

2025年7月1日 火曜日
以下の60大学の研究成果を毎日調査し、速報しています。
白抜き表示は本日の会員向け「知尋」掲載22校。掲載記事数38本。うち黒白抜き表示は本日の公開記事掲載校。
白抜き表示は本日の会員向け「知尋」掲載22校。掲載記事数38本。うち黒白抜き表示は本日の公開記事掲載校。
調査対象大学: 北海道大学、室蘭工業大学、帯広畜産大学、弘前大学、東北大学、山形大学、筑波大学、宇都宮大学、群馬大学、埼玉大学、千葉大学、
東京大学、東京科学大学、お茶の水女子大学、東京農工大学、電気通信大学、一橋大学、横浜国立大学、新潟大学、金沢大学、
北陸先端科学技術大学院大学、福井大学、信州大学、岐阜大学、静岡大学、名古屋大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、三重大学、京都大学、
京都工芸繊維大学、大阪大学、神戸大学、奈良女子大学、和歌山大学、島根大学、岡山大学、広島大学、山口大学、徳島大学、香川大学、愛媛大学、
高知大学、九州工業大学、九州大学、佐賀大学、熊本大学、鹿児島大学、琉球大学、札幌医科大学、福島県立医科大学、会津大学、東京都立大学、
横浜市立大学、岐阜薬科大学、京都府立医科大学、大阪公立大学、奈良県立医科大学、慶應義塾大学、早稲田大学
東京大学、東京科学大学、お茶の水女子大学、東京農工大学、電気通信大学、一橋大学、横浜国立大学、新潟大学、金沢大学、
北陸先端科学技術大学院大学、福井大学、信州大学、岐阜大学、静岡大学、名古屋大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、三重大学、京都大学、
京都工芸繊維大学、大阪大学、神戸大学、奈良女子大学、和歌山大学、島根大学、岡山大学、広島大学、山口大学、徳島大学、香川大学、愛媛大学、
高知大学、九州工業大学、九州大学、佐賀大学、熊本大学、鹿児島大学、琉球大学、札幌医科大学、福島県立医科大学、会津大学、東京都立大学、
横浜市立大学、岐阜薬科大学、京都府立医科大学、大阪公立大学、奈良県立医科大学、慶應義塾大学、早稲田大学
工学
名古屋大学
極薄の形状可変ミラーを実現!
X線ビームの大きさが3400倍変化

厚みがわずか0.5mmの圧電単結晶ウエハ注1)のみで形状可変ミラーを作製。
・X線ビームサイズを世界で初めて3400倍以上変化させることに成功。
・ビームサイズなどの光学パラメータを大きく変えることにより、多機能型X線分析の実現が期待される。
名古屋大学大学院工学研究科の井上 陽登 助教、松山 智至 教授(兼:大阪大学大学院工学研究科招へい教授)、理化学研究所放射光科学研究センターの矢橋 牧名 グループディレクター、香村 芳樹 チームリーダーらの研究グループは、薄い圧電単結晶ウエハ1枚のみで構成された形状可変ミラーの作製に成功しました。形状可変ミラーはさまざまな分野で活用されており、近年X線集光システムにおける光学パラメータ可変レンズ注2)として注目されています。しかし、これまでにもさまざまな形状可変ミラーが開発されてきましたが、変形量の大きさが十分ではありませんでした。その理由として、変形量を大きくするためにはミラーの厚みを可能な限り薄くする必要がありますが、従来のミラーは異種材料の接合が不可欠なため、構造的に限界がありました。そこで本研究グループは、圧電単結晶であるニオブ酸リチウム(LN)の分極反転特性注3)に着目しました。LNは約1000℃の高温で加熱されると、分極構造が一部変化します。この特性を利用すると接合することなくバイモルフ構造注4)を形成できるため、ミラーの厚みを極限まで薄くすることが可能となります。実際に、厚みが僅か0.5mmのミラーを開発し、その形状を制御することで、X線ビームサイズを3400倍変化させることに成功しました。本成果によりビームサイズなどの光学パラメータを大きく変えることで、X線分析の視野や分解能を変更できるだけでなく、分析手法を切り替えることができる多機能型X線分析が可能となります。また、本ミラーは更なる薄型化が可能であり、例えば0.01mmオーダーまで薄くできます。その場合の変形量は、本成果よりもさらに100倍程度大きくなると計算されるため、X線領域だけでなく、可視光など幅広い波長領域で活用できると期待されます。
本研究成果は、2025年6月27日18時(日本時間)付で英国科学誌『Scientific Reports』に掲載されます。
関連分野数物系科学・X線ビームサイズを世界で初めて3400倍以上変化させることに成功。
・ビームサイズなどの光学パラメータを大きく変えることにより、多機能型X線分析の実現が期待される。
名古屋大学大学院工学研究科の井上 陽登 助教、松山 智至 教授(兼:大阪大学大学院工学研究科招へい教授)、理化学研究所放射光科学研究センターの矢橋 牧名 グループディレクター、香村 芳樹 チームリーダーらの研究グループは、薄い圧電単結晶ウエハ1枚のみで構成された形状可変ミラーの作製に成功しました。形状可変ミラーはさまざまな分野で活用されており、近年X線集光システムにおける光学パラメータ可変レンズ注2)として注目されています。しかし、これまでにもさまざまな形状可変ミラーが開発されてきましたが、変形量の大きさが十分ではありませんでした。その理由として、変形量を大きくするためにはミラーの厚みを可能な限り薄くする必要がありますが、従来のミラーは異種材料の接合が不可欠なため、構造的に限界がありました。そこで本研究グループは、圧電単結晶であるニオブ酸リチウム(LN)の分極反転特性注3)に着目しました。LNは約1000℃の高温で加熱されると、分極構造が一部変化します。この特性を利用すると接合することなくバイモルフ構造注4)を形成できるため、ミラーの厚みを極限まで薄くすることが可能となります。実際に、厚みが僅か0.5mmのミラーを開発し、その形状を制御することで、X線ビームサイズを3400倍変化させることに成功しました。本成果によりビームサイズなどの光学パラメータを大きく変えることで、X線分析の視野や分解能を変更できるだけでなく、分析手法を切り替えることができる多機能型X線分析が可能となります。また、本ミラーは更なる薄型化が可能であり、例えば0.01mmオーダーまで薄くできます。その場合の変形量は、本成果よりもさらに100倍程度大きくなると計算されるため、X線領域だけでなく、可視光など幅広い波長領域で活用できると期待されます。
本研究成果は、2025年6月27日18時(日本時間)付で英国科学誌『Scientific Reports』に掲載されます。
研究キーワード
放射光/X線集光/レンズ/可視光/分極反転/ニオブ/圧電材料/単結晶/X線顕微鏡/ニオブ酸リチウム/リチウム/圧電素子/熱膨張/分解能
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京都大学
世界初、量子超越性と暗号の安全性が等価であることを証明
―従来とは異なるアプローチによる量子計算機の優位性を特徴付ける新たな理論的基盤―
白川雄貴 基礎物理学研究所博士課程学生、森前智行 同准教授、山川高志 同特任准教授(兼:日本電信電話株式会社(NTT)上席特別研究員)の研究グループは、量子計算機が古典計算機よりも高速であることの必要十分条件を暗号理論の観点から明らかにしました。量子計算機は古典計算機を凌駕する計算能力が期待されていますが、この量子超越性が存在するためには何が必要なのか、その条件はこれまで明確にされていませんでした。本研究は量子超越性と暗号の安全性が等価であることを証明し、量子超越性の必要十分条件に対して初めて明確な解答を与えました。さらに興味深いことに、この成果は、量子超越性が存在しない場合、現在安全とされて...
関連分野情報学数物系科学研究キーワード タスク/情報セキュリティ/量子計算/暗号理論
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東北大学
気候変動により"想定最大"が変わる
─将来、線状降水帯がもたらす最大クラスの雨とは─
近年、大雨の頻発と激甚化により、全国各地で深刻な被害が生じており、その対策は喫緊の課題となっています。東北大学大学院工学研究科の平賀優介助教の研究チームは、数値気象シミュレーション手法を用いて、線状降水帯がもたらす想定最大規模の雨を推定しました。さらに、同チームが開発した独自の手法により、気候変動の影響で、現在「最大クラス」とされる大雨が、将来さらに激化し、頻度も増す可能性があることを明らかにしました。本成果は、気候変動の影響を踏まえた「想定最大規模降雨」の推定や、現在の治水安全度の見直しに向けた議論の出発点となり、ハザードマップ・治水計画の再検討、防災対策・インフラの更...
関連分野情報学複合領域数物系科学工学農学研究キーワード スーパーコンピュータ/防災対策/気候変動/持続可能/持続可能な開発/水文学/シミュレーション/ハザード/ハザードマップ/温暖化
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東京科学大学
クリック反応を使った自在な高分子合成手法の開発に成功
従来の高分子合成手法の常識を覆す、機能性材料開発技術
東京科学大学(Science Tokyo) 物質理工学院 応用化学系の佐藤浩太郎教授と名古屋大学の上垣外正己教授らの研究チームは、クリック反応[用語1]に基づく新たな高分子合成法「制御/リビングクリック重合」の開発に成功しました。本手法では...
関連分野複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学農学医歯薬学研究キーワード 検索システム/相分離/分子構造/共重合体/自己組織/クリック反応/トリアゾール/ブロック共重合体/ミクロ相分離/リビング重合/環化付加反応/共重合/高分子/高分子合成/保護基/光応答/ナノ構造材料/質量分析/ソフトマテリアル/材料科学/反応制御/生分解/ナノ構造体/可視光/材料設計/ナノ構造/ネットワーク構造/ポリマー/機能性材料/構造制御/高分子材料/機能材料/生分解性/機能性/組織化/アルキン/官能基/高次構造/刺激応答性/重合反応/付加反応/生体材料
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福井大学
超小型衛星「FUSION-1」ハイパースペクトルを含む地球観測に成功
国立大学法人福井大学 産学官連携本部(以下「福井大学」)の青柳賢英准教授は、セーレン株式会社(以下「セーレン」)、福井テレビジョン放送株式会社(以下「福井テレビ」)、福井工業大学と共同で開発し、2025年1月15日に打ち上げた、約10cm×10cm×約30cmの超小型衛星(3Uキューブサット)「FUSION-1(フュージョンワン)」に搭載された4台のメインカメラによる地球観測に成功しました。 FUSION-1には、HD動画撮影が可能なNanCam(動画カメラ)とWanCam(広域動画カメラ)、地上分解能23m/pixel・500万画素のMRCam(中分解能カメラ)、および可視...
関連分野情報学複合領域数物系科学工学医歯薬学研究キーワード 画像圧縮/ハイパースペクトル/画像処理/産学官連携/地球観測/スペクトル/衛星/近赤外/レンズ/小型衛星/超小型衛星/分解能/フュージョン
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京都大学
継続は力:高齢期に始めた楽器練習の効果
―4年の追跡研究で見えた脳・認知機能維持―
積山薫 総合生存学館教授(現:野生動物研究センター特任教授)、 王雪妍 同博士課程学生(現:中国・電子科技大学研究員)らのグループは、高齢期(平均年齢73歳)に始めた楽器練習を継続することが、4年後の認知機能、脳構造、脳機能の加齢による低下を防ぐことを示しました。 本研究グループは、健常高齢者が初心者として4か月の楽器練習に取り組むことで認知・脳機能が向上する、という介入研究の結果を2020年に発表していました。今回の研究では、最初の介入研究終了から3年以上経過した時点でこれらの参加者を再招集し、楽器練習を継続していた「継続群」と他の趣味に移行した「中止群」を比較しました。その結果、...
関連分野情報学工学総合生物医歯薬学研究キーワード ワーキングメモリ/メモリ/小脳/心臓/脳機能/加齢/高齢者/認知機能
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会員専用です | 複合領域
東京科学大学
Science Tokyoの教員3人に「情報処理学会フェロー」の称号授与
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会員専用です | 数物系科学
京都大学
中性子星表面の核融合「スーパーバースト」を観測
―キューブサットX線衛星NinjaSatが新天体の解明に貢献―
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会員専用です | 数物系科学
東北大学
太古の海底熱水活動が生命の必須元素リンの供給源だった!?
〜35億年前の熱水変質による海底玄武岩中のリン動態を解明〜
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会員専用です | 数物系科学
広島大学
【研究成果】中性子星表面の核融合「スーパーバースト」を観測
-キューブサットX線衛星NinjaSatが新天体の解明に貢献-
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会員専用です | 工学
香川大学
高校生向けに大学で行う実験を体験できる機会を提供
―人工知能・通信ネットワーク サマースクール2025開講について―
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会員専用です | 工学
鹿児島大学
【教育】留学生と学部生を対象とした国際交流レセプションを開催
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会員専用です | 工学
琉球大学
100年以上謎に包まれていた小さなガ、西表島のマングローブ林で多数発見
― 属の単位で日本初記録 ―
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会員専用です | 工学
和歌山大学
紀州経済史文化史研究所常設展「紀伊半島の文化遺産」(特集:和歌山県師範学校収集の絵はがき)開催について
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会員専用です | 工学
信州大学
池田塁翔さん(M1)が2025年度繊維学会年次大会にて、優秀ポスター発表賞を受賞
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北陸先端科学技術大学院大学
「清流の女王」アユの成長ダイナミクスを解明
~数理科学と産学連携の融合による、水産資源の持続的管理に期待~
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会員専用です | 工学
香川大学
香川大学 大学院地域マネジメント研究科 台湾国立政治大学(NCCU)メディア系社会人大学院(EMA)との共同リサーチ 現地調査の結果報告会を開催
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会員専用です | 工学
鹿児島大学
令和7年度鹿児島県高等学校長と鹿児島大学との教育懇話会を開催
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会員専用です | 工学
横浜市立大学
谷口英樹脚韻教授らの研究成果が、中国で特許として成立しました。
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会員専用です | 工学
信州大学
先進繊維・感性工学科 金井博幸教授のインタビュー記事が『朝日中高生新聞』に掲載されました
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会員専用です | 工学
横浜市立大学
谷口英樹脚韻教授らの研究成果が、米国で特許として成立しました。
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会員専用です | 工学
横浜市立大学
岡田興造准教授らの研究成果が、日本で特許として成立しました。
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会員専用です | 工学
横浜市立大学
梅村将就准教授らの研究成果が、日本で特許として成立しました。
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会員専用です | 工学
横浜市立大学
橘勝教授らの研究成果が、日本で特許として成立しました。
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会員専用です | 農学
横浜国立大学
真鶴町、特定非営利活動法人ディスカバーブルーおよび株式会社横浜銀行との生物多様性保全に関する連携協定の締結について
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会員専用です | 農学
岡山大学
地域共創型取り組み「協生農法プロジェクト」が始動
~耕作放棄地の再生を通じて、自然共生型の地域づくりを目指す~
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会員専用です | 医歯薬学
北海道大学
すい管腺がん細胞の細胞死を誘導する新たな手法を発見
~難治性がんに対する新たな治療法開発の加速に期待~(遺伝子病制御研究所教授 園下将大)
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会員専用です | 医歯薬学
熊本大学
白血病ウイルスHTLV-1の新たな発がんプロセスを解明
-がん化の鍵となるメカニズムを発見-
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会員専用です | 医歯薬学
室蘭工業大学
室工大サイエンススクール「Jr.ロボットスクール2025 ロボットサッカーコンテスト編」の受講者募集について
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会員専用です | 医歯薬学
山口大学
季節適応における松果体ホルモンの役割を遺伝子ノックアウトハムスターを用いて証明
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横浜市立大学
急性期病院への重症下肢虚血患者の入院数・治療件数・院内死亡率には地域差があることを明らかに
—地域差を考慮した管理の標準化が求められる—
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会員専用です | 医歯薬学
東京大学
ヒスタミン受容体のGタンパク質選択性の分子機構を解明
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会員専用です | 医歯薬学
信州大学
麦谷捺樹さん(M2)・加藤友輝さん(M1)が2025年度日本繊維製品消費科学会 年次大会にて、若手優秀発表賞を受賞
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会員専用です | 医歯薬学
一橋大学
経済学研究科 国際・公共政策大学院井伊雅子教授が「電波の日」総務大臣表彰を授与されました
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会員専用です | 医歯薬学
東北大学
脱皮ホルモンが毒物から体を守る エクダイソンとその受容体の成虫期における意外な機能を解明
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会員専用です | 医歯薬学
岡山大学
「光創ネクサス」第1回ミーティングを開催 ―光でつながる知と未来
異分野融合を目指す研究拠点
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会員専用です | 医歯薬学
名古屋大学
ありふれたウイルスががんを引き起こす機構を解明!
~EB ウイルスが多様ながんを起こすメカニズムを特定、治療法開発に期待~
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会員専用です | その他
早稲田大学
文部科学省「2040年を見据えて社会とともに歩む私立大学の在り方検討会」委員が早稲田大学に来訪
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