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研究分野別サイレントキーワード
「考古学」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】情報学フロンティア:地域情報学考古学を含む研究件
❏古代・中世東西回廊-東南アジア大陸部交流網の歴史的動態(18H03588)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】柴山 守 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 名誉教授 (10162645)
【キーワード】地域情報学 / 東南アジア大陸部 / 歴史学 / 考古学 / 東南アジア考古学 (他18件)
【概要】研究目的に沿って、2019年度は [歴史班]代表者は、2019年4月タイとミャンマーの研究協力者と共同でマンダレーとバガンにおける古代水資源管理調査を実施。タイのコンケーン、カラシンでもタイの研究協力者と同調査を実施している。6月にはタイのサラブリにおいて日本側分担者(丸井・佐藤・田代)とタイとミャンマー合同チームとの古代水資源と寺院壁画調査を行った。伊東は、7月~8月に10世紀以前に流通した銀貨...
❏オントロジー指向による考古遺跡情報の知識体系化-東南アジア大陸部を事例に-(26280122)
【研究テーマ】図書館情報学・人文社会情報学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】柴山 守 京都大学, 国際戦略本部, 研究員 (10162645)
【キーワード】area informatics / data engineering / RDF / LOD / database (他22件)
【概要】東南アジア大陸部の考古情報を事例に、遺跡・遺物データ群のオントロジー指向による知識体系化と知識ベースの構築に関する研究を目的にする。遺跡・遺物データ群は、メタ情報の記述が極めて困難であり、関係型データベースでは記録・管理、調査・検証、公開・還元の過程で有効、且つ一元的に管理できない。そこで、ミャンマー、タイ全土、カンボジアの遺跡情報(約15,600件)を事例に、記述データの語彙・ネットワーク分析に...
【情報学】情報学フロンティア:芸術諸学考古学を含む研究件
❏建築考古学と尺度論によるロマネスク建築像の再考(24246101)
【研究テーマ】建築史・意匠
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】西田 雅嗣 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (80198473)
【キーワード】西洋中世建築 / 建築考古学 / 尺度論 / クリュニー / シトー会 (他21件)
【概要】フランス南ブルゴーニュの小規模ロマネスク教会堂8棟と、プロヴァンス地方のセナンク修道院の建築について、精密測量機器を用いた実測調査を主とした建築物の詳細な考古学調査を実施し、詳細で正確な実測図を作成した。成果物は、建物所有者やフランス各関係方面と共有し、修復にも貢献した。調査結果を踏まえた尺度論でのロマネスク再検討では、計画と表現の双方における数の重要性を浮き彫りにし、セナンク修道院の調査は、中世...
❏先史岩面画博物館の構想のための基礎的調査研究(20242005)
【研究テーマ】芸術学・芸術史・芸術一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】小川 勝 鳴門教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (60214029)
【キーワード】美術館 / 博物館学 / 先史岩面画 / インド・ビーマベトカ遺跡 / ハワイ島先史岩面画遺跡群 (他12件)
【概要】わが国における先史岩面画博物館を新たに構想するために、世界各地に設置されている博物館を実地に見学し、新たなモデルを構築すると共に、博物館の周辺に分布する先史岩面画遺跡群を現地調査することで、先史岩面面全般に対する知見を深めることができた。 ...
【情報学】情報学フロンティア:墨書土器考古学を含む研究件
❏日本墨書土器データベースの構築(26244040)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】吉村 武彦 明治大学, 文学部, 名誉教授 (50011367)
【キーワード】墨書土器 / 日本史 / 考古学 / 古代史 / データベース (他11件)
【概要】研究の基礎となる墨書土器研究文献目録は2180点を数え、明治大学の日本古代学研究所のホームページで公開している。画像つきの詳細なデータベースは、山形県・茨城県(補遺)・奈良県(平城京)、兵庫県・広島県・鳥取県(因幡国・伯耆国)・鹿児島県(薩摩国補遺)・鹿児島県(大隅国)を公開した。現在は、三重県・滋賀県・島根県・岡山県のデータ集成が終わり、入力を準備中である。 その結果、都城を含め、日本全国の墨書...
❏東アジアにおける日本墨書土器データベースの構築(23242041)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉村 武彦 明治大学, 文学部, 教授 (50011367)
【キーワード】日本史 / 考古学 / 墨書土器 / 古代史 / データベース (他13件)
【概要】研究の基礎となる墨書土器研究文献目録は2061点を数え、明治大学のホームページで順次公開している。データベースは、秋田県*・岩手県*・山形県*、茨城県補遺*・千葉県*、長野県・岐阜県、奈良県(平城京)*、広島県*・山口県、鹿児島県・宮崎県補遺のデータベースを作成し、ホームページで公開(*は6月公開)。現在は、約11万点弱を数え、汎日本的な墨書土器研究ができる条件が整備されつつある。また、全国墨書・...
❏全国墨書土器データベースの構築と在地社会の研究(19320105)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】吉村 武彦 明治大学, 文学部, 教授 (50011367)
【キーワード】日本史 / 考古学 / 墨書土器 / 出土文字資料 / データベース (他12件)
【概要】墨書土器に関する研究文献データベースは、総計が1,866件になった(継続中)。墨書土器データベースは、全国簡易版(釈文・遺跡名・所在地・出典データ)が108,744点、詳細版は四国4県、鹿児島を除く九州6県と、北陸の富山、東海の静岡、および飛鳥・藤原・平城宮出土の墨書土器を公開した。この成果により、関東以西の墨書土器の全国的比較研究と都城との比較が可能になった。地域研究は、千葉県市川市を対象に進め...
【情報学】情報学フロンティア:東南アジア考古学考古学を含む研究件
❏古代・中世東西回廊-東南アジア大陸部交流網の歴史的動態(18H03588)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】柴山 守 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 名誉教授 (10162645)
【キーワード】地域情報学 / 東南アジア大陸部 / 歴史学 / 考古学 / 東南アジア考古学 (他18件)
【概要】研究目的に沿って、2019年度は [歴史班]代表者は、2019年4月タイとミャンマーの研究協力者と共同でマンダレーとバガンにおける古代水資源管理調査を実施。タイのコンケーン、カラシンでもタイの研究協力者と同調査を実施している。6月にはタイのサラブリにおいて日本側分担者(丸井・佐藤・田代)とタイとミャンマー合同チームとの古代水資源と寺院壁画調査を行った。伊東は、7月~8月に10世紀以前に流通した銀貨...
❏オントロジー指向による考古遺跡情報の知識体系化-東南アジア大陸部を事例に-(26280122)
【研究テーマ】図書館情報学・人文社会情報学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】柴山 守 京都大学, 国際戦略本部, 研究員 (10162645)
【キーワード】area informatics / data engineering / RDF / LOD / database (他22件)
【概要】東南アジア大陸部の考古情報を事例に、遺跡・遺物データ群のオントロジー指向による知識体系化と知識ベースの構築に関する研究を目的にする。遺跡・遺物データ群は、メタ情報の記述が極めて困難であり、関係型データベースでは記録・管理、調査・検証、公開・還元の過程で有効、且つ一元的に管理できない。そこで、ミャンマー、タイ全土、カンボジアの遺跡情報(約15,600件)を事例に、記述データの語彙・ネットワーク分析に...
【情報学】情報学フロンティア:東南アジア史考古学を含む研究件
❏古代・中世東西回廊-東南アジア大陸部交流網の歴史的動態(18H03588)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】柴山 守 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 名誉教授 (10162645)
【キーワード】地域情報学 / 東南アジア大陸部 / 歴史学 / 考古学 / 東南アジア考古学 (他18件)
【概要】研究目的に沿って、2019年度は [歴史班]代表者は、2019年4月タイとミャンマーの研究協力者と共同でマンダレーとバガンにおける古代水資源管理調査を実施。タイのコンケーン、カラシンでもタイの研究協力者と同調査を実施している。6月にはタイのサラブリにおいて日本側分担者(丸井・佐藤・田代)とタイとミャンマー合同チームとの古代水資源と寺院壁画調査を行った。伊東は、7月~8月に10世紀以前に流通した銀貨...
❏オントロジー指向による考古遺跡情報の知識体系化-東南アジア大陸部を事例に-(26280122)
【研究テーマ】図書館情報学・人文社会情報学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】柴山 守 京都大学, 国際戦略本部, 研究員 (10162645)
【キーワード】area informatics / data engineering / RDF / LOD / database (他22件)
【概要】東南アジア大陸部の考古情報を事例に、遺跡・遺物データ群のオントロジー指向による知識体系化と知識ベースの構築に関する研究を目的にする。遺跡・遺物データ群は、メタ情報の記述が極めて困難であり、関係型データベースでは記録・管理、調査・検証、公開・還元の過程で有効、且つ一元的に管理できない。そこで、ミャンマー、タイ全土、カンボジアの遺跡情報(約15,600件)を事例に、記述データの語彙・ネットワーク分析に...
❏検証アンコール・ワットへの道(25257010)
【研究テーマ】アジア史・アフリカ史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】石澤 良昭 上智大学, アジア人材養成研究センター, 教授 (10124851)
【キーワード】東洋史 / ネットワーク論 / 碑文 / 考古学 / 建築学 (他16件)
【概要】アンコール王朝期に完成をみた東南アジア大陸部のネットワークを、史料(碑文)・考古資料・図像・建築様式や技術に基づき、アンコール王朝の中央と周縁の関係性を分析した。具体的な調査対象遺跡はアンコール王朝を起点とした場合の西限にあたるムアン・シン遺跡Muang Singh(タイ)、北東限のワット・プー遺跡Wat Phu(ラオス)、そして南東のバヤン遺跡Bayan(カンボジア)である。碑文によって寄進と下...
【複合領域】社会・安全システム科学:需要考古学を含む研究件
❏近世東アジアにおける陶磁器流通・消費動態に関する考古学的研究(18K01058)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】堀内 秀樹 東京大学, キャンパス計画室, 准教授 (30173628)
【キーワード】貿易陶磁器 / 江戸遺跡 / 北港遺跡 / 陶磁器流通 / 流通ネットワーク (他16件)
【概要】東アジア陶磁器貿易の実相について解明することを目的とする。日本ブロックでは、重要な消費地である江戸遺跡の出土集成を行い、器種、装飾、生産地、年代、出土地などのデータ化を行った上で日本国内の需要を解明した。東南アジアブロックでは、台湾南部の流通都市北港遺跡と原住民の拠点集落の淇武蘭遺跡出土資料について、同様の分析を加え、両者の違いを明らかにした。特に北港遺跡では悉皆的な分類と数量を調査を行い、提示し...
❏都市江戸の貿易陶磁器需要と地域間貿易ネットワークに関する総合的研究(23520919)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】堀内 秀樹 東京大学, キャンパス計画室, 准教授 (30173628)
【キーワード】考古学 / 貿易陶磁器 / 江戸 / 需要 / 東アジア (他6件)
【概要】江戸では、17世紀肥前磁器が普及する前に日常使用する陶磁器と大名家を中心に武家儀礼用としての揃いの食膳具や茶陶が多く出土することが確認された。これら需要の背景と変化が茶会記、御成、蔵帳などの調査研究により、復元された。また、18世紀後葉以降では、武家のみならず町人地からも規格性の高い貿易陶磁器が出土するようになり、肥前磁器が需要を充足する中、貿易陶磁器の用途が中国趣味を背景とした煎じ茶習慣の普及と...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:思想史考古学を含む研究件
❏MultiDisciplinaryApproachによる戦国秦漢期新出土資料研究(26284010)
【研究テーマ】中国哲学・印度哲学・仏教学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】谷中 信一 日本女子大学, 文学部, 研究員 (20230253)
【キーワード】戦国秦漢時代 / 出土資料研究 / 北大簡 / 清華簡 / 上博簡 (他26件)
【概要】初年度は非発掘簡を用いた研究の基礎を固めるために、「辨僞学の確立」をサブテーマとして多角的に検討し、十分な成果を挙げた。その結果、次年度のサブテーマ「非発掘簡の資料価値の確立」につなげることができた。3年目のサブテーマ「出土資料を通した中国文献の再評価」においても十分な成果を上げた。以上の多角的方法を駆使した研究を通じて、立体的で活き活きとした戦国秦漢時代を再構成することができた。こうした成果を踏...
❏ユダヤ・イスラーム宗教共同体の起源と特性に関する文明史的研究(25257008)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】市川 裕 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (20223084)
【キーワード】宗教史学 / 考古学 / イスラーム学 / 聖書学 / 一神教 (他23件)
【概要】ユダヤ教の歴史を調べていくと、のちに出現する二つの一神教、キリスト教とイスラーム、を生み出す基盤になっていることがわかる。宗教学の歴史は信仰を基盤とする西欧のキリスト教を宗教の一般モデルとしたため、このモデルから外れる諸要素は関心から外れた。しかし、イスラームとラビ・ユダヤ教はそれぞれ、シャリーアとハラハーを特徴とする啓示法の宗教であり、預言者に啓示された神の意志は、日常生活の行動様式を詳細に規定...
❏文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究(23242036)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
【キーワード】「仏教」文明 / 世間(世俗)秩序 / 造形 / 文字言語 / 複合宗教 (他32件)
【概要】インド亜大陸発祥の「仏教」がアジア世界に広く流伝したことと、そのアジア世界で多様な国家や社会や文化が形成されていくこととが、どのような関係にあったのかを調査研究した。とくに、国家の構築と社会の秩序化、造形表現や文字言語表現の展開、諸宗教や儀礼・習俗との複合、という三つの観点からアプローチした。そして、これらの観点が文明としての「仏教」の三要件に合致するものと考えた。同時に、このような「仏教」文明の...
【複合領域】地理学:地理学考古学を含む研究件
❏東南アジアの初期国家・扶南の実像:ベトナム・オケオ遺跡の新出考古資料に基づく考察(21H00603)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】山形 眞理子 立教大学, 文学部, 特任教授 (90409582)
【キーワード】考古学 / ベトナム / 地理学 / オケオ遺跡
【概要】
❏インドシナ半島における古代国家の形成:ベトナム・チャーキュウ遺跡からのアプローチ(17H02413)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山形 眞理子 岡山理科大学, 経営学部, 教授 (90409582)
【キーワード】考古学 / 地理学 / 建築史・意匠 / ベトナム / チャーキュウ遺跡 (他6件)
【概要】令和元年度には以下のような調査研究を実施した。 (1)2019年8月後半、研究代表者と研究分担者・久保純子がベトナム側共同研究機関(ベトナム南部社会科学院)とともに、ベトナム中部ズイスエン県チャーキュウ遺跡とその周辺で考古地理学的調査を実施した。遺跡周囲でハンドオーガーによる土壌堆積物調査を実施し、遺跡の南東であらたに発見された遺物包含地点を踏査した。さらに同県下のミーソン遺跡管理委員会の要請をも...
❏GISシステムを用いた考古空間情報の高度解析法の開発研究(14310193)
【研究テーマ】考古学(含先史学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】宇野 隆夫 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (70115799)
【キーワード】GIS / 地理情報システム / 考古学 / 地理学 / 情報学 (他13件)
【概要】平成14年度 研究実験のための基礎データベースとして,佐賀県弥生遺跡の施設・年代・空間情報,日本地震遺跡の噴砂・年代・空間情報,平安京の施設・年代・空間情報からなるデータベースを作成した。研究推進の基礎としては,国土地理院提供の50mメッシュ地図,米国Nasa提供の90mメッシュ地図を基にして,世界のDEM(Digital elevation map)を作成した。またGlobal base GIS...
【複合領域】地理学:オケオ遺跡考古学を含む研究件
❏東南アジアの初期国家・扶南の実像:ベトナム・オケオ遺跡の新出考古資料に基づく考察(21H00603)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】山形 眞理子 立教大学, 文学部, 特任教授 (90409582)
【キーワード】考古学 / ベトナム / 地理学 / オケオ遺跡
【概要】
❏インドシナ半島における古代国家の形成:ベトナム・チャーキュウ遺跡からのアプローチ(17H02413)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山形 眞理子 岡山理科大学, 経営学部, 教授 (90409582)
【キーワード】考古学 / 地理学 / 建築史・意匠 / ベトナム / チャーキュウ遺跡 (他6件)
【概要】令和元年度には以下のような調査研究を実施した。 (1)2019年8月後半、研究代表者と研究分担者・久保純子がベトナム側共同研究機関(ベトナム南部社会科学院)とともに、ベトナム中部ズイスエン県チャーキュウ遺跡とその周辺で考古地理学的調査を実施した。遺跡周囲でハンドオーガーによる土壌堆積物調査を実施し、遺跡の南東であらたに発見された遺物包含地点を踏査した。さらに同県下のミーソン遺跡管理委員会の要請をも...
【複合領域】健康・スポーツ科学:地域性考古学を含む研究件
❏風土記と古墳からみた常陸7世紀史の研究(16H03513)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】佐々木 憲一 明治大学, 文学部, 専任教授 (20318661)
【キーワード】古墳~飛鳥時代 / 中央周縁関係 / 国家形成 / 古墳 / 古墳時代 (他22件)
【概要】7世紀といえば、中央(奈良盆地)では飛鳥寺が596年に完成し、権力のシンボルとしての前方後円墳の意義はすでに失われている時期である。また政治的には律令国家に向けて組織が進化しつつある時期でもある。その時期に常陸南部では70m級前方後円墳の築造が続いていることが判明した。70m級といえば、東国では大型の部類である。それも、1基は二重周濠を伴い、もう1基は周濠は一重ながら、下野に特有の基壇を伴うという...
❏東アジアにおける古本州島後期旧石器文化の特殊性とその形成過程の研究(21820082)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】森先 一貴 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 研究員 (90549700)
【キーワード】考古学 / 東アジア / 古本州島 / 後期旧石器文化 / 地域性
【概要】本研究の目的は、日本列島(ここでは北海道を除く'古本州島'と呼ばれる地域)の旧石器時代文化に地域性が形成されていく過程と、それらの文化が東アジアの中で有した特殊性、およびその形成背景の解明にある。本研究では代表的道具たる石器の編年研究を通じて諸文化の多様性と形成過程を整理した。その結果、多様性は主に自然環境差を大きな要因として生じていると予測された。自然環境差が人類文化の差異に強く...
【複合領域】デザイン学:コラボレーション考古学を含む研究件
❏愛知県保美貝塚出土資料による考古学・人類学のコラボレーションモデルの構築と展開(25284157)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山田 康弘 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (40264270)
【キーワード】考古学 / 人類学 / コラボレーション / 縄文時代 / 人骨 (他8件)
【概要】愛知県田原市保美貝塚出土人骨資料を主として,考古学者と人類学者が共同で同じ資料を研究するという,学際的研究のコラボレーションを行った。その結果,国内で10例ほどしか確認されていない盤状集骨葬例の調査を行うことができた。その後,詳細に作製された実測図・写真をもとに検討を重ね,集骨葬例における人骨集積のプロセスを検討することができた。それとともに,人骨の形質に関する分析,人骨の年齢・性別,食性分析,D...
❏考古学と人類学のコラボレーションによる縄文社会の総合的研究(22320155)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山田 康弘 国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (40264270)
【キーワード】考古学 / 人類学 / 縄文時代 / 埋葬人骨 / コラボレーション (他9件)
【概要】考古学研究者と人類学研究者が協力をして、愛知県田原市保美貝塚の発掘調査を行い、新規の人骨出土資料を入手し、共同研究を行った。その結果、保美貝塚からは多数合葬・複葬例が検出され、これに対して様々な分析が行われ、縄文社会に対して新たな仮説を立てたとともに、考古学と人類学のコラボレーションモデルを提示した。 ...
【複合領域】文化財科学・博物館学:近世考古学を含む研究件
❏近世東アジアにおける陶磁器流通・消費動態に関する考古学的研究(18K01058)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】堀内 秀樹 東京大学, キャンパス計画室, 准教授 (30173628)
【キーワード】貿易陶磁器 / 江戸遺跡 / 北港遺跡 / 陶磁器流通 / 流通ネットワーク (他16件)
【概要】東アジア陶磁器貿易の実相について解明することを目的とする。日本ブロックでは、重要な消費地である江戸遺跡の出土集成を行い、器種、装飾、生産地、年代、出土地などのデータ化を行った上で日本国内の需要を解明した。東南アジアブロックでは、台湾南部の流通都市北港遺跡と原住民の拠点集落の淇武蘭遺跡出土資料について、同様の分析を加え、両者の違いを明らかにした。特に北港遺跡では悉皆的な分類と数量を調査を行い、提示し...
❏近世城下町の資源利用と文化・流通に関する動物考古学および同位体考古学的研究(26350376)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】石丸 恵利子 広島大学, 総合博物館, 研究員 (50510286)
【キーワード】動物遺存体 / 安定同位体分析 / 動物資源利用 / 近世城下町 / 中国四国地方 (他17件)
【概要】本研究では中国四国地方の近世城下町遺跡から出土した動物遺存体の分析によって、当時の多様な動物資源利用の様相やイヌやウシなど特定の動物と人との関わりについて考察した。また、屋敷地ごとの出土動物相の違いから、食環境の違いや貝類資源の道具としての利用、骨細工製作、イヌ利用の様相についても明らかにした。さらに、動物骨の同位体分析によって、当時利用された動物資源の炭素・窒素同位体比の値を示し、縄文時代と近世...
❏中近世北方交易と蝦夷地の内国化に関する研究(22242024)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】関根 達人 弘前大学, 人文学部, 教授 (00241505)
【キーワード】アイヌ / 物質文化 / 蝦夷地 / 中世城館 / 和人 (他19件)
【概要】中世・近世の多様な考古資料と文献史料の両方から、津軽海峡・宗谷海峡を越えたヒトとモノの移動の実態を明らかにすることで、歴史上、「蝦夷地」と呼ばれた北海道・サハリン・千島地域へ和人がいつ、いかなる形で進出したかを解明した。その上で、「蝦夷地」が政治的・経済的に内国化されていくプロセスを詳らかにし、そうした和人や日本製品の蝦夷地進出が、アイヌ文化の形成と変容にどのような影響を与えたか考察を行った。 ...
【複合領域】文化財科学・博物館学:エジプト学考古学を含む研究件
❏エジプト、サッカラ遺跡における新王国時代の墓の調査研究(15H05163)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】河合 望 金沢大学, 新学術創成研究機構, 准教授 (00460056)
【キーワード】考古学 / エジプト学 / 新王国時代 / サッカラ / 墓地 (他13件)
【概要】本研究は、従来調査研究が不十分であったサッカラ遺跡の新王国時代の墓地の調査を試み、埋葬習慣、文化史、政治史を解明することを目的とした。調査は、過去の遺跡地図の検討、衛星画像の解析、考古学的踏査、三次元地形測量、物理探査などを駆使して実施した。その結果、北サッカラのテティ王のピラミッドの北西部に約10万㎡の規模の広大な新王国時代の墓地を世界で初めて発見することに成功した。また、同地区の東側に位置する...
❏葬制から見た古代エジプト文明の変化とその社会的背景に関する学際的研究(26257010)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 作治 東日本国際大学, 経済経営学部, 学長 (80201052)
【キーワード】古代エジプト文明 / 葬制 / 宗教考古学 / 中王国時代 / 新王国時代 (他19件)
【概要】古代エジプトの中王国時代と新王国時代は文化、社会の多くの面で変化が見られる。本研究はその変化について、墓から発見された資料の学際的な分析によってその特質を評価し、変化の背景を探った。その結果、王を介さず直接個人が神と交流できる信仰の形態がこれまで考えられていた以上に浸透しており、人々の宗教観の変化が原因となって古代エジプト社会に大きな変革をもたらした可能性が提示された。個人の信仰に関する議論は古く...
【複合領域】文化財科学・博物館学:擦文文化考古学を含む研究件
❏アイヌ文化形成史上の画期における文化接触 -擦文文化とオホーツク文化-(16H03505)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】熊木 俊朗 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (20282543)
【キーワード】考古学 / 擦文文化 / オホーツク文化 / アイヌ文化 / 北海道 (他6件)
【概要】アイヌ文化形成史上の画期とされる擦文文化中期(9世紀末頃)に生じていた社会変動の背景を解明するため、北見市大島2遺跡にて擦文文化の竪穴住居跡の発掘調査を実施した。この遺跡では過去の調査で立地や生業、儀礼等に特異性が認められており、その背景の考察に重点を置いて発掘を実施した結果、遺跡からは竪穴住居の廃絶儀礼の痕跡が高い頻度で確認された。一方で、特異性の原因として想定されてきたオホーツク文化からの影響...
❏アイヌ文化の基層と形成過程における古代日本文化の影響に関する基礎的研究(15K02824)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】蓑島 栄紀 北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 准教授 (70337103)
【キーワード】アイヌ / エミシ / 擦文文化 / 日本文化 / 宗教 (他20件)
【概要】本研究では、古代日本(とくに東北地方)の文化と、同時代の北海道文化・アイヌ文化との関係について、宗教や儀礼の側面から、具体的な比較検討をおこなった。特に、宗教・儀礼にかかわる金属製品や木製品などの分布や形態、機能について検討した。 それにより、アイヌ文化における宗教・儀礼の道具の源流が、擦文時代やそれ以前に遡る可能性が指摘できた。また、古代北海道やその隣接地域における宗教・儀礼の痕跡が、交易や交流...
❏擦文文化期における環オホーツク海地域の交流と社会変動(23320166)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】熊木 俊朗 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (20282543)
【キーワード】考古学 / 擦文文化 / 北海道 / 環オホーツク海地域 / オホーツク文化 (他6件)
【概要】擦文文化期における地域間交流や社会変化の様相を解明するため、北見市大島2遺跡にて擦文文化の竪穴住居跡の発掘調査を実施した。大島2遺跡は標高の高い尾根上というやや特異な環境下にあり、低地や砂丘上にある他の集落とは異なる性格を有することが予想されたが、発掘調査の結果、海獣狩猟や動物儀礼、住居の廃絶儀礼、建築木材の選択、木製品の様相などに、オホーツク文化やトビニタイ文化との関連を思わせるような特徴が認め...
【複合領域】文化財科学・博物館学:遺跡探査考古学を含む研究件
❏中国陜西省における先端技術を用いた漢代陵墓と都城の総合的調査研究(17401028)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】宇野 隆夫 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (70115799)
【キーワード】漢 / 都城 / 長安城 / 陵墓 / 皇帝陵 (他20件)
【概要】中国陝西省において、高精度GPSを使用して、前漢長安城・皇帝陵の悉皆調査を実施するとともに、それ以外の関連遺跡の調査を実施してGIS上で空間分析をおこなった。その結果、前漢時代(紀元前2-1世紀)において、当時首都が存在した関中平野の全体において、天文観測に基づいた真北方位の都市計画があり、それにそって諸施設が配置されていることを明らかにした。その都市計画は前漢長安城の安門大街と初代皇帝劉邦の長陵...
❏フラックスゲートを用いた新しい磁気探査装置ー三軸グラジオメーターーの開発(03551005)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1991 - 1992
【研究代表者】西村 康 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (80000488)
【キーワード】グラジオメーター / 遺跡探査 / 物理探査 / 考古学 / 探査 (他10件)
【概要】前年度において、装置の試作ならびに実験測定を実施して問題点を明らかにできたので、今年度は野外測定における長時間稼動を実現するため、消費電力を少なくするよう装置の電気回路を一部変更した。また、測定中にデータが変化(ドリフト)しないように改良もおこなった。 実際の遺跡に臨んでの測定実験では、窯跡のように熱残留磁気を帯びていて、探査が容易な単純な遺構のみならず、寺院跡、古墳などの遺構に対する測定も試みた...
【複合領域】文化財科学・博物館学:保存科学考古学を含む研究件
❏アウグスト強王コレクションにおける18世紀前期輸出磁器と「日本宮」の日本表象研究(19H01213)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】櫻庭 美咲 神田外語大学, 日本研究所, 講師 (20425151)
【キーワード】陶磁史 / 工芸史 / 考古学 / 美術史 / 文化財科学 (他10件)
【概要】1.日本磁器の悉皆調査とリスト化:アウグスト強王旧蔵の日本磁器のうち、積み残し課題である未調査分約450点を対象に、8月、2月に調査を実施した(櫻庭・大橋康二)。約1250点の全コレクションの調査をほぼ終え、全容を把握することができた。8月の調査データのDBは完成し、現在は2月の調査データのDBを作成中である。本研究が基盤C(2016~18年度)の先行研究で実施した調査結果は、年度毎に個別のDBと...
❏エジプト、メンフィス・ネクロポリスの文化財保存面から観た遺跡整備計画の学際的研究(19100010)
【研究テーマ】文化財科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2012
【研究代表者】吉村 作治 早稲田大学, 理工学術院総合研究所, 名誉教授 (80201052)
【キーワード】文化財 / エジプト / 遺跡整備計画 / 保存科学 / 考古学 (他12件)
【概要】本研究は、エジプト・アラブ共和国の世界遺産メンフィス・ネクロポリスの遺跡整備計画を提示することを目的とする。「遺跡の重要性の理解」、「将来的に遺跡に及ぼす要素」の調査を行い、遺跡保存整備計画の策定を提示した。この整備計画は考古学、保存科学、建築史学、地質学、観光学、衛星画像解析などの学際的成果がベースにあり、メンフィス・ネクロポリスの各遺跡の具体的な整備方針に資するモデル・ケースとなるものである。...
【複合領域】文化財科学・博物館学:古代考古学を含む研究件
❏ソンマ・ヴェスヴィアーナ遺跡発掘の成果と文化史的展望―古代の記憶の回復をめぐって(20H01299)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】村松 真理子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80262062)
【キーワード】古代ヴィラ遺跡 / 古代 / 考古学 / イタリア文化史 / 火山
【概要】
❏風土記と古墳からみた常陸7世紀史の研究(16H03513)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】佐々木 憲一 明治大学, 文学部, 専任教授 (20318661)
【キーワード】古墳~飛鳥時代 / 中央周縁関係 / 国家形成 / 古墳 / 古墳時代 (他22件)
【概要】7世紀といえば、中央(奈良盆地)では飛鳥寺が596年に完成し、権力のシンボルとしての前方後円墳の意義はすでに失われている時期である。また政治的には律令国家に向けて組織が進化しつつある時期でもある。その時期に常陸南部では70m級前方後円墳の築造が続いていることが判明した。70m級といえば、東国では大型の部類である。それも、1基は二重周濠を伴い、もう1基は周濠は一重ながら、下野に特有の基壇を伴うという...
【複合領域】文化財科学・博物館学:古代エジプト考古学を含む研究件
❏エジプト、北サッカラ遺跡における新王国時代墓地の総合的調査研究(19H01337)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】河合 望 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (00460056)
【キーワード】エジプト / 考古学 / サッカラ遺跡 / ローマ支配時代 / 新王国時代 (他13件)
【概要】古代エジプト新王国時代の北の中心地であったメンフィスの墓地であるサッカラについては、その重要性にも関わらず、これまで網羅的な調査が実施されてこなかった。サッカラにおいて新王国時代の墓を新たに発見、調査することにより、これまで南の中心地テーベに偏重してきた新王国時代史の再構築が期待される。このような問題意識のもと、2015年度から科学研究費補助金・基盤研究(B)の助成を受け、踏査と試掘を行い、本科学...
❏エジプト、サッカラ遺跡における新王国時代の墓の調査研究(15H05163)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】河合 望 金沢大学, 新学術創成研究機構, 准教授 (00460056)
【キーワード】考古学 / エジプト学 / 新王国時代 / サッカラ / 墓地 (他13件)
【概要】本研究は、従来調査研究が不十分であったサッカラ遺跡の新王国時代の墓地の調査を試み、埋葬習慣、文化史、政治史を解明することを目的とした。調査は、過去の遺跡地図の検討、衛星画像の解析、考古学的踏査、三次元地形測量、物理探査などを駆使して実施した。その結果、北サッカラのテティ王のピラミッドの北西部に約10万㎡の規模の広大な新王国時代の墓地を世界で初めて発見することに成功した。また、同地区の東側に位置する...
❏葬制から見た古代エジプト文明の変化とその社会的背景に関する学際的研究(26257010)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 作治 東日本国際大学, 経済経営学部, 学長 (80201052)
【キーワード】古代エジプト文明 / 葬制 / 宗教考古学 / 中王国時代 / 新王国時代 (他19件)
【概要】古代エジプトの中王国時代と新王国時代は文化、社会の多くの面で変化が見られる。本研究はその変化について、墓から発見された資料の学際的な分析によってその特質を評価し、変化の背景を探った。その結果、王を介さず直接個人が神と交流できる信仰の形態がこれまで考えられていた以上に浸透しており、人々の宗教観の変化が原因となって古代エジプト社会に大きな変革をもたらした可能性が提示された。個人の信仰に関する議論は古く...
【複合領域】文化財科学・博物館学:古墳時代考古学を含む研究件
❏風土記と古墳からみた常陸7世紀史の研究(16H03513)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】佐々木 憲一 明治大学, 文学部, 専任教授 (20318661)
【キーワード】古墳~飛鳥時代 / 中央周縁関係 / 国家形成 / 古墳 / 古墳時代 (他22件)
【概要】7世紀といえば、中央(奈良盆地)では飛鳥寺が596年に完成し、権力のシンボルとしての前方後円墳の意義はすでに失われている時期である。また政治的には律令国家に向けて組織が進化しつつある時期でもある。その時期に常陸南部では70m級前方後円墳の築造が続いていることが判明した。70m級といえば、東国では大型の部類である。それも、1基は二重周濠を伴い、もう1基は周濠は一重ながら、下野に特有の基壇を伴うという...
❏海浜部在地墓制にみるヤマト政権と在地勢力の相互関係の学際的研究(16H03506)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】清家 章 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40303995)
【キーワード】古墳 / 古人骨 / 海浜部 / 交流 / 骨角器 (他11件)
【概要】田辺市磯間岩陰遺跡の発掘調査資料を中心に海浜部在地墓制の研究を進めた。まず磯間岩陰遺跡出土資料を考古学・人類学(形質・DNA・同位体)・動物学という学際的研究チームによって整理と分析を行った。この研究報告書は研究期間内には刊行できなかったものの、多くの原稿は完成し2020年度中には発行予定である。また海浜部在地墓制のいくつかは王権の海洋交通に関する活動に刺激あるいは掌握されることによって出現したこ...
❏日本列島無文字時代の国制と法――国制史・法制史学と考古学の対話――(16K03271)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】水林 彪 早稲田大学, 法学学術院, 名誉教授 (70009843)
【キーワード】弥生時代 / 古墳時代 / ヤマト政権 / 卑弥呼 / 邪馬台国 (他27件)
【概要】(1)考古学者との学問的協働を試み、2016年には、法制史学会において、私が企画担当者となって、「ヤマト政権=前方後円墳時代の国制とジェンダー」と題するシンポジウムを開催し、考古学と法制史学(国制史学)の間の学際的研究を開始することができた。(2)私自身の研究成果としては、ヤマト政権=前方後円墳時代の国制史について、とくに支配の正当性論および王権論の2つの理論的観点を導入することによって、新しい見...
【複合領域】文化財科学・博物館学:岩陰遺跡考古学を含む研究件
❏海浜部在地墓制にみるヤマト政権と在地勢力の相互関係の学際的研究(16H03506)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】清家 章 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40303995)
【キーワード】古墳 / 古人骨 / 海浜部 / 交流 / 骨角器 (他11件)
【概要】田辺市磯間岩陰遺跡の発掘調査資料を中心に海浜部在地墓制の研究を進めた。まず磯間岩陰遺跡出土資料を考古学・人類学(形質・DNA・同位体)・動物学という学際的研究チームによって整理と分析を行った。この研究報告書は研究期間内には刊行できなかったものの、多くの原稿は完成し2020年度中には発行予定である。また海浜部在地墓制のいくつかは王権の海洋交通に関する活動に刺激あるいは掌握されることによって出現したこ...
❏古墳時代における海浜部墳墓の考古学・人類学的研究(25370888)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】清家 章 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40303995)
【キーワード】古墳時代 / 岩陰遺跡 / 海浜部墳墓 / 骨角器 / 人骨 (他14件)
【概要】磯間岩陰遺跡出土資料に軸足を置いて研究を遂行した。その結果、副葬品・人骨の炭素窒素同位体分析から確実にこの集団は漁撈集団であることが判明している。また、歯冠計測値法による被葬者間の親族関係分析によると、すくなくとも小石室間の被葬者に親族関係がないことが明らかとなっており、本遺跡は集落形成期に複数の親族集団が共同で営んだ墳墓遺跡ではないかと考えられた。特筆すべきは副葬品であり、鹿角製剣装具は直弧文が...
【複合領域】文化財科学・博物館学:新王国時代考古学を含む研究件
❏エジプト、北サッカラ遺跡における新王国時代墓地の総合的調査研究(19H01337)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】河合 望 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (00460056)
【キーワード】エジプト / 考古学 / サッカラ遺跡 / ローマ支配時代 / 新王国時代 (他13件)
【概要】古代エジプト新王国時代の北の中心地であったメンフィスの墓地であるサッカラについては、その重要性にも関わらず、これまで網羅的な調査が実施されてこなかった。サッカラにおいて新王国時代の墓を新たに発見、調査することにより、これまで南の中心地テーベに偏重してきた新王国時代史の再構築が期待される。このような問題意識のもと、2015年度から科学研究費補助金・基盤研究(B)の助成を受け、踏査と試掘を行い、本科学...
❏エジプト、サッカラ遺跡における新王国時代の墓の調査研究(15H05163)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】河合 望 金沢大学, 新学術創成研究機構, 准教授 (00460056)
【キーワード】考古学 / エジプト学 / 新王国時代 / サッカラ / 墓地 (他13件)
【概要】本研究は、従来調査研究が不十分であったサッカラ遺跡の新王国時代の墓地の調査を試み、埋葬習慣、文化史、政治史を解明することを目的とした。調査は、過去の遺跡地図の検討、衛星画像の解析、考古学的踏査、三次元地形測量、物理探査などを駆使して実施した。その結果、北サッカラのテティ王のピラミッドの北西部に約10万㎡の規模の広大な新王国時代の墓地を世界で初めて発見することに成功した。また、同地区の東側に位置する...
❏葬制から見た古代エジプト文明の変化とその社会的背景に関する学際的研究(26257010)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 作治 東日本国際大学, 経済経営学部, 学長 (80201052)
【キーワード】古代エジプト文明 / 葬制 / 宗教考古学 / 中王国時代 / 新王国時代 (他19件)
【概要】古代エジプトの中王国時代と新王国時代は文化、社会の多くの面で変化が見られる。本研究はその変化について、墓から発見された資料の学際的な分析によってその特質を評価し、変化の背景を探った。その結果、王を介さず直接個人が神と交流できる信仰の形態がこれまで考えられていた以上に浸透しており、人々の宗教観の変化が原因となって古代エジプト社会に大きな変革をもたらした可能性が提示された。個人の信仰に関する議論は古く...
【複合領域】文化財科学・博物館学:カンボジア考古学を含む研究件
❏クメール都市空間像の探求-アンコール・トム中央寺院バイヨンの発掘調査を中心に-(23251017)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山本 信夫 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (30449342)
【キーワード】考古学 / ベトナム・タイ陶磁 / アンコール遺跡群 / バイヨン寺院 / 貿易陶磁 (他14件)
【概要】本研究課題は、バイヨン寺院を中心とした都城アンコール・トムの発掘を基盤として、クメール都市空間、特に生産、技術、流通の解明を行ったものである。 具体的には、(1)既往調査記録の整理、考古編年構築に向けての記録作業、目録作り (2) バイヨン寺院伽藍内外における発掘調査 (3)都城アンコール・トム内の悉皆調査、考古遺物の表面採取調査 (4)サンプリングした自然遺物、金属遺物の輸送、分析と金属遺物の保...
❏古代クメール都市の立地条件と生産基盤復元に関する地形学的アプローチ(21401004)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】久保 純子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (90275967)
【キーワード】インドシナ半島 / プレアンコール期 / 微地形 / 堆積物 / 考古学 (他15件)
【概要】本研究はカンボジアとその周辺のプレアンコール期(5~9世紀頃)の都城域を対象とし、自然科学・地形学分野から王都の立地条件を明らかにすることを目的としてすすめた。対象地域の空中写真やリモートセンシングデータを利用しつつ、フィールドワークによる地表調査と土地利用調査、堆積物のサンプリングと分析・年代測定、トレンチ調査などの考古学的手法による調査をおこなった。 その結果、カンボジア中部のサンボープレイク...
【複合領域】文化財科学・博物館学:埋葬人骨考古学を含む研究件
❏局所地域における縄文時代人の生活史・誌の多様性の探索(24501254)
【研究テーマ】文化財科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鈴木 敏彦 東北大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (70261518)
【キーワード】人類学 / 考古学 / 縄文時代 / 埋葬人骨 / 古人骨 (他11件)
【概要】本研究は,縄文時代人骨を調査の対象として,人骨に残された生活痕跡の多角的な分析と検討を行い,遺跡単位あるいは地域単位の小個体群に分けた生活史・生活誌の多様性を明らかにしようとするものである。近年,古人骨のDNA解析の観点からも,いわゆる「縄文人」を均一な集団として捉えることが難しいことが示唆されているが,本研究において特性の把握を試みた遺跡間においても,形態,病変,食性などの観点から,縄文時代には...
❏考古学と人類学のコラボレーションによる縄文社会の総合的研究(22320155)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山田 康弘 国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (40264270)
【キーワード】考古学 / 人類学 / 縄文時代 / 埋葬人骨 / コラボレーション (他9件)
【概要】考古学研究者と人類学研究者が協力をして、愛知県田原市保美貝塚の発掘調査を行い、新規の人骨出土資料を入手し、共同研究を行った。その結果、保美貝塚からは多数合葬・複葬例が検出され、これに対して様々な分析が行われ、縄文社会に対して新たな仮説を立てたとともに、考古学と人類学のコラボレーションモデルを提示した。 ...
【複合領域】文化財科学・博物館学:旧石器考古学を含む研究件
❏中国細石刃文化の基礎的研究-河南省霊井遺跡石器群の分析を中心として-(22401036)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】加藤 真二 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 企画調整部, 企画調整室長 (20261125)
【キーワード】国際研究者交流 / 国際情報交換 / 中国 / 東アジア / 細石刃石器群 (他15件)
【概要】河南省文物考古研究所所蔵の霊井遺跡の細石刃石器群を整理した。その結果、出土総数2,338点、燧石を主要素材とし、掻器84点を中心とする石器群であることが判明した。また、その細石刃技術が日本の矢出川技法と類似する角錐状細石核によるものであることを明らかにした。そして、この種の細石刃石器群を角錐状細石核石器群と呼ぶことを提唱した。 華北、中国東北部各地で調査を実施し、中国では、約2.5万年前から細石刃...
❏旧石器集団の移動領域と黒曜石採取戦略 -北海道を事例に-(18520588)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】長崎 潤一 札幌国際大学, 人文学部, 教授 (70198307)
【キーワード】考古学 / 先史学 / 分析科学 / 旧石器 / 黒曜石 (他7件)
【概要】北海道の後期旧石器時代の集団は、石器石材の90%以上を黒曜石か頁岩に依存している。本研究ではこのうち黒曜石製旧石器を保有する集団の季節移動、移動領域、石材供給などについて研究を行った。後期旧石器前半期において、該期の集団は黒曜石原産地を移動経路の途中に取り込み、かなり広い領域内を移動していることが、黒曜石原産地推定と黒曜石石材の遺跡内消費のあり方から推測することが出来た。 ...
【複合領域】文化財科学・博物館学:動物遺存体考古学を含む研究件
❏近世城下町の資源利用と文化・流通に関する動物考古学および同位体考古学的研究(26350376)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】石丸 恵利子 広島大学, 総合博物館, 研究員 (50510286)
【キーワード】動物遺存体 / 安定同位体分析 / 動物資源利用 / 近世城下町 / 中国四国地方 (他17件)
【概要】本研究では中国四国地方の近世城下町遺跡から出土した動物遺存体の分析によって、当時の多様な動物資源利用の様相やイヌやウシなど特定の動物と人との関わりについて考察した。また、屋敷地ごとの出土動物相の違いから、食環境の違いや貝類資源の道具としての利用、骨細工製作、イヌ利用の様相についても明らかにした。さらに、動物骨の同位体分析によって、当時利用された動物資源の炭素・窒素同位体比の値を示し、縄文時代と近世...
❏旧石器時代洞窟遺跡における人骨の探求とその生活跡の調査(21320147)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】阿部 祥人 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (90175919)
【キーワード】旧石器時代 / 後期更新世 / 人骨 / 絶滅動物 / 旧石器時代人骨 (他18件)
【概要】下北半島の尻労安部洞窟における旧石器時代の層位から人骨の発見には至っていないものの、石器と大型および小型の動物骨を確実に共伴するかたちで検出することに成功した。また、シベリア産と考えられる石材を用いた石器を発見した。これはユーラシア大陸からの当時のヒトの移動に関する重要な証拠となる。 ...
【複合領域】文化財科学・博物館学:動物考古学考古学を含む研究件
❏更新世-完新世移行期における人類の生態行動系と縄文文化の形成に関する先史学的研究(17H00939)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷口 康浩 國學院大學, 文学部, 教授 (00197526)
【キーワード】縄文文化 / 縄文人骨 / 生態行動 / ゲノム解析 / 更新世-完新世移行期 (他20件)
【概要】更新世-完新世移行期における人間集団とその生態行動を解明する目的で、群馬県居家以岩陰遺跡の発掘調査を行い、縄文時代早期の人骨約20個体、および遺物・動植物遺存体等を収集した。灰層中に埋葬された人骨は保存状態がよく、人類学的分析により早期縄文人の形質的特徴、ミトコンドリアDNAのハプロタイプおよび一部個体間の母系血縁関係、放射性炭素年代、古食性等を明らかにした。また、土壌水洗選別により回収した動植物...
❏東南アジア大陸部における家畜化プロセスの総合的解明(15H05129)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】澤田 純明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10374943)
【キーワード】東南アジア / 初期農耕 / 狩猟採集 / 家畜 / 動物考古学 (他16件)
【概要】ベトナム北部山岳地帯のHang Cho遺跡(13000-12000年前、狩猟採集)、中国最南部のHuiyaotian遺跡(9000-7000年前、狩猟採集)、ベトナム北部沿岸部のMan Bac遺跡(3800-3500年前、初期農耕文化の並行期)、ハロン湾島嶼部のCai Beo遺跡(4000-3500年前、ハロン文化)から出土した動物群の動物考古学的調査を実施した。その結果、1)更新世末期から新石器...
❏近世城下町の資源利用と文化・流通に関する動物考古学および同位体考古学的研究(26350376)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】石丸 恵利子 広島大学, 総合博物館, 研究員 (50510286)
【キーワード】動物遺存体 / 安定同位体分析 / 動物資源利用 / 近世城下町 / 中国四国地方 (他17件)
【概要】本研究では中国四国地方の近世城下町遺跡から出土した動物遺存体の分析によって、当時の多様な動物資源利用の様相やイヌやウシなど特定の動物と人との関わりについて考察した。また、屋敷地ごとの出土動物相の違いから、食環境の違いや貝類資源の道具としての利用、骨細工製作、イヌ利用の様相についても明らかにした。さらに、動物骨の同位体分析によって、当時利用された動物資源の炭素・窒素同位体比の値を示し、縄文時代と近世...
【複合領域】文化財科学・博物館学:骨考古学考古学を含む研究件
❏更新世-完新世移行期における人類の生態行動系と縄文文化の形成に関する先史学的研究(17H00939)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷口 康浩 國學院大學, 文学部, 教授 (00197526)
【キーワード】縄文文化 / 縄文人骨 / 生態行動 / ゲノム解析 / 更新世-完新世移行期 (他20件)
【概要】更新世-完新世移行期における人間集団とその生態行動を解明する目的で、群馬県居家以岩陰遺跡の発掘調査を行い、縄文時代早期の人骨約20個体、および遺物・動植物遺存体等を収集した。灰層中に埋葬された人骨は保存状態がよく、人類学的分析により早期縄文人の形質的特徴、ミトコンドリアDNAのハプロタイプおよび一部個体間の母系血縁関係、放射性炭素年代、古食性等を明らかにした。また、土壌水洗選別により回収した動植物...
❏局所地域における縄文時代人の生活史・誌の多様性の探索(24501254)
【研究テーマ】文化財科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鈴木 敏彦 東北大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (70261518)
【キーワード】人類学 / 考古学 / 縄文時代 / 埋葬人骨 / 古人骨 (他11件)
【概要】本研究は,縄文時代人骨を調査の対象として,人骨に残された生活痕跡の多角的な分析と検討を行い,遺跡単位あるいは地域単位の小個体群に分けた生活史・生活誌の多様性を明らかにしようとするものである。近年,古人骨のDNA解析の観点からも,いわゆる「縄文人」を均一な集団として捉えることが難しいことが示唆されているが,本研究において特性の把握を試みた遺跡間においても,形態,病変,食性などの観点から,縄文時代には...
❏考古学と人類学のコラボレーションによる縄文社会の総合的研究(22320155)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山田 康弘 国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (40264270)
【キーワード】考古学 / 人類学 / 縄文時代 / 埋葬人骨 / コラボレーション (他9件)
【概要】考古学研究者と人類学研究者が協力をして、愛知県田原市保美貝塚の発掘調査を行い、新規の人骨出土資料を入手し、共同研究を行った。その結果、保美貝塚からは多数合葬・複葬例が検出され、これに対して様々な分析が行われ、縄文社会に対して新たな仮説を立てたとともに、考古学と人類学のコラボレーションモデルを提示した。 ...
【複合領域】文化財科学・博物館学:文化財科学考古学を含む研究件
❏先端的な地球化学分析を応用した先史時代貝殻遺物の産地判別方法の開発(22H00735)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】田中 健太郎 東京大学, 大気海洋研究所, 特任研究員 (20792766)
【キーワード】文化財科学 / 考古学 / 地球化学 / 交易 / 同位体比
【概要】
❏アウグスト強王コレクションにおける18世紀前期輸出磁器と「日本宮」の日本表象研究(19H01213)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】櫻庭 美咲 神田外語大学, 日本研究所, 講師 (20425151)
【キーワード】陶磁史 / 工芸史 / 考古学 / 美術史 / 文化財科学 (他10件)
【概要】1.日本磁器の悉皆調査とリスト化:アウグスト強王旧蔵の日本磁器のうち、積み残し課題である未調査分約450点を対象に、8月、2月に調査を実施した(櫻庭・大橋康二)。約1250点の全コレクションの調査をほぼ終え、全容を把握することができた。8月の調査データのDBは完成し、現在は2月の調査データのDBを作成中である。本研究が基盤C(2016~18年度)の先行研究で実施した調査結果は、年度毎に個別のDBと...
❏弥生時代海人集団に関わる学際的研究(26284119)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】杉山 浩平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (60588226)
【キーワード】弥生時代 / 海蝕洞穴遺跡 / 海人 / 先史時代のアワビ漁 / 古墳時代の埋葬施設 (他13件)
【概要】本研究では、弥生時代に海を生業の舞台とした集団を「弥生海人集団」と定義して、その解明のために神奈川県三浦市に所在する白石洞穴遺跡の考古学的発掘調査を学際的組織により行ってきた。その結果、弥生時代の貝塚層、古墳時代から古代の埋葬墓を複数検出することができた。弥生時代の貝塚では多くの食糧残滓(小型巻貝やサザエ・アワビ)が出土し、遠隔地との交易とともに地場磯の海産資源も積極的に獲得し、農耕集団との交易を...
【複合領域】文化財科学・博物館学:交易考古学を含む研究件
❏先端的な地球化学分析を応用した先史時代貝殻遺物の産地判別方法の開発(22H00735)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】田中 健太郎 東京大学, 大気海洋研究所, 特任研究員 (20792766)
【キーワード】文化財科学 / 考古学 / 地球化学 / 交易 / 同位体比
【概要】
❏アイヌ文化の基層と形成過程における古代日本文化の影響に関する基礎的研究(15K02824)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】蓑島 栄紀 北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 准教授 (70337103)
【キーワード】アイヌ / エミシ / 擦文文化 / 日本文化 / 宗教 (他20件)
【概要】本研究では、古代日本(とくに東北地方)の文化と、同時代の北海道文化・アイヌ文化との関係について、宗教や儀礼の側面から、具体的な比較検討をおこなった。特に、宗教・儀礼にかかわる金属製品や木製品などの分布や形態、機能について検討した。 それにより、アイヌ文化における宗教・儀礼の道具の源流が、擦文時代やそれ以前に遡る可能性が指摘できた。また、古代北海道やその隣接地域における宗教・儀礼の痕跡が、交易や交流...
❏中近世北方交易と蝦夷地の内国化に関する研究(22242024)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】関根 達人 弘前大学, 人文学部, 教授 (00241505)
【キーワード】アイヌ / 物質文化 / 蝦夷地 / 中世城館 / 和人 (他19件)
【概要】中世・近世の多様な考古資料と文献史料の両方から、津軽海峡・宗谷海峡を越えたヒトとモノの移動の実態を明らかにすることで、歴史上、「蝦夷地」と呼ばれた北海道・サハリン・千島地域へ和人がいつ、いかなる形で進出したかを解明した。その上で、「蝦夷地」が政治的・経済的に内国化されていくプロセスを詳らかにし、そうした和人や日本製品の蝦夷地進出が、アイヌ文化の形成と変容にどのような影響を与えたか考察を行った。 ...
【複合領域】文化財科学・博物館学:人骨考古学を含む研究件
❏考古学・人類学・文化財科学の学際的研究による縄文社会論の再構築(18H03593)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山田 康弘 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (40264270)
【キーワード】考古学 / 人類学 / 学際的研究 / 出土人骨 / 縄文時代 (他14件)
【概要】2020年度は、コロナ禍のために、資料へのアクセスが不可能となったものも多く、研究そのものの進捗状況は決して芳しいものではなかった。そのような中でも、昨年度サンプリングを実施した愛知県伊川津貝塚出土人骨5体から、遺存状態のよいDNAを採取することができた。これらの事例は、年代測定の結果時期的に晩期後半にまとまり、同じ埋葬姿勢をとり、一つの埋葬小群を構成するものであり、今後の解析が順調に進めば、縄文...
❏古墳時代における海浜部墳墓の考古学・人類学的研究(25370888)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】清家 章 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40303995)
【キーワード】古墳時代 / 岩陰遺跡 / 海浜部墳墓 / 骨角器 / 人骨 (他14件)
【概要】磯間岩陰遺跡出土資料に軸足を置いて研究を遂行した。その結果、副葬品・人骨の炭素窒素同位体分析から確実にこの集団は漁撈集団であることが判明している。また、歯冠計測値法による被葬者間の親族関係分析によると、すくなくとも小石室間の被葬者に親族関係がないことが明らかとなっており、本遺跡は集落形成期に複数の親族集団が共同で営んだ墳墓遺跡ではないかと考えられた。特筆すべきは副葬品であり、鹿角製剣装具は直弧文が...
❏愛知県保美貝塚出土資料による考古学・人類学のコラボレーションモデルの構築と展開(25284157)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山田 康弘 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (40264270)
【キーワード】考古学 / 人類学 / コラボレーション / 縄文時代 / 人骨 (他8件)
【概要】愛知県田原市保美貝塚出土人骨資料を主として,考古学者と人類学者が共同で同じ資料を研究するという,学際的研究のコラボレーションを行った。その結果,国内で10例ほどしか確認されていない盤状集骨葬例の調査を行うことができた。その後,詳細に作製された実測図・写真をもとに検討を重ね,集骨葬例における人骨集積のプロセスを検討することができた。それとともに,人骨の形質に関する分析,人骨の年齢・性別,食性分析,D...
【複合領域】文化財科学・博物館学:土器考古学を含む研究件
❏東アジアにおける日本墨書土器データベースの構築(23242041)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉村 武彦 明治大学, 文学部, 教授 (50011367)
【キーワード】日本史 / 考古学 / 墨書土器 / 古代史 / データベース (他13件)
【概要】研究の基礎となる墨書土器研究文献目録は2061点を数え、明治大学のホームページで順次公開している。データベースは、秋田県*・岩手県*・山形県*、茨城県補遺*・千葉県*、長野県・岐阜県、奈良県(平城京)*、広島県*・山口県、鹿児島県・宮崎県補遺のデータベースを作成し、ホームページで公開(*は6月公開)。現在は、約11万点弱を数え、汎日本的な墨書土器研究ができる条件が整備されつつある。また、全国墨書・...
❏全国墨書土器データベースの構築と在地社会の研究(19320105)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】吉村 武彦 明治大学, 文学部, 教授 (50011367)
【キーワード】日本史 / 考古学 / 墨書土器 / 出土文字資料 / データベース (他12件)
【概要】墨書土器に関する研究文献データベースは、総計が1,866件になった(継続中)。墨書土器データベースは、全国簡易版(釈文・遺跡名・所在地・出典データ)が108,744点、詳細版は四国4県、鹿児島を除く九州6県と、北陸の富山、東海の静岡、および飛鳥・藤原・平城宮出土の墨書土器を公開した。この成果により、関東以西の墨書土器の全国的比較研究と都城との比較が可能になった。地域研究は、千葉県市川市を対象に進め...
❏環南シナ海先史時代の交流に関する基礎的研究(18520593)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】山形 眞理子 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (90409582)
【キーワード】南シナ海 / サーフィン文化 / ホアジェム遺跡 / 甕棺 / 土器 (他9件)
【概要】環南シナ海地域の先史時代の交流というテーマに最も合致する遺跡として、ベトナム中部カインホア省カムラン市ホアジェム遺跡を選び、平成18年度(2007年1月)に発掘調査を実施した。ベトナム南部社会科学院、カインホア省博物館との共同調査であり、ベトナム考古学院の協力もいただいた。その結果、6m×8mの面積の発掘区から甕棺墓14基、伸展土坑墓2基を検出することができた。そのうち6号甕棺から漢の五銖銭2枚が...
【複合領域】文化財科学・博物館学:地理情報システム(GIS)考古学を含む研究件
❏オントロジー指向による考古遺跡情報の知識体系化-東南アジア大陸部を事例に-(26280122)
【研究テーマ】図書館情報学・人文社会情報学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】柴山 守 京都大学, 国際戦略本部, 研究員 (10162645)
【キーワード】area informatics / data engineering / RDF / LOD / database (他22件)
【概要】東南アジア大陸部の考古情報を事例に、遺跡・遺物データ群のオントロジー指向による知識体系化と知識ベースの構築に関する研究を目的にする。遺跡・遺物データ群は、メタ情報の記述が極めて困難であり、関係型データベースでは記録・管理、調査・検証、公開・還元の過程で有効、且つ一元的に管理できない。そこで、ミャンマー、タイ全土、カンボジアの遺跡情報(約15,600件)を事例に、記述データの語彙・ネットワーク分析に...
❏エジプト、メンフィス・ネクロポリスの文化財保存面から観た遺跡整備計画の学際的研究(19100010)
【研究テーマ】文化財科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2012
【研究代表者】吉村 作治 早稲田大学, 理工学術院総合研究所, 名誉教授 (80201052)
【キーワード】文化財 / エジプト / 遺跡整備計画 / 保存科学 / 考古学 (他12件)
【概要】本研究は、エジプト・アラブ共和国の世界遺産メンフィス・ネクロポリスの遺跡整備計画を提示することを目的とする。「遺跡の重要性の理解」、「将来的に遺跡に及ぼす要素」の調査を行い、遺跡保存整備計画の策定を提示した。この整備計画は考古学、保存科学、建築史学、地質学、観光学、衛星画像解析などの学際的成果がベースにあり、メンフィス・ネクロポリスの各遺跡の具体的な整備方針に資するモデル・ケースとなるものである。...
❏中国陜西省における先端技術を用いた漢代陵墓と都城の総合的調査研究(17401028)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】宇野 隆夫 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (70115799)
【キーワード】漢 / 都城 / 長安城 / 陵墓 / 皇帝陵 (他20件)
【概要】中国陝西省において、高精度GPSを使用して、前漢長安城・皇帝陵の悉皆調査を実施するとともに、それ以外の関連遺跡の調査を実施してGIS上で空間分析をおこなった。その結果、前漢時代(紀元前2-1世紀)において、当時首都が存在した関中平野の全体において、天文観測に基づいた真北方位の都市計画があり、それにそって諸施設が配置されていることを明らかにした。その都市計画は前漢長安城の安門大街と初代皇帝劉邦の長陵...
【複合領域】文化財科学・博物館学:博物館学考古学を含む研究件
❏軍事遺跡の教育・学習資源化をめぐる実践的研究(16K03163)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安藤 広道 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (80311158)
【キーワード】近現代考古学 / 戦争遺跡 / 軍事遺跡 / 帝国海軍 / 地下壕 (他18件)
【概要】本研究では、慶應義塾大学日吉キャンパス一帯に存在する帝国海軍軍事遺跡を中心に、鹿児島県鹿屋市第五航空艦隊司令部関連遺跡、神奈川県座間市高座海軍工廠関連遺跡などの考古学的調査を行い、併せて、それぞれの地域の方々にご協力いただきながら、遺跡に関わる文献調査や聞き取り調査の成果を収集した。これらの調査と並行して、調査の成果に基づく、研究会、講演会、遺跡の見学会、ワークショップ等を実施し、地域の方々ととも...
❏先史岩面画博物館の構想のための基礎的調査研究(20242005)
【研究テーマ】芸術学・芸術史・芸術一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】小川 勝 鳴門教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (60214029)
【キーワード】美術館 / 博物館学 / 先史岩面画 / インド・ビーマベトカ遺跡 / ハワイ島先史岩面画遺跡群 (他12件)
【概要】わが国における先史岩面画博物館を新たに構想するために、世界各地に設置されている博物館を実地に見学し、新たなモデルを構築すると共に、博物館の周辺に分布する先史岩面画遺跡群を現地調査することで、先史岩面面全般に対する知見を深めることができた。 ...
【複合領域】一般理論:西アジア考古学を含む研究件
❏西アジア北端の農耕起源をさぐる:穀物加工と貯蔵の考古資料の通時的分析(26770265)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】門脇 誠二 名古屋大学, 博物館, 講師 (00571233)
【キーワード】考古学 / 西アジア / コーカサス / 新石器時代 / 石器 (他16件)
【概要】西アジア北端のコーカサス地方における農業発生のプロセスを明らかにするために、アゼルバイジャン共和国の初期農村遺跡(ギョイテペとハッジ・エラムハンル、約7,500-8,000年前)を発掘調査し、この地域に世界最古の農業が普及したタイミングやプロセスについて研究を行った。具体的には、穀物管理に関わる道具(穀物の収穫・加工具)や貯蔵庫の発達過程を調べると共に、初期家畜ヤギの骨からDNAを増幅し、系統解析...
❏西アジア型初期食料生産経済の北方への波及プロセス(24251014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】西秋 良宏 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (70256197)
【キーワード】中石器時代 / 新石器時代 / コーカサス / メソポタミア / 農耕牧畜 (他9件)
【概要】11000年以上も前の西アジアに出現した農耕牧畜社会は、どのように周辺地域に拡散し、社会を変えていったのか。本研究においては、コーカサス地方における農耕牧畜の出現過程を、アゼルバイジャンにおけるギョイテペ、 ハッジ・エラムハンル・テペ、ダムジリという三つの遺跡調査をとおして論じた。その結果、当地の新石器化は、約8000年前、地元社会と拡散社会の密接な連関のもとに起こった急激な文化転換であったことが...
❏西アジア先史農耕社会の考古学:社会史構築へ向けての比較研究(23720382)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】門脇 誠二 名古屋大学, 博物館, 助教 (00571233)
【キーワード】先史学 / 西アジア / 新石器時代 / 石器 / 農耕牧畜 (他17件)
【概要】西アジアの初期農耕社会を考古学的に明らかにするために、環境の異なる 3 地域(ヨルダン、シリア、アゼルバイジャン)における新石器時代遺跡(紀元前約 9-5千年)から出土した石器の種類や製作技術を調べると共に、土壌内の微細遺物を分析し、石器づくりや貯蔵などの場所を推定する研究を行った。この時期に発達した世帯規模の社会集団は、日常の生産・貯蔵・消費活動だけでなく、遠方から輸入した黒曜石を用いた専業的石...
【複合領域】一般理論:消費考古学を含む研究件
❏近世東アジアにおける陶磁器流通・消費動態に関する考古学的研究(18K01058)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】堀内 秀樹 東京大学, キャンパス計画室, 准教授 (30173628)
【キーワード】貿易陶磁器 / 江戸遺跡 / 北港遺跡 / 陶磁器流通 / 流通ネットワーク (他16件)
【概要】東アジア陶磁器貿易の実相について解明することを目的とする。日本ブロックでは、重要な消費地である江戸遺跡の出土集成を行い、器種、装飾、生産地、年代、出土地などのデータ化を行った上で日本国内の需要を解明した。東南アジアブロックでは、台湾南部の流通都市北港遺跡と原住民の拠点集落の淇武蘭遺跡出土資料について、同様の分析を加え、両者の違いを明らかにした。特に北港遺跡では悉皆的な分類と数量を調査を行い、提示し...
❏都市江戸の貿易陶磁器需要と地域間貿易ネットワークに関する総合的研究(23520919)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】堀内 秀樹 東京大学, キャンパス計画室, 准教授 (30173628)
【キーワード】考古学 / 貿易陶磁器 / 江戸 / 需要 / 東アジア (他6件)
【概要】江戸では、17世紀肥前磁器が普及する前に日常使用する陶磁器と大名家を中心に武家儀礼用としての揃いの食膳具や茶陶が多く出土することが確認された。これら需要の背景と変化が茶会記、御成、蔵帳などの調査研究により、復元された。また、18世紀後葉以降では、武家のみならず町人地からも規格性の高い貿易陶磁器が出土するようになり、肥前磁器が需要を充足する中、貿易陶磁器の用途が中国趣味を背景とした煎じ茶習慣の普及と...
❏ヨーロッパ市場における東洋陶磁器の消費動態に関する考古学的研究(18520581)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】堀内 秀樹 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教 (30173628)
【キーワード】考古学 / 東洋陶磁器 / ヨーロッパ / 消費
【概要】本研究は、ヨーロッパ市場の東洋陶磁器需要とそれを使用して行った文化的行為との関連について明らかにした。本研究において行ったヨーロッパ消費地遺跡出土の東洋陶磁器の分布調査によって、文化的行為との関連性が認められ、オランダやイギリスあるいは商館など東洋の拠点における需要には差異が認められ、ヨーロッパ域内においても需要の強さや内容が大きく異なっていることが確認できた。 ...
【数物系科学】地球惑星科学:アメリカ考古学を含む研究件
❏文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究(23242036)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
【キーワード】「仏教」文明 / 世間(世俗)秩序 / 造形 / 文字言語 / 複合宗教 (他32件)
【概要】インド亜大陸発祥の「仏教」がアジア世界に広く流伝したことと、そのアジア世界で多様な国家や社会や文化が形成されていくこととが、どのような関係にあったのかを調査研究した。とくに、国家の構築と社会の秩序化、造形表現や文字言語表現の展開、諸宗教や儀礼・習俗との複合、という三つの観点からアプローチした。そして、これらの観点が文明としての「仏教」の三要件に合致するものと考えた。同時に、このような「仏教」文明の...
❏西アジア先史農耕社会の考古学:社会史構築へ向けての比較研究(23720382)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】門脇 誠二 名古屋大学, 博物館, 助教 (00571233)
【キーワード】先史学 / 西アジア / 新石器時代 / 石器 / 農耕牧畜 (他17件)
【概要】西アジアの初期農耕社会を考古学的に明らかにするために、環境の異なる 3 地域(ヨルダン、シリア、アゼルバイジャン)における新石器時代遺跡(紀元前約 9-5千年)から出土した石器の種類や製作技術を調べると共に、土壌内の微細遺物を分析し、石器づくりや貯蔵などの場所を推定する研究を行った。この時期に発達した世帯規模の社会集団は、日常の生産・貯蔵・消費活動だけでなく、遠方から輸入した黒曜石を用いた専業的石...
【数物系科学】地球惑星科学:同位体考古学を含む研究件
❏二枚貝殻考古学的試料の分析による環境・人類相互作用の変遷史解明(19KK0352)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
【研究期間】2020 - 2022
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
【キーワード】Sclerochronology / 成長線 / 同位体 / 貝塚 / 古環境 (他8件)
【概要】本研究は,貝塚など古人類の遺跡から得られる貝殻試料から気候変動や古人類の生態など,考古学的情報を復元することを目的としている.そして国際共同研究を介して,人類と環境の相互作用を解明するための共同研究基盤を構築し,考古学・地球化学・古環境学との学際的な新たな研究分野を切り開くことを目的としている. 本研究ではPrendergast博士を中心としたメルボルン大学の考古学研究グループとの長期的な共同研究...
❏考古学・人類学・文化財科学の学際的研究による縄文社会論の再構築(18H03593)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山田 康弘 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (40264270)
【キーワード】考古学 / 人類学 / 学際的研究 / 出土人骨 / 縄文時代 (他14件)
【概要】2020年度は、コロナ禍のために、資料へのアクセスが不可能となったものも多く、研究そのものの進捗状況は決して芳しいものではなかった。そのような中でも、昨年度サンプリングを実施した愛知県伊川津貝塚出土人骨5体から、遺存状態のよいDNAを採取することができた。これらの事例は、年代測定の結果時期的に晩期後半にまとまり、同じ埋葬姿勢をとり、一つの埋葬小群を構成するものであり、今後の解析が順調に進めば、縄文...
【数物系科学】地球惑星科学:国際研究者交流考古学を含む研究件
❏建築考古学と尺度論によるロマネスク建築像の再考(24246101)
【研究テーマ】建築史・意匠
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】西田 雅嗣 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (80198473)
【キーワード】西洋中世建築 / 建築考古学 / 尺度論 / クリュニー / シトー会 (他21件)
【概要】フランス南ブルゴーニュの小規模ロマネスク教会堂8棟と、プロヴァンス地方のセナンク修道院の建築について、精密測量機器を用いた実測調査を主とした建築物の詳細な考古学調査を実施し、詳細で正確な実測図を作成した。成果物は、建物所有者やフランス各関係方面と共有し、修復にも貢献した。調査結果を踏まえた尺度論でのロマネスク再検討では、計画と表現の双方における数の重要性を浮き彫りにし、セナンク修道院の調査は、中世...
❏文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究(23242036)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
【キーワード】「仏教」文明 / 世間(世俗)秩序 / 造形 / 文字言語 / 複合宗教 (他32件)
【概要】インド亜大陸発祥の「仏教」がアジア世界に広く流伝したことと、そのアジア世界で多様な国家や社会や文化が形成されていくこととが、どのような関係にあったのかを調査研究した。とくに、国家の構築と社会の秩序化、造形表現や文字言語表現の展開、諸宗教や儀礼・習俗との複合、という三つの観点からアプローチした。そして、これらの観点が文明としての「仏教」の三要件に合致するものと考えた。同時に、このような「仏教」文明の...
❏古代マヤ社会の形成・発展に関する基礎的研究(23520934)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】寺崎 秀一郎 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90287946)
【キーワード】古代文明学 / マヤ / ホンジュラス / 中心と周縁 / 階層性 (他16件)
【概要】ホンジュラス共和国西部、コパン県所在のエル・プエンテ遺跡において発掘調査を実施した。エル・プエンテ遺跡は古典期において南東マヤ地域最大の都市遺跡コパンの影響下にあった2次センターである。同遺跡の支配者の居住用建造物の調査成果とコパン遺跡の研究成果を比較した結果、ローカルエリートとコパン政体エリートの居住施設には建築技術上の差異は認めらないことから、儀礼空間でもある「広場」構成の相同性を通じて、中心...
【数物系科学】地球惑星科学:北海道考古学を含む研究件
❏アイヌ文化形成史上の画期における文化接触 -擦文文化とオホーツク文化-(16H03505)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】熊木 俊朗 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (20282543)
【キーワード】考古学 / 擦文文化 / オホーツク文化 / アイヌ文化 / 北海道 (他6件)
【概要】アイヌ文化形成史上の画期とされる擦文文化中期(9世紀末頃)に生じていた社会変動の背景を解明するため、北見市大島2遺跡にて擦文文化の竪穴住居跡の発掘調査を実施した。この遺跡では過去の調査で立地や生業、儀礼等に特異性が認められており、その背景の考察に重点を置いて発掘を実施した結果、遺跡からは竪穴住居の廃絶儀礼の痕跡が高い頻度で確認された。一方で、特異性の原因として想定されてきたオホーツク文化からの影響...
❏擦文文化期における環オホーツク海地域の交流と社会変動(23320166)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】熊木 俊朗 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (20282543)
【キーワード】考古学 / 擦文文化 / 北海道 / 環オホーツク海地域 / オホーツク文化 (他6件)
【概要】擦文文化期における地域間交流や社会変化の様相を解明するため、北見市大島2遺跡にて擦文文化の竪穴住居跡の発掘調査を実施した。大島2遺跡は標高の高い尾根上というやや特異な環境下にあり、低地や砂丘上にある他の集落とは異なる性格を有することが予想されたが、発掘調査の結果、海獣狩猟や動物儀礼、住居の廃絶儀礼、建築木材の選択、木製品の様相などに、オホーツク文化やトビニタイ文化との関連を思わせるような特徴が認め...
❏環日本海北回廊の考古学的研究(23251014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大貫 静夫 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (70169184)
【キーワード】考古学 / サハリン / 北海道 / 縄文時代 / アムール川 (他18件)
【概要】日本列島は海に囲まれているために大陸との交渉の経路は限られている。弥生文化の開始はこの経路によるように、朝鮮半島経由の交渉が一般的であった。北方ではサハリンを経由したルートがあるが、このルートがつねに開かれていたかのような想定もあるが、これまで実証的に解明されてこなかった。今回の課題ではこの北回廊が実質的に機能した時期を特定することに努めた。その結果、完新世の海水面上昇により、北海道とサハリンが切...
【数物系科学】天文学:国際情報交換考古学を含む研究件
❏日本列島北辺域における新石器/縄文化のプロセスに関する考古学的研究(25704014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】福田 正宏 九州大学, 人文科学研究院, 助教 (20431877)
【キーワード】考古学 / 新石器時代 / 縄文時代 / 国際情報交換 / 日本:ロシア (他6件)
【概要】縄文時代早期の北海道に分布した石刃鏃文化は、大陸起源の文化だと指摘されてきた。しかし、道東におけるこの文化の遺跡群には、本州以南と同じく、完新世初頭の全体的な温暖化傾向にある気候環境に適応した集落構造があった。これは、温帯性の生活システムを選択した縄文集団が占地したことを示す。急激で短期的な8.2ka寒冷化イベントに対するリスク回避のため、亜寒帯性環境に適した技術がサハリンから導入された。気候回復...
❏文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究(23242036)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
【キーワード】「仏教」文明 / 世間(世俗)秩序 / 造形 / 文字言語 / 複合宗教 (他32件)
【概要】インド亜大陸発祥の「仏教」がアジア世界に広く流伝したことと、そのアジア世界で多様な国家や社会や文化が形成されていくこととが、どのような関係にあったのかを調査研究した。とくに、国家の構築と社会の秩序化、造形表現や文字言語表現の展開、諸宗教や儀礼・習俗との複合、という三つの観点からアプローチした。そして、これらの観点が文明としての「仏教」の三要件に合致するものと考えた。同時に、このような「仏教」文明の...
❏中国細石刃文化の基礎的研究-河南省霊井遺跡石器群の分析を中心として-(22401036)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】加藤 真二 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 企画調整部, 企画調整室長 (20261125)
【キーワード】国際研究者交流 / 国際情報交換 / 中国 / 東アジア / 細石刃石器群 (他15件)
【概要】河南省文物考古研究所所蔵の霊井遺跡の細石刃石器群を整理した。その結果、出土総数2,338点、燧石を主要素材とし、掻器84点を中心とする石器群であることが判明した。また、その細石刃技術が日本の矢出川技法と類似する角錐状細石核によるものであることを明らかにした。そして、この種の細石刃石器群を角錐状細石核石器群と呼ぶことを提唱した。 華北、中国東北部各地で調査を実施し、中国では、約2.5万年前から細石刃...
【数物系科学】天文学:年代測定考古学を含む研究件
❏考古学・人類学・文化財科学の学際的研究による縄文社会論の再構築(18H03593)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山田 康弘 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (40264270)
【キーワード】考古学 / 人類学 / 学際的研究 / 出土人骨 / 縄文時代 (他14件)
【概要】2020年度は、コロナ禍のために、資料へのアクセスが不可能となったものも多く、研究そのものの進捗状況は決して芳しいものではなかった。そのような中でも、昨年度サンプリングを実施した愛知県伊川津貝塚出土人骨5体から、遺存状態のよいDNAを採取することができた。これらの事例は、年代測定の結果時期的に晩期後半にまとまり、同じ埋葬姿勢をとり、一つの埋葬小群を構成するものであり、今後の解析が順調に進めば、縄文...
❏東南アジア大陸部における家畜化プロセスの総合的解明(15H05129)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】澤田 純明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10374943)
【キーワード】東南アジア / 初期農耕 / 狩猟採集 / 家畜 / 動物考古学 (他16件)
【概要】ベトナム北部山岳地帯のHang Cho遺跡(13000-12000年前、狩猟採集)、中国最南部のHuiyaotian遺跡(9000-7000年前、狩猟採集)、ベトナム北部沿岸部のMan Bac遺跡(3800-3500年前、初期農耕文化の並行期)、ハロン湾島嶼部のCai Beo遺跡(4000-3500年前、ハロン文化)から出土した動物群の動物考古学的調査を実施した。その結果、1)更新世末期から新石器...
❏漆製品に使われた漆の産地に関する研究(23320167)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】吉田 邦夫 東京大学, 総合研究博物館, 特招研究員 (10272527)
【キーワード】同位体分析 / 漆 / 年代測定 / 産地同定 / 考古学 (他7件)
【概要】漆塗膜に含まれるストロンチウムSrの同位体比(Sr-87/Sr-86)を測定することによって、日本列島産と中国産を識別出来ることを初めて示した。ウルシが生育した土壌中のSr同位体比が、漆液に保存され、漆塗膜を形成するまで同位体分別は起きていないことを確認した。赤色顔料を含む漆塗膜についても適用可能である。縄文時代後・晩期の遺跡の漆を分析し、遺跡で生育したウルシから漆液を採取していたことを初めて明ら...
【生物学】基礎生物学:エジプト考古学を含む研究件
❏エジプト、北サッカラ遺跡における新王国時代墓地の総合的調査研究(19H01337)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】河合 望 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (00460056)
【キーワード】エジプト / 考古学 / サッカラ遺跡 / ローマ支配時代 / 新王国時代 (他13件)
【概要】古代エジプト新王国時代の北の中心地であったメンフィスの墓地であるサッカラについては、その重要性にも関わらず、これまで網羅的な調査が実施されてこなかった。サッカラにおいて新王国時代の墓を新たに発見、調査することにより、これまで南の中心地テーベに偏重してきた新王国時代史の再構築が期待される。このような問題意識のもと、2015年度から科学研究費補助金・基盤研究(B)の助成を受け、踏査と試掘を行い、本科学...
❏エジプト、メンフィス・ネクロポリスの文化財保存面から観た遺跡整備計画の学際的研究(19100010)
【研究テーマ】文化財科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2012
【研究代表者】吉村 作治 早稲田大学, 理工学術院総合研究所, 名誉教授 (80201052)
【キーワード】文化財 / エジプト / 遺跡整備計画 / 保存科学 / 考古学 (他12件)
【概要】本研究は、エジプト・アラブ共和国の世界遺産メンフィス・ネクロポリスの遺跡整備計画を提示することを目的とする。「遺跡の重要性の理解」、「将来的に遺跡に及ぼす要素」の調査を行い、遺跡保存整備計画の策定を提示した。この整備計画は考古学、保存科学、建築史学、地質学、観光学、衛星画像解析などの学際的成果がベースにあり、メンフィス・ネクロポリスの各遺跡の具体的な整備方針に資するモデル・ケースとなるものである。...
❏古代エジプト新王国第18王朝時代後期の岩窟墓の調査研究(19401034)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】近藤 二郎 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70186849)
【キーワード】エジプト / 考古学 / 新王国 / 岩窟墓 / ウセルハト (他9件)
【概要】本研究では、20世紀初頭に簡単な調査が実施されているだけで正確なプランさえも判らなかったテーベ西岸アル=コーカ地区に位置する岩窟墓第47号(ウセルハト墓)の発掘調査を4年間にわたり実施することにより、ウセルハト墓の再発見に成功し、同墓入口上部に施された非常に精緻なレリーフを発見することができた。この発見は、アメンヘテプ3世治世の岩窟墓研究にとって極めて重要なものであり、新たな編年案を提示するなどの...
【生物学】人類学:狩猟採集考古学を含む研究件
❏東南アジア大陸部における家畜化プロセスの総合的解明(15H05129)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】澤田 純明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10374943)
【キーワード】東南アジア / 初期農耕 / 狩猟採集 / 家畜 / 動物考古学 (他16件)
【概要】ベトナム北部山岳地帯のHang Cho遺跡(13000-12000年前、狩猟採集)、中国最南部のHuiyaotian遺跡(9000-7000年前、狩猟採集)、ベトナム北部沿岸部のMan Bac遺跡(3800-3500年前、初期農耕文化の並行期)、ハロン湾島嶼部のCai Beo遺跡(4000-3500年前、ハロン文化)から出土した動物群の動物考古学的調査を実施した。その結果、1)更新世末期から新石器...
❏西アジア型初期食料生産経済の北方への波及プロセス(24251014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】西秋 良宏 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (70256197)
【キーワード】中石器時代 / 新石器時代 / コーカサス / メソポタミア / 農耕牧畜 (他9件)
【概要】11000年以上も前の西アジアに出現した農耕牧畜社会は、どのように周辺地域に拡散し、社会を変えていったのか。本研究においては、コーカサス地方における農耕牧畜の出現過程を、アゼルバイジャンにおけるギョイテペ、 ハッジ・エラムハンル・テペ、ダムジリという三つの遺跡調査をとおして論じた。その結果、当地の新石器化は、約8000年前、地元社会と拡散社会の密接な連関のもとに起こった急激な文化転換であったことが...
【生物学】人類学:シリア考古学を含む研究件
❏西アジア先史農耕社会の考古学:社会史構築へ向けての比較研究(23720382)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】門脇 誠二 名古屋大学, 博物館, 助教 (00571233)
【キーワード】先史学 / 西アジア / 新石器時代 / 石器 / 農耕牧畜 (他17件)
【概要】西アジアの初期農耕社会を考古学的に明らかにするために、環境の異なる 3 地域(ヨルダン、シリア、アゼルバイジャン)における新石器時代遺跡(紀元前約 9-5千年)から出土した石器の種類や製作技術を調べると共に、土壌内の微細遺物を分析し、石器づくりや貯蔵などの場所を推定する研究を行った。この時期に発達した世帯規模の社会集団は、日常の生産・貯蔵・消費活動だけでなく、遠方から輸入した黒曜石を用いた専業的石...
❏北メソポタミア平原における初期農耕村落の発生と展開に関する考古学的研究(13571035)
【研究テーマ】考古学(含先史学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】西秋 良宏 東京大学, 総合研究博物館, 助教授 (70256197)
【キーワード】メソポタミア / 先土器新石器 / 最古の土器 / 農耕牧畜の起源 / 打製石器 (他12件)
【概要】北メソポタミアの一角、シリア東北部ハブール平原にあるテル・セクル・アル・アヘイマル遺跡につき3次にわたる発掘調査、地理学的調査ならびに採集標本の解析、年代測定などをおこなった。その結果、以下の新知見を得た。 (1)当遺跡の最古の居住が先土器新石器時代B期半ばまでさかのぼるという所見を得た。放射性炭素年代で800年を大きくさかのぼる時期の居住である。従来シリア領北メソポタミアでは先土器新石器時代B期...
【生物学】人類学:縄文時代考古学を含む研究件
❏考古学・人類学・文化財科学の学際的研究による縄文社会論の再構築(18H03593)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山田 康弘 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (40264270)
【キーワード】考古学 / 人類学 / 学際的研究 / 出土人骨 / 縄文時代 (他14件)
【概要】2020年度は、コロナ禍のために、資料へのアクセスが不可能となったものも多く、研究そのものの進捗状況は決して芳しいものではなかった。そのような中でも、昨年度サンプリングを実施した愛知県伊川津貝塚出土人骨5体から、遺存状態のよいDNAを採取することができた。これらの事例は、年代測定の結果時期的に晩期後半にまとまり、同じ埋葬姿勢をとり、一つの埋葬小群を構成するものであり、今後の解析が順調に進めば、縄文...
❏更新世-完新世移行期における人類の生態行動系と縄文文化の形成に関する先史学的研究(17H00939)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷口 康浩 國學院大學, 文学部, 教授 (00197526)
【キーワード】縄文文化 / 縄文人骨 / 生態行動 / ゲノム解析 / 更新世-完新世移行期 (他20件)
【概要】更新世-完新世移行期における人間集団とその生態行動を解明する目的で、群馬県居家以岩陰遺跡の発掘調査を行い、縄文時代早期の人骨約20個体、および遺物・動植物遺存体等を収集した。灰層中に埋葬された人骨は保存状態がよく、人類学的分析により早期縄文人の形質的特徴、ミトコンドリアDNAのハプロタイプおよび一部個体間の母系血縁関係、放射性炭素年代、古食性等を明らかにした。また、土壌水洗選別により回収した動植物...
❏日本列島北辺域における新石器/縄文化のプロセスに関する考古学的研究(25704014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】福田 正宏 九州大学, 人文科学研究院, 助教 (20431877)
【キーワード】考古学 / 新石器時代 / 縄文時代 / 国際情報交換 / 日本:ロシア (他6件)
【概要】縄文時代早期の北海道に分布した石刃鏃文化は、大陸起源の文化だと指摘されてきた。しかし、道東におけるこの文化の遺跡群には、本州以南と同じく、完新世初頭の全体的な温暖化傾向にある気候環境に適応した集落構造があった。これは、温帯性の生活システムを選択した縄文集団が占地したことを示す。急激で短期的な8.2ka寒冷化イベントに対するリスク回避のため、亜寒帯性環境に適した技術がサハリンから導入された。気候回復...
【生物学】人類学:縄文時代早期考古学を含む研究件
❏更新世-完新世移行期における人類の生態行動系と縄文文化の形成に関する先史学的研究(17H00939)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷口 康浩 國學院大學, 文学部, 教授 (00197526)
【キーワード】縄文文化 / 縄文人骨 / 生態行動 / ゲノム解析 / 更新世-完新世移行期 (他20件)
【概要】更新世-完新世移行期における人間集団とその生態行動を解明する目的で、群馬県居家以岩陰遺跡の発掘調査を行い、縄文時代早期の人骨約20個体、および遺物・動植物遺存体等を収集した。灰層中に埋葬された人骨は保存状態がよく、人類学的分析により早期縄文人の形質的特徴、ミトコンドリアDNAのハプロタイプおよび一部個体間の母系血縁関係、放射性炭素年代、古食性等を明らかにした。また、土壌水洗選別により回収した動植物...
❏環日本海北回廊の考古学的研究(23251014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大貫 静夫 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (70169184)
【キーワード】考古学 / サハリン / 北海道 / 縄文時代 / アムール川 (他18件)
【概要】日本列島は海に囲まれているために大陸との交渉の経路は限られている。弥生文化の開始はこの経路によるように、朝鮮半島経由の交渉が一般的であった。北方ではサハリンを経由したルートがあるが、このルートがつねに開かれていたかのような想定もあるが、これまで実証的に解明されてこなかった。今回の課題ではこの北回廊が実質的に機能した時期を特定することに努めた。その結果、完新世の海水面上昇により、北海道とサハリンが切...
【生物学】人類学:先史学考古学を含む研究件
❏東南アジア大陸部における家畜化プロセスの総合的解明(15H05129)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】澤田 純明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10374943)
【キーワード】東南アジア / 初期農耕 / 狩猟採集 / 家畜 / 動物考古学 (他16件)
【概要】ベトナム北部山岳地帯のHang Cho遺跡(13000-12000年前、狩猟採集)、中国最南部のHuiyaotian遺跡(9000-7000年前、狩猟採集)、ベトナム北部沿岸部のMan Bac遺跡(3800-3500年前、初期農耕文化の並行期)、ハロン湾島嶼部のCai Beo遺跡(4000-3500年前、ハロン文化)から出土した動物群の動物考古学的調査を実施した。その結果、1)更新世末期から新石器...
❏マヤ文明の王権発展過程の研究(26300026)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中村 誠一 金沢大学, 国際文化資源学研究センター, 教授 (10261249)
【キーワード】マヤ文明 / 王権 / ティカル遺跡 / エル・プエンテ遺跡 / コパン遺跡 (他13件)
【概要】本研究は、古典期マヤ文明の王権の発展過程を文明の中心地であるグアテマラ・ティカル遺跡と、ティカルと同等の1次センターでありマヤ文明圏で最も南東に位置するホンジュラス・コパン遺跡の周縁地域に存在し、コパンの2次センターと考えられるエル・プエンテ遺跡の調査研究を通して追求するものである。 両遺跡ともに、与えられた資金の範囲内で可能な発掘調査を実施し、王権成立後の文明の発展過程において中心から周縁センタ...
❏愛知県保美貝塚出土資料による考古学・人類学のコラボレーションモデルの構築と展開(25284157)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山田 康弘 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (40264270)
【キーワード】考古学 / 人類学 / コラボレーション / 縄文時代 / 人骨 (他8件)
【概要】愛知県田原市保美貝塚出土人骨資料を主として,考古学者と人類学者が共同で同じ資料を研究するという,学際的研究のコラボレーションを行った。その結果,国内で10例ほどしか確認されていない盤状集骨葬例の調査を行うことができた。その後,詳細に作製された実測図・写真をもとに検討を重ね,集骨葬例における人骨集積のプロセスを検討することができた。それとともに,人骨の形質に関する分析,人骨の年齢・性別,食性分析,D...
【生物学】人類学:先史考古学考古学を含む研究件
❏西アジア北端の農耕起源をさぐる:穀物加工と貯蔵の考古資料の通時的分析(26770265)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】門脇 誠二 名古屋大学, 博物館, 講師 (00571233)
【キーワード】考古学 / 西アジア / コーカサス / 新石器時代 / 石器 (他16件)
【概要】西アジア北端のコーカサス地方における農業発生のプロセスを明らかにするために、アゼルバイジャン共和国の初期農村遺跡(ギョイテペとハッジ・エラムハンル、約7,500-8,000年前)を発掘調査し、この地域に世界最古の農業が普及したタイミングやプロセスについて研究を行った。具体的には、穀物管理に関わる道具(穀物の収穫・加工具)や貯蔵庫の発達過程を調べると共に、初期家畜ヤギの骨からDNAを増幅し、系統解析...
❏西アジア先史農耕社会の考古学:社会史構築へ向けての比較研究(23720382)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】門脇 誠二 名古屋大学, 博物館, 助教 (00571233)
【キーワード】先史学 / 西アジア / 新石器時代 / 石器 / 農耕牧畜 (他17件)
【概要】西アジアの初期農耕社会を考古学的に明らかにするために、環境の異なる 3 地域(ヨルダン、シリア、アゼルバイジャン)における新石器時代遺跡(紀元前約 9-5千年)から出土した石器の種類や製作技術を調べると共に、土壌内の微細遺物を分析し、石器づくりや貯蔵などの場所を推定する研究を行った。この時期に発達した世帯規模の社会集団は、日常の生産・貯蔵・消費活動だけでなく、遠方から輸入した黒曜石を用いた専業的石...
【生物学】人類学:農耕牧畜考古学を含む研究件
❏西アジア型初期食料生産経済の北方への波及プロセス(24251014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】西秋 良宏 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (70256197)
【キーワード】中石器時代 / 新石器時代 / コーカサス / メソポタミア / 農耕牧畜 (他9件)
【概要】11000年以上も前の西アジアに出現した農耕牧畜社会は、どのように周辺地域に拡散し、社会を変えていったのか。本研究においては、コーカサス地方における農耕牧畜の出現過程を、アゼルバイジャンにおけるギョイテペ、 ハッジ・エラムハンル・テペ、ダムジリという三つの遺跡調査をとおして論じた。その結果、当地の新石器化は、約8000年前、地元社会と拡散社会の密接な連関のもとに起こった急激な文化転換であったことが...
❏西アジア先史農耕社会の考古学:社会史構築へ向けての比較研究(23720382)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】門脇 誠二 名古屋大学, 博物館, 助教 (00571233)
【キーワード】先史学 / 西アジア / 新石器時代 / 石器 / 農耕牧畜 (他17件)
【概要】西アジアの初期農耕社会を考古学的に明らかにするために、環境の異なる 3 地域(ヨルダン、シリア、アゼルバイジャン)における新石器時代遺跡(紀元前約 9-5千年)から出土した石器の種類や製作技術を調べると共に、土壌内の微細遺物を分析し、石器づくりや貯蔵などの場所を推定する研究を行った。この時期に発達した世帯規模の社会集団は、日常の生産・貯蔵・消費活動だけでなく、遠方から輸入した黒曜石を用いた専業的石...
【生物学】人類学:オホーツク文化考古学を含む研究件
❏アイヌ文化形成史上の画期における文化接触 -擦文文化とオホーツク文化-(16H03505)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】熊木 俊朗 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (20282543)
【キーワード】考古学 / 擦文文化 / オホーツク文化 / アイヌ文化 / 北海道 (他6件)
【概要】アイヌ文化形成史上の画期とされる擦文文化中期(9世紀末頃)に生じていた社会変動の背景を解明するため、北見市大島2遺跡にて擦文文化の竪穴住居跡の発掘調査を実施した。この遺跡では過去の調査で立地や生業、儀礼等に特異性が認められており、その背景の考察に重点を置いて発掘を実施した結果、遺跡からは竪穴住居の廃絶儀礼の痕跡が高い頻度で確認された。一方で、特異性の原因として想定されてきたオホーツク文化からの影響...
❏擦文文化期における環オホーツク海地域の交流と社会変動(23320166)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】熊木 俊朗 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (20282543)
【キーワード】考古学 / 擦文文化 / 北海道 / 環オホーツク海地域 / オホーツク文化 (他6件)
【概要】擦文文化期における地域間交流や社会変化の様相を解明するため、北見市大島2遺跡にて擦文文化の竪穴住居跡の発掘調査を実施した。大島2遺跡は標高の高い尾根上というやや特異な環境下にあり、低地や砂丘上にある他の集落とは異なる性格を有することが予想されたが、発掘調査の結果、海獣狩猟や動物儀礼、住居の廃絶儀礼、建築木材の選択、木製品の様相などに、オホーツク文化やトビニタイ文化との関連を思わせるような特徴が認め...
❏北東アジア史からみた中世アイヌ文化形成過程の考古学的研究(19320124)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】熊木 俊朗 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (20282543)
【キーワード】考古学 / 先史学 / 北東アジア / 中世アイヌ文化 / 擦文文化 (他7件)
【概要】本研究では、古代から中世における日本列島の北方地域の社会変動について、特に中世アイヌ文化の形成過程に関する問題を中心に考古学的な検討をおこなった。具体的には、北海道東部地域を主な対象としてオホーツク文化の考古資料分析と擦文文化集落の発掘調査を行うことによって、この地域におけるオホーツク文化の終末とその後の擦文文化の展開・終末の過程を解明し、中世アイヌ文化が成立するまでの社会変化の実態を復元した。...
【生物学】人類学:古人骨考古学を含む研究件
❏海浜部在地墓制にみるヤマト政権と在地勢力の相互関係の学際的研究(16H03506)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】清家 章 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40303995)
【キーワード】古墳 / 古人骨 / 海浜部 / 交流 / 骨角器 (他11件)
【概要】田辺市磯間岩陰遺跡の発掘調査資料を中心に海浜部在地墓制の研究を進めた。まず磯間岩陰遺跡出土資料を考古学・人類学(形質・DNA・同位体)・動物学という学際的研究チームによって整理と分析を行った。この研究報告書は研究期間内には刊行できなかったものの、多くの原稿は完成し2020年度中には発行予定である。また海浜部在地墓制のいくつかは王権の海洋交通に関する活動に刺激あるいは掌握されることによって出現したこ...
❏古墳時代における海浜部墳墓の考古学・人類学的研究(25370888)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】清家 章 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40303995)
【キーワード】古墳時代 / 岩陰遺跡 / 海浜部墳墓 / 骨角器 / 人骨 (他14件)
【概要】磯間岩陰遺跡出土資料に軸足を置いて研究を遂行した。その結果、副葬品・人骨の炭素窒素同位体分析から確実にこの集団は漁撈集団であることが判明している。また、歯冠計測値法による被葬者間の親族関係分析によると、すくなくとも小石室間の被葬者に親族関係がないことが明らかとなっており、本遺跡は集落形成期に複数の親族集団が共同で営んだ墳墓遺跡ではないかと考えられた。特筆すべきは副葬品であり、鹿角製剣装具は直弧文が...
❏局所地域における縄文時代人の生活史・誌の多様性の探索(24501254)
【研究テーマ】文化財科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鈴木 敏彦 東北大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (70261518)
【キーワード】人類学 / 考古学 / 縄文時代 / 埋葬人骨 / 古人骨 (他11件)
【概要】本研究は,縄文時代人骨を調査の対象として,人骨に残された生活痕跡の多角的な分析と検討を行い,遺跡単位あるいは地域単位の小個体群に分けた生活史・生活誌の多様性を明らかにしようとするものである。近年,古人骨のDNA解析の観点からも,いわゆる「縄文人」を均一な集団として捉えることが難しいことが示唆されているが,本研究において特性の把握を試みた遺跡間においても,形態,病変,食性などの観点から,縄文時代には...
【生物学】人類学:古代DNA考古学を含む研究件
❏更新世-完新世移行期における人類の生態行動系と縄文文化の形成に関する先史学的研究(17H00939)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷口 康浩 國學院大學, 文学部, 教授 (00197526)
【キーワード】縄文文化 / 縄文人骨 / 生態行動 / ゲノム解析 / 更新世-完新世移行期 (他20件)
【概要】更新世-完新世移行期における人間集団とその生態行動を解明する目的で、群馬県居家以岩陰遺跡の発掘調査を行い、縄文時代早期の人骨約20個体、および遺物・動植物遺存体等を収集した。灰層中に埋葬された人骨は保存状態がよく、人類学的分析により早期縄文人の形質的特徴、ミトコンドリアDNAのハプロタイプおよび一部個体間の母系血縁関係、放射性炭素年代、古食性等を明らかにした。また、土壌水洗選別により回収した動植物...
❏西アジア北端の農耕起源をさぐる:穀物加工と貯蔵の考古資料の通時的分析(26770265)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】門脇 誠二 名古屋大学, 博物館, 講師 (00571233)
【キーワード】考古学 / 西アジア / コーカサス / 新石器時代 / 石器 (他16件)
【概要】西アジア北端のコーカサス地方における農業発生のプロセスを明らかにするために、アゼルバイジャン共和国の初期農村遺跡(ギョイテペとハッジ・エラムハンル、約7,500-8,000年前)を発掘調査し、この地域に世界最古の農業が普及したタイミングやプロセスについて研究を行った。具体的には、穀物管理に関わる道具(穀物の収穫・加工具)や貯蔵庫の発達過程を調べると共に、初期家畜ヤギの骨からDNAを増幅し、系統解析...
【生物学】人類学:発掘調査考古学を含む研究件
❏考古発掘調査に伴う地域社会のアイデンティティの変化を検証する方法論構築(19K01093)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】松田 陽 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00771867)
【キーワード】パブリックアーケオロジー / 文化遺産研究 / 考古学 / 文化資源学 / 発掘調査 (他11件)
【概要】本研究は、考古発掘調査が地域社会のアイデンティティ形成にどのような変化を及ぼすのかを検証するための方法論を構築することを目指すものである。2019年度の事業開始当初は、東京大学を中心とした調査団がイタリアのソンマ・ヴェスヴィアーナ(以下「ソンマ」)の通称「アウグストゥスの別荘」遺跡で行っている発掘調査を事例の核とし、同調査が地元社会のアイデンティティ形成にどのような影響を与えるかをフィールドワーク...
❏考古遺跡を発掘調査終了後に地域の文化資源として活用する方法論の検討(16K03152)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松田 陽 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00771867)
【キーワード】パブリックアーケオロジー / 文化遺産研究 / 埋蔵文化財 / 文化資源 / 考古学 (他11件)
【概要】東京大学を中心とした調査団が行うイタリアのソンマ・ヴェスヴィアーナに所在する通称「アウグストゥスの別荘(Villa di Augusto)」遺跡の発掘調査に即した実践研究を推進し、地元住民および遺跡の利害関係者が同遺跡に何を望んでいるのか、また望んでいないのかを社会調査を通して解析した上で、発掘調査途中にある考古遺跡を調査終了後に地域の文化資源として活用するための方法論を実験的に構築・提示した。...
❏エジプト、サッカラ遺跡における新王国時代の墓の調査研究(15H05163)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】河合 望 金沢大学, 新学術創成研究機構, 准教授 (00460056)
【キーワード】考古学 / エジプト学 / 新王国時代 / サッカラ / 墓地 (他13件)
【概要】本研究は、従来調査研究が不十分であったサッカラ遺跡の新王国時代の墓地の調査を試み、埋葬習慣、文化史、政治史を解明することを目的とした。調査は、過去の遺跡地図の検討、衛星画像の解析、考古学的踏査、三次元地形測量、物理探査などを駆使して実施した。その結果、北サッカラのテティ王のピラミッドの北西部に約10万㎡の規模の広大な新王国時代の墓地を世界で初めて発見することに成功した。また、同地区の東側に位置する...
【生物学】人類学:新石器時代考古学を含む研究件
❏東南アジア大陸部における家畜化プロセスの総合的解明(15H05129)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】澤田 純明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10374943)
【キーワード】東南アジア / 初期農耕 / 狩猟採集 / 家畜 / 動物考古学 (他16件)
【概要】ベトナム北部山岳地帯のHang Cho遺跡(13000-12000年前、狩猟採集)、中国最南部のHuiyaotian遺跡(9000-7000年前、狩猟採集)、ベトナム北部沿岸部のMan Bac遺跡(3800-3500年前、初期農耕文化の並行期)、ハロン湾島嶼部のCai Beo遺跡(4000-3500年前、ハロン文化)から出土した動物群の動物考古学的調査を実施した。その結果、1)更新世末期から新石器...
❏西アジア北端の農耕起源をさぐる:穀物加工と貯蔵の考古資料の通時的分析(26770265)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】門脇 誠二 名古屋大学, 博物館, 講師 (00571233)
【キーワード】考古学 / 西アジア / コーカサス / 新石器時代 / 石器 (他16件)
【概要】西アジア北端のコーカサス地方における農業発生のプロセスを明らかにするために、アゼルバイジャン共和国の初期農村遺跡(ギョイテペとハッジ・エラムハンル、約7,500-8,000年前)を発掘調査し、この地域に世界最古の農業が普及したタイミングやプロセスについて研究を行った。具体的には、穀物管理に関わる道具(穀物の収穫・加工具)や貯蔵庫の発達過程を調べると共に、初期家畜ヤギの骨からDNAを増幅し、系統解析...
❏日本列島北辺域における新石器/縄文化のプロセスに関する考古学的研究(25704014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】福田 正宏 九州大学, 人文科学研究院, 助教 (20431877)
【キーワード】考古学 / 新石器時代 / 縄文時代 / 国際情報交換 / 日本:ロシア (他6件)
【概要】縄文時代早期の北海道に分布した石刃鏃文化は、大陸起源の文化だと指摘されてきた。しかし、道東におけるこの文化の遺跡群には、本州以南と同じく、完新世初頭の全体的な温暖化傾向にある気候環境に適応した集落構造があった。これは、温帯性の生活システムを選択した縄文集団が占地したことを示す。急激で短期的な8.2ka寒冷化イベントに対するリスク回避のため、亜寒帯性環境に適した技術がサハリンから導入された。気候回復...
【生物学】人類学:人類学考古学を含む研究件
❏元素・DNA分析による土坑用途の研究-考古学・人類学・民俗学と自然科学の融合-(21K00989)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】渡邉 正巳 島根大学, エスチュアリー研究センター, 客員研究員 (80626276)
【キーワード】土坑墓 / 墓坑 / 遺骸痕跡 / 窒素、炭素分析 / リン分析 (他11件)
【概要】【Current Status】 当初計画に基づき大島2遺跡(北海道北見市常呂町)で3つの土坑墓(可能性)と、常楽寺柿木田1号墳(島根県出雲市)で2つの墓坑(確定)を対象とした試料採取を行った。このほか博労町遺跡(鳥取県米子市)で2つの土坑墓(可能性)、中西遺跡(奈良県御所市)において2つの土坑墓(確定)を対象とした試料採取を行い、合計9つの土坑を対象とした試料採取ができた。この数は、本研究を始め...
❏考古学・人類学・文化財科学の学際的研究による縄文社会論の再構築(18H03593)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山田 康弘 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (40264270)
【キーワード】考古学 / 人類学 / 学際的研究 / 出土人骨 / 縄文時代 (他14件)
【概要】2020年度は、コロナ禍のために、資料へのアクセスが不可能となったものも多く、研究そのものの進捗状況は決して芳しいものではなかった。そのような中でも、昨年度サンプリングを実施した愛知県伊川津貝塚出土人骨5体から、遺存状態のよいDNAを採取することができた。これらの事例は、年代測定の結果時期的に晩期後半にまとまり、同じ埋葬姿勢をとり、一つの埋葬小群を構成するものであり、今後の解析が順調に進めば、縄文...
❏海浜部在地墓制にみるヤマト政権と在地勢力の相互関係の学際的研究(16H03506)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】清家 章 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40303995)
【キーワード】古墳 / 古人骨 / 海浜部 / 交流 / 骨角器 (他11件)
【概要】田辺市磯間岩陰遺跡の発掘調査資料を中心に海浜部在地墓制の研究を進めた。まず磯間岩陰遺跡出土資料を考古学・人類学(形質・DNA・同位体)・動物学という学際的研究チームによって整理と分析を行った。この研究報告書は研究期間内には刊行できなかったものの、多くの原稿は完成し2020年度中には発行予定である。また海浜部在地墓制のいくつかは王権の海洋交通に関する活動に刺激あるいは掌握されることによって出現したこ...
【生物学】人類学:弥生時代考古学を含む研究件
❏冷温帯地域における稲作の歴史的展開(16H03503)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】上條 信彦 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (90534040)
【キーワード】稲作 / 弥生時代 / 北日本 / 土器圧痕 / プラント・オパール (他16件)
【概要】東日本を中心とする遺跡出土イネ種子の形態・DNA分析、炭素窒素安定同位体比分析を通じて品種の歴史的展開の時期や内容を明らかにした。また、稲作の導入期にあたる岩木山麓の弥生時代前半期の遺跡発掘調査を実施した。その結果、東北で最古の水田跡が見つかっている砂沢遺跡において微細土壌分析による水田の形成過程および集落の南限が明らかになった。また清水森西遺跡において弥生時代前期の砂沢遺跡と中期中葉の垂柳遺跡の...
❏日本列島無文字時代の国制と法――国制史・法制史学と考古学の対話――(16K03271)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】水林 彪 早稲田大学, 法学学術院, 名誉教授 (70009843)
【キーワード】弥生時代 / 古墳時代 / ヤマト政権 / 卑弥呼 / 邪馬台国 (他27件)
【概要】(1)考古学者との学問的協働を試み、2016年には、法制史学会において、私が企画担当者となって、「ヤマト政権=前方後円墳時代の国制とジェンダー」と題するシンポジウムを開催し、考古学と法制史学(国制史学)の間の学際的研究を開始することができた。(2)私自身の研究成果としては、ヤマト政権=前方後円墳時代の国制史について、とくに支配の正当性論および王権論の2つの理論的観点を導入することによって、新しい見...
❏弥生時代海人集団に関わる学際的研究(26284119)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】杉山 浩平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (60588226)
【キーワード】弥生時代 / 海蝕洞穴遺跡 / 海人 / 先史時代のアワビ漁 / 古墳時代の埋葬施設 (他13件)
【概要】本研究では、弥生時代に海を生業の舞台とした集団を「弥生海人集団」と定義して、その解明のために神奈川県三浦市に所在する白石洞穴遺跡の考古学的発掘調査を学際的組織により行ってきた。その結果、弥生時代の貝塚層、古墳時代から古代の埋葬墓を複数検出することができた。弥生時代の貝塚では多くの食糧残滓(小型巻貝やサザエ・アワビ)が出土し、遠隔地との交易とともに地場磯の海産資源も積極的に獲得し、農耕集団との交易を...
【生物学】人類学:アイヌ考古学を含む研究件
❏アイヌ文化の基層と形成過程における古代日本文化の影響に関する基礎的研究(15K02824)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】蓑島 栄紀 北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 准教授 (70337103)
【キーワード】アイヌ / エミシ / 擦文文化 / 日本文化 / 宗教 (他20件)
【概要】本研究では、古代日本(とくに東北地方)の文化と、同時代の北海道文化・アイヌ文化との関係について、宗教や儀礼の側面から、具体的な比較検討をおこなった。特に、宗教・儀礼にかかわる金属製品や木製品などの分布や形態、機能について検討した。 それにより、アイヌ文化における宗教・儀礼の道具の源流が、擦文時代やそれ以前に遡る可能性が指摘できた。また、古代北海道やその隣接地域における宗教・儀礼の痕跡が、交易や交流...
❏中近世北方交易と蝦夷地の内国化に関する研究(22242024)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】関根 達人 弘前大学, 人文学部, 教授 (00241505)
【キーワード】アイヌ / 物質文化 / 蝦夷地 / 中世城館 / 和人 (他19件)
【概要】中世・近世の多様な考古資料と文献史料の両方から、津軽海峡・宗谷海峡を越えたヒトとモノの移動の実態を明らかにすることで、歴史上、「蝦夷地」と呼ばれた北海道・サハリン・千島地域へ和人がいつ、いかなる形で進出したかを解明した。その上で、「蝦夷地」が政治的・経済的に内国化されていくプロセスを詳らかにし、そうした和人や日本製品の蝦夷地進出が、アイヌ文化の形成と変容にどのような影響を与えたか考察を行った。 ...
【工学】電気電子工学:交流考古学を含む研究件
❏海浜部在地墓制にみるヤマト政権と在地勢力の相互関係の学際的研究(16H03506)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】清家 章 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40303995)
【キーワード】古墳 / 古人骨 / 海浜部 / 交流 / 骨角器 (他11件)
【概要】田辺市磯間岩陰遺跡の発掘調査資料を中心に海浜部在地墓制の研究を進めた。まず磯間岩陰遺跡出土資料を考古学・人類学(形質・DNA・同位体)・動物学という学際的研究チームによって整理と分析を行った。この研究報告書は研究期間内には刊行できなかったものの、多くの原稿は完成し2020年度中には発行予定である。また海浜部在地墓制のいくつかは王権の海洋交通に関する活動に刺激あるいは掌握されることによって出現したこ...
❏アイヌ文化の基層と形成過程における古代日本文化の影響に関する基礎的研究(15K02824)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】蓑島 栄紀 北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 准教授 (70337103)
【キーワード】アイヌ / エミシ / 擦文文化 / 日本文化 / 宗教 (他20件)
【概要】本研究では、古代日本(とくに東北地方)の文化と、同時代の北海道文化・アイヌ文化との関係について、宗教や儀礼の側面から、具体的な比較検討をおこなった。特に、宗教・儀礼にかかわる金属製品や木製品などの分布や形態、機能について検討した。 それにより、アイヌ文化における宗教・儀礼の道具の源流が、擦文時代やそれ以前に遡る可能性が指摘できた。また、古代北海道やその隣接地域における宗教・儀礼の痕跡が、交易や交流...
【工学】建築学:日本古代史考古学を含む研究件
❏アイヌ文化の基層と形成過程における古代日本文化の影響に関する基礎的研究(15K02824)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】蓑島 栄紀 北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 准教授 (70337103)
【キーワード】アイヌ / エミシ / 擦文文化 / 日本文化 / 宗教 (他20件)
【概要】本研究では、古代日本(とくに東北地方)の文化と、同時代の北海道文化・アイヌ文化との関係について、宗教や儀礼の側面から、具体的な比較検討をおこなった。特に、宗教・儀礼にかかわる金属製品や木製品などの分布や形態、機能について検討した。 それにより、アイヌ文化における宗教・儀礼の道具の源流が、擦文時代やそれ以前に遡る可能性が指摘できた。また、古代北海道やその隣接地域における宗教・儀礼の痕跡が、交易や交流...
❏日本墨書土器データベースの構築(26244040)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】吉村 武彦 明治大学, 文学部, 名誉教授 (50011367)
【キーワード】墨書土器 / 日本史 / 考古学 / 古代史 / データベース (他11件)
【概要】研究の基礎となる墨書土器研究文献目録は2180点を数え、明治大学の日本古代学研究所のホームページで公開している。画像つきの詳細なデータベースは、山形県・茨城県(補遺)・奈良県(平城京)、兵庫県・広島県・鳥取県(因幡国・伯耆国)・鹿児島県(薩摩国補遺)・鹿児島県(大隅国)を公開した。現在は、三重県・滋賀県・島根県・岡山県のデータ集成が終わり、入力を準備中である。 その結果、都城を含め、日本全国の墨書...
❏東アジアにおける日本墨書土器データベースの構築(23242041)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉村 武彦 明治大学, 文学部, 教授 (50011367)
【キーワード】日本史 / 考古学 / 墨書土器 / 古代史 / データベース (他13件)
【概要】研究の基礎となる墨書土器研究文献目録は2061点を数え、明治大学のホームページで順次公開している。データベースは、秋田県*・岩手県*・山形県*、茨城県補遺*・千葉県*、長野県・岐阜県、奈良県(平城京)*、広島県*・山口県、鹿児島県・宮崎県補遺のデータベースを作成し、ホームページで公開(*は6月公開)。現在は、約11万点弱を数え、汎日本的な墨書土器研究ができる条件が整備されつつある。また、全国墨書・...
【工学】建築学:中世考古学を含む研究件
❏中近世北方交易と蝦夷地の内国化に関する研究(22242024)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】関根 達人 弘前大学, 人文学部, 教授 (00241505)
【キーワード】アイヌ / 物質文化 / 蝦夷地 / 中世城館 / 和人 (他19件)
【概要】中世・近世の多様な考古資料と文献史料の両方から、津軽海峡・宗谷海峡を越えたヒトとモノの移動の実態を明らかにすることで、歴史上、「蝦夷地」と呼ばれた北海道・サハリン・千島地域へ和人がいつ、いかなる形で進出したかを解明した。その上で、「蝦夷地」が政治的・経済的に内国化されていくプロセスを詳らかにし、そうした和人や日本製品の蝦夷地進出が、アイヌ文化の形成と変容にどのような影響を与えたか考察を行った。 ...
❏前近代の東アジア海域における唐物と南蛮物の交易とその意義(14201044)
【研究テーマ】考古学(含先史学)
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】小野 正敏 国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (00185646)
【キーワード】交流史 / 東アジア / 中世 / 陶磁器 / 生産地分析 (他11件)
【概要】東アジア海域を共有の活動舞台とする中世交流史の実態を、「唐物」「南蛮物」をキーワードにして、1)具体的なモノ資料、2)交流・交易の場の機能と景観、人や組織の分析から解明を目指した。その交流・交易のエネルギーを文化的側面と経済的側面とに視点を置き、分析した。 1については、特に文化的エネルギーの象徴として、唐物威信財に注目し、東国、西国という地域的特性や階層性について明らかにした。特に、中世初期、前...
【工学】建築学:中世都市考古学を含む研究件
❏『一遍聖絵』にみる中世都市成立期社会の遺跡情報学的研究(20520667)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】鋤柄 俊夫 同志社大学, 文化情報部, 教授 (40319471)
【キーワード】一遍聖絵 / 中世都市 / 中世都市遺跡 / 地理情報 / 空間構造 (他10件)
【概要】(1)『一遍聖絵』を歴史資料とした新しい研究の方法と解釈を示した。(2)鎌倉時代の善光寺門前の景観と構造について、絵巻と遺跡と地理情報と胎土分析から、鎌倉との密接な関係の実態を明らかにした。(3)港湾都市が、臨海部と内陸部の二元構造であることを明らかにした。(4)これまで不明な点の多かった鎌倉時代の都市のモデルを初めて示すことができた。 ...
❏吾妻鏡と中世都市鎌倉の多角的研究(15320081)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】五味 文彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60011326)
【キーワード】吾妻鏡 / 中世都市論 / 鎌倉 / 史料論 / 考古学 (他13件)
【概要】本研究を進めた結果、次の四点が成果として得られた。 第一に、『吾妻鏡』の注釈を行うための諸環境を整えることを考え、注釈者相互間のシステム作りを行い、ホームページの作成に力をいれて完成させた。部分的な注釈を月一回の研究会で報告し、その成果は会誌『文献と遺跡』に報告してきたが、さらに現代語訳の出版に向けての基礎を築いた。 第二には、鎌倉の発掘報告を集めてGISによって地図上に発掘現場の調査報告と関連す...
【工学】建築学:建築史・意匠考古学を含む研究件
❏インドシナ半島における古代国家の形成:ベトナム・チャーキュウ遺跡からのアプローチ(17H02413)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山形 眞理子 岡山理科大学, 経営学部, 教授 (90409582)
【キーワード】考古学 / 地理学 / 建築史・意匠 / ベトナム / チャーキュウ遺跡 (他6件)
【概要】令和元年度には以下のような調査研究を実施した。 (1)2019年8月後半、研究代表者と研究分担者・久保純子がベトナム側共同研究機関(ベトナム南部社会科学院)とともに、ベトナム中部ズイスエン県チャーキュウ遺跡とその周辺で考古地理学的調査を実施した。遺跡周囲でハンドオーガーによる土壌堆積物調査を実施し、遺跡の南東であらたに発見された遺物包含地点を踏査した。さらに同県下のミーソン遺跡管理委員会の要請をも...
❏建築考古学と尺度論によるロマネスク建築像の再考(24246101)
【研究テーマ】建築史・意匠
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】西田 雅嗣 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (80198473)
【キーワード】西洋中世建築 / 建築考古学 / 尺度論 / クリュニー / シトー会 (他21件)
【概要】フランス南ブルゴーニュの小規模ロマネスク教会堂8棟と、プロヴァンス地方のセナンク修道院の建築について、精密測量機器を用いた実測調査を主とした建築物の詳細な考古学調査を実施し、詳細で正確な実測図を作成した。成果物は、建物所有者やフランス各関係方面と共有し、修復にも貢献した。調査結果を踏まえた尺度論でのロマネスク再検討では、計画と表現の双方における数の重要性を浮き彫りにし、セナンク修道院の調査は、中世...
【工学】建築学:発掘考古学を含む研究件
❏エジプト、サッカラ遺跡における新王国時代の墓の調査研究(15H05163)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】河合 望 金沢大学, 新学術創成研究機構, 准教授 (00460056)
【キーワード】考古学 / エジプト学 / 新王国時代 / サッカラ / 墓地 (他13件)
【概要】本研究は、従来調査研究が不十分であったサッカラ遺跡の新王国時代の墓地の調査を試み、埋葬習慣、文化史、政治史を解明することを目的とした。調査は、過去の遺跡地図の検討、衛星画像の解析、考古学的踏査、三次元地形測量、物理探査などを駆使して実施した。その結果、北サッカラのテティ王のピラミッドの北西部に約10万㎡の規模の広大な新王国時代の墓地を世界で初めて発見することに成功した。また、同地区の東側に位置する...
❏東地中海の港湾都市遺跡の総合的研究(11691017)
【研究テーマ】美術史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】浅野 和生 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (80167890)
【キーワード】ビザンティン帝国 / キリスト教建築 / キリスト教美術 / モザイク / 世俗建築 (他11件)
【概要】トルコ地中海岸の西南端に位置するゲミレル島とその周辺には、ビザンティン時代(6世紀〜15世紀)の遺跡が集中している。特にゲミレル島は、6世紀を中心に、海上交通とキリスト教の聖人聖ニコラオスの信仰によって非常に繁栄したとみられ、聖堂建築・世俗建築・港湾施設・墳墓など、中世の都市がそのまま残されている。この他、その周辺の島嶼部や本土内にも建築遺構が散在している。 平成13年度には、次の4つの課題を並行...
【工学】建築学:寺院遺跡考古学を含む研究件
❏東アジアにおける日本墨書土器データベースの構築(23242041)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉村 武彦 明治大学, 文学部, 教授 (50011367)
【キーワード】日本史 / 考古学 / 墨書土器 / 古代史 / データベース (他13件)
【概要】研究の基礎となる墨書土器研究文献目録は2061点を数え、明治大学のホームページで順次公開している。データベースは、秋田県*・岩手県*・山形県*、茨城県補遺*・千葉県*、長野県・岐阜県、奈良県(平城京)*、広島県*・山口県、鹿児島県・宮崎県補遺のデータベースを作成し、ホームページで公開(*は6月公開)。現在は、約11万点弱を数え、汎日本的な墨書土器研究ができる条件が整備されつつある。また、全国墨書・...
❏全国墨書土器データベースの構築と在地社会の研究(19320105)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】吉村 武彦 明治大学, 文学部, 教授 (50011367)
【キーワード】日本史 / 考古学 / 墨書土器 / 出土文字資料 / データベース (他12件)
【概要】墨書土器に関する研究文献データベースは、総計が1,866件になった(継続中)。墨書土器データベースは、全国簡易版(釈文・遺跡名・所在地・出典データ)が108,744点、詳細版は四国4県、鹿児島を除く九州6県と、北陸の富山、東海の静岡、および飛鳥・藤原・平城宮出土の墨書土器を公開した。この成果により、関東以西の墨書土器の全国的比較研究と都城との比較が可能になった。地域研究は、千葉県市川市を対象に進め...
【工学】建築学:都城考古学を含む研究件
❏古代クメール都市の立地条件と生産基盤復元に関する地形学的アプローチ(21401004)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】久保 純子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (90275967)
【キーワード】インドシナ半島 / プレアンコール期 / 微地形 / 堆積物 / 考古学 (他15件)
【概要】本研究はカンボジアとその周辺のプレアンコール期(5~9世紀頃)の都城域を対象とし、自然科学・地形学分野から王都の立地条件を明らかにすることを目的としてすすめた。対象地域の空中写真やリモートセンシングデータを利用しつつ、フィールドワークによる地表調査と土地利用調査、堆積物のサンプリングと分析・年代測定、トレンチ調査などの考古学的手法による調査をおこなった。 その結果、カンボジア中部のサンボープレイク...
❏中国陜西省における先端技術を用いた漢代陵墓と都城の総合的調査研究(17401028)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】宇野 隆夫 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (70115799)
【キーワード】漢 / 都城 / 長安城 / 陵墓 / 皇帝陵 (他20件)
【概要】中国陝西省において、高精度GPSを使用して、前漢長安城・皇帝陵の悉皆調査を実施するとともに、それ以外の関連遺跡の調査を実施してGIS上で空間分析をおこなった。その結果、前漢時代(紀元前2-1世紀)において、当時首都が存在した関中平野の全体において、天文観測に基づいた真北方位の都市計画があり、それにそって諸施設が配置されていることを明らかにした。その都市計画は前漢長安城の安門大街と初代皇帝劉邦の長陵...
【工学】建築学:美術史考古学を含む研究件
❏アウグスト強王コレクションにおける18世紀前期輸出磁器と「日本宮」の日本表象研究(19H01213)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】櫻庭 美咲 神田外語大学, 日本研究所, 講師 (20425151)
【キーワード】陶磁史 / 工芸史 / 考古学 / 美術史 / 文化財科学 (他10件)
【概要】1.日本磁器の悉皆調査とリスト化:アウグスト強王旧蔵の日本磁器のうち、積み残し課題である未調査分約450点を対象に、8月、2月に調査を実施した(櫻庭・大橋康二)。約1250点の全コレクションの調査をほぼ終え、全容を把握することができた。8月の調査データのDBは完成し、現在は2月の調査データのDBを作成中である。本研究が基盤C(2016~18年度)の先行研究で実施した調査結果は、年度毎に個別のDBと...
❏東南アジア史における絶対年代と相対年代の統合に関する研究:7-10世紀を中心に(25284140)
【研究テーマ】アジア史・アフリカ史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】深見 純生 桃山学院大学, 国際教養学部, 非常勤講師 (40144555)
【キーワード】東洋史 / 考古学 / 美術史 / 建築史 / 東南アジア (他6件)
【概要】7-10世紀の東南アジア史についての多分野・多地域横断的な編年の統合という最終目的には到達できなかったが、そのための基盤はかなり整った。第一に歴史学・刻文学・美術史学・建築史学・考古学という異分野の研究者間で問題意識の共有が進み、方法論および体系の相互理解が進んだ。第二に、編年統合のために必須の研究工具である2種の年表を作成した。紙版で1~2頁のもの9件と、その根拠となる資史料の提示を含む、非常に...
❏建築考古学と尺度論によるロマネスク建築像の再考(24246101)
【研究テーマ】建築史・意匠
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】西田 雅嗣 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (80198473)
【キーワード】西洋中世建築 / 建築考古学 / 尺度論 / クリュニー / シトー会 (他21件)
【概要】フランス南ブルゴーニュの小規模ロマネスク教会堂8棟と、プロヴァンス地方のセナンク修道院の建築について、精密測量機器を用いた実測調査を主とした建築物の詳細な考古学調査を実施し、詳細で正確な実測図を作成した。成果物は、建物所有者やフランス各関係方面と共有し、修復にも貢献した。調査結果を踏まえた尺度論でのロマネスク再検討では、計画と表現の双方における数の重要性を浮き彫りにし、セナンク修道院の調査は、中世...
【工学】建築学:ロシア極東考古学を含む研究件
❏環日本海北回廊の考古学的研究(23251014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大貫 静夫 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (70169184)
【キーワード】考古学 / サハリン / 北海道 / 縄文時代 / アムール川 (他18件)
【概要】日本列島は海に囲まれているために大陸との交渉の経路は限られている。弥生文化の開始はこの経路によるように、朝鮮半島経由の交渉が一般的であった。北方ではサハリンを経由したルートがあるが、このルートがつねに開かれていたかのような想定もあるが、これまで実証的に解明されてこなかった。今回の課題ではこの北回廊が実質的に機能した時期を特定することに努めた。その結果、完新世の海水面上昇により、北海道とサハリンが切...
❏東北アジアにおける定着的食料採集社会の形成および変容過程の研究(19401030)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】大貫 静夫 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70169184)
【キーワード】考古学 / ロシア極東 / アムール川下流域 / 食料採集社会 / 新石器時代 (他9件)
【概要】アムール川下流域においてロシア人研究者と共に国際共同発調査を実施した。その結果、層位と放射性炭素年代測定によりアムール川下流域における新石器時代の編年(コンドン文化→マルィシェヴォ文化→ヴォズネセノフカ文化)を確立することが出来た。そして、コンドン文化の文化内容を明らかにすることが出来た。これらの成果によりアムール川下流域における新石器時代の文化変遷をより具体的に捉えられるようになった。新石器時代...
【工学】建築学:文化遺産考古学を含む研究件
❏考古発掘調査に伴う地域社会のアイデンティティの変化を検証する方法論構築(19K01093)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】松田 陽 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00771867)
【キーワード】パブリックアーケオロジー / 文化遺産研究 / 考古学 / 文化資源学 / 発掘調査 (他11件)
【概要】本研究は、考古発掘調査が地域社会のアイデンティティ形成にどのような変化を及ぼすのかを検証するための方法論を構築することを目指すものである。2019年度の事業開始当初は、東京大学を中心とした調査団がイタリアのソンマ・ヴェスヴィアーナ(以下「ソンマ」)の通称「アウグストゥスの別荘」遺跡で行っている発掘調査を事例の核とし、同調査が地元社会のアイデンティティ形成にどのような影響を与えるかをフィールドワーク...
❏オントロジー指向による考古遺跡情報の知識体系化-東南アジア大陸部を事例に-(26280122)
【研究テーマ】図書館情報学・人文社会情報学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】柴山 守 京都大学, 国際戦略本部, 研究員 (10162645)
【キーワード】area informatics / data engineering / RDF / LOD / database (他22件)
【概要】東南アジア大陸部の考古情報を事例に、遺跡・遺物データ群のオントロジー指向による知識体系化と知識ベースの構築に関する研究を目的にする。遺跡・遺物データ群は、メタ情報の記述が極めて困難であり、関係型データベースでは記録・管理、調査・検証、公開・還元の過程で有効、且つ一元的に管理できない。そこで、ミャンマー、タイ全土、カンボジアの遺跡情報(約15,600件)を事例に、記述データの語彙・ネットワーク分析に...
❏パレスチナ自治区鉄器時代都市の社会的、宗教的変化に関する考古学的総合研究(24251015)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】杉本 智俊 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (80338243)
【キーワード】ベテル / パレスチナ / 一神教 / 都市 / 教会堂 (他15件)
【概要】本研究では、聖書の代表的な宗教都市ベテル(ベイティン)遺跡の考古学的調査を行った。表面調査の結果、この村には4つの遺跡が集中する地区があることが判明した。 その内、村の南西に位置するブルジュ・ベイティン地区では発掘調査を行い、ビザンツ時代からアブラハムらを記念する大型の教会堂、十字軍・マムルーク朝時代から小型礼拝堂と農業集落を検出した。ネクロポリスでは約120基の竪坑墓と横穴墓が確認され、それぞれ...
【工学】建築学:建築史考古学を含む研究件
❏東南アジア史における絶対年代と相対年代の統合に関する研究:7-10世紀を中心に(25284140)
【研究テーマ】アジア史・アフリカ史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】深見 純生 桃山学院大学, 国際教養学部, 非常勤講師 (40144555)
【キーワード】東洋史 / 考古学 / 美術史 / 建築史 / 東南アジア (他6件)
【概要】7-10世紀の東南アジア史についての多分野・多地域横断的な編年の統合という最終目的には到達できなかったが、そのための基盤はかなり整った。第一に歴史学・刻文学・美術史学・建築史学・考古学という異分野の研究者間で問題意識の共有が進み、方法論および体系の相互理解が進んだ。第二に、編年統合のために必須の研究工具である2種の年表を作成した。紙版で1~2頁のもの9件と、その根拠となる資史料の提示を含む、非常に...
❏リキア地方(トルコ南西部)沿岸初期中世都市遺跡の発掘・調査(07041011)
【研究テーマ】美術史
【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】浅野 和生 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (80167890)
【キーワード】西洋中世 / 美術史 / 考古学 / 建築史 / ビザンツ史 (他8件)
【概要】平成9年度は7年度に開始したゲミレル島第三聖堂の発掘を継続し、これまでの発掘区(アプシス及び内陣)に続く身廊の一部 平方メートルト側廊の一部約 平方メートルを発掘した。発掘により、オリジナルの聖堂建築が出土した。今回発掘した部分は、身廊と内陣とを隔てるテンプロン、及び聖職者の通路であるソレアを含んでいる。平成7年度からの発掘により、この聖堂のアプス、内陣、祭壇、テンプロンとソレアがすべて出土した。...
【工学】建築学:遺跡考古学を含む研究件
❏考古発掘調査に伴う地域社会のアイデンティティの変化を検証する方法論構築(19K01093)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】松田 陽 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00771867)
【キーワード】パブリックアーケオロジー / 文化遺産研究 / 考古学 / 文化資源学 / 発掘調査 (他11件)
【概要】本研究は、考古発掘調査が地域社会のアイデンティティ形成にどのような変化を及ぼすのかを検証するための方法論を構築することを目指すものである。2019年度の事業開始当初は、東京大学を中心とした調査団がイタリアのソンマ・ヴェスヴィアーナ(以下「ソンマ」)の通称「アウグストゥスの別荘」遺跡で行っている発掘調査を事例の核とし、同調査が地元社会のアイデンティティ形成にどのような影響を与えるかをフィールドワーク...
❏冷温帯地域における稲作の歴史的展開(16H03503)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】上條 信彦 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (90534040)
【キーワード】稲作 / 弥生時代 / 北日本 / 土器圧痕 / プラント・オパール (他16件)
【概要】東日本を中心とする遺跡出土イネ種子の形態・DNA分析、炭素窒素安定同位体比分析を通じて品種の歴史的展開の時期や内容を明らかにした。また、稲作の導入期にあたる岩木山麓の弥生時代前半期の遺跡発掘調査を実施した。その結果、東北で最古の水田跡が見つかっている砂沢遺跡において微細土壌分析による水田の形成過程および集落の南限が明らかになった。また清水森西遺跡において弥生時代前期の砂沢遺跡と中期中葉の垂柳遺跡の...
❏GISシステムを用いた考古空間情報の高度解析法の開発研究(14310193)
【研究テーマ】考古学(含先史学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】宇野 隆夫 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (70115799)
【キーワード】GIS / 地理情報システム / 考古学 / 地理学 / 情報学 (他13件)
【概要】平成14年度 研究実験のための基礎データベースとして,佐賀県弥生遺跡の施設・年代・空間情報,日本地震遺跡の噴砂・年代・空間情報,平安京の施設・年代・空間情報からなるデータベースを作成した。研究推進の基礎としては,国土地理院提供の50mメッシュ地図,米国Nasa提供の90mメッシュ地図を基にして,世界のDEM(Digital elevation map)を作成した。またGlobal base GIS...
【工学】建築学:埋蔵文化財考古学を含む研究件
❏考古遺跡を発掘調査終了後に地域の文化資源として活用する方法論の検討(16K03152)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松田 陽 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00771867)
【キーワード】パブリックアーケオロジー / 文化遺産研究 / 埋蔵文化財 / 文化資源 / 考古学 (他11件)
【概要】東京大学を中心とした調査団が行うイタリアのソンマ・ヴェスヴィアーナに所在する通称「アウグストゥスの別荘(Villa di Augusto)」遺跡の発掘調査に即した実践研究を推進し、地元住民および遺跡の利害関係者が同遺跡に何を望んでいるのか、また望んでいないのかを社会調査を通して解析した上で、発掘調査途中にある考古遺跡を調査終了後に地域の文化資源として活用するための方法論を実験的に構築・提示した。...
❏歴史的環境資源集積地域での保全計画を支援する古代史の時空間情報の解析手法(11875126)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】出口 敦 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助教授 (70222148)
【キーワード】遺跡 / 歴史的環境 / 地理情報システム / インターネット / 考古学 (他8件)
【概要】本研究は、遺跡の保存や復元が都市計画、空地開発等の都市開発とこれまで必ずしもうまく連動してこなかった点、遺跡保存に際しての遺跡周囲の環境や住民の意見等を十分に検討し、まちづくりと連携する必要性、また、現状では遺跡データの多くが、未だ体系的に整備されておらず、地理情報とも一体化していない点などを研究の背景として、都市計画、考古学の研究者による学際的な取組みとして着手した。 本研究では、伊都国があった...
【工学】建築学:陶磁器考古学を含む研究件
❏近世東アジアにおける陶磁器流通・消費動態に関する考古学的研究(18K01058)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】堀内 秀樹 東京大学, キャンパス計画室, 准教授 (30173628)
【キーワード】貿易陶磁器 / 江戸遺跡 / 北港遺跡 / 陶磁器流通 / 流通ネットワーク (他16件)
【概要】東アジア陶磁器貿易の実相について解明することを目的とする。日本ブロックでは、重要な消費地である江戸遺跡の出土集成を行い、器種、装飾、生産地、年代、出土地などのデータ化を行った上で日本国内の需要を解明した。東南アジアブロックでは、台湾南部の流通都市北港遺跡と原住民の拠点集落の淇武蘭遺跡出土資料について、同様の分析を加え、両者の違いを明らかにした。特に北港遺跡では悉皆的な分類と数量を調査を行い、提示し...
❏前近代の東アジア海域における唐物と南蛮物の交易とその意義(14201044)
【研究テーマ】考古学(含先史学)
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】小野 正敏 国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (00185646)
【キーワード】交流史 / 東アジア / 中世 / 陶磁器 / 生産地分析 (他11件)
【概要】東アジア海域を共有の活動舞台とする中世交流史の実態を、「唐物」「南蛮物」をキーワードにして、1)具体的なモノ資料、2)交流・交易の場の機能と景観、人や組織の分析から解明を目指した。その交流・交易のエネルギーを文化的側面と経済的側面とに視点を置き、分析した。 1については、特に文化的エネルギーの象徴として、唐物威信財に注目し、東国、西国という地域的特性や階層性について明らかにした。特に、中世初期、前...
【工学】総合工学:同位体分析考古学を含む研究件
❏考古学・人類学・文化財科学の学際的研究による縄文社会論の再構築(18H03593)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山田 康弘 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (40264270)
【キーワード】考古学 / 人類学 / 学際的研究 / 出土人骨 / 縄文時代 (他14件)
【概要】2020年度は、コロナ禍のために、資料へのアクセスが不可能となったものも多く、研究そのものの進捗状況は決して芳しいものではなかった。そのような中でも、昨年度サンプリングを実施した愛知県伊川津貝塚出土人骨5体から、遺存状態のよいDNAを採取することができた。これらの事例は、年代測定の結果時期的に晩期後半にまとまり、同じ埋葬姿勢をとり、一つの埋葬小群を構成するものであり、今後の解析が順調に進めば、縄文...
❏近世城下町の資源利用と文化・流通に関する動物考古学および同位体考古学的研究(26350376)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】石丸 恵利子 広島大学, 総合博物館, 研究員 (50510286)
【キーワード】動物遺存体 / 安定同位体分析 / 動物資源利用 / 近世城下町 / 中国四国地方 (他17件)
【概要】本研究では中国四国地方の近世城下町遺跡から出土した動物遺存体の分析によって、当時の多様な動物資源利用の様相やイヌやウシなど特定の動物と人との関わりについて考察した。また、屋敷地ごとの出土動物相の違いから、食環境の違いや貝類資源の道具としての利用、骨細工製作、イヌ利用の様相についても明らかにした。さらに、動物骨の同位体分析によって、当時利用された動物資源の炭素・窒素同位体比の値を示し、縄文時代と近世...
❏漆製品に使われた漆の産地に関する研究(23320167)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】吉田 邦夫 東京大学, 総合研究博物館, 特招研究員 (10272527)
【キーワード】同位体分析 / 漆 / 年代測定 / 産地同定 / 考古学 (他7件)
【概要】漆塗膜に含まれるストロンチウムSrの同位体比(Sr-87/Sr-86)を測定することによって、日本列島産と中国産を識別出来ることを初めて示した。ウルシが生育した土壌中のSr同位体比が、漆液に保存され、漆塗膜を形成するまで同位体分別は起きていないことを確認した。赤色顔料を含む漆塗膜についても適用可能である。縄文時代後・晩期の遺跡の漆を分析し、遺跡で生育したウルシから漆液を採取していたことを初めて明ら...
【工学】総合工学:探査考古学を含む研究件
❏エジプト、サッカラ遺跡における新王国時代の墓の調査研究(15H05163)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】河合 望 金沢大学, 新学術創成研究機構, 准教授 (00460056)
【キーワード】考古学 / エジプト学 / 新王国時代 / サッカラ / 墓地 (他13件)
【概要】本研究は、従来調査研究が不十分であったサッカラ遺跡の新王国時代の墓地の調査を試み、埋葬習慣、文化史、政治史を解明することを目的とした。調査は、過去の遺跡地図の検討、衛星画像の解析、考古学的踏査、三次元地形測量、物理探査などを駆使して実施した。その結果、北サッカラのテティ王のピラミッドの北西部に約10万㎡の規模の広大な新王国時代の墓地を世界で初めて発見することに成功した。また、同地区の東側に位置する...
❏フラックスゲートを用いた新しい磁気探査装置ー三軸グラジオメーターーの開発(03551005)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1991 - 1992
【研究代表者】西村 康 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (80000488)
【キーワード】グラジオメーター / 遺跡探査 / 物理探査 / 考古学 / 探査 (他10件)
【概要】前年度において、装置の試作ならびに実験測定を実施して問題点を明らかにできたので、今年度は野外測定における長時間稼動を実現するため、消費電力を少なくするよう装置の電気回路を一部変更した。また、測定中にデータが変化(ドリフト)しないように改良もおこなった。 実際の遺跡に臨んでの測定実験では、窯跡のように熱残留磁気を帯びていて、探査が容易な単純な遺構のみならず、寺院跡、古墳などの遺構に対する測定も試みた...
【工学】総合工学:ロシア考古学を含む研究件
❏環日本海北回廊の考古学的研究(23251014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大貫 静夫 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (70169184)
【キーワード】考古学 / サハリン / 北海道 / 縄文時代 / アムール川 (他18件)
【概要】日本列島は海に囲まれているために大陸との交渉の経路は限られている。弥生文化の開始はこの経路によるように、朝鮮半島経由の交渉が一般的であった。北方ではサハリンを経由したルートがあるが、このルートがつねに開かれていたかのような想定もあるが、これまで実証的に解明されてこなかった。今回の課題ではこの北回廊が実質的に機能した時期を特定することに努めた。その結果、完新世の海水面上昇により、北海道とサハリンが切...
❏中近世北方交易と蝦夷地の内国化に関する研究(22242024)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】関根 達人 弘前大学, 人文学部, 教授 (00241505)
【キーワード】アイヌ / 物質文化 / 蝦夷地 / 中世城館 / 和人 (他19件)
【概要】中世・近世の多様な考古資料と文献史料の両方から、津軽海峡・宗谷海峡を越えたヒトとモノの移動の実態を明らかにすることで、歴史上、「蝦夷地」と呼ばれた北海道・サハリン・千島地域へ和人がいつ、いかなる形で進出したかを解明した。その上で、「蝦夷地」が政治的・経済的に内国化されていくプロセスを詳らかにし、そうした和人や日本製品の蝦夷地進出が、アイヌ文化の形成と変容にどのような影響を与えたか考察を行った。 ...
❏東北アジアにおける定着的食料採集社会の形成および変容過程の研究(19401030)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】大貫 静夫 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70169184)
【キーワード】考古学 / ロシア極東 / アムール川下流域 / 食料採集社会 / 新石器時代 (他9件)
【概要】アムール川下流域においてロシア人研究者と共に国際共同発調査を実施した。その結果、層位と放射性炭素年代測定によりアムール川下流域における新石器時代の編年(コンドン文化→マルィシェヴォ文化→ヴォズネセノフカ文化)を確立することが出来た。そして、コンドン文化の文化内容を明らかにすることが出来た。これらの成果によりアムール川下流域における新石器時代の文化変遷をより具体的に捉えられるようになった。新石器時代...
【工学】総合工学:環日本海考古学を含む研究件
❏環日本海北回廊の考古学的研究(23251014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大貫 静夫 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (70169184)
【キーワード】考古学 / サハリン / 北海道 / 縄文時代 / アムール川 (他18件)
【概要】日本列島は海に囲まれているために大陸との交渉の経路は限られている。弥生文化の開始はこの経路によるように、朝鮮半島経由の交渉が一般的であった。北方ではサハリンを経由したルートがあるが、このルートがつねに開かれていたかのような想定もあるが、これまで実証的に解明されてこなかった。今回の課題ではこの北回廊が実質的に機能した時期を特定することに努めた。その結果、完新世の海水面上昇により、北海道とサハリンが切...
❏黒曜石の流通と消費からみた環日本海北部地域における更新世人類社会の形成と変容(21242026)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】佐藤 宏之 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (50292743)
【キーワード】考古学 / 先史学 / 黒曜石 / 流通・消費 / 環日本海 (他7件)
【概要】EPMA、hXRF、NAA法を用いて北海道の更新世遺跡出土黒曜石製石器の産地同定分析を行い、さらに既存の産地同定例を集成し出土パターンを解析した。同時に黒曜石生成の地質学的プロセスの実態解明と各産地産黒曜石の標準元素化学成分を確定して、考古学的産地分析研究の標準化を達成した。その上で、環日本海地域における黒曜石の消費と流通の実態を明らかにし、そのパターンに見られる画期から、更新世人類社会の動態を描...
【工学】総合工学:美学考古学を含む研究件
❏12-13世紀の東方ビザンティン美術と西欧中世美術の相互の影響関係の研究(22401020)
【研究テーマ】美学・美術史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】永澤 峻 和光大学, 表現学部総合文化学科, 教授 (20130859)
【キーワード】美術史 / 美宅 / 西洋史 / 東洋史 / 考古学 (他6件)
【概要】12-13世紀における東方ビザンティン美術と西欧中世美術との間の相互の影響関係のアクチュアルな研究を進めるため、写本挿絵、壁画、浮き彫り彫刻、象牙彫刻などの分野に関する重要な作例が数多く残る東・西ヨーロッパの諸都市(パリ、ロンドン、シエナ、パルマ、フィデンツァ、フィレンツェ、アテネなど)への重点的な現地調査を行い、図像上ならびに様式上の問題について、幾つかの新しい知見と発見を得ることができた。 ...
❏先史岩面画博物館の構想のための基礎的調査研究(20242005)
【研究テーマ】芸術学・芸術史・芸術一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】小川 勝 鳴門教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (60214029)
【キーワード】美術館 / 博物館学 / 先史岩面画 / インド・ビーマベトカ遺跡 / ハワイ島先史岩面画遺跡群 (他12件)
【概要】わが国における先史岩面画博物館を新たに構想するために、世界各地に設置されている博物館を実地に見学し、新たなモデルを構築すると共に、博物館の周辺に分布する先史岩面画遺跡群を現地調査することで、先史岩面面全般に対する知見を深めることができた。 ...
【工学】総合工学:ベトナム考古学を含む研究件
❏東南アジアの初期国家・扶南の実像:ベトナム・オケオ遺跡の新出考古資料に基づく考察(21H00603)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】山形 眞理子 立教大学, 文学部, 特任教授 (90409582)
【キーワード】考古学 / ベトナム / 地理学 / オケオ遺跡
【概要】
❏インドシナ半島における古代国家の形成:ベトナム・チャーキュウ遺跡からのアプローチ(17H02413)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山形 眞理子 岡山理科大学, 経営学部, 教授 (90409582)
【キーワード】考古学 / 地理学 / 建築史・意匠 / ベトナム / チャーキュウ遺跡 (他6件)
【概要】令和元年度には以下のような調査研究を実施した。 (1)2019年8月後半、研究代表者と研究分担者・久保純子がベトナム側共同研究機関(ベトナム南部社会科学院)とともに、ベトナム中部ズイスエン県チャーキュウ遺跡とその周辺で考古地理学的調査を実施した。遺跡周囲でハンドオーガーによる土壌堆積物調査を実施し、遺跡の南東であらたに発見された遺物包含地点を踏査した。さらに同県下のミーソン遺跡管理委員会の要請をも...
❏環南シナ海先史時代の交流に関する基礎的研究(18520593)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】山形 眞理子 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (90409582)
【キーワード】南シナ海 / サーフィン文化 / ホアジェム遺跡 / 甕棺 / 土器 (他9件)
【概要】環南シナ海地域の先史時代の交流というテーマに最も合致する遺跡として、ベトナム中部カインホア省カムラン市ホアジェム遺跡を選び、平成18年度(2007年1月)に発掘調査を実施した。ベトナム南部社会科学院、カインホア省博物館との共同調査であり、ベトナム考古学院の協力もいただいた。その結果、6m×8mの面積の発掘区から甕棺墓14基、伸展土坑墓2基を検出することができた。そのうち6号甕棺から漢の五銖銭2枚が...
【工学】総合工学:物理探査考古学を含む研究件
❏エジプト、サッカラ遺跡における新王国時代の墓の調査研究(15H05163)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】河合 望 金沢大学, 新学術創成研究機構, 准教授 (00460056)
【キーワード】考古学 / エジプト学 / 新王国時代 / サッカラ / 墓地 (他13件)
【概要】本研究は、従来調査研究が不十分であったサッカラ遺跡の新王国時代の墓地の調査を試み、埋葬習慣、文化史、政治史を解明することを目的とした。調査は、過去の遺跡地図の検討、衛星画像の解析、考古学的踏査、三次元地形測量、物理探査などを駆使して実施した。その結果、北サッカラのテティ王のピラミッドの北西部に約10万㎡の規模の広大な新王国時代の墓地を世界で初めて発見することに成功した。また、同地区の東側に位置する...
❏フラックスゲートを用いた新しい磁気探査装置ー三軸グラジオメーターーの開発(03551005)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1991 - 1992
【研究代表者】西村 康 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (80000488)
【キーワード】グラジオメーター / 遺跡探査 / 物理探査 / 考古学 / 探査 (他10件)
【概要】前年度において、装置の試作ならびに実験測定を実施して問題点を明らかにできたので、今年度は野外測定における長時間稼動を実現するため、消費電力を少なくするよう装置の電気回路を一部変更した。また、測定中にデータが変化(ドリフト)しないように改良もおこなった。 実際の遺跡に臨んでの測定実験では、窯跡のように熱残留磁気を帯びていて、探査が容易な単純な遺構のみならず、寺院跡、古墳などの遺構に対する測定も試みた...
【工学】総合工学:文化人類学考古学を含む研究件
❏アイヌ文化の基層と形成過程における古代日本文化の影響に関する基礎的研究(15K02824)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】蓑島 栄紀 北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 准教授 (70337103)
【キーワード】アイヌ / エミシ / 擦文文化 / 日本文化 / 宗教 (他20件)
【概要】本研究では、古代日本(とくに東北地方)の文化と、同時代の北海道文化・アイヌ文化との関係について、宗教や儀礼の側面から、具体的な比較検討をおこなった。特に、宗教・儀礼にかかわる金属製品や木製品などの分布や形態、機能について検討した。 それにより、アイヌ文化における宗教・儀礼の道具の源流が、擦文時代やそれ以前に遡る可能性が指摘できた。また、古代北海道やその隣接地域における宗教・儀礼の痕跡が、交易や交流...
❏アンデスにおける植民地的近代―副王トレドの総集住化の総合的研究(15H01911)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】齋藤 晃 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 教授 (20290926)
【キーワード】文化人類学 / 民族学 / 西洋史 / 考古学 / エスノヒストリー
【概要】1570年代、スペイン統治下のアンデスにおいて、第5代ペルー副王フランシスコ・デ・トレドが実施した先住民の総集住化は、植民地支配体制の確立や先住民社会の変容において重要な役割を果たしたと考えられてきた。しかし、政策のスケールの大きさや現存史料の乏しさゆえ、その実態解明は進んでいなかった。本研究では、トレドがアンデス各地に派遣した巡察師が作成した納税額査定記録を網羅的に収集し、精査することで、総集住...
【農学】農芸化学:江戸考古学を含む研究件
❏都市江戸の貿易陶磁器需要と地域間貿易ネットワークに関する総合的研究(23520919)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】堀内 秀樹 東京大学, キャンパス計画室, 准教授 (30173628)
【キーワード】考古学 / 貿易陶磁器 / 江戸 / 需要 / 東アジア (他6件)
【概要】江戸では、17世紀肥前磁器が普及する前に日常使用する陶磁器と大名家を中心に武家儀礼用としての揃いの食膳具や茶陶が多く出土することが確認された。これら需要の背景と変化が茶会記、御成、蔵帳などの調査研究により、復元された。また、18世紀後葉以降では、武家のみならず町人地からも規格性の高い貿易陶磁器が出土するようになり、肥前磁器が需要を充足する中、貿易陶磁器の用途が中国趣味を背景とした煎じ茶習慣の普及と...
❏近世武家儀礼に伴う食膳形態の形成と変容-遺跡出土の什器組成に関する考古学的研究-(19720201)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】追川 吉生 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (60313178)
【キーワード】歴史考古学 / 近世 / 江戸 / 考古学 / 近世史 (他6件)
【概要】江戸時代の武家における宴会儀礼には、前代回様カワラケが用いられたが、18世紀後半以降その使用は簡略化された。その一方、新種の国産磁器や茶の湯が新たに加わった。18世紀後半になると武家屋敷以外でも宴会の遺物が出土するようになり、現在の我が国にみられる宴会の基礎となった。 ...
【農学】農芸化学:東洋史考古学を含む研究件
❏MultiDisciplinaryApproachによる戦国秦漢期新出土資料研究(26284010)
【研究テーマ】中国哲学・印度哲学・仏教学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】谷中 信一 日本女子大学, 文学部, 研究員 (20230253)
【キーワード】戦国秦漢時代 / 出土資料研究 / 北大簡 / 清華簡 / 上博簡 (他26件)
【概要】初年度は非発掘簡を用いた研究の基礎を固めるために、「辨僞学の確立」をサブテーマとして多角的に検討し、十分な成果を挙げた。その結果、次年度のサブテーマ「非発掘簡の資料価値の確立」につなげることができた。3年目のサブテーマ「出土資料を通した中国文献の再評価」においても十分な成果を上げた。以上の多角的方法を駆使した研究を通じて、立体的で活き活きとした戦国秦漢時代を再構成することができた。こうした成果を踏...
❏東南アジア史における絶対年代と相対年代の統合に関する研究:7-10世紀を中心に(25284140)
【研究テーマ】アジア史・アフリカ史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】深見 純生 桃山学院大学, 国際教養学部, 非常勤講師 (40144555)
【キーワード】東洋史 / 考古学 / 美術史 / 建築史 / 東南アジア (他6件)
【概要】7-10世紀の東南アジア史についての多分野・多地域横断的な編年の統合という最終目的には到達できなかったが、そのための基盤はかなり整った。第一に歴史学・刻文学・美術史学・建築史学・考古学という異分野の研究者間で問題意識の共有が進み、方法論および体系の相互理解が進んだ。第二に、編年統合のために必須の研究工具である2種の年表を作成した。紙版で1~2頁のもの9件と、その根拠となる資史料の提示を含む、非常に...
❏検証アンコール・ワットへの道(25257010)
【研究テーマ】アジア史・アフリカ史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】石澤 良昭 上智大学, アジア人材養成研究センター, 教授 (10124851)
【キーワード】東洋史 / ネットワーク論 / 碑文 / 考古学 / 建築学 (他16件)
【概要】アンコール王朝期に完成をみた東南アジア大陸部のネットワークを、史料(碑文)・考古資料・図像・建築様式や技術に基づき、アンコール王朝の中央と周縁の関係性を分析した。具体的な調査対象遺跡はアンコール王朝を起点とした場合の西限にあたるムアン・シン遺跡Muang Singh(タイ)、北東限のワット・プー遺跡Wat Phu(ラオス)、そして南東のバヤン遺跡Bayan(カンボジア)である。碑文によって寄進と下...
【農学】社会経済農学:民俗学考古学を含む研究件
❏石造物研究に基づく新たな中近世史の構築(26244044)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】関根 達人 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (00241505)
【キーワード】石造物 / 墓石 / 中近世史 / 海運 / 日本海交易 (他17件)
【概要】本研究は、墓石や記念碑などの中近世の石造物に関する考古学・文献史学・金石学・民俗学・自然科学の共同研究である。本研究では福井県内の三か所の港町、三国・敦賀・小浜で中近世の石造物の悉皆調査を行うとともに、北海道ならびに青森県から山口県に至る日本海沿岸の港町で近世海運関連の石造物調査を実施し、人・物・情報の交流や港町の盛衰の実態を明らかにした。本研究によりこれまであまり注目されることのなかった石造物を...
❏「日書」よりみた地域文化と中国文明(20520625)
【研究テーマ】東洋史
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】工藤 元男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (60225167)
【キーワード】中国史 / 史料学 / 考古学 / 民俗学 / 宗教儀礼研究 (他10件)
【概要】戦国楚の地域文化の一つとして発生した「日書」が、秦漢帝国を媒介にして、ある意味で普遍的な占卜文化として流通してゆく歴史的過程を明らかにした。またその過程で「日書」が前漢武帝期頃から弛緩・解体し始め、他の占書の中に組み込まれてゆく状況も明らかにした。このような「日書」の歴史的性格は、戦国晩期以降の郡県制の発達と連動するものであり、出張が多かった地方の郡県少吏にとって「日書」が必要不可欠な占いであった...
【農学】動物生命科学:家畜考古学を含む研究件
❏東南アジア大陸部における家畜化プロセスの総合的解明(15H05129)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】澤田 純明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10374943)
【キーワード】東南アジア / 初期農耕 / 狩猟採集 / 家畜 / 動物考古学 (他16件)
【概要】ベトナム北部山岳地帯のHang Cho遺跡(13000-12000年前、狩猟採集)、中国最南部のHuiyaotian遺跡(9000-7000年前、狩猟採集)、ベトナム北部沿岸部のMan Bac遺跡(3800-3500年前、初期農耕文化の並行期)、ハロン湾島嶼部のCai Beo遺跡(4000-3500年前、ハロン文化)から出土した動物群の動物考古学的調査を実施した。その結果、1)更新世末期から新石器...
❏西アジア北端の農耕起源をさぐる:穀物加工と貯蔵の考古資料の通時的分析(26770265)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】門脇 誠二 名古屋大学, 博物館, 講師 (00571233)
【キーワード】考古学 / 西アジア / コーカサス / 新石器時代 / 石器 (他16件)
【概要】西アジア北端のコーカサス地方における農業発生のプロセスを明らかにするために、アゼルバイジャン共和国の初期農村遺跡(ギョイテペとハッジ・エラムハンル、約7,500-8,000年前)を発掘調査し、この地域に世界最古の農業が普及したタイミングやプロセスについて研究を行った。具体的には、穀物管理に関わる道具(穀物の収穫・加工具)や貯蔵庫の発達過程を調べると共に、初期家畜ヤギの骨からDNAを増幅し、系統解析...
【農学】水圏応用科学:流通考古学を含む研究件
❏近世東アジアにおける陶磁器流通・消費動態に関する考古学的研究(18K01058)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】堀内 秀樹 東京大学, キャンパス計画室, 准教授 (30173628)
【キーワード】貿易陶磁器 / 江戸遺跡 / 北港遺跡 / 陶磁器流通 / 流通ネットワーク (他16件)
【概要】東アジア陶磁器貿易の実相について解明することを目的とする。日本ブロックでは、重要な消費地である江戸遺跡の出土集成を行い、器種、装飾、生産地、年代、出土地などのデータ化を行った上で日本国内の需要を解明した。東南アジアブロックでは、台湾南部の流通都市北港遺跡と原住民の拠点集落の淇武蘭遺跡出土資料について、同様の分析を加え、両者の違いを明らかにした。特に北港遺跡では悉皆的な分類と数量を調査を行い、提示し...
❏近世城下町の資源利用と文化・流通に関する動物考古学および同位体考古学的研究(26350376)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】石丸 恵利子 広島大学, 総合博物館, 研究員 (50510286)
【キーワード】動物遺存体 / 安定同位体分析 / 動物資源利用 / 近世城下町 / 中国四国地方 (他17件)
【概要】本研究では中国四国地方の近世城下町遺跡から出土した動物遺存体の分析によって、当時の多様な動物資源利用の様相やイヌやウシなど特定の動物と人との関わりについて考察した。また、屋敷地ごとの出土動物相の違いから、食環境の違いや貝類資源の道具としての利用、骨細工製作、イヌ利用の様相についても明らかにした。さらに、動物骨の同位体分析によって、当時利用された動物資源の炭素・窒素同位体比の値を示し、縄文時代と近世...
【医歯薬学】基礎医学:国際交流考古学を含む研究件
❏アウグスト強王コレクションにおける18世紀前期輸出磁器と「日本宮」の日本表象研究(19H01213)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】櫻庭 美咲 神田外語大学, 日本研究所, 講師 (20425151)
【キーワード】陶磁史 / 工芸史 / 考古学 / 美術史 / 文化財科学 (他10件)
【概要】1.日本磁器の悉皆調査とリスト化:アウグスト強王旧蔵の日本磁器のうち、積み残し課題である未調査分約450点を対象に、8月、2月に調査を実施した(櫻庭・大橋康二)。約1250点の全コレクションの調査をほぼ終え、全容を把握することができた。8月の調査データのDBは完成し、現在は2月の調査データのDBを作成中である。本研究が基盤C(2016~18年度)の先行研究で実施した調査結果は、年度毎に個別のDBと...
❏文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究(23242036)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
【キーワード】「仏教」文明 / 世間(世俗)秩序 / 造形 / 文字言語 / 複合宗教 (他32件)
【概要】インド亜大陸発祥の「仏教」がアジア世界に広く流伝したことと、そのアジア世界で多様な国家や社会や文化が形成されていくこととが、どのような関係にあったのかを調査研究した。とくに、国家の構築と社会の秩序化、造形表現や文字言語表現の展開、諸宗教や儀礼・習俗との複合、という三つの観点からアプローチした。そして、これらの観点が文明としての「仏教」の三要件に合致するものと考えた。同時に、このような「仏教」文明の...
【医歯薬学】社会医学:西洋史考古学を含む研究件
❏アンデスにおける植民地的近代―副王トレドの総集住化の総合的研究(15H01911)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】齋藤 晃 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 教授 (20290926)
【キーワード】文化人類学 / 民族学 / 西洋史 / 考古学 / エスノヒストリー
【概要】1570年代、スペイン統治下のアンデスにおいて、第5代ペルー副王フランシスコ・デ・トレドが実施した先住民の総集住化は、植民地支配体制の確立や先住民社会の変容において重要な役割を果たしたと考えられてきた。しかし、政策のスケールの大きさや現存史料の乏しさゆえ、その実態解明は進んでいなかった。本研究では、トレドがアンデス各地に派遣した巡察師が作成した納税額査定記録を網羅的に収集し、精査することで、総集住...
❏ユダヤ・イスラーム宗教共同体の起源と特性に関する文明史的研究(25257008)
【研究テーマ】宗教学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】市川 裕 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (20223084)
【キーワード】宗教史学 / 考古学 / イスラーム学 / 聖書学 / 一神教 (他23件)
【概要】ユダヤ教の歴史を調べていくと、のちに出現する二つの一神教、キリスト教とイスラーム、を生み出す基盤になっていることがわかる。宗教学の歴史は信仰を基盤とする西欧のキリスト教を宗教の一般モデルとしたため、このモデルから外れる諸要素は関心から外れた。しかし、イスラームとラビ・ユダヤ教はそれぞれ、シャリーアとハラハーを特徴とする啓示法の宗教であり、預言者に啓示された神の意志は、日常生活の行動様式を詳細に規定...
❏建築考古学と尺度論によるロマネスク建築像の再考(24246101)
【研究テーマ】建築史・意匠
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】西田 雅嗣 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (80198473)
【キーワード】西洋中世建築 / 建築考古学 / 尺度論 / クリュニー / シトー会 (他21件)
【概要】フランス南ブルゴーニュの小規模ロマネスク教会堂8棟と、プロヴァンス地方のセナンク修道院の建築について、精密測量機器を用いた実測調査を主とした建築物の詳細な考古学調査を実施し、詳細で正確な実測図を作成した。成果物は、建物所有者やフランス各関係方面と共有し、修復にも貢献した。調査結果を踏まえた尺度論でのロマネスク再検討では、計画と表現の双方における数の重要性を浮き彫りにし、セナンク修道院の調査は、中世...
【医歯薬学】社会医学:日本史考古学を含む研究件
❏軍事遺跡の教育・学習資源化をめぐる実践的研究(16K03163)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安藤 広道 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (80311158)
【キーワード】近現代考古学 / 戦争遺跡 / 軍事遺跡 / 帝国海軍 / 地下壕 (他18件)
【概要】本研究では、慶應義塾大学日吉キャンパス一帯に存在する帝国海軍軍事遺跡を中心に、鹿児島県鹿屋市第五航空艦隊司令部関連遺跡、神奈川県座間市高座海軍工廠関連遺跡などの考古学的調査を行い、併せて、それぞれの地域の方々にご協力いただきながら、遺跡に関わる文献調査や聞き取り調査の成果を収集した。これらの調査と並行して、調査の成果に基づく、研究会、講演会、遺跡の見学会、ワークショップ等を実施し、地域の方々ととも...
❏日本列島無文字時代の国制と法――国制史・法制史学と考古学の対話――(16K03271)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】水林 彪 早稲田大学, 法学学術院, 名誉教授 (70009843)
【キーワード】弥生時代 / 古墳時代 / ヤマト政権 / 卑弥呼 / 邪馬台国 (他27件)
【概要】(1)考古学者との学問的協働を試み、2016年には、法制史学会において、私が企画担当者となって、「ヤマト政権=前方後円墳時代の国制とジェンダー」と題するシンポジウムを開催し、考古学と法制史学(国制史学)の間の学際的研究を開始することができた。(2)私自身の研究成果としては、ヤマト政権=前方後円墳時代の国制史について、とくに支配の正当性論および王権論の2つの理論的観点を導入することによって、新しい見...
❏日本墨書土器データベースの構築(26244040)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】吉村 武彦 明治大学, 文学部, 名誉教授 (50011367)
【キーワード】墨書土器 / 日本史 / 考古学 / 古代史 / データベース (他11件)
【概要】研究の基礎となる墨書土器研究文献目録は2180点を数え、明治大学の日本古代学研究所のホームページで公開している。画像つきの詳細なデータベースは、山形県・茨城県(補遺)・奈良県(平城京)、兵庫県・広島県・鳥取県(因幡国・伯耆国)・鹿児島県(薩摩国補遺)・鹿児島県(大隅国)を公開した。現在は、三重県・滋賀県・島根県・岡山県のデータ集成が終わり、入力を準備中である。 その結果、都城を含め、日本全国の墨書...
【医歯薬学】社会医学:都市考古学を含む研究件
❏メソポタミア先史農耕社会にみる都市文明の起源(21H00590)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】前田 修 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20647060)
【キーワード】考古学 / メソポタミア / 農耕集落 / 都市 / 前適応
【概要】
❏マヤ文明の王権発展過程の研究(26300026)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中村 誠一 金沢大学, 国際文化資源学研究センター, 教授 (10261249)
【キーワード】マヤ文明 / 王権 / ティカル遺跡 / エル・プエンテ遺跡 / コパン遺跡 (他13件)
【概要】本研究は、古典期マヤ文明の王権の発展過程を文明の中心地であるグアテマラ・ティカル遺跡と、ティカルと同等の1次センターでありマヤ文明圏で最も南東に位置するホンジュラス・コパン遺跡の周縁地域に存在し、コパンの2次センターと考えられるエル・プエンテ遺跡の調査研究を通して追求するものである。 両遺跡ともに、与えられた資金の範囲内で可能な発掘調査を実施し、王権成立後の文明の発展過程において中心から周縁センタ...
❏パレスチナ自治区鉄器時代都市の社会的、宗教的変化に関する考古学的総合研究(24251015)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】杉本 智俊 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (80338243)
【キーワード】ベテル / パレスチナ / 一神教 / 都市 / 教会堂 (他15件)
【概要】本研究では、聖書の代表的な宗教都市ベテル(ベイティン)遺跡の考古学的調査を行った。表面調査の結果、この村には4つの遺跡が集中する地区があることが判明した。 その内、村の南西に位置するブルジュ・ベイティン地区では発掘調査を行い、ビザンツ時代からアブラハムらを記念する大型の教会堂、十字軍・マムルーク朝時代から小型礼拝堂と農業集落を検出した。ネクロポリスでは約120基の竪坑墓と横穴墓が確認され、それぞれ...
【医歯薬学】社会医学:東南アジア考古学を含む研究件
❏東南アジア大陸部における家畜化プロセスの総合的解明(15H05129)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】澤田 純明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10374943)
【キーワード】東南アジア / 初期農耕 / 狩猟採集 / 家畜 / 動物考古学 (他16件)
【概要】ベトナム北部山岳地帯のHang Cho遺跡(13000-12000年前、狩猟採集)、中国最南部のHuiyaotian遺跡(9000-7000年前、狩猟採集)、ベトナム北部沿岸部のMan Bac遺跡(3800-3500年前、初期農耕文化の並行期)、ハロン湾島嶼部のCai Beo遺跡(4000-3500年前、ハロン文化)から出土した動物群の動物考古学的調査を実施した。その結果、1)更新世末期から新石器...
❏オントロジー指向による考古遺跡情報の知識体系化-東南アジア大陸部を事例に-(26280122)
【研究テーマ】図書館情報学・人文社会情報学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】柴山 守 京都大学, 国際戦略本部, 研究員 (10162645)
【キーワード】area informatics / data engineering / RDF / LOD / database (他22件)
【概要】東南アジア大陸部の考古情報を事例に、遺跡・遺物データ群のオントロジー指向による知識体系化と知識ベースの構築に関する研究を目的にする。遺跡・遺物データ群は、メタ情報の記述が極めて困難であり、関係型データベースでは記録・管理、調査・検証、公開・還元の過程で有効、且つ一元的に管理できない。そこで、ミャンマー、タイ全土、カンボジアの遺跡情報(約15,600件)を事例に、記述データの語彙・ネットワーク分析に...
❏東南アジア史における絶対年代と相対年代の統合に関する研究:7-10世紀を中心に(25284140)
【研究テーマ】アジア史・アフリカ史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】深見 純生 桃山学院大学, 国際教養学部, 非常勤講師 (40144555)
【キーワード】東洋史 / 考古学 / 美術史 / 建築史 / 東南アジア (他6件)
【概要】7-10世紀の東南アジア史についての多分野・多地域横断的な編年の統合という最終目的には到達できなかったが、そのための基盤はかなり整った。第一に歴史学・刻文学・美術史学・建築史学・考古学という異分野の研究者間で問題意識の共有が進み、方法論および体系の相互理解が進んだ。第二に、編年統合のために必須の研究工具である2種の年表を作成した。紙版で1~2頁のもの9件と、その根拠となる資史料の提示を含む、非常に...
【医歯薬学】薬学:DNA考古学を含む研究件
❏考古学・人類学・文化財科学の学際的研究による縄文社会論の再構築(18H03593)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山田 康弘 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (40264270)
【キーワード】考古学 / 人類学 / 学際的研究 / 出土人骨 / 縄文時代 (他14件)
【概要】2020年度は、コロナ禍のために、資料へのアクセスが不可能となったものも多く、研究そのものの進捗状況は決して芳しいものではなかった。そのような中でも、昨年度サンプリングを実施した愛知県伊川津貝塚出土人骨5体から、遺存状態のよいDNAを採取することができた。これらの事例は、年代測定の結果時期的に晩期後半にまとまり、同じ埋葬姿勢をとり、一つの埋葬小群を構成するものであり、今後の解析が順調に進めば、縄文...
❏冷温帯地域における稲作の歴史的展開(16H03503)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】上條 信彦 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (90534040)
【キーワード】稲作 / 弥生時代 / 北日本 / 土器圧痕 / プラント・オパール (他16件)
【概要】東日本を中心とする遺跡出土イネ種子の形態・DNA分析、炭素窒素安定同位体比分析を通じて品種の歴史的展開の時期や内容を明らかにした。また、稲作の導入期にあたる岩木山麓の弥生時代前半期の遺跡発掘調査を実施した。その結果、東北で最古の水田跡が見つかっている砂沢遺跡において微細土壌分析による水田の形成過程および集落の南限が明らかになった。また清水森西遺跡において弥生時代前期の砂沢遺跡と中期中葉の垂柳遺跡の...
❏東南アジア大陸部における家畜化プロセスの総合的解明(15H05129)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】澤田 純明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10374943)
【キーワード】東南アジア / 初期農耕 / 狩猟採集 / 家畜 / 動物考古学 (他16件)
【概要】ベトナム北部山岳地帯のHang Cho遺跡(13000-12000年前、狩猟採集)、中国最南部のHuiyaotian遺跡(9000-7000年前、狩猟採集)、ベトナム北部沿岸部のMan Bac遺跡(3800-3500年前、初期農耕文化の並行期)、ハロン湾島嶼部のCai Beo遺跡(4000-3500年前、ハロン文化)から出土した動物群の動物考古学的調査を実施した。その結果、1)更新世末期から新石器...
【医歯薬学】看護学:データベース考古学を含む研究件
❏日本墨書土器データベースの構築(26244040)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】吉村 武彦 明治大学, 文学部, 名誉教授 (50011367)
【キーワード】墨書土器 / 日本史 / 考古学 / 古代史 / データベース (他11件)
【概要】研究の基礎となる墨書土器研究文献目録は2180点を数え、明治大学の日本古代学研究所のホームページで公開している。画像つきの詳細なデータベースは、山形県・茨城県(補遺)・奈良県(平城京)、兵庫県・広島県・鳥取県(因幡国・伯耆国)・鹿児島県(薩摩国補遺)・鹿児島県(大隅国)を公開した。現在は、三重県・滋賀県・島根県・岡山県のデータ集成が終わり、入力を準備中である。 その結果、都城を含め、日本全国の墨書...
❏オントロジー指向による考古遺跡情報の知識体系化-東南アジア大陸部を事例に-(26280122)
【研究テーマ】図書館情報学・人文社会情報学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】柴山 守 京都大学, 国際戦略本部, 研究員 (10162645)
【キーワード】area informatics / data engineering / RDF / LOD / database (他22件)
【概要】東南アジア大陸部の考古情報を事例に、遺跡・遺物データ群のオントロジー指向による知識体系化と知識ベースの構築に関する研究を目的にする。遺跡・遺物データ群は、メタ情報の記述が極めて困難であり、関係型データベースでは記録・管理、調査・検証、公開・還元の過程で有効、且つ一元的に管理できない。そこで、ミャンマー、タイ全土、カンボジアの遺跡情報(約15,600件)を事例に、記述データの語彙・ネットワーク分析に...
❏東アジアにおける日本墨書土器データベースの構築(23242041)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉村 武彦 明治大学, 文学部, 教授 (50011367)
【キーワード】日本史 / 考古学 / 墨書土器 / 古代史 / データベース (他13件)
【概要】研究の基礎となる墨書土器研究文献目録は2061点を数え、明治大学のホームページで順次公開している。データベースは、秋田県*・岩手県*・山形県*、茨城県補遺*・千葉県*、長野県・岐阜県、奈良県(平城京)*、広島県*・山口県、鹿児島県・宮崎県補遺のデータベースを作成し、ホームページで公開(*は6月公開)。現在は、約11万点弱を数え、汎日本的な墨書土器研究ができる条件が整備されつつある。また、全国墨書・...
【医歯薬学】看護学:地域研究考古学を含む研究件
❏検証アンコール・ワットへの道(25257010)
【研究テーマ】アジア史・アフリカ史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】石澤 良昭 上智大学, アジア人材養成研究センター, 教授 (10124851)
【キーワード】東洋史 / ネットワーク論 / 碑文 / 考古学 / 建築学 (他16件)
【概要】アンコール王朝期に完成をみた東南アジア大陸部のネットワークを、史料(碑文)・考古資料・図像・建築様式や技術に基づき、アンコール王朝の中央と周縁の関係性を分析した。具体的な調査対象遺跡はアンコール王朝を起点とした場合の西限にあたるムアン・シン遺跡Muang Singh(タイ)、北東限のワット・プー遺跡Wat Phu(ラオス)、そして南東のバヤン遺跡Bayan(カンボジア)である。碑文によって寄進と下...
❏全国墨書土器データベースの構築と在地社会の研究(19320105)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】吉村 武彦 明治大学, 文学部, 教授 (50011367)
【キーワード】日本史 / 考古学 / 墨書土器 / 出土文字資料 / データベース (他12件)
【概要】墨書土器に関する研究文献データベースは、総計が1,866件になった(継続中)。墨書土器データベースは、全国簡易版(釈文・遺跡名・所在地・出典データ)が108,744点、詳細版は四国4県、鹿児島を除く九州6県と、北陸の富山、東海の静岡、および飛鳥・藤原・平城宮出土の墨書土器を公開した。この成果により、関東以西の墨書土器の全国的比較研究と都城との比較が可能になった。地域研究は、千葉県市川市を対象に進め...
【医歯薬学】看護学:日本考古学を含む研究件
❏炭素14年代を利用した縄紋時代の居住期間の研究(19520662)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】小林 謙一 中央大学, 文学部, 准教授 (80303296)
【キーワード】考古学 / 年代測定 / 縄紋時代 / 竪穴住居跡 / 縄紋集落居住期間 (他17件)
【概要】縄紋時代の居住期間、特に竪穴住居の構築・使用・廃絶の時間経過を研究する目的で福島県井出上ノ原遺跡、神奈川県相模原市大日野原遺跡の縄文時代中期集落発掘調査を行い、データをとりながら年代測定用炭化種実・炭化材・土器付着物を採取し、年代測定を両遺跡あわせて約60測定行った。他に、日本先史時代の火災住居、重複住居や盛土遺構などの年代を測定し、縄紋集落の形成期間や形成過程を明らかにした。 ...
❏AMS炭素14年代測定を利用した東日本縄紋時代前半期の実年代の研究(17520529)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】小林 謙一 国立歴史民俗博物館, 研究部考古研究系, 助手 (80303296)
【キーワード】考古学 / AMS炭素14年代測定 / 縄紋時代 / 日本 / 細紋土器 (他12件)
【概要】1.縄紋時代の始まりは、世界基準の較正曲線が2004年版(IntCa104)に訂正されたことにより、約1万年前以前はこれまでの較正年代よりより正確になった。東京都御殿山遺跡などの草創期の土器付着物・伴出炭化物の測定により、東日本の隆線文の初期の資料で、約15,000年以上前に遡ることが確認できた。特に愛媛県上黒岩遺跡出土炭化材を測定し、調査時にミシガン大学で測定された結果と整合的な年代値を得たこと...