イギリス帝国の歴史認識と忘却:世界37植民地における文書隠蔽工作の初期展開
【研究分野】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究キーワード】
集合的記憶 / 忘却 / 文書管理 / 植民地独立 / 脱植民地化 / イギリス帝国 / マルタ / セイロン / スリランカ / 記憶 / 公文書管理 / 文書等毀棄 / 集団的記憶 / 歴史認識 / 協力者 / コラボレーター / 隠蔽 / 記録 / 植民地 / 帝国 / 史料批判
【研究成果の概要】
第二次世界大戦後、ヨーロッパや日本の諸帝国は、世界各地から撤退した。この時に、各帝国にとって都合の悪い過去の記録が何らかの形で処分されただろうということは想像にかたくないが、その多くは謎に包まれている。当時最大勢力の一つであったイギリス帝国も文書の隠蔽を行なっただろうと考えられるが、やはりその詳細はほとんど知られていない。こうした中、イギリス帝国が隠蔽したはずの植民地文書が、実はロンドン郊外に保管されていたということが近年明らかになった。本研究計画は、この新出史料を読み解きながら、イギリス帝国が世界各地で行なった文書隠蔽工作の様子を、特にその初期段階の展開に焦点を当てて検討した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)