腎癌の新規予後因子TRIM44の臨床的意義および機能解析
【研究分野】泌尿器科学
【研究キーワード】
腎癌 / TRIM / ユビキチン / TRIM44 / ユビキチン化 / 癌 / 遺伝子 / tripartite motif
【研究成果の概要】
TRIM44強発現している症例では癌特異的生存率が有意に低かった。TRIM44の機能実験では、TRIM44が腎癌細胞株であるCaki1と769Pの細胞増殖と遊走能を亢進することがわかった。また、マイクロアレイ実験では、TRIM44のターゲットとなる下流遺伝子FRKを同定した。siTRIM44,siFRKを用いた細胞増殖能実験ではsiTRIM44により細胞増殖が抑制されsiFRKにより細胞増殖が亢進することがわかった。われわれは、腎癌におけるTRIM44の発現および機能の解析を行いTRIM44の制御する下流シグナル fyn-related kinase (FRK)を同定した。
【研究の社会的意義】
腎癌の新規治療ターゲットになりえる分子TRIM44を同定した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【配分額】2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)