中世ローマ教皇庁のユダヤ人認識に関する研究
【研究分野】西洋史
【研究キーワード】
西洋史 / 中世 / 教皇庁 / ユダヤ / 記憶 / 迫害 / キリスト教 / 十字軍
【研究成果の概要】
第一回十字軍の際に生じたキリスト教徒によるユダヤ人虐殺についての教皇側の態度は史料上明白ではないのに対して、中世においてしばしば繰り返された儀式殺人の告発については、教皇はおおむねそれを非難する立場に立ったとみられる。しかし、ローマのユダヤ人コミュニティと教皇の関係の検討から明らかとなるように、教皇はユダヤ人に対して一貫した態度を取ったわけではなく、社会的文脈において両者の関係性は変化し、それに伴って対ユダヤ人の態度も変化したというべきである。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【配分額】3,050千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 450千円)