ヒッグス粒子を用いた未知素粒子セクターの探索
【研究分野】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究キーワード】
ピクセル検出器開発 / 検出器物質量測定 / 長寿命粒子探索 / 国際研究者交流 / スイス / CERN / 国際共同実験 / LHC-ATLAS / 超対称性粒子探索 / Displaced Vertex / 国際情報交換
【研究成果の概要】
世界最高エネルギーの加速器LHCを用いて、未知の素粒子セクターの探索を行った。未知セクター粒子は、標準模型粒子とは弱く結合するために、検出器中心の衝突点では崩壊せず、検出器内部に崩壊点(2次崩壊点)をもつ長寿命粒子となる。2次崩壊点をより高効率で検出する手法、並びに検出器物質中での背景事象を評価する手法を開発し、2012年の全データに適用して探索を行った。今回の探索領域では事象の超過は見られなかった。現象論模型に新たな制限を与える学術論文として結果を公表した。また将来の検出器の高度化に向け、放射線耐性に優れ、高密度粒子環境下で動作する新型半導体ピクセル検出器の開発を行った。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
海野 義信 | 大学共同利用機関法人 | 高エネルギー加速器研究機構 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)