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研究分野別サイレントキーワード
「安定同位体」サイレントキーワードを含む研究
【複合領域】文化財科学・博物館学:縄文時代人骨安定同位体を含む研究件
❏東日本大震災がもたらした縄文時代人骨(15K01136)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】奈良 貴史 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (30271894)
【キーワード】骨考古学 / 古病理 / 古DNA分析 / 安定同位体 / 年代測定 (他13件)
【概要】東日本大震災による復興住宅建設により岩手県大船渡市野々前貝塚、長谷堂貝塚から縄文時代と思われる人骨が出土したが、専門家による鑑定を受けないまま保管されていた。日本人類学黎明期に縄文時代人研究で先駆的な役割を果たした三陸沿岸部の貝塚人骨であるが、最近では多数の人骨が発見されるのは、大規模調査が行われることの多い首都圏の貝塚で、注目を浴びることは少なかった。今回震災復興事業で10体を超える人骨が新たに...
❏日本列島の南と北でヒト集団の生活誌と系統の多様性を探る(22370087)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】石田 肇 琉球大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70145225)
【キーワード】骨考古学 / 形態 / 古代 DNA / 縄文時代人骨 / 琉球人 (他16件)
【概要】オホーツク文化人集団は 55 歳以上で亡くなる個体がかなり多い。オホーツク文化集団は、船上の活動などが腰椎の関節症性変化発症に関与した。久米島近世集団は、男女とも腰椎の関節症の頻度が高い。四肢では、オホーツク文化人骨では肘関節、膝関節で高い傾向を示した。沖縄縄文時代人は、目と目の間が平たいという特徴がある。成人男性の平均身長が約 153cm と、南低北高の傾向がみえる。北東アジア人の大腿骨骨体上部...
【複合領域】文化財科学・博物館学:骨考古学安定同位体を含む研究件
❏東日本大震災がもたらした縄文時代人骨(15K01136)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】奈良 貴史 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (30271894)
【キーワード】骨考古学 / 古病理 / 古DNA分析 / 安定同位体 / 年代測定 (他13件)
【概要】東日本大震災による復興住宅建設により岩手県大船渡市野々前貝塚、長谷堂貝塚から縄文時代と思われる人骨が出土したが、専門家による鑑定を受けないまま保管されていた。日本人類学黎明期に縄文時代人研究で先駆的な役割を果たした三陸沿岸部の貝塚人骨であるが、最近では多数の人骨が発見されるのは、大規模調査が行われることの多い首都圏の貝塚で、注目を浴びることは少なかった。今回震災復興事業で10体を超える人骨が新たに...
❏日本列島の南と北でヒト集団の生活誌と系統の多様性を探る(22370087)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】石田 肇 琉球大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70145225)
【キーワード】骨考古学 / 形態 / 古代 DNA / 縄文時代人骨 / 琉球人 (他16件)
【概要】オホーツク文化人集団は 55 歳以上で亡くなる個体がかなり多い。オホーツク文化集団は、船上の活動などが腰椎の関節症性変化発症に関与した。久米島近世集団は、男女とも腰椎の関節症の頻度が高い。四肢では、オホーツク文化人骨では肘関節、膝関節で高い傾向を示した。沖縄縄文時代人は、目と目の間が平たいという特徴がある。成人男性の平均身長が約 153cm と、南低北高の傾向がみえる。北東アジア人の大腿骨骨体上部...
【複合領域】文化財科学・博物館学:安定同位体分析安定同位体を含む研究件
❏同位体解剖学的手法による含酸素揮発性有機化合物の発生源評価法の構築(21H03610)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】山田 桂太 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (70323780)
【キーワード】揮発性有機化合物 / 安定同位体分析 / 都市域大気 / 安定同位体 / 都市大気 (他6件)
【概要】
❏有機分子の起源・生成機構解明のための同位体解剖学的手法の深化(17H02989)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山田 桂太 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (70323780)
【キーワード】安定同位体分析 / 揮発性有機分子 / アミノ酸 / アセトン / エタノール (他12件)
【概要】本研究では、地球宇宙化学試料に存在する微量有機分子の位置別炭素・水素安定同位体分析法(炭素PSIAおよび水素PSIA)を確立し、実際試料に適用することで、地球宇宙化学的研究における有機分子の起源・生成機構の議論を進展させることを目指した。具体的には、大気中揮発性有機化合物アセトンについて、炭素PSIAからその起源が工業由来か生物由来かを見分ける手法を確立した。また、エタノールについて、これまでにな...
❏東日本大震災がもたらした縄文時代人骨(15K01136)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】奈良 貴史 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (30271894)
【キーワード】骨考古学 / 古病理 / 古DNA分析 / 安定同位体 / 年代測定 (他13件)
【概要】東日本大震災による復興住宅建設により岩手県大船渡市野々前貝塚、長谷堂貝塚から縄文時代と思われる人骨が出土したが、専門家による鑑定を受けないまま保管されていた。日本人類学黎明期に縄文時代人研究で先駆的な役割を果たした三陸沿岸部の貝塚人骨であるが、最近では多数の人骨が発見されるのは、大規模調査が行われることの多い首都圏の貝塚で、注目を浴びることは少なかった。今回震災復興事業で10体を超える人骨が新たに...
【複合領域】一般理論:完新世安定同位体を含む研究件
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
❏新規同位体解析法の導入による石筍古気候観測点の整備(25287131)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 / トゥファ (他7件)
【概要】人口が集中する温帯~亜熱帯の長期的古陸域気候媒体として石筍は優れた題材である。本研究では気候条件が異なる国内の4地点(広島県神石高原町・新潟県糸魚川市・岐阜県郡上市・三重県大紀町)で採集した石筍を題材に,高解像度の古気候プロキシの分析を行った。その結果,1) Sr同位体比が涵養地での風化プロセスの変化を反映すること,2) 糸魚川市の石筍酸素同位体比が完新世における冬期降水量の変動を記録していること...
【複合領域】一般理論:第四紀安定同位体を含む研究件
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
【環境学】環境解析学:生物地球化学安定同位体を含む研究件
❏Intramolecular isotope analysis of lipids as a novel biological and environmental proxy(18H01326)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】ジルベルト アレキシー 東京工業大学, 理学院, 助教 (20726955)
【キーワード】Lipids / Isotope / Biomarker / lipids / 13C isotope (他15件)
【概要】代謝は複雑なシステムであり、炭素同位体(13Cと12C)、またはそれらの比率は、生物のフラックスと生理学的状態を記録することができます。 したがって、有機分子の安定同位体組成は、多くの分野で重要です。 特に脂質は、堆積性有機物として非常に長期間保存されるため、興味深いターゲットとなります。 このプロジェクトでは、植物の脂肪酸の各位置の13C/12C同位体組成を測定することができました。 したがって...
❏反応性窒素動態を統合的に扱う陸域物質循環モデルの開発(17H01867)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 昭彦 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 室長 (70344273)
【キーワード】一酸化二窒素 / 農地施肥 / 生態系モデル / 窒素循環 / 地球温暖化 (他20件)
【概要】様々な環境問題に関与する反応性窒素について、陸域生態系での動態を統合的に扱うモデルを構築した。大気からの沈着、生物的窒素固定、施肥(農地)からガス態での大気への放出と河川への溶脱までを広域スケールでシミュレートすることが可能となった。特に温室効果ガスである一酸化二窒素についてはメタ分析に基づいて推定高度化を図り、東アジア地域での排出量とその時間変化、排出係数を推定した。 ...
❏海洋中深層における炭素循環を駆動する有機物-微生物相互作用系の動的構造解析(20310010)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】永田 俊 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (40183892)
【キーワード】海洋 / 微生物 / 有機物 / 炭素循環 / 中深層 (他12件)
【概要】海洋炭素循環の理解の上で鍵になる、中深層での有機物の変質・分解過程とそれに関わる微生物群集の動態を新たな切り口から追及した。北極海において、微生物諸量の全深度分布を世界で初めて解明するとともに、西部北太平洋での時系列観測を先駆的に展開し、微生物活性の分布構造の海域間での違いと季節変動を明らかにした。また、懸濁態有機物のアミノ酸窒素安定同位体比から、有機物の変質過程を解析する新たな手法を開発した。...
【環境学】環境解析学:窒素循環安定同位体を含む研究件
❏反応性窒素動態を統合的に扱う陸域物質循環モデルの開発(17H01867)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 昭彦 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 室長 (70344273)
【キーワード】一酸化二窒素 / 農地施肥 / 生態系モデル / 窒素循環 / 地球温暖化 (他20件)
【概要】様々な環境問題に関与する反応性窒素について、陸域生態系での動態を統合的に扱うモデルを構築した。大気からの沈着、生物的窒素固定、施肥(農地)からガス態での大気への放出と河川への溶脱までを広域スケールでシミュレートすることが可能となった。特に温室効果ガスである一酸化二窒素についてはメタ分析に基づいて推定高度化を図り、東アジア地域での排出量とその時間変化、排出係数を推定した。 ...
❏沿岸海洋堆積物における無機態窒素の非生物的有機化反応とその地球化学的意義(21651003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】宮島 利宏 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (20311631)
【キーワード】海洋科学 / 環境分析 / 窒素循環 / 核磁気共鳴 / 安定同位体 (他9件)
【概要】平成22年度は昨年度に引き続き、(1)同位体トーレーサー法・核磁気共鳴法による堆積物有機態窒素計測法の確立、(2)然堆積物中の有機態窒素の化学構造解析を実施した。(1)については昨年度から試みている超音波抽出を併用した反復温アルカリ抽出による分画精製法にさらに改良を加えると共に、脂質由来化合物に結合した窒素を抽出するために有機溶媒を用いた抽出法も合わせて実施した。 (2)については、別のプロジェク...
【環境学】環境解析学:懸濁態有機物安定同位体を含む研究件
❏日本海表層における懸濁態有機物の炭素・窒素アイソスケープの作成(19K06198)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】児玉 武稔 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 研究員 (20735899)
【キーワード】日本海 / 安定同位体比 / 懸濁態有機物 / 基礎生産 / 安定同位体 (他13件)
【概要】日本海で取得した懸濁態有機物の炭素・窒素安定同位体比の分析および結果の統計解析について進めた。安定同位体比の分析については、442試料の分析を終わらせ、季節的に均質ではないものの、統計解析には十分な分析結果を得ることができた。この結果について、統計解析をしたところ、日本海の安定同位体比については多峯性を示しており、ガウス混合モデルから4つのグループ(i-iv)に分類された。ほとんどの試料はグループ...
❏強乱流混合海域における力学機構と高生物生産維持機構の解明(18405030)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】木村 伸吾 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90202043)
【キーワード】ヨーロッパイガイ / 低次生物生産 / 乱流 / 安定同位体 / 干潟 (他18件)
【概要】乱流混合が強い英国メナイ海峡域の干潟では、外部からの浮遊性植物プランクトンの流入よりも底生珪藻による基礎生産が大きく、また、底生生物であるヨーロッパイガイ(ムール貝)は底生珪藻と懸濁態有機物を主要な餌資源とする可能性が示された。しかし、ムール貝は懸濁態有機物中のデトライタスを餌として積極的に利用することはなく、その成長には底生珪藻の寄与が極めて大きいことが分かった。結論として、従来考えられてきた外...
【環境学】環境解析学:一酸化二窒素安定同位体を含む研究件
❏反応性窒素動態を統合的に扱う陸域物質循環モデルの開発(17H01867)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 昭彦 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 室長 (70344273)
【キーワード】一酸化二窒素 / 農地施肥 / 生態系モデル / 窒素循環 / 地球温暖化 (他20件)
【概要】様々な環境問題に関与する反応性窒素について、陸域生態系での動態を統合的に扱うモデルを構築した。大気からの沈着、生物的窒素固定、施肥(農地)からガス態での大気への放出と河川への溶脱までを広域スケールでシミュレートすることが可能となった。特に温室効果ガスである一酸化二窒素についてはメタ分析に基づいて推定高度化を図り、東アジア地域での排出量とその時間変化、排出係数を推定した。 ...
❏海洋酸性化に伴う微生物起源温室効果気体の生成過程の量的および質的変化の解明(17H01851)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】豊田 栄 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (30313357)
【キーワード】一酸化二窒素 / 安定同位体 / 海洋酸性化 / 硝化 / 生成過程 (他6件)
【概要】微生物起源温室効果気体のうちCO2およびメタンに次いで重要な一酸化二窒素(N2O)に着目し,その放出量や生成・消滅過程が海洋酸性化に対して示す応答を明らかにすることを目的として,微生物純粋培養実験および現場海水培養実験を行った。 海洋性硝化細菌をpH=8.3, 8.0, 7.7の3条件で培養したところ,酸性化に伴ってN2O生成速度は増加した。N2Oの同位体比は,生成過程自体は不変で同位体効果がpH...
【環境学】環境解析学:ガス交換安定同位体を含む研究件
❏同位体年輪分析による落葉・常緑熱帯林の気象・生理的環境応答の長期変動履歴の解明(26304004)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】吉藤 奈津子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員等 (80514223)
【キーワード】同位体年輪 / 熱帯雨林 / 熱帯季節林 / 生理的応答 / 熱帯林 (他13件)
【概要】東南アジアの2タイプの熱帯林(落葉熱帯季節林・常緑熱帯雨林)を対象に、同位体年輪が気象や樹木の生理的環境応答の履歴をどのように反映しているのかを明らかにすることを目的とし、樹幹木部の炭素・酸素安定同位体比の高解像度プロファイル(同位体年輪)を解明するとともに、その形成時期を特定し、降雨及び土壌水分やCO2・H2Oフラックスデータとそれらから推定される樹木の生理的環境応答の指標との関係を明らかにした...
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
【環境学】環境解析学:培養実験安定同位体を含む研究件
❏化学合成・光合成微生物生態系の炭素及び硫黄安定同位体化学指標の構築(17K14412)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中川 麻悠子 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任助教 (20647664)
【キーワード】炭素同位体 / 硫黄同位体 / 微生物 / 代謝 / 炭素同位体比 (他17件)
【概要】本研究ではまず化学合成細菌・光合成細菌の純粋培養を行い、脂肪酸の炭素・水素同位体比分析を行った。硫黄同位体比に関しては硫酸還元と硫黄不均化に注目し、それぞれの四種硫黄同位体的特徴付けに取り組んだ。。 フィールド研究に関しては、コスタリカの温泉水及び堆積物分析による炭素循環解析、成層湖涌池における微生物相と炭素循環解析、モンゴルの永久凍土帯湖底堆積物試料中硫黄同位体分析による気候変動解析に携わった。...
❏培養実験によるガス放出微生物過程の生元素アイソトポマー解析(19201004)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】吉田 尚弘 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (60174942)
【キーワード】物質循環 / 安定同位体 / 微生物 / ガス代謝 / アイソトポマー (他9件)
【概要】一酸化二窒素(N_2O)、メタン(CH_4)、および硫化水素(H_2S)は温室効果やエアロゾル形成を介して地球の気候変動と密接に関わっている。これらN_2O、CH_4、H_2Sのアイソトポマー比を用いた循環解析を発展させるために、微生物ガス代謝過程に着目し、(1)単一微生物種の純粋培養実験、(2)複数種(共存・競合)培養実験、および(3)環境試料の室内培養実験および観測を利用して、種々の微生物ガス...
【環境学】環境解析学:沿岸生態系安定同位体を含む研究件
❏熱帯海草藻場における堆積物撹乱の影響評価:津波と局所的環境変動の複合効果(19405009)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】仲岡 雅裕 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (90260520)
【キーワード】大規模撹乱 / 沿岸生態系 / 生物群集 / 熱帯海域 / アマモ場 (他9件)
【概要】本課題は、熱帯沿岸生態系の主要な構成要素である海草藻場を対象に、津波による大規模撹乱と局所的な環境改変の複合効果が生物群集に与える影響を解明する。一連の統合的アプローチにより、津波発生前後の海草藻場の変動パターンが明らかになると共に、津波による効果には、モンスーンや河川水による物質供給パターンの変動や、底生生物による生物撹乱等も複雑に関与していることが明らかになった。 ...
❏強乱流混合海域における力学機構と高生物生産維持機構の解明(18405030)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】木村 伸吾 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90202043)
【キーワード】ヨーロッパイガイ / 低次生物生産 / 乱流 / 安定同位体 / 干潟 (他18件)
【概要】乱流混合が強い英国メナイ海峡域の干潟では、外部からの浮遊性植物プランクトンの流入よりも底生珪藻による基礎生産が大きく、また、底生生物であるヨーロッパイガイ(ムール貝)は底生珪藻と懸濁態有機物を主要な餌資源とする可能性が示された。しかし、ムール貝は懸濁態有機物中のデトライタスを餌として積極的に利用することはなく、その成長には底生珪藻の寄与が極めて大きいことが分かった。結論として、従来考えられてきた外...
【環境学】環境創成学:安定同位体比安定同位体を含む研究件
❏小区分39060:生物資源保全学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】ニホンウナギ
【研究期間】放流
【研究代表者】耳石
【キーワード】安定同位体比
【概要】日本海で取得した懸濁態有機物の炭素・窒素安定同位体比の分析および結果の統計解析について進めた。安定同位体比の分析については、442試料の分析を終わらせ、季節的に均質ではないものの、統計解析には十分な分析結果を得ることができた。この結果について、統計解析をしたところ、日本海の安定同位体比については多峯性を示しており、ガウス混合モデルから4つのグループ(i-iv)に分類された。ほとんどの試料はグループ...
❏山間部における夏季豪雨形成と大気汚染の相乗環境影響の解明(19H00955)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】大河内 博 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00241117)
【キーワード】局地性豪雨 / 霧沈着 / ドローン(UAV) / 安定同位体 / 越境大気汚染 (他30件)
【概要】全国の標高400 m以上の降雨量観測地点の7割で,暖候期に豪雨発生回数が増加しており,豪雨発生回数が少なかった地域で増加が著しい.富士山周辺で豪雨の主な要因は前線発達と台風であり,局地性豪雨の増加も一因であった.局地性豪雨形成には大気汚染物質も関与している.霧沈着は山間部森林生態系に対する大気汚染物質の重要な経路であり,オゾンとともに森林生態系に負荷を与えている.国内山間部の霧沈着観測網を構築し,...
❏耳石安定同位体比を利用したニホンウナギの天然加入個体/放流個体の分布状況の解明(18H02225)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】海部 健三 中央大学, 法学部, 教授 (30615258)
【キーワード】ニホンウナギ / 放流 / 耳石 / 安定同位体比 / 安定同位体 (他8件)
【概要】複数の水系より入手したニホンウナギについて、耳石の酸素・炭素同位体分析を行い、判別モデルを用いて天然加入個体と放流個体の識別を行なった。既往研究のデータと合わせ、青森県から鹿児島県に至る17府県21水系について、放流個体/天然遡上個体の割合を明らかにした(876個体)。放流個体の割合は0.0%から100.0%と幅広く、全体では41.4%を占めた。この結果をもとに、天然個体の割合が高い水域において漁...
【環境学】環境保全学:炭素循環安定同位体を含む研究件
❏化学合成・光合成微生物生態系の炭素及び硫黄安定同位体化学指標の構築(17K14412)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中川 麻悠子 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任助教 (20647664)
【キーワード】炭素同位体 / 硫黄同位体 / 微生物 / 代謝 / 炭素同位体比 (他17件)
【概要】本研究ではまず化学合成細菌・光合成細菌の純粋培養を行い、脂肪酸の炭素・水素同位体比分析を行った。硫黄同位体比に関しては硫酸還元と硫黄不均化に注目し、それぞれの四種硫黄同位体的特徴付けに取り組んだ。。 フィールド研究に関しては、コスタリカの温泉水及び堆積物分析による炭素循環解析、成層湖涌池における微生物相と炭素循環解析、モンゴルの永久凍土帯湖底堆積物試料中硫黄同位体分析による気候変動解析に携わった。...
❏新原生代の気候激変と動物進化を関連付けるDOXAM仮説の検証(23403014)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】動物進化 / 新原生代 / 安定同位体 / 海綿動物 / 炭素循環 (他8件)
【概要】新原生代に起こった多細胞動物の進化と気候激変を関連づけるために,中国・ブラジル・スペインでエディアカラ系の堆積岩を調査し,岩石・化石試料を採集した。その結果,貴州省において未記載の海綿骨片化石を,ブラジル国バーイア州では骨片を持たない海綿動物と思われる化石を発見した。後者に共産する直径4mmほどの球形構造はおそらく海綿動物の卵であると考えられる。炭素同位体層序の結果は,これらの海綿動物化石がエディ...
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
【環境学】環境保全学:揮発性有機化合物安定同位体を含む研究件
❏同位体解剖学的手法による含酸素揮発性有機化合物の発生源評価法の構築(21H03610)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】山田 桂太 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (70323780)
【キーワード】揮発性有機化合物 / 安定同位体分析 / 都市域大気 / 安定同位体 / 都市大気 (他6件)
【概要】
❏有機分子の起源・生成機構解明のための同位体解剖学的手法の深化(17H02989)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山田 桂太 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (70323780)
【キーワード】安定同位体分析 / 揮発性有機分子 / アミノ酸 / アセトン / エタノール (他12件)
【概要】本研究では、地球宇宙化学試料に存在する微量有機分子の位置別炭素・水素安定同位体分析法(炭素PSIAおよび水素PSIA)を確立し、実際試料に適用することで、地球宇宙化学的研究における有機分子の起源・生成機構の議論を進展させることを目指した。具体的には、大気中揮発性有機化合物アセトンについて、炭素PSIAからその起源が工業由来か生物由来かを見分ける手法を確立した。また、エタノールについて、これまでにな...
【環境学】環境保全学:地球温暖化安定同位体を含む研究件
❏山間部における夏季豪雨形成と大気汚染の相乗環境影響の解明(19H00955)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】大河内 博 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00241117)
【キーワード】局地性豪雨 / 霧沈着 / ドローン(UAV) / 安定同位体 / 越境大気汚染 (他30件)
【概要】全国の標高400 m以上の降雨量観測地点の7割で,暖候期に豪雨発生回数が増加しており,豪雨発生回数が少なかった地域で増加が著しい.富士山周辺で豪雨の主な要因は前線発達と台風であり,局地性豪雨の増加も一因であった.局地性豪雨形成には大気汚染物質も関与している.霧沈着は山間部森林生態系に対する大気汚染物質の重要な経路であり,オゾンとともに森林生態系に負荷を与えている.国内山間部の霧沈着観測網を構築し,...
❏Green tide control at Great Lakes using possible grazers(19KK0273)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2025-03-31
【研究代表者】山室 真澄 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (80344208)
【キーワード】底生緑藻 / 地球温暖化 / 間隙水 / 環境DNA / 捕食者 (他10件)
【概要】今年度もコロナ禍で五大湖での現地調査を行うことができず、また底生緑藻の異常繁茂について国際学会などで意見交換することもできなかった。そこで世界の専門家とオンライン会議を頻繁に行い、議論の結果をまとめて、底生緑藻の異常繁茂の原因項目を抽出して国際誌で発表した。 原因候補項目として温暖化の影響があったので、日本で2番目に大きい湖沼である霞ヶ浦を対象に、地球温暖化によって大湖沼の湖岸域にどのような影響が...
❏反応性窒素動態を統合的に扱う陸域物質循環モデルの開発(17H01867)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 昭彦 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 室長 (70344273)
【キーワード】一酸化二窒素 / 農地施肥 / 生態系モデル / 窒素循環 / 地球温暖化 (他20件)
【概要】様々な環境問題に関与する反応性窒素について、陸域生態系での動態を統合的に扱うモデルを構築した。大気からの沈着、生物的窒素固定、施肥(農地)からガス態での大気への放出と河川への溶脱までを広域スケールでシミュレートすることが可能となった。特に温室効果ガスである一酸化二窒素についてはメタ分析に基づいて推定高度化を図り、東アジア地域での排出量とその時間変化、排出係数を推定した。 ...
【環境学】環境保全学:食物連鎖安定同位体を含む研究件
❏Green tide control at Great Lakes using possible grazers(19KK0273)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2025-03-31
【研究代表者】山室 真澄 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (80344208)
【キーワード】底生緑藻 / 地球温暖化 / 間隙水 / 環境DNA / 捕食者 (他10件)
【概要】今年度もコロナ禍で五大湖での現地調査を行うことができず、また底生緑藻の異常繁茂について国際学会などで意見交換することもできなかった。そこで世界の専門家とオンライン会議を頻繁に行い、議論の結果をまとめて、底生緑藻の異常繁茂の原因項目を抽出して国際誌で発表した。 原因候補項目として温暖化の影響があったので、日本で2番目に大きい湖沼である霞ヶ浦を対象に、地球温暖化によって大湖沼の湖岸域にどのような影響が...
❏強乱流混合海域における力学機構と高生物生産維持機構の解明(18405030)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】木村 伸吾 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90202043)
【キーワード】ヨーロッパイガイ / 低次生物生産 / 乱流 / 安定同位体 / 干潟 (他18件)
【概要】乱流混合が強い英国メナイ海峡域の干潟では、外部からの浮遊性植物プランクトンの流入よりも底生珪藻による基礎生産が大きく、また、底生生物であるヨーロッパイガイ(ムール貝)は底生珪藻と懸濁態有機物を主要な餌資源とする可能性が示された。しかし、ムール貝は懸濁態有機物中のデトライタスを餌として積極的に利用することはなく、その成長には底生珪藻の寄与が極めて大きいことが分かった。結論として、従来考えられてきた外...
【環境学】環境保全学:環境計測安定同位体を含む研究件
❏フッ化型同位体分子計測による後期太古代の生物地球化学(17H01165)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】上野 雄一郎 東京工業大学, 理学院, 教授 (90422542)
【キーワード】安定同位体 / 同位体分子 / 環境計測 / 二重置換同位体分子 / 生物地球化学循環 (他8件)
【概要】本研究では、有機分子の13C-13C同位体分子計測という新たな分析手法を開発した。この手法は、分子のC-C結合のうち、炭素が2つとも希少な安定同位体である13Cに置換された分子の存在度を計測するもので、環境中の分子の由来を推定する追跡指標として使用することができる。特に、我々の研究によって、生物起源エタノールや炭化水素は特徴的な13C-13C存在度を示し、これは実験室や天然環境で非生物的に合成され...
❏アイソトポマーの計測・解析技術開発による物質循環解析(23224013)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】吉田 尚弘 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (60174942)
【キーワード】物質循環 / 安定同位体 / アイソトポマー / 環境計測 / 理論計算 (他12件)
【概要】水素から硫黄に至る生元素安定同位体の自然存在度は、物質循環追跡に有効である。本研究では単一同位体に限られていた環境分子中の同位体の組み合わせからなる多種同位体置換種、即ち「アイソトープの分子版」であるアイソトポマーの計測・解析法を開発した。 これを地球温暖化関連物質とその前駆物質である生体分子に適用し、起源、生成・消滅過程の情報を読み解いた。 未計測分子と観測不可能な短寿命反応中間体などの存在度予...
【環境学】環境保全学:環境変動安定同位体を含む研究件
❏縄文中期末の「人口激減」に関する同位体地球化学と形質人類学による総合的研究(15H02946)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
【キーワード】縄文時代 / 狩猟採集民 / 環境変動 / 古食性 / 安定同位体 (他10件)
【概要】ヒトの適応を理解する上で、環境と人口動態の関係は非常に重要であるが、関東地方で見られる縄文時代中期から後期にかけての遺跡数・住居址数の激減について、環境変動とくに寒冷化イベント(ボンド3イベント)の影響についての実証的なデータはない。そこで、人口が激減したとされる中期末から後期初頭の古人骨で炭素・窒素同位体比を分析して、環境悪化の影響を検証したが食性の変化はなかった。また動物歯エナメル質の酸素・炭...
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
【数物系科学】地球惑星科学:硫黄同位体比安定同位体を含む研究件
❏山間部における夏季豪雨形成と大気汚染の相乗環境影響の解明(19H00955)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】大河内 博 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00241117)
【キーワード】局地性豪雨 / 霧沈着 / ドローン(UAV) / 安定同位体 / 越境大気汚染 (他30件)
【概要】全国の標高400 m以上の降雨量観測地点の7割で,暖候期に豪雨発生回数が増加しており,豪雨発生回数が少なかった地域で増加が著しい.富士山周辺で豪雨の主な要因は前線発達と台風であり,局地性豪雨の増加も一因であった.局地性豪雨形成には大気汚染物質も関与している.霧沈着は山間部森林生態系に対する大気汚染物質の重要な経路であり,オゾンとともに森林生態系に負荷を与えている.国内山間部の霧沈着観測網を構築し,...
❏化学合成・光合成微生物生態系の炭素及び硫黄安定同位体化学指標の構築(17K14412)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中川 麻悠子 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任助教 (20647664)
【キーワード】炭素同位体 / 硫黄同位体 / 微生物 / 代謝 / 炭素同位体比 (他17件)
【概要】本研究ではまず化学合成細菌・光合成細菌の純粋培養を行い、脂肪酸の炭素・水素同位体比分析を行った。硫黄同位体比に関しては硫酸還元と硫黄不均化に注目し、それぞれの四種硫黄同位体的特徴付けに取り組んだ。。 フィールド研究に関しては、コスタリカの温泉水及び堆積物分析による炭素循環解析、成層湖涌池における微生物相と炭素循環解析、モンゴルの永久凍土帯湖底堆積物試料中硫黄同位体分析による気候変動解析に携わった。...
【数物系科学】地球惑星科学:古環境指標安定同位体を含む研究件
❏生物起源炭酸塩の有機物酸素同位体比分析による水温及び海水酸素同位体比の両方の復元(16K13912)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (70463908)
【キーワード】酸素同位体比 / 生物起源炭酸塩 / 古環境指標 / 水温復元 / 二枚貝 (他16件)
【概要】貝殻やサンゴ骨格など生物がつくる炭酸カルシウムの骨格を分析することで過去の環境を復元することが可能である.炭酸カルシウムの「酸素同位体比」という指標は,形成時の水温を復元するための強力な指標としてこれまで用いられてきたが,最も重要な問題が塩分の影響を分離できないことであった.本研究では,炭酸カルシウム骨格に微量に含まれる有機物に着目し,そこに含まれる「酸素同位体比」や「炭素同位体比」に着目すること...
❏シャコガイ殻の微小領域分析による超高時間解像度古環境復元法の確立(25870147)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (70463908)
【キーワード】シャコガイ / 極端現象 / 古環境復元 / Sr/Ca比 (他12件)
【概要】極端現象の理解や将来予測のためには,日内スケールの高解像度な古環境情報が必要不可欠である.1日1本の日輪を刻みながら,百年以上にわたり通年で連続的に成長する高解像度の古環境復元に適した利点を持つシャコガイ殻に着目し,微小領域分析による日内スケールでの超高解像度古環境復元手法を確立することを目的とし研究を進めた.日輪間隔は夏期に成長速度が速く,冬期は成長速度が低下する季節周期を示す事が明らかとなった...
【数物系科学】地球惑星科学:アイソトポマー安定同位体を含む研究件
❏アイソトポログによる地球表層環境診断(17H06105)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉田 尚弘 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任教授 (60174942)
【キーワード】同位体置換分子種 / アイソトポログ / アイソトポマー / 地球環境 / 物質循環 (他8件)
【概要】全ての分子は多数の同位体置換分子種(本課題ではアイソトポログと総称する)から構成されているが、まだそのほとんどが正確に計測できていない。それらの計測法を開発するとともに、開発した計測法を速やかに適用し、国際標準の地球環境診断法とした。 重要な環境物質のアイソトポログの自然存在度を計測し、地質、生物、人為の3つの過程の中で重要なプロセスを解析することで、各プロセスとその相互作用で決まる地球表層環境を...
❏アイソトポマーの計測・解析技術開発による物質循環解析(23224013)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】吉田 尚弘 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (60174942)
【キーワード】物質循環 / 安定同位体 / アイソトポマー / 環境計測 / 理論計算 (他12件)
【概要】水素から硫黄に至る生元素安定同位体の自然存在度は、物質循環追跡に有効である。本研究では単一同位体に限られていた環境分子中の同位体の組み合わせからなる多種同位体置換種、即ち「アイソトープの分子版」であるアイソトポマーの計測・解析法を開発した。 これを地球温暖化関連物質とその前駆物質である生体分子に適用し、起源、生成・消滅過程の情報を読み解いた。 未計測分子と観測不可能な短寿命反応中間体などの存在度予...
❏培養実験によるガス放出微生物過程の生元素アイソトポマー解析(19201004)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】吉田 尚弘 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (60174942)
【キーワード】物質循環 / 安定同位体 / 微生物 / ガス代謝 / アイソトポマー (他9件)
【概要】一酸化二窒素(N_2O)、メタン(CH_4)、および硫化水素(H_2S)は温室効果やエアロゾル形成を介して地球の気候変動と密接に関わっている。これらN_2O、CH_4、H_2Sのアイソトポマー比を用いた循環解析を発展させるために、微生物ガス代謝過程に着目し、(1)単一微生物種の純粋培養実験、(2)複数種(共存・競合)培養実験、および(3)環境試料の室内培養実験および観測を利用して、種々の微生物ガス...
【数物系科学】地球惑星科学:clumped isotope安定同位体を含む研究件
❏Clumped isotope signature of abiotic methane formed via Fischer-Tropsch catalysis and its implication in identifying the pathway of natural abiotic methane(20K14594)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】張 乃忠 東京工業大学, 地球生命研究所, 研究員 (90782772)
【キーワード】メタン / 同位体 / ガスハイドレート / 非生物学的メタン / methane (他15件)
【概要】メタンは主要な温室効果ガスであり、地球規模のメタン循環の解明は注目されている研究テーマの一つである。本研究では、天然メタン生成・消費経路の探索に利用可能な最先端のメタン二重置換同位体分析法を構築した。 (1) 日本海のガスハイドレート:海洋堆積物環境におけるメタン二重置換同位体効果の基本的なプロセスに注目し、メタンの起源と移動に関する基礎的な疑問に答える可能性を示した。 (2) 当研究室では、ガス...
❏二酸化炭素及び酸素の二重置換同位体組成解析法の確立(24654182)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】阿部 理 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (00293720)
【キーワード】安定同位体 / 二重置換同位体組成 / clumped-isotope / サンゴ骨格 / 地球化学 (他6件)
【概要】東京工業大学のDelta XP安定同位体比質量分析計を用いた二酸化炭素の二重置換同位体組成の計測システムを確立した。小磁場型の質量分析計による計測は本研究が初めてであり、大磁場型とほぼ同等の精度を得ることにも成功した。 琉球列島与那国島沖で採取した、水温既知の環境下で生育したハマサンゴ骨格の二重置換同位体組成を2年分計測し、水温と非常に高い相関を持つことが明らかになった。 酸素分子の二重置換同位体...
【数物系科学】地球惑星科学:成長線解析安定同位体を含む研究件
❏長寿二枚貝ビノスガイの現生及び化石試料の成長線解析による数十年規模気候変動の復元(18H01324)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
【キーワード】古環境復元 / 二枚貝 / 成長線解析 / 化石 / 長周期気候変動 (他9件)
【概要】ビノスガイの放射性炭素分析から岩手県沿岸の放射性炭素濃度の時系列変遷履歴を明らかにした.また,多くのビノスガイ死殻は2011年の津波により死亡したことを明らかにした.また,マルスダレガイ科二枚貝の南方種においても冬期に成長停滞が起こること,成長停滞の期間は加齢により長期化すること,などを明らかにした.酸素同位体ステージ5, 7, 9のビノスガイ化石標本を解析し,過去の温暖期についても100年以上の...
❏シャコガイ殻の微小領域分析による超高時間解像度古環境復元法の確立(25870147)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (70463908)
【キーワード】シャコガイ / 極端現象 / 古環境復元 / Sr/Ca比 (他12件)
【概要】極端現象の理解や将来予測のためには,日内スケールの高解像度な古環境情報が必要不可欠である.1日1本の日輪を刻みながら,百年以上にわたり通年で連続的に成長する高解像度の古環境復元に適した利点を持つシャコガイ殻に着目し,微小領域分析による日内スケールでの超高解像度古環境復元手法を確立することを目的とし研究を進めた.日輪間隔は夏期に成長速度が速く,冬期は成長速度が低下する季節周期を示す事が明らかとなった...
【数物系科学】地球惑星科学:古環境復元安定同位体を含む研究件
❏長寿二枚貝ビノスガイの現生及び化石試料の成長線解析による数十年規模気候変動の復元(18H01324)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
【キーワード】古環境復元 / 二枚貝 / 成長線解析 / 化石 / 長周期気候変動 (他9件)
【概要】ビノスガイの放射性炭素分析から岩手県沿岸の放射性炭素濃度の時系列変遷履歴を明らかにした.また,多くのビノスガイ死殻は2011年の津波により死亡したことを明らかにした.また,マルスダレガイ科二枚貝の南方種においても冬期に成長停滞が起こること,成長停滞の期間は加齢により長期化すること,などを明らかにした.酸素同位体ステージ5, 7, 9のビノスガイ化石標本を解析し,過去の温暖期についても100年以上の...
❏生物起源炭酸塩の有機物酸素同位体比分析による水温及び海水酸素同位体比の両方の復元(16K13912)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (70463908)
【キーワード】酸素同位体比 / 生物起源炭酸塩 / 古環境指標 / 水温復元 / 二枚貝 (他16件)
【概要】貝殻やサンゴ骨格など生物がつくる炭酸カルシウムの骨格を分析することで過去の環境を復元することが可能である.炭酸カルシウムの「酸素同位体比」という指標は,形成時の水温を復元するための強力な指標としてこれまで用いられてきたが,最も重要な問題が塩分の影響を分離できないことであった.本研究では,炭酸カルシウム骨格に微量に含まれる有機物に着目し,そこに含まれる「酸素同位体比」や「炭素同位体比」に着目すること...
❏シャコガイ殻の微小領域分析による超高時間解像度古環境復元法の確立(25870147)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (70463908)
【キーワード】シャコガイ / 極端現象 / 古環境復元 / Sr/Ca比 (他12件)
【概要】極端現象の理解や将来予測のためには,日内スケールの高解像度な古環境情報が必要不可欠である.1日1本の日輪を刻みながら,百年以上にわたり通年で連続的に成長する高解像度の古環境復元に適した利点を持つシャコガイ殻に着目し,微小領域分析による日内スケールでの超高解像度古環境復元手法を確立することを目的とし研究を進めた.日輪間隔は夏期に成長速度が速く,冬期は成長速度が低下する季節周期を示す事が明らかとなった...
【数物系科学】地球惑星科学:ICP質量分析安定同位体を含む研究件
❏重元素安定同位体の高精度分析による原始太陽系星雲の物質不均質分布の解明(23340171)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】横山 哲也 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (00467028)
【キーワード】高精度同位体分析 / 原始太陽系星雲 / 隕石 / 安定同位体 / TIMS (他11件)
【概要】本研究は初期太陽系における重元素安定同位体の不均質分布について、その程度や生み出した原因の解明を目的とした。コンドライトや分化隕石の全岩試料、及びコンドライト構成要素(CAI・コンドリュール・酸リーチング液など)に関し、TIMSを用いてSr・Nd・Te・Moの高精度同位体分析を行った。その結果、隕石母天体スケールの同位体異常を引き起こすのは50%凝縮温度が1300-1600Kの元素であることが分か...
❏Re-Os法による硫化鉱物の生成年代の測定と鉱物生成条件の研究(62430009)
【研究テーマ】分析・地球化学
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1987 - 1989
【研究代表者】増田 彰正 東京大学, 理学部, 教授 (40030788)
【キーワード】Re-Os年代測定法 / 硫化鉱物 / ICP-MS / 同位体平衡 / 質量差別効果 (他14件)
【概要】硫化鉱物の年代学的研究は、金属鉱床の成因を考える上で重要であるにもかかわらず、非常に立ち遅れている。本研究では、親鉄、親銅元素の組合わせである^<187>Re-^<187>Os放射壊変系を利用して、硫化鉱物の年代決定法の開発・実用化を行った。Re、Osの濃度決定、Os同位体比の測定には、近年開発された高周波誘導結合プラズマイオン源質量分析計(ICP-MS)を使用した。本研究...
【数物系科学】地球惑星科学:動物進化安定同位体を含む研究件
❏エディアカラの海での気候激変と動物進化の因果関係の解明(18KK0094)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2023-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】新原生代 / 古海洋 / 動物進化 / バイオマーカー / 古土壌 (他13件)
【概要】本研究は「全球凍結後の層状化海洋でのエサの増加が多細胞動物の進化を促した」という独自の仮説を検証するために,海綿・刺胞動物由来の痕跡を含む世界各地のクリオゲニア~エディアカラ系堆積岩を対象に多項目の分析を行うものである。 コロナ禍で海外渡航が制限されていたため,今年度は比較検討対象として熊本県天草市および佐賀県唐津市の始新世堆積物についての野外調査を行った(狩野)。この調査では,土壌成堆積物と湖成...
❏新原生代の気候激変と動物進化を関連付けるDOXAM仮説の検証(23403014)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】動物進化 / 新原生代 / 安定同位体 / 海綿動物 / 炭素循環 (他8件)
【概要】新原生代に起こった多細胞動物の進化と気候激変を関連づけるために,中国・ブラジル・スペインでエディアカラ系の堆積岩を調査し,岩石・化石試料を採集した。その結果,貴州省において未記載の海綿骨片化石を,ブラジル国バーイア州では骨片を持たない海綿動物と思われる化石を発見した。後者に共産する直径4mmほどの球形構造はおそらく海綿動物の卵であると考えられる。炭素同位体層序の結果は,これらの海綿動物化石がエディ...
【数物系科学】地球惑星科学:炭酸塩安定同位体を含む研究件
❏レーザー分光を用いたレアアイソトープの高感度検出による新しい定量的環境解析(18H04142)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】坂井 三郎 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海洋機能利用部門(生物地球化学センター), 主任研究員 (90359175)
【キーワード】レーザー分光 / 安定同位体 / 温度 / 同位体 / レアアイソトープ (他6件)
【概要】地球環境の動態を理解する上で最も重要なパラメータである温度情報を定量的に得るために、炭酸塩の安定同位体比や微量元素比など多くの手法が提案されてきた。本課題では、クランプト・アイソトープ温度計の中で、温度依存性が高い13C18O16Oと温度依存性が低い13C17O16Oの吸収スペクトルの同時検出に成功した。レーザー分光による13C18O16Oの検討は本課題が初めてで、安定同位体分析の歴史が長いアリゾ...
❏縞状トゥファに記録される陸域気候情報の高解像度解読(12640443)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】狩野 彰宏 広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 炭酸塩 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 (他7件)
【概要】温帯〜亜熱帯地域の陸域古気候を定量的しかも高解像度で解析するために,トゥファは将来性のある試料であると言える.トゥファは石灰岩層地下水系より湧出した水から沈殿した炭酸塩堆積物である.科学研究費補助金の支給を受けて,研究代表者の研究グループは,1.いくつかのトゥファ堆積場において採集した水試料や堆積物試料を分析・観察し,トゥファの堆積機構を明らかにするとともに,トゥファの縞状組織は水温変化を反映した...
【数物系科学】地球惑星科学:同位体安定同位体を含む研究件
❏Clumped isotope signature of abiotic methane formed via Fischer-Tropsch catalysis and its implication in identifying the pathway of natural abiotic methane(20K14594)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】張 乃忠 東京工業大学, 地球生命研究所, 研究員 (90782772)
【キーワード】メタン / 同位体 / ガスハイドレート / 非生物学的メタン / methane (他15件)
【概要】メタンは主要な温室効果ガスであり、地球規模のメタン循環の解明は注目されている研究テーマの一つである。本研究では、天然メタン生成・消費経路の探索に利用可能な最先端のメタン二重置換同位体分析法を構築した。 (1) 日本海のガスハイドレート:海洋堆積物環境におけるメタン二重置換同位体効果の基本的なプロセスに注目し、メタンの起源と移動に関する基礎的な疑問に答える可能性を示した。 (2) 当研究室では、ガス...
❏レーザー分光を用いたレアアイソトープの高感度検出による新しい定量的環境解析(18H04142)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】坂井 三郎 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海洋機能利用部門(生物地球化学センター), 主任研究員 (90359175)
【キーワード】レーザー分光 / 安定同位体 / 温度 / 同位体 / レアアイソトープ (他6件)
【概要】地球環境の動態を理解する上で最も重要なパラメータである温度情報を定量的に得るために、炭酸塩の安定同位体比や微量元素比など多くの手法が提案されてきた。本課題では、クランプト・アイソトープ温度計の中で、温度依存性が高い13C18O16Oと温度依存性が低い13C17O16Oの吸収スペクトルの同時検出に成功した。レーザー分光による13C18O16Oの検討は本課題が初めてで、安定同位体分析の歴史が長いアリゾ...
❏生物起源炭酸塩の有機物酸素同位体比分析による水温及び海水酸素同位体比の両方の復元(16K13912)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (70463908)
【キーワード】酸素同位体比 / 生物起源炭酸塩 / 古環境指標 / 水温復元 / 二枚貝 (他16件)
【概要】貝殻やサンゴ骨格など生物がつくる炭酸カルシウムの骨格を分析することで過去の環境を復元することが可能である.炭酸カルシウムの「酸素同位体比」という指標は,形成時の水温を復元するための強力な指標としてこれまで用いられてきたが,最も重要な問題が塩分の影響を分離できないことであった.本研究では,炭酸カルシウム骨格に微量に含まれる有機物に着目し,そこに含まれる「酸素同位体比」や「炭素同位体比」に着目すること...
【数物系科学】地球惑星科学:流体包有物安定同位体を含む研究件
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
【数物系科学】地球惑星科学:海綿動物安定同位体を含む研究件
❏エディアカラの海での気候激変と動物進化の因果関係の解明(18KK0094)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2023-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】新原生代 / 古海洋 / 動物進化 / バイオマーカー / 古土壌 (他13件)
【概要】本研究は「全球凍結後の層状化海洋でのエサの増加が多細胞動物の進化を促した」という独自の仮説を検証するために,海綿・刺胞動物由来の痕跡を含む世界各地のクリオゲニア~エディアカラ系堆積岩を対象に多項目の分析を行うものである。 コロナ禍で海外渡航が制限されていたため,今年度は比較検討対象として熊本県天草市および佐賀県唐津市の始新世堆積物についての野外調査を行った(狩野)。この調査では,土壌成堆積物と湖成...
❏新原生代の気候激変と動物進化を関連付けるDOXAM仮説の検証(23403014)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】動物進化 / 新原生代 / 安定同位体 / 海綿動物 / 炭素循環 (他8件)
【概要】新原生代に起こった多細胞動物の進化と気候激変を関連づけるために,中国・ブラジル・スペインでエディアカラ系の堆積岩を調査し,岩石・化石試料を採集した。その結果,貴州省において未記載の海綿骨片化石を,ブラジル国バーイア州では骨片を持たない海綿動物と思われる化石を発見した。後者に共産する直径4mmほどの球形構造はおそらく海綿動物の卵であると考えられる。炭素同位体層序の結果は,これらの海綿動物化石がエディ...
【数物系科学】地球惑星科学:硫黄同位体安定同位体を含む研究件
❏化学合成・光合成微生物生態系の炭素及び硫黄安定同位体化学指標の構築(17K14412)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中川 麻悠子 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任助教 (20647664)
【キーワード】炭素同位体 / 硫黄同位体 / 微生物 / 代謝 / 炭素同位体比 (他17件)
【概要】本研究ではまず化学合成細菌・光合成細菌の純粋培養を行い、脂肪酸の炭素・水素同位体比分析を行った。硫黄同位体比に関しては硫酸還元と硫黄不均化に注目し、それぞれの四種硫黄同位体的特徴付けに取り組んだ。。 フィールド研究に関しては、コスタリカの温泉水及び堆積物分析による炭素循環解析、成層湖涌池における微生物相と炭素循環解析、モンゴルの永久凍土帯湖底堆積物試料中硫黄同位体分析による気候変動解析に携わった。...
❏カンボジアおよびタイのクメール建造物の石材並びに石材劣化に関する研究(14404016)
【研究テーマ】文化財科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】内田 悦生 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40185020)
【キーワード】アンコール遺跡 / クメール遺跡 / 砂岩 / ラテライト / 劣化 (他19件)
【概要】本研究では、カンボジア、タイおよびラオスにまたがって広く分布し、9世紀から13世紀にかけて建造されたクメール遺跡の石材および石材劣化に関する研究を行なった。クメール遺跡の建築材料は砂岩、ラテライトおよび煉瓦であるが、本研究では、主として砂岩に焦点を置き、研究を行なった。 カンボジアのクメール遺跡(一般的にはアンコール遺跡と呼ばれる)に関しては、砂岩材およびラテライト材の帯磁率、形、層理面方向等の特...
【数物系科学】地球惑星科学:生物起源炭酸塩安定同位体を含む研究件
❏生物起源炭酸塩の有機物酸素同位体比分析による水温及び海水酸素同位体比の両方の復元(16K13912)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (70463908)
【キーワード】酸素同位体比 / 生物起源炭酸塩 / 古環境指標 / 水温復元 / 二枚貝 (他16件)
【概要】貝殻やサンゴ骨格など生物がつくる炭酸カルシウムの骨格を分析することで過去の環境を復元することが可能である.炭酸カルシウムの「酸素同位体比」という指標は,形成時の水温を復元するための強力な指標としてこれまで用いられてきたが,最も重要な問題が塩分の影響を分離できないことであった.本研究では,炭酸カルシウム骨格に微量に含まれる有機物に着目し,そこに含まれる「酸素同位体比」や「炭素同位体比」に着目すること...
❏生物起源炭酸塩の生成機構と精密間接指標の開発に関する研究(19340146)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20356851)
【キーワード】生物硬化作用 / 生物起源炭酸塩 / 安定同位体 / 温度計 / 間接指標 (他6件)
【概要】現代のサンゴ試料において,高時間解像度でアスパラギン酸(Asp)の濃度と酸素同位体比を測定したところ,Asp濃度は顕著な季節変動を示すとともに,サンゴの生理指標として使用できることが示唆された.飼育サンゴの分析によるとSr/Ca比は水温を反映するが,Mg/Caは成長速度を反映することがわかった.飼育真珠二枚貝における真珠層の形成は通常より広い温度範囲であることがわかった.飼育底棲有孔虫は,pHが下...
【数物系科学】地球惑星科学:地球化学安定同位体を含む研究件
❏二酸化炭素及び酸素の二重置換同位体組成解析法の確立(24654182)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】阿部 理 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (00293720)
【キーワード】安定同位体 / 二重置換同位体組成 / clumped-isotope / サンゴ骨格 / 地球化学 (他6件)
【概要】東京工業大学のDelta XP安定同位体比質量分析計を用いた二酸化炭素の二重置換同位体組成の計測システムを確立した。小磁場型の質量分析計による計測は本研究が初めてであり、大磁場型とほぼ同等の精度を得ることにも成功した。 琉球列島与那国島沖で採取した、水温既知の環境下で生育したハマサンゴ骨格の二重置換同位体組成を2年分計測し、水温と非常に高い相関を持つことが明らかになった。 酸素分子の二重置換同位体...
❏海洋表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランス(17310005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】武田 重信 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (20334328)
【キーワード】地球科学 / 海洋生態 / ケイ素 / 珪藻 / 安定同位体 (他11件)
【概要】ケイ素安定同位体を用いて海洋表層での珪藻類による生物ケイ酸(珪藻殻)の生産速度と珪藻殻からのケイ酸溶解速度を測定する手法を開発し、西部北太平洋亜寒帯域の表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランスについて研究を行った。 ケイ素安定同位体比の測定法として二重収束型誘導結合プラズマ質量分析計の適用について検討した結果、バックグラウンド補正を適切に行うことにより、従来用いられていた負イオン表面電離型質量...
【数物系科学】地球惑星科学:地球史安定同位体を含む研究件
❏フッ化型同位体分子計測による後期太古代の生物地球化学(17H01165)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】上野 雄一郎 東京工業大学, 理学院, 教授 (90422542)
【キーワード】安定同位体 / 同位体分子 / 環境計測 / 二重置換同位体分子 / 生物地球化学循環 (他8件)
【概要】本研究では、有機分子の13C-13C同位体分子計測という新たな分析手法を開発した。この手法は、分子のC-C結合のうち、炭素が2つとも希少な安定同位体である13Cに置換された分子の存在度を計測するもので、環境中の分子の由来を推定する追跡指標として使用することができる。特に、我々の研究によって、生物起源エタノールや炭化水素は特徴的な13C-13C存在度を示し、これは実験室や天然環境で非生物的に合成され...
❏波長依存同位体効果による古大気組成の解読(22684026)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】上野 雄一郎 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (90422542)
【キーワード】安定同位体 / 地球史 / 大気化学 / 太古代 / 非質量依存分別
【概要】地層に記録された同位体情報から古大気組成を復元する目的のため、大気化学反応を模擬した光解離実験を行った。本年の実験は、まず分光器を備えた光化学反応セルを作成および改良し、波長150~300nm領域を0.1nm分解能で紫外スペクトルを取りつつ反応を行えるシステムが完成した。また生成物の回収ラインとガスクロマトグラフ質量分析計を導入し、生成物の同定および定量分析が可能になった。このシステムを用いて模擬...
【数物系科学】地球惑星科学:石筍安定同位体を含む研究件
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏新規同位体解析法の導入による石筍古気候観測点の整備(25287131)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 / トゥファ (他7件)
【概要】人口が集中する温帯~亜熱帯の長期的古陸域気候媒体として石筍は優れた題材である。本研究では気候条件が異なる国内の4地点(広島県神石高原町・新潟県糸魚川市・岐阜県郡上市・三重県大紀町)で採集した石筍を題材に,高解像度の古気候プロキシの分析を行った。その結果,1) Sr同位体比が涵養地での風化プロセスの変化を反映すること,2) 糸魚川市の石筍酸素同位体比が完新世における冬期降水量の変動を記録していること...
【数物系科学】地球惑星科学:ストロマトライト安定同位体を含む研究件
❏エディアカラの海での気候激変と動物進化の因果関係の解明(18KK0094)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2023-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】新原生代 / 古海洋 / 動物進化 / バイオマーカー / 古土壌 (他13件)
【概要】本研究は「全球凍結後の層状化海洋でのエサの増加が多細胞動物の進化を促した」という独自の仮説を検証するために,海綿・刺胞動物由来の痕跡を含む世界各地のクリオゲニア~エディアカラ系堆積岩を対象に多項目の分析を行うものである。 コロナ禍で海外渡航が制限されていたため,今年度は比較検討対象として熊本県天草市および佐賀県唐津市の始新世堆積物についての野外調査を行った(狩野)。この調査では,土壌成堆積物と湖成...
❏微生物マットの準その場観測から見積もる太古の海洋環境(22654059)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / アジアモンスーン (他13件)
【概要】温泉環境での微生物マットは始生代~原生代の地層に残された微生物作用の痕跡を解く鍵である。本研究では,炭酸カルシウムの沈殿を伴うトラバーチンを主な対象として,水/堆積物界面での化学的-物理的条件の変化を媒介として,微生物群集が組織に与える影響を考察した。その結果,大分県長湯温泉・鹿児島県安楽温泉・インドネシアPancuranPituにおけるトラバーチンの縞状組織がシアノバクテリアの代謝活動を反映した...
【数物系科学】地球惑星科学:鍾乳石安定同位体を含む研究件
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏微生物マットの準その場観測から見積もる太古の海洋環境(22654059)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / アジアモンスーン (他13件)
【概要】温泉環境での微生物マットは始生代~原生代の地層に残された微生物作用の痕跡を解く鍵である。本研究では,炭酸カルシウムの沈殿を伴うトラバーチンを主な対象として,水/堆積物界面での化学的-物理的条件の変化を媒介として,微生物群集が組織に与える影響を考察した。その結果,大分県長湯温泉・鹿児島県安楽温泉・インドネシアPancuranPituにおけるトラバーチンの縞状組織がシアノバクテリアの代謝活動を反映した...
❏鍾乳石とトゥファを用いた長期的かつ高解像度の陸域古気候解析(21340149)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / アジアモンスーン (他6件)
【概要】温暖化地球での気候変動予測するために必要な,高解像度の後期更新世~完新世古気候記録の抽出を目的として,鍾乳石とトゥファの同位体組成を解析した。その結果,国内2箇所から採集した石筍試料から新たな気候学的知見を得た。まず。広島県神石高原町の試料の分析結果は,後氷期の温暖化が汎世界的なタイミングと同調していることを示した。これは,従来の福井県での湖堆積物の研究結果とは合わない。また,新潟県糸魚川市の試料...
【数物系科学】地球惑星科学:全球凍結安定同位体を含む研究件
❏エディアカラの海での気候激変と動物進化の因果関係の解明(18KK0094)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2023-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】新原生代 / 古海洋 / 動物進化 / バイオマーカー / 古土壌 (他13件)
【概要】本研究は「全球凍結後の層状化海洋でのエサの増加が多細胞動物の進化を促した」という独自の仮説を検証するために,海綿・刺胞動物由来の痕跡を含む世界各地のクリオゲニア~エディアカラ系堆積岩を対象に多項目の分析を行うものである。 コロナ禍で海外渡航が制限されていたため,今年度は比較検討対象として熊本県天草市および佐賀県唐津市の始新世堆積物についての野外調査を行った(狩野)。この調査では,土壌成堆積物と湖成...
❏新原生代の気候激変と動物進化を関連付けるDOXAM仮説の検証(23403014)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】動物進化 / 新原生代 / 安定同位体 / 海綿動物 / 炭素循環 (他8件)
【概要】新原生代に起こった多細胞動物の進化と気候激変を関連づけるために,中国・ブラジル・スペインでエディアカラ系の堆積岩を調査し,岩石・化石試料を採集した。その結果,貴州省において未記載の海綿骨片化石を,ブラジル国バーイア州では骨片を持たない海綿動物と思われる化石を発見した。後者に共産する直径4mmほどの球形構造はおそらく海綿動物の卵であると考えられる。炭素同位体層序の結果は,これらの海綿動物化石がエディ...
【数物系科学】地球惑星科学:古環境安定同位体を含む研究件
❏縄文中期末の「人口激減」に関する同位体地球化学と形質人類学による総合的研究(15H02946)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
【キーワード】縄文時代 / 狩猟採集民 / 環境変動 / 古食性 / 安定同位体 (他10件)
【概要】ヒトの適応を理解する上で、環境と人口動態の関係は非常に重要であるが、関東地方で見られる縄文時代中期から後期にかけての遺跡数・住居址数の激減について、環境変動とくに寒冷化イベント(ボンド3イベント)の影響についての実証的なデータはない。そこで、人口が激減したとされる中期末から後期初頭の古人骨で炭素・窒素同位体比を分析して、環境悪化の影響を検証したが食性の変化はなかった。また動物歯エナメル質の酸素・炭...
❏中国新石器時代における家畜・家禽の起源と、東アジアへの拡散の動物考古学的研究(26242020)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松井 章 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 客員研究員 (20157225)
【キーワード】家畜 / 考古科学 / 動物考古学 / 古環境 / 古代DNA (他9件)
【概要】本年度は、昨年10月に浙江省文物考古研究所にて開催した、共同研究の成果報告会の内容をもとに、日本語と中国語併記による成果報告書を刊行した。内容は、おおよそ以下の4点にまとめられる。①河姆渡文化期の田螺山遺跡出土動物遺存体の分析では、哺乳類のほか、これまで整理が進んでいなかった魚類、鳥類と爬虫類について初歩的な分析検討をおこなった。魚類は、カムルチー科、コイ科、ナマズ目などの淡水魚が中心であり、汽水...
❏鮮更新世の初期人類をも含む哺乳動物相の進化古環学的研究(17207017)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】諏訪 元 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (50206596)
【キーワード】初期人類 / 哺乳動物相 / 古環境 / 咀嚼器 / 歯牙形態 (他9件)
【概要】本研究では、コンソ遺跡群出土の初期人類をも含む哺乳動物化石に関する形態ならびに同位体分析を進め、東アフリカの170万年前ごろに起こったとされる気候の乾燥化に対応した進化様式のあり方を検証した。結果、主要分類群であるウシ科においては、磨耗に対する適応進化とニッチェ分化が見られた。ボイセイ猿人においても臼歯構造ならびにエナメル質総量において特殊化が見られ、より特異的な食性環境への移行が示唆された。 ...
【数物系科学】地球惑星科学:古気候安定同位体を含む研究件
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏新規同位体解析法の導入による石筍古気候観測点の整備(25287131)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 / トゥファ (他7件)
【概要】人口が集中する温帯~亜熱帯の長期的古陸域気候媒体として石筍は優れた題材である。本研究では気候条件が異なる国内の4地点(広島県神石高原町・新潟県糸魚川市・岐阜県郡上市・三重県大紀町)で採集した石筍を題材に,高解像度の古気候プロキシの分析を行った。その結果,1) Sr同位体比が涵養地での風化プロセスの変化を反映すること,2) 糸魚川市の石筍酸素同位体比が完新世における冬期降水量の変動を記録していること...
【数物系科学】地球惑星科学:ガスハイドレート安定同位体を含む研究件
❏Clumped isotope signature of abiotic methane formed via Fischer-Tropsch catalysis and its implication in identifying the pathway of natural abiotic methane(20K14594)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】張 乃忠 東京工業大学, 地球生命研究所, 研究員 (90782772)
【キーワード】メタン / 同位体 / ガスハイドレート / 非生物学的メタン / methane (他15件)
【概要】メタンは主要な温室効果ガスであり、地球規模のメタン循環の解明は注目されている研究テーマの一つである。本研究では、天然メタン生成・消費経路の探索に利用可能な最先端のメタン二重置換同位体分析法を構築した。 (1) 日本海のガスハイドレート:海洋堆積物環境におけるメタン二重置換同位体効果の基本的なプロセスに注目し、メタンの起源と移動に関する基礎的な疑問に答える可能性を示した。 (2) 当研究室では、ガス...
❏Do microcrystalline dolomite inclusions provide fossil evidence for the onset of gas hydrate formation?: Isotopic and biogeochemical investigations of methane hydrate in Joetsu Basin, Sea of Japan.(17K05712)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】Snyder Glen 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (90751777)
【キーワード】gas hydrate / Sea of Japan / microdolomite / Bacteriodetes / helium (他20件)
【概要】微生物活動は高温の温泉水、深海堆積物など様々な場所で見つかっているが、ガスハイドレート結晶中に高塩分微小空間が存在し、その中で微生物が代謝を繰り返していたとは研究チーム。私たちは新潟県沖上越堆積盆で、長い連続的なガスハイドレートのコアを採取・分解し、分解後に残ったハイドレート融解水中に、幸運にも、中心部分に暗黒有機物質と生命活動の痕跡を包含する微小なマイクロドロマイトが残されているのを発見した。そ...
【数物系科学】地球惑星科学:古気候解析安定同位体を含む研究件
❏微生物マットの準その場観測から見積もる太古の海洋環境(22654059)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / アジアモンスーン (他13件)
【概要】温泉環境での微生物マットは始生代~原生代の地層に残された微生物作用の痕跡を解く鍵である。本研究では,炭酸カルシウムの沈殿を伴うトラバーチンを主な対象として,水/堆積物界面での化学的-物理的条件の変化を媒介として,微生物群集が組織に与える影響を考察した。その結果,大分県長湯温泉・鹿児島県安楽温泉・インドネシアPancuranPituにおけるトラバーチンの縞状組織がシアノバクテリアの代謝活動を反映した...
❏鍾乳石とトゥファを用いた長期的かつ高解像度の陸域古気候解析(21340149)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / アジアモンスーン (他6件)
【概要】温暖化地球での気候変動予測するために必要な,高解像度の後期更新世~完新世古気候記録の抽出を目的として,鍾乳石とトゥファの同位体組成を解析した。その結果,国内2箇所から採集した石筍試料から新たな気候学的知見を得た。まず。広島県神石高原町の試料の分析結果は,後氷期の温暖化が汎世界的なタイミングと同調していることを示した。これは,従来の福井県での湖堆積物の研究結果とは合わない。また,新潟県糸魚川市の試料...
❏トゥファ古気候学の展開(17340150)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / 微量元素 (他7件)
【概要】地球温暖化に伴う気候変動予測のために必要な古気候データの解読を目的として, 石灰岩地域の河川に発達する炭酸塩堆積物であるトゥファを研究した。複数の堆積場で行った化学組成と安定同位体比の分析結果から, トゥファの発達機構に関するいくつかの新知見をあきらかにするとともに, 降水量と気温の情報を化学指標と関連付けることに成功した。トゥファは年縞組織を持ち, 数ミリ/年の速度で堆積するので, 高解像度の気...
【数物系科学】地球惑星科学:希ガス安定同位体を含む研究件
❏Relationship between crustal degassing and microbial mineralization in active mud volcanoes, hydrocarbon seeps, and other environments(21K03739)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】Snyder Glen 東京大学, 大気海洋研究所, 特任研究員 (90751777)
【キーワード】authigenic carbonate / noble gas / helium isotopes / protodolomite / EPS (他12件)
【概要】During this year, we have completed analysis of noble gas inclusions in methane derived authigenic carbonates from samples recovered in shallow sediments in both Joetsu Basin, Sea of Japan, and from o...
❏Do microcrystalline dolomite inclusions provide fossil evidence for the onset of gas hydrate formation?: Isotopic and biogeochemical investigations of methane hydrate in Joetsu Basin, Sea of Japan.(17K05712)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】Snyder Glen 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (90751777)
【キーワード】gas hydrate / Sea of Japan / microdolomite / Bacteriodetes / helium (他20件)
【概要】微生物活動は高温の温泉水、深海堆積物など様々な場所で見つかっているが、ガスハイドレート結晶中に高塩分微小空間が存在し、その中で微生物が代謝を繰り返していたとは研究チーム。私たちは新潟県沖上越堆積盆で、長い連続的なガスハイドレートのコアを採取・分解し、分解後に残ったハイドレート融解水中に、幸運にも、中心部分に暗黒有機物質と生命活動の痕跡を包含する微小なマイクロドロマイトが残されているのを発見した。そ...
❏宇宙線生成核種の多変量解析による惑星物質の進化と隕石の起源について(13440167)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】日高 洋 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10208770)
【キーワード】宇宙線生成核種 / 中性子捕獲 / 隕石 / サマリウム / ガドリニウム (他12件)
【概要】本研究では(1)火星隕石12種,(2)オーブライト隕石12種,(3)Jilin(コンドライト)隕石8種,(4)月表土(A-16,A-17)試料15種,の試料を取り扱い,中性子捕獲反応によってそれら試料中に生じるSm, Gd,希ガスの同位体変動および^<10>Be,^<41>Caなどの宇宙線生成核種存在度から各試料が置かれていた宇宙環境を推定することを試みた。個々の結果をまと...
【数物系科学】地球惑星科学:新原生代安定同位体を含む研究件
❏エディアカラの海での気候激変と動物進化の因果関係の解明(18KK0094)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2023-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】新原生代 / 古海洋 / 動物進化 / バイオマーカー / 古土壌 (他13件)
【概要】本研究は「全球凍結後の層状化海洋でのエサの増加が多細胞動物の進化を促した」という独自の仮説を検証するために,海綿・刺胞動物由来の痕跡を含む世界各地のクリオゲニア~エディアカラ系堆積岩を対象に多項目の分析を行うものである。 コロナ禍で海外渡航が制限されていたため,今年度は比較検討対象として熊本県天草市および佐賀県唐津市の始新世堆積物についての野外調査を行った(狩野)。この調査では,土壌成堆積物と湖成...
❏新原生代の気候激変と動物進化を関連付けるDOXAM仮説の検証(23403014)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】動物進化 / 新原生代 / 安定同位体 / 海綿動物 / 炭素循環 (他8件)
【概要】新原生代に起こった多細胞動物の進化と気候激変を関連づけるために,中国・ブラジル・スペインでエディアカラ系の堆積岩を調査し,岩石・化石試料を採集した。その結果,貴州省において未記載の海綿骨片化石を,ブラジル国バーイア州では骨片を持たない海綿動物と思われる化石を発見した。後者に共産する直径4mmほどの球形構造はおそらく海綿動物の卵であると考えられる。炭素同位体層序の結果は,これらの海綿動物化石がエディ...
【数物系科学】地球惑星科学:トゥファ安定同位体を含む研究件
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
❏新規同位体解析法の導入による石筍古気候観測点の整備(25287131)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 / トゥファ (他7件)
【概要】人口が集中する温帯~亜熱帯の長期的古陸域気候媒体として石筍は優れた題材である。本研究では気候条件が異なる国内の4地点(広島県神石高原町・新潟県糸魚川市・岐阜県郡上市・三重県大紀町)で採集した石筍を題材に,高解像度の古気候プロキシの分析を行った。その結果,1) Sr同位体比が涵養地での風化プロセスの変化を反映すること,2) 糸魚川市の石筍酸素同位体比が完新世における冬期降水量の変動を記録していること...
❏微生物マットの準その場観測から見積もる太古の海洋環境(22654059)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / アジアモンスーン (他13件)
【概要】温泉環境での微生物マットは始生代~原生代の地層に残された微生物作用の痕跡を解く鍵である。本研究では,炭酸カルシウムの沈殿を伴うトラバーチンを主な対象として,水/堆積物界面での化学的-物理的条件の変化を媒介として,微生物群集が組織に与える影響を考察した。その結果,大分県長湯温泉・鹿児島県安楽温泉・インドネシアPancuranPituにおけるトラバーチンの縞状組織がシアノバクテリアの代謝活動を反映した...
【数物系科学】地球惑星科学:気候変動安定同位体を含む研究件
❏エディアカラの海での気候激変と動物進化の因果関係の解明(18KK0094)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2023-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】新原生代 / 古海洋 / 動物進化 / バイオマーカー / 古土壌 (他13件)
【概要】本研究は「全球凍結後の層状化海洋でのエサの増加が多細胞動物の進化を促した」という独自の仮説を検証するために,海綿・刺胞動物由来の痕跡を含む世界各地のクリオゲニア~エディアカラ系堆積岩を対象に多項目の分析を行うものである。 コロナ禍で海外渡航が制限されていたため,今年度は比較検討対象として熊本県天草市および佐賀県唐津市の始新世堆積物についての野外調査を行った(狩野)。この調査では,土壌成堆積物と湖成...
❏長寿二枚貝ビノスガイの現生及び化石試料の成長線解析による数十年規模気候変動の復元(18H01324)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
【キーワード】古環境復元 / 二枚貝 / 成長線解析 / 化石 / 長周期気候変動 (他9件)
【概要】ビノスガイの放射性炭素分析から岩手県沿岸の放射性炭素濃度の時系列変遷履歴を明らかにした.また,多くのビノスガイ死殻は2011年の津波により死亡したことを明らかにした.また,マルスダレガイ科二枚貝の南方種においても冬期に成長停滞が起こること,成長停滞の期間は加齢により長期化すること,などを明らかにした.酸素同位体ステージ5, 7, 9のビノスガイ化石標本を解析し,過去の温暖期についても100年以上の...
❏反応性窒素動態を統合的に扱う陸域物質循環モデルの開発(17H01867)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 昭彦 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 室長 (70344273)
【キーワード】一酸化二窒素 / 農地施肥 / 生態系モデル / 窒素循環 / 地球温暖化 (他20件)
【概要】様々な環境問題に関与する反応性窒素について、陸域生態系での動態を統合的に扱うモデルを構築した。大気からの沈着、生物的窒素固定、施肥(農地)からガス態での大気への放出と河川への溶脱までを広域スケールでシミュレートすることが可能となった。特に温室効果ガスである一酸化二窒素についてはメタ分析に基づいて推定高度化を図り、東アジア地域での排出量とその時間変化、排出係数を推定した。 ...
【数物系科学】地球惑星科学:太古代安定同位体を含む研究件
❏波長依存同位体効果による古大気組成の解読(22684026)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】上野 雄一郎 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (90422542)
【キーワード】安定同位体 / 地球史 / 大気化学 / 太古代 / 非質量依存分別
【概要】地層に記録された同位体情報から古大気組成を復元する目的のため、大気化学反応を模擬した光解離実験を行った。本年の実験は、まず分光器を備えた光化学反応セルを作成および改良し、波長150~300nm領域を0.1nm分解能で紫外スペクトルを取りつつ反応を行えるシステムが完成した。また生成物の回収ラインとガスクロマトグラフ質量分析計を導入し、生成物の同定および定量分析が可能になった。このシステムを用いて模擬...
❏太古代チャートの多種同位体と微量元素の地球化学:海洋環境と生命活動記録の解明(20340146)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】山口 耕生 東邦大学, 理学部, 准教授 (00359209)
【キーワード】太古代 / 堆積岩 / チャート / 縞状鉄鉱層 / 黒色頁岩 (他9件)
【概要】豪北西部ピルバラ地域で採取された、約34.6億年前のチャートと約32億年前のチャート/BIF(縞状鉄鉱層)および黒色頁岩の陸上掘削試料を用いて、堆積当時の海洋環境および微生物活動を制約する研究を行い、以下の成果が得られた。約34.6億年のチャート試料中の主要元素とREE存在量から海底熱水活動由来の鉄が深海で酸化された事、ケイ酸塩成分の酸素同位体組成からは堆積環境の温度は極めて高かった事、海水-熱水...
【数物系科学】地球惑星科学:温泉安定同位体を含む研究件
❏化学合成・光合成微生物生態系の炭素及び硫黄安定同位体化学指標の構築(17K14412)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中川 麻悠子 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任助教 (20647664)
【キーワード】炭素同位体 / 硫黄同位体 / 微生物 / 代謝 / 炭素同位体比 (他17件)
【概要】本研究ではまず化学合成細菌・光合成細菌の純粋培養を行い、脂肪酸の炭素・水素同位体比分析を行った。硫黄同位体比に関しては硫酸還元と硫黄不均化に注目し、それぞれの四種硫黄同位体的特徴付けに取り組んだ。。 フィールド研究に関しては、コスタリカの温泉水及び堆積物分析による炭素循環解析、成層湖涌池における微生物相と炭素循環解析、モンゴルの永久凍土帯湖底堆積物試料中硫黄同位体分析による気候変動解析に携わった。...
❏微生物マットの準その場観測から見積もる太古の海洋環境(22654059)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / アジアモンスーン (他13件)
【概要】温泉環境での微生物マットは始生代~原生代の地層に残された微生物作用の痕跡を解く鍵である。本研究では,炭酸カルシウムの沈殿を伴うトラバーチンを主な対象として,水/堆積物界面での化学的-物理的条件の変化を媒介として,微生物群集が組織に与える影響を考察した。その結果,大分県長湯温泉・鹿児島県安楽温泉・インドネシアPancuranPituにおけるトラバーチンの縞状組織がシアノバクテリアの代謝活動を反映した...
【数物系科学】地球惑星科学:降水量安定同位体を含む研究件
❏トゥファ古気候学の展開(17340150)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / 微量元素 (他7件)
【概要】地球温暖化に伴う気候変動予測のために必要な古気候データの解読を目的として, 石灰岩地域の河川に発達する炭酸塩堆積物であるトゥファを研究した。複数の堆積場で行った化学組成と安定同位体比の分析結果から, トゥファの発達機構に関するいくつかの新知見をあきらかにするとともに, 降水量と気温の情報を化学指標と関連付けることに成功した。トゥファは年縞組織を持ち, 数ミリ/年の速度で堆積するので, 高解像度の気...
❏中国黄土高原に生育する樹木の耐乾性機構の安定同位体法による解明(14560113)
【研究テーマ】林学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】福田 健二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (30208954)
【キーワード】黄土高原 / 耐乾性 / 安定同位体 / δ13C / 水利用効率 (他10件)
【概要】中国黄土高原は年降水量200〜600mm前後の半乾燥地であり、原植生は森林および草原からなると推定されているが、有史以来の農耕や牧畜によって植生は破壊され、ほとんどが畑および牧草地となっている。降水は夏季に集中するため、侵食を受けやすい黄土丘陵には大規模なガリーや崩壊が発達し、砂漠化の危険にさらされている。 本研究では、黄土高原のうちもっとも黄土が厚く堆積しており侵食量も大きい陜西省北部地域を対象...
【数物系科学】地球惑星科学:微量元素安定同位体を含む研究件
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
❏新規同位体解析法の導入による石筍古気候観測点の整備(25287131)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 / トゥファ (他7件)
【概要】人口が集中する温帯~亜熱帯の長期的古陸域気候媒体として石筍は優れた題材である。本研究では気候条件が異なる国内の4地点(広島県神石高原町・新潟県糸魚川市・岐阜県郡上市・三重県大紀町)で採集した石筍を題材に,高解像度の古気候プロキシの分析を行った。その結果,1) Sr同位体比が涵養地での風化プロセスの変化を反映すること,2) 糸魚川市の石筍酸素同位体比が完新世における冬期降水量の変動を記録していること...
❏シャコガイ殻の微小領域分析による超高時間解像度古環境復元法の確立(25870147)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (70463908)
【キーワード】シャコガイ / 極端現象 / 古環境復元 / Sr/Ca比 (他12件)
【概要】極端現象の理解や将来予測のためには,日内スケールの高解像度な古環境情報が必要不可欠である.1日1本の日輪を刻みながら,百年以上にわたり通年で連続的に成長する高解像度の古環境復元に適した利点を持つシャコガイ殻に着目し,微小領域分析による日内スケールでの超高解像度古環境復元手法を確立することを目的とし研究を進めた.日輪間隔は夏期に成長速度が速く,冬期は成長速度が低下する季節周期を示す事が明らかとなった...
【数物系科学】地球惑星科学:縞状鉄鉱層安定同位体を含む研究件
❏微生物マットの準その場観測から見積もる太古の海洋環境(22654059)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / アジアモンスーン (他13件)
【概要】温泉環境での微生物マットは始生代~原生代の地層に残された微生物作用の痕跡を解く鍵である。本研究では,炭酸カルシウムの沈殿を伴うトラバーチンを主な対象として,水/堆積物界面での化学的-物理的条件の変化を媒介として,微生物群集が組織に与える影響を考察した。その結果,大分県長湯温泉・鹿児島県安楽温泉・インドネシアPancuranPituにおけるトラバーチンの縞状組織がシアノバクテリアの代謝活動を反映した...
❏太古代チャートの多種同位体と微量元素の地球化学:海洋環境と生命活動記録の解明(20340146)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】山口 耕生 東邦大学, 理学部, 准教授 (00359209)
【キーワード】太古代 / 堆積岩 / チャート / 縞状鉄鉱層 / 黒色頁岩 (他9件)
【概要】豪北西部ピルバラ地域で採取された、約34.6億年前のチャートと約32億年前のチャート/BIF(縞状鉄鉱層)および黒色頁岩の陸上掘削試料を用いて、堆積当時の海洋環境および微生物活動を制約する研究を行い、以下の成果が得られた。約34.6億年のチャート試料中の主要元素とREE存在量から海底熱水活動由来の鉄が深海で酸化された事、ケイ酸塩成分の酸素同位体組成からは堆積環境の温度は極めて高かった事、海水-熱水...
【数物系科学】地球惑星科学:アジアモンスーン安定同位体を含む研究件
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏新規同位体解析法の導入による石筍古気候観測点の整備(25287131)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 / トゥファ (他7件)
【概要】人口が集中する温帯~亜熱帯の長期的古陸域気候媒体として石筍は優れた題材である。本研究では気候条件が異なる国内の4地点(広島県神石高原町・新潟県糸魚川市・岐阜県郡上市・三重県大紀町)で採集した石筍を題材に,高解像度の古気候プロキシの分析を行った。その結果,1) Sr同位体比が涵養地での風化プロセスの変化を反映すること,2) 糸魚川市の石筍酸素同位体比が完新世における冬期降水量の変動を記録していること...
❏微生物マットの準その場観測から見積もる太古の海洋環境(22654059)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / アジアモンスーン (他13件)
【概要】温泉環境での微生物マットは始生代~原生代の地層に残された微生物作用の痕跡を解く鍵である。本研究では,炭酸カルシウムの沈殿を伴うトラバーチンを主な対象として,水/堆積物界面での化学的-物理的条件の変化を媒介として,微生物群集が組織に与える影響を考察した。その結果,大分県長湯温泉・鹿児島県安楽温泉・インドネシアPancuranPituにおけるトラバーチンの縞状組織がシアノバクテリアの代謝活動を反映した...
【数物系科学】天文学:年代測定安定同位体を含む研究件
❏東日本大震災がもたらした縄文時代人骨(15K01136)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】奈良 貴史 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (30271894)
【キーワード】骨考古学 / 古病理 / 古DNA分析 / 安定同位体 / 年代測定 (他13件)
【概要】東日本大震災による復興住宅建設により岩手県大船渡市野々前貝塚、長谷堂貝塚から縄文時代と思われる人骨が出土したが、専門家による鑑定を受けないまま保管されていた。日本人類学黎明期に縄文時代人研究で先駆的な役割を果たした三陸沿岸部の貝塚人骨であるが、最近では多数の人骨が発見されるのは、大規模調査が行われることの多い首都圏の貝塚で、注目を浴びることは少なかった。今回震災復興事業で10体を超える人骨が新たに...
❏縄文中期末の「人口激減」に関する同位体地球化学と形質人類学による総合的研究(15H02946)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
【キーワード】縄文時代 / 狩猟採集民 / 環境変動 / 古食性 / 安定同位体 (他10件)
【概要】ヒトの適応を理解する上で、環境と人口動態の関係は非常に重要であるが、関東地方で見られる縄文時代中期から後期にかけての遺跡数・住居址数の激減について、環境変動とくに寒冷化イベント(ボンド3イベント)の影響についての実証的なデータはない。そこで、人口が激減したとされる中期末から後期初頭の古人骨で炭素・窒素同位体比を分析して、環境悪化の影響を検証したが食性の変化はなかった。また動物歯エナメル質の酸素・炭...
❏Re-Os法による硫化鉱物の生成年代の測定と鉱物生成条件の研究(62430009)
【研究テーマ】分析・地球化学
【研究種目】一般研究(A)
【研究期間】1987 - 1989
【研究代表者】増田 彰正 東京大学, 理学部, 教授 (40030788)
【キーワード】Re-Os年代測定法 / 硫化鉱物 / ICP-MS / 同位体平衡 / 質量差別効果 (他14件)
【概要】硫化鉱物の年代学的研究は、金属鉱床の成因を考える上で重要であるにもかかわらず、非常に立ち遅れている。本研究では、親鉄、親銅元素の組合わせである^<187>Re-^<187>Os放射壊変系を利用して、硫化鉱物の年代決定法の開発・実用化を行った。Re、Osの濃度決定、Os同位体比の測定には、近年開発された高周波誘導結合プラズマイオン源質量分析計(ICP-MS)を使用した。本研究...
【数物系科学】天文学:隕石安定同位体を含む研究件
❏重元素安定同位体の高精度分析による原始太陽系星雲の物質不均質分布の解明(23340171)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】横山 哲也 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (00467028)
【キーワード】高精度同位体分析 / 原始太陽系星雲 / 隕石 / 安定同位体 / TIMS (他11件)
【概要】本研究は初期太陽系における重元素安定同位体の不均質分布について、その程度や生み出した原因の解明を目的とした。コンドライトや分化隕石の全岩試料、及びコンドライト構成要素(CAI・コンドリュール・酸リーチング液など)に関し、TIMSを用いてSr・Nd・Te・Moの高精度同位体分析を行った。その結果、隕石母天体スケールの同位体異常を引き起こすのは50%凝縮温度が1300-1600Kの元素であることが分か...
❏宇宙線生成核種の多変量解析による惑星物質の進化と隕石の起源について(13440167)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】日高 洋 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10208770)
【キーワード】宇宙線生成核種 / 中性子捕獲 / 隕石 / サマリウム / ガドリニウム (他12件)
【概要】本研究では(1)火星隕石12種,(2)オーブライト隕石12種,(3)Jilin(コンドライト)隕石8種,(4)月表土(A-16,A-17)試料15種,の試料を取り扱い,中性子捕獲反応によってそれら試料中に生じるSm, Gd,希ガスの同位体変動および^<10>Be,^<41>Caなどの宇宙線生成核種存在度から各試料が置かれていた宇宙環境を推定することを試みた。個々の結果をまと...
【生物学】生物学:チベット高原安定同位体を含む研究件
❏チベット高原の火山熱水活動の地球化学的研究(21F20025)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2021-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
【キーワード】チベット高原 / ヘリウム同位体比 / 安定同位体 / 火山ガス
【概要】チベット高原はインド亜大陸とユーラシア大陸の衝突が起こる場所にあり,高原の東縁は南西方面に拡大しつつあり,第四紀の火山や地熱活動が認められる.本研究の目的は火山ガス,温泉水や地下水を採取して,それらに含まれるヘリウム,アルゴン,炭素,窒素などの揮発性元素の同位体組成に基づき,チベット高原の南西方向への拡大メカニズムを地球化学的に明らかにすることである.温室効果ガスとして重要な二酸化炭素のこの地域で...
❏同位体大循環モデルを用いた大陸規模水循環の解明(11640426)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】沼口 敦 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (30237797)
【キーワード】水循環 / 安定同位体 / 大循環モデル / 物質輸送 / 輸送スキーム (他19件)
【概要】本研究では全球規模の水同位体循環モデルを作成し、それと観測データとを組み合わせることによって、大陸内部での水循環とその変動についの議論を試みた。 まず、大気大循環モデル(CCSR/NIES AGCM)を拡張した上で、同位体分別のパラメタリゼーションを組み込み、全球水同位体循環モデルを作成した。さらに、氷雲過程、降水蒸発過程、海面からの蒸発過程における動的分別効果の改良、物質輸送スキームの改良を行っ...
【生物学】基礎生物学:シアノバクテリア安定同位体を含む研究件
❏微生物マットの準その場観測から見積もる太古の海洋環境(22654059)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / アジアモンスーン (他13件)
【概要】温泉環境での微生物マットは始生代~原生代の地層に残された微生物作用の痕跡を解く鍵である。本研究では,炭酸カルシウムの沈殿を伴うトラバーチンを主な対象として,水/堆積物界面での化学的-物理的条件の変化を媒介として,微生物群集が組織に与える影響を考察した。その結果,大分県長湯温泉・鹿児島県安楽温泉・インドネシアPancuranPituにおけるトラバーチンの縞状組織がシアノバクテリアの代謝活動を反映した...
❏縞状トゥファに記録される陸域気候情報の高解像度解読(12640443)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】狩野 彰宏 広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 炭酸塩 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 (他7件)
【概要】温帯〜亜熱帯地域の陸域古気候を定量的しかも高解像度で解析するために,トゥファは将来性のある試料であると言える.トゥファは石灰岩層地下水系より湧出した水から沈殿した炭酸塩堆積物である.科学研究費補助金の支給を受けて,研究代表者の研究グループは,1.いくつかのトゥファ堆積場において採集した水試料や堆積物試料を分析・観察し,トゥファの堆積機構を明らかにするとともに,トゥファの縞状組織は水温変化を反映した...
【生物学】基礎生物学:光合成安定同位体を含む研究件
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
❏葉の一生にわたる光合成・呼吸機能の最適制御機構(16207002)
【研究テーマ】植物生理・分子
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】寺島 一郎 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (40211388)
【キーワード】光合成 / 呼吸 / 最適化 / システミック制御 / 安定同位体 (他16件)
【概要】1.インゲンの根にショ糖を投与しても、シンクの段階の若い葉の糖含量は増加せず光合成活性にも変化を与えなかったが、ソース葉では糖含量が著しく増加し光合成活性の低下を招いた。シンク期とソース期の糖応答制御が異なっていることが明らかになった。 2.インゲン個体内の特定の葉の環境のみを全体とは異なる環境に制御する部分環境制御システムを用いて、葉の光合成速度は、その葉の発生時の光合成環境にのみ依存するのでは...
❏中国黄土高原に生育する樹木の耐乾性機構の安定同位体法による解明(14560113)
【研究テーマ】林学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】福田 健二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (30208954)
【キーワード】黄土高原 / 耐乾性 / 安定同位体 / δ13C / 水利用効率 (他10件)
【概要】中国黄土高原は年降水量200〜600mm前後の半乾燥地であり、原植生は森林および草原からなると推定されているが、有史以来の農耕や牧畜によって植生は破壊され、ほとんどが畑および牧草地となっている。降水は夏季に集中するため、侵食を受けやすい黄土丘陵には大規模なガリーや崩壊が発達し、砂漠化の危険にさらされている。 本研究では、黄土高原のうちもっとも黄土が厚く堆積しており侵食量も大きい陜西省北部地域を対象...
【生物学】人類学:縄文時代安定同位体を含む研究件
❏東日本大震災がもたらした縄文時代人骨(15K01136)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】奈良 貴史 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (30271894)
【キーワード】骨考古学 / 古病理 / 古DNA分析 / 安定同位体 / 年代測定 (他13件)
【概要】東日本大震災による復興住宅建設により岩手県大船渡市野々前貝塚、長谷堂貝塚から縄文時代と思われる人骨が出土したが、専門家による鑑定を受けないまま保管されていた。日本人類学黎明期に縄文時代人研究で先駆的な役割を果たした三陸沿岸部の貝塚人骨であるが、最近では多数の人骨が発見されるのは、大規模調査が行われることの多い首都圏の貝塚で、注目を浴びることは少なかった。今回震災復興事業で10体を超える人骨が新たに...
❏縄文中期末の「人口激減」に関する同位体地球化学と形質人類学による総合的研究(15H02946)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
【キーワード】縄文時代 / 狩猟採集民 / 環境変動 / 古食性 / 安定同位体 (他10件)
【概要】ヒトの適応を理解する上で、環境と人口動態の関係は非常に重要であるが、関東地方で見られる縄文時代中期から後期にかけての遺跡数・住居址数の激減について、環境変動とくに寒冷化イベント(ボンド3イベント)の影響についての実証的なデータはない。そこで、人口が激減したとされる中期末から後期初頭の古人骨で炭素・窒素同位体比を分析して、環境悪化の影響を検証したが食性の変化はなかった。また動物歯エナメル質の酸素・炭...
【生物学】人類学:古代DNA安定同位体を含む研究件
❏中国新石器時代における家畜・家禽の起源と、東アジアへの拡散の動物考古学的研究(26242020)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松井 章 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 客員研究員 (20157225)
【キーワード】家畜 / 考古科学 / 動物考古学 / 古環境 / 古代DNA (他9件)
【概要】本年度は、昨年10月に浙江省文物考古研究所にて開催した、共同研究の成果報告会の内容をもとに、日本語と中国語併記による成果報告書を刊行した。内容は、おおよそ以下の4点にまとめられる。①河姆渡文化期の田螺山遺跡出土動物遺存体の分析では、哺乳類のほか、これまで整理が進んでいなかった魚類、鳥類と爬虫類について初歩的な分析検討をおこなった。魚類は、カムルチー科、コイ科、ナマズ目などの淡水魚が中心であり、汽水...
❏日本列島の南と北でヒト集団の生活誌と系統の多様性を探る(22370087)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】石田 肇 琉球大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70145225)
【キーワード】骨考古学 / 形態 / 古代 DNA / 縄文時代人骨 / 琉球人 (他16件)
【概要】オホーツク文化人集団は 55 歳以上で亡くなる個体がかなり多い。オホーツク文化集団は、船上の活動などが腰椎の関節症性変化発症に関与した。久米島近世集団は、男女とも腰椎の関節症の頻度が高い。四肢では、オホーツク文化人骨では肘関節、膝関節で高い傾向を示した。沖縄縄文時代人は、目と目の間が平たいという特徴がある。成人男性の平均身長が約 153cm と、南低北高の傾向がみえる。北東アジア人の大腿骨骨体上部...
【生物学】人類学:化石安定同位体を含む研究件
❏長寿二枚貝ビノスガイの現生及び化石試料の成長線解析による数十年規模気候変動の復元(18H01324)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
【キーワード】古環境復元 / 二枚貝 / 成長線解析 / 化石 / 長周期気候変動 (他9件)
【概要】ビノスガイの放射性炭素分析から岩手県沿岸の放射性炭素濃度の時系列変遷履歴を明らかにした.また,多くのビノスガイ死殻は2011年の津波により死亡したことを明らかにした.また,マルスダレガイ科二枚貝の南方種においても冬期に成長停滞が起こること,成長停滞の期間は加齢により長期化すること,などを明らかにした.酸素同位体ステージ5, 7, 9のビノスガイ化石標本を解析し,過去の温暖期についても100年以上の...
❏シャコガイ殻の微小領域分析による超高時間解像度古環境復元法の確立(25870147)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (70463908)
【キーワード】シャコガイ / 極端現象 / 古環境復元 / Sr/Ca比 (他12件)
【概要】極端現象の理解や将来予測のためには,日内スケールの高解像度な古環境情報が必要不可欠である.1日1本の日輪を刻みながら,百年以上にわたり通年で連続的に成長する高解像度の古環境復元に適した利点を持つシャコガイ殻に着目し,微小領域分析による日内スケールでの超高解像度古環境復元手法を確立することを目的とし研究を進めた.日輪間隔は夏期に成長速度が速く,冬期は成長速度が低下する季節周期を示す事が明らかとなった...
❏琉球列島の更新世以降の環境変動に対する陸棲哺乳類の生態学的応答と形態進化(22800015)
【研究テーマ】文化財科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】久保 麦野 東京大学, 総合研究博物館, 特任研究員 (10582760)
【キーワード】琉球列島 / 化石 / 脊椎動物 / リュウキュウジカ / 古生態学 (他9件)
【概要】本研究では、後期更新世の琉球列島から発掘された化石シカ類2種(リュウキュウジカ、リュウキュウムカシキョン)について、形態分析および安定同位体分析による古生態復元を行った。化石シカ類は出土サイトによって歯牙のサイズに違いがあること、同一サイトでは2種とも木本植物の葉を主体とする食性であるが、リュウキュウジカの方がイネ科草本を採食する頻度が高かったと推定され、同所的な2種でのニッチ分化が示唆された。...
【総合理工】応用物理学:質量分析安定同位体を含む研究件
❏沿岸海洋堆積物における無機態窒素の非生物的有機化反応とその地球化学的意義(21651003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】宮島 利宏 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (20311631)
【キーワード】海洋科学 / 環境分析 / 窒素循環 / 核磁気共鳴 / 安定同位体 (他9件)
【概要】平成22年度は昨年度に引き続き、(1)同位体トーレーサー法・核磁気共鳴法による堆積物有機態窒素計測法の確立、(2)然堆積物中の有機態窒素の化学構造解析を実施した。(1)については昨年度から試みている超音波抽出を併用した反復温アルカリ抽出による分画精製法にさらに改良を加えると共に、脂質由来化合物に結合した窒素を抽出するために有機溶媒を用いた抽出法も合わせて実施した。 (2)については、別のプロジェク...
❏海洋表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランス(17310005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】武田 重信 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (20334328)
【キーワード】地球科学 / 海洋生態 / ケイ素 / 珪藻 / 安定同位体 (他11件)
【概要】ケイ素安定同位体を用いて海洋表層での珪藻類による生物ケイ酸(珪藻殻)の生産速度と珪藻殻からのケイ酸溶解速度を測定する手法を開発し、西部北太平洋亜寒帯域の表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランスについて研究を行った。 ケイ素安定同位体比の測定法として二重収束型誘導結合プラズマ質量分析計の適用について検討した結果、バックグラウンド補正を適切に行うことにより、従来用いられていた負イオン表面電離型質量...
❏安定同位体の分離と応用(05353014)
【研究テーマ】エネルギー学一般・原子力学
【研究種目】総合研究(B)
【研究期間】1993
【研究代表者】藤井 靖彦 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 教授 (20016869)
【キーワード】同位体分離 / 同位体効果 / 安定同位体 / 質量分析 / NMR (他8件)
【概要】本年度、3回の研究集会を東工大原子炉研で開催し、安定同位体の分離技術や利用・応用分野等について、分担者や、関係者の協力を得て、次のような調査活動を行なった。 (1)同位体の物理化学に関する最近の研究動向調査: 同位体分離・分析技術の基礎となる、同位体の物理化学的特性、平衡・反応速度の同位体効果等の中で特に異常同位体効果に注目し調査した。 (2)同位体分離に関する最近の技術調査: 最近進歩が著しい、...
【工学】土木工学:地球環境安定同位体を含む研究件
❏アイソトポログによる地球表層環境診断(17H06105)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉田 尚弘 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任教授 (60174942)
【キーワード】同位体置換分子種 / アイソトポログ / アイソトポマー / 地球環境 / 物質循環 (他8件)
【概要】全ての分子は多数の同位体置換分子種(本課題ではアイソトポログと総称する)から構成されているが、まだそのほとんどが正確に計測できていない。それらの計測法を開発するとともに、開発した計測法を速やかに適用し、国際標準の地球環境診断法とした。 重要な環境物質のアイソトポログの自然存在度を計測し、地質、生物、人為の3つの過程の中で重要なプロセスを解析することで、各プロセスとその相互作用で決まる地球表層環境を...
❏生物起源炭酸塩の生成機構と精密間接指標の開発に関する研究(19340146)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20356851)
【キーワード】生物硬化作用 / 生物起源炭酸塩 / 安定同位体 / 温度計 / 間接指標 (他6件)
【概要】現代のサンゴ試料において,高時間解像度でアスパラギン酸(Asp)の濃度と酸素同位体比を測定したところ,Asp濃度は顕著な季節変動を示すとともに,サンゴの生理指標として使用できることが示唆された.飼育サンゴの分析によるとSr/Ca比は水温を反映するが,Mg/Caは成長速度を反映することがわかった.飼育真珠二枚貝における真珠層の形成は通常より広い温度範囲であることがわかった.飼育底棲有孔虫は,pHが下...
【工学】総合工学:同位体分析安定同位体を含む研究件
❏日本列島の南と北でヒト集団の生活誌と系統の多様性を探る(22370087)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】石田 肇 琉球大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70145225)
【キーワード】骨考古学 / 形態 / 古代 DNA / 縄文時代人骨 / 琉球人 (他16件)
【概要】オホーツク文化人集団は 55 歳以上で亡くなる個体がかなり多い。オホーツク文化集団は、船上の活動などが腰椎の関節症性変化発症に関与した。久米島近世集団は、男女とも腰椎の関節症の頻度が高い。四肢では、オホーツク文化人骨では肘関節、膝関節で高い傾向を示した。沖縄縄文時代人は、目と目の間が平たいという特徴がある。成人男性の平均身長が約 153cm と、南低北高の傾向がみえる。北東アジア人の大腿骨骨体上部...
❏鮮更新世の初期人類をも含む哺乳動物相の進化古環学的研究(17207017)
【研究テーマ】人類学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】諏訪 元 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (50206596)
【キーワード】初期人類 / 哺乳動物相 / 古環境 / 咀嚼器 / 歯牙形態 (他9件)
【概要】本研究では、コンソ遺跡群出土の初期人類をも含む哺乳動物化石に関する形態ならびに同位体分析を進め、東アフリカの170万年前ごろに起こったとされる気候の乾燥化に対応した進化様式のあり方を検証した。結果、主要分類群であるウシ科においては、磨耗に対する適応進化とニッチェ分化が見られた。ボイセイ猿人においても臼歯構造ならびにエナメル質総量において特殊化が見られ、より特異的な食性環境への移行が示唆された。 ...
【工学】総合工学:エタノール安定同位体を含む研究件
❏有機分子の起源・生成機構解明のための同位体解剖学的手法の深化(17H02989)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山田 桂太 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (70323780)
【キーワード】安定同位体分析 / 揮発性有機分子 / アミノ酸 / アセトン / エタノール (他12件)
【概要】本研究では、地球宇宙化学試料に存在する微量有機分子の位置別炭素・水素安定同位体分析法(炭素PSIAおよび水素PSIA)を確立し、実際試料に適用することで、地球宇宙化学的研究における有機分子の起源・生成機構の議論を進展させることを目指した。具体的には、大気中揮発性有機化合物アセトンについて、炭素PSIAからその起源が工業由来か生物由来かを見分ける手法を確立した。また、エタノールについて、これまでにな...
❏アイソトポマーの計測・解析技術開発による物質循環解析(23224013)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】吉田 尚弘 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (60174942)
【キーワード】物質循環 / 安定同位体 / アイソトポマー / 環境計測 / 理論計算 (他12件)
【概要】水素から硫黄に至る生元素安定同位体の自然存在度は、物質循環追跡に有効である。本研究では単一同位体に限られていた環境分子中の同位体の組み合わせからなる多種同位体置換種、即ち「アイソトープの分子版」であるアイソトポマーの計測・解析法を開発した。 これを地球温暖化関連物質とその前駆物質である生体分子に適用し、起源、生成・消滅過程の情報を読み解いた。 未計測分子と観測不可能な短寿命反応中間体などの存在度予...
【工学】総合工学:メタン安定同位体を含む研究件
❏小区分17050:地球生命科学関連(0)
【研究テーマ】2020
【研究種目】炭化水素
【研究期間】メタン
【研究代表者】地殻内環境
【キーワード】安定同位体
【概要】During this year, we have completed analysis of noble gas inclusions in methane derived authigenic carbonates from samples recovered in shallow sediments in both Joetsu Basin, Sea of Japan, and from o...
❏Clumped isotope signature of abiotic methane formed via Fischer-Tropsch catalysis and its implication in identifying the pathway of natural abiotic methane(20K14594)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】張 乃忠 東京工業大学, 地球生命研究所, 研究員 (90782772)
【キーワード】メタン / 同位体 / ガスハイドレート / 非生物学的メタン / methane (他15件)
【概要】メタンは主要な温室効果ガスであり、地球規模のメタン循環の解明は注目されている研究テーマの一つである。本研究では、天然メタン生成・消費経路の探索に利用可能な最先端のメタン二重置換同位体分析法を構築した。 (1) 日本海のガスハイドレート:海洋堆積物環境におけるメタン二重置換同位体効果の基本的なプロセスに注目し、メタンの起源と移動に関する基礎的な疑問に答える可能性を示した。 (2) 当研究室では、ガス...
❏熱分解炭化水素の同位体システマチクスを決定する(20H02020)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】川口 慎介 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(海洋生物環境影響研究センター), 主任研究員 (50553088)
【キーワード】炭化水素 / メタン / 地殻内環境 / 安定同位体
【概要】本研究は、熱分解に起源を有する低分子炭化水素が呈する同位体システマチクスを実験および観測で解明することを目的とする。非生物天体における有機物合成 経路として知られる非生物炭化水素合成(abiotic syntheis)や、嫌気環境で普遍的に見られる微生物メタン生成(microbial methanogenesis)に注目が集まる 中、それら対象に対する「コンタミ」として扱われる熱分解起源炭化水素類...
【農学】農業工学:黄土高原安定同位体を含む研究件
❏森林衰退および砂漢化地域の樹木のストレス履歴の安定同位体による解明(16580116)
【研究テーマ】林学・森林工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】福田 健二 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教授 (30208954)
【キーワード】黄土高原 / 水ストレス / δ13C / 水利用効率 / 年輪 (他9件)
【概要】砂漠化地域である中国黄土高原において、主要な植林樹種である油松(Pinus tabulaeformis)および刺槐(Robinia pseudoacacia)の年輪の早材および晩材の炭素安定同位体比(δ13C)を求め、気象要因との関係を解析した。その結果、油松は気象条件の年変動に対する気孔の反応が強く、水利用効率が高いのに対して、刺槐は同位体比の年変動は少なく、気象との相関が低く、水利用効率も低か...
❏中国黄土高原に生育する樹木の耐乾性機構の安定同位体法による解明(14560113)
【研究テーマ】林学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】福田 健二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (30208954)
【キーワード】黄土高原 / 耐乾性 / 安定同位体 / δ13C / 水利用効率 (他10件)
【概要】中国黄土高原は年降水量200〜600mm前後の半乾燥地であり、原植生は森林および草原からなると推定されているが、有史以来の農耕や牧畜によって植生は破壊され、ほとんどが畑および牧草地となっている。降水は夏季に集中するため、侵食を受けやすい黄土丘陵には大規模なガリーや崩壊が発達し、砂漠化の危険にさらされている。 本研究では、黄土高原のうちもっとも黄土が厚く堆積しており侵食量も大きい陜西省北部地域を対象...
【農学】農芸化学:δ13C安定同位体を含む研究件
❏森林衰退および砂漢化地域の樹木のストレス履歴の安定同位体による解明(16580116)
【研究テーマ】林学・森林工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】福田 健二 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教授 (30208954)
【キーワード】黄土高原 / 水ストレス / δ13C / 水利用効率 / 年輪 (他9件)
【概要】砂漠化地域である中国黄土高原において、主要な植林樹種である油松(Pinus tabulaeformis)および刺槐(Robinia pseudoacacia)の年輪の早材および晩材の炭素安定同位体比(δ13C)を求め、気象要因との関係を解析した。その結果、油松は気象条件の年変動に対する気孔の反応が強く、水利用効率が高いのに対して、刺槐は同位体比の年変動は少なく、気象との相関が低く、水利用効率も低か...
❏中国黄土高原に生育する樹木の耐乾性機構の安定同位体法による解明(14560113)
【研究テーマ】林学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】福田 健二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (30208954)
【キーワード】黄土高原 / 耐乾性 / 安定同位体 / δ13C / 水利用効率 (他10件)
【概要】中国黄土高原は年降水量200〜600mm前後の半乾燥地であり、原植生は森林および草原からなると推定されているが、有史以来の農耕や牧畜によって植生は破壊され、ほとんどが畑および牧草地となっている。降水は夏季に集中するため、侵食を受けやすい黄土丘陵には大規模なガリーや崩壊が発達し、砂漠化の危険にさらされている。 本研究では、黄土高原のうちもっとも黄土が厚く堆積しており侵食量も大きい陜西省北部地域を対象...
【農学】森林圏科学:生態系機能安定同位体を含む研究件
❏食物網構造をベイズ推定する安定同位体混合モデルの開発と検証(22510249)
【研究テーマ】資源保全学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】角谷 拓 独立行政法人国立環境研究所, 生物・生態系環境研究センター, 研究員 (40451843)
【キーワード】生態系機能 / 生物多様性 / 群集生態学 / 安定同位体 / 食性分析 (他8件)
【概要】本研究では、胃内容分析や糞分析、文献調査等から得られる食物網構成種の間の食う-食われる関係の有無を0(無い場合)と1(有る場合)で記述した二値食物網データと、食物網構成種の安定同位体比データを取得することによって、その食物網における全ての消費者について異なる餌資源の貢献比率を同時に推定するベイズ推定モデルIsoWebを開発した。さらに、仮想食物網データおよび実データを用いた検証の結果、IsoWeb...
❏森林流域の水質浄化に関わる生態系機能の解明と評価手法の確立に関する研究(18380093)
【研究テーマ】林学・森林工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】大手 信人 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (10233199)
【キーワード】森林集水域 / 生態系機能 / 水質浄化機能 / 安定同位体 / 微生物生態学 (他7件)
【概要】本研究の成果は以下に集約される。 (1)先端的な安定同位体測定法である脱窒菌法によって、NO3-同位体比測定で森林の窒素循環における大気降下物の影響を明らかにした。 (2)土壌水・地下水・溶存有機態炭素DOCの同位体比を測定することで、森林からの流出有機物の生成プロセスを明らかにすることができた。 (3)森林集水域の窒素・炭素循環の長期予測するモデルに水文モデルを付加し、森林の伐採等の撹乱による影...
【農学】森林圏科学:年輪安定同位体を含む研究件
❏同位体年輪分析による落葉・常緑熱帯林の気象・生理的環境応答の長期変動履歴の解明(26304004)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】吉藤 奈津子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員等 (80514223)
【キーワード】同位体年輪 / 熱帯雨林 / 熱帯季節林 / 生理的応答 / 熱帯林 (他13件)
【概要】東南アジアの2タイプの熱帯林(落葉熱帯季節林・常緑熱帯雨林)を対象に、同位体年輪が気象や樹木の生理的環境応答の履歴をどのように反映しているのかを明らかにすることを目的とし、樹幹木部の炭素・酸素安定同位体比の高解像度プロファイル(同位体年輪)を解明するとともに、その形成時期を特定し、降雨及び土壌水分やCO2・H2Oフラックスデータとそれらから推定される樹木の生理的環境応答の指標との関係を明らかにした...
❏森林衰退および砂漢化地域の樹木のストレス履歴の安定同位体による解明(16580116)
【研究テーマ】林学・森林工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】福田 健二 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教授 (30208954)
【キーワード】黄土高原 / 水ストレス / δ13C / 水利用効率 / 年輪 (他9件)
【概要】砂漠化地域である中国黄土高原において、主要な植林樹種である油松(Pinus tabulaeformis)および刺槐(Robinia pseudoacacia)の年輪の早材および晩材の炭素安定同位体比(δ13C)を求め、気象要因との関係を解析した。その結果、油松は気象条件の年変動に対する気孔の反応が強く、水利用効率が高いのに対して、刺槐は同位体比の年変動は少なく、気象との相関が低く、水利用効率も低か...
❏中国黄土高原に生育する樹木の耐乾性機構の安定同位体法による解明(14560113)
【研究テーマ】林学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】福田 健二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (30208954)
【キーワード】黄土高原 / 耐乾性 / 安定同位体 / δ13C / 水利用効率 (他10件)
【概要】中国黄土高原は年降水量200〜600mm前後の半乾燥地であり、原植生は森林および草原からなると推定されているが、有史以来の農耕や牧畜によって植生は破壊され、ほとんどが畑および牧草地となっている。降水は夏季に集中するため、侵食を受けやすい黄土丘陵には大規模なガリーや崩壊が発達し、砂漠化の危険にさらされている。 本研究では、黄土高原のうちもっとも黄土が厚く堆積しており侵食量も大きい陜西省北部地域を対象...
【農学】森林圏科学:水利用効率安定同位体を含む研究件
❏森林衰退および砂漢化地域の樹木のストレス履歴の安定同位体による解明(16580116)
【研究テーマ】林学・森林工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】福田 健二 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教授 (30208954)
【キーワード】黄土高原 / 水ストレス / δ13C / 水利用効率 / 年輪 (他9件)
【概要】砂漠化地域である中国黄土高原において、主要な植林樹種である油松(Pinus tabulaeformis)および刺槐(Robinia pseudoacacia)の年輪の早材および晩材の炭素安定同位体比(δ13C)を求め、気象要因との関係を解析した。その結果、油松は気象条件の年変動に対する気孔の反応が強く、水利用効率が高いのに対して、刺槐は同位体比の年変動は少なく、気象との相関が低く、水利用効率も低か...
❏中国黄土高原に生育する樹木の耐乾性機構の安定同位体法による解明(14560113)
【研究テーマ】林学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】福田 健二 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (30208954)
【キーワード】黄土高原 / 耐乾性 / 安定同位体 / δ13C / 水利用効率 (他10件)
【概要】中国黄土高原は年降水量200〜600mm前後の半乾燥地であり、原植生は森林および草原からなると推定されているが、有史以来の農耕や牧畜によって植生は破壊され、ほとんどが畑および牧草地となっている。降水は夏季に集中するため、侵食を受けやすい黄土丘陵には大規模なガリーや崩壊が発達し、砂漠化の危険にさらされている。 本研究では、黄土高原のうちもっとも黄土が厚く堆積しており侵食量も大きい陜西省北部地域を対象...
【農学】森林圏科学:水循環安定同位体を含む研究件
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
❏同位体大循環モデルを用いた大陸規模水循環の解明(11640426)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】沼口 敦 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (30237797)
【キーワード】水循環 / 安定同位体 / 大循環モデル / 物質輸送 / 輸送スキーム (他19件)
【概要】本研究では全球規模の水同位体循環モデルを作成し、それと観測データとを組み合わせることによって、大陸内部での水循環とその変動についの議論を試みた。 まず、大気大循環モデル(CCSR/NIES AGCM)を拡張した上で、同位体分別のパラメタリゼーションを組み込み、全球水同位体循環モデルを作成した。さらに、氷雲過程、降水蒸発過程、海面からの蒸発過程における動的分別効果の改良、物質輸送スキームの改良を行っ...
【農学】水圏応用科学:物質循環安定同位体を含む研究件
❏日本海表層における懸濁態有機物の炭素・窒素アイソスケープの作成(19K06198)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】児玉 武稔 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 研究員 (20735899)
【キーワード】日本海 / 安定同位体比 / 懸濁態有機物 / 基礎生産 / 安定同位体 (他13件)
【概要】日本海で取得した懸濁態有機物の炭素・窒素安定同位体比の分析および結果の統計解析について進めた。安定同位体比の分析については、442試料の分析を終わらせ、季節的に均質ではないものの、統計解析には十分な分析結果を得ることができた。この結果について、統計解析をしたところ、日本海の安定同位体比については多峯性を示しており、ガウス混合モデルから4つのグループ(i-iv)に分類された。ほとんどの試料はグループ...
❏アイソトポログによる地球表層環境診断(17H06105)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉田 尚弘 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任教授 (60174942)
【キーワード】同位体置換分子種 / アイソトポログ / アイソトポマー / 地球環境 / 物質循環 (他8件)
【概要】全ての分子は多数の同位体置換分子種(本課題ではアイソトポログと総称する)から構成されているが、まだそのほとんどが正確に計測できていない。それらの計測法を開発するとともに、開発した計測法を速やかに適用し、国際標準の地球環境診断法とした。 重要な環境物質のアイソトポログの自然存在度を計測し、地質、生物、人為の3つの過程の中で重要なプロセスを解析することで、各プロセスとその相互作用で決まる地球表層環境を...
❏アイソトポマーの計測・解析技術開発による物質循環解析(23224013)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】吉田 尚弘 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (60174942)
【キーワード】物質循環 / 安定同位体 / アイソトポマー / 環境計測 / 理論計算 (他12件)
【概要】水素から硫黄に至る生元素安定同位体の自然存在度は、物質循環追跡に有効である。本研究では単一同位体に限られていた環境分子中の同位体の組み合わせからなる多種同位体置換種、即ち「アイソトープの分子版」であるアイソトポマーの計測・解析法を開発した。 これを地球温暖化関連物質とその前駆物質である生体分子に適用し、起源、生成・消滅過程の情報を読み解いた。 未計測分子と観測不可能な短寿命反応中間体などの存在度予...
【農学】水圏応用科学:日本海安定同位体を含む研究件
❏日本海表層における懸濁態有機物の炭素・窒素アイソスケープの作成(19K06198)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】児玉 武稔 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 研究員 (20735899)
【キーワード】日本海 / 安定同位体比 / 懸濁態有機物 / 基礎生産 / 安定同位体 (他13件)
【概要】日本海で取得した懸濁態有機物の炭素・窒素安定同位体比の分析および結果の統計解析について進めた。安定同位体比の分析については、442試料の分析を終わらせ、季節的に均質ではないものの、統計解析には十分な分析結果を得ることができた。この結果について、統計解析をしたところ、日本海の安定同位体比については多峯性を示しており、ガウス混合モデルから4つのグループ(i-iv)に分類された。ほとんどの試料はグループ...
❏Do microcrystalline dolomite inclusions provide fossil evidence for the onset of gas hydrate formation?: Isotopic and biogeochemical investigations of methane hydrate in Joetsu Basin, Sea of Japan.(17K05712)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】Snyder Glen 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (90751777)
【キーワード】gas hydrate / Sea of Japan / microdolomite / Bacteriodetes / helium (他20件)
【概要】微生物活動は高温の温泉水、深海堆積物など様々な場所で見つかっているが、ガスハイドレート結晶中に高塩分微小空間が存在し、その中で微生物が代謝を繰り返していたとは研究チーム。私たちは新潟県沖上越堆積盆で、長い連続的なガスハイドレートのコアを採取・分解し、分解後に残ったハイドレート融解水中に、幸運にも、中心部分に暗黒有機物質と生命活動の痕跡を包含する微小なマイクロドロマイトが残されているのを発見した。そ...
【農学】水圏応用科学:干潟安定同位体を含む研究件
❏亜熱帯性藻場・干潟複合生態系における低次生産構造の解明(25292115)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山田 秀秋 国立研究開発法人水産総合研究センター, 東北区水産研究所, 業務推進課長 (10372012)
【キーワード】食物網構造 / 炭素・窒素安定同位体比 / 藻場・干潟 / 複合生態系 / 低次生産 (他10件)
【概要】石垣島名蔵湾の海草群落における食物網構造は、微細な空間スケールで異なると共に、顕著な季節的変化も示した。干潟域にかけては、群集構造の多様性が徐々に低下する傾向が認められ、マングローブ域でも、空間的変化を欠いた低次生産構造が形成されていた。藻場域とマングローブ域とでは低次生産段階での直接的連環は乏しいことが示唆されたが、両者を繋ぐ干潟域を含めた個生態系間の連環が栄養塩緩衝機能を高めていると考えられた...
❏強乱流混合海域における力学機構と高生物生産維持機構の解明(18405030)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】木村 伸吾 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90202043)
【キーワード】ヨーロッパイガイ / 低次生物生産 / 乱流 / 安定同位体 / 干潟 (他18件)
【概要】乱流混合が強い英国メナイ海峡域の干潟では、外部からの浮遊性植物プランクトンの流入よりも底生珪藻による基礎生産が大きく、また、底生生物であるヨーロッパイガイ(ムール貝)は底生珪藻と懸濁態有機物を主要な餌資源とする可能性が示された。しかし、ムール貝は懸濁態有機物中のデトライタスを餌として積極的に利用することはなく、その成長には底生珪藻の寄与が極めて大きいことが分かった。結論として、従来考えられてきた外...
【農学】水圏応用科学:食物網構造安定同位体を含む研究件
❏日本海表層における懸濁態有機物の炭素・窒素アイソスケープの作成(19K06198)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】児玉 武稔 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 研究員 (20735899)
【キーワード】日本海 / 安定同位体比 / 懸濁態有機物 / 基礎生産 / 安定同位体 (他13件)
【概要】日本海で取得した懸濁態有機物の炭素・窒素安定同位体比の分析および結果の統計解析について進めた。安定同位体比の分析については、442試料の分析を終わらせ、季節的に均質ではないものの、統計解析には十分な分析結果を得ることができた。この結果について、統計解析をしたところ、日本海の安定同位体比については多峯性を示しており、ガウス混合モデルから4つのグループ(i-iv)に分類された。ほとんどの試料はグループ...
❏亜熱帯性藻場・干潟複合生態系における低次生産構造の解明(25292115)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山田 秀秋 国立研究開発法人水産総合研究センター, 東北区水産研究所, 業務推進課長 (10372012)
【キーワード】食物網構造 / 炭素・窒素安定同位体比 / 藻場・干潟 / 複合生態系 / 低次生産 (他10件)
【概要】石垣島名蔵湾の海草群落における食物網構造は、微細な空間スケールで異なると共に、顕著な季節的変化も示した。干潟域にかけては、群集構造の多様性が徐々に低下する傾向が認められ、マングローブ域でも、空間的変化を欠いた低次生産構造が形成されていた。藻場域とマングローブ域とでは低次生産段階での直接的連環は乏しいことが示唆されたが、両者を繋ぐ干潟域を含めた個生態系間の連環が栄養塩緩衝機能を高めていると考えられた...
【農学】水圏応用科学:微生物安定同位体を含む研究件
❏化学合成・光合成微生物生態系の炭素及び硫黄安定同位体化学指標の構築(17K14412)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中川 麻悠子 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任助教 (20647664)
【キーワード】炭素同位体 / 硫黄同位体 / 微生物 / 代謝 / 炭素同位体比 (他17件)
【概要】本研究ではまず化学合成細菌・光合成細菌の純粋培養を行い、脂肪酸の炭素・水素同位体比分析を行った。硫黄同位体比に関しては硫酸還元と硫黄不均化に注目し、それぞれの四種硫黄同位体的特徴付けに取り組んだ。。 フィールド研究に関しては、コスタリカの温泉水及び堆積物分析による炭素循環解析、成層湖涌池における微生物相と炭素循環解析、モンゴルの永久凍土帯湖底堆積物試料中硫黄同位体分析による気候変動解析に携わった。...
❏Do microcrystalline dolomite inclusions provide fossil evidence for the onset of gas hydrate formation?: Isotopic and biogeochemical investigations of methane hydrate in Joetsu Basin, Sea of Japan.(17K05712)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】Snyder Glen 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (90751777)
【キーワード】gas hydrate / Sea of Japan / microdolomite / Bacteriodetes / helium (他20件)
【概要】微生物活動は高温の温泉水、深海堆積物など様々な場所で見つかっているが、ガスハイドレート結晶中に高塩分微小空間が存在し、その中で微生物が代謝を繰り返していたとは研究チーム。私たちは新潟県沖上越堆積盆で、長い連続的なガスハイドレートのコアを採取・分解し、分解後に残ったハイドレート融解水中に、幸運にも、中心部分に暗黒有機物質と生命活動の痕跡を包含する微小なマイクロドロマイトが残されているのを発見した。そ...
❏太古代チャートの多種同位体と微量元素の地球化学:海洋環境と生命活動記録の解明(20340146)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】山口 耕生 東邦大学, 理学部, 准教授 (00359209)
【キーワード】太古代 / 堆積岩 / チャート / 縞状鉄鉱層 / 黒色頁岩 (他9件)
【概要】豪北西部ピルバラ地域で採取された、約34.6億年前のチャートと約32億年前のチャート/BIF(縞状鉄鉱層)および黒色頁岩の陸上掘削試料を用いて、堆積当時の海洋環境および微生物活動を制約する研究を行い、以下の成果が得られた。約34.6億年のチャート試料中の主要元素とREE存在量から海底熱水活動由来の鉄が深海で酸化された事、ケイ酸塩成分の酸素同位体組成からは堆積環境の温度は極めて高かった事、海水-熱水...
【農学】水圏応用科学:二枚貝安定同位体を含む研究件
❏長寿二枚貝ビノスガイの現生及び化石試料の成長線解析による数十年規模気候変動の復元(18H01324)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
【キーワード】古環境復元 / 二枚貝 / 成長線解析 / 化石 / 長周期気候変動 (他9件)
【概要】ビノスガイの放射性炭素分析から岩手県沿岸の放射性炭素濃度の時系列変遷履歴を明らかにした.また,多くのビノスガイ死殻は2011年の津波により死亡したことを明らかにした.また,マルスダレガイ科二枚貝の南方種においても冬期に成長停滞が起こること,成長停滞の期間は加齢により長期化すること,などを明らかにした.酸素同位体ステージ5, 7, 9のビノスガイ化石標本を解析し,過去の温暖期についても100年以上の...
❏生物起源炭酸塩の有機物酸素同位体比分析による水温及び海水酸素同位体比の両方の復元(16K13912)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (70463908)
【キーワード】酸素同位体比 / 生物起源炭酸塩 / 古環境指標 / 水温復元 / 二枚貝 (他16件)
【概要】貝殻やサンゴ骨格など生物がつくる炭酸カルシウムの骨格を分析することで過去の環境を復元することが可能である.炭酸カルシウムの「酸素同位体比」という指標は,形成時の水温を復元するための強力な指標としてこれまで用いられてきたが,最も重要な問題が塩分の影響を分離できないことであった.本研究では,炭酸カルシウム骨格に微量に含まれる有機物に着目し,そこに含まれる「酸素同位体比」や「炭素同位体比」に着目すること...
【農学】水圏応用科学:植物プランクトン安定同位体を含む研究件
❏日本海表層における懸濁態有機物の炭素・窒素アイソスケープの作成(19K06198)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】児玉 武稔 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 研究員 (20735899)
【キーワード】日本海 / 安定同位体比 / 懸濁態有機物 / 基礎生産 / 安定同位体 (他13件)
【概要】日本海で取得した懸濁態有機物の炭素・窒素安定同位体比の分析および結果の統計解析について進めた。安定同位体比の分析については、442試料の分析を終わらせ、季節的に均質ではないものの、統計解析には十分な分析結果を得ることができた。この結果について、統計解析をしたところ、日本海の安定同位体比については多峯性を示しており、ガウス混合モデルから4つのグループ(i-iv)に分類された。ほとんどの試料はグループ...
❏海洋表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランス(17310005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】武田 重信 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (20334328)
【キーワード】地球科学 / 海洋生態 / ケイ素 / 珪藻 / 安定同位体 (他11件)
【概要】ケイ素安定同位体を用いて海洋表層での珪藻類による生物ケイ酸(珪藻殻)の生産速度と珪藻殻からのケイ酸溶解速度を測定する手法を開発し、西部北太平洋亜寒帯域の表層における生物ケイ酸の生産と溶解のバランスについて研究を行った。 ケイ素安定同位体比の測定法として二重収束型誘導結合プラズマ質量分析計の適用について検討した結果、バックグラウンド補正を適切に行うことにより、従来用いられていた負イオン表面電離型質量...
【農学】水圏応用科学:耳石安定同位体を含む研究件
❏耳石安定同位体比を利用したニホンウナギの天然加入個体/放流個体の分布状況の解明(18H02225)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】海部 健三 中央大学, 法学部, 教授 (30615258)
【キーワード】ニホンウナギ / 放流 / 耳石 / 安定同位体比 / 安定同位体 (他8件)
【概要】複数の水系より入手したニホンウナギについて、耳石の酸素・炭素同位体分析を行い、判別モデルを用いて天然加入個体と放流個体の識別を行なった。既往研究のデータと合わせ、青森県から鹿児島県に至る17府県21水系について、放流個体/天然遡上個体の割合を明らかにした(876個体)。放流個体の割合は0.0%から100.0%と幅広く、全体では41.4%を占めた。この結果をもとに、天然個体の割合が高い水域において漁...
❏行動計測・数理モデル・耳石化学分析によるクロマグロの分集団構造の解明(24380104)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】北川 貴士 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (50431804)
【キーワード】クロマグロ / 回遊 / 数理モデル / 安定同位体 / 耳石 (他10件)
【概要】クロマグロの分集団構造の把握のため、記録計から得られたデータの解析を行った。西部から東部太平洋への渡洋回遊を行う契機は,越冬海域に依存していることが示された。耳石酸素安定同位体比・微量元素,筋肉の窒素・炭素安定同位体比の生息環境履歴の無負荷型記録計としての有効性が示された。拡張型キネシスモデルは探索範囲・回数が主な制御要因であり,環境探索行動がモデル構築のキー・パラメータであることが示された。 ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:アイソトープ安定同位体を含む研究件
❏Clumped isotope signature of abiotic methane formed via Fischer-Tropsch catalysis and its implication in identifying the pathway of natural abiotic methane(20K14594)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】張 乃忠 東京工業大学, 地球生命研究所, 研究員 (90782772)
【キーワード】メタン / 同位体 / ガスハイドレート / 非生物学的メタン / methane (他15件)
【概要】メタンは主要な温室効果ガスであり、地球規模のメタン循環の解明は注目されている研究テーマの一つである。本研究では、天然メタン生成・消費経路の探索に利用可能な最先端のメタン二重置換同位体分析法を構築した。 (1) 日本海のガスハイドレート:海洋堆積物環境におけるメタン二重置換同位体効果の基本的なプロセスに注目し、メタンの起源と移動に関する基礎的な疑問に答える可能性を示した。 (2) 当研究室では、ガス...
❏Intramolecular isotope analysis of lipids as a novel biological and environmental proxy(18H01326)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】ジルベルト アレキシー 東京工業大学, 理学院, 助教 (20726955)
【キーワード】Lipids / Isotope / Biomarker / lipids / 13C isotope (他15件)
【概要】代謝は複雑なシステムであり、炭素同位体(13Cと12C)、またはそれらの比率は、生物のフラックスと生理学的状態を記録することができます。 したがって、有機分子の安定同位体組成は、多くの分野で重要です。 特に脂質は、堆積性有機物として非常に長期間保存されるため、興味深いターゲットとなります。 このプロジェクトでは、植物の脂肪酸の各位置の13C/12C同位体組成を測定することができました。 したがって...
【医歯薬学】社会医学:呼吸安定同位体を含む研究件
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
❏葉の一生にわたる光合成・呼吸機能の最適制御機構(16207002)
【研究テーマ】植物生理・分子
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】寺島 一郎 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (40211388)
【キーワード】光合成 / 呼吸 / 最適化 / システミック制御 / 安定同位体 (他16件)
【概要】1.インゲンの根にショ糖を投与しても、シンクの段階の若い葉の糖含量は増加せず光合成活性にも変化を与えなかったが、ソース葉では糖含量が著しく増加し光合成活性の低下を招いた。シンク期とソース期の糖応答制御が異なっていることが明らかになった。 2.インゲン個体内の特定の葉の環境のみを全体とは異なる環境に制御する部分環境制御システムを用いて、葉の光合成速度は、その葉の発生時の光合成環境にのみ依存するのでは...
❏シアン耐性経路に注目した高等植物の呼吸エネルギー収支の生理生態学的研究(10440235)
【研究テーマ】生態
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】寺島 一郎 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40211388)
【キーワード】呼吸 / シアン耐性呼吸 / 安定同位体 / 呼吸エネルギーコスト / 温度順化 (他6件)
【概要】高等植物のミトコンドリアには,シトクロム経路のほかに,ATPを生産しないシアン耐性経路がある.シアン耐性経路の寄与率を測定することは,呼吸から得られるエネルギーの収支を知る上で必須である.さらに,この経路の制御システムを知ることにより,呼吸系調節の生態学的意義が明らかになる.われわれはすでに,cytochrome c oxidaseとaltemative oxidaseの酸素の安定同位体分別が異な...
【医歯薬学】薬学:代謝安定同位体を含む研究件
❏化学合成・光合成微生物生態系の炭素及び硫黄安定同位体化学指標の構築(17K14412)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中川 麻悠子 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任助教 (20647664)
【キーワード】炭素同位体 / 硫黄同位体 / 微生物 / 代謝 / 炭素同位体比 (他17件)
【概要】本研究ではまず化学合成細菌・光合成細菌の純粋培養を行い、脂肪酸の炭素・水素同位体比分析を行った。硫黄同位体比に関しては硫酸還元と硫黄不均化に注目し、それぞれの四種硫黄同位体的特徴付けに取り組んだ。。 フィールド研究に関しては、コスタリカの温泉水及び堆積物分析による炭素循環解析、成層湖涌池における微生物相と炭素循環解析、モンゴルの永久凍土帯湖底堆積物試料中硫黄同位体分析による気候変動解析に携わった。...
❏外洋性魚類・鯨類を指標とした北西太平洋における水銀安定同位体比の三次元分布解析(17H04712)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】板井 啓明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (60554467)
【キーワード】水銀 / 安定同位体 / 海洋生物 / 北西太平洋 / 水銀安定同位体比 (他17件)
【概要】本研究では、北西太平洋で捕獲された海洋大型生物中の水銀安定同位体比を計測することで、当海域における水銀動態解析に応用するとともに、水銀安定同位体比の生態研究に対する応用性を評価した。具体的には、(1)北西太平洋各地域から採取されたカツオ中水銀安定同位体比のバリエーションと変動要因解析、(2)Mass balance modelカツオへの水銀蓄積速度の解析、(3)海棲哺乳類への水銀濃縮機構の解析、を...
❏安定同位体をトレーサーとしたヒラメ変態期の生体物質・エネルギー代謝(09760174)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】青木 茂 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (50270898)
【キーワード】ヒラメ / 変態 / 安定同位体 / 代謝
【概要】はじめに、仔稚魚の生体物質・エネルギー代謝の測定に安定同位体をトレーサーとして使う実験方法の確立を試みた。タンパク質と脂肪の代謝を測定するため、^<13>Cと^<15>Nによる二重標識をおこなった。無機態の^<13>Cと^<15>Nを植物プランクトンに取り込ませ、それを餌に3日以上飼育した動物プランクトンを仔稚魚に与えることにより、トレーサーの同位体...
【医歯薬学】薬学:核磁気共鳴(NMR)安定同位体を含む研究件
❏沿岸海洋堆積物における無機態窒素の非生物的有機化反応とその地球化学的意義(21651003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】宮島 利宏 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (20311631)
【キーワード】海洋科学 / 環境分析 / 窒素循環 / 核磁気共鳴 / 安定同位体 (他9件)
【概要】平成22年度は昨年度に引き続き、(1)同位体トーレーサー法・核磁気共鳴法による堆積物有機態窒素計測法の確立、(2)然堆積物中の有機態窒素の化学構造解析を実施した。(1)については昨年度から試みている超音波抽出を併用した反復温アルカリ抽出による分画精製法にさらに改良を加えると共に、脂質由来化合物に結合した窒素を抽出するために有機溶媒を用いた抽出法も合わせて実施した。 (2)については、別のプロジェク...
❏安定同位体の分離と応用(05353014)
【研究テーマ】エネルギー学一般・原子力学
【研究種目】総合研究(B)
【研究期間】1993
【研究代表者】藤井 靖彦 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 教授 (20016869)
【キーワード】同位体分離 / 同位体効果 / 安定同位体 / 質量分析 / NMR (他8件)
【概要】本年度、3回の研究集会を東工大原子炉研で開催し、安定同位体の分離技術や利用・応用分野等について、分担者や、関係者の協力を得て、次のような調査活動を行なった。 (1)同位体の物理化学に関する最近の研究動向調査: 同位体分離・分析技術の基礎となる、同位体の物理化学的特性、平衡・反応速度の同位体効果等の中で特に異常同位体効果に注目し調査した。 (2)同位体分離に関する最近の技術調査: 最近進歩が著しい、...
【医歯薬学】薬学:脂肪酸安定同位体を含む研究件
❏Intramolecular isotope analysis of lipids as a novel biological and environmental proxy(18H01326)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】ジルベルト アレキシー 東京工業大学, 理学院, 助教 (20726955)
【キーワード】Lipids / Isotope / Biomarker / lipids / 13C isotope (他15件)
【概要】代謝は複雑なシステムであり、炭素同位体(13Cと12C)、またはそれらの比率は、生物のフラックスと生理学的状態を記録することができます。 したがって、有機分子の安定同位体組成は、多くの分野で重要です。 特に脂質は、堆積性有機物として非常に長期間保存されるため、興味深いターゲットとなります。 このプロジェクトでは、植物の脂肪酸の各位置の13C/12C同位体組成を測定することができました。 したがって...
❏枯死木が腐食連鎖系の群集組成と食物網構造に与える長期的影響の解明(17H03732)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 智之 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (20633001)
【キーワード】枯死木 / 脂肪酸 / 安定同位体 / 伊勢湾台風 / 大規模風倒 (他11件)
【概要】大規模な風倒があった森林では、しばしば倒木が搬出される。長い時間をかけて分解される倒木を搬出することは、生態系にどのような影響を与えるのだろうか。本研究は、1959年の伊勢湾台風による大規模風倒があった亜高山帯林で、倒木を搬出した場所(除去区)としていない場所(残置区)で、現在の生物群集や食物網での物質移動を調べることで、この疑問の検証に取り組んだ。生物体内の安定同位体比や脂肪酸組成などの生物間の...
【医歯薬学】看護学:老化安定同位体を含む研究件
❏耕地土壌における脱窒のエコ・ゲノミックス-根粒菌共生系のN_2Oパラドックスの解明と土壌微生物集団ゲノム科学の基盤構築-(17380046)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】南澤 究 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (70167667)
【キーワード】根粒菌 / 脱窒 / 亜酸化窒素 / 硝酸 / 土壌 (他13件)
【概要】土壌のない実験室系では根粒はN_2Oを吸収か非発生であるが、圃場ダイズ根粒はN_2Oの発生源であった。圃場を模した土壌栽培系とダイズ根粒菌変異株の実験より、nosZを欠損株は硝酸からN_2O発生を起こし、その硝酸は硝化細菌により供給されていた。ゲノム比較等により農耕地土壌のBJ_2クラスターに属するダイズ根粒菌は、nosZを欠損し、最終産物としてN_2Oを生成した。以上の結果は、少なくともダイズ根...
❏葉の一生にわたる光合成・呼吸機能の最適制御機構(16207002)
【研究テーマ】植物生理・分子
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】寺島 一郎 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (40211388)
【キーワード】光合成 / 呼吸 / 最適化 / システミック制御 / 安定同位体 (他16件)
【概要】1.インゲンの根にショ糖を投与しても、シンクの段階の若い葉の糖含量は増加せず光合成活性にも変化を与えなかったが、ソース葉では糖含量が著しく増加し光合成活性の低下を招いた。シンク期とソース期の糖応答制御が異なっていることが明らかになった。 2.インゲン個体内の特定の葉の環境のみを全体とは異なる環境に制御する部分環境制御システムを用いて、葉の光合成速度は、その葉の発生時の光合成環境にのみ依存するのでは...
【医歯薬学】看護学:バイオマーカー安定同位体を含む研究件
❏エディアカラの海での気候激変と動物進化の因果関係の解明(18KK0094)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2023-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】新原生代 / 古海洋 / 動物進化 / バイオマーカー / 古土壌 (他13件)
【概要】本研究は「全球凍結後の層状化海洋でのエサの増加が多細胞動物の進化を促した」という独自の仮説を検証するために,海綿・刺胞動物由来の痕跡を含む世界各地のクリオゲニア~エディアカラ系堆積岩を対象に多項目の分析を行うものである。 コロナ禍で海外渡航が制限されていたため,今年度は比較検討対象として熊本県天草市および佐賀県唐津市の始新世堆積物についての野外調査を行った(狩野)。この調査では,土壌成堆積物と湖成...
❏Intramolecular isotope analysis of lipids as a novel biological and environmental proxy(18H01326)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】ジルベルト アレキシー 東京工業大学, 理学院, 助教 (20726955)
【キーワード】Lipids / Isotope / Biomarker / lipids / 13C isotope (他15件)
【概要】代謝は複雑なシステムであり、炭素同位体(13Cと12C)、またはそれらの比率は、生物のフラックスと生理学的状態を記録することができます。 したがって、有機分子の安定同位体組成は、多くの分野で重要です。 特に脂質は、堆積性有機物として非常に長期間保存されるため、興味深いターゲットとなります。 このプロジェクトでは、植物の脂肪酸の各位置の13C/12C同位体組成を測定することができました。 したがって...
❏Do microcrystalline dolomite inclusions provide fossil evidence for the onset of gas hydrate formation?: Isotopic and biogeochemical investigations of methane hydrate in Joetsu Basin, Sea of Japan.(17K05712)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】Snyder Glen 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (90751777)
【キーワード】gas hydrate / Sea of Japan / microdolomite / Bacteriodetes / helium (他20件)
【概要】微生物活動は高温の温泉水、深海堆積物など様々な場所で見つかっているが、ガスハイドレート結晶中に高塩分微小空間が存在し、その中で微生物が代謝を繰り返していたとは研究チーム。私たちは新潟県沖上越堆積盆で、長い連続的なガスハイドレートのコアを採取・分解し、分解後に残ったハイドレート融解水中に、幸運にも、中心部分に暗黒有機物質と生命活動の痕跡を包含する微小なマイクロドロマイトが残されているのを発見した。そ...