耕地土壌における脱窒のエコ・ゲノミックス-根粒菌共生系のN_2Oパラドックスの解明と土壌微生物集団ゲノム科学の基盤構築-
【研究分野】植物栄養学・土壌学
【研究キーワード】
根粒菌 / 脱窒 / 亜酸化窒素 / 硝酸 / 土壌 / ダイズ / nosZ / 老化 / 多型解析 / 根圏 / napA / ダイズ根粒菌 / 安定同位体
【研究成果の概要】
土壌のない実験室系では根粒はN_2Oを吸収か非発生であるが、圃場ダイズ根粒はN_2Oの発生源であった。圃場を模した土壌栽培系とダイズ根粒菌変異株の実験より、nosZを欠損株は硝酸からN_2O発生を起こし、その硝酸は硝化細菌により供給されていた。ゲノム比較等により農耕地土壌のBJ_2クラスターに属するダイズ根粒菌は、nosZを欠損し、最終産物としてN_2Oを生成した。以上の結果は、少なくともダイズ根粒菌のnosZ遺伝子型と硝化細菌の共同作用により圃場ダイズ根粒からN2_O発生が生ずることを示唆している。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
妹尾 啓史 | 東京大学 | 大学院・農学生命研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【配分額】16,500千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 2,100千円)