学びの「楽しさ」は睡眠中の記憶定着を促進するか
【研究分野】実験心理学
【研究キーワード】
記憶 / 睡眠 / 楽しさ / 学習 / フロー体験 / 感情
【研究成果の概要】
近年、睡眠は、記憶に必要な生理活動であることが明らかになっている。しかし、本研究の結果からは、視覚運動順応課題では睡眠の重要性は低いことが推測された。本研究で用いた仮眠(90分間)には、レム睡眠とノンレム睡眠の両方が含まれていたので、両睡眠とも視覚運動順応課題の学習には関与が薄いことが推測された。また、本研究の結果、視覚運動順応学習は、主観的な「楽しさ」とは無関係に生じることが明らかになった。潜在記憶に分類される記憶は、主観的な感情とは別に生じることを示唆する結果である。本研究の成果、睡眠と記憶に関する知識が深まり、さらなる研究への手がかりを得ることができた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
板口 典弘 | 慶應義塾大学 | 理工学部(矢上) | 訪問研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)