古代クメール都市の立地条件と生産基盤復元に関する地形学的アプローチ
【研究分野】地理学
【研究キーワード】
インドシナ半島 / プレアンコール期 / 微地形 / 堆積物 / 考古学 / カンポジア / ラオス / プレアンコール / 都城 / 立地環境 / ボーリング / トレンチ / カンボジア / 立地条件 / 自然環境
【研究成果の概要】
本研究はカンボジアとその周辺のプレアンコール期(5~9世紀頃)の都城域を対象とし、自然科学・地形学分野から王都の立地条件を明らかにすることを目的としてすすめた。対象地域の空中写真やリモートセンシングデータを利用しつつ、フィールドワークによる地表調査と土地利用調査、堆積物のサンプリングと分析・年代測定、トレンチ調査などの考古学的手法による調査をおこなった。
その結果、カンボジア中部のサンボープレイクック遺跡では、トンレサップ水系セン川流域氾濫原の微地形と堆積物の分析により王都の立地条件を議論した。また、サンボープレイクック遺跡およびラオスのワットプー周辺の都城遺跡において考古学的トレンチ調査を実施し、遺物編年とともにC14年代測定をおこない、遺跡の層序と年代を明らかにすることができた。
本研究の成果は、2011年のINQUA大会など国内外の学会で発表し、Nagumo et al.(2010)やNagumo et al.(2011)などの国際誌等に公表した。
【研究代表者】