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研究分野別サイレントキーワード
「記憶」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】計算基盤:アーキテクチャ記憶を含む研究件
❏デザイン資源としての空間標本の収集分析および構築活用(16K00701)
【研究テーマ】デザイン学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松本 文夫 東京大学, 総合研究博物館, 特任教授 (20447353)
【キーワード】空間 / 構築 / 環境 / 標本 / アーキテクチャ (他8件)
【概要】「空間標本」とは、建築や都市の中から取り出された「空間の部分」のことである。本研究は、さまざまな空間標本を収集してデザイン資源とし、新たな空間の構築に結びつけることを目標とする。研究内容は空間標本の「収集分析」および「構築活用」からなる。収集分析研究では、空間標本の仕様策定から収集蓄積を経て事例の類型分析を行なった。構築活用研究では、類型分析を受けて空間の構築原理の抽出を行い、それをもとに新たな空...
❏学習アーキテクチャとしての「記憶空間」の形成原理および問題改善の研究(15K04226)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山名 淳 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (80240050)
【キーワード】アーキテクチャ / 記憶 / 想起 / 災害 / カタストロフィー (他11件)
【概要】本研究では、歴史的な出来事が生じた現場を中心として形成される「記憶空間」の形成過程、原理、論争点およびその改善の手法に関して教育とのかかわりで検討を試みた。より具体的には、第一に「記憶空間」と学習に関する最先端の理論状況を把握し、さらにそれを発展させた。第二に、そのような基礎理論的な考察をもとにして、「記憶空間」の問題について日本の事例(広島の原爆投下、阪神・淡路大震災、東日本大震災の記憶と想起等...
【情報学】計算基盤:言語流暢性記憶を含む研究件
❏中高年の高次脳機能に関する長期縦断的資料を基盤とする神経心理学的研究(23330219)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】中高年者 / 高次脳機能 / 長期縦断研究 / 注意 / 言語 (他16件)
【概要】主な研究成果は下記のとおりである。 1)町民検診を基盤として、毎年400名超規模で中高年者の高次脳機能検査(注意、言語、記憶、空間機能等)を継続して実施する作業を行い、これまでの縦断資料に本研究の5年間を加えることで、15年間の資料を蓄積できた。2)同時に実施した日常生活調査票により、運動、食事、社会活動等の日常生活習慣と高次脳機能検査との関連を検討した。3)同時に計測された整形外科学、耳鼻科学お...
❏中高年者の高次脳機能と筋運動機能および生活習慣との関連に関する神経心理学的研究(19330158)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】高次脳機能 / 記憶 / 注意 / 言語 / 中高年者 (他10件)
【概要】本研究は平成19年度時点で24年間継続されている名古屋大学八雲研究の一端を担うもので、中高年者の高次脳機能についての神経心理学検討を住民検診の一貫として実施したものである。とくに(1)中高年者の注意、記憶、言語機能に焦点を当てその発達的特性の理解,(2)注意、記憶、言語機能を測定すべく開発した名古屋大学神経心理学検査バッテリの脳画像研究を含めた標準化手続き、(3)認知機能と骨・運動系機能との関係の...
【情報学】人間情報学:帰納的推論記憶を含む研究件
❏制度・認識・社会正義の経済学の構築に向けて(26245026)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金子 守 早稲田大学, 政治経済学術院, 特任教授 (40114061)
【キーワード】社会制度 / 帰納的ゲーム理論 / 認識論理 / 限定合理性 / 期待効用理論 (他15件)
【概要】本研究課題では広義の社会制度(習慣や道徳)の発生から、明文化された狭義の社会制度の役割と機能までを対象にした。研究期間の前半はこれらの直接の対象となる、社会における他人の考えをどのように考えるか、そして社会的立場の経験とを研究した。しかし、これらの研究の発展のために、周辺事実・理論の考察などの準備が必要である事が明らかになり、後半はそのような準備・探究を行った。それにより、帰納的ゲーム理論と認識論...
❏帰納的ゲーム理論と限定合理性:経験からの社会観形成と行動決定(18330034)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】金子 守 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (40114061)
【キーワード】帰納的ゲーム理論 / 信念・知識 / 経験 / 記憶 / 他人の思考 (他16件)
【概要】本プロジェクトでは、帰納的ゲーム理論と限定合理性、特に経験からいかに信念・認識を獲得するか、また、その過程がどのように形で経験や推論の限定性に関係するのか、について研究した。具体的には、各プレイヤーは、社会の中のゲーム的状況でプレイすることによって獲得される経験から、社会観を形成し、行動の指針として使う。その各々において様々な形の限定合理性が出現してくる。本プロジェクトではこれを帰納的ゲーム理論の...
【情報学】人間情報学:知覚記憶を含む研究件
❏身体化された心の人類学的解明(20242026)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】菅原 和孝 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (80133685)
【キーワード】身ぶり / 環境認識 / 宗教実践 / 記憶探索 / アフォーダンス (他30件)
【概要】「身体化された心」を軸に、フィールドワークと理論的探究とを統合することによって、社会の構造と実践の様態を解明することを目的とした。フィールドワークでは「心/身体」「文化/自然」といった二元論を克服する記述と分析を徹底し、理論探究では表象主義を乗り超える新しいパラダイムを樹立した。「身体化」に着目することによって、認知と言語活動を新しい視角から照射し、民族誌的な文脈に埋めこまれた行為と実践の様態を明...
❏顔面表情のカテゴリー分類プロセスに関する仮説の検証:記憶実験パラダイムの導入(10410026)
【研究テーマ】実験系心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】山田 寛 日本大学, 文理学部, 助教授 (80191328)
【キーワード】顔面表情認知 / 顔画像処理システム / 感情的意味空間 / 情動カテゴリー / プロトタイプ (他17件)
【概要】本研究の目的は、顔面表情の知覚・認知過程に含まれると考えられるところの意味処理過程の解明にある。得に、顔面表情のカテゴリー分類が、各カテゴリーのプロトタイプとの感情的意味空間距離を関数に行われるのかどうかを検討することを主眼とした。この目的を達成するため、3年間にわたり、下記のように研究を進めた。 1)平成10年度 最初に、実験用顔画像処理システムの構築を試み、その実験用顔画像処理システムを利用し...
【情報学】人間情報学:ワーキングメモリ記憶を含む研究件
❏認知的コントロールとモニタリング機能に関する統合的理解(16H03750)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川口 潤 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (70152931)
【キーワード】認知コントロール / 記憶抑制 / エピソード記憶 / メタ記憶 / 計算モデル (他16件)
【概要】本研究は,人が自分自身の心をどのようにコントロールしているのかを,認知研究の知見,研究手法を援用し,解明しようとするものであった。特に,コントロール機能の代表的な現象としてエピソード記憶の抑制に焦点を当てて進め,記憶の抑制の基礎メカニズム,個人差,未来の出来事の展望,モニタリング等について検討を行った。具体的には,検索誘導性忘却や意図的に忘れるThink/No-Think(TNT)課題などを用い,...
❏心の制御に関する統合的理解:認知心理学・認知神経科学・発達科学からの多面的接近(25285200)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川口 潤 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70152931)
【キーワード】記憶 / 抑制 / ワーキングメモリ / 社会的認知 / 認知的コントロール (他10件)
【概要】心のはたらきは,無意識的な自動的処理と意識的に操作しようとする意識的処理が区別され,中でも自動的処理が大きな役割を果たしていることが多数示されてきた。一方,人は自分自身の心をある程度コントロールできていると認識しているとともに,場合によっては不要な考えがいつも心に浮かぶなどコントロールできない状況も多く経験する。本研究では,このような心のコントロールが可能かどうか,またその背景メカニズムにはどのよ...
❏認知的コントロールの基盤を探る:記憶抑制機能への多面的アプローチ(21330168)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】川口 潤 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70152931)
【キーワード】記憶 / 抑制 / 認知的コントロール / 認知心理学 / 認知科学 (他17件)
【概要】本研究は,認知的コントロールのメカニズムを明らかにすることを目的とした.記憶抑制については,再認による検索誘導性忘却,Think/No Think課題を用いて自己情報に関する意図的忘却,また記憶に付随する感情情報の変化について検討を進めた.さらに,思考抑制課題を用いた抑うつ傾向と抑制機能が関連,加齢における反応抑制機能の低下,また認知コントロールに関わる身体情報の関与を見いだした.また,コントロー...
【情報学】人間情報学:認知心理学記憶を含む研究件
❏認知的コントロールの基盤を探る:記憶抑制機能への多面的アプローチ(21330168)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】川口 潤 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70152931)
【キーワード】記憶 / 抑制 / 認知的コントロール / 認知心理学 / 認知科学 (他17件)
【概要】本研究は,認知的コントロールのメカニズムを明らかにすることを目的とした.記憶抑制については,再認による検索誘導性忘却,Think/No Think課題を用いて自己情報に関する意図的忘却,また記憶に付随する感情情報の変化について検討を進めた.さらに,思考抑制課題を用いた抑うつ傾向と抑制機能が関連,加齢における反応抑制機能の低下,また認知コントロールに関わる身体情報の関与を見いだした.また,コントロー...
❏第二言語の読みと認知プロセス:多言語的に見たバイリンガルプロセスモデルの構築(18720098)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】佐々木 美帆 茨城大学, 大学教育センター, 准教授 (80400597)
【キーワード】第二言語習得 / 認知心理学 / リーディング / バイリンガル / 表記法 (他12件)
【概要】本研究は、第二言語習得と認知心理学を融合させた視点から示した「第二言語及びバイリンガル話者における言語と認知プロセス(Conitive processes)の関連性」について、平成18年度に行った新たな実験方法の導入とデータ収集に引き続き、更に新たな第二言語話者グループからデータをとりバイリシガル・プロセス・モデルとして構築することを試みた。 言語比較による実験では、「第二言語の読みのプロセス(r...
【情報学】人間情報学:感情記憶を含む研究件
❏なつかしさ感情の機能と個人差:認知・神経基盤の解明と応用(16H02837)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】楠見 孝 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70195444)
【キーワード】記憶 / 感情 / ノスタルジア / エピソード記憶 / 自伝的記憶 (他9件)
【概要】なつかしさの機能と個人差に関して,その認知的・神経科学的基盤を解明し,回想法等への応用に役立てるために研究を進めた。 第1に,なつかしさの機能と個人差の認知的基盤を解明するための心理尺度と実験課題を開発し,16歳から90歳の市民に対する大規模調査と大学生への実験によって検討した。第2に,なつかしさの機能における個人差の神経基盤を同定するためのfMRI課題を作成し,大学生に実施した。第3に,髄液バイ...
❏学びの「楽しさ」は睡眠中の記憶定着を促進するか(16K13511)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】甲斐田 幸佐 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (80586264)
【キーワード】記憶 / 睡眠 / 楽しさ / 学習 / フロー体験 (他6件)
【概要】近年、睡眠は、記憶に必要な生理活動であることが明らかになっている。しかし、本研究の結果からは、視覚運動順応課題では睡眠の重要性は低いことが推測された。本研究で用いた仮眠(90分間)には、レム睡眠とノンレム睡眠の両方が含まれていたので、両睡眠とも視覚運動順応課題の学習には関与が薄いことが推測された。また、本研究の結果、視覚運動順応学習は、主観的な「楽しさ」とは無関係に生じることが明らかになった。潜在...
❏身体化された心の人類学的解明(20242026)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】菅原 和孝 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (80133685)
【キーワード】身ぶり / 環境認識 / 宗教実践 / 記憶探索 / アフォーダンス (他30件)
【概要】「身体化された心」を軸に、フィールドワークと理論的探究とを統合することによって、社会の構造と実践の様態を解明することを目的とした。フィールドワークでは「心/身体」「文化/自然」といった二元論を克服する記述と分析を徹底し、理論探究では表象主義を乗り超える新しいパラダイムを樹立した。「身体化」に着目することによって、認知と言語活動を新しい視角から照射し、民族誌的な文脈に埋めこまれた行為と実践の様態を明...
【情報学】人間情報学:自己主体感記憶を含む研究件
❏自己行為の空間的拡張の利用:アバターを用いたやり忘れを防ぐ方法の検討(15K17330)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】杉森 絵里子 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (70709584)
【キーワード】記憶 / アウトプットモニタリング / 展望的記憶 / アバター / バーチャルリアリティ (他11件)
【概要】自身が予測する行為の結果と同じ結果が得られた場合は,その後,やったか否かの判断が正確にできることが明らかになった。一方で,やるべきことについて,「後にやらなくてはいけない」という気持ちが強い場合,その行為の遂行を強く想像させ,その結果,現実にやったこととして誤認識されるという現象が現れた。さらに,自己主体感の障害が示唆されている統合失調症の傾向を持つ健常者に,そういった「やったか否か」に関する混同...
❏空想と現実を区別するメカニズム:自己行為の時間的・空間的拡張(25885090)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】杉森 絵里子 早稲田大学, 高等研究所, 助教 (70709584)
【キーワード】記憶 / 行為 / 自己主体感 / アウトプットモニタリング / アバタ (他6件)
【概要】自己で遂行した行為は、他者の行為を観察した時よりも、記憶成績がいいことが先行研究で明らかになっている(実演効果)。バーチャル世界で動くアバタに自己を投影した場合にはこの実演効果が見られるであろうという仮説を元に、様々な条件下においてアバタに行為を遂行させ、その行為記憶を測定することにより、自己行為の時間的・空間的拡張要因について検討した。その結果、実験者から「自己アバタ」だと教示されたとしても、そ...
【情報学】人間情報学:予測記憶を含む研究件
❏発達初期の予測的行為を支える記憶および抑制機構の解明(21800012)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】渡辺 はま 東京大学, 大学院・教育学研究科, 特任准教授 (00512120)
【キーワード】発達 / 乳児 / 予測 / 記憶 / 抑制 (他12件)
【概要】発達初期における予測的行為の基盤となる記憶および抑制機構の発達過程を、アイトラッカーによる視線計測、三次元動作解析システムによる身体運動計測、近赤外分光法による脳の機能的イメージング計測を用いて検討した。その結果、生後1年間に、(1)乳児は経験によって得られた情報を抑制し、状況に適した柔軟な予測が可能になること、(2)またそのような予測に基づいて自己の身体運動パターンを制御可能になること、(3)さ...
❏ニューラルデコンボリューションによる意図遂行予測アルゴリズムの開発と検証(19650064)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】奥田 次郎 京都産業大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (80384725)
【キーワード】非侵襲脳計測 / 機能的MRI / 記憶 / 行動意図 / 予測 (他8件)
【概要】本研究では、人間が将来行おうと計画した行動意図の遂行され易さを個人の脳活動データの時空間パターンから予測するための計算アルゴリズムを探る。特に、機能的MRIによって神経活動から数秒遅れて観測される脳血液動態データ(MRI-BOLD信号)をデコンボリューション演算によって実時間的な神経活動の時系列に変換し、BOLD信号のみからでは求めることが困難であった時間横断的な神経活動データ解析による検討を試み...
【情報学】人間情報学:社会的認知記憶を含む研究件
❏心の制御に関する統合的理解:認知心理学・認知神経科学・発達科学からの多面的接近(25285200)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川口 潤 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70152931)
【キーワード】記憶 / 抑制 / ワーキングメモリ / 社会的認知 / 認知的コントロール (他10件)
【概要】心のはたらきは,無意識的な自動的処理と意識的に操作しようとする意識的処理が区別され,中でも自動的処理が大きな役割を果たしていることが多数示されてきた。一方,人は自分自身の心をある程度コントロールできていると認識しているとともに,場合によっては不要な考えがいつも心に浮かぶなどコントロールできない状況も多く経験する。本研究では,このような心のコントロールが可能かどうか,またその背景メカニズムにはどのよ...
❏情動と記憶の身体関連性に関する社会的認知神経科学研究(17730435)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】梅田 聡 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (90317272)
【キーワード】情動 / 社会的認知 / 身体性 / 生理反応 / 視線 (他8件)
【概要】本年度も初年度に引き続き,自律神経ユニットおよび視線検出ユニットによる身体反応検出を目的とした複数の実験的検証を行った.用いた課題は,1)高次感情学習課題,および2)視線検出課題である.1)は,高次感情学習に伴う身体反応の影響を調べることを目的としており,社会的状況と複雑表情を結びつける能力に焦点を当てた.初年度は主に行動実験により,健常者に加え,脳の特定部位の損傷を持つ症例やアスペルガー症候群の...
【情報学】人間情報学:抑制記憶を含む研究件
❏認知的コントロールとモニタリング機能に関する統合的理解(16H03750)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川口 潤 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (70152931)
【キーワード】認知コントロール / 記憶抑制 / エピソード記憶 / メタ記憶 / 計算モデル (他16件)
【概要】本研究は,人が自分自身の心をどのようにコントロールしているのかを,認知研究の知見,研究手法を援用し,解明しようとするものであった。特に,コントロール機能の代表的な現象としてエピソード記憶の抑制に焦点を当てて進め,記憶の抑制の基礎メカニズム,個人差,未来の出来事の展望,モニタリング等について検討を行った。具体的には,検索誘導性忘却や意図的に忘れるThink/No-Think(TNT)課題などを用い,...
❏心の制御に関する統合的理解:認知心理学・認知神経科学・発達科学からの多面的接近(25285200)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川口 潤 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70152931)
【キーワード】記憶 / 抑制 / ワーキングメモリ / 社会的認知 / 認知的コントロール (他10件)
【概要】心のはたらきは,無意識的な自動的処理と意識的に操作しようとする意識的処理が区別され,中でも自動的処理が大きな役割を果たしていることが多数示されてきた。一方,人は自分自身の心をある程度コントロールできていると認識しているとともに,場合によっては不要な考えがいつも心に浮かぶなどコントロールできない状況も多く経験する。本研究では,このような心のコントロールが可能かどうか,またその背景メカニズムにはどのよ...
❏発達初期の予測的行為を支える記憶および抑制機構の解明(21800012)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】渡辺 はま 東京大学, 大学院・教育学研究科, 特任准教授 (00512120)
【キーワード】発達 / 乳児 / 予測 / 記憶 / 抑制 (他12件)
【概要】発達初期における予測的行為の基盤となる記憶および抑制機構の発達過程を、アイトラッカーによる視線計測、三次元動作解析システムによる身体運動計測、近赤外分光法による脳の機能的イメージング計測を用いて検討した。その結果、生後1年間に、(1)乳児は経験によって得られた情報を抑制し、状況に適した柔軟な予測が可能になること、(2)またそのような予測に基づいて自己の身体運動パターンを制御可能になること、(3)さ...
【情報学】情報学フロンティア:身体性記憶を含む研究件
❏相互行為としての身ぶりと手話の通文化的探究(24320176)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】菅原 和孝 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (80133685)
【キーワード】身体性 / ろう者の会話 / マルティ-モーダル民族誌 / 記憶 / 生業技術 (他25件)
【概要】本研究は、身ぶりと手話を微視的に分析し、対面相互行為の構造を身体性の基盤から照射した。また、通文化的な視野から、映像人類学、コミュニケーション科学、生態心理学の思考を交叉させ、マルティ-モーダルな民族誌記述の土台を作った。とくに、アフリカ狩猟採集民サン、カナダ・イヌイト、インドの憑依儀礼と舞踊、日本の伝統的な祭礼、日本酒の醸造、ろう者コミュニティ、数学者の討議といった多様な文脈における発話と動作の...
❏情動と記憶の身体関連性に関する社会的認知神経科学研究(17730435)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】梅田 聡 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (90317272)
【キーワード】情動 / 社会的認知 / 身体性 / 生理反応 / 視線 (他8件)
【概要】本年度も初年度に引き続き,自律神経ユニットおよび視線検出ユニットによる身体反応検出を目的とした複数の実験的検証を行った.用いた課題は,1)高次感情学習課題,および2)視線検出課題である.1)は,高次感情学習に伴う身体反応の影響を調べることを目的としており,社会的状況と複雑表情を結びつける能力に焦点を当てた.初年度は主に行動実験により,健常者に加え,脳の特定部位の損傷を持つ症例やアスペルガー症候群の...
【情報学】情報学フロンティア:視線記憶を含む研究件
❏発達初期の予測的行為を支える記憶および抑制機構の解明(21800012)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】渡辺 はま 東京大学, 大学院・教育学研究科, 特任准教授 (00512120)
【キーワード】発達 / 乳児 / 予測 / 記憶 / 抑制 (他12件)
【概要】発達初期における予測的行為の基盤となる記憶および抑制機構の発達過程を、アイトラッカーによる視線計測、三次元動作解析システムによる身体運動計測、近赤外分光法による脳の機能的イメージング計測を用いて検討した。その結果、生後1年間に、(1)乳児は経験によって得られた情報を抑制し、状況に適した柔軟な予測が可能になること、(2)またそのような予測に基づいて自己の身体運動パターンを制御可能になること、(3)さ...
❏情動と記憶の身体関連性に関する社会的認知神経科学研究(17730435)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】梅田 聡 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (90317272)
【キーワード】情動 / 社会的認知 / 身体性 / 生理反応 / 視線 (他8件)
【概要】本年度も初年度に引き続き,自律神経ユニットおよび視線検出ユニットによる身体反応検出を目的とした複数の実験的検証を行った.用いた課題は,1)高次感情学習課題,および2)視線検出課題である.1)は,高次感情学習に伴う身体反応の影響を調べることを目的としており,社会的状況と複雑表情を結びつける能力に焦点を当てた.初年度は主に行動実験により,健常者に加え,脳の特定部位の損傷を持つ症例やアスペルガー症候群の...
【情報学】情報学フロンティア:バーチャル・リアリティ(VR)記憶を含む研究件
❏VRを用いた環境的文脈の操作による記憶定着支援の研究(21K19784)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2023-03-31
【研究代表者】葛岡 英明 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (10241796)
【キーワード】バーチャルリアリティ / 環境的文脈 / 記憶 / 記憶支援
【概要】本研究の目的は,記憶に強い影響を与える環境的文脈としてのバーチャルリアリティ(VR)の効果を明らかにし,VRの特性を活用した効果的な記憶支援手法を実現することである.本研究では,特に環境的文脈としての現実とVRを分かつ要因の特定を中心に記憶に影響する環境的文脈としてのVR環境の特性を明らかにし,VRの特性を活用することで現実での学習以上に効果的な記憶が可能な記憶支援手法の実現を目指す. 本年度は,...
❏身体逆投射と記憶生成のためのバーチャルリアリティの基礎構造の解明(18H04118)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】池井 寧 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任教授 (00202870)
【キーワード】身体感覚 / バーチャルリアリティ / 追体験 / 能動運動 / 身体運動感覚 (他11件)
【概要】本研究の目的は,体験全体の記憶を生成するためのバーチャルリアリティの構造を解明することである. 歩行を対象とした実験により,実際歩行時の能動運動感は約70%であり,約20 %の受動運動感が存在することが示された.実際歩行時の能動運動感は,ランダムさを含む身体制御への負荷の程度に依存した.実際歩行をせずに歩行感覚を生成するVR では,歩行イメージによる運動意思によって内部モデルを賦活することで,能動...
❏自己行為の空間的拡張の利用:アバターを用いたやり忘れを防ぐ方法の検討(15K17330)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】杉森 絵里子 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (70709584)
【キーワード】記憶 / アウトプットモニタリング / 展望的記憶 / アバター / バーチャルリアリティ (他11件)
【概要】自身が予測する行為の結果と同じ結果が得られた場合は,その後,やったか否かの判断が正確にできることが明らかになった。一方で,やるべきことについて,「後にやらなくてはいけない」という気持ちが強い場合,その行為の遂行を強く想像させ,その結果,現実にやったこととして誤認識されるという現象が現れた。さらに,自己主体感の障害が示唆されている統合失調症の傾向を持つ健常者に,そういった「やったか否か」に関する混同...
【情報学】情報学フロンティア:認知科学記憶を含む研究件
❏認知的コントロールとモニタリング機能に関する統合的理解(16H03750)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川口 潤 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (70152931)
【キーワード】認知コントロール / 記憶抑制 / エピソード記憶 / メタ記憶 / 計算モデル (他16件)
【概要】本研究は,人が自分自身の心をどのようにコントロールしているのかを,認知研究の知見,研究手法を援用し,解明しようとするものであった。特に,コントロール機能の代表的な現象としてエピソード記憶の抑制に焦点を当てて進め,記憶の抑制の基礎メカニズム,個人差,未来の出来事の展望,モニタリング等について検討を行った。具体的には,検索誘導性忘却や意図的に忘れるThink/No-Think(TNT)課題などを用い,...
❏認知的コントロールの基盤を探る:記憶抑制機能への多面的アプローチ(21330168)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】川口 潤 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70152931)
【キーワード】記憶 / 抑制 / 認知的コントロール / 認知心理学 / 認知科学 (他17件)
【概要】本研究は,認知的コントロールのメカニズムを明らかにすることを目的とした.記憶抑制については,再認による検索誘導性忘却,Think/No Think課題を用いて自己情報に関する意図的忘却,また記憶に付随する感情情報の変化について検討を進めた.さらに,思考抑制課題を用いた抑うつ傾向と抑制機能が関連,加齢における反応抑制機能の低下,また認知コントロールに関わる身体情報の関与を見いだした.また,コントロー...
【情報学】情報学フロンティア:戦争の記憶記憶を含む研究件
❏映画『ヒロシマ・モナムール』をめぐる日仏の受容状況の包括的研究(19K00509)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】福島 勲 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30422356)
【キーワード】記憶の抑圧 / 対独協力 / 敗戦とトラウマ / ヒロシマ / ユダヤ人 (他15件)
【概要】本研究の目的は、映画『ヒロシマ・モナムール』(1959年)が公開当時に引き起こした現象の全体像を把握することである。具体的には、①映画体験の再構成、②1959年当時の日本とフランスにおける文脈の再構成、③1959年の日本とフランスの受容の再構成である。そして、この目的を果たすための方法として計画されたのが、 (a)デュラス側の『ヒロシマ・モナムール』の構想と脚本の生成に関する草稿類からの調査、(b...
❏ロシア語文化圏の東西周縁の文学における戦争の語りの比較研究(24652066)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】越野 剛 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 准教授 (90513242)
【キーワード】戦争の記憶 / ロシア / ベラルーシ / 極東 / 地方文学 (他9件)
【概要】ベラルーシやロシア極東における戦争や異文化交流の記憶を比較対照を念頭におきながら研究した。小さな地方の文学に焦点を合わせることで、国民文学の枠組みにおさまらない地方の文化的アイデンティティの多様性を明らかにすることができた。具体的には戦争における民間人の虐殺、外国人のイメージ、多言語による創作といった観点を取り上げた。 ...
【情報学】情報学フロンティア:身体記憶を含む研究件
❏日常的実践の戦術性に関する研究:セルトーの「なんとかやっていく」論の社会学的応用(22K01938)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】草柳 千早 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40245361)
【キーワード】日常的実践 / セルトー / 逃走 / 記憶 / 身体
【概要】
❏海と人との関係の編み直しとしての海洋教育の基礎理論研究(17K13975)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】田口 康大 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任講師 (70710804)
【キーワード】海洋教育 / 海洋リテラシー / Ocean Literacy / 海洋環境 / 環境デザイン (他18件)
【概要】本研究「海と人との関係の編み直しとしての海洋教育の基礎理論研究」は、海と人との関係の編み直しの営みとして「海洋教育」を位置づけることで、海洋教育をめぐる混乱状況を整理し方向づけるための理論基盤を提供することを目的としている。 本年度は、記録と記憶、対話をテーマに実践・理論研究を行う予定であった。しかし、継続して猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響により、実践研究を行うことができなかった。 2...
❏表象文化における潜在性と現実性に関する総合的研究(13410015)
【研究テーマ】美学(含芸術諸学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】小林 康夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60153623)
【キーワード】潜在性 / 現実性 / ヴァーチャル・リアリティー / 記憶 / 芸術作品 (他11件)
【概要】本研究の具体的な成果は次の通り。 1.潜在性と現実性の概念を思想史的に再考し、ヴァーチャル・リアリティーの概念の明確化をはかった。2.人間にとっての現実性を構成する重要な要因である記憶との関係から、歴史的な記憶のメカニズムを分析した。3.美術作品をはじめとする伝統的な視覚表象や美学的考察を、ヴァーチャル・リアリティーという視点から読み直し、主体と対象の関係性の歴史としての「眼差しの歴史」の可能性を...
【情報学】情報学フロンティア:アーカイブ記憶を含む研究件
❏現実世界と電子世界の融合で被災地復興に寄与する次世代MLA(22H00011)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2022-04-01 - 2027-03-31
【研究代表者】白井 哲哉 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (70568211)
【キーワード】災害 / 記憶 / アーカイブズ / 博物館 / 図書館
【概要】
❏地域生活記憶集積メカニズムの解明とアーカイブ施設の社会実験及びその運営手法の構築(23360263)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大月 敏雄 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80282953)
【キーワード】記憶 / 生活空間 / 社会実験 / 団地 / ハウジング (他17件)
【概要】戦後日本で多く建設されてきた計画住宅地における生活記憶の蓄積のメカニズムを、個人レベルから地域集団レベルまで分析した。UR赤羽台団地を中心としながら、高蔵寺ニュータウンなどを比較対象とした調査を実施したところ、個人レベルでの生活記憶の蓄積と、集団レベルでの生活記憶の蓄積の仕方が、異なる方法で行われつつあることが分かった。個人レベルだと個人的記憶や個人で残している書類や写真などを媒介にして記憶が蓄積...
❏メディア環境における水俣病事件の構築と記憶(22330157)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】小林 直毅 法政大学, 社会学部, 教授 (10249675)
【キーワード】メディア研究 / 水俣 / 記憶 / アーカイブ研究 / アーカイブ (他6件)
【概要】1970年代のマス・メディアの報道の多くは、水俣病事件を水俣の闘いとしてメディア環境に構築し、この時代を象徴する出来事として水俣病事件を描き出した。しかし、メディア環境に構築された水俣病事件には、患者の救済と補償と認定を等価とする図式が形成された。テレビドキュメンタリーの患者の映像は、テレビが形成してきた水俣の記録の一つであり、広範な人びとにとっての水俣の記憶を形成し、そのアーカイブは、テレビ映像...
【情報学】情報学フロンティア:ネットワーク記憶を含む研究件
❏18世紀ヨーロッパにおけるトランス・ナショナルなネットワークの研究(21H00582)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2026-03-31
【研究代表者】西川 杉子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80324888)
【キーワード】トランスステイツネットワーク / モルドヴァ / 記憶 / 18世紀ヨーロッパ / ヨーロッパ内移民 (他14件)
【概要】本研究は、1760年前後にイングランドの資金援助およびポーランド貴族による職業斡旋によって行われた、オスマン帝国の付庸国モルドヴァ公国フィリペン(現ウクライナ)へのドイツ系プロテスタント入植を分析の対象とし、18世紀中葉ヨーロッパの①地域を結びつけた啓蒙空間のあり方②宗教とナショナル・アイデンティティの変容③「周縁」における「産業化」の具体的諸相④ネットワークの多様性がその後どのように塗り替えられ...
❏東欧文学の多言語的トポスをめぐる研究(15H03193)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】井上 暁子 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20599469)
【キーワード】東欧 / 多言語性 / ネットワーク / 流通 / 地域 (他23件)
【概要】2018年10月6日、シンポジウム「東欧文学の多言語的トポス――複数言語使用地域の創作をめぐる求心力と遠心力」を開催した。同年12月1日、上記シンポジウムに参加できなかった2名の外国人研究者を招いて講演会を開催し、講演原稿を『日本スラヴ学論集』第22号(2019)に掲載した。2020年3月、上記のシンポジウムの報告や講演会でのディスカッションをもとにした論集『東欧文学の多言語的トポス』(水声社)を...
【複合領域】社会・安全システム科学:ラテンアメリカ記憶を含む研究件
❏越境する画家、越境する作品世界:富山妙子の軌跡と芸術をめぐる歴史社会学的研究(20K20272)
【研究テーマ】思想、芸術およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】真鍋 祐子 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00302258)
【キーワード】富山妙子 / 民衆美術 / ポストコロニアリル / フェミニズム / トランスナショナル連帯 (他22件)
【概要】本研究では富山妙子の画家人生と画業を「越境」という視座から捉え、まず画家自身の越境体験がその人生と作品をいかに構築したか、次にスライドや映画という複製可能なメディアに再編集された作品世界の越境性が韓国、タイ、フィリピンや中南米諸国等にまで及ぶ世界の歴史的動態にどう関連したか、という問いを立て、美術史、社会学、民俗学、歴史学等、学際的な共同研究を行った。その成果は延世大学校博物館・東京大学東洋文化研...
❏ラテンアメリカにおける政治的カタストロフ後の日常的位相(18H03453)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】石田 智恵 早稲田大学, 法学学術院, 准教授 (50706661)
【キーワード】暴力 / ラテンアメリカ / 日常性 / 記憶 / 紛争 (他7件)
【概要】2019年度は、プロジェクトの研究成果公開に向けて国際学会でのパネル共同発表の準備を進めた。 また前年度に引き続き、メンバーがそれぞれの現地調査に注力した。分担者の狐崎は、グアテマラで内戦の被害が激しかった地域で、女性が主体となって組織した生活改善グループの聞き取りを行い、構造的暴力の比較分析のための枠組みと指標を抽出するとともに、内戦時の罪を問う裁判の進捗状況について、CICIG解体の影響を中心...
❏ヨーロッパ文学の可能性と限界―統一性と多様性の相克をめぐる地域文化的研究(24320060)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】石井 洋二郎 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90134402)
【キーワード】イェイツ / ダンヌンツィオ / ロマン主義 / セルバンテス / ヴォロディーヌ (他24件)
【概要】近・現代のヨーロッパ文学の中に、自国や自らが属する地域に強く根を求めようとする傾向と、自国や地域を越境して外とつながろうとする二つの傾向が、矛盾のうちに共存していることを、アングロ・アイリッシュというアンデンティーをもつ、W.B.イェイツの独特の文化的帰属意識や、晩年愛国詩人として知られたが、広くヨーロッパ文学を吸収して同時代の世界文学に影響を与えた、イタリアのG.ダンヌンツィオの例などを通じて確...
【複合領域】科学教育・教育工学:歴史学習記憶を含む研究件
❏ポスト社会主義諸国の歴史と記憶に関する実証的研究:バルト諸国の事例(21520743)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】小森 宏美 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (50353454)
【キーワード】記憶 / 記憶の装置 / 歴史教育 / 歴史認識 / エストニア (他23件)
【概要】バルト諸国の事例から歴史と社会の関係における次のことが確認された。現代社会においては多様な「記憶の装置」の存在により、対立する複数の歴史的記憶というよりは、むしろ流動的で重なりとずれのある歴史的記憶が形成されている。そうした状況においては、「公定」国史が社会的記憶と完全に一致することはない。また、この社会的記憶の共有と非共有の間の境界線も必ずしも不動ではない。 ...
❏地域博物館のグローバル連携が創り出す歴史教育事業の可能性:移民社会を発信源として(14201024)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】東 自由里 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (80269795)
【キーワード】ミュージアム / 復興 / 都市計画 / 記憶 / 歴史 (他24件)
【概要】当該研究プロジェクトは、最終年度のため、研究代表者及び分担者はそれぞれ次の研究プロジェクトを視野にいれて研究活動を行った。研究代表の東は2005年5月にゲルニカ平和ミュージアム(スペイン)で開催された国際平和ミュージアム学会と国際博物館協会(ユネスコ本部、ICOM)の分科委員会である「公共に対する犯罪犠牲者追憶のための記念博物館国際委員会」(ICMEMO)との共催で行われた国際会議で発表する。ゲル...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:歴史学記憶を含む研究件
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏レバノン・シリア移民の創り出す地域-宗派体制・クライエンテリズム・市民社会(21251003)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】黒木 英充 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20195580)
【キーワード】宗派紛争 / パトロン・クライエント関係 / 市民社会 / 在外投票権 / 移民文学 (他16件)
【概要】レバノン・シリア移民の4波に分かたれる移住の歴史的過程と、移住先における社会上昇について把握したうえで、世界各地にて現地調査を行った。その結果、移住先と故国とを結びつける移民のネットワークの重層する構造を明らかにし、移民が移住先の市民社会に接したことにより故国の政治体制に対し積極的な働きかけを行う動きがある一方、故国のクライエンテリズムが移民をなお強く拘束する影響力を持ち続けていること、などを明ら...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:戦争記憶を含む研究件
❏戦争の「歴史化」を考える―「戦争の消費」と戦争認識の変化(19H01331)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】佐々木 真 駒澤大学, 文学部, 教授 (70265966)
【キーワード】ヨーロッパ史 / 軍事史 / 戦争 / 記憶 / パブリック・ヒストリー (他9件)
【概要】新型コロナウイルスの感染拡大のため、研究費執行の繰越を行い、2020年度と2021年度に研究を実施した。 2020年度は、11月5日に日仏会館・フランス国立日本研究所と共催でシンポジウム「戦争博物館から戦時の社会の博物館へ、国際比較によるアプローチ」をオンラインで開催した。報告者は研究協力者のアネット・ベッケール(パリ西大学)で、分担者の原田敬一と兼清順子がディスカッサントとして参加、剣持久木が司...
❏大量死の記憶と亡霊の演劇に関する総合的研究(17K02508)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】伊藤 ゆかり 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (80223197)
【キーワード】英語圏文学 / 英語圏演劇 / 亡霊 / 記憶 / 比較演劇 (他12件)
【概要】我々は二つの世界大戦の記憶の風化に抗いつつ、内戦やテロリズム、自然災害による大量死の脅威と向かいあっている。大量死は、生命を脅かすだけでなく、個々の記憶が薄れ、犠牲者ひとりひとりの生と死の意味が忘れ去られる危機をもたらす。本研究は、この危機に対抗し、大量死の脅威を記憶にとどめようとする演劇の可能性を追求することを目的とする。キーワードは亡霊である。演劇は、ギリシア悲劇の昔から、亡霊の芸術と言えるほ...
❏戦功書上から由緒へ―兵からみる兵農分離、九州北部分散所在型武家文書を事例に(16K03019)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】木村 直樹 長崎大学, 多文化社会学部, 教授 (40323662)
【キーワード】兵農分離 / 島原の乱 / 土豪 / 由緒 / 中近世移行期 (他14件)
【概要】本研究では、日本近世史の転換点として重要な概念である兵農分離について、武士の側から見た兵農分離の意味を、北部九州の武士を事例に再考した。 兵農分離において、在地から離れた武士は、中世に活動した地域との関係を断ち切ったわけではなく、百姓などとして残った一族との関係を一程度維持していた。それらをつなげるものとして中世以来伝来する家の文書が、重要な役割を果たしていた。文書群は、近世期、他家の文書群との間...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:植民地記憶を含む研究件
❏イギリス帝国の歴史認識と忘却:世界37植民地における文書隠蔽工作の初期展開(17K03169)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐藤 尚平 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70597939)
【キーワード】集合的記憶 / 忘却 / 文書管理 / 植民地独立 / 脱植民地化 (他21件)
【概要】第二次世界大戦後、ヨーロッパや日本の諸帝国は、世界各地から撤退した。この時に、各帝国にとって都合の悪い過去の記録が何らかの形で処分されただろうということは想像にかたくないが、その多くは謎に包まれている。当時最大勢力の一つであったイギリス帝国も文書の隠蔽を行なっただろうと考えられるが、やはりその詳細はほとんど知られていない。こうした中、イギリス帝国が隠蔽したはずの植民地文書が、実はロンドン郊外に保管...
❏台湾漢人の民間信仰から見る「記憶」と歴史の「馴致」に関する宗教人類学的研究(26370943)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】三尾 裕子 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (20195192)
【キーワード】宗教人類学 / 記憶 / 歴史 / 台湾 / 馴致 (他8件)
【概要】本研究は、台湾の漢民族社会の民間信仰を事例に、異民族と接触し、あるいは支配された社会的な記憶がいかに生成、伝承、変形されていくのかを、具体的な信仰対象の出現とそれに対する人々の対処、信仰体系や儀礼体系への取り込みといった側面から考察した。台湾は、繰り返し外来政権の統治を受けたが、外来者を信仰対象として組み入れるという事例が少なくない。特に、本研究では、日本人を神に祀るケースを中心として、補足的にオ...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:思想史記憶を含む研究件
❏「抗争」言説の再検討(ドイツ文学の場合)(16K02557)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大宮 勘一郎 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (40233267)
【キーワード】抗争性 / コミュニケーション / ドイツ文学 / 双務的秩序 / 政治 (他12件)
【概要】本研究プロジェクトは、近代ドイツ文学における「抗争」モティーフを検討する作業として、レッシング、ゲーテ、クライスト、ヘッベルらの作品の分析を行ったうえで理論的構築を進めた。作品に描き出される様々な「抗争」に焦点を当て、それがいかなる仕方で18世紀の文学言説へと組み込まれ、また19世紀にいかなる変容を遂げ、さらに、いかにして20、21世紀の荒廃へと至ったか、文芸作品以外の様々なテクストとの参照関係の...
❏近現代世界の自画像形成に作用する《集合的記憶》の学際的研究(22242004)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岩崎 稔 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10201948)
【キーワード】想起 / 集合的記憶 / 東アジア / 脱中心化的想起 / 自己確証的想起 (他20件)
【概要】東アジアを中心とした集合的記憶の動態を、「自己確証的想起」及び「脱中心化的想起」という対概念を方法論として解明した。また分析地域を拡大し、ジェンダー論等の具体的成果の再定義や表象文化分析を行った。その結果、集合的記憶の脱中心化的機能は、ナショナル・アイデンティティを相対化・異化し、支配・被支配関係を転換する効果を持つことが明らかになった。脱中心化的想起という視点を通して、正統的歴史叙述から排除され...
❏空間思想の比較史的検討とそれに基づく人文・社会科学理論の構築(17320020)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】山室 信一 京都大学, 人文科学・研究所, 教授 (10114703)
【キーワード】空間 / 統治システム / 地政学 / 景観 / 思想史 (他24件)
【概要】専ら時間軸上で構築されてきた従来の学的パラダイムを空間軸に沿って見直し、これまでの空間把握の営みの成果を取捨選択しつつ、人文・社会科学における諸概念を再構成していくための基底的研究を進めた。文献会読、フィールドワーク、個別研究を通じて、政治学・経済学・農政学・地政学や、景観・海域・宗教・戦争で問題とされた空間に関する思想や実践のありかたを明らかにしつつ、従来前提とされていた諸概念を再検討した。 ...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:帝国記憶を含む研究件
❏イギリス帝国の歴史認識と忘却:世界37植民地における文書隠蔽工作の初期展開(17K03169)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐藤 尚平 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70597939)
【キーワード】集合的記憶 / 忘却 / 文書管理 / 植民地独立 / 脱植民地化 (他21件)
【概要】第二次世界大戦後、ヨーロッパや日本の諸帝国は、世界各地から撤退した。この時に、各帝国にとって都合の悪い過去の記録が何らかの形で処分されただろうということは想像にかたくないが、その多くは謎に包まれている。当時最大勢力の一つであったイギリス帝国も文書の隠蔽を行なっただろうと考えられるが、やはりその詳細はほとんど知られていない。こうした中、イギリス帝国が隠蔽したはずの植民地文書が、実はロンドン郊外に保管...
❏西洋・日本の植民地主義と「近代」:比較研究のパラダイム構築に向けて(19520548)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】水谷 智 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 講師 (90411074)
【キーワード】植民地帝国 / 日本 / ヨーロッパ / 比較 / 植民地近代性 (他18件)
【概要】本共同研究では、日本(朝鮮、台湾、沖縄等)とヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツ等)の植民地史を、「医療」「官僚制」「人種主義」といった<近代性>の問題系に属する主題を軸に再検討した。植民地主義をグローバルな文脈で共同研究するにあたっての<比較>の必要性と危険性の両方に十分に注意を払いながら、様々な支配経験に関する実証研究を突き合わせ、相互参照を可能に...
【複合領域】健康・スポーツ科学:イメージ記憶を含む研究件
❏第一次世界大戦と民間人―「武器を持たない兵士」の出現と戦後社会への影響(17H02376)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】鍋谷 郁太郎 東海大学, 文学部, 教授 (10266356)
【キーワード】第一次世界大戦 / 民間人 / 武器を持たない兵士 / 戦後社会 / ドイツ (他38件)
【概要】史上初めての総力戦になった第一次世界大戦において、「前線」と「国内」の境界線が解けていった。つまり、戦いの場が以前の戦争と違い、限りなく「国内」に入って来た。総力線においては、兵士以外の民間人も何らかの形で戦争に積極的に関与させられ、「武器を持たない兵士」になったからである。その中で民間人の殺戮も日常になっていく。本共同研究では、第一次世界大戦における主要参戦国を取り上げて、総力戦の中で民間人が何...
❏東欧文学の多言語的トポスをめぐる研究(15H03193)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】井上 暁子 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20599469)
【キーワード】東欧 / 多言語性 / ネットワーク / 流通 / 地域 (他23件)
【概要】2018年10月6日、シンポジウム「東欧文学の多言語的トポス――複数言語使用地域の創作をめぐる求心力と遠心力」を開催した。同年12月1日、上記シンポジウムに参加できなかった2名の外国人研究者を招いて講演会を開催し、講演原稿を『日本スラヴ学論集』第22号(2019)に掲載した。2020年3月、上記のシンポジウムの報告や講演会でのディスカッションをもとにした論集『東欧文学の多言語的トポス』(水声社)を...
❏東欧文学における「東」のイメージに関する研究(24320064)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】阿部 賢一 立教大学, 文学部, 准教授 (90376814)
【キーワード】東欧文学 / 移動 / 文学史 / ミクロ・ネーション / 中欧文学 (他9件)
【概要】国民文学の枠組みでの研究、あるいは同様な枠組み同士の比較検討がこれまで主流であったが、本研究はそのような国民文学の枠組みから逸脱する3つの視点(「移動の文学」、「文学史の書き換え」、「ミクロ・ネーションの文学」)に着目し、個別の現地調査の他、国内外の研究者とともに研究会、シンポジウムを開催した。その結果、3つの視点の有効性を確認できたほか、シェンゲン以降の移動の問題(政治学)、国民文学史の位相(歴...
【複合領域】デザイン学:経験記憶を含む研究件
❏制度・認識・社会正義の経済学の構築に向けて(26245026)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金子 守 早稲田大学, 政治経済学術院, 特任教授 (40114061)
【キーワード】社会制度 / 帰納的ゲーム理論 / 認識論理 / 限定合理性 / 期待効用理論 (他15件)
【概要】本研究課題では広義の社会制度(習慣や道徳)の発生から、明文化された狭義の社会制度の役割と機能までを対象にした。研究期間の前半はこれらの直接の対象となる、社会における他人の考えをどのように考えるか、そして社会的立場の経験とを研究した。しかし、これらの研究の発展のために、周辺事実・理論の考察などの準備が必要である事が明らかになり、後半はそのような準備・探究を行った。それにより、帰納的ゲーム理論と認識論...
❏帰納的ゲーム論:信念・知識の起源と進化、その限定性と意志決定・行動との相互関連(21243016)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】金子 守 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40114061)
【キーワード】帰納的ゲーム理論 / 経験 / 記憶 / 他人の思考 / 協力の発生 (他6件)
【概要】本研究プロジェクトでは広義の社会制度から明文化された狭義の社会制度までを対象にしている。このような対象を研究するため、帰納的ゲーム理論・認識論理学を発展させることが本プロジェクトの目的でもあった。研究対象は、個人の社会認識・偏見などの発生に密接に関連し、異文化・国家間での文化・習慣・嗜好・思考方法そして経済行動の差異までを含む。これらの対象を研究すると同時に、帰納的ゲーム理論と認識論理学を概念的・...
❏社会構造の認識形成とコミュニケーション:その経済学への応用(19730137)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】石川 竜一郎 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 講師 (80345454)
【キーワード】ゲーム理論 / 信念改訂理論 / 経験 / 記憶 / 帰納的学習 (他12件)
【概要】本プロジェクトでは、意思決定主体の社会構造の認識とその経済的帰結との関係について分析した。まず、主体の認識能力をその記憶能力として定式化し、シミュレーション分析を行った。次にコミュニケーションの帰結として共通認識に到達した状況を考え、非対称情報下の市場取引問題を考察した。 これらの分析を通じて、有限時間における認識の困難性と効率的学習の手法を提示した。また、市場取引における、自らの効用の認識の重要...
【複合領域】デザイン学:環境デザイン記憶を含む研究件
❏海と人との関係の編み直しとしての海洋教育の基礎理論研究(17K13975)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】田口 康大 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任講師 (70710804)
【キーワード】海洋教育 / 海洋リテラシー / Ocean Literacy / 海洋環境 / 環境デザイン (他18件)
【概要】本研究「海と人との関係の編み直しとしての海洋教育の基礎理論研究」は、海と人との関係の編み直しの営みとして「海洋教育」を位置づけることで、海洋教育をめぐる混乱状況を整理し方向づけるための理論基盤を提供することを目的としている。 本年度は、記録と記憶、対話をテーマに実践・理論研究を行う予定であった。しかし、継続して猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響により、実践研究を行うことができなかった。 2...
❏デザイン資源としての空間標本の収集分析および構築活用(16K00701)
【研究テーマ】デザイン学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松本 文夫 東京大学, 総合研究博物館, 特任教授 (20447353)
【キーワード】空間 / 構築 / 環境 / 標本 / アーキテクチャ (他8件)
【概要】「空間標本」とは、建築や都市の中から取り出された「空間の部分」のことである。本研究は、さまざまな空間標本を収集してデザイン資源とし、新たな空間の構築に結びつけることを目標とする。研究内容は空間標本の「収集分析」および「構築活用」からなる。収集分析研究では、空間標本の仕様策定から収集蓄積を経て事例の類型分析を行なった。構築活用研究では、類型分析を受けて空間の構築原理の抽出を行い、それをもとに新たな空...
【複合領域】デザイン学:語り記憶を含む研究件
❏現代フランス小説――第二次大戦および戦後の記憶の再編成の視座から(25284064)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】國分 俊宏 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (70329043)
【キーワード】現代文学 / 戦争 / 記憶 / 語り / 表象 (他10件)
【概要】本研究のテーマは、1990年以降のフランス文学において、第二次世界大戦を中心とする戦争の記憶がどのように文学作品の中で表象されているかを明らかにすることである。90年代から2000年代にかけて発表された小説作品を主に取り上げ、歴史の記憶と文学との関係を研究した。二度の研究セミナーを開き、研究発表・討議を行ったほか、総括として外部のスピーカーを招き、シンポジウム形式の公開研究会を開催した。また、研究...
❏アジア系アメリカ「基地文学」の系譜--戦争・記憶・語り(20520254)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】小林 富久子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00063751)
【キーワード】アジア系アメリカ文学 / 基地 / 戦争 / 記憶 / 語り (他8件)
【概要】20世紀後半のアジア各国に次々と建てられた米軍基地に関して日系、韓国系、フィリピン系等のアジア系アメリカ作家たちがいかなる態度を表明してきたかを個々の作品分析や作家とのインタヴューを通して明らかにする企てである。結果として以下の知見が得られた。1)基地周辺での一般的アジア人の日常的現実を生々しく辿ることで、従来の米国=正義・善意、アジア=救われるべき他者といった図式の欺瞞性を示している点、2)基地...
【複合領域】文化財科学・博物館学:古代記憶を含む研究件
❏古代ギリシアにおける「民主政の技法」とその伝播に関する政治文化史的研究(20K01054)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】橋場 弦 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10212135)
【キーワード】アテナイ / ギリシア / 民主政 / 文字 / リテラシー (他13件)
【概要】当該年度は、前年度に引き続き、「民主政の技法」(Ars Democratica)と呼ぶべき歴史的事象の諸相を、古典史料・碑文史料および考古学的史料をもとに明らかにすることに努めた。アテナイ民主政において、投票方式や大人数の組織形態などの実務面において考え出されたさまざまなツールのうち、前年度は民衆裁判所で用いたれたものに焦点をあてたが、本年度は文書による記録とその保管に注目し、書記技術(liter...
❏イメージとその記憶の分析に関する方法論の思想史的研究(12610042)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】田中 純 東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (10251331)
【キーワード】アビ・ヴァールブルク / 図像学 / イメージ / ヴァルター・ベンヤミン / 精神分析 (他14件)
【概要】本研究では次の4点について、それぞれを有機的に関連づけながら研究を展開し、成果を得た。 1.アビ・ヴァールブルクが精神形成をおこなった19世紀後半のハンブルクの文化的環境を、特にドイツでも有数のユダヤ人銀行家一族であるという彼の出自に注目しつつ、調査・分析し、主にイタリア・ルネサンスの美術を対象とした研究に結実していくヴァールブルクの思想形成過程を資料に即して考察した。 2.ヴァールブルクの著作や...
【複合領域】文化財科学・博物館学:博物館記憶を含む研究件
❏現実世界と電子世界の融合で被災地復興に寄与する次世代MLA(22H00011)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2022-04-01 - 2027-03-31
【研究代表者】白井 哲哉 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (70568211)
【キーワード】災害 / 記憶 / アーカイブズ / 博物館 / 図書館
【概要】
❏戦争の「歴史化」を考える―「戦争の消費」と戦争認識の変化(19H01331)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】佐々木 真 駒澤大学, 文学部, 教授 (70265966)
【キーワード】ヨーロッパ史 / 軍事史 / 戦争 / 記憶 / パブリック・ヒストリー (他9件)
【概要】新型コロナウイルスの感染拡大のため、研究費執行の繰越を行い、2020年度と2021年度に研究を実施した。 2020年度は、11月5日に日仏会館・フランス国立日本研究所と共催でシンポジウム「戦争博物館から戦時の社会の博物館へ、国際比較によるアプローチ」をオンラインで開催した。報告者は研究協力者のアネット・ベッケール(パリ西大学)で、分担者の原田敬一と兼清順子がディスカッサントとして参加、剣持久木が司...
❏地域研究に立脚した戦争と記憶をめぐる社会史・文化史(26570008)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 泰平 静岡大学, 情報学部, 准教授 (70585190)
【キーワード】アジア太平洋戦争 / 朝鮮戦争 / 記憶 / 忘却 / 想起 (他23件)
【概要】フィリピン、韓国、日本における戦争と記憶をめぐる共同研究を行った。20世紀史は日本の戦争の50年とアジア諸戦争の30年から構成されているが、この二つの戦争を架橋することを意図するとともに、そのような記憶を構成し強調する「記憶の活動家」に注目した。①想起という側面においては、誤解やその他の記憶の忘却を具体的に論じた。②特定の碑や地域において、相反する記憶が並存している様相を明らかにした。③20世紀の...
【複合領域】生活科学:行動科学記憶を含む研究件
❏発達初期の予測的行為を支える記憶および抑制機構の解明(21800012)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】渡辺 はま 東京大学, 大学院・教育学研究科, 特任准教授 (00512120)
【キーワード】発達 / 乳児 / 予測 / 記憶 / 抑制 (他12件)
【概要】発達初期における予測的行為の基盤となる記憶および抑制機構の発達過程を、アイトラッカーによる視線計測、三次元動作解析システムによる身体運動計測、近赤外分光法による脳の機能的イメージング計測を用いて検討した。その結果、生後1年間に、(1)乳児は経験によって得られた情報を抑制し、状況に適した柔軟な予測が可能になること、(2)またそのような予測に基づいて自己の身体運動パターンを制御可能になること、(3)さ...
❏大脳辺縁系-視床下部系における情動・記憶・免疫機能の行動・細胞・分子生物学的研究(08408036)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】小野 武年 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (50019577)
【キーワード】大脳辺縁系 / 視床下部 / 情動 / 記憶 / 免疫応答 (他14件)
【概要】I. 空間・場所情報の統合機構 ラットに脳内自己刺激を報酬として,i)ランダムな歩行移動(RRPST),およびii)場所認知に基づく2つの場所間の往復移動(PLT)を行なわせ,海馬体ニューロン活動と歩行移動中の物理的因子(移動スピード,移動方向,および移動回転角度)との相関を解析した。その結果,PLT課題ではRRPST課題と比較して,すべての物理的因子に対する海馬体ニューロンの応答選択性が増加し,...
【複合領域】子ども学:運動記憶を含む研究件
❏内的時間意識の比較認知神経科学(19K03385)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】兎田 幸司 慶應義塾大学, 文学部(三田), 助教 (60794948)
【キーワード】時間 / 学習 / 記憶 / 薬理 / アセチルコリン (他15件)
【概要】本研究においては、時間の知覚に対するムスカリン性およびニコチン性のアセチルコリン受容体の阻害の影響を調べた。頭部固定を用いた実験系においても、ムスカリン性アセチルコリン受容体の阻害は時間予測のばらつきを増加させた。ニコチン性アセチルコリン受容体の阻害は時間予測に影響を与えなかった。時間情報と空間情報に基づく頭部固定による逆転学習課題を新しく開発し、マウスがこの課題を短期間の訓練で学習することを明ら...
❏抗酸化物質が運動記憶へ及ぼす影響の解析とその分子機構の解明(15H03103)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】遠藤 昌吾 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (60192514)
【キーワード】小脳 / 運動 / LTD / ROS / アスコルビン酸 (他13件)
【概要】活性酸素種(ROS)はタンパク質やDNAを傷害し、細胞障害や老化を招く“悪役”面が強調されてきた。一方で、進化の過程でROSは排除されず、また、積極的にROSを産生する系も存在することから、ROSは生理機能を有することが考えられてきた。本研究では、ROSが小脳において積極的に神経可塑性及び運動記憶に関わることを行動科学的および電気生理学的研究により示した。運動学習や運動記憶においては、ROSが生理...
【複合領域】一般理論:ゲーム理論記憶を含む研究件
❏制度・認識・社会正義の経済学の構築に向けて(26245026)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金子 守 早稲田大学, 政治経済学術院, 特任教授 (40114061)
【キーワード】社会制度 / 帰納的ゲーム理論 / 認識論理 / 限定合理性 / 期待効用理論 (他15件)
【概要】本研究課題では広義の社会制度(習慣や道徳)の発生から、明文化された狭義の社会制度の役割と機能までを対象にした。研究期間の前半はこれらの直接の対象となる、社会における他人の考えをどのように考えるか、そして社会的立場の経験とを研究した。しかし、これらの研究の発展のために、周辺事実・理論の考察などの準備が必要である事が明らかになり、後半はそのような準備・探究を行った。それにより、帰納的ゲーム理論と認識論...
❏社会構造の認識形成とコミュニケーション:その経済学への応用(19730137)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】石川 竜一郎 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 講師 (80345454)
【キーワード】ゲーム理論 / 信念改訂理論 / 経験 / 記憶 / 帰納的学習 (他12件)
【概要】本プロジェクトでは、意思決定主体の社会構造の認識とその経済的帰結との関係について分析した。まず、主体の認識能力をその記憶能力として定式化し、シミュレーション分析を行った。次にコミュニケーションの帰結として共通認識に到達した状況を考え、非対称情報下の市場取引問題を考察した。 これらの分析を通じて、有限時間における認識の困難性と効率的学習の手法を提示した。また、市場取引における、自らの効用の認識の重要...
【複合領域】一般理論:近代記憶を含む研究件
❏近代ロシア文化の「自叙」の研究:自伝的散文と回想を中心に(26284044)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中村 唯史 京都大学, 文学研究科, 教授 (20250962)
【キーワード】自叙 / 近代 / ロシア / 文化 / 自伝的言説 (他11件)
【概要】本研究は、ロシア文化の「自叙」(自伝的小説、回想、日記、手記、書簡等)における事実と虚構のメカニズムの考察を目的としていた。対象について近代の言説を中心としたのは、「私」の立場から語る自叙がすぐれて近代的な機構であるとの判断に基づく。 年に数回の研究会を実施し、共同研究を進めたが、その成果は特に日本ロシア文学会2016年度全国大会におけるパネル「20 世紀前半のロシア文化における自叙の問題」(於北...
❏西洋・日本の植民地主義と「近代」:比較研究のパラダイム構築に向けて(19520548)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】水谷 智 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 講師 (90411074)
【キーワード】植民地帝国 / 日本 / ヨーロッパ / 比較 / 植民地近代性 (他18件)
【概要】本共同研究では、日本(朝鮮、台湾、沖縄等)とヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツ等)の植民地史を、「医療」「官僚制」「人種主義」といった<近代性>の問題系に属する主題を軸に再検討した。植民地主義をグローバルな文脈で共同研究するにあたっての<比較>の必要性と危険性の両方に十分に注意を払いながら、様々な支配経験に関する実証研究を突き合わせ、相互参照を可能に...
【複合領域】一般理論:物語記憶を含む研究件
❏トムが建てた<家>:マーフィーの描くアイルランドの心性史(18K00389)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】三神 弘子 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (20181860)
【キーワード】トム・マーフィー / アイルランド演劇 / ドルイド・シアター・カンパニー / 心性史 / アイルランド移民 (他11件)
【概要】トム・マーフィーの劇作品にみられる「家」=国(アイルランド)という大きな枠組みの中で、連続上演の意味と可能性について、主に2012年、2014年のドルイド・シアター・カンパニーによるサイクル上演を取り上げ、検討を加えた。一つのグループを形成する俳優たちが、1人の演出家(ギャリー・ハインズ)のもとで、複数の劇を連続して演じるという上演形態において、舞台上における身体的連続性が、マーフィーの内的な精神...
❏海と人との関係の編み直しとしての海洋教育の基礎理論研究(17K13975)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】田口 康大 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任講師 (70710804)
【キーワード】海洋教育 / 海洋リテラシー / Ocean Literacy / 海洋環境 / 環境デザイン (他18件)
【概要】本研究「海と人との関係の編み直しとしての海洋教育の基礎理論研究」は、海と人との関係の編み直しの営みとして「海洋教育」を位置づけることで、海洋教育をめぐる混乱状況を整理し方向づけるための理論基盤を提供することを目的としている。 本年度は、記録と記憶、対話をテーマに実践・理論研究を行う予定であった。しかし、継続して猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響により、実践研究を行うことができなかった。 2...
【複合領域】一般理論:災害記憶を含む研究件
❏現実世界と電子世界の融合で被災地復興に寄与する次世代MLA(22H00011)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2022-04-01 - 2027-03-31
【研究代表者】白井 哲哉 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (70568211)
【キーワード】災害 / 記憶 / アーカイブズ / 博物館 / 図書館
【概要】
❏大量死の記憶と亡霊の演劇に関する総合的研究(17K02508)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】伊藤 ゆかり 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (80223197)
【キーワード】英語圏文学 / 英語圏演劇 / 亡霊 / 記憶 / 比較演劇 (他12件)
【概要】我々は二つの世界大戦の記憶の風化に抗いつつ、内戦やテロリズム、自然災害による大量死の脅威と向かいあっている。大量死は、生命を脅かすだけでなく、個々の記憶が薄れ、犠牲者ひとりひとりの生と死の意味が忘れ去られる危機をもたらす。本研究は、この危機に対抗し、大量死の脅威を記憶にとどめようとする演劇の可能性を追求することを目的とする。キーワードは亡霊である。演劇は、ギリシア悲劇の昔から、亡霊の芸術と言えるほ...
❏ポスト紛争期における社会の再編ー南アジアの事例から(15H02599)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤倉 達郎 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (80419449)
【キーワード】紛争 / 暴力 / 移行期の正義 / 弔い / ネパール (他15件)
【概要】研究代表者・分担者のみならず、ネパール、スリランカ、インド、バングラデシュ、パキスタンを始めとするさまざまな国の研究者や人権活動家、ジャーナリストなども参加し、議論を重ね、発展させてきた。2015年にネパールで発生した大規模な地震の後は、ポスト災害期に顕在化する社会的紛争の様相も視野に入れ、ポスト災害/紛争期の社会の再編というより拡大した枠組みでの議論を行ってきた。この研究の成果として多くの論文が...
【複合領域】一般理論:暴力記憶を含む研究件
❏ラテンアメリカにおける政治的カタストロフ後の日常的位相(18H03453)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】石田 智恵 早稲田大学, 法学学術院, 准教授 (50706661)
【キーワード】暴力 / ラテンアメリカ / 日常性 / 記憶 / 紛争 (他7件)
【概要】2019年度は、プロジェクトの研究成果公開に向けて国際学会でのパネル共同発表の準備を進めた。 また前年度に引き続き、メンバーがそれぞれの現地調査に注力した。分担者の狐崎は、グアテマラで内戦の被害が激しかった地域で、女性が主体となって組織した生活改善グループの聞き取りを行い、構造的暴力の比較分析のための枠組みと指標を抽出するとともに、内戦時の罪を問う裁判の進捗状況について、CICIG解体の影響を中心...
❏第一次世界大戦と民間人―「武器を持たない兵士」の出現と戦後社会への影響(17H02376)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】鍋谷 郁太郎 東海大学, 文学部, 教授 (10266356)
【キーワード】第一次世界大戦 / 民間人 / 武器を持たない兵士 / 戦後社会 / ドイツ (他38件)
【概要】史上初めての総力戦になった第一次世界大戦において、「前線」と「国内」の境界線が解けていった。つまり、戦いの場が以前の戦争と違い、限りなく「国内」に入って来た。総力線においては、兵士以外の民間人も何らかの形で戦争に積極的に関与させられ、「武器を持たない兵士」になったからである。その中で民間人の殺戮も日常になっていく。本共同研究では、第一次世界大戦における主要参戦国を取り上げて、総力戦の中で民間人が何...
❏ポスト紛争期における社会の再編ー南アジアの事例から(15H02599)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤倉 達郎 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (80419449)
【キーワード】紛争 / 暴力 / 移行期の正義 / 弔い / ネパール (他15件)
【概要】研究代表者・分担者のみならず、ネパール、スリランカ、インド、バングラデシュ、パキスタンを始めとするさまざまな国の研究者や人権活動家、ジャーナリストなども参加し、議論を重ね、発展させてきた。2015年にネパールで発生した大規模な地震の後は、ポスト災害期に顕在化する社会的紛争の様相も視野に入れ、ポスト災害/紛争期の社会の再編というより拡大した枠組みでの議論を行ってきた。この研究の成果として多くの論文が...
【複合領域】一般理論:ナショナリズム記憶を含む研究件
❏自己の諸側面から見るロシア・ユダヤ人の民族間関係:パレスチナ紛争に至る前史として(20H04418)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】鶴見 太郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00735623)
【キーワード】シオニズム / 自己の諸側面 / ロシア / ユダヤ人 / パレスチナ問題 (他14件)
【概要】本年は、主に以下の2点の課題に取り組んだ。 1つは、著書『イスラエルの起源』としてまとまった、ユダヤ人の自己の諸側面の関係性に着目した理論的整理を行った。例えば、ロシア・ユダヤ人の場合、ユダヤ人としての側面とロシア人としての側面を持つ。どのロシア・ユダヤ人も同じようにそれらの関係性を考えたり、考えさせられたりしているのではなく、状況などに応じても異なっている。それらを、いくつかのタイプに分け、特...
❏Migration, Memory, and Literature: Mapping Japanese Nationalism in Nikkei Communities in Peru, Bolivia, and Argentina(16K02612)
【研究テーマ】文学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】間藤 茂子 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (90579468)
【キーワード】日系ペルー文学 / 日系人の記憶 / 南米日系人社会 / Peruvian literature / Nikkei literature (他31件)
【概要】目的は、日系ペルー・ボリビア・アルゼンチン社会におけるナショナリズムの構築と変貌を文学・文化作品を通じて探究することであった。リマにある日秘文化会館とボリビア、サンタ・クルーズ県のオキナワボリビア歴史資料館で調査と資料収集を行なった。コロナ感染前は、ペルー、ボリビア以外にアメリカ議会図書館、シカゴ大学図書館で資料収集を行なった。日系ボリビア、アルゼンチンに関する研究は進まなかったが、日系ペルー人の...
❏湾岸アラブ諸国の成立とイギリス帝国(26760003)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐藤 尚平 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70597939)
【キーワード】中東現代史 / ナショナリズム / 脱植民地化 / イギリス帝国 / 植民地独立 (他11件)
【概要】本研究は、湾岸アラブ諸国の現代史についての研究である。特に、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の三ヶ国の成立過程に着目し、1971年に三ヶ国が独立を達成するまでの政治や社会の変化を、アジア・アフリカの地域の近代化とイギリス帝国の盛衰という世界史的な動態から読み直すことを目的とした。マルチ・アーカイブス的な調査を行なった結果、三ヶ国の独立に向けた交渉過程では偶然的な要素が大きな意味を持...
【環境学】環境創成学:観光記憶を含む研究件
❏The 150th Anniversary of the Meiji Restoration in Contemporary Japanese Politics(18K01422)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】LEHENY DAVID 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (80817479)
【キーワード】Politics / Commemoration / Identity / Popular Culture / Nation (他20件)
【概要】New/forthcoming publications include "Meiji at 150:A Global Moment for Japanese Studies, an Ambivalent Moment in Japan" (co-authored with Robert Hellyer). Journal of Japanese Studies, 2023. - ...
❏北米大陸史枠組み構築のための1812年戦争研究:双方向的把握の試み(16K03107)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-10-21 - 2020-03-31
【研究代表者】橋川 健竜 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30361405)
【キーワード】北アメリカ大陸 / カナダ / アメリカ合衆国 / 1812年戦争 / アメリカ (他13件)
【概要】1812年戦争を題材にアメリカ史とカナダ史両方の研究史を学び、北米大陸史を構想することをめざした。実証作業として、マイケル・スミス『アッパーカナダ植民地地理概観』(計6版、1813年~1816年)について掘り下げた。同書はアメリカ人にカナダへの移住を促す目的で著された地理書で、カナダ史の重要資料である。 だが加筆が目立つ同書第4版について、その読者と目されるヴァージニア州のバプティスト社会を調べる...
❏地域研究に立脚した戦争と記憶をめぐる社会史・文化史(26570008)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 泰平 静岡大学, 情報学部, 准教授 (70585190)
【キーワード】アジア太平洋戦争 / 朝鮮戦争 / 記憶 / 忘却 / 想起 (他23件)
【概要】フィリピン、韓国、日本における戦争と記憶をめぐる共同研究を行った。20世紀史は日本の戦争の50年とアジア諸戦争の30年から構成されているが、この二つの戦争を架橋することを意図するとともに、そのような記憶を構成し強調する「記憶の活動家」に注目した。①想起という側面においては、誤解やその他の記憶の忘却を具体的に論じた。②特定の碑や地域において、相反する記憶が並存している様相を明らかにした。③20世紀の...
【数物系科学】地球惑星科学:国際研究者交流記憶を含む研究件
❏地域研究に立脚した戦争と記憶をめぐる社会史・文化史(26570008)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 泰平 静岡大学, 情報学部, 准教授 (70585190)
【キーワード】アジア太平洋戦争 / 朝鮮戦争 / 記憶 / 忘却 / 想起 (他23件)
【概要】フィリピン、韓国、日本における戦争と記憶をめぐる共同研究を行った。20世紀史は日本の戦争の50年とアジア諸戦争の30年から構成されているが、この二つの戦争を架橋することを意図するとともに、そのような記憶を構成し強調する「記憶の活動家」に注目した。①想起という側面においては、誤解やその他の記憶の忘却を具体的に論じた。②特定の碑や地域において、相反する記憶が並存している様相を明らかにした。③20世紀の...
❏東中欧・ロシアにおける歴史と記憶の政治とその紛争(25284149)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】橋本 伸也 関西学院大学, 文学部, 教授 (30212137)
【キーワード】ロシア / 東中欧 / 歴史認識 / 記憶 / 第二次世界大戦 (他16件)
【概要】東中欧諸国・ロシアで深刻の度を増している第二次世界大戦と社会主義時代の歴史と記憶をめぐる政治化と紛争化について、現地調査や国際研究集会の開催などを通じて、実相解明を進めた。 6回の国内研究会の開催、個別研究論文の執筆に加えて、2014年度にはエストニアのタリン大学で夏季ワークショップを開催して成果をproceedingsとして公開するとともに、2015年には関西学院大学で国際会議を開催して、東アジ...
❏ヨーロッパ境界地域の歴史的経験とパトリア意識/市民権(22242023)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】篠原 琢 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20251564)
【キーワード】市民権 / ナショナリズム / 東ヨーロッパ / 中央ヨーロッパ / 境界地域 (他12件)
【概要】本プロジェクトは、ポーランド=リトアニア連合王国(ロシア帝国西部諸県)、ハプスブルク帝国、沿バルト地域を中心に、近世から現代にいたるネーション、およびナショナリズムの動態を分析してきた。ここでは近世から20世紀にいたる各時代の政治社会におけるネーションの多次元的な機能と構成が分析された。近世期のネーションは、多様な政治的、文化的文脈で構築され、さまざまな価値と関連付けられ、ネーション理解は単一の政...
【生物学】基礎生物学:スリランカ記憶を含む研究件
❏イギリス帝国の歴史認識と忘却:世界37植民地における文書隠蔽工作の初期展開(17K03169)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐藤 尚平 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70597939)
【キーワード】集合的記憶 / 忘却 / 文書管理 / 植民地独立 / 脱植民地化 (他21件)
【概要】第二次世界大戦後、ヨーロッパや日本の諸帝国は、世界各地から撤退した。この時に、各帝国にとって都合の悪い過去の記録が何らかの形で処分されただろうということは想像にかたくないが、その多くは謎に包まれている。当時最大勢力の一つであったイギリス帝国も文書の隠蔽を行なっただろうと考えられるが、やはりその詳細はほとんど知られていない。こうした中、イギリス帝国が隠蔽したはずの植民地文書が、実はロンドン郊外に保管...
❏ポスト紛争期における社会の再編ー南アジアの事例から(15H02599)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤倉 達郎 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (80419449)
【キーワード】紛争 / 暴力 / 移行期の正義 / 弔い / ネパール (他15件)
【概要】研究代表者・分担者のみならず、ネパール、スリランカ、インド、バングラデシュ、パキスタンを始めとするさまざまな国の研究者や人権活動家、ジャーナリストなども参加し、議論を重ね、発展させてきた。2015年にネパールで発生した大規模な地震の後は、ポスト災害期に顕在化する社会的紛争の様相も視野に入れ、ポスト災害/紛争期の社会の再編というより拡大した枠組みでの議論を行ってきた。この研究の成果として多くの論文が...
【生物学】基礎生物学:記録記憶を含む研究件
❏古代ギリシアにおける「民主政の技法」とその伝播に関する政治文化史的研究(20K01054)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】橋場 弦 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10212135)
【キーワード】アテナイ / ギリシア / 民主政 / 文字 / リテラシー (他13件)
【概要】当該年度は、前年度に引き続き、「民主政の技法」(Ars Democratica)と呼ぶべき歴史的事象の諸相を、古典史料・碑文史料および考古学的史料をもとに明らかにすることに努めた。アテナイ民主政において、投票方式や大人数の組織形態などの実務面において考え出されたさまざまなツールのうち、前年度は民衆裁判所で用いたれたものに焦点をあてたが、本年度は文書による記録とその保管に注目し、書記技術(liter...
❏帝政前期ローマにおける政権交代と過去の記憶(19K13392)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】福山 佑子 早稲田大学, 国際学術院, 専任講師 (40633425)
【キーワード】古代ローマ / 集合的記憶 / 記憶 / 皇帝 / ローマ皇帝 (他9件)
【概要】今年度は、まず5月に第71回日本西洋史学会の小シンポジウム「古代地中海世界における知の動態と「文化的記憶」」において、「ローマ皇帝の「記憶」の構築」と題した報告を行った。本研究課題は帝政前期ローマで繰り返された皇帝位をめぐる政治的な「危機」が、いかに歴史に織り込まれていったのかという問題を分析することで、古代ローマにおける過去の歴史認識と集合的記憶の改変過程を明らかにすることを目的としているが、こ...
❏イギリス帝国の歴史認識と忘却:世界37植民地における文書隠蔽工作の初期展開(17K03169)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐藤 尚平 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70597939)
【キーワード】集合的記憶 / 忘却 / 文書管理 / 植民地独立 / 脱植民地化 (他21件)
【概要】第二次世界大戦後、ヨーロッパや日本の諸帝国は、世界各地から撤退した。この時に、各帝国にとって都合の悪い過去の記録が何らかの形で処分されただろうということは想像にかたくないが、その多くは謎に包まれている。当時最大勢力の一つであったイギリス帝国も文書の隠蔽を行なっただろうと考えられるが、やはりその詳細はほとんど知られていない。こうした中、イギリス帝国が隠蔽したはずの植民地文書が、実はロンドン郊外に保管...
【生物学】基礎生物学:生物時計記憶を含む研究件
❏生物時計による脳機能制御基盤の解明と脳疾患改善への応用(18H03944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80301547)
【キーワード】生物時計 / 記憶想起 / 海馬 / cAMP / ドーパミン (他16件)
【概要】分子遺伝学的な解析により、時計遺伝子BMAL1が神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路を活性化し、AMPA型グルタミン酸受容体サブユニットGluA1の845番目のセリン残基をリン酸化することで、海馬依存的な記憶想起を正に制御することを明らかにした。この発見は生物時計が記憶想起制御に役割を果たすことを示すものである。一方、記憶想起を改善するツール...
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
【生物学】基礎生物学:Bmal1記憶を含む研究件
❏生物時計による脳機能制御基盤の解明と脳疾患改善への応用(18H03944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80301547)
【キーワード】生物時計 / 記憶想起 / 海馬 / cAMP / ドーパミン (他16件)
【概要】分子遺伝学的な解析により、時計遺伝子BMAL1が神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路を活性化し、AMPA型グルタミン酸受容体サブユニットGluA1の845番目のセリン残基をリン酸化することで、海馬依存的な記憶想起を正に制御することを明らかにした。この発見は生物時計が記憶想起制御に役割を果たすことを示すものである。一方、記憶想起を改善するツール...
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
【生物学】基礎生物学:モノアラガイ記憶を含む研究件
❏脳内インスリンによる学習記憶機構の調節(25291074)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】伊藤 悦朗 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (80203131)
【キーワード】モノアラガイ / 味覚嫌悪学習 / インスリン / 飢餓 / 満腹 (他10件)
【概要】モノアラガイは味覚嫌悪学習を施すとインスリン様ぺプチド遺伝子の転写発現が亢進していることが、われわれの先行研究からすでにわかっていた。そこで、単離したモノアラガイの脳に、インスリン様ぺプチドを投与したところ、味覚嫌悪学習の基盤となる神経シナプスにおいて「長期増強」が観察された。さらにはモノアラガイ個体においても、脳内インスリン濃度が学習成績を決めていることが明らかとなった。そして最終的には、栄養状...
❏学習による脳内単一神経細胞内でのcAMP濃度上昇の測定(24657055)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】伊藤 悦朗 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (80203131)
【キーワード】学習 / 記憶 / 環状アデノシン一リン酸 / cAMP / 単一細胞 (他7件)
【概要】学習時にシナプス前細胞内でcAMP濃度が上昇するものと仮定されている。しかし、実際にcAMP濃度が上昇するのかは、これまでわかっていないかったで、モノアラガイ単一神経細胞を用いて検証することを目的とした。測定方法としては、cAMPセンサータンパク質によるイメージング法ならびにcAMPの抗体による超高感度ELISA法を用いた。イメージング法は残念ながら成功しなかった。一方、ELISA法については細胞...
❏生物の階層性を重視した学習・記憶機構の研究(14540622)
【研究テーマ】動物生理・代謝
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】伊藤 悦朗 (伊藤 悦郎) 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80203131)
【キーワード】学習 / 記憶 / CREB / 単一細胞解析 / in situハイブリダイゼーション (他16件)
【概要】本研究では,脳の構造は簡単ではあるが複雑な学習を修得できる軟体動物腹足類のヨーロッパモノアラガイ(Lymnaea stagnalis)を用い,その味覚嫌悪学習の機構を例にとって,脳の階層性を確実に反映した学習・記憶機構の理解に努めることを目的とした.研究代表者らは,ヨーロッパモノアラガイの味覚嫌悪学習の鍵を握るキー・ニューロン(Cerebral Giant Cell)を同定することができた.そして...
【工学】機械工学:SCR記憶を含む研究件
❏情動と記憶の身体関連性に関する社会的認知神経科学研究(17730435)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】梅田 聡 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (90317272)
【キーワード】情動 / 社会的認知 / 身体性 / 生理反応 / 視線 (他8件)
【概要】本年度も初年度に引き続き,自律神経ユニットおよび視線検出ユニットによる身体反応検出を目的とした複数の実験的検証を行った.用いた課題は,1)高次感情学習課題,および2)視線検出課題である.1)は,高次感情学習に伴う身体反応の影響を調べることを目的としており,社会的状況と複雑表情を結びつける能力に焦点を当てた.初年度は主に行動実験により,健常者に加え,脳の特定部位の損傷を持つ症例やアスペルガー症候群の...
❏情動と記憶の神経基盤に関する認知神経心理学的研究(15730340)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】梅田 聡 慶應義塾大学, 文学部, 助手 (90317272)
【キーワード】情動 / 記憶 / 皮膚電気反応 / SCR / 前頭葉
【概要】情動と記憶の身体依存性について,本年度は皮膚電気反応測定装置(SCR)を用いた実験を行なった.情動や記憶をはじめとする認知処理を行なう際には,微細な身体活動の変化が起こり,これが脳と体の関係を調べる上で,重要な手がかりとなるが,これまでは組織立った研究が行なわれていなかった.SCRを用いた研究はこれまでにも行なわれてはいるが,特殊な状況を想定した研究が多く,一般的な情動と認知のメカニズムを知るため...
【工学】建築学:ウクライナ記憶を含む研究件
❏18世紀ヨーロッパにおけるトランス・ナショナルなネットワークの研究(21H00582)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2026-03-31
【研究代表者】西川 杉子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80324888)
【キーワード】トランスステイツネットワーク / モルドヴァ / 記憶 / 18世紀ヨーロッパ / ヨーロッパ内移民 (他14件)
【概要】本研究は、1760年前後にイングランドの資金援助およびポーランド貴族による職業斡旋によって行われた、オスマン帝国の付庸国モルドヴァ公国フィリペン(現ウクライナ)へのドイツ系プロテスタント入植を分析の対象とし、18世紀中葉ヨーロッパの①地域を結びつけた啓蒙空間のあり方②宗教とナショナル・アイデンティティの変容③「周縁」における「産業化」の具体的諸相④ネットワークの多様性がその後どのように塗り替えられ...
❏ロシア・ウクライナ・ベラルーシにおける歴史小説の比較研究(21720107)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】越野 剛 北海道大学, スラブ研究センター, 助教 (90513242)
【キーワード】ロシア東欧文学 / ウクライナ / ベラルーシ / 記憶 / 歴史小説 (他17件)
【概要】ロシア・ウクライナ・ベラルーシにおける様々な歴史記憶が、現代にまでいたる国民文化の形成に果たした役割を研究した。具体的には、ナポレオンのロシア遠征における冬将軍の神話、イヴァン・スサーニンやステンカ・ラージンの英雄像、チェルノブイリ原発事故、サハリンの流刑地の歴史を取り上げ、複数の国民文化における記憶と表象のありようを比較分析した。 ...
【工学】建築学:空間記憶を含む研究件
❏内的時間意識の比較認知神経科学(19K03385)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】兎田 幸司 慶應義塾大学, 文学部(三田), 助教 (60794948)
【キーワード】時間 / 学習 / 記憶 / 薬理 / アセチルコリン (他15件)
【概要】本研究においては、時間の知覚に対するムスカリン性およびニコチン性のアセチルコリン受容体の阻害の影響を調べた。頭部固定を用いた実験系においても、ムスカリン性アセチルコリン受容体の阻害は時間予測のばらつきを増加させた。ニコチン性アセチルコリン受容体の阻害は時間予測に影響を与えなかった。時間情報と空間情報に基づく頭部固定による逆転学習課題を新しく開発し、マウスがこの課題を短期間の訓練で学習することを明ら...
❏デザイン資源としての空間標本の収集分析および構築活用(16K00701)
【研究テーマ】デザイン学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松本 文夫 東京大学, 総合研究博物館, 特任教授 (20447353)
【キーワード】空間 / 構築 / 環境 / 標本 / アーキテクチャ (他8件)
【概要】「空間標本」とは、建築や都市の中から取り出された「空間の部分」のことである。本研究は、さまざまな空間標本を収集してデザイン資源とし、新たな空間の構築に結びつけることを目標とする。研究内容は空間標本の「収集分析」および「構築活用」からなる。収集分析研究では、空間標本の仕様策定から収集蓄積を経て事例の類型分析を行なった。構築活用研究では、類型分析を受けて空間の構築原理の抽出を行い、それをもとに新たな空...
❏メディアとしての公共空間と国民化のプロセスに関する歴史人類学的研究(22510253)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】岡田 敦美 北海道大学, 大学院・メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (40407630)
【キーワード】中・南アメリカ / 公共空間 / 記憶 / 歴史 / 表象 (他12件)
【概要】メキシコの公共空間の一つに、メキシコシティの地下鉄の駅構内がある。そのデザインは装飾的で、商業的広告のかわりに、メキシコの歴史に関連するテーマやモチーフが用いられたオブジェや壁画が多用され、メキシコの過去を再構成する場となっている。歴史は、祭典や記念碑、伝承その他の、様々な媒体によって記憶され、人々に伝達され、国民に共有されることにより、「国民化」に資するシンボルとなることが多かった。メキシコシテ...
【工学】建築学:継承記憶を含む研究件
❏海と人との関係の編み直しとしての海洋教育の基礎理論研究(17K13975)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】田口 康大 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任講師 (70710804)
【キーワード】海洋教育 / 海洋リテラシー / Ocean Literacy / 海洋環境 / 環境デザイン (他18件)
【概要】本研究「海と人との関係の編み直しとしての海洋教育の基礎理論研究」は、海と人との関係の編み直しの営みとして「海洋教育」を位置づけることで、海洋教育をめぐる混乱状況を整理し方向づけるための理論基盤を提供することを目的としている。 本年度は、記録と記憶、対話をテーマに実践・理論研究を行う予定であった。しかし、継続して猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響により、実践研究を行うことができなかった。 2...
❏地域生活記憶集積メカニズムの解明とアーカイブ施設の社会実験及びその運営手法の構築(23360263)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大月 敏雄 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80282953)
【キーワード】記憶 / 生活空間 / 社会実験 / 団地 / ハウジング (他17件)
【概要】戦後日本で多く建設されてきた計画住宅地における生活記憶の蓄積のメカニズムを、個人レベルから地域集団レベルまで分析した。UR赤羽台団地を中心としながら、高蔵寺ニュータウンなどを比較対象とした調査を実施したところ、個人レベルでの生活記憶の蓄積と、集団レベルでの生活記憶の蓄積の仕方が、異なる方法で行われつつあることが分かった。個人レベルだと個人的記憶や個人で残している書類や写真などを媒介にして記憶が蓄積...
【工学】建築学:建築計画記憶を含む研究件
❏アクティブ・ラーニング場面における集中・注意回復の制御と環境(16K14353)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】横山 ゆりか (今井ゆりか) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20251324)
【キーワード】アクティブ・ラーニング / 集中度 / 小学校普通教室 / 美術館・博物館 / 注意回復 (他18件)
【概要】本研究では、アクティブ・ラーニングのための建築計画について、主として展示鑑賞場面での主体的学習と小学校普通教室でのADHDなどの多様な児童の主体的学習という2つの視点から考察した。5つの実験・調査を実施して、アクティブ・ラーニング場面で学習に集中するためには、適度な注意の回復が必要であり、そのための建築計画が必要であることがわかった。展示の合間に静かな空間を挿入することや小学校におけるクールダウン...
❏地域生活記憶集積メカニズムの解明とアーカイブ施設の社会実験及びその運営手法の構築(23360263)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大月 敏雄 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80282953)
【キーワード】記憶 / 生活空間 / 社会実験 / 団地 / ハウジング (他17件)
【概要】戦後日本で多く建設されてきた計画住宅地における生活記憶の蓄積のメカニズムを、個人レベルから地域集団レベルまで分析した。UR赤羽台団地を中心としながら、高蔵寺ニュータウンなどを比較対象とした調査を実施したところ、個人レベルでの生活記憶の蓄積と、集団レベルでの生活記憶の蓄積の仕方が、異なる方法で行われつつあることが分かった。個人レベルだと個人的記憶や個人で残している書類や写真などを媒介にして記憶が蓄積...
【工学】建築学:展示施設記憶を含む研究件
❏アクティブ・ラーニング場面における集中・注意回復の制御と環境(16K14353)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】横山 ゆりか (今井ゆりか) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20251324)
【キーワード】アクティブ・ラーニング / 集中度 / 小学校普通教室 / 美術館・博物館 / 注意回復 (他18件)
【概要】本研究では、アクティブ・ラーニングのための建築計画について、主として展示鑑賞場面での主体的学習と小学校普通教室でのADHDなどの多様な児童の主体的学習という2つの視点から考察した。5つの実験・調査を実施して、アクティブ・ラーニング場面で学習に集中するためには、適度な注意の回復が必要であり、そのための建築計画が必要であることがわかった。展示の合間に静かな空間を挿入することや小学校におけるクールダウン...
❏現代フランスにおける死者の記憶:文学作品とモニュメントの分析を通じて(15K12867)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福島 勲 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (30422356)
【キーワード】モニュメント / 記憶 / 死者 / 文学 / 展示施設 (他19件)
【概要】ヴェルダンの追悼施設やリヨンのレジスタンス強制収容歴史センターといったモニュメントないし追悼施設においては、死者は聖別され、さらに、明確な輪郭を持った存在として扱われることが多い。そこには、そうした記憶装置を設置した国家や共同体といった「設置者」の意志が色濃く反映している。それに対して、文学においては、G・バタイユの『C神父』に見られるように、死者の記憶を固定化するというよりは、むしろその輪郭を曖...
【工学】建築学:行為記憶を含む研究件
❏空想と現実を区別するメカニズム:自己行為の時間的・空間的拡張(25885090)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】杉森 絵里子 早稲田大学, 高等研究所, 助教 (70709584)
【キーワード】記憶 / 行為 / 自己主体感 / アウトプットモニタリング / アバタ (他6件)
【概要】自己で遂行した行為は、他者の行為を観察した時よりも、記憶成績がいいことが先行研究で明らかになっている(実演効果)。バーチャル世界で動くアバタに自己を投影した場合にはこの実演効果が見られるであろうという仮説を元に、様々な条件下においてアバタに行為を遂行させ、その行為記憶を測定することにより、自己行為の時間的・空間的拡張要因について検討した。その結果、実験者から「自己アバタ」だと教示されたとしても、そ...
❏身体化された心の人類学的解明(20242026)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】菅原 和孝 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (80133685)
【キーワード】身ぶり / 環境認識 / 宗教実践 / 記憶探索 / アフォーダンス (他30件)
【概要】「身体化された心」を軸に、フィールドワークと理論的探究とを統合することによって、社会の構造と実践の様態を解明することを目的とした。フィールドワークでは「心/身体」「文化/自然」といった二元論を克服する記述と分析を徹底し、理論探究では表象主義を乗り超える新しいパラダイムを樹立した。「身体化」に着目することによって、認知と言語活動を新しい視角から照射し、民族誌的な文脈に埋めこまれた行為と実践の様態を明...
【工学】建築学:アイデンティティ記憶を含む研究件
❏自己の諸側面から見るロシア・ユダヤ人の民族間関係:パレスチナ紛争に至る前史として(20H04418)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】鶴見 太郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00735623)
【キーワード】シオニズム / 自己の諸側面 / ロシア / ユダヤ人 / パレスチナ問題 (他14件)
【概要】本年は、主に以下の2点の課題に取り組んだ。 1つは、著書『イスラエルの起源』としてまとまった、ユダヤ人の自己の諸側面の関係性に着目した理論的整理を行った。例えば、ロシア・ユダヤ人の場合、ユダヤ人としての側面とロシア人としての側面を持つ。どのロシア・ユダヤ人も同じようにそれらの関係性を考えたり、考えさせられたりしているのではなく、状況などに応じても異なっている。それらを、いくつかのタイプに分け、特...
❏東欧文学の多言語的トポスをめぐる研究(15H03193)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】井上 暁子 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20599469)
【キーワード】東欧 / 多言語性 / ネットワーク / 流通 / 地域 (他23件)
【概要】2018年10月6日、シンポジウム「東欧文学の多言語的トポス――複数言語使用地域の創作をめぐる求心力と遠心力」を開催した。同年12月1日、上記シンポジウムに参加できなかった2名の外国人研究者を招いて講演会を開催し、講演原稿を『日本スラヴ学論集』第22号(2019)に掲載した。2020年3月、上記のシンポジウムの報告や講演会でのディスカッションをもとにした論集『東欧文学の多言語的トポス』(水声社)を...
❏ロシア・ウクライナ・ベラルーシにおける歴史小説の比較研究(21720107)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】越野 剛 北海道大学, スラブ研究センター, 助教 (90513242)
【キーワード】ロシア東欧文学 / ウクライナ / ベラルーシ / 記憶 / 歴史小説 (他17件)
【概要】ロシア・ウクライナ・ベラルーシにおける様々な歴史記憶が、現代にまでいたる国民文化の形成に果たした役割を研究した。具体的には、ナポレオンのロシア遠征における冬将軍の神話、イヴァン・スサーニンやステンカ・ラージンの英雄像、チェルノブイリ原発事故、サハリンの流刑地の歴史を取り上げ、複数の国民文化における記憶と表象のありようを比較分析した。 ...
【工学】土木工学:マイノリティ記憶を含む研究件
❏東欧文学の多言語的トポスをめぐる研究(15H03193)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】井上 暁子 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20599469)
【キーワード】東欧 / 多言語性 / ネットワーク / 流通 / 地域 (他23件)
【概要】2018年10月6日、シンポジウム「東欧文学の多言語的トポス――複数言語使用地域の創作をめぐる求心力と遠心力」を開催した。同年12月1日、上記シンポジウムに参加できなかった2名の外国人研究者を招いて講演会を開催し、講演原稿を『日本スラヴ学論集』第22号(2019)に掲載した。2020年3月、上記のシンポジウムの報告や講演会でのディスカッションをもとにした論集『東欧文学の多言語的トポス』(水声社)を...
❏ポスト社会主義諸国の歴史と記憶に関する実証的研究:バルト諸国の事例(21520743)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】小森 宏美 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (50353454)
【キーワード】記憶 / 記憶の装置 / 歴史教育 / 歴史認識 / エストニア (他23件)
【概要】バルト諸国の事例から歴史と社会の関係における次のことが確認された。現代社会においては多様な「記憶の装置」の存在により、対立する複数の歴史的記憶というよりは、むしろ流動的で重なりとずれのある歴史的記憶が形成されている。そうした状況においては、「公定」国史が社会的記憶と完全に一致することはない。また、この社会的記憶の共有と非共有の間の境界線も必ずしも不動ではない。 ...
【工学】土木工学:まちづくり記憶を含む研究件
❏地域生活記憶集積メカニズムの解明とアーカイブ施設の社会実験及びその運営手法の構築(23360263)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大月 敏雄 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80282953)
【キーワード】記憶 / 生活空間 / 社会実験 / 団地 / ハウジング (他17件)
【概要】戦後日本で多く建設されてきた計画住宅地における生活記憶の蓄積のメカニズムを、個人レベルから地域集団レベルまで分析した。UR赤羽台団地を中心としながら、高蔵寺ニュータウンなどを比較対象とした調査を実施したところ、個人レベルでの生活記憶の蓄積と、集団レベルでの生活記憶の蓄積の仕方が、異なる方法で行われつつあることが分かった。個人レベルだと個人的記憶や個人で残している書類や写真などを媒介にして記憶が蓄積...
❏産業遺産をめぐる歴史と記憶についての知識社会学的研究(22730417)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-10-20 - 2014-03-31
【研究代表者】周藤 真也 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 准教授 (60323242)
【キーワード】産業遺産 / まちづくり / 鉱山 / 地域の記憶 / 旧産業 (他10件)
【概要】本研究は、旧産業の遺構や遺物が、地域づくりや観光開発の資源として活用されるとき、旧産業をめぐる歴史や記憶はどのように再構成されるのかを明らかにするものである。本研究では、西ヨーロッパや東アジアにおける類似の事例を参照しながら、わが国の旧鉱山を中心に、旧産業に関わる遺構や遺物の現状と関連した博物館の視察、現地での情報および資料の収集を通して、鉱山の歴史の語りにおける特定のパターンを発見するとともに、...
【工学】土木工学:都市計画・建築計画記憶を含む研究件
❏アクティブ・ラーニング場面における集中・注意回復の制御と環境(16K14353)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】横山 ゆりか (今井ゆりか) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20251324)
【キーワード】アクティブ・ラーニング / 集中度 / 小学校普通教室 / 美術館・博物館 / 注意回復 (他18件)
【概要】本研究では、アクティブ・ラーニングのための建築計画について、主として展示鑑賞場面での主体的学習と小学校普通教室でのADHDなどの多様な児童の主体的学習という2つの視点から考察した。5つの実験・調査を実施して、アクティブ・ラーニング場面で学習に集中するためには、適度な注意の回復が必要であり、そのための建築計画が必要であることがわかった。展示の合間に静かな空間を挿入することや小学校におけるクールダウン...
❏地域生活記憶集積メカニズムの解明とアーカイブ施設の社会実験及びその運営手法の構築(23360263)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大月 敏雄 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80282953)
【キーワード】記憶 / 生活空間 / 社会実験 / 団地 / ハウジング (他17件)
【概要】戦後日本で多く建設されてきた計画住宅地における生活記憶の蓄積のメカニズムを、個人レベルから地域集団レベルまで分析した。UR赤羽台団地を中心としながら、高蔵寺ニュータウンなどを比較対象とした調査を実施したところ、個人レベルでの生活記憶の蓄積と、集団レベルでの生活記憶の蓄積の仕方が、異なる方法で行われつつあることが分かった。個人レベルだと個人的記憶や個人で残している書類や写真などを媒介にして記憶が蓄積...
【工学】土木工学:被験者実験記憶を含む研究件
❏制度・認識・社会正義の経済学の構築に向けて(26245026)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金子 守 早稲田大学, 政治経済学術院, 特任教授 (40114061)
【キーワード】社会制度 / 帰納的ゲーム理論 / 認識論理 / 限定合理性 / 期待効用理論 (他15件)
【概要】本研究課題では広義の社会制度(習慣や道徳)の発生から、明文化された狭義の社会制度の役割と機能までを対象にした。研究期間の前半はこれらの直接の対象となる、社会における他人の考えをどのように考えるか、そして社会的立場の経験とを研究した。しかし、これらの研究の発展のために、周辺事実・理論の考察などの準備が必要である事が明らかになり、後半はそのような準備・探究を行った。それにより、帰納的ゲーム理論と認識論...
❏帰納的ゲーム論:信念・知識の起源と進化、その限定性と意志決定・行動との相互関連(21243016)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】金子 守 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40114061)
【キーワード】帰納的ゲーム理論 / 経験 / 記憶 / 他人の思考 / 協力の発生 (他6件)
【概要】本研究プロジェクトでは広義の社会制度から明文化された狭義の社会制度までを対象にしている。このような対象を研究するため、帰納的ゲーム理論・認識論理学を発展させることが本プロジェクトの目的でもあった。研究対象は、個人の社会認識・偏見などの発生に密接に関連し、異文化・国家間での文化・習慣・嗜好・思考方法そして経済行動の差異までを含む。これらの対象を研究すると同時に、帰納的ゲーム理論と認識論理学を概念的・...
【工学】総合工学:ロシア記憶を含む研究件
❏自己の諸側面から見るロシア・ユダヤ人の民族間関係:パレスチナ紛争に至る前史として(20H04418)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】鶴見 太郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00735623)
【キーワード】シオニズム / 自己の諸側面 / ロシア / ユダヤ人 / パレスチナ問題 (他14件)
【概要】本年は、主に以下の2点の課題に取り組んだ。 1つは、著書『イスラエルの起源』としてまとまった、ユダヤ人の自己の諸側面の関係性に着目した理論的整理を行った。例えば、ロシア・ユダヤ人の場合、ユダヤ人としての側面とロシア人としての側面を持つ。どのロシア・ユダヤ人も同じようにそれらの関係性を考えたり、考えさせられたりしているのではなく、状況などに応じても異なっている。それらを、いくつかのタイプに分け、特...
❏第一次世界大戦と民間人―「武器を持たない兵士」の出現と戦後社会への影響(17H02376)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】鍋谷 郁太郎 東海大学, 文学部, 教授 (10266356)
【キーワード】第一次世界大戦 / 民間人 / 武器を持たない兵士 / 戦後社会 / ドイツ (他38件)
【概要】史上初めての総力戦になった第一次世界大戦において、「前線」と「国内」の境界線が解けていった。つまり、戦いの場が以前の戦争と違い、限りなく「国内」に入って来た。総力線においては、兵士以外の民間人も何らかの形で戦争に積極的に関与させられ、「武器を持たない兵士」になったからである。その中で民間人の殺戮も日常になっていく。本共同研究では、第一次世界大戦における主要参戦国を取り上げて、総力戦の中で民間人が何...
❏近代ロシア文化の「自叙」の研究:自伝的散文と回想を中心に(26284044)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中村 唯史 京都大学, 文学研究科, 教授 (20250962)
【キーワード】自叙 / 近代 / ロシア / 文化 / 自伝的言説 (他11件)
【概要】本研究は、ロシア文化の「自叙」(自伝的小説、回想、日記、手記、書簡等)における事実と虚構のメカニズムの考察を目的としていた。対象について近代の言説を中心としたのは、「私」の立場から語る自叙がすぐれて近代的な機構であるとの判断に基づく。 年に数回の研究会を実施し、共同研究を進めたが、その成果は特に日本ロシア文学会2016年度全国大会におけるパネル「20 世紀前半のロシア文化における自叙の問題」(於北...
【工学】総合工学:文化人類学記憶を含む研究件
❏ポスト紛争期における社会の再編ー南アジアの事例から(15H02599)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤倉 達郎 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (80419449)
【キーワード】紛争 / 暴力 / 移行期の正義 / 弔い / ネパール (他15件)
【概要】研究代表者・分担者のみならず、ネパール、スリランカ、インド、バングラデシュ、パキスタンを始めとするさまざまな国の研究者や人権活動家、ジャーナリストなども参加し、議論を重ね、発展させてきた。2015年にネパールで発生した大規模な地震の後は、ポスト災害期に顕在化する社会的紛争の様相も視野に入れ、ポスト災害/紛争期の社会の再編というより拡大した枠組みでの議論を行ってきた。この研究の成果として多くの論文が...
❏地域生活記憶集積メカニズムの解明とアーカイブ施設の社会実験及びその運営手法の構築(23360263)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大月 敏雄 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80282953)
【キーワード】記憶 / 生活空間 / 社会実験 / 団地 / ハウジング (他17件)
【概要】戦後日本で多く建設されてきた計画住宅地における生活記憶の蓄積のメカニズムを、個人レベルから地域集団レベルまで分析した。UR赤羽台団地を中心としながら、高蔵寺ニュータウンなどを比較対象とした調査を実施したところ、個人レベルでの生活記憶の蓄積と、集団レベルでの生活記憶の蓄積の仕方が、異なる方法で行われつつあることが分かった。個人レベルだと個人的記憶や個人で残している書類や写真などを媒介にして記憶が蓄積...
❏空間の表象に関する宗教民俗学的研究(18520053)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】鈴木 正崇 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (10126279)
【キーワード】空間 / 表象 / 民俗宗教 / 巡礼 / 祝祭 (他12件)
【概要】本研究は、空間の言説と表象が流通・消費される様相に注目し、生成され変動するコスモロジーの動態に関する研究を行った。研究対象を社会的・歴史的文脈の中で理解し、当事者の意図や観察者の状況への関与を重視して、厚みのある日常的実践の社会的過程を描き出すことに留意している。サブテーマとして、「祝祭」「巡礼」「観光」「交換」「記憶」を設定した。研究代表者は、鳥海山麓の山形県遊佐町でヤサラ人形を空間の表象として...
【工学】総合工学:文書管理記憶を含む研究件
❏イギリス帝国による世界的な文書隠蔽工作:1950-80年代における植民地省の役割(17KK0033)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2018 - 2022
【研究代表者】佐藤 尚平 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70597939)
【キーワード】歴史認識 / イギリス帝国 / マルタ / 植民地省 / 公文書管理 (他10件)
【概要】第二次世界大戦後、イギリス帝国は世界各地で都合の悪い植民地文書を隠蔽する文書隠蔽工作を行った。この文書隠蔽工作の全容を解明することが研究代表者の長期的な目標である。そのための一段階として、本研究計画では、帝国の植民地政策を司った本国イギリスの植民地省の役割に光を当てている。 当初の予定では、昨年度が本研究計画の最終年度にあたり、その年に長期海外調査のほとんどを実施するはずであった。しかしその直前か...
❏イギリス帝国の歴史認識と忘却:世界37植民地における文書隠蔽工作の初期展開(17K03169)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐藤 尚平 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70597939)
【キーワード】集合的記憶 / 忘却 / 文書管理 / 植民地独立 / 脱植民地化 (他21件)
【概要】第二次世界大戦後、ヨーロッパや日本の諸帝国は、世界各地から撤退した。この時に、各帝国にとって都合の悪い過去の記録が何らかの形で処分されただろうということは想像にかたくないが、その多くは謎に包まれている。当時最大勢力の一つであったイギリス帝国も文書の隠蔽を行なっただろうと考えられるが、やはりその詳細はほとんど知られていない。こうした中、イギリス帝国が隠蔽したはずの植民地文書が、実はロンドン郊外に保管...
【総合生物】神経科学:アデニル酸シクラーぜ記憶を含む研究件
❏記憶の獲得、保持、想起、全ての過程に不断の出力が必要な神経細胞の行動遺伝学的解析(19H03268)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】多羽田 哲也 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (10183865)
【キーワード】記憶 / ドーパミン / グルタミン酸 / GABA / アデニル酸シクラーぜ (他18件)
【概要】ショウジョウバエの匂い学習記憶は匂い(CS)と、ドーパミンを介して電気ショックまたはショ糖報酬(US)を連合することで成立する。(1)ドーパミン神経はグルタミン酸及びGABAをcotransmitterとして放出し、記憶を調節していることを見出した。(2)Ca2+/calmodulin依存性アデニル酸シクラーゼ(AC)が、CSによるCa2+を介した活性化とUSによるドーパミンシグナル経由の活性化に...
❏脳内免疫メカニズム解明のためのcAMPシグナリング光操作技術の開発(17K19440)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】小山 隆太 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (90431890)
【キーワード】アストロサイト / サイクリックAMP / アデニル酸シクラーゼ / 記憶学習 / 光遺伝学 (他12件)
【概要】アストロサイトは脳内にもっとも豊富に存在するグリア細胞である。アストロサイトは細胞外環境の維持や脳機能の調節を行うとされてきたが、この機能を発揮するための細胞内シグナリングは不明な点が多かった。そこで、本研究ではin vivoでアストロサイト特異的にcAMPを上昇できる遺伝子改変マウス(mlc1-PAC)を作製し、アストロサイトcAMPの上昇の記憶に対する影響を検証した。その結果、アストロサイトの...
【総合生物】神経科学:忘却記憶を含む研究件
❏記憶の獲得、保持、想起、全ての過程に不断の出力が必要な神経細胞の行動遺伝学的解析(19H03268)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】多羽田 哲也 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (10183865)
【キーワード】記憶 / ドーパミン / グルタミン酸 / GABA / アデニル酸シクラーぜ (他18件)
【概要】ショウジョウバエの匂い学習記憶は匂い(CS)と、ドーパミンを介して電気ショックまたはショ糖報酬(US)を連合することで成立する。(1)ドーパミン神経はグルタミン酸及びGABAをcotransmitterとして放出し、記憶を調節していることを見出した。(2)Ca2+/calmodulin依存性アデニル酸シクラーゼ(AC)が、CSによるCa2+を介した活性化とUSによるドーパミンシグナル経由の活性化に...
❏イギリス帝国の歴史認識と忘却:世界37植民地における文書隠蔽工作の初期展開(17K03169)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐藤 尚平 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70597939)
【キーワード】集合的記憶 / 忘却 / 文書管理 / 植民地独立 / 脱植民地化 (他21件)
【概要】第二次世界大戦後、ヨーロッパや日本の諸帝国は、世界各地から撤退した。この時に、各帝国にとって都合の悪い過去の記録が何らかの形で処分されただろうということは想像にかたくないが、その多くは謎に包まれている。当時最大勢力の一つであったイギリス帝国も文書の隠蔽を行なっただろうと考えられるが、やはりその詳細はほとんど知られていない。こうした中、イギリス帝国が隠蔽したはずの植民地文書が、実はロンドン郊外に保管...
❏海と人との関係の編み直しとしての海洋教育の基礎理論研究(17K13975)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】田口 康大 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任講師 (70710804)
【キーワード】海洋教育 / 海洋リテラシー / Ocean Literacy / 海洋環境 / 環境デザイン (他18件)
【概要】本研究「海と人との関係の編み直しとしての海洋教育の基礎理論研究」は、海と人との関係の編み直しの営みとして「海洋教育」を位置づけることで、海洋教育をめぐる混乱状況を整理し方向づけるための理論基盤を提供することを目的としている。 本年度は、記録と記憶、対話をテーマに実践・理論研究を行う予定であった。しかし、継続して猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響により、実践研究を行うことができなかった。 2...
【総合生物】神経科学:小脳記憶を含む研究件
❏抗酸化物質が運動記憶へ及ぼす影響の解析とその分子機構の解明(15H03103)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】遠藤 昌吾 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (60192514)
【キーワード】小脳 / 運動 / LTD / ROS / アスコルビン酸 (他13件)
【概要】活性酸素種(ROS)はタンパク質やDNAを傷害し、細胞障害や老化を招く“悪役”面が強調されてきた。一方で、進化の過程でROSは排除されず、また、積極的にROSを産生する系も存在することから、ROSは生理機能を有することが考えられてきた。本研究では、ROSが小脳において積極的に神経可塑性及び運動記憶に関わることを行動科学的および電気生理学的研究により示した。運動学習や運動記憶においては、ROSが生理...
❏記憶形成に伴う脳内遺伝子発現変化の可視化技術基盤の開発(24650216)
【研究テーマ】融合基盤脳科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】王 丹 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 助教 (50615482)
【キーワード】イメージング / RNA / 空間分布 / 転写 / 小脳 (他10件)
【概要】長期記憶の形成に遺伝子発現の動員が必要であるがその動態が解明されていない。本研究は、記憶形成に伴う脳内遺伝子発現変化の可視化技術基盤の開発を目的とし①ON-OFF制御可能な新規RNA プローブを生体内への高効率・低侵襲性デリバリー法の最適化;②線虫やマウスをモデル動物として用いたin vivo定量的・動的RNA計測法の確立;③記憶形成に伴う遺伝子発現制御を特定の神経細胞で検出できる画期的な技術の開...
❏成熟脳におけるシナプス維持と記憶の形成-新しい順行性シグナルの解明(19200026)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】柚崎 通介 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40365226)
【キーワード】シナプス形成 / 記憶 / 長期抑圧 / 小脳 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】記憶・学習は神経活動によって引き起こされるシナプスの機能的・形態的な可塑的変化として蓄えられる。この分子機構を解明するために、小脳をモデルとして、δ2型グルタミン酸受容体(δ2受容体)とCbln1という2つの分子に着目した。δ2受容体のアミノ末端に小脳顆粒細胞が分泌するCbln1が結合することによってシナプス形成が制御され、そのカルボキシル末端によって、機能的シナプス可塑性が誘導されることを初めて...
【総合生物】神経科学:フルキンエ細胞記憶を含む研究件
❏抗酸化物質が運動記憶へ及ぼす影響の解析とその分子機構の解明(15H03103)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】遠藤 昌吾 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (60192514)
【キーワード】小脳 / 運動 / LTD / ROS / アスコルビン酸 (他13件)
【概要】活性酸素種(ROS)はタンパク質やDNAを傷害し、細胞障害や老化を招く“悪役”面が強調されてきた。一方で、進化の過程でROSは排除されず、また、積極的にROSを産生する系も存在することから、ROSは生理機能を有することが考えられてきた。本研究では、ROSが小脳において積極的に神経可塑性及び運動記憶に関わることを行動科学的および電気生理学的研究により示した。運動学習や運動記憶においては、ROSが生理...
❏成熟脳におけるシナプス維持と記憶の形成-新しい順行性シグナルの解明(19200026)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】柚崎 通介 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40365226)
【キーワード】シナプス形成 / 記憶 / 長期抑圧 / 小脳 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】記憶・学習は神経活動によって引き起こされるシナプスの機能的・形態的な可塑的変化として蓄えられる。この分子機構を解明するために、小脳をモデルとして、δ2型グルタミン酸受容体(δ2受容体)とCbln1という2つの分子に着目した。δ2受容体のアミノ末端に小脳顆粒細胞が分泌するCbln1が結合することによってシナプス形成が制御され、そのカルボキシル末端によって、機能的シナプス可塑性が誘導されることを初めて...
【総合生物】神経科学:オプトジェネティクス記憶を含む研究件
❏内的時間意識の比較認知神経科学(19K03385)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】兎田 幸司 慶應義塾大学, 文学部(三田), 助教 (60794948)
【キーワード】時間 / 学習 / 記憶 / 薬理 / アセチルコリン (他15件)
【概要】本研究においては、時間の知覚に対するムスカリン性およびニコチン性のアセチルコリン受容体の阻害の影響を調べた。頭部固定を用いた実験系においても、ムスカリン性アセチルコリン受容体の阻害は時間予測のばらつきを増加させた。ニコチン性アセチルコリン受容体の阻害は時間予測に影響を与えなかった。時間情報と空間情報に基づく頭部固定による逆転学習課題を新しく開発し、マウスがこの課題を短期間の訓練で学習することを明ら...
❏CREB活性化パターンから明らかにする記憶の獲得・固定化・読み出し機構(15K06699)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山崎 大介 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (80588377)
【キーワード】ショウジョウバエ / 記憶 / CREB / キノコ体 / 回路 (他7件)
【概要】私たちの脳は多様な神経細胞から形成されており、様々な外部刺激に対して様々に応答する。これによって多種多様な記憶を保存できるのだが、どの細胞で記憶形成が起こっているのか、解析を困難にする一因でもある。本課題ではショウジョウバエの嗅覚記憶をモデルとし、ある程度均一に活動しうる細胞集団をラベルし、記憶における役割・性質の解析を試みた。嗅覚記憶にはキノコ体と呼ばれる脳構造が必須であることが示されており、C...
【総合生物】神経科学:長期記憶記憶を含む研究件
❏抗酸化物質が運動記憶へ及ぼす影響の解析とその分子機構の解明(15H03103)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】遠藤 昌吾 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (60192514)
【キーワード】小脳 / 運動 / LTD / ROS / アスコルビン酸 (他13件)
【概要】活性酸素種(ROS)はタンパク質やDNAを傷害し、細胞障害や老化を招く“悪役”面が強調されてきた。一方で、進化の過程でROSは排除されず、また、積極的にROSを産生する系も存在することから、ROSは生理機能を有することが考えられてきた。本研究では、ROSが小脳において積極的に神経可塑性及び運動記憶に関わることを行動科学的および電気生理学的研究により示した。運動学習や運動記憶においては、ROSが生理...
❏脳内インスリンによる学習記憶機構の調節(25291074)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】伊藤 悦朗 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (80203131)
【キーワード】モノアラガイ / 味覚嫌悪学習 / インスリン / 飢餓 / 満腹 (他10件)
【概要】モノアラガイは味覚嫌悪学習を施すとインスリン様ぺプチド遺伝子の転写発現が亢進していることが、われわれの先行研究からすでにわかっていた。そこで、単離したモノアラガイの脳に、インスリン様ぺプチドを投与したところ、味覚嫌悪学習の基盤となる神経シナプスにおいて「長期増強」が観察された。さらにはモノアラガイ個体においても、脳内インスリン濃度が学習成績を決めていることが明らかとなった。そして最終的には、栄養状...
❏帰納的ゲーム理論と限定合理性:経験からの社会観形成と行動決定(18330034)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】金子 守 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (40114061)
【キーワード】帰納的ゲーム理論 / 信念・知識 / 経験 / 記憶 / 他人の思考 (他16件)
【概要】本プロジェクトでは、帰納的ゲーム理論と限定合理性、特に経験からいかに信念・認識を獲得するか、また、その過程がどのように形で経験や推論の限定性に関係するのか、について研究した。具体的には、各プレイヤーは、社会の中のゲーム的状況でプレイすることによって獲得される経験から、社会観を形成し、行動の指針として使う。その各々において様々な形の限定合理性が出現してくる。本プロジェクトではこれを帰納的ゲーム理論の...
【総合生物】神経科学:長期抑圧(LTD)記憶を含む研究件
❏抗酸化物質が運動記憶へ及ぼす影響の解析とその分子機構の解明(15H03103)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】遠藤 昌吾 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (60192514)
【キーワード】小脳 / 運動 / LTD / ROS / アスコルビン酸 (他13件)
【概要】活性酸素種(ROS)はタンパク質やDNAを傷害し、細胞障害や老化を招く“悪役”面が強調されてきた。一方で、進化の過程でROSは排除されず、また、積極的にROSを産生する系も存在することから、ROSは生理機能を有することが考えられてきた。本研究では、ROSが小脳において積極的に神経可塑性及び運動記憶に関わることを行動科学的および電気生理学的研究により示した。運動学習や運動記憶においては、ROSが生理...
❏成熟脳におけるシナプス維持と記憶の形成-新しい順行性シグナルの解明(19200026)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】柚崎 通介 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40365226)
【キーワード】シナプス形成 / 記憶 / 長期抑圧 / 小脳 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】記憶・学習は神経活動によって引き起こされるシナプスの機能的・形態的な可塑的変化として蓄えられる。この分子機構を解明するために、小脳をモデルとして、δ2型グルタミン酸受容体(δ2受容体)とCbln1という2つの分子に着目した。δ2受容体のアミノ末端に小脳顆粒細胞が分泌するCbln1が結合することによってシナプス形成が制御され、そのカルボキシル末端によって、機能的シナプス可塑性が誘導されることを初めて...
【総合生物】神経科学:言語記憶を含む研究件
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏中高年の高次脳機能に関する長期縦断的資料を基盤とする神経心理学的研究(23330219)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】中高年者 / 高次脳機能 / 長期縦断研究 / 注意 / 言語 (他16件)
【概要】主な研究成果は下記のとおりである。 1)町民検診を基盤として、毎年400名超規模で中高年者の高次脳機能検査(注意、言語、記憶、空間機能等)を継続して実施する作業を行い、これまでの縦断資料に本研究の5年間を加えることで、15年間の資料を蓄積できた。2)同時に実施した日常生活調査票により、運動、食事、社会活動等の日常生活習慣と高次脳機能検査との関連を検討した。3)同時に計測された整形外科学、耳鼻科学お...
❏中高年者の高次脳機能と筋運動機能および生活習慣との関連に関する神経心理学的研究(19330158)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】高次脳機能 / 記憶 / 注意 / 言語 / 中高年者 (他10件)
【概要】本研究は平成19年度時点で24年間継続されている名古屋大学八雲研究の一端を担うもので、中高年者の高次脳機能についての神経心理学検討を住民検診の一貫として実施したものである。とくに(1)中高年者の注意、記憶、言語機能に焦点を当てその発達的特性の理解,(2)注意、記憶、言語機能を測定すべく開発した名古屋大学神経心理学検査バッテリの脳画像研究を含めた標準化手続き、(3)認知機能と骨・運動系機能との関係の...
【総合生物】神経科学:想起記憶を含む研究件
❏生物時計による脳機能制御基盤の解明と脳疾患改善への応用(18H03944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80301547)
【キーワード】生物時計 / 記憶想起 / 海馬 / cAMP / ドーパミン (他16件)
【概要】分子遺伝学的な解析により、時計遺伝子BMAL1が神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路を活性化し、AMPA型グルタミン酸受容体サブユニットGluA1の845番目のセリン残基をリン酸化することで、海馬依存的な記憶想起を正に制御することを明らかにした。この発見は生物時計が記憶想起制御に役割を果たすことを示すものである。一方、記憶想起を改善するツール...
❏海と人との関係の編み直しとしての海洋教育の基礎理論研究(17K13975)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】田口 康大 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任講師 (70710804)
【キーワード】海洋教育 / 海洋リテラシー / Ocean Literacy / 海洋環境 / 環境デザイン (他18件)
【概要】本研究「海と人との関係の編み直しとしての海洋教育の基礎理論研究」は、海と人との関係の編み直しの営みとして「海洋教育」を位置づけることで、海洋教育をめぐる混乱状況を整理し方向づけるための理論基盤を提供することを目的としている。 本年度は、記録と記憶、対話をテーマに実践・理論研究を行う予定であった。しかし、継続して猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響により、実践研究を行うことができなかった。 2...
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
【総合生物】神経科学:キノコ体記憶を含む研究件
❏記憶の獲得、保持、想起、全ての過程に不断の出力が必要な神経細胞の行動遺伝学的解析(19H03268)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】多羽田 哲也 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (10183865)
【キーワード】記憶 / ドーパミン / グルタミン酸 / GABA / アデニル酸シクラーぜ (他18件)
【概要】ショウジョウバエの匂い学習記憶は匂い(CS)と、ドーパミンを介して電気ショックまたはショ糖報酬(US)を連合することで成立する。(1)ドーパミン神経はグルタミン酸及びGABAをcotransmitterとして放出し、記憶を調節していることを見出した。(2)Ca2+/calmodulin依存性アデニル酸シクラーゼ(AC)が、CSによるCa2+を介した活性化とUSによるドーパミンシグナル経由の活性化に...
❏CREB活性化パターンから明らかにする記憶の獲得・固定化・読み出し機構(15K06699)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山崎 大介 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (80588377)
【キーワード】ショウジョウバエ / 記憶 / CREB / キノコ体 / 回路 (他7件)
【概要】私たちの脳は多様な神経細胞から形成されており、様々な外部刺激に対して様々に応答する。これによって多種多様な記憶を保存できるのだが、どの細胞で記憶形成が起こっているのか、解析を困難にする一因でもある。本課題ではショウジョウバエの嗅覚記憶をモデルとし、ある程度均一に活動しうる細胞集団をラベルし、記憶における役割・性質の解析を試みた。嗅覚記憶にはキノコ体と呼ばれる脳構造が必須であることが示されており、C...
❏ショウジョウバエにおける記憶細胞の同定と解析(24700310)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山崎 大介 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (80588377)
【キーワード】CREB / 記憶 / ショウジョウバエ / キノコ体 / 記憶学習
【概要】記憶情報をコードする細胞の同定を目指し、長期記憶に必須な転写因子であるCREBに着目してCREBレポーター遺伝子を設計し、これを持つショウジョウバエを作製した。このレポーターはショウジョウバエの記憶中枢であるキノコ体の細胞を顕著にラベルすることが解り、その中のγ細胞が記憶の全過程で重要であることを発見した。これまでCREBは長期記憶に必須の因子であることが言われてきたが、CREBが活性化する細胞は...
【総合生物】神経科学:キンカチョウ記憶を含む研究件
❏学習能力を決定する臨界期の経験依存的神経回路形成のメカニズムの解明(18H02531)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】杉山 陽子 (矢崎陽子) 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (00317512)
【キーワード】歌学習 / 可塑性 / 発達 / 臨界期 / 学習 (他10件)
【概要】歌を学習するトリ、ソングバードの一種であるキンカチョウは発達期に聴く成鳥の歌を覚え、これを模倣することで歌を学習する。この時、キンカチョウのヒナは自身の種の歌を聴き分けて学習する。本研究ではこのキンカチョウの歌学習をモデルとして用い、自身の種の歌を聴き分け選択的に学習する神経メカニズムを明らかにすることを目的とした。そのため、高次聴覚野の神経細胞がどの様に特定の歌を認知するのか明らかにするため、電...
❏海馬認知機能の比較心理学的研究(13301005)
【研究テーマ】実験系心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】渡辺 茂 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30051907)
【キーワード】海馬 / 空間認知 / 記憶 / 学習 / キンカチョウ (他10件)
【概要】本研究は海馬認知機能を比較心理学的に解明することを目的として出発したものである。そのため、魚類、鳥類ラット、サル、ヒトの各研究チームを構成し、相互に連携をとりつつ研究を行った。魚類についてはモリス型迷路に相当するものを考案し、大脳背内側部に海馬と機能的に対応する部位を同定することができた。また、鳥類では海馬損傷が条件性弁別を阻害しないことを明らかにした。さらに、神軽毒による海馬内側部、海馬傍部、海...
【総合生物】神経科学:味覚嫌悪学習記憶を含む研究件
❏脳内インスリンによる学習記憶機構の調節(25291074)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】伊藤 悦朗 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (80203131)
【キーワード】モノアラガイ / 味覚嫌悪学習 / インスリン / 飢餓 / 満腹 (他10件)
【概要】モノアラガイは味覚嫌悪学習を施すとインスリン様ぺプチド遺伝子の転写発現が亢進していることが、われわれの先行研究からすでにわかっていた。そこで、単離したモノアラガイの脳に、インスリン様ぺプチドを投与したところ、味覚嫌悪学習の基盤となる神経シナプスにおいて「長期増強」が観察された。さらにはモノアラガイ個体においても、脳内インスリン濃度が学習成績を決めていることが明らかとなった。そして最終的には、栄養状...
❏生物の階層性を重視した学習・記憶機構の研究(14540622)
【研究テーマ】動物生理・代謝
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】伊藤 悦朗 (伊藤 悦郎) 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80203131)
【キーワード】学習 / 記憶 / CREB / 単一細胞解析 / in situハイブリダイゼーション (他16件)
【概要】本研究では,脳の構造は簡単ではあるが複雑な学習を修得できる軟体動物腹足類のヨーロッパモノアラガイ(Lymnaea stagnalis)を用い,その味覚嫌悪学習の機構を例にとって,脳の階層性を確実に反映した学習・記憶機構の理解に努めることを目的とした.研究代表者らは,ヨーロッパモノアラガイの味覚嫌悪学習の鍵を握るキー・ニューロン(Cerebral Giant Cell)を同定することができた.そして...
【総合生物】神経科学:神経新生記憶を含む研究件
❏海馬記憶機能を標的とした記憶操作による新規脳疾患治療戦略の確立(17K19464)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】記憶忘却 / 神経新生 / 海馬 / トラウマ記憶 / PTSD (他15件)
【概要】ストレス体験の記憶が発症の根底にあるうつ症状や、薬物依存の新規改善方法開発を目指して、海馬神経エンハンサーによる記憶忘却効果の有用性を検討した。その結果、海馬神経新生エンハンサーであるメマンチン投与によって、マウス社会的敗北ストレスによるPTSD様症状の改善、また、場所嗜好性課題におけるニコチン依存記憶の忘却が観察された。以上より、ストレス・薬物等体験によるエピソード記憶の忘却誘導による治療法の有...
❏学習時の新生神経細胞の活動の可視化(15K18332)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】菅谷 佑樹 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (00625759)
【キーワード】海馬 / 神経細胞新生 / 歯状回 / 神経新生 / 記憶
【概要】海馬歯状回では神経細胞新生が生涯続き、記憶の形成や消去、忘却、記憶パターンの分離に重要な働きを担っていると報告されている。しかし、記憶課題遂行中の新生神経細胞の具体的な活動パターンはほとんど明らかになっていない。本研究では記憶想起課題中の新生細胞、成熟細胞をカルシウムイメージング法により観察し、記憶想起課題中の新生、成熟細胞の活動を明らかにした。その結果、新生細胞では成熟細胞に比べて行動による発火...
❏高次脳機能における成体ニューロン新生の役割に関する研究(16650066)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】ラット / 長期増強 / 海馬 / 記憶 / 神経新生 (他9件)
【概要】1.転写因子であるPax6のヘテロ接合体変異ラットの海馬スライス標本を用いて電気生理学的解析を行った。Pax6変異ラットでは海馬歯状回での成体ニューロン新生が減少していることがすでに明らかになっているため、野生型と変異型ラットより得られたスライス標本において、歯状回での長期増強(LTP)に異常がみられるかどうかを検討したが、GABA_A受容体を部分的にブロックした条件下での高頻度刺激によるLTPの...
【総合生物】神経科学:化学感覚記憶を含む研究件
❏感覚刺激強度の記憶と行動選択の分子・神経機構の解明(26430007)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】國友 博文 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (20302812)
【キーワード】記憶と学習 / 線虫 / 走化性 / シナプス可塑性 / 学習 (他9件)
【概要】学習は動物が環境に適応し生存競争を勝ち抜くために必須な能力であり、比較的単純な神経系をもつ動物にも備わっている。土壌線虫C.エレガンスは過去に餌を経験した塩濃度に向かい飢餓を経験した塩濃度を避ける。この味覚学習に必要な遺伝子と神経回路のはたらきを調べた。その結果、味覚神経と一次介在神経の間のシナプス伝達が経験に依存して変化し、このシナプス可塑性はグルタミン酸を介した神経伝達の符号が反転することによ...
❏記憶学習において働くインスリンシグナル伝達の時空間的動態の解明(25870172)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】富岡 征大 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (40466800)
【キーワード】インスリン / 学習 / 記憶 / C. elegans / 選択的スプライシング (他11件)
【概要】これまでの研究から、線虫の示す飢餓と化学物質とを結びつけて記憶する学習(飢餓学習)には外界の化学物質を受容する感覚神経におけるインスリンシグナル伝達経路の働きが重要であることが示唆されていた。本研究により、線虫の感覚神経内の異なる部位(細胞体と軸索)では異なるインスリン経路が協調的に働き、それらの間のクロストークが記憶の形成に必要であることが明らかになった。学習記憶の異なる過程において働くインスリ...
【総合生物】神経科学:メタ記憶記憶を含む研究件
❏大脳メタ記憶神経回路の解明:光遺伝学による内省の因果的制御(17H06161)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】宮下 保司 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (40114673)
【キーワード】認知神経科学 / 磁気共鳴機能画像法 / 霊長類 / メタ記憶 / 光遺伝学 (他7件)
【概要】前年度から開始した松崎研究室との共同研究は順調に進捗し、マーモセットにおける高次認知課題を用いた初期の成果が得られ、1年以内には論文発表の見込みである。ヒトを被験者とした渡部博士のfMRI解析も順調に進捗し初期の成果が得られつつある。また、ArchTを用いる抑制的光遺伝学的介入の新規方法を論文発表した(Setsuie et al., iScience 2020):in vivoにおいては、in v...
❏認知的コントロールとモニタリング機能に関する統合的理解(16H03750)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川口 潤 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (70152931)
【キーワード】認知コントロール / 記憶抑制 / エピソード記憶 / メタ記憶 / 計算モデル (他16件)
【概要】本研究は,人が自分自身の心をどのようにコントロールしているのかを,認知研究の知見,研究手法を援用し,解明しようとするものであった。特に,コントロール機能の代表的な現象としてエピソード記憶の抑制に焦点を当てて進め,記憶の抑制の基礎メカニズム,個人差,未来の出来事の展望,モニタリング等について検討を行った。具体的には,検索誘導性忘却や意図的に忘れるThink/No-Think(TNT)課題などを用い,...
【総合生物】神経科学:大脳辺縁系記憶を含む研究件
❏大脳辺縁系における認知・情動・記憶と行動の統合システム(11308033)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】小野 武年 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (50019577)
【キーワード】情動 / 記憶 / 認知 / ドパミン / 大脳辺縁系 (他11件)
【概要】I.認知・情動・行動出力過程における大脳辺緑系ニューロンの応答性 聴覚または視覚要素刺激、およびそれらの組み合わせによる構成連合刺激-報酬連合課題に対するラット前部帯状回、扁桃体,および後部視床領域ニューロンの応答性を解析した。その結果,前部帯状回は,認知的ならびに情動的要因を行動実行に転換する過程で,扁桃体基底外側核は連合学習に、後部視床領域は報酬刺激の認知および報酬予測に重要な役割を果たしてい...
❏大脳辺縁系-視床下部系における情動・記憶・免疫機能の行動・細胞・分子生物学的研究(08408036)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】小野 武年 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (50019577)
【キーワード】大脳辺縁系 / 視床下部 / 情動 / 記憶 / 免疫応答 (他14件)
【概要】I. 空間・場所情報の統合機構 ラットに脳内自己刺激を報酬として,i)ランダムな歩行移動(RRPST),およびii)場所認知に基づく2つの場所間の往復移動(PLT)を行なわせ,海馬体ニューロン活動と歩行移動中の物理的因子(移動スピード,移動方向,および移動回転角度)との相関を解析した。その結果,PLT課題ではRRPST課題と比較して,すべての物理的因子に対する海馬体ニューロンの応答選択性が増加し,...
【総合生物】実験動物学:学習記憶記憶を含む研究件
❏大脳の記憶シナプスや回路の2光子顕微鏡と新規光プローブとを用いた研究(26221001)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2014-05-30 - 2019-03-31
【研究代表者】河西 春郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60224375)
【キーワード】シナプス / 学習・記憶 / ドーパミン / 大脳皮質 / 大脳基底核 (他19件)
【概要】我々は強化増大した樹状突起スパインシナプスを特異的に標識するASプローブを構築し、運動学習が増強・新生スパインに依存することを操作的に証明し(Nature 2015)、ケタミンの抗うつ作用に前頭葉のスパイン新生が関与することを明らかにした(Science 2019)。同様な標識手法が軸索にも応用可能であり、増強スパインに入力するシナプス終末であることがわかってきた(未発表)。条件学習のドーパミン過...
❏脳内インスリンによる学習記憶機構の調節(25291074)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】伊藤 悦朗 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (80203131)
【キーワード】モノアラガイ / 味覚嫌悪学習 / インスリン / 飢餓 / 満腹 (他10件)
【概要】モノアラガイは味覚嫌悪学習を施すとインスリン様ぺプチド遺伝子の転写発現が亢進していることが、われわれの先行研究からすでにわかっていた。そこで、単離したモノアラガイの脳に、インスリン様ぺプチドを投与したところ、味覚嫌悪学習の基盤となる神経シナプスにおいて「長期増強」が観察された。さらにはモノアラガイ個体においても、脳内インスリン濃度が学習成績を決めていることが明らかとなった。そして最終的には、栄養状...
❏学習による脳内単一神経細胞内でのcAMP濃度上昇の測定(24657055)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】伊藤 悦朗 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (80203131)
【キーワード】学習 / 記憶 / 環状アデノシン一リン酸 / cAMP / 単一細胞 (他7件)
【概要】学習時にシナプス前細胞内でcAMP濃度が上昇するものと仮定されている。しかし、実際にcAMP濃度が上昇するのかは、これまでわかっていないかったで、モノアラガイ単一神経細胞を用いて検証することを目的とした。測定方法としては、cAMPセンサータンパク質によるイメージング法ならびにcAMPの抗体による超高感度ELISA法を用いた。イメージング法は残念ながら成功しなかった。一方、ELISA法については細胞...
【農学】農業工学:市民社会記憶を含む研究件
❏レバノン・シリア移民の創り出す地域-宗派体制・クライエンテリズム・市民社会(21251003)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】黒木 英充 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20195580)
【キーワード】宗派紛争 / パトロン・クライエント関係 / 市民社会 / 在外投票権 / 移民文学 (他16件)
【概要】レバノン・シリア移民の4波に分かたれる移住の歴史的過程と、移住先における社会上昇について把握したうえで、世界各地にて現地調査を行った。その結果、移住先と故国とを結びつける移民のネットワークの重層する構造を明らかにし、移民が移住先の市民社会に接したことにより故国の政治体制に対し積極的な働きかけを行う動きがある一方、故国のクライエンテリズムが移民をなお強く拘束する影響力を持ち続けていること、などを明ら...
❏地域博物館のグローバル連携が創り出す歴史教育事業の可能性:移民社会を発信源として(14201024)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】東 自由里 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (80269795)
【キーワード】ミュージアム / 復興 / 都市計画 / 記憶 / 歴史 (他24件)
【概要】当該研究プロジェクトは、最終年度のため、研究代表者及び分担者はそれぞれ次の研究プロジェクトを視野にいれて研究活動を行った。研究代表の東は2005年5月にゲルニカ平和ミュージアム(スペイン)で開催された国際平和ミュージアム学会と国際博物館協会(ユネスコ本部、ICOM)の分科委員会である「公共に対する犯罪犠牲者追憶のための記念博物館国際委員会」(ICMEMO)との共催で行われた国際会議で発表する。ゲル...
【農学】生産環境農学:文学記憶を含む研究件
❏現代フランスにおける死者の記憶:文学作品とモニュメントの分析を通じて(15K12867)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福島 勲 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (30422356)
【キーワード】モニュメント / 記憶 / 死者 / 文学 / 展示施設 (他19件)
【概要】ヴェルダンの追悼施設やリヨンのレジスタンス強制収容歴史センターといったモニュメントないし追悼施設においては、死者は聖別され、さらに、明確な輪郭を持った存在として扱われることが多い。そこには、そうした記憶装置を設置した国家や共同体といった「設置者」の意志が色濃く反映している。それに対して、文学においては、G・バタイユの『C神父』に見られるように、死者の記憶を固定化するというよりは、むしろその輪郭を曖...
❏現代フランス小説――第二次大戦および戦後の記憶の再編成の視座から(25284064)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】國分 俊宏 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (70329043)
【キーワード】現代文学 / 戦争 / 記憶 / 語り / 表象 (他10件)
【概要】本研究のテーマは、1990年以降のフランス文学において、第二次世界大戦を中心とする戦争の記憶がどのように文学作品の中で表象されているかを明らかにすることである。90年代から2000年代にかけて発表された小説作品を主に取り上げ、歴史の記憶と文学との関係を研究した。二度の研究セミナーを開き、研究発表・討議を行ったほか、総括として外部のスピーカーを招き、シンポジウム形式の公開研究会を開催した。また、研究...
❏ロシア・ウクライナ・ベラルーシにおける歴史小説の比較研究(21720107)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】越野 剛 北海道大学, スラブ研究センター, 助教 (90513242)
【キーワード】ロシア東欧文学 / ウクライナ / ベラルーシ / 記憶 / 歴史小説 (他17件)
【概要】ロシア・ウクライナ・ベラルーシにおける様々な歴史記憶が、現代にまでいたる国民文化の形成に果たした役割を研究した。具体的には、ナポレオンのロシア遠征における冬将軍の神話、イヴァン・スサーニンやステンカ・ラージンの英雄像、チェルノブイリ原発事故、サハリンの流刑地の歴史を取り上げ、複数の国民文化における記憶と表象のありようを比較分析した。 ...
【農学】生産環境農学:アイルランド記憶を含む研究件
❏トムが建てた<家>:マーフィーの描くアイルランドの心性史(18K00389)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】三神 弘子 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (20181860)
【キーワード】トム・マーフィー / アイルランド演劇 / ドルイド・シアター・カンパニー / 心性史 / アイルランド移民 (他11件)
【概要】トム・マーフィーの劇作品にみられる「家」=国(アイルランド)という大きな枠組みの中で、連続上演の意味と可能性について、主に2012年、2014年のドルイド・シアター・カンパニーによるサイクル上演を取り上げ、検討を加えた。一つのグループを形成する俳優たちが、1人の演出家(ギャリー・ハインズ)のもとで、複数の劇を連続して演じるという上演形態において、舞台上における身体的連続性が、マーフィーの内的な精神...
❏ヨーロッパ文学の可能性と限界―統一性と多様性の相克をめぐる地域文化的研究(24320060)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】石井 洋二郎 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90134402)
【キーワード】イェイツ / ダンヌンツィオ / ロマン主義 / セルバンテス / ヴォロディーヌ (他24件)
【概要】近・現代のヨーロッパ文学の中に、自国や自らが属する地域に強く根を求めようとする傾向と、自国や地域を越境して外とつながろうとする二つの傾向が、矛盾のうちに共存していることを、アングロ・アイリッシュというアンデンティーをもつ、W.B.イェイツの独特の文化的帰属意識や、晩年愛国詩人として知られたが、広くヨーロッパ文学を吸収して同時代の世界文学に影響を与えた、イタリアのG.ダンヌンツィオの例などを通じて確...
【農学】境界農学:記憶固定化記憶を含む研究件
❏生物時計による脳機能制御基盤の解明と脳疾患改善への応用(18H03944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80301547)
【キーワード】生物時計 / 記憶想起 / 海馬 / cAMP / ドーパミン (他16件)
【概要】分子遺伝学的な解析により、時計遺伝子BMAL1が神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路を活性化し、AMPA型グルタミン酸受容体サブユニットGluA1の845番目のセリン残基をリン酸化することで、海馬依存的な記憶想起を正に制御することを明らかにした。この発見は生物時計が記憶想起制御に役割を果たすことを示すものである。一方、記憶想起を改善するツール...
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
【農学】境界農学:記憶想起記憶を含む研究件
❏生物時計による脳機能制御基盤の解明と脳疾患改善への応用(18H03944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80301547)
【キーワード】生物時計 / 記憶想起 / 海馬 / cAMP / ドーパミン (他16件)
【概要】分子遺伝学的な解析により、時計遺伝子BMAL1が神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路を活性化し、AMPA型グルタミン酸受容体サブユニットGluA1の845番目のセリン残基をリン酸化することで、海馬依存的な記憶想起を正に制御することを明らかにした。この発見は生物時計が記憶想起制御に役割を果たすことを示すものである。一方、記憶想起を改善するツール...
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
【農学】境界農学:ニューロン新生記憶を含む研究件
❏食品フラボノイド類による脳老化の予防に関する各種動物モデル等を用いた萌芽研究(17658060)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】久恒 辰博 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教授 (10238298)
【キーワード】海馬 / 記憶 / ニューロン新生 / フラボノイド / 成体脳のニューロン新生 (他8件)
【概要】近年、記憶にかかわる海馬においては、どんなに年をとっても新しくニューロンが生み出されていることが発見され、この現象が大いに注目されている。ところがこの新生ニューロン数は加齢とともに激減することも知られており、新生ニューロンを増やす諸条件の検索が望まれていた。本研究ではマウス脳梗塞モデルを用いて、その脳保護作用が確認されていたフラボノイド(カテキン)を使用して、ニューロン新生に対する効果を検証した。...
❏成体脳におけるニューロン新生メカニズムの解明とその応用(17380199)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】久恒 辰博 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (10238298)
【キーワード】神経幹細胞 / 学習 / GABA / 海馬 / 成体 (他15件)
【概要】「人間の脳の細胞数は、子供のころにピークに達した後に、年をとるとともに衰える一方である」と考えられてきた。ところが、近年、記憶にかかわる海馬においては、どんなに年をとっても新しくニューロンが生み出されていることが発見され、この現象が大いに注目されている。申請者らは、これまでに、ネスチン-GFPトランスジェニックマウスを使用することで、成体海馬の神経幹細胞(タイプ1とタイプ2)を急性脳スライス内で同...
【農学】境界農学:成体脳のニューロン新生記憶を含む研究件
❏食品フラボノイド類による脳老化の予防に関する各種動物モデル等を用いた萌芽研究(17658060)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】久恒 辰博 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教授 (10238298)
【キーワード】海馬 / 記憶 / ニューロン新生 / フラボノイド / 成体脳のニューロン新生 (他8件)
【概要】近年、記憶にかかわる海馬においては、どんなに年をとっても新しくニューロンが生み出されていることが発見され、この現象が大いに注目されている。ところがこの新生ニューロン数は加齢とともに激減することも知られており、新生ニューロンを増やす諸条件の検索が望まれていた。本研究ではマウス脳梗塞モデルを用いて、その脳保護作用が確認されていたフラボノイド(カテキン)を使用して、ニューロン新生に対する効果を検証した。...
❏成体脳におけるニューロン新生メカニズムの解明とその応用(17380199)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】久恒 辰博 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (10238298)
【キーワード】神経幹細胞 / 学習 / GABA / 海馬 / 成体 (他15件)
【概要】「人間の脳の細胞数は、子供のころにピークに達した後に、年をとるとともに衰える一方である」と考えられてきた。ところが、近年、記憶にかかわる海馬においては、どんなに年をとっても新しくニューロンが生み出されていることが発見され、この現象が大いに注目されている。申請者らは、これまでに、ネスチン-GFPトランスジェニックマウスを使用することで、成体海馬の神経幹細胞(タイプ1とタイプ2)を急性脳スライス内で同...
【農学】社会経済農学:政治記憶を含む研究件
❏古代ギリシアにおける「民主政の技法」とその伝播に関する政治文化史的研究(20K01054)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】橋場 弦 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10212135)
【キーワード】アテナイ / ギリシア / 民主政 / 文字 / リテラシー (他13件)
【概要】当該年度は、前年度に引き続き、「民主政の技法」(Ars Democratica)と呼ぶべき歴史的事象の諸相を、古典史料・碑文史料および考古学的史料をもとに明らかにすることに努めた。アテナイ民主政において、投票方式や大人数の組織形態などの実務面において考え出されたさまざまなツールのうち、前年度は民衆裁判所で用いたれたものに焦点をあてたが、本年度は文書による記録とその保管に注目し、書記技術(liter...
❏「抗争」言説の再検討(ドイツ文学の場合)(16K02557)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大宮 勘一郎 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (40233267)
【キーワード】抗争性 / コミュニケーション / ドイツ文学 / 双務的秩序 / 政治 (他12件)
【概要】本研究プロジェクトは、近代ドイツ文学における「抗争」モティーフを検討する作業として、レッシング、ゲーテ、クライスト、ヘッベルらの作品の分析を行ったうえで理論的構築を進めた。作品に描き出される様々な「抗争」に焦点を当て、それがいかなる仕方で18世紀の文学言説へと組み込まれ、また19世紀にいかなる変容を遂げ、さらに、いかにして20、21世紀の荒廃へと至ったか、文芸作品以外の様々なテクストとの参照関係の...
【農学】社会経済農学:民俗学記憶を含む研究件
❏地域生活記憶集積メカニズムの解明とアーカイブ施設の社会実験及びその運営手法の構築(23360263)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大月 敏雄 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80282953)
【キーワード】記憶 / 生活空間 / 社会実験 / 団地 / ハウジング (他17件)
【概要】戦後日本で多く建設されてきた計画住宅地における生活記憶の蓄積のメカニズムを、個人レベルから地域集団レベルまで分析した。UR赤羽台団地を中心としながら、高蔵寺ニュータウンなどを比較対象とした調査を実施したところ、個人レベルでの生活記憶の蓄積と、集団レベルでの生活記憶の蓄積の仕方が、異なる方法で行われつつあることが分かった。個人レベルだと個人的記憶や個人で残している書類や写真などを媒介にして記憶が蓄積...
❏空間の表象に関する宗教民俗学的研究(18520053)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】鈴木 正崇 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (10126279)
【キーワード】空間 / 表象 / 民俗宗教 / 巡礼 / 祝祭 (他12件)
【概要】本研究は、空間の言説と表象が流通・消費される様相に注目し、生成され変動するコスモロジーの動態に関する研究を行った。研究対象を社会的・歴史的文脈の中で理解し、当事者の意図や観察者の状況への関与を重視して、厚みのある日常的実践の社会的過程を描き出すことに留意している。サブテーマとして、「祝祭」「巡礼」「観光」「交換」「記憶」を設定した。研究代表者は、鳥海山麓の山形県遊佐町でヤサラ人形を空間の表象として...
【農学】社会経済農学:移民記憶を含む研究件
❏Migration, Memory, and Literature: Mapping Japanese Nationalism in Nikkei Communities in Peru, Bolivia, and Argentina(16K02612)
【研究テーマ】文学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】間藤 茂子 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (90579468)
【キーワード】日系ペルー文学 / 日系人の記憶 / 南米日系人社会 / Peruvian literature / Nikkei literature (他31件)
【概要】目的は、日系ペルー・ボリビア・アルゼンチン社会におけるナショナリズムの構築と変貌を文学・文化作品を通じて探究することであった。リマにある日秘文化会館とボリビア、サンタ・クルーズ県のオキナワボリビア歴史資料館で調査と資料収集を行なった。コロナ感染前は、ペルー、ボリビア以外にアメリカ議会図書館、シカゴ大学図書館で資料収集を行なった。日系ボリビア、アルゼンチンに関する研究は進まなかったが、日系ペルー人の...
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏レバノン・シリア移民の創り出す地域-宗派体制・クライエンテリズム・市民社会(21251003)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】黒木 英充 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20195580)
【キーワード】宗派紛争 / パトロン・クライエント関係 / 市民社会 / 在外投票権 / 移民文学 (他16件)
【概要】レバノン・シリア移民の4波に分かたれる移住の歴史的過程と、移住先における社会上昇について把握したうえで、世界各地にて現地調査を行った。その結果、移住先と故国とを結びつける移民のネットワークの重層する構造を明らかにし、移民が移住先の市民社会に接したことにより故国の政治体制に対し積極的な働きかけを行う動きがある一方、故国のクライエンテリズムが移民をなお強く拘束する影響力を持ち続けていること、などを明ら...
【農学】社会経済農学:限定合理性記憶を含む研究件
❏制度・認識・社会正義の経済学の構築に向けて(26245026)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金子 守 早稲田大学, 政治経済学術院, 特任教授 (40114061)
【キーワード】社会制度 / 帰納的ゲーム理論 / 認識論理 / 限定合理性 / 期待効用理論 (他15件)
【概要】本研究課題では広義の社会制度(習慣や道徳)の発生から、明文化された狭義の社会制度の役割と機能までを対象にした。研究期間の前半はこれらの直接の対象となる、社会における他人の考えをどのように考えるか、そして社会的立場の経験とを研究した。しかし、これらの研究の発展のために、周辺事実・理論の考察などの準備が必要である事が明らかになり、後半はそのような準備・探究を行った。それにより、帰納的ゲーム理論と認識論...
❏帰納的ゲーム理論と限定合理性:経験からの社会観形成と行動決定(18330034)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】金子 守 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (40114061)
【キーワード】帰納的ゲーム理論 / 信念・知識 / 経験 / 記憶 / 他人の思考 (他16件)
【概要】本プロジェクトでは、帰納的ゲーム理論と限定合理性、特に経験からいかに信念・認識を獲得するか、また、その過程がどのように形で経験や推論の限定性に関係するのか、について研究した。具体的には、各プレイヤーは、社会の中のゲーム的状況でプレイすることによって獲得される経験から、社会観を形成し、行動の指針として使う。その各々において様々な形の限定合理性が出現してくる。本プロジェクトではこれを帰納的ゲーム理論の...
【農学】社会経済農学:共同体記憶を含む研究件
❏ヨーロッパ文学の可能性と限界―統一性と多様性の相克をめぐる地域文化的研究(24320060)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】石井 洋二郎 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90134402)
【キーワード】イェイツ / ダンヌンツィオ / ロマン主義 / セルバンテス / ヴォロディーヌ (他24件)
【概要】近・現代のヨーロッパ文学の中に、自国や自らが属する地域に強く根を求めようとする傾向と、自国や地域を越境して外とつながろうとする二つの傾向が、矛盾のうちに共存していることを、アングロ・アイリッシュというアンデンティーをもつ、W.B.イェイツの独特の文化的帰属意識や、晩年愛国詩人として知られたが、広くヨーロッパ文学を吸収して同時代の世界文学に影響を与えた、イタリアのG.ダンヌンツィオの例などを通じて確...
❏空間思想の比較史的検討とそれに基づく人文・社会科学理論の構築(17320020)
【研究テーマ】思想史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】山室 信一 京都大学, 人文科学・研究所, 教授 (10114703)
【キーワード】空間 / 統治システム / 地政学 / 景観 / 思想史 (他24件)
【概要】専ら時間軸上で構築されてきた従来の学的パラダイムを空間軸に沿って見直し、これまでの空間把握の営みの成果を取捨選択しつつ、人文・社会科学における諸概念を再構成していくための基底的研究を進めた。文献会読、フィールドワーク、個別研究を通じて、政治学・経済学・農政学・地政学や、景観・海域・宗教・戦争で問題とされた空間に関する思想や実践のありかたを明らかにしつつ、従来前提とされていた諸概念を再検討した。 ...
【農学】社会経済農学:東欧記憶を含む研究件
❏東欧文学の多言語的トポスをめぐる研究(15H03193)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】井上 暁子 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20599469)
【キーワード】東欧 / 多言語性 / ネットワーク / 流通 / 地域 (他23件)
【概要】2018年10月6日、シンポジウム「東欧文学の多言語的トポス――複数言語使用地域の創作をめぐる求心力と遠心力」を開催した。同年12月1日、上記シンポジウムに参加できなかった2名の外国人研究者を招いて講演会を開催し、講演原稿を『日本スラヴ学論集』第22号(2019)に掲載した。2020年3月、上記のシンポジウムの報告や講演会でのディスカッションをもとにした論集『東欧文学の多言語的トポス』(水声社)を...
❏東中欧・ロシアにおける歴史と記憶の政治とその紛争(25284149)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】橋本 伸也 関西学院大学, 文学部, 教授 (30212137)
【キーワード】ロシア / 東中欧 / 歴史認識 / 記憶 / 第二次世界大戦 (他16件)
【概要】東中欧諸国・ロシアで深刻の度を増している第二次世界大戦と社会主義時代の歴史と記憶をめぐる政治化と紛争化について、現地調査や国際研究集会の開催などを通じて、実相解明を進めた。 6回の国内研究会の開催、個別研究論文の執筆に加えて、2014年度にはエストニアのタリン大学で夏季ワークショップを開催して成果をproceedingsとして公開するとともに、2015年には関西学院大学で国際会議を開催して、東アジ...
❏ヨーロッパ境界地域の歴史的経験とパトリア意識/市民権(22242023)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】篠原 琢 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20251564)
【キーワード】市民権 / ナショナリズム / 東ヨーロッパ / 中央ヨーロッパ / 境界地域 (他12件)
【概要】本プロジェクトは、ポーランド=リトアニア連合王国(ロシア帝国西部諸県)、ハプスブルク帝国、沿バルト地域を中心に、近世から現代にいたるネーション、およびナショナリズムの動態を分析してきた。ここでは近世から20世紀にいたる各時代の政治社会におけるネーションの多次元的な機能と構成が分析された。近世期のネーションは、多様な政治的、文化的文脈で構築され、さまざまな価値と関連付けられ、ネーション理解は単一の政...
【農学】社会経済農学:ヨーロツパ記憶を含む研究件
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏近現代ヨーロッパにおける文化衝突と自他認識―記憶・記録・史料―(23320157)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】近藤 和彦 立正大学, 文学部, 教授 (90011387)
【キーワード】西洋史 / 世界史 / 異文化 / 自他認識 / 史料 (他13件)
【概要】この研究は、近現代ヨーロッパ人の文化衝突にともなう認識と自他アイデンティティ構築の過程を、記憶、記録、史料に焦点をあわせ総合的に明らかにする。ヨーロッパにおける知の形成・展開を内部発生的な系譜論とみるのでなく、他者との接触と交渉により既知のものを準拠枠としつつ新しい知を構築してゆく局面、普遍性、公共性への意志に注目する。現今の地域史・政治史・社会史・思想史・文化史等々への細分化をこえて、21世紀の...
❏西洋・日本の植民地主義と「近代」:比較研究のパラダイム構築に向けて(19520548)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】水谷 智 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 講師 (90411074)
【キーワード】植民地帝国 / 日本 / ヨーロッパ / 比較 / 植民地近代性 (他18件)
【概要】本共同研究では、日本(朝鮮、台湾、沖縄等)とヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツ等)の植民地史を、「医療」「官僚制」「人種主義」といった<近代性>の問題系に属する主題を軸に再検討した。植民地主義をグローバルな文脈で共同研究するにあたっての<比較>の必要性と危険性の両方に十分に注意を払いながら、様々な支配経験に関する実証研究を突き合わせ、相互参照を可能に...
【農学】動物生命科学:大量死記憶を含む研究件
❏大量死の記憶と亡霊の演劇に関する総合的研究(17K02508)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】伊藤 ゆかり 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (80223197)
【キーワード】英語圏文学 / 英語圏演劇 / 亡霊 / 記憶 / 比較演劇 (他12件)
【概要】我々は二つの世界大戦の記憶の風化に抗いつつ、内戦やテロリズム、自然災害による大量死の脅威と向かいあっている。大量死は、生命を脅かすだけでなく、個々の記憶が薄れ、犠牲者ひとりひとりの生と死の意味が忘れ去られる危機をもたらす。本研究は、この危機に対抗し、大量死の脅威を記憶にとどめようとする演劇の可能性を追求することを目的とする。キーワードは亡霊である。演劇は、ギリシア悲劇の昔から、亡霊の芸術と言えるほ...
❏大量死の記憶と演劇的想像力に関する総合的研究(26370284)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】伊藤 ゆかり 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (80223197)
【キーワード】演劇 / 大量死 / 記憶 / 歴史 / トラウマ (他9件)
【概要】本研究は、英米を中心とした大量死を描く演劇の系譜をたどることで、大量死の脅威に対する「記憶の記録装置」としての演劇の可能性を検証することを目的とした。大量死の脅威に常にさらされている現在、古くは第二次世界大戦、最近では東日本大震災による大量死の記憶と対峙すべき日本人研究者としての視点から、演劇の社会的・文化的・倫理的役割を再考することは喫緊の課題である。さらに自然災害による大量死に関する演劇の研究...
【医歯薬学】基礎医学:記憶・学習記憶を含む研究件
❏脳内免疫メカニズム解明のためのcAMPシグナリング光操作技術の開発(17K19440)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】小山 隆太 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (90431890)
【キーワード】アストロサイト / サイクリックAMP / アデニル酸シクラーゼ / 記憶学習 / 光遺伝学 (他12件)
【概要】アストロサイトは脳内にもっとも豊富に存在するグリア細胞である。アストロサイトは細胞外環境の維持や脳機能の調節を行うとされてきたが、この機能を発揮するための細胞内シグナリングは不明な点が多かった。そこで、本研究ではin vivoでアストロサイト特異的にcAMPを上昇できる遺伝子改変マウス(mlc1-PAC)を作製し、アストロサイトcAMPの上昇の記憶に対する影響を検証した。その結果、アストロサイトの...
❏記憶学習において働くインスリンシグナル伝達の時空間的動態の解明(25870172)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】富岡 征大 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (40466800)
【キーワード】インスリン / 学習 / 記憶 / C. elegans / 選択的スプライシング (他11件)
【概要】これまでの研究から、線虫の示す飢餓と化学物質とを結びつけて記憶する学習(飢餓学習)には外界の化学物質を受容する感覚神経におけるインスリンシグナル伝達経路の働きが重要であることが示唆されていた。本研究により、線虫の感覚神経内の異なる部位(細胞体と軸索)では異なるインスリン経路が協調的に働き、それらの間のクロストークが記憶の形成に必要であることが明らかになった。学習記憶の異なる過程において働くインスリ...
❏ショウジョウバエにおける記憶細胞の同定と解析(24700310)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山崎 大介 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (80588377)
【キーワード】CREB / 記憶 / ショウジョウバエ / キノコ体 / 記憶学習
【概要】記憶情報をコードする細胞の同定を目指し、長期記憶に必須な転写因子であるCREBに着目してCREBレポーター遺伝子を設計し、これを持つショウジョウバエを作製した。このレポーターはショウジョウバエの記憶中枢であるキノコ体の細胞を顕著にラベルすることが解り、その中のγ細胞が記憶の全過程で重要であることを発見した。これまでCREBは長期記憶に必須の因子であることが言われてきたが、CREBが活性化する細胞は...
【医歯薬学】境界医学:フェミニズム記憶を含む研究件
❏越境する画家、越境する作品世界:富山妙子の軌跡と芸術をめぐる歴史社会学的研究(20K20272)
【研究テーマ】思想、芸術およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】真鍋 祐子 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00302258)
【キーワード】富山妙子 / 民衆美術 / ポストコロニアリル / フェミニズム / トランスナショナル連帯 (他22件)
【概要】本研究では富山妙子の画家人生と画業を「越境」という視座から捉え、まず画家自身の越境体験がその人生と作品をいかに構築したか、次にスライドや映画という複製可能なメディアに再編集された作品世界の越境性が韓国、タイ、フィリピンや中南米諸国等にまで及ぶ世界の歴史的動態にどう関連したか、という問いを立て、美術史、社会学、民俗学、歴史学等、学際的な共同研究を行った。その成果は延世大学校博物館・東京大学東洋文化研...
❏アジア系アメリカ文学における「幽霊物語」―民族、性、ポスト植民地主義の視座から(23520335)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】小林 富久子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00063751)
【キーワード】アジア系アメリカ文学 / 幽霊物語 / 西洋文学 / 死生観 / トラウマ (他24件)
【概要】本研究はアジア系アメリカ文学における「幽霊物語」の今日的意義を歴史的背景とともに探ることを狙いとしている。結果として得られた知見は次の通りである。1)一般に西洋文学では妖怪、化物としてのみ表されがちな「幽霊」は、アジア(系)文学ではより人間的なものとして扱われることが多いが、それはこの世とあの世を明確に分かたないアジア一般の死生観に由来している。2)今日のアジア系文学における「幽霊物語」の多くは、...
【医歯薬学】内科系臨床医学:シナブス伝達記憶を含む研究件
❏高次脳機能における成体ニューロン新生の役割に関する研究(16650066)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】ラット / 長期増強 / 海馬 / 記憶 / 神経新生 (他9件)
【概要】1.転写因子であるPax6のヘテロ接合体変異ラットの海馬スライス標本を用いて電気生理学的解析を行った。Pax6変異ラットでは海馬歯状回での成体ニューロン新生が減少していることがすでに明らかになっているため、野生型と変異型ラットより得られたスライス標本において、歯状回での長期増強(LTP)に異常がみられるかどうかを検討したが、GABA_A受容体を部分的にブロックした条件下での高頻度刺激によるLTPの...
❏記憶能力の生後発達を司る分子機構の解明とその学習への応用(15200024)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】グルタミン酸 / NMDA受容体 / 海馬扁桃体 / 記憶・学習 / シナプス伝達 (他16件)
【概要】動物が成長するにしたがって学習能力を獲得していく過程の分子機構についてはまったく不明であるといっても過言ではない。本研究計画では、それを世界に先駆け明らかにすることを目指すとともに、その研究成果を応用して、より効率的な学習法開発のための基礎的データを得ることを目的とした。具体的には、マウスやラットの海馬や扁桃体のスライス標本を用いて、シナプス伝達とその可塑性を電気生理学的に解析するとともに、遺伝子...
【医歯薬学】内科系臨床医学:NMDA受容体記憶を含む研究件
❏記憶能力の生後発達を司る分子機構の解明とその学習への応用(15200024)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】グルタミン酸 / NMDA受容体 / 海馬扁桃体 / 記憶・学習 / シナプス伝達 (他16件)
【概要】動物が成長するにしたがって学習能力を獲得していく過程の分子機構についてはまったく不明であるといっても過言ではない。本研究計画では、それを世界に先駆け明らかにすることを目指すとともに、その研究成果を応用して、より効率的な学習法開発のための基礎的データを得ることを目的とした。具体的には、マウスやラットの海馬や扁桃体のスライス標本を用いて、シナプス伝達とその可塑性を電気生理学的に解析するとともに、遺伝子...
❏NMDA受容体と癌抑制遺伝子産物APCおよびDLGファミリーの複合体形成の意義(11470039)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】NMDA受容体 / APC / 癌抑制遺伝子 / PSD-95 / SPAL (他12件)
【概要】シナプス可塑性に関わるNMDA受容体の調節、シグナル伝達機構の理解には、NMDA受容体と複合体を形成する蛋白質の同定と機能の解析が極めて重要であると考えられる。我々は、NMDA受容体がDLGファミリーの蛋白質PSD-95を介して大腸癌の癌抑制遺伝子APCの産物をはじめDAP、新規GAP(SPALと命名)、LGN、Fynなど多数の分子と複合体を形成していることを見出し、これらの蛋白質の機能を解析した...
【医歯薬学】内科系臨床医学:エビソード記憶記憶を含む研究件
❏なつかしさ感情の機能と個人差:認知・神経基盤の解明と応用(16H02837)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】楠見 孝 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70195444)
【キーワード】記憶 / 感情 / ノスタルジア / エピソード記憶 / 自伝的記憶 (他9件)
【概要】なつかしさの機能と個人差に関して,その認知的・神経科学的基盤を解明し,回想法等への応用に役立てるために研究を進めた。 第1に,なつかしさの機能と個人差の認知的基盤を解明するための心理尺度と実験課題を開発し,16歳から90歳の市民に対する大規模調査と大学生への実験によって検討した。第2に,なつかしさの機能における個人差の神経基盤を同定するためのfMRI課題を作成し,大学生に実施した。第3に,髄液バイ...
❏認知的コントロールとモニタリング機能に関する統合的理解(16H03750)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川口 潤 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (70152931)
【キーワード】認知コントロール / 記憶抑制 / エピソード記憶 / メタ記憶 / 計算モデル (他16件)
【概要】本研究は,人が自分自身の心をどのようにコントロールしているのかを,認知研究の知見,研究手法を援用し,解明しようとするものであった。特に,コントロール機能の代表的な現象としてエピソード記憶の抑制に焦点を当てて進め,記憶の抑制の基礎メカニズム,個人差,未来の出来事の展望,モニタリング等について検討を行った。具体的には,検索誘導性忘却や意図的に忘れるThink/No-Think(TNT)課題などを用い,...
❏認知的コントロールの基盤を探る:記憶抑制機能への多面的アプローチ(21330168)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】川口 潤 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70152931)
【キーワード】記憶 / 抑制 / 認知的コントロール / 認知心理学 / 認知科学 (他17件)
【概要】本研究は,認知的コントロールのメカニズムを明らかにすることを目的とした.記憶抑制については,再認による検索誘導性忘却,Think/No Think課題を用いて自己情報に関する意図的忘却,また記憶に付随する感情情報の変化について検討を進めた.さらに,思考抑制課題を用いた抑うつ傾向と抑制機能が関連,加齢における反応抑制機能の低下,また認知コントロールに関わる身体情報の関与を見いだした.また,コントロー...
【医歯薬学】内科系臨床医学:神経心理学記憶を含む研究件
❏情動と記憶の身体関連性に関する社会的認知神経科学研究(17730435)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】梅田 聡 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (90317272)
【キーワード】情動 / 社会的認知 / 身体性 / 生理反応 / 視線 (他8件)
【概要】本年度も初年度に引き続き,自律神経ユニットおよび視線検出ユニットによる身体反応検出を目的とした複数の実験的検証を行った.用いた課題は,1)高次感情学習課題,および2)視線検出課題である.1)は,高次感情学習に伴う身体反応の影響を調べることを目的としており,社会的状況と複雑表情を結びつける能力に焦点を当てた.初年度は主に行動実験により,健常者に加え,脳の特定部位の損傷を持つ症例やアスペルガー症候群の...
❏認知神経心理学的アプローチによる記憶メカニズムの研究(12710043)
【研究テーマ】実験系心理学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】梅田 聡 慶應義塾大学, 文学部, 助手 (90317272)
【キーワード】記憶 / 脳機能画像 / fMRI / 前頭葉 / 虚再認 (他7件)
【概要】平成13年度は,12年度の損傷患者を対象とした神経心理学的アプローチによる研究に引き続き,脳機能画像を用いた虚再認(false recognition)のメカニズムに関する研究を行った.虚再認とは,実際には経験していない事象に対して,誤って「経験した」と判断してしまう現象を意味する.前年度の研究から,虚再認は前頭葉の担う認知機能と深く関連していることが示された.そこで,本年度はfMRIを用いた脳機...
【医歯薬学】内科系臨床医学:行動記憶を含む研究件
❏記憶学習において働くインスリンシグナル伝達の時空間的動態の解明(25870172)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】富岡 征大 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (40466800)
【キーワード】インスリン / 学習 / 記憶 / C. elegans / 選択的スプライシング (他11件)
【概要】これまでの研究から、線虫の示す飢餓と化学物質とを結びつけて記憶する学習(飢餓学習)には外界の化学物質を受容する感覚神経におけるインスリンシグナル伝達経路の働きが重要であることが示唆されていた。本研究により、線虫の感覚神経内の異なる部位(細胞体と軸索)では異なるインスリン経路が協調的に働き、それらの間のクロストークが記憶の形成に必要であることが明らかになった。学習記憶の異なる過程において働くインスリ...
❏大脳辺縁系における認知・情動・記憶と行動の統合システム(11308033)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】小野 武年 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (50019577)
【キーワード】情動 / 記憶 / 認知 / ドパミン / 大脳辺縁系 (他11件)
【概要】I.認知・情動・行動出力過程における大脳辺緑系ニューロンの応答性 聴覚または視覚要素刺激、およびそれらの組み合わせによる構成連合刺激-報酬連合課題に対するラット前部帯状回、扁桃体,および後部視床領域ニューロンの応答性を解析した。その結果,前部帯状回は,認知的ならびに情動的要因を行動実行に転換する過程で,扁桃体基底外側核は連合学習に、後部視床領域は報酬刺激の認知および報酬予測に重要な役割を果たしてい...
【医歯薬学】内科系臨床医学:サーカデイアンリズム記憶を含む研究件
❏生物時計による脳機能制御基盤の解明と脳疾患改善への応用(18H03944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80301547)
【キーワード】生物時計 / 記憶想起 / 海馬 / cAMP / ドーパミン (他16件)
【概要】分子遺伝学的な解析により、時計遺伝子BMAL1が神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路を活性化し、AMPA型グルタミン酸受容体サブユニットGluA1の845番目のセリン残基をリン酸化することで、海馬依存的な記憶想起を正に制御することを明らかにした。この発見は生物時計が記憶想起制御に役割を果たすことを示すものである。一方、記憶想起を改善するツール...
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
【医歯薬学】内科系臨床医学:CREB記憶を含む研究件
❏CREB活性化パターンから明らかにする記憶の獲得・固定化・読み出し機構(15K06699)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山崎 大介 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (80588377)
【キーワード】ショウジョウバエ / 記憶 / CREB / キノコ体 / 回路 (他7件)
【概要】私たちの脳は多様な神経細胞から形成されており、様々な外部刺激に対して様々に応答する。これによって多種多様な記憶を保存できるのだが、どの細胞で記憶形成が起こっているのか、解析を困難にする一因でもある。本課題ではショウジョウバエの嗅覚記憶をモデルとし、ある程度均一に活動しうる細胞集団をラベルし、記憶における役割・性質の解析を試みた。嗅覚記憶にはキノコ体と呼ばれる脳構造が必須であることが示されており、C...
❏ショウジョウバエにおける記憶細胞の同定と解析(24700310)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山崎 大介 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (80588377)
【キーワード】CREB / 記憶 / ショウジョウバエ / キノコ体 / 記憶学習
【概要】記憶情報をコードする細胞の同定を目指し、長期記憶に必須な転写因子であるCREBに着目してCREBレポーター遺伝子を設計し、これを持つショウジョウバエを作製した。このレポーターはショウジョウバエの記憶中枢であるキノコ体の細胞を顕著にラベルすることが解り、その中のγ細胞が記憶の全過程で重要であることを発見した。これまでCREBは長期記憶に必須の因子であることが言われてきたが、CREBが活性化する細胞は...
❏記憶能力を制御する食品成分スクリーニングのためのin vitroアッセイ系の開発(20658035)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2008
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】CREB / CBP / 記憶 / 転写調節 / 蛍光エネルギー移動 (他8件)
【概要】本課題では、記憶形成プロセスを操作できる食品成分をスクリーニングするための実用的なセルフリー・アッセイ系の新規開発を目指して、 Green Fluorescence Protein(GFP)変異体群間で観察される蛍光エネルギー移動(FRET)利用して、転写調節因子CREBとCBP間の相互作用を促進する、あるいは、阻害する食品成分をスクリーニングするin vitroアッセイ系の構築を試みた。 (1)...
【医歯薬学】外科系臨床医学:サル記憶を含む研究件
❏海馬認知機能の比較心理学的研究(13301005)
【研究テーマ】実験系心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】渡辺 茂 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30051907)
【キーワード】海馬 / 空間認知 / 記憶 / 学習 / キンカチョウ (他10件)
【概要】本研究は海馬認知機能を比較心理学的に解明することを目的として出発したものである。そのため、魚類、鳥類ラット、サル、ヒトの各研究チームを構成し、相互に連携をとりつつ研究を行った。魚類についてはモリス型迷路に相当するものを考案し、大脳背内側部に海馬と機能的に対応する部位を同定することができた。また、鳥類では海馬損傷が条件性弁別を阻害しないことを明らかにした。さらに、神軽毒による海馬内側部、海馬傍部、海...
❏大脳辺縁系-視床下部系における情動・記憶・免疫機能の行動・細胞・分子生物学的研究(08408036)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】小野 武年 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (50019577)
【キーワード】大脳辺縁系 / 視床下部 / 情動 / 記憶 / 免疫応答 (他14件)
【概要】I. 空間・場所情報の統合機構 ラットに脳内自己刺激を報酬として,i)ランダムな歩行移動(RRPST),およびii)場所認知に基づく2つの場所間の往復移動(PLT)を行なわせ,海馬体ニューロン活動と歩行移動中の物理的因子(移動スピード,移動方向,および移動回転角度)との相関を解析した。その結果,PLT課題ではRRPST課題と比較して,すべての物理的因子に対する海馬体ニューロンの応答選択性が増加し,...
【医歯薬学】外科系臨床医学:神経ネットワーク記憶を含む研究件
❏長期電気刺激と外科的介入による大脳マルチスケールでの機能的及び形態的変化の研究(20H03794)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】川合 謙介 自治医科大学, 医学部, 教授 (70260924)
【キーワード】大脳電気刺激 / 迷走神経刺激 / 神経ネットワーク / てんかん / 記憶 (他9件)
【概要】本研究の目的は、大脳への電気刺激や外科的介入がもたらす機能的変化及び形態的変化を明らかにすることである。特に長期刺激や手術後長期の変化を、大脳皮質局所から大脳全体までマルチスケールに捉えることを目標とする。すなわち、(1) ラット迷走神経刺激(VNS)長期刺激モデルを用いた聴覚野皮質と海馬における局所微小ネットワーク特性の変化と形態的変化の検証、(2) ミニブタ脳表電気刺激モデルを用いた脳回単位で...
❏てんかんと記憶に関わる脳内機能的結合性の特性抽出と外科的及び電気刺激による介入(17H04305)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川合 謙介 自治医科大学, 医学部, 教授 (70260924)
【キーワード】てんかん / 記憶 / 神経ネットワーク / 海馬 / 迷走神経刺激 (他7件)
【概要】本研究では、てんかんと記憶に関わる大脳ネットワークに対する外科的介入や電気刺激による介入の影響を検討した。モデルはラット、ミニブタ、そしてヒトにおけるてんかん手術を用いた。迷走神経刺激が大脳皮質の各層へ異なる影響を及ぼしていることを見出した。また、脳回と脳溝が発達したブタにおける多点記録システムを確立した。ヒトの記憶について機能障害と機能回復に伴う賦活パターンの変化が手術操作の加わった側頭葉内側に...
【医歯薬学】外科系臨床医学:迷走神経刺激記憶を含む研究件
❏長期電気刺激と外科的介入による大脳マルチスケールでの機能的及び形態的変化の研究(20H03794)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】川合 謙介 自治医科大学, 医学部, 教授 (70260924)
【キーワード】大脳電気刺激 / 迷走神経刺激 / 神経ネットワーク / てんかん / 記憶 (他9件)
【概要】本研究の目的は、大脳への電気刺激や外科的介入がもたらす機能的変化及び形態的変化を明らかにすることである。特に長期刺激や手術後長期の変化を、大脳皮質局所から大脳全体までマルチスケールに捉えることを目標とする。すなわち、(1) ラット迷走神経刺激(VNS)長期刺激モデルを用いた聴覚野皮質と海馬における局所微小ネットワーク特性の変化と形態的変化の検証、(2) ミニブタ脳表電気刺激モデルを用いた脳回単位で...
❏てんかんと記憶に関わる脳内機能的結合性の特性抽出と外科的及び電気刺激による介入(17H04305)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川合 謙介 自治医科大学, 医学部, 教授 (70260924)
【キーワード】てんかん / 記憶 / 神経ネットワーク / 海馬 / 迷走神経刺激 (他7件)
【概要】本研究では、てんかんと記憶に関わる大脳ネットワークに対する外科的介入や電気刺激による介入の影響を検討した。モデルはラット、ミニブタ、そしてヒトにおけるてんかん手術を用いた。迷走神経刺激が大脳皮質の各層へ異なる影響を及ぼしていることを見出した。また、脳回と脳溝が発達したブタにおける多点記録システムを確立した。ヒトの記憶について機能障害と機能回復に伴う賦活パターンの変化が手術操作の加わった側頭葉内側に...
【医歯薬学】外科系臨床医学:高次脳機能記憶を含む研究件
❏中高年の高次脳機能に関する長期縦断的資料を基盤とする神経心理学的研究(23330219)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】中高年者 / 高次脳機能 / 長期縦断研究 / 注意 / 言語 (他16件)
【概要】主な研究成果は下記のとおりである。 1)町民検診を基盤として、毎年400名超規模で中高年者の高次脳機能検査(注意、言語、記憶、空間機能等)を継続して実施する作業を行い、これまでの縦断資料に本研究の5年間を加えることで、15年間の資料を蓄積できた。2)同時に実施した日常生活調査票により、運動、食事、社会活動等の日常生活習慣と高次脳機能検査との関連を検討した。3)同時に計測された整形外科学、耳鼻科学お...
❏中高年者の高次脳機能と筋運動機能および生活習慣との関連に関する神経心理学的研究(19330158)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】高次脳機能 / 記憶 / 注意 / 言語 / 中高年者 (他10件)
【概要】本研究は平成19年度時点で24年間継続されている名古屋大学八雲研究の一端を担うもので、中高年者の高次脳機能についての神経心理学検討を住民検診の一貫として実施したものである。とくに(1)中高年者の注意、記憶、言語機能に焦点を当てその発達的特性の理解,(2)注意、記憶、言語機能を測定すべく開発した名古屋大学神経心理学検査バッテリの脳画像研究を含めた標準化手続き、(3)認知機能と骨・運動系機能との関係の...
【医歯薬学】社会医学:ジエンダー記憶を含む研究件
❏越境する画家、越境する作品世界:富山妙子の軌跡と芸術をめぐる歴史社会学的研究(20K20272)
【研究テーマ】思想、芸術およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】真鍋 祐子 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00302258)
【キーワード】富山妙子 / 民衆美術 / ポストコロニアリル / フェミニズム / トランスナショナル連帯 (他22件)
【概要】本研究では富山妙子の画家人生と画業を「越境」という視座から捉え、まず画家自身の越境体験がその人生と作品をいかに構築したか、次にスライドや映画という複製可能なメディアに再編集された作品世界の越境性が韓国、タイ、フィリピンや中南米諸国等にまで及ぶ世界の歴史的動態にどう関連したか、という問いを立て、美術史、社会学、民俗学、歴史学等、学際的な共同研究を行った。その成果は延世大学校博物館・東京大学東洋文化研...
❏ヨーロッパ文学の可能性と限界―統一性と多様性の相克をめぐる地域文化的研究(24320060)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】石井 洋二郎 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90134402)
【キーワード】イェイツ / ダンヌンツィオ / ロマン主義 / セルバンテス / ヴォロディーヌ (他24件)
【概要】近・現代のヨーロッパ文学の中に、自国や自らが属する地域に強く根を求めようとする傾向と、自国や地域を越境して外とつながろうとする二つの傾向が、矛盾のうちに共存していることを、アングロ・アイリッシュというアンデンティーをもつ、W.B.イェイツの独特の文化的帰属意識や、晩年愛国詩人として知られたが、広くヨーロッパ文学を吸収して同時代の世界文学に影響を与えた、イタリアのG.ダンヌンツィオの例などを通じて確...
【医歯薬学】社会医学:西洋史記憶を含む研究件
❏第一次世界大戦と民間人―「武器を持たない兵士」の出現と戦後社会への影響(17H02376)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】鍋谷 郁太郎 東海大学, 文学部, 教授 (10266356)
【キーワード】第一次世界大戦 / 民間人 / 武器を持たない兵士 / 戦後社会 / ドイツ (他38件)
【概要】史上初めての総力戦になった第一次世界大戦において、「前線」と「国内」の境界線が解けていった。つまり、戦いの場が以前の戦争と違い、限りなく「国内」に入って来た。総力線においては、兵士以外の民間人も何らかの形で戦争に積極的に関与させられ、「武器を持たない兵士」になったからである。その中で民間人の殺戮も日常になっていく。本共同研究では、第一次世界大戦における主要参戦国を取り上げて、総力戦の中で民間人が何...
❏北米大陸史枠組み構築のための1812年戦争研究:双方向的把握の試み(16K03107)
【研究テーマ】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-10-21 - 2020-03-31
【研究代表者】橋川 健竜 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30361405)
【キーワード】北アメリカ大陸 / カナダ / アメリカ合衆国 / 1812年戦争 / アメリカ (他13件)
【概要】1812年戦争を題材にアメリカ史とカナダ史両方の研究史を学び、北米大陸史を構想することをめざした。実証作業として、マイケル・スミス『アッパーカナダ植民地地理概観』(計6版、1813年~1816年)について掘り下げた。同書はアメリカ人にカナダへの移住を促す目的で著された地理書で、カナダ史の重要資料である。 だが加筆が目立つ同書第4版について、その読者と目されるヴァージニア州のバプティスト社会を調べる...
❏近現代ヨーロッパにおける文化衝突と自他認識―記憶・記録・史料―(23320157)
【研究テーマ】西洋史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】近藤 和彦 立正大学, 文学部, 教授 (90011387)
【キーワード】西洋史 / 世界史 / 異文化 / 自他認識 / 史料 (他13件)
【概要】この研究は、近現代ヨーロッパ人の文化衝突にともなう認識と自他アイデンティティ構築の過程を、記憶、記録、史料に焦点をあわせ総合的に明らかにする。ヨーロッパにおける知の形成・展開を内部発生的な系譜論とみるのでなく、他者との接触と交渉により既知のものを準拠枠としつつ新しい知を構築してゆく局面、普遍性、公共性への意志に注目する。現今の地域史・政治史・社会史・思想史・文化史等々への細分化をこえて、21世紀の...
【医歯薬学】社会医学:歴史記憶を含む研究件
❏現代フランスにおける死者の記憶:文学作品とモニュメントの分析を通じて(15K12867)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福島 勲 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (30422356)
【キーワード】モニュメント / 記憶 / 死者 / 文学 / 展示施設 (他19件)
【概要】ヴェルダンの追悼施設やリヨンのレジスタンス強制収容歴史センターといったモニュメントないし追悼施設においては、死者は聖別され、さらに、明確な輪郭を持った存在として扱われることが多い。そこには、そうした記憶装置を設置した国家や共同体といった「設置者」の意志が色濃く反映している。それに対して、文学においては、G・バタイユの『C神父』に見られるように、死者の記憶を固定化するというよりは、むしろその輪郭を曖...
❏台湾漢人の民間信仰から見る「記憶」と歴史の「馴致」に関する宗教人類学的研究(26370943)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】三尾 裕子 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (20195192)
【キーワード】宗教人類学 / 記憶 / 歴史 / 台湾 / 馴致 (他8件)
【概要】本研究は、台湾の漢民族社会の民間信仰を事例に、異民族と接触し、あるいは支配された社会的な記憶がいかに生成、伝承、変形されていくのかを、具体的な信仰対象の出現とそれに対する人々の対処、信仰体系や儀礼体系への取り込みといった側面から考察した。台湾は、繰り返し外来政権の統治を受けたが、外来者を信仰対象として組み入れるという事例が少なくない。特に、本研究では、日本人を神に祀るケースを中心として、補足的にオ...
❏大量死の記憶と演劇的想像力に関する総合的研究(26370284)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】伊藤 ゆかり 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (80223197)
【キーワード】演劇 / 大量死 / 記憶 / 歴史 / トラウマ (他9件)
【概要】本研究は、英米を中心とした大量死を描く演劇の系譜をたどることで、大量死の脅威に対する「記憶の記録装置」としての演劇の可能性を検証することを目的とした。大量死の脅威に常にさらされている現在、古くは第二次世界大戦、最近では東日本大震災による大量死の記憶と対峙すべき日本人研究者としての視点から、演劇の社会的・文化的・倫理的役割を再考することは喫緊の課題である。さらに自然災害による大量死に関する演劇の研究...
【医歯薬学】社会医学:日本史記憶を含む研究件
❏第一次世界大戦と民間人―「武器を持たない兵士」の出現と戦後社会への影響(17H02376)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】鍋谷 郁太郎 東海大学, 文学部, 教授 (10266356)
【キーワード】第一次世界大戦 / 民間人 / 武器を持たない兵士 / 戦後社会 / ドイツ (他38件)
【概要】史上初めての総力戦になった第一次世界大戦において、「前線」と「国内」の境界線が解けていった。つまり、戦いの場が以前の戦争と違い、限りなく「国内」に入って来た。総力線においては、兵士以外の民間人も何らかの形で戦争に積極的に関与させられ、「武器を持たない兵士」になったからである。その中で民間人の殺戮も日常になっていく。本共同研究では、第一次世界大戦における主要参戦国を取り上げて、総力戦の中で民間人が何...
❏戦功書上から由緒へ―兵からみる兵農分離、九州北部分散所在型武家文書を事例に(16K03019)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】木村 直樹 長崎大学, 多文化社会学部, 教授 (40323662)
【キーワード】兵農分離 / 島原の乱 / 土豪 / 由緒 / 中近世移行期 (他14件)
【概要】本研究では、日本近世史の転換点として重要な概念である兵農分離について、武士の側から見た兵農分離の意味を、北部九州の武士を事例に再考した。 兵農分離において、在地から離れた武士は、中世に活動した地域との関係を断ち切ったわけではなく、百姓などとして残った一族との関係を一程度維持していた。それらをつなげるものとして中世以来伝来する家の文書が、重要な役割を果たしていた。文書群は、近世期、他家の文書群との間...
❏軍事郵便がもたらした体験の共有化と大衆化に関する研究(23320144)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】新井 勝紘 専修大学, 文学部, 教授 (40222707)
【キーワード】メディア / 宗教学 / 戦争 / 日本史 / 民衆史 (他8件)
【概要】本研究では、軍事郵便を戦時期の民衆意識を分析するための資料としてとらえ、各地に所蔵される軍事郵便の調査をおこなった。東海地方・関西地方・中国地方・東北地方の調査を中心におこない、各地に所蔵される軍事郵便の一端を明らかにした。また、調査のなかで軍事郵便だけではなく静岡連隊の従軍カメラマンの写真資料からは戦争体験の共有化について分析し、さらに銃後における紙芝居やカルタ、人形、逓信省の雑誌などを分析する...
【医歯薬学】社会医学:認知神経科学記憶を含む研究件
❏大脳メタ記憶神経回路の解明:光遺伝学による内省の因果的制御(17H06161)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】宮下 保司 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (40114673)
【キーワード】認知神経科学 / 磁気共鳴機能画像法 / 霊長類 / メタ記憶 / 光遺伝学 (他7件)
【概要】前年度から開始した松崎研究室との共同研究は順調に進捗し、マーモセットにおける高次認知課題を用いた初期の成果が得られ、1年以内には論文発表の見込みである。ヒトを被験者とした渡部博士のfMRI解析も順調に進捗し初期の成果が得られつつある。また、ArchTを用いる抑制的光遺伝学的介入の新規方法を論文発表した(Setsuie et al., iScience 2020):in vivoにおいては、in v...
❏心の制御に関する統合的理解:認知心理学・認知神経科学・発達科学からの多面的接近(25285200)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川口 潤 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70152931)
【キーワード】記憶 / 抑制 / ワーキングメモリ / 社会的認知 / 認知的コントロール (他10件)
【概要】心のはたらきは,無意識的な自動的処理と意識的に操作しようとする意識的処理が区別され,中でも自動的処理が大きな役割を果たしていることが多数示されてきた。一方,人は自分自身の心をある程度コントロールできていると認識しているとともに,場合によっては不要な考えがいつも心に浮かぶなどコントロールできない状況も多く経験する。本研究では,このような心のコントロールが可能かどうか,またその背景メカニズムにはどのよ...
❏認知的コントロールの基盤を探る:記憶抑制機能への多面的アプローチ(21330168)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】川口 潤 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70152931)
【キーワード】記憶 / 抑制 / 認知的コントロール / 認知心理学 / 認知科学 (他17件)
【概要】本研究は,認知的コントロールのメカニズムを明らかにすることを目的とした.記憶抑制については,再認による検索誘導性忘却,Think/No Think課題を用いて自己情報に関する意図的忘却,また記憶に付随する感情情報の変化について検討を進めた.さらに,思考抑制課題を用いた抑うつ傾向と抑制機能が関連,加齢における反応抑制機能の低下,また認知コントロールに関わる身体情報の関与を見いだした.また,コントロー...
【医歯薬学】社会医学:注意記憶を含む研究件
❏心の制御に関する統合的理解:認知心理学・認知神経科学・発達科学からの多面的接近(25285200)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川口 潤 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70152931)
【キーワード】記憶 / 抑制 / ワーキングメモリ / 社会的認知 / 認知的コントロール (他10件)
【概要】心のはたらきは,無意識的な自動的処理と意識的に操作しようとする意識的処理が区別され,中でも自動的処理が大きな役割を果たしていることが多数示されてきた。一方,人は自分自身の心をある程度コントロールできていると認識しているとともに,場合によっては不要な考えがいつも心に浮かぶなどコントロールできない状況も多く経験する。本研究では,このような心のコントロールが可能かどうか,またその背景メカニズムにはどのよ...
❏中高年の高次脳機能に関する長期縦断的資料を基盤とする神経心理学的研究(23330219)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】中高年者 / 高次脳機能 / 長期縦断研究 / 注意 / 言語 (他16件)
【概要】主な研究成果は下記のとおりである。 1)町民検診を基盤として、毎年400名超規模で中高年者の高次脳機能検査(注意、言語、記憶、空間機能等)を継続して実施する作業を行い、これまでの縦断資料に本研究の5年間を加えることで、15年間の資料を蓄積できた。2)同時に実施した日常生活調査票により、運動、食事、社会活動等の日常生活習慣と高次脳機能検査との関連を検討した。3)同時に計測された整形外科学、耳鼻科学お...
❏中高年者の高次脳機能と筋運動機能および生活習慣との関連に関する神経心理学的研究(19330158)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】高次脳機能 / 記憶 / 注意 / 言語 / 中高年者 (他10件)
【概要】本研究は平成19年度時点で24年間継続されている名古屋大学八雲研究の一端を担うもので、中高年者の高次脳機能についての神経心理学検討を住民検診の一貫として実施したものである。とくに(1)中高年者の注意、記憶、言語機能に焦点を当てその発達的特性の理解,(2)注意、記憶、言語機能を測定すべく開発した名古屋大学神経心理学検査バッテリの脳画像研究を含めた標準化手続き、(3)認知機能と骨・運動系機能との関係の...
【医歯薬学】社会医学:扁桃体記憶を含む研究件
❏高次脳機能における成体ニューロン新生の役割に関する研究(16650066)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】ラット / 長期増強 / 海馬 / 記憶 / 神経新生 (他9件)
【概要】1.転写因子であるPax6のヘテロ接合体変異ラットの海馬スライス標本を用いて電気生理学的解析を行った。Pax6変異ラットでは海馬歯状回での成体ニューロン新生が減少していることがすでに明らかになっているため、野生型と変異型ラットより得られたスライス標本において、歯状回での長期増強(LTP)に異常がみられるかどうかを検討したが、GABA_A受容体を部分的にブロックした条件下での高頻度刺激によるLTPの...
❏記憶能力の生後発達を司る分子機構の解明とその学習への応用(15200024)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】グルタミン酸 / NMDA受容体 / 海馬扁桃体 / 記憶・学習 / シナプス伝達 (他16件)
【概要】動物が成長するにしたがって学習能力を獲得していく過程の分子機構についてはまったく不明であるといっても過言ではない。本研究計画では、それを世界に先駆け明らかにすることを目指すとともに、その研究成果を応用して、より効率的な学習法開発のための基礎的データを得ることを目的とした。具体的には、マウスやラットの海馬や扁桃体のスライス標本を用いて、シナプス伝達とその可塑性を電気生理学的に解析するとともに、遺伝子...
❏大脳辺縁系-視床下部系における情動・記憶・免疫機能の行動・細胞・分子生物学的研究(08408036)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】小野 武年 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (50019577)
【キーワード】大脳辺縁系 / 視床下部 / 情動 / 記憶 / 免疫応答 (他14件)
【概要】I. 空間・場所情報の統合機構 ラットに脳内自己刺激を報酬として,i)ランダムな歩行移動(RRPST),およびii)場所認知に基づく2つの場所間の往復移動(PLT)を行なわせ,海馬体ニューロン活動と歩行移動中の物理的因子(移動スピード,移動方向,および移動回転角度)との相関を解析した。その結果,PLT課題ではRRPST課題と比較して,すべての物理的因子に対する海馬体ニューロンの応答選択性が増加し,...
【医歯薬学】社会医学:前頭葉記憶を含む研究件
❏情動と記憶の神経基盤に関する認知神経心理学的研究(15730340)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】梅田 聡 慶應義塾大学, 文学部, 助手 (90317272)
【キーワード】情動 / 記憶 / 皮膚電気反応 / SCR / 前頭葉
【概要】情動と記憶の身体依存性について,本年度は皮膚電気反応測定装置(SCR)を用いた実験を行なった.情動や記憶をはじめとする認知処理を行なう際には,微細な身体活動の変化が起こり,これが脳と体の関係を調べる上で,重要な手がかりとなるが,これまでは組織立った研究が行なわれていなかった.SCRを用いた研究はこれまでにも行なわれてはいるが,特殊な状況を想定した研究が多く,一般的な情動と認知のメカニズムを知るため...
❏視覚性図形学習による霊長類下部側頭葉での機能コラムの形成:光計測法による研究(13780628)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】大木 研一 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50332622)
【キーワード】記憶 / 現実監視 / 情報源記憶 / エビソード記憶 / 想起 (他14件)
【概要】我々は、知覚した外界の事象のみならず、我々自身が考えた事象も記憶することができる。知覚された外界の事象も、我々自身が考えた事象も、両者とも脳内に記憶を生成すると考えられるが、我々は後になって、それが実際に起こった外界の事象であったのか、単に我々が考えた事象であったのかを区別することができる。この能力は現実監視(reality monitoring)と呼ばれている。この区別にはどのような手がかりが使...
❏認知神経心理学的アプローチによる記憶メカニズムの研究(12710043)
【研究テーマ】実験系心理学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】梅田 聡 慶應義塾大学, 文学部, 助手 (90317272)
【キーワード】記憶 / 脳機能画像 / fMRI / 前頭葉 / 虚再認 (他7件)
【概要】平成13年度は,12年度の損傷患者を対象とした神経心理学的アプローチによる研究に引き続き,脳機能画像を用いた虚再認(false recognition)のメカニズムに関する研究を行った.虚再認とは,実際には経験していない事象に対して,誤って「経験した」と判断してしまう現象を意味する.前年度の研究から,虚再認は前頭葉の担う認知機能と深く関連していることが示された.そこで,本年度はfMRIを用いた脳機...
【医歯薬学】社会医学:ドーパミン記憶を含む研究件
❏記憶の獲得、保持、想起、全ての過程に不断の出力が必要な神経細胞の行動遺伝学的解析(19H03268)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】多羽田 哲也 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (10183865)
【キーワード】記憶 / ドーパミン / グルタミン酸 / GABA / アデニル酸シクラーぜ (他18件)
【概要】ショウジョウバエの匂い学習記憶は匂い(CS)と、ドーパミンを介して電気ショックまたはショ糖報酬(US)を連合することで成立する。(1)ドーパミン神経はグルタミン酸及びGABAをcotransmitterとして放出し、記憶を調節していることを見出した。(2)Ca2+/calmodulin依存性アデニル酸シクラーゼ(AC)が、CSによるCa2+を介した活性化とUSによるドーパミンシグナル経由の活性化に...
❏生物時計による脳機能制御基盤の解明と脳疾患改善への応用(18H03944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80301547)
【キーワード】生物時計 / 記憶想起 / 海馬 / cAMP / ドーパミン (他16件)
【概要】分子遺伝学的な解析により、時計遺伝子BMAL1が神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路を活性化し、AMPA型グルタミン酸受容体サブユニットGluA1の845番目のセリン残基をリン酸化することで、海馬依存的な記憶想起を正に制御することを明らかにした。この発見は生物時計が記憶想起制御に役割を果たすことを示すものである。一方、記憶想起を改善するツール...
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
【医歯薬学】社会医学:時計遺伝子記憶を含む研究件
❏生物時計による脳機能制御基盤の解明と脳疾患改善への応用(18H03944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80301547)
【キーワード】生物時計 / 記憶想起 / 海馬 / cAMP / ドーパミン (他16件)
【概要】分子遺伝学的な解析により、時計遺伝子BMAL1が神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路を活性化し、AMPA型グルタミン酸受容体サブユニットGluA1の845番目のセリン残基をリン酸化することで、海馬依存的な記憶想起を正に制御することを明らかにした。この発見は生物時計が記憶想起制御に役割を果たすことを示すものである。一方、記憶想起を改善するツール...
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
【医歯薬学】社会医学:表象記憶を含む研究件
❏現代フランス小説――第二次大戦および戦後の記憶の再編成の視座から(25284064)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】國分 俊宏 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (70329043)
【キーワード】現代文学 / 戦争 / 記憶 / 語り / 表象 (他10件)
【概要】本研究のテーマは、1990年以降のフランス文学において、第二次世界大戦を中心とする戦争の記憶がどのように文学作品の中で表象されているかを明らかにすることである。90年代から2000年代にかけて発表された小説作品を主に取り上げ、歴史の記憶と文学との関係を研究した。二度の研究セミナーを開き、研究発表・討議を行ったほか、総括として外部のスピーカーを招き、シンポジウム形式の公開研究会を開催した。また、研究...
❏メディアとしての公共空間と国民化のプロセスに関する歴史人類学的研究(22510253)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】岡田 敦美 北海道大学, 大学院・メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (40407630)
【キーワード】中・南アメリカ / 公共空間 / 記憶 / 歴史 / 表象 (他12件)
【概要】メキシコの公共空間の一つに、メキシコシティの地下鉄の駅構内がある。そのデザインは装飾的で、商業的広告のかわりに、メキシコの歴史に関連するテーマやモチーフが用いられたオブジェや壁画が多用され、メキシコの過去を再構成する場となっている。歴史は、祭典や記念碑、伝承その他の、様々な媒体によって記憶され、人々に伝達され、国民に共有されることにより、「国民化」に資するシンボルとなることが多かった。メキシコシテ...
❏空間の表象に関する宗教民俗学的研究(18520053)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】鈴木 正崇 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (10126279)
【キーワード】空間 / 表象 / 民俗宗教 / 巡礼 / 祝祭 (他12件)
【概要】本研究は、空間の言説と表象が流通・消費される様相に注目し、生成され変動するコスモロジーの動態に関する研究を行った。研究対象を社会的・歴史的文脈の中で理解し、当事者の意図や観察者の状況への関与を重視して、厚みのある日常的実践の社会的過程を描き出すことに留意している。サブテーマとして、「祝祭」「巡礼」「観光」「交換」「記憶」を設定した。研究代表者は、鳥海山麓の山形県遊佐町でヤサラ人形を空間の表象として...
【医歯薬学】社会医学:認知記憶を含む研究件
❏大脳辺縁系における認知・情動・記憶と行動の統合システム(11308033)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】小野 武年 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (50019577)
【キーワード】情動 / 記憶 / 認知 / ドパミン / 大脳辺縁系 (他11件)
【概要】I.認知・情動・行動出力過程における大脳辺緑系ニューロンの応答性 聴覚または視覚要素刺激、およびそれらの組み合わせによる構成連合刺激-報酬連合課題に対するラット前部帯状回、扁桃体,および後部視床領域ニューロンの応答性を解析した。その結果,前部帯状回は,認知的ならびに情動的要因を行動実行に転換する過程で,扁桃体基底外側核は連合学習に、後部視床領域は報酬刺激の認知および報酬予測に重要な役割を果たしてい...
❏顔面表情のカテゴリー分類プロセスに関する仮説の検証:記憶実験パラダイムの導入(10410026)
【研究テーマ】実験系心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】山田 寛 日本大学, 文理学部, 助教授 (80191328)
【キーワード】顔面表情認知 / 顔画像処理システム / 感情的意味空間 / 情動カテゴリー / プロトタイプ (他17件)
【概要】本研究の目的は、顔面表情の知覚・認知過程に含まれると考えられるところの意味処理過程の解明にある。得に、顔面表情のカテゴリー分類が、各カテゴリーのプロトタイプとの感情的意味空間距離を関数に行われるのかどうかを検討することを主眼とした。この目的を達成するため、3年間にわたり、下記のように研究を進めた。 1)平成10年度 最初に、実験用顔画像処理システムの構築を試み、その実験用顔画像処理システムを利用し...
【医歯薬学】社会医学:移動記憶を含む研究件
❏東欧文学の多言語的トポスをめぐる研究(15H03193)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】井上 暁子 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20599469)
【キーワード】東欧 / 多言語性 / ネットワーク / 流通 / 地域 (他23件)
【概要】2018年10月6日、シンポジウム「東欧文学の多言語的トポス――複数言語使用地域の創作をめぐる求心力と遠心力」を開催した。同年12月1日、上記シンポジウムに参加できなかった2名の外国人研究者を招いて講演会を開催し、講演原稿を『日本スラヴ学論集』第22号(2019)に掲載した。2020年3月、上記のシンポジウムの報告や講演会でのディスカッションをもとにした論集『東欧文学の多言語的トポス』(水声社)を...
❏東欧文学における「東」のイメージに関する研究(24320064)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】阿部 賢一 立教大学, 文学部, 准教授 (90376814)
【キーワード】東欧文学 / 移動 / 文学史 / ミクロ・ネーション / 中欧文学 (他9件)
【概要】国民文学の枠組みでの研究、あるいは同様な枠組み同士の比較検討がこれまで主流であったが、本研究はそのような国民文学の枠組みから逸脱する3つの視点(「移動の文学」、「文学史の書き換え」、「ミクロ・ネーションの文学」)に着目し、個別の現地調査の他、国内外の研究者とともに研究会、シンポジウムを開催した。その結果、3つの視点の有効性を確認できたほか、シェンゲン以降の移動の問題(政治学)、国民文学史の位相(歴...
【医歯薬学】社会医学:可塑性記憶を含む研究件
❏学習能力を決定する臨界期の経験依存的神経回路形成のメカニズムの解明(18H02531)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】杉山 陽子 (矢崎陽子) 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (00317512)
【キーワード】歌学習 / 可塑性 / 発達 / 臨界期 / 学習 (他10件)
【概要】歌を学習するトリ、ソングバードの一種であるキンカチョウは発達期に聴く成鳥の歌を覚え、これを模倣することで歌を学習する。この時、キンカチョウのヒナは自身の種の歌を聴き分けて学習する。本研究ではこのキンカチョウの歌学習をモデルとして用い、自身の種の歌を聴き分け選択的に学習する神経メカニズムを明らかにすることを目的とした。そのため、高次聴覚野の神経細胞がどの様に特定の歌を認知するのか明らかにするため、電...
❏成熟脳におけるシナプス維持と記憶の形成-新しい順行性シグナルの解明(19200026)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】柚崎 通介 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40365226)
【キーワード】シナプス形成 / 記憶 / 長期抑圧 / 小脳 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】記憶・学習は神経活動によって引き起こされるシナプスの機能的・形態的な可塑的変化として蓄えられる。この分子機構を解明するために、小脳をモデルとして、δ2型グルタミン酸受容体(δ2受容体)とCbln1という2つの分子に着目した。δ2受容体のアミノ末端に小脳顆粒細胞が分泌するCbln1が結合することによってシナプス形成が制御され、そのカルボキシル末端によって、機能的シナプス可塑性が誘導されることを初めて...
❏記憶能力の生後発達を司る分子機構の解明とその学習への応用(15200024)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】グルタミン酸 / NMDA受容体 / 海馬扁桃体 / 記憶・学習 / シナプス伝達 (他16件)
【概要】動物が成長するにしたがって学習能力を獲得していく過程の分子機構についてはまったく不明であるといっても過言ではない。本研究計画では、それを世界に先駆け明らかにすることを目指すとともに、その研究成果を応用して、より効率的な学習法開発のための基礎的データを得ることを目的とした。具体的には、マウスやラットの海馬や扁桃体のスライス標本を用いて、シナプス伝達とその可塑性を電気生理学的に解析するとともに、遺伝子...
【医歯薬学】社会医学:情動記憶を含む研究件
❏記憶の獲得、保持、想起、全ての過程に不断の出力が必要な神経細胞の行動遺伝学的解析(19H03268)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】多羽田 哲也 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (10183865)
【キーワード】記憶 / ドーパミン / グルタミン酸 / GABA / アデニル酸シクラーぜ (他18件)
【概要】ショウジョウバエの匂い学習記憶は匂い(CS)と、ドーパミンを介して電気ショックまたはショ糖報酬(US)を連合することで成立する。(1)ドーパミン神経はグルタミン酸及びGABAをcotransmitterとして放出し、記憶を調節していることを見出した。(2)Ca2+/calmodulin依存性アデニル酸シクラーゼ(AC)が、CSによるCa2+を介した活性化とUSによるドーパミンシグナル経由の活性化に...
❏情動記憶形成に影響を及ぼす概日リズムの検討(21730608)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】永岑 光恵 防衛大学校, 人文社会科学群, 准教授 (80392455)
【キーワード】記憶 / 情動 / 日内リズム / 唾液中コルチゾール / ストレス (他6件)
【概要】本研究は、内分泌系(コルチゾール)の日内リズムと情動を伴う出来事記憶の形成過程との関連性を明らかにするための基礎的な実験研究であった。コルチゾールの日内リズムをSlope(対数変換後のコルチゾールデータを用いて回帰分析して得た傾きの値)で評価し、その値により対象者を3群に分けて情動記憶形成の相違を検討した。その結果、従来の研究で明らかにされている、情動的な記憶は強く符号化され、想起されるという性質...
❏情動と記憶の身体関連性に関する社会的認知神経科学研究(17730435)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】梅田 聡 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (90317272)
【キーワード】情動 / 社会的認知 / 身体性 / 生理反応 / 視線 (他8件)
【概要】本年度も初年度に引き続き,自律神経ユニットおよび視線検出ユニットによる身体反応検出を目的とした複数の実験的検証を行った.用いた課題は,1)高次感情学習課題,および2)視線検出課題である.1)は,高次感情学習に伴う身体反応の影響を調べることを目的としており,社会的状況と複雑表情を結びつける能力に焦点を当てた.初年度は主に行動実験により,健常者に加え,脳の特定部位の損傷を持つ症例やアスペルガー症候群の...
【医歯薬学】社会医学:メデイア記憶を含む研究件
❏第一次世界大戦と民間人―「武器を持たない兵士」の出現と戦後社会への影響(17H02376)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】鍋谷 郁太郎 東海大学, 文学部, 教授 (10266356)
【キーワード】第一次世界大戦 / 民間人 / 武器を持たない兵士 / 戦後社会 / ドイツ (他38件)
【概要】史上初めての総力戦になった第一次世界大戦において、「前線」と「国内」の境界線が解けていった。つまり、戦いの場が以前の戦争と違い、限りなく「国内」に入って来た。総力線においては、兵士以外の民間人も何らかの形で戦争に積極的に関与させられ、「武器を持たない兵士」になったからである。その中で民間人の殺戮も日常になっていく。本共同研究では、第一次世界大戦における主要参戦国を取り上げて、総力戦の中で民間人が何...
❏メディアの転換と記憶の変容―中世英雄叙事文学を対象に―(24720154)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学(英文学を除く)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山本 潤 首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (50613098)
【キーワード】ドイツ中世文学 / 英雄叙事詩 / 記憶 / メディア / 独文学 (他6件)
【概要】本研究は、声の文化の領域において過去の記憶を伝承するメディアであった英雄詩が、書記文芸の伝統との混淆を経てどのように変容していったかを、ドイツ中世英雄叙事詩の諸作品において検証するものである。これは、記憶とメディアの関連性に関する文化史の一側面を、文芸作品に即して実証的に明らかにする試みであり、とりわけ書記化された口誦素材の歴史性の問題、超個人的な記憶を伝承する素材と作品の作者性の問題に関しての考...
❏軍事郵便がもたらした体験の共有化と大衆化に関する研究(23320144)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】新井 勝紘 専修大学, 文学部, 教授 (40222707)
【キーワード】メディア / 宗教学 / 戦争 / 日本史 / 民衆史 (他8件)
【概要】本研究では、軍事郵便を戦時期の民衆意識を分析するための資料としてとらえ、各地に所蔵される軍事郵便の調査をおこなった。東海地方・関西地方・中国地方・東北地方の調査を中心におこない、各地に所蔵される軍事郵便の一端を明らかにした。また、調査のなかで軍事郵便だけではなく静岡連隊の従軍カメラマンの写真資料からは戦争体験の共有化について分析し、さらに銃後における紙芝居やカルタ、人形、逓信省の雑誌などを分析する...
【医歯薬学】社会医学:中高年者記憶を含む研究件
❏中高年の高次脳機能に関する長期縦断的資料を基盤とする神経心理学的研究(23330219)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】中高年者 / 高次脳機能 / 長期縦断研究 / 注意 / 言語 (他16件)
【概要】主な研究成果は下記のとおりである。 1)町民検診を基盤として、毎年400名超規模で中高年者の高次脳機能検査(注意、言語、記憶、空間機能等)を継続して実施する作業を行い、これまでの縦断資料に本研究の5年間を加えることで、15年間の資料を蓄積できた。2)同時に実施した日常生活調査票により、運動、食事、社会活動等の日常生活習慣と高次脳機能検査との関連を検討した。3)同時に計測された整形外科学、耳鼻科学お...
❏中高年者の高次脳機能と筋運動機能および生活習慣との関連に関する神経心理学的研究(19330158)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】高次脳機能 / 記憶 / 注意 / 言語 / 中高年者 (他10件)
【概要】本研究は平成19年度時点で24年間継続されている名古屋大学八雲研究の一端を担うもので、中高年者の高次脳機能についての神経心理学検討を住民検診の一貫として実施したものである。とくに(1)中高年者の注意、記憶、言語機能に焦点を当てその発達的特性の理解,(2)注意、記憶、言語機能を測定すべく開発した名古屋大学神経心理学検査バッテリの脳画像研究を含めた標準化手続き、(3)認知機能と骨・運動系機能との関係の...
【医歯薬学】社会医学:磁気共鳴機能画像法(fMRI)記憶を含む研究件
❏視覚性図形学習による霊長類下部側頭葉での機能コラムの形成:光計測法による研究(13780628)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】大木 研一 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50332622)
【キーワード】記憶 / 現実監視 / 情報源記憶 / エビソード記憶 / 想起 (他14件)
【概要】我々は、知覚した外界の事象のみならず、我々自身が考えた事象も記憶することができる。知覚された外界の事象も、我々自身が考えた事象も、両者とも脳内に記憶を生成すると考えられるが、我々は後になって、それが実際に起こった外界の事象であったのか、単に我々が考えた事象であったのかを区別することができる。この能力は現実監視(reality monitoring)と呼ばれている。この区別にはどのような手がかりが使...
❏認知神経心理学的アプローチによる記憶メカニズムの研究(12710043)
【研究テーマ】実験系心理学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】梅田 聡 慶應義塾大学, 文学部, 助手 (90317272)
【キーワード】記憶 / 脳機能画像 / fMRI / 前頭葉 / 虚再認 (他7件)
【概要】平成13年度は,12年度の損傷患者を対象とした神経心理学的アプローチによる研究に引き続き,脳機能画像を用いた虚再認(false recognition)のメカニズムに関する研究を行った.虚再認とは,実際には経験していない事象に対して,誤って「経験した」と判断してしまう現象を意味する.前年度の研究から,虚再認は前頭葉の担う認知機能と深く関連していることが示された.そこで,本年度はfMRIを用いた脳機...
【医歯薬学】社会医学:グローバリゼーション記憶を含む研究件
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏日独における「固有文化」とグローバリゼーションの比較文化論的研究(12410130)
【研究テーマ】文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】岡部 雄三 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20116007)
【キーワード】グローバリゼーション / アメリカニズム / 正義 / 記憶 / アイデンティティ (他18件)
【概要】1)日独における「アメリカニズム」に関しては、日独の思想・文学・宗教研究における「アメリカ・モデル」の位置づけを探究し、それが日独の「固有文化」とどのような影響関係をもってきたのかを、戦後ドイツにおける亡命知識人・文化人の果たした役割、戦後日本におけるアメリカ・イメージにもとづいて考察した。 2)「正義」に関する言説と文化的コンテクストに関しては、アングロサクソン文化圏とドイツ、および日本において...
【医歯薬学】社会医学:社会学記憶を含む研究件
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏軍事郵便がもたらした体験の共有化と大衆化に関する研究(23320144)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】新井 勝紘 専修大学, 文学部, 教授 (40222707)
【キーワード】メディア / 宗教学 / 戦争 / 日本史 / 民衆史 (他8件)
【概要】本研究では、軍事郵便を戦時期の民衆意識を分析するための資料としてとらえ、各地に所蔵される軍事郵便の調査をおこなった。東海地方・関西地方・中国地方・東北地方の調査を中心におこない、各地に所蔵される軍事郵便の一端を明らかにした。また、調査のなかで軍事郵便だけではなく静岡連隊の従軍カメラマンの写真資料からは戦争体験の共有化について分析し、さらに銃後における紙芝居やカルタ、人形、逓信省の雑誌などを分析する...
【医歯薬学】歯学:機能的MRI記憶を含む研究件
❏てんかんと記憶に関わる脳内機能的結合性の特性抽出と外科的及び電気刺激による介入(17H04305)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川合 謙介 自治医科大学, 医学部, 教授 (70260924)
【キーワード】てんかん / 記憶 / 神経ネットワーク / 海馬 / 迷走神経刺激 (他7件)
【概要】本研究では、てんかんと記憶に関わる大脳ネットワークに対する外科的介入や電気刺激による介入の影響を検討した。モデルはラット、ミニブタ、そしてヒトにおけるてんかん手術を用いた。迷走神経刺激が大脳皮質の各層へ異なる影響を及ぼしていることを見出した。また、脳回と脳溝が発達したブタにおける多点記録システムを確立した。ヒトの記憶について機能障害と機能回復に伴う賦活パターンの変化が手術操作の加わった側頭葉内側に...
❏ニューラルデコンボリューションによる意図遂行予測アルゴリズムの開発と検証(19650064)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】奥田 次郎 京都産業大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (80384725)
【キーワード】非侵襲脳計測 / 機能的MRI / 記憶 / 行動意図 / 予測 (他8件)
【概要】本研究では、人間が将来行おうと計画した行動意図の遂行され易さを個人の脳活動データの時空間パターンから予測するための計算アルゴリズムを探る。特に、機能的MRIによって神経活動から数秒遅れて観測される脳血液動態データ(MRI-BOLD信号)をデコンボリューション演算によって実時間的な神経活動の時系列に変換し、BOLD信号のみからでは求めることが困難であった時間横断的な神経活動データ解析による検討を試み...
【医歯薬学】歯学:光遺伝学記憶を含む研究件
❏大脳メタ記憶神経回路の解明:光遺伝学による内省の因果的制御(17H06161)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】宮下 保司 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (40114673)
【キーワード】認知神経科学 / 磁気共鳴機能画像法 / 霊長類 / メタ記憶 / 光遺伝学 (他7件)
【概要】前年度から開始した松崎研究室との共同研究は順調に進捗し、マーモセットにおける高次認知課題を用いた初期の成果が得られ、1年以内には論文発表の見込みである。ヒトを被験者とした渡部博士のfMRI解析も順調に進捗し初期の成果が得られつつある。また、ArchTを用いる抑制的光遺伝学的介入の新規方法を論文発表した(Setsuie et al., iScience 2020):in vivoにおいては、in v...
❏脳内免疫メカニズム解明のためのcAMPシグナリング光操作技術の開発(17K19440)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】小山 隆太 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (90431890)
【キーワード】アストロサイト / サイクリックAMP / アデニル酸シクラーゼ / 記憶学習 / 光遺伝学 (他12件)
【概要】アストロサイトは脳内にもっとも豊富に存在するグリア細胞である。アストロサイトは細胞外環境の維持や脳機能の調節を行うとされてきたが、この機能を発揮するための細胞内シグナリングは不明な点が多かった。そこで、本研究ではin vivoでアストロサイト特異的にcAMPを上昇できる遺伝子改変マウス(mlc1-PAC)を作製し、アストロサイトcAMPの上昇の記憶に対する影響を検証した。その結果、アストロサイトの...
【医歯薬学】薬学:シナプス可塑性記憶を含む研究件
❏感覚刺激強度の記憶と行動選択の分子・神経機構の解明(26430007)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】國友 博文 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (20302812)
【キーワード】記憶と学習 / 線虫 / 走化性 / シナプス可塑性 / 学習 (他9件)
【概要】学習は動物が環境に適応し生存競争を勝ち抜くために必須な能力であり、比較的単純な神経系をもつ動物にも備わっている。土壌線虫C.エレガンスは過去に餌を経験した塩濃度に向かい飢餓を経験した塩濃度を避ける。この味覚学習に必要な遺伝子と神経回路のはたらきを調べた。その結果、味覚神経と一次介在神経の間のシナプス伝達が経験に依存して変化し、このシナプス可塑性はグルタミン酸を介した神経伝達の符号が反転することによ...
❏成熟脳におけるシナプス維持と記憶の形成-新しい順行性シグナルの解明(19200026)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】柚崎 通介 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40365226)
【キーワード】シナプス形成 / 記憶 / 長期抑圧 / 小脳 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】記憶・学習は神経活動によって引き起こされるシナプスの機能的・形態的な可塑的変化として蓄えられる。この分子機構を解明するために、小脳をモデルとして、δ2型グルタミン酸受容体(δ2受容体)とCbln1という2つの分子に着目した。δ2受容体のアミノ末端に小脳顆粒細胞が分泌するCbln1が結合することによってシナプス形成が制御され、そのカルボキシル末端によって、機能的シナプス可塑性が誘導されることを初めて...
❏NMDA受容体と癌抑制遺伝子産物APCおよびDLGファミリーの複合体形成の意義(11470039)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】NMDA受容体 / APC / 癌抑制遺伝子 / PSD-95 / SPAL (他12件)
【概要】シナプス可塑性に関わるNMDA受容体の調節、シグナル伝達機構の理解には、NMDA受容体と複合体を形成する蛋白質の同定と機能の解析が極めて重要であると考えられる。我々は、NMDA受容体がDLGファミリーの蛋白質PSD-95を介して大腸癌の癌抑制遺伝子APCの産物をはじめDAP、新規GAP(SPALと命名)、LGN、Fynなど多数の分子と複合体を形成していることを見出し、これらの蛋白質の機能を解析した...
【医歯薬学】薬学:インスリン記憶を含む研究件
❏記憶学習において働くインスリンシグナル伝達の時空間的動態の解明(25870172)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】富岡 征大 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (40466800)
【キーワード】インスリン / 学習 / 記憶 / C. elegans / 選択的スプライシング (他11件)
【概要】これまでの研究から、線虫の示す飢餓と化学物質とを結びつけて記憶する学習(飢餓学習)には外界の化学物質を受容する感覚神経におけるインスリンシグナル伝達経路の働きが重要であることが示唆されていた。本研究により、線虫の感覚神経内の異なる部位(細胞体と軸索)では異なるインスリン経路が協調的に働き、それらの間のクロストークが記憶の形成に必要であることが明らかになった。学習記憶の異なる過程において働くインスリ...
❏脳内インスリンによる学習記憶機構の調節(25291074)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】伊藤 悦朗 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (80203131)
【キーワード】モノアラガイ / 味覚嫌悪学習 / インスリン / 飢餓 / 満腹 (他10件)
【概要】モノアラガイは味覚嫌悪学習を施すとインスリン様ぺプチド遺伝子の転写発現が亢進していることが、われわれの先行研究からすでにわかっていた。そこで、単離したモノアラガイの脳に、インスリン様ぺプチドを投与したところ、味覚嫌悪学習の基盤となる神経シナプスにおいて「長期増強」が観察された。さらにはモノアラガイ個体においても、脳内インスリン濃度が学習成績を決めていることが明らかとなった。そして最終的には、栄養状...
【医歯薬学】薬学:線虫記憶を含む研究件
❏感覚刺激強度の記憶と行動選択の分子・神経機構の解明(26430007)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】國友 博文 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (20302812)
【キーワード】記憶と学習 / 線虫 / 走化性 / シナプス可塑性 / 学習 (他9件)
【概要】学習は動物が環境に適応し生存競争を勝ち抜くために必須な能力であり、比較的単純な神経系をもつ動物にも備わっている。土壌線虫C.エレガンスは過去に餌を経験した塩濃度に向かい飢餓を経験した塩濃度を避ける。この味覚学習に必要な遺伝子と神経回路のはたらきを調べた。その結果、味覚神経と一次介在神経の間のシナプス伝達が経験に依存して変化し、このシナプス可塑性はグルタミン酸を介した神経伝達の符号が反転することによ...
❏記憶学習において働くインスリンシグナル伝達の時空間的動態の解明(25870172)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】富岡 征大 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (40466800)
【キーワード】インスリン / 学習 / 記憶 / C. elegans / 選択的スプライシング (他11件)
【概要】これまでの研究から、線虫の示す飢餓と化学物質とを結びつけて記憶する学習(飢餓学習)には外界の化学物質を受容する感覚神経におけるインスリンシグナル伝達経路の働きが重要であることが示唆されていた。本研究により、線虫の感覚神経内の異なる部位(細胞体と軸索)では異なるインスリン経路が協調的に働き、それらの間のクロストークが記憶の形成に必要であることが明らかになった。学習記憶の異なる過程において働くインスリ...
【医歯薬学】薬学:脳機能記憶を含む研究件
❏幼若期における欠食が短期的または持続的に与える影響の解明とその改善法の検討(21H00803)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】岡田 晋治 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (50376563)
【キーワード】食事 / 欠食 / 脳機能 / 代謝 / 腸内細菌叢 (他6件)
【概要】成長期における朝食欠食が近年問題視されており、心身の発達に悪影響を与えることが危惧されている。朝食摂食頻度と学力の相関が知られる一方、成長期の朝食欠食が脳機能へ与える影響は明確に示されていない。そこで本研究では活動期、つまり暗期の前半6時間欠食を朝食欠食として定義し、成長期マウスを用いて慢性的な朝食欠食の脳機能への影響について評価を行った。5週齢のC57BL/6マウスを用い、前述の条件下で3週間飼...
❏発達初期の予測的行為を支える記憶および抑制機構の解明(21800012)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】渡辺 はま 東京大学, 大学院・教育学研究科, 特任准教授 (00512120)
【キーワード】発達 / 乳児 / 予測 / 記憶 / 抑制 (他12件)
【概要】発達初期における予測的行為の基盤となる記憶および抑制機構の発達過程を、アイトラッカーによる視線計測、三次元動作解析システムによる身体運動計測、近赤外分光法による脳の機能的イメージング計測を用いて検討した。その結果、生後1年間に、(1)乳児は経験によって得られた情報を抑制し、状況に適した柔軟な予測が可能になること、(2)またそのような予測に基づいて自己の身体運動パターンを制御可能になること、(3)さ...
❏記憶能力を制御する食品成分スクリーニングのためのin vitroアッセイ系の開発(20658035)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2008
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】CREB / CBP / 記憶 / 転写調節 / 蛍光エネルギー移動 (他8件)
【概要】本課題では、記憶形成プロセスを操作できる食品成分をスクリーニングするための実用的なセルフリー・アッセイ系の新規開発を目指して、 Green Fluorescence Protein(GFP)変異体群間で観察される蛍光エネルギー移動(FRET)利用して、転写調節因子CREBとCBP間の相互作用を促進する、あるいは、阻害する食品成分をスクリーニングするin vitroアッセイ系の構築を試みた。 (1)...
【医歯薬学】薬学:環状アデノシン一リン酸 (cAMP)記憶を含む研究件
❏記憶の獲得、保持、想起、全ての過程に不断の出力が必要な神経細胞の行動遺伝学的解析(19H03268)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】多羽田 哲也 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (10183865)
【キーワード】記憶 / ドーパミン / グルタミン酸 / GABA / アデニル酸シクラーぜ (他18件)
【概要】ショウジョウバエの匂い学習記憶は匂い(CS)と、ドーパミンを介して電気ショックまたはショ糖報酬(US)を連合することで成立する。(1)ドーパミン神経はグルタミン酸及びGABAをcotransmitterとして放出し、記憶を調節していることを見出した。(2)Ca2+/calmodulin依存性アデニル酸シクラーゼ(AC)が、CSによるCa2+を介した活性化とUSによるドーパミンシグナル経由の活性化に...
❏生物時計による脳機能制御基盤の解明と脳疾患改善への応用(18H03944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80301547)
【キーワード】生物時計 / 記憶想起 / 海馬 / cAMP / ドーパミン (他16件)
【概要】分子遺伝学的な解析により、時計遺伝子BMAL1が神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路を活性化し、AMPA型グルタミン酸受容体サブユニットGluA1の845番目のセリン残基をリン酸化することで、海馬依存的な記憶想起を正に制御することを明らかにした。この発見は生物時計が記憶想起制御に役割を果たすことを示すものである。一方、記憶想起を改善するツール...
❏脳内免疫メカニズム解明のためのcAMPシグナリング光操作技術の開発(17K19440)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】小山 隆太 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (90431890)
【キーワード】アストロサイト / サイクリックAMP / アデニル酸シクラーゼ / 記憶学習 / 光遺伝学 (他12件)
【概要】アストロサイトは脳内にもっとも豊富に存在するグリア細胞である。アストロサイトは細胞外環境の維持や脳機能の調節を行うとされてきたが、この機能を発揮するための細胞内シグナリングは不明な点が多かった。そこで、本研究ではin vivoでアストロサイト特異的にcAMPを上昇できる遺伝子改変マウス(mlc1-PAC)を作製し、アストロサイトcAMPの上昇の記憶に対する影響を検証した。その結果、アストロサイトの...
【医歯薬学】薬学:長期増強記憶を含む研究件
❏高次脳機能における成体ニューロン新生の役割に関する研究(16650066)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】ラット / 長期増強 / 海馬 / 記憶 / 神経新生 (他9件)
【概要】1.転写因子であるPax6のヘテロ接合体変異ラットの海馬スライス標本を用いて電気生理学的解析を行った。Pax6変異ラットでは海馬歯状回での成体ニューロン新生が減少していることがすでに明らかになっているため、野生型と変異型ラットより得られたスライス標本において、歯状回での長期増強(LTP)に異常がみられるかどうかを検討したが、GABA_A受容体を部分的にブロックした条件下での高頻度刺激によるLTPの...
❏NMDA受容体と癌抑制遺伝子産物APCおよびDLGファミリーの複合体形成の意義(11470039)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】NMDA受容体 / APC / 癌抑制遺伝子 / PSD-95 / SPAL (他12件)
【概要】シナプス可塑性に関わるNMDA受容体の調節、シグナル伝達機構の理解には、NMDA受容体と複合体を形成する蛋白質の同定と機能の解析が極めて重要であると考えられる。我々は、NMDA受容体がDLGファミリーの蛋白質PSD-95を介して大腸癌の癌抑制遺伝子APCの産物をはじめDAP、新規GAP(SPALと命名)、LGN、Fynなど多数の分子と複合体を形成していることを見出し、これらの蛋白質の機能を解析した...
❏海馬神経回路におけるnon-LTP型シナプス可塑性の光学的測定法を用いた解析(09480227)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】関野 祐子 群馬大学, 医学部, 講師 (70138866)
【キーワード】海馬 / 長期増強(LTP) / アデノシン / CA3-CA2-CA1 / 記憶 (他12件)
【概要】記憶のシナプスメカニズムの一つとして、同一シナプスの高頻度刺激で誘発するシナプス伝達効率の長期増強(LTP)が見いだされて以来、その分子メカニズムが盛んに研究されてきた。しかし、物事を記憶するときには、激しい情動により突然目の前の光景が鮮明に記億に焼き付けられるような場合もある。このことは、単に同一シナプスを繰り返し使用してシナプスを強化するシステム以外にも、何らかの情動刺激によりスイッチが入るよ...
【医歯薬学】薬学:カルシウム記憶を含む研究件
❏大脳の記憶シナプスや回路の2光子顕微鏡と新規光プローブとを用いた研究(26221001)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2014-05-30 - 2019-03-31
【研究代表者】河西 春郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60224375)
【キーワード】シナプス / 学習・記憶 / ドーパミン / 大脳皮質 / 大脳基底核 (他19件)
【概要】我々は強化増大した樹状突起スパインシナプスを特異的に標識するASプローブを構築し、運動学習が増強・新生スパインに依存することを操作的に証明し(Nature 2015)、ケタミンの抗うつ作用に前頭葉のスパイン新生が関与することを明らかにした(Science 2019)。同様な標識手法が軸索にも応用可能であり、増強スパインに入力するシナプス終末であることがわかってきた(未発表)。条件学習のドーパミン過...
❏成体脳におけるニューロン新生メカニズムの解明とその応用(17380199)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】久恒 辰博 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (10238298)
【キーワード】神経幹細胞 / 学習 / GABA / 海馬 / 成体 (他15件)
【概要】「人間の脳の細胞数は、子供のころにピークに達した後に、年をとるとともに衰える一方である」と考えられてきた。ところが、近年、記憶にかかわる海馬においては、どんなに年をとっても新しくニューロンが生み出されていることが発見され、この現象が大いに注目されている。申請者らは、これまでに、ネスチン-GFPトランスジェニックマウスを使用することで、成体海馬の神経幹細胞(タイプ1とタイプ2)を急性脳スライス内で同...
❏ミツバチの高次行動を支配する遺伝子の単離と解析(09480228)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教授 (10201469)
【キーワード】昆虫 / 社会性昆虫 / ミツバチ / 高次行動 / 記憶学習 (他14件)
【概要】ミツバチは社会性昆虫であり、ダンス言語などの他の昆虫には見られない多彩な社会行動を示す。しかしながら、ミツバチのように小さな脳を持つ昆虫が、どうしてこのような高次行動を示すことができるのかは全く不明である。ミツバチの脳では、感覚統合や記憶の中枢と考であるキノコ体が他の昆虫に比べて顕著に発達しており、キノコ体の機能の高度化が、その高度な社会行動の基盤となった可能性がある。本研究ではミツバチの高次行動...
【医歯薬学】薬学:マウス記憶を含む研究件
❏内的時間意識の比較認知神経科学(19K03385)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】兎田 幸司 慶應義塾大学, 文学部(三田), 助教 (60794948)
【キーワード】時間 / 学習 / 記憶 / 薬理 / アセチルコリン (他15件)
【概要】本研究においては、時間の知覚に対するムスカリン性およびニコチン性のアセチルコリン受容体の阻害の影響を調べた。頭部固定を用いた実験系においても、ムスカリン性アセチルコリン受容体の阻害は時間予測のばらつきを増加させた。ニコチン性アセチルコリン受容体の阻害は時間予測に影響を与えなかった。時間情報と空間情報に基づく頭部固定による逆転学習課題を新しく開発し、マウスがこの課題を短期間の訓練で学習することを明ら...
❏マウスにおける検索誘導性忘却の解析(18K03169)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】配島 旭 (はい島 旭) 早稲田大学, 人間科学学術院, 講師(任期付) (70555672)
【キーワード】検索誘導性忘却 / 記憶 / マウス / 物体再認記憶試験
【概要】本研究は,マウス において検索誘導性忘却(RIF)が生じるか検討するとともに,RIFがどのような特徴を持つ現象なのかを検討することを目的とした。本研究から,マウスにおいて性別や週齢に関わらずRIFが生じることや,RIFは永続的に記憶を抑制するのではなく一時的なものであることが明らかとなった。また,c-fosのmRNAの発現量を測定したところ,前頭皮質や嗅周皮質が関与している可能性が示唆された。 ...
❏記憶能力の生後発達を司る分子機構の解明とその学習への応用(15200024)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】グルタミン酸 / NMDA受容体 / 海馬扁桃体 / 記憶・学習 / シナプス伝達 (他16件)
【概要】動物が成長するにしたがって学習能力を獲得していく過程の分子機構についてはまったく不明であるといっても過言ではない。本研究計画では、それを世界に先駆け明らかにすることを目指すとともに、その研究成果を応用して、より効率的な学習法開発のための基礎的データを得ることを目的とした。具体的には、マウスやラットの海馬や扁桃体のスライス標本を用いて、シナプス伝達とその可塑性を電気生理学的に解析するとともに、遺伝子...
【医歯薬学】薬学:神経回路記憶を含む研究件
❏記憶の獲得、保持、想起、全ての過程に不断の出力が必要な神経細胞の行動遺伝学的解析(19H03268)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】多羽田 哲也 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (10183865)
【キーワード】記憶 / ドーパミン / グルタミン酸 / GABA / アデニル酸シクラーぜ (他18件)
【概要】ショウジョウバエの匂い学習記憶は匂い(CS)と、ドーパミンを介して電気ショックまたはショ糖報酬(US)を連合することで成立する。(1)ドーパミン神経はグルタミン酸及びGABAをcotransmitterとして放出し、記憶を調節していることを見出した。(2)Ca2+/calmodulin依存性アデニル酸シクラーゼ(AC)が、CSによるCa2+を介した活性化とUSによるドーパミンシグナル経由の活性化に...
❏感覚刺激強度の記憶と行動選択の分子・神経機構の解明(26430007)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】國友 博文 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (20302812)
【キーワード】記憶と学習 / 線虫 / 走化性 / シナプス可塑性 / 学習 (他9件)
【概要】学習は動物が環境に適応し生存競争を勝ち抜くために必須な能力であり、比較的単純な神経系をもつ動物にも備わっている。土壌線虫C.エレガンスは過去に餌を経験した塩濃度に向かい飢餓を経験した塩濃度を避ける。この味覚学習に必要な遺伝子と神経回路のはたらきを調べた。その結果、味覚神経と一次介在神経の間のシナプス伝達が経験に依存して変化し、このシナプス可塑性はグルタミン酸を介した神経伝達の符号が反転することによ...
【医歯薬学】薬学:グルタミン酸記憶を含む研究件
❏記憶の獲得、保持、想起、全ての過程に不断の出力が必要な神経細胞の行動遺伝学的解析(19H03268)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】多羽田 哲也 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (10183865)
【キーワード】記憶 / ドーパミン / グルタミン酸 / GABA / アデニル酸シクラーぜ (他18件)
【概要】ショウジョウバエの匂い学習記憶は匂い(CS)と、ドーパミンを介して電気ショックまたはショ糖報酬(US)を連合することで成立する。(1)ドーパミン神経はグルタミン酸及びGABAをcotransmitterとして放出し、記憶を調節していることを見出した。(2)Ca2+/calmodulin依存性アデニル酸シクラーゼ(AC)が、CSによるCa2+を介した活性化とUSによるドーパミンシグナル経由の活性化に...
❏大脳の記憶シナプスや回路の2光子顕微鏡と新規光プローブとを用いた研究(26221001)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2014-05-30 - 2019-03-31
【研究代表者】河西 春郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60224375)
【キーワード】シナプス / 学習・記憶 / ドーパミン / 大脳皮質 / 大脳基底核 (他19件)
【概要】我々は強化増大した樹状突起スパインシナプスを特異的に標識するASプローブを構築し、運動学習が増強・新生スパインに依存することを操作的に証明し(Nature 2015)、ケタミンの抗うつ作用に前頭葉のスパイン新生が関与することを明らかにした(Science 2019)。同様な標識手法が軸索にも応用可能であり、増強スパインに入力するシナプス終末であることがわかってきた(未発表)。条件学習のドーパミン過...
❏記憶能力の生後発達を司る分子機構の解明とその学習への応用(15200024)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】グルタミン酸 / NMDA受容体 / 海馬扁桃体 / 記憶・学習 / シナプス伝達 (他16件)
【概要】動物が成長するにしたがって学習能力を獲得していく過程の分子機構についてはまったく不明であるといっても過言ではない。本研究計画では、それを世界に先駆け明らかにすることを目指すとともに、その研究成果を応用して、より効率的な学習法開発のための基礎的データを得ることを目的とした。具体的には、マウスやラットの海馬や扁桃体のスライス標本を用いて、シナプス伝達とその可塑性を電気生理学的に解析するとともに、遺伝子...
【医歯薬学】薬学:GABA記憶を含む研究件
❏記憶の獲得、保持、想起、全ての過程に不断の出力が必要な神経細胞の行動遺伝学的解析(19H03268)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】多羽田 哲也 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (10183865)
【キーワード】記憶 / ドーパミン / グルタミン酸 / GABA / アデニル酸シクラーぜ (他18件)
【概要】ショウジョウバエの匂い学習記憶は匂い(CS)と、ドーパミンを介して電気ショックまたはショ糖報酬(US)を連合することで成立する。(1)ドーパミン神経はグルタミン酸及びGABAをcotransmitterとして放出し、記憶を調節していることを見出した。(2)Ca2+/calmodulin依存性アデニル酸シクラーゼ(AC)が、CSによるCa2+を介した活性化とUSによるドーパミンシグナル経由の活性化に...
❏成体脳におけるニューロン新生メカニズムの解明とその応用(17380199)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】久恒 辰博 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (10238298)
【キーワード】神経幹細胞 / 学習 / GABA / 海馬 / 成体 (他15件)
【概要】「人間の脳の細胞数は、子供のころにピークに達した後に、年をとるとともに衰える一方である」と考えられてきた。ところが、近年、記憶にかかわる海馬においては、どんなに年をとっても新しくニューロンが生み出されていることが発見され、この現象が大いに注目されている。申請者らは、これまでに、ネスチン-GFPトランスジェニックマウスを使用することで、成体海馬の神経幹細胞(タイプ1とタイプ2)を急性脳スライス内で同...
【医歯薬学】薬学:神経幹細胞記憶を含む研究件
❏食品フラボノイド類による脳老化の予防に関する各種動物モデル等を用いた萌芽研究(17658060)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】久恒 辰博 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教授 (10238298)
【キーワード】海馬 / 記憶 / ニューロン新生 / フラボノイド / 成体脳のニューロン新生 (他8件)
【概要】近年、記憶にかかわる海馬においては、どんなに年をとっても新しくニューロンが生み出されていることが発見され、この現象が大いに注目されている。ところがこの新生ニューロン数は加齢とともに激減することも知られており、新生ニューロンを増やす諸条件の検索が望まれていた。本研究ではマウス脳梗塞モデルを用いて、その脳保護作用が確認されていたフラボノイド(カテキン)を使用して、ニューロン新生に対する効果を検証した。...
❏成体脳におけるニューロン新生メカニズムの解明とその応用(17380199)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】久恒 辰博 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (10238298)
【キーワード】神経幹細胞 / 学習 / GABA / 海馬 / 成体 (他15件)
【概要】「人間の脳の細胞数は、子供のころにピークに達した後に、年をとるとともに衰える一方である」と考えられてきた。ところが、近年、記憶にかかわる海馬においては、どんなに年をとっても新しくニューロンが生み出されていることが発見され、この現象が大いに注目されている。申請者らは、これまでに、ネスチン-GFPトランスジェニックマウスを使用することで、成体海馬の神経幹細胞(タイプ1とタイプ2)を急性脳スライス内で同...
【医歯薬学】薬学:神経科学記憶を含む研究件
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
❏発達初期の予測的行為を支える記憶および抑制機構の解明(21800012)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】渡辺 はま 東京大学, 大学院・教育学研究科, 特任准教授 (00512120)
【キーワード】発達 / 乳児 / 予測 / 記憶 / 抑制 (他12件)
【概要】発達初期における予測的行為の基盤となる記憶および抑制機構の発達過程を、アイトラッカーによる視線計測、三次元動作解析システムによる身体運動計測、近赤外分光法による脳の機能的イメージング計測を用いて検討した。その結果、生後1年間に、(1)乳児は経験によって得られた情報を抑制し、状況に適した柔軟な予測が可能になること、(2)またそのような予測に基づいて自己の身体運動パターンを制御可能になること、(3)さ...
【医歯薬学】薬学:アセチルコリン記憶を含む研究件
❏内的時間意識の比較認知神経科学(19K03385)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】兎田 幸司 慶應義塾大学, 文学部(三田), 助教 (60794948)
【キーワード】時間 / 学習 / 記憶 / 薬理 / アセチルコリン (他15件)
【概要】本研究においては、時間の知覚に対するムスカリン性およびニコチン性のアセチルコリン受容体の阻害の影響を調べた。頭部固定を用いた実験系においても、ムスカリン性アセチルコリン受容体の阻害は時間予測のばらつきを増加させた。ニコチン性アセチルコリン受容体の阻害は時間予測に影響を与えなかった。時間情報と空間情報に基づく頭部固定による逆転学習課題を新しく開発し、マウスがこの課題を短期間の訓練で学習することを明ら...
❏記憶能力の生後発達を司る分子機構の解明とその学習への応用(15200024)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】グルタミン酸 / NMDA受容体 / 海馬扁桃体 / 記憶・学習 / シナプス伝達 (他16件)
【概要】動物が成長するにしたがって学習能力を獲得していく過程の分子機構についてはまったく不明であるといっても過言ではない。本研究計画では、それを世界に先駆け明らかにすることを目指すとともに、その研究成果を応用して、より効率的な学習法開発のための基礎的データを得ることを目的とした。具体的には、マウスやラットの海馬や扁桃体のスライス標本を用いて、シナプス伝達とその可塑性を電気生理学的に解析するとともに、遺伝子...
【医歯薬学】薬学:ショウジョウバエ記憶を含む研究件
❏記憶の獲得、保持、想起、全ての過程に不断の出力が必要な神経細胞の行動遺伝学的解析(19H03268)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】多羽田 哲也 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (10183865)
【キーワード】記憶 / ドーパミン / グルタミン酸 / GABA / アデニル酸シクラーぜ (他18件)
【概要】ショウジョウバエの匂い学習記憶は匂い(CS)と、ドーパミンを介して電気ショックまたはショ糖報酬(US)を連合することで成立する。(1)ドーパミン神経はグルタミン酸及びGABAをcotransmitterとして放出し、記憶を調節していることを見出した。(2)Ca2+/calmodulin依存性アデニル酸シクラーゼ(AC)が、CSによるCa2+を介した活性化とUSによるドーパミンシグナル経由の活性化に...
❏CREB活性化パターンから明らかにする記憶の獲得・固定化・読み出し機構(15K06699)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山崎 大介 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (80588377)
【キーワード】ショウジョウバエ / 記憶 / CREB / キノコ体 / 回路 (他7件)
【概要】私たちの脳は多様な神経細胞から形成されており、様々な外部刺激に対して様々に応答する。これによって多種多様な記憶を保存できるのだが、どの細胞で記憶形成が起こっているのか、解析を困難にする一因でもある。本課題ではショウジョウバエの嗅覚記憶をモデルとし、ある程度均一に活動しうる細胞集団をラベルし、記憶における役割・性質の解析を試みた。嗅覚記憶にはキノコ体と呼ばれる脳構造が必須であることが示されており、C...
❏ショウジョウバエにおける記憶細胞の同定と解析(24700310)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山崎 大介 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (80588377)
【キーワード】CREB / 記憶 / ショウジョウバエ / キノコ体 / 記憶学習
【概要】記憶情報をコードする細胞の同定を目指し、長期記憶に必須な転写因子であるCREBに着目してCREBレポーター遺伝子を設計し、これを持つショウジョウバエを作製した。このレポーターはショウジョウバエの記憶中枢であるキノコ体の細胞を顕著にラベルすることが解り、その中のγ細胞が記憶の全過程で重要であることを発見した。これまでCREBは長期記憶に必須の因子であることが言われてきたが、CREBが活性化する細胞は...
【医歯薬学】薬学:RNA記憶を含む研究件
❏記憶形成に伴う脳内遺伝子発現変化の可視化技術基盤の開発(24650216)
【研究テーマ】融合基盤脳科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】王 丹 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 助教 (50615482)
【キーワード】イメージング / RNA / 空間分布 / 転写 / 小脳 (他10件)
【概要】長期記憶の形成に遺伝子発現の動員が必要であるがその動態が解明されていない。本研究は、記憶形成に伴う脳内遺伝子発現変化の可視化技術基盤の開発を目的とし①ON-OFF制御可能な新規RNA プローブを生体内への高効率・低侵襲性デリバリー法の最適化;②線虫やマウスをモデル動物として用いたin vivo定量的・動的RNA計測法の確立;③記憶形成に伴う遺伝子発現制御を特定の神経細胞で検出できる画期的な技術の開...
❏ミツバチの高次行動を支配する遺伝子の単離と解析(09480228)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】久保 健雄 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教授 (10201469)
【キーワード】昆虫 / 社会性昆虫 / ミツバチ / 高次行動 / 記憶学習 (他14件)
【概要】ミツバチは社会性昆虫であり、ダンス言語などの他の昆虫には見られない多彩な社会行動を示す。しかしながら、ミツバチのように小さな脳を持つ昆虫が、どうしてこのような高次行動を示すことができるのかは全く不明である。ミツバチの脳では、感覚統合や記憶の中枢と考であるキノコ体が他の昆虫に比べて顕著に発達しており、キノコ体の機能の高度化が、その高度な社会行動の基盤となった可能性がある。本研究ではミツバチの高次行動...
【医歯薬学】薬学:てんかん記憶を含む研究件
❏長期電気刺激と外科的介入による大脳マルチスケールでの機能的及び形態的変化の研究(20H03794)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】川合 謙介 自治医科大学, 医学部, 教授 (70260924)
【キーワード】大脳電気刺激 / 迷走神経刺激 / 神経ネットワーク / てんかん / 記憶 (他9件)
【概要】本研究の目的は、大脳への電気刺激や外科的介入がもたらす機能的変化及び形態的変化を明らかにすることである。特に長期刺激や手術後長期の変化を、大脳皮質局所から大脳全体までマルチスケールに捉えることを目標とする。すなわち、(1) ラット迷走神経刺激(VNS)長期刺激モデルを用いた聴覚野皮質と海馬における局所微小ネットワーク特性の変化と形態的変化の検証、(2) ミニブタ脳表電気刺激モデルを用いた脳回単位で...
❏てんかんと記憶に関わる脳内機能的結合性の特性抽出と外科的及び電気刺激による介入(17H04305)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川合 謙介 自治医科大学, 医学部, 教授 (70260924)
【キーワード】てんかん / 記憶 / 神経ネットワーク / 海馬 / 迷走神経刺激 (他7件)
【概要】本研究では、てんかんと記憶に関わる大脳ネットワークに対する外科的介入や電気刺激による介入の影響を検討した。モデルはラット、ミニブタ、そしてヒトにおけるてんかん手術を用いた。迷走神経刺激が大脳皮質の各層へ異なる影響を及ぼしていることを見出した。また、脳回と脳溝が発達したブタにおける多点記録システムを確立した。ヒトの記憶について機能障害と機能回復に伴う賦活パターンの変化が手術操作の加わった側頭葉内側に...
【医歯薬学】薬学:ラット記憶を含む研究件
❏高次脳機能における成体ニューロン新生の役割に関する研究(16650066)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】ラット / 長期増強 / 海馬 / 記憶 / 神経新生 (他9件)
【概要】1.転写因子であるPax6のヘテロ接合体変異ラットの海馬スライス標本を用いて電気生理学的解析を行った。Pax6変異ラットでは海馬歯状回での成体ニューロン新生が減少していることがすでに明らかになっているため、野生型と変異型ラットより得られたスライス標本において、歯状回での長期増強(LTP)に異常がみられるかどうかを検討したが、GABA_A受容体を部分的にブロックした条件下での高頻度刺激によるLTPの...
❏海馬認知機能の比較心理学的研究(13301005)
【研究テーマ】実験系心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】渡辺 茂 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30051907)
【キーワード】海馬 / 空間認知 / 記憶 / 学習 / キンカチョウ (他10件)
【概要】本研究は海馬認知機能を比較心理学的に解明することを目的として出発したものである。そのため、魚類、鳥類ラット、サル、ヒトの各研究チームを構成し、相互に連携をとりつつ研究を行った。魚類についてはモリス型迷路に相当するものを考案し、大脳背内側部に海馬と機能的に対応する部位を同定することができた。また、鳥類では海馬損傷が条件性弁別を阻害しないことを明らかにした。さらに、神軽毒による海馬内側部、海馬傍部、海...
❏大脳辺縁系-視床下部系における情動・記憶・免疫機能の行動・細胞・分子生物学的研究(08408036)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】小野 武年 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (50019577)
【キーワード】大脳辺縁系 / 視床下部 / 情動 / 記憶 / 免疫応答 (他14件)
【概要】I. 空間・場所情報の統合機構 ラットに脳内自己刺激を報酬として,i)ランダムな歩行移動(RRPST),およびii)場所認知に基づく2つの場所間の往復移動(PLT)を行なわせ,海馬体ニューロン活動と歩行移動中の物理的因子(移動スピード,移動方向,および移動回転角度)との相関を解析した。その結果,PLT課題ではRRPST課題と比較して,すべての物理的因子に対する海馬体ニューロンの応答選択性が増加し,...
【医歯薬学】看護学:加齢記憶を含む研究件
❏なつかしさ感情の機能と個人差:認知・神経基盤の解明と応用(16H02837)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】楠見 孝 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70195444)
【キーワード】記憶 / 感情 / ノスタルジア / エピソード記憶 / 自伝的記憶 (他9件)
【概要】なつかしさの機能と個人差に関して,その認知的・神経科学的基盤を解明し,回想法等への応用に役立てるために研究を進めた。 第1に,なつかしさの機能と個人差の認知的基盤を解明するための心理尺度と実験課題を開発し,16歳から90歳の市民に対する大規模調査と大学生への実験によって検討した。第2に,なつかしさの機能における個人差の神経基盤を同定するためのfMRI課題を作成し,大学生に実施した。第3に,髄液バイ...
❏中高年者の高次脳機能と筋運動機能および生活習慣との関連に関する神経心理学的研究(19330158)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】高次脳機能 / 記憶 / 注意 / 言語 / 中高年者 (他10件)
【概要】本研究は平成19年度時点で24年間継続されている名古屋大学八雲研究の一端を担うもので、中高年者の高次脳機能についての神経心理学検討を住民検診の一貫として実施したものである。とくに(1)中高年者の注意、記憶、言語機能に焦点を当てその発達的特性の理解,(2)注意、記憶、言語機能を測定すべく開発した名古屋大学神経心理学検査バッテリの脳画像研究を含めた標準化手続き、(3)認知機能と骨・運動系機能との関係の...
【医歯薬学】看護学:海馬記憶を含む研究件
❏長期電気刺激と外科的介入による大脳マルチスケールでの機能的及び形態的変化の研究(20H03794)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】川合 謙介 自治医科大学, 医学部, 教授 (70260924)
【キーワード】大脳電気刺激 / 迷走神経刺激 / 神経ネットワーク / てんかん / 記憶 (他9件)
【概要】本研究の目的は、大脳への電気刺激や外科的介入がもたらす機能的変化及び形態的変化を明らかにすることである。特に長期刺激や手術後長期の変化を、大脳皮質局所から大脳全体までマルチスケールに捉えることを目標とする。すなわち、(1) ラット迷走神経刺激(VNS)長期刺激モデルを用いた聴覚野皮質と海馬における局所微小ネットワーク特性の変化と形態的変化の検証、(2) ミニブタ脳表電気刺激モデルを用いた脳回単位で...
❏生物時計による脳機能制御基盤の解明と脳疾患改善への応用(18H03944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80301547)
【キーワード】生物時計 / 記憶想起 / 海馬 / cAMP / ドーパミン (他16件)
【概要】分子遺伝学的な解析により、時計遺伝子BMAL1が神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路を活性化し、AMPA型グルタミン酸受容体サブユニットGluA1の845番目のセリン残基をリン酸化することで、海馬依存的な記憶想起を正に制御することを明らかにした。この発見は生物時計が記憶想起制御に役割を果たすことを示すものである。一方、記憶想起を改善するツール...
❏海馬記憶機能を標的とした記憶操作による新規脳疾患治療戦略の確立(17K19464)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】記憶忘却 / 神経新生 / 海馬 / トラウマ記憶 / PTSD (他15件)
【概要】ストレス体験の記憶が発症の根底にあるうつ症状や、薬物依存の新規改善方法開発を目指して、海馬神経エンハンサーによる記憶忘却効果の有用性を検討した。その結果、海馬神経新生エンハンサーであるメマンチン投与によって、マウス社会的敗北ストレスによるPTSD様症状の改善、また、場所嗜好性課題におけるニコチン依存記憶の忘却が観察された。以上より、ストレス・薬物等体験によるエピソード記憶の忘却誘導による治療法の有...
【医歯薬学】看護学:地域研究記憶を含む研究件
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏メディアとしての公共空間と国民化のプロセスに関する歴史人類学的研究(22510253)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】岡田 敦美 北海道大学, 大学院・メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (40407630)
【キーワード】中・南アメリカ / 公共空間 / 記憶 / 歴史 / 表象 (他12件)
【概要】メキシコの公共空間の一つに、メキシコシティの地下鉄の駅構内がある。そのデザインは装飾的で、商業的広告のかわりに、メキシコの歴史に関連するテーマやモチーフが用いられたオブジェや壁画が多用され、メキシコの過去を再構成する場となっている。歴史は、祭典や記念碑、伝承その他の、様々な媒体によって記憶され、人々に伝達され、国民に共有されることにより、「国民化」に資するシンボルとなることが多かった。メキシコシテ...
❏レバノン・シリア移民の創り出す地域-宗派体制・クライエンテリズム・市民社会(21251003)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】黒木 英充 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20195580)
【キーワード】宗派紛争 / パトロン・クライエント関係 / 市民社会 / 在外投票権 / 移民文学 (他16件)
【概要】レバノン・シリア移民の4波に分かたれる移住の歴史的過程と、移住先における社会上昇について把握したうえで、世界各地にて現地調査を行った。その結果、移住先と故国とを結びつける移民のネットワークの重層する構造を明らかにし、移民が移住先の市民社会に接したことにより故国の政治体制に対し積極的な働きかけを行う動きがある一方、故国のクライエンテリズムが移民をなお強く拘束する影響力を持ち続けていること、などを明ら...
【医歯薬学】看護学:脳・神経記憶を含む研究件
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
【医歯薬学】看護学:乳幼児記憶を含む研究件
❏心の制御に関する統合的理解:認知心理学・認知神経科学・発達科学からの多面的接近(25285200)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川口 潤 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70152931)
【キーワード】記憶 / 抑制 / ワーキングメモリ / 社会的認知 / 認知的コントロール (他10件)
【概要】心のはたらきは,無意識的な自動的処理と意識的に操作しようとする意識的処理が区別され,中でも自動的処理が大きな役割を果たしていることが多数示されてきた。一方,人は自分自身の心をある程度コントロールできていると認識しているとともに,場合によっては不要な考えがいつも心に浮かぶなどコントロールできない状況も多く経験する。本研究では,このような心のコントロールが可能かどうか,またその背景メカニズムにはどのよ...
❏発達初期の予測的行為を支える記憶および抑制機構の解明(21800012)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】渡辺 はま 東京大学, 大学院・教育学研究科, 特任准教授 (00512120)
【キーワード】発達 / 乳児 / 予測 / 記憶 / 抑制 (他12件)
【概要】発達初期における予測的行為の基盤となる記憶および抑制機構の発達過程を、アイトラッカーによる視線計測、三次元動作解析システムによる身体運動計測、近赤外分光法による脳の機能的イメージング計測を用いて検討した。その結果、生後1年間に、(1)乳児は経験によって得られた情報を抑制し、状況に適した柔軟な予測が可能になること、(2)またそのような予測に基づいて自己の身体運動パターンを制御可能になること、(3)さ...
【医歯薬学】看護学:紛争記憶を含む研究件
❏紛争地域における「記憶」と「安全保障化」のメカニズム-「東地中海地域」を事例に(19H01463)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】月村 太郎 同志社大学, 政策学部, 教授 (70163780)
【キーワード】東地中海 / 安全保障化 / 記憶 / 東地中海地域 / 安全保障 (他7件)
【概要】2020年度から21年度にかけては、収集した出版資料(ネットにおける資料も含む)や現地研究者などとのWebを通じた情報交換が中心的な研究活動となった。まずバルカン地域については、ボスニアと隣国の二国間関係における歴史的記憶が、国境を跨がって居住する民族分布によって一層安全保障化されやすいことが分かった。次にEUおよびヨーロッパ国際関係の観点からは、現在の欧州と中国との関係が目に見えて悪化し、一部欧...
❏ラテンアメリカにおける政治的カタストロフ後の日常的位相(18H03453)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】石田 智恵 早稲田大学, 法学学術院, 准教授 (50706661)
【キーワード】暴力 / ラテンアメリカ / 日常性 / 記憶 / 紛争 (他7件)
【概要】2019年度は、プロジェクトの研究成果公開に向けて国際学会でのパネル共同発表の準備を進めた。 また前年度に引き続き、メンバーがそれぞれの現地調査に注力した。分担者の狐崎は、グアテマラで内戦の被害が激しかった地域で、女性が主体となって組織した生活改善グループの聞き取りを行い、構造的暴力の比較分析のための枠組みと指標を抽出するとともに、内戦時の罪を問う裁判の進捗状況について、CICIG解体の影響を中心...
❏ポスト紛争期における社会の再編ー南アジアの事例から(15H02599)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤倉 達郎 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (80419449)
【キーワード】紛争 / 暴力 / 移行期の正義 / 弔い / ネパール (他15件)
【概要】研究代表者・分担者のみならず、ネパール、スリランカ、インド、バングラデシュ、パキスタンを始めとするさまざまな国の研究者や人権活動家、ジャーナリストなども参加し、議論を重ね、発展させてきた。2015年にネパールで発生した大規模な地震の後は、ポスト災害期に顕在化する社会的紛争の様相も視野に入れ、ポスト災害/紛争期の社会の再編というより拡大した枠組みでの議論を行ってきた。この研究の成果として多くの論文が...
【医歯薬学】看護学:発達記憶を含む研究件
❏学習能力を決定する臨界期の経験依存的神経回路形成のメカニズムの解明(18H02531)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】杉山 陽子 (矢崎陽子) 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (00317512)
【キーワード】歌学習 / 可塑性 / 発達 / 臨界期 / 学習 (他10件)
【概要】歌を学習するトリ、ソングバードの一種であるキンカチョウは発達期に聴く成鳥の歌を覚え、これを模倣することで歌を学習する。この時、キンカチョウのヒナは自身の種の歌を聴き分けて学習する。本研究ではこのキンカチョウの歌学習をモデルとして用い、自身の種の歌を聴き分け選択的に学習する神経メカニズムを明らかにすることを目的とした。そのため、高次聴覚野の神経細胞がどの様に特定の歌を認知するのか明らかにするため、電...
❏中高年の高次脳機能に関する長期縦断的資料を基盤とする神経心理学的研究(23330219)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】中高年者 / 高次脳機能 / 長期縦断研究 / 注意 / 言語 (他16件)
【概要】主な研究成果は下記のとおりである。 1)町民検診を基盤として、毎年400名超規模で中高年者の高次脳機能検査(注意、言語、記憶、空間機能等)を継続して実施する作業を行い、これまでの縦断資料に本研究の5年間を加えることで、15年間の資料を蓄積できた。2)同時に実施した日常生活調査票により、運動、食事、社会活動等の日常生活習慣と高次脳機能検査との関連を検討した。3)同時に計測された整形外科学、耳鼻科学お...
❏発達初期の予測的行為を支える記憶および抑制機構の解明(21800012)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】渡辺 はま 東京大学, 大学院・教育学研究科, 特任准教授 (00512120)
【キーワード】発達 / 乳児 / 予測 / 記憶 / 抑制 (他12件)
【概要】発達初期における予測的行為の基盤となる記憶および抑制機構の発達過程を、アイトラッカーによる視線計測、三次元動作解析システムによる身体運動計測、近赤外分光法による脳の機能的イメージング計測を用いて検討した。その結果、生後1年間に、(1)乳児は経験によって得られた情報を抑制し、状況に適した柔軟な予測が可能になること、(2)またそのような予測に基づいて自己の身体運動パターンを制御可能になること、(3)さ...
【医歯薬学】看護学:生活習慣記憶を含む研究件
❏中高年の高次脳機能に関する長期縦断的資料を基盤とする神経心理学的研究(23330219)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】中高年者 / 高次脳機能 / 長期縦断研究 / 注意 / 言語 (他16件)
【概要】主な研究成果は下記のとおりである。 1)町民検診を基盤として、毎年400名超規模で中高年者の高次脳機能検査(注意、言語、記憶、空間機能等)を継続して実施する作業を行い、これまでの縦断資料に本研究の5年間を加えることで、15年間の資料を蓄積できた。2)同時に実施した日常生活調査票により、運動、食事、社会活動等の日常生活習慣と高次脳機能検査との関連を検討した。3)同時に計測された整形外科学、耳鼻科学お...
❏中高年者の高次脳機能と筋運動機能および生活習慣との関連に関する神経心理学的研究(19330158)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】高次脳機能 / 記憶 / 注意 / 言語 / 中高年者 (他10件)
【概要】本研究は平成19年度時点で24年間継続されている名古屋大学八雲研究の一端を担うもので、中高年者の高次脳機能についての神経心理学検討を住民検診の一貫として実施したものである。とくに(1)中高年者の注意、記憶、言語機能に焦点を当てその発達的特性の理解,(2)注意、記憶、言語機能を測定すべく開発した名古屋大学神経心理学検査バッテリの脳画像研究を含めた標準化手続き、(3)認知機能と骨・運動系機能との関係の...
【医歯薬学】看護学:ストレス記憶を含む研究件
❏情動記憶形成に影響を及ぼす概日リズムの検討(21730608)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】永岑 光恵 防衛大学校, 人文社会科学群, 准教授 (80392455)
【キーワード】記憶 / 情動 / 日内リズム / 唾液中コルチゾール / ストレス (他6件)
【概要】本研究は、内分泌系(コルチゾール)の日内リズムと情動を伴う出来事記憶の形成過程との関連性を明らかにするための基礎的な実験研究であった。コルチゾールの日内リズムをSlope(対数変換後のコルチゾールデータを用いて回帰分析して得た傾きの値)で評価し、その値により対象者を3群に分けて情動記憶形成の相違を検討した。その結果、従来の研究で明らかにされている、情動的な記憶は強く符号化され、想起されるという性質...
❏大脳辺縁系における認知・情動・記憶と行動の統合システム(11308033)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】小野 武年 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (50019577)
【キーワード】情動 / 記憶 / 認知 / ドパミン / 大脳辺縁系 (他11件)
【概要】I.認知・情動・行動出力過程における大脳辺緑系ニューロンの応答性 聴覚または視覚要素刺激、およびそれらの組み合わせによる構成連合刺激-報酬連合課題に対するラット前部帯状回、扁桃体,および後部視床領域ニューロンの応答性を解析した。その結果,前部帯状回は,認知的ならびに情動的要因を行動実行に転換する過程で,扁桃体基底外側核は連合学習に、後部視床領域は報酬刺激の認知および報酬予測に重要な役割を果たしてい...
【医歯薬学】看護学:日本記憶を含む研究件
❏The 150th Anniversary of the Meiji Restoration in Contemporary Japanese Politics(18K01422)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】LEHENY DAVID 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (80817479)
【キーワード】Politics / Commemoration / Identity / Popular Culture / Nation (他20件)
【概要】New/forthcoming publications include "Meiji at 150:A Global Moment for Japanese Studies, an Ambivalent Moment in Japan" (co-authored with Robert Hellyer). Journal of Japanese Studies, 2023. - ...
❏西洋・日本の植民地主義と「近代」:比較研究のパラダイム構築に向けて(19520548)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】水谷 智 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 講師 (90411074)
【キーワード】植民地帝国 / 日本 / ヨーロッパ / 比較 / 植民地近代性 (他18件)
【概要】本共同研究では、日本(朝鮮、台湾、沖縄等)とヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツ等)の植民地史を、「医療」「官僚制」「人種主義」といった<近代性>の問題系に属する主題を軸に再検討した。植民地主義をグローバルな文脈で共同研究するにあたっての<比較>の必要性と危険性の両方に十分に注意を払いながら、様々な支配経験に関する実証研究を突き合わせ、相互参照を可能に...
【医歯薬学】看護学:認知症記憶を含む研究件
❏なつかしさ感情の機能と個人差:認知・神経基盤の解明と応用(16H02837)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】楠見 孝 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70195444)
【キーワード】記憶 / 感情 / ノスタルジア / エピソード記憶 / 自伝的記憶 (他9件)
【概要】なつかしさの機能と個人差に関して,その認知的・神経科学的基盤を解明し,回想法等への応用に役立てるために研究を進めた。 第1に,なつかしさの機能と個人差の認知的基盤を解明するための心理尺度と実験課題を開発し,16歳から90歳の市民に対する大規模調査と大学生への実験によって検討した。第2に,なつかしさの機能における個人差の神経基盤を同定するためのfMRI課題を作成し,大学生に実施した。第3に,髄液バイ...
❏高齢者、介護スタッフの思いを記録し記憶へと繋ぐシステム(15H01698)
【研究テーマ】ヒューマンインタフェース・インタラクション
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】桑原 教彰 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 教授 (60395168)
【キーワード】認知症 / 介護支援 / チャンス発見 / 記憶 / 情報工学 (他11件)
【概要】認知症者の残存する記憶を辿り、本人と支える側の現実世界の認識の相違、すなわち互いの「物語」の食い違いを発見し、支える側のその理解、共有を促進する工学的手段を研究した。まずアブダクション等を用いた知的推論の技術で、本人の記憶の欠落など、食い違いの原因を発見する手法を検討した。本人の施設での生活を自動、持続的に「事象」として記録し、本人の「物語」を構成してデータベース化する技術を開発した。コミュニケー...
【医歯薬学】看護学:関係性記憶を含む研究件
❏相互行為としての身ぶりと手話の通文化的探究(24320176)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】菅原 和孝 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (80133685)
【キーワード】身体性 / ろう者の会話 / マルティ-モーダル民族誌 / 記憶 / 生業技術 (他25件)
【概要】本研究は、身ぶりと手話を微視的に分析し、対面相互行為の構造を身体性の基盤から照射した。また、通文化的な視野から、映像人類学、コミュニケーション科学、生態心理学の思考を交叉させ、マルティ-モーダルな民族誌記述の土台を作った。とくに、アフリカ狩猟採集民サン、カナダ・イヌイト、インドの憑依儀礼と舞踊、日本の伝統的な祭礼、日本酒の醸造、ろう者コミュニティ、数学者の討議といった多様な文脈における発話と動作の...
❏身体化された心の人類学的解明(20242026)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】菅原 和孝 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (80133685)
【キーワード】身ぶり / 環境認識 / 宗教実践 / 記憶探索 / アフォーダンス (他30件)
【概要】「身体化された心」を軸に、フィールドワークと理論的探究とを統合することによって、社会の構造と実践の様態を解明することを目的とした。フィールドワークでは「心/身体」「文化/自然」といった二元論を克服する記述と分析を徹底し、理論探究では表象主義を乗り超える新しいパラダイムを樹立した。「身体化」に着目することによって、認知と言語活動を新しい視角から照射し、民族誌的な文脈に埋めこまれた行為と実践の様態を明...
【医歯薬学】看護学:トラウマ記憶を含む研究件
❏20世紀後半のアメリカ文学・文化におけるトラウマとしての奴隷制度の表象(19K00460)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】和氣 一成 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (10614969)
【キーワード】trauma / slavery / Lovecraft Country / neo-slave narrative / Candyman (他23件)
【概要】早稲田大学教育・総合科学学術院学術研究第70号1~19ページ(2022年3月)に論文"Where is your fire?: Horror, Traumatic Pasts and the Becoming of History in Lovecraft Country (HBO 2020)"を発表した。本作品はH.P. Lovecraftの超自然的な物語に、1950年代をはじめ...
❏海馬記憶機能を標的とした記憶操作による新規脳疾患治療戦略の確立(17K19464)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】記憶忘却 / 神経新生 / 海馬 / トラウマ記憶 / PTSD (他15件)
【概要】ストレス体験の記憶が発症の根底にあるうつ症状や、薬物依存の新規改善方法開発を目指して、海馬神経エンハンサーによる記憶忘却効果の有用性を検討した。その結果、海馬神経新生エンハンサーであるメマンチン投与によって、マウス社会的敗北ストレスによるPTSD様症状の改善、また、場所嗜好性課題におけるニコチン依存記憶の忘却が観察された。以上より、ストレス・薬物等体験によるエピソード記憶の忘却誘導による治療法の有...
❏大量死の記憶と演劇的想像力に関する総合的研究(26370284)
【研究テーマ】英米・英語圏文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】伊藤 ゆかり 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (80223197)
【キーワード】演劇 / 大量死 / 記憶 / 歴史 / トラウマ (他9件)
【概要】本研究は、英米を中心とした大量死を描く演劇の系譜をたどることで、大量死の脅威に対する「記憶の記録装置」としての演劇の可能性を検証することを目的とした。大量死の脅威に常にさらされている現在、古くは第二次世界大戦、最近では東日本大震災による大量死の記憶と対峙すべき日本人研究者としての視点から、演劇の社会的・文化的・倫理的役割を再考することは喫緊の課題である。さらに自然災害による大量死に関する演劇の研究...
【医歯薬学】看護学:コホート研究記憶を含む研究件
❏中高年の高次脳機能に関する長期縦断的資料を基盤とする神経心理学的研究(23330219)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】中高年者 / 高次脳機能 / 長期縦断研究 / 注意 / 言語 (他16件)
【概要】主な研究成果は下記のとおりである。 1)町民検診を基盤として、毎年400名超規模で中高年者の高次脳機能検査(注意、言語、記憶、空間機能等)を継続して実施する作業を行い、これまでの縦断資料に本研究の5年間を加えることで、15年間の資料を蓄積できた。2)同時に実施した日常生活調査票により、運動、食事、社会活動等の日常生活習慣と高次脳機能検査との関連を検討した。3)同時に計測された整形外科学、耳鼻科学お...
❏中高年者の高次脳機能と筋運動機能および生活習慣との関連に関する神経心理学的研究(19330158)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
【キーワード】高次脳機能 / 記憶 / 注意 / 言語 / 中高年者 (他10件)
【概要】本研究は平成19年度時点で24年間継続されている名古屋大学八雲研究の一端を担うもので、中高年者の高次脳機能についての神経心理学検討を住民検診の一貫として実施したものである。とくに(1)中高年者の注意、記憶、言語機能に焦点を当てその発達的特性の理解,(2)注意、記憶、言語機能を測定すべく開発した名古屋大学神経心理学検査バッテリの脳画像研究を含めた標準化手続き、(3)認知機能と骨・運動系機能との関係の...
【医歯薬学】看護学:精神疾患記憶を含む研究件
❏海馬記憶機能を標的とした記憶操作による新規脳疾患治療戦略の確立(17K19464)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】記憶忘却 / 神経新生 / 海馬 / トラウマ記憶 / PTSD (他15件)
【概要】ストレス体験の記憶が発症の根底にあるうつ症状や、薬物依存の新規改善方法開発を目指して、海馬神経エンハンサーによる記憶忘却効果の有用性を検討した。その結果、海馬神経新生エンハンサーであるメマンチン投与によって、マウス社会的敗北ストレスによるPTSD様症状の改善、また、場所嗜好性課題におけるニコチン依存記憶の忘却が観察された。以上より、ストレス・薬物等体験によるエピソード記憶の忘却誘導による治療法の有...
❏記憶能力を制御する食品成分スクリーニングのためのin vitroアッセイ系の開発(20658035)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2008
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】CREB / CBP / 記憶 / 転写調節 / 蛍光エネルギー移動 (他8件)
【概要】本課題では、記憶形成プロセスを操作できる食品成分をスクリーニングするための実用的なセルフリー・アッセイ系の新規開発を目指して、 Green Fluorescence Protein(GFP)変異体群間で観察される蛍光エネルギー移動(FRET)利用して、転写調節因子CREBとCBP間の相互作用を促進する、あるいは、阻害する食品成分をスクリーニングするin vitroアッセイ系の構築を試みた。 (1)...
【医歯薬学】看護学:学習記憶を含む研究件
❏内的時間意識の比較認知神経科学(19K03385)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】兎田 幸司 慶應義塾大学, 文学部(三田), 助教 (60794948)
【キーワード】時間 / 学習 / 記憶 / 薬理 / アセチルコリン (他15件)
【概要】本研究においては、時間の知覚に対するムスカリン性およびニコチン性のアセチルコリン受容体の阻害の影響を調べた。頭部固定を用いた実験系においても、ムスカリン性アセチルコリン受容体の阻害は時間予測のばらつきを増加させた。ニコチン性アセチルコリン受容体の阻害は時間予測に影響を与えなかった。時間情報と空間情報に基づく頭部固定による逆転学習課題を新しく開発し、マウスがこの課題を短期間の訓練で学習することを明ら...
❏学習能力を決定する臨界期の経験依存的神経回路形成のメカニズムの解明(18H02531)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】杉山 陽子 (矢崎陽子) 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (00317512)
【キーワード】歌学習 / 可塑性 / 発達 / 臨界期 / 学習 (他10件)
【概要】歌を学習するトリ、ソングバードの一種であるキンカチョウは発達期に聴く成鳥の歌を覚え、これを模倣することで歌を学習する。この時、キンカチョウのヒナは自身の種の歌を聴き分けて学習する。本研究ではこのキンカチョウの歌学習をモデルとして用い、自身の種の歌を聴き分け選択的に学習する神経メカニズムを明らかにすることを目的とした。そのため、高次聴覚野の神経細胞がどの様に特定の歌を認知するのか明らかにするため、電...
❏学びの「楽しさ」は睡眠中の記憶定着を促進するか(16K13511)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】甲斐田 幸佐 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (80586264)
【キーワード】記憶 / 睡眠 / 楽しさ / 学習 / フロー体験 (他6件)
【概要】近年、睡眠は、記憶に必要な生理活動であることが明らかになっている。しかし、本研究の結果からは、視覚運動順応課題では睡眠の重要性は低いことが推測された。本研究で用いた仮眠(90分間)には、レム睡眠とノンレム睡眠の両方が含まれていたので、両睡眠とも視覚運動順応課題の学習には関与が薄いことが推測された。また、本研究の結果、視覚運動順応学習は、主観的な「楽しさ」とは無関係に生じることが明らかになった。潜在...
【医歯薬学】看護学:意思決定記憶を含む研究件
❏認知的コントロールとモニタリング機能に関する統合的理解(16H03750)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川口 潤 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (70152931)
【キーワード】認知コントロール / 記憶抑制 / エピソード記憶 / メタ記憶 / 計算モデル (他16件)
【概要】本研究は,人が自分自身の心をどのようにコントロールしているのかを,認知研究の知見,研究手法を援用し,解明しようとするものであった。特に,コントロール機能の代表的な現象としてエピソード記憶の抑制に焦点を当てて進め,記憶の抑制の基礎メカニズム,個人差,未来の出来事の展望,モニタリング等について検討を行った。具体的には,検索誘導性忘却や意図的に忘れるThink/No-Think(TNT)課題などを用い,...
❏帰納的ゲーム理論と限定合理性:経験からの社会観形成と行動決定(18330034)
【研究テーマ】理論経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】金子 守 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (40114061)
【キーワード】帰納的ゲーム理論 / 信念・知識 / 経験 / 記憶 / 他人の思考 (他16件)
【概要】本プロジェクトでは、帰納的ゲーム理論と限定合理性、特に経験からいかに信念・認識を獲得するか、また、その過程がどのように形で経験や推論の限定性に関係するのか、について研究した。具体的には、各プレイヤーは、社会の中のゲーム的状況でプレイすることによって獲得される経験から、社会観を形成し、行動の指針として使う。その各々において様々な形の限定合理性が出現してくる。本プロジェクトではこれを帰納的ゲーム理論の...
【医歯薬学】看護学:文化記憶を含む研究件
❏近代ロシア文化の「自叙」の研究:自伝的散文と回想を中心に(26284044)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中村 唯史 京都大学, 文学研究科, 教授 (20250962)
【キーワード】自叙 / 近代 / ロシア / 文化 / 自伝的言説 (他11件)
【概要】本研究は、ロシア文化の「自叙」(自伝的小説、回想、日記、手記、書簡等)における事実と虚構のメカニズムの考察を目的としていた。対象について近代の言説を中心としたのは、「私」の立場から語る自叙がすぐれて近代的な機構であるとの判断に基づく。 年に数回の研究会を実施し、共同研究を進めたが、その成果は特に日本ロシア文学会2016年度全国大会におけるパネル「20 世紀前半のロシア文化における自叙の問題」(於北...
❏西洋・日本の植民地主義と「近代」:比較研究のパラダイム構築に向けて(19520548)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】水谷 智 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 講師 (90411074)
【キーワード】植民地帝国 / 日本 / ヨーロッパ / 比較 / 植民地近代性 (他18件)
【概要】本共同研究では、日本(朝鮮、台湾、沖縄等)とヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツ等)の植民地史を、「医療」「官僚制」「人種主義」といった<近代性>の問題系に属する主題を軸に再検討した。植民地主義をグローバルな文脈で共同研究するにあたっての<比較>の必要性と危険性の両方に十分に注意を払いながら、様々な支配経験に関する実証研究を突き合わせ、相互参照を可能に...
【医歯薬学】看護学:コミュニケーション記憶を含む研究件
❏ビジネス日本語教育のための主体の認識に着目したフレームワークの構築(20K22252)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2020-09-11 - 2023-03-31
【研究代表者】平松 友紀 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 助手 (60880333)
【キーワード】ビジネス / コミュニケーション / 場面認識 / 前提 / メール (他7件)
【概要】本研究は、ビジネスに関わる人たちに向けた日本語教育における授業活動での活用を視野に、日本語で行う自身のコミュニケーション行為を考えるためのフレームワークの構築を目指すものである。 本研究は、取得したインタビューデータを基に分析を進め、フレームワークの基となるデータ群をまとめるとともに、追加調査を実施する。これらを踏まえ、日本語教育の授業活動で用いるフレームワークの構築を目指す計画であった。 既に収...
❏「抗争」言説の再検討(ドイツ文学の場合)(16K02557)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大宮 勘一郎 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (40233267)
【キーワード】抗争性 / コミュニケーション / ドイツ文学 / 双務的秩序 / 政治 (他12件)
【概要】本研究プロジェクトは、近代ドイツ文学における「抗争」モティーフを検討する作業として、レッシング、ゲーテ、クライスト、ヘッベルらの作品の分析を行ったうえで理論的構築を進めた。作品に描き出される様々な「抗争」に焦点を当て、それがいかなる仕方で18世紀の文学言説へと組み込まれ、また19世紀にいかなる変容を遂げ、さらに、いかにして20、21世紀の荒廃へと至ったか、文芸作品以外の様々なテクストとの参照関係の...
❏相互行為としての身ぶりと手話の通文化的探究(24320176)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】菅原 和孝 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (80133685)
【キーワード】身体性 / ろう者の会話 / マルティ-モーダル民族誌 / 記憶 / 生業技術 (他25件)
【概要】本研究は、身ぶりと手話を微視的に分析し、対面相互行為の構造を身体性の基盤から照射した。また、通文化的な視野から、映像人類学、コミュニケーション科学、生態心理学の思考を交叉させ、マルティ-モーダルな民族誌記述の土台を作った。とくに、アフリカ狩猟採集民サン、カナダ・イヌイト、インドの憑依儀礼と舞踊、日本の伝統的な祭礼、日本酒の醸造、ろう者コミュニティ、数学者の討議といった多様な文脈における発話と動作の...
【医歯薬学】看護学:教育記憶を含む研究件
❏学習アーキテクチャとしての「記憶空間」の形成原理および問題改善の研究(15K04226)
【研究テーマ】教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山名 淳 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (80240050)
【キーワード】アーキテクチャ / 記憶 / 想起 / 災害 / カタストロフィー (他11件)
【概要】本研究では、歴史的な出来事が生じた現場を中心として形成される「記憶空間」の形成過程、原理、論争点およびその改善の手法に関して教育とのかかわりで検討を試みた。より具体的には、第一に「記憶空間」と学習に関する最先端の理論状況を把握し、さらにそれを発展させた。第二に、そのような基礎理論的な考察をもとにして、「記憶空間」の問題について日本の事例(広島の原爆投下、阪神・淡路大震災、東日本大震災の記憶と想起等...
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏西洋・日本の植民地主義と「近代」:比較研究のパラダイム構築に向けて(19520548)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】水谷 智 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 講師 (90411074)
【キーワード】植民地帝国 / 日本 / ヨーロッパ / 比較 / 植民地近代性 (他18件)
【概要】本共同研究では、日本(朝鮮、台湾、沖縄等)とヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツ等)の植民地史を、「医療」「官僚制」「人種主義」といった<近代性>の問題系に属する主題を軸に再検討した。植民地主義をグローバルな文脈で共同研究するにあたっての<比較>の必要性と危険性の両方に十分に注意を払いながら、様々な支配経験に関する実証研究を突き合わせ、相互参照を可能に...