キラル自触媒化学システムにおける空間不均一性の成長が光学純度にもたらす効果の解析
【研究分野】数理物理・物性基礎
【研究キーワード】
キラル対称性の破れ / 散逸構造 / 非平衡系の自己組織化 / キラル自触媒反応 / 空間不均一性の成長 / 分岐現象 / 光学純度 / 不斉増幅反応 / 結晶成長 / 悲線形動力学モデル / 国際情報交換 / アメリカ / 非線形動力学モデル
【研究成果の概要】
ピリミジンアルデヒド誘導体とジイソプロピル亜鉛との反応により、不斉アルコール類が合成されるSoai反応において、自発的にランダムに高光学純度の生成物が生成される機構について検討を行なった。その結果、ピリミジンアルデヒド誘導体の芳香族環にイソプロピル基が直接付加する副反応が競争的に振る舞い、生成物が高収率および高光学純度となる場合と、低収率および低光学純度となる場合に分岐することを見いだした。この分岐現象について詳細に考察するため、非線形動力学モデルの構築を試みた。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)