フェムト秒レーザによる動物胚の単一細胞へバイオナノ粒子物理的導入方法の開発
【研究分野】実験動物学
【研究キーワード】
発生工学 / 技術開発 / レーザー / 遺伝子
【研究成果の概要】
本研究では、高出力フェムト秒レーザーを用いて、脊椎動物胚体の単一細胞に遺伝子やナノ粒子を物理的に導入する方法の確立を目指した。まず、我々は、高出力フェムト秒レーザーを用いたフォトポレーション技術により、ゼブラフィッシュ胚やニワトリ胚の単一細胞にデキストラン、モルフォリノオリゴヌクレオチドやDNAプラスミドを高効率で導入できる手法を確立した。また、本手法を用いて、ニワトリ胚の単一神経細胞にも遺伝子発現ベクターを導入できる系を確立した。さらに、我々は、本手法により、ゼブラフィッシュ胚の単一神経細胞にmRNAを導入することで、単一神経細胞の運命を操作することに成功した。本研究により、高出力フェムト秒レーザーによるフォトポレーション技術が、脊椎動物胚の単一細胞に任意のバイオナノ粒子を導入し、単一細胞の機能操作を可能にする新しい技術として確立された。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
細川 陽一郎 | 奈良先端科学技術大学院大学 | 物質創成科学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
越智 陽城 | 奈良先端科学技術大学院大学 | バイオサイエンス研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【配分額】3,320千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 420千円)