マイノリティ言語向け合成音声システム開発のための効率的音声適応手法の構築
【研究分野】知能情報学
【研究キーワード】
自然言語処理 / 音声合成 / 国際情報交換 / 国際情報交流(イギリス)
【研究成果の概要】
本研究では,既存の合成音声ソフトの他の言語への適応手法の構築を目指した。最頻出単語に対する音素マッピング手法をベースに,母語話者が代替綴りの変換規則を確認・修正することで音変換のルールを作成した。市販のヒンディー語の合成音声ソフトをベースに評価用の実験システムを作成したところ,確認用の日本語では正しい聞き取りが3割にも満たなかった一方,言語的に近いネパール語では,6~8割の聞き取りが可能であった。以上から,本研究で提案された方法は,言語的・音声学的に近い言語ペア間ではその有効性が期待されるものの,実際のマイノリティ言語に応用するためには,各言語に依存した問題が生じることが明らかとなった。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)