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研究分野別サイレントキーワード
「イネ」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】人間情報学:Dsイネを含む研究件
❏イネを用いた短日植物の開花時期決定遺伝子の単離(08740619)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1996
【研究代表者】井澤 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】イネ / 短日植物 / 日長感受性 / トランスポゾンタギング / Ac (他8件)
【概要】イネは代表的な短日植物であり、開花時期に影響を与えるさまざまな遺伝子座が同定されているが、いまだ遺伝子単離には到っていない。そこで、我々は、非自律性転移因子Dsと転移酵素をコードする35S-AcTPase導入形質転換イネを交配して得られた個体(F1)の自殖後代(F2)を用い、開花時期が早くなる個体を選抜し、その後代を用いた解析を行っている。 開花が早い突然変異系統B-10-1-80は安定な表現型を...
❏イネ日長感受性遺伝子Se-1の単離(07740620)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1995
【研究代表者】井沢 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】イネ / 日長感受性 / トランスポゾン・タッギング / Ac / Ds (他8件)
【概要】イネは代表的な短日植物であり、日長感受性をはじめ、開花に影響を与えるさまざまな遺伝子座(Se-1,E1,Ef-1等)が多数同定されているが、いまだ遺伝子単離には到っていない。そこで、我々は、トランスポゾンタギング法によるイネ開花時期決定遺伝子の単離を目標に研究を行っている。現在までに、Dsと35S-AcTPase(CaMV35SプロモーターにAcTPaseのcDNAを結合した遺伝子)導入形質転換イ...
【情報学】情報学フロンティア:機械学習イネを含む研究件
❏制御工学に基づく、生命システム推定法と生命制御論の確立(17K00398)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】木立 尚孝 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (80415778)
【キーワード】生命情報学 / カルマンフィルター / 微分方程式 / 機械学習 / 1細胞シーケンシング (他14件)
【概要】次世代シーケンシング実験の低コスト化や、顕微鏡の高性能化により、生命状態の経時的変化を細胞レベルで測定する研究が増加している。一般に時系列データは、一時刻点のみの測定データに比べ、要素間の因果関係などを高精度に推定できると期待される。しかし、現時点では、これらのデータの解析には、クラスタリング法など記述的分析法が主に使われており、測定データから、生命状態変化を引き起こすメカニカルな仕組みを推定する...
❏ゲノミックセレクションを活用した革新的作物育種システムの構築(22380010)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】植物育種 / 遺伝 / ゲノム育種 / ゲノミックセレクション / 量的遺伝子座(QTL) (他15件)
【概要】ゲノムワイドマーカーをもとに個体や系統の遺伝的能力を予測して選抜するゲノミックセレクション(GS)について、(1)モデリング手法の開発、(2)イネ品種・系統における実データの収集・解析、(3)育種シミュレーションを行い、それを活用した作物育種効率化の可能性を検討した。(1)では、複数形質の同時予測、交配後代の分離の予測、遺伝子型×環境交互作用パターンの予測のための手法開発を行った。(2)では、イネ...
【複合領域】一般理論:イネを含む研究件
❏細胞壁物性による作物選別のための新型クリープメーターの開発と携帯化(10559012)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】山口 淳二 名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 助教授 (10183120)
【キーワード】粘弾性計測装置 / ウィンドウズ / 応力緩和法 / クリープ法 / 力学モデル (他14件)
【概要】草型形成の主要因の1つである細胞壁の物性に着目し、新理論に基づいた簡易測定システムの開発と、それを用いたいくつかの実践例の蓄積を目的とした。 1)山電製の粘弾性計測装置レオナーは、本来食品の粘弾性の計測を目的とするクリープ測定装置であったが、これを改良し、柔らかい根や葉鞘の細胞壁といった植物組織のクリープ伸展性計測用に改良することが出来た。また、携帯化を目的としてウィンドウズ対応型への改良を試みた...
❏稲の稈における細胞壁構成物質の再移動の分子機構(08456008)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】秋田 重誠 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10251498)
【キーワード】水稲 / 稈 / ヘミセルロース / 挫折抵抗 / 登熟期 (他9件)
【概要】本研究においては水稲の桿の物理的強度が登熟期に急激に弱くなるという現象の生理および分子機構を解明しようとした。3年間にわたる研究の結果、次のような成果が得られた。 (1) 水稲の桿の物理的強度と桿を構成する細胞のうち、特に、柔細胞の細胞壁が薄くなるという形態的、構造的変化の間に明瞭な関係を認めた。 (2) この関係には明瞭な品種間差が見られ、登熟期に桿から穂への物質の移動が大きい品神で桿強度の低下...
【複合領域】一般理論:葉鞘イネを含む研究件
❏イネ澱粉枝作り酵素アイソザイムの各組織における機能と相補作用の解析(20K05961)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】クロフツ 尚子 秋田県立大学, 生物資源科学部, 博士研究員 (30583330)
【キーワード】イネ / 葉鞘 / 澱粉 / アミロペクチン / アミロース (他7件)
【概要】本研究の目的は、3種類のイネ澱粉枝作り酵素(Branching Enzyme; BEI, BEIIa, BEIIb)の 各組織における役割を明確にすることである。3種類のBEは、組織による発現強度・相互作用する酵素・好む基質の構造・形成する枝の長さが異なる。胚乳におけるBEの機能と相補作用は明確になってきたが、胚乳以外の組織におけるBEアイソザイムの機能分担は不明である。 本研究では、特定のBEが...
❏細胞壁物性による作物選別のための新型クリープメーターの開発と携帯化(10559012)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】山口 淳二 名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 助教授 (10183120)
【キーワード】粘弾性計測装置 / ウィンドウズ / 応力緩和法 / クリープ法 / 力学モデル (他14件)
【概要】草型形成の主要因の1つである細胞壁の物性に着目し、新理論に基づいた簡易測定システムの開発と、それを用いたいくつかの実践例の蓄積を目的とした。 1)山電製の粘弾性計測装置レオナーは、本来食品の粘弾性の計測を目的とするクリープ測定装置であったが、これを改良し、柔らかい根や葉鞘の細胞壁といった植物組織のクリープ伸展性計測用に改良することが出来た。また、携帯化を目的としてウィンドウズ対応型への改良を試みた...
【環境学】環境解析学:気候変動適応イネを含む研究件
❏熱帯アジア不良環境下の直播稲作体系改善のための国際研究ネットワーク構築(18KK0169)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2023-03-31
【研究代表者】加藤 洋一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50463881)
【キーワード】イネ / 直播稲作 / 直播栽培 / 気候変動適応
【概要】コロナ禍において、熱帯アジアではロックダウンによる厳しい外出制限がかけられている地域もある。オンラインによる共同研究展開には限界があり、不良環境の直播稲作地帯への現地調査や現地試験に制限が生じた状況は大きく改善されなかった。そのような中、国際共同研究ネットワーク構築と強化をオンラインベースで進めることにエフォートを割いた。ACSAC10(アジア作物学会国際会議;オンライン開催)において、本研究プロ...
❏気候変動対応型の水稲省力栽培に向けた基礎研究:イネ苗立ち改善に着目して(17H06617)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2017-08-25 - 2019-03-31
【研究代表者】加藤 洋一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (50463881)
【キーワード】イネ / 直播 / 気候変動適応
【概要】熱帯アジアのイネ生産は気候変動の影響を大きく受けている。雨季到来が変動しており、インフラ未整備の天水田地域では、灌排水が困難なためイネ作付が不安定となっている。若年層の都市流出による労力不足は、収益性の低い貧しい不良環境において顕著であり、集約的稲作の導入をますます困難にしている。 本研究では、イネ作付時の水環境の変動に対処する省力稲作技術確立を社会実装における最終目標とし、熱帯不良環境水田におけ...
【環境学】環境解析学:突然変異イネを含む研究件
❏シュートメリステムの機能に着目したイネの葉の分化機構の解明(20248001)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】長戸 康郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10143413)
【キーワード】シュートメリステム / イネ / 突然変異 / 葉パターン / 葉間期 (他14件)
【概要】本研究はイネにおける葉の分化機構をシュートメリステムとの関係で明らかにしようとしたものである。シュートメリステムの維持と葉の形態形成に関わるWAF1を同定した。WAF1は小分子RNAの制御に関わるものであった。葉原基分化の時間的制御に関し、PLA3遺伝子を同定した。PLA1,PLA2と同様に葉の成熟速度を制御するもので、葉原基の分化には既存の葉原基からのシグナルが重要であることを明らかにした。葉の...
❏不稔個体を用いた外来イネ科草本の駆除に関する研究(18658131)
【研究テーマ】環境農学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】齊藤 陽子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (00302597)
【キーワード】外来種 / イネ / MET / 胚乳 / 不稔 (他12件)
【概要】本研究では、イネ科外来種草本(シナダレスズメガヤ)の駆除を念頭におき、イネをモデル植物として不稔個体を導入して駆除する方法を模索している。研究代表者は、花粉親として機能した時に「発芽できない種子」をつくる次世代を残さないイネを、突然変異体や遺伝子組換えによって作出することを目的としている。今年度は、昨年度独立行政法人農業生物資源研究所より購入した、発芽率が0.4未満のイネ(日本晴)の突然変異系統8...
❏イネにおいて、嫌気ストレスに誘導される酵素に関する育種学的研究(04660003)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1992
【研究代表者】高野 哲夫 東京大学, 農学部, 助手 (30183057)
【キーワード】乳酸脱水素酵素 / アルコール脱水素酵素 / 嫌気ストレス / cDNA / イネ (他6件)
【概要】オオムギ乳酸脱水素酵素(LDH)cDNAの1部分をPCR法によって合成した。これをプローブに用いて、イネcDNAライブラリーをスクリーニングし、イネLDHcDNAをクローニングし、塩基配列を決定した。cDNAクローンは1412bpで、1062bpのタンパク質翻訳領域、110bpの5'非翻訳領域、および240bpの3'非翻訳領域からなる。イネLDHの一次構造がcDNA配列から推定され...
【数物系科学】地球惑星科学:国際研究者交流イネを含む研究件
❏穀物の旱魃応答指数の生理・遺伝・生態学的解明(23380011)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鴨下 顕彦 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 准教授 (10323487)
【キーワード】ストレス / 生態学 / 遺伝学 / 植物 / 環境 (他12件)
【概要】イネの多様な品種群、遺伝集団、準同質遺伝子系統を用いて、旱魃応答指数(DRI)を定量し、その生態生理・遺伝学的機構を解明した。品種試験では、DRIは旱魃下の収穫指数、稔実性や乾物生産と正の相関が強く、不稔穂の割合、出穂遅延、草丈減少と負の相関が強かった。遺伝集団試験では、第2染色体のRM6911-RM6379の領域、第4染色体RM5953近傍、第8染色体に2か所、DRIの量的遺伝子座が推定されたが...
❏東北タイ天水田における土壌養分動態の解明に基づくイネの耐乾性評価(22405015)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岸 順子 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (60191219)
【キーワード】天水田 / 東北タイ / 土壌養分 / 水資源 / 作物学 (他16件)
【概要】タイの稲作はその約6割が天水田と呼ばれる降雨に依存した水田で行われている。特に東北タイでは土壌が砂質のため、乾燥と湿潤を頻繁に繰り返すのに加えて、養分の供給力や保持能力が低い。そのため、収量が低く、その改善が大きな課題である。そこで養分の吸収量を評価し,吸収量の改善に基づく収量の改善を試みた。その結果、土壌はリン欠乏傾向にあることが明らかにされたが、リンを施肥しても必ずしも生育は改善せず、それはリ...
❏古代中国人類集団の遺伝的多様性とその変遷ならびに生活史の解明(18107007)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】植田 信太郎 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20143357)
【キーワード】古代DNA / 古人骨 / 遺伝的多様性 / 中国 / 次世代シーケンサ (他14件)
【概要】2500年前から2000年前にかけて古代中国の人類集団の遺伝的構成が大きく変化したことを示した我々の先の研究成果を発展させるため、黄河中流(中原)の3000年前ならびに3500年前の遺跡から出土した古人骨のDNA分析をおこなった。その結果、(1) 3500年前から3000年前にかけても変化が起きていたこと、(2) 3500年前と現在の人類集団の遺伝的多様性には違いがみられないこと、が明らかになった...
【数物系科学】地球惑星科学:気候変動イネを含む研究件
❏カウンターストレス装置としてのRNA顆粒による相反mRNA抑制の解析(15H04628)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡邊 雄一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60183125)
【キーワード】植物 / mRNA制御 / 環境応答 / 高温ストレス / ストレス顆粒 (他22件)
【概要】植物が高温などのストレスを受けた際、細胞内に現れるRNA顆粒ーPボディーとストレス顆粒ーについて、ストレス耐性を付与する機能との関連を解析した。ストレス高温処理直後から、分単位で見られる非常に早い変化であった。DCP1 によるPボディーは平常時から存在し、DCP2がそこに集結、ストレス顆粒はそれとは独立に形成されるが、P-ボディーと離合集散する構造として観察された。ストレス耐性の際増加するmRNA...
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
❏天然安定同位体比利用による気候帯別水田からの温室効果ガス発生軽減管理法の開発(25252044)
【研究テーマ】地域環境工学・計画学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
【キーワード】温室効果ガス / 水田 / 二酸化炭素 / メタン / 亜酸化窒素 (他37件)
【概要】水田におけるGHG生成機構と接地気相中への放出機構を解明し発生軽減農法の開発を目的とした。ライシメーターにおいて水管理法を変えて水稲を栽培し、収量と温室効果ガスフラックスを測定した。また、メタン生成菌、メタン資化性菌の分離を試みた。間断灌漑を取り入れた水管理で湛水区と比べてGHGsフラックスが減少した。イネの通気抵抗が高温の熱帯では小さくなることから、熱帯でより大きいCH4放出となった。熱帯水田は...
【生物学】基礎生物学:Acイネを含む研究件
❏イネを用いた短日植物の開花時期決定遺伝子の単離(08740619)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1996
【研究代表者】井澤 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】イネ / 短日植物 / 日長感受性 / トランスポゾンタギング / Ac (他8件)
【概要】イネは代表的な短日植物であり、開花時期に影響を与えるさまざまな遺伝子座が同定されているが、いまだ遺伝子単離には到っていない。そこで、我々は、非自律性転移因子Dsと転移酵素をコードする35S-AcTPase導入形質転換イネを交配して得られた個体(F1)の自殖後代(F2)を用い、開花時期が早くなる個体を選抜し、その後代を用いた解析を行っている。 開花が早い突然変異系統B-10-1-80は安定な表現型を...
❏イネ日長感受性遺伝子Se-1の単離(07740620)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1995
【研究代表者】井沢 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】イネ / 日長感受性 / トランスポゾン・タッギング / Ac / Ds (他8件)
【概要】イネは代表的な短日植物であり、日長感受性をはじめ、開花に影響を与えるさまざまな遺伝子座(Se-1,E1,Ef-1等)が多数同定されているが、いまだ遺伝子単離には到っていない。そこで、我々は、トランスポゾンタギング法によるイネ開花時期決定遺伝子の単離を目標に研究を行っている。現在までに、Dsと35S-AcTPase(CaMV35SプロモーターにAcTPaseのcDNAを結合した遺伝子)導入形質転換イ...
【生物学】基礎生物学:日長感受性イネを含む研究件
❏イネを用いた短日植物の開花時期決定遺伝子の単離(08740619)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1996
【研究代表者】井澤 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】イネ / 短日植物 / 日長感受性 / トランスポゾンタギング / Ac (他8件)
【概要】イネは代表的な短日植物であり、開花時期に影響を与えるさまざまな遺伝子座が同定されているが、いまだ遺伝子単離には到っていない。そこで、我々は、非自律性転移因子Dsと転移酵素をコードする35S-AcTPase導入形質転換イネを交配して得られた個体(F1)の自殖後代(F2)を用い、開花時期が早くなる個体を選抜し、その後代を用いた解析を行っている。 開花が早い突然変異系統B-10-1-80は安定な表現型を...
❏イネ日長感受性遺伝子Se-1の単離(07740620)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1995
【研究代表者】井沢 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】イネ / 日長感受性 / トランスポゾン・タッギング / Ac / Ds (他8件)
【概要】イネは代表的な短日植物であり、日長感受性をはじめ、開花に影響を与えるさまざまな遺伝子座(Se-1,E1,Ef-1等)が多数同定されているが、いまだ遺伝子単離には到っていない。そこで、我々は、トランスポゾンタギング法によるイネ開花時期決定遺伝子の単離を目標に研究を行っている。現在までに、Dsと35S-AcTPase(CaMV35SプロモーターにAcTPaseのcDNAを結合した遺伝子)導入形質転換イ...
【生物学】基礎生物学:Hd1遺伝子イネを含む研究件
❏複雑な自然変動環境下での気温応答性を制御する遺伝子の同定(18H03948)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】井澤 毅 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10263443)
【キーワード】イネ / 光周性 / 花芽形成 / 気温応答性 / 自然環境 (他20件)
【概要】野外における気温応答性のイネ光周性花芽形成に異常が起きた変異体Y86系統をマッピングし、染色体7番の約400kbの領域にマッピングした。この変異体は、フロリゲン遺伝子の発現が高い状態でも顕著な開花支援を起こし、これまでに同定できていない新奇な分子機構の鍵となる遺伝子の変異体であると考えられる。 また、イネの気温応答性光周性花芽形成において、PhyBによるGhd7遺伝子の翻訳後制御が大きな作用を持っ...
❏短日植物イネの光周性の分子メカニズム(13740457)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】井澤 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】光周性 / 概日時計 / 短日植物 / イネ / フィトクローム (他8件)
【概要】イネは典型的な短日植物である。極端な長日条件である連続明期中では、播種後、200日でも開花しない。我々は、これまでに、連続明期中でも、播種後約20日で、花芽形成を起こすse5変異体の解析から、イネの光周性反応に、植物光受容体フィトクロームが必須であることを明らかにしている(Izawa et al. 2000)。 1)本研究では、lucレポーター遺伝子を用い、概日時計のモニター系を確立した(Sugi...
【生物学】基礎生物学:葉緑体イネを含む研究件
❏イネ核ゲムに存在する葉緑体リボソームタンパク質遺伝子の解析(05760006)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1993
【研究代表者】堤 伸浩 (1994) 東京大学, 農学部, 助手 (00202185)
【キーワード】イネ / 葉緑体 / リボソームタンパク質遺伝子
【概要】本研究では、葉緑体機能を改変し育種的に利用するための基礎的な知見を得るために、核にコードされている葉緑体のリボソームタンパク質サブユニットの遺伝子をクローン化し、転写調節領域・トランジット配列・RNAのプロセッシングを明らかにすることを目的としている。 イネ葉緑体のリボソームタンパク質L12の遺伝子は、進化の過程で葉緑体ゲノムから核ゲノムへ移行したと考えられている。当初の計画では、タバコのrpl1...
❏葉の老化に対する光の制御機構(04454012)
【研究テーマ】植物生理学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1992
【研究代表者】加藤 栄 東京大学, 理学部, 教授 (50011515)
【キーワード】葉 / 老化 / 光制御 / タンパク質分解 / クロロフィル (他8件)
【概要】1.葉の老化に伴ってタンパク質が分解され、葉の窒素含量が低下する。通常の植物ではタンパク質分解に対する葉齢と被陰の影響を分離できない。そこで、横に這わせたつる植物(セイヨウアサガオ)を用い、葉を同一光条件で育てることにより、葉齢に伴って窒素含量は低下すること、しかし、葉の置かれた光環境がより強い制御作用を持ち、光強度の低下とともに葉の窒素含量が低下することを見出した。 2.群落状に生育させたイネを...
【生物学】基礎生物学:光合成イネを含む研究件
❏農作物の組織・細胞レベルにおけるオゾン防御機構の解明(21248030)
【研究テーマ】農業環境工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】小林 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10354044)
【キーワード】オゾン / イネ / コムギ / アポプラスト / 光合成 (他8件)
【概要】地表オゾン濃度の上昇は、農作物生産に大きく影響すると予測される。本研究は、農作物のオゾン防御機構の解明により、影響の予測精度向上と影響緩和策の策定に資することを目的として行った。研究の結果、オゾンの影響程度が生育時期や品種で異なること、影響の違いが抗酸化物質量と関連する場合のあること、その一方でオゾン自体よりもオゾンへの植物の応答で生じた余剰エネルギーや酸化性物質の影響が大きいことなどが分かった。...
❏葉の老化に対する光の制御機構(04454012)
【研究テーマ】植物生理学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1992
【研究代表者】加藤 栄 東京大学, 理学部, 教授 (50011515)
【キーワード】葉 / 老化 / 光制御 / タンパク質分解 / クロロフィル (他8件)
【概要】1.葉の老化に伴ってタンパク質が分解され、葉の窒素含量が低下する。通常の植物ではタンパク質分解に対する葉齢と被陰の影響を分離できない。そこで、横に這わせたつる植物(セイヨウアサガオ)を用い、葉を同一光条件で育てることにより、葉齢に伴って窒素含量は低下すること、しかし、葉の置かれた光環境がより強い制御作用を持ち、光強度の低下とともに葉の窒素含量が低下することを見出した。 2.群落状に生育させたイネを...
【生物学】人類学:進化イネを含む研究件
❏長鎖長次世代シークエンサによるイネ育種におけるゲノム動態と進化基本過程の理解(17H06246)
【研究テーマ】生産環境農学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】井澤 毅 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10263443)
【キーワード】イネ / ゲノム / MinION / 長鎖型 / 長鎖次世代シークエンサー (他16件)
【概要】長鎖型次世代ゲノムシークエンサーの一種であるMinIONを用いて、安価で、ゲノム情報を入手して、来歴のはっきりしたイネの育種におけるゲノムの変化を解析すること、植物の進化における基本過程を明らかにしようと考え、研究を進めたが、x10を超える程度のMinIONデータでは、正確にゲノム配列を決めることが不可能であることが、いろいろな既報ソフトウェアを使った解析から明らかとなった。一方で、イルミナの短鎖...
❏イネのジテルペン環化酵素遺伝子群の進化・分化に関する研究(24580155)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】豊増 知伸 山形大学, 農学部, 教授 (60272085)
【キーワード】イネ / ジテルペン / 生合成 / 酵素 / 機能分化 (他10件)
【概要】栽培イネ(Oryza sativa)は、植物ホルモンのジベレリンだけでなく、フィトカサン、モミラクトン、オリザレキシンといったフィトアレキシンなど多様なジテルペノイドを生合成することが知られている。本研究では、それらの生合成初期段階に関与する酵素遺伝子は、生長制御あるいは病害抵抗といった生理的役割に応じて発現場所が異なることを示した。さらに、フィトアレキシンのモミラクトンとフィトカサンの生合成は野...
【工学】総合工学:マグネシウムイネを含む研究件
❏ナチュラルバリエーションとイオンビーム変異体を利用したマグネシウム吸収機構の同定(19K05751)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】小林 奈通子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60708345)
【キーワード】マグネシウム / イネ / シロイヌナズナ / MutMap / QTL-seq (他11件)
【概要】地上部のマグネシウム濃度が低いイネ変異体の1番染色体上にはlong deletionがあり、この領域には2つの遺伝子が含まれていた。そこで、ゲノム編集にてそれぞれをノックアウトした変異体を作出したところ、zinc fingerタンパク質をコードする遺伝子の欠損が、マグネシウム含量低下の原因と確認された。マグネシウム動態に関わるzinc fingerタンパク質が同定されたのはこれが初めてである。 低...
❏放射性同位体を用いた植物体内のマグネシウム移行動態と輸送体の解析(24780056)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】田野井 慶太朗 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (90361576)
【キーワード】マグネシウム28 / マグネシウム / イネ / 植物 / 放射性同位体
【概要】本研究では、短半減期核種であるマグネシウム28(28Mg:半減期20.9時間)を放射性同位体トレーサーとして用い、イネのマグネシウム(Mg)動態解析を実施した。その結果、Mg欠乏処理をしたイネでは2番目に新しい葉へのMg移行が抑えられる現象が見られた。解析の結果、Mg欠乏処理でまず蒸散が影響を受けることが判明した。また、根での吸収解析により、低pHではMg吸収活性が低下することや、根の吸収部位によ...
❏酵母における細胞内マグネシウム濃度設定実験系の開発(22780300)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】田野井 慶太朗 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (90361576)
【キーワード】発現制御 / マグネシウム / イネ / MRS2 / 酵母 (他9件)
【概要】本研究では、マグネシウムを輸送するタンパク質(遺伝子)を、マグネシウム輸送ができない酵母へ導入することで、様々なマグネシウム環境となる酵母を作成した。この酵母を用いることで、様々なマグネシウム環境下にあるmRNAの制御に関する研究をin vivoで実施することができるが、細胞質のマグネシウム濃度を知ることはできないことから、さらなる研究が必要である。 ...
【工学】総合工学:モデル化イネを含む研究件
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
❏作物生育モデルと遺伝モデルの連携による作物環境応答の生態遺伝的メカニズムの解明(19208003)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】長谷川 利拡 独立行政法人農業環境技術研究所, 大気環境研究領域, 上席研究員 (10228455)
【キーワード】発育生理学 / 遺伝学 / モデル化 / イネ / 環境応答 (他6件)
【概要】作物の生育に及ぼす環境と遺伝要因の影響はこれまで別々に解析されてきたが、気候変動条件に適した品種を開発するためには、環境に対する生育反応に及ぼす遺伝的要因を解明する手法が必要である。そこで、遺伝情報がわかっているイネ174系統を茨城、石川、福岡、沖縄、ベトナムで栽培し、出穂時期の環境応答に関わる遺伝的要因を作物生育モデルとの連携で探索する新しい方法で解析したところ、これまでの方法で個々の地点のデー...
【農学】農芸化学:助細胞イネを含む研究件
❏イネ花粉管誘引物質の同定と交雑不和合機構解明への挑戦(26660004)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】高梨 秀樹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (60707149)
【キーワード】イネ / 花粉管誘引 / 助細胞 / 花粉管 / 雌性配偶体 (他6件)
【概要】イネにおいては花粉管誘引関連の研究は大きく立ち遅れておりいまだ花粉管誘引物質の同定もなされていない. この状況を打破すべく, 本研究では申請者がこれまでに行ってきたイネ助細胞における詳細な遺伝子発現プロファイルをもとにイネ花粉管誘引物質の探索を行った. イネ助細胞において高発現する遺伝子を精査したところ, そこには興味深いことにこれまでにトレニアやシロイヌナズナにおいて同定された花粉管誘引物質をコ...
❏イネ花粉管誘引物質の同定と交雑不和合機構の解明(25892006)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】高梨 秀樹 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (60707149)
【キーワード】イネ / 花粉管 / 助細胞 / 生殖
【概要】イネ花粉管誘引物質を同定するためには, 遺伝子発現情報をもとに候補遺伝子の選抜を行う必要がある. そこでまず, 申請者らがこれまでに得たマイクロアレイ・RNA-seq解析によるイネ助細胞の遺伝子発現プロファイル (Ohnishi and Takanashi et al. 2011) の結果から, 助細胞で高発現し, かつ分泌性タンパク質をコードする複数の遺伝子を候補として多数選抜した. 選抜した候...
【農学】農芸化学:花粉管イネを含む研究件
❏イネ花粉管誘引物質の同定と交雑不和合機構解明への挑戦(26660004)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】高梨 秀樹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (60707149)
【キーワード】イネ / 花粉管誘引 / 助細胞 / 花粉管 / 雌性配偶体 (他6件)
【概要】イネにおいては花粉管誘引関連の研究は大きく立ち遅れておりいまだ花粉管誘引物質の同定もなされていない. この状況を打破すべく, 本研究では申請者がこれまでに行ってきたイネ助細胞における詳細な遺伝子発現プロファイルをもとにイネ花粉管誘引物質の探索を行った. イネ助細胞において高発現する遺伝子を精査したところ, そこには興味深いことにこれまでにトレニアやシロイヌナズナにおいて同定された花粉管誘引物質をコ...
❏イネ花粉管誘引物質の同定と交雑不和合機構の解明(25892006)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】高梨 秀樹 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (60707149)
【キーワード】イネ / 花粉管 / 助細胞 / 生殖
【概要】イネ花粉管誘引物質を同定するためには, 遺伝子発現情報をもとに候補遺伝子の選抜を行う必要がある. そこでまず, 申請者らがこれまでに得たマイクロアレイ・RNA-seq解析によるイネ助細胞の遺伝子発現プロファイル (Ohnishi and Takanashi et al. 2011) の結果から, 助細胞で高発現し, かつ分泌性タンパク質をコードする複数の遺伝子を候補として多数選抜した. 選抜した候...
【農学】農芸化学:アルデヒド脱水素酵素イネを含む研究件
❏湛水条件下でのイネ幼苗の生育向上に寄与する代謝系遺伝子の機能解析(14560002)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】中園 幹生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (70282697)
【キーワード】イネ / 湛水状態 / 初期生育 / アルデヒド脱水素酵素 / アセチルCoA合成酵素 (他6件)
【概要】湛水条件下でイネ種子を播種すると、胚乳内のデンプンが糖に変換される。さらに解糖系・エタノール発酵系を活性化させてATPなどのエネルギーを得ることにより、イネは発芽することができる。しかし、芽生えの形態は好気条件下でのものとは異なり、子葉鞘と呼ばれる器官だけが伸長する。湛水条件下での子葉鞘の伸長に、解糖系・エタノール発酵系が必要であることが知られている。本研究ではさらに、エタノール発酵の中間産物であ...
❏呼吸関連遺伝子の発現調整による作物の稔性制御に関する分子育種学的研究(09556002)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】平井 篤志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60023470)
【キーワード】アセトアルデヒド脱水素酵素 / イネ / 呼吸 / 低酸素 / アルデヒド脱水素酵素 (他9件)
【概要】作物の稔性はエネルギーの供給に頼っており、エネルギーは主にATPとして酸素呼吸から得られる。ミトコンドリアで働く呼吸系遺伝子は核とミトコンドリアゲノムに支配され、両者のクロストークがエネルギー産生を左右し、稔性を制御すると思われる。そこでイネにおいて核とミトコンドリアに支配される呼吸系遺伝子の酸素に対する影響を調ぺた。冠水状態のような低酸素条件にイネを置くとalternative oxidase遺...
【農学】農芸化学:茎頂分裂組織イネを含む研究件
❏イネ茎頂分裂組織におけるパターン形成機構の分子遺伝学的モデル基盤構築(19K05973)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】永澤 奈美子 (佐藤奈美子) 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00535289)
【キーワード】分裂組織 / 変異体 / イネ / 茎頂分裂組織 / 突然変異体
【概要】本研究では、ユニークな地上部器官分化パターン異常「双極葉」を生じる複数のイadaxial-abaxial bipolar leaf (abl)突然変異体を解析することで、 SAMにおいて異所的な葉原基の分化抑制に関与する新規マスター調節遺伝子の機能と相互関係および植物ホルモンとの関係性を解明することを目的とする。3年目は以下のように研究が進展した。 abl変異体における「双極葉」分化時のSAM観察...
❏イネ融合葉突然変異体の解析による新規マスター調節遺伝子ネットワークの解明(15K07259)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】永澤 奈美子 (佐藤奈美子) 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00535289)
【キーワード】イネ / 突然変異体 / 茎頂分裂組織 / 分裂組織 / 葉 (他6件)
【概要】本研究では、規則的に融合葉(abaxially fused leaf(abl))を生じるという、葉の分化パターンが異常な新規イネ突然変異体を複数解析することで未知のマスター調節遺伝子を明らかにした。abl突然変異体の表現型が見られるメカニズムについて仮説を立てることでABL遺伝子の生物学的機能の解明を行い、ABL遺伝子のクローニングや発現解析によって分子レベルでのABL遺伝子の機能解明を行った。...
❏イネの葉の分化制御に基づくシュートのデザイン(16208002)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】長戸 康郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (10143413)
【キーワード】イネ / シュート / 葉間期 / 葉序 / 背腹性 (他9件)
【概要】本研究は、モデル植物かつモデル作物であるイネを材料とし、葉の発生に関わる遺伝的メカニズムを明らかにすることによって、シュートの形態形成を制御し、自在にデザインするための基礎を構築することを目的とした。 茎頂分裂組織の分化制御機能については、発芽後茎頂分裂組織が扁平化し、枯死するflattened shoot meristem (fsm)変異体の解析を進め、その原因遺伝子はchromatin ass...
【農学】農芸化学:転写開始点イネを含む研究件
❏核に転移した葉緑体リボソームタンパク質遺伝子の構造と発現(08660004)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】堤 伸浩 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00202185)
【キーワード】葉緑体リボソームタンパク質 / RFLPマッピング / 発現解析 / イネ / 転写開始点 (他9件)
【概要】本研究では,葉緑体の機能を改変し育種的に利用するための,基礎的な知見を得るために,イネを材料として実験をおこなった.まず,イネのcDNAライブラリーを作成し葉緑体リボソームタンパク質遺伝子rpl19,rpl12-1,rpl12-2,rpl13,rpl15,rpl21,rpl24,rpl28,rpsl,rps9,rps17のcDNAクローンを単離し,塩基配列を決定しその構造を調べた.これらのcDNA...
❏イネミトコンドリアゲノムの機能解析による分子育種学的研究(05404007)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1993 - 1996
【研究代表者】平井 篤志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60023470)
【キーワード】イネ / ミトコンドリアゲノム / 転写制御 / 転写開始点 / 転写地図 (他7件)
【概要】ミトコンドリアは呼吸を通して、貯蔵エネルギーを生物が利用しやすいATPに変換する。しかし高等植物のミトコンドリアゲノムは構造が複雑で、ゲノムの分子構造と機能の関係が余り解明されておらず、育種へ応用が限定されている。本研究ではイネのミトコンドリアゲノム全体の遺伝子の位置を特定し、転写を調べ、それから遺伝子発現の制御因子についても解明し、その改変による育種への応用の基礎データを得ることをめざした。 ミ...
【農学】農芸化学:ミトコンドリアゲノムイネを含む研究件
❏呼吸関連遺伝子の発現調整による作物の稔性制御に関する分子育種学的研究(09556002)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】平井 篤志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60023470)
【キーワード】アセトアルデヒド脱水素酵素 / イネ / 呼吸 / 低酸素 / アルデヒド脱水素酵素 (他9件)
【概要】作物の稔性はエネルギーの供給に頼っており、エネルギーは主にATPとして酸素呼吸から得られる。ミトコンドリアで働く呼吸系遺伝子は核とミトコンドリアゲノムに支配され、両者のクロストークがエネルギー産生を左右し、稔性を制御すると思われる。そこでイネにおいて核とミトコンドリアに支配される呼吸系遺伝子の酸素に対する影響を調ぺた。冠水状態のような低酸素条件にイネを置くとalternative oxidase遺...
❏植物ミトコンドリアの形質転換システムの開発(06556002)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1994 - 1996
【研究代表者】平井 篤史 (平井 篤志) 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60023470)
【キーワード】イネ / ミトコンドリアゲノム / 形質転換 / プラスミド様DNA / アンチマイシン (他6件)
【概要】ミトコンドリアは生物エネルギーの変換を行う重要な器官で、これの効率化はすべての作物に重要である。ミトコンドリアの機能は遺伝的には核とミトコンドリアゲノムの二元的支配を受けている。このうち、母性遺伝を行い交雑で改良できないミトコンドリアゲノムは遺伝子導入法がなく、その開発が待たれている。 本研究はミトコンドリアのプラスミド様DNAがミトコンドリア内で安定的に増殖することに着目し、これを改変して形質転...
❏イネミトコンドリアゲノムの機能解析による分子育種学的研究(05404007)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1993 - 1996
【研究代表者】平井 篤志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60023470)
【キーワード】イネ / ミトコンドリアゲノム / 転写制御 / 転写開始点 / 転写地図 (他7件)
【概要】ミトコンドリアは呼吸を通して、貯蔵エネルギーを生物が利用しやすいATPに変換する。しかし高等植物のミトコンドリアゲノムは構造が複雑で、ゲノムの分子構造と機能の関係が余り解明されておらず、育種へ応用が限定されている。本研究ではイネのミトコンドリアゲノム全体の遺伝子の位置を特定し、転写を調べ、それから遺伝子発現の制御因子についても解明し、その改変による育種への応用の基礎データを得ることをめざした。 ミ...
【農学】農芸化学:葉間期イネを含む研究件
❏葉原基分化を時間的に調節する分子遺伝学的機構に関する研究(24380005)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (30345186)
【キーワード】イネ / 発生 / 葉原基 / 葉間期 / 植物 (他8件)
【概要】葉の分化の時間的な制御機構の解明は、シュートの形質改変による育種に重要な知見を与えうる。本研究によりイネにおける葉間期制御の遺伝的ネットワークの一端を明らかにした。イネのPLA1、PLA2遺伝子は植物ホルモンのジベレリンによって発現が誘導され、そして下流のOsSPL遺伝子の発現をそれぞれ異なる経路で制御することによって葉間期を調節していることを明らかにした。また、PLA遺伝子とAPO遺伝子は独立に...
❏シュートメリステムの機能に着目したイネの葉の分化機構の解明(20248001)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】長戸 康郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10143413)
【キーワード】シュートメリステム / イネ / 突然変異 / 葉パターン / 葉間期 (他14件)
【概要】本研究はイネにおける葉の分化機構をシュートメリステムとの関係で明らかにしようとしたものである。シュートメリステムの維持と葉の形態形成に関わるWAF1を同定した。WAF1は小分子RNAの制御に関わるものであった。葉原基分化の時間的制御に関し、PLA3遺伝子を同定した。PLA1,PLA2と同様に葉の成熟速度を制御するもので、葉原基の分化には既存の葉原基からのシグナルが重要であることを明らかにした。葉の...
❏イネの葉の分化制御に基づくシュートのデザイン(16208002)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】長戸 康郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (10143413)
【キーワード】イネ / シュート / 葉間期 / 葉序 / 背腹性 (他9件)
【概要】本研究は、モデル植物かつモデル作物であるイネを材料とし、葉の発生に関わる遺伝的メカニズムを明らかにすることによって、シュートの形態形成を制御し、自在にデザインするための基礎を構築することを目的とした。 茎頂分裂組織の分化制御機能については、発芽後茎頂分裂組織が扁平化し、枯死するflattened shoot meristem (fsm)変異体の解析を進め、その原因遺伝子はchromatin ass...
【農学】農芸化学:葉序イネを含む研究件
❏葉序の制御過程に関わる発生遺伝学的機構の解析(20780001)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (30345186)
【キーワード】植物 / 発生遺伝 / 葉序 / イネ / 遺伝学 (他6件)
【概要】植物の地上部の形は、葉がどのように茎頂分裂組織から分化してくるかによって大きく左右される。葉の空間的分化パターンは葉序と呼ばれるが、葉序のパターンが変化する変異体(dec)をイネで同定した。DEC遺伝子の単離や、変異体の遺伝学的、生理学的解析により、DEC遺伝子はこれまで知られていなかったサイトカイニンの情報伝達経路に関わることによって、葉序のパターンを制御していることが明らかとなった。 ...
❏イネの葉の分化制御に基づくシュートのデザイン(16208002)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】長戸 康郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (10143413)
【キーワード】イネ / シュート / 葉間期 / 葉序 / 背腹性 (他9件)
【概要】本研究は、モデル植物かつモデル作物であるイネを材料とし、葉の発生に関わる遺伝的メカニズムを明らかにすることによって、シュートの形態形成を制御し、自在にデザインするための基礎を構築することを目的とした。 茎頂分裂組織の分化制御機能については、発芽後茎頂分裂組織が扁平化し、枯死するflattened shoot meristem (fsm)変異体の解析を進め、その原因遺伝子はchromatin ass...
【農学】農芸化学:品種間差異イネを含む研究件
❏イネ科植物の適応戦略としての多様性,その生態的意義と遺伝的制御(05454045)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】秋田 重誠 東京大学, 農学部, 教授 (10251498)
【キーワード】イネ / トウモロコシ / コムギ / 根系 / 節間伸長 (他8件)
【概要】1.生態的特性や遺伝的背景が異なる水稲品種を水田で栽培し、根系形態の品種間差異を検討した結果、単位面積当たりの総根量と、その垂直分布における重心位置を示す「深さ指数」の組合せが品種によって異なり、根量は節根数と分枝根を含めた「平均根長」によって、分布様式は節根の平均走向角と「平均根長」によって、それぞれ規定されることが解明できた。植物体の構成単位であるファイトマーに着目して解析した結果、生育に伴う...
❏栽培イネの登熟特性・穀粒品質の遺伝的制御(63440007)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1988 - 1990
【研究代表者】武田 元吉 東京大学, 農学部, 教授 (90134501)
【キーワード】イネ / 品質育種 / 突然変異誘発法 / 登熟特性 / 粒内成分 (他8件)
【概要】各自,研究を進展させ,さらに全員でとりまとめを行った。成績書は現在作成中である。 1.穀粒成分の遺伝変異 国内外の品種について検討した。(1)穀粒成分からみた良食味品種の特性,(2)タンパク質(穀粒)の品種間差異,(3)胚乳タンパク質の層別変動に関する品種間差異,(4)胚乳アミロ-ス含量の層別分布に関する品種間差異,などについて成果が得られた。とくに国内外の品種から特徴的なパタ-ンを示す品種を例示...
【農学】農芸化学:収量構成要素イネを含む研究件
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
❏ゲノム情報を応用した栽培技術の作用機構の解明(16380012)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】後藤 雄佐 東北大学, 大学院農学研究科, 助教授 (80122919)
【キーワード】遺伝子型環境交互作用 / イネ / 組み替え近交系 / 茎数 / 収量構成要素 (他12件)
【概要】深水栽培が,茎数や茎の太さ,穂の大きさに与える影響を解析するために,アキヒカリ×IRAT109戻し交配由来組換え近交系106系統を宮城大内の水田で慣行法と深水管理で栽培し,生育と収量関連形質を調べた(2004,2005年).また,東北大学では,同組み替え近交系(2006年)と熱研2号×伽耶の組み替え近交系121系統(2004年),亀の尾×Dularの組替え近交系180系統(2005年)をポットで栽...
【農学】農芸化学:シンクイネを含む研究件
❏ゲノム情報と染色体部分置換系統を利用したイネのシンク・ソース機能の解明(17208003)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】大杉 立 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40343107)
【キーワード】イネ / 収量 / 染色体部分置換系統 / ルビスコ / 非構造性炭水化物 (他14件)
【概要】本研究では、主に染色体部分置換系統(CSSL)を材料としてイネの収量に関わるシンク機能、ソース機能の遺伝的要因を明らかにすることを目的とした。 (1)コシヒカリを遺伝的背景としたカサラスのCSSL39系統について、光合成炭酸固定酵素であるルビスコの含量と非構造性炭水化物(NSC)濃度を調査した結果、第10染色体の一部がカサラスに置換された系統で両者がコシヒカリより有意に高かった。ルビスコ含量に関す...
❏イネの穀実形成の植物ホルモン制御に関する分子生理・生態学的研究(10460009)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】坂 齊 (坂 齋) 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科・附属農場, 教授 (30292791)
【キーワード】穀実作物(イネ・ダイズ) / 植物ホルモン(エチレン、アブシジン酸) / 幼穂形成 / 葉身・葉鞘 / 糖類(デンプン、スクロース) (他22件)
【概要】本研究は、イネの幼苗期をも含めた開花後の植物体への炭酸同化産物の集積・分配に対する植物ホルモンの能動的な関わりを分子生理・生態学的に解明することを目的とした。実験材料としてダイズも用いた。 1.幼苗期イネの葉の明暗条件下でのエチレン生成反応を見ると、2葉期葉身は暗条件下で生成が促進される3葉期以降の葉期とは違って、葉鞘と同様に光条件下で促進された。従属栄養状態の2葉期は葉身にデンプン等の糖類の蓄積...
【農学】農芸化学:シンク・ソース関係イネを含む研究件
❏イネの転流を制御する分子機構の解明(20380010)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】青木 直大 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (70466811)
【キーワード】食用作物 / イネ / シンク・ソース関係 / 同化産物 / 転流 (他8件)
【概要】本研究では、イネにおける転流の制御機構を分子レベルで明らかにすることを目的とした。 葉身のSPS活性が異なる準同質遺伝子イネ系統を用いて、葉身SPS活性が炭素・窒素の分配に及ぼす影響を調べた。その結果、SPS活性が高い系統では転流が促進されることが明らかとなった。よって、ソース組織におけるSPS活性は同化産物の転流を制御する一因子であることが分かった。また、シンク組織とソース組織、およびシンク維管...
❏イネ科作物の茎葉部と根系の生育に関する総合的研究(02404010)
【研究テーマ】作物
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1990 - 1992
【研究代表者】森田 茂紀 (1992) 東京大学, 農学部, 助教授 (00143404)
【キーワード】イネ / コムギ / トウモロコシ / 茎葉部 / 根系 (他12件)
【概要】イネの茎頂における葉原基の形成およびその後の発育と出葉について詳細な検討を行なうために、生育段階を的確に示す新たな指標を考案し、これを用いて主茎および分げつ茎における発育を経時的に検討した結果、茎葉部の生育の規則性を定量的に把握することができた。また、根系が茎葉部の生育と密接に対応しながら形成されることが確認され、幼穂形成期以降に急速に増大する根量およびその分布を詳細に検討することに成功した。茎葉...
【農学】農芸化学:出穂イネを含む研究件
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
❏イネ・ムギの分げつ別生育相転換支配要因の解析(03454040)
【研究テーマ】作物
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1991 - 1992
【研究代表者】松崎 昭夫 東京大学, 農学部, 教授 (50107405)
【キーワード】イネ / ムギ / 主稈 / 分げつ / 幼穂分化 (他7件)
【概要】イネの生育相の転換,栄養生長から生殖生長への転換が日長や温度に依存することは周知の事実であり,近年,同一個体内の分げつ茎相互間において,これらの生育相転換の時期が異なることも明らかにされている.本研究では,同一個体内分げつの出葉と出穂の調査から得られた結果の概要は下記の通りである. 1.分げつの出葉は,基本的には片山の同伸葉理論に従うが,仔細にみると,各茎の最終葉(止葉)葉位は分げつ次位により,1...
【農学】農芸化学:分げつイネを含む研究件
❏ゲノム情報を利用したハイブリッドライス生産性の生理生態学的解析(15380013)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (40211461)
【キーワード】イネ / 量的形質 / 雑種強勢 / エピスタシス / QTL (他8件)
【概要】稲はジャポニカ(ssp. japonica)とインディカ(ssp. indica)の2つの亜種を含む。これら亜種間の交配は稲の育種には滅多に用いられてこなかったものの、バイオマスやストレス耐性など多くの農業形質において顕著な雑種強勢が現れることはよく知られてきた。こうした機構の解明は、稲の育種に大きく資するものと考えられる。本研究では、高い雑種強勢を示すジャポニカ×インディカ交配組合せによる分離集...
❏稲の分げつ発育を制御する遺伝子の単離と機能解析(10660011)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 助教授 (40211461)
【キーワード】イネ / 分げつ / tb1
【概要】本課題では、稲において分げつ数の品種間差がどのような機構によって生じているのかを明らかにしょうとした。トウモロコシでは、祖先野生種から栽培化された過程で分げつ数が大幅に減少したことが知られているが、この変化はtb1(teosinte branched1)遺伝子の変異によっていることが明らかにされている。そこで、本研究ではこのtb1遺伝子に着目し、その稲ホモログがtb1と同様に分げつ数調節の機能を果...
❏イネ・ムギの分げつ別生育相転換支配要因の解析(03454040)
【研究テーマ】作物
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1991 - 1992
【研究代表者】松崎 昭夫 東京大学, 農学部, 教授 (50107405)
【キーワード】イネ / ムギ / 主稈 / 分げつ / 幼穂分化 (他7件)
【概要】イネの生育相の転換,栄養生長から生殖生長への転換が日長や温度に依存することは周知の事実であり,近年,同一個体内の分げつ茎相互間において,これらの生育相転換の時期が異なることも明らかにされている.本研究では,同一個体内分げつの出葉と出穂の調査から得られた結果の概要は下記の通りである. 1.分げつの出葉は,基本的には片山の同伸葉理論に従うが,仔細にみると,各茎の最終葉(止葉)葉位は分げつ次位により,1...
【農学】農芸化学:分枝根イネを含む研究件
❏イネ科植物の適応戦略としての多様性,その生態的意義と遺伝的制御(05454045)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】秋田 重誠 東京大学, 農学部, 教授 (10251498)
【キーワード】イネ / トウモロコシ / コムギ / 根系 / 節間伸長 (他8件)
【概要】1.生態的特性や遺伝的背景が異なる水稲品種を水田で栽培し、根系形態の品種間差異を検討した結果、単位面積当たりの総根量と、その垂直分布における重心位置を示す「深さ指数」の組合せが品種によって異なり、根量は節根数と分枝根を含めた「平均根長」によって、分布様式は節根の平均走向角と「平均根長」によって、それぞれ規定されることが解明できた。植物体の構成単位であるファイトマーに着目して解析した結果、生育に伴う...
❏イネ科作物の茎葉部と根系の生育に関する総合的研究(02404010)
【研究テーマ】作物
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1990 - 1992
【研究代表者】森田 茂紀 (1992) 東京大学, 農学部, 助教授 (00143404)
【キーワード】イネ / コムギ / トウモロコシ / 茎葉部 / 根系 (他12件)
【概要】イネの茎頂における葉原基の形成およびその後の発育と出葉について詳細な検討を行なうために、生育段階を的確に示す新たな指標を考案し、これを用いて主茎および分げつ茎における発育を経時的に検討した結果、茎葉部の生育の規則性を定量的に把握することができた。また、根系が茎葉部の生育と密接に対応しながら形成されることが確認され、幼穂形成期以降に急速に増大する根量およびその分布を詳細に検討することに成功した。茎葉...
【農学】農芸化学:分裂組織イネを含む研究件
❏イネ茎頂分裂組織におけるパターン形成機構の分子遺伝学的モデル基盤構築(19K05973)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】永澤 奈美子 (佐藤奈美子) 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00535289)
【キーワード】分裂組織 / 変異体 / イネ / 茎頂分裂組織 / 突然変異体
【概要】本研究では、ユニークな地上部器官分化パターン異常「双極葉」を生じる複数のイadaxial-abaxial bipolar leaf (abl)突然変異体を解析することで、 SAMにおいて異所的な葉原基の分化抑制に関与する新規マスター調節遺伝子の機能と相互関係および植物ホルモンとの関係性を解明することを目的とする。3年目は以下のように研究が進展した。 abl変異体における「双極葉」分化時のSAM観察...
❏イネ融合葉突然変異体の解析による新規マスター調節遺伝子ネットワークの解明(15K07259)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】永澤 奈美子 (佐藤奈美子) 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00535289)
【キーワード】イネ / 突然変異体 / 茎頂分裂組織 / 分裂組織 / 葉 (他6件)
【概要】本研究では、規則的に融合葉(abaxially fused leaf(abl))を生じるという、葉の分化パターンが異常な新規イネ突然変異体を複数解析することで未知のマスター調節遺伝子を明らかにした。abl突然変異体の表現型が見られるメカニズムについて仮説を立てることでABL遺伝子の生物学的機能の解明を行い、ABL遺伝子のクローニングや発現解析によって分子レベルでのABL遺伝子の機能解明を行った。...
❏イネの草型を規定する形態形成機構に関する研究(07456007)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (40211461)
【キーワード】イネ / 微小管 / ホメオボックス / RFL遺伝子 / 分枝組織 (他15件)
【概要】1トウモロコシの茎の発育に伴なう細胞内の表層微小管の動態を調べた結果、表層微小管配向は節間細胞の分化と伸張とに密接に連動していることが分かった。このことより、表層微小管の動態は、イネ科作物の節間における細胞拡大の制御に重要な役割をもっているらしいことが伺われた。 2イネの生長点におけるホメオボックス遺伝子の発現を調べた結果、それらの発現が茎頂での組織分化(葉、節および節間の分化)と密接に関連してお...
【農学】農芸化学:組み換え近交系イネを含む研究件
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
❏ゲノム情報を利用した作物学研究のためのシステム構築-稲の低温発芽性解明に向けて(13556004)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 助教授 (40211461)
【キーワード】イネ / ゲノミクス / QTL / 組換え近交系 / 農業形質 (他9件)
【概要】稲のゲノム解読が終了しゲノム情報の作物の生産性向上への貢献に大きな期待が寄せられているが、このような応用研究進展上の大きな障壁の1つとなっているのが、農業形質の遺伝解析ための適切なリソースの不足である。こうした現状を鑑み、作物学研究者の視点を生かしたリソース育成を試みたのが本研究である。幸い、研究期間内に計4つのQTLマッピング集団(アキヒカリ(ジャポニカ水稲)×IRAT109(ジャポニカ陸稲)組...
【農学】農芸化学:イネを含む研究件
❏イネ品種のシンク容量形成に関わるQTL解析と、その環境条件との相互作用(17580014)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】山岸 順子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60191219)
【キーワード】イネ / 穂 / ゲノム情報 / 栽培 / 収量
【概要】イネの収量を決定する主要因のひとつであるシンク容量について、1穂穎花数を中心として以下の研究を行い、結果を得た。 (1)アキヒカリとIRAT109のBC_1F_1由来の組換え近交系を湛水条件、畑灌水条件、畑乾燥条件において2年間栽培し、収量構成要素と1穂穎花数を決定する分化・退化穎花数および枝梗の数等について調査しQTL解析を行った。その結果、収量に関しては年次・条件によって主要なQTLが変動する...
❏イネの草型を規定する形態形成機構に関する研究(07456007)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (40211461)
【キーワード】イネ / 微小管 / ホメオボックス / RFL遺伝子 / 分枝組織 (他15件)
【概要】1トウモロコシの茎の発育に伴なう細胞内の表層微小管の動態を調べた結果、表層微小管配向は節間細胞の分化と伸張とに密接に連動していることが分かった。このことより、表層微小管の動態は、イネ科作物の節間における細胞拡大の制御に重要な役割をもっているらしいことが伺われた。 2イネの生長点におけるホメオボックス遺伝子の発現を調べた結果、それらの発現が茎頂での組織分化(葉、節および節間の分化)と密接に関連してお...
【農学】農芸化学:品種間差イネを含む研究件
❏ナチュラルバリエーションとイオンビーム変異体を利用したマグネシウム吸収機構の同定(19K05751)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】小林 奈通子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60708345)
【キーワード】マグネシウム / イネ / シロイヌナズナ / MutMap / QTL-seq (他11件)
【概要】地上部のマグネシウム濃度が低いイネ変異体の1番染色体上にはlong deletionがあり、この領域には2つの遺伝子が含まれていた。そこで、ゲノム編集にてそれぞれをノックアウトした変異体を作出したところ、zinc fingerタンパク質をコードする遺伝子の欠損が、マグネシウム含量低下の原因と確認された。マグネシウム動態に関わるzinc fingerタンパク質が同定されたのはこれが初めてである。 低...
❏イネ科作物の茎葉部と根系の生育に関する総合的研究(02404010)
【研究テーマ】作物
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1990 - 1992
【研究代表者】森田 茂紀 (1992) 東京大学, 農学部, 助教授 (00143404)
【キーワード】イネ / コムギ / トウモロコシ / 茎葉部 / 根系 (他12件)
【概要】イネの茎頂における葉原基の形成およびその後の発育と出葉について詳細な検討を行なうために、生育段階を的確に示す新たな指標を考案し、これを用いて主茎および分げつ茎における発育を経時的に検討した結果、茎葉部の生育の規則性を定量的に把握することができた。また、根系が茎葉部の生育と密接に対応しながら形成されることが確認され、幼穂形成期以降に急速に増大する根量およびその分布を詳細に検討することに成功した。茎葉...
【農学】農芸化学:篩管イネを含む研究件
❏植物篩管液からの長距離シグナリングメタボライトの検出(14656026)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】米山 忠克 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70124360)
【キーワード】長距離シグナリング / 篩管 / イネ / 根粒着生 / ブラシノステロイド (他9件)
【概要】マメ科植物では篩管を移行する物質が窒素固定する根粒数を決めていること、これにはhar1遺伝子が関与していることを示している。しかし根粒数を制御する物質は未だ不明である。本研究で用いた植物ステロイドホルモンであるbrassinosteroidsは植物の成長において様々なはたらきを行なうだけでなく、最近は病害ストレス応答に関与し、病害抵抗反応をシステミック(全身的)に誘導することが報告されている。この...
❏篩部伴細胞での遺伝子発現制御が植物体内の物質長距離移行に及ぼす影響の解析(12460029)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】林 浩昭 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60180973)
【キーワード】篩管 / 伴細胞 / 遺伝子発現 / イネ / 転流 (他6件)
【概要】本研究では,篩管内あるいは伴細胞内に存在するタンパク質の同定を進め,これらの伴細胞-篩管間移行および篩管内移行過程を明らかにすること、また,伴細胞特異的にこれらの発現レベルを変化させた形質転換植物を作成し,篩管内における目的タンパク質量の変化を明らかにし,このことに伴っておこる篩管転流の量的質的変化を追跡することを目的としている。 1.伴細胞で発現させたタンパク質の篩管への移行過程の追跡----成...
【農学】農芸化学:鉄欠乏イネを含む研究件
❏植物の鉄欠乏特異的遺伝子発現制御に関する研究(17780047)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】中西 啓仁 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助手 (80282698)
【キーワード】イネ / オオムギ / 根 / ムギネ酸 / 鉄欠乏 (他7件)
【概要】イネ科植物の鉄欠乏時の遺伝子発現制御機構を明らかにすることを目的として研究を行っている。これまでにオオムギのムギネ酸類の生合成系の酵素遺伝子であるIDS2遺伝子の上流解析からイネ科植物の鉄欠乏の根で特異的に遺伝子発現を引き起こすシス因子であるIDE1、IDE2を見いだした。本研究では、このIDE1,IDE2に結合するトランス因子の単離、あるいはイネとオオムギのムギネ酸類による鉄獲得機構に関与する遺...
❏ムギネ酸の分泌トランスポーターに関する研究(15780045)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】中西 啓仁 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80282698)
【キーワード】ムギネ酸 / 分泌トランスポーター / 鉄欠乏 / 日周性 / マイクロアレイ (他9件)
【概要】イネ科植物からムギネ酸分泌トランスポーターを単離するためにまず、候補の一つとされていたFRD3遺伝子のムギネ酸類トランスポーターとしての機能を測定した。この遺伝子産物はMATE(Multi-drug and toxin efflux)ファミリーに属し、12個の膜貫通ドメインをもつ。イネから、この遺伝子のcDNA配列を単離した。これを用いてアフリカツメガエルの卵母細胞でムギネ酸の分泌トランスポーター...
❏石灰質土壌における鉄栄養富化穀物増産のための綜合技術の開発(10356003)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】森 敏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90011915)
【キーワード】鉄欠乏 / fre1 / nas / naat / クロロシス (他12件)
【概要】1.ニコチアナミンアミノ基転移酵素遺伝子(naat)を導入した鉄欠乏耐性イネのT2世代を作出した. 2.酵母の3価鉄還元酵素遺伝子(Fre1)をタバコ用に改変したrefre1遺伝子をPCR法により全合成し,これを遺伝子導入したタバコを作出した。このタバコを石灰質アルカリ土壌で検定したところ,野生株のタバコのアルカリ土壌耐性を凌駕する株がえられた. つぎに,このrefre1の至適PHがアルカリ側でも...
【農学】農芸化学:鉄欠乏耐性イネを含む研究件
❏石灰質土壌における鉄栄養富化穀物増産のための綜合技術の開発(10356003)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】森 敏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90011915)
【キーワード】鉄欠乏 / fre1 / nas / naat / クロロシス (他12件)
【概要】1.ニコチアナミンアミノ基転移酵素遺伝子(naat)を導入した鉄欠乏耐性イネのT2世代を作出した. 2.酵母の3価鉄還元酵素遺伝子(Fre1)をタバコ用に改変したrefre1遺伝子をPCR法により全合成し,これを遺伝子導入したタバコを作出した。このタバコを石灰質アルカリ土壌で検定したところ,野生株のタバコのアルカリ土壌耐性を凌駕する株がえられた. つぎに,このrefre1の至適PHがアルカリ側でも...
❏鉄栄養関連タンパク質の細胞内微細局在解析(09460037)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】西澤 直子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70156066)
【キーワード】鉄欠乏 / イネ科植物 / オオムギ / ムギネ酸類 / 免疫組織化学 (他15件)
【概要】イネ科植物の鉄獲得機構の主要な構成要因はムギネ酸類の合成と分泌である.ムギネ酸類生合成経路上の酵素のうち,S-アデノシルメチオニン3分子からニコチアナミンを生成するニコチアナミン合成酵素(NAS)と,ニコチアナミンからケト中間体を生成するニコチアナミンアミノ基転移酵素(NAAT)は,鉄欠乏によって強く誘導される.この両酵素タンパク質を鉄欠乏オオムギ根より精製し,これらをコードする遺伝子を単離した....
【農学】農芸化学:マグネシウム28イネを含む研究件
❏放射性同位体を用いた植物体内のマグネシウム移行動態と輸送体の解析(24780056)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】田野井 慶太朗 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (90361576)
【キーワード】マグネシウム28 / マグネシウム / イネ / 植物 / 放射性同位体
【概要】本研究では、短半減期核種であるマグネシウム28(28Mg:半減期20.9時間)を放射性同位体トレーサーとして用い、イネのマグネシウム(Mg)動態解析を実施した。その結果、Mg欠乏処理をしたイネでは2番目に新しい葉へのMg移行が抑えられる現象が見られた。解析の結果、Mg欠乏処理でまず蒸散が影響を受けることが判明した。また、根での吸収解析により、低pHではMg吸収活性が低下することや、根の吸収部位によ...
❏環境を配慮した作物生育最適化のための定量的イメージング技術の開発(22248027)
【研究テーマ】農業情報工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2013
【研究代表者】中西 友子 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (30124275)
【キーワード】リアルタイムイメージング / アイソトープ / イネ / 養分元素 / マグネシウム28 (他8件)
【概要】植物の養分元素の動態をリアルタイムで計測するために養分元素の放射性同位体を用いたイメージング装置の開発を行った。平成22年度は装置の分解能ならびに感度向上、植物試料の調製法について検討を行った。使用するアイソトープから放出される放射線のエネルギーにより分解能ならびに感度が異なるため、まず、リン(P-32)について、β線を光に変換するシンチレータの種類、厚さを検討した。分解能を求めるため、放射性リン...
【農学】農芸化学:ムギネ酸イネを含む研究件
❏植物の鉄欠乏特異的遺伝子発現制御に関する研究(17780047)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】中西 啓仁 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助手 (80282698)
【キーワード】イネ / オオムギ / 根 / ムギネ酸 / 鉄欠乏 (他7件)
【概要】イネ科植物の鉄欠乏時の遺伝子発現制御機構を明らかにすることを目的として研究を行っている。これまでにオオムギのムギネ酸類の生合成系の酵素遺伝子であるIDS2遺伝子の上流解析からイネ科植物の鉄欠乏の根で特異的に遺伝子発現を引き起こすシス因子であるIDE1、IDE2を見いだした。本研究では、このIDE1,IDE2に結合するトランス因子の単離、あるいはイネとオオムギのムギネ酸類による鉄獲得機構に関与する遺...
❏ムギネ酸の分泌トランスポーターに関する研究(15780045)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】中西 啓仁 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80282698)
【キーワード】ムギネ酸 / 分泌トランスポーター / 鉄欠乏 / 日周性 / マイクロアレイ (他9件)
【概要】イネ科植物からムギネ酸分泌トランスポーターを単離するためにまず、候補の一つとされていたFRD3遺伝子のムギネ酸類トランスポーターとしての機能を測定した。この遺伝子産物はMATE(Multi-drug and toxin efflux)ファミリーに属し、12個の膜貫通ドメインをもつ。イネから、この遺伝子のcDNA配列を単離した。これを用いてアフリカツメガエルの卵母細胞でムギネ酸の分泌トランスポーター...
❏石灰質土壌における鉄栄養富化穀物増産のための綜合技術の開発(10356003)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】森 敏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90011915)
【キーワード】鉄欠乏 / fre1 / nas / naat / クロロシス (他12件)
【概要】1.ニコチアナミンアミノ基転移酵素遺伝子(naat)を導入した鉄欠乏耐性イネのT2世代を作出した. 2.酵母の3価鉄還元酵素遺伝子(Fre1)をタバコ用に改変したrefre1遺伝子をPCR法により全合成し,これを遺伝子導入したタバコを作出した。このタバコを石灰質アルカリ土壌で検定したところ,野生株のタバコのアルカリ土壌耐性を凌駕する株がえられた. つぎに,このrefre1の至適PHがアルカリ側でも...
【農学】農芸化学:シュートイネを含む研究件
❏イネの葉の分化制御に基づくシュートのデザイン(16208002)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】長戸 康郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (10143413)
【キーワード】イネ / シュート / 葉間期 / 葉序 / 背腹性 (他9件)
【概要】本研究は、モデル植物かつモデル作物であるイネを材料とし、葉の発生に関わる遺伝的メカニズムを明らかにすることによって、シュートの形態形成を制御し、自在にデザインするための基礎を構築することを目的とした。 茎頂分裂組織の分化制御機能については、発芽後茎頂分裂組織が扁平化し、枯死するflattened shoot meristem (fsm)変異体の解析を進め、その原因遺伝子はchromatin ass...
❏イネシュート形成の遺伝的制御機構に関する研究(15780001)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (30345186)
【キーワード】イネ / 突然変異体 / 茎頂分裂組織 / SHOOT ORGANIZATION遺伝子 / SHOOTLESS遺伝子 (他12件)
【概要】本年度はイネの茎頂分裂組織の分化と維持に重要な機能を果たしているSHOOT ORGANIZATION(SHO)とSHOOTLESS(SHL)遺伝子についての解析を行った。前年度はSHO1およびSHL2の発現パターンをin situ hybridization法によって解析を行ったが、両遺伝子とも組織全体で発現しており、植物体全体で機能を果たしていると考えられた。一方、本年度は新たに同定されたSHL...
【農学】農芸化学:イネを含む研究件
❏イネ科作物の葉の機能性に関与する遺伝学的機構の解明(20H02955)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】イネ / 発生 / 葉 / 形態形成 / トランスクリプトーム
【概要】イネの様々な葉の発生ステージや領域における網羅的な遺伝子発現解析によって遺伝子群のリスト得た。これらの中から複数の遺伝子を抽出し、茎頂付近においてin situ hybridizationによる詳細な空間的発現パターンの解析を行った。その結果、葉原基の通気組織形成に関連する組織において高い発現を示す遺伝子、葉鞘と比較して葉身原基での発現が高い遺伝子、イネ科に特徴的な気孔構成細胞(副細胞)や葉肉組織...
❏イネの超撥水性を発現する分子遺伝学的基盤の解明(16H04857)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】撥水性 / イネ / 遺伝学 / 変異体 / 葉 (他10件)
【概要】イネの葉はハスと同等の極めて高い撥水性(超撥水性)を示す。この超撥水性の発現メカニズムを様々な観点から明らかにした。まず、イネの葉において葉身向軸側が最も撥水性が高いこと、撥水性は環境条件によって変化することなどを明らかにした。また、撥水性が低下した濡れ葉変異体を用いることによって、複数のワックス合成に関わる遺伝子がイネの撥水性に重要であることを明らかにした。また、様々な種類のイネの撥水性を調査す...
❏イネ融合葉突然変異体の解析による新規マスター調節遺伝子ネットワークの解明(15K07259)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】永澤 奈美子 (佐藤奈美子) 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00535289)
【キーワード】イネ / 突然変異体 / 茎頂分裂組織 / 分裂組織 / 葉 (他6件)
【概要】本研究では、規則的に融合葉(abaxially fused leaf(abl))を生じるという、葉の分化パターンが異常な新規イネ突然変異体を複数解析することで未知のマスター調節遺伝子を明らかにした。abl突然変異体の表現型が見られるメカニズムについて仮説を立てることでABL遺伝子の生物学的機能の解明を行い、ABL遺伝子のクローニングや発現解析によって分子レベルでのABL遺伝子の機能解明を行った。...
【農学】農芸化学:コムギイネを含む研究件
❏農作物の組織・細胞レベルにおけるオゾン防御機構の解明(21248030)
【研究テーマ】農業環境工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】小林 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10354044)
【キーワード】オゾン / イネ / コムギ / アポプラスト / 光合成 (他8件)
【概要】地表オゾン濃度の上昇は、農作物生産に大きく影響すると予測される。本研究は、農作物のオゾン防御機構の解明により、影響の予測精度向上と影響緩和策の策定に資することを目的として行った。研究の結果、オゾンの影響程度が生育時期や品種で異なること、影響の違いが抗酸化物質量と関連する場合のあること、その一方でオゾン自体よりもオゾンへの植物の応答で生じた余剰エネルギーや酸化性物質の影響が大きいことなどが分かった。...
❏イネ科植物の適応戦略としての多様性,その生態的意義と遺伝的制御(05454045)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】秋田 重誠 東京大学, 農学部, 教授 (10251498)
【キーワード】イネ / トウモロコシ / コムギ / 根系 / 節間伸長 (他8件)
【概要】1.生態的特性や遺伝的背景が異なる水稲品種を水田で栽培し、根系形態の品種間差異を検討した結果、単位面積当たりの総根量と、その垂直分布における重心位置を示す「深さ指数」の組合せが品種によって異なり、根量は節根数と分枝根を含めた「平均根長」によって、分布様式は節根の平均走向角と「平均根長」によって、それぞれ規定されることが解明できた。植物体の構成単位であるファイトマーに着目して解析した結果、生育に伴う...
❏イネ科作物の茎葉部と根系の生育に関する総合的研究(02404010)
【研究テーマ】作物
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1990 - 1992
【研究代表者】森田 茂紀 (1992) 東京大学, 農学部, 助教授 (00143404)
【キーワード】イネ / コムギ / トウモロコシ / 茎葉部 / 根系 (他12件)
【概要】イネの茎頂における葉原基の形成およびその後の発育と出葉について詳細な検討を行なうために、生育段階を的確に示す新たな指標を考案し、これを用いて主茎および分げつ茎における発育を経時的に検討した結果、茎葉部の生育の規則性を定量的に把握することができた。また、根系が茎葉部の生育と密接に対応しながら形成されることが確認され、幼穂形成期以降に急速に増大する根量およびその分布を詳細に検討することに成功した。茎葉...
【農学】生産環境農学:変異体イネを含む研究件
❏イネ茎頂分裂組織におけるパターン形成機構の分子遺伝学的モデル基盤構築(19K05973)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】永澤 奈美子 (佐藤奈美子) 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00535289)
【キーワード】分裂組織 / 変異体 / イネ / 茎頂分裂組織 / 突然変異体
【概要】本研究では、ユニークな地上部器官分化パターン異常「双極葉」を生じる複数のイadaxial-abaxial bipolar leaf (abl)突然変異体を解析することで、 SAMにおいて異所的な葉原基の分化抑制に関与する新規マスター調節遺伝子の機能と相互関係および植物ホルモンとの関係性を解明することを目的とする。3年目は以下のように研究が進展した。 abl変異体における「双極葉」分化時のSAM観察...
❏イネの超撥水性を発現する分子遺伝学的基盤の解明(16H04857)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】撥水性 / イネ / 遺伝学 / 変異体 / 葉 (他10件)
【概要】イネの葉はハスと同等の極めて高い撥水性(超撥水性)を示す。この超撥水性の発現メカニズムを様々な観点から明らかにした。まず、イネの葉において葉身向軸側が最も撥水性が高いこと、撥水性は環境条件によって変化することなどを明らかにした。また、撥水性が低下した濡れ葉変異体を用いることによって、複数のワックス合成に関わる遺伝子がイネの撥水性に重要であることを明らかにした。また、様々な種類のイネの撥水性を調査す...
❏イネ融合葉突然変異体の解析による新規マスター調節遺伝子ネットワークの解明(15K07259)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】永澤 奈美子 (佐藤奈美子) 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00535289)
【キーワード】イネ / 突然変異体 / 茎頂分裂組織 / 分裂組織 / 葉 (他6件)
【概要】本研究では、規則的に融合葉(abaxially fused leaf(abl))を生じるという、葉の分化パターンが異常な新規イネ突然変異体を複数解析することで未知のマスター調節遺伝子を明らかにした。abl突然変異体の表現型が見られるメカニズムについて仮説を立てることでABL遺伝子の生物学的機能の解明を行い、ABL遺伝子のクローニングや発現解析によって分子レベルでのABL遺伝子の機能解明を行った。...
【農学】生産環境農学:収量イネを含む研究件
❏水稲再生二期作栽培における再生茎発育の遺伝的変異と収量形成(19K06006)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】塩津 文隆 明治大学, 農学部, 専任講師 (60543907)
【キーワード】イネ / 水稲再生二期作 / 再生茎 / 萌芽 / 品種 (他10件)
【概要】収穫後のイネ刈り株から再生する茎から籾を再度得る再生二期作栽培は、イネの年間生産量を向上させる方法のひとつとして近年、熱帯から温帯に至る稲作地域で注目されている。しかしながら、依然として再生二期作目の収量が最大でも一期作目の50%程度とされており、再生二期作目の収量性の改善が求められている。そこで、本研究では、水稲再生二期作栽培による年間生産量を高めるために、再生茎の萌芽形成の生理生態機構の解明、...
❏イネ良登熟型遺伝子の準同質遺伝子系統および新規超極穂重型系統を用いた機能検証(17K07627)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 恒雄 近畿大学, 生物理工学部, 研究員 (70149748)
【キーワード】イネ / 極穂重型 / 登熟 / ADPグルコースピロホスホリラーゼ / ショ糖トランスポーター (他21件)
【概要】イネ極穂重型品種の登熟に関与すると考えられるAPS2,APL2およびSUT1座上のアレル1およびアレル2を2種類の遺伝的背景下でもつ準同質遺伝子系統(NILs)を育成した.また上記3座ですべてアレル2をもつ新規超極穂重型品種ツブマサリを開発した.これらのNILsを基に,登熟関連形質に対する各アレルの効果と相互作用を2年間に亘り検証した.またツブマサリの収量性を検討した.その結果,主としてAPL2-...
❏天然安定同位体比利用による気候帯別水田からの温室効果ガス発生軽減管理法の開発(25252044)
【研究テーマ】地域環境工学・計画学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
【キーワード】温室効果ガス / 水田 / 二酸化炭素 / メタン / 亜酸化窒素 (他37件)
【概要】水田におけるGHG生成機構と接地気相中への放出機構を解明し発生軽減農法の開発を目的とした。ライシメーターにおいて水管理法を変えて水稲を栽培し、収量と温室効果ガスフラックスを測定した。また、メタン生成菌、メタン資化性菌の分離を試みた。間断灌漑を取り入れた水管理で湛水区と比べてGHGsフラックスが減少した。イネの通気抵抗が高温の熱帯では小さくなることから、熱帯でより大きいCH4放出となった。熱帯水田は...
【農学】生産環境農学:再生二期作イネを含む研究件
❏水稲再生二期作栽培における再生茎発育の遺伝的変異と収量形成(19K06006)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】塩津 文隆 明治大学, 農学部, 専任講師 (60543907)
【キーワード】イネ / 水稲再生二期作 / 再生茎 / 萌芽 / 品種 (他10件)
【概要】収穫後のイネ刈り株から再生する茎から籾を再度得る再生二期作栽培は、イネの年間生産量を向上させる方法のひとつとして近年、熱帯から温帯に至る稲作地域で注目されている。しかしながら、依然として再生二期作目の収量が最大でも一期作目の50%程度とされており、再生二期作目の収量性の改善が求められている。そこで、本研究では、水稲再生二期作栽培による年間生産量を高めるために、再生茎の萌芽形成の生理生態機構の解明、...
❏アジアの洪水常襲地に適した持続的作物栽培体系の開発(24405021)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】坂上 潤一 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (70399369)
【キーワード】洪水 / 冠水耐性 / 鉄過剰耐性 / 耐塩性 / イネ (他26件)
【概要】本研究は、インドネシア国内に広がる沼沢地(SWAMP)を対象に、イネとダイズの作物栽培体系の適応可能性を明らかにする目的で行った。まず、イネにおいては、鉄過剰耐性品種を選抜するとともに、QTL解析から鉄無毒化と吸収抑制に関わる機構を明らかにした。また、冠水障害回避に効果的な肥培管理方法を提案した。さらに、現地における、再生二期作の高生産テンシャルを実証した。次に、ダイズにおいて、塩障害を引き起こす...
【農学】生産環境農学:食用作物イネを含む研究件
❏イネ良登熟型遺伝子の準同質遺伝子系統および新規超極穂重型系統を用いた機能検証(17K07627)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 恒雄 近畿大学, 生物理工学部, 研究員 (70149748)
【キーワード】イネ / 極穂重型 / 登熟 / ADPグルコースピロホスホリラーゼ / ショ糖トランスポーター (他21件)
【概要】イネ極穂重型品種の登熟に関与すると考えられるAPS2,APL2およびSUT1座上のアレル1およびアレル2を2種類の遺伝的背景下でもつ準同質遺伝子系統(NILs)を育成した.また上記3座ですべてアレル2をもつ新規超極穂重型品種ツブマサリを開発した.これらのNILsを基に,登熟関連形質に対する各アレルの効果と相互作用を2年間に亘り検証した.またツブマサリの収量性を検討した.その結果,主としてAPL2-...
❏イネの転流を制御する分子機構の解明(20380010)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】青木 直大 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (70466811)
【キーワード】食用作物 / イネ / シンク・ソース関係 / 同化産物 / 転流 (他8件)
【概要】本研究では、イネにおける転流の制御機構を分子レベルで明らかにすることを目的とした。 葉身のSPS活性が異なる準同質遺伝子イネ系統を用いて、葉身SPS活性が炭素・窒素の分配に及ぼす影響を調べた。その結果、SPS活性が高い系統では転流が促進されることが明らかとなった。よって、ソース組織におけるSPS活性は同化産物の転流を制御する一因子であることが分かった。また、シンク組織とソース組織、およびシンク維管...
【農学】生産環境農学:イネを含む研究件
❏水田生態系における放射性セシウムの動態とイネへの移行の解明(25252006)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40211461)
【キーワード】放射性セシウム / 水田 / イネ / セシウム / 自然災害 (他7件)
【概要】福島原発事故でセシウム汚染米が収穫された水田(伊達市小国)を対象に、翌年(2012年)以降も継続的に試験栽培を行い、セシウム吸収の経年変化を追跡した。セシウム吸収の減少は緩慢であり、未だに100ベクレルを超える玄米が収穫されている。主要な要因は、土壌へのセシウム固定が2012年以降ほとんど進行していないことと考えられる。かたや灌漑水からの水田へのセシウム流入は、2013年以降は玄米への蓄積にとって...
❏アジアの洪水常襲地に適した持続的作物栽培体系の開発(24405021)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】坂上 潤一 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (70399369)
【キーワード】洪水 / 冠水耐性 / 鉄過剰耐性 / 耐塩性 / イネ (他26件)
【概要】本研究は、インドネシア国内に広がる沼沢地(SWAMP)を対象に、イネとダイズの作物栽培体系の適応可能性を明らかにする目的で行った。まず、イネにおいては、鉄過剰耐性品種を選抜するとともに、QTL解析から鉄無毒化と吸収抑制に関わる機構を明らかにした。また、冠水障害回避に効果的な肥培管理方法を提案した。さらに、現地における、再生二期作の高生産テンシャルを実証した。次に、ダイズにおいて、塩障害を引き起こす...
❏イネのバイオマス向上のための新戦略-雑種強勢QTLの網羅的同定とピラミッド化(21380012)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40211461)
【キーワード】イネ / 雑種強勢 / QTL / QTL / バイオマス (他6件)
【概要】イネのバイオマス生産を向上させる基礎として、ジャポニカ稲とインディカ稲の間の雑種強勢に関わる量的形質遺伝子座の同定を試みた。ジャポニカとインディカの組換え近交系に両親を戻し交配を行ったマッピング集団から同定された収量構成要素とバイオマスのQTLはいずれも優性あるいは部分優勢であり、超優性を示したQTLは見られなかった。このことから、イネの雑種強勢は優性遺伝子の集積によるものであると考えられた。 ...
【農学】生産環境農学:多収性イネを含む研究件
❏水稲再生二期作栽培における再生茎発育の遺伝的変異と収量形成(19K06006)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】塩津 文隆 明治大学, 農学部, 専任講師 (60543907)
【キーワード】イネ / 水稲再生二期作 / 再生茎 / 萌芽 / 品種 (他10件)
【概要】収穫後のイネ刈り株から再生する茎から籾を再度得る再生二期作栽培は、イネの年間生産量を向上させる方法のひとつとして近年、熱帯から温帯に至る稲作地域で注目されている。しかしながら、依然として再生二期作目の収量が最大でも一期作目の50%程度とされており、再生二期作目の収量性の改善が求められている。そこで、本研究では、水稲再生二期作栽培による年間生産量を高めるために、再生茎の萌芽形成の生理生態機構の解明、...
❏節水と多収を高度に両立させるイネ畑栽培技術の開発と根系の役割に関する研究(20780010)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】加藤 洋一郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (50463881)
【キーワード】イネ / 節水栽培 / 多収性 / 根系 / 陸稲栽培
【概要】本研究では、水資源を大幅に節約する新技術"エアロビック・ライス法"と呼ばれるイネの節水栽培法において、収量の更なる向上を目指した。その結果、エアロビック・ライス法においても慣行の灌漑水田作と同水準の収穫量が可能で、多収性品種を用いれば10t/ha超の収量をあげることを確認した。しかしエアロビック・ライス法では根系発達が著しく抑制されるため、植物体が脱水症を示しやすい栽培法であること...
【農学】生産環境農学:ゲノム育種イネを含む研究件
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
❏ゲノミックセレクションを活用した革新的作物育種システムの構築(22380010)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】植物育種 / 遺伝 / ゲノム育種 / ゲノミックセレクション / 量的遺伝子座(QTL) (他15件)
【概要】ゲノムワイドマーカーをもとに個体や系統の遺伝的能力を予測して選抜するゲノミックセレクション(GS)について、(1)モデリング手法の開発、(2)イネ品種・系統における実データの収集・解析、(3)育種シミュレーションを行い、それを活用した作物育種効率化の可能性を検討した。(1)では、複数形質の同時予測、交配後代の分離の予測、遺伝子型×環境交互作用パターンの予測のための手法開発を行った。(2)では、イネ...
【農学】生産環境農学:短日植物イネを含む研究件
❏複雑な自然変動環境下での気温応答性を制御する遺伝子の同定(18H03948)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】井澤 毅 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10263443)
【キーワード】イネ / 光周性 / 花芽形成 / 気温応答性 / 自然環境 (他20件)
【概要】野外における気温応答性のイネ光周性花芽形成に異常が起きた変異体Y86系統をマッピングし、染色体7番の約400kbの領域にマッピングした。この変異体は、フロリゲン遺伝子の発現が高い状態でも顕著な開花支援を起こし、これまでに同定できていない新奇な分子機構の鍵となる遺伝子の変異体であると考えられる。 また、イネの気温応答性光周性花芽形成において、PhyBによるGhd7遺伝子の翻訳後制御が大きな作用を持っ...
❏短日植物イネの光周性の分子メカニズム(13740457)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】井澤 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】光周性 / 概日時計 / 短日植物 / イネ / フィトクローム (他8件)
【概要】イネは典型的な短日植物である。極端な長日条件である連続明期中では、播種後、200日でも開花しない。我々は、これまでに、連続明期中でも、播種後約20日で、花芽形成を起こすse5変異体の解析から、イネの光周性反応に、植物光受容体フィトクロームが必須であることを明らかにしている(Izawa et al. 2000)。 1)本研究では、lucレポーター遺伝子を用い、概日時計のモニター系を確立した(Sugi...
❏イネを用いた短日植物の開花時期決定遺伝子の単離(08740619)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1996
【研究代表者】井澤 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】イネ / 短日植物 / 日長感受性 / トランスポゾンタギング / Ac (他8件)
【概要】イネは代表的な短日植物であり、開花時期に影響を与えるさまざまな遺伝子座が同定されているが、いまだ遺伝子単離には到っていない。そこで、我々は、非自律性転移因子Dsと転移酵素をコードする35S-AcTPase導入形質転換イネを交配して得られた個体(F1)の自殖後代(F2)を用い、開花時期が早くなる個体を選抜し、その後代を用いた解析を行っている。 開花が早い突然変異系統B-10-1-80は安定な表現型を...
【農学】生産環境農学:収量性イネを含む研究件
❏イネフロリゲン遺伝子の超優性アリルの探索と人工雑種強勢の実現(22H00367)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】井澤 毅 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10263443)
【キーワード】イネ / フロリゲン / 雑種強勢 / 出穂期 / 収量性
【概要】
❏なぜプログラム細胞死はイネの生産性に重要か?-その生態的役割と制御機構(20H00418)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】藤本 優 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60554475)
【キーワード】イネ / プログラム細胞死 / 収量性 / 耐湿性
【概要】研究代表者は、ソルガムのD遺伝子(転写因子をコードし、茎のプログラム細胞死を誘導する)のイネホモログの機能を探究する過程で、茎から穂への貯蔵炭水化物の再移動や根の通気組織形成が、この遺伝子によって制御されていることに気づいた。これまでもプログラム細胞死が形態形成に果たす役割は多くの研究者によって明らかにされてきたが、作物の生理生態的特性の一部も、ある共通したプログラム細胞死のプロセスによって包括的...
❏ゲノム情報を利用したハイブリッドライス生産性の生理生態学的解析(15380013)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (40211461)
【キーワード】イネ / 量的形質 / 雑種強勢 / エピスタシス / QTL (他8件)
【概要】稲はジャポニカ(ssp. japonica)とインディカ(ssp. indica)の2つの亜種を含む。これら亜種間の交配は稲の育種には滅多に用いられてこなかったものの、バイオマスやストレス耐性など多くの農業形質において顕著な雑種強勢が現れることはよく知られてきた。こうした機構の解明は、稲の育種に大きく資するものと考えられる。本研究では、高い雑種強勢を示すジャポニカ×インディカ交配組合せによる分離集...
【農学】生産環境農学:フィトクロムイネを含む研究件
❏複雑な自然変動環境下での気温応答性を制御する遺伝子の同定(18H03948)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】井澤 毅 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10263443)
【キーワード】イネ / 光周性 / 花芽形成 / 気温応答性 / 自然環境 (他20件)
【概要】野外における気温応答性のイネ光周性花芽形成に異常が起きた変異体Y86系統をマッピングし、染色体7番の約400kbの領域にマッピングした。この変異体は、フロリゲン遺伝子の発現が高い状態でも顕著な開花支援を起こし、これまでに同定できていない新奇な分子機構の鍵となる遺伝子の変異体であると考えられる。 また、イネの気温応答性光周性花芽形成において、PhyBによるGhd7遺伝子の翻訳後制御が大きな作用を持っ...
❏短日植物イネの光周性の分子メカニズム(13740457)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】井澤 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】光周性 / 概日時計 / 短日植物 / イネ / フィトクローム (他8件)
【概要】イネは典型的な短日植物である。極端な長日条件である連続明期中では、播種後、200日でも開花しない。我々は、これまでに、連続明期中でも、播種後約20日で、花芽形成を起こすse5変異体の解析から、イネの光周性反応に、植物光受容体フィトクロームが必須であることを明らかにしている(Izawa et al. 2000)。 1)本研究では、lucレポーター遺伝子を用い、概日時計のモニター系を確立した(Sugi...
【農学】生産環境農学:MutMap法イネを含む研究件
❏ナチュラルバリエーションとイオンビーム変異体を利用したマグネシウム吸収機構の同定(19K05751)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】小林 奈通子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60708345)
【キーワード】マグネシウム / イネ / シロイヌナズナ / MutMap / QTL-seq (他11件)
【概要】地上部のマグネシウム濃度が低いイネ変異体の1番染色体上にはlong deletionがあり、この領域には2つの遺伝子が含まれていた。そこで、ゲノム編集にてそれぞれをノックアウトした変異体を作出したところ、zinc fingerタンパク質をコードする遺伝子の欠損が、マグネシウム含量低下の原因と確認された。マグネシウム動態に関わるzinc fingerタンパク質が同定されたのはこれが初めてである。 低...
❏複雑な自然変動環境下での気温応答性を制御する遺伝子の同定(18H03948)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】井澤 毅 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10263443)
【キーワード】イネ / 光周性 / 花芽形成 / 気温応答性 / 自然環境 (他20件)
【概要】野外における気温応答性のイネ光周性花芽形成に異常が起きた変異体Y86系統をマッピングし、染色体7番の約400kbの領域にマッピングした。この変異体は、フロリゲン遺伝子の発現が高い状態でも顕著な開花支援を起こし、これまでに同定できていない新奇な分子機構の鍵となる遺伝子の変異体であると考えられる。 また、イネの気温応答性光周性花芽形成において、PhyBによるGhd7遺伝子の翻訳後制御が大きな作用を持っ...
【農学】生産環境農学:雑種強勢イネを含む研究件
❏イネフロリゲン遺伝子の超優性アリルの探索と人工雑種強勢の実現(22H00367)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】井澤 毅 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10263443)
【キーワード】イネ / フロリゲン / 雑種強勢 / 出穂期 / 収量性
【概要】
❏イネのバイオマス向上のための新戦略-雑種強勢QTLの網羅的同定とピラミッド化(21380012)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40211461)
【キーワード】イネ / 雑種強勢 / QTL / QTL / バイオマス (他6件)
【概要】イネのバイオマス生産を向上させる基礎として、ジャポニカ稲とインディカ稲の間の雑種強勢に関わる量的形質遺伝子座の同定を試みた。ジャポニカとインディカの組換え近交系に両親を戻し交配を行ったマッピング集団から同定された収量構成要素とバイオマスのQTLはいずれも優性あるいは部分優勢であり、超優性を示したQTLは見られなかった。このことから、イネの雑種強勢は優性遺伝子の集積によるものであると考えられた。 ...
❏ゲノム情報を利用したハイブリッドライス生産性の生理生態学的解析(15380013)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (40211461)
【キーワード】イネ / 量的形質 / 雑種強勢 / エピスタシス / QTL (他8件)
【概要】稲はジャポニカ(ssp. japonica)とインディカ(ssp. indica)の2つの亜種を含む。これら亜種間の交配は稲の育種には滅多に用いられてこなかったものの、バイオマスやストレス耐性など多くの農業形質において顕著な雑種強勢が現れることはよく知られてきた。こうした機構の解明は、稲の育種に大きく資するものと考えられる。本研究では、高い雑種強勢を示すジャポニカ×インディカ交配組合せによる分離集...
【農学】生産環境農学:多収イネを含む研究件
❏イネの野外ビッグデータを用いた「人工知能」による育種プラットフォームの開発(19H00938)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】下野 裕之 岩手大学, 農学部, 教授 (70451490)
【キーワード】人工知能 / 育種 / 多収 / ゲノム / 多型 (他13件)
【概要】「人工知能」の育種への利用により品種育成を補助するシステムを開発を目指した.まず,(1)「表現型」の標準化として,イネ収量の野外ビックデータから,表現型である品種特性を作物モデルを用いて環境に対する回帰係数として抽出するプラットフォームの開発した.続いて,(2)「遺伝子型」の標準化として,163万箇所のSNPデータに基づく365品種/系統の遺伝子型プラットフォームを構築した.また,(3)「人工知能...
❏イネ良登熟型遺伝子の準同質遺伝子系統および新規超極穂重型系統を用いた機能検証(17K07627)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 恒雄 近畿大学, 生物理工学部, 研究員 (70149748)
【キーワード】イネ / 極穂重型 / 登熟 / ADPグルコースピロホスホリラーゼ / ショ糖トランスポーター (他21件)
【概要】イネ極穂重型品種の登熟に関与すると考えられるAPS2,APL2およびSUT1座上のアレル1およびアレル2を2種類の遺伝的背景下でもつ準同質遺伝子系統(NILs)を育成した.また上記3座ですべてアレル2をもつ新規超極穂重型品種ツブマサリを開発した.これらのNILsを基に,登熟関連形質に対する各アレルの効果と相互作用を2年間に亘り検証した.またツブマサリの収量性を検討した.その結果,主としてAPL2-...
【農学】生産環境農学:光周性イネを含む研究件
❏複雑な自然変動環境下での気温応答性を制御する遺伝子の同定(18H03948)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】井澤 毅 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10263443)
【キーワード】イネ / 光周性 / 花芽形成 / 気温応答性 / 自然環境 (他20件)
【概要】野外における気温応答性のイネ光周性花芽形成に異常が起きた変異体Y86系統をマッピングし、染色体7番の約400kbの領域にマッピングした。この変異体は、フロリゲン遺伝子の発現が高い状態でも顕著な開花支援を起こし、これまでに同定できていない新奇な分子機構の鍵となる遺伝子の変異体であると考えられる。 また、イネの気温応答性光周性花芽形成において、PhyBによるGhd7遺伝子の翻訳後制御が大きな作用を持っ...
❏短日植物イネの光周性の分子メカニズム(13740457)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】井澤 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】光周性 / 概日時計 / 短日植物 / イネ / フィトクローム (他8件)
【概要】イネは典型的な短日植物である。極端な長日条件である連続明期中では、播種後、200日でも開花しない。我々は、これまでに、連続明期中でも、播種後約20日で、花芽形成を起こすse5変異体の解析から、イネの光周性反応に、植物光受容体フィトクロームが必須であることを明らかにしている(Izawa et al. 2000)。 1)本研究では、lucレポーター遺伝子を用い、概日時計のモニター系を確立した(Sugi...
【農学】生産環境農学:耐湿性イネを含む研究件
❏なぜプログラム細胞死はイネの生産性に重要か?-その生態的役割と制御機構(20H00418)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】藤本 優 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60554475)
【キーワード】イネ / プログラム細胞死 / 収量性 / 耐湿性
【概要】研究代表者は、ソルガムのD遺伝子(転写因子をコードし、茎のプログラム細胞死を誘導する)のイネホモログの機能を探究する過程で、茎から穂への貯蔵炭水化物の再移動や根の通気組織形成が、この遺伝子によって制御されていることに気づいた。これまでもプログラム細胞死が形態形成に果たす役割は多くの研究者によって明らかにされてきたが、作物の生理生態的特性の一部も、ある共通したプログラム細胞死のプロセスによって包括的...
❏アジアの洪水常襲地に適した持続的作物栽培体系の開発(24405021)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】坂上 潤一 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (70399369)
【キーワード】洪水 / 冠水耐性 / 鉄過剰耐性 / 耐塩性 / イネ (他26件)
【概要】本研究は、インドネシア国内に広がる沼沢地(SWAMP)を対象に、イネとダイズの作物栽培体系の適応可能性を明らかにする目的で行った。まず、イネにおいては、鉄過剰耐性品種を選抜するとともに、QTL解析から鉄無毒化と吸収抑制に関わる機構を明らかにした。また、冠水障害回避に効果的な肥培管理方法を提案した。さらに、現地における、再生二期作の高生産テンシャルを実証した。次に、ダイズにおいて、塩障害を引き起こす...
❏冠水抵抗性・耐湿性遺伝子群の同定及び耐性作物の作出(16380004)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】中園 幹生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助教授 (70282697)
【キーワード】作物 / 冠水抵抗性 / 耐湿性 / イネ / シロイヌナズナ (他7件)
【概要】わが国においては、減反政策によって水田を転換畑へ転用することが推奨されているが、本来水田として利用していた土壌は保水性が高いため、転換作物として栽培の拡大が見込まれるダイズの発芽・生育阻害がしばしば問題になる。したがって冠水抵抗性・耐湿性を強化したダイズ品種を育成することは、わが国においても非常に重要な課題であると考えられる。そこで本研究では、イネやシロイヌナズナより冠水抵抗性・耐湿性を強化できる...
【農学】生産環境農学:デンプンイネを含む研究件
❏窒素追肥に応答するアミラーゼ遺伝子群の機能解明と育種素材利用(18K05605)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】黒田 昌治 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (30355581)
【キーワード】コメ / 品質 / 窒素肥料 / アミラーゼ / デンプン (他9件)
【概要】窒素追肥、それに応答して発現が上昇する3つのアミラーゼ遺伝子(Amy3E, BAMY3、BAMY5)、デンプン構造形成の3者の関係性解明を目指した。その結果、追肥によってデンプンの鎖長分布が変化することを明らかにしたが、デンプン粒の外観構造に変化は見られなかった。機能検証に向けた遺伝子改変系統として、(1)ゲノム編集により上記遺伝子を多重破壊した系統、(2)胚乳特異的にBAMY3、BAMY5を過剰...
❏イネの葉中デンプン過剰蓄積変異体を用いた光合成産物の転流・代謝機構の解明(22380017)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】廣瀬 竜郎 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター作物開発研究領域, 主任研究員 (90355579)
【キーワード】イネ / 遺伝子 / デンプン / 転流 / 突然変異体
【概要】イネにおける光合成産物の転流・代謝機構を解明するために、葉身にデンプンを高いレベルで蓄積する5系統の突然変異系統を用いて、それらの原因遺伝子の単離と生理機能の解析を行った。その結果、1系統についてはデンプン分解酵素のひとつであるα-glucanwaterdikinaseをコードする遺伝子の機能欠損が原因であることがわかった。他の系統についても原因遺伝子の座乗染部位や生理形質が明らかになった。 ...
❏イネの穀実形成の植物ホルモン制御に関する分子生理・生態学的研究(10460009)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】坂 齊 (坂 齋) 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科・附属農場, 教授 (30292791)
【キーワード】穀実作物(イネ・ダイズ) / 植物ホルモン(エチレン、アブシジン酸) / 幼穂形成 / 葉身・葉鞘 / 糖類(デンプン、スクロース) (他22件)
【概要】本研究は、イネの幼苗期をも含めた開花後の植物体への炭酸同化産物の集積・分配に対する植物ホルモンの能動的な関わりを分子生理・生態学的に解明することを目的とした。実験材料としてダイズも用いた。 1.幼苗期イネの葉の明暗条件下でのエチレン生成反応を見ると、2葉期葉身は暗条件下で生成が促進される3葉期以降の葉期とは違って、葉鞘と同様に光条件下で促進された。従属栄養状態の2葉期は葉身にデンプン等の糖類の蓄積...
【農学】生産環境農学:病害抵抗性イネを含む研究件
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
❏イネのモミラクトン排出輸送体の探索と排出活性調節機構に関する研究(15K07404)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】豊増 知伸 山形大学, 農学部, 教授 (60272085)
【キーワード】輸送体 / モミラクトン / イネ / アレロパシー物質 / フィトアレキシン (他8件)
【概要】イネにおいて病害抵抗性に関与するフィトアレキシンとしてだけでなく、周辺雑草に対するアレロパシー物質として振る舞うモミラクトンの排出輸送体遺伝子の同定を試みた。モミラクトン高生産条件で目的遺伝子発現量が高まると仮定して候補遺伝子を選抜し、現在、機能解析、局在解析など特徴付けを試みているところで、目的遺伝子を同定するまでには至らなかった。また、筆者が独自に考えた14-3-3タンパク質による活性調節機構...
❏生細胞経時観察法を用いたイネのいもち病抵抗性応答におけるミトコンドリアの機能解析(22780044)
【研究テーマ】植物病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】望月 進 独立行政法人農業生物資源研究所, 遺伝子組換え研究センター耐病性作物研究開発ユニット, 特別研究員 (40567020)
【キーワード】ミトコンドリア / イネ / いもち病菌 / 病害抵抗性 / ライブイメージング (他6件)
【概要】いもち病菌侵入初期のイネ細胞と菌細胞を生かしたまま経時的に観察する蛍光イメージング法を開発し、同一視野で菌の付着器形成直後から多細胞伸展までを観察することに成功した。また、この方法を用いてイネミトコンドリアの菌方向への凝集反応には2つのタイプがあることを示し、菌の変異体を用いた観察結果からいずれの凝集反応もイネ細胞の抵抗性反応と密接に関連することを示した。さらに本観察法を応用し、菌侵入時や傷害応答...
【農学】生産環境農学:シス因子イネを含む研究件
❏植物のモミラクトン生合成遺伝子クラスター制御におけるシス・トランス因子の進化動態(20H02922)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (20312241)
【キーワード】二次代謝産物 / イネ / 遺伝子クラスター / シス因子 / トランス因子 (他8件)
【概要】研究2年目の本年度は、1年目の流れを汲んで主に以下の3つの研究項目について進めた。 (1)Oryza 属クラスター領域内のピマラジエン合成酵素遺伝子OsKSL4の上流保存領域に存在する制御配列(シス因子)を欠損したゲノム編集イネ系統を用いて、モミラクトン生産能と遺伝子発現プロファイルの変化について、葉身だけで無く、花芽・可食部の更なる追究を行う予定であったが、実験担当者の入国が結局1年間遅れてし...
❏植物の鉄欠乏特異的遺伝子発現制御に関する研究(17780047)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】中西 啓仁 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助手 (80282698)
【キーワード】イネ / オオムギ / 根 / ムギネ酸 / 鉄欠乏 (他7件)
【概要】イネ科植物の鉄欠乏時の遺伝子発現制御機構を明らかにすることを目的として研究を行っている。これまでにオオムギのムギネ酸類の生合成系の酵素遺伝子であるIDS2遺伝子の上流解析からイネ科植物の鉄欠乏の根で特異的に遺伝子発現を引き起こすシス因子であるIDE1、IDE2を見いだした。本研究では、このIDE1,IDE2に結合するトランス因子の単離、あるいはイネとオオムギのムギネ酸類による鉄獲得機構に関与する遺...
【農学】生産環境農学:シベレリンイネを含む研究件
❏イネのジテルペン環化酵素遺伝子群の進化・分化に関する研究(24580155)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】豊増 知伸 山形大学, 農学部, 教授 (60272085)
【キーワード】イネ / ジテルペン / 生合成 / 酵素 / 機能分化 (他10件)
【概要】栽培イネ(Oryza sativa)は、植物ホルモンのジベレリンだけでなく、フィトカサン、モミラクトン、オリザレキシンといったフィトアレキシンなど多様なジテルペノイドを生合成することが知られている。本研究では、それらの生合成初期段階に関与する酵素遺伝子は、生長制御あるいは病害抵抗といった生理的役割に応じて発現場所が異なることを示した。さらに、フィトアレキシンのモミラクトンとフィトカサンの生合成は野...
❏細胞壁物性による作物選別のための新型クリープメーターの開発と携帯化(10559012)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】山口 淳二 名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 助教授 (10183120)
【キーワード】粘弾性計測装置 / ウィンドウズ / 応力緩和法 / クリープ法 / 力学モデル (他14件)
【概要】草型形成の主要因の1つである細胞壁の物性に着目し、新理論に基づいた簡易測定システムの開発と、それを用いたいくつかの実践例の蓄積を目的とした。 1)山電製の粘弾性計測装置レオナーは、本来食品の粘弾性の計測を目的とするクリープ測定装置であったが、これを改良し、柔らかい根や葉鞘の細胞壁といった植物組織のクリープ伸展性計測用に改良することが出来た。また、携帯化を目的としてウィンドウズ対応型への改良を試みた...
❏イネ雄生不稔の発現機構の解析と応用に関する研究(04453135)
【研究テーマ】製造化学・食品
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1992 - 1994
【研究代表者】山口 五十麿 東京大学, 農学部, 助教授 (00012013)
【キーワード】雄性不稔 / ジベレリン / イネ / 免疫組織科学 / 免疫組織化学 (他8件)
【概要】イネ葯の内生ジベレリンと雄生不稔との関連を明らかにするために、「ニホンマサリ」の正常株の葯の発達段階におけるジベレリン内生量の変化を追跡するとともに、ジベレリンが葯との花粉のいずれかに局在し、花粉の稔性に関わっている可能性を追求するために、「ニホンマサリ」の正常株と雄性不稔系統の葯中におけるジベレリンの免疫組織化学的分析を行った。 まず、正常株の葯における内生ジベレリンは、葉耳間長11cm以下(出...
【農学】生産環境農学:ファイトアレキシンイネを含む研究件
❏植物ホルモン受容体の過剰発現による植物免疫促進機構の解明とその応用研究(18K05453)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中村 英光 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (40724191)
【キーワード】ストリゴラクトン / イネ / 病害抵抗性誘導 / いもち病 / サリチル酸 (他11件)
【概要】代表者らはイネのストリゴラクトン(SL)受容体D14の過剰発現体(OsD14ox)においていもち病への抵抗性が向上していることを見出していた。そこで本研究課題ではOsD14ox における抵抗誘導性について詳しく解析した。OsD14oxでは活性酸素種やファイトアレキシンが増加していた。またRNA-seqを用いて、遺伝子発現パターンの網羅的解析を行った結果、OsD14oxにおいて、特に病原菌耐性を付与...
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
❏イネにおけるフラボノイド型ファイトアレキシンの生産制御機構の解明(26450136)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 生物生産工学研究センター, 准教授 (20312241)
【キーワード】転写因子 / 二次代謝産物 / イネ / フラボノイド / ファイトアレキシン (他11件)
【概要】本研究ではイネのフラボノイド型ファイトアレキシンであるサクラネチンの誘導的生産における鍵酵素遺伝子OsNOMTの転写制御機構を追究し、JAシグナル伝達経路の転写因子OsMYC2が相同性bHLH型転写因子であるOsMYLとの相互作用を通じて、OsMYC2の活性化を引き起こすことを示した。また、鉄欠乏関連因子OsIDEF2によるOsMYC2の転写活性化能の増強など、新規因子によるOsNOMTの転写制御...
【農学】生産環境農学:フィトアレキシンイネを含む研究件
❏イネのモミラクトン排出輸送体の探索と排出活性調節機構に関する研究(15K07404)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】豊増 知伸 山形大学, 農学部, 教授 (60272085)
【キーワード】輸送体 / モミラクトン / イネ / アレロパシー物質 / フィトアレキシン (他8件)
【概要】イネにおいて病害抵抗性に関与するフィトアレキシンとしてだけでなく、周辺雑草に対するアレロパシー物質として振る舞うモミラクトンの排出輸送体遺伝子の同定を試みた。モミラクトン高生産条件で目的遺伝子発現量が高まると仮定して候補遺伝子を選抜し、現在、機能解析、局在解析など特徴付けを試みているところで、目的遺伝子を同定するまでには至らなかった。また、筆者が独自に考えた14-3-3タンパク質による活性調節機構...
❏イネのジテルペン環化酵素遺伝子群の進化・分化に関する研究(24580155)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】豊増 知伸 山形大学, 農学部, 教授 (60272085)
【キーワード】イネ / ジテルペン / 生合成 / 酵素 / 機能分化 (他10件)
【概要】栽培イネ(Oryza sativa)は、植物ホルモンのジベレリンだけでなく、フィトカサン、モミラクトン、オリザレキシンといったフィトアレキシンなど多様なジテルペノイドを生合成することが知られている。本研究では、それらの生合成初期段階に関与する酵素遺伝子は、生長制御あるいは病害抵抗といった生理的役割に応じて発現場所が異なることを示した。さらに、フィトアレキシンのモミラクトンとフィトカサンの生合成は野...
【農学】生産環境農学:いもち病イネを含む研究件
❏植物ホルモン受容体の過剰発現による植物免疫促進機構の解明とその応用研究(18K05453)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中村 英光 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (40724191)
【キーワード】ストリゴラクトン / イネ / 病害抵抗性誘導 / いもち病 / サリチル酸 (他11件)
【概要】代表者らはイネのストリゴラクトン(SL)受容体D14の過剰発現体(OsD14ox)においていもち病への抵抗性が向上していることを見出していた。そこで本研究課題ではOsD14ox における抵抗誘導性について詳しく解析した。OsD14oxでは活性酸素種やファイトアレキシンが増加していた。またRNA-seqを用いて、遺伝子発現パターンの網羅的解析を行った結果、OsD14oxにおいて、特に病原菌耐性を付与...
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
❏生細胞経時観察法を用いたイネのいもち病抵抗性応答におけるミトコンドリアの機能解析(22780044)
【研究テーマ】植物病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】望月 進 独立行政法人農業生物資源研究所, 遺伝子組換え研究センター耐病性作物研究開発ユニット, 特別研究員 (40567020)
【キーワード】ミトコンドリア / イネ / いもち病菌 / 病害抵抗性 / ライブイメージング (他6件)
【概要】いもち病菌侵入初期のイネ細胞と菌細胞を生かしたまま経時的に観察する蛍光イメージング法を開発し、同一視野で菌の付着器形成直後から多細胞伸展までを観察することに成功した。また、この方法を用いてイネミトコンドリアの菌方向への凝集反応には2つのタイプがあることを示し、菌の変異体を用いた観察結果からいずれの凝集反応もイネ細胞の抵抗性反応と密接に関連することを示した。さらに本観察法を応用し、菌侵入時や傷害応答...
【農学】生産環境農学:植物ホルモンイネを含む研究件
❏植物ホルモン受容体の過剰発現による植物免疫促進機構の解明とその応用研究(18K05453)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中村 英光 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (40724191)
【キーワード】ストリゴラクトン / イネ / 病害抵抗性誘導 / いもち病 / サリチル酸 (他11件)
【概要】代表者らはイネのストリゴラクトン(SL)受容体D14の過剰発現体(OsD14ox)においていもち病への抵抗性が向上していることを見出していた。そこで本研究課題ではOsD14ox における抵抗誘導性について詳しく解析した。OsD14oxでは活性酸素種やファイトアレキシンが増加していた。またRNA-seqを用いて、遺伝子発現パターンの網羅的解析を行った結果、OsD14oxにおいて、特に病原菌耐性を付与...
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
❏イネの穀実形成の植物ホルモン制御に関する分子生理・生態学的研究(10460009)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】坂 齊 (坂 齋) 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科・附属農場, 教授 (30292791)
【キーワード】穀実作物(イネ・ダイズ) / 植物ホルモン(エチレン、アブシジン酸) / 幼穂形成 / 葉身・葉鞘 / 糖類(デンプン、スクロース) (他22件)
【概要】本研究は、イネの幼苗期をも含めた開花後の植物体への炭酸同化産物の集積・分配に対する植物ホルモンの能動的な関わりを分子生理・生態学的に解明することを目的とした。実験材料としてダイズも用いた。 1.幼苗期イネの葉の明暗条件下でのエチレン生成反応を見ると、2葉期葉身は暗条件下で生成が促進される3葉期以降の葉期とは違って、葉鞘と同様に光条件下で促進された。従属栄養状態の2葉期は葉身にデンプン等の糖類の蓄積...
【農学】生産環境農学:トウモロコシイネを含む研究件
❏イネ科植物の適応戦略としての多様性,その生態的意義と遺伝的制御(05454045)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】秋田 重誠 東京大学, 農学部, 教授 (10251498)
【キーワード】イネ / トウモロコシ / コムギ / 根系 / 節間伸長 (他8件)
【概要】1.生態的特性や遺伝的背景が異なる水稲品種を水田で栽培し、根系形態の品種間差異を検討した結果、単位面積当たりの総根量と、その垂直分布における重心位置を示す「深さ指数」の組合せが品種によって異なり、根量は節根数と分枝根を含めた「平均根長」によって、分布様式は節根の平均走向角と「平均根長」によって、それぞれ規定されることが解明できた。植物体の構成単位であるファイトマーに着目して解析した結果、生育に伴う...
❏イネ科作物の茎葉部と根系の生育に関する総合的研究(02404010)
【研究テーマ】作物
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1990 - 1992
【研究代表者】森田 茂紀 (1992) 東京大学, 農学部, 助教授 (00143404)
【キーワード】イネ / コムギ / トウモロコシ / 茎葉部 / 根系 (他12件)
【概要】イネの茎頂における葉原基の形成およびその後の発育と出葉について詳細な検討を行なうために、生育段階を的確に示す新たな指標を考案し、これを用いて主茎および分げつ茎における発育を経時的に検討した結果、茎葉部の生育の規則性を定量的に把握することができた。また、根系が茎葉部の生育と密接に対応しながら形成されることが確認され、幼穂形成期以降に急速に増大する根量およびその分布を詳細に検討することに成功した。茎葉...
【農学】生産環境農学:野生イネイネを含む研究件
❏イネの低リン酸欠乏耐性変異株を利用した低栄養耐性機構の分子機構の解析(15F15392)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2015-11-09 - 2018-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
【キーワード】イネ / 栄養欠乏耐性 / リン酸 / 野生イネ
【概要】昨年度までに選抜していたリン酸欠乏条件で生育が改善する系統のF2の分離パターンを確認した系統について、次世代DNA配列解析を利用した原因遺伝子の領域の絞り込みを行なった。具体的には、生育についてはF2個体の分離パターンは明確な3:1分離は示さず、より連続的な分離であったが、根の形態を観察することなどである程度の分離を観察することができた。これらの形質データを元にF2系統の中から生育の良い系統と生育...
❏イネのジテルペン環化酵素遺伝子群の進化・分化に関する研究(24580155)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】豊増 知伸 山形大学, 農学部, 教授 (60272085)
【キーワード】イネ / ジテルペン / 生合成 / 酵素 / 機能分化 (他10件)
【概要】栽培イネ(Oryza sativa)は、植物ホルモンのジベレリンだけでなく、フィトカサン、モミラクトン、オリザレキシンといったフィトアレキシンなど多様なジテルペノイドを生合成することが知られている。本研究では、それらの生合成初期段階に関与する酵素遺伝子は、生長制御あるいは病害抵抗といった生理的役割に応じて発現場所が異なることを示した。さらに、フィトアレキシンのモミラクトンとフィトカサンの生合成は野...
【農学】生産環境農学:モミラクトンイネを含む研究件
❏植物のモミラクトン生合成遺伝子クラスター制御におけるシス・トランス因子の進化動態(20H02922)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (20312241)
【キーワード】二次代謝産物 / イネ / 遺伝子クラスター / シス因子 / トランス因子 (他8件)
【概要】研究2年目の本年度は、1年目の流れを汲んで主に以下の3つの研究項目について進めた。 (1)Oryza 属クラスター領域内のピマラジエン合成酵素遺伝子OsKSL4の上流保存領域に存在する制御配列(シス因子)を欠損したゲノム編集イネ系統を用いて、モミラクトン生産能と遺伝子発現プロファイルの変化について、葉身だけで無く、花芽・可食部の更なる追究を行う予定であったが、実験担当者の入国が結局1年間遅れてし...
❏イネのモミラクトン排出輸送体の探索と排出活性調節機構に関する研究(15K07404)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】豊増 知伸 山形大学, 農学部, 教授 (60272085)
【キーワード】輸送体 / モミラクトン / イネ / アレロパシー物質 / フィトアレキシン (他8件)
【概要】イネにおいて病害抵抗性に関与するフィトアレキシンとしてだけでなく、周辺雑草に対するアレロパシー物質として振る舞うモミラクトンの排出輸送体遺伝子の同定を試みた。モミラクトン高生産条件で目的遺伝子発現量が高まると仮定して候補遺伝子を選抜し、現在、機能解析、局在解析など特徴付けを試みているところで、目的遺伝子を同定するまでには至らなかった。また、筆者が独自に考えた14-3-3タンパク質による活性調節機構...
【農学】境界農学:シロイヌナズナイネを含む研究件
❏硝酸応答と窒素欠乏応答の統合による植物の窒素獲得制御の全貌解明(22H00357)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20222359)
【キーワード】イネ / シロイヌナズナ / 栄養応答 / 窒素応答 / 窒素獲得
【概要】
❏ナチュラルバリエーションとイオンビーム変異体を利用したマグネシウム吸収機構の同定(19K05751)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】小林 奈通子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60708345)
【キーワード】マグネシウム / イネ / シロイヌナズナ / MutMap / QTL-seq (他11件)
【概要】地上部のマグネシウム濃度が低いイネ変異体の1番染色体上にはlong deletionがあり、この領域には2つの遺伝子が含まれていた。そこで、ゲノム編集にてそれぞれをノックアウトした変異体を作出したところ、zinc fingerタンパク質をコードする遺伝子の欠損が、マグネシウム含量低下の原因と確認された。マグネシウム動態に関わるzinc fingerタンパク質が同定されたのはこれが初めてである。 低...
❏栄養輸送制御のエピジェネティックおよび翻訳後制御機構の解明(18F18078)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2018-07-25 - 2020-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
【キーワード】イネ / シロイヌナズナ / 金属輸送 / 栄養 / 変異株 (他6件)
【概要】植物の必須金属元素の輸送制御は作物生産や生産物の品質に重要な性質である。また毒物となる金属の輸送は低減させることが重要であり、そのためには輸 送の制御機構を明らかにすることが重要である。ISLAM氏はバングラデシュの出身でバングラデシュではヒ素やカドミウムの汚染が問題となっている。本研究は金 属輸送や蓄積の制御機構をイネやシロイヌナズナの変異株を用いて解析し、重金属汚染地域での将来の安全な作物生産...
【農学】境界農学:澱粉イネを含む研究件
❏小区分38060:応用分子細胞生物学関連(0)
【研究テーマ】2020
【研究種目】イネ
【研究期間】葉鞘
【研究代表者】澱粉
【キーワード】アミロペクチン
【概要】
❏イネの栄養器官におけるアミロース生合成機構の解明(20K22576)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2020-09-11 - 2022-03-31
【研究代表者】森田 隆太郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (30866075)
【キーワード】アミロース生合成 / 澱粉粒結合型澱粉合成酵素 / イネ / 澱粉 / 澱粉生合成
【概要】本研究ではイネの栄養器官における澱粉生合成機構の解明を目指し、主に葉身や葉鞘で発現し澱粉の成分の1つで直鎖状分子であるアミロース生合成を担うと考えられている澱粉粒結合型澱粉合成酵素(GBSS)IIの機能欠損変異体を用いて、生理解析を行なった。その結果、GBSSIIは葉身・葉鞘・根におけるアミロース合成を担う重要な酵素であることが明らかとなった。しかしながら機能欠損変異体の葉身・葉鞘の澱粉蓄積量は野...
❏イネ澱粉枝作り酵素アイソザイムの各組織における機能と相補作用の解析(20K05961)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】クロフツ 尚子 秋田県立大学, 生物資源科学部, 博士研究員 (30583330)
【キーワード】イネ / 葉鞘 / 澱粉 / アミロペクチン / アミロース (他7件)
【概要】本研究の目的は、3種類のイネ澱粉枝作り酵素(Branching Enzyme; BEI, BEIIa, BEIIb)の 各組織における役割を明確にすることである。3種類のBEは、組織による発現強度・相互作用する酵素・好む基質の構造・形成する枝の長さが異なる。胚乳におけるBEの機能と相補作用は明確になってきたが、胚乳以外の組織におけるBEアイソザイムの機能分担は不明である。 本研究では、特定のBEが...
【農学】境界農学:品種イネを含む研究件
❏イネの生育にアーバスキュラー菌根菌が与える影響の遺伝・生理・生態学的研究(20K05995)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】鴨下 顕彦 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 准教授 (10323487)
【キーワード】イネ / トウジンビエ / 菌根菌 / 根系 / 接種試験 (他9件)
【概要】圃場試験(畑および水田)・ポット試験(畑状態)・セルトレイ試験(畑状態および湛水状態)を行い、水分条件のアーバスキュラー菌根(AM)菌感染率に対する影響を、根の深さ、品種間差、菌根菌接種効果にも着目しながら評価した。顕微鏡で観察された、観察根数当たりの染色された菌糸と樹脂状体による感染率には、畑圃場の中での水分条件の有意差は認めれなかったが、水田圃場では、畑圃場に比べて感染率が著しく低下した。一方...
❏水稲再生二期作栽培における再生茎発育の遺伝的変異と収量形成(19K06006)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】塩津 文隆 明治大学, 農学部, 専任講師 (60543907)
【キーワード】イネ / 水稲再生二期作 / 再生茎 / 萌芽 / 品種 (他10件)
【概要】収穫後のイネ刈り株から再生する茎から籾を再度得る再生二期作栽培は、イネの年間生産量を向上させる方法のひとつとして近年、熱帯から温帯に至る稲作地域で注目されている。しかしながら、依然として再生二期作目の収量が最大でも一期作目の50%程度とされており、再生二期作目の収量性の改善が求められている。そこで、本研究では、水稲再生二期作栽培による年間生産量を高めるために、再生茎の萌芽形成の生理生態機構の解明、...
❏長鎖長次世代シークエンサによるイネ育種におけるゲノム動態と進化基本過程の理解(17H06246)
【研究テーマ】生産環境農学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】井澤 毅 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10263443)
【キーワード】イネ / ゲノム / MinION / 長鎖型 / 長鎖次世代シークエンサー (他16件)
【概要】長鎖型次世代ゲノムシークエンサーの一種であるMinIONを用いて、安価で、ゲノム情報を入手して、来歴のはっきりしたイネの育種におけるゲノムの変化を解析すること、植物の進化における基本過程を明らかにしようと考え、研究を進めたが、x10を超える程度のMinIONデータでは、正確にゲノム配列を決めることが不可能であることが、いろいろな既報ソフトウェアを使った解析から明らかとなった。一方で、イルミナの短鎖...
【農学】境界農学:突然変異体イネを含む研究件
❏イネ茎頂分裂組織におけるパターン形成機構の分子遺伝学的モデル基盤構築(19K05973)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】永澤 奈美子 (佐藤奈美子) 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00535289)
【キーワード】分裂組織 / 変異体 / イネ / 茎頂分裂組織 / 突然変異体
【概要】本研究では、ユニークな地上部器官分化パターン異常「双極葉」を生じる複数のイadaxial-abaxial bipolar leaf (abl)突然変異体を解析することで、 SAMにおいて異所的な葉原基の分化抑制に関与する新規マスター調節遺伝子の機能と相互関係および植物ホルモンとの関係性を解明することを目的とする。3年目は以下のように研究が進展した。 abl変異体における「双極葉」分化時のSAM観察...
❏イネ融合葉突然変異体の解析による新規マスター調節遺伝子ネットワークの解明(15K07259)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】永澤 奈美子 (佐藤奈美子) 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00535289)
【キーワード】イネ / 突然変異体 / 茎頂分裂組織 / 分裂組織 / 葉 (他6件)
【概要】本研究では、規則的に融合葉(abaxially fused leaf(abl))を生じるという、葉の分化パターンが異常な新規イネ突然変異体を複数解析することで未知のマスター調節遺伝子を明らかにした。abl突然変異体の表現型が見られるメカニズムについて仮説を立てることでABL遺伝子の生物学的機能の解明を行い、ABL遺伝子のクローニングや発現解析によって分子レベルでのABL遺伝子の機能解明を行った。...
❏イネの葉中デンプン過剰蓄積変異体を用いた光合成産物の転流・代謝機構の解明(22380017)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】廣瀬 竜郎 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター作物開発研究領域, 主任研究員 (90355579)
【キーワード】イネ / 遺伝子 / デンプン / 転流 / 突然変異体
【概要】イネにおける光合成産物の転流・代謝機構を解明するために、葉身にデンプンを高いレベルで蓄積する5系統の突然変異系統を用いて、それらの原因遺伝子の単離と生理機能の解析を行った。その結果、1系統についてはデンプン分解酵素のひとつであるα-glucanwaterdikinaseをコードする遺伝子の機能欠損が原因であることがわかった。他の系統についても原因遺伝子の座乗染部位や生理形質が明らかになった。 ...
【農学】境界農学:形質転換植物イネを含む研究件
❏石灰質土壌における鉄栄養富化穀物増産のための綜合技術の開発(10356003)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】森 敏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90011915)
【キーワード】鉄欠乏 / fre1 / nas / naat / クロロシス (他12件)
【概要】1.ニコチアナミンアミノ基転移酵素遺伝子(naat)を導入した鉄欠乏耐性イネのT2世代を作出した. 2.酵母の3価鉄還元酵素遺伝子(Fre1)をタバコ用に改変したrefre1遺伝子をPCR法により全合成し,これを遺伝子導入したタバコを作出した。このタバコを石灰質アルカリ土壌で検定したところ,野生株のタバコのアルカリ土壌耐性を凌駕する株がえられた. つぎに,このrefre1の至適PHがアルカリ側でも...
❏鉄栄養関連タンパク質の細胞内微細局在解析(09460037)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】西澤 直子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70156066)
【キーワード】鉄欠乏 / イネ科植物 / オオムギ / ムギネ酸類 / 免疫組織化学 (他15件)
【概要】イネ科植物の鉄獲得機構の主要な構成要因はムギネ酸類の合成と分泌である.ムギネ酸類生合成経路上の酵素のうち,S-アデノシルメチオニン3分子からニコチアナミンを生成するニコチアナミン合成酵素(NAS)と,ニコチアナミンからケト中間体を生成するニコチアナミンアミノ基転移酵素(NAAT)は,鉄欠乏によって強く誘導される.この両酵素タンパク質を鉄欠乏オオムギ根より精製し,これらをコードする遺伝子を単離した....
❏イネを用いた短日植物の開花時期決定遺伝子の単離(08740619)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1996
【研究代表者】井澤 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】イネ / 短日植物 / 日長感受性 / トランスポゾンタギング / Ac (他8件)
【概要】イネは代表的な短日植物であり、開花時期に影響を与えるさまざまな遺伝子座が同定されているが、いまだ遺伝子単離には到っていない。そこで、我々は、非自律性転移因子Dsと転移酵素をコードする35S-AcTPase導入形質転換イネを交配して得られた個体(F1)の自殖後代(F2)を用い、開花時期が早くなる個体を選抜し、その後代を用いた解析を行っている。 開花が早い突然変異系統B-10-1-80は安定な表現型を...
【農学】境界農学:作物イネを含む研究件
❏穀物の旱魃応答指数の生理・遺伝・生態学的解明(23380011)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鴨下 顕彦 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 准教授 (10323487)
【キーワード】ストレス / 生態学 / 遺伝学 / 植物 / 環境 (他12件)
【概要】イネの多様な品種群、遺伝集団、準同質遺伝子系統を用いて、旱魃応答指数(DRI)を定量し、その生態生理・遺伝学的機構を解明した。品種試験では、DRIは旱魃下の収穫指数、稔実性や乾物生産と正の相関が強く、不稔穂の割合、出穂遅延、草丈減少と負の相関が強かった。遺伝集団試験では、第2染色体のRM6911-RM6379の領域、第4染色体RM5953近傍、第8染色体に2か所、DRIの量的遺伝子座が推定されたが...
❏冠水抵抗性・耐湿性遺伝子群の同定及び耐性作物の作出(16380004)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】中園 幹生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助教授 (70282697)
【キーワード】作物 / 冠水抵抗性 / 耐湿性 / イネ / シロイヌナズナ (他7件)
【概要】わが国においては、減反政策によって水田を転換畑へ転用することが推奨されているが、本来水田として利用していた土壌は保水性が高いため、転換作物として栽培の拡大が見込まれるダイズの発芽・生育阻害がしばしば問題になる。したがって冠水抵抗性・耐湿性を強化したダイズ品種を育成することは、わが国においても非常に重要な課題であると考えられる。そこで本研究では、イネやシロイヌナズナより冠水抵抗性・耐湿性を強化できる...
【農学】境界農学:ダイズイネを含む研究件
❏大気CO2上昇下で高い生産性を発揮するイネ科・マメ科作物の品種選抜手法の開発(25292011)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】下野 裕之 岩手大学, 農学部, 准教授 (70451490)
【キーワード】品種選抜 / 大気CO2 / 生産性 / イネ / ダイズ (他10件)
【概要】進行している大気中CO2濃度増加を「資源」とし,生産性の向上に効率的に結び付けることができる適応品種の選抜とその利用は,世界の食料生産への貢献が期待される.本研究では,莫大なコストのかかるCO2濃度制御する大規模施設を用いることなく安価でかつ信頼できる代替の選抜手法の開発のためイネ科・マメ科作物について,(1)低大気CO2濃度,(2)気孔のCO2応答,(3)栽植密度,(4)可塑性,(5)Rural...
❏アジアの洪水常襲地に適した持続的作物栽培体系の開発(24405021)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】坂上 潤一 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (70399369)
【キーワード】洪水 / 冠水耐性 / 鉄過剰耐性 / 耐塩性 / イネ (他26件)
【概要】本研究は、インドネシア国内に広がる沼沢地(SWAMP)を対象に、イネとダイズの作物栽培体系の適応可能性を明らかにする目的で行った。まず、イネにおいては、鉄過剰耐性品種を選抜するとともに、QTL解析から鉄無毒化と吸収抑制に関わる機構を明らかにした。また、冠水障害回避に効果的な肥培管理方法を提案した。さらに、現地における、再生二期作の高生産テンシャルを実証した。次に、ダイズにおいて、塩障害を引き起こす...
【農学】境界農学:育種学イネを含む研究件
❏イネ科作物の柔組織における大規模なプログラム細胞死の制御機構と生理的役割の解明(17H05019)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤本 優 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60554475)
【キーワード】イネ科作物 / ソルガム / 茎柔組織 / プログラム細胞死 / マスター転写因子 (他11件)
【概要】世界五大穀物の一つであるソルガムは、エネルギー作物としても大きなポテンシャルを高い潜在能力を有しています。このソルガムの茎搾汁液からのエタノール生産効率を左右する形質の一つに乾汁性がありますが、乾性品種と比較して、汁性品種の茎組織には多量の糖液が含まれるため、後者の方が優れた生産効率を示します。本研究では、まず、ソルガムの乾汁性を決定する遺伝子を世界に先駆けて単離することに成功しました。さらに、そ...
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
❏葉原基分化を時間的に調節する分子遺伝学的機構に関する研究(24380005)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (30345186)
【キーワード】イネ / 発生 / 葉原基 / 葉間期 / 植物 (他8件)
【概要】葉の分化の時間的な制御機構の解明は、シュートの形質改変による育種に重要な知見を与えうる。本研究によりイネにおける葉間期制御の遺伝的ネットワークの一端を明らかにした。イネのPLA1、PLA2遺伝子は植物ホルモンのジベレリンによって発現が誘導され、そして下流のOsSPL遺伝子の発現をそれぞれ異なる経路で制御することによって葉間期を調節していることを明らかにした。また、PLA遺伝子とAPO遺伝子は独立に...
【農学】境界農学:直播イネを含む研究件
❏干ばつ・洪水下でも出芽するイネ新規遺伝資源の探索と出芽応答機構の解明(18H02186)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】加藤 洋一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50463881)
【キーワード】イネ直播栽培 / イネ / 直播 / 出芽 / 発芽 (他9件)
【概要】インド型イネを対象に干ばつ・洪水下の発芽・出芽に関する分子生理学・解剖学・遺伝学的機構の解明を目指した。水没下の発芽・出芽について、インド型品種IR64・日本型品種コシヒカリの染色体断片置換系統群を用いた解析から鞘葉伸長性に関わる新規の遺伝子座qACE3.1を検出した。また、種子発芽時の乾燥応答について、透過型電顕を用いてアリューロン細胞の三次元画像を構築して解析し、水ストレス下ではグリオキシソー...
❏気候変動対応型の水稲省力栽培に向けた基礎研究:イネ苗立ち改善に着目して(17H06617)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2017-08-25 - 2019-03-31
【研究代表者】加藤 洋一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (50463881)
【キーワード】イネ / 直播 / 気候変動適応
【概要】熱帯アジアのイネ生産は気候変動の影響を大きく受けている。雨季到来が変動しており、インフラ未整備の天水田地域では、灌排水が困難なためイネ作付が不安定となっている。若年層の都市流出による労力不足は、収益性の低い貧しい不良環境において顕著であり、集約的稲作の導入をますます困難にしている。 本研究では、イネ作付時の水環境の変動に対処する省力稲作技術確立を社会実装における最終目標とし、熱帯不良環境水田におけ...
❏タイ国東北部における農民参画による稲品種の採用と乾田直播技術の開発(16405038)
【研究テーマ】環境農学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】森田 茂紀 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00143404)
【キーワード】天水田 / 農業技術 / 直播 / 農家調査 / 品種 (他9件)
【概要】東北タイの非灌漑稲作地帯での「直播栽培」の生産の安定・多収化のために、農家調査、参加型親子試験、栽培試験を行い以下の知見を得た。(1)天水田環境を、旱魃が起こりやすい上位田、洪水が起こりやすい下位田、大半を占めるこれらの間の中位田にわける、(2)中位・下位田での良好な生育条件の場合、播種量を30kg/haまで下げても減収しない、(3)感光性の強い中生天水田品種(KDML105など)は一部の下位田を...
【農学】境界農学:天水田イネを含む研究件
❏東北タイ天水田における土壌養分動態の解明に基づくイネの耐乾性評価(22405015)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岸 順子 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (60191219)
【キーワード】天水田 / 東北タイ / 土壌養分 / 水資源 / 作物学 (他16件)
【概要】タイの稲作はその約6割が天水田と呼ばれる降雨に依存した水田で行われている。特に東北タイでは土壌が砂質のため、乾燥と湿潤を頻繁に繰り返すのに加えて、養分の供給力や保持能力が低い。そのため、収量が低く、その改善が大きな課題である。そこで養分の吸収量を評価し,吸収量の改善に基づく収量の改善を試みた。その結果、土壌はリン欠乏傾向にあることが明らかにされたが、リンを施肥しても必ずしも生育は改善せず、それはリ...
❏タイ国東北部における農民参画による稲品種の採用と乾田直播技術の開発(16405038)
【研究テーマ】環境農学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】森田 茂紀 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00143404)
【キーワード】天水田 / 農業技術 / 直播 / 農家調査 / 品種 (他9件)
【概要】東北タイの非灌漑稲作地帯での「直播栽培」の生産の安定・多収化のために、農家調査、参加型親子試験、栽培試験を行い以下の知見を得た。(1)天水田環境を、旱魃が起こりやすい上位田、洪水が起こりやすい下位田、大半を占めるこれらの間の中位田にわける、(2)中位・下位田での良好な生育条件の場合、播種量を30kg/haまで下げても減収しない、(3)感光性の強い中生天水田品種(KDML105など)は一部の下位田を...
【農学】社会経済農学:農業工学イネを含む研究件
❏有機無農薬水稲栽培年数の経過に伴って土壌・水稲・雑草・動物はどう変化するか?(26310304)
【研究テーマ】食料循環研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-07-18 - 2018-03-31
【研究代表者】小林 和彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10354044)
【キーワード】有機農法 / 土壌 / 窒素 / リン / 雑草 (他17件)
【概要】ある農家が開発した有機稲作農法のしくみを研究した結果、以下のことが分かった。 この農法は、施肥も除草もしないために極めて労働節約的であり、そのことが農家経営に大いに貢献していた。 この農法に転換した当初の米収量は、慣行農法よりもかなり低いが、農法を継続するうちに慣行の農法の収量に近づいた。これは、冬春雑草のすきこみを継続することで、イネが吸収できる土壌窒素量やリン酸量が増えたのが一つの理由であった...
❏天然安定同位体比利用による気候帯別水田からの温室効果ガス発生軽減管理法の開発(25252044)
【研究テーマ】地域環境工学・計画学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
【キーワード】温室効果ガス / 水田 / 二酸化炭素 / メタン / 亜酸化窒素 (他37件)
【概要】水田におけるGHG生成機構と接地気相中への放出機構を解明し発生軽減農法の開発を目的とした。ライシメーターにおいて水管理法を変えて水稲を栽培し、収量と温室効果ガスフラックスを測定した。また、メタン生成菌、メタン資化性菌の分離を試みた。間断灌漑を取り入れた水管理で湛水区と比べてGHGsフラックスが減少した。イネの通気抵抗が高温の熱帯では小さくなることから、熱帯でより大きいCH4放出となった。熱帯水田は...
【農学】社会経済農学:水稲イネを含む研究件
❏イネの野外ビッグデータを用いた「人工知能」による育種プラットフォームの開発(19H00938)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】下野 裕之 岩手大学, 農学部, 教授 (70451490)
【キーワード】人工知能 / 育種 / 多収 / ゲノム / 多型 (他13件)
【概要】「人工知能」の育種への利用により品種育成を補助するシステムを開発を目指した.まず,(1)「表現型」の標準化として,イネ収量の野外ビックデータから,表現型である品種特性を作物モデルを用いて環境に対する回帰係数として抽出するプラットフォームの開発した.続いて,(2)「遺伝子型」の標準化として,163万箇所のSNPデータに基づく365品種/系統の遺伝子型プラットフォームを構築した.また,(3)「人工知能...
❏水稲再生二期作栽培における再生茎発育の遺伝的変異と収量形成(19K06006)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】塩津 文隆 明治大学, 農学部, 専任講師 (60543907)
【キーワード】イネ / 水稲再生二期作 / 再生茎 / 萌芽 / 品種 (他10件)
【概要】収穫後のイネ刈り株から再生する茎から籾を再度得る再生二期作栽培は、イネの年間生産量を向上させる方法のひとつとして近年、熱帯から温帯に至る稲作地域で注目されている。しかしながら、依然として再生二期作目の収量が最大でも一期作目の50%程度とされており、再生二期作目の収量性の改善が求められている。そこで、本研究では、水稲再生二期作栽培による年間生産量を高めるために、再生茎の萌芽形成の生理生態機構の解明、...
❏冷温帯地域における稲作の歴史的展開(16H03503)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】上條 信彦 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (90534040)
【キーワード】稲作 / 弥生時代 / 北日本 / 土器圧痕 / プラント・オパール (他16件)
【概要】東日本を中心とする遺跡出土イネ種子の形態・DNA分析、炭素窒素安定同位体比分析を通じて品種の歴史的展開の時期や内容を明らかにした。また、稲作の導入期にあたる岩木山麓の弥生時代前半期の遺跡発掘調査を実施した。その結果、東北で最古の水田跡が見つかっている砂沢遺跡において微細土壌分析による水田の形成過程および集落の南限が明らかになった。また清水森西遺跡において弥生時代前期の砂沢遺跡と中期中葉の垂柳遺跡の...
【農学】社会経済農学:水田イネを含む研究件
❏有機無農薬水稲栽培年数の経過に伴って土壌・水稲・雑草・動物はどう変化するか?(26310304)
【研究テーマ】食料循環研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-07-18 - 2018-03-31
【研究代表者】小林 和彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10354044)
【キーワード】有機農法 / 土壌 / 窒素 / リン / 雑草 (他17件)
【概要】ある農家が開発した有機稲作農法のしくみを研究した結果、以下のことが分かった。 この農法は、施肥も除草もしないために極めて労働節約的であり、そのことが農家経営に大いに貢献していた。 この農法に転換した当初の米収量は、慣行農法よりもかなり低いが、農法を継続するうちに慣行の農法の収量に近づいた。これは、冬春雑草のすきこみを継続することで、イネが吸収できる土壌窒素量やリン酸量が増えたのが一つの理由であった...
❏水田生態系における放射性セシウムの動態とイネへの移行の解明(25252006)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40211461)
【キーワード】放射性セシウム / 水田 / イネ / セシウム / 自然災害 (他7件)
【概要】福島原発事故でセシウム汚染米が収穫された水田(伊達市小国)を対象に、翌年(2012年)以降も継続的に試験栽培を行い、セシウム吸収の経年変化を追跡した。セシウム吸収の減少は緩慢であり、未だに100ベクレルを超える玄米が収穫されている。主要な要因は、土壌へのセシウム固定が2012年以降ほとんど進行していないことと考えられる。かたや灌漑水からの水田へのセシウム流入は、2013年以降は玄米への蓄積にとって...
❏天然安定同位体比利用による気候帯別水田からの温室効果ガス発生軽減管理法の開発(25252044)
【研究テーマ】地域環境工学・計画学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
【キーワード】温室効果ガス / 水田 / 二酸化炭素 / メタン / 亜酸化窒素 (他37件)
【概要】水田におけるGHG生成機構と接地気相中への放出機構を解明し発生軽減農法の開発を目的とした。ライシメーターにおいて水管理法を変えて水稲を栽培し、収量と温室効果ガスフラックスを測定した。また、メタン生成菌、メタン資化性菌の分離を試みた。間断灌漑を取り入れた水管理で湛水区と比べてGHGsフラックスが減少した。イネの通気抵抗が高温の熱帯では小さくなることから、熱帯でより大きいCH4放出となった。熱帯水田は...
【農学】社会経済農学:水田生態系イネを含む研究件
❏有機無農薬水稲栽培年数の経過に伴って土壌・水稲・雑草・動物はどう変化するか?(26310304)
【研究テーマ】食料循環研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-07-18 - 2018-03-31
【研究代表者】小林 和彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10354044)
【キーワード】有機農法 / 土壌 / 窒素 / リン / 雑草 (他17件)
【概要】ある農家が開発した有機稲作農法のしくみを研究した結果、以下のことが分かった。 この農法は、施肥も除草もしないために極めて労働節約的であり、そのことが農家経営に大いに貢献していた。 この農法に転換した当初の米収量は、慣行農法よりもかなり低いが、農法を継続するうちに慣行の農法の収量に近づいた。これは、冬春雑草のすきこみを継続することで、イネが吸収できる土壌窒素量やリン酸量が増えたのが一つの理由であった...
❏水田生態系における放射性セシウムの動態とイネへの移行の解明(25252006)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40211461)
【キーワード】放射性セシウム / 水田 / イネ / セシウム / 自然災害 (他7件)
【概要】福島原発事故でセシウム汚染米が収穫された水田(伊達市小国)を対象に、翌年(2012年)以降も継続的に試験栽培を行い、セシウム吸収の経年変化を追跡した。セシウム吸収の減少は緩慢であり、未だに100ベクレルを超える玄米が収穫されている。主要な要因は、土壌へのセシウム固定が2012年以降ほとんど進行していないことと考えられる。かたや灌漑水からの水田へのセシウム流入は、2013年以降は玄米への蓄積にとって...
【農学】社会経済農学:作物モデルイネを含む研究件
❏イネの野外ビッグデータを用いた「人工知能」による育種プラットフォームの開発(19H00938)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】下野 裕之 岩手大学, 農学部, 教授 (70451490)
【キーワード】人工知能 / 育種 / 多収 / ゲノム / 多型 (他13件)
【概要】「人工知能」の育種への利用により品種育成を補助するシステムを開発を目指した.まず,(1)「表現型」の標準化として,イネ収量の野外ビックデータから,表現型である品種特性を作物モデルを用いて環境に対する回帰係数として抽出するプラットフォームの開発した.続いて,(2)「遺伝子型」の標準化として,163万箇所のSNPデータに基づく365品種/系統の遺伝子型プラットフォームを構築した.また,(3)「人工知能...
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
【農学】社会経済農学:環境調和型農林水産イネを含む研究件
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
❏カウンターストレス装置としてのRNA顆粒による相反mRNA抑制の解析(15H04628)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡邊 雄一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60183125)
【キーワード】植物 / mRNA制御 / 環境応答 / 高温ストレス / ストレス顆粒 (他22件)
【概要】植物が高温などのストレスを受けた際、細胞内に現れるRNA顆粒ーPボディーとストレス顆粒ーについて、ストレス耐性を付与する機能との関連を解析した。ストレス高温処理直後から、分単位で見られる非常に早い変化であった。DCP1 によるPボディーは平常時から存在し、DCP2がそこに集結、ストレス顆粒はそれとは独立に形成されるが、P-ボディーと離合集散する構造として観察された。ストレス耐性の際増加するmRNA...
❏天然安定同位体比利用による気候帯別水田からの温室効果ガス発生軽減管理法の開発(25252044)
【研究テーマ】地域環境工学・計画学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
【キーワード】温室効果ガス / 水田 / 二酸化炭素 / メタン / 亜酸化窒素 (他37件)
【概要】水田におけるGHG生成機構と接地気相中への放出機構を解明し発生軽減農法の開発を目的とした。ライシメーターにおいて水管理法を変えて水稲を栽培し、収量と温室効果ガスフラックスを測定した。また、メタン生成菌、メタン資化性菌の分離を試みた。間断灌漑を取り入れた水管理で湛水区と比べてGHGsフラックスが減少した。イネの通気抵抗が高温の熱帯では小さくなることから、熱帯でより大きいCH4放出となった。熱帯水田は...
【農学】社会経済農学:直播栽培イネを含む研究件
❏小区分39020:作物生産科学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】イネ直播栽培
【研究期間】イネ
【研究代表者】直播
【キーワード】出芽
【概要】
❏熱帯アジア不良環境下の直播稲作体系改善のための国際研究ネットワーク構築(18KK0169)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2023-03-31
【研究代表者】加藤 洋一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50463881)
【キーワード】イネ / 直播稲作 / 直播栽培 / 気候変動適応
【概要】コロナ禍において、熱帯アジアではロックダウンによる厳しい外出制限がかけられている地域もある。オンラインによる共同研究展開には限界があり、不良環境の直播稲作地帯への現地調査や現地試験に制限が生じた状況は大きく改善されなかった。そのような中、国際共同研究ネットワーク構築と強化をオンラインベースで進めることにエフォートを割いた。ACSAC10(アジア作物学会国際会議;オンライン開催)において、本研究プロ...
❏干ばつ・洪水下でも出芽するイネ新規遺伝資源の探索と出芽応答機構の解明(18H02186)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】加藤 洋一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50463881)
【キーワード】イネ直播栽培 / イネ / 直播 / 出芽 / 発芽 (他9件)
【概要】インド型イネを対象に干ばつ・洪水下の発芽・出芽に関する分子生理学・解剖学・遺伝学的機構の解明を目指した。水没下の発芽・出芽について、インド型品種IR64・日本型品種コシヒカリの染色体断片置換系統群を用いた解析から鞘葉伸長性に関わる新規の遺伝子座qACE3.1を検出した。また、種子発芽時の乾燥応答について、透過型電顕を用いてアリューロン細胞の三次元画像を構築して解析し、水ストレス下ではグリオキシソー...
【農学】動物生命科学:オオムギイネを含む研究件
❏植物の鉄欠乏特異的遺伝子発現制御に関する研究(17780047)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】中西 啓仁 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助手 (80282698)
【キーワード】イネ / オオムギ / 根 / ムギネ酸 / 鉄欠乏 (他7件)
【概要】イネ科植物の鉄欠乏時の遺伝子発現制御機構を明らかにすることを目的として研究を行っている。これまでにオオムギのムギネ酸類の生合成系の酵素遺伝子であるIDS2遺伝子の上流解析からイネ科植物の鉄欠乏の根で特異的に遺伝子発現を引き起こすシス因子であるIDE1、IDE2を見いだした。本研究では、このIDE1,IDE2に結合するトランス因子の単離、あるいはイネとオオムギのムギネ酸類による鉄獲得機構に関与する遺...
❏ムギネ酸の分泌トランスポーターに関する研究(15780045)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】中西 啓仁 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80282698)
【キーワード】ムギネ酸 / 分泌トランスポーター / 鉄欠乏 / 日周性 / マイクロアレイ (他9件)
【概要】イネ科植物からムギネ酸分泌トランスポーターを単離するためにまず、候補の一つとされていたFRD3遺伝子のムギネ酸類トランスポーターとしての機能を測定した。この遺伝子産物はMATE(Multi-drug and toxin efflux)ファミリーに属し、12個の膜貫通ドメインをもつ。イネから、この遺伝子のcDNA配列を単離した。これを用いてアフリカツメガエルの卵母細胞でムギネ酸の分泌トランスポーター...
❏鉄欠乏オオムギ根特異的発現遺伝子の解析(09760054)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】中西 啓仁 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80282698)
【キーワード】鉄欠乏 / オオムギ / 遺伝子導入イネ / ムギネ酸 / パーティクルガン (他9件)
【概要】既に得られている鉄欠乏条件下で強く発現するオオムギの遺伝子(Ids3)の機能解析を目標としました. Ids3遺伝子はそのコードするアミノ酸配列や鉄欠乏時の発現の特異性,イネ科植物での発現の差異によりムギネ酸生合成経路に関わる可能性が高いと考えられました.そこでこの遺伝子をパーティクルガン装置およびアグロバクテリウムを用いた方法によってイネに導入し,形質転換イネの作成を行いました.また,Ids3の5...
【農学】動物生命科学:コメイネを含む研究件
❏コメの放射性セシウム汚染に、高濃度セシウム含有不溶性微粒子は影響しているか?(19K02331)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】桧垣 正吾 東京大学, アイソトープ総合センター, 助教 (50444097)
【キーワード】放射性セシウム / 放射性微粒子 / 分離 / イネ / 原発事故 (他8件)
【概要】水田試料では、今年度も新型コロナウイルス感染症の感染拡大による社会情勢から、東京から福島県への出張を行うことができず、新たな試料採取が不可能であった。そのため、過去に採取し、放射性セシウム分布の原状が保存されている試料について検討を行った。これまで、イメージングプレートによる直接の捜索ができなかった茎および葉の試料を、濃硝酸および過酸化水素水によって高熱で有機物を分解し、放射性Cs含有不溶性微粒子...
❏窒素追肥に応答するアミラーゼ遺伝子群の機能解明と育種素材利用(18K05605)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】黒田 昌治 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (30355581)
【キーワード】コメ / 品質 / 窒素肥料 / アミラーゼ / デンプン (他9件)
【概要】窒素追肥、それに応答して発現が上昇する3つのアミラーゼ遺伝子(Amy3E, BAMY3、BAMY5)、デンプン構造形成の3者の関係性解明を目指した。その結果、追肥によってデンプンの鎖長分布が変化することを明らかにしたが、デンプン粒の外観構造に変化は見られなかった。機能検証に向けた遺伝子改変系統として、(1)ゲノム編集により上記遺伝子を多重破壊した系統、(2)胚乳特異的にBAMY3、BAMY5を過剰...
❏コドン最適化による家畜感染症に対する高産生型イネを用いた食べるワクチンの作出(16K15046)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山川 隆 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20134520)
【キーワード】食べるワクチン / ニューカッスル病 / イネ / 再分化 / コドン最適化 (他8件)
【概要】ニューカッスル病に対する植物経口ワクチンを作出することを目的として、導入する抗原遺伝子の塩基配列中の遺伝暗号であるコドンを最適化して遺伝子組換えイネを育成した。抗原遺伝子としては、ニューカッスル病ウイルスの抗原タンパクであるF及びHNタンパクをコードするF(Fusion)及びHN(Hemagglutinin-neuraminidase)遺伝子を用いた。その結果、得られた25個体の組換えイネの葉につ...
【農学】森林圏科学:ジャスモン酸イネを含む研究件
❏植物ホルモン受容体の過剰発現による植物免疫促進機構の解明とその応用研究(18K05453)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中村 英光 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (40724191)
【キーワード】ストリゴラクトン / イネ / 病害抵抗性誘導 / いもち病 / サリチル酸 (他11件)
【概要】代表者らはイネのストリゴラクトン(SL)受容体D14の過剰発現体(OsD14ox)においていもち病への抵抗性が向上していることを見出していた。そこで本研究課題ではOsD14ox における抵抗誘導性について詳しく解析した。OsD14oxでは活性酸素種やファイトアレキシンが増加していた。またRNA-seqを用いて、遺伝子発現パターンの網羅的解析を行った結果、OsD14oxにおいて、特に病原菌耐性を付与...
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
❏イネにおけるフラボノイド型ファイトアレキシンの生産制御機構の解明(26450136)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 生物生産工学研究センター, 准教授 (20312241)
【キーワード】転写因子 / 二次代謝産物 / イネ / フラボノイド / ファイトアレキシン (他11件)
【概要】本研究ではイネのフラボノイド型ファイトアレキシンであるサクラネチンの誘導的生産における鍵酵素遺伝子OsNOMTの転写制御機構を追究し、JAシグナル伝達経路の転写因子OsMYC2が相同性bHLH型転写因子であるOsMYLとの相互作用を通じて、OsMYC2の活性化を引き起こすことを示した。また、鉄欠乏関連因子OsIDEF2によるOsMYC2の転写活性化能の増強など、新規因子によるOsNOMTの転写制御...
【農学】森林圏科学:リンイネを含む研究件
❏有機無農薬水稲栽培年数の経過に伴って土壌・水稲・雑草・動物はどう変化するか?(26310304)
【研究テーマ】食料循環研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-07-18 - 2018-03-31
【研究代表者】小林 和彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10354044)
【キーワード】有機農法 / 土壌 / 窒素 / リン / 雑草 (他17件)
【概要】ある農家が開発した有機稲作農法のしくみを研究した結果、以下のことが分かった。 この農法は、施肥も除草もしないために極めて労働節約的であり、そのことが農家経営に大いに貢献していた。 この農法に転換した当初の米収量は、慣行農法よりもかなり低いが、農法を継続するうちに慣行の農法の収量に近づいた。これは、冬春雑草のすきこみを継続することで、イネが吸収できる土壌窒素量やリン酸量が増えたのが一つの理由であった...
❏東北タイ天水田における土壌養分動態の解明に基づくイネの耐乾性評価(22405015)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岸 順子 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (60191219)
【キーワード】天水田 / 東北タイ / 土壌養分 / 水資源 / 作物学 (他16件)
【概要】タイの稲作はその約6割が天水田と呼ばれる降雨に依存した水田で行われている。特に東北タイでは土壌が砂質のため、乾燥と湿潤を頻繁に繰り返すのに加えて、養分の供給力や保持能力が低い。そのため、収量が低く、その改善が大きな課題である。そこで養分の吸収量を評価し,吸収量の改善に基づく収量の改善を試みた。その結果、土壌はリン欠乏傾向にあることが明らかにされたが、リンを施肥しても必ずしも生育は改善せず、それはリ...
【農学】森林圏科学:イネを含む研究件
❏植物の鉄欠乏特異的遺伝子発現制御に関する研究(17780047)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】中西 啓仁 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助手 (80282698)
【キーワード】イネ / オオムギ / 根 / ムギネ酸 / 鉄欠乏 (他7件)
【概要】イネ科植物の鉄欠乏時の遺伝子発現制御機構を明らかにすることを目的として研究を行っている。これまでにオオムギのムギネ酸類の生合成系の酵素遺伝子であるIDS2遺伝子の上流解析からイネ科植物の鉄欠乏の根で特異的に遺伝子発現を引き起こすシス因子であるIDE1、IDE2を見いだした。本研究では、このIDE1,IDE2に結合するトランス因子の単離、あるいはイネとオオムギのムギネ酸類による鉄獲得機構に関与する遺...
❏ムギネ酸の分泌トランスポーターに関する研究(15780045)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】中西 啓仁 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80282698)
【キーワード】ムギネ酸 / 分泌トランスポーター / 鉄欠乏 / 日周性 / マイクロアレイ (他9件)
【概要】イネ科植物からムギネ酸分泌トランスポーターを単離するためにまず、候補の一つとされていたFRD3遺伝子のムギネ酸類トランスポーターとしての機能を測定した。この遺伝子産物はMATE(Multi-drug and toxin efflux)ファミリーに属し、12個の膜貫通ドメインをもつ。イネから、この遺伝子のcDNA配列を単離した。これを用いてアフリカツメガエルの卵母細胞でムギネ酸の分泌トランスポーター...
❏有用植物遺伝子の大量クローン化とその育種への利用(08556002)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】内宮 博文 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50142229)
【キーワード】大量クローン化 / データベース / 遺伝子資源 / イネ / 細胞死 (他8件)
【概要】本研究は、育種上有用な遺伝子群の大量クローン化とそのシステムの開発を試みる。その為、農業上重要な、代謝系に関与する遺伝子の単離を行った。 以上の研究用の材料として、イネ、シロイヌナズナの個体ならびに培養細胞を用いる。以上の方法は、既存のデーターベースを利用するが、全く未知のタンパク質等の同定は出来ない。そこで酵素活性を有するペプチドの同定により、各代謝系で重要なcDNAをクローン化する手法を開発し...
【農学】森林圏科学:根系イネを含む研究件
❏イネの生育にアーバスキュラー菌根菌が与える影響の遺伝・生理・生態学的研究(20K05995)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】鴨下 顕彦 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 准教授 (10323487)
【キーワード】イネ / トウジンビエ / 菌根菌 / 根系 / 接種試験 (他9件)
【概要】圃場試験(畑および水田)・ポット試験(畑状態)・セルトレイ試験(畑状態および湛水状態)を行い、水分条件のアーバスキュラー菌根(AM)菌感染率に対する影響を、根の深さ、品種間差、菌根菌接種効果にも着目しながら評価した。顕微鏡で観察された、観察根数当たりの染色された菌糸と樹脂状体による感染率には、畑圃場の中での水分条件の有意差は認めれなかったが、水田圃場では、畑圃場に比べて感染率が著しく低下した。一方...
❏節水と多収を高度に両立させるイネ畑栽培技術の開発と根系の役割に関する研究(20780010)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】加藤 洋一郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (50463881)
【キーワード】イネ / 節水栽培 / 多収性 / 根系 / 陸稲栽培
【概要】本研究では、水資源を大幅に節約する新技術"エアロビック・ライス法"と呼ばれるイネの節水栽培法において、収量の更なる向上を目指した。その結果、エアロビック・ライス法においても慣行の灌漑水田作と同水準の収穫量が可能で、多収性品種を用いれば10t/ha超の収量をあげることを確認した。しかしエアロビック・ライス法では根系発達が著しく抑制されるため、植物体が脱水症を示しやすい栽培法であること...
❏イネ科植物の適応戦略としての多様性,その生態的意義と遺伝的制御(05454045)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】秋田 重誠 東京大学, 農学部, 教授 (10251498)
【キーワード】イネ / トウモロコシ / コムギ / 根系 / 節間伸長 (他8件)
【概要】1.生態的特性や遺伝的背景が異なる水稲品種を水田で栽培し、根系形態の品種間差異を検討した結果、単位面積当たりの総根量と、その垂直分布における重心位置を示す「深さ指数」の組合せが品種によって異なり、根量は節根数と分枝根を含めた「平均根長」によって、分布様式は節根の平均走向角と「平均根長」によって、それぞれ規定されることが解明できた。植物体の構成単位であるファイトマーに着目して解析した結果、生育に伴う...
【農学】森林圏科学:環境応答イネを含む研究件
❏カウンターストレス装置としてのRNA顆粒による相反mRNA抑制の解析(15H04628)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡邊 雄一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60183125)
【キーワード】植物 / mRNA制御 / 環境応答 / 高温ストレス / ストレス顆粒 (他22件)
【概要】植物が高温などのストレスを受けた際、細胞内に現れるRNA顆粒ーPボディーとストレス顆粒ーについて、ストレス耐性を付与する機能との関連を解析した。ストレス高温処理直後から、分単位で見られる非常に早い変化であった。DCP1 によるPボディーは平常時から存在し、DCP2がそこに集結、ストレス顆粒はそれとは独立に形成されるが、P-ボディーと離合集散する構造として観察された。ストレス耐性の際増加するmRNA...
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
❏作物生育モデルと遺伝モデルの連携による作物環境応答の生態遺伝的メカニズムの解明(19208003)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】長谷川 利拡 独立行政法人農業環境技術研究所, 大気環境研究領域, 上席研究員 (10228455)
【キーワード】発育生理学 / 遺伝学 / モデル化 / イネ / 環境応答 (他6件)
【概要】作物の生育に及ぼす環境と遺伝要因の影響はこれまで別々に解析されてきたが、気候変動条件に適した品種を開発するためには、環境に対する生育反応に及ぼす遺伝的要因を解明する手法が必要である。そこで、遺伝情報がわかっているイネ174系統を茨城、石川、福岡、沖縄、ベトナムで栽培し、出穂時期の環境応答に関わる遺伝的要因を作物生育モデルとの連携で探索する新しい方法で解析したところ、これまでの方法で個々の地点のデー...
【農学】森林圏科学:発芽イネを含む研究件
❏干ばつ・洪水下でも出芽するイネ新規遺伝資源の探索と出芽応答機構の解明(18H02186)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】加藤 洋一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50463881)
【キーワード】イネ直播栽培 / イネ / 直播 / 出芽 / 発芽 (他9件)
【概要】インド型イネを対象に干ばつ・洪水下の発芽・出芽に関する分子生理学・解剖学・遺伝学的機構の解明を目指した。水没下の発芽・出芽について、インド型品種IR64・日本型品種コシヒカリの染色体断片置換系統群を用いた解析から鞘葉伸長性に関わる新規の遺伝子座qACE3.1を検出した。また、種子発芽時の乾燥応答について、透過型電顕を用いてアリューロン細胞の三次元画像を構築して解析し、水ストレス下ではグリオキシソー...
❏ゲノム情報を利用した作物学研究のためのシステム構築-稲の低温発芽性解明に向けて(13556004)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 助教授 (40211461)
【キーワード】イネ / ゲノミクス / QTL / 組換え近交系 / 農業形質 (他9件)
【概要】稲のゲノム解読が終了しゲノム情報の作物の生産性向上への貢献に大きな期待が寄せられているが、このような応用研究進展上の大きな障壁の1つとなっているのが、農業形質の遺伝解析ための適切なリソースの不足である。こうした現状を鑑み、作物学研究者の視点を生かしたリソース育成を試みたのが本研究である。幸い、研究期間内に計4つのQTLマッピング集団(アキヒカリ(ジャポニカ水稲)×IRAT109(ジャポニカ陸稲)組...
【農学】森林圏科学:転流イネを含む研究件
❏イネ葉身の光合成産物転流能力に関する生理・遺伝学的解析(19H02944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】廣瀬 竜郎 高崎健康福祉大学, 農学部, 教授 (90355579)
【キーワード】イネ / 転流 / 糖 / 遺伝子 / トランスクリプトーム
【概要】光合成産物の転流は人間社会における物流と同様に植物の生産過程においてきわめて重要である。しかし、作物の品種・系統間での光合成産物転流能力の遺伝的な差異の有無やその生理的な要因はわかっていない。本研究では、転流能力の簡易な評価方法を開発し、世界および日本の様々なイネの光合成産物転流速度を調べ、それら品種の転流能力の高低を評価・整理した。そのうえで、転流能力の差異と、光合成や糖代謝関連の生理形質や生育...
❏イネの葉中デンプン過剰蓄積変異体を用いた光合成産物の転流・代謝機構の解明(22380017)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】廣瀬 竜郎 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター作物開発研究領域, 主任研究員 (90355579)
【キーワード】イネ / 遺伝子 / デンプン / 転流 / 突然変異体
【概要】イネにおける光合成産物の転流・代謝機構を解明するために、葉身にデンプンを高いレベルで蓄積する5系統の突然変異系統を用いて、それらの原因遺伝子の単離と生理機能の解析を行った。その結果、1系統についてはデンプン分解酵素のひとつであるα-glucanwaterdikinaseをコードする遺伝子の機能欠損が原因であることがわかった。他の系統についても原因遺伝子の座乗染部位や生理形質が明らかになった。 ...
❏イネの転流を制御する分子機構の解明(20380010)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】青木 直大 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (70466811)
【キーワード】食用作物 / イネ / シンク・ソース関係 / 同化産物 / 転流 (他8件)
【概要】本研究では、イネにおける転流の制御機構を分子レベルで明らかにすることを目的とした。 葉身のSPS活性が異なる準同質遺伝子イネ系統を用いて、葉身SPS活性が炭素・窒素の分配に及ぼす影響を調べた。その結果、SPS活性が高い系統では転流が促進されることが明らかとなった。よって、ソース組織におけるSPS活性は同化産物の転流を制御する一因子であることが分かった。また、シンク組織とソース組織、およびシンク維管...
【農学】森林圏科学:土壌イネを含む研究件
❏有機無農薬水稲栽培年数の経過に伴って土壌・水稲・雑草・動物はどう変化するか?(26310304)
【研究テーマ】食料循環研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-07-18 - 2018-03-31
【研究代表者】小林 和彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10354044)
【キーワード】有機農法 / 土壌 / 窒素 / リン / 雑草 (他17件)
【概要】ある農家が開発した有機稲作農法のしくみを研究した結果、以下のことが分かった。 この農法は、施肥も除草もしないために極めて労働節約的であり、そのことが農家経営に大いに貢献していた。 この農法に転換した当初の米収量は、慣行農法よりもかなり低いが、農法を継続するうちに慣行の農法の収量に近づいた。これは、冬春雑草のすきこみを継続することで、イネが吸収できる土壌窒素量やリン酸量が増えたのが一つの理由であった...
❏天然安定同位体比利用による気候帯別水田からの温室効果ガス発生軽減管理法の開発(25252044)
【研究テーマ】地域環境工学・計画学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
【キーワード】温室効果ガス / 水田 / 二酸化炭素 / メタン / 亜酸化窒素 (他37件)
【概要】水田におけるGHG生成機構と接地気相中への放出機構を解明し発生軽減農法の開発を目的とした。ライシメーターにおいて水管理法を変えて水稲を栽培し、収量と温室効果ガスフラックスを測定した。また、メタン生成菌、メタン資化性菌の分離を試みた。間断灌漑を取り入れた水管理で湛水区と比べてGHGsフラックスが減少した。イネの通気抵抗が高温の熱帯では小さくなることから、熱帯でより大きいCH4放出となった。熱帯水田は...
【農学】森林圏科学:放射性セシウムイネを含む研究件
❏コメの放射性セシウム汚染に、高濃度セシウム含有不溶性微粒子は影響しているか?(19K02331)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】桧垣 正吾 東京大学, アイソトープ総合センター, 助教 (50444097)
【キーワード】放射性セシウム / 放射性微粒子 / 分離 / イネ / 原発事故 (他8件)
【概要】水田試料では、今年度も新型コロナウイルス感染症の感染拡大による社会情勢から、東京から福島県への出張を行うことができず、新たな試料採取が不可能であった。そのため、過去に採取し、放射性セシウム分布の原状が保存されている試料について検討を行った。これまで、イメージングプレートによる直接の捜索ができなかった茎および葉の試料を、濃硝酸および過酸化水素水によって高熱で有機物を分解し、放射性Cs含有不溶性微粒子...
❏水田生態系における放射性セシウムの動態とイネへの移行の解明(25252006)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40211461)
【キーワード】放射性セシウム / 水田 / イネ / セシウム / 自然災害 (他7件)
【概要】福島原発事故でセシウム汚染米が収穫された水田(伊達市小国)を対象に、翌年(2012年)以降も継続的に試験栽培を行い、セシウム吸収の経年変化を追跡した。セシウム吸収の減少は緩慢であり、未だに100ベクレルを超える玄米が収穫されている。主要な要因は、土壌へのセシウム固定が2012年以降ほとんど進行していないことと考えられる。かたや灌漑水からの水田へのセシウム流入は、2013年以降は玄米への蓄積にとって...
【農学】森林圏科学:細胞壁イネを含む研究件
❏細胞壁物性による作物選別のための新型クリープメーターの開発と携帯化(10559012)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】山口 淳二 名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 助教授 (10183120)
【キーワード】粘弾性計測装置 / ウィンドウズ / 応力緩和法 / クリープ法 / 力学モデル (他14件)
【概要】草型形成の主要因の1つである細胞壁の物性に着目し、新理論に基づいた簡易測定システムの開発と、それを用いたいくつかの実践例の蓄積を目的とした。 1)山電製の粘弾性計測装置レオナーは、本来食品の粘弾性の計測を目的とするクリープ測定装置であったが、これを改良し、柔らかい根や葉鞘の細胞壁といった植物組織のクリープ伸展性計測用に改良することが出来た。また、携帯化を目的としてウィンドウズ対応型への改良を試みた...
❏稲の稈における細胞壁構成物質の再移動の分子機構(08456008)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】秋田 重誠 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10251498)
【キーワード】水稲 / 稈 / ヘミセルロース / 挫折抵抗 / 登熟期 (他9件)
【概要】本研究においては水稲の桿の物理的強度が登熟期に急激に弱くなるという現象の生理および分子機構を解明しようとした。3年間にわたる研究の結果、次のような成果が得られた。 (1) 水稲の桿の物理的強度と桿を構成する細胞のうち、特に、柔細胞の細胞壁が薄くなるという形態的、構造的変化の間に明瞭な関係を認めた。 (2) この関係には明瞭な品種間差が見られ、登熟期に桿から穂への物質の移動が大きい品神で桿強度の低下...
【農学】森林圏科学:植物イネを含む研究件
❏イネの超撥水性を発現する分子遺伝学的基盤の解明(16H04857)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】撥水性 / イネ / 遺伝学 / 変異体 / 葉 (他10件)
【概要】イネの葉はハスと同等の極めて高い撥水性(超撥水性)を示す。この超撥水性の発現メカニズムを様々な観点から明らかにした。まず、イネの葉において葉身向軸側が最も撥水性が高いこと、撥水性は環境条件によって変化することなどを明らかにした。また、撥水性が低下した濡れ葉変異体を用いることによって、複数のワックス合成に関わる遺伝子がイネの撥水性に重要であることを明らかにした。また、様々な種類のイネの撥水性を調査す...
❏カウンターストレス装置としてのRNA顆粒による相反mRNA抑制の解析(15H04628)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡邊 雄一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60183125)
【キーワード】植物 / mRNA制御 / 環境応答 / 高温ストレス / ストレス顆粒 (他22件)
【概要】植物が高温などのストレスを受けた際、細胞内に現れるRNA顆粒ーPボディーとストレス顆粒ーについて、ストレス耐性を付与する機能との関連を解析した。ストレス高温処理直後から、分単位で見られる非常に早い変化であった。DCP1 によるPボディーは平常時から存在し、DCP2がそこに集結、ストレス顆粒はそれとは独立に形成されるが、P-ボディーと離合集散する構造として観察された。ストレス耐性の際増加するmRNA...
❏放射性同位体を用いた植物体内のマグネシウム移行動態と輸送体の解析(24780056)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】田野井 慶太朗 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (90361576)
【キーワード】マグネシウム28 / マグネシウム / イネ / 植物 / 放射性同位体
【概要】本研究では、短半減期核種であるマグネシウム28(28Mg:半減期20.9時間)を放射性同位体トレーサーとして用い、イネのマグネシウム(Mg)動態解析を実施した。その結果、Mg欠乏処理をしたイネでは2番目に新しい葉へのMg移行が抑えられる現象が見られた。解析の結果、Mg欠乏処理でまず蒸散が影響を受けることが判明した。また、根での吸収解析により、低pHではMg吸収活性が低下することや、根の吸収部位によ...
【農学】森林圏科学:ヘミセルロースイネを含む研究件
❏細胞壁物性による作物選別のための新型クリープメーターの開発と携帯化(10559012)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】山口 淳二 名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 助教授 (10183120)
【キーワード】粘弾性計測装置 / ウィンドウズ / 応力緩和法 / クリープ法 / 力学モデル (他14件)
【概要】草型形成の主要因の1つである細胞壁の物性に着目し、新理論に基づいた簡易測定システムの開発と、それを用いたいくつかの実践例の蓄積を目的とした。 1)山電製の粘弾性計測装置レオナーは、本来食品の粘弾性の計測を目的とするクリープ測定装置であったが、これを改良し、柔らかい根や葉鞘の細胞壁といった植物組織のクリープ伸展性計測用に改良することが出来た。また、携帯化を目的としてウィンドウズ対応型への改良を試みた...
❏稲の稈における細胞壁構成物質の再移動の分子機構(08456008)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】秋田 重誠 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10251498)
【キーワード】水稲 / 稈 / ヘミセルロース / 挫折抵抗 / 登熟期 (他9件)
【概要】本研究においては水稲の桿の物理的強度が登熟期に急激に弱くなるという現象の生理および分子機構を解明しようとした。3年間にわたる研究の結果、次のような成果が得られた。 (1) 水稲の桿の物理的強度と桿を構成する細胞のうち、特に、柔細胞の細胞壁が薄くなるという形態的、構造的変化の間に明瞭な関係を認めた。 (2) この関係には明瞭な品種間差が見られ、登熟期に桿から穂への物質の移動が大きい品神で桿強度の低下...
【農学】水圏応用科学:窒素イネを含む研究件
❏開花期制御を実現するための栄養開花メカニズムの解明(20H02892)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】田中 伸裕 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 作物研究部門, 主任研究員 (60646230)
【キーワード】栄養開花 / 窒素 / GWAS / 開花 / 栄養条件 (他7件)
【概要】イネは低窒素条件において開花が促進し、その促進度合いには品種間差があること明らかにしている。前年度は短日植物であるイネは、品種によっては短日条件では開花までの期間が非常に短く、低窒素条件での開花促進度合の比較が難しいことが予想されたため、開花期が長くなる長日条件での開花促進度合いを品種ごとに調査し、その表現型データを用いたGWASから、低窒素条件による開花促進に関連する候補遺伝子を取得済みである。...
❏有機無農薬水稲栽培年数の経過に伴って土壌・水稲・雑草・動物はどう変化するか?(26310304)
【研究テーマ】食料循環研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-07-18 - 2018-03-31
【研究代表者】小林 和彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10354044)
【キーワード】有機農法 / 土壌 / 窒素 / リン / 雑草 (他17件)
【概要】ある農家が開発した有機稲作農法のしくみを研究した結果、以下のことが分かった。 この農法は、施肥も除草もしないために極めて労働節約的であり、そのことが農家経営に大いに貢献していた。 この農法に転換した当初の米収量は、慣行農法よりもかなり低いが、農法を継続するうちに慣行の農法の収量に近づいた。これは、冬春雑草のすきこみを継続することで、イネが吸収できる土壌窒素量やリン酸量が増えたのが一つの理由であった...
❏東北タイ天水田における土壌養分動態の解明に基づくイネの耐乾性評価(22405015)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岸 順子 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (60191219)
【キーワード】天水田 / 東北タイ / 土壌養分 / 水資源 / 作物学 (他16件)
【概要】タイの稲作はその約6割が天水田と呼ばれる降雨に依存した水田で行われている。特に東北タイでは土壌が砂質のため、乾燥と湿潤を頻繁に繰り返すのに加えて、養分の供給力や保持能力が低い。そのため、収量が低く、その改善が大きな課題である。そこで養分の吸収量を評価し,吸収量の改善に基づく収量の改善を試みた。その結果、土壌はリン欠乏傾向にあることが明らかにされたが、リンを施肥しても必ずしも生育は改善せず、それはリ...
【農学】水圏応用科学:量的形質遺伝子座(QTL)イネを含む研究件
❏有望系統AZ-97とマダガスカルリン欠乏土壌を基盤とするイネのリン獲得戦略の解明(19KK0154)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】高井 俊之 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 生産環境・畜産領域, 主任研究員 (40547725)
【キーワード】イネ / リン欠乏土壌 / AZ-97 / 微生物叢 / QTL (他12件)
【概要】課題1: リン欠乏環境における「AZ-97」の高いリン獲得能のメカニズムの解明 昨年度までに行ったポット試験において、微生物叢の解析を更に進めた結果、「AZ-97」と「IR64」間で、土壌滅菌後の微生物叢に差が生じていることを明らかにした。特に「AZ-97」のAlphaproteobacteriaの量が「IR64」よりも有意に多いことが判明した。これらを知見を加えて、論文執筆を開始した。 課題2:...
❏ナチュラルバリエーションとイオンビーム変異体を利用したマグネシウム吸収機構の同定(19K05751)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】小林 奈通子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60708345)
【キーワード】マグネシウム / イネ / シロイヌナズナ / MutMap / QTL-seq (他11件)
【概要】地上部のマグネシウム濃度が低いイネ変異体の1番染色体上にはlong deletionがあり、この領域には2つの遺伝子が含まれていた。そこで、ゲノム編集にてそれぞれをノックアウトした変異体を作出したところ、zinc fingerタンパク質をコードする遺伝子の欠損が、マグネシウム含量低下の原因と確認された。マグネシウム動態に関わるzinc fingerタンパク質が同定されたのはこれが初めてである。 低...
❏ゲノミックセレクションを活用した革新的作物育種システムの構築(22380010)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】植物育種 / 遺伝 / ゲノム育種 / ゲノミックセレクション / 量的遺伝子座(QTL) (他15件)
【概要】ゲノムワイドマーカーをもとに個体や系統の遺伝的能力を予測して選抜するゲノミックセレクション(GS)について、(1)モデリング手法の開発、(2)イネ品種・系統における実データの収集・解析、(3)育種シミュレーションを行い、それを活用した作物育種効率化の可能性を検討した。(1)では、複数形質の同時予測、交配後代の分離の予測、遺伝子型×環境交互作用パターンの予測のための手法開発を行った。(2)では、イネ...
【農学】水圏応用科学:二次代謝産物イネを含む研究件
❏植物のモミラクトン生合成遺伝子クラスター制御におけるシス・トランス因子の進化動態(20H02922)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (20312241)
【キーワード】二次代謝産物 / イネ / 遺伝子クラスター / シス因子 / トランス因子 (他8件)
【概要】研究2年目の本年度は、1年目の流れを汲んで主に以下の3つの研究項目について進めた。 (1)Oryza 属クラスター領域内のピマラジエン合成酵素遺伝子OsKSL4の上流保存領域に存在する制御配列(シス因子)を欠損したゲノム編集イネ系統を用いて、モミラクトン生産能と遺伝子発現プロファイルの変化について、葉身だけで無く、花芽・可食部の更なる追究を行う予定であったが、実験担当者の入国が結局1年間遅れてし...
❏イネにおけるフラボノイド型ファイトアレキシンの生産制御機構の解明(26450136)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 生物生産工学研究センター, 准教授 (20312241)
【キーワード】転写因子 / 二次代謝産物 / イネ / フラボノイド / ファイトアレキシン (他11件)
【概要】本研究ではイネのフラボノイド型ファイトアレキシンであるサクラネチンの誘導的生産における鍵酵素遺伝子OsNOMTの転写制御機構を追究し、JAシグナル伝達経路の転写因子OsMYC2が相同性bHLH型転写因子であるOsMYLとの相互作用を通じて、OsMYC2の活性化を引き起こすことを示した。また、鉄欠乏関連因子OsIDEF2によるOsMYC2の転写活性化能の増強など、新規因子によるOsNOMTの転写制御...
【農学】水圏応用科学:QTL解析イネを含む研究件
❏ゲノム情報と染色体部分置換系統を利用したイネのシンク・ソース機能の解明(17208003)
【研究テーマ】作物学・雑草学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】大杉 立 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40343107)
【キーワード】イネ / 収量 / 染色体部分置換系統 / ルビスコ / 非構造性炭水化物 (他14件)
【概要】本研究では、主に染色体部分置換系統(CSSL)を材料としてイネの収量に関わるシンク機能、ソース機能の遺伝的要因を明らかにすることを目的とした。 (1)コシヒカリを遺伝的背景としたカサラスのCSSL39系統について、光合成炭酸固定酵素であるルビスコの含量と非構造性炭水化物(NSC)濃度を調査した結果、第10染色体の一部がカサラスに置換された系統で両者がコシヒカリより有意に高かった。ルビスコ含量に関す...
❏ゲノム情報を利用した作物学研究のためのシステム構築-稲の低温発芽性解明に向けて(13556004)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 助教授 (40211461)
【キーワード】イネ / ゲノミクス / QTL / 組換え近交系 / 農業形質 (他9件)
【概要】稲のゲノム解読が終了しゲノム情報の作物の生産性向上への貢献に大きな期待が寄せられているが、このような応用研究進展上の大きな障壁の1つとなっているのが、農業形質の遺伝解析ための適切なリソースの不足である。こうした現状を鑑み、作物学研究者の視点を生かしたリソース育成を試みたのが本研究である。幸い、研究期間内に計4つのQTLマッピング集団(アキヒカリ(ジャポニカ水稲)×IRAT109(ジャポニカ陸稲)組...
❏稲の出葉間隔を制御する形態形成学的機構の解明(12660012)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 助教授 (40211461)
【キーワード】出葉間隔 / 量的形質遺伝子座 / イネ / QTL / 葉 (他6件)
【概要】イネの茎葉部および地下部の発育(分げつ芽や冠根の分化出現)は、母茎の葉の出現と同周期的に進行する。従って、葉の出現する速度は個体全体の生育のペースメーカであり、その遺伝的制御機構を明らかにすることはイネの発育制御上、重要である。本研究では、イネの葉が出現する速度(出葉間隔:ある葉が出現してから次の葉が出現するまでの時間間隔)の制御機構を明らかにするため出葉間隔の品種間差をもたらす遺伝子の染色体マッ...
【農学】水圏応用科学:育種イネを含む研究件
❏中区分39:生産環境農学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】イネ
【研究期間】小胞子
【研究代表者】個体分化能
【キーワード】倍数化能
【概要】
❏イネの野外ビッグデータを用いた「人工知能」による育種プラットフォームの開発(19H00938)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】下野 裕之 岩手大学, 農学部, 教授 (70451490)
【キーワード】人工知能 / 育種 / 多収 / ゲノム / 多型 (他13件)
【概要】「人工知能」の育種への利用により品種育成を補助するシステムを開発を目指した.まず,(1)「表現型」の標準化として,イネ収量の野外ビックデータから,表現型である品種特性を作物モデルを用いて環境に対する回帰係数として抽出するプラットフォームの開発した.続いて,(2)「遺伝子型」の標準化として,163万箇所のSNPデータに基づく365品種/系統の遺伝子型プラットフォームを構築した.また,(3)「人工知能...
❏イネ小胞子に潜在する個体分化能と倍数化能を活用した育種基盤の新構築(19H00937)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】貴島 祐治 北海道大学, 農学研究院, 教授 (60192556)
【キーワード】イネ / 小胞子 / 個体分化能 / 倍数化能 / 育種 (他10件)
【概要】本研究は、1)小胞子から個体分化を誘導するメカニズム、2)イネ小胞子から効率的に個体を再生するシステムの構築、3)イネ種間雑種の葯培養個体で誘導される倍数性の発生メカニズムの解明、4)イネ種間雑種の葯培養個体によって雑種不稔性を回避する遺伝機構の解析、5)葯培養個体から生じた倍数体種間雑種による新しい育種材料の開発、の5つの問題から構成されている。2020年度は主に2)と4)について進展があった。...
【農学】水圏応用科学:ゲノミックセレクションイネを含む研究件
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
❏ゲノミックセレクションを活用した革新的作物育種システムの構築(22380010)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】植物育種 / 遺伝 / ゲノム育種 / ゲノミックセレクション / 量的遺伝子座(QTL) (他15件)
【概要】ゲノムワイドマーカーをもとに個体や系統の遺伝的能力を予測して選抜するゲノミックセレクション(GS)について、(1)モデリング手法の開発、(2)イネ品種・系統における実データの収集・解析、(3)育種シミュレーションを行い、それを活用した作物育種効率化の可能性を検討した。(1)では、複数形質の同時予測、交配後代の分離の予測、遺伝子型×環境交互作用パターンの予測のための手法開発を行った。(2)では、イネ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:プログラム細胞死イネを含む研究件
❏なぜプログラム細胞死はイネの生産性に重要か?-その生態的役割と制御機構(20H00418)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】藤本 優 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60554475)
【キーワード】イネ / プログラム細胞死 / 収量性 / 耐湿性
【概要】研究代表者は、ソルガムのD遺伝子(転写因子をコードし、茎のプログラム細胞死を誘導する)のイネホモログの機能を探究する過程で、茎から穂への貯蔵炭水化物の再移動や根の通気組織形成が、この遺伝子によって制御されていることに気づいた。これまでもプログラム細胞死が形態形成に果たす役割は多くの研究者によって明らかにされてきたが、作物の生理生態的特性の一部も、ある共通したプログラム細胞死のプロセスによって包括的...
❏イネ科作物の柔組織における大規模なプログラム細胞死の制御機構と生理的役割の解明(17H05019)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤本 優 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60554475)
【キーワード】イネ科作物 / ソルガム / 茎柔組織 / プログラム細胞死 / マスター転写因子 (他11件)
【概要】世界五大穀物の一つであるソルガムは、エネルギー作物としても大きなポテンシャルを高い潜在能力を有しています。このソルガムの茎搾汁液からのエタノール生産効率を左右する形質の一つに乾汁性がありますが、乾性品種と比較して、汁性品種の茎組織には多量の糖液が含まれるため、後者の方が優れた生産効率を示します。本研究では、まず、ソルガムの乾汁性を決定する遺伝子を世界に先駆けて単離することに成功しました。さらに、そ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:レーザーマイクロダイセクションイネを含む研究件
❏全ゲノムタイリングアレイを利用した生殖系列特異的なDNAメチル化パターンの解明(19380004)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】中園 幹生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (70282697)
【キーワード】レーザーマイクロダイセクション / DNAメチレーション / イネ / 生殖系列 / DNAメチル化 (他7件)
【概要】本研究課題では、LMD法によりイネの生殖系列の組織を単離し、全ゲノムタイリングアレイを利用して、メチル化DNAのパターンの異なる領域をゲノムワイドに調査するというものである。まずイネの各組織より全DNAを抽出し、bisulfite処理を行い、条件検討を行った。DNA量が多い場合にはbisulfite処理はうまくいったが、LMDを用いて単離した微量なDNAを用いた場合には、シトシンの変換が観察されな...
❏イネの胚・胚乳特異的なDNAメチル化およびゲノムインプリンティングに関する研究(17658004)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】中園 幹生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助教授 (70282697)
【キーワード】イネ / DNAメチル化 / Laser Microdissection / ゲノムインプリンティング / レーザーマイクロダイセクション
【概要】植物が有性生殖を行う際、特定の遺伝子が父親由来か母親由来かにより、その発現が異なる現象が知られており、ゲノムインプリンティングとよばれている。しかし、現在のところ植物でインプリンティングされることが明らかになっている遺伝子数が少ないため、ゲノムインプリンティングの意義について十分に理解されていない。シロイヌナズナの胚乳発生過程では、インプリンティングを受けるいくつかの遺伝子が胚乳の発達に重要准機能...
【医歯薬学】外科系臨床医学:発現解析イネを含む研究件
❏栄養輸送制御のエピジェネティックおよび翻訳後制御機構の解明(18F18078)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2018-07-25 - 2020-03-31
【研究代表者】藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
【キーワード】イネ / シロイヌナズナ / 金属輸送 / 栄養 / 変異株 (他6件)
【概要】植物の必須金属元素の輸送制御は作物生産や生産物の品質に重要な性質である。また毒物となる金属の輸送は低減させることが重要であり、そのためには輸 送の制御機構を明らかにすることが重要である。ISLAM氏はバングラデシュの出身でバングラデシュではヒ素やカドミウムの汚染が問題となっている。本研究は金 属輸送や蓄積の制御機構をイネやシロイヌナズナの変異株を用いて解析し、重金属汚染地域での将来の安全な作物生産...
❏核に転移した葉緑体リボソームタンパク質遺伝子の構造と発現(08660004)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】堤 伸浩 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00202185)
【キーワード】葉緑体リボソームタンパク質 / RFLPマッピング / 発現解析 / イネ / 転写開始点 (他9件)
【概要】本研究では,葉緑体の機能を改変し育種的に利用するための,基礎的な知見を得るために,イネを材料として実験をおこなった.まず,イネのcDNAライブラリーを作成し葉緑体リボソームタンパク質遺伝子rpl19,rpl12-1,rpl12-2,rpl13,rpl15,rpl21,rpl24,rpl28,rpsl,rps9,rps17のcDNAクローンを単離し,塩基配列を決定しその構造を調べた.これらのcDNA...
【医歯薬学】社会医学:微小管イネを含む研究件
❏イネの草型を規定する形態形成機構に関する研究(07456007)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (40211461)
【キーワード】イネ / 微小管 / ホメオボックス / RFL遺伝子 / 分枝組織 (他15件)
【概要】1トウモロコシの茎の発育に伴なう細胞内の表層微小管の動態を調べた結果、表層微小管配向は節間細胞の分化と伸張とに密接に連動していることが分かった。このことより、表層微小管の動態は、イネ科作物の節間における細胞拡大の制御に重要な役割をもっているらしいことが伺われた。 2イネの生長点におけるホメオボックス遺伝子の発現を調べた結果、それらの発現が茎頂での組織分化(葉、節および節間の分化)と密接に関連してお...
❏イネ科植物の適応戦略としての多様性,その生態的意義と遺伝的制御(05454045)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】秋田 重誠 東京大学, 農学部, 教授 (10251498)
【キーワード】イネ / トウモロコシ / コムギ / 根系 / 節間伸長 (他8件)
【概要】1.生態的特性や遺伝的背景が異なる水稲品種を水田で栽培し、根系形態の品種間差異を検討した結果、単位面積当たりの総根量と、その垂直分布における重心位置を示す「深さ指数」の組合せが品種によって異なり、根量は節根数と分枝根を含めた「平均根長」によって、分布様式は節根の平均走向角と「平均根長」によって、それぞれ規定されることが解明できた。植物体の構成単位であるファイトマーに着目して解析した結果、生育に伴う...
【医歯薬学】歯学:バイオインフォマテイクスイネを含む研究件
❏イネ・ジャポニカ近代品種が消失した極弱光下での成長能に関わる遺伝機構の解明と利用(22H02318)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】矢野 健太郎 明治大学, 農学部, 専任教授 (00446543)
【キーワード】イネ / 育種 / 光応答 / バイオインフォマティクス
【概要】
❏制御工学に基づく、生命システム推定法と生命制御論の確立(17K00398)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】木立 尚孝 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (80415778)
【キーワード】生命情報学 / カルマンフィルター / 微分方程式 / 機械学習 / 1細胞シーケンシング (他14件)
【概要】次世代シーケンシング実験の低コスト化や、顕微鏡の高性能化により、生命状態の経時的変化を細胞レベルで測定する研究が増加している。一般に時系列データは、一時刻点のみの測定データに比べ、要素間の因果関係などを高精度に推定できると期待される。しかし、現時点では、これらのデータの解析には、クラスタリング法など記述的分析法が主に使われており、測定データから、生命状態変化を引き起こすメカニカルな仕組みを推定する...
【医歯薬学】歯学:ゲノム編集イネを含む研究件
❏窒素追肥に応答するアミラーゼ遺伝子群の機能解明と育種素材利用(18K05605)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】黒田 昌治 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (30355581)
【キーワード】コメ / 品質 / 窒素肥料 / アミラーゼ / デンプン (他9件)
【概要】窒素追肥、それに応答して発現が上昇する3つのアミラーゼ遺伝子(Amy3E, BAMY3、BAMY5)、デンプン構造形成の3者の関係性解明を目指した。その結果、追肥によってデンプンの鎖長分布が変化することを明らかにしたが、デンプン粒の外観構造に変化は見られなかった。機能検証に向けた遺伝子改変系統として、(1)ゲノム編集により上記遺伝子を多重破壊した系統、(2)胚乳特異的にBAMY3、BAMY5を過剰...
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
【医歯薬学】歯学:発生イネを含む研究件
❏イネ科作物の葉の機能性に関与する遺伝学的機構の解明(20H02955)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】イネ / 発生 / 葉 / 形態形成 / トランスクリプトーム
【概要】イネの様々な葉の発生ステージや領域における網羅的な遺伝子発現解析によって遺伝子群のリスト得た。これらの中から複数の遺伝子を抽出し、茎頂付近においてin situ hybridizationによる詳細な空間的発現パターンの解析を行った。その結果、葉原基の通気組織形成に関連する組織において高い発現を示す遺伝子、葉鞘と比較して葉身原基での発現が高い遺伝子、イネ科に特徴的な気孔構成細胞(副細胞)や葉肉組織...
❏葉原基分化を時間的に調節する分子遺伝学的機構に関する研究(24380005)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (30345186)
【キーワード】イネ / 発生 / 葉原基 / 葉間期 / 植物 (他8件)
【概要】葉の分化の時間的な制御機構の解明は、シュートの形質改変による育種に重要な知見を与えうる。本研究によりイネにおける葉間期制御の遺伝的ネットワークの一端を明らかにした。イネのPLA1、PLA2遺伝子は植物ホルモンのジベレリンによって発現が誘導され、そして下流のOsSPL遺伝子の発現をそれぞれ異なる経路で制御することによって葉間期を調節していることを明らかにした。また、PLA遺伝子とAPO遺伝子は独立に...
【医歯薬学】薬学:形態形成イネを含む研究件
❏イネ科作物の葉の機能性に関与する遺伝学的機構の解明(20H02955)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】イネ / 発生 / 葉 / 形態形成 / トランスクリプトーム
【概要】イネの様々な葉の発生ステージや領域における網羅的な遺伝子発現解析によって遺伝子群のリスト得た。これらの中から複数の遺伝子を抽出し、茎頂付近においてin situ hybridizationによる詳細な空間的発現パターンの解析を行った。その結果、葉原基の通気組織形成に関連する組織において高い発現を示す遺伝子、葉鞘と比較して葉身原基での発現が高い遺伝子、イネ科に特徴的な気孔構成細胞(副細胞)や葉肉組織...
❏イネの草型を規定する形態形成機構に関する研究(07456007)
【研究テーマ】作物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】根本 圭介 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (40211461)
【キーワード】イネ / 微小管 / ホメオボックス / RFL遺伝子 / 分枝組織 (他15件)
【概要】1トウモロコシの茎の発育に伴なう細胞内の表層微小管の動態を調べた結果、表層微小管配向は節間細胞の分化と伸張とに密接に連動していることが分かった。このことより、表層微小管の動態は、イネ科作物の節間における細胞拡大の制御に重要な役割をもっているらしいことが伺われた。 2イネの生長点におけるホメオボックス遺伝子の発現を調べた結果、それらの発現が茎頂での組織分化(葉、節および節間の分化)と密接に関連してお...
【医歯薬学】薬学:細胞死イネを含む研究件
❏イネ科作物の柔組織における大規模なプログラム細胞死の制御機構と生理的役割の解明(17H05019)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤本 優 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60554475)
【キーワード】イネ科作物 / ソルガム / 茎柔組織 / プログラム細胞死 / マスター転写因子 (他11件)
【概要】世界五大穀物の一つであるソルガムは、エネルギー作物としても大きなポテンシャルを高い潜在能力を有しています。このソルガムの茎搾汁液からのエタノール生産効率を左右する形質の一つに乾汁性がありますが、乾性品種と比較して、汁性品種の茎組織には多量の糖液が含まれるため、後者の方が優れた生産効率を示します。本研究では、まず、ソルガムの乾汁性を決定する遺伝子を世界に先駆けて単離することに成功しました。さらに、そ...
❏有用植物遺伝子の大量クローン化とその育種への利用(08556002)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】内宮 博文 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50142229)
【キーワード】大量クローン化 / データベース / 遺伝子資源 / イネ / 細胞死 (他8件)
【概要】本研究は、育種上有用な遺伝子群の大量クローン化とそのシステムの開発を試みる。その為、農業上重要な、代謝系に関与する遺伝子の単離を行った。 以上の研究用の材料として、イネ、シロイヌナズナの個体ならびに培養細胞を用いる。以上の方法は、既存のデーターベースを利用するが、全く未知のタンパク質等の同定は出来ない。そこで酵素活性を有するペプチドの同定により、各代謝系で重要なcDNAをクローン化する手法を開発し...
【医歯薬学】薬学:発生・分化イネを含む研究件
❏イネの超撥水性を発現する分子遺伝学的基盤の解明(16H04857)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】撥水性 / イネ / 遺伝学 / 変異体 / 葉 (他10件)
【概要】イネの葉はハスと同等の極めて高い撥水性(超撥水性)を示す。この超撥水性の発現メカニズムを様々な観点から明らかにした。まず、イネの葉において葉身向軸側が最も撥水性が高いこと、撥水性は環境条件によって変化することなどを明らかにした。また、撥水性が低下した濡れ葉変異体を用いることによって、複数のワックス合成に関わる遺伝子がイネの撥水性に重要であることを明らかにした。また、様々な種類のイネの撥水性を調査す...
❏イネの同質倍数体における遺伝子量補正に関する研究(24658003)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (30345186)
【キーワード】倍数体 / 発生・分化 / 植物 / イネ / 育種 (他6件)
【概要】イネの同質倍数体シリーズ(二倍体、三倍体、四倍体)をコルヒチン処理及び交雑により人工的に作出した。二倍体と四倍体における様々な表現型形質の比較によって、倍数化の効果を調査したところ、発育ステージによってその効果は異なることを示した。また四倍体では細胞分裂が減少し、いくつかのエピジェネテック関連遺伝子の発現量の増大が認められることが明らかとなった。 ...
❏葉原基分化を時間的に調節する分子遺伝学的機構に関する研究(24380005)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (30345186)
【キーワード】イネ / 発生 / 葉原基 / 葉間期 / 植物 (他8件)
【概要】葉の分化の時間的な制御機構の解明は、シュートの形質改変による育種に重要な知見を与えうる。本研究によりイネにおける葉間期制御の遺伝的ネットワークの一端を明らかにした。イネのPLA1、PLA2遺伝子は植物ホルモンのジベレリンによって発現が誘導され、そして下流のOsSPL遺伝子の発現をそれぞれ異なる経路で制御することによって葉間期を調節していることを明らかにした。また、PLA遺伝子とAPO遺伝子は独立に...
【医歯薬学】薬学:遺伝子導入イネを含む研究件
❏不稔個体を用いた外来イネ科草本の駆除に関する研究(18658131)
【研究テーマ】環境農学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】齊藤 陽子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (00302597)
【キーワード】外来種 / イネ / MET / 胚乳 / 不稔 (他12件)
【概要】本研究では、イネ科外来種草本(シナダレスズメガヤ)の駆除を念頭におき、イネをモデル植物として不稔個体を導入して駆除する方法を模索している。研究代表者は、花粉親として機能した時に「発芽できない種子」をつくる次世代を残さないイネを、突然変異体や遺伝子組換えによって作出することを目的としている。今年度は、昨年度独立行政法人農業生物資源研究所より購入した、発芽率が0.4未満のイネ(日本晴)の突然変異系統8...
❏シアン耐性呼吸酵素遺伝子導入による低温耐性イネ作出のための分子育種学的研究(10556001)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】中園 幹生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (70282697)
【キーワード】イネ / シアン耐性呼吸 / alternative oxidase / 低温耐性 / altenative oxidase (他6件)
【概要】イネシアン耐性呼吸酵素遺伝子AOX1a,AOX1b導入による低温耐性イネを作出するために、ユビキチン遺伝子のプロモーターの下流にAOX1aおよびAOX1bのcDNAをつないだイネ形質転換用のプラスミドを作製した。挿入した断片の塩基配列を確認後、アグロバクテリウム法によりイネ品種「ササニシキ」に形質転換した。これよりAOX1a及びAOX1bを導入した形質転換イネがそれぞれ17系統、30系統得られた。...
【医歯薬学】薬学:DNAメチル化イネを含む研究件
❏全ゲノムタイリングアレイを利用した生殖系列特異的なDNAメチル化パターンの解明(19380004)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】中園 幹生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (70282697)
【キーワード】レーザーマイクロダイセクション / DNAメチレーション / イネ / 生殖系列 / DNAメチル化 (他7件)
【概要】本研究課題では、LMD法によりイネの生殖系列の組織を単離し、全ゲノムタイリングアレイを利用して、メチル化DNAのパターンの異なる領域をゲノムワイドに調査するというものである。まずイネの各組織より全DNAを抽出し、bisulfite処理を行い、条件検討を行った。DNA量が多い場合にはbisulfite処理はうまくいったが、LMDを用いて単離した微量なDNAを用いた場合には、シトシンの変換が観察されな...
❏イネの胚・胚乳特異的なDNAメチル化およびゲノムインプリンティングに関する研究(17658004)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】中園 幹生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助教授 (70282697)
【キーワード】イネ / DNAメチル化 / Laser Microdissection / ゲノムインプリンティング / レーザーマイクロダイセクション
【概要】植物が有性生殖を行う際、特定の遺伝子が父親由来か母親由来かにより、その発現が異なる現象が知られており、ゲノムインプリンティングとよばれている。しかし、現在のところ植物でインプリンティングされることが明らかになっている遺伝子数が少ないため、ゲノムインプリンティングの意義について十分に理解されていない。シロイヌナズナの胚乳発生過程では、インプリンティングを受けるいくつかの遺伝子が胚乳の発達に重要准機能...
【医歯薬学】薬学:発現制御イネを含む研究件
❏酵母における細胞内マグネシウム濃度設定実験系の開発(22780300)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】田野井 慶太朗 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (90361576)
【キーワード】発現制御 / マグネシウム / イネ / MRS2 / 酵母 (他9件)
【概要】本研究では、マグネシウムを輸送するタンパク質(遺伝子)を、マグネシウム輸送ができない酵母へ導入することで、様々なマグネシウム環境となる酵母を作成した。この酵母を用いることで、様々なマグネシウム環境下にあるmRNAの制御に関する研究をin vivoで実施することができるが、細胞質のマグネシウム濃度を知ることはできないことから、さらなる研究が必要である。 ...
❏シュートメリステムの機能に着目したイネの葉の分化機構の解明(20248001)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】長戸 康郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10143413)
【キーワード】シュートメリステム / イネ / 突然変異 / 葉パターン / 葉間期 (他14件)
【概要】本研究はイネにおける葉の分化機構をシュートメリステムとの関係で明らかにしようとしたものである。シュートメリステムの維持と葉の形態形成に関わるWAF1を同定した。WAF1は小分子RNAの制御に関わるものであった。葉原基分化の時間的制御に関し、PLA3遺伝子を同定した。PLA1,PLA2と同様に葉の成熟速度を制御するもので、葉原基の分化には既存の葉原基からのシグナルが重要であることを明らかにした。葉の...
【医歯薬学】薬学:トランスクリプトームイネを含む研究件
❏イネ科作物の葉の機能性に関与する遺伝学的機構の解明(20H02955)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】イネ / 発生 / 葉 / 形態形成 / トランスクリプトーム
【概要】イネの様々な葉の発生ステージや領域における網羅的な遺伝子発現解析によって遺伝子群のリスト得た。これらの中から複数の遺伝子を抽出し、茎頂付近においてin situ hybridizationによる詳細な空間的発現パターンの解析を行った。その結果、葉原基の通気組織形成に関連する組織において高い発現を示す遺伝子、葉鞘と比較して葉身原基での発現が高い遺伝子、イネ科に特徴的な気孔構成細胞(副細胞)や葉肉組織...
❏イネ葉身の光合成産物転流能力に関する生理・遺伝学的解析(19H02944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】廣瀬 竜郎 高崎健康福祉大学, 農学部, 教授 (90355579)
【キーワード】イネ / 転流 / 糖 / 遺伝子 / トランスクリプトーム
【概要】光合成産物の転流は人間社会における物流と同様に植物の生産過程においてきわめて重要である。しかし、作物の品種・系統間での光合成産物転流能力の遺伝的な差異の有無やその生理的な要因はわかっていない。本研究では、転流能力の簡易な評価方法を開発し、世界および日本の様々なイネの光合成産物転流速度を調べ、それら品種の転流能力の高低を評価・整理した。そのうえで、転流能力の差異と、光合成や糖代謝関連の生理形質や生育...
❏制御工学に基づく、生命システム推定法と生命制御論の確立(17K00398)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】木立 尚孝 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (80415778)
【キーワード】生命情報学 / カルマンフィルター / 微分方程式 / 機械学習 / 1細胞シーケンシング (他14件)
【概要】次世代シーケンシング実験の低コスト化や、顕微鏡の高性能化により、生命状態の経時的変化を細胞レベルで測定する研究が増加している。一般に時系列データは、一時刻点のみの測定データに比べ、要素間の因果関係などを高精度に推定できると期待される。しかし、現時点では、これらのデータの解析には、クラスタリング法など記述的分析法が主に使われており、測定データから、生命状態変化を引き起こすメカニカルな仕組みを推定する...
【医歯薬学】薬学:転写因子イネを含む研究件
❏イネ科作物の柔組織における大規模なプログラム細胞死の制御機構と生理的役割の解明(17H05019)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤本 優 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60554475)
【キーワード】イネ科作物 / ソルガム / 茎柔組織 / プログラム細胞死 / マスター転写因子 (他11件)
【概要】世界五大穀物の一つであるソルガムは、エネルギー作物としても大きなポテンシャルを高い潜在能力を有しています。このソルガムの茎搾汁液からのエタノール生産効率を左右する形質の一つに乾汁性がありますが、乾性品種と比較して、汁性品種の茎組織には多量の糖液が含まれるため、後者の方が優れた生産効率を示します。本研究では、まず、ソルガムの乾汁性を決定する遺伝子を世界に先駆けて単離することに成功しました。さらに、そ...
❏イネにおけるフラボノイド型ファイトアレキシンの生産制御機構の解明(26450136)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 生物生産工学研究センター, 准教授 (20312241)
【キーワード】転写因子 / 二次代謝産物 / イネ / フラボノイド / ファイトアレキシン (他11件)
【概要】本研究ではイネのフラボノイド型ファイトアレキシンであるサクラネチンの誘導的生産における鍵酵素遺伝子OsNOMTの転写制御機構を追究し、JAシグナル伝達経路の転写因子OsMYC2が相同性bHLH型転写因子であるOsMYLとの相互作用を通じて、OsMYC2の活性化を引き起こすことを示した。また、鉄欠乏関連因子OsIDEF2によるOsMYC2の転写活性化能の増強など、新規因子によるOsNOMTの転写制御...
❏イネの基礎的病害抵抗性を制御する鍵転写因子の機能の解明(22380066)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 植物免疫 / WRKY 型転写因子 / bZIP 型転写因子 / シグナル伝達 (他12件)
【概要】植物は病原菌の感染に対して様々な抵抗性反応を示す。本研究では、イネをモデル植物として用い、代表的な抵抗性反応である、抗菌性タンパク質の生産とファイトアレキシンと総称される抗菌性二次代謝産物の生産において、それぞれ重要な機能を果たしている転写因子であるOsWRKY53 と OsTGAP1 について、それらの標的遺伝子を同定するとともに、活性化機構を追究し、植物における病害抵抗性発現機構を理解するため...
【医歯薬学】薬学:転写制御イネを含む研究件
❏植物のモミラクトン生合成遺伝子クラスター制御におけるシス・トランス因子の進化動態(20H02922)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (20312241)
【キーワード】二次代謝産物 / イネ / 遺伝子クラスター / シス因子 / トランス因子 (他8件)
【概要】研究2年目の本年度は、1年目の流れを汲んで主に以下の3つの研究項目について進めた。 (1)Oryza 属クラスター領域内のピマラジエン合成酵素遺伝子OsKSL4の上流保存領域に存在する制御配列(シス因子)を欠損したゲノム編集イネ系統を用いて、モミラクトン生産能と遺伝子発現プロファイルの変化について、葉身だけで無く、花芽・可食部の更なる追究を行う予定であったが、実験担当者の入国が結局1年間遅れてし...
❏イネにおけるフラボノイド型ファイトアレキシンの生産制御機構の解明(26450136)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 生物生産工学研究センター, 准教授 (20312241)
【キーワード】転写因子 / 二次代謝産物 / イネ / フラボノイド / ファイトアレキシン (他11件)
【概要】本研究ではイネのフラボノイド型ファイトアレキシンであるサクラネチンの誘導的生産における鍵酵素遺伝子OsNOMTの転写制御機構を追究し、JAシグナル伝達経路の転写因子OsMYC2が相同性bHLH型転写因子であるOsMYLとの相互作用を通じて、OsMYC2の活性化を引き起こすことを示した。また、鉄欠乏関連因子OsIDEF2によるOsMYC2の転写活性化能の増強など、新規因子によるOsNOMTの転写制御...
❏イネミトコンドリアゲノムの機能解析による分子育種学的研究(05404007)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1993 - 1996
【研究代表者】平井 篤志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60023470)
【キーワード】イネ / ミトコンドリアゲノム / 転写制御 / 転写開始点 / 転写地図 (他7件)
【概要】ミトコンドリアは呼吸を通して、貯蔵エネルギーを生物が利用しやすいATPに変換する。しかし高等植物のミトコンドリアゲノムは構造が複雑で、ゲノムの分子構造と機能の関係が余り解明されておらず、育種へ応用が限定されている。本研究ではイネのミトコンドリアゲノム全体の遺伝子の位置を特定し、転写を調べ、それから遺伝子発現の制御因子についても解明し、その改変による育種への応用の基礎データを得ることをめざした。 ミ...
【医歯薬学】薬学:バイオテクノロジーイネを含む研究件
❏制御工学に基づく、生命システム推定法と生命制御論の確立(17K00398)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】木立 尚孝 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (80415778)
【キーワード】生命情報学 / カルマンフィルター / 微分方程式 / 機械学習 / 1細胞シーケンシング (他14件)
【概要】次世代シーケンシング実験の低コスト化や、顕微鏡の高性能化により、生命状態の経時的変化を細胞レベルで測定する研究が増加している。一般に時系列データは、一時刻点のみの測定データに比べ、要素間の因果関係などを高精度に推定できると期待される。しかし、現時点では、これらのデータの解析には、クラスタリング法など記述的分析法が主に使われており、測定データから、生命状態変化を引き起こすメカニカルな仕組みを推定する...
❏カウンターストレス装置としてのRNA顆粒による相反mRNA抑制の解析(15H04628)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡邊 雄一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60183125)
【キーワード】植物 / mRNA制御 / 環境応答 / 高温ストレス / ストレス顆粒 (他22件)
【概要】植物が高温などのストレスを受けた際、細胞内に現れるRNA顆粒ーPボディーとストレス顆粒ーについて、ストレス耐性を付与する機能との関連を解析した。ストレス高温処理直後から、分単位で見られる非常に早い変化であった。DCP1 によるPボディーは平常時から存在し、DCP2がそこに集結、ストレス顆粒はそれとは独立に形成されるが、P-ボディーと離合集散する構造として観察された。ストレス耐性の際増加するmRNA...
【医歯薬学】看護学:免疫組織化学イネを含む研究件
❏鉄栄養関連タンパク質の細胞内微細局在解析(09460037)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】西澤 直子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70156066)
【キーワード】鉄欠乏 / イネ科植物 / オオムギ / ムギネ酸類 / 免疫組織化学 (他15件)
【概要】イネ科植物の鉄獲得機構の主要な構成要因はムギネ酸類の合成と分泌である.ムギネ酸類生合成経路上の酵素のうち,S-アデノシルメチオニン3分子からニコチアナミンを生成するニコチアナミン合成酵素(NAS)と,ニコチアナミンからケト中間体を生成するニコチアナミンアミノ基転移酵素(NAAT)は,鉄欠乏によって強く誘導される.この両酵素タンパク質を鉄欠乏オオムギ根より精製し,これらをコードする遺伝子を単離した....
❏イネ雄生不稔の発現機構の解析と応用に関する研究(04453135)
【研究テーマ】製造化学・食品
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1992 - 1994
【研究代表者】山口 五十麿 東京大学, 農学部, 助教授 (00012013)
【キーワード】雄性不稔 / ジベレリン / イネ / 免疫組織科学 / 免疫組織化学 (他8件)
【概要】イネ葯の内生ジベレリンと雄生不稔との関連を明らかにするために、「ニホンマサリ」の正常株の葯の発達段階におけるジベレリン内生量の変化を追跡するとともに、ジベレリンが葯との花粉のいずれかに局在し、花粉の稔性に関わっている可能性を追求するために、「ニホンマサリ」の正常株と雄性不稔系統の葯中におけるジベレリンの免疫組織化学的分析を行った。 まず、正常株の葯における内生ジベレリンは、葉耳間長11cm以下(出...
【医歯薬学】看護学:遺伝子イネを含む研究件
❏イネ葉身の光合成産物転流能力に関する生理・遺伝学的解析(19H02944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】廣瀬 竜郎 高崎健康福祉大学, 農学部, 教授 (90355579)
【キーワード】イネ / 転流 / 糖 / 遺伝子 / トランスクリプトーム
【概要】光合成産物の転流は人間社会における物流と同様に植物の生産過程においてきわめて重要である。しかし、作物の品種・系統間での光合成産物転流能力の遺伝的な差異の有無やその生理的な要因はわかっていない。本研究では、転流能力の簡易な評価方法を開発し、世界および日本の様々なイネの光合成産物転流速度を調べ、それら品種の転流能力の高低を評価・整理した。そのうえで、転流能力の差異と、光合成や糖代謝関連の生理形質や生育...
❏イネの超撥水性を発現する分子遺伝学的基盤の解明(16H04857)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】撥水性 / イネ / 遺伝学 / 変異体 / 葉 (他10件)
【概要】イネの葉はハスと同等の極めて高い撥水性(超撥水性)を示す。この超撥水性の発現メカニズムを様々な観点から明らかにした。まず、イネの葉において葉身向軸側が最も撥水性が高いこと、撥水性は環境条件によって変化することなどを明らかにした。また、撥水性が低下した濡れ葉変異体を用いることによって、複数のワックス合成に関わる遺伝子がイネの撥水性に重要であることを明らかにした。また、様々な種類のイネの撥水性を調査す...
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
【医歯薬学】看護学:ゲノムイネを含む研究件
❏イネの野外ビッグデータを用いた「人工知能」による育種プラットフォームの開発(19H00938)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】下野 裕之 岩手大学, 農学部, 教授 (70451490)
【キーワード】人工知能 / 育種 / 多収 / ゲノム / 多型 (他13件)
【概要】「人工知能」の育種への利用により品種育成を補助するシステムを開発を目指した.まず,(1)「表現型」の標準化として,イネ収量の野外ビックデータから,表現型である品種特性を作物モデルを用いて環境に対する回帰係数として抽出するプラットフォームの開発した.続いて,(2)「遺伝子型」の標準化として,163万箇所のSNPデータに基づく365品種/系統の遺伝子型プラットフォームを構築した.また,(3)「人工知能...
❏長鎖長次世代シークエンサによるイネ育種におけるゲノム動態と進化基本過程の理解(17H06246)
【研究テーマ】生産環境農学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】井澤 毅 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10263443)
【キーワード】イネ / ゲノム / MinION / 長鎖型 / 長鎖次世代シークエンサー (他16件)
【概要】長鎖型次世代ゲノムシークエンサーの一種であるMinIONを用いて、安価で、ゲノム情報を入手して、来歴のはっきりしたイネの育種におけるゲノムの変化を解析すること、植物の進化における基本過程を明らかにしようと考え、研究を進めたが、x10を超える程度のMinIONデータでは、正確にゲノム配列を決めることが不可能であることが、いろいろな既報ソフトウェアを使った解析から明らかとなった。一方で、イルミナの短鎖...
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
【医歯薬学】看護学:GWASイネを含む研究件
❏開花期制御を実現するための栄養開花メカニズムの解明(20H02892)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】田中 伸裕 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 作物研究部門, 主任研究員 (60646230)
【キーワード】栄養開花 / 窒素 / GWAS / 開花 / 栄養条件 (他7件)
【概要】イネは低窒素条件において開花が促進し、その促進度合いには品種間差があること明らかにしている。前年度は短日植物であるイネは、品種によっては短日条件では開花までの期間が非常に短く、低窒素条件での開花促進度合の比較が難しいことが予想されたため、開花期が長くなる長日条件での開花促進度合いを品種ごとに調査し、その表現型データを用いたGWASから、低窒素条件による開花促進に関連する候補遺伝子を取得済みである。...
❏イネの野外ビッグデータを用いた「人工知能」による育種プラットフォームの開発(19H00938)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】下野 裕之 岩手大学, 農学部, 教授 (70451490)
【キーワード】人工知能 / 育種 / 多収 / ゲノム / 多型 (他13件)
【概要】「人工知能」の育種への利用により品種育成を補助するシステムを開発を目指した.まず,(1)「表現型」の標準化として,イネ収量の野外ビックデータから,表現型である品種特性を作物モデルを用いて環境に対する回帰係数として抽出するプラットフォームの開発した.続いて,(2)「遺伝子型」の標準化として,163万箇所のSNPデータに基づく365品種/系統の遺伝子型プラットフォームを構築した.また,(3)「人工知能...
【医歯薬学】看護学:シグナル伝達イネを含む研究件
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
❏イネのジャスモン酸情報伝達を担う鍵転写因子の機能と発現制御機構の解明(23580145)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 生物生産工学研究センター, 准教授 (20312241)
【キーワード】ジャスモン酸 / bHLH型転写因子 / 虫害抵抗性 / 揮発性テルペン / イネ (他9件)
【概要】本研究では、JAシグナル伝達経路の鍵転写因子であるRERJ1によって発現制御を受ける標的遺伝子を探索し、proteinase inhibitor(PI)遺伝子やモノテルペン・リナロールの合成酵素遺伝子(LIS)、JAシグナル伝達においてリプレッサーとして働くJAZ遺伝子等がRERJ1の制御下にあることを示した。また、アワヨトウ食害におけるRERJ1の重要性と、活性型JA-isoleucineがRE...
❏イネの基礎的病害抵抗性を制御する鍵転写因子の機能の解明(22380066)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 植物免疫 / WRKY 型転写因子 / bZIP 型転写因子 / シグナル伝達 (他12件)
【概要】植物は病原菌の感染に対して様々な抵抗性反応を示す。本研究では、イネをモデル植物として用い、代表的な抵抗性反応である、抗菌性タンパク質の生産とファイトアレキシンと総称される抗菌性二次代謝産物の生産において、それぞれ重要な機能を果たしている転写因子であるOsWRKY53 と OsTGAP1 について、それらの標的遺伝子を同定するとともに、活性化機構を追究し、植物における病害抵抗性発現機構を理解するため...
【医歯薬学】看護学:ストレスイネを含む研究件
❏イネの生育にアーバスキュラー菌根菌が与える影響の遺伝・生理・生態学的研究(20K05995)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】鴨下 顕彦 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 准教授 (10323487)
【キーワード】イネ / トウジンビエ / 菌根菌 / 根系 / 接種試験 (他9件)
【概要】圃場試験(畑および水田)・ポット試験(畑状態)・セルトレイ試験(畑状態および湛水状態)を行い、水分条件のアーバスキュラー菌根(AM)菌感染率に対する影響を、根の深さ、品種間差、菌根菌接種効果にも着目しながら評価した。顕微鏡で観察された、観察根数当たりの染色された菌糸と樹脂状体による感染率には、畑圃場の中での水分条件の有意差は認めれなかったが、水田圃場では、畑圃場に比べて感染率が著しく低下した。一方...
❏カウンターストレス装置としてのRNA顆粒による相反mRNA抑制の解析(15H04628)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡邊 雄一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60183125)
【キーワード】植物 / mRNA制御 / 環境応答 / 高温ストレス / ストレス顆粒 (他22件)
【概要】植物が高温などのストレスを受けた際、細胞内に現れるRNA顆粒ーPボディーとストレス顆粒ーについて、ストレス耐性を付与する機能との関連を解析した。ストレス高温処理直後から、分単位で見られる非常に早い変化であった。DCP1 によるPボディーは平常時から存在し、DCP2がそこに集結、ストレス顆粒はそれとは独立に形成されるが、P-ボディーと離合集散する構造として観察された。ストレス耐性の際増加するmRNA...
❏穀物の旱魃応答指数の生理・遺伝・生態学的解明(23380011)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鴨下 顕彦 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 准教授 (10323487)
【キーワード】ストレス / 生態学 / 遺伝学 / 植物 / 環境 (他12件)
【概要】イネの多様な品種群、遺伝集団、準同質遺伝子系統を用いて、旱魃応答指数(DRI)を定量し、その生態生理・遺伝学的機構を解明した。品種試験では、DRIは旱魃下の収穫指数、稔実性や乾物生産と正の相関が強く、不稔穂の割合、出穂遅延、草丈減少と負の相関が強かった。遺伝集団試験では、第2染色体のRM6911-RM6379の領域、第4染色体RM5953近傍、第8染色体に2か所、DRIの量的遺伝子座が推定されたが...
【医歯薬学】看護学:分子生物学イネを含む研究件
❏イネを用いた短日植物の開花時期決定遺伝子の単離(08740619)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1996
【研究代表者】井澤 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】イネ / 短日植物 / 日長感受性 / トランスポゾンタギング / Ac (他8件)
【概要】イネは代表的な短日植物であり、開花時期に影響を与えるさまざまな遺伝子座が同定されているが、いまだ遺伝子単離には到っていない。そこで、我々は、非自律性転移因子Dsと転移酵素をコードする35S-AcTPase導入形質転換イネを交配して得られた個体(F1)の自殖後代(F2)を用い、開花時期が早くなる個体を選抜し、その後代を用いた解析を行っている。 開花が早い突然変異系統B-10-1-80は安定な表現型を...
❏イネ日長感受性遺伝子Se-1の単離(07740620)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1995
【研究代表者】井沢 毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)
【キーワード】イネ / 日長感受性 / トランスポゾン・タッギング / Ac / Ds (他8件)
【概要】イネは代表的な短日植物であり、日長感受性をはじめ、開花に影響を与えるさまざまな遺伝子座(Se-1,E1,Ef-1等)が多数同定されているが、いまだ遺伝子単離には到っていない。そこで、我々は、トランスポゾンタギング法によるイネ開花時期決定遺伝子の単離を目標に研究を行っている。現在までに、Dsと35S-AcTPase(CaMV35SプロモーターにAcTPaseのcDNAを結合した遺伝子)導入形質転換イ...
【医歯薬学】看護学:遺伝子発現イネを含む研究件
❏窒素追肥に応答するアミラーゼ遺伝子群の機能解明と育種素材利用(18K05605)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】黒田 昌治 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (30355581)
【キーワード】コメ / 品質 / 窒素肥料 / アミラーゼ / デンプン (他9件)
【概要】窒素追肥、それに応答して発現が上昇する3つのアミラーゼ遺伝子(Amy3E, BAMY3、BAMY5)、デンプン構造形成の3者の関係性解明を目指した。その結果、追肥によってデンプンの鎖長分布が変化することを明らかにしたが、デンプン粒の外観構造に変化は見られなかった。機能検証に向けた遺伝子改変系統として、(1)ゲノム編集により上記遺伝子を多重破壊した系統、(2)胚乳特異的にBAMY3、BAMY5を過剰...
❏篩部伴細胞での遺伝子発現制御が植物体内の物質長距離移行に及ぼす影響の解析(12460029)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】林 浩昭 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60180973)
【キーワード】篩管 / 伴細胞 / 遺伝子発現 / イネ / 転流 (他6件)
【概要】本研究では,篩管内あるいは伴細胞内に存在するタンパク質の同定を進め,これらの伴細胞-篩管間移行および篩管内移行過程を明らかにすること、また,伴細胞特異的にこれらの発現レベルを変化させた形質転換植物を作成し,篩管内における目的タンパク質量の変化を明らかにし,このことに伴っておこる篩管転流の量的質的変化を追跡することを目的としている。 1.伴細胞で発現させたタンパク質の篩管への移行過程の追跡----成...
【医歯薬学】看護学:遺伝学イネを含む研究件
❏イネの超撥水性を発現する分子遺伝学的基盤の解明(16H04857)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
【キーワード】撥水性 / イネ / 遺伝学 / 変異体 / 葉 (他10件)
【概要】イネの葉はハスと同等の極めて高い撥水性(超撥水性)を示す。この超撥水性の発現メカニズムを様々な観点から明らかにした。まず、イネの葉において葉身向軸側が最も撥水性が高いこと、撥水性は環境条件によって変化することなどを明らかにした。また、撥水性が低下した濡れ葉変異体を用いることによって、複数のワックス合成に関わる遺伝子がイネの撥水性に重要であることを明らかにした。また、様々な種類のイネの撥水性を調査す...
❏イネの同質倍数体における遺伝子量補正に関する研究(24658003)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (30345186)
【キーワード】倍数体 / 発生・分化 / 植物 / イネ / 育種 (他6件)
【概要】イネの同質倍数体シリーズ(二倍体、三倍体、四倍体)をコルヒチン処理及び交雑により人工的に作出した。二倍体と四倍体における様々な表現型形質の比較によって、倍数化の効果を調査したところ、発育ステージによってその効果は異なることを示した。また四倍体では細胞分裂が減少し、いくつかのエピジェネテック関連遺伝子の発現量の増大が認められることが明らかとなった。 ...
❏葉原基分化を時間的に調節する分子遺伝学的機構に関する研究(24380005)
【研究テーマ】育種学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】伊藤 純一 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (30345186)
【キーワード】イネ / 発生 / 葉原基 / 葉間期 / 植物 (他8件)
【概要】葉の分化の時間的な制御機構の解明は、シュートの形質改変による育種に重要な知見を与えうる。本研究によりイネにおける葉間期制御の遺伝的ネットワークの一端を明らかにした。イネのPLA1、PLA2遺伝子は植物ホルモンのジベレリンによって発現が誘導され、そして下流のOsSPL遺伝子の発現をそれぞれ異なる経路で制御することによって葉間期を調節していることを明らかにした。また、PLA遺伝子とAPO遺伝子は独立に...