ポスト社会主義諸国の歴史と記憶に関する実証的研究:バルト諸国の事例
【研究分野】西洋史
【研究キーワード】
記憶 / 記憶の装置 / 歴史教育 / 歴史認識 / エストニア / ポスト社会主義 / ラトヴィア / 歴史の公共性 / ソヴィエト体制 / 記念碑 / ポスト社会主義諸国 / ライフ・ストーリー / 少数民族文化自治 / 第二次世界大戦 / ロシア語系住民 / 情報ギャップ / 社会的記憶 / ソ連時代 / 対抗的歴史認識 / マイノリティ / 体制転換 / 民族間関係 / 旧社会主義諸国
【研究成果の概要】
バルト諸国の事例から歴史と社会の関係における次のことが確認された。現代社会においては多様な「記憶の装置」の存在により、対立する複数の歴史的記憶というよりは、むしろ流動的で重なりとずれのある歴史的記憶が形成されている。そうした状況においては、「公定」国史が社会的記憶と完全に一致することはない。また、この社会的記憶の共有と非共有の間の境界線も必ずしも不動ではない。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)