高頻度データ・株式所有構造データを用いた会計情報の意思決定有用性の再検証
【研究分野】会計学
【研究キーワード】
情報開示 / マーケットマイクロストラクチャー / 利益調整行動 / 同族企業 / CSR / 資本コスト / 実証会計学 / 株式所有構造 / 情報の非対称性 / 流動性 / 非財務情報 / ティックデータ / 会計の保守主義 / 経営者予想開示 / 国際情報交換
【研究成果の概要】
本研究課題では会計情報が株価に織り込まれる過程と投資家の意思決定に影響を, 高頻度データから推定された情報の非対称性, 流動性指標を用いて分析した. 特に重要な結果は以下の2点である.
(1) 情報の非対称性が低く流動性の高い企業が早期に四半期財務諸表を開示した. したがって四半期情報開示により情報の非対称性が改善されたわけではない.(2) 創業家株式所有比率と情報の非対称性には正の相関が存在し, 株式資本コストの上昇をもたらす. この点で同族企業は少数株主を保護し加重平均資本コストを低下させるために自発的, かつ適時的な情報開示が求められる.
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)