放射性同位体を用いた植物体内のマグネシウム移行動態と輸送体の解析
【研究分野】植物栄養学・土壌学
【研究キーワード】
マグネシウム28 / マグネシウム / イネ / 植物 / 放射性同位体
【研究成果の概要】
本研究では、短半減期核種であるマグネシウム28(28Mg:半減期20.9時間)を放射性同位体トレーサーとして用い、イネのマグネシウム(Mg)動態解析を実施した。その結果、Mg欠乏処理をしたイネでは2番目に新しい葉へのMg移行が抑えられる現象が見られた。解析の結果、Mg欠乏処理でまず蒸散が影響を受けることが判明した。また、根での吸収解析により、低pHではMg吸収活性が低下することや、根の吸収部位によりその後のMg輸送先が異なることなどが示された。
Mg輸送体の候補遺伝子であるOsMRS2-6において、Mg輸送能をMg吸収欠損酵母で解析した結果、28Mgを輸送することが示された。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【配分額】4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)