重元素安定同位体の高精度分析による原始太陽系星雲の物質不均質分布の解明
【研究分野】地球宇宙化学
【研究キーワード】
高精度同位体分析 / 原始太陽系星雲 / 隕石 / 安定同位体 / TIMS / 同位体異常 / 高精度同位体測定 / 重元素安定同位体異常 / ICP-MS / ダスト粒子 / 輸送モデリング
【研究成果の概要】
本研究は初期太陽系における重元素安定同位体の不均質分布について、その程度や生み出した原因の解明を目的とした。コンドライトや分化隕石の全岩試料、及びコンドライト構成要素(CAI・コンドリュール・酸リーチング液など)に関し、TIMSを用いてSr・Nd・Te・Moの高精度同位体分析を行った。その結果、隕石母天体スケールの同位体異常を引き起こすのは50%凝縮温度が1300-1600Kの元素であることが分かった。これはダストと各元素の揮発性が同位体異常に大きく影響することを意味し、超新星粒子の流入やダストサイズによる分別よりも、太陽系の温度構造とその進化が同位体異常の発生に強く寄与したことを示唆する。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
平田 岳史 | 京都大学 | 大学院・理学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
中本 泰史 | 東京工業大学 | 大学院・理工学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【配分額】20,150千円 (直接経費: 15,500千円、間接経費: 4,650千円)