心臓流出路および大動脈弓発生異常に関与する遺伝子と環境因子の影響
【研究分野】小児科学
【研究キーワード】
心臓流出路 / 先天性心疾患 / 遺伝子 / 環境因子 / 心臓流出路発生 / Tbx1遺伝子 / 葉酸 / Tbx1遺伝子 / 大動脈弓発生 / レチノイン酸
【研究成果の概要】
心臓流出路発生に必須の転写因子Tbx1の発現を低下させたTbx1neo/neoマウスは、ヒト22q11.2欠失症候群同様、総動脈幹症(PTA)を呈する。Tbx1neo/neo胎仔を妊娠した母マウスに、栄養素である葉酸を通常量投与した(CO)群と多量投与した(FA)群で、胎仔の心表現型を比較したところ、CO胎仔は全例重症型PTAを呈したが、FA胎仔では軽症型が25%認められた。心臓流出路に遊走する神経堤細胞数は、CO胎仔では減少していたが、FA胎仔ではその減少の程度が軽度だった。このモデルマウスによる検討から、遺伝的要因で発症するPTAの重症度が、環境的要因により軽症化する可能性が示唆された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
土橋 隆俊 | 慶應義塾大学 | 医学部 | 共同研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
山岸 敬幸 | 慶應義塾大学 | 医学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)