標的...
❏ヒストンメチル化酵素結合阻害剤の開発と白血病治療への応用(25713016)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 由紀 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (60546430)
【キーワード】エピドラッグ / 白血病 / ペプチドライブラリ / ヒストンメチル化 / トランスレーショナルリサーチ (他9件)
【概要】エピジェネティック異常は様々な疾患に関与することが明らかとなり、それに伴いエピジェネティック分子を標的とした創薬(エピドラッグ)開発が加速している。中でもヒストンメチル化酵素DOT1Lの阻害剤は、様々な血液腫瘍の治療に有用であることが示されている。本研究ではRaPID システムと呼ばれる環状ペプチドライブラリスクリーニングの系を用いて、新規のDOT1L阻害剤を探索した結果、従来の低分子化合物とは異...
【医歯薬学】歯学:エンハンサー遺伝子を含む研究件
❏統計モデルによるゲノムワイドな遺伝子転写カスケード解析法の開発(16K00387)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】大里 直樹 早稲田大学, 理工学術院総合研究所(理工学研究所), 主任研究員 (50509536)
【キーワード】転写制御 / 転写因子 / エンハンサー / クロマチン相互作用 / インシュレータ (他17件)
【概要】ゲノムワイドな遺伝子転写カスケードの解析のために、遺伝子の転写開始点から離れた位置(遠位)のDNAに結合する、転写因子が発現を制御する遺伝子(転写標的遺伝子)を予測する手法を開発した。転写標的遺伝子の予測のために、転写因子のDNA結合の位置と遺伝子の転写開始点の対応関係の基準を評価するための指標を見出した。同じ転写因子の転写標的遺伝子には、似た機能をもつ遺伝子が多く含まれ、遺伝子機能の数を転写標的...
❏インターフェロン遺伝子発現制御による着床と妊娠の成立(14206032)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】今川 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00291956)
【キーワード】遺伝子 / 発現制御 / 動物 / 着床 / インターフェロン (他19件)
【概要】IFNτ遺伝子の発現制御機構では、トロホブラスト細胞特異的な発現と時期特異的な(着床期のみ)発現メカニズムを解明することが目的であった。トロホブラスト細胞特異的な発現は、Cdx2という転写因子を強制発現することによって、これまでどのIFNτ遺伝子発現制御機構解明システムでも成しえなかった細胞特異的な発現を可能にした。さらに、この転写因子が確実にヒツジ・トロホブラスト細胞内に存在し、またIFNτ上流...
【医歯薬学】歯学:次世代シーケンサー遺伝子を含む研究件
❏エクソーム解析における疾患原因変異同定率の低迷を打破するための多面的アプローチ(16K07211)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】宮 冬樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 講師 (50415311)
【キーワード】エクソーム解析 / 疾患遺伝子変異 / 遺伝性疾患 / 次世代シーケンサー / CNV解析 (他14件)
【概要】次世代シーケンサーを用いたエクソーム解析は疾患原因変異同定に有用な手法であるが、その同定率はこれまで30%程度で未同定例が多いという課題があった。 そこで我々は、原因変異同定率を更に向上させるための複数手法を統合させた解析手法を開発した。通常法に加え、独自開発した挿入・欠失(indel)検出ソフトの開発、コピー数変異の検出における最良法の検証と組み込み、ミトコンドリアDNAの解析手法の追加、タンパ...
❏運動誘発性炎症作用における翻訳動態変化の網羅的解析(26560370)
【研究テーマ】スポーツ科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鈴木 克彦 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80344597)
【キーワード】運動 / 翻訳動態 / Ribosome profiling / 次世代シーケンサー / マウス (他17件)
【概要】これまで多くの研究がなされてきた転写動態変化に関連する作用機序に加え、翻訳動態変化も生体システムに重要な影響を及ぼしている。また近年、これまでは技術的に困難であった翻訳動態変化を網羅的に解析可能な技術(Ribosome profiling)が開発され、次世代シーケンサーにより解析することで、それぞれのmRNAが実際はどの程度翻訳されていたのかを網羅的かつ1塩基単位の高精度で解析することができるよう...
【医歯薬学】歯学:バイオインフォマテイクス遺伝子を含む研究件
❏Ab initio法を駆使した造血器腫瘍の病態解析(17K19687)
【研究テーマ】生体情報内科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】森 努 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (60244373)
【キーワード】生物物理学 / 情報理論 / 血液内科学 / バイオインフォマティクス / システム生物学 (他11件)
【概要】遺伝子は40億年も進化してきたが故に,その深遠な力は容易に人知の及ぶものではない。しかし幾多の疾患が遺伝子と関わる以上,遺伝子の幅広い機能を素早く的確に知る技術があれば医学進歩を大いに促すだろう。私たちは,遺伝子間相互作用に由来する特性に注目することにより,遺伝子の持つ力を詳細にかつ容易に算出できるab initio遺伝子軌道法(以下ab initio法)を開発した。本研究プロジェクトにおいては,...
❏光シグナル伝達を基盤とした子実体形成機構の解明(22580097)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】宮崎 安将 独立行政法人森林総合研究所, きのこ・微生物研究領域, 主任研究員 (40343800)
【キーワード】きのこ / 光受容体 / 形態変化 / シイタケ / 子実体形成 (他17件)
【概要】きのこの子実体形成には光が必要である。シイタケの光受容体遺伝子 Le.cry は、担子菌初のクリプトクロム型光受容体をコードしていた。その産物Le.CRY の解析 の結果、青色光領域を吸収し子実体形成に関わることが示唆された。プロテオーム解析の結果、 リン酸化や糖鎖付加などの翻訳後修飾を介して、子実体形成に関わる代謝経路やシグナル伝達 経路が存在することが分かった。トランスクリプトーム解析の結果、...
❏軟体力学の研究(14550140)
【研究テーマ】流体工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】内藤 健 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30323174)
【キーワード】バイオインフォマティクス / バイオ流体力学 / 非対称性 / アンチキラリティー / 細胞分裂 (他10件)
【概要】通常、連続体力学(流体力学)では、数千個程度以上の分子群を巨視的にみて流体粒子と呼んで、その運動を記述している。生命体においそ、例えば、塩基分子の運動をみてみると、塩基の周囲に多数存在する水分子群と相互作用があるので、これらの分子群をひとつの仮想的な"粒子"と考えて、連続体力学によって分析することを試みた。 まず本研究では、事前に、以下の知見を得て、それをキーとした。 ・塩基分子は...
【医歯薬学】歯学:変異遺伝子を含む研究件
❏変異に対して頑強なゲノムの進化的構築(15KT0078)
【研究テーマ】構成的システム生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-07-10 - 2019-03-31
【研究代表者】津留 三良 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (80594506)
【キーワード】ゲノム / 変異 / 遺伝子 / 遺伝子発現 / ゆらぎ (他10件)
【概要】本研究では、高頻度に変異が生じる条件で大腸菌を長期間培養し、蓄積したゲノム変異を解析した。得られた数千個の変異を解析した結果、ストレス応答に関わる遺伝子群に変異が集中しやすいことが分かった。また、増殖低下の要因は、有害変異の蓄積だけではなく、変異率増加そのものに起因することを突き止めた。さらに、変異は任意の塩基配列に完全にランダムに生じるのではなく、数塩基で構成される特定の塩基配列のモチーフに生じ...
❏新規alpha-synuclein発現調節modifier遺伝子の同定と機能解明(25860726)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】西岡 健弥 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40348933)
【キーワード】パーキンソン病 / alpha-synuclein / SNCA / 遺伝子重複 / びまん性レビー小体病 (他14件)
【概要】SNCA duplicationの変異を持つ発症者,非発症キャリアーの2群に分けた.合計20名(6家系、男性:女性=8:12、パーキンソン病発症11名、パーキンソン病非発症キャリア9名)である。 AffymetrixのGeneChipを用いて一塩基多型を調べた.LOD scoreの算出とManhattan plotの作成した.連鎖解析ソフトであるMERLINを用いてLOD scoreを算出した.L...
【医歯薬学】歯学:ゲノム編集遺伝子を含む研究件
❏プロテアソームの遺伝的多様性と免疫疾患(16K14648)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】新田 剛 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (30373343)
【キーワード】遺伝子多様性 / 免疫学 / ゲノム / プロテアソーム / T細胞 (他8件)
【概要】胸腺プロテアソーム遺伝子PSMB11の多様性(variation)がCD8 T細胞の抗原認識レパトアと免疫関連疾患の感受性に影響を及ぼす可能性を検証した。機能に影響を与える3種類のvariationについて、ノックインマウスを作製したところ、胸腺でのCD8 T細胞の正の選択が阻害された。特に日本人に多くみられるG49Sは、CD8 T細胞のTCRレパトアを変化させ、自己免疫疾患であるシェーグレン症候...
❏高次クロマチン構造解析・ゲノム編集による脂肪細胞特異的な遺伝子発現制御機構の解明(15K09378)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】青山 倫久 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50645538)
【キーワード】糖尿病 / 肥満 / 脂肪細胞 / 遺伝子 / 転写制御 (他8件)
【概要】脂肪細胞分化において重要な役割を果たすPPARγによるC/EBPα遺伝子の転写制御機構は不明であった。ChIP-seq解析により、C/EBPα遺伝子の遠位領域にPPARγ結合部位のクラスターを同定し、これらの領域はスーパーエンハンサーを形成していた。さらに遠位エンハンサーとプロモーターにゲノムのループ構造の形成に関わるCTCFの結合部位を見出した。4C-seqや3C法では、遠位エンハンサーとプロモ...
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
【医歯薬学】歯学:発がん遺伝子を含む研究件
❏滑膜肉腫における変異SWI/SNFクロマチン制御複合体の機能解析(17K10985)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00365298)
【キーワード】発がん / 遺伝子 / ゲノム / トランスレーショナル・リサーチ / 融合遺伝子 (他20件)
【概要】滑膜肉腫は、思春期から若年成人に好発する代表的な悪性軟部腫瘍(肉腫)である。原因と考えられる融合遺伝子SS18-SSXのがん化に関わる機能は未解明な点が多い。本研究では、SS18がクロマチン制御SWI/SNF複合体のサブユニットであることに注目し、SS18-SSXを有する変異SWI/SNF複合体の機能異常が滑膜肉腫のがん化に関与するという仮説のもと、滑膜肉腫細胞株のSS18-SSXをノックダウンし...
❏大規模コホート研究における疫学的指標のエピジェネティクス解析(20790425)
【研究テーマ】衛生学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】野島 正寛 札幌医科大学 (00457699)
【キーワード】生活習慣 / 癌 / 分子疫学 / DNAメチル化 / エピジェネティクス (他11件)
【概要】地域一般住民206名から1989年に提供された保存血清を用いて、DNAメチル化と生活習慣および発癌リスクとの関連を検討した。その結果、長鎖散在反復配列LINE-1のメチル化レベルが男性で1%程度高いことが示されたが、運動を除く生活習慣や発癌との関連は明らかとはならなかった。本研究では、血清DNAのLINE-1メチル化と生活習慣・発癌の関連が限定的である点、長期保存された血清を用いたDNAメチル化研...
【医歯薬学】歯学:発生遺伝子を含む研究件
❏胚乳発達制御に関わる父性インプリント遺伝子の探索(16K14903)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】高山 誠司 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / 遺伝子 / 発生 / 生殖 / ゲノムインプリンティング (他6件)
【概要】胚乳発達を制御する父性インプリント遺伝子の同定を目的として探索を進めた。 1.母性インプリント遺伝子とのコンフリクトに着目した探索:シロイヌナスナCol-0株に各種野生系統の花粉を受粉させて得た種子の多様性を指標にGWASを行い、種子サイズに影響を与える複数の遺伝子座と、複数の父性インプリント遺伝子候補を同定した。 2.DNAメチル化による発現制御に着目した探索:目的とする遺伝子の発現のDNAメチ...
❏中枢神経系超早期の発達に影響する分子異常に着目した自閉症脳病態の解明(18209037)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】加藤 進昌 昭和大学, 医学部, 教授 (10106213)
【キーワード】児童精神医学 / 環境変動 / 遺伝子 / 脳 / 神経 (他9件)
【概要】自閉症を高率に合併することが知られている結節性硬化症の責任遺伝子TSC2に変異をもつEkerラットのスパインを超微形態学的に検討し、多数の融合した異常ミトコンドリアとシナプス未形成のフィロポディアを確認した。また、発達期に発現するarcadlinという蛋白質のスパイン制御機構を明らかにした。結節性硬化症では、TSC2-Rheb-mTORの異常が何らかのメカニズムを介してミトコンドリアの増殖あるいは...
❏心筋細胞分化におけるWnt signaling pathwayの解析(14570648)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】今村 浩 国立大学法人信州大学, 医学部附属病院, 助教授 (60283264)
【キーワード】心筋細胞分化 / 心筋特異的転写因子 / 心筋分化モデル細胞 / 細胞株 / Wntシグナル (他13件)
【概要】Wntシグナルは心筋分化を抑制的に制御し、Wntシグナルの抑制因子であるDkk-1が心筋細胞分化を予定心臓領域以外に誘導することがニワトリ胚の研究から明らかとなった。しかし、より詳細な検討を行うにはin vitroにおける解析が必要と考えられた。P19CL6 cellは1%DMSO存在下の培養で拍動する心筋細胞へと分化し、様々な心筋細胞特異的遺伝子を発現することから、in vitroの心筋分化を研...
【医歯薬学】歯学:再生医学遺伝子を含む研究件
❏Direct Conversion誘導基質による臍帯由来細胞からの骨再生法の開発(15H05044)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】住田 吉慶 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (50456654)
【キーワード】骨再生 / 間葉系幹細胞 / 同種細胞移植 / 遺伝子 / 生体材料 (他12件)
【概要】本研究の目的は、in vivo Direct Conversionを誘導する遺伝子活性化基質によって、生体内で臍帯由来MSCを骨芽細胞へ直接分化させることで、簡便で確実な骨組織の再生法を開発することにある。 即ち、培養により大量に増殖させた臍帯MSCと、骨芽細胞分化を誘導する遺伝子群を組み込んだ基質を一体化して骨欠損部へ移植することで、顎骨の再生を図る。本研究期間中の成果としては、細胞骨格因子であ...
❏動物モデルを用いた先天性心臓流出路異常の予防と新たな治療への基礎的研究(25293238)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (40255500)
【キーワード】発生・分化 / 発現制御 / 遺伝子 / 循環器・高血圧 / 再生医学 (他6件)
【概要】マウスモデルを用いて、心臓流出路発生における分泌因子Sema3Cの発現が転写因子Foxc1/2に活性化され、二次心臓領域では転写因子Tbx1に直接的に、心臓神経堤細胞ではTbx1の下流分泌因子Fgf8を介して間接的に抑制されることを明らかにした。このダイナミックな発現制御により、心臓神経堤細胞の正常な遊走が誘導され、流出路中隔が形成される。また、IP3R2型の発現部位をLacZで標識するマウスによ...
❏中枢神経系幹細胞特異的遺伝子の機能解析(20590196)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】中舘 和彦 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80372895)
【キーワード】細胞・組織 / 再生医学 / 脳・神経 / 発生・分化 / 神経科学 (他9件)
【概要】我々が既に単離同定している神経幹細胞に発現する新規遺伝子群のなかかのひとつSE90/radmis遺伝子について解析を進めた。in situ hybridization解析により、radmis mRNA発現は胎生期の脳室周囲層、および生後や成体脳の側脳室の脳室下層といった神経幹細胞が局在すると考えられる部位での発現が認められた。また特異的抗体による組織学的解析の結果、radmisタンパクは神経幹細胞...
【医歯薬学】歯学:移植・再生医療遺伝子を含む研究件
❏骨髄由来前駆細胞をベクターとし血管新生抑制を目的とした肝細胞癌への遺伝子治療(19590796)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】鳥村 拓司 久留米大学, 医学部, 准教授 (60197986)
【キーワード】肝細胞癌 / 血管新生抑制 / 遺伝子治療 / flk-1 / VEGF (他12件)
【概要】マウス骨髄細胞を培養し血管内皮前駆細胞(EPC)平滑筋前駆細胞(SMPC)への分化を証明した。EPCもSMPCも皮下に肝癌細胞を接種して作成したマウスに尾静脈から投与すると選択的に腫瘍組織へ遊走しその一部は血管内皮細胞や周細胞へ分化した。SMPCにアデノウイルスベクターを用いて可溶性flk-1 cDNAを遺伝子導入し担癌マウスに投与すると腫瘍組織での血管新生が抑制され腫瘍の増大もわずかではあるが抑...
❏ヒト体外培養卵子・受精卵に発現する遺伝子プロフィール解析と不妊症診療への応用(19591910)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】久慈 直昭 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80169987)
【キーワード】移植・再生医療 / 医療・福祉 / 遺伝子 / 遺伝学
【概要】本研究ではマウス単一卵子から抽出したtotal RNAをRibo-SPIA法にて遺伝子増幅した場合の、遺伝子発現解析結果の信頼性を検討した。卵子に高頻度に発現する4遺伝子(H1foo, GAPDH, βActin, Eef1a)は、単一卵子からの微少RNAをサンプルとしても高い再現性を持って線形に増幅され、この増幅法により加齢による卵子の遺伝子発現変化を解析可能であった。 ...
❏造血幹細胞への遺伝子導入による遺伝性好中球減少・機能不全に対する遺伝子治療(17591093)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】井原 健二 九州大学, 大学病院, 講師 (80294932)
【キーワード】移植・再生医療 / バイオテクノロジー / 臨床 / 遺伝子 / 再生医学
【概要】単一遺伝子異常に起因して骨髄細胞のいずれかの系列の細胞増殖が低下しており、正常な遺伝子の導入により細胞の分化増殖が正常化すると予想される疾患を対象として、遺伝子治療へ向けた遺伝子導入システムと導入された骨髄細胞の機能評価システムを確立することを目的とし研究を進めた。先天性好中球減少症を対象疾患とし、glucose 6-translocase(G6PT)遺伝子異常に起因する、糖原病1b型に合併する好...
【医歯薬学】歯学:上皮間葉転換(EMT)遺伝子を含む研究件
❏腎細胞がんにおけるmiRNA発現の網羅的解析を主体とする多層的オミックス統合解析(16K08724)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】後藤 政広 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (00291138)
【キーワード】マイクロRNA / 腎細胞がん / miR-200 / EMT / miRNA (他10件)
【概要】腎細胞がん95症例におけるmiRNA異常を網羅的に解析した。がん組織で発現異常を示した191分子を同定し、パスウェー解析により4つの分子経路が判明した。最も有意だった上皮間葉移行 (EMT)分子経路にはmiR-200ファミリーの5分子が含まれており、また、腎がん細胞株を用いた解析においてmiR-200ファミリーの発現レベルがEMT制御に関与することを証明した。さらに、miR-200ファミリーおよび...
❏新規MAPK基質分子による遺伝子発現制御機構と癌におけるその破綻(15H04703)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】エピゲノム制御 / がん / ERK / MAPキナーゼ / CtBP (他13件)
【概要】ERK経路は細胞増殖を司る情報伝達経路であり、その異常な活性化が発癌を導く。これまでにERKの基質として複数の分子が同定されているが、未知の基質も数多く存在すると考えられており、その解明は癌克服の観点からも重要である。本研究において我々は、ERK基質分子の網羅的な探索を行い、MCRIP1を始めとする複数の新規分子を同定することに成功した。さらに、ERKによるMCRIP1のリン酸化が、転写抑制共役因...
【医歯薬学】歯学:CD44遺伝子を含む研究件
❏骨軟部腫瘍におけるCD44およびADAM17の発現および機能解析(21791413)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00365298)
【キーワード】癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / 蛋白質 / 骨軟部腫瘍 (他12件)
【概要】上皮系悪性腫瘍は浸潤能・転移能を獲得する際、上皮性細胞としての性格を失い、間葉系細胞様に変化するEpithelial Mesenchymal Transition(EMT)という過程を経る。EMTの中でも中心的な役割を担うCD44とTNFαconverting enzyme(TACE/ADAM17)がそもそも間葉系由来の悪性腫瘍である、原発性悪性骨・軟部腫瘍の浸潤能・転移能獲得においてどのように機...
❏ヒアルロン酸マトリクス代謝およびCD44細胞外ドメイン切断阻害による癌浸潤抑制(20770161)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】永野 修 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30404346)
【キーワード】癌 / 遺伝子 / 細胞・組織 / CD44 / HAS (他6件)
【概要】3Dゲル内培養における浸潤癌細胞におけるCD44切断を検出する方法を開発し、ヒアルロン酸合成に伴うCD44切断を抑制する薬剤を見出だすことに成功した。またマウスモデルを用いてCD44が胃癌進展に及ぼす影響を明らかにした。 ...
【医歯薬学】薬学:形態形成遺伝子を含む研究件
❏アスパラガスの雌雄性を操作する(16K14843)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
【キーワード】食用アスパラガス / 性決定 / 遺伝子 / DNAマーカー / 植物ホルモン (他17件)
【概要】モデル植物・シロイヌナズナにおいては、MYB35という遺伝子を欠損すると雄性不稔となることが知られていたが、食用アスパラガスにおいては、これによく似た遺伝子(AoMYB35)が雄株にのみ存在し、雌株に存在しないということを明らかにした。AoMYB35は食用アスパラガスの雌雄性決定遺伝子の候補として有力なものである。また、雌花の雄蕊における細胞死を特徴づけると共に、食用アスパラガスの各花器官(花被片...
❏シソ科ムラサキシキブ属におけるアリ植物の進化と形態進化の遺伝的背景の研究(15H05236)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】副島 顕子 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (00244674)
【キーワード】系統分類 / 共生進化 / 形態形成 / 植物系統分類学 / 形態形成遺伝子 (他8件)
【概要】ボルネオ島固有種のCallicarpa saccataという植物は,日本にも分布するムラサキシキブの仲間であるが,葉の基部が袋状になり,その中にアリが住むという特殊な形質をもつ.野外調査と分子系統解析により,花外蜜腺の役割をもつ腺点や枝の空洞といった,アリ植物としてはより一般的な形態特徴をもつ複数の他の種が近縁種に存在することが明らかになり,アリとの共進化が段階的に起こったことが示された. 一方,...
❏被子植物の葉の形態形成にかかわるANGUSTIFOLIA遺伝子の機能進化(19570060)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】高野 博嘉 熊本大学, バイオエレクトリクス研究センター, 教授 (70242104)
【キーワード】シロイヌナズナ / ヒメツリガネゴケ / カラマツ / ANGUSTIFOLIA / EvoDevo (他10件)
【概要】ANGUSTIFOLIA(AN)遺伝子は、シロイヌナズナにおいて葉の細胞の横幅方向への極性伸長やトライコームの分岐数の制御に関わっている。ヒメツリガネゴケの持つ4つのAN遺伝子(PpAN)についてそれぞれ遺伝子破壊実験を行ったが、単一遺伝子の機能欠損では、野生型と異なる形態変化は生じなかった。また、PpAN1-1が茎葉体の茎の部分で強く発現することを見いだした。更に、カラマツ及びゼニゴケのAN遺伝...
【医歯薬学】薬学:動物遺伝子を含む研究件
❏Depdc5コンディショナルノックアウトマウスを用いた神経精神疾患発症機序の解明(16H06765)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】石田 紗恵子 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (50777927)
【キーワード】てんかん / 自閉症 / 脳神経疾患 / 遺伝子 / 動物 (他7件)
【概要】てんかんと精神疾患は併発することが多く、背景に共通の病因・病態の存在が考えられている。しかし、その分子機構は未だ明らかになっていない。近年、DEPDC5遺伝子の変異が、てんかんおよび自閉症等の精神疾患を併発する家系から発見された。DEPDC5の機能解析は、両疾患の病態解明に貢献する。本研究では、DEPDC5機能と病態との関連を検討する目的で、てんかんおよび自閉症の発症に関連する脳部位特異的にDep...
❏妊娠の制御と成立機構のリモデリング(18108004)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】今川 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00291956)
【キーワード】動物 / 遺伝子 / 発現制御 / 妊娠 / リモデリング (他10件)
【概要】妊娠・着床期特異的に発現される反芻動物(ウシやヒツジ)インターフェロン・タウ(IFNT)遺伝子発現制御機構の解明から、人為的にIFNT遺伝子の発現を制御できる培養細胞系を構築し、その中で新たな機能遺伝子を同定する。さらに、その遺伝子群を使いながら、最終的には妊娠・着床や胎盤形成のメカニズムを明らかにすることであった。 ウシIFNT遺伝子には2つのアイソフォームが存在する。その1つのIFNTc1では...
❏精子ファクターを通して見る魚類受精機構の多様性とその進化(18657075)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】三谷 啓志 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
【キーワード】進化 / 遺伝子 / 環境 / 動物 / 受精 (他6件)
【概要】マウス、ヒトのPLCZ遺伝子cDNA塩基配列を用いて、フグゲノムよりフグPLCZ遺伝子のゲノム塩基配列を決定した。さらにフグPLCZ遺伝子塩基配列をもとに、メダカゲノムデータベースよりメダカPLCZ遺伝子のゲノム塩基配列を決定し、メダカPLCZのcDNA塩基配列を予測した。この予測をもとにプライマーを設計し、メダカ(O. latipes、Hd-rR)精巣のcDNAライブラリよりメダカPLCZcDN...
【医歯薬学】薬学:リピドミクス遺伝子を含む研究件
❏健康環境因子としての脂質代謝の新機軸(16H02613)
【研究テーマ】環境・衛生系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 細胞・組織 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、脂質代謝のボトルネック酵素の一つであるホスホリパーゼA2 (PLA2)ファミリーに注目し、各種PLA2サブタイプの網羅的欠損マウスの表現型解析を推進するとともに、リピドミクス解析を展開することで、脂質による健康環境調節とその破綻に基づく病態発症機序の解明を目指した。特に、外部環境との接触の場としての皮膚及び消化管の恒常性と疾患に関わる脂質経路の同定、その影響を受ける代謝・免疫等の遠隔組...
❏新規ホスホリパーゼ分子群の機能的脱オーファン化(24390021)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他14件)
【概要】本研究では、機能未知のホスホリパーゼA2(PLA2)分子種の欠損マウスを作出導入し、各PLA2が関わる生命応答を明らかにすること(機能的脱オーファン化)を目指した。その結果、 (1)sPLA2-IIEはリポタンパク質代謝を介して肥満の調節に関わること、(2)sPLA2-XIIAは組織マスト細胞の活性化と獲得免疫応答に関わること、(3)PNPLA7/iPLA2θは肝臓のコリン代謝の制御を介して全身の...
【医歯薬学】薬学:りん酸化遺伝子を含む研究件
❏新規MAPK基質分子による遺伝子発現制御機構と癌におけるその破綻(15H04703)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】エピゲノム制御 / がん / ERK / MAPキナーゼ / CtBP (他13件)
【概要】ERK経路は細胞増殖を司る情報伝達経路であり、その異常な活性化が発癌を導く。これまでにERKの基質として複数の分子が同定されているが、未知の基質も数多く存在すると考えられており、その解明は癌克服の観点からも重要である。本研究において我々は、ERK基質分子の網羅的な探索を行い、MCRIP1を始めとする複数の新規分子を同定することに成功した。さらに、ERKによるMCRIP1のリン酸化が、転写抑制共役因...
❏樹状突起形態・機能の神経活動依存的制御の分子機構(20670002)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00291964)
【キーワード】カルシウム / リン酸化 / 突起伸展 / シナプスから核へのシグナリング / 脳・神経 (他9件)
【概要】「経験」に基づく情報を、神経回路内に長期的に「書き込む」シグナル伝達機構については多 くの謎が残っている。本研究課題を通じ、(1)神経突起の形態制御を司る新たなCaMKK-CaMKカスケード、(2)シナプス活動が新規遺伝子発現を引き起こすメカニズム、(3)神経活動によって誘導され た遺伝子産物がシナプスを修飾する逆シナプスタギング機構、等を解明し、「経験」が神経情報 として神経回路に貯蔵される仕組...
❏情動の分子基盤とその高次脳機能と精神神経疾患における役割の解明(18100003)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】情動 / NMDA受容体 / 精神神経疾患 / 遺伝子改変マウス / 扁桃体 (他21件)
【概要】情動の分子基盤を明らかにするために、おもに遺伝子改変マウスを用いて機能解析を進めた。扁桃体や海馬に発現するグルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体や生理活性物質である神経ペプチド、アセチルコリン、コルチコトロピン放出因子などのシナプス伝達や可塑性あるいは高次脳機能における役割を明らかにした。また、新たなタイプのシナプス可塑性を発見した。さらに、歯状回におけるシナプス可塑性の抑制性調節の詳細な機...
【医歯薬学】薬学:細胞・組織遺伝子を含む研究件
❏トレニアのシュート再生系を用いた脱分化とシュート頂分裂組織新構築の解析(17K07437)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】杉山 宗隆 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50202130)
【キーワード】トレニア / シロイヌナズナ / シュート再生 / 表皮細胞 / 脱分化 (他14件)
【概要】本研究では、茎断片の表皮細胞が脱分化・増殖し、カルス相なしに不定芽のシュート頂分裂組織(SAM)を新たに形成する、トレニアの直接シュート再生系を用い、脱分化とSAM新構築について、細胞学的解析とトランスクリプトーム解析を行った。その結果、サイトカイニンに応答した表皮細胞の核小体の発達と細胞分裂の再開、光依存の細胞増殖の活性化を経て、増殖細胞の領域化が起き、SAMが構築されることなどが明らかになった...
❏微小管の機能発見および人工制御:細胞から組織まで(16H04787)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50447356)
【キーワード】細胞骨格 / 細胞周期 / 細胞分裂 / 微小管 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】本研究では、微小管が細胞のなかでどのように形成されるのか、分子レベル・細胞レベル・組織レベルの各階層にわたり解明することを目指している。これまでに、分裂酵母・ヒト培養細胞を用いて微小管形成機構を調べており、さらにマウス組織での実験をおこなうための飼育・実験の基盤作りをおこなった。その結果、Alp7/TACCが微小管形成においてガンマ・チューブリン複合体と協調して微小管の形成を促進すること、さらにA...
❏RNA結合タンパク質の機能障害を介した選択的神経変性機構の解明(16H05320)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河原 行郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80542563)
【キーワード】神経変性疾患 / RNA結合タンパク質 / 細胞死 / 脳神経組織 / 核酸 (他9件)
【概要】近年、複数の神経変性疾患において、RNA結合タンパク質 (RBP)の代謝障害が発症病態に関与していることが示唆されている。しかし、多くのRBPは脳脊髄組織を含めた全身に幅広く分布しており、なぜ特定の神経細胞だけがこれらの環境変化に脆弱であるのか未解明である。このため本研究では、マウスの特定の神経細胞に発現するRNAだけを標識する技術を導入し、各神経細胞に発現するRNAの特徴を明らかにする手法の確立...
【医歯薬学】薬学:小胞輸送遺伝子を含む研究件
❏新奇Gサイクルの起動制御と新たな存在様式・作動原理の統合的解析(23229001)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / Gタンパク質 / 小胞輸送 (他12件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(S)では、これまでに解析の進んだ刺激依存活性化型とは異なる、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質群を対象に、それらの存在様式・作動原理を細胞レベルから個体レベルに至るまで広範な階層で解析した。これらの新奇G蛋白質群のGサイクルは、リソ...
❏Gサイクルの時空的起動制御と作動様式に基づく細胞内小胞の選別輸送(20247011)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / G蛋白質 / 小胞輸送 (他9件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(A)では、細胞内小胞の選別輸送経路をモデル系として、Gサイクルが時空間的あるいは作動様式に基づいて制御される機構を解析し、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質が、リソソームの形成・成熟やエンドサイトーシス・エキソサイトーシスなどといっ...
【医歯薬学】薬学:細胞骨格遺伝子を含む研究件
❏微小管の機能発見および人工制御:細胞から組織まで(16H04787)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50447356)
【キーワード】細胞骨格 / 細胞周期 / 細胞分裂 / 微小管 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】本研究では、微小管が細胞のなかでどのように形成されるのか、分子レベル・細胞レベル・組織レベルの各階層にわたり解明することを目指している。これまでに、分裂酵母・ヒト培養細胞を用いて微小管形成機構を調べており、さらにマウス組織での実験をおこなうための飼育・実験の基盤作りをおこなった。その結果、Alp7/TACCが微小管形成においてガンマ・チューブリン複合体と協調して微小管の形成を促進すること、さらにA...
❏微小管の形成メカニズムと細胞内新機能の発見(25291041)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (50447356)
【キーワード】微小管 / 細胞骨格 / 染色体 / 細胞分裂 / 減数分裂 (他11件)
【概要】本研究では、微小管が細胞内で果たす新しい機能の発見とそのメカニズムの解明を目指した。その結果、分裂酵母の減数分裂において、微小管が核内の染色体の配置を転換させるという新機能が明らかになった。重要なことに、この染色体の配置転換は減数分裂の染色体分配が正しく起きるために必須であることがわかった。さらに、細胞内で微小管が形成される分子機構についても明らかにしたところ、Alp7-Alp14タンパク質複合体...
【医歯薬学】薬学:細胞死遺伝子を含む研究件
❏RNA結合タンパク質の機能障害を介した選択的神経変性機構の解明(16H05320)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河原 行郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80542563)
【キーワード】神経変性疾患 / RNA結合タンパク質 / 細胞死 / 脳神経組織 / 核酸 (他9件)
【概要】近年、複数の神経変性疾患において、RNA結合タンパク質 (RBP)の代謝障害が発症病態に関与していることが示唆されている。しかし、多くのRBPは脳脊髄組織を含めた全身に幅広く分布しており、なぜ特定の神経細胞だけがこれらの環境変化に脆弱であるのか未解明である。このため本研究では、マウスの特定の神経細胞に発現するRNAだけを標識する技術を導入し、各神経細胞に発現するRNAの特徴を明らかにする手法の確立...
❏中枢神経系幹細胞特異的遺伝子の機能解析(20590196)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】中舘 和彦 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80372895)
【キーワード】細胞・組織 / 再生医学 / 脳・神経 / 発生・分化 / 神経科学 (他9件)
【概要】我々が既に単離同定している神経幹細胞に発現する新規遺伝子群のなかかのひとつSE90/radmis遺伝子について解析を進めた。in situ hybridization解析により、radmis mRNA発現は胎生期の脳室周囲層、および生後や成体脳の側脳室の脳室下層といった神経幹細胞が局在すると考えられる部位での発現が認められた。また特異的抗体による組織学的解析の結果、radmisタンパクは神経幹細胞...
【医歯薬学】薬学:細胞周期遺伝子を含む研究件
❏微小管の機能発見および人工制御:細胞から組織まで(16H04787)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50447356)
【キーワード】細胞骨格 / 細胞周期 / 細胞分裂 / 微小管 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】本研究では、微小管が細胞のなかでどのように形成されるのか、分子レベル・細胞レベル・組織レベルの各階層にわたり解明することを目指している。これまでに、分裂酵母・ヒト培養細胞を用いて微小管形成機構を調べており、さらにマウス組織での実験をおこなうための飼育・実験の基盤作りをおこなった。その結果、Alp7/TACCが微小管形成においてガンマ・チューブリン複合体と協調して微小管の形成を促進すること、さらにA...
❏微小管の形成メカニズムと細胞内新機能の発見(25291041)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (50447356)
【キーワード】微小管 / 細胞骨格 / 染色体 / 細胞分裂 / 減数分裂 (他11件)
【概要】本研究では、微小管が細胞内で果たす新しい機能の発見とそのメカニズムの解明を目指した。その結果、分裂酵母の減数分裂において、微小管が核内の染色体の配置を転換させるという新機能が明らかになった。重要なことに、この染色体の配置転換は減数分裂の染色体分配が正しく起きるために必須であることがわかった。さらに、細胞内で微小管が形成される分子機構についても明らかにしたところ、Alp7-Alp14タンパク質複合体...
❏減数分裂組み換えと染色体分配を連携させる微小管新規機能の研究(21687015)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】佐藤 政充 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (50447356)
【キーワード】細胞分裂 / 細胞周期 / 染色体分配 / 微小管 / 減数分裂組換え (他11件)
【概要】本研究では、分裂酵母の減数分裂において見られる新規の微小管構造が、減数分裂組換えとその後の染色体分配という2つの現象を連携させる機能を持つことを実証した。また、その分子メカニズムについても解析を行い、特定の微小管結合タンパク質が通常とは異なる部位に局在することで、減数分裂特有の難しい染色体分配を克服していることが分かった。 ...
【医歯薬学】薬学:細胞生物学遺伝子を含む研究件
❏超微小空間における中心小体構造の自己組織化原理の解明(16H06168)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】北川 大樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (80605725)
【キーワード】中心体 / 中心小体 / 細胞分裂 / 細胞生物学 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、中心体複製における重要なプロセスである中心小体構築の分子機構に主眼を置き、その初期過程において微小空間で働く分子の機能解析を行った。その結果、初期過程で構築される土台構造であるカートホイールが形成される意義の一端を明らかにした。さらに中心小体周辺のマトリックス構造が形成される為に必要な分子複合体の同定に成功し、その複合体によって分裂期におけるマトリックスの拡大と中心小体間の結合が制御さ...
❏微小管の機能発見および人工制御:細胞から組織まで(16H04787)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50447356)
【キーワード】細胞骨格 / 細胞周期 / 細胞分裂 / 微小管 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】本研究では、微小管が細胞のなかでどのように形成されるのか、分子レベル・細胞レベル・組織レベルの各階層にわたり解明することを目指している。これまでに、分裂酵母・ヒト培養細胞を用いて微小管形成機構を調べており、さらにマウス組織での実験をおこなうための飼育・実験の基盤作りをおこなった。その結果、Alp7/TACCが微小管形成においてガンマ・チューブリン複合体と協調して微小管の形成を促進すること、さらにA...
【医歯薬学】薬学:線虫遺伝子を含む研究件
❏異常スプライシングRNAの網羅的同定とその意義の解明(23510234)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】坂本 博 神戸大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (00187048)
【キーワード】mRNA品質管理 / 生殖細胞 / エキソン連結部複合体 / 細胞質スプライシング / 線虫 (他13件)
【概要】mRNA前駆体のスプライシング後のエキソン連結部に形成されるエキソン連結部複合体(EJC)の構成タンパク質であるY14の発現を阻害した線虫C. elegansでは、イントロンを含むスプライシング未完了RNAが細胞質に漏出することが明らかになった。さらに、これらのスプライシング未完了RNAの中には、細胞質において小胞体タンパク質IRE-1によってプロセシングを受けるものが存在することが示唆された。以...
❏ミツバチのダンス言語と攻撃行動を規定する分子的基盤の解析(16370035)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 社会性 / 攻撃性 / ダンス言語 / 行動 (他13件)
【概要】本研究では、ミツバチが示す様々な社会性行動(特に、ダンスコミュニケーションと攻撃性)の分子的基盤を探るため、脳で領野や行動選択的に発現する遺伝子の同定と解析を進めた。主な研究成果は以下の通りである。 (1)新規な最初期遺伝子Kakuseiの発現を指標に、ダンスコミュニケーションに関わる脳領野を調べた結果、キノコ体(昆虫脳の高次中枢)の小型ケニヨン細胞の活動が採餌蜂とダンス蜂で亢進していることを見出...
❏線虫のシナプスタンパク質の局在と機能の解析(13680864)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】黒柳 秀人 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30323702)
【キーワード】遺伝子 / 解剖学 / ゲノム / 神経科学 / 脳・神経 (他7件)
【概要】線虫(C. elegans)のシナプスタンパク質を同定するために、哺乳類の中枢神経のシナプス、特にグルタミン酸受容体と複合体を形成するタンパク質の線虫ホモログの遺伝子のcDNA単離と発現解析を行った。PSD-95/SAP90ファミリーのタンパク質は線虫では遺伝子が1つだけ存在しており、トランスジェニック線虫を作製してプロモーター解析を行ったところ咽頭、腸および下皮細胞に発現が見られたが、神経系での...
【医歯薬学】薬学:細胞培養遺伝子を含む研究件
❏哺乳類骨格筋の再生機構に関する分子細胞生物学的研究(09760251)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】山内 啓太郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (70272440)
【キーワード】骨格筋 / 筋衛星細胞 / C-ski / 再生 / 遺伝子 (他6件)
【概要】本研究課題は、成熟後の哺乳類の骨格筋の発達および再生の機構について、細胞レベル、分子レベルで、その解明を行うことを目的としたものである。そこで、本研究課題では、細胞レベルでのアプローチの一つとして、成熟後の骨格筋の発達、再生に中心的な役割を演ずる筋衛星細胞の家畜からの単離を、また、分子レベルでのアブローチの一つとしては、骨格筋細胞の成熟、分化に重要と考えられる、c-ski遺伝子の機能の解明をそれぞ...
❏乳蛋白貭の遺伝子発現の調節機構(01480090)
【研究テーマ】畜産学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1989 - 1990
【研究代表者】河本 馨 東京大学, 農学部, 教授 (30011894)
【キーワード】細胞培養 / 乳腺 / コラ-ゲンゲル / 乳蛋白質 / 遺伝子 (他15件)
【概要】多数のホルモンの作用によって多種類の蛋白質を合成する乳腺の遺伝子発現系を解明するためには、無血清細胞培養系を確立するとともに、その蛋白質産物をアッセイする系を構築すること、また、乳蛋白質をコ-ドする遺伝子の転写を調べるためのプロ-プをクロ-ニングし、さらに、一ー乳蛋白質の合成を指令するプロラクチンの情報を細胞内に伝達する機構を解明するため、レセプタ-の性質を研究することが不可欠である。この目的にそ...
【医歯薬学】薬学:組織・細胞遺伝子を含む研究件
❏内因性GPC産生経路の解明とその代謝改善への応用(25670032)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他9件)
【概要】本研究では、機能未知のPLA2サブタイプであるPNPLA7がリゾホスファチジルコリン (LPC)→グリセロホスホコリン(GPC)の代謝を担うリゾホスホリパーゼとして働くことを見出した。リゾホスホリパーゼは従来、細胞膜溶解性のLPCを消去する解毒酵素として認識されており、その実体やGPC産生酵素としての意義は着目されていなかった。本研究は、申請者が独自に樹立したPNPLA7欠損マウスを解析した。その...
❏新規ホスホリパーゼ分子群の機能的脱オーファン化(24390021)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他14件)
【概要】本研究では、機能未知のホスホリパーゼA2(PLA2)分子種の欠損マウスを作出導入し、各PLA2が関わる生命応答を明らかにすること(機能的脱オーファン化)を目指した。その結果、 (1)sPLA2-IIEはリポタンパク質代謝を介して肥満の調節に関わること、(2)sPLA2-XIIAは組織マスト細胞の活性化と獲得免疫応答に関わること、(3)PNPLA7/iPLA2θは肝臓のコリン代謝の制御を介して全身の...
【医歯薬学】薬学:RNA結合タンパク質遺伝子を含む研究件
❏RNA結合タンパク質の機能障害を介した選択的神経変性機構の解明(16H05320)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河原 行郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80542563)
【キーワード】神経変性疾患 / RNA結合タンパク質 / 細胞死 / 脳神経組織 / 核酸 (他9件)
【概要】近年、複数の神経変性疾患において、RNA結合タンパク質 (RBP)の代謝障害が発症病態に関与していることが示唆されている。しかし、多くのRBPは脳脊髄組織を含めた全身に幅広く分布しており、なぜ特定の神経細胞だけがこれらの環境変化に脆弱であるのか未解明である。このため本研究では、マウスの特定の神経細胞に発現するRNAだけを標識する技術を導入し、各神経細胞に発現するRNAの特徴を明らかにする手法の確立...
❏マイクロRNAの発現・成熟に関わる分子の網羅的探索とその機能解析(21310123)
【研究テーマ】基礎ゲノム科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】程 久美子 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (50213327)
【キーワード】ゲノム調節 / microRNA / miRNA / 遺伝子 / noncoding RNA (他10件)
【概要】本研究では、まず、プロセシング過程が抑制されているマイクロRNA(miRNA)をハイスループットに同定する方法を開発し、いくつかの候補miRNAを特定した。さらに、RNAエディティングに関わる酵素であるAdenosinedeaminaseactingonRNA(ADAR)について、miRNAの成熟過程における機能の解析を行い、24のmiRNA前駆体において48カ所の新規エディティング部位を見出した...
【医歯薬学】薬学:カルシウム遺伝子を含む研究件
❏細胞内カルシウム放出の制御を介したシナプス伝達修飾機構の解明(15K14309)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】これまで機能がほとんど解明されていないカルシウム動態調節分子の役割を明らかにすることを試みた。この分子のシナプス部位特異的遺伝子改変マウスを作製し機能解析を行った。海馬スライス標本を用いた電気生理学的解析においては、シナプス後部特異的な分子A欠損マウスでは長期増強が有意に減弱し、シナプス前終末特異的分子A欠損マウスでは、低頻度持続刺激によるシナプス応答が増大することを見出した。行動実験においては、...
❏樹状突起形態・機能の神経活動依存的制御の分子機構(20670002)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00291964)
【キーワード】カルシウム / リン酸化 / 突起伸展 / シナプスから核へのシグナリング / 脳・神経 (他9件)
【概要】「経験」に基づく情報を、神経回路内に長期的に「書き込む」シグナル伝達機構については多 くの謎が残っている。本研究課題を通じ、(1)神経突起の形態制御を司る新たなCaMKK-CaMKカスケード、(2)シナプス活動が新規遺伝子発現を引き起こすメカニズム、(3)神経活動によって誘導され た遺伝子産物がシナプスを修飾する逆シナプスタギング機構、等を解明し、「経験」が神経情報 として神経回路に貯蔵される仕組...
❏神経アクチン細胞骨格制御に関わるRhoならびにCa^<2+>シグナル伝達機構の解明(17300116)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / 酵素 / 遺伝子 / シグナル伝達 / 生体分子 (他9件)
【概要】本研究では、Rho活性やカルシウム流入のより生じる神経アクチン細胞骨格などの再編成機構と、その下流の生理作用などについて探索した。 まず樹状突起形成・伸展を制御するCaMK分子種を調べた。大脳皮質培養細胞の樹状突起形成は、CaMKIα、CaMKIIやCaMKIVのRNAiでは全く阻害されず、CLICK-III/CaMKIγのRNAiのみ顕著な短縮とRac活性の低下が明らかとなった。さらなる実験から...
【医歯薬学】薬学:発生・分化遺伝子を含む研究件
❏モデル動物とiPS細胞を用いた心臓前駆細胞発生制御による予防医学的基礎研究(22H03045)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 循環器・高血圧 / 発現制御 / シグナル伝達
【概要】
❏動物モデルとヒトiPS細胞を用いた環境と遺伝子相互作用による心疾患形成機構の解明(19H03622)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】多因子遺伝 / 総動脈幹症 / TBX1 / Tbx1 / 発生・分化 (他12件)
【概要】22q11.2欠失症候群に合併する先天性心疾患の責任遺伝子であるTBX1の発現を遺伝子改変技術で低下させたマウスモデルにおいて、妊娠母マウスに葉酸を投与することにより、胎仔の先天性心疾患表現型を軽症化することに成功し、葉酸によりNOTCHシグナルが活性化され、心臓前駆細胞である神経堤細胞の発生分化異常が救済される機序が示唆された。また、遺伝子改変マウスの交配実験によりTBX1と同じ遺伝子群のTBX...
❏性決定カスケードとエクダイソンシグナルのクロストークによる性分化機構の解明(17H03940)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 雅京 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30360572)
【キーワード】性決定 / 性分化 / エクダイソン / doublesex / dmrt遺伝子 (他20件)
【概要】本研究課題では、昆虫の代表的なステロイドホルモンとして知られるエクダイソンが、昆虫の性分化の制御に関与するか否か、また、関与するのであれば、その作用機序はいかなるものであるか、という点を明らかにすることを目的としている。本研究成果により、昆虫性分化のマスター制御遺伝子であるdsxの精巣における発現がエクダイソン濃度依存的に上昇することが判明した。免疫組織化学による発現部位解析、ゲノム編集による表現...
【医歯薬学】薬学:マウス遺伝子を含む研究件
❏運動誘発性炎症作用における翻訳動態変化の網羅的解析(26560370)
【研究テーマ】スポーツ科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鈴木 克彦 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80344597)
【キーワード】運動 / 翻訳動態 / Ribosome profiling / 次世代シーケンサー / マウス (他17件)
【概要】これまで多くの研究がなされてきた転写動態変化に関連する作用機序に加え、翻訳動態変化も生体システムに重要な影響を及ぼしている。また近年、これまでは技術的に困難であった翻訳動態変化を網羅的に解析可能な技術(Ribosome profiling)が開発され、次世代シーケンサーにより解析することで、それぞれのmRNAが実際はどの程度翻訳されていたのかを網羅的かつ1塩基単位の高精度で解析することができるよう...
❏情動の分子基盤とその高次脳機能と精神神経疾患における役割の解明(18100003)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】情動 / NMDA受容体 / 精神神経疾患 / 遺伝子改変マウス / 扁桃体 (他21件)
【概要】情動の分子基盤を明らかにするために、おもに遺伝子改変マウスを用いて機能解析を進めた。扁桃体や海馬に発現するグルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体や生理活性物質である神経ペプチド、アセチルコリン、コルチコトロピン放出因子などのシナプス伝達や可塑性あるいは高次脳機能における役割を明らかにした。また、新たなタイプのシナプス可塑性を発見した。さらに、歯状回におけるシナプス可塑性の抑制性調節の詳細な機...
❏不死化プリオンレス細胞を用いたプリオン蛋白遺伝子プロモーターの解析(08456158)
【研究テーマ】応用獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】小野寺 節 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90012781)
【キーワード】プリオン / マウス / ジーンターゲッティング / 遺伝子 / アポトーシス (他8件)
【概要】白オリックスプリオン遺伝子に特異的なプライマーを使ったPCR法によりオリックスプリオン蛋白質翻訳領域を含むDNA断片を増幅し、TA-cloning vectorにサブクローニングした。オリックスプリオン蛋白質を過剰発現するマウス作成のため、外来遺伝子の全身での発現を強力に誘導するβ-アクチンプロモーターの支配下にオリックスプリオンcDNAを組み込んだ(pActin-oPrp)(図参照)。得られるト...
【医歯薬学】薬学:ミトコンドリア遺伝子を含む研究件
❏エクソーム解析における疾患原因変異同定率の低迷を打破するための多面的アプローチ(16K07211)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】宮 冬樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 講師 (50415311)
【キーワード】エクソーム解析 / 疾患遺伝子変異 / 遺伝性疾患 / 次世代シーケンサー / CNV解析 (他14件)
【概要】次世代シーケンサーを用いたエクソーム解析は疾患原因変異同定に有用な手法であるが、その同定率はこれまで30%程度で未同定例が多いという課題があった。 そこで我々は、原因変異同定率を更に向上させるための複数手法を統合させた解析手法を開発した。通常法に加え、独自開発した挿入・欠失(indel)検出ソフトの開発、コピー数変異の検出における最良法の検証と組み込み、ミトコンドリアDNAの解析手法の追加、タンパ...
❏遺伝子非コード領域ORFから翻訳される機能性タンパク質の探索(16K15116)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】相澤 康則 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 講師 (90418674)
【キーワード】非コードゲノム / ORF / ミトコンドリア / 膜電位 / ペプチドモチーフ (他10件)
【概要】ヒトゲノムは解読されてから15年以上経っているが、未だその中に幾つの遺伝子があり、ヒトゲノムに何種類のタンパク質がコードされているのか未解明のままである。当研究室では、これまでの通説ではタンパク質をコードしていないと考えられていたヒトゲノム領域(非コード領域)から、タンパク質が産生される例を1つ発見している。本研究では、この発見の経緯で得られた経験をもとに、2つめの事例を探索した結果、ミトコンドリ...
【医歯薬学】薬学:ゲノムプロジェクト遺伝子を含む研究件
❏新奇Gサイクルの起動制御と新たな存在様式・作動原理の統合的解析(23229001)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / Gタンパク質 / 小胞輸送 (他12件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(S)では、これまでに解析の進んだ刺激依存活性化型とは異なる、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質群を対象に、それらの存在様式・作動原理を細胞レベルから個体レベルに至るまで広範な階層で解析した。これらの新奇G蛋白質群のGサイクルは、リソ...
❏Gサイクルの時空的起動制御と作動様式に基づく細胞内小胞の選別輸送(20247011)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / G蛋白質 / 小胞輸送 (他9件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(A)では、細胞内小胞の選別輸送経路をモデル系として、Gサイクルが時空間的あるいは作動様式に基づいて制御される機構を解析し、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質が、リソソームの形成・成熟やエンドサイトーシス・エキソサイトーシスなどといっ...
❏Gサイクルが介在する物質輸送系シグナリング・マップの構築(18207008)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】シグナル伝達 / 蛋白質 / 遺伝子 / ゲノムプロジェクト / G蛋白質 (他6件)
【概要】本研究では、これまでの申請者らによる三量体G蛋白質に関わる研究経験と実績を踏まえて、主に低分子量G蛋白質のGサイクルが重要な役割を果たす物質輸送系(エンドサイトーシスによる小胞輸送とトランスポーターのベクトル輸送系)及び発生過程での栄養物質の取込みに依存したシグナリング経路の変動をモデルとして統合的なシグナリング・マップの構築を目指し、以下の知見を得た。1.新奇Gタンパク質Ar18は、線虫個体内の...
【医歯薬学】薬学:Gサイクル遺伝子を含む研究件
❏新奇Gサイクルの起動制御と新たな存在様式・作動原理の統合的解析(23229001)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / Gタンパク質 / 小胞輸送 (他12件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(S)では、これまでに解析の進んだ刺激依存活性化型とは異なる、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質群を対象に、それらの存在様式・作動原理を細胞レベルから個体レベルに至るまで広範な階層で解析した。これらの新奇G蛋白質群のGサイクルは、リソ...
❏Gサイクルの時空的起動制御と作動様式に基づく細胞内小胞の選別輸送(20247011)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / G蛋白質 / 小胞輸送 (他9件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(A)では、細胞内小胞の選別輸送経路をモデル系として、Gサイクルが時空間的あるいは作動様式に基づいて制御される機構を解析し、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質が、リソソームの形成・成熟やエンドサイトーシス・エキソサイトーシスなどといっ...
❏Gサイクルが介在する物質輸送系シグナリング・マップの構築(18207008)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】シグナル伝達 / 蛋白質 / 遺伝子 / ゲノムプロジェクト / G蛋白質 (他6件)
【概要】本研究では、これまでの申請者らによる三量体G蛋白質に関わる研究経験と実績を踏まえて、主に低分子量G蛋白質のGサイクルが重要な役割を果たす物質輸送系(エンドサイトーシスによる小胞輸送とトランスポーターのベクトル輸送系)及び発生過程での栄養物質の取込みに依存したシグナリング経路の変動をモデルとして統合的なシグナリング・マップの構築を目指し、以下の知見を得た。1.新奇Gタンパク質Ar18は、線虫個体内の...
【医歯薬学】薬学:大腸菌遺伝子を含む研究件
❏変異に対して頑強なゲノムの進化的構築(15KT0078)
【研究テーマ】構成的システム生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-07-10 - 2019-03-31
【研究代表者】津留 三良 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (80594506)
【キーワード】ゲノム / 変異 / 遺伝子 / 遺伝子発現 / ゆらぎ (他10件)
【概要】本研究では、高頻度に変異が生じる条件で大腸菌を長期間培養し、蓄積したゲノム変異を解析した。得られた数千個の変異を解析した結果、ストレス応答に関わる遺伝子群に変異が集中しやすいことが分かった。また、増殖低下の要因は、有害変異の蓄積だけではなく、変異率増加そのものに起因することを突き止めた。さらに、変異は任意の塩基配列に完全にランダムに生じるのではなく、数塩基で構成される特定の塩基配列のモチーフに生じ...
❏病原微生物のソーストラッキングを用いた公共財としての水の安全確保(18206056)
【研究テーマ】土木環境システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】大垣 眞一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20005549)
【キーワード】水の安全 / 病原微生物 / ウイルス / 遺伝子 / 指標微生物 (他16件)
【概要】総合的な病原微生物対策のために必要ではあるが未解決の課題群に取り組み、以下の成果を上げた。 紫外線照射により不活化した大腸菌の海水中での挙動を解明するため、NaCl 溶液、MgCl2溶液、CaCl2 溶液中における光回復の程度を調べた。その結果、全ての溶液中で、高い塩濃度では光回復が抑制された。光回復抑制の機構は、細胞膜内外における陽イオンの電位差が浸透圧を生み出し、光回復酵素の生成が阻害されたか...
❏生きた細胞内における遺伝子診断を可能にする機能性核酸プローブの設計(15750141)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】山東 信介 京都大学, 工学研究科, 助手 (20346084)
【キーワード】ゲノム / DNAzyme / 遺伝子 / アロステリック / 診断 (他15件)
【概要】"細胞膜内における遺伝子検出・診断"を可能にするプローブとして、申請者は標的核酸をアロステリックエフェクターとする自己切断核酸配列(TASC)を提案してきた。まず、コンセプトとの実証に向けて、大腸菌rRNA-12MG1655 strainの16srRNAを標的としたTASCシステムをデザインし、in vitro系における遺伝子検出実験を行った。具体的には、5末端をフルオレセインでラ...
【医歯薬学】薬学:ヒストン修飾遺伝子を含む研究件
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
❏内在ゲノム領域におけるヒストン修飾動態のリアルタイムイメージング(25650009)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 生命理工学研究科, 科学研究費研究員 (70435882)
【キーワード】エピジェネティクス / イメージング / クロマチン / ライブイメージング / 蛍光プローブ (他10件)
【概要】本課題は、ゲノムDNA配列上の任意の領域を認識する細胞内プローブを構築し、細胞分化過程における特定の遺伝子領域のヒストン修飾動態を観察することを目的とした。ゲノムDNA配列上に散在する中程度反復配列を抽出し、TALEsプローブの構築を試みたところ、生細胞で標的特異的に可視化できるものは得られなかった。一方で、ヒト培養細胞に導入したANCHORシステムと活性化型RNAポリメラーゼ特異的mintbod...
【医歯薬学】薬学:生理活性物質遺伝子を含む研究件
❏アスパラガスの雌雄性を操作する(16K14843)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
【キーワード】食用アスパラガス / 性決定 / 遺伝子 / DNAマーカー / 植物ホルモン (他17件)
【概要】モデル植物・シロイヌナズナにおいては、MYB35という遺伝子を欠損すると雄性不稔となることが知られていたが、食用アスパラガスにおいては、これによく似た遺伝子(AoMYB35)が雄株にのみ存在し、雌株に存在しないということを明らかにした。AoMYB35は食用アスパラガスの雌雄性決定遺伝子の候補として有力なものである。また、雌花の雄蕊における細胞死を特徴づけると共に、食用アスパラガスの各花器官(花被片...
❏水棲型嗅覚受容体が感知する新たな水溶性匂い分子の探索と生理機能の解明(21200010)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】新学術領域研究(研究課題提案型)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】視覚 / 聴覚 / 神経科学 / 生理活性 / 遺伝子 (他10件)
【概要】嗅覚は、動物の進化の過程で最も古くから存在し、生命維持のために必要な行動に直接関与する重要な感覚である。ヒトやマウスの嗅覚受容体(odorant receptor: OR) 遺伝子は、系統発生学的にClass I とClass II OR の2つのサブファミリーに分類される。Class I OR は魚類OR に類似していることから、これまで進化の名残と考えられ、嗅覚研究の対象は主にClass II...
【医歯薬学】薬学:生合成工学遺伝子を含む研究件
❏モジュール型ポリケタイド合成酵素のリプログラミングによる非天然型新規化合物の創出(26560428)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】阿部 郁朗 東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (40305496)
【キーワード】ポリケタイド合成酵素 / 生合成 / 遺伝子 / 生合成工学 / 合成生物学 (他6件)
【概要】ポリエン化合物の生合成遺伝子の進化の様式と、酵素の活性機能相関を明らかにすることを目的とした。ポリエンtetrafibricin産生菌より、その新規中間体neotetrafibricinの構造を同定し、生合成遺伝子クラスターを取得した。ポリエン合成酵素の遺伝子比較から、ケトシンテースドメイン中の、スターター基質特異性に関わるアミノ酸配列を見出した。ポリケタイドの伸長基質供給酵素AntEの立体構造解...
❏二次代謝酵素の結晶構造解析を基盤とする酵素機能の開拓と物質生産(20310136)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】阿部 郁朗 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (40305496)
【キーワード】生合成 / 二次代謝酵素 / 結晶構造解析 / 酵素工学 / 物質生産 (他9件)
【概要】多様な構造と生物活性を有する一連の植物ポリフェノールの基本骨格を生合成するIII型ポリケタイド合成酵素について、X線結晶構造解析により得られた立体構造情報に基づき、部位特異的変異を導入することにより、これまで困難とされてきた合理的な酵素触媒機能の改変に成功した。また、これら酵素が示す寛容な基質特異性を利用して、人工基質を作用させることにより、在来見られない骨格を有する非天然型新規化合物の生産に成功...
【医歯薬学】薬学:合成生物学遺伝子を含む研究件
❏複雑骨格天然物の生合成マシナリーの解明と物質生産(15H01836)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】阿部 郁朗 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (40305496)
【キーワード】合成生物学 / 生合成 / 酵素 / 遺伝子 / 物質生産 (他7件)
【概要】複雑骨格天然有機化合物の生合成反応機構の解明と物質生産を目的とした。テレオシジンB、カリクリンA、アンチマイシン、メロテルペノイド、テルペノイド、インドールアルカロイド、ポリケタイドなど、各種複雑骨格天然物の生合成マシナリーの詳細や酵素反応機構の立体構造基盤の解明に成功し、一連の研究成果を印刷公表した。 ...
❏モジュール型ポリケタイド合成酵素のリプログラミングによる非天然型新規化合物の創出(26560428)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】阿部 郁朗 東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (40305496)
【キーワード】ポリケタイド合成酵素 / 生合成 / 遺伝子 / 生合成工学 / 合成生物学 (他6件)
【概要】ポリエン化合物の生合成遺伝子の進化の様式と、酵素の活性機能相関を明らかにすることを目的とした。ポリエンtetrafibricin産生菌より、その新規中間体neotetrafibricinの構造を同定し、生合成遺伝子クラスターを取得した。ポリエン合成酵素の遺伝子比較から、ケトシンテースドメイン中の、スターター基質特異性に関わるアミノ酸配列を見出した。ポリケタイドの伸長基質供給酵素AntEの立体構造解...
【医歯薬学】薬学:生理活性遺伝子を含む研究件
❏新規アミド結合反応の開発とペプチド性機能分子の創出(16K14495)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木野 邦器 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60318764)
【キーワード】アミド化合物 / アミド結合形成反応 / ペプチド / アデニル化酵素 / 求核置換反応 (他15件)
【概要】アミド化合物には生体分子や化成品など有用物質が多く、バイオプロセスによる効率的な合成法の開発が望まれている。研究代表者はカルボキシ基の酵素的アデニル化とアミンの求核置換反応によるアミド化合物合成法を開発している。本研究では本手法を拡張して合成可能なアミド化合物の多様化を検討した。Fatty acyl-AMP ligaseによる脂肪酸アミド合成法、非リボソーム型ペプチド合成酵素のアデニル化ドメインに...
❏トラフグのフグ毒センシングに関する行動・分子生物学的研究(24380109)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】阪倉 良孝 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (20325682)
【キーワード】水産学 / 行動学 / 生理活性 / 脳・神経 / 遺伝子 (他6件)
【概要】フグに対するフグ毒の生態学的意義の解明の一環として,トラフグ稚魚のフグ毒の知覚・摂取と脳内作用を詳細に調べた。まず,Y字迷路水槽内でフグ毒に対する行動を調べ,毒の取り込みを免疫組織化学により調べた結果,トラフグ稚魚はフグ毒を嗅覚で感知して摂取し,取り込んだフグ毒が肝臓,皮膚,および脳と感覚器(眼,嗅覚器)に速やかに移行されることを明らかにした。フグ毒を感知した個体の脳内遺伝子発現を次世代シーケンサ...
❏ストリゴラクトン機能制御剤の創製と受容機構の解明(23248018)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】浅見 忠男 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90231901)
【キーワード】生理活性 / 植物 / 有機化学 / 農林水産物 / 遺伝子 (他19件)
【概要】新植物ホルモンであるストリゴラクトンは植物の枝分かれを制御する機能を有していることから、その機能の化学的もしくは遺伝子的制御法を開発することにより、穀物の収量増加やバイオマス生産増加に利用することが可能である。本研究では、まず、D14タンパク質がストリゴラクトンを受容後加水分解し、生じたストリゴラクトンD環由来物質が活性本体としてD14と結合した結果、D14とジベレリン情報伝達因子として考えられて...
【医歯薬学】薬学:幹細胞遺伝子を含む研究件
❏マイクロ流路を用いた長期1細胞計測によるES細胞の遺伝子ネットワーク解析(16K15062)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】堀江 恭二 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30333446)
【キーワード】ES細胞 / 遺伝子 / 1細胞 / 幹細胞 / 蛍光 (他10件)
【概要】次世代シーケンサを用いた1細胞トランスクリプトーム解析が急速に進展している。しかし、シーケンサによる解析では、個々の細胞ごとの遺伝子発現の時系列情報が欠落する。この問題点を相補する方法として、本研究では、マイクロ流体デバイスを用いて、マウスES細胞の遺伝子発現を顕微鏡下で長期観察する方法を開発した。その結果、対象遺伝子の発現を、蛍光蛋白を用いて1週間に渡って計測することに成功した。今後、他の細胞へ...
❏Direct Conversion誘導基質による臍帯由来細胞からの骨再生法の開発(15H05044)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】住田 吉慶 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (50456654)
【キーワード】骨再生 / 間葉系幹細胞 / 同種細胞移植 / 遺伝子 / 生体材料 (他12件)
【概要】本研究の目的は、in vivo Direct Conversionを誘導する遺伝子活性化基質によって、生体内で臍帯由来MSCを骨芽細胞へ直接分化させることで、簡便で確実な骨組織の再生法を開発することにある。 即ち、培養により大量に増殖させた臍帯MSCと、骨芽細胞分化を誘導する遺伝子群を組み込んだ基質を一体化して骨欠損部へ移植することで、顎骨の再生を図る。本研究期間中の成果としては、細胞骨格因子であ...
❏幹細胞様腫瘍細胞の形質を制御する新規経路の同定とがん治療への応用(23701063)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】谷口 博昭 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (90563289)
【キーワード】幹細胞 / 遺伝子 / 癌 / トランスレーショナルリサーチ / 発生・分化 (他9件)
【概要】がん幹細胞の維持に関与するヒストンメチル化酵素(HMT)に着目し、その標的遺伝子の同定、分子機構を解明することを目的として研究を推進した。その結果、(1)HMTであるEZH2遺伝子産物の新規標的遺伝子であるKLF2を同定した。また、(2)KLF2遺伝子の機能解析を行い、KLF2が腫瘍形成能、転移能に影響を及ぼすことが判明した。KLF2遺伝子の発現を乳癌、前立腺癌の臨床検体で評価し、腫瘍マーカーへの...
【医歯薬学】薬学:がん幹細胞遺伝子を含む研究件
❏新規がん幹細胞特異的マーカーの同定(24650632)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】今井 浩三 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60117603)
【キーワード】腫瘍マーカー / がん幹細胞 / がん / 遺伝子 / 臨床 (他6件)
【概要】「がん幹細胞(CSC)特異的マーカー」の同定を目的とした。現存するCSCマーカーは正常幹細胞の分取法に一致する。我々は、正常幹細胞に重要なPRDM14が乳がん特異的に発現亢進すること、さらに、EZH2が正常幹細胞に重要なKLF2の発現を抑制することを報告した。そこで、研究計画に沿い、セルソーターによるSP分画、Tumor sphere法によりCSC分画を採取した。分取したCSC分画と対応する正常細...
❏幹細胞様腫瘍細胞の形質を制御する新規経路の同定とがん治療への応用(23701063)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】谷口 博昭 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (90563289)
【キーワード】幹細胞 / 遺伝子 / 癌 / トランスレーショナルリサーチ / 発生・分化 (他9件)
【概要】がん幹細胞の維持に関与するヒストンメチル化酵素(HMT)に着目し、その標的遺伝子の同定、分子機構を解明することを目的として研究を推進した。その結果、(1)HMTであるEZH2遺伝子産物の新規標的遺伝子であるKLF2を同定した。また、(2)KLF2遺伝子の機能解析を行い、KLF2が腫瘍形成能、転移能に影響を及ぼすことが判明した。KLF2遺伝子の発現を乳癌、前立腺癌の臨床検体で評価し、腫瘍マーカーへの...
【医歯薬学】薬学:遺伝子改変マウス遺伝子を含む研究件
❏健康環境因子としての脂質代謝の新機軸(16H02613)
【研究テーマ】環境・衛生系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 細胞・組織 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、脂質代謝のボトルネック酵素の一つであるホスホリパーゼA2 (PLA2)ファミリーに注目し、各種PLA2サブタイプの網羅的欠損マウスの表現型解析を推進するとともに、リピドミクス解析を展開することで、脂質による健康環境調節とその破綻に基づく病態発症機序の解明を目指した。特に、外部環境との接触の場としての皮膚及び消化管の恒常性と疾患に関わる脂質経路の同定、その影響を受ける代謝・免疫等の遠隔組...
❏内因性GPC産生経路の解明とその代謝改善への応用(25670032)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他9件)
【概要】本研究では、機能未知のPLA2サブタイプであるPNPLA7がリゾホスファチジルコリン (LPC)→グリセロホスホコリン(GPC)の代謝を担うリゾホスホリパーゼとして働くことを見出した。リゾホスホリパーゼは従来、細胞膜溶解性のLPCを消去する解毒酵素として認識されており、その実体やGPC産生酵素としての意義は着目されていなかった。本研究は、申請者が独自に樹立したPNPLA7欠損マウスを解析した。その...
❏新規ホスホリパーゼ分子群の機能的脱オーファン化(24390021)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他14件)
【概要】本研究では、機能未知のホスホリパーゼA2(PLA2)分子種の欠損マウスを作出導入し、各PLA2が関わる生命応答を明らかにすること(機能的脱オーファン化)を目指した。その結果、 (1)sPLA2-IIEはリポタンパク質代謝を介して肥満の調節に関わること、(2)sPLA2-XIIAは組織マスト細胞の活性化と獲得免疫応答に関わること、(3)PNPLA7/iPLA2θは肝臓のコリン代謝の制御を介して全身の...
【医歯薬学】薬学:抗原遺伝子を含む研究件
❏脳腫瘍特異抗原遺伝子のクローニングと免疫遺伝子治療への応用(12557120)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20217508)
【キーワード】グリオーマ / 抗原 / 遺伝子 / 血清 / HSV (他9件)
【概要】悪性腫瘍は極めて治療困難な疾患であり、現在まで有効な治療法がない。そこで申請者らは新たなアプローチとして脳腫瘍に対する腫瘍抗原特異的な免疫遺伝子治療を提案した。 本研究において、新規の脳腫瘍抗原遺伝子の単離を目的としてグリオーマ患者血清を用いてautologous typingに分子生物学的手法を取り入れたSEREX (Serological indentification of antigens...
❏患者血清を用いたSEREX法による脳腫瘍特異抗原遺伝子の単離の試み(11770773)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20217508)
【キーワード】グリオーマ / 脳腫瘍 / 抗原 / 遺伝子 / 血清 (他10件)
【概要】悪性脳腫瘍(グリオーマ)は極めて治療困難な疾患であり、新たな治療法の開発が強く望まれている。本研究では、グリオーマに対する新しい免疫療法の開発を目的として、癌患者血清で患者自身の癌細胞を検索する方法に、分子生物学的手法を取り入れたSEREX(Serological identification of antigens by recombinant expression cloning)法によるヒト...
【医歯薬学】薬学:Gタンパク質遺伝子を含む研究件
❏新奇Gサイクルの起動制御と新たな存在様式・作動原理の統合的解析(23229001)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / Gタンパク質 / 小胞輸送 (他12件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(S)では、これまでに解析の進んだ刺激依存活性化型とは異なる、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質群を対象に、それらの存在様式・作動原理を細胞レベルから個体レベルに至るまで広範な階層で解析した。これらの新奇G蛋白質群のGサイクルは、リソ...
❏Gサイクルの時空的起動制御と作動様式に基づく細胞内小胞の選別輸送(20247011)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / G蛋白質 / 小胞輸送 (他9件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(A)では、細胞内小胞の選別輸送経路をモデル系として、Gサイクルが時空間的あるいは作動様式に基づいて制御される機構を解析し、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質が、リソソームの形成・成熟やエンドサイトーシス・エキソサイトーシスなどといっ...
❏Gサイクルが介在する物質輸送系シグナリング・マップの構築(18207008)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】シグナル伝達 / 蛋白質 / 遺伝子 / ゲノムプロジェクト / G蛋白質 (他6件)
【概要】本研究では、これまでの申請者らによる三量体G蛋白質に関わる研究経験と実績を踏まえて、主に低分子量G蛋白質のGサイクルが重要な役割を果たす物質輸送系(エンドサイトーシスによる小胞輸送とトランスポーターのベクトル輸送系)及び発生過程での栄養物質の取込みに依存したシグナリング経路の変動をモデルとして統合的なシグナリング・マップの構築を目指し、以下の知見を得た。1.新奇Gタンパク質Ar18は、線虫個体内の...
【医歯薬学】薬学:酵素遺伝子を含む研究件
❏既存モチーフ配列を有さない革新的テルペン合成酵素の探索研究(21K19065)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2023-03-31
【研究代表者】葛山 智久 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30280952)
【キーワード】テルペン / 生合成 / 遺伝子 / 酵素 / 環化 (他6件)
【概要】当該代表者は、既知のテルペン合成酵素とはアミノ酸配列相同性を示さず、また既知の金属結合モチーフをもたない、生物活性物質Xの生産に関与する新しいテルペン合成酵素Yを発見した。そこで、本研究では、新たに発掘する酵素の機能解析を行うことで、これまで誰も入手し得なかったテルペン化合物の発見を目的とした。 初年度は、テルペン合成酵素Y(TC2)をコードする遺伝子を大腸菌で発現させて組換えタンパク質を得て、機...
❏生物合成系の再設計による革新的核酸系化合物の創製(21H02127)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】葛山 智久 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30280952)
【キーワード】核酸 / 生合成 / 放線菌 / ヌクレオチド / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究課題では、核酸系天然化合物の生合成酵素の精密機能解析を行い、得られた機能情報をもとに各種生合成酵素の理論的機能改変を行うことで新規な核酸系化合物を創出することを目的としている。2021年度ではまず、放線菌Streptomyces angustmyceticus NBRC 3934株の生産するangustmycin類の生合成機構の詳細を明らかにし、次いでこの生合成機構を改変することで、angu...
❏新規アミド結合反応の開発とペプチド性機能分子の創出(16K14495)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木野 邦器 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60318764)
【キーワード】アミド化合物 / アミド結合形成反応 / ペプチド / アデニル化酵素 / 求核置換反応 (他15件)
【概要】アミド化合物には生体分子や化成品など有用物質が多く、バイオプロセスによる効率的な合成法の開発が望まれている。研究代表者はカルボキシ基の酵素的アデニル化とアミンの求核置換反応によるアミド化合物合成法を開発している。本研究では本手法を拡張して合成可能なアミド化合物の多様化を検討した。Fatty acyl-AMP ligaseによる脂肪酸アミド合成法、非リボソーム型ペプチド合成酵素のアデニル化ドメインに...
【医歯薬学】薬学:骨代謝遺伝子を含む研究件
❏細胞膜分子動態数理モデリングによるがん悪性化メカニズムの解明(15KT0016)
【研究テーマ】連携探索型数理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-07-10 - 2017-03-31
【研究代表者】鈴木 貴 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (40114516)
【キーワード】数理腫瘍学 / 数理モデリング / 細胞分子動態 / 細胞接着 / ECM分解 (他11件)
【概要】がん細胞悪性化および悪性伝播の分子レベルのメカニズムを,生物医学の問題として解明する事を目指した.その結果NFkBによるシグナル伝達, Metによる薬剤耐性獲得機序, 骨代謝モデルにおける動的平衡崩壊のメカニズムを理論的に明確に解明することができた. 基本的方法としては,数理モデリングという数理解析法の適用である.がん細胞悪性伝搬の分子レベルでのメカニズムは極めて複雑で, これまで生物医学の問題と...
❏非細胞自律的な骨芽細胞活性化メカニズムの解明(25293327)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】松尾 光一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40229422)
【キーワード】骨芽細胞 / 骨形成 / 毛細血管 / 骨形成性血管 / 転写因子 (他8件)
【概要】転写因子Fra-1を発現するトランスジェニックマウスでは、骨を作る細胞である骨芽細胞が活性化され、骨形成が促進されている。このFra-1マウスにおいて、骨形成が促進するメカニズムを様々な仮説に基づき解析したところ、内軟骨性骨化で骨化する耳小骨(ツチ骨)において、血管周囲に骨形成を起こす「骨形成性毛細血管」が増生していることが見出された。すなわち転写因子Fra-1が、細胞非自律的に骨形成性毛細血管の...
❏脊椎動物に普遍的な骨石灰化制御機構の解明(24659685)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松尾 光一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40229422)
【キーワード】骨代謝 / 石灰化 / 転写因子 / メダカ / 骨芽細胞 (他9件)
【概要】本研究では、小型魚類であるメダカで細胞特異的にマウスの転写因子Fra-1 を発現させ、骨芽細胞におけるFra-1の機能を明らかにすることを目的とした。メダカで骨芽細胞特異的にFra-1 を発現するトランスジェニックメダカを作製したところ、骨石灰化の抑制が起こることが観察された。すなわち、Fra-1の発現を介してミネラリゼーションを抑制する分子機構が、マウスだけでなくメダカにもあることが示唆された。...
【医歯薬学】薬学:細胞分裂遺伝子を含む研究件
❏トレニアのシュート再生系を用いた脱分化とシュート頂分裂組織新構築の解析(17K07437)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】杉山 宗隆 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50202130)
【キーワード】トレニア / シロイヌナズナ / シュート再生 / 表皮細胞 / 脱分化 (他14件)
【概要】本研究では、茎断片の表皮細胞が脱分化・増殖し、カルス相なしに不定芽のシュート頂分裂組織(SAM)を新たに形成する、トレニアの直接シュート再生系を用い、脱分化とSAM新構築について、細胞学的解析とトランスクリプトーム解析を行った。その結果、サイトカイニンに応答した表皮細胞の核小体の発達と細胞分裂の再開、光依存の細胞増殖の活性化を経て、増殖細胞の領域化が起き、SAMが構築されることなどが明らかになった...
❏大容量RNA配列の情報解析による中心体非翻訳型RNAの網羅的同定(16K14673)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 大樹 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 教授 (80605725)
【キーワード】lncRNA / 細胞分裂 / 次世代シークエンス / 紡錘体 / 中心体 (他9件)
【概要】近年、非コードRNA(lncRNA)が様々な生理現象に関与していることが明らかにされてきた。過去の知見から中心体-分裂期紡錘体の形成に関与するlncRNAの存在は実験的に示唆されていたが、その同定には至っていなかった。本研究では、中心体-分裂期紡錘体系に局在するlncRNAを生化学的手法と次世代シークエンスを融合することで網羅的に同定することを試みた。結果として、分裂期紡錘体形成に関与するlncR...
❏超微小空間における中心小体構造の自己組織化原理の解明(16H06168)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】北川 大樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (80605725)
【キーワード】中心体 / 中心小体 / 細胞分裂 / 細胞生物学 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、中心体複製における重要なプロセスである中心小体構築の分子機構に主眼を置き、その初期過程において微小空間で働く分子の機能解析を行った。その結果、初期過程で構築される土台構造であるカートホイールが形成される意義の一端を明らかにした。さらに中心小体周辺のマトリックス構造が形成される為に必要な分子複合体の同定に成功し、その複合体によって分裂期におけるマトリックスの拡大と中心小体間の結合が制御さ...
【医歯薬学】薬学:遺伝子を含む研究件
❏中枢神経系超早期の発達に影響する分子異常に着目した自閉症脳病態の解明(18209037)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】加藤 進昌 昭和大学, 医学部, 教授 (10106213)
【キーワード】児童精神医学 / 環境変動 / 遺伝子 / 脳 / 神経 (他9件)
【概要】自閉症を高率に合併することが知られている結節性硬化症の責任遺伝子TSC2に変異をもつEkerラットのスパインを超微形態学的に検討し、多数の融合した異常ミトコンドリアとシナプス未形成のフィロポディアを確認した。また、発達期に発現するarcadlinという蛋白質のスパイン制御機構を明らかにした。結節性硬化症では、TSC2-Rheb-mTORの異常が何らかのメカニズムを介してミトコンドリアの増殖あるいは...
❏ミツバチのダンス言語と攻撃行動を規定する分子的基盤の解析(16370035)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 社会性 / 攻撃性 / ダンス言語 / 行動 (他13件)
【概要】本研究では、ミツバチが示す様々な社会性行動(特に、ダンスコミュニケーションと攻撃性)の分子的基盤を探るため、脳で領野や行動選択的に発現する遺伝子の同定と解析を進めた。主な研究成果は以下の通りである。 (1)新規な最初期遺伝子Kakuseiの発現を指標に、ダンスコミュニケーションに関わる脳領野を調べた結果、キノコ体(昆虫脳の高次中枢)の小型ケニヨン細胞の活動が採餌蜂とダンス蜂で亢進していることを見出...
❏ミツバチの脳に感染し、攻撃行動を誘発する新種のピコルナウイルスに関する研究(15657019)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2003
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 攻撃行動 / 利他的行動 / 脳 / ウイルス (他8件)
【概要】ミツバチは社会性昆虫であり、女王蜂(生殖カースト)が専ら産卵し、働き蜂(労働カースト)は育児や門番、採餌などの労働に携わる。ミツバチの働き蜂の天敵への攻撃行動は、自身が死亡する可能性が高い点で利他行動の代表例である。本研究では、働き蜂の攻撃行動を規定する分子的基盤を解析する目的で、攻撃的な働き蜂の脳で選択的に発現する遺伝子を検索した結果、攻撃蜂の脳に選択的に感染している新規なRNAウイルスを同定し...
【医歯薬学】薬学:長鎖非コードRNA遺伝子を含む研究件
❏性決定カスケードとエクダイソンシグナルのクロストークによる性分化機構の解明(17H03940)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 雅京 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30360572)
【キーワード】性決定 / 性分化 / エクダイソン / doublesex / dmrt遺伝子 (他20件)
【概要】本研究課題では、昆虫の代表的なステロイドホルモンとして知られるエクダイソンが、昆虫の性分化の制御に関与するか否か、また、関与するのであれば、その作用機序はいかなるものであるか、という点を明らかにすることを目的としている。本研究成果により、昆虫性分化のマスター制御遺伝子であるdsxの精巣における発現がエクダイソン濃度依存的に上昇することが判明した。免疫組織化学による発現部位解析、ゲノム編集による表現...
❏メチル化シグナルによる長鎖非コードRNA機能の発現機構の解明(25293073)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】黒川 理樹 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70170107)
【キーワード】酵素 / 遺伝子 / 核酸 / 生体分子 / 発現制御 (他7件)
【概要】我々はcyclin D1遺伝子プロモーターから転写される非コードRNA(プロモーター由来ncRNA-D)が、RNA結合タンパク質TLSとの結合を介してその遺伝子発現を抑制することを示した(Nature 454:126-30,2008)。TLSはpncRNA-Dの5末端側32-62を標的としていた。この領域は3末端側でステム-ループ構造をとるが、TLSは5末端32-44の直鎖状部分に強く結合していた...
【医歯薬学】薬学:神経科学遺伝子を含む研究件
❏アクアポリン4機能と脳リンパ排泄機構に着目したアルツハイマー病発症機構の解明(17K19637)
【研究テーマ】ブレインサイエンスおよびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】阿部 陽一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10317331)
【キーワード】アルツハイマー病 / 脳アミロイド血管症 / アクアポリン4 / 動物モデル / アミロイドβ (他11件)
【概要】アルツハイマー病モデルである5xFADをアクアポリン4ノックアウトマウスと交配することによりアルツハイマー病病態におけるアクアポリン4機能の意義について検討を行った。その結果、アルツハイマー病の典型的な病理像である老人斑の蓄積、その周囲のグリオシスに対しては アクアポリン4機能欠損による影響はほとんどなかったが、20週齢以降アクアポリン4ノックアウトの個体において夜間の活動が徐々に低下するとともに...
❏Bcl11bによる嗅神経細胞の二者択一的運命決定の制御機構(16K07366)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】嗅覚 / 嗅覚受容体 / 嗅神経細胞 / 神経分化 / 遺伝子発現 (他11件)
【概要】匂いを感知する嗅覚受容体は、魚類から哺乳類に至る脊椎動物に共通して存在するクラスI(水棲型)と陸棲動物に特異的なクラスII(陸棲型)の2種類に大きく分類される。つまり鼻の中では発現する受容体のタイプによって異なる2種類の嗅神経細胞が作り出されるが、そのメカニズムは長年未解明のままだった。本研究では、2種類の嗅神経細胞を作り分けるのに転写因子Bcl11bが重要な機能を果たしていることを明らかにした。...
❏RNA結合タンパク質の機能障害を介した選択的神経変性機構の解明(16H05320)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河原 行郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80542563)
【キーワード】神経変性疾患 / RNA結合タンパク質 / 細胞死 / 脳神経組織 / 核酸 (他9件)
【概要】近年、複数の神経変性疾患において、RNA結合タンパク質 (RBP)の代謝障害が発症病態に関与していることが示唆されている。しかし、多くのRBPは脳脊髄組織を含めた全身に幅広く分布しており、なぜ特定の神経細胞だけがこれらの環境変化に脆弱であるのか未解明である。このため本研究では、マウスの特定の神経細胞に発現するRNAだけを標識する技術を導入し、各神経細胞に発現するRNAの特徴を明らかにする手法の確立...
【医歯薬学】薬学:免疫遺伝子を含む研究件
❏膜融合能増強型標的化改変ヘルペスウイルスを用いたがん免疫療法の開発(17H01578)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (70322071)
【キーワード】腫瘍免疫 / がん免疫療法 / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / 遺伝子治療 / 実験外科学 (他10件)
【概要】我々の開発したウイルス伝搬能が高く特徴的な細胞死を誘導できる膜融合能増強型標的化改変型単純ヘルペスウイルスの抗腫瘍効果について、直接的細胞傷害性に加えて免疫学的反応の検討も可能な同系マウス腫瘍モデルを構築した。そして我々が上記治療法の併用療法として注目している新規チェックポイント分子であるMilk fat globule- epidermal growth factor- factor 8 (MF...
❏生理的骨改造および炎症性骨破壊における転写因子IRF-8の機能解析(20390474)
【研究テーマ】機能系基礎歯科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】高見 正道 昭和大学, 歯学部, 講師 (80307058)
【キーワード】骨 / 破骨細胞 / 炎症 / 細胞分化 / IRF-8 (他17件)
【概要】破骨細胞の分化制御因子の同定は、細胞分化メカニズムの解明や骨疾患の治療方法の開発に役立つ。我々は、IRF-8という転写因子が破骨細胞の分化を抑制する役割を担い、それを欠損したマウスは骨粗鬆症を発症することを見いだした。さらにIRF-8による分化抑制の分子メカニズムを解明し、その結果をNature Medicine誌(15:1066-1071,2009)に発表した。これらの成果は今後の生命科学研究や...
【医歯薬学】薬学:自然免疫遺伝子を含む研究件
❏長鎖ノンコーディングRNAによる自然免疫応答制御機構の解明(15H04642)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】秋光 信佳 東京大学, アイソトープ総合センター, 教授 (40294962)
【キーワード】RNA / 感染 / 自然免疫 / RNA分解 / サルモネラ (他9件)
【概要】細胞内寄生細菌のサルモネラに感染した宿主ヒト細胞では、核内RNA分解経路が抑制され、その結果、普段は不安定な核内長鎖ノンコーディングRNAが安定化されて発現増加することを本研究の遂行で申請者は発見した。サルモネラ感染で発現増加する核内長鎖ノンコーディングRNAは、インターフェロン遺伝子などの免疫関連遺伝子の発現制御分子として働くことも示した。さらに、核内RNA分解経路が抑制されるメカニズムとして、...
❏生理的骨改造および炎症性骨破壊における転写因子IRF-8の機能解析(20390474)
【研究テーマ】機能系基礎歯科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】高見 正道 昭和大学, 歯学部, 講師 (80307058)
【キーワード】骨 / 破骨細胞 / 炎症 / 細胞分化 / IRF-8 (他17件)
【概要】破骨細胞の分化制御因子の同定は、細胞分化メカニズムの解明や骨疾患の治療方法の開発に役立つ。我々は、IRF-8という転写因子が破骨細胞の分化を抑制する役割を担い、それを欠損したマウスは骨粗鬆症を発症することを見いだした。さらにIRF-8による分化抑制の分子メカニズムを解明し、その結果をNature Medicine誌(15:1066-1071,2009)に発表した。これらの成果は今後の生命科学研究や...
【医歯薬学】薬学:脂肪酸遺伝子を含む研究件
❏新規ホスホリパーゼ分子群の機能的脱オーファン化(24390021)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他14件)
【概要】本研究では、機能未知のホスホリパーゼA2(PLA2)分子種の欠損マウスを作出導入し、各PLA2が関わる生命応答を明らかにすること(機能的脱オーファン化)を目指した。その結果、 (1)sPLA2-IIEはリポタンパク質代謝を介して肥満の調節に関わること、(2)sPLA2-XIIAは組織マスト細胞の活性化と獲得免疫応答に関わること、(3)PNPLA7/iPLA2θは肝臓のコリン代謝の制御を介して全身の...
❏真菌類の不飽和脂肪酸生合成経路及びその制御機構の分子遺伝学的研究(10760045)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】梶原 将 東京工業大学, 生命理工学部, 講師 (10272668)
【キーワード】酵母 / 脂肪酸 / 遺伝子 / クローニング
【概要】本研究は酵母Saccharomyces kluyveriの不飽和脂肪酸生合成経路及びその制御機構の解明を目的とし、多不飽和脂肪酸要求性株を相補する遺伝子のクローニング、Δ9デサチュラーゼ遺伝子(Sk-OLE1)及び脂肪酸生合成遺伝子(Sk-FAS1)のコードする酵素の基質特異性等の解析等を試みた。S.Kluyveriは、リノレン酸(18:3)を培地中に添加することで、その多不飽和脂肪酸生合成系が抑...
【医歯薬学】薬学:構造活性相関遺伝子を含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【医歯薬学】薬学:病態遺伝子を含む研究件
❏内因性GPC産生経路の解明とその代謝改善への応用(25670032)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他9件)
【概要】本研究では、機能未知のPLA2サブタイプであるPNPLA7がリゾホスファチジルコリン (LPC)→グリセロホスホコリン(GPC)の代謝を担うリゾホスホリパーゼとして働くことを見出した。リゾホスホリパーゼは従来、細胞膜溶解性のLPCを消去する解毒酵素として認識されており、その実体やGPC産生酵素としての意義は着目されていなかった。本研究は、申請者が独自に樹立したPNPLA7欠損マウスを解析した。その...
❏新規ホスホリパーゼ分子群の機能的脱オーファン化(24390021)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他14件)
【概要】本研究では、機能未知のホスホリパーゼA2(PLA2)分子種の欠損マウスを作出導入し、各PLA2が関わる生命応答を明らかにすること(機能的脱オーファン化)を目指した。その結果、 (1)sPLA2-IIEはリポタンパク質代謝を介して肥満の調節に関わること、(2)sPLA2-XIIAは組織マスト細胞の活性化と獲得免疫応答に関わること、(3)PNPLA7/iPLA2θは肝臓のコリン代謝の制御を介して全身の...
【医歯薬学】薬学:受容体遺伝子を含む研究件
❏プロラクチン受容体の選択的スプライシングによる黄体の運命決定機構の解明(24380161)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10433715)
【キーワード】繁殖生物学 / プロラクチン / 選択的スプライシング / シグナル伝達 / 性周期 (他12件)
【概要】成熟雌ラットの性周期各時期に卵巣を摘出し、プロラクチン受容体ロングフォーム、ショートフォームについてリアルタイムPCRおよびウェスタンブロットを行ったところ、黄体退行の始まる時期である発情休止期の午後に、ロングフォームとショートフォームの発現比率がRNA・タンパクレベルで逆転した。そこでロングフォームの発現のみを抑制するスプライシング切替オリゴマーを持続的に投与し、血中性ステロイド濃度の測定を行っ...
❏ストリゴラクトン機能制御剤の創製と受容機構の解明(23248018)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】浅見 忠男 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90231901)
【キーワード】生理活性 / 植物 / 有機化学 / 農林水産物 / 遺伝子 (他19件)
【概要】新植物ホルモンであるストリゴラクトンは植物の枝分かれを制御する機能を有していることから、その機能の化学的もしくは遺伝子的制御法を開発することにより、穀物の収量増加やバイオマス生産増加に利用することが可能である。本研究では、まず、D14タンパク質がストリゴラクトンを受容後加水分解し、生じたストリゴラクトンD環由来物質が活性本体としてD14と結合した結果、D14とジベレリン情報伝達因子として考えられて...
❏脊椎動物由来味覚受容体タンパク質を基盤にした呈味物質センサーの創出(20688015)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】三坂 巧 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (40373196)
【キーワード】分子間相互作用 / 味覚 / 受容体 / 味物質 / センサー (他9件)
【概要】味物質の受容を行う味覚受容体を利用し、呈味物質に対して安定的な数値を提示する味センサーの作製を行った。最も嗜好される味である甘味を測定するために、ヒト甘味受容体を安定的に発現する培養細胞を作製した。甘味物質を投与した際に観察される細胞内カルシウム濃度変化を蛍光カルシウム指示薬の蛍光強度変化として測定することで、長期間安定的な数値を提示しうる甘味センサー細胞となりうることを示した。 ...
【医歯薬学】薬学:アポトーシス遺伝子を含む研究件
❏Gqシグナルによる右心蔵リモデリングと、そのcGMP調節の解明(25893044)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】瀧本 英樹 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (20709513)
【キーワード】心不全 / 心肥大 / Gqシグナル / cGMP / 遺伝子 (他12件)
【概要】心肥大、心不全の研究はこれまで左心臓について行われており、右心臓病態の分子生物学的な研究は殆どされていない。我々は心肥大、心不全に中心的な役割を果たすGqストレスに対する右左心筋細胞の反応性の相違を明らかにするため、マウスのGqストレスモデルの左右心筋細胞を単離して、網羅的トランスクリプトーム解析をおこなった。その結果、非ストレス下においても、またGqストレスの反応性においても、左右心筋細胞には興...
❏不死化プリオンレス細胞を用いたプリオン蛋白遺伝子プロモーターの解析(08456158)
【研究テーマ】応用獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】小野寺 節 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90012781)
【キーワード】プリオン / マウス / ジーンターゲッティング / 遺伝子 / アポトーシス (他8件)
【概要】白オリックスプリオン遺伝子に特異的なプライマーを使ったPCR法によりオリックスプリオン蛋白質翻訳領域を含むDNA断片を増幅し、TA-cloning vectorにサブクローニングした。オリックスプリオン蛋白質を過剰発現するマウス作成のため、外来遺伝子の全身での発現を強力に誘導するβ-アクチンプロモーターの支配下にオリックスプリオンcDNAを組み込んだ(pActin-oPrp)(図参照)。得られるト...
【医歯薬学】薬学:生体分子遺伝子を含む研究件
❏大容量RNA配列の情報解析による中心体非翻訳型RNAの網羅的同定(16K14673)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 大樹 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 教授 (80605725)
【キーワード】lncRNA / 細胞分裂 / 次世代シークエンス / 紡錘体 / 中心体 (他9件)
【概要】近年、非コードRNA(lncRNA)が様々な生理現象に関与していることが明らかにされてきた。過去の知見から中心体-分裂期紡錘体の形成に関与するlncRNAの存在は実験的に示唆されていたが、その同定には至っていなかった。本研究では、中心体-分裂期紡錘体系に局在するlncRNAを生化学的手法と次世代シークエンスを融合することで網羅的に同定することを試みた。結果として、分裂期紡錘体形成に関与するlncR...
❏超微小空間における中心小体構造の自己組織化原理の解明(16H06168)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】北川 大樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (80605725)
【キーワード】中心体 / 中心小体 / 細胞分裂 / 細胞生物学 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、中心体複製における重要なプロセスである中心小体構築の分子機構に主眼を置き、その初期過程において微小空間で働く分子の機能解析を行った。その結果、初期過程で構築される土台構造であるカートホイールが形成される意義の一端を明らかにした。さらに中心小体周辺のマトリックス構造が形成される為に必要な分子複合体の同定に成功し、その複合体によって分裂期におけるマトリックスの拡大と中心小体間の結合が制御さ...
❏新規アミド結合反応の開発とペプチド性機能分子の創出(16K14495)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木野 邦器 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60318764)
【キーワード】アミド化合物 / アミド結合形成反応 / ペプチド / アデニル化酵素 / 求核置換反応 (他15件)
【概要】アミド化合物には生体分子や化成品など有用物質が多く、バイオプロセスによる効率的な合成法の開発が望まれている。研究代表者はカルボキシ基の酵素的アデニル化とアミンの求核置換反応によるアミド化合物合成法を開発している。本研究では本手法を拡張して合成可能なアミド化合物の多様化を検討した。Fatty acyl-AMP ligaseによる脂肪酸アミド合成法、非リボソーム型ペプチド合成酵素のアデニル化ドメインに...
【医歯薬学】薬学:ショウジョウバエ遺伝子を含む研究件
❏視神経軸索投射の層・カラム特異的認識メカニズムの分子基盤(26291047)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】鈴木 崇之 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (60612760)
【キーワード】神経遺伝学 / ショウジョウバエ / 軸索投射 / 受容体型膜タンパク質 / 軸索間相互作用 (他18件)
【概要】Fmiの機能解析をサナギ初期において初めて行ったところ、Fmiはフィロポーディアの形成と伸長を促進する機能を持っていることがわかり、Gogoはこれを抑制する機能を持っていることが分かった。このGogoの機能が、サナギ初期でR8軸索どうしが距離を一定に保つことにつながっている。サナギの後半でGogoの発現が弱くなると、Fmiのフィロポーディア伸長のスイッチが入り、R8がM3に到達することになる。これ...
❏温帯への分布拡大に伴うアカショウジョウバエ適応進化の実験室内再現(23370096)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】田村 浩一郎 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (00254144)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 進化 / 環境適応 / トランスクリプトーム (他13件)
【概要】本研究は、近年、分布を熱帯から温帯に急速に広げたアカショウジョウバエについて、低温環境への進化的適応の分子機構を明らかにすることを目的とした。温帯産と熱帯産の系統の間で低温耐性を比較したところ、平均して温帯産の低温耐性は熱帯産よりも高く、その大きな要因として低温順化の効果が高いことが分かった。そこで、アカショウジョウバエで低温順化によって発現量が変化する遺伝子を調べ、その発現量の変化をキイロショウ...
❏ショウジョウバエ視覚中枢を用いた脳の層構造形成機構の解明(19700316)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】佐藤 純 金沢大学, フロンティアサイエンス機構, 特任准教授 (30345235)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 発生・分化 / 遺伝学 / 遺伝子 (他8件)
【概要】ショウジョウバエ視覚中枢のメダラ神経節の発生過程を制御する分子機構を解析し、転写因子Drfの発現によって規定される神経細胞は約60種存在するメダラ神経細胞のうち9種の神経細胞を構成すること、高次の神経節であるロビュラの第1層および第4層特異的に投射すること、ロビュラに至る投射は幼虫期においてすでに見られることがわかった。また、神経細胞の種類と細胞体の位置には強い相関があることがわかった。 ...
【医歯薬学】薬学:骨芽細胞遺伝子を含む研究件
❏非細胞自律的な骨芽細胞活性化メカニズムの解明(25293327)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】松尾 光一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40229422)
【キーワード】骨芽細胞 / 骨形成 / 毛細血管 / 骨形成性血管 / 転写因子 (他8件)
【概要】転写因子Fra-1を発現するトランスジェニックマウスでは、骨を作る細胞である骨芽細胞が活性化され、骨形成が促進されている。このFra-1マウスにおいて、骨形成が促進するメカニズムを様々な仮説に基づき解析したところ、内軟骨性骨化で骨化する耳小骨(ツチ骨)において、血管周囲に骨形成を起こす「骨形成性毛細血管」が増生していることが見出された。すなわち転写因子Fra-1が、細胞非自律的に骨形成性毛細血管の...
❏脊椎動物に普遍的な骨石灰化制御機構の解明(24659685)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松尾 光一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40229422)
【キーワード】骨代謝 / 石灰化 / 転写因子 / メダカ / 骨芽細胞 (他9件)
【概要】本研究では、小型魚類であるメダカで細胞特異的にマウスの転写因子Fra-1 を発現させ、骨芽細胞におけるFra-1の機能を明らかにすることを目的とした。メダカで骨芽細胞特異的にFra-1 を発現するトランスジェニックメダカを作製したところ、骨石灰化の抑制が起こることが観察された。すなわち、Fra-1の発現を介してミネラリゼーションを抑制する分子機構が、マウスだけでなくメダカにもあることが示唆された。...
❏生理的骨改造および炎症性骨破壊における転写因子IRF-8の機能解析(20390474)
【研究テーマ】機能系基礎歯科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】高見 正道 昭和大学, 歯学部, 講師 (80307058)
【キーワード】骨 / 破骨細胞 / 炎症 / 細胞分化 / IRF-8 (他17件)
【概要】破骨細胞の分化制御因子の同定は、細胞分化メカニズムの解明や骨疾患の治療方法の開発に役立つ。我々は、IRF-8という転写因子が破骨細胞の分化を抑制する役割を担い、それを欠損したマウスは骨粗鬆症を発症することを見いだした。さらにIRF-8による分化抑制の分子メカニズムを解明し、その結果をNature Medicine誌(15:1066-1071,2009)に発表した。これらの成果は今後の生命科学研究や...
【医歯薬学】薬学:スクリーニング遺伝子を含む研究件
❏ヒストンメチル化酵素結合阻害剤の開発と白血病治療への応用(25713016)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 由紀 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (60546430)
【キーワード】エピドラッグ / 白血病 / ペプチドライブラリ / ヒストンメチル化 / トランスレーショナルリサーチ (他9件)
【概要】エピジェネティック異常は様々な疾患に関与することが明らかとなり、それに伴いエピジェネティック分子を標的とした創薬(エピドラッグ)開発が加速している。中でもヒストンメチル化酵素DOT1Lの阻害剤は、様々な血液腫瘍の治療に有用であることが示されている。本研究ではRaPID システムと呼ばれる環状ペプチドライブラリスクリーニングの系を用いて、新規のDOT1L阻害剤を探索した結果、従来の低分子化合物とは異...
❏生きた細胞内における遺伝子診断を可能にする機能性核酸プローブの設計(15750141)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】山東 信介 京都大学, 工学研究科, 助手 (20346084)
【キーワード】ゲノム / DNAzyme / 遺伝子 / アロステリック / 診断 (他15件)
【概要】"細胞膜内における遺伝子検出・診断"を可能にするプローブとして、申請者は標的核酸をアロステリックエフェクターとする自己切断核酸配列(TASC)を提案してきた。まず、コンセプトとの実証に向けて、大腸菌rRNA-12MG1655 strainの16srRNAを標的としたTASCシステムをデザインし、in vitro系における遺伝子検出実験を行った。具体的には、5末端をフルオレセインでラ...
【医歯薬学】薬学:核酸遺伝子を含む研究件
❏生物合成系の再設計による革新的核酸系化合物の創製(21H02127)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】葛山 智久 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30280952)
【キーワード】核酸 / 生合成 / 放線菌 / ヌクレオチド / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究課題では、核酸系天然化合物の生合成酵素の精密機能解析を行い、得られた機能情報をもとに各種生合成酵素の理論的機能改変を行うことで新規な核酸系化合物を創出することを目的としている。2021年度ではまず、放線菌Streptomyces angustmyceticus NBRC 3934株の生産するangustmycin類の生合成機構の詳細を明らかにし、次いでこの生合成機構を改変することで、angu...
❏大容量RNA配列の情報解析による中心体非翻訳型RNAの網羅的同定(16K14673)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 大樹 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 教授 (80605725)
【キーワード】lncRNA / 細胞分裂 / 次世代シークエンス / 紡錘体 / 中心体 (他9件)
【概要】近年、非コードRNA(lncRNA)が様々な生理現象に関与していることが明らかにされてきた。過去の知見から中心体-分裂期紡錘体の形成に関与するlncRNAの存在は実験的に示唆されていたが、その同定には至っていなかった。本研究では、中心体-分裂期紡錘体系に局在するlncRNAを生化学的手法と次世代シークエンスを融合することで網羅的に同定することを試みた。結果として、分裂期紡錘体形成に関与するlncR...
❏RNA結合タンパク質の機能障害を介した選択的神経変性機構の解明(16H05320)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河原 行郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80542563)
【キーワード】神経変性疾患 / RNA結合タンパク質 / 細胞死 / 脳神経組織 / 核酸 (他9件)
【概要】近年、複数の神経変性疾患において、RNA結合タンパク質 (RBP)の代謝障害が発症病態に関与していることが示唆されている。しかし、多くのRBPは脳脊髄組織を含めた全身に幅広く分布しており、なぜ特定の神経細胞だけがこれらの環境変化に脆弱であるのか未解明である。このため本研究では、マウスの特定の神経細胞に発現するRNAだけを標識する技術を導入し、各神経細胞に発現するRNAの特徴を明らかにする手法の確立...
【医歯薬学】薬学:核酸塩基遺伝子を含む研究件
❏金属錯体型人工DNAを用いる分子デバイスの構築(13554024)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】塩谷 光彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60187333)
【キーワード】人工DNA / 金属錯体 / 自己集積 / ヌクレオシド / オリゴヌクレオチド (他9件)
【概要】近年、原子・分子・分子集合体からマクロな材料に至る構造と機能の階層性の密接な関係が広く認識されるようになり、ボトムアップ型のナノスケールの分子構築の開発が盛んに行われている。しかしながら、ナノサイズの機能性分子を系統的かつ緻密に構築するための良い設計法は見い出されていない。分子機能の発現の場となる骨格構造を目的に合わせて構築できる方法を確立することにより、ミクロとマクロをつなぐ新しい化学が創出され...
❏金属配位型人工DNAを用いる金属イオンの空間配列制御(12440185)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】塩谷 光彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60187333)
【キーワード】DNA / 金属錯体 / 核酸塩基 / 遺伝子 / ヌクレオシド (他10件)
【概要】本研究は、天然DNAの塩基対形成のドライビングフォースである水素結合を、金属配位結合に置き換えた人工DNAを創製し、遺伝子発現制御や機能性分子構築に展開することを目的とした。本年度は、二座配位子であるヒドロキシピリドンを核酸塩基としてもつ人工ヌクレオシドを数工程で合成し、それらが銅(II)イオンにより塩基対を形成することをESI-TOF型質量分析および吸収スペクトル法により確認した。これらの塩基対...
【医歯薬学】薬学:分化遺伝子を含む研究件
❏びまん性胃癌におけるRhoA遺伝子変異の役割(16K09279)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】成田 明子 東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (30772917)
【キーワード】びまん性胃癌 / 印環細胞癌 / 遺伝子 / 分化 / 胃癌 (他6件)
【概要】びまん性胃癌にみられるRhoA遺伝子変異の役割を明らかにするために、RhoA Y42C変異を任意に誘導できる系統(LSL-RhoAY42C)を樹立し、TFF1-cre系統と交配して、胃粘膜特異的にRhoAY42Cを誘導した。24週までの検討では印環細胞癌の発生はみられなかった。また胃底腺の分化については野生型とほぼ同程度であった。一方E-cadherinのノックアウトでは一過性に印環細胞癌が発生し...
❏3C法による脂肪細胞におけるC/EBPα遺伝子領域の高次クロマチン構造の解析(25860742)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】青山 倫久 東京大学, 医学部附属病院, 研究員 (50645538)
【キーワード】遺伝子 / 転写制御 / 高次クロマチン構造 / 3C / 脂肪細胞 (他10件)
【概要】脂肪細胞の分化においてマスターレギュレーターである転写因子PPARγとC/EBPαのポジティブフィードバックループは重要な役割を果たすが、PPARγによるC/EBPα遺伝子の転写制御機構は現在まで不明であった。ゲノムワイドにPPARg結合領域を同定するChIP-seqや、核内でのゲノム領域間の3次元的な近接関係を検出する3C法による解析などから、既存の手法では明らかでなかったC/EBPα遺伝子の下...
❏中枢神経系超早期の発達に影響する分子異常に着目した自閉症脳病態の解明(18209037)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】加藤 進昌 昭和大学, 医学部, 教授 (10106213)
【キーワード】児童精神医学 / 環境変動 / 遺伝子 / 脳 / 神経 (他9件)
【概要】自閉症を高率に合併することが知られている結節性硬化症の責任遺伝子TSC2に変異をもつEkerラットのスパインを超微形態学的に検討し、多数の融合した異常ミトコンドリアとシナプス未形成のフィロポディアを確認した。また、発達期に発現するarcadlinという蛋白質のスパイン制御機構を明らかにした。結節性硬化症では、TSC2-Rheb-mTORの異常が何らかのメカニズムを介してミトコンドリアの増殖あるいは...
【医歯薬学】薬学:蛍光遺伝子を含む研究件
❏マイクロ流路を用いた長期1細胞計測によるES細胞の遺伝子ネットワーク解析(16K15062)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】堀江 恭二 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30333446)
【キーワード】ES細胞 / 遺伝子 / 1細胞 / 幹細胞 / 蛍光 (他10件)
【概要】次世代シーケンサを用いた1細胞トランスクリプトーム解析が急速に進展している。しかし、シーケンサによる解析では、個々の細胞ごとの遺伝子発現の時系列情報が欠落する。この問題点を相補する方法として、本研究では、マイクロ流体デバイスを用いて、マウスES細胞の遺伝子発現を顕微鏡下で長期観察する方法を開発した。その結果、対象遺伝子の発現を、蛍光蛋白を用いて1週間に渡って計測することに成功した。今後、他の細胞へ...
❏生きた細胞内における遺伝子診断を可能にする機能性核酸プローブの設計(15750141)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】山東 信介 京都大学, 工学研究科, 助手 (20346084)
【キーワード】ゲノム / DNAzyme / 遺伝子 / アロステリック / 診断 (他15件)
【概要】"細胞膜内における遺伝子検出・診断"を可能にするプローブとして、申請者は標的核酸をアロステリックエフェクターとする自己切断核酸配列(TASC)を提案してきた。まず、コンセプトとの実証に向けて、大腸菌rRNA-12MG1655 strainの16srRNAを標的としたTASCシステムをデザインし、in vitro系における遺伝子検出実験を行った。具体的には、5末端をフルオレセインでラ...
【医歯薬学】薬学:ウイルスベクター遺伝子を含む研究件
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
❏癌免疫遺伝子治療を目的とした遺伝子導入樹状細胞の品質評価システムの開発(19591504)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】片野 尚子 東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (50376620)
【キーワード】トランスレーショナルリサーチ / ウイルスベクター / 遺伝子治療 / 細胞療法 / 樹状細胞 (他9件)
【概要】ウイルスベクターを介してサイトカイン等の治療遺伝子を導入した樹状細胞は癌免疫療法の画期的な手法になると考えられているが、臨床試験薬としての遺伝子導入樹状細胞の品質を定めた公的な基準は存在せず、各実施機関の判断に任されているのが現状である。そこで我々は最終産物である遺伝子導入樹状細胞の品質評価システムの開発を目的として、原料となるベクターと細胞のそれぞれの品質・安定性を明らかにし、その結果をふまえた...
❏遺伝子を導入したマウス樹状細胞の投与後体内動態と腫瘍免疫誘導効果(17591323)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】片野 尚子 東京大学, 医科学研究所・研究拠点形成特任教員, 特任助手 (50376620)
【キーワード】癌 / 免疫学 / 遺伝子 / トランスレーショナルリサーチ / ウイルス (他8件)
【概要】治療用サイトカインを導入した樹状細胞(DC)投与は癌免疫療法における有望な選択の1つと考えられているが、その臨床応用には安全性に対する検討が必要である。特に生体内に投与されたDCがどのような挙動を示すかは十分に解析されていない。そこで、前臨床試験として治療遺伝子導入DCの特性評価ならびにマウスを用いた投与DCの体内動態を追跡するシステムを立ち上げた。 治療遺伝子には抗腫瘍免疫反応を誘導するマウスI...
【医歯薬学】薬学:細胞遺伝子を含む研究件
❏光操作に基づく新たな細胞標識技術の開発と応用(22K18338)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2022-06-30 - 2025-03-31
【研究代表者】佐藤 守俊 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00323501)
【キーワード】光操作 / ゲノム / 遺伝子 / 標識 / 細胞
【概要】
❏光操作に基づく細胞解析技術の開発と応用(18H03932)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐藤 守俊 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00323501)
【キーワード】光操作 / 細胞 / 遺伝子 / ゲノム / タンパク質 (他7件)
【概要】本研究では,DNA組換え反応の光操作技術(PA-Cre)を染色体に組み込んだノックインマウスやPA-Cre をコードするアデノ随伴ウイルスベクター(AAV)を開発すると共に,当該技術のマウスの生体(in vivo)での検証を通じて新たな細胞解析技術を創出した.さらに,光照射でゲノム上での転移反応を示す光駆動型のタンパク質分子を世界で初めて開発し,細胞レベルでの検証を行なった.これらの技術は,従来技...
❏Bcl11bによる嗅神経細胞の二者択一的運命決定の制御機構(16K07366)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】嗅覚 / 嗅覚受容体 / 嗅神経細胞 / 神経分化 / 遺伝子発現 (他11件)
【概要】匂いを感知する嗅覚受容体は、魚類から哺乳類に至る脊椎動物に共通して存在するクラスI(水棲型)と陸棲動物に特異的なクラスII(陸棲型)の2種類に大きく分類される。つまり鼻の中では発現する受容体のタイプによって異なる2種類の嗅神経細胞が作り出されるが、そのメカニズムは長年未解明のままだった。本研究では、2種類の嗅神経細胞を作り分けるのに転写因子Bcl11bが重要な機能を果たしていることを明らかにした。...
【医歯薬学】薬学:細胞接着遺伝子を含む研究件
❏細胞膜分子動態数理モデリングによるがん悪性化メカニズムの解明(15KT0016)
【研究テーマ】連携探索型数理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-07-10 - 2017-03-31
【研究代表者】鈴木 貴 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (40114516)
【キーワード】数理腫瘍学 / 数理モデリング / 細胞分子動態 / 細胞接着 / ECM分解 (他11件)
【概要】がん細胞悪性化および悪性伝播の分子レベルのメカニズムを,生物医学の問題として解明する事を目指した.その結果NFkBによるシグナル伝達, Metによる薬剤耐性獲得機序, 骨代謝モデルにおける動的平衡崩壊のメカニズムを理論的に明確に解明することができた. 基本的方法としては,数理モデリングという数理解析法の適用である.がん細胞悪性伝搬の分子レベルでのメカニズムは極めて複雑で, これまで生物医学の問題と...
❏大環状糖クラスターを用いる細胞認識のシミュレーション(13490021)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】青山 安宏 京都大学, 工学研究科, 教授 (00038093)
【キーワード】遺伝子 / 遺伝子運搬 / 人工グリコウイルス / 糖クラスター / ガラクトース (他23件)
【概要】大環状(カリックスレゾルカレン)骨格に8個の糖鎖を配置したクラスター化合物をホスト(補足剤)/キャリア(運搬剤)とするデリバリーシステムを構築し、細胞認識の仕組みを明らかにした。主な成果は以下のとおりである。 (1)糖クラスターは会合数6程度のミセル様会合体を形成し、これはリン酸イオンにより凝集する。その駆動力は脱水和に基づくエントロピー獲得である。 (2)糖クラスターは核酸(プラスミドDNA)と...
【医歯薬学】薬学:細胞増殖遺伝子を含む研究件
❏アコヤガイ外套膜外面上皮細胞の混合移植による高品質真珠生産技術の開発(26292108)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】淡路 雅彦 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 増養殖研究所, 主幹研究員 (20371825)
【キーワード】真珠 / アコヤガイ / 外套膜 / 色素 / 細胞移植 (他8件)
【概要】アコヤガイ真珠の品質に大きく影響する黄色味や真珠層干渉色の調節法および真珠の黄色味の発現に関わる色素と遺伝子について研究を進めた。その結果、真珠を作る外套膜外面上皮細胞を遺伝的特性の異なる個体から分離し混合移植する手法により真珠の真珠層干渉色を調節でき、利用する外套膜の部位や移植される貝の影響も受けること、黄色味の強い真珠に含まれる黄色色素の主要成分の一つはFe3+であることを明らかにした。また真...
❏イヌ肥満細胞腫における腫瘍化機構の網羅的解析と新たな分子標的治療法の確立(17208027)
【研究テーマ】臨床獣医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】松田 浩珍 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (80145820)
【キーワード】獣医学 / 癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / シグナル分子 (他12件)
【概要】イヌ肥満細胞腫臨床サンプルに関し、c-kit遺伝子の全領域について遺伝子変異の検索を行い、細胞膜直下領域の遺伝子変異が12%程度の症例に認められたものの、その他88%の症例におけるc-kit遺伝子は、野生型であることを示した。また、変異型c-kit遺伝子を用いて遺伝子導入実験を実施したが、腫瘍性増殖が誘導されなかった。このことから、c-kit遺伝子の変異が腫瘍性増殖の根幹ではなく、それ以外の細胞内...
【医歯薬学】薬学:PCR遺伝子を含む研究件
❏プロテオミクス基盤技術としてのオンチップ無細胞遺伝子工学創成(20550148)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】野島 高彦 北里大学, 一般教育部, 講師 (00291930)
【キーワード】DNA / GFP / PCR / キャピラリー電気泳動 / タンパク質 (他23件)
【概要】酵素的なDNA 増幅反応と,増幅されたDNAをオンチップ電気泳動で分離する手段を組み合わせることにより,遺伝情報の発現に必要な配列をコードしたDNAの組換え,組み替えられた目的DNAの選別,DNAからmRNAへの転写,mRNAからタンパク質への翻訳,翻訳されたタンパク質の検出までの一連の流れを,細胞の助けを借りることなく達成する手法を開発した. ...
❏病原微生物のソーストラッキングを用いた公共財としての水の安全確保(18206056)
【研究テーマ】土木環境システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】大垣 眞一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20005549)
【キーワード】水の安全 / 病原微生物 / ウイルス / 遺伝子 / 指標微生物 (他16件)
【概要】総合的な病原微生物対策のために必要ではあるが未解決の課題群に取り組み、以下の成果を上げた。 紫外線照射により不活化した大腸菌の海水中での挙動を解明するため、NaCl 溶液、MgCl2溶液、CaCl2 溶液中における光回復の程度を調べた。その結果、全ての溶液中で、高い塩濃度では光回復が抑制された。光回復抑制の機構は、細胞膜内外における陽イオンの電位差が浸透圧を生み出し、光回復酵素の生成が阻害されたか...
❏不死化プリオンレス細胞を用いたプリオン蛋白遺伝子プロモーターの解析(08456158)
【研究テーマ】応用獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】小野寺 節 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90012781)
【キーワード】プリオン / マウス / ジーンターゲッティング / 遺伝子 / アポトーシス (他8件)
【概要】白オリックスプリオン遺伝子に特異的なプライマーを使ったPCR法によりオリックスプリオン蛋白質翻訳領域を含むDNA断片を増幅し、TA-cloning vectorにサブクローニングした。オリックスプリオン蛋白質を過剰発現するマウス作成のため、外来遺伝子の全身での発現を強力に誘導するβ-アクチンプロモーターの支配下にオリックスプリオンcDNAを組み込んだ(pActin-oPrp)(図参照)。得られるト...
【医歯薬学】薬学:細胞分化遺伝子を含む研究件
❏メタサイクロジェネシス関連ベクターパラサイト相互作用の分子機構 に関する研究(21380186)
【研究テーマ】応用獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】井上 昇 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (10271751)
【キーワード】疾病予防・制御 / ツェツェバエ / アフリカトリパノソーマ / 生活環 / 遺伝子転写翻訳制御 (他13件)
【概要】世界で初めてアフリカトリパノソーマ全発育期のプロテオームおよびEST データベースを作製し、今後のアフリカトリパノソーマ制圧を目指した基礎研究を大きく進展させる研究資源を提供することができた。さらにツェツェバエ体内で同原虫が動物感染型へと分化する発育期にその細胞表面に特異的に発現するCESP 蛋白質を同定し、その発育時期特異的転写翻訳メカニズムの一端を明らかにしたことはベクター体内での原虫発育阻止...
❏生理的骨改造および炎症性骨破壊における転写因子IRF-8の機能解析(20390474)
【研究テーマ】機能系基礎歯科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】高見 正道 昭和大学, 歯学部, 講師 (80307058)
【キーワード】骨 / 破骨細胞 / 炎症 / 細胞分化 / IRF-8 (他17件)
【概要】破骨細胞の分化制御因子の同定は、細胞分化メカニズムの解明や骨疾患の治療方法の開発に役立つ。我々は、IRF-8という転写因子が破骨細胞の分化を抑制する役割を担い、それを欠損したマウスは骨粗鬆症を発症することを見いだした。さらにIRF-8による分化抑制の分子メカニズムを解明し、その結果をNature Medicine誌(15:1066-1071,2009)に発表した。これらの成果は今後の生命科学研究や...
【医歯薬学】薬学:ブロテオーム遺伝子を含む研究件
❏遺伝子非コード領域ORFから翻訳される機能性タンパク質の探索(16K15116)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】相澤 康則 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 講師 (90418674)
【キーワード】非コードゲノム / ORF / ミトコンドリア / 膜電位 / ペプチドモチーフ (他10件)
【概要】ヒトゲノムは解読されてから15年以上経っているが、未だその中に幾つの遺伝子があり、ヒトゲノムに何種類のタンパク質がコードされているのか未解明のままである。当研究室では、これまでの通説ではタンパク質をコードしていないと考えられていたヒトゲノム領域(非コード領域)から、タンパク質が産生される例を1つ発見している。本研究では、この発見の経緯で得られた経験をもとに、2つめの事例を探索した結果、ミトコンドリ...
❏オンチップ共発現マイクロアレイによる転写制御ネットワークの精密解析(22658111)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】土居 信英 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (50327673)
【キーワード】プロテオーム / 蛋白質 / 遺伝子 / バイオテクノロジー / 発現制御
【概要】プロテインマイクロアレイは、1枚のスライド上に数千種類のタンパク質を固定したもので、大規模なタンパク質相互作用の検出などに利用されている。我々は、鋳型DNAと抗体をスライド上に固定し、スライド上でタンパク質を合成・捕捉するオンチップ転写翻訳マイクロアレイを開発した。さらに我々は、1つのスポット内で2種類のタンパク質を同時に発現させ、相互作用解析を行うオンチップ共発現マイクロアレイを開発した。この手...
❏担子菌がセルロース分解過程で生産する多様な菌体外酵素の網羅的解析(17380102)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】鮫島 正浩 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30162530)
【キーワード】遺伝子 / 糖質加水分解酵素 / バイオマス / プロテオーム / セルロース (他10件)
【概要】本研究の成果により、担子菌Phanerochaete chrysosporiumがセルロース分解培養系において分泌する菌体外酵素について、二次元電気泳動法による分離、さらに分離されたそれぞれの酵素についてのLS-MS/MS解析、また、これらより得られたアミノ酸配列情報について同菌のゲノム塩基配列データベースへの検索により、網羅的に同定することが可能であることが示された。また、それぞれの研究目的に応...
【医歯薬学】薬学:オーダーメイド医療遺伝子を含む研究件
❏オーダーメード医療を目指した思春期特発性側弯症の発症・進行予測モデルの確立(19H03787)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40209656)
【キーワード】思春期特発性側弯症 / 発症 / 進行 / 予測 / Polygenic risk score (他10件)
【概要】われわれはこれまでゲノムワイド関連解析(GWAS) により思春期特発性側弯症(側弯症)の発症に関与する疾患感受性遺伝子を3個、進行に関与する遺伝子を2個同定した。しかし、これらの遺伝子で作成した予測モデルのAUCは0.6に過ぎない。本研究では、4000人分の検体を追加してGWASを行い、合計14個の発症に関連する新たな遺伝子座、さらに疾患感受性遺伝子を同定した。さらにPolygenic risk ...
❏オーダーメード医療を目指した思春期特発性側弯症の発症・進行予測モデルの確立(16H05453)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40209656)
【キーワード】思春期特発性側弯症 / 多遺伝子疾患 / 遺伝因子 / ゲノムワイド相関解析 / 多因子疾患 (他12件)
【概要】我々は、思春期特発性側弯症(以下、AIS)の遺伝的背景を明らかにするため、遺伝統計学的手法であるゲノムワイド相関解析(以下、GWAS)を用いて、AISの疾患感受性遺伝子の探索を行ってきた。これまでに、我々は合計3回のGWASを施行し、発症に関与する遺伝子を20個同定した。合計サンプル数は5000検体を超え、これは全世界的に最大規模の検体数である。さらに、層別化解析を行い、重症化に関わる遺伝子を1個...
【医歯薬学】薬学:遺伝子治療遺伝子を含む研究件
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
❏膜融合能増強型標的化改変ヘルペスウイルスを用いたがん免疫療法の開発(17H01578)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (70322071)
【キーワード】腫瘍免疫 / がん免疫療法 / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / 遺伝子治療 / 実験外科学 (他10件)
【概要】我々の開発したウイルス伝搬能が高く特徴的な細胞死を誘導できる膜融合能増強型標的化改変型単純ヘルペスウイルスの抗腫瘍効果について、直接的細胞傷害性に加えて免疫学的反応の検討も可能な同系マウス腫瘍モデルを構築した。そして我々が上記治療法の併用療法として注目している新規チェックポイント分子であるMilk fat globule- epidermal growth factor- factor 8 (MF...
❏アデノ随伴ウイルスベクターを応用した脳神経疾患に対する細胞遺伝子療法(22390284)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡田 尚巳 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00326828)
【キーワード】神経疾患 / 遺伝子治療 / AAVベクター / 脳神経疾患 / ウイルス (他6件)
【概要】脳神経疾患に対する新規治療蛋白質補充療法の開発に向け、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターやその産生細胞を用いた脳組織への新規薬物送達システム基盤技術開発を推進した。従来のベクター精製における密度勾配超遠心操作はGMP生産やSOP管理の観点で不利であったが、イオン交換やゲル濾過クロマトグラフィーを応用し、超遠心操作の省略に成功した。純度の高いベクターを応用することで、脳組織への遺伝子導入や脳神経疾...
【医歯薬学】薬学:遺伝子発現制御遺伝子を含む研究件
❏滑膜肉腫における変異SWI/SNFクロマチン制御複合体の機能解析(17K10985)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00365298)
【キーワード】発がん / 遺伝子 / ゲノム / トランスレーショナル・リサーチ / 融合遺伝子 (他20件)
【概要】滑膜肉腫は、思春期から若年成人に好発する代表的な悪性軟部腫瘍(肉腫)である。原因と考えられる融合遺伝子SS18-SSXのがん化に関わる機能は未解明な点が多い。本研究では、SS18がクロマチン制御SWI/SNF複合体のサブユニットであることに注目し、SS18-SSXを有する変異SWI/SNF複合体の機能異常が滑膜肉腫のがん化に関与するという仮説のもと、滑膜肉腫細胞株のSS18-SSXをノックダウンし...
❏3C法による脂肪細胞におけるC/EBPα遺伝子領域の高次クロマチン構造の解析(25860742)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】青山 倫久 東京大学, 医学部附属病院, 研究員 (50645538)
【キーワード】遺伝子 / 転写制御 / 高次クロマチン構造 / 3C / 脂肪細胞 (他10件)
【概要】脂肪細胞の分化においてマスターレギュレーターである転写因子PPARγとC/EBPαのポジティブフィードバックループは重要な役割を果たすが、PPARγによるC/EBPα遺伝子の転写制御機構は現在まで不明であった。ゲノムワイドにPPARg結合領域を同定するChIP-seqや、核内でのゲノム領域間の3次元的な近接関係を検出する3C法による解析などから、既存の手法では明らかでなかったC/EBPα遺伝子の下...
【医歯薬学】薬学:ぺプチド遺伝子を含む研究件
❏新規アミド結合反応の開発とペプチド性機能分子の創出(16K14495)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木野 邦器 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60318764)
【キーワード】アミド化合物 / アミド結合形成反応 / ペプチド / アデニル化酵素 / 求核置換反応 (他15件)
【概要】アミド化合物には生体分子や化成品など有用物質が多く、バイオプロセスによる効率的な合成法の開発が望まれている。研究代表者はカルボキシ基の酵素的アデニル化とアミンの求核置換反応によるアミド化合物合成法を開発している。本研究では本手法を拡張して合成可能なアミド化合物の多様化を検討した。Fatty acyl-AMP ligaseによる脂肪酸アミド合成法、非リボソーム型ペプチド合成酵素のアデニル化ドメインに...
❏生体機能分子を利用したアミド化合物生産法の開発(26289318)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】木野 邦器 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60318764)
【キーワード】バイオテクノロジー / 遺伝子 / 酵素 / 生体分子 / 生物・生体工学 (他8件)
【概要】多様な機能を有するアミド化合物の中でも、抗体に代わる中分子医薬品として注目されているペプチドには、血圧降下作用をはじめ抗酸化や抗疲労さらには呈味性を有するものなど多く、効率的なペプチド合成法の開発が望まれている。研究代表者は、無保護のアミノ酸から任意のジペプチドを合成可能な新規酵素を多数取得しており、それらを利用して塩味増強効果を有するジペプチドの探索や酵素の機能改変による効率的な合成プロセスを開...
❏ヒトパピローマウイルスに対する抗ウイルス剤の開発をめざした基礎的な検討(13671746)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】藤井 多久磨 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10218969)
【キーワード】転写因子 / ウイルス / ファージ / ペプチド / 遺伝子 (他8件)
【概要】我々はこれまで子宮頸癌についてHPV感染を指標にした分子診断の可能性について検討してきた。まず、HPV16型のE7蛋白質に対する抗体が、HPV16型のDNAが検出される進行子宮頸癌患者の血清中から検出が可能な症例があることを明らかにした(Fujii et al.:Jpn J Cancer Res 86:28-34,1995)。さらに子宮頸癌の前癌病変を認めた患者より子宮頚部擦過細胞を採取し、RT-...
【医歯薬学】薬学:タンパク質遺伝子を含む研究件
❏クロマチン上で起こる転写と共役した二重鎖切断修復の分子機構の解明(20H00449)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 癌 / 蛋白質 / 放射線
【概要】真核生物では、ゲノムDNAはクロマチンを形成することで細胞核内に収納されている。クロマチンは、DNAを損傷から保護する役割を担っていると考えられているが、一方で、DNA損傷修復に対して阻害的にも働く。細胞には、ゲノムDNA二重鎖切断損傷を正確に修復するための機構が備わっている。増殖時の細胞では、複製された染色体を鋳型にした相同組換え修復(HRR)によって二重鎖切断修復を行うことが可能となる。他方、...
❏光操作に基づく細胞解析技術の開発と応用(18H03932)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐藤 守俊 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00323501)
【キーワード】光操作 / 細胞 / 遺伝子 / ゲノム / タンパク質 (他7件)
【概要】本研究では,DNA組換え反応の光操作技術(PA-Cre)を染色体に組み込んだノックインマウスやPA-Cre をコードするアデノ随伴ウイルスベクター(AAV)を開発すると共に,当該技術のマウスの生体(in vivo)での検証を通じて新たな細胞解析技術を創出した.さらに,光照射でゲノム上での転移反応を示す光駆動型のタンパク質分子を世界で初めて開発し,細胞レベルでの検証を行なった.これらの技術は,従来技...
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
【医歯薬学】薬学:RNA遺伝子を含む研究件
❏次世代型CRISPRシステムの構築によるヒト遺伝子機能解明のための基盤技術開発(15H04319)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】程 久美子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50213327)
【キーワード】CRISPR / dCas9 / base-pairing / thermodynamics / melting temperature (他10件)
【概要】本研究は、CRISPR法の改良による次世代型ヒト遺伝子機能解明のための基盤技術の開発を目的とした研究である。CRISPRシステムとは、原核生物の免疫防御システムを利用した新しいゲノム編集法であり、あらゆる生物種に応用可能な画期的技術として注目されている。CRISPR法では、標的部位を塩基配列で識別するガイドRNAがCas9たんぱく質と複合体を形成し、ガイドRNAが対合したゲノム領域をCas9が切断...
❏長鎖ノンコーディングRNAによる自然免疫応答制御機構の解明(15H04642)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】秋光 信佳 東京大学, アイソトープ総合センター, 教授 (40294962)
【キーワード】RNA / 感染 / 自然免疫 / RNA分解 / サルモネラ (他9件)
【概要】細胞内寄生細菌のサルモネラに感染した宿主ヒト細胞では、核内RNA分解経路が抑制され、その結果、普段は不安定な核内長鎖ノンコーディングRNAが安定化されて発現増加することを本研究の遂行で申請者は発見した。サルモネラ感染で発現増加する核内長鎖ノンコーディングRNAは、インターフェロン遺伝子などの免疫関連遺伝子の発現制御分子として働くことも示した。さらに、核内RNA分解経路が抑制されるメカニズムとして、...
❏プロテオミクス基盤技術としてのオンチップ無細胞遺伝子工学創成(20550148)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】野島 高彦 北里大学, 一般教育部, 講師 (00291930)
【キーワード】DNA / GFP / PCR / キャピラリー電気泳動 / タンパク質 (他23件)
【概要】酵素的なDNA 増幅反応と,増幅されたDNAをオンチップ電気泳動で分離する手段を組み合わせることにより,遺伝情報の発現に必要な配列をコードしたDNAの組換え,組み替えられた目的DNAの選別,DNAからmRNAへの転写,mRNAからタンパク質への翻訳,翻訳されたタンパク質の検出までの一連の流れを,細胞の助けを借りることなく達成する手法を開発した. ...
【医歯薬学】薬学:白血病遺伝子を含む研究件
❏骨髄異形成性症候群(MDS)病態の統合的解明に向けて(15H04855)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
【キーワード】エピジェネティクス / MDS / ASXL1 / EZH2 / 白血病 (他12件)
【概要】MDSは不均一な疾患群であり、遺伝子変異も多様である。本研究では、エピジェネティクス分子であるEZH2とASXL1変異に焦点を絞り、MDS病態の解明を目指した。ASXL1変異はH3K4me3抑制を介して、造血幹細胞の機能低下、赤芽球細胞の分化抑制を誘導する。 EZH2変異はマウスBMTモデルでMDSを発症したが、この際にH3K27me3抑制によるABC-G2の脱抑制が重要な役割を果たしていた。AB...
❏ヒストンメチル化酵素結合阻害剤の開発と白血病治療への応用(25713016)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 由紀 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (60546430)
【キーワード】エピドラッグ / 白血病 / ペプチドライブラリ / ヒストンメチル化 / トランスレーショナルリサーチ (他9件)
【概要】エピジェネティック異常は様々な疾患に関与することが明らかとなり、それに伴いエピジェネティック分子を標的とした創薬(エピドラッグ)開発が加速している。中でもヒストンメチル化酵素DOT1Lの阻害剤は、様々な血液腫瘍の治療に有用であることが示されている。本研究ではRaPID システムと呼ばれる環状ペプチドライブラリスクリーニングの系を用いて、新規のDOT1L阻害剤を探索した結果、従来の低分子化合物とは異...
❏小児急性骨髄性白血病におけるMLL遺伝子縦列部分重複の機能解析と分子標的治療(22790355)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】林 睦 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (60327575)
【キーワード】病理学 / 癌 / 遺伝子 / 白血病
【概要】小児急性骨髄性白血病において高率に認められるMLL遺伝子異常のうち、縦列部分重複(PTD)のsiRNAによる発現抑制系を確立した。MLL-PTD遺伝子発現抑制により、白血病細胞株KOPM-88の増殖は約20%抑制された。さらに、抗CD26ヒト化モノクローナル抗体のCD26陽性造血器悪性腫瘍に対する増殖抑制効果が確認された。 ...
【医歯薬学】薬学:DNA遺伝子を含む研究件
❏野生サケとは何か? 河川遡上期を決める 遺伝的基盤と資源量 への貢献度の解明(26292102)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】荒木 仁志 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20707129)
【キーワード】野生サケ / 遺伝子 / 遡上時期 / 保全 / DNA (他8件)
【概要】サケは日本人には身近な魚だが、その大半は人工飼育されたサケ稚魚の放流に頼っている。一方、川で生まれた野生魚についてはその実態がよく分かっていない。そこで本研究では、サケの産卵遡上に注目し、遡上時期と関わる遺伝子の違いを探った。その結果、サケ遡上河川の一部では前期遡上群と後期遡上群が明確に分かれており、これらの間に遺伝的な違いが生じていることが分かった。また、人工飼育魚を他の河川から移植している川で...
❏新規alpha-synuclein発現調節modifier遺伝子の同定と機能解明(25860726)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】西岡 健弥 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40348933)
【キーワード】パーキンソン病 / alpha-synuclein / SNCA / 遺伝子重複 / びまん性レビー小体病 (他14件)
【概要】SNCA duplicationの変異を持つ発症者,非発症キャリアーの2群に分けた.合計20名(6家系、男性:女性=8:12、パーキンソン病発症11名、パーキンソン病非発症キャリア9名)である。 AffymetrixのGeneChipを用いて一塩基多型を調べた.LOD scoreの算出とManhattan plotの作成した.連鎖解析ソフトであるMERLINを用いてLOD scoreを算出した.L...
❏マオウ属植物の多様性の解析と種分類に関する調査研究(20255005)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】御影 雅幸 金沢大学, 薬学系, 教授 (50115193)
【キーワード】Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 分類学 / 塩基配列 (他17件)
【概要】アジア,ヨーロッパ,アフリカなど計12カ国において海外学術調査を行ない,本研究で主目的としたEphedra distachya, E. sinicaなどを始めとする28分類群を入手した。これらの資料をもとに内部形態,含有アルカロイドなどに関する多様性を調査した結果,生育地の水分環境に大きな影響を受けている一方,栽培研究により,ある程度は遺伝的要因に依存していることも明らかになった。分類学的には学際...
【医歯薬学】薬学:DNAメチル化遺伝子を含む研究件
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
❏大規模コホート研究における疫学的指標のエピジェネティクス解析(20790425)
【研究テーマ】衛生学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】野島 正寛 札幌医科大学 (00457699)
【キーワード】生活習慣 / 癌 / 分子疫学 / DNAメチル化 / エピジェネティクス (他11件)
【概要】地域一般住民206名から1989年に提供された保存血清を用いて、DNAメチル化と生活習慣および発癌リスクとの関連を検討した。その結果、長鎖散在反復配列LINE-1のメチル化レベルが男性で1%程度高いことが示されたが、運動を除く生活習慣や発癌との関連は明らかとはならなかった。本研究では、血清DNAのLINE-1メチル化と生活習慣・発癌の関連が限定的である点、長期保存された血清を用いたDNAメチル化研...
❏広汎性発達障害の疾患感受性遺伝子解明のための多施設共同研究(16390320)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】佐々木 司 東京大学, 保健センター, 助教授 (50235256)
【キーワード】広汎性発達障害 / 自閉症 / 疾患感受性遺伝子 / 相関研究 / アミノ酸繰り返し配列 (他15件)
【概要】本研究は、わが国では数少ない自閉症の研究機関がチームを組み、自閉症を代表とする広汎性発達障害(PDD)の疾患感受性遺伝子群探索のため、対象のリクルートと候補遺伝子の解析を進めた。対象リクルートに関しては、三重県、愛知県の地域療育機関ならびに、東京大学医学部附属病院「こころの発達診療部」と連携して、当事者・家族の協力のもとにリクルートを進め、平成18年度末の段階で、家系サンプル240例を含む300例...
【医歯薬学】薬学:発現制御遺伝子を含む研究件
❏モデル動物とiPS細胞を用いた心臓前駆細胞発生制御による予防医学的基礎研究(22H03045)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 循環器・高血圧 / 発現制御 / シグナル伝達
【概要】
❏動物モデルとヒトiPS細胞を用いた環境と遺伝子相互作用による心疾患形成機構の解明(19H03622)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】多因子遺伝 / 総動脈幹症 / TBX1 / Tbx1 / 発生・分化 (他12件)
【概要】22q11.2欠失症候群に合併する先天性心疾患の責任遺伝子であるTBX1の発現を遺伝子改変技術で低下させたマウスモデルにおいて、妊娠母マウスに葉酸を投与することにより、胎仔の先天性心疾患表現型を軽症化することに成功し、葉酸によりNOTCHシグナルが活性化され、心臓前駆細胞である神経堤細胞の発生分化異常が救済される機序が示唆された。また、遺伝子改変マウスの交配実験によりTBX1と同じ遺伝子群のTBX...
❏性決定カスケードとエクダイソンシグナルのクロストークによる性分化機構の解明(17H03940)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 雅京 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30360572)
【キーワード】性決定 / 性分化 / エクダイソン / doublesex / dmrt遺伝子 (他20件)
【概要】本研究課題では、昆虫の代表的なステロイドホルモンとして知られるエクダイソンが、昆虫の性分化の制御に関与するか否か、また、関与するのであれば、その作用機序はいかなるものであるか、という点を明らかにすることを目的としている。本研究成果により、昆虫性分化のマスター制御遺伝子であるdsxの精巣における発現がエクダイソン濃度依存的に上昇することが判明した。免疫組織化学による発現部位解析、ゲノム編集による表現...
【医歯薬学】薬学:発現調節遺伝子を含む研究件
❏マイクロRNAの発現・成熟に関わる分子の網羅的探索とその機能解析(21310123)
【研究テーマ】基礎ゲノム科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】程 久美子 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (50213327)
【キーワード】ゲノム調節 / microRNA / miRNA / 遺伝子 / noncoding RNA (他10件)
【概要】本研究では、まず、プロセシング過程が抑制されているマイクロRNA(miRNA)をハイスループットに同定する方法を開発し、いくつかの候補miRNAを特定した。さらに、RNAエディティングに関わる酵素であるAdenosinedeaminaseactingonRNA(ADAR)について、miRNAの成熟過程における機能の解析を行い、24のmiRNA前駆体において48カ所の新規エディティング部位を見出した...
❏微生物の適応変異誘発メカニズムと潜在能力活用に関する研究(19658032)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】新井 博之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (70291052)
【キーワード】進化 / 適応 / 変異修復 / フェノール / 遺伝子 (他6件)
【概要】Comamonas testosteroni TA441 はフェノールを唯一炭素源として2〜3週間馴養することにより不可逆的にフェノール資化能を獲得する。これは、本菌は完全なフェノール分解酵素とフェノール応答転写活性化因子の遺伝子群(aph遺伝子群)を持つが、野生株では転写抑制因子AphSによりaph遺伝子群が発現抑制されており、馴養中にaphS遺伝子に突然変異が起こることで抑制が解除されるためで...
【医歯薬学】薬学:がん遺伝子を含む研究件
❏クロマチン上で起こる転写と共役した二重鎖切断修復の分子機構の解明(20H00449)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 癌 / 蛋白質 / 放射線
【概要】真核生物では、ゲノムDNAはクロマチンを形成することで細胞核内に収納されている。クロマチンは、DNAを損傷から保護する役割を担っていると考えられているが、一方で、DNA損傷修復に対して阻害的にも働く。細胞には、ゲノムDNA二重鎖切断損傷を正確に修復するための機構が備わっている。増殖時の細胞では、複製された染色体を鋳型にした相同組換え修復(HRR)によって二重鎖切断修復を行うことが可能となる。他方、...
❏上皮内肺がん等の全ゲノムシークエンス解析による新規ドライバー遺伝子の同定(20H00545)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】河野 隆志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (80280783)
【キーワード】癌 / 遺伝子 / ゲノム / 遺伝学 / 病理学 (他7件)
【概要】上皮内肺がん17例、微小浸潤腺がん2例について、全ゲノム/RNAシークエンスデータおよび長鎖シークエンスデータを取得し、進行がんと比較することで、総合的に早期肺発がん機構のメカニズムの推定を行った。既知のがん遺伝子変異としては、EGFR、KRAS、MET、BRAF、HER2遺伝子の変異、RET遺伝子融合は、早期肺がん形成に働くドライバー変化であることが明らかにされた。一方、TP53やSMARCA2...
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
【医歯薬学】薬学:siRNA遺伝子を含む研究件
❏miRNA機構の生化学的解析(19687011)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】泊 幸秀 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (90447368)
【キーワード】核酸 / 蛋白質 / 発現制御 / 生体分子 / 遺伝子 (他14件)
【概要】我々は、ショウジョウバエAgo1はATP依存的なpoly(A)の短縮化に加えて、cap認識後の段階を阻害するのに対し、Ago2はeIF4EとeIF4Gの相互作用を阻害しcap機能を遮断するというように、Ago1とAgo2によるmiRNAを介した翻訳抑制の様式に大きな違いがあることを明らかにした。 ...
❏子宮頸部腺癌の診断技術改良とsiRNAを用いたあらたな治療戦略(18591845)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】藤井 多久磨 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10218969)
【キーワード】子宮頸癌 / 細胞診 / コルポスコープ / siRNA / BACライブラリー (他16件)
【概要】子宮頸癌の診療技術の改良に役立つ方法を研究した。診断では子宮頸癌をリアルタイムに診断する方法としてラマンコルポスコープの開発に着手した。従来にない斬新的なアプローチで再現性のあるデータを得ることができた。細胞診では従来、炎症所見の一つといわれているamphophiliaがHPV18型感染に特徴的な細胞像であることがわかった。細胞診検体を利用し、P16細胞免疫染色、HPV型判定、およびHPVのDNA...
【医歯薬学】薬学:てんかん遺伝子を含む研究件
❏体細胞変異に焦点をあてたGATOR1機能障害によるてんかん発症機序の解明(18K14608)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】石田 紗恵子 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50777927)
【キーワード】てんかん / 疾患モデル動物 / 遺伝子変異 / 体細胞変異 / 遺伝子 (他6件)
【概要】GATOR1の常染色体優性機能喪失型変異は、多様なてんかん発作を引き起こす。患者脳組織で、新たにGATOR1機能喪失型の体細胞変異が同定されたことから、脳で両アリルに機能喪失型変異が発生する2-hitが発症に影響を与え、体細胞変異発生箇所に依存して多様な症状が現れると考えた。そこで、2-hitモデルマウスを作製して患者の遺伝子異常を再現したが、てんかん発作は認められなかった。一方で、大脳皮質全体で...
❏Depdc5コンディショナルノックアウトマウスを用いた神経精神疾患発症機序の解明(16H06765)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】石田 紗恵子 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (50777927)
【キーワード】てんかん / 自閉症 / 脳神経疾患 / 遺伝子 / 動物 (他7件)
【概要】てんかんと精神疾患は併発することが多く、背景に共通の病因・病態の存在が考えられている。しかし、その分子機構は未だ明らかになっていない。近年、DEPDC5遺伝子の変異が、てんかんおよび自閉症等の精神疾患を併発する家系から発見された。DEPDC5の機能解析は、両疾患の病態解明に貢献する。本研究では、DEPDC5機能と病態との関連を検討する目的で、てんかんおよび自閉症の発症に関連する脳部位特異的にDep...
❏難治性てんかん・非定型レット症候群の原因遺伝子欠損マウス作製・解析と分子標的解明(21659252)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】田中 輝幸 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10246647)
【キーワード】脳神経疾患 / 神経科学 / 遺伝子 / てんかん / 発達障害
【概要】本年度は、全身型Cdk15ノックアウト(KO)マウスの、脳形態、皮質層構造、海馬構築、軸索・樹状突起微小形態につき詳細な解析を行った。海馬神経細胞分散培養、大脳スライス標本のゴルジ染色、更にCdk15 KOマウスとThy1-GFPトランスジェニックマウスの交配により神経細胞をGFP標識したマウスの大脳スライス標本の共焦点レーザー顕微鏡撮影により、樹状突起スパインの形態・数の詳細な解析を行い、Cdk...
【医歯薬学】薬学:炎症遺伝子を含む研究件
❏メダカをモデルとする低線量率被ばくがもたらす全身性炎症反応の解明(18H04135)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】三谷 啓志 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
【キーワード】放射線 / 炎症 / 遺伝子 / メダカ / 精巣卵 (他18件)
【概要】野生型メダカに7日間にわたって総線量100mGyのガンマ線を照射した。全身の連続組織切片を用いて各器官の組織変化を調べた。B型精母細胞の数の減少と、鰓上皮の増殖の低下が観察された。精巣卵形成には、線量率効果がなく、50mGy急性照射で精巣卵が生成された。トランスクリプトーム解析では、解糖系やペントースリン酸経路に関連する遺伝子の発現が抑制されていた。また、抗酸化に重要な役割を果たすNADPHの産生...
❏運動誘発性炎症作用における翻訳動態変化の網羅的解析(26560370)
【研究テーマ】スポーツ科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鈴木 克彦 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80344597)
【キーワード】運動 / 翻訳動態 / Ribosome profiling / 次世代シーケンサー / マウス (他17件)
【概要】これまで多くの研究がなされてきた転写動態変化に関連する作用機序に加え、翻訳動態変化も生体システムに重要な影響を及ぼしている。また近年、これまでは技術的に困難であった翻訳動態変化を網羅的に解析可能な技術(Ribosome profiling)が開発され、次世代シーケンサーにより解析することで、それぞれのmRNAが実際はどの程度翻訳されていたのかを網羅的かつ1塩基単位の高精度で解析することができるよう...
❏生理的骨改造および炎症性骨破壊における転写因子IRF-8の機能解析(20390474)
【研究テーマ】機能系基礎歯科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】高見 正道 昭和大学, 歯学部, 講師 (80307058)
【キーワード】骨 / 破骨細胞 / 炎症 / 細胞分化 / IRF-8 (他17件)
【概要】破骨細胞の分化制御因子の同定は、細胞分化メカニズムの解明や骨疾患の治療方法の開発に役立つ。我々は、IRF-8という転写因子が破骨細胞の分化を抑制する役割を担い、それを欠損したマウスは骨粗鬆症を発症することを見いだした。さらにIRF-8による分化抑制の分子メカニズムを解明し、その結果をNature Medicine誌(15:1066-1071,2009)に発表した。これらの成果は今後の生命科学研究や...
【医歯薬学】薬学:トランスクリプトーム遺伝子を含む研究件
❏イネ葉身の光合成産物転流能力に関する生理・遺伝学的解析(19H02944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】廣瀬 竜郎 高崎健康福祉大学, 農学部, 教授 (90355579)
【キーワード】イネ / 転流 / 糖 / 遺伝子 / トランスクリプトーム
【概要】光合成産物の転流は人間社会における物流と同様に植物の生産過程においてきわめて重要である。しかし、作物の品種・系統間での光合成産物転流能力の遺伝的な差異の有無やその生理的な要因はわかっていない。本研究では、転流能力の簡易な評価方法を開発し、世界および日本の様々なイネの光合成産物転流速度を調べ、それら品種の転流能力の高低を評価・整理した。そのうえで、転流能力の差異と、光合成や糖代謝関連の生理形質や生育...
❏海に漂うマイクロプラスチックの生体影響をムール貝のマルチオミクス解析で解明する(18H02261)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】井上 広滋 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (60323630)
【キーワード】ムラサキイガイ / 海洋汚染 / トランスクリプトーム / メタボローム / マイクロプラスチック (他7件)
【概要】マイクロプラスチック(MP)による海洋汚染は世界的な問題となっているが、実際に生物に及ぼす影響は十分にはわかっていない。本研究では、沿岸生態系の優占種であるイガイ類に、MP粒子を実験的に取り込ませる実験系を確立し、まず体内残留時間が粒子サイズにより異なることを発見した。 次に、モデルMP粒子および同粒子にPCBを吸着させたものに15日間ムラサキイガイを曝露し、外套膜、生殖腺、消化管についてトランス...
❏温帯への分布拡大に伴うアカショウジョウバエ適応進化の実験室内再現(23370096)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】田村 浩一郎 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (00254144)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 進化 / 環境適応 / トランスクリプトーム (他13件)
【概要】本研究は、近年、分布を熱帯から温帯に急速に広げたアカショウジョウバエについて、低温環境への進化的適応の分子機構を明らかにすることを目的とした。温帯産と熱帯産の系統の間で低温耐性を比較したところ、平均して温帯産の低温耐性は熱帯産よりも高く、その大きな要因として低温順化の効果が高いことが分かった。そこで、アカショウジョウバエで低温順化によって発現量が変化する遺伝子を調べ、その発現量の変化をキイロショウ...
【医歯薬学】薬学:転写遺伝子を含む研究件
❏位相幾何と超離散の融合によるシングルセルの遺伝子転写運動の解明(15K00397)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】大田 佳宏 東京大学, 大学院数理科学研究科, 特任教授 (80436592)
【キーワード】位相幾何学 / 超離散系 / 遺伝子 / 転写 / 時空間 (他8件)
【概要】細胞実験データを再現する数理モデルを構築し、細胞実験では不可能な条件における転写現象の予測を可能とする研究を行った。本研究では、このような予測シミュレーションを位相幾何学を用いることでさらに進め、様々な疾患細胞の遺伝子発現のみならず、より深く転写機構の変化にまで迫った疾患の根本的な原因究明を行った。 さらに、これまでの細胞集団の平均的な解析だけではなく、1細胞レベルでの転写の計算機シミュレーション...
❏超離散時空間解析と大規模配列解析の融合による遺伝子転写原理の解明(24500360)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】大田 佳宏 東京大学, 数理(科)学研究科(研究院), 特任教授 (80436592)
【キーワード】超離散 / 配列解析 / 遺伝子転写 / 離散系 / シミュレーション (他10件)
【概要】ヒト細胞を用いたRNAPII (RNA polymerase II) 実体の運動情報やエピジェネティック修飾情報の数理解析の研究を行った。これまでの我々の研究では、時間分解能7.5分間隔で細胞実験を行っていたが、本研究課題ではより高い時間分解能の転写におけるRNAデータの取得を行った。さらに、転写ダイナミクスを制御しその運動にも影響を与える因子として、各種タンパク質結合情報とエピジェネティック修飾...
❏バキュロウイルスをモデルとした長鎖非コードRNAの機能解析(22380033)
【研究テーマ】応用昆虫学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】勝間 進 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (20378863)
【キーワード】バキュロウイルス / 非コード RNA / カイコ / 昆虫ウイルス / 病原性 (他11件)
【概要】昆虫ウイルスの一種であるバキュロウイルスは、100kbp以上の2本鎖DNAをゲノムとして持つ大型のDNAウイルスであり、高度な宿主制御を行うことが知られている。バキュロウイルスゲノムには100個以上のタンパク質コード遺伝子が存在するが、一部のグループが提唱しているmicroRNAをのぞいて、非コードRNAの存在は知られていない。申請者は、ウイルス感染培養細胞のトランスクリプトーム解析によって、既報...
【医歯薬学】薬学:転写因子遺伝子を含む研究件
❏NFIAによる糖・脂質・エネルギー代謝制御の統合的理解と肥満症の治療戦略(20H04101)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】脇 裕典 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (00466765)
【キーワード】褐色脂肪細胞 / 脂肪組織 / 転写因子 / 遺伝子 / 肥満
【概要】NFIAの組織特異的ノックアウトマウス及びトランスジェニックマウスの糖・脂質・エネルギー代謝における表現型の解析として糖脂質代謝、体重、臓器の重量、タンパク、遺伝子発現などの解析を進めた。表現型のメカニズムについてNFIAの転写制御制作用について網羅的な解析を進め、NFIAの新たな生物経路における役割を明らかにした。 ...
❏食用アスパラガスの新規雌雄性決定遺伝子の探索と機能解析(19K15827)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10726061)
【キーワード】アスパラガス / 雌雄性 / 遺伝子 / 転写因子 / ゲノム (他14件)
【概要】食用アスパラガスの雌雄異株性は少数の遺伝子が制御し、転写因子遺伝子・AoMYB35はその候補である。当方では食用アスパラガスの自殖性株を有している。これらにより新規の食用アスパラガス雌雄性制御遺伝子を得ることが本研究の目的である。AoMYB35とそのシロイヌナズナにおける相同因子で花粉成熟に必須であるAtMYB35が結合するDNA配列を網羅的に解析し、それらの間に差異を見出した。これに基づく解析か...
❏アスパラガスの雌雄性を操作する(16K14843)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
【キーワード】食用アスパラガス / 性決定 / 遺伝子 / DNAマーカー / 植物ホルモン (他17件)
【概要】モデル植物・シロイヌナズナにおいては、MYB35という遺伝子を欠損すると雄性不稔となることが知られていたが、食用アスパラガスにおいては、これによく似た遺伝子(AoMYB35)が雄株にのみ存在し、雌株に存在しないということを明らかにした。AoMYB35は食用アスパラガスの雌雄性決定遺伝子の候補として有力なものである。また、雌花の雄蕊における細胞死を特徴づけると共に、食用アスパラガスの各花器官(花被片...
【医歯薬学】薬学:転写制御遺伝子を含む研究件
❏統計モデルによるゲノムワイドな遺伝子転写カスケード解析法の開発(16K00387)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】大里 直樹 早稲田大学, 理工学術院総合研究所(理工学研究所), 主任研究員 (50509536)
【キーワード】転写制御 / 転写因子 / エンハンサー / クロマチン相互作用 / インシュレータ (他17件)
【概要】ゲノムワイドな遺伝子転写カスケードの解析のために、遺伝子の転写開始点から離れた位置(遠位)のDNAに結合する、転写因子が発現を制御する遺伝子(転写標的遺伝子)を予測する手法を開発した。転写標的遺伝子の予測のために、転写因子のDNA結合の位置と遺伝子の転写開始点の対応関係の基準を評価するための指標を見出した。同じ転写因子の転写標的遺伝子には、似た機能をもつ遺伝子が多く含まれ、遺伝子機能の数を転写標的...
❏新規MAPK基質分子による遺伝子発現制御機構と癌におけるその破綻(15H04703)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】エピゲノム制御 / がん / ERK / MAPキナーゼ / CtBP (他13件)
【概要】ERK経路は細胞増殖を司る情報伝達経路であり、その異常な活性化が発癌を導く。これまでにERKの基質として複数の分子が同定されているが、未知の基質も数多く存在すると考えられており、その解明は癌克服の観点からも重要である。本研究において我々は、ERK基質分子の網羅的な探索を行い、MCRIP1を始めとする複数の新規分子を同定することに成功した。さらに、ERKによるMCRIP1のリン酸化が、転写抑制共役因...
❏高次クロマチン構造解析・ゲノム編集による脂肪細胞特異的な遺伝子発現制御機構の解明(15K09378)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】青山 倫久 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50645538)
【キーワード】糖尿病 / 肥満 / 脂肪細胞 / 遺伝子 / 転写制御 (他8件)
【概要】脂肪細胞分化において重要な役割を果たすPPARγによるC/EBPα遺伝子の転写制御機構は不明であった。ChIP-seq解析により、C/EBPα遺伝子の遠位領域にPPARγ結合部位のクラスターを同定し、これらの領域はスーパーエンハンサーを形成していた。さらに遠位エンハンサーとプロモーターにゲノムのループ構造の形成に関わるCTCFの結合部位を見出した。4C-seqや3C法では、遠位エンハンサーとプロモ...
【医歯薬学】薬学:転写調節遺伝子を含む研究件
❏転写因子とシス調節DNAの核内動態に基づく細胞特異的転写調節ロジックの解明(22310120)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】日下部 岳広 甲南大学, 理工学部, 教授 (40280862)
【キーワード】遺伝子 / ゲノム / 転写調節 / 発生・分化 / ホヤ (他6件)
【概要】次世代型DNAシークエンサーによりmRNAの5'端配列を大量に決定し、ゲノム上にマッピングすることによりホヤゲノム中の転写開始点と遺伝子発現プロファイルを決定した。これらのデータを用いて、組織特異的または発生段階特異的プロモーターの発見、トランススプライシングされる遺伝子の転写開始点の同定、miRNA遺伝子の転写制御領域の同定等の成果が得られた。ホヤとメダカを用いた発生遺伝学的実験解析によ...
❏シナプス可塑性関連遺伝子Arcの神経特異的・活動依存的発現制御の分子機構(21500301)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】奥野 浩行 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80272417)
【キーワード】シナプス / 脳・神経 / ゲノム / 転写調節 / Arc (他9件)
【概要】神経特異的前初期遺伝子Arcはシナプスの長期可塑性や長期記憶形成に関わり、その発現は神経活動によって制御されている。本研究においては、まず、このArcの活動依存性を担うゲノム領域を決定し、この転写調節に関わる因子を同定した。また、Arc遺伝子産物であるArcタンパクがシナプスに局在し、グルタミン酸受容体の動態を制御する新たな機構を明らかにした。 ...
【医歯薬学】薬学:トロホブラスト細胞遺伝子を含む研究件
❏妊娠の制御と成立機構のリモデリング(18108004)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】今川 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00291956)
【キーワード】動物 / 遺伝子 / 発現制御 / 妊娠 / リモデリング (他10件)
【概要】妊娠・着床期特異的に発現される反芻動物(ウシやヒツジ)インターフェロン・タウ(IFNT)遺伝子発現制御機構の解明から、人為的にIFNT遺伝子の発現を制御できる培養細胞系を構築し、その中で新たな機能遺伝子を同定する。さらに、その遺伝子群を使いながら、最終的には妊娠・着床や胎盤形成のメカニズムを明らかにすることであった。 ウシIFNT遺伝子には2つのアイソフォームが存在する。その1つのIFNTc1では...
❏インターフェロン遺伝子発現制御による着床と妊娠の成立(14206032)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】今川 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00291956)
【キーワード】遺伝子 / 発現制御 / 動物 / 着床 / インターフェロン (他19件)
【概要】IFNτ遺伝子の発現制御機構では、トロホブラスト細胞特異的な発現と時期特異的な(着床期のみ)発現メカニズムを解明することが目的であった。トロホブラスト細胞特異的な発現は、Cdx2という転写因子を強制発現することによって、これまでどのIFNτ遺伝子発現制御機構解明システムでも成しえなかった細胞特異的な発現を可能にした。さらに、この転写因子が確実にヒツジ・トロホブラスト細胞内に存在し、またIFNτ上流...
【医歯薬学】薬学:非コードRNA遺伝子を含む研究件
❏ゲノムアノテーションで見過された短鎖ペプチドコードORFの発見と疾患マーカー開発(17K19565)
【研究テーマ】病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】矢田 哲士 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 教授 (10322728)
【キーワード】ショートORF(sORF) / 短鎖ペプチド / ノンコーディングRNA(ncRNA) / ヒトゲノム / 疾患マーカー (他8件)
【概要】ヒトゲノムには数多くの長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)遺伝子が同定されているが、その多くの機能は分かっていない。一方、lncRNAだと考えられていた遺伝子が短いペプチドをコードしている例が報告されている。ここでは、分子生物学と生化学を使った実験的アプローチと情報生物学に基づく計算的アプローチを連携させて、lncRNAとして同定されていたヒトのRNAの中から、短いペプチドをコードしているR...
❏遺伝子非コード領域ORFから翻訳される機能性タンパク質の探索(16K15116)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】相澤 康則 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 講師 (90418674)
【キーワード】非コードゲノム / ORF / ミトコンドリア / 膜電位 / ペプチドモチーフ (他10件)
【概要】ヒトゲノムは解読されてから15年以上経っているが、未だその中に幾つの遺伝子があり、ヒトゲノムに何種類のタンパク質がコードされているのか未解明のままである。当研究室では、これまでの通説ではタンパク質をコードしていないと考えられていたヒトゲノム領域(非コード領域)から、タンパク質が産生される例を1つ発見している。本研究では、この発見の経緯で得られた経験をもとに、2つめの事例を探索した結果、ミトコンドリ...
❏長鎖ノンコーディングRNAによる自然免疫応答制御機構の解明(15H04642)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】秋光 信佳 東京大学, アイソトープ総合センター, 教授 (40294962)
【キーワード】RNA / 感染 / 自然免疫 / RNA分解 / サルモネラ (他9件)
【概要】細胞内寄生細菌のサルモネラに感染した宿主ヒト細胞では、核内RNA分解経路が抑制され、その結果、普段は不安定な核内長鎖ノンコーディングRNAが安定化されて発現増加することを本研究の遂行で申請者は発見した。サルモネラ感染で発現増加する核内長鎖ノンコーディングRNAは、インターフェロン遺伝子などの免疫関連遺伝子の発現制御分子として働くことも示した。さらに、核内RNA分解経路が抑制されるメカニズムとして、...
【医歯薬学】薬学:免疫学遺伝子を含む研究件
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
❏プロテアソームの遺伝的多様性と免疫疾患(16K14648)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】新田 剛 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (30373343)
【キーワード】遺伝子多様性 / 免疫学 / ゲノム / プロテアソーム / T細胞 (他8件)
【概要】胸腺プロテアソーム遺伝子PSMB11の多様性(variation)がCD8 T細胞の抗原認識レパトアと免疫関連疾患の感受性に影響を及ぼす可能性を検証した。機能に影響を与える3種類のvariationについて、ノックインマウスを作製したところ、胸腺でのCD8 T細胞の正の選択が阻害された。特に日本人に多くみられるG49Sは、CD8 T細胞のTCRレパトアを変化させ、自己免疫疾患であるシェーグレン症候...
❏表皮バリアの形成・維持機構の解明とバリア構築に関わる新規因子の探索(26293259)
【研究テーマ】皮膚科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】久保 亮治 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (70335256)
【キーワード】タイトジャンクション / 皮膚バリア / 組織恒常性 / 形と機能 / 表皮 (他17件)
【概要】皮膚表皮のバリアをうまく保ちながら、バリアを作っている表皮細胞自身はどうやって新陳代謝して入れ替わっているのでしょうか?我々は、この謎を解く鍵が、ひとつひとつの細胞の形にあることが初めて明らかにしました。皮膚の細胞は、ケルビン14面体と呼ばれる、空間を効率良く埋めるために最適な多面体が平たくなった形をしていました。この形をうまく利用して、規則的な順序で細胞が入れ替わることにより、丈夫な皮膚バリアを...
【医歯薬学】薬学:クローニング遺伝子を含む研究件
❏患者血清を用いたSEREX法による脳腫瘍特異抗原遺伝子の単離の試み(11770773)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20217508)
【キーワード】グリオーマ / 脳腫瘍 / 抗原 / 遺伝子 / 血清 (他10件)
【概要】悪性脳腫瘍(グリオーマ)は極めて治療困難な疾患であり、新たな治療法の開発が強く望まれている。本研究では、グリオーマに対する新しい免疫療法の開発を目的として、癌患者血清で患者自身の癌細胞を検索する方法に、分子生物学的手法を取り入れたSEREX(Serological identification of antigens by recombinant expression cloning)法によるヒト...
❏真菌類の不飽和脂肪酸生合成経路及びその制御機構の分子遺伝学的研究(10760045)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】梶原 将 東京工業大学, 生命理工学部, 講師 (10272668)
【キーワード】酵母 / 脂肪酸 / 遺伝子 / クローニング
【概要】本研究は酵母Saccharomyces kluyveriの不飽和脂肪酸生合成経路及びその制御機構の解明を目的とし、多不飽和脂肪酸要求性株を相補する遺伝子のクローニング、Δ9デサチュラーゼ遺伝子(Sk-OLE1)及び脂肪酸生合成遺伝子(Sk-FAS1)のコードする酵素の基質特異性等の解析等を試みた。S.Kluyveriは、リノレン酸(18:3)を培地中に添加することで、その多不飽和脂肪酸生合成系が抑...
【医歯薬学】薬学:T細胞遺伝子を含む研究件
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
❏プロテアソームの遺伝的多様性と免疫疾患(16K14648)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】新田 剛 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (30373343)
【キーワード】遺伝子多様性 / 免疫学 / ゲノム / プロテアソーム / T細胞 (他8件)
【概要】胸腺プロテアソーム遺伝子PSMB11の多様性(variation)がCD8 T細胞の抗原認識レパトアと免疫関連疾患の感受性に影響を及ぼす可能性を検証した。機能に影響を与える3種類のvariationについて、ノックインマウスを作製したところ、胸腺でのCD8 T細胞の正の選択が阻害された。特に日本人に多くみられるG49Sは、CD8 T細胞のTCRレパトアを変化させ、自己免疫疾患であるシェーグレン症候...
【医歯薬学】薬学:薬剤反応性遺伝子を含む研究件
❏新しい網羅的遺伝子解析による食道癌の薬剤、放射線耐性遺伝子の検索とそのメカニズム(16K07149)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川久保 博文 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20286496)
【キーワード】薬剤耐性 / 放射線耐性 / トランスポゾン / 食道癌 / 網羅的解析 (他17件)
【概要】ヒトゲノム上に存在する全ての遺伝子をスクリーニング可能であるトランスポゾンを用いて、食道癌に対するシスプラチン、5-FU、放射線耐性遺伝子の新しい網羅的解析に関する研究において、37種類のシスプラチン耐性遺伝子を発見した。そのうちTRIM16L overexpression細胞株に関してシスプラチン耐性をMTT assayにて検証し、シスプラチンへの耐性を証明した。TRIM16 knockdown...
❏薬剤抵抗性の発現機構解明と薬動力学解析に基づく対処法の構築(21590150)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】山本 康次郎 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70174787)
【キーワード】薬剤抵抗性 / ワルファリン / ビタミンK / VKORC1 / アザチオプリン (他13件)
【概要】ワルファリン抵抗性因子としてビタミンK還元酵素遺伝子VKORC1が重要である一方、ビタミンK代謝酵素であるCYP4F2の影響は限定的であった。全身紅斑性エリテマトーデス患者におけるアザチオプリンの治療効果に及ぼすチオプリンメチル基転移酵素(TPMT)およびイノシン三リン酸化酵素(ITPA)遺伝子型の、臨床における治療効果への影響を検討した。我が国では伝統的に低用量でアザチオプリンによる治療が行われ...
❏相同組換え修復機構の解析による個別化放射線治療の開発(20591492)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】細谷 紀子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00396748)
【キーワード】がん / 相同組換え / 放射線治療 / 放射線 / 癌 (他7件)
【概要】がんの集学的治療において放射線治療を効果的に利用するためには、個々のがんにおけるDNA損傷修復能力の特性を評価できるための科学的基盤の確立が不可欠である。本研究では、正常の体細胞では発現せず、がん細胞において特異的に発現するシナプトネマ複合体形成分子SYCP3に着目し、同分子の体細胞での役割について検討を行った。その結果、SYCP3が体細胞においてBRCA2分子の機能を抑制して相同組換え修復を抑制...
【医歯薬学】薬学:ヌクレオシド遺伝子を含む研究件
❏金属錯体型人工DNAを用いる分子デバイスの構築(13554024)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】塩谷 光彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60187333)
【キーワード】人工DNA / 金属錯体 / 自己集積 / ヌクレオシド / オリゴヌクレオチド (他9件)
【概要】近年、原子・分子・分子集合体からマクロな材料に至る構造と機能の階層性の密接な関係が広く認識されるようになり、ボトムアップ型のナノスケールの分子構築の開発が盛んに行われている。しかしながら、ナノサイズの機能性分子を系統的かつ緻密に構築するための良い設計法は見い出されていない。分子機能の発現の場となる骨格構造を目的に合わせて構築できる方法を確立することにより、ミクロとマクロをつなぐ新しい化学が創出され...
❏金属配位型人工DNAを用いる金属イオンの空間配列制御(12440185)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】塩谷 光彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60187333)
【キーワード】DNA / 金属錯体 / 核酸塩基 / 遺伝子 / ヌクレオシド (他10件)
【概要】本研究は、天然DNAの塩基対形成のドライビングフォースである水素結合を、金属配位結合に置き換えた人工DNAを創製し、遺伝子発現制御や機能性分子構築に展開することを目的とした。本年度は、二座配位子であるヒドロキシピリドンを核酸塩基としてもつ人工ヌクレオシドを数工程で合成し、それらが銅(II)イオンにより塩基対を形成することをESI-TOF型質量分析および吸収スペクトル法により確認した。これらの塩基対...
【医歯薬学】薬学:ノックアウトマウス遺伝子を含む研究件
❏新規ホスホリパーゼ分子群の機能的脱オーファン化(24390021)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他14件)
【概要】本研究では、機能未知のホスホリパーゼA2(PLA2)分子種の欠損マウスを作出導入し、各PLA2が関わる生命応答を明らかにすること(機能的脱オーファン化)を目指した。その結果、 (1)sPLA2-IIEはリポタンパク質代謝を介して肥満の調節に関わること、(2)sPLA2-XIIAは組織マスト細胞の活性化と獲得免疫応答に関わること、(3)PNPLA7/iPLA2θは肝臓のコリン代謝の制御を介して全身の...
❏標的遺伝子組換えによる頭頚部先天性疾患のモデル動物の確立と遺伝子診断法の開発(06557065)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】栗原 裕基 東京大学, 医学部(病), 助手 (20221947)
【キーワード】エンドヤリン1 / ジーンターゲティング / ノックアウト・マウス / 神経堤細胞 / 発生 (他16件)
【概要】本研究においてわれわれは、ジーンターゲティングによるET-1遺伝子欠損マウスの樹立と解析を通して、ET-1の新しい発生学的役割を明らかにし、ヒト頭頚部先天性疾患との関連について究明してきた。特に、ET-1欠損のマウスの解析において、研究計画当初に見いだされた頭頚部奇形のみならず、これと関連した心血管奇形(大血管形成不全+心室中隔欠損)が新たに見いだされ、類似するヒト先天性疾患においても頭頚部と心血...
【医歯薬学】薬学:自閉症遺伝子を含む研究件
❏Depdc5コンディショナルノックアウトマウスを用いた神経精神疾患発症機序の解明(16H06765)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】石田 紗恵子 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (50777927)
【キーワード】てんかん / 自閉症 / 脳神経疾患 / 遺伝子 / 動物 (他7件)
【概要】てんかんと精神疾患は併発することが多く、背景に共通の病因・病態の存在が考えられている。しかし、その分子機構は未だ明らかになっていない。近年、DEPDC5遺伝子の変異が、てんかんおよび自閉症等の精神疾患を併発する家系から発見された。DEPDC5の機能解析は、両疾患の病態解明に貢献する。本研究では、DEPDC5機能と病態との関連を検討する目的で、てんかんおよび自閉症の発症に関連する脳部位特異的にDep...
❏エピゲノム修復に基づく発達障害疾患の新規治療戦略(23390272)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】久保田 健夫 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (70293511)
【キーワード】エピジェネティクス / エピゲノム / レット症候群 / MeCP2 / 遺伝子発現 (他17件)
【概要】エピゲノムには、ゲノムにはない可逆性が存在する。そこで、エピゲノム異常に起因する発達障害疾患(Rett症候群)を対象にエピゲノム修復治療の可能性を検証した。当初、個々の遺伝子に作用する化合物の作製を予定したが、修復対象遺伝子が多数想定されたことから、グローバルな作用を有する化合物の探索を行った。その結果、本症に使用されている抗てんかん薬に多数の遺伝子を対象にしたエピゲノム修復を介した発現回復作用が...
❏広汎性発達障害の疾患感受性遺伝子解明のための多施設共同研究(16390320)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】佐々木 司 東京大学, 保健センター, 助教授 (50235256)
【キーワード】広汎性発達障害 / 自閉症 / 疾患感受性遺伝子 / 相関研究 / アミノ酸繰り返し配列 (他15件)
【概要】本研究は、わが国では数少ない自閉症の研究機関がチームを組み、自閉症を代表とする広汎性発達障害(PDD)の疾患感受性遺伝子群探索のため、対象のリクルートと候補遺伝子の解析を進めた。対象リクルートに関しては、三重県、愛知県の地域療育機関ならびに、東京大学医学部附属病院「こころの発達診療部」と連携して、当事者・家族の協力のもとにリクルートを進め、平成18年度末の段階で、家系サンプル240例を含む300例...
【医歯薬学】薬学:水素結合遺伝子を含む研究件
❏大環状糖クラスターを用いる細胞認識のシミュレーション(13490021)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】青山 安宏 京都大学, 工学研究科, 教授 (00038093)
【キーワード】遺伝子 / 遺伝子運搬 / 人工グリコウイルス / 糖クラスター / ガラクトース (他23件)
【概要】大環状(カリックスレゾルカレン)骨格に8個の糖鎖を配置したクラスター化合物をホスト(補足剤)/キャリア(運搬剤)とするデリバリーシステムを構築し、細胞認識の仕組みを明らかにした。主な成果は以下のとおりである。 (1)糖クラスターは会合数6程度のミセル様会合体を形成し、これはリン酸イオンにより凝集する。その駆動力は脱水和に基づくエントロピー獲得である。 (2)糖クラスターは核酸(プラスミドDNA)と...
❏生物活性を持つ高分子の高次構造の高分解能NMRによる研究(62430019)
【研究テーマ】高分子物性・高分子材料
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1987 - 1989
【研究代表者】中條 利一郎 (中絛 利一郎) 東京工業大学, 工学部, 教授 (60016285)
【キーワード】高分解能NMR / 高分子の高次構造 / 蛋白質 / ポリペプチド / 酵素 (他19件)
【概要】この研究は、高分解能NMR法を主手段として生物活性を持つ高分子の種々の環境のもとでの高次構造を決定し、機能との関係を明らかにすることを目的として昭和62年度から平成元年度までの3年間にわたり実施した。主たる研究対象として(1)糖蛋白質、(2)酵素と人工酵素、(3)蛋白質モデル化合物を選び、初年度には溶液用の、2年目には固体用の高分解能NMR装置を導入し、溶液状態および固体状態でのそれぞれの高次構造...
【医歯薬学】薬学:バイオテクノロジー遺伝子を含む研究件
❏エクソーム解析における疾患原因変異同定率の低迷を打破するための多面的アプローチ(16K07211)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】宮 冬樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 講師 (50415311)
【キーワード】エクソーム解析 / 疾患遺伝子変異 / 遺伝性疾患 / 次世代シーケンサー / CNV解析 (他14件)
【概要】次世代シーケンサーを用いたエクソーム解析は疾患原因変異同定に有用な手法であるが、その同定率はこれまで30%程度で未同定例が多いという課題があった。 そこで我々は、原因変異同定率を更に向上させるための複数手法を統合させた解析手法を開発した。通常法に加え、独自開発した挿入・欠失(indel)検出ソフトの開発、コピー数変異の検出における最良法の検証と組み込み、ミトコンドリアDNAの解析手法の追加、タンパ...
❏マイクロ流路を用いた長期1細胞計測によるES細胞の遺伝子ネットワーク解析(16K15062)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】堀江 恭二 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30333446)
【キーワード】ES細胞 / 遺伝子 / 1細胞 / 幹細胞 / 蛍光 (他10件)
【概要】次世代シーケンサを用いた1細胞トランスクリプトーム解析が急速に進展している。しかし、シーケンサによる解析では、個々の細胞ごとの遺伝子発現の時系列情報が欠落する。この問題点を相補する方法として、本研究では、マイクロ流体デバイスを用いて、マウスES細胞の遺伝子発現を顕微鏡下で長期観察する方法を開発した。その結果、対象遺伝子の発現を、蛍光蛋白を用いて1週間に渡って計測することに成功した。今後、他の細胞へ...
❏新規アミド結合反応の開発とペプチド性機能分子の創出(16K14495)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木野 邦器 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60318764)
【キーワード】アミド化合物 / アミド結合形成反応 / ペプチド / アデニル化酵素 / 求核置換反応 (他15件)
【概要】アミド化合物には生体分子や化成品など有用物質が多く、バイオプロセスによる効率的な合成法の開発が望まれている。研究代表者はカルボキシ基の酵素的アデニル化とアミンの求核置換反応によるアミド化合物合成法を開発している。本研究では本手法を拡張して合成可能なアミド化合物の多様化を検討した。Fatty acyl-AMP ligaseによる脂肪酸アミド合成法、非リボソーム型ペプチド合成酵素のアデニル化ドメインに...
【医歯薬学】看護学:遺伝子多型(SNPs)遺伝子を含む研究件
❏日本人の寒冷適応能を構成する遺伝的要因と生理的要因の検証(26251050)
【研究テーマ】応用人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】綿貫 茂喜 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (00158677)
【キーワード】生理的多型 / 遺伝的多型 / 体温調節 / 寒冷適応 / 遺伝子 (他12件)
【概要】本課題は現代日本人の寒冷適応能について、特に産熱機能の生理的多型と遺伝的要因の関連を明らかにすることを目的とし、ヒトの寒冷曝露時の産熱反応と産熱に関与する脱共役タンパク質1(UCP1)遺伝子多型との関連を検証した。その結果、UCP1遺伝子の一塩基多型であるrs1800592と産熱反応に有意な関連があり、加えて最も産熱すると考えられるハプロタイプは高緯度地域、低気温地域で多かった。以上から、日本人の...
❏サルコペニア予防・改善のためのテーラーメイド運動処方プログラムの開発(24300239)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】真田 樹義 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (50421227)
【キーワード】サルコペニア / 遺伝子多型 / 網羅解析 / 運動処方 / 遺伝子
【概要】我々は、533名の日本人中高齢女性を対象に、生活習慣病発症リスクに対するサルコペニアとメタボリックシンドロームの相互関係について横断的に検討した。その結果、サルコペニアとメタボリックシンドロームの合併は、動脈硬化の指標である脈波伝搬速度および糖尿病リスクであるHbA1cが相乗的に高まることが示された。 また動脈硬化リスクに対するADRB3 Trp64Arg遺伝子多型の多様性に体力レベルの違いが影響...
❏サイトカイン・遺伝子発現および遺伝子多型解析による新生児疾患の免疫学的病態解析(22390215)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】高橋 尚人 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (50197159)
【キーワード】免疫学 / 新生児 / 早産児 / 臍帯血 / サイトカイン (他8件)
【概要】新生児疾患の病態を検討するために、サイトカイン、転写因子のプロファイル等を解析し、また早産児疾患と遺伝子多型との関連を検討した。慢性肺疾患を発症した児では複数の血清サイトカインが高値で、吸入ステロイド療法により一部が低下した。遺伝子多型解析では、脳室周囲白質軟化症とVEGFA、未熟児網膜症とITPKC、酸素投与期間とVEGFAの各遺伝子多型の関連が示唆された。臍帯血中のTGFβ1とβ2は著しく高値...
【医歯薬学】看護学:データベース遺伝子を含む研究件
❏インドのフィールドと遺伝資源を利用したトウジンビエのゲノミクスの促進(19KK0155)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2025-03-31
【研究代表者】練 春蘭 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40376695)
【キーワード】インド / トウジンビエ / 遺伝子 / ゲノム / データベース (他8件)
【概要】トウジンビエのストレス耐性に関わる遺伝子群の候補としてSBP転写因子遺伝子群に着目し、それらの配列を特徴付け、それを国際誌において発表した。共同研究機関であるインド・国際半乾燥熱帯作物研究所(ICRISAT)から新規に提供されたトウジンビエの農業形質の表現型データと先行研究から収集した窒素関連形質の表現型データを用いてゲノムワイド関連解析を行い、それらの形質に関連しうるゲノム領域・遺伝子を検出した...
❏食用アスパラガスの新規雌雄性決定遺伝子の探索と機能解析(19K15827)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10726061)
【キーワード】アスパラガス / 雌雄性 / 遺伝子 / 転写因子 / ゲノム (他14件)
【概要】食用アスパラガスの雌雄異株性は少数の遺伝子が制御し、転写因子遺伝子・AoMYB35はその候補である。当方では食用アスパラガスの自殖性株を有している。これらにより新規の食用アスパラガス雌雄性制御遺伝子を得ることが本研究の目的である。AoMYB35とそのシロイヌナズナにおける相同因子で花粉成熟に必須であるAtMYB35が結合するDNA配列を網羅的に解析し、それらの間に差異を見出した。これに基づく解析か...
【医歯薬学】看護学:老化遺伝子を含む研究件
❏アクアポリン4機能と脳リンパ排泄機構に着目したアルツハイマー病発症機構の解明(17K19637)
【研究テーマ】ブレインサイエンスおよびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】阿部 陽一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10317331)
【キーワード】アルツハイマー病 / 脳アミロイド血管症 / アクアポリン4 / 動物モデル / アミロイドβ (他11件)
【概要】アルツハイマー病モデルである5xFADをアクアポリン4ノックアウトマウスと交配することによりアルツハイマー病病態におけるアクアポリン4機能の意義について検討を行った。その結果、アルツハイマー病の典型的な病理像である老人斑の蓄積、その周囲のグリオシスに対しては アクアポリン4機能欠損による影響はほとんどなかったが、20週齢以降アクアポリン4ノックアウトの個体において夜間の活動が徐々に低下するとともに...
❏加齢指標タンパク質30の発現調節機構の解明(23500838)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】新井 秀明 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (60313160)
【キーワード】老化 / 加齢 / アンチエイジング / 遺伝子 / シグナル伝達 (他10件)
【概要】加齢指標タンパク質30(SMP30)は加齢にともないラット肝臓で顕著に発現が減少するタンパク質として同定された。ヒトSMP30の遺伝子発現調節機構を明らかにすることは老化のメカニズムを知り老化を予防する方策を開発する上で重要である。老化という現象は進化的に高度に保存されたシグナル伝達系により調節を受け最も主流となるシグナル伝達系はインスリン・インスリン様成長因子シグナル伝達系(IIS)である。本研...
【医歯薬学】看護学:脳神経疾患遺伝子を含む研究件
❏アクアポリン4機能と脳リンパ排泄機構に着目したアルツハイマー病発症機構の解明(17K19637)
【研究テーマ】ブレインサイエンスおよびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】阿部 陽一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10317331)
【キーワード】アルツハイマー病 / 脳アミロイド血管症 / アクアポリン4 / 動物モデル / アミロイドβ (他11件)
【概要】アルツハイマー病モデルである5xFADをアクアポリン4ノックアウトマウスと交配することによりアルツハイマー病病態におけるアクアポリン4機能の意義について検討を行った。その結果、アルツハイマー病の典型的な病理像である老人斑の蓄積、その周囲のグリオシスに対しては アクアポリン4機能欠損による影響はほとんどなかったが、20週齢以降アクアポリン4ノックアウトの個体において夜間の活動が徐々に低下するとともに...
❏Depdc5コンディショナルノックアウトマウスを用いた神経精神疾患発症機序の解明(16H06765)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】石田 紗恵子 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (50777927)
【キーワード】てんかん / 自閉症 / 脳神経疾患 / 遺伝子 / 動物 (他7件)
【概要】てんかんと精神疾患は併発することが多く、背景に共通の病因・病態の存在が考えられている。しかし、その分子機構は未だ明らかになっていない。近年、DEPDC5遺伝子の変異が、てんかんおよび自閉症等の精神疾患を併発する家系から発見された。DEPDC5の機能解析は、両疾患の病態解明に貢献する。本研究では、DEPDC5機能と病態との関連を検討する目的で、てんかんおよび自閉症の発症に関連する脳部位特異的にDep...
❏エクソーム解析における疾患原因変異同定率の低迷を打破するための多面的アプローチ(16K07211)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】宮 冬樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 講師 (50415311)
【キーワード】エクソーム解析 / 疾患遺伝子変異 / 遺伝性疾患 / 次世代シーケンサー / CNV解析 (他14件)
【概要】次世代シーケンサーを用いたエクソーム解析は疾患原因変異同定に有用な手法であるが、その同定率はこれまで30%程度で未同定例が多いという課題があった。 そこで我々は、原因変異同定率を更に向上させるための複数手法を統合させた解析手法を開発した。通常法に加え、独自開発した挿入・欠失(indel)検出ソフトの開発、コピー数変異の検出における最良法の検証と組み込み、ミトコンドリアDNAの解析手法の追加、タンパ...
【医歯薬学】看護学:海馬遺伝子を含む研究件
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏神経伝達物質放出の修飾機構解明のための分子生理学的研究(23220008)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】シナプス前終末の細胞内小器官に存在するカルシウム動態を調節する複数の機能分子の役割を明らかにするために、それらの分子の遺伝子改変マウスを用いて興奮性シナプス伝達を解析したところ、シナプス前性のシナプス可塑性に異常があることを見出した。また、神経伝達物質放出を制御する蛋白複合体と相互作用するシナプス前分子の機能解析を行ったところ、神経伝達物質の放出の制御とシナプス前終末内のシナプス小胞の動態に関与す...
❏シナプス可塑性関連遺伝子Arcの神経特異的・活動依存的発現制御の分子機構(21500301)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】奥野 浩行 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80272417)
【キーワード】シナプス / 脳・神経 / ゲノム / 転写調節 / Arc (他9件)
【概要】神経特異的前初期遺伝子Arcはシナプスの長期可塑性や長期記憶形成に関わり、その発現は神経活動によって制御されている。本研究においては、まず、このArcの活動依存性を担うゲノム領域を決定し、この転写調節に関わる因子を同定した。また、Arc遺伝子産物であるArcタンパクがシナプスに局在し、グルタミン酸受容体の動態を制御する新たな機構を明らかにした。 ...
【医歯薬学】看護学:生理学遺伝子を含む研究件
❏リポイド副腎過形成症モデルマウスと細胞株によるステロイドホルモン生合成機構の解明(16K09996)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】石井 智弘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70265867)
【キーワード】StAR / 先天性リポイド副腎過形成症 / ステロイドホルモン生合成 / コレステロール / STAR (他11件)
【概要】Steroidogenic acute regulatory protein (StAR)の異常で生ずる先天性リポイド副腎過形成症(LCAH)の病態解明に寄与しうる以下の三つの成果を得た。 ① StARを欠損したステロイドホルモン産生細胞株、タモキシフェン投与でStARを欠損するマウスを作成し、LCAHの病態を二つの手法で再現した。② StAR非依存性のステロイドホルモン産生が存在し、cAMPに制...
❏細胞内カルシウム放出の制御を介したシナプス伝達修飾機構の解明(15K14309)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】これまで機能がほとんど解明されていないカルシウム動態調節分子の役割を明らかにすることを試みた。この分子のシナプス部位特異的遺伝子改変マウスを作製し機能解析を行った。海馬スライス標本を用いた電気生理学的解析においては、シナプス後部特異的な分子A欠損マウスでは長期増強が有意に減弱し、シナプス前終末特異的分子A欠損マウスでは、低頻度持続刺激によるシナプス応答が増大することを見出した。行動実験においては、...
❏多様性創出新機構の探索:同一個体内ゲノムの体細胞間変異の定量化(26650141)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】佐竹 暁子 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (70506237)
【キーワード】植物 / モデル化 / 生理学 / 遺伝子 / 環境
【概要】北海道大学苫小牧研究林の林冠観測用クレーンシステムを利用して樹高約20m,樹齢150年以上のミズナラとカエデを対象に,異なる枝位置から各3反復ずつ葉と花組織の採取を行った.得られたサンプルから全DNAを抽出し,次世代シーケンサーを用いて大規模塩基配列を取得した結果,約1500遺伝子座において総数100,000塩基の配列情報を取得した.塩基置換が生じた配列を探索した結果,同一個体あたり最大2個の突然...
【医歯薬学】看護学:miRNA遺伝子を含む研究件
❏腎細胞がんにおけるmiRNA発現の網羅的解析を主体とする多層的オミックス統合解析(16K08724)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】後藤 政広 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (00291138)
【キーワード】マイクロRNA / 腎細胞がん / miR-200 / EMT / miRNA (他10件)
【概要】腎細胞がん95症例におけるmiRNA異常を網羅的に解析した。がん組織で発現異常を示した191分子を同定し、パスウェー解析により4つの分子経路が判明した。最も有意だった上皮間葉移行 (EMT)分子経路にはmiR-200ファミリーの5分子が含まれており、また、腎がん細胞株を用いた解析においてmiR-200ファミリーの発現レベルがEMT制御に関与することを証明した。さらに、miR-200ファミリーおよび...
❏ヒトレトロウイルスの潜伏化を制御する宿主細胞の多様性の分子機構(24790436)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 新領域創成科学研究科, 特任研究員 (90625261)
【キーワード】エピジェネティクス / HIV-1 / HTLV-1 / 潜伏化 / ATL (他9件)
【概要】1. HIV-1の潜伏化過程を可視化できる新たなレポーターを作成し、感染初期におけるLTRの制御機構を解析した結果、感染初期にウイルス遺伝子発現の異なる集団が同時に形成、維持されることを初めて実験的に証明した。さらに感染初期に集団の一部にpolycomb依存的な転写抑制が起こり、感染細胞集団の不均一性を成立させていることがわかった。 2. ATL細胞、Tax発現T細胞及び正常T 細胞におけるH3K...
❏マイクロRNAの発現・成熟に関わる分子の網羅的探索とその機能解析(21310123)
【研究テーマ】基礎ゲノム科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】程 久美子 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (50213327)
【キーワード】ゲノム調節 / microRNA / miRNA / 遺伝子 / noncoding RNA (他10件)
【概要】本研究では、まず、プロセシング過程が抑制されているマイクロRNA(miRNA)をハイスループットに同定する方法を開発し、いくつかの候補miRNAを特定した。さらに、RNAエディティングに関わる酵素であるAdenosinedeaminaseactingonRNA(ADAR)について、miRNAの成熟過程における機能の解析を行い、24のmiRNA前駆体において48カ所の新規エディティング部位を見出した...
【医歯薬学】看護学:ウイルス遺伝子を含む研究件
❏疫学と数理モデルを融合したコウモリ由来感染症のリスク分析(19KK0242)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】大松 勉 東京農工大学, 農学部, 准教授 (60455392)
【キーワード】コウモリ / 疫学解析 / ウイルス / 細菌 / 寄生虫 (他14件)
【概要】コロナウイルスやエボラウイルス、ニパウイルスなど、世界的に問題となっているウイルスの自然宿主としてコウモリは知られている。今後も、コウモリから新たなウイルス感染症が発生する可能性は否定できない。また、コウモリを介した細菌や寄生虫の拡散リスクについては情報が少ない。コロナウイルスについては、SARS-CoV-2関連ウイルスが日本を含む東南アジアに生息するコウモリから検出されていることから、令和3年度...
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
❏水環境中の未知ウイルス発見のための選択的メタゲノム解析技術の開発(15H04065)
【研究テーマ】土木環境システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】真砂 佳史 国際連合大学サステイナビリティ高等研究所, サステイナビリティ高等研究所, リサーチフェロー (50507895)
【キーワード】ウイルス / 下水 / メタゲノム解析 / ゲノム解析 / シーケンシング (他10件)
【概要】本研究は効率的な新興病原ウイルスの発見に適した検出手法の開発を目標とした。下水中のウイルスゲノム群から解析対象のゲノムのみを選択的に回収し,次世代シーケンシング法によりその塩基配列を決定することで,下水中の存在量が低いウイルスであってもゲノム解析を可能にする手法を開発した。また,下水中のウイルスを対象としたメタゲノム解析を行い,得たほとんどの配列がデータベースに近縁配列がないことを確認した。メタゲ...
【医歯薬学】看護学:腸内細菌遺伝子を含む研究件
❏炎症性腸疾患における腸内細菌病因説の検証(20K21530)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2022-03-31
【研究代表者】金 倫基 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (00620220)
【キーワード】腸内細菌 / 炎症性腸疾患 / 遺伝子 / 疾患感受性
【概要】炎症性腸疾患 (IBD: Inflammatory bowel disease) は、腸管における慢性的な炎症により、下痢・便秘・血便・発熱などを引き起こす疾患である。IBDは、遺伝学的・環境要因が関与する疾患であると言われているが詳細な発症メカニズムについては不明である。近年、IBDの発症に腸内細菌が関与している可能性が示唆されている。本研究では実験的腸炎の感受性を高める腸内細菌群を同定し、腸炎...
❏ビフィズス菌-ヒト共生システムの理解を目指した系統的遺伝子破壊株の作製とその解析(25292048)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鈴木 徹 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (20235972)
【キーワード】微生物 / 腸内細菌 / ビフィズス菌 / 腸内フローラ / 遺伝子破壊 (他9件)
【概要】我々が開発したビフィズス菌の遺伝子破壊法を用い、ビフィズス菌の腸内環境に対する適応戦略に関わる可能性のある遺伝子群の系統的遺伝子破壊コレクションの作成を行った。ビフィズス菌の二成分制御系のレスポンスレギュレーター(RR)遺伝子9つの破壊株を取得し、そのトランスクリプトーム解析を行った。結果、一つのRR遺伝子が70個以上の遺伝子の発現調節に関与していることがあきらかになった。これらは、酸素耐性、酸耐...
【医歯薬学】看護学:エピジェネテイクス遺伝子を含む研究件
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
❏骨髄異形成性症候群(MDS)病態の統合的解明に向けて(15H04855)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
【キーワード】エピジェネティクス / MDS / ASXL1 / EZH2 / 白血病 (他12件)
【概要】MDSは不均一な疾患群であり、遺伝子変異も多様である。本研究では、エピジェネティクス分子であるEZH2とASXL1変異に焦点を絞り、MDS病態の解明を目指した。ASXL1変異はH3K4me3抑制を介して、造血幹細胞の機能低下、赤芽球細胞の分化抑制を誘導する。 EZH2変異はマウスBMTモデルでMDSを発症したが、この際にH3K27me3抑制によるABC-G2の脱抑制が重要な役割を果たしていた。AB...
❏内在ゲノム領域におけるヒストン修飾動態のリアルタイムイメージング(25650009)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 生命理工学研究科, 科学研究費研究員 (70435882)
【キーワード】エピジェネティクス / イメージング / クロマチン / ライブイメージング / 蛍光プローブ (他10件)
【概要】本課題は、ゲノムDNA配列上の任意の領域を認識する細胞内プローブを構築し、細胞分化過程における特定の遺伝子領域のヒストン修飾動態を観察することを目的とした。ゲノムDNA配列上に散在する中程度反復配列を抽出し、TALEsプローブの構築を試みたところ、生細胞で標的特異的に可視化できるものは得られなかった。一方で、ヒト培養細胞に導入したANCHORシステムと活性化型RNAポリメラーゼ特異的mintbod...
【医歯薬学】看護学:感染症遺伝子を含む研究件
❏疫学と数理モデルを融合したコウモリ由来感染症のリスク分析(19KK0242)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】大松 勉 東京農工大学, 農学部, 准教授 (60455392)
【キーワード】コウモリ / 疫学解析 / ウイルス / 細菌 / 寄生虫 (他14件)
【概要】コロナウイルスやエボラウイルス、ニパウイルスなど、世界的に問題となっているウイルスの自然宿主としてコウモリは知られている。今後も、コウモリから新たなウイルス感染症が発生する可能性は否定できない。また、コウモリを介した細菌や寄生虫の拡散リスクについては情報が少ない。コロナウイルスについては、SARS-CoV-2関連ウイルスが日本を含む東南アジアに生息するコウモリから検出されていることから、令和3年度...
❏メタサイクロジェネシス関連ベクターパラサイト相互作用の分子機構 に関する研究(21380186)
【研究テーマ】応用獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】井上 昇 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (10271751)
【キーワード】疾病予防・制御 / ツェツェバエ / アフリカトリパノソーマ / 生活環 / 遺伝子転写翻訳制御 (他13件)
【概要】世界で初めてアフリカトリパノソーマ全発育期のプロテオームおよびEST データベースを作製し、今後のアフリカトリパノソーマ制圧を目指した基礎研究を大きく進展させる研究資源を提供することができた。さらにツェツェバエ体内で同原虫が動物感染型へと分化する発育期にその細胞表面に特異的に発現するCESP 蛋白質を同定し、その発育時期特異的転写翻訳メカニズムの一端を明らかにしたことはベクター体内での原虫発育阻止...
【医歯薬学】看護学:脳・神経遺伝子を含む研究件
❏消化管の全身エネルギー代謝調節機構の解析による食品機能の新側面の解明(17H01962)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】阿部 啓子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (10151094)
【キーワード】エネルギー代謝 / 脳腸相関 / 栄養学 / 食品 / 脳・神経 (他7件)
【概要】転写因子Skn-1a欠損(S-KO)マウスは、野生型(WT)マウスに比較して、摂食量(通常食および高脂肪食)に変化がないにも関わらず、体脂肪率・体重増加率の優位な低下、エネルギー消費量の優位な増加が観察された。S-KOマウスは消化管の化学受容細胞(甘・苦・旨味受容細胞、刷子細胞)が消失している。これまでに、刷子細胞に発現するX-GPCRを欠失した(X-KO)マウスにおいてもWTマウスに較べ摂食量に...
❏細胞内カルシウム放出の制御を介したシナプス伝達修飾機構の解明(15K14309)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】これまで機能がほとんど解明されていないカルシウム動態調節分子の役割を明らかにすることを試みた。この分子のシナプス部位特異的遺伝子改変マウスを作製し機能解析を行った。海馬スライス標本を用いた電気生理学的解析においては、シナプス後部特異的な分子A欠損マウスでは長期増強が有意に減弱し、シナプス前終末特異的分子A欠損マウスでは、低頻度持続刺激によるシナプス応答が増大することを見出した。行動実験においては、...
❏認知行動を制御するCa2+/CaMKシグナル伝達機構解明と操作(15H02358)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 遺伝子 / シグナル伝達
【概要】本研究課題では、生きた脳内におけるニューロンへのCa2+/カルモジュリン依存的な情報書込み過程を解明するため、①新規改良Ca2+シグナリングセンサー群の開発し、②1光子イメージングによるCa2+シグナル・Ca2+エフェクター活性化の伝播・情報処理過程の解明を成体脳・発達期脳で進めた。さらに③長期記憶の固定におけるCa2+/カルモジュリン依存的な情報処理の高次機能発現における役割の解明をめざし、「神...
【医歯薬学】看護学:遺伝子変異遺伝子を含む研究件
❏体細胞変異に焦点をあてたGATOR1機能障害によるてんかん発症機序の解明(18K14608)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】石田 紗恵子 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50777927)
【キーワード】てんかん / 疾患モデル動物 / 遺伝子変異 / 体細胞変異 / 遺伝子 (他6件)
【概要】GATOR1の常染色体優性機能喪失型変異は、多様なてんかん発作を引き起こす。患者脳組織で、新たにGATOR1機能喪失型の体細胞変異が同定されたことから、脳で両アリルに機能喪失型変異が発生する2-hitが発症に影響を与え、体細胞変異発生箇所に依存して多様な症状が現れると考えた。そこで、2-hitモデルマウスを作製して患者の遺伝子異常を再現したが、てんかん発作は認められなかった。一方で、大脳皮質全体で...
❏びまん性胃癌におけるRhoA遺伝子変異の役割(16K09279)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】成田 明子 東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (30772917)
【キーワード】びまん性胃癌 / 印環細胞癌 / 遺伝子 / 分化 / 胃癌 (他6件)
【概要】びまん性胃癌にみられるRhoA遺伝子変異の役割を明らかにするために、RhoA Y42C変異を任意に誘導できる系統(LSL-RhoAY42C)を樹立し、TFF1-cre系統と交配して、胃粘膜特異的にRhoAY42Cを誘導した。24週までの検討では印環細胞癌の発生はみられなかった。また胃底腺の分化については野生型とほぼ同程度であった。一方E-cadherinのノックアウトでは一過性に印環細胞癌が発生し...
❏広汎性発達障害の疾患感受性遺伝子解明のための多施設共同研究(16390320)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】佐々木 司 東京大学, 保健センター, 助教授 (50235256)
【キーワード】広汎性発達障害 / 自閉症 / 疾患感受性遺伝子 / 相関研究 / アミノ酸繰り返し配列 (他15件)
【概要】本研究は、わが国では数少ない自閉症の研究機関がチームを組み、自閉症を代表とする広汎性発達障害(PDD)の疾患感受性遺伝子群探索のため、対象のリクルートと候補遺伝子の解析を進めた。対象リクルートに関しては、三重県、愛知県の地域療育機関ならびに、東京大学医学部附属病院「こころの発達診療部」と連携して、当事者・家族の協力のもとにリクルートを進め、平成18年度末の段階で、家系サンプル240例を含む300例...
【医歯薬学】看護学:肺がん遺伝子を含む研究件
❏上皮内肺がん等の全ゲノムシークエンス解析による新規ドライバー遺伝子の同定(20H00545)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】河野 隆志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (80280783)
【キーワード】癌 / 遺伝子 / ゲノム / 遺伝学 / 病理学 (他7件)
【概要】上皮内肺がん17例、微小浸潤腺がん2例について、全ゲノム/RNAシークエンスデータおよび長鎖シークエンスデータを取得し、進行がんと比較することで、総合的に早期肺発がん機構のメカニズムの推定を行った。既知のがん遺伝子変異としては、EGFR、KRAS、MET、BRAF、HER2遺伝子の変異、RET遺伝子融合は、早期肺がん形成に働くドライバー変化であることが明らかにされた。一方、TP53やSMARCA2...
❏血清高感度肺がんバイオマーカーの同定と新規治療標的分子の臨床応用(16K08928)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高野 淳 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50582607)
【キーワード】高感度バイオマーカー / 肺がん / バイオマーカー / 新規治療標的分子 / トランスレーショナルリサーチ (他9件)
【概要】URST1は、肺がん、口腔がん、乳がんのいずれにおいても、がんで高発現し、siRNAにてURST1を抑制するとG2/M arrestによりがん細胞の増殖を抑制した。免疫組織染色での検討では、上記がんのいずれにおいて予後マーカーであった。URST1に対する阻害剤をによりがん細胞の増殖が有意に抑制され治療薬として有望であった。KIF11も口腔がんで高発現し、がんを増殖させること、阻害剤によりがん細胞の...
【医歯薬学】看護学:子宮頸がん遺伝子を含む研究件
❏子宮頸部腺癌の診断技術改良とsiRNAを用いたあらたな治療戦略(18591845)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】藤井 多久磨 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10218969)
【キーワード】子宮頸癌 / 細胞診 / コルポスコープ / siRNA / BACライブラリー (他16件)
【概要】子宮頸癌の診療技術の改良に役立つ方法を研究した。診断では子宮頸癌をリアルタイムに診断する方法としてラマンコルポスコープの開発に着手した。従来にない斬新的なアプローチで再現性のあるデータを得ることができた。細胞診では従来、炎症所見の一つといわれているamphophiliaがHPV18型感染に特徴的な細胞像であることがわかった。細胞診検体を利用し、P16細胞免疫染色、HPV型判定、およびHPVのDNA...
❏ヒトパピローマウイルスに対する抗ウイルス剤の開発をめざした基礎的な検討(13671746)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】藤井 多久磨 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10218969)
【キーワード】転写因子 / ウイルス / ファージ / ペプチド / 遺伝子 (他8件)
【概要】我々はこれまで子宮頸癌についてHPV感染を指標にした分子診断の可能性について検討してきた。まず、HPV16型のE7蛋白質に対する抗体が、HPV16型のDNAが検出される進行子宮頸癌患者の血清中から検出が可能な症例があることを明らかにした(Fujii et al.:Jpn J Cancer Res 86:28-34,1995)。さらに子宮頸癌の前癌病変を認めた患者より子宮頚部擦過細胞を採取し、RT-...
【医歯薬学】看護学:危険因子遺伝子を含む研究件
❏世界精神保健日本追跡調査:地域住民における精神疾患の10年間のコホート研究(25253045)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川上 憲人 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90177650)
【キーワード】精神保健疫学 / 精神疾患 / 前向きコホート / 罹患率 / 危険因子 (他15件)
【概要】世界的にも地域住民における精神疾患の前向きコホート研究は少ない。本研究では、約10年前に実施された世界精神保健日本調査の回答者約1,859名に対して追跡調査を実施し、前向きの精神保健疫学研究を行う。訓練を受けた調査員が長崎市、岡山市、玉野市の対象者合計1,465名に調査を依頼し、581名に面接調査を実施し、475名からゲノム調査のための唾液採取を行った。 ...
❏脳卒中・心筋梗塞及び悪性新生物の遺伝子を含む発症要因解明を目的としたコホート研究(17390186)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】喜多 義邦 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80161462)
【キーワード】循環器疾患 / 悪性新生物 / 発症 / コホート研究 / 危険因子 (他6件)
【概要】本研究は、地域集団における脳卒中・心筋梗塞・悪性新生物等の生活習慣病の発症要因を明らかにすることを目的に滋賀県高島郡(現、高島市、人口55,537人)において老健法基本健診および特定健診受診者を対象としてコホート研究を実施した。同地域におけるベースライン調査は2002年から旧5町1村を巡回する方法で実施し、本研究費申請期間の最終年度において第1次ベースライン調査が終了した。調査項目は、食生活および...
【医歯薬学】看護学:脂質遺伝子を含む研究件
❏リポイド副腎過形成症モデルマウスと細胞株によるステロイドホルモン生合成機構の解明(16K09996)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】石井 智弘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70265867)
【キーワード】StAR / 先天性リポイド副腎過形成症 / ステロイドホルモン生合成 / コレステロール / STAR (他11件)
【概要】Steroidogenic acute regulatory protein (StAR)の異常で生ずる先天性リポイド副腎過形成症(LCAH)の病態解明に寄与しうる以下の三つの成果を得た。 ① StARを欠損したステロイドホルモン産生細胞株、タモキシフェン投与でStARを欠損するマウスを作成し、LCAHの病態を二つの手法で再現した。② StAR非依存性のステロイドホルモン産生が存在し、cAMPに制...
❏健康環境因子としての脂質代謝の新機軸(16H02613)
【研究テーマ】環境・衛生系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 細胞・組織 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、脂質代謝のボトルネック酵素の一つであるホスホリパーゼA2 (PLA2)ファミリーに注目し、各種PLA2サブタイプの網羅的欠損マウスの表現型解析を推進するとともに、リピドミクス解析を展開することで、脂質による健康環境調節とその破綻に基づく病態発症機序の解明を目指した。特に、外部環境との接触の場としての皮膚及び消化管の恒常性と疾患に関わる脂質経路の同定、その影響を受ける代謝・免疫等の遠隔組...
❏内因性GPC産生経路の解明とその代謝改善への応用(25670032)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他9件)
【概要】本研究では、機能未知のPLA2サブタイプであるPNPLA7がリゾホスファチジルコリン (LPC)→グリセロホスホコリン(GPC)の代謝を担うリゾホスホリパーゼとして働くことを見出した。リゾホスホリパーゼは従来、細胞膜溶解性のLPCを消去する解毒酵素として認識されており、その実体やGPC産生酵素としての意義は着目されていなかった。本研究は、申請者が独自に樹立したPNPLA7欠損マウスを解析した。その...
【医歯薬学】看護学:網羅的解析遺伝子を含む研究件
❏疫学と数理モデルを融合したコウモリ由来感染症のリスク分析(19KK0242)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】大松 勉 東京農工大学, 農学部, 准教授 (60455392)
【キーワード】コウモリ / 疫学解析 / ウイルス / 細菌 / 寄生虫 (他14件)
【概要】コロナウイルスやエボラウイルス、ニパウイルスなど、世界的に問題となっているウイルスの自然宿主としてコウモリは知られている。今後も、コウモリから新たなウイルス感染症が発生する可能性は否定できない。また、コウモリを介した細菌や寄生虫の拡散リスクについては情報が少ない。コロナウイルスについては、SARS-CoV-2関連ウイルスが日本を含む東南アジアに生息するコウモリから検出されていることから、令和3年度...
❏新しい網羅的遺伝子解析による食道癌の薬剤、放射線耐性遺伝子の検索とそのメカニズム(16K07149)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川久保 博文 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20286496)
【キーワード】薬剤耐性 / 放射線耐性 / トランスポゾン / 食道癌 / 網羅的解析 (他17件)
【概要】ヒトゲノム上に存在する全ての遺伝子をスクリーニング可能であるトランスポゾンを用いて、食道癌に対するシスプラチン、5-FU、放射線耐性遺伝子の新しい網羅的解析に関する研究において、37種類のシスプラチン耐性遺伝子を発見した。そのうちTRIM16L overexpression細胞株に関してシスプラチン耐性をMTT assayにて検証し、シスプラチンへの耐性を証明した。TRIM16 knockdown...
❏運動誘発性炎症作用における翻訳動態変化の網羅的解析(26560370)
【研究テーマ】スポーツ科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鈴木 克彦 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80344597)
【キーワード】運動 / 翻訳動態 / Ribosome profiling / 次世代シーケンサー / マウス (他17件)
【概要】これまで多くの研究がなされてきた転写動態変化に関連する作用機序に加え、翻訳動態変化も生体システムに重要な影響を及ぼしている。また近年、これまでは技術的に困難であった翻訳動態変化を網羅的に解析可能な技術(Ribosome profiling)が開発され、次世代シーケンサーにより解析することで、それぞれのmRNAが実際はどの程度翻訳されていたのかを網羅的かつ1塩基単位の高精度で解析することができるよう...
【医歯薬学】看護学:ゲノム遺伝子を含む研究件
❏中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2020
【研究種目】ゲノム
【研究期間】遺伝子
【研究代表者】癌
【キーワード】蛋白質
【概要】
❏がんゲノム医療のための革新的核酸抽出技術の開発(21K19926)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【研究代表者】石川 雅浩 埼玉医科大学, 保健医療学部, 講師 (70540417)
【キーワード】自家蛍光 / 核酸抽出 / ゲノム / 遺伝子 / 画像処理
【概要】
❏クロマチン上で起こる転写と共役した二重鎖切断修復の分子機構の解明(20H00449)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 癌 / 蛋白質 / 放射線
【概要】真核生物では、ゲノムDNAはクロマチンを形成することで細胞核内に収納されている。クロマチンは、DNAを損傷から保護する役割を担っていると考えられているが、一方で、DNA損傷修復に対して阻害的にも働く。細胞には、ゲノムDNA二重鎖切断損傷を正確に修復するための機構が備わっている。増殖時の細胞では、複製された染色体を鋳型にした相同組換え修復(HRR)によって二重鎖切断修復を行うことが可能となる。他方、...
【医歯薬学】看護学:薬剤耐性遺伝子を含む研究件
❏新しい網羅的遺伝子解析による食道癌の薬剤、放射線耐性遺伝子の検索とそのメカニズム(16K07149)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川久保 博文 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20286496)
【キーワード】薬剤耐性 / 放射線耐性 / トランスポゾン / 食道癌 / 網羅的解析 (他17件)
【概要】ヒトゲノム上に存在する全ての遺伝子をスクリーニング可能であるトランスポゾンを用いて、食道癌に対するシスプラチン、5-FU、放射線耐性遺伝子の新しい網羅的解析に関する研究において、37種類のシスプラチン耐性遺伝子を発見した。そのうちTRIM16L overexpression細胞株に関してシスプラチン耐性をMTT assayにて検証し、シスプラチンへの耐性を証明した。TRIM16 knockdown...
❏細胞膜分子動態数理モデリングによるがん悪性化メカニズムの解明(15KT0016)
【研究テーマ】連携探索型数理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-07-10 - 2017-03-31
【研究代表者】鈴木 貴 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (40114516)
【キーワード】数理腫瘍学 / 数理モデリング / 細胞分子動態 / 細胞接着 / ECM分解 (他11件)
【概要】がん細胞悪性化および悪性伝播の分子レベルのメカニズムを,生物医学の問題として解明する事を目指した.その結果NFkBによるシグナル伝達, Metによる薬剤耐性獲得機序, 骨代謝モデルにおける動的平衡崩壊のメカニズムを理論的に明確に解明することができた. 基本的方法としては,数理モデリングという数理解析法の適用である.がん細胞悪性伝搬の分子レベルでのメカニズムは極めて複雑で, これまで生物医学の問題と...
【医歯薬学】看護学:メタボローム遺伝子を含む研究件
❏海に漂うマイクロプラスチックの生体影響をムール貝のマルチオミクス解析で解明する(18H02261)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】井上 広滋 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (60323630)
【キーワード】ムラサキイガイ / 海洋汚染 / トランスクリプトーム / メタボローム / マイクロプラスチック (他7件)
【概要】マイクロプラスチック(MP)による海洋汚染は世界的な問題となっているが、実際に生物に及ぼす影響は十分にはわかっていない。本研究では、沿岸生態系の優占種であるイガイ類に、MP粒子を実験的に取り込ませる実験系を確立し、まず体内残留時間が粒子サイズにより異なることを発見した。 次に、モデルMP粒子および同粒子にPCBを吸着させたものに15日間ムラサキイガイを曝露し、外套膜、生殖腺、消化管についてトランス...
❏内因性GPC産生経路の解明とその代謝改善への応用(25670032)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他9件)
【概要】本研究では、機能未知のPLA2サブタイプであるPNPLA7がリゾホスファチジルコリン (LPC)→グリセロホスホコリン(GPC)の代謝を担うリゾホスホリパーゼとして働くことを見出した。リゾホスホリパーゼは従来、細胞膜溶解性のLPCを消去する解毒酵素として認識されており、その実体やGPC産生酵素としての意義は着目されていなかった。本研究は、申請者が独自に樹立したPNPLA7欠損マウスを解析した。その...
【医歯薬学】看護学:コレステロール遺伝子を含む研究件
❏リポイド副腎過形成症モデルマウスと細胞株によるステロイドホルモン生合成機構の解明(16K09996)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】石井 智弘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70265867)
【キーワード】StAR / 先天性リポイド副腎過形成症 / ステロイドホルモン生合成 / コレステロール / STAR (他11件)
【概要】Steroidogenic acute regulatory protein (StAR)の異常で生ずる先天性リポイド副腎過形成症(LCAH)の病態解明に寄与しうる以下の三つの成果を得た。 ① StARを欠損したステロイドホルモン産生細胞株、タモキシフェン投与でStARを欠損するマウスを作成し、LCAHの病態を二つの手法で再現した。② StAR非依存性のステロイドホルモン産生が存在し、cAMPに制...
❏低頻度の遺伝子多型に着目した血中脂質量多様性の人類遺伝学的研究(21687021)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 助教 (90433581)
【キーワード】遺伝子 / 多型 / 人類 / 進化 / 中性脂肪 (他10件)
【概要】本研究では、生活習慣の異なるアジア・太平洋地域の人類集団について、血清脂質量と関連する遺伝子多型・変異を調査し、その人類生物学的意義を探った。その結果、1)脂肪酸不飽和化酵素遺伝子の多型が血中脂質量に及ぼす効果が、モンゴル人と日本人で劇的に異なっており、これが食事中の不飽和脂肪酸組成の差異に起因する可能性を見出した。2)高脂血症抵抗性多型であるMLXIPL遺伝子のGln241His多型が、中央アジ...
【医歯薬学】看護学:バイオマーカー遺伝子を含む研究件
❏血清高感度肺がんバイオマーカーの同定と新規治療標的分子の臨床応用(16K08928)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高野 淳 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50582607)
【キーワード】高感度バイオマーカー / 肺がん / バイオマーカー / 新規治療標的分子 / トランスレーショナルリサーチ (他9件)
【概要】URST1は、肺がん、口腔がん、乳がんのいずれにおいても、がんで高発現し、siRNAにてURST1を抑制するとG2/M arrestによりがん細胞の増殖を抑制した。免疫組織染色での検討では、上記がんのいずれにおいて予後マーカーであった。URST1に対する阻害剤をによりがん細胞の増殖が有意に抑制され治療薬として有望であった。KIF11も口腔がんで高発現し、がんを増殖させること、阻害剤によりがん細胞の...
❏労働者1万人の多目的パネル追跡による職業性ストレスの健康影響の包括的な解明(26253042)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】堤 明純 北里大学, 医学部, 教授 (10289366)
【キーワード】ストレス / 遺伝子 / バイオマーカー / パネルデータ / 労働者
【概要】学際的チームで労働者の重要指標を毎年測定する枠組みを形成し、職業性ストレスの健康影響を検証した。パネルデータの特性を活かして交絡要因を調整し、職業性ストレスが大うつ病エピソードを含む精神障害発症を予測すること、職場のソーシャル・キャピタルや支援等のポジティブな要素が精神障害発症や炎症反応増悪に予防的に関与すること、運動や喫煙等の健康行動や仕事と家庭の葛藤が職業性ストレスの健康影響を媒介すること、あ...
【医歯薬学】看護学:数理モデル遺伝子を含む研究件
❏疫学と数理モデルを融合したコウモリ由来感染症のリスク分析(19KK0242)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】大松 勉 東京農工大学, 農学部, 准教授 (60455392)
【キーワード】コウモリ / 疫学解析 / ウイルス / 細菌 / 寄生虫 (他14件)
【概要】コロナウイルスやエボラウイルス、ニパウイルスなど、世界的に問題となっているウイルスの自然宿主としてコウモリは知られている。今後も、コウモリから新たなウイルス感染症が発生する可能性は否定できない。また、コウモリを介した細菌や寄生虫の拡散リスクについては情報が少ない。コロナウイルスについては、SARS-CoV-2関連ウイルスが日本を含む東南アジアに生息するコウモリから検出されていることから、令和3年度...
❏植物の無機栄養ホメオスタシスと成長の統合的理解と仮説検証(25221202)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
【キーワード】無機栄養 / 翻訳 / uORF / 栄養感知 / 数理モデル (他12件)
【概要】無機栄養ホメオスタシスに必須な遺伝子を多くの元素について同定解析し、無機栄養の恒常性維持に細胞壁合成や RNA代謝、翻訳制御等の重要性を示した。リボソームRNA 複合体がAUGUAA上で細胞質の栄養濃度を感知し、この感知に伴って栄養輸送体mRNAの分解や転写制御が起こることや翻訳制御のゲノムレベルでの重要性を明らかにした。ホウ素輸送の2次元及び動的モデルを構築し実験的検証を行い、根の成長と地上部へ...
❏超離散時空間解析と大規模配列解析の融合による遺伝子転写原理の解明(24500360)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】大田 佳宏 東京大学, 数理(科)学研究科(研究院), 特任教授 (80436592)
【キーワード】超離散 / 配列解析 / 遺伝子転写 / 離散系 / シミュレーション (他10件)
【概要】ヒト細胞を用いたRNAPII (RNA polymerase II) 実体の運動情報やエピジェネティック修飾情報の数理解析の研究を行った。これまでの我々の研究では、時間分解能7.5分間隔で細胞実験を行っていたが、本研究課題ではより高い時間分解能の転写におけるRNAデータの取得を行った。さらに、転写ダイナミクスを制御しその運動にも影響を与える因子として、各種タンパク質結合情報とエピジェネティック修飾...
【医歯薬学】看護学:サルコぺニア遺伝子を含む研究件
❏サルコペニアの遺伝リスクスコアを考慮した運動・食事療法の開発(15H03099)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】真田 樹義 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (50421227)
【キーワード】サルコペニア / 医療・福祉 / 運動 / 食事 / 遺伝子
【概要】健康な日本人男性506名を対象に,ヒトゲノム上に点在する約600万個の一塩基多型を分析した結果,49SNPsがp<1.00×10-5で検出された.それぞれピックアップされたSNPの中から,1つの遺伝子の中にあるSNPが複数ツリー上に上昇しているもので,偽陽性であるかどうかの確認を行い,Bioinfomaticな方法で確認しサルコペニアのリスクにたんぱく質の機能に関与する可能性を確認したところ...
❏サルコペニア予防・改善のためのテーラーメイド運動処方プログラムの開発(24300239)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】真田 樹義 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (50421227)
【キーワード】サルコペニア / 遺伝子多型 / 網羅解析 / 運動処方 / 遺伝子
【概要】我々は、533名の日本人中高齢女性を対象に、生活習慣病発症リスクに対するサルコペニアとメタボリックシンドロームの相互関係について横断的に検討した。その結果、サルコペニアとメタボリックシンドロームの合併は、動脈硬化の指標である脈波伝搬速度および糖尿病リスクであるHbA1cが相乗的に高まることが示された。 また動脈硬化リスクに対するADRB3 Trp64Arg遺伝子多型の多様性に体力レベルの違いが影響...
【医歯薬学】看護学:生活習慣病遺伝子を含む研究件
❏分子遺伝疫学的解析による痛風の病態解明とゲノムテーラーメイド医療への応用(25293145)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】松尾 洋孝 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 講師 (00528292)
【キーワード】分子遺伝疫学 / 予防医学 / 個人差医療 / 尿酸 / 遺伝統計学 (他15件)
【概要】本研究では、多数例の痛風症例等のゲノムサンプルと臨床データを収集し、全例およびサブタイプ別にゲノムワイドな解析を行った。また、見出された痛風・尿酸関連遺伝子を対象とした分子機能解析を行い、痛風・高尿酸血症の発症リスクを評価した。本研究により、サブタイプ特異的なものを含む10個の関連遺伝子座を見出した。さらに、尿酸排泄輸送体遺伝子ABCG2の機能低下型変異は個人の発症リスクだけではなく、日本人集団と...
❏生活習慣病遺伝子を指標としたアジア地域での農耕・遊牧への遺伝的適応の実証研究(23687036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 講師 (90433581)
【キーワード】ゲノム多様性 / 生活習慣病 / SNP / モンゴル人 / 適応 (他19件)
【概要】遊牧民族であるモンゴル人と、農耕を中心的な生業としてきた日本人では、肥満などの生活習慣病への感受性に大きな差を示す。このような差は、両集団が異なる生業に遺伝的に適応してきたことに部分的に由来すると考え、ゲノム人類学・遺伝疫学的解析を展開した。その結果、モンゴル人と日本人などの農耕民族の間で、アルコール代謝、脂肪酸代謝、糖新生・解糖などに関与する遺伝子群や、脂肪蓄積に関連する遺伝子セットが大きな遺伝...
❏生活習慣病遺伝子からみたモンゴロイドの自然史(19770214)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 助教 (90433581)
【キーワード】進化人類学 / 人類遺伝学 / 生活習慣病 / 遺伝子多型 / 節約遺伝子 (他15件)
【概要】アジア・太平洋地域の人類集団について、糖尿病・肥満・高脂血症・高血圧症などとの関連が指摘されている遺伝子多型の分布および生物学的意義を調査したところ、太平洋地域の人類集団では、インスリン抵抗性や肥満と関連する遺伝子多型が他の人類集団よりも高頻度で見いだされ、また、モンゴル人やチベット人などの中央アジアの人類集団では、遊牧生活に伴う高脂肪食に適応的であると考えられる遺伝子多型の蓄積が確認された。 ...
【医歯薬学】看護学:臨床遺伝子を含む研究件
❏血清高感度肺がんバイオマーカーの同定と新規治療標的分子の臨床応用(16K08928)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高野 淳 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50582607)
【キーワード】高感度バイオマーカー / 肺がん / バイオマーカー / 新規治療標的分子 / トランスレーショナルリサーチ (他9件)
【概要】URST1は、肺がん、口腔がん、乳がんのいずれにおいても、がんで高発現し、siRNAにてURST1を抑制するとG2/M arrestによりがん細胞の増殖を抑制した。免疫組織染色での検討では、上記がんのいずれにおいて予後マーカーであった。URST1に対する阻害剤をによりがん細胞の増殖が有意に抑制され治療薬として有望であった。KIF11も口腔がんで高発現し、がんを増殖させること、阻害剤によりがん細胞の...
❏新規がん幹細胞特異的マーカーの同定(24650632)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】今井 浩三 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60117603)
【キーワード】腫瘍マーカー / がん幹細胞 / がん / 遺伝子 / 臨床 (他6件)
【概要】「がん幹細胞(CSC)特異的マーカー」の同定を目的とした。現存するCSCマーカーは正常幹細胞の分取法に一致する。我々は、正常幹細胞に重要なPRDM14が乳がん特異的に発現亢進すること、さらに、EZH2が正常幹細胞に重要なKLF2の発現を抑制することを報告した。そこで、研究計画に沿い、セルソーターによるSP分画、Tumor sphere法によりCSC分画を採取した。分取したCSC分画と対応する正常細...
❏薬剤抵抗性の発現機構解明と薬動力学解析に基づく対処法の構築(21590150)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】山本 康次郎 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70174787)
【キーワード】薬剤抵抗性 / ワルファリン / ビタミンK / VKORC1 / アザチオプリン (他13件)
【概要】ワルファリン抵抗性因子としてビタミンK還元酵素遺伝子VKORC1が重要である一方、ビタミンK代謝酵素であるCYP4F2の影響は限定的であった。全身紅斑性エリテマトーデス患者におけるアザチオプリンの治療効果に及ぼすチオプリンメチル基転移酵素(TPMT)およびイノシン三リン酸化酵素(ITPA)遺伝子型の、臨床における治療効果への影響を検討した。我が国では伝統的に低用量でアザチオプリンによる治療が行われ...
【医歯薬学】看護学:細菌遺伝子を含む研究件
❏疫学と数理モデルを融合したコウモリ由来感染症のリスク分析(19KK0242)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】大松 勉 東京農工大学, 農学部, 准教授 (60455392)
【キーワード】コウモリ / 疫学解析 / ウイルス / 細菌 / 寄生虫 (他14件)
【概要】コロナウイルスやエボラウイルス、ニパウイルスなど、世界的に問題となっているウイルスの自然宿主としてコウモリは知られている。今後も、コウモリから新たなウイルス感染症が発生する可能性は否定できない。また、コウモリを介した細菌や寄生虫の拡散リスクについては情報が少ない。コロナウイルスについては、SARS-CoV-2関連ウイルスが日本を含む東南アジアに生息するコウモリから検出されていることから、令和3年度...
❏細菌におけるプラスミド非感受性の分子基盤(18H02121)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】野尻 秀昭 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90272468)
【キーワード】細菌 / プラスミド / 遺伝子 / 水平伝播 / fitness (他6件)
【概要】一部の細菌は、各種のプラスミドを保持する場合でも非保持株との競合培養で淘汰されない性質(プラスミド非感受性)を示す。本研究では、この発現に、従来、硫黄代謝系の主要転写制御因子として知られていたCysBを起点とする転写制御系の起動が重要であることを明らかにした。この代謝制御系の下流にはTCAサイクルやエネルギー代謝系が配置されており、細胞内の代謝の調節がプラスミド非感受性の鍵になることが強く示唆され...
【医歯薬学】看護学:脳腫瘍遺伝子を含む研究件
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏アデノ随伴ウイルスを応用した脳神経疾患に対する遺伝子治療(16390418)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】岡田 尚巳 (岡田 尚已) 国立精神・神経センター, 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部, 室長 (00326828)
【キーワード】遺伝子 / ウイルス / 脳神経疾患 / バイオテクノロジー / 遺伝子治療 (他11件)
【概要】非病原性のアデノ随伴ウイルス(AAV)に由来するベクターは、頭蓋内での炎症反応も起こしにくく、神経組織や筋肉などにおいて、単回の投与で長期間安定した発現が可能である。本研究では、脳神経疾患への臨床応用をめざした次の研究段階として各種血清型AAVを用い、併用薬剤を用いた遺伝子発現増強効果、発現制御システム、およびベクターの筋注による蛋白質補充療法の効果を検討した。 1. ApoE欠損マウスにAAVベ...
❏患者血清を用いたSEREX法による脳腫瘍特異抗原遺伝子の単離の試み(11770773)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20217508)
【キーワード】グリオーマ / 脳腫瘍 / 抗原 / 遺伝子 / 血清 (他10件)
【概要】悪性脳腫瘍(グリオーマ)は極めて治療困難な疾患であり、新たな治療法の開発が強く望まれている。本研究では、グリオーマに対する新しい免疫療法の開発を目的として、癌患者血清で患者自身の癌細胞を検索する方法に、分子生物学的手法を取り入れたSEREX(Serological identification of antigens by recombinant expression cloning)法によるヒト...
【医歯薬学】看護学:オキシトシン遺伝子を含む研究件
❏文化-ジーン共進化説のミクロ的確認とネットワーク社会学的展開(20K20281)
【研究テーマ】社会学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】桜井 芳生 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (50264396)
【キーワード】遺伝子 / 遺伝子社会学 / 遺伝子一塩基多型 / SNP / ツイッター (他27件)
【概要】遺伝子変数が、ひとびとの社会行為・意識に影響を与えているかをさぐった。遺伝子一塩基多型(SNP)rs53576が、ツイッターの頻度に、rs4680が、スマホゲーム頻度に、セロトニントレンスポーター遺伝子多型5-HTTLPRが、「生きにくさ」意識に、影響をあたえていることを、世界で初めて見出した。一冊の成書『遺伝子社会学の試み 社会学的生物学嫌い(バイオフォビア)を超えて 』日本評論社 として、市場...
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
【医歯薬学】看護学:サイトカイン遺伝子を含む研究件
❏サイトカイン・遺伝子発現および遺伝子多型解析による新生児疾患の免疫学的病態解析(22390215)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】高橋 尚人 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (50197159)
【キーワード】免疫学 / 新生児 / 早産児 / 臍帯血 / サイトカイン (他8件)
【概要】新生児疾患の病態を検討するために、サイトカイン、転写因子のプロファイル等を解析し、また早産児疾患と遺伝子多型との関連を検討した。慢性肺疾患を発症した児では複数の血清サイトカインが高値で、吸入ステロイド療法により一部が低下した。遺伝子多型解析では、脳室周囲白質軟化症とVEGFA、未熟児網膜症とITPKC、酸素投与期間とVEGFAの各遺伝子多型の関連が示唆された。臍帯血中のTGFβ1とβ2は著しく高値...
❏脳腫瘍特異抗原遺伝子のクローニングと免疫遺伝子治療への応用(12557120)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20217508)
【キーワード】グリオーマ / 抗原 / 遺伝子 / 血清 / HSV (他9件)
【概要】悪性腫瘍は極めて治療困難な疾患であり、現在まで有効な治療法がない。そこで申請者らは新たなアプローチとして脳腫瘍に対する腫瘍抗原特異的な免疫遺伝子治療を提案した。 本研究において、新規の脳腫瘍抗原遺伝子の単離を目的としてグリオーマ患者血清を用いてautologous typingに分子生物学的手法を取り入れたSEREX (Serological indentification of antigens...
【医歯薬学】看護学:シグナル伝達遺伝子を含む研究件
❏モデル動物とiPS細胞を用いた心臓前駆細胞発生制御による予防医学的基礎研究(22H03045)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 循環器・高血圧 / 発現制御 / シグナル伝達
【概要】
❏動物モデルとヒトiPS細胞を用いた環境と遺伝子相互作用による心疾患形成機構の解明(19H03622)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】多因子遺伝 / 総動脈幹症 / TBX1 / Tbx1 / 発生・分化 (他12件)
【概要】22q11.2欠失症候群に合併する先天性心疾患の責任遺伝子であるTBX1の発現を遺伝子改変技術で低下させたマウスモデルにおいて、妊娠母マウスに葉酸を投与することにより、胎仔の先天性心疾患表現型を軽症化することに成功し、葉酸によりNOTCHシグナルが活性化され、心臓前駆細胞である神経堤細胞の発生分化異常が救済される機序が示唆された。また、遺伝子改変マウスの交配実験によりTBX1と同じ遺伝子群のTBX...
❏性決定カスケードとエクダイソンシグナルのクロストークによる性分化機構の解明(17H03940)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 雅京 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30360572)
【キーワード】性決定 / 性分化 / エクダイソン / doublesex / dmrt遺伝子 (他20件)
【概要】本研究課題では、昆虫の代表的なステロイドホルモンとして知られるエクダイソンが、昆虫の性分化の制御に関与するか否か、また、関与するのであれば、その作用機序はいかなるものであるか、という点を明らかにすることを目的としている。本研究成果により、昆虫性分化のマスター制御遺伝子であるdsxの精巣における発現がエクダイソン濃度依存的に上昇することが判明した。免疫組織化学による発現部位解析、ゲノム編集による表現...
【医歯薬学】看護学:ストレス遺伝子を含む研究件
❏熱帯低湿地環境造林のための樹木の根圏低酸素ストレス耐性の解明(15H04509)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小島 克己 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 教授 (80211895)
【キーワード】植物 / ストレス / 林学 / 酵素 / 遺伝子 (他9件)
【概要】根圏低酸素ストレス耐性種のMelaleuca cajuputiの低酸素環境下の根での炭素の利用状況を調べるため、リグニン合成などの芳香族化合物合成経路の酵素活性と代謝物質量測定およびトランスクリプトーム解析を行った。フェニルアラニンアンモニアリアーゼ(PAL)活性およびPAL遺伝子の発現量が低酸素処理初期に低下したが、低酸素処理後14日目にはPAL活性が回復した。M. cajuputiの根圏低酸素...
❏労働者1万人の多目的パネル追跡による職業性ストレスの健康影響の包括的な解明(26253042)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】堤 明純 北里大学, 医学部, 教授 (10289366)
【キーワード】ストレス / 遺伝子 / バイオマーカー / パネルデータ / 労働者
【概要】学際的チームで労働者の重要指標を毎年測定する枠組みを形成し、職業性ストレスの健康影響を検証した。パネルデータの特性を活かして交絡要因を調整し、職業性ストレスが大うつ病エピソードを含む精神障害発症を予測すること、職場のソーシャル・キャピタルや支援等のポジティブな要素が精神障害発症や炎症反応増悪に予防的に関与すること、運動や喫煙等の健康行動や仕事と家庭の葛藤が職業性ストレスの健康影響を媒介すること、あ...
❏世界精神保健日本追跡調査:地域住民における精神疾患の10年間のコホート研究(25253045)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川上 憲人 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90177650)
【キーワード】精神保健疫学 / 精神疾患 / 前向きコホート / 罹患率 / 危険因子 (他15件)
【概要】世界的にも地域住民における精神疾患の前向きコホート研究は少ない。本研究では、約10年前に実施された世界精神保健日本調査の回答者約1,859名に対して追跡調査を実施し、前向きの精神保健疫学研究を行う。訓練を受けた調査員が長崎市、岡山市、玉野市の対象者合計1,465名に調査を依頼し、581名に面接調査を実施し、475名からゲノム調査のための唾液採取を行った。 ...
【医歯薬学】看護学:分子生物学遺伝子を含む研究件
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
❏微小管の機能発見および人工制御:細胞から組織まで(16H04787)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50447356)
【キーワード】細胞骨格 / 細胞周期 / 細胞分裂 / 微小管 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】本研究では、微小管が細胞のなかでどのように形成されるのか、分子レベル・細胞レベル・組織レベルの各階層にわたり解明することを目指している。これまでに、分裂酵母・ヒト培養細胞を用いて微小管形成機構を調べており、さらにマウス組織での実験をおこなうための飼育・実験の基盤作りをおこなった。その結果、Alp7/TACCが微小管形成においてガンマ・チューブリン複合体と協調して微小管の形成を促進すること、さらにA...
❏新規ホスホリパーゼ分子群の機能的脱オーファン化(24390021)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他14件)
【概要】本研究では、機能未知のホスホリパーゼA2(PLA2)分子種の欠損マウスを作出導入し、各PLA2が関わる生命応答を明らかにすること(機能的脱オーファン化)を目指した。その結果、 (1)sPLA2-IIEはリポタンパク質代謝を介して肥満の調節に関わること、(2)sPLA2-XIIAは組織マスト細胞の活性化と獲得免疫応答に関わること、(3)PNPLA7/iPLA2θは肝臓のコリン代謝の制御を介して全身の...
【医歯薬学】看護学:認知症遺伝子を含む研究件
❏アクアポリン4機能と脳リンパ排泄機構に着目したアルツハイマー病発症機構の解明(17K19637)
【研究テーマ】ブレインサイエンスおよびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】阿部 陽一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10317331)
【キーワード】アルツハイマー病 / 脳アミロイド血管症 / アクアポリン4 / 動物モデル / アミロイドβ (他11件)
【概要】アルツハイマー病モデルである5xFADをアクアポリン4ノックアウトマウスと交配することによりアルツハイマー病病態におけるアクアポリン4機能の意義について検討を行った。その結果、アルツハイマー病の典型的な病理像である老人斑の蓄積、その周囲のグリオシスに対しては アクアポリン4機能欠損による影響はほとんどなかったが、20週齢以降アクアポリン4ノックアウトの個体において夜間の活動が徐々に低下するとともに...
❏新規alpha-synuclein発現調節modifier遺伝子の同定と機能解明(25860726)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】西岡 健弥 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40348933)
【キーワード】パーキンソン病 / alpha-synuclein / SNCA / 遺伝子重複 / びまん性レビー小体病 (他14件)
【概要】SNCA duplicationの変異を持つ発症者,非発症キャリアーの2群に分けた.合計20名(6家系、男性:女性=8:12、パーキンソン病発症11名、パーキンソン病非発症キャリア9名)である。 AffymetrixのGeneChipを用いて一塩基多型を調べた.LOD scoreの算出とManhattan plotの作成した.連鎖解析ソフトであるMERLINを用いてLOD scoreを算出した.L...
❏紀伊半島のALS・パーキンソンの原因と発症機構の分子生物学的研究(19390239)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】葛原 茂樹 国立精神・神経センター, 病院長 (70111383)
【キーワード】紀伊半島 / 筋萎縮性側索硬化症 / パーキンソン認知症複合 / 遺伝子 / アルツハイマー神経原線維変化 (他12件)
【概要】紀伊半島の一部集落に多発する神経風土病の筋萎縮性側索硬化症・パーキンソン認知症複合(ALS/PDC)類似疾患で知られているほぼ全ての原因遺伝子を調べ、異常変異は認められなかった。病態と発症に関して、脳のアルツハイマー神経原線維変化の分布様式はALSとPDCでほぼ同じであった。脳と脊髄にはTDP-43の蓄積が認められ、生化学的にはタウ/TDP-43異常蓄積症と考えられた。尿中の酸化ストレスマーカーが...
【医歯薬学】看護学:感染遺伝子を含む研究件
❏長鎖ノンコーディングRNAによる自然免疫応答制御機構の解明(15H04642)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】秋光 信佳 東京大学, アイソトープ総合センター, 教授 (40294962)
【キーワード】RNA / 感染 / 自然免疫 / RNA分解 / サルモネラ (他9件)
【概要】細胞内寄生細菌のサルモネラに感染した宿主ヒト細胞では、核内RNA分解経路が抑制され、その結果、普段は不安定な核内長鎖ノンコーディングRNAが安定化されて発現増加することを本研究の遂行で申請者は発見した。サルモネラ感染で発現増加する核内長鎖ノンコーディングRNAは、インターフェロン遺伝子などの免疫関連遺伝子の発現制御分子として働くことも示した。さらに、核内RNA分解経路が抑制されるメカニズムとして、...
❏ミツバチの脳に感染し、攻撃行動を誘発する新種のピコルナウイルスに関する研究(15657019)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2003
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10201469)
【キーワード】ミツバチ / 攻撃行動 / 利他的行動 / 脳 / ウイルス (他8件)
【概要】ミツバチは社会性昆虫であり、女王蜂(生殖カースト)が専ら産卵し、働き蜂(労働カースト)は育児や門番、採餌などの労働に携わる。ミツバチの働き蜂の天敵への攻撃行動は、自身が死亡する可能性が高い点で利他行動の代表例である。本研究では、働き蜂の攻撃行動を規定する分子的基盤を解析する目的で、攻撃的な働き蜂の脳で選択的に発現する遺伝子を検索した結果、攻撃蜂の脳に選択的に感染している新規なRNAウイルスを同定し...
【医歯薬学】看護学:環境因子遺伝子を含む研究件
❏オーダーメード医療を目指した思春期特発性側弯症の発症・進行予測モデルの確立(16H05453)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40209656)
【キーワード】思春期特発性側弯症 / 多遺伝子疾患 / 遺伝因子 / ゲノムワイド相関解析 / 多因子疾患 (他12件)
【概要】我々は、思春期特発性側弯症(以下、AIS)の遺伝的背景を明らかにするため、遺伝統計学的手法であるゲノムワイド相関解析(以下、GWAS)を用いて、AISの疾患感受性遺伝子の探索を行ってきた。これまでに、我々は合計3回のGWASを施行し、発症に関与する遺伝子を20個同定した。合計サンプル数は5000検体を超え、これは全世界的に最大規模の検体数である。さらに、層別化解析を行い、重症化に関わる遺伝子を1個...
❏心臓流出路および大動脈弓発生異常に関与する遺伝子と環境因子の影響(25461631)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 潤 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00255506)
【キーワード】心臓流出路 / 先天性心疾患 / 遺伝子 / 環境因子 / 心臓流出路発生 (他10件)
【概要】心臓流出路発生に必須の転写因子Tbx1の発現を低下させたTbx1neo/neoマウスは、ヒト22q11.2欠失症候群同様、総動脈幹症(PTA)を呈する。Tbx1neo/neo胎仔を妊娠した母マウスに、栄養素である葉酸を通常量投与した(CO)群と多量投与した(FA)群で、胎仔の心表現型を比較したところ、CO胎仔は全例重症型PTAを呈したが、FA胎仔では軽症型が25%認められた。心臓流出路に遊走する神...
❏思春期特発性側弯症の進行予測モデルの確立(24390357)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40209656)
【キーワード】特発性側弯症 / 遺伝子 / 進行予測 / 環境因子 / 思春期特発性側弯症 (他6件)
【概要】本研究は思春期特発性側弯症患者からDNAサンプルを収集し、全ゲノム相関解析(genome wide association study, GWAS)を行い、側弯の発症と重症化に関与する遺伝子を同定することを目的に行った。研究期間中に約3500名の思春期特発性側弯症患者のDNAサンプルを血液あるいは唾液から収集した。また全例X線を撮像した。GWASにより 側弯症発症に関与する遺伝子を4つ、進行に関与...
【医歯薬学】看護学:遺伝子発現遺伝子を含む研究件
❏メダカをモデルとする低線量率被ばくがもたらす全身性炎症反応の解明(18H04135)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】三谷 啓志 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
【キーワード】放射線 / 炎症 / 遺伝子 / メダカ / 精巣卵 (他18件)
【概要】野生型メダカに7日間にわたって総線量100mGyのガンマ線を照射した。全身の連続組織切片を用いて各器官の組織変化を調べた。B型精母細胞の数の減少と、鰓上皮の増殖の低下が観察された。精巣卵形成には、線量率効果がなく、50mGy急性照射で精巣卵が生成された。トランスクリプトーム解析では、解糖系やペントースリン酸経路に関連する遺伝子の発現が抑制されていた。また、抗酸化に重要な役割を果たすNADPHの産生...
❏トレニアのシュート再生系を用いた脱分化とシュート頂分裂組織新構築の解析(17K07437)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】杉山 宗隆 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50202130)
【キーワード】トレニア / シロイヌナズナ / シュート再生 / 表皮細胞 / 脱分化 (他14件)
【概要】本研究では、茎断片の表皮細胞が脱分化・増殖し、カルス相なしに不定芽のシュート頂分裂組織(SAM)を新たに形成する、トレニアの直接シュート再生系を用い、脱分化とSAM新構築について、細胞学的解析とトランスクリプトーム解析を行った。その結果、サイトカイニンに応答した表皮細胞の核小体の発達と細胞分裂の再開、光依存の細胞増殖の活性化を経て、増殖細胞の領域化が起き、SAMが構築されることなどが明らかになった...
❏Bcl11bによる嗅神経細胞の二者択一的運命決定の制御機構(16K07366)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】廣田 順二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)
【キーワード】嗅覚 / 嗅覚受容体 / 嗅神経細胞 / 神経分化 / 遺伝子発現 (他11件)
【概要】匂いを感知する嗅覚受容体は、魚類から哺乳類に至る脊椎動物に共通して存在するクラスI(水棲型)と陸棲動物に特異的なクラスII(陸棲型)の2種類に大きく分類される。つまり鼻の中では発現する受容体のタイプによって異なる2種類の嗅神経細胞が作り出されるが、そのメカニズムは長年未解明のままだった。本研究では、2種類の嗅神経細胞を作り分けるのに転写因子Bcl11bが重要な機能を果たしていることを明らかにした。...
【医歯薬学】看護学:医療・福祉遺伝子を含む研究件
❏サルコペニアの遺伝リスクスコアを考慮した運動・食事療法の開発(15H03099)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】真田 樹義 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (50421227)
【キーワード】サルコペニア / 医療・福祉 / 運動 / 食事 / 遺伝子
【概要】健康な日本人男性506名を対象に,ヒトゲノム上に点在する約600万個の一塩基多型を分析した結果,49SNPsがp<1.00×10-5で検出された.それぞれピックアップされたSNPの中から,1つの遺伝子の中にあるSNPが複数ツリー上に上昇しているもので,偽陽性であるかどうかの確認を行い,Bioinfomaticな方法で確認しサルコペニアのリスクにたんぱく質の機能に関与する可能性を確認したところ...
❏世界精神保健日本追跡調査:地域住民における精神疾患の10年間のコホート研究(25253045)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川上 憲人 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90177650)
【キーワード】精神保健疫学 / 精神疾患 / 前向きコホート / 罹患率 / 危険因子 (他15件)
【概要】世界的にも地域住民における精神疾患の前向きコホート研究は少ない。本研究では、約10年前に実施された世界精神保健日本調査の回答者約1,859名に対して追跡調査を実施し、前向きの精神保健疫学研究を行う。訓練を受けた調査員が長崎市、岡山市、玉野市の対象者合計1,465名に調査を依頼し、581名に面接調査を実施し、475名からゲノム調査のための唾液採取を行った。 ...
❏Auditory Neuroppathyの新規原因遺伝子の解明(24390391)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松永 達雄 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 聴覚・平衡覚研究部, 室長 (90245580)
【キーワード】遺伝子 / 医療・福祉 / ゲノム / 脳神経疾患 / バイオテクノロジー
【概要】Auditory Neuropathy (AN)は著しく言語聴取力が低い新しい難聴の病態である。本研究ではANの新たな遺伝的原因の解明を目的とした。まず36例のAN症例でサンガー法による検討をして、25例でOTOF遺伝子に11種類の新規変異を同定し、1例でGJB2遺伝子に既知変異を同定した。OTOF遺伝子変異が1アレルの4例では全ゲノムSNP解析と定量的PCR解析で大欠失を同定しなかった。上記解析...
【医歯薬学】看護学:放射線遺伝子を含む研究件
❏クロマチン上で起こる転写と共役した二重鎖切断修復の分子機構の解明(20H00449)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 癌 / 蛋白質 / 放射線
【概要】真核生物では、ゲノムDNAはクロマチンを形成することで細胞核内に収納されている。クロマチンは、DNAを損傷から保護する役割を担っていると考えられているが、一方で、DNA損傷修復に対して阻害的にも働く。細胞には、ゲノムDNA二重鎖切断損傷を正確に修復するための機構が備わっている。増殖時の細胞では、複製された染色体を鋳型にした相同組換え修復(HRR)によって二重鎖切断修復を行うことが可能となる。他方、...
❏メダカをモデルとする低線量率被ばくがもたらす全身性炎症反応の解明(18H04135)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】三谷 啓志 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
【キーワード】放射線 / 炎症 / 遺伝子 / メダカ / 精巣卵 (他18件)
【概要】野生型メダカに7日間にわたって総線量100mGyのガンマ線を照射した。全身の連続組織切片を用いて各器官の組織変化を調べた。B型精母細胞の数の減少と、鰓上皮の増殖の低下が観察された。精巣卵形成には、線量率効果がなく、50mGy急性照射で精巣卵が生成された。トランスクリプトーム解析では、解糖系やペントースリン酸経路に関連する遺伝子の発現が抑制されていた。また、抗酸化に重要な役割を果たすNADPHの産生...
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
【医歯薬学】看護学:疫学遺伝子を含む研究件
❏疫学と数理モデルを融合したコウモリ由来感染症のリスク分析(19KK0242)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】大松 勉 東京農工大学, 農学部, 准教授 (60455392)
【キーワード】コウモリ / 疫学解析 / ウイルス / 細菌 / 寄生虫 (他14件)
【概要】コロナウイルスやエボラウイルス、ニパウイルスなど、世界的に問題となっているウイルスの自然宿主としてコウモリは知られている。今後も、コウモリから新たなウイルス感染症が発生する可能性は否定できない。また、コウモリを介した細菌や寄生虫の拡散リスクについては情報が少ない。コロナウイルスについては、SARS-CoV-2関連ウイルスが日本を含む東南アジアに生息するコウモリから検出されていることから、令和3年度...
❏世界精神保健日本追跡調査:地域住民における精神疾患の10年間のコホート研究(25253045)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川上 憲人 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90177650)
【キーワード】精神保健疫学 / 精神疾患 / 前向きコホート / 罹患率 / 危険因子 (他15件)
【概要】世界的にも地域住民における精神疾患の前向きコホート研究は少ない。本研究では、約10年前に実施された世界精神保健日本調査の回答者約1,859名に対して追跡調査を実施し、前向きの精神保健疫学研究を行う。訓練を受けた調査員が長崎市、岡山市、玉野市の対象者合計1,465名に調査を依頼し、581名に面接調査を実施し、475名からゲノム調査のための唾液採取を行った。 ...
❏変形性関節症の病因解明・治療標的分子同定のための統合研究:ROADプロジェクト(19109007)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2011
【研究代表者】中村 耕三 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 自立支援局, 自立支援局長(研究所併任) (60126133)
【キーワード】変形性関節症 / 軟骨代謝 / 遺伝子 / 画像解析 / 疫学 (他6件)
【概要】変形性関節症(OA)の予防・治療法の確立に対する社会的ニーズの高まりは疑いの余地がない。我々は最近、OAの分子メカニズム解明から画期的な予防・治療法の開発を目指した戦略的OA統合研究計画としてROADプロジェクトを樹立した。本研究課題では、(1)軟骨変性制御分子のクローニングと分子ネットワークの解明、(2)重症度評価システムの開発、(3)遺伝・環境因子の網羅的・系統的探索、の3テーマについての研究...
【医歯薬学】看護学:トランスレーショナルリサーチ遺伝子を含む研究件
❏滑膜肉腫における変異SWI/SNFクロマチン制御複合体の機能解析(17K10985)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00365298)
【キーワード】発がん / 遺伝子 / ゲノム / トランスレーショナル・リサーチ / 融合遺伝子 (他20件)
【概要】滑膜肉腫は、思春期から若年成人に好発する代表的な悪性軟部腫瘍(肉腫)である。原因と考えられる融合遺伝子SS18-SSXのがん化に関わる機能は未解明な点が多い。本研究では、SS18がクロマチン制御SWI/SNF複合体のサブユニットであることに注目し、SS18-SSXを有する変異SWI/SNF複合体の機能異常が滑膜肉腫のがん化に関与するという仮説のもと、滑膜肉腫細胞株のSS18-SSXをノックダウンし...
❏膜融合能増強型標的化改変ヘルペスウイルスを用いたがん免疫療法の開発(17H01578)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (70322071)
【キーワード】腫瘍免疫 / がん免疫療法 / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / 遺伝子治療 / 実験外科学 (他10件)
【概要】我々の開発したウイルス伝搬能が高く特徴的な細胞死を誘導できる膜融合能増強型標的化改変型単純ヘルペスウイルスの抗腫瘍効果について、直接的細胞傷害性に加えて免疫学的反応の検討も可能な同系マウス腫瘍モデルを構築した。そして我々が上記治療法の併用療法として注目している新規チェックポイント分子であるMilk fat globule- epidermal growth factor- factor 8 (MF...
❏血清高感度肺がんバイオマーカーの同定と新規治療標的分子の臨床応用(16K08928)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高野 淳 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50582607)
【キーワード】高感度バイオマーカー / 肺がん / バイオマーカー / 新規治療標的分子 / トランスレーショナルリサーチ (他9件)
【概要】URST1は、肺がん、口腔がん、乳がんのいずれにおいても、がんで高発現し、siRNAにてURST1を抑制するとG2/M arrestによりがん細胞の増殖を抑制した。免疫組織染色での検討では、上記がんのいずれにおいて予後マーカーであった。URST1に対する阻害剤をによりがん細胞の増殖が有意に抑制され治療薬として有望であった。KIF11も口腔がんで高発現し、がんを増殖させること、阻害剤によりがん細胞の...
【医歯薬学】看護学:肥満遺伝子を含む研究件
❏NFIAによる糖・脂質・エネルギー代謝制御の統合的理解と肥満症の治療戦略(20H04101)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】脇 裕典 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (00466765)
【キーワード】褐色脂肪細胞 / 脂肪組織 / 転写因子 / 遺伝子 / 肥満
【概要】NFIAの組織特異的ノックアウトマウス及びトランスジェニックマウスの糖・脂質・エネルギー代謝における表現型の解析として糖脂質代謝、体重、臓器の重量、タンパク、遺伝子発現などの解析を進めた。表現型のメカニズムについてNFIAの転写制御制作用について網羅的な解析を進め、NFIAの新たな生物経路における役割を明らかにした。 ...
❏高次クロマチン構造解析・ゲノム編集による脂肪細胞特異的な遺伝子発現制御機構の解明(15K09378)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】青山 倫久 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50645538)
【キーワード】糖尿病 / 肥満 / 脂肪細胞 / 遺伝子 / 転写制御 (他8件)
【概要】脂肪細胞分化において重要な役割を果たすPPARγによるC/EBPα遺伝子の転写制御機構は不明であった。ChIP-seq解析により、C/EBPα遺伝子の遠位領域にPPARγ結合部位のクラスターを同定し、これらの領域はスーパーエンハンサーを形成していた。さらに遠位エンハンサーとプロモーターにゲノムのループ構造の形成に関わるCTCFの結合部位を見出した。4C-seqや3C法では、遠位エンハンサーとプロモ...
❏3C法による脂肪細胞におけるC/EBPα遺伝子領域の高次クロマチン構造の解析(25860742)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】青山 倫久 東京大学, 医学部附属病院, 研究員 (50645538)
【キーワード】遺伝子 / 転写制御 / 高次クロマチン構造 / 3C / 脂肪細胞 (他10件)
【概要】脂肪細胞の分化においてマスターレギュレーターである転写因子PPARγとC/EBPαのポジティブフィードバックループは重要な役割を果たすが、PPARγによるC/EBPα遺伝子の転写制御機構は現在まで不明であった。ゲノムワイドにPPARg結合領域を同定するChIP-seqや、核内でのゲノム領域間の3次元的な近接関係を検出する3C法による解析などから、既存の手法では明らかでなかったC/EBPα遺伝子の下...
【医歯薬学】看護学:コホート研究遺伝子を含む研究件
❏世界精神保健日本追跡調査:地域住民における精神疾患の10年間のコホート研究(25253045)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川上 憲人 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90177650)
【キーワード】精神保健疫学 / 精神疾患 / 前向きコホート / 罹患率 / 危険因子 (他15件)
【概要】世界的にも地域住民における精神疾患の前向きコホート研究は少ない。本研究では、約10年前に実施された世界精神保健日本調査の回答者約1,859名に対して追跡調査を実施し、前向きの精神保健疫学研究を行う。訓練を受けた調査員が長崎市、岡山市、玉野市の対象者合計1,465名に調査を依頼し、581名に面接調査を実施し、475名からゲノム調査のための唾液採取を行った。 ...
❏脳卒中・心筋梗塞及び悪性新生物の遺伝子を含む発症要因解明を目的としたコホート研究(17390186)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】喜多 義邦 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80161462)
【キーワード】循環器疾患 / 悪性新生物 / 発症 / コホート研究 / 危険因子 (他6件)
【概要】本研究は、地域集団における脳卒中・心筋梗塞・悪性新生物等の生活習慣病の発症要因を明らかにすることを目的に滋賀県高島郡(現、高島市、人口55,537人)において老健法基本健診および特定健診受診者を対象としてコホート研究を実施した。同地域におけるベースライン調査は2002年から旧5町1村を巡回する方法で実施し、本研究費申請期間の最終年度において第1次ベースライン調査が終了した。調査項目は、食生活および...
【医歯薬学】看護学:社会医学遺伝子を含む研究件
❏ヒトGWASデータに基づいたAhr発達神経毒性の分子機構の解明(26241016)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】掛山 正心 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30353535)
【キーワード】神経科学 / 社会医学 / トランスレーショナルリサーチ / 有害化学物質 / 行動神経内分泌学 (他7件)
【概要】ダイオキシンは芳香族炭化水素受容体(AhR)を介して致死毒性や催奇形性、免疫毒性を示すことが明らとなっているが、発達神経毒性におけるAhRの関与は未だ明確な結論が出ていない。そこでダイオキシン影響の検出に成功した独自開発の行動課題を用いて解析した結果、AhR遺伝子欠損マウスはダイオキシンを曝露しなくとも、ダイオキシン胎仔期曝露に類似した社会行動異常を示すという結論を得た。恒常的活性型AhR遺伝子を...
❏世界精神保健日本追跡調査:地域住民における精神疾患の10年間のコホート研究(25253045)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川上 憲人 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90177650)
【キーワード】精神保健疫学 / 精神疾患 / 前向きコホート / 罹患率 / 危険因子 (他15件)
【概要】世界的にも地域住民における精神疾患の前向きコホート研究は少ない。本研究では、約10年前に実施された世界精神保健日本調査の回答者約1,859名に対して追跡調査を実施し、前向きの精神保健疫学研究を行う。訓練を受けた調査員が長崎市、岡山市、玉野市の対象者合計1,465名に調査を依頼し、581名に面接調査を実施し、475名からゲノム調査のための唾液採取を行った。 ...
❏大規模コホート研究における疫学的指標のエピジェネティクス解析(20790425)
【研究テーマ】衛生学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】野島 正寛 札幌医科大学 (00457699)
【キーワード】生活習慣 / 癌 / 分子疫学 / DNAメチル化 / エピジェネティクス (他11件)
【概要】地域一般住民206名から1989年に提供された保存血清を用いて、DNAメチル化と生活習慣および発癌リスクとの関連を検討した。その結果、長鎖散在反復配列LINE-1のメチル化レベルが男性で1%程度高いことが示されたが、運動を除く生活習慣や発癌との関連は明らかとはならなかった。本研究では、血清DNAのLINE-1メチル化と生活習慣・発癌の関連が限定的である点、長期保存された血清を用いたDNAメチル化研...
【医歯薬学】看護学:環境遺伝子を含む研究件
❏多様性創出新機構の探索:同一個体内ゲノムの体細胞間変異の定量化(26650141)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】佐竹 暁子 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (70506237)
【キーワード】植物 / モデル化 / 生理学 / 遺伝子 / 環境
【概要】北海道大学苫小牧研究林の林冠観測用クレーンシステムを利用して樹高約20m,樹齢150年以上のミズナラとカエデを対象に,異なる枝位置から各3反復ずつ葉と花組織の採取を行った.得られたサンプルから全DNAを抽出し,次世代シーケンサーを用いて大規模塩基配列を取得した結果,約1500遺伝子座において総数100,000塩基の配列情報を取得した.塩基置換が生じた配列を探索した結果,同一個体あたり最大2個の突然...
❏日本人の寒冷適応能を構成する遺伝的要因と生理的要因の検証(26251050)
【研究テーマ】応用人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】綿貫 茂喜 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (00158677)
【キーワード】生理的多型 / 遺伝的多型 / 体温調節 / 寒冷適応 / 遺伝子 (他12件)
【概要】本課題は現代日本人の寒冷適応能について、特に産熱機能の生理的多型と遺伝的要因の関連を明らかにすることを目的とし、ヒトの寒冷曝露時の産熱反応と産熱に関与する脱共役タンパク質1(UCP1)遺伝子多型との関連を検証した。その結果、UCP1遺伝子の一塩基多型であるrs1800592と産熱反応に有意な関連があり、加えて最も産熱すると考えられるハプロタイプは高緯度地域、低気温地域で多かった。以上から、日本人の...
❏In vivo, in situ突然変異検出系を用いた環境および放射線リスク評価(25220102)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】野田 朝男 公益財団法人放射線影響研究所, 分子生物科学部, 副部長 (40294227)
【キーワード】放射線誘発突然変異 / ノックインマウス / トランスジェニックメダカ / 体細胞突然変異 / 生殖細胞突然変異 (他16件)
【概要】個体内で起こる体細胞や生殖細胞の突然変異を、生体内の組織構築の「場」を壊すことなく検出する事をモデル動物にて実現した。これにより、放射線や環境変異原の暴露により生じる細胞の突然変異リスクについて、被ばく後の時間と組織内の三次元的情報を加えて計測することが可能となった。本システムは、組織をすりつぶしてDNAを抽出するといった従来法に対しては革命的である。我々の方法は、体内で起こる細胞の突然変異を生き...
【医歯薬学】看護学:遺伝遺伝子を含む研究件
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
❏次世代シーケンサーによる遺伝子解析の難聴診断・治療への応用(16H06760)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】坂田 阿希 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (80783860)
【キーワード】遺伝 / 難聴遺伝子 / 遺伝子 / 難聴
【概要】東大病院耳鼻科難聴外来を受診した難聴患者が19名、およびその家族42名を対象に解析。ターゲットシークエンスは、難聴遺伝学的検査でも取り上げられている19遺伝子とUsher症候群とWaardenburg症候群の原因遺伝子をカバーするように計32遺伝子アミノ酸コード配列全体を対象にし、AgilentのSureSelectを用い、illumina Miseqを用いて解析を行った。結果、19難聴遺伝学的検...
❏TSH受容体とDUOX2の二重変異は先天性甲状腺機能低下症の病因となりうるか?(24791088)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】諏訪内 亜由子 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (90383851)
【キーワード】先天性甲状腺機能低下症 / 遺伝 / リスク因子 / 小児 / 遺伝子 (他7件)
【概要】先天性甲状腺機能低下症(CH)の発症機序の大部分は不明であるが、一部は単一遺伝子異常による。複数遺伝子の同時変異保有がCHの発症要因となり得るかは検証されていない。本研究では、CH患者401名を遺伝子解析し、TSHR/DUOX2二重変異保有者4名を同定した。二重変異保有者の頻度は一般人口で1/11,524であり、これに比べ、患者群での頻度(4/401)は有意に高いものの、保有者の一部のみがCHを発...
【医歯薬学】看護学:遺伝学遺伝子を含む研究件
❏上皮内肺がん等の全ゲノムシークエンス解析による新規ドライバー遺伝子の同定(20H00545)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】河野 隆志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (80280783)
【キーワード】癌 / 遺伝子 / ゲノム / 遺伝学 / 病理学 (他7件)
【概要】上皮内肺がん17例、微小浸潤腺がん2例について、全ゲノム/RNAシークエンスデータおよび長鎖シークエンスデータを取得し、進行がんと比較することで、総合的に早期肺発がん機構のメカニズムの推定を行った。既知のがん遺伝子変異としては、EGFR、KRAS、MET、BRAF、HER2遺伝子の変異、RET遺伝子融合は、早期肺がん形成に働くドライバー変化であることが明らかにされた。一方、TP53やSMARCA2...
❏アスパラガスの雌雄性を操作する(16K14843)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
【キーワード】食用アスパラガス / 性決定 / 遺伝子 / DNAマーカー / 植物ホルモン (他17件)
【概要】モデル植物・シロイヌナズナにおいては、MYB35という遺伝子を欠損すると雄性不稔となることが知られていたが、食用アスパラガスにおいては、これによく似た遺伝子(AoMYB35)が雄株にのみ存在し、雌株に存在しないということを明らかにした。AoMYB35は食用アスパラガスの雌雄性決定遺伝子の候補として有力なものである。また、雌花の雄蕊における細胞死を特徴づけると共に、食用アスパラガスの各花器官(花被片...
❏イネの超撥水性を発現する分子遺伝学的基盤の解明(16H04857)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】撥水性 / イネ / 遺伝学 / 変異体 / 葉 (他10件)
【概要】イネの葉はハスと同等の極めて高い撥水性(超撥水性)を示す。この超撥水性の発現メカニズムを様々な観点から明らかにした。まず、イネの葉において葉身向軸側が最も撥水性が高いこと、撥水性は環境条件によって変化することなどを明らかにした。また、撥水性が低下した濡れ葉変異体を用いることによって、複数のワックス合成に関わる遺伝子がイネの撥水性に重要であることを明らかにした。また、様々な種類のイネの撥水性を調査す...
【医歯薬学】看護学:遺伝子診断遺伝子を含む研究件
❏オリゴDNAアレイCGH法による25種の先天異常症候群の遺伝子内欠失の網羅的解析(21590638)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】小崎 健次郎 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30234743)
【キーワード】遺伝子 / アレイ / 検査の感度 / 先天異常症候群 / 遺伝子診断 (他7件)
【概要】遺伝子診断では、翻訳領域内の各エクソン領域をPCR増幅し、その塩基配列を直接シーケーシング法により決定することが一般的である。本研究では、シーケーシング法では検出できない遺伝子異常である、複数エクソンの欠失を検出する方法の確立を目指した。アレイCGH法により標的遺伝子の各エクソンのコピー数の変化の検出を試みた。これまでの方法では検出し得なかった患者の変異を同定することが出来た。 ...
❏生きた細胞内における遺伝子診断を可能にする機能性核酸プローブの設計(15750141)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】山東 信介 京都大学, 工学研究科, 助手 (20346084)
【キーワード】ゲノム / DNAzyme / 遺伝子 / アロステリック / 診断 (他15件)
【概要】"細胞膜内における遺伝子検出・診断"を可能にするプローブとして、申請者は標的核酸をアロステリックエフェクターとする自己切断核酸配列(TASC)を提案してきた。まず、コンセプトとの実証に向けて、大腸菌rRNA-12MG1655 strainの16srRNAを標的としたTASCシステムをデザインし、in vitro系における遺伝子検出実験を行った。具体的には、5末端をフルオレセインでラ...
❏大環状糖クラスターを用いる細胞認識のシミュレーション(13490021)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】青山 安宏 京都大学, 工学研究科, 教授 (00038093)
【キーワード】遺伝子 / 遺伝子運搬 / 人工グリコウイルス / 糖クラスター / ガラクトース (他23件)
【概要】大環状(カリックスレゾルカレン)骨格に8個の糖鎖を配置したクラスター化合物をホスト(補足剤)/キャリア(運搬剤)とするデリバリーシステムを構築し、細胞認識の仕組みを明らかにした。主な成果は以下のとおりである。 (1)糖クラスターは会合数6程度のミセル様会合体を形成し、これはリン酸イオンにより凝集する。その駆動力は脱水和に基づくエントロピー獲得である。 (2)糖クラスターは核酸(プラスミドDNA)と...
【医歯薬学】看護学:酸化ストレス遺伝子を含む研究件
❏メダカをモデルとする低線量率被ばくがもたらす全身性炎症反応の解明(18H04135)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】三谷 啓志 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
【キーワード】放射線 / 炎症 / 遺伝子 / メダカ / 精巣卵 (他18件)
【概要】野生型メダカに7日間にわたって総線量100mGyのガンマ線を照射した。全身の連続組織切片を用いて各器官の組織変化を調べた。B型精母細胞の数の減少と、鰓上皮の増殖の低下が観察された。精巣卵形成には、線量率効果がなく、50mGy急性照射で精巣卵が生成された。トランスクリプトーム解析では、解糖系やペントースリン酸経路に関連する遺伝子の発現が抑制されていた。また、抗酸化に重要な役割を果たすNADPHの産生...
❏紀伊半島のALS・パーキンソンの原因と発症機構の分子生物学的研究(19390239)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】葛原 茂樹 国立精神・神経センター, 病院長 (70111383)
【キーワード】紀伊半島 / 筋萎縮性側索硬化症 / パーキンソン認知症複合 / 遺伝子 / アルツハイマー神経原線維変化 (他12件)
【概要】紀伊半島の一部集落に多発する神経風土病の筋萎縮性側索硬化症・パーキンソン認知症複合(ALS/PDC)類似疾患で知られているほぼ全ての原因遺伝子を調べ、異常変異は認められなかった。病態と発症に関して、脳のアルツハイマー神経原線維変化の分布様式はALSとPDCでほぼ同じであった。脳と脊髄にはTDP-43の蓄積が認められ、生化学的にはタウ/TDP-43異常蓄積症と考えられた。尿中の酸化ストレスマーカーが...
【医歯薬学】看護学:適応遺伝子を含む研究件
❏生活習慣病遺伝子を指標としたアジア地域での農耕・遊牧への遺伝的適応の実証研究(23687036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】中山 一大 自治医科大学, 医学部, 講師 (90433581)
【キーワード】ゲノム多様性 / 生活習慣病 / SNP / モンゴル人 / 適応 (他19件)
【概要】遊牧民族であるモンゴル人と、農耕を中心的な生業としてきた日本人では、肥満などの生活習慣病への感受性に大きな差を示す。このような差は、両集団が異なる生業に遺伝的に適応してきたことに部分的に由来すると考え、ゲノム人類学・遺伝疫学的解析を展開した。その結果、モンゴル人と日本人などの農耕民族の間で、アルコール代謝、脂肪酸代謝、糖新生・解糖などに関与する遺伝子群や、脂肪蓄積に関連する遺伝子セットが大きな遺伝...
❏微生物の適応変異誘発メカニズムと潜在能力活用に関する研究(19658032)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】新井 博之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (70291052)
【キーワード】進化 / 適応 / 変異修復 / フェノール / 遺伝子 (他6件)
【概要】Comamonas testosteroni TA441 はフェノールを唯一炭素源として2〜3週間馴養することにより不可逆的にフェノール資化能を獲得する。これは、本菌は完全なフェノール分解酵素とフェノール応答転写活性化因子の遺伝子群(aph遺伝子群)を持つが、野生株では転写抑制因子AphSによりaph遺伝子群が発現抑制されており、馴養中にaphS遺伝子に突然変異が起こることで抑制が解除されるためで...
【医歯薬学】看護学:神経疾患遺伝子を含む研究件
❏Depdc5コンディショナルノックアウトマウスを用いた神経精神疾患発症機序の解明(16H06765)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】石田 紗恵子 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (50777927)
【キーワード】てんかん / 自閉症 / 脳神経疾患 / 遺伝子 / 動物 (他7件)
【概要】てんかんと精神疾患は併発することが多く、背景に共通の病因・病態の存在が考えられている。しかし、その分子機構は未だ明らかになっていない。近年、DEPDC5遺伝子の変異が、てんかんおよび自閉症等の精神疾患を併発する家系から発見された。DEPDC5の機能解析は、両疾患の病態解明に貢献する。本研究では、DEPDC5機能と病態との関連を検討する目的で、てんかんおよび自閉症の発症に関連する脳部位特異的にDep...
❏エピゲノム修復に基づく発達障害疾患の新規治療戦略(23390272)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】久保田 健夫 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (70293511)
【キーワード】エピジェネティクス / エピゲノム / レット症候群 / MeCP2 / 遺伝子発現 (他17件)
【概要】エピゲノムには、ゲノムにはない可逆性が存在する。そこで、エピゲノム異常に起因する発達障害疾患(Rett症候群)を対象にエピゲノム修復治療の可能性を検証した。当初、個々の遺伝子に作用する化合物の作製を予定したが、修復対象遺伝子が多数想定されたことから、グローバルな作用を有する化合物の探索を行った。その結果、本症に使用されている抗てんかん薬に多数の遺伝子を対象にしたエピゲノム修復を介した発現回復作用が...
❏アデノ随伴ウイルスベクターを応用した脳神経疾患に対する細胞遺伝子療法(22390284)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡田 尚巳 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00326828)
【キーワード】神経疾患 / 遺伝子治療 / AAVベクター / 脳神経疾患 / ウイルス (他6件)
【概要】脳神経疾患に対する新規治療蛋白質補充療法の開発に向け、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターやその産生細胞を用いた脳組織への新規薬物送達システム基盤技術開発を推進した。従来のベクター精製における密度勾配超遠心操作はGMP生産やSOP管理の観点で不利であったが、イオン交換やゲル濾過クロマトグラフィーを応用し、超遠心操作の省略に成功した。純度の高いベクターを応用することで、脳組織への遺伝子導入や脳神経疾...
【医歯薬学】看護学:糖尿病遺伝子を含む研究件
❏高次クロマチン構造解析・ゲノム編集による脂肪細胞特異的な遺伝子発現制御機構の解明(15K09378)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】青山 倫久 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50645538)
【キーワード】糖尿病 / 肥満 / 脂肪細胞 / 遺伝子 / 転写制御 (他8件)
【概要】脂肪細胞分化において重要な役割を果たすPPARγによるC/EBPα遺伝子の転写制御機構は不明であった。ChIP-seq解析により、C/EBPα遺伝子の遠位領域にPPARγ結合部位のクラスターを同定し、これらの領域はスーパーエンハンサーを形成していた。さらに遠位エンハンサーとプロモーターにゲノムのループ構造の形成に関わるCTCFの結合部位を見出した。4C-seqや3C法では、遠位エンハンサーとプロモ...
❏3C法による脂肪細胞におけるC/EBPα遺伝子領域の高次クロマチン構造の解析(25860742)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】青山 倫久 東京大学, 医学部附属病院, 研究員 (50645538)
【キーワード】遺伝子 / 転写制御 / 高次クロマチン構造 / 3C / 脂肪細胞 (他10件)
【概要】脂肪細胞の分化においてマスターレギュレーターである転写因子PPARγとC/EBPαのポジティブフィードバックループは重要な役割を果たすが、PPARγによるC/EBPα遺伝子の転写制御機構は現在まで不明であった。ゲノムワイドにPPARg結合領域を同定するChIP-seqや、核内でのゲノム領域間の3次元的な近接関係を検出する3C法による解析などから、既存の手法では明らかでなかったC/EBPα遺伝子の下...
❏肝臓におけるIRS-1、IRS-2の生理的・病態生理的役割の解明(21591156)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】窪田 哲也 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 臨床栄養研究部栄養療法研究室, 室長 (60385698)
【キーワード】糖尿病 / シグナル伝達 / 遺伝子
【概要】2型糖尿病の肝臓では、糖代謝においてはインスリン抵抗性(糖新生の抑制障害)を呈するのに対し、脂質代謝においてはむしろインスリン作用の亢進(脂肪合成促進・脂肪肝)が認められるという一見相反する病態を呈する。そこでその分子メカニズムを解明するため肝特異的IRS1(LIRS1KO)、肝特異的IRS2(LIRS2KO)欠損マウスに高脂肪食負荷(HF)を行った。HFによりIRS1ではなくIRS2の発現のみ低...