人種化のプロセスとメカニズムに関する複合的研究
【研究分野】文化人類学・民俗学
【研究キーワード】
人種 / エスニシティ / 差別 / 遺伝子 / 環太平洋 / 遺伝学 / 移民 / アート / 被差別部落 / 人種化プロセス / 人種差別 / ポストゲノム / マイノリティ / 人類学 / 人種化のメカニズム / ゲノム / 集団のラベリング
【研究成果の概要】
本研究は、すべて人種化のプロセスとメカニズムを扱うものであり、内容的に相互に関連しつつも、以下のサブテーマに分けられる。代表者である竹沢は、それぞれのテーマにおいて、分担者らの協力を仰ぎながらリーダーシップをとっている。
①人種主義・反人種主義の越境・転換に関する日仏共同研究、②人種化の政治経済の通文化的メカニズムに関する個人研究、③ポストゲノム時代の遺伝子検査ビジネスに関する国際共同研究、④日系・アジア系アメリカ人の人種化と抵抗に関する国際共同研究、⑤環太平洋における人種主義に関する共同研究、⑥ミックスレイス(「混血」)に関する国際共同研究、⑧多文化共生に関する研究などである。それぞれのテーマで研究会、公開セミナー、国際シンポジウム等を開催している。2019年度の出版物としては、分担者とともに編集した学術書『環太平洋地域の移動と人種』(京都大学学術出版会)、海外の共同研究者とともに編集した雑誌特集号2冊 Asian Diasporic Visual Cultures and the Americas (ADVA)、『人文学報』特集)、特集1冊(UCLA発行の雑誌、Amerasia Journal特集)など、多数出版した。これらのすべてにおいて、序論とともに、個人研究の成果も執筆した。
また竹沢は個人研究において研究代表者の竹沢は、カリフォルニア大学バークレー校など海外からも招待され講演を行った。またインパクトファクターの高い学術誌Ethnic and Racial StudiesyやAmerasia Journalに論文を掲載した。このように国内外を問わず研究成果を積極的に発表している。
また『朝日新聞』(2019年8月28日)に「根強い人種神話 差別乗り越える英知: 人文考8」 が掲載されるなど、シンポジウムとともに積極的に社会還元を行う。
【研究代表者】