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研究分野別サイレントキーワード
「シグナル伝達」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】情報学フロンティア:情報理論シグナル伝達を含む研究件
❏1細胞レベルでのシグナル伝達の時間情報コードの解析(18H03979)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】黒田 真也 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (50273850)
【キーワード】時間情報コード / システム生物学 / ゾネーション / トランスオミクス / 情報理論 (他11件)
【概要】研究代表者らの1細胞レベルで情報理論の解析により、細胞間の不均一性は逆に情報として利用され組織の正確な応答制御を可能としていることが明らかとなった(1細胞レベルの情報コード)。一方、組織内では同じ細胞であっても局在に応じて異なった応答を示す(ゾネーション)。例えば、肝臓では、門脈から中心静脈へ至る順に空間的に3つの機能的ゾーンに区分けされ、門脈周囲ではグルコース合成が、中心静脈周囲では解糖系が主要...
❏生細胞イメージングに基づく情報の流れの推定(25710022)
【研究テーマ】システムゲノム科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤井 哲 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20500367)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞運動 / 細胞性粘菌 / 定量的解析 / 走化性 (他12件)
【概要】細胞は、細胞外刺激の時系列に埋め込まれている様々な情報を、いくつものシグナル経路を利用して選択的に処理していると考えられる。複雑かつ時々刻々と変化する環境情報から、細胞がいかに臨機応変な情報処理をおこなえているかの理解を目的として、細胞性粘菌の細胞運動についての、細胞内シグナル因子の局在や活性を、高精度の時空間系列データを取得し、加えて、微小流路観察系を用いた誘因物質濃度の時空間的制御によって、様...
【情報学】情報学フロンティア:プログラミングシグナル伝達を含む研究件
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
❏母体低栄養、ステロイド投与のネフロン形成への影響およびそのメカニズムの解明(20591286)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】母体低栄養 / シグナル伝達 / ネフロン数 / プログラミング / 腎発生 (他13件)
【概要】母体低栄養ラットの腎サイズ、尿管芽分岐は胎生14日以降減少する。腎サイズは生後正常となるがネフロン数は減少している。母体低栄養腎において腎発生に重要なシグナル分子は胎生15日には抑制、胎生18日には活性化されていた。一方、アポトーシスの指標、活性型カスパーゼ3は両時期ともに母体低栄養腎で減少していた。カスパーゼ3阻害は尿管芽細胞の運動を抑制した。母体低栄養腎のネフロン数減少はカスパーゼ3を介する細...
【情報学】情報学フロンティア:国際情報交流シグナル伝達を含む研究件
❏高精度時系列プロテオミクスによるシグナル伝達攪乱機構のシステム解析(23510254)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】尾山 大明 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (30422398)
【キーワード】プロテオミクス / シグナル伝達 / システムバイオロジー / リン酸化 / 定量生物学 (他7件)
【概要】シグナル伝達系は細胞の増殖・分化等の基本的な生命活動を制御しており、その破綻は癌をはじめとする種々の疾患の発症と密接に関連することが知られている。本研究課題において、我々はタンパク質安定同位体標識(SILAC)法と高精度nanoLC-MS/MS型質量分析システムを用いてピロリ菌感染応答における胃癌細胞内シグナル伝達系のシステム解析を行い、感染応答によるリン酸化プロテオームの時系列動態情報、並びに病...
❏変形と回転の幾何学に基づく複雑分子システムの集団運動と機能の解明(23740300)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】柳尾 朋洋 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (40444450)
【キーワード】統計力学 / 非線形力学 / 幾何学 / DNA / クラスター (他22件)
【概要】本研究課題では、原子分子集合体や生体高分子などの高度な秩序構造と機能を有する階層的分子システムの集団運動のメカニズムを、統計力学、非線形力学、幾何学の手法に基づき明らかにする研究を進めた。特に、オブレート-プロレート遷移や解離反応など、質量分布を大きく変える原子分子集合体の集団運動の駆動機構や、DNAを始めとする生体高分子の非対称な弾性特性と高次構造の形成機構の一端を明らかにした。さらに、分子系と...
【複合領域】脳科学:Ca2+シグナリングシグナル伝達を含む研究件
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏神経細胞における動的な生化学情報処理機構の解明(26830043)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】Ca2+シグナル / シナプス可塑性 / シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 (他11件)
【概要】脳機能を理解するためには、複雑な脳の中での神経活動とそれによって活性化される生化学反応を計測し、演算を理解する必要がある。神経細胞での生化学演算を計測するために、本研究では非常にダイナミックレンジを改善した新型のCa2+依存的酵素に対するプローブを開発した。そして、これらのプローブを用いて、Ca2+依存的リン酸化酵素(CaMKII)と脱リン酸化酵素(カルシニューリン)の活性化の時空間的プロファイル...
【複合領域】生活科学:栄養学シグナル伝達を含む研究件
❏アミノ酸シグナルに応答した臓器特異的な脂質代謝制御機構の解明と脂肪蓄積法の開発(15H04583)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】伯野 史彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (30282700)
【キーワード】アミノ酸代謝 / 脂肪合成 / 脂肪肝 / 筋脂肪交雑 / インスリン (他20件)
【概要】本研究は、アミノ酸の欠乏が組織特異的に脂質代謝を制御するメカニズムを解明することを目的としている。今回の研究成果により、Arg欠乏食の給餌は肝臓からの脂肪分泌を阻害することによって、低アミノ酸食の給餌は肝臓での脂肪合成を促進することによって肝臓への脂肪蓄積を誘導していることを示した。一方、Lys欠乏食は筋肉の遅筋化を介して、筋肉への脂肪交雑を誘導していることを示唆するデータを得た。さらに、自己組織...
❏次世代型生体調節因子としてのアミノ酸の新規機能性の探索と有効性の検証(20248014)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】門脇 基二 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90126029)
【キーワード】アミノ酸 / マイクロアレイ / 発現制御 / 栄養学 / シグナル伝達 (他6件)
【概要】アミノ酸のシグナル伝達と細胞応答に関する共同研究が、主にトランスクリプトミクスによる網羅的解析を用いて実施された。その結果、栄養素としてではない、情報分子としてのアミノ酸の機能性が、タンパク質合成と分解に関与する遺伝子発現とオートファジーの制御、糖代謝と脂質代謝の制御、神経組織におけるセリン有効性の情報伝達に関連して解析され、多様なアミノ酸の複雑な情報ネットワーク構造の一端が明らかになった。 ...
【複合領域】一般理論:誘導遺伝子シグナル伝達を含む研究件
❏サイトカインによるシグナル伝達機構の解析(07409001)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1998
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】サイトカン / サイトカン受容体 / シグナル伝達 / 造血 / アポトーシス (他23件)
【概要】IL-3/GM-CSF/IL-5受容体の変異体を使ったシグナルの解析からRASとSTAT5という二つの主要なシグナル伝達経路が明らかになってきたので、これらの活性化とサイトカイン機能との関連を中心に研究を展開した。造血細胞はその増殖だけでなく、生存にもサイトカインによる刺激を必要としており、RASの活性化は造血細胞においては細胞死の抑制に重要であることを明らかにした。さらに、RASはRAF/MAP...
❏エリスロポエチン受容体の構造と情報伝達機構(05680618)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】吉村 昭彦 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (90182815)
【キーワード】エリスロポエチン / 誘導遺伝子 / 受容体活性化 / プロモーター / 細胞増殖 (他13件)
【概要】我々はエリスロポエチン(EPO)受容体の活性化機構を解明する目的でチロシンキナーゼ型受容体(EGF受容体)の細胞外ドメインとEPO受容体細胞内ドメインのキメラ分子を作成しその機能を解析した。その結果キメラ分子はリガンド(EGF)に依存して2量体化し、細胞増殖および細胞分化(グロビンの合成)を誘導することがわかった。したがってエリスロポエチン受容体はリガンドに依存した2量体化によって活性化され、その...
【複合領域】一般理論:サイトカイン受容体シグナル伝達を含む研究件
❏キメラ受容体を用いたヒトiPS細胞の未分化維持・増幅と分化技術の開発(24360337)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】長棟 輝行 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20124373)
【キーワード】サイトカイン受容体 / キメラ蛋白質 / シグナル伝達 / 未分化維持技術 / 増殖・分化技術 (他7件)
【概要】再生医療の実現には、目的の分化細胞を効率的かつ安価に大量調製する技術が求められるが、細胞の分化誘導因子として用いられるサイトカインには高価なものが多い。そこで本研究では、サイトカイン受容体の細胞外ドメインを一本鎖抗体に置換したキメラ受容体を構築して細胞膜上に発現させ、高価なサイトカインとは全く異なる安価な抗原の添加によって、幹細胞の未分化維持・増幅や特異的な細胞系譜への分化誘導を実現する系の構築を...
❏サイトカインによる細胞の増殖分化と細胞死のシグナル伝達(09044264)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】サイトカイン / サイトカイン受容体 / シグナル伝達 / アポトーシス / 造血 (他16件)
【概要】造血細胞の生存はサイトカインに依存しており、サイトカイン除去により細胞死が誘導される。我々はすでにこのサイトカインによる細胞死抑制機能にはサイトカインにより活性化されるRASが重要であることを示した。そこで、RASの変異体を用いてRAS下流のシグナル経路の解析を行い、RASはRAF/MAPキナーゼ経路とPI3キナーゼ経路の両方を介して細胞死を抑制していることを明かにした。一方、サイトカイン非存在下...
❏改変シグナル分子によるサイトカイン機能の制御(07559018)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 造血因子 / RAS / STAT (他16件)
【概要】本研究では、IL-3/GM-CSFにより活性化される主要なシグナル経路であるRasとSTAT5の機能解析を行うとともに、それらの変異分子の作成と発現によるシグナル経路の制御法の開発を目指した。 サイトカインによる造血細胞の細胞死の抑制にRASの活性化が重要である。そこで、部分活性型RAS変異体を用いて細胞死抑制のシグナル解析を行った。その結果、RASはRAF/MAPキナーゼ経路とP13キナーゼ経路...
【数物系科学】物理学:熱力学第二法則シグナル伝達を含む研究件
❏シグナル伝達系の情報熱力学(16K17780)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 創祐 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (00771221)
【キーワード】情報熱力学 / シグナル伝達 / 情報幾何 / 不確定性関係 / オンサーガ相反関係 (他15件)
【概要】本研究において、情報と熱力学の間の融合理論である情報熱力学を進展させ、シグナル伝達などの生体情報処理の基礎理論として発展させることができた。主に、情報処理を含んだ形での流れと力の関係であるオンサーガ相反関係の一般化や、因果推定の熱力学、また情報幾何と呼ばれる情報理論の微分幾何形式と熱力学の対応関係を構築することで、熱コストと速度の間のトレードオフ関係としての熱力学的な不確定性関係を導出することに成...
❏自律的情報処理を行う分子機械の非平衡統計力学に基づく研究(25800217)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】沙川 貴大 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60610805)
【キーワード】ゆらぎの定理 / 情報熱力学 / シグナル伝達 / 熱力学第二法則
【概要】自律的に動作する分子マシンの研究は、非平衡統計力学の重要な研究テーマであるばかりでなく、生体分子の動作原理を解明するうえでも重要な役割を果たす。本研究ではとくに情報処理に焦点をあて、自律的な情報処理を行う分子マシンの一般論の構築と、実際の生体情報処理への応用の研究を行った。その結果として、「ゆらぎの定理」と呼ばれる非平衡統計力学の関係式に情報流を取り入れた、新しい一般理論の構築に成功した。これは情...
【数物系科学】物理学:情報熱力学シグナル伝達を含む研究件
❏シグナル伝達系の情報熱力学(16K17780)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 創祐 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (00771221)
【キーワード】情報熱力学 / シグナル伝達 / 情報幾何 / 不確定性関係 / オンサーガ相反関係 (他15件)
【概要】本研究において、情報と熱力学の間の融合理論である情報熱力学を進展させ、シグナル伝達などの生体情報処理の基礎理論として発展させることができた。主に、情報処理を含んだ形での流れと力の関係であるオンサーガ相反関係の一般化や、因果推定の熱力学、また情報幾何と呼ばれる情報理論の微分幾何形式と熱力学の対応関係を構築することで、熱コストと速度の間のトレードオフ関係としての熱力学的な不確定性関係を導出することに成...
❏自律的情報処理を行う分子機械の非平衡統計力学に基づく研究(25800217)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】沙川 貴大 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60610805)
【キーワード】ゆらぎの定理 / 情報熱力学 / シグナル伝達 / 熱力学第二法則
【概要】自律的に動作する分子マシンの研究は、非平衡統計力学の重要な研究テーマであるばかりでなく、生体分子の動作原理を解明するうえでも重要な役割を果たす。本研究ではとくに情報処理に焦点をあて、自律的な情報処理を行う分子マシンの一般論の構築と、実際の生体情報処理への応用の研究を行った。その結果として、「ゆらぎの定理」と呼ばれる非平衡統計力学の関係式に情報流を取り入れた、新しい一般理論の構築に成功した。これは情...
【数物系科学】物理学:走化性シグナル伝達を含む研究件
❏生細胞イメージングに基づく情報の流れの推定(25710022)
【研究テーマ】システムゲノム科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤井 哲 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20500367)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞運動 / 細胞性粘菌 / 定量的解析 / 走化性 (他12件)
【概要】細胞は、細胞外刺激の時系列に埋め込まれている様々な情報を、いくつものシグナル経路を利用して選択的に処理していると考えられる。複雑かつ時々刻々と変化する環境情報から、細胞がいかに臨機応変な情報処理をおこなえているかの理解を目的として、細胞性粘菌の細胞運動についての、細胞内シグナル因子の局在や活性を、高精度の時空間系列データを取得し、加えて、微小流路観察系を用いた誘因物質濃度の時空間的制御によって、様...
❏多刺激受容型レセプターによるシグナル伝達と適応の分子機構(11480190)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】川岸 郁朗 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80234037)
【キーワード】大腸菌 / 走化性 / シグナル伝達 / pH / 温度 (他11件)
【概要】大腸菌やサルモネラ菌の走化性は,シグナル伝達機構を分子レベルで解析する上でよいモデル系である.膜貫通型レセプターが,誘引・忌避物質,pH,温度を感知し,ヒスチジンキナーゼCheAの活性を制御する.また,一定の刺激が続くと,レセプターの可逆的メチル化により,菌は適応する.本研究では,走化性レセプターの多刺激受容に着目した解析を行い,以下のような成果を得た.これらは,刺激の受容や適応の機構に迫るばかり...
【数物系科学】物理学:非平衡統計力学シグナル伝達を含む研究件
❏シグナル伝達系の情報熱力学(16K17780)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊藤 創祐 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (00771221)
【キーワード】情報熱力学 / シグナル伝達 / 情報幾何 / 不確定性関係 / オンサーガ相反関係 (他15件)
【概要】本研究において、情報と熱力学の間の融合理論である情報熱力学を進展させ、シグナル伝達などの生体情報処理の基礎理論として発展させることができた。主に、情報処理を含んだ形での流れと力の関係であるオンサーガ相反関係の一般化や、因果推定の熱力学、また情報幾何と呼ばれる情報理論の微分幾何形式と熱力学の対応関係を構築することで、熱コストと速度の間のトレードオフ関係としての熱力学的な不確定性関係を導出することに成...
❏変形と回転の幾何学に基づく複雑分子システムの集団運動と機能の解明(23740300)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】柳尾 朋洋 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (40444450)
【キーワード】統計力学 / 非線形力学 / 幾何学 / DNA / クラスター (他22件)
【概要】本研究課題では、原子分子集合体や生体高分子などの高度な秩序構造と機能を有する階層的分子システムの集団運動のメカニズムを、統計力学、非線形力学、幾何学の手法に基づき明らかにする研究を進めた。特に、オブレート-プロレート遷移や解離反応など、質量分布を大きく変える原子分子集合体の集団運動の駆動機構や、DNAを始めとする生体高分子の非対称な弾性特性と高次構造の形成機構の一端を明らかにした。さらに、分子系と...
【生物学】生物学:不可逆的増殖停止シグナル伝達を含む研究件
❏肝細胞増殖因子による癌遺伝子ID1の発現抑制と癌細胞の不可逆的増殖停止誘導の関係(22570137)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】ホルモンと生理活性物質 / 肝細胞増殖因子 / 癌 / ID1 / 不可逆的増殖停止 (他14件)
【概要】癌遺伝子ID1は、ヒト肝癌細胞株HepG2において肝細胞増殖因子HGFにより発現量が減少する。本成果により、ユビキチン転移酵素E3の構成因子Skp2のHGFによる発現減少が、ID1量を制御することを見出した。一方、Skp2によるID1量の制御はユビキチン化とは関係がなく、Skp2による転写因子Mycの活性化により転写レベルで制御されていた。また、HGF刺激によりHepG2細胞は不可逆的増殖停止に至...
❏肝細胞増殖因子が有する癌細胞増殖抑制作用のシグナル伝達の分子機構(19570124)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 癌 / HepG2 / 癌抑制因子 / p16 (他10件)
【概要】HGF による肝癌細胞株HepG2の増殖抑制の鍵となるErkの強活性化には、HGF受容体c-Metにアダプター因子Grb2とGab1が結合することが必要であることを明らかにした。また、HGF刺激により転写制御因子Id1の発現量が減少し、それにより癌抑制因子p16が発現上昇することを見出した。Id1とp16は不可逆的細胞変化である細胞老化に係わることから、HGF刺激が不可逆的増殖停止を誘導する可能性...
【生物学】生物学:MAPキナーゼ経路シグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧のキナーゼ反応増強作用による環境ストレス応答の新奇制御機構(21H02422)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / MAPキナーゼ経路 / リン酸化 / 酵母 / 出芽酵母 (他9件)
【概要】本研究では、酵母の高浸透圧応答性Hog1 MAPK経路で見出した高浸透圧による細胞質局在キナーゼのリン酸化増強作用の仕組みの解析を行なった。リン酸化増強の作用点として(1)Pbs2 MAP2K-Hog1 MAPK反応過程、(2) Ssk2 MAP3K-Pbs2 MAP2K反応過程の2つが存在する。特に(2)のリン酸化増強については仕組みが全く不明であるため、(2)に焦点を当てて解析した。まず、高浸...
❏高浸透圧センシングの分子機構解明(16H04761)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / 酵母 / MAP kinase経路 / センサー / シグナル伝達 (他17件)
【概要】細胞が高浸透圧を感知する分子機構を明らかにするため、酵母の高浸透圧応答に働くHog1 MAPキナーゼ(MAPK)経路の高浸透圧センサーの研究を行い、Hog1経路には膜タンパク質型と非膜タンパク質型の高浸透圧センサーの存在することを明らかにした。前者については、高浸透圧感知・応答に必要な複数のセンサー膜タンパク質の複合体形成について、その相互作用部位を同定することに成功した。後者については、細胞質内...
❏出芽酵母のHOG MAPK経路における高浸透圧感知の分子機構(19570122)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50272498)
【キーワード】細胞情報伝達機構 / 酵母 / MAPK / HOG経路 / 擬菌糸経路 (他15件)
【概要】我々は酵母の高浸透圧適応に必須なHOG MAPK経路の上流支経路であるSHO1経路の高浸透圧センサーとして、ムチン様膜タンパク質のHkr1及びMsb2を同定し、高浸透圧感知に関わる分子機構モデルを提唱した。 ...
【生物学】生物学:細胞情報伝達機構シグナル伝達を含む研究件
❏TRIM-NHL蛋白質による栄養応答制御機構の解析(16K14693)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】堅田 利明 武蔵野大学, 薬学研究所, 教授 (10088859)
【キーワード】栄養応答 / TRIM-NHL / NANOS / 線虫 / シグナル伝達 (他8件)
【概要】動物において、脳を含む神経は、神経幹細胞や神経前駆細胞から産生される。神経幹細胞や神経前駆細胞は活発に分裂や分化をおこない新しい神経細胞を産生する活性化状態と、そのような活動をおこなわない静止期状態を行き来することが知られており、その制御を理解することは再生医療の実現化や老化の解明に重要だと考えられている。今回、線虫を用いてnos-1とnhl-2という2つの遺伝子が協調的に感覚神経や介在神経で機能...
❏出芽酵母のHOG MAPK経路における高浸透圧感知の分子機構(19570122)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50272498)
【キーワード】細胞情報伝達機構 / 酵母 / MAPK / HOG経路 / 擬菌糸経路 (他15件)
【概要】我々は酵母の高浸透圧適応に必須なHOG MAPK経路の上流支経路であるSHO1経路の高浸透圧センサーとして、ムチン様膜タンパク質のHkr1及びMsb2を同定し、高浸透圧感知に関わる分子機構モデルを提唱した。 ...
【生物学】生物学:HepG2細胞シグナル伝達を含む研究件
❏肝細胞増殖因子による癌遺伝子ID1の発現抑制と癌細胞の不可逆的増殖停止誘導の関係(22570137)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】ホルモンと生理活性物質 / 肝細胞増殖因子 / 癌 / ID1 / 不可逆的増殖停止 (他14件)
【概要】癌遺伝子ID1は、ヒト肝癌細胞株HepG2において肝細胞増殖因子HGFにより発現量が減少する。本成果により、ユビキチン転移酵素E3の構成因子Skp2のHGFによる発現減少が、ID1量を制御することを見出した。一方、Skp2によるID1量の制御はユビキチン化とは関係がなく、Skp2による転写因子Mycの活性化により転写レベルで制御されていた。また、HGF刺激によりHepG2細胞は不可逆的増殖停止に至...
❏肝細胞増殖因子が有する癌細胞増殖抑制作用のシグナル伝達の分子機構(19570124)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 癌 / HepG2 / 癌抑制因子 / p16 (他10件)
【概要】HGF による肝癌細胞株HepG2の増殖抑制の鍵となるErkの強活性化には、HGF受容体c-Metにアダプター因子Grb2とGab1が結合することが必要であることを明らかにした。また、HGF刺激により転写制御因子Id1の発現量が減少し、それにより癌抑制因子p16が発現上昇することを見出した。Id1とp16は不可逆的細胞変化である細胞老化に係わることから、HGF刺激が不可逆的増殖停止を誘導する可能性...
【生物学】生物学:HOG経路シグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧センシングの分子機構解明(16H04761)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / 酵母 / MAP kinase経路 / センサー / シグナル伝達 (他17件)
【概要】細胞が高浸透圧を感知する分子機構を明らかにするため、酵母の高浸透圧応答に働くHog1 MAPキナーゼ(MAPK)経路の高浸透圧センサーの研究を行い、Hog1経路には膜タンパク質型と非膜タンパク質型の高浸透圧センサーの存在することを明らかにした。前者については、高浸透圧感知・応答に必要な複数のセンサー膜タンパク質の複合体形成について、その相互作用部位を同定することに成功した。後者については、細胞質内...
❏出芽酵母のHOG MAPK経路における高浸透圧感知の分子機構(19570122)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50272498)
【キーワード】細胞情報伝達機構 / 酵母 / MAPK / HOG経路 / 擬菌糸経路 (他15件)
【概要】我々は酵母の高浸透圧適応に必須なHOG MAPK経路の上流支経路であるSHO1経路の高浸透圧センサーとして、ムチン様膜タンパク質のHkr1及びMsb2を同定し、高浸透圧感知に関わる分子機構モデルを提唱した。 ...
❏酵母HOG経路活性化を制御するSsklの分子スイッチとしての役割とその分子機構(17570105)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 助手 (50272498)
【キーワード】出芽酵母 / ストレス応答 / 高浸透圧 / MAPキナーゼ経路 / HOG経路 (他12件)
【概要】環境変化に迅速に適応するため、真核生物はストレス応答MAPキナーゼ経路を備えている。出芽酵母には高浸透圧で活性化されるHOG経路が存在し、2つの独立した上流支経路(SHO1経路、SLN1経路)をもつ。本研究ではSLN1,SHO1経路活性化及び制御の分子機構を明らかにするための解析を行った。前者に関しては表題にあるSsk1が分子スイッチとして巧みにHOG経路の活性制御に関わることを解析した。後者につ...
【生物学】生物学:ID1シグナル伝達を含む研究件
❏肝細胞増殖因子による癌遺伝子ID1の発現抑制と癌細胞の不可逆的増殖停止誘導の関係(22570137)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】ホルモンと生理活性物質 / 肝細胞増殖因子 / 癌 / ID1 / 不可逆的増殖停止 (他14件)
【概要】癌遺伝子ID1は、ヒト肝癌細胞株HepG2において肝細胞増殖因子HGFにより発現量が減少する。本成果により、ユビキチン転移酵素E3の構成因子Skp2のHGFによる発現減少が、ID1量を制御することを見出した。一方、Skp2によるID1量の制御はユビキチン化とは関係がなく、Skp2による転写因子Mycの活性化により転写レベルで制御されていた。また、HGF刺激によりHepG2細胞は不可逆的増殖停止に至...
❏肝細胞増殖因子が有する癌細胞増殖抑制作用のシグナル伝達の分子機構(19570124)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 癌 / HepG2 / 癌抑制因子 / p16 (他10件)
【概要】HGF による肝癌細胞株HepG2の増殖抑制の鍵となるErkの強活性化には、HGF受容体c-Metにアダプター因子Grb2とGab1が結合することが必要であることを明らかにした。また、HGF刺激により転写制御因子Id1の発現量が減少し、それにより癌抑制因子p16が発現上昇することを見出した。Id1とp16は不可逆的細胞変化である細胞老化に係わることから、HGF刺激が不可逆的増殖停止を誘導する可能性...
【生物学】生物学:卵成熟誘起ホルモンシグナル伝達を含む研究件
❏卵成熟誘起ホルモン受容体の同定(20K06538)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】奥村 英一 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (00323808)
【キーワード】卵成熟誘起ホルモン / 1-methyladenine / 1-メチルアデニン / 受容体 / GPCR (他9件)
【概要】ヒトデ卵成熟誘起ホルモンの受容体の同定が本研究の目的であり、昨年に引き続き、申請者がこれまでに見いだした有力候補であるGタンパク質共役型受容体(GPCR)が真の受容体であるかどうかを確かめるための解析を行った。細胞内の候補GPCRの機能阻害を期待して、昨年度に引き続き抗体による阻害を試すとともに、新たに機能不全型GPCR変異体を作成して競合的阻害実験を試した。 抗体による阻害については、細胞内突出...
❏世代交代に際してゲノム継承を可能にするための分子基盤(17207011)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】岸本 健雄 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (00124222)
【キーワード】細胞周期 / シダナル伝達 / 卵減数分裂周期 / 卵成熟誘起ホルモン / 受精 (他12件)
【概要】世代交代に際してゲノム継承を実現していく分子機構を解明するために、卵細胞における細胞周期制御に至るシグナル伝達と核構築制御を解析した。 1.[卵減数分裂の再開始]ヒトデ卵成熟誘起ホルモン(1-MeAde)の卵表受容体の単離同定をめざした。1-MeAde誘導体を結合させたアフィニティー・フェライトビーズに特異的に結合するタンパク質を、卵膜の可溶化画分から3種(p42、p92、p97)得た。これらは、...
【生物学】生物学:ヒトデ卵シグナル伝達を含む研究件
❏M期開始に至るAkt/PKBを介したシグナル伝達機構の解明(14780540)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】奥村 英一 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助手 (00323808)
【キーワード】細胞周期 / M期開始 / シグナル伝達 / Cdc2 / Akt (他8件)
【概要】細胞周期のM期への進行は、G2期にWee1/Myt1により不活化されたcyclin B・Cdc2複合体キナーゼが、Cdc25により活性化されることにより誘起されるが、その活性化の最初期段階については、多くの点が不明である。本研究では、ヒトデ卵母細胞を材料に、代表者がこれまでに見いだした卵成熟開始時に起こるCdc25の初期リン酸化制御が、Myt1の初期リン酸化制御と同様に、Akt(PKB)により行わ...
❏世代交代にかかわるゲノム維持システム(14208088)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】岸本 健雄 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 教授 (00124222)
【キーワード】細胞周期 / 減数分裂 / 受精 / 核形成 / DNA複製 (他16件)
【概要】世代の交代を通してゲノムの恒常性を維持していく分子機構を解明するために、細胞周期制御と核構築制御を包括的に解析した。 1.[卵減数分裂の遂行]ヒトデ卵減数第一分裂の再開に際してのシグナル伝達系において、卵成熟誘起ホルモン受容体-Gβ1γ2-I型βタイプPI3キナーゼーPDK1、2-Akt-Cdc2-Plklという経路が判明した。卵成熟分裂開始のためのシグナル伝達系の全経路の同定は近い。さらにヒトデ...
【生物学】生物学:核外輸送シグナル伝達を含む研究件
❏Stat3活性化を制御する新規分子Eziの生体内における機能の解析(18770164)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】伊藤 暢 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (50396917)
【キーワード】シグナル伝達 / 転写因子 / 核局在 / 核移行シグナル / 核外輸送 (他6件)
【概要】本研究代表者の所属する研究室では以前、Statファミリーの転写因子Stat3に結合してその活性化を制御する新規Zinc fingerタンパク質Eziを同定した。しかしながら、Stat3活性制御におけるEziの作用機序や、Ezi自身の持つ独自の生理機能についてはほとんど明らかとなっていなかった。そこで本研究課題では、Eziの生理機能と、その作用の分子基盤を解明することを目的として、種々の解析を行った...
❏ホスファチジルイノシトール3キナーゼによる核への情報伝達(12460039)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】福井 泰久 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00181248)
【キーワード】イノシトールリン脂質 / PHドメイン / GEF / PIP3 / Rac (他15件)
【概要】ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3K)の役割を検討する目的で、その反応産物PIP3の結合タンパク質の性質、とくにSwap-70と呼ばれるタンパク質について詳しく検討した。Swap-70は当初、B細胞特異的レコンビナーゼとして同定されていたが、B細胞以外では主に細胞質に存在し、レコンビナーゼ以外の役割を果たしていると思われた。検討の結果、Swap-70は増殖因子刺激に伴ってラッフル膜に移行...
【生物学】生物学:エリスポエチンシグナル伝達を含む研究件
❏赤血球分化に関与するシグナル伝達分子の探索と機能解析(10878131)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998
【研究代表者】吉村 昭彦 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (90182815)
【キーワード】JAK / STAT / CIS / エリスポエチン / インターフェロン (他8件)
【概要】我々は赤芽球様細胞ELM-1を用いてエリスロポエチン(EPO)による赤血球分化の研究を行っている。我々はEGF受容体とEPO受容体のキメラ分子を作成し、さら受容体のチロシン残基に変異を導入することで受容体細胞内ドメインの2つのチロシン残基(Y343、Y401)のいずれかが赤血球分化に必須であることを証明した。これら2つのチロシン残基はSTAT5の活性化に必要であり、STAT5と分化は密接に関連して...
❏エリスロポエチン受容体を介する増殖および分化シグナルの解明(09470036)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】吉村 昭彦 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (90182815)
【キーワード】チロシンキナーゼ / JAK / STAT / CIS / ノックアウトマウス (他16件)
【概要】赤血球造血の制御機構を解明するために我々は造血幹細胞に特異的に発現する遺伝子の解析を行った。まず骨髄細胞をセルソーターにて造血幹細胞を分画し、この細胞集団からPCR増幅を経てcDNAライブラリーを作成した。これを酵母two-hybrid用のベクターに組み込み、c-kitをbaitとしたスクリーニングを行った。その結果STAP-1と呼ぶ新規遺伝子をクローニングした。この遺伝子はPleckstrin ...
【生物学】生物学:モジュールシグナル伝達を含む研究件
❏複数のモジュールで構成されるシグナル伝達経路の適応性、振動性及び周波数特性の解析(22680024)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】澤井 哲 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20500367)
【キーワード】生体情報 / 振動 / 適応 / 粘菌 / 入出力関係 (他11件)
【概要】複数の時間スケールで生じる適応的、振動的な細胞応答について細胞性粘菌のcAMP刺激にたいする細胞内cAMPの一過的な上昇を題材にとり、定量的な解析をおこなった。早い最初のピークが相対変化検出をおこない、絶対濃度にたいして変化した出力であり、かつ周波数応答性をもつのにたいし、後者は絶対濃度に依存すること、また前者が受容体レベルの修飾に依存するのにたいし、後者はアクチン重合を介したフィードバックによる...
❏蛋白質工学的手法による脳神経シグナル伝達系の解明とその人工制御(15770085)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】若杉 桂輔 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (20322167)
【キーワード】蛋白質工学 / シグナル伝達 / 酸化ストレス / 細胞死 / 人工制御 (他15件)
【概要】1.トリプトファニルtRNA合成酵素(TrpRS)の酸化ストレス下での新規機能の解明 TrpRSは、tRNAにトリプトファンを結合させる反応(アミノアシル化)を触媒する酵素である。今回、ヒトのTrpRSの新規機能を探索したところ、酸化ストレス下で、ある有機化合物と複合体を形成することを発見した。現在、部位特異的アミノ酸置換体を作製し、分子レベルでの制御メカニズム、及び、生理機能の解明を目指している...
【生物学】生物学:細胞周期制御シグナル伝達を含む研究件
❏環境変化に応答してRho1GTPaseがシグナルアウトプットを変化させる仕組み(16H04781)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉田 知史 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (60519320)
【キーワード】RhoGTPase / PKC / PP2A / 酵母 / Rho1 (他17件)
【概要】出芽酵母Rho1GTPaseはヒト発がん遺伝子RhoAの相同遺伝子でストレス応答時にはPKCを介したMAPキナーゼ経路の活性化を、栄養増殖時にはPP2Aを介した細胞壁合成を促進することが知られている。しかしRho1がどのようにしてPKCとPP2Aという2種類の異なる標的を使い分けているのかは謎であった。本研究では①Rho1-PKC経路とRho1-PP2A経路はそれぞれポジティブフィードバックによっ...
❏細胞分裂に係わるシグナル伝達機構の研究(15570154)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】白形 正樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (70251551)
【キーワード】細胞周期制御 / 細胞増殖 / がん / アポトーシス / シグナル伝達 (他9件)
【概要】真核細胞の細胞分裂は染色体複製の完了に始まり、染色体の凝縮、核膜の崩壊から、染色体の分離、細胞質の分裂、娘細胞での核形成へと続く一連の動的な過程であり、その制御機構の解明は生命現象を理解する上で最も重要な課題の一つである。これまでに細胞分裂を制御するリン酸化酵素の存在が知られているが、最近の研究から、細胞膜近傍を起点とするシグナル伝達経路において極めて重要な機能を持つリン酸化酵素が分裂期に強く活性...
【生物学】生物学:アブラナ科シグナル伝達を含む研究件
❏アブラナ科およびナス科・バラ科植物の自家不和合性の分子機構(16H02545)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / シグナル伝達 / 細胞間認識 / 生殖 / 自家不和合性 (他9件)
【概要】アブラナ科およびナス科・バラ科植物の自家不和合性の分子機構解明に向けて、以下の研究を展開した。 1)自己・非自己識別機構の蛋白質構造化学的解明:アブラナ科植物の雌ずい因子である受容体キナーゼSRKの細胞外ドメインの異種発現系の構築を目指して様々なアミノ酸残基改変を行い、比較的可溶性の改変型発現蛋白質を得ることが出来た。一方、ナス科植物の花粉因子であるF-box蛋白質群SLFsに関しては、同様なアミ...
❏アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明(25252021)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / シグナル伝達 / 細胞間認識 / 生殖 / 自家不和合性 (他7件)
【概要】アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明を目的とした。アブラナ科は、花粉SP11リガンドと雌ずいSRKリセプターとの「自己」特異的な結合を介して自己を認識している。今回SRK下流で、雌ずい細胞内にグルタミン酸受容体を介したCa2+の流入が起き、これにより自己花粉の発芽が阻害されていることを明らかにした。ナス科では、雌ずいの細胞毒(S-RNase)と花粉F-box蛋白質(SLFs)との...
❏アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明(21248014)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】情報伝達 / 植物生殖 / 自家不和合性 / アブラナ科 / ナス科 (他9件)
【概要】アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明を目的とした。アブラナ科では、主に雌ずい因子(SRK受容体キナーゼ)による花粉因子(SP11リガンド)の受容以降の情報伝達系の解明を進め、新たな因子候補の同定や変異株の取得に成功した。ナス科植物では、花粉因子(SLF)が複数のF-boxタンパク質群からなることを発見し、これらが非自己の雌ずい因子(S-RNase)を分担して認識するとする「協調的...
【生物学】生物学:細胞間認識シグナル伝達を含む研究件
❏アブラナ科およびナス科・バラ科植物の自家不和合性の分子機構(16H02545)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / シグナル伝達 / 細胞間認識 / 生殖 / 自家不和合性 (他9件)
【概要】アブラナ科およびナス科・バラ科植物の自家不和合性の分子機構解明に向けて、以下の研究を展開した。 1)自己・非自己識別機構の蛋白質構造化学的解明:アブラナ科植物の雌ずい因子である受容体キナーゼSRKの細胞外ドメインの異種発現系の構築を目指して様々なアミノ酸残基改変を行い、比較的可溶性の改変型発現蛋白質を得ることが出来た。一方、ナス科植物の花粉因子であるF-box蛋白質群SLFsに関しては、同様なアミ...
❏アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明(25252021)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / シグナル伝達 / 細胞間認識 / 生殖 / 自家不和合性 (他7件)
【概要】アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明を目的とした。アブラナ科は、花粉SP11リガンドと雌ずいSRKリセプターとの「自己」特異的な結合を介して自己を認識している。今回SRK下流で、雌ずい細胞内にグルタミン酸受容体を介したCa2+の流入が起き、これにより自己花粉の発芽が阻害されていることを明らかにした。ナス科では、雌ずいの細胞毒(S-RNase)と花粉F-box蛋白質(SLFs)との...
【生物学】生物学:浸透圧シグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧センシングの分子機構解明(16H04761)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / 酵母 / MAP kinase経路 / センサー / シグナル伝達 (他17件)
【概要】細胞が高浸透圧を感知する分子機構を明らかにするため、酵母の高浸透圧応答に働くHog1 MAPキナーゼ(MAPK)経路の高浸透圧センサーの研究を行い、Hog1経路には膜タンパク質型と非膜タンパク質型の高浸透圧センサーの存在することを明らかにした。前者については、高浸透圧感知・応答に必要な複数のセンサー膜タンパク質の複合体形成について、その相互作用部位を同定することに成功した。後者については、細胞質内...
❏哺乳類細胞における浸透圧ストレス受容・応答機構の解明(国際共同研究強化)(15KK0297)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2016 - 2018
【研究代表者】名黒 功 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80401222)
【キーワード】シングルセル解析 / 浸透圧ストレス / 細胞応答 / 免疫細胞 / シグナル伝達 (他7件)
【概要】本研究では研究代表者がこれまで進めてきた浸透圧ストレス応答に関与する分子について、タンパク質を対象とした新しいシングルセル解析法の一つであるシングルセルウェスタンブロット法を習得して解析を行った。その結果、高浸透圧で発現誘導されるタンパク質の中にほとんどの細胞で一様に発現上昇するものもあれば、細胞によって全く発現しないものと非常に強く発現するものが混在するタンパク質もあることが明らかになった。また...
【生物学】生物学:ナス科シグナル伝達を含む研究件
❏アブラナ科およびナス科・バラ科植物の自家不和合性の分子機構(16H02545)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / シグナル伝達 / 細胞間認識 / 生殖 / 自家不和合性 (他9件)
【概要】アブラナ科およびナス科・バラ科植物の自家不和合性の分子機構解明に向けて、以下の研究を展開した。 1)自己・非自己識別機構の蛋白質構造化学的解明:アブラナ科植物の雌ずい因子である受容体キナーゼSRKの細胞外ドメインの異種発現系の構築を目指して様々なアミノ酸残基改変を行い、比較的可溶性の改変型発現蛋白質を得ることが出来た。一方、ナス科植物の花粉因子であるF-box蛋白質群SLFsに関しては、同様なアミ...
❏アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明(25252021)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / シグナル伝達 / 細胞間認識 / 生殖 / 自家不和合性 (他7件)
【概要】アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明を目的とした。アブラナ科は、花粉SP11リガンドと雌ずいSRKリセプターとの「自己」特異的な結合を介して自己を認識している。今回SRK下流で、雌ずい細胞内にグルタミン酸受容体を介したCa2+の流入が起き、これにより自己花粉の発芽が阻害されていることを明らかにした。ナス科では、雌ずいの細胞毒(S-RNase)と花粉F-box蛋白質(SLFs)との...
❏アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明(21248014)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】情報伝達 / 植物生殖 / 自家不和合性 / アブラナ科 / ナス科 (他9件)
【概要】アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明を目的とした。アブラナ科では、主に雌ずい因子(SRK受容体キナーゼ)による花粉因子(SP11リガンド)の受容以降の情報伝達系の解明を進め、新たな因子候補の同定や変異株の取得に成功した。ナス科植物では、花粉因子(SLF)が複数のF-boxタンパク質群からなることを発見し、これらが非自己の雌ずい因子(S-RNase)を分担して認識するとする「協調的...
【生物学】生物学:高浸透圧シグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧のキナーゼ反応増強作用による環境ストレス応答の新奇制御機構(21H02422)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / MAPキナーゼ経路 / リン酸化 / 酵母 / 出芽酵母 (他9件)
【概要】本研究では、酵母の高浸透圧応答性Hog1 MAPK経路で見出した高浸透圧による細胞質局在キナーゼのリン酸化増強作用の仕組みの解析を行なった。リン酸化増強の作用点として(1)Pbs2 MAP2K-Hog1 MAPK反応過程、(2) Ssk2 MAP3K-Pbs2 MAP2K反応過程の2つが存在する。特に(2)のリン酸化増強については仕組みが全く不明であるため、(2)に焦点を当てて解析した。まず、高浸...
❏高浸透圧センシングの分子機構解明(16H04761)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / 酵母 / MAP kinase経路 / センサー / シグナル伝達 (他17件)
【概要】細胞が高浸透圧を感知する分子機構を明らかにするため、酵母の高浸透圧応答に働くHog1 MAPキナーゼ(MAPK)経路の高浸透圧センサーの研究を行い、Hog1経路には膜タンパク質型と非膜タンパク質型の高浸透圧センサーの存在することを明らかにした。前者については、高浸透圧感知・応答に必要な複数のセンサー膜タンパク質の複合体形成について、その相互作用部位を同定することに成功した。後者については、細胞質内...
❏出芽酵母のHOG MAPK経路における高浸透圧感知の分子機構(19570122)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50272498)
【キーワード】細胞情報伝達機構 / 酵母 / MAPK / HOG経路 / 擬菌糸経路 (他15件)
【概要】我々は酵母の高浸透圧適応に必須なHOG MAPK経路の上流支経路であるSHO1経路の高浸透圧センサーとして、ムチン様膜タンパク質のHkr1及びMsb2を同定し、高浸透圧感知に関わる分子機構モデルを提唱した。 ...
【生物学】生物学:インスリン様成長因子(IGF)シグナル伝達を含む研究件
❏インスリン/IGFシグナルを修飾するIRSのモノユビキチン化の制御機構の解明(17K08625)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / IGF / シグナル伝達 / インスリン受容体基質 / ユビキチン (他11件)
【概要】インスリン/インスリン様成長因子(IGF)は動物の代謝調節や成長に重要である。これらが標的細胞に作用して起こす細胞内シグナルに異常が生じると、糖尿病やがんの発症につながる。本研究では、シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)のモノユビキチン化レベルが複数のユビキチンリガーゼと脱ユビキチン化酵素によって制御され、新しいメカニズムでシグナル強度を調節していることを発見した。さらに、これらの酵素...
❏アミノ酸シグナルに応答した臓器特異的な脂質代謝制御機構の解明と脂肪蓄積法の開発(15H04583)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】伯野 史彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (30282700)
【キーワード】アミノ酸代謝 / 脂肪合成 / 脂肪肝 / 筋脂肪交雑 / インスリン (他20件)
【概要】本研究は、アミノ酸の欠乏が組織特異的に脂質代謝を制御するメカニズムを解明することを目的としている。今回の研究成果により、Arg欠乏食の給餌は肝臓からの脂肪分泌を阻害することによって、低アミノ酸食の給餌は肝臓での脂肪合成を促進することによって肝臓への脂肪蓄積を誘導していることを示した。一方、Lys欠乏食は筋肉の遅筋化を介して、筋肉への脂肪交雑を誘導していることを示唆するデータを得た。さらに、自己組織...
【生物学】生物学:糖取り込みシグナル伝達を含む研究件
❏膜受容体の流動性とシグナル伝達の関係性から見た揮発性麻酔薬作用機序の解明(19K09373)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】小野 純一郎 香川大学, 医学部, 協力研究員 (90363217)
【キーワード】揮発性麻酔薬 / 膜受容体 / 流動性 / シグナル伝達 / 麻酔メカニズム (他8件)
【概要】本研究は、細胞膜上の受容体の流動性とシグナル伝達の関係性を探ることによって、麻酔メカニズムの解明を試みるものである。 2019年度はGABAA受容体γサブユニットの強制発現細胞株の樹立を目指したが(担当;小野、鈴木、樺山)、導入効率や蛍光発現量の不安定性の問題解決が困難で、この研究は縮小とした。 2020年度(令和2年度)は、安定細胞株の代替手段として生細胞のネイティブなGABAA受容体を用いて実...
❏プロテオミクスによる代謝調節機序の解明と糖尿病における異常(18390271)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】浅野 知一郎 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70242063)
【キーワード】インスリン / 糖代謝 / 糖尿病 / グルコーストランスポーター / プロテオミクス (他9件)
【概要】インスリンの作用には、IRS-1/2を介したPI3-kinase/Akt活性化が極めて重要な役割を果たしている。我々は、IRS-1に結合するタンパクを、免疫沈降からの複合体解析をLC/MS/MSのシステムを用いて網羅的に検索し、proryl isomerarse I(Pin1)を同定した。Pin1は、プロリンをtrans構造に変化させることでタンパクの構造変化をもたらし、機能を修飾する蛋白である。...
【生物学】基礎生物学:M期シグナル伝達を含む研究件
❏出芽酵母の表現型プロファイリングに関する基盤研究(21310127)
【研究テーマ】応用ゲノム科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】大矢 禎一 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)
【キーワード】出芽酵母 / 機能ゲノム / 細胞周期細胞形態 / 画像解析 / 薬剤標的 (他13件)
【概要】研究代表者らは出芽酵母の細胞形態、アクチン、核などの形態に関する高次元表現型情報を集めることにより、遺伝子欠損によって変化する表現型プロファイルが遺伝子産物の機能に関係していることを発見した。このことをヒントにして高次元表現型データから表現型プロファイルを統計学的に抽出し、パターンの類似性からその条件下で影響を受けている遺伝子機能を推測する(表現型プロファイリング)法を確立した。この方法は、生理活...
❏出芽酵母細胞の形態形成に関する研究(19370074)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】大矢 禎一 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)
【キーワード】細胞壁 / 出芽酵母 / 細胞周期チェックポイント / Rho1p / シグナル伝達 (他11件)
【概要】真核単細胞のモデルである出芽酵母を用いて、「細胞周期進行」という時間軸に添って細胞の形態形成が正しく起きるメカニズムを解明することを本研究の目的にした。そのためには、(1)細胞壁合成などの細胞形態形成がうまく行かない時に細胞周期を停止する機構と、(2)細胞周期進行とともに細胞の形態形成が起きる機構を明らかにすることが必要である。我々は細胞壁合成チェックポンとの研究を行い、複数の核移行の過程がこれに...
【生物学】基礎生物学:hOGシグナル伝達を含む研究件
❏出芽酵母の表現型プロファイリングに関する基盤研究(21310127)
【研究テーマ】応用ゲノム科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】大矢 禎一 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)
【キーワード】出芽酵母 / 機能ゲノム / 細胞周期細胞形態 / 画像解析 / 薬剤標的 (他13件)
【概要】研究代表者らは出芽酵母の細胞形態、アクチン、核などの形態に関する高次元表現型情報を集めることにより、遺伝子欠損によって変化する表現型プロファイルが遺伝子産物の機能に関係していることを発見した。このことをヒントにして高次元表現型データから表現型プロファイルを統計学的に抽出し、パターンの類似性からその条件下で影響を受けている遺伝子機能を推測する(表現型プロファイリング)法を確立した。この方法は、生理活...
❏出芽酵母細胞の形態形成に関する研究(19370074)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】大矢 禎一 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)
【キーワード】細胞壁 / 出芽酵母 / 細胞周期チェックポイント / Rho1p / シグナル伝達 (他11件)
【概要】真核単細胞のモデルである出芽酵母を用いて、「細胞周期進行」という時間軸に添って細胞の形態形成が正しく起きるメカニズムを解明することを本研究の目的にした。そのためには、(1)細胞壁合成などの細胞形態形成がうまく行かない時に細胞周期を停止する機構と、(2)細胞周期進行とともに細胞の形態形成が起きる機構を明らかにすることが必要である。我々は細胞壁合成チェックポンとの研究を行い、複数の核移行の過程がこれに...
【生物学】基礎生物学:1-メチルアデニンシグナル伝達を含む研究件
❏卵成熟誘起ホルモン受容体の同定(20K06538)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】奥村 英一 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (00323808)
【キーワード】卵成熟誘起ホルモン / 1-methyladenine / 1-メチルアデニン / 受容体 / GPCR (他9件)
【概要】ヒトデ卵成熟誘起ホルモンの受容体の同定が本研究の目的であり、昨年に引き続き、申請者がこれまでに見いだした有力候補であるGタンパク質共役型受容体(GPCR)が真の受容体であるかどうかを確かめるための解析を行った。細胞内の候補GPCRの機能阻害を期待して、昨年度に引き続き抗体による阻害を試すとともに、新たに機能不全型GPCR変異体を作成して競合的阻害実験を試した。 抗体による阻害については、細胞内突出...
❏ヒトデ卵成熟誘起ホルモン受容体候補として新規同定した複合体タンパクの解析(24657047)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】奥村 英一 東京工業大学, 生命理工学研究科, 助教 (00323808)
【キーワード】ヒトデ / 卵成熟 / ホルモン / 受容体 / GPCR (他8件)
【概要】ヒトデ卵成熟誘起ホルモンのシグナル経路の全容解明を目指し、特にシグナル経路の最上流にあって、今なお分子的実体が不明であるホルモン受容体の実体解明を目的として、新規材料であるナノアフィニティービーズを用いて受容体の単離・同定に挑戦した。結合蛋白として同定した3つの受容体候補蛋白はrendezvin遺伝子産物であり、翻訳後にfurinによるプロセシングを受け生成することを解明し、また、rendezvi...
【生物学】基礎生物学:出芽酵母シグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧のキナーゼ反応増強作用による環境ストレス応答の新奇制御機構(21H02422)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / MAPキナーゼ経路 / リン酸化 / 酵母 / 出芽酵母 (他9件)
【概要】本研究では、酵母の高浸透圧応答性Hog1 MAPK経路で見出した高浸透圧による細胞質局在キナーゼのリン酸化増強作用の仕組みの解析を行なった。リン酸化増強の作用点として(1)Pbs2 MAP2K-Hog1 MAPK反応過程、(2) Ssk2 MAP3K-Pbs2 MAP2K反応過程の2つが存在する。特に(2)のリン酸化増強については仕組みが全く不明であるため、(2)に焦点を当てて解析した。まず、高浸...
❏出芽酵母の表現型プロファイリングに関する基盤研究(21310127)
【研究テーマ】応用ゲノム科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】大矢 禎一 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)
【キーワード】出芽酵母 / 機能ゲノム / 細胞周期細胞形態 / 画像解析 / 薬剤標的 (他13件)
【概要】研究代表者らは出芽酵母の細胞形態、アクチン、核などの形態に関する高次元表現型情報を集めることにより、遺伝子欠損によって変化する表現型プロファイルが遺伝子産物の機能に関係していることを発見した。このことをヒントにして高次元表現型データから表現型プロファイルを統計学的に抽出し、パターンの類似性からその条件下で影響を受けている遺伝子機能を推測する(表現型プロファイリング)法を確立した。この方法は、生理活...
❏出芽酵母細胞の形態形成に関する研究(19370074)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】大矢 禎一 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)
【キーワード】細胞壁 / 出芽酵母 / 細胞周期チェックポイント / Rho1p / シグナル伝達 (他11件)
【概要】真核単細胞のモデルである出芽酵母を用いて、「細胞周期進行」という時間軸に添って細胞の形態形成が正しく起きるメカニズムを解明することを本研究の目的にした。そのためには、(1)細胞壁合成などの細胞形態形成がうまく行かない時に細胞周期を停止する機構と、(2)細胞周期進行とともに細胞の形態形成が起きる機構を明らかにすることが必要である。我々は細胞壁合成チェックポンとの研究を行い、複数の核移行の過程がこれに...
【生物学】基礎生物学:プロラクチンシグナル伝達を含む研究件
❏プロラクチン受容体の選択的スプライシングによる黄体の運命決定機構の解明(24380161)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10433715)
【キーワード】繁殖生物学 / プロラクチン / 選択的スプライシング / シグナル伝達 / 性周期 (他12件)
【概要】成熟雌ラットの性周期各時期に卵巣を摘出し、プロラクチン受容体ロングフォーム、ショートフォームについてリアルタイムPCRおよびウェスタンブロットを行ったところ、黄体退行の始まる時期である発情休止期の午後に、ロングフォームとショートフォームの発現比率がRNA・タンパクレベルで逆転した。そこでロングフォームの発現のみを抑制するスプライシング切替オリゴマーを持続的に投与し、血中性ステロイド濃度の測定を行っ...
❏乳腺上皮の増殖調節に関する分子生物学的研究(04454105)
【研究テーマ】畜産学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】河本 馨 東京大学, 農学部, 教授 (30011894)
【キーワード】乳腺 / レセプター / プロラクチン / インシュリン / MAPキナーゼ (他14件)
【概要】インシュリン、インシュリン様成長因子(IGF)-I、EGFなどの成長因子は細胞培養系では乳腺上皮細胞の増殖にとって必須である。プロラクチンとプロゲステロンはこれと協同して増殖を促進する。インシュリン、IGF-I、EGFはシグナル伝達過程において、MAPキナーゼを燐酸化し、活性化する。そこで最初に、乳腺上皮の増殖の盛んな妊娠初期と、増殖の盛んでない泌乳期の乳腺をMAPキナーゼの抗体を用いてウェスタン...
【生物学】基礎生物学:ライブセルイメージングシグナル伝達を含む研究件
❏生細胞イメージングに基づく情報の流れの推定(25710022)
【研究テーマ】システムゲノム科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤井 哲 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20500367)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞運動 / 細胞性粘菌 / 定量的解析 / 走化性 (他12件)
【概要】細胞は、細胞外刺激の時系列に埋め込まれている様々な情報を、いくつものシグナル経路を利用して選択的に処理していると考えられる。複雑かつ時々刻々と変化する環境情報から、細胞がいかに臨機応変な情報処理をおこなえているかの理解を目的として、細胞性粘菌の細胞運動についての、細胞内シグナル因子の局在や活性を、高精度の時空間系列データを取得し、加えて、微小流路観察系を用いた誘因物質濃度の時空間的制御によって、様...
❏複数のモジュールで構成されるシグナル伝達経路の適応性、振動性及び周波数特性の解析(22680024)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】澤井 哲 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20500367)
【キーワード】生体情報 / 振動 / 適応 / 粘菌 / 入出力関係 (他11件)
【概要】複数の時間スケールで生じる適応的、振動的な細胞応答について細胞性粘菌のcAMP刺激にたいする細胞内cAMPの一過的な上昇を題材にとり、定量的な解析をおこなった。早い最初のピークが相対変化検出をおこない、絶対濃度にたいして変化した出力であり、かつ周波数応答性をもつのにたいし、後者は絶対濃度に依存すること、また前者が受容体レベルの修飾に依存するのにたいし、後者はアクチン重合を介したフィードバックによる...
【生物学】基礎生物学:レトログレードシグナルシグナル伝達を含む研究件
❏植物細胞におけるヘム依存レトログレードシグナルの分子機構の解明(20K06681)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】増田 建 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00242305)
【キーワード】ヘム / 葉緑体 / レトログレードシグナル / 情報伝達 / トランスポーター (他9件)
【概要】本研究では、植物細胞におけるヘム依存レトログレードシグナルの分子機構の解明を目的としている。その解明には、情報伝達に関わる、感知、伝達、応答の機構を明らかにすることが重要である。今年度はヘム依存レトログレードシグナルの伝達機構の解明を目的として、ヘム結合性ABCトランスポーターの解析を中心に行った。 ヘム結合性を示したシロイヌナズナABCG23はヒトABCG2と同様、N末端側にヌクレオチド結合部位...
❏核・葉緑体制御ループによる葉緑体ゲノム機能の統御機構(24248061)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田中 寛 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (60222113)
【キーワード】真核細胞 / 細胞核 / 葉緑体 / シグマ因子 / テトラピロール (他8件)
【概要】植物細胞の核と葉緑体が互いをコントロールする制御ループについて、両ゲノムの転写と複製に注目して研究を行った。原始紅藻シゾンを材料とすることで系を単純化し、葉緑体やミトコンドリアからのシグナル伝達がオルガネラ・核、両方のDNA合成に必須であることを示した。また、葉緑体ゲノム転写の大枠を核から決定するシグマ因子群の特異性を解明すると共に、逆に光が葉緑体を介して核ゲノム転写に作用する径路について検討した...
【生物学】基礎生物学:ブラシノステロイドシグナル伝達を含む研究件
❏植物ステロイドホルモン「ブラシノステロイド」の生殖ホルモンとしての新機能解明(18K19333)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】東山 哲也 名古屋大学, 理学研究科(WPI), 教授 (00313205)
【キーワード】植物ステロイドホルモン / ブラシノステロイド / 花粉 / 植物生殖 / シグナル伝達
【概要】ブラシノステロイド(BR)はシロイヌナズナの花粉管、花柱・柱頭、胚珠それぞれに作用し、遺伝子発現プロファイルを変化させて活性化することを示した。花柱でのBRシグナリング下流分子として、新分子の重要性も明らかとなった。花粉管において、BRの受容体BRI1に加え、ホモログであるBRL2、BRL3の全ての遺伝子に異常をもつ3重変異体の花粉管においても、依然としてBRにより花粉管は反応性が向上した。花粉管...
❏植物ホルモンシグナルクロストーク機構解明のためのDELLA複合体の網羅的解析(26440132)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】中村 英光 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (40724191)
【キーワード】植物ホルモン / ジベレリン / ストリゴラクトン / DELLA / クロストーク (他11件)
【概要】ジベレリン(GA)シグナル抑制因子DELLAタンパク質が植物体内で相互作用する因子を探索する目的でDELLA相互作用因子の探索を試みたが、特異的な結合タンパク質は検出されなかった。しかし、DELLAタンパク質のホルモン間クロストークへの関与に関する解析も同時に進め、ストリゴラクトン(SL)がNF-YC-DELLA複合体を介してGAおよびABAシグナルを制御している可能性を示せた。またSLが転写因子...
【生物学】基礎生物学:テトラピロールシグナル伝達を含む研究件
❏植物細胞におけるヘム依存レトログレードシグナルの分子機構の解明(20K06681)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】増田 建 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00242305)
【キーワード】ヘム / 葉緑体 / レトログレードシグナル / 情報伝達 / トランスポーター (他9件)
【概要】本研究では、植物細胞におけるヘム依存レトログレードシグナルの分子機構の解明を目的としている。その解明には、情報伝達に関わる、感知、伝達、応答の機構を明らかにすることが重要である。今年度はヘム依存レトログレードシグナルの伝達機構の解明を目的として、ヘム結合性ABCトランスポーターの解析を中心に行った。 ヘム結合性を示したシロイヌナズナABCG23はヒトABCG2と同様、N末端側にヌクレオチド結合部位...
❏核・葉緑体制御ループによる葉緑体ゲノム機能の統御機構(24248061)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田中 寛 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (60222113)
【キーワード】真核細胞 / 細胞核 / 葉緑体 / シグマ因子 / テトラピロール (他8件)
【概要】植物細胞の核と葉緑体が互いをコントロールする制御ループについて、両ゲノムの転写と複製に注目して研究を行った。原始紅藻シゾンを材料とすることで系を単純化し、葉緑体やミトコンドリアからのシグナル伝達がオルガネラ・核、両方のDNA合成に必須であることを示した。また、葉緑体ゲノム転写の大枠を核から決定するシグマ因子群の特異性を解明すると共に、逆に光が葉緑体を介して核ゲノム転写に作用する径路について検討した...
【生物学】基礎生物学:栄養応答シグナル伝達を含む研究件
❏植物における硝酸シグナル伝達の総合理解(18H03940)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸応答 / 遺伝子発現 / シグナル伝達 / 窒素栄養 (他15件)
【概要】硝酸応答を担うNLP転写活性化因子が直接、発現を誘導する遺伝子として新たにホメオドメン-ロイシンジッパー型(HB)転写因子遺伝子を同定した。このHB転写因子の機能欠損変異株は斑入りの表現型を示し、また、この機能欠損変異株の葉肉細胞の多くで葉緑体の発達の異常が起こっていることを明らかにした。さらに、HB転写因子の欠損変異体のトランスクリプトーム解析により、HB転写因子は葉緑体の発達や機能維持に関わる...
❏TRIM-NHL蛋白質による栄養応答制御機構の解析(16K14693)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】堅田 利明 武蔵野大学, 薬学研究所, 教授 (10088859)
【キーワード】栄養応答 / TRIM-NHL / NANOS / 線虫 / シグナル伝達 (他8件)
【概要】動物において、脳を含む神経は、神経幹細胞や神経前駆細胞から産生される。神経幹細胞や神経前駆細胞は活発に分裂や分化をおこない新しい神経細胞を産生する活性化状態と、そのような活動をおこなわない静止期状態を行き来することが知られており、その制御を理解することは再生医療の実現化や老化の解明に重要だと考えられている。今回、線虫を用いてnos-1とnhl-2という2つの遺伝子が協調的に感覚神経や介在神経で機能...
❏栄養状態に応答するmiRNAと時計遺伝子の発現振動相互作用の解析(24657081)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (10088859)
【キーワード】microRNA / 時計遺伝子 / 栄養感知 / 線虫 / シグナル伝達 (他6件)
【概要】miR-92は腫瘍形成に関与することが知られているマイクロRNA (miRNA)であるが、その生理機能や介在するシグナル伝達経路は不明な点が多い。我々は、線虫と哺乳動物の培養細胞を用いてmiR-92と時計遺伝子群との機能的相互作用の可能性を検証した。 線虫を用いた解析では、線虫のmiR-92とヒト時計遺伝子Per2のオルソログであるlin-42がお互いの発現を抑制することで、神経や下皮の前駆細胞の...
【生物学】基礎生物学:葉緑体シグナル伝達を含む研究件
❏植物細胞におけるヘム依存レトログレードシグナルの分子機構の解明(20K06681)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】増田 建 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00242305)
【キーワード】ヘム / 葉緑体 / レトログレードシグナル / 情報伝達 / トランスポーター (他9件)
【概要】本研究では、植物細胞におけるヘム依存レトログレードシグナルの分子機構の解明を目的としている。その解明には、情報伝達に関わる、感知、伝達、応答の機構を明らかにすることが重要である。今年度はヘム依存レトログレードシグナルの伝達機構の解明を目的として、ヘム結合性ABCトランスポーターの解析を中心に行った。 ヘム結合性を示したシロイヌナズナABCG23はヒトABCG2と同様、N末端側にヌクレオチド結合部位...
❏核・葉緑体制御ループによる葉緑体ゲノム機能の統御機構(24248061)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田中 寛 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (60222113)
【キーワード】真核細胞 / 細胞核 / 葉緑体 / シグマ因子 / テトラピロール (他8件)
【概要】植物細胞の核と葉緑体が互いをコントロールする制御ループについて、両ゲノムの転写と複製に注目して研究を行った。原始紅藻シゾンを材料とすることで系を単純化し、葉緑体やミトコンドリアからのシグナル伝達がオルガネラ・核、両方のDNA合成に必須であることを示した。また、葉緑体ゲノム転写の大枠を核から決定するシグマ因子群の特異性を解明すると共に、逆に光が葉緑体を介して核ゲノム転写に作用する径路について検討した...
【生物学】基礎生物学:結晶構造解析シグナル伝達を含む研究件
❏根の形態形成を制御するGRAS/IDDファミリーによる転写制御機構の構造研究(17K07448)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】平野 良憲 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (50452529)
【キーワード】X線結晶構造解析 / 転写制御 / 分子認識 / GRASファミリー / 結晶構造解析 (他14件)
【概要】植物の根の形態形成に関与するGRASファミリーと転写因子IDDファミリーの相互作用に着目して、構造生物学的・生化学的手法を用いてより詳細な転写制御の分子機構の解析を行った。GRASファミリーのSCL3とIDDファミリー複合体のX線結晶構造解析を行った結果、既存のGRAS-IDD相互作用とは異なる新規の相互作用であることが明らかとなった。また、生化学的な解析から転写因子IDDファミリーとGRASタン...
❏G蛋白質非依存的な情報伝達を行い、抗癌剤の標的であるケモカイン受容体の構造解析(15H04338)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】島村 達郎 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (90391979)
【キーワード】結晶構造解析 / Gタンパク質共役型受容体 / シグナル伝達 / タンパク質 / G蛋白質共役型受容体 (他7件)
【概要】ケモカイン受容体CXCR7は、様々ながん細胞で大量に発現しており、新たな抗がん剤の創薬ターゲットと考えられているGタンパク質共役型受容体(GPCR)である。CXCR7の特徴としては、他のケモカイン受容体と配列上の類似性が高いにもかかわらずGタンパク質を介す情報伝達経路を持たず、βアレスチンを介す情報伝達経路だけを持つことが挙げられる。本研究計画では、創薬や機能解明に役立てるため、CXCR7の構造解...
【生物学】基礎生物学:タンパク質間相互作用シグナル伝達を含む研究件
❏根の形態形成を制御するGRAS/IDDファミリーによる転写制御機構の構造研究(17K07448)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】平野 良憲 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (50452529)
【キーワード】X線結晶構造解析 / 転写制御 / 分子認識 / GRASファミリー / 結晶構造解析 (他14件)
【概要】植物の根の形態形成に関与するGRASファミリーと転写因子IDDファミリーの相互作用に着目して、構造生物学的・生化学的手法を用いてより詳細な転写制御の分子機構の解析を行った。GRASファミリーのSCL3とIDDファミリー複合体のX線結晶構造解析を行った結果、既存のGRAS-IDD相互作用とは異なる新規の相互作用であることが明らかとなった。また、生化学的な解析から転写因子IDDファミリーとGRASタン...
❏G蛋白質の活性調節因子として働くヒトのグロビン蛋白質の機能制御機構の解明(17K07329)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】若杉 桂輔 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (20322167)
【キーワード】蛋白質 / 蛋白質間相互作用 / 蛋白質工学 / 酸化ストレス / 細胞保護 (他8件)
【概要】ヒト脳神経細胞内に存在するニューログロビン(Ngb)は、酸化ストレスに伴う神経細胞死を防ぎ、また、通常酸素濃度正常状態では神経突起伸長を促す。本研究では、我々は、蛋白質工学的手法を用いて、ヒトNgbの作用機序の解明、及び、蛋白質間相互作用に着目した機能制御機構の解明に挑んだ。その結果、Ngbの働きに重要なアミノ酸残基や蛋白質間相互作用に重要なアミノ酸残基を明らかにできた。さらに、今回、新たに、Ng...
❏ロイシンの生体調節因子としての機能の解明とその構造生物学的研究(24580137)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】富田 武郎 東京大学, 生物生産工学研究センター, 助教 (50447364)
【キーワード】ロイシン / 生体調節因子 / 好熱菌 / グルタミン酸脱水素酵素 / シグナル伝達 (他10件)
【概要】アミノ酸センサーであることが予想された好熱菌Thermus thermophilusのSraAと相互作用するタンパク質を探索した結果、トリプトファン生合成経路の酵素TrpDが同定された。生化学的解析の結果、SraAが生合成の最終産物であるトリプトファンを感知し、TrpDにそのシグナルを伝え、活性阻害を行うという新規なフィードバック阻害が存在することが明らかになった。また、ロイシンによってアロステリ...
【生物学】基礎生物学:光合成シグナル伝達を含む研究件
❏気孔開閉を制御する葉肉シグナル分子の同定(15K14537)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】寺島 一郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (40211388)
【キーワード】アポプラスト / 気孔 / 葉肉シグナル / 光合成 / 青色光 (他7件)
【概要】ツユクサの剥離表皮のアポプラストおよび、葉肉のアポプラストが緩衝液に直接接することなく、葉肉シグナルの存在を解析する実験システムを考案した。一つは、剥離表皮の内側同士を合わせたもの、もう一つは、1 cm角の葉片を一定の環境で前処理して表皮を剥離し、暗所においた葉から剥離した表皮を載せて、前処理の効果を比較するというものである。後者のシステムを駆使し、前処理の影響を解析したところ、前処理時に光が存在...
❏細胞膜プロトンポンプの多様な生理機能と活性制御機構の解明(15H04386)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木下 俊則 名古屋大学, 理学研究科(WPI), 教授 (50271101)
【キーワード】植物 / 細胞膜プロトンポンプ / 光合成 / 養分吸収 / 植物ホルモン (他8件)
【概要】本研究では、維管束植物における根での無機養分取り込み、篩部でのスクロース取り込み、気孔開口など多くの生理現象において重要な役割を果たしている細胞膜プロトンポンプの解析を進め、その活性調節機構や生理的役割の解明を目的として研究を進めてきた。その結果、陸生植物において光合成に依存した活性化機構が進化的に保存されていること、イネの根の細胞膜プロトンポンプが無機養分であるケイ素により活性化されること、植物...
【生物学】基礎生物学:卵成熟シグナル伝達を含む研究件
❏卵成熟誘起ホルモン受容体の同定(20K06538)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】奥村 英一 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (00323808)
【キーワード】卵成熟誘起ホルモン / 1-methyladenine / 1-メチルアデニン / 受容体 / GPCR (他9件)
【概要】ヒトデ卵成熟誘起ホルモンの受容体の同定が本研究の目的であり、昨年に引き続き、申請者がこれまでに見いだした有力候補であるGタンパク質共役型受容体(GPCR)が真の受容体であるかどうかを確かめるための解析を行った。細胞内の候補GPCRの機能阻害を期待して、昨年度に引き続き抗体による阻害を試すとともに、新たに機能不全型GPCR変異体を作成して競合的阻害実験を試した。 抗体による阻害については、細胞内突出...
❏ヒトデ卵成熟誘起ホルモン受容体候補として新規同定した複合体タンパクの解析(24657047)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】奥村 英一 東京工業大学, 生命理工学研究科, 助教 (00323808)
【キーワード】ヒトデ / 卵成熟 / ホルモン / 受容体 / GPCR (他8件)
【概要】ヒトデ卵成熟誘起ホルモンのシグナル経路の全容解明を目指し、特にシグナル経路の最上流にあって、今なお分子的実体が不明であるホルモン受容体の実体解明を目的として、新規材料であるナノアフィニティービーズを用いて受容体の単離・同定に挑戦した。結合蛋白として同定した3つの受容体候補蛋白はrendezvin遺伝子産物であり、翻訳後にfurinによるプロセシングを受け生成することを解明し、また、rendezvi...
❏世代交代に際してゲノム継承を可能にするための分子基盤(17207011)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】岸本 健雄 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (00124222)
【キーワード】細胞周期 / シダナル伝達 / 卵減数分裂周期 / 卵成熟誘起ホルモン / 受精 (他12件)
【概要】世代交代に際してゲノム継承を実現していく分子機構を解明するために、卵細胞における細胞周期制御に至るシグナル伝達と核構築制御を解析した。 1.[卵減数分裂の再開始]ヒトデ卵成熟誘起ホルモン(1-MeAde)の卵表受容体の単離同定をめざした。1-MeAde誘導体を結合させたアフィニティー・フェライトビーズに特異的に結合するタンパク質を、卵膜の可溶化画分から3種(p42、p92、p97)得た。これらは、...
【生物学】基礎生物学:生殖シグナル伝達を含む研究件
❏植物自家不和合性の分子機構と進化(16H06380)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】高山 誠司 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / 有性生殖 / 自家不和合性 / 自他識別 / シグナル伝達 (他9件)
【概要】自家不和合性の自他識別に関わる花粉因子および雌蕊因子の立体構造と相互作用様式をタンパク質レベルで解明し、アブラナ科植物における自己認識およびナス科植物における非自己認識の実態を明らかにした。アブラナ科植物が特異なCa2+シグナル経路を使って不和合反応を誘起していること、ナス科植物が細胞毒として機能する雌蕊因子の非自己特異的分解を介して他家受精を可能にしていることを明らかにした。植物の多様な自家不和...
❏アブラナ科およびナス科・バラ科植物の自家不和合性の分子機構(16H02545)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / シグナル伝達 / 細胞間認識 / 生殖 / 自家不和合性 (他9件)
【概要】アブラナ科およびナス科・バラ科植物の自家不和合性の分子機構解明に向けて、以下の研究を展開した。 1)自己・非自己識別機構の蛋白質構造化学的解明:アブラナ科植物の雌ずい因子である受容体キナーゼSRKの細胞外ドメインの異種発現系の構築を目指して様々なアミノ酸残基改変を行い、比較的可溶性の改変型発現蛋白質を得ることが出来た。一方、ナス科植物の花粉因子であるF-box蛋白質群SLFsに関しては、同様なアミ...
❏アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明(25252021)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / シグナル伝達 / 細胞間認識 / 生殖 / 自家不和合性 (他7件)
【概要】アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明を目的とした。アブラナ科は、花粉SP11リガンドと雌ずいSRKリセプターとの「自己」特異的な結合を介して自己を認識している。今回SRK下流で、雌ずい細胞内にグルタミン酸受容体を介したCa2+の流入が起き、これにより自己花粉の発芽が阻害されていることを明らかにした。ナス科では、雌ずいの細胞毒(S-RNase)と花粉F-box蛋白質(SLFs)との...
【生物学】基礎生物学:粘菌シグナル伝達を含む研究件
❏生細胞イメージングに基づく情報の流れの推定(25710022)
【研究テーマ】システムゲノム科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤井 哲 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20500367)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞運動 / 細胞性粘菌 / 定量的解析 / 走化性 (他12件)
【概要】細胞は、細胞外刺激の時系列に埋め込まれている様々な情報を、いくつものシグナル経路を利用して選択的に処理していると考えられる。複雑かつ時々刻々と変化する環境情報から、細胞がいかに臨機応変な情報処理をおこなえているかの理解を目的として、細胞性粘菌の細胞運動についての、細胞内シグナル因子の局在や活性を、高精度の時空間系列データを取得し、加えて、微小流路観察系を用いた誘因物質濃度の時空間的制御によって、様...
❏複数のモジュールで構成されるシグナル伝達経路の適応性、振動性及び周波数特性の解析(22680024)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】澤井 哲 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20500367)
【キーワード】生体情報 / 振動 / 適応 / 粘菌 / 入出力関係 (他11件)
【概要】複数の時間スケールで生じる適応的、振動的な細胞応答について細胞性粘菌のcAMP刺激にたいする細胞内cAMPの一過的な上昇を題材にとり、定量的な解析をおこなった。早い最初のピークが相対変化検出をおこない、絶対濃度にたいして変化した出力であり、かつ周波数応答性をもつのにたいし、後者は絶対濃度に依存すること、また前者が受容体レベルの修飾に依存するのにたいし、後者はアクチン重合を介したフィードバックによる...
【生物学】基礎生物学:紡錘体シグナル伝達を含む研究件
❏出芽酵母の表現型プロファイリングに関する基盤研究(21310127)
【研究テーマ】応用ゲノム科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】大矢 禎一 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)
【キーワード】出芽酵母 / 機能ゲノム / 細胞周期細胞形態 / 画像解析 / 薬剤標的 (他13件)
【概要】研究代表者らは出芽酵母の細胞形態、アクチン、核などの形態に関する高次元表現型情報を集めることにより、遺伝子欠損によって変化する表現型プロファイルが遺伝子産物の機能に関係していることを発見した。このことをヒントにして高次元表現型データから表現型プロファイルを統計学的に抽出し、パターンの類似性からその条件下で影響を受けている遺伝子機能を推測する(表現型プロファイリング)法を確立した。この方法は、生理活...
❏出芽酵母細胞の形態形成に関する研究(19370074)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】大矢 禎一 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)
【キーワード】細胞壁 / 出芽酵母 / 細胞周期チェックポイント / Rho1p / シグナル伝達 (他11件)
【概要】真核単細胞のモデルである出芽酵母を用いて、「細胞周期進行」という時間軸に添って細胞の形態形成が正しく起きるメカニズムを解明することを本研究の目的にした。そのためには、(1)細胞壁合成などの細胞形態形成がうまく行かない時に細胞周期を停止する機構と、(2)細胞周期進行とともに細胞の形態形成が起きる機構を明らかにすることが必要である。我々は細胞壁合成チェックポンとの研究を行い、複数の核移行の過程がこれに...
【生物学】基礎生物学:シグナル伝達を含む研究件
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
❏脳時計ニューロンにおける光シグナリングと概日リズム制御の分子解析(19107002)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2011
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 視覚 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他17件)
【概要】本研究では、1)松果体と網膜の光受容ニューロンの特異性を規定する遺伝子ネットワーク、2)概日時計の位相制御機構、3)網膜光受容細胞の光応答特性、という3課題を設定し、動物光受容システムの統合的理解を目指した。その結果、1)松果体特異的な遺伝子発現を司る転写因子等を発見、2)概日時計の位相制御に関わる複数因子を同定して位相決定機構を解明、3)桿体と錐体の光応答特性の違いを生み出す分子機構を明らかにし...
【生物学】基礎生物学:光応答シグナル伝達を含む研究件
❏光感受性網膜神経節細胞のシグナル伝達系による非視覚光応答の制御メカニズムの解析(22K06308)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】木股 直規 早稲田大学, 理工学術院, 助教 (40822929)
【キーワード】光応答 / メラノプシン / 網膜 / シグナル伝達
【概要】
❏光シグナル伝達を基盤とした子実体形成機構の解明(22580097)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】宮崎 安将 独立行政法人森林総合研究所, きのこ・微生物研究領域, 主任研究員 (40343800)
【キーワード】きのこ / 光受容体 / 形態変化 / シイタケ / 子実体形成 (他17件)
【概要】きのこの子実体形成には光が必要である。シイタケの光受容体遺伝子 Le.cry は、担子菌初のクリプトクロム型光受容体をコードしていた。その産物Le.CRY の解析 の結果、青色光領域を吸収し子実体形成に関わることが示唆された。プロテオーム解析の結果、 リン酸化や糖鎖付加などの翻訳後修飾を介して、子実体形成に関わる代謝経路やシグナル伝達 経路が存在することが分かった。トランスクリプトーム解析の結果、...
【生物学】基礎生物学:光受容体シグナル伝達を含む研究件
❏光受容体研究の深化が照らす細胞内シグナル伝達の分子基盤(16H03280)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】増田 真二 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (30373369)
【キーワード】光受容体 / BLUF / シグナル伝達 / シアノバクテリア / 光走性 (他7件)
【概要】光受容体BLUFの光環境に応じて駆動する細胞内シグナル伝達を、階層を跨いで(分子から個体まで)包括的に理解することを目指した。BLUFは、種類によらず、光反応のメカニズムは一定だが、その時間変化は様々に違いがあり、それらは由来生物の生育環境の光強度を反映していると考えられた。シアノバクテリアの光走性を制御するBLUF光受容体PixDの解析を行い、PixDはチラコイド膜の一点に局在することを明らかに...
❏光シグナル伝達を基盤とした子実体形成機構の解明(22580097)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】宮崎 安将 独立行政法人森林総合研究所, きのこ・微生物研究領域, 主任研究員 (40343800)
【キーワード】きのこ / 光受容体 / 形態変化 / シイタケ / 子実体形成 (他17件)
【概要】きのこの子実体形成には光が必要である。シイタケの光受容体遺伝子 Le.cry は、担子菌初のクリプトクロム型光受容体をコードしていた。その産物Le.CRY の解析 の結果、青色光領域を吸収し子実体形成に関わることが示唆された。プロテオーム解析の結果、 リン酸化や糖鎖付加などの翻訳後修飾を介して、子実体形成に関わる代謝経路やシグナル伝達 経路が存在することが分かった。トランスクリプトーム解析の結果、...
【生物学】人類学:トランスジェニックシグナル伝達を含む研究件
❏mGluR5異所性発現による神経変性疾患発症メカニズムの解明(19K07971)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】中尾 晴美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (50535424)
【キーワード】mGluR5 / 代謝型グルタミン酸受容体 / 小脳 / mGluR1 / シナプス形成 (他19件)
【概要】代謝型グルタミン酸受容体mGluRはGタンパク質共役型受容体であり、グループIに属するmGluR1とmGluR5はGqを介してシグナル伝達を行う。mGluR1は主に成体マウスの海馬歯状回、視床、小脳皮質で、mGluR5は大脳皮質、線状体、海馬CA1-CA3領域で多く発現しており、相互排他的な発現をしている。小脳ではmGluR5 の発現量が発達期から成熟期へ向けて減少し、それとは対照的にmGluR1...
❏魚類における再生を支える細胞とシグナルのメカニズム(21570004)
【研究テーマ】遺伝・ゲノム動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】川上 厚志 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 准教授 (00221896)
【キーワード】モデル生物 / 小型魚類における組織再生 / ゼブラフィッシュ / トランスジェニ / Junb (他12件)
【概要】多細胞体の組織ホメオスタシス機構の解明を目指し、ゼブラフィッシュ成体、幼生を使った再生機構の解析を行い、以下の成果が得られた。1)再生に必須のjunb, junblとJNKシグナルの役割を解明した。2)再生ニッチにおける細胞の形成と機能の解明のための、細胞追跡と除去が可能なトランスジェニックの作製を行った。3)再生欠損変異体の解析から、造血細胞に由来する再生細胞生存因子が存在することを明らかにした...
【総合理工】応用物理学:質量分析シグナル伝達を含む研究件
❏抗体凝集体による免疫原性関連シグナル誘導の物理化学解析と数理モデル構築(17H03975)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】内山 進 大阪大学, 工学研究科, 教授 (90335381)
【キーワード】バイオ医薬 / 抗体医薬 / 安定性 / 凝集 / タンパク質 (他22件)
【概要】本研究によりバイオ医薬品で発生するタンパク質凝集体の定量的解析手法が確立し、凝集の原因となるストレスの特定に成功し、さらに凝集体の免疫原性との関連性について解明することができた。とくに、プレフィルドシリンジに塗布されたシリコンオイルとタンパク質が複合体となった際の免疫原性への影響は顕著であり、製剤における容器設計の重要性がより明確となった。また、従来から提唱されてきた、コロイド安定性と構造安定性に...
❏蛋白質間相互作用を利用した細胞内シグナル伝達分子の同定法の開発(11557015)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / シグナル伝達 / 蛋白質間相互作用 / マススペクトロメトリー / Smad (他10件)
【概要】蛋白質-蛋白質間の相互作用による細胞内シグナル伝達機構を明らかにするためにSmadに結合する蛋白質をマススペクトロメトリーで同定することを目的として実験を行った。Smad1〜8にFla-tagをつけたコントラクトを作り哺乳類細胞にトランスフェクションした。ついでアガロースピーズに結合した蛋白質をFlag抗体を用いて免疫沈降し、共沈する蛋白質を銀染色したSDS-PAGEから切りだし、トリプシン処理し...
【工学】機械工学:セブラフィッシュシグナル伝達を含む研究件
❏魚類における再生を支える細胞とシグナルのメカニズム(21570004)
【研究テーマ】遺伝・ゲノム動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】川上 厚志 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 准教授 (00221896)
【キーワード】モデル生物 / 小型魚類における組織再生 / ゼブラフィッシュ / トランスジェニ / Junb (他12件)
【概要】多細胞体の組織ホメオスタシス機構の解明を目指し、ゼブラフィッシュ成体、幼生を使った再生機構の解析を行い、以下の成果が得られた。1)再生に必須のjunb, junblとJNKシグナルの役割を解明した。2)再生ニッチにおける細胞の形成と機能の解明のための、細胞追跡と除去が可能なトランスジェニックの作製を行った。3)再生欠損変異体の解析から、造血細胞に由来する再生細胞生存因子が存在することを明らかにした...
❏再生開始シグナルの同定をめざしたミュータントのパイロットスクリーニング(14654149)
【研究テーマ】遺伝
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】川上 厚志 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (00221896)
【キーワード】再生 / ゼブラフィッシュ / 発生遺伝学 / シグナル伝達 / 鰭 (他10件)
【概要】無脊椎動物では再生は普遍的な生存戦略であるが、脊椎動物においては魚類や有尾両生類以外では限られた再生能力しか持たない。これまでの再生研究は細胞の脱分化・再分化を伴ういわゆるエピモルフィック再生に主に注目されてきたが、細胞分化する前の幼若な時期でも修復が起こることから、再生には細胞分化が前提となる必然があるか疑問である。この疑問に明確に答えるため、第一にゼブラフィッシュの幼若なひれ原基の修復過程を引...
【工学】総合工学:センサーシグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧のキナーゼ反応増強作用による環境ストレス応答の新奇制御機構(21H02422)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / MAPキナーゼ経路 / リン酸化 / 酵母 / 出芽酵母 (他9件)
【概要】本研究では、酵母の高浸透圧応答性Hog1 MAPK経路で見出した高浸透圧による細胞質局在キナーゼのリン酸化増強作用の仕組みの解析を行なった。リン酸化増強の作用点として(1)Pbs2 MAP2K-Hog1 MAPK反応過程、(2) Ssk2 MAP3K-Pbs2 MAP2K反応過程の2つが存在する。特に(2)のリン酸化増強については仕組みが全く不明であるため、(2)に焦点を当てて解析した。まず、高浸...
❏高浸透圧センシングの分子機構解明(16H04761)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / 酵母 / MAP kinase経路 / センサー / シグナル伝達 (他17件)
【概要】細胞が高浸透圧を感知する分子機構を明らかにするため、酵母の高浸透圧応答に働くHog1 MAPキナーゼ(MAPK)経路の高浸透圧センサーの研究を行い、Hog1経路には膜タンパク質型と非膜タンパク質型の高浸透圧センサーの存在することを明らかにした。前者については、高浸透圧感知・応答に必要な複数のセンサー膜タンパク質の複合体形成について、その相互作用部位を同定することに成功した。後者については、細胞質内...
❏出芽酵母のHOG MAPK経路における高浸透圧感知の分子機構(19570122)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50272498)
【キーワード】細胞情報伝達機構 / 酵母 / MAPK / HOG経路 / 擬菌糸経路 (他15件)
【概要】我々は酵母の高浸透圧適応に必須なHOG MAPK経路の上流支経路であるSHO1経路の高浸透圧センサーとして、ムチン様膜タンパク質のHkr1及びMsb2を同定し、高浸透圧感知に関わる分子機構モデルを提唱した。 ...
【工学】総合工学:モデル化シグナル伝達を含む研究件
❏T細胞分化制御のシステムバイオロジー(25670234)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 転写因子 / ヘルパーT細胞 / 制御性T細胞 (他9件)
【概要】ヘルパーT細胞は免疫制御の中心を担う細胞である。近年、Th1, Th2以外に多くのサブタイプ(Th9, Th17, iTreg等)が存在していることが知られるようになってきた。本研究ではTGFβのシグナル伝達経路を中心にヘルパーT細胞各サブタイプへの分化制御機構の解明を行った。まずTGFβとIL-4によるTh9分化にはSmad2/3に依存し、さらにIRF4との共同作用が必要であることを明らかにした...
❏細胞内シグナル伝達機構における時間情報コードのシステム生物学(24241067)
【研究テーマ】システムゲノム科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】黒田 真也 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50273850)
【キーワード】シグナル伝達 / モデル化 / 糖代謝 / グリコーゲン / インスリン
【概要】シグナル伝達機構の本質は、多彩な入力の情報を限られた種類の分子にコードすることにある。申請者らはERK経路やAkt経路の研究において、分子活性の時間パターンに入力情報がコードされる時間情報コードを世界に先駆け見出している。本研究では、以上の研究を発展させ、細胞内シグナリングの時間情報コードを解明してその生理学的な意義を明らかにするとともに、時間情報コードが様々なシグナル伝達に見られる一般的な特性で...
【総合生物】生体分子化学:植物生殖シグナル伝達を含む研究件
❏植物ステロイドホルモン「ブラシノステロイド」の生殖ホルモンとしての新機能解明(18K19333)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】東山 哲也 名古屋大学, 理学研究科(WPI), 教授 (00313205)
【キーワード】植物ステロイドホルモン / ブラシノステロイド / 花粉 / 植物生殖 / シグナル伝達
【概要】ブラシノステロイド(BR)はシロイヌナズナの花粉管、花柱・柱頭、胚珠それぞれに作用し、遺伝子発現プロファイルを変化させて活性化することを示した。花柱でのBRシグナリング下流分子として、新分子の重要性も明らかとなった。花粉管において、BRの受容体BRI1に加え、ホモログであるBRL2、BRL3の全ての遺伝子に異常をもつ3重変異体の花粉管においても、依然としてBRにより花粉管は反応性が向上した。花粉管...
❏アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明(21248014)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】情報伝達 / 植物生殖 / 自家不和合性 / アブラナ科 / ナス科 (他9件)
【概要】アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明を目的とした。アブラナ科では、主に雌ずい因子(SRK受容体キナーゼ)による花粉因子(SP11リガンド)の受容以降の情報伝達系の解明を進め、新たな因子候補の同定や変異株の取得に成功した。ナス科植物では、花粉因子(SLF)が複数のF-boxタンパク質群からなることを発見し、これらが非自己の雌ずい因子(S-RNase)を分担して認識するとする「協調的...
【総合生物】生体分子化学:増殖制御シグナル伝達を含む研究件
❏人工受容体を用いた樹状細胞の増幅システムの開発とガン治療への応用(18206083)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】長棟 輝行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20124373)
【キーワード】抗体 / 受容体 / 造血前駆細胞 / 増殖制御 / シグナル伝達 (他8件)
【概要】樹状細胞は有能な抗原提示細胞であり、抗原特異的な細胞傷害性T細胞を効率良く活性化できることから、がん治療への応用が期待されている。しかし、樹状細胞を効率良く増幅する手法は未だ確立されていない。そこで本研究では、樹状細胞の源である造血幹細胞においてサイトカインや増殖因子とは全く異なる抗原に応答して増殖シグナルを伝達する人工受容体を発現させ、抗原添加によって造血幹細胞の増幅が可能であることを実証した。...
❏TGF-β-DPC-4による細胞周期制御機構の解析(09470042)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】DPC4 / TGF-β / 標的遺伝子 / one-hybrid / サブトラクション (他14件)
【概要】DPC4(SMAD4)はSAMD2あるいはSMAD3と複合体を形成し、TGF-β標的遺伝子のプロモーター領域に直接結合することで、標的遺伝子の発現を制御する。そこで、DNAと直接相互作用するDPC4をbaitに用いたyeast one-hybrid法を行うことでDPC4の標的遺伝子の探索を行った(one-hybrid法はbaitタンパク質と特異的に相互作用するDNA断片を単離する方法)。約2×10...
【総合生物】生体分子化学:1分子計測(SDM)シグナル伝達を含む研究件
❏高速3次元一分子イメージングによる細胞質内タンパク質動態の直接観察(26650069)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岡田 康志 国立研究開発法人理化学研究所, 生命システム研究センター, チームリーダー (50272430)
【キーワード】一分子計測 / キネシン / 微小管 / 拡散係数 / シグナル伝達
【概要】本研究では、高速一分子イメージングにより細胞質内を自由拡散するタンパク質一分子の三次元動態計測の実現を目指して、以下の技術開発に取り組んだ。 1) ミリ秒程度の時間分解能を達成するための新規輪帯全反射照明系の開発と、これを利用した高感度高速顕微鏡イメージングシステムの開発。 2) ミリ秒観察に耐える蛍光標識・細胞調製方法の確立。 ...
❏受容体クラスター形成の光制御による細胞への人工的生体シグナル入力法の開発(23750182)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】吉村 英哲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特任助教 (90464205)
【キーワード】タンパク質 / 細胞・組織 / 生体分子 / 1 分子計測(SMI) / 生体関連化学 (他11件)
【概要】本研究では、細胞内シグナル伝達における受容体クラスター形成の意義の理解を目的とした。この目的のため、シグナル伝達分子Aktの1分子動態観察と、受容体ナノクラスターの人工的形成法の開発を行った。前者では、細胞外からのシグナル入力により、Aktの細胞膜滞在時間が延びることを見出した。この結果は、Akt動態が細胞表面の受容体クラスターに影響されることを示している。後者では、光感応性タンパク質を融合した受...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:神経工学シグナル伝達を含む研究件
❏興奮/抑制バランスを制御した培養神経回路によるてんかん発作発生機構の解明(19H04437)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経 / 細胞・組織 / 神経工学 / 微小電極アレイ / 脳・神経 (他8件)
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏神経調節システムin vitro再構成による迷走神経刺激作用機構の解明(23240065)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ / 脳・神経 (他8件)
【概要】難治性てんかんに対する治療手法として臨床医療の場で用いられている迷走神経刺激療法VNSの作用機構解明に向けて,刺激を直接受容する脳幹の神経核(青斑核,縫線核)と,その標的組織である海馬から神経細胞を採取して培養系に再構成,電気活動時空間パターンの計測と解析を行った.海馬培養神経回路網は,全体で同期したバースト発火を繰り返し生じることが特徴とされているが,脳幹神経核のニューロン群の活動には同期性は認...
【総合生物】神経科学:シナプスシグナル伝達を含む研究件
❏シナプス機能および記憶学習を制御する細胞接着型GPCRの新しい活動機構(16K15183)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70383718)
【キーワード】細胞接着 / Gタンパク質共役型受容体 / シナプス / 記憶・学習 / Gタンパク質共役型受容体 (他7件)
【概要】近年、記憶・学習を担う「シナプス」を制御する分子として、細胞接着型Gタンパク共役受容体 (adhesion-GPCR; ADGR) が注目されている。ADGRは種々の機能ドメインを有する細胞外領域と、GPCRに共通な7回膜貫通部位およびGタンパクと結合する細胞内領域からなるユニークな分子であるが、シナプスでどのように働いているかは不明な点が多い。本研究では、ADGRメンバーのBAI3が、運動記憶を...
❏神経細胞における動的な生化学情報処理機構の解明(26830043)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】Ca2+シグナル / シナプス可塑性 / シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 (他11件)
【概要】脳機能を理解するためには、複雑な脳の中での神経活動とそれによって活性化される生化学反応を計測し、演算を理解する必要がある。神経細胞での生化学演算を計測するために、本研究では非常にダイナミックレンジを改善した新型のCa2+依存的酵素に対するプローブを開発した。そして、これらのプローブを用いて、Ca2+依存的リン酸化酵素(CaMKII)と脱リン酸化酵素(カルシニューリン)の活性化の時空間的プロファイル...
❏新規分泌性C1qファミリー分子による機能的シナプス回路形成および記憶学習制御(26293042)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (70383718)
【キーワード】シナプス / 小脳 / 運動記憶 / プルキンエ細胞 / 精神神経疾患 (他10件)
【概要】神経細胞どうしをつなぐ「シナプス」の形態および機能を制御する分子機構の解明は、「記憶」の形成過程を理解する上で重要である。本研究において、私たちは補体C1qの機能ドメインを有する新規C1qファミリー分子群が、小脳や海馬の興奮性シナプスを動的に制御していることを明らかにした (Elegheert, Kakegawa et al., Science, ’16; Matsuda et al., Neur...
【総合生物】神経科学:リン酸化シグナルシグナル伝達を含む研究件
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏感覚ニューロン受容領域の形成と維持を担う分子細胞基盤に関する遺伝学的研究(24300124)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】榎本 和生 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80300953)
【キーワード】受容領域 / 樹状突起 / 感覚ニューロン / ショウジョウバエ / Wntシグナル (他12件)
【概要】ショウジョウバエ幼虫感覚ニューロンでは、同種ニューロンの樹状突起間に生じる反発作用を介して受容領域を確立することが示されていた。私達は、ショウジョウバエ成虫感覚ニューロンの解析を行い、樹状突起間に生じる反発作用には依存しない受容領域形成機構の存在を明らかにした(Yasunaga et al. Genes Dev 2015)。さらにその責任因子として、ニューロン周辺の上皮細胞から分泌されるWnt5と...
【総合生物】神経科学:突起伸長シグナル伝達を含む研究件
❏樹状突起形態・機能の神経活動依存的制御の分子機構(20670002)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00291964)
【キーワード】カルシウム / リン酸化 / 突起伸展 / シナプスから核へのシグナリング / 脳・神経 (他9件)
【概要】「経験」に基づく情報を、神経回路内に長期的に「書き込む」シグナル伝達機構については多 くの謎が残っている。本研究課題を通じ、(1)神経突起の形態制御を司る新たなCaMKK-CaMKカスケード、(2)シナプス活動が新規遺伝子発現を引き起こすメカニズム、(3)神経活動によって誘導され た遺伝子産物がシナプスを修飾する逆シナプスタギング機構、等を解明し、「経験」が神経情報 として神経回路に貯蔵される仕組...
❏新規神経細胞成長因子の検索とその性質の検討(10760044)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】伊原 さよ子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80292788)
【キーワード】神経成長因子 / シグナル伝達 / 神経突起伸長 / PC12 / 突起伸長 (他7件)
【概要】各種、神経疾患の治療薬として期待される新規神経成長因子の探索を行い、グリア細胞株SF268培養上清に活性を認めたので、精製を試みた。1000倍以上精製された段階で、本因子はプロテアーゼに対して感受性であることから、ペプチド性で質量解析法により解析可能であることが証明された。続いて、トリ初代培養神経細胞への効果を調べた。10日胚由来の細胞では、脳、脊椎、及び後根神経節の神経細胞すべてに対して、突起伸...
【総合生物】神経科学:Arcシグナル伝達を含む研究件
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏シナプス可塑性関連遺伝子Arcの神経特異的・活動依存的発現制御の分子機構(21500301)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】奥野 浩行 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80272417)
【キーワード】シナプス / 脳・神経 / ゲノム / 転写調節 / Arc (他9件)
【概要】神経特異的前初期遺伝子Arcはシナプスの長期可塑性や長期記憶形成に関わり、その発現は神経活動によって制御されている。本研究においては、まず、このArcの活動依存性を担うゲノム領域を決定し、この転写調節に関わる因子を同定した。また、Arc遺伝子産物であるArcタンパクがシナプスに局在し、グルタミン酸受容体の動態を制御する新たな機構を明らかにした。 ...
【総合生物】神経科学:小脳シグナル伝達を含む研究件
❏mGluR5異所性発現による神経変性疾患発症メカニズムの解明(19K07971)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】中尾 晴美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (50535424)
【キーワード】mGluR5 / 代謝型グルタミン酸受容体 / 小脳 / mGluR1 / シナプス形成 (他19件)
【概要】代謝型グルタミン酸受容体mGluRはGタンパク質共役型受容体であり、グループIに属するmGluR1とmGluR5はGqを介してシグナル伝達を行う。mGluR1は主に成体マウスの海馬歯状回、視床、小脳皮質で、mGluR5は大脳皮質、線状体、海馬CA1-CA3領域で多く発現しており、相互排他的な発現をしている。小脳ではmGluR5 の発現量が発達期から成熟期へ向けて減少し、それとは対照的にmGluR1...
❏新規分泌性C1qファミリー分子による機能的シナプス回路形成および記憶学習制御(26293042)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (70383718)
【キーワード】シナプス / 小脳 / 運動記憶 / プルキンエ細胞 / 精神神経疾患 (他10件)
【概要】神経細胞どうしをつなぐ「シナプス」の形態および機能を制御する分子機構の解明は、「記憶」の形成過程を理解する上で重要である。本研究において、私たちは補体C1qの機能ドメインを有する新規C1qファミリー分子群が、小脳や海馬の興奮性シナプスを動的に制御していることを明らかにした (Elegheert, Kakegawa et al., Science, ’16; Matsuda et al., Neur...
【総合生物】神経科学:CaMKIIシグナル伝達を含む研究件
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏RICS/PX-RICSによる活動依存的スパイン形態変化の制御機構(21390075)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】細胞内情報伝達 / 分子神経生物学 / 神経可塑性 / シグナル伝達 / 脳・神経 (他21件)
【概要】RICSは神経細胞のシナプス後部に局在し、興奮性シグナルとシナプス接着とのリンクに関係すると考えられている。本研究でノックアウトマウス由来神経細胞を用いた解析を行い、NMDA受容体→CaMKII→RICS→Cdc42およびJNKというシグナル伝達経路を見出した。PX-RICSは、非神経細胞ではN-cadherin/β-catenin複合体の輸送に関与することが示されている。本研究で、PX-RICS...
【総合生物】神経科学:長期記憶シグナル伝達を含む研究件
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
❏シナプス可塑性関連遺伝子Arcの神経特異的・活動依存的発現制御の分子機構(21500301)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】奥野 浩行 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80272417)
【キーワード】シナプス / 脳・神経 / ゲノム / 転写調節 / Arc (他9件)
【概要】神経特異的前初期遺伝子Arcはシナプスの長期可塑性や長期記憶形成に関わり、その発現は神経活動によって制御されている。本研究においては、まず、このArcの活動依存性を担うゲノム領域を決定し、この転写調節に関わる因子を同定した。また、Arc遺伝子産物であるArcタンパクがシナプスに局在し、グルタミン酸受容体の動態を制御する新たな機構を明らかにした。 ...
【農学】農芸化学:アダプターシグナル伝達を含む研究件
❏生体高次機能の新たな制御機構の解明(20247024)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】シグナル伝達 / アダプター / タンパク質チロシンキナーゼ / 細胞・組織 / 細胞内情報伝達
【概要】本研究においては、独自に発見したDok-7による受容体型チロシンキナーゼMuSKの細胞内からの活性化機構と神経筋シナプスの形成機構、並びに、Dok-1/2による造血・免疫システムの抑制機構に関する最新の研究成果を背景として、生体高次機能の新たな制御機構の解明を目指す研究を推進した。その結果、Dok-7がMuSKを直接活性化する細胞内リガンドとして機能することを発見した。さらに、重症筋無力症に付随す...
❏Dok類縁アダプター分子による細胞機能調節機構(17370066)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】山梨 裕司 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】シグナル伝達 / 蛋白質 / 組織・細胞 / アダプター / リン酸化 (他6件)
【概要】チロシンキナーゼは細胞外環境からの情報が細胞内シグナルへと変換される際に必須のシグナル分子であり、その多くはドッキング蛋白質と呼ばれるアダプター分子をリン酸化することによって細胞内シグナルを適切に制御している。申請者らは新規ドッキング蛋白質としてDok-1を発見し、その類縁分子であるDok-2と共にサイトカイン受容体やLPS受容体の下流において、骨髄球細胞の造血や自然免疫応答の恒常性の維持に必須の...
❏Dokファミリー蛋白質群の機能解析(13680774)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】山梨 裕司 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / アダプター / 免疫応答 / 細胞増殖 (他6件)
【概要】チロシンキナーゼ(PTK)は細胞の高次機能に必須の情報伝達分子であり、その役割はSH2やPTBドメインを介した蛋白質間のリン酸化チロシン依存的な会合を制御することにある。申請者らが単離、同定したDokとそのファミリー蛋白質(Dok-2/-3/-4/-5)は、情報伝達の様々な局面でチロシンリン酸化され、SH2を持つシグナル分子をリクルートするドッキング蛋白質である。申請者は、多様なPTKの共通基質で...
【農学】農芸化学:細胞応答シグナル伝達を含む研究件
❏哺乳類細胞における浸透圧ストレス受容・応答機構の解明(国際共同研究強化)(15KK0297)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2016 - 2018
【研究代表者】名黒 功 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80401222)
【キーワード】シングルセル解析 / 浸透圧ストレス / 細胞応答 / 免疫細胞 / シグナル伝達 (他7件)
【概要】本研究では研究代表者がこれまで進めてきた浸透圧ストレス応答に関与する分子について、タンパク質を対象とした新しいシングルセル解析法の一つであるシングルセルウェスタンブロット法を習得して解析を行った。その結果、高浸透圧で発現誘導されるタンパク質の中にほとんどの細胞で一様に発現上昇するものもあれば、細胞によって全く発現しないものと非常に強く発現するものが混在するタンパク質もあることが明らかになった。また...
❏生細胞イメージングに基づく情報の流れの推定(25710022)
【研究テーマ】システムゲノム科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤井 哲 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20500367)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞運動 / 細胞性粘菌 / 定量的解析 / 走化性 (他12件)
【概要】細胞は、細胞外刺激の時系列に埋め込まれている様々な情報を、いくつものシグナル経路を利用して選択的に処理していると考えられる。複雑かつ時々刻々と変化する環境情報から、細胞がいかに臨機応変な情報処理をおこなえているかの理解を目的として、細胞性粘菌の細胞運動についての、細胞内シグナル因子の局在や活性を、高精度の時空間系列データを取得し、加えて、微小流路観察系を用いた誘因物質濃度の時空間的制御によって、様...
❏新規神経細胞成長因子の検索とその性質の検討(10760044)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】伊原 さよ子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80292788)
【キーワード】神経成長因子 / シグナル伝達 / 神経突起伸長 / PC12 / 突起伸長 (他7件)
【概要】各種、神経疾患の治療薬として期待される新規神経成長因子の探索を行い、グリア細胞株SF268培養上清に活性を認めたので、精製を試みた。1000倍以上精製された段階で、本因子はプロテアーゼに対して感受性であることから、ペプチド性で質量解析法により解析可能であることが証明された。続いて、トリ初代培養神経細胞への効果を調べた。10日胚由来の細胞では、脳、脊椎、及び後根神経節の神経細胞すべてに対して、突起伸...
【農学】農芸化学:細胞質分裂シグナル伝達を含む研究件
❏収縮環の構造と形成・収縮機構の研究(22247031)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】馬渕 一誠 学習院大学, 理学部, 教授 (40012520)
【キーワード】細胞分裂 / 細胞質分裂 / 収縮環 / アクチン / ミオシン (他13件)
【概要】細胞質分裂は収縮環の収縮によって細胞が中央部からくびり切れることによりおこる。私は分裂酵母の収縮環ー細胞膜複合体(細胞ゴースト)を単離し、ATPを加えて収縮環を人為的に収縮させることに初めて成功した。この実験系を用い、アクチンの脱重合は収縮そのものには必須ではないことなどいくつかの性質を明らかにできた。また収縮環形成の際のアクチンの分裂位置への集合にはミオシンVが関与していることが示唆された。ウニ...
❏細胞性粘菌を用いた細胞質分裂シグナルの解明(11760056)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】足立 博之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00211699)
【キーワード】細胞性粘菌 / 細胞質分裂 / シグナル伝達 / RasGAP / IQGAP (他6件)
【概要】細胞質分裂は、細胞分裂の最後に細胞質が二分される段階であるが、等価な娘細胞を複製するために、時間的・空間的に厳密に制御されている。本研究は、細胞質分裂の分子細胞生物学的研究に有利な細胞性粘菌を用い、細胞質分裂の制御に関わるタンパク質の同定と機能解析を目的としている。平成13年度は、まず、細胞性粘菌のESTプロジェクトから見いだした新規RasGAPであるGAPCについて、全長クローニングと配列決定を...
❏細胞性粘菌を用いた細胞質分裂シグナルの解明(09760070)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】足立 博之 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (00211699)
【キーワード】細胞質分裂 / 細胞性粘菌 / シグナル伝達
【概要】細胞質分裂は、細胞分裂の最後に細胞質が二分される段階であるが、等価な娘細胞を複製するために、時間的・空間的に厳密に制御されている。本研究は、細胞質分裂の分子細胞生物学的碩究に有利な細胞性粘菌を用い、細胞質分裂の制御に関わるタンパク質の同定と機能解析を目的としている。これまで、細胞質分裂変異株を利用して,IQGAP様タンパク質GAPAと新規タンパク質CykAを同定した。平成10年度は,CykAタンパ...
【農学】農芸化学:抗生物質生産シグナル伝達を含む研究件
❏複合培養系の統合深化による新奇抗生物質の探索(25292046)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】尾仲 宏康 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80315829)
【キーワード】複合培養 / 生合成 / 放線菌 / 抗生物質 / 共培養 (他13件)
【概要】現在市販されている抗生物質の約半分は微生物が生産する。ペニシリンの発見以来人類は様々な抗生物質を微生物の培養液から求めている。本研究では複合培養という手法により、抗生物質を生産する微生物(放線菌)が他の微生物(ミコール酸含有細菌)によって刺激を受けることにより、放線菌が生産する抗生物質の種類が増えることが明らかとなったため、この現象がどのようなメカニズムで行われるのか、また、複合培養によって新たな...
❏A-ファクターおよび蛋白リン酸化による放線菌の二次代謝・形態分化の制御機構(06454073)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】堀之内 末治 東京大学, 農学部, 教授 (80143410)
【キーワード】放線菌 / 自己調節因子 / 抗生物質 / 形態分化 / シグナル伝達 (他7件)
【概要】(1)^3HラベルしたA-ファクターとの結合を指標とし、S. griseusよりA-ファクターレセプターたんぱく質を精製し、遺伝子(arpA)をクローニングした。ArpAは276アミノ酸からなり原核生物にみられるリプレッサータイプの転写制御因子と高いホモロジーを示した。arpAの塩基配列をもとにS. coelicolor A3(2)から2つのarpA相同遺伝子をクローニングした。2つの遺伝子はそれ...
【農学】農芸化学:硝酸シグナルシグナル伝達を含む研究件
❏植物における硝酸シグナル伝達の総合理解(18H03940)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸応答 / 遺伝子発現 / シグナル伝達 / 窒素栄養 (他15件)
【概要】硝酸応答を担うNLP転写活性化因子が直接、発現を誘導する遺伝子として新たにホメオドメン-ロイシンジッパー型(HB)転写因子遺伝子を同定した。このHB転写因子の機能欠損変異株は斑入りの表現型を示し、また、この機能欠損変異株の葉肉細胞の多くで葉緑体の発達の異常が起こっていることを明らかにした。さらに、HB転写因子の欠損変異体のトランスクリプトーム解析により、HB転写因子は葉緑体の発達や機能維持に関わる...
❏植物における硝酸応答の分子基盤の解明(25252014)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 生物生産工学研究センター, 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸シグナル / シグナル伝達 / 転写因子 / 遺伝子発現制御 (他10件)
【概要】植物の窒素栄養環境への適応において硝酸応答型の遺伝子発現は中心的な役割を担う。この硝酸応答型遺伝子発現を担う転写因子はNLPタンパク質群であることを同定していることから、NLP転写因子群を手がかりに、モデル植物であるシロイヌナズナを用いて硝酸応答型遺伝子発現の制御機構の解析を行った。DNAマイクロアレイ解析によって、NLP転写因子群は硝酸応答型遺伝子発現のほとんどを制御しているマスターレギュレータ...
❏高等植物における硝酸応答型遺伝子発現の制御メカニズム(22380043)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 生物生産工学研究センター, 准教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸応答 / 硝酸シグナル / 遺伝子発現 / 転写因子 (他10件)
【概要】植物の主要な窒素源である硝酸態窒素は植物体内でシグナル伝達物質としても働き、硝酸同化関連酵素遺伝子を含む多様な遺伝子の発現を制御している。この硝酸応答型の遺伝子発現の分子機構を明らかにすることを目的として、本研究では、シロイヌナズナを用いて硝酸応答のための鍵転写因子としてNLP転写因子群を同定した。また、NLPは翻訳後制御によって活性化され、活性化されたNLPが硝酸応答性遺伝子の大多数の発現を担っ...
【農学】農芸化学:硝酸応答シグナル伝達を含む研究件
❏植物における硝酸シグナル伝達の総合理解(18H03940)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸応答 / 遺伝子発現 / シグナル伝達 / 窒素栄養 (他15件)
【概要】硝酸応答を担うNLP転写活性化因子が直接、発現を誘導する遺伝子として新たにホメオドメン-ロイシンジッパー型(HB)転写因子遺伝子を同定した。このHB転写因子の機能欠損変異株は斑入りの表現型を示し、また、この機能欠損変異株の葉肉細胞の多くで葉緑体の発達の異常が起こっていることを明らかにした。さらに、HB転写因子の欠損変異体のトランスクリプトーム解析により、HB転写因子は葉緑体の発達や機能維持に関わる...
❏植物における硝酸応答の分子基盤の解明(25252014)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 生物生産工学研究センター, 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸シグナル / シグナル伝達 / 転写因子 / 遺伝子発現制御 (他10件)
【概要】植物の窒素栄養環境への適応において硝酸応答型の遺伝子発現は中心的な役割を担う。この硝酸応答型遺伝子発現を担う転写因子はNLPタンパク質群であることを同定していることから、NLP転写因子群を手がかりに、モデル植物であるシロイヌナズナを用いて硝酸応答型遺伝子発現の制御機構の解析を行った。DNAマイクロアレイ解析によって、NLP転写因子群は硝酸応答型遺伝子発現のほとんどを制御しているマスターレギュレータ...
❏高等植物における硝酸応答型遺伝子発現の制御メカニズム(22380043)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 生物生産工学研究センター, 准教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸応答 / 硝酸シグナル / 遺伝子発現 / 転写因子 (他10件)
【概要】植物の主要な窒素源である硝酸態窒素は植物体内でシグナル伝達物質としても働き、硝酸同化関連酵素遺伝子を含む多様な遺伝子の発現を制御している。この硝酸応答型の遺伝子発現の分子機構を明らかにすることを目的として、本研究では、シロイヌナズナを用いて硝酸応答のための鍵転写因子としてNLP転写因子群を同定した。また、NLPは翻訳後制御によって活性化され、活性化されたNLPが硝酸応答性遺伝子の大多数の発現を担っ...
【農学】農芸化学:機能性食品シグナル伝達を含む研究件
❏老化に伴う疾患の発症及び進行を抑制する物質の単離とその作用機序の解明(24659181)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / トランスジェニックマウス / 機能性食品 / ガン / 臓器連関 (他15件)
【概要】細胞およびマウスをもちいた抗老化物質探索系の構築と実験系の評価、および抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の解析を行った。細胞、およびマウスをもちいた両方の実験系において、複数の既存物質を添加、または投与することによって、抗老化と関連した代謝状態を模倣できる可能性が示唆された。これらの結果から、構築した実験系が有効に機能することが示唆され、さらに抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の一部を...
❏食品タンパク質に対する免疫系による識別・認識・応答制御機構の解明(14360070)
【研究テーマ】食品科学・製品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】八村 敏志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40238019)
【キーワード】経口免疫寛容 / T細胞 / 腸管免疫系 / シグナル伝達 / 調節性T細胞 (他11件)
【概要】(1)経口免疫寛容により誘導されたT細胞の解析およびその低応答化の分子機構の解明:経口免疫寛容により誘導された低応答化T細胞について,次ぎのことを明らかにした。まず,この低応答化T細胞では,caspase-3の働きによりGADS-SLP-76を中心としたTCRシグナル複合体の形成に障害が認められた。また,抗原刺激によるT細胞抗原レセプター(TCR), PKC-θ,脂質マイクロドメイン(lipid ...
【農学】生産環境農学:病害抵抗性シグナル伝達を含む研究件
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
❏イネにおけるジャスモン酸情報伝達の分子機構の解明(20780081)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 生物生産工学研究センター, 助教 (20312241)
【キーワード】植物成長調節物質 / イネ / ジャスモン酸 / シグナル伝達 / 病害抵抗性 (他6件)
【概要】本研究では、活性型シグナル分子であるジャスモノイルイソロイシンの欠損変異体イネを用いた解析から、イネの病害抵抗性発現にいたるJAシグナル伝達においてJA-Ileが重要な働きを担うことを示すと共に、JA-Ile依存性、非依存性の二つの経路が存在することも明らかにした。また、OsCOI1a,b,cの発現抑制株、過剰発現株を用いた解析から、OsCOI1a,b,cがイネにおいてもJAシグナル伝達に必要なF...
❏イネ培養細胞におけるジャスモン酸の情報伝達機構の解明(12460051)
【研究テーマ】生物生産化学・応用有機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】山根 久和 東京大学, 生物生産工学研究センター, 教授 (80090520)
【キーワード】イネ培養細胞 / 防御応答遺伝子 / シグナル伝達 / ジャスモン酸応答性遺伝子 / 12-オキソフィトジエン酸還元酵素 (他13件)
【概要】イネの培養細胞をモデル系として用い、病虫害抵抗性を制御する植物ホルモン、ジャスモン酸のシグナル伝達機構の研究を行った。ディファレンシャルスクリーニングによりジャスモン酸応答性遺伝子、RRJ1,RRJ2,OsOPR1,RERJ1を単離した。塩基配列の解析により、RRJ1,RRJ2はそれぞれアミノ酸代謝、エネルギー代謝に関与するものと考えられた。ジャスモン酸生合成酵素の一つある、12-oxophyto...
【農学】生産環境農学:アブシシン酸シグナル伝達を含む研究件
❏植物のストレス応答性受容体型キナーゼのシグナル伝達機構の解析(19580121)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】刑部 祐里子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (50444071)
【キーワード】植物ストレス応答 / 受容体型キナーゼ / 水分ストレス / アブシジン酸 / シグナル伝達 (他8件)
【概要】細胞膜は様々な外部環境因子感受の場である。乾燥・塩および低温などの水分ストレスに対する植物の耐性機構に関与する、細胞膜局在性の水分ストレス応答性受容体型キナーゼについて研究を行った。水分ストレス応答に重要な植物ホルモンであるアブシジン酸(ABA)誘導性シロイヌナズナ受容体型キナーゼRPK1を過剰発現する形質転換植物体は、ABAによる根の伸長抑制,気孔閉鎖等に対し高感受性を示し, さらに乾燥ストレス...
❏蛍光標識化植物ホルモンを用いたアリューロン細胞系における受容体解明研究(09660121)
【研究テーマ】生物生産化学・応用有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】浅見 忠男 理化学研究所, 植物機能研究室, 先任研究員 (90231901)
【キーワード】アブシジン酸 / ジベレリン / 受容体 / カルシウムチャンネル / 情報伝達 (他13件)
【概要】大麦アリューロン細胞を用いて、植物ホルモンの受容体の解析と植物ホルモンの作用に阻害的に作用する化合物の合成及びその作用部位についての解析を、併せて開発したセルソーターを用いた植物ホルモン受容体解析手法を用いて行った。まず、植物ホルモンの受容体解析を目標としたビオチン標識化アブシジン酸の合成を4'位にスペーサーを導入することにより行った。この化合物はジベレリンにより誘導されるα-アミラーゼ合...
【農学】生産環境農学:シベレリンシグナル伝達を含む研究件
❏植物ホルモンシグナルクロストーク機構解明のためのDELLA複合体の網羅的解析(26440132)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】中村 英光 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (40724191)
【キーワード】植物ホルモン / ジベレリン / ストリゴラクトン / DELLA / クロストーク (他11件)
【概要】ジベレリン(GA)シグナル抑制因子DELLAタンパク質が植物体内で相互作用する因子を探索する目的でDELLA相互作用因子の探索を試みたが、特異的な結合タンパク質は検出されなかった。しかし、DELLAタンパク質のホルモン間クロストークへの関与に関する解析も同時に進め、ストリゴラクトン(SL)がNF-YC-DELLA複合体を介してGAおよびABAシグナルを制御している可能性を示せた。またSLが転写因子...
❏ジベレリン受容体の消長に関する研究(18380070)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】中嶋 正敏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (50237278)
【キーワード】ジベレリン / 受容体 / シグナル伝達 / 核内リセプター / 核内レセプター
【概要】モデル植物・シロイヌナズナを対象として、ジベレリン受容体3種(AtGID1a,1b,1c)の各翻訳産物を調製し、いずれもが活性型ジベレリン特異的な互いに似た結合様式を示すことを明らかにした。また、多重の機能欠失型変異を導入した植物体の解析から、AtGID1a,AtGID1cに関する2重変異体のみ、他の組み合わせによる2重変異体あるいは、各1遺伝子の機能欠失型変異体では認められない矮性の形質が現れる...
❏蛍光標識化植物ホルモンを用いたアリューロン細胞系における受容体解明研究(09660121)
【研究テーマ】生物生産化学・応用有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】浅見 忠男 理化学研究所, 植物機能研究室, 先任研究員 (90231901)
【キーワード】アブシジン酸 / ジベレリン / 受容体 / カルシウムチャンネル / 情報伝達 (他13件)
【概要】大麦アリューロン細胞を用いて、植物ホルモンの受容体の解析と植物ホルモンの作用に阻害的に作用する化合物の合成及びその作用部位についての解析を、併せて開発したセルソーターを用いた植物ホルモン受容体解析手法を用いて行った。まず、植物ホルモンの受容体解析を目標としたビオチン標識化アブシジン酸の合成を4'位にスペーサーを導入することにより行った。この化合物はジベレリンにより誘導されるα-アミラーゼ合...
【農学】生産環境農学:ファイトアレキシンシグナル伝達を含む研究件
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
❏イネの基礎的病害抵抗性を制御する鍵転写因子の機能の解明(22380066)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 植物免疫 / WRKY 型転写因子 / bZIP 型転写因子 / シグナル伝達 (他12件)
【概要】植物は病原菌の感染に対して様々な抵抗性反応を示す。本研究では、イネをモデル植物として用い、代表的な抵抗性反応である、抗菌性タンパク質の生産とファイトアレキシンと総称される抗菌性二次代謝産物の生産において、それぞれ重要な機能を果たしている転写因子であるOsWRKY53 と OsTGAP1 について、それらの標的遺伝子を同定するとともに、活性化機構を追究し、植物における病害抵抗性発現機構を理解するため...
❏イネにおけるジャスモン酸情報伝達の分子機構の解明(20780081)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 生物生産工学研究センター, 助教 (20312241)
【キーワード】植物成長調節物質 / イネ / ジャスモン酸 / シグナル伝達 / 病害抵抗性 (他6件)
【概要】本研究では、活性型シグナル分子であるジャスモノイルイソロイシンの欠損変異体イネを用いた解析から、イネの病害抵抗性発現にいたるJAシグナル伝達においてJA-Ileが重要な働きを担うことを示すと共に、JA-Ile依存性、非依存性の二つの経路が存在することも明らかにした。また、OsCOI1a,b,cの発現抑制株、過剰発現株を用いた解析から、OsCOI1a,b,cがイネにおいてもJAシグナル伝達に必要なF...
【農学】生産環境農学:植物ホルモンシグナル伝達を含む研究件
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
❏細胞膜プロトンポンプの多様な生理機能と活性制御機構の解明(15H04386)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木下 俊則 名古屋大学, 理学研究科(WPI), 教授 (50271101)
【キーワード】植物 / 細胞膜プロトンポンプ / 光合成 / 養分吸収 / 植物ホルモン (他8件)
【概要】本研究では、維管束植物における根での無機養分取り込み、篩部でのスクロース取り込み、気孔開口など多くの生理現象において重要な役割を果たしている細胞膜プロトンポンプの解析を進め、その活性調節機構や生理的役割の解明を目的として研究を進めてきた。その結果、陸生植物において光合成に依存した活性化機構が進化的に保存されていること、イネの根の細胞膜プロトンポンプが無機養分であるケイ素により活性化されること、植物...
❏植物ホルモンシグナルクロストーク機構解明のためのDELLA複合体の網羅的解析(26440132)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】中村 英光 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (40724191)
【キーワード】植物ホルモン / ジベレリン / ストリゴラクトン / DELLA / クロストーク (他11件)
【概要】ジベレリン(GA)シグナル抑制因子DELLAタンパク質が植物体内で相互作用する因子を探索する目的でDELLA相互作用因子の探索を試みたが、特異的な結合タンパク質は検出されなかった。しかし、DELLAタンパク質のホルモン間クロストークへの関与に関する解析も同時に進め、ストリゴラクトン(SL)がNF-YC-DELLA複合体を介してGAおよびABAシグナルを制御している可能性を示せた。またSLが転写因子...
【農学】生産環境農学:自家不和合性シグナル伝達を含む研究件
❏植物自家不和合性の分子機構と進化(16H06380)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】高山 誠司 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / 有性生殖 / 自家不和合性 / 自他識別 / シグナル伝達 (他9件)
【概要】自家不和合性の自他識別に関わる花粉因子および雌蕊因子の立体構造と相互作用様式をタンパク質レベルで解明し、アブラナ科植物における自己認識およびナス科植物における非自己認識の実態を明らかにした。アブラナ科植物が特異なCa2+シグナル経路を使って不和合反応を誘起していること、ナス科植物が細胞毒として機能する雌蕊因子の非自己特異的分解を介して他家受精を可能にしていることを明らかにした。植物の多様な自家不和...
❏アブラナ科およびナス科・バラ科植物の自家不和合性の分子機構(16H02545)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / シグナル伝達 / 細胞間認識 / 生殖 / 自家不和合性 (他9件)
【概要】アブラナ科およびナス科・バラ科植物の自家不和合性の分子機構解明に向けて、以下の研究を展開した。 1)自己・非自己識別機構の蛋白質構造化学的解明:アブラナ科植物の雌ずい因子である受容体キナーゼSRKの細胞外ドメインの異種発現系の構築を目指して様々なアミノ酸残基改変を行い、比較的可溶性の改変型発現蛋白質を得ることが出来た。一方、ナス科植物の花粉因子であるF-box蛋白質群SLFsに関しては、同様なアミ...
❏アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明(25252021)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】植物 / シグナル伝達 / 細胞間認識 / 生殖 / 自家不和合性 (他7件)
【概要】アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明を目的とした。アブラナ科は、花粉SP11リガンドと雌ずいSRKリセプターとの「自己」特異的な結合を介して自己を認識している。今回SRK下流で、雌ずい細胞内にグルタミン酸受容体を介したCa2+の流入が起き、これにより自己花粉の発芽が阻害されていることを明らかにした。ナス科では、雌ずいの細胞毒(S-RNase)と花粉F-box蛋白質(SLFs)との...
【農学】生産環境農学:花粉シグナル伝達を含む研究件
❏植物ステロイドホルモン「ブラシノステロイド」の生殖ホルモンとしての新機能解明(18K19333)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】東山 哲也 名古屋大学, 理学研究科(WPI), 教授 (00313205)
【キーワード】植物ステロイドホルモン / ブラシノステロイド / 花粉 / 植物生殖 / シグナル伝達
【概要】ブラシノステロイド(BR)はシロイヌナズナの花粉管、花柱・柱頭、胚珠それぞれに作用し、遺伝子発現プロファイルを変化させて活性化することを示した。花柱でのBRシグナリング下流分子として、新分子の重要性も明らかとなった。花粉管において、BRの受容体BRI1に加え、ホモログであるBRL2、BRL3の全ての遺伝子に異常をもつ3重変異体の花粉管においても、依然としてBRにより花粉管は反応性が向上した。花粉管...
❏植物のポジティブな花粉排除機構の解明(18H02456)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】藤井 壮太 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (90716713)
【キーワード】受粉 / 雌蕊 / 花粉 / シグナル伝達 / ライブイメージング (他10件)
【概要】(i)ポジティブな花粉排除機構の新奇遺伝変異のスクリーニング 昨年度までで、シロイヌナズナ種内の遺伝的多様性について新たな変異を見出し、NGS解析を行いながら現在原因となる分子を探索した.現在、候補原因因子を同定している段階であり、引き続き機能解析を行う. (ii)花粉排除機構を打破する化合物のスクリーニング ケミカルスクリーニングに向けて、100種類異常のSPRI1のアミノ酸置換体の機能解析を行...
【農学】境界農学:シロイヌナズナシグナル伝達を含む研究件
❏アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明(21248014)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】情報伝達 / 植物生殖 / 自家不和合性 / アブラナ科 / ナス科 (他9件)
【概要】アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明を目的とした。アブラナ科では、主に雌ずい因子(SRK受容体キナーゼ)による花粉因子(SP11リガンド)の受容以降の情報伝達系の解明を進め、新たな因子候補の同定や変異株の取得に成功した。ナス科植物では、花粉因子(SLF)が複数のF-boxタンパク質群からなることを発見し、これらが非自己の雌ずい因子(S-RNase)を分担して認識するとする「協調的...
❏アブラナ科植物の自家不和合性における膜アンカー型細胞質キナーゼMLPKの機能解析(18380069)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, その他の研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】シグナル伝達 / 植物 / 生殖 / リン酸化 / キナーゼ (他8件)
【概要】本研究は、アブラナ科植物の自家和合性変異株の原因遺伝子として同定された膜アンカー型細胞質キナーゼMLPKの自家不和合性情報伝達における機能解明を目的として行われた。 1.MLPKの機能の解明 MLPKが転写開始部位を異にする2種類の転写産物を介してN末端配列の異なる2種類の蛋白質に翻訳されること、両者共に乳頭細胞で発現し異なる機構で細胞膜上に局在すること、雌ずい因子のSRK受容体型キナーゼと直接相...
❏シロイヌナズナの花成遺伝子の作用機構の解明(14340254)
【研究テーマ】植物生理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】荒木 崇 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00273433)
【キーワード】高等植物 / 成長相転換 / 花成 / 光周性 / 花芽形成 (他13件)
【概要】花成制御機構が最もよく研究されているシロイヌナズナにおいて、様々な制御経路からの情報の集約点に位置づけられるFT遺伝子の作用機構を明らかにすることは、花成という現象の本質を理解するために必須である。本研究では、FT遺伝子の作用機構を明らかにするために、FT遺伝子と協同的にはたらく花成時期遺伝子FDとFT相同遺伝子TSFの2つの遺伝子に着目した。 まず、研究期間中にFD遺伝子を同定した。bZIP型転...
【農学】境界農学:タンパク質工学シグナル伝達を含む研究件
❏G蛋白質の活性調節因子として働くヒトのグロビン蛋白質の機能制御機構の解明(17K07329)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】若杉 桂輔 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (20322167)
【キーワード】蛋白質 / 蛋白質間相互作用 / 蛋白質工学 / 酸化ストレス / 細胞保護 (他8件)
【概要】ヒト脳神経細胞内に存在するニューログロビン(Ngb)は、酸化ストレスに伴う神経細胞死を防ぎ、また、通常酸素濃度正常状態では神経突起伸長を促す。本研究では、我々は、蛋白質工学的手法を用いて、ヒトNgbの作用機序の解明、及び、蛋白質間相互作用に着目した機能制御機構の解明に挑んだ。その結果、Ngbの働きに重要なアミノ酸残基や蛋白質間相互作用に重要なアミノ酸残基を明らかにできた。さらに、今回、新たに、Ng...
❏ニューログロビンの細胞死抑制機構の解明と蛋白質工学的改変(19570121)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】若杉 桂輔 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20322167)
【キーワード】蛋白質 / 酵素 / ストレス / 脳・神経 / シグナル伝達 (他9件)
【概要】ニューログロビン(Ngb)は酸化ストレスに応答しシグナル伝達過程を制御することにより、神経細胞死を防いでいる可能性が高い。本研究では、この仮説を検証することを目的とした。その結果、神経細胞死抑制活性にヒトNgb の「GDP 解離抑制蛋白質」としての活性が極めて重要であることを実証した。また、魚のNgb が「細胞膜貫通特性」を持つことを発見し、さらに、蛋白質工学的手法を駆使することにより、培地に加え...
❏蛋白質工学的手法による脳神経シグナル伝達系の解明とその人工制御(15770085)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】若杉 桂輔 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (20322167)
【キーワード】蛋白質工学 / シグナル伝達 / 酸化ストレス / 細胞死 / 人工制御 (他15件)
【概要】1.トリプトファニルtRNA合成酵素(TrpRS)の酸化ストレス下での新規機能の解明 TrpRSは、tRNAにトリプトファンを結合させる反応(アミノアシル化)を触媒する酵素である。今回、ヒトのTrpRSの新規機能を探索したところ、酸化ストレス下で、ある有機化合物と複合体を形成することを発見した。現在、部位特異的アミノ酸置換体を作製し、分子レベルでの制御メカニズム、及び、生理機能の解明を目指している...
【農学】境界農学:味覚シグナル伝達を含む研究件
❏味覚シグナルの発信・伝導・認知の分子論的統合解析(23248058)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】阿部 啓子 東京大学, 農学生命科学研究科, 特任教授 (10151094)
【キーワード】食品 / 味覚 / 脳・神経 / シグナル伝達 / 細胞・組織
【概要】味覚システムの統合的解析は、(1)塩味受容(type I)細胞の膜電位特性を構築する遺伝子AnoI, Kene3, Sec61a1を見い出した。(2)PLC-beta2-WGAメダカの解析から、苦味およびアミノ酸の受容味細胞から終脳にいたる味覚伝達路の全容を解明した。PKD1L3-WGAマウスの酸味受容細胞からNST味覚領域の可視化にも成功した。(3)マウス離乳期に大脳味覚野で発現するSNAP25...
❏センサリーゲノミクスの展開と味覚の生体情報工学の基盤解析(16108004)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】阿部 啓子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10151094)
【キーワード】味覚システム / トランスジェニック動物 / DNAマイクロアレイ / 味覚伝道路 / 摂食行動 (他19件)
【概要】味覚は、動物が適正な摂食行動を行う上で、そしてヒトが高度の食文化を形成し、近代食品産業を発展させる基盤として、きわめて重要な要因である。本年度は味の受容・伝達情報に関するゲノミクスとして、1)モデル魚を用いた味覚システム、2)味覚情報経路の解析を行い、以下の結果を得た。(1)GPCR→Gタンパク質→PLCβ2→TRPM5経路のうち、まず味覚バイオマーカーとして確認したPLCβ2がモデル魚(ゼブラと...
❏食品の味覚の受容とシグナル伝達に関する分子生物学的解析(07456058)
【研究テーマ】食品科学・製品科学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1995
【研究代表者】荒井 綜一 東京大学, 農学部, 教授 (20011934)
【キーワード】Taste / Signal transduction / G protein / Receptor
【概要】本研究は、申請者自身が世界で初めて成功した味覚レセプターのクローニング[J.Biol Chem.,.268,12033-12039(1993)]を基盤に、共役するGTP結合タンパク質、エフェクター、第二メッセンジャー、イオンチャンネルの解析を通じ、外来情報の最初のしかも主要な受容部位である味細胞におけるシグナル変換からシナプス電流発生までの細胞内シグナル伝達のプロセスの分子レベルでの解明を目的とし...
【農学】境界農学:環境ストレスシグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧センシングの分子機構解明(16H04761)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / 酵母 / MAP kinase経路 / センサー / シグナル伝達 (他17件)
【概要】細胞が高浸透圧を感知する分子機構を明らかにするため、酵母の高浸透圧応答に働くHog1 MAPキナーゼ(MAPK)経路の高浸透圧センサーの研究を行い、Hog1経路には膜タンパク質型と非膜タンパク質型の高浸透圧センサーの存在することを明らかにした。前者については、高浸透圧感知・応答に必要な複数のセンサー膜タンパク質の複合体形成について、その相互作用部位を同定することに成功した。後者については、細胞質内...
❏出芽酵母のHOG MAPK経路における高浸透圧感知の分子機構(19570122)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50272498)
【キーワード】細胞情報伝達機構 / 酵母 / MAPK / HOG経路 / 擬菌糸経路 (他15件)
【概要】我々は酵母の高浸透圧適応に必須なHOG MAPK経路の上流支経路であるSHO1経路の高浸透圧センサーとして、ムチン様膜タンパク質のHkr1及びMsb2を同定し、高浸透圧感知に関わる分子機構モデルを提唱した。 ...
【農学】社会経済農学:食品シグナル伝達を含む研究件
❏アディポカインによる腸内細菌叢制御の生活習慣病における病態生理的意義の解明(26253058)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-06-27 - 2017-03-31
【研究代表者】山内 敏正 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40372370)
【キーワード】糖尿病 / 細菌 / シグナル伝達 / 脂質 / 食品
【概要】高脂肪食により生活習慣病が発症するメカニズムを免疫細胞と実質細胞の相互作用レベル、さらに腸内細菌叢、腸内代謝産物にも着目して、解明することを試みた。高脂肪食、アディポネクチンとその受容体AdipoRの低下、AdipoRの活性化、AdipoR欠損マウスの腸内細菌叢の無菌マウスへの移植等の影響の解析を行った。AdipoRの低下で炎症、酸化ストレス等が増加し、腸内細菌叢、腸内代謝産物を変化させ、脂肪肝、...
❏線維化・癌化を抑え、肝再生を可能にする食技術の開発(26670390)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】小嶋 聡一 独立行政法人理化学研究所, ライフサイエンス技術基盤研究センター, 特別ユニットリーダー (10202061)
【キーワード】内科 / 癌 / 応用微生物 / 食品 / シグナル伝達
【概要】蛋白質架橋酵素TG2が、Rb/E2F/Ezh2経路を介して内在性血管形成阻害因子バソヒビン1の発現を抑制して癌の栄養血管形成に働くことを明らかにし、連携研究者の梶原と、腸に常在するカンジダ菌が活性酸素種(ROS)を産生して接触する肝細胞の核TG2活性を促進し、肝障害を誘導すること、フェノサフラニンがTG2の活性には影響を与えずTG2核局在を阻害することを見出した。これらの結果から、フェノサフラニン...
❏味覚シグナルの発信・伝導・認知の分子論的統合解析(23248058)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】阿部 啓子 東京大学, 農学生命科学研究科, 特任教授 (10151094)
【キーワード】食品 / 味覚 / 脳・神経 / シグナル伝達 / 細胞・組織
【概要】味覚システムの統合的解析は、(1)塩味受容(type I)細胞の膜電位特性を構築する遺伝子AnoI, Kene3, Sec61a1を見い出した。(2)PLC-beta2-WGAメダカの解析から、苦味およびアミノ酸の受容味細胞から終脳にいたる味覚伝達路の全容を解明した。PKD1L3-WGAマウスの酸味受容細胞からNST味覚領域の可視化にも成功した。(3)マウス離乳期に大脳味覚野で発現するSNAP25...
【農学】社会経済農学:植物栄養シグナル伝達を含む研究件
❏植物における硝酸応答の分子基盤の解明(25252014)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 生物生産工学研究センター, 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸シグナル / シグナル伝達 / 転写因子 / 遺伝子発現制御 (他10件)
【概要】植物の窒素栄養環境への適応において硝酸応答型の遺伝子発現は中心的な役割を担う。この硝酸応答型遺伝子発現を担う転写因子はNLPタンパク質群であることを同定していることから、NLP転写因子群を手がかりに、モデル植物であるシロイヌナズナを用いて硝酸応答型遺伝子発現の制御機構の解析を行った。DNAマイクロアレイ解析によって、NLP転写因子群は硝酸応答型遺伝子発現のほとんどを制御しているマスターレギュレータ...
❏高等植物における硝酸応答型遺伝子発現の制御メカニズム(22380043)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 生物生産工学研究センター, 准教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸応答 / 硝酸シグナル / 遺伝子発現 / 転写因子 (他10件)
【概要】植物の主要な窒素源である硝酸態窒素は植物体内でシグナル伝達物質としても働き、硝酸同化関連酵素遺伝子を含む多様な遺伝子の発現を制御している。この硝酸応答型の遺伝子発現の分子機構を明らかにすることを目的として、本研究では、シロイヌナズナを用いて硝酸応答のための鍵転写因子としてNLP転写因子群を同定した。また、NLPは翻訳後制御によって活性化され、活性化されたNLPが硝酸応答性遺伝子の大多数の発現を担っ...
【農学】動物生命科学:イネシグナル伝達を含む研究件
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
❏イネのジャスモン酸情報伝達を担う鍵転写因子の機能と発現制御機構の解明(23580145)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 生物生産工学研究センター, 准教授 (20312241)
【キーワード】ジャスモン酸 / bHLH型転写因子 / 虫害抵抗性 / 揮発性テルペン / イネ (他9件)
【概要】本研究では、JAシグナル伝達経路の鍵転写因子であるRERJ1によって発現制御を受ける標的遺伝子を探索し、proteinase inhibitor(PI)遺伝子やモノテルペン・リナロールの合成酵素遺伝子(LIS)、JAシグナル伝達においてリプレッサーとして働くJAZ遺伝子等がRERJ1の制御下にあることを示した。また、アワヨトウ食害におけるRERJ1の重要性と、活性型JA-isoleucineがRE...
❏イネの基礎的病害抵抗性を制御する鍵転写因子の機能の解明(22380066)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 植物免疫 / WRKY 型転写因子 / bZIP 型転写因子 / シグナル伝達 (他12件)
【概要】植物は病原菌の感染に対して様々な抵抗性反応を示す。本研究では、イネをモデル植物として用い、代表的な抵抗性反応である、抗菌性タンパク質の生産とファイトアレキシンと総称される抗菌性二次代謝産物の生産において、それぞれ重要な機能を果たしている転写因子であるOsWRKY53 と OsTGAP1 について、それらの標的遺伝子を同定するとともに、活性化機構を追究し、植物における病害抵抗性発現機構を理解するため...
【農学】動物生命科学:乳腺シグナル伝達を含む研究件
❏プロラクチン受容体の選択的スプライシングによる黄体の運命決定機構の解明(24380161)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10433715)
【キーワード】繁殖生物学 / プロラクチン / 選択的スプライシング / シグナル伝達 / 性周期 (他12件)
【概要】成熟雌ラットの性周期各時期に卵巣を摘出し、プロラクチン受容体ロングフォーム、ショートフォームについてリアルタイムPCRおよびウェスタンブロットを行ったところ、黄体退行の始まる時期である発情休止期の午後に、ロングフォームとショートフォームの発現比率がRNA・タンパクレベルで逆転した。そこでロングフォームの発現のみを抑制するスプライシング切替オリゴマーを持続的に投与し、血中性ステロイド濃度の測定を行っ...
❏新規のX染色体がん抑制遺伝子Nrkによる細胞増殖抑制機構の解明(24650610)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】駒田 雅之 東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (10225568)
【キーワード】癌 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 蛋白質 / 酵素 (他10件)
【概要】1)PTEN阻害タンパク質CSIGがNrk結合分子として同定され、NrkがAkt経路を抑制して胎盤スポンジオトロホブラストの増殖を抑制することが示唆された。また、Nrk欠損スポンジオトロホブラストで細胞周期停止因子p27の発現低下が見出され、Nrkがp27の発現誘導あるいは分解抑制を引き起こすことが示唆された。 2)乳腺腫瘤を発症したNrk欠損♀マウスにおいて血中および卵巣のエストロゲン・レベルが...
❏乳腺上皮の増殖調節に関する分子生物学的研究(04454105)
【研究テーマ】畜産学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】河本 馨 東京大学, 農学部, 教授 (30011894)
【キーワード】乳腺 / レセプター / プロラクチン / インシュリン / MAPキナーゼ (他14件)
【概要】インシュリン、インシュリン様成長因子(IGF)-I、EGFなどの成長因子は細胞培養系では乳腺上皮細胞の増殖にとって必須である。プロラクチンとプロゲステロンはこれと協同して増殖を促進する。インシュリン、IGF-I、EGFはシグナル伝達過程において、MAPキナーゼを燐酸化し、活性化する。そこで最初に、乳腺上皮の増殖の盛んな妊娠初期と、増殖の盛んでない泌乳期の乳腺をMAPキナーゼの抗体を用いてウェスタン...
【農学】動物生命科学:カルシウムチャネルシグナル伝達を含む研究件
❏受精における精子機能調節の分子機構の解析(15H04398)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】吉田 学 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (60301785)
【キーワード】受精 / 精子運動 / 受精能獲得 / 精子走化性 / カルシウムポンプ (他11件)
【概要】精子機能調節の分子機構の理解を最終目標とし、下記の研究を行った。 精子の受精能制御:マウス精嚢分泌タンパク質SVS2はin vivoでの受精には必須な因子である。本研究において,SVS2をはじめとした精漿タンパク質は協調してマウス精子の受精能および運動の超活性化を抑制すること,ヒトSEMG1も同様の作用を持つことが明らかとなった。 Ca2+による精子運動の調節:哺乳類において精子運動を制御するCa...
❏蛍光標識化植物ホルモンを用いたアリューロン細胞系における受容体解明研究(09660121)
【研究テーマ】生物生産化学・応用有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】浅見 忠男 理化学研究所, 植物機能研究室, 先任研究員 (90231901)
【キーワード】アブシジン酸 / ジベレリン / 受容体 / カルシウムチャンネル / 情報伝達 (他13件)
【概要】大麦アリューロン細胞を用いて、植物ホルモンの受容体の解析と植物ホルモンの作用に阻害的に作用する化合物の合成及びその作用部位についての解析を、併せて開発したセルソーターを用いた植物ホルモン受容体解析手法を用いて行った。まず、植物ホルモンの受容体解析を目標としたビオチン標識化アブシジン酸の合成を4'位にスペーサーを導入することにより行った。この化合物はジベレリンにより誘導されるα-アミラーゼ合...
【農学】動物生命科学:獣医学シグナル伝達を含む研究件
❏プロラクチン受容体の選択的スプライシングによる黄体の運命決定機構の解明(24380161)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10433715)
【キーワード】繁殖生物学 / プロラクチン / 選択的スプライシング / シグナル伝達 / 性周期 (他12件)
【概要】成熟雌ラットの性周期各時期に卵巣を摘出し、プロラクチン受容体ロングフォーム、ショートフォームについてリアルタイムPCRおよびウェスタンブロットを行ったところ、黄体退行の始まる時期である発情休止期の午後に、ロングフォームとショートフォームの発現比率がRNA・タンパクレベルで逆転した。そこでロングフォームの発現のみを抑制するスプライシング切替オリゴマーを持続的に投与し、血中性ステロイド濃度の測定を行っ...
❏イヌ肥満細胞腫における腫瘍化機構の網羅的解析と新たな分子標的治療法の確立(17208027)
【研究テーマ】臨床獣医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】松田 浩珍 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (80145820)
【キーワード】獣医学 / 癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / シグナル分子 (他12件)
【概要】イヌ肥満細胞腫臨床サンプルに関し、c-kit遺伝子の全領域について遺伝子変異の検索を行い、細胞膜直下領域の遺伝子変異が12%程度の症例に認められたものの、その他88%の症例におけるc-kit遺伝子は、野生型であることを示した。また、変異型c-kit遺伝子を用いて遺伝子導入実験を実施したが、腫瘍性増殖が誘導されなかった。このことから、c-kit遺伝子の変異が腫瘍性増殖の根幹ではなく、それ以外の細胞内...
【農学】動物生命科学:畜産学シグナル伝達を含む研究件
❏アミノ酸シグナルに応答した臓器特異的な脂質代謝制御機構の解明と脂肪蓄積法の開発(15H04583)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】伯野 史彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (30282700)
【キーワード】アミノ酸代謝 / 脂肪合成 / 脂肪肝 / 筋脂肪交雑 / インスリン (他20件)
【概要】本研究は、アミノ酸の欠乏が組織特異的に脂質代謝を制御するメカニズムを解明することを目的としている。今回の研究成果により、Arg欠乏食の給餌は肝臓からの脂肪分泌を阻害することによって、低アミノ酸食の給餌は肝臓での脂肪合成を促進することによって肝臓への脂肪蓄積を誘導していることを示した。一方、Lys欠乏食は筋肉の遅筋化を介して、筋肉への脂肪交雑を誘導していることを示唆するデータを得た。さらに、自己組織...
❏プロラクチン受容体の選択的スプライシングによる黄体の運命決定機構の解明(24380161)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10433715)
【キーワード】繁殖生物学 / プロラクチン / 選択的スプライシング / シグナル伝達 / 性周期 (他12件)
【概要】成熟雌ラットの性周期各時期に卵巣を摘出し、プロラクチン受容体ロングフォーム、ショートフォームについてリアルタイムPCRおよびウェスタンブロットを行ったところ、黄体退行の始まる時期である発情休止期の午後に、ロングフォームとショートフォームの発現比率がRNA・タンパクレベルで逆転した。そこでロングフォームの発現のみを抑制するスプライシング切替オリゴマーを持続的に投与し、血中性ステロイド濃度の測定を行っ...
【農学】動物生命科学:応用動物シグナル伝達を含む研究件
❏アミノ酸シグナルに応答した臓器特異的な脂質代謝制御機構の解明と脂肪蓄積法の開発(15H04583)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】伯野 史彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (30282700)
【キーワード】アミノ酸代謝 / 脂肪合成 / 脂肪肝 / 筋脂肪交雑 / インスリン (他20件)
【概要】本研究は、アミノ酸の欠乏が組織特異的に脂質代謝を制御するメカニズムを解明することを目的としている。今回の研究成果により、Arg欠乏食の給餌は肝臓からの脂肪分泌を阻害することによって、低アミノ酸食の給餌は肝臓での脂肪合成を促進することによって肝臓への脂肪蓄積を誘導していることを示した。一方、Lys欠乏食は筋肉の遅筋化を介して、筋肉への脂肪交雑を誘導していることを示唆するデータを得た。さらに、自己組織...
❏インスリン受容体基質と相互作用しているARF1 mRNAの生理的意義の解明(22780249)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】福嶋 俊明 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (70543552)
【キーワード】代謝 / 内分泌制御 / シグナル伝達 / 発現制御 / 核酸 (他7件)
【概要】我々は、インスリンやインスリン様成長因子(IGF)の細胞内シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)がRNAと複合体を形成していることを見出し、この複合体形成の意義を解析した。その結果、IRSは、(1)small nucleolar RNA(snoRNA)の生合成を促進して、リボソームの成熟・活性化を進める、(2)mRNAの配列内リボソーム進入部位(IRES)を介した翻訳を調節する、という多...
【農学】森林圏科学:ジャスモン酸シグナル伝達を含む研究件
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
❏イネのジャスモン酸情報伝達を担う鍵転写因子の機能と発現制御機構の解明(23580145)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 生物生産工学研究センター, 准教授 (20312241)
【キーワード】ジャスモン酸 / bHLH型転写因子 / 虫害抵抗性 / 揮発性テルペン / イネ (他9件)
【概要】本研究では、JAシグナル伝達経路の鍵転写因子であるRERJ1によって発現制御を受ける標的遺伝子を探索し、proteinase inhibitor(PI)遺伝子やモノテルペン・リナロールの合成酵素遺伝子(LIS)、JAシグナル伝達においてリプレッサーとして働くJAZ遺伝子等がRERJ1の制御下にあることを示した。また、アワヨトウ食害におけるRERJ1の重要性と、活性型JA-isoleucineがRE...
❏イネにおけるジャスモン酸情報伝達の分子機構の解明(20780081)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】岡田 憲典 東京大学, 生物生産工学研究センター, 助教 (20312241)
【キーワード】植物成長調節物質 / イネ / ジャスモン酸 / シグナル伝達 / 病害抵抗性 (他6件)
【概要】本研究では、活性型シグナル分子であるジャスモノイルイソロイシンの欠損変異体イネを用いた解析から、イネの病害抵抗性発現にいたるJAシグナル伝達においてJA-Ileが重要な働きを担うことを示すと共に、JA-Ile依存性、非依存性の二つの経路が存在することも明らかにした。また、OsCOI1a,b,cの発現抑制株、過剰発現株を用いた解析から、OsCOI1a,b,cがイネにおいてもJAシグナル伝達に必要なF...
【農学】森林圏科学:応用微生物シグナル伝達を含む研究件
❏線維化・癌化を抑え、肝再生を可能にする食技術の開発(26670390)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】小嶋 聡一 独立行政法人理化学研究所, ライフサイエンス技術基盤研究センター, 特別ユニットリーダー (10202061)
【キーワード】内科 / 癌 / 応用微生物 / 食品 / シグナル伝達
【概要】蛋白質架橋酵素TG2が、Rb/E2F/Ezh2経路を介して内在性血管形成阻害因子バソヒビン1の発現を抑制して癌の栄養血管形成に働くことを明らかにし、連携研究者の梶原と、腸に常在するカンジダ菌が活性酸素種(ROS)を産生して接触する肝細胞の核TG2活性を促進し、肝障害を誘導すること、フェノサフラニンがTG2の活性には影響を与えずTG2核局在を阻害することを見出した。これらの結果から、フェノサフラニン...
❏複合培養系の統合深化による新奇抗生物質の探索(25292046)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】尾仲 宏康 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80315829)
【キーワード】複合培養 / 生合成 / 放線菌 / 抗生物質 / 共培養 (他13件)
【概要】現在市販されている抗生物質の約半分は微生物が生産する。ペニシリンの発見以来人類は様々な抗生物質を微生物の培養液から求めている。本研究では複合培養という手法により、抗生物質を生産する微生物(放線菌)が他の微生物(ミコール酸含有細菌)によって刺激を受けることにより、放線菌が生産する抗生物質の種類が増えることが明らかとなったため、この現象がどのようなメカニズムで行われるのか、また、複合培養によって新たな...
❏光シグナル伝達を基盤とした子実体形成機構の解明(22580097)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】宮崎 安将 独立行政法人森林総合研究所, きのこ・微生物研究領域, 主任研究員 (40343800)
【キーワード】きのこ / 光受容体 / 形態変化 / シイタケ / 子実体形成 (他17件)
【概要】きのこの子実体形成には光が必要である。シイタケの光受容体遺伝子 Le.cry は、担子菌初のクリプトクロム型光受容体をコードしていた。その産物Le.CRY の解析 の結果、青色光領域を吸収し子実体形成に関わることが示唆された。プロテオーム解析の結果、 リン酸化や糖鎖付加などの翻訳後修飾を介して、子実体形成に関わる代謝経路やシグナル伝達 経路が存在することが分かった。トランスクリプトーム解析の結果、...
【農学】森林圏科学:酵母シグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧のキナーゼ反応増強作用による環境ストレス応答の新奇制御機構(21H02422)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / MAPキナーゼ経路 / リン酸化 / 酵母 / 出芽酵母 (他9件)
【概要】本研究では、酵母の高浸透圧応答性Hog1 MAPK経路で見出した高浸透圧による細胞質局在キナーゼのリン酸化増強作用の仕組みの解析を行なった。リン酸化増強の作用点として(1)Pbs2 MAP2K-Hog1 MAPK反応過程、(2) Ssk2 MAP3K-Pbs2 MAP2K反応過程の2つが存在する。特に(2)のリン酸化増強については仕組みが全く不明であるため、(2)に焦点を当てて解析した。まず、高浸...
❏環境変化に応答してRho1GTPaseがシグナルアウトプットを変化させる仕組み(16H04781)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉田 知史 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (60519320)
【キーワード】RhoGTPase / PKC / PP2A / 酵母 / Rho1 (他17件)
【概要】出芽酵母Rho1GTPaseはヒト発がん遺伝子RhoAの相同遺伝子でストレス応答時にはPKCを介したMAPキナーゼ経路の活性化を、栄養増殖時にはPP2Aを介した細胞壁合成を促進することが知られている。しかしRho1がどのようにしてPKCとPP2Aという2種類の異なる標的を使い分けているのかは謎であった。本研究では①Rho1-PKC経路とRho1-PP2A経路はそれぞれポジティブフィードバックによっ...
❏高浸透圧センシングの分子機構解明(16H04761)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / 酵母 / MAP kinase経路 / センサー / シグナル伝達 (他17件)
【概要】細胞が高浸透圧を感知する分子機構を明らかにするため、酵母の高浸透圧応答に働くHog1 MAPキナーゼ(MAPK)経路の高浸透圧センサーの研究を行い、Hog1経路には膜タンパク質型と非膜タンパク質型の高浸透圧センサーの存在することを明らかにした。前者については、高浸透圧感知・応答に必要な複数のセンサー膜タンパク質の複合体形成について、その相互作用部位を同定することに成功した。後者については、細胞質内...
【農学】森林圏科学:細胞壁シグナル伝達を含む研究件
❏出芽酵母の表現型プロファイリングに関する基盤研究(21310127)
【研究テーマ】応用ゲノム科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】大矢 禎一 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)
【キーワード】出芽酵母 / 機能ゲノム / 細胞周期細胞形態 / 画像解析 / 薬剤標的 (他13件)
【概要】研究代表者らは出芽酵母の細胞形態、アクチン、核などの形態に関する高次元表現型情報を集めることにより、遺伝子欠損によって変化する表現型プロファイルが遺伝子産物の機能に関係していることを発見した。このことをヒントにして高次元表現型データから表現型プロファイルを統計学的に抽出し、パターンの類似性からその条件下で影響を受けている遺伝子機能を推測する(表現型プロファイリング)法を確立した。この方法は、生理活...
❏植物のストレス応答性受容体型キナーゼのシグナル伝達機構の解析(19580121)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】刑部 祐里子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (50444071)
【キーワード】植物ストレス応答 / 受容体型キナーゼ / 水分ストレス / アブシジン酸 / シグナル伝達 (他8件)
【概要】細胞膜は様々な外部環境因子感受の場である。乾燥・塩および低温などの水分ストレスに対する植物の耐性機構に関与する、細胞膜局在性の水分ストレス応答性受容体型キナーゼについて研究を行った。水分ストレス応答に重要な植物ホルモンであるアブシジン酸(ABA)誘導性シロイヌナズナ受容体型キナーゼRPK1を過剰発現する形質転換植物体は、ABAによる根の伸長抑制,気孔閉鎖等に対し高感受性を示し, さらに乾燥ストレス...
❏出芽酵母細胞の形態形成に関する研究(19370074)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】大矢 禎一 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)
【キーワード】細胞壁 / 出芽酵母 / 細胞周期チェックポイント / Rho1p / シグナル伝達 (他11件)
【概要】真核単細胞のモデルである出芽酵母を用いて、「細胞周期進行」という時間軸に添って細胞の形態形成が正しく起きるメカニズムを解明することを本研究の目的にした。そのためには、(1)細胞壁合成などの細胞形態形成がうまく行かない時に細胞周期を停止する機構と、(2)細胞周期進行とともに細胞の形態形成が起きる機構を明らかにすることが必要である。我々は細胞壁合成チェックポンとの研究を行い、複数の核移行の過程がこれに...
【農学】森林圏科学:植物シグナル伝達を含む研究件
❏CLEペプチドの環境メディエータ機能の解明(21H02500)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】福田 裕穂 京都先端科学大学, バイオ環境学部, 教授 (10165293)
【キーワード】植物 / 発生・分化 / シグナル伝達
【概要】本研究では、植物小ベプチドであるCLE1p-CLE7p、pCLE43p、CLE45pなどを対象に乾燥、光、感染、温度といった環境刺激の応答性とシグナル機能を解析し、どのようにそれらの環境刺激を仲介するのかを明らかにすることを目的とした。本年度は特に以下の項目について成果を得た。 1.CLE3の発現制御の研究を進めた。定量的リアルタイムPCR解析により、CLE3の発現はNPR1依存性サルチル酸(SA...
❏植物における硝酸シグナル伝達の総合理解(18H03940)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸応答 / 遺伝子発現 / シグナル伝達 / 窒素栄養 (他15件)
【概要】硝酸応答を担うNLP転写活性化因子が直接、発現を誘導する遺伝子として新たにホメオドメン-ロイシンジッパー型(HB)転写因子遺伝子を同定した。このHB転写因子の機能欠損変異株は斑入りの表現型を示し、また、この機能欠損変異株の葉肉細胞の多くで葉緑体の発達の異常が起こっていることを明らかにした。さらに、HB転写因子の欠損変異体のトランスクリプトーム解析により、HB転写因子は葉緑体の発達や機能維持に関わる...
❏根の形態形成を制御するGRAS/IDDファミリーによる転写制御機構の構造研究(17K07448)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】平野 良憲 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (50452529)
【キーワード】X線結晶構造解析 / 転写制御 / 分子認識 / GRASファミリー / 結晶構造解析 (他14件)
【概要】植物の根の形態形成に関与するGRASファミリーと転写因子IDDファミリーの相互作用に着目して、構造生物学的・生化学的手法を用いてより詳細な転写制御の分子機構の解析を行った。GRASファミリーのSCL3とIDDファミリー複合体のX線結晶構造解析を行った結果、既存のGRAS-IDD相互作用とは異なる新規の相互作用であることが明らかとなった。また、生化学的な解析から転写因子IDDファミリーとGRASタン...
【農学】森林圏科学:放線菌シグナル伝達を含む研究件
❏複合培養系の統合深化による新奇抗生物質の探索(25292046)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】尾仲 宏康 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80315829)
【キーワード】複合培養 / 生合成 / 放線菌 / 抗生物質 / 共培養 (他13件)
【概要】現在市販されている抗生物質の約半分は微生物が生産する。ペニシリンの発見以来人類は様々な抗生物質を微生物の培養液から求めている。本研究では複合培養という手法により、抗生物質を生産する微生物(放線菌)が他の微生物(ミコール酸含有細菌)によって刺激を受けることにより、放線菌が生産する抗生物質の種類が増えることが明らかとなったため、この現象がどのようなメカニズムで行われるのか、また、複合培養によって新たな...
❏A-ファクターおよび蛋白リン酸化による放線菌の二次代謝・形態分化の制御機構(06454073)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】堀之内 末治 東京大学, 農学部, 教授 (80143410)
【キーワード】放線菌 / 自己調節因子 / 抗生物質 / 形態分化 / シグナル伝達 (他7件)
【概要】(1)^3HラベルしたA-ファクターとの結合を指標とし、S. griseusよりA-ファクターレセプターたんぱく質を精製し、遺伝子(arpA)をクローニングした。ArpAは276アミノ酸からなり原核生物にみられるリプレッサータイプの転写制御因子と高いホモロジーを示した。arpAの塩基配列をもとにS. coelicolor A3(2)から2つのarpA相同遺伝子をクローニングした。2つの遺伝子はそれ...
【農学】水圏応用科学:窒素シグナル伝達を含む研究件
❏植物における硝酸シグナル伝達の総合理解(18H03940)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸応答 / 遺伝子発現 / シグナル伝達 / 窒素栄養 (他15件)
【概要】硝酸応答を担うNLP転写活性化因子が直接、発現を誘導する遺伝子として新たにホメオドメン-ロイシンジッパー型(HB)転写因子遺伝子を同定した。このHB転写因子の機能欠損変異株は斑入りの表現型を示し、また、この機能欠損変異株の葉肉細胞の多くで葉緑体の発達の異常が起こっていることを明らかにした。さらに、HB転写因子の欠損変異体のトランスクリプトーム解析により、HB転写因子は葉緑体の発達や機能維持に関わる...
❏植物における硝酸応答の分子基盤の解明(25252014)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 生物生産工学研究センター, 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸シグナル / シグナル伝達 / 転写因子 / 遺伝子発現制御 (他10件)
【概要】植物の窒素栄養環境への適応において硝酸応答型の遺伝子発現は中心的な役割を担う。この硝酸応答型遺伝子発現を担う転写因子はNLPタンパク質群であることを同定していることから、NLP転写因子群を手がかりに、モデル植物であるシロイヌナズナを用いて硝酸応答型遺伝子発現の制御機構の解析を行った。DNAマイクロアレイ解析によって、NLP転写因子群は硝酸応答型遺伝子発現のほとんどを制御しているマスターレギュレータ...
【医歯薬学】基礎医学:PLK4シグナル伝達を含む研究件
❏中心体複製開始の分子制御機構を利用した新たな抗癌剤開発(18K15042)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中村 貴紀 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30707576)
【キーワード】中心体 / 染色体不安定性 / 発癌 / 中心体複製 / 繊毛病 (他18件)
【概要】中心体数の異常は染色体不安定性を惹起し、癌の悪性度を高める。このため正常細胞では中心体複製は厳密に制御されるがその分子機構は不明である。本研究では中心体複製期に起こる中心体複製制御分子の中心体移行機構の解明を目指し研究を行った。その成果として同移行に関わる領域と、同移行を制御する新たな分子群の特定に成功した。またこの中心体移行の根底にある基本原理を利用した抗癌剤開発も試みており、有望なシード化合物...
❏SAPK新規標的分子の中心体複製抑制機構及びPLK4の中心体移行機構の解明(25893039)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】中村 貴紀 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30707576)
【キーワード】SAPK / PLK4 / p38 / JNK / 中心体 (他9件)
【概要】中心体は細胞分裂期において紡錘体極として働く事により染色体の均等分配に本質的な役割を担っている。正常細胞では細胞周期1回につき一度だけ中心体複製が起こる様に厳密に制御されている。しかし癌細胞ではストレス刺激により中心体数の異常が容易に引き起こされるが、その分子機構は不明であった。我々は2つのストレス応答経路であるp38/JNK経路およびp53経路が協調的にPLK4を介した中心体複製を制御することを...
【医歯薬学】基礎医学:神経筋シナプスシグナル伝達を含む研究件
❏NMJ形成シグナルの理解に基づく多様な神経筋疾患の克服(20H00496)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】神経筋シナプス / 神経筋疾患 / 神経筋シナプス形成シグナル / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】神経筋シナプス(NMJ:Neuromuscular Junction)は骨格筋収縮の制御に必須であり、その喪失は呼吸を含む運動機能の喪失を招く。本研究代表者らは「細胞内分子Dok-7による受容体型キナーゼMuSKの活性化」がNMJ形成シグナルに必須であり、その異常がNMJ形成不全(DOK7型筋無力症)の原因であることを発見した。さらに、NMJ形成を増強する新たな制御技術を創出し、筋無力症や筋ジスト...
❏神経筋シナプス形成シグナルと形成不全の解明(17H01532)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】神経筋シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 / 細胞内シグナル伝達 / 運動機能障害
【概要】我々は、「細胞内分子Dok-7による骨格筋特異的な受容体型キナーゼMuSKの活性化」が神経筋シナプス(NMJ)の形成に必須であり、その異常がNMJ形成不全による筋無力症の原因となることを発見した。さらに、NMJ形成を増強する新たな治療技術を創出し、NMJ形成不全を呈する多様な疾患モデルマウスに対する有効性を実証した。そこで、NMJ形成シグナルの実体解明と、筋力・運動機能の低下に伴うNMJ形成不全の...
❏ゲノムワイドスクリーニングに基づく神経筋シナプス形成メカニズムの包括的解析(15K18500)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】植田 亮 東京大学, 医科学研究所, 助教 (10445025)
【キーワード】神経筋シナプス / 神経筋疾患 / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】神経筋接合部(NMJ)は、運動神経と骨格筋の筋線維(筋管)を結ぶ個体の運動制御に必須のシナプスである。その形成には筋管に存在する受容体型チロシンキナーゼMuSKと、その活性化により惹起される「NMJ形成シグナル」の駆動が重要である。「NMJ形成シグナル」はNMJ異常に起因する先天性筋無力症候群に加え、筋萎縮性側索硬化症や加齢性筋萎縮等において観察される、NMJ形成不全の理解・治療法確立において重要...
【医歯薬学】基礎医学:イノシトール3リン酸受容体シグナル伝達を含む研究件
❏カルシウムオシレーション非依存的破骨細胞分化を担う分子群の探索と同定(23790265)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】黒田 有希子 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (70455343)
【キーワード】シグナル伝達・分化 / 破骨細胞 / リン酸化 / イノシトール三リン酸受容体 / NFATc1 (他9件)
【概要】本研究期間内では、骨芽細胞と破骨細胞が直接接触することによりカルシウムオシレーション非依存的な破骨細胞分化シグナルが活性化すること、この分化シグナルを誘導する分子は骨芽細胞の膜画分に存在することが明らかとなった。また、骨芽細胞との接触により破骨細胞内のCotkinase(リン酸化酵素)が活性化され、破骨細胞分化のマスター分子であるNFATc1をカルシウム非依存的に活性化する分子機構を明らかにした。...
❏咽頭弓および血管系の発生における細胞内カルシウムシグナルの意義の解明(19790740)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】内田 敬子 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (50286522)
【キーワード】発生 / 血管 / 咽頭弓 / カルシウム / 発生・分化 (他13件)
【概要】小児循環器診療の中で、先天性心疾患に合併して比較的頻度高く認められる大動脈の異常は、咽頭弓・血管系および咽頭弓動脈の発生異常から起因すると考えられる。本研究では、遺伝子改変マウスによる個体レベルでの解析や内皮細胞を用いたin vitroの解析によって、咽頭弓、血管系および咽頭弓動脈の発生に、イノシトール三リン酸受容体を中心とした細胞内シグナルが必須であることが示された。 ...
【医歯薬学】基礎医学:尿路上皮がんシグナル伝達を含む研究件
❏膀胱癌に対するmTORC1/2阻害剤を併用した新規抗癌治療戦略の確立(26462428)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】菊地 栄次 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10286552)
【キーワード】分子標的 / 膀胱癌 / 腎盂尿管癌 / 抗癌剤 / 尿路上皮癌 (他8件)
【概要】以下の5つの結果を得た。 1) TAM familyの一つであるAXL、そのリガンドGas6が腎盂尿管癌の予後因子であることを同定した。2) ニコチン曝露によりT24膀胱癌細胞においてPI3K-Akt-mTORの活性化が誘導された。NVP-BEZ235はその活性を阻害し細胞増殖を抑制した。3) NVP-BEZ235はニコチン投与により生じた皮下腫瘍の増殖、pS6活性を抑制した。4) シスプラチンと...
❏転写因子を制御した新規尿路上皮癌治療戦略の確立(23592349)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】菊地 栄次 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10286552)
【キーワード】尿路上皮癌 / 抗癌剤 / シグナル伝達 / 喫煙
【概要】以下の5つの結果を得た。 1. E-、P-cadherinの腎盂尿管癌の臨床病理因子との関連、Snailが予後因子であることを同定した。2. CDDP抗癌剤耐性株であるT24PRにおいてPI3K-Akt-mTORの亢進、NVP-BEZ235の投与によりPI3K-Akt-mTORの抑制、殺細胞効果が検証された。3. ニコチン暴露によりpAktの上昇、T24膀胱癌細胞増殖が誘導された。4. DHMEQ...
【医歯薬学】基礎医学:骨形成因子シグナル伝達を含む研究件
❏Smadによるシグナル伝達と細胞生物学的作用の研究(11480215)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / DNAマイクロアレイ / 浸潤 / 受容体 / Smad (他13件)
【概要】1.BMPによるC2C12細胞の骨芽細胞への分化にSmadがどのように関わっていくかを、アデノウィルスベクターによる発現系を用いて検討した。BMP処理を行った細胞で、ALP活性の上昇が認められるが、Smad1及びSmad5を過剰発現された細胞ではその活性が更に増強された。抑制型Smadを過剰発現させた細胞では、逆にALP活性の低下が認められた。C2C12細胞の骨芽細胞様分化誘導におけるBMP-4と...
❏蛋白質間相互作用を利用した細胞内シグナル伝達分子の同定法の開発(11557015)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / シグナル伝達 / 蛋白質間相互作用 / マススペクトロメトリー / Smad (他10件)
【概要】蛋白質-蛋白質間の相互作用による細胞内シグナル伝達機構を明らかにするためにSmadに結合する蛋白質をマススペクトロメトリーで同定することを目的として実験を行った。Smad1〜8にFla-tagをつけたコントラクトを作り哺乳類細胞にトランスフェクションした。ついでアガロースピーズに結合した蛋白質をFlag抗体を用いて免疫沈降し、共沈する蛋白質を銀染色したSDS-PAGEから切りだし、トリプシン処理し...
❏TGF-βスーパーファミリーの因子のシグナル伝達機構と生物学的作用(09480199)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 骨形成因子 / 癌抑制遺伝子 / シグナル伝達 / 増殖抑制 (他11件)
【概要】1. Tkv結合蛋白質クローニングとその哺乳類細胞での機能解析:ショウジョウバエのセリン-スレオニンキナーゼ型レセプターであるThick veins(Tkv)に結合する蛋白質をtwo-hybrid法で検索し、DIAP1(Drosophila apoptosis inhibitor-1)をクローニングした。 2. Smadのシグナル伝達機構における役割:我々はSmadファミリーの分子をその構造と働き...
【医歯薬学】基礎医学:スフィンゴ糖脂質シグナル伝達を含む研究件
❏スフィンゴ糖脂質のシグナル制御機能における分子構造・機能連関の統合的理解(15H04696)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】古川 鋼一 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (80211530)
【キーワード】シグレック / スフィンゴ糖脂質 / セラミド / 脂肪酸 / ガングリオシド (他15件)
【概要】細胞膜に発現するスフィンゴ糖脂質によるシグナル制御機能の機構解明のため、糖脂質の糖鎖と脂質部位を含む全体の構造を検討した。糖鎖改変癌細胞とEMARS/MS法によって、糖脂質の会合膜分子を同定し、糖脂質と特異的に結合して癌細胞の悪性形質増強に働くことを示した。一方、糖脂質のシグナル制御における脂質部位の関与の解析のため、GD3発現大腸癌細胞に対し長鎖塩基C4の水酸化に働くDES2遺伝子ノックアウトを...
❏細胞膜ドメイン機能を制御するシグナル及び代謝基盤の解明(25460385)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (00444878)
【キーワード】膜ドメイン / 脂質代謝 / シグナル / がん / シグナル伝達 (他10件)
【概要】細胞膜ドメイン(脂質ラフト)はがん細胞の悪性形質など細胞機能の発現に極めて重要な役割を果たしている。そのため、細胞膜ドメイン機能の制御機構を解明することはがん細胞の悪性形質増強のメカニズムを理解し、悪性腫瘍に対する新しい治療戦略を開発する上で重要である。本研究課題において、我々は脂質代謝を制御する転写因子SREBPががん細胞の細胞膜ドメイン機能や悪性形質を制御する因子として極めて重要な役割を果たし...
【医歯薬学】基礎医学:染色体安定性シグナル伝達を含む研究件
❏中心体複製開始の分子制御機構を利用した新たな抗癌剤開発(18K15042)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中村 貴紀 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30707576)
【キーワード】中心体 / 染色体不安定性 / 発癌 / 中心体複製 / 繊毛病 (他18件)
【概要】中心体数の異常は染色体不安定性を惹起し、癌の悪性度を高める。このため正常細胞では中心体複製は厳密に制御されるがその分子機構は不明である。本研究では中心体複製期に起こる中心体複製制御分子の中心体移行機構の解明を目指し研究を行った。その成果として同移行に関わる領域と、同移行を制御する新たな分子群の特定に成功した。またこの中心体移行の根底にある基本原理を利用した抗癌剤開発も試みており、有望なシード化合物...
❏SAPK新規標的分子の中心体複製抑制機構及びPLK4の中心体移行機構の解明(25893039)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】中村 貴紀 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30707576)
【キーワード】SAPK / PLK4 / p38 / JNK / 中心体 (他9件)
【概要】中心体は細胞分裂期において紡錘体極として働く事により染色体の均等分配に本質的な役割を担っている。正常細胞では細胞周期1回につき一度だけ中心体複製が起こる様に厳密に制御されている。しかし癌細胞ではストレス刺激により中心体数の異常が容易に引き起こされるが、その分子機構は不明であった。我々は2つのストレス応答経路であるp38/JNK経路およびp53経路が協調的にPLK4を介した中心体複製を制御することを...
【医歯薬学】基礎医学:増殖抑制シグナル伝達を含む研究件
❏TGF-βスーパーファミリーの因子のシグナル伝達機構と生物学的作用(09480199)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 骨形成因子 / 癌抑制遺伝子 / シグナル伝達 / 増殖抑制 (他11件)
【概要】1. Tkv結合蛋白質クローニングとその哺乳類細胞での機能解析:ショウジョウバエのセリン-スレオニンキナーゼ型レセプターであるThick veins(Tkv)に結合する蛋白質をtwo-hybrid法で検索し、DIAP1(Drosophila apoptosis inhibitor-1)をクローニングした。 2. Smadのシグナル伝達機構における役割:我々はSmadファミリーの分子をその構造と働き...
❏β型トランスフォーミング増殖因子レセプターの作用の研究と臨床応用(07557334)
【研究テーマ】病体医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / レセプター / 癌抑制遺伝子 / シグナル伝達 / 増殖抑制 (他13件)
【概要】β型トランスフォーミング増殖因子(TGF-β)は細胞の増殖を抑制するほか多彩な作用をもった生理活性物質である。TGF-βは二種類のセリン-スレオニンキナーゼ型レセプター(I型、II型)によってシグナルを伝達し、細胞内ではSmadという蛋白質を介してシグナルを伝達する。本研究では以下のプロジェクトについて研究を行った。 1)TGF-βI、II型レセプターの種々の疾患における発現:網膜芽細胞腫や扁平上...
❏TGF-βレセプターによるシグナル伝達機構の研究(07457032)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1995
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究會, 癌研究所・生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / レセプター / リン酸化 / シグナル伝達 / 免疫抑制剤 (他8件)
【概要】1. β型トランスフォーミング増殖因子(TGF-β)のII型レセプターによるI型レセプターの活性化 TGF-βはまずII型レセプターに結合し、この結果I型レセプターをリン酸化して活性化するが、そのさいI型レセプターのGSドメインとよばれる構造が重要であることがこれまでに知られている。今回我々は、I型レセプターの膜貫通領域とGSドメインの間に位置する領域(以下、JM領域)のシグナル伝達における重要性...
【医歯薬学】基礎医学:臨床検査医学シグナル伝達を含む研究件
❏ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の病態検査学の確立(16H02637)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】矢冨 裕 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60200523)
【キーワード】ヘパリン起因性血小板減少症 / HIT抗体検査 / 機能的HIT抗体検査 / サイトカラシンB / 臨床検査医学 (他8件)
【概要】ヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia; HIT)は,抗血栓薬(抗凝固薬)として広く臨床において使用されているヘパリンの重大な副作用であるが,その診断手法の向上が望まれている.今回,免疫学的HIT抗体,機能的HIT抗体の診断性能向上,そして,並行してHIT抗体の血小板活性化機構の基礎的検討を行った. イムノクロマトグラフィ法によるHIT抗体検出...
❏血小板由来生理活性物質の解析:血小板生物学の構築とその測定の臨床検査医学的応用(18209020)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】矢冨 裕 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (60200523)
【キーワード】臨床検査医学 / シグナル伝達 / 脂質 / 生理活性 / 血小板
【概要】血小板活性化上清が惹起する多彩な細胞応答を明らかにし,その構成成分である生理活性脂質の重要性を明らかにした.中でも,血小板に豊富に含まれ,活性化に伴って放出されるスフィンゴシン1-リン酸(Sph-1-P)に関しては,その詳細な機能的役割を明らかにした.また,血漿,血清中のSph-1-Pの測定の臨床検査医学的応用を進め,その基準値を確定するとともに,慢性肝疾患における低下を明らかにした. 一方,リゾ...
【医歯薬学】基礎医学:セリン-スレオニン・キナーゼシグナル伝達を含む研究件
❏TGF-βスーパーファミリーの因子のシグナル伝達機構と生物学的作用(09480199)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 骨形成因子 / 癌抑制遺伝子 / シグナル伝達 / 増殖抑制 (他11件)
【概要】1. Tkv結合蛋白質クローニングとその哺乳類細胞での機能解析:ショウジョウバエのセリン-スレオニンキナーゼ型レセプターであるThick veins(Tkv)に結合する蛋白質をtwo-hybrid法で検索し、DIAP1(Drosophila apoptosis inhibitor-1)をクローニングした。 2. Smadのシグナル伝達機構における役割:我々はSmadファミリーの分子をその構造と働き...
❏新規TGF-βスーパーファミリー因子の生理作用と臨床応用(08458233)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / アクチビン / 骨形成因子 / レセプター / シグナル伝達 (他9件)
【概要】1.GDF-5のレセブターの同定:我々はBMPファミリーに属する新しい因子GDF-5(growth/differentiation factor-5)のレセブターとの結合と機能解析を行った。GDF-5は2種類のBMPのI型レセプター(BMPR-IAとBMPR-IB)のうちBMPR-IBにのみ特異的に高い親和性で結合することが明らかになり、他のBMPファミリーとの特性の違いが明らかとなった。 2.G...
❏β型トランスフォーミング増殖因子レセプターの作用の研究と臨床応用(07557334)
【研究テーマ】病体医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / レセプター / 癌抑制遺伝子 / シグナル伝達 / 増殖抑制 (他13件)
【概要】β型トランスフォーミング増殖因子(TGF-β)は細胞の増殖を抑制するほか多彩な作用をもった生理活性物質である。TGF-βは二種類のセリン-スレオニンキナーゼ型レセプター(I型、II型)によってシグナルを伝達し、細胞内ではSmadという蛋白質を介してシグナルを伝達する。本研究では以下のプロジェクトについて研究を行った。 1)TGF-βI、II型レセプターの種々の疾患における発現:網膜芽細胞腫や扁平上...
【医歯薬学】基礎医学:膜受容体シグナル伝達を含む研究件
❏多階層解析による脂質二重膜中でのToll様受容体の活性化機構の全貌解明(19H03164)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】大戸 梅治 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (90451856)
【キーワード】自然免疫 / TLR受容体 / クライオ電子顕微鏡 / タンパク質 / 構造解析 (他7件)
【概要】自然免疫受容体のTLR全長に関して構造生物学的研究を進めた。TLR3全長をナノディスクに再構成した試料についてクライオ電子顕微鏡構造解析に成功した。細胞外ドメインの密度は明瞭に観察されたが、膜貫通領域および細胞内のTIRドメインは解像されなかった。核酸認識TLRの局在を制御するUNC93B1とTLR3およびTLR7の複合体の構造解析に成功し、UNC93B1による核酸認識TLRの局在制御機構の構造基...
❏膜受容体の流動性とシグナル伝達の関係性から見た揮発性麻酔薬作用機序の解明(19K09373)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】小野 純一郎 香川大学, 医学部, 協力研究員 (90363217)
【キーワード】揮発性麻酔薬 / 膜受容体 / 流動性 / シグナル伝達 / 麻酔メカニズム (他8件)
【概要】本研究は、細胞膜上の受容体の流動性とシグナル伝達の関係性を探ることによって、麻酔メカニズムの解明を試みるものである。 2019年度はGABAA受容体γサブユニットの強制発現細胞株の樹立を目指したが(担当;小野、鈴木、樺山)、導入効率や蛍光発現量の不安定性の問題解決が困難で、この研究は縮小とした。 2020年度(令和2年度)は、安定細胞株の代替手段として生細胞のネイティブなGABAA受容体を用いて実...
【医歯薬学】基礎医学:核酸認識受容体シグナル伝達を含む研究件
❏自然免疫系活性化につながる新規核酸認識機構の解析(24590574)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柳井 秀元 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (70431765)
【キーワード】自然免疫 / シグナル伝達 / サイトカイン / 核酸 / ノックアウトマウス (他11件)
【概要】ウイルスや細菌などの感染に際し、病原体由来核酸は自然免疫受容体によって認識され、免疫応答を強く活性化する。この応答は感染防御に必須であり、その詳細を明らかにすることは重要である。我々は、病原体由来核酸を模した核酸アナログと結合する分子(NAS1及びNAS2)を同定した。これらの分子についてコンディショナルノックアウトマウスを作製し、NAS1が核酸による刺激時のI型IFNやIL-12p40の産生に関...
❏DNA認識分子による自然免疫系の活性化及び免疫応答調節機構(19209016)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50133616)
【キーワード】自然免疫 / 核酸認識受容体 / インターフェロン / シグナル伝達 / 遺伝子発現 (他7件)
【概要】最近我々が新規に同定した細胞質内DNAセンサー分子、DAI(DNA-dependent activator of IRFs)の細胞質内DNAによる活性化機構について詳細な解析を行い、DAIタンパク内の新規DNA認識ドメインやDNA依存性の自然免疫応答惹起に重要なリン酸化修飾サイトを明らかとした。またin vivoにおいてさらに詳細に生理的機能を解析するため、Dai遺伝子欠損マウスを作製した。このマ...
【医歯薬学】基礎医学:組織損傷シグナル伝達を含む研究件
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏炎症抑制と組織修復を促す細胞シグナルの解明(25221305)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 炎症 / マクロファージ / 制御性T細胞 (他23件)
【概要】免疫システムは正負のシグナルがバランスを保って進行することで恒常性が維持され、この破綻がアレルギー疾患などの免疫疾患につながる。本研究はこのような免疫応答の恒常性を支えるサイトカインとそのシグナル制御の基本原理の解明し、疾患治療に応用することを目的とする。本研究では免疫を負に制御し炎症応答を収束させる3つの重要な因子を見出した。第一は核内オーファン受容体NR4aで制御性T細胞の発生維持に必要である...
【医歯薬学】基礎医学:SH2ドメインシグナル伝達を含む研究件
❏一過性発現クローニングによるシグナル伝達分子の検索法の開発(10557038)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】吉村 昭彦 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (90182815)
【キーワード】チロシンキナーゼ / JAK / STAT / CIS / ノックアウトマウス (他11件)
【概要】我々は活性化型c-kitやc-fmsを用いたtwo-hybrid法によって新規チロシンキナーゼ基質のスクリーニングを行い、これまでにAPS、STAP-1,2などの新規分子をクローニングした。さらに今回SH2ドメインなどを持たない全く新しいタイプの基質WARSを単離した。本分子にはショウジョウバエでRas-MAPキナーゼ抑制系に働くことが明らかにされているある分子に類似したドメインを有する。非常に興...
❏エリスロポエチン受容体を介する増殖および分化シグナルの解明(09470036)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】吉村 昭彦 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (90182815)
【キーワード】チロシンキナーゼ / JAK / STAT / CIS / ノックアウトマウス (他16件)
【概要】赤血球造血の制御機構を解明するために我々は造血幹細胞に特異的に発現する遺伝子の解析を行った。まず骨髄細胞をセルソーターにて造血幹細胞を分画し、この細胞集団からPCR増幅を経てcDNAライブラリーを作成した。これを酵母two-hybrid用のベクターに組み込み、c-kitをbaitとしたスクリーニングを行った。その結果STAP-1と呼ぶ新規遺伝子をクローニングした。この遺伝子はPleckstrin ...
【医歯薬学】基礎医学:SOCSシグナル伝達を含む研究件
❏サイトカインによる炎症と抗炎症のバランス制御機構の解明(22249009)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT細胞 (他19件)
【概要】サイトカインは自然免疫系の細胞や獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインのなかで特にTGFβを中心に病原性のTh17と抑制性T細胞Tregの産生のメカニズムを明らかにした。Tregのマスター遺伝子Foxp3はSmad2,Smad3経路によって誘導され、一方Th17はSmadに依存しない経路によって誘導された。Smad非依存性の経路としてJNK-c-junによってEomesderminという遺...
❏サイトカインのシグナル制御と免疫制御の分子機構(18109005)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT (他20件)
【概要】サイトカインはマクロファージや樹状細胞などの自然免疫系の細胞やT 細胞などの獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインシグナルを制御するSOCSファミリーとSpred/Sproutyファミリーを中心に主に遺伝子改変マウスを用いて個体レベルでの解析を行って来た。その結果SOCS1やSOCS3は転写因子STATを制御することで、ヘルパーT細胞(Th17やTreg)の分化を調節することを見いだした。...
【医歯薬学】基礎医学:記憶T細胞シグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏Stem Cell Memory T細胞の創出と応用(16K15292)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】腫瘍免疫 / メモリーT細胞 / 疲弊化 / Notch / 分化制御 (他17件)
【概要】最近、新規メモリーT細胞サブセットである幹細胞メモリーT(Tscm)細胞が発見され、新たなT細胞移入療法の素材として注目されている。Tscm細胞は長命で抗原刺激に応答して急速に増殖し、多数のエフェクターT細胞を産生する。我々はヒト末梢血よりEBウイルスや腫瘍抗原特異的T細胞を増幅させたのち、ヒトNotch-ligand, hDLL1を発現するOP9細胞と共培養することにより、エフェクターT細胞をT...
【医歯薬学】基礎医学:記憶・学習シグナル伝達を含む研究件
❏シナプス機能および記憶学習を制御する細胞接着型GPCRの新しい活動機構(16K15183)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70383718)
【キーワード】細胞接着 / Gタンパク質共役型受容体 / シナプス / 記憶・学習 / Gタンパク質共役型受容体 (他7件)
【概要】近年、記憶・学習を担う「シナプス」を制御する分子として、細胞接着型Gタンパク共役受容体 (adhesion-GPCR; ADGR) が注目されている。ADGRは種々の機能ドメインを有する細胞外領域と、GPCRに共通な7回膜貫通部位およびGタンパクと結合する細胞内領域からなるユニークな分子であるが、シナプスでどのように働いているかは不明な点が多い。本研究では、ADGRメンバーのBAI3が、運動記憶を...
❏新規分泌性C1qファミリー分子による機能的シナプス回路形成および記憶学習制御(26293042)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (70383718)
【キーワード】シナプス / 小脳 / 運動記憶 / プルキンエ細胞 / 精神神経疾患 (他10件)
【概要】神経細胞どうしをつなぐ「シナプス」の形態および機能を制御する分子機構の解明は、「記憶」の形成過程を理解する上で重要である。本研究において、私たちは補体C1qの機能ドメインを有する新規C1qファミリー分子群が、小脳や海馬の興奮性シナプスを動的に制御していることを明らかにした (Elegheert, Kakegawa et al., Science, ’16; Matsuda et al., Neur...
❏記憶学習において働くインスリンシグナル伝達経路の新奇制御機構の解明(21700345)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】富岡 征大 東京大学, 理学系研究科, 助教 (40466800)
【キーワード】インスリン / PI3キナーゼ / シグナル伝達 / 感覚応答 / 行動 (他11件)
【概要】インスリンシグナル伝達は、エネルギー代謝などの末梢における働きに加えて、中枢神経系においても働く重要な分子経路である。私は、線虫の摂食に関連した学習において働くインスリン様シグナル伝達経路に着目し、その詳しい制御機構を明らかにすることを目的として研究を行った。主な研究成果として、線虫のインスリン様分子INS-1は餌の感覚応答に関わる神経から分泌され、学習に必要な化学物質受容神経に作用し、この神経の...
【医歯薬学】内科系臨床医学:アンジオクライン因子シグナル伝達を含む研究件
❏臓器特異的血管内皮による白血病病態のフィードフォワード型制御機構の解明(22K07206)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60226834)
【キーワード】がん微小環境 / 血管新生 / シグナル伝達 / 分子標的治療 / アンジオクライン因子
【概要】
❏アンジオクラインシステムによる造血幹細胞の生着制御機構の解明(19K08858)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60226834)
【キーワード】血管内皮細胞 / アンジオクライン / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 (他9件)
【概要】本研究では、臍帯血移植における骨髄組織特異的血管内皮に注目した、斬新なアプローチで生着不全の克服と、造血回復の促進を目標に据えた基礎的研究を行った。すなわち、研究分担者らの先行研究によって明らかになっているニッチ構成分子である血管内皮細胞に、造血幹細胞増殖、分化促進能が潜在していることを確認し、疾患動物モデルや細胞移植モデル等を用いて、成体血管内皮細胞の造血系細胞の増殖能、成体内の血管内皮造血転換...
❏血球産生型血管内皮による造血促進作用の解明(16K09866)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (60226834)
【キーワード】血液免疫学 / 血管内皮造血転換 / 造血幹細胞 / 増血促進 / 細胞・組織 (他9件)
【概要】本研究で、研究代表者らは、造血微小環境の構成因子である血管内皮系細胞が、骨髄造血において果たす具体的な役割とその動態、そして他系統細胞との相互作用、またこれらを通じた血管内皮細胞を端緒とした造血系細胞産生の促進機構の一端を明らかにした。さらに、血管内皮細胞から分泌供給される複数の生理活性物質、アンジオクライン分子群に造血促進作用が存在することを明らかにした。代表者らは、研究成果を通じて、将来的に、...
【医歯薬学】内科系臨床医学:中心体シグナル伝達を含む研究件
❏中心体複製開始の分子制御機構を利用した新たな抗癌剤開発(18K15042)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中村 貴紀 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30707576)
【キーワード】中心体 / 染色体不安定性 / 発癌 / 中心体複製 / 繊毛病 (他18件)
【概要】中心体数の異常は染色体不安定性を惹起し、癌の悪性度を高める。このため正常細胞では中心体複製は厳密に制御されるがその分子機構は不明である。本研究では中心体複製期に起こる中心体複製制御分子の中心体移行機構の解明を目指し研究を行った。その成果として同移行に関わる領域と、同移行を制御する新たな分子群の特定に成功した。またこの中心体移行の根底にある基本原理を利用した抗癌剤開発も試みており、有望なシード化合物...
❏SAPK新規標的分子の中心体複製抑制機構及びPLK4の中心体移行機構の解明(25893039)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】中村 貴紀 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30707576)
【キーワード】SAPK / PLK4 / p38 / JNK / 中心体 (他9件)
【概要】中心体は細胞分裂期において紡錘体極として働く事により染色体の均等分配に本質的な役割を担っている。正常細胞では細胞周期1回につき一度だけ中心体複製が起こる様に厳密に制御されている。しかし癌細胞ではストレス刺激により中心体数の異常が容易に引き起こされるが、その分子機構は不明であった。我々は2つのストレス応答経路であるp38/JNK経路およびp53経路が協調的にPLK4を介した中心体複製を制御することを...
❏ストレス応答シグナルによる染色体安定性保持機構と癌におけるその破綻(24390079)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス応答 / p38 / JNK / p53 / 中心体 (他11件)
【概要】本研究では、DNA損傷等のストレス刺激によって活性化される2つのシグナル伝達経路、即ち、ストレス応答MAPK経路とp53経路が、協調してPLK4の活性を制御しており、ストレス環境下で中心体の複製を停止させて、染色体の安定性を保持する機能を持つことを明らかにした。さらに癌細胞で高率に観察されるMKK4(ストレス応答MAPKK)およびp53の機能欠損変異によって、中心体複製調節機構が破綻し、染色体の倍...
【医歯薬学】内科系臨床医学:造血因子シグナル伝達を含む研究件
❏間葉系幹細胞の発生,増殖と分化機構の解析(13878145)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】関根 圭輔 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (00323569)
【キーワード】造血因子 / サイトカイン / シグナル伝達
【概要】成体骨髄中の造血幹細胞は血球のみならず、他の組織の細胞にも分化しうることが最近の研究から示されている。成体型造血幹細胞はマウス胎齢11日頃のAGM領域において血液-血管前駆細胞より発生し、肝臓において造血を行ない、出生期前後より骨髄性造血を開始する。 当研究室ではマウスAGM領域の分散培養系を確立し、IL-6ファミリーのサイトカインであるOncostatin M(OSM)存在下で、多能性造血前駆細...
❏改変シグナル分子によるサイトカイン機能の制御(07559018)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 造血因子 / RAS / STAT (他16件)
【概要】本研究では、IL-3/GM-CSFにより活性化される主要なシグナル経路であるRasとSTAT5の機能解析を行うとともに、それらの変異分子の作成と発現によるシグナル経路の制御法の開発を目指した。 サイトカインによる造血細胞の細胞死の抑制にRASの活性化が重要である。そこで、部分活性型RAS変異体を用いて細胞死抑制のシグナル解析を行った。その結果、RASはRAF/MAPキナーゼ経路とP13キナーゼ経路...
❏サイトカインによるシグナル伝達機構の解析(07409001)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1998
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】サイトカン / サイトカン受容体 / シグナル伝達 / 造血 / アポトーシス (他23件)
【概要】IL-3/GM-CSF/IL-5受容体の変異体を使ったシグナルの解析からRASとSTAT5という二つの主要なシグナル伝達経路が明らかになってきたので、これらの活性化とサイトカイン機能との関連を中心に研究を展開した。造血細胞はその増殖だけでなく、生存にもサイトカインによる刺激を必要としており、RASの活性化は造血細胞においては細胞死の抑制に重要であることを明らかにした。さらに、RASはRAF/MAP...
【医歯薬学】内科系臨床医学:ATLシグナル伝達を含む研究件
❏がん等におけるシグナル異常活性化に関わるmiRNAとエピジェネティック因子の研究(15K06907)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】microRNA / エピジェネティクス / 悪性リンパ腫 / HTLV-1 / ATL (他9件)
【概要】本研究では、新たな機能的miRNAのスクリーニング法として、RISC-capture法を確立した。これにより悪性リンパ腫細胞においてmiRNAの機能が異常に低下していること、その結果本来抑制されるべきBCR経路などのシグナル伝達経路の脱制御が起こり、慢性的な活性化を引き起こすメカニズムが明らかになった。さらにmiRNA発現異常メカニズムとしてエピジェネティック異常を同定し、腫瘍化過程におけるエピゲ...
❏ヒトレトロウイルスの潜伏化を制御する宿主細胞の多様性の分子機構(24790436)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 新領域創成科学研究科, 特任研究員 (90625261)
【キーワード】エピジェネティクス / HIV-1 / HTLV-1 / 潜伏化 / ATL (他9件)
【概要】1. HIV-1の潜伏化過程を可視化できる新たなレポーターを作成し、感染初期におけるLTRの制御機構を解析した結果、感染初期にウイルス遺伝子発現の異なる集団が同時に形成、維持されることを初めて実験的に証明した。さらに感染初期に集団の一部にpolycomb依存的な転写抑制が起こり、感染細胞集団の不均一性を成立させていることがわかった。 2. ATL細胞、Tax発現T細胞及び正常T 細胞におけるH3K...
【医歯薬学】内科系臨床医学:増殖因子受容体シグナル伝達を含む研究件
❏ヘテロ受容体カップリングのシグナル特性と人工リガンド創成の研究(15K14473)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】松本 邦夫 金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (90201780)
【キーワード】細胞増殖因子 / チロシンキナーゼ / 受容体 / サイトカイン / 増殖因子受容体 (他11件)
【概要】細胞増殖因子受容体をダイマー化する人工リガンド技術は再生医療に応用可能であるとともに、従来にない生物活性をもつ人工リガンドを創成できる可能性が考えられる。本研究は、異なる受容体同士を人為的にダイマー化することで、ヘテロ受容体のシグナル活性化につながるかを検討した。ダイマー形成の評価系としてsplit luciferase系と原子間力顕微鏡による解析系を確立した。一方、MET受容体、RET受容体、I...
❏がん浸潤におけるβカテニン-増殖因子受容体間結合とそのシグナル伝達機構の解明(09470056)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】落合 淳志 国立がんセンター研究所, 支所・臨床腫瘍病理部, 部長 (60183034)
【キーワード】βカテニン / 増殖因子受容体 / シグナル伝達 / 細胞接着分子 / がん浸潤 (他7件)
【概要】がん浸潤におけるβカテニン-増殖因子受容体間結合とシグナル伝達機構を明らかにする目的で、βカテニンにおける増殖因子受容体との物理的結合部位を明らかにすると同時に、実際のがん組織を用いて、βカテニンを介した増殖因子受容体かたのシグナル伝達機構の臨床的意義を検討した。本研究において以下のことが明らかになった。 1.ヒトがん細胞を用いた検討により増殖因子刺激によりβカテニンがチロシンリン酸化されることが...
【医歯薬学】内科系臨床医学:がん分子標的治療シグナル伝達を含む研究件
❏複数のがん分子標的治療薬の効果を左右する薬剤耐性・感受性規定因子の統合的研究(21K07226)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】杉本 芳一 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (10179161)
【キーワード】がん分子標的治療 / 薬剤耐性 / がん幹細胞 / トランスポーター / シグナル伝達
【概要】WEE1キナーゼは、細胞周期のG2/Mチェックポイントの抑制分子であり、WEE1阻害薬はがん細胞をM期に移行させてmitotic catastropheによる細胞死を誘導する。ヒト乳がん細胞MCF-7より樹立した3株のWEE1阻害薬耐性細胞は、親株のMCF-7細胞に比してWEE1阻害薬のadavosertibに4〜5倍の耐性を示した。また、3種のCHK1阻害薬およびrabus...
❏がん分子標的治療薬に対する治療抵抗性獲得の分子機構(18K07302)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】杉本 芳一 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (10179161)
【キーワード】がん分子標的治療 / 薬剤耐性 / がん幹細胞 / トランスポーター / がん分子標的治療薬 (他8件)
【概要】PLK阻害薬耐性細胞およびAURK阻害薬耐性細胞に高発現しているAKTが、染色体の以上な分配を抑制する方向に働いていることを明らかにした。BET阻害薬耐性細胞に高発現しているTNIKが、細胞周期の制御および阻害薬抵抗性に関与していることを明らかにした。BET阻害薬は、上皮間葉転換を誘導した116/slug細胞のSP(+)細胞形質を阻害した。116/slug細胞は、GPX4阻害薬に高感受性を示した。...
【医歯薬学】内科系臨床医学:メモリーT細胞シグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏Stem Cell Memory T細胞の創出と応用(16K15292)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】腫瘍免疫 / メモリーT細胞 / 疲弊化 / Notch / 分化制御 (他17件)
【概要】最近、新規メモリーT細胞サブセットである幹細胞メモリーT(Tscm)細胞が発見され、新たなT細胞移入療法の素材として注目されている。Tscm細胞は長命で抗原刺激に応答して急速に増殖し、多数のエフェクターT細胞を産生する。我々はヒト末梢血よりEBウイルスや腫瘍抗原特異的T細胞を増幅させたのち、ヒトNotch-ligand, hDLL1を発現するOP9細胞と共培養することにより、エフェクターT細胞をT...
【医歯薬学】内科系臨床医学:アミノ酸代謝シグナル伝達を含む研究件
❏アミノ酸シグナルに応答した臓器特異的な脂質代謝制御機構の解明と脂肪蓄積法の開発(15H04583)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】伯野 史彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (30282700)
【キーワード】アミノ酸代謝 / 脂肪合成 / 脂肪肝 / 筋脂肪交雑 / インスリン (他20件)
【概要】本研究は、アミノ酸の欠乏が組織特異的に脂質代謝を制御するメカニズムを解明することを目的としている。今回の研究成果により、Arg欠乏食の給餌は肝臓からの脂肪分泌を阻害することによって、低アミノ酸食の給餌は肝臓での脂肪合成を促進することによって肝臓への脂肪蓄積を誘導していることを示した。一方、Lys欠乏食は筋肉の遅筋化を介して、筋肉への脂肪交雑を誘導していることを示唆するデータを得た。さらに、自己組織...
❏心筋レドックス応答におけるアミノ酸代謝の重要性(20390228)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐野 元昭 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30265798)
【キーワード】心筋代謝 / 抗酸化ストレス応答 / レドックス制御 / アミノ酸 / 酸化ストレス (他9件)
【概要】脂肪族アルデヒドは活性酸素と比べて安定で膜も通過できるため細胞内を自由に拡散して、タンパク質や核酸などの生体高分子と付加体を形成する。したがって、脂質の過酸化物、特に脂肪族アルデヒドは、酸化ストレスのメディエーターとして主要な役割を果たしている。我々はアルデヒドが細胞内アミノ酸インバランスを起こすことによってGCN2-eIF2alpga-ATF4経路を活性化させ細胞内アミノ酸代謝を活性化することに...
【医歯薬学】内科系臨床医学:小型魚類シグナル伝達を含む研究件
❏魚類における再生を支える細胞とシグナルのメカニズム(21570004)
【研究テーマ】遺伝・ゲノム動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】川上 厚志 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 准教授 (00221896)
【キーワード】モデル生物 / 小型魚類における組織再生 / ゼブラフィッシュ / トランスジェニ / Junb (他12件)
【概要】多細胞体の組織ホメオスタシス機構の解明を目指し、ゼブラフィッシュ成体、幼生を使った再生機構の解析を行い、以下の成果が得られた。1)再生に必須のjunb, junblとJNKシグナルの役割を解明した。2)再生ニッチにおける細胞の形成と機能の解明のための、細胞追跡と除去が可能なトランスジェニックの作製を行った。3)再生欠損変異体の解析から、造血細胞に由来する再生細胞生存因子が存在することを明らかにした...
❏プロドラッグを利用した細胞除去システムの確立と応用(19657065)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】川上 厚志 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 准教授 (00221896)
【キーワード】発生・分化 / シグナル伝達 / 小型魚類 / プロドラッグ
【概要】生体内の細胞または細胞集団の働きを解析しようとする場合、細胞を取り除く実験が有効な解析法となる。レーザーを用いて物理的に細胞を殺すと方法や、遺伝子工学的な方法によりトキシン遺伝子を発現させる方法などが行われてきたが、信頼性の高い簡便な方法は確立していないのが現状である。本研究ではニトロリダクターゼ酵素(NTR)とプロドラッグを利用して、細胞集団を発生中や発生後の任意の時期に除去できる新たな方法の構...
【医歯薬学】内科系臨床医学:心不全 Heart Failureシグナル伝達を含む研究件
❏心臓マクロファージの新たな分子制御機構の解明と心不全における機能解析について(16K19387)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中山 幸輝 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70721885)
【キーワード】心不全 / マクロファージ / 慢性炎症 / エピゲノム / 循環器・高血圧 (他8件)
【概要】心不全は依然として罹患率と死亡率が高く、病態生理の解明は急務である。我々はこれまでに、マウスの心臓マクロファージが心臓恒常性維持に必須であり、心臓マクロファージ由来のAmphiregulinが心筋細胞保護的作用を持つ事を示した。これら細胞特異的遺伝子発現の転写調節に関して、ATAC-seqで心臓マクロファージのエピゲノム解析を行った。心不全モデルや老化マウスを用いて比較解析し、心臓マクロファージの...
❏新規Gタンパク質共役受容体CXCR7の心不全改善効果の検討(16K09492)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】原田 睦生 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (90431642)
【キーワード】心不全 / CXCR7 / CXCR7遺伝子欠損マウス / シグナル伝達 / 循環器・高血圧 (他6件)
【概要】本研究ではCXCR7の心臓における生理的、病理的役割を解明するために研究を実施した。 心筋細胞特異的CXCR7遺伝子欠損マウスに圧負荷 心不全を誘導すると、野生型マウスと比較して心機能が増悪することが明らかになった。一方で血管内皮特異的、線維芽細胞特異的Cxcr7遺伝子欠損マウスの圧 負荷心不全モデルでは、野生型マウスと比較して明らかな差異を認めなかった。このため、心臓におけるCxcr7は心筋細胞...
❏心筋レドックス応答におけるアミノ酸代謝の重要性(20390228)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐野 元昭 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30265798)
【キーワード】心筋代謝 / 抗酸化ストレス応答 / レドックス制御 / アミノ酸 / 酸化ストレス (他9件)
【概要】脂肪族アルデヒドは活性酸素と比べて安定で膜も通過できるため細胞内を自由に拡散して、タンパク質や核酸などの生体高分子と付加体を形成する。したがって、脂質の過酸化物、特に脂肪族アルデヒドは、酸化ストレスのメディエーターとして主要な役割を果たしている。我々はアルデヒドが細胞内アミノ酸インバランスを起こすことによってGCN2-eIF2alpga-ATF4経路を活性化させ細胞内アミノ酸代謝を活性化することに...
【医歯薬学】内科系臨床医学:マイクロRNA(miRNA)シグナル伝達を含む研究件
❏Cdk6が制御するmicroRNAの探索による骨代謝機構の解明と再生医療への応用(16H05538)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】小笠原 徹 東京大学, 保健・健康推進本部, 講師 (20359623)
【キーワード】micro RNA / 細胞周期 / 骨代謝 / 発生・分化 / 再生医学 (他9件)
【概要】研究課題...
❏がん等におけるシグナル異常活性化に関わるmiRNAとエピジェネティック因子の研究(15K06907)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】microRNA / エピジェネティクス / 悪性リンパ腫 / HTLV-1 / ATL (他9件)
【概要】本研究では、新たな機能的miRNAのスクリーニング法として、RISC-capture法を確立した。これにより悪性リンパ腫細胞においてmiRNAの機能が異常に低下していること、その結果本来抑制されるべきBCR経路などのシグナル伝達経路の脱制御が起こり、慢性的な活性化を引き起こすメカニズムが明らかになった。さらにmiRNA発現異常メカニズムとしてエピジェネティック異常を同定し、腫瘍化過程におけるエピゲ...
❏栄養状態に応答するmiRNAと時計遺伝子の発現振動相互作用の解析(24657081)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (10088859)
【キーワード】microRNA / 時計遺伝子 / 栄養感知 / 線虫 / シグナル伝達 (他6件)
【概要】miR-92は腫瘍形成に関与することが知られているマイクロRNA (miRNA)であるが、その生理機能や介在するシグナル伝達経路は不明な点が多い。我々は、線虫と哺乳動物の培養細胞を用いてmiR-92と時計遺伝子群との機能的相互作用の可能性を検証した。 線虫を用いた解析では、線虫のmiR-92とヒト時計遺伝子Per2のオルソログであるlin-42がお互いの発現を抑制することで、神経や下皮の前駆細胞の...
【医歯薬学】内科系臨床医学:アクチビンシグナル伝達を含む研究件
❏TGF-βスーパーファミリーの因子のシグナル伝達機構と生物学的作用(09480199)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 骨形成因子 / 癌抑制遺伝子 / シグナル伝達 / 増殖抑制 (他11件)
【概要】1. Tkv結合蛋白質クローニングとその哺乳類細胞での機能解析:ショウジョウバエのセリン-スレオニンキナーゼ型レセプターであるThick veins(Tkv)に結合する蛋白質をtwo-hybrid法で検索し、DIAP1(Drosophila apoptosis inhibitor-1)をクローニングした。 2. Smadのシグナル伝達機構における役割:我々はSmadファミリーの分子をその構造と働き...
❏新規TGF-βスーパーファミリー因子の生理作用と臨床応用(08458233)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / アクチビン / 骨形成因子 / レセプター / シグナル伝達 (他9件)
【概要】1.GDF-5のレセブターの同定:我々はBMPファミリーに属する新しい因子GDF-5(growth/differentiation factor-5)のレセブターとの結合と機能解析を行った。GDF-5は2種類のBMPのI型レセプター(BMPR-IAとBMPR-IB)のうちBMPR-IBにのみ特異的に高い親和性で結合することが明らかになり、他のBMPファミリーとの特性の違いが明らかとなった。 2.G...
❏β型トランスフォーミング増殖因子レセプターの作用の研究と臨床応用(07557334)
【研究テーマ】病体医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / レセプター / 癌抑制遺伝子 / シグナル伝達 / 増殖抑制 (他13件)
【概要】β型トランスフォーミング増殖因子(TGF-β)は細胞の増殖を抑制するほか多彩な作用をもった生理活性物質である。TGF-βは二種類のセリン-スレオニンキナーゼ型レセプター(I型、II型)によってシグナルを伝達し、細胞内ではSmadという蛋白質を介してシグナルを伝達する。本研究では以下のプロジェクトについて研究を行った。 1)TGF-βI、II型レセプターの種々の疾患における発現:網膜芽細胞腫や扁平上...
【医歯薬学】内科系臨床医学:核移行シグナル伝達を含む研究件
❏ホスファチジルイノシトール3キナーゼによる核への情報伝達(12460039)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】福井 泰久 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00181248)
【キーワード】イノシトールリン脂質 / PHドメイン / GEF / PIP3 / Rac (他15件)
【概要】ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3K)の役割を検討する目的で、その反応産物PIP3の結合タンパク質の性質、とくにSwap-70と呼ばれるタンパク質について詳しく検討した。Swap-70は当初、B細胞特異的レコンビナーゼとして同定されていたが、B細胞以外では主に細胞質に存在し、レコンビナーゼ以外の役割を果たしていると思われた。検討の結果、Swap-70は増殖因子刺激に伴ってラッフル膜に移行...
❏Ras/MAPキナーゼシグナル伝達系における転写因子活性の制御機構(06680684)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】後藤 由季子 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (70252525)
【キーワード】MAPキナーゼ / MAPKK / Ras / 増殖シグナル伝達 / 核移行 (他6件)
【概要】哺乳類培養細胞に恒常的活性型MAPKKとしてセリン218とセリン222をグルタミン酸の置換したMAPKKの突然変異体(SESE-MAPKK)とSESE-MAPKKのN末付近20アミノ酸を欠失させた変異体(dNSESE-MAPKK)を発現させたところ、SESE-MAPKKでは30%、dNSESE-MAPKKでは60%の内在性MAPキナーゼが活性化された。転写因子の活性を調べるために、TRE, SRE...
【医歯薬学】内科系臨床医学:尿管芽シグナル伝達を含む研究件
❏子宮内胎仔発育遅延モデルにおけるネフロン数減少機序解明とその治療法の開発(23591584)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 尿管芽分岐 / 母体低栄養 / DNAメチル化 / 子宮内環境 (他16件)
【概要】慢性腎臓病の発症はネフロン数に左右される。私達はネフロン数決定要因である尿管芽分岐に関与する分子の研究を行いcaspase-3という酵素が重要であることを見いだした。Caspase-3の下流にある分子b-cateninを活性化する薬物療法を母体低栄養ラットに試みたが副作用のため不成功であった。 新たなネフロン数増加のアプローチとして胎内の栄養により遺伝子の発現が変化する機構の一つDNAメチル化を調...
❏母体低栄養、ステロイド投与のネフロン形成への影響およびそのメカニズムの解明(20591286)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】母体低栄養 / シグナル伝達 / ネフロン数 / プログラミング / 腎発生 (他13件)
【概要】母体低栄養ラットの腎サイズ、尿管芽分岐は胎生14日以降減少する。腎サイズは生後正常となるがネフロン数は減少している。母体低栄養腎において腎発生に重要なシグナル分子は胎生15日には抑制、胎生18日には活性化されていた。一方、アポトーシスの指標、活性型カスパーゼ3は両時期ともに母体低栄養腎で減少していた。カスパーゼ3阻害は尿管芽細胞の運動を抑制した。母体低栄養腎のネフロン数減少はカスパーゼ3を介する細...
【医歯薬学】内科系臨床医学:尿管芽細胞シグナル伝達を含む研究件
❏母体低栄養、ステロイド投与のネフロン形成への影響およびそのメカニズムの解明(20591286)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】母体低栄養 / シグナル伝達 / ネフロン数 / プログラミング / 腎発生 (他13件)
【概要】母体低栄養ラットの腎サイズ、尿管芽分岐は胎生14日以降減少する。腎サイズは生後正常となるがネフロン数は減少している。母体低栄養腎において腎発生に重要なシグナル分子は胎生15日には抑制、胎生18日には活性化されていた。一方、アポトーシスの指標、活性型カスパーゼ3は両時期ともに母体低栄養腎で減少していた。カスパーゼ3阻害は尿管芽細胞の運動を抑制した。母体低栄養腎のネフロン数減少はカスパーゼ3を介する細...
❏胎生期尿路閉塞による異形成腎、低形成腎発症におけるMAPキナーゼの役割の解明(17591115)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞、組織 / MAPキナーゼ / 発生異常 / p38 (他16件)
【概要】本研究は胎生期尿路閉塞がシグナル伝達の中核的酵素MAPキナーゼの変化を介し、異形成、低形成腎を来すという仮説をin vivoおよびin vitroの実験系を用い検証した。胎生60日で尿路閉塞術を行ったヒツジ胎仔腎は多嚢胞性異形成腎となる。嚢胞上皮において増殖、アポトーシスの亢進、線維化の指標であるTGF-βの発現増加と共にMAPキナーゼの異常(p38、活性型ERK増加、JNK減弱)がみられた。そこ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:尿管芽分岐シグナル伝達を含む研究件
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
❏子宮内胎仔発育遅延モデルにおけるネフロン数減少機序解明とその治療法の開発(23591584)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 尿管芽分岐 / 母体低栄養 / DNAメチル化 / 子宮内環境 (他16件)
【概要】慢性腎臓病の発症はネフロン数に左右される。私達はネフロン数決定要因である尿管芽分岐に関与する分子の研究を行いcaspase-3という酵素が重要であることを見いだした。Caspase-3の下流にある分子b-cateninを活性化する薬物療法を母体低栄養ラットに試みたが副作用のため不成功であった。 新たなネフロン数増加のアプローチとして胎内の栄養により遺伝子の発現が変化する機構の一つDNAメチル化を調...
【医歯薬学】内科系臨床医学:小児腎・泌尿器学シグナル伝達を含む研究件
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
❏膜性増殖性糸球体腎炎におけるメサンギウム細胞内シグナルの病態生理学的意義の解明(25461617)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鶴見 晴子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (20632269)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 病理学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 細胞骨格タンパク質 (他14件)
【概要】膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)は、補体調節不全や糸球体への免疫複合体沈着を端緒として発症するが、特徴的なメサンギウム細胞の形態変化がおこるメカニズムは不明である。本研究によりF-actin結合蛋白質EPLINおよび細胞間蛋白質Afadinの正常腎における発現の詳細と膜性増殖性糸球体腎炎などの患者および動物モデルにおける発現変化を解析し、それら分子の発現量により刺激に対する細胞の挙動が変わることが...
❏子宮内胎仔発育遅延モデルにおけるネフロン数減少機序解明とその治療法の開発(23591584)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 尿管芽分岐 / 母体低栄養 / DNAメチル化 / 子宮内環境 (他16件)
【概要】慢性腎臓病の発症はネフロン数に左右される。私達はネフロン数決定要因である尿管芽分岐に関与する分子の研究を行いcaspase-3という酵素が重要であることを見いだした。Caspase-3の下流にある分子b-cateninを活性化する薬物療法を母体低栄養ラットに試みたが副作用のため不成功であった。 新たなネフロン数増加のアプローチとして胎内の栄養により遺伝子の発現が変化する機構の一つDNAメチル化を調...
【医歯薬学】内科系臨床医学:母体低栄養シグナル伝達を含む研究件
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
❏子宮内胎仔発育遅延モデルにおけるネフロン数減少機序解明とその治療法の開発(23591584)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 尿管芽分岐 / 母体低栄養 / DNAメチル化 / 子宮内環境 (他16件)
【概要】慢性腎臓病の発症はネフロン数に左右される。私達はネフロン数決定要因である尿管芽分岐に関与する分子の研究を行いcaspase-3という酵素が重要であることを見いだした。Caspase-3の下流にある分子b-cateninを活性化する薬物療法を母体低栄養ラットに試みたが副作用のため不成功であった。 新たなネフロン数増加のアプローチとして胎内の栄養により遺伝子の発現が変化する機構の一つDNAメチル化を調...
❏母体低栄養、ステロイド投与のネフロン形成への影響およびそのメカニズムの解明(20591286)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】母体低栄養 / シグナル伝達 / ネフロン数 / プログラミング / 腎発生 (他13件)
【概要】母体低栄養ラットの腎サイズ、尿管芽分岐は胎生14日以降減少する。腎サイズは生後正常となるがネフロン数は減少している。母体低栄養腎において腎発生に重要なシグナル分子は胎生15日には抑制、胎生18日には活性化されていた。一方、アポトーシスの指標、活性型カスパーゼ3は両時期ともに母体低栄養腎で減少していた。カスパーゼ3阻害は尿管芽細胞の運動を抑制した。母体低栄養腎のネフロン数減少はカスパーゼ3を介する細...
【医歯薬学】内科系臨床医学:カルシウムシグナルシグナル伝達を含む研究件
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏破骨細胞分化誘導時のカルシウム動態制御機構の解明(19890273)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】黒田 有希子 独立行政法人理化学研究所, 発生神経生物研究チーム, 基礎科学特別研究員 (70455343)
【キーワード】シグナル伝達 / 発生・分化 / 破骨細胞 / カルシウムシグナル
【概要】申請者はIP3R結合タンパク質の一つであるIRBITをノックダウンすると破骨細胞分化因子RANKLによって誘導されるカルシウムオシレーションの始まるタイミングが早まる傾向があることを見いだした。この結果より、IRBITが破骨細胞分化誘導時のカルシウム動態に深く関わっている分子であることが明らかとなった。そこで、破骨細胞分化時、および未分化時にそれぞれ特異的にIRBITに結合するタンパク質のスクリー...
❏咽頭弓および血管系の発生における細胞内カルシウムシグナルの意義の解明(19790740)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】内田 敬子 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (50286522)
【キーワード】発生 / 血管 / 咽頭弓 / カルシウム / 発生・分化 (他13件)
【概要】小児循環器診療の中で、先天性心疾患に合併して比較的頻度高く認められる大動脈の異常は、咽頭弓・血管系および咽頭弓動脈の発生異常から起因すると考えられる。本研究では、遺伝子改変マウスによる個体レベルでの解析や内皮細胞を用いたin vitroの解析によって、咽頭弓、血管系および咽頭弓動脈の発生に、イノシトール三リン酸受容体を中心とした細胞内シグナルが必須であることが示された。 ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:DNAメチル化酵素シグナル伝達を含む研究件
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
❏子宮内胎仔発育遅延モデルにおけるネフロン数減少機序解明とその治療法の開発(23591584)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 尿管芽分岐 / 母体低栄養 / DNAメチル化 / 子宮内環境 (他16件)
【概要】慢性腎臓病の発症はネフロン数に左右される。私達はネフロン数決定要因である尿管芽分岐に関与する分子の研究を行いcaspase-3という酵素が重要であることを見いだした。Caspase-3の下流にある分子b-cateninを活性化する薬物療法を母体低栄養ラットに試みたが副作用のため不成功であった。 新たなネフロン数増加のアプローチとして胎内の栄養により遺伝子の発現が変化する機構の一つDNAメチル化を調...
【医歯薬学】内科系臨床医学:ネフロン数シグナル伝達を含む研究件
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
❏子宮内胎仔発育遅延モデルにおけるネフロン数減少機序解明とその治療法の開発(23591584)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 尿管芽分岐 / 母体低栄養 / DNAメチル化 / 子宮内環境 (他16件)
【概要】慢性腎臓病の発症はネフロン数に左右される。私達はネフロン数決定要因である尿管芽分岐に関与する分子の研究を行いcaspase-3という酵素が重要であることを見いだした。Caspase-3の下流にある分子b-cateninを活性化する薬物療法を母体低栄養ラットに試みたが副作用のため不成功であった。 新たなネフロン数増加のアプローチとして胎内の栄養により遺伝子の発現が変化する機構の一つDNAメチル化を調...
❏母体低栄養、ステロイド投与のネフロン形成への影響およびそのメカニズムの解明(20591286)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】母体低栄養 / シグナル伝達 / ネフロン数 / プログラミング / 腎発生 (他13件)
【概要】母体低栄養ラットの腎サイズ、尿管芽分岐は胎生14日以降減少する。腎サイズは生後正常となるがネフロン数は減少している。母体低栄養腎において腎発生に重要なシグナル分子は胎生15日には抑制、胎生18日には活性化されていた。一方、アポトーシスの指標、活性型カスパーゼ3は両時期ともに母体低栄養腎で減少していた。カスパーゼ3阻害は尿管芽細胞の運動を抑制した。母体低栄養腎のネフロン数減少はカスパーゼ3を介する細...
【医歯薬学】内科系臨床医学:JAKシグナル伝達を含む研究件
❏赤血球分化に関与するシグナル伝達分子の探索と機能解析(10878131)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998
【研究代表者】吉村 昭彦 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (90182815)
【キーワード】JAK / STAT / CIS / エリスポエチン / インターフェロン (他8件)
【概要】我々は赤芽球様細胞ELM-1を用いてエリスロポエチン(EPO)による赤血球分化の研究を行っている。我々はEGF受容体とEPO受容体のキメラ分子を作成し、さら受容体のチロシン残基に変異を導入することで受容体細胞内ドメインの2つのチロシン残基(Y343、Y401)のいずれかが赤血球分化に必須であることを証明した。これら2つのチロシン残基はSTAT5の活性化に必要であり、STAT5と分化は密接に関連して...
❏一過性発現クローニングによるシグナル伝達分子の検索法の開発(10557038)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】吉村 昭彦 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (90182815)
【キーワード】チロシンキナーゼ / JAK / STAT / CIS / ノックアウトマウス (他11件)
【概要】我々は活性化型c-kitやc-fmsを用いたtwo-hybrid法によって新規チロシンキナーゼ基質のスクリーニングを行い、これまでにAPS、STAP-1,2などの新規分子をクローニングした。さらに今回SH2ドメインなどを持たない全く新しいタイプの基質WARSを単離した。本分子にはショウジョウバエでRas-MAPキナーゼ抑制系に働くことが明らかにされているある分子に類似したドメインを有する。非常に興...
❏エリスロポエチン受容体を介する増殖および分化シグナルの解明(09470036)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】吉村 昭彦 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (90182815)
【キーワード】チロシンキナーゼ / JAK / STAT / CIS / ノックアウトマウス (他16件)
【概要】赤血球造血の制御機構を解明するために我々は造血幹細胞に特異的に発現する遺伝子の解析を行った。まず骨髄細胞をセルソーターにて造血幹細胞を分画し、この細胞集団からPCR増幅を経てcDNAライブラリーを作成した。これを酵母two-hybrid用のベクターに組み込み、c-kitをbaitとしたスクリーニングを行った。その結果STAP-1と呼ぶ新規遺伝子をクローニングした。この遺伝子はPleckstrin ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:ストレス顆粒シグナル伝達を含む研究件
❏細胞質内ストレス顆粒形成による生命機能制御機構と疾患におけるその破綻(18H02609)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス顆粒 / 液液相分離 / がん / プロテオミクス / 液-液相分離 (他10件)
【概要】ストレス顆粒(SG)は特定のストレス刺激下で、液-液相分離現象を介して形成される細胞質内構造体であり、その本体はmRNAおよびRNA結合蛋白質等からなる複合体である。本研究では、SGの形成機構、生理機能、および疾患との関連を包括的に解明することを目標に解析を行った。まず、SGの構成分子を網羅的に同定するため、近接依存性タンパク質標識法を活用した新たな手法を開発して探索を行い、新規構成分子を多数同定...
❏ストレス応答キナーゼMTK1による細胞増殖、炎症制御機構と疾患におけるその異常(19390081)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (30322332)
【キーワード】p38 / JNK / MTK1 / ストレス顆粒 / シグナル伝達 (他7件)
【概要】ストレス応答MAPK経路(MAPKKK-MAPKK-MAPK)は、環境ストレスによって活性化され、細胞のストレス応答の制御に重要な役割を果たしている。また、この経路の制御異常が癌や慢性炎症性疾患に深く関与する。本研究では、ストレス応答経路の主要なヒトMAPKKKであるMTK1の活性制御機構の解明を行った。その結果、1)ストレス刺激後にGADD45分子の発現が誘導されてMTK1と結合すると、まずMT...
【医歯薬学】内科系臨床医学:HTLV-1シグナル伝達を含む研究件
❏がん等におけるシグナル異常活性化に関わるmiRNAとエピジェネティック因子の研究(15K06907)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】microRNA / エピジェネティクス / 悪性リンパ腫 / HTLV-1 / ATL (他9件)
【概要】本研究では、新たな機能的miRNAのスクリーニング法として、RISC-capture法を確立した。これにより悪性リンパ腫細胞においてmiRNAの機能が異常に低下していること、その結果本来抑制されるべきBCR経路などのシグナル伝達経路の脱制御が起こり、慢性的な活性化を引き起こすメカニズムが明らかになった。さらにmiRNA発現異常メカニズムとしてエピジェネティック異常を同定し、腫瘍化過程におけるエピゲ...
❏ヒトレトロウイルスの潜伏化を制御する宿主細胞の多様性の分子機構(24790436)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 新領域創成科学研究科, 特任研究員 (90625261)
【キーワード】エピジェネティクス / HIV-1 / HTLV-1 / 潜伏化 / ATL (他9件)
【概要】1. HIV-1の潜伏化過程を可視化できる新たなレポーターを作成し、感染初期におけるLTRの制御機構を解析した結果、感染初期にウイルス遺伝子発現の異なる集団が同時に形成、維持されることを初めて実験的に証明した。さらに感染初期に集団の一部にpolycomb依存的な転写抑制が起こり、感染細胞集団の不均一性を成立させていることがわかった。 2. ATL細胞、Tax発現T細胞及び正常T 細胞におけるH3K...
❏ATL細胞の癌遺伝子中毒と「ポリコーム-miRNA-シグナル伝達分子」回路の異常(23390250)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】渡邉 俊樹 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (30182934)
【キーワード】血液腫瘍学 / HTLV-1 / NP-κB / エピジェネティクス / シグナル伝達 (他6件)
【概要】ATL検体を用いた大規模解析データを基盤に、ATL細胞のシグナル伝達及びエピジェネティック異常を中心に解析を行った。CD7/TSLC1の発現パターンでATL細胞を分取する新たな系の構築に成功し、各病型の腫瘍細胞の正確な遺伝子発現パターンを明らかにした。またATL細胞におけるp38及びHedgehog経路の活性化、Helios遺伝子のスプライシング異常を発見し、機能的役割についても明らかにした。さら...
【医歯薬学】内科系臨床医学:SGLT2シグナル伝達を含む研究件
❏エネルギー代謝維持多臓器間サーキットのハブ臓器としての腎臓の意義と代謝性腎症(17H01562)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 裕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40252457)
【キーワード】慢性腎臓病 / MKD / 臓器連関 / SGLT2 / NAD (他22件)
【概要】糖尿病性腎症を始めとする代謝異常に基づくCKDをMKD(Metabolic Kidney Disease)ととらえMKDにおいては、心蔵、肝臓、脂肪組織、腸管に機能・構造的障害が続発的に発症し、全身のエネルギー代謝の障害を引き起こす。MKDでのSGLT2の発現調節、肝臓由来のケトン体の意義、腸内環境の偏倚によるインスリン抵抗性の発症などを解明した。更にMKDによるエネルギー代謝障害が、MKDの病態...
❏Diabetic tubulopathyの病態解明とその先制医療への応用(16H05315)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】脇野 修 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (50265823)
【キーワード】糖尿病性腎錠 / 近位尿細管 / Rho / Sirtuin / PHD2 (他23件)
【概要】Diabetic Tubulopathyを糖尿病における腎合併症の主たる治療ターゲットとする治療戦略を確立する研究を推進し、その分子標的として小分子G蛋白RhoA、組織虚血センサーPHD2、NAD依存性脱アセチル化酵素Sirtuinそして近位尿細管の糖再吸収担体SGLT2を設定した。これら機能分子の近位尿細管での糖尿病性腎臓病超早期での活性化をまず明らかとし、組織学的変化として近位尿細管細胞の肥大...
【医歯薬学】内科系臨床医学:NMDA受容体シグナル伝達を含む研究件
❏RICS/PX-RICSによる活動依存的スパイン形態変化の制御機構(21390075)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】細胞内情報伝達 / 分子神経生物学 / 神経可塑性 / シグナル伝達 / 脳・神経 (他21件)
【概要】RICSは神経細胞のシナプス後部に局在し、興奮性シグナルとシナプス接着とのリンクに関係すると考えられている。本研究でノックアウトマウス由来神経細胞を用いた解析を行い、NMDA受容体→CaMKII→RICS→Cdc42およびJNKというシグナル伝達経路を見出した。PX-RICSは、非神経細胞ではN-cadherin/β-catenin複合体の輸送に関与することが示されている。本研究で、PX-RICS...
❏Rasシグナル伝達経路の研究(12480209)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】勝木 元也 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 所長 (20051732)
【キーワード】Rasタンパク質 / H-Ras / N-Ras / K-Ras / シグナル伝達 (他15件)
【概要】Rasタンパク質は、細胞増殖、細胞形態、細胞の生存等に関連したシグナル伝達に重要な役割を果たしている、しかし、生体での生理的機能については明らかでなく、我々は3種類すべてのras遺伝子ノックアウトマウスを作製し、その解析を始めた。増殖因子刺激に対する細胞内シグナル伝達でのRasタンパク質の重要性からは予想されなかったことであるが、H-ras(-/-)マウス、N-ras(-/-)マウスおよび2重欠損...
【医歯薬学】内科系臨床医学:サーカデイアンリズムシグナル伝達を含む研究件
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
❏脳時計ニューロンにおける光シグナリングと概日リズム制御の分子解析(19107002)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2011
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 視覚 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他17件)
【概要】本研究では、1)松果体と網膜の光受容ニューロンの特異性を規定する遺伝子ネットワーク、2)概日時計の位相制御機構、3)網膜光受容細胞の光応答特性、という3課題を設定し、動物光受容システムの統合的理解を目指した。その結果、1)松果体特異的な遺伝子発現を司る転写因子等を発見、2)概日時計の位相制御に関わる複数因子を同定して位相決定機構を解明、3)桿体と錐体の光応答特性の違いを生み出す分子機構を明らかにし...
【医歯薬学】内科系臨床医学:インスリン受容体基質(IRS)シグナル伝達を含む研究件
❏肝癌の進展におけるインスリン受容体基質(Irs)の役割(17K15612)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】桜井 賛孝 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70748376)
【キーワード】インスリン受容体基質 / 肝癌 / インスリンシグナル / シグナル伝達 / 糖尿病 (他6件)
【概要】肝癌では種々のシグナル経路が活性化していることが知られている。多くの疫学研究で肥満や糖尿病と肝癌の強い関連が報告されているが、肥満と糖尿病に共通するのはインスリン抵抗性に起因する高インスリン血症である。肝癌形成におけるインスリンシグナルの寄与は不明な点が多いため、両シグナル上流に位置するインスリン受容体基質(Irs)1、Irs2に着目し、肝臓特異的Irs1欠損マウス、肝臓特異的Irs2欠損マウスに...
❏インスリン/IGFシグナルを修飾するIRSのモノユビキチン化の制御機構の解明(17K08625)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / IGF / シグナル伝達 / インスリン受容体基質 / ユビキチン (他11件)
【概要】インスリン/インスリン様成長因子(IGF)は動物の代謝調節や成長に重要である。これらが標的細胞に作用して起こす細胞内シグナルに異常が生じると、糖尿病やがんの発症につながる。本研究では、シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)のモノユビキチン化レベルが複数のユビキチンリガーゼと脱ユビキチン化酵素によって制御され、新しいメカニズムでシグナル強度を調節していることを発見した。さらに、これらの酵素...
【医歯薬学】内科系臨床医学:Pin1シグナル伝達を含む研究件
❏プロリン異性化酵素Pin1,PAR14と含有複合体による代謝調節と治療への展開(26293219)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】浅野 知一郎 広島大学, その他の研究科, 教授 (70242063)
【キーワード】代謝 / 糖尿病 / Pin1 / インスリン / プロリン異性化酵素 (他14件)
【概要】プロリン異性化酵素とは、プロリンとそのN端側のアミノ酸と間のペプチド結合をcis体からtrans体に変化させることで標的タンパクの機能変化を誘導するユニークな酵素である。今回、Pin1はAMPKのγサブユニットに結合し、AMPK活性化抑制から脂肪分解を抑制することが判明した。さらに、Pin1は、転写共役因子PRDM16に結合し分解を促進することで脂肪細胞におけるUCP1発現を抑制することを見出した...
❏プロテオミクスによる代謝調節機序の解明と糖尿病における異常(18390271)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】浅野 知一郎 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70242063)
【キーワード】インスリン / 糖代謝 / 糖尿病 / グルコーストランスポーター / プロテオミクス (他9件)
【概要】インスリンの作用には、IRS-1/2を介したPI3-kinase/Akt活性化が極めて重要な役割を果たしている。我々は、IRS-1に結合するタンパクを、免疫沈降からの複合体解析をLC/MS/MSのシステムを用いて網羅的に検索し、proryl isomerarse I(Pin1)を同定した。Pin1は、プロリンをtrans構造に変化させることでタンパクの構造変化をもたらし、機能を修飾する蛋白である。...
【医歯薬学】内科系臨床医学:カロリー制限シグナル伝達を含む研究件
❏老化に伴う疾患の発症及び進行を抑制する物質の単離とその作用機序の解明(24659181)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / トランスジェニックマウス / 機能性食品 / ガン / 臓器連関 (他15件)
【概要】細胞およびマウスをもちいた抗老化物質探索系の構築と実験系の評価、および抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の解析を行った。細胞、およびマウスをもちいた両方の実験系において、複数の既存物質を添加、または投与することによって、抗老化と関連した代謝状態を模倣できる可能性が示唆された。これらの結果から、構築した実験系が有効に機能することが示唆され、さらに抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の一部を...
❏カロリー制限によるミトコンドリア機能制御機構の解明(22590814)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】新村 健 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70206332)
【キーワード】カロリー制限 / 心筋虚血 / 心保護 / 電子伝達系 / 脱アセチル化 (他14件)
【概要】カロリー制限(以下CR)は、強力な虚血心筋保護効果を発揮する。我々は、CRは特定のミトコンドリア蛋白の脱アセチル化修飾を介して虚血ストレス時の活性酸素種産出を軽減し、心保護効果を発揮する可能性を見出した。このミトコンドリア蛋白修飾は、sirtuin familyによりもたらされていると推測された。次に我々は、心筋細胞特異的SIRT1欠損マウスを作製し、CR効果の発現には心筋細胞のSIRT1が必須で...
【医歯薬学】内科系臨床医学:セラミドシグナル伝達を含む研究件
❏スフィンゴ糖脂質のシグナル制御機能における分子構造・機能連関の統合的理解(15H04696)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】古川 鋼一 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (80211530)
【キーワード】シグレック / スフィンゴ糖脂質 / セラミド / 脂肪酸 / ガングリオシド (他15件)
【概要】細胞膜に発現するスフィンゴ糖脂質によるシグナル制御機能の機構解明のため、糖脂質の糖鎖と脂質部位を含む全体の構造を検討した。糖鎖改変癌細胞とEMARS/MS法によって、糖脂質の会合膜分子を同定し、糖脂質と特異的に結合して癌細胞の悪性形質増強に働くことを示した。一方、糖脂質のシグナル制御における脂質部位の関与の解析のため、GD3発現大腸癌細胞に対し長鎖塩基C4の水酸化に働くDES2遺伝子ノックアウトを...
❏U937細胞を用いた温熱応答メカニズムの解析(14370271)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】鈴木 紀夫 国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (10010050)
【キーワード】Hyperthermia / Heat sensitization / SAPK / JNK / DNA-PK (他22件)
【概要】本申請では、温熱感受性のメカニズム、温熱応答、特に細胞死に至るシグナル伝達と応答遺伝子、タンパク質を明らかにする。そして温熱治療に有用な感受性修飾法の開発を長期目標とする。細胞の生死は、p53経路と別に、細胞の生存・増殖に関わるMAPK(Mitogen activated protein kinase),AKT経路と細胞死に関わるSAPK(Stress activated protein kina...
【医歯薬学】内科系臨床医学:SAPKシグナル伝達を含む研究件
❏SAPK新規標的分子の中心体複製抑制機構及びPLK4の中心体移行機構の解明(25893039)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】中村 貴紀 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30707576)
【キーワード】SAPK / PLK4 / p38 / JNK / 中心体 (他9件)
【概要】中心体は細胞分裂期において紡錘体極として働く事により染色体の均等分配に本質的な役割を担っている。正常細胞では細胞周期1回につき一度だけ中心体複製が起こる様に厳密に制御されている。しかし癌細胞ではストレス刺激により中心体数の異常が容易に引き起こされるが、その分子機構は不明であった。我々は2つのストレス応答経路であるp38/JNK経路およびp53経路が協調的にPLK4を介した中心体複製を制御することを...
❏ストレス応答シグナルによる染色体安定性保持機構と癌におけるその破綻(24390079)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス応答 / p38 / JNK / p53 / 中心体 (他11件)
【概要】本研究では、DNA損傷等のストレス刺激によって活性化される2つのシグナル伝達経路、即ち、ストレス応答MAPK経路とp53経路が、協調してPLK4の活性を制御しており、ストレス環境下で中心体の複製を停止させて、染色体の安定性を保持する機能を持つことを明らかにした。さらに癌細胞で高率に観察されるMKK4(ストレス応答MAPKK)およびp53の機能欠損変異によって、中心体複製調節機構が破綻し、染色体の倍...
❏U937細胞を用いた温熱応答メカニズムの解析(14370271)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】鈴木 紀夫 国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (10010050)
【キーワード】Hyperthermia / Heat sensitization / SAPK / JNK / DNA-PK (他22件)
【概要】本申請では、温熱感受性のメカニズム、温熱応答、特に細胞死に至るシグナル伝達と応答遺伝子、タンパク質を明らかにする。そして温熱治療に有用な感受性修飾法の開発を長期目標とする。細胞の生死は、p53経路と別に、細胞の生存・増殖に関わるMAPK(Mitogen activated protein kinase),AKT経路と細胞死に関わるSAPK(Stress activated protein kina...
【医歯薬学】内科系臨床医学:DNAアレイシグナル伝達を含む研究件
❏応答特異抗体とDNA arrayによる放射線感受性予測システムの構築(14657211)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】鈴木 紀夫 国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (10010050)
【キーワード】シグナル伝達 / DNA array / 応答特異抗体 / JNK / p53 (他8件)
【概要】放射線感受性予測のためヒトT細胞腫癌由来MOLT-4細胞の放射線照射後のシグナル伝達と遺伝子発現制御機構を解析した。細胞死を放射線感受性の指標に、jnkのドミナントネガティブタンパク発現細胞、もしくは、特異的阻害剤による遺伝子発現の変化を、リン酸化特異的抗体によるWestern解析とRT-PCR, DNA arrayを用いて、検討した。X線照射後、SAPK/JNKリン酸化に続いて、転写因子c-My...
❏放射線応答に至る情報伝達とDNA arrayを用いた遺伝子の解析(13770492)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】榎本 敦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20323602)
【キーワード】放射線誘発アポトーシス / シグナル伝達 / DNA array / JNK / c-myc (他8件)
【概要】私は、放射線照射後のシグナル伝達と遺伝子発現制御機構及び放射線感受性のメカニズムを解析することを目的として、SAPK/JNKのリン酸化特異的抗体によるWestern解析とjnkのドミナントネガティブタンパク発現細胞、もしくは、特異的阻害剤による遺伝子発現の変化をRT-PCR, DNA arrayを用いて、放射線感受性を指標に検討した。その結果、ヒトT細胞株由来MOLT-4細胞ではX線照射後、SAP...
【医歯薬学】内科系臨床医学:抑制性T細胞シグナル伝達を含む研究件
❏サイトカインによる炎症と抗炎症のバランス制御機構の解明(22249009)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT細胞 (他19件)
【概要】サイトカインは自然免疫系の細胞や獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインのなかで特にTGFβを中心に病原性のTh17と抑制性T細胞Tregの産生のメカニズムを明らかにした。Tregのマスター遺伝子Foxp3はSmad2,Smad3経路によって誘導され、一方Th17はSmadに依存しない経路によって誘導された。Smad非依存性の経路としてJNK-c-junによってEomesderminという遺...
❏サイトカインのシグナル制御と免疫制御の分子機構(18109005)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT (他20件)
【概要】サイトカインはマクロファージや樹状細胞などの自然免疫系の細胞やT 細胞などの獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインシグナルを制御するSOCSファミリーとSpred/Sproutyファミリーを中心に主に遺伝子改変マウスを用いて個体レベルでの解析を行って来た。その結果SOCS1やSOCS3は転写因子STATを制御することで、ヘルパーT細胞(Th17やTreg)の分化を調節することを見いだした。...
【医歯薬学】内科系臨床医学:獲得免疫シグナル伝達を含む研究件
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏Stem Cell Memory T細胞の創出と応用(16K15292)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】腫瘍免疫 / メモリーT細胞 / 疲弊化 / Notch / 分化制御 (他17件)
【概要】最近、新規メモリーT細胞サブセットである幹細胞メモリーT(Tscm)細胞が発見され、新たなT細胞移入療法の素材として注目されている。Tscm細胞は長命で抗原刺激に応答して急速に増殖し、多数のエフェクターT細胞を産生する。我々はヒト末梢血よりEBウイルスや腫瘍抗原特異的T細胞を増幅させたのち、ヒトNotch-ligand, hDLL1を発現するOP9細胞と共培養することにより、エフェクターT細胞をT...
【医歯薬学】内科系臨床医学:STATシグナル伝達を含む研究件
❏サイトカインによる炎症と抗炎症のバランス制御機構の解明(22249009)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT細胞 (他19件)
【概要】サイトカインは自然免疫系の細胞や獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインのなかで特にTGFβを中心に病原性のTh17と抑制性T細胞Tregの産生のメカニズムを明らかにした。Tregのマスター遺伝子Foxp3はSmad2,Smad3経路によって誘導され、一方Th17はSmadに依存しない経路によって誘導された。Smad非依存性の経路としてJNK-c-junによってEomesderminという遺...
❏サイトカインのシグナル制御と免疫制御の分子機構(18109005)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT (他20件)
【概要】サイトカインはマクロファージや樹状細胞などの自然免疫系の細胞やT 細胞などの獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインシグナルを制御するSOCSファミリーとSpred/Sproutyファミリーを中心に主に遺伝子改変マウスを用いて個体レベルでの解析を行って来た。その結果SOCS1やSOCS3は転写因子STATを制御することで、ヘルパーT細胞(Th17やTreg)の分化を調節することを見いだした。...
❏赤血球分化に関与するシグナル伝達分子の探索と機能解析(10878131)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998
【研究代表者】吉村 昭彦 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (90182815)
【キーワード】JAK / STAT / CIS / エリスポエチン / インターフェロン (他8件)
【概要】我々は赤芽球様細胞ELM-1を用いてエリスロポエチン(EPO)による赤血球分化の研究を行っている。我々はEGF受容体とEPO受容体のキメラ分子を作成し、さら受容体のチロシン残基に変異を導入することで受容体細胞内ドメインの2つのチロシン残基(Y343、Y401)のいずれかが赤血球分化に必須であることを証明した。これら2つのチロシン残基はSTAT5の活性化に必要であり、STAT5と分化は密接に関連して...
【医歯薬学】外科系臨床医学:胸腺シグナル伝達を含む研究件
❏核内シグナル分子によるT細胞分化の制御機構(25460606)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】新田 剛 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30373343)
【キーワード】T細胞 / 胸腺 / TCR / シグナル伝達 / 核 (他9件)
【概要】本研究では、免疫系の司令塔であるT細胞の分化を制御する動作原理の解明を目的とし、T細胞の分化に重要な役割を担う新規分子Themisの機能解析を行った。ThemisはT細胞の核内でアダプター分子Grb2と結合し、核内Grb2量を制御すること、およびThemisの核移行とGrb2結合はT細胞分化制御に必須であることがわかった。一方で、Themisの核移行は末梢T細胞のサイトカイン産生には必要ではなく、...
❏サイトカインによる炎症と抗炎症のバランス制御機構の解明(22249009)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT細胞 (他19件)
【概要】サイトカインは自然免疫系の細胞や獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインのなかで特にTGFβを中心に病原性のTh17と抑制性T細胞Tregの産生のメカニズムを明らかにした。Tregのマスター遺伝子Foxp3はSmad2,Smad3経路によって誘導され、一方Th17はSmadに依存しない経路によって誘導された。Smad非依存性の経路としてJNK-c-junによってEomesderminという遺...
【医歯薬学】外科系臨床医学:NADシグナル伝達を含む研究件
❏エネルギー代謝維持多臓器間サーキットのハブ臓器としての腎臓の意義と代謝性腎症(17H01562)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 裕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40252457)
【キーワード】慢性腎臓病 / MKD / 臓器連関 / SGLT2 / NAD (他22件)
【概要】糖尿病性腎症を始めとする代謝異常に基づくCKDをMKD(Metabolic Kidney Disease)ととらえMKDにおいては、心蔵、肝臓、脂肪組織、腸管に機能・構造的障害が続発的に発症し、全身のエネルギー代謝の障害を引き起こす。MKDでのSGLT2の発現調節、肝臓由来のケトン体の意義、腸内環境の偏倚によるインスリン抵抗性の発症などを解明した。更にMKDによるエネルギー代謝障害が、MKDの病態...
❏Diabetic tubulopathyの病態解明とその先制医療への応用(16H05315)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】脇野 修 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (50265823)
【キーワード】糖尿病性腎錠 / 近位尿細管 / Rho / Sirtuin / PHD2 (他23件)
【概要】Diabetic Tubulopathyを糖尿病における腎合併症の主たる治療ターゲットとする治療戦略を確立する研究を推進し、その分子標的として小分子G蛋白RhoA、組織虚血センサーPHD2、NAD依存性脱アセチル化酵素Sirtuinそして近位尿細管の糖再吸収担体SGLT2を設定した。これら機能分子の近位尿細管での糖尿病性腎臓病超早期での活性化をまず明らかとし、組織学的変化として近位尿細管細胞の肥大...
【医歯薬学】外科系臨床医学:増殖因子シグナル伝達を含む研究件
❏ヘテロ受容体カップリングのシグナル特性と人工リガンド創成の研究(15K14473)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】松本 邦夫 金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (90201780)
【キーワード】細胞増殖因子 / チロシンキナーゼ / 受容体 / サイトカイン / 増殖因子受容体 (他11件)
【概要】細胞増殖因子受容体をダイマー化する人工リガンド技術は再生医療に応用可能であるとともに、従来にない生物活性をもつ人工リガンドを創成できる可能性が考えられる。本研究は、異なる受容体同士を人為的にダイマー化することで、ヘテロ受容体のシグナル活性化につながるかを検討した。ダイマー形成の評価系としてsplit luciferase系と原子間力顕微鏡による解析系を確立した。一方、MET受容体、RET受容体、I...
❏ホスファチジルイノシトール3キナーゼによる核への情報伝達(12460039)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】福井 泰久 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00181248)
【キーワード】イノシトールリン脂質 / PHドメイン / GEF / PIP3 / Rac (他15件)
【概要】ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3K)の役割を検討する目的で、その反応産物PIP3の結合タンパク質の性質、とくにSwap-70と呼ばれるタンパク質について詳しく検討した。Swap-70は当初、B細胞特異的レコンビナーゼとして同定されていたが、B細胞以外では主に細胞質に存在し、レコンビナーゼ以外の役割を果たしていると思われた。検討の結果、Swap-70は増殖因子刺激に伴ってラッフル膜に移行...
【医歯薬学】外科系臨床医学:神経筋疾患シグナル伝達を含む研究件
❏NMJ形成シグナルの理解に基づく多様な神経筋疾患の克服(20H00496)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】神経筋シナプス / 神経筋疾患 / 神経筋シナプス形成シグナル / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】神経筋シナプス(NMJ:Neuromuscular Junction)は骨格筋収縮の制御に必須であり、その喪失は呼吸を含む運動機能の喪失を招く。本研究代表者らは「細胞内分子Dok-7による受容体型キナーゼMuSKの活性化」がNMJ形成シグナルに必須であり、その異常がNMJ形成不全(DOK7型筋無力症)の原因であることを発見した。さらに、NMJ形成を増強する新たな制御技術を創出し、筋無力症や筋ジスト...
❏ゲノムワイドスクリーニングに基づく神経筋シナプス形成メカニズムの包括的解析(15K18500)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】植田 亮 東京大学, 医科学研究所, 助教 (10445025)
【キーワード】神経筋シナプス / 神経筋疾患 / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】神経筋接合部(NMJ)は、運動神経と骨格筋の筋線維(筋管)を結ぶ個体の運動制御に必須のシナプスである。その形成には筋管に存在する受容体型チロシンキナーゼMuSKと、その活性化により惹起される「NMJ形成シグナル」の駆動が重要である。「NMJ形成シグナル」はNMJ異常に起因する先天性筋無力症候群に加え、筋萎縮性側索硬化症や加齢性筋萎縮等において観察される、NMJ形成不全の理解・治療法確立において重要...
❏細胞内リン酸化シグナルによるNMJ形成・維持の制御機構(25460357)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】手塚 徹 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50312319)
【キーワード】神経科学 / 神経筋接合部 / シグナル伝達 / 神経筋疾患 / 神経筋シナプス (他6件)
【概要】我々の呼吸や運動に不可欠の構造である神経筋接合部(Neuromuscular junction: NMJ)の形成・維持には骨格筋特異的な受容体型チロシンリン酸化酵素MuSKが必須である。このMuSKの活性化には運動神経由来のMuSK活性化因子AgrinによるMuSKの共受容体Lrp4を介する活性化と骨格筋蛋白質Dok-7による細胞内からの活性化が必要であるが、本研究において、Dok-7によるMuS...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ニューロンシグナル伝達を含む研究件
❏ニューロン・グリア相互作用の分子機構解析手法の開発(16K15240)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】神山 淳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30437511)
【キーワード】細胞間相互作用 / アストロサイト / 神経変性疾患 / バイオインフォマティクス / ニューロン (他8件)
【概要】神経変性疾患のメカニズム解明に向けて『神経細胞とグリア細胞の細胞間相互作用の重要性』が明らかとなりつつある。本研究では『生きたまま』の状況を反映した、神経細胞-グリア細胞間の相互作用を解析可能な手法を開発した。特に、異なる動物種から神経細胞及びグリア細胞を調整し、種間の配列多様性を利用した、次世代シーケンスとバイオインフォマティクスの活用により、各細胞で生じているトランスクリプトームのスナップショ...
❏RICS/PX-RICSによる活動依存的スパイン形態変化の制御機構(21390075)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】細胞内情報伝達 / 分子神経生物学 / 神経可塑性 / シグナル伝達 / 脳・神経 (他21件)
【概要】RICSは神経細胞のシナプス後部に局在し、興奮性シグナルとシナプス接着とのリンクに関係すると考えられている。本研究でノックアウトマウス由来神経細胞を用いた解析を行い、NMDA受容体→CaMKII→RICS→Cdc42およびJNKというシグナル伝達経路を見出した。PX-RICSは、非神経細胞ではN-cadherin/β-catenin複合体の輸送に関与することが示されている。本研究で、PX-RICS...
❏内因性カンナビノイドを介する逆行性シナプス伝達のメカニズムとその生理的意義の解明(17100004)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】狩野 方伸 東大, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40185963)
【キーワード】分子 / 細胞神経科学 / ニューロン / シナプス / 神経回路 (他19件)
【概要】脳内に存在するマリファナ類似物質(内因性カンナビノイド)はニューロンのシナプス後部から放出され、逆行性にシナプス前終末のカンナビノイドCB_1受容体に作用して、神経伝達物質放出の減少を引き起こす。本研究では、内因性カンナビノイドのシナプス伝達調節の機構とその脳機能における役割の解明を目指した。4年間の研究において、中枢シナプスにおける内因性カンナビノイドの生合成、放出、分解の分子機構をほぼ解明し、...
【医歯薬学】外科系臨床医学:MAPK経路シグナル伝達を含む研究件
❏癌の発症/再発を担うERKシグナル制御性遺伝子群の機能解析(17K08650)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】久保田 裕二 東京大学, 医科学研究所, 助教 (70614973)
【キーワード】がん / MAPK経路 / ERK経路 / シグナル伝達 / 再発癌 (他6件)
【概要】ERK経路(Raf-MEK-ERK)は増殖刺激により活性化されて細胞増殖を誘導する一方で、経路上流に位置する増殖因子受容体、Ras、Rafなどの遺伝子変異はERKシグナルの異常活性化を導き、発癌を駆動する。しかし、これらの変異体の出現がどのようなプロセスを経て細胞の癌化や多様な悪性形質を誘導するのか、その分子機序には不明な点が多い。本研究ではERKシグナルが異常活性化を示す細胞株について、網羅的な...
❏MEK遺伝子変異がもたらすERK経路の異常活性化機構と疾患誘導プロセスの解明(15K19019)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】久保田 裕二 東京大学, 医科学研究所, 助教 (70614973)
【キーワード】MAPK経路 / 癌 / 先天性疾患 / 遺伝子変異 / シグナル伝達
【概要】ERK経路は細胞増殖、分化、発癌制御など各種細胞機能を担うシグナル伝達経路である。最近、孤発性癌および先天性Ras/MAPK症候群の遺伝学的解析から、ERK経路のMAPKKであるMEKの遺伝子変異が多数同定された。申請者は、これらMEK遺伝子変異により異常ERK活性が生じることで、機能未知の新規蛋白質(約10 kDa)およびncRNA(lncRNA)が発現誘導されることを見出した。これらの分子は高...
【医歯薬学】外科系臨床医学:細胞運動シグナル伝達を含む研究件
❏生細胞イメージングに基づく情報の流れの推定(25710022)
【研究テーマ】システムゲノム科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤井 哲 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20500367)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞運動 / 細胞性粘菌 / 定量的解析 / 走化性 (他12件)
【概要】細胞は、細胞外刺激の時系列に埋め込まれている様々な情報を、いくつものシグナル経路を利用して選択的に処理していると考えられる。複雑かつ時々刻々と変化する環境情報から、細胞がいかに臨機応変な情報処理をおこなえているかの理解を目的として、細胞性粘菌の細胞運動についての、細胞内シグナル因子の局在や活性を、高精度の時空間系列データを取得し、加えて、微小流路観察系を用いた誘因物質濃度の時空間的制御によって、様...
❏膜性増殖性糸球体腎炎におけるメサンギウム細胞内シグナルの病態生理学的意義の解明(25461617)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鶴見 晴子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (20632269)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 病理学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 細胞骨格タンパク質 (他14件)
【概要】膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)は、補体調節不全や糸球体への免疫複合体沈着を端緒として発症するが、特徴的なメサンギウム細胞の形態変化がおこるメカニズムは不明である。本研究によりF-actin結合蛋白質EPLINおよび細胞間蛋白質Afadinの正常腎における発現の詳細と膜性増殖性糸球体腎炎などの患者および動物モデルにおける発現変化を解析し、それら分子の発現量により刺激に対する細胞の挙動が変わることが...
❏子宮内胎仔発育遅延モデルにおけるネフロン数減少機序解明とその治療法の開発(23591584)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 尿管芽分岐 / 母体低栄養 / DNAメチル化 / 子宮内環境 (他16件)
【概要】慢性腎臓病の発症はネフロン数に左右される。私達はネフロン数決定要因である尿管芽分岐に関与する分子の研究を行いcaspase-3という酵素が重要であることを見いだした。Caspase-3の下流にある分子b-cateninを活性化する薬物療法を母体低栄養ラットに試みたが副作用のため不成功であった。 新たなネフロン数増加のアプローチとして胎内の栄養により遺伝子の発現が変化する機構の一つDNAメチル化を調...
【医歯薬学】外科系臨床医学:細胞間相互作用シグナル伝達を含む研究件
❏ニューロン・グリア相互作用の分子機構解析手法の開発(16K15240)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】神山 淳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30437511)
【キーワード】細胞間相互作用 / アストロサイト / 神経変性疾患 / バイオインフォマティクス / ニューロン (他8件)
【概要】神経変性疾患のメカニズム解明に向けて『神経細胞とグリア細胞の細胞間相互作用の重要性』が明らかとなりつつある。本研究では『生きたまま』の状況を反映した、神経細胞-グリア細胞間の相互作用を解析可能な手法を開発した。特に、異なる動物種から神経細胞及びグリア細胞を調整し、種間の配列多様性を利用した、次世代シーケンスとバイオインフォマティクスの活用により、各細胞で生じているトランスクリプトームのスナップショ...
❏肝臓の幹/前駆細胞の性状解析と肝再生・病態における役割(13F03750)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 肝臓 / 発がん (他15件)
【概要】重篤な、あるいは、慢性的な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な肝前駆細胞(LPC)が活性化して組織の再生に寄与している。LPCは、肝線維化や肝がん等の病態に関連することが長らく指摘されているものの、その実態や機序は未解明である。本研究課題では、LPCと、これの制御に関わるニッチとの相互作用に注目して、両者の性状・制御機構および肝臓の病態における役割の一端を明らかにすることを目的とした。 前...
【医歯薬学】外科系臨床医学:血管内皮シグナル伝達を含む研究件
❏糸球体濾過障壁の恒常性維持におけるGpr116受容体の作用機構(16K07344)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中村 信大 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (80361765)
【キーワード】受容体 / 血管内皮細胞 / 腎蔵 / シグナル伝達 / 糸球体 (他9件)
【概要】本研究では,まず,Gpr116が腎糸球体の血管内皮細胞に局在することを免疫電顕で明らかにした。次に,正常マウスとGpr116欠損マウスの糸球体血管内皮細胞の遺伝子比較解析を行い,Gpr116欠損によって変動する遺伝子を同定した。また,Gpr116の細胞内シグナル伝達経路については,Gpr116の過剰発現によって活性化状態に変化する細胞内シグナル伝達分子の候補の絞り込みができた。さらに,Gpr116...
❏サイトカインによる細胞の増殖分化と細胞死のシグナル伝達(09044264)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】サイトカイン / サイトカイン受容体 / シグナル伝達 / アポトーシス / 造血 (他16件)
【概要】造血細胞の生存はサイトカインに依存しており、サイトカイン除去により細胞死が誘導される。我々はすでにこのサイトカインによる細胞死抑制機能にはサイトカインにより活性化されるRASが重要であることを示した。そこで、RASの変異体を用いてRAS下流のシグナル経路の解析を行い、RASはRAF/MAPキナーゼ経路とPI3キナーゼ経路の両方を介して細胞死を抑制していることを明かにした。一方、サイトカイン非存在下...
❏サイトカインによるシグナル伝達機構の解析(07409001)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1998
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】サイトカン / サイトカン受容体 / シグナル伝達 / 造血 / アポトーシス (他23件)
【概要】IL-3/GM-CSF/IL-5受容体の変異体を使ったシグナルの解析からRASとSTAT5という二つの主要なシグナル伝達経路が明らかになってきたので、これらの活性化とサイトカイン機能との関連を中心に研究を展開した。造血細胞はその増殖だけでなく、生存にもサイトカインによる刺激を必要としており、RASの活性化は造血細胞においては細胞死の抑制に重要であることを明らかにした。さらに、RASはRAF/MAP...
【医歯薬学】外科系臨床医学:タンパク質リン酸化シグナル伝達を含む研究件
❏ストレス応答キナーゼMTK1による細胞死、細胞増殖制御機構と癌におけるその異常(21390090)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】武川 睦寛 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】分子病態学 / 分子腫瘍学 / シグナル伝達 / MAPキナーゼ / ストレス応答 (他7件)
【概要】ストレス応答MAPK経路は、DNA損傷などの環境ストレス刺激によって活性化され、細胞のストレス応答の制御に中心的な役割を果たしている。また、この経路の制御異常が癌を始めとする難治性疾患の発症にも関与する。本研究ではストレス応答経路の主要なMAPKKKであるMTK1の生理機能の解析を行い、MTK1がサイクリンの発現を負に制御して増殖抑制に寄与することを見出した。またMTK1の新たな基質分子として特定...
❏分解制御型プローブの創案と展開(20685012)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐藤 守俊 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (00323501)
【キーワード】プローブ / 可視化 / キナーゼ / ユビキチン / タンパク質分解 (他10件)
【概要】分子イメージングにおいては,特定の生体イオンや生体分子を捕まえて光を発生する,いわゆるプローブと呼ばれる新しい分子の開発が必要となる.本研究では,様々な生命機能や疾患において極めて重要な分子過程であるタンパク質のリン酸化について,その生体内(in vivo)での動態を可視化計測する新しい原理のプローブ("分解制御型プローブ"と名付ける)の開発研究を行った. ...
❏脳時計ニューロンにおける光シグナリングと概日リズム制御の分子解析(19107002)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2011
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 視覚 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他17件)
【概要】本研究では、1)松果体と網膜の光受容ニューロンの特異性を規定する遺伝子ネットワーク、2)概日時計の位相制御機構、3)網膜光受容細胞の光応答特性、という3課題を設定し、動物光受容システムの統合的理解を目指した。その結果、1)松果体特異的な遺伝子発現を司る転写因子等を発見、2)概日時計の位相制御に関わる複数因子を同定して位相決定機構を解明、3)桿体と錐体の光応答特性の違いを生み出す分子機構を明らかにし...
【医歯薬学】外科系臨床医学:チロシンキナーゼシグナル伝達を含む研究件
❏ヘテロ受容体カップリングのシグナル特性と人工リガンド創成の研究(15K14473)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】松本 邦夫 金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (90201780)
【キーワード】細胞増殖因子 / チロシンキナーゼ / 受容体 / サイトカイン / 増殖因子受容体 (他11件)
【概要】細胞増殖因子受容体をダイマー化する人工リガンド技術は再生医療に応用可能であるとともに、従来にない生物活性をもつ人工リガンドを創成できる可能性が考えられる。本研究は、異なる受容体同士を人為的にダイマー化することで、ヘテロ受容体のシグナル活性化につながるかを検討した。ダイマー形成の評価系としてsplit luciferase系と原子間力顕微鏡による解析系を確立した。一方、MET受容体、RET受容体、I...
❏炎症抑制と組織修復を促す細胞シグナルの解明(25221305)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 炎症 / マクロファージ / 制御性T細胞 (他23件)
【概要】免疫システムは正負のシグナルがバランスを保って進行することで恒常性が維持され、この破綻がアレルギー疾患などの免疫疾患につながる。本研究はこのような免疫応答の恒常性を支えるサイトカインとそのシグナル制御の基本原理の解明し、疾患治療に応用することを目的とする。本研究では免疫を負に制御し炎症応答を収束させる3つの重要な因子を見出した。第一は核内オーファン受容体NR4aで制御性T細胞の発生維持に必要である...
❏サイトカインによる炎症と抗炎症のバランス制御機構の解明(22249009)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT細胞 (他19件)
【概要】サイトカインは自然免疫系の細胞や獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインのなかで特にTGFβを中心に病原性のTh17と抑制性T細胞Tregの産生のメカニズムを明らかにした。Tregのマスター遺伝子Foxp3はSmad2,Smad3経路によって誘導され、一方Th17はSmadに依存しない経路によって誘導された。Smad非依存性の経路としてJNK-c-junによってEomesderminという遺...
【医歯薬学】外科系臨床医学:免疫制御シグナル伝達を含む研究件
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏胆道癌における癌ワクチン療法の有効性とサイトカインシグナル抑制分子の役割について(26893183)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2014-08-29 - 2016-03-31
【研究代表者】緒方 久修 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (70432945)
【キーワード】癌ワクチン / 胆道癌 / 免疫 / 免疫療法 / 癌 (他10件)
【概要】申請者らは既治療が不応となった胆道癌患者を対象としたカクテルペプチド癌ワクチン療法第Ⅱ相治験を行った。本臨床研究に使用するカクテルペプチドの一つOCV-105 はcDNA マイクロアレイ法による包括的ゲノム情報から膵癌、胆管癌組織に高頻度に発現する遺伝子として同定され、CTLを誘導し得るHLA-A2402 拘束性エピトープペプチドである。本試験で使用する他の二つ、エルパモチド、OCV-101はVE...
❏サイトカインのシグナル制御と免疫制御の分子機構(18109005)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT (他20件)
【概要】サイトカインはマクロファージや樹状細胞などの自然免疫系の細胞やT 細胞などの獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインシグナルを制御するSOCSファミリーとSpred/Sproutyファミリーを中心に主に遺伝子改変マウスを用いて個体レベルでの解析を行って来た。その結果SOCS1やSOCS3は転写因子STATを制御することで、ヘルパーT細胞(Th17やTreg)の分化を調節することを見いだした。...
【医歯薬学】外科系臨床医学:性ステロイドホルモンシグナル伝達を含む研究件
❏エストロゲンによる脂肪細胞の褐色化を介した代謝恒常性維持機構の解明(16K20174)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】上田 和孝 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (60375798)
【キーワード】エストロゲン / 中枢神経系 / 肥満 / 女性ホルモン / 褐色脂肪 (他9件)
【概要】本研究では、閉経後女性が肥満をきたすメカニズムについて、動物モデルを用いて検討した。エストロゲン受容体rapid, non-genomicシグナル特異的ブロックマウスは、野生型マウスに比べ体重増加をきたし、自発的活動性と熱産生が低下し、白色脂肪組織の褐色化(ベージュ化)が抑制されており、脳視床下部において脱リン酸化酵素であるPP2Aの活性が低下していた。本マウスにPP2A活性化薬を脳室内投与すると...
❏子宮内膜機能発現に関与する細胞内シグナル伝達機構の解明(12470348)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】吉村 泰典 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (10129736)
【キーワード】子宮内膜 / シグナル伝達 / チロシンリン酸化 / Srcキナーゼ / ヒストンアセチル化 (他12件)
【概要】本研究では、子宮内膜の多様な機能発現を担う細胞内シグナル伝達経路の解明を目的として、チロシンリン酸化、ヒストンアセチル化、酸化還元(レドックス)反応について検討し、以下の点を明らかにした。 1.リン酸化:内膜分化(脱落膜化)系において、種々の蛋白のリン酸化状態が変化すると同時に、src familyチロシンキナーゼのひとつであるc-Srcが活性化していた。活性化型c-Srcを認識する抗体clone...
【医歯薬学】外科系臨床医学:病理学シグナル伝達を含む研究件
❏肝細胞癌の分子病理学的知見に基づくサブクラス分類の確立(26293081)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】坂元 亨宇 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40221270)
【キーワード】病理学 / 肝細胞癌 / シグナル伝達 / サブクラス / ERK (他6件)
【概要】シグナル伝達系・表現型などの特徴を免疫組織学的に解析し、悪性度も反映する肝細胞癌の新たなサブクラス分類を確立した。幹細胞・胆管上皮マーカーを発現する症例群では治療標的の候補であるMAPK経路の活性化やグリピカン3の高発現と関連することが、WNTシグナル経路が活性化した症例群はMRI画像診断により検出可能であることが示された。今後、これらの臨床応用が期待される。 ...
❏膜性増殖性糸球体腎炎におけるメサンギウム細胞内シグナルの病態生理学的意義の解明(25461617)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鶴見 晴子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (20632269)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 病理学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 細胞骨格タンパク質 (他14件)
【概要】膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)は、補体調節不全や糸球体への免疫複合体沈着を端緒として発症するが、特徴的なメサンギウム細胞の形態変化がおこるメカニズムは不明である。本研究によりF-actin結合蛋白質EPLINおよび細胞間蛋白質Afadinの正常腎における発現の詳細と膜性増殖性糸球体腎炎などの患者および動物モデルにおける発現変化を解析し、それら分子の発現量により刺激に対する細胞の挙動が変わることが...
❏肺高血圧症に関連するBMPによる転写制御のChIP-seq解析(22790750)
【研究テーマ】呼吸器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】鯉沼 代造 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80375071)
【キーワード】シグナル伝達 / ゲノム / 内科 / 病理学 / 循環器・高血圧
【概要】特発性肺高血圧症との関係が深い骨形成因子(BMP)シグナルについて、肺動脈平滑筋細胞および血管内皮細胞を用いて、次世代シーケンサーを用いたクロマチン免疫沈降-シーケンシング法(ChIP-seq)による下流の転写因子Smad1/Smad5の網羅的結合部位同定を行った。その結果肺動脈平滑筋細胞特異的な新規標的遺伝子を同定し、siRNAや阻害剤を用いた検討によりその病態との関与を示唆する役割を見出した。...
【医歯薬学】外科系臨床医学:リンパ管新生シグナル伝達を含む研究件
❏がん微小環境の制御機構(22220013)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 微小環境 / シグナル伝達 / 血管新生 / リンパ管新生 (他8件)
【概要】1)TGF-βによって誘導されるEMTに関する研究を行った。これまで我々は転写因子TTF-1がTGF-βシグナルに拮抗し、肺腺がんにおいてEMTを抑制することを明らかにしていた。さらに我々はTTF-1がTGF-β2の発現を抑制することを明らかにしていたが、もう一つのメカニズムとしてTTF-1がSmad3に結合してDNAへの結合を抑え、Smad3の転写活性を抑えることを明らかにした。 2)TGF-β...
❏リンパ管新生の制御機構(19209009)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】シグナル伝達 / 病理学 / 発生・分化 / 癌 / リンパ管新生 (他9件)
【概要】我々はリンパ管新生の制御機構を明らかにするためにリンパ管新生のマスター因子Prox1の作用を中心に研究を行った。我々はTGF-βシグナルによってProx1の発現が抑制され, HoxD8によって発現が誘導されることを見いだした。また、Prox1がEtsファミリーの転写因子や核内受容体COUP-TFII1と結合し,リンパ管新生に重要な働きを示すことを明らかにした。さらにProx1の標的遺伝子として新た...
【医歯薬学】外科系臨床医学:cDNAクローニングシグナル伝達を含む研究件
❏β型トランスフォーミング増殖因子レセプターの作用の研究と臨床応用(07557334)
【研究テーマ】病体医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / レセプター / 癌抑制遺伝子 / シグナル伝達 / 増殖抑制 (他13件)
【概要】β型トランスフォーミング増殖因子(TGF-β)は細胞の増殖を抑制するほか多彩な作用をもった生理活性物質である。TGF-βは二種類のセリン-スレオニンキナーゼ型レセプター(I型、II型)によってシグナルを伝達し、細胞内ではSmadという蛋白質を介してシグナルを伝達する。本研究では以下のプロジェクトについて研究を行った。 1)TGF-βI、II型レセプターの種々の疾患における発現:網膜芽細胞腫や扁平上...
❏TGF-βレセプターによるシグナル伝達機構の研究(07457032)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1995
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究會, 癌研究所・生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / レセプター / リン酸化 / シグナル伝達 / 免疫抑制剤 (他8件)
【概要】1. β型トランスフォーミング増殖因子(TGF-β)のII型レセプターによるI型レセプターの活性化 TGF-βはまずII型レセプターに結合し、この結果I型レセプターをリン酸化して活性化するが、そのさいI型レセプターのGSドメインとよばれる構造が重要であることがこれまでに知られている。今回我々は、I型レセプターの膜貫通領域とGSドメインの間に位置する領域(以下、JM領域)のシグナル伝達における重要性...
【医歯薬学】外科系臨床医学:肝がんシグナル伝達を含む研究件
❏肝癌の進展におけるインスリン受容体基質(Irs)の役割(17K15612)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】桜井 賛孝 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70748376)
【キーワード】インスリン受容体基質 / 肝癌 / インスリンシグナル / シグナル伝達 / 糖尿病 (他6件)
【概要】肝癌では種々のシグナル経路が活性化していることが知られている。多くの疫学研究で肥満や糖尿病と肝癌の強い関連が報告されているが、肥満と糖尿病に共通するのはインスリン抵抗性に起因する高インスリン血症である。肝癌形成におけるインスリンシグナルの寄与は不明な点が多いため、両シグナル上流に位置するインスリン受容体基質(Irs)1、Irs2に着目し、肝臓特異的Irs1欠損マウス、肝臓特異的Irs2欠損マウスに...
❏肝臓の幹/前駆細胞の性状解析と肝再生・病態における役割(13F03750)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 肝臓 / 発がん (他15件)
【概要】重篤な、あるいは、慢性的な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な肝前駆細胞(LPC)が活性化して組織の再生に寄与している。LPCは、肝線維化や肝がん等の病態に関連することが長らく指摘されているものの、その実態や機序は未解明である。本研究課題では、LPCと、これの制御に関わるニッチとの相互作用に注目して、両者の性状・制御機構および肝臓の病態における役割の一端を明らかにすることを目的とした。 前...
【医歯薬学】外科系臨床医学:浸潤・転移シグナル伝達を含む研究件
❏がん転移機構の分子シグナルから個体レベルまでの包括的解析(20H00513)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 卓越教授 (90209908)
【キーワード】浸潤・転移 / シグナル伝達 / 分子イメージング / がん微小環境 / 実験動物モデル
【概要】(柱1)TGF-βおよびEMTのがん転移における役割 Smad4の異常は膵臓がん症例の半数で見られる。我々はヒト膵臓がん細胞株についてSmad4の発現を確認し、R-Smadのリン酸化、non-Smadシグナルの活性化、Smad4ノックアウト細胞の作製を開始した。Smad4の発現低下株では、non-Smad経路のうち、Rasの下流であるMAPKシグナルの活性が変化することを示した。 乳がん細胞では、...
❏がんの形態形成に関わる細胞間相互作用とシグナル伝達の研究(07407007)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1998
【研究代表者】広橋 説雄 国立がんセンター研究所, 副所長 (70129625)
【キーワード】細胞接着 / 浸潤・転移 / カドヘリン / カテニン / インテグリン (他12件)
【概要】E-cadherin発現異常ががん患者の予後と相関することを確認し、がん細胞においてはE-cadherin遺伝子のプロモーター領域のCpGメチル化が発現低下の要因の一つとなる可能性を示した。瀰漫型胃がん細胞には第16染色体LOHならびにE-cadherin遺伝子変異を見いだした。Cadherin裏打ち蛋白であるα-ならびにβ-cateninについても検討し、E-cadherinがん浸潤抑制系が、E...
【医歯薬学】外科系臨床医学:シェディングシグナル伝達を含む研究件
❏ADAM10を介した骨・軟骨形成の制御機構(26462318)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】依田 昌樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30464994)
【キーワード】ADAM10 / 骨・軟骨代謝 / シェディング / Notchシグナル / 破骨細胞分化 (他9件)
【概要】本研究では膜型メタロプロテアーゼADAM10による骨・軟骨形成および破骨細胞分化の制御機構を明らかにすることを目的とした.軟骨特異的にADAM10を欠損させたマウスの解析から,軟骨細胞の最終分化にADAM10は必須であることが明らかとなった.また,骨芽細胞特異的にADAM10を欠損させたマウスの解析から,ADAM10を骨芽細胞で欠損させると血液中のTSLP濃度が上昇し重篤な皮膚炎を発症することが明...
❏ADAM10が制御するNotchシグナル伝達の骨代謝への関与(23592230)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】依田 昌樹 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (30464994)
【キーワード】ADAM10 / Notch / 骨代謝 / shedding / 造血 (他9件)
【概要】ADAM10はNotch活性化に必須である酵素として有力視されている。我々はAdam10遺伝子欠損マウス(A10/Mx1マウス)を作出し、骨代謝におけるADAM10-Notchシグナルの機能解明を試みた。A10/Mx1マウスは骨髄系細胞・造血幹細胞の増加が認められ、G-CSF産生が亢進していることが明らかとなった。この結果からADAM10-NotchシグナルはG-CSF産生を負に制御し骨髄系細胞の...
【医歯薬学】外科系臨床医学:Adam10シグナル伝達を含む研究件
❏ADAM10を介した骨・軟骨形成の制御機構(26462318)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】依田 昌樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30464994)
【キーワード】ADAM10 / 骨・軟骨代謝 / シェディング / Notchシグナル / 破骨細胞分化 (他9件)
【概要】本研究では膜型メタロプロテアーゼADAM10による骨・軟骨形成および破骨細胞分化の制御機構を明らかにすることを目的とした.軟骨特異的にADAM10を欠損させたマウスの解析から,軟骨細胞の最終分化にADAM10は必須であることが明らかとなった.また,骨芽細胞特異的にADAM10を欠損させたマウスの解析から,ADAM10を骨芽細胞で欠損させると血液中のTSLP濃度が上昇し重篤な皮膚炎を発症することが明...
❏ADAM10が制御するNotchシグナル伝達の骨代謝への関与(23592230)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】依田 昌樹 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (30464994)
【キーワード】ADAM10 / Notch / 骨代謝 / shedding / 造血 (他9件)
【概要】ADAM10はNotch活性化に必須である酵素として有力視されている。我々はAdam10遺伝子欠損マウス(A10/Mx1マウス)を作出し、骨代謝におけるADAM10-Notchシグナルの機能解明を試みた。A10/Mx1マウスは骨髄系細胞・造血幹細胞の増加が認められ、G-CSF産生が亢進していることが明らかとなった。この結果からADAM10-NotchシグナルはG-CSF産生を負に制御し骨髄系細胞の...
【医歯薬学】外科系臨床医学:NFATc1シグナル伝達を含む研究件
❏次世代シーケンサーを用いた骨組織のエピジェネティクスと細胞間ネットワークの解明(26253075)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】田中 栄 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50282661)
【キーワード】破骨細胞 / エピジェネティクス / 次世代シーケンサー / PU.1 / IRF8 (他8件)
【概要】RANKLによる骨髄マクロファージ(BMM)から破骨細胞(OC)への分化誘導過程で、NFATc1とIRF8はそれぞれ促進的、抑制的に作用する。本研究では、ChIP-seqの手法を用いて、マウスのBMMとOCの活性化制御領域のモチーフ解析を行い、PU.1モチーフが両方に、IRF8とNFATc1はそれぞれBMMとOCのみに濃縮していた。 BMM特異的なPU.1結合領域はBMMでのIRF8結合領域と、O...
❏カルシウムオシレーション非依存的破骨細胞分化を担う分子群の探索と同定(23790265)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】黒田 有希子 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (70455343)
【キーワード】シグナル伝達・分化 / 破骨細胞 / リン酸化 / イノシトール三リン酸受容体 / NFATc1 (他9件)
【概要】本研究期間内では、骨芽細胞と破骨細胞が直接接触することによりカルシウムオシレーション非依存的な破骨細胞分化シグナルが活性化すること、この分化シグナルを誘導する分子は骨芽細胞の膜画分に存在することが明らかとなった。また、骨芽細胞との接触により破骨細胞内のCotkinase(リン酸化酵素)が活性化され、破骨細胞分化のマスター分子であるNFATc1をカルシウム非依存的に活性化する分子機構を明らかにした。...
【医歯薬学】外科系臨床医学:インターフェロンシグナル伝達を含む研究件
❏サイトカインによる炎症と抗炎症のバランス制御機構の解明(22249009)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT細胞 (他19件)
【概要】サイトカインは自然免疫系の細胞や獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインのなかで特にTGFβを中心に病原性のTh17と抑制性T細胞Tregの産生のメカニズムを明らかにした。Tregのマスター遺伝子Foxp3はSmad2,Smad3経路によって誘導され、一方Th17はSmadに依存しない経路によって誘導された。Smad非依存性の経路としてJNK-c-junによってEomesderminという遺...
❏DNA認識分子による自然免疫系の活性化及び免疫応答調節機構(19209016)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50133616)
【キーワード】自然免疫 / 核酸認識受容体 / インターフェロン / シグナル伝達 / 遺伝子発現 (他7件)
【概要】最近我々が新規に同定した細胞質内DNAセンサー分子、DAI(DNA-dependent activator of IRFs)の細胞質内DNAによる活性化機構について詳細な解析を行い、DAIタンパク内の新規DNA認識ドメインやDNA依存性の自然免疫応答惹起に重要なリン酸化修飾サイトを明らかとした。またin vivoにおいてさらに詳細に生理的機能を解析するため、Dai遺伝子欠損マウスを作製した。このマ...
❏サイトカインのシグナル制御と免疫制御の分子機構(18109005)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT (他20件)
【概要】サイトカインはマクロファージや樹状細胞などの自然免疫系の細胞やT 細胞などの獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインシグナルを制御するSOCSファミリーとSpred/Sproutyファミリーを中心に主に遺伝子改変マウスを用いて個体レベルでの解析を行って来た。その結果SOCS1やSOCS3は転写因子STATを制御することで、ヘルパーT細胞(Th17やTreg)の分化を調節することを見いだした。...
【医歯薬学】外科系臨床医学:選択的スプライシングシグナル伝達を含む研究件
❏インスリン受容体の選択的スプライシング調節を介した新規シグナル伝達制御機構の解明(18K06012)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】片岡 直行 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60346062)
【キーワード】インスリン受容体 / 選択的スプライシング / Rbfox2 / SRSF3 / ISE (他12件)
【概要】インスリン受容体(IR)は、選択的スプライシングを受け、IR-AとIR-Bが産生される。我々は、ラットIR遺伝子の一部を用いたレポーターを作製し、ラットH4IIE細胞導入したところ、内在性IR遺伝子と同じスプライシングパターンを示すことを確認した。そしてイントロン11内に、スプライシング制御因子Rbfox2の結合部位を見出し、Rbfox2と既知のSRSF3によってエクソン11の包含が起きていること...
❏プロラクチン受容体の選択的スプライシングによる黄体の運命決定機構の解明(24380161)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10433715)
【キーワード】繁殖生物学 / プロラクチン / 選択的スプライシング / シグナル伝達 / 性周期 (他12件)
【概要】成熟雌ラットの性周期各時期に卵巣を摘出し、プロラクチン受容体ロングフォーム、ショートフォームについてリアルタイムPCRおよびウェスタンブロットを行ったところ、黄体退行の始まる時期である発情休止期の午後に、ロングフォームとショートフォームの発現比率がRNA・タンパクレベルで逆転した。そこでロングフォームの発現のみを抑制するスプライシング切替オリゴマーを持続的に投与し、血中性ステロイド濃度の測定を行っ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:Rasシグナル伝達を含む研究件
❏Rasシグナル伝達経路の研究(12480209)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】勝木 元也 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 所長 (20051732)
【キーワード】Rasタンパク質 / H-Ras / N-Ras / K-Ras / シグナル伝達 (他15件)
【概要】Rasタンパク質は、細胞増殖、細胞形態、細胞の生存等に関連したシグナル伝達に重要な役割を果たしている、しかし、生体での生理的機能については明らかでなく、我々は3種類すべてのras遺伝子ノックアウトマウスを作製し、その解析を始めた。増殖因子刺激に対する細胞内シグナル伝達でのRasタンパク質の重要性からは予想されなかったことであるが、H-ras(-/-)マウス、N-ras(-/-)マウスおよび2重欠損...
❏改変シグナル分子によるサイトカイン機能の制御(07559018)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 造血因子 / RAS / STAT (他16件)
【概要】本研究では、IL-3/GM-CSFにより活性化される主要なシグナル経路であるRasとSTAT5の機能解析を行うとともに、それらの変異分子の作成と発現によるシグナル経路の制御法の開発を目指した。 サイトカインによる造血細胞の細胞死の抑制にRASの活性化が重要である。そこで、部分活性型RAS変異体を用いて細胞死抑制のシグナル解析を行った。その結果、RASはRAF/MAPキナーゼ経路とP13キナーゼ経路...
❏サイトカインによるシグナル伝達機構の解析(07409001)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1998
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】サイトカン / サイトカン受容体 / シグナル伝達 / 造血 / アポトーシス (他23件)
【概要】IL-3/GM-CSF/IL-5受容体の変異体を使ったシグナルの解析からRASとSTAT5という二つの主要なシグナル伝達経路が明らかになってきたので、これらの活性化とサイトカイン機能との関連を中心に研究を展開した。造血細胞はその増殖だけでなく、生存にもサイトカインによる刺激を必要としており、RASの活性化は造血細胞においては細胞死の抑制に重要であることを明らかにした。さらに、RASはRAF/MAP...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ナノバイオシグナル伝達を含む研究件
❏興奮/抑制バランスを制御した培養神経回路によるてんかん発作発生機構の解明(19H04437)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経 / 細胞・組織 / 神経工学 / 微小電極アレイ / 脳・神経 (他8件)
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏自律神経活動変調に起因する心房細動発症機構の解明(18K19902)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ
【概要】自律神経系の活動変調による心房細動の発症機序の解明に向けて,培養心筋細胞の興奮伝播を空間パターンに着目して解析した.結果,心筋細胞の純度や密度に依存してリエントリー様の活動が発生することを示した.さらに,高密度に電極を配置した計測デバイスを用いてヒト心筋細胞の伝播パターンを解析したところ,同じ位置でも伝播の方向によって伝播速度が異なることを示した.以上は,不整脈発生の機序解明に向けて重要な知見であ...
❏ストレス応答in vitro再構成による脳神経疾患発症メカニズムの解明(16K12870)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ
【概要】ストレス環境が神経変性疾患につながる機構の解明に向けて,視床下部-下垂体-副腎系を構成する要素の培養手法確立,中枢神経系のストレスホルモン(GulcoCorticoid; GC)応答観測を目指して研究を実施した.GCフィードバックの起点となる視床下部室傍核の培養手法が確立され,主要な標的の1つである海馬細胞群において,培養環境下10 μMのGC投与に対して1週間の間に自発バースト発生周期およびその...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ノッチシグナルシグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏Stem Cell Memory T細胞の創出と応用(16K15292)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】腫瘍免疫 / メモリーT細胞 / 疲弊化 / Notch / 分化制御 (他17件)
【概要】最近、新規メモリーT細胞サブセットである幹細胞メモリーT(Tscm)細胞が発見され、新たなT細胞移入療法の素材として注目されている。Tscm細胞は長命で抗原刺激に応答して急速に増殖し、多数のエフェクターT細胞を産生する。我々はヒト末梢血よりEBウイルスや腫瘍抗原特異的T細胞を増幅させたのち、ヒトNotch-ligand, hDLL1を発現するOP9細胞と共培養することにより、エフェクターT細胞をT...
❏ADAM10を介した骨・軟骨形成の制御機構(26462318)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】依田 昌樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30464994)
【キーワード】ADAM10 / 骨・軟骨代謝 / シェディング / Notchシグナル / 破骨細胞分化 (他9件)
【概要】本研究では膜型メタロプロテアーゼADAM10による骨・軟骨形成および破骨細胞分化の制御機構を明らかにすることを目的とした.軟骨特異的にADAM10を欠損させたマウスの解析から,軟骨細胞の最終分化にADAM10は必須であることが明らかとなった.また,骨芽細胞特異的にADAM10を欠損させたマウスの解析から,ADAM10を骨芽細胞で欠損させると血液中のTSLP濃度が上昇し重篤な皮膚炎を発症することが明...
【医歯薬学】外科系臨床医学:疾患モデル動物シグナル伝達を含む研究件
❏セロトニン系とmTOR系の情報伝達の交差:自閉症モデル動物における病態とその治療(24659490)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】水口 雅 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20209753)
【キーワード】小児神経学 / 発達障害 / 自閉症 / シグナル伝達 / 結節性硬化症 (他12件)
【概要】自閉症の病態を脳内シグナル伝達の異常として把握し、薬物治療(分子標的療法)のモデル動物系を構築するための橋渡し研究を行った。自閉症を合併しやすい常染色体優性遺伝性疾患である結節性硬化症のモデルマウス(Tsc1およびTsc2遺伝子ノックアウトマウス)の社会的相互作用の障害(自閉症の中核症状)、mTOR阻害薬によるその改善を観察し、分子基盤を解明した。Tsc2変異がTsc1変異より重症となりやすいこと...
❏高眼圧性RGC障害新規評価系の開発:緑内障疾患モデルVavマウスを用いた研究(23592549)
【研究テーマ】眼科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】藤川 恵子 北海道大学, 保健科学研究院, 客員研究員 (70374246)
【キーワード】眼細胞生物学 / RGC障害評価動物モデル / 緑内障 / 疾患モデル動物 / 遺伝子 (他10件)
【概要】網膜の神経節細胞の障害を経時的に可視化して評価可能なシステムの研究開発は、緑内障などの重要な眼疾患の本体が視神経症であることから、創薬の効果の評価にとってもきわめて有用な系である。我々は、蛍光色素(CFP)によってその網膜障害を経時的に数値化して評価できるCFP/Vavマウスを研究開発し解析した。その結果、障害数の解析だけではなく障害パターンの解析も可能な評価系であることが示され、極めて有効である...
❏細胞内カルシウムシグナル伝達による心臓発生の領域別制御とその分子機構の解明(19390288)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40255500)
【キーワード】小児循環器学 / 形態形成 / 細胞分化 / 分子生物学 / 発生医学 (他7件)
【概要】細胞内Ca^<2+>動態を担う分子群の一つであるイノシトール三リン酸受容体(IP_3R)には3つのサブタイプ(1、2、3型)があり、いずれも心臓に発現している。これまで心臓発生におけるIP_3Rの生理的意義は不明だったが、私たちは、1型2型IP_3Rダブルノックアウト(DKO)マウスでは心内膜床と心筋の発生異常が、また1型3型IP_3R DKOマウスでは右心室と心臓流出路の発生異常が起...
【医歯薬学】外科系臨床医学:IGFシグナル伝達を含む研究件
❏インスリン/IGFシグナルを修飾するIRSのモノユビキチン化の制御機構の解明(17K08625)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / IGF / シグナル伝達 / インスリン受容体基質 / ユビキチン (他11件)
【概要】インスリン/インスリン様成長因子(IGF)は動物の代謝調節や成長に重要である。これらが標的細胞に作用して起こす細胞内シグナルに異常が生じると、糖尿病やがんの発症につながる。本研究では、シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)のモノユビキチン化レベルが複数のユビキチンリガーゼと脱ユビキチン化酵素によって制御され、新しいメカニズムでシグナル強度を調節していることを発見した。さらに、これらの酵素...
❏アミノ酸シグナルに応答した臓器特異的な脂質代謝制御機構の解明と脂肪蓄積法の開発(15H04583)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】伯野 史彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (30282700)
【キーワード】アミノ酸代謝 / 脂肪合成 / 脂肪肝 / 筋脂肪交雑 / インスリン (他20件)
【概要】本研究は、アミノ酸の欠乏が組織特異的に脂質代謝を制御するメカニズムを解明することを目的としている。今回の研究成果により、Arg欠乏食の給餌は肝臓からの脂肪分泌を阻害することによって、低アミノ酸食の給餌は肝臓での脂肪合成を促進することによって肝臓への脂肪蓄積を誘導していることを示した。一方、Lys欠乏食は筋肉の遅筋化を介して、筋肉への脂肪交雑を誘導していることを示唆するデータを得た。さらに、自己組織...
【医歯薬学】外科系臨床医学:iPS細胞シグナル伝達を含む研究件
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
❏キメラ受容体を用いたヒトiPS細胞の未分化維持・増幅と分化技術の開発(24360337)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】長棟 輝行 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20124373)
【キーワード】サイトカイン受容体 / キメラ蛋白質 / シグナル伝達 / 未分化維持技術 / 増殖・分化技術 (他7件)
【概要】再生医療の実現には、目的の分化細胞を効率的かつ安価に大量調製する技術が求められるが、細胞の分化誘導因子として用いられるサイトカインには高価なものが多い。そこで本研究では、サイトカイン受容体の細胞外ドメインを一本鎖抗体に置換したキメラ受容体を構築して細胞膜上に発現させ、高価なサイトカインとは全く異なる安価な抗原の添加によって、幹細胞の未分化維持・増幅や特異的な細胞系譜への分化誘導を実現する系の構築を...
❏幹細胞の未分化性を物理的刺激により維持する試み(23650430)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】秋本 崇之 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00323460)
【キーワード】胚性幹細胞 / iPS細胞 / ES細胞 / メカノトランスダクション / 未分化性 (他12件)
【概要】物理的刺激が様々な細胞の増殖や分化に影響を与える事が知られているが,幹細胞に対する影響についてはほとんど分かっていない,そこで本研究では,物理的刺激が胚性幹細胞の未分化性に影響を与えるか検討した. フィーダー細胞フリーで維持培養可能なマウスES細胞を底面がシリコーンの培養プレートに培養し,LIF(Leukemia Inhibitory Factor)非存在下で10%,0.16Hzの引張り応力を負荷...
【医歯薬学】外科系臨床医学:受精シグナル伝達を含む研究件
❏受精における精子機能調節の分子機構の解析(15H04398)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】吉田 学 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (60301785)
【キーワード】受精 / 精子運動 / 受精能獲得 / 精子走化性 / カルシウムポンプ (他11件)
【概要】精子機能調節の分子機構の理解を最終目標とし、下記の研究を行った。 精子の受精能制御:マウス精嚢分泌タンパク質SVS2はin vivoでの受精には必須な因子である。本研究において,SVS2をはじめとした精漿タンパク質は協調してマウス精子の受精能および運動の超活性化を抑制すること,ヒトSEMG1も同様の作用を持つことが明らかとなった。 Ca2+による精子運動の調節:哺乳類において精子運動を制御するCa...
❏ホヤ精子誘引物質の合成・分泌経路からみた誘引物質の種特異的分化機構の解明(24651240)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉田 学 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60301785)
【キーワード】受精 / 生体分子 / 生理活性物質 / シグナル伝達 / 生体生命情報学 (他7件)
【概要】多くの動物では、受精に先立ち卵から放出される物質によって精子が誘引される。この精子誘引作用は多くの場合種特異的であると考えられている。しかしこの誘引物質の卵での合成・分泌経路は全くの未知であるため、シグナル伝達系の普遍性と種特異性については全く解っていなかった。本研究では、カタユウレイボヤ精子誘引物質SAAFの合成・分泌経路のメカニズムの解明を進め、近縁他種の機構と比較することで、受精における精子...
❏世代交代に際してゲノム継承を可能にするための分子基盤(17207011)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】岸本 健雄 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (00124222)
【キーワード】細胞周期 / シダナル伝達 / 卵減数分裂周期 / 卵成熟誘起ホルモン / 受精 (他12件)
【概要】世代交代に際してゲノム継承を実現していく分子機構を解明するために、卵細胞における細胞周期制御に至るシグナル伝達と核構築制御を解析した。 1.[卵減数分裂の再開始]ヒトデ卵成熟誘起ホルモン(1-MeAde)の卵表受容体の単離同定をめざした。1-MeAde誘導体を結合させたアフィニティー・フェライトビーズに特異的に結合するタンパク質を、卵膜の可溶化画分から3種(p42、p92、p97)得た。これらは、...
【医歯薬学】外科系臨床医学:着床シグナル伝達を含む研究件
❏プロテオミクスによるヒト子宮内膜機能を担うシグナル分子群の探索(22791547)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】西川 明花 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60445236)
【キーワード】子宮内膜 / シグナル伝達 / 脱落膜化 / 着床 / キナーゼ (他6件)
【概要】本研究では,子宮内膜の増殖・分化に伴って活性化されるチロシンキナーゼSRCが関与する細胞内シグナル伝達経路を,主にプロテオミクスの手法を用いて分子レベルで解明し,着床ならびに妊娠成立・維持における役割を明らかにすることを目的とする.その研究のための主要なマテリアルとして,活性化型SRCのアデノウイルスベクターの作成を試みたが,最終的には作成には至っていない.しかし,内膜分化の指標となるレポーターの...
❏子宮内膜のシグナル伝達機構の解明-子宮内膜の生理・病理の理解への新たな視点-(18209051)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】武谷 雄二 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (10114539)
【キーワード】子宮内膜 / 子宮内膜症 / シグナル伝達 / proteinase-activated receptor / TGFβ (他14件)
【概要】子宮内膜とその関連疾患についてのシグナル伝達機構とその制御について臨床にフィードバックできる多くの貴重なデータを得ることができ、周辺の事項も含めて発展的に理解を深めることができた。子宮内膜症に関しては、発症機序について多くの新しい知見を得ることができ、さらに、アポトーシスやT細胞免疫に新たな分子標的を見出すことにより不妊症治療につながる新たな展開をもたらした。一方、正所性子宮内膜に関しては、月経周...
【医歯薬学】外科系臨床医学:p53シグナル伝達を含む研究件
❏SAPK新規標的分子の中心体複製抑制機構及びPLK4の中心体移行機構の解明(25893039)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】中村 貴紀 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30707576)
【キーワード】SAPK / PLK4 / p38 / JNK / 中心体 (他9件)
【概要】中心体は細胞分裂期において紡錘体極として働く事により染色体の均等分配に本質的な役割を担っている。正常細胞では細胞周期1回につき一度だけ中心体複製が起こる様に厳密に制御されている。しかし癌細胞ではストレス刺激により中心体数の異常が容易に引き起こされるが、その分子機構は不明であった。我々は2つのストレス応答経路であるp38/JNK経路およびp53経路が協調的にPLK4を介した中心体複製を制御することを...
❏ストレス応答シグナルによる染色体安定性保持機構と癌におけるその破綻(24390079)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス応答 / p38 / JNK / p53 / 中心体 (他11件)
【概要】本研究では、DNA損傷等のストレス刺激によって活性化される2つのシグナル伝達経路、即ち、ストレス応答MAPK経路とp53経路が、協調してPLK4の活性を制御しており、ストレス環境下で中心体の複製を停止させて、染色体の安定性を保持する機能を持つことを明らかにした。さらに癌細胞で高率に観察されるMKK4(ストレス応答MAPKK)およびp53の機能欠損変異によって、中心体複製調節機構が破綻し、染色体の倍...
❏応答特異抗体とDNA arrayによる放射線感受性予測システムの構築(14657211)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】鈴木 紀夫 国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (10010050)
【キーワード】シグナル伝達 / DNA array / 応答特異抗体 / JNK / p53 (他8件)
【概要】放射線感受性予測のためヒトT細胞腫癌由来MOLT-4細胞の放射線照射後のシグナル伝達と遺伝子発現制御機構を解析した。細胞死を放射線感受性の指標に、jnkのドミナントネガティブタンパク発現細胞、もしくは、特異的阻害剤による遺伝子発現の変化を、リン酸化特異的抗体によるWestern解析とRT-PCR, DNA arrayを用いて、検討した。X線照射後、SAPK/JNKリン酸化に続いて、転写因子c-My...
【医歯薬学】外科系臨床医学:子宮内膜シグナル伝達を含む研究件
❏プロテオミクスによるヒト子宮内膜機能を担うシグナル分子群の探索(22791547)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】西川 明花 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60445236)
【キーワード】子宮内膜 / シグナル伝達 / 脱落膜化 / 着床 / キナーゼ (他6件)
【概要】本研究では,子宮内膜の増殖・分化に伴って活性化されるチロシンキナーゼSRCが関与する細胞内シグナル伝達経路を,主にプロテオミクスの手法を用いて分子レベルで解明し,着床ならびに妊娠成立・維持における役割を明らかにすることを目的とする.その研究のための主要なマテリアルとして,活性化型SRCのアデノウイルスベクターの作成を試みたが,最終的には作成には至っていない.しかし,内膜分化の指標となるレポーターの...
❏子宮内膜のシグナル伝達機構の解明-子宮内膜の生理・病理の理解への新たな視点-(18209051)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】武谷 雄二 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (10114539)
【キーワード】子宮内膜 / 子宮内膜症 / シグナル伝達 / proteinase-activated receptor / TGFβ (他14件)
【概要】子宮内膜とその関連疾患についてのシグナル伝達機構とその制御について臨床にフィードバックできる多くの貴重なデータを得ることができ、周辺の事項も含めて発展的に理解を深めることができた。子宮内膜症に関しては、発症機序について多くの新しい知見を得ることができ、さらに、アポトーシスやT細胞免疫に新たな分子標的を見出すことにより不妊症治療につながる新たな展開をもたらした。一方、正所性子宮内膜に関しては、月経周...
❏子宮内膜機能発現に関与する細胞内シグナル伝達機構の解明(12470348)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】吉村 泰典 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (10129736)
【キーワード】子宮内膜 / シグナル伝達 / チロシンリン酸化 / Srcキナーゼ / ヒストンアセチル化 (他12件)
【概要】本研究では、子宮内膜の多様な機能発現を担う細胞内シグナル伝達経路の解明を目的として、チロシンリン酸化、ヒストンアセチル化、酸化還元(レドックス)反応について検討し、以下の点を明らかにした。 1.リン酸化:内膜分化(脱落膜化)系において、種々の蛋白のリン酸化状態が変化すると同時に、src familyチロシンキナーゼのひとつであるc-Srcが活性化していた。活性化型c-Srcを認識する抗体clone...
【医歯薬学】外科系臨床医学:マウスモデルシグナル伝達を含む研究件
❏肺線維症における細胞種特異的TGF-β活性化機構の役割(19K08598)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】鯉沼 代造 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (80375071)
【キーワード】肺線維症 / TGF-β / マウスモデル / 血管内皮細胞 / 肺障害 (他6件)
【概要】本研究ではTGF-βというサイトカインの活性化の役割について、制御する細胞膜タンパクに注目して変異マウスの人工的肺線維症モデルの実験により検討した。その結果、この細胞膜タンパクを欠失したマウスでは、肺線維化ではなく肺炎症が増悪することが分かり、そのメカニズムもこれまで知られたTGF-βの活性化を介さないことが明らかになった。単一細胞毎の遺伝子の発現を調べる方法により、その炎症抑制作用に関わる細胞種...
❏胃癌発生メカニズムの解析を可能にする胃粘膜特異的な遺伝子変異導入マウスの作成(22590679)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】渡部 宏嗣 東京大学, 医学部附属病院, 臨床登録医 (50384764)
【キーワード】癌 / シグナル伝達 / 胃癌 / マウスモデル / 細胞内シグナル
【概要】胃癌発生機序を生体内で明らかにするために、胃において特定の遺伝子を変異させるマウスの系統を樹立した。このマウスを用いて癌遺伝子の導入、癌抑制遺伝子を不活化することでマウス胃腫瘍の発生に成功した。発癌機序を分子生物学的に検討したところ、種々のサイトカインの発現が上昇しており、それらに関与する細胞内リン酸化酵素の活性が増加していた。これらの分子の機能を阻害することにより発癌の抑制や発生した癌の縮小がみ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:抗腫瘍免疫シグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏Stem Cell Memory T細胞の創出と応用(16K15292)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】腫瘍免疫 / メモリーT細胞 / 疲弊化 / Notch / 分化制御 (他17件)
【概要】最近、新規メモリーT細胞サブセットである幹細胞メモリーT(Tscm)細胞が発見され、新たなT細胞移入療法の素材として注目されている。Tscm細胞は長命で抗原刺激に応答して急速に増殖し、多数のエフェクターT細胞を産生する。我々はヒト末梢血よりEBウイルスや腫瘍抗原特異的T細胞を増幅させたのち、ヒトNotch-ligand, hDLL1を発現するOP9細胞と共培養することにより、エフェクターT細胞をT...
【医歯薬学】社会医学:mTORシグナル伝達を含む研究件
❏アミノ酸シグナルに応答した臓器特異的な脂質代謝制御機構の解明と脂肪蓄積法の開発(15H04583)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】伯野 史彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (30282700)
【キーワード】アミノ酸代謝 / 脂肪合成 / 脂肪肝 / 筋脂肪交雑 / インスリン (他20件)
【概要】本研究は、アミノ酸の欠乏が組織特異的に脂質代謝を制御するメカニズムを解明することを目的としている。今回の研究成果により、Arg欠乏食の給餌は肝臓からの脂肪分泌を阻害することによって、低アミノ酸食の給餌は肝臓での脂肪合成を促進することによって肝臓への脂肪蓄積を誘導していることを示した。一方、Lys欠乏食は筋肉の遅筋化を介して、筋肉への脂肪交雑を誘導していることを示唆するデータを得た。さらに、自己組織...
❏細胞膜ドメイン機能を制御するシグナル及び代謝基盤の解明(25460385)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (00444878)
【キーワード】膜ドメイン / 脂質代謝 / シグナル / がん / シグナル伝達 (他10件)
【概要】細胞膜ドメイン(脂質ラフト)はがん細胞の悪性形質など細胞機能の発現に極めて重要な役割を果たしている。そのため、細胞膜ドメイン機能の制御機構を解明することはがん細胞の悪性形質増強のメカニズムを理解し、悪性腫瘍に対する新しい治療戦略を開発する上で重要である。本研究課題において、我々は脂質代謝を制御する転写因子SREBPががん細胞の細胞膜ドメイン機能や悪性形質を制御する因子として極めて重要な役割を果たし...
❏セロトニン系とmTOR系の情報伝達の交差:自閉症モデル動物における病態とその治療(24659490)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】水口 雅 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20209753)
【キーワード】小児神経学 / 発達障害 / 自閉症 / シグナル伝達 / 結節性硬化症 (他12件)
【概要】自閉症の病態を脳内シグナル伝達の異常として把握し、薬物治療(分子標的療法)のモデル動物系を構築するための橋渡し研究を行った。自閉症を合併しやすい常染色体優性遺伝性疾患である結節性硬化症のモデルマウス(Tsc1およびTsc2遺伝子ノックアウトマウス)の社会的相互作用の障害(自閉症の中核症状)、mTOR阻害薬によるその改善を観察し、分子基盤を解明した。Tsc2変異がTsc1変異より重症となりやすいこと...
【医歯薬学】社会医学:細胞内シクナル伝達シグナル伝達を含む研究件
❏オルガネラ膜特異的脂質環境の細胞内情報発信プラットフォームとしての新機能の解明(17H06164)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】新井 洋由 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (40167987)
【キーワード】膜脂質 / オルガネラ / 細胞内シグナル伝達 / リサイクリングエンドソーム / Hippo(他11件)
【概要】[リサイクリングエンドソーム膜PSによるHippo-YAP経路の制御]本研究の成果により、細胞増殖時にリサイクリングエンドソームのPSがEvectin-2/Nedd4E3リガーゼを介してLatsを分解に導くことで、YAPの リン酸化を抑制していることを見出した。本年度はこの解析をさらに進め、リサイクリングエンドソームのPSは、Latsのタンパク質量を制御するだけでなく、YAPの脱リン酸化自体も亢進...
❏神経筋シナプス形成シグナルと形成不全の解明(17H01532)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】神経筋シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 / 細胞内シグナル伝達 / 運動機能障害
【概要】我々は、「細胞内分子Dok-7による骨格筋特異的な受容体型キナーゼMuSKの活性化」が神経筋シナプス(NMJ)の形成に必須であり、その異常がNMJ形成不全による筋無力症の原因となることを発見した。さらに、NMJ形成を増強する新たな治療技術を創出し、NMJ形成不全を呈する多様な疾患モデルマウスに対する有効性を実証した。そこで、NMJ形成シグナルの実体解明と、筋力・運動機能の低下に伴うNMJ形成不全の...
❏Lys63型ポリユビキチン化修飾による細胞内シグナル伝達及び発癌機構の解明(23770203)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】合田 仁 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (90361617)
【キーワード】ユビキチン / 細胞内シグナル伝達 / 発癌 / 自然免疫応答 / 翻訳後修飾 (他7件)
【概要】ポリユビキチン化は、ユビキチンと呼ばれる低分子量タンパク質が標的タンパク質に鎖状に重合する現象である。ユビキチンの結合様式によって異なるパターンのポリユビキチン鎖が生じ、標的タンパク質に対して異なる生理作用を及す。本研究では、63番目のリジン残基を介して重合するポリユビキチン化 (K63型ポリユビキチン化)されたタンパク質を、細胞抽出液から精製する手法を開発した。さらに、レトロウイルスHTLV-1...
【医歯薬学】社会医学:臓器連関シグナル伝達を含む研究件
❏エネルギー代謝維持多臓器間サーキットのハブ臓器としての腎臓の意義と代謝性腎症(17H01562)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 裕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40252457)
【キーワード】慢性腎臓病 / MKD / 臓器連関 / SGLT2 / NAD (他22件)
【概要】糖尿病性腎症を始めとする代謝異常に基づくCKDをMKD(Metabolic Kidney Disease)ととらえMKDにおいては、心蔵、肝臓、脂肪組織、腸管に機能・構造的障害が続発的に発症し、全身のエネルギー代謝の障害を引き起こす。MKDでのSGLT2の発現調節、肝臓由来のケトン体の意義、腸内環境の偏倚によるインスリン抵抗性の発症などを解明した。更にMKDによるエネルギー代謝障害が、MKDの病態...
❏老化に伴う疾患の発症及び進行を抑制する物質の単離とその作用機序の解明(24659181)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / トランスジェニックマウス / 機能性食品 / ガン / 臓器連関 (他15件)
【概要】細胞およびマウスをもちいた抗老化物質探索系の構築と実験系の評価、および抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の解析を行った。細胞、およびマウスをもちいた両方の実験系において、複数の既存物質を添加、または投与することによって、抗老化と関連した代謝状態を模倣できる可能性が示唆された。これらの結果から、構築した実験系が有効に機能することが示唆され、さらに抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の一部を...
【医歯薬学】社会医学:ホルモンシグナル伝達を含む研究件
❏性決定カスケードとエクダイソンシグナルのクロストークによる性分化機構の解明(17H03940)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 雅京 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30360572)
【キーワード】性決定 / 性分化 / エクダイソン / doublesex / dmrt遺伝子 (他20件)
【概要】本研究課題では、昆虫の代表的なステロイドホルモンとして知られるエクダイソンが、昆虫の性分化の制御に関与するか否か、また、関与するのであれば、その作用機序はいかなるものであるか、という点を明らかにすることを目的としている。本研究成果により、昆虫性分化のマスター制御遺伝子であるdsxの精巣における発現がエクダイソン濃度依存的に上昇することが判明した。免疫組織化学による発現部位解析、ゲノム編集による表現...
❏ヒトデ卵成熟誘起ホルモン受容体候補として新規同定した複合体タンパクの解析(24657047)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】奥村 英一 東京工業大学, 生命理工学研究科, 助教 (00323808)
【キーワード】ヒトデ / 卵成熟 / ホルモン / 受容体 / GPCR (他8件)
【概要】ヒトデ卵成熟誘起ホルモンのシグナル経路の全容解明を目指し、特にシグナル経路の最上流にあって、今なお分子的実体が不明であるホルモン受容体の実体解明を目的として、新規材料であるナノアフィニティービーズを用いて受容体の単離・同定に挑戦した。結合蛋白として同定した3つの受容体候補蛋白はrendezvin遺伝子産物であり、翻訳後にfurinによるプロセシングを受け生成することを解明し、また、rendezvi...
❏乳腺上皮の増殖調節に関する分子生物学的研究(04454105)
【研究テーマ】畜産学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】河本 馨 東京大学, 農学部, 教授 (30011894)
【キーワード】乳腺 / レセプター / プロラクチン / インシュリン / MAPキナーゼ (他14件)
【概要】インシュリン、インシュリン様成長因子(IGF)-I、EGFなどの成長因子は細胞培養系では乳腺上皮細胞の増殖にとって必須である。プロラクチンとプロゲステロンはこれと協同して増殖を促進する。インシュリン、IGF-I、EGFはシグナル伝達過程において、MAPキナーゼを燐酸化し、活性化する。そこで最初に、乳腺上皮の増殖の盛んな妊娠初期と、増殖の盛んでない泌乳期の乳腺をMAPキナーゼの抗体を用いてウェスタン...
【医歯薬学】社会医学:生体生命情報学シグナル伝達を含む研究件
❏Mgイオンはエネルギー代謝を制御する新規な細胞内情報伝達物質か?(16H01751)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 神経科学 / 細胞・組織 / 神経化学
【概要】神経細胞内マグネシウム(Mg)イオン動態をイメージングにより網羅的かつ定量的に調べ、細胞内情報伝達物質としてのMgイオンの新規な役割を明らかにした。培養初期の神経細胞について研究を進めたところ、抑制性神経伝達物質であるGABAの神経回路成熟への関与を明らかにできた。このGABAの効果は細胞内Mgイオンの動員を介していた。特にこれまで明らかにされていなかったMgイオンのシグナル伝達下流で、細胞内シグ...
❏ホヤ精子誘引物質の合成・分泌経路からみた誘引物質の種特異的分化機構の解明(24651240)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉田 学 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60301785)
【キーワード】受精 / 生体分子 / 生理活性物質 / シグナル伝達 / 生体生命情報学 (他7件)
【概要】多くの動物では、受精に先立ち卵から放出される物質によって精子が誘引される。この精子誘引作用は多くの場合種特異的であると考えられている。しかしこの誘引物質の卵での合成・分泌経路は全くの未知であるため、シグナル伝達系の普遍性と種特異性については全く解っていなかった。本研究では、カタユウレイボヤ精子誘引物質SAAFの合成・分泌経路のメカニズムの解明を進め、近縁他種の機構と比較することで、受精における精子...
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
【医歯薬学】社会医学:生物物理シグナル伝達を含む研究件
❏核磁気共鳴法を用いたGタンパク質共役型受容体によるシグナル制御機構の解明(21H02410)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】シグナル伝達 / 薬学 / 生物物理 / 蛋白質
【概要】
❏動的構造に基づいた創薬標的膜タンパク質の動作機構解明(20K21473)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】シグナル伝達 / 薬学 / 生物物理 / 蛋白質
【概要】(1) モデルタンパク質を用いた安定同位体標識条件の最適化 前年度に引き続き、膜タンパク質などの核磁気共鳴(NMR)解析においてボトルネックとなっている、安定同位体標識技術の開発をおこなった。前年度までに緑色蛍光タンパク質(GFP)の発現量を指標に、培地に添加するアミノ酸や血清などの添加物の量、タイミングの検討を進めてきた。本年度は、モデルタンパク質として20種類のアミノ酸を含むチオレドキシン(T...
❏多様なGPCRのシグナル伝達機構の構造生物学的解明(17H04999)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】核磁気共鳴法 / シグナル伝達 / 膜タンパク質 / Gタンパク質共役型受容体 / 脂質二重膜 (他10件)
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、様々な細胞外からの刺激に応答する膜タンパク質であり、感覚受容・神経伝達など、様々な生理機能に関与している。本研究では、タンパク質の動的な性質を原子レベルで観測可能な核磁気共鳴(NMR)法を用いて、GPCRの一種であるβ2アドレナリン受容体およびアデノシンA2A受容体の解析をおこなった。これにより、β2アドレナリン受容体が化合物依存的に、多様なシグナルを細胞内...
【医歯薬学】社会医学:マイクロアレイシグナル伝達を含む研究件
❏翻訳リボゾーム親和精製法による弓状核におけるインスリンシグナルの標的遺伝子の同定(22590995)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】中江 淳 慶應義塾大学, 医学部, 特任准教授 (00344573)
【キーワード】エネルギー / 糖質代謝異常 / AGRPニューロン / TRAP法 / 遺伝子発現解析 (他12件)
【概要】本研究では、視床下部弓状核のAGRPニューロン特異的な遺伝子発現解析に、Translating Ribosome Affinity Purification (TRAP)法を利用し、EGFPとlarge-subunit ribosomal protein L10aのN末端との融合蛋白を特異的に発現させるトランスジェニックマウスの作製を試みた。2ラインの陽性マウスを得、このマウスとニューロン特異的C...
❏次世代型生体調節因子としてのアミノ酸の新規機能性の探索と有効性の検証(20248014)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】門脇 基二 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90126029)
【キーワード】アミノ酸 / マイクロアレイ / 発現制御 / 栄養学 / シグナル伝達 (他6件)
【概要】アミノ酸のシグナル伝達と細胞応答に関する共同研究が、主にトランスクリプトミクスによる網羅的解析を用いて実施された。その結果、栄養素としてではない、情報分子としてのアミノ酸の機能性が、タンパク質合成と分解に関与する遺伝子発現とオートファジーの制御、糖代謝と脂質代謝の制御、神経組織におけるセリン有効性の情報伝達に関連して解析され、多様なアミノ酸の複雑な情報ネットワーク構造の一端が明らかになった。 ...
【医歯薬学】社会医学:神経可塑性シグナル伝達を含む研究件
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏RICS/PX-RICSによる活動依存的スパイン形態変化の制御機構(21390075)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】細胞内情報伝達 / 分子神経生物学 / 神経可塑性 / シグナル伝達 / 脳・神経 (他21件)
【概要】RICSは神経細胞のシナプス後部に局在し、興奮性シグナルとシナプス接着とのリンクに関係すると考えられている。本研究でノックアウトマウス由来神経細胞を用いた解析を行い、NMDA受容体→CaMKII→RICS→Cdc42およびJNKというシグナル伝達経路を見出した。PX-RICSは、非神経細胞ではN-cadherin/β-catenin複合体の輸送に関与することが示されている。本研究で、PX-RICS...
❏データベースサーチによる神経可塑性の制御に関与する候補分子の特定と実験的検証(19700304)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】千村 崇彦 独立行政法人理化学研究所, 記憶学習機構研究チーム, 研究員 (90392034)
【キーワード】PDZ結合モチーフ / 神経可塑性 / バイオインフォマティクス / シグナル伝達 / 神経 (他7件)
【概要】当該研究プロジェクトを推進することにより以下の成果が得られた。 1. PDZドメインに結合するアミノ酸モチーフ(PDZ結合モチーフ)がタンパク質のC末端に選択的に出現するような特殊な配列であることを発見。 2. 前述の情報を利用し、当該モチーフを有するタンパク質からPDZ結合モチーフとPDZドメインに仲介される新規の蛋白質間結合を発見。 3. 結合タンパク質のスクリーニングにより神経細胞に発現する...
【医歯薬学】社会医学:軸索シグナル伝達を含む研究件
❏樹状突起の自己交叉忌避を担う分子機構(18K06207)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】木瀬 孔明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (70769611)
【キーワード】樹状突起 / 軸索 / イオンチャネル / 自己交叉忌避 / シグナル伝達
【概要】本研究では始めに、(1)細胞認識分子Dscamによって自己の樹状突起間でのみ反発作用を引き起こす、自己交叉忌避の分子機構の解明に取り組み、Dscamが下流の細胞骨格制御分子を介して、自己交叉忌避シグナル伝達を行うことを明らかにした。(2)次に、Dscamシグナルを解明する過程で同定したリン酸化酵素Wnkの機能解析を行い、Wnkが軸索の伸長と維持を司ることを明らかにした。最後に、(3)樹状突起におけ...
❏細胞接着分子Dscam1による細胞自律的な軸索分枝形成のメカニズム(16K18536)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】木瀬 孔明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (70769611)
【キーワード】軸索分枝 / 軸索 / 分枝 / シグナル伝達
【概要】本研究は、Dscamが細胞自律的に軸索分枝を形成する分子機構を明らかにすることを目的とした。まず始めにDscamと生化学的に相互作用する分子をスクリーニングし、2つの細胞骨格制御因子を同定した。機能損失変異と強制発現の解析によって、これらの分子が軸索分枝形成の制御因子であることも明らかになった。さらにDscamとそれら2分子の関係を遺伝学的に解析した結果、3者が同一のシグナル経路で軸索分枝形成に寄...
【医歯薬学】社会医学:循環器シグナル伝達を含む研究件
❏T-box遺伝子ファミリー機能解析による先天性心血管疾患発症機構の解明(16H05359)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 循環器 / 発現制御 / シグナル伝達 (他6件)
【概要】22q11.2欠失症候群モデル(Tbx1発現低下)マウスの総動脈幹症の病型が、妊娠母体マウスへの葉酸投与により軽症化した。その機序として、流出路中隔を形成する間葉系細胞の発生障害が、葉酸により救済されることを解明した。そして、心臓の発生および神経堤細胞の遊走・分化を制御する複数の因子の発現が、葉酸により変化することを明らかにした。また、Tbx4が肺間葉系細胞の未分化維持に機能することを明らかにし、...
❏心臓・大血管発生におけるイノシトール三リン酸受容体の組織特異的機能の解明(21791004)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】内田 敬子 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (50286522)
【キーワード】発生 / 循環器 / シグナル伝達 / 発生・分化 / 再生医学 (他7件)
【概要】イノシトール三リン酸受容体(IP3R)の3種のサブタイプのうち、1型および3型IP3Rを同時に欠損させたダブルノックアウト(1/3DKO)マウスは心臓血管発生異常をきたす。組織マーカーの発現解析と組織特異的1/3DKOマウスの解析により、1型・3型IP3Rは、右心室から心臓流出路の発生において二次心臓領域のうちTbx1非発現領域で機能すると考えられた。さらに、血管内皮細胞に発現する1型・3型IP3...
【医歯薬学】社会医学:寿命シグナル伝達を含む研究件
❏老化細胞の分泌する新規老化誘導因子の機能解析(21H02693)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任教授 (70150745)
【キーワード】老化 / 寿命 / 代謝 / がん化 / シグナル伝達
【概要】我々は、老化に関与する可能性がある分泌タンパク質としてNTを見出したので、NTが老化・代謝・がん化に与える影響をさらに具体的に明らかにすることを目的として研究を進めた。 本年度までの研究成果から、NTはヒト線維芽細胞IMR90細胞の老化を惹起する機能を有することを示唆する結果が得られている。本年度は、まずNT欠損マウス胎児より調製したMEFを用いた解析を行った。その結果、NT欠損マウス由来のMEF...
❏長寿変異マウスを用いた老化の分子機構の解明(17H01537)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任教授 (70150745)
【キーワード】老化 / SASP / RNA結合タンパク質 / 転写後調節 / 寿命 (他9件)
【概要】我々は、RNA結合蛋白質Mex3Bの欠損マウスが野生型と比較して寿命が優位に延長し、さらに細胞老化も阻害されていることを見出した。近年、細胞老化(senescence)と個体の老化を結びつける現象としてSASP(老化した細胞がサイトカイン、成長因子、細胞外基質など多種の蛋白質を細胞外に放出する現象)が注目されている。本研究 において、我々はMex3BがSASPにおいて細胞外放出されるタンパク質群の...
【医歯薬学】社会医学:アレルギー・ぜんそくシグナル伝達を含む研究件
❏マスト細胞の脱顆粒に重要な新規分子の同定とその動作原理の解明(26860332)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】原田 洋輔 九州大学, 生体防御医学研究所, 研究員 (50725968)
【キーワード】アレルギー・ぜんそく / シグナル伝達 / 免疫学 / 生体分子
【概要】I型アレルギーは、花粉症のようにQOLの低下を招くものから、アナフィラキシーショックのように死に至るものまで多彩であり、その対策は急務である。マスト細胞は、ケミカルメディエーターを放出することで、I型アレルギーに重要な役割を演じている。申請者は、非古典的なグアニンヌクレオチド交換因子(GEF)であるDOCK5を欠損したマウスでは、マスト細胞の脱顆粒が障害されており、その結果アナフィラキシーショック...
❏炎症抑制と組織修復を促す細胞シグナルの解明(25221305)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 炎症 / マクロファージ / 制御性T細胞 (他23件)
【概要】免疫システムは正負のシグナルがバランスを保って進行することで恒常性が維持され、この破綻がアレルギー疾患などの免疫疾患につながる。本研究はこのような免疫応答の恒常性を支えるサイトカインとそのシグナル制御の基本原理の解明し、疾患治療に応用することを目的とする。本研究では免疫を負に制御し炎症応答を収束させる3つの重要な因子を見出した。第一は核内オーファン受容体NR4aで制御性T細胞の発生維持に必要である...
❏昆虫忌避剤・防虫剤の吸入暴露による化学物質過敏症などの炎症性疾患発症と病態解析(22510072)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】横田 恵理子 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (10222457)
【キーワード】トキシコロジー / 炎症反応 / アレルギー / 化学物質過敏症 / シグナル伝達 (他10件)
【概要】昆虫忌避剤 DEET や、ピレスロイド系の防虫・殺虫剤は家庭・地域において日常的に使用されている。これら化合物は化学物質過敏症や炎症性疾患発症への関与が考えられているが、その詳細な作用機序については不明である。DEET は、ラット好塩基球性白血病細胞株 RBL-2H3 細胞での抗原依存性脱顆粒に対し抑制作用を示す一方、持続性のERK 活性化を示した。ピレスロイド系化合物のアレスリンは、抗原非依存性...
【医歯薬学】社会医学:アレルギー・喘息シグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
【医歯薬学】社会医学:分子標的シグナル伝達を含む研究件
❏膀胱癌に対するmTORC1/2阻害剤を併用した新規抗癌治療戦略の確立(26462428)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】菊地 栄次 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10286552)
【キーワード】分子標的 / 膀胱癌 / 腎盂尿管癌 / 抗癌剤 / 尿路上皮癌 (他8件)
【概要】以下の5つの結果を得た。 1) TAM familyの一つであるAXL、そのリガンドGas6が腎盂尿管癌の予後因子であることを同定した。2) ニコチン曝露によりT24膀胱癌細胞においてPI3K-Akt-mTORの活性化が誘導された。NVP-BEZ235はその活性を阻害し細胞増殖を抑制した。3) NVP-BEZ235はニコチン投与により生じた皮下腫瘍の増殖、pS6活性を抑制した。4) シスプラチンと...
❏イヌ肥満細胞腫における腫瘍化機構の網羅的解析と新たな分子標的治療法の確立(17208027)
【研究テーマ】臨床獣医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】松田 浩珍 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (80145820)
【キーワード】獣医学 / 癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / シグナル分子 (他12件)
【概要】イヌ肥満細胞腫臨床サンプルに関し、c-kit遺伝子の全領域について遺伝子変異の検索を行い、細胞膜直下領域の遺伝子変異が12%程度の症例に認められたものの、その他88%の症例におけるc-kit遺伝子は、野生型であることを示した。また、変異型c-kit遺伝子を用いて遺伝子導入実験を実施したが、腫瘍性増殖が誘導されなかった。このことから、c-kit遺伝子の変異が腫瘍性増殖の根幹ではなく、それ以外の細胞内...
【医歯薬学】社会医学:喫煙シグナル伝達を含む研究件
❏膀胱癌に対するmTORC1/2阻害剤を併用した新規抗癌治療戦略の確立(26462428)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】菊地 栄次 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10286552)
【キーワード】分子標的 / 膀胱癌 / 腎盂尿管癌 / 抗癌剤 / 尿路上皮癌 (他8件)
【概要】以下の5つの結果を得た。 1) TAM familyの一つであるAXL、そのリガンドGas6が腎盂尿管癌の予後因子であることを同定した。2) ニコチン曝露によりT24膀胱癌細胞においてPI3K-Akt-mTORの活性化が誘導された。NVP-BEZ235はその活性を阻害し細胞増殖を抑制した。3) NVP-BEZ235はニコチン投与により生じた皮下腫瘍の増殖、pS6活性を抑制した。4) シスプラチンと...
❏転写因子を制御した新規尿路上皮癌治療戦略の確立(23592349)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】菊地 栄次 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10286552)
【キーワード】尿路上皮癌 / 抗癌剤 / シグナル伝達 / 喫煙
【概要】以下の5つの結果を得た。 1. E-、P-cadherinの腎盂尿管癌の臨床病理因子との関連、Snailが予後因子であることを同定した。2. CDDP抗癌剤耐性株であるT24PRにおいてPI3K-Akt-mTORの亢進、NVP-BEZ235の投与によりPI3K-Akt-mTORの抑制、殺細胞効果が検証された。3. ニコチン暴露によりpAktの上昇、T24膀胱癌細胞増殖が誘導された。4. DHMEQ...
【医歯薬学】社会医学:内科シグナル伝達を含む研究件
❏エネルギー代謝維持多臓器間サーキットのハブ臓器としての腎臓の意義と代謝性腎症(17H01562)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 裕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40252457)
【キーワード】慢性腎臓病 / MKD / 臓器連関 / SGLT2 / NAD (他22件)
【概要】糖尿病性腎症を始めとする代謝異常に基づくCKDをMKD(Metabolic Kidney Disease)ととらえMKDにおいては、心蔵、肝臓、脂肪組織、腸管に機能・構造的障害が続発的に発症し、全身のエネルギー代謝の障害を引き起こす。MKDでのSGLT2の発現調節、肝臓由来のケトン体の意義、腸内環境の偏倚によるインスリン抵抗性の発症などを解明した。更にMKDによるエネルギー代謝障害が、MKDの病態...
❏ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の病態検査学の確立(16H02637)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】矢冨 裕 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60200523)
【キーワード】ヘパリン起因性血小板減少症 / HIT抗体検査 / 機能的HIT抗体検査 / サイトカラシンB / 臨床検査医学 (他8件)
【概要】ヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia; HIT)は,抗血栓薬(抗凝固薬)として広く臨床において使用されているヘパリンの重大な副作用であるが,その診断手法の向上が望まれている.今回,免疫学的HIT抗体,機能的HIT抗体の診断性能向上,そして,並行してHIT抗体の血小板活性化機構の基礎的検討を行った. イムノクロマトグラフィ法によるHIT抗体検出...
❏Diabetic tubulopathyの病態解明とその先制医療への応用(16H05315)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】脇野 修 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (50265823)
【キーワード】糖尿病性腎錠 / 近位尿細管 / Rho / Sirtuin / PHD2 (他23件)
【概要】Diabetic Tubulopathyを糖尿病における腎合併症の主たる治療ターゲットとする治療戦略を確立する研究を推進し、その分子標的として小分子G蛋白RhoA、組織虚血センサーPHD2、NAD依存性脱アセチル化酵素Sirtuinそして近位尿細管の糖再吸収担体SGLT2を設定した。これら機能分子の近位尿細管での糖尿病性腎臓病超早期での活性化をまず明らかとし、組織学的変化として近位尿細管細胞の肥大...
【医歯薬学】社会医学:循環器・高血圧シグナル伝達を含む研究件
❏モデル動物とiPS細胞を用いた心臓前駆細胞発生制御による予防医学的基礎研究(22H03045)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 循環器・高血圧 / 発現制御 / シグナル伝達
【概要】
❏動物モデルとヒトiPS細胞を用いた環境と遺伝子相互作用による心疾患形成機構の解明(19H03622)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】多因子遺伝 / 総動脈幹症 / TBX1 / Tbx1 / 発生・分化 (他12件)
【概要】22q11.2欠失症候群に合併する先天性心疾患の責任遺伝子であるTBX1の発現を遺伝子改変技術で低下させたマウスモデルにおいて、妊娠母マウスに葉酸を投与することにより、胎仔の先天性心疾患表現型を軽症化することに成功し、葉酸によりNOTCHシグナルが活性化され、心臓前駆細胞である神経堤細胞の発生分化異常が救済される機序が示唆された。また、遺伝子改変マウスの交配実験によりTBX1と同じ遺伝子群のTBX...
❏T-box遺伝子ファミリー機能解析による先天性心血管疾患発症機構の解明(16H05359)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 循環器 / 発現制御 / シグナル伝達 (他6件)
【概要】22q11.2欠失症候群モデル(Tbx1発現低下)マウスの総動脈幹症の病型が、妊娠母体マウスへの葉酸投与により軽症化した。その機序として、流出路中隔を形成する間葉系細胞の発生障害が、葉酸により救済されることを解明した。そして、心臓の発生および神経堤細胞の遊走・分化を制御する複数の因子の発現が、葉酸により変化することを明らかにした。また、Tbx4が肺間葉系細胞の未分化維持に機能することを明らかにし、...
【医歯薬学】歯学:骨・軟骨代謝シグナル伝達を含む研究件
❏ADAM10を介した骨・軟骨形成の制御機構(26462318)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】依田 昌樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30464994)
【キーワード】ADAM10 / 骨・軟骨代謝 / シェディング / Notchシグナル / 破骨細胞分化 (他9件)
【概要】本研究では膜型メタロプロテアーゼADAM10による骨・軟骨形成および破骨細胞分化の制御機構を明らかにすることを目的とした.軟骨特異的にADAM10を欠損させたマウスの解析から,軟骨細胞の最終分化にADAM10は必須であることが明らかとなった.また,骨芽細胞特異的にADAM10を欠損させたマウスの解析から,ADAM10を骨芽細胞で欠損させると血液中のTSLP濃度が上昇し重篤な皮膚炎を発症することが明...
❏RANKLリバース・シグナル阻害による骨粗鬆症治療の可能性検証(22791364)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60401072)
【キーワード】骨・軟骨代謝学 / シグナル伝達 / 発現制御 / 生体分子 / 骨粗鬆症 (他9件)
【概要】刺激依存的なRANKL方向性輸送の足場として微小管が必要であり、刺激局所へ向かう微小管再構成にRac1/Cdc42、IQGAP1、CLIP170が関与する可能性を見出した。また、RANKビーズ刺激に伴いmTORC2が活性化し、刺激依存的RANKL移行過程に関与することを見出した。 ...
【医歯薬学】歯学:肝細胞増殖因子(HGF)シグナル伝達を含む研究件
❏ヘテロ受容体カップリングのシグナル特性と人工リガンド創成の研究(15K14473)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】松本 邦夫 金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (90201780)
【キーワード】細胞増殖因子 / チロシンキナーゼ / 受容体 / サイトカイン / 増殖因子受容体 (他11件)
【概要】細胞増殖因子受容体をダイマー化する人工リガンド技術は再生医療に応用可能であるとともに、従来にない生物活性をもつ人工リガンドを創成できる可能性が考えられる。本研究は、異なる受容体同士を人為的にダイマー化することで、ヘテロ受容体のシグナル活性化につながるかを検討した。ダイマー形成の評価系としてsplit luciferase系と原子間力顕微鏡による解析系を確立した。一方、MET受容体、RET受容体、I...
❏肝細胞増殖因子による癌遺伝子ID1の発現抑制と癌細胞の不可逆的増殖停止誘導の関係(22570137)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】ホルモンと生理活性物質 / 肝細胞増殖因子 / 癌 / ID1 / 不可逆的増殖停止 (他14件)
【概要】癌遺伝子ID1は、ヒト肝癌細胞株HepG2において肝細胞増殖因子HGFにより発現量が減少する。本成果により、ユビキチン転移酵素E3の構成因子Skp2のHGFによる発現減少が、ID1量を制御することを見出した。一方、Skp2によるID1量の制御はユビキチン化とは関係がなく、Skp2による転写因子Mycの活性化により転写レベルで制御されていた。また、HGF刺激によりHepG2細胞は不可逆的増殖停止に至...
❏肝細胞増殖因子が有する癌細胞増殖抑制作用のシグナル伝達の分子機構(19570124)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 癌 / HepG2 / 癌抑制因子 / p16 (他10件)
【概要】HGF による肝癌細胞株HepG2の増殖抑制の鍵となるErkの強活性化には、HGF受容体c-Metにアダプター因子Grb2とGab1が結合することが必要であることを明らかにした。また、HGF刺激により転写制御因子Id1の発現量が減少し、それにより癌抑制因子p16が発現上昇することを見出した。Id1とp16は不可逆的細胞変化である細胞老化に係わることから、HGF刺激が不可逆的増殖停止を誘導する可能性...
【医歯薬学】歯学:SMADシグナル伝達を含む研究件
❏Smadによるシグナル伝達と細胞生物学的作用の研究(11480215)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / DNAマイクロアレイ / 浸潤 / 受容体 / Smad (他13件)
【概要】1.BMPによるC2C12細胞の骨芽細胞への分化にSmadがどのように関わっていくかを、アデノウィルスベクターによる発現系を用いて検討した。BMP処理を行った細胞で、ALP活性の上昇が認められるが、Smad1及びSmad5を過剰発現された細胞ではその活性が更に増強された。抑制型Smadを過剰発現させた細胞では、逆にALP活性の低下が認められた。C2C12細胞の骨芽細胞様分化誘導におけるBMP-4と...
❏蛋白質間相互作用を利用した細胞内シグナル伝達分子の同定法の開発(11557015)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / シグナル伝達 / 蛋白質間相互作用 / マススペクトロメトリー / Smad (他10件)
【概要】蛋白質-蛋白質間の相互作用による細胞内シグナル伝達機構を明らかにするためにSmadに結合する蛋白質をマススペクトロメトリーで同定することを目的として実験を行った。Smad1〜8にFla-tagをつけたコントラクトを作り哺乳類細胞にトランスフェクションした。ついでアガロースピーズに結合した蛋白質をFlag抗体を用いて免疫沈降し、共沈する蛋白質を銀染色したSDS-PAGEから切りだし、トリプシン処理し...
❏TGF-βスーパーファミリーの因子のシグナル伝達機構と生物学的作用(09480199)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 骨形成因子 / 癌抑制遺伝子 / シグナル伝達 / 増殖抑制 (他11件)
【概要】1. Tkv結合蛋白質クローニングとその哺乳類細胞での機能解析:ショウジョウバエのセリン-スレオニンキナーゼ型レセプターであるThick veins(Tkv)に結合する蛋白質をtwo-hybrid法で検索し、DIAP1(Drosophila apoptosis inhibitor-1)をクローニングした。 2. Smadのシグナル伝達機構における役割:我々はSmadファミリーの分子をその構造と働き...
【医歯薬学】歯学:Wntシグナル伝達を含む研究件
❏Wntシグナルの新規標的制御異常による大腸腫瘍の発生機序の解明(17H03575)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】古川 洋一 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20272560)
【キーワード】がん / シグナル伝達 / Wnt
【概要】古典的Wntシグナルによって正に制御される新規分子FRMD5と、負に制御される新規分子IFIT2を同定した。大腸がんにおけるFRMD5の発現増加は浸潤との関連を認め、FRMD5発現が高い腫瘍は予後不良であることが判明した。一方、IFIT2発現が低い細胞は増殖やアポトーシス抵抗性と関連することを見出した。さらにIFIT2の発現を制御する転写因子としてIRF1を同定し、Wnt活性化によるIFIT2発現...
❏骨芽細胞におけるRANKL逆シグナル経路とWntシグナル経路のクロストーク解析(16H05445)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60401072)
【キーワード】シグナル伝達 / 骨代謝 / 発生・分化 / RANKL / Wnt (他7件)
【概要】RANKL逆シグナル経路は、in vitroで骨芽細胞分化の促進作用が明らかになっており、Wntシグナル古典経路は、in vivoでも骨芽細胞分化の促進作用が明らかになっていた。しかし、Wnt非古典経路の影響や、RANKL 逆シグナル経路との相互作用など、不明な点は多く残されている。本研究では、RANKL逆シグナル経路がin vivoでも、骨芽細胞分化を促進し、骨吸収抑制と骨形成維持を両立させる、...
❏細胞分化の運命付けに関わる細胞外来性シグナルと細胞内在性プログラムの相互作用解明(16370088)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】田賀 哲也 熊本大学, 発生医学研究センター, 教授 (40192629)
【キーワード】神経幹細胞 / 造血幹細胞 / シグナル伝達 / 細胞増殖 / 細胞分化 (他13件)
【概要】(1)アストロサイト分化誘導性のサイトカインBMP群のアンタゴニストnoggin分子を神経系前駆細胞に発現ベクターを用いて恒常的に発現させて脊髄損傷マウスに移植することで、移植細胞由来ニューロン分化誘導と、運動機能の改善が見られた。 (2)オリゴデンドロサイトの分化に重要な転写因子Olig2の胎生期終脳における発現は腹側のganglionic eminence(GE)に限定される。本研究で、背側(...
【医歯薬学】歯学:Wntシグナルシグナル伝達を含む研究件
❏感覚ニューロン受容領域の形成と維持を担う分子細胞基盤に関する遺伝学的研究(24300124)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】榎本 和生 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80300953)
【キーワード】受容領域 / 樹状突起 / 感覚ニューロン / ショウジョウバエ / Wntシグナル (他12件)
【概要】ショウジョウバエ幼虫感覚ニューロンでは、同種ニューロンの樹状突起間に生じる反発作用を介して受容領域を確立することが示されていた。私達は、ショウジョウバエ成虫感覚ニューロンの解析を行い、樹状突起間に生じる反発作用には依存しない受容領域形成機構の存在を明らかにした(Yasunaga et al. Genes Dev 2015)。さらにその責任因子として、ニューロン周辺の上皮細胞から分泌されるWnt5と...
❏新規Dlgシグナル伝達経路の解析(19390082)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】Dlg / Runx / Wnt シグナル / sFRP2 / シグナル伝達 (他9件)
【概要】Dlg-Runx-sFRP2-Wntシグナル伝達経路の実体と生理的意義を明らかにすることを目的として研究を行い、以下の成果を得た。1)RunxがA-MybおよびRhoA特異的guanine nucleotide exchange factor Net1と複合体を形成することを見出した。3)Dlg-/-細胞ではProBからPreBへの分化に異常があることが確認された。4)Dlg-/-マウスでは、心室...
【医歯薬学】歯学:バイオインフォマテイクスシグナル伝達を含む研究件
❏ニューロン・グリア相互作用の分子機構解析手法の開発(16K15240)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】神山 淳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30437511)
【キーワード】細胞間相互作用 / アストロサイト / 神経変性疾患 / バイオインフォマティクス / ニューロン (他8件)
【概要】神経変性疾患のメカニズム解明に向けて『神経細胞とグリア細胞の細胞間相互作用の重要性』が明らかとなりつつある。本研究では『生きたまま』の状況を反映した、神経細胞-グリア細胞間の相互作用を解析可能な手法を開発した。特に、異なる動物種から神経細胞及びグリア細胞を調整し、種間の配列多様性を利用した、次世代シーケンスとバイオインフォマティクスの活用により、各細胞で生じているトランスクリプトームのスナップショ...
❏光シグナル伝達を基盤とした子実体形成機構の解明(22580097)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】宮崎 安将 独立行政法人森林総合研究所, きのこ・微生物研究領域, 主任研究員 (40343800)
【キーワード】きのこ / 光受容体 / 形態変化 / シイタケ / 子実体形成 (他17件)
【概要】きのこの子実体形成には光が必要である。シイタケの光受容体遺伝子 Le.cry は、担子菌初のクリプトクロム型光受容体をコードしていた。その産物Le.CRY の解析 の結果、青色光領域を吸収し子実体形成に関わることが示唆された。プロテオーム解析の結果、 リン酸化や糖鎖付加などの翻訳後修飾を介して、子実体形成に関わる代謝経路やシグナル伝達 経路が存在することが分かった。トランスクリプトーム解析の結果、...
❏データベースサーチによる神経可塑性の制御に関与する候補分子の特定と実験的検証(19700304)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】千村 崇彦 独立行政法人理化学研究所, 記憶学習機構研究チーム, 研究員 (90392034)
【キーワード】PDZ結合モチーフ / 神経可塑性 / バイオインフォマティクス / シグナル伝達 / 神経 (他7件)
【概要】当該研究プロジェクトを推進することにより以下の成果が得られた。 1. PDZドメインに結合するアミノ酸モチーフ(PDZ結合モチーフ)がタンパク質のC末端に選択的に出現するような特殊な配列であることを発見。 2. 前述の情報を利用し、当該モチーフを有するタンパク質からPDZ結合モチーフとPDZドメインに仲介される新規の蛋白質間結合を発見。 3. 結合タンパク質のスクリーニングにより神経細胞に発現する...
【医歯薬学】歯学:軟骨細胞シグナル伝達を含む研究件
❏静水圧メカノシグナル制御とその組織工学への応用(19H01173)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】牛田 多加志 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 名誉教授 (50323522)
【キーワード】静水圧 / 軟骨細胞 / シグナル / メカノシグナル / 再生軟骨 (他6件)
【概要】無細胞系において,Ras単体,またはGAPとGEFを含めたRasサイクルの圧力感受性を検出し,そのメカニズムを解明することを目的として,研究を進めている.昨年度は,FRETによりRas活性を検出できる機能的Raichuを昆虫細胞発現系を用いることで調製し,常圧と高圧下でのRas活性が測定できるようになった. 一方,細胞系においては,軟骨前駆細胞を用い,物理刺激を感知すると言われている一次繊毛の過大...
❏X型コラーゲンプロモーター解析による軟骨細胞肥大化の分子メカニズム(18659435)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】竹下 克志 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (30262009)
【キーワード】シグナル伝達 / 再生医療 / 軟骨細胞
【概要】ヒトX型コラーゲンプロモーター領域の解析(プロモーターレポーターアッセイ、ゲルシフトアッセイ、クロマチン免疫沈降)により前年度までに転写開始点より80塩基上流に転写因子Runx2の結合領域(HY-box)を同定した。この領域はRunx2を導入しなくてもある程度の転写活性の上昇がみられるため、様々な因子に応答するuniversal enhancerと考えられた。そこで、この領域を4回タンデムにつない...
【医歯薬学】歯学:BMPシグナル伝達を含む研究件
❏セリン-スレオニンキナーゼ型レセプターの細胞生物学的作用の研究(14208087)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 血管新生 / ES細胞 / BMP / 骨芽細胞 (他10件)
【概要】1)マウスのES細胞はFlk-1陽性の血管前駆細胞に分化したあと、VEGFの作用の有無により、血管内皮細胞や血管平滑筋細胞に分化する。血管内皮細胞と平滑筋細胞が共存する条件では潜在型TGF-βが効率良く活性化されることが知られている。この系においてTGF-βレセプターキナーゼの抑制剤であるSB-431542を添加したところ、血管内皮細胞の増殖とシート形成が著明に促進されることが明らかとなった。血管...
❏TGF-βスーパーファミリーによる細胞内シグナル伝達機構の解明(08457495)
【研究テーマ】機能系基礎歯科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996
【研究代表者】一條 秀憲 (財)癌研究会, 癌研究所生化学部, 主任研究員 (00242206)
【キーワード】TGF-β / TGF-βスーパーファミリー / GDF / BMP / セリン (他8件)
【概要】TGF-βスーパーファミリー遺伝子群は、個体発生ならびに癌化との関わりが、最近特に注目されている。しかしながら、30種類近くあるTGF-βスーパーファミリーリガンドとTGF-βスーパーファミリー受容体の間では、必ずしも1対1の相対関係が成立せず、複数のリガンドが異なる親和性をもって受容体を共有していることが知られている。このことは、TGF-βスーパーファミリーの多様な作用のメカニズムを解明する上で...
【医歯薬学】歯学:P38シグナル伝達を含む研究件
❏SAPK新規標的分子の中心体複製抑制機構及びPLK4の中心体移行機構の解明(25893039)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】中村 貴紀 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30707576)
【キーワード】SAPK / PLK4 / p38 / JNK / 中心体 (他9件)
【概要】中心体は細胞分裂期において紡錘体極として働く事により染色体の均等分配に本質的な役割を担っている。正常細胞では細胞周期1回につき一度だけ中心体複製が起こる様に厳密に制御されている。しかし癌細胞ではストレス刺激により中心体数の異常が容易に引き起こされるが、その分子機構は不明であった。我々は2つのストレス応答経路であるp38/JNK経路およびp53経路が協調的にPLK4を介した中心体複製を制御することを...
❏ストレス応答シグナルによる染色体安定性保持機構と癌におけるその破綻(24390079)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス応答 / p38 / JNK / p53 / 中心体 (他11件)
【概要】本研究では、DNA損傷等のストレス刺激によって活性化される2つのシグナル伝達経路、即ち、ストレス応答MAPK経路とp53経路が、協調してPLK4の活性を制御しており、ストレス環境下で中心体の複製を停止させて、染色体の安定性を保持する機能を持つことを明らかにした。さらに癌細胞で高率に観察されるMKK4(ストレス応答MAPKK)およびp53の機能欠損変異によって、中心体複製調節機構が破綻し、染色体の倍...
❏ストレス応答キナーゼMTK1による細胞増殖、炎症制御機構と疾患におけるその異常(19390081)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (30322332)
【キーワード】p38 / JNK / MTK1 / ストレス顆粒 / シグナル伝達 (他7件)
【概要】ストレス応答MAPK経路(MAPKKK-MAPKK-MAPK)は、環境ストレスによって活性化され、細胞のストレス応答の制御に重要な役割を果たしている。また、この経路の制御異常が癌や慢性炎症性疾患に深く関与する。本研究では、ストレス応答経路の主要なヒトMAPKKKであるMTK1の活性制御機構の解明を行った。その結果、1)ストレス刺激後にGADD45分子の発現が誘導されてMTK1と結合すると、まずMT...
【医歯薬学】歯学:TGF-βシグナル伝達を含む研究件
❏肺線維症における細胞種特異的TGF-β活性化機構の役割(19K08598)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】鯉沼 代造 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (80375071)
【キーワード】肺線維症 / TGF-β / マウスモデル / 血管内皮細胞 / 肺障害 (他6件)
【概要】本研究ではTGF-βというサイトカインの活性化の役割について、制御する細胞膜タンパクに注目して変異マウスの人工的肺線維症モデルの実験により検討した。その結果、この細胞膜タンパクを欠失したマウスでは、肺線維化ではなく肺炎症が増悪することが分かり、そのメカニズムもこれまで知られたTGF-βの活性化を介さないことが明らかになった。単一細胞毎の遺伝子の発現を調べる方法により、その炎症抑制作用に関わる細胞種...
❏TGF-βシグナル因子Smadのスキルス胃がんにおける結合部位のダイナミズム(15K06831)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鯉沼 代造 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (80375071)
【キーワード】シグナル伝達 / 癌 / 転写因子 / TGF-beta / ChIP-seq (他7件)
【概要】難治がんの一つスキルス胃がんにおいてはtransforming growth factor-β (TGF-β)ファミリーのサイトカインの病態への深い関与が明らかになっている。研究代表者らはこれまでの検討によりそのシグナルおよび下流の転写調節機構は細胞種により大きく異なることを報告してきた。そこで本研究ではTGF-βシグナルの転写因子Smad2/3の結合部位データを用いて、その経時的変化や他のがんと...
❏T細胞分化制御のシステムバイオロジー(25670234)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 転写因子 / ヘルパーT細胞 / 制御性T細胞 (他9件)
【概要】ヘルパーT細胞は免疫制御の中心を担う細胞である。近年、Th1, Th2以外に多くのサブタイプ(Th9, Th17, iTreg等)が存在していることが知られるようになってきた。本研究ではTGFβのシグナル伝達経路を中心にヘルパーT細胞各サブタイプへの分化制御機構の解明を行った。まずTGFβとIL-4によるTh9分化にはSmad2/3に依存し、さらにIRF4との共同作用が必要であることを明らかにした...
【医歯薬学】歯学:JNKシグナル伝達を含む研究件
❏SAPK新規標的分子の中心体複製抑制機構及びPLK4の中心体移行機構の解明(25893039)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】中村 貴紀 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30707576)
【キーワード】SAPK / PLK4 / p38 / JNK / 中心体 (他9件)
【概要】中心体は細胞分裂期において紡錘体極として働く事により染色体の均等分配に本質的な役割を担っている。正常細胞では細胞周期1回につき一度だけ中心体複製が起こる様に厳密に制御されている。しかし癌細胞ではストレス刺激により中心体数の異常が容易に引き起こされるが、その分子機構は不明であった。我々は2つのストレス応答経路であるp38/JNK経路およびp53経路が協調的にPLK4を介した中心体複製を制御することを...
❏ストレス応答シグナルによる染色体安定性保持機構と癌におけるその破綻(24390079)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス応答 / p38 / JNK / p53 / 中心体 (他11件)
【概要】本研究では、DNA損傷等のストレス刺激によって活性化される2つのシグナル伝達経路、即ち、ストレス応答MAPK経路とp53経路が、協調してPLK4の活性を制御しており、ストレス環境下で中心体の複製を停止させて、染色体の安定性を保持する機能を持つことを明らかにした。さらに癌細胞で高率に観察されるMKK4(ストレス応答MAPKK)およびp53の機能欠損変異によって、中心体複製調節機構が破綻し、染色体の倍...
❏魚類における再生を支える細胞とシグナルのメカニズム(21570004)
【研究テーマ】遺伝・ゲノム動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】川上 厚志 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 准教授 (00221896)
【キーワード】モデル生物 / 小型魚類における組織再生 / ゼブラフィッシュ / トランスジェニ / Junb (他12件)
【概要】多細胞体の組織ホメオスタシス機構の解明を目指し、ゼブラフィッシュ成体、幼生を使った再生機構の解析を行い、以下の成果が得られた。1)再生に必須のjunb, junblとJNKシグナルの役割を解明した。2)再生ニッチにおける細胞の形成と機能の解明のための、細胞追跡と除去が可能なトランスジェニックの作製を行った。3)再生欠損変異体の解析から、造血細胞に由来する再生細胞生存因子が存在することを明らかにした...
【医歯薬学】歯学:造血幹細胞シグナル伝達を含む研究件
❏血球産生型血管内皮による造血促進作用の解明(16K09866)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (60226834)
【キーワード】血液免疫学 / 血管内皮造血転換 / 造血幹細胞 / 増血促進 / 細胞・組織 (他9件)
【概要】本研究で、研究代表者らは、造血微小環境の構成因子である血管内皮系細胞が、骨髄造血において果たす具体的な役割とその動態、そして他系統細胞との相互作用、またこれらを通じた血管内皮細胞を端緒とした造血系細胞産生の促進機構の一端を明らかにした。さらに、血管内皮細胞から分泌供給される複数の生理活性物質、アンジオクライン分子群に造血促進作用が存在することを明らかにした。代表者らは、研究成果を通じて、将来的に、...
❏細胞分化の運命付けに関わる細胞外来性シグナルと細胞内在性プログラムの相互作用解明(16370088)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】田賀 哲也 熊本大学, 発生医学研究センター, 教授 (40192629)
【キーワード】神経幹細胞 / 造血幹細胞 / シグナル伝達 / 細胞増殖 / 細胞分化 (他13件)
【概要】(1)アストロサイト分化誘導性のサイトカインBMP群のアンタゴニストnoggin分子を神経系前駆細胞に発現ベクターを用いて恒常的に発現させて脊髄損傷マウスに移植することで、移植細胞由来ニューロン分化誘導と、運動機能の改善が見られた。 (2)オリゴデンドロサイトの分化に重要な転写因子Olig2の胎生期終脳における発現は腹側のganglionic eminence(GE)に限定される。本研究で、背側(...
【医歯薬学】歯学:βカテニンシグナル伝達を含む研究件
❏子宮内胎仔発育遅延モデルにおけるネフロン数減少機序解明とその治療法の開発(23591584)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 尿管芽分岐 / 母体低栄養 / DNAメチル化 / 子宮内環境 (他16件)
【概要】慢性腎臓病の発症はネフロン数に左右される。私達はネフロン数決定要因である尿管芽分岐に関与する分子の研究を行いcaspase-3という酵素が重要であることを見いだした。Caspase-3の下流にある分子b-cateninを活性化する薬物療法を母体低栄養ラットに試みたが副作用のため不成功であった。 新たなネフロン数増加のアプローチとして胎内の栄養により遺伝子の発現が変化する機構の一つDNAメチル化を調...
❏母体低栄養、ステロイド投与のネフロン形成への影響およびそのメカニズムの解明(20591286)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】母体低栄養 / シグナル伝達 / ネフロン数 / プログラミング / 腎発生 (他13件)
【概要】母体低栄養ラットの腎サイズ、尿管芽分岐は胎生14日以降減少する。腎サイズは生後正常となるがネフロン数は減少している。母体低栄養腎において腎発生に重要なシグナル分子は胎生15日には抑制、胎生18日には活性化されていた。一方、アポトーシスの指標、活性型カスパーゼ3は両時期ともに母体低栄養腎で減少していた。カスパーゼ3阻害は尿管芽細胞の運動を抑制した。母体低栄養腎のネフロン数減少はカスパーゼ3を介する細...
❏新規Dlgシグナル伝達経路の解析(19390082)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】Dlg / Runx / Wnt シグナル / sFRP2 / シグナル伝達 (他9件)
【概要】Dlg-Runx-sFRP2-Wntシグナル伝達経路の実体と生理的意義を明らかにすることを目的として研究を行い、以下の成果を得た。1)RunxがA-MybおよびRhoA特異的guanine nucleotide exchange factor Net1と複合体を形成することを見出した。3)Dlg-/-細胞ではProBからPreBへの分化に異常があることが確認された。4)Dlg-/-マウスでは、心室...
【医歯薬学】歯学:シグナルシグナル伝達を含む研究件
❏静水圧メカノシグナル制御とその組織工学への応用(19H01173)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】牛田 多加志 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 名誉教授 (50323522)
【キーワード】静水圧 / 軟骨細胞 / シグナル / メカノシグナル / 再生軟骨 (他6件)
【概要】無細胞系において,Ras単体,またはGAPとGEFを含めたRasサイクルの圧力感受性を検出し,そのメカニズムを解明することを目的として,研究を進めている.昨年度は,FRETによりRas活性を検出できる機能的Raichuを昆虫細胞発現系を用いることで調製し,常圧と高圧下でのRas活性が測定できるようになった. 一方,細胞系においては,軟骨前駆細胞を用い,物理刺激を感知すると言われている一次繊毛の過大...
❏スフィンゴ糖脂質のシグナル制御機能における分子構造・機能連関の統合的理解(15H04696)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】古川 鋼一 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (80211530)
【キーワード】シグレック / スフィンゴ糖脂質 / セラミド / 脂肪酸 / ガングリオシド (他15件)
【概要】細胞膜に発現するスフィンゴ糖脂質によるシグナル制御機能の機構解明のため、糖脂質の糖鎖と脂質部位を含む全体の構造を検討した。糖鎖改変癌細胞とEMARS/MS法によって、糖脂質の会合膜分子を同定し、糖脂質と特異的に結合して癌細胞の悪性形質増強に働くことを示した。一方、糖脂質のシグナル制御における脂質部位の関与の解析のため、GD3発現大腸癌細胞に対し長鎖塩基C4の水酸化に働くDES2遺伝子ノックアウトを...
❏細胞膜ドメイン機能を制御するシグナル及び代謝基盤の解明(25460385)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (00444878)
【キーワード】膜ドメイン / 脂質代謝 / シグナル / がん / シグナル伝達 (他10件)
【概要】細胞膜ドメイン(脂質ラフト)はがん細胞の悪性形質など細胞機能の発現に極めて重要な役割を果たしている。そのため、細胞膜ドメイン機能の制御機構を解明することはがん細胞の悪性形質増強のメカニズムを理解し、悪性腫瘍に対する新しい治療戦略を開発する上で重要である。本研究課題において、我々は脂質代謝を制御する転写因子SREBPががん細胞の細胞膜ドメイン機能や悪性形質を制御する因子として極めて重要な役割を果たし...
【医歯薬学】歯学:発がんシグナル伝達を含む研究件
❏中心体複製開始の分子制御機構を利用した新たな抗癌剤開発(18K15042)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中村 貴紀 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30707576)
【キーワード】中心体 / 染色体不安定性 / 発癌 / 中心体複製 / 繊毛病 (他18件)
【概要】中心体数の異常は染色体不安定性を惹起し、癌の悪性度を高める。このため正常細胞では中心体複製は厳密に制御されるがその分子機構は不明である。本研究では中心体複製期に起こる中心体複製制御分子の中心体移行機構の解明を目指し研究を行った。その成果として同移行に関わる領域と、同移行を制御する新たな分子群の特定に成功した。またこの中心体移行の根底にある基本原理を利用した抗癌剤開発も試みており、有望なシード化合物...
❏肝臓の幹/前駆細胞の性状解析と肝再生・病態における役割(13F03750)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 肝臓 / 発がん (他15件)
【概要】重篤な、あるいは、慢性的な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な肝前駆細胞(LPC)が活性化して組織の再生に寄与している。LPCは、肝線維化や肝がん等の病態に関連することが長らく指摘されているものの、その実態や機序は未解明である。本研究課題では、LPCと、これの制御に関わるニッチとの相互作用に注目して、両者の性状・制御機構および肝臓の病態における役割の一端を明らかにすることを目的とした。 前...
❏Lys63型ポリユビキチン化修飾による細胞内シグナル伝達及び発癌機構の解明(23770203)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】合田 仁 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (90361617)
【キーワード】ユビキチン / 細胞内シグナル伝達 / 発癌 / 自然免疫応答 / 翻訳後修飾 (他7件)
【概要】ポリユビキチン化は、ユビキチンと呼ばれる低分子量タンパク質が標的タンパク質に鎖状に重合する現象である。ユビキチンの結合様式によって異なるパターンのポリユビキチン鎖が生じ、標的タンパク質に対して異なる生理作用を及す。本研究では、63番目のリジン残基を介して重合するポリユビキチン化 (K63型ポリユビキチン化)されたタンパク質を、細胞抽出液から精製する手法を開発した。さらに、レトロウイルスHTLV-1...
【医歯薬学】歯学:発生シグナル伝達を含む研究件
❏心血管系の発生・形態形成に働くシグナル伝達機構の研究(15H04883)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中川 修 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (40283593)
【キーワード】心血管系 / 発生 / 形態形成 / シグナル伝達 / 転写調節因子 (他10件)
【概要】心血管発生・形態形成は多様な細胞間・細胞内情報伝達系・遺伝子発現調節機構によって制御され、ヒト先天性心疾患の病因として転写調節因子やシグナル伝達因子の変異・機能異常が重要である。本研究では心血管発生・形態形成に重要な情報伝達系において重要な遺伝子群の欠損によるマウスモデルにおける異常を詳細に解析するとともに、それら遺伝子の発現制御機構の解明につながる知見を得た。本研究の成果は心血管発生・形態形成の...
❏心臓・大血管発生におけるイノシトール三リン酸受容体の組織特異的機能の解明(21791004)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】内田 敬子 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (50286522)
【キーワード】発生 / 循環器 / シグナル伝達 / 発生・分化 / 再生医学 (他7件)
【概要】イノシトール三リン酸受容体(IP3R)の3種のサブタイプのうち、1型および3型IP3Rを同時に欠損させたダブルノックアウト(1/3DKO)マウスは心臓血管発生異常をきたす。組織マーカーの発現解析と組織特異的1/3DKOマウスの解析により、1型・3型IP3Rは、右心室から心臓流出路の発生において二次心臓領域のうちTbx1非発現領域で機能すると考えられた。さらに、血管内皮細胞に発現する1型・3型IP3...
❏咽頭弓および血管系の発生における細胞内カルシウムシグナルの意義の解明(19790740)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】内田 敬子 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (50286522)
【キーワード】発生 / 血管 / 咽頭弓 / カルシウム / 発生・分化 (他13件)
【概要】小児循環器診療の中で、先天性心疾患に合併して比較的頻度高く認められる大動脈の異常は、咽頭弓・血管系および咽頭弓動脈の発生異常から起因すると考えられる。本研究では、遺伝子改変マウスによる個体レベルでの解析や内皮細胞を用いたin vitroの解析によって、咽頭弓、血管系および咽頭弓動脈の発生に、イノシトール三リン酸受容体を中心とした細胞内シグナルが必須であることが示された。 ...
【医歯薬学】歯学:骨再生シグナル伝達を含む研究件
❏生体内核酸送達による骨再生法の開発に関する戦略的研究(26670859)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】高戸 毅 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90171454)
【キーワード】骨再生 / シグナル伝達
【概要】本研究では、組織欠損部周囲の細胞への核酸送達による骨格組織修復療法の可能性を探り、その基盤技術を創出することを目的とした。核酸内包ナノミセルの最適化を行い、核酸内包ナノミセルを搭載した組織修復用機能性生体材料の作製を試みた。さらに、骨格形成関連因子の核酸を内包したナノミセルの投与により、骨格組織の変性の抑制や修復が誘導されることを、小動物における骨格組織変性モデルにより確認した。以上より、治療用遺...
❏細胞移植を用いない新規骨再生インプラントの戦略的研究(19390509)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】高戸 毅 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90171454)
【キーワード】再生医療 / 骨再生 / 人工骨 / 移植・再生医療 / 再生医学 (他17件)
【概要】本研究の目的は、再生医療の3本柱である「細胞源・足場・シグナル」のうち、シグナル・足場を改善し、細胞移植を補強あるいは代替する新しい骨再生システムを開発することである。次世代型のナノ送達システムと生体材料により、周囲の細胞において骨形成性細胞内シグナルを活性化させることで、細胞を移植することなく骨再生を誘導することに成功した。併せて三次元造形法による患部適合型人工骨の作製法を開発した。 ...
【医歯薬学】歯学:再生医学シグナル伝達を含む研究件
❏三次元再生涙腺構造の誘導と新規バリデーション手法の開発(20K09780)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】平山 雅敏 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (90528473)
【キーワード】涙腺 / ドライアイ / 再生医療 / 細胞外小胞 / シグナル伝達 (他7件)
【概要】涙腺は涙液を眼表面に分泌することで眼表面上皮の恒常性を維持する。涙液中には水分だけでなく、涙液タンパク、電解質、サイトサインなどの液性因子を含む。涙腺機能の障害による涙液量の低下は、涙液水分、液性因子の不足を引き起こし、ドライアイなどの眼表面上皮障害の原因となる。涙腺機能障害に対して、既存の涙液補充療法に加え、再生医療による涙液機能再生が試みられている。 これまで涙腺再生医療の実現に向けて、上皮幹...
❏細胞周期制御性エクソソームを介した新規骨代謝カップリング因子の探索(17K19746)
【研究テーマ】口腔科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2023-03-31
【研究代表者】小笠原 徹 東京大学, 保健・健康推進本部, 講師 (20359623)
【キーワード】シグナル伝達 / 再生医学 / 発生・分化 / 細胞周期 / エクソソーム
【概要】本研究は、エクソソームを介した細胞間情報伝達機構と細胞周期制御機構に着目して、破骨細胞ならびに骨芽細胞分化を統合的に制御する分子、すなわち、「新規骨代謝カップリング因子」の探索を行い、骨代謝メカニズムの理解を深めるとともに、その結果を利用した新規骨再生治療法開発に向けた基礎的検討を行うことを目的として企画された。 前年度までの研究と同様に、マウス由来骨芽細胞と同破骨細胞を用いて、エクソソームを介し...
❏Cdk6が制御するmicroRNAの探索による骨代謝機構の解明と再生医療への応用(16H05538)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】小笠原 徹 東京大学, 保健・健康推進本部, 講師 (20359623)
【キーワード】micro RNA / 細胞周期 / 骨代謝 / 発生・分化 / 再生医学 (他9件)
【概要】研究課題...
【医歯薬学】歯学:移植・再生医療シグナル伝達を含む研究件
❏マルチガス環境構築によるニッシェ環境(22791938)
【研究テーマ】歯科医用工学・再生歯学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】加藤 靖浩 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (40398780)
【キーワード】バイオ関連機器 / 再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 移植・再生医療
【概要】本研究は、細胞が培養器(CO_2インキュベーター)に合わせるという従来型の概念から、機器が個々の細胞毎に最適化された培養環境を提供するという発想転換に特徴がある。つまり、幹細胞のような細胞特性の維持には、特定の培養条件(酸素濃度)の最適化が重要であり、低酸素が口腔幹細胞維持に必須であることが示唆された。 ...
❏細胞移植を用いない新規骨再生インプラントの戦略的研究(19390509)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】高戸 毅 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90171454)
【キーワード】再生医療 / 骨再生 / 人工骨 / 移植・再生医療 / 再生医学 (他17件)
【概要】本研究の目的は、再生医療の3本柱である「細胞源・足場・シグナル」のうち、シグナル・足場を改善し、細胞移植を補強あるいは代替する新しい骨再生システムを開発することである。次世代型のナノ送達システムと生体材料により、周囲の細胞において骨形成性細胞内シグナルを活性化させることで、細胞を移植することなく骨再生を誘導することに成功した。併せて三次元造形法による患部適合型人工骨の作製法を開発した。 ...
【医歯薬学】歯学:組織幹細胞シグナル伝達を含む研究件
❏肝臓の幹/前駆細胞の性状解析と肝再生・病態における役割(13F03750)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 肝臓 / 発がん (他15件)
【概要】重篤な、あるいは、慢性的な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な肝前駆細胞(LPC)が活性化して組織の再生に寄与している。LPCは、肝線維化や肝がん等の病態に関連することが長らく指摘されているものの、その実態や機序は未解明である。本研究課題では、LPCと、これの制御に関わるニッチとの相互作用に注目して、両者の性状・制御機構および肝臓の病態における役割の一端を明らかにすることを目的とした。 前...
❏FGFシグナルを軸とした細胞間相互作用による肝臓の再生と病態の制御機構の解明(24590342)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】伊藤 暢 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (50396917)
【キーワード】再生医学 / シグナル伝達 / 肝臓 / 組織幹細胞 / 細胞・組織 (他7件)
【概要】重篤な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な幹/前駆細胞(肝前駆細胞)が出現して、再生過程に寄与すると考えられている。しかしながら、肝前駆細胞の誘導・増殖・分化を制御する分子機構の詳細や、これと肝線維化や肝がん等の病態との関連の実態や機序は不明である。種々のマウス肝障害モデルを用いた、FGF7を中心とする細胞間相互作用に着目した解析により、肝前駆細胞の動態を制御する新たなシグナル伝達経路や転...
❏肝再生に関わる未分化前駆細胞(オーバル細胞)制御シグナルネットワークの解明(22790271)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】伊藤 暢 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (50396917)
【キーワード】再生医学 / シグナル伝達 / 肝臓 / 組織幹細胞 / 細胞・組織 (他7件)
【概要】重篤な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な幹/前駆細胞(オーバル細胞)が出現して、再生過程に寄与すると考えられているが、その詳細は不明であった。マウス肝障害モデルを用いた、細胞間相互作用に注目した種々の解析により、オーバル細胞を支持する新たな細胞種の存在と、この細胞から産生・分泌されてオーバル細胞の出現や増殖・分化の制御に関わるきわめて重要な細胞外シグナル因子を明らかにした。 ...
【医歯薬学】歯学:メカニカルストレスシグナル伝達を含む研究件
❏生体骨格筋の動的in vivoイメージングのためのプラットフォームの開発(26560394)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】秋本 崇之 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00323460)
【キーワード】in vivoイメージング / 筋 / シグナル伝達 / 動的環境 / メカニカルストレス (他6件)
【概要】正立顕微鏡に既存のスピニングディスク共焦点装置および,高感度背面照射型CCDを組み合わせ,in vivoイメージングが可能な光学系を構築した.本研究の成果として,筋収縮によって骨格筋内転写因子のNuclear factor of activated T-cells(NFAT)を脱リン酸化による核移行を生体骨格筋において観察することができた. 今後は本研究助成によって構築した光学系を用いて,動的な環...
❏幹細胞の未分化性を物理的刺激により維持する試み(23650430)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】秋本 崇之 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00323460)
【キーワード】胚性幹細胞 / iPS細胞 / ES細胞 / メカノトランスダクション / 未分化性 (他12件)
【概要】物理的刺激が様々な細胞の増殖や分化に影響を与える事が知られているが,幹細胞に対する影響についてはほとんど分かっていない,そこで本研究では,物理的刺激が胚性幹細胞の未分化性に影響を与えるか検討した. フィーダー細胞フリーで維持培養可能なマウスES細胞を底面がシリコーンの培養プレートに培養し,LIF(Leukemia Inhibitory Factor)非存在下で10%,0.16Hzの引張り応力を負荷...
【医歯薬学】歯学:上皮間葉転換(EMT)シグナル伝達を含む研究件
❏新規MAPK基質分子による遺伝子発現制御機構と癌におけるその破綻(15H04703)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】エピゲノム制御 / がん / ERK / MAPキナーゼ / CtBP (他13件)
【概要】ERK経路は細胞増殖を司る情報伝達経路であり、その異常な活性化が発癌を導く。これまでにERKの基質として複数の分子が同定されているが、未知の基質も数多く存在すると考えられており、その解明は癌克服の観点からも重要である。本研究において我々は、ERK基質分子の網羅的な探索を行い、MCRIP1を始めとする複数の新規分子を同定することに成功した。さらに、ERKによるMCRIP1のリン酸化が、転写抑制共役因...
❏乳がん細胞におけるEMT制御因子のシストローム解析(24501311)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鯉沼 代造 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80375071)
【キーワード】FAIRE-seq / シグナル伝達 / EMT / 乳がん / TGF-beta (他16件)
【概要】本研究では乳腺上皮細胞の上皮間葉転換EMTにおける遺伝子発現変化を次世代シーケンサーを用いたRNA-seqにより解析するとともに、オープンクロマチン領域の変化につきFAIRE-seqを用いてデータ取得を行った。その結果発現変動を受けるnon coding RNAなどの新規転写産物を同定した。このうちlncRNA-Smad7の抗アポトーシス作用を見いだした。また乳腺上皮細胞に恒常活性RASを発現させ...
❏がん微小環境の制御機構(22220013)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 微小環境 / シグナル伝達 / 血管新生 / リンパ管新生 (他8件)
【概要】1)TGF-βによって誘導されるEMTに関する研究を行った。これまで我々は転写因子TTF-1がTGF-βシグナルに拮抗し、肺腺がんにおいてEMTを抑制することを明らかにしていた。さらに我々はTTF-1がTGF-β2の発現を抑制することを明らかにしていたが、もう一つのメカニズムとしてTTF-1がSmad3に結合してDNAへの結合を抑え、Smad3の転写活性を抑えることを明らかにした。 2)TGF-β...
【医歯薬学】歯学:ヘルパーT細胞シグナル伝達を含む研究件
❏T細胞分化制御のシステムバイオロジー(25670234)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 転写因子 / ヘルパーT細胞 / 制御性T細胞 (他9件)
【概要】ヘルパーT細胞は免疫制御の中心を担う細胞である。近年、Th1, Th2以外に多くのサブタイプ(Th9, Th17, iTreg等)が存在していることが知られるようになってきた。本研究ではTGFβのシグナル伝達経路を中心にヘルパーT細胞各サブタイプへの分化制御機構の解明を行った。まずTGFβとIL-4によるTh9分化にはSmad2/3に依存し、さらにIRF4との共同作用が必要であることを明らかにした...
❏サイトカインによる炎症と抗炎症のバランス制御機構の解明(22249009)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT細胞 (他19件)
【概要】サイトカインは自然免疫系の細胞や獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインのなかで特にTGFβを中心に病原性のTh17と抑制性T細胞Tregの産生のメカニズムを明らかにした。Tregのマスター遺伝子Foxp3はSmad2,Smad3経路によって誘導され、一方Th17はSmadに依存しない経路によって誘導された。Smad非依存性の経路としてJNK-c-junによってEomesderminという遺...
❏サイトカインのシグナル制御と免疫制御の分子機構(18109005)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT (他20件)
【概要】サイトカインはマクロファージや樹状細胞などの自然免疫系の細胞やT 細胞などの獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインシグナルを制御するSOCSファミリーとSpred/Sproutyファミリーを中心に主に遺伝子改変マウスを用いて個体レベルでの解析を行って来た。その結果SOCS1やSOCS3は転写因子STATを制御することで、ヘルパーT細胞(Th17やTreg)の分化を調節することを見いだした。...
【医歯薬学】歯学:カスパーゼ3シグナル伝達を含む研究件
❏子宮内胎仔発育遅延モデルにおけるネフロン数減少機序解明とその治療法の開発(23591584)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 尿管芽分岐 / 母体低栄養 / DNAメチル化 / 子宮内環境 (他16件)
【概要】慢性腎臓病の発症はネフロン数に左右される。私達はネフロン数決定要因である尿管芽分岐に関与する分子の研究を行いcaspase-3という酵素が重要であることを見いだした。Caspase-3の下流にある分子b-cateninを活性化する薬物療法を母体低栄養ラットに試みたが副作用のため不成功であった。 新たなネフロン数増加のアプローチとして胎内の栄養により遺伝子の発現が変化する機構の一つDNAメチル化を調...
❏母体低栄養、ステロイド投与のネフロン形成への影響およびそのメカニズムの解明(20591286)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】母体低栄養 / シグナル伝達 / ネフロン数 / プログラミング / 腎発生 (他13件)
【概要】母体低栄養ラットの腎サイズ、尿管芽分岐は胎生14日以降減少する。腎サイズは生後正常となるがネフロン数は減少している。母体低栄養腎において腎発生に重要なシグナル分子は胎生15日には抑制、胎生18日には活性化されていた。一方、アポトーシスの指標、活性型カスパーゼ3は両時期ともに母体低栄養腎で減少していた。カスパーゼ3阻害は尿管芽細胞の運動を抑制した。母体低栄養腎のネフロン数減少はカスパーゼ3を介する細...
【医歯薬学】薬学:形態形成シグナル伝達を含む研究件
❏心血管系の発生・形態形成に働くシグナル伝達機構の研究(15H04883)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中川 修 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (40283593)
【キーワード】心血管系 / 発生 / 形態形成 / シグナル伝達 / 転写調節因子 (他10件)
【概要】心血管発生・形態形成は多様な細胞間・細胞内情報伝達系・遺伝子発現調節機構によって制御され、ヒト先天性心疾患の病因として転写調節因子やシグナル伝達因子の変異・機能異常が重要である。本研究では心血管発生・形態形成に重要な情報伝達系において重要な遺伝子群の欠損によるマウスモデルにおける異常を詳細に解析するとともに、それら遺伝子の発現制御機構の解明につながる知見を得た。本研究の成果は心血管発生・形態形成の...
❏細胞内カルシウムシグナル伝達による心臓発生の領域別制御とその分子機構の解明(19390288)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40255500)
【キーワード】小児循環器学 / 形態形成 / 細胞分化 / 分子生物学 / 発生医学 (他7件)
【概要】細胞内Ca^<2+>動態を担う分子群の一つであるイノシトール三リン酸受容体(IP_3R)には3つのサブタイプ(1、2、3型)があり、いずれも心臓に発現している。これまで心臓発生におけるIP_3Rの生理的意義は不明だったが、私たちは、1型2型IP_3Rダブルノックアウト(DKO)マウスでは心内膜床と心筋の発生異常が、また1型3型IP_3R DKOマウスでは右心室と心臓流出路の発生異常が起...
❏顎顔面形態形成に関わるリン酸化シグナル伝達機構のプロテオーム解析(15390559)
【研究テーマ】機能系基礎歯科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】武田 弘資 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 講師 (10313230)
【キーワード】リン酸化 / シグナル伝達 / プロテオーム / 形態形成
【概要】p38 MAPキナーゼ経路はリン酸化反応を用いた細胞内情報伝達系であり、分化の制御や発生過程でのアポトーシスの制御に重要な役割を担っていることが明らかとなっている。われわれは、この経路の上流の制御分子であるASK1の恒常的活性化型変異体を発現させ、p38 MAPキナーゼを選択的かつ恒常的に活性化させることによりPC12細胞を神経細胞様に分化させる系を確立した。この細胞を用いたプロテオーム解析の結果...
【医歯薬学】薬学:インターロイキン6(IL-6)シグナル伝達を含む研究件
❏シェーグレン症候群新規治療薬としてのBAFFシグナル阻害物質の探索(22591084)
【研究テーマ】膠原病・アレルギー内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉本 桂子 慶應義塾大学, 医学部, 研究員 (20383292)
【キーワード】膠原病学 / サイトカイン / シェーグレン症候群 / BAFF / 細胞シグナル伝達 (他12件)
【概要】本研究はシェーグレン症候群(SS)根本的治療を目指した薬剤開発のため、B細胞活性化因子であるBAFF およびBAFFシグナル分子を標的とした治療薬探索を目的とする。まず薬剤探索用の培養細胞を用いたin vitroモデルを確立した。さらに本モデルを用いてBAFF-BAFF受容体結合により惹起されたBAFFシグナル伝達系を解析することが可能となり、その結果JAK3、IKKα、IKKβなどの因子が単球に...
❏子宮内膜のシグナル伝達機構の解明-子宮内膜の生理・病理の理解への新たな視点-(18209051)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】武谷 雄二 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (10114539)
【キーワード】子宮内膜 / 子宮内膜症 / シグナル伝達 / proteinase-activated receptor / TGFβ (他14件)
【概要】子宮内膜とその関連疾患についてのシグナル伝達機構とその制御について臨床にフィードバックできる多くの貴重なデータを得ることができ、周辺の事項も含めて発展的に理解を深めることができた。子宮内膜症に関しては、発症機序について多くの新しい知見を得ることができ、さらに、アポトーシスやT細胞免疫に新たな分子標的を見出すことにより不妊症治療につながる新たな展開をもたらした。一方、正所性子宮内膜に関しては、月経周...
【医歯薬学】薬学:シナプス可塑性シグナル伝達を含む研究件
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏神経細胞における動的な生化学情報処理機構の解明(26830043)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】Ca2+シグナル / シナプス可塑性 / シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 (他11件)
【概要】脳機能を理解するためには、複雑な脳の中での神経活動とそれによって活性化される生化学反応を計測し、演算を理解する必要がある。神経細胞での生化学演算を計測するために、本研究では非常にダイナミックレンジを改善した新型のCa2+依存的酵素に対するプローブを開発した。そして、これらのプローブを用いて、Ca2+依存的リン酸化酵素(CaMKII)と脱リン酸化酵素(カルシニューリン)の活性化の時空間的プロファイル...
❏ドレブリンファミリーを介したシグナル伝達によるシナプスアクチン再構築制御(12480236)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】白尾 智明 群馬大学, 医学部, 教授 (20171043)
【キーワード】ドレブリン / 樹状突起スパイン / アクチン / シナプス可塑性 / シグナル伝達 (他12件)
【概要】本研究はドレブリンファミリー蛋白(ドレブリンE、ドレブリンA、SH3P7)を介したシグナル伝達機構を担う蛋白群を、ドレブリンに結合する蛋白あるいはドレブリンを修飾する蛋白として網羅的に同定し、次に、これらの蛋白群ネットワークによるアクチン細胞骨格再構築制御のメカニズムで解析し、スパイン内シグナル伝達の分子基盤を解明することを目的とする研究である。まず、イーストツーハイブリッドシステムを用いて、ドレ...
【医歯薬学】薬学:樹状細胞シグナル伝達を含む研究件
❏サイトカインのシグナル制御と免疫制御の分子機構(18109005)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT (他20件)
【概要】サイトカインはマクロファージや樹状細胞などの自然免疫系の細胞やT 細胞などの獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインシグナルを制御するSOCSファミリーとSpred/Sproutyファミリーを中心に主に遺伝子改変マウスを用いて個体レベルでの解析を行って来た。その結果SOCS1やSOCS3は転写因子STATを制御することで、ヘルパーT細胞(Th17やTreg)の分化を調節することを見いだした。...
❏食品タンパク質に対する免疫系による識別・認識・応答制御機構の解明(14360070)
【研究テーマ】食品科学・製品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】八村 敏志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40238019)
【キーワード】経口免疫寛容 / T細胞 / 腸管免疫系 / シグナル伝達 / 調節性T細胞 (他11件)
【概要】(1)経口免疫寛容により誘導されたT細胞の解析およびその低応答化の分子機構の解明:経口免疫寛容により誘導された低応答化T細胞について,次ぎのことを明らかにした。まず,この低応答化T細胞では,caspase-3の働きによりGADS-SLP-76を中心としたTCRシグナル複合体の形成に障害が認められた。また,抗原刺激によるT細胞抗原レセプター(TCR), PKC-θ,脂質マイクロドメイン(lipid ...
【医歯薬学】薬学:樹状突起シグナル伝達を含む研究件
❏樹状突起の自己交叉忌避を担う分子機構(18K06207)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】木瀬 孔明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (70769611)
【キーワード】樹状突起 / 軸索 / イオンチャネル / 自己交叉忌避 / シグナル伝達
【概要】本研究では始めに、(1)細胞認識分子Dscamによって自己の樹状突起間でのみ反発作用を引き起こす、自己交叉忌避の分子機構の解明に取り組み、Dscamが下流の細胞骨格制御分子を介して、自己交叉忌避シグナル伝達を行うことを明らかにした。(2)次に、Dscamシグナルを解明する過程で同定したリン酸化酵素Wnkの機能解析を行い、Wnkが軸索の伸長と維持を司ることを明らかにした。最後に、(3)樹状突起におけ...
❏感覚ニューロン受容領域の形成と維持を担う分子細胞基盤に関する遺伝学的研究(24300124)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】榎本 和生 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80300953)
【キーワード】受容領域 / 樹状突起 / 感覚ニューロン / ショウジョウバエ / Wntシグナル (他12件)
【概要】ショウジョウバエ幼虫感覚ニューロンでは、同種ニューロンの樹状突起間に生じる反発作用を介して受容領域を確立することが示されていた。私達は、ショウジョウバエ成虫感覚ニューロンの解析を行い、樹状突起間に生じる反発作用には依存しない受容領域形成機構の存在を明らかにした(Yasunaga et al. Genes Dev 2015)。さらにその責任因子として、ニューロン周辺の上皮細胞から分泌されるWnt5と...
❏RICS/PX-RICSによる活動依存的スパイン形態変化の制御機構(21390075)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】細胞内情報伝達 / 分子神経生物学 / 神経可塑性 / シグナル伝達 / 脳・神経 (他21件)
【概要】RICSは神経細胞のシナプス後部に局在し、興奮性シグナルとシナプス接着とのリンクに関係すると考えられている。本研究でノックアウトマウス由来神経細胞を用いた解析を行い、NMDA受容体→CaMKII→RICS→Cdc42およびJNKというシグナル伝達経路を見出した。PX-RICSは、非神経細胞ではN-cadherin/β-catenin複合体の輸送に関与することが示されている。本研究で、PX-RICS...
【医歯薬学】薬学:MAPキナーゼシグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧のキナーゼ反応増強作用による環境ストレス応答の新奇制御機構(21H02422)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / MAPキナーゼ経路 / リン酸化 / 酵母 / 出芽酵母 (他9件)
【概要】本研究では、酵母の高浸透圧応答性Hog1 MAPK経路で見出した高浸透圧による細胞質局在キナーゼのリン酸化増強作用の仕組みの解析を行なった。リン酸化増強の作用点として(1)Pbs2 MAP2K-Hog1 MAPK反応過程、(2) Ssk2 MAP3K-Pbs2 MAP2K反応過程の2つが存在する。特に(2)のリン酸化増強については仕組みが全く不明であるため、(2)に焦点を当てて解析した。まず、高浸...
❏高浸透圧センシングの分子機構解明(16H04761)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / 酵母 / MAP kinase経路 / センサー / シグナル伝達 (他17件)
【概要】細胞が高浸透圧を感知する分子機構を明らかにするため、酵母の高浸透圧応答に働くHog1 MAPキナーゼ(MAPK)経路の高浸透圧センサーの研究を行い、Hog1経路には膜タンパク質型と非膜タンパク質型の高浸透圧センサーの存在することを明らかにした。前者については、高浸透圧感知・応答に必要な複数のセンサー膜タンパク質の複合体形成について、その相互作用部位を同定することに成功した。後者については、細胞質内...
❏新規MAPK基質分子による遺伝子発現制御機構と癌におけるその破綻(15H04703)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】エピゲノム制御 / がん / ERK / MAPキナーゼ / CtBP (他13件)
【概要】ERK経路は細胞増殖を司る情報伝達経路であり、その異常な活性化が発癌を導く。これまでにERKの基質として複数の分子が同定されているが、未知の基質も数多く存在すると考えられており、その解明は癌克服の観点からも重要である。本研究において我々は、ERK基質分子の網羅的な探索を行い、MCRIP1を始めとする複数の新規分子を同定することに成功した。さらに、ERKによるMCRIP1のリン酸化が、転写抑制共役因...
【医歯薬学】薬学:りん酸化シグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧のキナーゼ反応増強作用による環境ストレス応答の新奇制御機構(21H02422)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / MAPキナーゼ経路 / リン酸化 / 酵母 / 出芽酵母 (他9件)
【概要】本研究では、酵母の高浸透圧応答性Hog1 MAPK経路で見出した高浸透圧による細胞質局在キナーゼのリン酸化増強作用の仕組みの解析を行なった。リン酸化増強の作用点として(1)Pbs2 MAP2K-Hog1 MAPK反応過程、(2) Ssk2 MAP3K-Pbs2 MAP2K反応過程の2つが存在する。特に(2)のリン酸化増強については仕組みが全く不明であるため、(2)に焦点を当てて解析した。まず、高浸...
❏エリスロポエチン受容体のリン酸化を介した慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解明(17K08286)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (30445192)
【キーワード】慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) / JAK2V617F変異体 / エリスロポエチン受容体 (EpoR) / STAT5 / CIS (他18件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) が慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) の原因遺伝子として同定されたが、JAK2の点変異がMPNを発症するメカニズムには不明な点が多い。本研究では、JAK2変異体が誘導する形質転換には、エリスロポエチン受容体 (EpoR)の共発現が必須であることを見出した。また、EpoRのY343、Y460, Y464の3個のチロシン残基のリン酸化が、転写因子STAT...
❏高浸透圧センシングの分子機構解明(16H04761)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / 酵母 / MAP kinase経路 / センサー / シグナル伝達 (他17件)
【概要】細胞が高浸透圧を感知する分子機構を明らかにするため、酵母の高浸透圧応答に働くHog1 MAPキナーゼ(MAPK)経路の高浸透圧センサーの研究を行い、Hog1経路には膜タンパク質型と非膜タンパク質型の高浸透圧センサーの存在することを明らかにした。前者については、高浸透圧感知・応答に必要な複数のセンサー膜タンパク質の複合体形成について、その相互作用部位を同定することに成功した。後者については、細胞質内...
【医歯薬学】薬学:リン酸化酵素シグナル伝達を含む研究件
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
❏感覚ニューロン受容領域の形成と維持を担う分子細胞基盤に関する遺伝学的研究(24300124)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】榎本 和生 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80300953)
【キーワード】受容領域 / 樹状突起 / 感覚ニューロン / ショウジョウバエ / Wntシグナル (他12件)
【概要】ショウジョウバエ幼虫感覚ニューロンでは、同種ニューロンの樹状突起間に生じる反発作用を介して受容領域を確立することが示されていた。私達は、ショウジョウバエ成虫感覚ニューロンの解析を行い、樹状突起間に生じる反発作用には依存しない受容領域形成機構の存在を明らかにした(Yasunaga et al. Genes Dev 2015)。さらにその責任因子として、ニューロン周辺の上皮細胞から分泌されるWnt5と...
【医歯薬学】薬学:ストレス応答シグナル伝達を含む研究件
❏細胞質内ストレス顆粒形成による生命機能制御機構と疾患におけるその破綻(18H02609)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス顆粒 / 液液相分離 / がん / プロテオミクス / 液-液相分離 (他10件)
【概要】ストレス顆粒(SG)は特定のストレス刺激下で、液-液相分離現象を介して形成される細胞質内構造体であり、その本体はmRNAおよびRNA結合蛋白質等からなる複合体である。本研究では、SGの形成機構、生理機能、および疾患との関連を包括的に解明することを目標に解析を行った。まず、SGの構成分子を網羅的に同定するため、近接依存性タンパク質標識法を活用した新たな手法を開発して探索を行い、新規構成分子を多数同定...
❏環境変化に応答してRho1GTPaseがシグナルアウトプットを変化させる仕組み(16H04781)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉田 知史 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (60519320)
【キーワード】RhoGTPase / PKC / PP2A / 酵母 / Rho1 (他17件)
【概要】出芽酵母Rho1GTPaseはヒト発がん遺伝子RhoAの相同遺伝子でストレス応答時にはPKCを介したMAPキナーゼ経路の活性化を、栄養増殖時にはPP2Aを介した細胞壁合成を促進することが知られている。しかしRho1がどのようにしてPKCとPP2Aという2種類の異なる標的を使い分けているのかは謎であった。本研究では①Rho1-PKC経路とRho1-PP2A経路はそれぞれポジティブフィードバックによっ...
❏哺乳類細胞における浸透圧ストレス受容・応答機構の解明(国際共同研究強化)(15KK0297)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2016 - 2018
【研究代表者】名黒 功 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80401222)
【キーワード】シングルセル解析 / 浸透圧ストレス / 細胞応答 / 免疫細胞 / シグナル伝達 (他7件)
【概要】本研究では研究代表者がこれまで進めてきた浸透圧ストレス応答に関与する分子について、タンパク質を対象とした新しいシングルセル解析法の一つであるシングルセルウェスタンブロット法を習得して解析を行った。その結果、高浸透圧で発現誘導されるタンパク質の中にほとんどの細胞で一様に発現上昇するものもあれば、細胞によって全く発現しないものと非常に強く発現するものが混在するタンパク質もあることが明らかになった。また...
【医歯薬学】薬学:AKTシグナル伝達を含む研究件
❏がん分子標的治療薬に対する治療抵抗性獲得の分子機構(18K07302)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】杉本 芳一 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (10179161)
【キーワード】がん分子標的治療 / 薬剤耐性 / がん幹細胞 / トランスポーター / がん分子標的治療薬 (他8件)
【概要】PLK阻害薬耐性細胞およびAURK阻害薬耐性細胞に高発現しているAKTが、染色体の以上な分配を抑制する方向に働いていることを明らかにした。BET阻害薬耐性細胞に高発現しているTNIKが、細胞周期の制御および阻害薬抵抗性に関与していることを明らかにした。BET阻害薬は、上皮間葉転換を誘導した116/slug細胞のSP(+)細胞形質を阻害した。116/slug細胞は、GPX4阻害薬に高感受性を示した。...
❏エリスロポエチン受容体のリン酸化を介した慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解明(17K08286)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (30445192)
【キーワード】慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) / JAK2V617F変異体 / エリスロポエチン受容体 (EpoR) / STAT5 / CIS (他18件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) が慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) の原因遺伝子として同定されたが、JAK2の点変異がMPNを発症するメカニズムには不明な点が多い。本研究では、JAK2変異体が誘導する形質転換には、エリスロポエチン受容体 (EpoR)の共発現が必須であることを見出した。また、EpoRのY343、Y460, Y464の3個のチロシン残基のリン酸化が、転写因子STAT...
❏細胞成長を制御するAkt経路のシステム生物学(21240025)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】黒田 真也 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50273850)
【キーワード】Akt / シグナル伝達 / システム生物学 / 周波数応答 / ローパスフィルタ (他6件)
【概要】本研究では、Akt経路による細胞成長の制御メカニズムを周波数応答解析により明らかにする。我々はPC12細胞においてAkt経路が逐次一次反応で表現することができるローパスフィルタという信号処理特性を示すことを発見した。また、逐次一時反応経路において、刺激や阻害剤に対する感受性解析を行った結果、刺激に対しては上流より下流のほうが感受性が高く、逆に阻害剤に対しては上流より下流のほうが感受性が低くなること...
【医歯薬学】薬学:インスリンシグナル伝達を含む研究件
❏インスリン/IGFシグナルを修飾するIRSのモノユビキチン化の制御機構の解明(17K08625)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / IGF / シグナル伝達 / インスリン受容体基質 / ユビキチン (他11件)
【概要】インスリン/インスリン様成長因子(IGF)は動物の代謝調節や成長に重要である。これらが標的細胞に作用して起こす細胞内シグナルに異常が生じると、糖尿病やがんの発症につながる。本研究では、シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)のモノユビキチン化レベルが複数のユビキチンリガーゼと脱ユビキチン化酵素によって制御され、新しいメカニズムでシグナル強度を調節していることを発見した。さらに、これらの酵素...
❏アミノ酸シグナルに応答した臓器特異的な脂質代謝制御機構の解明と脂肪蓄積法の開発(15H04583)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】伯野 史彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (30282700)
【キーワード】アミノ酸代謝 / 脂肪合成 / 脂肪肝 / 筋脂肪交雑 / インスリン (他20件)
【概要】本研究は、アミノ酸の欠乏が組織特異的に脂質代謝を制御するメカニズムを解明することを目的としている。今回の研究成果により、Arg欠乏食の給餌は肝臓からの脂肪分泌を阻害することによって、低アミノ酸食の給餌は肝臓での脂肪合成を促進することによって肝臓への脂肪蓄積を誘導していることを示した。一方、Lys欠乏食は筋肉の遅筋化を介して、筋肉への脂肪交雑を誘導していることを示唆するデータを得た。さらに、自己組織...
❏プロリン異性化酵素Pin1,PAR14と含有複合体による代謝調節と治療への展開(26293219)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】浅野 知一郎 広島大学, その他の研究科, 教授 (70242063)
【キーワード】代謝 / 糖尿病 / Pin1 / インスリン / プロリン異性化酵素 (他14件)
【概要】プロリン異性化酵素とは、プロリンとそのN端側のアミノ酸と間のペプチド結合をcis体からtrans体に変化させることで標的タンパクの機能変化を誘導するユニークな酵素である。今回、Pin1はAMPKのγサブユニットに結合し、AMPK活性化抑制から脂肪分解を抑制することが判明した。さらに、Pin1は、転写共役因子PRDM16に結合し分解を促進することで脂肪細胞におけるUCP1発現を抑制することを見出した...
【医歯薬学】薬学:再生医療シグナル伝達を含む研究件
❏三次元再生涙腺構造の誘導と新規バリデーション手法の開発(20K09780)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】平山 雅敏 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (90528473)
【キーワード】涙腺 / ドライアイ / 再生医療 / 細胞外小胞 / シグナル伝達 (他7件)
【概要】涙腺は涙液を眼表面に分泌することで眼表面上皮の恒常性を維持する。涙液中には水分だけでなく、涙液タンパク、電解質、サイトサインなどの液性因子を含む。涙腺機能の障害による涙液量の低下は、涙液水分、液性因子の不足を引き起こし、ドライアイなどの眼表面上皮障害の原因となる。涙腺機能障害に対して、既存の涙液補充療法に加え、再生医療による涙液機能再生が試みられている。 これまで涙腺再生医療の実現に向けて、上皮幹...
❏FGFシグナルを軸とした細胞間相互作用による肝臓の再生と病態の制御機構の解明(24590342)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】伊藤 暢 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (50396917)
【キーワード】再生医学 / シグナル伝達 / 肝臓 / 組織幹細胞 / 細胞・組織 (他7件)
【概要】重篤な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な幹/前駆細胞(肝前駆細胞)が出現して、再生過程に寄与すると考えられている。しかしながら、肝前駆細胞の誘導・増殖・分化を制御する分子機構の詳細や、これと肝線維化や肝がん等の病態との関連の実態や機序は不明である。種々のマウス肝障害モデルを用いた、FGF7を中心とする細胞間相互作用に着目した解析により、肝前駆細胞の動態を制御する新たなシグナル伝達経路や転...
❏細胞移植を用いない新規骨再生インプラントの戦略的研究(19390509)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】高戸 毅 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90171454)
【キーワード】再生医療 / 骨再生 / 人工骨 / 移植・再生医療 / 再生医学 (他17件)
【概要】本研究の目的は、再生医療の3本柱である「細胞源・足場・シグナル」のうち、シグナル・足場を改善し、細胞移植を補強あるいは代替する新しい骨再生システムを開発することである。次世代型のナノ送達システムと生体材料により、周囲の細胞において骨形成性細胞内シグナルを活性化させることで、細胞を移植することなく骨再生を誘導することに成功した。併せて三次元造形法による患部適合型人工骨の作製法を開発した。 ...
【医歯薬学】薬学:ASK1シグナル伝達を含む研究件
❏ASKファミリー分子によるがん転移制御機構の解明(15K14445)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】名黒 功 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80401222)
【キーワード】がん転移 / ASK1 / シグナル伝達
【概要】本研究では、ASK1ノックアウトマウスが顕著にがん転移に対して耐性になるという知見に基づき、ASK1ががん転移の際どのような細胞種で機能するかについて分子メカニズムを含めて解析した。組織特異的コンディショナルノックアウトマウスを用いて、ASK1が少なくとも血小板と内皮細胞という複数の“場”においてがん転移に寄与することを明らかにした。特に、血小板においては、ASK1欠損により複数のリン酸化シグナル...
❏ストレスシグナルの動的制御機構解明による創薬基盤の確立(25221302)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】一條 秀憲 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00242206)
【キーワード】ASK1 / ASKファミリー / 酸化ストレス / 浸透圧ストレス / 小胞体ストレス (他8件)
【概要】本研究では、(1)ASKファミリー複合体による酸化ストレス応答機構の解明、(2)ASK3による浸透圧ストレス依存的両方向性細胞応答機構の解明、(3)SOD1/Derlin-1結合による小胞体ストレスならびに亜鉛ホメオスタシス機構の解明、(4)PGAM5切断制御を介したミトコンドリアストレス応答機構の解明。という研究代表者が独自に見出したストレス応答機構について分子レベルから個体レベルまでの解析を行...
❏早産発症機序の解明と分子標的治療に向けた基礎的研究(24791690)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012
【研究代表者】入山 高行 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10570442)
【キーワード】早産 / 炎症 / シグナル伝達 / ASK1
【概要】マウス早産モデルの確立ヒトの早産においては、炎症反応誘導からなる機序が重要であり、これを模して、マウスの早産モデルとしても妊娠マウスにLPSを腹腔内投与することで炎症反応を惹起し、早産を誘発するモデルがこれまでに確立されていた。最近LPSの膣内投与によるモデルが報告されたが(Gonzalez JM et al. Am J Pathol. 179(2):838-49, 2011)、膣から子宮への上行...
【医歯薬学】薬学:細胞・組織シグナル伝達を含む研究件
❏中区分90:人間医工学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】脳神経疾患
【研究期間】細胞・組織
【研究代表者】シグナル伝達
【キーワード】ナノバイオ
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏アンジオクラインシステムによる造血幹細胞の生着制御機構の解明(19K08858)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60226834)
【キーワード】血管内皮細胞 / アンジオクライン / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 (他9件)
【概要】本研究では、臍帯血移植における骨髄組織特異的血管内皮に注目した、斬新なアプローチで生着不全の克服と、造血回復の促進を目標に据えた基礎的研究を行った。すなわち、研究分担者らの先行研究によって明らかになっているニッチ構成分子である血管内皮細胞に、造血幹細胞増殖、分化促進能が潜在していることを確認し、疾患動物モデルや細胞移植モデル等を用いて、成体血管内皮細胞の造血系細胞の増殖能、成体内の血管内皮造血転換...
❏自律神経活動変調に起因する心房細動発症機構の解明(18K19902)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ
【概要】自律神経系の活動変調による心房細動の発症機序の解明に向けて,培養心筋細胞の興奮伝播を空間パターンに着目して解析した.結果,心筋細胞の純度や密度に依存してリエントリー様の活動が発生することを示した.さらに,高密度に電極を配置した計測デバイスを用いてヒト心筋細胞の伝播パターンを解析したところ,同じ位置でも伝播の方向によって伝播速度が異なることを示した.以上は,不整脈発生の機序解明に向けて重要な知見であ...
【医歯薬学】薬学:小胞輸送シグナル伝達を含む研究件
❏新奇Gサイクルの起動制御と新たな存在様式・作動原理の統合的解析(23229001)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / Gタンパク質 / 小胞輸送 (他12件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(S)では、これまでに解析の進んだ刺激依存活性化型とは異なる、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質群を対象に、それらの存在様式・作動原理を細胞レベルから個体レベルに至るまで広範な階層で解析した。これらの新奇G蛋白質群のGサイクルは、リソ...
❏Gサイクルの時空的起動制御と作動様式に基づく細胞内小胞の選別輸送(20247011)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / G蛋白質 / 小胞輸送 (他9件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(A)では、細胞内小胞の選別輸送経路をモデル系として、Gサイクルが時空間的あるいは作動様式に基づいて制御される機構を解析し、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質が、リソソームの形成・成熟やエンドサイトーシス・エキソサイトーシスなどといっ...
【医歯薬学】薬学:細胞骨格シグナル伝達を含む研究件
❏膜性増殖性糸球体腎炎におけるメサンギウム細胞内シグナルの病態生理学的意義の解明(25461617)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鶴見 晴子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (20632269)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 病理学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 細胞骨格タンパク質 (他14件)
【概要】膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)は、補体調節不全や糸球体への免疫複合体沈着を端緒として発症するが、特徴的なメサンギウム細胞の形態変化がおこるメカニズムは不明である。本研究によりF-actin結合蛋白質EPLINおよび細胞間蛋白質Afadinの正常腎における発現の詳細と膜性増殖性糸球体腎炎などの患者および動物モデルにおける発現変化を解析し、それら分子の発現量により刺激に対する細胞の挙動が変わることが...
❏上皮細胞シートシステムの構築における細胞間接着装置・アピカル膜複合体の役割(24247037)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】月田 早智子 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (00188517)
【キーワード】上皮細胞シート / 細胞間接着装置 / アピカル膜 / イオン・水フロー / クローディン (他14件)
【概要】本研究では、「上皮細胞がバリアー機能のあるシートを形成するとき、細胞間接着装置・アピカル膜はどのような分子基盤で構造的・機能的に統合されて、巧妙な生体機能制御システムが創出されるか?」 を課題とした。まず第一に、細胞間接着装置タイトジャンクション(TJ)を構成するクローディン(TJ)の構造と機能について、結晶構造解析や細胞・マウスレベルで解析を進めた。一方で、アピカル膜機能制御について、TJを起点...
❏ドレブリンファミリーを介したシグナル伝達によるシナプスアクチン再構築制御(12480236)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】白尾 智明 群馬大学, 医学部, 教授 (20171043)
【キーワード】ドレブリン / 樹状突起スパイン / アクチン / シナプス可塑性 / シグナル伝達 (他12件)
【概要】本研究はドレブリンファミリー蛋白(ドレブリンE、ドレブリンA、SH3P7)を介したシグナル伝達機構を担う蛋白群を、ドレブリンに結合する蛋白あるいはドレブリンを修飾する蛋白として網羅的に同定し、次に、これらの蛋白群ネットワークによるアクチン細胞骨格再構築制御のメカニズムで解析し、スパイン内シグナル伝達の分子基盤を解明することを目的とする研究である。まず、イーストツーハイブリッドシステムを用いて、ドレ...
【医歯薬学】薬学:細胞死シグナル伝達を含む研究件
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
❏魚類における再生を支える細胞とシグナルのメカニズム(21570004)
【研究テーマ】遺伝・ゲノム動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】川上 厚志 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 准教授 (00221896)
【キーワード】モデル生物 / 小型魚類における組織再生 / ゼブラフィッシュ / トランスジェニ / Junb (他12件)
【概要】多細胞体の組織ホメオスタシス機構の解明を目指し、ゼブラフィッシュ成体、幼生を使った再生機構の解析を行い、以下の成果が得られた。1)再生に必須のjunb, junblとJNKシグナルの役割を解明した。2)再生ニッチにおける細胞の形成と機能の解明のための、細胞追跡と除去が可能なトランスジェニックの作製を行った。3)再生欠損変異体の解析から、造血細胞に由来する再生細胞生存因子が存在することを明らかにした...
❏蛋白質工学的手法による脳神経シグナル伝達系の解明とその人工制御(15770085)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】若杉 桂輔 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (20322167)
【キーワード】蛋白質工学 / シグナル伝達 / 酸化ストレス / 細胞死 / 人工制御 (他15件)
【概要】1.トリプトファニルtRNA合成酵素(TrpRS)の酸化ストレス下での新規機能の解明 TrpRSは、tRNAにトリプトファンを結合させる反応(アミノアシル化)を触媒する酵素である。今回、ヒトのTrpRSの新規機能を探索したところ、酸化ストレス下で、ある有機化合物と複合体を形成することを発見した。現在、部位特異的アミノ酸置換体を作製し、分子レベルでの制御メカニズム、及び、生理機能の解明を目指している...
【医歯薬学】薬学:細胞周期シグナル伝達を含む研究件
❏細胞周期制御性エクソソームを介した新規骨代謝カップリング因子の探索(17K19746)
【研究テーマ】口腔科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2023-03-31
【研究代表者】小笠原 徹 東京大学, 保健・健康推進本部, 講師 (20359623)
【キーワード】シグナル伝達 / 再生医学 / 発生・分化 / 細胞周期 / エクソソーム
【概要】本研究は、エクソソームを介した細胞間情報伝達機構と細胞周期制御機構に着目して、破骨細胞ならびに骨芽細胞分化を統合的に制御する分子、すなわち、「新規骨代謝カップリング因子」の探索を行い、骨代謝メカニズムの理解を深めるとともに、その結果を利用した新規骨再生治療法開発に向けた基礎的検討を行うことを目的として企画された。 前年度までの研究と同様に、マウス由来骨芽細胞と同破骨細胞を用いて、エクソソームを介し...
❏卵細胞におけるG2/M期移行:cyclin B-Cdk1活性化の閾値設定機構(16H04783)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岸本 健雄 お茶の水女子大学, サイエンス&エデュケーションセンター, 客員教授 (00124222)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞周期 / G2/M期移行 / cyclin B-Cdk1 (他7件)
【概要】卵細胞周期制御の特徴は、それが細胞外刺激に連携している点にある。本研究では、卵成熟誘起ホルモンが卵細胞周期のG2/M期移行をもたらすにあたって、cyclin B-Cdk1(M期開始因子)活性化のための閾値が如何にして設定されるのかの解明を目指した。その結果、恒常的に活性のある脱リン酸化酵素とcyclin B-Cdk1初期活性化キナーゼとの拮抗、ノイズレベルに活性化したcyclin B-Cdk1によ...
❏Cdk6が制御するmicroRNAの探索による骨代謝機構の解明と再生医療への応用(16H05538)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】小笠原 徹 東京大学, 保健・健康推進本部, 講師 (20359623)
【キーワード】micro RNA / 細胞周期 / 骨代謝 / 発生・分化 / 再生医学 (他9件)
【概要】研究課題...
【医歯薬学】薬学:c-Mycシグナル伝達を含む研究件
❏STAT5標的遺伝子による真性赤血球増加症発症機構の解析(23790096)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F 点変異 / 真性赤血球増加症 / STAT5 / c-Myc (他10件)
【概要】真性赤血球増加症の原因遺伝子であるチロシンキナーゼ JAK2 の点変異体 (V617F) は、転写因子 STAT5 の活性化を介して細胞増殖や腫瘍形成を誘導する。本研究では、JAK2 変異体の下流で STAT5 の活性化を介して、転写因子 c-Myc およびその標的遺伝子であるポリアミン合成酵素 ODC や分裂期キナーゼ Aurka の発現が誘導されることを見出した。 c-Myc および ODC ...
❏応答特異抗体とDNA arrayによる放射線感受性予測システムの構築(14657211)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】鈴木 紀夫 国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (10010050)
【キーワード】シグナル伝達 / DNA array / 応答特異抗体 / JNK / p53 (他8件)
【概要】放射線感受性予測のためヒトT細胞腫癌由来MOLT-4細胞の放射線照射後のシグナル伝達と遺伝子発現制御機構を解析した。細胞死を放射線感受性の指標に、jnkのドミナントネガティブタンパク発現細胞、もしくは、特異的阻害剤による遺伝子発現の変化を、リン酸化特異的抗体によるWestern解析とRT-PCR, DNA arrayを用いて、検討した。X線照射後、SAPK/JNKリン酸化に続いて、転写因子c-My...
❏放射線応答に至る情報伝達とDNA arrayを用いた遺伝子の解析(13770492)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】榎本 敦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20323602)
【キーワード】放射線誘発アポトーシス / シグナル伝達 / DNA array / JNK / c-myc (他8件)
【概要】私は、放射線照射後のシグナル伝達と遺伝子発現制御機構及び放射線感受性のメカニズムを解析することを目的として、SAPK/JNKのリン酸化特異的抗体によるWestern解析とjnkのドミナントネガティブタンパク発現細胞、もしくは、特異的阻害剤による遺伝子発現の変化をRT-PCR, DNA arrayを用いて、放射線感受性を指標に検討した。その結果、ヒトT細胞株由来MOLT-4細胞ではX線照射後、SAP...
【医歯薬学】薬学:細胞内情報伝達シグナル伝達を含む研究件
❏糸球体濾過障壁の恒常性維持におけるGpr116受容体の作用機構(16K07344)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中村 信大 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (80361765)
【キーワード】受容体 / 血管内皮細胞 / 腎蔵 / シグナル伝達 / 糸球体 (他9件)
【概要】本研究では,まず,Gpr116が腎糸球体の血管内皮細胞に局在することを免疫電顕で明らかにした。次に,正常マウスとGpr116欠損マウスの糸球体血管内皮細胞の遺伝子比較解析を行い,Gpr116欠損によって変動する遺伝子を同定した。また,Gpr116の細胞内シグナル伝達経路については,Gpr116の過剰発現によって活性化状態に変化する細胞内シグナル伝達分子の候補の絞り込みができた。さらに,Gpr116...
❏RICS/PX-RICSによる活動依存的スパイン形態変化の制御機構(21390075)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】細胞内情報伝達 / 分子神経生物学 / 神経可塑性 / シグナル伝達 / 脳・神経 (他21件)
【概要】RICSは神経細胞のシナプス後部に局在し、興奮性シグナルとシナプス接着とのリンクに関係すると考えられている。本研究でノックアウトマウス由来神経細胞を用いた解析を行い、NMDA受容体→CaMKII→RICS→Cdc42およびJNKというシグナル伝達経路を見出した。PX-RICSは、非神経細胞ではN-cadherin/β-catenin複合体の輸送に関与することが示されている。本研究で、PX-RICS...
❏生体高次機能の新たな制御機構の解明(20247024)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】シグナル伝達 / アダプター / タンパク質チロシンキナーゼ / 細胞・組織 / 細胞内情報伝達
【概要】本研究においては、独自に発見したDok-7による受容体型チロシンキナーゼMuSKの細胞内からの活性化機構と神経筋シナプスの形成機構、並びに、Dok-1/2による造血・免疫システムの抑制機構に関する最新の研究成果を背景として、生体高次機能の新たな制御機構の解明を目指す研究を推進した。その結果、Dok-7がMuSKを直接活性化する細胞内リガンドとして機能することを発見した。さらに、重症筋無力症に付随す...
【医歯薬学】薬学:線虫シグナル伝達を含む研究件
❏TRIM-NHL蛋白質による栄養応答制御機構の解析(16K14693)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】堅田 利明 武蔵野大学, 薬学研究所, 教授 (10088859)
【キーワード】栄養応答 / TRIM-NHL / NANOS / 線虫 / シグナル伝達 (他8件)
【概要】動物において、脳を含む神経は、神経幹細胞や神経前駆細胞から産生される。神経幹細胞や神経前駆細胞は活発に分裂や分化をおこない新しい神経細胞を産生する活性化状態と、そのような活動をおこなわない静止期状態を行き来することが知られており、その制御を理解することは再生医療の実現化や老化の解明に重要だと考えられている。今回、線虫を用いてnos-1とnhl-2という2つの遺伝子が協調的に感覚神経や介在神経で機能...
❏栄養状態に応答するmiRNAと時計遺伝子の発現振動相互作用の解析(24657081)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (10088859)
【キーワード】microRNA / 時計遺伝子 / 栄養感知 / 線虫 / シグナル伝達 (他6件)
【概要】miR-92は腫瘍形成に関与することが知られているマイクロRNA (miRNA)であるが、その生理機能や介在するシグナル伝達経路は不明な点が多い。我々は、線虫と哺乳動物の培養細胞を用いてmiR-92と時計遺伝子群との機能的相互作用の可能性を検証した。 線虫を用いた解析では、線虫のmiR-92とヒト時計遺伝子Per2のオルソログであるlin-42がお互いの発現を抑制することで、神経や下皮の前駆細胞の...
❏脂質代謝酵素がストレス応答を制御する新規機構の解析(23659033)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】一條 秀憲 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (00242206)
【キーワード】ASK1 / 脂質 / ストレス応答 / シグナル伝達 / 線虫 (他8件)
【概要】ASKファミリーシグナルを解析する目的で、線虫におけるゲノムワイドスクリーニングを行った結果、55個のASKファミリー活性化候補因子を単離した。それらの分子に対して、神経細胞の分化、自然免疫応答、酸化ストレス応答などを中心とした解析を行った。また、既知のp38活性化経路との相対的な関係について解析を行った結果、遺伝子XがASK1の上流活性化因子であることを明らかにした。 ...
【医歯薬学】薬学:PI3キナーゼシグナル伝達を含む研究件
❏記憶学習において働くインスリンシグナル伝達経路の新奇制御機構の解明(21700345)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】富岡 征大 東京大学, 理学系研究科, 助教 (40466800)
【キーワード】インスリン / PI3キナーゼ / シグナル伝達 / 感覚応答 / 行動 (他11件)
【概要】インスリンシグナル伝達は、エネルギー代謝などの末梢における働きに加えて、中枢神経系においても働く重要な分子経路である。私は、線虫の摂食に関連した学習において働くインスリン様シグナル伝達経路に着目し、その詳しい制御機構を明らかにすることを目的として研究を行った。主な研究成果として、線虫のインスリン様分子INS-1は餌の感覚応答に関わる神経から分泌され、学習に必要な化学物質受容神経に作用し、この神経の...
❏母体低栄養、ステロイド投与のネフロン形成への影響およびそのメカニズムの解明(20591286)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】母体低栄養 / シグナル伝達 / ネフロン数 / プログラミング / 腎発生 (他13件)
【概要】母体低栄養ラットの腎サイズ、尿管芽分岐は胎生14日以降減少する。腎サイズは生後正常となるがネフロン数は減少している。母体低栄養腎において腎発生に重要なシグナル分子は胎生15日には抑制、胎生18日には活性化されていた。一方、アポトーシスの指標、活性型カスパーゼ3は両時期ともに母体低栄養腎で減少していた。カスパーゼ3阻害は尿管芽細胞の運動を抑制した。母体低栄養腎のネフロン数減少はカスパーゼ3を介する細...
❏世代交代にかかわるゲノム維持システム(14208088)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】岸本 健雄 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 教授 (00124222)
【キーワード】細胞周期 / 減数分裂 / 受精 / 核形成 / DNA複製 (他16件)
【概要】世代の交代を通してゲノムの恒常性を維持していく分子機構を解明するために、細胞周期制御と核構築制御を包括的に解析した。 1.[卵減数分裂の遂行]ヒトデ卵減数第一分裂の再開に際してのシグナル伝達系において、卵成熟誘起ホルモン受容体-Gβ1γ2-I型βタイプPI3キナーゼーPDK1、2-Akt-Cdc2-Plklという経路が判明した。卵成熟分裂開始のためのシグナル伝達系の全経路の同定は近い。さらにヒトデ...
【医歯薬学】薬学:エリスロポエチンシグナル伝達を含む研究件
❏真性赤血球増加症由来JAK2V617F変異体によるシグナル伝達機構の解析(21790090)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F点変異 / 真性赤血球増加症 / STAT5 / Akt (他11件)
【概要】真性赤血球増加症の原因遺伝子であるチロシンキナーゼJAK2の点変異体(V617F)が誘導するがん化シグナルの分子機構を解析し、発症機構を分子レベルで理解することを目的とした。JAK2変異体は転写因子STAT5の恒常的な活性化を誘導し、顕著な細胞増殖や腫瘍形成を誘導することを見出した。また、JAK2変異体の下流において、分裂期キナーゼAurora kinase Aは抗がん剤シスプラチンよるDNA損傷...
❏エリスロポエチン受容体を介する増殖および分化シグナルの解明(09470036)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】吉村 昭彦 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (90182815)
【キーワード】チロシンキナーゼ / JAK / STAT / CIS / ノックアウトマウス (他16件)
【概要】赤血球造血の制御機構を解明するために我々は造血幹細胞に特異的に発現する遺伝子の解析を行った。まず骨髄細胞をセルソーターにて造血幹細胞を分画し、この細胞集団からPCR増幅を経てcDNAライブラリーを作成した。これを酵母two-hybrid用のベクターに組み込み、c-kitをbaitとしたスクリーニングを行った。その結果STAP-1と呼ぶ新規遺伝子をクローニングした。この遺伝子はPleckstrin ...
❏エリスロポエチン受容体の構造と情報伝達機構(05680618)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】吉村 昭彦 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (90182815)
【キーワード】エリスロポエチン / 誘導遺伝子 / 受容体活性化 / プロモーター / 細胞増殖 (他13件)
【概要】我々はエリスロポエチン(EPO)受容体の活性化機構を解明する目的でチロシンキナーゼ型受容体(EGF受容体)の細胞外ドメインとEPO受容体細胞内ドメインのキメラ分子を作成しその機能を解析した。その結果キメラ分子はリガンド(EGF)に依存して2量体化し、細胞増殖および細胞分化(グロビンの合成)を誘導することがわかった。したがってエリスロポエチン受容体はリガンドに依存した2量体化によって活性化され、その...
【医歯薬学】薬学:CISシグナル伝達を含む研究件
❏エリスロポエチン受容体のリン酸化を介した慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解明(17K08286)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (30445192)
【キーワード】慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) / JAK2V617F変異体 / エリスロポエチン受容体 (EpoR) / STAT5 / CIS (他18件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) が慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) の原因遺伝子として同定されたが、JAK2の点変異がMPNを発症するメカニズムには不明な点が多い。本研究では、JAK2変異体が誘導する形質転換には、エリスロポエチン受容体 (EpoR)の共発現が必須であることを見出した。また、EpoRのY343、Y460, Y464の3個のチロシン残基のリン酸化が、転写因子STAT...
❏定量的リン酸化プロテオーム解析による慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解析(25460073)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (30445192)
【キーワード】JAK2V617F変異体 / 定量的リン酸化プロテオーム解析 / 慢性骨髄増殖性腫瘍 / エリスロポエチン受容体 / DDX5 (他10件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) は、慢性骨髄増殖性腫瘍の原因遺伝子である。JAK2V617F変異体は恒常的な活性化型であり、異常な細胞増殖や腫瘍形成を誘導することが知られているが、JAK2 V617F変異体が誘導する発がんシグナルの分子機構は不明である。JAK2V617F変異体が誘導する発がんシグナルを理解するには、JAK2V617F変異体の下流における全てのシグナル分子の状態...
❏赤血球分化に関与するシグナル伝達分子の探索と機能解析(10878131)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998
【研究代表者】吉村 昭彦 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (90182815)
【キーワード】JAK / STAT / CIS / エリスポエチン / インターフェロン (他8件)
【概要】我々は赤芽球様細胞ELM-1を用いてエリスロポエチン(EPO)による赤血球分化の研究を行っている。我々はEGF受容体とEPO受容体のキメラ分子を作成し、さら受容体のチロシン残基に変異を導入することで受容体細胞内ドメインの2つのチロシン残基(Y343、Y401)のいずれかが赤血球分化に必須であることを証明した。これら2つのチロシン残基はSTAT5の活性化に必要であり、STAT5と分化は密接に関連して...
【医歯薬学】薬学:情報伝達シグナル伝達を含む研究件
❏植物細胞におけるヘム依存レトログレードシグナルの分子機構の解明(20K06681)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】増田 建 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00242305)
【キーワード】ヘム / 葉緑体 / レトログレードシグナル / 情報伝達 / トランスポーター (他9件)
【概要】本研究では、植物細胞におけるヘム依存レトログレードシグナルの分子機構の解明を目的としている。その解明には、情報伝達に関わる、感知、伝達、応答の機構を明らかにすることが重要である。今年度はヘム依存レトログレードシグナルの伝達機構の解明を目的として、ヘム結合性ABCトランスポーターの解析を中心に行った。 ヘム結合性を示したシロイヌナズナABCG23はヒトABCG2と同様、N末端側にヌクレオチド結合部位...
❏アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明(21248014)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
【キーワード】情報伝達 / 植物生殖 / 自家不和合性 / アブラナ科 / ナス科 (他9件)
【概要】アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明を目的とした。アブラナ科では、主に雌ずい因子(SRK受容体キナーゼ)による花粉因子(SP11リガンド)の受容以降の情報伝達系の解明を進め、新たな因子候補の同定や変異株の取得に成功した。ナス科植物では、花粉因子(SLF)が複数のF-boxタンパク質群からなることを発見し、これらが非自己の雌ずい因子(S-RNase)を分担して認識するとする「協調的...
❏カルモデュリンの情報伝達モード切り替えスイッチ仮説の検証(14658202)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】大矢 禎一 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)
【キーワード】カルモデュリン / カルシウム / シグナル伝達 / 分子認識 / 接合 (他8件)
【概要】細胞は環境の要求に応じて多くの細胞機能を適切に制御する必要がある。各細胞機能を一つのシステムとみなせば、この問題はシステム制御の問題として捉えることができる。カルモデュリンはCa2+情報伝達系で重要な役割を持つCa2+結合タンパク質であり、Ca2+と結合することで多種のターゲットタンパク質と結合し、その活性を調節している。多くのターゲットのカルモデュリン結合部位の間にはアミノ酸の一次配列上の相同性...
【医歯薬学】薬学:チロシンりん酸化シグナル伝達を含む研究件
❏エリスロポエチン受容体のリン酸化を介した慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解明(17K08286)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (30445192)
【キーワード】慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) / JAK2V617F変異体 / エリスロポエチン受容体 (EpoR) / STAT5 / CIS (他18件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) が慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) の原因遺伝子として同定されたが、JAK2の点変異がMPNを発症するメカニズムには不明な点が多い。本研究では、JAK2変異体が誘導する形質転換には、エリスロポエチン受容体 (EpoR)の共発現が必須であることを見出した。また、EpoRのY343、Y460, Y464の3個のチロシン残基のリン酸化が、転写因子STAT...
❏糸球体上皮細胞シグナル伝達系のプロテオミクス解析による蛋白尿発症機序の解明(20790719)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】張田 豊 横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科, 特任助教 (10451866)
【キーワード】小児腎 / 泌尿器学 / 腎臟 / 蛋白尿 / 糸球体上皮細胞 (他10件)
【概要】腎糸球体濾過機能におけるバリアー機能は糸球体上皮細胞間の細胞接着装置であるスリット膜構造が担っている。最近ではNephrinやNeph1といったスリット膜を構成する蛋白質が同定され、その分子構造が明らかになってきており、さらにNephrinやNeph1がその細胞内領域がチロシンリン酸化により修飾を受けることが報告されている。本研究ではプロテオミクス技術を用いてNephrinのリン酸化によって制御さ...
❏Rasシグナル伝達経路の研究(12480209)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】勝木 元也 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 所長 (20051732)
【キーワード】Rasタンパク質 / H-Ras / N-Ras / K-Ras / シグナル伝達 (他15件)
【概要】Rasタンパク質は、細胞増殖、細胞形態、細胞の生存等に関連したシグナル伝達に重要な役割を果たしている、しかし、生体での生理的機能については明らかでなく、我々は3種類すべてのras遺伝子ノックアウトマウスを作製し、その解析を始めた。増殖因子刺激に対する細胞内シグナル伝達でのRasタンパク質の重要性からは予想されなかったことであるが、H-ras(-/-)マウス、N-ras(-/-)マウスおよび2重欠損...
【医歯薬学】薬学:RNA結合タンパク質シグナル伝達を含む研究件
❏長寿変異マウスを用いた老化の分子機構の解明(17H01537)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任教授 (70150745)
【キーワード】老化 / SASP / RNA結合タンパク質 / 転写後調節 / 寿命 (他9件)
【概要】我々は、RNA結合蛋白質Mex3Bの欠損マウスが野生型と比較して寿命が優位に延長し、さらに細胞老化も阻害されていることを見出した。近年、細胞老化(senescence)と個体の老化を結びつける現象としてSASP(老化した細胞がサイトカイン、成長因子、細胞外基質など多種の蛋白質を細胞外に放出する現象)が注目されている。本研究 において、我々はMex3BがSASPにおいて細胞外放出されるタンパク質群の...
❏TRIM-NHL蛋白質による栄養応答制御機構の解析(16K14693)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】堅田 利明 武蔵野大学, 薬学研究所, 教授 (10088859)
【キーワード】栄養応答 / TRIM-NHL / NANOS / 線虫 / シグナル伝達 (他8件)
【概要】動物において、脳を含む神経は、神経幹細胞や神経前駆細胞から産生される。神経幹細胞や神経前駆細胞は活発に分裂や分化をおこない新しい神経細胞を産生する活性化状態と、そのような活動をおこなわない静止期状態を行き来することが知られており、その制御を理解することは再生医療の実現化や老化の解明に重要だと考えられている。今回、線虫を用いてnos-1とnhl-2という2つの遺伝子が協調的に感覚神経や介在神経で機能...
【医歯薬学】薬学:カドヘリンシグナル伝達を含む研究件
❏視神経軸索投射の層・カラム特異的認識メカニズムの分子基盤(26291047)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】鈴木 崇之 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (60612760)
【キーワード】神経遺伝学 / ショウジョウバエ / 軸索投射 / 受容体型膜タンパク質 / 軸索間相互作用 (他18件)
【概要】Fmiの機能解析をサナギ初期において初めて行ったところ、Fmiはフィロポーディアの形成と伸長を促進する機能を持っていることがわかり、Gogoはこれを抑制する機能を持っていることが分かった。このGogoの機能が、サナギ初期でR8軸索どうしが距離を一定に保つことにつながっている。サナギの後半でGogoの発現が弱くなると、Fmiのフィロポーディア伸長のスイッチが入り、R8がM3に到達することになる。これ...
❏CD103分子を介した多様な機能発現に関与するシグナル伝達経路の解析(20591193)
【研究テーマ】膠原病・アレルギー内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】竹内 勤 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50179610)
【キーワード】自己免疫 / 上皮障害 / カドヘリン / インテグリン / CD103 (他7件)
【概要】T細胞に発現誘導される特異なインテグリン接着分子aEb7(CD103)は、上皮細胞のE-カドヘリンに接着し、多様な機能を発現する。このCD103の誘導には、レクチンなどによるTGF-β受容体発現と、その下流に位置するSmad2/3を介したシグナル伝達が必要で、細胞増殖能が低下、独特のサイトカイン発現プロフィールを示す事が明らかとなった。CD103+細胞群は、免疫制御と、免疫炎症の2面性な作用を持ち...
❏がんの形態形成に関わる細胞間相互作用とシグナル伝達の研究(07407007)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1998
【研究代表者】広橋 説雄 国立がんセンター研究所, 副所長 (70129625)
【キーワード】細胞接着 / 浸潤・転移 / カドヘリン / カテニン / インテグリン (他12件)
【概要】E-cadherin発現異常ががん患者の予後と相関することを確認し、がん細胞においてはE-cadherin遺伝子のプロモーター領域のCpGメチル化が発現低下の要因の一つとなる可能性を示した。瀰漫型胃がん細胞には第16染色体LOHならびにE-cadherin遺伝子変異を見いだした。Cadherin裏打ち蛋白であるα-ならびにβ-cateninについても検討し、E-cadherinがん浸潤抑制系が、E...
【医歯薬学】薬学:カルシウムシグナル伝達を含む研究件
❏赤色シフトCa2+指示遺伝子を活用した高速多重Ca2+計測法の開発(16K13105)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】カルシウム / シグナル伝達 / 脳・神経
【概要】申請研究者は、これまでのCa2+指示遺伝子や化学的なCa2+指示薬を上回る性能を持つGECIであるR-CaMP2の開発に成功した。これは、研究代表者のこれまでのカルシウム・カルモジュリン結合蛋白に関する生化学研究の蓄積に基づくR-CaMP2の合理的設計による画期的成果である。本研究では、既存の2色(緑・赤)を超える多色イメージング法をさらに拡張する合理的なタンパク工学的手法により実現した。多色の細...
❏受精における精子機能調節の分子機構の解析(15H04398)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】吉田 学 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (60301785)
【キーワード】受精 / 精子運動 / 受精能獲得 / 精子走化性 / カルシウムポンプ (他11件)
【概要】精子機能調節の分子機構の理解を最終目標とし、下記の研究を行った。 精子の受精能制御:マウス精嚢分泌タンパク質SVS2はin vivoでの受精には必須な因子である。本研究において,SVS2をはじめとした精漿タンパク質は協調してマウス精子の受精能および運動の超活性化を抑制すること,ヒトSEMG1も同様の作用を持つことが明らかとなった。 Ca2+による精子運動の調節:哺乳類において精子運動を制御するCa...
❏樹状突起形態・機能の神経活動依存的制御の分子機構(20670002)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00291964)
【キーワード】カルシウム / リン酸化 / 突起伸展 / シナプスから核へのシグナリング / 脳・神経 (他9件)
【概要】「経験」に基づく情報を、神経回路内に長期的に「書き込む」シグナル伝達機構については多 くの謎が残っている。本研究課題を通じ、(1)神経突起の形態制御を司る新たなCaMKK-CaMKカスケード、(2)シナプス活動が新規遺伝子発現を引き起こすメカニズム、(3)神経活動によって誘導され た遺伝子産物がシナプスを修飾する逆シナプスタギング機構、等を解明し、「経験」が神経情報 として神経回路に貯蔵される仕組...
【医歯薬学】薬学:発生・分化シグナル伝達を含む研究件
❏小区分52050:胎児医学および小児成育学関連(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】多因子遺伝
【研究期間】総動脈幹症
【研究代表者】TBX1
【キーワード】Tbx1
【概要】
❏CLEペプチドの環境メディエータ機能の解明(21H02500)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】福田 裕穂 京都先端科学大学, バイオ環境学部, 教授 (10165293)
【キーワード】植物 / 発生・分化 / シグナル伝達
【概要】本研究では、植物小ベプチドであるCLE1p-CLE7p、pCLE43p、CLE45pなどを対象に乾燥、光、感染、温度といった環境刺激の応答性とシグナル機能を解析し、どのようにそれらの環境刺激を仲介するのかを明らかにすることを目的とした。本年度は特に以下の項目について成果を得た。 1.CLE3の発現制御の研究を進めた。定量的リアルタイムPCR解析により、CLE3の発現はNPR1依存性サルチル酸(SA...
❏動物モデルとヒトiPS細胞を用いた環境と遺伝子相互作用による心疾患形成機構の解明(19H03622)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】多因子遺伝 / 総動脈幹症 / TBX1 / Tbx1 / 発生・分化 (他12件)
【概要】22q11.2欠失症候群に合併する先天性心疾患の責任遺伝子であるTBX1の発現を遺伝子改変技術で低下させたマウスモデルにおいて、妊娠母マウスに葉酸を投与することにより、胎仔の先天性心疾患表現型を軽症化することに成功し、葉酸によりNOTCHシグナルが活性化され、心臓前駆細胞である神経堤細胞の発生分化異常が救済される機序が示唆された。また、遺伝子改変マウスの交配実験によりTBX1と同じ遺伝子群のTBX...
【医歯薬学】薬学:がん抑制遺伝子シグナル伝達を含む研究件
❏新規Dlgシグナル伝達経路の解析(19390082)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】Dlg / Runx / Wnt シグナル / sFRP2 / シグナル伝達 (他9件)
【概要】Dlg-Runx-sFRP2-Wntシグナル伝達経路の実体と生理的意義を明らかにすることを目的として研究を行い、以下の成果を得た。1)RunxがA-MybおよびRhoA特異的guanine nucleotide exchange factor Net1と複合体を形成することを見出した。3)Dlg-/-細胞ではProBからPreBへの分化に異常があることが確認された。4)Dlg-/-マウスでは、心室...
❏ヨーロッパなどががん研究先進国との研究交流(09042009)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特定領域研究(A)
【研究期間】1999
【研究代表者】黒木 登志夫 昭和大学, 腫瘍分子生物学研究所, 所長 (90006073)
【キーワード】がん遺伝子 / がん抑制遺伝子 / シグナル伝達 / がん細胞 / DNA修復 (他9件)
【概要】1.研究背景: がん遺伝子の発見をきっかけに、がん研究は遺伝子の時代に入り、欧米のがん研究先進国を中心に激しい研究競争を繰り広げている。地理的に隔離されているわが国の研究者は、研究者との直接の討論、情報、資料交換に自ら制限があり、ともすると孤立しかねない。この問題点を克服するため、わが国の第一線の研究者を積極的にがん研究先進国に送る必要がある。本研究は、ヨーロッパのがん研究先進諸国との研究交流を目...
❏TGF-βスーパーファミリーの因子のシグナル伝達機構と生物学的作用(09480199)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 骨形成因子 / 癌抑制遺伝子 / シグナル伝達 / 増殖抑制 (他11件)
【概要】1. Tkv結合蛋白質クローニングとその哺乳類細胞での機能解析:ショウジョウバエのセリン-スレオニンキナーゼ型レセプターであるThick veins(Tkv)に結合する蛋白質をtwo-hybrid法で検索し、DIAP1(Drosophila apoptosis inhibitor-1)をクローニングした。 2. Smadのシグナル伝達機構における役割:我々はSmadファミリーの分子をその構造と働き...
【医歯薬学】薬学:浸透圧ストレスシグナル伝達を含む研究件
❏哺乳類細胞における浸透圧ストレス受容・応答機構の解明(国際共同研究強化)(15KK0297)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2016 - 2018
【研究代表者】名黒 功 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80401222)
【キーワード】シングルセル解析 / 浸透圧ストレス / 細胞応答 / 免疫細胞 / シグナル伝達 (他7件)
【概要】本研究では研究代表者がこれまで進めてきた浸透圧ストレス応答に関与する分子について、タンパク質を対象とした新しいシングルセル解析法の一つであるシングルセルウェスタンブロット法を習得して解析を行った。その結果、高浸透圧で発現誘導されるタンパク質の中にほとんどの細胞で一様に発現上昇するものもあれば、細胞によって全く発現しないものと非常に強く発現するものが混在するタンパク質もあることが明らかになった。また...
❏哺乳類細胞における浸透圧ストレス受容・応答機構の解明(15H04643)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】名黒 功 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80401222)
【キーワード】浸透圧ストレス / ASK3 / NFAT5 / ゲノムワイドsiRNAスクリーニング / シグナル伝達 (他6件)
【概要】近年、細胞の浸透圧ストレス応答を担う分子が血圧や炎症や免疫の制御にも関与する知見が得られてきている一方で、哺乳類細胞における浸透圧ストレスの受容・シグナル伝達の分子機構は未だ不明な点が多い。本研究ではASK3とNFAT5という2つの浸透圧応答分子に着目して、ゲノムワイドsiRNAスクリーニングや分子特異的クロスリンク法などの独自の技術を活用することで、哺乳類細胞の浸透圧ストレス応答における、新たな...
❏ストレスシグナルの動的制御機構解明による創薬基盤の確立(25221302)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】一條 秀憲 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00242206)
【キーワード】ASK1 / ASKファミリー / 酸化ストレス / 浸透圧ストレス / 小胞体ストレス (他8件)
【概要】本研究では、(1)ASKファミリー複合体による酸化ストレス応答機構の解明、(2)ASK3による浸透圧ストレス依存的両方向性細胞応答機構の解明、(3)SOD1/Derlin-1結合による小胞体ストレスならびに亜鉛ホメオスタシス機構の解明、(4)PGAM5切断制御を介したミトコンドリアストレス応答機構の解明。という研究代表者が独自に見出したストレス応答機構について分子レベルから個体レベルまでの解析を行...
【医歯薬学】薬学:Erkシグナル伝達を含む研究件
❏エリスロポエチン受容体のリン酸化を介した慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解明(17K08286)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (30445192)
【キーワード】慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) / JAK2V617F変異体 / エリスロポエチン受容体 (EpoR) / STAT5 / CIS (他18件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) が慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) の原因遺伝子として同定されたが、JAK2の点変異がMPNを発症するメカニズムには不明な点が多い。本研究では、JAK2変異体が誘導する形質転換には、エリスロポエチン受容体 (EpoR)の共発現が必須であることを見出した。また、EpoRのY343、Y460, Y464の3個のチロシン残基のリン酸化が、転写因子STAT...
❏新規MAPK基質分子による遺伝子発現制御機構と癌におけるその破綻(15H04703)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】エピゲノム制御 / がん / ERK / MAPキナーゼ / CtBP (他13件)
【概要】ERK経路は細胞増殖を司る情報伝達経路であり、その異常な活性化が発癌を導く。これまでにERKの基質として複数の分子が同定されているが、未知の基質も数多く存在すると考えられており、その解明は癌克服の観点からも重要である。本研究において我々は、ERK基質分子の網羅的な探索を行い、MCRIP1を始めとする複数の新規分子を同定することに成功した。さらに、ERKによるMCRIP1のリン酸化が、転写抑制共役因...
❏肝細胞癌の分子病理学的知見に基づくサブクラス分類の確立(26293081)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】坂元 亨宇 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40221270)
【キーワード】病理学 / 肝細胞癌 / シグナル伝達 / サブクラス / ERK (他6件)
【概要】シグナル伝達系・表現型などの特徴を免疫組織学的に解析し、悪性度も反映する肝細胞癌の新たなサブクラス分類を確立した。幹細胞・胆管上皮マーカーを発現する症例群では治療標的の候補であるMAPK経路の活性化やグリピカン3の高発現と関連することが、WNTシグナル経路が活性化した症例群はMRI画像診断により検出可能であることが示された。今後、これらの臨床応用が期待される。 ...
【医歯薬学】薬学:ES細胞シグナル伝達を含む研究件
❏幹細胞の未分化性を物理的刺激により維持する試み(23650430)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】秋本 崇之 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00323460)
【キーワード】胚性幹細胞 / iPS細胞 / ES細胞 / メカノトランスダクション / 未分化性 (他12件)
【概要】物理的刺激が様々な細胞の増殖や分化に影響を与える事が知られているが,幹細胞に対する影響についてはほとんど分かっていない,そこで本研究では,物理的刺激が胚性幹細胞の未分化性に影響を与えるか検討した. フィーダー細胞フリーで維持培養可能なマウスES細胞を底面がシリコーンの培養プレートに培養し,LIF(Leukemia Inhibitory Factor)非存在下で10%,0.16Hzの引張り応力を負荷...
❏セリン-スレオニンキナーゼ型レセプターの細胞生物学的作用の研究(14208087)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 血管新生 / ES細胞 / BMP / 骨芽細胞 (他10件)
【概要】1)マウスのES細胞はFlk-1陽性の血管前駆細胞に分化したあと、VEGFの作用の有無により、血管内皮細胞や血管平滑筋細胞に分化する。血管内皮細胞と平滑筋細胞が共存する条件では潜在型TGF-βが効率良く活性化されることが知られている。この系においてTGF-βレセプターキナーゼの抑制剤であるSB-431542を添加したところ、血管内皮細胞の増殖とシート形成が著明に促進されることが明らかとなった。血管...
【医歯薬学】薬学:慢性炎症シグナル伝達を含む研究件
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏心臓マクロファージの新たな分子制御機構の解明と心不全における機能解析について(16K19387)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中山 幸輝 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70721885)
【キーワード】心不全 / マクロファージ / 慢性炎症 / エピゲノム / 循環器・高血圧 (他8件)
【概要】心不全は依然として罹患率と死亡率が高く、病態生理の解明は急務である。我々はこれまでに、マウスの心臓マクロファージが心臓恒常性維持に必須であり、心臓マクロファージ由来のAmphiregulinが心筋細胞保護的作用を持つ事を示した。これら細胞特異的遺伝子発現の転写調節に関して、ATAC-seqで心臓マクロファージのエピゲノム解析を行った。心不全モデルや老化マウスを用いて比較解析し、心臓マクロファージの...
【医歯薬学】薬学:真性赤血球増加症シグナル伝達を含む研究件
❏STAT5標的遺伝子による真性赤血球増加症発症機構の解析(23790096)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F 点変異 / 真性赤血球増加症 / STAT5 / c-Myc (他10件)
【概要】真性赤血球増加症の原因遺伝子であるチロシンキナーゼ JAK2 の点変異体 (V617F) は、転写因子 STAT5 の活性化を介して細胞増殖や腫瘍形成を誘導する。本研究では、JAK2 変異体の下流で STAT5 の活性化を介して、転写因子 c-Myc およびその標的遺伝子であるポリアミン合成酵素 ODC や分裂期キナーゼ Aurka の発現が誘導されることを見出した。 c-Myc および ODC ...
❏真性赤血球増加症由来JAK2V617F変異体によるシグナル伝達機構の解析(21790090)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F点変異 / 真性赤血球増加症 / STAT5 / Akt (他11件)
【概要】真性赤血球増加症の原因遺伝子であるチロシンキナーゼJAK2の点変異体(V617F)が誘導するがん化シグナルの分子機構を解析し、発症機構を分子レベルで理解することを目的とした。JAK2変異体は転写因子STAT5の恒常的な活性化を誘導し、顕著な細胞増殖や腫瘍形成を誘導することを見出した。また、JAK2変異体の下流において、分裂期キナーゼAurora kinase Aは抗がん剤シスプラチンよるDNA損傷...
❏恒常的活性化型JAK2(V617F)変異体による真性赤血球増加症発症機序の解析(19790071)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶応義塾大学, 薬学部, 助教 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F点変異 / 真性赤血球増加症 / Y913 / L611S点変異 (他11件)
【概要】真性赤血球増加症患者で見出されたJAK2 V617F変異体は、恒常的な活性化を示すことが報告されていたが、その詳細な活性化機構およびJAK2変異体の機能は不明であった。本研究では、JAK2の活性に重要なチロシン残基として613を、また新規リン酸化部位としてY913を同定した。また、JAK2V617F変異体発現細胞が異常な増殖を示し、ヌードマウスに投与すると、腫瘍を形成することを明らかにした。 ...
【医歯薬学】薬学:STAT5シグナル伝達を含む研究件
❏エリスロポエチン受容体のリン酸化を介した慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解明(17K08286)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (30445192)
【キーワード】慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) / JAK2V617F変異体 / エリスロポエチン受容体 (EpoR) / STAT5 / CIS (他18件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) が慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) の原因遺伝子として同定されたが、JAK2の点変異がMPNを発症するメカニズムには不明な点が多い。本研究では、JAK2変異体が誘導する形質転換には、エリスロポエチン受容体 (EpoR)の共発現が必須であることを見出した。また、EpoRのY343、Y460, Y464の3個のチロシン残基のリン酸化が、転写因子STAT...
❏STAT5標的遺伝子による真性赤血球増加症発症機構の解析(23790096)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F 点変異 / 真性赤血球増加症 / STAT5 / c-Myc (他10件)
【概要】真性赤血球増加症の原因遺伝子であるチロシンキナーゼ JAK2 の点変異体 (V617F) は、転写因子 STAT5 の活性化を介して細胞増殖や腫瘍形成を誘導する。本研究では、JAK2 変異体の下流で STAT5 の活性化を介して、転写因子 c-Myc およびその標的遺伝子であるポリアミン合成酵素 ODC や分裂期キナーゼ Aurka の発現が誘導されることを見出した。 c-Myc および ODC ...
❏真性赤血球増加症由来JAK2V617F変異体によるシグナル伝達機構の解析(21790090)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F点変異 / 真性赤血球増加症 / STAT5 / Akt (他11件)
【概要】真性赤血球増加症の原因遺伝子であるチロシンキナーゼJAK2の点変異体(V617F)が誘導するがん化シグナルの分子機構を解析し、発症機構を分子レベルで理解することを目的とした。JAK2変異体は転写因子STAT5の恒常的な活性化を誘導し、顕著な細胞増殖や腫瘍形成を誘導することを見出した。また、JAK2変異体の下流において、分裂期キナーゼAurora kinase Aは抗がん剤シスプラチンよるDNA損傷...
【医歯薬学】薬学:トランスジェニツクマウスシグナル伝達を含む研究件
❏mGluR5異所性発現による神経変性疾患発症メカニズムの解明(19K07971)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】中尾 晴美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (50535424)
【キーワード】mGluR5 / 代謝型グルタミン酸受容体 / 小脳 / mGluR1 / シナプス形成 (他19件)
【概要】代謝型グルタミン酸受容体mGluRはGタンパク質共役型受容体であり、グループIに属するmGluR1とmGluR5はGqを介してシグナル伝達を行う。mGluR1は主に成体マウスの海馬歯状回、視床、小脳皮質で、mGluR5は大脳皮質、線状体、海馬CA1-CA3領域で多く発現しており、相互排他的な発現をしている。小脳ではmGluR5 の発現量が発達期から成熟期へ向けて減少し、それとは対照的にmGluR1...
❏老化に伴う疾患の発症及び進行を抑制する物質の単離とその作用機序の解明(24659181)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / トランスジェニックマウス / 機能性食品 / ガン / 臓器連関 (他15件)
【概要】細胞およびマウスをもちいた抗老化物質探索系の構築と実験系の評価、および抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の解析を行った。細胞、およびマウスをもちいた両方の実験系において、複数の既存物質を添加、または投与することによって、抗老化と関連した代謝状態を模倣できる可能性が示唆された。これらの結果から、構築した実験系が有効に機能することが示唆され、さらに抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の一部を...
❏滑膜肉腫癌遺伝子SYT-SSXの病態解明と新規治療法の開発(19390386)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】田中 伸哉 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70261287)
【キーワード】滑膜肉腫 / SYT-SSX / トランスジェニックマウス / ノックアウトマウス / シグナル伝達 (他11件)
【概要】本研究は滑膜肉腫発生メカニズムを解明し新規治療法の開発の基盤技術の確立を目指すものである。結果としてはシグナル伝達アダプター分子Crk-p38系が滑膜肉腫の悪性能に必須であることを明かにし、Crkが治療標的となることを解明した。またSYT-SSXトランスジェニックマウスおよびSYTノックアウトマウスを樹立した。本研究で樹立した滑膜肉腫モデルマウスは今後分子メカニズムに基づいた治療法の開発に重要な役...
【医歯薬学】薬学:転移シグナル伝達を含む研究件
❏がん微小環境の制御機構(22220013)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 微小環境 / シグナル伝達 / 血管新生 / リンパ管新生 (他8件)
【概要】1)TGF-βによって誘導されるEMTに関する研究を行った。これまで我々は転写因子TTF-1がTGF-βシグナルに拮抗し、肺腺がんにおいてEMTを抑制することを明らかにしていた。さらに我々はTTF-1がTGF-β2の発現を抑制することを明らかにしていたが、もう一つのメカニズムとしてTTF-1がSmad3に結合してDNAへの結合を抑え、Smad3の転写活性を抑えることを明らかにした。 2)TGF-β...
❏骨軟部腫瘍におけるCD44およびADAM17の発現および機能解析(21791413)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00365298)
【キーワード】癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / 蛋白質 / 骨軟部腫瘍 (他12件)
【概要】上皮系悪性腫瘍は浸潤能・転移能を獲得する際、上皮性細胞としての性格を失い、間葉系細胞様に変化するEpithelial Mesenchymal Transition(EMT)という過程を経る。EMTの中でも中心的な役割を担うCD44とTNFαconverting enzyme(TACE/ADAM17)がそもそも間葉系由来の悪性腫瘍である、原発性悪性骨・軟部腫瘍の浸潤能・転移能獲得においてどのように機...
❏リンパ管新生の制御機構(19209009)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】シグナル伝達 / 病理学 / 発生・分化 / 癌 / リンパ管新生 (他9件)
【概要】我々はリンパ管新生の制御機構を明らかにするためにリンパ管新生のマスター因子Prox1の作用を中心に研究を行った。我々はTGF-βシグナルによってProx1の発現が抑制され, HoxD8によって発現が誘導されることを見いだした。また、Prox1がEtsファミリーの転写因子や核内受容体COUP-TFII1と結合し,リンパ管新生に重要な働きを示すことを明らかにした。さらにProx1の標的遺伝子として新た...
【医歯薬学】薬学:ミトコンドリアシグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
❏カロリー制限によるミトコンドリア機能制御機構の解明(22590814)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】新村 健 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70206332)
【キーワード】カロリー制限 / 心筋虚血 / 心保護 / 電子伝達系 / 脱アセチル化 (他14件)
【概要】カロリー制限(以下CR)は、強力な虚血心筋保護効果を発揮する。我々は、CRは特定のミトコンドリア蛋白の脱アセチル化修飾を介して虚血ストレス時の活性酸素種産出を軽減し、心保護効果を発揮する可能性を見出した。このミトコンドリア蛋白修飾は、sirtuin familyによりもたらされていると推測された。次に我々は、心筋細胞特異的SIRT1欠損マウスを作製し、CR効果の発現には心筋細胞のSIRT1が必須で...
【医歯薬学】薬学:ゲノムプロジェクトシグナル伝達を含む研究件
❏新奇Gサイクルの起動制御と新たな存在様式・作動原理の統合的解析(23229001)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / Gタンパク質 / 小胞輸送 (他12件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(S)では、これまでに解析の進んだ刺激依存活性化型とは異なる、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質群を対象に、それらの存在様式・作動原理を細胞レベルから個体レベルに至るまで広範な階層で解析した。これらの新奇G蛋白質群のGサイクルは、リソ...
❏Gサイクルの時空的起動制御と作動様式に基づく細胞内小胞の選別輸送(20247011)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / G蛋白質 / 小胞輸送 (他9件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(A)では、細胞内小胞の選別輸送経路をモデル系として、Gサイクルが時空間的あるいは作動様式に基づいて制御される機構を解析し、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質が、リソソームの形成・成熟やエンドサイトーシス・エキソサイトーシスなどといっ...
❏Gサイクルが介在する物質輸送系シグナリング・マップの構築(18207008)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】シグナル伝達 / 蛋白質 / 遺伝子 / ゲノムプロジェクト / G蛋白質 (他6件)
【概要】本研究では、これまでの申請者らによる三量体G蛋白質に関わる研究経験と実績を踏まえて、主に低分子量G蛋白質のGサイクルが重要な役割を果たす物質輸送系(エンドサイトーシスによる小胞輸送とトランスポーターのベクトル輸送系)及び発生過程での栄養物質の取込みに依存したシグナリング経路の変動をモデルとして統合的なシグナリング・マップの構築を目指し、以下の知見を得た。1.新奇Gタンパク質Ar18は、線虫個体内の...
【医歯薬学】薬学:ゲノムワイドsiRNAスクリーニングシグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧依存的非選択性カチオンチャネルの網羅的探索および同定(17K15086)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】渡邊 謙吾 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (20781727)
【キーワード】高浸透圧ストレス / HICC / ゲノムワイドsiRNAスクリーニング / ASK3 / ストレス (他6件)
【概要】ナメクジに塩をかければ縮むように,細胞も細胞外溶液が細胞内溶液よりも高濃度の状態(=高浸透圧ストレス)に晒されれば縮む.このままでは死ぬので,細胞は体積を回復して生き延びる.この際,細胞はそもそも高浸透圧ストレス状態を認識する必要があり,HICCというイオンを通すタンパク質をセンサーとして使うと考えられている.しかしHICCの具体的な実体は不明であった.そこで本研究では,ヒトの遺伝子情報を基に約2...
❏哺乳類細胞における浸透圧ストレス受容・応答機構の解明(15H04643)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】名黒 功 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80401222)
【キーワード】浸透圧ストレス / ASK3 / NFAT5 / ゲノムワイドsiRNAスクリーニング / シグナル伝達 (他6件)
【概要】近年、細胞の浸透圧ストレス応答を担う分子が血圧や炎症や免疫の制御にも関与する知見が得られてきている一方で、哺乳類細胞における浸透圧ストレスの受容・シグナル伝達の分子機構は未だ不明な点が多い。本研究ではASK3とNFAT5という2つの浸透圧応答分子に着目して、ゲノムワイドsiRNAスクリーニングや分子特異的クロスリンク法などの独自の技術を活用することで、哺乳類細胞の浸透圧ストレス応答における、新たな...
【医歯薬学】薬学:Gサイクルシグナル伝達を含む研究件
❏新奇Gサイクルの起動制御と新たな存在様式・作動原理の統合的解析(23229001)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / Gタンパク質 / 小胞輸送 (他12件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(S)では、これまでに解析の進んだ刺激依存活性化型とは異なる、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質群を対象に、それらの存在様式・作動原理を細胞レベルから個体レベルに至るまで広範な階層で解析した。これらの新奇G蛋白質群のGサイクルは、リソ...
❏Gサイクルの時空的起動制御と作動様式に基づく細胞内小胞の選別輸送(20247011)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / G蛋白質 / 小胞輸送 (他9件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(A)では、細胞内小胞の選別輸送経路をモデル系として、Gサイクルが時空間的あるいは作動様式に基づいて制御される機構を解析し、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質が、リソソームの形成・成熟やエンドサイトーシス・エキソサイトーシスなどといっ...
❏Gサイクルが介在する物質輸送系シグナリング・マップの構築(18207008)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】シグナル伝達 / 蛋白質 / 遺伝子 / ゲノムプロジェクト / G蛋白質 (他6件)
【概要】本研究では、これまでの申請者らによる三量体G蛋白質に関わる研究経験と実績を踏まえて、主に低分子量G蛋白質のGサイクルが重要な役割を果たす物質輸送系(エンドサイトーシスによる小胞輸送とトランスポーターのベクトル輸送系)及び発生過程での栄養物質の取込みに依存したシグナリング経路の変動をモデルとして統合的なシグナリング・マップの構築を目指し、以下の知見を得た。1.新奇Gタンパク質Ar18は、線虫個体内の...
【医歯薬学】薬学:V617F点変異シグナル伝達を含む研究件
❏STAT5標的遺伝子による真性赤血球増加症発症機構の解析(23790096)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F 点変異 / 真性赤血球増加症 / STAT5 / c-Myc (他10件)
【概要】真性赤血球増加症の原因遺伝子であるチロシンキナーゼ JAK2 の点変異体 (V617F) は、転写因子 STAT5 の活性化を介して細胞増殖や腫瘍形成を誘導する。本研究では、JAK2 変異体の下流で STAT5 の活性化を介して、転写因子 c-Myc およびその標的遺伝子であるポリアミン合成酵素 ODC や分裂期キナーゼ Aurka の発現が誘導されることを見出した。 c-Myc および ODC ...
❏真性赤血球増加症由来JAK2V617F変異体によるシグナル伝達機構の解析(21790090)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F点変異 / 真性赤血球増加症 / STAT5 / Akt (他11件)
【概要】真性赤血球増加症の原因遺伝子であるチロシンキナーゼJAK2の点変異体(V617F)が誘導するがん化シグナルの分子機構を解析し、発症機構を分子レベルで理解することを目的とした。JAK2変異体は転写因子STAT5の恒常的な活性化を誘導し、顕著な細胞増殖や腫瘍形成を誘導することを見出した。また、JAK2変異体の下流において、分裂期キナーゼAurora kinase Aは抗がん剤シスプラチンよるDNA損傷...
❏恒常的活性化型JAK2(V617F)変異体による真性赤血球増加症発症機序の解析(19790071)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶応義塾大学, 薬学部, 助教 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F点変異 / 真性赤血球増加症 / Y913 / L611S点変異 (他11件)
【概要】真性赤血球増加症患者で見出されたJAK2 V617F変異体は、恒常的な活性化を示すことが報告されていたが、その詳細な活性化機構およびJAK2変異体の機能は不明であった。本研究では、JAK2の活性に重要なチロシン残基として613を、また新規リン酸化部位としてY913を同定した。また、JAK2V617F変異体発現細胞が異常な増殖を示し、ヌードマウスに投与すると、腫瘍を形成することを明らかにした。 ...
【医歯薬学】薬学:代謝シグナル伝達を含む研究件
❏老化細胞の分泌する新規老化誘導因子の機能解析(21H02693)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任教授 (70150745)
【キーワード】老化 / 寿命 / 代謝 / がん化 / シグナル伝達
【概要】我々は、老化に関与する可能性がある分泌タンパク質としてNTを見出したので、NTが老化・代謝・がん化に与える影響をさらに具体的に明らかにすることを目的として研究を進めた。 本年度までの研究成果から、NTはヒト線維芽細胞IMR90細胞の老化を惹起する機能を有することを示唆する結果が得られている。本年度は、まずNT欠損マウス胎児より調製したMEFを用いた解析を行った。その結果、NT欠損マウス由来のMEF...
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏長寿変異マウスを用いた老化の分子機構の解明(17H01537)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任教授 (70150745)
【キーワード】老化 / SASP / RNA結合タンパク質 / 転写後調節 / 寿命 (他9件)
【概要】我々は、RNA結合蛋白質Mex3Bの欠損マウスが野生型と比較して寿命が優位に延長し、さらに細胞老化も阻害されていることを見出した。近年、細胞老化(senescence)と個体の老化を結びつける現象としてSASP(老化した細胞がサイトカイン、成長因子、細胞外基質など多種の蛋白質を細胞外に放出する現象)が注目されている。本研究 において、我々はMex3BがSASPにおいて細胞外放出されるタンパク質群の...
【医歯薬学】薬学:JAK2シグナル伝達を含む研究件
❏定量的リン酸化プロテオーム解析による慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解析(25460073)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (30445192)
【キーワード】JAK2V617F変異体 / 定量的リン酸化プロテオーム解析 / 慢性骨髄増殖性腫瘍 / エリスロポエチン受容体 / DDX5 (他10件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) は、慢性骨髄増殖性腫瘍の原因遺伝子である。JAK2V617F変異体は恒常的な活性化型であり、異常な細胞増殖や腫瘍形成を誘導することが知られているが、JAK2 V617F変異体が誘導する発がんシグナルの分子機構は不明である。JAK2V617F変異体が誘導する発がんシグナルを理解するには、JAK2V617F変異体の下流における全てのシグナル分子の状態...
❏STAT5標的遺伝子による真性赤血球増加症発症機構の解析(23790096)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F 点変異 / 真性赤血球増加症 / STAT5 / c-Myc (他10件)
【概要】真性赤血球増加症の原因遺伝子であるチロシンキナーゼ JAK2 の点変異体 (V617F) は、転写因子 STAT5 の活性化を介して細胞増殖や腫瘍形成を誘導する。本研究では、JAK2 変異体の下流で STAT5 の活性化を介して、転写因子 c-Myc およびその標的遺伝子であるポリアミン合成酵素 ODC や分裂期キナーゼ Aurka の発現が誘導されることを見出した。 c-Myc および ODC ...
❏真性赤血球増加症由来JAK2V617F変異体によるシグナル伝達機構の解析(21790090)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F点変異 / 真性赤血球増加症 / STAT5 / Akt (他11件)
【概要】真性赤血球増加症の原因遺伝子であるチロシンキナーゼJAK2の点変異体(V617F)が誘導するがん化シグナルの分子機構を解析し、発症機構を分子レベルで理解することを目的とした。JAK2変異体は転写因子STAT5の恒常的な活性化を誘導し、顕著な細胞増殖や腫瘍形成を誘導することを見出した。また、JAK2変異体の下流において、分裂期キナーゼAurora kinase Aは抗がん剤シスプラチンよるDNA損傷...
【医歯薬学】薬学:アクチンシグナル伝達を含む研究件
❏収縮環の構造と形成・収縮機構の研究(22247031)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】馬渕 一誠 学習院大学, 理学部, 教授 (40012520)
【キーワード】細胞分裂 / 細胞質分裂 / 収縮環 / アクチン / ミオシン (他13件)
【概要】細胞質分裂は収縮環の収縮によって細胞が中央部からくびり切れることによりおこる。私は分裂酵母の収縮環ー細胞膜複合体(細胞ゴースト)を単離し、ATPを加えて収縮環を人為的に収縮させることに初めて成功した。この実験系を用い、アクチンの脱重合は収縮そのものには必須ではないことなどいくつかの性質を明らかにできた。また収縮環形成の際のアクチンの分裂位置への集合にはミオシンVが関与していることが示唆された。ウニ...
❏神経アクチン細胞骨格制御に関わるRhoならびにCa^<2+>シグナル伝達機構の解明(17300116)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / 酵素 / 遺伝子 / シグナル伝達 / 生体分子 (他9件)
【概要】本研究では、Rho活性やカルシウム流入のより生じる神経アクチン細胞骨格などの再編成機構と、その下流の生理作用などについて探索した。 まず樹状突起形成・伸展を制御するCaMK分子種を調べた。大脳皮質培養細胞の樹状突起形成は、CaMKIα、CaMKIIやCaMKIVのRNAiでは全く阻害されず、CLICK-III/CaMKIγのRNAiのみ顕著な短縮とRac活性の低下が明らかとなった。さらなる実験から...
❏ドレブリンファミリーを介したシグナル伝達によるシナプスアクチン再構築制御(12480236)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】白尾 智明 群馬大学, 医学部, 教授 (20171043)
【キーワード】ドレブリン / 樹状突起スパイン / アクチン / シナプス可塑性 / シグナル伝達 (他12件)
【概要】本研究はドレブリンファミリー蛋白(ドレブリンE、ドレブリンA、SH3P7)を介したシグナル伝達機構を担う蛋白群を、ドレブリンに結合する蛋白あるいはドレブリンを修飾する蛋白として網羅的に同定し、次に、これらの蛋白群ネットワークによるアクチン細胞骨格再構築制御のメカニズムで解析し、スパイン内シグナル伝達の分子基盤を解明することを目的とする研究である。まず、イーストツーハイブリッドシステムを用いて、ドレ...
【医歯薬学】薬学:生理活性物質シグナル伝達を含む研究件
❏ホヤ精子誘引物質の合成・分泌経路からみた誘引物質の種特異的分化機構の解明(24651240)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉田 学 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60301785)
【キーワード】受精 / 生体分子 / 生理活性物質 / シグナル伝達 / 生体生命情報学 (他7件)
【概要】多くの動物では、受精に先立ち卵から放出される物質によって精子が誘引される。この精子誘引作用は多くの場合種特異的であると考えられている。しかしこの誘引物質の卵での合成・分泌経路は全くの未知であるため、シグナル伝達系の普遍性と種特異性については全く解っていなかった。本研究では、カタユウレイボヤ精子誘引物質SAAFの合成・分泌経路のメカニズムの解明を進め、近縁他種の機構と比較することで、受精における精子...
❏内因性カンナビノイドによる逆行性シナプス伝達の脳機能・脳病態における役割の解明(21220006)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】狩野 方伸 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40185963)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 脳・神経 / シナプス / 生理活性物質 (他7件)
【概要】これまでの研究を継続・発展させ、平成25年度に以下の研究を行った。脳スライス及びin vivoの個体脳の解析は狩野が、培養海馬ニューロンの解析は少作が、行動学的解析は岸本と狩野が担当した。また、遺伝子改変マウスの維持は崎村が担当した。 1. 内因性カンナビノイド(eCB)系によるNMDA受容体機能調節のメカニズム: 逆行性シナプス伝達を担うeCBである2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)の合...
【医歯薬学】薬学:翻訳後修飾シグナル伝達を含む研究件
❏O-GlcNAc化を定量的・定性的に解析する新たな基盤的技術の開発(25650003)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】久保田 裕二 東京大学, 医科学研究所, 助教 (70614973)
【キーワード】翻訳後修飾 / シグナル伝達
【概要】蛋白質翻訳後修飾の一種であるO-GlcNAc化は、細胞増殖や代謝など様々な細胞機能を制御する一方で、その異常は糖尿病や癌などの原因となる。現在、1000種を超えるO-GlcNAc化蛋白質が同定されているものの、O-GlcNAc化がこれらの標的分子にどのような機能変化をもたらすか、その多くは未だ明らかにされていない。その理由の一つとして、蛋白質O-GlcNAc化の解析技術・手法が他の翻訳後修飾研究と...
❏Lys63型ポリユビキチン化修飾による細胞内シグナル伝達及び発癌機構の解明(23770203)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】合田 仁 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (90361617)
【キーワード】ユビキチン / 細胞内シグナル伝達 / 発癌 / 自然免疫応答 / 翻訳後修飾 (他7件)
【概要】ポリユビキチン化は、ユビキチンと呼ばれる低分子量タンパク質が標的タンパク質に鎖状に重合する現象である。ユビキチンの結合様式によって異なるパターンのポリユビキチン鎖が生じ、標的タンパク質に対して異なる生理作用を及す。本研究では、63番目のリジン残基を介して重合するポリユビキチン化 (K63型ポリユビキチン化)されたタンパク質を、細胞抽出液から精製する手法を開発した。さらに、レトロウイルスHTLV-1...
❏脳時計ニューロンにおける光シグナリングと概日リズム制御の分子解析(19107002)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2011
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 視覚 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他17件)
【概要】本研究では、1)松果体と網膜の光受容ニューロンの特異性を規定する遺伝子ネットワーク、2)概日時計の位相制御機構、3)網膜光受容細胞の光応答特性、という3課題を設定し、動物光受容システムの統合的理解を目指した。その結果、1)松果体特異的な遺伝子発現を司る転写因子等を発見、2)概日時計の位相制御に関わる複数因子を同定して位相決定機構を解明、3)桿体と錐体の光応答特性の違いを生み出す分子機構を明らかにし...
【医歯薬学】薬学:生理活性シグナル伝達を含む研究件
❏がん不均一性の克服に寄与する高活性天然物の探索と機能解明(20H03394)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】生理活性 / シグナル伝達 / 生体分子 / 有機化学 / 薬学
【概要】本研究では,がん幹細胞の生存と分裂を支えるがん微小環境で亢進するシグナル分子に作用する天然物から探索することを目的とする.今回,がん選択的にアポトーシスを誘導するトレイル(TRAIL)やエピジェネティック遺伝子転写を制御するポリコーム構成分子の一つであるBMI1のプロモーター阻害作用等に関するスクリーニングを植物成分や真菌等の微生物由来成分を対象として行った. 1)TRAIL耐性胃がん細胞を用いた...
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏がん微小環境亢進シグナルの攻略に寄与する高活性天然物の探索と機能解明(17H03992)
【研究テーマ】天然資源系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】生理活性 / シグナル伝達 / 生体分子 / 有機化学 / 薬学
【概要】本研究では,がん微小環境で亢進する細胞シグナルに作用する有用な低分子化合物を主に天然物から見出すことを目的として,幹細胞の自己複製に関わる細胞内シグナル,エピジェネティク遺伝子転写を制御するポリコーム構成分子,癌細胞選択的なアポトーシス誘導因子等を標的としたスクリーニングを行った.その結果,植物,放線菌の天然物抽出エキスコレクション等から,Wntシグナル阻害作用,TRAIL耐性克服作用,Bmi1プ...
【医歯薬学】薬学:再生シグナル伝達を含む研究件
❏肝臓の幹/前駆細胞の性状解析と肝再生・病態における役割(13F03750)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 肝臓 / 発がん (他15件)
【概要】重篤な、あるいは、慢性的な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な肝前駆細胞(LPC)が活性化して組織の再生に寄与している。LPCは、肝線維化や肝がん等の病態に関連することが長らく指摘されているものの、その実態や機序は未解明である。本研究課題では、LPCと、これの制御に関わるニッチとの相互作用に注目して、両者の性状・制御機構および肝臓の病態における役割の一端を明らかにすることを目的とした。 前...
❏魚類における再生を支える細胞とシグナルのメカニズム(21570004)
【研究テーマ】遺伝・ゲノム動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】川上 厚志 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 准教授 (00221896)
【キーワード】モデル生物 / 小型魚類における組織再生 / ゼブラフィッシュ / トランスジェニ / Junb (他12件)
【概要】多細胞体の組織ホメオスタシス機構の解明を目指し、ゼブラフィッシュ成体、幼生を使った再生機構の解析を行い、以下の成果が得られた。1)再生に必須のjunb, junblとJNKシグナルの役割を解明した。2)再生ニッチにおける細胞の形成と機能の解明のための、細胞追跡と除去が可能なトランスジェニックの作製を行った。3)再生欠損変異体の解析から、造血細胞に由来する再生細胞生存因子が存在することを明らかにした...
❏網膜再生に向けた視細胞の分化調節機構の解析(19592038)
【研究テーマ】眼科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】小沢 洋子 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90265885)
【キーワード】網膜 / 視機能 / 発生 / 再生 / 炎症 (他8件)
【概要】自然経過では再生しない網膜視細胞を分化誘導し、網膜機能を再生することは、現代の大きな課題の一つである。しかし、これまでの研究では、網膜細胞の中でも視細胞は誘導されにくいことが知られていた。一方、再生すべき網膜微小環境では通常とは異なった各種シグナルが活性化されている。その中で今回我々は、視細胞分化と、炎症刺激でも活性化されるNotchシグナルの関係を分子レベルで解析し、Numbが視細胞分化を許容し...
【医歯薬学】薬学:細胞性粘菌シグナル伝達を含む研究件
❏生細胞イメージングに基づく情報の流れの推定(25710022)
【研究テーマ】システムゲノム科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤井 哲 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20500367)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞運動 / 細胞性粘菌 / 定量的解析 / 走化性 (他12件)
【概要】細胞は、細胞外刺激の時系列に埋め込まれている様々な情報を、いくつものシグナル経路を利用して選択的に処理していると考えられる。複雑かつ時々刻々と変化する環境情報から、細胞がいかに臨機応変な情報処理をおこなえているかの理解を目的として、細胞性粘菌の細胞運動についての、細胞内シグナル因子の局在や活性を、高精度の時空間系列データを取得し、加えて、微小流路観察系を用いた誘因物質濃度の時空間的制御によって、様...
❏細胞性粘菌を用いた細胞質分裂シグナルの解明(11760056)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】足立 博之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00211699)
【キーワード】細胞性粘菌 / 細胞質分裂 / シグナル伝達 / RasGAP / IQGAP (他6件)
【概要】細胞質分裂は、細胞分裂の最後に細胞質が二分される段階であるが、等価な娘細胞を複製するために、時間的・空間的に厳密に制御されている。本研究は、細胞質分裂の分子細胞生物学的研究に有利な細胞性粘菌を用い、細胞質分裂の制御に関わるタンパク質の同定と機能解析を目的としている。平成13年度は、まず、細胞性粘菌のESTプロジェクトから見いだした新規RasGAPであるGAPCについて、全長クローニングと配列決定を...
❏細胞性粘菌を用いた細胞質分裂シグナルの解明(09760070)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】足立 博之 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (00211699)
【キーワード】細胞質分裂 / 細胞性粘菌 / シグナル伝達
【概要】細胞質分裂は、細胞分裂の最後に細胞質が二分される段階であるが、等価な娘細胞を複製するために、時間的・空間的に厳密に制御されている。本研究は、細胞質分裂の分子細胞生物学的碩究に有利な細胞性粘菌を用い、細胞質分裂の制御に関わるタンパク質の同定と機能解析を目的としている。これまで、細胞質分裂変異株を利用して,IQGAP様タンパク質GAPAと新規タンパク質CykAを同定した。平成10年度は,CykAタンパ...
【医歯薬学】薬学:幹細胞シグナル伝達を含む研究件
❏幹細胞の未分化性を物理的刺激により維持する試み(23650430)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】秋本 崇之 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00323460)
【キーワード】胚性幹細胞 / iPS細胞 / ES細胞 / メカノトランスダクション / 未分化性 (他12件)
【概要】物理的刺激が様々な細胞の増殖や分化に影響を与える事が知られているが,幹細胞に対する影響についてはほとんど分かっていない,そこで本研究では,物理的刺激が胚性幹細胞の未分化性に影響を与えるか検討した. フィーダー細胞フリーで維持培養可能なマウスES細胞を底面がシリコーンの培養プレートに培養し,LIF(Leukemia Inhibitory Factor)非存在下で10%,0.16Hzの引張り応力を負荷...
❏サイトカインによるシグナル伝達機構の解析(07409001)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1998
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】サイトカン / サイトカン受容体 / シグナル伝達 / 造血 / アポトーシス (他23件)
【概要】IL-3/GM-CSF/IL-5受容体の変異体を使ったシグナルの解析からRASとSTAT5という二つの主要なシグナル伝達経路が明らかになってきたので、これらの活性化とサイトカイン機能との関連を中心に研究を展開した。造血細胞はその増殖だけでなく、生存にもサイトカインによる刺激を必要としており、RASの活性化は造血細胞においては細胞死の抑制に重要であることを明らかにした。さらに、RASはRAF/MAP...
【医歯薬学】薬学:がん幹細胞シグナル伝達を含む研究件
❏複数のがん分子標的治療薬の効果を左右する薬剤耐性・感受性規定因子の統合的研究(21K07226)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】杉本 芳一 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (10179161)
【キーワード】がん分子標的治療 / 薬剤耐性 / がん幹細胞 / トランスポーター / シグナル伝達
【概要】WEE1キナーゼは、細胞周期のG2/Mチェックポイントの抑制分子であり、WEE1阻害薬はがん細胞をM期に移行させてmitotic catastropheによる細胞死を誘導する。ヒト乳がん細胞MCF-7より樹立した3株のWEE1阻害薬耐性細胞は、親株のMCF-7細胞に比してWEE1阻害薬のadavosertibに4&#12316;5倍の耐性を示した。また、3種のCHK1阻害薬およびrabus...
❏がん分子標的治療薬に対する治療抵抗性獲得の分子機構(18K07302)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】杉本 芳一 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (10179161)
【キーワード】がん分子標的治療 / 薬剤耐性 / がん幹細胞 / トランスポーター / がん分子標的治療薬 (他8件)
【概要】PLK阻害薬耐性細胞およびAURK阻害薬耐性細胞に高発現しているAKTが、染色体の以上な分配を抑制する方向に働いていることを明らかにした。BET阻害薬耐性細胞に高発現しているTNIKが、細胞周期の制御および阻害薬抵抗性に関与していることを明らかにした。BET阻害薬は、上皮間葉転換を誘導した116/slug細胞のSP(+)細胞形質を阻害した。116/slug細胞は、GPX4阻害薬に高感受性を示した。...
❏がん微小環境の制御機構(22220013)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 微小環境 / シグナル伝達 / 血管新生 / リンパ管新生 (他8件)
【概要】1)TGF-βによって誘導されるEMTに関する研究を行った。これまで我々は転写因子TTF-1がTGF-βシグナルに拮抗し、肺腺がんにおいてEMTを抑制することを明らかにしていた。さらに我々はTTF-1がTGF-β2の発現を抑制することを明らかにしていたが、もう一つのメカニズムとしてTTF-1がSmad3に結合してDNAへの結合を抑え、Smad3の転写活性を抑えることを明らかにした。 2)TGF-β...
【医歯薬学】薬学:天然物シグナル伝達を含む研究件
❏バングラデシュ天然薬物資源調査(23404007)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (90212927)
【キーワード】薬学 / 生理活性 / 植物 / 有機化学 / シグナル伝達 (他8件)
【概要】平成23年から26年にかけて研究代表者は毎年バングラデシュを訪問し,熱帯植物を中心にバングラデシュ天然薬用資源の調査を行った.その結果,現地特有の植物種や現地で栽培された薬用植物を中心に100種以上の植物種を収集した.得られた植物エキスに対して種々のシグナル経路(ウィント, ヘッジホッグ,トレイルシグナル等)に対するスクリーニング試験を行い,活性を示した植物エキスについて活性成分の分離精製を行い,...
❏包括的天然物化学の展開による高機能低分子資源の創出(22310133)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】天然物化学 / 薬学 / 有機化学 / シグナル伝達 / 生理活性 (他8件)
【概要】本研究では,主に癌に関連するウィント(Wnt),ヘッジホッグ(Hh),トレイル(TRAIL)シグナルを対象として当研究室保有の天然物および天然物基盤化合物ライブラリーを用いたスクリーニングを行った.その結果各々の標的シグナルに対して興味深い作用を示す活性化合物を数多く見出した.さらに得られた活性化合物に関して,細胞への作用,シグナル伝達経路への影響とその作用分子機構の解析等,一連の包括的研究を行っ...
❏シグナル伝達系に作用する小分子の開発を機軸とする包括的天然物創薬化学研究(19310136)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】天然物有機化学 / 天然物 / 低分子化合物 / 創薬 / スクリーニング (他11件)
【概要】本研究では,主に癌に関連するシグナル伝達経路を標的として天然物を基盤とした低分子化合物の探索研究を行った.主に癌に関連するWntシグナル,ヘッジホッグ(Hh)シグナル,およびTRAILシグナルの3種シグナル伝達経路を標的とし各々に対して当研究室内において構築した生物活性試験システム(主に細胞アッセイ系)を用いてスクリーニングを行った.その結果,主に南アジア産植物成分等から,各々のシグナル伝達経路に...
【医歯薬学】薬学:共培養シグナル伝達を含む研究件
❏ニューロン・グリア相互作用の分子機構解析手法の開発(16K15240)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】神山 淳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30437511)
【キーワード】細胞間相互作用 / アストロサイト / 神経変性疾患 / バイオインフォマティクス / ニューロン (他8件)
【概要】神経変性疾患のメカニズム解明に向けて『神経細胞とグリア細胞の細胞間相互作用の重要性』が明らかとなりつつある。本研究では『生きたまま』の状況を反映した、神経細胞-グリア細胞間の相互作用を解析可能な手法を開発した。特に、異なる動物種から神経細胞及びグリア細胞を調整し、種間の配列多様性を利用した、次世代シーケンスとバイオインフォマティクスの活用により、各細胞で生じているトランスクリプトームのスナップショ...
❏複合培養系の統合深化による新奇抗生物質の探索(25292046)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】尾仲 宏康 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80315829)
【キーワード】複合培養 / 生合成 / 放線菌 / 抗生物質 / 共培養 (他13件)
【概要】現在市販されている抗生物質の約半分は微生物が生産する。ペニシリンの発見以来人類は様々な抗生物質を微生物の培養液から求めている。本研究では複合培養という手法により、抗生物質を生産する微生物(放線菌)が他の微生物(ミコール酸含有細菌)によって刺激を受けることにより、放線菌が生産する抗生物質の種類が増えることが明らかとなったため、この現象がどのようなメカニズムで行われるのか、また、複合培養によって新たな...
【医歯薬学】薬学:ノッチシグナル伝達を含む研究件
❏Stem Cell Memory T細胞の創出と応用(16K15292)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】腫瘍免疫 / メモリーT細胞 / 疲弊化 / Notch / 分化制御 (他17件)
【概要】最近、新規メモリーT細胞サブセットである幹細胞メモリーT(Tscm)細胞が発見され、新たなT細胞移入療法の素材として注目されている。Tscm細胞は長命で抗原刺激に応答して急速に増殖し、多数のエフェクターT細胞を産生する。我々はヒト末梢血よりEBウイルスや腫瘍抗原特異的T細胞を増幅させたのち、ヒトNotch-ligand, hDLL1を発現するOP9細胞と共培養することにより、エフェクターT細胞をT...
❏ADAM10を介した骨・軟骨形成の制御機構(26462318)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】依田 昌樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30464994)
【キーワード】ADAM10 / 骨・軟骨代謝 / シェディング / Notchシグナル / 破骨細胞分化 (他9件)
【概要】本研究では膜型メタロプロテアーゼADAM10による骨・軟骨形成および破骨細胞分化の制御機構を明らかにすることを目的とした.軟骨特異的にADAM10を欠損させたマウスの解析から,軟骨細胞の最終分化にADAM10は必須であることが明らかとなった.また,骨芽細胞特異的にADAM10を欠損させたマウスの解析から,ADAM10を骨芽細胞で欠損させると血液中のTSLP濃度が上昇し重篤な皮膚炎を発症することが明...
❏ADAM10が制御するNotchシグナル伝達の骨代謝への関与(23592230)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】依田 昌樹 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (30464994)
【キーワード】ADAM10 / Notch / 骨代謝 / shedding / 造血 (他9件)
【概要】ADAM10はNotch活性化に必須である酵素として有力視されている。我々はAdam10遺伝子欠損マウス(A10/Mx1マウス)を作出し、骨代謝におけるADAM10-Notchシグナルの機能解明を試みた。A10/Mx1マウスは骨髄系細胞・造血幹細胞の増加が認められ、G-CSF産生が亢進していることが明らかとなった。この結果からADAM10-NotchシグナルはG-CSF産生を負に制御し骨髄系細胞の...
【医歯薬学】薬学:システム生物学シグナル伝達を含む研究件
❏1細胞レベルでのシグナル伝達の時間情報コードの解析(18H03979)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】黒田 真也 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (50273850)
【キーワード】時間情報コード / システム生物学 / ゾネーション / トランスオミクス / 情報理論 (他11件)
【概要】研究代表者らの1細胞レベルで情報理論の解析により、細胞間の不均一性は逆に情報として利用され組織の正確な応答制御を可能としていることが明らかとなった(1細胞レベルの情報コード)。一方、組織内では同じ細胞であっても局在に応じて異なった応答を示す(ゾネーション)。例えば、肝臓では、門脈から中心静脈へ至る順に空間的に3つの機能的ゾーンに区分けされ、門脈周囲ではグルコース合成が、中心静脈周囲では解糖系が主要...
❏最適原理に基づく細胞の動的情報伝達機構の解明(16K00325)
【研究テーマ】ソフトコンピューティング
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】長谷川 禎彦 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (20512354)
【キーワード】シグナル伝達 / 最適制御 / 生物物理 / システム生物学 / 複雑系 (他6件)
【概要】本研究課題では,最適原理に基づく細胞の動的情報伝達機構の解明を行った.研究成果としては,細胞の動的信号のデコードメカニズムを,最適原理により導いた.そのような最適なデコード機構が分子メカニズム的に実装可能であることを示した.また,細胞の拡散による影響を理論的に調べ,どのような場合に拡散が無視できるかを理論的に明らかにした.これらの結果は,国際査読付きジャーナル論文誌に発表した. ...
❏細胞成長を制御するAkt経路のシステム生物学(21240025)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】黒田 真也 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50273850)
【キーワード】Akt / シグナル伝達 / システム生物学 / 周波数応答 / ローパスフィルタ (他6件)
【概要】本研究では、Akt経路による細胞成長の制御メカニズムを周波数応答解析により明らかにする。我々はPC12細胞においてAkt経路が逐次一次反応で表現することができるローパスフィルタという信号処理特性を示すことを発見した。また、逐次一時反応経路において、刺激や阻害剤に対する感受性解析を行った結果、刺激に対しては上流より下流のほうが感受性が高く、逆に阻害剤に対しては上流より下流のほうが感受性が低くなること...
【医歯薬学】薬学:核磁気共鳴(NMR)シグナル伝達を含む研究件
❏薬理学的に重要なGPCRのシグナルバイアスの構造生物学的解析(15K18843)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (80737940)
【キーワード】構造生物学 / NMR / 膜タンパク質 / シグナル伝達 / GPCR
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)のリガンドには、Gタンパク質とアレスチンを介したシグナル伝達経路の一方を選択的に活性化するものが知られており、この現象を「シグナルバイアス」と呼ぶ。本研究では、薬理学的に重要なGPCRについて、メチオニンメチル基に由来するNMRシグナルを、通常のリガンドが結合した状態とバイアスリガンドが結合した状態で解析した。その結果、GPCRは不活性型構造に加えて複数の活性型...
❏GPCRの、バイアスを含むシグナル制御機構の構造生物学的解明(25460033)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (20451859)
【キーワード】GPCR / NMR / 膜タンパク質 / 構造生物学 / 膜蛋白質 (他8件)
【概要】NMRシグナルの感度を従来法の 5 倍以上とする、昆虫細胞発現系で重水素化したタンパク質を調製する手法を開発した。加えて、重水素化を施した上で、rHDLの脂質二重膜中に再構成したb2ARを調製して、各種リガンド結合状態のNMRスペクトルを取得することにも成功した。その結果、rHDL中では、活性型の量比がミセル中より多く、交換速度がミセルにおける値の数分の一であることが示された。 さらに、アレスチン...
【医歯薬学】薬学:遺伝子改変マウスシグナル伝達を含む研究件
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
❏低分子量Gタンパク質Rac1およびCdc42の骨・軟骨形成における作用機序の解明(24592813)
【研究テーマ】機能系基礎歯科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山田 篤 昭和大学, 歯学部, 講師 (50407558)
【キーワード】コンディショナルノックアウトマウス / 発生学 / 軟骨 / 遺伝子改変マウス / シグナル伝達
【概要】Rhoファミリータンパク質に属する低分子量Gタンパク質Rac1およびCdc42は細胞における様々な機能、例えば細胞骨格の制御や細胞増殖および細胞死に関して重要な役割を果たしていると考えられている。近年、Rac1およびCdc42を肢芽間葉系細胞特異的に欠損させたコンディショナルノックアウトマウス(Rac1fl/fl; Prx1-Cre; Rac1 cKOおよびCdc421fl/fl; Prx1-Cr...
【医歯薬学】薬学:膜タンパク質シグナル伝達を含む研究件
❏多様なGPCRのシグナル伝達機構の構造生物学的解明(17H04999)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】核磁気共鳴法 / シグナル伝達 / 膜タンパク質 / Gタンパク質共役型受容体 / 脂質二重膜 (他10件)
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、様々な細胞外からの刺激に応答する膜タンパク質であり、感覚受容・神経伝達など、様々な生理機能に関与している。本研究では、タンパク質の動的な性質を原子レベルで観測可能な核磁気共鳴(NMR)法を用いて、GPCRの一種であるβ2アドレナリン受容体およびアデノシンA2A受容体の解析をおこなった。これにより、β2アドレナリン受容体が化合物依存的に、多様なシグナルを細胞内...
❏高浸透圧センシングの分子機構解明(16H04761)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / 酵母 / MAP kinase経路 / センサー / シグナル伝達 (他17件)
【概要】細胞が高浸透圧を感知する分子機構を明らかにするため、酵母の高浸透圧応答に働くHog1 MAPキナーゼ(MAPK)経路の高浸透圧センサーの研究を行い、Hog1経路には膜タンパク質型と非膜タンパク質型の高浸透圧センサーの存在することを明らかにした。前者については、高浸透圧感知・応答に必要な複数のセンサー膜タンパク質の複合体形成について、その相互作用部位を同定することに成功した。後者については、細胞質内...
❏薬理学的に重要なGPCRのシグナルバイアスの構造生物学的解析(15K18843)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (80737940)
【キーワード】構造生物学 / NMR / 膜タンパク質 / シグナル伝達 / GPCR
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)のリガンドには、Gタンパク質とアレスチンを介したシグナル伝達経路の一方を選択的に活性化するものが知られており、この現象を「シグナルバイアス」と呼ぶ。本研究では、薬理学的に重要なGPCRについて、メチオニンメチル基に由来するNMRシグナルを、通常のリガンドが結合した状態とバイアスリガンドが結合した状態で解析した。その結果、GPCRは不活性型構造に加えて複数の活性型...
【医歯薬学】薬学:GPCRシグナル伝達を含む研究件
❏卵成熟誘起ホルモン受容体の同定(20K06538)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】奥村 英一 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (00323808)
【キーワード】卵成熟誘起ホルモン / 1-methyladenine / 1-メチルアデニン / 受容体 / GPCR (他9件)
【概要】ヒトデ卵成熟誘起ホルモンの受容体の同定が本研究の目的であり、昨年に引き続き、申請者がこれまでに見いだした有力候補であるGタンパク質共役型受容体(GPCR)が真の受容体であるかどうかを確かめるための解析を行った。細胞内の候補GPCRの機能阻害を期待して、昨年度に引き続き抗体による阻害を試すとともに、新たに機能不全型GPCR変異体を作成して競合的阻害実験を試した。 抗体による阻害については、細胞内突出...
❏動物モデルによるエンドセリンA型受容体遺伝子異常症の発症メカニズム解明と病態予測(16K15254)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】栗原 由紀子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (80345040)
【キーワード】endothelin A receptor / 顎顔面異常症 / GPCR / エンドセリン受容体 / ヒト希少疾患 (他8件)
【概要】ヒト先天性奇形の顎顔面異型性症の原因遺伝子異常の一つがエンドセリンA受容体(ETAR) の一塩基変異である。本研究では、CRISPR/CASを用い変異マウスモデルとエン ドセリン3(ET3)ノックアウトマウスを作成し、ET3/変異ETARの機能獲得が原因であることを示した。また、薬理学的実験よりリガンド親和性またはG蛋白活性化の増強が原因であることを明らかにした。 ...
❏薬理学的に重要なGPCRのシグナルバイアスの構造生物学的解析(15K18843)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (80737940)
【キーワード】構造生物学 / NMR / 膜タンパク質 / シグナル伝達 / GPCR
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)のリガンドには、Gタンパク質とアレスチンを介したシグナル伝達経路の一方を選択的に活性化するものが知られており、この現象を「シグナルバイアス」と呼ぶ。本研究では、薬理学的に重要なGPCRについて、メチオニンメチル基に由来するNMRシグナルを、通常のリガンドが結合した状態とバイアスリガンドが結合した状態で解析した。その結果、GPCRは不活性型構造に加えて複数の活性型...
【医歯薬学】薬学:Gタンパク質シグナル伝達を含む研究件
❏新奇Gサイクルの起動制御と新たな存在様式・作動原理の統合的解析(23229001)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / Gタンパク質 / 小胞輸送 (他12件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(S)では、これまでに解析の進んだ刺激依存活性化型とは異なる、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質群を対象に、それらの存在様式・作動原理を細胞レベルから個体レベルに至るまで広範な階層で解析した。これらの新奇G蛋白質群のGサイクルは、リソ...
❏Gサイクルの時空的起動制御と作動様式に基づく細胞内小胞の選別輸送(20247011)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / G蛋白質 / 小胞輸送 (他9件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(A)では、細胞内小胞の選別輸送経路をモデル系として、Gサイクルが時空間的あるいは作動様式に基づいて制御される機構を解析し、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質が、リソソームの形成・成熟やエンドサイトーシス・エキソサイトーシスなどといっ...
❏Gサイクルが介在する物質輸送系シグナリング・マップの構築(18207008)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】シグナル伝達 / 蛋白質 / 遺伝子 / ゲノムプロジェクト / G蛋白質 (他6件)
【概要】本研究では、これまでの申請者らによる三量体G蛋白質に関わる研究経験と実績を踏まえて、主に低分子量G蛋白質のGサイクルが重要な役割を果たす物質輸送系(エンドサイトーシスによる小胞輸送とトランスポーターのベクトル輸送系)及び発生過程での栄養物質の取込みに依存したシグナリング経路の変動をモデルとして統合的なシグナリング・マップの構築を目指し、以下の知見を得た。1.新奇Gタンパク質Ar18は、線虫個体内の...
【医歯薬学】薬学:Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達を含む研究件
❏多様なGPCRのシグナル伝達機構の構造生物学的解明(17H04999)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】核磁気共鳴法 / シグナル伝達 / 膜タンパク質 / Gタンパク質共役型受容体 / 脂質二重膜 (他10件)
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、様々な細胞外からの刺激に応答する膜タンパク質であり、感覚受容・神経伝達など、様々な生理機能に関与している。本研究では、タンパク質の動的な性質を原子レベルで観測可能な核磁気共鳴(NMR)法を用いて、GPCRの一種であるβ2アドレナリン受容体およびアデノシンA2A受容体の解析をおこなった。これにより、β2アドレナリン受容体が化合物依存的に、多様なシグナルを細胞内...
❏シナプス機能および記憶学習を制御する細胞接着型GPCRの新しい活動機構(16K15183)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70383718)
【キーワード】細胞接着 / Gタンパク質共役型受容体 / シナプス / 記憶・学習 / Gタンパク質共役型受容体 (他7件)
【概要】近年、記憶・学習を担う「シナプス」を制御する分子として、細胞接着型Gタンパク共役受容体 (adhesion-GPCR; ADGR) が注目されている。ADGRは種々の機能ドメインを有する細胞外領域と、GPCRに共通な7回膜貫通部位およびGタンパクと結合する細胞内領域からなるユニークな分子であるが、シナプスでどのように働いているかは不明な点が多い。本研究では、ADGRメンバーのBAI3が、運動記憶を...
❏G蛋白質非依存的な情報伝達を行い、抗癌剤の標的であるケモカイン受容体の構造解析(15H04338)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】島村 達郎 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (90391979)
【キーワード】結晶構造解析 / Gタンパク質共役型受容体 / シグナル伝達 / タンパク質 / G蛋白質共役型受容体 (他7件)
【概要】ケモカイン受容体CXCR7は、様々ながん細胞で大量に発現しており、新たな抗がん剤の創薬ターゲットと考えられているGタンパク質共役型受容体(GPCR)である。CXCR7の特徴としては、他のケモカイン受容体と配列上の類似性が高いにもかかわらずGタンパク質を介す情報伝達経路を持たず、βアレスチンを介す情報伝達経路だけを持つことが挙げられる。本研究計画では、創薬や機能解明に役立てるため、CXCR7の構造解...
【医歯薬学】薬学:酵素シグナル伝達を含む研究件
❏新規のX染色体がん抑制遺伝子Nrkによる細胞増殖抑制機構の解明(24650610)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】駒田 雅之 東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (10225568)
【キーワード】癌 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 蛋白質 / 酵素 (他10件)
【概要】1)PTEN阻害タンパク質CSIGがNrk結合分子として同定され、NrkがAkt経路を抑制して胎盤スポンジオトロホブラストの増殖を抑制することが示唆された。また、Nrk欠損スポンジオトロホブラストで細胞周期停止因子p27の発現低下が見出され、Nrkがp27の発現誘導あるいは分解抑制を引き起こすことが示唆された。 2)乳腺腫瘤を発症したNrk欠損♀マウスにおいて血中および卵巣のエストロゲン・レベルが...
❏ニューログロビンの細胞死抑制機構の解明と蛋白質工学的改変(19570121)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】若杉 桂輔 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20322167)
【キーワード】蛋白質 / 酵素 / ストレス / 脳・神経 / シグナル伝達 (他9件)
【概要】ニューログロビン(Ngb)は酸化ストレスに応答しシグナル伝達過程を制御することにより、神経細胞死を防いでいる可能性が高い。本研究では、この仮説を検証することを目的とした。その結果、神経細胞死抑制活性にヒトNgb の「GDP 解離抑制蛋白質」としての活性が極めて重要であることを実証した。また、魚のNgb が「細胞膜貫通特性」を持つことを発見し、さらに、蛋白質工学的手法を駆使することにより、培地に加え...
❏神経アクチン細胞骨格制御に関わるRhoならびにCa^<2+>シグナル伝達機構の解明(17300116)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / 酵素 / 遺伝子 / シグナル伝達 / 生体分子 (他9件)
【概要】本研究では、Rho活性やカルシウム流入のより生じる神経アクチン細胞骨格などの再編成機構と、その下流の生理作用などについて探索した。 まず樹状突起形成・伸展を制御するCaMK分子種を調べた。大脳皮質培養細胞の樹状突起形成は、CaMKIα、CaMKIIやCaMKIVのRNAiでは全く阻害されず、CLICK-III/CaMKIγのRNAiのみ顕著な短縮とRac活性の低下が明らかとなった。さらなる実験から...
【医歯薬学】薬学:骨代謝シグナル伝達を含む研究件
❏自己寛容誘導と骨破壊抑制・標的組織指向性を併せ持つ新規生物学的製剤の創製(16K15654)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60401072)
【キーワード】免疫学 / 骨代謝 / シグナル伝達 / 生理活性
【概要】種々の生物学的製剤の開発によって、関節リウマチの治療成績は向上しているが、骨破壊抑制や寛解達成率に関しては未だ不十分な側面もある。本研究では、T細胞の活性化を抑制して関節炎を抑制すると同時に、滑膜線維芽細胞などに高発現するRANKL細胞外ドメインに結合し、成熟破骨細胞形成を阻害する生物学的製剤の創製を目指して検討を行った。その結果、CTLA-4細胞外ドメイン、IgG1 Fcドメイン、抗RANKL ...
❏骨芽細胞におけるRANKL逆シグナル経路とWntシグナル経路のクロストーク解析(16H05445)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60401072)
【キーワード】シグナル伝達 / 骨代謝 / 発生・分化 / RANKL / Wnt (他7件)
【概要】RANKL逆シグナル経路は、in vitroで骨芽細胞分化の促進作用が明らかになっており、Wntシグナル古典経路は、in vivoでも骨芽細胞分化の促進作用が明らかになっていた。しかし、Wnt非古典経路の影響や、RANKL 逆シグナル経路との相互作用など、不明な点は多く残されている。本研究では、RANKL逆シグナル経路がin vivoでも、骨芽細胞分化を促進し、骨吸収抑制と骨形成維持を両立させる、...
❏Cdk6が制御するmicroRNAの探索による骨代謝機構の解明と再生医療への応用(16H05538)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】小笠原 徹 東京大学, 保健・健康推進本部, 講師 (20359623)
【キーワード】micro RNA / 細胞周期 / 骨代謝 / 発生・分化 / 再生医学 (他9件)
【概要】研究課題...
【医歯薬学】薬学:ASK3シグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧依存的非選択性カチオンチャネルの網羅的探索および同定(17K15086)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】渡邊 謙吾 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (20781727)
【キーワード】高浸透圧ストレス / HICC / ゲノムワイドsiRNAスクリーニング / ASK3 / ストレス (他6件)
【概要】ナメクジに塩をかければ縮むように,細胞も細胞外溶液が細胞内溶液よりも高濃度の状態(=高浸透圧ストレス)に晒されれば縮む.このままでは死ぬので,細胞は体積を回復して生き延びる.この際,細胞はそもそも高浸透圧ストレス状態を認識する必要があり,HICCというイオンを通すタンパク質をセンサーとして使うと考えられている.しかしHICCの具体的な実体は不明であった.そこで本研究では,ヒトの遺伝子情報を基に約2...
❏哺乳類細胞における浸透圧ストレス受容・応答機構の解明(15H04643)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】名黒 功 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80401222)
【キーワード】浸透圧ストレス / ASK3 / NFAT5 / ゲノムワイドsiRNAスクリーニング / シグナル伝達 (他6件)
【概要】近年、細胞の浸透圧ストレス応答を担う分子が血圧や炎症や免疫の制御にも関与する知見が得られてきている一方で、哺乳類細胞における浸透圧ストレスの受容・シグナル伝達の分子機構は未だ不明な点が多い。本研究ではASK3とNFAT5という2つの浸透圧応答分子に着目して、ゲノムワイドsiRNAスクリーニングや分子特異的クロスリンク法などの独自の技術を活用することで、哺乳類細胞の浸透圧ストレス応答における、新たな...
【医歯薬学】薬学:インテグリンシグナル伝達を含む研究件
❏CD103分子を介した多様な機能発現に関与するシグナル伝達経路の解析(20591193)
【研究テーマ】膠原病・アレルギー内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】竹内 勤 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50179610)
【キーワード】自己免疫 / 上皮障害 / カドヘリン / インテグリン / CD103 (他7件)
【概要】T細胞に発現誘導される特異なインテグリン接着分子aEb7(CD103)は、上皮細胞のE-カドヘリンに接着し、多様な機能を発現する。このCD103の誘導には、レクチンなどによるTGF-β受容体発現と、その下流に位置するSmad2/3を介したシグナル伝達が必要で、細胞増殖能が低下、独特のサイトカイン発現プロフィールを示す事が明らかとなった。CD103+細胞群は、免疫制御と、免疫炎症の2面性な作用を持ち...
❏がんの形態形成に関わる細胞間相互作用とシグナル伝達の研究(07407007)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1998
【研究代表者】広橋 説雄 国立がんセンター研究所, 副所長 (70129625)
【キーワード】細胞接着 / 浸潤・転移 / カドヘリン / カテニン / インテグリン (他12件)
【概要】E-cadherin発現異常ががん患者の予後と相関することを確認し、がん細胞においてはE-cadherin遺伝子のプロモーター領域のCpGメチル化が発現低下の要因の一つとなる可能性を示した。瀰漫型胃がん細胞には第16染色体LOHならびにE-cadherin遺伝子変異を見いだした。Cadherin裏打ち蛋白であるα-ならびにβ-cateninについても検討し、E-cadherinがん浸潤抑制系が、E...
【医歯薬学】薬学:エリスロポエチン受容体 (EpoR)シグナル伝達を含む研究件
❏エリスロポエチン受容体のリン酸化を介した慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解明(17K08286)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (30445192)
【キーワード】慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) / JAK2V617F変異体 / エリスロポエチン受容体 (EpoR) / STAT5 / CIS (他18件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) が慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) の原因遺伝子として同定されたが、JAK2の点変異がMPNを発症するメカニズムには不明な点が多い。本研究では、JAK2変異体が誘導する形質転換には、エリスロポエチン受容体 (EpoR)の共発現が必須であることを見出した。また、EpoRのY343、Y460, Y464の3個のチロシン残基のリン酸化が、転写因子STAT...
❏定量的リン酸化プロテオーム解析による慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解析(25460073)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (30445192)
【キーワード】JAK2V617F変異体 / 定量的リン酸化プロテオーム解析 / 慢性骨髄増殖性腫瘍 / エリスロポエチン受容体 / DDX5 (他10件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) は、慢性骨髄増殖性腫瘍の原因遺伝子である。JAK2V617F変異体は恒常的な活性化型であり、異常な細胞増殖や腫瘍形成を誘導することが知られているが、JAK2 V617F変異体が誘導する発がんシグナルの分子機構は不明である。JAK2V617F変異体が誘導する発がんシグナルを理解するには、JAK2V617F変異体の下流における全てのシグナル分子の状態...
❏エリスロポエチン受容体を介する増殖および分化シグナルの解明(09470036)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】吉村 昭彦 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (90182815)
【キーワード】チロシンキナーゼ / JAK / STAT / CIS / ノックアウトマウス (他16件)
【概要】赤血球造血の制御機構を解明するために我々は造血幹細胞に特異的に発現する遺伝子の解析を行った。まず骨髄細胞をセルソーターにて造血幹細胞を分画し、この細胞集団からPCR増幅を経てcDNAライブラリーを作成した。これを酵母two-hybrid用のベクターに組み込み、c-kitをbaitとしたスクリーニングを行った。その結果STAP-1と呼ぶ新規遺伝子をクローニングした。この遺伝子はPleckstrin ...
【医歯薬学】薬学:慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN)シグナル伝達を含む研究件
❏エリスロポエチン受容体のリン酸化を介した慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解明(17K08286)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (30445192)
【キーワード】慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) / JAK2V617F変異体 / エリスロポエチン受容体 (EpoR) / STAT5 / CIS (他18件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) が慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) の原因遺伝子として同定されたが、JAK2の点変異がMPNを発症するメカニズムには不明な点が多い。本研究では、JAK2変異体が誘導する形質転換には、エリスロポエチン受容体 (EpoR)の共発現が必須であることを見出した。また、EpoRのY343、Y460, Y464の3個のチロシン残基のリン酸化が、転写因子STAT...
❏定量的リン酸化プロテオーム解析による慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解析(25460073)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (30445192)
【キーワード】JAK2V617F変異体 / 定量的リン酸化プロテオーム解析 / 慢性骨髄増殖性腫瘍 / エリスロポエチン受容体 / DDX5 (他10件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) は、慢性骨髄増殖性腫瘍の原因遺伝子である。JAK2V617F変異体は恒常的な活性化型であり、異常な細胞増殖や腫瘍形成を誘導することが知られているが、JAK2 V617F変異体が誘導する発がんシグナルの分子機構は不明である。JAK2V617F変異体が誘導する発がんシグナルを理解するには、JAK2V617F変異体の下流における全てのシグナル分子の状態...
❏STAT5標的遺伝子による真性赤血球増加症発症機構の解析(23790096)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F 点変異 / 真性赤血球増加症 / STAT5 / c-Myc (他10件)
【概要】真性赤血球増加症の原因遺伝子であるチロシンキナーゼ JAK2 の点変異体 (V617F) は、転写因子 STAT5 の活性化を介して細胞増殖や腫瘍形成を誘導する。本研究では、JAK2 変異体の下流で STAT5 の活性化を介して、転写因子 c-Myc およびその標的遺伝子であるポリアミン合成酵素 ODC や分裂期キナーゼ Aurka の発現が誘導されることを見出した。 c-Myc および ODC ...
【医歯薬学】薬学:神経科学シグナル伝達を含む研究件
❏NMJ形成シグナルの理解に基づく多様な神経筋疾患の克服(20H00496)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】神経筋シナプス / 神経筋疾患 / 神経筋シナプス形成シグナル / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】神経筋シナプス(NMJ:Neuromuscular Junction)は骨格筋収縮の制御に必須であり、その喪失は呼吸を含む運動機能の喪失を招く。本研究代表者らは「細胞内分子Dok-7による受容体型キナーゼMuSKの活性化」がNMJ形成シグナルに必須であり、その異常がNMJ形成不全(DOK7型筋無力症)の原因であることを発見した。さらに、NMJ形成を増強する新たな制御技術を創出し、筋無力症や筋ジスト...
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏E-SAREと次世代GECIを活用した神経活動可視化操作ツールキットの創成と応用(17K19442)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / シグナル伝達 / 神経活動
【概要】細胞種特異的に多色の次世代GECIプローブを同時に発現する実験システム構築に向けた開発を行い、特に青色GECI (XCaMP-B)、並びに黄色GECI (XCaMP-Y) を創出し、赤/緑GECIなどと共計測する条件を定め、シナプスプレポストに発現するシステムの構築を試みた。一方、活動応答性人工プロモーターE-SAREの原理に基づき、記憶痕跡細胞ネットワークにのみ発現誘導させる遺伝子改変マウスを用...
【医歯薬学】薬学:免疫シグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏胆道癌における癌ワクチン療法の有効性とサイトカインシグナル抑制分子の役割について(26893183)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2014-08-29 - 2016-03-31
【研究代表者】緒方 久修 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (70432945)
【キーワード】癌ワクチン / 胆道癌 / 免疫 / 免疫療法 / 癌 (他10件)
【概要】申請者らは既治療が不応となった胆道癌患者を対象としたカクテルペプチド癌ワクチン療法第Ⅱ相治験を行った。本臨床研究に使用するカクテルペプチドの一つOCV-105 はcDNA マイクロアレイ法による包括的ゲノム情報から膵癌、胆管癌組織に高頻度に発現する遺伝子として同定され、CTLを誘導し得るHLA-A2402 拘束性エピトープペプチドである。本試験で使用する他の二つ、エルパモチド、OCV-101はVE...
【医歯薬学】薬学:自然免疫シグナル伝達を含む研究件
❏多階層解析による脂質二重膜中でのToll様受容体の活性化機構の全貌解明(19H03164)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】大戸 梅治 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (90451856)
【キーワード】自然免疫 / TLR受容体 / クライオ電子顕微鏡 / タンパク質 / 構造解析 (他7件)
【概要】自然免疫受容体のTLR全長に関して構造生物学的研究を進めた。TLR3全長をナノディスクに再構成した試料についてクライオ電子顕微鏡構造解析に成功した。細胞外ドメインの密度は明瞭に観察されたが、膜貫通領域および細胞内のTIRドメインは解像されなかった。核酸認識TLRの局在を制御するUNC93B1とTLR3およびTLR7の複合体の構造解析に成功し、UNC93B1による核酸認識TLRの局在制御機構の構造基...
❏炎症抑制と組織修復を促す細胞シグナルの解明(25221305)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 炎症 / マクロファージ / 制御性T細胞 (他23件)
【概要】免疫システムは正負のシグナルがバランスを保って進行することで恒常性が維持され、この破綻がアレルギー疾患などの免疫疾患につながる。本研究はこのような免疫応答の恒常性を支えるサイトカインとそのシグナル制御の基本原理の解明し、疾患治療に応用することを目的とする。本研究では免疫を負に制御し炎症応答を収束させる3つの重要な因子を見出した。第一は核内オーファン受容体NR4aで制御性T細胞の発生維持に必要である...
❏自然免疫系活性化につながる新規核酸認識機構の解析(24590574)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柳井 秀元 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (70431765)
【キーワード】自然免疫 / シグナル伝達 / サイトカイン / 核酸 / ノックアウトマウス (他11件)
【概要】ウイルスや細菌などの感染に際し、病原体由来核酸は自然免疫受容体によって認識され、免疫応答を強く活性化する。この応答は感染防御に必須であり、その詳細を明らかにすることは重要である。我々は、病原体由来核酸を模した核酸アナログと結合する分子(NAS1及びNAS2)を同定した。これらの分子についてコンディショナルノックアウトマウスを作製し、NAS1が核酸による刺激時のI型IFNやIL-12p40の産生に関...
【医歯薬学】薬学:JAK2V617F変異体シグナル伝達を含む研究件
❏エリスロポエチン受容体のリン酸化を介した慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解明(17K08286)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (30445192)
【キーワード】慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) / JAK2V617F変異体 / エリスロポエチン受容体 (EpoR) / STAT5 / CIS (他18件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) が慢性骨髄増殖性腫瘍 (MPN) の原因遺伝子として同定されたが、JAK2の点変異がMPNを発症するメカニズムには不明な点が多い。本研究では、JAK2変異体が誘導する形質転換には、エリスロポエチン受容体 (EpoR)の共発現が必須であることを見出した。また、EpoRのY343、Y460, Y464の3個のチロシン残基のリン酸化が、転写因子STAT...
❏定量的リン酸化プロテオーム解析による慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解析(25460073)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (30445192)
【キーワード】JAK2V617F変異体 / 定量的リン酸化プロテオーム解析 / 慢性骨髄増殖性腫瘍 / エリスロポエチン受容体 / DDX5 (他10件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) は、慢性骨髄増殖性腫瘍の原因遺伝子である。JAK2V617F変異体は恒常的な活性化型であり、異常な細胞増殖や腫瘍形成を誘導することが知られているが、JAK2 V617F変異体が誘導する発がんシグナルの分子機構は不明である。JAK2V617F変異体が誘導する発がんシグナルを理解するには、JAK2V617F変異体の下流における全てのシグナル分子の状態...
❏STAT5標的遺伝子による真性赤血球増加症発症機構の解析(23790096)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F 点変異 / 真性赤血球増加症 / STAT5 / c-Myc (他10件)
【概要】真性赤血球増加症の原因遺伝子であるチロシンキナーゼ JAK2 の点変異体 (V617F) は、転写因子 STAT5 の活性化を介して細胞増殖や腫瘍形成を誘導する。本研究では、JAK2 変異体の下流で STAT5 の活性化を介して、転写因子 c-Myc およびその標的遺伝子であるポリアミン合成酵素 ODC や分裂期キナーゼ Aurka の発現が誘導されることを見出した。 c-Myc および ODC ...
【医歯薬学】薬学:有機化学シグナル伝達を含む研究件
❏がん不均一性の克服に寄与する高活性天然物の探索と機能解明(20H03394)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】生理活性 / シグナル伝達 / 生体分子 / 有機化学 / 薬学
【概要】本研究では,がん幹細胞の生存と分裂を支えるがん微小環境で亢進するシグナル分子に作用する天然物から探索することを目的とする.今回,がん選択的にアポトーシスを誘導するトレイル(TRAIL)やエピジェネティック遺伝子転写を制御するポリコーム構成分子の一つであるBMI1のプロモーター阻害作用等に関するスクリーニングを植物成分や真菌等の微生物由来成分を対象として行った. 1)TRAIL耐性胃がん細胞を用いた...
❏がん微小環境亢進シグナルの攻略に寄与する高活性天然物の探索と機能解明(17H03992)
【研究テーマ】天然資源系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】生理活性 / シグナル伝達 / 生体分子 / 有機化学 / 薬学
【概要】本研究では,がん微小環境で亢進する細胞シグナルに作用する有用な低分子化合物を主に天然物から見出すことを目的として,幹細胞の自己複製に関わる細胞内シグナル,エピジェネティク遺伝子転写を制御するポリコーム構成分子,癌細胞選択的なアポトーシス誘導因子等を標的としたスクリーニングを行った.その結果,植物,放線菌の天然物抽出エキスコレクション等から,Wntシグナル阻害作用,TRAIL耐性克服作用,Bmi1プ...
❏バングラデシュ天然薬物資源調査(26305001)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】薬学 / シグナル伝達 / 生理活性 / 有機化学 / 植物 (他6件)
【概要】平成26年度から29年にかけて,バングラデシュ・クルナ大学薬学部S. K. Sadhu教授らのグループとの共同研究により,熱帯植物を中心にバングラデシュ天然薬用資源の調査を行った.その結果,現地特有の植物種や現地で栽培された薬用植物を中心に数多くの植物種を収集した.得られた植物エキスに対して種々の疾患に関連する細胞シグナル経路(Wnt,hedgehog,TRAIL,Notch,BMI1等)を標的と...
【医歯薬学】薬学:アストロサイトシグナル伝達を含む研究件
❏新規Mg2+イメージング法の開発とそれを用いたグリア細胞内Mg2+動態の解析(17K13268)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新藤 豊 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 特任助教 (30449029)
【キーワード】蛍光イメージング / マグネシウム / アストロサイト / グリア細胞 / シグナル伝達
【概要】本研究では、我々が以前開発したMg2+イオン選択的蛍光プローブであるKMG-104-AsHを蛍光タンパク質と組み合わせることで、細胞内の任意の部位でのMg2+濃度変化を、定量性が高いとされるレシオイメージングにより測定可能な新技術を開発した。また、この技術および、これまでに開発したMg2+選択的プローブを用いた測定から、ラット胎児より分散培養したグリア細胞の一種であるアストロサイトにおいて、神経伝...
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏ニューロン・グリア相互作用の分子機構解析手法の開発(16K15240)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】神山 淳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30437511)
【キーワード】細胞間相互作用 / アストロサイト / 神経変性疾患 / バイオインフォマティクス / ニューロン (他8件)
【概要】神経変性疾患のメカニズム解明に向けて『神経細胞とグリア細胞の細胞間相互作用の重要性』が明らかとなりつつある。本研究では『生きたまま』の状況を反映した、神経細胞-グリア細胞間の相互作用を解析可能な手法を開発した。特に、異なる動物種から神経細胞及びグリア細胞を調整し、種間の配列多様性を利用した、次世代シーケンスとバイオインフォマティクスの活用により、各細胞で生じているトランスクリプトームのスナップショ...
【医歯薬学】薬学:1分子イメージングシグナル伝達を含む研究件
❏受容体クラスター形成の光制御による細胞への人工的生体シグナル入力法の開発(23750182)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】吉村 英哲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特任助教 (90464205)
【キーワード】タンパク質 / 細胞・組織 / 生体分子 / 1 分子計測(SMI) / 生体関連化学 (他11件)
【概要】本研究では、細胞内シグナル伝達における受容体クラスター形成の意義の理解を目的とした。この目的のため、シグナル伝達分子Aktの1分子動態観察と、受容体ナノクラスターの人工的形成法の開発を行った。前者では、細胞外からのシグナル入力により、Aktの細胞膜滞在時間が延びることを見出した。この結果は、Akt動態が細胞表面の受容体クラスターに影響されることを示している。後者では、光感応性タンパク質を融合した受...
❏細胞内1分子イメージングによる複数種分子の動態・分子数・相互作用に関する同時定量(18370065)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】徳永 万喜洋 国立遺伝学研究所, 構造遺伝学研究センター, 教授 (00192659)
【キーワード】1分子イメージング / 分子システム / シグナル伝達 / 3次元イメージング / マルチカラーイメージング (他12件)
【概要】生きた細胞で生体分子1個を観る新しい顕微鏡法を開発した。細胞の厚みより薄い局所的照明を用い、従来の楽射照明法よりも最高で8倍のシグナルノイズ比の高画質を得た。生体分子の細胞内における3次元観察とともに、時間と他の分子との相互作用を加えた5次元情報を取得することを可能にした。当方法は、生体分子の動きを、システムとして明らかにする新しい分野を切り拓くツールになる。薄層斜光照明法は、細胞内部だけを薄層状...
【医歯薬学】薬学:腫瘍免疫シグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏Stem Cell Memory T細胞の創出と応用(16K15292)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】腫瘍免疫 / メモリーT細胞 / 疲弊化 / Notch / 分化制御 (他17件)
【概要】最近、新規メモリーT細胞サブセットである幹細胞メモリーT(Tscm)細胞が発見され、新たなT細胞移入療法の素材として注目されている。Tscm細胞は長命で抗原刺激に応答して急速に増殖し、多数のエフェクターT細胞を産生する。我々はヒト末梢血よりEBウイルスや腫瘍抗原特異的T細胞を増幅させたのち、ヒトNotch-ligand, hDLL1を発現するOP9細胞と共培養することにより、エフェクターT細胞をT...
【医歯薬学】薬学:受容体シグナル伝達を含む研究件
❏卵成熟誘起ホルモン受容体の同定(20K06538)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】奥村 英一 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (00323808)
【キーワード】卵成熟誘起ホルモン / 1-methyladenine / 1-メチルアデニン / 受容体 / GPCR (他9件)
【概要】ヒトデ卵成熟誘起ホルモンの受容体の同定が本研究の目的であり、昨年に引き続き、申請者がこれまでに見いだした有力候補であるGタンパク質共役型受容体(GPCR)が真の受容体であるかどうかを確かめるための解析を行った。細胞内の候補GPCRの機能阻害を期待して、昨年度に引き続き抗体による阻害を試すとともに、新たに機能不全型GPCR変異体を作成して競合的阻害実験を試した。 抗体による阻害については、細胞内突出...
❏糸球体濾過障壁の恒常性維持におけるGpr116受容体の作用機構(16K07344)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中村 信大 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (80361765)
【キーワード】受容体 / 血管内皮細胞 / 腎蔵 / シグナル伝達 / 糸球体 (他9件)
【概要】本研究では,まず,Gpr116が腎糸球体の血管内皮細胞に局在することを免疫電顕で明らかにした。次に,正常マウスとGpr116欠損マウスの糸球体血管内皮細胞の遺伝子比較解析を行い,Gpr116欠損によって変動する遺伝子を同定した。また,Gpr116の細胞内シグナル伝達経路については,Gpr116の過剰発現によって活性化状態に変化する細胞内シグナル伝達分子の候補の絞り込みができた。さらに,Gpr116...
❏ヘテロ受容体カップリングのシグナル特性と人工リガンド創成の研究(15K14473)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】松本 邦夫 金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (90201780)
【キーワード】細胞増殖因子 / チロシンキナーゼ / 受容体 / サイトカイン / 増殖因子受容体 (他11件)
【概要】細胞増殖因子受容体をダイマー化する人工リガンド技術は再生医療に応用可能であるとともに、従来にない生物活性をもつ人工リガンドを創成できる可能性が考えられる。本研究は、異なる受容体同士を人為的にダイマー化することで、ヘテロ受容体のシグナル活性化につながるかを検討した。ダイマー形成の評価系としてsplit luciferase系と原子間力顕微鏡による解析系を確立した。一方、MET受容体、RET受容体、I...
【医歯薬学】薬学:リソソームシグナル伝達を含む研究件
❏Gサイクルの時空的起動制御と作動様式に基づく細胞内小胞の選別輸送(20247011)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10088859)
【キーワード】タンパク質 / 遺伝子 / シグナル伝達 / G蛋白質 / 小胞輸送 (他9件)
【概要】G蛋白質は、GDP/GTP結合型のコンホメーション転換(Gサイクル)により、細胞の様々なシグナル伝達系で分子スイッチとしての役割を果たしている。本基盤研究(A)では、細胞内小胞の選別輸送経路をモデル系として、Gサイクルが時空間的あるいは作動様式に基づいて制御される機構を解析し、特異な生化学的特性や構造を有する新奇のG蛋白質が、リソソームの形成・成熟やエンドサイトーシス・エキソサイトーシスなどといっ...
❏細胞内トラフィッキング制御に基づいた骨粗鬆症治療の可能性検証(20790129)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60401072)
【キーワード】薬理学 / 生理学 / シグナル伝達 / 発現制御 / 生体分子 (他14件)
【概要】従来RANKLに対する分泌型おとり受容体と考えられていたOPGは、ゴルジ体におけるRANKL生合成段階で既に相互作用しており、OPGと複合体を形成したRANKLがVps33aとの相互作用を介してリソソームへ選別輸送を受けること、およびリソソームに蓄積されたRANKLがRANK刺激依存的に細胞膜表面へ放出されることなどを見出した。RANKL放出過程を制御する分子が新たな創薬標的になると期待される。...
【医歯薬学】薬学:アポトーシスシグナル伝達を含む研究件
❏細胞質内ストレス顆粒形成による生命機能制御機構と疾患におけるその破綻(18H02609)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス顆粒 / 液液相分離 / がん / プロテオミクス / 液-液相分離 (他10件)
【概要】ストレス顆粒(SG)は特定のストレス刺激下で、液-液相分離現象を介して形成される細胞質内構造体であり、その本体はmRNAおよびRNA結合蛋白質等からなる複合体である。本研究では、SGの形成機構、生理機能、および疾患との関連を包括的に解明することを目標に解析を行った。まず、SGの構成分子を網羅的に同定するため、近接依存性タンパク質標識法を活用した新たな手法を開発して探索を行い、新規構成分子を多数同定...
❏乳がん細胞におけるEMT制御因子のシストローム解析(24501311)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鯉沼 代造 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80375071)
【キーワード】FAIRE-seq / シグナル伝達 / EMT / 乳がん / TGF-beta (他16件)
【概要】本研究では乳腺上皮細胞の上皮間葉転換EMTにおける遺伝子発現変化を次世代シーケンサーを用いたRNA-seqにより解析するとともに、オープンクロマチン領域の変化につきFAIRE-seqを用いてデータ取得を行った。その結果発現変動を受けるnon coding RNAなどの新規転写産物を同定した。このうちlncRNA-Smad7の抗アポトーシス作用を見いだした。また乳腺上皮細胞に恒常活性RASを発現させ...
❏母体低栄養、ステロイド投与のネフロン形成への影響およびそのメカニズムの解明(20591286)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】母体低栄養 / シグナル伝達 / ネフロン数 / プログラミング / 腎発生 (他13件)
【概要】母体低栄養ラットの腎サイズ、尿管芽分岐は胎生14日以降減少する。腎サイズは生後正常となるがネフロン数は減少している。母体低栄養腎において腎発生に重要なシグナル分子は胎生15日には抑制、胎生18日には活性化されていた。一方、アポトーシスの指標、活性型カスパーゼ3は両時期ともに母体低栄養腎で減少していた。カスパーゼ3阻害は尿管芽細胞の運動を抑制した。母体低栄養腎のネフロン数減少はカスパーゼ3を介する細...
【医歯薬学】薬学:アミノ酸シグナル伝達を含む研究件
❏インスリン受容体の選択的スプライシング調節を介した新規シグナル伝達制御機構の解明(18K06012)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】片岡 直行 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60346062)
【キーワード】インスリン受容体 / 選択的スプライシング / Rbfox2 / SRSF3 / ISE (他12件)
【概要】インスリン受容体(IR)は、選択的スプライシングを受け、IR-AとIR-Bが産生される。我々は、ラットIR遺伝子の一部を用いたレポーターを作製し、ラットH4IIE細胞導入したところ、内在性IR遺伝子と同じスプライシングパターンを示すことを確認した。そしてイントロン11内に、スプライシング制御因子Rbfox2の結合部位を見出し、Rbfox2と既知のSRSF3によってエクソン11の包含が起きていること...
❏次世代型生体調節因子としてのアミノ酸の新規機能性の探索と有効性の検証(20248014)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】門脇 基二 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90126029)
【キーワード】アミノ酸 / マイクロアレイ / 発現制御 / 栄養学 / シグナル伝達 (他6件)
【概要】アミノ酸のシグナル伝達と細胞応答に関する共同研究が、主にトランスクリプトミクスによる網羅的解析を用いて実施された。その結果、栄養素としてではない、情報分子としてのアミノ酸の機能性が、タンパク質合成と分解に関与する遺伝子発現とオートファジーの制御、糖代謝と脂質代謝の制御、神経組織におけるセリン有効性の情報伝達に関連して解析され、多様なアミノ酸の複雑な情報ネットワーク構造の一端が明らかになった。 ...
❏心筋レドックス応答におけるアミノ酸代謝の重要性(20390228)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐野 元昭 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30265798)
【キーワード】心筋代謝 / 抗酸化ストレス応答 / レドックス制御 / アミノ酸 / 酸化ストレス (他9件)
【概要】脂肪族アルデヒドは活性酸素と比べて安定で膜も通過できるため細胞内を自由に拡散して、タンパク質や核酸などの生体高分子と付加体を形成する。したがって、脂質の過酸化物、特に脂肪族アルデヒドは、酸化ストレスのメディエーターとして主要な役割を果たしている。我々はアルデヒドが細胞内アミノ酸インバランスを起こすことによってGCN2-eIF2alpga-ATF4経路を活性化させ細胞内アミノ酸代謝を活性化することに...
【医歯薬学】薬学:生体分子シグナル伝達を含む研究件
❏がん不均一性の克服に寄与する高活性天然物の探索と機能解明(20H03394)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】生理活性 / シグナル伝達 / 生体分子 / 有機化学 / 薬学
【概要】本研究では,がん幹細胞の生存と分裂を支えるがん微小環境で亢進するシグナル分子に作用する天然物から探索することを目的とする.今回,がん選択的にアポトーシスを誘導するトレイル(TRAIL)やエピジェネティック遺伝子転写を制御するポリコーム構成分子の一つであるBMI1のプロモーター阻害作用等に関するスクリーニングを植物成分や真菌等の微生物由来成分を対象として行った. 1)TRAIL耐性胃がん細胞を用いた...
❏アンジオクラインシステムによる造血幹細胞の生着制御機構の解明(19K08858)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60226834)
【キーワード】血管内皮細胞 / アンジオクライン / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 (他9件)
【概要】本研究では、臍帯血移植における骨髄組織特異的血管内皮に注目した、斬新なアプローチで生着不全の克服と、造血回復の促進を目標に据えた基礎的研究を行った。すなわち、研究分担者らの先行研究によって明らかになっているニッチ構成分子である血管内皮細胞に、造血幹細胞増殖、分化促進能が潜在していることを確認し、疾患動物モデルや細胞移植モデル等を用いて、成体血管内皮細胞の造血系細胞の増殖能、成体内の血管内皮造血転換...
❏根の形態形成を制御するGRAS/IDDファミリーによる転写制御機構の構造研究(17K07448)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】平野 良憲 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (50452529)
【キーワード】X線結晶構造解析 / 転写制御 / 分子認識 / GRASファミリー / 結晶構造解析 (他14件)
【概要】植物の根の形態形成に関与するGRASファミリーと転写因子IDDファミリーの相互作用に着目して、構造生物学的・生化学的手法を用いてより詳細な転写制御の分子機構の解析を行った。GRASファミリーのSCL3とIDDファミリー複合体のX線結晶構造解析を行った結果、既存のGRAS-IDD相互作用とは異なる新規の相互作用であることが明らかとなった。また、生化学的な解析から転写因子IDDファミリーとGRASタン...
【医歯薬学】薬学:MAPKシグナル伝達を含む研究件
❏新規MAPKシグナル誘導遺伝子による細胞機能制御機構と癌におけるその破綻(21H02692)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】シグナル伝達 / MAPK / がん / オミクス解析 / 癌
【概要】MAPキナーゼ経路(ERK、p38、JNK経路)は細胞増殖・分化、細胞死、炎症・免疫応答などを司るシグナル伝達システムであり、その制御破綻が慢性炎症性疾患や発癌にも深く関与する。本研究では、MAPキナーゼ経路による生命機能制御機構の全容を解明するとともに、その破綻がもたらす疾患発症メカニズムを分子レベル、個体レベルで解明することを目標に研究を推進している。 今年度は、まず各MAPK経路の活性化に伴...
❏出芽酵母のHOG MAPK経路における高浸透圧感知の分子機構(19570122)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50272498)
【キーワード】細胞情報伝達機構 / 酵母 / MAPK / HOG経路 / 擬菌糸経路 (他15件)
【概要】我々は酵母の高浸透圧適応に必須なHOG MAPK経路の上流支経路であるSHO1経路の高浸透圧センサーとして、ムチン様膜タンパク質のHkr1及びMsb2を同定し、高浸透圧感知に関わる分子機構モデルを提唱した。 ...
❏細胞分裂に係わるシグナル伝達機構の研究(15570154)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】白形 正樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (70251551)
【キーワード】細胞周期制御 / 細胞増殖 / がん / アポトーシス / シグナル伝達 (他9件)
【概要】真核細胞の細胞分裂は染色体複製の完了に始まり、染色体の凝縮、核膜の崩壊から、染色体の分離、細胞質の分裂、娘細胞での核形成へと続く一連の動的な過程であり、その制御機構の解明は生命現象を理解する上で最も重要な課題の一つである。これまでに細胞分裂を制御するリン酸化酵素の存在が知られているが、最近の研究から、細胞膜近傍を起点とするシグナル伝達経路において極めて重要な機能を持つリン酸化酵素が分裂期に強く活性...
【医歯薬学】薬学:ショウジョウバエシグナル伝達を含む研究件
❏視神経軸索投射の層・カラム特異的認識メカニズムの分子基盤(26291047)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】鈴木 崇之 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (60612760)
【キーワード】神経遺伝学 / ショウジョウバエ / 軸索投射 / 受容体型膜タンパク質 / 軸索間相互作用 (他18件)
【概要】Fmiの機能解析をサナギ初期において初めて行ったところ、Fmiはフィロポーディアの形成と伸長を促進する機能を持っていることがわかり、Gogoはこれを抑制する機能を持っていることが分かった。このGogoの機能が、サナギ初期でR8軸索どうしが距離を一定に保つことにつながっている。サナギの後半でGogoの発現が弱くなると、Fmiのフィロポーディア伸長のスイッチが入り、R8がM3に到達することになる。これ...
❏感覚ニューロン受容領域の形成と維持を担う分子細胞基盤に関する遺伝学的研究(24300124)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】榎本 和生 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80300953)
【キーワード】受容領域 / 樹状突起 / 感覚ニューロン / ショウジョウバエ / Wntシグナル (他12件)
【概要】ショウジョウバエ幼虫感覚ニューロンでは、同種ニューロンの樹状突起間に生じる反発作用を介して受容領域を確立することが示されていた。私達は、ショウジョウバエ成虫感覚ニューロンの解析を行い、樹状突起間に生じる反発作用には依存しない受容領域形成機構の存在を明らかにした(Yasunaga et al. Genes Dev 2015)。さらにその責任因子として、ニューロン周辺の上皮細胞から分泌されるWnt5と...
【医歯薬学】薬学:骨芽細胞シグナル伝達を含む研究件
❏RANKLリバース・シグナル阻害による骨粗鬆症治療の可能性検証(22791364)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60401072)
【キーワード】骨・軟骨代謝学 / シグナル伝達 / 発現制御 / 生体分子 / 骨粗鬆症 (他9件)
【概要】刺激依存的なRANKL方向性輸送の足場として微小管が必要であり、刺激局所へ向かう微小管再構成にRac1/Cdc42、IQGAP1、CLIP170が関与する可能性を見出した。また、RANKビーズ刺激に伴いmTORC2が活性化し、刺激依存的RANKL移行過程に関与することを見出した。 ...
❏生理学的モデルに基づいた分子標的薬による副作用発現プロファイルの予測(21390041)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】鈴木 洋史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
【キーワード】癌 / 薬剤反応性 / キナーゼ / 分子標的薬 / オフ・ターゲット (他17件)
【概要】チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)であるerlotinibおよびsunitinib投与時に出現する種々の副作用は、off-targetキナーゼ、STK10およびPHKG1/2に対する阻害を考慮することで説明可能であることが明らかとなった。TKIによる副作用発現予測には、臨床血中濃度におけるoff-targetキナーゼの阻害率を考慮することが極めて重要であると考えられた。 ...
❏細胞内トラフィッキング制御に基づいた骨粗鬆症治療の可能性検証(20790129)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60401072)
【キーワード】薬理学 / 生理学 / シグナル伝達 / 発現制御 / 生体分子 (他14件)
【概要】従来RANKLに対する分泌型おとり受容体と考えられていたOPGは、ゴルジ体におけるRANKL生合成段階で既に相互作用しており、OPGと複合体を形成したRANKLがVps33aとの相互作用を介してリソソームへ選別輸送を受けること、およびリソソームに蓄積されたRANKLがRANK刺激依存的に細胞膜表面へ放出されることなどを見出した。RANKL放出過程を制御する分子が新たな創薬標的になると期待される。...
【医歯薬学】薬学:スクリーニングシグナル伝達を含む研究件
❏STAT3スプライシングアイソフォームの発現制御、及びその生理機能に関する研究(26870308)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】正木 聡 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (70711977)
【キーワード】スプライシング / シグナル伝達 / スクリーニング / 化合物ライブラリー
【概要】多くの生体応答に関連するSTAT3は、αタイプとβタイプの2つのスプライシングアイソフォームを持つことが知られているが、それらの発現を調節するスプライシング制御機構やアイソフォーム間の機能差は十分に解明されていなかった。 本研究では、STAT3の選択的スプライシングの制御機構をケミカルバイオロジーの手法によって解明するため、適切な実験系を構築し、化合物スクリーニングを実施した。その結果、βタイプの...
❏バングラデシュ天然薬物資源調査(23404007)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (90212927)
【キーワード】薬学 / 生理活性 / 植物 / 有機化学 / シグナル伝達 (他8件)
【概要】平成23年から26年にかけて研究代表者は毎年バングラデシュを訪問し,熱帯植物を中心にバングラデシュ天然薬用資源の調査を行った.その結果,現地特有の植物種や現地で栽培された薬用植物を中心に100種以上の植物種を収集した.得られた植物エキスに対して種々のシグナル経路(ウィント, ヘッジホッグ,トレイルシグナル等)に対するスクリーニング試験を行い,活性を示した植物エキスについて活性成分の分離精製を行い,...
❏包括的天然物化学の展開による高機能低分子資源の創出(22310133)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】天然物化学 / 薬学 / 有機化学 / シグナル伝達 / 生理活性 (他8件)
【概要】本研究では,主に癌に関連するウィント(Wnt),ヘッジホッグ(Hh),トレイル(TRAIL)シグナルを対象として当研究室保有の天然物および天然物基盤化合物ライブラリーを用いたスクリーニングを行った.その結果各々の標的シグナルに対して興味深い作用を示す活性化合物を数多く見出した.さらに得られた活性化合物に関して,細胞への作用,シグナル伝達経路への影響とその作用分子機構の解析等,一連の包括的研究を行っ...
【医歯薬学】薬学:イオンチャネルシグナル伝達を含む研究件
❏樹状突起の自己交叉忌避を担う分子機構(18K06207)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】木瀬 孔明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (70769611)
【キーワード】樹状突起 / 軸索 / イオンチャネル / 自己交叉忌避 / シグナル伝達
【概要】本研究では始めに、(1)細胞認識分子Dscamによって自己の樹状突起間でのみ反発作用を引き起こす、自己交叉忌避の分子機構の解明に取り組み、Dscamが下流の細胞骨格制御分子を介して、自己交叉忌避シグナル伝達を行うことを明らかにした。(2)次に、Dscamシグナルを解明する過程で同定したリン酸化酵素Wnkの機能解析を行い、Wnkが軸索の伸長と維持を司ることを明らかにした。最後に、(3)樹状突起におけ...
❏体液恒常性を司る脳内機構の研究(24220010)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】野田 昌晴 基礎生物学研究所, 統合神経生物学研究部門, 教授 (60172798)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 体液恒常性 / イオンチャネル / シグナル伝達 (他9件)
【概要】脳弓下器官(SFO)に、分界条床核腹側部(vBNST)へ投射して水欲求を制御する“水ニューロン”、あるいは終板脈官器官(OVLT)に投射して塩欲求を制御する“塩ニューロン”と呼ぶべき、AT1a陽性ニューロンの集団があることを見出した。前者はコレシストキニンの、後者はNa+の濃度上昇で活性化する、異なるGABA作動性ニューロンから、それぞれ抑制的制御を受けていた。また、脳内Na+センサー、NaxのN...
【医歯薬学】薬学:骨粗鬆症シグナル伝達を含む研究件
❏RANKLリバース・シグナル阻害による骨粗鬆症治療の可能性検証(22791364)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60401072)
【キーワード】骨・軟骨代謝学 / シグナル伝達 / 発現制御 / 生体分子 / 骨粗鬆症 (他9件)
【概要】刺激依存的なRANKL方向性輸送の足場として微小管が必要であり、刺激局所へ向かう微小管再構成にRac1/Cdc42、IQGAP1、CLIP170が関与する可能性を見出した。また、RANKビーズ刺激に伴いmTORC2が活性化し、刺激依存的RANKL移行過程に関与することを見出した。 ...
❏生理学的モデルに基づいた分子標的薬による副作用発現プロファイルの予測(21390041)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】鈴木 洋史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
【キーワード】癌 / 薬剤反応性 / キナーゼ / 分子標的薬 / オフ・ターゲット (他17件)
【概要】チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)であるerlotinibおよびsunitinib投与時に出現する種々の副作用は、off-targetキナーゼ、STK10およびPHKG1/2に対する阻害を考慮することで説明可能であることが明らかとなった。TKIによる副作用発現予測には、臨床血中濃度におけるoff-targetキナーゼの阻害率を考慮することが極めて重要であると考えられた。 ...
❏細胞内トラフィッキング制御に基づいた骨粗鬆症治療の可能性検証(20790129)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60401072)
【キーワード】薬理学 / 生理学 / シグナル伝達 / 発現制御 / 生体分子 (他14件)
【概要】従来RANKLに対する分泌型おとり受容体と考えられていたOPGは、ゴルジ体におけるRANKL生合成段階で既に相互作用しており、OPGと複合体を形成したRANKLがVps33aとの相互作用を介してリソソームへ選別輸送を受けること、およびリソソームに蓄積されたRANKLがRANK刺激依存的に細胞膜表面へ放出されることなどを見出した。RANKL放出過程を制御する分子が新たな創薬標的になると期待される。...
【医歯薬学】薬学:核酸シグナル伝達を含む研究件
❏自然免疫系活性化につながる新規核酸認識機構の解析(24590574)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柳井 秀元 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (70431765)
【キーワード】自然免疫 / シグナル伝達 / サイトカイン / 核酸 / ノックアウトマウス (他11件)
【概要】ウイルスや細菌などの感染に際し、病原体由来核酸は自然免疫受容体によって認識され、免疫応答を強く活性化する。この応答は感染防御に必須であり、その詳細を明らかにすることは重要である。我々は、病原体由来核酸を模した核酸アナログと結合する分子(NAS1及びNAS2)を同定した。これらの分子についてコンディショナルノックアウトマウスを作製し、NAS1が核酸による刺激時のI型IFNやIL-12p40の産生に関...
❏インスリン受容体基質と相互作用しているARF1 mRNAの生理的意義の解明(22780249)
【研究テーマ】応用動物科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】福嶋 俊明 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (70543552)
【キーワード】代謝 / 内分泌制御 / シグナル伝達 / 発現制御 / 核酸 (他7件)
【概要】我々は、インスリンやインスリン様成長因子(IGF)の細胞内シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)がRNAと複合体を形成していることを見出し、この複合体形成の意義を解析した。その結果、IRSは、(1)small nucleolar RNA(snoRNA)の生合成を促進して、リボソームの成熟・活性化を進める、(2)mRNAの配列内リボソーム進入部位(IRES)を介した翻訳を調節する、という多...
❏ワクチントラフィックとシグナル伝達(21390152)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】石井 健 独立行政法人医薬基盤研究所, 創薬基盤研究部, プロジェクトリーダー (00448086)
【キーワード】ワクチン / アジュバント / 自然免疫 / インフルエンザ / シグナル伝達 (他9件)
【概要】インフルエンザワクチンと一口に言ってもその形態によって弱毒化生ワクチン、不活化全粒子ワクチン、不活化スプリットワクチンの3種類に分類されるが、ウイルス感染免疫の研究に比べ各ワクチンによる免疫学的作用機序に関する詳細な検討はなされていなかった。今回、マウス、ヒト両方の実験系を用いて、スプリットワクチンでは自然免疫の活性化がほとんど見られないが、同じ不活化ワクチンでも、全粒子ワクチンでは、中のウイルス...
【医歯薬学】薬学:核内受容体シグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏老化に伴う疾患の発症及び進行を抑制する物質の単離とその作用機序の解明(24659181)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / トランスジェニックマウス / 機能性食品 / ガン / 臓器連関 (他15件)
【概要】細胞およびマウスをもちいた抗老化物質探索系の構築と実験系の評価、および抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の解析を行った。細胞、およびマウスをもちいた両方の実験系において、複数の既存物質を添加、または投与することによって、抗老化と関連した代謝状態を模倣できる可能性が示唆された。これらの結果から、構築した実験系が有効に機能することが示唆され、さらに抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の一部を...
❏ジベレリン受容体の消長に関する研究(18380070)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】中嶋 正敏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (50237278)
【キーワード】ジベレリン / 受容体 / シグナル伝達 / 核内リセプター / 核内レセプター
【概要】モデル植物・シロイヌナズナを対象として、ジベレリン受容体3種(AtGID1a,1b,1c)の各翻訳産物を調製し、いずれもが活性型ジベレリン特異的な互いに似た結合様式を示すことを明らかにした。また、多重の機能欠失型変異を導入した植物体の解析から、AtGID1a,AtGID1cに関する2重変異体のみ、他の組み合わせによる2重変異体あるいは、各1遺伝子の機能欠失型変異体では認められない矮性の形質が現れる...
【医歯薬学】薬学:分化シグナル伝達を含む研究件
❏カルシウムオシレーション非依存的破骨細胞分化を担う分子群の探索と同定(23790265)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】黒田 有希子 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (70455343)
【キーワード】シグナル伝達・分化 / 破骨細胞 / リン酸化 / イノシトール三リン酸受容体 / NFATc1 (他9件)
【概要】本研究期間内では、骨芽細胞と破骨細胞が直接接触することによりカルシウムオシレーション非依存的な破骨細胞分化シグナルが活性化すること、この分化シグナルを誘導する分子は骨芽細胞の膜画分に存在することが明らかとなった。また、骨芽細胞との接触により破骨細胞内のCotkinase(リン酸化酵素)が活性化され、破骨細胞分化のマスター分子であるNFATc1をカルシウム非依存的に活性化する分子機構を明らかにした。...
❏新規破骨細胞分化メカニズムーカルシウムオシレーション非依存的メカニズムーの解明(21790220)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】黒田 有希子 独立行政法人理化学研究所, 発生神経生物研究チーム, 基礎科学特別研究員 (70455343)
【キーワード】分化 / 破骨細胞 / カルシウムオシリーション / 細胞融合 / シグナル伝達 (他10件)
【概要】IRBITノックアウトマウス由来の細胞を用いた解析により、IRBITをノックアウトすると多核の破骨細胞形成が亢進することが分かった。IRBITノックアウト細胞では、破骨細胞分化誘導時に観察されるカルシウムオシレーションを呈する細胞の割合が増えていること、細胞融合のステップが亢進していることから、IP_3Eを介したカルシウムシグナルが細胞融合を亢進する働きを担っていること、そのカルシウムシグナルはI...
❏網膜再生に向けた視細胞の分化調節機構の解析(19592038)
【研究テーマ】眼科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】小沢 洋子 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90265885)
【キーワード】網膜 / 視機能 / 発生 / 再生 / 炎症 (他8件)
【概要】自然経過では再生しない網膜視細胞を分化誘導し、網膜機能を再生することは、現代の大きな課題の一つである。しかし、これまでの研究では、網膜細胞の中でも視細胞は誘導されにくいことが知られていた。一方、再生すべき網膜微小環境では通常とは異なった各種シグナルが活性化されている。その中で今回我々は、視細胞分化と、炎症刺激でも活性化されるNotchシグナルの関係を分子レベルで解析し、Numbが視細胞分化を許容し...
【医歯薬学】薬学:蛍光イメージングシグナル伝達を含む研究件
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏新規Mg2+イメージング法の開発とそれを用いたグリア細胞内Mg2+動態の解析(17K13268)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新藤 豊 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 特任助教 (30449029)
【キーワード】蛍光イメージング / マグネシウム / アストロサイト / グリア細胞 / シグナル伝達
【概要】本研究では、我々が以前開発したMg2+イオン選択的蛍光プローブであるKMG-104-AsHを蛍光タンパク質と組み合わせることで、細胞内の任意の部位でのMg2+濃度変化を、定量性が高いとされるレシオイメージングにより測定可能な新技術を開発した。また、この技術および、これまでに開発したMg2+選択的プローブを用いた測定から、ラット胎児より分散培養したグリア細胞の一種であるアストロサイトにおいて、神経伝...
【医歯薬学】薬学:蛍光プローブシグナル伝達を含む研究件
❏神経細胞における動的な生化学情報処理機構の解明(26830043)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】Ca2+シグナル / シナプス可塑性 / シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 (他11件)
【概要】脳機能を理解するためには、複雑な脳の中での神経活動とそれによって活性化される生化学反応を計測し、演算を理解する必要がある。神経細胞での生化学演算を計測するために、本研究では非常にダイナミックレンジを改善した新型のCa2+依存的酵素に対するプローブを開発した。そして、これらのプローブを用いて、Ca2+依存的リン酸化酵素(CaMKII)と脱リン酸化酵素(カルシニューリン)の活性化の時空間的プロファイル...
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
【医歯薬学】薬学:細胞シグナル伝達を含む研究件
❏オルガネラ膜特異的脂質環境の細胞内情報発信プラットフォームとしての新機能の解明(17H06164)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】新井 洋由 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (40167987)
【キーワード】膜脂質 / オルガネラ / 細胞内シグナル伝達 / リサイクリングエンドソーム / Hippo(他11件)
【概要】[リサイクリングエンドソーム膜PSによるHippo-YAP経路の制御]本研究の成果により、細胞増殖時にリサイクリングエンドソームのPSがEvectin-2/Nedd4E3リガーゼを介してLatsを分解に導くことで、YAPの リン酸化を抑制していることを見出した。本年度はこの解析をさらに進め、リサイクリングエンドソームのPSは、Latsのタンパク質量を制御するだけでなく、YAPの脱リン酸化自体も亢進...
❏環境変化に応答してRho1GTPaseがシグナルアウトプットを変化させる仕組み(16H04781)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉田 知史 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (60519320)
【キーワード】RhoGTPase / PKC / PP2A / 酵母 / Rho1 (他17件)
【概要】出芽酵母Rho1GTPaseはヒト発がん遺伝子RhoAの相同遺伝子でストレス応答時にはPKCを介したMAPキナーゼ経路の活性化を、栄養増殖時にはPP2Aを介した細胞壁合成を促進することが知られている。しかしRho1がどのようにしてPKCとPP2Aという2種類の異なる標的を使い分けているのかは謎であった。本研究では①Rho1-PKC経路とRho1-PP2A経路はそれぞれポジティブフィードバックによっ...
❏収縮環の構造と形成・収縮機構の研究(22247031)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】馬渕 一誠 学習院大学, 理学部, 教授 (40012520)
【キーワード】細胞分裂 / 細胞質分裂 / 収縮環 / アクチン / ミオシン (他13件)
【概要】細胞質分裂は収縮環の収縮によって細胞が中央部からくびり切れることによりおこる。私は分裂酵母の収縮環ー細胞膜複合体(細胞ゴースト)を単離し、ATPを加えて収縮環を人為的に収縮させることに初めて成功した。この実験系を用い、アクチンの脱重合は収縮そのものには必須ではないことなどいくつかの性質を明らかにできた。また収縮環形成の際のアクチンの分裂位置への集合にはミオシンVが関与していることが示唆された。ウニ...
【医歯薬学】薬学:活性酸素シグナル伝達を含む研究件
❏ASK1キナーゼによる病原体感染ストレス応答シグナルの活性化と生体防御機構(17590054)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】松沢 厚 東大, 薬学研究科(研究院), 助手 (80345256)
【キーワード】自然免疫 / 活性酸素 / ストレス応答キナーゼ / シグナル伝達 / Toll-like受容体
【概要】自然免疫シグナルは、病原体パターン識別受容体TLR及びアダプター分子群の多様性によってその特異性が決定されることが明らかとなってきたが、それらの下流シグナルの特異性については不明である。今回我々は、ASK1-p38MAPキナーゼ系が、哺乳動物の自然免疫システムにおいて重要な役割を担っており、特にASK1はTLR受容体群の中でもTLR4下流での特異性が高いことを、ASK1欠損マウスを用いて証明した。...
❏精密金属錯体の分子設計と生体機能(09894020)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1997
【研究代表者】長野 哲雄 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (20111552)
【キーワード】精密金属錯体 / 分子設計 / シグナル伝達 / 活性酸素 / インスリン (他8件)
【概要】本研究者らはこの基盤研究を現在最も活発に研究活動を行っている中堅の教授・助教授で組織し、1)精密金属錯体の合成、2)精密金属錯体の機能評価、3)精密金属錯体の機能解析、の3点に焦点を絞り、重点領域研究への発展を期して企画調査を行った。 具体的方針として、生体機能を発揮する事を目的として配位子の合成および金属錯体の調整を行い、それらを培養細胞、生体組織、酵素系に応用し、その機能を評価する。さらに機能...
【医歯薬学】薬学:分子認識シグナル伝達を含む研究件
❏根の形態形成を制御するGRAS/IDDファミリーによる転写制御機構の構造研究(17K07448)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】平野 良憲 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (50452529)
【キーワード】X線結晶構造解析 / 転写制御 / 分子認識 / GRASファミリー / 結晶構造解析 (他14件)
【概要】植物の根の形態形成に関与するGRASファミリーと転写因子IDDファミリーの相互作用に着目して、構造生物学的・生化学的手法を用いてより詳細な転写制御の分子機構の解析を行った。GRASファミリーのSCL3とIDDファミリー複合体のX線結晶構造解析を行った結果、既存のGRAS-IDD相互作用とは異なる新規の相互作用であることが明らかとなった。また、生化学的な解析から転写因子IDDファミリーとGRASタン...
❏神経調節システムin vitro再構成による迷走神経刺激作用機構の解明(23240065)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ / 脳・神経 (他8件)
【概要】難治性てんかんに対する治療手法として臨床医療の場で用いられている迷走神経刺激療法VNSの作用機構解明に向けて,刺激を直接受容する脳幹の神経核(青斑核,縫線核)と,その標的組織である海馬から神経細胞を採取して培養系に再構成,電気活動時空間パターンの計測と解析を行った.海馬培養神経回路網は,全体で同期したバースト発火を繰り返し生じることが特徴とされているが,脳幹神経核のニューロン群の活動には同期性は認...
❏カルモデュリンの情報伝達モード切り替えスイッチ仮説の検証(14658202)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】大矢 禎一 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)
【キーワード】カルモデュリン / カルシウム / シグナル伝達 / 分子認識 / 接合 (他8件)
【概要】細胞は環境の要求に応じて多くの細胞機能を適切に制御する必要がある。各細胞機能を一つのシステムとみなせば、この問題はシステム制御の問題として捉えることができる。カルモデュリンはCa2+情報伝達系で重要な役割を持つCa2+結合タンパク質であり、Ca2+と結合することで多種のターゲットタンパク質と結合し、その活性を調節している。多くのターゲットのカルモデュリン結合部位の間にはアミノ酸の一次配列上の相同性...
【医歯薬学】薬学:小胞体ストレスシグナル伝達を含む研究件
❏蝸牛培養細胞における小胞体ストレス応答(16K11197)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大石 直樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10348740)
【キーワード】小胞体ストレス / 蝸牛 / 難聴 / 有毛細胞 / コルチ器 (他8件)
【概要】蝸牛培養細胞において、小胞体ストレスの3つの主要pathwayであるPERK pathway, IRE1 pathway, およびATF 6 pathwayの評価を行った。その結果、IRE 1 pathwayはapoptosisなどの細胞死評価を行うのが可能であったが、その他の2つのpathwayは蝸牛培養細胞上では適切な染色が難しく、評価は困難であることが判明した。IRE 1 pathwayの特...
❏ストレスシグナルの動的制御機構解明による創薬基盤の確立(25221302)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】一條 秀憲 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00242206)
【キーワード】ASK1 / ASKファミリー / 酸化ストレス / 浸透圧ストレス / 小胞体ストレス (他8件)
【概要】本研究では、(1)ASKファミリー複合体による酸化ストレス応答機構の解明、(2)ASK3による浸透圧ストレス依存的両方向性細胞応答機構の解明、(3)SOD1/Derlin-1結合による小胞体ストレスならびに亜鉛ホメオスタシス機構の解明、(4)PGAM5切断制御を介したミトコンドリアストレス応答機構の解明。という研究代表者が独自に見出したストレス応答機構について分子レベルから個体レベルまでの解析を行...
【医歯薬学】薬学:細胞接着シグナル伝達を含む研究件
❏シナプス機能および記憶学習を制御する細胞接着型GPCRの新しい活動機構(16K15183)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70383718)
【キーワード】細胞接着 / Gタンパク質共役型受容体 / シナプス / 記憶・学習 / Gタンパク質共役型受容体 (他7件)
【概要】近年、記憶・学習を担う「シナプス」を制御する分子として、細胞接着型Gタンパク共役受容体 (adhesion-GPCR; ADGR) が注目されている。ADGRは種々の機能ドメインを有する細胞外領域と、GPCRに共通な7回膜貫通部位およびGタンパクと結合する細胞内領域からなるユニークな分子であるが、シナプスでどのように働いているかは不明な点が多い。本研究では、ADGRメンバーのBAI3が、運動記憶を...
❏膜性増殖性糸球体腎炎におけるメサンギウム細胞内シグナルの病態生理学的意義の解明(25461617)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鶴見 晴子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (20632269)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 病理学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 細胞骨格タンパク質 (他14件)
【概要】膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)は、補体調節不全や糸球体への免疫複合体沈着を端緒として発症するが、特徴的なメサンギウム細胞の形態変化がおこるメカニズムは不明である。本研究によりF-actin結合蛋白質EPLINおよび細胞間蛋白質Afadinの正常腎における発現の詳細と膜性増殖性糸球体腎炎などの患者および動物モデルにおける発現変化を解析し、それら分子の発現量により刺激に対する細胞の挙動が変わることが...
❏がんの形態形成に関わる細胞間相互作用とシグナル伝達の研究(07407007)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1998
【研究代表者】広橋 説雄 国立がんセンター研究所, 副所長 (70129625)
【キーワード】細胞接着 / 浸潤・転移 / カドヘリン / カテニン / インテグリン (他12件)
【概要】E-cadherin発現異常ががん患者の予後と相関することを確認し、がん細胞においてはE-cadherin遺伝子のプロモーター領域のCpGメチル化が発現低下の要因の一つとなる可能性を示した。瀰漫型胃がん細胞には第16染色体LOHならびにE-cadherin遺伝子変異を見いだした。Cadherin裏打ち蛋白であるα-ならびにβ-cateninについても検討し、E-cadherinがん浸潤抑制系が、E...
【医歯薬学】薬学:細胞増殖シグナル伝達を含む研究件
❏新規のX染色体がん抑制遺伝子Nrkによる細胞増殖抑制機構の解明(24650610)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】駒田 雅之 東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (10225568)
【キーワード】癌 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 蛋白質 / 酵素 (他10件)
【概要】1)PTEN阻害タンパク質CSIGがNrk結合分子として同定され、NrkがAkt経路を抑制して胎盤スポンジオトロホブラストの増殖を抑制することが示唆された。また、Nrk欠損スポンジオトロホブラストで細胞周期停止因子p27の発現低下が見出され、Nrkがp27の発現誘導あるいは分解抑制を引き起こすことが示唆された。 2)乳腺腫瘤を発症したNrk欠損♀マウスにおいて血中および卵巣のエストロゲン・レベルが...
❏イヌ肥満細胞腫における腫瘍化機構の網羅的解析と新たな分子標的治療法の確立(17208027)
【研究テーマ】臨床獣医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】松田 浩珍 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (80145820)
【キーワード】獣医学 / 癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / シグナル分子 (他12件)
【概要】イヌ肥満細胞腫臨床サンプルに関し、c-kit遺伝子の全領域について遺伝子変異の検索を行い、細胞膜直下領域の遺伝子変異が12%程度の症例に認められたものの、その他88%の症例におけるc-kit遺伝子は、野生型であることを示した。また、変異型c-kit遺伝子を用いて遺伝子導入実験を実施したが、腫瘍性増殖が誘導されなかった。このことから、c-kit遺伝子の変異が腫瘍性増殖の根幹ではなく、それ以外の細胞内...
❏消化器外科領域における分子標的治療に向けた包括的基盤研究(17390357)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】尾崎 倫孝 北海道大学, 大学院・医学研究科, 特任教授 (80256510)
【キーワード】肝再生 / シグナル伝達 / 細胞増殖 / 細胞成長 / アポトーシス (他9件)
【概要】正常肝のみならず脂肪肝の肝切除あるいは加齢肝切除といった種々のマウス疾患モデルに関して、肝再生の開始、維持、終止の分子機序を細胞内シグナルの役割の観点から解析した。 正常肝の再生に関しては、細胞内シグナルJak/STAT3経路およびPI3-K/PDK1/Akt経路を中心に解析し、肝の物理的再生および機能的再生における「細胞成長」の重要性を確認・研究した。分子機序の解析には、STAT3、PDK1の肝...
【医歯薬学】薬学:血管新生シグナル伝達を含む研究件
❏臓器特異的血管内皮による白血病病態のフィードフォワード型制御機構の解明(22K07206)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60226834)
【キーワード】がん微小環境 / 血管新生 / シグナル伝達 / 分子標的治療 / アンジオクライン因子
【概要】
❏がん微小環境の制御機構(22220013)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 微小環境 / シグナル伝達 / 血管新生 / リンパ管新生 (他8件)
【概要】1)TGF-βによって誘導されるEMTに関する研究を行った。これまで我々は転写因子TTF-1がTGF-βシグナルに拮抗し、肺腺がんにおいてEMTを抑制することを明らかにしていた。さらに我々はTTF-1がTGF-β2の発現を抑制することを明らかにしていたが、もう一つのメカニズムとしてTTF-1がSmad3に結合してDNAへの結合を抑え、Smad3の転写活性を抑えることを明らかにした。 2)TGF-β...
❏セリン-スレオニンキナーゼ型レセプターの細胞生物学的作用の研究(14208087)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / 血管新生 / ES細胞 / BMP / 骨芽細胞 (他10件)
【概要】1)マウスのES細胞はFlk-1陽性の血管前駆細胞に分化したあと、VEGFの作用の有無により、血管内皮細胞や血管平滑筋細胞に分化する。血管内皮細胞と平滑筋細胞が共存する条件では潜在型TGF-βが効率良く活性化されることが知られている。この系においてTGF-βレセプターキナーゼの抑制剤であるSB-431542を添加したところ、血管内皮細胞の増殖とシート形成が著明に促進されることが明らかとなった。血管...
【医歯薬学】薬学:血管内皮細胞シグナル伝達を含む研究件
❏肺線維症における細胞種特異的TGF-β活性化機構の役割(19K08598)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】鯉沼 代造 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (80375071)
【キーワード】肺線維症 / TGF-β / マウスモデル / 血管内皮細胞 / 肺障害 (他6件)
【概要】本研究ではTGF-βというサイトカインの活性化の役割について、制御する細胞膜タンパクに注目して変異マウスの人工的肺線維症モデルの実験により検討した。その結果、この細胞膜タンパクを欠失したマウスでは、肺線維化ではなく肺炎症が増悪することが分かり、そのメカニズムもこれまで知られたTGF-βの活性化を介さないことが明らかになった。単一細胞毎の遺伝子の発現を調べる方法により、その炎症抑制作用に関わる細胞種...
❏アンジオクラインシステムによる造血幹細胞の生着制御機構の解明(19K08858)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60226834)
【キーワード】血管内皮細胞 / アンジオクライン / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 (他9件)
【概要】本研究では、臍帯血移植における骨髄組織特異的血管内皮に注目した、斬新なアプローチで生着不全の克服と、造血回復の促進を目標に据えた基礎的研究を行った。すなわち、研究分担者らの先行研究によって明らかになっているニッチ構成分子である血管内皮細胞に、造血幹細胞増殖、分化促進能が潜在していることを確認し、疾患動物モデルや細胞移植モデル等を用いて、成体血管内皮細胞の造血系細胞の増殖能、成体内の血管内皮造血転換...
❏β1インテグリン/RhoK介在性・新規血管内皮透過性制御機構の解明(17K16129)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊澤 良兼 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90468471)
【キーワード】血管透過性 / 血液脳関門 / タイトジャンクション / β1インテグリン / 脳血管障害 (他15件)
【概要】当研究は脳虚血モデルマウスを用い、血管透過性亢進メカニズムの解明を行った。虚血中心部においては、虚血後3時間以内に70kDa RITC dextranが血管外に漏出する可能性が示された。また、24時間の虚血暴露により、毛細血管だけでなく、径の大きい細小動脈においても血管透過性が亢進する様子が確認された。当研究と同時並行で行われた頭部MR(Myelin map)を用いた観察研究では、深部白質病変にお...
【医歯薬学】薬学:細胞分化シグナル伝達を含む研究件
❏Cdk6が制御するmicroRNAの探索による骨代謝機構の解明と再生医療への応用(16H05538)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】小笠原 徹 東京大学, 保健・健康推進本部, 講師 (20359623)
【キーワード】micro RNA / 細胞周期 / 骨代謝 / 発生・分化 / 再生医学 (他9件)
【概要】研究課題...
❏ADAM10を介した骨・軟骨形成の制御機構(26462318)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】依田 昌樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30464994)
【キーワード】ADAM10 / 骨・軟骨代謝 / シェディング / Notchシグナル / 破骨細胞分化 (他9件)
【概要】本研究では膜型メタロプロテアーゼADAM10による骨・軟骨形成および破骨細胞分化の制御機構を明らかにすることを目的とした.軟骨特異的にADAM10を欠損させたマウスの解析から,軟骨細胞の最終分化にADAM10は必須であることが明らかとなった.また,骨芽細胞特異的にADAM10を欠損させたマウスの解析から,ADAM10を骨芽細胞で欠損させると血液中のTSLP濃度が上昇し重篤な皮膚炎を発症することが明...
❏細胞内カルシウムシグナル伝達による心臓発生の領域別制御とその分子機構の解明(19390288)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40255500)
【キーワード】小児循環器学 / 形態形成 / 細胞分化 / 分子生物学 / 発生医学 (他7件)
【概要】細胞内Ca^<2+>動態を担う分子群の一つであるイノシトール三リン酸受容体(IP_3R)には3つのサブタイプ(1、2、3型)があり、いずれも心臓に発現している。これまで心臓発生におけるIP_3Rの生理的意義は不明だったが、私たちは、1型2型IP_3Rダブルノックアウト(DKO)マウスでは心内膜床と心筋の発生異常が、また1型3型IP_3R DKOマウスでは右心室と心臓流出路の発生異常が起...
【医歯薬学】薬学:ブロテオームシグナル伝達を含む研究件
❏マルチオミクス解析によるクマムシ乾眠機構の全体像の解明(17H03620)
【研究テーマ】システムゲノム科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】荒川 和晴 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40453550)
【キーワード】クマムシ / 乾眠 / ゲノム / トランスクリプトーム / プロテオーム (他10件)
【概要】クマムシ乾眠の分子機構の全体像を明らかにするため、マルチオミクス解析によってまず乾眠誘導型クマムシにおいて1422個の遺伝子が誘導されることを見出し、このうち928個の保存されたコンポーネントを乾眠のコアセットと定義した。また、時系列リン酸化プロテオミクスによってこの遺伝子発現誘導がAMPKシグナリングを介して制御されることを明らかにした。さらに、UV照射からの復帰と乾眠の交叉によって、酸化ストレ...
❏定量的リン酸化プロテオーム解析による慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機序の解析(25460073)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (30445192)
【キーワード】JAK2V617F変異体 / 定量的リン酸化プロテオーム解析 / 慢性骨髄増殖性腫瘍 / エリスロポエチン受容体 / DDX5 (他10件)
【概要】チロシンキナーゼJAK2の点変異体 (V617F) は、慢性骨髄増殖性腫瘍の原因遺伝子である。JAK2V617F変異体は恒常的な活性化型であり、異常な細胞増殖や腫瘍形成を誘導することが知られているが、JAK2 V617F変異体が誘導する発がんシグナルの分子機構は不明である。JAK2V617F変異体が誘導する発がんシグナルを理解するには、JAK2V617F変異体の下流における全てのシグナル分子の状態...
❏乳癌の発生と悪性化を制御する新規癌遺伝子の同定と機能解析(18591825)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】仙波 憲太郎 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70206663)
【キーワード】癌 / 遺伝子増幅 / ErbB2 / プロテオーム / シグナル伝達
【概要】近年、転写因子FoxA1が乳腺のluminal cellの分化マーカーとして同定された。FoxA1の発現の高い乳癌は予後が良いことが報告されているが、一方で、食道癌や肺癌ではFoxA1の遺伝子増幅が見つかっている。したがって、FoxA1は癌の進展を促進するのか、抑制するのかについては結論が得られていない。本研究課題で我々は、ヒト乳癌細胞株35種における遺伝子発現プロファイルを解析し(Ito et ...
【医歯薬学】薬学:プロテオミクスシグナル伝達を含む研究件
❏細胞質内ストレス顆粒形成による生命機能制御機構と疾患におけるその破綻(18H02609)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス顆粒 / 液液相分離 / がん / プロテオミクス / 液-液相分離 (他10件)
【概要】ストレス顆粒(SG)は特定のストレス刺激下で、液-液相分離現象を介して形成される細胞質内構造体であり、その本体はmRNAおよびRNA結合蛋白質等からなる複合体である。本研究では、SGの形成機構、生理機能、および疾患との関連を包括的に解明することを目標に解析を行った。まず、SGの構成分子を網羅的に同定するため、近接依存性タンパク質標識法を活用した新たな手法を開発して探索を行い、新規構成分子を多数同定...
❏高精度時系列プロテオミクスによるシグナル伝達攪乱機構のシステム解析(23510254)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】尾山 大明 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (30422398)
【キーワード】プロテオミクス / シグナル伝達 / システムバイオロジー / リン酸化 / 定量生物学 (他7件)
【概要】シグナル伝達系は細胞の増殖・分化等の基本的な生命活動を制御しており、その破綻は癌をはじめとする種々の疾患の発症と密接に関連することが知られている。本研究課題において、我々はタンパク質安定同位体標識(SILAC)法と高精度nanoLC-MS/MS型質量分析システムを用いてピロリ菌感染応答における胃癌細胞内シグナル伝達系のシステム解析を行い、感染応答によるリン酸化プロテオームの時系列動態情報、並びに病...
❏プロテオミクスによる代謝調節機序の解明と糖尿病における異常(18390271)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】浅野 知一郎 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70242063)
【キーワード】インスリン / 糖代謝 / 糖尿病 / グルコーストランスポーター / プロテオミクス (他9件)
【概要】インスリンの作用には、IRS-1/2を介したPI3-kinase/Akt活性化が極めて重要な役割を果たしている。我々は、IRS-1に結合するタンパクを、免疫沈降からの複合体解析をLC/MS/MSのシステムを用いて網羅的に検索し、proryl isomerarse I(Pin1)を同定した。Pin1は、プロリンをtrans構造に変化させることでタンパクの構造変化をもたらし、機能を修飾する蛋白である。...
【医歯薬学】薬学:脳梗塞シグナル伝達を含む研究件
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏炎症抑制と組織修復を促す細胞シグナルの解明(25221305)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 炎症 / マクロファージ / 制御性T細胞 (他23件)
【概要】免疫システムは正負のシグナルがバランスを保って進行することで恒常性が維持され、この破綻がアレルギー疾患などの免疫疾患につながる。本研究はこのような免疫応答の恒常性を支えるサイトカインとそのシグナル制御の基本原理の解明し、疾患治療に応用することを目的とする。本研究では免疫を負に制御し炎症応答を収束させる3つの重要な因子を見出した。第一は核内オーファン受容体NR4aで制御性T細胞の発生維持に必要である...
【医歯薬学】薬学:遺伝子発現制御シグナル伝達を含む研究件
❏植物における硝酸シグナル伝達の総合理解(18H03940)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸応答 / 遺伝子発現 / シグナル伝達 / 窒素栄養 (他15件)
【概要】硝酸応答を担うNLP転写活性化因子が直接、発現を誘導する遺伝子として新たにホメオドメン-ロイシンジッパー型(HB)転写因子遺伝子を同定した。このHB転写因子の機能欠損変異株は斑入りの表現型を示し、また、この機能欠損変異株の葉肉細胞の多くで葉緑体の発達の異常が起こっていることを明らかにした。さらに、HB転写因子の欠損変異体のトランスクリプトーム解析により、HB転写因子は葉緑体の発達や機能維持に関わる...
❏植物における硝酸応答の分子基盤の解明(25252014)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 生物生産工学研究センター, 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸シグナル / シグナル伝達 / 転写因子 / 遺伝子発現制御 (他10件)
【概要】植物の窒素栄養環境への適応において硝酸応答型の遺伝子発現は中心的な役割を担う。この硝酸応答型遺伝子発現を担う転写因子はNLPタンパク質群であることを同定していることから、NLP転写因子群を手がかりに、モデル植物であるシロイヌナズナを用いて硝酸応答型遺伝子発現の制御機構の解析を行った。DNAマイクロアレイ解析によって、NLP転写因子群は硝酸応答型遺伝子発現のほとんどを制御しているマスターレギュレータ...
❏T細胞分化制御のシステムバイオロジー(25670234)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 転写因子 / ヘルパーT細胞 / 制御性T細胞 (他9件)
【概要】ヘルパーT細胞は免疫制御の中心を担う細胞である。近年、Th1, Th2以外に多くのサブタイプ(Th9, Th17, iTreg等)が存在していることが知られるようになってきた。本研究ではTGFβのシグナル伝達経路を中心にヘルパーT細胞各サブタイプへの分化制御機構の解明を行った。まずTGFβとIL-4によるTh9分化にはSmad2/3に依存し、さらにIRF4との共同作用が必要であることを明らかにした...
【医歯薬学】薬学:ぺプチドシグナル伝達を含む研究件
❏ヘテロ受容体カップリングのシグナル特性と人工リガンド創成の研究(15K14473)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】松本 邦夫 金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (90201780)
【キーワード】細胞増殖因子 / チロシンキナーゼ / 受容体 / サイトカイン / 増殖因子受容体 (他11件)
【概要】細胞増殖因子受容体をダイマー化する人工リガンド技術は再生医療に応用可能であるとともに、従来にない生物活性をもつ人工リガンドを創成できる可能性が考えられる。本研究は、異なる受容体同士を人為的にダイマー化することで、ヘテロ受容体のシグナル活性化につながるかを検討した。ダイマー形成の評価系としてsplit luciferase系と原子間力顕微鏡による解析系を確立した。一方、MET受容体、RET受容体、I...
❏植物受容体様タンパク質による環境ストレス応答機構の分子基盤(21580125)
【研究テーマ】生物生産化学・生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】刑部 祐里子 独立行政法人理化学研究所, 機能開発研究グループ, 研究員 (50444071)
【キーワード】受容体 / ストレス / シグナル伝達 / ペプチド
【概要】受容体型キナーゼRPK1過剰発現植物が高い乾燥耐性および酸化ストレス耐性能を持つことを示した。RPK1は複合的なストレス環境など、自然の複雑な環境条件下での植物の適応反応に機能することが示唆された。さらに、システインリッチリピート(CRR)受容体型キナーゼCRK36が、植物の浸透圧ストレスおよびアブシジン酸応答を負に制御を行う新規因子であることを示した。CRK36は細胞質型キナーゼARCK1と受容...
【医歯薬学】薬学:タンパク質シグナル伝達を含む研究件
❏小区分43020:構造生物化学関連(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】自然免疫
【研究期間】TLR受容体
【研究代表者】クライオ電子顕微鏡
【キーワード】タンパク質
【概要】
❏動的構造に基づいた創薬標的膜タンパク質の動作機構解明(20K21473)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】シグナル伝達 / 薬学 / 生物物理 / 蛋白質
【概要】(1) モデルタンパク質を用いた安定同位体標識条件の最適化 前年度に引き続き、膜タンパク質などの核磁気共鳴(NMR)解析においてボトルネックとなっている、安定同位体標識技術の開発をおこなった。前年度までに緑色蛍光タンパク質(GFP)の発現量を指標に、培地に添加するアミノ酸や血清などの添加物の量、タイミングの検討を進めてきた。本年度は、モデルタンパク質として20種類のアミノ酸を含むチオレドキシン(T...
❏多階層解析による脂質二重膜中でのToll様受容体の活性化機構の全貌解明(19H03164)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】大戸 梅治 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (90451856)
【キーワード】自然免疫 / TLR受容体 / クライオ電子顕微鏡 / タンパク質 / 構造解析 (他7件)
【概要】自然免疫受容体のTLR全長に関して構造生物学的研究を進めた。TLR3全長をナノディスクに再構成した試料についてクライオ電子顕微鏡構造解析に成功した。細胞外ドメインの密度は明瞭に観察されたが、膜貫通領域および細胞内のTIRドメインは解像されなかった。核酸認識TLRの局在を制御するUNC93B1とTLR3およびTLR7の複合体の構造解析に成功し、UNC93B1による核酸認識TLRの局在制御機構の構造基...
【医歯薬学】薬学:肝臓シグナル伝達を含む研究件
❏肝臓の幹/前駆細胞の性状解析と肝再生・病態における役割(13F03750)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 肝臓 / 発がん (他15件)
【概要】重篤な、あるいは、慢性的な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な肝前駆細胞(LPC)が活性化して組織の再生に寄与している。LPCは、肝線維化や肝がん等の病態に関連することが長らく指摘されているものの、その実態や機序は未解明である。本研究課題では、LPCと、これの制御に関わるニッチとの相互作用に注目して、両者の性状・制御機構および肝臓の病態における役割の一端を明らかにすることを目的とした。 前...
❏FGFシグナルを軸とした細胞間相互作用による肝臓の再生と病態の制御機構の解明(24590342)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】伊藤 暢 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (50396917)
【キーワード】再生医学 / シグナル伝達 / 肝臓 / 組織幹細胞 / 細胞・組織 (他7件)
【概要】重篤な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な幹/前駆細胞(肝前駆細胞)が出現して、再生過程に寄与すると考えられている。しかしながら、肝前駆細胞の誘導・増殖・分化を制御する分子機構の詳細や、これと肝線維化や肝がん等の病態との関連の実態や機序は不明である。種々のマウス肝障害モデルを用いた、FGF7を中心とする細胞間相互作用に着目した解析により、肝前駆細胞の動態を制御する新たなシグナル伝達経路や転...
❏肝再生に関わる未分化前駆細胞(オーバル細胞)制御シグナルネットワークの解明(22790271)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】伊藤 暢 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (50396917)
【キーワード】再生医学 / シグナル伝達 / 肝臓 / 組織幹細胞 / 細胞・組織 (他7件)
【概要】重篤な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な幹/前駆細胞(オーバル細胞)が出現して、再生過程に寄与すると考えられているが、その詳細は不明であった。マウス肝障害モデルを用いた、細胞間相互作用に注目した種々の解析により、オーバル細胞を支持する新たな細胞種の存在と、この細胞から産生・分泌されてオーバル細胞の出現や増殖・分化の制御に関わるきわめて重要な細胞外シグナル因子を明らかにした。 ...
【医歯薬学】薬学:創薬シグナル伝達を含む研究件
❏シグナル伝達系に作用する小分子の開発を機軸とする包括的天然物創薬化学研究(19310136)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】天然物有機化学 / 天然物 / 低分子化合物 / 創薬 / スクリーニング (他11件)
【概要】本研究では,主に癌に関連するシグナル伝達経路を標的として天然物を基盤とした低分子化合物の探索研究を行った.主に癌に関連するWntシグナル,ヘッジホッグ(Hh)シグナル,およびTRAILシグナルの3種シグナル伝達経路を標的とし各々に対して当研究室内において構築した生物活性試験システム(主に細胞アッセイ系)を用いてスクリーニングを行った.その結果,主に南アジア産植物成分等から,各々のシグナル伝達経路に...
❏骨吸収抑制剤の開発を目指した破骨細胞形成機構の解明(18390409)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】井上 純一郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70176428)
【キーワード】シグナル伝達 / 発生・分化 / 骨代謝 / 創薬 / 骨転移 (他7件)
【概要】これまでにヒトCD40の細胞外領域および膜貫通領域にマウスRANKの細胞質領域を融合させたキメラ受容体(h40/mRK)による破骨細胞形成実験系を確立し、それを用いた実験結果から、RANKの細胞質領域の特定部位にTRAF6シグナルを増強する因子が作用するか、その特定部位が直接TRAF6シグナルを増幅するという仮説を提唱した。また、種々の欠損変異を導入したキメラ受容体の機能解析を行い、TRAF6結合...
【医歯薬学】薬学:CRISPR-Cas9シグナル伝達を含む研究件
❏性決定カスケードとエクダイソンシグナルのクロストークによる性分化機構の解明(17H03940)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 雅京 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30360572)
【キーワード】性決定 / 性分化 / エクダイソン / doublesex / dmrt遺伝子 (他20件)
【概要】本研究課題では、昆虫の代表的なステロイドホルモンとして知られるエクダイソンが、昆虫の性分化の制御に関与するか否か、また、関与するのであれば、その作用機序はいかなるものであるか、という点を明らかにすることを目的としている。本研究成果により、昆虫性分化のマスター制御遺伝子であるdsxの精巣における発現がエクダイソン濃度依存的に上昇することが判明した。免疫組織化学による発現部位解析、ゲノム編集による表現...
❏イネのファイトアレキシン生産制御系におけるサイトカイニンとジャスモン酸の相互作用(16K07722)
【研究テーマ】生物有機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山根 久和 帝京大学, 理工学部, 客員教授 (80090520)
【キーワード】イネ / 病害抵抗性 / ファイトアレキシン / サイトカイニン / ジャスモン酸 (他15件)
【概要】本研究では、イネの病害抵抗性反応の制御に関与する2種の植物ホルモンであるサイトカイニン(CK)とジャスモン酸(JA)の相互作用を解明することを目的とした。イネにおいて、病原菌感染等のストレスにより誘導されるCK生合成の鍵遺伝子を同定するとともに、JA生合成変異体cpm2を用いたゲノム編集によりCK欠損変異体や CK・JA二重欠損変異体を作製した。さらに、これらの変異体を用いて、イネの病害抵抗性の制...
【医歯薬学】薬学:RANKLシグナル伝達を含む研究件
❏骨芽細胞におけるRANKL逆シグナル経路とWntシグナル経路のクロストーク解析(16H05445)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60401072)
【キーワード】シグナル伝達 / 骨代謝 / 発生・分化 / RANKL / Wnt (他7件)
【概要】RANKL逆シグナル経路は、in vitroで骨芽細胞分化の促進作用が明らかになっており、Wntシグナル古典経路は、in vivoでも骨芽細胞分化の促進作用が明らかになっていた。しかし、Wnt非古典経路の影響や、RANKL 逆シグナル経路との相互作用など、不明な点は多く残されている。本研究では、RANKL逆シグナル経路がin vivoでも、骨芽細胞分化を促進し、骨吸収抑制と骨形成維持を両立させる、...
❏RANKLリバース・シグナル阻害による骨粗鬆症治療の可能性検証(22791364)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60401072)
【キーワード】骨・軟骨代謝学 / シグナル伝達 / 発現制御 / 生体分子 / 骨粗鬆症 (他9件)
【概要】刺激依存的なRANKL方向性輸送の足場として微小管が必要であり、刺激局所へ向かう微小管再構成にRac1/Cdc42、IQGAP1、CLIP170が関与する可能性を見出した。また、RANKビーズ刺激に伴いmTORC2が活性化し、刺激依存的RANKL移行過程に関与することを見出した。 ...
❏生理学的モデルに基づいた分子標的薬による副作用発現プロファイルの予測(21390041)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】鈴木 洋史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
【キーワード】癌 / 薬剤反応性 / キナーゼ / 分子標的薬 / オフ・ターゲット (他17件)
【概要】チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)であるerlotinibおよびsunitinib投与時に出現する種々の副作用は、off-targetキナーゼ、STK10およびPHKG1/2に対する阻害を考慮することで説明可能であることが明らかとなった。TKIによる副作用発現予測には、臨床血中濃度におけるoff-targetキナーゼの阻害率を考慮することが極めて重要であると考えられた。 ...
【医歯薬学】薬学:一酸化窒素シグナル伝達を含む研究件
❏マルチカラーイメージング手法を用いた神経細胞内Mgイオンダイナミクスの包括的理解(24240045)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 再生医学 / 生物物理 / 神経科学 (他22件)
【概要】(1)細胞内の特定器官に局在する新規Mgプローブを開発し、ミトコンドリアから細胞質に放出されるMgイオン動態を解析した。(2)一酸化窒素刺激(NO)に伴う細胞内Mgイオン濃度の上昇が、NO/cGMP/KMGシグナル伝達に伴うミトコンドリアからのMgイオン流出によるものであることを示した。(3)パーキンソン病と細胞内Mgとの関係について明らかにすることを目指し、PC12細胞をパーキンソン病様に細胞死...
❏NOによって活性化されるMAPキナーゼ系の癌化機構への関与(13470400)
【研究テーマ】病態科学系歯学(含放射線系歯学)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】武田 弘資 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10313230)
【キーワード】一酸化窒素(NO) / シグナル伝達 / MAPキナーゼ / アポトーシス / stress
【概要】われわれは、NOによって活性化されるMAPキナーゼ系の癌化機構への関与について研究を遂行した結果、以下の2点を明らかにした。1)JNKならびにp38を制御するキナーゼであるASK1が、NOによって強く活性化されること、ASK1ノックアウトマウス由来の胎児線維芽細胞ではNOによるp38の早期の活性化が消失していることが分かった。このことから、NOによって活性化されるMAPキナーゼ系の制御分子の1つと...
❏精密金属錯体の分子設計と生体機能(09894020)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1997
【研究代表者】長野 哲雄 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (20111552)
【キーワード】精密金属錯体 / 分子設計 / シグナル伝達 / 活性酸素 / インスリン (他8件)
【概要】本研究者らはこの基盤研究を現在最も活発に研究活動を行っている中堅の教授・助教授で組織し、1)精密金属錯体の合成、2)精密金属錯体の機能評価、3)精密金属錯体の機能解析、の3点に焦点を絞り、重点領域研究への発展を期して企画調査を行った。 具体的方針として、生体機能を発揮する事を目的として配位子の合成および金属錯体の調整を行い、それらを培養細胞、生体組織、酵素系に応用し、その機能を評価する。さらに機能...
【医歯薬学】薬学:双方向シグナルシグナル伝達を含む研究件
❏RANKLリバース・シグナル阻害による骨粗鬆症治療の可能性検証(22791364)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60401072)
【キーワード】骨・軟骨代謝学 / シグナル伝達 / 発現制御 / 生体分子 / 骨粗鬆症 (他9件)
【概要】刺激依存的なRANKL方向性輸送の足場として微小管が必要であり、刺激局所へ向かう微小管再構成にRac1/Cdc42、IQGAP1、CLIP170が関与する可能性を見出した。また、RANKビーズ刺激に伴いmTORC2が活性化し、刺激依存的RANKL移行過程に関与することを見出した。 ...
❏生理学的モデルに基づいた分子標的薬による副作用発現プロファイルの予測(21390041)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】鈴木 洋史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
【キーワード】癌 / 薬剤反応性 / キナーゼ / 分子標的薬 / オフ・ターゲット (他17件)
【概要】チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)であるerlotinibおよびsunitinib投与時に出現する種々の副作用は、off-targetキナーゼ、STK10およびPHKG1/2に対する阻害を考慮することで説明可能であることが明らかとなった。TKIによる副作用発現予測には、臨床血中濃度におけるoff-targetキナーゼの阻害率を考慮することが極めて重要であると考えられた。 ...
【医歯薬学】薬学:破骨細胞シグナル伝達を含む研究件
❏次世代シーケンサーを用いた骨組織のエピジェネティクスと細胞間ネットワークの解明(26253075)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】田中 栄 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50282661)
【キーワード】破骨細胞 / エピジェネティクス / 次世代シーケンサー / PU.1 / IRF8 (他8件)
【概要】RANKLによる骨髄マクロファージ(BMM)から破骨細胞(OC)への分化誘導過程で、NFATc1とIRF8はそれぞれ促進的、抑制的に作用する。本研究では、ChIP-seqの手法を用いて、マウスのBMMとOCの活性化制御領域のモチーフ解析を行い、PU.1モチーフが両方に、IRF8とNFATc1はそれぞれBMMとOCのみに濃縮していた。 BMM特異的なPU.1結合領域はBMMでのIRF8結合領域と、O...
❏カルシウムオシレーション非依存的破骨細胞分化を担う分子群の探索と同定(23790265)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】黒田 有希子 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (70455343)
【キーワード】シグナル伝達・分化 / 破骨細胞 / リン酸化 / イノシトール三リン酸受容体 / NFATc1 (他9件)
【概要】本研究期間内では、骨芽細胞と破骨細胞が直接接触することによりカルシウムオシレーション非依存的な破骨細胞分化シグナルが活性化すること、この分化シグナルを誘導する分子は骨芽細胞の膜画分に存在することが明らかとなった。また、骨芽細胞との接触により破骨細胞内のCotkinase(リン酸化酵素)が活性化され、破骨細胞分化のマスター分子であるNFATc1をカルシウム非依存的に活性化する分子機構を明らかにした。...
❏代謝センサー分子AMPKに着目した破骨細胞性骨吸収の機能制御(23592240)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】穴水 依人 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (70302693)
【キーワード】シグナル伝達 / 破骨細胞
【概要】本研究では、破骨細胞骨吸収のAMPK活性との関連性を検討した。AMPK α1, α2のリン酸化サイトに変異を入れると(T172A)、ドミナントネガティブ型(DN型)として働く。また、リン酸化サイトに加えて、C末端領域を削ると恒常的活性化型(CA型)として働く。これらの変異型遺伝子を組み込んだアデノウイルスを破骨細胞に感染させ、AMPKの直接の基質であるACCのリン酸化を評価したところ、DN型にでA...
【医歯薬学】薬学:補体シグナル伝達を含む研究件
❏新規分泌性C1qファミリー分子による機能的シナプス回路形成および記憶学習制御(26293042)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (70383718)
【キーワード】シナプス / 小脳 / 運動記憶 / プルキンエ細胞 / 精神神経疾患 (他10件)
【概要】神経細胞どうしをつなぐ「シナプス」の形態および機能を制御する分子機構の解明は、「記憶」の形成過程を理解する上で重要である。本研究において、私たちは補体C1qの機能ドメインを有する新規C1qファミリー分子群が、小脳や海馬の興奮性シナプスを動的に制御していることを明らかにした (Elegheert, Kakegawa et al., Science, ’16; Matsuda et al., Neur...
❏カロリー制限によるミトコンドリア機能制御機構の解明(22590814)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】新村 健 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70206332)
【キーワード】カロリー制限 / 心筋虚血 / 心保護 / 電子伝達系 / 脱アセチル化 (他14件)
【概要】カロリー制限(以下CR)は、強力な虚血心筋保護効果を発揮する。我々は、CRは特定のミトコンドリア蛋白の脱アセチル化修飾を介して虚血ストレス時の活性酸素種産出を軽減し、心保護効果を発揮する可能性を見出した。このミトコンドリア蛋白修飾は、sirtuin familyによりもたらされていると推測された。次に我々は、心筋細胞特異的SIRT1欠損マウスを作製し、CR効果の発現には心筋細胞のSIRT1が必須で...
【医歯薬学】薬学:RNAシークエンスシグナル伝達を含む研究件
❏ホヤ精子誘引物質の合成・分泌経路からみた誘引物質の種特異的分化機構の解明(24651240)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉田 学 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60301785)
【キーワード】受精 / 生体分子 / 生理活性物質 / シグナル伝達 / 生体生命情報学 (他7件)
【概要】多くの動物では、受精に先立ち卵から放出される物質によって精子が誘引される。この精子誘引作用は多くの場合種特異的であると考えられている。しかしこの誘引物質の卵での合成・分泌経路は全くの未知であるため、シグナル伝達系の普遍性と種特異性については全く解っていなかった。本研究では、カタユウレイボヤ精子誘引物質SAAFの合成・分泌経路のメカニズムの解明を進め、近縁他種の機構と比較することで、受精における精子...
❏乳がん細胞におけるEMT制御因子のシストローム解析(24501311)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鯉沼 代造 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80375071)
【キーワード】FAIRE-seq / シグナル伝達 / EMT / 乳がん / TGF-beta (他16件)
【概要】本研究では乳腺上皮細胞の上皮間葉転換EMTにおける遺伝子発現変化を次世代シーケンサーを用いたRNA-seqにより解析するとともに、オープンクロマチン領域の変化につきFAIRE-seqを用いてデータ取得を行った。その結果発現変動を受けるnon coding RNAなどの新規転写産物を同定した。このうちlncRNA-Smad7の抗アポトーシス作用を見いだした。また乳腺上皮細胞に恒常活性RASを発現させ...
【医歯薬学】薬学:白血病シグナル伝達を含む研究件
❏恒常的活性化型JAK2(V617F)変異体による真性赤血球増加症発症機序の解析(19790071)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】多胡 めぐみ 慶応義塾大学, 薬学部, 助教 (30445192)
【キーワード】JAK2 / V617F点変異 / 真性赤血球増加症 / Y913 / L611S点変異 (他11件)
【概要】真性赤血球増加症患者で見出されたJAK2 V617F変異体は、恒常的な活性化を示すことが報告されていたが、その詳細な活性化機構およびJAK2変異体の機能は不明であった。本研究では、JAK2の活性に重要なチロシン残基として613を、また新規リン酸化部位としてY913を同定した。また、JAK2V617F変異体発現細胞が異常な増殖を示し、ヌードマウスに投与すると、腫瘍を形成することを明らかにした。 ...
❏サイトカインによる細胞の増殖分化と細胞死のシグナル伝達(09044264)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】サイトカイン / サイトカイン受容体 / シグナル伝達 / アポトーシス / 造血 (他16件)
【概要】造血細胞の生存はサイトカインに依存しており、サイトカイン除去により細胞死が誘導される。我々はすでにこのサイトカインによる細胞死抑制機能にはサイトカインにより活性化されるRASが重要であることを示した。そこで、RASの変異体を用いてRAS下流のシグナル経路の解析を行い、RASはRAF/MAPキナーゼ経路とPI3キナーゼ経路の両方を介して細胞死を抑制していることを明かにした。一方、サイトカイン非存在下...
【医歯薬学】薬学:DNAマイクロアレイシグナル伝達を含む研究件
❏センサリーゲノミクスの展開と味覚の生体情報工学の基盤解析(16108004)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】阿部 啓子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10151094)
【キーワード】味覚システム / トランスジェニック動物 / DNAマイクロアレイ / 味覚伝道路 / 摂食行動 (他19件)
【概要】味覚は、動物が適正な摂食行動を行う上で、そしてヒトが高度の食文化を形成し、近代食品産業を発展させる基盤として、きわめて重要な要因である。本年度は味の受容・伝達情報に関するゲノミクスとして、1)モデル魚を用いた味覚システム、2)味覚情報経路の解析を行い、以下の結果を得た。(1)GPCR→Gタンパク質→PLCβ2→TRPM5経路のうち、まず味覚バイオマーカーとして確認したPLCβ2がモデル魚(ゼブラと...
❏Smadによるシグナル伝達と細胞生物学的作用の研究(11480215)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / DNAマイクロアレイ / 浸潤 / 受容体 / Smad (他13件)
【概要】1.BMPによるC2C12細胞の骨芽細胞への分化にSmadがどのように関わっていくかを、アデノウィルスベクターによる発現系を用いて検討した。BMP処理を行った細胞で、ALP活性の上昇が認められるが、Smad1及びSmad5を過剰発現された細胞ではその活性が更に増強された。抑制型Smadを過剰発現させた細胞では、逆にALP活性の低下が認められた。C2C12細胞の骨芽細胞様分化誘導におけるBMP-4と...
【医歯薬学】薬学:DNAメチル化シグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
❏子宮内胎仔発育遅延モデルにおけるネフロン数減少機序解明とその治療法の開発(23591584)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 尿管芽分岐 / 母体低栄養 / DNAメチル化 / 子宮内環境 (他16件)
【概要】慢性腎臓病の発症はネフロン数に左右される。私達はネフロン数決定要因である尿管芽分岐に関与する分子の研究を行いcaspase-3という酵素が重要であることを見いだした。Caspase-3の下流にある分子b-cateninを活性化する薬物療法を母体低栄養ラットに試みたが副作用のため不成功であった。 新たなネフロン数増加のアプローチとして胎内の栄養により遺伝子の発現が変化する機構の一つDNAメチル化を調...
【医歯薬学】薬学:発現制御シグナル伝達を含む研究件
❏モデル動物とiPS細胞を用いた心臓前駆細胞発生制御による予防医学的基礎研究(22H03045)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 循環器・高血圧 / 発現制御 / シグナル伝達
【概要】
❏動物モデルとヒトiPS細胞を用いた環境と遺伝子相互作用による心疾患形成機構の解明(19H03622)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】多因子遺伝 / 総動脈幹症 / TBX1 / Tbx1 / 発生・分化 (他12件)
【概要】22q11.2欠失症候群に合併する先天性心疾患の責任遺伝子であるTBX1の発現を遺伝子改変技術で低下させたマウスモデルにおいて、妊娠母マウスに葉酸を投与することにより、胎仔の先天性心疾患表現型を軽症化することに成功し、葉酸によりNOTCHシグナルが活性化され、心臓前駆細胞である神経堤細胞の発生分化異常が救済される機序が示唆された。また、遺伝子改変マウスの交配実験によりTBX1と同じ遺伝子群のTBX...
❏性決定カスケードとエクダイソンシグナルのクロストークによる性分化機構の解明(17H03940)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 雅京 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30360572)
【キーワード】性決定 / 性分化 / エクダイソン / doublesex / dmrt遺伝子 (他20件)
【概要】本研究課題では、昆虫の代表的なステロイドホルモンとして知られるエクダイソンが、昆虫の性分化の制御に関与するか否か、また、関与するのであれば、その作用機序はいかなるものであるか、という点を明らかにすることを目的としている。本研究成果により、昆虫性分化のマスター制御遺伝子であるdsxの精巣における発現がエクダイソン濃度依存的に上昇することが判明した。免疫組織化学による発現部位解析、ゲノム編集による表現...
【医歯薬学】薬学:発現抑制シグナル伝達を含む研究件
❏定量的DNA損傷による細胞老化誘導系の確立と加齢病態解明への応用(24659137)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】中西 真 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40217774)
【キーワード】老化 / シグナル伝達 / 発現抑制
【概要】DNA二重鎖切断の数が細胞老化誘導を決定していると予想し、細胞内にゲノムDNA上に存在しない制限酵素部位I-SceIサイトを複数箇所導入して細胞運命を解析した。しかしながら、一カ所のDNA二重鎖切断であっても細胞周期のG2期におこった場合、p53依存的な細胞分裂期回避がおこり、4倍体G1期細胞が生じて細胞老化が誘導される事が分かった。この細胞分裂期回避の分子機構として、p53-p21の発現誘導によ...
❏DNA損傷応答シグナルによる早期細胞老化誘導機構の解明(23240124)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】中西 真 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40217774)
【キーワード】癌 / ゲノム / シグナル伝達 / 発現抑制 / 老化
【概要】我々は細胞老化過程についてFucciシステムを用いたタイムラプスイメージングで解析を行った。その結果、老化過程では、G2期の細胞が細胞分裂期を回避してG1期に移行することが分かった。この分裂期回避にはp53が必須の役割を果たしていること、またG2期の細胞に一過性にp53を活性化させるだけで細胞老化が誘導されることが分かった。さらに、p53は早期のAPC/CCdh1の活性化と、pRb/p107/p1...
【医歯薬学】薬学:がんシグナル伝達を含む研究件
❏新規MAPKシグナル誘導遺伝子による細胞機能制御機構と癌におけるその破綻(21H02692)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】シグナル伝達 / MAPK / がん / オミクス解析 / 癌
【概要】MAPキナーゼ経路(ERK、p38、JNK経路)は細胞増殖・分化、細胞死、炎症・免疫応答などを司るシグナル伝達システムであり、その制御破綻が慢性炎症性疾患や発癌にも深く関与する。本研究では、MAPキナーゼ経路による生命機能制御機構の全容を解明するとともに、その破綻がもたらす疾患発症メカニズムを分子レベル、個体レベルで解明することを目標に研究を推進している。 今年度は、まず各MAPK経路の活性化に伴...
❏細胞質内ストレス顆粒形成による生命機能制御機構と疾患におけるその破綻(18H02609)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス顆粒 / 液液相分離 / がん / プロテオミクス / 液-液相分離 (他10件)
【概要】ストレス顆粒(SG)は特定のストレス刺激下で、液-液相分離現象を介して形成される細胞質内構造体であり、その本体はmRNAおよびRNA結合蛋白質等からなる複合体である。本研究では、SGの形成機構、生理機能、および疾患との関連を包括的に解明することを目標に解析を行った。まず、SGの構成分子を網羅的に同定するため、近接依存性タンパク質標識法を活用した新たな手法を開発して探索を行い、新規構成分子を多数同定...
❏Wntシグナルの新規標的制御異常による大腸腫瘍の発生機序の解明(17H03575)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】古川 洋一 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20272560)
【キーワード】がん / シグナル伝達 / Wnt
【概要】古典的Wntシグナルによって正に制御される新規分子FRMD5と、負に制御される新規分子IFIT2を同定した。大腸がんにおけるFRMD5の発現増加は浸潤との関連を認め、FRMD5発現が高い腫瘍は予後不良であることが判明した。一方、IFIT2発現が低い細胞は増殖やアポトーシス抵抗性と関連することを見出した。さらにIFIT2の発現を制御する転写因子としてIRF1を同定し、Wnt活性化によるIFIT2発現...
【医歯薬学】薬学:がん転移シグナル伝達を含む研究件
❏ASKファミリー分子によるがん転移制御機構の解明(15K14445)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】名黒 功 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80401222)
【キーワード】がん転移 / ASK1 / シグナル伝達
【概要】本研究では、ASK1ノックアウトマウスが顕著にがん転移に対して耐性になるという知見に基づき、ASK1ががん転移の際どのような細胞種で機能するかについて分子メカニズムを含めて解析した。組織特異的コンディショナルノックアウトマウスを用いて、ASK1が少なくとも血小板と内皮細胞という複数の“場”においてがん転移に寄与することを明らかにした。特に、血小板においては、ASK1欠損により複数のリン酸化シグナル...
❏ヨーロッパなどががん研究先進国との研究交流(09042009)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特定領域研究(A)
【研究期間】1999
【研究代表者】黒木 登志夫 昭和大学, 腫瘍分子生物学研究所, 所長 (90006073)
【キーワード】がん遺伝子 / がん抑制遺伝子 / シグナル伝達 / がん細胞 / DNA修復 (他9件)
【概要】1.研究背景: がん遺伝子の発見をきっかけに、がん研究は遺伝子の時代に入り、欧米のがん研究先進国を中心に激しい研究競争を繰り広げている。地理的に隔離されているわが国の研究者は、研究者との直接の討論、情報、資料交換に自ら制限があり、ともすると孤立しかねない。この問題点を克服するため、わが国の第一線の研究者を積極的にがん研究先進国に送る必要がある。本研究は、ヨーロッパのがん研究先進諸国との研究交流を目...
【医歯薬学】薬学:キナーゼシグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧のキナーゼ反応増強作用による環境ストレス応答の新奇制御機構(21H02422)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】舘林 和夫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50272498)
【キーワード】高浸透圧 / MAPキナーゼ経路 / リン酸化 / 酵母 / 出芽酵母 (他9件)
【概要】本研究では、酵母の高浸透圧応答性Hog1 MAPK経路で見出した高浸透圧による細胞質局在キナーゼのリン酸化増強作用の仕組みの解析を行なった。リン酸化増強の作用点として(1)Pbs2 MAP2K-Hog1 MAPK反応過程、(2) Ssk2 MAP3K-Pbs2 MAP2K反応過程の2つが存在する。特に(2)のリン酸化増強については仕組みが全く不明であるため、(2)に焦点を当てて解析した。まず、高浸...
❏プロテオミクスによるヒト子宮内膜機能を担うシグナル分子群の探索(22791547)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】西川 明花 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60445236)
【キーワード】子宮内膜 / シグナル伝達 / 脱落膜化 / 着床 / キナーゼ (他6件)
【概要】本研究では,子宮内膜の増殖・分化に伴って活性化されるチロシンキナーゼSRCが関与する細胞内シグナル伝達経路を,主にプロテオミクスの手法を用いて分子レベルで解明し,着床ならびに妊娠成立・維持における役割を明らかにすることを目的とする.その研究のための主要なマテリアルとして,活性化型SRCのアデノウイルスベクターの作成を試みたが,最終的には作成には至っていない.しかし,内膜分化の指標となるレポーターの...
❏生理学的モデルに基づいた分子標的薬による副作用発現プロファイルの予測(21390041)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】鈴木 洋史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
【キーワード】癌 / 薬剤反応性 / キナーゼ / 分子標的薬 / オフ・ターゲット (他17件)
【概要】チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)であるerlotinibおよびsunitinib投与時に出現する種々の副作用は、off-targetキナーゼ、STK10およびPHKG1/2に対する阻害を考慮することで説明可能であることが明らかとなった。TKIによる副作用発現予測には、臨床血中濃度におけるoff-targetキナーゼの阻害率を考慮することが極めて重要であると考えられた。 ...
【医歯薬学】薬学:炎症シグナル伝達を含む研究件
❏RANKL逆シグナルが自己免疫疾患の病態に及ぼす影響の解析(22H02770)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60401072)
【キーワード】シグナル伝達 / RANKL逆シグナル / 自己免疫疾患 / 炎症
【概要】
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏炎症抑制と組織修復を促す細胞シグナルの解明(25221305)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 炎症 / マクロファージ / 制御性T細胞 (他23件)
【概要】免疫システムは正負のシグナルがバランスを保って進行することで恒常性が維持され、この破綻がアレルギー疾患などの免疫疾患につながる。本研究はこのような免疫応答の恒常性を支えるサイトカインとそのシグナル制御の基本原理の解明し、疾患治療に応用することを目的とする。本研究では免疫を負に制御し炎症応答を収束させる3つの重要な因子を見出した。第一は核内オーファン受容体NR4aで制御性T細胞の発生維持に必要である...
【医歯薬学】薬学:マクロファージシグナル伝達を含む研究件
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏心臓マクロファージの新たな分子制御機構の解明と心不全における機能解析について(16K19387)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中山 幸輝 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70721885)
【キーワード】心不全 / マクロファージ / 慢性炎症 / エピゲノム / 循環器・高血圧 (他8件)
【概要】心不全は依然として罹患率と死亡率が高く、病態生理の解明は急務である。我々はこれまでに、マウスの心臓マクロファージが心臓恒常性維持に必須であり、心臓マクロファージ由来のAmphiregulinが心筋細胞保護的作用を持つ事を示した。これら細胞特異的遺伝子発現の転写調節に関して、ATAC-seqで心臓マクロファージのエピゲノム解析を行った。心不全モデルや老化マウスを用いて比較解析し、心臓マクロファージの...
❏炎症抑制と組織修復を促す細胞シグナルの解明(25221305)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 炎症 / マクロファージ / 制御性T細胞 (他23件)
【概要】免疫システムは正負のシグナルがバランスを保って進行することで恒常性が維持され、この破綻がアレルギー疾患などの免疫疾患につながる。本研究はこのような免疫応答の恒常性を支えるサイトカインとそのシグナル制御の基本原理の解明し、疾患治療に応用することを目的とする。本研究では免疫を負に制御し炎症応答を収束させる3つの重要な因子を見出した。第一は核内オーファン受容体NR4aで制御性T細胞の発生維持に必要である...
【医歯薬学】薬学:転写シグナル伝達を含む研究件
❏高等植物における硝酸応答型遺伝子発現の制御メカニズム(22380043)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 生物生産工学研究センター, 准教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸応答 / 硝酸シグナル / 遺伝子発現 / 転写因子 (他10件)
【概要】植物の主要な窒素源である硝酸態窒素は植物体内でシグナル伝達物質としても働き、硝酸同化関連酵素遺伝子を含む多様な遺伝子の発現を制御している。この硝酸応答型の遺伝子発現の分子機構を明らかにすることを目的として、本研究では、シロイヌナズナを用いて硝酸応答のための鍵転写因子としてNLP転写因子群を同定した。また、NLPは翻訳後制御によって活性化され、活性化されたNLPが硝酸応答性遺伝子の大多数の発現を担っ...
❏サイクリン依存性リン酸化酵素Cdk9を標的とした心不全治療の開発(18390239)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】佐野 元昭 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30265798)
【キーワード】心肥大 / 転写 / エネルギー代謝 / シグナル伝達 / P-TEFb (他10件)
【概要】Cdk9活性化による遺伝子発現様式の変化の分子生物学的機構の解明 これまでPGC-1αの活性制御に関する研究は代謝需要に応じてmRNAレベルでその発現が誘導されるというこの転写共役因子に特異的な性質に注目が集まり、タンパク質としてのPGC-1αの機能制御、翻訳後修飾によるPGC-1αの機能制御、病態時におけるPGC-1αの機能異常、に関する研究は非常に遅れていた。我々は、(1)PGC-1αはユビキ...
【医歯薬学】薬学:転写因子シグナル伝達を含む研究件
❏植物における硝酸シグナル伝達の総合理解(18H03940)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸応答 / 遺伝子発現 / シグナル伝達 / 窒素栄養 (他15件)
【概要】硝酸応答を担うNLP転写活性化因子が直接、発現を誘導する遺伝子として新たにホメオドメン-ロイシンジッパー型(HB)転写因子遺伝子を同定した。このHB転写因子の機能欠損変異株は斑入りの表現型を示し、また、この機能欠損変異株の葉肉細胞の多くで葉緑体の発達の異常が起こっていることを明らかにした。さらに、HB転写因子の欠損変異体のトランスクリプトーム解析により、HB転写因子は葉緑体の発達や機能維持に関わる...
❏根の形態形成を制御するGRAS/IDDファミリーによる転写制御機構の構造研究(17K07448)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】平野 良憲 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (50452529)
【キーワード】X線結晶構造解析 / 転写制御 / 分子認識 / GRASファミリー / 結晶構造解析 (他14件)
【概要】植物の根の形態形成に関与するGRASファミリーと転写因子IDDファミリーの相互作用に着目して、構造生物学的・生化学的手法を用いてより詳細な転写制御の分子機構の解析を行った。GRASファミリーのSCL3とIDDファミリー複合体のX線結晶構造解析を行った結果、既存のGRAS-IDD相互作用とは異なる新規の相互作用であることが明らかとなった。また、生化学的な解析から転写因子IDDファミリーとGRASタン...
❏維管束幹細胞の多分化能の分子基盤(16H06377)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】福田 裕穂 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任教授 (10165293)
【キーワード】発生・分化 / 転写因子 / 維管束 / シグナル伝達 / 植物生理 (他7件)
【概要】多細胞生物は多様な細胞が密に作用し合って個体としての機能を果たす。私たちは、この多様な細胞が作られる仕組みを理解するために、植物の維管束幹細胞をモデルにして、その形成から分化までの過程を解析した。その結果、植物幹細胞のもつ多分化能の維持とその分化決定を制御する複数の鍵転写因子を発見するとともに、GSK3のキナーゼ活性などのように細胞内酵素活性が分化のスイッチングを制御していることを明らかにした。...
【医歯薬学】薬学:転写制御シグナル伝達を含む研究件
❏根の形態形成を制御するGRAS/IDDファミリーによる転写制御機構の構造研究(17K07448)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】平野 良憲 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (50452529)
【キーワード】X線結晶構造解析 / 転写制御 / 分子認識 / GRASファミリー / 結晶構造解析 (他14件)
【概要】植物の根の形態形成に関与するGRASファミリーと転写因子IDDファミリーの相互作用に着目して、構造生物学的・生化学的手法を用いてより詳細な転写制御の分子機構の解析を行った。GRASファミリーのSCL3とIDDファミリー複合体のX線結晶構造解析を行った結果、既存のGRAS-IDD相互作用とは異なる新規の相互作用であることが明らかとなった。また、生化学的な解析から転写因子IDDファミリーとGRASタン...
❏新規MAPK基質分子による遺伝子発現制御機構と癌におけるその破綻(15H04703)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】エピゲノム制御 / がん / ERK / MAPキナーゼ / CtBP (他13件)
【概要】ERK経路は細胞増殖を司る情報伝達経路であり、その異常な活性化が発癌を導く。これまでにERKの基質として複数の分子が同定されているが、未知の基質も数多く存在すると考えられており、その解明は癌克服の観点からも重要である。本研究において我々は、ERK基質分子の網羅的な探索を行い、MCRIP1を始めとする複数の新規分子を同定することに成功した。さらに、ERKによるMCRIP1のリン酸化が、転写抑制共役因...
❏植物における硝酸応答の分子基盤の解明(25252014)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 生物生産工学研究センター, 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸シグナル / シグナル伝達 / 転写因子 / 遺伝子発現制御 (他10件)
【概要】植物の窒素栄養環境への適応において硝酸応答型の遺伝子発現は中心的な役割を担う。この硝酸応答型遺伝子発現を担う転写因子はNLPタンパク質群であることを同定していることから、NLP転写因子群を手がかりに、モデル植物であるシロイヌナズナを用いて硝酸応答型遺伝子発現の制御機構の解析を行った。DNAマイクロアレイ解析によって、NLP転写因子群は硝酸応答型遺伝子発現のほとんどを制御しているマスターレギュレータ...
【医歯薬学】薬学:転写調節シグナル伝達を含む研究件
❏ロイシンの生体調節因子としての機能の解明とその構造生物学的研究(24580137)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】富田 武郎 東京大学, 生物生産工学研究センター, 助教 (50447364)
【キーワード】ロイシン / 生体調節因子 / 好熱菌 / グルタミン酸脱水素酵素 / シグナル伝達 (他10件)
【概要】アミノ酸センサーであることが予想された好熱菌Thermus thermophilusのSraAと相互作用するタンパク質を探索した結果、トリプトファン生合成経路の酵素TrpDが同定された。生化学的解析の結果、SraAが生合成の最終産物であるトリプトファンを感知し、TrpDにそのシグナルを伝え、活性阻害を行うという新規なフィードバック阻害が存在することが明らかになった。また、ロイシンによってアロステリ...
❏シナプス可塑性関連遺伝子Arcの神経特異的・活動依存的発現制御の分子機構(21500301)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】奥野 浩行 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80272417)
【キーワード】シナプス / 脳・神経 / ゲノム / 転写調節 / Arc (他9件)
【概要】神経特異的前初期遺伝子Arcはシナプスの長期可塑性や長期記憶形成に関わり、その発現は神経活動によって制御されている。本研究においては、まず、このArcの活動依存性を担うゲノム領域を決定し、この転写調節に関わる因子を同定した。また、Arc遺伝子産物であるArcタンパクがシナプスに局在し、グルタミン酸受容体の動態を制御する新たな機構を明らかにした。 ...
❏Smadによるシグナル伝達と細胞生物学的作用の研究(11480215)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
【キーワード】TGF-β / DNAマイクロアレイ / 浸潤 / 受容体 / Smad (他13件)
【概要】1.BMPによるC2C12細胞の骨芽細胞への分化にSmadがどのように関わっていくかを、アデノウィルスベクターによる発現系を用いて検討した。BMP処理を行った細胞で、ALP活性の上昇が認められるが、Smad1及びSmad5を過剰発現された細胞ではその活性が更に増強された。抑制型Smadを過剰発現させた細胞では、逆にALP活性の低下が認められた。C2C12細胞の骨芽細胞様分化誘導におけるBMP-4と...
【医歯薬学】薬学:免疫応答シグナル伝達を含む研究件
❏サイトカインによる炎症と抗炎症のバランス制御機構の解明(22249009)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT細胞 (他19件)
【概要】サイトカインは自然免疫系の細胞や獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインのなかで特にTGFβを中心に病原性のTh17と抑制性T細胞Tregの産生のメカニズムを明らかにした。Tregのマスター遺伝子Foxp3はSmad2,Smad3経路によって誘導され、一方Th17はSmadに依存しない経路によって誘導された。Smad非依存性の経路としてJNK-c-junによってEomesderminという遺...
❏Dokファミリー蛋白質群の機能解析(13680774)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】山梨 裕司 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / アダプター / 免疫応答 / 細胞増殖 (他6件)
【概要】チロシンキナーゼ(PTK)は細胞の高次機能に必須の情報伝達分子であり、その役割はSH2やPTBドメインを介した蛋白質間のリン酸化チロシン依存的な会合を制御することにある。申請者らが単離、同定したDokとそのファミリー蛋白質(Dok-2/-3/-4/-5)は、情報伝達の様々な局面でチロシンリン酸化され、SH2を持つシグナル分子をリクルートするドッキング蛋白質である。申請者は、多様なPTKの共通基質で...
【医歯薬学】薬学:免疫学シグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏多様なGPCRのシグナル伝達機構の構造生物学的解明(17H04999)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】核磁気共鳴法 / シグナル伝達 / 膜タンパク質 / Gタンパク質共役型受容体 / 脂質二重膜 (他10件)
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、様々な細胞外からの刺激に応答する膜タンパク質であり、感覚受容・神経伝達など、様々な生理機能に関与している。本研究では、タンパク質の動的な性質を原子レベルで観測可能な核磁気共鳴(NMR)法を用いて、GPCRの一種であるβ2アドレナリン受容体およびアデノシンA2A受容体の解析をおこなった。これにより、β2アドレナリン受容体が化合物依存的に、多様なシグナルを細胞内...
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
【医歯薬学】薬学:免疫細胞シグナル伝達を含む研究件
❏哺乳類細胞における浸透圧ストレス受容・応答機構の解明(国際共同研究強化)(15KK0297)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2016 - 2018
【研究代表者】名黒 功 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80401222)
【キーワード】シングルセル解析 / 浸透圧ストレス / 細胞応答 / 免疫細胞 / シグナル伝達 (他7件)
【概要】本研究では研究代表者がこれまで進めてきた浸透圧ストレス応答に関与する分子について、タンパク質を対象とした新しいシングルセル解析法の一つであるシングルセルウェスタンブロット法を習得して解析を行った。その結果、高浸透圧で発現誘導されるタンパク質の中にほとんどの細胞で一様に発現上昇するものもあれば、細胞によって全く発現しないものと非常に強く発現するものが混在するタンパク質もあることが明らかになった。また...
❏細胞内1分子イメージングによる複数種分子の動態・分子数・相互作用に関する同時定量(18370065)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】徳永 万喜洋 国立遺伝学研究所, 構造遺伝学研究センター, 教授 (00192659)
【キーワード】1分子イメージング / 分子システム / シグナル伝達 / 3次元イメージング / マルチカラーイメージング (他12件)
【概要】生きた細胞で生体分子1個を観る新しい顕微鏡法を開発した。細胞の厚みより薄い局所的照明を用い、従来の楽射照明法よりも最高で8倍のシグナルノイズ比の高画質を得た。生体分子の細胞内における3次元観察とともに、時間と他の分子との相互作用を加えた5次元情報を取得することを可能にした。当方法は、生体分子の動きを、システムとして明らかにする新しい分野を切り拓くツールになる。薄層斜光照明法は、細胞内部だけを薄層状...
【医歯薬学】薬学:免疫抑制剤シグナル伝達を含む研究件
❏β型トランスフォーミング増殖因子レセプターの作用の研究と臨床応用(07557334)
【研究テーマ】病体医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / レセプター / 癌抑制遺伝子 / シグナル伝達 / 増殖抑制 (他13件)
【概要】β型トランスフォーミング増殖因子(TGF-β)は細胞の増殖を抑制するほか多彩な作用をもった生理活性物質である。TGF-βは二種類のセリン-スレオニンキナーゼ型レセプター(I型、II型)によってシグナルを伝達し、細胞内ではSmadという蛋白質を介してシグナルを伝達する。本研究では以下のプロジェクトについて研究を行った。 1)TGF-βI、II型レセプターの種々の疾患における発現:網膜芽細胞腫や扁平上...
❏TGF-βレセプターによるシグナル伝達機構の研究(07457032)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1995
【研究代表者】宮園 浩平 財団法人癌研究會, 癌研究所・生化学部, 部長 (90209908)
【キーワード】TGF-β / レセプター / リン酸化 / シグナル伝達 / 免疫抑制剤 (他8件)
【概要】1. β型トランスフォーミング増殖因子(TGF-β)のII型レセプターによるI型レセプターの活性化 TGF-βはまずII型レセプターに結合し、この結果I型レセプターをリン酸化して活性化するが、そのさいI型レセプターのGSドメインとよばれる構造が重要であることがこれまでに知られている。今回我々は、I型レセプターの膜貫通領域とGSドメインの間に位置する領域(以下、JM領域)のシグナル伝達における重要性...
【医歯薬学】薬学:網膜シグナル伝達を含む研究件
❏光感受性網膜神経節細胞のシグナル伝達系による非視覚光応答の制御メカニズムの解析(22K06308)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】木股 直規 早稲田大学, 理工学術院, 助教 (40822929)
【キーワード】光応答 / メラノプシン / 網膜 / シグナル伝達
【概要】
❏非視覚性の光受容ニューロンにおけるオプシンの機能分化と新たな光シグナリング経路(24657052)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】小島 大輔 東京大学, 理学系研究科, 講師 (60376530)
【キーワード】オプシン / 神経科学 / シグナル伝達 / 光生物学 / 網膜 (他8件)
【概要】概日時計を明暗サイクルに同調させる「概日光受容」は、様々な動物において見出される普遍的な機能である。哺乳類の概日光受容は網膜の光感受性神経節細胞ipRGCが担うが、私どもの研究成果から、ipRGCの光受容蛋白質OPN4が新たなシグナル伝達経路を駆動する可能性が浮かび上がってきた。本研究では、この新規シグナル経路に関与するGタンパク質を同定するとともに、このシグナル経路の光活性化をipRGCにおいて...
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
【医歯薬学】薬学:T細胞シグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏核内シグナル分子によるT細胞分化の制御機構(25460606)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】新田 剛 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30373343)
【キーワード】T細胞 / 胸腺 / TCR / シグナル伝達 / 核 (他9件)
【概要】本研究では、免疫系の司令塔であるT細胞の分化を制御する動作原理の解明を目的とし、T細胞の分化に重要な役割を担う新規分子Themisの機能解析を行った。ThemisはT細胞の核内でアダプター分子Grb2と結合し、核内Grb2量を制御すること、およびThemisの核移行とGrb2結合はT細胞分化制御に必須であることがわかった。一方で、Themisの核移行は末梢T細胞のサイトカイン産生には必要ではなく、...
❏炎症抑制と組織修復を促す細胞シグナルの解明(25221305)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 炎症 / マクロファージ / 制御性T細胞 (他23件)
【概要】免疫システムは正負のシグナルがバランスを保って進行することで恒常性が維持され、この破綻がアレルギー疾患などの免疫疾患につながる。本研究はこのような免疫応答の恒常性を支えるサイトカインとそのシグナル制御の基本原理の解明し、疾患治療に応用することを目的とする。本研究では免疫を負に制御し炎症応答を収束させる3つの重要な因子を見出した。第一は核内オーファン受容体NR4aで制御性T細胞の発生維持に必要である...
【医歯薬学】薬学:腎臓シグナル伝達を含む研究件
❏膜性増殖性糸球体腎炎におけるメサンギウム細胞内シグナルの病態生理学的意義の解明(25461617)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鶴見 晴子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (20632269)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 病理学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 細胞骨格タンパク質 (他14件)
【概要】膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)は、補体調節不全や糸球体への免疫複合体沈着を端緒として発症するが、特徴的なメサンギウム細胞の形態変化がおこるメカニズムは不明である。本研究によりF-actin結合蛋白質EPLINおよび細胞間蛋白質Afadinの正常腎における発現の詳細と膜性増殖性糸球体腎炎などの患者および動物モデルにおける発現変化を解析し、それら分子の発現量により刺激に対する細胞の挙動が変わることが...
❏糸球体上皮細胞シグナル伝達系のプロテオミクス解析による蛋白尿発症機序の解明(20790719)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】張田 豊 横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科, 特任助教 (10451866)
【キーワード】小児腎 / 泌尿器学 / 腎臟 / 蛋白尿 / 糸球体上皮細胞 (他10件)
【概要】腎糸球体濾過機能におけるバリアー機能は糸球体上皮細胞間の細胞接着装置であるスリット膜構造が担っている。最近ではNephrinやNeph1といったスリット膜を構成する蛋白質が同定され、その分子構造が明らかになってきており、さらにNephrinやNeph1がその細胞内領域がチロシンリン酸化により修飾を受けることが報告されている。本研究ではプロテオミクス技術を用いてNephrinのリン酸化によって制御さ...
❏胎生期尿路閉塞による異形成腎、低形成腎発症におけるMAPキナーゼの役割の解明(17591115)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞、組織 / MAPキナーゼ / 発生異常 / p38 (他16件)
【概要】本研究は胎生期尿路閉塞がシグナル伝達の中核的酵素MAPキナーゼの変化を介し、異形成、低形成腎を来すという仮説をin vivoおよびin vitroの実験系を用い検証した。胎生60日で尿路閉塞術を行ったヒツジ胎仔腎は多嚢胞性異形成腎となる。嚢胞上皮において増殖、アポトーシスの亢進、線維化の指標であるTGF-βの発現増加と共にMAPキナーゼの異常(p38、活性型ERK増加、JNK減弱)がみられた。そこ...
【医歯薬学】薬学:自己免疫疾患シグナル伝達を含む研究件
❏RANKL逆シグナルが自己免疫疾患の病態に及ぼす影響の解析(22H02770)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】本間 雅 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60401072)
【キーワード】シグナル伝達 / RANKL逆シグナル / 自己免疫疾患 / 炎症
【概要】
❏SLE関連多型に触発された構造モジュール組換えによる抗原受容体活性化機構の解明(18K08384)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】本田 善一郎 お茶の水女子大学, 保健管理センター, 特任教授 (70238814)
【キーワード】全身性エリテマトーデス / 免疫グロブリンFc受容体 / 膜貫通部位 / 遺伝子多型 / 免疫抑制シグナル (他14件)
【概要】2021年度は前年度に引き続き、保健管理センター医師である申請者が大学における新型コロナウィルス感染症対策の中核的な役割を担ったため、研究へのエフォートを確保することが困難であった。昨年度は抑制型IgG Fc受容体(FcgRIIb)多型(SLE関連膜貫通部多型)I232Tが、抑制機能が減弱しているのみならず、通常のITAM経路以外のメカニズムでBリンパ球を逆説的に活性化する可能性を見出している。ま...
❏サイトカインによる炎症と抗炎症のバランス制御機構の解明(22249009)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT細胞 (他19件)
【概要】サイトカインは自然免疫系の細胞や獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインのなかで特にTGFβを中心に病原性のTh17と抑制性T細胞Tregの産生のメカニズムを明らかにした。Tregのマスター遺伝子Foxp3はSmad2,Smad3経路によって誘導され、一方Th17はSmadに依存しない経路によって誘導された。Smad非依存性の経路としてJNK-c-junによってEomesderminという遺...
【医歯薬学】薬学:薬学シグナル伝達を含む研究件
❏小区分47050:環境および天然医薬資源学関連(0)
【研究テーマ】2020
【研究種目】生理活性
【研究期間】シグナル伝達
【研究代表者】生体分子
【キーワード】有機化学
【概要】
❏動的構造に基づいた創薬標的膜タンパク質の動作機構解明(20K21473)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】シグナル伝達 / 薬学 / 生物物理 / 蛋白質
【概要】(1) モデルタンパク質を用いた安定同位体標識条件の最適化 前年度に引き続き、膜タンパク質などの核磁気共鳴(NMR)解析においてボトルネックとなっている、安定同位体標識技術の開発をおこなった。前年度までに緑色蛍光タンパク質(GFP)の発現量を指標に、培地に添加するアミノ酸や血清などの添加物の量、タイミングの検討を進めてきた。本年度は、モデルタンパク質として20種類のアミノ酸を含むチオレドキシン(T...
❏がん不均一性の克服に寄与する高活性天然物の探索と機能解明(20H03394)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】生理活性 / シグナル伝達 / 生体分子 / 有機化学 / 薬学
【概要】本研究では,がん幹細胞の生存と分裂を支えるがん微小環境で亢進するシグナル分子に作用する天然物から探索することを目的とする.今回,がん選択的にアポトーシスを誘導するトレイル(TRAIL)やエピジェネティック遺伝子転写を制御するポリコーム構成分子の一つであるBMI1のプロモーター阻害作用等に関するスクリーニングを植物成分や真菌等の微生物由来成分を対象として行った. 1)TRAIL耐性胃がん細胞を用いた...
【医歯薬学】薬学:抗生物質シグナル伝達を含む研究件
❏複合培養系の統合深化による新奇抗生物質の探索(25292046)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】尾仲 宏康 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80315829)
【キーワード】複合培養 / 生合成 / 放線菌 / 抗生物質 / 共培養 (他13件)
【概要】現在市販されている抗生物質の約半分は微生物が生産する。ペニシリンの発見以来人類は様々な抗生物質を微生物の培養液から求めている。本研究では複合培養という手法により、抗生物質を生産する微生物(放線菌)が他の微生物(ミコール酸含有細菌)によって刺激を受けることにより、放線菌が生産する抗生物質の種類が増えることが明らかとなったため、この現象がどのようなメカニズムで行われるのか、また、複合培養によって新たな...
❏A-ファクターおよび蛋白リン酸化による放線菌の二次代謝・形態分化の制御機構(06454073)
【研究テーマ】応用微生物学・応用生物化学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】堀之内 末治 東京大学, 農学部, 教授 (80143410)
【キーワード】放線菌 / 自己調節因子 / 抗生物質 / 形態分化 / シグナル伝達 (他7件)
【概要】(1)^3HラベルしたA-ファクターとの結合を指標とし、S. griseusよりA-ファクターレセプターたんぱく質を精製し、遺伝子(arpA)をクローニングした。ArpAは276アミノ酸からなり原核生物にみられるリプレッサータイプの転写制御因子と高いホモロジーを示した。arpAの塩基配列をもとにS. coelicolor A3(2)から2つのarpA相同遺伝子をクローニングした。2つの遺伝子はそれ...
【医歯薬学】薬学:抗体医薬シグナル伝達を含む研究件
❏抗体凝集体による免疫原性関連シグナル誘導の物理化学解析と数理モデル構築(17H03975)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】内山 進 大阪大学, 工学研究科, 教授 (90335381)
【キーワード】バイオ医薬 / 抗体医薬 / 安定性 / 凝集 / タンパク質 (他22件)
【概要】本研究によりバイオ医薬品で発生するタンパク質凝集体の定量的解析手法が確立し、凝集の原因となるストレスの特定に成功し、さらに凝集体の免疫原性との関連性について解明することができた。とくに、プレフィルドシリンジに塗布されたシリコンオイルとタンパク質が複合体となった際の免疫原性への影響は顕著であり、製剤における容器設計の重要性がより明確となった。また、従来から提唱されてきた、コロイド安定性と構造安定性に...
❏口腔癌におけるSlit/Roboシグナル作用機構の解析とバイオマーカーの開発(16K11716)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安部 貴大 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20383250)
【キーワード】口腔がん / Robo1 / 口腔癌 / robo1 / 抗体医薬 (他9件)
【概要】口腔がんの有効なバイオマーカーの創出には至っていない。本研究は、近年神経発生における軸索誘導分子として知られるRobo1が、悪性腫瘍にも深く関わっていることに着目し、口腔扁平上皮癌に対する発現、作用を検証した。細胞株を用いたSlit/Roboシグナルの解析、また臨床検体を用いた発現様式について、mRNAおよびタンパク質レベルで解析を行った。悪性度によって発現様式が異なること、多段階での発癌過程にお...
【医歯薬学】薬学:薬剤反応性シグナル伝達を含む研究件
❏キナーゼ阻害薬による手足症候群発症機序の解析(24659069)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】鈴木 洋史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
【キーワード】薬剤反応性 / 薬理学 / シグナル伝達 / 癌 / 生体分子
【概要】手足症候群は、一部のチロシンキナーゼ阻害薬によって高頻度に誘発される副作用であり、時として治療の中断を余儀なくされるほどの重篤な臨床像を呈する。本研究の開始当初は、FLT3阻害が単独で手足症候群の誘発に関与する可能性を想定していたが、その後臨床開発が進んだ新規薬物の情報も併せて解析した結果、単独分子の阻害のみで説明することは困難であることが判明した。検討を進めた結果、VEGFR阻害が共通要因であり...
❏生理学的モデルに基づいた分子標的薬による副作用発現プロファイルの予測(21390041)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】鈴木 洋史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
【キーワード】癌 / 薬剤反応性 / キナーゼ / 分子標的薬 / オフ・ターゲット (他17件)
【概要】チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)であるerlotinibおよびsunitinib投与時に出現する種々の副作用は、off-targetキナーゼ、STK10およびPHKG1/2に対する阻害を考慮することで説明可能であることが明らかとなった。TKIによる副作用発現予測には、臨床血中濃度におけるoff-targetキナーゼの阻害率を考慮することが極めて重要であると考えられた。 ...
【医歯薬学】薬学:薬理学シグナル伝達を含む研究件
❏エネルギー代謝維持多臓器間サーキットのハブ臓器としての腎臓の意義と代謝性腎症(17H01562)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 裕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40252457)
【キーワード】慢性腎臓病 / MKD / 臓器連関 / SGLT2 / NAD (他22件)
【概要】糖尿病性腎症を始めとする代謝異常に基づくCKDをMKD(Metabolic Kidney Disease)ととらえMKDにおいては、心蔵、肝臓、脂肪組織、腸管に機能・構造的障害が続発的に発症し、全身のエネルギー代謝の障害を引き起こす。MKDでのSGLT2の発現調節、肝臓由来のケトン体の意義、腸内環境の偏倚によるインスリン抵抗性の発症などを解明した。更にMKDによるエネルギー代謝障害が、MKDの病態...
❏Diabetic tubulopathyの病態解明とその先制医療への応用(16H05315)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】脇野 修 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (50265823)
【キーワード】糖尿病性腎錠 / 近位尿細管 / Rho / Sirtuin / PHD2 (他23件)
【概要】Diabetic Tubulopathyを糖尿病における腎合併症の主たる治療ターゲットとする治療戦略を確立する研究を推進し、その分子標的として小分子G蛋白RhoA、組織虚血センサーPHD2、NAD依存性脱アセチル化酵素Sirtuinそして近位尿細管の糖再吸収担体SGLT2を設定した。これら機能分子の近位尿細管での糖尿病性腎臓病超早期での活性化をまず明らかとし、組織学的変化として近位尿細管細胞の肥大...
❏キナーゼ阻害薬による手足症候群発症機序の解析(24659069)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】鈴木 洋史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
【キーワード】薬剤反応性 / 薬理学 / シグナル伝達 / 癌 / 生体分子
【概要】手足症候群は、一部のチロシンキナーゼ阻害薬によって高頻度に誘発される副作用であり、時として治療の中断を余儀なくされるほどの重篤な臨床像を呈する。本研究の開始当初は、FLT3阻害が単独で手足症候群の誘発に関与する可能性を想定していたが、その後臨床開発が進んだ新規薬物の情報も併せて解析した結果、単独分子の阻害のみで説明することは困難であることが判明した。検討を進めた結果、VEGFR阻害が共通要因であり...
【医歯薬学】薬学:構造生物学シグナル伝達を含む研究件
❏多様なGPCRのシグナル伝達機構の構造生物学的解明(17H04999)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80737940)
【キーワード】核磁気共鳴法 / シグナル伝達 / 膜タンパク質 / Gタンパク質共役型受容体 / 脂質二重膜 (他10件)
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、様々な細胞外からの刺激に応答する膜タンパク質であり、感覚受容・神経伝達など、様々な生理機能に関与している。本研究では、タンパク質の動的な性質を原子レベルで観測可能な核磁気共鳴(NMR)法を用いて、GPCRの一種であるβ2アドレナリン受容体およびアデノシンA2A受容体の解析をおこなった。これにより、β2アドレナリン受容体が化合物依存的に、多様なシグナルを細胞内...
❏薬理学的に重要なGPCRのシグナルバイアスの構造生物学的解析(15K18843)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】幸福 裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (80737940)
【キーワード】構造生物学 / NMR / 膜タンパク質 / シグナル伝達 / GPCR
【概要】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)のリガンドには、Gタンパク質とアレスチンを介したシグナル伝達経路の一方を選択的に活性化するものが知られており、この現象を「シグナルバイアス」と呼ぶ。本研究では、薬理学的に重要なGPCRについて、メチオニンメチル基に由来するNMRシグナルを、通常のリガンドが結合した状態とバイアスリガンドが結合した状態で解析した。その結果、GPCRは不活性型構造に加えて複数の活性型...
❏GPCRの、バイアスを含むシグナル制御機構の構造生物学的解明(25460033)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】上田 卓見 東京大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (20451859)
【キーワード】GPCR / NMR / 膜タンパク質 / 構造生物学 / 膜蛋白質 (他8件)
【概要】NMRシグナルの感度を従来法の 5 倍以上とする、昆虫細胞発現系で重水素化したタンパク質を調製する手法を開発した。加えて、重水素化を施した上で、rHDLの脂質二重膜中に再構成したb2ARを調製して、各種リガンド結合状態のNMRスペクトルを取得することにも成功した。その結果、rHDL中では、活性型の量比がミセル中より多く、交換速度がミセルにおける値の数分の一であることが示された。 さらに、アレスチン...
【医歯薬学】薬学:ノックアウトマウスシグナル伝達を含む研究件
❏糸球体濾過障壁の恒常性維持におけるGpr116受容体の作用機構(16K07344)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中村 信大 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (80361765)
【キーワード】受容体 / 血管内皮細胞 / 腎蔵 / シグナル伝達 / 糸球体 (他9件)
【概要】本研究では,まず,Gpr116が腎糸球体の血管内皮細胞に局在することを免疫電顕で明らかにした。次に,正常マウスとGpr116欠損マウスの糸球体血管内皮細胞の遺伝子比較解析を行い,Gpr116欠損によって変動する遺伝子を同定した。また,Gpr116の細胞内シグナル伝達経路については,Gpr116の過剰発現によって活性化状態に変化する細胞内シグナル伝達分子の候補の絞り込みができた。さらに,Gpr116...
❏心血管系の発生・形態形成に働くシグナル伝達機構の研究(15H04883)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中川 修 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (40283593)
【キーワード】心血管系 / 発生 / 形態形成 / シグナル伝達 / 転写調節因子 (他10件)
【概要】心血管発生・形態形成は多様な細胞間・細胞内情報伝達系・遺伝子発現調節機構によって制御され、ヒト先天性心疾患の病因として転写調節因子やシグナル伝達因子の変異・機能異常が重要である。本研究では心血管発生・形態形成に重要な情報伝達系において重要な遺伝子群の欠損によるマウスモデルにおける異常を詳細に解析するとともに、それら遺伝子の発現制御機構の解明につながる知見を得た。本研究の成果は心血管発生・形態形成の...
❏自然免疫系活性化につながる新規核酸認識機構の解析(24590574)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柳井 秀元 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (70431765)
【キーワード】自然免疫 / シグナル伝達 / サイトカイン / 核酸 / ノックアウトマウス (他11件)
【概要】ウイルスや細菌などの感染に際し、病原体由来核酸は自然免疫受容体によって認識され、免疫応答を強く活性化する。この応答は感染防御に必須であり、その詳細を明らかにすることは重要である。我々は、病原体由来核酸を模した核酸アナログと結合する分子(NAS1及びNAS2)を同定した。これらの分子についてコンディショナルノックアウトマウスを作製し、NAS1が核酸による刺激時のI型IFNやIL-12p40の産生に関...
【医歯薬学】薬学:バイオテクノロジーシグナル伝達を含む研究件
❏抗体凝集体による免疫原性関連シグナル誘導の物理化学解析と数理モデル構築(17H03975)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】内山 進 大阪大学, 工学研究科, 教授 (90335381)
【キーワード】バイオ医薬 / 抗体医薬 / 安定性 / 凝集 / タンパク質 (他22件)
【概要】本研究によりバイオ医薬品で発生するタンパク質凝集体の定量的解析手法が確立し、凝集の原因となるストレスの特定に成功し、さらに凝集体の免疫原性との関連性について解明することができた。とくに、プレフィルドシリンジに塗布されたシリコンオイルとタンパク質が複合体となった際の免疫原性への影響は顕著であり、製剤における容器設計の重要性がより明確となった。また、従来から提唱されてきた、コロイド安定性と構造安定性に...
❏複合培養系の統合深化による新奇抗生物質の探索(25292046)
【研究テーマ】応用微生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】尾仲 宏康 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80315829)
【キーワード】複合培養 / 生合成 / 放線菌 / 抗生物質 / 共培養 (他13件)
【概要】現在市販されている抗生物質の約半分は微生物が生産する。ペニシリンの発見以来人類は様々な抗生物質を微生物の培養液から求めている。本研究では複合培養という手法により、抗生物質を生産する微生物(放線菌)が他の微生物(ミコール酸含有細菌)によって刺激を受けることにより、放線菌が生産する抗生物質の種類が増えることが明らかとなったため、この現象がどのようなメカニズムで行われるのか、また、複合培養によって新たな...
【医歯薬学】薬学:ユビキチンシグナル伝達を含む研究件
❏インスリン/IGFシグナルを修飾するIRSのモノユビキチン化の制御機構の解明(17K08625)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / IGF / シグナル伝達 / インスリン受容体基質 / ユビキチン (他11件)
【概要】インスリン/インスリン様成長因子(IGF)は動物の代謝調節や成長に重要である。これらが標的細胞に作用して起こす細胞内シグナルに異常が生じると、糖尿病やがんの発症につながる。本研究では、シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)のモノユビキチン化レベルが複数のユビキチンリガーゼと脱ユビキチン化酵素によって制御され、新しいメカニズムでシグナル強度を調節していることを発見した。さらに、これらの酵素...
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
❏Lys63型ポリユビキチン化修飾による細胞内シグナル伝達及び発癌機構の解明(23770203)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】合田 仁 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (90361617)
【キーワード】ユビキチン / 細胞内シグナル伝達 / 発癌 / 自然免疫応答 / 翻訳後修飾 (他7件)
【概要】ポリユビキチン化は、ユビキチンと呼ばれる低分子量タンパク質が標的タンパク質に鎖状に重合する現象である。ユビキチンの結合様式によって異なるパターンのポリユビキチン鎖が生じ、標的タンパク質に対して異なる生理作用を及す。本研究では、63番目のリジン残基を介して重合するポリユビキチン化 (K63型ポリユビキチン化)されたタンパク質を、細胞抽出液から精製する手法を開発した。さらに、レトロウイルスHTLV-1...
【医歯薬学】薬学:制御性T細胞シグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏T細胞分化制御のシステムバイオロジー(25670234)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 転写因子 / ヘルパーT細胞 / 制御性T細胞 (他9件)
【概要】ヘルパーT細胞は免疫制御の中心を担う細胞である。近年、Th1, Th2以外に多くのサブタイプ(Th9, Th17, iTreg等)が存在していることが知られるようになってきた。本研究ではTGFβのシグナル伝達経路を中心にヘルパーT細胞各サブタイプへの分化制御機構の解明を行った。まずTGFβとIL-4によるTh9分化にはSmad2/3に依存し、さらにIRF4との共同作用が必要であることを明らかにした...
【医歯薬学】薬学:ライブイメージングシグナル伝達を含む研究件
❏植物のポジティブな花粉排除機構の解明(18H02456)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】藤井 壮太 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (90716713)
【キーワード】受粉 / 雌蕊 / 花粉 / シグナル伝達 / ライブイメージング (他10件)
【概要】(i)ポジティブな花粉排除機構の新奇遺伝変異のスクリーニング 昨年度までで、シロイヌナズナ種内の遺伝的多様性について新たな変異を見出し、NGS解析を行いながら現在原因となる分子を探索した.現在、候補原因因子を同定している段階であり、引き続き機能解析を行う. (ii)花粉排除機構を打破する化合物のスクリーニング ケミカルスクリーニングに向けて、100種類異常のSPRI1のアミノ酸置換体の機能解析を行...
❏記憶学習において働くインスリンシグナル伝達経路の新奇制御機構の解明(21700345)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】富岡 征大 東京大学, 理学系研究科, 助教 (40466800)
【キーワード】インスリン / PI3キナーゼ / シグナル伝達 / 感覚応答 / 行動 (他11件)
【概要】インスリンシグナル伝達は、エネルギー代謝などの末梢における働きに加えて、中枢神経系においても働く重要な分子経路である。私は、線虫の摂食に関連した学習において働くインスリン様シグナル伝達経路に着目し、その詳しい制御機構を明らかにすることを目的として研究を行った。主な研究成果として、線虫のインスリン様分子INS-1は餌の感覚応答に関わる神経から分泌され、学習に必要な化学物質受容神経に作用し、この神経の...
【医歯薬学】看護学:イメージンクシグナル伝達を含む研究件
❏カルシニューリンの光操作による神経機能の解明(17K13270)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】蛍光イメージング / 神経可塑性 / Ca2+シグナリング / 光操作 / シナプス可塑性 (他11件)
【概要】カルシニューリンは記憶・学習に重要な役割を果たしていますが、どうやってその機能を実現しているかを理解するためには、生きた神経細胞でその動きや酵素活性を「見える化」し、人為的に操作する手法が必要になります。本研究では、カルシニューリンとCaMKIIの動きを「見える化」し、以前申請者が開発した光刺激と酵素活性を計測する方法を改良し、より細かく速い応答を見えるようにしました。そして、人為的な光刺激によっ...
❏腸内細菌代謝産物による消化管ホルモン分泌調節メカニズムの解明(17K08529)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】坪井 貴司 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80415231)
【キーワード】開口分泌 / イメージング / 生理学 / シグナル伝達 / 消化管ホルモン
【概要】消化管ホルモンであるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)は、小腸内分泌L細胞から分泌され、食餌由来成分や腸内細菌代謝産物により、分泌される。しかし、その詳細な制御機構は不明である。腸内細菌代謝産物の一種であるL-グルタミンを小腸内分泌L細胞に投与すると、GLP-1分泌が促進された。このL細胞には、味覚受容体の一種であるTAS1R3が発現していた。そこで、TAS1R3変異小腸内分泌L細胞を作成し、...
❏神経細胞における動的な生化学情報処理機構の解明(26830043)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】Ca2+シグナル / シナプス可塑性 / シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 (他11件)
【概要】脳機能を理解するためには、複雑な脳の中での神経活動とそれによって活性化される生化学反応を計測し、演算を理解する必要がある。神経細胞での生化学演算を計測するために、本研究では非常にダイナミックレンジを改善した新型のCa2+依存的酵素に対するプローブを開発した。そして、これらのプローブを用いて、Ca2+依存的リン酸化酵素(CaMKII)と脱リン酸化酵素(カルシニューリン)の活性化の時空間的プロファイル...
【医歯薬学】看護学:タイトジャンクションシグナル伝達を含む研究件
❏β1インテグリン/RhoK介在性・新規血管内皮透過性制御機構の解明(17K16129)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】伊澤 良兼 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90468471)
【キーワード】血管透過性 / 血液脳関門 / タイトジャンクション / β1インテグリン / 脳血管障害 (他15件)
【概要】当研究は脳虚血モデルマウスを用い、血管透過性亢進メカニズムの解明を行った。虚血中心部においては、虚血後3時間以内に70kDa RITC dextranが血管外に漏出する可能性が示された。また、24時間の虚血暴露により、毛細血管だけでなく、径の大きい細小動脈においても血管透過性が亢進する様子が確認された。当研究と同時並行で行われた頭部MR(Myelin map)を用いた観察研究では、深部白質病変にお...
❏上皮細胞シートシステムの構築における細胞間接着装置・アピカル膜複合体の役割(24247037)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】月田 早智子 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (00188517)
【キーワード】上皮細胞シート / 細胞間接着装置 / アピカル膜 / イオン・水フロー / クローディン (他14件)
【概要】本研究では、「上皮細胞がバリアー機能のあるシートを形成するとき、細胞間接着装置・アピカル膜はどのような分子基盤で構造的・機能的に統合されて、巧妙な生体機能制御システムが創出されるか?」 を課題とした。まず第一に、細胞間接着装置タイトジャンクション(TJ)を構成するクローディン(TJ)の構造と機能について、結晶構造解析や細胞・マウスレベルで解析を進めた。一方で、アピカル膜機能制御について、TJを起点...
【医歯薬学】看護学:老化シグナル伝達を含む研究件
❏老化細胞の分泌する新規老化誘導因子の機能解析(21H02693)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任教授 (70150745)
【キーワード】老化 / 寿命 / 代謝 / がん化 / シグナル伝達
【概要】我々は、老化に関与する可能性がある分泌タンパク質としてNTを見出したので、NTが老化・代謝・がん化に与える影響をさらに具体的に明らかにすることを目的として研究を進めた。 本年度までの研究成果から、NTはヒト線維芽細胞IMR90細胞の老化を惹起する機能を有することを示唆する結果が得られている。本年度は、まずNT欠損マウス胎児より調製したMEFを用いた解析を行った。その結果、NT欠損マウス由来のMEF...
❏長寿変異マウスを用いた老化の分子機構の解明(17H01537)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任教授 (70150745)
【キーワード】老化 / SASP / RNA結合タンパク質 / 転写後調節 / 寿命 (他9件)
【概要】我々は、RNA結合蛋白質Mex3Bの欠損マウスが野生型と比較して寿命が優位に延長し、さらに細胞老化も阻害されていることを見出した。近年、細胞老化(senescence)と個体の老化を結びつける現象としてSASP(老化した細胞がサイトカイン、成長因子、細胞外基質など多種の蛋白質を細胞外に放出する現象)が注目されている。本研究 において、我々はMex3BがSASPにおいて細胞外放出されるタンパク質群の...
❏環境変化に応答してRho1GTPaseがシグナルアウトプットを変化させる仕組み(16H04781)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉田 知史 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (60519320)
【キーワード】RhoGTPase / PKC / PP2A / 酵母 / Rho1 (他17件)
【概要】出芽酵母Rho1GTPaseはヒト発がん遺伝子RhoAの相同遺伝子でストレス応答時にはPKCを介したMAPキナーゼ経路の活性化を、栄養増殖時にはPP2Aを介した細胞壁合成を促進することが知られている。しかしRho1がどのようにしてPKCとPP2Aという2種類の異なる標的を使い分けているのかは謎であった。本研究では①Rho1-PKC経路とRho1-PP2A経路はそれぞれポジティブフィードバックによっ...
【医歯薬学】看護学:線維化シグナル伝達を含む研究件
❏肝臓の幹/前駆細胞の性状解析と肝再生・病態における役割(13F03750)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 肝臓 / 発がん (他15件)
【概要】重篤な、あるいは、慢性的な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な肝前駆細胞(LPC)が活性化して組織の再生に寄与している。LPCは、肝線維化や肝がん等の病態に関連することが長らく指摘されているものの、その実態や機序は未解明である。本研究課題では、LPCと、これの制御に関わるニッチとの相互作用に注目して、両者の性状・制御機構および肝臓の病態における役割の一端を明らかにすることを目的とした。 前...
❏FGFシグナルを軸とした細胞間相互作用による肝臓の再生と病態の制御機構の解明(24590342)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】伊藤 暢 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (50396917)
【キーワード】再生医学 / シグナル伝達 / 肝臓 / 組織幹細胞 / 細胞・組織 (他7件)
【概要】重篤な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な幹/前駆細胞(肝前駆細胞)が出現して、再生過程に寄与すると考えられている。しかしながら、肝前駆細胞の誘導・増殖・分化を制御する分子機構の詳細や、これと肝線維化や肝がん等の病態との関連の実態や機序は不明である。種々のマウス肝障害モデルを用いた、FGF7を中心とする細胞間相互作用に着目した解析により、肝前駆細胞の動態を制御する新たなシグナル伝達経路や転...
❏胎生期尿路閉塞による異形成腎、低形成腎発症におけるMAPキナーゼの役割の解明(17591115)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞、組織 / MAPキナーゼ / 発生異常 / p38 (他16件)
【概要】本研究は胎生期尿路閉塞がシグナル伝達の中核的酵素MAPキナーゼの変化を介し、異形成、低形成腎を来すという仮説をin vivoおよびin vitroの実験系を用い検証した。胎生60日で尿路閉塞術を行ったヒツジ胎仔腎は多嚢胞性異形成腎となる。嚢胞上皮において増殖、アポトーシスの亢進、線維化の指標であるTGF-βの発現増加と共にMAPキナーゼの異常(p38、活性型ERK増加、JNK減弱)がみられた。そこ...
【医歯薬学】看護学:脳神経疾患シグナル伝達を含む研究件
❏興奮/抑制バランスを制御した培養神経回路によるてんかん発作発生機構の解明(19H04437)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経 / 細胞・組織 / 神経工学 / 微小電極アレイ / 脳・神経 (他8件)
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏自律神経活動変調に起因する心房細動発症機構の解明(18K19902)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ
【概要】自律神経系の活動変調による心房細動の発症機序の解明に向けて,培養心筋細胞の興奮伝播を空間パターンに着目して解析した.結果,心筋細胞の純度や密度に依存してリエントリー様の活動が発生することを示した.さらに,高密度に電極を配置した計測デバイスを用いてヒト心筋細胞の伝播パターンを解析したところ,同じ位置でも伝播の方向によって伝播速度が異なることを示した.以上は,不整脈発生の機序解明に向けて重要な知見であ...
❏変異型化したSOD1のクリアランス機構とその破綻によるALS発症機構の解明(17H06622)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2017-08-25 - 2019-03-31
【研究代表者】藤澤 貴央 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (50636644)
【キーワード】筋萎縮性側索硬化症 / ALS / SOD1 / シグナル伝達 / 脳神経疾患
【概要】筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis ; ALS)の原因遺伝子の一つであるCu/Zn superoxide dismutase (SOD1) は、遺伝子変異により構造変化を起こして細胞毒性を発揮する。これまでに我々は、野生型SOD1もストレス状況下では変異型様構造をとることを見出していたが、そのクリアランス機構については全く不明であった。そこで、変異型様S...
【医歯薬学】看護学:加齢シグナル伝達を含む研究件
❏老化に伴う疾患の発症及び進行を抑制する物質の単離とその作用機序の解明(24659181)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / トランスジェニックマウス / 機能性食品 / ガン / 臓器連関 (他15件)
【概要】細胞およびマウスをもちいた抗老化物質探索系の構築と実験系の評価、および抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の解析を行った。細胞、およびマウスをもちいた両方の実験系において、複数の既存物質を添加、または投与することによって、抗老化と関連した代謝状態を模倣できる可能性が示唆された。これらの結果から、構築した実験系が有効に機能することが示唆され、さらに抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の一部を...
❏加齢指標タンパク質30の発現調節機構の解明(23500838)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】新井 秀明 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (60313160)
【キーワード】老化 / 加齢 / アンチエイジング / 遺伝子 / シグナル伝達 (他10件)
【概要】加齢指標タンパク質30(SMP30)は加齢にともないラット肝臓で顕著に発現が減少するタンパク質として同定された。ヒトSMP30の遺伝子発現調節機構を明らかにすることは老化のメカニズムを知り老化を予防する方策を開発する上で重要である。老化という現象は進化的に高度に保存されたシグナル伝達系により調節を受け最も主流となるシグナル伝達系はインスリン・インスリン様成長因子シグナル伝達系(IIS)である。本研...
❏消化器外科領域における分子標的治療に向けた包括的基盤研究(17390357)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】尾崎 倫孝 北海道大学, 大学院・医学研究科, 特任教授 (80256510)
【キーワード】肝再生 / シグナル伝達 / 細胞増殖 / 細胞成長 / アポトーシス (他9件)
【概要】正常肝のみならず脂肪肝の肝切除あるいは加齢肝切除といった種々のマウス疾患モデルに関して、肝再生の開始、維持、終止の分子機序を細胞内シグナルの役割の観点から解析した。 正常肝の再生に関しては、細胞内シグナルJak/STAT3経路およびPI3-K/PDK1/Akt経路を中心に解析し、肝の物理的再生および機能的再生における「細胞成長」の重要性を確認・研究した。分子機序の解析には、STAT3、PDK1の肝...
【医歯薬学】看護学:サーチュインシグナル伝達を含む研究件
❏Diabetic tubulopathyの病態解明とその先制医療への応用(16H05315)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】脇野 修 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (50265823)
【キーワード】糖尿病性腎錠 / 近位尿細管 / Rho / Sirtuin / PHD2 (他23件)
【概要】Diabetic Tubulopathyを糖尿病における腎合併症の主たる治療ターゲットとする治療戦略を確立する研究を推進し、その分子標的として小分子G蛋白RhoA、組織虚血センサーPHD2、NAD依存性脱アセチル化酵素Sirtuinそして近位尿細管の糖再吸収担体SGLT2を設定した。これら機能分子の近位尿細管での糖尿病性腎臓病超早期での活性化をまず明らかとし、組織学的変化として近位尿細管細胞の肥大...
❏加齢指標タンパク質30の発現調節機構の解明(23500838)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】新井 秀明 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (60313160)
【キーワード】老化 / 加齢 / アンチエイジング / 遺伝子 / シグナル伝達 (他10件)
【概要】加齢指標タンパク質30(SMP30)は加齢にともないラット肝臓で顕著に発現が減少するタンパク質として同定された。ヒトSMP30の遺伝子発現調節機構を明らかにすることは老化のメカニズムを知り老化を予防する方策を開発する上で重要である。老化という現象は進化的に高度に保存されたシグナル伝達系により調節を受け最も主流となるシグナル伝達系はインスリン・インスリン様成長因子シグナル伝達系(IIS)である。本研...
❏カロリー制限によるミトコンドリア機能制御機構の解明(22590814)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】新村 健 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70206332)
【キーワード】カロリー制限 / 心筋虚血 / 心保護 / 電子伝達系 / 脱アセチル化 (他14件)
【概要】カロリー制限(以下CR)は、強力な虚血心筋保護効果を発揮する。我々は、CRは特定のミトコンドリア蛋白の脱アセチル化修飾を介して虚血ストレス時の活性酸素種産出を軽減し、心保護効果を発揮する可能性を見出した。このミトコンドリア蛋白修飾は、sirtuin familyによりもたらされていると推測された。次に我々は、心筋細胞特異的SIRT1欠損マウスを作製し、CR効果の発現には心筋細胞のSIRT1が必須で...
【医歯薬学】看護学:海馬シグナル伝達を含む研究件
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏シナプス可塑性関連遺伝子Arcの神経特異的・活動依存的発現制御の分子機構(21500301)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】奥野 浩行 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80272417)
【キーワード】シナプス / 脳・神経 / ゲノム / 転写調節 / Arc (他9件)
【概要】神経特異的前初期遺伝子Arcはシナプスの長期可塑性や長期記憶形成に関わり、その発現は神経活動によって制御されている。本研究においては、まず、このArcの活動依存性を担うゲノム領域を決定し、この転写調節に関わる因子を同定した。また、Arc遺伝子産物であるArcタンパクがシナプスに局在し、グルタミン酸受容体の動態を制御する新たな機構を明らかにした。 ...
❏Rasシグナル伝達経路の研究(12480209)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】勝木 元也 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 所長 (20051732)
【キーワード】Rasタンパク質 / H-Ras / N-Ras / K-Ras / シグナル伝達 (他15件)
【概要】Rasタンパク質は、細胞増殖、細胞形態、細胞の生存等に関連したシグナル伝達に重要な役割を果たしている、しかし、生体での生理的機能については明らかでなく、我々は3種類すべてのras遺伝子ノックアウトマウスを作製し、その解析を始めた。増殖因子刺激に対する細胞内シグナル伝達でのRasタンパク質の重要性からは予想されなかったことであるが、H-ras(-/-)マウス、N-ras(-/-)マウスおよび2重欠損...
【医歯薬学】看護学:生理学シグナル伝達を含む研究件
❏腸内細菌代謝産物による消化管ホルモン分泌調節メカニズムの解明(17K08529)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】坪井 貴司 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80415231)
【キーワード】開口分泌 / イメージング / 生理学 / シグナル伝達 / 消化管ホルモン
【概要】消化管ホルモンであるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)は、小腸内分泌L細胞から分泌され、食餌由来成分や腸内細菌代謝産物により、分泌される。しかし、その詳細な制御機構は不明である。腸内細菌代謝産物の一種であるL-グルタミンを小腸内分泌L細胞に投与すると、GLP-1分泌が促進された。このL細胞には、味覚受容体の一種であるTAS1R3が発現していた。そこで、TAS1R3変異小腸内分泌L細胞を作成し、...
❏腸上皮組織に存在するアセチルコリンの新規生理学的役割の解明(26440184)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】高橋 俊雄 公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所・統合生体分子機能研究部, 研究員 (20390792)
【キーワード】細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 / 生理学 / 発生・分化 (他13件)
【概要】研究代表者は腸オルガノイド培養系を用いて、腸上皮細胞内ACh産生系が存在すること、及び腸上皮にある内因性AChが代謝型ムスカリン性ACh受容体(mAChRs)を介して腸幹細胞の分化・増殖、維持機構に関与することを突き止めた。さらに、「多段階質量分析イメージング」(MS/MS測定)を応用することにより、ごく微量のAChを腸組織切片から直接検出し、腸上皮組織にAChが分布していることを初めて可視化する...
❏プロラクチン受容体の選択的スプライシングによる黄体の運命決定機構の解明(24380161)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10433715)
【キーワード】繁殖生物学 / プロラクチン / 選択的スプライシング / シグナル伝達 / 性周期 (他12件)
【概要】成熟雌ラットの性周期各時期に卵巣を摘出し、プロラクチン受容体ロングフォーム、ショートフォームについてリアルタイムPCRおよびウェスタンブロットを行ったところ、黄体退行の始まる時期である発情休止期の午後に、ロングフォームとショートフォームの発現比率がRNA・タンパクレベルで逆転した。そこでロングフォームの発現のみを抑制するスプライシング切替オリゴマーを持続的に投与し、血中性ステロイド濃度の測定を行っ...
【医歯薬学】看護学:インスリン抵抗性シグナル伝達を含む研究件
❏エネルギー代謝維持多臓器間サーキットのハブ臓器としての腎臓の意義と代謝性腎症(17H01562)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 裕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40252457)
【キーワード】慢性腎臓病 / MKD / 臓器連関 / SGLT2 / NAD (他22件)
【概要】糖尿病性腎症を始めとする代謝異常に基づくCKDをMKD(Metabolic Kidney Disease)ととらえMKDにおいては、心蔵、肝臓、脂肪組織、腸管に機能・構造的障害が続発的に発症し、全身のエネルギー代謝の障害を引き起こす。MKDでのSGLT2の発現調節、肝臓由来のケトン体の意義、腸内環境の偏倚によるインスリン抵抗性の発症などを解明した。更にMKDによるエネルギー代謝障害が、MKDの病態...
❏プロリン異性化酵素Pin1,PAR14と含有複合体による代謝調節と治療への展開(26293219)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】浅野 知一郎 広島大学, その他の研究科, 教授 (70242063)
【キーワード】代謝 / 糖尿病 / Pin1 / インスリン / プロリン異性化酵素 (他14件)
【概要】プロリン異性化酵素とは、プロリンとそのN端側のアミノ酸と間のペプチド結合をcis体からtrans体に変化させることで標的タンパクの機能変化を誘導するユニークな酵素である。今回、Pin1はAMPKのγサブユニットに結合し、AMPK活性化抑制から脂肪分解を抑制することが判明した。さらに、Pin1は、転写共役因子PRDM16に結合し分解を促進することで脂肪細胞におけるUCP1発現を抑制することを見出した...
【医歯薬学】看護学:ウイルスシグナル伝達を含む研究件
❏自然免疫系活性化につながる新規核酸認識機構の解析(24590574)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柳井 秀元 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (70431765)
【キーワード】自然免疫 / シグナル伝達 / サイトカイン / 核酸 / ノックアウトマウス (他11件)
【概要】ウイルスや細菌などの感染に際し、病原体由来核酸は自然免疫受容体によって認識され、免疫応答を強く活性化する。この応答は感染防御に必須であり、その詳細を明らかにすることは重要である。我々は、病原体由来核酸を模した核酸アナログと結合する分子(NAS1及びNAS2)を同定した。これらの分子についてコンディショナルノックアウトマウスを作製し、NAS1が核酸による刺激時のI型IFNやIL-12p40の産生に関...
❏ヒトレトロウイルスの潜伏化を制御する宿主細胞の多様性の分子機構(24790436)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 新領域創成科学研究科, 特任研究員 (90625261)
【キーワード】エピジェネティクス / HIV-1 / HTLV-1 / 潜伏化 / ATL (他9件)
【概要】1. HIV-1の潜伏化過程を可視化できる新たなレポーターを作成し、感染初期におけるLTRの制御機構を解析した結果、感染初期にウイルス遺伝子発現の異なる集団が同時に形成、維持されることを初めて実験的に証明した。さらに感染初期に集団の一部にpolycomb依存的な転写抑制が起こり、感染細胞集団の不均一性を成立させていることがわかった。 2. ATL細胞、Tax発現T細胞及び正常T 細胞におけるH3K...
【医歯薬学】看護学:腸内細菌シグナル伝達を含む研究件
❏エネルギー代謝維持多臓器間サーキットのハブ臓器としての腎臓の意義と代謝性腎症(17H01562)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 裕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40252457)
【キーワード】慢性腎臓病 / MKD / 臓器連関 / SGLT2 / NAD (他22件)
【概要】糖尿病性腎症を始めとする代謝異常に基づくCKDをMKD(Metabolic Kidney Disease)ととらえMKDにおいては、心蔵、肝臓、脂肪組織、腸管に機能・構造的障害が続発的に発症し、全身のエネルギー代謝の障害を引き起こす。MKDでのSGLT2の発現調節、肝臓由来のケトン体の意義、腸内環境の偏倚によるインスリン抵抗性の発症などを解明した。更にMKDによるエネルギー代謝障害が、MKDの病態...
❏上皮細胞と樹状細胞による腸管免疫と宿主恒常性の制御機構の解明(23590933)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】平田 喜裕 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10529192)
【キーワード】免疫 / シグナル伝達 / 腸内細菌 / 微生物 / 免疫学
【概要】腸管の恒常性制御機構の解明のため、腸管上皮細胞と樹状細胞の役割を検討した。上皮特異的IKKノックアウトは、Citrobacter感染腸炎の減弱を認めなかった。一方血球細胞ではIKKシグナルが樹状細胞と病原体の制御に重要であった。上皮細胞の細胞間接着分子は腸管内細菌の制御と腸炎の抑制作用があると考えられた。一方樹状細胞ではTGFbシグナルが、大腸、胃など消化管の抗炎症作用に必須であった。樹状細胞のT...
❏食品タンパク質に対する免疫系による識別・認識・応答制御機構の解明(14360070)
【研究テーマ】食品科学・製品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】八村 敏志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40238019)
【キーワード】経口免疫寛容 / T細胞 / 腸管免疫系 / シグナル伝達 / 調節性T細胞 (他11件)
【概要】(1)経口免疫寛容により誘導されたT細胞の解析およびその低応答化の分子機構の解明:経口免疫寛容により誘導された低応答化T細胞について,次ぎのことを明らかにした。まず,この低応答化T細胞では,caspase-3の働きによりGADS-SLP-76を中心としたTCRシグナル複合体の形成に障害が認められた。また,抗原刺激によるT細胞抗原レセプター(TCR), PKC-θ,脂質マイクロドメイン(lipid ...
【医歯薬学】看護学:エピジェネテイクスシグナル伝達を含む研究件
❏がん等におけるシグナル異常活性化に関わるmiRNAとエピジェネティック因子の研究(15K06907)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】microRNA / エピジェネティクス / 悪性リンパ腫 / HTLV-1 / ATL (他9件)
【概要】本研究では、新たな機能的miRNAのスクリーニング法として、RISC-capture法を確立した。これにより悪性リンパ腫細胞においてmiRNAの機能が異常に低下していること、その結果本来抑制されるべきBCR経路などのシグナル伝達経路の脱制御が起こり、慢性的な活性化を引き起こすメカニズムが明らかになった。さらにmiRNA発現異常メカニズムとしてエピジェネティック異常を同定し、腫瘍化過程におけるエピゲ...
❏次世代シーケンサーを用いた骨組織のエピジェネティクスと細胞間ネットワークの解明(26253075)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】田中 栄 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50282661)
【キーワード】破骨細胞 / エピジェネティクス / 次世代シーケンサー / PU.1 / IRF8 (他8件)
【概要】RANKLによる骨髄マクロファージ(BMM)から破骨細胞(OC)への分化誘導過程で、NFATc1とIRF8はそれぞれ促進的、抑制的に作用する。本研究では、ChIP-seqの手法を用いて、マウスのBMMとOCの活性化制御領域のモチーフ解析を行い、PU.1モチーフが両方に、IRF8とNFATc1はそれぞれBMMとOCのみに濃縮していた。 BMM特異的なPU.1結合領域はBMMでのIRF8結合領域と、O...
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
【医歯薬学】看護学:脳・神経シグナル伝達を含む研究件
❏興奮/抑制バランスを制御した培養神経回路によるてんかん発作発生機構の解明(19H04437)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経 / 細胞・組織 / 神経工学 / 微小電極アレイ / 脳・神経 (他8件)
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏E-SAREと次世代GECIを活用した神経活動可視化操作ツールキットの創成と応用(17K19442)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / シグナル伝達 / 神経活動
【概要】細胞種特異的に多色の次世代GECIプローブを同時に発現する実験システム構築に向けた開発を行い、特に青色GECI (XCaMP-B)、並びに黄色GECI (XCaMP-Y) を創出し、赤/緑GECIなどと共計測する条件を定め、シナプスプレポストに発現するシステムの構築を試みた。一方、活動応答性人工プロモーターE-SAREの原理に基づき、記憶痕跡細胞ネットワークにのみ発現誘導させる遺伝子改変マウスを用...
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
【医歯薬学】看護学:遺伝子シグナル伝達を含む研究件
❏モデル動物とiPS細胞を用いた心臓前駆細胞発生制御による予防医学的基礎研究(22H03045)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】発生・分化 / 遺伝子 / 循環器・高血圧 / 発現制御 / シグナル伝達
【概要】
❏動物モデルとヒトiPS細胞を用いた環境と遺伝子相互作用による心疾患形成機構の解明(19H03622)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40255500)
【キーワード】多因子遺伝 / 総動脈幹症 / TBX1 / Tbx1 / 発生・分化 (他12件)
【概要】22q11.2欠失症候群に合併する先天性心疾患の責任遺伝子であるTBX1の発現を遺伝子改変技術で低下させたマウスモデルにおいて、妊娠母マウスに葉酸を投与することにより、胎仔の先天性心疾患表現型を軽症化することに成功し、葉酸によりNOTCHシグナルが活性化され、心臓前駆細胞である神経堤細胞の発生分化異常が救済される機序が示唆された。また、遺伝子改変マウスの交配実験によりTBX1と同じ遺伝子群のTBX...
❏性決定カスケードとエクダイソンシグナルのクロストークによる性分化機構の解明(17H03940)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 雅京 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30360572)
【キーワード】性決定 / 性分化 / エクダイソン / doublesex / dmrt遺伝子 (他20件)
【概要】本研究課題では、昆虫の代表的なステロイドホルモンとして知られるエクダイソンが、昆虫の性分化の制御に関与するか否か、また、関与するのであれば、その作用機序はいかなるものであるか、という点を明らかにすることを目的としている。本研究成果により、昆虫性分化のマスター制御遺伝子であるdsxの精巣における発現がエクダイソン濃度依存的に上昇することが判明した。免疫組織化学による発現部位解析、ゲノム編集による表現...
【医歯薬学】看護学:脂質シグナル伝達を含む研究件
❏オルガネラ膜特異的脂質環境の細胞内情報発信プラットフォームとしての新機能の解明(17H06164)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】新井 洋由 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (40167987)
【キーワード】膜脂質 / オルガネラ / 細胞内シグナル伝達 / リサイクリングエンドソーム / Hippo(他11件)
【概要】[リサイクリングエンドソーム膜PSによるHippo-YAP経路の制御]本研究の成果により、細胞増殖時にリサイクリングエンドソームのPSがEvectin-2/Nedd4E3リガーゼを介してLatsを分解に導くことで、YAPの リン酸化を抑制していることを見出した。本年度はこの解析をさらに進め、リサイクリングエンドソームのPSは、Latsのタンパク質量を制御するだけでなく、YAPの脱リン酸化自体も亢進...
❏スフィンゴ糖脂質のシグナル制御機能における分子構造・機能連関の統合的理解(15H04696)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】古川 鋼一 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (80211530)
【キーワード】シグレック / スフィンゴ糖脂質 / セラミド / 脂肪酸 / ガングリオシド (他15件)
【概要】細胞膜に発現するスフィンゴ糖脂質によるシグナル制御機能の機構解明のため、糖脂質の糖鎖と脂質部位を含む全体の構造を検討した。糖鎖改変癌細胞とEMARS/MS法によって、糖脂質の会合膜分子を同定し、糖脂質と特異的に結合して癌細胞の悪性形質増強に働くことを示した。一方、糖脂質のシグナル制御における脂質部位の関与の解析のため、GD3発現大腸癌細胞に対し長鎖塩基C4の水酸化に働くDES2遺伝子ノックアウトを...
❏アディポカインによる腸内細菌叢制御の生活習慣病における病態生理的意義の解明(26253058)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-06-27 - 2017-03-31
【研究代表者】山内 敏正 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40372370)
【キーワード】糖尿病 / 細菌 / シグナル伝達 / 脂質 / 食品
【概要】高脂肪食により生活習慣病が発症するメカニズムを免疫細胞と実質細胞の相互作用レベル、さらに腸内細菌叢、腸内代謝産物にも着目して、解明することを試みた。高脂肪食、アディポネクチンとその受容体AdipoRの低下、AdipoRの活性化、AdipoR欠損マウスの腸内細菌叢の無菌マウスへの移植等の影響の解析を行った。AdipoRの低下で炎症、酸化ストレス等が増加し、腸内細菌叢、腸内代謝産物を変化させ、脂肪肝、...
【医歯薬学】看護学:脂肪肝シグナル伝達を含む研究件
❏アミノ酸シグナルに応答した臓器特異的な脂質代謝制御機構の解明と脂肪蓄積法の開発(15H04583)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】伯野 史彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (30282700)
【キーワード】アミノ酸代謝 / 脂肪合成 / 脂肪肝 / 筋脂肪交雑 / インスリン (他20件)
【概要】本研究は、アミノ酸の欠乏が組織特異的に脂質代謝を制御するメカニズムを解明することを目的としている。今回の研究成果により、Arg欠乏食の給餌は肝臓からの脂肪分泌を阻害することによって、低アミノ酸食の給餌は肝臓での脂肪合成を促進することによって肝臓への脂肪蓄積を誘導していることを示した。一方、Lys欠乏食は筋肉の遅筋化を介して、筋肉への脂肪交雑を誘導していることを示唆するデータを得た。さらに、自己組織...
❏消化器外科領域における分子標的治療に向けた包括的基盤研究(17390357)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】尾崎 倫孝 北海道大学, 大学院・医学研究科, 特任教授 (80256510)
【キーワード】肝再生 / シグナル伝達 / 細胞増殖 / 細胞成長 / アポトーシス (他9件)
【概要】正常肝のみならず脂肪肝の肝切除あるいは加齢肝切除といった種々のマウス疾患モデルに関して、肝再生の開始、維持、終止の分子機序を細胞内シグナルの役割の観点から解析した。 正常肝の再生に関しては、細胞内シグナルJak/STAT3経路およびPI3-K/PDK1/Akt経路を中心に解析し、肝の物理的再生および機能的再生における「細胞成長」の重要性を確認・研究した。分子機序の解析には、STAT3、PDK1の肝...
【医歯薬学】看護学:造血シグナル伝達を含む研究件
❏ADAM10が制御するNotchシグナル伝達の骨代謝への関与(23592230)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】依田 昌樹 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (30464994)
【キーワード】ADAM10 / Notch / 骨代謝 / shedding / 造血 (他9件)
【概要】ADAM10はNotch活性化に必須である酵素として有力視されている。我々はAdam10遺伝子欠損マウス(A10/Mx1マウス)を作出し、骨代謝におけるADAM10-Notchシグナルの機能解明を試みた。A10/Mx1マウスは骨髄系細胞・造血幹細胞の増加が認められ、G-CSF産生が亢進していることが明らかとなった。この結果からADAM10-NotchシグナルはG-CSF産生を負に制御し骨髄系細胞の...
❏サイトカインによる細胞の増殖分化と細胞死のシグナル伝達(09044264)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】サイトカイン / サイトカイン受容体 / シグナル伝達 / アポトーシス / 造血 (他16件)
【概要】造血細胞の生存はサイトカインに依存しており、サイトカイン除去により細胞死が誘導される。我々はすでにこのサイトカインによる細胞死抑制機能にはサイトカインにより活性化されるRASが重要であることを示した。そこで、RASの変異体を用いてRAS下流のシグナル経路の解析を行い、RASはRAF/MAPキナーゼ経路とPI3キナーゼ経路の両方を介して細胞死を抑制していることを明かにした。一方、サイトカイン非存在下...
❏改変シグナル分子によるサイトカイン機能の制御(07559018)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 造血因子 / RAS / STAT (他16件)
【概要】本研究では、IL-3/GM-CSFにより活性化される主要なシグナル経路であるRasとSTAT5の機能解析を行うとともに、それらの変異分子の作成と発現によるシグナル経路の制御法の開発を目指した。 サイトカインによる造血細胞の細胞死の抑制にRASの活性化が重要である。そこで、部分活性型RAS変異体を用いて細胞死抑制のシグナル解析を行った。その結果、RASはRAF/MAPキナーゼ経路とP13キナーゼ経路...
【医歯薬学】看護学:トランスボーダーシグナル伝達を含む研究件
❏小区分50020:腫瘍診断および治療学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】がん分子標的治療
【研究期間】薬剤耐性
【研究代表者】がん幹細胞
【キーワード】トランスポーター
【概要】WEE1キナーゼは、細胞周期のG2/Mチェックポイントの抑制分子であり、WEE1阻害薬はがん細胞をM期に移行させてmitotic catastropheによる細胞死を誘導する。ヒト乳がん細胞MCF-7より樹立した3株のWEE1阻害薬耐性細胞は、親株のMCF-7細胞に比してWEE1阻害薬のadavosertibに4&#12316;5倍の耐性を示した。また、3種のCHK1阻害薬およびrabus...
❏植物細胞におけるヘム依存レトログレードシグナルの分子機構の解明(20K06681)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】増田 建 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00242305)
【キーワード】ヘム / 葉緑体 / レトログレードシグナル / 情報伝達 / トランスポーター (他9件)
【概要】本研究では、植物細胞におけるヘム依存レトログレードシグナルの分子機構の解明を目的としている。その解明には、情報伝達に関わる、感知、伝達、応答の機構を明らかにすることが重要である。今年度はヘム依存レトログレードシグナルの伝達機構の解明を目的として、ヘム結合性ABCトランスポーターの解析を中心に行った。 ヘム結合性を示したシロイヌナズナABCG23はヒトABCG2と同様、N末端側にヌクレオチド結合部位...
❏がん分子標的治療薬に対する治療抵抗性獲得の分子機構(18K07302)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】杉本 芳一 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (10179161)
【キーワード】がん分子標的治療 / 薬剤耐性 / がん幹細胞 / トランスポーター / がん分子標的治療薬 (他8件)
【概要】PLK阻害薬耐性細胞およびAURK阻害薬耐性細胞に高発現しているAKTが、染色体の以上な分配を抑制する方向に働いていることを明らかにした。BET阻害薬耐性細胞に高発現しているTNIKが、細胞周期の制御および阻害薬抵抗性に関与していることを明らかにした。BET阻害薬は、上皮間葉転換を誘導した116/slug細胞のSP(+)細胞形質を阻害した。116/slug細胞は、GPX4阻害薬に高感受性を示した。...
【医歯薬学】看護学:ゲノムシグナル伝達を含む研究件
❏マルチオミクス解析によるクマムシ乾眠機構の全体像の解明(17H03620)
【研究テーマ】システムゲノム科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】荒川 和晴 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40453550)
【キーワード】クマムシ / 乾眠 / ゲノム / トランスクリプトーム / プロテオーム (他10件)
【概要】クマムシ乾眠の分子機構の全体像を明らかにするため、マルチオミクス解析によってまず乾眠誘導型クマムシにおいて1422個の遺伝子が誘導されることを見出し、このうち928個の保存されたコンポーネントを乾眠のコアセットと定義した。また、時系列リン酸化プロテオミクスによってこの遺伝子発現誘導がAMPKシグナリングを介して制御されることを明らかにした。さらに、UV照射からの復帰と乾眠の交叉によって、酸化ストレ...
❏乳がん細胞におけるEMT制御因子のシストローム解析(24501311)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鯉沼 代造 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80375071)
【キーワード】FAIRE-seq / シグナル伝達 / EMT / 乳がん / TGF-beta (他16件)
【概要】本研究では乳腺上皮細胞の上皮間葉転換EMTにおける遺伝子発現変化を次世代シーケンサーを用いたRNA-seqにより解析するとともに、オープンクロマチン領域の変化につきFAIRE-seqを用いてデータ取得を行った。その結果発現変動を受けるnon coding RNAなどの新規転写産物を同定した。このうちlncRNA-Smad7の抗アポトーシス作用を見いだした。また乳腺上皮細胞に恒常活性RASを発現させ...
❏DNA損傷応答シグナルによる早期細胞老化誘導機構の解明(23240124)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】中西 真 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40217774)
【キーワード】癌 / ゲノム / シグナル伝達 / 発現抑制 / 老化
【概要】我々は細胞老化過程についてFucciシステムを用いたタイムラプスイメージングで解析を行った。その結果、老化過程では、G2期の細胞が細胞分裂期を回避してG1期に移行することが分かった。この分裂期回避にはp53が必須の役割を果たしていること、またG2期の細胞に一過性にp53を活性化させるだけで細胞老化が誘導されることが分かった。さらに、p53は早期のAPC/CCdh1の活性化と、pRb/p107/p1...
【医歯薬学】看護学:抗体シグナル伝達を含む研究件
❏抗体凝集体による免疫原性関連シグナル誘導の物理化学解析と数理モデル構築(17H03975)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】内山 進 大阪大学, 工学研究科, 教授 (90335381)
【キーワード】バイオ医薬 / 抗体医薬 / 安定性 / 凝集 / タンパク質 (他22件)
【概要】本研究によりバイオ医薬品で発生するタンパク質凝集体の定量的解析手法が確立し、凝集の原因となるストレスの特定に成功し、さらに凝集体の免疫原性との関連性について解明することができた。とくに、プレフィルドシリンジに塗布されたシリコンオイルとタンパク質が複合体となった際の免疫原性への影響は顕著であり、製剤における容器設計の重要性がより明確となった。また、従来から提唱されてきた、コロイド安定性と構造安定性に...
❏人工受容体を用いた樹状細胞の増幅システムの開発とガン治療への応用(18206083)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】長棟 輝行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20124373)
【キーワード】抗体 / 受容体 / 造血前駆細胞 / 増殖制御 / シグナル伝達 (他8件)
【概要】樹状細胞は有能な抗原提示細胞であり、抗原特異的な細胞傷害性T細胞を効率良く活性化できることから、がん治療への応用が期待されている。しかし、樹状細胞を効率良く増幅する手法は未だ確立されていない。そこで本研究では、樹状細胞の源である造血幹細胞においてサイトカインや増殖因子とは全く異なる抗原に応答して増殖シグナルを伝達する人工受容体を発現させ、抗原添加によって造血幹細胞の増幅が可能であることを実証した。...
【医歯薬学】看護学:薬剤耐性シグナル伝達を含む研究件
❏複数のがん分子標的治療薬の効果を左右する薬剤耐性・感受性規定因子の統合的研究(21K07226)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】杉本 芳一 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (10179161)
【キーワード】がん分子標的治療 / 薬剤耐性 / がん幹細胞 / トランスポーター / シグナル伝達
【概要】WEE1キナーゼは、細胞周期のG2/Mチェックポイントの抑制分子であり、WEE1阻害薬はがん細胞をM期に移行させてmitotic catastropheによる細胞死を誘導する。ヒト乳がん細胞MCF-7より樹立した3株のWEE1阻害薬耐性細胞は、親株のMCF-7細胞に比してWEE1阻害薬のadavosertibに4&#12316;5倍の耐性を示した。また、3種のCHK1阻害薬およびrabus...
❏がん分子標的治療薬に対する治療抵抗性獲得の分子機構(18K07302)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】杉本 芳一 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (10179161)
【キーワード】がん分子標的治療 / 薬剤耐性 / がん幹細胞 / トランスポーター / がん分子標的治療薬 (他8件)
【概要】PLK阻害薬耐性細胞およびAURK阻害薬耐性細胞に高発現しているAKTが、染色体の以上な分配を抑制する方向に働いていることを明らかにした。BET阻害薬耐性細胞に高発現しているTNIKが、細胞周期の制御および阻害薬抵抗性に関与していることを明らかにした。BET阻害薬は、上皮間葉転換を誘導した116/slug細胞のSP(+)細胞形質を阻害した。116/slug細胞は、GPX4阻害薬に高感受性を示した。...
【医歯薬学】看護学:糖代謝シグナル伝達を含む研究件
❏細胞内シグナル伝達機構における時間情報コードのシステム生物学(24241067)
【研究テーマ】システムゲノム科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】黒田 真也 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50273850)
【キーワード】シグナル伝達 / モデル化 / 糖代謝 / グリコーゲン / インスリン
【概要】シグナル伝達機構の本質は、多彩な入力の情報を限られた種類の分子にコードすることにある。申請者らはERK経路やAkt経路の研究において、分子活性の時間パターンに入力情報がコードされる時間情報コードを世界に先駆け見出している。本研究では、以上の研究を発展させ、細胞内シグナリングの時間情報コードを解明してその生理学的な意義を明らかにするとともに、時間情報コードが様々なシグナル伝達に見られる一般的な特性で...
❏プロテオミクスによる代謝調節機序の解明と糖尿病における異常(18390271)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】浅野 知一郎 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70242063)
【キーワード】インスリン / 糖代謝 / 糖尿病 / グルコーストランスポーター / プロテオミクス (他9件)
【概要】インスリンの作用には、IRS-1/2を介したPI3-kinase/Akt活性化が極めて重要な役割を果たしている。我々は、IRS-1に結合するタンパクを、免疫沈降からの複合体解析をLC/MS/MSのシステムを用いて網羅的に検索し、proryl isomerarse I(Pin1)を同定した。Pin1は、プロリンをtrans構造に変化させることでタンパクの構造変化をもたらし、機能を修飾する蛋白である。...
【医歯薬学】看護学:アレルギーシグナル伝達を含む研究件
❏昆虫忌避剤・防虫剤の吸入暴露による化学物質過敏症などの炎症性疾患発症と病態解析(22510072)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】横田 恵理子 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (10222457)
【キーワード】トキシコロジー / 炎症反応 / アレルギー / 化学物質過敏症 / シグナル伝達 (他10件)
【概要】昆虫忌避剤 DEET や、ピレスロイド系の防虫・殺虫剤は家庭・地域において日常的に使用されている。これら化合物は化学物質過敏症や炎症性疾患発症への関与が考えられているが、その詳細な作用機序については不明である。DEET は、ラット好塩基球性白血病細胞株 RBL-2H3 細胞での抗原依存性脱顆粒に対し抑制作用を示す一方、持続性のERK 活性化を示した。ピレスロイド系化合物のアレスリンは、抗原非依存性...
❏サイトカインによる炎症と抗炎症のバランス制御機構の解明(22249009)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT細胞 (他19件)
【概要】サイトカインは自然免疫系の細胞や獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインのなかで特にTGFβを中心に病原性のTh17と抑制性T細胞Tregの産生のメカニズムを明らかにした。Tregのマスター遺伝子Foxp3はSmad2,Smad3経路によって誘導され、一方Th17はSmadに依存しない経路によって誘導された。Smad非依存性の経路としてJNK-c-junによってEomesderminという遺...
❏サイトカインのシグナル制御と免疫制御の分子機構(18109005)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / 転写因子 / ヘルパーT (他20件)
【概要】サイトカインはマクロファージや樹状細胞などの自然免疫系の細胞やT 細胞などの獲得免疫系の細胞を制御する。我々はサイトカインシグナルを制御するSOCSファミリーとSpred/Sproutyファミリーを中心に主に遺伝子改変マウスを用いて個体レベルでの解析を行って来た。その結果SOCS1やSOCS3は転写因子STATを制御することで、ヘルパーT細胞(Th17やTreg)の分化を調節することを見いだした。...
【医歯薬学】看護学:臨床シグナル伝達を含む研究件
❏エネルギー代謝維持多臓器間サーキットのハブ臓器としての腎臓の意義と代謝性腎症(17H01562)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 裕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40252457)
【キーワード】慢性腎臓病 / MKD / 臓器連関 / SGLT2 / NAD (他22件)
【概要】糖尿病性腎症を始めとする代謝異常に基づくCKDをMKD(Metabolic Kidney Disease)ととらえMKDにおいては、心蔵、肝臓、脂肪組織、腸管に機能・構造的障害が続発的に発症し、全身のエネルギー代謝の障害を引き起こす。MKDでのSGLT2の発現調節、肝臓由来のケトン体の意義、腸内環境の偏倚によるインスリン抵抗性の発症などを解明した。更にMKDによるエネルギー代謝障害が、MKDの病態...
❏ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の病態検査学の確立(16H02637)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】矢冨 裕 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60200523)
【キーワード】ヘパリン起因性血小板減少症 / HIT抗体検査 / 機能的HIT抗体検査 / サイトカラシンB / 臨床検査医学 (他8件)
【概要】ヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia; HIT)は,抗血栓薬(抗凝固薬)として広く臨床において使用されているヘパリンの重大な副作用であるが,その診断手法の向上が望まれている.今回,免疫学的HIT抗体,機能的HIT抗体の診断性能向上,そして,並行してHIT抗体の血小板活性化機構の基礎的検討を行った. イムノクロマトグラフィ法によるHIT抗体検出...
❏Diabetic tubulopathyの病態解明とその先制医療への応用(16H05315)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】脇野 修 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (50265823)
【キーワード】糖尿病性腎錠 / 近位尿細管 / Rho / Sirtuin / PHD2 (他23件)
【概要】Diabetic Tubulopathyを糖尿病における腎合併症の主たる治療ターゲットとする治療戦略を確立する研究を推進し、その分子標的として小分子G蛋白RhoA、組織虚血センサーPHD2、NAD依存性脱アセチル化酵素Sirtuinそして近位尿細管の糖再吸収担体SGLT2を設定した。これら機能分子の近位尿細管での糖尿病性腎臓病超早期での活性化をまず明らかとし、組織学的変化として近位尿細管細胞の肥大...
【医歯薬学】看護学:細菌シグナル伝達を含む研究件
❏アディポカインによる腸内細菌叢制御の生活習慣病における病態生理的意義の解明(26253058)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-06-27 - 2017-03-31
【研究代表者】山内 敏正 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40372370)
【キーワード】糖尿病 / 細菌 / シグナル伝達 / 脂質 / 食品
【概要】高脂肪食により生活習慣病が発症するメカニズムを免疫細胞と実質細胞の相互作用レベル、さらに腸内細菌叢、腸内代謝産物にも着目して、解明することを試みた。高脂肪食、アディポネクチンとその受容体AdipoRの低下、AdipoRの活性化、AdipoR欠損マウスの腸内細菌叢の無菌マウスへの移植等の影響の解析を行った。AdipoRの低下で炎症、酸化ストレス等が増加し、腸内細菌叢、腸内代謝産物を変化させ、脂肪肝、...
❏炎症抑制と組織修復を促す細胞シグナルの解明(25221305)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】サイトカイン / シグナル伝達 / 炎症 / マクロファージ / 制御性T細胞 (他23件)
【概要】免疫システムは正負のシグナルがバランスを保って進行することで恒常性が維持され、この破綻がアレルギー疾患などの免疫疾患につながる。本研究はこのような免疫応答の恒常性を支えるサイトカインとそのシグナル制御の基本原理の解明し、疾患治療に応用することを目的とする。本研究では免疫を負に制御し炎症応答を収束させる3つの重要な因子を見出した。第一は核内オーファン受容体NR4aで制御性T細胞の発生維持に必要である...
❏自然免疫系活性化につながる新規核酸認識機構の解析(24590574)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柳井 秀元 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (70431765)
【キーワード】自然免疫 / シグナル伝達 / サイトカイン / 核酸 / ノックアウトマウス (他11件)
【概要】ウイルスや細菌などの感染に際し、病原体由来核酸は自然免疫受容体によって認識され、免疫応答を強く活性化する。この応答は感染防御に必須であり、その詳細を明らかにすることは重要である。我々は、病原体由来核酸を模した核酸アナログと結合する分子(NAS1及びNAS2)を同定した。これらの分子についてコンディショナルノックアウトマウスを作製し、NAS1が核酸による刺激時のI型IFNやIL-12p40の産生に関...
【医歯薬学】看護学:サイトカインシグナル伝達を含む研究件
❏代謝とエピゲノム改変によるT細胞リプログラミング法の開発(20K20384)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫学 / 免疫記憶 / 腫瘍免疫 / サイトカイン / 代謝 (他20件)
【概要】T細胞の疲弊化は腫瘍免疫の効果を減弱させるだけではなく、チェックポイント阻害療法抵抗性の原因となる。しかしT細胞疲弊化の分子機構の解明は始まったばかりである。本研究では核内受容体NR4aファミリーがCD8+T細胞の疲弊化に中心的な役割を果たすことを見出した。さらにNR4aを欠損させることで強い抗腫瘍効果が得られることを見出した。一方で疲弊化したT細胞を若いメモリーにリプログラムする方法としてCAR...
❏ヒトデ幼生のマクロファージ遊走阻止因子による炎症制御機構の解明(17K15324)
【研究テーマ】水圏生命科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】古川 亮平 慶應義塾大学, 文学部(日吉), 助教 (90458951)
【キーワード】棘皮動物ヒトデ / 幼生 / 間充織細胞 / 炎症制御 / マクロファージ遊走阻止因子 (他14件)
【概要】本研究では、系統進化的に最も原始的なサイトカインの一つと考えられているマクロファージ遊走阻止因子(MIF)に着目し、ヒトデ幼生の免疫細胞が発現する2種のMIF(ApMIF1およびApMIF2)に対する受容体と、その下流に存在する細胞内シグナルを探索した。2種のリコンビナントMIFで処理したヒトデ幼生の免疫細胞におけるRNA-seq解析の結果、MIFの下流ではMAPKおよびPI3K/Aktシグナル経...
❏ヘテロ受容体カップリングのシグナル特性と人工リガンド創成の研究(15K14473)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】松本 邦夫 金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (90201780)
【キーワード】細胞増殖因子 / チロシンキナーゼ / 受容体 / サイトカイン / 増殖因子受容体 (他11件)
【概要】細胞増殖因子受容体をダイマー化する人工リガンド技術は再生医療に応用可能であるとともに、従来にない生物活性をもつ人工リガンドを創成できる可能性が考えられる。本研究は、異なる受容体同士を人為的にダイマー化することで、ヘテロ受容体のシグナル活性化につながるかを検討した。ダイマー形成の評価系としてsplit luciferase系と原子間力顕微鏡による解析系を確立した。一方、MET受容体、RET受容体、I...
【医歯薬学】看護学:ストレスシグナル伝達を含む研究件
❏高浸透圧依存的非選択性カチオンチャネルの網羅的探索および同定(17K15086)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】渡邊 謙吾 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (20781727)
【キーワード】高浸透圧ストレス / HICC / ゲノムワイドsiRNAスクリーニング / ASK3 / ストレス (他6件)
【概要】ナメクジに塩をかければ縮むように,細胞も細胞外溶液が細胞内溶液よりも高濃度の状態(=高浸透圧ストレス)に晒されれば縮む.このままでは死ぬので,細胞は体積を回復して生き延びる.この際,細胞はそもそも高浸透圧ストレス状態を認識する必要があり,HICCというイオンを通すタンパク質をセンサーとして使うと考えられている.しかしHICCの具体的な実体は不明であった.そこで本研究では,ヒトの遺伝子情報を基に約2...
❏G蛋白質の活性調節因子として働くヒトのグロビン蛋白質の機能制御機構の解明(17K07329)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】若杉 桂輔 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (20322167)
【キーワード】蛋白質 / 蛋白質間相互作用 / 蛋白質工学 / 酸化ストレス / 細胞保護 (他8件)
【概要】ヒト脳神経細胞内に存在するニューログロビン(Ngb)は、酸化ストレスに伴う神経細胞死を防ぎ、また、通常酸素濃度正常状態では神経突起伸長を促す。本研究では、我々は、蛋白質工学的手法を用いて、ヒトNgbの作用機序の解明、及び、蛋白質間相互作用に着目した機能制御機構の解明に挑んだ。その結果、Ngbの働きに重要なアミノ酸残基や蛋白質間相互作用に重要なアミノ酸残基を明らかにできた。さらに、今回、新たに、Ng...
❏蛋白質工学的手法による酸化ストレス下で働く新規グロビン蛋白質の機能制御機構の解明(26440047)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】若杉 桂輔 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (20322167)
【キーワード】蛋白質 / ストレス / シグナル伝達 / 生理活性
【概要】ニューログロビン(Ngb)は酸化ストレスから神経細胞を保護する働きを持つ。以前、我々は、ヒトNgbが酸化ストレス下にヘテロ三量体G蛋白質αサブユニット(Gαi)と特異的に結合しGDP解離阻害因子として働くことを明らかにした。本研究では、ヒトNgbのGlu53, Glu60, Glu118が、Ngbの細胞保護能及びGαi1との結合に重要であることを明らかにした。さらに、ヒトGαi1のLys46, L...
【医歯薬学】看護学:分子生物学シグナル伝達を含む研究件
❏神経細胞における動的な生化学情報処理機構の解明(26830043)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】藤井 哉 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80717546)
【キーワード】Ca2+シグナル / シナプス可塑性 / シナプス / シグナル伝達 / 神経科学 (他11件)
【概要】脳機能を理解するためには、複雑な脳の中での神経活動とそれによって活性化される生化学反応を計測し、演算を理解する必要がある。神経細胞での生化学演算を計測するために、本研究では非常にダイナミックレンジを改善した新型のCa2+依存的酵素に対するプローブを開発した。そして、これらのプローブを用いて、Ca2+依存的リン酸化酵素(CaMKII)と脱リン酸化酵素(カルシニューリン)の活性化の時空間的プロファイル...
❏創傷感染メカニズムの解明による新たな看護ケア方法の確立(23792692)
【研究テーマ】地域・老年看護学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】仲上 豪二朗 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (70547827)
【キーワード】クオラムセンシング / シグナル伝達 / 褥瘡 / 感染 / 緑膿菌 (他14件)
【概要】本研究は高齢者で特に問題となる褥瘡の感染を適切に予防・管理する新しい方策を構築することを目的に、褥瘡感染発症メカニズム解明のための基礎的検討を行った。緑膿菌のクオラムセンシングシグナルであるアシルホモセリンラクトンを線維芽細胞に曝露させた際の細胞応答を検証したところ、Matrix metalloproteinase (Mmp-9)の遺伝子発現が上昇していることが明らかとなった。特にこれらはAP-1...
❏細胞内カルシウムシグナル伝達による心臓発生の領域別制御とその分子機構の解明(19390288)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40255500)
【キーワード】小児循環器学 / 形態形成 / 細胞分化 / 分子生物学 / 発生医学 (他7件)
【概要】細胞内Ca^<2+>動態を担う分子群の一つであるイノシトール三リン酸受容体(IP_3R)には3つのサブタイプ(1、2、3型)があり、いずれも心臓に発現している。これまで心臓発生におけるIP_3Rの生理的意義は不明だったが、私たちは、1型2型IP_3Rダブルノックアウト(DKO)マウスでは心内膜床と心筋の発生異常が、また1型3型IP_3R DKOマウスでは右心室と心臓流出路の発生異常が起...
【医歯薬学】看護学:感染シグナル伝達を含む研究件
❏自然免疫系活性化につながる新規核酸認識機構の解析(24590574)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柳井 秀元 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (70431765)
【キーワード】自然免疫 / シグナル伝達 / サイトカイン / 核酸 / ノックアウトマウス (他11件)
【概要】ウイルスや細菌などの感染に際し、病原体由来核酸は自然免疫受容体によって認識され、免疫応答を強く活性化する。この応答は感染防御に必須であり、その詳細を明らかにすることは重要である。我々は、病原体由来核酸を模した核酸アナログと結合する分子(NAS1及びNAS2)を同定した。これらの分子についてコンディショナルノックアウトマウスを作製し、NAS1が核酸による刺激時のI型IFNやIL-12p40の産生に関...
❏創傷感染メカニズムの解明による新たな看護ケア方法の確立(23792692)
【研究テーマ】地域・老年看護学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】仲上 豪二朗 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (70547827)
【キーワード】クオラムセンシング / シグナル伝達 / 褥瘡 / 感染 / 緑膿菌 (他14件)
【概要】本研究は高齢者で特に問題となる褥瘡の感染を適切に予防・管理する新しい方策を構築することを目的に、褥瘡感染発症メカニズム解明のための基礎的検討を行った。緑膿菌のクオラムセンシングシグナルであるアシルホモセリンラクトンを線維芽細胞に曝露させた際の細胞応答を検証したところ、Matrix metalloproteinase (Mmp-9)の遺伝子発現が上昇していることが明らかとなった。特にこれらはAP-1...
【医歯薬学】看護学:遺伝子発現シグナル伝達を含む研究件
❏植物における硝酸シグナル伝達の総合理解(18H03940)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸応答 / 遺伝子発現 / シグナル伝達 / 窒素栄養 (他15件)
【概要】硝酸応答を担うNLP転写活性化因子が直接、発現を誘導する遺伝子として新たにホメオドメン-ロイシンジッパー型(HB)転写因子遺伝子を同定した。このHB転写因子の機能欠損変異株は斑入りの表現型を示し、また、この機能欠損変異株の葉肉細胞の多くで葉緑体の発達の異常が起こっていることを明らかにした。さらに、HB転写因子の欠損変異体のトランスクリプトーム解析により、HB転写因子は葉緑体の発達や機能維持に関わる...
❏長寿変異マウスを用いた老化の分子機構の解明(17H01537)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任教授 (70150745)
【キーワード】老化 / SASP / RNA結合タンパク質 / 転写後調節 / 寿命 (他9件)
【概要】我々は、RNA結合蛋白質Mex3Bの欠損マウスが野生型と比較して寿命が優位に延長し、さらに細胞老化も阻害されていることを見出した。近年、細胞老化(senescence)と個体の老化を結びつける現象としてSASP(老化した細胞がサイトカイン、成長因子、細胞外基質など多種の蛋白質を細胞外に放出する現象)が注目されている。本研究 において、我々はMex3BがSASPにおいて細胞外放出されるタンパク質群の...
❏植物における硝酸応答の分子基盤の解明(25252014)
【研究テーマ】植物栄養学・土壌学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】柳澤 修一 東京大学, 生物生産工学研究センター, 教授 (20222359)
【キーワード】植物 / 硝酸シグナル / シグナル伝達 / 転写因子 / 遺伝子発現制御 (他10件)
【概要】植物の窒素栄養環境への適応において硝酸応答型の遺伝子発現は中心的な役割を担う。この硝酸応答型遺伝子発現を担う転写因子はNLPタンパク質群であることを同定していることから、NLP転写因子群を手がかりに、モデル植物であるシロイヌナズナを用いて硝酸応答型遺伝子発現の制御機構の解析を行った。DNAマイクロアレイ解析によって、NLP転写因子群は硝酸応答型遺伝子発現のほとんどを制御しているマスターレギュレータ...
【医歯薬学】看護学:トランスレーショナルリサーチシグナル伝達を含む研究件
❏Diabetic tubulopathyの病態解明とその先制医療への応用(16H05315)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】脇野 修 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (50265823)
【キーワード】糖尿病性腎錠 / 近位尿細管 / Rho / Sirtuin / PHD2 (他23件)
【概要】Diabetic Tubulopathyを糖尿病における腎合併症の主たる治療ターゲットとする治療戦略を確立する研究を推進し、その分子標的として小分子G蛋白RhoA、組織虚血センサーPHD2、NAD依存性脱アセチル化酵素Sirtuinそして近位尿細管の糖再吸収担体SGLT2を設定した。これら機能分子の近位尿細管での糖尿病性腎臓病超早期での活性化をまず明らかとし、組織学的変化として近位尿細管細胞の肥大...
❏胆道癌における癌ワクチン療法の有効性とサイトカインシグナル抑制分子の役割について(26893183)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2014-08-29 - 2016-03-31
【研究代表者】緒方 久修 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (70432945)
【キーワード】癌ワクチン / 胆道癌 / 免疫 / 免疫療法 / 癌 (他10件)
【概要】申請者らは既治療が不応となった胆道癌患者を対象としたカクテルペプチド癌ワクチン療法第Ⅱ相治験を行った。本臨床研究に使用するカクテルペプチドの一つOCV-105 はcDNA マイクロアレイ法による包括的ゲノム情報から膵癌、胆管癌組織に高頻度に発現する遺伝子として同定され、CTLを誘導し得るHLA-A2402 拘束性エピトープペプチドである。本試験で使用する他の二つ、エルパモチド、OCV-101はVE...
❏セロトニン系とmTOR系の情報伝達の交差:自閉症モデル動物における病態とその治療(24659490)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】水口 雅 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20209753)
【キーワード】小児神経学 / 発達障害 / 自閉症 / シグナル伝達 / 結節性硬化症 (他12件)
【概要】自閉症の病態を脳内シグナル伝達の異常として把握し、薬物治療(分子標的療法)のモデル動物系を構築するための橋渡し研究を行った。自閉症を合併しやすい常染色体優性遺伝性疾患である結節性硬化症のモデルマウス(Tsc1およびTsc2遺伝子ノックアウトマウス)の社会的相互作用の障害(自閉症の中核症状)、mTOR阻害薬によるその改善を観察し、分子基盤を解明した。Tsc2変異がTsc1変異より重症となりやすいこと...
【医歯薬学】看護学:肥満シグナル伝達を含む研究件
❏肝癌の進展におけるインスリン受容体基質(Irs)の役割(17K15612)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】桜井 賛孝 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70748376)
【キーワード】インスリン受容体基質 / 肝癌 / インスリンシグナル / シグナル伝達 / 糖尿病 (他6件)
【概要】肝癌では種々のシグナル経路が活性化していることが知られている。多くの疫学研究で肥満や糖尿病と肝癌の強い関連が報告されているが、肥満と糖尿病に共通するのはインスリン抵抗性に起因する高インスリン血症である。肝癌形成におけるインスリンシグナルの寄与は不明な点が多いため、両シグナル上流に位置するインスリン受容体基質(Irs)1、Irs2に着目し、肝臓特異的Irs1欠損マウス、肝臓特異的Irs2欠損マウスに...
❏エストロゲンによる脂肪細胞の褐色化を介した代謝恒常性維持機構の解明(16K20174)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】上田 和孝 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (60375798)
【キーワード】エストロゲン / 中枢神経系 / 肥満 / 女性ホルモン / 褐色脂肪 (他9件)
【概要】本研究では、閉経後女性が肥満をきたすメカニズムについて、動物モデルを用いて検討した。エストロゲン受容体rapid, non-genomicシグナル特異的ブロックマウスは、野生型マウスに比べ体重増加をきたし、自発的活動性と熱産生が低下し、白色脂肪組織の褐色化(ベージュ化)が抑制されており、脳視床下部において脱リン酸化酵素であるPP2Aの活性が低下していた。本マウスにPP2A活性化薬を脳室内投与すると...
❏プロリン異性化酵素Pin1,PAR14と含有複合体による代謝調節と治療への展開(26293219)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】浅野 知一郎 広島大学, その他の研究科, 教授 (70242063)
【キーワード】代謝 / 糖尿病 / Pin1 / インスリン / プロリン異性化酵素 (他14件)
【概要】プロリン異性化酵素とは、プロリンとそのN端側のアミノ酸と間のペプチド結合をcis体からtrans体に変化させることで標的タンパクの機能変化を誘導するユニークな酵素である。今回、Pin1はAMPKのγサブユニットに結合し、AMPK活性化抑制から脂肪分解を抑制することが判明した。さらに、Pin1は、転写共役因子PRDM16に結合し分解を促進することで脂肪細胞におけるUCP1発現を抑制することを見出した...
【医歯薬学】看護学:メタボリックシンドロームシグナル伝達を含む研究件
❏プロリン異性化酵素Pin1,PAR14と含有複合体による代謝調節と治療への展開(26293219)
【研究テーマ】代謝学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】浅野 知一郎 広島大学, その他の研究科, 教授 (70242063)
【キーワード】代謝 / 糖尿病 / Pin1 / インスリン / プロリン異性化酵素 (他14件)
【概要】プロリン異性化酵素とは、プロリンとそのN端側のアミノ酸と間のペプチド結合をcis体からtrans体に変化させることで標的タンパクの機能変化を誘導するユニークな酵素である。今回、Pin1はAMPKのγサブユニットに結合し、AMPK活性化抑制から脂肪分解を抑制することが判明した。さらに、Pin1は、転写共役因子PRDM16に結合し分解を促進することで脂肪細胞におけるUCP1発現を抑制することを見出した...
❏老化に伴う疾患の発症及び進行を抑制する物質の単離とその作用機序の解明(24659181)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / トランスジェニックマウス / 機能性食品 / ガン / 臓器連関 (他15件)
【概要】細胞およびマウスをもちいた抗老化物質探索系の構築と実験系の評価、および抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の解析を行った。細胞、およびマウスをもちいた両方の実験系において、複数の既存物質を添加、または投与することによって、抗老化と関連した代謝状態を模倣できる可能性が示唆された。これらの結果から、構築した実験系が有効に機能することが示唆され、さらに抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の一部を...
【医歯薬学】看護学:分子標的治療シグナル伝達を含む研究件
❏臓器特異的血管内皮による白血病病態のフィードフォワード型制御機構の解明(22K07206)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60226834)
【キーワード】がん微小環境 / 血管新生 / シグナル伝達 / 分子標的治療 / アンジオクライン因子
【概要】
❏消化器外科領域における分子標的治療に向けた包括的基盤研究(17390357)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】尾崎 倫孝 北海道大学, 大学院・医学研究科, 特任教授 (80256510)
【キーワード】肝再生 / シグナル伝達 / 細胞増殖 / 細胞成長 / アポトーシス (他9件)
【概要】正常肝のみならず脂肪肝の肝切除あるいは加齢肝切除といった種々のマウス疾患モデルに関して、肝再生の開始、維持、終止の分子機序を細胞内シグナルの役割の観点から解析した。 正常肝の再生に関しては、細胞内シグナルJak/STAT3経路およびPI3-K/PDK1/Akt経路を中心に解析し、肝の物理的再生および機能的再生における「細胞成長」の重要性を確認・研究した。分子機序の解析には、STAT3、PDK1の肝...
【医歯薬学】看護学:遺伝学シグナル伝達を含む研究件
❏プロラクチン受容体の選択的スプライシングによる黄体の運命決定機構の解明(24380161)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10433715)
【キーワード】繁殖生物学 / プロラクチン / 選択的スプライシング / シグナル伝達 / 性周期 (他12件)
【概要】成熟雌ラットの性周期各時期に卵巣を摘出し、プロラクチン受容体ロングフォーム、ショートフォームについてリアルタイムPCRおよびウェスタンブロットを行ったところ、黄体退行の始まる時期である発情休止期の午後に、ロングフォームとショートフォームの発現比率がRNA・タンパクレベルで逆転した。そこでロングフォームの発現のみを抑制するスプライシング切替オリゴマーを持続的に投与し、血中性ステロイド濃度の測定を行っ...
❏神経細胞成長・シナプス可塑性・行動学習におけるmTORキナーゼの役割(22300106)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】饗場 篤 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20271116)
【キーワード】脳・神経 / 遺伝学 / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】mTORシグナルは結節性硬化症や自閉症といったヒトの疾患に深く関与することから、神経細胞において重要な役割を担っていることが考えられる。そこで、活性化型mTOR変異体を用いて、神経細胞において直接mTOR経路を亢進することができるトランスジェニックマウスの作製・解析を行った。前脳におけるmTORの活性化はてんかん発作および神経変性を引き起こし、小脳においてはプルキンエ細胞の形態とシナプス除去に異常...
❏線虫の遺伝学と哺乳動物実験系を用いた新規エネルギー代謝鍵分子の同定と機能解析(18890051)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】福山 征光 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (20422389)
【キーワード】シグナル伝達 / 遺伝学 / 生理学 / 細胞・組織 / 蛋白質
【概要】インスリン/IGFシグナリング(IIS)経路とAMP活性化キナーゼ(AMPK)経路は、糖尿病や腫瘍形成に深く関与し、mTOR経路においてクロストークすることが示唆されてきた。これらの情報伝達経路は動物間で高度に保存されているが、mTORの活性制御やその下流因子は不明な点が多い。これまでに、我々は線虫のIIS経路とAMPK経路は飢餓時の生存維持や細胞増殖の抑制に重要である知見を得てきた。そこで今回の...
【医歯薬学】看護学:酸化ストレスシグナル伝達を含む研究件
❏G蛋白質の活性調節因子として働くヒトのグロビン蛋白質の機能制御機構の解明(17K07329)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】若杉 桂輔 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (20322167)
【キーワード】蛋白質 / 蛋白質間相互作用 / 蛋白質工学 / 酸化ストレス / 細胞保護 (他8件)
【概要】ヒト脳神経細胞内に存在するニューログロビン(Ngb)は、酸化ストレスに伴う神経細胞死を防ぎ、また、通常酸素濃度正常状態では神経突起伸長を促す。本研究では、我々は、蛋白質工学的手法を用いて、ヒトNgbの作用機序の解明、及び、蛋白質間相互作用に着目した機能制御機構の解明に挑んだ。その結果、Ngbの働きに重要なアミノ酸残基や蛋白質間相互作用に重要なアミノ酸残基を明らかにできた。さらに、今回、新たに、Ng...
❏ストレスシグナルの動的制御機構解明による創薬基盤の確立(25221302)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】一條 秀憲 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00242206)
【キーワード】ASK1 / ASKファミリー / 酸化ストレス / 浸透圧ストレス / 小胞体ストレス (他8件)
【概要】本研究では、(1)ASKファミリー複合体による酸化ストレス応答機構の解明、(2)ASK3による浸透圧ストレス依存的両方向性細胞応答機構の解明、(3)SOD1/Derlin-1結合による小胞体ストレスならびに亜鉛ホメオスタシス機構の解明、(4)PGAM5切断制御を介したミトコンドリアストレス応答機構の解明。という研究代表者が独自に見出したストレス応答機構について分子レベルから個体レベルまでの解析を行...
❏心筋レドックス応答におけるアミノ酸代謝の重要性(20390228)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐野 元昭 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30265798)
【キーワード】心筋代謝 / 抗酸化ストレス応答 / レドックス制御 / アミノ酸 / 酸化ストレス (他9件)
【概要】脂肪族アルデヒドは活性酸素と比べて安定で膜も通過できるため細胞内を自由に拡散して、タンパク質や核酸などの生体高分子と付加体を形成する。したがって、脂質の過酸化物、特に脂肪族アルデヒドは、酸化ストレスのメディエーターとして主要な役割を果たしている。我々はアルデヒドが細胞内アミノ酸インバランスを起こすことによってGCN2-eIF2alpga-ATF4経路を活性化させ細胞内アミノ酸代謝を活性化することに...
【医歯薬学】看護学:脂質代謝シグナル伝達を含む研究件
❏アミノ酸シグナルに応答した臓器特異的な脂質代謝制御機構の解明と脂肪蓄積法の開発(15H04583)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】伯野 史彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (30282700)
【キーワード】アミノ酸代謝 / 脂肪合成 / 脂肪肝 / 筋脂肪交雑 / インスリン (他20件)
【概要】本研究は、アミノ酸の欠乏が組織特異的に脂質代謝を制御するメカニズムを解明することを目的としている。今回の研究成果により、Arg欠乏食の給餌は肝臓からの脂肪分泌を阻害することによって、低アミノ酸食の給餌は肝臓での脂肪合成を促進することによって肝臓への脂肪蓄積を誘導していることを示した。一方、Lys欠乏食は筋肉の遅筋化を介して、筋肉への脂肪交雑を誘導していることを示唆するデータを得た。さらに、自己組織...
❏細胞膜ドメイン機能を制御するシグナル及び代謝基盤の解明(25460385)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (00444878)
【キーワード】膜ドメイン / 脂質代謝 / シグナル / がん / シグナル伝達 (他10件)
【概要】細胞膜ドメイン(脂質ラフト)はがん細胞の悪性形質など細胞機能の発現に極めて重要な役割を果たしている。そのため、細胞膜ドメイン機能の制御機構を解明することはがん細胞の悪性形質増強のメカニズムを理解し、悪性腫瘍に対する新しい治療戦略を開発する上で重要である。本研究課題において、我々は脂質代謝を制御する転写因子SREBPががん細胞の細胞膜ドメイン機能や悪性形質を制御する因子として極めて重要な役割を果たし...
【医歯薬学】看護学:適応シグナル伝達を含む研究件
❏複数のモジュールで構成されるシグナル伝達経路の適応性、振動性及び周波数特性の解析(22680024)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】澤井 哲 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20500367)
【キーワード】生体情報 / 振動 / 適応 / 粘菌 / 入出力関係 (他11件)
【概要】複数の時間スケールで生じる適応的、振動的な細胞応答について細胞性粘菌のcAMP刺激にたいする細胞内cAMPの一過的な上昇を題材にとり、定量的な解析をおこなった。早い最初のピークが相対変化検出をおこない、絶対濃度にたいして変化した出力であり、かつ周波数応答性をもつのにたいし、後者は絶対濃度に依存すること、また前者が受容体レベルの修飾に依存するのにたいし、後者はアクチン重合を介したフィードバックによる...
❏多刺激受容型レセプターによるシグナル伝達と適応の分子機構(11480190)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】川岸 郁朗 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80234037)
【キーワード】大腸菌 / 走化性 / シグナル伝達 / pH / 温度 (他11件)
【概要】大腸菌やサルモネラ菌の走化性は,シグナル伝達機構を分子レベルで解析する上でよいモデル系である.膜貫通型レセプターが,誘引・忌避物質,pH,温度を感知し,ヒスチジンキナーゼCheAの活性を制御する.また,一定の刺激が続くと,レセプターの可逆的メチル化により,菌は適応する.本研究では,走化性レセプターの多刺激受容に着目した解析を行い,以下のような成果を得た.これらは,刺激の受容や適応の機構に迫るばかり...
【医歯薬学】看護学:抗がん剤シグナル伝達を含む研究件
❏中心体複製開始の分子制御機構を利用した新たな抗癌剤開発(18K15042)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中村 貴紀 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30707576)
【キーワード】中心体 / 染色体不安定性 / 発癌 / 中心体複製 / 繊毛病 (他18件)
【概要】中心体数の異常は染色体不安定性を惹起し、癌の悪性度を高める。このため正常細胞では中心体複製は厳密に制御されるがその分子機構は不明である。本研究では中心体複製期に起こる中心体複製制御分子の中心体移行機構の解明を目指し研究を行った。その成果として同移行に関わる領域と、同移行を制御する新たな分子群の特定に成功した。またこの中心体移行の根底にある基本原理を利用した抗癌剤開発も試みており、有望なシード化合物...
❏膀胱癌に対するmTORC1/2阻害剤を併用した新規抗癌治療戦略の確立(26462428)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】菊地 栄次 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10286552)
【キーワード】分子標的 / 膀胱癌 / 腎盂尿管癌 / 抗癌剤 / 尿路上皮癌 (他8件)
【概要】以下の5つの結果を得た。 1) TAM familyの一つであるAXL、そのリガンドGas6が腎盂尿管癌の予後因子であることを同定した。2) ニコチン曝露によりT24膀胱癌細胞においてPI3K-Akt-mTORの活性化が誘導された。NVP-BEZ235はその活性を阻害し細胞増殖を抑制した。3) NVP-BEZ235はニコチン投与により生じた皮下腫瘍の増殖、pS6活性を抑制した。4) シスプラチンと...
❏転写因子を制御した新規尿路上皮癌治療戦略の確立(23592349)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】菊地 栄次 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10286552)
【キーワード】尿路上皮癌 / 抗癌剤 / シグナル伝達 / 喫煙
【概要】以下の5つの結果を得た。 1. E-、P-cadherinの腎盂尿管癌の臨床病理因子との関連、Snailが予後因子であることを同定した。2. CDDP抗癌剤耐性株であるT24PRにおいてPI3K-Akt-mTORの亢進、NVP-BEZ235の投与によりPI3K-Akt-mTORの抑制、殺細胞効果が検証された。3. ニコチン暴露によりpAktの上昇、T24膀胱癌細胞増殖が誘導された。4. DHMEQ...
【医歯薬学】看護学:糖尿病シグナル伝達を含む研究件
❏肝癌の進展におけるインスリン受容体基質(Irs)の役割(17K15612)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】桜井 賛孝 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70748376)
【キーワード】インスリン受容体基質 / 肝癌 / インスリンシグナル / シグナル伝達 / 糖尿病 (他6件)
【概要】肝癌では種々のシグナル経路が活性化していることが知られている。多くの疫学研究で肥満や糖尿病と肝癌の強い関連が報告されているが、肥満と糖尿病に共通するのはインスリン抵抗性に起因する高インスリン血症である。肝癌形成におけるインスリンシグナルの寄与は不明な点が多いため、両シグナル上流に位置するインスリン受容体基質(Irs)1、Irs2に着目し、肝臓特異的Irs1欠損マウス、肝臓特異的Irs2欠損マウスに...
❏エネルギー代謝維持多臓器間サーキットのハブ臓器としての腎臓の意義と代謝性腎症(17H01562)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 裕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40252457)
【キーワード】慢性腎臓病 / MKD / 臓器連関 / SGLT2 / NAD (他22件)
【概要】糖尿病性腎症を始めとする代謝異常に基づくCKDをMKD(Metabolic Kidney Disease)ととらえMKDにおいては、心蔵、肝臓、脂肪組織、腸管に機能・構造的障害が続発的に発症し、全身のエネルギー代謝の障害を引き起こす。MKDでのSGLT2の発現調節、肝臓由来のケトン体の意義、腸内環境の偏倚によるインスリン抵抗性の発症などを解明した。更にMKDによるエネルギー代謝障害が、MKDの病態...
❏インスリン/IGFシグナルを修飾するIRSのモノユビキチン化の制御機構の解明(17K08625)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / IGF / シグナル伝達 / インスリン受容体基質 / ユビキチン (他11件)
【概要】インスリン/インスリン様成長因子(IGF)は動物の代謝調節や成長に重要である。これらが標的細胞に作用して起こす細胞内シグナルに異常が生じると、糖尿病やがんの発症につながる。本研究では、シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)のモノユビキチン化レベルが複数のユビキチンリガーゼと脱ユビキチン化酵素によって制御され、新しいメカニズムでシグナル強度を調節していることを発見した。さらに、これらの酵素...