[Discovery Saga Top] [Saga Next] [無料公開版Discovery Saga] [Discovery Sagaプレミアムご案内] [早稲田大学研究Discovery Saga] [産学連携のご案内] [Saga Concept] [会社概要] [お問い合わせ]
キーワード  地球化学 が関係する  研究 Discovery Saga
研究分野別サイレントキーワード
「地球化学」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】情報基礎学:多変量解析地球化学を含む研究件
❏高次元数理統計解析と多元素同位体分析で読み解く深海底のレアアース濃集メカニズム(18K14168)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安川 和孝 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (00757742)
【キーワード】レアアース泥 / 海底鉱物資源 / 多変量解析 / 独立成分分析 / クラスター分析 (他9件)
【概要】本研究は,南鳥島周辺海域に分布する有望な新規レアアース資源「超高濃度レアアース泥」の生成機構の解明を目的とした.本研究では,総計1646試料×41元素の大規模データセットを独立成分分析とクラスター分析により解析し,5つの独立成分と10個の地球化学クラスターを抽出した.これらの空間分布の特徴から,超高濃度レアアース泥直下に堆積層の削剥が存在することが示され,底層流の強化がレアアースホスト鉱物を物理的...
❏独立成分分析に基づく超高濃度レアアース泥の生成機構の解明(15H06144)
【研究テーマ】地球・資源システム工学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2015-08-28 - 2017-03-31
【研究代表者】安川 和孝 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (00757742)
【キーワード】海洋資源 / 地球化学 / 多変量解析 / 独立成分分析 / 岩石・鉱物・鉱床学
【概要】本研究は,日本の南鳥島周辺の排他的経済水域 (EEZ) で近年発見され,新規レアアース資源として有望視されている「超高濃度レアアース泥」の生成機構を解明することを目的とする.本研究では,平成27年度までに南鳥島EEZ内で採取された深海堆積物1192試料 (うち本研究による新規データ625試料) の多元素組成データセットを構築し,独立成分分析による多変量解析を実施した.その結果,南鳥島EEZの深海堆...
❏堆積年代に応じた遠洋性海洋堆積物中の陸源砕屑物の供給源推定(20810007)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】小豆川 勝見 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教 (00507923)
【キーワード】古海洋環境 / 多変量解析 / 放射化分析法 / 環境分析 / 地球化学 (他7件)
【概要】2008年度では南太平洋遠洋性海洋堆積物試料を用いて日本原子力研究開発機構研究炉JRR-3MおよびJRR-4においてINAA法、PGA法を適用した多元素分析を行った。これらの手法から得られた30-36元素の定量値を多次元ベクトルと見なし、供給源に合致する元素濃度パターンの抽出を行う独自の統計処理を含めた多変量解析によって、堆積物に含まれるオーストラリアならびにニュージーランドから風送されるレスの寄...
【情報学】人間情報学:独立成分分析地球化学を含む研究件
❏高次元数理統計解析と多元素同位体分析で読み解く深海底のレアアース濃集メカニズム(18K14168)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安川 和孝 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (00757742)
【キーワード】レアアース泥 / 海底鉱物資源 / 多変量解析 / 独立成分分析 / クラスター分析 (他9件)
【概要】本研究は,南鳥島周辺海域に分布する有望な新規レアアース資源「超高濃度レアアース泥」の生成機構の解明を目的とした.本研究では,総計1646試料×41元素の大規模データセットを独立成分分析とクラスター分析により解析し,5つの独立成分と10個の地球化学クラスターを抽出した.これらの空間分布の特徴から,超高濃度レアアース泥直下に堆積層の削剥が存在することが示され,底層流の強化がレアアースホスト鉱物を物理的...
❏独立成分分析に基づく超高濃度レアアース泥の生成機構の解明(15H06144)
【研究テーマ】地球・資源システム工学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2015-08-28 - 2017-03-31
【研究代表者】安川 和孝 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (00757742)
【キーワード】海洋資源 / 地球化学 / 多変量解析 / 独立成分分析 / 岩石・鉱物・鉱床学
【概要】本研究は,日本の南鳥島周辺の排他的経済水域 (EEZ) で近年発見され,新規レアアース資源として有望視されている「超高濃度レアアース泥」の生成機構を解明することを目的とする.本研究では,平成27年度までに南鳥島EEZ内で採取された深海堆積物1192試料 (うち本研究による新規データ625試料) の多元素組成データセットを構築し,独立成分分析による多変量解析を実施した.その結果,南鳥島EEZの深海堆...
【環境学】環境解析学:海洋化学地球化学を含む研究件
❏NanoSIMSを用いた超高解像度海洋古環境復元(24221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】環境変動 / 古環境復元 / 海洋科学 / 地球化学 / 質量分析 (他8件)
【概要】サンゴや二枚貝などの海洋生物は、成長する際の周囲の水温や塩分などの環境情報を記録しながら炭酸塩を主成分とする骨格や殻を作る。従来の分析手法と比較して非常に高い空間分解能で固体試料が分析可能な二次元高分解能二次イオン質量分析法(NanoSIMS)を、生物起源炭酸カルシウム試料に応用する事で、飛躍的に高い時間解像度で過去の環境や生態的な情報を復元することに成功した。また生物起源炭酸カルシウムに安定同位...
❏希ガスを用いた海水の流動に関する調査研究(18710005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】高畑 直人 東京大学, 海洋研究所, 助教 (90345059)
【キーワード】希ガス / 同位体希釈 / 海水流動 / 海洋環境 / 同位体 (他8件)
【概要】東京大学海洋研究所に設置されている海水中溶存希ガス濃度分析システムを用いて、海水試料の希ガス(ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン)の精密濃度測定を行なった。フィリピン海の水深4000mまでの海水を分析したところ、中層では北ほど表層水との混合が速いことや、表層水と中層水との混合を示していると考えられる過飽和が見られた。またこれまでほとんど報告されていない深層水の希ガス濃度を分析しその傾...
❏希ガスをトレーサーとした深層海水流動の調査研究(15710005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】高畑 直人 東京大学, 海洋研究所, 助手 (90345059)
【キーワード】海洋循環 / 希ガス / 同位体 / 分析技術 / 海洋化学 (他6件)
【概要】昨年度、海水から溶存気体を抽出し、希ガスを精製・分離し、希ガス存在度を数%の精度で測定できる分析システムを構築したが、今年度さらに改良を行なった。ヘリウムの同位体は海洋化学において有用なトレーサーとして使われており、ヘリウムの存在度が正確に求まればさらに有益な情報が得られることが期待される。そのため、本分析システムでヘリウムについても精度よく測れるようスパイクガスにヘリウム-3を加えた。また、溶存...
【環境学】環境解析学:生物ケイ酸地球化学を含む研究件
❏海洋表層におけるケイ素と炭素の生物地球化学的循環のカップリング(20310006)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】武田 重信 長崎大学, 大学院・水産・環境科学総合研究科, 教授 (20334328)
【キーワード】海洋科学 / 海洋生態 / 地球化学 / 環境変動 / 炭素循環 (他8件)
【概要】海洋表層における生物地球化学的な炭素循環が、有光層へのケイ素の移出入とどのようにカップリングしているのかについて、西部北太平洋亜寒帯域と東シナ海を主な対象海域として研究を行った。その結果、鉄や亜鉛などの微量元素の動態がケイ藻群集による粒子状有機炭素と生物ケイ酸の生産ならびに下層への移出と密接に係わっていること、優占する珪藻種の違いがそれらの過程に大きく影響することが明らかになった。 ...
❏海洋表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランス(17310005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】武田 重信 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (20334328)
【キーワード】地球科学 / 海洋生態 / ケイ素 / 珪藻 / 安定同位体 (他11件)
【概要】ケイ素安定同位体を用いて海洋表層での珪藻類による生物ケイ酸(珪藻殻)の生産速度と珪藻殻からのケイ酸溶解速度を測定する手法を開発し、西部北太平洋亜寒帯域の表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランスについて研究を行った。 ケイ素安定同位体比の測定法として二重収束型誘導結合プラズマ質量分析計の適用について検討した結果、バックグラウンド補正を適切に行うことにより、従来用いられていた負イオン表面電離型質量...
【環境学】環境解析学:MC-ICP-MS地球化学を含む研究件
❏Re-Os同位体迅速測定システムの開発~顕生代グローバル環境変動を読み解く~(21840069)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】野崎 達生 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, ポストドクトラル研究員 (10553068)
【キーワード】Re-Os同位体 / 気化法 / MC-ICP-MS / チャート / 付加体 (他9件)
【概要】本研究では,古海洋・古気候変動の原因解明に有用なRe-Os同位体の迅速測定方法を開発した.Re,Osは濃度が非常に薄いためにTIMSでの測定が一般的であるが,MC-ICP-MSと気化法を組合せた分析手法を開発し,従来よりも数倍サンプル処理能力を向上させることに成功した.本手法を美濃帯坂祝地域のチャート試料に適用し,三畳紀の約40 Myrにわたる長期の古海洋Os同位体比経年変動曲線を復元した.本結果...
❏重元素安定同位体海洋化学の創成を目指した同位体比精密分析法の開発(21350042)
【研究テーマ】分析化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】宗林 由樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (50197000)
【キーワード】環境分析 / 分析化学 / 海洋科学 / 地球化学 / 重元素安定同位体 (他11件)
【概要】重元素安定同位体比は,海洋化学の新しい武器として注目されている.本研究では,太平洋,南極海,大西洋から得られた海水試料を分析し,溶存態モリブデン同位体比が世界海洋で均一であることを実証した.海水中溶存態銅の安定同位体比精密測定法を確立した.さらに,堆積物中モリブデン,タングステンの安定同位体比精密測定法の最適化を行った.これら同位体比は,生物地球化学循環のトレーサー,古海洋研究の手掛かりとして期待...
【環境学】環境解析学:生物圏現象地球化学を含む研究件
❏海洋環境・生態系を理解するための重金属安定同位体海洋化学の育成(15H01727)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宗林 由樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (50197000)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 環境分析 / 生物圏現象 / 環境変動 (他8件)
【概要】海水中Ni, Cu, Zn安定同位体比の測定法を確立した.岩石中Ni同位体比の精密測定のため,新しい化学分離法を開発した.国際共同研究により亜鉛の同位体比の新しい標準物質を確立した.白鳳丸KH-15-3航海(東シナ海)とKH-17-3航海(亜寒帯北太平洋)で海水試料を採取した.KH-14-6 航海(南極海・南太平洋)の海水試料を用いて,溶存態Ni, Cu, Znの濃度と安定同位体比の鉛直断面分布を...
❏全球水素循環解明のための水素の発生・消滅過程の安定同位体比解析および大気観測(25287146)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】豊田 栄 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 准教授 (30313357)
【キーワード】水素 / 安定同位体比 / 分析法開発 / 畜産発生源 / 環境変動 (他7件)
【概要】エネルギー源として水素の利用が増加すると大気中水素濃度も増加することが予想されるが、現在の全球水素収支の理解は不十分であり、人間活動に伴う水素の付加が将来の大気環境に与える影響の予測は困難である。本研究では、さまざまな発生源や消滅過程において特徴的な値を示す安定同位体比を用いた水素の循環解析に資するために、環境試料中の水素安定同位体比を迅速かつ簡便に測定する手法の開発、および人間も含む生物圏の種々...
【環境学】環境解析学:地球科学地球化学を含む研究件
❏衝突剥離過程の解明:天体衝突による惑星間物質輸送への応用(17H02990)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】玄田 英典 東京工業大学, 地球生命研究所, 准教授 (90456260)
【キーワード】惑星起源・進化 / 地球科学 / 惑星探査 / 宇宙科学 / 地球化学 (他6件)
【概要】天体衝突によって物質が高速度で放出される衝突剥離過程の詳細を明らかにするべく、衝突数値計算と衝突実験を行なった。衝突数値計算により、標的深部の物質が、浅部の低衝撃圧しか受けていない物質をトコロテン式に押し出すという加速メカニズム(後期加速)が、衝突剥離過程において重要であることを明らかにした。衝突実験においてもこの後期加速を確認することができた。後期加速は、低衝撃圧しか経験していない火星隕石の火星...
❏NanoSIMSを用いた超高解像度海洋古環境復元(24221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】環境変動 / 古環境復元 / 海洋科学 / 地球化学 / 質量分析 (他8件)
【概要】サンゴや二枚貝などの海洋生物は、成長する際の周囲の水温や塩分などの環境情報を記録しながら炭酸塩を主成分とする骨格や殻を作る。従来の分析手法と比較して非常に高い空間分解能で固体試料が分析可能な二次元高分解能二次イオン質量分析法(NanoSIMS)を、生物起源炭酸カルシウム試料に応用する事で、飛躍的に高い時間解像度で過去の環境や生態的な情報を復元することに成功した。また生物起源炭酸カルシウムに安定同位...
❏動物プランクトンの非捕食死:現場個体群における重要性と生態系に与える影響の解明(21310019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】海洋生態系 / 食物網 / 物質循環 / プランクトン / 生活史 (他11件)
【概要】前年度末から収集していた現場における非捕食死個体推定のための生化学試料(核酸比・酸化ストレスマーカー)が、東日本大震災に伴う停電により全て溶け、腐敗し分析不能となってしまったため従来計画していた親潮海域の現場観測・実験的手法から、過去試料の分析に重点を置いて解析を行った。親潮域ではカイアシ類Eucalanus雌親の餌料摂取履歴が生み出された幼体の死亡率に間接的に影響することを明らかにした。これは珪...
【環境学】環境解析学:珪藻地球化学を含む研究件
❏海洋表層におけるケイ素と炭素の生物地球化学的循環のカップリング(20310006)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】武田 重信 長崎大学, 大学院・水産・環境科学総合研究科, 教授 (20334328)
【キーワード】海洋科学 / 海洋生態 / 地球化学 / 環境変動 / 炭素循環 (他8件)
【概要】海洋表層における生物地球化学的な炭素循環が、有光層へのケイ素の移出入とどのようにカップリングしているのかについて、西部北太平洋亜寒帯域と東シナ海を主な対象海域として研究を行った。その結果、鉄や亜鉛などの微量元素の動態がケイ藻群集による粒子状有機炭素と生物ケイ酸の生産ならびに下層への移出と密接に係わっていること、優占する珪藻種の違いがそれらの過程に大きく影響することが明らかになった。 ...
❏海洋表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランス(17310005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】武田 重信 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (20334328)
【キーワード】地球科学 / 海洋生態 / ケイ素 / 珪藻 / 安定同位体 (他11件)
【概要】ケイ素安定同位体を用いて海洋表層での珪藻類による生物ケイ酸(珪藻殻)の生産速度と珪藻殻からのケイ酸溶解速度を測定する手法を開発し、西部北太平洋亜寒帯域の表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランスについて研究を行った。 ケイ素安定同位体比の測定法として二重収束型誘導結合プラズマ質量分析計の適用について検討した結果、バックグラウンド補正を適切に行うことにより、従来用いられていた負イオン表面電離型質量...
【環境学】環境解析学:最終退氷期地球化学を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【環境学】環境解析学:最終氷期地球化学を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【環境学】環境解析学:中深層水地球化学を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【環境学】環境解析学:エアロソル地球化学を含む研究件
❏中国北京市及び西安市をモデル都市とする急激な発展に伴う大気環境変動の実態解明(22710016)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30348809)
【キーワード】環境変動 / 東アジア / SO2 / エアロゾル / 水溶性イオン成分 (他14件)
【概要】中国の大都市における短期的および長期的な大気環境変動の実態解明調査を行った。北京五輪開催に関連した環境規制により、大気粉じん中硫酸イオン濃度は40%減少した。長期的変動に関しては、2005年から2009年にかけて中国北京市における大気中二酸化硫黄濃度は約30%減少した。大気粉じん中硫酸イオン濃度は暖房期20%、非暖房期50%と減少割合が季節によって異なっており、これは気象条件に加えオキシダント濃度...
❏長期観測に基づく中国北京市の大気環境の実態調査と動態解析による環境評価(19404002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】田中 茂 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10137987)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 東アジア / 有害化学物質 (他9件)
【概要】近年発展が顕著で歴史的な都市改造が行われている中国北京市において21世紀最初の10年間の大気環境の動向を定量化することを目的として研究を行った。北京市の大気粉塵濃度は世界主要都市と比較して約5倍高く、直近約10年間ではほぼ改善されていなかった。2008年夏季オリンピック開催に伴う諸規制により、粒径2.5μm以上の粗大粒子濃度は25%減少したが、粒径2.5μm以下の微小粒子濃度に対しては減少効果が認...
❏大気微小粒子の環境動態解析のための有機・無機化合物の多成分高感度迅速分析法の開発(18710014)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30348809)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 地球化学 / 有害化学物質 (他8件)
【概要】本研究では、大気微小粒子中の有機化合物および微量金属の多成分高感度同時迅速分析法の開発を行うことを目的とする。本年度は高速溶媒抽出/自動化カラムクロマトグラフィー/HPLC/蛍光検出法による大気微小粒子中多環芳香族炭化水素類(PAHs)の多成分高感度迅速分析法の開発を行った。 PAHsの抽出時間短縮・効率化を図るため、高速ソックスレー法の検討を行った。具体的には溶媒抽出部の温度を可変とし、従来は室...
【環境学】環境解析学:分析技術地球化学を含む研究件
❏希ガスを用いた海水の流動に関する調査研究(18710005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】高畑 直人 東京大学, 海洋研究所, 助教 (90345059)
【キーワード】希ガス / 同位体希釈 / 海水流動 / 海洋環境 / 同位体 (他8件)
【概要】東京大学海洋研究所に設置されている海水中溶存希ガス濃度分析システムを用いて、海水試料の希ガス(ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン)の精密濃度測定を行なった。フィリピン海の水深4000mまでの海水を分析したところ、中層では北ほど表層水との混合が速いことや、表層水と中層水との混合を示していると考えられる過飽和が見られた。またこれまでほとんど報告されていない深層水の希ガス濃度を分析しその傾...
❏希ガスをトレーサーとした深層海水流動の調査研究(15710005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】高畑 直人 東京大学, 海洋研究所, 助手 (90345059)
【キーワード】海洋循環 / 希ガス / 同位体 / 分析技術 / 海洋化学 (他6件)
【概要】昨年度、海水から溶存気体を抽出し、希ガスを精製・分離し、希ガス存在度を数%の精度で測定できる分析システムを構築したが、今年度さらに改良を行なった。ヘリウムの同位体は海洋化学において有用なトレーサーとして使われており、ヘリウムの存在度が正確に求まればさらに有益な情報が得られることが期待される。そのため、本分析システムでヘリウムについても精度よく測れるようスパイクガスにヘリウム-3を加えた。また、溶存...
【環境学】環境解析学:有害金属地球化学を含む研究件
❏長期観測に基づく中国北京市の大気環境の実態調査と動態解析による環境評価(19404002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】田中 茂 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10137987)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 東アジア / 有害化学物質 (他9件)
【概要】近年発展が顕著で歴史的な都市改造が行われている中国北京市において21世紀最初の10年間の大気環境の動向を定量化することを目的として研究を行った。北京市の大気粉塵濃度は世界主要都市と比較して約5倍高く、直近約10年間ではほぼ改善されていなかった。2008年夏季オリンピック開催に伴う諸規制により、粒径2.5μm以上の粗大粒子濃度は25%減少したが、粒径2.5μm以下の微小粒子濃度に対しては減少効果が認...
❏中国北京市の大気環境の新たな観測システムの構築と動態解析による環境対策への評価(16404002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】田中 茂 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10137987)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 東アジア / 有害化学物質 (他12件)
【概要】中国北京市では2008年五輪開催に向けた都市改造の最中であり、すでに高濃度である大気粉塵がさらに増加する危険性がある。従って大気粉塵の発生源を明らかにし対策を進めることが重要である。本研究では中国北京市清華大学において大気粉塵試料を1日ごとに採取し、微量化学成分の分析を行った。 北京市における微量金属成分濃度は、全ての成分において東京都の濃度を上回り、特にヒ素に関しては25倍を超える高濃度であった...
【環境学】環境解析学:水溶性イオン成分地球化学を含む研究件
❏中国北京市及び西安市をモデル都市とする急激な発展に伴う大気環境変動の実態解明(22710016)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30348809)
【キーワード】環境変動 / 東アジア / SO2 / エアロゾル / 水溶性イオン成分 (他14件)
【概要】中国の大都市における短期的および長期的な大気環境変動の実態解明調査を行った。北京五輪開催に関連した環境規制により、大気粉じん中硫酸イオン濃度は40%減少した。長期的変動に関しては、2005年から2009年にかけて中国北京市における大気中二酸化硫黄濃度は約30%減少した。大気粉じん中硫酸イオン濃度は暖房期20%、非暖房期50%と減少割合が季節によって異なっており、これは気象条件に加えオキシダント濃度...
❏中国北京市の大気環境の新たな観測システムの構築と動態解析による環境対策への評価(16404002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】田中 茂 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10137987)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 東アジア / 有害化学物質 (他12件)
【概要】中国北京市では2008年五輪開催に向けた都市改造の最中であり、すでに高濃度である大気粉塵がさらに増加する危険性がある。従って大気粉塵の発生源を明らかにし対策を進めることが重要である。本研究では中国北京市清華大学において大気粉塵試料を1日ごとに採取し、微量化学成分の分析を行った。 北京市における微量金属成分濃度は、全ての成分において東京都の濃度を上回り、特にヒ素に関しては25倍を超える高濃度であった...
【環境学】環境解析学:大気微小粒子地球化学を含む研究件
❏中国北京市及び西安市をモデル都市とする急激な発展に伴う大気環境変動の実態解明(22710016)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30348809)
【キーワード】環境変動 / 東アジア / SO2 / エアロゾル / 水溶性イオン成分 (他14件)
【概要】中国の大都市における短期的および長期的な大気環境変動の実態解明調査を行った。北京五輪開催に関連した環境規制により、大気粉じん中硫酸イオン濃度は40%減少した。長期的変動に関しては、2005年から2009年にかけて中国北京市における大気中二酸化硫黄濃度は約30%減少した。大気粉じん中硫酸イオン濃度は暖房期20%、非暖房期50%と減少割合が季節によって異なっており、これは気象条件に加えオキシダント濃度...
❏大気微小粒子の環境動態解析のための有機・無機化合物の多成分高感度迅速分析法の開発(18710014)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30348809)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 地球化学 / 有害化学物質 (他8件)
【概要】本研究では、大気微小粒子中の有機化合物および微量金属の多成分高感度同時迅速分析法の開発を行うことを目的とする。本年度は高速溶媒抽出/自動化カラムクロマトグラフィー/HPLC/蛍光検出法による大気微小粒子中多環芳香族炭化水素類(PAHs)の多成分高感度迅速分析法の開発を行った。 PAHsの抽出時間短縮・効率化を図るため、高速ソックスレー法の検討を行った。具体的には溶媒抽出部の温度を可変とし、従来は室...
【環境学】環境創成学:安定同位体比地球化学を含む研究件
❏海洋環境・生態系を理解するための重金属安定同位体海洋化学の育成(15H01727)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宗林 由樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (50197000)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 環境分析 / 生物圏現象 / 環境変動 (他8件)
【概要】海水中Ni, Cu, Zn安定同位体比の測定法を確立した.岩石中Ni同位体比の精密測定のため,新しい化学分離法を開発した.国際共同研究により亜鉛の同位体比の新しい標準物質を確立した.白鳳丸KH-15-3航海(東シナ海)とKH-17-3航海(亜寒帯北太平洋)で海水試料を採取した.KH-14-6 航海(南極海・南太平洋)の海水試料を用いて,溶存態Ni, Cu, Znの濃度と安定同位体比の鉛直断面分布を...
❏全球水素循環解明のための水素の発生・消滅過程の安定同位体比解析および大気観測(25287146)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】豊田 栄 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 准教授 (30313357)
【キーワード】水素 / 安定同位体比 / 分析法開発 / 畜産発生源 / 環境変動 (他7件)
【概要】エネルギー源として水素の利用が増加すると大気中水素濃度も増加することが予想されるが、現在の全球水素収支の理解は不十分であり、人間活動に伴う水素の付加が将来の大気環境に与える影響の予測は困難である。本研究では、さまざまな発生源や消滅過程において特徴的な値を示す安定同位体比を用いた水素の循環解析に資するために、環境試料中の水素安定同位体比を迅速かつ簡便に測定する手法の開発、および人間も含む生物圏の種々...
【環境学】環境保全学:環境質定量化・予測地球化学を含む研究件
❏中国北京市及び西安市をモデル都市とする急激な発展に伴う大気環境変動の実態解明(22710016)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30348809)
【キーワード】環境変動 / 東アジア / SO2 / エアロゾル / 水溶性イオン成分 (他14件)
【概要】中国の大都市における短期的および長期的な大気環境変動の実態解明調査を行った。北京五輪開催に関連した環境規制により、大気粉じん中硫酸イオン濃度は40%減少した。長期的変動に関しては、2005年から2009年にかけて中国北京市における大気中二酸化硫黄濃度は約30%減少した。大気粉じん中硫酸イオン濃度は暖房期20%、非暖房期50%と減少割合が季節によって異なっており、これは気象条件に加えオキシダント濃度...
❏埋立地における都市ごみ焼却残渣の地球化学的風化現象と重金属の長期挙動の解明(19360242)
【研究テーマ】土木環境システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】島岡 隆行 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (80202109)
【キーワード】廃棄物埋立地 / 都市ごみ焼却残渣 / 風化現象 / 孔隙構造 / X線CT法 (他17件)
【概要】埋立地を模擬した焼却灰充填カラム試験を行い,土質試験法,浸出水の水質分析およびX線CT法によって,焼却灰層における孔隙構造およびその変化を定量的に明らかにするとともに,X線CT画像を用いた孔隙の立体構造を考慮した水分移動数値シミュレーションを可能にした。また,埋立地における炭酸化反応に伴う重金属の長期挙動や,重金属の挙動におよぼす重金属の化合形態とpHの影響について検討し,重金属の長期挙動を予測す...
❏長期観測に基づく中国北京市の大気環境の実態調査と動態解析による環境評価(19404002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】田中 茂 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10137987)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 東アジア / 有害化学物質 (他9件)
【概要】近年発展が顕著で歴史的な都市改造が行われている中国北京市において21世紀最初の10年間の大気環境の動向を定量化することを目的として研究を行った。北京市の大気粉塵濃度は世界主要都市と比較して約5倍高く、直近約10年間ではほぼ改善されていなかった。2008年夏季オリンピック開催に伴う諸規制により、粒径2.5μm以上の粗大粒子濃度は25%減少したが、粒径2.5μm以下の微小粒子濃度に対しては減少効果が認...
【環境学】環境保全学:環境分析地球化学を含む研究件
❏高解像度炭酸塩分析による巨大噴火・物質循環・表層環境変動の時系列復元(17H00777)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】火山活動 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 火山噴火 (他11件)
【概要】本研究は、古環境試料の年代測定と元素・同位体分析を組み合わせることで、過去の巨大噴火履歴の復元を目指した。U-Th放射非平衡年代測定法を駆使して、過去の大規模噴火時期の年代を持つ石筍試料を入手した。LIBS(レーザーを用いた元素分析装置)を導入し、過去の大規模噴火・火山活動の情報を記録していると考えられる石筍等の炭酸塩試料の分析手法を開発した。そして、微小領域を分析可能な他の装置と組み合わせて微量...
❏温室地球と氷室地球の分岐点:カナダ太平洋岸白亜系の水温変動記録から探る(15H05213)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授(リサーチプロフェッサー) (50272943)
【キーワード】北東太平洋 / 白亜紀 / カンパニアン / 古水温 / 酸素同位体比 (他15件)
【概要】カナダ国ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島近傍の小島であるホーンビー島の海蝕台に露出する上部白亜系カンパニアン階-マーストリヒチアン階の地質調査を行い,得られた地質試料の酸素および炭素同位体比分析を行った. 最も重要な成果は,長径約2mの炭酸塩コンクリ―ションがメタン冷湧水性炭酸塩であることを同定したこと,そしてその酸素同位体比から,カンパニアン期後期には東太平洋の水深約200mの海底に約8...
❏海洋環境・生態系を理解するための重金属安定同位体海洋化学の育成(15H01727)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宗林 由樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (50197000)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 環境分析 / 生物圏現象 / 環境変動 (他8件)
【概要】海水中Ni, Cu, Zn安定同位体比の測定法を確立した.岩石中Ni同位体比の精密測定のため,新しい化学分離法を開発した.国際共同研究により亜鉛の同位体比の新しい標準物質を確立した.白鳳丸KH-15-3航海(東シナ海)とKH-17-3航海(亜寒帯北太平洋)で海水試料を採取した.KH-14-6 航海(南極海・南太平洋)の海水試料を用いて,溶存態Ni, Cu, Znの濃度と安定同位体比の鉛直断面分布を...
【環境学】環境保全学:大気汚染防止・浄化地球化学を含む研究件
❏中国北京市及び西安市をモデル都市とする急激な発展に伴う大気環境変動の実態解明(22710016)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30348809)
【キーワード】環境変動 / 東アジア / SO2 / エアロゾル / 水溶性イオン成分 (他14件)
【概要】中国の大都市における短期的および長期的な大気環境変動の実態解明調査を行った。北京五輪開催に関連した環境規制により、大気粉じん中硫酸イオン濃度は40%減少した。長期的変動に関しては、2005年から2009年にかけて中国北京市における大気中二酸化硫黄濃度は約30%減少した。大気粉じん中硫酸イオン濃度は暖房期20%、非暖房期50%と減少割合が季節によって異なっており、これは気象条件に加えオキシダント濃度...
❏長期観測に基づく中国北京市の大気環境の実態調査と動態解析による環境評価(19404002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】田中 茂 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10137987)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 東アジア / 有害化学物質 (他9件)
【概要】近年発展が顕著で歴史的な都市改造が行われている中国北京市において21世紀最初の10年間の大気環境の動向を定量化することを目的として研究を行った。北京市の大気粉塵濃度は世界主要都市と比較して約5倍高く、直近約10年間ではほぼ改善されていなかった。2008年夏季オリンピック開催に伴う諸規制により、粒径2.5μm以上の粗大粒子濃度は25%減少したが、粒径2.5μm以下の微小粒子濃度に対しては減少効果が認...
❏大気微小粒子の環境動態解析のための有機・無機化合物の多成分高感度迅速分析法の開発(18710014)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30348809)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 地球化学 / 有害化学物質 (他8件)
【概要】本研究では、大気微小粒子中の有機化合物および微量金属の多成分高感度同時迅速分析法の開発を行うことを目的とする。本年度は高速溶媒抽出/自動化カラムクロマトグラフィー/HPLC/蛍光検出法による大気微小粒子中多環芳香族炭化水素類(PAHs)の多成分高感度迅速分析法の開発を行った。 PAHsの抽出時間短縮・効率化を図るため、高速ソックスレー法の検討を行った。具体的には溶媒抽出部の温度を可変とし、従来は室...
【環境学】環境保全学:重金属地球化学を含む研究件
❏海洋環境・生態系を理解するための重金属安定同位体海洋化学の育成(15H01727)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宗林 由樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (50197000)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 環境分析 / 生物圏現象 / 環境変動 (他8件)
【概要】海水中Ni, Cu, Zn安定同位体比の測定法を確立した.岩石中Ni同位体比の精密測定のため,新しい化学分離法を開発した.国際共同研究により亜鉛の同位体比の新しい標準物質を確立した.白鳳丸KH-15-3航海(東シナ海)とKH-17-3航海(亜寒帯北太平洋)で海水試料を採取した.KH-14-6 航海(南極海・南太平洋)の海水試料を用いて,溶存態Ni, Cu, Znの濃度と安定同位体比の鉛直断面分布を...
❏埋立地における都市ごみ焼却残渣の地球化学的風化現象と重金属の長期挙動の解明(19360242)
【研究テーマ】土木環境システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】島岡 隆行 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (80202109)
【キーワード】廃棄物埋立地 / 都市ごみ焼却残渣 / 風化現象 / 孔隙構造 / X線CT法 (他17件)
【概要】埋立地を模擬した焼却灰充填カラム試験を行い,土質試験法,浸出水の水質分析およびX線CT法によって,焼却灰層における孔隙構造およびその変化を定量的に明らかにするとともに,X線CT画像を用いた孔隙の立体構造を考慮した水分移動数値シミュレーションを可能にした。また,埋立地における炭酸化反応に伴う重金属の長期挙動や,重金属の挙動におよぼす重金属の化合形態とpHの影響について検討し,重金属の長期挙動を予測す...
【環境学】環境保全学:多環芳香族炭化水素類地球化学を含む研究件
❏長期観測に基づく中国北京市の大気環境の実態調査と動態解析による環境評価(19404002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】田中 茂 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10137987)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 東アジア / 有害化学物質 (他9件)
【概要】近年発展が顕著で歴史的な都市改造が行われている中国北京市において21世紀最初の10年間の大気環境の動向を定量化することを目的として研究を行った。北京市の大気粉塵濃度は世界主要都市と比較して約5倍高く、直近約10年間ではほぼ改善されていなかった。2008年夏季オリンピック開催に伴う諸規制により、粒径2.5μm以上の粗大粒子濃度は25%減少したが、粒径2.5μm以下の微小粒子濃度に対しては減少効果が認...
❏大気微小粒子の環境動態解析のための有機・無機化合物の多成分高感度迅速分析法の開発(18710014)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30348809)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 地球化学 / 有害化学物質 (他8件)
【概要】本研究では、大気微小粒子中の有機化合物および微量金属の多成分高感度同時迅速分析法の開発を行うことを目的とする。本年度は高速溶媒抽出/自動化カラムクロマトグラフィー/HPLC/蛍光検出法による大気微小粒子中多環芳香族炭化水素類(PAHs)の多成分高感度迅速分析法の開発を行った。 PAHsの抽出時間短縮・効率化を図るため、高速ソックスレー法の検討を行った。具体的には溶媒抽出部の温度を可変とし、従来は室...
❏多環芳香族炭化水素類及び微量金属の同時分析による大気微小粒子の環境動態解析(16710008)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (30348809)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 地球化学 / 有害化学物質 (他8件)
【概要】横浜市日吉における、2004年8月19日〜11月21日の期間のPM2.5質量濃度及びPM2.5中PAHs(多環芳香族炭化水素類)、微量金属、水溶性イオン成分濃度はそれぞれ、PM2.5:18.3±8.8μg/m^3(n=90)、Total PAHs:1.43±1.16ng/m^3(n=90)、Total Metals:1.55±0.98μ9/m^3(n=90)であった。また、PM2.5中Total ...
【環境学】環境保全学:有害化学物質地球化学を含む研究件
❏中国北京市及び西安市をモデル都市とする急激な発展に伴う大気環境変動の実態解明(22710016)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30348809)
【キーワード】環境変動 / 東アジア / SO2 / エアロゾル / 水溶性イオン成分 (他14件)
【概要】中国の大都市における短期的および長期的な大気環境変動の実態解明調査を行った。北京五輪開催に関連した環境規制により、大気粉じん中硫酸イオン濃度は40%減少した。長期的変動に関しては、2005年から2009年にかけて中国北京市における大気中二酸化硫黄濃度は約30%減少した。大気粉じん中硫酸イオン濃度は暖房期20%、非暖房期50%と減少割合が季節によって異なっており、これは気象条件に加えオキシダント濃度...
❏埋立地における都市ごみ焼却残渣の地球化学的風化現象と重金属の長期挙動の解明(19360242)
【研究テーマ】土木環境システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】島岡 隆行 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (80202109)
【キーワード】廃棄物埋立地 / 都市ごみ焼却残渣 / 風化現象 / 孔隙構造 / X線CT法 (他17件)
【概要】埋立地を模擬した焼却灰充填カラム試験を行い,土質試験法,浸出水の水質分析およびX線CT法によって,焼却灰層における孔隙構造およびその変化を定量的に明らかにするとともに,X線CT画像を用いた孔隙の立体構造を考慮した水分移動数値シミュレーションを可能にした。また,埋立地における炭酸化反応に伴う重金属の長期挙動や,重金属の挙動におよぼす重金属の化合形態とpHの影響について検討し,重金属の長期挙動を予測す...
❏長期観測に基づく中国北京市の大気環境の実態調査と動態解析による環境評価(19404002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】田中 茂 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10137987)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 東アジア / 有害化学物質 (他9件)
【概要】近年発展が顕著で歴史的な都市改造が行われている中国北京市において21世紀最初の10年間の大気環境の動向を定量化することを目的として研究を行った。北京市の大気粉塵濃度は世界主要都市と比較して約5倍高く、直近約10年間ではほぼ改善されていなかった。2008年夏季オリンピック開催に伴う諸規制により、粒径2.5μm以上の粗大粒子濃度は25%減少したが、粒径2.5μm以下の微小粒子濃度に対しては減少効果が認...
【環境学】環境保全学:海洋科学地球化学を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏高解像度炭酸塩分析による巨大噴火・物質循環・表層環境変動の時系列復元(17H00777)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】火山活動 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 火山噴火 (他11件)
【概要】本研究は、古環境試料の年代測定と元素・同位体分析を組み合わせることで、過去の巨大噴火履歴の復元を目指した。U-Th放射非平衡年代測定法を駆使して、過去の大規模噴火時期の年代を持つ石筍試料を入手した。LIBS(レーザーを用いた元素分析装置)を導入し、過去の大規模噴火・火山活動の情報を記録していると考えられる石筍等の炭酸塩試料の分析手法を開発した。そして、微小領域を分析可能な他の装置と組み合わせて微量...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【環境学】環境保全学:環境変動地球化学を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
❏温室地球と氷室地球の分岐点:カナダ太平洋岸白亜系の水温変動記録から探る(15H05213)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授(リサーチプロフェッサー) (50272943)
【キーワード】北東太平洋 / 白亜紀 / カンパニアン / 古水温 / 酸素同位体比 (他15件)
【概要】カナダ国ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島近傍の小島であるホーンビー島の海蝕台に露出する上部白亜系カンパニアン階-マーストリヒチアン階の地質調査を行い,得られた地質試料の酸素および炭素同位体比分析を行った. 最も重要な成果は,長径約2mの炭酸塩コンクリ―ションがメタン冷湧水性炭酸塩であることを同定したこと,そしてその酸素同位体比から,カンパニアン期後期には東太平洋の水深約200mの海底に約8...
【環境学】環境保全学:深海環境地球化学を含む研究件
❏深海底堆積物環境におけるC1化合物分布とその微生物地球化学的循環の解明(23651015)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】谷 篤史 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教 (10335333)
【キーワード】環境分析 / 深海環境 / 地球化学 / 炭素代謝 / モノカーボン(C1)化合物 (他6件)
【概要】炭素1つからなる低分子有機化合物(C1化合物)に基づいて活動する海底下微生物圏を総合的に理解するための第一歩として,既に研究が進んでいるメタンや二酸化炭素を除く,メタノールとホルムアルデヒド,アセトンに着目し,深層の嫌気環境におけるそれらの分布(これらの濃度は深くなるにつれて増加する)を明らかにした.また,メタノールは同堆積物に含まれる微生物により代謝され,二酸化炭素となることが明らかとなった.こ...
❏堆積年代に応じた遠洋性海洋堆積物中の陸源砕屑物の供給源推定(20810007)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】小豆川 勝見 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教 (00507923)
【キーワード】古海洋環境 / 多変量解析 / 放射化分析法 / 環境分析 / 地球化学 (他7件)
【概要】2008年度では南太平洋遠洋性海洋堆積物試料を用いて日本原子力研究開発機構研究炉JRR-3MおよびJRR-4においてINAA法、PGA法を適用した多元素分析を行った。これらの手法から得られた30-36元素の定量値を多次元ベクトルと見なし、供給源に合致する元素濃度パターンの抽出を行う独自の統計処理を含めた多変量解析によって、堆積物に含まれるオーストラリアならびにニュージーランドから風送されるレスの寄...
❏台湾南西沖冷湧水炭酸塩岩形成へのメタンハイドレートの影響評価(19540488)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】町山 栄章 独立行政法人海洋研究開発機構, 高知コア研究所, サブリーダー (00344284)
【キーワード】メタンハイドレート / 地質学 / 地球化学 / 海洋探査 / 深海環境 (他8件)
【概要】台湾南西沖の南シナ海大陸棚斜面に分布する海底メタン湧水は、地形に規制されたメタンの集積がメタンハイドレートのキャップ構造を形成し、その頂部から海底面へ流体が上昇することに起因している。この海底メタン湧水に伴われる冷湧水炭酸塩岩の形成には、メタンハイドレートの分解水が部分的に関与していた。 微生物による二酸化炭素の還元によって形成されたメタンと噴出ガス中の硫化水素によって、熱水噴出孔と同様な化学合成...
【数物系科学】地球惑星科学:部分溶融地球化学を含む研究件
❏高温マグマプロセス解明に向けたジルコンPCMR年代測定法の開発(18K13636)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】坂田 周平 東京大学, 地震研究所, 助教 (20772255)
【キーワード】マグマの上昇速度 / ジルコン / 放射年代学 / 地球化学 / 部分溶融 (他11件)
【概要】地表で観察されるマグマが固まった岩石に含まれるジルコンと呼ばれる鉱物はウラン・トリウム・鉛の同位体を用いてその結晶化から現在に至るまでの時間を測定することができる。本研究では従来法をさらに一歩進め、トリウムと鉛のペアから計算される年代とウランと鉛より求まる年代を組み合わせることで、鉱物が結晶化する以前の時間情報を定量化する手法を開発した。この手法により地下深くで発生したマグマが上昇し、その途中で鉱...
❏大陸衝突帯における地殻内流体活動・部分溶融とそれに伴う物質移動の理解(26400513)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】河上 哲生 京都大学, 理学研究科, 准教授 (70415777)
【キーワード】地質学 / 地球化学 / 地殻流体 / 大陸地殻 / 部分溶融 (他18件)
【概要】大陸衝突帯であるヒマラヤの部分溶融していない中~下部地殻では含ホウ素流体活動が広くみとめられ、鉱物化学組成から推定された流体の塩濃度は海水程度であった。一方、約6億年前の衝突帯下部地殻が露出する南極のリュツォ・ホルム湾とセール・ロンダーネ山地では、後退変成期のみならず昇温変成期にも中部~下部地殻で塩素に富む流体活動が起きていたこと、および外部からの含塩素流体の流入に加え、岩石が部分溶融を経験するこ...
【数物系科学】地球惑星科学:北太平洋地球化学を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【数物系科学】地球惑星科学:北太平洋中層水地球化学を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【数物系科学】地球惑星科学:高速分光計測地球化学を含む研究件
❏原始地球大気中における天体衝突によるHCN生成量の実験的推定(20340155)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】杉田 精司 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80313203)
【キーワード】大気圏 / 水圏化学 / 惑星起源・進化 / 地球化学 / 有機化学 (他10件)
【概要】本研究では、炭素に富む小天体が窒素に富む大気中で高速衝突した際に生じる化学反応過程を調べた。衝突実験のフィルター分光計測からは、高温の衝突破片から有機ガスが昇華して周辺大気と反応してCNラジカルが生成される過程の定量観測ができた。また、最終生成ガスの分析からは、ごく微量ながらHCNの生成を確認でき、天体衝突現象によって高温で安定なCNラジカルのみでなく室温常圧でも安定なシアン化合物が形成されうるこ...
❏天体衝突がもたらす地球環境変動の実験的解明(19340134)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】松井 孝典 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80114643)
【キーワード】地球環境システム / 天体衝突 / 惑星表層環境 / 衝突脱ガス / 大気進化 (他9件)
【概要】本研究では, 堆積岩及び各種氷の衝突脱ガス過程における化学反応過程の解明を目的として実験を行った. また, 脱ガス過程からの反応生成物が, 地球気候システムに及ぼす影響の定量的評価を行った. 結果として, (1)衝撃脱ガスによるCO2の発生は, 先行研究の推定より非常に高圧でのみ起きることと(2)白亜期末の巨大隕石衝突後には, 従来想定されていたCO2の大量発生ではなくCOが大量に発生したらしいこ...
【数物系科学】地球惑星科学:地球・惑星内部構造地球化学を含む研究件
❏高圧実験と地球化学の複合アプローチから地球深部酸化還元状態進化を探る(19H01989)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】新名 良介 明治大学, 理工学部, 専任准教授 (00769812)
【キーワード】地球・惑星内部構造 / 地殻・マントル物質 / 固体地球物理学 / 地球化学 / 高温高圧 (他12件)
【概要】昨年度までに立ち上げた高温高圧力下その場測定を行うための分析装置と、それに適合した高温高圧実験装置を用いて、マントル物質の酸化還元状態を理解するための実験的研究を推進した。当該年度に得られた研究業績として、ダイヤモンドアンビルセルを用いて、マントル深部に存在する可能性のある高圧酸化鉄相の電気伝導度を高圧力下その場測定した結果を、国際学術論文として発表できた。未だ測定されたことのない領域での測定に成...
❏1億年間続く巨大海台のマグマ活動(26302010)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐野 貴司 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, グループ長 (40329579)
【キーワード】火山 / 岩石・鉱物・鉱床学 / 地殻・マントル物質 / 地球化学 / 固体地球科学 (他7件)
【概要】西太平洋のオントンジャワ海台とシャツキー海台という2つの超巨大火山(巨大海台)を対象とした。巨大海台の多量マグマは熱プルーム頭部がプレート境界に衝突することにより生産し、火山活動は短時間(数百万年以内)に終了すると提案されている。しかし活動終了後に再活動してできた海山が存在するようである。そこで4回の航海(KR14-07, KR16-04, KH-17-J01, KR17-13)により、海山の地質...
❏原始惑星の含水量推定(25707042)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】飯塚 毅 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (70614569)
【キーワード】水 / 年代測定 / 微惑星 / 原始惑星 / レイトベニア (他13件)
【概要】惑星進化の諸段階過程における水及び揮発性元素の挙動を探るため,様々な隕石試料について年代分析,微量元素濃度分析,水素同位体分析を実施した.その結果,地球と同程度揮発性元素濃度に枯渇している隕石中にも水が含まれていること,それらの隕石の形成年代は太陽系形成から約1000万年以内であること,それらの隕石の一部の水の同位体組成は,地球の海水の同位体組成と一致することが明らかになった.これは,地球の水はコ...
【数物系科学】地球惑星科学:タイタン地球化学を含む研究件
❏アルマ望遠鏡テラヘルツリモートセンシングによる、ビッグデータ惑星科学の創成(17K14420)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】飯野 孝浩 東京大学, 情報基盤センター, 特任准教授 (40750493)
【キーワード】電波天文学 / テラヘルツ / リモートセンシング / ビッグデータ / 最適化問題 (他16件)
【概要】アルマはミリ波・サブミリ波の波長域において世界最高の感度と空間分解能を実現するリモートセンサである.この波長域を用いた惑星大気観測には,多様な分子の3次元分布の導出,成層圏における風速の直接導出,そして分子輝線・連続波の双方を用いた気温3次元分布の導出といった強みが存在する.本研究では,特にアルマを中心とした地上大型望遠鏡群の積極的な利活用により,地上観測による太陽系内惑星大気物理・化学環境の観測...
❏太古代及び原生代初期における大気化学と地球環境進化に関する基礎研究(18840015)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】関根 康人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教 (60431897)
【キーワード】大気化学 / 太古代・原生代 / 物質循環 / メタン / タイタン (他11件)
【概要】太古代と原生代の境界にあたる25-20億年前には、地球進化における最大規模の表層環境の変動があったことが知られている。この時代には、太古代のメタンを含む還元的な大気組成が、原生代以後の酸素を含む酸化的な組成へと変わり、また同時期に、大規模氷河期が繰り返し生じたことが示されている。しかしながら、このような大気組成の進化と気候変動の間にどのような因果関係があったのか、還元的大気をもつ天体の地表環境や物...
【数物系科学】地球惑星科学:宇宙化学地球化学を含む研究件
❏隕石中の難揮発性包有物の形成速度論に基づく太陽系最初期の物理化学環境解析(16H06349)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】圦本 尚義 北海道大学, 理学研究院, 教授 (80191485)
【キーワード】地球化学 / 宇宙化学 / 隕石 / 太陽系 / 原始惑星系 (他6件)
【概要】太陽系形成最初期の高温プロセスは星形成領域の天文観測でも観測されておらず、その物理化学環境は不明である。本研究では、難揮発性包有物の同位体岩石学・鉱物学的研究に室内合成実験を組み合わせ、この高温プロセスの物理化学環境を定量的に制約した。その結果、難揮発性包有物は圧力1E-4 bar、 温度1400Kの原始惑星系円盤領域で起こる数週間続く高温プロセス(最高温度2000K)により形成されていたことが新...
❏太陽系氷天体の熱水反応実験と物質進化モデル:太陽系形成過程とハビタビリティの解明(26707024)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】関根 康人 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60431897)
【キーワード】氷天体 / 化学進化 / 熱水環境 / 原始太陽系円盤 / 太陽系天体 (他12件)
【概要】本研究では、太陽系に存在する氷天体の内部海の環境(酸化還元状態、pH、温度)やその形成条件、そこでの生命生存可能性を、探査機による観測データを室内実験に基づいて解釈することで明らかにすることを目的とする。 土星衛星エンセラダスでは、内部海の海底に、始原的な岩石成分で水素など、生命利用可能エネルギーが豊富に存在する熱水環境が存在することを示した。また、準惑星セレスや冥王星の表面物質から、太陽系初期に...
【数物系科学】地球惑星科学:火山ガス地球化学を含む研究件
❏ラバウルカルデラにおける浅部マグマ供給システムの究明(13573002)
【研究テーマ】固体地球物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】西村 裕一 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20208226)
【キーワード】ラバウル / 噴火 / マグマ溜り / 津波 / 火山ガス (他19件)
【概要】パプアニューギニアのラバウル火山は約1400年前にカルデラ噴火を起こした若いカルデラである.カルデラの西端と東端にはそれぞれ,ブルカン,タブルブルの2火山が存在し噴火を繰り返している.ラバウル火山の噴火は,この2火山の同時噴火で特徴づけられる.同時噴火は1878年、1937年に発生し,1994年には両火山が約1時間の間隔で相次いで噴火を開始した.ブルカン火山の噴火は約2週間で終わったが,タブルブル...
❏炭素の同位体比測定による深部起源炭化水素の地球化学的研究(05403002)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】脇田 宏 東京大学, 理学部, 教授 (40011689)
【キーワード】炭素化合物 / 炭素同位体比 / マントル / 火山ガス / 天然ガス (他12件)
【概要】本研究は火山作用などに伴って地表に運ばれる炭素化合物などの気体の起源や組成・分布状態を解明することを目的とし、天然ガス、高温の火山ガス、海底から噴出する熱水を取りあげた。本研究では、近年製品化されたばかりのGC/C/MS装置を分析機器として採用し、さらに新たに濃縮ラインを開発して組みあわせることにより、こうした試料中の微量メタンの同位体比分析を可能にした。GC/C/MS装置はガスクロマトグラフと燃...
【数物系科学】地球惑星科学:生命の起源地球化学を含む研究件
❏原始地球大気中における天体衝突によるHCN生成量の実験的推定(20340155)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】杉田 精司 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80313203)
【キーワード】大気圏 / 水圏化学 / 惑星起源・進化 / 地球化学 / 有機化学 (他10件)
【概要】本研究では、炭素に富む小天体が窒素に富む大気中で高速衝突した際に生じる化学反応過程を調べた。衝突実験のフィルター分光計測からは、高温の衝突破片から有機ガスが昇華して周辺大気と反応してCNラジカルが生成される過程の定量観測ができた。また、最終生成ガスの分析からは、ごく微量ながらHCNの生成を確認でき、天体衝突現象によって高温で安定なCNラジカルのみでなく室温常圧でも安定なシアン化合物が形成されうるこ...
❏天体衝突がもたらす地球環境変動の実験的解明(19340134)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】松井 孝典 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80114643)
【キーワード】地球環境システム / 天体衝突 / 惑星表層環境 / 衝突脱ガス / 大気進化 (他9件)
【概要】本研究では, 堆積岩及び各種氷の衝突脱ガス過程における化学反応過程の解明を目的として実験を行った. また, 脱ガス過程からの反応生成物が, 地球気候システムに及ぼす影響の定量的評価を行った. 結果として, (1)衝撃脱ガスによるCO2の発生は, 先行研究の推定より非常に高圧でのみ起きることと(2)白亜期末の巨大隕石衝突後には, 従来想定されていたCO2の大量発生ではなくCOが大量に発生したらしいこ...
【数物系科学】地球惑星科学:古環境復元地球化学を含む研究件
❏炭酸塩試料を用いた長期間かつ高解像度の古環境復元(19KK0083)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】佐野 有司 高知大学, 海洋コア総合研究センター, 特任教授 (50162524)
【キーワード】古環境復元 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 年代測定 (他8件)
【概要】本研究では,サンゴ骨格・鍾乳石・二枚貝など付加成長する炭酸塩試料について,高精度年代決定法と高解像度元素・同位体分析法を融合させることにより,過去の環境を長期間かつ高精度で復元することを目的とする.具体的には,炭酸塩試料のウラン-トリウム年代測定法の世界的権威である国立台湾大学のSHEN教授との共同研究を通じて,炭酸塩試料の年代を高精度で決定するとともに,二次イオン質量分析計(NanoSIMS)等...
❏NanoSIMSを用いた超高解像度海洋古環境復元(24221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】環境変動 / 古環境復元 / 海洋科学 / 地球化学 / 質量分析 (他8件)
【概要】サンゴや二枚貝などの海洋生物は、成長する際の周囲の水温や塩分などの環境情報を記録しながら炭酸塩を主成分とする骨格や殻を作る。従来の分析手法と比較して非常に高い空間分解能で固体試料が分析可能な二次元高分解能二次イオン質量分析法(NanoSIMS)を、生物起源炭酸カルシウム試料に応用する事で、飛躍的に高い時間解像度で過去の環境や生態的な情報を復元することに成功した。また生物起源炭酸カルシウムに安定同位...
【数物系科学】地球惑星科学:天体衝突地球化学を含む研究件
❏原始地球大気中における天体衝突によるHCN生成量の実験的推定(20340155)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】杉田 精司 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80313203)
【キーワード】大気圏 / 水圏化学 / 惑星起源・進化 / 地球化学 / 有機化学 (他10件)
【概要】本研究では、炭素に富む小天体が窒素に富む大気中で高速衝突した際に生じる化学反応過程を調べた。衝突実験のフィルター分光計測からは、高温の衝突破片から有機ガスが昇華して周辺大気と反応してCNラジカルが生成される過程の定量観測ができた。また、最終生成ガスの分析からは、ごく微量ながらHCNの生成を確認でき、天体衝突現象によって高温で安定なCNラジカルのみでなく室温常圧でも安定なシアン化合物が形成されうるこ...
❏天体衝突がもたらす地球環境変動の実験的解明(19340134)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】松井 孝典 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80114643)
【キーワード】地球環境システム / 天体衝突 / 惑星表層環境 / 衝突脱ガス / 大気進化 (他9件)
【概要】本研究では, 堆積岩及び各種氷の衝突脱ガス過程における化学反応過程の解明を目的として実験を行った. また, 脱ガス過程からの反応生成物が, 地球気候システムに及ぼす影響の定量的評価を行った. 結果として, (1)衝撃脱ガスによるCO2の発生は, 先行研究の推定より非常に高圧でのみ起きることと(2)白亜期末の巨大隕石衝突後には, 従来想定されていたCO2の大量発生ではなくCOが大量に発生したらしいこ...
【数物系科学】地球惑星科学:火山地球化学を含む研究件
❏高解像度炭酸塩分析による巨大噴火・物質循環・表層環境変動の時系列復元(17H00777)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】火山活動 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 火山噴火 (他11件)
【概要】本研究は、古環境試料の年代測定と元素・同位体分析を組み合わせることで、過去の巨大噴火履歴の復元を目指した。U-Th放射非平衡年代測定法を駆使して、過去の大規模噴火時期の年代を持つ石筍試料を入手した。LIBS(レーザーを用いた元素分析装置)を導入し、過去の大規模噴火・火山活動の情報を記録していると考えられる石筍等の炭酸塩試料の分析手法を開発した。そして、微小領域を分析可能な他の装置と組み合わせて微量...
❏プレート境界沈み込みに伴う南部チリ弧火成作用の多様性とマグマ生成過程の全容解明(15H02630)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】折橋 裕二 弘前大学, 理工学研究科, 教授 (70313046)
【キーワード】島弧火成作用 / プレート境界沈み込み / マグマ生成過程 / 鞍部チリ弧 / 南部チリ弧 (他29件)
【概要】比較的若い形成年代を持つナスカプレートが沈み込んでいる南部チリ弧では海洋地形から破砕帯(線状変質帯)が沈み込んでいる地域を明瞭に把握できる.本研究により,この破砕帯が沈み込む直上に位置する第四紀島弧火山を構成する火山岩類はそれ以外の周囲の火山に比べ,非常に高い親水性元素(例えば,Cs, Rb, Ba, K, Pb, Sr, Sbなど)の濃集が認められた.このことから,破砕帯が沈み込んでいる直上に位...
❏1億年間続く巨大海台のマグマ活動(26302010)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐野 貴司 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, グループ長 (40329579)
【キーワード】火山 / 岩石・鉱物・鉱床学 / 地殻・マントル物質 / 地球化学 / 固体地球科学 (他7件)
【概要】西太平洋のオントンジャワ海台とシャツキー海台という2つの超巨大火山(巨大海台)を対象とした。巨大海台の多量マグマは熱プルーム頭部がプレート境界に衝突することにより生産し、火山活動は短時間(数百万年以内)に終了すると提案されている。しかし活動終了後に再活動してできた海山が存在するようである。そこで4回の航海(KR14-07, KR16-04, KH-17-J01, KR17-13)により、海山の地質...
【数物系科学】地球惑星科学:火山活動地球化学を含む研究件
❏高解像度炭酸塩分析による巨大噴火・物質循環・表層環境変動の時系列復元(17H00777)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】火山活動 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 火山噴火 (他11件)
【概要】本研究は、古環境試料の年代測定と元素・同位体分析を組み合わせることで、過去の巨大噴火履歴の復元を目指した。U-Th放射非平衡年代測定法を駆使して、過去の大規模噴火時期の年代を持つ石筍試料を入手した。LIBS(レーザーを用いた元素分析装置)を導入し、過去の大規模噴火・火山活動の情報を記録していると考えられる石筍等の炭酸塩試料の分析手法を開発した。そして、微小領域を分析可能な他の装置と組み合わせて微量...
❏ラバウルカルデラにおける浅部マグマ供給システムの究明(13573002)
【研究テーマ】固体地球物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】西村 裕一 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20208226)
【キーワード】ラバウル / 噴火 / マグマ溜り / 津波 / 火山ガス (他19件)
【概要】パプアニューギニアのラバウル火山は約1400年前にカルデラ噴火を起こした若いカルデラである.カルデラの西端と東端にはそれぞれ,ブルカン,タブルブルの2火山が存在し噴火を繰り返している.ラバウル火山の噴火は,この2火山の同時噴火で特徴づけられる.同時噴火は1878年、1937年に発生し,1994年には両火山が約1時間の間隔で相次いで噴火を開始した.ブルカン火山の噴火は約2週間で終わったが,タブルブル...
【数物系科学】地球惑星科学:炭酸塩地球化学を含む研究件
❏炭酸塩試料を用いた長期間かつ高解像度の古環境復元(19KK0083)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】佐野 有司 高知大学, 海洋コア総合研究センター, 特任教授 (50162524)
【キーワード】古環境復元 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 年代測定 (他8件)
【概要】本研究では,サンゴ骨格・鍾乳石・二枚貝など付加成長する炭酸塩試料について,高精度年代決定法と高解像度元素・同位体分析法を融合させることにより,過去の環境を長期間かつ高精度で復元することを目的とする.具体的には,炭酸塩試料のウラン-トリウム年代測定法の世界的権威である国立台湾大学のSHEN教授との共同研究を通じて,炭酸塩試料の年代を高精度で決定するとともに,二次イオン質量分析計(NanoSIMS)等...
❏高解像度炭酸塩分析による巨大噴火・物質循環・表層環境変動の時系列復元(17H00777)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】火山活動 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 火山噴火 (他11件)
【概要】本研究は、古環境試料の年代測定と元素・同位体分析を組み合わせることで、過去の巨大噴火履歴の復元を目指した。U-Th放射非平衡年代測定法を駆使して、過去の大規模噴火時期の年代を持つ石筍試料を入手した。LIBS(レーザーを用いた元素分析装置)を導入し、過去の大規模噴火・火山活動の情報を記録していると考えられる石筍等の炭酸塩試料の分析手法を開発した。そして、微小領域を分析可能な他の装置と組み合わせて微量...
❏炭酸塩からよむ古海洋の硝酸:N同位体比の復元(15H03740)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】斎藤 誠史 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 次世代海洋資源調査技術研究開発プロジェクトチーム, 特任研究員 (80637588)
【キーワード】炭酸塩 / 硝酸 / 地質学 / 地球化学 / 炭酸塩岩 (他7件)
【概要】新潟県東部東蒲原郡及びブルガリア共和国北西部にて地質調査を行い、ペルム紀中期及びトリアス紀前期の炭酸塩岩試料を採集した。またこれまでに採集した炭酸塩岩試料について炭酸塩置換態硝酸の回収を試みた。しかし窒素同位体分析のために必要な量の炭酸塩置換態硝酸を回収することはできなかった。一般に海洋の表層において、一次生産の制限因子の一つである海水硝酸の濃度は著しく低い。従って海洋表層で形成される炭酸塩岩中の...
【数物系科学】地球惑星科学:炭酸塩岩地球化学を含む研究件
❏炭酸塩からよむ古海洋の硝酸:N同位体比の復元(15H03740)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】斎藤 誠史 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 次世代海洋資源調査技術研究開発プロジェクトチーム, 特任研究員 (80637588)
【キーワード】炭酸塩 / 硝酸 / 地質学 / 地球化学 / 炭酸塩岩 (他7件)
【概要】新潟県東部東蒲原郡及びブルガリア共和国北西部にて地質調査を行い、ペルム紀中期及びトリアス紀前期の炭酸塩岩試料を採集した。またこれまでに採集した炭酸塩岩試料について炭酸塩置換態硝酸の回収を試みた。しかし窒素同位体分析のために必要な量の炭酸塩置換態硝酸を回収することはできなかった。一般に海洋の表層において、一次生産の制限因子の一つである海水硝酸の濃度は著しく低い。従って海洋表層で形成される炭酸塩岩中の...
❏海水組成の経年変化(16740284)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】小宮 剛 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (30361786)
【キーワード】地球史 / 大気海洋 / 地球化学 / 炭酸塩岩 / 地質学 (他10件)
【概要】本年度は、南中国でSturtian氷河期とMarinoan氷河期の二度の全球凍結を含む820〜540Maの地質体の調査を行い、岩相柱状図を作製し、約1800個の岩石試料を採取した。これにより、昨年度の地質調査(630〜500Maまでの岩相柱状図の作製と試料採取)とあわせ、Rodinia超大陸の分裂から二度もしくは三度の全球凍結を経てカンブリア紀の生命の爆発的増加までの全層序を調査し、試料採取を行っ...
【数物系科学】地球惑星科学:同位体地球化学を含む研究件
❏高度な地球化学分析手法を用いた回遊魚類の生息域履歴推定法の確立(16KT0028)
【研究テーマ】食料循環研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-07-19 - 2019-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
【キーワード】ネオジム同位体比 / ストロンチウム同位体比 / ニホンウナギ / クロマグロ / 産地判別 (他15件)
【概要】ネオジム同位体比による産地判別が可能かを検証することを目的として,ネオジム同位体比が地理的な分布を示し,それが生体試料に反映されるかを検証するため,日本の様々な地点および中国からムラサキイガイを採取し,その殻に含まれるネオジム同位体比を分析した.その結果,ネオジム同位体比は採取地点の地質に対応した地理的な勾配を示すことが明らかとなった.また,中国と日本では明確に異なる組成を示した.このことは,貝殻...
❏二酸化炭素及び酸素の二重置換同位体組成解析法の確立(24654182)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】阿部 理 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (00293720)
【キーワード】安定同位体 / 二重置換同位体組成 / clumped-isotope / サンゴ骨格 / 地球化学 (他6件)
【概要】東京工業大学のDelta XP安定同位体比質量分析計を用いた二酸化炭素の二重置換同位体組成の計測システムを確立した。小磁場型の質量分析計による計測は本研究が初めてであり、大磁場型とほぼ同等の精度を得ることにも成功した。 琉球列島与那国島沖で採取した、水温既知の環境下で生育したハマサンゴ骨格の二重置換同位体組成を2年分計測し、水温と非常に高い相関を持つことが明らかになった。 酸素分子の二重置換同位体...
❏太平洋におけるGEOTRACES観測:微量元素・同位体の3次元分布と挙動の解明(23253001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】蒲生 俊敬 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (70143550)
【キーワード】国際GEOTRACES計画 / 微量元素と同位体 / 海洋の生物地球化学 / 学術研究船 / 太平洋 (他21件)
【概要】国際大型研究GEOTRACES計画の一環として、太平洋の広範な海域にわたって、微量元素と同位体に関する生物地球化学的研究を推進した。学術研究船白鳳丸のクリーン試料採取システムとクリーンルームを活用し、二つの長期航海(KH-12-4次航海およびKH-14-6次航海)を、それぞれ平成24年度と26年度に成功裡に実施した。前者では北太平洋亜寒帯域を横断、後者では南太平洋を南北に縦断する観測ラインを完遂し...
【数物系科学】地球惑星科学:炭素同位体比地球化学を含む研究件
❏太古代及び原生代初期における大気化学と地球環境進化に関する基礎研究(18840015)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】関根 康人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教 (60431897)
【キーワード】大気化学 / 太古代・原生代 / 物質循環 / メタン / タイタン (他11件)
【概要】太古代と原生代の境界にあたる25-20億年前には、地球進化における最大規模の表層環境の変動があったことが知られている。この時代には、太古代のメタンを含む還元的な大気組成が、原生代以後の酸素を含む酸化的な組成へと変わり、また同時期に、大規模氷河期が繰り返し生じたことが示されている。しかしながら、このような大気組成の進化と気候変動の間にどのような因果関係があったのか、還元的大気をもつ天体の地表環境や物...
❏炭素の同位体比測定による深部起源炭化水素の地球化学的研究(05403002)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】脇田 宏 東京大学, 理学部, 教授 (40011689)
【キーワード】炭素化合物 / 炭素同位体比 / マントル / 火山ガス / 天然ガス (他12件)
【概要】本研究は火山作用などに伴って地表に運ばれる炭素化合物などの気体の起源や組成・分布状態を解明することを目的とし、天然ガス、高温の火山ガス、海底から噴出する熱水を取りあげた。本研究では、近年製品化されたばかりのGC/C/MS装置を分析機器として採用し、さらに新たに濃縮ラインを開発して組みあわせることにより、こうした試料中の微量メタンの同位体比分析を可能にした。GC/C/MS装置はガスクロマトグラフと燃...
【数物系科学】地球惑星科学:付加体地球化学を含む研究件
❏Re-Os同位体迅速測定システムの開発~顕生代グローバル環境変動を読み解く~(21840069)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】野崎 達生 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, ポストドクトラル研究員 (10553068)
【キーワード】Re-Os同位体 / 気化法 / MC-ICP-MS / チャート / 付加体 (他9件)
【概要】本研究では,古海洋・古気候変動の原因解明に有用なRe-Os同位体の迅速測定方法を開発した.Re,Osは濃度が非常に薄いためにTIMSでの測定が一般的であるが,MC-ICP-MSと気化法を組合せた分析手法を開発し,従来よりも数倍サンプル処理能力を向上させることに成功した.本手法を美濃帯坂祝地域のチャート試料に適用し,三畳紀の約40 Myrにわたる長期の古海洋Os同位体比経年変動曲線を復元した.本結果...
❏付加体形成のダイナミクスと沈み込み帯地震発生断層解剖(18340155)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】木村 学 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80153188)
【キーワード】地殻・マントル / 地球化学 / 地球観測 / 地球変動予測 / 地質学 (他11件)
【概要】海溝型地震発生のメカニズムと、それに関連した付加体形成・発展のダイナミクスを解くことを目的とし、陸上部に分布する付加体-四万十帯の延岡衝上断層および四国牟岐地方のメランジュの地質学的、構造地質学的、地球化学的研究を実施した。その結果、プレート境界断層に沿って、動的水・岩石作用が進行し、多様な地震断層が形成されていることが判明した。地震性すべりに伴う摩擦発熱は、間隙水の熱圧化を引き起こし、それが断層...
【数物系科学】地球惑星科学:ジルコン地球化学を含む研究件
❏高温マグマプロセス解明に向けたジルコンPCMR年代測定法の開発(18K13636)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】坂田 周平 東京大学, 地震研究所, 助教 (20772255)
【キーワード】マグマの上昇速度 / ジルコン / 放射年代学 / 地球化学 / 部分溶融 (他11件)
【概要】地表で観察されるマグマが固まった岩石に含まれるジルコンと呼ばれる鉱物はウラン・トリウム・鉛の同位体を用いてその結晶化から現在に至るまでの時間を測定することができる。本研究では従来法をさらに一歩進め、トリウムと鉛のペアから計算される年代とウランと鉛より求まる年代を組み合わせることで、鉱物が結晶化する以前の時間情報を定量化する手法を開発した。この手法により地下深くで発生したマグマが上昇し、その途中で鉱...
❏大陸衝突帯における地殻内流体活動・部分溶融とそれに伴う物質移動の理解(26400513)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】河上 哲生 京都大学, 理学研究科, 准教授 (70415777)
【キーワード】地質学 / 地球化学 / 地殻流体 / 大陸地殻 / 部分溶融 (他18件)
【概要】大陸衝突帯であるヒマラヤの部分溶融していない中~下部地殻では含ホウ素流体活動が広くみとめられ、鉱物化学組成から推定された流体の塩濃度は海水程度であった。一方、約6億年前の衝突帯下部地殻が露出する南極のリュツォ・ホルム湾とセール・ロンダーネ山地では、後退変成期のみならず昇温変成期にも中部~下部地殻で塩素に富む流体活動が起きていたこと、および外部からの含塩素流体の流入に加え、岩石が部分溶融を経験するこ...
【数物系科学】地球惑星科学:国際研究者交流地球化学を含む研究件
❏複数核種と複数原理に基づく宇宙線年代決定法の新展開(25247082)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】宇宙線生成核種 / アイスコア / 堆積物 / 層序編年 / 放射年代 (他15件)
【概要】南極ドームふじアイスコアを対象に,ベリリウム10を高時間分解能で分析することで,宇宙線層序標準曲線の一部を詳細化した.また単年宇宙線イベントとの対比や天文年代の見直しにより,標準曲線の年代モデルを向上させた.さらに西太平洋赤道域の堆積物に対してベリリウム同位体分析を行い,宇宙線層序編年に基づく年代を挿入することで,17~20万年前の地磁気極小期における宇宙線強度変動の詳細を解明した.アイスコアと堆...
❏海水組成の経年変化(16740284)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】小宮 剛 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (30361786)
【キーワード】地球史 / 大気海洋 / 地球化学 / 炭酸塩岩 / 地質学 (他10件)
【概要】本年度は、南中国でSturtian氷河期とMarinoan氷河期の二度の全球凍結を含む820〜540Maの地質体の調査を行い、岩相柱状図を作製し、約1800個の岩石試料を採取した。これにより、昨年度の地質調査(630〜500Maまでの岩相柱状図の作製と試料採取)とあわせ、Rodinia超大陸の分裂から二度もしくは三度の全球凍結を経てカンブリア紀の生命の爆発的増加までの全層序を調査し、試料採取を行っ...
【数物系科学】地球惑星科学:地殻・マントル物質地球化学を含む研究件
❏高圧実験と地球化学の複合アプローチから地球深部酸化還元状態進化を探る(19H01989)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】新名 良介 明治大学, 理工学部, 専任准教授 (00769812)
【キーワード】地球・惑星内部構造 / 地殻・マントル物質 / 固体地球物理学 / 地球化学 / 高温高圧 (他12件)
【概要】昨年度までに立ち上げた高温高圧力下その場測定を行うための分析装置と、それに適合した高温高圧実験装置を用いて、マントル物質の酸化還元状態を理解するための実験的研究を推進した。当該年度に得られた研究業績として、ダイヤモンドアンビルセルを用いて、マントル深部に存在する可能性のある高圧酸化鉄相の電気伝導度を高圧力下その場測定した結果を、国際学術論文として発表できた。未だ測定されたことのない領域での測定に成...
❏プレート境界沈み込みに伴う南部チリ弧火成作用の多様性とマグマ生成過程の全容解明(15H02630)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】折橋 裕二 弘前大学, 理工学研究科, 教授 (70313046)
【キーワード】島弧火成作用 / プレート境界沈み込み / マグマ生成過程 / 鞍部チリ弧 / 南部チリ弧 (他29件)
【概要】比較的若い形成年代を持つナスカプレートが沈み込んでいる南部チリ弧では海洋地形から破砕帯(線状変質帯)が沈み込んでいる地域を明瞭に把握できる.本研究により,この破砕帯が沈み込む直上に位置する第四紀島弧火山を構成する火山岩類はそれ以外の周囲の火山に比べ,非常に高い親水性元素(例えば,Cs, Rb, Ba, K, Pb, Sr, Sbなど)の濃集が認められた.このことから,破砕帯が沈み込んでいる直上に位...
❏1億年間続く巨大海台のマグマ活動(26302010)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐野 貴司 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, グループ長 (40329579)
【キーワード】火山 / 岩石・鉱物・鉱床学 / 地殻・マントル物質 / 地球化学 / 固体地球科学 (他7件)
【概要】西太平洋のオントンジャワ海台とシャツキー海台という2つの超巨大火山(巨大海台)を対象とした。巨大海台の多量マグマは熱プルーム頭部がプレート境界に衝突することにより生産し、火山活動は短時間(数百万年以内)に終了すると提案されている。しかし活動終了後に再活動してできた海山が存在するようである。そこで4回の航海(KR14-07, KR16-04, KH-17-J01, KR17-13)により、海山の地質...
【数物系科学】地球惑星科学:地球観測地球化学を含む研究件
❏付加体形成のダイナミクスと沈み込み帯地震発生断層解剖(18340155)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】木村 学 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80153188)
【キーワード】地殻・マントル / 地球化学 / 地球観測 / 地球変動予測 / 地質学 (他11件)
【概要】海溝型地震発生のメカニズムと、それに関連した付加体形成・発展のダイナミクスを解くことを目的とし、陸上部に分布する付加体-四万十帯の延岡衝上断層および四国牟岐地方のメランジュの地質学的、構造地質学的、地球化学的研究を実施した。その結果、プレート境界断層に沿って、動的水・岩石作用が進行し、多様な地震断層が形成されていることが判明した。地震性すべりに伴う摩擦発熱は、間隙水の熱圧化を引き起こし、それが断層...
❏海洋の微量元素・同位体に関するグローバル観測研究(国際GEOTRACES計画)(17634014)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005
【研究代表者】蒲生 俊敬 東京大学, 海洋研究所, 教授 (70143550)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 地球観測 / 微量元素 / 同位体
【概要】本企画調査研究は,国際海洋研究科学委員会(SCOR)の大型プロジェクトGEOTRACES(海洋における微量元素・同位体による生物地球化学的研究)計画に,我が国の海洋化学コミュニティーが総力を挙げて参画すべく,特定領域研究の計画立案と申請を主目的として実施した。平成17年度の前半は,国内研究組織を一層強化するとともに,特定領域研究申請に最もふさわしい計画班の立ち上げとそれぞれの具体的研究内容の割り振...
❏希ガスをトレーサーとした太平洋における海洋循環の解明(17101001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2005 - 2009
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 海洋物理 / 陸水学 / 地球観測 (他13件)
【概要】太平洋深層の海洋循環を調べるため、新たに高精度の分析システムを構築し、ヘリウム同位体比の分布図を作成した。西部北太平洋では、深さ2500mでは低緯度の西向流はフィリピン海に流れ込む一方、3000mではマリアナ弧に沿って北に向きを変えることを明らかにした。ヘリウムの異常が少ない深さ4000mでも、係留系によって北向きの流れが確認できた。これらの観測結果は高解像度の診断的数値シミュレーションの結果と一...
【数物系科学】地球惑星科学:地球史地球化学を含む研究件
❏炭酸塩からよむ古海洋の硝酸:N同位体比の復元(15H03740)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】斎藤 誠史 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 次世代海洋資源調査技術研究開発プロジェクトチーム, 特任研究員 (80637588)
【キーワード】炭酸塩 / 硝酸 / 地質学 / 地球化学 / 炭酸塩岩 (他7件)
【概要】新潟県東部東蒲原郡及びブルガリア共和国北西部にて地質調査を行い、ペルム紀中期及びトリアス紀前期の炭酸塩岩試料を採集した。またこれまでに採集した炭酸塩岩試料について炭酸塩置換態硝酸の回収を試みた。しかし窒素同位体分析のために必要な量の炭酸塩置換態硝酸を回収することはできなかった。一般に海洋の表層において、一次生産の制限因子の一つである海水硝酸の濃度は著しく低い。従って海洋表層で形成される炭酸塩岩中の...
❏原生代初期における大規模地球システム変動の高時間解像度復元とシステム解析(18340128)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】田近 英一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (70251410)
【キーワード】地球史 / 地球システム / 地質学 / 地球化学 / 地球シメテム
【概要】約25億~20億年前に生じた全球凍結イベントと酸素濃度上昇の関係を明らかにするため,カナダ,米国,フィンランドにおいて地質調査及び岩石試料採取を実施し,様々な化学分析を行った.その結果,同時代の地層対比の可能性が示された.またいずれの地域においても氷河性堆積物直上に炭素同位体比の負異常がみられることを発見した.このことから,氷河期直後にメタンハイドレートの大規模分解→温暖化→大陸風化→光合成細菌の...
❏海水組成の経年変化(16740284)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】小宮 剛 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (30361786)
【キーワード】地球史 / 大気海洋 / 地球化学 / 炭酸塩岩 / 地質学 (他10件)
【概要】本年度は、南中国でSturtian氷河期とMarinoan氷河期の二度の全球凍結を含む820〜540Maの地質体の調査を行い、岩相柱状図を作製し、約1800個の岩石試料を採取した。これにより、昨年度の地質調査(630〜500Maまでの岩相柱状図の作製と試料採取)とあわせ、Rodinia超大陸の分裂から二度もしくは三度の全球凍結を経てカンブリア紀の生命の爆発的増加までの全層序を調査し、試料採取を行っ...
【数物系科学】地球惑星科学:地質学地球化学を含む研究件
❏顕生代における宇宙塵大量流入イベントと地球環境への影響(20H00203)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】尾上 哲治 九州大学, 国際宇宙惑星環境研究センター, 教授 (60404472)
【キーワード】地質学 / 地球化学 / 層位・古生物学
【概要】2021年度の研究では、これまでの研究により3Heが高濃度で含まれることがわかっている古生代ペルム紀および中生代三畳紀の深海底堆積岩(層状チャート)試料を確保し、分析に用いる試料を作成した。具体的には、岐阜県坂祝町の三畳系チャートを中心に試料採取を進めた。採取したチャート試料の一部については、フッ化水素酸法で放散虫およびコノドント化石を抽出し、属種の同定および堆積年代の決定を進めた。 採取した試料...
❏溶融宇宙塵から復元する大気酸素同位体比と生物生産の変動(17H02975)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】尾上 哲治 九州大学, 理学研究院, 教授 (60404472)
【キーワード】宇宙塵 / 酸素同位体 / 中生代 / チャート / 地質学 (他7件)
【概要】地球に流入した宇宙塵の一部は大気圏突入時に溶融し,大気圧下で酸化鉱物を晶出する.この時溶融した宇宙塵の酸化鉱物は,現在の大気酸素の同位体比を記録するが,この値は陸上・海洋の総生物生産量により変動することが知られている.本研究では,太平洋の深海底堆積物および付加体のチャートから回収する溶融宇宙塵の同位体分析から,過去の大気酸素同位体比の時代変遷を解明し,さらに生物生産量の時代変遷を解読するための基礎...
❏炭酸塩からよむ古海洋の硝酸:N同位体比の復元(15H03740)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】斎藤 誠史 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 次世代海洋資源調査技術研究開発プロジェクトチーム, 特任研究員 (80637588)
【キーワード】炭酸塩 / 硝酸 / 地質学 / 地球化学 / 炭酸塩岩 (他7件)
【概要】新潟県東部東蒲原郡及びブルガリア共和国北西部にて地質調査を行い、ペルム紀中期及びトリアス紀前期の炭酸塩岩試料を採集した。またこれまでに採集した炭酸塩岩試料について炭酸塩置換態硝酸の回収を試みた。しかし窒素同位体分析のために必要な量の炭酸塩置換態硝酸を回収することはできなかった。一般に海洋の表層において、一次生産の制限因子の一つである海水硝酸の濃度は著しく低い。従って海洋表層で形成される炭酸塩岩中の...
【数物系科学】地球惑星科学:安定同位体地球化学を含む研究件
❏二酸化炭素及び酸素の二重置換同位体組成解析法の確立(24654182)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】阿部 理 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (00293720)
【キーワード】安定同位体 / 二重置換同位体組成 / clumped-isotope / サンゴ骨格 / 地球化学 (他6件)
【概要】東京工業大学のDelta XP安定同位体比質量分析計を用いた二酸化炭素の二重置換同位体組成の計測システムを確立した。小磁場型の質量分析計による計測は本研究が初めてであり、大磁場型とほぼ同等の精度を得ることにも成功した。 琉球列島与那国島沖で採取した、水温既知の環境下で生育したハマサンゴ骨格の二重置換同位体組成を2年分計測し、水温と非常に高い相関を持つことが明らかになった。 酸素分子の二重置換同位体...
❏海洋表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランス(17310005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】武田 重信 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (20334328)
【キーワード】地球科学 / 海洋生態 / ケイ素 / 珪藻 / 安定同位体 (他11件)
【概要】ケイ素安定同位体を用いて海洋表層での珪藻類による生物ケイ酸(珪藻殻)の生産速度と珪藻殻からのケイ酸溶解速度を測定する手法を開発し、西部北太平洋亜寒帯域の表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランスについて研究を行った。 ケイ素安定同位体比の測定法として二重収束型誘導結合プラズマ質量分析計の適用について検討した結果、バックグラウンド補正を適切に行うことにより、従来用いられていた負イオン表面電離型質量...
【数物系科学】地球惑星科学:年代学地球化学を含む研究件
❏複数核種と複数原理に基づく宇宙線年代決定法の新展開(25247082)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】宇宙線生成核種 / アイスコア / 堆積物 / 層序編年 / 放射年代 (他15件)
【概要】南極ドームふじアイスコアを対象に,ベリリウム10を高時間分解能で分析することで,宇宙線層序標準曲線の一部を詳細化した.また単年宇宙線イベントとの対比や天文年代の見直しにより,標準曲線の年代モデルを向上させた.さらに西太平洋赤道域の堆積物に対してベリリウム同位体分析を行い,宇宙線層序編年に基づく年代を挿入することで,17~20万年前の地磁気極小期における宇宙線強度変動の詳細を解明した.アイスコアと堆...
❏宇宙線層序学の開拓(22244061)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】堀内 穂 (堀内 一穂) 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】第四紀学 / 層序学 / 年代学 / 古地磁気学 / 宇宙線 (他9件)
【概要】南極ドームふじアイスコアに含まれる宇宙線生成核種ベリリウム 10を,過去 30 万年間を通して約千年の時間分解能で分析した.また化学抽出法の適用や有孔虫殻の分解により,海底堆積物の自生成分中のベリリウム同位体比(ベリリウム 10/ベリリウム 9比)を測定する手法を確立し,実際に堆積物からベリリウム 10 記録を得た.こうして得られたデータに,古地磁気情報や炭素 14 の情報を加味して,過去 70 ...
❏陸域堆積物のアルミニウム26/ベリリウム10年代決定法の開発(17654094)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】地質学 / 地球化学 / 宇宙線 / 加速器 / 年代学
【概要】本研究の目的は,「地表生成の」放射性核種アルミニウム26(半減期71万年)とベリリウム10(半減期150万年)に基づいて,十万〜数百万年前の陸域堆積物に対する新たな年代決定法を開発することである.本年度も,世界最古の湖であるバイカル湖の湖底堆積物深層部から得られた試料を対象に,堆積物粒子の内部に保存された極微量のアルミニウム26とベリリウム10を加速器質量分析法により分析し,それに基づいた年代決定...
【数物系科学】地球惑星科学:オスミウム同位体地球化学を含む研究件
❏堆積速度の遅いレアアース泥を用いた未知の海洋隕石衝突イベント検出への挑戦(16K13895)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】野崎 達生 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, グループリーダー代理 (10553068)
【キーワード】レニウム-オスミウム同位体 / 白金族元素組成 / レアアース泥 / 隕石衝突 / 北西太平洋 (他11件)
【概要】南鳥島周辺に分布するレアアース泥のピストンコア試料を用いて,MC-ICP-MSによるRe-Os同位体測定,ICP-QMSによるPGE組成分析,主要・微量元素組成測定を行い,Os同位体比の負異常およびPGEの異常濃集を伴う層を発見した.さらに,本層の堆積物試料について実体顕微鏡およびSEM観察を行い,特異な球状粒子を見出した.これらの球状粒子について研磨片作成および反射顕微鏡観察を行った結果,樹枝状...
❏かんらん岩融解過程における白金族元素の挙動と始原的マントル存在度の再検討(21840068)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】石川 晃 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教 (20524507)
【キーワード】地殻・マントル物質 / 白金族元素 / オスミウム同位体 / かんらん岩 / 地球化学 (他6件)
【概要】地球マントルの形成条件に制約を与えることを目的に、かんらん岩試料の白金族元素濃度.オスミウム同位体比の高精度分析を簡便に行うルーチン手法を確立し、東太平洋海膨より回収された深海性かんらん岩試料に適用した。その結果、白金族元素はマグマや流体による移動度が非常に低く、中央海嶺直下での高い融解作用やその後の変質作用を被った深海性かんらん岩についても、起源マントルの組成やその不均質性程度を理解する上で有用...
【数物系科学】地球惑星科学:層位・古生物学地球化学を含む研究件
❏顕生代における宇宙塵大量流入イベントと地球環境への影響(20H00203)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】尾上 哲治 九州大学, 国際宇宙惑星環境研究センター, 教授 (60404472)
【キーワード】地質学 / 地球化学 / 層位・古生物学
【概要】2021年度の研究では、これまでの研究により3Heが高濃度で含まれることがわかっている古生代ペルム紀および中生代三畳紀の深海底堆積岩(層状チャート)試料を確保し、分析に用いる試料を作成した。具体的には、岐阜県坂祝町の三畳系チャートを中心に試料採取を進めた。採取したチャート試料の一部については、フッ化水素酸法で放散虫およびコノドント化石を抽出し、属種の同定および堆積年代の決定を進めた。 採取した試料...
❏溶融宇宙塵から復元する大気酸素同位体比と生物生産の変動(17H02975)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】尾上 哲治 九州大学, 理学研究院, 教授 (60404472)
【キーワード】宇宙塵 / 酸素同位体 / 中生代 / チャート / 地質学 (他7件)
【概要】地球に流入した宇宙塵の一部は大気圏突入時に溶融し,大気圧下で酸化鉱物を晶出する.この時溶融した宇宙塵の酸化鉱物は,現在の大気酸素の同位体比を記録するが,この値は陸上・海洋の総生物生産量により変動することが知られている.本研究では,太平洋の深海底堆積物および付加体のチャートから回収する溶融宇宙塵の同位体分析から,過去の大気酸素同位体比の時代変遷を解明し,さらに生物生産量の時代変遷を解読するための基礎...
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
【数物系科学】地球惑星科学:チャート地球化学を含む研究件
❏溶融宇宙塵から復元する大気酸素同位体比と生物生産の変動(17H02975)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】尾上 哲治 九州大学, 理学研究院, 教授 (60404472)
【キーワード】宇宙塵 / 酸素同位体 / 中生代 / チャート / 地質学 (他7件)
【概要】地球に流入した宇宙塵の一部は大気圏突入時に溶融し,大気圧下で酸化鉱物を晶出する.この時溶融した宇宙塵の酸化鉱物は,現在の大気酸素の同位体比を記録するが,この値は陸上・海洋の総生物生産量により変動することが知られている.本研究では,太平洋の深海底堆積物および付加体のチャートから回収する溶融宇宙塵の同位体分析から,過去の大気酸素同位体比の時代変遷を解明し,さらに生物生産量の時代変遷を解読するための基礎...
❏Re-Os同位体迅速測定システムの開発~顕生代グローバル環境変動を読み解く~(21840069)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】野崎 達生 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, ポストドクトラル研究員 (10553068)
【キーワード】Re-Os同位体 / 気化法 / MC-ICP-MS / チャート / 付加体 (他9件)
【概要】本研究では,古海洋・古気候変動の原因解明に有用なRe-Os同位体の迅速測定方法を開発した.Re,Osは濃度が非常に薄いためにTIMSでの測定が一般的であるが,MC-ICP-MSと気化法を組合せた分析手法を開発し,従来よりも数倍サンプル処理能力を向上させることに成功した.本手法を美濃帯坂祝地域のチャート試料に適用し,三畳紀の約40 Myrにわたる長期の古海洋Os同位体比経年変動曲線を復元した.本結果...
【数物系科学】地球惑星科学:層序学地球化学を含む研究件
❏複数核種と複数原理に基づく宇宙線年代決定法の新展開(25247082)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】宇宙線生成核種 / アイスコア / 堆積物 / 層序編年 / 放射年代 (他15件)
【概要】南極ドームふじアイスコアを対象に,ベリリウム10を高時間分解能で分析することで,宇宙線層序標準曲線の一部を詳細化した.また単年宇宙線イベントとの対比や天文年代の見直しにより,標準曲線の年代モデルを向上させた.さらに西太平洋赤道域の堆積物に対してベリリウム同位体分析を行い,宇宙線層序編年に基づく年代を挿入することで,17~20万年前の地磁気極小期における宇宙線強度変動の詳細を解明した.アイスコアと堆...
❏宇宙線層序学の開拓(22244061)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】堀内 穂 (堀内 一穂) 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】第四紀学 / 層序学 / 年代学 / 古地磁気学 / 宇宙線 (他9件)
【概要】南極ドームふじアイスコアに含まれる宇宙線生成核種ベリリウム 10を,過去 30 万年間を通して約千年の時間分解能で分析した.また化学抽出法の適用や有孔虫殻の分解により,海底堆積物の自生成分中のベリリウム同位体比(ベリリウム 10/ベリリウム 9比)を測定する手法を確立し,実際に堆積物からベリリウム 10 記録を得た.こうして得られたデータに,古地磁気情報や炭素 14 の情報を加味して,過去 70 ...
【数物系科学】地球惑星科学:古海洋地球化学を含む研究件
❏気候ジャンプ時における海水温の季節変動幅の時系列変動と大陸氷床形成のタイミング(16H04070)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】守屋 和佳 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (60447662)
【キーワード】古海洋学 / 海水温季節変動 / 気候ジャンプ / 始新世/漸新世 / 地球化学 (他11件)
【概要】本研究では,統合国際深海掘削計画第342次航海により,カナダニューファンドランド沖から採取された,始新世/漸新世境界の堆積物を用いて研究を実施した.堆積物から抽出された浮遊性有孔虫化石の酸素同位体比,おなじく堆積物から抽出された有機分子のTEX86解析から,始新世/漸新世境界における平均的海水温,海水温の季節変動幅,および氷床量の時系列変動を明らかにした. ...
❏NADWの初期発達史:太平洋流入仮説の提唱から検証まで(26247086)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-06-27 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授 (50272943)
【キーワード】硫黄同位体比 / 炭酸塩 / バライト / 深海掘削 / 始新世 (他19件)
【概要】世界各地の8つの始新世の深海掘削コアを用いて遠洋性バライト及び炭酸塩付随硫酸(CAS)を抽出し,その硫黄同位体比(d34S)を測定した.遠洋性バライトは極めてまれで,当時のNADWをトレースする素材にはならなかった.50Maのd34S急上昇イベントはバライトとCASのどちらにも検出されなかった.海水のd34Sは51-41Maの期間に漸進的に上昇した.バライトとCASの両方を検出した試料における両者...
❏コアによる多圏地球気候システム解析(21674003)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2009 - 2013
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 海洋研究所, 准教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 古海洋 / 気候変動 / 第四紀 / 地球化学 (他6件)
【概要】今年度には、堆積物を用いたメキシコ湾沿岸や極氷床に関連した過去の海水準変動および気候変動研究、タヒチのサンゴの微量金属を用いた融氷期の環境復元、木材のコアを用いた10年スケールの気候変動と太陽活動との関係についての研究などを行った。堆積環境復元によりメキシコ湾北部沿岸では、1万年前の海水準上昇イベントと4000年前以降の気候変動が明らかになった。また、タヒチのコアサンプルから、サンゴ骨格中の微量金...
【数物系科学】地球惑星科学:古海洋環境地球化学を含む研究件
❏Re-Os同位体迅速測定システムの開発~顕生代グローバル環境変動を読み解く~(21840069)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】野崎 達生 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, ポストドクトラル研究員 (10553068)
【キーワード】Re-Os同位体 / 気化法 / MC-ICP-MS / チャート / 付加体 (他9件)
【概要】本研究では,古海洋・古気候変動の原因解明に有用なRe-Os同位体の迅速測定方法を開発した.Re,Osは濃度が非常に薄いためにTIMSでの測定が一般的であるが,MC-ICP-MSと気化法を組合せた分析手法を開発し,従来よりも数倍サンプル処理能力を向上させることに成功した.本手法を美濃帯坂祝地域のチャート試料に適用し,三畳紀の約40 Myrにわたる長期の古海洋Os同位体比経年変動曲線を復元した.本結果...
❏堆積年代に応じた遠洋性海洋堆積物中の陸源砕屑物の供給源推定(20810007)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】小豆川 勝見 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教 (00507923)
【キーワード】古海洋環境 / 多変量解析 / 放射化分析法 / 環境分析 / 地球化学 (他7件)
【概要】2008年度では南太平洋遠洋性海洋堆積物試料を用いて日本原子力研究開発機構研究炉JRR-3MおよびJRR-4においてINAA法、PGA法を適用した多元素分析を行った。これらの手法から得られた30-36元素の定量値を多次元ベクトルと見なし、供給源に合致する元素濃度パターンの抽出を行う独自の統計処理を含めた多変量解析によって、堆積物に含まれるオーストラリアならびにニュージーランドから風送されるレスの寄...
【数物系科学】地球惑星科学:古気候地球化学を含む研究件
❏ロナクレーター湖底堆積物を用いたインド亜大陸気候変動の解明と火星環境への応用(23403015)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松井 孝典 千葉工業大学, 惑星探査研究センター, 所長 (80114643)
【キーワード】惑星科学 / 惑星探査 / 古気候 / アジアモンスーン / 衝突クレーター (他9件)
【概要】インド・ロナクレーターの調査結果、クレーターに注ぎ込む水を供給している地下の帯水層の存在を示唆する地質データを取得し、それを地形学的に解析することで、乾季と雨季での水の供給メカニズムを明らかにした。また、その知見を元に、火星上の湖底堆積物や水による浸食をうけたクレーターの、地形学的・地質学的解釈を行ない、太古の火星における水供給・循環プロセスを議論した。さらに、ロナクレーターに露出した岩石の年代測...
❏コアによる多圏地球気候システム解析(21674003)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2009 - 2013
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 海洋研究所, 准教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 古海洋 / 気候変動 / 第四紀 / 地球化学 (他6件)
【概要】今年度には、堆積物を用いたメキシコ湾沿岸や極氷床に関連した過去の海水準変動および気候変動研究、タヒチのサンゴの微量金属を用いた融氷期の環境復元、木材のコアを用いた10年スケールの気候変動と太陽活動との関係についての研究などを行った。堆積環境復元によりメキシコ湾北部沿岸では、1万年前の海水準上昇イベントと4000年前以降の気候変動が明らかになった。また、タヒチのコアサンプルから、サンゴ骨格中の微量金...
【数物系科学】地球惑星科学:古水温地球化学を含む研究件
❏気候ジャンプ時における海水温の季節変動幅の時系列変動と大陸氷床形成のタイミング(16H04070)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】守屋 和佳 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (60447662)
【キーワード】古海洋学 / 海水温季節変動 / 気候ジャンプ / 始新世/漸新世 / 地球化学 (他11件)
【概要】本研究では,統合国際深海掘削計画第342次航海により,カナダニューファンドランド沖から採取された,始新世/漸新世境界の堆積物を用いて研究を実施した.堆積物から抽出された浮遊性有孔虫化石の酸素同位体比,おなじく堆積物から抽出された有機分子のTEX86解析から,始新世/漸新世境界における平均的海水温,海水温の季節変動幅,および氷床量の時系列変動を明らかにした. ...
❏温室地球と氷室地球の分岐点:カナダ太平洋岸白亜系の水温変動記録から探る(15H05213)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授(リサーチプロフェッサー) (50272943)
【キーワード】北東太平洋 / 白亜紀 / カンパニアン / 古水温 / 酸素同位体比 (他15件)
【概要】カナダ国ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島近傍の小島であるホーンビー島の海蝕台に露出する上部白亜系カンパニアン階-マーストリヒチアン階の地質調査を行い,得られた地質試料の酸素および炭素同位体比分析を行った. 最も重要な成果は,長径約2mの炭酸塩コンクリ―ションがメタン冷湧水性炭酸塩であることを同定したこと,そしてその酸素同位体比から,カンパニアン期後期には東太平洋の水深約200mの海底に約8...
【数物系科学】地球惑星科学:古地磁気地球化学を含む研究件
❏複数核種と複数原理に基づく宇宙線年代決定法の新展開(25247082)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】宇宙線生成核種 / アイスコア / 堆積物 / 層序編年 / 放射年代 (他15件)
【概要】南極ドームふじアイスコアを対象に,ベリリウム10を高時間分解能で分析することで,宇宙線層序標準曲線の一部を詳細化した.また単年宇宙線イベントとの対比や天文年代の見直しにより,標準曲線の年代モデルを向上させた.さらに西太平洋赤道域の堆積物に対してベリリウム同位体分析を行い,宇宙線層序編年に基づく年代を挿入することで,17~20万年前の地磁気極小期における宇宙線強度変動の詳細を解明した.アイスコアと堆...
❏チリ海嶺沈み込みと陸弧における火成活動の時空的変遷(13373004)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】安間 了 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (70311595)
【キーワード】海嶺沈み込み / パタゴニア / 火成作用 / 広帯域地震計 / 古地磁気 (他21件)
【概要】本研究の目的は、チリ海嶺沈み込み帯近傍に露出するタイタオ・オフィオライトで沈み込む物質のキャラクタリゼーションを行い、海嶺沈み込みに伴って島弧における火成作用が時空間系列の中でどのように変遷してきたかを明らかにすること、海嶺沈み込み帯の深部構造を明らかにすることである。主な成果は以下の通りである。1)チリ南部のパタゴニアを中心に、5トンにおよぶ膨大な岩石試料を系統的に採取し、本地域に関しては世界一...
【数物系科学】地球惑星科学:古地磁気学地球化学を含む研究件
❏複数核種と複数原理に基づく宇宙線年代決定法の新展開(25247082)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】宇宙線生成核種 / アイスコア / 堆積物 / 層序編年 / 放射年代 (他15件)
【概要】南極ドームふじアイスコアを対象に,ベリリウム10を高時間分解能で分析することで,宇宙線層序標準曲線の一部を詳細化した.また単年宇宙線イベントとの対比や天文年代の見直しにより,標準曲線の年代モデルを向上させた.さらに西太平洋赤道域の堆積物に対してベリリウム同位体分析を行い,宇宙線層序編年に基づく年代を挿入することで,17~20万年前の地磁気極小期における宇宙線強度変動の詳細を解明した.アイスコアと堆...
❏宇宙線層序学の開拓(22244061)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】堀内 穂 (堀内 一穂) 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】第四紀学 / 層序学 / 年代学 / 古地磁気学 / 宇宙線 (他9件)
【概要】南極ドームふじアイスコアに含まれる宇宙線生成核種ベリリウム 10を,過去 30 万年間を通して約千年の時間分解能で分析した.また化学抽出法の適用や有孔虫殻の分解により,海底堆積物の自生成分中のベリリウム同位体比(ベリリウム 10/ベリリウム 9比)を測定する手法を確立し,実際に堆積物からベリリウム 10 記録を得た.こうして得られたデータに,古地磁気情報や炭素 14 の情報を加味して,過去 70 ...
【数物系科学】地球惑星科学:岩石・鉱物・鉱床学地球化学を含む研究件
❏独立成分分析に基づく超高濃度レアアース泥の生成機構の解明(15H06144)
【研究テーマ】地球・資源システム工学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2015-08-28 - 2017-03-31
【研究代表者】安川 和孝 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (00757742)
【キーワード】海洋資源 / 地球化学 / 多変量解析 / 独立成分分析 / 岩石・鉱物・鉱床学
【概要】本研究は,日本の南鳥島周辺の排他的経済水域 (EEZ) で近年発見され,新規レアアース資源として有望視されている「超高濃度レアアース泥」の生成機構を解明することを目的とする.本研究では,平成27年度までに南鳥島EEZ内で採取された深海堆積物1192試料 (うち本研究による新規データ625試料) の多元素組成データセットを構築し,独立成分分析による多変量解析を実施した.その結果,南鳥島EEZの深海堆...
❏1億年間続く巨大海台のマグマ活動(26302010)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐野 貴司 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, グループ長 (40329579)
【キーワード】火山 / 岩石・鉱物・鉱床学 / 地殻・マントル物質 / 地球化学 / 固体地球科学 (他7件)
【概要】西太平洋のオントンジャワ海台とシャツキー海台という2つの超巨大火山(巨大海台)を対象とした。巨大海台の多量マグマは熱プルーム頭部がプレート境界に衝突することにより生産し、火山活動は短時間(数百万年以内)に終了すると提案されている。しかし活動終了後に再活動してできた海山が存在するようである。そこで4回の航海(KR14-07, KR16-04, KH-17-J01, KR17-13)により、海山の地質...
❏火山岩の解析に基づくマントル遷移層の含水量推定(25287144)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】栗谷 豪 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (80397900)
【キーワード】水循環 / 火山 / マントル / マグマ / マントル遷移層 (他8件)
【概要】中国北東部下のマントル遷移層は水に富んでおり、また同地域の火成活動が遷移層起源のマントル上昇流に起因することが地球物理学的観測によって明らかにされている。そこで本研究では、マントル遷移層の含水量を推定するため、中国北東部の火山岩を対象に岩石学的・地球化学的解析を行った。その結果、ソースマントルの含水量は350 ppm以上であると推定され、通常の上部マントルの含水量(約120 ppm)よりも有意に高...
【数物系科学】地球惑星科学:希ガス地球化学を含む研究件
❏深部マントル起源物質の希ガス・ハロゲン多元素同時分析による マントル進化過程の解明(20740314)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】角野 浩史 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (90332593)
【キーワード】地球化学 / 地殻・マントル物質 / 地球・惑星内部構造 / 同位体 / 質量分析 (他8件)
【概要】本研究では、原子炉における中性子照射による核変換を応用した、希ガス・ハロゲン多元素同時分析の手法を確立した。これをマントルカンラン岩やダイヤモンドなどの地球深部由来の試料に用いることによって、マントルへの表層からの水の沈み込みと、深部マントル物質の上昇が、いずれも深さ100~200kmのマントルにおいて活発に起こっている地球化学的な証拠を見出した。 ...
❏希ガスを用いた海水の流動に関する調査研究(18710005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】高畑 直人 東京大学, 海洋研究所, 助教 (90345059)
【キーワード】希ガス / 同位体希釈 / 海水流動 / 海洋環境 / 同位体 (他8件)
【概要】東京大学海洋研究所に設置されている海水中溶存希ガス濃度分析システムを用いて、海水試料の希ガス(ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン)の精密濃度測定を行なった。フィリピン海の水深4000mまでの海水を分析したところ、中層では北ほど表層水との混合が速いことや、表層水と中層水との混合を示していると考えられる過飽和が見られた。またこれまでほとんど報告されていない深層水の希ガス濃度を分析しその傾...
❏希ガスをトレーサーとした深層海水流動の調査研究(15710005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】高畑 直人 東京大学, 海洋研究所, 助手 (90345059)
【キーワード】海洋循環 / 希ガス / 同位体 / 分析技術 / 海洋化学 (他6件)
【概要】昨年度、海水から溶存気体を抽出し、希ガスを精製・分離し、希ガス存在度を数%の精度で測定できる分析システムを構築したが、今年度さらに改良を行なった。ヘリウムの同位体は海洋化学において有用なトレーサーとして使われており、ヘリウムの存在度が正確に求まればさらに有益な情報が得られることが期待される。そのため、本分析システムでヘリウムについても精度よく測れるようスパイクガスにヘリウム-3を加えた。また、溶存...
【数物系科学】地球惑星科学:北西太平洋地球化学を含む研究件
❏堆積速度の遅いレアアース泥を用いた未知の海洋隕石衝突イベント検出への挑戦(16K13895)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】野崎 達生 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, グループリーダー代理 (10553068)
【キーワード】レニウム-オスミウム同位体 / 白金族元素組成 / レアアース泥 / 隕石衝突 / 北西太平洋 (他11件)
【概要】南鳥島周辺に分布するレアアース泥のピストンコア試料を用いて,MC-ICP-MSによるRe-Os同位体測定,ICP-QMSによるPGE組成分析,主要・微量元素組成測定を行い,Os同位体比の負異常およびPGEの異常濃集を伴う層を発見した.さらに,本層の堆積物試料について実体顕微鏡およびSEM観察を行い,特異な球状粒子を見出した.これらの球状粒子について研磨片作成および反射顕微鏡観察を行った結果,樹枝状...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【数物系科学】地球惑星科学:気候変動地球化学を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏高解像度炭酸塩分析による巨大噴火・物質循環・表層環境変動の時系列復元(17H00777)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】火山活動 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 火山噴火 (他11件)
【概要】本研究は、古環境試料の年代測定と元素・同位体分析を組み合わせることで、過去の巨大噴火履歴の復元を目指した。U-Th放射非平衡年代測定法を駆使して、過去の大規模噴火時期の年代を持つ石筍試料を入手した。LIBS(レーザーを用いた元素分析装置)を導入し、過去の大規模噴火・火山活動の情報を記録していると考えられる石筍等の炭酸塩試料の分析手法を開発した。そして、微小領域を分析可能な他の装置と組み合わせて微量...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【数物系科学】地球惑星科学:ナノSIMS地球化学を含む研究件
❏炭酸塩試料を用いた長期間かつ高解像度の古環境復元(19KK0083)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】佐野 有司 高知大学, 海洋コア総合研究センター, 特任教授 (50162524)
【キーワード】古環境復元 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 年代測定 (他8件)
【概要】本研究では,サンゴ骨格・鍾乳石・二枚貝など付加成長する炭酸塩試料について,高精度年代決定法と高解像度元素・同位体分析法を融合させることにより,過去の環境を長期間かつ高精度で復元することを目的とする.具体的には,炭酸塩試料のウラン-トリウム年代測定法の世界的権威である国立台湾大学のSHEN教授との共同研究を通じて,炭酸塩試料の年代を高精度で決定するとともに,二次イオン質量分析計(NanoSIMS)等...
❏NanoSIMSを用いた超高解像度海洋古環境復元(24221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】環境変動 / 古環境復元 / 海洋科学 / 地球化学 / 質量分析 (他8件)
【概要】サンゴや二枚貝などの海洋生物は、成長する際の周囲の水温や塩分などの環境情報を記録しながら炭酸塩を主成分とする骨格や殻を作る。従来の分析手法と比較して非常に高い空間分解能で固体試料が分析可能な二次元高分解能二次イオン質量分析法(NanoSIMS)を、生物起源炭酸カルシウム試料に応用する事で、飛躍的に高い時間解像度で過去の環境や生態的な情報を復元することに成功した。また生物起源炭酸カルシウムに安定同位...
【数物系科学】地球惑星科学:マントル地球化学を含む研究件
❏高圧実験と地球化学の複合アプローチから地球深部酸化還元状態進化を探る(19H01989)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】新名 良介 明治大学, 理工学部, 専任准教授 (00769812)
【キーワード】地球・惑星内部構造 / 地殻・マントル物質 / 固体地球物理学 / 地球化学 / 高温高圧 (他12件)
【概要】昨年度までに立ち上げた高温高圧力下その場測定を行うための分析装置と、それに適合した高温高圧実験装置を用いて、マントル物質の酸化還元状態を理解するための実験的研究を推進した。当該年度に得られた研究業績として、ダイヤモンドアンビルセルを用いて、マントル深部に存在する可能性のある高圧酸化鉄相の電気伝導度を高圧力下その場測定した結果を、国際学術論文として発表できた。未だ測定されたことのない領域での測定に成...
❏火山岩の解析に基づくマントル遷移層の含水量推定(25287144)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】栗谷 豪 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (80397900)
【キーワード】水循環 / 火山 / マントル / マグマ / マントル遷移層 (他8件)
【概要】中国北東部下のマントル遷移層は水に富んでおり、また同地域の火成活動が遷移層起源のマントル上昇流に起因することが地球物理学的観測によって明らかにされている。そこで本研究では、マントル遷移層の含水量を推定するため、中国北東部の火山岩を対象に岩石学的・地球化学的解析を行った。その結果、ソースマントルの含水量は350 ppm以上であると推定され、通常の上部マントルの含水量(約120 ppm)よりも有意に高...
❏炭素の同位体比測定による深部起源炭化水素の地球化学的研究(05403002)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】脇田 宏 東京大学, 理学部, 教授 (40011689)
【キーワード】炭素化合物 / 炭素同位体比 / マントル / 火山ガス / 天然ガス (他12件)
【概要】本研究は火山作用などに伴って地表に運ばれる炭素化合物などの気体の起源や組成・分布状態を解明することを目的とし、天然ガス、高温の火山ガス、海底から噴出する熱水を取りあげた。本研究では、近年製品化されたばかりのGC/C/MS装置を分析機器として採用し、さらに新たに濃縮ラインを開発して組みあわせることにより、こうした試料中の微量メタンの同位体比分析を可能にした。GC/C/MS装置はガスクロマトグラフと燃...
【数物系科学】地球惑星科学:堆積物地球化学を含む研究件
❏湖年縞堆積物および雪氷コアを用いたアジアダスト輸送の季節性と沈積フラックスの解明(26281019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】長島 佳菜 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境観測研究開発センター, 技術研究員 (90426289)
【キーワード】ダスト / 10年規模気候変動 / 高時間解像度 / 湖年縞堆積物 / 雪氷コア (他8件)
【概要】水月湖の年縞堆積物とカナダで採取された雪氷コアを用いて、アジアダストの沈積量を過去100年間にわたって復元した。更に、全球エアロゾル気候モデルSPRINTERSを用いた数値実験結果との比較を行った。その結果(1)水月湖におけるダスト沈積フラックスは過去100年の間に徐々に減少する傾向を示す、(2)アリューシャン低気圧が弱く偏西風が高緯度側で強くなる1950年代~1970年代半ばにかけて、水月湖への...
❏複数核種と複数原理に基づく宇宙線年代決定法の新展開(25247082)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】宇宙線生成核種 / アイスコア / 堆積物 / 層序編年 / 放射年代 (他15件)
【概要】南極ドームふじアイスコアを対象に,ベリリウム10を高時間分解能で分析することで,宇宙線層序標準曲線の一部を詳細化した.また単年宇宙線イベントとの対比や天文年代の見直しにより,標準曲線の年代モデルを向上させた.さらに西太平洋赤道域の堆積物に対してベリリウム同位体分析を行い,宇宙線層序編年に基づく年代を挿入することで,17~20万年前の地磁気極小期における宇宙線強度変動の詳細を解明した.アイスコアと堆...
❏ベリリウム10と炭素14を用いた最終退氷期の太陽活動変遷史に関する研究(18340153)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】地質学 / 地球化学 / 気候変動 / 宇宙線 / 太陽物理学 (他10件)
【概要】年縞堆積物中のベリリウム10を分析し, 同一の堆積物から得られた既存の炭素14記録や, 本研究にて新たに分析されたアイスコアのベリリウム10記録と比較することで, 最終退氷期の太陽活動変動曲線を抽出することに成功した.その結果, 太陽活動は退氷期の古気候変動を支配するものではないが, 気候変動イベントのトリガーには成り得ることが分かった.また, 古木から単年分解能で効率的に炭素14 を分析する手法...
【数物系科学】地球惑星科学:メタン湧水地球化学を含む研究件
❏温室地球と氷室地球の分岐点:カナダ太平洋岸白亜系の水温変動記録から探る(15H05213)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授(リサーチプロフェッサー) (50272943)
【キーワード】北東太平洋 / 白亜紀 / カンパニアン / 古水温 / 酸素同位体比 (他15件)
【概要】カナダ国ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島近傍の小島であるホーンビー島の海蝕台に露出する上部白亜系カンパニアン階-マーストリヒチアン階の地質調査を行い,得られた地質試料の酸素および炭素同位体比分析を行った. 最も重要な成果は,長径約2mの炭酸塩コンクリ―ションがメタン冷湧水性炭酸塩であることを同定したこと,そしてその酸素同位体比から,カンパニアン期後期には東太平洋の水深約200mの海底に約8...
❏台湾南西沖冷湧水炭酸塩岩形成へのメタンハイドレートの影響評価(19540488)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】町山 栄章 独立行政法人海洋研究開発機構, 高知コア研究所, サブリーダー (00344284)
【キーワード】メタンハイドレート / 地質学 / 地球化学 / 海洋探査 / 深海環境 (他8件)
【概要】台湾南西沖の南シナ海大陸棚斜面に分布する海底メタン湧水は、地形に規制されたメタンの集積がメタンハイドレートのキャップ構造を形成し、その頂部から海底面へ流体が上昇することに起因している。この海底メタン湧水に伴われる冷湧水炭酸塩岩の形成には、メタンハイドレートの分解水が部分的に関与していた。 微生物による二酸化炭素の還元によって形成されたメタンと噴出ガス中の硫化水素によって、熱水噴出孔と同様な化学合成...
【数物系科学】地球惑星科学:大気化学地球化学を含む研究件
❏アルマ望遠鏡テラヘルツリモートセンシングによる、ビッグデータ惑星科学の創成(17K14420)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】飯野 孝浩 東京大学, 情報基盤センター, 特任准教授 (40750493)
【キーワード】電波天文学 / テラヘルツ / リモートセンシング / ビッグデータ / 最適化問題 (他16件)
【概要】アルマはミリ波・サブミリ波の波長域において世界最高の感度と空間分解能を実現するリモートセンサである.この波長域を用いた惑星大気観測には,多様な分子の3次元分布の導出,成層圏における風速の直接導出,そして分子輝線・連続波の双方を用いた気温3次元分布の導出といった強みが存在する.本研究では,特にアルマを中心とした地上大型望遠鏡群の積極的な利活用により,地上観測による太陽系内惑星大気物理・化学環境の観測...
❏太古代及び原生代初期における大気化学と地球環境進化に関する基礎研究(18840015)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】関根 康人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教 (60431897)
【キーワード】大気化学 / 太古代・原生代 / 物質循環 / メタン / タイタン (他11件)
【概要】太古代と原生代の境界にあたる25-20億年前には、地球進化における最大規模の表層環境の変動があったことが知られている。この時代には、太古代のメタンを含む還元的な大気組成が、原生代以後の酸素を含む酸化的な組成へと変わり、また同時期に、大規模氷河期が繰り返し生じたことが示されている。しかしながら、このような大気組成の進化と気候変動の間にどのような因果関係があったのか、還元的大気をもつ天体の地表環境や物...
【数物系科学】地球惑星科学:微量元素地球化学を含む研究件
❏高解像度炭酸塩分析による巨大噴火・物質循環・表層環境変動の時系列復元(17H00777)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】火山活動 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 火山噴火 (他11件)
【概要】本研究は、古環境試料の年代測定と元素・同位体分析を組み合わせることで、過去の巨大噴火履歴の復元を目指した。U-Th放射非平衡年代測定法を駆使して、過去の大規模噴火時期の年代を持つ石筍試料を入手した。LIBS(レーザーを用いた元素分析装置)を導入し、過去の大規模噴火・火山活動の情報を記録していると考えられる石筍等の炭酸塩試料の分析手法を開発した。そして、微小領域を分析可能な他の装置と組み合わせて微量...
❏高度な地球化学分析手法を用いた回遊魚類の生息域履歴推定法の確立(16KT0028)
【研究テーマ】食料循環研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-07-19 - 2019-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
【キーワード】ネオジム同位体比 / ストロンチウム同位体比 / ニホンウナギ / クロマグロ / 産地判別 (他15件)
【概要】ネオジム同位体比による産地判別が可能かを検証することを目的として,ネオジム同位体比が地理的な分布を示し,それが生体試料に反映されるかを検証するため,日本の様々な地点および中国からムラサキイガイを採取し,その殻に含まれるネオジム同位体比を分析した.その結果,ネオジム同位体比は採取地点の地質に対応した地理的な勾配を示すことが明らかとなった.また,中国と日本では明確に異なる組成を示した.このことは,貝殻...
❏太平洋におけるGEOTRACES観測:微量元素・同位体の3次元分布と挙動の解明(23253001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】蒲生 俊敬 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (70143550)
【キーワード】国際GEOTRACES計画 / 微量元素と同位体 / 海洋の生物地球化学 / 学術研究船 / 太平洋 (他21件)
【概要】国際大型研究GEOTRACES計画の一環として、太平洋の広範な海域にわたって、微量元素と同位体に関する生物地球化学的研究を推進した。学術研究船白鳳丸のクリーン試料採取システムとクリーンルームを活用し、二つの長期航海(KH-12-4次航海およびKH-14-6次航海)を、それぞれ平成24年度と26年度に成功裡に実施した。前者では北太平洋亜寒帯域を横断、後者では南太平洋を南北に縦断する観測ラインを完遂し...
【数物系科学】地球惑星科学:火山岩地球化学を含む研究件
❏チリ海嶺沈み込みと陸弧における火成活動の時空的変遷(13373004)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】安間 了 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (70311595)
【キーワード】海嶺沈み込み / パタゴニア / 火成作用 / 広帯域地震計 / 古地磁気 (他21件)
【概要】本研究の目的は、チリ海嶺沈み込み帯近傍に露出するタイタオ・オフィオライトで沈み込む物質のキャラクタリゼーションを行い、海嶺沈み込みに伴って島弧における火成作用が時空間系列の中でどのように変遷してきたかを明らかにすること、海嶺沈み込み帯の深部構造を明らかにすることである。主な成果は以下の通りである。1)チリ南部のパタゴニアを中心に、5トンにおよぶ膨大な岩石試料を系統的に採取し、本地域に関しては世界一...
❏炭素の同位体比測定による深部起源炭化水素の地球化学的研究(05403002)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】脇田 宏 東京大学, 理学部, 教授 (40011689)
【キーワード】炭素化合物 / 炭素同位体比 / マントル / 火山ガス / 天然ガス (他12件)
【概要】本研究は火山作用などに伴って地表に運ばれる炭素化合物などの気体の起源や組成・分布状態を解明することを目的とし、天然ガス、高温の火山ガス、海底から噴出する熱水を取りあげた。本研究では、近年製品化されたばかりのGC/C/MS装置を分析機器として採用し、さらに新たに濃縮ラインを開発して組みあわせることにより、こうした試料中の微量メタンの同位体比分析を可能にした。GC/C/MS装置はガスクロマトグラフと燃...
【数物系科学】地球惑星科学:第四紀学地球化学を含む研究件
❏宇宙線層序学の開拓(22244061)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】堀内 穂 (堀内 一穂) 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】第四紀学 / 層序学 / 年代学 / 古地磁気学 / 宇宙線 (他9件)
【概要】南極ドームふじアイスコアに含まれる宇宙線生成核種ベリリウム 10を,過去 30 万年間を通して約千年の時間分解能で分析した.また化学抽出法の適用や有孔虫殻の分解により,海底堆積物の自生成分中のベリリウム同位体比(ベリリウム 10/ベリリウム 9比)を測定する手法を確立し,実際に堆積物からベリリウム 10 記録を得た.こうして得られたデータに,古地磁気情報や炭素 14 の情報を加味して,過去 70 ...
❏ベリリウム10と炭素14を用いた最終退氷期の太陽活動変遷史に関する研究(18340153)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】地質学 / 地球化学 / 気候変動 / 宇宙線 / 太陽物理学 (他10件)
【概要】年縞堆積物中のベリリウム10を分析し, 同一の堆積物から得られた既存の炭素14記録や, 本研究にて新たに分析されたアイスコアのベリリウム10記録と比較することで, 最終退氷期の太陽活動変動曲線を抽出することに成功した.その結果, 太陽活動は退氷期の古気候変動を支配するものではないが, 気候変動イベントのトリガーには成り得ることが分かった.また, 古木から単年分解能で効率的に炭素14 を分析する手法...
【数物系科学】天文学:惑星科学地球化学を含む研究件
❏太陽系氷天体の熱水反応実験と物質進化モデル:太陽系形成過程とハビタビリティの解明(26707024)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】関根 康人 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60431897)
【キーワード】氷天体 / 化学進化 / 熱水環境 / 原始太陽系円盤 / 太陽系天体 (他12件)
【概要】本研究では、太陽系に存在する氷天体の内部海の環境(酸化還元状態、pH、温度)やその形成条件、そこでの生命生存可能性を、探査機による観測データを室内実験に基づいて解釈することで明らかにすることを目的とする。 土星衛星エンセラダスでは、内部海の海底に、始原的な岩石成分で水素など、生命利用可能エネルギーが豊富に存在する熱水環境が存在することを示した。また、準惑星セレスや冥王星の表面物質から、太陽系初期に...
❏ロナクレーター湖底堆積物を用いたインド亜大陸気候変動の解明と火星環境への応用(23403015)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松井 孝典 千葉工業大学, 惑星探査研究センター, 所長 (80114643)
【キーワード】惑星科学 / 惑星探査 / 古気候 / アジアモンスーン / 衝突クレーター (他9件)
【概要】インド・ロナクレーターの調査結果、クレーターに注ぎ込む水を供給している地下の帯水層の存在を示唆する地質データを取得し、それを地形学的に解析することで、乾季と雨季での水の供給メカニズムを明らかにした。また、その知見を元に、火星上の湖底堆積物や水による浸食をうけたクレーターの、地形学的・地質学的解釈を行ない、太古の火星における水供給・循環プロセスを議論した。さらに、ロナクレーターに露出した岩石の年代測...
❏氷衛星エンセラダスにおける海底熱水反応実験:内部海の化学の理解に向けて(22740352)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】関根 康人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 講師 (60431897)
【キーワード】惑星科学 / 地球化学 / 惑星探査 / 惑星起源・進化
【概要】本研究では、氷衛星エンセラダス内部海における熱水反応を模擬した室内実験を行ない、氷衛星の材料物質に含まれる始原的な揮発性分子(例えば、アンモニア、二酸化炭素)と鉱物(例えば、オリビン)との化学反応を調べた。そして、その結果をカッシーニ探査機によるエンセラダスのプリューム物質の観測結果と比較することにより、内部海における熱水反応の有無や温度条件を制約し、生命生存可能性について議論した。 ...
【数物系科学】天文学:惑星起源・進化地球化学を含む研究件
❏アルマ望遠鏡テラヘルツリモートセンシングによる、ビッグデータ惑星科学の創成(17K14420)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】飯野 孝浩 東京大学, 情報基盤センター, 特任准教授 (40750493)
【キーワード】電波天文学 / テラヘルツ / リモートセンシング / ビッグデータ / 最適化問題 (他16件)
【概要】アルマはミリ波・サブミリ波の波長域において世界最高の感度と空間分解能を実現するリモートセンサである.この波長域を用いた惑星大気観測には,多様な分子の3次元分布の導出,成層圏における風速の直接導出,そして分子輝線・連続波の双方を用いた気温3次元分布の導出といった強みが存在する.本研究では,特にアルマを中心とした地上大型望遠鏡群の積極的な利活用により,地上観測による太陽系内惑星大気物理・化学環境の観測...
❏衝突剥離過程の解明:天体衝突による惑星間物質輸送への応用(17H02990)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】玄田 英典 東京工業大学, 地球生命研究所, 准教授 (90456260)
【キーワード】惑星起源・進化 / 地球科学 / 惑星探査 / 宇宙科学 / 地球化学 (他6件)
【概要】天体衝突によって物質が高速度で放出される衝突剥離過程の詳細を明らかにするべく、衝突数値計算と衝突実験を行なった。衝突数値計算により、標的深部の物質が、浅部の低衝撃圧しか受けていない物質をトコロテン式に押し出すという加速メカニズム(後期加速)が、衝突剥離過程において重要であることを明らかにした。衝突実験においてもこの後期加速を確認することができた。後期加速は、低衝撃圧しか経験していない火星隕石の火星...
❏地球外天体における有機物化学進化の実証的解明(16K13873)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】関根 康人 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (60431897)
【キーワード】太陽系形成 / 有機合成 / 巨大天体衝突 / 化学進化 / 惑星起源・進化 (他6件)
【概要】本研究では、地球外天体に存在する海の化学状態の理解を、無機化学から有機化学へと進める萌芽的研究を行った。多様な反応条件での有機熱水合成反応装置を構築し、これによって探査機によって取得された冥王星表面の有機物の反射スペクトルと、熱水実験で合成された有機物を比較することで、太陽系初期において冥王星に巨大衝突とそれに伴う有機合成が起きていたことを明らかにした。また、合成された有機物に対して衝撃変性実験を...
【数物系科学】天文学:惑星探査地球化学を含む研究件
❏衝突剥離過程の解明:天体衝突による惑星間物質輸送への応用(17H02990)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】玄田 英典 東京工業大学, 地球生命研究所, 准教授 (90456260)
【キーワード】惑星起源・進化 / 地球科学 / 惑星探査 / 宇宙科学 / 地球化学 (他6件)
【概要】天体衝突によって物質が高速度で放出される衝突剥離過程の詳細を明らかにするべく、衝突数値計算と衝突実験を行なった。衝突数値計算により、標的深部の物質が、浅部の低衝撃圧しか受けていない物質をトコロテン式に押し出すという加速メカニズム(後期加速)が、衝突剥離過程において重要であることを明らかにした。衝突実験においてもこの後期加速を確認することができた。後期加速は、低衝撃圧しか経験していない火星隕石の火星...
❏太陽系氷天体の熱水反応実験と物質進化モデル:太陽系形成過程とハビタビリティの解明(26707024)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】関根 康人 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60431897)
【キーワード】氷天体 / 化学進化 / 熱水環境 / 原始太陽系円盤 / 太陽系天体 (他12件)
【概要】本研究では、太陽系に存在する氷天体の内部海の環境(酸化還元状態、pH、温度)やその形成条件、そこでの生命生存可能性を、探査機による観測データを室内実験に基づいて解釈することで明らかにすることを目的とする。 土星衛星エンセラダスでは、内部海の海底に、始原的な岩石成分で水素など、生命利用可能エネルギーが豊富に存在する熱水環境が存在することを示した。また、準惑星セレスや冥王星の表面物質から、太陽系初期に...
❏ロナクレーター湖底堆積物を用いたインド亜大陸気候変動の解明と火星環境への応用(23403015)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松井 孝典 千葉工業大学, 惑星探査研究センター, 所長 (80114643)
【キーワード】惑星科学 / 惑星探査 / 古気候 / アジアモンスーン / 衝突クレーター (他9件)
【概要】インド・ロナクレーターの調査結果、クレーターに注ぎ込む水を供給している地下の帯水層の存在を示唆する地質データを取得し、それを地形学的に解析することで、乾季と雨季での水の供給メカニズムを明らかにした。また、その知見を元に、火星上の湖底堆積物や水による浸食をうけたクレーターの、地形学的・地質学的解釈を行ない、太古の火星における水供給・循環プロセスを議論した。さらに、ロナクレーターに露出した岩石の年代測...
【数物系科学】天文学:年代測定地球化学を含む研究件
❏炭酸塩試料を用いた長期間かつ高解像度の古環境復元(19KK0083)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】佐野 有司 高知大学, 海洋コア総合研究センター, 特任教授 (50162524)
【キーワード】古環境復元 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 年代測定 (他8件)
【概要】本研究では,サンゴ骨格・鍾乳石・二枚貝など付加成長する炭酸塩試料について,高精度年代決定法と高解像度元素・同位体分析法を融合させることにより,過去の環境を長期間かつ高精度で復元することを目的とする.具体的には,炭酸塩試料のウラン-トリウム年代測定法の世界的権威である国立台湾大学のSHEN教授との共同研究を通じて,炭酸塩試料の年代を高精度で決定するとともに,二次イオン質量分析計(NanoSIMS)等...
❏原始惑星の含水量推定(25707042)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】飯塚 毅 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (70614569)
【キーワード】水 / 年代測定 / 微惑星 / 原始惑星 / レイトベニア (他13件)
【概要】惑星進化の諸段階過程における水及び揮発性元素の挙動を探るため,様々な隕石試料について年代分析,微量元素濃度分析,水素同位体分析を実施した.その結果,地球と同程度揮発性元素濃度に枯渇している隕石中にも水が含まれていること,それらの隕石の形成年代は太陽系形成から約1000万年以内であること,それらの隕石の一部の水の同位体組成は,地球の海水の同位体組成と一致することが明らかになった.これは,地球の水はコ...
【数物系科学】天文学:隕石地球化学を含む研究件
❏隕石中の難揮発性包有物の形成速度論に基づく太陽系最初期の物理化学環境解析(16H06349)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】圦本 尚義 北海道大学, 理学研究院, 教授 (80191485)
【キーワード】地球化学 / 宇宙化学 / 隕石 / 太陽系 / 原始惑星系 (他6件)
【概要】太陽系形成最初期の高温プロセスは星形成領域の天文観測でも観測されておらず、その物理化学環境は不明である。本研究では、難揮発性包有物の同位体岩石学・鉱物学的研究に室内合成実験を組み合わせ、この高温プロセスの物理化学環境を定量的に制約した。その結果、難揮発性包有物は圧力1E-4 bar、 温度1400Kの原始惑星系円盤領域で起こる数週間続く高温プロセス(最高温度2000K)により形成されていたことが新...
❏原始惑星の含水量推定(25707042)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】飯塚 毅 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (70614569)
【キーワード】水 / 年代測定 / 微惑星 / 原始惑星 / レイトベニア (他13件)
【概要】惑星進化の諸段階過程における水及び揮発性元素の挙動を探るため,様々な隕石試料について年代分析,微量元素濃度分析,水素同位体分析を実施した.その結果,地球と同程度揮発性元素濃度に枯渇している隕石中にも水が含まれていること,それらの隕石の形成年代は太陽系形成から約1000万年以内であること,それらの隕石の一部の水の同位体組成は,地球の海水の同位体組成と一致することが明らかになった.これは,地球の水はコ...
【数物系科学】天文学:宇宙科学地球化学を含む研究件
❏衝突剥離過程の解明:天体衝突による惑星間物質輸送への応用(17H02990)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】玄田 英典 東京工業大学, 地球生命研究所, 准教授 (90456260)
【キーワード】惑星起源・進化 / 地球科学 / 惑星探査 / 宇宙科学 / 地球化学 (他6件)
【概要】天体衝突によって物質が高速度で放出される衝突剥離過程の詳細を明らかにするべく、衝突数値計算と衝突実験を行なった。衝突数値計算により、標的深部の物質が、浅部の低衝撃圧しか受けていない物質をトコロテン式に押し出すという加速メカニズム(後期加速)が、衝突剥離過程において重要であることを明らかにした。衝突実験においてもこの後期加速を確認することができた。後期加速は、低衝撃圧しか経験していない火星隕石の火星...
❏隕石中の難揮発性包有物の形成速度論に基づく太陽系最初期の物理化学環境解析(16H06349)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】圦本 尚義 北海道大学, 理学研究院, 教授 (80191485)
【キーワード】地球化学 / 宇宙化学 / 隕石 / 太陽系 / 原始惑星系 (他6件)
【概要】太陽系形成最初期の高温プロセスは星形成領域の天文観測でも観測されておらず、その物理化学環境は不明である。本研究では、難揮発性包有物の同位体岩石学・鉱物学的研究に室内合成実験を組み合わせ、この高温プロセスの物理化学環境を定量的に制約した。その結果、難揮発性包有物は圧力1E-4 bar、 温度1400Kの原始惑星系円盤領域で起こる数週間続く高温プロセス(最高温度2000K)により形成されていたことが新...
❏原始地球大気中における天体衝突によるHCN生成量の実験的推定(20340155)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】杉田 精司 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80313203)
【キーワード】大気圏 / 水圏化学 / 惑星起源・進化 / 地球化学 / 有機化学 (他10件)
【概要】本研究では、炭素に富む小天体が窒素に富む大気中で高速衝突した際に生じる化学反応過程を調べた。衝突実験のフィルター分光計測からは、高温の衝突破片から有機ガスが昇華して周辺大気と反応してCNラジカルが生成される過程の定量観測ができた。また、最終生成ガスの分析からは、ごく微量ながらHCNの生成を確認でき、天体衝突現象によって高温で安定なCNラジカルのみでなく室温常圧でも安定なシアン化合物が形成されうるこ...
【数物系科学】天文学:宇宙線地球化学を含む研究件
❏複数核種と複数原理に基づく宇宙線年代決定法の新展開(25247082)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】宇宙線生成核種 / アイスコア / 堆積物 / 層序編年 / 放射年代 (他15件)
【概要】南極ドームふじアイスコアを対象に,ベリリウム10を高時間分解能で分析することで,宇宙線層序標準曲線の一部を詳細化した.また単年宇宙線イベントとの対比や天文年代の見直しにより,標準曲線の年代モデルを向上させた.さらに西太平洋赤道域の堆積物に対してベリリウム同位体分析を行い,宇宙線層序編年に基づく年代を挿入することで,17~20万年前の地磁気極小期における宇宙線強度変動の詳細を解明した.アイスコアと堆...
❏宇宙線層序学の開拓(22244061)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】堀内 穂 (堀内 一穂) 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】第四紀学 / 層序学 / 年代学 / 古地磁気学 / 宇宙線 (他9件)
【概要】南極ドームふじアイスコアに含まれる宇宙線生成核種ベリリウム 10を,過去 30 万年間を通して約千年の時間分解能で分析した.また化学抽出法の適用や有孔虫殻の分解により,海底堆積物の自生成分中のベリリウム同位体比(ベリリウム 10/ベリリウム 9比)を測定する手法を確立し,実際に堆積物からベリリウム 10 記録を得た.こうして得られたデータに,古地磁気情報や炭素 14 の情報を加味して,過去 70 ...
❏ベリリウム10と炭素14を用いた最終退氷期の太陽活動変遷史に関する研究(18340153)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】地質学 / 地球化学 / 気候変動 / 宇宙線 / 太陽物理学 (他10件)
【概要】年縞堆積物中のベリリウム10を分析し, 同一の堆積物から得られた既存の炭素14記録や, 本研究にて新たに分析されたアイスコアのベリリウム10記録と比較することで, 最終退氷期の太陽活動変動曲線を抽出することに成功した.その結果, 太陽活動は退氷期の古気候変動を支配するものではないが, 気候変動イベントのトリガーには成り得ることが分かった.また, 古木から単年分解能で効率的に炭素14 を分析する手法...
【数物系科学】天文学:太陽物理学地球化学を含む研究件
❏宇宙線層序学の開拓(22244061)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】堀内 穂 (堀内 一穂) 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】第四紀学 / 層序学 / 年代学 / 古地磁気学 / 宇宙線 (他9件)
【概要】南極ドームふじアイスコアに含まれる宇宙線生成核種ベリリウム 10を,過去 30 万年間を通して約千年の時間分解能で分析した.また化学抽出法の適用や有孔虫殻の分解により,海底堆積物の自生成分中のベリリウム同位体比(ベリリウム 10/ベリリウム 9比)を測定する手法を確立し,実際に堆積物からベリリウム 10 記録を得た.こうして得られたデータに,古地磁気情報や炭素 14 の情報を加味して,過去 70 ...
❏ベリリウム10と炭素14を用いた最終退氷期の太陽活動変遷史に関する研究(18340153)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】地質学 / 地球化学 / 気候変動 / 宇宙線 / 太陽物理学 (他10件)
【概要】年縞堆積物中のベリリウム10を分析し, 同一の堆積物から得られた既存の炭素14記録や, 本研究にて新たに分析されたアイスコアのベリリウム10記録と比較することで, 最終退氷期の太陽活動変動曲線を抽出することに成功した.その結果, 太陽活動は退氷期の古気候変動を支配するものではないが, 気候変動イベントのトリガーには成り得ることが分かった.また, 古木から単年分解能で効率的に炭素14 を分析する手法...
【数物系科学】天文学:化学進化地球化学を含む研究件
❏地球外天体における有機物化学進化の実証的解明(16K13873)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】関根 康人 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (60431897)
【キーワード】太陽系形成 / 有機合成 / 巨大天体衝突 / 化学進化 / 惑星起源・進化 (他6件)
【概要】本研究では、地球外天体に存在する海の化学状態の理解を、無機化学から有機化学へと進める萌芽的研究を行った。多様な反応条件での有機熱水合成反応装置を構築し、これによって探査機によって取得された冥王星表面の有機物の反射スペクトルと、熱水実験で合成された有機物を比較することで、太陽系初期において冥王星に巨大衝突とそれに伴う有機合成が起きていたことを明らかにした。また、合成された有機物に対して衝撃変性実験を...
❏太陽系氷天体の熱水反応実験と物質進化モデル:太陽系形成過程とハビタビリティの解明(26707024)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】関根 康人 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60431897)
【キーワード】氷天体 / 化学進化 / 熱水環境 / 原始太陽系円盤 / 太陽系天体 (他12件)
【概要】本研究では、太陽系に存在する氷天体の内部海の環境(酸化還元状態、pH、温度)やその形成条件、そこでの生命生存可能性を、探査機による観測データを室内実験に基づいて解釈することで明らかにすることを目的とする。 土星衛星エンセラダスでは、内部海の海底に、始原的な岩石成分で水素など、生命利用可能エネルギーが豊富に存在する熱水環境が存在することを示した。また、準惑星セレスや冥王星の表面物質から、太陽系初期に...
【総合理工】エネルギー学:レアアース泥地球化学を含む研究件
❏高次元数理統計解析と多元素同位体分析で読み解く深海底のレアアース濃集メカニズム(18K14168)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安川 和孝 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (00757742)
【キーワード】レアアース泥 / 海底鉱物資源 / 多変量解析 / 独立成分分析 / クラスター分析 (他9件)
【概要】本研究は,南鳥島周辺海域に分布する有望な新規レアアース資源「超高濃度レアアース泥」の生成機構の解明を目的とした.本研究では,総計1646試料×41元素の大規模データセットを独立成分分析とクラスター分析により解析し,5つの独立成分と10個の地球化学クラスターを抽出した.これらの空間分布の特徴から,超高濃度レアアース泥直下に堆積層の削剥が存在することが示され,底層流の強化がレアアースホスト鉱物を物理的...
❏堆積速度の遅いレアアース泥を用いた未知の海洋隕石衝突イベント検出への挑戦(16K13895)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】野崎 達生 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, グループリーダー代理 (10553068)
【キーワード】レニウム-オスミウム同位体 / 白金族元素組成 / レアアース泥 / 隕石衝突 / 北西太平洋 (他11件)
【概要】南鳥島周辺に分布するレアアース泥のピストンコア試料を用いて,MC-ICP-MSによるRe-Os同位体測定,ICP-QMSによるPGE組成分析,主要・微量元素組成測定を行い,Os同位体比の負異常およびPGEの異常濃集を伴う層を発見した.さらに,本層の堆積物試料について実体顕微鏡およびSEM観察を行い,特異な球状粒子を見出した.これらの球状粒子について研磨片作成および反射顕微鏡観察を行った結果,樹枝状...
【総合理工】応用物理学:質量分析地球化学を含む研究件
❏炭酸塩試料を用いた長期間かつ高解像度の古環境復元(19KK0083)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】佐野 有司 高知大学, 海洋コア総合研究センター, 特任教授 (50162524)
【キーワード】古環境復元 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 年代測定 (他8件)
【概要】本研究では,サンゴ骨格・鍾乳石・二枚貝など付加成長する炭酸塩試料について,高精度年代決定法と高解像度元素・同位体分析法を融合させることにより,過去の環境を長期間かつ高精度で復元することを目的とする.具体的には,炭酸塩試料のウラン-トリウム年代測定法の世界的権威である国立台湾大学のSHEN教授との共同研究を通じて,炭酸塩試料の年代を高精度で決定するとともに,二次イオン質量分析計(NanoSIMS)等...
❏高解像度炭酸塩分析による巨大噴火・物質循環・表層環境変動の時系列復元(17H00777)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】火山活動 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 火山噴火 (他11件)
【概要】本研究は、古環境試料の年代測定と元素・同位体分析を組み合わせることで、過去の巨大噴火履歴の復元を目指した。U-Th放射非平衡年代測定法を駆使して、過去の大規模噴火時期の年代を持つ石筍試料を入手した。LIBS(レーザーを用いた元素分析装置)を導入し、過去の大規模噴火・火山活動の情報を記録していると考えられる石筍等の炭酸塩試料の分析手法を開発した。そして、微小領域を分析可能な他の装置と組み合わせて微量...
❏NanoSIMSを用いた超高解像度海洋古環境復元(24221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】環境変動 / 古環境復元 / 海洋科学 / 地球化学 / 質量分析 (他8件)
【概要】サンゴや二枚貝などの海洋生物は、成長する際の周囲の水温や塩分などの環境情報を記録しながら炭酸塩を主成分とする骨格や殻を作る。従来の分析手法と比較して非常に高い空間分解能で固体試料が分析可能な二次元高分解能二次イオン質量分析法(NanoSIMS)を、生物起源炭酸カルシウム試料に応用する事で、飛躍的に高い時間解像度で過去の環境や生態的な情報を復元することに成功した。また生物起源炭酸カルシウムに安定同位...
【工学】土木工学:海洋循環地球化学を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
❏温室地球と氷室地球の分岐点:カナダ太平洋岸白亜系の水温変動記録から探る(15H05213)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授(リサーチプロフェッサー) (50272943)
【キーワード】北東太平洋 / 白亜紀 / カンパニアン / 古水温 / 酸素同位体比 (他15件)
【概要】カナダ国ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島近傍の小島であるホーンビー島の海蝕台に露出する上部白亜系カンパニアン階-マーストリヒチアン階の地質調査を行い,得られた地質試料の酸素および炭素同位体比分析を行った. 最も重要な成果は,長径約2mの炭酸塩コンクリ―ションがメタン冷湧水性炭酸塩であることを同定したこと,そしてその酸素同位体比から,カンパニアン期後期には東太平洋の水深約200mの海底に約8...
【工学】総合工学:タイヤモンド地球化学を含む研究件
❏高圧実験と地球化学の複合アプローチから地球深部酸化還元状態進化を探る(19H01989)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】新名 良介 明治大学, 理工学部, 専任准教授 (00769812)
【キーワード】地球・惑星内部構造 / 地殻・マントル物質 / 固体地球物理学 / 地球化学 / 高温高圧 (他12件)
【概要】昨年度までに立ち上げた高温高圧力下その場測定を行うための分析装置と、それに適合した高温高圧実験装置を用いて、マントル物質の酸化還元状態を理解するための実験的研究を推進した。当該年度に得られた研究業績として、ダイヤモンドアンビルセルを用いて、マントル深部に存在する可能性のある高圧酸化鉄相の電気伝導度を高圧力下その場測定した結果を、国際学術論文として発表できた。未だ測定されたことのない領域での測定に成...
❏多結晶ダイヤモンド(カルボナド)の生成過程及び新規ダイヤモンド焼結法の開発(05854042)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1993
【研究代表者】鍵 裕之 筑波大学, 物質工学系, 助手 (70233666)
【キーワード】ダイヤモンド / カルボナド / 焼結 / 分光学 / 地球化学 (他6件)
【概要】中央アフリカ産カルボナドについてレーザー誘起蛍光、赤外吸収といった分光学的測定を行い、さらに熱測定、希土類元素存在度の分析を行った。中央アフリカカルボナドからは、放射性損傷起源の発光が観測され、カルボナドの生成温度の推定に有力な手段となることがわかった。また、赤外吸収スペクトルは窒素小板の存在を示すものであった。一方、希土類元素存在度はキンバライトと酷似したパターンを示し、カルボナドが従来のマント...
【工学】総合工学:天然ガス地球化学を含む研究件
❏地下圏内メタン生成・消費活動に関わる未知微生物群の分離培養と動態解析ツールの開発(20244089)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】鎌形 洋一 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門, 研究部門長 (70356814)
【キーワード】天然ガス / 油田 / 地下圏生物 / メタン菌 / メタン酸化菌 (他13件)
【概要】本研究では地下圏微生物群集において実体が明らかになっていないメタン生成古細菌ならびにメタン酸化微生物の動態解析を行った。その結果(1)天然ガス胚胎地下圏に優占するMethanothermobacter類縁のメタン生成古細菌を実環境濃度に近い低濃度ガス供給を基本とした共生培養法により完全純粋培養に成功した。(2)深部地下油層環境におけるメタン生成においては酢酸が重要な中間体であることを明らかにした。...
❏炭素の同位体比測定による深部起源炭化水素の地球化学的研究(05403002)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】脇田 宏 東京大学, 理学部, 教授 (40011689)
【キーワード】炭素化合物 / 炭素同位体比 / マントル / 火山ガス / 天然ガス (他12件)
【概要】本研究は火山作用などに伴って地表に運ばれる炭素化合物などの気体の起源や組成・分布状態を解明することを目的とし、天然ガス、高温の火山ガス、海底から噴出する熱水を取りあげた。本研究では、近年製品化されたばかりのGC/C/MS装置を分析機器として採用し、さらに新たに濃縮ラインを開発して組みあわせることにより、こうした試料中の微量メタンの同位体比分析を可能にした。GC/C/MS装置はガスクロマトグラフと燃...
【農学】水圏応用科学:生活史地球化学を含む研究件
❏Determining sulfur isotope fractionation values of individual enzymes and how they evolve through time.(18H01325)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】McGlynn Shawn・E. 東京工業大学, 地球生命研究所, 准教授 (10751084)
【キーワード】enzyme mechanism / enzyme evolution / kinetic isotope effect / sulfate reduction / geobiology (他17件)
【概要】地球上で最も古い生命の記録は化学的なものである。生物は原子を固有の比率で使用するからである。生物学的な同位体比を示す元素の一つが硫黄である。本研究では、太古の地球上にどのような生物が存在し、硫黄同位体比に痕跡を残したのかに注目した。その結果、古代の硫黄同位体比の大部分をAPSレダクターゼと呼ばれる1つの酵素(化学反応を非生物的な反応よりも迅速に起こす生物学的な触媒)が担っていることが明らかになった...
❏動物プランクトンの非捕食死:現場個体群における重要性と生態系に与える影響の解明(21310019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】海洋生態系 / 食物網 / 物質循環 / プランクトン / 生活史 (他11件)
【概要】前年度末から収集していた現場における非捕食死個体推定のための生化学試料(核酸比・酸化ストレスマーカー)が、東日本大震災に伴う停電により全て溶け、腐敗し分析不能となってしまったため従来計画していた親潮海域の現場観測・実験的手法から、過去試料の分析に重点を置いて解析を行った。親潮域ではカイアシ類Eucalanus雌親の餌料摂取履歴が生み出された幼体の死亡率に間接的に影響することを明らかにした。これは珪...
【農学】水圏応用科学:海洋生態地球化学を含む研究件
❏動物プランクトン自然死亡の再評価:非捕食死・部分被食死が生態系に与える影響の解明(24310007)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】生物生産 / 海洋生態 / プランクトン / 環境変動 / 地球化学 (他7件)
【概要】海洋における動物プランクトンの生産(二次生産速度)は、魚類生産や、生物ポンプによる炭素輸送に大きな影響を与える。このため動物プランクトンの成長、再生産について多くの研究が行われ知見が蓄積されてきた。一方で、現場の個体群動態を支配し、魚類生産や物質循環に直接寄与しているはずの自然死亡についての研究は極めて乏しく、とくに捕食以外の要因で死亡する個体が物質循環に果たす役割にいては不明な点が多い。本研究は...
❏動物プランクトンの非捕食死:現場個体群における重要性と生態系に与える影響の解明(21310019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】海洋生態系 / 食物網 / 物質循環 / プランクトン / 生活史 (他11件)
【概要】前年度末から収集していた現場における非捕食死個体推定のための生化学試料(核酸比・酸化ストレスマーカー)が、東日本大震災に伴う停電により全て溶け、腐敗し分析不能となってしまったため従来計画していた親潮海域の現場観測・実験的手法から、過去試料の分析に重点を置いて解析を行った。親潮域ではカイアシ類Eucalanus雌親の餌料摂取履歴が生み出された幼体の死亡率に間接的に影響することを明らかにした。これは珪...
❏重元素安定同位体海洋化学の創成を目指した同位体比精密分析法の開発(21350042)
【研究テーマ】分析化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】宗林 由樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (50197000)
【キーワード】環境分析 / 分析化学 / 海洋科学 / 地球化学 / 重元素安定同位体 (他11件)
【概要】重元素安定同位体比は,海洋化学の新しい武器として注目されている.本研究では,太平洋,南極海,大西洋から得られた海水試料を分析し,溶存態モリブデン同位体比が世界海洋で均一であることを実証した.海水中溶存態銅の安定同位体比精密測定法を確立した.さらに,堆積物中モリブデン,タングステンの安定同位体比精密測定法の最適化を行った.これら同位体比は,生物地球化学循環のトレーサー,古海洋研究の手掛かりとして期待...
【農学】水圏応用科学:生物生産地球化学を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏動物プランクトン自然死亡の再評価:非捕食死・部分被食死が生態系に与える影響の解明(24310007)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】生物生産 / 海洋生態 / プランクトン / 環境変動 / 地球化学 (他7件)
【概要】海洋における動物プランクトンの生産(二次生産速度)は、魚類生産や、生物ポンプによる炭素輸送に大きな影響を与える。このため動物プランクトンの成長、再生産について多くの研究が行われ知見が蓄積されてきた。一方で、現場の個体群動態を支配し、魚類生産や物質循環に直接寄与しているはずの自然死亡についての研究は極めて乏しく、とくに捕食以外の要因で死亡する個体が物質循環に果たす役割にいては不明な点が多い。本研究は...
❏餌料環境変動が動物プランクトンの加入・成長・生残に与える影響の解明(18688011)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】高橋 一生 独立行政法人水産総合研究センター, 東北区水産研究所混合域海洋環境部, 主任研究員 (00301581)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 水産学 / 地球科学 / プランクトン (他7件)
【概要】親潮域の動物プランクトンの多くは春季珪藻ブルームに依存して再生産・成長するが、餌環境変動が動物プランクトン個体群に与える影響の詳細は不明である。本研究はカイアシ類Eucalanus bungiiの休眠覚醒・産卵・卵孵化に体内蓄積脂質の代謝と摂餌による珪藻由来の必須脂肪酸摂取が重要な要因であることを示し、珪藻ブルームのタイミングと規模が本種の再生産の鍵を握っていることを示した。 ...
【農学】水圏応用科学:物質循環地球化学を含む研究件
❏プレート境界沈み込みに伴う南部チリ弧火成作用の多様性とマグマ生成過程の全容解明(15H02630)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】折橋 裕二 弘前大学, 理工学研究科, 教授 (70313046)
【キーワード】島弧火成作用 / プレート境界沈み込み / マグマ生成過程 / 鞍部チリ弧 / 南部チリ弧 (他29件)
【概要】比較的若い形成年代を持つナスカプレートが沈み込んでいる南部チリ弧では海洋地形から破砕帯(線状変質帯)が沈み込んでいる地域を明瞭に把握できる.本研究により,この破砕帯が沈み込む直上に位置する第四紀島弧火山を構成する火山岩類はそれ以外の周囲の火山に比べ,非常に高い親水性元素(例えば,Cs, Rb, Ba, K, Pb, Sr, Sbなど)の濃集が認められた.このことから,破砕帯が沈み込んでいる直上に位...
❏大陸衝突帯における地殻内流体活動・部分溶融とそれに伴う物質移動の理解(26400513)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】河上 哲生 京都大学, 理学研究科, 准教授 (70415777)
【キーワード】地質学 / 地球化学 / 地殻流体 / 大陸地殻 / 部分溶融 (他18件)
【概要】大陸衝突帯であるヒマラヤの部分溶融していない中~下部地殻では含ホウ素流体活動が広くみとめられ、鉱物化学組成から推定された流体の塩濃度は海水程度であった。一方、約6億年前の衝突帯下部地殻が露出する南極のリュツォ・ホルム湾とセール・ロンダーネ山地では、後退変成期のみならず昇温変成期にも中部~下部地殻で塩素に富む流体活動が起きていたこと、および外部からの含塩素流体の流入に加え、岩石が部分溶融を経験するこ...
❏動物プランクトンの非捕食死:現場個体群における重要性と生態系に与える影響の解明(21310019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】海洋生態系 / 食物網 / 物質循環 / プランクトン / 生活史 (他11件)
【概要】前年度末から収集していた現場における非捕食死個体推定のための生化学試料(核酸比・酸化ストレスマーカー)が、東日本大震災に伴う停電により全て溶け、腐敗し分析不能となってしまったため従来計画していた親潮海域の現場観測・実験的手法から、過去試料の分析に重点を置いて解析を行った。親潮域ではカイアシ類Eucalanus雌親の餌料摂取履歴が生み出された幼体の死亡率に間接的に影響することを明らかにした。これは珪...
【農学】水圏応用科学:プランクトン地球化学を含む研究件
❏動物プランクトン自然死亡の再評価:非捕食死・部分被食死が生態系に与える影響の解明(24310007)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】生物生産 / 海洋生態 / プランクトン / 環境変動 / 地球化学 (他7件)
【概要】海洋における動物プランクトンの生産(二次生産速度)は、魚類生産や、生物ポンプによる炭素輸送に大きな影響を与える。このため動物プランクトンの成長、再生産について多くの研究が行われ知見が蓄積されてきた。一方で、現場の個体群動態を支配し、魚類生産や物質循環に直接寄与しているはずの自然死亡についての研究は極めて乏しく、とくに捕食以外の要因で死亡する個体が物質循環に果たす役割にいては不明な点が多い。本研究は...
❏動物プランクトンの非捕食死:現場個体群における重要性と生態系に与える影響の解明(21310019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】海洋生態系 / 食物網 / 物質循環 / プランクトン / 生活史 (他11件)
【概要】前年度末から収集していた現場における非捕食死個体推定のための生化学試料(核酸比・酸化ストレスマーカー)が、東日本大震災に伴う停電により全て溶け、腐敗し分析不能となってしまったため従来計画していた親潮海域の現場観測・実験的手法から、過去試料の分析に重点を置いて解析を行った。親潮域ではカイアシ類Eucalanus雌親の餌料摂取履歴が生み出された幼体の死亡率に間接的に影響することを明らかにした。これは珪...
❏餌料環境変動が動物プランクトンの加入・成長・生残に与える影響の解明(18688011)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】高橋 一生 独立行政法人水産総合研究センター, 東北区水産研究所混合域海洋環境部, 主任研究員 (00301581)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 水産学 / 地球科学 / プランクトン (他7件)
【概要】親潮域の動物プランクトンの多くは春季珪藻ブルームに依存して再生産・成長するが、餌環境変動が動物プランクトン個体群に与える影響の詳細は不明である。本研究はカイアシ類Eucalanus bungiiの休眠覚醒・産卵・卵孵化に体内蓄積脂質の代謝と摂餌による珪藻由来の必須脂肪酸摂取が重要な要因であることを示し、珪藻ブルームのタイミングと規模が本種の再生産の鍵を握っていることを示した。 ...
【農学】水圏応用科学:植物プランクトン地球化学を含む研究件
❏海洋表層におけるケイ素と炭素の生物地球化学的循環のカップリング(20310006)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】武田 重信 長崎大学, 大学院・水産・環境科学総合研究科, 教授 (20334328)
【キーワード】海洋科学 / 海洋生態 / 地球化学 / 環境変動 / 炭素循環 (他8件)
【概要】海洋表層における生物地球化学的な炭素循環が、有光層へのケイ素の移出入とどのようにカップリングしているのかについて、西部北太平洋亜寒帯域と東シナ海を主な対象海域として研究を行った。その結果、鉄や亜鉛などの微量元素の動態がケイ藻群集による粒子状有機炭素と生物ケイ酸の生産ならびに下層への移出と密接に係わっていること、優占する珪藻種の違いがそれらの過程に大きく影響することが明らかになった。 ...
❏海洋表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランス(17310005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】武田 重信 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (20334328)
【キーワード】地球科学 / 海洋生態 / ケイ素 / 珪藻 / 安定同位体 (他11件)
【概要】ケイ素安定同位体を用いて海洋表層での珪藻類による生物ケイ酸(珪藻殻)の生産速度と珪藻殻からのケイ酸溶解速度を測定する手法を開発し、西部北太平洋亜寒帯域の表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランスについて研究を行った。 ケイ素安定同位体比の測定法として二重収束型誘導結合プラズマ質量分析計の適用について検討した結果、バックグラウンド補正を適切に行うことにより、従来用いられていた負イオン表面電離型質量...
【農学】水圏応用科学:水産学地球化学を含む研究件
❏動物プランクトンの非捕食死:現場個体群における重要性と生態系に与える影響の解明(21310019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】海洋生態系 / 食物網 / 物質循環 / プランクトン / 生活史 (他11件)
【概要】前年度末から収集していた現場における非捕食死個体推定のための生化学試料(核酸比・酸化ストレスマーカー)が、東日本大震災に伴う停電により全て溶け、腐敗し分析不能となってしまったため従来計画していた親潮海域の現場観測・実験的手法から、過去試料の分析に重点を置いて解析を行った。親潮域ではカイアシ類Eucalanus雌親の餌料摂取履歴が生み出された幼体の死亡率に間接的に影響することを明らかにした。これは珪...
❏餌料環境変動が動物プランクトンの加入・成長・生残に与える影響の解明(18688011)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】高橋 一生 独立行政法人水産総合研究センター, 東北区水産研究所混合域海洋環境部, 主任研究員 (00301581)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 水産学 / 地球科学 / プランクトン (他7件)
【概要】親潮域の動物プランクトンの多くは春季珪藻ブルームに依存して再生産・成長するが、餌環境変動が動物プランクトン個体群に与える影響の詳細は不明である。本研究はカイアシ類Eucalanus bungiiの休眠覚醒・産卵・卵孵化に体内蓄積脂質の代謝と摂餌による珪藻由来の必須脂肪酸摂取が重要な要因であることを示し、珪藻ブルームのタイミングと規模が本種の再生産の鍵を握っていることを示した。 ...
【医歯薬学】基礎医学:微量金属地球化学を含む研究件
❏多環芳香族炭化水素類及び微量金属の同時分析による大気微小粒子の環境動態解析(16710008)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (30348809)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 地球化学 / 有害化学物質 (他8件)
【概要】横浜市日吉における、2004年8月19日〜11月21日の期間のPM2.5質量濃度及びPM2.5中PAHs(多環芳香族炭化水素類)、微量金属、水溶性イオン成分濃度はそれぞれ、PM2.5:18.3±8.8μg/m^3(n=90)、Total PAHs:1.43±1.16ng/m^3(n=90)、Total Metals:1.55±0.98μ9/m^3(n=90)であった。また、PM2.5中Total ...
❏中国北京市の大気環境の新たな観測システムの構築と動態解析による環境対策への評価(16404002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】田中 茂 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10137987)
【キーワード】環境質定量化・予測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 東アジア / 有害化学物質 (他12件)
【概要】中国北京市では2008年五輪開催に向けた都市改造の最中であり、すでに高濃度である大気粉塵がさらに増加する危険性がある。従って大気粉塵の発生源を明らかにし対策を進めることが重要である。本研究では中国北京市清華大学において大気粉塵試料を1日ごとに採取し、微量化学成分の分析を行った。 北京市における微量金属成分濃度は、全ての成分において東京都の濃度を上回り、特にヒ素に関しては25倍を超える高濃度であった...
【医歯薬学】薬学:分析化学地球化学を含む研究件
❏Re-Os同位体迅速測定システムの開発~顕生代グローバル環境変動を読み解く~(21840069)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】野崎 達生 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, ポストドクトラル研究員 (10553068)
【キーワード】Re-Os同位体 / 気化法 / MC-ICP-MS / チャート / 付加体 (他9件)
【概要】本研究では,古海洋・古気候変動の原因解明に有用なRe-Os同位体の迅速測定方法を開発した.Re,Osは濃度が非常に薄いためにTIMSでの測定が一般的であるが,MC-ICP-MSと気化法を組合せた分析手法を開発し,従来よりも数倍サンプル処理能力を向上させることに成功した.本手法を美濃帯坂祝地域のチャート試料に適用し,三畳紀の約40 Myrにわたる長期の古海洋Os同位体比経年変動曲線を復元した.本結果...
❏重元素安定同位体海洋化学の創成を目指した同位体比精密分析法の開発(21350042)
【研究テーマ】分析化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】宗林 由樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (50197000)
【キーワード】環境分析 / 分析化学 / 海洋科学 / 地球化学 / 重元素安定同位体 (他11件)
【概要】重元素安定同位体比は,海洋化学の新しい武器として注目されている.本研究では,太平洋,南極海,大西洋から得られた海水試料を分析し,溶存態モリブデン同位体比が世界海洋で均一であることを実証した.海水中溶存態銅の安定同位体比精密測定法を確立した.さらに,堆積物中モリブデン,タングステンの安定同位体比精密測定法の最適化を行った.これら同位体比は,生物地球化学循環のトレーサー,古海洋研究の手掛かりとして期待...