[Discovery Saga Top] [Saga Next] [無料公開版Discovery Saga] [Discovery Sagaプレミアムご案内] [早稲田大学研究Discovery Saga] [産学連携のご案内] [Saga Concept] [会社概要] [お問い合わせ]
キーワード  国際情報交換 が関係する  研究 Discovery Saga
研究分野別サイレントキーワード
「国際情報交換」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】情報基礎学:漸近理論国際情報交換を含む研究件
❏代数的性質を用いた新しい統計解析手法の開発(24700288)
【研究テーマ】統計科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小林 景 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 助教 (90465922)
【キーワード】代数統計学 / 漸近統計学 / 情報幾何学 / 高次元データ解析 / 漸近的統計理論 (他11件)
【概要】代数的な統計モデルに対する,全く新しい代数的な推定量を提案し,その推定法手式とその解(推定値)を計算する方法を実際に示した.この推定量は漸近有効性と尤度方程式の低次性の両方を実現する.これは,「統計学的な有効性と代数計算の簡便性のトレードオフの解析」という全く新しい研究の可能性を示したという点でも重要である.一方,デンドログラムデータの幾何学的な特徴を用いた新しい検定手法を提案し,その理論的妥当性...
❏高次元データに関するポートフォリオ最適化問題(24730193)
【研究テーマ】経済統計学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】白石 博 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (90454024)
【キーワード】最適ポートフォリオ / 統計的推定 / 漸近理論 / 高次元データ / 縮小推定量 (他13件)
【概要】本研究では、投資資産が膨大となるような高次元設定の下で(1)『分散共分散行列の逆行列に対する漸近不偏な推定量を用いた最適ポートフォリオ推定量』および(2)『ポートフォリオ比率に対する縮小推定量を用いた最適ポートフォリオ推定量』の2つの推定量を提案した。まず、これらの推定量の理論的、数値的正当性を確認すると同時に、日本の株価データ(200銘柄)を用いて既存のポートフォリオとのパフォーマンスを(シャー...
【情報学】人間情報学:知覚認知学習国際情報交換を含む研究件
❏第二言語の時間的要素知覚・習得のための数理モデルの研究(25330223)
【研究テーマ】知覚情報処理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】加藤 宏明 国立研究開発法人情報通信研究機構, 先進的音声翻訳研究開発推進センター先進的音声技術研究室, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他9件)
【概要】第二言語として日本語を学ぶ学習者への貢献を目的として、発話リズムに代表される音声の時間的要素の知覚・学習に関する特性を実証的手法によって得た。これにより、発話の時間要素に関する良し悪しを定量的に算出する数理モデルを用いた客観評価における精度が向上した。日本語学習者に対しては、自らの音声を客観的に評価するために役立つとともに、母語話者に対しては、独話・会話を時間的側面から分析し、コミュニケーションの...
❏第二言語習得支援のための韻律知覚モデルの研究(20300069)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】加藤 宏明 独立行政法人情報通信研究機構, ユニバーサルコミュニケーション研究所多感覚・評価研究室, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他11件)
【概要】音声のリズムやイントネーションに代表される自然さ・流暢さを人が聞きとる際の様々な特性を推定し、定量的に表現する方法を考案した。これにより、外国語を学習する者が話した外国語音声の良し悪しを主に流暢さの側面から客観的に評価することが可能となった。以上の成果は、パソコン等を介した外国語の学習やテストで音声を自動評価する部品として活用することにより、外国語の習得・検定の効率化に役立てることができる。 ...
❏人の知覚認知処理機構に基づく音声の時間的側面の数理モデル構築(16200016)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】加藤 宏明 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 認知情報科学研究所, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他9件)
【概要】本研究の目的は,音声の韻律情報の中から時間的側面に焦点を絞って,人が内的に用いる手がかりを特定し,その使われ方を理解し,人に代わって音声の時間情報の妥当性・自然性を定量的に評価するしくみを作ることであった。要素課題として(I)心理物理レベルの調査,(II)言語レベルの調査,(III)モデルの構築の3段階を設定した。本研究の大きな特徴は,評価対象が言語音声であるにもかかわらず,心理物理レベルの調査に...
【情報学】人間情報学:時間的側面国際情報交換を含む研究件
❏第二言語の時間的要素知覚・習得のための数理モデルの研究(25330223)
【研究テーマ】知覚情報処理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】加藤 宏明 国立研究開発法人情報通信研究機構, 先進的音声翻訳研究開発推進センター先進的音声技術研究室, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他9件)
【概要】第二言語として日本語を学ぶ学習者への貢献を目的として、発話リズムに代表される音声の時間的要素の知覚・学習に関する特性を実証的手法によって得た。これにより、発話の時間要素に関する良し悪しを定量的に算出する数理モデルを用いた客観評価における精度が向上した。日本語学習者に対しては、自らの音声を客観的に評価するために役立つとともに、母語話者に対しては、独話・会話を時間的側面から分析し、コミュニケーションの...
❏第二言語習得支援のための韻律知覚モデルの研究(20300069)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】加藤 宏明 独立行政法人情報通信研究機構, ユニバーサルコミュニケーション研究所多感覚・評価研究室, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他11件)
【概要】音声のリズムやイントネーションに代表される自然さ・流暢さを人が聞きとる際の様々な特性を推定し、定量的に表現する方法を考案した。これにより、外国語を学習する者が話した外国語音声の良し悪しを主に流暢さの側面から客観的に評価することが可能となった。以上の成果は、パソコン等を介した外国語の学習やテストで音声を自動評価する部品として活用することにより、外国語の習得・検定の効率化に役立てることができる。 ...
❏人の知覚認知処理機構に基づく音声の時間的側面の数理モデル構築(16200016)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】加藤 宏明 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 認知情報科学研究所, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他9件)
【概要】本研究の目的は,音声の韻律情報の中から時間的側面に焦点を絞って,人が内的に用いる手がかりを特定し,その使われ方を理解し,人に代わって音声の時間情報の妥当性・自然性を定量的に評価するしくみを作ることであった。要素課題として(I)心理物理レベルの調査,(II)言語レベルの調査,(III)モデルの構築の3段階を設定した。本研究の大きな特徴は,評価対象が言語音声であるにもかかわらず,心理物理レベルの調査に...
【情報学】人間情報学:音声言語習得国際情報交換を含む研究件
❏第二言語の時間的要素知覚・習得のための数理モデルの研究(25330223)
【研究テーマ】知覚情報処理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】加藤 宏明 国立研究開発法人情報通信研究機構, 先進的音声翻訳研究開発推進センター先進的音声技術研究室, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他9件)
【概要】第二言語として日本語を学ぶ学習者への貢献を目的として、発話リズムに代表される音声の時間的要素の知覚・学習に関する特性を実証的手法によって得た。これにより、発話の時間要素に関する良し悪しを定量的に算出する数理モデルを用いた客観評価における精度が向上した。日本語学習者に対しては、自らの音声を客観的に評価するために役立つとともに、母語話者に対しては、独話・会話を時間的側面から分析し、コミュニケーションの...
❏第二言語習得支援のための韻律知覚モデルの研究(20300069)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】加藤 宏明 独立行政法人情報通信研究機構, ユニバーサルコミュニケーション研究所多感覚・評価研究室, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他11件)
【概要】音声のリズムやイントネーションに代表される自然さ・流暢さを人が聞きとる際の様々な特性を推定し、定量的に表現する方法を考案した。これにより、外国語を学習する者が話した外国語音声の良し悪しを主に流暢さの側面から客観的に評価することが可能となった。以上の成果は、パソコン等を介した外国語の学習やテストで音声を自動評価する部品として活用することにより、外国語の習得・検定の効率化に役立てることができる。 ...
❏人の知覚認知処理機構に基づく音声の時間的側面の数理モデル構築(16200016)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】加藤 宏明 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 認知情報科学研究所, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他9件)
【概要】本研究の目的は,音声の韻律情報の中から時間的側面に焦点を絞って,人が内的に用いる手がかりを特定し,その使われ方を理解し,人に代わって音声の時間情報の妥当性・自然性を定量的に評価するしくみを作ることであった。要素課題として(I)心理物理レベルの調査,(II)言語レベルの調査,(III)モデルの構築の3段階を設定した。本研究の大きな特徴は,評価対象が言語音声であるにもかかわらず,心理物理レベルの調査に...
【情報学】人間情報学:バイリンガル国際情報交換を含む研究件
❏バイリンガルの言語と認知:二言語の習得と認知プロセスの変化の多角的研究(24720187)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】佐々木 美帆 慶應義塾大学, 商学部, 准教授 (80400597)
【キーワード】言語学 / 第二言語習得 / 認知心理学 / バイリンガル / 脳側性 (他14件)
【概要】本研究は、バイリンガル認知が二言語の言語知識、言語習得時期、言語使用度によってどのように変わるのかを、さまざまな二言語の組み合わせのバイリンガルを対象として実験を行いマルチコンピテンスの観点から調査した。日本人英語使用者、韓国人留学生、日本手話話者、日英バイリンガルを対象に、多読と眼球運動、感情語の心的反応、読み書きの習得、二言語の流暢性と脳側性について調査した。結果、表出するバイリンガルの言語状...
❏日英バイリンガルのL2語彙表象:閾下プライミングタスクによる検証(24730630)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】中山 真里子 早稲田大学, 文学学術院, 研究員 (40608436)
【キーワード】日英バイリンガル / 単語認識 / L2語表象 / 対訳語 / バイリンガル (他14件)
【概要】本研究の目的は日英バイリンガルを対象に、2言語で表記体系が異なるバイリンガルの英単語の脳内表象仕組みをL2能力の影響に着目して検証するものである。 この研究により、L2能力の向上により、L2語(英語)の単語認識において表記-意味間のアクセスが自動化されることが示された。また、L2能力の向上に伴い、L2語の発話において、音素単位の表象を使用して処理が可能になることを示した。また、音素表象の発達は、L...
【情報学】人間情報学:外国為替市場国際情報交換を含む研究件
❏集合行動バイアスに基づく外国為替市場の変動要因分析:実験・実証・人工市場を用いて(26285070)
【研究テーマ】金融・ファイナンス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】須齋 正幸 長崎大学, 経済学部, 教授 (40206454)
【キーワード】集団行動バイアス / 行動ファイナンス / 外国為替市場 / 人工市場 / 高頻度データ (他15件)
【概要】我々の人工市場においては以下の三つの行動バイアスを想定したエージェントを作成した。① Most trading policy、② Best trading policy、③ Hub trading policyである。このそれぞれに追随するとする集団行動バイアスが存在する場合とそうでない場合の、取引価格の変動特性を比較することで、集団行動バイアスの影響を分析した。集団行動バイアスは市場の安定性には...
❏高頻度データを用いた市場期待の計測:外国為替市場を事例として(24730277)
【研究テーマ】財政学・金融論
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】北村 能寛 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (90409566)
【キーワード】為替レート / 市場期待 / マイクロストラクチャー / オーダーインバランス / オーダー・フロー (他8件)
【概要】本研究課題では、外国為替市場を事例として、市場期待の計測といったことを実証的に試みた。 オーダー・インバランスには、市場参加者の積極的な売買を誘発する期待、さらにはその期待形成の根拠となる、公的・私的情報が背後にあり、したがってオーダー・フローには、為替レート動学に関連する情報が含まれる。本研究の研究成果は、「オーダー・フロー」に注目することで、市場期待が計測できる可能性を示せたことである。 ...
【情報学】人間情報学:マッチング国際情報交換を含む研究件
❏DCT領域における超解像度処理に関する研究(24560442)
【研究テーマ】通信・ネットワーク工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】伊藤 泉 東京工業大学, 社会理工学研究科, 助教 (90583435)
【キーワード】相関 / 離散コサイン変換 / サブピクセル推定 / マッチング / サブピクセル推定精度 (他13件)
【概要】超解像度処理の結果の良好さは,画像位置合わせの精度に大きく依存するため,離散コサイン変換(DCT)係数の正負符号(+1,-1)と信号の位相の関係を解析的に導出したDCT符号位相相関による画像間の位置ずれ量推定について,実画像の推定精度を明らかにし,基礎的な研究を完成させた.民生用カメラ,および産業用カメラで測定することにより,その用途に応じた選択を可能とした.また,従来のシミュレーションによるサブ...
❏離散構造の導入による離散資源配分問題の深化(24300003)
【研究テーマ】情報学基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田村 明久 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50217189)
【キーワード】離散最適化 / 離散構造 / 離散凸解析 / 資源配分問題 / マッチング (他14件)
【概要】学生の学科への配属や研修医の病院への配属の決定という離散資源配分問題は実用性の高い重要な問題である.グラフ構造や離散凸解析などの離散構造を導入し,安定マッチングモデルを一般化して適用範囲の広い離散資源配分問題を構築し,その解析を行うことを目的とした. 包括的な離散資源配分問題に対する戦略的頑健性をもつメカニズムの構築,安定マッチングモデル(2部グラフ上のモデル)の一般の有向グラフへの拡張等の研究を...
【情報学】人間情報学:ミクロ経済学国際情報交換を含む研究件
❏近世後期日本における身分制度と農本主義バイアス(26870138)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】戸石 七生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 講師 (20622765)
【キーワード】百姓 / 身分制度 / 穀物生産 / 農本主義 / 日印比較 (他24件)
【概要】この研究は、関東を中心的なフィールドとし、農本主義的身分制度が日本の農村社会をいかに規定したかを解明することを目的とする。収集した資料を分析した結果、関東農村では関西と異なり、多くの場合職人は「みなし穀物生産者」である百姓身分のまま非農業部門に従事したことが判明した。ただし、穢れに携わる僧・非人等は制度上明示的に百姓から区別された。農村住民と農業従事者を制度上分離しない近世の経験は、近代以降の農協...
❏資源配分メカニズムの分析と設計:理論と実験(20330036)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】下村 研一 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (90252527)
【キーワード】ミクロ経済学 / 市場制度 / 経済実験 / 環境 / 貨幣経済 (他14件)
【概要】効率的で公平な資源配分を達成するメカニズムの性能と実行可能性をめぐり,いくつかの異なる経済モデルを研究した.複数の均衡がある純粋交換経済モデルは,理論上不公平な均衡が達成されるが本研究の実験のデータは公平な均衡への収束を示した.一方,貨幣経済モデルでは,実験のデータは殆ど理論通りであった.寡占モデルでは,実験のデータは非協力均衡ではなく協力解の結果に近かった.中国の環境問題の実証研究では,アンケー...
【情報学】人間情報学:音声言語情報処理国際情報交換を含む研究件
❏第二言語の時間的要素知覚・習得のための数理モデルの研究(25330223)
【研究テーマ】知覚情報処理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】加藤 宏明 国立研究開発法人情報通信研究機構, 先進的音声翻訳研究開発推進センター先進的音声技術研究室, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他9件)
【概要】第二言語として日本語を学ぶ学習者への貢献を目的として、発話リズムに代表される音声の時間的要素の知覚・学習に関する特性を実証的手法によって得た。これにより、発話の時間要素に関する良し悪しを定量的に算出する数理モデルを用いた客観評価における精度が向上した。日本語学習者に対しては、自らの音声を客観的に評価するために役立つとともに、母語話者に対しては、独話・会話を時間的側面から分析し、コミュニケーションの...
❏第二言語習得支援のための韻律知覚モデルの研究(20300069)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】加藤 宏明 独立行政法人情報通信研究機構, ユニバーサルコミュニケーション研究所多感覚・評価研究室, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他11件)
【概要】音声のリズムやイントネーションに代表される自然さ・流暢さを人が聞きとる際の様々な特性を推定し、定量的に表現する方法を考案した。これにより、外国語を学習する者が話した外国語音声の良し悪しを主に流暢さの側面から客観的に評価することが可能となった。以上の成果は、パソコン等を介した外国語の学習やテストで音声を自動評価する部品として活用することにより、外国語の習得・検定の効率化に役立てることができる。 ...
❏人の知覚認知処理機構に基づく音声の時間的側面の数理モデル構築(16200016)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】加藤 宏明 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 認知情報科学研究所, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他9件)
【概要】本研究の目的は,音声の韻律情報の中から時間的側面に焦点を絞って,人が内的に用いる手がかりを特定し,その使われ方を理解し,人に代わって音声の時間情報の妥当性・自然性を定量的に評価するしくみを作ることであった。要素課題として(I)心理物理レベルの調査,(II)言語レベルの調査,(III)モデルの構築の3段階を設定した。本研究の大きな特徴は,評価対象が言語音声であるにもかかわらず,心理物理レベルの調査に...
【情報学】人間情報学:モード国際情報交換を含む研究件
❏高度技術環境における共生社会の構築可能性に関する感性社会学的研究(24500261)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80287937)
【キーワード】感性 / 共生社会 / 科学技術 / 感性社会学 / 社会学 (他16件)
【概要】本研究は,人間・環境・技術が織りなす「持続的共生社会」のあり方とその構築可能性について,高度技術が果たす社会的寄与の観点から究明し,経済至上主義や物質主義に基礎をおく近代産業型の価値理念や環境負荷型生産方式がもたらす過剰社会から,精神的豊かさと相互信頼を基礎とするポスト近代的価値や環境配慮型・対話型生産方式による共生社会へと指向するマクロ的社会趨勢を感性概念による近代価値の社会倫理的パラダイム転換...
❏社会変動に及ぼす集合行動の効果測定に関する国際比較研究(13710129)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学部, 助教授 (80287937)
【キーワード】流行 / モード / 文化変動 / 社会変動 / 表象文化 (他12件)
【概要】本研究では、集合行動の社会変動に及ぼす影響を国際比較研究データを利用し測定する手法の開発を目的としているが、集合行動タイプのうちとくに流行現象に関わる表象文化の文化秩序の創造・再編プロセスの社会学的分析枠組みの模索に焦点を絞り、理論および実証研究両面での可能性を模索した。理論研究の領域では、文化変動に関わる事象を近年議論されている「社会構築主義」的観点から探求する場合の概念整備と問題点の指摘をおこ...
【情報学】人間情報学:韻律国際情報交換を含む研究件
❏第二言語の時間的要素知覚・習得のための数理モデルの研究(25330223)
【研究テーマ】知覚情報処理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】加藤 宏明 国立研究開発法人情報通信研究機構, 先進的音声翻訳研究開発推進センター先進的音声技術研究室, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他9件)
【概要】第二言語として日本語を学ぶ学習者への貢献を目的として、発話リズムに代表される音声の時間的要素の知覚・学習に関する特性を実証的手法によって得た。これにより、発話の時間要素に関する良し悪しを定量的に算出する数理モデルを用いた客観評価における精度が向上した。日本語学習者に対しては、自らの音声を客観的に評価するために役立つとともに、母語話者に対しては、独話・会話を時間的側面から分析し、コミュニケーションの...
❏第二言語習得支援のための韻律知覚モデルの研究(20300069)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】加藤 宏明 独立行政法人情報通信研究機構, ユニバーサルコミュニケーション研究所多感覚・評価研究室, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他11件)
【概要】音声のリズムやイントネーションに代表される自然さ・流暢さを人が聞きとる際の様々な特性を推定し、定量的に表現する方法を考案した。これにより、外国語を学習する者が話した外国語音声の良し悪しを主に流暢さの側面から客観的に評価することが可能となった。以上の成果は、パソコン等を介した外国語の学習やテストで音声を自動評価する部品として活用することにより、外国語の習得・検定の効率化に役立てることができる。 ...
❏人の知覚認知処理機構に基づく音声の時間的側面の数理モデル構築(16200016)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】加藤 宏明 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 認知情報科学研究所, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他9件)
【概要】本研究の目的は,音声の韻律情報の中から時間的側面に焦点を絞って,人が内的に用いる手がかりを特定し,その使われ方を理解し,人に代わって音声の時間情報の妥当性・自然性を定量的に評価するしくみを作ることであった。要素課題として(I)心理物理レベルの調査,(II)言語レベルの調査,(III)モデルの構築の3段階を設定した。本研究の大きな特徴は,評価対象が言語音声であるにもかかわらず,心理物理レベルの調査に...
【情報学】人間情報学:第二言語習得国際情報交換を含む研究件
❏手話言語の文法における「非手指的要素」の意味的・統語的性質の研究(26284061)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松岡 和美 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (30327671)
【キーワード】日本手話 / 非手指表現 / ろう児の手話 / モダリティ / 否定 (他31件)
【概要】統語研究では、モダリティ・否定・省略・話題化などの構文に現れる手指および非手指表現の言語学的性質の記述と考察を行った。愛媛県大島の宮窪町でろう者と聴者が共有する宮窪手話の記述を行った。学校法人明晴学園と協働し、日本手話を母語とするろう乳児と保護者の対話コーパス作成を始め、一部の分析結果を学会で発表した。成人の手話学習者の代名詞やうなずきに関する知見を得て、大学での手話クラス運営について考察を行った...
❏バイリンガルの言語と認知:二言語の習得と認知プロセスの変化の多角的研究(24720187)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】佐々木 美帆 慶應義塾大学, 商学部, 准教授 (80400597)
【キーワード】言語学 / 第二言語習得 / 認知心理学 / バイリンガル / 脳側性 (他14件)
【概要】本研究は、バイリンガル認知が二言語の言語知識、言語習得時期、言語使用度によってどのように変わるのかを、さまざまな二言語の組み合わせのバイリンガルを対象として実験を行いマルチコンピテンスの観点から調査した。日本人英語使用者、韓国人留学生、日本手話話者、日英バイリンガルを対象に、多読と眼球運動、感情語の心的反応、読み書きの習得、二言語の流暢性と脳側性について調査した。結果、表出するバイリンガルの言語状...
【情報学】情報学フロンティア:マルチメディア国際情報交換を含む研究件
❏超高精細動画像向け画像圧縮LSI構成法の研究(23300018)
【研究テーマ】計算機システム・ネットワーク
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】池永 剛 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90367178)
【キーワード】動画像符号化 / 信号処理 / 集積回路 / 回路とシステム / 電子デバイス・集積回路 (他12件)
【概要】本研究は、次世代の高臨場感動画像通信・放送サービス実現のコアとなる、超高精細動画像向け低演算量画像圧縮アルゴリズム、アーキテクチャの実現を目標に取り組んできた。3年間の活動を通じて、動き予測、適応型補間フィルタ、直交変換・量子化など、動画像圧縮の基本処理に対する成果を始めとして、2013年1年に標準化されたHEVC (High Efficiency Video Coding)の新機能であるイントラ...
❏ウェブ環境を利用したオープンリソース型スペイン語教育標準の応用(21320099)
【研究テーマ】外国語教育
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】齊藤 文子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20240731)
【キーワード】外国語教育 / スペイン語 / マルチメディア / 双方向型教材 / 双方向型教育 (他10件)
【概要】スペイン語教育に資する多様な素材を集めた教材アーカイブを集積し、学習者にも教育者にもモチベーションを与えるサイトを構築した。動画にYouTubeを採用し、日本語版だけでなくスペイン語版サイトを用意したことで、海外の視聴者も容易にアクセスできるようになり、国内外のスペイン語教習者、研究者のコミュニティの場が設置された。学習者のアクティビティを学習者同士で共有し、同時に研究データとして活用できる双方向...
❏新しい情報技術を利用したオープンリソース型スペイン語教育標準の構築(16202009)
【研究テーマ】外国語教育
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】齊藤 文子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20240731)
【キーワード】e-learning / 外国語教育 / マルチメディア / スペイン語 / 文法ビデオクリップ (他11件)
【概要】日本のスペイン語教育における過去の資産不足を解消し、かつ地球規模の重要言語であるスペイン語 1.2006年4月に、ホームページ支援を前提とした初級スペイン語教科書『iDimelo!』を出版した。 2.教科書及び授業をサポートする教材アーカイブを収めたホームページを立ち上げた。学内からだけでなく学外からのアクセスも可能にし、全国のスペイン語学習者が自由に利用できるものにした。 3.動画と静止画による...
【情報学】情報学フロンティア:ヒューマン・インターフェース国際情報交換を含む研究件
❏ユーザの機能習得を手助けする自己紹介型インタフェース(25700024)
【研究テーマ】知能情報学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】大澤 博隆 筑波大学, システム情報系, 助教 (10589641)
【キーワード】ヒューマンエージェントインタラクション / 擬人化 / ヒューマンインタフェース / ユーザインターフェース / エージェント (他8件)
【概要】本研究では、ユーザの機能習得を手助けするため、機器自身をエージェント化して説明する自己紹介型インタフェースを作成した。自己紹介型インタフェースでは、学習者と習得対象の機器との間に第三者を介するのではなく、習得対象の機器自身が自分自身の機能を説明するように振る舞わせるため、擬人化のトリガーとなる表現を取り付ける。本研究では、どの位置にどの表現を取り付けるとユーザの理解が促進されるかを検討し、エージェ...
❏超高精細動画像向け画像圧縮LSI構成法の研究(23300018)
【研究テーマ】計算機システム・ネットワーク
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】池永 剛 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90367178)
【キーワード】動画像符号化 / 信号処理 / 集積回路 / 回路とシステム / 電子デバイス・集積回路 (他12件)
【概要】本研究は、次世代の高臨場感動画像通信・放送サービス実現のコアとなる、超高精細動画像向け低演算量画像圧縮アルゴリズム、アーキテクチャの実現を目標に取り組んできた。3年間の活動を通じて、動き予測、適応型補間フィルタ、直交変換・量子化など、動画像圧縮の基本処理に対する成果を始めとして、2013年1年に標準化されたHEVC (High Efficiency Video Coding)の新機能であるイントラ...
【情報学】情報学フロンティア:データ・マイニング国際情報交換を含む研究件
❏ビッグデータを用いた機械学習に適した最適化アルゴリズムとアーキテクチャの構成(26730114)
【研究テーマ】知能情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松島 慎 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 常勤講師 (90721837)
【キーワード】機械学習 / 凸最適化 / スパース学習 / 大規模学習 / SVM (他8件)
【概要】本研究では第一にSVMやロジスティック回帰などを包含する正則化付き経験リスク最初化問題について、複数のプロセスが非同期的に動作することで最適化を行うことができるスキームを提案、効率的な分散学習が行えることを理論・実験の両面から示した。 第二に、従来では数TBのデータを用いなければ学習できないスパース学習について、扱うデータ量を抑えながらスパース学習が可能であるスキームを提案した。提案手法はテキスト...
❏オフショア・ソフトウェア開発支援のためのリスク管理(23500049)
【研究テーマ】ソフトウエア
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】辻 洋 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50347506)
【キーワード】リスク管理 / オフショア・ソフトウェア開発 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / データマイニング (他8件)
【概要】オフショアソフトウェア開発を支援するため、リスク定量化技術とステップワイズに開発管理能力を向上するための知識管理技術を構築し、社会実験を通して有効性を評価した。基本的なアイデアは、開発プロセスの適切性を示す評価軸を12個とそれぞれの軸にメモリとして4~5の水準を設け、発注者が(いつの時点で、どの評価軸の、どのレベルにあるか)を三つ組みで表し、成長記録からリスクを評価・管理するものである。 多次元デ...
【情報学】情報学フロンティア:アメリカ:ドイツ国際情報交換を含む研究件
❏文学と法のグラマトロジー:日本語文学と法・制度の境界横断を中心に(18H00659)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】SEN RAJLAKHI (センラージ・ラキ) 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (20795611)
【キーワード】文学と法 / 日本語文学 / 翻訳翻案 / 法と文学 / LGBTQ (他20件)
【概要】2020年から2021年は、コロナ渦の中資料調査に制限があったものの法学者を中心に研究集会と国内外で成果発表を行った。研究分担者全員を集め台湾や日本のジェンダー・LGBTQ法・制度を中心に議論及び考察を深めた。「文学と法におけるLGBTQ」というシンポジウムを開催し、小説家・翻訳者の李琴峰氏を演説していただき、台湾や、日本、韓国の文学に描かれる法制度について集中的に議論を行った。この研究会を通して...
❏大学におけるコミュニケーション教育の総合的カリキュラムの開発とFDへの展開(23501111)
【研究テーマ】教育工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】山地 弘起 長崎大学, 大学教育イノベーションセンター, 教授 (10220360)
【キーワード】大学教育 / コミュニケーション教育 / カリキュラム開発 / FD / 高等教育 (他12件)
【概要】大学教育において、対人関係や言語表現、情報活用などの基本技能の訓練を越えた、共生への批判的・創造的コミュニケーション力の総合的な教育プログラムを提案するため、コミュニケーション学と学習科学(とくにアクティブ・ラーニング)の知見を応用しながら、身体・感情、認知・言語、メディア・ICT、社会・文化の4領域での事例調査とモジュール開発を行い、それらを踏まえた総合的カリキュラムを試行するとともにFDテキス...
❏日本古文書ユニオンカタログの構築(17200017)
【研究テーマ】情報図書館学・人文社会情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】近藤 成一 東京大学, 史料編纂所, 教授 (90153717)
【キーワード】日本 / 古文書 / ユニオンカタログ / 史料編纂所 / 影写本 (他11件)
【概要】1600年以前に日本で作成された古文書について、原本はもとより影写本・謄写本・写真帳・目録・翻刻などあらゆる媒体に依る情報を網羅し、グルーピングすることをコンセプトとする「日本古文書ユニオンカタログ」システムを構築し、213, 624件のデータを公開した。 ...
【情報学】情報学フロンティア:国際情報交流国際情報交換を含む研究件
❏ジャコバン主義の再検討:「王のいる共和政」の国際比較研究(16H03499)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中澤 達哉 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (60350378)
【キーワード】ジャコバン主義 / 「王のいる共和政」 / 共和主義 / 啓蒙絶対王政 / 政治思想 (他16件)
【概要】本研究は、「王のいる共和政」の国際比較を通じて、近代ヨーロッパ共和主義の再検討を行った。この結果、ハンガリー、ドイツ、ポーランド、スウェーデン、オーストリアにおいて、「王のいる共和政」というジャコバン思想と運動が存在したことを解明した。さらに、これらの地域における「王のいる共和政」論の源流を、16世紀の政治的人文主義(political humanism)による古代ローマ共和政の近世的再解釈に見出...
❏大学におけるコミュニケーション教育の総合的カリキュラムの開発とFDへの展開(23501111)
【研究テーマ】教育工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】山地 弘起 長崎大学, 大学教育イノベーションセンター, 教授 (10220360)
【キーワード】大学教育 / コミュニケーション教育 / カリキュラム開発 / FD / 高等教育 (他12件)
【概要】大学教育において、対人関係や言語表現、情報活用などの基本技能の訓練を越えた、共生への批判的・創造的コミュニケーション力の総合的な教育プログラムを提案するため、コミュニケーション学と学習科学(とくにアクティブ・ラーニング)の知見を応用しながら、身体・感情、認知・言語、メディア・ICT、社会・文化の4領域での事例調査とモジュール開発を行い、それらを踏まえた総合的カリキュラムを試行するとともにFDテキス...
❏物質・技術文化からみた近代数理諸科学の展開(1660-1840)(23501200)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】隠岐 さや香 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (60536879)
【キーワード】混合数学 / 物質・技術文化 / 土木工学 / 河川工学 / 力学 (他17件)
【概要】本研究では、力学、光学、流体力学、および他の数理的な工学理論の分野など「混合数学」として分類されていた諸分野の知識産出に関して、道具や実験機器など(物質・技術文化)が果たした役割を検証した。「混合数学」の歴史は科学史上における二つの重要な時期に関わる。第一は17世紀末におけるニュートン科学のインパクトと18世紀後半の欧州における代数解析の発展である。この時期は、数学の適用が自然哲学の領域に広がった...
【情報学】情報学フロンティア:仏教国際情報交換を含む研究件
❏『集神州三宝感通録』巻中の美術史料論的研究(24520118)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】肥田 路美 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00318718)
【キーワード】東洋美術史 / 仏教史 / 仏教図像学 / 霊験説話 / 瑞像 (他20件)
【概要】『集神州三宝感通録』は、中国初唐時代の道宣(596~667)が仏法僧三宝の上に現れた霊験譚を集成したものである。本研究では、歴代各地で特に篤い信仰を得た仏像(瑞像)に関する巻中について、初めての全文の現代語訳をおこなうとともに美術史の観点に立った詳細な注解を加えた。三年間の研究期間に、中国への仏教初伝を語る第一縁(東漢洛陽画釈迦像縁)から梁武帝造立の二仏像に関する第三十縁(梁高祖等身金銀像縁)まで...
❏ブータンにおける環境保護行政と村落社会の価値体系の再編に関する政治人類学的研究(22710243)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】宮本 万里 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 外来研究員 (60570984)
【キーワード】ブータン地域研究 / デモクラシー / 環境保護 / 統治 / 仏教 (他25件)
【概要】現代ブータンは環境保護国として知られてきたが、近年の急速な民主化の動きは、君主制下での一元的で厳格な森林管理を環境保全成功の秘訣としてきたシステムを大きく変えつつある。本研究では、選挙や分権化をとおした民主化プロセスの中で、自然や生物の保護に対する村落社会の人々の価値体系がいかにゆらぎ、どのように再編されつつあるのか、その過程を現地での聞き取りと資料調査により明らかにした。特に、村落住民だけではな...
【情報学】情報学フロンティア:インターネット国際情報交換を含む研究件
❏メディア産業構造変動から見る報道職とジャーナリズムの将来:東アジア国際比較研究(24330147)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】林 香里 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (40292784)
【キーワード】ジャーナリズム / 産業 / 職業 / デジタル化 / インターネット (他14件)
【概要】本研究は、インターネットが急速に普及する現在、これまで社会における情報提供を独占してきたマスメディア・システムについて、その産業面および職業面から考察した。情報社会の中核を担ってきたマスメディアはいま、どのような変革を強いられているのか。その際、ネットの普及はグローバルな現象であるために、日本だけでなく、韓国、台湾、中国、米国、フランスなどの海外の事情を考察しつつ、日本特有のメディア文化を浮き彫り...
❏通信・放送の融合の問題点と公共政策の在り方に関する日本・英国・ドイツの共同研究(13430017)
【研究テーマ】経済政策(含経済事情)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】中村 清 早稲田大学, 商学部, 教授 (10063786)
【キーワード】デジタル技術融合 / インターネット / ブロードバンド / コンテンツ / 競争政策 (他16件)
【概要】デジタル技術革新による情報通信・放送の融合が、ネットワーク,プラットフォーム、コンテンツの3つのレベルで進行している。特にインターネットの利用の増大が情報通信と放送の境目を消滅させつつある。こうした激しい環境変化の中で、情報通信ならびに放送部門において市場機構が有効に働くように規制あるいは競争政策の在り方が問われている。本研究は、日本と欧米との国際共同研究を通じて、デジタル融合の情報通信放送部門へ...
【情報学】情報学フロンティア:日本文化国際情報交換を含む研究件
❏台湾現代文学におけるセクシュアリティおよび日本表象のポリティクス(23520421)
【研究テーマ】各国文学・文学論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】四方田 千恵 (垂水 千恵 / 四方田 千恵(垂水千恵)) 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 教授 (70251775)
【キーワード】台湾 / セクシュアリティ / 日本表象 / 翻訳 / 国際研究者交流 (他15件)
【概要】台湾現代文学に表現された、セクシュアリティおよび日本表象に着目し、日台関係における文化翻訳や文化の政治性の問題を研究した。具体的には、邱妙津、紀大偉、甘耀明などの小説家および魏徳聖などの映画作家を対象に、日本記憶を再現することで強い台湾意識を表現しようとしていることや、日本文学・映画の題材を使いつつ、それをクイア小説として再現させようとする方策が取られていることなどを明らかにした。 これらの研究の...
❏失業者への心理的援助プログラムの開発と効果評価-海外の実践に日本文化を融合して(23402057)
【研究テーマ】臨床心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高橋 美保 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (10549281)
【キーワード】失業 / 心理的援助 / プログラム / 日本文化 / 国際情報交換 (他12件)
【概要】本研究では日本の失業者に対する心理的援助の在り方について、海外の実践に日本文化を加味して検討した。その結果、メンタルヘルスや就職以外のアウトカムとして、ライフキャリア・レジリエンスという概念を提唱し、自分なりのライフキャリアを歩むためのレジリエンスを高める必要があると考えた。ライフキャリア・レジリエンス尺度を作成し、その5つの因子を高めるプログラムを開発、実装、評価し、一定の効果が認められた。 ...
【情報学】情報学フロンティア:日本文学国際情報交換を含む研究件
❏1950-60年代日本文学の英語訳に関する基礎的研究(25370240)
【研究テーマ】日本文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】榊原 理智 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (00313825)
【キーワード】50年代60年代 / 日本文学 / 英語訳 / 国際情報交換 / 冷戦期 (他8件)
【概要】1968年の川端康成のノーベル賞受賞は、日本近代文学が「世界文学」の仲間入りを果たした画期的な出来事であったが、そこに至るまでには占領期のGHQ検閲における翻訳に始まり、50年代の冷戦期の日米関係を反映した日本文学の英語翻訳ブーム等が存在していた。この共同研究は、こうした文学の翻訳のありようを文学的のみならず歴史的・社会的に多角的な方面から追求し、50年代においては、政治的・商業的な状況に配慮しよ...
❏絵巻学の創成に向けた理論的基盤の構築(24652020)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】高岸 輝 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (80416263)
【キーワード】絵巻学 / 日本美術史 / 日本絵画史 / 絵巻 / 美術史 (他11件)
【概要】分野横断的に絵巻を把握する「絵巻学」の創成を目指し、研究対象を古代から近世にまで広げ、パトロンの関与、転写のメカニズム、絵師による古典学習と画風展開、同時代の古記録に見る鑑賞や蒐集の状況を考察した。こうした美術史的考察に加え、歴史学・文学・宗教史・民俗学における蓄積も参照しつつ、国内外に所蔵される作品の位置づけを明らかにし、国際的に成果を発信した。 ...
【情報学】情報学フロンティア:中東国際情報交換を含む研究件
❏中東と中南米における体制転換の実証的比較研究:政党・軍・市民社会(25301016)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】末近 浩太 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70434701)
【キーワード】比較政治学 / 中東 / ラテンアメリカ / 民主化 / 権威主義 (他14件)
【概要】中東とラテンアメリカにおける体制転換/非転換の規定要因として本研究が着目した政党、軍、市民社会について、①軍の役割が両地域において特に重要な役割を果たしてきたこと、②軍が体制転換後の民主化の帰趨を左右するアクターであることが、浮き彫りになった。軍の動向については、構造的要因よりも、アクター的要因としての軍組織の特徴において一定の共通性が観察された。 市民社会の役割については、アクターとしての社会運...
❏現代中東・アジア諸国の体制維持における軍の役割(24241080)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】酒井 啓子 千葉大学, 法政経学部, 教授 (40401442)
【キーワード】地域間比較研究 / 比較政治 / 軍 / 市民社会 / 紛争 (他18件)
【概要】2011年以降のアラブ諸国や東南アジアなどでの大規模路上抗議運動の発生において、軍の関与の有無が政権交代の成否を左右する事例が続いた結果、現在途上国の政軍関係について、新たな分析視点の導入必要性が指摘されている。本研究期間中、中東、東南アジア、南アジア、南東欧諸国の事例を分析した結果、軍、政治権力、市民社会の三要素のそれぞれの相互関係のあり様が軍の政治関与パターンに影響を与えることが分かった。各分...
【情報学】情報学フロンティア:史料国際情報交換を含む研究件
❏前近代東アジアにおける日本関係史料の研究(15202017)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2006
【研究代表者】保谷 徹 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (60195518)
【キーワード】日本史 / 史料学 / 東アジア / 中国:韓国:ロシア / 前近代史 (他20件)
【概要】本研究では、ロシア及び東アジア諸国に所在する前近代日本関係史料の系統的な調査研究と、史料および史料情報の収集をおこない、日本関係史料目録の作成を行った。また国際研究集会を開催して成果の充実と発表を図った。 1.主な海外調査機関:<ロシア連邦>国立海軍文書館・国立歴史文書館・科学アカデミー東洋学研究所・科学アカデミー文書館(以上サンクトペテルブルグ市)、ロシア帝国外交文書館(モスクワ市)...
❏宋代士大夫の相互性と日常空間に関する思想文化学的研究(13410005)
【研究テーマ】中国哲学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】佐藤 慎一 (佐藤 愼一) 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50009817)
【キーワード】中国 / 宋 / 知識人 / 地域史 / 史料 (他11件)
【概要】本プロジェクトは中国宋代の士大夫たちによる相互性と日常空間の認識を検討することを目的とした。本プロジェクトの研究分担者の多くは宋代史研究会から2001年に刊行された論文集の執筆者である。『宋代人の認識-相互性と日常空間』と題されたこの論集が刊行されたのちも、なお検討が不十分であったことをわきまえて、共同研究を継続することにしたものである。 わたしたちは従来見過ごされてきた原典・一次史料を解読し、当...
【情報学】情報学フロンティア:史料学国際情報交換を含む研究件
❏近代帝王記録の叙述―東アジアにおける“実録”編纂との比較―(22320119)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】中見 立夫 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20134752)
【キーワード】東アジア / 帝王 / 天皇 / 実録 / 史料学 (他12件)
【概要】前近代時期の中国、朝鮮、ヴェトナムの王朝、そして近代日本において編纂された皇帝ないしは国王の記録、「実録」は、ヨーロッパ諸国やイスラーム圏では類例のない、特異な歴史記録である。「実録」は、いかなる歴史意識にもとづき編纂されたのか。 東アジアにおける「実録」編纂の問題を、帝王権と国家、国家史叙述と王朝史叙述との関係に焦点を置きながら、比較史、史料学の視点から検証した。中国、朝鮮、ヴェトナム、およびロ...
❏モンゴルの白樺樹皮文献と白樺樹皮文化に関する調査研究(18401016)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】井上 治 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (70287944)
【キーワード】中央アジア文献学 / 史料学 / 東洋史 / 言語学 / 民俗学 (他7件)
【概要】モンゴル国中・西部と中国新疆で発見された白樺樹皮上のモンゴル語テキストのうち、モンゴル国中部出土のものには、より南のモンゴル人居住域との関連があり、同国西部と中国新疆発見のものには西部モンゴル人特有の文字的特徴が看取された。テキストの大抵はモンゴル人に膾炙した仏典や民間信仰関連のものであり、それらは新疆一帯のモンゴル人の間に現在も伝わっている。しかし樹皮が出土した一帯の白樺林は衰え、モンゴルでの白...
❏前近代東アジアにおける日本関係史料の研究(15202017)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2006
【研究代表者】保谷 徹 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (60195518)
【キーワード】日本史 / 史料学 / 東アジア / 中国:韓国:ロシア / 前近代史 (他20件)
【概要】本研究では、ロシア及び東アジア諸国に所在する前近代日本関係史料の系統的な調査研究と、史料および史料情報の収集をおこない、日本関係史料目録の作成を行った。また国際研究集会を開催して成果の充実と発表を図った。 1.主な海外調査機関:<ロシア連邦>国立海軍文書館・国立歴史文書館・科学アカデミー東洋学研究所・科学アカデミー文書館(以上サンクトペテルブルグ市)、ロシア帝国外交文書館(モスクワ市)...
【情報学】情報学フロンティア:古文書国際情報交換を含む研究件
❏マザリナード文書の電子化:次世代型コーパスの構築と新しい研究環境に関する総合研究(22320066)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】PATRICK Rebollar 南山大学, 外国語学部, 教授 (50329744)
【キーワード】マザリナード / コーパス / 17世紀仏文学 / フロンド / 語彙論 (他21件)
【概要】本研究は東京大学総合図書館所蔵コレクション『マザリナード集成』約2700点を完全デジタル化し、世界に先駆けマザリナード文書のオンライン・デジタルコーパスとしてインターネット上に公開した。これにより世界的にも貴重な原資料の保護と継承のみならず、新たな学術研究の可能性を開くことに貢献した。 本研究により実現したコーパスの特徴は従来型データ・ベースと異なり、研究者によって絶えず更新され、最新の知識が一般...
❏日本古文書ユニオンカタログの構築(17200017)
【研究テーマ】情報図書館学・人文社会情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】近藤 成一 東京大学, 史料編纂所, 教授 (90153717)
【キーワード】日本 / 古文書 / ユニオンカタログ / 史料編纂所 / 影写本 (他11件)
【概要】1600年以前に日本で作成された古文書について、原本はもとより影写本・謄写本・写真帳・目録・翻刻などあらゆる媒体に依る情報を網羅し、グルーピングすることをコンセプトとする「日本古文書ユニオンカタログ」システムを構築し、213, 624件のデータを公開した。 ...
【情報学】情報学フロンティア:比較文学国際情報交換を含む研究件
❏文学と法のグラマトロジー:日本語文学と法・制度の境界横断を中心に(18H00659)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】SEN RAJLAKHI (センラージ・ラキ) 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (20795611)
【キーワード】文学と法 / 日本語文学 / 翻訳翻案 / 法と文学 / LGBTQ (他20件)
【概要】2020年から2021年は、コロナ渦の中資料調査に制限があったものの法学者を中心に研究集会と国内外で成果発表を行った。研究分担者全員を集め台湾や日本のジェンダー・LGBTQ法・制度を中心に議論及び考察を深めた。「文学と法におけるLGBTQ」というシンポジウムを開催し、小説家・翻訳者の李琴峰氏を演説していただき、台湾や、日本、韓国の文学に描かれる法制度について集中的に議論を行った。この研究会を通して...
❏アメリカン・ルネサンスの思想史的背景(26370271)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】吉国 浩哉 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50600186)
【キーワード】アメリカ文学 / 比較文学 / ロマン主義 / 小説 / 個人主義 (他15件)
【概要】本研究では、19世紀のアメリカ文学、とりわけアメリカン・ルネサンスとよばれている1850年前後の文学動向(ポー、エマソン、メルヴィル)を、ヨーロッパ大陸における思想史(とくにカントからロマン主義へといたるプロセス)との関連から読み解くことが試みられた。その際、これら異なる二つの伝統を結びつける焦点となったのは、「自由」という哲学概念と「小説」という文学ジャンルである。ヨーロッパに端を発するその両者...
❏1920~30年代の日本および東アジアのメディア言説における異常概念の解明(23652078)
【研究テーマ】各国文学・文学論
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】小松 史生子 金城学院大学, 文学部, 教授 (60350948)
【キーワード】比較文学 / 日本近代文学 / 大衆文化 / 探偵小説 / 心理学 (他18件)
【概要】1920~30年代の日本の言説状況において、<異常>という概念の知識が、好奇心と探求心をもって一般大衆に広まっていった経緯を、多様な一次資料の収集と復刻作業で確認することができた。論文の単行本化、通俗心理学雑誌の掘り起し、異常心理を扱った探偵小説同人誌の復刻などといった成果が得られた。 また、学際的なシンポジウムも三回開催することができた。 ...
【情報学】情報学フロンティア:身体国際情報交換を含む研究件
❏英国モダニズムの情動空間に関する総合的かつ国際的研究(25284058)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】遠藤 不比人 成蹊大学, 文学部, 教授 (30248992)
【キーワード】モダニズム / 情動 / 精神分析 / 近代心理学 / マルクス主義 (他24件)
【概要】英語圏の人文学研究における「情動理論」を英国モダニズム文学という歴史的文脈で再考察した。特に同時代の精神分析的言説との関連、およびマルクス主義美学の政治的可能性という点に関して、海外の研究者と継続的に英語を使用した会議を開催し、当該テーマをめぐり国際的な研究成果をあげることができた。それを踏まえて、さらに、近代の「心理学化」に抗う「反=心理学」と呼ぶべき言説的系譜が新たな視点として浮上し、それにつ...
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏高度技術社会と文化変動:社会学的身体観に関する総合的研究(21530506)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学部, 教授 (80287937)
【キーワード】ロボット社会 / 身体 / ポストヒューマン / 文化変動 / 国際情報交換 (他13件)
【概要】IT技術やロボット工学,医療・医用工学等の先端科学技術が現代社会の人間のあり方や社会・生活環境を急速に変化させ,その社会的浸透が「人間‐機械」関係と「現実‐仮想」世界のあり方の変容をもたらし,身体とアイデンティティの問題に直結する社会現象を惹起し続けている.本研究では,擬人的機械システムにみるロボットの「人間化」,「仮想空間の現実社会化」,労務管理技術によるマニュアル労働化と感情労働,医用工学・生...
【情報学】情報学フロンティア:コーパス国際情報交換を含む研究件
❏自発音声コーパスの分析によるfilled pauseの音声学的特徴の解明(26284062)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】前川 喜久雄 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 音声言語研究領域, 教授 (20173693)
【キーワード】フィラー / 自発音声 / F0抽出 / 日本語 / 英語 (他13件)
【概要】研究計画にそって日本語・英語・中国語のフィラーを音声学的に研究した。日本語については①フィラー中の母音の声質が通常の単語中の母音とは組織的に異なることを示した。英語については、②節頭のフィラーの生起確率に影響を及ぼす言語的要因の解明を進め、また③日本人英語学習者のフィラーを英語ネイティブのフィラーと比較し、学習レベルによる変化の進み方を解明した。中国語については④上記①と同様の分析を行い、日本語と...
❏マザリナード文書の電子化:古文書研究とデジタル環境の親和性に関する総合的研究(26370364)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】一丸 禎子 学習院大学, 付置研究所, 講師 (80567313)
【キーワード】マザリナード / フロンド / デジタル化 / 17世紀フランス / 歴史 (他20件)
【概要】東大コレクション『マザリナード集成』電子化の次の段階として、資料体のデジタル化により可能になる新しい研究環境を考察し、実際に応用した。マザリナード研究の分野で日本は世界に先駆けてデジタル化と研究用プラットフォームの公開を実現しているが(マザリナード・プロジェクト)、さらに次の点でより鮮明にそれを可視化することに成功した。①資料体の非物質化によって閲覧利用の利便性と引き換えに失われる情報を展覧会等の...
❏マザリナード文書の電子化:次世代型コーパスの構築と新しい研究環境に関する総合研究(22320066)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】PATRICK Rebollar 南山大学, 外国語学部, 教授 (50329744)
【キーワード】マザリナード / コーパス / 17世紀仏文学 / フロンド / 語彙論 (他21件)
【概要】本研究は東京大学総合図書館所蔵コレクション『マザリナード集成』約2700点を完全デジタル化し、世界に先駆けマザリナード文書のオンライン・デジタルコーパスとしてインターネット上に公開した。これにより世界的にも貴重な原資料の保護と継承のみならず、新たな学術研究の可能性を開くことに貢献した。 本研究により実現したコーパスの特徴は従来型データ・ベースと異なり、研究者によって絶えず更新され、最新の知識が一般...
【情報学】情報学フロンティア:写本国際情報交換を含む研究件
❏俗語版『秘中の秘』の伝播の研究―西欧中世における養生術の系譜(25370379)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】瀬戸 直彦 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30206643)
【キーワード】写本 / 養生術 / オック語 / 古フランス語 / ウスタシュ・デシャン (他13件)
【概要】『秘中の秘』という,9世紀ペルシアの「王者の鑑」につき,そのラテン語版2種類,中世オック語版,中世フランス語版をそのほかのロマンス語ないし英語版と比較することにより,とくにその養生術の部分に注目して検討を加えた。オック語版を中心にしてまず,12-15世紀における根強い女性嫌厭思想をその「シュナミティスム」にかかわる部分より指摘した。また中世フランス語版における10に上るヴァージョンのうちの9-10...
❏写本テクスト学の構築に向けて-中世フランス抒情詩の諸相(16520188)
【研究テーマ】ヨーロッパ語系文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】瀬戸 直彦 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30206643)
【キーワード】フランス文学 / 中世 / 抒情詩 / 写本 / トルバドゥール (他8件)
【概要】本研究課題は,2005年9月に開催されるボルドー大学での「第8回国際オック語オック文学研究集会」(AEIO)で行なう発表に向けて,「写本テクスト学」の実践として,テクスト設定に問題をはらむトルバドゥールの1作品の研究を,収集したマイクロフィルムをもとに試みるものであった。具体的には,ラインバウト・ダウレンガの,Non chantで始まる作品について,とくにその27行目にひそむ問題をテクスト校訂の立...
【情報学】情報学フロンティア:アーカイブ国際情報交換を含む研究件
❏震災復興の公共人類学:福島県を中心とした創造的開発実践(26284136)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】関谷 雄一 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (30329148)
【キーワード】福島県 / 復興開発 / 映像・イメージ / 復興ツーリズム / 文化開発 (他15件)
【概要】本研究活動が試みたことは、公共に資する学術的な実践活動を協働型で展開していくことであった。初期のつくば市への避難者に対するインタビューは、避難者と地元社会の様々なアクターを結び付け、同市における「セーフティネット」構築のきっかけづくりに大きく貢献した。さらに、セーフティネット構築に関わったアクターの経験や教訓の語りをとらえた映像アーカイブは、学びを次世代につなげる貴重な記録となる。 学術の面では、...
❏マザリナード文書の電子化:古文書研究とデジタル環境の親和性に関する総合的研究(26370364)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】一丸 禎子 学習院大学, 付置研究所, 講師 (80567313)
【キーワード】マザリナード / フロンド / デジタル化 / 17世紀フランス / 歴史 (他20件)
【概要】東大コレクション『マザリナード集成』電子化の次の段階として、資料体のデジタル化により可能になる新しい研究環境を考察し、実際に応用した。マザリナード研究の分野で日本は世界に先駆けてデジタル化と研究用プラットフォームの公開を実現しているが(マザリナード・プロジェクト)、さらに次の点でより鮮明にそれを可視化することに成功した。①資料体の非物質化によって閲覧利用の利便性と引き換えに失われる情報を展覧会等の...
❏国際比較に基づくアーカイブズと社会の関係に関する総合的研究(22330164)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】藤吉 圭二 高野山大学, 文学部, 教授 (70309532)
【キーワード】アーカイブズ / レコードマネジメント / アカウンタビリティ / 人権 / 体制転換 (他11件)
【概要】本研究は「オーストラリアと日本の自治体における業務記録管理システムの比較研究」(課題番号18330117、2006~2008年度)の成果をもとに構想・推進された。当初はオーストラリアのヴィクトリア州を主たる研究対象とし、電子ネットワーク時代の政府がどのようにアカウンタビリティ確保に努めているかを調査・研究したが、政府も含め組織や団体がみずからの記録をどう扱うかということ自体が歴史的、社会的、文化的...
【情報学】情報学フロンティア:アルゴリズム国際情報交換を含む研究件
❏数論的アルゴリズムの研究を通したエルゴード理論の新たな展開(24340020)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】仲田 均 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40118980)
【キーワード】エルゴード理論 / 連分数 / ユークリッドアルゴリズム / 一様分布論 / アルゴリズム (他11件)
【概要】エルゴード理論の研究はその初期から現在に至るまで数論の研究と密接な関わり合いを持ってきた。とりわけ、実数の2進あるいは10進展開や連分数展開の研究は依然として多くの未解決な問題があり、また一方で情報科学における暗号理論、通信理論などからの要請による新しい研究課題も多く存在する。本研究では連分数展開などの収束、近似の問題あるいはユークリッドアルゴリズムの計算コストの評価を確率論的に取扱い、新たな知見...
❏離散構造の導入による離散資源配分問題の深化(24300003)
【研究テーマ】情報学基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田村 明久 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50217189)
【キーワード】離散最適化 / 離散構造 / 離散凸解析 / 資源配分問題 / マッチング (他14件)
【概要】学生の学科への配属や研修医の病院への配属の決定という離散資源配分問題は実用性の高い重要な問題である.グラフ構造や離散凸解析などの離散構造を導入し,安定マッチングモデルを一般化して適用範囲の広い離散資源配分問題を構築し,その解析を行うことを目的とした. 包括的な離散資源配分問題に対する戦略的頑健性をもつメカニズムの構築,安定マッチングモデル(2部グラフ上のモデル)の一般の有向グラフへの拡張等の研究を...
❏多項式時間で解ける巡回セールスマン問題から車両配送問題への拡張(18740058)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】小田 芳彰 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (90325043)
【キーワード】組合せ論 / 離散数学 / アルゴリズム論 / 巡回セールスマン問題 / 計算量理論 (他12件)
【概要】巡回セールスマン問題は与えられた複数の都市をすべて1回ずつ通り、出発点に戻ってくるような最短経路を見つける問題である。この問題は板の穴あけなど実社会の問題にも直結する有名な最適化問題の1つである。しかし、都市数が増えるにつれ、コンピュータを利用しても計算にかる時間が指数的に増大する。そこで、問題がどのような条件をみたしていれば、実用的な時間で解が得られるかという研究がなされてきた。研究では、この効...
【情報学】情報学フロンティア:マルコフ連鎖モンテカルロ法国際情報交換を含む研究件
❏繰り返し地震にかかる統計的予測手法のベイズ型時空間モデルへの発展(26870193)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】野村 俊一 東京工業大学, 情報理工学院, 助教 (70719640)
【キーワード】繰り返し地震 / 地震予測 / 更新過程 / ベイズ予測 / ガウス過程事前分布 (他26件)
【概要】日本内陸には非常に多数の活断層が分布し,大地震を将来引き起こす危険を孕んでいる.大地震の予測においては,その活動周期の長さゆえにデータの不足および信頼性の問題がつきまとう.これらに起因するパラメータの推定誤差やデータの不確定性に対処し,安定した予測性能を確保する手段として,ベイズ予測手法を確立した. また,小規模の繰り返し地震も,プレート境界の準静的滑りが再来間隔に反映されるため,プレート境界滑り...
❏ノイズや環境変化に頑健で機能的なネットワーク型力学系の設計と熱力学的特性(24540417)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柳田 達雄 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (80242262)
【キーワード】ネットワーク / 同期 / 熱力学的特性 / マルコフ連鎖モンテカルロ法 / 振動子 (他19件)
【概要】自然界には動的要素が非一様に相互作用して外乱に対して安定に機能するシステムが多く存在する. 例えば,細胞内における生化学反応や遺伝子発現では多数の機能分子が関与していながら安定なダイナミクスが創出されている.また,神経網も特別な結合構造を形成して安定に情報処理を行っている. 本研究は,ネットワーク型力学系がノイズや環境変動に抗して頑健に所与された機能を実現するダイナミクスの数理構造を探求した.ノイ...
【情報学】情報学フロンティア:自然言語処理国際情報交換を含む研究件
❏感覚語彙の歴史的変化における構文と意味の相互関係:認知類型論的コーパス対照研究(23520477)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】進藤 三佳 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (60593514)
【キーワード】意味論 / 認知言語学 / 対照言語学 / コーパス言語学 / 意味変化 (他11件)
【概要】本研究では、人間が本来どのように状況を解釈しているかを如実に反映している形容詞カテゴリーに注目し、特に最も基本的な経験である知覚・感覚を起点領域にもつ感覚形容詞を対象とした。 これにより、感覚領域を起点に持つ各形容詞が、人間の日常的身体経験、概念変化に基づいて特徴的に意味拡張しており、それにより統語的側面における、形容詞から副詞・不変化詞へと変化する品詞間変化・文法化がどのように引き起こされるかに...
❏マイノリティ言語向け合成音声システム開発のための効率的音声適応手法の構築(23500170)
【研究テーマ】知能情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】巖淵 守 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (80335710)
【キーワード】自然言語処理 / 音声合成 / 国際情報交換 / 国際情報交流(イギリス)
【概要】本研究では,既存の合成音声ソフトの他の言語への適応手法の構築を目指した。最頻出単語に対する音素マッピング手法をベースに,母語話者が代替綴りの変換規則を確認・修正することで音変換のルールを作成した。市販のヒンディー語の合成音声ソフトをベースに評価用の実験システムを作成したところ,確認用の日本語では正しい聞き取りが3割にも満たなかった一方,言語的に近いネパール語では,6~8割の聞き取りが可能であった。...
【情報学】情報学フロンティア:ネットワーク国際情報交換を含む研究件
❏ノイズや環境変化に頑健で機能的なネットワーク型力学系の設計と熱力学的特性(24540417)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柳田 達雄 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (80242262)
【キーワード】ネットワーク / 同期 / 熱力学的特性 / マルコフ連鎖モンテカルロ法 / 振動子 (他19件)
【概要】自然界には動的要素が非一様に相互作用して外乱に対して安定に機能するシステムが多く存在する. 例えば,細胞内における生化学反応や遺伝子発現では多数の機能分子が関与していながら安定なダイナミクスが創出されている.また,神経網も特別な結合構造を形成して安定に情報処理を行っている. 本研究は,ネットワーク型力学系がノイズや環境変動に抗して頑健に所与された機能を実現するダイナミクスの数理構造を探求した.ノイ...
❏イノベーションに関わる個人・組織・地域の層的ネットワークの研究(24530506)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】井上 寛康 兵庫県立大学, その他の研究科, 准教授 (60418499)
【キーワード】ネットワーク / 企業 / 事業所 / 特許 / 発明者 (他13件)
【概要】日本とアメリカの特許データを用いて共同出願関係を調べた.発明者のチームが個人よりもパフォーマンスが優れている.また発明者のチームにおいては繰り返しによりパフォーマンスが低下する.企業のチームのパフォーマンスは繰り返しによる減衰が著しい.より強いインパクトのある成果をあげたチームは,その後の協力回数が多くなる.繰り返しを経験したチームにいた発明者が,新たなチームに参加した場合,そのままチームに残る発...
❏年少者日本語教育の協働的実践研究-教科学習を通して身に付く「ことばの力」の検証-(23520648)
【研究テーマ】日本語教育
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2017-03-31
【研究代表者】池上 摩希子 早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (80409721)
【キーワード】年少者日本語教育 / JSLカリキュラム / 協働実践研究 / ネットワーク / 教科学習 (他16件)
【概要】本研究は、日本語を第一言語としない児童生徒に求められる、日本語で学ぶ力とは何かを明らかにするものである。JSLカリキュラムの課題を踏まえて日本語教育実践への関与を行い、参与観察やインタビューといった調査も並行して実施した。また、得られた成果をHPや研究会で報告することによって、各地で児童生徒の日本語教育に携わる実践現場や教育行政との連携を図った。実践の記述と発信を行うことで実践者との連携が促進され...
【複合領域】社会・安全システム科学:消費者行動国際情報交換を含む研究件
❏ICTがネットワーク外部性を有する新製品の普及に与える影響に関する研究(23330142)
【研究テーマ】商学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】川上 智子 関西大学, 商学部, 教授 (10330169)
【キーワード】ICT / 新製品の普及 / 消費者行動 / ネットワーク外部性 / クチコミ (他13件)
【概要】本研究課題では、情報通信技術(ICT)の発達がネットワーク外部性を有する新製品の普及に与える影響について理論的・実証的研究を行ってきた。具体的には,電子書籍リーダー(例:Kindle),スマートフォン(例:iPhone)等のネットワーク外部性を有する製品を対象に,ネットクチコミや購買意図・行動との関係をモデルとして提示し、消費者データを用いて検証した。製品の普及メカニズムを理解するために,参入企業...
❏消費生活を豊かにし、地域と国際社会に貢献する小売マーケティングのあり方を探る(22530455)
【研究テーマ】商学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】高橋 郁夫 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (70187996)
【キーワード】小売業 / 消費生活 / マーケティング / 消費者行動 / 国際 (他12件)
【概要】我が国の小売構造の変化とその規定要因を消費市場要因との関係を踏まえて明らかにするとともに、内外の研究者との共同研究や取材活動をもとに今後の小売業マーケティングの在り方を明らかにした。その結果、消費者市場の変化が小売構造に大きな影響を及ぼしていることや、小売業が地域や国際社会への貢献を目指すことで存続が可能であることなどを指摘した。 ...
【複合領域】社会・安全システム科学:社会運動国際情報交換を含む研究件
❏中東と中南米における体制転換の実証的比較研究:政党・軍・市民社会(25301016)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】末近 浩太 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70434701)
【キーワード】比較政治学 / 中東 / ラテンアメリカ / 民主化 / 権威主義 (他14件)
【概要】中東とラテンアメリカにおける体制転換/非転換の規定要因として本研究が着目した政党、軍、市民社会について、①軍の役割が両地域において特に重要な役割を果たしてきたこと、②軍が体制転換後の民主化の帰趨を左右するアクターであることが、浮き彫りになった。軍の動向については、構造的要因よりも、アクター的要因としての軍組織の特徴において一定の共通性が観察された。 市民社会の役割については、アクターとしての社会運...
❏グローバル化時代における南北アメリカの国家・市民社会・社会運動(22401009)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】鈴木 茂 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (10162950)
【キーワード】グローバル化 / 市民社会 / 社会運動 / 多文化主義 / アフリカ系人 (他17件)
【概要】本研究では、先住民とアフリカ系人の市民権拡大を求める運動と国家による社会的包摂政策、とりわけ多文化主義政策の調査・分析を通じて、ラテンアメリカ諸国を中心とした南北アメリカにおける国家と市民社会の関係の現状を析出した。その成果の一端は、ペルーとメキシコにおいて現地の研究者とともに国際セミナーを開催して議論したほか、国内学会での個別報告や学会誌での論文発表を行い、最終年度に成果報告書を作成した。 ...
【複合領域】社会・安全システム科学:サプライチェーン国際情報交換を含む研究件
❏環境経営情報志向の循環型・低炭素型サプライチェーンの統合と満足化に関する研究(26282082)
【研究テーマ】社会システム工学・安全システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山田 哲男 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (90334581)
【キーワード】廃棄物再資源化 / 地球温室効果ガス排出削減 / サプライチェーン / モデル化 / 経営工学 (他15件)
【概要】本研究では、パソコン、掃除機や携帯電話といった組立製品のリサイクルとCO2削減を経済的に促進するために、循環型・低炭素型サプライチェーンと製品ライフサイクルを統合し、環境負荷や経済性の見える化と満足化を行った。具体的には、陳腐化した部品交換のアップグレード、製品使用済み時の分解部品選択、グローバル/リバースサプライチェーンネットワーク、製造・再製造システムやマネジメントコントールシステムなどについ...
❏日韓自動車企業の中国展開―Tier1、Tier2企業を中心に(24530494)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】小林 英夫 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 名誉教授 (80052546)
【キーワード】日韓自動車部品企業 / Tier1,Tier2 / サプライチェン / 海外展開 / サプライチェーン (他9件)
【概要】本研究は日韓自動車部品企業の海外展開に焦点を当て、自動車産業の基底を支えるTier1、Tier2企業の中国展開の比較研究を通じてその特徴と問題点を検討することにあった。主に両国企業が集中する中国の北京・天津、広州、上海、塩城地域を重点に、調査途中の2013年以降円高から円安に大きく振れた条件変化を加味して、日韓開発体制の比較-現代南陽技術研究所と煙台技術センター、トヨタ本社及びトヨタ常熟開発センタ...
❏リスクに対する頑健性と柔軟性を備えた環境調和型サプライチェーン設計手法の開発(24246150)
【研究テーマ】リサイクル工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】森口 祐一 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30157888)
【キーワード】サプライチェーンリスク / LCA / インベントリデータベース / 脆弱性評価 / グラフ理論 (他15件)
【概要】リスクに対する頑健性・柔軟性を持つサプライチェーン(SC)構築に向けた分析・設計手法を開発した。まず,国内外における実態調査に基づいてSCリスクの概念を整理した。約2,000品目の製品・サービス間の物質連関をデータベース化するとともに,世界各国を対象として資源の需給構造や貿易の寡占度を把握した。続いて,SCの脆弱性評価の枠組みを構築し,上記のSCデータを用いて地理的遍在性を含む国産製品のSCリスク...
【複合領域】社会・安全システム科学:ラテンアメリカ国際情報交換を含む研究件
❏中東と中南米における体制転換の実証的比較研究:政党・軍・市民社会(25301016)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】末近 浩太 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70434701)
【キーワード】比較政治学 / 中東 / ラテンアメリカ / 民主化 / 権威主義 (他14件)
【概要】中東とラテンアメリカにおける体制転換/非転換の規定要因として本研究が着目した政党、軍、市民社会について、①軍の役割が両地域において特に重要な役割を果たしてきたこと、②軍が体制転換後の民主化の帰趨を左右するアクターであることが、浮き彫りになった。軍の動向については、構造的要因よりも、アクター的要因としての軍組織の特徴において一定の共通性が観察された。 市民社会の役割については、アクターとしての社会運...
❏新自由主義改革後の国家社会関係─中南米における社会支出予算決定過程の比較研究(24252005)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 勇介 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (70290921)
【キーワード】国家社会関係 / 政治過程 / ポスト新自由主義 / 政党 / 左派 (他9件)
【概要】ラテンアメリカは、1990年代の新自由主義改革期から今世紀にはその見直しや批判が中心となるポスト新自由主義期に入ったと分析される。確かにそうした一般的な傾向が存在することは事実であるが、他方、社会支出の規模(国家予算に占める割合)を例に検証すると、新自由主義期とポスト新自由主義期は断絶ではなく、一定の連続性が観察される。その背景には、20世紀のラテンアメリカ諸国が経験した近代化や工業化による経済社...
【複合領域】科学教育・教育工学:国際教育国際情報交換を含む研究件
❏異なる時代や地域の資料とシミュレーションを複合させた国際河川環境教育(25350238)
【研究テーマ】科学教育
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】真山 茂樹 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40199914)
【キーワード】環境教育 / 河川環境 / シミュレーション / 珪藻 / 主体的な学習 (他16件)
【概要】学習者が河川環境の変化を主体的に学習し、科学的根拠を持って今後の見通しができ、さらに自らの実社会や国際社会に対する思考力が高まる、グローバルな教育の実現を目標とし、ウェブ教材開発とそれらを使用した実践研究を行った。開発した教材は、今日のインドの強腐水河川の状況を示すビデオ、SimRiverのワークシートの改良、水中マクロ生物探索ゲームなどであった。中学校、高等学校用にそれぞれ個別の指導案を作り授業...
❏人の国際移動と多文化社会の変容に関する比較教育研究(23402064)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】杉村 美紀 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (60365674)
【キーワード】人の国際移動 / 教育文化交流 / 多文化教育 / 国際教育学 / 比較教育学 (他18件)
【概要】本研究はグローバル化や国際化の進展に伴う人の国際移動、すなわち留学、移民、難民、国際結婚、国際労働がもたらす多文化社会の変容と共生問題に焦点をあて、海外研究協力者と共にフランス、ドイツ、中国、韓国、オーストラリア、ブラジル、マレーシアにおける現地調査に基づき日本と比較した国際共同研究である。研究の結果、多文化共生の実現をめぐっては言語や宗教の共通性、歴史的背景、政治的経済的要因、地理的要因、ディア...
【複合領域】科学教育・教育工学:冷戦国際情報交換を含む研究件
❏冷戦期アメリカにおける国際法学(26380068)
【研究テーマ】国際法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】篠原 初枝 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (30257274)
【キーワード】国際法学 / 冷戦 / アメリカ外交 / クインシー・ライト / アメリカ (他8件)
【概要】これまで当研究者は、戦間期のアメリカ国際法学者について研究してきたが、今次の研究では、Quincy Wright, Manley O.Hudson, Charles G. Fenwick などが、冷戦期にどのような国際法学の議論を展開したかを研究の対象とした。冷戦の進展とともに、戦間期国際法学者の間には分裂がみられるようになっていた。 Empire and International Law と題...
❏戦後日本外交の形成-1950年代-(13420020)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】都丸 潤子 上智大学, 外国語学部, 助教授 (00252750)
【キーワード】国際社会復帰 / アジア復帰 / 日米関係 / 日英関係 / 2つの中国 (他12件)
【概要】3年間にわたる研究分担者それぞれの精力的な史料収集と分析、そして2回の国内研究会と3回の日英合同会議での報告・意見交換を経て、本研究は、1950年代の日本外交をマルチラテラル、マルチ・アーカイバルな手法により、重層的かつ総合的に分析するという所期の目標を十二分に達成したと言える。特に日英合同会議では、第2・第3回にはそれぞれ戦後の日米関係、日英関係を専門とするイギリス人研究者の参加も得て、日本外交...
【複合領域】科学教育・教育工学:外国語教育国際情報交換を含む研究件
❏ウェブ環境を利用したオープンリソース型スペイン語教育標準の応用(21320099)
【研究テーマ】外国語教育
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】齊藤 文子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20240731)
【キーワード】外国語教育 / スペイン語 / マルチメディア / 双方向型教材 / 双方向型教育 (他10件)
【概要】スペイン語教育に資する多様な素材を集めた教材アーカイブを集積し、学習者にも教育者にもモチベーションを与えるサイトを構築した。動画にYouTubeを採用し、日本語版だけでなくスペイン語版サイトを用意したことで、海外の視聴者も容易にアクセスできるようになり、国内外のスペイン語教習者、研究者のコミュニティの場が設置された。学習者のアクティビティを学習者同士で共有し、同時に研究データとして活用できる双方向...
❏新しい情報技術を利用したオープンリソース型スペイン語教育標準の構築(16202009)
【研究テーマ】外国語教育
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】齊藤 文子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20240731)
【キーワード】e-learning / 外国語教育 / マルチメディア / スペイン語 / 文法ビデオクリップ (他11件)
【概要】日本のスペイン語教育における過去の資産不足を解消し、かつ地球規模の重要言語であるスペイン語 1.2006年4月に、ホームページ支援を前提とした初級スペイン語教科書『iDimelo!』を出版した。 2.教科書及び授業をサポートする教材アーカイブを収めたホームページを立ち上げた。学内からだけでなく学外からのアクセスも可能にし、全国のスペイン語学習者が自由に利用できるものにした。 3.動画と静止画による...
【複合領域】科学教育・教育工学:歴史学習国際情報交換を含む研究件
❏オーストリアにおける政治教育の定着過程の研究(26381153)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】近藤 孝弘 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40242234)
【キーワード】政治教育 / オーストリア / コンピテンシー / 歴史教育 / 選挙権 (他14件)
【概要】本研究は,オーストリアの学校教育法や学習指導要領を中心とする教育関連法規を主な資料として,同国の政治教育の発展が隣国ドイツに比べて遅れたこと,ならびに1990年前後に転機を迎え,それ以後急速に発展していることを明らかにした。また,その背後には戦後の国際関係による制約と1970年代のドイツからの影響のほか,1980年代後半以降に生じた国家の変容,具体的にはヴァルトハイム事件による自国史理解の転換,E...
❏歴史教科書の図像に関する国際比較研究(20653071)
【研究テーマ】教科教育学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】近藤 孝弘 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (40242234)
【キーワード】歴史教育 / 図像 / ドイツ / フランス / 政治教育 (他14件)
【概要】今年度の主要な研究活動とその成果は以下の通り。 まずヨーロッパ各国の歴史教育において図像が占める役割に対する認識の変遷を確認するため,ドイツの国際教科書研究所において特にドイツとフランスの歴史教科書を例に,それがテキスト中心の構成から図像(およびグラフ・表)を重視した構成へと変化した時期を探った,その結果,初等教育と中等教育で転換期は異なり,まず初等教育で始まった変化が次第に中等教育に及ぶに到った...
【複合領域】科学教育・教育工学:英語国際情報交換を含む研究件
❏自発音声コーパスの分析によるfilled pauseの音声学的特徴の解明(26284062)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】前川 喜久雄 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 音声言語研究領域, 教授 (20173693)
【キーワード】フィラー / 自発音声 / F0抽出 / 日本語 / 英語 (他13件)
【概要】研究計画にそって日本語・英語・中国語のフィラーを音声学的に研究した。日本語については①フィラー中の母音の声質が通常の単語中の母音とは組織的に異なることを示した。英語については、②節頭のフィラーの生起確率に影響を及ぼす言語的要因の解明を進め、また③日本人英語学習者のフィラーを英語ネイティブのフィラーと比較し、学習レベルによる変化の進み方を解明した。中国語については④上記①と同様の分析を行い、日本語と...
❏音声言語における韻律構造の心理的実在性に関する通言語的研究(23520474)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】田嶋 圭一 法政大学, 文学部, 教授 (70366821)
【キーワード】英語音節 / 日本語特殊拍 / 韻律構造 / 対乳児音声 / 機能負担量 (他20件)
【概要】話し言葉の韻律構造の要素であるモーラ・音節などの単位が音声の発話や知覚にどのような影響を与えるか,また語彙知識とどのような関連があるかを検証した。その結果,日本語話者による英単語の音節の聞き取りはカタカナ外来語の有無の影響を受けないこと,外国語話者による日本語特殊拍の知覚は訓練や言語経験によりある程度改善するが,母語話者の水準に近づくのは困難であること,ある音素が単語の区別にどの程度貢献するかの指...
【複合領域】科学教育・教育工学:コミュニケーション教育国際情報交換を含む研究件
❏大学におけるコミュニケーション教育の総合的カリキュラムの開発とFDへの展開(23501111)
【研究テーマ】教育工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】山地 弘起 長崎大学, 大学教育イノベーションセンター, 教授 (10220360)
【キーワード】大学教育 / コミュニケーション教育 / カリキュラム開発 / FD / 高等教育 (他12件)
【概要】大学教育において、対人関係や言語表現、情報活用などの基本技能の訓練を越えた、共生への批判的・創造的コミュニケーション力の総合的な教育プログラムを提案するため、コミュニケーション学と学習科学(とくにアクティブ・ラーニング)の知見を応用しながら、身体・感情、認知・言語、メディア・ICT、社会・文化の4領域での事例調査とモジュール開発を行い、それらを踏まえた総合的カリキュラムを試行するとともにFDテキス...
❏日本国外の日本語バイリンガル若年層の複数言語能力意識の把握と日本語教育方法の開発(22320097)
【研究テーマ】日本語教育
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】川上 郁雄 早稲田大学, 日本語教育研究科, 教授 (30250864)
【キーワード】年少者日本語教育 / 移動する子ども / 言語習得 / アイデンティティ / 言語能力意識 (他13件)
【概要】本研究は欧州、米国、豪州などの11 カ国に居住している日本語バイリンガルの子どもたちの複数言語能力意識について調査をすると同時に、子どもの家族、子どもに関わる教員等から子どもたちの言語使用、言語学習について面接調査を行った。その結果、複数言語能力意識が子どもたちの言語学習とアイデンティティ形成に大きな影響を与えていることが明らかになった。また、その成果を論文、書籍にまとめ公表した。 ...
【複合領域】科学教育・教育工学:教師教育国際情報交換を含む研究件
❏オーストリアにおける政治教育の定着過程の研究(26381153)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】近藤 孝弘 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40242234)
【キーワード】政治教育 / オーストリア / コンピテンシー / 歴史教育 / 選挙権 (他14件)
【概要】本研究は,オーストリアの学校教育法や学習指導要領を中心とする教育関連法規を主な資料として,同国の政治教育の発展が隣国ドイツに比べて遅れたこと,ならびに1990年前後に転機を迎え,それ以後急速に発展していることを明らかにした。また,その背後には戦後の国際関係による制約と1970年代のドイツからの影響のほか,1980年代後半以降に生じた国家の変容,具体的にはヴァルトハイム事件による自国史理解の転換,E...
❏教育改革時代における教師の位置と文化:その再編の社会学的・歴史的・比較論的研究(15203032)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】久冨 善之 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (40078952)
【キーワード】教育改革 / 教師 / 教員文化 / 教師教育 / 教師の専門性 (他18件)
【概要】3ヵ年を通じて、5ヵ国(日本、韓国、スウェーデン、英国、米国)における「教育改革の中での教師たち」を追究した。 1.「教育改革・教員制度改革比較」では、5ヵ国共通の面と伴に、英国・米国の新自由主義的改革指向に対して、スウェーデンがなお福祉国家的指向を強く残しているなどの違いの性格が明確になった。 2.5ヵ国教師への質問紙調査を実施して、とりわけ各国教師たちが教職アイデンティティを確保する教員文化的...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:高等教育国際情報交換を含む研究件
❏日本およびフランスの高等教育改革に関する比較研究(26381129)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】白鳥 義彦 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (20319213)
【キーワード】高等教育 / 日本 / フランス / 国際研究者交流 / 国際情報交換
【概要】研究課題として設定した、①「大衆化」と「卓越化」との二律背反の相克、②高等教育の「自由化」政策と大学のガバナンス、③大学評価の諸相、④教養教育とキャリア教育、⑤それらの全般的背景としての高等教育改革の歴史的展開過程、という5つのテーマを軸に、日仏両国の比較研究を進めた。とりわけ、中央集権的とされる日仏両国での高等教育のあり方の共通点と相違点や、19世紀末、第二次世界大戦後、1960年代末、そして中...
❏大学におけるコミュニケーション教育の総合的カリキュラムの開発とFDへの展開(23501111)
【研究テーマ】教育工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】山地 弘起 長崎大学, 大学教育イノベーションセンター, 教授 (10220360)
【キーワード】大学教育 / コミュニケーション教育 / カリキュラム開発 / FD / 高等教育 (他12件)
【概要】大学教育において、対人関係や言語表現、情報活用などの基本技能の訓練を越えた、共生への批判的・創造的コミュニケーション力の総合的な教育プログラムを提案するため、コミュニケーション学と学習科学(とくにアクティブ・ラーニング)の知見を応用しながら、身体・感情、認知・言語、メディア・ICT、社会・文化の4領域での事例調査とモジュール開発を行い、それらを踏まえた総合的カリキュラムを試行するとともにFDテキス...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:精神分析国際情報交換を含む研究件
❏英国モダニズムの情動空間に関する総合的かつ国際的研究(25284058)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】遠藤 不比人 成蹊大学, 文学部, 教授 (30248992)
【キーワード】モダニズム / 情動 / 精神分析 / 近代心理学 / マルクス主義 (他24件)
【概要】英語圏の人文学研究における「情動理論」を英国モダニズム文学という歴史的文脈で再考察した。特に同時代の精神分析的言説との関連、およびマルクス主義美学の政治的可能性という点に関して、海外の研究者と継続的に英語を使用した会議を開催し、当該テーマをめぐり国際的な研究成果をあげることができた。それを踏まえて、さらに、近代の「心理学化」に抗う「反=心理学」と呼ぶべき言説的系譜が新たな視点として浮上し、それにつ...
❏1920~30年代の日本および東アジアのメディア言説における異常概念の解明(23652078)
【研究テーマ】各国文学・文学論
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】小松 史生子 金城学院大学, 文学部, 教授 (60350948)
【キーワード】比較文学 / 日本近代文学 / 大衆文化 / 探偵小説 / 心理学 (他18件)
【概要】1920~30年代の日本の言説状況において、<異常>という概念の知識が、好奇心と探求心をもって一般大衆に広まっていった経緯を、多様な一次資料の収集と復刻作業で確認することができた。論文の単行本化、通俗心理学雑誌の掘り起し、異常心理を扱った探偵小説同人誌の復刻などといった成果が得られた。 また、学際的なシンポジウムも三回開催することができた。 ...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:医学史国際情報交換を含む研究件
❏日本におけるムラージュの系譜 近代皮膚科を支えた技師たち(25560124)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】石原 あえか 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (80317289)
【キーワード】近代医学史 / 皮膚 / ムラージュ(医学標本) / ゲーテ / 土肥慶蔵 (他14件)
【概要】2年間かけて、日本国内に残る明治から昭和前半まで使われた皮膚科ムラージュ(医学模型)を写真が専門の大西と調査・記録した。主要大学医学部皮膚科教室(東京・慶應義塾・北海道・九州・名古屋・金沢ほか)および博物館等の協力を得て、歴史的標本を記録しつつ、各ムラージュ師の経歴や皮膚科医との関係なども明らかにした。皮膚科ムラージュと同様に、貴重なキノコや寄生虫の蝋製標本も研究対象とした。欧州ムラージュ修復プロ...
❏江戸時代における地域医療研究 ~岡山県邑久郡の中島家をもとに~(23501206)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】松村 紀明 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 講師 (00422379)
【キーワード】地域医療 / 科学技術史 / 医学史 / 医史学 / 岡山藩 (他8件)
【概要】最も重要な課題である所蔵の手紙や医療記録・日記類などの写本、医療技術を習得する際・医療活動を行う際に参照した刊本の調査は無事に完了し『中島家蔵書目録』(「中島医家資料研究 第1巻第0号」)として出版することができた。 また、研究代表者や研究分担者やそれ以外の研究者による資料の解読・解析が進められた。この解読・解析により中島家の個々の医療活動の具体的内容や、近接する他の医師との相互関係、地域社会との...
❏「インテグリティ」概念の思想史的研究--「器官」から「身体」へ(23720043)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】橋本 一径 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70581552)
【キーワード】西洋思想史 / 医学史 / 科学技術史 / 身体論 / インテグリティ (他14件)
【概要】本研究は、生命倫理などの分野で、身体まとまりを示す語として20世紀後半以降頻繁に用いられるようになった「インテグリティ」という概念の来歴を、思想史的にたどり直すものである。主な成果は以下の二点である。 ①テクノロジーの使用に伴う身体概念の変容の解明。19世紀後半に入って、テクノロジーの発展に伴い、これまでの身体概念がどのように変化したのかを、写真技術やミシンの歴史を通して具体的に描き出した。 ②「...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:思想史国際情報交換を含む研究件
❏アナリティカル・アプローチによる欲望思想の新角度からの研究―経済学基礎仮定の解明(26780132)
【研究テーマ】経済学説・経済思想
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】野原 慎司 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 講師 (30725685)
【キーワード】欲望思想 / 思想史 / 経済学史 / 経済思想 / 社会思想 (他15件)
【概要】経済学においては、理論上、各人が欲望を満足させるように行動することを前提としている。しかし、欲望の存在が前提とされてしまっており、欲望とは一体何かということは不問に付されている。そこで、本研究では、経済学において欲望とは何かを探求することにした。 その目的を達するためには、過去の思想家・経済学者が欲望をどう捉えたかを把握することが重要である。過去の思想家における欲望の把握の上に、経済学における欲望...
❏グローバル化時代における現代思想―概念マップの再構築(24242002)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-10-31 - 2015-03-31
【研究代表者】中島 隆博 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20237267)
【キーワード】国際研究者交流 / 国際情報交換 / 思想史 / 現代思想
【概要】本研究は(1)現代思想のマッピング⇒(4)新しい普遍の創出に至る4つのステージに沿って着実に実施された。そのなかでICCT(東京大学、華東師範大学、北京大学、ニューヨーク大学を中心とする国際コンソーシアム)などの国際的協力関係が構築され、新しい普遍をめぐる最新議論の国際発信基地となった。最終年度の大型国際シンポジウム「“現場”の挑戦と文学の営み」と「“新しい普遍性”をめぐる東アジア三方対話」では東...
❏文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究(23242036)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
【キーワード】「仏教」文明 / 世間(世俗)秩序 / 造形 / 文字言語 / 複合宗教 (他32件)
【概要】インド亜大陸発祥の「仏教」がアジア世界に広く流伝したことと、そのアジア世界で多様な国家や社会や文化が形成されていくこととが、どのような関係にあったのかを調査研究した。とくに、国家の構築と社会の秩序化、造形表現や文字言語表現の展開、諸宗教や儀礼・習俗との複合、という三つの観点からアプローチした。そして、これらの観点が文明としての「仏教」の三要件に合致するものと考えた。同時に、このような「仏教」文明の...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:デジタル・アーカイブ国際情報交換を含む研究件
❏マザリナード文書の電子化:古文書研究とデジタル環境の親和性に関する総合的研究(26370364)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】一丸 禎子 学習院大学, 付置研究所, 講師 (80567313)
【キーワード】マザリナード / フロンド / デジタル化 / 17世紀フランス / 歴史 (他20件)
【概要】東大コレクション『マザリナード集成』電子化の次の段階として、資料体のデジタル化により可能になる新しい研究環境を考察し、実際に応用した。マザリナード研究の分野で日本は世界に先駆けてデジタル化と研究用プラットフォームの公開を実現しているが(マザリナード・プロジェクト)、さらに次の点でより鮮明にそれを可視化することに成功した。①資料体の非物質化によって閲覧利用の利便性と引き換えに失われる情報を展覧会等の...
❏マザリナード文書の電子化:次世代型コーパスの構築と新しい研究環境に関する総合研究(22320066)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】PATRICK Rebollar 南山大学, 外国語学部, 教授 (50329744)
【キーワード】マザリナード / コーパス / 17世紀仏文学 / フロンド / 語彙論 (他21件)
【概要】本研究は東京大学総合図書館所蔵コレクション『マザリナード集成』約2700点を完全デジタル化し、世界に先駆けマザリナード文書のオンライン・デジタルコーパスとしてインターネット上に公開した。これにより世界的にも貴重な原資料の保護と継承のみならず、新たな学術研究の可能性を開くことに貢献した。 本研究により実現したコーパスの特徴は従来型データ・ベースと異なり、研究者によって絶えず更新され、最新の知識が一般...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:哲学国際情報交換を含む研究件
❏東アジア哲学の統合理論へ向けて:現代新儒家と京都学派を中心に(26770001)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】朝倉 友海 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (30572226)
【キーワード】京都学派 / 新儒家 / 形而上学 / 存在論 / 意味論 (他9件)
【概要】本研究の推進により、西田幾多郎以来の場所的論理と牟宗三による円教の理論とに共通する理論的枠組みは、形而上学の「存在-場所-論的」構成として規定されるとともに、両者による「意味」をめぐる考察を基点として理解されるということが示された。意味・出来事・事実の関係を追究することから場所的論理と円教の理論が生み出されており、従来「無の存在論」と呼ばれてきたものもまたこのような理論的基盤の上に展開されている。...
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏ルソーと現代デモクラシー(24330039)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】川出 良枝 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (10265481)
【キーワード】政治思想史 / ルソー / デモクラシー / 政治哲学 / フランス (他14件)
【概要】ルソーの政治哲学の現代デモクラシーに対してもつ意義を、彼の熟議と参加、戦争と平和、小共和国と国家連合、市民宗教、商業社会についての観念を分析することにより明らかにsiした。また、バークやディドロやベンサム、またアダム・スミスなど、ルソーを批判した論者の議論との比較も行った。フランスやスイスから研究者を招聘し、国際研究集会やセミナーを開催し、『ルソーと近代』という論文集を刊行した。 ...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:公共国際情報交換を含む研究件
❏震災復興の公共人類学:福島県を中心とした創造的開発実践(26284136)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】関谷 雄一 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (30329148)
【キーワード】福島県 / 復興開発 / 映像・イメージ / 復興ツーリズム / 文化開発 (他15件)
【概要】本研究活動が試みたことは、公共に資する学術的な実践活動を協働型で展開していくことであった。初期のつくば市への避難者に対するインタビューは、避難者と地元社会の様々なアクターを結び付け、同市における「セーフティネット」構築のきっかけづくりに大きく貢献した。さらに、セーフティネット構築に関わったアクターの経験や教訓の語りをとらえた映像アーカイブは、学びを次世代につなげる貴重な記録となる。 学術の面では、...
❏ポスト・セキュラー状況における宗教研究(26284011)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鶴岡 賀雄 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (60180056)
【キーワード】宗教学 / 世俗 / 宗教 / 世俗化 / 公共 (他11件)
【概要】「無宗教」を自認する者が多い現代日本で、公共の場に進出する宗教の報道が増えている。被災地支援活動を行う宗教者や、政権の支持基盤とされる右翼的宗教団体に関するものが目立つ。こういった現象は、欧米では「ポスト・セキュラー」と総称される。その意味するところは、一つは、世俗化が終焉し、その逆転が起きているということ。もう一つは、近代的な宗教/世俗の二分法を相対化した上での“宗教”研究を構築する試みが必要と...
❏ポスト多文化主義における公教育と宗教の関係(24520063)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】藤原 聖子 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (10338593)
【キーワード】宗教 / 宗教教育 / 教育 / 多文化主義 / 公共 (他15件)
【概要】近年、欧州諸国において多文化主義の限界が指摘されているが、それとともに公教育における宗教の扱い方も変化しているのかを主にイギリスについて調査した。明らかになったのは、多文化主義政策に呼応する従来の異文化理解的宗教教育から、市民性教育的宗教教育へと(少なくとも理念上は)方向転換が起きたことである。日本では異文化理解は市民性教育の一部とみなされる傾向があるが、宗教を教育の対象とした場合、両者は相反する...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:ゲーテ国際情報交換を含む研究件
❏日本におけるムラージュの系譜 近代皮膚科を支えた技師たち(25560124)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】石原 あえか 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (80317289)
【キーワード】近代医学史 / 皮膚 / ムラージュ(医学標本) / ゲーテ / 土肥慶蔵 (他14件)
【概要】2年間かけて、日本国内に残る明治から昭和前半まで使われた皮膚科ムラージュ(医学模型)を写真が専門の大西と調査・記録した。主要大学医学部皮膚科教室(東京・慶應義塾・北海道・九州・名古屋・金沢ほか)および博物館等の協力を得て、歴史的標本を記録しつつ、各ムラージュ師の経歴や皮膚科医との関係なども明らかにした。皮膚科ムラージュと同様に、貴重なキノコや寄生虫の蝋製標本も研究対象とした。欧州ムラージュ修復プロ...
❏パウル・クレーと実験発生学(23520134)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】前田 富士男 中部大学, 人文学部, 教授 (90118836)
【キーワード】パウル・クレー / 近代絵画 / 心理学 / 触覚 / ハプティク (他17件)
【概要】画家パウル・クレー(1879-1940)は、その制作論の基礎に形態学的な「生成(Werden)」を掲げた。本研究はまず、その背景に世紀転換期の実験発生学の研究、とくに生物学者ハンス・ドリーシュの新生気論の活動を指摘した。つぎに、19世紀半ばから発展したドイツの生理心理学のエルンスト・ヴェーバーらの研究による体性感覚の「ハプティク(内触覚Haptik)」の様態を検証し、クレーの多種多様な作品も、こう...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:科学コミュニケーション国際情報交換を含む研究件
❏科学コミュニケーション学の構築にむけた調査研究(24650539)
【研究テーマ】科学教育
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】北原 和夫 東京理科大学, その他の研究科, 教授 (20107692)
【キーワード】科学コミュニケーション / イノベーション / 科学技術と社会 / リスクコミュニケーション / 国際情報交換
【概要】大学などにおける教育課程としての「科学コミュニケーション学」を構築するための基礎調査として、オーストラリア国立大学の科学コミュニケーション教育の調査、コペンハーゲン大学大学院科学教育専攻における科学コミュニケーションプログラムの調査、北大のCoStepの調査、AAAS総会ならびにESOFの調査、JST科学コミュニケーションセンターにおける調査研究と実践を通して、「科学を伝える」とともに「科学に基づ...
❏脳神経科学と社会の相互作用--事例研究と枠組み構築--(21300321)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】佐倉 統 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (00251752)
【キーワード】脳神経倫理 / 科学コミュニケーション / 科学技術ガバナンス / 科学技術社会論 / 参加型研究 (他15件)
【概要】脳神経科学と社会の関係について、日本の社会状況により適した枠組みを考察した。日本の科学技術ガバナンスの現状を批判的に総括し、3.11以後に顕在化した諸問題への考察を、脳神経科学の事例と比較しつつ考察を深めた。 ...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:科学技術社会論(STS)国際情報交換を含む研究件
❏再生医療分野における産業化と技術移転に関する研究(22800021)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】見上 公一 総合研究大学院大学, 学融合推進センター, 助教 (60589836)
【キーワード】再生医療 / 産業化 / 技術移転 / 産学官連携 / 社会構造 (他10件)
【概要】21世紀に入り日本だけでなく先端諸国が特に力を入れている先端医療技術の一つである再生医療分野について産業化と技術移転に関する現状と課題についてインタビュー調査を行い、科学社会学の視点から考察を行った。日本では基礎研究としての幹細胞研究で目覚ましい成果を上げているのに対し、臨床応用研究や産業化のプロセスはなかなか進まないという現状があり、これについては産学官といわれるような学術界・産業界・行政の距離...
❏脳神経科学と社会の相互作用--事例研究と枠組み構築--(21300321)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】佐倉 統 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (00251752)
【キーワード】脳神経倫理 / 科学コミュニケーション / 科学技術ガバナンス / 科学技術社会論 / 参加型研究 (他15件)
【概要】脳神経科学と社会の関係について、日本の社会状況により適した枠組みを考察した。日本の科学技術ガバナンスの現状を批判的に総括し、3.11以後に顕在化した諸問題への考察を、脳神経科学の事例と比較しつつ考察を深めた。 ...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:社会的責任国際情報交換を含む研究件
❏高度技術環境における共生社会の構築可能性に関する感性社会学的研究(24500261)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80287937)
【キーワード】感性 / 共生社会 / 科学技術 / 感性社会学 / 社会学 (他16件)
【概要】本研究は,人間・環境・技術が織りなす「持続的共生社会」のあり方とその構築可能性について,高度技術が果たす社会的寄与の観点から究明し,経済至上主義や物質主義に基礎をおく近代産業型の価値理念や環境負荷型生産方式がもたらす過剰社会から,精神的豊かさと相互信頼を基礎とするポスト近代的価値や環境配慮型・対話型生産方式による共生社会へと指向するマクロ的社会趨勢を感性概念による近代価値の社会倫理的パラダイム転換...
❏法曹の職域拡大に伴う法曹倫理の展開(23330031)
【研究テーマ】新領域法学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】森際 康友 名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (40107488)
【キーワード】法曹倫理 / 指導監督 / 組織内弁護士 / 社会正義 / 弁護士の独立性 (他24件)
【概要】組織内の弁護士など、拡大した分野における弁護士の職業倫理については、規定も少なく、考え方が十分に定まっていない。職域拡大時代における職務倫理規範やそれを支える核心的価値について、チームで築き上げた法曹倫理研究のネットワークを活用し、国内外の研究者や実務家と連携して比較調査し、実務家の指針とその基盤となる理論を探究した。日弁連と協力しつつ、弁護士法31条の指導監督、弁護士職務基本規程50-51条の解...
❏法曹養成における職業倫理教育の理論と方法(20330021)
【研究テーマ】新領域法学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】森際 康友 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (40107488)
【キーワード】法学教育 / 法曹論 / 法曹倫理 / 社会正義 / 公共性 (他16件)
【概要】研究代表者の森際康友が研究統括の他に、法曹倫理基礎理論と教育方法の開発に取り組み、研究分担者の松本恒雄が私法および司法の観点から、同長谷部恭男が公法および人権教育の観点から法曹倫理の研究・教育に関わった。その研究成果および教育実践・方法開発の報告を内外の国際会議で行った。たとえば、最終の2010年度には、森際が蘇州及び北京で編著の教科書の中国語訳出版を記念した招待講演を行い、6月末にはアンカラでト...
【複合領域】地理学:カリキュラム国際情報交換を含む研究件
❏ブータン王国における新教科“Art”の導入と受容に関する調査研究(25381173)
【研究テーマ】教科教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】大泉 義一 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (90374751)
【キーワード】ブータン王国 / 造形教育 / GNH / カリキュラム / デザイン教育 (他14件)
【概要】ブータン王国は,国の豊かさを図る質的な尺度,「GNH:Gross National Happiness/国民総幸福量」を提唱したことで世界的に注目されて久しい。本研究においては,3度の現地調査を通して,ブータン王国がナショナル・カリキュラムに新教科“Arts”を2013年に導入し,試行実施を行いながらその教育効果を検討している状況を調査している。その結果,子どもの創造性を培うという我国と同様な目的...
❏大学におけるコミュニケーション教育の総合的カリキュラムの開発とFDへの展開(23501111)
【研究テーマ】教育工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】山地 弘起 長崎大学, 大学教育イノベーションセンター, 教授 (10220360)
【キーワード】大学教育 / コミュニケーション教育 / カリキュラム開発 / FD / 高等教育 (他12件)
【概要】大学教育において、対人関係や言語表現、情報活用などの基本技能の訓練を越えた、共生への批判的・創造的コミュニケーション力の総合的な教育プログラムを提案するため、コミュニケーション学と学習科学(とくにアクティブ・ラーニング)の知見を応用しながら、身体・感情、認知・言語、メディア・ICT、社会・文化の4領域での事例調査とモジュール開発を行い、それらを踏まえた総合的カリキュラムを試行するとともにFDテキス...
❏職業・専門教育から職場教育へのカリキュラム移行に関する国際比較調査(17402039)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】寺田 盛紀 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (80197805)
【キーワード】カリキュラム / 職業教育 / 専門教育 / コンピテンシー / キャリア教育 (他7件)
【概要】本研究は、高校生と大学生の「職業生活への移行」過程を、コンピテンシー(職業能力と資質)の形成過程として捉え直した上で、主に学校・大学、キャリア支援機構、企業の3者がいかなる教育(カリキュラム)上の役割(分担)関係を築いているのか、について、3年間にわたる多数の国・地域での実証的調査を通して解明しようとした。 以上のような課題設定・目標のもとに、多くの内外の専門家に協力をもとめ、調査研究を進めてきた...
【複合領域】地理学:社会的排除国際情報交換を含む研究件
❏社会的排除としてのwell-being格差とソーシャル・キャピタルの研究(23243070)
【研究テーマ】社会福祉学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】近藤 克則 千葉大学, 予防医学センター, 教授 (20298558)
【キーワード】well-being / 社会的決定要因 / 所得 / ソーシャルキャピタル / 高齢者 (他15件)
【概要】全国30市町村の高齢者約13万人から調査データを収集して分析し,以下のことを報告した.1)社会経済階層間・地域間のwell-being(幸福・健康)格差の実態を報告し,2)要介護状態などwell-being の個人レベルの社会的決定要因と,3)well-being 毀損に至る「原因の原因(cause of cause)」の分析によって社会的排除プロセスの一端を解明し,4)ソーシャルキャピタルに代表...
❏グローバル化時代における南北アメリカの国家・市民社会・社会運動(22401009)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】鈴木 茂 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (10162950)
【キーワード】グローバル化 / 市民社会 / 社会運動 / 多文化主義 / アフリカ系人 (他17件)
【概要】本研究では、先住民とアフリカ系人の市民権拡大を求める運動と国家による社会的包摂政策、とりわけ多文化主義政策の調査・分析を通じて、ラテンアメリカ諸国を中心とした南北アメリカにおける国家と市民社会の関係の現状を析出した。その成果の一端は、ペルーとメキシコにおいて現地の研究者とともに国際セミナーを開催して議論したほか、国内学会での個別報告や学会誌での論文発表を行い、最終年度に成果報告書を作成した。 ...
【複合領域】デザイン学:フランス国際情報交換を含む研究件
❏文学雑誌『若草』における読者階層の形成と混交をめぐる総合的研究(26370249)
【研究テーマ】日本文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】小平 麻衣子 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (40292635)
【キーワード】『若草』 / 女性誌 / 読者分析 / 短歌 / 映画 (他12件)
【概要】投稿を主眼とする文芸雑誌『若草』について、文学傾向と、投稿者の動向について調査・考察した。プロレタリア文学から新感覚派まで、さまざまな傾向の作家を集めたことにより、多くの読者を集め、作家の収入を一面で支えた。投稿者の傾向は、作家になることを目指すのではなく、趣味を同じくする仲間を探し、同人誌を起こすなど、横のつながりを作っていた。雑誌としては二流とされたが、文学という場を側面から支えていた。 ...
❏マザリナード文書の電子化:古文書研究とデジタル環境の親和性に関する総合的研究(26370364)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】一丸 禎子 学習院大学, 付置研究所, 講師 (80567313)
【キーワード】マザリナード / フロンド / デジタル化 / 17世紀フランス / 歴史 (他20件)
【概要】東大コレクション『マザリナード集成』電子化の次の段階として、資料体のデジタル化により可能になる新しい研究環境を考察し、実際に応用した。マザリナード研究の分野で日本は世界に先駆けてデジタル化と研究用プラットフォームの公開を実現しているが(マザリナード・プロジェクト)、さらに次の点でより鮮明にそれを可視化することに成功した。①資料体の非物質化によって閲覧利用の利便性と引き換えに失われる情報を展覧会等の...
❏日本およびフランスの高等教育改革に関する比較研究(26381129)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】白鳥 義彦 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (20319213)
【キーワード】高等教育 / 日本 / フランス / 国際研究者交流 / 国際情報交換
【概要】研究課題として設定した、①「大衆化」と「卓越化」との二律背反の相克、②高等教育の「自由化」政策と大学のガバナンス、③大学評価の諸相、④教養教育とキャリア教育、⑤それらの全般的背景としての高等教育改革の歴史的展開過程、という5つのテーマを軸に、日仏両国の比較研究を進めた。とりわけ、中央集権的とされる日仏両国での高等教育のあり方の共通点と相違点や、19世紀末、第二次世界大戦後、1960年代末、そして中...
【複合領域】デザイン学:比較法国際情報交換を含む研究件
❏マンションの老朽化・被災等に関する比較法的考察を基礎とした立法論研究(24530103)
【研究テーマ】民事法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鎌野 邦樹 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (00204610)
【キーワード】区分所有法 / マンション法 / 比較法 / マンションの老朽化 / 被災マンション (他18件)
【概要】本研究は、日本の区分所有法制の喫緊の課題である、マンションの維持・改良(耐震補強を含む)及び老朽化又は被災したマンションの法的措置について、外国の法制を調査し、それを踏まえて日本の法制度の課題を明らかにし、立法上の提言を行うものである。提言の内容は、一方では、建替え又は解消がさらに円滑に進むような法制の整備が必要であるが、他方では、建替え又は解消は現実には費用面等から限定的があると考えられるので、...
❏契約成立段階の法的規律とその司法的性格に関する研究――契約形成論の深化のために(23730110)
【研究テーマ】民事法学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】山城 一真 早稲田大学, 法学学術院, 准教授 (00453986)
【キーワード】契約法 / フランス法 / 意思表示論 / 契約の成立 / 契約の解釈 (他14件)
【概要】契約は、両当事者の行為に基づいて設定される規範であるが、ある行為が「契約」であると認定されるためには、裁判官等の第三者による判断作用が介在しなければならない。こうした理解を踏まえて、本研究は、契約締結過程の法的規律に着目し、かつ、フランス法との比較に基づいて、契約の存否・内容が裁判官の積極的な関与のもとに確定される諸局面を考察した。これによって得られた知見に照らして、本研究は、わが国において「意思...
❏産学連携の知的財産法モデル(17330024)
【研究テーマ】新領域法学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】北川 善太郎 (財)国際高等研究所, 副所長 (30025142)
【キーワード】法受容 / 産学連携 / 知的財産 / 知的財産法 / 民法 (他10件)
【概要】本研究では、五つの問題((1)共同研究で創出される様々な知的財産の定義と特性、(2)そこから生じる各種の知的財産権、(3)知的財産の創出主体と権利主体、とりわけ権利の帰属と職務発明、(4)知的財産及びその権利の流通・取引、(5)権利侵害と救済制度)について、研究者とそうでない社会構成員を対象に知的財産問題の理解と受容度に関する「知的財産受容度サーベイ」を実施し、271人のデータを収集してこの結果を...
【複合領域】生活科学:リスクコミュニケーション国際情報交換を含む研究件
❏科学コミュニケーション学の構築にむけた調査研究(24650539)
【研究テーマ】科学教育
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】北原 和夫 東京理科大学, その他の研究科, 教授 (20107692)
【キーワード】科学コミュニケーション / イノベーション / 科学技術と社会 / リスクコミュニケーション / 国際情報交換
【概要】大学などにおける教育課程としての「科学コミュニケーション学」を構築するための基礎調査として、オーストラリア国立大学の科学コミュニケーション教育の調査、コペンハーゲン大学大学院科学教育専攻における科学コミュニケーションプログラムの調査、北大のCoStepの調査、AAAS総会ならびにESOFの調査、JST科学コミュニケーションセンターにおける調査研究と実践を通して、「科学を伝える」とともに「科学に基づ...
❏対話型の保健・医療・福祉を指向した日本語版ヘルスリテラシー評価ツールに関する(23590814)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】杉森 裕樹 大東文化大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20276554)
【キーワード】ヘルスリテラシー / ヘルスコミュニケーション / 保健医療情報 / HLS-14 / HLS-Asia (他17件)
【概要】健康情報を理解して使用するスキルとしてヘルスリテラシーが注目されている。研究協力者(五十嵐、石川、岡本、小田嶋、草間、須賀、住谷、前田)の支援を受けてIshikawaらのヘルスリテラシースケール(FCCHL)を一般にも拡張したヘルスリテラシースケール(HLS-14)、Newest Vital Sign (NVS)日本語版、Cardiff Fertility Knowledge Scale日本語版を...
❏脳神経科学と社会の相互作用--事例研究と枠組み構築--(21300321)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】佐倉 統 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (00251752)
【キーワード】脳神経倫理 / 科学コミュニケーション / 科学技術ガバナンス / 科学技術社会論 / 参加型研究 (他15件)
【概要】脳神経科学と社会の関係について、日本の社会状況により適した枠組みを考察した。日本の科学技術ガバナンスの現状を批判的に総括し、3.11以後に顕在化した諸問題への考察を、脳神経科学の事例と比較しつつ考察を深めた。 ...
【複合領域】子ども学:養子国際情報交換を含む研究件
❏近世後期日本における身分制度と農本主義バイアス(26870138)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】戸石 七生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 講師 (20622765)
【キーワード】百姓 / 身分制度 / 穀物生産 / 農本主義 / 日印比較 (他24件)
【概要】この研究は、関東を中心的なフィールドとし、農本主義的身分制度が日本の農村社会をいかに規定したかを解明することを目的とする。収集した資料を分析した結果、関東農村では関西と異なり、多くの場合職人は「みなし穀物生産者」である百姓身分のまま非農業部門に従事したことが判明した。ただし、穢れに携わる僧・非人等は制度上明示的に百姓から区別された。農村住民と農業従事者を制度上分離しない近世の経験は、近代以降の農協...
❏養子の経済分析:日米の歴史データを用いた実証研究(24330075)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】森口 千晶 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40569050)
【キーワード】養子制度 / 家族の経済学・ミクロ実証分析 / 日米比較 / 児童労働 / 要保護児童・児童福祉 (他17件)
【概要】本研究の目的は、歴史データを駆使して新たなデータセットを構築し、家族の経済学の理論とミクロ経済学の実証手法を用いて、日米における養子制度の発展とその厚生的含意を明らかにすることにある。アメリカの国勢調査個票データを用いた分析では、二十世紀における養親の養子に対する需要動機の変遷が養子の人的資本形成に与えた影響を解明し、多くの新たな知見を導出して国内外で高い評価を得た。また、日米比較の視点から日本の...
【複合領域】一般理論:生涯学習国際情報交換を含む研究件
❏市民の文化活動支援システムの国際比較:政策、非営利組織、劇場に注目して(23720081)
【研究テーマ】芸術学・芸術史・芸術一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】新藤 浩伸 東京大学, 教育学研究科(研究院), 講師 (70460269)
【キーワード】国際情報交換 / 文化政策 / 生涯学習 / 社会教育 / 文化施設 (他11件)
【概要】本研究は、市民文化活動の支援方策の国際比較として、(1)文化政策、生涯学習政策における市民活動支援プログラム、(2)民間の文化活動支援ネットワーク、(3)劇場を含めた文化施設・機関の教育プログラムという三つの観点から、イギリス(平成23年度)、アメリカ(平成24年度)、EU(平成25年度)における文化施設および団体の訪問調査を実施した。 調査からは、ハイカルチャーだけでなく、文化多様性を重視し、福...
❏イギリス文化政策における教育の位置づけに関する研究-1970年代の改革を中心に-(20820047)
【研究テーマ】芸術学・芸術史・芸術一般
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】新藤 浩伸 東京音楽大学, 音楽学部・音楽学科音楽教育専攻, 専任講師 (70460269)
【キーワード】文化政策 / 生涯学習 / 社会教育 / 成人教育 / イギリス (他11件)
【概要】本研究は、1970年代イギリスを中心に、(1)成人教育における芸術の位置づけ、(2)アーツ・カウンシル教育部門、(3)コミュニティ・アート運動、(4)アーツセンターの設立経緯および運営内容、という主題を明らかにした。その結果、文化政策および生涯学習・社会教育政策の充実、民間非営利の学習文化活動の支援、地域社会における公共文化施設の持つ意味など、豊かな市民社会を形成する政策的・実践的基盤に関する国際...
【複合領域】一般理論:特許国際情報交換を含む研究件
❏イノベーションに関わる個人・組織・地域の層的ネットワークの研究(24530506)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】井上 寛康 兵庫県立大学, その他の研究科, 准教授 (60418499)
【キーワード】ネットワーク / 企業 / 事業所 / 特許 / 発明者 (他13件)
【概要】日本とアメリカの特許データを用いて共同出願関係を調べた.発明者のチームが個人よりもパフォーマンスが優れている.また発明者のチームにおいては繰り返しによりパフォーマンスが低下する.企業のチームのパフォーマンスは繰り返しによる減衰が著しい.より強いインパクトのある成果をあげたチームは,その後の協力回数が多くなる.繰り返しを経験したチームにいた発明者が,新たなチームに参加した場合,そのままチームに残る発...
❏産学連携の知的財産法モデル(17330024)
【研究テーマ】新領域法学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】北川 善太郎 (財)国際高等研究所, 副所長 (30025142)
【キーワード】法受容 / 産学連携 / 知的財産 / 知的財産法 / 民法 (他10件)
【概要】本研究では、五つの問題((1)共同研究で創出される様々な知的財産の定義と特性、(2)そこから生じる各種の知的財産権、(3)知的財産の創出主体と権利主体、とりわけ権利の帰属と職務発明、(4)知的財産及びその権利の流通・取引、(5)権利侵害と救済制度)について、研究者とそうでない社会構成員を対象に知的財産問題の理解と受容度に関する「知的財産受容度サーベイ」を実施し、271人のデータを収集してこの結果を...
【複合領域】一般理論:国際研究交流国際情報交換を含む研究件
❏ジャコバン主義の再検討:「王のいる共和政」の国際比較研究(16H03499)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中澤 達哉 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (60350378)
【キーワード】ジャコバン主義 / 「王のいる共和政」 / 共和主義 / 啓蒙絶対王政 / 政治思想 (他16件)
【概要】本研究は、「王のいる共和政」の国際比較を通じて、近代ヨーロッパ共和主義の再検討を行った。この結果、ハンガリー、ドイツ、ポーランド、スウェーデン、オーストリアにおいて、「王のいる共和政」というジャコバン思想と運動が存在したことを解明した。さらに、これらの地域における「王のいる共和政」論の源流を、16世紀の政治的人文主義(political humanism)による古代ローマ共和政の近世的再解釈に見出...
❏スカラー曲率とアインシュタイン計量の幾何解析・大域幾何(24340008)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】芥川 一雄 東京工業大学, 理学院, 教授 (80192920)
【キーワード】微分幾何 / 幾何解析 / スカラー曲率 / アインシュタイン計量 / 山辺不変量 (他8件)
【概要】非常に一般的な特異集合を許容する多様体上で,スカラー曲率に関する山辺の問題においてAubinの不等式の一般化を確立し,それがstrictな不等式のとき特異山辺計量の存在定理を得た. さらに等号が成立するときに,解が存在しないような例を構成した.またエッジコーン・アインシュタイン計量と呼ばれる特異アインシュタイン計量に対して,リッチ曲率をコントロールした滑らかな計量族による近似を示した.応用として,...
❏ルソーと現代デモクラシー(24330039)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】川出 良枝 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (10265481)
【キーワード】政治思想史 / ルソー / デモクラシー / 政治哲学 / フランス (他14件)
【概要】ルソーの政治哲学の現代デモクラシーに対してもつ意義を、彼の熟議と参加、戦争と平和、小共和国と国家連合、市民宗教、商業社会についての観念を分析することにより明らかにsiした。また、バークやディドロやベンサム、またアダム・スミスなど、ルソーを批判した論者の議論との比較も行った。フランスやスイスから研究者を招聘し、国際研究集会やセミナーを開催し、『ルソーと近代』という論文集を刊行した。 ...
【複合領域】一般理論:福祉国家国際情報交換を含む研究件
❏後発福祉国家の雇用保障と社会保障に関する国際比較研究(24730475)
【研究テーマ】社会福祉学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】金 成垣 東京経済大学, 経済学部, 准教授 (20451875)
【キーワード】後発福祉国家 / 雇用保障 / 社会保障 / 東アジア / 日本 (他10件)
【概要】本研究において,雇用保障・社会保障政策からなる全体としての福祉国家を捉えるアプローチから,主に福祉国家の成立期に焦点をあてて東アジア諸国・地域を比較分してきた。特に西欧諸国における先発福祉国家の経験との対比で,後発福祉国家としての日本や韓国,中国の歴史と現状を明らかにし,それと同時にその後発福祉国家のなかにみられる類似性と多様性を探るための他国間比較分析を行ってきた。 これを通じて,従来の比較福祉...
❏「ニュー・エコノミー」の比較ジェンダー分析-高齢社会のサービス化、情報化と格差問題(14310073)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】大沢 真理 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (50143524)
【キーワード】ジェンダー / ニュー・エコノミー / グローバル化 / 規制緩和 / 再規制化 (他8件)
【概要】本研究は、経済グローバル化のもとで、「ニュー・エコノミー」として生じているとされる産業構造や労働組織など変化について、英、独、米および日本について、ジェンダー関係との関連を比較分析するもの。たとえば、産業や労働の組織の「フラット化」や「柔軟化」が語られながら、じつは社会的格差の拡大が懸念されること、また、近年の規制改革や福祉国家改革のベクトルでも、規制緩和や民営化ばかりではなく、再規制化やセーフテ...
【複合領域】一般理論:ファッション国際情報交換を含む研究件
❏高度技術環境における共生社会の構築可能性に関する感性社会学的研究(24500261)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80287937)
【キーワード】感性 / 共生社会 / 科学技術 / 感性社会学 / 社会学 (他16件)
【概要】本研究は,人間・環境・技術が織りなす「持続的共生社会」のあり方とその構築可能性について,高度技術が果たす社会的寄与の観点から究明し,経済至上主義や物質主義に基礎をおく近代産業型の価値理念や環境負荷型生産方式がもたらす過剰社会から,精神的豊かさと相互信頼を基礎とするポスト近代的価値や環境配慮型・対話型生産方式による共生社会へと指向するマクロ的社会趨勢を感性概念による近代価値の社会倫理的パラダイム転換...
❏国際市場を前提としたファッションのマーケティング・設計・製造過程と工学的体系化(23240100)
【研究テーマ】生活科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】大谷 毅 信州大学, 繊維学部, 特任教授 (00092867)
【キーワード】ファッション衣料 / 国際プレゼンス / 行動空間 / 商品のサービスポテンシャル / 設計(デザイン) (他26件)
【概要】日本のファッション衣料の国際プレゼンスが低い原因は、国境を超えた着用者への製品の提案力の欠如にあった。日本のmodelismeは良好だがstylisme(ことに一次設計)は脆弱だ。スタイルの代替案想起・期待・選択作業は、設計者に対し、グローバルな着用者の行動空間に関する知見を求める。 これはまた事業者の決定の価値前提の問題に関係する。大規模なファッション事業者の官僚組織が生み出す「逆機能」とも密接...
❏社会変動に及ぼす集合行動の効果測定に関する国際比較研究(13710129)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学部, 助教授 (80287937)
【キーワード】流行 / モード / 文化変動 / 社会変動 / 表象文化 (他12件)
【概要】本研究では、集合行動の社会変動に及ぼす影響を国際比較研究データを利用し測定する手法の開発を目的としているが、集合行動タイプのうちとくに流行現象に関わる表象文化の文化秩序の創造・再編プロセスの社会学的分析枠組みの模索に焦点を絞り、理論および実証研究両面での可能性を模索した。理論研究の領域では、文化変動に関わる事象を近年議論されている「社会構築主義」的観点から探求する場合の概念整備と問題点の指摘をおこ...
【複合領域】一般理論:イノベーション国際情報交換を含む研究件
❏日・米・欧企業におけるオープン・イノベーション活動の国際比較(25245053)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】米山 茂美 学習院大学, 経済学部, 教授 (30258496)
【キーワード】オープン・イノベーション / 研究開発 / 外部連携 / 国際比較 / 知財マネジメント (他8件)
【概要】企業がイノベーションを生み出していく上で外部企業・組織との連携が重要になっている。本研究では、このようなオープン・イノベーション活動に関する日本企業の取り組み実態を、米国及び欧州企業との比較の上に明らかにするとともに、いかなる連携のあり方が企業のイノベーション成果に高い影響を与えるのかを検討した。具体的には、オープン・イノベーションにおけるインバウンド型とアウトバウンド型の関係、自社と外部企業・組...
❏科学コミュニケーション学の構築にむけた調査研究(24650539)
【研究テーマ】科学教育
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】北原 和夫 東京理科大学, その他の研究科, 教授 (20107692)
【キーワード】科学コミュニケーション / イノベーション / 科学技術と社会 / リスクコミュニケーション / 国際情報交換
【概要】大学などにおける教育課程としての「科学コミュニケーション学」を構築するための基礎調査として、オーストラリア国立大学の科学コミュニケーション教育の調査、コペンハーゲン大学大学院科学教育専攻における科学コミュニケーションプログラムの調査、北大のCoStepの調査、AAAS総会ならびにESOFの調査、JST科学コミュニケーションセンターにおける調査研究と実践を通して、「科学を伝える」とともに「科学に基づ...
❏イノベーションに資する学術研究領域の特定と知識伝搬に関する研究(24700246)
【研究テーマ】図書館情報学・人文社会情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】佐々木 一 東京大学, 政策ビジョン研究センター, 特任研究員 (40584199)
【キーワード】イノベーション / 有望領域 / 早期特定 / 異種ネットワーク / 書誌情報分析 (他15件)
【概要】将来の産業の発展に資する科学領域を早期に発見し集中的に投資することは、わが国のイノベーション戦略において重要課題の一つである。科学知識と産業技術が密接に関係することは、ビジネスにおいてはもとより、研究活動においてもポジティブな影響を与えるとされている。学術論文および特許公報の書誌情報に対して時空間ネットワークの適用をし、異なるネットワークドメイン間における知識遷移を捉えることで、科学技術イノベーシ...
【複合領域】一般理論:責任国際情報交換を含む研究件
❏文化的実践としての「被害」と「法」(26380018)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】和田 仁孝 早稲田大学, 法学学術院(法務研究科・法務教育研究センター), 教授 (80183127)
【キーワード】被害 / 実践 / ナラティブ / 法 / 事故 (他19件)
【概要】「被害」の観念は、実は文化によって異なるいわば文化的に構成された概念と言える。被害が生じたと考える際、何が被害の内容を構成しているのか、その理解をもたらした文化的要因は何か、それに伴う責任を人々はどのように認識していくのか、これらは文化によっても、状況によっても、個人によっても微妙に異なってくる。しかもやはり文化的構成物である法や裁判は、この「被害者」の認識に強く影響すると共に、逆に被害者の認識に...
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
【複合領域】一般理論:安全保障国際情報交換を含む研究件
❏脅威と依存―脅威認識の形成に依存関係が与える影響とそのメカニズム(23530199)
【研究テーマ】国際関係論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】植木 千可子(川勝千可子) (植木 千可子 / 川勝 千可子) 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (50460043)
【キーワード】脅威認識 / 国際政治学 / 国際関係理論 / 安全保障論 / 米国 (他14件)
【概要】本研究は、依存関係の有無が脅威認識の形成にどのような変化を及ばすのかを明らかにすることを目指した。 事例としては、1980年代から現在に至るまでの日米中3カ国間の相互の脅威認識を中心に考察した。 依存関係の有無は、とくに意図に関する認識に対する影響が認められた。米中関係を例にとると、1)米国が中国に依存していた場合、2)中国が米国に依存していた場合、3)相互依存の関係が存在していた場合の3分類のう...
❏冷戦後における米軍変革の同盟諸国への伝播-英国、豪州、日本の比較研究(21530147)
【研究テーマ】国際関係論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】宮岡 勲 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (90335399)
【キーワード】安全保障論 / 同盟 / 戦力変革 / 伝播 / 米国 (他13件)
【概要】本研究課題において最も重要な成果は次のとおり。 第一に、米軍変革の国際的な伝達において、米国国防総省の戦力変革本部(OFT)と同盟諸国の対応組織との間における2002年以降の接触(社会化)が重要な役割を果たした。 第二に、米軍との相互運用性を高めるという必要性が同盟諸国による変革の受容を促進した。 第三に、同盟諸国は、自国の軍事組織文化や財政的制約に合わせて、米国の変革を部分的に受け入れ修正した。...
【複合領域】一般理論:セクシュアリティ国際情報交換を含む研究件
❏台湾現代文学におけるセクシュアリティおよび日本表象のポリティクス(23520421)
【研究テーマ】各国文学・文学論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】四方田 千恵 (垂水 千恵 / 四方田 千恵(垂水千恵)) 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 教授 (70251775)
【キーワード】台湾 / セクシュアリティ / 日本表象 / 翻訳 / 国際研究者交流 (他15件)
【概要】台湾現代文学に表現された、セクシュアリティおよび日本表象に着目し、日台関係における文化翻訳や文化の政治性の問題を研究した。具体的には、邱妙津、紀大偉、甘耀明などの小説家および魏徳聖などの映画作家を対象に、日本記憶を再現することで強い台湾意識を表現しようとしていることや、日本文学・映画の題材を使いつつ、それをクイア小説として再現させようとする方策が取られていることなどを明らかにした。 これらの研究の...
❏アイデンティティの可視性とその自己決定可能性をめぐる文化分析と理論構築(16710183)
【研究テーマ】ジェンダー
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】清水 晶子 中央大学, 経済学部, 講師 (40361589)
【キーワード】アイデンティティ / セクシュアリティ / フェミニズム / クィア / 可視性 (他12件)
【概要】1.2006年7月のイスタンブールにおける_Crossroads2006_(カルチュラル・スタディーズ国際学会)における学会発表。 <発表内容>香港および台湾の研究者と共同で"Unthinking the Global/Local in Queer Asia"のタイトルでパネルを組んで発表を行う。パネルはアジア各地のローカルな文脈におけるクィア言説と英米に端を発しグロー...
【複合領域】一般理論:著作権国際情報交換を含む研究件
❏「インテグリティ」概念の思想史的研究--「器官」から「身体」へ(23720043)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】橋本 一径 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70581552)
【キーワード】西洋思想史 / 医学史 / 科学技術史 / 身体論 / インテグリティ (他14件)
【概要】本研究は、生命倫理などの分野で、身体まとまりを示す語として20世紀後半以降頻繁に用いられるようになった「インテグリティ」という概念の来歴を、思想史的にたどり直すものである。主な成果は以下の二点である。 ①テクノロジーの使用に伴う身体概念の変容の解明。19世紀後半に入って、テクノロジーの発展に伴い、これまでの身体概念がどのように変化したのかを、写真技術やミシンの歴史を通して具体的に描き出した。 ②「...
❏産学連携の知的財産法モデル(17330024)
【研究テーマ】新領域法学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】北川 善太郎 (財)国際高等研究所, 副所長 (30025142)
【キーワード】法受容 / 産学連携 / 知的財産 / 知的財産法 / 民法 (他10件)
【概要】本研究では、五つの問題((1)共同研究で創出される様々な知的財産の定義と特性、(2)そこから生じる各種の知的財産権、(3)知的財産の創出主体と権利主体、とりわけ権利の帰属と職務発明、(4)知的財産及びその権利の流通・取引、(5)権利侵害と救済制度)について、研究者とそうでない社会構成員を対象に知的財産問題の理解と受容度に関する「知的財産受容度サーベイ」を実施し、271人のデータを収集してこの結果を...
❏通信・放送の融合の問題点と公共政策の在り方に関する日本・英国・ドイツの共同研究(13430017)
【研究テーマ】経済政策(含経済事情)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】中村 清 早稲田大学, 商学部, 教授 (10063786)
【キーワード】デジタル技術融合 / インターネット / ブロードバンド / コンテンツ / 競争政策 (他16件)
【概要】デジタル技術革新による情報通信・放送の融合が、ネットワーク,プラットフォーム、コンテンツの3つのレベルで進行している。特にインターネットの利用の増大が情報通信と放送の境目を消滅させつつある。こうした激しい環境変化の中で、情報通信ならびに放送部門において市場機構が有効に働くように規制あるいは競争政策の在り方が問われている。本研究は、日本と欧米との国際共同研究を通じて、デジタル融合の情報通信放送部門へ...
【複合領域】一般理論:検閲国際情報交換を含む研究件
❏東ドイツ文学史記述のための方法論としてのクロノトポス(26370401)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】クラヴィッター アルネ 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90444778)
【キーワード】クロノトポス / 20世紀ドイツ文学 / ヘテロトポス / 文学史 / 東ドイツ文学 (他12件)
【概要】東ドイツ文学の通史的な文学史把握を批判的に補完するクロノトポス的な考察方法を提示できた。党の文化政策に規定された東独文学にあって、1970年代以降の地下出版文学は小さな「公共性の孤島」を作り出した。そこでは社会的、政治的、経済的なヒエラルキーも国家のイデオロギー言語も完全に放棄された。西側市民社会の「公衆の原理的な開放性」(ハーバーマス)とは違い、芸術家だけからなる小さなサークルは「公共性の孤島」...
❏憲法学史の新たな地平--グロティウスからスピノザまでを貫く「啓示の媒介者の問い」(23830014)
【研究テーマ】公法学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】福岡 安都子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80323624)
【キーワード】グロティウス / ホッブズ / スピノザ / フベルス / オランダ (他15件)
【概要】本研究課題は、主権理論、また信教や思想の自由が歴史上どのように発展したのかを、その重要な舞台をなす17世紀のオランダにつき、特に、国家と教会の関係という当時の同国最大の政治問題に焦点を当てて分析することを試みたものである。聖書からの引用を多用しそこに複雑な解釈を施すという当時の議論スタイルと正面から取り組むことを通じ、「聖書世界において啓示を媒介するのは誰で、それはどのようにであったか、また今日に...
【複合領域】一般理論:産学連携国際情報交換を含む研究件
❏再生医療分野における産業化と技術移転に関する研究(22800021)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】見上 公一 総合研究大学院大学, 学融合推進センター, 助教 (60589836)
【キーワード】再生医療 / 産業化 / 技術移転 / 産学官連携 / 社会構造 (他10件)
【概要】21世紀に入り日本だけでなく先端諸国が特に力を入れている先端医療技術の一つである再生医療分野について産業化と技術移転に関する現状と課題についてインタビュー調査を行い、科学社会学の視点から考察を行った。日本では基礎研究としての幹細胞研究で目覚ましい成果を上げているのに対し、臨床応用研究や産業化のプロセスはなかなか進まないという現状があり、これについては産学官といわれるような学術界・産業界・行政の距離...
❏産学連携の知的財産法モデル(17330024)
【研究テーマ】新領域法学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】北川 善太郎 (財)国際高等研究所, 副所長 (30025142)
【キーワード】法受容 / 産学連携 / 知的財産 / 知的財産法 / 民法 (他10件)
【概要】本研究では、五つの問題((1)共同研究で創出される様々な知的財産の定義と特性、(2)そこから生じる各種の知的財産権、(3)知的財産の創出主体と権利主体、とりわけ権利の帰属と職務発明、(4)知的財産及びその権利の流通・取引、(5)権利侵害と救済制度)について、研究者とそうでない社会構成員を対象に知的財産問題の理解と受容度に関する「知的財産受容度サーベイ」を実施し、271人のデータを収集してこの結果を...
【複合領域】一般理論:カバナンス国際情報交換を含む研究件
❏国際フロー解析を基盤としたアジアにおけるリン資源ガバナンス(24651035)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松八重 一代 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50374997)
【キーワード】リン資源 / 国際貿易 / マテリアルフロー / アジア / ガバナンス (他10件)
【概要】本研究では産業連関モデルを基盤としてリンのマテリアルフローと接続した統合リン資源循環モデル(IPCIO)の開発を行った。リン鉱石や、リン酸・リン酸塩といった中間製品や、鉄鋼スラグ・下水汚泥といった二次資源部門を新設、あるいは既存の行・列の各部門を細分化することで、サプライチェーンを通じたリン関連財の需給を定量評価可能にした。 さらにGLIOモデルを用いて日本の最終需要が引き起こす貿易を通じたバーチ...
❏分散的気候変動ガバナンスの有効性と行為主体の相関分析(20310023)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】蟹江 憲史 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 准教授 (90326463)
【キーワード】環境ガバナンス / パートナーシップ / ネットワーク / 国際制度国際レジーム / 行為主体 (他12件)
【概要】地球環境ガバナンスにかかる構成要素をいかなる行為主体や行為主体のネットワークが充足しているかという観点から、問題解決を進めるうえで有効な行為主体とネットワークの配置を評価する手法を開発した。この視点から気候変動レジームを分析すると、既存研究から導かれる理論仮説とは異なる行為主体の配置の効果が、ガバナンス構成要素によっては導かれた。適切なステークホルダーとその組み合わせを適切なガバナンスの段階に配置...
【複合領域】一般理論:カルチュラル・スタディーズ国際情報交換を含む研究件
❏イギリス文化政策における教育の位置づけに関する研究-1970年代の改革を中心に-(20820047)
【研究テーマ】芸術学・芸術史・芸術一般
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】新藤 浩伸 東京音楽大学, 音楽学部・音楽学科音楽教育専攻, 専任講師 (70460269)
【キーワード】文化政策 / 生涯学習 / 社会教育 / 成人教育 / イギリス (他11件)
【概要】本研究は、1970年代イギリスを中心に、(1)成人教育における芸術の位置づけ、(2)アーツ・カウンシル教育部門、(3)コミュニティ・アート運動、(4)アーツセンターの設立経緯および運営内容、という主題を明らかにした。その結果、文化政策および生涯学習・社会教育政策の充実、民間非営利の学習文化活動の支援、地域社会における公共文化施設の持つ意味など、豊かな市民社会を形成する政策的・実践的基盤に関する国際...
❏アフォーダンス概念の拡張によるグローバルでローカルな環境のデザイン(12610199)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2003
【研究代表者】小川 葉子 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (70286649)
【キーワード】コミュニケーション・ストラテジー / 都市社会基盤における環境リスク / グローバライゼーション / 社会的弱者のアフォーダンス / 持続可能な開発 (他27件)
【概要】1.「アフォーダンス」概念を社会的に拡張するとともに,「持続可能性」概念との接点を探ることにより,グローバルでローカルな環境のデザインを可能にするコミュニケーションの諸要件を検討してきた。 2.理論的な探求と同時に学生たちの知識創造プロプロジェクトの運営を両輪として研究をすすめてきた結果,多文化・多共生をこえたグローバルとローカルが相互作用するようなリフレクシヴなデザイン実践をうみだすには以下の3...
【複合領域】一般理論:デモクラシー国際情報交換を含む研究件
❏現代ブータンの多元的宗教空間における仏教と屠畜に関する政治人類学的研究(26760015)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮本 万里 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 講師 (60570984)
【キーワード】屠場 / 仏教復興 / 放生実践 / 肉食 / デモクラシー (他26件)
【概要】選挙人リストから全ての宗教者を排除し、仏教僧を政治領域から退出させたブータンの新制度の下で、仏教界は大規模な放生や灌頂儀礼の開催等をとおして社会文化領域での存在感を増している。そのなかで、ときに犠牲獣の供犠を伴う「野蛮」な土着の呪術や自然神崇拝は徐々に周縁化され、肉食や屠殺に対する忌避感は拡大しつつある。本研究では屠畜とその対極にある放生・不殺生をめぐる価値の競合過程を、畜産局、県議会、牧畜民、仏...
❏ルソーと現代デモクラシー(24330039)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】川出 良枝 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (10265481)
【キーワード】政治思想史 / ルソー / デモクラシー / 政治哲学 / フランス (他14件)
【概要】ルソーの政治哲学の現代デモクラシーに対してもつ意義を、彼の熟議と参加、戦争と平和、小共和国と国家連合、市民宗教、商業社会についての観念を分析することにより明らかにsiした。また、バークやディドロやベンサム、またアダム・スミスなど、ルソーを批判した論者の議論との比較も行った。フランスやスイスから研究者を招聘し、国際研究集会やセミナーを開催し、『ルソーと近代』という論文集を刊行した。 ...
❏ブータンにおける環境保護行政と村落社会の価値体系の再編に関する政治人類学的研究(22710243)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】宮本 万里 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 外来研究員 (60570984)
【キーワード】ブータン地域研究 / デモクラシー / 環境保護 / 統治 / 仏教 (他25件)
【概要】現代ブータンは環境保護国として知られてきたが、近年の急速な民主化の動きは、君主制下での一元的で厳格な森林管理を環境保全成功の秘訣としてきたシステムを大きく変えつつある。本研究では、選挙や分権化をとおした民主化プロセスの中で、自然や生物の保護に対する村落社会の人々の価値体系がいかにゆらぎ、どのように再編されつつあるのか、その過程を現地での聞き取りと資料調査により明らかにした。特に、村落住民だけではな...
【複合領域】一般理論:民主化国際情報交換を含む研究件
❏中東と中南米における体制転換の実証的比較研究:政党・軍・市民社会(25301016)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】末近 浩太 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70434701)
【キーワード】比較政治学 / 中東 / ラテンアメリカ / 民主化 / 権威主義 (他14件)
【概要】中東とラテンアメリカにおける体制転換/非転換の規定要因として本研究が着目した政党、軍、市民社会について、①軍の役割が両地域において特に重要な役割を果たしてきたこと、②軍が体制転換後の民主化の帰趨を左右するアクターであることが、浮き彫りになった。軍の動向については、構造的要因よりも、アクター的要因としての軍組織の特徴において一定の共通性が観察された。 市民社会の役割については、アクターとしての社会運...
❏現代中東・アジア諸国の体制維持における軍の役割(24241080)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】酒井 啓子 千葉大学, 法政経学部, 教授 (40401442)
【キーワード】地域間比較研究 / 比較政治 / 軍 / 市民社会 / 紛争 (他18件)
【概要】2011年以降のアラブ諸国や東南アジアなどでの大規模路上抗議運動の発生において、軍の関与の有無が政権交代の成否を左右する事例が続いた結果、現在途上国の政軍関係について、新たな分析視点の導入必要性が指摘されている。本研究期間中、中東、東南アジア、南アジア、南東欧諸国の事例を分析した結果、軍、政治権力、市民社会の三要素のそれぞれの相互関係のあり様が軍の政治関与パターンに影響を与えることが分かった。各分...
❏中国共産党に関する政治社会学的実証研究ーー中南海研究(Ⅱ)(23252004)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】菱田 雅晴 法政大学, 法学部, 教授 (00199001)
【キーワード】中国研究 / 中国共産党 / 中南海研究 / 党のサバイバル戦略 / 強靱性と脆弱性 (他16件)
【概要】中国共産党を組織集団として捉えようとの目的から、中国側カウンターパートの協力の下、党および党員に関する認識をめぐる広範なインデプス・インタビューおよびアンケート調査を実施した。 国家社会論フレームに基づくクロス解析結果から、「党政関係」、すなわち,党・国家体制の揺らぎおよび「党群関係」、すなわち,党に対する公信力の低下が観察された。だが、その一方で、政府、とりわけ中央政府に対する信任は依然として高...
【複合領域】一般理論:多文化主義国際情報交換を含む研究件
❏ポスト多文化主義における公教育と宗教の関係(24520063)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】藤原 聖子 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (10338593)
【キーワード】宗教 / 宗教教育 / 教育 / 多文化主義 / 公共 (他15件)
【概要】近年、欧州諸国において多文化主義の限界が指摘されているが、それとともに公教育における宗教の扱い方も変化しているのかを主にイギリスについて調査した。明らかになったのは、多文化主義政策に呼応する従来の異文化理解的宗教教育から、市民性教育的宗教教育へと(少なくとも理念上は)方向転換が起きたことである。日本では異文化理解は市民性教育の一部とみなされる傾向があるが、宗教を教育の対象とした場合、両者は相反する...
❏グローバル化時代における南北アメリカの国家・市民社会・社会運動(22401009)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】鈴木 茂 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (10162950)
【キーワード】グローバル化 / 市民社会 / 社会運動 / 多文化主義 / アフリカ系人 (他17件)
【概要】本研究では、先住民とアフリカ系人の市民権拡大を求める運動と国家による社会的包摂政策、とりわけ多文化主義政策の調査・分析を通じて、ラテンアメリカ諸国を中心とした南北アメリカにおける国家と市民社会の関係の現状を析出した。その成果の一端は、ペルーとメキシコにおいて現地の研究者とともに国際セミナーを開催して議論したほか、国内学会での個別報告や学会誌での論文発表を行い、最終年度に成果報告書を作成した。 ...
【複合領域】一般理論:ナショナリズム国際情報交換を含む研究件
❏近代移行期北東アジアにおける秩序構想の比較社会史(20320092)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】山田 賢 千葉大学, 文学部, 教授 (90230482)
【キーワード】比較歴史学 / 北東アジア / 国民国家 / 秩序構想 / 近世化 (他13件)
【概要】本研究においては、北東アジア(具体的には中国・朝鮮、そして日本を対象として想定している)の近代移行期における国民国家の形成について比較研究を行った。それぞれの地域の事例について文献調査を実施したほか、浙江工商大学日本文化研究所、武漢大学日本研究中心の研究者と共同研究会を開催して検討を行った。その結果、北東アジア各地域における国民国家は、それぞれの地域において育まれた近世伝統社会における社会関係を基...
❏近現代中国におけるリベラリズム思想の受容と展開(19310152)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】村田 雄二郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70190923)
【キーワード】自由主義 / 憲政 / 立憲 / 民主主義 / 中国 (他18件)
【概要】20世紀の中国史は、ナショナリズムや社会主義に加えて自由主義を受容した歴史でもあった。本研究は、自由主義の視点から、新たな中国近現代史像を提示した。その具体的な成果は『リベラリズムの中国』(有志舎、2011年)である。 ...
【複合領域】一般理論:パートナーシップ国際情報交換を含む研究件
❏分散的気候変動ガバナンスの有効性と行為主体の相関分析(20310023)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】蟹江 憲史 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 准教授 (90326463)
【キーワード】環境ガバナンス / パートナーシップ / ネットワーク / 国際制度国際レジーム / 行為主体 (他12件)
【概要】地球環境ガバナンスにかかる構成要素をいかなる行為主体や行為主体のネットワークが充足しているかという観点から、問題解決を進めるうえで有効な行為主体とネットワークの配置を評価する手法を開発した。この視点から気候変動レジームを分析すると、既存研究から導かれる理論仮説とは異なる行為主体の配置の効果が、ガバナンス構成要素によっては導かれた。適切なステークホルダーとその組み合わせを適切なガバナンスの段階に配置...
❏「アジア環境協力」の制度構築に向けた基本ビジョンと具体的システムに関する政策研究(17310022)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】寺西 俊一 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30134878)
【キーワード】アジア / 環境 / 国際協力 / 資源リサイクル / 国際リサイクル (他15件)
【概要】本研究では、「アジア環境協力」とそのための制度構築に向けた諸課題に関する多面的な検討を行い、2005年10月の「第10回環境経済・政策学会」(於・早稲田大学、日本)、同年11月の「第7回アジア・太平洋NGO環境会議」(於・カトマンズ、ネパール)、同じく同年11月の「第3回日中韓環境被害救済および環境紛争処理に関する国際ワークショップ」(於・上海、中国)、2006年7月の「第3回環境経済学世界大会」...
【複合領域】一般理論:失業国際情報交換を含む研究件
❏失業者への心理的援助プログラムの開発と効果評価-海外の実践に日本文化を融合して(23402057)
【研究テーマ】臨床心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高橋 美保 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (10549281)
【キーワード】失業 / 心理的援助 / プログラム / 日本文化 / 国際情報交換 (他12件)
【概要】本研究では日本の失業者に対する心理的援助の在り方について、海外の実践に日本文化を加味して検討した。その結果、メンタルヘルスや就職以外のアウトカムとして、ライフキャリア・レジリエンスという概念を提唱し、自分なりのライフキャリアを歩むためのレジリエンスを高める必要があると考えた。ライフキャリア・レジリエンス尺度を作成し、その5つの因子を高めるプログラムを開発、実装、評価し、一定の効果が認められた。 ...
❏地域経済間相互依存関係の深化が人々の人的資本形成に関る意思決定に及ぼす影響の分析(21730191)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】佐藤 泰裕 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (30332703)
【キーワード】都市経済学 / 地域経済学 / 空間経済学 / 技能 / 人的資本 (他12件)
【概要】本研究では、物、人、企業の移動に代表される地域経済間の結びつきの強化が、各国、各地域、そして各都市の労働市場にどのようなインパクトを与えるかを、近年発展してきた空間経済学の枠組みを用いて明らかにし、その政策的含意を考察した。特に、職業選択、スキル形成といった人的資本形成に焦点を当て、交易・貿易費用の低下に代表される国・地域のボーダーレス化や、人口移動の影響を詳細に分析した。 ...
【複合領域】一般理論:教科書国際情報交換を含む研究件
❏オーストリアにおける政治教育の定着過程の研究(26381153)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】近藤 孝弘 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40242234)
【キーワード】政治教育 / オーストリア / コンピテンシー / 歴史教育 / 選挙権 (他14件)
【概要】本研究は,オーストリアの学校教育法や学習指導要領を中心とする教育関連法規を主な資料として,同国の政治教育の発展が隣国ドイツに比べて遅れたこと,ならびに1990年前後に転機を迎え,それ以後急速に発展していることを明らかにした。また,その背後には戦後の国際関係による制約と1970年代のドイツからの影響のほか,1980年代後半以降に生じた国家の変容,具体的にはヴァルトハイム事件による自国史理解の転換,E...
❏海外における日本近現代史像の変容ー学校教材を中心にー(24320122)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】三宅 明正 千葉大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (30174139)
【キーワード】近現代史 / グローバル化 / 教科書 / 比較歴史学 / 日本史一般 (他6件)
【概要】この研究は、海外における日本の近現代史のイメージが、20世紀末から21世紀にかけて、どのように変容したのかを、学校の教材を用いて考察したものである。西欧と、中東、南アジア、東アジア、アメリカの諸国を、検討の対象とした。この研究の目的は、今後の日本近現代史研究を、広く海外の研究者と協力して進めていくための視点を探ることであった。具体的な研究作業を通して、複数の重要な知見を売ることができた。研究成果報...
❏歴史教科書の図像に関する国際比較研究(20653071)
【研究テーマ】教科教育学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】近藤 孝弘 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (40242234)
【キーワード】歴史教育 / 図像 / ドイツ / フランス / 政治教育 (他14件)
【概要】今年度の主要な研究活動とその成果は以下の通り。 まずヨーロッパ各国の歴史教育において図像が占める役割に対する認識の変遷を確認するため,ドイツの国際教科書研究所において特にドイツとフランスの歴史教科書を例に,それがテキスト中心の構成から図像(およびグラフ・表)を重視した構成へと変化した時期を探った,その結果,初等教育と中等教育で転換期は異なり,まず初等教育で始まった変化が次第に中等教育に及ぶに到った...
【複合領域】一般理論:科学技術国際情報交換を含む研究件
❏高度技術環境における共生社会の構築可能性に関する感性社会学的研究(24500261)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80287937)
【キーワード】感性 / 共生社会 / 科学技術 / 感性社会学 / 社会学 (他16件)
【概要】本研究は,人間・環境・技術が織りなす「持続的共生社会」のあり方とその構築可能性について,高度技術が果たす社会的寄与の観点から究明し,経済至上主義や物質主義に基礎をおく近代産業型の価値理念や環境負荷型生産方式がもたらす過剰社会から,精神的豊かさと相互信頼を基礎とするポスト近代的価値や環境配慮型・対話型生産方式による共生社会へと指向するマクロ的社会趨勢を感性概念による近代価値の社会倫理的パラダイム転換...
❏高度技術社会と文化変動:社会学的身体観に関する総合的研究(21530506)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学部, 教授 (80287937)
【キーワード】ロボット社会 / 身体 / ポストヒューマン / 文化変動 / 国際情報交換 (他13件)
【概要】IT技術やロボット工学,医療・医用工学等の先端科学技術が現代社会の人間のあり方や社会・生活環境を急速に変化させ,その社会的浸透が「人間‐機械」関係と「現実‐仮想」世界のあり方の変容をもたらし,身体とアイデンティティの問題に直結する社会現象を惹起し続けている.本研究では,擬人的機械システムにみるロボットの「人間化」,「仮想空間の現実社会化」,労務管理技術によるマニュアル労働化と感情労働,医用工学・生...
【複合領域】一般理論:科学技術史国際情報交換を含む研究件
❏江戸時代における地域医療研究 ~岡山県邑久郡の中島家をもとに~(23501206)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】松村 紀明 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 講師 (00422379)
【キーワード】地域医療 / 科学技術史 / 医学史 / 医史学 / 岡山藩 (他8件)
【概要】最も重要な課題である所蔵の手紙や医療記録・日記類などの写本、医療技術を習得する際・医療活動を行う際に参照した刊本の調査は無事に完了し『中島家蔵書目録』(「中島医家資料研究 第1巻第0号」)として出版することができた。 また、研究代表者や研究分担者やそれ以外の研究者による資料の解読・解析が進められた。この解読・解析により中島家の個々の医療活動の具体的内容や、近接する他の医師との相互関係、地域社会との...
❏物質・技術文化からみた近代数理諸科学の展開(1660-1840)(23501200)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】隠岐 さや香 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (60536879)
【キーワード】混合数学 / 物質・技術文化 / 土木工学 / 河川工学 / 力学 (他17件)
【概要】本研究では、力学、光学、流体力学、および他の数理的な工学理論の分野など「混合数学」として分類されていた諸分野の知識産出に関して、道具や実験機器など(物質・技術文化)が果たした役割を検証した。「混合数学」の歴史は科学史上における二つの重要な時期に関わる。第一は17世紀末におけるニュートン科学のインパクトと18世紀後半の欧州における代数解析の発展である。この時期は、数学の適用が自然哲学の領域に広がった...
❏「インテグリティ」概念の思想史的研究--「器官」から「身体」へ(23720043)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】橋本 一径 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70581552)
【キーワード】西洋思想史 / 医学史 / 科学技術史 / 身体論 / インテグリティ (他14件)
【概要】本研究は、生命倫理などの分野で、身体まとまりを示す語として20世紀後半以降頻繁に用いられるようになった「インテグリティ」という概念の来歴を、思想史的にたどり直すものである。主な成果は以下の二点である。 ①テクノロジーの使用に伴う身体概念の変容の解明。19世紀後半に入って、テクノロジーの発展に伴い、これまでの身体概念がどのように変化したのかを、写真技術やミシンの歴史を通して具体的に描き出した。 ②「...
【複合領域】一般理論:社会教育国際情報交換を含む研究件
❏市民の文化活動支援システムの国際比較:政策、非営利組織、劇場に注目して(23720081)
【研究テーマ】芸術学・芸術史・芸術一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】新藤 浩伸 東京大学, 教育学研究科(研究院), 講師 (70460269)
【キーワード】国際情報交換 / 文化政策 / 生涯学習 / 社会教育 / 文化施設 (他11件)
【概要】本研究は、市民文化活動の支援方策の国際比較として、(1)文化政策、生涯学習政策における市民活動支援プログラム、(2)民間の文化活動支援ネットワーク、(3)劇場を含めた文化施設・機関の教育プログラムという三つの観点から、イギリス(平成23年度)、アメリカ(平成24年度)、EU(平成25年度)における文化施設および団体の訪問調査を実施した。 調査からは、ハイカルチャーだけでなく、文化多様性を重視し、福...
❏イギリス文化政策における教育の位置づけに関する研究-1970年代の改革を中心に-(20820047)
【研究テーマ】芸術学・芸術史・芸術一般
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】新藤 浩伸 東京音楽大学, 音楽学部・音楽学科音楽教育専攻, 専任講師 (70460269)
【キーワード】文化政策 / 生涯学習 / 社会教育 / 成人教育 / イギリス (他11件)
【概要】本研究は、1970年代イギリスを中心に、(1)成人教育における芸術の位置づけ、(2)アーツ・カウンシル教育部門、(3)コミュニティ・アート運動、(4)アーツセンターの設立経緯および運営内容、という主題を明らかにした。その結果、文化政策および生涯学習・社会教育政策の充実、民間非営利の学習文化活動の支援、地域社会における公共文化施設の持つ意味など、豊かな市民社会を形成する政策的・実践的基盤に関する国際...
【複合領域】一般理論:社会保障国際情報交換を含む研究件
❏後発福祉国家の雇用保障と社会保障に関する国際比較研究(24730475)
【研究テーマ】社会福祉学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】金 成垣 東京経済大学, 経済学部, 准教授 (20451875)
【キーワード】後発福祉国家 / 雇用保障 / 社会保障 / 東アジア / 日本 (他10件)
【概要】本研究において,雇用保障・社会保障政策からなる全体としての福祉国家を捉えるアプローチから,主に福祉国家の成立期に焦点をあてて東アジア諸国・地域を比較分してきた。特に西欧諸国における先発福祉国家の経験との対比で,後発福祉国家としての日本や韓国,中国の歴史と現状を明らかにし,それと同時にその後発福祉国家のなかにみられる類似性と多様性を探るための他国間比較分析を行ってきた。 これを通じて,従来の比較福祉...
❏中国における「弱者層」社会福祉政策の展開(24530722)
【研究テーマ】社会福祉学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】于 洋 城西大学, 現代政策学部, 准教授 (60386521)
【キーワード】社会保障 / 生活保護 / 適度普恵型福祉 / 東アジア福祉の比較研究 / 中国版皆年金体制 (他11件)
【概要】研究成果報告書に記載されているように、三年間の研究を通して、本研究の共同研究者は多数の学会発表、学術論文および学術図書を公開した。それらの研究において、中国の「弱者層」社会福祉政策を最低生活保障制度、障害者福祉制度、高齢者福祉制度という側面から考察し、それらの政策の展開過程を中国の経済・社会の変容と関連付けながら実証的・理論的に明らかにすることができただけではなく、現代中国の社会保障制度の財政規模...
【環境学】環境解析学:国際河川国際情報交換を含む研究件
❏情報の透明性向上により国際河川での係争を回避する制度枠組と意思決定支援システム(24310027)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】中山 幹康 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (10217945)
【キーワード】国際河川 / 環境影響評価 / 意思決定支援システム / 情報の透明性 / 国際交流研究 (他12件)
【概要】「情報の透明性」および本研究の実施過程でその重要性が認識された「政治的アジェンダの対称性」に関して,国際河川の流域国が共有する流域協議機関が保持すべき制度的枠組について,メコン川流域でのダム建設に関わる事例,中央アジアの国際河川でのダム建設に関わる事例,アイスランドから欧州への電力貿易に関わる事例,ドナウ川での環境管理に関する事例,などの現状を分析し,それに基づいた改善策を提示すると共に,両者の実...
❏持続可能なWater Security政策を支援する統合的水資源評価モデルの開発(07J10934)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】
【キーワード】メコン川 / 地理空間情報 / 水資源管理 / 国際河川 / 気候変動 (他8件)
【概要】平成21年度の研究計画に従い、東京大学・目黒公郎教授および国際連合大学・Dr.Herathと連携を取り図ながら、統合的評価モデルの開発を進めた。本年度の研究成果を以下に示す。 ・GIS(地理情報ステム)を用いた空間解析と将来シミュレーションによって、今後の越境水域における水資源適応策のための科学的枠組みを提示した。 具体的には、気候変動シナリオや流域国家間の協力体制の違いによる水資源への影響を「定...
【環境学】環境解析学:国際交流研究国際情報交換を含む研究件
❏諸外国における教員評価の「有望モデル」に関する横断的研究(25381013)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】勝野 正章 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (10285512)
【キーワード】教員評価 / モデル / 国際交流研究 / 国際情報交換 / 米国 (他8件)
【概要】日本の教員評価政策及び実践の改善を目的として、諸外国における教員評価の比較研究を実施した。研究対象とした国は、主として米国、チリ、ノルウェーの3か国である。本研究の成果は、Katsuno, M. (2016). Teacher Evaluation Policies and Practices in Japan: How performativity works in school, Oxon, ...
❏情報の透明性向上により国際河川での係争を回避する制度枠組と意思決定支援システム(24310027)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】中山 幹康 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (10217945)
【キーワード】国際河川 / 環境影響評価 / 意思決定支援システム / 情報の透明性 / 国際交流研究 (他12件)
【概要】「情報の透明性」および本研究の実施過程でその重要性が認識された「政治的アジェンダの対称性」に関して,国際河川の流域国が共有する流域協議機関が保持すべき制度的枠組について,メコン川流域でのダム建設に関わる事例,中央アジアの国際河川でのダム建設に関わる事例,アイスランドから欧州への電力貿易に関わる事例,ドナウ川での環境管理に関する事例,などの現状を分析し,それに基づいた改善策を提示すると共に,両者の実...
【環境学】環境解析学:国際制度国際情報交換を含む研究件
❏分散的気候変動ガバナンスの有効性と行為主体の相関分析(20310023)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】蟹江 憲史 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 准教授 (90326463)
【キーワード】環境ガバナンス / パートナーシップ / ネットワーク / 国際制度国際レジーム / 行為主体 (他12件)
【概要】地球環境ガバナンスにかかる構成要素をいかなる行為主体や行為主体のネットワークが充足しているかという観点から、問題解決を進めるうえで有効な行為主体とネットワークの配置を評価する手法を開発した。この視点から気候変動レジームを分析すると、既存研究から導かれる理論仮説とは異なる行為主体の配置の効果が、ガバナンス構成要素によっては導かれた。適切なステークホルダーとその組み合わせを適切なガバナンスの段階に配置...
❏途上国における温暖化対策と持続可能な発展-「京都」以後の国際制度設計をめざして(16310025)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】高村 ゆかり 龍谷大学, 法学部, 教授 (70303518)
【キーワード】(地球)温暖化 / 国際制度 / 京都議定書 / (発展)途上国 / 特続可能な開発(発展) (他11件)
【概要】途上国における温暖化対策の推進と持続可能な発展の実現をいかに両立させうるかを分析し、途上国が参加する中長期的な国際制度の設計に必要な条件を検討し、明らかにするという本研究課題の目的に照らし、第一に、現行の京都議定書の国際制度の評価と課題の分析を行った。クリーン開発メカニズム(CDM)をはじめとする京都メカニズムや資金供与メカニズムなど、京都議定書は、途上国の温暖化対策と持続可能な発展を支援する一定...
【環境学】環境解析学:オーストリア国際情報交換を含む研究件
❏オーストリアにおける政治教育の定着過程の研究(26381153)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】近藤 孝弘 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40242234)
【キーワード】政治教育 / オーストリア / コンピテンシー / 歴史教育 / 選挙権 (他14件)
【概要】本研究は,オーストリアの学校教育法や学習指導要領を中心とする教育関連法規を主な資料として,同国の政治教育の発展が隣国ドイツに比べて遅れたこと,ならびに1990年前後に転機を迎え,それ以後急速に発展していることを明らかにした。また,その背後には戦後の国際関係による制約と1970年代のドイツからの影響のほか,1980年代後半以降に生じた国家の変容,具体的にはヴァルトハイム事件による自国史理解の転換,E...
❏旧ユーゴスラビア諸国における民主主義の質(24730129)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】久保 慶一 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (30366976)
【キーワード】旧ユーゴスラビア / 汚職対策機関 / メディア / NGO / EU (他17件)
【概要】本研究は、旧ユーゴスラビア諸国における民主主義の質について、一次資料の収集と関係者への聞き取り調査に基づいて実態を明らかにし、その規定要因を明らかにすることを試みた。おもな研究成果として、汚職対策機関など公職者の監視・抑制のための国家機関、メディア、NGOなどをめぐる制度整備の経緯および実態について多くの知見が得られ、またこの地域の民主主義の質の規定要因として国内マクロ要因(経済状況等)、国内アク...
❏情報の透明性向上により国際河川での係争を回避する制度枠組と意思決定支援システム(24310027)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】中山 幹康 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (10217945)
【キーワード】国際河川 / 環境影響評価 / 意思決定支援システム / 情報の透明性 / 国際交流研究 (他12件)
【概要】「情報の透明性」および本研究の実施過程でその重要性が認識された「政治的アジェンダの対称性」に関して,国際河川の流域国が共有する流域協議機関が保持すべき制度的枠組について,メコン川流域でのダム建設に関わる事例,中央アジアの国際河川でのダム建設に関わる事例,アイスランドから欧州への電力貿易に関わる事例,ドナウ川での環境管理に関する事例,などの現状を分析し,それに基づいた改善策を提示すると共に,両者の実...
【環境学】環境解析学:英国国際情報交換を含む研究件
❏英国モダニズムの情動空間に関する総合的かつ国際的研究(25284058)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】遠藤 不比人 成蹊大学, 文学部, 教授 (30248992)
【キーワード】モダニズム / 情動 / 精神分析 / 近代心理学 / マルクス主義 (他24件)
【概要】英語圏の人文学研究における「情動理論」を英国モダニズム文学という歴史的文脈で再考察した。特に同時代の精神分析的言説との関連、およびマルクス主義美学の政治的可能性という点に関して、海外の研究者と継続的に英語を使用した会議を開催し、当該テーマをめぐり国際的な研究成果をあげることができた。それを踏まえて、さらに、近代の「心理学化」に抗う「反=心理学」と呼ぶべき言説的系譜が新たな視点として浮上し、それにつ...
❏近代ロシア国家形成期における文学と風景表象(23720171)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】鳥山 祐介 千葉大学, 文学部, 准教授 (40466694)
【キーワード】ロシア / 18世紀 / 19世紀 / 風景 / ロシア文学 (他13件)
【概要】18-19世紀初頭のロシア文学に現れた風景表象を、同時代の社会的文脈との関連の中で検討することで、風景表象とロシアのナショナル・アイデンティティとの関連など、新たな視点を近代ロシア文化研究に提供した。現時点で4本の論稿が発表された。学会、シンポジウム、研究会等における発表、海外の研究者や歴史学など他分野の研究者との交流などを通じて、狭い意味での専門分野にとらわれない研究の遂行と研究成果の積極的な公...
❏脅威と依存―脅威認識の形成に依存関係が与える影響とそのメカニズム(23530199)
【研究テーマ】国際関係論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】植木 千可子(川勝千可子) (植木 千可子 / 川勝 千可子) 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (50460043)
【キーワード】脅威認識 / 国際政治学 / 国際関係理論 / 安全保障論 / 米国 (他14件)
【概要】本研究は、依存関係の有無が脅威認識の形成にどのような変化を及ばすのかを明らかにすることを目指した。 事例としては、1980年代から現在に至るまでの日米中3カ国間の相互の脅威認識を中心に考察した。 依存関係の有無は、とくに意図に関する認識に対する影響が認められた。米中関係を例にとると、1)米国が中国に依存していた場合、2)中国が米国に依存していた場合、3)相互依存の関係が存在していた場合の3分類のう...
【環境学】環境解析学:ブータン国際情報交換を含む研究件
❏現代ブータンの多元的宗教空間における仏教と屠畜に関する政治人類学的研究(26760015)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮本 万里 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 講師 (60570984)
【キーワード】屠場 / 仏教復興 / 放生実践 / 肉食 / デモクラシー (他26件)
【概要】選挙人リストから全ての宗教者を排除し、仏教僧を政治領域から退出させたブータンの新制度の下で、仏教界は大規模な放生や灌頂儀礼の開催等をとおして社会文化領域での存在感を増している。そのなかで、ときに犠牲獣の供犠を伴う「野蛮」な土着の呪術や自然神崇拝は徐々に周縁化され、肉食や屠殺に対する忌避感は拡大しつつある。本研究では屠畜とその対極にある放生・不殺生をめぐる価値の競合過程を、畜産局、県議会、牧畜民、仏...
❏ブータン王国における新教科“Art”の導入と受容に関する調査研究(25381173)
【研究テーマ】教科教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】大泉 義一 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (90374751)
【キーワード】ブータン王国 / 造形教育 / GNH / カリキュラム / デザイン教育 (他14件)
【概要】ブータン王国は,国の豊かさを図る質的な尺度,「GNH:Gross National Happiness/国民総幸福量」を提唱したことで世界的に注目されて久しい。本研究においては,3度の現地調査を通して,ブータン王国がナショナル・カリキュラムに新教科“Arts”を2013年に導入し,試行実施を行いながらその教育効果を検討している状況を調査している。その結果,子どもの創造性を培うという我国と同様な目的...
❏ブータンにおける環境保護行政と村落社会の価値体系の再編に関する政治人類学的研究(22710243)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】宮本 万里 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 外来研究員 (60570984)
【キーワード】ブータン地域研究 / デモクラシー / 環境保護 / 統治 / 仏教 (他25件)
【概要】現代ブータンは環境保護国として知られてきたが、近年の急速な民主化の動きは、君主制下での一元的で厳格な森林管理を環境保全成功の秘訣としてきたシステムを大きく変えつつある。本研究では、選挙や分権化をとおした民主化プロセスの中で、自然や生物の保護に対する村落社会の人々の価値体系がいかにゆらぎ、どのように再編されつつあるのか、その過程を現地での聞き取りと資料調査により明らかにした。特に、村落住民だけではな...
【環境学】環境創成学:国際関係国際情報交換を含む研究件
❏国際協調・国家利益・ナショナリズム―国内・国際リンケージの中の中国外交(24530183)
【研究テーマ】国際関係論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】青山 瑠妙 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20329022)
【キーワード】中国 / 地域研究 / 国際関係 / 太平洋島嶼国 / 国際情報交換
【概要】中国の台頭に伴い、中国の影響力は太平洋島嶼国にも浸透するようになった。太平洋島嶼国への接近は比較的最近の動向であり、アメリカ、日本、あるいはオーストラリアなど西側諸国が懸念しているほど、太平洋島嶼国に対する中国の影響力は極めて限定的であるといえよう。 政治的、経済的、軍事的な考慮から、中国は太平洋島嶼国との関係強化に動いた。台湾問題、地球温暖化問題、経済関係は中国と太平洋島嶼国の関係を左右する重要...
❏脅威と依存―脅威認識の形成に依存関係が与える影響とそのメカニズム(23530199)
【研究テーマ】国際関係論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】植木 千可子(川勝千可子) (植木 千可子 / 川勝 千可子) 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (50460043)
【キーワード】脅威認識 / 国際政治学 / 国際関係理論 / 安全保障論 / 米国 (他14件)
【概要】本研究は、依存関係の有無が脅威認識の形成にどのような変化を及ばすのかを明らかにすることを目指した。 事例としては、1980年代から現在に至るまでの日米中3カ国間の相互の脅威認識を中心に考察した。 依存関係の有無は、とくに意図に関する認識に対する影響が認められた。米中関係を例にとると、1)米国が中国に依存していた場合、2)中国が米国に依存していた場合、3)相互依存の関係が存在していた場合の3分類のう...
【環境学】環境創成学:経済実験国際情報交換を含む研究件
❏日本の雇用の非正規・正規間移行に関する実証的・実験的研究(24243035)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】照山 博司 京都大学, 経済研究所, 教授 (30227532)
【キーワード】労働市場の二極化 / 二重労働市場 / 非正規雇用 / 雇用二極化 / 労働市場の二重構造 (他19件)
【概要】さまざまなミクロデータに基づく実証分析により、2000年代以降の非正規雇用の増加は、就業形態の固定化を伴って、新たな労働市場の二重構造を形成したことを示した。そこでは、年功賃金と賃金プレミアムを特徴とする正規労働市場で割当が発生し、賃金上昇機会の限られた非正規労働市場からの移動を制約している。この構造が企業の雇用調整を変質させたことが、経済ショックに対して非正規雇用の再配分が促進される状況を生み出...
❏資源配分メカニズムの分析と設計:理論と実験(20330036)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】下村 研一 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (90252527)
【キーワード】ミクロ経済学 / 市場制度 / 経済実験 / 環境 / 貨幣経済 (他14件)
【概要】効率的で公平な資源配分を達成するメカニズムの性能と実行可能性をめぐり,いくつかの異なる経済モデルを研究した.複数の均衡がある純粋交換経済モデルは,理論上不公平な均衡が達成されるが本研究の実験のデータは公平な均衡への収束を示した.一方,貨幣経済モデルでは,実験のデータは殆ど理論通りであった.寡占モデルでは,実験のデータは非協力均衡ではなく協力解の結果に近かった.中国の環境問題の実証研究では,アンケー...
【環境学】環境創成学:環境ガバナンス国際情報交換を含む研究件
❏中国の地方環境ガバナンスと日中環境協力に関する政策研究(21402002)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】寺西 俊一 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30134878)
【キーワード】環境ガバナンス / 日中環境協力 / 廃棄物政策 / 大気汚染政策 / 水汚染政策 (他7件)
【概要】本研究では、中国上海地域を対象とし、廃棄物、大気汚染、水汚染の3分野について、現地調査を実施した。その結果、中国の地方レベルの環境ガバナンスの実態を、政府間関係、政府-共同体(市民)関係、共同体(市民)-市場(企業)関係、市場-政府関係の各側面から、重層的に把握することができた。今回得られた知見をもとに、中国における環境ガバナンス改善に向けたポイントを把握し、効果的な日中環境協力の在り方を検討する...
❏分散的気候変動ガバナンスの有効性と行為主体の相関分析(20310023)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】蟹江 憲史 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 准教授 (90326463)
【キーワード】環境ガバナンス / パートナーシップ / ネットワーク / 国際制度国際レジーム / 行為主体 (他12件)
【概要】地球環境ガバナンスにかかる構成要素をいかなる行為主体や行為主体のネットワークが充足しているかという観点から、問題解決を進めるうえで有効な行為主体とネットワークの配置を評価する手法を開発した。この視点から気候変動レジームを分析すると、既存研究から導かれる理論仮説とは異なる行為主体の配置の効果が、ガバナンス構成要素によっては導かれた。適切なステークホルダーとその組み合わせを適切なガバナンスの段階に配置...
【環境学】環境創成学:メコン川国際情報交換を含む研究件
❏情報の透明性向上により国際河川での係争を回避する制度枠組と意思決定支援システム(24310027)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】中山 幹康 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (10217945)
【キーワード】国際河川 / 環境影響評価 / 意思決定支援システム / 情報の透明性 / 国際交流研究 (他12件)
【概要】「情報の透明性」および本研究の実施過程でその重要性が認識された「政治的アジェンダの対称性」に関して,国際河川の流域国が共有する流域協議機関が保持すべき制度的枠組について,メコン川流域でのダム建設に関わる事例,中央アジアの国際河川でのダム建設に関わる事例,アイスランドから欧州への電力貿易に関わる事例,ドナウ川での環境管理に関する事例,などの現状を分析し,それに基づいた改善策を提示すると共に,両者の実...
❏持続可能なWater Security政策を支援する統合的水資源評価モデルの開発(07J10934)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】
【キーワード】メコン川 / 地理空間情報 / 水資源管理 / 国際河川 / 気候変動 (他8件)
【概要】平成21年度の研究計画に従い、東京大学・目黒公郎教授および国際連合大学・Dr.Herathと連携を取り図ながら、統合的評価モデルの開発を進めた。本年度の研究成果を以下に示す。 ・GIS(地理情報ステム)を用いた空間解析と将来シミュレーションによって、今後の越境水域における水資源適応策のための科学的枠組みを提示した。 具体的には、気候変動シナリオや流域国家間の協力体制の違いによる水資源への影響を「定...
【環境学】環境保全学:環境政策国際情報交換を含む研究件
❏ブータンにおける環境保護行政と村落社会の価値体系の再編に関する政治人類学的研究(22710243)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】宮本 万里 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 外来研究員 (60570984)
【キーワード】ブータン地域研究 / デモクラシー / 環境保護 / 統治 / 仏教 (他25件)
【概要】現代ブータンは環境保護国として知られてきたが、近年の急速な民主化の動きは、君主制下での一元的で厳格な森林管理を環境保全成功の秘訣としてきたシステムを大きく変えつつある。本研究では、選挙や分権化をとおした民主化プロセスの中で、自然や生物の保護に対する村落社会の人々の価値体系がいかにゆらぎ、どのように再編されつつあるのか、その過程を現地での聞き取りと資料調査により明らかにした。特に、村落住民だけではな...
❏分散的気候変動ガバナンスの有効性と行為主体の相関分析(20310023)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】蟹江 憲史 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 准教授 (90326463)
【キーワード】環境ガバナンス / パートナーシップ / ネットワーク / 国際制度国際レジーム / 行為主体 (他12件)
【概要】地球環境ガバナンスにかかる構成要素をいかなる行為主体や行為主体のネットワークが充足しているかという観点から、問題解決を進めるうえで有効な行為主体とネットワークの配置を評価する手法を開発した。この視点から気候変動レジームを分析すると、既存研究から導かれる理論仮説とは異なる行為主体の配置の効果が、ガバナンス構成要素によっては導かれた。適切なステークホルダーとその組み合わせを適切なガバナンスの段階に配置...
【環境学】環境保全学:アジア国際情報交換を含む研究件
❏日本とアジア新興国における少子化・教育・雇用の関連に関する国際比較研究(26285122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松田 茂樹 中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
【キーワード】少子化 / 雇用 / 教育 / 東アジア / 国際比較 (他15件)
【概要】本研究は、日本・韓国・シンガポール等を対象に、学術的・政策的課題である、少子化の特徴およびその背景要因を理論的・実証的に研究した。研究の結果、次の3点が明らかになった。第一に、これらアジア諸国では、同棲や婚外子が少ないために、未婚化が少子化に直結している。未婚化・少子化の背景には、雇用状況、高学歴化と教育コストの増大、仕事と子育ての両立難等がある。第二に、グローバル化・サービス経済化・高学歴化のた...
❏現代中東・アジア諸国の体制維持における軍の役割(24241080)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】酒井 啓子 千葉大学, 法政経学部, 教授 (40401442)
【キーワード】地域間比較研究 / 比較政治 / 軍 / 市民社会 / 紛争 (他18件)
【概要】2011年以降のアラブ諸国や東南アジアなどでの大規模路上抗議運動の発生において、軍の関与の有無が政権交代の成否を左右する事例が続いた結果、現在途上国の政軍関係について、新たな分析視点の導入必要性が指摘されている。本研究期間中、中東、東南アジア、南アジア、南東欧諸国の事例を分析した結果、軍、政治権力、市民社会の三要素のそれぞれの相互関係のあり様が軍の政治関与パターンに影響を与えることが分かった。各分...
❏住宅価格形成と金融に関する長期展望(24530365)
【研究テーマ】財政学・金融論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田端 克至 二松學舍大學, 国際政治経済学部, 教授 (40277702)
【キーワード】住宅価格 / 金融 / 地価 / 不動産 / 動学的一般均衡 (他19件)
【概要】本研究の成果は、不動産の価格高騰に伴う「過少投資」の問題と経済成長との関連性について理論的に分析を行い、一定の知見を得た。この過少投資現象は、アジア諸国全般にも観測されるので、アジアでの系統だった土地政策が必要である。日本はその知見と経験を活用すべきである。 もう一つ研究成果は、少子・高齢化や技術イノベーションを伴う雇用調整などの環境変化の中で、経済安定化の機能が十分には働かないことを示唆した点に...
【数物系科学】数学:高頻度データ国際情報交換を含む研究件
❏集合行動バイアスに基づく外国為替市場の変動要因分析:実験・実証・人工市場を用いて(26285070)
【研究テーマ】金融・ファイナンス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】須齋 正幸 長崎大学, 経済学部, 教授 (40206454)
【キーワード】集団行動バイアス / 行動ファイナンス / 外国為替市場 / 人工市場 / 高頻度データ (他15件)
【概要】我々の人工市場においては以下の三つの行動バイアスを想定したエージェントを作成した。① Most trading policy、② Best trading policy、③ Hub trading policyである。このそれぞれに追随するとする集団行動バイアスが存在する場合とそうでない場合の、取引価格の変動特性を比較することで、集団行動バイアスの影響を分析した。集団行動バイアスは市場の安定性には...
❏高頻度データを用いた市場期待の計測:外国為替市場を事例として(24730277)
【研究テーマ】財政学・金融論
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】北村 能寛 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (90409566)
【キーワード】為替レート / 市場期待 / マイクロストラクチャー / オーダーインバランス / オーダー・フロー (他8件)
【概要】本研究課題では、外国為替市場を事例として、市場期待の計測といったことを実証的に試みた。 オーダー・インバランスには、市場参加者の積極的な売買を誘発する期待、さらにはその期待形成の根拠となる、公的・私的情報が背後にあり、したがってオーダー・フローには、為替レート動学に関連する情報が含まれる。本研究の研究成果は、「オーダー・フロー」に注目することで、市場期待が計測できる可能性を示せたことである。 ...
【数物系科学】数学:整数論国際情報交換を含む研究件
❏ガロア群と基本亜群の相互連関から生じる数論的不変量の研究(26287006)
【研究テーマ】代数学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中村 博昭 大阪大学, 理学研究科, 教授 (60217883)
【キーワード】数論的ガロア理論 / 基本群とガロア群 / 数論的位相幾何学 / 国際情報交換 / 数論的基本群 (他13件)
【概要】数論的基本亜群へのガロア群の作用から生じる数論的関数の様々な性質を特定した.ガロア・ポリログ関数の振る舞いを詳細に調べ,素数pにおける惰性群上での特殊値の正規化が,p進ポリログ関数の値を表現する等式を導出した.楕円曲線の普遍族におけるモノドロミー表現から生じるアイゼンシュタイン不変量について合成法則を導くなど,今後の数論的ガロア・モノドロミー理論の進展の基礎を確立した. ...
❏代数多様体の数論幾何的予想の解決に向けた戦略的研究(21674001)
【研究テーマ】代数学
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】坂内 健一 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (90343201)
【キーワード】楕円曲線 / 虚数乗法 / Hecke指標 / ポリログ / p進L関数 (他14件)
【概要】本研究では「ポリログ」と呼ばれる数論幾何的対象に対する代表者の研究成果を基盤に、複数の若手研究者を交えたプロジェクト型研究として、代数多様体の数論幾何的予想に組織的に挑戦した。その結果、特に特定の虚2次体のHecke指標に対して、p進Beilinson予想を解決することに成功した。これは円分体以外の場合におけるp進Beilinson予想の初めての証明であり、極めて画期的な成果である。さらに、Hil...
【数物系科学】数学:ジャーブ国際情報交換を含む研究件
❏量子微分幾何学の構築(23340018)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 吉昭 東北大学, 知の創出センター, 特任教授(研究) (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / シンプレクティック幾何学 / 岩沢理論 / 非可換多様体 (他24件)
【概要】数論、代数幾何学、微分幾何学、トポロジー、それに数理物理、素粒子論を中心として、非可換な対象物を扱い、新しい幾何学の流れを構築することを目標に置いている。本研究の特徴は、基軸となる研究である変形量子化問題と非可換幾何学を推進し、これによる微分幾何学の非可換化(量子化)手法を確立させ、それを発展させるというまったく新しい立場からの研究を行うことにある。特に、Non-formal deformatio...
❏幾何学と物理学の統合によるポアソン幾何学から非可換微分幾何学への展開(18204006)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / ジャーブ / 超弦理論 / 量子化問題 (他27件)
【概要】本研究では、非可換幾何学と物理学との連携研究を通して、多くの成果を挙げてきた。非可換多様体の非可換ゲージ理論の提案を中心として、非可換岩沢理論、量子戸田格子の代数的可積分性、ベルンシュタイン測度、超弦理論とGeneralized complex geometry、ループ空間のChern-Simons不変量の導出、量子コホモロジーとフロベニウス多様体、シンプレクティックトポロジーおよび接触トポロジー...
❏変形量子化とジャーブ理論(18654036)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】ジャーブ / 変形量子化 / 代数解析 / シンプレクティック幾何学 / 国際研究者交流 (他17件)
【概要】本研究課題では、変形量子化の収束問題について考察することから幾何学として新しい空間概念であるジャーブが自然に現れることを示し、その性質について研究を行うことを目的としてきた。変形量子化の収束問題を取り扱った研究のなかで、今までにはない新しい解析学の問題や幾何学的として扱う新しい概念が生まれる期待ができてきた。量子的な現象を説明する際に、多様体論の中では説明できない現象が現れてくるように思えることが...
【数物系科学】数学:シンプレクティック幾何学国際情報交換を含む研究件
❏量子微分幾何学の構築(23340018)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 吉昭 東北大学, 知の創出センター, 特任教授(研究) (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / シンプレクティック幾何学 / 岩沢理論 / 非可換多様体 (他24件)
【概要】数論、代数幾何学、微分幾何学、トポロジー、それに数理物理、素粒子論を中心として、非可換な対象物を扱い、新しい幾何学の流れを構築することを目標に置いている。本研究の特徴は、基軸となる研究である変形量子化問題と非可換幾何学を推進し、これによる微分幾何学の非可換化(量子化)手法を確立させ、それを発展させるというまったく新しい立場からの研究を行うことにある。特に、Non-formal deformatio...
❏幾何学と物理学の統合によるポアソン幾何学から非可換微分幾何学への展開(18204006)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / ジャーブ / 超弦理論 / 量子化問題 (他27件)
【概要】本研究では、非可換幾何学と物理学との連携研究を通して、多くの成果を挙げてきた。非可換多様体の非可換ゲージ理論の提案を中心として、非可換岩沢理論、量子戸田格子の代数的可積分性、ベルンシュタイン測度、超弦理論とGeneralized complex geometry、ループ空間のChern-Simons不変量の導出、量子コホモロジーとフロベニウス多様体、シンプレクティックトポロジーおよび接触トポロジー...
❏変形量子化とジャーブ理論(18654036)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】ジャーブ / 変形量子化 / 代数解析 / シンプレクティック幾何学 / 国際研究者交流 (他17件)
【概要】本研究課題では、変形量子化の収束問題について考察することから幾何学として新しい空間概念であるジャーブが自然に現れることを示し、その性質について研究を行うことを目的としてきた。変形量子化の収束問題を取り扱った研究のなかで、今までにはない新しい解析学の問題や幾何学的として扱う新しい概念が生まれる期待ができてきた。量子的な現象を説明する際に、多様体論の中では説明できない現象が現れてくるように思えることが...
【数物系科学】数学:作用素環国際情報交換を含む研究件
❏有限空間上のC*環の分類理論(24740109)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】勝良 健史 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (50513298)
【キーワード】数学 / 関数解析 / 作用素環 / 分類 / 国際情報交換 (他8件)
【概要】本研究では,当初の計画通り有限空間上のC*環に対する様々な結果を得ただけではなく,研究開始当初では想像もしていなかったC*環の分類理論に関する幅広い結果を得ることにも成功した.有限空間上のC*環に対する結果として,Cuntz-Krieger環のK理論的不変量に関する結果と,その応用としての「グラフ環の特徴づけ予想」の部分的解決や,単純でないグラフ環に対するK理論的不変量の実現問題の完全解決と,単純...
❏変形量子化とジャーブ理論(18654036)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】ジャーブ / 変形量子化 / 代数解析 / シンプレクティック幾何学 / 国際研究者交流 (他17件)
【概要】本研究課題では、変形量子化の収束問題について考察することから幾何学として新しい空間概念であるジャーブが自然に現れることを示し、その性質について研究を行うことを目的としてきた。変形量子化の収束問題を取り扱った研究のなかで、今までにはない新しい解析学の問題や幾何学的として扱う新しい概念が生まれる期待ができてきた。量子的な現象を説明する際に、多様体論の中では説明できない現象が現れてくるように思えることが...
【数物系科学】数学:変形量子化国際情報交換を含む研究件
❏量子微分幾何学の構築(23340018)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 吉昭 東北大学, 知の創出センター, 特任教授(研究) (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / シンプレクティック幾何学 / 岩沢理論 / 非可換多様体 (他24件)
【概要】数論、代数幾何学、微分幾何学、トポロジー、それに数理物理、素粒子論を中心として、非可換な対象物を扱い、新しい幾何学の流れを構築することを目標に置いている。本研究の特徴は、基軸となる研究である変形量子化問題と非可換幾何学を推進し、これによる微分幾何学の非可換化(量子化)手法を確立させ、それを発展させるというまったく新しい立場からの研究を行うことにある。特に、Non-formal deformatio...
❏幾何学と物理学の統合によるポアソン幾何学から非可換微分幾何学への展開(18204006)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / ジャーブ / 超弦理論 / 量子化問題 (他27件)
【概要】本研究では、非可換幾何学と物理学との連携研究を通して、多くの成果を挙げてきた。非可換多様体の非可換ゲージ理論の提案を中心として、非可換岩沢理論、量子戸田格子の代数的可積分性、ベルンシュタイン測度、超弦理論とGeneralized complex geometry、ループ空間のChern-Simons不変量の導出、量子コホモロジーとフロベニウス多様体、シンプレクティックトポロジーおよび接触トポロジー...
❏変形量子化とジャーブ理論(18654036)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】ジャーブ / 変形量子化 / 代数解析 / シンプレクティック幾何学 / 国際研究者交流 (他17件)
【概要】本研究課題では、変形量子化の収束問題について考察することから幾何学として新しい空間概念であるジャーブが自然に現れることを示し、その性質について研究を行うことを目的としてきた。変形量子化の収束問題を取り扱った研究のなかで、今までにはない新しい解析学の問題や幾何学的として扱う新しい概念が生まれる期待ができてきた。量子的な現象を説明する際に、多様体論の中では説明できない現象が現れてくるように思えることが...
【数物系科学】数学:変形量子化問題国際情報交換を含む研究件
❏量子微分幾何学の構築(23340018)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 吉昭 東北大学, 知の創出センター, 特任教授(研究) (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / シンプレクティック幾何学 / 岩沢理論 / 非可換多様体 (他24件)
【概要】数論、代数幾何学、微分幾何学、トポロジー、それに数理物理、素粒子論を中心として、非可換な対象物を扱い、新しい幾何学の流れを構築することを目標に置いている。本研究の特徴は、基軸となる研究である変形量子化問題と非可換幾何学を推進し、これによる微分幾何学の非可換化(量子化)手法を確立させ、それを発展させるというまったく新しい立場からの研究を行うことにある。特に、Non-formal deformatio...
❏幾何学と物理学の統合によるポアソン幾何学から非可換微分幾何学への展開(18204006)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / ジャーブ / 超弦理論 / 量子化問題 (他27件)
【概要】本研究では、非可換幾何学と物理学との連携研究を通して、多くの成果を挙げてきた。非可換多様体の非可換ゲージ理論の提案を中心として、非可換岩沢理論、量子戸田格子の代数的可積分性、ベルンシュタイン測度、超弦理論とGeneralized complex geometry、ループ空間のChern-Simons不変量の導出、量子コホモロジーとフロベニウス多様体、シンプレクティックトポロジーおよび接触トポロジー...
【数物系科学】数学:岩沢理論国際情報交換を含む研究件
❏量子微分幾何学の構築(23340018)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 吉昭 東北大学, 知の創出センター, 特任教授(研究) (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / シンプレクティック幾何学 / 岩沢理論 / 非可換多様体 (他24件)
【概要】数論、代数幾何学、微分幾何学、トポロジー、それに数理物理、素粒子論を中心として、非可換な対象物を扱い、新しい幾何学の流れを構築することを目標に置いている。本研究の特徴は、基軸となる研究である変形量子化問題と非可換幾何学を推進し、これによる微分幾何学の非可換化(量子化)手法を確立させ、それを発展させるというまったく新しい立場からの研究を行うことにある。特に、Non-formal deformatio...
❏幾何学と物理学の統合によるポアソン幾何学から非可換微分幾何学への展開(18204006)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / ジャーブ / 超弦理論 / 量子化問題 (他27件)
【概要】本研究では、非可換幾何学と物理学との連携研究を通して、多くの成果を挙げてきた。非可換多様体の非可換ゲージ理論の提案を中心として、非可換岩沢理論、量子戸田格子の代数的可積分性、ベルンシュタイン測度、超弦理論とGeneralized complex geometry、ループ空間のChern-Simons不変量の導出、量子コホモロジーとフロベニウス多様体、シンプレクティックトポロジーおよび接触トポロジー...
【数物系科学】数学:岩澤理論国際情報交換を含む研究件
❏ガロア群と基本亜群の相互連関から生じる数論的不変量の研究(26287006)
【研究テーマ】代数学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中村 博昭 大阪大学, 理学研究科, 教授 (60217883)
【キーワード】数論的ガロア理論 / 基本群とガロア群 / 数論的位相幾何学 / 国際情報交換 / 数論的基本群 (他13件)
【概要】数論的基本亜群へのガロア群の作用から生じる数論的関数の様々な性質を特定した.ガロア・ポリログ関数の振る舞いを詳細に調べ,素数pにおける惰性群上での特殊値の正規化が,p進ポリログ関数の値を表現する等式を導出した.楕円曲線の普遍族におけるモノドロミー表現から生じるアイゼンシュタイン不変量について合成法則を導くなど,今後の数論的ガロア・モノドロミー理論の進展の基礎を確立した. ...
❏量子微分幾何学の構築(23340018)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 吉昭 東北大学, 知の創出センター, 特任教授(研究) (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / シンプレクティック幾何学 / 岩沢理論 / 非可換多様体 (他24件)
【概要】数論、代数幾何学、微分幾何学、トポロジー、それに数理物理、素粒子論を中心として、非可換な対象物を扱い、新しい幾何学の流れを構築することを目標に置いている。本研究の特徴は、基軸となる研究である変形量子化問題と非可換幾何学を推進し、これによる微分幾何学の非可換化(量子化)手法を確立させ、それを発展させるというまったく新しい立場からの研究を行うことにある。特に、Non-formal deformatio...
【数物系科学】数学:非可換ゲージ理論国際情報交換を含む研究件
❏量子微分幾何学の構築(23340018)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 吉昭 東北大学, 知の創出センター, 特任教授(研究) (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / シンプレクティック幾何学 / 岩沢理論 / 非可換多様体 (他24件)
【概要】数論、代数幾何学、微分幾何学、トポロジー、それに数理物理、素粒子論を中心として、非可換な対象物を扱い、新しい幾何学の流れを構築することを目標に置いている。本研究の特徴は、基軸となる研究である変形量子化問題と非可換幾何学を推進し、これによる微分幾何学の非可換化(量子化)手法を確立させ、それを発展させるというまったく新しい立場からの研究を行うことにある。特に、Non-formal deformatio...
❏幾何学と物理学の統合によるポアソン幾何学から非可換微分幾何学への展開(18204006)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / ジャーブ / 超弦理論 / 量子化問題 (他27件)
【概要】本研究では、非可換幾何学と物理学との連携研究を通して、多くの成果を挙げてきた。非可換多様体の非可換ゲージ理論の提案を中心として、非可換岩沢理論、量子戸田格子の代数的可積分性、ベルンシュタイン測度、超弦理論とGeneralized complex geometry、ループ空間のChern-Simons不変量の導出、量子コホモロジーとフロベニウス多様体、シンプレクティックトポロジーおよび接触トポロジー...
【数物系科学】数学:非可換多様体国際情報交換を含む研究件
❏量子微分幾何学の構築(23340018)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 吉昭 東北大学, 知の創出センター, 特任教授(研究) (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / シンプレクティック幾何学 / 岩沢理論 / 非可換多様体 (他24件)
【概要】数論、代数幾何学、微分幾何学、トポロジー、それに数理物理、素粒子論を中心として、非可換な対象物を扱い、新しい幾何学の流れを構築することを目標に置いている。本研究の特徴は、基軸となる研究である変形量子化問題と非可換幾何学を推進し、これによる微分幾何学の非可換化(量子化)手法を確立させ、それを発展させるというまったく新しい立場からの研究を行うことにある。特に、Non-formal deformatio...
❏変形量子化とジャーブ理論(18654036)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】ジャーブ / 変形量子化 / 代数解析 / シンプレクティック幾何学 / 国際研究者交流 (他17件)
【概要】本研究課題では、変形量子化の収束問題について考察することから幾何学として新しい空間概念であるジャーブが自然に現れることを示し、その性質について研究を行うことを目的としてきた。変形量子化の収束問題を取り扱った研究のなかで、今までにはない新しい解析学の問題や幾何学的として扱う新しい概念が生まれる期待ができてきた。量子的な現象を説明する際に、多様体論の中では説明できない現象が現れてくるように思えることが...
【数物系科学】数学:流体力学極限国際情報交換を含む研究件
❏ハミルトン系に由来する確率モデルに対するスケール極限(25800068)
【研究テーマ】解析学基礎
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】佐々田 槙子 東京大学, 大学院数理科学研究科, 准教授 (00609042)
【キーワード】流体力学極限 / ハミルトン系 / 非勾配型 / スペクトルギャップ / 異常拡散 (他10件)
【概要】本研究は、物理現象や社会現象などのミクロスコピックな数理モデルとして得られる確率モデルから、そのマク ロな性質を導出するためのスケール極限の手法を確立することを目的としたものである。特に、ミクロモデルとして、古典物理の基礎的かつ重要な系であるハミルトン系に由来するモデルを対象とした。成果として、確率的な摂動項を加えた非線形ハミルトン系のエネルギーのマクロな揺らぎが従う確率微分方程式を初めて厳密に導...
❏非可逆な非勾配型の系に対するスケール極限の研究(23840036)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】佐々田 槙子 慶應義塾大学, 理工学部, 助教 (00609042)
【キーワード】流体力学極限 / 揺動問題 / 非勾配型 / 国際研究者交流 / デンマーク:カナダ:フランス:ハンガリー (他11件)
【概要】ランダムなノイズのある一次元調和振動子鎖に対する平衡揺動の研究を行い、時空間変数に対する拡散型のスケール極限としてマクロなエネルギー揺動の従う確率微分方程式を導出した。また、様々な確率モデルに対するSpectral gapの詳細な評価の新しい手法を得た。 ...
【数物系科学】数学:連分数国際情報交換を含む研究件
❏数論的アルゴリズムの研究を通したエルゴード理論の新たな展開(24340020)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】仲田 均 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40118980)
【キーワード】エルゴード理論 / 連分数 / ユークリッドアルゴリズム / 一様分布論 / アルゴリズム (他11件)
【概要】エルゴード理論の研究はその初期から現在に至るまで数論の研究と密接な関わり合いを持ってきた。とりわけ、実数の2進あるいは10進展開や連分数展開の研究は依然として多くの未解決な問題があり、また一方で情報科学における暗号理論、通信理論などからの要請による新しい研究課題も多く存在する。本研究では連分数展開などの収束、近似の問題あるいはユークリッドアルゴリズムの計算コストの評価を確率論的に取扱い、新たな知見...
❏アルゴリズムのエルゴード理論的研究(21340027)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】仲田 均 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40118980)
【キーワード】エルゴード理論 / 連分数 / ユークリッドアルゴリズム / Rauzy induction / Diophantus近似 (他10件)
【概要】数論に現れるアルゴリズムを中心にその可測力学系としての性質を研究し、エルゴード理論、ディオファンタス近似論、一様分布論の新しい研究成果を導き出した。とりわけ、非アルキメデス的数体上の非同次ディオファンタス近似論、非アルキメデス数体を係数とする多項式に対するユークリッドアルゴリズムの計算回数の評価、区間交換に対するRauzy inductionのエルゴード理論的性質、実数に関する多次元連分数アルゴリ...
❏エルゴード理論と測度論的数論(18340032)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】仲田 均 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40118980)
【キーワード】連分数 / 非アルキメデス数体 / 測度論的数論 / 国際研究者交流 / 測度論敵数論 (他8件)
【概要】エルゴード理論と深い係わり合いを持ついくつかの数論の問題について新しい研究成果を得た。また、近年数値計算のための準乱数生成などと係わり合いの深い非アルキメデス数体上のディオファンタス近似についてその測度論的性質をエルゴード理論や確率論の手法を用いて解の個数の評価についていくつかの研究結果を得た。また、このような問題に係わり合いの深い記号力学系の座標交換についてその不変確率の特徴づけを行った。 ...
【数物系科学】数学:ドイツ国際情報交換を含む研究件
❏オーストリアにおける政治教育の定着過程の研究(26381153)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】近藤 孝弘 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40242234)
【キーワード】政治教育 / オーストリア / コンピテンシー / 歴史教育 / 選挙権 (他14件)
【概要】本研究は,オーストリアの学校教育法や学習指導要領を中心とする教育関連法規を主な資料として,同国の政治教育の発展が隣国ドイツに比べて遅れたこと,ならびに1990年前後に転機を迎え,それ以後急速に発展していることを明らかにした。また,その背後には戦後の国際関係による制約と1970年代のドイツからの影響のほか,1980年代後半以降に生じた国家の変容,具体的にはヴァルトハイム事件による自国史理解の転換,E...
❏日本におけるムラージュの系譜 近代皮膚科を支えた技師たち(25560124)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】石原 あえか 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (80317289)
【キーワード】近代医学史 / 皮膚 / ムラージュ(医学標本) / ゲーテ / 土肥慶蔵 (他14件)
【概要】2年間かけて、日本国内に残る明治から昭和前半まで使われた皮膚科ムラージュ(医学模型)を写真が専門の大西と調査・記録した。主要大学医学部皮膚科教室(東京・慶應義塾・北海道・九州・名古屋・金沢ほか)および博物館等の協力を得て、歴史的標本を記録しつつ、各ムラージュ師の経歴や皮膚科医との関係なども明らかにした。皮膚科ムラージュと同様に、貴重なキノコや寄生虫の蝋製標本も研究対象とした。欧州ムラージュ修復プロ...
❏気象芸術学の試み:二〇世紀初頭における庭師と天文学者と建築家(25370135)
【研究テーマ】美術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】後藤 文子 慶應義塾大学, 文学部, 准教授 (00280529)
【キーワード】気象芸術学 / 研究方法論 / 近代芸術 / 近代建築 / 近代園芸学 (他17件)
【概要】本研究の課題である「気象芸術学 Meteorologische Kunstwissenschaft」は、芸術の制作論的諸相において変化する時間=生命性を本質とした近代芸術・建築を、生成し変化する流体として捉える新たな美術史学・芸術学研究の方法論として構想された。植栽造園家を、本来不動な建築と植物=有機体とを結合させる存在、つまり無機的存在を有機的生命体へと媒介する重要かつ特異な「媒介者」と位置づけ...
【数物系科学】数学:多国籍国際情報交換を含む研究件
❏文学と法のグラマトロジー:日本語文学と法・制度の境界横断を中心に(18H00659)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】SEN RAJLAKHI (センラージ・ラキ) 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (20795611)
【キーワード】文学と法 / 日本語文学 / 翻訳翻案 / 法と文学 / LGBTQ (他20件)
【概要】2020年から2021年は、コロナ渦の中資料調査に制限があったものの法学者を中心に研究集会と国内外で成果発表を行った。研究分担者全員を集め台湾や日本のジェンダー・LGBTQ法・制度を中心に議論及び考察を深めた。「文学と法におけるLGBTQ」というシンポジウムを開催し、小説家・翻訳者の李琴峰氏を演説していただき、台湾や、日本、韓国の文学に描かれる法制度について集中的に議論を行った。この研究会を通して...
❏無限型リーマン面とその変形空間の新たな展望(26610014)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】志賀 啓成 東京工業大学, 理学院, 教授 (10154189)
【キーワード】関数論 / トポロジー / Hyperbolic geometry / Teichmuller space / Riemann surface (他8件)
【概要】Riemann面の変形理論では擬等角写像が重要な役割を果たして来た。本研究ではRiemann面自体の解析的幾何的な普遍量を捉える新たな研究の方向性を志向し、無限型Riemann面の変形を用いて、Sullivan-Thurstonによる擬等角運動の定理の反例を構成した。 また、Riemann面上の正則運動がリーマン球面の正則運動に拡張できるための必要十分条件をmonodromyで与えた。 さらに、R...
❏ポスト・セキュラー状況における宗教研究(26284011)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鶴岡 賀雄 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (60180056)
【キーワード】宗教学 / 世俗 / 宗教 / 世俗化 / 公共 (他11件)
【概要】「無宗教」を自認する者が多い現代日本で、公共の場に進出する宗教の報道が増えている。被災地支援活動を行う宗教者や、政権の支持基盤とされる右翼的宗教団体に関するものが目立つ。こういった現象は、欧米では「ポスト・セキュラー」と総称される。その意味するところは、一つは、世俗化が終焉し、その逆転が起きているということ。もう一つは、近代的な宗教/世俗の二分法を相対化した上での“宗教”研究を構築する試みが必要と...
【数物系科学】数学:グラフ理論国際情報交換を含む研究件
❏グラフの因子,マイナー,部分グラフに関する極値問題の総合的研究(24340021)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】太田 克弘 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40213722)
【キーワード】グラフ理論 / 極値問題 / 弦付きサイクル / シータグラフ / マッチング拡張性 (他17件)
【概要】極値グラフ理論の問題は,グラフ H を固定するとき,与えられたグラフ G が H と同型な部分グラフを含むための辺数あるいは最小次数に関する最善の十分条件を求めることである.本研究では,因子問題,マイナー,部分グラフに関する問題を統一的な視点から俯瞰することにより,新たな問題提起を行い,展開研究を行った.とくに,森グラフの極値問題,弦付きサイクルやシータグラフを点素に見つける問題,マッチング拡張性...
❏リスクに対する頑健性と柔軟性を備えた環境調和型サプライチェーン設計手法の開発(24246150)
【研究テーマ】リサイクル工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】森口 祐一 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30157888)
【キーワード】サプライチェーンリスク / LCA / インベントリデータベース / 脆弱性評価 / グラフ理論 (他15件)
【概要】リスクに対する頑健性・柔軟性を持つサプライチェーン(SC)構築に向けた分析・設計手法を開発した。まず,国内外における実態調査に基づいてSCリスクの概念を整理した。約2,000品目の製品・サービス間の物質連関をデータベース化するとともに,世界各国を対象として資源の需給構造や貿易の寡占度を把握した。続いて,SCの脆弱性評価の枠組みを構築し,上記のSCデータを用いて地理的遍在性を含む国産製品のSCリスク...
【数物系科学】数学:非勾配型国際情報交換を含む研究件
❏ハミルトン系に由来する確率モデルに対するスケール極限(25800068)
【研究テーマ】解析学基礎
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】佐々田 槙子 東京大学, 大学院数理科学研究科, 准教授 (00609042)
【キーワード】流体力学極限 / ハミルトン系 / 非勾配型 / スペクトルギャップ / 異常拡散 (他10件)
【概要】本研究は、物理現象や社会現象などのミクロスコピックな数理モデルとして得られる確率モデルから、そのマク ロな性質を導出するためのスケール極限の手法を確立することを目的としたものである。特に、ミクロモデルとして、古典物理の基礎的かつ重要な系であるハミルトン系に由来するモデルを対象とした。成果として、確率的な摂動項を加えた非線形ハミルトン系のエネルギーのマクロな揺らぎが従う確率微分方程式を初めて厳密に導...
❏非可逆な非勾配型の系に対するスケール極限の研究(23840036)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】佐々田 槙子 慶應義塾大学, 理工学部, 助教 (00609042)
【キーワード】流体力学極限 / 揺動問題 / 非勾配型 / 国際研究者交流 / デンマーク:カナダ:フランス:ハンガリー (他11件)
【概要】ランダムなノイズのある一次元調和振動子鎖に対する平衡揺動の研究を行い、時空間変数に対する拡散型のスケール極限としてマクロなエネルギー揺動の従う確率微分方程式を導出した。また、様々な確率モデルに対するSpectral gapの詳細な評価の新しい手法を得た。 ...
【数物系科学】数学:ユークリッドアルゴリズム国際情報交換を含む研究件
❏数論的アルゴリズムの研究を通したエルゴード理論の新たな展開(24340020)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】仲田 均 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40118980)
【キーワード】エルゴード理論 / 連分数 / ユークリッドアルゴリズム / 一様分布論 / アルゴリズム (他11件)
【概要】エルゴード理論の研究はその初期から現在に至るまで数論の研究と密接な関わり合いを持ってきた。とりわけ、実数の2進あるいは10進展開や連分数展開の研究は依然として多くの未解決な問題があり、また一方で情報科学における暗号理論、通信理論などからの要請による新しい研究課題も多く存在する。本研究では連分数展開などの収束、近似の問題あるいはユークリッドアルゴリズムの計算コストの評価を確率論的に取扱い、新たな知見...
❏アルゴリズムのエルゴード理論的研究(21340027)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】仲田 均 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40118980)
【キーワード】エルゴード理論 / 連分数 / ユークリッドアルゴリズム / Rauzy induction / Diophantus近似 (他10件)
【概要】数論に現れるアルゴリズムを中心にその可測力学系としての性質を研究し、エルゴード理論、ディオファンタス近似論、一様分布論の新しい研究成果を導き出した。とりわけ、非アルキメデス的数体上の非同次ディオファンタス近似論、非アルキメデス数体を係数とする多項式に対するユークリッドアルゴリズムの計算回数の評価、区間交換に対するRauzy inductionのエルゴード理論的性質、実数に関する多次元連分数アルゴリ...
【数物系科学】物理学:不斉増幅反応国際情報交換を含む研究件
❏キラル自触媒化学システムにおける空間不均一性の成長が光学純度にもたらす効果の解析(20540380)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】朝倉 浩一 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30222574)
【キーワード】キラル対称性の破れ / 散逸構造 / 非平衡系の自己組織化 / キラル自触媒反応 / 空間不均一性の成長 (他13件)
【概要】ピリミジンアルデヒド誘導体とジイソプロピル亜鉛との反応により、不斉アルコール類が合成されるSoai反応において、自発的にランダムに高光学純度の生成物が生成される機構について検討を行なった。その結果、ピリミジンアルデヒド誘導体の芳香族環にイソプロピル基が直接付加する副反応が競争的に振る舞い、生成物が高収率および高光学純度となる場合と、低収率および低光学純度となる場合に分岐することを見いだした。この分...
❏散逸構造としてのキラル対称性の破れ転移の化学反応系における実現(17540361)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】朝倉 浩一 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (30222574)
【キーワード】キラル対称性の破れ / 散逸構造 / キラル自触媒反応 / 不斉増幅反応 / 結晶成長 (他9件)
【概要】本研究は、散逸構造としてのキラル対称性の破れを、化学反応系において実験的に実現させることを目標とし、 1.キラル自触媒的に進行することが報告されている化学反応について、その機構の解析を試みた。 2.1.の反応とほぼ同様な物質間の化学反応において観察される不斉増幅現象について、そのメカニズムの検討を行なった。 3.結晶化系において自発的にキラリティーが発現する現象を説明するための、結晶成長における両...
【数物系科学】物理学:国際情報交換(アメリカ)国際情報交換を含む研究件
❏手話言語の文法における「非手指的要素」の意味的・統語的性質の研究(26284061)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松岡 和美 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (30327671)
【キーワード】日本手話 / 非手指表現 / ろう児の手話 / モダリティ / 否定 (他31件)
【概要】統語研究では、モダリティ・否定・省略・話題化などの構文に現れる手指および非手指表現の言語学的性質の記述と考察を行った。愛媛県大島の宮窪町でろう者と聴者が共有する宮窪手話の記述を行った。学校法人明晴学園と協働し、日本手話を母語とするろう乳児と保護者の対話コーパス作成を始め、一部の分析結果を学会で発表した。成人の手話学習者の代名詞やうなずきに関する知見を得て、大学での手話クラス運営について考察を行った...
❏強制法と巨大基数による集合論的位相空間論の深化(25400207)
【研究テーマ】数学基礎・応用数学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】嘉田 勝 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (00312447)
【キーワード】集合論 / 位相空間論 / 強制法 / 巨大基数公理 / 数理論理学 (他14件)
【概要】本研究の開始後に、当初想定できなかった研究遂行の障害が複数件生じ、当初想定していた研究方法の大幅な縮小を余儀なくされ、特に、主題として設定した「巨大基数公理を用いた集合論の手法による位相空間論へのアプローチ」については、特筆すべき成果を挙げられなかった。その一方、本研究の遂行の過程で派生的に生じた、「(1) 点列の集合への収束とコーエン強制」 「(2) 和集合公理を除いた集合論の公理系における、種...
❏養子の経済分析:日米の歴史データを用いた実証研究(24330075)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】森口 千晶 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40569050)
【キーワード】養子制度 / 家族の経済学・ミクロ実証分析 / 日米比較 / 児童労働 / 要保護児童・児童福祉 (他17件)
【概要】本研究の目的は、歴史データを駆使して新たなデータセットを構築し、家族の経済学の理論とミクロ経済学の実証手法を用いて、日米における養子制度の発展とその厚生的含意を明らかにすることにある。アメリカの国勢調査個票データを用いた分析では、二十世紀における養親の養子に対する需要動機の変遷が養子の人的資本形成に与えた影響を解明し、多くの新たな知見を導出して国内外で高い評価を得た。また、日米比較の視点から日本の...
【数物系科学】物理学:指数定理国際情報交換を含む研究件
❏幾何学と物理学の統合によるポアソン幾何学から非可換微分幾何学への展開(18204006)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / ジャーブ / 超弦理論 / 量子化問題 (他27件)
【概要】本研究では、非可換幾何学と物理学との連携研究を通して、多くの成果を挙げてきた。非可換多様体の非可換ゲージ理論の提案を中心として、非可換岩沢理論、量子戸田格子の代数的可積分性、ベルンシュタイン測度、超弦理論とGeneralized complex geometry、ループ空間のChern-Simons不変量の導出、量子コホモロジーとフロベニウス多様体、シンプレクティックトポロジーおよび接触トポロジー...
❏変形量子化とジャーブ理論(18654036)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】ジャーブ / 変形量子化 / 代数解析 / シンプレクティック幾何学 / 国際研究者交流 (他17件)
【概要】本研究課題では、変形量子化の収束問題について考察することから幾何学として新しい空間概念であるジャーブが自然に現れることを示し、その性質について研究を行うことを目的としてきた。変形量子化の収束問題を取り扱った研究のなかで、今までにはない新しい解析学の問題や幾何学的として扱う新しい概念が生まれる期待ができてきた。量子的な現象を説明する際に、多様体論の中では説明できない現象が現れてくるように思えることが...
【数物系科学】物理学:キラル自触媒反応国際情報交換を含む研究件
❏キラル自触媒化学システムにおける空間不均一性の成長が光学純度にもたらす効果の解析(20540380)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】朝倉 浩一 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30222574)
【キーワード】キラル対称性の破れ / 散逸構造 / 非平衡系の自己組織化 / キラル自触媒反応 / 空間不均一性の成長 (他13件)
【概要】ピリミジンアルデヒド誘導体とジイソプロピル亜鉛との反応により、不斉アルコール類が合成されるSoai反応において、自発的にランダムに高光学純度の生成物が生成される機構について検討を行なった。その結果、ピリミジンアルデヒド誘導体の芳香族環にイソプロピル基が直接付加する副反応が競争的に振る舞い、生成物が高収率および高光学純度となる場合と、低収率および低光学純度となる場合に分岐することを見いだした。この分...
❏散逸構造としてのキラル対称性の破れ転移の化学反応系における実現(17540361)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】朝倉 浩一 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (30222574)
【キーワード】キラル対称性の破れ / 散逸構造 / キラル自触媒反応 / 不斉増幅反応 / 結晶成長 (他9件)
【概要】本研究は、散逸構造としてのキラル対称性の破れを、化学反応系において実験的に実現させることを目標とし、 1.キラル自触媒的に進行することが報告されている化学反応について、その機構の解析を試みた。 2.1.の反応とほぼ同様な物質間の化学反応において観察される不斉増幅現象について、そのメカニズムの検討を行なった。 3.結晶化系において自発的にキラリティーが発現する現象を説明するための、結晶成長における両...
【数物系科学】物理学:キラル対称性の破れ国際情報交換を含む研究件
❏キラル自触媒化学システムにおける空間不均一性の成長が光学純度にもたらす効果の解析(20540380)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】朝倉 浩一 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30222574)
【キーワード】キラル対称性の破れ / 散逸構造 / 非平衡系の自己組織化 / キラル自触媒反応 / 空間不均一性の成長 (他13件)
【概要】ピリミジンアルデヒド誘導体とジイソプロピル亜鉛との反応により、不斉アルコール類が合成されるSoai反応において、自発的にランダムに高光学純度の生成物が生成される機構について検討を行なった。その結果、ピリミジンアルデヒド誘導体の芳香族環にイソプロピル基が直接付加する副反応が競争的に振る舞い、生成物が高収率および高光学純度となる場合と、低収率および低光学純度となる場合に分岐することを見いだした。この分...
❏散逸構造としてのキラル対称性の破れ転移の化学反応系における実現(17540361)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】朝倉 浩一 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (30222574)
【キーワード】キラル対称性の破れ / 散逸構造 / キラル自触媒反応 / 不斉増幅反応 / 結晶成長 (他9件)
【概要】本研究は、散逸構造としてのキラル対称性の破れを、化学反応系において実験的に実現させることを目標とし、 1.キラル自触媒的に進行することが報告されている化学反応について、その機構の解析を試みた。 2.1.の反応とほぼ同様な物質間の化学反応において観察される不斉増幅現象について、そのメカニズムの検討を行なった。 3.結晶化系において自発的にキラリティーが発現する現象を説明するための、結晶成長における両...
【数物系科学】物理学:非線形動力学モデル国際情報交換を含む研究件
❏キラル自触媒化学システムにおける空間不均一性の成長が光学純度にもたらす効果の解析(20540380)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】朝倉 浩一 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30222574)
【キーワード】キラル対称性の破れ / 散逸構造 / 非平衡系の自己組織化 / キラル自触媒反応 / 空間不均一性の成長 (他13件)
【概要】ピリミジンアルデヒド誘導体とジイソプロピル亜鉛との反応により、不斉アルコール類が合成されるSoai反応において、自発的にランダムに高光学純度の生成物が生成される機構について検討を行なった。その結果、ピリミジンアルデヒド誘導体の芳香族環にイソプロピル基が直接付加する副反応が競争的に振る舞い、生成物が高収率および高光学純度となる場合と、低収率および低光学純度となる場合に分岐することを見いだした。この分...
❏散逸構造としてのキラル対称性の破れ転移の化学反応系における実現(17540361)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】朝倉 浩一 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (30222574)
【キーワード】キラル対称性の破れ / 散逸構造 / キラル自触媒反応 / 不斉増幅反応 / 結晶成長 (他9件)
【概要】本研究は、散逸構造としてのキラル対称性の破れを、化学反応系において実験的に実現させることを目標とし、 1.キラル自触媒的に進行することが報告されている化学反応について、その機構の解析を試みた。 2.1.の反応とほぼ同様な物質間の化学反応において観察される不斉増幅現象について、そのメカニズムの検討を行なった。 3.結晶化系において自発的にキラリティーが発現する現象を説明するための、結晶成長における両...
【数物系科学】物理学:国際情報研究国際情報交換を含む研究件
❏メゾ・ナノスケール物質系の量子干渉と電子相関の競合に関する理論的研究(26400319)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小栗 章 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (10204166)
【キーワード】物性理論 / 量子ドット / 近藤効果 / フェルミ流体 / 電子相関 (他10件)
【概要】量子ドットおよび金属中の磁性不純物の低エネルギー量子状態を統一的に説明するFermi流体論の微視的な拡張を行い,電子-正孔対称性のない場合における有限温度,バイアス電圧による補正項が局在電子の2体および3体感受率で決定されることを厳密に示した.我々の場の理論的な定式化は,近藤効果および強相関電子系の研究に広く応用できる.また,カーボンナノチューブなどの多数の局在軌道を持つ量子ドット系の非平衡電流お...
❏Coarse幾何学における埋蔵問題と関連するasymptotic次元の問題(24540099)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小山 晃 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40116158)
【キーワード】位相幾何学 / 幾何学的トポロジー / coarse幾何学 / asymptotic次元論 / 埋蔵問題 (他13件)
【概要】Large scale幾何学、特に一般の proper 距離空間のcoarse 幾何学及び CAT(0) 群のHilbert 空間へのcoarse埋蔵問題の研究を開始し、私が研究してきた(対比して)small scale幾何学と呼ばれる従来の位相幾何学の次元論との関わりを明確にすることができた。そこで得られた埋蔵問題の成果をまとめ、主要な幾何的トポロジーの国際研究集会で招待講演を行った。最終年には...
【数物系科学】物理学:確率過程国際情報交換を含む研究件
❏非可逆な非勾配型の系に対するスケール極限の研究(23840036)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】佐々田 槙子 慶應義塾大学, 理工学部, 助教 (00609042)
【キーワード】流体力学極限 / 揺動問題 / 非勾配型 / 国際研究者交流 / デンマーク:カナダ:フランス:ハンガリー (他11件)
【概要】ランダムなノイズのある一次元調和振動子鎖に対する平衡揺動の研究を行い、時空間変数に対する拡散型のスケール極限としてマクロなエネルギー揺動の従う確率微分方程式を導出した。また、様々な確率モデルに対するSpectral gapの詳細な評価の新しい手法を得た。 ...
❏非線形シュレディンガー方程式の爆発解とその周辺(14340054)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】名和 範人 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (90218066)
【キーワード】非線形シュレディンガー方程式 / 熱方程式 / 爆発現象 / パターン形成 / 最大点挙動 (他18件)
【概要】名和と石毛が運営メンバーに名を連ねる『語ろう「数理解析」』(http://www.gifu-u.ac.jp/~tisiwata/seminar/ma_seminar.html)を通して,様々な分野の研究者との議論の場を設ける事ができた。この活動などを通して、研究分担者各員は、各々の研究分野で成果をあげ、様々な研究集会など、複数の講演機会や海外への渡航機会も得て、情報交換がより密になされるようになっ...
【数物系科学】物理学:超弦理論国際情報交換を含む研究件
❏量子微分幾何学の構築(23340018)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 吉昭 東北大学, 知の創出センター, 特任教授(研究) (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / シンプレクティック幾何学 / 岩沢理論 / 非可換多様体 (他24件)
【概要】数論、代数幾何学、微分幾何学、トポロジー、それに数理物理、素粒子論を中心として、非可換な対象物を扱い、新しい幾何学の流れを構築することを目標に置いている。本研究の特徴は、基軸となる研究である変形量子化問題と非可換幾何学を推進し、これによる微分幾何学の非可換化(量子化)手法を確立させ、それを発展させるというまったく新しい立場からの研究を行うことにある。特に、Non-formal deformatio...
❏幾何学と物理学の統合によるポアソン幾何学から非可換微分幾何学への展開(18204006)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / ジャーブ / 超弦理論 / 量子化問題 (他27件)
【概要】本研究では、非可換幾何学と物理学との連携研究を通して、多くの成果を挙げてきた。非可換多様体の非可換ゲージ理論の提案を中心として、非可換岩沢理論、量子戸田格子の代数的可積分性、ベルンシュタイン測度、超弦理論とGeneralized complex geometry、ループ空間のChern-Simons不変量の導出、量子コホモロジーとフロベニウス多様体、シンプレクティックトポロジーおよび接触トポロジー...
【数物系科学】物理学:非可換幾何学国際情報交換を含む研究件
❏量子微分幾何学の構築(23340018)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 吉昭 東北大学, 知の創出センター, 特任教授(研究) (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / シンプレクティック幾何学 / 岩沢理論 / 非可換多様体 (他24件)
【概要】数論、代数幾何学、微分幾何学、トポロジー、それに数理物理、素粒子論を中心として、非可換な対象物を扱い、新しい幾何学の流れを構築することを目標に置いている。本研究の特徴は、基軸となる研究である変形量子化問題と非可換幾何学を推進し、これによる微分幾何学の非可換化(量子化)手法を確立させ、それを発展させるというまったく新しい立場からの研究を行うことにある。特に、Non-formal deformatio...
❏幾何学と物理学の統合によるポアソン幾何学から非可換微分幾何学への展開(18204006)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / ジャーブ / 超弦理論 / 量子化問題 (他27件)
【概要】本研究では、非可換幾何学と物理学との連携研究を通して、多くの成果を挙げてきた。非可換多様体の非可換ゲージ理論の提案を中心として、非可換岩沢理論、量子戸田格子の代数的可積分性、ベルンシュタイン測度、超弦理論とGeneralized complex geometry、ループ空間のChern-Simons不変量の導出、量子コホモロジーとフロベニウス多様体、シンプレクティックトポロジーおよび接触トポロジー...
❏変形量子化とジャーブ理論(18654036)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】ジャーブ / 変形量子化 / 代数解析 / シンプレクティック幾何学 / 国際研究者交流 (他17件)
【概要】本研究課題では、変形量子化の収束問題について考察することから幾何学として新しい空間概念であるジャーブが自然に現れることを示し、その性質について研究を行うことを目的としてきた。変形量子化の収束問題を取り扱った研究のなかで、今までにはない新しい解析学の問題や幾何学的として扱う新しい概念が生まれる期待ができてきた。量子的な現象を説明する際に、多様体論の中では説明できない現象が現れてくるように思えることが...
【数物系科学】物理学:ゲージ理論国際情報交換を含む研究件
❏ゲージ理論におけるモジュライ空間の幾何構造とその応用(18540094)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】亀谷 幸生 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (70253581)
【キーワード】ゲージ理論 / 幾何的量子化 / 幾何学 / トポロジー / 国際情報交換 (他6件)
【概要】本研究は主に三つの立場で安定ホモトピーSeiberg-Witten不変量とその周辺問題を考察している.第一は安定ホモトピー論の立場による不変量の性質の考察,第二はこの不変量の幾何的な解釈,第三はゲージ理論を離れて指数定理に関連する問題である. 第一については,南範彦氏(名古屋工業大学)などとの共同研究により,連結和に対する安定ホモトピーSeiberg-Witten不変量の消滅定理などを得た.これは...
❏非線形シュレディンガー方程式の爆発解とその周辺(14340054)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】名和 範人 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (90218066)
【キーワード】非線形シュレディンガー方程式 / 熱方程式 / 爆発現象 / パターン形成 / 最大点挙動 (他18件)
【概要】名和と石毛が運営メンバーに名を連ねる『語ろう「数理解析」』(http://www.gifu-u.ac.jp/~tisiwata/seminar/ma_seminar.html)を通して,様々な分野の研究者との議論の場を設ける事ができた。この活動などを通して、研究分担者各員は、各々の研究分野で成果をあげ、様々な研究集会など、複数の講演機会や海外への渡航機会も得て、情報交換がより密になされるようになっ...
【数物系科学】物理学:磁気嵐国際情報交換を含む研究件
❏内部磁気圏編隊衛星データを用いたリングカレントイオン加速と消失に関する研究(26800257)
【研究テーマ】超高層物理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】桂華 邦裕 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10719454)
【キーワード】Inner magnetosphere / geomagnetic storms / ring current / Acceleration and loss / Outflow and transport (他14件)
【概要】本研究は、磁気圏と呼ばれる地球固有磁場の影響が卓越する宇宙空間のうち内部磁気圏(地球半径の数倍から10倍程度)におけるプラズマ圧力の変動を、人工衛星による直接観測で得られたデータを用いて調査した。プラズマ圧に最も寄与しているプラズマのエネルギーは磁気嵐中に大きく変動すること、地球大気起源の酸素イオンが内部磁気圏の外端付近に輸送されてプラズマ圧の増加に寄与していること、を示した。前者は、磁気圏尾部の...
❏シベリア域から日本におけるジオスペース環境変動の衛星-地上共同観測(18403011)
【研究テーマ】超高層物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】塩川 和夫 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (80226092)
【キーワード】オーロラ / 夜間大気光 / 大気重力波 / 人工衛星-地上共同観測 / 低緯度オーロラ (他9件)
【概要】ロシア極東域のパラツンカ観測点、マガダン観測点に高感度全天カメラ・誘導磁力計を設置、日本に設置した高感度全天カメラ、誘導磁力計、北海道のSuperDARNレーダーを組み合わせて、極東シベリア域から日本にかけての超高層大気の観測網を構築した。これらのデータと、上空を飛翔する人工衛星データを組み合わせて、低緯度オーロラを引き起こす特殊な電子降り込みの特性や、サブオーロラ帯から中緯度における電離圏の擾乱...
【数物系科学】物理学:近藤効果国際情報交換を含む研究件
❏メゾ・ナノスケール物質系の量子干渉と電子相関の競合に関する理論的研究(26400319)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小栗 章 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (10204166)
【キーワード】物性理論 / 量子ドット / 近藤効果 / フェルミ流体 / 電子相関 (他10件)
【概要】量子ドットおよび金属中の磁性不純物の低エネルギー量子状態を統一的に説明するFermi流体論の微視的な拡張を行い,電子-正孔対称性のない場合における有限温度,バイアス電圧による補正項が局在電子の2体および3体感受率で決定されることを厳密に示した.我々の場の理論的な定式化は,近藤効果および強相関電子系の研究に広く応用できる.また,カーボンナノチューブなどの多数の局在軌道を持つ量子ドット系の非平衡電流お...
❏量子ドット・ナノ物質系における強相関電子による量子輸送の理論的研究(23540375)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】小栗 章 大阪市立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10204166)
【キーワード】近藤効果 / 強相関電子系 / 量子ドット / 非平衡電流 / ショットノイズ (他15件)
【概要】量子輸送現象における電子相関の効果を解析的な方法,および計算機を用いた数値的方法の両方を駆使し詳細に調べた.従来とは異なるスケーリング法により軌道縮退の大きな極限からRPAを系統的に超える摂動展開方法の確立、および相互作用する不純物Anderson模型の非平衡Green関数の高バイアス極限における厳密解の発見など,解析的な方向から重要な成果が得られた.さらに,Hund結合がある場合における非平衡電...
【数物系科学】物理学:物性理論国際情報交換を含む研究件
❏メゾ・ナノスケール物質系の量子干渉と電子相関の競合に関する理論的研究(26400319)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小栗 章 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (10204166)
【キーワード】物性理論 / 量子ドット / 近藤効果 / フェルミ流体 / 電子相関 (他10件)
【概要】量子ドットおよび金属中の磁性不純物の低エネルギー量子状態を統一的に説明するFermi流体論の微視的な拡張を行い,電子-正孔対称性のない場合における有限温度,バイアス電圧による補正項が局在電子の2体および3体感受率で決定されることを厳密に示した.我々の場の理論的な定式化は,近藤効果および強相関電子系の研究に広く応用できる.また,カーボンナノチューブなどの多数の局在軌道を持つ量子ドット系の非平衡電流お...
❏量子ドット・ナノ物質系における強相関電子による量子輸送の理論的研究(23540375)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】小栗 章 大阪市立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10204166)
【キーワード】近藤効果 / 強相関電子系 / 量子ドット / 非平衡電流 / ショットノイズ (他15件)
【概要】量子輸送現象における電子相関の効果を解析的な方法,および計算機を用いた数値的方法の両方を駆使し詳細に調べた.従来とは異なるスケーリング法により軌道縮退の大きな極限からRPAを系統的に超える摂動展開方法の確立、および相互作用する不純物Anderson模型の非平衡Green関数の高バイアス極限における厳密解の発見など,解析的な方向から重要な成果が得られた.さらに,Hund結合がある場合における非平衡電...
【数物系科学】物理学:エルゴート理論国際情報交換を含む研究件
❏数論的アルゴリズムの研究を通したエルゴード理論の新たな展開(24340020)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】仲田 均 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40118980)
【キーワード】エルゴード理論 / 連分数 / ユークリッドアルゴリズム / 一様分布論 / アルゴリズム (他11件)
【概要】エルゴード理論の研究はその初期から現在に至るまで数論の研究と密接な関わり合いを持ってきた。とりわけ、実数の2進あるいは10進展開や連分数展開の研究は依然として多くの未解決な問題があり、また一方で情報科学における暗号理論、通信理論などからの要請による新しい研究課題も多く存在する。本研究では連分数展開などの収束、近似の問題あるいはユークリッドアルゴリズムの計算コストの評価を確率論的に取扱い、新たな知見...
❏統計力学的手法によるエノン写像の大域分岐問題の研究(23740121)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】高橋 博樹 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (00467440)
【キーワード】力学系 / エノン写像 / 国際研究者交流 / 韓国 / 双曲性 (他10件)
【概要】Henon写像の最初の分岐パラメーターにおける力学系の大域的な構造を, 熱力学形式とよばれる統計力学とのアナロジーを用いて解析し、平衡状態とよばれる不変確率測度の存在と一意性を証明した。そして、平衡状態を用いて不変集合のハウスドルフ次元を不変確率測度のエントロピー、リャプノフ指数と結びつける公式(Bowen-Manningの公式)を導いた。さらに、平衡状態については相関が指数的に減衰することや中心...
❏アルゴリズムのエルゴード理論的研究(21340027)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】仲田 均 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40118980)
【キーワード】エルゴード理論 / 連分数 / ユークリッドアルゴリズム / Rauzy induction / Diophantus近似 (他10件)
【概要】数論に現れるアルゴリズムを中心にその可測力学系としての性質を研究し、エルゴード理論、ディオファンタス近似論、一様分布論の新しい研究成果を導き出した。とりわけ、非アルキメデス的数体上の非同次ディオファンタス近似論、非アルキメデス数体を係数とする多項式に対するユークリッドアルゴリズムの計算回数の評価、区間交換に対するRauzy inductionのエルゴード理論的性質、実数に関する多次元連分数アルゴリ...
【数物系科学】物理学:幾何学国際情報交換を含む研究件
❏Coarse幾何学における埋蔵問題と関連するasymptotic次元の問題(24540099)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小山 晃 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40116158)
【キーワード】位相幾何学 / 幾何学的トポロジー / coarse幾何学 / asymptotic次元論 / 埋蔵問題 (他13件)
【概要】Large scale幾何学、特に一般の proper 距離空間のcoarse 幾何学及び CAT(0) 群のHilbert 空間へのcoarse埋蔵問題の研究を開始し、私が研究してきた(対比して)small scale幾何学と呼ばれる従来の位相幾何学の次元論との関わりを明確にすることができた。そこで得られた埋蔵問題の成果をまとめ、主要な幾何的トポロジーの国際研究集会で招待講演を行った。最終年には...
❏量子微分幾何学の構築(23340018)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 吉昭 東北大学, 知の創出センター, 特任教授(研究) (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / シンプレクティック幾何学 / 岩沢理論 / 非可換多様体 (他24件)
【概要】数論、代数幾何学、微分幾何学、トポロジー、それに数理物理、素粒子論を中心として、非可換な対象物を扱い、新しい幾何学の流れを構築することを目標に置いている。本研究の特徴は、基軸となる研究である変形量子化問題と非可換幾何学を推進し、これによる微分幾何学の非可換化(量子化)手法を確立させ、それを発展させるというまったく新しい立場からの研究を行うことにある。特に、Non-formal deformatio...
❏写像類群の構造と4次元多様体の位相幾何学(21540079)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】遠藤 久顕 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (20323777)
【キーワード】4次元多様体 / 写像類群 / Lefschetzファイバー空間 / モノドロミー / 有理ブローダウン (他19件)
【概要】多様体の位相幾何学においては、5次元以上のいわゆる高次元の場合よりも、3次元・4次元といった低次元の場合に複雑な現象の現れることが多い。本研究課題は4次元多様体の位相幾何学に関するものである。特に、Lefschetzファイバー空間と呼ばれる、無数の曲面(2次元多様体)が集まって構成されているような4次元多様体を扱っている。それを記述する際に、曲面の写像類群と呼ばれる代数的な対象が重要となる。研究の...
【数物系科学】物理学:トポロジー国際情報交換を含む研究件
❏ガロア群と基本亜群の相互連関から生じる数論的不変量の研究(26287006)
【研究テーマ】代数学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中村 博昭 大阪大学, 理学研究科, 教授 (60217883)
【キーワード】数論的ガロア理論 / 基本群とガロア群 / 数論的位相幾何学 / 国際情報交換 / 数論的基本群 (他13件)
【概要】数論的基本亜群へのガロア群の作用から生じる数論的関数の様々な性質を特定した.ガロア・ポリログ関数の振る舞いを詳細に調べ,素数pにおける惰性群上での特殊値の正規化が,p進ポリログ関数の値を表現する等式を導出した.楕円曲線の普遍族におけるモノドロミー表現から生じるアイゼンシュタイン不変量について合成法則を導くなど,今後の数論的ガロア・モノドロミー理論の進展の基礎を確立した. ...
❏無限型リーマン面とその変形空間の新たな展望(26610014)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】志賀 啓成 東京工業大学, 理学院, 教授 (10154189)
【キーワード】関数論 / トポロジー / Hyperbolic geometry / Teichmuller space / Riemann surface (他8件)
【概要】Riemann面の変形理論では擬等角写像が重要な役割を果たして来た。本研究ではRiemann面自体の解析的幾何的な普遍量を捉える新たな研究の方向性を志向し、無限型Riemann面の変形を用いて、Sullivan-Thurstonによる擬等角運動の定理の反例を構成した。 また、Riemann面上の正則運動がリーマン球面の正則運動に拡張できるための必要十分条件をmonodromyで与えた。 さらに、R...
❏写像類群の構造と4次元多様体の位相幾何学(21540079)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】遠藤 久顕 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (20323777)
【キーワード】4次元多様体 / 写像類群 / Lefschetzファイバー空間 / モノドロミー / 有理ブローダウン (他19件)
【概要】多様体の位相幾何学においては、5次元以上のいわゆる高次元の場合よりも、3次元・4次元といった低次元の場合に複雑な現象の現れることが多い。本研究課題は4次元多様体の位相幾何学に関するものである。特に、Lefschetzファイバー空間と呼ばれる、無数の曲面(2次元多様体)が集まって構成されているような4次元多様体を扱っている。それを記述する際に、曲面の写像類群と呼ばれる代数的な対象が重要となる。研究の...
【数物系科学】物理学:非線形国際情報交換を含む研究件
❏ノイズや環境変化に頑健で機能的なネットワーク型力学系の設計と熱力学的特性(24540417)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柳田 達雄 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (80242262)
【キーワード】ネットワーク / 同期 / 熱力学的特性 / マルコフ連鎖モンテカルロ法 / 振動子 (他19件)
【概要】自然界には動的要素が非一様に相互作用して外乱に対して安定に機能するシステムが多く存在する. 例えば,細胞内における生化学反応や遺伝子発現では多数の機能分子が関与していながら安定なダイナミクスが創出されている.また,神経網も特別な結合構造を形成して安定に情報処理を行っている. 本研究は,ネットワーク型力学系がノイズや環境変動に抗して頑健に所与された機能を実現するダイナミクスの数理構造を探求した.ノイ...
❏水質取引の可能性に関する理論・実証分析(23730250)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】小西 祥文 上智大学, 国際教養学部, 准教授 (40597655)
【キーワード】水質取引 / 空間的汚染価格 / 水環境政策 / 河川・湖沼の水質 / 排出量市場 (他9件)
【概要】本研究は、水質保全政策における排出権取引市場(=「水質取引」)の可能性を探る為、TRS型水質取引モデルとDTRS型水質取引モデルの相対的な経済効率性を、理論的・実証的に検証した。その結果、 (1)TRS型水質取引政策では効率的な取引を阻害し、DTRS型水質取引政策では非効率的な取引を誘引してしまう傾向がある事、 (2)両者の相対的効率性は、汚染企業の空間上の分布に大きく依存する事、 (3)しかしな...
【数物系科学】地球惑星科学:力学系国際情報交換を含む研究件
❏ノイズや環境変化に頑健で機能的なネットワーク型力学系の設計と熱力学的特性(24540417)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柳田 達雄 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (80242262)
【キーワード】ネットワーク / 同期 / 熱力学的特性 / マルコフ連鎖モンテカルロ法 / 振動子 (他19件)
【概要】自然界には動的要素が非一様に相互作用して外乱に対して安定に機能するシステムが多く存在する. 例えば,細胞内における生化学反応や遺伝子発現では多数の機能分子が関与していながら安定なダイナミクスが創出されている.また,神経網も特別な結合構造を形成して安定に情報処理を行っている. 本研究は,ネットワーク型力学系がノイズや環境変動に抗して頑健に所与された機能を実現するダイナミクスの数理構造を探求した.ノイ...
❏物質・技術文化からみた近代数理諸科学の展開(1660-1840)(23501200)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】隠岐 さや香 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (60536879)
【キーワード】混合数学 / 物質・技術文化 / 土木工学 / 河川工学 / 力学 (他17件)
【概要】本研究では、力学、光学、流体力学、および他の数理的な工学理論の分野など「混合数学」として分類されていた諸分野の知識産出に関して、道具や実験機器など(物質・技術文化)が果たした役割を検証した。「混合数学」の歴史は科学史上における二つの重要な時期に関わる。第一は17世紀末におけるニュートン科学のインパクトと18世紀後半の欧州における代数解析の発展である。この時期は、数学の適用が自然哲学の領域に広がった...
❏統計力学的手法によるエノン写像の大域分岐問題の研究(23740121)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】高橋 博樹 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (00467440)
【キーワード】力学系 / エノン写像 / 国際研究者交流 / 韓国 / 双曲性 (他10件)
【概要】Henon写像の最初の分岐パラメーターにおける力学系の大域的な構造を, 熱力学形式とよばれる統計力学とのアナロジーを用いて解析し、平衡状態とよばれる不変確率測度の存在と一意性を証明した。そして、平衡状態を用いて不変集合のハウスドルフ次元を不変確率測度のエントロピー、リャプノフ指数と結びつける公式(Bowen-Manningの公式)を導いた。さらに、平衡状態については相関が指数的に減衰することや中心...
【数物系科学】地球惑星科学:エントロピー国際情報交換を含む研究件
❏音韻判断実験の方法論の確立: どのような実験手法が音韻知識の解明に最も有効か(26770147)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川原 繁人 慶應義塾大学, 言語文化研究所(三田), 准教授 (80718792)
【キーワード】laboratory phonology / phonetics / EMA / EPG / Information theory (他21件)
【概要】本研究の3年間にわたり多くの論文を執筆した。また、国内外の学会で実験音韻論・音声学に関する発表を積極的に行った。実験言語学の入門書を執筆した。平成27年9月には海外研究者を招聘して国際学会を開催した。 Yale大学のJason Shaw准教授やUniversity of CanteburyのElizabeth Hume教授との共同研究をスタートさせた。また、日本語で行なった分析を韓国語に応用する分...
❏無限次元の弱収束理論と統計的応用(24540152)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】西山 陽一 統計数理研究所, 数理・推論研究系, 准教授 (90270412)
【キーワード】マルチンゲール / 確率場 / 最大不等式 / 無限次元解析 / 変化点問題 (他14件)
【概要】従来、最大不等式を証明するためには chaining や bracketing の手法が採用されてきた。本研究では、無限次元マルチンゲールに対する確率的最大不等式を証明するための新手法の研究を行った。伊藤の公式により、高次元のマルチンゲールの最大値を多数のマルチンゲールの和の最大値に帰着させる手法を採用した。この手法は、Kolmogorov 以来の研究の流れに一石を投じるものである。 ...
【数物系科学】地球惑星科学:アメリカ国際情報交換を含む研究件
❏繰り返し地震にかかる統計的予測手法のベイズ型時空間モデルへの発展(26870193)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】野村 俊一 東京工業大学, 情報理工学院, 助教 (70719640)
【キーワード】繰り返し地震 / 地震予測 / 更新過程 / ベイズ予測 / ガウス過程事前分布 (他26件)
【概要】日本内陸には非常に多数の活断層が分布し,大地震を将来引き起こす危険を孕んでいる.大地震の予測においては,その活動周期の長さゆえにデータの不足および信頼性の問題がつきまとう.これらに起因するパラメータの推定誤差やデータの不確定性に対処し,安定した予測性能を確保する手段として,ベイズ予測手法を確立した. また,小規模の繰り返し地震も,プレート境界の準静的滑りが再来間隔に反映されるため,プレート境界滑り...
❏アメリカン・ルネサンスの思想史的背景(26370271)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】吉国 浩哉 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50600186)
【キーワード】アメリカ文学 / 比較文学 / ロマン主義 / 小説 / 個人主義 (他15件)
【概要】本研究では、19世紀のアメリカ文学、とりわけアメリカン・ルネサンスとよばれている1850年前後の文学動向(ポー、エマソン、メルヴィル)を、ヨーロッパ大陸における思想史(とくにカントからロマン主義へといたるプロセス)との関連から読み解くことが試みられた。その際、これら異なる二つの伝統を結びつける焦点となったのは、「自由」という哲学概念と「小説」という文学ジャンルである。ヨーロッパに端を発するその両者...
❏選択時点での消費者の購買意思決定のダイナミクスに関する研究(26380569)
【研究テーマ】商学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】里村 卓也 慶應義塾大学, 商学部(三田), 教授 (40324743)
【キーワード】購買意思決定 / 選択モデル / 選択ダイナミクス / 視線移動 / 消費者情報処理 (他10件)
【概要】本研究は消費者の選択時点での情報収集過程と代替案評価という購買意思決定のダイナミクスを解明しようというものである。消費者は過去の経験に基づく記憶だけでなく、選択時も対象を注視することで情報を能動的に取得するが、このような選択時の情報収集過程も知ることで、代替案の評価がどのようにされているのかを明らかにすることができると本研究では考える。そのため視線移動データと選択データを統合的に利用できるモデルの...
【数物系科学】地球惑星科学:火山国際情報交換を含む研究件
❏白頭山火山の活動史とマグマについての日朝中3ヶ国共同研究(17253007)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】谷口 宏充 東北大学, 東北アジア研究センター, 名誉教授 (70125251)
【キーワード】白頭山 / 蓋馬溶岩台地 / 衛星データー解析 / 赤色立体図 / 岩石化学 (他16件)
【概要】頭山およびそれを包括する蓋馬溶岩台地に関して、現地調査、衛星データー解析、採集した資料の化学分析・年代分析、国内の関連地層の調査・年代分析などの手法を用いて、白頭山10世紀巨大噴火の概要、白頭山及び蓋馬溶岩台地の火山学的な実態を明らかにしようとした。開始してから1年後に北朝鮮のミサイル問題・核開発問題などの諸問題が発生し、現地での調査や研究者との交流などの実施が徐々に困難になっていった。そのため、...
❏火山山体の複雑な地形が地震波形に与える影響の研究(14740262)
【研究テーマ】固体地球物理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】大湊 隆雄 東京大学, 地震研究所, 助手 (70322039)
【キーワード】火山 / 地震波形解析 / 地形効果 / 数値シミュレーション / 広帯域地震波形 (他9件)
【概要】火山内部で進行する物理現象を理解し噴火予知へ応用するためには、火山で観測される地震波形を詳細に解析し、その震源メカニズムを明らかにする必要がある。火山周辺で発生する地震は、火山内部の熱水やマグマなどの流体の動きや火山内部の応力状態の変化を反映しているからである。しかし、火山で発生する地震は伝播経路の影響を受けるため、震源に関する情報は往々にしてその影響に覆い隠されてしまう。観測される地震波形から震...
【数物系科学】地球惑星科学:国際研究者交流国際情報交換を含む研究件
❏文学と法のグラマトロジー:日本語文学と法・制度の境界横断を中心に(18H00659)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】SEN RAJLAKHI (センラージ・ラキ) 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (20795611)
【キーワード】文学と法 / 日本語文学 / 翻訳翻案 / 法と文学 / LGBTQ (他20件)
【概要】2020年から2021年は、コロナ渦の中資料調査に制限があったものの法学者を中心に研究集会と国内外で成果発表を行った。研究分担者全員を集め台湾や日本のジェンダー・LGBTQ法・制度を中心に議論及び考察を深めた。「文学と法におけるLGBTQ」というシンポジウムを開催し、小説家・翻訳者の李琴峰氏を演説していただき、台湾や、日本、韓国の文学に描かれる法制度について集中的に議論を行った。この研究会を通して...
❏現代独仏民事責任法の融合研究―日本法の再定位を目指して(15H01924)
【研究テーマ】民事法学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中原 太郎 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 准教授 (60401014)
【キーワード】民事責任 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / ドイツ:フランス
【概要】本研究課題は、これまでわが国の民事責任法学に対し決定的に重要な影響を与え学派を二分してきたドイツ法及びフランス法の間に、近時のヨーロッパの法統一動向に表れているように、接近現象が見られることを前提として、それぞれを主たる研究対象としてきた若手研究者が両国法の融合的な研究を行うものであり、具体的諸問題に即して、海外研究協力者の協力も仰ぎながら、両国法の実像及びなお残る相違点を考察した。その主たる成果...
❏現代ブータンの多元的宗教空間における仏教と屠畜に関する政治人類学的研究(26760015)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮本 万里 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 講師 (60570984)
【キーワード】屠場 / 仏教復興 / 放生実践 / 肉食 / デモクラシー (他26件)
【概要】選挙人リストから全ての宗教者を排除し、仏教僧を政治領域から退出させたブータンの新制度の下で、仏教界は大規模な放生や灌頂儀礼の開催等をとおして社会文化領域での存在感を増している。そのなかで、ときに犠牲獣の供犠を伴う「野蛮」な土着の呪術や自然神崇拝は徐々に周縁化され、肉食や屠殺に対する忌避感は拡大しつつある。本研究では屠畜とその対極にある放生・不殺生をめぐる価値の競合過程を、畜産局、県議会、牧畜民、仏...
【数物系科学】地球惑星科学:国際研究者交流(アメリカ)国際情報交換を含む研究件
❏養子の経済分析:日米の歴史データを用いた実証研究(24330075)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】森口 千晶 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40569050)
【キーワード】養子制度 / 家族の経済学・ミクロ実証分析 / 日米比較 / 児童労働 / 要保護児童・児童福祉 (他17件)
【概要】本研究の目的は、歴史データを駆使して新たなデータセットを構築し、家族の経済学の理論とミクロ経済学の実証手法を用いて、日米における養子制度の発展とその厚生的含意を明らかにすることにある。アメリカの国勢調査個票データを用いた分析では、二十世紀における養親の養子に対する需要動機の変遷が養子の人的資本形成に与えた影響を解明し、多くの新たな知見を導出して国内外で高い評価を得た。また、日米比較の視点から日本の...
❏言語的身体的相互行為の多文化エスノグラフィーに基づく身体テクノロジーのデザイン(23252001)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
【キーワード】エスノメソドロジー / 会話分析 / 相互行為 / 多文化エスノグラフィー / ヒューマンロボットインタラクション (他13件)
【概要】本研究は、人間の言語的・身体的相互行為とそれを支援する身体化されたテクノロジーのデザインに関心を持つ社会学者とロボット工学者の共同研究である。本研究では多文化に対応する身体化されたテクノロジーを開発するために、海外のミュージアム等で研究を行い、そこでの人間同士の言語的・身体的行為をヴィデオエスノグラフィーの手法で分析した。また、日本語話者と英語話者に対する比較ロボット実験と、日本とハワイを結ぶ遠隔...
【数物系科学】地球惑星科学:気候変動国際情報交換を含む研究件
❏気候変動脆弱性の総合評価と都市での応用(13F03776)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】厳 網林 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (10255573)
【キーワード】国際情報交換 / 中国 / 震災復興 / 核汚染 / 南相馬市 (他9件)
【概要】The Great Eastern Japan Earthquake and subsequent tsunami that occurred in March 2011 resulted in a nuclear accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant (FDNPP), which is affiliated with the ...
❏持続可能なWater Security政策を支援する統合的水資源評価モデルの開発(07J10934)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】
【キーワード】メコン川 / 地理空間情報 / 水資源管理 / 国際河川 / 気候変動 (他8件)
【概要】平成21年度の研究計画に従い、東京大学・目黒公郎教授および国際連合大学・Dr.Herathと連携を取り図ながら、統合的評価モデルの開発を進めた。本年度の研究成果を以下に示す。 ・GIS(地理情報ステム)を用いた空間解析と将来シミュレーションによって、今後の越境水域における水資源適応策のための科学的枠組みを提示した。 具体的には、気候変動シナリオや流域国家間の協力体制の違いによる水資源への影響を「定...
【数物系科学】天文学:天文学国際情報交換を含む研究件
❏気象芸術学の試み:二〇世紀初頭における庭師と天文学者と建築家(25370135)
【研究テーマ】美術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】後藤 文子 慶應義塾大学, 文学部, 准教授 (00280529)
【キーワード】気象芸術学 / 研究方法論 / 近代芸術 / 近代建築 / 近代園芸学 (他17件)
【概要】本研究の課題である「気象芸術学 Meteorologische Kunstwissenschaft」は、芸術の制作論的諸相において変化する時間=生命性を本質とした近代芸術・建築を、生成し変化する流体として捉える新たな美術史学・芸術学研究の方法論として構想された。植栽造園家を、本来不動な建築と植物=有機体とを結合させる存在、つまり無機的存在を有機的生命体へと媒介する重要かつ特異な「媒介者」と位置づけ...
❏次世代大規模探査とシミュレーションで挑む宇宙再電離(23244025)
【研究テーマ】天文学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】大内 正己 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (40595716)
【キーワード】宇宙再電離 / 銀河形成 / 銀河天文学 / 天文学 / Hyper Suprime-Camフィルター作成 (他6件)
【概要】技術的に難しいすばるHSC用狭帯域フィルター2枚(NB921およびNB973)を作成した。さらにHSC戦略枠探査の観測時間の獲得に貢献した。作成した狭帯域フィルターの観測で従来の約100倍のz~7のLAEを検出して統計量(光度関数、相関関数)を求め、大規模シミュレーション結果と比較する研究に道をひらいた。一方で、既得および新規取得の広領域撮像・分光データに基づき、z~7銀河のLya放射確率が急激に...
【生物学】生物学:貨幣国際情報交換を含む研究件
❏アナリティカル・アプローチによる欲望思想の新角度からの研究―経済学基礎仮定の解明(26780132)
【研究テーマ】経済学説・経済思想
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】野原 慎司 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 講師 (30725685)
【キーワード】欲望思想 / 思想史 / 経済学史 / 経済思想 / 社会思想 (他15件)
【概要】経済学においては、理論上、各人が欲望を満足させるように行動することを前提としている。しかし、欲望の存在が前提とされてしまっており、欲望とは一体何かということは不問に付されている。そこで、本研究では、経済学において欲望とは何かを探求することにした。 その目的を達するためには、過去の思想家・経済学者が欲望をどう捉えたかを把握することが重要である。過去の思想家における欲望の把握の上に、経済学における欲望...
❏日本における近代通貨システムへの移行の世界史的意義:「決済」の視点から(20330075)
【研究テーマ】経済史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】加藤 慶一郎 流通科学大学, 商学部, 教授 (60267862)
【キーワード】経済史 / 金融論 / 決済 / 通貨 / 比較史 (他21件)
【概要】方法論については、類似点に注目する比較史の方向性を見出すにいたった。これはより柔軟な時代・空間認識をもって、類似点に注目して様々な事例を選択し、比較するものである。本研究でも「貨幣の重層性」、「貨幣の多様性」、「支払手段と価値尺度の分離」といった視点から、さまざまな時代・地域の事例を検討できた。実証研究については、近世近代移行期の日本社会においては、通貨不足により重層性・多様性が増す中で建値通貨と...
【生物学】基礎生物学:翻訳国際情報交換を含む研究件
❏台湾現代文学におけるセクシュアリティおよび日本表象のポリティクス(23520421)
【研究テーマ】各国文学・文学論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】四方田 千恵 (垂水 千恵 / 四方田 千恵(垂水千恵)) 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 教授 (70251775)
【キーワード】台湾 / セクシュアリティ / 日本表象 / 翻訳 / 国際研究者交流 (他15件)
【概要】台湾現代文学に表現された、セクシュアリティおよび日本表象に着目し、日台関係における文化翻訳や文化の政治性の問題を研究した。具体的には、邱妙津、紀大偉、甘耀明などの小説家および魏徳聖などの映画作家を対象に、日本記憶を再現することで強い台湾意識を表現しようとしていることや、日本文学・映画の題材を使いつつ、それをクイア小説として再現させようとする方策が取られていることなどを明らかにした。 これらの研究の...
❏英国小説史再考--1688年から1727年まで(19720068)
【研究テーマ】ヨーロッパ語系文学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】武田 将明 法政大学, 文学部, 講師 (10434177)
【キーワード】英国小説 / 18世紀 / 女性作家 / 文学史 / 英仏関係 (他19件)
【概要】英国18世紀小説の特徴を再考するために、Daniel DefoeやEliza Haywoodの作品について研究し、口頭発表と論文で成果を公表した。特に、従来は内在的に発展したとされてきた英国18世紀小説のリアリズムが、実は17世紀フランス文学との影響関係のなかで育まれたことを示した。また、文学史に関する考察や、現代日本文学と英国18世紀小説の関係を考察する論考も発表した。 ...
【生物学】基礎生物学:生物地理国際情報交換を含む研究件
❏ヒマラヤ地域における植食性昆虫とその寄主植物の系統地理学的解析(26440207)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】自然史 / 生物地理 / 植食性昆虫 / 種分化 / ホットスポット (他9件)
【概要】ヒマラヤ山脈とその周辺域は、動物区系分布でのヒマラヤ亜区を構成し、中~高標高域には多くの固有種(亜種)が生息することで知られる。本地域で分化したと見られる植食性昆虫とその寄主植物の集団間(種間や亜種間など)での遺伝的分化を複数領域の遺伝子マーカーによる分子系統解析を行うことで、その各集団の形成過程を調査した。ヒマラヤ域の変成帯は16-22百万年前に急激に上昇し、インドモンスーンは約10百万年頃に始...
❏両側回遊性貝類の自然史(24770072)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】狩野 泰則 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (20381056)
【キーワード】両側回遊 / 軟体動物 / 腹足類 / 幼生 / 河川 (他15件)
【概要】熱帯島嶼の河川は一般に急傾斜で流程が短い。腹足類は同環境に卓越する両側回遊動物の一群であり、アマオブネ・コハクカノコ・トウガタカワニナ・マミズスナウミウシ科の4系統が、白亜紀-新生代にかけ独立に河川進出した。多くは典型的な小卵多産で、孵化したプランクトン食幼生の生残に塩分を要する。本生活史復元には変態前後の殻体元素比解析が有用である。アマオブネ科では両側回遊から純海水性への進化的逆転がおきたほか、...
❏東洋区・インドシナ―スンダ亜区間における無脊椎動物相の形成過程の解明(23570111)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】国際情報交換 / 生物地理 / 自然史 / 区系分布 / 分子系統 (他9件)
【概要】マレー半島上に位置するクラ地峡とKangar-Pattani線は、動物地理区でのインドシナ亜区―スンダ亜区間の境界線として知られる。そこで形態や生態、分子データに基づいて、この両亜区間の境界線で種や亜種に分化したと考えられる陸上無脊椎動物(昆虫類と陸産貝類)の形成過程を調査した。今回調査した陸上無脊椎動物の範囲では、インドシナ亜区―スンダ亜区間での共通祖先からの分化は、5.0-6.0百万年前と9....
【生物学】基礎生物学:ヒマラヤ国際情報交換を含む研究件
❏現代ブータンの多元的宗教空間における仏教と屠畜に関する政治人類学的研究(26760015)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮本 万里 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 講師 (60570984)
【キーワード】屠場 / 仏教復興 / 放生実践 / 肉食 / デモクラシー (他26件)
【概要】選挙人リストから全ての宗教者を排除し、仏教僧を政治領域から退出させたブータンの新制度の下で、仏教界は大規模な放生や灌頂儀礼の開催等をとおして社会文化領域での存在感を増している。そのなかで、ときに犠牲獣の供犠を伴う「野蛮」な土着の呪術や自然神崇拝は徐々に周縁化され、肉食や屠殺に対する忌避感は拡大しつつある。本研究では屠畜とその対極にある放生・不殺生をめぐる価値の競合過程を、畜産局、県議会、牧畜民、仏...
❏ヒマラヤ地域における植食性昆虫とその寄主植物の系統地理学的解析(26440207)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】自然史 / 生物地理 / 植食性昆虫 / 種分化 / ホットスポット (他9件)
【概要】ヒマラヤ山脈とその周辺域は、動物区系分布でのヒマラヤ亜区を構成し、中~高標高域には多くの固有種(亜種)が生息することで知られる。本地域で分化したと見られる植食性昆虫とその寄主植物の集団間(種間や亜種間など)での遺伝的分化を複数領域の遺伝子マーカーによる分子系統解析を行うことで、その各集団の形成過程を調査した。ヒマラヤ域の変成帯は16-22百万年前に急激に上昇し、インドモンスーンは約10百万年頃に始...
【生物学】基礎生物学:スリランカ国際情報交換を含む研究件
❏政策実施に伴う負担の受容過程と政策認識の動態に関する研究(26885017)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2014-08-29 - 2016-03-31
【研究代表者】森川 想 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10736226)
【キーワード】住民移転 / スリランカ / 国際情報交換
【概要】本研究は、スリランカの高速道路建設に伴う住民移転を研究対象とし、「土地という財産を公共目的のために負担する行動、用地取得に伴って実施された政策と、それに対する認識の間にはどのような関係があるのか」という点について、実証分析を通じて明らかにするものである。 既存の調査データの分析からは、移転に際して新たに設けられた組織である土地収用・住民移転委員会を通じた用地取得プロセスによって、移転に対する理解が...
❏文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究(23242036)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
【キーワード】「仏教」文明 / 世間(世俗)秩序 / 造形 / 文字言語 / 複合宗教 (他32件)
【概要】インド亜大陸発祥の「仏教」がアジア世界に広く流伝したことと、そのアジア世界で多様な国家や社会や文化が形成されていくこととが、どのような関係にあったのかを調査研究した。とくに、国家の構築と社会の秩序化、造形表現や文字言語表現の展開、諸宗教や儀礼・習俗との複合、という三つの観点からアプローチした。そして、これらの観点が文明としての「仏教」の三要件に合致するものと考えた。同時に、このような「仏教」文明の...
【生物学】基礎生物学:自然史国際情報交換を含む研究件
❏ヒマラヤ地域における植食性昆虫とその寄主植物の系統地理学的解析(26440207)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】自然史 / 生物地理 / 植食性昆虫 / 種分化 / ホットスポット (他9件)
【概要】ヒマラヤ山脈とその周辺域は、動物区系分布でのヒマラヤ亜区を構成し、中~高標高域には多くの固有種(亜種)が生息することで知られる。本地域で分化したと見られる植食性昆虫とその寄主植物の集団間(種間や亜種間など)での遺伝的分化を複数領域の遺伝子マーカーによる分子系統解析を行うことで、その各集団の形成過程を調査した。ヒマラヤ域の変成帯は16-22百万年前に急激に上昇し、インドモンスーンは約10百万年頃に始...
❏東洋区・インドシナ―スンダ亜区間における無脊椎動物相の形成過程の解明(23570111)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】国際情報交換 / 生物地理 / 自然史 / 区系分布 / 分子系統 (他9件)
【概要】マレー半島上に位置するクラ地峡とKangar-Pattani線は、動物地理区でのインドシナ亜区―スンダ亜区間の境界線として知られる。そこで形態や生態、分子データに基づいて、この両亜区間の境界線で種や亜種に分化したと考えられる陸上無脊椎動物(昆虫類と陸産貝類)の形成過程を調査した。今回調査した陸上無脊椎動物の範囲では、インドシナ亜区―スンダ亜区間での共通祖先からの分化は、5.0-6.0百万年前と9....
【生物学】基礎生物学:種分化国際情報交換を含む研究件
❏ヒマラヤ地域における植食性昆虫とその寄主植物の系統地理学的解析(26440207)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】自然史 / 生物地理 / 植食性昆虫 / 種分化 / ホットスポット (他9件)
【概要】ヒマラヤ山脈とその周辺域は、動物区系分布でのヒマラヤ亜区を構成し、中~高標高域には多くの固有種(亜種)が生息することで知られる。本地域で分化したと見られる植食性昆虫とその寄主植物の集団間(種間や亜種間など)での遺伝的分化を複数領域の遺伝子マーカーによる分子系統解析を行うことで、その各集団の形成過程を調査した。ヒマラヤ域の変成帯は16-22百万年前に急激に上昇し、インドモンスーンは約10百万年頃に始...
❏食物網構造を組み入れた全球的な群集の多様性創出機構の解明(26550087)
【研究テーマ】自然共生システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鎌田 直人 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (90303255)
【キーワード】多様性 / ゴール形成昆虫 / 系統樹 / 植食者 / 自由摂食性昆虫 (他20件)
【概要】植食性昆虫の種分化は寄主植物の共進化が密接に関係しているため、昆虫のローカル群集は寄主である植物の群集構造にも密接に関係している。日本とチェコの3箇所の冷温帯夏緑林のデータを解析した。植物-植食者の量的食物網構造に対する寄主植物の影響を定量化する解析を行い、これを3つの異なる昆虫ギルドで比較した。自由摂食者は3つの場所すべてで広い食性を示したが、ゴール形成性者・潜葉者はほぼ単食性であった。ジェネラ...
❏東洋区・インドシナ―スンダ亜区間における無脊椎動物相の形成過程の解明(23570111)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】国際情報交換 / 生物地理 / 自然史 / 区系分布 / 分子系統 (他9件)
【概要】マレー半島上に位置するクラ地峡とKangar-Pattani線は、動物地理区でのインドシナ亜区―スンダ亜区間の境界線として知られる。そこで形態や生態、分子データに基づいて、この両亜区間の境界線で種や亜種に分化したと考えられる陸上無脊椎動物(昆虫類と陸産貝類)の形成過程を調査した。今回調査した陸上無脊椎動物の範囲では、インドシナ亜区―スンダ亜区間での共通祖先からの分化は、5.0-6.0百万年前と9....
【生物学】人類学:霊長類国際情報交換を含む研究件
❏霊長類感覚多重遺伝子族の大規模集団解析による嗅覚・味覚・色覚の総体的進化像の解明(15H02421)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】霊長類 / 感覚受容遺伝子 / 野生集団 / 遺伝的多型 / 適応進化 (他10件)
【概要】霊長類は色覚の動物と言われてきたが、近年嗅覚と味覚に大きな種間及び種内多様性が見出され、総体としての感覚進化を理解する必要に迫られていた。新世界ザル野生群とヒトを含む豊富な集団試料を用いて、色覚オプシン、嗅覚受容体、味覚受容体に対するtarget captureと次世代シーケンシングによる大規模配列決定を行った。総嗅覚受容体遺伝子数や偽遺伝子割合に種間で顕著な違いが見られない一方で、機能遺伝子と偽...
❏水を得た魚が森を得た猿の色覚進化の謎を解く:重複オプシン遺伝子発現分化機構の解明(23657164)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】オプシン / 視物質 / ゼブラフィッシュ / グッピー / トランスジェニック (他13件)
【概要】遺伝子重複による視覚オプシンの進化が顕著な魚類と霊長類に注目し、重複オプシン遺伝子の発現分化と吸収波長分化の観点から解析を行なった。同定したゼブラフィッシュの視覚オプシン制御領域を利用し、特定の視細胞を可視化することで網膜形成の理解に貢献した。グッピーの重複オプシンLWS遺伝子に野生集団の遺伝的分化を見出した。霊長類の重複L/Mオプシン遺伝子間に遺伝子変換による均一化、ハイブリッド遺伝子形成、浄化...
❏霊長類の自然集団に注目した感覚関連遺伝子の多様性の探索と適応進化の検証(22247036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】霊長類 / 感覚受容遺伝子 / 野生集団 / 遺伝的多型 / 適応進化 (他8件)
【概要】霊長類の色覚と味覚の進化に関して次の成果を得た。クモザル亜科はL/Mオプシンアレルの変異により採食果実検出能を独自に向上させた。均質な3色型色覚とされるホエザル属は実は色覚多型を獲得していた。野生オマキザルをモデルとして遠距離採食果実検出における3色型色覚の有利性を示した。一方野生オマキザル集団26年間の観察記録と照合して3色型色覚と2色型色覚の適応度に差がないことを示した。メガネザルL/Mオプシ...
【生物学】人類学:分子系統国際情報交換を含む研究件
❏ヒマラヤ地域における植食性昆虫とその寄主植物の系統地理学的解析(26440207)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】自然史 / 生物地理 / 植食性昆虫 / 種分化 / ホットスポット (他9件)
【概要】ヒマラヤ山脈とその周辺域は、動物区系分布でのヒマラヤ亜区を構成し、中~高標高域には多くの固有種(亜種)が生息することで知られる。本地域で分化したと見られる植食性昆虫とその寄主植物の集団間(種間や亜種間など)での遺伝的分化を複数領域の遺伝子マーカーによる分子系統解析を行うことで、その各集団の形成過程を調査した。ヒマラヤ域の変成帯は16-22百万年前に急激に上昇し、インドモンスーンは約10百万年頃に始...
❏東洋区・インドシナ―スンダ亜区間における無脊椎動物相の形成過程の解明(23570111)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】国際情報交換 / 生物地理 / 自然史 / 区系分布 / 分子系統 (他9件)
【概要】マレー半島上に位置するクラ地峡とKangar-Pattani線は、動物地理区でのインドシナ亜区―スンダ亜区間の境界線として知られる。そこで形態や生態、分子データに基づいて、この両亜区間の境界線で種や亜種に分化したと考えられる陸上無脊椎動物(昆虫類と陸産貝類)の形成過程を調査した。今回調査した陸上無脊椎動物の範囲では、インドシナ亜区―スンダ亜区間での共通祖先からの分化は、5.0-6.0百万年前と9....
【生物学】人類学:先史学国際情報交換を含む研究件
❏西アジアにおける初期定住集落の研究(24251013)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-10-31 - 2017-03-31
【研究代表者】三宅 裕 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60261749)
【キーワード】西アジア / 初期定住集落 / 狩猟採集民 / 新石器時代 / 生業 (他15件)
【概要】トルコ共和国南東部、ティグリス川上流域に位置するハッサンケイフ・ホユック遺跡において発掘調査を実施し、新石器時代初頭に年代づけられる初期定住集落の実態の解明を進めた。出土した動植物資料の分析から、この時期にはまだ農耕・牧畜は営まれておらず、狩猟・採集に基盤を置く社会であったことが確認された。その一方で、公共建造物、複雑な葬送儀礼、高度な工芸技術、長距離交易、シンボリズムの発達を示す数多くの資料が得...
❏中国細石刃文化の基礎的研究-河南省霊井遺跡石器群の分析を中心として-(22401036)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】加藤 真二 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 企画調整部, 企画調整室長 (20261125)
【キーワード】国際研究者交流 / 国際情報交換 / 中国 / 東アジア / 細石刃石器群 (他15件)
【概要】河南省文物考古研究所所蔵の霊井遺跡の細石刃石器群を整理した。その結果、出土総数2,338点、燧石を主要素材とし、掻器84点を中心とする石器群であることが判明した。また、その細石刃技術が日本の矢出川技法と類似する角錐状細石核によるものであることを明らかにした。そして、この種の細石刃石器群を角錐状細石核石器群と呼ぶことを提唱した。 華北、中国東北部各地で調査を実施し、中国では、約2.5万年前から細石刃...
【生物学】人類学:感覚受容遺伝子国際情報交換を含む研究件
❏霊長類感覚多重遺伝子族の大規模集団解析による嗅覚・味覚・色覚の総体的進化像の解明(15H02421)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】霊長類 / 感覚受容遺伝子 / 野生集団 / 遺伝的多型 / 適応進化 (他10件)
【概要】霊長類は色覚の動物と言われてきたが、近年嗅覚と味覚に大きな種間及び種内多様性が見出され、総体としての感覚進化を理解する必要に迫られていた。新世界ザル野生群とヒトを含む豊富な集団試料を用いて、色覚オプシン、嗅覚受容体、味覚受容体に対するtarget captureと次世代シーケンシングによる大規模配列決定を行った。総嗅覚受容体遺伝子数や偽遺伝子割合に種間で顕著な違いが見られない一方で、機能遺伝子と偽...
❏霊長類の自然集団に注目した感覚関連遺伝子の多様性の探索と適応進化の検証(22247036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】霊長類 / 感覚受容遺伝子 / 野生集団 / 遺伝的多型 / 適応進化 (他8件)
【概要】霊長類の色覚と味覚の進化に関して次の成果を得た。クモザル亜科はL/Mオプシンアレルの変異により採食果実検出能を独自に向上させた。均質な3色型色覚とされるホエザル属は実は色覚多型を獲得していた。野生オマキザルをモデルとして遠距離採食果実検出における3色型色覚の有利性を示した。一方野生オマキザル集団26年間の観察記録と照合して3色型色覚と2色型色覚の適応度に差がないことを示した。メガネザルL/Mオプシ...
【生物学】人類学:遺伝的多型国際情報交換を含む研究件
❏霊長類感覚多重遺伝子族の大規模集団解析による嗅覚・味覚・色覚の総体的進化像の解明(15H02421)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】霊長類 / 感覚受容遺伝子 / 野生集団 / 遺伝的多型 / 適応進化 (他10件)
【概要】霊長類は色覚の動物と言われてきたが、近年嗅覚と味覚に大きな種間及び種内多様性が見出され、総体としての感覚進化を理解する必要に迫られていた。新世界ザル野生群とヒトを含む豊富な集団試料を用いて、色覚オプシン、嗅覚受容体、味覚受容体に対するtarget captureと次世代シーケンシングによる大規模配列決定を行った。総嗅覚受容体遺伝子数や偽遺伝子割合に種間で顕著な違いが見られない一方で、機能遺伝子と偽...
❏霊長類の自然集団に注目した感覚関連遺伝子の多様性の探索と適応進化の検証(22247036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】霊長類 / 感覚受容遺伝子 / 野生集団 / 遺伝的多型 / 適応進化 (他8件)
【概要】霊長類の色覚と味覚の進化に関して次の成果を得た。クモザル亜科はL/Mオプシンアレルの変異により採食果実検出能を独自に向上させた。均質な3色型色覚とされるホエザル属は実は色覚多型を獲得していた。野生オマキザルをモデルとして遠距離採食果実検出における3色型色覚の有利性を示した。一方野生オマキザル集団26年間の観察記録と照合して3色型色覚と2色型色覚の適応度に差がないことを示した。メガネザルL/Mオプシ...
【生物学】人類学:オプシン国際情報交換を含む研究件
❏水を得た魚が森を得た猿の色覚進化の謎を解く:重複オプシン遺伝子発現分化機構の解明(23657164)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】オプシン / 視物質 / ゼブラフィッシュ / グッピー / トランスジェニック (他13件)
【概要】遺伝子重複による視覚オプシンの進化が顕著な魚類と霊長類に注目し、重複オプシン遺伝子の発現分化と吸収波長分化の観点から解析を行なった。同定したゼブラフィッシュの視覚オプシン制御領域を利用し、特定の視細胞を可視化することで網膜形成の理解に貢献した。グッピーの重複オプシンLWS遺伝子に野生集団の遺伝的分化を見出した。霊長類の重複L/Mオプシン遺伝子間に遺伝子変換による均一化、ハイブリッド遺伝子形成、浄化...
❏野生新世界ザルをモデルとした霊長類色覚進化の適応的意義の検証(19207018)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (40282727)
【キーワード】霊長類学 / 色覚多様性 / オプシン / 視物質 / オマキザル (他9件)
【概要】多型的色覚を有する新世界ザルの野生集団に対して糞DNAを収集し赤-緑オプシン遺伝子の塩基配列多型性を調査し海外研究協力者とともに行動観察を実施した。結果は意外にも3色型色覚個体は果実採食においてさえ2色型色覚と採食効率が変わらず、色カモフラージュした昆虫の採食においてはむしろ2色型色覚の方が高い採食効率を示した。また、色度及び明度において葉とコントラストの低い果実に対しては、色覚型によらず果実の匂...
❏野生新世界ザル集団に対する糞DNAを用いた色覚型判定と色覚変異関連行動の解析(16405015)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (40282727)
【キーワード】色覚 / 視物質 / オプシン / 新世界ザル / 進化 (他11件)
【概要】1.飼育オマキザルを用いてその赤-緑オプシン遺伝子型を調べ、それらに対する色覚刺激弁別実験を行い、遺伝子型と表現型が一致することをヒト以外の霊長類ではじめて示した 2.2色型色覚は色カモフラージュを見破る能力に優れており、それにより自然界で色覚型によりニッチの棲み分けが可能であるという仮説があった。しかしヒト以外の霊長類で2色型色覚の色カモフラージュを見破る視覚能力を検証した研究はなかった。そこで...
【生物学】人類学:オマキザル国際情報交換を含む研究件
❏野生新世界ザルをモデルとした霊長類色覚進化の適応的意義の検証(19207018)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (40282727)
【キーワード】霊長類学 / 色覚多様性 / オプシン / 視物質 / オマキザル (他9件)
【概要】多型的色覚を有する新世界ザルの野生集団に対して糞DNAを収集し赤-緑オプシン遺伝子の塩基配列多型性を調査し海外研究協力者とともに行動観察を実施した。結果は意外にも3色型色覚個体は果実採食においてさえ2色型色覚と採食効率が変わらず、色カモフラージュした昆虫の採食においてはむしろ2色型色覚の方が高い採食効率を示した。また、色度及び明度において葉とコントラストの低い果実に対しては、色覚型によらず果実の匂...
❏野生新世界ザル集団に対する糞DNAを用いた色覚型判定と色覚変異関連行動の解析(16405015)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (40282727)
【キーワード】色覚 / 視物質 / オプシン / 新世界ザル / 進化 (他11件)
【概要】1.飼育オマキザルを用いてその赤-緑オプシン遺伝子型を調べ、それらに対する色覚刺激弁別実験を行い、遺伝子型と表現型が一致することをヒト以外の霊長類ではじめて示した 2.2色型色覚は色カモフラージュを見破る能力に優れており、それにより自然界で色覚型によりニッチの棲み分けが可能であるという仮説があった。しかしヒト以外の霊長類で2色型色覚の色カモフラージュを見破る視覚能力を検証した研究はなかった。そこで...
【生物学】人類学:色覚国際情報交換を含む研究件
❏霊長類感覚多重遺伝子族の大規模集団解析による嗅覚・味覚・色覚の総体的進化像の解明(15H02421)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】霊長類 / 感覚受容遺伝子 / 野生集団 / 遺伝的多型 / 適応進化 (他10件)
【概要】霊長類は色覚の動物と言われてきたが、近年嗅覚と味覚に大きな種間及び種内多様性が見出され、総体としての感覚進化を理解する必要に迫られていた。新世界ザル野生群とヒトを含む豊富な集団試料を用いて、色覚オプシン、嗅覚受容体、味覚受容体に対するtarget captureと次世代シーケンシングによる大規模配列決定を行った。総嗅覚受容体遺伝子数や偽遺伝子割合に種間で顕著な違いが見られない一方で、機能遺伝子と偽...
❏霊長類の自然集団に注目した感覚関連遺伝子の多様性の探索と適応進化の検証(22247036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】霊長類 / 感覚受容遺伝子 / 野生集団 / 遺伝的多型 / 適応進化 (他8件)
【概要】霊長類の色覚と味覚の進化に関して次の成果を得た。クモザル亜科はL/Mオプシンアレルの変異により採食果実検出能を独自に向上させた。均質な3色型色覚とされるホエザル属は実は色覚多型を獲得していた。野生オマキザルをモデルとして遠距離採食果実検出における3色型色覚の有利性を示した。一方野生オマキザル集団26年間の観察記録と照合して3色型色覚と2色型色覚の適応度に差がないことを示した。メガネザルL/Mオプシ...
❏野生新世界ザル集団に対する糞DNAを用いた色覚型判定と色覚変異関連行動の解析(16405015)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (40282727)
【キーワード】色覚 / 視物質 / オプシン / 新世界ザル / 進化 (他11件)
【概要】1.飼育オマキザルを用いてその赤-緑オプシン遺伝子型を調べ、それらに対する色覚刺激弁別実験を行い、遺伝子型と表現型が一致することをヒト以外の霊長類ではじめて示した 2.2色型色覚は色カモフラージュを見破る能力に優れており、それにより自然界で色覚型によりニッチの棲み分けが可能であるという仮説があった。しかしヒト以外の霊長類で2色型色覚の色カモフラージュを見破る視覚能力を検証した研究はなかった。そこで...
【生物学】人類学:視物質国際情報交換を含む研究件
❏水を得た魚が森を得た猿の色覚進化の謎を解く:重複オプシン遺伝子発現分化機構の解明(23657164)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】オプシン / 視物質 / ゼブラフィッシュ / グッピー / トランスジェニック (他13件)
【概要】遺伝子重複による視覚オプシンの進化が顕著な魚類と霊長類に注目し、重複オプシン遺伝子の発現分化と吸収波長分化の観点から解析を行なった。同定したゼブラフィッシュの視覚オプシン制御領域を利用し、特定の視細胞を可視化することで網膜形成の理解に貢献した。グッピーの重複オプシンLWS遺伝子に野生集団の遺伝的分化を見出した。霊長類の重複L/Mオプシン遺伝子間に遺伝子変換による均一化、ハイブリッド遺伝子形成、浄化...
❏野生新世界ザルをモデルとした霊長類色覚進化の適応的意義の検証(19207018)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (40282727)
【キーワード】霊長類学 / 色覚多様性 / オプシン / 視物質 / オマキザル (他9件)
【概要】多型的色覚を有する新世界ザルの野生集団に対して糞DNAを収集し赤-緑オプシン遺伝子の塩基配列多型性を調査し海外研究協力者とともに行動観察を実施した。結果は意外にも3色型色覚個体は果実採食においてさえ2色型色覚と採食効率が変わらず、色カモフラージュした昆虫の採食においてはむしろ2色型色覚の方が高い採食効率を示した。また、色度及び明度において葉とコントラストの低い果実に対しては、色覚型によらず果実の匂...
❏野生新世界ザル集団に対する糞DNAを用いた色覚型判定と色覚変異関連行動の解析(16405015)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (40282727)
【キーワード】色覚 / 視物質 / オプシン / 新世界ザル / 進化 (他11件)
【概要】1.飼育オマキザルを用いてその赤-緑オプシン遺伝子型を調べ、それらに対する色覚刺激弁別実験を行い、遺伝子型と表現型が一致することをヒト以外の霊長類ではじめて示した 2.2色型色覚は色カモフラージュを見破る能力に優れており、それにより自然界で色覚型によりニッチの棲み分けが可能であるという仮説があった。しかしヒト以外の霊長類で2色型色覚の色カモフラージュを見破る視覚能力を検証した研究はなかった。そこで...
【生物学】人類学:新石器時代国際情報交換を含む研究件
❏日本列島北辺域における新石器/縄文化のプロセスに関する考古学的研究(25704014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】福田 正宏 九州大学, 人文科学研究院, 助教 (20431877)
【キーワード】考古学 / 新石器時代 / 縄文時代 / 国際情報交換 / 日本:ロシア (他6件)
【概要】縄文時代早期の北海道に分布した石刃鏃文化は、大陸起源の文化だと指摘されてきた。しかし、道東におけるこの文化の遺跡群には、本州以南と同じく、完新世初頭の全体的な温暖化傾向にある気候環境に適応した集落構造があった。これは、温帯性の生活システムを選択した縄文集団が占地したことを示す。急激で短期的な8.2ka寒冷化イベントに対するリスク回避のため、亜寒帯性環境に適した技術がサハリンから導入された。気候回復...
❏西アジアにおける初期定住集落の研究(24251013)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-10-31 - 2017-03-31
【研究代表者】三宅 裕 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60261749)
【キーワード】西アジア / 初期定住集落 / 狩猟採集民 / 新石器時代 / 生業 (他15件)
【概要】トルコ共和国南東部、ティグリス川上流域に位置するハッサンケイフ・ホユック遺跡において発掘調査を実施し、新石器時代初頭に年代づけられる初期定住集落の実態の解明を進めた。出土した動植物資料の分析から、この時期にはまだ農耕・牧畜は営まれておらず、狩猟・採集に基盤を置く社会であったことが確認された。その一方で、公共建造物、複雑な葬送儀礼、高度な工芸技術、長距離交易、シンボリズムの発達を示す数多くの資料が得...
【生物学】人類学:適応進化国際情報交換を含む研究件
❏霊長類感覚多重遺伝子族の大規模集団解析による嗅覚・味覚・色覚の総体的進化像の解明(15H02421)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】霊長類 / 感覚受容遺伝子 / 野生集団 / 遺伝的多型 / 適応進化 (他10件)
【概要】霊長類は色覚の動物と言われてきたが、近年嗅覚と味覚に大きな種間及び種内多様性が見出され、総体としての感覚進化を理解する必要に迫られていた。新世界ザル野生群とヒトを含む豊富な集団試料を用いて、色覚オプシン、嗅覚受容体、味覚受容体に対するtarget captureと次世代シーケンシングによる大規模配列決定を行った。総嗅覚受容体遺伝子数や偽遺伝子割合に種間で顕著な違いが見られない一方で、機能遺伝子と偽...
❏霊長類の自然集団に注目した感覚関連遺伝子の多様性の探索と適応進化の検証(22247036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】霊長類 / 感覚受容遺伝子 / 野生集団 / 遺伝的多型 / 適応進化 (他8件)
【概要】霊長類の色覚と味覚の進化に関して次の成果を得た。クモザル亜科はL/Mオプシンアレルの変異により採食果実検出能を独自に向上させた。均質な3色型色覚とされるホエザル属は実は色覚多型を獲得していた。野生オマキザルをモデルとして遠距離採食果実検出における3色型色覚の有利性を示した。一方野生オマキザル集団26年間の観察記録と照合して3色型色覚と2色型色覚の適応度に差がないことを示した。メガネザルL/Mオプシ...
【生物学】人類学:クモザル国際情報交換を含む研究件
❏野生新世界ザルをモデルとした霊長類色覚進化の適応的意義の検証(19207018)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (40282727)
【キーワード】霊長類学 / 色覚多様性 / オプシン / 視物質 / オマキザル (他9件)
【概要】多型的色覚を有する新世界ザルの野生集団に対して糞DNAを収集し赤-緑オプシン遺伝子の塩基配列多型性を調査し海外研究協力者とともに行動観察を実施した。結果は意外にも3色型色覚個体は果実採食においてさえ2色型色覚と採食効率が変わらず、色カモフラージュした昆虫の採食においてはむしろ2色型色覚の方が高い採食効率を示した。また、色度及び明度において葉とコントラストの低い果実に対しては、色覚型によらず果実の匂...
❏野生新世界ザル集団に対する糞DNAを用いた色覚型判定と色覚変異関連行動の解析(16405015)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (40282727)
【キーワード】色覚 / 視物質 / オプシン / 新世界ザル / 進化 (他11件)
【概要】1.飼育オマキザルを用いてその赤-緑オプシン遺伝子型を調べ、それらに対する色覚刺激弁別実験を行い、遺伝子型と表現型が一致することをヒト以外の霊長類ではじめて示した 2.2色型色覚は色カモフラージュを見破る能力に優れており、それにより自然界で色覚型によりニッチの棲み分けが可能であるという仮説があった。しかしヒト以外の霊長類で2色型色覚の色カモフラージュを見破る視覚能力を検証した研究はなかった。そこで...
【生物学】人類学:進化国際情報交換を含む研究件
❏両側回遊性貝類の自然史(24770072)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】狩野 泰則 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (20381056)
【キーワード】両側回遊 / 軟体動物 / 腹足類 / 幼生 / 河川 (他15件)
【概要】熱帯島嶼の河川は一般に急傾斜で流程が短い。腹足類は同環境に卓越する両側回遊動物の一群であり、アマオブネ・コハクカノコ・トウガタカワニナ・マミズスナウミウシ科の4系統が、白亜紀-新生代にかけ独立に河川進出した。多くは典型的な小卵多産で、孵化したプランクトン食幼生の生残に塩分を要する。本生活史復元には変態前後の殻体元素比解析が有用である。アマオブネ科では両側回遊から純海水性への進化的逆転がおきたほか、...
❏近縁種が織りなす寄生関係のケミカルエコロジー多様性の化学的解明(22603009)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】犀川 陽子 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (20348824)
【キーワード】ケミカルエコロジー / 国際情報交換 / 徴生物 / 有機化学 / 生体分子 (他11件)
【概要】寄生菌P2は、互いに近縁の真菌C1とC2を侵食する際に、C1には誘引され、 C2には阻害される。この誘引と阻害に関わる物質を探索した結果、 C1の抽出物からP2に対する誘引活性を示す新規の芳香族化合物を単離、構造決定した。 一方、 タマバエがブナの葉の組織を異常発達させてできる虫えいに注目し、 その桃色虫えいに含まれる主要赤色色素の化学構造を決定した。また、この赤色色素は、葉に比べて虫えい中に3倍...
❏野生新世界ザル集団に対する糞DNAを用いた色覚型判定と色覚変異関連行動の解析(16405015)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (40282727)
【キーワード】色覚 / 視物質 / オプシン / 新世界ザル / 進化 (他11件)
【概要】1.飼育オマキザルを用いてその赤-緑オプシン遺伝子型を調べ、それらに対する色覚刺激弁別実験を行い、遺伝子型と表現型が一致することをヒト以外の霊長類ではじめて示した 2.2色型色覚は色カモフラージュを見破る能力に優れており、それにより自然界で色覚型によりニッチの棲み分けが可能であるという仮説があった。しかしヒト以外の霊長類で2色型色覚の色カモフラージュを見破る視覚能力を検証した研究はなかった。そこで...
【生物学】人類学:多様性国際情報交換を含む研究件
❏食物網構造を組み入れた全球的な群集の多様性創出機構の解明(26550087)
【研究テーマ】自然共生システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鎌田 直人 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (90303255)
【キーワード】多様性 / ゴール形成昆虫 / 系統樹 / 植食者 / 自由摂食性昆虫 (他20件)
【概要】植食性昆虫の種分化は寄主植物の共進化が密接に関係しているため、昆虫のローカル群集は寄主である植物の群集構造にも密接に関係している。日本とチェコの3箇所の冷温帯夏緑林のデータを解析した。植物-植食者の量的食物網構造に対する寄主植物の影響を定量化する解析を行い、これを3つの異なる昆虫ギルドで比較した。自由摂食者は3つの場所すべてで広い食性を示したが、ゴール形成性者・潜葉者はほぼ単食性であった。ジェネラ...
❏日本における近代通貨システムへの移行の世界史的意義:「決済」の視点から(20330075)
【研究テーマ】経済史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】加藤 慶一郎 流通科学大学, 商学部, 教授 (60267862)
【キーワード】経済史 / 金融論 / 決済 / 通貨 / 比較史 (他21件)
【概要】方法論については、類似点に注目する比較史の方向性を見出すにいたった。これはより柔軟な時代・空間認識をもって、類似点に注目して様々な事例を選択し、比較するものである。本研究でも「貨幣の重層性」、「貨幣の多様性」、「支払手段と価値尺度の分離」といった視点から、さまざまな時代・地域の事例を検討できた。実証研究については、近世近代移行期の日本社会においては、通貨不足により重層性・多様性が増す中で建値通貨と...
【生物学】人類学:野生集団国際情報交換を含む研究件
❏霊長類感覚多重遺伝子族の大規模集団解析による嗅覚・味覚・色覚の総体的進化像の解明(15H02421)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】霊長類 / 感覚受容遺伝子 / 野生集団 / 遺伝的多型 / 適応進化 (他10件)
【概要】霊長類は色覚の動物と言われてきたが、近年嗅覚と味覚に大きな種間及び種内多様性が見出され、総体としての感覚進化を理解する必要に迫られていた。新世界ザル野生群とヒトを含む豊富な集団試料を用いて、色覚オプシン、嗅覚受容体、味覚受容体に対するtarget captureと次世代シーケンシングによる大規模配列決定を行った。総嗅覚受容体遺伝子数や偽遺伝子割合に種間で顕著な違いが見られない一方で、機能遺伝子と偽...
❏霊長類の自然集団に注目した感覚関連遺伝子の多様性の探索と適応進化の検証(22247036)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】霊長類 / 感覚受容遺伝子 / 野生集団 / 遺伝的多型 / 適応進化 (他8件)
【概要】霊長類の色覚と味覚の進化に関して次の成果を得た。クモザル亜科はL/Mオプシンアレルの変異により採食果実検出能を独自に向上させた。均質な3色型色覚とされるホエザル属は実は色覚多型を獲得していた。野生オマキザルをモデルとして遠距離採食果実検出における3色型色覚の有利性を示した。一方野生オマキザル集団26年間の観察記録と照合して3色型色覚と2色型色覚の適応度に差がないことを示した。メガネザルL/Mオプシ...
【工学】機械工学:ディラック構造国際情報交換を含む研究件
❏量子微分幾何学の構築(23340018)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】前田 吉昭 東北大学, 知の創出センター, 特任教授(研究) (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / シンプレクティック幾何学 / 岩沢理論 / 非可換多様体 (他24件)
【概要】数論、代数幾何学、微分幾何学、トポロジー、それに数理物理、素粒子論を中心として、非可換な対象物を扱い、新しい幾何学の流れを構築することを目標に置いている。本研究の特徴は、基軸となる研究である変形量子化問題と非可換幾何学を推進し、これによる微分幾何学の非可換化(量子化)手法を確立させ、それを発展させるというまったく新しい立場からの研究を行うことにある。特に、Non-formal deformatio...
❏幾何学と物理学の統合によるポアソン幾何学から非可換微分幾何学への展開(18204006)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
【キーワード】非可換幾何学 / 変形量子化 / ジャーブ / 超弦理論 / 量子化問題 (他27件)
【概要】本研究では、非可換幾何学と物理学との連携研究を通して、多くの成果を挙げてきた。非可換多様体の非可換ゲージ理論の提案を中心として、非可換岩沢理論、量子戸田格子の代数的可積分性、ベルンシュタイン測度、超弦理論とGeneralized complex geometry、ループ空間のChern-Simons不変量の導出、量子コホモロジーとフロベニウス多様体、シンプレクティックトポロジーおよび接触トポロジー...
【工学】機械工学:ヒューマン・ロボット・インタラクション国際情報交換を含む研究件
❏ユーザの機能習得を手助けする自己紹介型インタフェース(25700024)
【研究テーマ】知能情報学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】大澤 博隆 筑波大学, システム情報系, 助教 (10589641)
【キーワード】ヒューマンエージェントインタラクション / 擬人化 / ヒューマンインタフェース / ユーザインターフェース / エージェント (他8件)
【概要】本研究では、ユーザの機能習得を手助けするため、機器自身をエージェント化して説明する自己紹介型インタフェースを作成した。自己紹介型インタフェースでは、学習者と習得対象の機器との間に第三者を介するのではなく、習得対象の機器自身が自分自身の機能を説明するように振る舞わせるため、擬人化のトリガーとなる表現を取り付ける。本研究では、どの位置にどの表現を取り付けるとユーザの理解が促進されるかを検討し、エージェ...
❏言語的身体的相互行為の多文化エスノグラフィーに基づく身体テクノロジーのデザイン(23252001)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
【キーワード】エスノメソドロジー / 会話分析 / 相互行為 / 多文化エスノグラフィー / ヒューマンロボットインタラクション (他13件)
【概要】本研究は、人間の言語的・身体的相互行為とそれを支援する身体化されたテクノロジーのデザインに関心を持つ社会学者とロボット工学者の共同研究である。本研究では多文化に対応する身体化されたテクノロジーを開発するために、海外のミュージアム等で研究を行い、そこでの人間同士の言語的・身体的行為をヴィデオエスノグラフィーの手法で分析した。また、日本語話者と英語話者に対する比較ロボット実験と、日本とハワイを結ぶ遠隔...
【工学】建築学:ウクライナ国際情報交換を含む研究件
❏ポストウェストファリア体制の国家像の模索:欧州辺境の未承認国家の比較研究から(24710292)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】廣瀬 陽子 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (30348841)
【キーワード】未承認国家 / 凍結された紛争 / ロシア / 旧ソ連 / 領土保全 (他18件)
【概要】本研究では未承認国家に関する多面的な研究を国際的に行い、書籍、論文を多数発表し、学会等での報告も国内外で多数行い、多くの成果を発表した。特に『未承認国家と覇権なき世界』の出版の成果は大きく、同書では未承認国家の先行研究を整理した上で、現存の未承認国家の比較検討を行い、新規的な議論として大国の対外政策(特に海外軍事基地政策)と未承認国家の関係を明らかにするなどし、その国際的影響を問うたところ、大きな...
❏ロシア文化論の研究-制度化の諸相と脱中心化の可能性(23320065)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】野中 進 埼玉大学, 教養学部, 教授 (60301090)
【キーワード】文化研究 / ロシア / 文化学 / 文学研究 / ロシア文学 (他16件)
【概要】「現代ロシアにおける新しい『ロシア文化論』の諸相を明らかにすること」を中心に進められた本プロジェクトは以下の成果をあげた。 (1)代表者・分担者の共編者『ロシア文化の方舟』(H23)でソ連崩壊後20年のロシア社会・文化の変遷を多方面から議論した。(2)同じく『今、ソ連文学を読み直すとは』(H23)で「ソ連文学」を文化制度として捉え、分析を行った。(3)同じく『再考ロシア・フォルマリズム』(H24)...
【工学】建築学:モダニズム国際情報交換を含む研究件
❏文学雑誌『若草』における読者階層の形成と混交をめぐる総合的研究(26370249)
【研究テーマ】日本文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】小平 麻衣子 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (40292635)
【キーワード】『若草』 / 女性誌 / 読者分析 / 短歌 / 映画 (他12件)
【概要】投稿を主眼とする文芸雑誌『若草』について、文学傾向と、投稿者の動向について調査・考察した。プロレタリア文学から新感覚派まで、さまざまな傾向の作家を集めたことにより、多くの読者を集め、作家の収入を一面で支えた。投稿者の傾向は、作家になることを目指すのではなく、趣味を同じくする仲間を探し、同人誌を起こすなど、横のつながりを作っていた。雑誌としては二流とされたが、文学という場を側面から支えていた。 ...
❏英国モダニズムの情動空間に関する総合的かつ国際的研究(25284058)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】遠藤 不比人 成蹊大学, 文学部, 教授 (30248992)
【キーワード】モダニズム / 情動 / 精神分析 / 近代心理学 / マルクス主義 (他24件)
【概要】英語圏の人文学研究における「情動理論」を英国モダニズム文学という歴史的文脈で再考察した。特に同時代の精神分析的言説との関連、およびマルクス主義美学の政治的可能性という点に関して、海外の研究者と継続的に英語を使用した会議を開催し、当該テーマをめぐり国際的な研究成果をあげることができた。それを踏まえて、さらに、近代の「心理学化」に抗う「反=心理学」と呼ぶべき言説的系譜が新たな視点として浮上し、それにつ...
【工学】建築学:美術史国際情報交換を含む研究件
❏絵巻学の創成に向けた理論的基盤の構築(24652020)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】高岸 輝 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (80416263)
【キーワード】絵巻学 / 日本美術史 / 日本絵画史 / 絵巻 / 美術史 (他11件)
【概要】分野横断的に絵巻を把握する「絵巻学」の創成を目指し、研究対象を古代から近世にまで広げ、パトロンの関与、転写のメカニズム、絵師による古典学習と画風展開、同時代の古記録に見る鑑賞や蒐集の状況を考察した。こうした美術史的考察に加え、歴史学・文学・宗教史・民俗学における蓄積も参照しつつ、国内外に所蔵される作品の位置づけを明らかにし、国際的に成果を発信した。 ...
❏『集神州三宝感通録』巻中の美術史料論的研究(24520118)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】肥田 路美 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00318718)
【キーワード】東洋美術史 / 仏教史 / 仏教図像学 / 霊験説話 / 瑞像 (他20件)
【概要】『集神州三宝感通録』は、中国初唐時代の道宣(596~667)が仏法僧三宝の上に現れた霊験譚を集成したものである。本研究では、歴代各地で特に篤い信仰を得た仏像(瑞像)に関する巻中について、初めての全文の現代語訳をおこなうとともに美術史の観点に立った詳細な注解を加えた。三年間の研究期間に、中国への仏教初伝を語る第一縁(東漢洛陽画釈迦像縁)から梁武帝造立の二仏像に関する第三十縁(梁高祖等身金銀像縁)まで...
❏パウル・クレーと実験発生学(23520134)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】前田 富士男 中部大学, 人文学部, 教授 (90118836)
【キーワード】パウル・クレー / 近代絵画 / 心理学 / 触覚 / ハプティク (他17件)
【概要】画家パウル・クレー(1879-1940)は、その制作論の基礎に形態学的な「生成(Werden)」を掲げた。本研究はまず、その背景に世紀転換期の実験発生学の研究、とくに生物学者ハンス・ドリーシュの新生気論の活動を指摘した。つぎに、19世紀半ばから発展したドイツの生理心理学のエルンスト・ヴェーバーらの研究による体性感覚の「ハプティク(内触覚Haptik)」の様態を検証し、クレーの多種多様な作品も、こう...
【工学】建築学:社会変動国際情報交換を含む研究件
❏高度技術社会と文化変動:社会学的身体観に関する総合的研究(21530506)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学部, 教授 (80287937)
【キーワード】ロボット社会 / 身体 / ポストヒューマン / 文化変動 / 国際情報交換 (他13件)
【概要】IT技術やロボット工学,医療・医用工学等の先端科学技術が現代社会の人間のあり方や社会・生活環境を急速に変化させ,その社会的浸透が「人間‐機械」関係と「現実‐仮想」世界のあり方の変容をもたらし,身体とアイデンティティの問題に直結する社会現象を惹起し続けている.本研究では,擬人的機械システムにみるロボットの「人間化」,「仮想空間の現実社会化」,労務管理技術によるマニュアル労働化と感情労働,医用工学・生...
❏社会変動に及ぼす集合行動の効果測定に関する国際比較研究(13710129)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学部, 助教授 (80287937)
【キーワード】流行 / モード / 文化変動 / 社会変動 / 表象文化 (他12件)
【概要】本研究では、集合行動の社会変動に及ぼす影響を国際比較研究データを利用し測定する手法の開発を目的としているが、集合行動タイプのうちとくに流行現象に関わる表象文化の文化秩序の創造・再編プロセスの社会学的分析枠組みの模索に焦点を絞り、理論および実証研究両面での可能性を模索した。理論研究の領域では、文化変動に関わる事象を近年議論されている「社会構築主義」的観点から探求する場合の概念整備と問題点の指摘をおこ...
【工学】建築学:スイス国際情報交換を含む研究件
❏ヒッグス粒子を用いた未知素粒子セクターの探索(25400298)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】陣内 修 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (50360566)
【キーワード】ピクセル検出器開発 / 検出器物質量測定 / 長寿命粒子探索 / 国際研究者交流 / スイス (他11件)
【概要】世界最高エネルギーの加速器LHCを用いて、未知の素粒子セクターの探索を行った。未知セクター粒子は、標準模型粒子とは弱く結合するために、検出器中心の衝突点では崩壊せず、検出器内部に崩壊点(2次崩壊点)をもつ長寿命粒子となる。2次崩壊点をより高効率で検出する手法、並びに検出器物質中での背景事象を評価する手法を開発し、2012年の全データに適用して探索を行った。今回の探索領域では事象の超過は見られなかっ...
❏絵巻学の創成に向けた理論的基盤の構築(24652020)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】高岸 輝 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (80416263)
【キーワード】絵巻学 / 日本美術史 / 日本絵画史 / 絵巻 / 美術史 (他11件)
【概要】分野横断的に絵巻を把握する「絵巻学」の創成を目指し、研究対象を古代から近世にまで広げ、パトロンの関与、転写のメカニズム、絵師による古典学習と画風展開、同時代の古記録に見る鑑賞や蒐集の状況を考察した。こうした美術史的考察に加え、歴史学・文学・宗教史・民俗学における蓄積も参照しつつ、国内外に所蔵される作品の位置づけを明らかにし、国際的に成果を発信した。 ...
❏物質・技術文化からみた近代数理諸科学の展開(1660-1840)(23501200)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】隠岐 さや香 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (60536879)
【キーワード】混合数学 / 物質・技術文化 / 土木工学 / 河川工学 / 力学 (他17件)
【概要】本研究では、力学、光学、流体力学、および他の数理的な工学理論の分野など「混合数学」として分類されていた諸分野の知識産出に関して、道具や実験機器など(物質・技術文化)が果たした役割を検証した。「混合数学」の歴史は科学史上における二つの重要な時期に関わる。第一は17世紀末におけるニュートン科学のインパクトと18世紀後半の欧州における代数解析の発展である。この時期は、数学の適用が自然哲学の領域に広がった...
【工学】建築学:イギリス国際情報交換を含む研究件
❏超ケーラー多様体の幾何学と漸近解析(26887031)
【研究テーマ】幾何学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2014-08-29 - 2016-03-31
【研究代表者】服部 広大 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30586087)
【キーワード】超ケーラー多様体 / 接錐 / 特殊ラグランジュ部分多様体 / リッチ曲率 / 距離空間 (他11件)
【概要】(1)トーリック超ケーラー多様体におけるコンパクト特殊ラグランジアン部分多様体の構成法を,ジョイスの非特異化の手法を応用して開発した.特殊ラグランジアン部分多様体とは,面積を最小化する曲面の高次元空間への一般化である.そのような部分多様体を構成するには,一般には偏微分方程式を解かなければならないが,研究代表者はこの問題が適切な状況下では初歩的な線形代数の議論に帰着できることを証明した. (2)リッ...
❏アナリティカル・アプローチによる欲望思想の新角度からの研究―経済学基礎仮定の解明(26780132)
【研究テーマ】経済学説・経済思想
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】野原 慎司 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 講師 (30725685)
【キーワード】欲望思想 / 思想史 / 経済学史 / 経済思想 / 社会思想 (他15件)
【概要】経済学においては、理論上、各人が欲望を満足させるように行動することを前提としている。しかし、欲望の存在が前提とされてしまっており、欲望とは一体何かということは不問に付されている。そこで、本研究では、経済学において欲望とは何かを探求することにした。 その目的を達するためには、過去の思想家・経済学者が欲望をどう捉えたかを把握することが重要である。過去の思想家における欲望の把握の上に、経済学における欲望...
❏ポスト多文化主義における公教育と宗教の関係(24520063)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】藤原 聖子 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (10338593)
【キーワード】宗教 / 宗教教育 / 教育 / 多文化主義 / 公共 (他15件)
【概要】近年、欧州諸国において多文化主義の限界が指摘されているが、それとともに公教育における宗教の扱い方も変化しているのかを主にイギリスについて調査した。明らかになったのは、多文化主義政策に呼応する従来の異文化理解的宗教教育から、市民性教育的宗教教育へと(少なくとも理念上は)方向転換が起きたことである。日本では異文化理解は市民性教育の一部とみなされる傾向があるが、宗教を教育の対象とした場合、両者は相反する...
【工学】建築学:意味論国際情報交換を含む研究件
❏東アジア哲学の統合理論へ向けて:現代新儒家と京都学派を中心に(26770001)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】朝倉 友海 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (30572226)
【キーワード】京都学派 / 新儒家 / 形而上学 / 存在論 / 意味論 (他9件)
【概要】本研究の推進により、西田幾多郎以来の場所的論理と牟宗三による円教の理論とに共通する理論的枠組みは、形而上学の「存在-場所-論的」構成として規定されるとともに、両者による「意味」をめぐる考察を基点として理解されるということが示された。意味・出来事・事実の関係を追究することから場所的論理と円教の理論が生み出されており、従来「無の存在論」と呼ばれてきたものもまたこのような理論的基盤の上に展開されている。...
❏手話言語の文法における「非手指的要素」の意味的・統語的性質の研究(26284061)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松岡 和美 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (30327671)
【キーワード】日本手話 / 非手指表現 / ろう児の手話 / モダリティ / 否定 (他31件)
【概要】統語研究では、モダリティ・否定・省略・話題化などの構文に現れる手指および非手指表現の言語学的性質の記述と考察を行った。愛媛県大島の宮窪町でろう者と聴者が共有する宮窪手話の記述を行った。学校法人明晴学園と協働し、日本手話を母語とするろう乳児と保護者の対話コーパス作成を始め、一部の分析結果を学会で発表した。成人の手話学習者の代名詞やうなずきに関する知見を得て、大学での手話クラス運営について考察を行った...
❏感覚語彙の歴史的変化における構文と意味の相互関係:認知類型論的コーパス対照研究(23520477)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】進藤 三佳 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (60593514)
【キーワード】意味論 / 認知言語学 / 対照言語学 / コーパス言語学 / 意味変化 (他11件)
【概要】本研究では、人間が本来どのように状況を解釈しているかを如実に反映している形容詞カテゴリーに注目し、特に最も基本的な経験である知覚・感覚を起点領域にもつ感覚形容詞を対象とした。 これにより、感覚領域を起点に持つ各形容詞が、人間の日常的身体経験、概念変化に基づいて特徴的に意味拡張しており、それにより統語的側面における、形容詞から副詞・不変化詞へと変化する品詞間変化・文法化がどのように引き起こされるかに...
【工学】建築学:文化政策国際情報交換を含む研究件
❏市民の文化活動支援システムの国際比較:政策、非営利組織、劇場に注目して(23720081)
【研究テーマ】芸術学・芸術史・芸術一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】新藤 浩伸 東京大学, 教育学研究科(研究院), 講師 (70460269)
【キーワード】国際情報交換 / 文化政策 / 生涯学習 / 社会教育 / 文化施設 (他11件)
【概要】本研究は、市民文化活動の支援方策の国際比較として、(1)文化政策、生涯学習政策における市民活動支援プログラム、(2)民間の文化活動支援ネットワーク、(3)劇場を含めた文化施設・機関の教育プログラムという三つの観点から、イギリス(平成23年度)、アメリカ(平成24年度)、EU(平成25年度)における文化施設および団体の訪問調査を実施した。 調査からは、ハイカルチャーだけでなく、文化多様性を重視し、福...
❏イギリス文化政策における教育の位置づけに関する研究-1970年代の改革を中心に-(20820047)
【研究テーマ】芸術学・芸術史・芸術一般
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】新藤 浩伸 東京音楽大学, 音楽学部・音楽学科音楽教育専攻, 専任講師 (70460269)
【キーワード】文化政策 / 生涯学習 / 社会教育 / 成人教育 / イギリス (他11件)
【概要】本研究は、1970年代イギリスを中心に、(1)成人教育における芸術の位置づけ、(2)アーツ・カウンシル教育部門、(3)コミュニティ・アート運動、(4)アーツセンターの設立経緯および運営内容、という主題を明らかにした。その結果、文化政策および生涯学習・社会教育政策の充実、民間非営利の学習文化活動の支援、地域社会における公共文化施設の持つ意味など、豊かな市民社会を形成する政策的・実践的基盤に関する国際...
【工学】建築学:デジタル化国際情報交換を含む研究件
❏マザリナード文書の電子化:古文書研究とデジタル環境の親和性に関する総合的研究(26370364)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】一丸 禎子 学習院大学, 付置研究所, 講師 (80567313)
【キーワード】マザリナード / フロンド / デジタル化 / 17世紀フランス / 歴史 (他20件)
【概要】東大コレクション『マザリナード集成』電子化の次の段階として、資料体のデジタル化により可能になる新しい研究環境を考察し、実際に応用した。マザリナード研究の分野で日本は世界に先駆けてデジタル化と研究用プラットフォームの公開を実現しているが(マザリナード・プロジェクト)、さらに次の点でより鮮明にそれを可視化することに成功した。①資料体の非物質化によって閲覧利用の利便性と引き換えに失われる情報を展覧会等の...
❏メディア産業構造変動から見る報道職とジャーナリズムの将来:東アジア国際比較研究(24330147)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】林 香里 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (40292784)
【キーワード】ジャーナリズム / 産業 / 職業 / デジタル化 / インターネット (他14件)
【概要】本研究は、インターネットが急速に普及する現在、これまで社会における情報提供を独占してきたマスメディア・システムについて、その産業面および職業面から考察した。情報社会の中核を担ってきたマスメディアはいま、どのような変革を強いられているのか。その際、ネットの普及はグローバルな現象であるために、日本だけでなく、韓国、台湾、中国、米国、フランスなどの海外の事情を考察しつつ、日本特有のメディア文化を浮き彫り...
❏マザリナード文書の電子化:次世代型コーパスの構築と新しい研究環境に関する総合研究(22320066)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】PATRICK Rebollar 南山大学, 外国語学部, 教授 (50329744)
【キーワード】マザリナード / コーパス / 17世紀仏文学 / フロンド / 語彙論 (他21件)
【概要】本研究は東京大学総合図書館所蔵コレクション『マザリナード集成』約2700点を完全デジタル化し、世界に先駆けマザリナード文書のオンライン・デジタルコーパスとしてインターネット上に公開した。これにより世界的にも貴重な原資料の保護と継承のみならず、新たな学術研究の可能性を開くことに貢献した。 本研究により実現したコーパスの特徴は従来型データ・ベースと異なり、研究者によって絶えず更新され、最新の知識が一般...
【工学】建築学:EU(欧州連合)国際情報交換を含む研究件
❏旧ユーゴスラビア諸国における民主主義の質(24730129)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】久保 慶一 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (30366976)
【キーワード】旧ユーゴスラビア / 汚職対策機関 / メディア / NGO / EU (他17件)
【概要】本研究は、旧ユーゴスラビア諸国における民主主義の質について、一次資料の収集と関係者への聞き取り調査に基づいて実態を明らかにし、その規定要因を明らかにすることを試みた。おもな研究成果として、汚職対策機関など公職者の監視・抑制のための国家機関、メディア、NGOなどをめぐる制度整備の経緯および実態について多くの知見が得られ、またこの地域の民主主義の質の規定要因として国内マクロ要因(経済状況等)、国内アク...
❏EU市民権とトランスナショナル議員に関する実証研究(24730438)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鈴木 規子 東洋大学, 社会学部, 准教授 (50610151)
【キーワード】EU市民権 / EU研究 / フランス / 移民問題 / 市民意識 (他14件)
【概要】本研究は、EU加盟国国民に保障されたEU市民権を行使して、国籍国以外の地方選挙ならびに欧州議会選挙に参加するEU市民は増えているのか、また当選した外国籍議員はどんな背景やトランスナショナルな市民意識をもっているのか明らかにすることであった。 フランスの選挙結果から、外国籍EU市民の選挙参加は回を重ねるごとに増えていることがわかった。また、外国籍議員へのアンケートや聞き取り調査からは、ヨーロッパ人意...
【工学】建築学:公共性国際情報交換を含む研究件
❏新教育運動期における都市計画と学校の遊び環境の公共性に関する比較社会史的研究(26381053)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】宮本 健市郎 関西学院大学, 教育学部, 教授 (50229887)
【キーワード】新教育 / 遊び場 / 公園 / アメリカ教育史 / ドイツ教育史 (他16件)
【概要】本研究は、19世紀末から20世紀前半に世界中で盛り上がった新教育運動に焦点をあてて、子どもの遊び場がどのように確保されたかを確かめた。この時代は、急激な都市化が進み、子どもは遊び場をなくしつつあったが、同時に、学校教育や社会教育のなかで、子どもに遊び場を提供することの必要性がひろく民衆にも意識されるようになっていた。その具体的な状況を、ボストン、シカゴ、ニューヨーク、ロンドン、ハンブルクをとりあげ...
❏メディア産業構造変動から見る報道職とジャーナリズムの将来:東アジア国際比較研究(24330147)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】林 香里 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (40292784)
【キーワード】ジャーナリズム / 産業 / 職業 / デジタル化 / インターネット (他14件)
【概要】本研究は、インターネットが急速に普及する現在、これまで社会における情報提供を独占してきたマスメディア・システムについて、その産業面および職業面から考察した。情報社会の中核を担ってきたマスメディアはいま、どのような変革を強いられているのか。その際、ネットの普及はグローバルな現象であるために、日本だけでなく、韓国、台湾、中国、米国、フランスなどの海外の事情を考察しつつ、日本特有のメディア文化を浮き彫り...
❏法曹の職域拡大に伴う法曹倫理の展開(23330031)
【研究テーマ】新領域法学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】森際 康友 名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (40107488)
【キーワード】法曹倫理 / 指導監督 / 組織内弁護士 / 社会正義 / 弁護士の独立性 (他24件)
【概要】組織内の弁護士など、拡大した分野における弁護士の職業倫理については、規定も少なく、考え方が十分に定まっていない。職域拡大時代における職務倫理規範やそれを支える核心的価値について、チームで築き上げた法曹倫理研究のネットワークを活用し、国内外の研究者や実務家と連携して比較調査し、実務家の指針とその基盤となる理論を探究した。日弁連と協力しつつ、弁護士法31条の指導監督、弁護士職務基本規程50-51条の解...
【工学】建築学:考古学国際情報交換を含む研究件
❏日本列島北辺域における新石器/縄文化のプロセスに関する考古学的研究(25704014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】福田 正宏 九州大学, 人文科学研究院, 助教 (20431877)
【キーワード】考古学 / 新石器時代 / 縄文時代 / 国際情報交換 / 日本:ロシア (他6件)
【概要】縄文時代早期の北海道に分布した石刃鏃文化は、大陸起源の文化だと指摘されてきた。しかし、道東におけるこの文化の遺跡群には、本州以南と同じく、完新世初頭の全体的な温暖化傾向にある気候環境に適応した集落構造があった。これは、温帯性の生活システムを選択した縄文集団が占地したことを示す。急激で短期的な8.2ka寒冷化イベントに対するリスク回避のため、亜寒帯性環境に適した技術がサハリンから導入された。気候回復...
❏文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究(23242036)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
【キーワード】「仏教」文明 / 世間(世俗)秩序 / 造形 / 文字言語 / 複合宗教 (他32件)
【概要】インド亜大陸発祥の「仏教」がアジア世界に広く流伝したことと、そのアジア世界で多様な国家や社会や文化が形成されていくこととが、どのような関係にあったのかを調査研究した。とくに、国家の構築と社会の秩序化、造形表現や文字言語表現の展開、諸宗教や儀礼・習俗との複合、という三つの観点からアプローチした。そして、これらの観点が文明としての「仏教」の三要件に合致するものと考えた。同時に、このような「仏教」文明の...
❏中国細石刃文化の基礎的研究-河南省霊井遺跡石器群の分析を中心として-(22401036)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】加藤 真二 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 企画調整部, 企画調整室長 (20261125)
【キーワード】国際研究者交流 / 国際情報交換 / 中国 / 東アジア / 細石刃石器群 (他15件)
【概要】河南省文物考古研究所所蔵の霊井遺跡の細石刃石器群を整理した。その結果、出土総数2,338点、燧石を主要素材とし、掻器84点を中心とする石器群であることが判明した。また、その細石刃技術が日本の矢出川技法と類似する角錐状細石核によるものであることを明らかにした。そして、この種の細石刃石器群を角錐状細石核石器群と呼ぶことを提唱した。 華北、中国東北部各地で調査を実施し、中国では、約2.5万年前から細石刃...
【工学】建築学:アイデンティティ国際情報交換を含む研究件
❏日本国外の日本語バイリンガル若年層の複数言語能力意識の把握と日本語教育方法の開発(22320097)
【研究テーマ】日本語教育
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】川上 郁雄 早稲田大学, 日本語教育研究科, 教授 (30250864)
【キーワード】年少者日本語教育 / 移動する子ども / 言語習得 / アイデンティティ / 言語能力意識 (他13件)
【概要】本研究は欧州、米国、豪州などの11 カ国に居住している日本語バイリンガルの子どもたちの複数言語能力意識について調査をすると同時に、子どもの家族、子どもに関わる教員等から子どもたちの言語使用、言語学習について面接調査を行った。その結果、複数言語能力意識が子どもたちの言語学習とアイデンティティ形成に大きな影響を与えていることが明らかになった。また、その成果を論文、書籍にまとめ公表した。 ...
❏アイデンティティの可視性とその自己決定可能性をめぐる文化分析と理論構築(16710183)
【研究テーマ】ジェンダー
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】清水 晶子 中央大学, 経済学部, 講師 (40361589)
【キーワード】アイデンティティ / セクシュアリティ / フェミニズム / クィア / 可視性 (他12件)
【概要】1.2006年7月のイスタンブールにおける_Crossroads2006_(カルチュラル・スタディーズ国際学会)における学会発表。 <発表内容>香港および台湾の研究者と共同で"Unthinking the Global/Local in Queer Asia"のタイトルでパネルを組んで発表を行う。パネルはアジア各地のローカルな文脈におけるクィア言説と英米に端を発しグロー...
❏社会変動に及ぼす集合行動の効果測定に関する国際比較研究(13710129)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学部, 助教授 (80287937)
【キーワード】流行 / モード / 文化変動 / 社会変動 / 表象文化 (他12件)
【概要】本研究では、集合行動の社会変動に及ぼす影響を国際比較研究データを利用し測定する手法の開発を目的としているが、集合行動タイプのうちとくに流行現象に関わる表象文化の文化秩序の創造・再編プロセスの社会学的分析枠組みの模索に焦点を絞り、理論および実証研究両面での可能性を模索した。理論研究の領域では、文化変動に関わる事象を近年議論されている「社会構築主義」的観点から探求する場合の概念整備と問題点の指摘をおこ...
【工学】土木工学:量子ドット国際情報交換を含む研究件
❏メゾ・ナノスケール物質系の量子干渉と電子相関の競合に関する理論的研究(26400319)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小栗 章 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (10204166)
【キーワード】物性理論 / 量子ドット / 近藤効果 / フェルミ流体 / 電子相関 (他10件)
【概要】量子ドットおよび金属中の磁性不純物の低エネルギー量子状態を統一的に説明するFermi流体論の微視的な拡張を行い,電子-正孔対称性のない場合における有限温度,バイアス電圧による補正項が局在電子の2体および3体感受率で決定されることを厳密に示した.我々の場の理論的な定式化は,近藤効果および強相関電子系の研究に広く応用できる.また,カーボンナノチューブなどの多数の局在軌道を持つ量子ドット系の非平衡電流お...
❏量子ドット・ナノ物質系における強相関電子による量子輸送の理論的研究(23540375)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】小栗 章 大阪市立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10204166)
【キーワード】近藤効果 / 強相関電子系 / 量子ドット / 非平衡電流 / ショットノイズ (他15件)
【概要】量子輸送現象における電子相関の効果を解析的な方法,および計算機を用いた数値的方法の両方を駆使し詳細に調べた.従来とは異なるスケーリング法により軌道縮退の大きな極限からRPAを系統的に超える摂動展開方法の確立、および相互作用する不純物Anderson模型の非平衡Green関数の高バイアス極限における厳密解の発見など,解析的な方向から重要な成果が得られた.さらに,Hund結合がある場合における非平衡電...
【工学】土木工学:イタリア国際情報交換を含む研究件
❏高度技術環境における共生社会の構築可能性に関する感性社会学的研究(24500261)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80287937)
【キーワード】感性 / 共生社会 / 科学技術 / 感性社会学 / 社会学 (他16件)
【概要】本研究は,人間・環境・技術が織りなす「持続的共生社会」のあり方とその構築可能性について,高度技術が果たす社会的寄与の観点から究明し,経済至上主義や物質主義に基礎をおく近代産業型の価値理念や環境負荷型生産方式がもたらす過剰社会から,精神的豊かさと相互信頼を基礎とするポスト近代的価値や環境配慮型・対話型生産方式による共生社会へと指向するマクロ的社会趨勢を感性概念による近代価値の社会倫理的パラダイム転換...
❏舞踏研究の国際的再検証と基盤構築(23520181)
【研究テーマ】芸術学・芸術史・芸術一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】小菅 隼人 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40248993)
【キーワード】舞踏 / パーフォーマンス / 東北 / 現代芸術 / 土方巽 (他17件)
【概要】研究期間を通じて「舞踏研究の国際的再検証と基盤構築」を推進するべく,海外の現状についての情報収集を積極的に行い,日本における舞踏の展開について国内外の学会や研究集会で情報発信を行った.これによって,ヨーロッパ,アメリカ,アジアにおいて,舞踏の発生から今日に至るまでの過程が発信されると共に,舞踏研究の国際基盤の必要性についての認識が共有された.また,単に舞踏が日本発の前衛パーフォーマンスとして認知さ...
❏在欧日本古典籍に関する日仏伊共同学術調査(15251003)
【研究テーマ】日本文学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2006
【研究代表者】谷川 恵一 (2005-2006) 国文学研究資料館, 複合領域研究系, 教授 (10171836)
【キーワード】在欧日本書籍 / フランス / イタリア / パリ東洋語図書館 / キオッソーネ東洋美術館 (他12件)
【概要】西洋における有数の歴史と規模を有するフランス東洋語図書館の日本書籍コレクションに関する日仏共同学術調査を継続的に実施し、同館が所蔵する日本書籍のうち、1912年までに刊行されたものについての、書誌及び伝来に関しての悉皆調査を完了し、1913年から1945年の間に刊行された書籍のうち日本語で書かれたものについての書誌調査を終えた。このうち、1912年までの日本書籍に関しては、『パリ東洋語図書館蔵日本...
【工学】土木工学:オランダ国際情報交換を含む研究件
❏物質・技術文化からみた近代数理諸科学の展開(1660-1840)(23501200)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】隠岐 さや香 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (60536879)
【キーワード】混合数学 / 物質・技術文化 / 土木工学 / 河川工学 / 力学 (他17件)
【概要】本研究では、力学、光学、流体力学、および他の数理的な工学理論の分野など「混合数学」として分類されていた諸分野の知識産出に関して、道具や実験機器など(物質・技術文化)が果たした役割を検証した。「混合数学」の歴史は科学史上における二つの重要な時期に関わる。第一は17世紀末におけるニュートン科学のインパクトと18世紀後半の欧州における代数解析の発展である。この時期は、数学の適用が自然哲学の領域に広がった...
❏憲法学史の新たな地平--グロティウスからスピノザまでを貫く「啓示の媒介者の問い」(23830014)
【研究テーマ】公法学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】福岡 安都子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80323624)
【キーワード】グロティウス / ホッブズ / スピノザ / フベルス / オランダ (他15件)
【概要】本研究課題は、主権理論、また信教や思想の自由が歴史上どのように発展したのかを、その重要な舞台をなす17世紀のオランダにつき、特に、国家と教会の関係という当時の同国最大の政治問題に焦点を当てて分析することを試みたものである。聖書からの引用を多用しそこに複雑な解釈を施すという当時の議論スタイルと正面から取り組むことを通じ、「聖書世界において啓示を媒介するのは誰で、それはどのようにであったか、また今日に...
【工学】総合工学:原子力国際情報交換を含む研究件
❏冷戦下の日米安保と「核」そしてアジアについての総合的研究(25245030)
【研究テーマ】国際関係論
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】菅 英輝 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (60047727)
【キーワード】日米安保 / 核の平和利用 / 「核の傘」論 / 原子力 / 東アジアの歴史摩擦 (他9件)
【概要】本研究は、「核」と歴史認識問題を軸として、日本外交における対米依存の構造が冷戦期にどのように形成されてきたかを、日米関係、アジア諸国との関係、西ドイツ外交との文脈で考察することで、日本外交の選択の是非を検証することを目指した。第一に、1二国間主義、2地域主義、3多国間主義という枠組みの中で、日本が1に傾斜し、西独は2を重視したことで、両国の外交地平の拡大に違いが生じた、第二に、その歴史的要因として...
❏日本のエネルギー政策思想についての国際歴史共同研究(24530408)
【研究テーマ】経済史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】池尾 愛子 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (70176080)
【キーワード】エネルギー政策 / 技術選択 / 石油戦略 / 石炭 / 電力供給 (他17件)
【概要】国際歴史共同研究により、エネルギーが利用可能な技術と密接な関係を持つことが改めて確認された。石炭は開国後の日本の交易と工業化を支えた。電力が近代化に資するであろうことは、電力利用が始まった19世紀に認識されており、日本では民間会社により電力供給網が構築された。石油が交通エネルギーに利用され始めると石油は日本の重要な輸入品目になり、日本の石油政策は対外関係や国際環境、輸出企業の経営戦略にも左右される...
【工学】総合工学:ロシア国際情報交換を含む研究件
❏近代ロシア国家形成期における文学と空間表象(26370377)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鳥山 祐介 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (40466694)
【キーワード】ロシア / 18世紀 / 19世紀 / ヴォルガ / ロシア文学 (他9件)
【概要】18世紀-19世紀初頭のロシアの文学作品を題材として選び、そこでロシアの空間がどのように描かれているかという問題を検討した。カラムジンの詩「ヴォルガ」を新たに分析した結果、このロシアを代表する大河のイメージの中にロシア国家と個人としての詩人自身を結びつける要素が内包されていることが明らかとなり、ロシア文化のアイデンティティの問題に新たな視点を提供することができた。また対ナポレオン戦争期の旅行記を分...
❏ポストウェストファリア体制の国家像の模索:欧州辺境の未承認国家の比較研究から(24710292)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】廣瀬 陽子 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (30348841)
【キーワード】未承認国家 / 凍結された紛争 / ロシア / 旧ソ連 / 領土保全 (他18件)
【概要】本研究では未承認国家に関する多面的な研究を国際的に行い、書籍、論文を多数発表し、学会等での報告も国内外で多数行い、多くの成果を発表した。特に『未承認国家と覇権なき世界』の出版の成果は大きく、同書では未承認国家の先行研究を整理した上で、現存の未承認国家の比較検討を行い、新規的な議論として大国の対外政策(特に海外軍事基地政策)と未承認国家の関係を明らかにするなどし、その国際的影響を問うたところ、大きな...
❏ユーラシアにおけるユダヤ現代史の比較研究(24320152)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】高尾 千津子 東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (00247264)
【キーワード】ユダヤ人問題 / 亡命ロシア人 / ハルビン / ロシア・ファシズム / シオニズム (他16件)
【概要】本研究はロシア革命後ユーラシアの東西に離散した亡命ロシア人社会と、それに付随して世界に拡散したロシアの「ユダヤ人問題」と反ユダヤ主義の諸相を、満洲、極東に焦点を当てて考察した。特にシベリア出兵期に日本に伝播した反ユダヤ主義、日本統治下満洲における亡命ロシア人社会とロシア・ファシズムの発展、シベリアと満洲におけるシオニズム運動の展開、ホロコースト前夜のユダヤ難民問題における日ソ両国の役割を解明した。...
【工学】総合工学:美学国際情報交換を含む研究件
❏アメリカン・ルネサンスの思想史的背景(26370271)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】吉国 浩哉 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50600186)
【キーワード】アメリカ文学 / 比較文学 / ロマン主義 / 小説 / 個人主義 (他15件)
【概要】本研究では、19世紀のアメリカ文学、とりわけアメリカン・ルネサンスとよばれている1850年前後の文学動向(ポー、エマソン、メルヴィル)を、ヨーロッパ大陸における思想史(とくにカントからロマン主義へといたるプロセス)との関連から読み解くことが試みられた。その際、これら異なる二つの伝統を結びつける焦点となったのは、「自由」という哲学概念と「小説」という文学ジャンルである。ヨーロッパに端を発するその両者...
❏近代ロシア国家形成期における文学と風景表象(23720171)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】鳥山 祐介 千葉大学, 文学部, 准教授 (40466694)
【キーワード】ロシア / 18世紀 / 19世紀 / 風景 / ロシア文学 (他13件)
【概要】18-19世紀初頭のロシア文学に現れた風景表象を、同時代の社会的文脈との関連の中で検討することで、風景表象とロシアのナショナル・アイデンティティとの関連など、新たな視点を近代ロシア文化研究に提供した。現時点で4本の論稿が発表された。学会、シンポジウム、研究会等における発表、海外の研究者や歴史学など他分野の研究者との交流などを通じて、狭い意味での専門分野にとらわれない研究の遂行と研究成果の積極的な公...
【工学】総合工学:ロボット国際情報交換を含む研究件
❏言語的身体的相互行為の多文化エスノグラフィーに基づく身体テクノロジーのデザイン(23252001)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
【キーワード】エスノメソドロジー / 会話分析 / 相互行為 / 多文化エスノグラフィー / ヒューマンロボットインタラクション (他13件)
【概要】本研究は、人間の言語的・身体的相互行為とそれを支援する身体化されたテクノロジーのデザインに関心を持つ社会学者とロボット工学者の共同研究である。本研究では多文化に対応する身体化されたテクノロジーを開発するために、海外のミュージアム等で研究を行い、そこでの人間同士の言語的・身体的行為をヴィデオエスノグラフィーの手法で分析した。また、日本語話者と英語話者に対する比較ロボット実験と、日本とハワイを結ぶ遠隔...
❏高度技術社会と文化変動:社会学的身体観に関する総合的研究(21530506)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学部, 教授 (80287937)
【キーワード】ロボット社会 / 身体 / ポストヒューマン / 文化変動 / 国際情報交換 (他13件)
【概要】IT技術やロボット工学,医療・医用工学等の先端科学技術が現代社会の人間のあり方や社会・生活環境を急速に変化させ,その社会的浸透が「人間‐機械」関係と「現実‐仮想」世界のあり方の変容をもたらし,身体とアイデンティティの問題に直結する社会現象を惹起し続けている.本研究では,擬人的機械システムにみるロボットの「人間化」,「仮想空間の現実社会化」,労務管理技術によるマニュアル労働化と感情労働,医用工学・生...
【工学】総合工学:情報の非対称性国際情報交換を含む研究件
❏高頻度データ・株式所有構造データを用いた会計情報の意思決定有用性の再検証(24530581)
【研究テーマ】会計学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹原 均 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (70261782)
【キーワード】情報開示 / マーケットマイクロストラクチャー / 利益調整行動 / 同族企業 / CSR (他15件)
【概要】本研究課題では会計情報が株価に織り込まれる過程と投資家の意思決定に影響を, 高頻度データから推定された情報の非対称性, 流動性指標を用いて分析した. 特に重要な結果は以下の2点である. (1) 情報の非対称性が低く流動性の高い企業が早期に四半期財務諸表を開示した. したがって四半期情報開示により情報の非対称性が改善されたわけではない.(2) 創業家株式所有比率と情報の非対称性には正の相関が存在し,...
❏処方薬の消費者への直接広告に関する研究(18530188)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】飯塚 敏晃 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (00406810)
【キーワード】医薬品 / 広告 / 規制 / 情報の非対称性 / 産業組織 (他10件)
【概要】処方薬の消費者向け直接広告(DTC広告)の影響について米国のデータを用い実証分析を行った。米国では、1997年のDTC広告の規制緩和後DTC広告が急増し、その影響について激論が戦わされてきた。先行研究はDTC広告が市場全体のパイを拡大することを示唆するが、患者が医師のもとを訪れた後、DTC広告が更に処方に影響を及ぼすかについては更なる分析が必要である。2006年度は後者に関し、アレルギー鼻炎用薬を...
【工学】総合工学:ベトナム国際情報交換を含む研究件
❏ベトナムに飛来する渡り鳥の高病原性鳥インフルエンザウイルス感染の実態調査(24580446)
【研究テーマ】応用獣医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】堀田 こずえ 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (70466192)
【キーワード】獣医学 / 獣医公衆衛生学 / 疫学調査 / ベトナム / 鳥インフルエンザウイルス (他8件)
【概要】本研究は、北部ベトナムに飛来する渡り鳥の糞便から、鳥インフルエンザウイルスの分離を行い、渡り鳥におけるH5N1亜型を含む高病原性鳥インフルエンザウイルスの自然感染状況を把握し、渡り鳥が運び、拡散させている鳥インフルエンザウイルスの実態を明らかにすることを目的とした。更に以前は、糞便だけでは渡り鳥の種の特定は難しかったが、近年、糞便に付着する渡り鳥の腸管組織からミトコンドリアDNAを抽出後、解析した...
❏情報の透明性向上により国際河川での係争を回避する制度枠組と意思決定支援システム(24310027)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】中山 幹康 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (10217945)
【キーワード】国際河川 / 環境影響評価 / 意思決定支援システム / 情報の透明性 / 国際交流研究 (他12件)
【概要】「情報の透明性」および本研究の実施過程でその重要性が認識された「政治的アジェンダの対称性」に関して,国際河川の流域国が共有する流域協議機関が保持すべき制度的枠組について,メコン川流域でのダム建設に関わる事例,中央アジアの国際河川でのダム建設に関わる事例,アイスランドから欧州への電力貿易に関わる事例,ドナウ川での環境管理に関する事例,などの現状を分析し,それに基づいた改善策を提示すると共に,両者の実...
【工学】総合工学:結晶成長国際情報交換を含む研究件
❏キラル自触媒化学システムにおける空間不均一性の成長が光学純度にもたらす効果の解析(20540380)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】朝倉 浩一 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30222574)
【キーワード】キラル対称性の破れ / 散逸構造 / 非平衡系の自己組織化 / キラル自触媒反応 / 空間不均一性の成長 (他13件)
【概要】ピリミジンアルデヒド誘導体とジイソプロピル亜鉛との反応により、不斉アルコール類が合成されるSoai反応において、自発的にランダムに高光学純度の生成物が生成される機構について検討を行なった。その結果、ピリミジンアルデヒド誘導体の芳香族環にイソプロピル基が直接付加する副反応が競争的に振る舞い、生成物が高収率および高光学純度となる場合と、低収率および低光学純度となる場合に分岐することを見いだした。この分...
❏散逸構造としてのキラル対称性の破れ転移の化学反応系における実現(17540361)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】朝倉 浩一 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (30222574)
【キーワード】キラル対称性の破れ / 散逸構造 / キラル自触媒反応 / 不斉増幅反応 / 結晶成長 (他9件)
【概要】本研究は、散逸構造としてのキラル対称性の破れを、化学反応系において実験的に実現させることを目標とし、 1.キラル自触媒的に進行することが報告されている化学反応について、その機構の解析を試みた。 2.1.の反応とほぼ同様な物質間の化学反応において観察される不斉増幅現象について、そのメカニズムの検討を行なった。 3.結晶化系において自発的にキラリティーが発現する現象を説明するための、結晶成長における両...
【工学】総合工学:東日本大震災国際情報交換を含む研究件
❏繰り返し地震にかかる統計的予測手法のベイズ型時空間モデルへの発展(26870193)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】野村 俊一 東京工業大学, 情報理工学院, 助教 (70719640)
【キーワード】繰り返し地震 / 地震予測 / 更新過程 / ベイズ予測 / ガウス過程事前分布 (他26件)
【概要】日本内陸には非常に多数の活断層が分布し,大地震を将来引き起こす危険を孕んでいる.大地震の予測においては,その活動周期の長さゆえにデータの不足および信頼性の問題がつきまとう.これらに起因するパラメータの推定誤差やデータの不確定性に対処し,安定した予測性能を確保する手段として,ベイズ予測手法を確立した. また,小規模の繰り返し地震も,プレート境界の準静的滑りが再来間隔に反映されるため,プレート境界滑り...
❏東アジアにおけるワークライフバランスと社会の持続可能性に関する総合的研究(26245060)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岩井 紀子 大阪商業大学, 総合経営学部, 教授 (90223362)
【キーワード】ワークライフバランス / 持続可能性 / 東アジア / 日本版総合的社会調査 / 国際研究者交流 (他11件)
【概要】本研究では、東アジア社会調査プロジェクトで「仕事と生活」モジュールを作成し、各々の全国調査から国際統合データを作成し、女性の就業、雇用慣行、ワークライフバランスを分析する。回答数は日本2079、中国1743、台湾2031(韓国は実施できず)。台湾・中国では女性は育児期にもフルタイムで働くが、日本ではパートが多い。日本では採用をはじめ男女の扱いが平等でないと、男女ともに考えており、台湾・中国と大きく...
【工学】総合工学:文化人類学国際情報交換を含む研究件
❏震災復興の公共人類学:福島県を中心とした創造的開発実践(26284136)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】関谷 雄一 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (30329148)
【キーワード】福島県 / 復興開発 / 映像・イメージ / 復興ツーリズム / 文化開発 (他15件)
【概要】本研究活動が試みたことは、公共に資する学術的な実践活動を協働型で展開していくことであった。初期のつくば市への避難者に対するインタビューは、避難者と地元社会の様々なアクターを結び付け、同市における「セーフティネット」構築のきっかけづくりに大きく貢献した。さらに、セーフティネット構築に関わったアクターの経験や教訓の語りをとらえた映像アーカイブは、学びを次世代につなげる貴重な記録となる。 学術の面では、...
❏体制転換期ネパールにおける「包摂」を巡る社会動態の展開に関する比較民族誌的研究(24320175)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】名和 克郎 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30323637)
【キーワード】ネパール / 包摂 / 国際研究者交流 / 文化人類学 / 民族誌 (他7件)
【概要】本研究は、連邦民主共和制に向けた体制転換期にあるネパールにおいて、様々な中間集団の存在を前提として展開される種々の政治的な主張と、そうした中間集団に属するとされる様々な人々の行う実践とが織りなす布置を、近年ネパールにおいて急速に普及した翻訳語サマーベーシーカラン(「包摂」)を鍵概念として、明らかにするものである。「民族」や「カースト」といった枠組を前提とした動きに加え、そうした枠組を前提としては見...
❏ブータンにおける環境保護行政と村落社会の価値体系の再編に関する政治人類学的研究(22710243)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】宮本 万里 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 外来研究員 (60570984)
【キーワード】ブータン地域研究 / デモクラシー / 環境保護 / 統治 / 仏教 (他25件)
【概要】現代ブータンは環境保護国として知られてきたが、近年の急速な民主化の動きは、君主制下での一元的で厳格な森林管理を環境保全成功の秘訣としてきたシステムを大きく変えつつある。本研究では、選挙や分権化をとおした民主化プロセスの中で、自然や生物の保護に対する村落社会の人々の価値体系がいかにゆらぎ、どのように再編されつつあるのか、その過程を現地での聞き取りと資料調査により明らかにした。特に、村落住民だけではな...
【工学】総合工学:海洋資源国際情報交換を含む研究件
❏産卵場解析による魚種交替生物過程の解明と海洋生態系間比較(22688017)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】高須賀 明典 独立行政法人水産総合研究センター, 中央水産研究所, 主任研究員 (00392902)
【キーワード】海洋生態 / 海洋資源 / 水産学 / 生態学 / 国際研究者交流 (他10件)
【概要】本研究課題では、気候変動に伴ってカタクチイワシとマイワシの間で優占魚種が入れ替わる魚種交替現象の生物学的メカニズムの解明を進めるため、産卵場解析を中心に生物特性を明らかにした。(1) 大時空間スケールでの産卵場環境の歴史的変遷を記述した。(2) 小規模スケールでの産卵場形成機構を明らかにした。(3) 黒潮海流域、カリフォルニア海流域、フンボルト海流域間で物理・生物要因に対する産卵応答特性を比較した...
❏混獲データの解析(19500247)
【研究テーマ】統計科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】南 美穂子 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (70277268)
【キーワード】統計科学 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / アメリカ:オーストラリア:ノルウェー / 回帰分類樹 (他20件)
【概要】ゼロの割合が高いという特徴のある各漁の混獲魚種(例えばサメなど)個体数データへの環境要因や操業条件による影響を解析し、それらの影響を取り除くことによって生息数の増減を評価するための統計手法を提案した。また、各漁で混獲された様々な海洋生物種の個体数データから海洋生物種間のかかわりを解析し、位置や環境要因・操業条件がそれとどのように関係しているかを探るための統計手法として一般化主成分法を提案した。 ...
【工学】総合工学:モデル化国際情報交換を含む研究件
❏環境経営情報志向の循環型・低炭素型サプライチェーンの統合と満足化に関する研究(26282082)
【研究テーマ】社会システム工学・安全システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山田 哲男 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (90334581)
【キーワード】廃棄物再資源化 / 地球温室効果ガス排出削減 / サプライチェーン / モデル化 / 経営工学 (他15件)
【概要】本研究では、パソコン、掃除機や携帯電話といった組立製品のリサイクルとCO2削減を経済的に促進するために、循環型・低炭素型サプライチェーンと製品ライフサイクルを統合し、環境負荷や経済性の見える化と満足化を行った。具体的には、陳腐化した部品交換のアップグレード、製品使用済み時の分解部品選択、グローバル/リバースサプライチェーンネットワーク、製造・再製造システムやマネジメントコントールシステムなどについ...
❏準微視的視点に立脚した環境作用を受けたコンクリートの力学特性モデリング(24560560)
【研究テーマ】土木材料・施工・建設マネジメント
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】佐藤 靖彦 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60261327)
【キーワード】コンクリート / 環境作用 / 力学特性 / モデル化 / 準微視的 (他9件)
【概要】温泉地に置かれる構造物、地下構造物、下水構造物は、地震などの力学作用とともに化学的な作用を同時に受ける。しかし、力学作用とか化学的な作用を同時に受ける場合のコンクリートの力学特性に関する理解は進んでいない。そこで本研究は、環境作用(溶脱や化学的侵食)を受けるコンクリートの水和物量と空隙構造変化を予測できる物質移動ー反応解析法と、環境作用による強度、弾性係数、破壊エネルギーの低下を考慮できる破壊解析...
❏自律分散ロボット群向けの実用的非同期モデルの設計と耐故障分散アルゴリズムの研究(23500060)
【研究テーマ】計算機システム・ネットワーク
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】DEFAGO Xavier 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (70333557)
【キーワード】分散アルゴリズム / 分散システム / ロボット群 / モデル化 / 合意問題 (他8件)
【概要】本研究では、フォールトトレラントで信頼性の高いマルチロボットシステムの開発を改善することを目指しています。そのため、移動ロボット群、フォールトトレラント分散システム、アルゴリズム等の分野の関連を研究します。特に、理論的なモデルと問題でも、その実用さを考え直す事が必要です。 本研究では、以下の結果も含む:①一部のロボットが故障しても全体が進めるアルゴリズム、②グラフ探検、③行動計画作成、④カスケード...
【工学】総合工学:シミュレーション国際情報交換を含む研究件
❏異なる時代や地域の資料とシミュレーションを複合させた国際河川環境教育(25350238)
【研究テーマ】科学教育
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】真山 茂樹 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40199914)
【キーワード】環境教育 / 河川環境 / シミュレーション / 珪藻 / 主体的な学習 (他16件)
【概要】学習者が河川環境の変化を主体的に学習し、科学的根拠を持って今後の見通しができ、さらに自らの実社会や国際社会に対する思考力が高まる、グローバルな教育の実現を目標とし、ウェブ教材開発とそれらを使用した実践研究を行った。開発した教材は、今日のインドの強腐水河川の状況を示すビデオ、SimRiverのワークシートの改良、水中マクロ生物探索ゲームなどであった。中学校、高等学校用にそれぞれ個別の指導案を作り授業...
❏実用的な構造保存有限要素法の確立に向けた基礎研究(23560063)
【研究テーマ】工学基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】松尾 宇泰 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (90293670)
【キーワード】数値解析 / 偏微分方程式 / シミュレーション / 国際情報交換 / 国際情報交流
【概要】本研究の目的は,前研究により有限要素法と構造保存数値解法を結びつけて得られた「離散偏導関数法」を実用に耐えうるレベルまで引き上げるための基礎研究を行うことである. 本研究は第一に,L2射影作用素の概念を導入し,任意の偏微分方程式に対して常に機械的に構造保存有限要素スキームを構成可能であることを示した.これにより,ユーザーは所定の処方箋に沿うだけで自動的に構造保存有限スキームが可能になり,実用性が飛...
【総合生物】ゲノム科学:散逸構造国際情報交換を含む研究件
❏キラル自触媒化学システムにおける空間不均一性の成長が光学純度にもたらす効果の解析(20540380)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】朝倉 浩一 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30222574)
【キーワード】キラル対称性の破れ / 散逸構造 / 非平衡系の自己組織化 / キラル自触媒反応 / 空間不均一性の成長 (他13件)
【概要】ピリミジンアルデヒド誘導体とジイソプロピル亜鉛との反応により、不斉アルコール類が合成されるSoai反応において、自発的にランダムに高光学純度の生成物が生成される機構について検討を行なった。その結果、ピリミジンアルデヒド誘導体の芳香族環にイソプロピル基が直接付加する副反応が競争的に振る舞い、生成物が高収率および高光学純度となる場合と、低収率および低光学純度となる場合に分岐することを見いだした。この分...
❏散逸構造としてのキラル対称性の破れ転移の化学反応系における実現(17540361)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】朝倉 浩一 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (30222574)
【キーワード】キラル対称性の破れ / 散逸構造 / キラル自触媒反応 / 不斉増幅反応 / 結晶成長 (他9件)
【概要】本研究は、散逸構造としてのキラル対称性の破れを、化学反応系において実験的に実現させることを目標とし、 1.キラル自触媒的に進行することが報告されている化学反応について、その機構の解析を試みた。 2.1.の反応とほぼ同様な物質間の化学反応において観察される不斉増幅現象について、そのメカニズムの検討を行なった。 3.結晶化系において自発的にキラリティーが発現する現象を説明するための、結晶成長における両...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:日本語国際情報交換を含む研究件
❏自発音声コーパスの分析によるfilled pauseの音声学的特徴の解明(26284062)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】前川 喜久雄 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 音声言語研究領域, 教授 (20173693)
【キーワード】フィラー / 自発音声 / F0抽出 / 日本語 / 英語 (他13件)
【概要】研究計画にそって日本語・英語・中国語のフィラーを音声学的に研究した。日本語については①フィラー中の母音の声質が通常の単語中の母音とは組織的に異なることを示した。英語については、②節頭のフィラーの生起確率に影響を及ぼす言語的要因の解明を進め、また③日本人英語学習者のフィラーを英語ネイティブのフィラーと比較し、学習レベルによる変化の進み方を解明した。中国語については④上記①と同様の分析を行い、日本語と...
❏音声言語における韻律構造の心理的実在性に関する通言語的研究(23520474)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】田嶋 圭一 法政大学, 文学部, 教授 (70366821)
【キーワード】英語音節 / 日本語特殊拍 / 韻律構造 / 対乳児音声 / 機能負担量 (他20件)
【概要】話し言葉の韻律構造の要素であるモーラ・音節などの単位が音声の発話や知覚にどのような影響を与えるか,また語彙知識とどのような関連があるかを検証した。その結果,日本語話者による英単語の音節の聞き取りはカタカナ外来語の有無の影響を受けないこと,外国語話者による日本語特殊拍の知覚は訓練や言語経験によりある程度改善するが,母語話者の水準に近づくのは困難であること,ある音素が単語の区別にどの程度貢献するかの指...
【農学】農業工学:NGO国際情報交換を含む研究件
❏旧ユーゴスラビア諸国における民主主義の質(24730129)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】久保 慶一 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (30366976)
【キーワード】旧ユーゴスラビア / 汚職対策機関 / メディア / NGO / EU (他17件)
【概要】本研究は、旧ユーゴスラビア諸国における民主主義の質について、一次資料の収集と関係者への聞き取り調査に基づいて実態を明らかにし、その規定要因を明らかにすることを試みた。おもな研究成果として、汚職対策機関など公職者の監視・抑制のための国家機関、メディア、NGOなどをめぐる制度整備の経緯および実態について多くの知見が得られ、またこの地域の民主主義の質の規定要因として国内マクロ要因(経済状況等)、国内アク...
❏「アジア環境協力」の制度構築に向けた基本ビジョンと具体的システムに関する政策研究(17310022)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】寺西 俊一 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30134878)
【キーワード】アジア / 環境 / 国際協力 / 資源リサイクル / 国際リサイクル (他15件)
【概要】本研究では、「アジア環境協力」とそのための制度構築に向けた諸課題に関する多面的な検討を行い、2005年10月の「第10回環境経済・政策学会」(於・早稲田大学、日本)、同年11月の「第7回アジア・太平洋NGO環境会議」(於・カトマンズ、ネパール)、同じく同年11月の「第3回日中韓環境被害救済および環境紛争処理に関する国際ワークショップ」(於・上海、中国)、2006年7月の「第3回環境経済学世界大会」...
【農学】農業工学:市民社会国際情報交換を含む研究件
❏現代中東・アジア諸国の体制維持における軍の役割(24241080)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】酒井 啓子 千葉大学, 法政経学部, 教授 (40401442)
【キーワード】地域間比較研究 / 比較政治 / 軍 / 市民社会 / 紛争 (他18件)
【概要】2011年以降のアラブ諸国や東南アジアなどでの大規模路上抗議運動の発生において、軍の関与の有無が政権交代の成否を左右する事例が続いた結果、現在途上国の政軍関係について、新たな分析視点の導入必要性が指摘されている。本研究期間中、中東、東南アジア、南アジア、南東欧諸国の事例を分析した結果、軍、政治権力、市民社会の三要素のそれぞれの相互関係のあり様が軍の政治関与パターンに影響を与えることが分かった。各分...
❏中国共産党に関する政治社会学的実証研究ーー中南海研究(Ⅱ)(23252004)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】菱田 雅晴 法政大学, 法学部, 教授 (00199001)
【キーワード】中国研究 / 中国共産党 / 中南海研究 / 党のサバイバル戦略 / 強靱性と脆弱性 (他16件)
【概要】中国共産党を組織集団として捉えようとの目的から、中国側カウンターパートの協力の下、党および党員に関する認識をめぐる広範なインデプス・インタビューおよびアンケート調査を実施した。 国家社会論フレームに基づくクロス解析結果から、「党政関係」、すなわち,党・国家体制の揺らぎおよび「党群関係」、すなわち,党に対する公信力の低下が観察された。だが、その一方で、政府、とりわけ中央政府に対する信任は依然として高...
❏グローバル化時代における南北アメリカの国家・市民社会・社会運動(22401009)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】鈴木 茂 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (10162950)
【キーワード】グローバル化 / 市民社会 / 社会運動 / 多文化主義 / アフリカ系人 (他17件)
【概要】本研究では、先住民とアフリカ系人の市民権拡大を求める運動と国家による社会的包摂政策、とりわけ多文化主義政策の調査・分析を通じて、ラテンアメリカ諸国を中心とした南北アメリカにおける国家と市民社会の関係の現状を析出した。その成果の一端は、ペルーとメキシコにおいて現地の研究者とともに国際セミナーを開催して議論したほか、国内学会での個別報告や学会誌での論文発表を行い、最終年度に成果報告書を作成した。 ...
【農学】農芸化学:東洋史国際情報交換を含む研究件
❏日本における近代通貨システムへの移行の世界史的意義:「決済」の視点から(20330075)
【研究テーマ】経済史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】加藤 慶一郎 流通科学大学, 商学部, 教授 (60267862)
【キーワード】経済史 / 金融論 / 決済 / 通貨 / 比較史 (他21件)
【概要】方法論については、類似点に注目する比較史の方向性を見出すにいたった。これはより柔軟な時代・空間認識をもって、類似点に注目して様々な事例を選択し、比較するものである。本研究でも「貨幣の重層性」、「貨幣の多様性」、「支払手段と価値尺度の分離」といった視点から、さまざまな時代・地域の事例を検討できた。実証研究については、近世近代移行期の日本社会においては、通貨不足により重層性・多様性が増す中で建値通貨と...
❏近現代中国におけるリベラリズム思想の受容と展開(19310152)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】村田 雄二郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70190923)
【キーワード】自由主義 / 憲政 / 立憲 / 民主主義 / 中国 (他18件)
【概要】20世紀の中国史は、ナショナリズムや社会主義に加えて自由主義を受容した歴史でもあった。本研究は、自由主義の視点から、新たな中国近現代史像を提示した。その具体的な成果は『リベラリズムの中国』(有志舎、2011年)である。 ...
❏モンゴルの白樺樹皮文献と白樺樹皮文化に関する調査研究(18401016)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】井上 治 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (70287944)
【キーワード】中央アジア文献学 / 史料学 / 東洋史 / 言語学 / 民俗学 (他7件)
【概要】モンゴル国中・西部と中国新疆で発見された白樺樹皮上のモンゴル語テキストのうち、モンゴル国中部出土のものには、より南のモンゴル人居住域との関連があり、同国西部と中国新疆発見のものには西部モンゴル人特有の文字的特徴が看取された。テキストの大抵はモンゴル人に膾炙した仏典や民間信仰関連のものであり、それらは新疆一帯のモンゴル人の間に現在も伝わっている。しかし樹皮が出土した一帯の白樺林は衰え、モンゴルでの白...
【農学】生産環境農学:文学国際情報交換を含む研究件
❏20世紀中葉のイラン文学におけるエロティシズム研究(24520397)
【研究テーマ】各国文学・文学論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】藤元 優子 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (40152590)
【キーワード】現代文学 / イラン / ジェンダー / 20世紀 / 国際研究者交流 (他7件)
【概要】本研究は、イランにおいて1940年代から60年代にジェンダー規範の重要な転換が起こった事を、現代文学におけるエロティシズムの検証を通して論考しようとするものである。3年間に計4回の研究会と国際ワークショップを開催したほか、イラン研究学会でも複数の発表を行い、最終的な成果は、大阪大学の紀要『イラン研究』の特集に纏められた。本研究によって、ジェンダー・バイアスに縛られつつも、セクシュアリティの新たな表...
❏台湾現代文学におけるセクシュアリティおよび日本表象のポリティクス(23520421)
【研究テーマ】各国文学・文学論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】四方田 千恵 (垂水 千恵 / 四方田 千恵(垂水千恵)) 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 教授 (70251775)
【キーワード】台湾 / セクシュアリティ / 日本表象 / 翻訳 / 国際研究者交流 (他15件)
【概要】台湾現代文学に表現された、セクシュアリティおよび日本表象に着目し、日台関係における文化翻訳や文化の政治性の問題を研究した。具体的には、邱妙津、紀大偉、甘耀明などの小説家および魏徳聖などの映画作家を対象に、日本記憶を再現することで強い台湾意識を表現しようとしていることや、日本文学・映画の題材を使いつつ、それをクイア小説として再現させようとする方策が取られていることなどを明らかにした。 これらの研究の...
❏ロシア文化論の研究-制度化の諸相と脱中心化の可能性(23320065)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】野中 進 埼玉大学, 教養学部, 教授 (60301090)
【キーワード】文化研究 / ロシア / 文化学 / 文学研究 / ロシア文学 (他16件)
【概要】「現代ロシアにおける新しい『ロシア文化論』の諸相を明らかにすること」を中心に進められた本プロジェクトは以下の成果をあげた。 (1)代表者・分担者の共編者『ロシア文化の方舟』(H23)でソ連崩壊後20年のロシア社会・文化の変遷を多方面から議論した。(2)同じく『今、ソ連文学を読み直すとは』(H23)で「ソ連文学」を文化制度として捉え、分析を行った。(3)同じく『再考ロシア・フォルマリズム』(H24)...
【農学】生産環境農学:ニュージーラント国際情報交換を含む研究件
❏学力の目標設定とテストをめぐる政策と政策文化の国際比較研究(22530850)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】勝野 正章 東京大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (10285512)
【キーワード】政策 / 政策文化 / 目標設定 / テスト / 日本 (他9件)
【概要】学校教育において児童・生徒に期待される学習到達度(学力)を基準として設定し、国ないし地方レベルで定める目標や、その達成度を測定するために実施するテストに関わる政策について、日本とニュージーランドとイギリスを対象として比較研究を実施した。政策文書と政治家をはじめとする政策担当者のインタビューで得られたデータの分析を行い、国間の政策の違いを政策文化の違いから理解する枠組みを提示した。 ...
❏多項式時間で解ける巡回セールスマン問題から車両配送問題への拡張(18740058)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】小田 芳彰 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (90325043)
【キーワード】組合せ論 / 離散数学 / アルゴリズム論 / 巡回セールスマン問題 / 計算量理論 (他12件)
【概要】巡回セールスマン問題は与えられた複数の都市をすべて1回ずつ通り、出発点に戻ってくるような最短経路を見つける問題である。この問題は板の穴あけなど実社会の問題にも直結する有名な最適化問題の1つである。しかし、都市数が増えるにつれ、コンピュータを利用しても計算にかる時間が指数的に増大する。そこで、問題がどのような条件をみたしていれば、実用的な時間で解が得られるかという研究がなされてきた。研究では、この効...
【農学】境界農学:生業国際情報交換を含む研究件
❏東南アジアにおける人口流動と資源利用の変容が環境に与える影響に関する研究(26360021)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】須田 一弘 北海学園大学, 人文学部, 教授 (00222068)
【キーワード】生業戦略 / マレーシア / インドネシア / 資源利用 / 環境 (他9件)
【概要】マレーシアトレンガヌ州ゴンバライ村で、また、インドネシア西ジャワ州スメダン県ランチャカロン郡のナガラワンギ集落とチパリア集落でそれぞれ調査を行った。インドネシアでは、農業を主たる生業とする世帯で、換金作物であるサツマイモと、主食である米の栽培について、選好に差異があることがわかった。これには、耕地の水はけ等の微小環境、所有する耕地面積、サツマイモの価格の変動など、多様な要因が影響している。マレーシ...
❏西アジアにおける初期定住集落の研究(24251013)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-10-31 - 2017-03-31
【研究代表者】三宅 裕 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60261749)
【キーワード】西アジア / 初期定住集落 / 狩猟採集民 / 新石器時代 / 生業 (他15件)
【概要】トルコ共和国南東部、ティグリス川上流域に位置するハッサンケイフ・ホユック遺跡において発掘調査を実施し、新石器時代初頭に年代づけられる初期定住集落の実態の解明を進めた。出土した動植物資料の分析から、この時期にはまだ農耕・牧畜は営まれておらず、狩猟・採集に基盤を置く社会であったことが確認された。その一方で、公共建造物、複雑な葬送儀礼、高度な工芸技術、長距離交易、シンボリズムの発達を示す数多くの資料が得...
【農学】境界農学:言語学国際情報交換を含む研究件
❏手話言語の文法における「非手指的要素」の意味的・統語的性質の研究(26284061)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松岡 和美 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (30327671)
【キーワード】日本手話 / 非手指表現 / ろう児の手話 / モダリティ / 否定 (他31件)
【概要】統語研究では、モダリティ・否定・省略・話題化などの構文に現れる手指および非手指表現の言語学的性質の記述と考察を行った。愛媛県大島の宮窪町でろう者と聴者が共有する宮窪手話の記述を行った。学校法人明晴学園と協働し、日本手話を母語とするろう乳児と保護者の対話コーパス作成を始め、一部の分析結果を学会で発表した。成人の手話学習者の代名詞やうなずきに関する知見を得て、大学での手話クラス運営について考察を行った...
❏バイリンガルの言語と認知:二言語の習得と認知プロセスの変化の多角的研究(24720187)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】佐々木 美帆 慶應義塾大学, 商学部, 准教授 (80400597)
【キーワード】言語学 / 第二言語習得 / 認知心理学 / バイリンガル / 脳側性 (他14件)
【概要】本研究は、バイリンガル認知が二言語の言語知識、言語習得時期、言語使用度によってどのように変わるのかを、さまざまな二言語の組み合わせのバイリンガルを対象として実験を行いマルチコンピテンスの観点から調査した。日本人英語使用者、韓国人留学生、日本手話話者、日英バイリンガルを対象に、多読と眼球運動、感情語の心的反応、読み書きの習得、二言語の流暢性と脳側性について調査した。結果、表出するバイリンガルの言語状...
❏モンゴルの白樺樹皮文献と白樺樹皮文化に関する調査研究(18401016)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】井上 治 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (70287944)
【キーワード】中央アジア文献学 / 史料学 / 東洋史 / 言語学 / 民俗学 (他7件)
【概要】モンゴル国中・西部と中国新疆で発見された白樺樹皮上のモンゴル語テキストのうち、モンゴル国中部出土のものには、より南のモンゴル人居住域との関連があり、同国西部と中国新疆発見のものには西部モンゴル人特有の文字的特徴が看取された。テキストの大抵はモンゴル人に膾炙した仏典や民間信仰関連のものであり、それらは新疆一帯のモンゴル人の間に現在も伝わっている。しかし樹皮が出土した一帯の白樺林は衰え、モンゴルでの白...
【農学】社会経済農学:貧困国際情報交換を含む研究件
❏アナリティカル・アプローチによる欲望思想の新角度からの研究―経済学基礎仮定の解明(26780132)
【研究テーマ】経済学説・経済思想
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】野原 慎司 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 講師 (30725685)
【キーワード】欲望思想 / 思想史 / 経済学史 / 経済思想 / 社会思想 (他15件)
【概要】経済学においては、理論上、各人が欲望を満足させるように行動することを前提としている。しかし、欲望の存在が前提とされてしまっており、欲望とは一体何かということは不問に付されている。そこで、本研究では、経済学において欲望とは何かを探求することにした。 その目的を達するためには、過去の思想家・経済学者が欲望をどう捉えたかを把握することが重要である。過去の思想家における欲望の把握の上に、経済学における欲望...
❏ウエスト・ベンガル地域の水環境改善による住民の福祉向上と女性の役割(19651105)
【研究テーマ】ジェンダー
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】坂本 麻衣子 長崎大学, 工学部, 准教授 (50431474)
【キーワード】水資源 / 衛生 / 貧困 / ジェンダー / 地域研究 (他10件)
【概要】平成21年度に行った研究実施項目を次に示す. ・ ジョソール(バングラデシュ)において,GPSを用いた対象村の地図の作成,フィールドテストキットによる対象村内のすべての井戸のヒ素検査(63基),対象村内の全世帯主の配偶者に対するアンケート(157サンプル)を行った. ・ アンケート結果をもとに,共分散構造分析により現地住民の水環境問題に対する改善意識構造を分析した. ・ Space Syntax理...
【農学】社会経済農学:地域史国際情報交換を含む研究件
❏宋代士大夫の相互性と日常空間に関する思想文化学的研究(13410005)
【研究テーマ】中国哲学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】佐藤 慎一 (佐藤 愼一) 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50009817)
【キーワード】中国 / 宋 / 知識人 / 地域史 / 史料 (他11件)
【概要】本プロジェクトは中国宋代の士大夫たちによる相互性と日常空間の認識を検討することを目的とした。本プロジェクトの研究分担者の多くは宋代史研究会から2001年に刊行された論文集の執筆者である。『宋代人の認識-相互性と日常空間』と題されたこの論集が刊行されたのちも、なお検討が不十分であったことをわきまえて、共同研究を継続することにしたものである。 わたしたちは従来見過ごされてきた原典・一次史料を解読し、当...
❏人口の高齢化と地域社会-日本とスウェーデンの比較研究(13410063)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】木下 康仁 立教大学, 社会学部, 教授 (30257159)
【キーワード】国際情報交換 / スウェーデン / 高齢社会 / 地域社会 / 地方自治体 (他12件)
【概要】これまで継続的に進めてきた本研究を構成する4部門について以下のように実行し、全体のまとめを行なった。 1.地域社会と高齢者ケア ・日本とスウェーデンの4自治体について、地域特性を比較した。 ・地方自治体の議員の役割を比較するために、インタビューデータの英訳を行い、分析を進めた。 ・高齢者個人のライフヒストリーの分析を進め、日本とスウェーデンの比較を行なった。 2.高齢夫婦の施設入居プロセスの比較 ...
【農学】社会経済農学:ハンガリー国際情報交換を含む研究件
❏ハンガリー・ジャコバン主義における共和政思想の転換とその展開に関する研究(25370855)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】中澤 達哉 東海大学, 文学部, 准教授 (60350378)
【キーワード】ハンガリー / スロヴァキア / ジャコバン主義 / 共和政 / 政治思想史 (他6件)
【概要】本研究は、ハンガリー・ジャコバン主義が「王のいる共和政」思想から「王のいない共和政」思想へと転換する過程を解明した。つまりジャコバン主義者は、1793年夏にヨーゼフ主義の伝統に基づく「世襲王政の共和国」論がフランツ2世に拒否された結果、「王のいる共和政」論に深く失望した。同じ頃、フランスで急進的な人民主権を唱える1793年憲法が成立したほか、同年12月のトゥーロンの戦いでフランス共和派革命軍がナポ...
❏離散構造の導入による離散資源配分問題の深化(24300003)
【研究テーマ】情報学基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田村 明久 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50217189)
【キーワード】離散最適化 / 離散構造 / 離散凸解析 / 資源配分問題 / マッチング (他14件)
【概要】学生の学科への配属や研修医の病院への配属の決定という離散資源配分問題は実用性の高い重要な問題である.グラフ構造や離散凸解析などの離散構造を導入し,安定マッチングモデルを一般化して適用範囲の広い離散資源配分問題を構築し,その解析を行うことを目的とした. 包括的な離散資源配分問題に対する戦略的頑健性をもつメカニズムの構築,安定マッチングモデル(2部グラフ上のモデル)の一般の有向グラフへの拡張等の研究を...
❏ハンガリーにおける初期ジャコバン主義の生成と展開に関する研究(23720364)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】中澤 達哉 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (60350378)
【キーワード】東欧近現代史 / ジャコバン主義 / 共和主義 / ハンガリー / 国際情報交換 (他7件)
【概要】本研究は、ハンガリーの初期ジャコバン主義における 「王のいる共和政」 論の存在を指摘し、その特徴-近世ハプスブルク朝ヨーゼフ主義の啓蒙絶対主義と世襲君主政を媒介とする、イギリスの制限君主制およびフランス・ジャコバン主義の共和思想の融合過程-を解明した。初期ジャコバン主義は、ハプスブルク朝による封建制の緩和ないしは撤廃をめざす啓蒙改革を補強するために「世襲王政の共和国」論を構築する一方で、「選挙王政...
【農学】社会経済農学:国際貿易国際情報交換を含む研究件
❏環境政策の長期的な産業構造に与える影響に関する理論・実証研究(25780171)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】小西 祥文 上智大学, 国際教養学部, 准教授 (40597655)
【キーワード】環境政策と産業構造 / 長期市場均衡 / 企業の異質性 / 不完全競争 / Melitzモデル (他10件)
【概要】近年、各国の環境政策は、実に多様な形態を取るようになってきている。本研究では、「環境政策のデザインの違いによって、長期的な企業の生産性分布、財価格、汚染価格、社会厚生等の重要な経済変数がどのような影響を受けるのか」、という疑問に焦点を当て、理論・実証分析を行った。生産性の異なる企業が多様な財を生産し不完全競争を行うような経済モデルを構築することで、環境政策が経済に及ぼす影響に関する経済学的メカニズ...
❏国際フロー解析を基盤としたアジアにおけるリン資源ガバナンス(24651035)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松八重 一代 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50374997)
【キーワード】リン資源 / 国際貿易 / マテリアルフロー / アジア / ガバナンス (他10件)
【概要】本研究では産業連関モデルを基盤としてリンのマテリアルフローと接続した統合リン資源循環モデル(IPCIO)の開発を行った。リン鉱石や、リン酸・リン酸塩といった中間製品や、鉄鋼スラグ・下水汚泥といった二次資源部門を新設、あるいは既存の行・列の各部門を細分化することで、サプライチェーンを通じたリン関連財の需給を定量評価可能にした。 さらにGLIOモデルを用いて日本の最終需要が引き起こす貿易を通じたバーチ...
❏資源配分メカニズムの分析と設計:理論と実験(20330036)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】下村 研一 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (90252527)
【キーワード】ミクロ経済学 / 市場制度 / 経済実験 / 環境 / 貨幣経済 (他14件)
【概要】効率的で公平な資源配分を達成するメカニズムの性能と実行可能性をめぐり,いくつかの異なる経済モデルを研究した.複数の均衡がある純粋交換経済モデルは,理論上不公平な均衡が達成されるが本研究の実験のデータは公平な均衡への収束を示した.一方,貨幣経済モデルでは,実験のデータは殆ど理論通りであった.寡占モデルでは,実験のデータは非協力均衡ではなく協力解の結果に近かった.中国の環境問題の実証研究では,アンケー...
【農学】社会経済農学:経済発展国際情報交換を含む研究件
❏事業の法的形態の機能と経済・社会の発展―アジア諸国の比較研究(26380455)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】清水 剛 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00334300)
【キーワード】経営組織 / 会社形態 / 経済発展 / 株式会社 / 会社法 (他7件)
【概要】本研究は、株式会社や合名・合資会社のような企業の法的形態が経済及び社会の発展の過程にどのような影響を与えるのかを、日本、中国、ベトナム、韓国の4か国に注目しながら明らかにすることであった。本研究からは、日本においては、主として中小企業のための合名・合資会社形態と、大企業のための株式会社が分かれていたが、徐々に合名・合資会社の利用が減っていき、戦後になってより信用される形態である株式会社が中小企業に...
❏途上国における貧困削減と制度・市場・政策:比較経済発展論の試み(22223003)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】黒崎 卓 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90293159)
【キーワード】経済発展 / 貧困削減 / 比較制度分析 / 国際情報交換 / 多国籍
【概要】開発経済学・比較経済史の専門家からなる共同研究を組織し、アジア・アフリカの現途上国と戦前日本に関して制度や組織に注目したオリジナルなデータ収集を進め、制度採択の決定要因やその影響、政策介入のインパクトなどについて実証的に分析した。このような実証分析を複数時点・複数地域に関して統一的に行うことにより、途上国における長期的かつ持続的な貧困削減・経済開発のために有益な政策・制度の特徴と、それがどのような...
❏日中韓・東南アジアにおける食料需給変動と環境変化の比較に関する計量経済分析(13460094)
【研究テーマ】農業経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】茅野 甚治郎 宇都宮大学, 農学部, 教授 (40163729)
【キーワード】経済成長 / 食料消費 / 食料生産 / 環境 / 国際情報交換 (他9件)
【概要】1.経済成長と食料消費構造の変化 経済成長に伴うカロリー変化とその構成から、世界各国の食料消費パターンを4つに類型化した。アジアの主食である米の消費変化を7カ国(日本、韓国、中国、フィリピン、ベトナム、インドネシア、タイ)について比較した結果、3つにグループ化できる。エンゲル関数と需要関数の推計から、韓国と日本の米消費におけるターニングポイントの特定と特徴点を整理した。日本では、1950年代後半に...
【農学】社会経済農学:インド国際情報交換を含む研究件
❏近世後期日本における身分制度と農本主義バイアス(26870138)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】戸石 七生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 講師 (20622765)
【キーワード】百姓 / 身分制度 / 穀物生産 / 農本主義 / 日印比較 (他24件)
【概要】この研究は、関東を中心的なフィールドとし、農本主義的身分制度が日本の農村社会をいかに規定したかを解明することを目的とする。収集した資料を分析した結果、関東農村では関西と異なり、多くの場合職人は「みなし穀物生産者」である百姓身分のまま非農業部門に従事したことが判明した。ただし、穢れに携わる僧・非人等は制度上明示的に百姓から区別された。農村住民と農業従事者を制度上分離しない近世の経験は、近代以降の農協...
❏インド農村の農業生産向上と児童労働撲滅にむけて:政策介入実験と行動経済学的分析(24380126)
【研究テーマ】農業経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】不破 信彦 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (90302538)
【キーワード】農業生産性 / 児童労働 / 教育 / 農村貧困 / インド (他7件)
【概要】本研究は、インドの農村貧困解決の鍵となる二つの政策課題(農業生産性向上、教育水準向上)に対する基礎研究と位置づけられる。「農業生産性向上」課題に関しては、西ベンガル州において「SRI(System of Rice Intensification)」稲作の実験的導人を行った結果、同農法による増収効果が確認されたものの、同農法の普及はあまり進まず、今後その原因を更に探る必要性がある。アンドラ・プラデシ...
❏『集神州三宝感通録』巻中の美術史料論的研究(24520118)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】肥田 路美 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00318718)
【キーワード】東洋美術史 / 仏教史 / 仏教図像学 / 霊験説話 / 瑞像 (他20件)
【概要】『集神州三宝感通録』は、中国初唐時代の道宣(596~667)が仏法僧三宝の上に現れた霊験譚を集成したものである。本研究では、歴代各地で特に篤い信仰を得た仏像(瑞像)に関する巻中について、初めての全文の現代語訳をおこなうとともに美術史の観点に立った詳細な注解を加えた。三年間の研究期間に、中国への仏教初伝を語る第一縁(東漢洛陽画釈迦像縁)から梁武帝造立の二仏像に関する第三十縁(梁高祖等身金銀像縁)まで...
【農学】社会経済農学:移民国際情報交換を含む研究件
❏オーストリアにおける政治教育の定着過程の研究(26381153)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】近藤 孝弘 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40242234)
【キーワード】政治教育 / オーストリア / コンピテンシー / 歴史教育 / 選挙権 (他14件)
【概要】本研究は,オーストリアの学校教育法や学習指導要領を中心とする教育関連法規を主な資料として,同国の政治教育の発展が隣国ドイツに比べて遅れたこと,ならびに1990年前後に転機を迎え,それ以後急速に発展していることを明らかにした。また,その背後には戦後の国際関係による制約と1970年代のドイツからの影響のほか,1980年代後半以降に生じた国家の変容,具体的にはヴァルトハイム事件による自国史理解の転換,E...
❏環太平洋における在外日本人の移動と生業(25243008)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米山 裕 立命館大学, 文学部, 教授 (10240384)
【キーワード】移民 / 日系人 / 在外日本人 / 環太平洋 / データベース (他12件)
【概要】第二次世界大戦前から戦後にかけての環太平洋おいて、外地および外国で暮らす日本人(在外日本人)とその子ども(日系人)の移動と職業について、移民たちが残したさまざまな文献をデータベースに入力した。そのデータをもとに、日本からアメリカ合衆国、カナダへの国際移動、移住地内での移動と職業、生活などについて、歴史学、地域研究、地理学、社会学、人類学の方法論を用いて分析し、在外日本人の経験の全体像の把握に努めた...
❏EU市民権とトランスナショナル議員に関する実証研究(24730438)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鈴木 規子 東洋大学, 社会学部, 准教授 (50610151)
【キーワード】EU市民権 / EU研究 / フランス / 移民問題 / 市民意識 (他14件)
【概要】本研究は、EU加盟国国民に保障されたEU市民権を行使して、国籍国以外の地方選挙ならびに欧州議会選挙に参加するEU市民は増えているのか、また当選した外国籍議員はどんな背景やトランスナショナルな市民意識をもっているのか明らかにすることであった。 フランスの選挙結果から、外国籍EU市民の選挙参加は回を重ねるごとに増えていることがわかった。また、外国籍議員へのアンケートや聞き取り調査からは、ヨーロッパ人意...
【農学】社会経済農学:カナダ国際情報交換を含む研究件
❏産卵場解析による魚種交替生物過程の解明と海洋生態系間比較(22688017)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】高須賀 明典 独立行政法人水産総合研究センター, 中央水産研究所, 主任研究員 (00392902)
【キーワード】海洋生態 / 海洋資源 / 水産学 / 生態学 / 国際研究者交流 (他10件)
【概要】本研究課題では、気候変動に伴ってカタクチイワシとマイワシの間で優占魚種が入れ替わる魚種交替現象の生物学的メカニズムの解明を進めるため、産卵場解析を中心に生物特性を明らかにした。(1) 大時空間スケールでの産卵場環境の歴史的変遷を記述した。(2) 小規模スケールでの産卵場形成機構を明らかにした。(3) 黒潮海流域、カリフォルニア海流域、フンボルト海流域間で物理・生物要因に対する産卵応答特性を比較した...
❏北極海の海氷激減-海洋生態系へのインパクト-(22221003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】原田 尚美 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境観測研究開発センター, 研究開発センター長代理 (70344281)
【キーワード】北極海 / 海洋生態系 / セジメントトラップ / 海氷海洋物理モデル / 海氷融解 (他15件)
【概要】近年、海氷融解が最も激しく生じている西部北極海において、海氷減少に伴う低次生態系の生産量変化を時系列に把握し、海洋生態系モデルにこれら現場データを組み込み、低次生物の生産変化の再現や魚類資源の応答の予測を目的として研究を実施してきた。特筆すべき成果として、冬季の海氷下において生物由来粒子が多く沈降しており、海洋中の渦と循環を介した陸棚起源水の輸送が重要であることがわかってきた。またモデルによる理想...
【農学】社会経済農学:児童労働国際情報交換を含む研究件
❏インド農村の農業生産向上と児童労働撲滅にむけて:政策介入実験と行動経済学的分析(24380126)
【研究テーマ】農業経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】不破 信彦 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (90302538)
【キーワード】農業生産性 / 児童労働 / 教育 / 農村貧困 / インド (他7件)
【概要】本研究は、インドの農村貧困解決の鍵となる二つの政策課題(農業生産性向上、教育水準向上)に対する基礎研究と位置づけられる。「農業生産性向上」課題に関しては、西ベンガル州において「SRI(System of Rice Intensification)」稲作の実験的導人を行った結果、同農法による増収効果が確認されたものの、同農法の普及はあまり進まず、今後その原因を更に探る必要性がある。アンドラ・プラデシ...
❏養子の経済分析:日米の歴史データを用いた実証研究(24330075)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】森口 千晶 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40569050)
【キーワード】養子制度 / 家族の経済学・ミクロ実証分析 / 日米比較 / 児童労働 / 要保護児童・児童福祉 (他17件)
【概要】本研究の目的は、歴史データを駆使して新たなデータセットを構築し、家族の経済学の理論とミクロ経済学の実証手法を用いて、日米における養子制度の発展とその厚生的含意を明らかにすることにある。アメリカの国勢調査個票データを用いた分析では、二十世紀における養親の養子に対する需要動機の変遷が養子の人的資本形成に与えた影響を解明し、多くの新たな知見を導出して国内外で高い評価を得た。また、日米比較の視点から日本の...
【農学】社会経済農学:グローバル化国際情報交換を含む研究件
❏海外における日本近現代史像の変容ー学校教材を中心にー(24320122)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】三宅 明正 千葉大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (30174139)
【キーワード】近現代史 / グローバル化 / 教科書 / 比較歴史学 / 日本史一般 (他6件)
【概要】この研究は、海外における日本の近現代史のイメージが、20世紀末から21世紀にかけて、どのように変容したのかを、学校の教材を用いて考察したものである。西欧と、中東、南アジア、東アジア、アメリカの諸国を、検討の対象とした。この研究の目的は、今後の日本近現代史研究を、広く海外の研究者と協力して進めていくための視点を探ることであった。具体的な研究作業を通して、複数の重要な知見を売ることができた。研究成果報...
❏グローバル化した世界における哲学的「人権」概念の研究(24320007)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】御子柴 善之 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (20339625)
【キーワード】国際研究交流、ドイツ / 人権 / カント / 世界市民 / グローバル化 (他13件)
【概要】本研究の第一の成果は、日独倫理学コロキウムを4回開催し(ドイツで3回、日本で1回)、国際研究交流を実現したことである。グローバル化した世界における人権問題を、その問題に対峙しているドイツ人哲学研究者と重ねて討議できた。カント実践哲学に依拠しつつ行われた討論から得た成果として次のものが挙げられる。まず、人権は制度・機関なくして実現するものでないものの、それだけで実現するものでもないことを確認した。次...
❏文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究(23242036)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
【キーワード】「仏教」文明 / 世間(世俗)秩序 / 造形 / 文字言語 / 複合宗教 (他32件)
【概要】インド亜大陸発祥の「仏教」がアジア世界に広く流伝したことと、そのアジア世界で多様な国家や社会や文化が形成されていくこととが、どのような関係にあったのかを調査研究した。とくに、国家の構築と社会の秩序化、造形表現や文字言語表現の展開、諸宗教や儀礼・習俗との複合、という三つの観点からアプローチした。そして、これらの観点が文明としての「仏教」の三要件に合致するものと考えた。同時に、このような「仏教」文明の...
【農学】社会経済農学:比較史国際情報交換を含む研究件
❏近世後期日本における身分制度と農本主義バイアス(26870138)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】戸石 七生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 講師 (20622765)
【キーワード】百姓 / 身分制度 / 穀物生産 / 農本主義 / 日印比較 (他24件)
【概要】この研究は、関東を中心的なフィールドとし、農本主義的身分制度が日本の農村社会をいかに規定したかを解明することを目的とする。収集した資料を分析した結果、関東農村では関西と異なり、多くの場合職人は「みなし穀物生産者」である百姓身分のまま非農業部門に従事したことが判明した。ただし、穢れに携わる僧・非人等は制度上明示的に百姓から区別された。農村住民と農業従事者を制度上分離しない近世の経験は、近代以降の農協...
❏近代移行期北東アジアにおける秩序構想の比較社会史(20320092)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】山田 賢 千葉大学, 文学部, 教授 (90230482)
【キーワード】比較歴史学 / 北東アジア / 国民国家 / 秩序構想 / 近世化 (他13件)
【概要】本研究においては、北東アジア(具体的には中国・朝鮮、そして日本を対象として想定している)の近代移行期における国民国家の形成について比較研究を行った。それぞれの地域の事例について文献調査を実施したほか、浙江工商大学日本文化研究所、武漢大学日本研究中心の研究者と共同研究会を開催して検討を行った。その結果、北東アジア各地域における国民国家は、それぞれの地域において育まれた近世伝統社会における社会関係を基...
❏日本における近代通貨システムへの移行の世界史的意義:「決済」の視点から(20330075)
【研究テーマ】経済史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】加藤 慶一郎 流通科学大学, 商学部, 教授 (60267862)
【キーワード】経済史 / 金融論 / 決済 / 通貨 / 比較史 (他21件)
【概要】方法論については、類似点に注目する比較史の方向性を見出すにいたった。これはより柔軟な時代・空間認識をもって、類似点に注目して様々な事例を選択し、比較するものである。本研究でも「貨幣の重層性」、「貨幣の多様性」、「支払手段と価値尺度の分離」といった視点から、さまざまな時代・地域の事例を検討できた。実証研究については、近世近代移行期の日本社会においては、通貨不足により重層性・多様性が増す中で建値通貨と...
【農学】動物生命科学:鳥インフルエンザウイルス国際情報交換を含む研究件
❏ベトナムに飛来する渡り鳥の高病原性鳥インフルエンザウイルス感染の実態調査(24580446)
【研究テーマ】応用獣医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】堀田 こずえ 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (70466192)
【キーワード】獣医学 / 獣医公衆衛生学 / 疫学調査 / ベトナム / 鳥インフルエンザウイルス (他8件)
【概要】本研究は、北部ベトナムに飛来する渡り鳥の糞便から、鳥インフルエンザウイルスの分離を行い、渡り鳥におけるH5N1亜型を含む高病原性鳥インフルエンザウイルスの自然感染状況を把握し、渡り鳥が運び、拡散させている鳥インフルエンザウイルスの実態を明らかにすることを目的とした。更に以前は、糞便だけでは渡り鳥の種の特定は難しかったが、近年、糞便に付着する渡り鳥の腸管組織からミトコンドリアDNAを抽出後、解析した...
❏高病原性鳥インフルエンザウイルスの薬剤耐性機構の解明(20590118)
【研究テーマ】環境系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】田川 優子 (坂井 優子) 東京大学, 医科学研究所, 助手 (40178538)
【キーワード】高病原性鳥インフルエンザウイルス / 薬剤耐性 / 抗インフルエンザ薬 / 迅速診断 / 病原性 (他10件)
【概要】高病原性鳥インフルエンザウイルスが発生しているベトナムやインドネシアの患者や動物の検体中のウイルスを解析することによって、以下の知見を得た。 (1)ベトナムの患者から薬剤耐性ウイルスが分離されたが、新規薬剤が効果的である。 (2)インドネシアのブタにはH5N1が蔓延しており、ヒトへの伝播の温床となる可能性がある。 (3)ヒトの病原性に関わる変異は患者体内で生じているが、分離によって選択されてしまう...
【農学】森林圏科学:リン国際情報交換を含む研究件
❏国際フロー解析を基盤としたアジアにおけるリン資源ガバナンス(24651035)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松八重 一代 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50374997)
【キーワード】リン資源 / 国際貿易 / マテリアルフロー / アジア / ガバナンス (他10件)
【概要】本研究では産業連関モデルを基盤としてリンのマテリアルフローと接続した統合リン資源循環モデル(IPCIO)の開発を行った。リン鉱石や、リン酸・リン酸塩といった中間製品や、鉄鋼スラグ・下水汚泥といった二次資源部門を新設、あるいは既存の行・列の各部門を細分化することで、サプライチェーンを通じたリン関連財の需給を定量評価可能にした。 さらにGLIOモデルを用いて日本の最終需要が引き起こす貿易を通じたバーチ...
❏東北タイ天水田における土壌養分動態の解明に基づくイネの耐乾性評価(22405015)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岸 順子 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (60191219)
【キーワード】天水田 / 東北タイ / 土壌養分 / 水資源 / 作物学 (他16件)
【概要】タイの稲作はその約6割が天水田と呼ばれる降雨に依存した水田で行われている。特に東北タイでは土壌が砂質のため、乾燥と湿潤を頻繁に繰り返すのに加えて、養分の供給力や保持能力が低い。そのため、収量が低く、その改善が大きな課題である。そこで養分の吸収量を評価し,吸収量の改善に基づく収量の改善を試みた。その結果、土壌はリン欠乏傾向にあることが明らかにされたが、リンを施肥しても必ずしも生育は改善せず、それはリ...
【農学】森林圏科学:植食性昆虫国際情報交換を含む研究件
❏ヒマラヤ地域における植食性昆虫とその寄主植物の系統地理学的解析(26440207)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】自然史 / 生物地理 / 植食性昆虫 / 種分化 / ホットスポット (他9件)
【概要】ヒマラヤ山脈とその周辺域は、動物区系分布でのヒマラヤ亜区を構成し、中~高標高域には多くの固有種(亜種)が生息することで知られる。本地域で分化したと見られる植食性昆虫とその寄主植物の集団間(種間や亜種間など)での遺伝的分化を複数領域の遺伝子マーカーによる分子系統解析を行うことで、その各集団の形成過程を調査した。ヒマラヤ域の変成帯は16-22百万年前に急激に上昇し、インドモンスーンは約10百万年頃に始...
❏食物網構造を組み入れた全球的な群集の多様性創出機構の解明(26550087)
【研究テーマ】自然共生システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鎌田 直人 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (90303255)
【キーワード】多様性 / ゴール形成昆虫 / 系統樹 / 植食者 / 自由摂食性昆虫 (他20件)
【概要】植食性昆虫の種分化は寄主植物の共進化が密接に関係しているため、昆虫のローカル群集は寄主である植物の群集構造にも密接に関係している。日本とチェコの3箇所の冷温帯夏緑林のデータを解析した。植物-植食者の量的食物網構造に対する寄主植物の影響を定量化する解析を行い、これを3つの異なる昆虫ギルドで比較した。自由摂食者は3つの場所すべてで広い食性を示したが、ゴール形成性者・潜葉者はほぼ単食性であった。ジェネラ...
【農学】森林圏科学:水資源国際情報交換を含む研究件
❏東北タイ天水田における土壌養分動態の解明に基づくイネの耐乾性評価(22405015)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岸 順子 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (60191219)
【キーワード】天水田 / 東北タイ / 土壌養分 / 水資源 / 作物学 (他16件)
【概要】タイの稲作はその約6割が天水田と呼ばれる降雨に依存した水田で行われている。特に東北タイでは土壌が砂質のため、乾燥と湿潤を頻繁に繰り返すのに加えて、養分の供給力や保持能力が低い。そのため、収量が低く、その改善が大きな課題である。そこで養分の吸収量を評価し,吸収量の改善に基づく収量の改善を試みた。その結果、土壌はリン欠乏傾向にあることが明らかにされたが、リンを施肥しても必ずしも生育は改善せず、それはリ...
❏ウエスト・ベンガル地域の水環境改善による住民の福祉向上と女性の役割(19651105)
【研究テーマ】ジェンダー
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】坂本 麻衣子 長崎大学, 工学部, 准教授 (50431474)
【キーワード】水資源 / 衛生 / 貧困 / ジェンダー / 地域研究 (他10件)
【概要】平成21年度に行った研究実施項目を次に示す. ・ ジョソール(バングラデシュ)において,GPSを用いた対象村の地図の作成,フィールドテストキットによる対象村内のすべての井戸のヒ素検査(63基),対象村内の全世帯主の配偶者に対するアンケート(157サンプル)を行った. ・ アンケート結果をもとに,共分散構造分析により現地住民の水環境問題に対する改善意識構造を分析した. ・ Space Syntax理...
【農学】森林圏科学:植物国際情報交換を含む研究件
❏ヒマラヤ地域における植食性昆虫とその寄主植物の系統地理学的解析(26440207)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】自然史 / 生物地理 / 植食性昆虫 / 種分化 / ホットスポット (他9件)
【概要】ヒマラヤ山脈とその周辺域は、動物区系分布でのヒマラヤ亜区を構成し、中~高標高域には多くの固有種(亜種)が生息することで知られる。本地域で分化したと見られる植食性昆虫とその寄主植物の集団間(種間や亜種間など)での遺伝的分化を複数領域の遺伝子マーカーによる分子系統解析を行うことで、その各集団の形成過程を調査した。ヒマラヤ域の変成帯は16-22百万年前に急激に上昇し、インドモンスーンは約10百万年頃に始...
❏気象芸術学の試み:二〇世紀初頭における庭師と天文学者と建築家(25370135)
【研究テーマ】美術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】後藤 文子 慶應義塾大学, 文学部, 准教授 (00280529)
【キーワード】気象芸術学 / 研究方法論 / 近代芸術 / 近代建築 / 近代園芸学 (他17件)
【概要】本研究の課題である「気象芸術学 Meteorologische Kunstwissenschaft」は、芸術の制作論的諸相において変化する時間=生命性を本質とした近代芸術・建築を、生成し変化する流体として捉える新たな美術史学・芸術学研究の方法論として構想された。植栽造園家を、本来不動な建築と植物=有機体とを結合させる存在、つまり無機的存在を有機的生命体へと媒介する重要かつ特異な「媒介者」と位置づけ...
【農学】水圏応用科学:インドネシア国際情報交換を含む研究件
❏東南アジアにおける人口流動と資源利用の変容が環境に与える影響に関する研究(26360021)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】須田 一弘 北海学園大学, 人文学部, 教授 (00222068)
【キーワード】生業戦略 / マレーシア / インドネシア / 資源利用 / 環境 (他9件)
【概要】マレーシアトレンガヌ州ゴンバライ村で、また、インドネシア西ジャワ州スメダン県ランチャカロン郡のナガラワンギ集落とチパリア集落でそれぞれ調査を行った。インドネシアでは、農業を主たる生業とする世帯で、換金作物であるサツマイモと、主食である米の栽培について、選好に差異があることがわかった。これには、耕地の水はけ等の微小環境、所有する耕地面積、サツマイモの価格の変動など、多様な要因が影響している。マレーシ...
❏ブータン王国における新教科“Art”の導入と受容に関する調査研究(25381173)
【研究テーマ】教科教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】大泉 義一 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (90374751)
【キーワード】ブータン王国 / 造形教育 / GNH / カリキュラム / デザイン教育 (他14件)
【概要】ブータン王国は,国の豊かさを図る質的な尺度,「GNH:Gross National Happiness/国民総幸福量」を提唱したことで世界的に注目されて久しい。本研究においては,3度の現地調査を通して,ブータン王国がナショナル・カリキュラムに新教科“Arts”を2013年に導入し,試行実施を行いながらその教育効果を検討している状況を調査している。その結果,子どもの創造性を培うという我国と同様な目的...
❏振動刺激による血管新生の基礎的・臨床的検討―心地よい振動がなぜ創傷を治すのか?(23612001)
【研究テーマ】メカノバイオロジー
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】長瀬 敬 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (00359613)
【キーワード】創傷看護学 / 振動 / 褥瘡 / 糖尿病性足潰瘍 / 低酸素 (他11件)
【概要】申請者の研究チームは既に、新たな創傷治癒促進デバイスとして振動機を開発した。本研究では、未だ有効な介入方法の確立していない深部損傷型褥瘡(DTI)および糖尿病性足潰瘍に対する振動機の効果、およびそのメカニズムを検討した。 DTIへの効果は動物実験により研究した。独自のDTI潰瘍化モデルラットを確立し、振動の効果およびメカニズムを検討したところ、振動は組織の低酸素化を著しく改善し潰瘍化を抑制する効果...
【農学】水圏応用科学:水産学国際情報交換を含む研究件
❏産卵場解析による魚種交替生物過程の解明と海洋生態系間比較(22688017)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】高須賀 明典 独立行政法人水産総合研究センター, 中央水産研究所, 主任研究員 (00392902)
【キーワード】海洋生態 / 海洋資源 / 水産学 / 生態学 / 国際研究者交流 (他10件)
【概要】本研究課題では、気候変動に伴ってカタクチイワシとマイワシの間で優占魚種が入れ替わる魚種交替現象の生物学的メカニズムの解明を進めるため、産卵場解析を中心に生物特性を明らかにした。(1) 大時空間スケールでの産卵場環境の歴史的変遷を記述した。(2) 小規模スケールでの産卵場形成機構を明らかにした。(3) 黒潮海流域、カリフォルニア海流域、フンボルト海流域間で物理・生物要因に対する産卵応答特性を比較した...
❏混獲データの解析(19500247)
【研究テーマ】統計科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】南 美穂子 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (70277268)
【キーワード】統計科学 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / アメリカ:オーストラリア:ノルウェー / 回帰分類樹 (他20件)
【概要】ゼロの割合が高いという特徴のある各漁の混獲魚種(例えばサメなど)個体数データへの環境要因や操業条件による影響を解析し、それらの影響を取り除くことによって生息数の増減を評価するための統計手法を提案した。また、各漁で混獲された様々な海洋生物種の個体数データから海洋生物種間のかかわりを解析し、位置や環境要因・操業条件がそれとどのように関係しているかを探るための統計手法として一般化主成分法を提案した。 ...
【医歯薬学】基礎医学:国際交流国際情報交換を含む研究件
❏マザリナード文書の電子化:古文書研究とデジタル環境の親和性に関する総合的研究(26370364)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】一丸 禎子 学習院大学, 付置研究所, 講師 (80567313)
【キーワード】マザリナード / フロンド / デジタル化 / 17世紀フランス / 歴史 (他20件)
【概要】東大コレクション『マザリナード集成』電子化の次の段階として、資料体のデジタル化により可能になる新しい研究環境を考察し、実際に応用した。マザリナード研究の分野で日本は世界に先駆けてデジタル化と研究用プラットフォームの公開を実現しているが(マザリナード・プロジェクト)、さらに次の点でより鮮明にそれを可視化することに成功した。①資料体の非物質化によって閲覧利用の利便性と引き換えに失われる情報を展覧会等の...
❏文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究(23242036)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
【キーワード】「仏教」文明 / 世間(世俗)秩序 / 造形 / 文字言語 / 複合宗教 (他32件)
【概要】インド亜大陸発祥の「仏教」がアジア世界に広く流伝したことと、そのアジア世界で多様な国家や社会や文化が形成されていくこととが、どのような関係にあったのかを調査研究した。とくに、国家の構築と社会の秩序化、造形表現や文字言語表現の展開、諸宗教や儀礼・習俗との複合、という三つの観点からアプローチした。そして、これらの観点が文明としての「仏教」の三要件に合致するものと考えた。同時に、このような「仏教」文明の...
❏人の国際移動と多文化社会の変容に関する比較教育研究(23402064)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】杉村 美紀 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (60365674)
【キーワード】人の国際移動 / 教育文化交流 / 多文化教育 / 国際教育学 / 比較教育学 (他18件)
【概要】本研究はグローバル化や国際化の進展に伴う人の国際移動、すなわち留学、移民、難民、国際結婚、国際労働がもたらす多文化社会の変容と共生問題に焦点をあて、海外研究協力者と共にフランス、ドイツ、中国、韓国、オーストラリア、ブラジル、マレーシアにおける現地調査に基づき日本と比較した国際共同研究である。研究の結果、多文化共生の実現をめぐっては言語や宗教の共通性、歴史的背景、政治的経済的要因、地理的要因、ディア...
【医歯薬学】境界医学:フェミニズム国際情報交換を含む研究件
❏英国モダニズムの情動空間に関する総合的かつ国際的研究(25284058)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】遠藤 不比人 成蹊大学, 文学部, 教授 (30248992)
【キーワード】モダニズム / 情動 / 精神分析 / 近代心理学 / マルクス主義 (他24件)
【概要】英語圏の人文学研究における「情動理論」を英国モダニズム文学という歴史的文脈で再考察した。特に同時代の精神分析的言説との関連、およびマルクス主義美学の政治的可能性という点に関して、海外の研究者と継続的に英語を使用した会議を開催し、当該テーマをめぐり国際的な研究成果をあげることができた。それを踏まえて、さらに、近代の「心理学化」に抗う「反=心理学」と呼ぶべき言説的系譜が新たな視点として浮上し、それにつ...
❏アイデンティティの可視性とその自己決定可能性をめぐる文化分析と理論構築(16710183)
【研究テーマ】ジェンダー
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】清水 晶子 中央大学, 経済学部, 講師 (40361589)
【キーワード】アイデンティティ / セクシュアリティ / フェミニズム / クィア / 可視性 (他12件)
【概要】1.2006年7月のイスタンブールにおける_Crossroads2006_(カルチュラル・スタディーズ国際学会)における学会発表。 <発表内容>香港および台湾の研究者と共同で"Unthinking the Global/Local in Queer Asia"のタイトルでパネルを組んで発表を行う。パネルはアジア各地のローカルな文脈におけるクィア言説と英米に端を発しグロー...
【医歯薬学】境界医学:倫理学国際情報交換を含む研究件
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏レオ・シュトラウス政治哲学研究の方法による思想史研究と政治哲学の可能性(13410013)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】石崎 嘉彦 摂南大学, 国際言語文化学部, 教授 (80232289)
【キーワード】レオ・シュトラウス / 政治哲学 / 著述技法 / 僭主政治論 / 倫理学 (他24件)
【概要】3年間にわたる研究で得られた成果は以下のように纏められる。(1)シュトラウスの著作の翻訳(『僭主政治論』『リベラリズム、古代と近代』「近代性の三つの波」「迫害と著述の技法・序論」など)。(2)アメリカをはじめ世界各地の研究者たちと共同研究が進められた。アメリカ:ネイサン・タルコフ教授(シカゴ大学)、スティーヴン・スミス教授(エール大学)マイケル・ズッカート教授、キャサリン・ズッカート教授(ノートル...
【医歯薬学】境界医学:人権国際情報交換を含む研究件
❏グローバル化した世界における哲学的「人権」概念の研究(24320007)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】御子柴 善之 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (20339625)
【キーワード】国際研究交流、ドイツ / 人権 / カント / 世界市民 / グローバル化 (他13件)
【概要】本研究の第一の成果は、日独倫理学コロキウムを4回開催し(ドイツで3回、日本で1回)、国際研究交流を実現したことである。グローバル化した世界における人権問題を、その問題に対峙しているドイツ人哲学研究者と重ねて討議できた。カント実践哲学に依拠しつつ行われた討論から得た成果として次のものが挙げられる。まず、人権は制度・機関なくして実現するものでないものの、それだけで実現するものでもないことを確認した。次...
❏憲法学史の新たな地平--グロティウスからスピノザまでを貫く「啓示の媒介者の問い」(23830014)
【研究テーマ】公法学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】福岡 安都子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80323624)
【キーワード】グロティウス / ホッブズ / スピノザ / フベルス / オランダ (他15件)
【概要】本研究課題は、主権理論、また信教や思想の自由が歴史上どのように発展したのかを、その重要な舞台をなす17世紀のオランダにつき、特に、国家と教会の関係という当時の同国最大の政治問題に焦点を当てて分析することを試みたものである。聖書からの引用を多用しそこに複雑な解釈を施すという当時の議論スタイルと正面から取り組むことを通じ、「聖書世界において啓示を媒介するのは誰で、それはどのようにであったか、また今日に...
❏国際比較に基づくアーカイブズと社会の関係に関する総合的研究(22330164)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】藤吉 圭二 高野山大学, 文学部, 教授 (70309532)
【キーワード】アーカイブズ / レコードマネジメント / アカウンタビリティ / 人権 / 体制転換 (他11件)
【概要】本研究は「オーストラリアと日本の自治体における業務記録管理システムの比較研究」(課題番号18330117、2006~2008年度)の成果をもとに構想・推進された。当初はオーストラリアのヴィクトリア州を主たる研究対象とし、電子ネットワーク時代の政府がどのようにアカウンタビリティ確保に努めているかを調査・研究したが、政府も含め組織や団体がみずからの記録をどう扱うかということ自体が歴史的、社会的、文化的...
【医歯薬学】境界医学:社会調査国際情報交換を含む研究件
❏東アジアにおけるワークライフバランスと社会の持続可能性に関する総合的研究(26245060)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岩井 紀子 大阪商業大学, 総合経営学部, 教授 (90223362)
【キーワード】ワークライフバランス / 持続可能性 / 東アジア / 日本版総合的社会調査 / 国際研究者交流 (他11件)
【概要】本研究では、東アジア社会調査プロジェクトで「仕事と生活」モジュールを作成し、各々の全国調査から国際統合データを作成し、女性の就業、雇用慣行、ワークライフバランスを分析する。回答数は日本2079、中国1743、台湾2031(韓国は実施できず)。台湾・中国では女性は育児期にもフルタイムで働くが、日本ではパートが多い。日本では採用をはじめ男女の扱いが平等でないと、男女ともに考えており、台湾・中国と大きく...
❏気候変動脆弱性の総合評価と都市での応用(13F03776)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】厳 網林 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (10255573)
【キーワード】国際情報交換 / 中国 / 震災復興 / 核汚染 / 南相馬市 (他9件)
【概要】The Great Eastern Japan Earthquake and subsequent tsunami that occurred in March 2011 resulted in a nuclear accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant (FDNPP), which is affiliated with the ...
❏中国共産党に関する政治社会学的実証研究ーー中南海研究(Ⅱ)(23252004)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】菱田 雅晴 法政大学, 法学部, 教授 (00199001)
【キーワード】中国研究 / 中国共産党 / 中南海研究 / 党のサバイバル戦略 / 強靱性と脆弱性 (他16件)
【概要】中国共産党を組織集団として捉えようとの目的から、中国側カウンターパートの協力の下、党および党員に関する認識をめぐる広範なインデプス・インタビューおよびアンケート調査を実施した。 国家社会論フレームに基づくクロス解析結果から、「党政関係」、すなわち,党・国家体制の揺らぎおよび「党群関係」、すなわち,党に対する公信力の低下が観察された。だが、その一方で、政府、とりわけ中央政府に対する信任は依然として高...
【医歯薬学】内科系臨床医学:支援オーガナイザー国際情報交換を含む研究件
❏原発事故被災者の震災関連死・震災関連自殺に対する「社会的ケア」の確立(16K09264)
【研究テーマ】内科学一般(含心身医学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】辻内 琢也 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00367088)
【キーワード】ストレス / PTSD / 原発事故被災者 / 社会的ケアモデル / 自殺予防 (他14件)
【概要】2011年3月11日の東日本大震災に派生して福島第一原子力発電所事故が発生した。本研究は、心身医学的な量的調査と医療人類学的な質的調査を通して、原発事故広域避難者のストレスや孤独死・自殺予防のための新たな「社会的ケア」モデルの構築を目指したものである。大規模アンケート調査、被災者・被害者へのインタビュー調査、ハーバード大学との海外連携、民間支援団体と共に企画実践するフィールドワークの4手法を用いた...
❏原発事故広域避難者のストレスに対する研究-自殺予防のための社会的ケアモデルの構築(25460915)
【研究テーマ】内科学一般(含心身医学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】辻内 琢也 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00367088)
【キーワード】ストレス / PTSD / 原発事故避難者 / 社会的ケアモデル / 自殺予防 (他8件)
【概要】原子力発電所事故広域避難者に対して、大規模アンケート調査、半構造化インタビュー調査、人類学的フィールド調査を行なった。その結果、避難者には極めて高い心的外傷後ストレス障害(PTSD)の可能性が見いだされ、その精神的被害には、原発事故によってもたらされた経済的問題、住宅問題、賠償格差の問題、家族やコミュニティ分断の問題、などの社会経済的問題が関与していることを統計学的に明らかにした。避難者のメンタル...
【医歯薬学】内科系臨床医学:社会的ケアモデル国際情報交換を含む研究件
❏原発事故被災者の震災関連死・震災関連自殺に対する「社会的ケア」の確立(16K09264)
【研究テーマ】内科学一般(含心身医学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】辻内 琢也 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00367088)
【キーワード】ストレス / PTSD / 原発事故被災者 / 社会的ケアモデル / 自殺予防 (他14件)
【概要】2011年3月11日の東日本大震災に派生して福島第一原子力発電所事故が発生した。本研究は、心身医学的な量的調査と医療人類学的な質的調査を通して、原発事故広域避難者のストレスや孤独死・自殺予防のための新たな「社会的ケア」モデルの構築を目指したものである。大規模アンケート調査、被災者・被害者へのインタビュー調査、ハーバード大学との海外連携、民間支援団体と共に企画実践するフィールドワークの4手法を用いた...
❏原発事故広域避難者のストレスに対する研究-自殺予防のための社会的ケアモデルの構築(25460915)
【研究テーマ】内科学一般(含心身医学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】辻内 琢也 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00367088)
【キーワード】ストレス / PTSD / 原発事故避難者 / 社会的ケアモデル / 自殺予防 (他8件)
【概要】原子力発電所事故広域避難者に対して、大規模アンケート調査、半構造化インタビュー調査、人類学的フィールド調査を行なった。その結果、避難者には極めて高い心的外傷後ストレス障害(PTSD)の可能性が見いだされ、その精神的被害には、原発事故によってもたらされた経済的問題、住宅問題、賠償格差の問題、家族やコミュニティ分断の問題、などの社会経済的問題が関与していることを統計学的に明らかにした。避難者のメンタル...
【医歯薬学】外科系臨床医学:聴覚国際情報交換を含む研究件
❏第二言語の時間的要素知覚・習得のための数理モデルの研究(25330223)
【研究テーマ】知覚情報処理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】加藤 宏明 国立研究開発法人情報通信研究機構, 先進的音声翻訳研究開発推進センター先進的音声技術研究室, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他9件)
【概要】第二言語として日本語を学ぶ学習者への貢献を目的として、発話リズムに代表される音声の時間的要素の知覚・学習に関する特性を実証的手法によって得た。これにより、発話の時間要素に関する良し悪しを定量的に算出する数理モデルを用いた客観評価における精度が向上した。日本語学習者に対しては、自らの音声を客観的に評価するために役立つとともに、母語話者に対しては、独話・会話を時間的側面から分析し、コミュニケーションの...
❏第二言語習得支援のための韻律知覚モデルの研究(20300069)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】加藤 宏明 独立行政法人情報通信研究機構, ユニバーサルコミュニケーション研究所多感覚・評価研究室, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他11件)
【概要】音声のリズムやイントネーションに代表される自然さ・流暢さを人が聞きとる際の様々な特性を推定し、定量的に表現する方法を考案した。これにより、外国語を学習する者が話した外国語音声の良し悪しを主に流暢さの側面から客観的に評価することが可能となった。以上の成果は、パソコン等を介した外国語の学習やテストで音声を自動評価する部品として活用することにより、外国語の習得・検定の効率化に役立てることができる。 ...
❏人の知覚認知処理機構に基づく音声の時間的側面の数理モデル構築(16200016)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】加藤 宏明 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 認知情報科学研究所, 主任研究員 (20374093)
【キーワード】知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 (他9件)
【概要】本研究の目的は,音声の韻律情報の中から時間的側面に焦点を絞って,人が内的に用いる手がかりを特定し,その使われ方を理解し,人に代わって音声の時間情報の妥当性・自然性を定量的に評価するしくみを作ることであった。要素課題として(I)心理物理レベルの調査,(II)言語レベルの調査,(III)モデルの構築の3段階を設定した。本研究の大きな特徴は,評価対象が言語音声であるにもかかわらず,心理物理レベルの調査に...
【医歯薬学】社会医学:ジエンダー国際情報交換を含む研究件
❏20世紀中葉のイラン文学におけるエロティシズム研究(24520397)
【研究テーマ】各国文学・文学論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】藤元 優子 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (40152590)
【キーワード】現代文学 / イラン / ジェンダー / 20世紀 / 国際研究者交流 (他7件)
【概要】本研究は、イランにおいて1940年代から60年代にジェンダー規範の重要な転換が起こった事を、現代文学におけるエロティシズムの検証を通して論考しようとするものである。3年間に計4回の研究会と国際ワークショップを開催したほか、イラン研究学会でも複数の発表を行い、最終的な成果は、大阪大学の紀要『イラン研究』の特集に纏められた。本研究によって、ジェンダー・バイアスに縛られつつも、セクシュアリティの新たな表...
❏グローバル金融危機以降におけるアジアの新興/成熟経済社会とジェンダー(23241084)
【研究テーマ】ジェンダー
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】足立 眞理子 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 教授 (10347479)
【キーワード】グローバル金融危機以降 / フェミニスト経済学 / 金融排除/包摂 / BPO産業 / ケア、高齢社会対応産業 (他19件)
【概要】グローバル金融危機以降のアジア経済社会の変化を把握するために、フェミニスト経済学の最新知見を応用し、金融・生産・再生産の三領域のグローバル化の関係を把握する。グローバル金融危機以降の金融排除/包摂の日米、日韓比較分析(住宅ローン、消費者ローン、生命保険)による金融領域のジェンダー分析、高齢社会対応産業(車いす産業)と社会保障制度(介護保険)の制度間比較と組織・インタレスト集団、利用当事者に関するマ...
❏ウエスト・ベンガル地域の水環境改善による住民の福祉向上と女性の役割(19651105)
【研究テーマ】ジェンダー
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】坂本 麻衣子 長崎大学, 工学部, 准教授 (50431474)
【キーワード】水資源 / 衛生 / 貧困 / ジェンダー / 地域研究 (他10件)
【概要】平成21年度に行った研究実施項目を次に示す. ・ ジョソール(バングラデシュ)において,GPSを用いた対象村の地図の作成,フィールドテストキットによる対象村内のすべての井戸のヒ素検査(63基),対象村内の全世帯主の配偶者に対するアンケート(157サンプル)を行った. ・ アンケート結果をもとに,共分散構造分析により現地住民の水環境問題に対する改善意識構造を分析した. ・ Space Syntax理...
【医歯薬学】社会医学:西洋史国際情報交換を含む研究件
❏近代ロシア国家形成期における文学と空間表象(26370377)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鳥山 祐介 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (40466694)
【キーワード】ロシア / 18世紀 / 19世紀 / ヴォルガ / ロシア文学 (他9件)
【概要】18世紀-19世紀初頭のロシアの文学作品を題材として選び、そこでロシアの空間がどのように描かれているかという問題を検討した。カラムジンの詩「ヴォルガ」を新たに分析した結果、このロシアを代表する大河のイメージの中にロシア国家と個人としての詩人自身を結びつける要素が内包されていることが明らかとなり、ロシア文化のアイデンティティの問題に新たな視点を提供することができた。また対ナポレオン戦争期の旅行記を分...
❏近代ロシア国家形成期における文学と風景表象(23720171)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】鳥山 祐介 千葉大学, 文学部, 准教授 (40466694)
【キーワード】ロシア / 18世紀 / 19世紀 / 風景 / ロシア文学 (他13件)
【概要】18-19世紀初頭のロシア文学に現れた風景表象を、同時代の社会的文脈との関連の中で検討することで、風景表象とロシアのナショナル・アイデンティティとの関連など、新たな視点を近代ロシア文化研究に提供した。現時点で4本の論稿が発表された。学会、シンポジウム、研究会等における発表、海外の研究者や歴史学など他分野の研究者との交流などを通じて、狭い意味での専門分野にとらわれない研究の遂行と研究成果の積極的な公...
❏中世ヨーロッパにおける説教形式の進化の研究(23720371)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】赤江 雄一 慶應義塾大学, 文学部, 助教 (50548253)
【キーワード】中世後期ヨーロッパ精神史 / スコラ学・聖書解釈/翻訳 / 修辞学 / ラテン語写本研究 (他17件)
【概要】説教術書ジャンルに属する著作および関連する説教著述支援ジャンルとの比較分析作業を通じて、13世紀後期から14世紀前期にかけて生じた、新しい説教テクニックの導入によってもたらされた説教形式の重要な変化を同定した。この進化した説教形式に対する説教者たちの異なる態度を探ることで中世後期の聖書解釈・翻訳、修辞学、ラテン語写本研究、書物史、読書実践の歴史の絡み合う新たな研究領域を見いだした。 ...
【医歯薬学】社会医学:格差国際情報交換を含む研究件
❏日本とアジア新興国における少子化・教育・雇用の関連に関する国際比較研究(26285122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松田 茂樹 中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
【キーワード】少子化 / 雇用 / 教育 / 東アジア / 国際比較 (他15件)
【概要】本研究は、日本・韓国・シンガポール等を対象に、学術的・政策的課題である、少子化の特徴およびその背景要因を理論的・実証的に研究した。研究の結果、次の3点が明らかになった。第一に、これらアジア諸国では、同棲や婚外子が少ないために、未婚化が少子化に直結している。未婚化・少子化の背景には、雇用状況、高学歴化と教育コストの増大、仕事と子育ての両立難等がある。第二に、グローバル化・サービス経済化・高学歴化のた...
❏社会的排除としてのwell-being格差とソーシャル・キャピタルの研究(23243070)
【研究テーマ】社会福祉学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】近藤 克則 千葉大学, 予防医学センター, 教授 (20298558)
【キーワード】well-being / 社会的決定要因 / 所得 / ソーシャルキャピタル / 高齢者 (他15件)
【概要】全国30市町村の高齢者約13万人から調査データを収集して分析し,以下のことを報告した.1)社会経済階層間・地域間のwell-being(幸福・健康)格差の実態を報告し,2)要介護状態などwell-being の個人レベルの社会的決定要因と,3)well-being 毀損に至る「原因の原因(cause of cause)」の分析によって社会的排除プロセスの一端を解明し,4)ソーシャルキャピタルに代表...
【医歯薬学】社会医学:歴史国際情報交換を含む研究件
❏マザリナード文書の電子化:古文書研究とデジタル環境の親和性に関する総合的研究(26370364)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】一丸 禎子 学習院大学, 付置研究所, 講師 (80567313)
【キーワード】マザリナード / フロンド / デジタル化 / 17世紀フランス / 歴史 (他20件)
【概要】東大コレクション『マザリナード集成』電子化の次の段階として、資料体のデジタル化により可能になる新しい研究環境を考察し、実際に応用した。マザリナード研究の分野で日本は世界に先駆けてデジタル化と研究用プラットフォームの公開を実現しているが(マザリナード・プロジェクト)、さらに次の点でより鮮明にそれを可視化することに成功した。①資料体の非物質化によって閲覧利用の利便性と引き換えに失われる情報を展覧会等の...
❏歴史教科書の図像に関する国際比較研究(20653071)
【研究テーマ】教科教育学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】近藤 孝弘 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (40242234)
【キーワード】歴史教育 / 図像 / ドイツ / フランス / 政治教育 (他14件)
【概要】今年度の主要な研究活動とその成果は以下の通り。 まずヨーロッパ各国の歴史教育において図像が占める役割に対する認識の変遷を確認するため,ドイツの国際教科書研究所において特にドイツとフランスの歴史教科書を例に,それがテキスト中心の構成から図像(およびグラフ・表)を重視した構成へと変化した時期を探った,その結果,初等教育と中等教育で転換期は異なり,まず初等教育で始まった変化が次第に中等教育に及ぶに到った...
【医歯薬学】社会医学:日本史国際情報交換を含む研究件
❏絵巻学の創成に向けた理論的基盤の構築(24652020)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】高岸 輝 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (80416263)
【キーワード】絵巻学 / 日本美術史 / 日本絵画史 / 絵巻 / 美術史 (他11件)
【概要】分野横断的に絵巻を把握する「絵巻学」の創成を目指し、研究対象を古代から近世にまで広げ、パトロンの関与、転写のメカニズム、絵師による古典学習と画風展開、同時代の古記録に見る鑑賞や蒐集の状況を考察した。こうした美術史的考察に加え、歴史学・文学・宗教史・民俗学における蓄積も参照しつつ、国内外に所蔵される作品の位置づけを明らかにし、国際的に成果を発信した。 ...
❏文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究(23242036)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
【キーワード】「仏教」文明 / 世間(世俗)秩序 / 造形 / 文字言語 / 複合宗教 (他32件)
【概要】インド亜大陸発祥の「仏教」がアジア世界に広く流伝したことと、そのアジア世界で多様な国家や社会や文化が形成されていくこととが、どのような関係にあったのかを調査研究した。とくに、国家の構築と社会の秩序化、造形表現や文字言語表現の展開、諸宗教や儀礼・習俗との複合、という三つの観点からアプローチした。そして、これらの観点が文明としての「仏教」の三要件に合致するものと考えた。同時に、このような「仏教」文明の...
❏前近代日本における成文法主義の諸前提─「継受」された律系法典と社会慣習の規範化─(23730013)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】和仁 かや 神戸学院大学, 法学部, 准教授 (90511808)
【キーワード】法制史 / 日本史 / 琉球史 / 法継受 / 国学 (他9件)
【概要】現在の日本における法制度をめぐる大きな変革のうち、とりわけ極端なまでの「法化現象」は、従来の成文法規範をめぐる理解ないしそれを前提とした「成文法主義」なる原則に対する再考をも促す、法構造の根幹部分に関わる重大な変化の一である。 本研究では現行法の土台をなす西洋法継受以前の近世日本で培われた様々なレヴェルにおける成文法規に対する理解を、幕府法実務はもとより琉球法や学問史、あるいは明治初期の西洋法ない...
【医歯薬学】社会医学:オーストラリア国際情報交換を含む研究件
❏失業者への心理的援助プログラムの開発と効果評価-海外の実践に日本文化を融合して(23402057)
【研究テーマ】臨床心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高橋 美保 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (10549281)
【キーワード】失業 / 心理的援助 / プログラム / 日本文化 / 国際情報交換 (他12件)
【概要】本研究では日本の失業者に対する心理的援助の在り方について、海外の実践に日本文化を加味して検討した。その結果、メンタルヘルスや就職以外のアウトカムとして、ライフキャリア・レジリエンスという概念を提唱し、自分なりのライフキャリアを歩むためのレジリエンスを高める必要があると考えた。ライフキャリア・レジリエンス尺度を作成し、その5つの因子を高めるプログラムを開発、実装、評価し、一定の効果が認められた。 ...
❏集団的利益または集合的利益の保護と救済のあり方に関する解釈論的・立法論的検討(23243014)
【研究テーマ】民事法学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】窪田 充見 神戸大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (60186450)
【キーワード】民事法学 / 公法学 / 刑事法学 / 社会法学 / 国際研究者交流 (他20件)
【概要】本科研では、社会においては、個人の利益に解消されないが、集団的な利益や集合的な利益があるのではないか、そして、そうした集団的利益・集合的利益を保護するためには、どのような法制度を設計することが考えられるのかといった問題に取り組み、消費者法、環境法、知的財産法などの分野における具体的な問題について成果を公表してきた。これらを踏まえると、私法と公法という枠組みを超えて、法の実現に関わる私人の役割を考え...
❏戦争死者慰霊の関与と継承に関する国際比較研究(22320018)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】西村 明 鹿児島大学, 法文学部, 准教授 (00381145)
【キーワード】慰霊 / 第三者 / 世代間継承 / 国際比較 / 宗教的エージェント (他27件)
【概要】本研究では、日本における戦争死者慰霊の第三者関与と世代間継承の問題を、海外の事例も踏まえながら比較検討した。新たな慰霊活動や慰霊巡拝の創出・開拓といった契機や、時間的推移における慰霊活動の維持等において、死者との直接的関係を持たない宗教的・世俗的エージェントの果たす役割の重要性が確認された。同時に世代間継承における意味変容のあり方がその後の展開に大きく作用することも実証的に明らかとなった。 ...
【医歯薬学】社会医学:眼球運動国際情報交換を含む研究件
❏選択時点での消費者の購買意思決定のダイナミクスに関する研究(26380569)
【研究テーマ】商学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】里村 卓也 慶應義塾大学, 商学部(三田), 教授 (40324743)
【キーワード】購買意思決定 / 選択モデル / 選択ダイナミクス / 視線移動 / 消費者情報処理 (他10件)
【概要】本研究は消費者の選択時点での情報収集過程と代替案評価という購買意思決定のダイナミクスを解明しようというものである。消費者は過去の経験に基づく記憶だけでなく、選択時も対象を注視することで情報を能動的に取得するが、このような選択時の情報収集過程も知ることで、代替案の評価がどのようにされているのかを明らかにすることができると本研究では考える。そのため視線移動データと選択データを統合的に利用できるモデルの...
❏バイリンガルの言語と認知:二言語の習得と認知プロセスの変化の多角的研究(24720187)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】佐々木 美帆 慶應義塾大学, 商学部, 准教授 (80400597)
【キーワード】言語学 / 第二言語習得 / 認知心理学 / バイリンガル / 脳側性 (他14件)
【概要】本研究は、バイリンガル認知が二言語の言語知識、言語習得時期、言語使用度によってどのように変わるのかを、さまざまな二言語の組み合わせのバイリンガルを対象として実験を行いマルチコンピテンスの観点から調査した。日本人英語使用者、韓国人留学生、日本手話話者、日英バイリンガルを対象に、多読と眼球運動、感情語の心的反応、読み書きの習得、二言語の流暢性と脳側性について調査した。結果、表出するバイリンガルの言語状...
【医歯薬学】社会医学:民主主義国際情報交換を含む研究件
❏現代中東・アジア諸国の体制維持における軍の役割(24241080)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】酒井 啓子 千葉大学, 法政経学部, 教授 (40401442)
【キーワード】地域間比較研究 / 比較政治 / 軍 / 市民社会 / 紛争 (他18件)
【概要】2011年以降のアラブ諸国や東南アジアなどでの大規模路上抗議運動の発生において、軍の関与の有無が政権交代の成否を左右する事例が続いた結果、現在途上国の政軍関係について、新たな分析視点の導入必要性が指摘されている。本研究期間中、中東、東南アジア、南アジア、南東欧諸国の事例を分析した結果、軍、政治権力、市民社会の三要素のそれぞれの相互関係のあり様が軍の政治関与パターンに影響を与えることが分かった。各分...
❏デリダの「差延」概念再考(24520031)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】藤本 一勇 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70318731)
【キーワード】脱構築 / 時間論 / 唯物論 / 民主主義 / メシアニズム (他12件)
【概要】脱構築思想を普及させたフランスの哲学者ジャック・デリダ(1930-2004)の基礎概念である「差延」は、伝統的な哲学における時間と空間の概念を変形し、両者が一体となり循環しあう関係を示す戦略素である。この概念を軸に、言語記号、テクスト、経験、情報、テクノロジー、政治権力など広範なデリダの思想を整理・読解し、彼の多様な思考の根底を「差延」というモチーフが貫いていることを明らかにした。その結果、初期の...
❏討論型世論調査による民主主義における「世代を超える問題」の解決策の模索(22243014)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】曽根 泰教 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科, 教授 (10051905)
【キーワード】政治学 / 政策研究 / 年金 / 討論型世論調査 / 社会調査 (他15件)
【概要】本研究は、「討論型世論調査」という社会実験を実施することにより、民主主義において解決が難しいとされている「世代を超える問題」(将来世代と現世代との関係をめぐる問題)を解決できるのかについて検討するものである。全国の有権者3,000人を対象とする世論調査を実施し、その回答者のうち、さまざまな世代の男女127名が、2泊3日の討論フォーラムに参加した。参加者は、各3回の小グループ討論と全体会議で議論し、...
【医歯薬学】社会医学:情動国際情報交換を含む研究件
❏英国モダニズムの情動空間に関する総合的かつ国際的研究(25284058)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】遠藤 不比人 成蹊大学, 文学部, 教授 (30248992)
【キーワード】モダニズム / 情動 / 精神分析 / 近代心理学 / マルクス主義 (他24件)
【概要】英語圏の人文学研究における「情動理論」を英国モダニズム文学という歴史的文脈で再考察した。特に同時代の精神分析的言説との関連、およびマルクス主義美学の政治的可能性という点に関して、海外の研究者と継続的に英語を使用した会議を開催し、当該テーマをめぐり国際的な研究成果をあげることができた。それを踏まえて、さらに、近代の「心理学化」に抗う「反=心理学」と呼ぶべき言説的系譜が新たな視点として浮上し、それにつ...
❏顔の皮膚血流変化からヒトの情動をセンシングする試み(24650352)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】林 直亨 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (80273720)
【キーワード】情動 / 皮膚血流 / ヒト / 顔面皮膚血流 / 味覚 (他6件)
【概要】顔や顔色には様々な情動に関連した変化が予想される.そこで,顔の皮膚血流にも情動に特異的な変化があるという仮説を検証した.幸福,悲しみ,恐怖,驚き,怒りを起こすビデオを視聴した際の顔面皮膚血流を計測したものの,特異的な皮膚血流の変化を示す部位はなかったことから,顔面皮膚血流から情動をとらえることは現段階では困難であることが推察された.今後強い情動を起こすような手段を用いた検討が必要かもしれない. ...
【医歯薬学】社会医学:メデイア国際情報交換を含む研究件
❏言説の生=政治――戦時下日本語文学に関する総合的研究(24720104)
【研究テーマ】日本文学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】五味渕 典嗣 大妻女子大学, 文学部, 准教授 (10433707)
【キーワード】戦争文学・戦記テクスト / 日中戦争 / メディア / プロパガンダ / アジア・太平洋戦争 (他10件)
【概要】本研究では、日本の戦時体制が当時の文学生産の場にどのような影響を与えたかを明らかにするために、当時の内務省や軍の内部文書を分析、戦時期の検閲コードについて検討した。その結果、日本国内で展開された厳格なメディア統制と国際的な宣伝計画との間に密接な関係性が指摘できることが明らかになった。 また、とくに石川達三『生きてゐる兵隊』や火野葦平『麦と兵隊』に注目し、日本軍に従軍した兵士や従軍記者が執筆した従軍...
❏旧ユーゴスラビア諸国における民主主義の質(24730129)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】久保 慶一 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (30366976)
【キーワード】旧ユーゴスラビア / 汚職対策機関 / メディア / NGO / EU (他17件)
【概要】本研究は、旧ユーゴスラビア諸国における民主主義の質について、一次資料の収集と関係者への聞き取り調査に基づいて実態を明らかにし、その規定要因を明らかにすることを試みた。おもな研究成果として、汚職対策機関など公職者の監視・抑制のための国家機関、メディア、NGOなどをめぐる制度整備の経緯および実態について多くの知見が得られ、またこの地域の民主主義の質の規定要因として国内マクロ要因(経済状況等)、国内アク...
❏中世ヨーロッパにおける説教形式の進化の研究(23720371)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】赤江 雄一 慶應義塾大学, 文学部, 助教 (50548253)
【キーワード】中世後期ヨーロッパ精神史 / スコラ学・聖書解釈/翻訳 / 修辞学 / ラテン語写本研究 (他17件)
【概要】説教術書ジャンルに属する著作および関連する説教著述支援ジャンルとの比較分析作業を通じて、13世紀後期から14世紀前期にかけて生じた、新しい説教テクニックの導入によってもたらされた説教形式の重要な変化を同定した。この進化した説教形式に対する説教者たちの異なる態度を探ることで中世後期の聖書解釈・翻訳、修辞学、ラテン語写本研究、書物史、読書実践の歴史の絡み合う新たな研究領域を見いだした。 ...
【医歯薬学】社会医学:国際協力国際情報交換を含む研究件
❏ガロア群と基本亜群の相互連関から生じる数論的不変量の研究(26287006)
【研究テーマ】代数学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中村 博昭 大阪大学, 理学研究科, 教授 (60217883)
【キーワード】数論的ガロア理論 / 基本群とガロア群 / 数論的位相幾何学 / 国際情報交換 / 数論的基本群 (他13件)
【概要】数論的基本亜群へのガロア群の作用から生じる数論的関数の様々な性質を特定した.ガロア・ポリログ関数の振る舞いを詳細に調べ,素数pにおける惰性群上での特殊値の正規化が,p進ポリログ関数の値を表現する等式を導出した.楕円曲線の普遍族におけるモノドロミー表現から生じるアイゼンシュタイン不変量について合成法則を導くなど,今後の数論的ガロア・モノドロミー理論の進展の基礎を確立した. ...
❏「アジア環境協力」の制度構築に向けた基本ビジョンと具体的システムに関する政策研究(17310022)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】寺西 俊一 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30134878)
【キーワード】アジア / 環境 / 国際協力 / 資源リサイクル / 国際リサイクル (他15件)
【概要】本研究では、「アジア環境協力」とそのための制度構築に向けた諸課題に関する多面的な検討を行い、2005年10月の「第10回環境経済・政策学会」(於・早稲田大学、日本)、同年11月の「第7回アジア・太平洋NGO環境会議」(於・カトマンズ、ネパール)、同じく同年11月の「第3回日中韓環境被害救済および環境紛争処理に関する国際ワークショップ」(於・上海、中国)、2006年7月の「第3回環境経済学世界大会」...
【医歯薬学】社会医学:国際比較研究国際情報交換を含む研究件
❏行政改革のインパクトとポストNPMへの展開に関する総合的研究(25245025)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2017-03-31
【研究代表者】田尾 雅夫 愛知学院大学, 経営学部, 教授 (40094403)
【キーワード】ポストNPM / 行政改革 / NPMの評価 / 国際比較研究 / 行政運営 (他11件)
【概要】本研究では1990年代後半から導入が図られてきたNPM改革の導入・適用に着目するのではなく、NPM改革の市民生活への影響に着目し、国際比較分析を行なった。その結果、(1)改革先進国イングランド及びニュージーランドでは伝統的な行政管理(OPA)がNPMやポストNPMより支配的であること、(2)改革に慎重とされる日本では、OPA,NPM及びポストNPMのいずれの強度も大きくないこと、(3)改革後進国ノ...
❏失業者への心理的援助プログラムの開発と効果評価-海外の実践に日本文化を融合して(23402057)
【研究テーマ】臨床心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高橋 美保 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (10549281)
【キーワード】失業 / 心理的援助 / プログラム / 日本文化 / 国際情報交換 (他12件)
【概要】本研究では日本の失業者に対する心理的援助の在り方について、海外の実践に日本文化を加味して検討した。その結果、メンタルヘルスや就職以外のアウトカムとして、ライフキャリア・レジリエンスという概念を提唱し、自分なりのライフキャリアを歩むためのレジリエンスを高める必要があると考えた。ライフキャリア・レジリエンス尺度を作成し、その5つの因子を高めるプログラムを開発、実装、評価し、一定の効果が認められた。 ...
【医歯薬学】社会医学:冠動脈石灰化国際情報交換を含む研究件
❏日米3集団の潜在性動脈硬化症危険因子に関する国際疫学共同研究(17209023)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
【キーワード】潜在性動脈硬化 / 冠動脈石灰化 / 頸動脈内膜中膜肥厚 / 危険因子 / 国際共同研究 (他15件)
【概要】本研究は過去に実施した「若年男性の冠動脈石灰化と頸動脈肥厚による動脈硬化度と循環器疾患危険因子との関連」(基盤(A)(2)H.13~16)を発展させたものである。元の研究では対象を40歳代男性に限定し、300名の調査を行ったが、本研究課題では、これを50~70歳代に拡大し約1000名の調査を行った。また、異人種である米国白人、人種的には日本人であるが米国の生活習慣を持つ日系米人のフィールドとの比較...
❏若年男性の冠動脈石灰化と頸動脈肥厚による動脈硬化度と循環器疾患危険因子との関連(13307016)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
【キーワード】国際情報交換 / アメリカ / 動脈硬化 / 冠動脈石灰化 / 運動 (他18件)
【概要】本課題はピッツバーグ大学とハワイのアジア太平洋ヘルスリサーチ機構との共同研究であるERA JUMP (EBT and Risk Factor Assessment among Japanese and U.S.Men in the Post World-War II Birth Cohort)の調査の実施および解析である。本研究の目的は、冠動脈石灰化、頸部エコー、脈波速度等による潜在性動脈硬化状態...
【医歯薬学】社会医学:心理学国際情報交換を含む研究件
❏英国モダニズムの情動空間に関する総合的かつ国際的研究(25284058)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】遠藤 不比人 成蹊大学, 文学部, 教授 (30248992)
【キーワード】モダニズム / 情動 / 精神分析 / 近代心理学 / マルクス主義 (他24件)
【概要】英語圏の人文学研究における「情動理論」を英国モダニズム文学という歴史的文脈で再考察した。特に同時代の精神分析的言説との関連、およびマルクス主義美学の政治的可能性という点に関して、海外の研究者と継続的に英語を使用した会議を開催し、当該テーマをめぐり国際的な研究成果をあげることができた。それを踏まえて、さらに、近代の「心理学化」に抗う「反=心理学」と呼ぶべき言説的系譜が新たな視点として浮上し、それにつ...
❏1920~30年代の日本および東アジアのメディア言説における異常概念の解明(23652078)
【研究テーマ】各国文学・文学論
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】小松 史生子 金城学院大学, 文学部, 教授 (60350948)
【キーワード】比較文学 / 日本近代文学 / 大衆文化 / 探偵小説 / 心理学 (他18件)
【概要】1920~30年代の日本の言説状況において、<異常>という概念の知識が、好奇心と探求心をもって一般大衆に広まっていった経緯を、多様な一次資料の収集と復刻作業で確認することができた。論文の単行本化、通俗心理学雑誌の掘り起し、異常心理を扱った探偵小説同人誌の復刻などといった成果が得られた。 また、学際的なシンポジウムも三回開催することができた。 ...
❏パウル・クレーと実験発生学(23520134)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】前田 富士男 中部大学, 人文学部, 教授 (90118836)
【キーワード】パウル・クレー / 近代絵画 / 心理学 / 触覚 / ハプティク (他17件)
【概要】画家パウル・クレー(1879-1940)は、その制作論の基礎に形態学的な「生成(Werden)」を掲げた。本研究はまず、その背景に世紀転換期の実験発生学の研究、とくに生物学者ハンス・ドリーシュの新生気論の活動を指摘した。つぎに、19世紀半ばから発展したドイツの生理心理学のエルンスト・ヴェーバーらの研究による体性感覚の「ハプティク(内触覚Haptik)」の様態を検証し、クレーの多種多様な作品も、こう...
【医歯薬学】社会医学:EBCT国際情報交換を含む研究件
❏日米3集団の潜在性動脈硬化症危険因子に関する国際疫学共同研究(17209023)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
【キーワード】潜在性動脈硬化 / 冠動脈石灰化 / 頸動脈内膜中膜肥厚 / 危険因子 / 国際共同研究 (他15件)
【概要】本研究は過去に実施した「若年男性の冠動脈石灰化と頸動脈肥厚による動脈硬化度と循環器疾患危険因子との関連」(基盤(A)(2)H.13~16)を発展させたものである。元の研究では対象を40歳代男性に限定し、300名の調査を行ったが、本研究課題では、これを50~70歳代に拡大し約1000名の調査を行った。また、異人種である米国白人、人種的には日本人であるが米国の生活習慣を持つ日系米人のフィールドとの比較...
❏若年男性の冠動脈石灰化と頸動脈肥厚による動脈硬化度と循環器疾患危険因子との関連(13307016)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
【キーワード】国際情報交換 / アメリカ / 動脈硬化 / 冠動脈石灰化 / 運動 (他18件)
【概要】本課題はピッツバーグ大学とハワイのアジア太平洋ヘルスリサーチ機構との共同研究であるERA JUMP (EBT and Risk Factor Assessment among Japanese and U.S.Men in the Post World-War II Birth Cohort)の調査の実施および解析である。本研究の目的は、冠動脈石灰化、頸部エコー、脈波速度等による潜在性動脈硬化状態...
【医歯薬学】社会医学:トルコ国際情報交換を含む研究件
❏ポスト多文化主義における公教育と宗教の関係(24520063)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】藤原 聖子 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (10338593)
【キーワード】宗教 / 宗教教育 / 教育 / 多文化主義 / 公共 (他15件)
【概要】近年、欧州諸国において多文化主義の限界が指摘されているが、それとともに公教育における宗教の扱い方も変化しているのかを主にイギリスについて調査した。明らかになったのは、多文化主義政策に呼応する従来の異文化理解的宗教教育から、市民性教育的宗教教育へと(少なくとも理念上は)方向転換が起きたことである。日本では異文化理解は市民性教育の一部とみなされる傾向があるが、宗教を教育の対象とした場合、両者は相反する...
❏西アジアにおける初期定住集落の研究(24251013)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-10-31 - 2017-03-31
【研究代表者】三宅 裕 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60261749)
【キーワード】西アジア / 初期定住集落 / 狩猟採集民 / 新石器時代 / 生業 (他15件)
【概要】トルコ共和国南東部、ティグリス川上流域に位置するハッサンケイフ・ホユック遺跡において発掘調査を実施し、新石器時代初頭に年代づけられる初期定住集落の実態の解明を進めた。出土した動植物資料の分析から、この時期にはまだ農耕・牧畜は営まれておらず、狩猟・採集に基盤を置く社会であったことが確認された。その一方で、公共建造物、複雑な葬送儀礼、高度な工芸技術、長距離交易、シンボリズムの発達を示す数多くの資料が得...
【医歯薬学】社会医学:自殺予防国際情報交換を含む研究件
❏原発事故被災者の震災関連死・震災関連自殺に対する「社会的ケア」の確立(16K09264)
【研究テーマ】内科学一般(含心身医学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】辻内 琢也 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00367088)
【キーワード】ストレス / PTSD / 原発事故被災者 / 社会的ケアモデル / 自殺予防 (他14件)
【概要】2011年3月11日の東日本大震災に派生して福島第一原子力発電所事故が発生した。本研究は、心身医学的な量的調査と医療人類学的な質的調査を通して、原発事故広域避難者のストレスや孤独死・自殺予防のための新たな「社会的ケア」モデルの構築を目指したものである。大規模アンケート調査、被災者・被害者へのインタビュー調査、ハーバード大学との海外連携、民間支援団体と共に企画実践するフィールドワークの4手法を用いた...
❏原発事故広域避難者のストレスに対する研究-自殺予防のための社会的ケアモデルの構築(25460915)
【研究テーマ】内科学一般(含心身医学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】辻内 琢也 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00367088)
【キーワード】ストレス / PTSD / 原発事故避難者 / 社会的ケアモデル / 自殺予防 (他8件)
【概要】原子力発電所事故広域避難者に対して、大規模アンケート調査、半構造化インタビュー調査、人類学的フィールド調査を行なった。その結果、避難者には極めて高い心的外傷後ストレス障害(PTSD)の可能性が見いだされ、その精神的被害には、原発事故によってもたらされた経済的問題、住宅問題、賠償格差の問題、家族やコミュニティ分断の問題、などの社会経済的問題が関与していることを統計学的に明らかにした。避難者のメンタル...
【医歯薬学】社会医学:東南アジア国際情報交換を含む研究件
❏文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究(23242036)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
【キーワード】「仏教」文明 / 世間(世俗)秩序 / 造形 / 文字言語 / 複合宗教 (他32件)
【概要】インド亜大陸発祥の「仏教」がアジア世界に広く流伝したことと、そのアジア世界で多様な国家や社会や文化が形成されていくこととが、どのような関係にあったのかを調査研究した。とくに、国家の構築と社会の秩序化、造形表現や文字言語表現の展開、諸宗教や儀礼・習俗との複合、という三つの観点からアプローチした。そして、これらの観点が文明としての「仏教」の三要件に合致するものと考えた。同時に、このような「仏教」文明の...
❏アイデンティティの可視性とその自己決定可能性をめぐる文化分析と理論構築(16710183)
【研究テーマ】ジェンダー
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】清水 晶子 中央大学, 経済学部, 講師 (40361589)
【キーワード】アイデンティティ / セクシュアリティ / フェミニズム / クィア / 可視性 (他12件)
【概要】1.2006年7月のイスタンブールにおける_Crossroads2006_(カルチュラル・スタディーズ国際学会)における学会発表。 <発表内容>香港および台湾の研究者と共同で"Unthinking the Global/Local in Queer Asia"のタイトルでパネルを組んで発表を行う。パネルはアジア各地のローカルな文脈におけるクィア言説と英米に端を発しグロー...
【医歯薬学】社会医学:社会学国際情報交換を含む研究件
❏日本とアジア新興国における少子化・教育・雇用の関連に関する国際比較研究(26285122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松田 茂樹 中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
【キーワード】少子化 / 雇用 / 教育 / 東アジア / 国際比較 (他15件)
【概要】本研究は、日本・韓国・シンガポール等を対象に、学術的・政策的課題である、少子化の特徴およびその背景要因を理論的・実証的に研究した。研究の結果、次の3点が明らかになった。第一に、これらアジア諸国では、同棲や婚外子が少ないために、未婚化が少子化に直結している。未婚化・少子化の背景には、雇用状況、高学歴化と教育コストの増大、仕事と子育ての両立難等がある。第二に、グローバル化・サービス経済化・高学歴化のた...
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏高度技術環境における共生社会の構築可能性に関する感性社会学的研究(24500261)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80287937)
【キーワード】感性 / 共生社会 / 科学技術 / 感性社会学 / 社会学 (他16件)
【概要】本研究は,人間・環境・技術が織りなす「持続的共生社会」のあり方とその構築可能性について,高度技術が果たす社会的寄与の観点から究明し,経済至上主義や物質主義に基礎をおく近代産業型の価値理念や環境負荷型生産方式がもたらす過剰社会から,精神的豊かさと相互信頼を基礎とするポスト近代的価値や環境配慮型・対話型生産方式による共生社会へと指向するマクロ的社会趨勢を感性概念による近代価値の社会倫理的パラダイム転換...
【医歯薬学】薬学:医療国際情報交換を含む研究件
❏医薬品開発における国際競争力の向上に貢献し得るCRCの養成教育プログラムの作成(26670272)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】松嶋 由紀子 慶應義塾大学, 医学部, 特任講師 (10618531)
【キーワード】CRC / 人材育成 / 国際共同治験 / 医薬品臨床開発 / 医療 (他11件)
【概要】本研究では、医薬品開発における日本の国際競争力の強化のため、Clinical Research Coordinator(以下CRC)の業務及び教育内容を国際共同治験の実施経験が豊富なオーストラリアと日本で比較することで、 日本のCRC業務に追加が必要な業務内容を明確化した上で、その業務遂行のために必要な教育内容を検討した。その結果、追加が必要な業務は「臨床研究全体のマネジメント」であり、現状のCR...
❏学際的アプローチによる医療・介護サービスの利用・機能に関する制度横断的分析(24330097)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】泉田 信行 国立社会保障・人口問題研究所, 社会保障応用分析研究部, 第1室長 (70360716)
【キーワード】医療 / 介護 / 学際的アプローチ / 国際情報交換
【概要】国民健康保険、後期高齢者医療制度、介護保険制度、などの地域をベースとする医療・介護保険制度における個人ごとの給付を連結するデータセットを作成したことは本研究の成果のひとつである。。これにより、個人が加入する医療保険制度が変化しても、サービス利用状況を正確に把握することが可能となった。このデータを用いて、保険料の納付状態と医療費の関係、医療費使用と制度異動の関係、などについて明らかにすることができた...
【医歯薬学】薬学:発現制御国際情報交換を含む研究件
❏単核貪食細胞群の分化機構に関する研究(24390246)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田村 智彦 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50285144)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 発現制御 / 転写因子 / 国際情報交換
【概要】細胞分化においては転写因子による遺伝子発現制御が重要である。本研究では転写因子IRF8に注目して、免疫調節に重要な単球や樹状細胞(単核貪食細胞系)の初期分化機構を解析した。その結果、IRF8が単核貪食細胞系前駆細胞で急激に発現を高め他の転写因子と相互作用し、単球や樹状細胞への分化を促進する一方で他系譜への分化を阻害することや、IRF8が分化誘導する際はエンハンサーと呼ばれるゲノム領域を形成し様々な...
❏水を得た魚が森を得た猿の色覚進化の謎を解く:重複オプシン遺伝子発現分化機構の解明(23657164)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】河村 正二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
【キーワード】オプシン / 視物質 / ゼブラフィッシュ / グッピー / トランスジェニック (他13件)
【概要】遺伝子重複による視覚オプシンの進化が顕著な魚類と霊長類に注目し、重複オプシン遺伝子の発現分化と吸収波長分化の観点から解析を行なった。同定したゼブラフィッシュの視覚オプシン制御領域を利用し、特定の視細胞を可視化することで網膜形成の理解に貢献した。グッピーの重複オプシンLWS遺伝子に野生集団の遺伝的分化を見出した。霊長類の重複L/Mオプシン遺伝子間に遺伝子変換による均一化、ハイブリッド遺伝子形成、浄化...
【医歯薬学】看護学:データベース国際情報交換を含む研究件
❏環太平洋における在外日本人の移動と生業(25243008)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米山 裕 立命館大学, 文学部, 教授 (10240384)
【キーワード】移民 / 日系人 / 在外日本人 / 環太平洋 / データベース (他12件)
【概要】第二次世界大戦前から戦後にかけての環太平洋おいて、外地および外国で暮らす日本人(在外日本人)とその子ども(日系人)の移動と職業について、移民たちが残したさまざまな文献をデータベースに入力した。そのデータをもとに、日本からアメリカ合衆国、カナダへの国際移動、移住地内での移動と職業、生活などについて、歴史学、地域研究、地理学、社会学、人類学の方法論を用いて分析し、在外日本人の経験の全体像の把握に努めた...
❏伊藤仁齋・東涯の諸稿本の思想史的研究(18320026)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】丸谷 晃一 中部大学, 人文学部, 教授 (50279999)
【キーワード】伊藤仁齋 / 伊藤東涯 / 論語古義 / 古義堂文庫 / 林本 (他22件)
【概要】伊藤仁齋は、荻生徂徠と並んで近世日本を代表する思想家である。この仁齋の諸資料は、天理大学付属天理図書館古義堂文庫に残されている。そのうち仁齋の主著である『論語古義』稿本『林本』を活字化し、その活字化したものの書き下し文を作成した。 ...
❏中国同時代文学の潮流を概括するための基礎的研究(17320060)
【研究テーマ】各国文学・文学論
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】千野 拓政 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50216561)
【キーワード】各国文学・文学論 / インタビュー / 当代文学 / 中国文学 / 文学 (他8件)
【概要】本研究では、文化大革命後に活躍した中国の作家50名程度を対象に、著作目録(中文)、翻訳目録(日文)、関連文献目録(中文・日文)、ならびにインタビューの映像記録を収録したデータベースを構築し、この30年間の中国文学の潮流を概括するための基礎的な資料を作成した。(同データベースは2009年7月一般公開予定)その過程で、中国文学の現状と趨勢を的確に把握するために現地の研究者を交えた研究会を開催したほか、...
【医歯薬学】看護学:コンピテンシー国際情報交換を含む研究件
❏オーストリアにおける政治教育の定着過程の研究(26381153)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】近藤 孝弘 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40242234)
【キーワード】政治教育 / オーストリア / コンピテンシー / 歴史教育 / 選挙権 (他14件)
【概要】本研究は,オーストリアの学校教育法や学習指導要領を中心とする教育関連法規を主な資料として,同国の政治教育の発展が隣国ドイツに比べて遅れたこと,ならびに1990年前後に転機を迎え,それ以後急速に発展していることを明らかにした。また,その背後には戦後の国際関係による制約と1970年代のドイツからの影響のほか,1980年代後半以降に生じた国家の変容,具体的にはヴァルトハイム事件による自国史理解の転換,E...
❏職業・専門教育から職場教育へのカリキュラム移行に関する国際比較調査(17402039)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】寺田 盛紀 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (80197805)
【キーワード】カリキュラム / 職業教育 / 専門教育 / コンピテンシー / キャリア教育 (他7件)
【概要】本研究は、高校生と大学生の「職業生活への移行」過程を、コンピテンシー(職業能力と資質)の形成過程として捉え直した上で、主に学校・大学、キャリア支援機構、企業の3者がいかなる教育(カリキュラム)上の役割(分担)関係を築いているのか、について、3年間にわたる多数の国・地域での実証的調査を通して解明しようとした。 以上のような課題設定・目標のもとに、多くの内外の専門家に協力をもとめ、調査研究を進めてきた...
【医歯薬学】看護学:台湾国際情報交換を含む研究件
❏グラフの因子,マイナー,部分グラフに関する極値問題の総合的研究(24340021)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】太田 克弘 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40213722)
【キーワード】グラフ理論 / 極値問題 / 弦付きサイクル / シータグラフ / マッチング拡張性 (他17件)
【概要】極値グラフ理論の問題は,グラフ H を固定するとき,与えられたグラフ G が H と同型な部分グラフを含むための辺数あるいは最小次数に関する最善の十分条件を求めることである.本研究では,因子問題,マイナー,部分グラフに関する問題を統一的な視点から俯瞰することにより,新たな問題提起を行い,展開研究を行った.とくに,森グラフの極値問題,弦付きサイクルやシータグラフを点素に見つける問題,マッチング拡張性...
❏日本のエネルギー政策思想についての国際歴史共同研究(24530408)
【研究テーマ】経済史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】池尾 愛子 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (70176080)
【キーワード】エネルギー政策 / 技術選択 / 石油戦略 / 石炭 / 電力供給 (他17件)
【概要】国際歴史共同研究により、エネルギーが利用可能な技術と密接な関係を持つことが改めて確認された。石炭は開国後の日本の交易と工業化を支えた。電力が近代化に資するであろうことは、電力利用が始まった19世紀に認識されており、日本では民間会社により電力供給網が構築された。石油が交通エネルギーに利用され始めると石油は日本の重要な輸入品目になり、日本の石油政策は対外関係や国際環境、輸出企業の経営戦略にも左右される...
❏リスクに対する頑健性と柔軟性を備えた環境調和型サプライチェーン設計手法の開発(24246150)
【研究テーマ】リサイクル工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】森口 祐一 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30157888)
【キーワード】サプライチェーンリスク / LCA / インベントリデータベース / 脆弱性評価 / グラフ理論 (他15件)
【概要】リスクに対する頑健性・柔軟性を持つサプライチェーン(SC)構築に向けた分析・設計手法を開発した。まず,国内外における実態調査に基づいてSCリスクの概念を整理した。約2,000品目の製品・サービス間の物質連関をデータベース化するとともに,世界各国を対象として資源の需給構造や貿易の寡占度を把握した。続いて,SCの脆弱性評価の枠組みを構築し,上記のSCデータを用いて地理的遍在性を含む国産製品のSCリスク...
【医歯薬学】看護学:動脈硬化国際情報交換を含む研究件
❏日米3集団の潜在性動脈硬化症危険因子に関する国際疫学共同研究(17209023)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
【キーワード】潜在性動脈硬化 / 冠動脈石灰化 / 頸動脈内膜中膜肥厚 / 危険因子 / 国際共同研究 (他15件)
【概要】本研究は過去に実施した「若年男性の冠動脈石灰化と頸動脈肥厚による動脈硬化度と循環器疾患危険因子との関連」(基盤(A)(2)H.13~16)を発展させたものである。元の研究では対象を40歳代男性に限定し、300名の調査を行ったが、本研究課題では、これを50~70歳代に拡大し約1000名の調査を行った。また、異人種である米国白人、人種的には日本人であるが米国の生活習慣を持つ日系米人のフィールドとの比較...
❏若年男性の冠動脈石灰化と頸動脈肥厚による動脈硬化度と循環器疾患危険因子との関連(13307016)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
【キーワード】国際情報交換 / アメリカ / 動脈硬化 / 冠動脈石灰化 / 運動 (他18件)
【概要】本課題はピッツバーグ大学とハワイのアジア太平洋ヘルスリサーチ機構との共同研究であるERA JUMP (EBT and Risk Factor Assessment among Japanese and U.S.Men in the Post World-War II Birth Cohort)の調査の実施および解析である。本研究の目的は、冠動脈石灰化、頸部エコー、脈波速度等による潜在性動脈硬化状態...
【医歯薬学】看護学:国際共同研究国際情報交換を含む研究件
❏マザリナード文書の電子化:古文書研究とデジタル環境の親和性に関する総合的研究(26370364)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】一丸 禎子 学習院大学, 付置研究所, 講師 (80567313)
【キーワード】マザリナード / フロンド / デジタル化 / 17世紀フランス / 歴史 (他20件)
【概要】東大コレクション『マザリナード集成』電子化の次の段階として、資料体のデジタル化により可能になる新しい研究環境を考察し、実際に応用した。マザリナード研究の分野で日本は世界に先駆けてデジタル化と研究用プラットフォームの公開を実現しているが(マザリナード・プロジェクト)、さらに次の点でより鮮明にそれを可視化することに成功した。①資料体の非物質化によって閲覧利用の利便性と引き換えに失われる情報を展覧会等の...
❏日米3集団の潜在性動脈硬化症危険因子に関する国際疫学共同研究(17209023)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
【キーワード】潜在性動脈硬化 / 冠動脈石灰化 / 頸動脈内膜中膜肥厚 / 危険因子 / 国際共同研究 (他15件)
【概要】本研究は過去に実施した「若年男性の冠動脈石灰化と頸動脈肥厚による動脈硬化度と循環器疾患危険因子との関連」(基盤(A)(2)H.13~16)を発展させたものである。元の研究では対象を40歳代男性に限定し、300名の調査を行ったが、本研究課題では、これを50~70歳代に拡大し約1000名の調査を行った。また、異人種である米国白人、人種的には日本人であるが米国の生活習慣を持つ日系米人のフィールドとの比較...
❏若年男性の冠動脈石灰化と頸動脈肥厚による動脈硬化度と循環器疾患危険因子との関連(13307016)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
【キーワード】国際情報交換 / アメリカ / 動脈硬化 / 冠動脈石灰化 / 運動 (他18件)
【概要】本課題はピッツバーグ大学とハワイのアジア太平洋ヘルスリサーチ機構との共同研究であるERA JUMP (EBT and Risk Factor Assessment among Japanese and U.S.Men in the Post World-War II Birth Cohort)の調査の実施および解析である。本研究の目的は、冠動脈石灰化、頸部エコー、脈波速度等による潜在性動脈硬化状態...
【医歯薬学】看護学:地域研究国際情報交換を含む研究件
❏国際協調・国家利益・ナショナリズム―国内・国際リンケージの中の中国外交(24530183)
【研究テーマ】国際関係論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】青山 瑠妙 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20329022)
【キーワード】中国 / 地域研究 / 国際関係 / 太平洋島嶼国 / 国際情報交換
【概要】中国の台頭に伴い、中国の影響力は太平洋島嶼国にも浸透するようになった。太平洋島嶼国への接近は比較的最近の動向であり、アメリカ、日本、あるいはオーストラリアなど西側諸国が懸念しているほど、太平洋島嶼国に対する中国の影響力は極めて限定的であるといえよう。 政治的、経済的、軍事的な考慮から、中国は太平洋島嶼国との関係強化に動いた。台湾問題、地球温暖化問題、経済関係は中国と太平洋島嶼国の関係を左右する重要...
❏中国共産党に関する政治社会学的実証研究ーー中南海研究(Ⅱ)(23252004)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】菱田 雅晴 法政大学, 法学部, 教授 (00199001)
【キーワード】中国研究 / 中国共産党 / 中南海研究 / 党のサバイバル戦略 / 強靱性と脆弱性 (他16件)
【概要】中国共産党を組織集団として捉えようとの目的から、中国側カウンターパートの協力の下、党および党員に関する認識をめぐる広範なインデプス・インタビューおよびアンケート調査を実施した。 国家社会論フレームに基づくクロス解析結果から、「党政関係」、すなわち,党・国家体制の揺らぎおよび「党群関係」、すなわち,党に対する公信力の低下が観察された。だが、その一方で、政府、とりわけ中央政府に対する信任は依然として高...
❏ウエスト・ベンガル地域の水環境改善による住民の福祉向上と女性の役割(19651105)
【研究テーマ】ジェンダー
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】坂本 麻衣子 長崎大学, 工学部, 准教授 (50431474)
【キーワード】水資源 / 衛生 / 貧困 / ジェンダー / 地域研究 (他10件)
【概要】平成21年度に行った研究実施項目を次に示す. ・ ジョソール(バングラデシュ)において,GPSを用いた対象村の地図の作成,フィールドテストキットによる対象村内のすべての井戸のヒ素検査(63基),対象村内の全世帯主の配偶者に対するアンケート(157サンプル)を行った. ・ アンケート結果をもとに,共分散構造分析により現地住民の水環境問題に対する改善意識構造を分析した. ・ Space Syntax理...
【医歯薬学】看護学:開発国際情報交換を含む研究件
❏東南アジアにおける人口流動と資源利用の変容が環境に与える影響に関する研究(26360021)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】須田 一弘 北海学園大学, 人文学部, 教授 (00222068)
【キーワード】生業戦略 / マレーシア / インドネシア / 資源利用 / 環境 (他9件)
【概要】マレーシアトレンガヌ州ゴンバライ村で、また、インドネシア西ジャワ州スメダン県ランチャカロン郡のナガラワンギ集落とチパリア集落でそれぞれ調査を行った。インドネシアでは、農業を主たる生業とする世帯で、換金作物であるサツマイモと、主食である米の栽培について、選好に差異があることがわかった。これには、耕地の水はけ等の微小環境、所有する耕地面積、サツマイモの価格の変動など、多様な要因が影響している。マレーシ...
❏震災復興の公共人類学:福島県を中心とした創造的開発実践(26284136)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】関谷 雄一 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (30329148)
【キーワード】福島県 / 復興開発 / 映像・イメージ / 復興ツーリズム / 文化開発 (他15件)
【概要】本研究活動が試みたことは、公共に資する学術的な実践活動を協働型で展開していくことであった。初期のつくば市への避難者に対するインタビューは、避難者と地元社会の様々なアクターを結び付け、同市における「セーフティネット」構築のきっかけづくりに大きく貢献した。さらに、セーフティネット構築に関わったアクターの経験や教訓の語りをとらえた映像アーカイブは、学びを次世代につなげる貴重な記録となる。 学術の面では、...
【医歯薬学】看護学:エピジェネテイクス国際情報交換を含む研究件
❏ヒストン修飾酵素複合体による植物ゲノム基盤の構築と制御(24570065)
【研究テーマ】植物分子生物・生理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】金 鍾明 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 研究員 (90415141)
【キーワード】エピジェネティクス / ヒストン修飾 / 植物ゲノム / 環境応答 / ヘテロクロマチン (他7件)
【概要】シロイヌナズナのゲノム制御に機能するHDA6複合体の、ゲノム上での作用点(遺伝子領域)の同定に成功した。HDA6は乾燥耐性を制御するジャスモン酸シグナルネットワーク系の遺伝子群、およびCOPIAタイプのトランスポゾンに特異的に結合する。このことから、HDA6複合体には、ユークロマチン領域を制御する複合体とヘテロクロマチン領域を制御する複合体の、少なくとも2種類の複合体が存在することが示唆された。こ...
❏MLL遺伝子変異体による骨髄異形成症候群モデルマウスの作製と分子基盤の理解(23591367)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】指田 吾郎 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70349447)
【キーワード】MLL-PTD / RUNX1 / 骨髄異形成症候群 / 急性骨髄性白血病 / 国際情報交換 (他8件)
【概要】申請者は、MLL部分重複変異体 (MLL-PTD) が転写因子RUNX1点突然変異体の発現を制御するという研究成果を得ていた。Mll-PTDノックインマウス/Runx1ヘテロマウスによって、MDS からAMLへと病態が進展する疾患モデルマウスを作製した、またMLL変異体とRUNX1点突然変異体がMDSからAMLへの病態進展にどのように協調的に関与するのかその分子基盤を解析した。 ...
【医歯薬学】看護学:遺伝子国際情報交換を含む研究件
❏野生サケとは何か? 河川遡上期を決める 遺伝的基盤と資源量 への貢献度の解明(26292102)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】荒木 仁志 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20707129)
【キーワード】野生サケ / 遺伝子 / 遡上時期 / 保全 / DNA (他8件)
【概要】サケは日本人には身近な魚だが、その大半は人工飼育されたサケ稚魚の放流に頼っている。一方、川で生まれた野生魚についてはその実態がよく分かっていない。そこで本研究では、サケの産卵遡上に注目し、遡上時期と関わる遺伝子の違いを探った。その結果、サケ遡上河川の一部では前期遡上群と後期遡上群が明確に分かれており、これらの間に遺伝的な違いが生じていることが分かった。また、人工飼育魚を他の河川から移植している川で...
❏単核貪食細胞群の分化機構に関する研究(24390246)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田村 智彦 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50285144)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 発現制御 / 転写因子 / 国際情報交換
【概要】細胞分化においては転写因子による遺伝子発現制御が重要である。本研究では転写因子IRF8に注目して、免疫調節に重要な単球や樹状細胞(単核貪食細胞系)の初期分化機構を解析した。その結果、IRF8が単核貪食細胞系前駆細胞で急激に発現を高め他の転写因子と相互作用し、単球や樹状細胞への分化を促進する一方で他系譜への分化を阻害することや、IRF8が分化誘導する際はエンハンサーと呼ばれるゲノム領域を形成し様々な...
【医歯薬学】看護学:危険因子国際情報交換を含む研究件
❏日米3集団の潜在性動脈硬化症危険因子に関する国際疫学共同研究(17209023)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
【キーワード】潜在性動脈硬化 / 冠動脈石灰化 / 頸動脈内膜中膜肥厚 / 危険因子 / 国際共同研究 (他15件)
【概要】本研究は過去に実施した「若年男性の冠動脈石灰化と頸動脈肥厚による動脈硬化度と循環器疾患危険因子との関連」(基盤(A)(2)H.13~16)を発展させたものである。元の研究では対象を40歳代男性に限定し、300名の調査を行ったが、本研究課題では、これを50~70歳代に拡大し約1000名の調査を行った。また、異人種である米国白人、人種的には日本人であるが米国の生活習慣を持つ日系米人のフィールドとの比較...
❏若年男性の冠動脈石灰化と頸動脈肥厚による動脈硬化度と循環器疾患危険因子との関連(13307016)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
【キーワード】国際情報交換 / アメリカ / 動脈硬化 / 冠動脈石灰化 / 運動 (他18件)
【概要】本課題はピッツバーグ大学とハワイのアジア太平洋ヘルスリサーチ機構との共同研究であるERA JUMP (EBT and Risk Factor Assessment among Japanese and U.S.Men in the Post World-War II Birth Cohort)の調査の実施および解析である。本研究の目的は、冠動脈石灰化、頸部エコー、脈波速度等による潜在性動脈硬化状態...
【医歯薬学】看護学:政治学国際情報交換を含む研究件
❏新自由主義改革後の国家社会関係─中南米における社会支出予算決定過程の比較研究(24252005)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 勇介 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (70290921)
【キーワード】国家社会関係 / 政治過程 / ポスト新自由主義 / 政党 / 左派 (他9件)
【概要】ラテンアメリカは、1990年代の新自由主義改革期から今世紀にはその見直しや批判が中心となるポスト新自由主義期に入ったと分析される。確かにそうした一般的な傾向が存在することは事実であるが、他方、社会支出の規模(国家予算に占める割合)を例に検証すると、新自由主義期とポスト新自由主義期は断絶ではなく、一定の連続性が観察される。その背景には、20世紀のラテンアメリカ諸国が経験した近代化や工業化による経済社...
❏討論型世論調査による民主主義における「世代を超える問題」の解決策の模索(22243014)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】曽根 泰教 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科, 教授 (10051905)
【キーワード】政治学 / 政策研究 / 年金 / 討論型世論調査 / 社会調査 (他15件)
【概要】本研究は、「討論型世論調査」という社会実験を実施することにより、民主主義において解決が難しいとされている「世代を超える問題」(将来世代と現世代との関係をめぐる問題)を解決できるのかについて検討するものである。全国の有権者3,000人を対象とする世論調査を実施し、その回答者のうち、さまざまな世代の男女127名が、2泊3日の討論フォーラムに参加した。参加者は、各3回の小グループ討論と全体会議で議論し、...
❏分散的気候変動ガバナンスの有効性と行為主体の相関分析(20310023)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】蟹江 憲史 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 准教授 (90326463)
【キーワード】環境ガバナンス / パートナーシップ / ネットワーク / 国際制度国際レジーム / 行為主体 (他12件)
【概要】地球環境ガバナンスにかかる構成要素をいかなる行為主体や行為主体のネットワークが充足しているかという観点から、問題解決を進めるうえで有効な行為主体とネットワークの配置を評価する手法を開発した。この視点から気候変動レジームを分析すると、既存研究から導かれる理論仮説とは異なる行為主体の配置の効果が、ガバナンス構成要素によっては導かれた。適切なステークホルダーとその組み合わせを適切なガバナンスの段階に配置...
【医歯薬学】看護学:アメリカ:イギリス国際情報交換を含む研究件
❏日米英比較を基にしたPICUにおける医療者と両親のストレス緩和に向けての研究(25670981)
【研究テーマ】生涯発達看護学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】戈木クレイグヒル 滋子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10161845)
【キーワード】小児ICU / ストレス / コミュニケーション / 両親 / 看護師 (他12件)
【概要】小児集中治療室(PICU)で働く看護師35名と,子どもがPICUに入院中の両親27名のインタビューデータの分析から,以下の結果が見出された。両親の主なストレス源として,面会時間の制限,医療者の説明の不十分さ,医療者への不信,子どものケアへの不信感,病棟の雰囲気の悪さ,自分にできる事がないという無力感があった。一方,看護師側のストレス源としては,一人前に働けないこと,病棟の雰囲気の悪さ,チームとして...
❏多項式時間で解ける巡回セールスマン問題から車両配送問題への拡張(18740058)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】小田 芳彰 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (90325043)
【キーワード】組合せ論 / 離散数学 / アルゴリズム論 / 巡回セールスマン問題 / 計算量理論 (他12件)
【概要】巡回セールスマン問題は与えられた複数の都市をすべて1回ずつ通り、出発点に戻ってくるような最短経路を見つける問題である。この問題は板の穴あけなど実社会の問題にも直結する有名な最適化問題の1つである。しかし、都市数が増えるにつれ、コンピュータを利用しても計算にかる時間が指数的に増大する。そこで、問題がどのような条件をみたしていれば、実用的な時間で解が得られるかという研究がなされてきた。研究では、この効...
【医歯薬学】看護学:スウェーデン国際情報交換を含む研究件
❏感覚語彙の歴史的変化における構文と意味の相互関係:認知類型論的コーパス対照研究(23520477)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】進藤 三佳 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (60593514)
【キーワード】意味論 / 認知言語学 / 対照言語学 / コーパス言語学 / 意味変化 (他11件)
【概要】本研究では、人間が本来どのように状況を解釈しているかを如実に反映している形容詞カテゴリーに注目し、特に最も基本的な経験である知覚・感覚を起点領域にもつ感覚形容詞を対象とした。 これにより、感覚領域を起点に持つ各形容詞が、人間の日常的身体経験、概念変化に基づいて特徴的に意味拡張しており、それにより統語的側面における、形容詞から副詞・不変化詞へと変化する品詞間変化・文法化がどのように引き起こされるかに...
❏妊娠期の分娩恐怖感(Fear of labor)の尺度開発とその防御因子の探索(23660058)
【研究テーマ】生涯発達看護学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】春名 めぐみ 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00332601)
【キーワード】分娩恐怖感 / 尺度開発 / 心理社会的要因 / 妊娠 / 国際情報交換 (他10件)
【概要】分娩恐怖感を測る尺度の作成と、妊娠期の分娩恐怖感に関わる心理社会的要因を明らかにすることを目的とした。スウェーデン語版 Wijma Delivery Expectancy/Experience Questionnaire(W-DEQ) version A(産前用)、version B(産後用)を日本語に翻訳し、「出産への思い質問票」を作成し、妥当性・信頼性を検証した。さらに都内3か所の産科医療施設...
❏相対次数構造に着目した劣駆動システムの解析と制御(22360169)
【研究テーマ】制御工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】三平 満司 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00196338)
【キーワード】制御理論 / 機械力学・制御 / 制御工学 / 数理工学 / 劣駆動システム (他13件)
【概要】本応募研究課題では、従来研究で得られた非線形システムに対する理論を発展させることで、非駆動自由度を持つ劣駆動系の運動解析と運動を生成する制御系の設計を行うことを目的としている。劣駆動系として特徴的な運動の制御問題を(1)発散する素早い動きの生成(2)リミットサイクルの生成(3)可制御性構造が変化するシステムの効率的な制御という3つに分類・整理した。その結果、(1)と(2)の運動は相対次数構造による...
【医歯薬学】看護学:米国国際情報交換を含む研究件
❏核融合原型炉での大熱流処理に向けた先進ダイバータのシミュレーション設計と検証(25420899)
【研究テーマ】核融合学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】朝倉 伸幸 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門 六ヶ所核融合研究所, 研究主幹 (10222572)
【キーワード】先進ダイバータ / 原型炉設計 / スーパーX型ダイバータ / ダイバータシミュレーション / 非接触プラズマ (他13件)
【概要】核融合炉では高温プラズマから対向材を保護するダイバータの設計が重要であり、本研究では磁場形状を工夫した「先進ダイバータ」と呼ばれる新たな概念と課題を工学と物理面から明らかにした。先進プラズマ平衡コードを開発し、インターリンクコイルの配置や製作概念の提案を行った。プラズマ輸送シミュレーションを実施し、プラズマを低温化し熱負荷を通常ダイバータの30-50%程度に低減可能と考えられる。現状では、実験やシ...
❏諸外国における教員評価の「有望モデル」に関する横断的研究(25381013)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】勝野 正章 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (10285512)
【キーワード】教員評価 / モデル / 国際交流研究 / 国際情報交換 / 米国 (他8件)
【概要】日本の教員評価政策及び実践の改善を目的として、諸外国における教員評価の比較研究を実施した。研究対象とした国は、主として米国、チリ、ノルウェーの3か国である。本研究の成果は、Katsuno, M. (2016). Teacher Evaluation Policies and Practices in Japan: How performativity works in school, Oxon, ...
❏日米英比較を基にしたPICUにおける医療者と両親のストレス緩和に向けての研究(25670981)
【研究テーマ】生涯発達看護学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】戈木クレイグヒル 滋子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10161845)
【キーワード】小児ICU / ストレス / コミュニケーション / 両親 / 看護師 (他12件)
【概要】小児集中治療室(PICU)で働く看護師35名と,子どもがPICUに入院中の両親27名のインタビューデータの分析から,以下の結果が見出された。両親の主なストレス源として,面会時間の制限,医療者の説明の不十分さ,医療者への不信,子どものケアへの不信感,病棟の雰囲気の悪さ,自分にできる事がないという無力感があった。一方,看護師側のストレス源としては,一人前に働けないこと,病棟の雰囲気の悪さ,チームとして...
【医歯薬学】看護学:高齢化国際情報交換を含む研究件
❏住宅価格形成と金融に関する長期展望(24530365)
【研究テーマ】財政学・金融論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田端 克至 二松學舍大學, 国際政治経済学部, 教授 (40277702)
【キーワード】住宅価格 / 金融 / 地価 / 不動産 / 動学的一般均衡 (他19件)
【概要】本研究の成果は、不動産の価格高騰に伴う「過少投資」の問題と経済成長との関連性について理論的に分析を行い、一定の知見を得た。この過少投資現象は、アジア諸国全般にも観測されるので、アジアでの系統だった土地政策が必要である。日本はその知見と経験を活用すべきである。 もう一つ研究成果は、少子・高齢化や技術イノベーションを伴う雇用調整などの環境変化の中で、経済安定化の機能が十分には働かないことを示唆した点に...
❏アフォーダンス概念の拡張によるグローバルでローカルな環境のデザイン(12610199)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2003
【研究代表者】小川 葉子 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (70286649)
【キーワード】コミュニケーション・ストラテジー / 都市社会基盤における環境リスク / グローバライゼーション / 社会的弱者のアフォーダンス / 持続可能な開発 (他27件)
【概要】1.「アフォーダンス」概念を社会的に拡張するとともに,「持続可能性」概念との接点を探ることにより,グローバルでローカルな環境のデザインを可能にするコミュニケーションの諸要件を検討してきた。 2.理論的な探求と同時に学生たちの知識創造プロプロジェクトの運営を両輪として研究をすすめてきた結果,多文化・多共生をこえたグローバルとローカルが相互作用するようなリフレクシヴなデザイン実践をうみだすには以下の3...
【医歯薬学】看護学:国際比較国際情報交換を含む研究件
❏日本とアジア新興国における少子化・教育・雇用の関連に関する国際比較研究(26285122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松田 茂樹 中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
【キーワード】少子化 / 雇用 / 教育 / 東アジア / 国際比較 (他15件)
【概要】本研究は、日本・韓国・シンガポール等を対象に、学術的・政策的課題である、少子化の特徴およびその背景要因を理論的・実証的に研究した。研究の結果、次の3点が明らかになった。第一に、これらアジア諸国では、同棲や婚外子が少ないために、未婚化が少子化に直結している。未婚化・少子化の背景には、雇用状況、高学歴化と教育コストの増大、仕事と子育ての両立難等がある。第二に、グローバル化・サービス経済化・高学歴化のた...
❏事業の法的形態の機能と経済・社会の発展―アジア諸国の比較研究(26380455)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】清水 剛 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00334300)
【キーワード】経営組織 / 会社形態 / 経済発展 / 株式会社 / 会社法 (他7件)
【概要】本研究は、株式会社や合名・合資会社のような企業の法的形態が経済及び社会の発展の過程にどのような影響を与えるのかを、日本、中国、ベトナム、韓国の4か国に注目しながら明らかにすることであった。本研究からは、日本においては、主として中小企業のための合名・合資会社形態と、大企業のための株式会社が分かれていたが、徐々に合名・合資会社の利用が減っていき、戦後になってより信用される形態である株式会社が中小企業に...
❏日・米・欧企業におけるオープン・イノベーション活動の国際比較(25245053)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】米山 茂美 学習院大学, 経済学部, 教授 (30258496)
【キーワード】オープン・イノベーション / 研究開発 / 外部連携 / 国際比較 / 知財マネジメント (他8件)
【概要】企業がイノベーションを生み出していく上で外部企業・組織との連携が重要になっている。本研究では、このようなオープン・イノベーション活動に関する日本企業の取り組み実態を、米国及び欧州企業との比較の上に明らかにするとともに、いかなる連携のあり方が企業のイノベーション成果に高い影響を与えるのかを検討した。具体的には、オープン・イノベーションにおけるインバウンド型とアウトバウンド型の関係、自社と外部企業・組...
【医歯薬学】看護学:ストレス国際情報交換を含む研究件
❏原発事故被災者の震災関連死・震災関連自殺に対する「社会的ケア」の確立(16K09264)
【研究テーマ】内科学一般(含心身医学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】辻内 琢也 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00367088)
【キーワード】ストレス / PTSD / 原発事故被災者 / 社会的ケアモデル / 自殺予防 (他14件)
【概要】2011年3月11日の東日本大震災に派生して福島第一原子力発電所事故が発生した。本研究は、心身医学的な量的調査と医療人類学的な質的調査を通して、原発事故広域避難者のストレスや孤独死・自殺予防のための新たな「社会的ケア」モデルの構築を目指したものである。大規模アンケート調査、被災者・被害者へのインタビュー調査、ハーバード大学との海外連携、民間支援団体と共に企画実践するフィールドワークの4手法を用いた...
❏原発事故広域避難者のストレスに対する研究-自殺予防のための社会的ケアモデルの構築(25460915)
【研究テーマ】内科学一般(含心身医学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】辻内 琢也 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00367088)
【キーワード】ストレス / PTSD / 原発事故避難者 / 社会的ケアモデル / 自殺予防 (他8件)
【概要】原子力発電所事故広域避難者に対して、大規模アンケート調査、半構造化インタビュー調査、人類学的フィールド調査を行なった。その結果、避難者には極めて高い心的外傷後ストレス障害(PTSD)の可能性が見いだされ、その精神的被害には、原発事故によってもたらされた経済的問題、住宅問題、賠償格差の問題、家族やコミュニティ分断の問題、などの社会経済的問題が関与していることを統計学的に明らかにした。避難者のメンタル...
❏日米英比較を基にしたPICUにおける医療者と両親のストレス緩和に向けての研究(25670981)
【研究テーマ】生涯発達看護学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】戈木クレイグヒル 滋子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10161845)
【キーワード】小児ICU / ストレス / コミュニケーション / 両親 / 看護師 (他12件)
【概要】小児集中治療室(PICU)で働く看護師35名と,子どもがPICUに入院中の両親27名のインタビューデータの分析から,以下の結果が見出された。両親の主なストレス源として,面会時間の制限,医療者の説明の不十分さ,医療者への不信,子どものケアへの不信感,病棟の雰囲気の悪さ,自分にできる事がないという無力感があった。一方,看護師側のストレス源としては,一人前に働けないこと,病棟の雰囲気の悪さ,チームとして...
【医歯薬学】看護学:日本国際情報交換を含む研究件
❏日本およびフランスの高等教育改革に関する比較研究(26381129)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】白鳥 義彦 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (20319213)
【キーワード】高等教育 / 日本 / フランス / 国際研究者交流 / 国際情報交換
【概要】研究課題として設定した、①「大衆化」と「卓越化」との二律背反の相克、②高等教育の「自由化」政策と大学のガバナンス、③大学評価の諸相、④教養教育とキャリア教育、⑤それらの全般的背景としての高等教育改革の歴史的展開過程、という5つのテーマを軸に、日仏両国の比較研究を進めた。とりわけ、中央集権的とされる日仏両国での高等教育のあり方の共通点と相違点や、19世紀末、第二次世界大戦後、1960年代末、そして中...
❏後発福祉国家の雇用保障と社会保障に関する国際比較研究(24730475)
【研究テーマ】社会福祉学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】金 成垣 東京経済大学, 経済学部, 准教授 (20451875)
【キーワード】後発福祉国家 / 雇用保障 / 社会保障 / 東アジア / 日本 (他10件)
【概要】本研究において,雇用保障・社会保障政策からなる全体としての福祉国家を捉えるアプローチから,主に福祉国家の成立期に焦点をあてて東アジア諸国・地域を比較分してきた。特に西欧諸国における先発福祉国家の経験との対比で,後発福祉国家としての日本や韓国,中国の歴史と現状を明らかにし,それと同時にその後発福祉国家のなかにみられる類似性と多様性を探るための他国間比較分析を行ってきた。 これを通じて,従来の比較福祉...
❏脅威と依存―脅威認識の形成に依存関係が与える影響とそのメカニズム(23530199)
【研究テーマ】国際関係論
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】植木 千可子(川勝千可子) (植木 千可子 / 川勝 千可子) 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (50460043)
【キーワード】脅威認識 / 国際政治学 / 国際関係理論 / 安全保障論 / 米国 (他14件)
【概要】本研究は、依存関係の有無が脅威認識の形成にどのような変化を及ばすのかを明らかにすることを目指した。 事例としては、1980年代から現在に至るまでの日米中3カ国間の相互の脅威認識を中心に考察した。 依存関係の有無は、とくに意図に関する認識に対する影響が認められた。米中関係を例にとると、1)米国が中国に依存していた場合、2)中国が米国に依存していた場合、3)相互依存の関係が存在していた場合の3分類のう...
【医歯薬学】看護学:PTSD国際情報交換を含む研究件
❏原発事故被災者の震災関連死・震災関連自殺に対する「社会的ケア」の確立(16K09264)
【研究テーマ】内科学一般(含心身医学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】辻内 琢也 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00367088)
【キーワード】ストレス / PTSD / 原発事故被災者 / 社会的ケアモデル / 自殺予防 (他14件)
【概要】2011年3月11日の東日本大震災に派生して福島第一原子力発電所事故が発生した。本研究は、心身医学的な量的調査と医療人類学的な質的調査を通して、原発事故広域避難者のストレスや孤独死・自殺予防のための新たな「社会的ケア」モデルの構築を目指したものである。大規模アンケート調査、被災者・被害者へのインタビュー調査、ハーバード大学との海外連携、民間支援団体と共に企画実践するフィールドワークの4手法を用いた...
❏原発事故広域避難者のストレスに対する研究-自殺予防のための社会的ケアモデルの構築(25460915)
【研究テーマ】内科学一般(含心身医学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】辻内 琢也 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00367088)
【キーワード】ストレス / PTSD / 原発事故避難者 / 社会的ケアモデル / 自殺予防 (他8件)
【概要】原子力発電所事故広域避難者に対して、大規模アンケート調査、半構造化インタビュー調査、人類学的フィールド調査を行なった。その結果、避難者には極めて高い心的外傷後ストレス障害(PTSD)の可能性が見いだされ、その精神的被害には、原発事故によってもたらされた経済的問題、住宅問題、賠償格差の問題、家族やコミュニティ分断の問題、などの社会経済的問題が関与していることを統計学的に明らかにした。避難者のメンタル...
【医歯薬学】看護学:疫学国際情報交換を含む研究件
❏日米3集団の潜在性動脈硬化症危険因子に関する国際疫学共同研究(17209023)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
【キーワード】潜在性動脈硬化 / 冠動脈石灰化 / 頸動脈内膜中膜肥厚 / 危険因子 / 国際共同研究 (他15件)
【概要】本研究は過去に実施した「若年男性の冠動脈石灰化と頸動脈肥厚による動脈硬化度と循環器疾患危険因子との関連」(基盤(A)(2)H.13~16)を発展させたものである。元の研究では対象を40歳代男性に限定し、300名の調査を行ったが、本研究課題では、これを50~70歳代に拡大し約1000名の調査を行った。また、異人種である米国白人、人種的には日本人であるが米国の生活習慣を持つ日系米人のフィールドとの比較...
❏若年男性の冠動脈石灰化と頸動脈肥厚による動脈硬化度と循環器疾患危険因子との関連(13307016)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
【キーワード】国際情報交換 / アメリカ / 動脈硬化 / 冠動脈石灰化 / 運動 (他18件)
【概要】本課題はピッツバーグ大学とハワイのアジア太平洋ヘルスリサーチ機構との共同研究であるERA JUMP (EBT and Risk Factor Assessment among Japanese and U.S.Men in the Post World-War II Birth Cohort)の調査の実施および解析である。本研究の目的は、冠動脈石灰化、頸部エコー、脈波速度等による潜在性動脈硬化状態...
【医歯薬学】看護学:統合失調症国際情報交換を含む研究件
❏統合失調症患者の家族の認知行動様式に関する日韓比較共同研究(22406036)
【研究テーマ】地域・老年看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】半澤 節子 自治医科大学, 看護学部, 教授 (50325677)
【キーワード】統合失調症 / 家族 / 認知行動様式 / 韓国 / 多文化比較 (他9件)
【概要】本研究では、統合失調症家族の介護に関連する心理的なストレス、とりわけ患者の暴言・暴力による心的ストレスについて韓国での評価を試みた。我々の研究成果により、調査時点で、患者と別居している場合でも、介護家族は患者によるかつて行われた暴力的な言動によって心的トラウマ体験がみられることが示唆された。 また、 こうした介護家族の心的トラウマ体験は、患者が長期的に治療を受けているにもかかわらず、患者の服薬アド...
❏統合失調症者の家族の介護負担感に影響を及ぼす社会文化的・自然環境的要因(19592603)
【研究テーマ】地域・老年看護学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】半澤 節子 自治医科大学, 看護学部, 教授 (50325677)
【キーワード】統合失調症 / 家族 / 介護負担感 / スティグマ / 比較文化 (他13件)
【概要】日本(新潟市)と韓国(ソウル市、テグ市)の精神障害者地域家族会の協力のもと、調査協力の同意の得られた各100人の家族会会員を対象に、介護負担感(J-ZBI_8)、対処技能(FCQ-23)、介護意識(7items)、スティグマ(18items)、社会的距離(5items)などの尺度を用いて質問紙調査を実施した。解析の結果、1)統合失調症患者を抱える家族の介護負担感、知覚的スティグマ認知、社会的距離は...
【医歯薬学】看護学:社会参加国際情報交換を含む研究件
❏社会的排除としてのwell-being格差とソーシャル・キャピタルの研究(23243070)
【研究テーマ】社会福祉学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】近藤 克則 千葉大学, 予防医学センター, 教授 (20298558)
【キーワード】well-being / 社会的決定要因 / 所得 / ソーシャルキャピタル / 高齢者 (他15件)
【概要】全国30市町村の高齢者約13万人から調査データを収集して分析し,以下のことを報告した.1)社会経済階層間・地域間のwell-being(幸福・健康)格差の実態を報告し,2)要介護状態などwell-being の個人レベルの社会的決定要因と,3)well-being 毀損に至る「原因の原因(cause of cause)」の分析によって社会的排除プロセスの一端を解明し,4)ソーシャルキャピタルに代表...
❏有効視野測定による高齢者運転適性評価法の開発(23500609)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】藤田 佳男 目白大学, 保健医療学部, 准教授 (40584206)
【キーワード】運転適性 / 高齢者 / 有効視野 / 社会参加 / 軽度認知障害 (他9件)
【概要】高齢者が起こす交通事故は増加しており社会的な問題である。本研究の目的はその実態を掴み、運転適性を調べる方法を開発することである。そこで75歳以上の免許保有者への実態調査を行った。認知機能の低下者は全体の一割だったが、生活が不便になるので免許の返納を望まなかった。次に高齢者の運転適性を調べるVFIT-EVを65歳以上の者20名に実施し、良好な信頼性を得た。また妥当性検証のため、65歳以上の者20名に...
【医歯薬学】看護学:介護負担感国際情報交換を含む研究件
❏統合失調症患者の家族の認知行動様式に関する日韓比較共同研究(22406036)
【研究テーマ】地域・老年看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】半澤 節子 自治医科大学, 看護学部, 教授 (50325677)
【キーワード】統合失調症 / 家族 / 認知行動様式 / 韓国 / 多文化比較 (他9件)
【概要】本研究では、統合失調症家族の介護に関連する心理的なストレス、とりわけ患者の暴言・暴力による心的ストレスについて韓国での評価を試みた。我々の研究成果により、調査時点で、患者と別居している場合でも、介護家族は患者によるかつて行われた暴力的な言動によって心的トラウマ体験がみられることが示唆された。 また、 こうした介護家族の心的トラウマ体験は、患者が長期的に治療を受けているにもかかわらず、患者の服薬アド...
❏統合失調症者の家族の介護負担感に影響を及ぼす社会文化的・自然環境的要因(19592603)
【研究テーマ】地域・老年看護学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】半澤 節子 自治医科大学, 看護学部, 教授 (50325677)
【キーワード】統合失調症 / 家族 / 介護負担感 / スティグマ / 比較文化 (他13件)
【概要】日本(新潟市)と韓国(ソウル市、テグ市)の精神障害者地域家族会の協力のもと、調査協力の同意の得られた各100人の家族会会員を対象に、介護負担感(J-ZBI_8)、対処技能(FCQ-23)、介護意識(7items)、スティグマ(18items)、社会的距離(5items)などの尺度を用いて質問紙調査を実施した。解析の結果、1)統合失調症患者を抱える家族の介護負担感、知覚的スティグマ認知、社会的距離は...
【医歯薬学】看護学:高齢者国際情報交換を含む研究件
❏社会的排除としてのwell-being格差とソーシャル・キャピタルの研究(23243070)
【研究テーマ】社会福祉学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】近藤 克則 千葉大学, 予防医学センター, 教授 (20298558)
【キーワード】well-being / 社会的決定要因 / 所得 / ソーシャルキャピタル / 高齢者 (他15件)
【概要】全国30市町村の高齢者約13万人から調査データを収集して分析し,以下のことを報告した.1)社会経済階層間・地域間のwell-being(幸福・健康)格差の実態を報告し,2)要介護状態などwell-being の個人レベルの社会的決定要因と,3)well-being 毀損に至る「原因の原因(cause of cause)」の分析によって社会的排除プロセスの一端を解明し,4)ソーシャルキャピタルに代表...
❏有効視野測定による高齢者運転適性評価法の開発(23500609)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】藤田 佳男 目白大学, 保健医療学部, 准教授 (40584206)
【キーワード】運転適性 / 高齢者 / 有効視野 / 社会参加 / 軽度認知障害 (他9件)
【概要】高齢者が起こす交通事故は増加しており社会的な問題である。本研究の目的はその実態を掴み、運転適性を調べる方法を開発することである。そこで75歳以上の免許保有者への実態調査を行った。認知機能の低下者は全体の一割だったが、生活が不便になるので免許の返納を望まなかった。次に高齢者の運転適性を調べるVFIT-EVを65歳以上の者20名に実施し、良好な信頼性を得た。また妥当性検証のため、65歳以上の者20名に...
【医歯薬学】看護学:日米比較国際情報交換を含む研究件
❏養子の経済分析:日米の歴史データを用いた実証研究(24330075)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】森口 千晶 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40569050)
【キーワード】養子制度 / 家族の経済学・ミクロ実証分析 / 日米比較 / 児童労働 / 要保護児童・児童福祉 (他17件)
【概要】本研究の目的は、歴史データを駆使して新たなデータセットを構築し、家族の経済学の理論とミクロ経済学の実証手法を用いて、日米における養子制度の発展とその厚生的含意を明らかにすることにある。アメリカの国勢調査個票データを用いた分析では、二十世紀における養親の養子に対する需要動機の変遷が養子の人的資本形成に与えた影響を解明し、多くの新たな知見を導出して国内外で高い評価を得た。また、日米比較の視点から日本の...
❏日米3集団の潜在性動脈硬化症危険因子に関する国際疫学共同研究(17209023)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
【キーワード】潜在性動脈硬化 / 冠動脈石灰化 / 頸動脈内膜中膜肥厚 / 危険因子 / 国際共同研究 (他15件)
【概要】本研究は過去に実施した「若年男性の冠動脈石灰化と頸動脈肥厚による動脈硬化度と循環器疾患危険因子との関連」(基盤(A)(2)H.13~16)を発展させたものである。元の研究では対象を40歳代男性に限定し、300名の調査を行ったが、本研究課題では、これを50~70歳代に拡大し約1000名の調査を行った。また、異人種である米国白人、人種的には日本人であるが米国の生活習慣を持つ日系米人のフィールドとの比較...
【医歯薬学】看護学:妊娠国際情報交換を含む研究件
❏妊娠期の分娩恐怖感(Fear of labor)の尺度開発とその防御因子の探索(23660058)
【研究テーマ】生涯発達看護学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】春名 めぐみ 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00332601)
【キーワード】分娩恐怖感 / 尺度開発 / 心理社会的要因 / 妊娠 / 国際情報交換 (他10件)
【概要】分娩恐怖感を測る尺度の作成と、妊娠期の分娩恐怖感に関わる心理社会的要因を明らかにすることを目的とした。スウェーデン語版 Wijma Delivery Expectancy/Experience Questionnaire(W-DEQ) version A(産前用)、version B(産後用)を日本語に翻訳し、「出産への思い質問票」を作成し、妥当性・信頼性を検証した。さらに都内3か所の産科医療施設...
❏妊娠に伴う機能障害と社会参加に関する国際比較研究(15639022)
【研究テーマ】臨床看護学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2003
【研究代表者】春名 めぐみ 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00332601)
【キーワード】ICF / 国際生活機能分類 / 妊娠 / 活動 / 社会支援 (他8件)
【概要】妊婦の日常生活活動や社会参加への個別的な支援について、別の若手研究Bにおいて、2001年5月にWHOで承認されたICF (International Classification of functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)を用い、妊婦の心身機能・身体構造の変化、活動や社会参加、環境因子の関連を検討した。本研究では、ICFの重要な視点である環境因子...
【医歯薬学】看護学:環境国際情報交換を含む研究件
❏東南アジアにおける人口流動と資源利用の変容が環境に与える影響に関する研究(26360021)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】須田 一弘 北海学園大学, 人文学部, 教授 (00222068)
【キーワード】生業戦略 / マレーシア / インドネシア / 資源利用 / 環境 (他9件)
【概要】マレーシアトレンガヌ州ゴンバライ村で、また、インドネシア西ジャワ州スメダン県ランチャカロン郡のナガラワンギ集落とチパリア集落でそれぞれ調査を行った。インドネシアでは、農業を主たる生業とする世帯で、換金作物であるサツマイモと、主食である米の栽培について、選好に差異があることがわかった。これには、耕地の水はけ等の微小環境、所有する耕地面積、サツマイモの価格の変動など、多様な要因が影響している。マレーシ...
❏資源配分メカニズムの分析と設計:理論と実験(20330036)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】下村 研一 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (90252527)
【キーワード】ミクロ経済学 / 市場制度 / 経済実験 / 環境 / 貨幣経済 (他14件)
【概要】効率的で公平な資源配分を達成するメカニズムの性能と実行可能性をめぐり,いくつかの異なる経済モデルを研究した.複数の均衡がある純粋交換経済モデルは,理論上不公平な均衡が達成されるが本研究の実験のデータは公平な均衡への収束を示した.一方,貨幣経済モデルでは,実験のデータは殆ど理論通りであった.寡占モデルでは,実験のデータは非協力均衡ではなく協力解の結果に近かった.中国の環境問題の実証研究では,アンケー...
❏「アジア環境協力」の制度構築に向けた基本ビジョンと具体的システムに関する政策研究(17310022)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】寺西 俊一 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30134878)
【キーワード】アジア / 環境 / 国際協力 / 資源リサイクル / 国際リサイクル (他15件)
【概要】本研究では、「アジア環境協力」とそのための制度構築に向けた諸課題に関する多面的な検討を行い、2005年10月の「第10回環境経済・政策学会」(於・早稲田大学、日本)、同年11月の「第7回アジア・太平洋NGO環境会議」(於・カトマンズ、ネパール)、同じく同年11月の「第3回日中韓環境被害救済および環境紛争処理に関する国際ワークショップ」(於・上海、中国)、2006年7月の「第3回環境経済学世界大会」...
【医歯薬学】看護学:看護師国際情報交換を含む研究件
❏日米英比較を基にしたPICUにおける医療者と両親のストレス緩和に向けての研究(25670981)
【研究テーマ】生涯発達看護学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】戈木クレイグヒル 滋子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10161845)
【キーワード】小児ICU / ストレス / コミュニケーション / 両親 / 看護師 (他12件)
【概要】小児集中治療室(PICU)で働く看護師35名と,子どもがPICUに入院中の両親27名のインタビューデータの分析から,以下の結果が見出された。両親の主なストレス源として,面会時間の制限,医療者の説明の不十分さ,医療者への不信,子どものケアへの不信感,病棟の雰囲気の悪さ,自分にできる事がないという無力感があった。一方,看護師側のストレス源としては,一人前に働けないこと,病棟の雰囲気の悪さ,チームとして...
❏子どものターミナルケア技術構築と看護師のストレス緩和プログラムの開発(21390592)
【研究テーマ】生涯発達看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】戈木クレイグヒル 滋子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10161845)
【キーワード】ターミナルケア技術 / 小児看護 / 看護師 / ストレス / 子ども (他14件)
【概要】本研究を通して看護師は,ターミナル期に死の時期の予測,家族が子どもの病状の悪さを受け入れるための働きかけ,子どもと家族の希望を実現するための支援,よい思い出を残すための関わり,適切な環境を作るための情報共有,周囲の子どもの死の教育,入院時期の判断という技術を用いていることがわかった。くわえて,ターミナルケアを行う中で,実践能力に関わるストレスと,自分が思い描く看護が実現できないことによるストレスが...
【医歯薬学】看護学:医療者国際情報交換を含む研究件
❏日米英比較を基にしたPICUにおける医療者と両親のストレス緩和に向けての研究(25670981)
【研究テーマ】生涯発達看護学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】戈木クレイグヒル 滋子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10161845)
【キーワード】小児ICU / ストレス / コミュニケーション / 両親 / 看護師 (他12件)
【概要】小児集中治療室(PICU)で働く看護師35名と,子どもがPICUに入院中の両親27名のインタビューデータの分析から,以下の結果が見出された。両親の主なストレス源として,面会時間の制限,医療者の説明の不十分さ,医療者への不信,子どものケアへの不信感,病棟の雰囲気の悪さ,自分にできる事がないという無力感があった。一方,看護師側のストレス源としては,一人前に働けないこと,病棟の雰囲気の悪さ,チームとして...
❏子どものターミナルケア技術構築と看護師のストレス緩和プログラムの開発(21390592)
【研究テーマ】生涯発達看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】戈木クレイグヒル 滋子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10161845)
【キーワード】ターミナルケア技術 / 小児看護 / 看護師 / ストレス / 子ども (他14件)
【概要】本研究を通して看護師は,ターミナル期に死の時期の予測,家族が子どもの病状の悪さを受け入れるための働きかけ,子どもと家族の希望を実現するための支援,よい思い出を残すための関わり,適切な環境を作るための情報共有,周囲の子どもの死の教育,入院時期の判断という技術を用いていることがわかった。くわえて,ターミナルケアを行う中で,実践能力に関わるストレスと,自分が思い描く看護が実現できないことによるストレスが...
【医歯薬学】看護学:ケア国際情報交換を含む研究件
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏グローバル金融危機以降におけるアジアの新興/成熟経済社会とジェンダー(23241084)
【研究テーマ】ジェンダー
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】足立 眞理子 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 教授 (10347479)
【キーワード】グローバル金融危機以降 / フェミニスト経済学 / 金融排除/包摂 / BPO産業 / ケア、高齢社会対応産業 (他19件)
【概要】グローバル金融危機以降のアジア経済社会の変化を把握するために、フェミニスト経済学の最新知見を応用し、金融・生産・再生産の三領域のグローバル化の関係を把握する。グローバル金融危機以降の金融排除/包摂の日米、日韓比較分析(住宅ローン、消費者ローン、生命保険)による金融領域のジェンダー分析、高齢社会対応産業(車いす産業)と社会保障制度(介護保険)の制度間比較と組織・インタレスト集団、利用当事者に関するマ...
【医歯薬学】看護学:コミュニケーション国際情報交換を含む研究件
❏日米英比較を基にしたPICUにおける医療者と両親のストレス緩和に向けての研究(25670981)
【研究テーマ】生涯発達看護学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】戈木クレイグヒル 滋子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10161845)
【キーワード】小児ICU / ストレス / コミュニケーション / 両親 / 看護師 (他12件)
【概要】小児集中治療室(PICU)で働く看護師35名と,子どもがPICUに入院中の両親27名のインタビューデータの分析から,以下の結果が見出された。両親の主なストレス源として,面会時間の制限,医療者の説明の不十分さ,医療者への不信,子どものケアへの不信感,病棟の雰囲気の悪さ,自分にできる事がないという無力感があった。一方,看護師側のストレス源としては,一人前に働けないこと,病棟の雰囲気の悪さ,チームとして...
❏アフォーダンス概念の拡張によるグローバルでローカルな環境のデザイン(12610199)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2003
【研究代表者】小川 葉子 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (70286649)
【キーワード】コミュニケーション・ストラテジー / 都市社会基盤における環境リスク / グローバライゼーション / 社会的弱者のアフォーダンス / 持続可能な開発 (他27件)
【概要】1.「アフォーダンス」概念を社会的に拡張するとともに,「持続可能性」概念との接点を探ることにより,グローバルでローカルな環境のデザインを可能にするコミュニケーションの諸要件を検討してきた。 2.理論的な探求と同時に学生たちの知識創造プロプロジェクトの運営を両輪として研究をすすめてきた結果,多文化・多共生をこえたグローバルとローカルが相互作用するようなリフレクシヴなデザイン実践をうみだすには以下の3...
【医歯薬学】看護学:教育国際情報交換を含む研究件
❏日本とアジア新興国における少子化・教育・雇用の関連に関する国際比較研究(26285122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松田 茂樹 中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
【キーワード】少子化 / 雇用 / 教育 / 東アジア / 国際比較 (他15件)
【概要】本研究は、日本・韓国・シンガポール等を対象に、学術的・政策的課題である、少子化の特徴およびその背景要因を理論的・実証的に研究した。研究の結果、次の3点が明らかになった。第一に、これらアジア諸国では、同棲や婚外子が少ないために、未婚化が少子化に直結している。未婚化・少子化の背景には、雇用状況、高学歴化と教育コストの増大、仕事と子育ての両立難等がある。第二に、グローバル化・サービス経済化・高学歴化のた...
❏インド農村の農業生産向上と児童労働撲滅にむけて:政策介入実験と行動経済学的分析(24380126)
【研究テーマ】農業経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】不破 信彦 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (90302538)
【キーワード】農業生産性 / 児童労働 / 教育 / 農村貧困 / インド (他7件)
【概要】本研究は、インドの農村貧困解決の鍵となる二つの政策課題(農業生産性向上、教育水準向上)に対する基礎研究と位置づけられる。「農業生産性向上」課題に関しては、西ベンガル州において「SRI(System of Rice Intensification)」稲作の実験的導人を行った結果、同農法による増収効果が確認されたものの、同農法の普及はあまり進まず、今後その原因を更に探る必要性がある。アンドラ・プラデシ...
❏ポスト多文化主義における公教育と宗教の関係(24520063)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】藤原 聖子 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (10338593)
【キーワード】宗教 / 宗教教育 / 教育 / 多文化主義 / 公共 (他15件)
【概要】近年、欧州諸国において多文化主義の限界が指摘されているが、それとともに公教育における宗教の扱い方も変化しているのかを主にイギリスについて調査した。明らかになったのは、多文化主義政策に呼応する従来の異文化理解的宗教教育から、市民性教育的宗教教育へと(少なくとも理念上は)方向転換が起きたことである。日本では異文化理解は市民性教育の一部とみなされる傾向があるが、宗教を教育の対象とした場合、両者は相反する...
【医歯薬学】看護学:家族国際情報交換を含む研究件
❏統合失調症患者の家族の認知行動様式に関する日韓比較共同研究(22406036)
【研究テーマ】地域・老年看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】半澤 節子 自治医科大学, 看護学部, 教授 (50325677)
【キーワード】統合失調症 / 家族 / 認知行動様式 / 韓国 / 多文化比較 (他9件)
【概要】本研究では、統合失調症家族の介護に関連する心理的なストレス、とりわけ患者の暴言・暴力による心的ストレスについて韓国での評価を試みた。我々の研究成果により、調査時点で、患者と別居している場合でも、介護家族は患者によるかつて行われた暴力的な言動によって心的トラウマ体験がみられることが示唆された。 また、 こうした介護家族の心的トラウマ体験は、患者が長期的に治療を受けているにもかかわらず、患者の服薬アド...
❏子どものターミナルケア技術構築と看護師のストレス緩和プログラムの開発(21390592)
【研究テーマ】生涯発達看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】戈木クレイグヒル 滋子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10161845)
【キーワード】ターミナルケア技術 / 小児看護 / 看護師 / ストレス / 子ども (他14件)
【概要】本研究を通して看護師は,ターミナル期に死の時期の予測,家族が子どもの病状の悪さを受け入れるための働きかけ,子どもと家族の希望を実現するための支援,よい思い出を残すための関わり,適切な環境を作るための情報共有,周囲の子どもの死の教育,入院時期の判断という技術を用いていることがわかった。くわえて,ターミナルケアを行う中で,実践能力に関わるストレスと,自分が思い描く看護が実現できないことによるストレスが...
❏統合失調症者の家族の介護負担感に影響を及ぼす社会文化的・自然環境的要因(19592603)
【研究テーマ】地域・老年看護学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】半澤 節子 自治医科大学, 看護学部, 教授 (50325677)
【キーワード】統合失調症 / 家族 / 介護負担感 / スティグマ / 比較文化 (他13件)
【概要】日本(新潟市)と韓国(ソウル市、テグ市)の精神障害者地域家族会の協力のもと、調査協力の同意の得られた各100人の家族会会員を対象に、介護負担感(J-ZBI_8)、対処技能(FCQ-23)、介護意識(7items)、スティグマ(18items)、社会的距離(5items)などの尺度を用いて質問紙調査を実施した。解析の結果、1)統合失調症患者を抱える家族の介護負担感、知覚的スティグマ認知、社会的距離は...