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研究分野別サイレントキーワード
「核磁気共鳴(NMR)」サイレントキーワードを含む研究
【複合領域】人間医工学:バルク材核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏REBCO/MgB2超伝導バルクマグネットによるコンパクトNMR/MRIの開発(16H01860)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】富田 優 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 研究開発推進部, 担当部長 (40462915)
【キーワード】超伝導材料・素子 / 材料加工・処理 / 結晶成長 / セラミックス / システム工学 (他11件)
【概要】コンパクトかつ高分解能のNMR/MRIに対する需要が昨今高まってきている。本研究は、これらの社会的背景のもとで、超伝導バルク磁石を用いた、ポータブルNMR/MRIシステムの構築を目指し、研究を行った。超伝導バルク磁石の磁場均一性および熱的特性の向上、並びに補正コイルの開発を行った。作製した超伝導バルク磁石とシムコイル、ならびにポータブル小型冷凍機を用いて、可搬可能な小型超伝導マグネットを構築した。...
❏超伝導バルクマグネットによる小型NMR(MRI)の開発(24300185)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】富田 優 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 研究開発推進部, 担当部長 (40462915)
【キーワード】超伝導バルクマグネット / 超伝導材料 / 磁場補正 / NMR / MRI (他10件)
【概要】小型・高分解能のNMR(MRI)に対する需要が昨今高まってきている。本研究では、これらの社会的背景のもとで、高温超伝導バルク材を用いた、ポータブルNMR(MRI)システムの構築に向けた基盤技術の構築を目指した。その結果、樹脂含浸処理を施した外径87mm、内径47mm、高さ22mmのリング状超伝導バルク体を組み合わせ、超伝導バルクマグネットを構成し、バルク体の配置の最適化による磁場均一性の向上、運転...
【複合領域】人間医工学:超伝導マグネット核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏REBCO/MgB2超伝導バルクマグネットによるコンパクトNMR/MRIの開発(16H01860)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】富田 優 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 研究開発推進部, 担当部長 (40462915)
【キーワード】超伝導材料・素子 / 材料加工・処理 / 結晶成長 / セラミックス / システム工学 (他11件)
【概要】コンパクトかつ高分解能のNMR/MRIに対する需要が昨今高まってきている。本研究は、これらの社会的背景のもとで、超伝導バルク磁石を用いた、ポータブルNMR/MRIシステムの構築を目指し、研究を行った。超伝導バルク磁石の磁場均一性および熱的特性の向上、並びに補正コイルの開発を行った。作製した超伝導バルク磁石とシムコイル、ならびにポータブル小型冷凍機を用いて、可搬可能な小型超伝導マグネットを構築した。...
❏超伝導バルクマグネットによる小型NMR(MRI)の開発(24300185)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】富田 優 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 研究開発推進部, 担当部長 (40462915)
【キーワード】超伝導バルクマグネット / 超伝導材料 / 磁場補正 / NMR / MRI (他10件)
【概要】小型・高分解能のNMR(MRI)に対する需要が昨今高まってきている。本研究では、これらの社会的背景のもとで、高温超伝導バルク材を用いた、ポータブルNMR(MRI)システムの構築に向けた基盤技術の構築を目指した。その結果、樹脂含浸処理を施した外径87mm、内径47mm、高さ22mmのリング状超伝導バルク体を組み合わせ、超伝導バルクマグネットを構成し、バルク体の配置の最適化による磁場均一性の向上、運転...
【複合領域】人間医工学:磁場補正核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏REBCO/MgB2超伝導バルクマグネットによるコンパクトNMR/MRIの開発(16H01860)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】富田 優 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 研究開発推進部, 担当部長 (40462915)
【キーワード】超伝導材料・素子 / 材料加工・処理 / 結晶成長 / セラミックス / システム工学 (他11件)
【概要】コンパクトかつ高分解能のNMR/MRIに対する需要が昨今高まってきている。本研究は、これらの社会的背景のもとで、超伝導バルク磁石を用いた、ポータブルNMR/MRIシステムの構築を目指し、研究を行った。超伝導バルク磁石の磁場均一性および熱的特性の向上、並びに補正コイルの開発を行った。作製した超伝導バルク磁石とシムコイル、ならびにポータブル小型冷凍機を用いて、可搬可能な小型超伝導マグネットを構築した。...
❏超伝導バルクマグネットによる小型NMR(MRI)の開発(24300185)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】富田 優 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 研究開発推進部, 担当部長 (40462915)
【キーワード】超伝導バルクマグネット / 超伝導材料 / 磁場補正 / NMR / MRI (他10件)
【概要】小型・高分解能のNMR(MRI)に対する需要が昨今高まってきている。本研究では、これらの社会的背景のもとで、高温超伝導バルク材を用いた、ポータブルNMR(MRI)システムの構築に向けた基盤技術の構築を目指した。その結果、樹脂含浸処理を施した外径87mm、内径47mm、高さ22mmのリング状超伝導バルク体を組み合わせ、超伝導バルクマグネットを構成し、バルク体の配置の最適化による磁場均一性の向上、運転...
【複合領域】一般理論:DNA結合核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏DnaAドメインIVを用いた新規抗菌剤の探索開発プロセスの研究(13558090)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】片山 勉 九州大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (70264059)
【キーワード】DNA複製 / 細胞周期 / DnaAタンパク質 / 大腸菌 / DNAポリメラーゼ (他13件)
【概要】多剤耐性菌の出現や、新興感染症が次々と発生するなど、新規抗菌剤への社会的需要は高い。DnaA蛋白質は細菌類に広く保存されており、染色体の複製に必須である。DnaA蛋白質(52kDa)のC末端10kDa断片に、この特異的DNA結合能が担われていて、ドメインIVと呼ばれる。DnaA機能阻害剤開発のため、本研究計画前半では、このドメインIV蛋白断片を用いて、活性スクリーニング系の開発、3次元構造解析をま...
❏クロマチンDNAにおける相同的組換え機構に関する研究(10780433)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】胡桃坂 仁志 理化学研究所, 細胞情報伝達研究室, 研究員 (80300870)
【キーワード】Rad51ファミリー / XRCC3 / XRCC2 / Rad51C / 相同的組換え (他15件)
【概要】真核生物の染色体は、クロマチン構造を形成して造伝子DNAを狭い核内に収容している。この核内で、遺伝子DNAは種々の原因による損傷を受ける。そのため生物には複数のDNA修復機構が存在している。その内の一つに、相同的組換えを介したDNA修復機構がある。クロマチンDNAでの相同的組換えを理解するためには、そこで働くDNA組換え酵素を同定する必要がある。近年、ハムスターのDNA修復欠損細胞を相補するヒトの...
【環境学】環境保全学:不凍水核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏ハイドロゲル内の水の状態と体積相転移の機構(07454090)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1995 - 1996
【研究代表者】弘津 俊輔 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (40016069)
【キーワード】高分子ゲル / 体積相転移 / 結合水 / 不凍水 / ブリルアン散乱 (他9件)
【概要】本研究では、ブリルアン散乱、動的光散乱(DLS)、赤外分光(FTIR)、および核磁気共鳴(NMR)の各測定により、N-isopropylacrylamide(NIPA)ゲルの体積相転移の、特に収縮相における結合水の状態を中心に研究を行った。 体積相転移点近傍でのブリルアン散乱の測定は、これまでに前例が無く、本研究で初めて行われた。とくに、転移点近傍での試料の変形と濁りが消えるのに、非常な長時間を要...
❏凍上現象のメカニズムに関する実験的研究(05680353)
【研究テーマ】自然災害科学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】石崎 武志 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (80212877)
【キーワード】凍上現象 / 不凍水 / 氷晶析出 / アイスレンズ / NMR (他6件)
【概要】凍上現象のメカニズムを明らかにする目的で、本研究では、凍上性の強い土試料と多孔質体試料を用いた凍上実験、電場の下での凍土中の不凍水の移動に関する実験、NMR法を用いた凍土中の不凍水膜厚さの温度依存性に関する実験、解析、分子動力学(MD)を用い不凍水の挙動に関する数値実験などを行った。本研究で得られた成果を要約すると以下の通りである。 1)粒子間の結合力の強い多孔質体(大谷石)を用いて、氷晶析出面の...
【数物系科学】物理学:圧力核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏拡張された圧力領域におけるNMR測定による有機マッシブディラック相の探索(17K05532)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】宮川 和也 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90302760)
【キーワード】ディラック電子系 / 有機導体 / 核磁気共鳴 / 輸送現象 / 圧力 (他8件)
【概要】本研究課題では有機導体という分子を構成要素としたバルク試料におけるディラック電子系とその周辺物性が舞台である。有機導体におけるディラック電子系は圧力によって出現する場合が多いが、本研究課題では印加圧力の大きさや精度、圧力様式などを拡張することにより、核磁気共鳴(NMR)測定を用いて、マッシブディラック相の探索を行った。その結果、マッシブディラック相の可能性のある圧力領域の指摘、常圧ディラック電子相...
❏核磁気共鳴と電気抵抗同時測定によるマッシブディラック状態の検出(24654101)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮川 和也 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90302760)
【キーワード】ディラック電子系 / 有機導体 / 核磁気共鳴 / 輸送現象測定 / 輸送現象 (他8件)
【概要】ディラック電子系は線形分散を持つバンドのため電子の質量はゼロである。しかし条件が整った時に質量を獲得するということが理論的に示唆された。そこで本課題では有機ディラック電子系物質a,q-(BEDT-TTF)2I3に対して輸送現象と核磁気共鳴測定を用いて、電荷自由度、スピン自由度の観点からマッシブ相の可能性を探った。 その結果、ディラック電子相では圧力によって電子相関の程度を変えていくと両測定において...
【数物系科学】物理学:熱電効果核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏物質中の量子電磁力学:ディラック電子系・ワイルフェルミオン系物質の動的応答(18K03482)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】前橋 英明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任研究員 (30361661)
【キーワード】ディラック電子系 / ワイル半金属 / 量子電磁力学 / 反磁性 / 輸送現象 (他19件)
【概要】分子性固体α-(BETS)2I3は、100K程度のバンドギャップをもつ二次元ディラック電子系である。この物質の磁化率、電気伝導度、スピン格子緩和時間などの実験データ全てを包括する基礎理論として「物質中の量子電磁力学」を提案し、この理論が予言する軌道磁化率と電気伝導度の間の電磁双対性が確かに成り立っていることを明らかにした。また、この物質のバンドギャップの起源はスピン軌道相互作用であり、トポロジカル...
❏擬三角格子上の新奇な秩序状態と特異な外場応答の探索(25287090)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】勝藤 拓郎 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00272386)
【キーワード】軌道/電荷整列 / 遷移金属酸化物 / 熱電効果 / 光誘起効果 (他14件)
【概要】擬三角格子上の新奇な秩序状態として、(1) Ba1-xSrxV13O18の電荷整列と三量体相の競合と有効質量の重い金属相(2) BaxTi8O16におけるTi1次元鎖上のd電子の変調構造を見出した。また擬三角格子系の特異な外場応答として(c) 擬三角格子系Ti,V酸化物フォノン熱伝導度が軌道/電荷整列転移温度前後で普遍的な振舞を示すこと(d) 擬三角格子系Ti酸化物のポーラロン伝導における光誘起効...
【数物系科学】物理学:超高圧技術核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏ハニカム構造新量子液体の実現と素励起研究(19H01836)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (90567661)
【キーワード】量子スピン液体 / 擬スピン / キタエフ系 / ランタノイド / 核磁気共鳴 (他10件)
【概要】キタエフ量子スピン液体など新量子相研究では新素励起の検証が最重要課題である。その為には擬スピン1/2を持つd5ハニカム構造化合物が有望とされてきたが、候補が少ない上に二量体化し易いか、欠損を多く含むといった欠点があった。従って、本課題ではより広い物質系と実験手法でアプローチした。新たに4f電子化合物に着目し、高圧力も活用している。研究期間の前半には7万気圧まで常磁性程度の磁化測定を可能にする装置を...
❏新構造124型希土類化合物の開発と超高圧下新量子相の探索(15K13523)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (90567661)
【キーワード】超高圧技術 / 核磁気共鳴 / スピン液体 / 重い電子系 / Ir化合物 (他12件)
【概要】研究代表者らが発見した新構造物質とその他の新物質系の超高圧物性探索を目的とした。新物質YbCo2Ge4では、超高圧磁気相図の作成により1GPa付近での低い圧力での量子臨界点の存在を明らかにした。次に、本課題開始時に世界的に盛んに研究され始めたキタエフ量子スピン液体に注力した。まず、常圧・無磁場下でキタエフ系初のスピン液体実証として2次元蜂の巣格子H3LiIr2O6の50mKまで常磁性が保たれたスピ...
【数物系科学】物理学:キタエフ系核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏ハニカム構造新量子液体の実現と素励起研究(19H01836)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (90567661)
【キーワード】量子スピン液体 / 擬スピン / キタエフ系 / ランタノイド / 核磁気共鳴 (他10件)
【概要】キタエフ量子スピン液体など新量子相研究では新素励起の検証が最重要課題である。その為には擬スピン1/2を持つd5ハニカム構造化合物が有望とされてきたが、候補が少ない上に二量体化し易いか、欠損を多く含むといった欠点があった。従って、本課題ではより広い物質系と実験手法でアプローチした。新たに4f電子化合物に着目し、高圧力も活用している。研究期間の前半には7万気圧まで常磁性程度の磁化測定を可能にする装置を...
❏ハニカム格子イリジウム酸化物の新奇量子スピン液体状態(17H01140)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高木 英典 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (40187935)
【キーワード】量子スピン液体 / Kitaev模型 / 量子磁性 / Ir酸化物 / 強相関電子系 (他12件)
【概要】新奇量子スピン液体の実現は凝縮系物理の最も挑戦的な課題の一つである。特にKitaevが理論的に見出したハニカム格子上の量子スピン液体は、遍歴・局在二種類のマヨラナ粒子からなる厳密解として得られたために、多くの研究者の興味を惹き、現実物質での発現が強く望まれてきた。Kitaev量子スピン液体が期待されるハニカム格子酸化物H3LiIr2O6において相互作用するスピン軌道複合Jeff=1/2モーメントが...
❏新構造124型希土類化合物の開発と超高圧下新量子相の探索(15K13523)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (90567661)
【キーワード】超高圧技術 / 核磁気共鳴 / スピン液体 / 重い電子系 / Ir化合物 (他12件)
【概要】研究代表者らが発見した新構造物質とその他の新物質系の超高圧物性探索を目的とした。新物質YbCo2Ge4では、超高圧磁気相図の作成により1GPa付近での低い圧力での量子臨界点の存在を明らかにした。次に、本課題開始時に世界的に盛んに研究され始めたキタエフ量子スピン液体に注力した。まず、常圧・無磁場下でキタエフ系初のスピン液体実証として2次元蜂の巣格子H3LiIr2O6の50mKまで常磁性が保たれたスピ...
【数物系科学】物理学:コバルト酸化物核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏励起子絶縁体の外場応答に関する微視理論の展開(15H06093)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2015-08-28 - 2017-03-31
【研究代表者】杉本 高大 千葉大学, 先進科学センター, 特任助教 (70756072)
【キーワード】励起子絶縁体 / 遷移金属カルコゲナイド / コバルト酸化物 / 励起子相 / 磁化率 (他16件)
【概要】励起子絶縁体とは、半導体または半金属において、励起子が自発的に形成され量子凝縮を起こした系である。励起子絶縁体の候補物質である遷移金属カルコゲナイドTa2NiSe5に注目して、超音波吸収係数と核磁気共鳴緩和率に現れる量子干渉効果、反磁性磁化率、光学伝導度の振る舞いについて励起子凝縮の観点から明らかにした。また、コバルト酸化物Pr0.5Ca0.5CoO3の励起子相において磁気多極子秩序が形成されるこ...
❏スピン三重項超伝導の物理(13852004)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2001 - 2005
【研究代表者】前野 悦輝 京都大学, 国際融合創造センター, 教授 (80181600)
【キーワード】スピン三重項超伝導 / ルテニウム酸化物 / Sr_2RuO_4 / 奇パリティー / 核磁気共鳴 (他18件)
【概要】本研究では、スピン三重項の電子対からなる超伝導状態が現実に存在することを、多角的かつ緻密な研究成果の集積によって確定的にし、広い認知を得た。超伝導体Sr_2RuO_4を軸にした集中的な研究から、現代の超伝導研究の鍵となる基本概念に関しても、多くの新たな知見を獲得することが出来た。 (1)全てのバンドの超伝導ギャップ構造の確定:精確に方位制御した磁場中での低温比熱測定から、超伝導ギャップがフェルミ面...
【数物系科学】物理学:バーネット効果核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏力学回転とスピンの相互変換(20H01865)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】前川 禎通 国立研究開発法人理化学研究所, 創発物性科学研究センター, 上級研究員 (60005973)
【キーワード】スピントロ二クス / 粘性流体 / スキルミオン / 表面弾性波 / スピントロニクス (他10件)
【概要】
❏スピンベリー位相が導く新しいスピン利用技術の開拓(26247063)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】前川 禎通 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 先端基礎研究センター, センター長 (60005973)
【キーワード】スピンベリー位相 / スピン起電力 / 磁壁 / 回転系 / バーネット効果 (他8件)
【概要】スピンベリー位相を利用した新規な電圧生成方法の理論的探索と、回転系における核スピンに蓄積されるスピンベリー位相の核磁気共鳴法による観測を行う。バブル磁区の集団運動によってスピン起電力が増強することを数値計算で示し、反強磁性体においても磁壁の駆動により電圧生成が可能であることを理論的に示した。核スピン系においては回転によって誘起される有効磁場(バーネット磁場)を観測することに成功し、ベリー位相とバー...
【数物系科学】物理学:高圧技術核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏新構造124型希土類化合物の開発と超高圧下新量子相の探索(15K13523)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (90567661)
【キーワード】超高圧技術 / 核磁気共鳴 / スピン液体 / 重い電子系 / Ir化合物 (他12件)
【概要】研究代表者らが発見した新構造物質とその他の新物質系の超高圧物性探索を目的とした。新物質YbCo2Ge4では、超高圧磁気相図の作成により1GPa付近での低い圧力での量子臨界点の存在を明らかにした。次に、本課題開始時に世界的に盛んに研究され始めたキタエフ量子スピン液体に注力した。まず、常圧・無磁場下でキタエフ系初のスピン液体実証として2次元蜂の巣格子H3LiIr2O6の50mKまで常磁性が保たれたスピ...
❏高圧下NMR:軌道揺らぎを介した超伝導、反強磁性スピン秩序を伴った超伝導の探究(23340101)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 直樹 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (60272530)
【キーワード】高温超伝導 / 核磁気共鳴 / 高圧技術 / 相転移 / 鉄ヒ素系化合物 (他8件)
【概要】軌道揺らぎを介在した超伝導の実現可能性を探索する目的で、鉄砒素系超伝導体LaFeAsO1-xHxにおいて、スピン揺らぎが消滅すると期待される過剰電子ドープ領域において核磁気共鳴(NMR)法を行った。実際に測定を行ったところ、過剰電子ドープ領域において従来から信じられている常識に反して、反強磁性が現れることを偶然発見し、新しい電子相図を得ることができた。 ...
❏高圧下角度制御核磁気共鳴測定による新奇な量子秩序相の探索(21340093)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】瀧川 仁 東京大学, 物性研究所, 教授 (10179575)
【キーワード】核磁気共鳴 / 高圧技術 / 強相関電子系 / 量子スピン系 / 量子相転移
【概要】高い容積効率を持ち、10GPaを超える圧力を発生できる、核磁気共鳴用の対抗アンビル型圧力セルを開発した。この圧力セルは①低温で液化封入したアルゴンを圧力媒体として用いることにより、均一な圧力が得られる、②アンビル内に光ファイバーを導入し、試料室におかれたルビーの蛍光波長を観測することにより、圧力を実験中に校正することができる、③セル全体を超伝導マグネット内で回転することにより、磁場中で試料の方位を...
【数物系科学】物理学:反磁性核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏2バンド系1次元伝導体におけるバンド間相互作用による特異な電子相の系統的研究(19K03720)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】開 康一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00306523)
【キーワード】反磁性 / 電荷密度波 / ニ鎖一次元伝導体 / NMR / 圧力下測定 (他10件)
【概要】本研究は二鎖一次元分子性導体HMTSF-TCNQ での (1) 異常な反磁性の起源の解明、および (2) 磁場で誘起される新たな電子相の可能性の検証、の二点が主な目的である。(1) 異常な反磁性を明らかにするために二鎖の双方の寄与を明らかにするために複数サイトでの NMR 実験を行い、また、第一原理バンド計算とtight bindingモデルを用いたバンド計算を行い、実験理論両方の側面から研究を行...
❏物質中の量子電磁力学:ディラック電子系・ワイルフェルミオン系物質の動的応答(18K03482)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】前橋 英明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任研究員 (30361661)
【キーワード】ディラック電子系 / ワイル半金属 / 量子電磁力学 / 反磁性 / 輸送現象 (他19件)
【概要】分子性固体α-(BETS)2I3は、100K程度のバンドギャップをもつ二次元ディラック電子系である。この物質の磁化率、電気伝導度、スピン格子緩和時間などの実験データ全てを包括する基礎理論として「物質中の量子電磁力学」を提案し、この理論が予言する軌道磁化率と電気伝導度の間の電磁双対性が確かに成り立っていることを明らかにした。また、この物質のバンドギャップの起源はスピン軌道相互作用であり、トポロジカル...
❏励起子絶縁体の外場応答に関する微視理論の展開(15H06093)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2015-08-28 - 2017-03-31
【研究代表者】杉本 高大 千葉大学, 先進科学センター, 特任助教 (70756072)
【キーワード】励起子絶縁体 / 遷移金属カルコゲナイド / コバルト酸化物 / 励起子相 / 磁化率 (他16件)
【概要】励起子絶縁体とは、半導体または半金属において、励起子が自発的に形成され量子凝縮を起こした系である。励起子絶縁体の候補物質である遷移金属カルコゲナイドTa2NiSe5に注目して、超音波吸収係数と核磁気共鳴緩和率に現れる量子干渉効果、反磁性磁化率、光学伝導度の振る舞いについて励起子凝縮の観点から明らかにした。また、コバルト酸化物Pr0.5Ca0.5CoO3の励起子相において磁気多極子秩序が形成されるこ...
【数物系科学】物理学:低次元系核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏制限された空間における構造と相転移:X線、中性子線、NMR、計算機実験による研究(18340108)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】真庭 豊 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (70173937)
【キーワード】カーボンナノチューブ / 水 / アイスナノチューブ / 計算機実験 / NMR (他10件)
【概要】単層カーボンナノチューブ(CNT)の、分子数個分程度の小さな直径をもった空洞内部に、水や炭素のかご状フラーレン分子などを挿入して、その性質を調べた。水分子ではアイスナノチューブと呼ばれる特異な氷が形成され、その形成温度がCNT直径に対してどのように変化するかが明らかになった。また、CNT内部の水分子が雰囲気ガス分子と交換する交換転移が発見された。さらに、CNT内部におけるフラーレン分子の大振幅回転...
❏ZYXグラファイトに吸着した単原子層流体ヘリウム3の2次元量子物性(15340113)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】福山 寛 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00181298)
【キーワード】量子液体 / 強相関 / 低次元系 / フェルミ液体 / 核磁気共鳴 (他9件)
【概要】グラファイト表面を^4Heで単原子層プレコートした上に物理吸着した単原子層^3Heの比熱と帯磁率を広い面密度および温度範囲で測定し、2次元面フェルミオン系の強相関効果を調べた。その結果、面密度によってこれまで知られていなかった新奇な量子流体相を含む4つの異なる状態が実現し、この系が多彩な量子相図をもつことが判明した。 低密度域(領域I)では準粒子有効質量が裸の質量の10倍程度まで増強し、低温の性質...
❏低次元量子スピン系のダイナミクスとキャリア導入の効果(10304027)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】瀧川 仁 東京大学, 物性研究所, 教授 (10179575)
【キーワード】量子スピン系 / 核磁気共鳴 / キャリアドーピング / スピンギャップ / 低次元系 (他13件)
【概要】銅酸化物における高温超伝導が1986年に発見されて以来、いわゆるモット絶縁体であるところの低次元量子スピン系にキャリアを導入して伝導体さらには超伝導体を見出そうとする努力が広範になされている。その中で、本研究では核磁気共鳴を主な手段として微視的な視点から様々な低次元量子スピン系のダイナミクスを解明し、スピン系の次元性や幾何学的な構造の特徴と関連付けることを第1の目的とし、さらに元素置換によって不純...
【数物系科学】物理学:金属-絶縁体転移核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏一軸方向加圧環境を含む高圧下NMR装置の開発と強相関電子系への適用(17340107)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】藤原 直樹 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 准教授 (60272530)
【キーワード】高温超伝導 / 高圧測定 / 核磁気共鳴 / 強相関電子系 / 高圧 (他11件)
【概要】ピストンシリンダー型圧力セルにおいて4万気圧まで至達することに成功した。このセルを用いて圧力下で最適条件となる鉄砒素系高温超伝導体LaFeAsO_<1-x>F_xや、梯子格子銅酸化物Sr_2Ca_<12>Cu_<24>O_<41>のNMR測定を行い、超伝導転移点T_Cが高圧下で上昇する機構を解明した。 ...
❏低次元強相関分子性絶縁体へのキャリアードーピングの試みと新しい電子物性の探索(09440145)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】鹿野田 一司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20194946)
【キーワード】分子性固体 / 金属-絶縁体転移 / 電子相関 / 有機超伝導体 / モット絶縁体 (他10件)
【概要】本研究では、分子性固体へのキャリアードープをa)BEDT-TTF電荷移動錯体とb)DCNQI金属錯体の2つの物質系で試み、新しい電子物性の探索を目指した。 a)(BEDT-TTF)_4X [X=Hg_<2.89>Br_8,Hg_<2.78>Cl_8] ^<13>C-NMR実験を行う目的で、BEDT-TTFの中心2重結合位置の炭素を ^<13>Cに置換...
❏選択的に置換された同位元素のNMRによる有機伝導体の低温電子物性の研究(06452064)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】鹿野田 一司 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (20194946)
【キーワード】NMR / 同位元素置換 / 有機伝導体 / 有機超伝導体 / 金属-絶縁体転移 (他7件)
【概要】^<13>C-NMR測定により、一連の(BEDT-TTF)_2Xに見られる金属相、超伝導相、磁気的絶縁相の多様な電子相は、電子相関の効果と強い相関があることを明らかにした。特に、金属(超伝導)-非金属転移がBEDT-TTF分子のダイマー構造と深い関係にあり、これがモット転移であることを明らかにした。さらに、κ-(BEDT-TTF)_2Cu[N(CN)_2]Brの重水素体が超伝導相と非金...
【数物系科学】物理学:ルテニウム酸化物核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏強相関電子系の量子臨界点近傍の磁気励起と量子分離の解明(15340118)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】石田 憲二 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90243196)
【キーワード】強相関電子系物質 / 重い電子系物質 / 酸化物銅超伝導体 / 核磁気共鳴 / ミュオン共鳴 (他11件)
【概要】研究期間に扱った問題として(1)乱れの影響を受けていない磁気量子臨界点の振る舞い、(2)ドープによって引き起こされる磁気秩序と超伝導の相分離現象を、微視的測定の核磁気共鳴、ミュオンスピン共鳴の実験から調べた。(1)については(1a)YbRh_2Si_2における磁場誘起量子臨界点近傍と、(1b)Sr_3Ru_2O_7の磁場誘起一次相転移に関係する量子臨界点の磁気励起を調べた。(2)については銅酸化物...
❏スピン三重項超伝導の物理(13852004)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2001 - 2005
【研究代表者】前野 悦輝 京都大学, 国際融合創造センター, 教授 (80181600)
【キーワード】スピン三重項超伝導 / ルテニウム酸化物 / Sr_2RuO_4 / 奇パリティー / 核磁気共鳴 (他18件)
【概要】本研究では、スピン三重項の電子対からなる超伝導状態が現実に存在することを、多角的かつ緻密な研究成果の集積によって確定的にし、広い認知を得た。超伝導体Sr_2RuO_4を軸にした集中的な研究から、現代の超伝導研究の鍵となる基本概念に関しても、多くの新たな知見を獲得することが出来た。 (1)全てのバンドの超伝導ギャップ構造の確定:精確に方位制御した磁場中での低温比熱測定から、超伝導ギャップがフェルミ面...
【数物系科学】物理学:量子スピン系核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏小型汎用パルス強磁場を用いた先端測定による強磁場物性開拓(19H01832)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】井原 慶彦 北海道大学, 理学研究院, 講師 (80598491)
【キーワード】強磁場物性 / パルス強磁場NMR測定 / 小型パルス磁場装置 / 量子スピン系 / 重い電子系 (他11件)
【概要】研究計画3年目となる2021年度は、小型汎用パルス磁場発生装置開発を継続的に行うと共に、研究の重心を強磁場物性開拓へと移し、強磁場により引き起こされる新奇電子相の探索を行った。 まず、パルス磁場中核磁気共鳴装置開発の実績として、これまでに開発してきたデジタル無線技術を応用した核磁気共鳴分光装置の詳細と、この新しい核磁気共鳴分光装置を用いたパルス磁場中NMR測定技術に関する論文を公表し、この先進測定...
❏極限条件下の角度制御核磁気共鳴測定による量子相転移の研究(25287083)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】瀧川 仁 東京大学, 物性研究所, 教授 (10179575)
【キーワード】核磁気共鳴 / 量子相転移 / 極限環境 / 量子スピン系 / 重い電子系 (他6件)
【概要】本研究では、移金属元素や希土類元素を含む化合物が強磁場、高圧、極低温などの極限的な環境下に置かれたときに、電子間の強い相互作用が引き起こす新奇な量子状態を、核磁気共鳴によって微視的に解明することを目指した。フラストレーションを持つ低次元スピン系に関しては、強磁場下において磁化が量子化される磁化プラトー現象や、磁気励起が束縛対を形成するスピンネマティック相関を観測することに成功した。また非磁性2重項...
❏高圧下角度制御核磁気共鳴測定による新奇な量子秩序相の探索(21340093)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】瀧川 仁 東京大学, 物性研究所, 教授 (10179575)
【キーワード】核磁気共鳴 / 高圧技術 / 強相関電子系 / 量子スピン系 / 量子相転移
【概要】高い容積効率を持ち、10GPaを超える圧力を発生できる、核磁気共鳴用の対抗アンビル型圧力セルを開発した。この圧力セルは①低温で液化封入したアルゴンを圧力媒体として用いることにより、均一な圧力が得られる、②アンビル内に光ファイバーを導入し、試料室におかれたルビーの蛍光波長を観測することにより、圧力を実験中に校正することができる、③セル全体を超伝導マグネット内で回転することにより、磁場中で試料の方位を...
【数物系科学】物理学:重い電子系核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏小型汎用パルス強磁場を用いた先端測定による強磁場物性開拓(19H01832)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】井原 慶彦 北海道大学, 理学研究院, 講師 (80598491)
【キーワード】強磁場物性 / パルス強磁場NMR測定 / 小型パルス磁場装置 / 量子スピン系 / 重い電子系 (他11件)
【概要】研究計画3年目となる2021年度は、小型汎用パルス磁場発生装置開発を継続的に行うと共に、研究の重心を強磁場物性開拓へと移し、強磁場により引き起こされる新奇電子相の探索を行った。 まず、パルス磁場中核磁気共鳴装置開発の実績として、これまでに開発してきたデジタル無線技術を応用した核磁気共鳴分光装置の詳細と、この新しい核磁気共鳴分光装置を用いたパルス磁場中NMR測定技術に関する論文を公表し、この先進測定...
❏新構造124型希土類化合物の開発と超高圧下新量子相の探索(15K13523)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (90567661)
【キーワード】超高圧技術 / 核磁気共鳴 / スピン液体 / 重い電子系 / Ir化合物 (他12件)
【概要】研究代表者らが発見した新構造物質とその他の新物質系の超高圧物性探索を目的とした。新物質YbCo2Ge4では、超高圧磁気相図の作成により1GPa付近での低い圧力での量子臨界点の存在を明らかにした。次に、本課題開始時に世界的に盛んに研究され始めたキタエフ量子スピン液体に注力した。まず、常圧・無磁場下でキタエフ系初のスピン液体実証として2次元蜂の巣格子H3LiIr2O6の50mKまで常磁性が保たれたスピ...
❏超高圧・極低温・精密磁場制御環境の実現と核磁気共鳴測定による量子相転移の研究(26707018)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 講師 (90567661)
【キーワード】強相関電子系 / 超高圧 / 核磁気共鳴 / 重い電子系 / 量子スピン液体 (他9件)
【概要】核磁気共鳴(NMR)実験としては未到達の多重極限環境の構築を行い、種々の強相関電子系物質の超高圧下量子相転移の研究を行うこと、新奇量子物性の開拓を目的として研究を開始した。計画通り超高圧・極低温・2軸回転磁場制御環境下における核磁気共鳴測定を実現した他、本課題の技術は幅広い共同研究者により重い電子系等の研究に用いられている。特筆すべき成果として、キタエフ量子スピン液体の初めての実現が期待されるイリ...
【数物系科学】物理学:量子相転移核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏SドープしたFeSeの高温超伝導機構と量子相転移の高圧下NMRによる研究(18H01181)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤原 直樹 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (60272530)
【キーワード】鉄系超伝導体 / 強相関電子系 / 核磁気共鳴 / 高圧下測定 / 量子相転移 (他8件)
【概要】FeSeは、ネマチック秩序、超伝導、および磁性が圧力・温度(P-T)相図で互いに絡み合っている特異な系である。しかし、12%S-置換したFeSeでは、ネマチック秩序と磁性の重なりが解消されている。そこで、本研究では 約5 GPaまでの圧力下でSe核の磁気共鳴測定を実行した。その結果、約1万気圧において圧力誘起リフシッツ転移が、状態密度の異常として、また異なる反強磁性(AF)揺らぎを伴う超伝導(SC...
❏極限条件下の角度制御核磁気共鳴測定による量子相転移の研究(25287083)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】瀧川 仁 東京大学, 物性研究所, 教授 (10179575)
【キーワード】核磁気共鳴 / 量子相転移 / 極限環境 / 量子スピン系 / 重い電子系 (他6件)
【概要】本研究では、移金属元素や希土類元素を含む化合物が強磁場、高圧、極低温などの極限的な環境下に置かれたときに、電子間の強い相互作用が引き起こす新奇な量子状態を、核磁気共鳴によって微視的に解明することを目指した。フラストレーションを持つ低次元スピン系に関しては、強磁場下において磁化が量子化される磁化プラトー現象や、磁気励起が束縛対を形成するスピンネマティック相関を観測することに成功した。また非磁性2重項...
❏高圧下角度制御核磁気共鳴測定による新奇な量子秩序相の探索(21340093)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】瀧川 仁 東京大学, 物性研究所, 教授 (10179575)
【キーワード】核磁気共鳴 / 高圧技術 / 強相関電子系 / 量子スピン系 / 量子相転移
【概要】高い容積効率を持ち、10GPaを超える圧力を発生できる、核磁気共鳴用の対抗アンビル型圧力セルを開発した。この圧力セルは①低温で液化封入したアルゴンを圧力媒体として用いることにより、均一な圧力が得られる、②アンビル内に光ファイバーを導入し、試料室におかれたルビーの蛍光波長を観測することにより、圧力を実験中に校正することができる、③セル全体を超伝導マグネット内で回転することにより、磁場中で試料の方位を...
【数物系科学】物理学:量子臨界現象核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏SドープしたFeSeの高温超伝導機構と量子相転移の高圧下NMRによる研究(18H01181)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤原 直樹 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (60272530)
【キーワード】鉄系超伝導体 / 強相関電子系 / 核磁気共鳴 / 高圧下測定 / 量子相転移 (他8件)
【概要】FeSeは、ネマチック秩序、超伝導、および磁性が圧力・温度(P-T)相図で互いに絡み合っている特異な系である。しかし、12%S-置換したFeSeでは、ネマチック秩序と磁性の重なりが解消されている。そこで、本研究では 約5 GPaまでの圧力下でSe核の磁気共鳴測定を実行した。その結果、約1万気圧において圧力誘起リフシッツ転移が、状態密度の異常として、また異なる反強磁性(AF)揺らぎを伴う超伝導(SC...
❏新構造124型希土類化合物の開発と超高圧下新量子相の探索(15K13523)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (90567661)
【キーワード】超高圧技術 / 核磁気共鳴 / スピン液体 / 重い電子系 / Ir化合物 (他12件)
【概要】研究代表者らが発見した新構造物質とその他の新物質系の超高圧物性探索を目的とした。新物質YbCo2Ge4では、超高圧磁気相図の作成により1GPa付近での低い圧力での量子臨界点の存在を明らかにした。次に、本課題開始時に世界的に盛んに研究され始めたキタエフ量子スピン液体に注力した。まず、常圧・無磁場下でキタエフ系初のスピン液体実証として2次元蜂の巣格子H3LiIr2O6の50mKまで常磁性が保たれたスピ...
【数物系科学】物理学:スピン液体核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏スピノンフェルミ面とスピノン対凝縮:分裂と縺れが創るスピン量子相の探索(21K18144)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【研究代表者】鹿野田 一司 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20194946)
【キーワード】スピン液体 / スピノンフェルミ面 / 強磁場 / 核磁気共鳴 / 輸送特性 (他10件)
【概要】本研究課題は、「スピン液体」の微視的状態の理解を目指している。対象とする物質は有機スピン液体候補物質であるk-(BEDT-TTF)2Cu2(CN)3とEtMe3Sb[Pd(dmit)2]2である。 研究初年度では、スピン液体を説明する一つのモデルであるスピンノンフェルミ面の検出を目指して核磁気共鳴および高磁場物性の測定を行った。 スピノンのフェルミ面が存在する場合、物理量に磁場に対する量子振動が期...
❏新構造124型希土類化合物の開発と超高圧下新量子相の探索(15K13523)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (90567661)
【キーワード】超高圧技術 / 核磁気共鳴 / スピン液体 / 重い電子系 / Ir化合物 (他12件)
【概要】研究代表者らが発見した新構造物質とその他の新物質系の超高圧物性探索を目的とした。新物質YbCo2Ge4では、超高圧磁気相図の作成により1GPa付近での低い圧力での量子臨界点の存在を明らかにした。次に、本課題開始時に世界的に盛んに研究され始めたキタエフ量子スピン液体に注力した。まず、常圧・無磁場下でキタエフ系初のスピン液体実証として2次元蜂の巣格子H3LiIr2O6の50mKまで常磁性が保たれたスピ...
【数物系科学】物理学:フラストレーション核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏スピノンフェルミ面とスピノン対凝縮:分裂と縺れが創るスピン量子相の探索(21K18144)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【研究代表者】鹿野田 一司 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20194946)
【キーワード】スピン液体 / スピノンフェルミ面 / 強磁場 / 核磁気共鳴 / 輸送特性 (他10件)
【概要】本研究課題は、「スピン液体」の微視的状態の理解を目指している。対象とする物質は有機スピン液体候補物質であるk-(BEDT-TTF)2Cu2(CN)3とEtMe3Sb[Pd(dmit)2]2である。 研究初年度では、スピン液体を説明する一つのモデルであるスピンノンフェルミ面の検出を目指して核磁気共鳴および高磁場物性の測定を行った。 スピノンのフェルミ面が存在する場合、物理量に磁場に対する量子振動が期...
❏ZYXグラファイトに吸着した単原子層流体ヘリウム3の2次元量子物性(15340113)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】福山 寛 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00181298)
【キーワード】量子液体 / 強相関 / 低次元系 / フェルミ液体 / 核磁気共鳴 (他9件)
【概要】グラファイト表面を^4Heで単原子層プレコートした上に物理吸着した単原子層^3Heの比熱と帯磁率を広い面密度および温度範囲で測定し、2次元面フェルミオン系の強相関効果を調べた。その結果、面密度によってこれまで知られていなかった新奇な量子流体相を含む4つの異なる状態が実現し、この系が多彩な量子相図をもつことが判明した。 低密度域(領域I)では準粒子有効質量が裸の質量の10倍程度まで増強し、低温の性質...
❏有機伝導体における電荷秩序状態の崩壊と融解(13440107)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】鹿野田 一司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20194946)
【キーワード】電荷秩序 / 崩壊 / 融解 / バンド幅制御 / 三角格子 (他11件)
【概要】電荷秩序の崩壊と融解の物理について調べるため電気伝導度および核磁気共鳴(NMR)を用いて測定した。対象とした物質は有機伝導体(DI-DCNQI)_2Agとθ-(ET)_2RbZn(SCN)_4である。 擬1次元有機導体である(DI-DCNQI)_2Agのバンド充填は1/4でありバンド理論に従えば金属となることが期待されるが、この物質では電荷秩序を起こし絶縁体になることが分かっている(この電荷秩序に...
【数物系科学】物理学:分子性物質核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏スピノンフェルミ面とスピノン対凝縮:分裂と縺れが創るスピン量子相の探索(21K18144)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【研究代表者】鹿野田 一司 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20194946)
【キーワード】スピン液体 / スピノンフェルミ面 / 強磁場 / 核磁気共鳴 / 輸送特性 (他10件)
【概要】本研究課題は、「スピン液体」の微視的状態の理解を目指している。対象とする物質は有機スピン液体候補物質であるk-(BEDT-TTF)2Cu2(CN)3とEtMe3Sb[Pd(dmit)2]2である。 研究初年度では、スピン液体を説明する一つのモデルであるスピンノンフェルミ面の検出を目指して核磁気共鳴および高磁場物性の測定を行った。 スピノンのフェルミ面が存在する場合、物理量に磁場に対する量子振動が期...
❏2バンド系1次元伝導体におけるバンド間相互作用による特異な電子相の系統的研究(19K03720)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】開 康一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00306523)
【キーワード】反磁性 / 電荷密度波 / ニ鎖一次元伝導体 / NMR / 圧力下測定 (他10件)
【概要】本研究は二鎖一次元分子性導体HMTSF-TCNQ での (1) 異常な反磁性の起源の解明、および (2) 磁場で誘起される新たな電子相の可能性の検証、の二点が主な目的である。(1) 異常な反磁性を明らかにするために二鎖の双方の寄与を明らかにするために複数サイトでの NMR 実験を行い、また、第一原理バンド計算とtight bindingモデルを用いたバンド計算を行い、実験理論両方の側面から研究を行...
【数物系科学】物理学:熱測定核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏高速抵抗測定でプローブする遍歴電子系の超強磁場物性(20K20892)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2022-03-31
【研究代表者】小濱 芳允 東京大学, 物性研究所, 准教授 (90447524)
【キーワード】強磁場 / 遍歴磁性 / 局在遍歴 / 電気抵抗 / 超音波 (他17件)
【概要】本研究では、近年発生可能となった1200テスラ級超強磁場を有効活用すべく、同様の超強磁場で作動する測定手法を開発した。これは電子物性を調査する良い方法である電気抵抗測定手法を2種類、対称性を議論できる超音波測定手法の開発である。更に、300テスラほどの磁場をより簡便に発生できる、シングルターン法による磁場発生技術も開発した。 超強磁場領域での技術開発に加え、100テスラとやや弱い磁場であるが、繰り...
❏超安定パルス磁場を用いた強磁場NMRとラマン分光(18H01163)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小濱 芳允 東京大学, 物性研究所, 准教授 (90447524)
【キーワード】磁場 / 磁性 / NMR / ラマン分光 / 比熱 (他13件)
【概要】本研究では、強い磁場下で起きる新たな物理現象を探索した。 ここでは核磁気共鳴(NMR)そしてラマン分光というパルス強磁場下での測定が難しかった研究手法を開発した。これにより50Tを超えるパルス強磁場領域でのNMRスペクトル測定やスピン-格子緩和時間(T1)測定などが可能となった。特にパルス磁場下でのT1測定は世界で初めての研究成果であり、注目に値する。ラマン分光についても、将来的なパルス磁場下測定...
【数物系科学】物理学:超低温核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏超流動ヘリウム3の界面で期待されるマヨラナ粒子の探索(22340095)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】奥田 雄一 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50135670)
【キーワード】超低温 / 量子凝縮系 / 超流動ヘリウム3 / 表面束縛状態 / マヨラナ・フェルミオン (他9件)
【概要】超流動3He-B相は、壁近傍ではユニークな準粒子状態をギャップ内に低エネルギー状態として持つ。我々は横波音響インピーダンスの手法により、その存在を確かめることに成功していた。さらに、壁表面を超流動4Heの薄膜で覆い、3He準粒子の散乱条件を変化させることで、その詳細を明らかにした。この表面束縛状態は、specularの極限でMajoranafermionになるという驚くべき結果が導かれ、その磁気的...
❏層状窒化物超伝導体におけるキャリア数制御と電荷・スピンダイナミクス(19204036)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】田口 康二郎 独立行政法人理化学研究所, 交差相関物質研究チーム, チームリーダー (70301132)
【キーワード】超低温 / 超伝導 / 層状化合物 / 超伝導体 / 蜂の巣格子 (他18件)
【概要】金属原子と窒素原子が蜂の巣状に並び、さらにそれが層状に積み重なった構造を有する超伝導体において、電気伝導を担うキャリアの数や、蜂の巣格子面の面間隔を系統的に制御した一連の試料を作製し、超伝導転移温度やその他の物理的特性の、キャリア数に対する振る舞いを明らかにした。その結果、超伝導になるよりも高温では通常の金属とよく似た振る舞いを見せるが、その超伝導特性のうちのいくつかは、通常の超伝導体とは違った振...
【数物系科学】物理学:ディラック電子系核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏小区分13020:半導体、光物性および原子物理関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】ディラック電子系
【研究期間】ワイル半金属
【研究代表者】量子電磁力学
【キーワード】反磁性
【概要】研究2年目にあたり、有機ディラック・ワイル電子系での磁場中物性をNMR測定を中心に行った。国内では計画に従い主に定常磁場下での実験を行った。 単一成分分子性導体M(dmdt)2塩はノーダルディラックラインの存在が理論的に指摘されている。前年度M=Ni塩の測定を開始したが、本年度はこれに加えて同様にノーダルディラックラインをもつM=Pt塩の測定を開始した。粉末試料を用いた13C NMRの結果は、両塩...
❏有機物ディラック電子系におけるエキシトニック転移とトポロジカル強相関相図の解明(19H01846)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】平田 倫啓 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (20776413)
【キーワード】ディラック電子 / 有機導体 / エキシトニック転移 / スピン揺らぎ / トポロジカル絶縁体 (他9件)
【概要】本年度は、1)年度の前半で研究代表者の応募者資格喪失(海外転出)が想定されたこと、2)コロナパンデミックの世界的広がりによる移動や実験の制限により、全体として大いに変則的な課題遂行となった。 もっぱら行ったのは、前年度に得られた面直強磁場下でのディラック電子の量子ホール状態での磁気触媒効果に関する研究について、a)未整理だったデータの整理・解析、そして b)継続実施していた理論モデルによるシミュ...
❏物質中の量子電磁力学:ディラック電子系・ワイルフェルミオン系物質の動的応答(18K03482)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】前橋 英明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任研究員 (30361661)
【キーワード】ディラック電子系 / ワイル半金属 / 量子電磁力学 / 反磁性 / 輸送現象 (他19件)
【概要】分子性固体α-(BETS)2I3は、100K程度のバンドギャップをもつ二次元ディラック電子系である。この物質の磁化率、電気伝導度、スピン格子緩和時間などの実験データ全てを包括する基礎理論として「物質中の量子電磁力学」を提案し、この理論が予言する軌道磁化率と電気伝導度の間の電磁双対性が確かに成り立っていることを明らかにした。また、この物質のバンドギャップの起源はスピン軌道相互作用であり、トポロジカル...
【数物系科学】物理学:電荷秩序核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏固体電子系におけるThoulessポンピングの実現(20K20894)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【研究代表者】宮川 和也 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90302760)
【キーワード】中性-イオン性転移 / 輸送現象 / 電荷秩序 / 有機導体 / 分子性固体 (他7件)
【概要】本研究課題では課題遂行のため分子性物質の電荷が示す電荷秩序、中性-イオン性転移およびそれに関連した現象に着目している。 研究二年目にあたり、中性-イオン性物質であるTTF-CAの輸送特性の測定を主に行った。油圧セルで試料への圧力を制御しながら、中性相、イオン性相、さらにこの二つが拮抗する領域それぞれの領域でゼーベック係数の測定を行った。本物質は電気抵抗の圧力依存性が大きい。そのため、電気抵抗とゼー...
❏核磁気共鳴と電気抵抗同時測定によるマッシブディラック状態の検出(24654101)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮川 和也 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90302760)
【キーワード】ディラック電子系 / 有機導体 / 核磁気共鳴 / 輸送現象測定 / 輸送現象 (他8件)
【概要】ディラック電子系は線形分散を持つバンドのため電子の質量はゼロである。しかし条件が整った時に質量を獲得するということが理論的に示唆された。そこで本課題では有機ディラック電子系物質a,q-(BEDT-TTF)2I3に対して輸送現象と核磁気共鳴測定を用いて、電荷自由度、スピン自由度の観点からマッシブ相の可能性を探った。 その結果、ディラック電子相では圧力によって電子相関の程度を変えていくと両測定において...
❏有機伝導体における電荷秩序状態の崩壊と融解(13440107)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】鹿野田 一司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20194946)
【キーワード】電荷秩序 / 崩壊 / 融解 / バンド幅制御 / 三角格子 (他11件)
【概要】電荷秩序の崩壊と融解の物理について調べるため電気伝導度および核磁気共鳴(NMR)を用いて測定した。対象とした物質は有機伝導体(DI-DCNQI)_2Agとθ-(ET)_2RbZn(SCN)_4である。 擬1次元有機導体である(DI-DCNQI)_2Agのバンド充填は1/4でありバンド理論に従えば金属となることが期待されるが、この物質では電荷秩序を起こし絶縁体になることが分かっている(この電荷秩序に...
【数物系科学】物理学:磁性核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏超安定パルス磁場を用いた強磁場NMRとラマン分光(18H01163)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小濱 芳允 東京大学, 物性研究所, 准教授 (90447524)
【キーワード】磁場 / 磁性 / NMR / ラマン分光 / 比熱 (他13件)
【概要】本研究では、強い磁場下で起きる新たな物理現象を探索した。 ここでは核磁気共鳴(NMR)そしてラマン分光というパルス強磁場下での測定が難しかった研究手法を開発した。これにより50Tを超えるパルス強磁場領域でのNMRスペクトル測定やスピン-格子緩和時間(T1)測定などが可能となった。特にパルス磁場下でのT1測定は世界で初めての研究成果であり、注目に値する。ラマン分光についても、将来的なパルス磁場下測定...
❏高圧下NMR:軌道揺らぎを介した超伝導、反強磁性スピン秩序を伴った超伝導の探究(23340101)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 直樹 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (60272530)
【キーワード】高温超伝導 / 核磁気共鳴 / 高圧技術 / 相転移 / 鉄ヒ素系化合物 (他8件)
【概要】軌道揺らぎを介在した超伝導の実現可能性を探索する目的で、鉄砒素系超伝導体LaFeAsO1-xHxにおいて、スピン揺らぎが消滅すると期待される過剰電子ドープ領域において核磁気共鳴(NMR)法を行った。実際に測定を行ったところ、過剰電子ドープ領域において従来から信じられている常識に反して、反強磁性が現れることを偶然発見し、新しい電子相図を得ることができた。 ...
【数物系科学】物理学:電子相関核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏核磁気共鳴と電気抵抗同時測定によるマッシブディラック状態の検出(24654101)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮川 和也 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90302760)
【キーワード】ディラック電子系 / 有機導体 / 核磁気共鳴 / 輸送現象測定 / 輸送現象 (他8件)
【概要】ディラック電子系は線形分散を持つバンドのため電子の質量はゼロである。しかし条件が整った時に質量を獲得するということが理論的に示唆された。そこで本課題では有機ディラック電子系物質a,q-(BEDT-TTF)2I3に対して輸送現象と核磁気共鳴測定を用いて、電荷自由度、スピン自由度の観点からマッシブ相の可能性を探った。 その結果、ディラック電子相では圧力によって電子相関の程度を変えていくと両測定において...
❏低次元強相関分子性絶縁体へのキャリアードーピングの試みと新しい電子物性の探索(09440145)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】鹿野田 一司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20194946)
【キーワード】分子性固体 / 金属-絶縁体転移 / 電子相関 / 有機超伝導体 / モット絶縁体 (他10件)
【概要】本研究では、分子性固体へのキャリアードープをa)BEDT-TTF電荷移動錯体とb)DCNQI金属錯体の2つの物質系で試み、新しい電子物性の探索を目指した。 a)(BEDT-TTF)_4X [X=Hg_<2.89>Br_8,Hg_<2.78>Cl_8] ^<13>C-NMR実験を行う目的で、BEDT-TTFの中心2重結合位置の炭素を ^<13>Cに置換...
【数物系科学】物理学:輸送現象核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏固体電子系におけるThoulessポンピングの実現(20K20894)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【研究代表者】宮川 和也 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90302760)
【キーワード】中性-イオン性転移 / 輸送現象 / 電荷秩序 / 有機導体 / 分子性固体 (他7件)
【概要】本研究課題では課題遂行のため分子性物質の電荷が示す電荷秩序、中性-イオン性転移およびそれに関連した現象に着目している。 研究二年目にあたり、中性-イオン性物質であるTTF-CAの輸送特性の測定を主に行った。油圧セルで試料への圧力を制御しながら、中性相、イオン性相、さらにこの二つが拮抗する領域それぞれの領域でゼーベック係数の測定を行った。本物質は電気抵抗の圧力依存性が大きい。そのため、電気抵抗とゼー...
❏物質中の量子電磁力学:ディラック電子系・ワイルフェルミオン系物質の動的応答(18K03482)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】前橋 英明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任研究員 (30361661)
【キーワード】ディラック電子系 / ワイル半金属 / 量子電磁力学 / 反磁性 / 輸送現象 (他19件)
【概要】分子性固体α-(BETS)2I3は、100K程度のバンドギャップをもつ二次元ディラック電子系である。この物質の磁化率、電気伝導度、スピン格子緩和時間などの実験データ全てを包括する基礎理論として「物質中の量子電磁力学」を提案し、この理論が予言する軌道磁化率と電気伝導度の間の電磁双対性が確かに成り立っていることを明らかにした。また、この物質のバンドギャップの起源はスピン軌道相互作用であり、トポロジカル...
❏拡張された圧力領域におけるNMR測定による有機マッシブディラック相の探索(17K05532)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】宮川 和也 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90302760)
【キーワード】ディラック電子系 / 有機導体 / 核磁気共鳴 / 輸送現象 / 圧力 (他8件)
【概要】本研究課題では有機導体という分子を構成要素としたバルク試料におけるディラック電子系とその周辺物性が舞台である。有機導体におけるディラック電子系は圧力によって出現する場合が多いが、本研究課題では印加圧力の大きさや精度、圧力様式などを拡張することにより、核磁気共鳴(NMR)測定を用いて、マッシブディラック相の探索を行った。その結果、マッシブディラック相の可能性のある圧力領域の指摘、常圧ディラック電子相...
【数物系科学】物理学:有機超伝導体核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏低次元強相関分子性絶縁体へのキャリアードーピングの試みと新しい電子物性の探索(09440145)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】鹿野田 一司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20194946)
【キーワード】分子性固体 / 金属-絶縁体転移 / 電子相関 / 有機超伝導体 / モット絶縁体 (他10件)
【概要】本研究では、分子性固体へのキャリアードープをa)BEDT-TTF電荷移動錯体とb)DCNQI金属錯体の2つの物質系で試み、新しい電子物性の探索を目指した。 a)(BEDT-TTF)_4X [X=Hg_<2.89>Br_8,Hg_<2.78>Cl_8] ^<13>C-NMR実験を行う目的で、BEDT-TTFの中心2重結合位置の炭素を ^<13>Cに置換...
❏選択的に置換された同位元素のNMRによる有機伝導体の低温電子物性の研究(06452064)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】鹿野田 一司 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (20194946)
【キーワード】NMR / 同位元素置換 / 有機伝導体 / 有機超伝導体 / 金属-絶縁体転移 (他7件)
【概要】^<13>C-NMR測定により、一連の(BEDT-TTF)_2Xに見られる金属相、超伝導相、磁気的絶縁相の多様な電子相は、電子相関の効果と強い相関があることを明らかにした。特に、金属(超伝導)-非金属転移がBEDT-TTF分子のダイマー構造と深い関係にあり、これがモット転移であることを明らかにした。さらに、κ-(BEDT-TTF)_2Cu[N(CN)_2]Brの重水素体が超伝導相と非金...
【数物系科学】物理学:強磁場核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏中区分13:物性物理学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2020
【研究種目】強磁場
【研究期間】遍歴磁性
【研究代表者】局在遍歴
【キーワード】電気抵抗
【概要】本研究課題は、「スピン液体」の微視的状態の理解を目指している。対象とする物質は有機スピン液体候補物質であるk-(BEDT-TTF)2Cu2(CN)3とEtMe3Sb[Pd(dmit)2]2である。 研究初年度では、スピン液体を説明する一つのモデルであるスピンノンフェルミ面の検出を目指して核磁気共鳴および高磁場物性の測定を行った。 スピノンのフェルミ面が存在する場合、物理量に磁場に対する量子振動が期...
❏強相関ディラック-ワイルフェルミオン系の強磁場NMR研究(20KK0060)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2020-10-27 - 2023-03-31
【研究代表者】宮川 和也 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90302760)
【キーワード】核磁気共鳴 / ディラック電子系 / ワイル電子系 / ディラック-ワイルフェルミオン系 / 強磁場 (他6件)
【概要】研究2年目にあたり、有機ディラック・ワイル電子系での磁場中物性をNMR測定を中心に行った。国内では計画に従い主に定常磁場下での実験を行った。 単一成分分子性導体M(dmdt)2塩はノーダルディラックラインの存在が理論的に指摘されている。前年度M=Ni塩の測定を開始したが、本年度はこれに加えて同様にノーダルディラックラインをもつM=Pt塩の測定を開始した。粉末試料を用いた13C NMRの結果は、両塩...
❏高速抵抗測定でプローブする遍歴電子系の超強磁場物性(20K20892)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2022-03-31
【研究代表者】小濱 芳允 東京大学, 物性研究所, 准教授 (90447524)
【キーワード】強磁場 / 遍歴磁性 / 局在遍歴 / 電気抵抗 / 超音波 (他17件)
【概要】本研究では、近年発生可能となった1200テスラ級超強磁場を有効活用すべく、同様の超強磁場で作動する測定手法を開発した。これは電子物性を調査する良い方法である電気抵抗測定手法を2種類、対称性を議論できる超音波測定手法の開発である。更に、300テスラほどの磁場をより簡便に発生できる、シングルターン法による磁場発生技術も開発した。 超強磁場領域での技術開発に加え、100テスラとやや弱い磁場であるが、繰り...
【数物系科学】物理学:モット絶縁体核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏スピン三重項超伝導の物理(13852004)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2001 - 2005
【研究代表者】前野 悦輝 京都大学, 国際融合創造センター, 教授 (80181600)
【キーワード】スピン三重項超伝導 / ルテニウム酸化物 / Sr_2RuO_4 / 奇パリティー / 核磁気共鳴 (他18件)
【概要】本研究では、スピン三重項の電子対からなる超伝導状態が現実に存在することを、多角的かつ緻密な研究成果の集積によって確定的にし、広い認知を得た。超伝導体Sr_2RuO_4を軸にした集中的な研究から、現代の超伝導研究の鍵となる基本概念に関しても、多くの新たな知見を獲得することが出来た。 (1)全てのバンドの超伝導ギャップ構造の確定:精確に方位制御した磁場中での低温比熱測定から、超伝導ギャップがフェルミ面...
❏低次元強相関分子性絶縁体へのキャリアードーピングの試みと新しい電子物性の探索(09440145)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】鹿野田 一司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20194946)
【キーワード】分子性固体 / 金属-絶縁体転移 / 電子相関 / 有機超伝導体 / モット絶縁体 (他10件)
【概要】本研究では、分子性固体へのキャリアードープをa)BEDT-TTF電荷移動錯体とb)DCNQI金属錯体の2つの物質系で試み、新しい電子物性の探索を目指した。 a)(BEDT-TTF)_4X [X=Hg_<2.89>Br_8,Hg_<2.78>Cl_8] ^<13>C-NMR実験を行う目的で、BEDT-TTFの中心2重結合位置の炭素を ^<13>Cに置換...
【数物系科学】物理学:強相関電子系核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏スピノンフェルミ面とスピノン対凝縮:分裂と縺れが創るスピン量子相の探索(21K18144)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【研究代表者】鹿野田 一司 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20194946)
【キーワード】スピン液体 / スピノンフェルミ面 / 強磁場 / 核磁気共鳴 / 輸送特性 (他10件)
【概要】本研究課題は、「スピン液体」の微視的状態の理解を目指している。対象とする物質は有機スピン液体候補物質であるk-(BEDT-TTF)2Cu2(CN)3とEtMe3Sb[Pd(dmit)2]2である。 研究初年度では、スピン液体を説明する一つのモデルであるスピンノンフェルミ面の検出を目指して核磁気共鳴および高磁場物性の測定を行った。 スピノンのフェルミ面が存在する場合、物理量に磁場に対する量子振動が期...
❏SドープしたFeSeの高温超伝導機構と量子相転移の高圧下NMRによる研究(18H01181)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤原 直樹 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (60272530)
【キーワード】鉄系超伝導体 / 強相関電子系 / 核磁気共鳴 / 高圧下測定 / 量子相転移 (他8件)
【概要】FeSeは、ネマチック秩序、超伝導、および磁性が圧力・温度(P-T)相図で互いに絡み合っている特異な系である。しかし、12%S-置換したFeSeでは、ネマチック秩序と磁性の重なりが解消されている。そこで、本研究では 約5 GPaまでの圧力下でSe核の磁気共鳴測定を実行した。その結果、約1万気圧において圧力誘起リフシッツ転移が、状態密度の異常として、また異なる反強磁性(AF)揺らぎを伴う超伝導(SC...
❏ハニカム格子イリジウム酸化物の新奇量子スピン液体状態(17H01140)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高木 英典 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (40187935)
【キーワード】量子スピン液体 / Kitaev模型 / 量子磁性 / Ir酸化物 / 強相関電子系 (他12件)
【概要】新奇量子スピン液体の実現は凝縮系物理の最も挑戦的な課題の一つである。特にKitaevが理論的に見出したハニカム格子上の量子スピン液体は、遍歴・局在二種類のマヨラナ粒子からなる厳密解として得られたために、多くの研究者の興味を惹き、現実物質での発現が強く望まれてきた。Kitaev量子スピン液体が期待されるハニカム格子酸化物H3LiIr2O6において相互作用するスピン軌道複合Jeff=1/2モーメントが...
【数物系科学】地球惑星科学:磁化率核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏励起子絶縁体の外場応答に関する微視理論の展開(15H06093)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2015-08-28 - 2017-03-31
【研究代表者】杉本 高大 千葉大学, 先進科学センター, 特任助教 (70756072)
【キーワード】励起子絶縁体 / 遷移金属カルコゲナイド / コバルト酸化物 / 励起子相 / 磁化率 (他16件)
【概要】励起子絶縁体とは、半導体または半金属において、励起子が自発的に形成され量子凝縮を起こした系である。励起子絶縁体の候補物質である遷移金属カルコゲナイドTa2NiSe5に注目して、超音波吸収係数と核磁気共鳴緩和率に現れる量子干渉効果、反磁性磁化率、光学伝導度の振る舞いについて励起子凝縮の観点から明らかにした。また、コバルト酸化物Pr0.5Ca0.5CoO3の励起子相において磁気多極子秩序が形成されるこ...
❏層状窒化物超伝導体におけるキャリア数制御と電荷・スピンダイナミクス(19204036)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】田口 康二郎 独立行政法人理化学研究所, 交差相関物質研究チーム, チームリーダー (70301132)
【キーワード】超低温 / 超伝導 / 層状化合物 / 超伝導体 / 蜂の巣格子 (他18件)
【概要】金属原子と窒素原子が蜂の巣状に並び、さらにそれが層状に積み重なった構造を有する超伝導体において、電気伝導を担うキャリアの数や、蜂の巣格子面の面間隔を系統的に制御した一連の試料を作製し、超伝導転移温度やその他の物理的特性の、キャリア数に対する振る舞いを明らかにした。その結果、超伝導になるよりも高温では通常の金属とよく似た振る舞いを見せるが、その超伝導特性のうちのいくつかは、通常の超伝導体とは違った振...
【数物系科学】地球惑星科学:高圧実験核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏ハニカム構造新量子液体の実現と素励起研究(19H01836)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (90567661)
【キーワード】量子スピン液体 / 擬スピン / キタエフ系 / ランタノイド / 核磁気共鳴 (他10件)
【概要】キタエフ量子スピン液体など新量子相研究では新素励起の検証が最重要課題である。その為には擬スピン1/2を持つd5ハニカム構造化合物が有望とされてきたが、候補が少ない上に二量体化し易いか、欠損を多く含むといった欠点があった。従って、本課題ではより広い物質系と実験手法でアプローチした。新たに4f電子化合物に着目し、高圧力も活用している。研究期間の前半には7万気圧まで常磁性程度の磁化測定を可能にする装置を...
❏新規開発超高圧下核磁気共鳴技術による強相関電子物性の開拓(24740219)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 高知大学, 教育研究部自然科学系, 講師 (90567661)
【キーワード】核磁気共鳴 / 高圧研究 / 超高圧NMR / 鉄系高温超伝導 / 装置開発 (他8件)
【概要】低温物性分野では3万気圧以上の超高圧下で磁性および超伝導の内部状態を探る手段がほぼ皆無であった。そこで本計画では、超高圧技術の改良(高圧化、簡単化)を行うこと、強相関電子系化合物等に対し先端の超高圧核磁気共鳴(NMR)実験を行うことを目指した。超高圧技術の改良の、「誰でも使える小型圧力装置」の実現に関しては大きな進展があり、13万気圧超まで安定して多数の電気配線と光ファイバーを非常に歩留まり良く導...
【数物系科学】地球惑星科学:超高圧核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏新構造124型希土類化合物の開発と超高圧下新量子相の探索(15K13523)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (90567661)
【キーワード】超高圧技術 / 核磁気共鳴 / スピン液体 / 重い電子系 / Ir化合物 (他12件)
【概要】研究代表者らが発見した新構造物質とその他の新物質系の超高圧物性探索を目的とした。新物質YbCo2Ge4では、超高圧磁気相図の作成により1GPa付近での低い圧力での量子臨界点の存在を明らかにした。次に、本課題開始時に世界的に盛んに研究され始めたキタエフ量子スピン液体に注力した。まず、常圧・無磁場下でキタエフ系初のスピン液体実証として2次元蜂の巣格子H3LiIr2O6の50mKまで常磁性が保たれたスピ...
❏超高圧・極低温・精密磁場制御環境の実現と核磁気共鳴測定による量子相転移の研究(26707018)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 講師 (90567661)
【キーワード】強相関電子系 / 超高圧 / 核磁気共鳴 / 重い電子系 / 量子スピン液体 (他9件)
【概要】核磁気共鳴(NMR)実験としては未到達の多重極限環境の構築を行い、種々の強相関電子系物質の超高圧下量子相転移の研究を行うこと、新奇量子物性の開拓を目的として研究を開始した。計画通り超高圧・極低温・2軸回転磁場制御環境下における核磁気共鳴測定を実現した他、本課題の技術は幅広い共同研究者により重い電子系等の研究に用いられている。特筆すべき成果として、キタエフ量子スピン液体の初めての実現が期待されるイリ...
❏新規開発超高圧下核磁気共鳴技術による強相関電子物性の開拓(24740219)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 高知大学, 教育研究部自然科学系, 講師 (90567661)
【キーワード】核磁気共鳴 / 高圧研究 / 超高圧NMR / 鉄系高温超伝導 / 装置開発 (他8件)
【概要】低温物性分野では3万気圧以上の超高圧下で磁性および超伝導の内部状態を探る手段がほぼ皆無であった。そこで本計画では、超高圧技術の改良(高圧化、簡単化)を行うこと、強相関電子系化合物等に対し先端の超高圧核磁気共鳴(NMR)実験を行うことを目指した。超高圧技術の改良の、「誰でも使える小型圧力装置」の実現に関しては大きな進展があり、13万気圧超まで安定して多数の電気配線と光ファイバーを非常に歩留まり良く導...
【数物系科学】地球惑星科学:相転移核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏高圧下NMR:軌道揺らぎを介した超伝導、反強磁性スピン秩序を伴った超伝導の探究(23340101)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 直樹 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (60272530)
【キーワード】高温超伝導 / 核磁気共鳴 / 高圧技術 / 相転移 / 鉄ヒ素系化合物 (他8件)
【概要】軌道揺らぎを介在した超伝導の実現可能性を探索する目的で、鉄砒素系超伝導体LaFeAsO1-xHxにおいて、スピン揺らぎが消滅すると期待される過剰電子ドープ領域において核磁気共鳴(NMR)法を行った。実際に測定を行ったところ、過剰電子ドープ領域において従来から信じられている常識に反して、反強磁性が現れることを偶然発見し、新しい電子相図を得ることができた。 ...
❏制限された空間における構造と相転移:X線、中性子線、NMR、計算機実験による研究(18340108)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】真庭 豊 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (70173937)
【キーワード】カーボンナノチューブ / 水 / アイスナノチューブ / 計算機実験 / NMR (他10件)
【概要】単層カーボンナノチューブ(CNT)の、分子数個分程度の小さな直径をもった空洞内部に、水や炭素のかご状フラーレン分子などを挿入して、その性質を調べた。水分子ではアイスナノチューブと呼ばれる特異な氷が形成され、その形成温度がCNT直径に対してどのように変化するかが明らかになった。また、CNT内部の水分子が雰囲気ガス分子と交換する交換転移が発見された。さらに、CNT内部におけるフラーレン分子の大振幅回転...
❏固体分子のダイナミックスと構造一物性の相関(07304074)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1996
【研究代表者】大橋 裕二 東京工業大学, 理学部, 教授 (40016118)
【キーワード】固体分子運動 / ダイナミックス / 相転移 / プロトン移動 / アモルファス相 (他12件)
【概要】本研究では、以下の7つの課題を各研究者が相互に有機的に連携を保ちながらさらに研究を進めた。(1)固体分子のプロトン移動 稲辺は有機結晶中の水素結合のプロトンが移動することによるπ電子系の電荷移動相互作用に与える影響を検討した。池田は中性子散乱を使ってKH_2PO_4や氷の結晶中のプロトンの移動を理論と実験で検討した。大橋はコバルト錯体結晶に光を照射したときの重水素と水素の置換反応を中性子回折で直接...
【数物系科学】地球惑星科学:安定同位体核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏沿岸海洋堆積物における無機態窒素の非生物的有機化反応とその地球化学的意義(21651003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】宮島 利宏 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (20311631)
【キーワード】海洋科学 / 環境分析 / 窒素循環 / 核磁気共鳴 / 安定同位体 (他9件)
【概要】平成22年度は昨年度に引き続き、(1)同位体トーレーサー法・核磁気共鳴法による堆積物有機態窒素計測法の確立、(2)然堆積物中の有機態窒素の化学構造解析を実施した。(1)については昨年度から試みている超音波抽出を併用した反復温アルカリ抽出による分画精製法にさらに改良を加えると共に、脂質由来化合物に結合した窒素を抽出するために有機溶媒を用いた抽出法も合わせて実施した。 (2)については、別のプロジェク...
❏安定同位体の分離と応用(05353014)
【研究テーマ】エネルギー学一般・原子力学
【研究種目】総合研究(B)
【研究期間】1993
【研究代表者】藤井 靖彦 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 教授 (20016869)
【キーワード】同位体分離 / 同位体効果 / 安定同位体 / 質量分析 / NMR (他8件)
【概要】本年度、3回の研究集会を東工大原子炉研で開催し、安定同位体の分離技術や利用・応用分野等について、分担者や、関係者の協力を得て、次のような調査活動を行なった。 (1)同位体の物理化学に関する最近の研究動向調査: 同位体分離・分析技術の基礎となる、同位体の物理化学的特性、平衡・反応速度の同位体効果等の中で特に異常同位体効果に注目し調査した。 (2)同位体分離に関する最近の技術調査: 最近進歩が著しい、...
【数物系科学】地球惑星科学:核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏NMRを利用した高温・高圧ベントナイト間隙における水および核種のミクロ挙動解析(21760706)
【研究テーマ】原子力学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】塚原 剛彦 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教 (10401126)
【キーワード】NMR / ベントナイト / 水 / ナノ空間 / 緩和
【概要】ジルコニア製の高圧NMRセル内に、水分量を調整したシリカビーズあるいは粘土を充填し、これら細孔内の水を、NMRにより計測できるシステムを構築した。これを用いて、細孔内の水のスピンー格子緩和時間(T1)、スピン-スピン緩和時間(T2)および拡散係数(D)を調べた結果、水分子の運動状態が抑制されていることが分かった。また、T1値に圧力依存性があること明らかにした。これら細孔内へのイオン添加効果について...
❏制限された空間における構造と相転移:X線、中性子線、NMR、計算機実験による研究(18340108)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】真庭 豊 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (70173937)
【キーワード】カーボンナノチューブ / 水 / アイスナノチューブ / 計算機実験 / NMR (他10件)
【概要】単層カーボンナノチューブ(CNT)の、分子数個分程度の小さな直径をもった空洞内部に、水や炭素のかご状フラーレン分子などを挿入して、その性質を調べた。水分子ではアイスナノチューブと呼ばれる特異な氷が形成され、その形成温度がCNT直径に対してどのように変化するかが明らかになった。また、CNT内部の水分子が雰囲気ガス分子と交換する交換転移が発見された。さらに、CNT内部におけるフラーレン分子の大振幅回転...
【数物系科学】天文学:超伝導核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】磁場
【研究期間】磁性
【研究代表者】NMR
【キーワード】ラマン分光
【概要】銅酸化物高温超伝導体はその発見以来、母物質である反強磁性モット絶縁体にキャリアを注入することにより超伝導が発現すると考えられてきた。しかし、近年Nd2CuO4構造いわゆるT’構造をもつ電子ドープ型高温超伝導体において、過剰酸素を取除くことにより、電子をドープしなくても超伝導が発現する可能性が示された。しかし、一方で実験的に示されてきたこのノンドープ超伝導は、実は酸素がCuO2面から取り除かれ電子ド...
❏高速抵抗測定でプローブする遍歴電子系の超強磁場物性(20K20892)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2022-03-31
【研究代表者】小濱 芳允 東京大学, 物性研究所, 准教授 (90447524)
【キーワード】強磁場 / 遍歴磁性 / 局在遍歴 / 電気抵抗 / 超音波 (他17件)
【概要】本研究では、近年発生可能となった1200テスラ級超強磁場を有効活用すべく、同様の超強磁場で作動する測定手法を開発した。これは電子物性を調査する良い方法である電気抵抗測定手法を2種類、対称性を議論できる超音波測定手法の開発である。更に、300テスラほどの磁場をより簡便に発生できる、シングルターン法による磁場発生技術も開発した。 超強磁場領域での技術開発に加え、100テスラとやや弱い磁場であるが、繰り...
❏超安定パルス磁場を用いた強磁場NMRとラマン分光(18H01163)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小濱 芳允 東京大学, 物性研究所, 准教授 (90447524)
【キーワード】磁場 / 磁性 / NMR / ラマン分光 / 比熱 (他13件)
【概要】本研究では、強い磁場下で起きる新たな物理現象を探索した。 ここでは核磁気共鳴(NMR)そしてラマン分光というパルス強磁場下での測定が難しかった研究手法を開発した。これにより50Tを超えるパルス強磁場領域でのNMRスペクトル測定やスピン-格子緩和時間(T1)測定などが可能となった。特にパルス磁場下でのT1測定は世界で初めての研究成果であり、注目に値する。ラマン分光についても、将来的なパルス磁場下測定...
【化学】基礎化学:光誘起効果核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏擬三角格子上の新奇な秩序状態と特異な外場応答の探索(25287090)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】勝藤 拓郎 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00272386)
【キーワード】軌道/電荷整列 / 遷移金属酸化物 / 熱電効果 / 光誘起効果 (他14件)
【概要】擬三角格子上の新奇な秩序状態として、(1) Ba1-xSrxV13O18の電荷整列と三量体相の競合と有効質量の重い金属相(2) BaxTi8O16におけるTi1次元鎖上のd電子の変調構造を見出した。また擬三角格子系の特異な外場応答として(c) 擬三角格子系Ti,V酸化物フォノン熱伝導度が軌道/電荷整列転移温度前後で普遍的な振舞を示すこと(d) 擬三角格子系Ti酸化物のポーラロン伝導における光誘起効...
❏レ-ザ-照射NMR法による金属錯体の励起状態に関する基礎的・応用的研究(01470048)
【研究テーマ】無機・錯塩・放射化学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1989 - 1991
【研究代表者】冨安 博 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教授 (50016854)
【キーワード】ルテニウム / レ-ザ- / 錯体 / 光化学 / 光誘起効果 (他15件)
【概要】本年度はレ-ザ-照射NMRを用い、ルテニウム(II)錯体の光励起による常磁性効果と反応の光誘起効果に関して以下に示す成果を得た。トリス(ビピリジン)Ru(II)のNMR測定では、レ-ザ-照射(照射波長514.7nm)により、ビピリジン3位置におけるHーNMRシグナルの低磁場側シフトと線幅の広がりが見られた。これは、Ru(II)の光励起により生成した三重項励起状態による常磁性シフトと常磁性緩和による...
【化学】材料化学:コンホメーション核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏α/β-ヘテロペプチドを基盤とした新規構造と機能の創出(16K08157)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】尾谷 優子 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 講師 (60451853)
【キーワード】非天然アミノ酸 / 二環性βープロリン / タンパク質ータンパク質相互作用 / 構造解析 / 分子動力学計算 (他20件)
【概要】コンホメーションを制限した二環性β-アミノ酸Ah2c誘導体を様々な天然のαアミノ酸に連結させ、近傍のαアミノ酸に対する構造効果を調べた。Ah2cのN末側に結合したαーアミノ酸は対応するαーアミノ酸ジペプチドに比べて取りうるコンホメーションが制限され、伸張型のβー構造を取りやすくなることを明らかにした。αーアラニンとAh2c誘導体を交互に連結させたα/βーハイブリッドペプチドを8残基ペプチドの長さま...
❏他核種NMRによる溶液および液晶状態におけるいくつかのポリペプチドのコンホメ-ション解析の高度化(62470091)
【研究テーマ】高分子物性・高分子材料
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1987 - 1989
【研究代表者】安藤 勲 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016637)
【キーワード】ポリペプチド / ペプチド / 生体機能関連化合物 / コンホメ-ション / NMR (他16件)
【概要】本研究は、溶液及び液晶状態におけるポリペプチド、ペプチド及び生体機能関連モデル化合物のコンホメ-ションの解析を高精度に行う方法の確立及びその応用を行うことを目的としている。固体高分解能^<13>C及び^<15>NNMRの測定により得られた固体^<13>C及び^<15>NNMR化学シフトがポリペプチド、ペプチド及び生体関連機能関連モデル化合物の溶液又は...
【生物学】基礎生物学:タンパク質間相互作用核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏相互作用に基づく光合成明反応膜蛋白質と電子輸送蛋白質の高効率電子輸送機構の解明(20790029)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (20451859)
【キーワード】構造生物学 / 生化学 / 膜タンパク質 / 核磁気共鳴法 / 光合成名反応 (他15件)
【概要】プラストシアニン(Pc)は、膜蛋白質複合体である光化学系I(PSI)に素早く電子を輸送することにより、光合成明反応を効率良く進めている。本研究では、酸化型アナログであるカドミウム置換体(Cd-Pc)の調製法を確立して、当研究室で確立した転移交差飽和法(TCS)を用いて、Cd-PcのPSI結合部位を同定した。その結果、Pc上の銅原子の酸化に伴って、Loop1のコンフォメーションが変化することにより、...
❏変異リボトキシンを用いたリボソーム暗号解読中心の研究(08458179)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】正木 春彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50134515)
【キーワード】リボソーム / コリシン / リボトキシン / ヌクレアーゼ / インヒビター (他10件)
【概要】1.コリシンE3,E4,E6のC末端ドメインE3C,E4C,E6Cと,E3Cの活性中心変異体(E517Q),およびそれぞれのインヒビターImmE3,ImmE4,ImmE6と,E3耐性を獲得したImmE6点変異体(W47C)を精製し,各Cドメインのリボソーム失活活性,リボソームの結合特性,Immとの結合特性といった分子レベルでの特異性を,各imm遺伝子の各コリシンに対する耐性度(免疫性)という生物学...
【生物学】基礎生物学:X線結晶構造解析核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏B型肝炎ウイルスの肝細胞侵入および増殖機構の構造生物学的解析(18K06606)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】横川 真梨子 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 講師 (60648020)
【キーワード】B型肝炎ウイルス / タンパク質―タンパク質相互作用 / NMR / 無細胞合成 / キャプシド (他12件)
【概要】B型肝炎ウイルス(HBV)がどのようにして肝細胞に特異的に侵入するのか、およびHBVが宿主細胞内においてどのように増殖するのかを立体構造の観点から解明し、HBV治療薬創製の構造基盤を得ることを目指した。 肝細胞に特異的に発現しているHBV受容体であるNTCPを無細胞合成系にて調製することに成功し、HBVの外殻タンパク質のpreS1領域との相互作用を検出した。HBVの増殖における外殻膜形成にはキャプ...
❏B型肝炎ウイルスの感染機構の構造基盤(16K18866)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】横川 真梨子 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (60648020)
【キーワード】HBV / 溶液NMR / B型肝炎ウイルス / NMR / 構造生物学 (他9件)
【概要】B型肝炎ウイルス(HBV)の感染により発症する慢性B型肝炎は、肝癌や肝硬変のリスク因子である。現在の治療薬は核酸アナログとインターフェロンのみであり、ウイルスを排除できないことが問題である。そこで本研究では、HBV感染の構造メカニズムを明らかにし、治療薬創製の構造基盤を得ることを目指した。 感染に重要なHBVの外殻タンパク質であるpreS、preS1、preS2の大量調製法を確立し、NMRシグナル...
【総合理工】応用物理学:NVセンター核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏ダイヤモンドNVセンタを活用する光パルス磁気共鳴法の創薬応用を目指した高度化(17H02751)
【研究テーマ】ナノバイオサイエンス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷井 孝至 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20339708)
【キーワード】ダイヤモンド / NVセンター / ナノNMR / 創薬応用 / ダイヤモンドNVセンタ (他14件)
【概要】電子線リソグラフィ―、イオン注入、ドライエッチングからなる自己整合プロセスにより、12C濃縮ダイヤモンド薄膜に、底部に単一NVセンターをもつ微小容器を配列形成し、この微小容器内に生体分子溶液サンプルを封入することで達成可能となる、医薬品開発における薬物探索などの創薬応用展開に資する新型のナノNMR計測法を構築した。 ...
❏ダイヤモンド表面キャリアによる電子スピン制御とその生体分子核スピン観測への応用(26220903)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2014-05-30 - 2019-03-31
【研究代表者】川原田 洋 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90161380)
【キーワード】ダイヤモンド / イオン注入 / スピン共鳴 / 生体分子 / NMR (他9件)
【概要】ダイヤモンド中の窒素と空孔なる中心(NV)が負に帯電した状態(NV-)を表面近傍でも安定となる表面処理技術や表面デバイス技術を構築した。特にラビ振動コントラストを利用したNV-の安定性評価法と窒素終端表面でのNV-の安定化方法を開発した。窒素終端表面のNH2基により生体分子を直接共有結合固定した際の浅いNV-の安定化を見出した。デッカップリング法(XY-8法)によるコヒーレンス時間T2のさらなる上...
【総合理工】応用物理学:質量分析核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏脳領域依存的なアミロイドベータ蛋白質蓄積の分子機構解明(22300118)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】柳澤 勝彦 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 研究所, 副所長 (10230260)
【キーワード】神経変性疾患 / 蛋白質 / 痴呆 / 糖鎖 / アルツハイマー病 (他10件)
【概要】脳内の領域特異的なアミロイドベータ蛋白質(Ass)蓄積は当該領域の神経細胞膜を形成する脂質分子の構成に依存することが、剖検脳より調製した神経細胞膜の再構成実験により示された。一方、神経細胞膜上にあってAss重合を誘導するガングリオシドとAssとの分子レベルでの相互作用について、ガングリオシドを組み込んだ小型の人工的脂質膜での蛋白質と糖脂質の結合特異性に関する体系的なNMR計測が実施可能であることが...
❏沿岸海洋堆積物における無機態窒素の非生物的有機化反応とその地球化学的意義(21651003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】宮島 利宏 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (20311631)
【キーワード】海洋科学 / 環境分析 / 窒素循環 / 核磁気共鳴 / 安定同位体 (他9件)
【概要】平成22年度は昨年度に引き続き、(1)同位体トーレーサー法・核磁気共鳴法による堆積物有機態窒素計測法の確立、(2)然堆積物中の有機態窒素の化学構造解析を実施した。(1)については昨年度から試みている超音波抽出を併用した反復温アルカリ抽出による分画精製法にさらに改良を加えると共に、脂質由来化合物に結合した窒素を抽出するために有機溶媒を用いた抽出法も合わせて実施した。 (2)については、別のプロジェク...
❏安定同位体の分離と応用(05353014)
【研究テーマ】エネルギー学一般・原子力学
【研究種目】総合研究(B)
【研究期間】1993
【研究代表者】藤井 靖彦 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 教授 (20016869)
【キーワード】同位体分離 / 同位体効果 / 安定同位体 / 質量分析 / NMR (他8件)
【概要】本年度、3回の研究集会を東工大原子炉研で開催し、安定同位体の分離技術や利用・応用分野等について、分担者や、関係者の協力を得て、次のような調査活動を行なった。 (1)同位体の物理化学に関する最近の研究動向調査: 同位体分離・分析技術の基礎となる、同位体の物理化学的特性、平衡・反応速度の同位体効果等の中で特に異常同位体効果に注目し調査した。 (2)同位体分離に関する最近の技術調査: 最近進歩が著しい、...
【総合理工】応用物理学:分子性固体核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏固体電子系におけるThoulessポンピングの実現(20K20894)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【研究代表者】宮川 和也 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90302760)
【キーワード】中性-イオン性転移 / 輸送現象 / 電荷秩序 / 有機導体 / 分子性固体 (他7件)
【概要】本研究課題では課題遂行のため分子性物質の電荷が示す電荷秩序、中性-イオン性転移およびそれに関連した現象に着目している。 研究二年目にあたり、中性-イオン性物質であるTTF-CAの輸送特性の測定を主に行った。油圧セルで試料への圧力を制御しながら、中性相、イオン性相、さらにこの二つが拮抗する領域それぞれの領域でゼーベック係数の測定を行った。本物質は電気抵抗の圧力依存性が大きい。そのため、電気抵抗とゼー...
❏物質中の量子電磁力学:ディラック電子系・ワイルフェルミオン系物質の動的応答(18K03482)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】前橋 英明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任研究員 (30361661)
【キーワード】ディラック電子系 / ワイル半金属 / 量子電磁力学 / 反磁性 / 輸送現象 (他19件)
【概要】分子性固体α-(BETS)2I3は、100K程度のバンドギャップをもつ二次元ディラック電子系である。この物質の磁化率、電気伝導度、スピン格子緩和時間などの実験データ全てを包括する基礎理論として「物質中の量子電磁力学」を提案し、この理論が予言する軌道磁化率と電気伝導度の間の電磁双対性が確かに成り立っていることを明らかにした。また、この物質のバンドギャップの起源はスピン軌道相互作用であり、トポロジカル...
❏低次元強相関分子性絶縁体へのキャリアードーピングの試みと新しい電子物性の探索(09440145)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】鹿野田 一司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20194946)
【キーワード】分子性固体 / 金属-絶縁体転移 / 電子相関 / 有機超伝導体 / モット絶縁体 (他10件)
【概要】本研究では、分子性固体へのキャリアードープをa)BEDT-TTF電荷移動錯体とb)DCNQI金属錯体の2つの物質系で試み、新しい電子物性の探索を目指した。 a)(BEDT-TTF)_4X [X=Hg_<2.89>Br_8,Hg_<2.78>Cl_8] ^<13>C-NMR実験を行う目的で、BEDT-TTFの中心2重結合位置の炭素を ^<13>Cに置換...
【総合理工】応用物理学:量子スピン液体核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏スピノンフェルミ面とスピノン対凝縮:分裂と縺れが創るスピン量子相の探索(21K18144)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【研究代表者】鹿野田 一司 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20194946)
【キーワード】スピン液体 / スピノンフェルミ面 / 強磁場 / 核磁気共鳴 / 輸送特性 (他10件)
【概要】本研究課題は、「スピン液体」の微視的状態の理解を目指している。対象とする物質は有機スピン液体候補物質であるk-(BEDT-TTF)2Cu2(CN)3とEtMe3Sb[Pd(dmit)2]2である。 研究初年度では、スピン液体を説明する一つのモデルであるスピンノンフェルミ面の検出を目指して核磁気共鳴および高磁場物性の測定を行った。 スピノンのフェルミ面が存在する場合、物理量に磁場に対する量子振動が期...
❏ハニカム構造新量子液体の実現と素励起研究(19H01836)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】北川 健太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (90567661)
【キーワード】量子スピン液体 / 擬スピン / キタエフ系 / ランタノイド / 核磁気共鳴 (他10件)
【概要】キタエフ量子スピン液体など新量子相研究では新素励起の検証が最重要課題である。その為には擬スピン1/2を持つd5ハニカム構造化合物が有望とされてきたが、候補が少ない上に二量体化し易いか、欠損を多く含むといった欠点があった。従って、本課題ではより広い物質系と実験手法でアプローチした。新たに4f電子化合物に着目し、高圧力も活用している。研究期間の前半には7万気圧まで常磁性程度の磁化測定を可能にする装置を...
❏ハニカム格子イリジウム酸化物の新奇量子スピン液体状態(17H01140)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高木 英典 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (40187935)
【キーワード】量子スピン液体 / Kitaev模型 / 量子磁性 / Ir酸化物 / 強相関電子系 (他12件)
【概要】新奇量子スピン液体の実現は凝縮系物理の最も挑戦的な課題の一つである。特にKitaevが理論的に見出したハニカム格子上の量子スピン液体は、遍歴・局在二種類のマヨラナ粒子からなる厳密解として得られたために、多くの研究者の興味を惹き、現実物質での発現が強く望まれてきた。Kitaev量子スピン液体が期待されるハニカム格子酸化物H3LiIr2O6において相互作用するスピン軌道複合Jeff=1/2モーメントが...
【総合理工】応用物理学:有機伝導体核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏有機伝導体における電荷秩序状態の崩壊と融解(13440107)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】鹿野田 一司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20194946)
【キーワード】電荷秩序 / 崩壊 / 融解 / バンド幅制御 / 三角格子 (他11件)
【概要】電荷秩序の崩壊と融解の物理について調べるため電気伝導度および核磁気共鳴(NMR)を用いて測定した。対象とした物質は有機伝導体(DI-DCNQI)_2Agとθ-(ET)_2RbZn(SCN)_4である。 擬1次元有機導体である(DI-DCNQI)_2Agのバンド充填は1/4でありバンド理論に従えば金属となることが期待されるが、この物質では電荷秩序を起こし絶縁体になることが分かっている(この電荷秩序に...
❏選択的に置換された同位元素のNMRによる有機伝導体の低温電子物性の研究(06452064)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】鹿野田 一司 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (20194946)
【キーワード】NMR / 同位元素置換 / 有機伝導体 / 有機超伝導体 / 金属-絶縁体転移 (他7件)
【概要】^<13>C-NMR測定により、一連の(BEDT-TTF)_2Xに見られる金属相、超伝導相、磁気的絶縁相の多様な電子相は、電子相関の効果と強い相関があることを明らかにした。特に、金属(超伝導)-非金属転移がBEDT-TTF分子のダイマー構造と深い関係にあり、これがモット転移であることを明らかにした。さらに、κ-(BEDT-TTF)_2Cu[N(CN)_2]Brの重水素体が超伝導相と非金...
【総合理工】応用物理学:有機導体核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏小区分13020:半導体、光物性および原子物理関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】ディラック電子系
【研究期間】ワイル半金属
【研究代表者】量子電磁力学
【キーワード】反磁性
【概要】本研究課題では課題遂行のため分子性物質の電荷が示す電荷秩序、中性-イオン性転移およびそれに関連した現象に着目している。 研究二年目にあたり、中性-イオン性物質であるTTF-CAの輸送特性の測定を主に行った。油圧セルで試料への圧力を制御しながら、中性相、イオン性相、さらにこの二つが拮抗する領域それぞれの領域でゼーベック係数の測定を行った。本物質は電気抵抗の圧力依存性が大きい。そのため、電気抵抗とゼー...
❏有機物ディラック電子系におけるエキシトニック転移とトポロジカル強相関相図の解明(19H01846)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】平田 倫啓 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (20776413)
【キーワード】ディラック電子 / 有機導体 / エキシトニック転移 / スピン揺らぎ / トポロジカル絶縁体 (他9件)
【概要】本年度は、1)年度の前半で研究代表者の応募者資格喪失(海外転出)が想定されたこと、2)コロナパンデミックの世界的広がりによる移動や実験の制限により、全体として大いに変則的な課題遂行となった。 もっぱら行ったのは、前年度に得られた面直強磁場下でのディラック電子の量子ホール状態での磁気触媒効果に関する研究について、a)未整理だったデータの整理・解析、そして b)継続実施していた理論モデルによるシミュ...
❏物質中の量子電磁力学:ディラック電子系・ワイルフェルミオン系物質の動的応答(18K03482)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】前橋 英明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任研究員 (30361661)
【キーワード】ディラック電子系 / ワイル半金属 / 量子電磁力学 / 反磁性 / 輸送現象 (他19件)
【概要】分子性固体α-(BETS)2I3は、100K程度のバンドギャップをもつ二次元ディラック電子系である。この物質の磁化率、電気伝導度、スピン格子緩和時間などの実験データ全てを包括する基礎理論として「物質中の量子電磁力学」を提案し、この理論が予言する軌道磁化率と電気伝導度の間の電磁双対性が確かに成り立っていることを明らかにした。また、この物質のバンドギャップの起源はスピン軌道相互作用であり、トポロジカル...
【総合理工】応用物理学:核スピン核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏スピントロニクスを利用した革新的核磁気共鳴法の開拓(22K18686)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2022-06-30 - 2024-03-31
【研究代表者】吉川 貴史 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (60828846)
【キーワード】核スピン / 核磁気共鳴 / スピントロニクス
【概要】
❏対称性の低減を利用するNMR多量子ビット分子の創製と検証(23655173)
【研究テーマ】機能材料・デバイス
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】伊藤 繁和 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (00312538)
【キーワード】量子コンピューター / 合成化学 / 核磁気共鳴 / 低配位リン化合物 / 核スピン (他10件)
【概要】量子コンピュータは、量子力学の特徴である重ね合わせ状態を単位とすることができる「量子ビット」にゲート操作を施して情報処理を行う演算手法である。本研究では、実用的な量子コンピュータの実現に向けた合成化学からのアプローチとして、31P核を主体としたNMR量子ビット数を有する分子系の構築を目指した。sp2混成状態のリン原子を含む分子を立体選択的に合成する手法と、P=P構造を化学的に切断する手法を活用する...
【工学】機械工学:熱・物質移動核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏NMRの周波数シフト量から固体高分子形燃料電池の発電電流分布を計測する手法の開発(19560212)
【研究テーマ】熱工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】小川 邦康 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (50272703)
【キーワード】熱・物質移動 / 燃料電池 / 核磁気共鳴法 / 電流密度計測 / センサー (他8件)
【概要】固体高分子形燃料電池(PEFC)の小型化や高出力密度化のためには, 高分子電解質膜(PEM)全体で発電電流密度を高く維持することが求められる. 本研究では, 小型表面コイルをPEFC内のPEM とGDL の間に挿入して、取得したNMR 信号から電流値を計測できる手法を開発した. 発電時の等価回路をモデル化して磁場解析を行い, 計測値と比較をすることで一次元電流分布が推測できることが分かった. ...
❏界面移動拡散現象の異方性抽出のためのマイクロ・ナノスケールイメージング法の確立(18206024)
【研究テーマ】熱工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】菱田 公一 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40156592)
【キーワード】熱・物質移動 / マイクロ・ナノスケールイメージング / マイクロ・ナノデバイス / マイクロチャネル / 電気二重相 (他11件)
【概要】マイクロ流路内の固体・液体界面さらには気体・液体界面に形成されるイオン層(電気二重層)の時空間構造が, バルク流動構造に及ぼす影響を定量的に明らかとすることを主たる目的として研究を展開した.特に,界面を有する流れにおけるイオン層が拡散輸送現象に及ぼす影響の評価およびイオンの異方性がマイクロスケール熱流動現象に及ぼす影響を明らかにするため, 蛍光画像計測および核磁気共鳴(NMR)を併用した多変量イメ...
【工学】電気電子工学:超伝導材料核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏REBCO/MgB2超伝導バルクマグネットによるコンパクトNMR/MRIの開発(16H01860)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】富田 優 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 研究開発推進部, 担当部長 (40462915)
【キーワード】超伝導材料・素子 / 材料加工・処理 / 結晶成長 / セラミックス / システム工学 (他11件)
【概要】コンパクトかつ高分解能のNMR/MRIに対する需要が昨今高まってきている。本研究は、これらの社会的背景のもとで、超伝導バルク磁石を用いた、ポータブルNMR/MRIシステムの構築を目指し、研究を行った。超伝導バルク磁石の磁場均一性および熱的特性の向上、並びに補正コイルの開発を行った。作製した超伝導バルク磁石とシムコイル、ならびにポータブル小型冷凍機を用いて、可搬可能な小型超伝導マグネットを構築した。...
❏超伝導バルクマグネットによる小型NMR(MRI)の開発(24300185)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】富田 優 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 研究開発推進部, 担当部長 (40462915)
【キーワード】超伝導バルクマグネット / 超伝導材料 / 磁場補正 / NMR / MRI (他10件)
【概要】小型・高分解能のNMR(MRI)に対する需要が昨今高まってきている。本研究では、これらの社会的背景のもとで、高温超伝導バルク材を用いた、ポータブルNMR(MRI)システムの構築に向けた基盤技術の構築を目指した。その結果、樹脂含浸処理を施した外径87mm、内径47mm、高さ22mmのリング状超伝導バルク体を組み合わせ、超伝導バルクマグネットを構成し、バルク体の配置の最適化による磁場均一性の向上、運転...
【工学】電気電子工学:高温超伝導核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏電子ドープ型銅酸化物高温超伝導体における擬ギャップ現象の核磁気共鳴法による解明(21K03439)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】深澤 英人 千葉大学, 大学院理学研究院, 准教授 (90361443)
【キーワード】擬ギャップ / 高温超伝導 / 核磁気共鳴 / 超伝導
【概要】銅酸化物高温超伝導体はその発見以来、母物質である反強磁性モット絶縁体にキャリアを注入することにより超伝導が発現すると考えられてきた。しかし、近年Nd2CuO4構造いわゆるT’構造をもつ電子ドープ型高温超伝導体において、過剰酸素を取除くことにより、電子をドープしなくても超伝導が発現する可能性が示された。しかし、一方で実験的に示されてきたこのノンドープ超伝導は、実は酸素がCuO2面から取り除かれ電子ド...
❏SドープしたFeSeの高温超伝導機構と量子相転移の高圧下NMRによる研究(18H01181)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤原 直樹 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (60272530)
【キーワード】鉄系超伝導体 / 強相関電子系 / 核磁気共鳴 / 高圧下測定 / 量子相転移 (他8件)
【概要】FeSeは、ネマチック秩序、超伝導、および磁性が圧力・温度(P-T)相図で互いに絡み合っている特異な系である。しかし、12%S-置換したFeSeでは、ネマチック秩序と磁性の重なりが解消されている。そこで、本研究では 約5 GPaまでの圧力下でSe核の磁気共鳴測定を実行した。その結果、約1万気圧において圧力誘起リフシッツ転移が、状態密度の異常として、また異なる反強磁性(AF)揺らぎを伴う超伝導(SC...
❏高圧下NMR:軌道揺らぎを介した超伝導、反強磁性スピン秩序を伴った超伝導の探究(23340101)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 直樹 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (60272530)
【キーワード】高温超伝導 / 核磁気共鳴 / 高圧技術 / 相転移 / 鉄ヒ素系化合物 (他8件)
【概要】軌道揺らぎを介在した超伝導の実現可能性を探索する目的で、鉄砒素系超伝導体LaFeAsO1-xHxにおいて、スピン揺らぎが消滅すると期待される過剰電子ドープ領域において核磁気共鳴(NMR)法を行った。実際に測定を行ったところ、過剰電子ドープ領域において従来から信じられている常識に反して、反強磁性が現れることを偶然発見し、新しい電子相図を得ることができた。 ...
【工学】構造・機能材料:燃料電池核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏三次元水素結合ネットワークに基づくナノプロトニクス材料の創製(21655075)
【研究テーマ】無機工業材料
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】松田 厚範 豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70295723)
【キーワード】メカノケミカル / プロトン / 固体酸 / 電解質 / 燃料電池 (他16件)
【概要】本研究では、種々の硫酸水素塩とリンタングステン酸(WAP)やケイタングステン酸(WSiA)を遊星型ボールミルを用いて複合化し、複合体の導電率の温度・組成依存性を系統的に調べた。CsHSO_4-WPA系と同様、KHSO_4-WAP系とNH_4HSO_4-WPA系では、硫酸水素塩含量が90mol%付近で導電率の極大が認められた。ミリング処理によって、WPAのプロトンの一部が一価カチオンによって置換され...
❏NMRの周波数シフト量から固体高分子形燃料電池の発電電流分布を計測する手法の開発(19560212)
【研究テーマ】熱工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】小川 邦康 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (50272703)
【キーワード】熱・物質移動 / 燃料電池 / 核磁気共鳴法 / 電流密度計測 / センサー (他8件)
【概要】固体高分子形燃料電池(PEFC)の小型化や高出力密度化のためには, 高分子電解質膜(PEM)全体で発電電流密度を高く維持することが求められる. 本研究では, 小型表面コイルをPEFC内のPEM とGDL の間に挿入して、取得したNMR 信号から電流値を計測できる手法を開発した. 発電時の等価回路をモデル化して磁場解析を行い, 計測値と比較をすることで一次元電流分布が推測できることが分かった. ...
❏マイクロNMRセンサによる燃料電池用固体高分子膜内の電極近傍水分量計測と湿潤制御(16760162)
【研究テーマ】熱工学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】小川 邦康 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (50272703)
【キーワード】核磁気共鳴(NMR) / 燃料電池 / 固体高分子電解質膜 / 水分量計測 / モニタリングシステム (他6件)
【概要】燃料電池用固体高分子膜内の水素極・酸素極での水分濃度にイオン伝導度は強く依存し、発電性能が影響を受ける。この高分子膜内の水分量計測を高空間・時間分解で計測するためにマイクロRFコイルを用いて局所計測を行えば、膜内水分濃度が短時間で計測できる。PEM内含水量のリアルタイムモニタリングを開発目標として、小型表面コイルにより核磁気共鳴(NMR)信号を受信し、PEM内の局所含水量を短時間で計測できる手法を...
【工学】構造・機能材料:電気抵抗核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏高速抵抗測定でプローブする遍歴電子系の超強磁場物性(20K20892)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2022-03-31
【研究代表者】小濱 芳允 東京大学, 物性研究所, 准教授 (90447524)
【キーワード】強磁場 / 遍歴磁性 / 局在遍歴 / 電気抵抗 / 超音波 (他17件)
【概要】本研究では、近年発生可能となった1200テスラ級超強磁場を有効活用すべく、同様の超強磁場で作動する測定手法を開発した。これは電子物性を調査する良い方法である電気抵抗測定手法を2種類、対称性を議論できる超音波測定手法の開発である。更に、300テスラほどの磁場をより簡便に発生できる、シングルターン法による磁場発生技術も開発した。 超強磁場領域での技術開発に加え、100テスラとやや弱い磁場であるが、繰り...
❏超安定パルス磁場を用いた強磁場NMRとラマン分光(18H01163)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小濱 芳允 東京大学, 物性研究所, 准教授 (90447524)
【キーワード】磁場 / 磁性 / NMR / ラマン分光 / 比熱 (他13件)
【概要】本研究では、強い磁場下で起きる新たな物理現象を探索した。 ここでは核磁気共鳴(NMR)そしてラマン分光というパルス強磁場下での測定が難しかった研究手法を開発した。これにより50Tを超えるパルス強磁場領域でのNMRスペクトル測定やスピン-格子緩和時間(T1)測定などが可能となった。特にパルス磁場下でのT1測定は世界で初めての研究成果であり、注目に値する。ラマン分光についても、将来的なパルス磁場下測定...
❏拡張された圧力領域におけるNMR測定による有機マッシブディラック相の探索(17K05532)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】宮川 和也 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90302760)
【キーワード】ディラック電子系 / 有機導体 / 核磁気共鳴 / 輸送現象 / 圧力 (他8件)
【概要】本研究課題では有機導体という分子を構成要素としたバルク試料におけるディラック電子系とその周辺物性が舞台である。有機導体におけるディラック電子系は圧力によって出現する場合が多いが、本研究課題では印加圧力の大きさや精度、圧力様式などを拡張することにより、核磁気共鳴(NMR)測定を用いて、マッシブディラック相の探索を行った。その結果、マッシブディラック相の可能性のある圧力領域の指摘、常圧ディラック電子相...
【工学】総合工学:同位体効果核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏層状窒化物超伝導体におけるキャリア数制御と電荷・スピンダイナミクス(19204036)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】田口 康二郎 独立行政法人理化学研究所, 交差相関物質研究チーム, チームリーダー (70301132)
【キーワード】超低温 / 超伝導 / 層状化合物 / 超伝導体 / 蜂の巣格子 (他18件)
【概要】金属原子と窒素原子が蜂の巣状に並び、さらにそれが層状に積み重なった構造を有する超伝導体において、電気伝導を担うキャリアの数や、蜂の巣格子面の面間隔を系統的に制御した一連の試料を作製し、超伝導転移温度やその他の物理的特性の、キャリア数に対する振る舞いを明らかにした。その結果、超伝導になるよりも高温では通常の金属とよく似た振る舞いを見せるが、その超伝導特性のうちのいくつかは、通常の超伝導体とは違った振...
❏安定同位体の分離と応用(05353014)
【研究テーマ】エネルギー学一般・原子力学
【研究種目】総合研究(B)
【研究期間】1993
【研究代表者】藤井 靖彦 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 教授 (20016869)
【キーワード】同位体分離 / 同位体効果 / 安定同位体 / 質量分析 / NMR (他8件)
【概要】本年度、3回の研究集会を東工大原子炉研で開催し、安定同位体の分離技術や利用・応用分野等について、分担者や、関係者の協力を得て、次のような調査活動を行なった。 (1)同位体の物理化学に関する最近の研究動向調査: 同位体分離・分析技術の基礎となる、同位体の物理化学的特性、平衡・反応速度の同位体効果等の中で特に異常同位体効果に注目し調査した。 (2)同位体分離に関する最近の技術調査: 最近進歩が著しい、...
【工学】総合工学:タイヤモンド核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏ダイヤモンド中の窒素欠陥ノイズの分布解明によるコヒーレンス時間の2ケタ伸長(20K22480)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2020-09-11 - 2023-03-31
【研究代表者】荒井 慧悟 東京工業大学, 工学院, 助教 (10786792)
【キーワード】量子センシング / ダイヤモンド / 量子制御 / ノイズ・スぺクトロスコピー / NMR (他7件)
【概要】ダイヤモンド中の窒素・空孔欠陥 (NVセンター)は、次世代IoTへの利用が期待される量子センサのひとつであり、幅広い温度・圧力環境で高感度・高解像度を提供可能である。これらの性能のうち感度については、スピン射影雑音限界やショット雑音限界等の標準量子限界によって律速される。特に、スピン射影雑音限界を決める要因のひとつであるNVスピンのコヒーレンス時間は、窒素欠陥 (P1センター)由来のノイズにより制...
❏ダイヤモンドNVセンタを活用する光パルス磁気共鳴法の創薬応用を目指した高度化(17H02751)
【研究テーマ】ナノバイオサイエンス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷井 孝至 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20339708)
【キーワード】ダイヤモンド / NVセンター / ナノNMR / 創薬応用 / ダイヤモンドNVセンタ (他14件)
【概要】電子線リソグラフィ―、イオン注入、ドライエッチングからなる自己整合プロセスにより、12C濃縮ダイヤモンド薄膜に、底部に単一NVセンターをもつ微小容器を配列形成し、この微小容器内に生体分子溶液サンプルを封入することで達成可能となる、医薬品開発における薬物探索などの創薬応用展開に資する新型のナノNMR計測法を構築した。 ...
❏ダイヤモンド表面キャリアによる電子スピン制御とその生体分子核スピン観測への応用(26220903)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2014-05-30 - 2019-03-31
【研究代表者】川原田 洋 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90161380)
【キーワード】ダイヤモンド / イオン注入 / スピン共鳴 / 生体分子 / NMR (他9件)
【概要】ダイヤモンド中の窒素と空孔なる中心(NV)が負に帯電した状態(NV-)を表面近傍でも安定となる表面処理技術や表面デバイス技術を構築した。特にラビ振動コントラストを利用したNV-の安定性評価法と窒素終端表面でのNV-の安定化方法を開発した。窒素終端表面のNH2基により生体分子を直接共有結合固定した際の浅いNV-の安定化を見出した。デッカップリング法(XY-8法)によるコヒーレンス時間T2のさらなる上...
【工学】総合工学:比熱核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏超安定パルス磁場を用いた強磁場NMRとラマン分光(18H01163)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小濱 芳允 東京大学, 物性研究所, 准教授 (90447524)
【キーワード】磁場 / 磁性 / NMR / ラマン分光 / 比熱 (他13件)
【概要】本研究では、強い磁場下で起きる新たな物理現象を探索した。 ここでは核磁気共鳴(NMR)そしてラマン分光というパルス強磁場下での測定が難しかった研究手法を開発した。これにより50Tを超えるパルス強磁場領域でのNMRスペクトル測定やスピン-格子緩和時間(T1)測定などが可能となった。特にパルス磁場下でのT1測定は世界で初めての研究成果であり、注目に値する。ラマン分光についても、将来的なパルス磁場下測定...
❏ZYXグラファイトに吸着した単原子層流体ヘリウム3の2次元量子物性(15340113)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】福山 寛 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00181298)
【キーワード】量子液体 / 強相関 / 低次元系 / フェルミ液体 / 核磁気共鳴 (他9件)
【概要】グラファイト表面を^4Heで単原子層プレコートした上に物理吸着した単原子層^3Heの比熱と帯磁率を広い面密度および温度範囲で測定し、2次元面フェルミオン系の強相関効果を調べた。その結果、面密度によってこれまで知られていなかった新奇な量子流体相を含む4つの異なる状態が実現し、この系が多彩な量子相図をもつことが判明した。 低密度域(領域I)では準粒子有効質量が裸の質量の10倍程度まで増強し、低温の性質...
❏吸着ヘリウム3薄膜の2次元核磁性(05452048)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】福山 寛 筑波大学, 物理学系, 助教授 (00181298)
【キーワード】低次元量子スピン系 / 量子固体 / 交換相互作用 / 超低温物理学 / 核磁気共鳴 (他6件)
【概要】NMR実験 Grafoil上に物理吸着した^3He薄膜の磁化を75μKまで測定した。2層目が液相の状態での結果から、1層目はマイクロケルビン領域までCurieの法則に従うことを見い出した。また、強磁性領域において、絶対零度に外挿した磁化の振る舞い、面密度にあまり依存しない周波数シフト、そして高温域のfittingから得られる反強磁性に寄与しているスピンの個数、これらは強磁性的な面密度領域における2...
【工学】総合工学:透過型電子顕微鏡(TEM)核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏汚染土壌中の吸着セシウムイオンのミクロ構造の解明(17H03130)
【研究テーマ】無機工業材料
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】田村 堅志 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, グループリーダー (80370310)
【キーワード】セシウム / 風化黒雲母 / 安定吸着 / ヒドロキシアルミニウム / イオン交換体 (他14件)
【概要】福島放射能汚染土壌中のセシウム吸着サイトとして、雲母鉱物の風化によって形成される“くさび型空間”に着目した。雲母層間のカリウムイオンの一部をアルミニウムイオンに置換してモデル土壌を調製した。27Al MAS NMR測定から、モデル土壌中の層間アルミニウムが酸素6配位であること、そしてHRTEM解析から時間経過に伴いバーミキュライト型層と緑泥石型層が不規則的に形成されていることが明らかになった。この...
❏多重双晶粒子を核とするナノ・ミセルの構造と物性(08459007)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】井野 正三 宇都宮大学, 工学部, 教授 (70005867)
【キーワード】金粒子 / 真空蒸着 / 多重双晶粒子(MTP) / MTPミセル / 有機金属ミセル (他16件)
【概要】我々は先ず、多重双晶粒子(MTP)を成長させるための真空装置を作製した。これを用いて、球形のガラス容器を350°Cに加熱し、この表面に最初にNaClを1500A蒸着した。この表面にさらにAu(〜100A)とNaCl(〜1000A)を交互に蒸着し、NaCl蒸着膜中に埋め込まれたAu粒子を作製した。この容器にチオール水溶液(今回はメルカプトプロピオン酸を使用、濃度は10^<13>mol/1...
【工学】総合工学:原子間力顕微鏡核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏テアフラビン類とリン脂質との分子間相互作用の解析(18K05525)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中山 勉 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (50150199)
【キーワード】紅茶 / 紅茶ポリフェノール / テアフラビン類 / リン脂質膜 / NMR (他19件)
【概要】テアフラビン類は紅茶に含まれる赤色色素であり、(1)紅茶の渋味の発現、(2)胆汁酸ミセルの凝集を通じた脂質やコレステロールの吸収阻害、(3)ウィルス不活化作用等が示唆されている。本研究は「これらの作用が共通してリン脂質をはじめとする生体物質との分子間相互作用の結果起こる」と仮定して、テアフラビン類や様々な紅茶とリン脂質二重膜であるリポソームと相互作用させ、濁度測定、原子間力顕微鏡を用いた観察、NM...
❏地球表層で形成される無機高分子の構造とその組織の解明(17340160)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】小暮 敏博 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (50282728)
【キーワード】無機高分子 / イモゴライト / スメクタイト / 層状珪酸塩 / 積層不整 (他17件)
【概要】常温常圧に近く,また酸化雰囲気で水に豊富な地球表層では,一般的な鉱物のような3次元周期性を持たない無機物質が多く形成される,これらの物質は非常に微細であり,無機高分子とも呼べるような存在であるが,その構造や集合組織は,そのナノレベルのサイズや構造の非周期性ゆえに未だ明らかになっていない点が多い.本研究ではこのような範疇に入る物質としてイモゴライトやスメクタイト,さらに積層不整の著しい層状珪酸塩を取...
【工学】総合工学:吸着核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏汚染土壌中の吸着セシウムイオンのミクロ構造の解明(17H03130)
【研究テーマ】無機工業材料
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】田村 堅志 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, グループリーダー (80370310)
【キーワード】セシウム / 風化黒雲母 / 安定吸着 / ヒドロキシアルミニウム / イオン交換体 (他14件)
【概要】福島放射能汚染土壌中のセシウム吸着サイトとして、雲母鉱物の風化によって形成される“くさび型空間”に着目した。雲母層間のカリウムイオンの一部をアルミニウムイオンに置換してモデル土壌を調製した。27Al MAS NMR測定から、モデル土壌中の層間アルミニウムが酸素6配位であること、そしてHRTEM解析から時間経過に伴いバーミキュライト型層と緑泥石型層が不規則的に形成されていることが明らかになった。この...
❏制限された空間における構造と相転移:X線、中性子線、NMR、計算機実験による研究(18340108)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】真庭 豊 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (70173937)
【キーワード】カーボンナノチューブ / 水 / アイスナノチューブ / 計算機実験 / NMR (他10件)
【概要】単層カーボンナノチューブ(CNT)の、分子数個分程度の小さな直径をもった空洞内部に、水や炭素のかご状フラーレン分子などを挿入して、その性質を調べた。水分子ではアイスナノチューブと呼ばれる特異な氷が形成され、その形成温度がCNT直径に対してどのように変化するかが明らかになった。また、CNT内部の水分子が雰囲気ガス分子と交換する交換転移が発見された。さらに、CNT内部におけるフラーレン分子の大振幅回転...
【工学】総合工学:分子動力学核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏アルカン合成関連酵素の構造ゆらぎ制御に基づく遷移状態制御(15KT0139)
【研究テーマ】遷移状態制御
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-07-10 - 2018-03-31
【研究代表者】新井 宗仁 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90302801)
【キーワード】タンパク質 / 酵素反応 / 分子動力学 / NMR / バイオエネルギー
【概要】最近、酵素反応における遷移状態の形成には酵素のグローバルな構造変化が必要であり、これが触媒反応の律速段階となることが明らかとなってきた。そこで本研究では、バイオエネルギー生産に重要な酵素AARとADOをモデルとして用い、分子動力学シミュレーション(理論)とNMR緩和測定(実験)によって酵素の構造揺らぎを検出した。次に、酵素の構造揺らぎを制御する上で重要なアミノ酸残基を探索し、それらの部位に変異を導...
❏凍上現象のメカニズムに関する実験的研究(05680353)
【研究テーマ】自然災害科学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】石崎 武志 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (80212877)
【キーワード】凍上現象 / 不凍水 / 氷晶析出 / アイスレンズ / NMR (他6件)
【概要】凍上現象のメカニズムを明らかにする目的で、本研究では、凍上性の強い土試料と多孔質体試料を用いた凍上実験、電場の下での凍土中の不凍水の移動に関する実験、NMR法を用いた凍土中の不凍水膜厚さの温度依存性に関する実験、解析、分子動力学(MD)を用い不凍水の挙動に関する数値実験などを行った。本研究で得られた成果を要約すると以下の通りである。 1)粒子間の結合力の強い多孔質体(大谷石)を用いて、氷晶析出面の...
【工学】総合工学:構造解析核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏α/β-ヘテロペプチドを基盤とした新規構造と機能の創出(16K08157)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】尾谷 優子 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 講師 (60451853)
【キーワード】非天然アミノ酸 / 二環性βープロリン / タンパク質ータンパク質相互作用 / 構造解析 / 分子動力学計算 (他20件)
【概要】コンホメーションを制限した二環性β-アミノ酸Ah2c誘導体を様々な天然のαアミノ酸に連結させ、近傍のαアミノ酸に対する構造効果を調べた。Ah2cのN末側に結合したαーアミノ酸は対応するαーアミノ酸ジペプチドに比べて取りうるコンホメーションが制限され、伸張型のβー構造を取りやすくなることを明らかにした。αーアラニンとAh2c誘導体を交互に連結させたα/βーハイブリッドペプチドを8残基ペプチドの長さま...
❏国内で被害未確認の神経毒生産渦鞭毛藻の検出法開発と有毒成分の解明(22404006)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】佐竹 真幸 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (90261495)
【キーワード】構造決定 / 定量法開発 / ポリエーテル化合物 / 渦鞭毛藻 / 神経毒 (他13件)
【概要】ニュージーランドで大規模被害を発生させた赤潮渦鞭毛藻から、ポリ環状エーテル化合物を単離した。有毒成分は、マウスに対する強力な毒性を示した。酸性画分からは、梯子状ポリエーテル化合物を単離し、神経芽細胞に対して毒性を示す事を明らかとした。ニュージーランドの研究チームとの共同研究により、これらの成分の定量法を開発し、今後の中毒事件を未然に防ぐことが可能となった。 アメリカ西海岸で採集された発ガンプロモー...
【総合生物】神経科学:リボソーム核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏テアフラビン類とリン脂質との分子間相互作用の解析(18K05525)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中山 勉 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (50150199)
【キーワード】紅茶 / 紅茶ポリフェノール / テアフラビン類 / リン脂質膜 / NMR (他19件)
【概要】テアフラビン類は紅茶に含まれる赤色色素であり、(1)紅茶の渋味の発現、(2)胆汁酸ミセルの凝集を通じた脂質やコレステロールの吸収阻害、(3)ウィルス不活化作用等が示唆されている。本研究は「これらの作用が共通してリン脂質をはじめとする生体物質との分子間相互作用の結果起こる」と仮定して、テアフラビン類や様々な紅茶とリン脂質二重膜であるリポソームと相互作用させ、濁度測定、原子間力顕微鏡を用いた観察、NM...
❏変異リボトキシンを用いたリボソーム暗号解読中心の研究(08458179)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】正木 春彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50134515)
【キーワード】リボソーム / コリシン / リボトキシン / ヌクレアーゼ / インヒビター (他10件)
【概要】1.コリシンE3,E4,E6のC末端ドメインE3C,E4C,E6Cと,E3Cの活性中心変異体(E517Q),およびそれぞれのインヒビターImmE3,ImmE4,ImmE6と,E3耐性を獲得したImmE6点変異体(W47C)を精製し,各Cドメインのリボソーム失活活性,リボソームの結合特性,Immとの結合特性といった分子レベルでの特異性を,各imm遺伝子の各コリシンに対する耐性度(免疫性)という生物学...
【総合生物】神経科学:長期記憶核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏長期記憶に関わる転写因子CREBのリン酸化による活性制御の分子機構の解明(09780556)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】永田 宏次 東京大学, 生物生産工学研究センター, 助手 (30280788)
【キーワード】長期記憶 / CREB / CBP / 転写因子 / リン酸化 (他9件)
【概要】NMR法により、長期記憶に関わる重要な転写因子CREBとコアクティベータCBPとの相互作用の分子機構を詳細に解析し、リン酸化による転写因子の活性調節機構を分子構造に基づいて明らかにすることを目的とした。昨年度、CBPのCREB結合ドメイン(KIX)の^<13>C、^<15>N二重標識体の各種三重共鳴三次元NMRの測定および解析を行い、立体構造を決定したが、本年度は、CREB...
❏長期記憶に関わる転写因子CREBのリン酸化による活性制御の分子機構の解明(08780571)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1996
【研究代表者】永田 宏次 財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 生理活性物質研究部門, 研究員 (30280788)
【キーワード】長期記憶 / 転写 / CREB / CBP / 立体構造解析 (他7件)
【概要】長期記憶に関わる転写因子CREBはSerがリン酸化されることにより、コアクティベータCBPと結合して転写を活性化する。このリン酸化による転写因子CREBの活性調節の分子機構を明らかにするために、CREB、CBP双方の結合領域についてNMRにより構造を解析した。CREB由来のリン酸化Serを含む33残基のペプチド(KID)を化学合成し、CBP由来の85残基(KIX)は組み換え大腸菌を使い^<1...
【農学】農業工学:草本核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏草本リグニンと木本リグニンを区別する鍵構造としてのエリトロ型β-0-4構造(18658068)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】松本 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30183619)
【キーワード】リグニン / 細胞壁 / NMR / 木粉溶液 / エリトロ (他11件)
【概要】昨年度までの研究により、非木質試料(草本類や葉)と木本類試料では、リグニン構造分析における指標分解物(ニトロベンゼン酸化における芳香族アルデヒド類、オゾン分解におけるテトロン酸類など)の、試料あたりの収率がはっきりと異なることを明らかにすることができた。特にエリトロ型β-O-4構造のオゾン分解生成物であるエリトロン酸の細胞壁当りの収率によって、非木質試料と木本類試料をはっきりと区別することができた...
❏リグニンはその生成時の力学的環境にどのように化学構造を対応させるか(17208015)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】松本 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30183619)
【キーワード】リグニン / アテ材 / 木化 / 木本 / 草本 (他20件)
【概要】多くの樹種のアテ材のリグニン構造精査した結果、アテ材のタイプに関わらず、圧縮環境ではリグニン含有量が高く、芳香核構造S/V比が低く、β-O-4構造が少なく同構造の立体異性対比)(エリトロ/トレオ比)が低いこと、引張環境ではその全てが逆になることを、統一的な法則性として見出した。さらに多くの樹種についての分析の結果、S/V比を中心に記しえるこれら特徴は、植物進化がもたらしたリグニン構造の変化であるこ...
【農学】農業工学:木化核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏草本リグニンと木本リグニンを区別する鍵構造としてのエリトロ型β-0-4構造(18658068)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】松本 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30183619)
【キーワード】リグニン / 細胞壁 / NMR / 木粉溶液 / エリトロ (他11件)
【概要】昨年度までの研究により、非木質試料(草本類や葉)と木本類試料では、リグニン構造分析における指標分解物(ニトロベンゼン酸化における芳香族アルデヒド類、オゾン分解におけるテトロン酸類など)の、試料あたりの収率がはっきりと異なることを明らかにすることができた。特にエリトロ型β-O-4構造のオゾン分解生成物であるエリトロン酸の細胞壁当りの収率によって、非木質試料と木本類試料をはっきりと区別することができた...
❏リグニンはその生成時の力学的環境にどのように化学構造を対応させるか(17208015)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】松本 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30183619)
【キーワード】リグニン / アテ材 / 木化 / 木本 / 草本 (他20件)
【概要】多くの樹種のアテ材のリグニン構造精査した結果、アテ材のタイプに関わらず、圧縮環境ではリグニン含有量が高く、芳香核構造S/V比が低く、β-O-4構造が少なく同構造の立体異性対比)(エリトロ/トレオ比)が低いこと、引張環境ではその全てが逆になることを、統一的な法則性として見出した。さらに多くの樹種についての分析の結果、S/V比を中心に記しえるこれら特徴は、植物進化がもたらしたリグニン構造の変化であるこ...
【農学】農業工学:木粉溶液核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏草本リグニンと木本リグニンを区別する鍵構造としてのエリトロ型β-0-4構造(18658068)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】松本 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30183619)
【キーワード】リグニン / 細胞壁 / NMR / 木粉溶液 / エリトロ (他11件)
【概要】昨年度までの研究により、非木質試料(草本類や葉)と木本類試料では、リグニン構造分析における指標分解物(ニトロベンゼン酸化における芳香族アルデヒド類、オゾン分解におけるテトロン酸類など)の、試料あたりの収率がはっきりと異なることを明らかにすることができた。特にエリトロ型β-O-4構造のオゾン分解生成物であるエリトロン酸の細胞壁当りの収率によって、非木質試料と木本類試料をはっきりと区別することができた...
❏リグニンはその生成時の力学的環境にどのように化学構造を対応させるか(17208015)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】松本 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30183619)
【キーワード】リグニン / アテ材 / 木化 / 木本 / 草本 (他20件)
【概要】多くの樹種のアテ材のリグニン構造精査した結果、アテ材のタイプに関わらず、圧縮環境ではリグニン含有量が高く、芳香核構造S/V比が低く、β-O-4構造が少なく同構造の立体異性対比)(エリトロ/トレオ比)が低いこと、引張環境ではその全てが逆になることを、統一的な法則性として見出した。さらに多くの樹種についての分析の結果、S/V比を中心に記しえるこれら特徴は、植物進化がもたらしたリグニン構造の変化であるこ...
【農学】農業工学:木本核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏草本リグニンと木本リグニンを区別する鍵構造としてのエリトロ型β-0-4構造(18658068)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】松本 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30183619)
【キーワード】リグニン / 細胞壁 / NMR / 木粉溶液 / エリトロ (他11件)
【概要】昨年度までの研究により、非木質試料(草本類や葉)と木本類試料では、リグニン構造分析における指標分解物(ニトロベンゼン酸化における芳香族アルデヒド類、オゾン分解におけるテトロン酸類など)の、試料あたりの収率がはっきりと異なることを明らかにすることができた。特にエリトロ型β-O-4構造のオゾン分解生成物であるエリトロン酸の細胞壁当りの収率によって、非木質試料と木本類試料をはっきりと区別することができた...
❏リグニンはその生成時の力学的環境にどのように化学構造を対応させるか(17208015)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】松本 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30183619)
【キーワード】リグニン / アテ材 / 木化 / 木本 / 草本 (他20件)
【概要】多くの樹種のアテ材のリグニン構造精査した結果、アテ材のタイプに関わらず、圧縮環境ではリグニン含有量が高く、芳香核構造S/V比が低く、β-O-4構造が少なく同構造の立体異性対比)(エリトロ/トレオ比)が低いこと、引張環境ではその全てが逆になることを、統一的な法則性として見出した。さらに多くの樹種についての分析の結果、S/V比を中心に記しえるこれら特徴は、植物進化がもたらしたリグニン構造の変化であるこ...
【農学】社会経済農学:微生物多様性核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏有機物の長期連用が土壌微生物群集に及ぼす影響の分子生態学的解明(15KT0037)
【研究テーマ】食料循環研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-07-10 - 2018-03-31
【研究代表者】池田 成志 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター 大規模畑作研究領域, 上級研究員 (20396609)
【キーワード】堆肥 / 有機質肥料 / 土壌微生物 / 共生微生物 / ハクサイ (他16件)
【概要】堆肥施用が土壌細菌群集に与える影響について検討した結果、堆肥施用区は化学肥料施用区よりも各種多様性指数が高い傾向が観察された。一方、系統的多様性については、土壌の栽培管理に関わらず、Proteobacteria、Acidobacteria、Chlorofexi、Actinobacteria等が主要な菌群として検出され、門レベルにおいては大きな違いは認められなかった。有機質肥料の影響については化学肥...
❏サツマイモ窒素固定共生系の分子生態学的解明(15H04620)
【研究テーマ】環境農学(含ランドスケープ科学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】池田 成志 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター 大規模畑作研究領域, 上級研究員 (20396609)
【キーワード】窒素固定 / サツマイモ / 共生細菌 / 多様性 / 16S rRNA遺伝子 (他19件)
【概要】サツマイモの茎、塊根の表面と内部の共生細菌群集について非培養法による多様性解析を行った結果、各組織に共通して他の作物種よりもアルファプロテオバクテリアの優占化が観察された。また、多様性指数は塊根表面、茎、塊根内部、の順番で小さくなることが明らかにされた。上記と対応する組織から共生細菌の網羅的な分離培養を実施した。約2000株の分離菌について16S rRNA遺伝子に基づくクラスタリング解析を行った結...
【農学】森林圏科学:リグニン核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏草本リグニンと木本リグニンを区別する鍵構造としてのエリトロ型β-0-4構造(18658068)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】松本 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30183619)
【キーワード】リグニン / 細胞壁 / NMR / 木粉溶液 / エリトロ (他11件)
【概要】昨年度までの研究により、非木質試料(草本類や葉)と木本類試料では、リグニン構造分析における指標分解物(ニトロベンゼン酸化における芳香族アルデヒド類、オゾン分解におけるテトロン酸類など)の、試料あたりの収率がはっきりと異なることを明らかにすることができた。特にエリトロ型β-O-4構造のオゾン分解生成物であるエリトロン酸の細胞壁当りの収率によって、非木質試料と木本類試料をはっきりと区別することができた...
❏リグニンはその生成時の力学的環境にどのように化学構造を対応させるか(17208015)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】松本 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30183619)
【キーワード】リグニン / アテ材 / 木化 / 木本 / 草本 (他20件)
【概要】多くの樹種のアテ材のリグニン構造精査した結果、アテ材のタイプに関わらず、圧縮環境ではリグニン含有量が高く、芳香核構造S/V比が低く、β-O-4構造が少なく同構造の立体異性対比)(エリトロ/トレオ比)が低いこと、引張環境ではその全てが逆になることを、統一的な法則性として見出した。さらに多くの樹種についての分析の結果、S/V比を中心に記しえるこれら特徴は、植物進化がもたらしたリグニン構造の変化であるこ...
【農学】森林圏科学:細胞壁核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏草本リグニンと木本リグニンを区別する鍵構造としてのエリトロ型β-0-4構造(18658068)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】松本 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30183619)
【キーワード】リグニン / 細胞壁 / NMR / 木粉溶液 / エリトロ (他11件)
【概要】昨年度までの研究により、非木質試料(草本類や葉)と木本類試料では、リグニン構造分析における指標分解物(ニトロベンゼン酸化における芳香族アルデヒド類、オゾン分解におけるテトロン酸類など)の、試料あたりの収率がはっきりと異なることを明らかにすることができた。特にエリトロ型β-O-4構造のオゾン分解生成物であるエリトロン酸の細胞壁当りの収率によって、非木質試料と木本類試料をはっきりと区別することができた...
❏リグニンはその生成時の力学的環境にどのように化学構造を対応させるか(17208015)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】松本 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30183619)
【キーワード】リグニン / アテ材 / 木化 / 木本 / 草本 (他20件)
【概要】多くの樹種のアテ材のリグニン構造精査した結果、アテ材のタイプに関わらず、圧縮環境ではリグニン含有量が高く、芳香核構造S/V比が低く、β-O-4構造が少なく同構造の立体異性対比)(エリトロ/トレオ比)が低いこと、引張環境ではその全てが逆になることを、統一的な法則性として見出した。さらに多くの樹種についての分析の結果、S/V比を中心に記しえるこれら特徴は、植物進化がもたらしたリグニン構造の変化であるこ...
【農学】水圏応用科学:渦鞭毛藻核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏国内で被害未確認の神経毒生産渦鞭毛藻の検出法開発と有毒成分の解明(22404006)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】佐竹 真幸 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (90261495)
【キーワード】構造決定 / 定量法開発 / ポリエーテル化合物 / 渦鞭毛藻 / 神経毒 (他13件)
【概要】ニュージーランドで大規模被害を発生させた赤潮渦鞭毛藻から、ポリ環状エーテル化合物を単離した。有毒成分は、マウスに対する強力な毒性を示した。酸性画分からは、梯子状ポリエーテル化合物を単離し、神経芽細胞に対して毒性を示す事を明らかとした。ニュージーランドの研究チームとの共同研究により、これらの成分の定量法を開発し、今後の中毒事件を未然に防ぐことが可能となった。 アメリカ西海岸で採集された発ガンプロモー...
❏新規手法の開発によるパリトキシン類縁体オストレオシンの構造決定(09760110)
【研究テーマ】生物生産化学・応用有機化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】佐竹 真幸 東北大学, 農学部, 助教授 (90261495)
【キーワード】オストレオシン / パリトキシン / 渦鞭毛藻 / CID MS / MS (他7件)
【概要】底性渦鞭毛藻Ostreopsis.siamensisの大量培養を行い、600L相当の培養論体から主要有毒成分としてオストレオシンDを約6mg単離した。_1H-_1H COSY、HSQC-TOCSYなどの詳細な2次元NMRスペクトルの解析、およびESIMSのフラグメンテーションのパターンから、オストレオシンDがパリトキシンの単純な脱メチル、脱水酸基体ではなく、水酸基の結合位置が異なる類縁体であること...
【医歯薬学】内科系臨床医学:CREB核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏長期記憶に関わる転写因子CREBのリン酸化による活性制御の分子機構の解明(09780556)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】永田 宏次 東京大学, 生物生産工学研究センター, 助手 (30280788)
【キーワード】長期記憶 / CREB / CBP / 転写因子 / リン酸化 (他9件)
【概要】NMR法により、長期記憶に関わる重要な転写因子CREBとコアクティベータCBPとの相互作用の分子機構を詳細に解析し、リン酸化による転写因子の活性調節機構を分子構造に基づいて明らかにすることを目的とした。昨年度、CBPのCREB結合ドメイン(KIX)の^<13>C、^<15>N二重標識体の各種三重共鳴三次元NMRの測定および解析を行い、立体構造を決定したが、本年度は、CREB...
❏長期記憶に関わる転写因子CREBのリン酸化による活性制御の分子機構の解明(08780571)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1996
【研究代表者】永田 宏次 財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 生理活性物質研究部門, 研究員 (30280788)
【キーワード】長期記憶 / 転写 / CREB / CBP / 立体構造解析 (他7件)
【概要】長期記憶に関わる転写因子CREBはSerがリン酸化されることにより、コアクティベータCBPと結合して転写を活性化する。このリン酸化による転写因子CREBの活性調節の分子機構を明らかにするために、CREB、CBP双方の結合領域についてNMRにより構造を解析した。CREB由来のリン酸化Serを含む33残基のペプチド(KID)を化学合成し、CBP由来の85残基(KIX)は組み換え大腸菌を使い^<1...
【医歯薬学】内科系臨床医学:CBP核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏長期記憶に関わる転写因子CREBのリン酸化による活性制御の分子機構の解明(09780556)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】永田 宏次 東京大学, 生物生産工学研究センター, 助手 (30280788)
【キーワード】長期記憶 / CREB / CBP / 転写因子 / リン酸化 (他9件)
【概要】NMR法により、長期記憶に関わる重要な転写因子CREBとコアクティベータCBPとの相互作用の分子機構を詳細に解析し、リン酸化による転写因子の活性調節機構を分子構造に基づいて明らかにすることを目的とした。昨年度、CBPのCREB結合ドメイン(KIX)の^<13>C、^<15>N二重標識体の各種三重共鳴三次元NMRの測定および解析を行い、立体構造を決定したが、本年度は、CREB...
❏長期記憶に関わる転写因子CREBのリン酸化による活性制御の分子機構の解明(08780571)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1996
【研究代表者】永田 宏次 財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 生理活性物質研究部門, 研究員 (30280788)
【キーワード】長期記憶 / 転写 / CREB / CBP / 立体構造解析 (他7件)
【概要】長期記憶に関わる転写因子CREBはSerがリン酸化されることにより、コアクティベータCBPと結合して転写を活性化する。このリン酸化による転写因子CREBの活性調節の分子機構を明らかにするために、CREB、CBP双方の結合領域についてNMRにより構造を解析した。CREB由来のリン酸化Serを含む33残基のペプチド(KID)を化学合成し、CBP由来の85残基(KIX)は組み換え大腸菌を使い^<1...
【医歯薬学】薬学:規則構造核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏α/β-ヘテロペプチドを基盤とした新規構造と機能の創出(16K08157)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】尾谷 優子 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 講師 (60451853)
【キーワード】非天然アミノ酸 / 二環性βープロリン / タンパク質ータンパク質相互作用 / 構造解析 / 分子動力学計算 (他20件)
【概要】コンホメーションを制限した二環性β-アミノ酸Ah2c誘導体を様々な天然のαアミノ酸に連結させ、近傍のαアミノ酸に対する構造効果を調べた。Ah2cのN末側に結合したαーアミノ酸は対応するαーアミノ酸ジペプチドに比べて取りうるコンホメーションが制限され、伸張型のβー構造を取りやすくなることを明らかにした。αーアラニンとAh2c誘導体を交互に連結させたα/βーハイブリッドペプチドを8残基ペプチドの長さま...
❏二環性ベータ-プロリン誘導体オリゴマーの規則構造制御と機能化研究(23790006)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】尾谷 優子 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (60451853)
【キーワード】オリゴマー / シス-トランス異性化 / NMR / 三級アミド / 分子動力学計算 (他14件)
【概要】β-プロリンを構造固定化したミミック(模倣体)として、二環性の7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン骨格を基本構造とするβ-アミノ酸を設計・合成し、そのオリゴマーが溶液中でトランスアミド体のみを有する規則構造を取ることを示した。また、シスアミド体を選択的に取る二環性β-アミノ酸2量体を架橋することで、シス-トランス異性化平衡を動的に制御することに成功した。 ...
【医歯薬学】薬学:β-アミノ酸核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏α/β-ヘテロペプチドを基盤とした新規構造と機能の創出(16K08157)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】尾谷 優子 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 講師 (60451853)
【キーワード】非天然アミノ酸 / 二環性βープロリン / タンパク質ータンパク質相互作用 / 構造解析 / 分子動力学計算 (他20件)
【概要】コンホメーションを制限した二環性β-アミノ酸Ah2c誘導体を様々な天然のαアミノ酸に連結させ、近傍のαアミノ酸に対する構造効果を調べた。Ah2cのN末側に結合したαーアミノ酸は対応するαーアミノ酸ジペプチドに比べて取りうるコンホメーションが制限され、伸張型のβー構造を取りやすくなることを明らかにした。αーアラニンとAh2c誘導体を交互に連結させたα/βーハイブリッドペプチドを8残基ペプチドの長さま...
❏二環性ベータ-プロリン誘導体オリゴマーの規則構造制御と機能化研究(23790006)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】尾谷 優子 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (60451853)
【キーワード】オリゴマー / シス-トランス異性化 / NMR / 三級アミド / 分子動力学計算 (他14件)
【概要】β-プロリンを構造固定化したミミック(模倣体)として、二環性の7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン骨格を基本構造とするβ-アミノ酸を設計・合成し、そのオリゴマーが溶液中でトランスアミド体のみを有する規則構造を取ることを示した。また、シスアミド体を選択的に取る二環性β-アミノ酸2量体を架橋することで、シス-トランス異性化平衡を動的に制御することに成功した。 ...
【医歯薬学】薬学:リン脂質核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏テアフラビン類とリン脂質との分子間相互作用の解析(18K05525)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中山 勉 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (50150199)
【キーワード】紅茶 / 紅茶ポリフェノール / テアフラビン類 / リン脂質膜 / NMR (他19件)
【概要】テアフラビン類は紅茶に含まれる赤色色素であり、(1)紅茶の渋味の発現、(2)胆汁酸ミセルの凝集を通じた脂質やコレステロールの吸収阻害、(3)ウィルス不活化作用等が示唆されている。本研究は「これらの作用が共通してリン脂質をはじめとする生体物質との分子間相互作用の結果起こる」と仮定して、テアフラビン類や様々な紅茶とリン脂質二重膜であるリポソームと相互作用させ、濁度測定、原子間力顕微鏡を用いた観察、NM...
❏トレハロースを用いる臓器の長期低温保存に関する基礎的研究(09878209)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】井上 義夫 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (60016649)
【キーワード】トレハロース / 臓器保存 / アガロースゲル / 細胞膜 / NMR (他6件)
【概要】臓器保存ヘトレハロースを応用するためには、1)トレハロース添加により個々の細胞のストレス耐性がどの程度向上し、それがどのようなメカニズムによって起こるのが、及び2)トレハロースは細胞の集合体である組織の構造を安定化する能力があるのがどうが、という点を明確にする必要がある。本研究では、1)及び2)の問題に答えるため次の実験を行った。 1) 細胞としては酵母(S.crevisiaeの野性株)及び中性ト...
【医歯薬学】薬学:大腸菌核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏DnaAドメインIVを用いた新規抗菌剤の探索開発プロセスの研究(13558090)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】片山 勉 九州大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (70264059)
【キーワード】DNA複製 / 細胞周期 / DnaAタンパク質 / 大腸菌 / DNAポリメラーゼ (他13件)
【概要】多剤耐性菌の出現や、新興感染症が次々と発生するなど、新規抗菌剤への社会的需要は高い。DnaA蛋白質は細菌類に広く保存されており、染色体の複製に必須である。DnaA蛋白質(52kDa)のC末端10kDa断片に、この特異的DNA結合能が担われていて、ドメインIVと呼ばれる。DnaA機能阻害剤開発のため、本研究計画前半では、このドメインIV蛋白断片を用いて、活性スクリーニング系の開発、3次元構造解析をま...
❏変異リボトキシンを用いたリボソーム暗号解読中心の研究(08458179)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】正木 春彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50134515)
【キーワード】リボソーム / コリシン / リボトキシン / ヌクレアーゼ / インヒビター (他10件)
【概要】1.コリシンE3,E4,E6のC末端ドメインE3C,E4C,E6Cと,E3Cの活性中心変異体(E517Q),およびそれぞれのインヒビターImmE3,ImmE4,ImmE6と,E3耐性を獲得したImmE6点変異体(W47C)を精製し,各Cドメインのリボソーム失活活性,リボソームの結合特性,Immとの結合特性といった分子レベルでの特異性を,各imm遺伝子の各コリシンに対する耐性度(免疫性)という生物学...
【医歯薬学】薬学:りん脂質膜核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏生物活性発現初期段階におけるフラボン類とリン脂質膜との相互作用解析(19K07138)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】植草 義徳 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (30753024)
【キーワード】フラボノイド類 / フラボン類 / フラボノール類 / リン脂質膜親和性 / NMR (他17件)
【概要】フラボノイド類のリン脂質膜親和性と生物活性強度の連関を化学的アプローチにより解明することを目的とし,構造活性相関に資する多種多様なフラボノイド類を生薬からの単離あるいは化学合成することで取得した.リン脂質カラムを用いて算出されたこれらフラボノイド類のリン脂質膜親和性は,細胞膜内への蓄積量(取り込み量)と強い相関を示し,化合物の細胞膜内蓄積量を従来法より簡便かつ迅速に評価できることを示した.さらにモ...
❏テアフラビン類とリン脂質との分子間相互作用の解析(18K05525)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中山 勉 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (50150199)
【キーワード】紅茶 / 紅茶ポリフェノール / テアフラビン類 / リン脂質膜 / NMR (他19件)
【概要】テアフラビン類は紅茶に含まれる赤色色素であり、(1)紅茶の渋味の発現、(2)胆汁酸ミセルの凝集を通じた脂質やコレステロールの吸収阻害、(3)ウィルス不活化作用等が示唆されている。本研究は「これらの作用が共通してリン脂質をはじめとする生体物質との分子間相互作用の結果起こる」と仮定して、テアフラビン類や様々な紅茶とリン脂質二重膜であるリポソームと相互作用させ、濁度測定、原子間力顕微鏡を用いた観察、NM...
【医歯薬学】薬学:分子間相互作用核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏生物活性発現初期段階におけるフラボン類とリン脂質膜との相互作用解析(19K07138)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】植草 義徳 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (30753024)
【キーワード】フラボノイド類 / フラボン類 / フラボノール類 / リン脂質膜親和性 / NMR (他17件)
【概要】フラボノイド類のリン脂質膜親和性と生物活性強度の連関を化学的アプローチにより解明することを目的とし,構造活性相関に資する多種多様なフラボノイド類を生薬からの単離あるいは化学合成することで取得した.リン脂質カラムを用いて算出されたこれらフラボノイド類のリン脂質膜親和性は,細胞膜内への蓄積量(取り込み量)と強い相関を示し,化合物の細胞膜内蓄積量を従来法より簡便かつ迅速に評価できることを示した.さらにモ...
❏テアフラビン類とリン脂質との分子間相互作用の解析(18K05525)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中山 勉 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (50150199)
【キーワード】紅茶 / 紅茶ポリフェノール / テアフラビン類 / リン脂質膜 / NMR (他19件)
【概要】テアフラビン類は紅茶に含まれる赤色色素であり、(1)紅茶の渋味の発現、(2)胆汁酸ミセルの凝集を通じた脂質やコレステロールの吸収阻害、(3)ウィルス不活化作用等が示唆されている。本研究は「これらの作用が共通してリン脂質をはじめとする生体物質との分子間相互作用の結果起こる」と仮定して、テアフラビン類や様々な紅茶とリン脂質二重膜であるリポソームと相互作用させ、濁度測定、原子間力顕微鏡を用いた観察、NM...
❏長期記憶に関わる転写因子CREBのリン酸化による活性制御の分子機構の解明(09780556)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】永田 宏次 東京大学, 生物生産工学研究センター, 助手 (30280788)
【キーワード】長期記憶 / CREB / CBP / 転写因子 / リン酸化 (他9件)
【概要】NMR法により、長期記憶に関わる重要な転写因子CREBとコアクティベータCBPとの相互作用の分子機構を詳細に解析し、リン酸化による転写因子の活性調節機構を分子構造に基づいて明らかにすることを目的とした。昨年度、CBPのCREB結合ドメイン(KIX)の^<13>C、^<15>N二重標識体の各種三重共鳴三次元NMRの測定および解析を行い、立体構造を決定したが、本年度は、CREB...
【医歯薬学】薬学:立体構造解析核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏翻訳終結因子eRF3のmRNA分解制御機構の構造生物学的解析(16790032)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】大澤 匡範 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (60361606)
【キーワード】翻訳終結因子eRF3 / ポリA結合蛋白質(PABP / NMR / mRNA分解制御 / 立体構造解析 (他7件)
【概要】(1)eRF3とPABPの相互作用解析 eRF3(64-94)には、PABCに結合するPAM2と呼ばれるモチーフが2個存在し(モチーフ1、モチーフ2)、両者は一部重複しており、PABCはeRF3のモチーフ1に結合した状態とモチーフ2に結合した状態との間で化学交換していることが分かった。そこで、PABC-eRF3(モチーフ1)複合体、PABC-eRF3(モチーフ2)複合体それぞれの立体構造をNMR法...
❏長期記憶に関わる転写因子CREBのリン酸化による活性制御の分子機構の解明(08780571)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1996
【研究代表者】永田 宏次 財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 生理活性物質研究部門, 研究員 (30280788)
【キーワード】長期記憶 / 転写 / CREB / CBP / 立体構造解析 (他7件)
【概要】長期記憶に関わる転写因子CREBはSerがリン酸化されることにより、コアクティベータCBPと結合して転写を活性化する。このリン酸化による転写因子CREBの活性調節の分子機構を明らかにするために、CREB、CBP双方の結合領域についてNMRにより構造を解析した。CREB由来のリン酸化Serを含む33残基のペプチド(KID)を化学合成し、CBP由来の85残基(KIX)は組み換え大腸菌を使い^<1...
【医歯薬学】薬学:MRI核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏REBCO/MgB2超伝導バルクマグネットによるコンパクトNMR/MRIの開発(16H01860)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】富田 優 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 研究開発推進部, 担当部長 (40462915)
【キーワード】超伝導材料・素子 / 材料加工・処理 / 結晶成長 / セラミックス / システム工学 (他11件)
【概要】コンパクトかつ高分解能のNMR/MRIに対する需要が昨今高まってきている。本研究は、これらの社会的背景のもとで、超伝導バルク磁石を用いた、ポータブルNMR/MRIシステムの構築を目指し、研究を行った。超伝導バルク磁石の磁場均一性および熱的特性の向上、並びに補正コイルの開発を行った。作製した超伝導バルク磁石とシムコイル、ならびにポータブル小型冷凍機を用いて、可搬可能な小型超伝導マグネットを構築した。...
❏超伝導バルクマグネットによる小型NMR(MRI)の開発(24300185)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】富田 優 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 研究開発推進部, 担当部長 (40462915)
【キーワード】超伝導バルクマグネット / 超伝導材料 / 磁場補正 / NMR / MRI (他10件)
【概要】小型・高分解能のNMR(MRI)に対する需要が昨今高まってきている。本研究では、これらの社会的背景のもとで、高温超伝導バルク材を用いた、ポータブルNMR(MRI)システムの構築に向けた基盤技術の構築を目指した。その結果、樹脂含浸処理を施した外径87mm、内径47mm、高さ22mmのリング状超伝導バルク体を組み合わせ、超伝導バルクマグネットを構成し、バルク体の配置の最適化による磁場均一性の向上、運転...
❏マツ材線虫病におけるキャビテーション発生機構の解明(20380086)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】福田 健二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (30208954)
【キーワード】マツノザイセンチュウ / キャビテーション / MRI / 樹液流 / 通水阻害 (他16件)
【概要】マツ材線虫病における萎凋枯死過程の理解のため、マツノザイセンチュウ接種後の通水阻害の進展をMRIを用いて非破壊観察するとともに、マツノザイセンチュウの木部における分布とMRIで観察した通水阻害発生分布の比較を行った。その結果、接種部における多数の線虫の存在は面的な通水阻害をもたらし、樹脂道周辺の斑状の通水阻害は移動する線虫によるものと考えられた。 ...
【医歯薬学】薬学:核磁気共鳴法核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏相互作用に基づく光合成明反応膜蛋白質と電子輸送蛋白質の高効率電子輸送機構の解明(20790029)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (20451859)
【キーワード】構造生物学 / 生化学 / 膜タンパク質 / 核磁気共鳴法 / 光合成名反応 (他15件)
【概要】プラストシアニン(Pc)は、膜蛋白質複合体である光化学系I(PSI)に素早く電子を輸送することにより、光合成明反応を効率良く進めている。本研究では、酸化型アナログであるカドミウム置換体(Cd-Pc)の調製法を確立して、当研究室で確立した転移交差飽和法(TCS)を用いて、Cd-PcのPSI結合部位を同定した。その結果、Pc上の銅原子の酸化に伴って、Loop1のコンフォメーションが変化することにより、...
❏NMRの周波数シフト量から固体高分子形燃料電池の発電電流分布を計測する手法の開発(19560212)
【研究テーマ】熱工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】小川 邦康 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (50272703)
【キーワード】熱・物質移動 / 燃料電池 / 核磁気共鳴法 / 電流密度計測 / センサー (他8件)
【概要】固体高分子形燃料電池(PEFC)の小型化や高出力密度化のためには, 高分子電解質膜(PEM)全体で発電電流密度を高く維持することが求められる. 本研究では, 小型表面コイルをPEFC内のPEM とGDL の間に挿入して、取得したNMR 信号から電流値を計測できる手法を開発した. 発電時の等価回路をモデル化して磁場解析を行い, 計測値と比較をすることで一次元電流分布が推測できることが分かった. ...
【医歯薬学】薬学:分子動力学計算核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏α/β-ヘテロペプチドを基盤とした新規構造と機能の創出(16K08157)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】尾谷 優子 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 講師 (60451853)
【キーワード】非天然アミノ酸 / 二環性βープロリン / タンパク質ータンパク質相互作用 / 構造解析 / 分子動力学計算 (他20件)
【概要】コンホメーションを制限した二環性β-アミノ酸Ah2c誘導体を様々な天然のαアミノ酸に連結させ、近傍のαアミノ酸に対する構造効果を調べた。Ah2cのN末側に結合したαーアミノ酸は対応するαーアミノ酸ジペプチドに比べて取りうるコンホメーションが制限され、伸張型のβー構造を取りやすくなることを明らかにした。αーアラニンとAh2c誘導体を交互に連結させたα/βーハイブリッドペプチドを8残基ペプチドの長さま...
❏二環性ベータ-プロリン誘導体オリゴマーの規則構造制御と機能化研究(23790006)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】尾谷 優子 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (60451853)
【キーワード】オリゴマー / シス-トランス異性化 / NMR / 三級アミド / 分子動力学計算 (他14件)
【概要】β-プロリンを構造固定化したミミック(模倣体)として、二環性の7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン骨格を基本構造とするβ-アミノ酸を設計・合成し、そのオリゴマーが溶液中でトランスアミド体のみを有する規則構造を取ることを示した。また、シスアミド体を選択的に取る二環性β-アミノ酸2量体を架橋することで、シス-トランス異性化平衡を動的に制御することに成功した。 ...
【医歯薬学】薬学:B型肝炎ウィルス核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏B型肝炎ウイルスの肝細胞侵入・増殖機構の構造基盤と立体構造に基づく創薬(21K06494)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】横川 真梨子 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 講師 (60648020)
【キーワード】B型肝炎ウイルス / タンパク質―タンパク質相互作用 / NMR / in silicoスクリーニング
【概要】本研究では、B型肝炎ウイルス(HBV)が肝細胞に侵入する際に必須のpreS1とNTCPの相互作用、およびHBVの増殖時に必要なpreSとキャプシド(Cp)の相互作用を原子分解能で明らかにすることでHBVの肝細胞侵入・増殖のメカニズムを解明すること、さらに明らかにした相互作用様式に基づき、その相互作用を阻害する化合物を抗HBV薬候補化合物として提唱することを目的としている。 今年度は、preS1とN...
❏B型肝炎ウイルスの肝細胞侵入および増殖機構の構造生物学的解析(18K06606)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】横川 真梨子 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 講師 (60648020)
【キーワード】B型肝炎ウイルス / タンパク質―タンパク質相互作用 / NMR / 無細胞合成 / キャプシド (他12件)
【概要】B型肝炎ウイルス(HBV)がどのようにして肝細胞に特異的に侵入するのか、およびHBVが宿主細胞内においてどのように増殖するのかを立体構造の観点から解明し、HBV治療薬創製の構造基盤を得ることを目指した。 肝細胞に特異的に発現しているHBV受容体であるNTCPを無細胞合成系にて調製することに成功し、HBVの外殻タンパク質のpreS1領域との相互作用を検出した。HBVの増殖における外殻膜形成にはキャプ...
❏B型肝炎ウイルスの感染機構の構造基盤(16K18866)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】横川 真梨子 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (60648020)
【キーワード】HBV / 溶液NMR / B型肝炎ウイルス / NMR / 構造生物学 (他9件)
【概要】B型肝炎ウイルス(HBV)の感染により発症する慢性B型肝炎は、肝癌や肝硬変のリスク因子である。現在の治療薬は核酸アナログとインターフェロンのみであり、ウイルスを排除できないことが問題である。そこで本研究では、HBV感染の構造メカニズムを明らかにし、治療薬創製の構造基盤を得ることを目指した。 感染に重要なHBVの外殻タンパク質であるpreS、preS1、preS2の大量調製法を確立し、NMRシグナル...
【医歯薬学】薬学:B型肝炎ウイルス(HBV)核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏B型肝炎ウイルスの肝細胞侵入および増殖機構の構造生物学的解析(18K06606)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】横川 真梨子 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 講師 (60648020)
【キーワード】B型肝炎ウイルス / タンパク質―タンパク質相互作用 / NMR / 無細胞合成 / キャプシド (他12件)
【概要】B型肝炎ウイルス(HBV)がどのようにして肝細胞に特異的に侵入するのか、およびHBVが宿主細胞内においてどのように増殖するのかを立体構造の観点から解明し、HBV治療薬創製の構造基盤を得ることを目指した。 肝細胞に特異的に発現しているHBV受容体であるNTCPを無細胞合成系にて調製することに成功し、HBVの外殻タンパク質のpreS1領域との相互作用を検出した。HBVの増殖における外殻膜形成にはキャプ...
❏B型肝炎ウイルスの感染機構の構造基盤(16K18866)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】横川 真梨子 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (60648020)
【キーワード】HBV / 溶液NMR / B型肝炎ウイルス / NMR / 構造生物学 (他9件)
【概要】B型肝炎ウイルス(HBV)の感染により発症する慢性B型肝炎は、肝癌や肝硬変のリスク因子である。現在の治療薬は核酸アナログとインターフェロンのみであり、ウイルスを排除できないことが問題である。そこで本研究では、HBV感染の構造メカニズムを明らかにし、治療薬創製の構造基盤を得ることを目指した。 感染に重要なHBVの外殻タンパク質であるpreS、preS1、preS2の大量調製法を確立し、NMRシグナル...
【医歯薬学】薬学:膜タンパク質核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏核磁気共鳴法によるG蛋白質共役型受容体の活性制御機構の解明(20H03375)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (20451859)
【キーワード】NMR / GPCR / Gタンパク質 / アレスチン / システム生物学 (他9件)
【概要】(1) 【b2AR および mOR の各モチーフの構造を反映する NMR シグナルの観測、帰属】 b2ARに関しては、部分重水素化およびチロシン残基の主鎖15N標識を施したb2ARのNMRスペクトルを測定して、残基数に対応する数のシグナルを観測した。各チロシン残基の変異体のスペクトルを測定して、野生型と比較することにより、モチーフ近傍に位置する3残基のシグナルを帰属することに成功した。mORに関し...
❏B型肝炎ウイルスの感染機構の構造基盤(16K18866)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】横川 真梨子 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (60648020)
【キーワード】HBV / 溶液NMR / B型肝炎ウイルス / NMR / 構造生物学 (他9件)
【概要】B型肝炎ウイルス(HBV)の感染により発症する慢性B型肝炎は、肝癌や肝硬変のリスク因子である。現在の治療薬は核酸アナログとインターフェロンのみであり、ウイルスを排除できないことが問題である。そこで本研究では、HBV感染の構造メカニズムを明らかにし、治療薬創製の構造基盤を得ることを目指した。 感染に重要なHBVの外殻タンパク質であるpreS、preS1、preS2の大量調製法を確立し、NMRシグナル...
❏薬理学的に重要なGPCRのシグナルバイアスの構造生物学的解析(15K18843)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (80737940)
【キーワード】構造生物学 / NMR / 膜タンパク質 / シグナル伝達 / GPCR
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)のリガンドには、Gタンパク質とアレスチンを介したシグナル伝達経路の一方を選択的に活性化するものが知られており、この現象を「シグナルバイアス」と呼ぶ。本研究では、薬理学的に重要なGPCRについて、メチオニンメチル基に由来するNMRシグナルを、通常のリガンドが結合した状態とバイアスリガンドが結合した状態で解析した。その結果、GPCRは不活性型構造に加えて複数の活性型...
【医歯薬学】薬学:光合成明反応核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏相互作用に基づく光合成明反応膜蛋白質と電子輸送蛋白質の高効率電子輸送機構の解明(20790029)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (20451859)
【キーワード】構造生物学 / 生化学 / 膜タンパク質 / 核磁気共鳴法 / 光合成名反応 (他15件)
【概要】プラストシアニン(Pc)は、膜蛋白質複合体である光化学系I(PSI)に素早く電子を輸送することにより、光合成明反応を効率良く進めている。本研究では、酸化型アナログであるカドミウム置換体(Cd-Pc)の調製法を確立して、当研究室で確立した転移交差飽和法(TCS)を用いて、Cd-PcのPSI結合部位を同定した。その結果、Pc上の銅原子の酸化に伴って、Loop1のコンフォメーションが変化することにより、...
❏NMRを用いたフェレドキシン―キノン還元酵素の機能解明(19890049)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】上田 卓見 東大, 薬学研究科(研究院), 助教 (20451859)
【キーワード】NMR / 膜蛋白質 / 構造生物学 / 転移交差飽和法 / 光合成明反応 (他8件)
【概要】安定同位体標識を施したフェレドキシン(Fd)を、大腸菌BL21(DE3)-CodonPlus-RPを用いて大量発現させ、Sepharose 6B、 Resource PHE、 Hiload Superdex 75カラムを用いて、SDS-PAGEにて単一バンドとなるまで精製した。Fdの[2Fe-2S]クラスターは不対電子を持つため、その近傍のNMRシグナルは観測されない。そこで、その影響を見積もるた...
【医歯薬学】薬学:転移交差飽和法核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏二成分制御系における連鎖的シグナル伝達機構の構造生物学的解明(23790042)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (20451859)
【キーワード】構造生物学 / NMR / 膜蛋白質 / 転移交差飽和法 / 過渡的複合体 (他13件)
【概要】本研究では、申請者らの開発したNMR手法である交差飽和法を用いて、原核生物の走化性を制御する細胞内シグナル伝達タンパク質であるCheAとCheYの複合体が、反応部位同士が互いに近接した状態と、離れた状態の平衡状態にあることを明らかにした。これにより、CheAが、シグナル伝達に必要な二つの反応を、一つの反応部位で、両方とも効率よく進めているメカニズムが解明された。 ...
❏相互作用に基づく光合成明反応膜蛋白質と電子輸送蛋白質の高効率電子輸送機構の解明(20790029)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (20451859)
【キーワード】構造生物学 / 生化学 / 膜タンパク質 / 核磁気共鳴法 / 光合成名反応 (他15件)
【概要】プラストシアニン(Pc)は、膜蛋白質複合体である光化学系I(PSI)に素早く電子を輸送することにより、光合成明反応を効率良く進めている。本研究では、酸化型アナログであるカドミウム置換体(Cd-Pc)の調製法を確立して、当研究室で確立した転移交差飽和法(TCS)を用いて、Cd-PcのPSI結合部位を同定した。その結果、Pc上の銅原子の酸化に伴って、Loop1のコンフォメーションが変化することにより、...
❏NMRを用いたフェレドキシン―キノン還元酵素の機能解明(19890049)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】上田 卓見 東大, 薬学研究科(研究院), 助教 (20451859)
【キーワード】NMR / 膜蛋白質 / 構造生物学 / 転移交差飽和法 / 光合成明反応 (他8件)
【概要】安定同位体標識を施したフェレドキシン(Fd)を、大腸菌BL21(DE3)-CodonPlus-RPを用いて大量発現させ、Sepharose 6B、 Resource PHE、 Hiload Superdex 75カラムを用いて、SDS-PAGEにて単一バンドとなるまで精製した。Fdの[2Fe-2S]クラスターは不対電子を持つため、その近傍のNMRシグナルは観測されない。そこで、その影響を見積もるた...
【医歯薬学】薬学:電位センサードメイン核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏電位センサーを標的とした電位依存性イオンチャネルの機能制御と創薬戦略の構築(17H03978)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】大澤 匡範 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (60361606)
【キーワード】電位依存性イオンチャネル / 電位センサードメイン / 構造変化 / gating modifier toxin / 電位センサー (他13件)
【概要】電位依存性イオンチャネル(VGIC)は、神経伝達や心臓の拍動を担う膜タンパク質であり、抗不整脈薬などの標的として重要である。VGIC は、電位センサードメイン(VSD)で膜電位の変化を感受し、イオン透過路を開閉するがその機構は不明であった。本研究では、VSDに結合してVGIC の機能を調節するリガンドの相互作用を行った。特に、心臓のVGICであるhERGについて、VSDに特異的に結合する毒素および...
❏電位依存性イオンチャネルにおける電位センサーとイオンゲートとの動作連関(21590040)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】大澤 匡範 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (60361606)
【キーワード】構造生物学 / 電位依存性イオンチャネル / 電位センサードメイン / gating modifier toxin / 分子認識様式 (他8件)
【概要】電位依存性イオンチャネルは、膜電位を感受する電位センサードメイン(VSD)とイオン透過路を有するポアドメイン(PD)からなる。本研究では、VSD中の2残基をシステイン(Cys)に置換した変異体を用いて、どの部位のCys同士間にジスルフィド(SS)結合が形成されるかを調べ、膜電位依存的なVSDの構造変化様式を明らかにした。また、VSDと、阻害毒素との結合様式をNMRにより明らかにし、毒素がVSDに作...
【医歯薬学】薬学:電位依存性イオンチャネル核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏電位センサーを標的とした電位依存性イオンチャネルの機能制御と創薬戦略の構築(17H03978)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】大澤 匡範 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (60361606)
【キーワード】電位依存性イオンチャネル / 電位センサードメイン / 構造変化 / gating modifier toxin / 電位センサー (他13件)
【概要】電位依存性イオンチャネル(VGIC)は、神経伝達や心臓の拍動を担う膜タンパク質であり、抗不整脈薬などの標的として重要である。VGIC は、電位センサードメイン(VSD)で膜電位の変化を感受し、イオン透過路を開閉するがその機構は不明であった。本研究では、VSDに結合してVGIC の機能を調節するリガンドの相互作用を行った。特に、心臓のVGICであるhERGについて、VSDに特異的に結合する毒素および...
❏膜電位に支配される電位依存性イオンチャネルの構造と機能発現機構(24590048)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】大澤 匡範 東京大学, 薬学研究科(研究院), 講師 (60361606)
【キーワード】電位依存性イオンチャネル / SS-locking / 構造変化 / 電位依存性K+チャネル / 膜電位依存性 (他7件)
【概要】電位依存性カリウムイオンチャネル(Kv)は、脱分極時にカリウムイオン(K+)を選択的に透過することで活動電位を制御する膜タンパク質であり、神経伝達や筋収縮において重要な役割を担う。これまでに、静止膜電位存在下の構造解析手法が無く、膜電位依存的な構造変化様式が不明であった。 そこで、本研究は、Kvが膜電位を感受する構造メカニズムの解明を目的とした。我々は、従来法では解析が困難であった膜電位存在下の膜...
❏電位依存性イオンチャネルにおける電位センサーとイオンゲートとの動作連関(21590040)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】大澤 匡範 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (60361606)
【キーワード】構造生物学 / 電位依存性イオンチャネル / 電位センサードメイン / gating modifier toxin / 分子認識様式 (他8件)
【概要】電位依存性イオンチャネルは、膜電位を感受する電位センサードメイン(VSD)とイオン透過路を有するポアドメイン(PD)からなる。本研究では、VSD中の2残基をシステイン(Cys)に置換した変異体を用いて、どの部位のCys同士間にジスルフィド(SS)結合が形成されるかを調べ、膜電位依存的なVSDの構造変化様式を明らかにした。また、VSDと、阻害毒素との結合様式をNMRにより明らかにし、毒素がVSDに作...
【医歯薬学】薬学:gating modifier toxin核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏電位センサーを標的とした電位依存性イオンチャネルの機能制御と創薬戦略の構築(17H03978)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】大澤 匡範 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (60361606)
【キーワード】電位依存性イオンチャネル / 電位センサードメイン / 構造変化 / gating modifier toxin / 電位センサー (他13件)
【概要】電位依存性イオンチャネル(VGIC)は、神経伝達や心臓の拍動を担う膜タンパク質であり、抗不整脈薬などの標的として重要である。VGIC は、電位センサードメイン(VSD)で膜電位の変化を感受し、イオン透過路を開閉するがその機構は不明であった。本研究では、VSDに結合してVGIC の機能を調節するリガンドの相互作用を行った。特に、心臓のVGICであるhERGについて、VSDに特異的に結合する毒素および...
❏電位依存性イオンチャネルにおける電位センサーとイオンゲートとの動作連関(21590040)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】大澤 匡範 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (60361606)
【キーワード】構造生物学 / 電位依存性イオンチャネル / 電位センサードメイン / gating modifier toxin / 分子認識様式 (他8件)
【概要】電位依存性イオンチャネルは、膜電位を感受する電位センサードメイン(VSD)とイオン透過路を有するポアドメイン(PD)からなる。本研究では、VSD中の2残基をシステイン(Cys)に置換した変異体を用いて、どの部位のCys同士間にジスルフィド(SS)結合が形成されるかを調べ、膜電位依存的なVSDの構造変化様式を明らかにした。また、VSDと、阻害毒素との結合様式をNMRにより明らかにし、毒素がVSDに作...
【医歯薬学】薬学:GPCR核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏核磁気共鳴法によるG蛋白質共役型受容体の活性制御機構の解明(20H03375)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (20451859)
【キーワード】NMR / GPCR / Gタンパク質 / アレスチン / システム生物学 (他9件)
【概要】(1) 【b2AR および mOR の各モチーフの構造を反映する NMR シグナルの観測、帰属】 b2ARに関しては、部分重水素化およびチロシン残基の主鎖15N標識を施したb2ARのNMRスペクトルを測定して、残基数に対応する数のシグナルを観測した。各チロシン残基の変異体のスペクトルを測定して、野生型と比較することにより、モチーフ近傍に位置する3残基のシグナルを帰属することに成功した。mORに関し...
❏薬理学的に重要なGPCRのシグナルバイアスの構造生物学的解析(15K18843)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (80737940)
【キーワード】構造生物学 / NMR / 膜タンパク質 / シグナル伝達 / GPCR
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)のリガンドには、Gタンパク質とアレスチンを介したシグナル伝達経路の一方を選択的に活性化するものが知られており、この現象を「シグナルバイアス」と呼ぶ。本研究では、薬理学的に重要なGPCRについて、メチオニンメチル基に由来するNMRシグナルを、通常のリガンドが結合した状態とバイアスリガンドが結合した状態で解析した。その結果、GPCRは不活性型構造に加えて複数の活性型...
❏GPCRの、バイアスを含むシグナル制御機構の構造生物学的解明(25460033)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (20451859)
【キーワード】GPCR / NMR / 膜タンパク質 / 構造生物学 / 膜蛋白質 (他8件)
【概要】NMRシグナルの感度を従来法の 5 倍以上とする、昆虫細胞発現系で重水素化したタンパク質を調製する手法を開発した。加えて、重水素化を施した上で、rHDLの脂質二重膜中に再構成したb2ARを調製して、各種リガンド結合状態のNMRスペクトルを取得することにも成功した。その結果、rHDL中では、活性型の量比がミセル中より多く、交換速度がミセルにおける値の数分の一であることが示された。 さらに、アレスチン...
【医歯薬学】薬学:構造変化核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏電位センサーを標的とした電位依存性イオンチャネルの機能制御と創薬戦略の構築(17H03978)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】大澤 匡範 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (60361606)
【キーワード】電位依存性イオンチャネル / 電位センサードメイン / 構造変化 / gating modifier toxin / 電位センサー (他13件)
【概要】電位依存性イオンチャネル(VGIC)は、神経伝達や心臓の拍動を担う膜タンパク質であり、抗不整脈薬などの標的として重要である。VGIC は、電位センサードメイン(VSD)で膜電位の変化を感受し、イオン透過路を開閉するがその機構は不明であった。本研究では、VSDに結合してVGIC の機能を調節するリガンドの相互作用を行った。特に、心臓のVGICであるhERGについて、VSDに特異的に結合する毒素および...
❏膜電位に支配される電位依存性イオンチャネルの構造と機能発現機構(24590048)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】大澤 匡範 東京大学, 薬学研究科(研究院), 講師 (60361606)
【キーワード】電位依存性イオンチャネル / SS-locking / 構造変化 / 電位依存性K+チャネル / 膜電位依存性 (他7件)
【概要】電位依存性カリウムイオンチャネル(Kv)は、脱分極時にカリウムイオン(K+)を選択的に透過することで活動電位を制御する膜タンパク質であり、神経伝達や筋収縮において重要な役割を担う。これまでに、静止膜電位存在下の構造解析手法が無く、膜電位依存的な構造変化様式が不明であった。 そこで、本研究は、Kvが膜電位を感受する構造メカニズムの解明を目的とした。我々は、従来法では解析が困難であった膜電位存在下の膜...
【医歯薬学】薬学:立体構造核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏マウスペプチド性フェロモンESP1―GPCRクラスC受容体の特異的認識機構の解明(24780104)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】吉永 壮佐 熊本大学, 生命科学研究部, 助教 (00448515)
【キーワード】情報伝達 / フェロモン / NMR / 立体構造 / 相互作用 (他13件)
【概要】多くの生物は,種を保存するため,異性を正確に認識する情報手段として「フェロモン」を用いる。共同研究者である東京大学の東原らは,オスマウスの涙に分泌され,メスマウスの性行動を誘発するペプチド性フェロモン ESP1 を同定した(Nature, 2005)。また,鼻腔下部の鋤鼻器官にある GPCR クラス C 受容体の V2Rp5 を介して機能することを明らかにした(Nature, 2010)。 本研究...
❏草本リグニンと木本リグニンを区別する鍵構造としてのエリトロ型β-0-4構造(18658068)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】松本 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30183619)
【キーワード】リグニン / 細胞壁 / NMR / 木粉溶液 / エリトロ (他11件)
【概要】昨年度までの研究により、非木質試料(草本類や葉)と木本類試料では、リグニン構造分析における指標分解物(ニトロベンゼン酸化における芳香族アルデヒド類、オゾン分解におけるテトロン酸類など)の、試料あたりの収率がはっきりと異なることを明らかにすることができた。特にエリトロ型β-O-4構造のオゾン分解生成物であるエリトロン酸の細胞壁当りの収率によって、非木質試料と木本類試料をはっきりと区別することができた...
❏花粉自他識別情報の受容機構に関するタンパク質構造化学的解析(14360066)
【研究テーマ】生物生産化学・応用有機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (70273836)
【キーワード】自家不和合成 / アブラナ科植物 / SP11 / SRK / MLPK (他12件)
【概要】本研究は、アブラナ科植物の自家不和合性の自他識別反応に関わる花粉測SP11リガンドと雌ずい側SRK受容体複合体の解析を通じ、本反応の蛋白質構造化学的解明を目指したものである。主な成果は以下の通り。 1.SP11蛋白質の立体構造の解明 S_8遺伝子由来のSP11を化学合成により大量に調製し、NMRを用いて溶液状態における立体構造を解析した。その結果、1本のαヘリックスと3本のβストランドから成る特徴...
【医歯薬学】薬学:タンパク質-タンパク質相互作用核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏B型肝炎ウイルスの肝細胞侵入・増殖機構の構造基盤と立体構造に基づく創薬(21K06494)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】横川 真梨子 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 講師 (60648020)
【キーワード】B型肝炎ウイルス / タンパク質―タンパク質相互作用 / NMR / in silicoスクリーニング
【概要】本研究では、B型肝炎ウイルス(HBV)が肝細胞に侵入する際に必須のpreS1とNTCPの相互作用、およびHBVの増殖時に必要なpreSとキャプシド(Cp)の相互作用を原子分解能で明らかにすることでHBVの肝細胞侵入・増殖のメカニズムを解明すること、さらに明らかにした相互作用様式に基づき、その相互作用を阻害する化合物を抗HBV薬候補化合物として提唱することを目的としている。 今年度は、preS1とN...
❏B型肝炎ウイルスの肝細胞侵入および増殖機構の構造生物学的解析(18K06606)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】横川 真梨子 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 講師 (60648020)
【キーワード】B型肝炎ウイルス / タンパク質―タンパク質相互作用 / NMR / 無細胞合成 / キャプシド (他12件)
【概要】B型肝炎ウイルス(HBV)がどのようにして肝細胞に特異的に侵入するのか、およびHBVが宿主細胞内においてどのように増殖するのかを立体構造の観点から解明し、HBV治療薬創製の構造基盤を得ることを目指した。 肝細胞に特異的に発現しているHBV受容体であるNTCPを無細胞合成系にて調製することに成功し、HBVの外殻タンパク質のpreS1領域との相互作用を検出した。HBVの増殖における外殻膜形成にはキャプ...
❏ユビキチン―ユビキチン結合タンパク質複合体の動的構造解析法の開発(16K08191)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (20451859)
【キーワード】NMR / 蛋白質-蛋白質複合体 / 蛋白質ー蛋白質相互作用 / 動的構造平衡 / ユビキチン (他7件)
【概要】複数の構造を交換する動的平衡状態にある蛋白質-蛋白質複合体における、蛋白質に付加した常磁性プローブと観測原子の距離を決定できるNMR手法を開発した。開発した方法を応用することで、ユビキチンとYUHが、ユビキチンとYUHが多様な構造を取る複合体Bを一過的に形成することで、反応を進行できる最終的な複合体Aを効率よく形成して、望ましい基質特異性と高い反応効率を達成することが可能となることを示した。 ...
【医歯薬学】薬学:ヘリックス核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏二環性ベータ-プロリン誘導体オリゴマーの規則構造制御と機能化研究(23790006)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】尾谷 優子 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (60451853)
【キーワード】オリゴマー / シス-トランス異性化 / NMR / 三級アミド / 分子動力学計算 (他14件)
【概要】β-プロリンを構造固定化したミミック(模倣体)として、二環性の7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン骨格を基本構造とするβ-アミノ酸を設計・合成し、そのオリゴマーが溶液中でトランスアミド体のみを有する規則構造を取ることを示した。また、シスアミド体を選択的に取る二環性β-アミノ酸2量体を架橋することで、シス-トランス異性化平衡を動的に制御することに成功した。 ...
❏他核種NMRによる溶液および液晶状態におけるいくつかのポリペプチドのコンホメ-ション解析の高度化(62470091)
【研究テーマ】高分子物性・高分子材料
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1987 - 1989
【研究代表者】安藤 勲 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016637)
【キーワード】ポリペプチド / ペプチド / 生体機能関連化合物 / コンホメ-ション / NMR (他16件)
【概要】本研究は、溶液及び液晶状態におけるポリペプチド、ペプチド及び生体機能関連モデル化合物のコンホメ-ションの解析を高精度に行う方法の確立及びその応用を行うことを目的としている。固体高分解能^<13>C及び^<15>NNMRの測定により得られた固体^<13>C及び^<15>NNMR化学シフトがポリペプチド、ペプチド及び生体関連機能関連モデル化合物の溶液又は...
【医歯薬学】薬学:非天然アミノ酸核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏α/β-ヘテロペプチドを基盤とした新規構造と機能の創出(16K08157)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】尾谷 優子 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 講師 (60451853)
【キーワード】非天然アミノ酸 / 二環性βープロリン / タンパク質ータンパク質相互作用 / 構造解析 / 分子動力学計算 (他20件)
【概要】コンホメーションを制限した二環性β-アミノ酸Ah2c誘導体を様々な天然のαアミノ酸に連結させ、近傍のαアミノ酸に対する構造効果を調べた。Ah2cのN末側に結合したαーアミノ酸は対応するαーアミノ酸ジペプチドに比べて取りうるコンホメーションが制限され、伸張型のβー構造を取りやすくなることを明らかにした。αーアラニンとAh2c誘導体を交互に連結させたα/βーハイブリッドペプチドを8残基ペプチドの長さま...
❏二環性ベータ-プロリン誘導体オリゴマーの規則構造制御と機能化研究(23790006)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】尾谷 優子 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (60451853)
【キーワード】オリゴマー / シス-トランス異性化 / NMR / 三級アミド / 分子動力学計算 (他14件)
【概要】β-プロリンを構造固定化したミミック(模倣体)として、二環性の7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン骨格を基本構造とするβ-アミノ酸を設計・合成し、そのオリゴマーが溶液中でトランスアミド体のみを有する規則構造を取ることを示した。また、シスアミド体を選択的に取る二環性β-アミノ酸2量体を架橋することで、シス-トランス異性化平衡を動的に制御することに成功した。 ...
【医歯薬学】薬学:分子イメージング核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏化学分子システムとしての生命現象解明に向けた生体内分子解析基盤の確立(22685018)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山東 信介 九州大学, 教授 (20346084)
【キーワード】分子イメージング / 核磁気共鳴 / ケミカルプローブ / 蛍光
【概要】本研究では、生体内における化合物の挙動を明らかにできるケミカルプローブの開発を目標とし、「原子配列組み換え」と「核磁気多重共鳴技術」に基づくアプローチに挑戦した。具体的には、生体内代謝や生体内活性種との反応によって特定の原子配列が構築された場合にのみ、核磁気共鳴シグナルを発するシグナルOFF-ON型ケミカルプローブに関するコンセプトの実証、及び、プローブ開発を実施した。特に、生体活性化学種の中でも...
❏個体で機能する革新的レポータータンパク質の創製(22655056)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010
【研究代表者】山東 信介 九州大学, 稲盛フロンティア研究センター, 教授 (20346084)
【キーワード】分子イメージング / 核磁気共鳴 / レポータータンパク質
【概要】本課題では、生体・個体への応用が期待できる核磁気共鳴法を利用したレポータータンパク質の開発を目指した。特に、生体直交型酵素反応に基づくプローブ原子配列組み換えと多重共鳴核磁気共鳴技術を用いた核磁気共鳴シグナルOFF-ON型(シグナルactivatable型)レポータータンパク質の創製を実施した。まず、安定同位体(13C)ラベル化ピルビン酸を用いた乳酸脱水素酵素の核磁気共鳴シグナルOFF-ON型検出...
【医歯薬学】薬学:分子認識核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏天然変性蛋白質による分子認識機構の統一的解明(15K07023)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】新井 宗仁 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90302801)
【キーワード】蛋白質 / フォールディング / 天然変性蛋白質 / 分子認識 / NMR
【概要】天然変性蛋白質は、生理的条件下では特定の構造を持たず、標的蛋白質の認識・結合と同時にフォールディングする。高等生物が持つ蛋白質の多くが天然変性蛋白質であることから、それらの分子認識機構の決定因子を解明し、あらゆる天然変性蛋白質の分子認識機構を統一的に理解することが重要である。本研究により、1つの天然変性蛋白質内に誘導適合機構と構造選択機構という2つの仕組みが共存して標的分子を認識可能であるという画...
❏マウスペプチド性フェロモンESP1―GPCRクラスC受容体の特異的認識機構の解明(24780104)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】吉永 壮佐 熊本大学, 生命科学研究部, 助教 (00448515)
【キーワード】情報伝達 / フェロモン / NMR / 立体構造 / 相互作用 (他13件)
【概要】多くの生物は,種を保存するため,異性を正確に認識する情報手段として「フェロモン」を用いる。共同研究者である東京大学の東原らは,オスマウスの涙に分泌され,メスマウスの性行動を誘発するペプチド性フェロモン ESP1 を同定した(Nature, 2005)。また,鼻腔下部の鋤鼻器官にある GPCR クラス C 受容体の V2Rp5 を介して機能することを明らかにした(Nature, 2010)。 本研究...
❏脂質二重膜中の膜蛋白質複合体における分子認識機構を解明するNMR戦略の開発(19590037)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】大澤 匡範 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (60361606)
【キーワード】膜蛋白質 / 分子認識 / NMR / 構造生物学 / 相互作用解析
【概要】脂質二重膜中の膜蛋白質はビーズに固定化することにより、安定性が劇的に向上するが、不溶性成分の共存によりNMRシグナルの広幅化・感度の低下が問題となっていた。そこで、マジック角回転(MAS)による高感度化・高分解能化を目指した。 本研究では、高速MASに耐えることができ、広い固・液界面が確保可能な固定化担体を幅広く比較検討した結果、CM-シリカビーズを見出した。 次に、ユビキチン(Ub)と酵母Ub水...
【医歯薬学】薬学:ぺプチド核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏α/β-ヘテロペプチドを基盤とした新規構造と機能の創出(16K08157)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】尾谷 優子 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 講師 (60451853)
【キーワード】非天然アミノ酸 / 二環性βープロリン / タンパク質ータンパク質相互作用 / 構造解析 / 分子動力学計算 (他20件)
【概要】コンホメーションを制限した二環性β-アミノ酸Ah2c誘導体を様々な天然のαアミノ酸に連結させ、近傍のαアミノ酸に対する構造効果を調べた。Ah2cのN末側に結合したαーアミノ酸は対応するαーアミノ酸ジペプチドに比べて取りうるコンホメーションが制限され、伸張型のβー構造を取りやすくなることを明らかにした。αーアラニンとAh2c誘導体を交互に連結させたα/βーハイブリッドペプチドを8残基ペプチドの長さま...
❏マウスペプチド性フェロモンESP1―GPCRクラスC受容体の特異的認識機構の解明(24780104)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】吉永 壮佐 熊本大学, 生命科学研究部, 助教 (00448515)
【キーワード】情報伝達 / フェロモン / NMR / 立体構造 / 相互作用 (他13件)
【概要】多くの生物は,種を保存するため,異性を正確に認識する情報手段として「フェロモン」を用いる。共同研究者である東京大学の東原らは,オスマウスの涙に分泌され,メスマウスの性行動を誘発するペプチド性フェロモン ESP1 を同定した(Nature, 2005)。また,鼻腔下部の鋤鼻器官にある GPCR クラス C 受容体の V2Rp5 を介して機能することを明らかにした(Nature, 2010)。 本研究...
❏昆虫神経ペプチドの立体構造と分子設計(05403031)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】鈴木 昭憲 東京大学, 農学部, 教授 (90011907)
【キーワード】NMR / 立体構造 / PTTH / Insulin / インスリン族ペプチド (他10件)
【概要】1.ボンビキシンの各種NMRスペクトルを測定し、得られたNOE情報をもとにディスタンスジオメトリーによる計算からボンビキシンの立体構造を明らかにすることに成功した。 2.インスリンとのハイブリッド分子およびキメラ分子を合成し、ボンビキシン活性にはb鎖中央領域(TyrB6-LeuB18)が重要であることを明らかにした。 3.ボンビキシン-IIの受容体認識部位の立体構造上の特徴を明らかにするために、ボ...
【医歯薬学】薬学:タンパク質核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏アルカン合成関連酵素の構造ゆらぎ制御に基づく遷移状態制御(15KT0139)
【研究テーマ】遷移状態制御
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-07-10 - 2018-03-31
【研究代表者】新井 宗仁 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90302801)
【キーワード】タンパク質 / 酵素反応 / 分子動力学 / NMR / バイオエネルギー
【概要】最近、酵素反応における遷移状態の形成には酵素のグローバルな構造変化が必要であり、これが触媒反応の律速段階となることが明らかとなってきた。そこで本研究では、バイオエネルギー生産に重要な酵素AARとADOをモデルとして用い、分子動力学シミュレーション(理論)とNMR緩和測定(実験)によって酵素の構造揺らぎを検出した。次に、酵素の構造揺らぎを制御する上で重要なアミノ酸残基を探索し、それらの部位に変異を導...
❏天然変性蛋白質による分子認識機構の統一的解明(15K07023)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】新井 宗仁 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90302801)
【キーワード】蛋白質 / フォールディング / 天然変性蛋白質 / 分子認識 / NMR
【概要】天然変性蛋白質は、生理的条件下では特定の構造を持たず、標的蛋白質の認識・結合と同時にフォールディングする。高等生物が持つ蛋白質の多くが天然変性蛋白質であることから、それらの分子認識機構の決定因子を解明し、あらゆる天然変性蛋白質の分子認識機構を統一的に理解することが重要である。本研究により、1つの天然変性蛋白質内に誘導適合機構と構造選択機構という2つの仕組みが共存して標的分子を認識可能であるという画...
❏GPCRの、バイアスを含むシグナル制御機構の構造生物学的解明(25460033)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (20451859)
【キーワード】GPCR / NMR / 膜タンパク質 / 構造生物学 / 膜蛋白質 (他8件)
【概要】NMRシグナルの感度を従来法の 5 倍以上とする、昆虫細胞発現系で重水素化したタンパク質を調製する手法を開発した。加えて、重水素化を施した上で、rHDLの脂質二重膜中に再構成したb2ARを調製して、各種リガンド結合状態のNMRスペクトルを取得することにも成功した。その結果、rHDL中では、活性型の量比がミセル中より多く、交換速度がミセルにおける値の数分の一であることが示された。 さらに、アレスチン...
【医歯薬学】薬学:キナーゼ核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏NMR法によるチロシンキナーゼの動的構造解析(26840014)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】横川 真梨子 慶應義塾大学, 薬学部, 助教 (60648020)
【キーワード】キナーゼ / NMR / チロシンキナーゼ
【概要】チロシンキナーゼが機能する際の構造動態を明らかにすることは、創薬や生命現象の解明に役立つ。本研究では、チロシンキナーゼに内在する構造平衡をNMR法により解析することで、チロシンキナーゼの活性を担う動的構造を明らかにすることを目的とした。 c-Src、Fyn、c-Ablの大腸菌での発現・精製プロトコルを確立し、リン酸化状態を制御したサンプルを調製した。安定同位体標識サンプルのNMRスペクトル測定を行...
❏花粉自他識別情報の受容機構に関するタンパク質構造化学的解析(14360066)
【研究テーマ】生物生産化学・応用有機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (70273836)
【キーワード】自家不和合成 / アブラナ科植物 / SP11 / SRK / MLPK (他12件)
【概要】本研究は、アブラナ科植物の自家不和合性の自他識別反応に関わる花粉測SP11リガンドと雌ずい側SRK受容体複合体の解析を通じ、本反応の蛋白質構造化学的解明を目指したものである。主な成果は以下の通り。 1.SP11蛋白質の立体構造の解明 S_8遺伝子由来のSP11を化学合成により大量に調製し、NMRを用いて溶液状態における立体構造を解析した。その結果、1本のαヘリックスと3本のβストランドから成る特徴...
【医歯薬学】薬学:構造生物学核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏電位センサーを標的とした電位依存性イオンチャネルの機能制御と創薬戦略の構築(17H03978)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】大澤 匡範 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (60361606)
【キーワード】電位依存性イオンチャネル / 電位センサードメイン / 構造変化 / gating modifier toxin / 電位センサー (他13件)
【概要】電位依存性イオンチャネル(VGIC)は、神経伝達や心臓の拍動を担う膜タンパク質であり、抗不整脈薬などの標的として重要である。VGIC は、電位センサードメイン(VSD)で膜電位の変化を感受し、イオン透過路を開閉するがその機構は不明であった。本研究では、VSDに結合してVGIC の機能を調節するリガンドの相互作用を行った。特に、心臓のVGICであるhERGについて、VSDに特異的に結合する毒素および...
❏B型肝炎ウイルスの感染機構の構造基盤(16K18866)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】横川 真梨子 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (60648020)
【キーワード】HBV / 溶液NMR / B型肝炎ウイルス / NMR / 構造生物学 (他9件)
【概要】B型肝炎ウイルス(HBV)の感染により発症する慢性B型肝炎は、肝癌や肝硬変のリスク因子である。現在の治療薬は核酸アナログとインターフェロンのみであり、ウイルスを排除できないことが問題である。そこで本研究では、HBV感染の構造メカニズムを明らかにし、治療薬創製の構造基盤を得ることを目指した。 感染に重要なHBVの外殻タンパク質であるpreS、preS1、preS2の大量調製法を確立し、NMRシグナル...
❏ユビキチン―ユビキチン結合タンパク質複合体の動的構造解析法の開発(16K08191)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (20451859)
【キーワード】NMR / 蛋白質-蛋白質複合体 / 蛋白質ー蛋白質相互作用 / 動的構造平衡 / ユビキチン (他7件)
【概要】複数の構造を交換する動的平衡状態にある蛋白質-蛋白質複合体における、蛋白質に付加した常磁性プローブと観測原子の距離を決定できるNMR手法を開発した。開発した方法を応用することで、ユビキチンとYUHが、ユビキチンとYUHが多様な構造を取る複合体Bを一過的に形成することで、反応を進行できる最終的な複合体Aを効率よく形成して、望ましい基質特異性と高い反応効率を達成することが可能となることを示した。 ...
【医歯薬学】薬学:水素結合核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏三次元水素結合ネットワークに基づくナノプロトニクス材料の創製(21655075)
【研究テーマ】無機工業材料
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】松田 厚範 豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70295723)
【キーワード】メカノケミカル / プロトン / 固体酸 / 電解質 / 燃料電池 (他16件)
【概要】本研究では、種々の硫酸水素塩とリンタングステン酸(WAP)やケイタングステン酸(WSiA)を遊星型ボールミルを用いて複合化し、複合体の導電率の温度・組成依存性を系統的に調べた。CsHSO_4-WPA系と同様、KHSO_4-WAP系とNH_4HSO_4-WPA系では、硫酸水素塩含量が90mol%付近で導電率の極大が認められた。ミリング処理によって、WPAのプロトンの一部が一価カチオンによって置換され...
❏他核種NMRによる溶液および液晶状態におけるいくつかのポリペプチドのコンホメ-ション解析の高度化(62470091)
【研究テーマ】高分子物性・高分子材料
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1987 - 1989
【研究代表者】安藤 勲 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016637)
【キーワード】ポリペプチド / ペプチド / 生体機能関連化合物 / コンホメ-ション / NMR (他16件)
【概要】本研究は、溶液及び液晶状態におけるポリペプチド、ペプチド及び生体機能関連モデル化合物のコンホメ-ションの解析を高精度に行う方法の確立及びその応用を行うことを目的としている。固体高分解能^<13>C及び^<15>NNMRの測定により得られた固体^<13>C及び^<15>NNMR化学シフトがポリペプチド、ペプチド及び生体関連機能関連モデル化合物の溶液又は...
【医歯薬学】看護学:メタボローム解析核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏有機物の長期連用が土壌微生物群集に及ぼす影響の分子生態学的解明(15KT0037)
【研究テーマ】食料循環研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-07-10 - 2018-03-31
【研究代表者】池田 成志 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター 大規模畑作研究領域, 上級研究員 (20396609)
【キーワード】堆肥 / 有機質肥料 / 土壌微生物 / 共生微生物 / ハクサイ (他16件)
【概要】堆肥施用が土壌細菌群集に与える影響について検討した結果、堆肥施用区は化学肥料施用区よりも各種多様性指数が高い傾向が観察された。一方、系統的多様性については、土壌の栽培管理に関わらず、Proteobacteria、Acidobacteria、Chlorofexi、Actinobacteria等が主要な菌群として検出され、門レベルにおいては大きな違いは認められなかった。有機質肥料の影響については化学肥...
❏サツマイモ窒素固定共生系の分子生態学的解明(15H04620)
【研究テーマ】環境農学(含ランドスケープ科学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】池田 成志 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター 大規模畑作研究領域, 上級研究員 (20396609)
【キーワード】窒素固定 / サツマイモ / 共生細菌 / 多様性 / 16S rRNA遺伝子 (他19件)
【概要】サツマイモの茎、塊根の表面と内部の共生細菌群集について非培養法による多様性解析を行った結果、各組織に共通して他の作物種よりもアルファプロテオバクテリアの優占化が観察された。また、多様性指数は塊根表面、茎、塊根内部、の順番で小さくなることが明らかにされた。上記と対応する組織から共生細菌の網羅的な分離培養を実施した。約2000株の分離菌について16S rRNA遺伝子に基づくクラスタリング解析を行った結...
【医歯薬学】看護学:相互作用核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏生物活性発現初期段階におけるフラボン類とリン脂質膜との相互作用解析(19K07138)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】植草 義徳 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (30753024)
【キーワード】フラボノイド類 / フラボン類 / フラボノール類 / リン脂質膜親和性 / NMR (他17件)
【概要】フラボノイド類のリン脂質膜親和性と生物活性強度の連関を化学的アプローチにより解明することを目的とし,構造活性相関に資する多種多様なフラボノイド類を生薬からの単離あるいは化学合成することで取得した.リン脂質カラムを用いて算出されたこれらフラボノイド類のリン脂質膜親和性は,細胞膜内への蓄積量(取り込み量)と強い相関を示し,化合物の細胞膜内蓄積量を従来法より簡便かつ迅速に評価できることを示した.さらにモ...
❏電位センサーを標的とした電位依存性イオンチャネルの機能制御と創薬戦略の構築(17H03978)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】大澤 匡範 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (60361606)
【キーワード】電位依存性イオンチャネル / 電位センサードメイン / 構造変化 / gating modifier toxin / 電位センサー (他13件)
【概要】電位依存性イオンチャネル(VGIC)は、神経伝達や心臓の拍動を担う膜タンパク質であり、抗不整脈薬などの標的として重要である。VGIC は、電位センサードメイン(VSD)で膜電位の変化を感受し、イオン透過路を開閉するがその機構は不明であった。本研究では、VSDに結合してVGIC の機能を調節するリガンドの相互作用を行った。特に、心臓のVGICであるhERGについて、VSDに特異的に結合する毒素および...
❏マウスペプチド性フェロモンESP1―GPCRクラスC受容体の特異的認識機構の解明(24780104)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】吉永 壮佐 熊本大学, 生命科学研究部, 助教 (00448515)
【キーワード】情報伝達 / フェロモン / NMR / 立体構造 / 相互作用 (他13件)
【概要】多くの生物は,種を保存するため,異性を正確に認識する情報手段として「フェロモン」を用いる。共同研究者である東京大学の東原らは,オスマウスの涙に分泌され,メスマウスの性行動を誘発するペプチド性フェロモン ESP1 を同定した(Nature, 2005)。また,鼻腔下部の鋤鼻器官にある GPCR クラス C 受容体の V2Rp5 を介して機能することを明らかにした(Nature, 2010)。 本研究...
【医歯薬学】看護学:シグナル伝達核磁気共鳴(NMR)を含む研究件
❏薬理学的に重要なGPCRのシグナルバイアスの構造生物学的解析(15K18843)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (80737940)
【キーワード】構造生物学 / NMR / 膜タンパク質 / シグナル伝達 / GPCR
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)のリガンドには、Gタンパク質とアレスチンを介したシグナル伝達経路の一方を選択的に活性化するものが知られており、この現象を「シグナルバイアス」と呼ぶ。本研究では、薬理学的に重要なGPCRについて、メチオニンメチル基に由来するNMRシグナルを、通常のリガンドが結合した状態とバイアスリガンドが結合した状態で解析した。その結果、GPCRは不活性型構造に加えて複数の活性型...
❏GPCRの、バイアスを含むシグナル制御機構の構造生物学的解明(25460033)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (20451859)
【キーワード】GPCR / NMR / 膜タンパク質 / 構造生物学 / 膜蛋白質 (他8件)
【概要】NMRシグナルの感度を従来法の 5 倍以上とする、昆虫細胞発現系で重水素化したタンパク質を調製する手法を開発した。加えて、重水素化を施した上で、rHDLの脂質二重膜中に再構成したb2ARを調製して、各種リガンド結合状態のNMRスペクトルを取得することにも成功した。その結果、rHDL中では、活性型の量比がミセル中より多く、交換速度がミセルにおける値の数分の一であることが示された。 さらに、アレスチン...