日本列島の南と北でヒト集団の生活誌と系統の多様性を探る
【研究分野】自然人類学
【研究キーワード】
骨考古学 / 形態 / 古代 DNA / 縄文時代人骨 / 琉球人 / アイヌ民族 / オホーツク文化人骨 / 人骨形態 / 生活誌 / 遺伝子 / 安定同位体 / 頭蓋形態 / 安定同位体分析 / 生物考古学 / 古代DNA / 同位体分析
【研究成果の概要】
オホーツク文化人集団は 55 歳以上で亡くなる個体がかなり多い。オホーツク文化集団は、船上の活動などが腰椎の関節症性変化発症に関与した。久米島近世集団は、男女とも腰椎の関節症の頻度が高い。四肢では、オホーツク文化人骨では肘関節、膝関節で高い傾向を示した。沖縄縄文時代人は、目と目の間が平たいという特徴がある。成人男性の平均身長が約 153cm と、南低北高の傾向がみえる。北東アジア人の大腿骨骨体上部の形状が扁平形状であることを示した。四肢骨 Fst は頭蓋や歯の値より 2-3 倍大きい。SNP の解析により、アイヌ人と琉球人は一つのクラスターをなし、アイヌ・琉球同系説を支持した。
【研究代表者】