社会行動への遺伝環境作用の進化心理学および行動遺伝学による検討
【研究分野】社会心理学
【研究キーワード】
遺伝と環境 / 進化 / 個人差 / 経済ゲーム / 公共財ゲーム / 双生児研究 / 進化心理学 / 行動遺伝学 / 双生児 / 社会的ジレンマ / 社会心理学 / 2D4D / 社会的態度 / 遺伝子
【研究成果の概要】
実験経済学で用いられる経済ゲームでの行動の個人差を双生児データを収集し、遺伝と環境の影響を検討した。統計分析に必要となる多量の双生児データを収集するためにWebサイトを用いて、戦略型の公共財ゲーム実験を実施した。282名の双生児を対象とした実験からは、他者の協力度が低いときの行動には遺伝、家族で共有する環境の影響とも小さいこと、他者の協力度が高いときの行動には、家族の共有環境の影響が大きいことが示唆された。また遺伝的個人差の進化にかんして、パーソナリティが内的環境として働き行動に影響するとした内的環境仮説を提唱し、他者一般への信頼感が、パーソナリティによって影響されることを明らかにした。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【配分額】3,800千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 600千円)