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研究分野別サイレントキーワード
「種分化」サイレントキーワードを含む研究
【複合領域】科学社会学・科学技術史:遺伝的分化種分化を含む研究件
❏北西太平洋の海溝域に生息する深海底生動物の多様性と進化機構の網羅的解明(19H00999)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】小島 茂明 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (20242175)
【キーワード】海溝 / 海山沈み込み / 底生生物 / 遺伝的分化 / 種分化
【概要】7月に実施された学術研究船「新青丸」の研究航海で東京大学大気海洋研究所に新たに導入された深海用ビデオカメラを用いて、13回の3mビームトロールによる深海底生生物採集状況を撮影した。ビデオ映像を確認したところ、これまで考えていたより早いタイミングでトロールが着底しており、ケーブルワイヤーの最終繰り出し線長を短くすることで作業時間を短縮できることが判明した。3月に実施された学術研究船「白鳳丸」の大規模...
❏日本周辺の干潟に生息する巻貝類の遺伝的多様性と種分化に関する分子系統学的研究(13640693)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】小島 茂明 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20242175)
【キーワード】日本列島 / 琉球列島 / 干潟 / 巻貝類 / 分子系統学 (他17件)
【概要】日本列島、琉球列島およびアジア大陸の干潟に生息するBatillaria属(ウミニナ類)およびCerithidea属(ヘナタリ類)の巻貝全種を対象に、その系統関係とれぞれの種の集囲構造をミトコンドリアDNAの塩基配列に基づいて解析した。 Batillaria属では、唯一プランクトン幼生期を持たない直達発生種であるホソウミニナについて、韓国の集団と日本列島の集団との遺伝的関係を解析したところ、少なくと...
❏太平洋・日本海間における海洋生物の種分化・遺伝的分化に関する分子系統学的研究(10836007)
【研究テーマ】自然史科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】小島 茂明 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20242175)
【キーワード】日本海 / 最終氷期 / ミトコンドリアDNA / 遺伝的分化 / 分子系統学 (他18件)
【概要】過去の日本海に起こった大きな環境変動が、様々な生物学的特性を持つ海洋動物に、どの様な影響を与えたかを明らかにする事を目的に、深海性底魚と浅海の巻貝類を主な対象として、太平洋集団との比較を通じて分子系統学的手法により解析した。 日本海の最も優占する底魚種であるノロゲンゲでは、遺伝的多様性の異なる2つのグループの存在が明らかにされ、最終氷期の日本海でも、対馬海峡の近傍では、顕著な環境悪化はなかったこと...
【数物系科学】地球惑星科学:日本列島種分化を含む研究件
❏日本列島のアワビ類における種分化遺伝子の探索(17K19280)
【研究テーマ】森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】平瀬 祥太朗 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (90635559)
【キーワード】アワビ / 種分化 / 集団ゲノミクス / ゲノムシーケンス / GRAS-Di (他20件)
【概要】日本の水産重要種であるエゾアワビ(エゾ)、クロアワビ(クロ)、マダカアワビ(マダカ)、メガイアワビ(メガイ)は近縁な関係にあり、分布域が重複するものの、それぞれが独自の表現型を示す。これらのアワビ類の進化的関係と種分化プロセス、種分化に関与するゲノム基盤の解明に挑戦することを目的とし、ゲノムワイドSNPマーカーを用いた集団ゲノミクス解析を行った。エゾ・クロとマダカ、メガイ間では明確な遺伝的分化が生...
❏日本周辺の干潟に生息する巻貝類の遺伝的多様性と種分化に関する分子系統学的研究(13640693)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】小島 茂明 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20242175)
【キーワード】日本列島 / 琉球列島 / 干潟 / 巻貝類 / 分子系統学 (他17件)
【概要】日本列島、琉球列島およびアジア大陸の干潟に生息するBatillaria属(ウミニナ類)およびCerithidea属(ヘナタリ類)の巻貝全種を対象に、その系統関係とれぞれの種の集囲構造をミトコンドリアDNAの塩基配列に基づいて解析した。 Batillaria属では、唯一プランクトン幼生期を持たない直達発生種であるホソウミニナについて、韓国の集団と日本列島の集団との遺伝的関係を解析したところ、少なくと...
【数物系科学】天文学:国際情報交換種分化を含む研究件
❏ヒマラヤ地域における植食性昆虫とその寄主植物の系統地理学的解析(26440207)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】自然史 / 生物地理 / 植食性昆虫 / 種分化 / ホットスポット (他9件)
【概要】ヒマラヤ山脈とその周辺域は、動物区系分布でのヒマラヤ亜区を構成し、中~高標高域には多くの固有種(亜種)が生息することで知られる。本地域で分化したと見られる植食性昆虫とその寄主植物の集団間(種間や亜種間など)での遺伝的分化を複数領域の遺伝子マーカーによる分子系統解析を行うことで、その各集団の形成過程を調査した。ヒマラヤ域の変成帯は16-22百万年前に急激に上昇し、インドモンスーンは約10百万年頃に始...
❏食物網構造を組み入れた全球的な群集の多様性創出機構の解明(26550087)
【研究テーマ】自然共生システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鎌田 直人 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (90303255)
【キーワード】多様性 / ゴール形成昆虫 / 系統樹 / 植食者 / 自由摂食性昆虫 (他20件)
【概要】植食性昆虫の種分化は寄主植物の共進化が密接に関係しているため、昆虫のローカル群集は寄主である植物の群集構造にも密接に関係している。日本とチェコの3箇所の冷温帯夏緑林のデータを解析した。植物-植食者の量的食物網構造に対する寄主植物の影響を定量化する解析を行い、これを3つの異なる昆虫ギルドで比較した。自由摂食者は3つの場所すべてで広い食性を示したが、ゴール形成性者・潜葉者はほぼ単食性であった。ジェネラ...
❏東洋区・インドシナ―スンダ亜区間における無脊椎動物相の形成過程の解明(23570111)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】国際情報交換 / 生物地理 / 自然史 / 区系分布 / 分子系統 (他9件)
【概要】マレー半島上に位置するクラ地峡とKangar-Pattani線は、動物地理区でのインドシナ亜区―スンダ亜区間の境界線として知られる。そこで形態や生態、分子データに基づいて、この両亜区間の境界線で種や亜種に分化したと考えられる陸上無脊椎動物(昆虫類と陸産貝類)の形成過程を調査した。今回調査した陸上無脊椎動物の範囲では、インドシナ亜区―スンダ亜区間での共通祖先からの分化は、5.0-6.0百万年前と9....
【生物学】生物学:シロウリガイ種分化を含む研究件
❏シロウリガイ種群の種分化過程に関する分子系統学的研究(08740660)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1996
【研究代表者】小島 茂明 東京大学, 海洋研究所, 助手 (20242175)
【キーワード】シロウリガイ / 種分化 / 分子系統学 / 深海性還元環境 / 冷〓水域 (他8件)
【概要】相模湾で発見された深海性二枚貝シロウリガイ(Calyptogena soyoae)集団は、単一種から成ると考えられていたが、ミトコンドリアDNAの塩基配列解析から、遺伝的に異なる2種類のタイプの個体が混在していることが示された(以下、A型・B型とする)。また、沖縄トラフ伊平屋海嶺で、A型個体のみからなる個体群が発見されている。さらに、昨年度南海トラフ竜洋海底谷からもシロウリガイが発見された。 本研...
❏ミトコンドリアDNA塩基配列解析による日本沿岸におけるシロウリガイの新種分化の研究(05740519)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】小島 茂明 東京大学, 海洋研究所, 助手 (20242175)
【キーワード】シロウリガイ / ミトコンドリアDNA / 塩基配列 / 分子系統 / 種分化
【概要】シロウリガイ類3種5集団の各10〜20個体について、ミトコンドリアDNAのCO1、12SrRNA各領域をPCR法により増幅し制御酵素断片長多型(RFLP)分析を行ったところ、相模湾のシロウリガイ(C.soyoae)に2つのハプロタイプがみられたのを除き、集団内変異は検出されなかった。次に、相模湾のシロウリガイ2タイプおよび記載済みの全ての日本産シロウリガイ6種(カイコウ、ノチール、テンリュウ、ナギ...
【生物学】生物学:ザトウムシ種分化を含む研究件
❏ヒコナミザトウムシ交雑帯における核型とミトコンドリアDNAの変異パターン(08640888)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】鶴崎 展巨 鳥取大学, 教育学部, 助教授 (00183872)
【キーワード】交雑帯 / 染色体 / 種分化 / ミトコンドリアDNA / ザトウムシ (他9件)
【概要】ヒコナミザトウムシNelima nigricoxaの核型の交雑帯の性質や形成過程を明らかにする目的で,近縁種をも含めた各地の集団について核型,アロザイム,mtDNAの分析を行なった。本種には西から2n=20(九州・四国・旭川以西の中国地方),2n=18a(鳥取県大山の東側と近畿地方),2n=18b(岡山市の北部),2n=16(旭川以東の中国山地),2n=22a(伊豆箱根),2n=22b(三浦半島)...
❏ナミザトウムシ種群における核型分化・遺伝的分化と交雑帯の性質の解明(06640901)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】鶴崎 展巨 鳥取大学, 教育学部, 助教授 (00183872)
【キーワード】交雑帯 / 染色体 / 種分化 / ミトコンドリアDNA / ザトウムシ (他7件)
【概要】ナミザトウムシ種群3種(ヒコナミザトウムシ,エゾナミザトウムシ,オオナミザトウムシ)の核型分化過程を推測する目的で、比較用のサトウナミザトウムシ種群の2種(アオキナミザトウムシとサトウナミザトウムシ)を加えた多数の集団で核型を調査した。その結果,(1)サトウナミザトウ種群の2種とエゾナミザトウムシがそれぞれ,2n=16と22であることが判明し、(2)ヒコナミザトウムシとオオナミザトウムシに認められ...
【生物学】基礎生物学:絶対送粉共生系種分化を含む研究件
❏送粉者が介在した植物の種多様性形成過程(15H04421)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川北 篤 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80467399)
【キーワード】コミカンソウ科 / ハナホソガ属 / タマバエ科 / 絶対送粉共生 / ニューカレドニア (他18件)
【概要】コミカンソウ科コミカンソウ属に含まれる種の多くが、雄花を繁殖場所として利用するタマバエ科の昆虫に送粉されていることを明らかにした。タマバエ媒のコミカンソウ属の花は多くが赤紫色の花色をもち、コミカンソウ属の複数の系統にまたがって存在する。コミカンソウ属におけるタマバエ媒は、すでに知られていた種子食性のハナホソガによる送粉と並んで本属で一般的な送粉様式であり、2つの送粉様式の間での頻繁な交代がこの属の...
❏送粉者がもたらす植物の多様化:パターンとプロセスの統合的理解にむけて(24770018)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】川北 篤 京都大学, 生態学研究センター, 准教授 (80467399)
【キーワード】コミカンソウ属 / ハナホソガ属 / 絶対送粉共生系 / 異所的種分化 / 生殖隔離 (他11件)
【概要】密接な共生関係を保ちながら多様化を遂げたコミカンソウ科植物と,その送粉者であるハナホソガ属ガ類を用い,植物の多様化過程における送粉者の役割を分析した。ニューカレドニアのコミカンソウ属とハナホソガ属では,相互作用をもつ植物と送粉者の分布はほとんどの場合一致せず,送粉者は植物の種分化を直接引き起こしてはいないことが示唆された。また,奄美大島に生育する4種のカンコノキ属植物は,送粉者が種特異性であること...
【生物学】基礎生物学:コミカンソウ科種分化を含む研究件
❏送粉者が介在した植物の種多様性形成過程(15H04421)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川北 篤 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80467399)
【キーワード】コミカンソウ科 / ハナホソガ属 / タマバエ科 / 絶対送粉共生 / ニューカレドニア (他18件)
【概要】コミカンソウ科コミカンソウ属に含まれる種の多くが、雄花を繁殖場所として利用するタマバエ科の昆虫に送粉されていることを明らかにした。タマバエ媒のコミカンソウ属の花は多くが赤紫色の花色をもち、コミカンソウ属の複数の系統にまたがって存在する。コミカンソウ属におけるタマバエ媒は、すでに知られていた種子食性のハナホソガによる送粉と並んで本属で一般的な送粉様式であり、2つの送粉様式の間での頻繁な交代がこの属の...
❏送粉者がもたらす植物の多様化:パターンとプロセスの統合的理解にむけて(24770018)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】川北 篤 京都大学, 生態学研究センター, 准教授 (80467399)
【キーワード】コミカンソウ属 / ハナホソガ属 / 絶対送粉共生系 / 異所的種分化 / 生殖隔離 (他11件)
【概要】密接な共生関係を保ちながら多様化を遂げたコミカンソウ科植物と,その送粉者であるハナホソガ属ガ類を用い,植物の多様化過程における送粉者の役割を分析した。ニューカレドニアのコミカンソウ属とハナホソガ属では,相互作用をもつ植物と送粉者の分布はほとんどの場合一致せず,送粉者は植物の種分化を直接引き起こしてはいないことが示唆された。また,奄美大島に生育する4種のカンコノキ属植物は,送粉者が種特異性であること...
【生物学】基礎生物学:種多様性種分化を含む研究件
❏シロアリ腸内原生生物の多種共存機構の解明(19K16208)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】猪飼 桂 東京工業大学, 生命理工学院, 研究員 (60806438)
【キーワード】多種共存 / 種多様性 / エコタイプ / 原生生物 / 腸内微生物叢 (他9件)
【概要】令和2年度までに、ヤマトシロアリ腸内オキシモナス目原生生物群集を対象とした1細胞18S rRNA遺伝子解析および網羅的18S rRNA遺伝子解析を行ってきた。これらの遺伝子データに基づき、種分化シミュレーションを試行した結果、33種のオキシモナス目原生生物が共存する可能性が示された。令和3年度は、特に同シミュレーションのパラメータの最適化を中心に、種推定の信頼性を検証した。令和2年度までのシミュレ...
❏海洋性動物プランクトンの‘真の種の境界’を明らかにする(18K14519)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】平井 惇也 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (30762554)
【キーワード】動物プランクトン / 種多様性 / 一塩基多型 / カイアシ類 / 交雑 (他7件)
【概要】動物プランクトンではミトコンドリアDNAの解析により、形態種内で複数の遺伝子グループが検出されることが多くある。一方、生殖隔離を判別するために必要な核DNAでは、一般的な遺伝子マーカーの進化速度が遅く、正確な種の判定が困難であった。そこで、複数のミトコンドリアDNAグループを有するカイアシ類Pleuromamma abdominalisを用い、MIG-seqおよびRAD-seqを行いゲノム内の一塩...
【生物学】基礎生物学:生殖隔離種分化を含む研究件
❏日本列島のアワビ類における種分化遺伝子の探索(17K19280)
【研究テーマ】森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】平瀬 祥太朗 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (90635559)
【キーワード】アワビ / 種分化 / 集団ゲノミクス / ゲノムシーケンス / GRAS-Di (他20件)
【概要】日本の水産重要種であるエゾアワビ(エゾ)、クロアワビ(クロ)、マダカアワビ(マダカ)、メガイアワビ(メガイ)は近縁な関係にあり、分布域が重複するものの、それぞれが独自の表現型を示す。これらのアワビ類の進化的関係と種分化プロセス、種分化に関与するゲノム基盤の解明に挑戦することを目的とし、ゲノムワイドSNPマーカーを用いた集団ゲノミクス解析を行った。エゾ・クロとマダカ、メガイ間では明確な遺伝的分化が生...
❏「魔法形質」による種分化の分子進化過程(26711024)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】細 将貴 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (80557695)
【キーワード】種分化 / 進化 / ゲノム / 系統地理 / 遺伝子 (他8件)
【概要】適応と生殖隔離の両方に同時に影響する形質である「魔法形質」は、すぐれて単純な種分化の機構として知られている。そのなかでも「カタツムリの巻型」は、形質状態がひとつの遺伝子で決定されるという点において特異な利点を持つ。本研究課題は、台湾東南部に分布するSatsuma属カタツムリの左巻き種群を対象に、巻型の進化過程を生態調査、系統地理学的解析、および交配実験によってあきらかにし、その結果をもとに巻型遺伝...
❏送粉者がもたらす植物の多様化:パターンとプロセスの統合的理解にむけて(24770018)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】川北 篤 京都大学, 生態学研究センター, 准教授 (80467399)
【キーワード】コミカンソウ属 / ハナホソガ属 / 絶対送粉共生系 / 異所的種分化 / 生殖隔離 (他11件)
【概要】密接な共生関係を保ちながら多様化を遂げたコミカンソウ科植物と,その送粉者であるハナホソガ属ガ類を用い,植物の多様化過程における送粉者の役割を分析した。ニューカレドニアのコミカンソウ属とハナホソガ属では,相互作用をもつ植物と送粉者の分布はほとんどの場合一致せず,送粉者は植物の種分化を直接引き起こしてはいないことが示唆された。また,奄美大島に生育する4種のカンコノキ属植物は,送粉者が種特異性であること...
【生物学】基礎生物学:生物地理種分化を含む研究件
❏ヒマラヤ地域における植食性昆虫とその寄主植物の系統地理学的解析(26440207)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】自然史 / 生物地理 / 植食性昆虫 / 種分化 / ホットスポット (他9件)
【概要】ヒマラヤ山脈とその周辺域は、動物区系分布でのヒマラヤ亜区を構成し、中~高標高域には多くの固有種(亜種)が生息することで知られる。本地域で分化したと見られる植食性昆虫とその寄主植物の集団間(種間や亜種間など)での遺伝的分化を複数領域の遺伝子マーカーによる分子系統解析を行うことで、その各集団の形成過程を調査した。ヒマラヤ域の変成帯は16-22百万年前に急激に上昇し、インドモンスーンは約10百万年頃に始...
❏東洋区・インドシナ―スンダ亜区間における無脊椎動物相の形成過程の解明(23570111)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】国際情報交換 / 生物地理 / 自然史 / 区系分布 / 分子系統 (他9件)
【概要】マレー半島上に位置するクラ地峡とKangar-Pattani線は、動物地理区でのインドシナ亜区―スンダ亜区間の境界線として知られる。そこで形態や生態、分子データに基づいて、この両亜区間の境界線で種や亜種に分化したと考えられる陸上無脊椎動物(昆虫類と陸産貝類)の形成過程を調査した。今回調査した陸上無脊椎動物の範囲では、インドシナ亜区―スンダ亜区間での共通祖先からの分化は、5.0-6.0百万年前と9....
❏パラオ諸島固有のカタツムリの適応放散と多様性保全についての研究(20570085)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】上島 励 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (20241771)
【キーワード】系統分類 / 多様性 / 陸産貝類 / 種分化 / 保全 (他9件)
【概要】パラオ諸島に生息する陸産貝類相の調査を行ったところ、21科166種の陸貝が認められた。これらの内、約90%は固有種で、固有種の約60%は未記載種であった。固有種の一部のグループは著しい形態的変異と生態的分化を示し、適応放散が生じていることが示唆された。太平洋諸島では固有陸貝の大規模な絶滅が既に起きているが、パラオ諸島では140種以上もの多様な固有種が現在でも生息している点で特筆に値する。パラオでも...
【生物学】基礎生物学:集団遺伝種分化を含む研究件
❏「魔法形質」による種分化過程の解明と理論構築(18H02509)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】細 将貴 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80557695)
【キーワード】種分化 / ゲノム / リシーケンス / GWAS / 集団遺伝
【概要】本研究は、適応と生殖隔離の両方に作用する「魔法形質」としてすぐれて単純な機構であるカタツムリの巻型の進化を、分子生態学的アプローチと数理生物学的アプローチによって深く追究することを目的とする。我々は、台湾南東部において実施した広域の細密サンプリングによって収集した約1500サンプルに対し、MIG-seq法によって膨大なシーケンスデータを取得した。また、31の代表的なサンプルに対してはリシーケンスデ...
❏日本列島のアワビ類における種分化遺伝子の探索(17K19280)
【研究テーマ】森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】平瀬 祥太朗 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (90635559)
【キーワード】アワビ / 種分化 / 集団ゲノミクス / ゲノムシーケンス / GRAS-Di (他20件)
【概要】日本の水産重要種であるエゾアワビ(エゾ)、クロアワビ(クロ)、マダカアワビ(マダカ)、メガイアワビ(メガイ)は近縁な関係にあり、分布域が重複するものの、それぞれが独自の表現型を示す。これらのアワビ類の進化的関係と種分化プロセス、種分化に関与するゲノム基盤の解明に挑戦することを目的とし、ゲノムワイドSNPマーカーを用いた集団ゲノミクス解析を行った。エゾ・クロとマダカ、メガイ間では明確な遺伝的分化が生...
【生物学】基礎生物学:系統樹種分化を含む研究件
❏食物網構造を組み入れた全球的な群集の多様性創出機構の解明(26550087)
【研究テーマ】自然共生システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鎌田 直人 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (90303255)
【キーワード】多様性 / ゴール形成昆虫 / 系統樹 / 植食者 / 自由摂食性昆虫 (他20件)
【概要】植食性昆虫の種分化は寄主植物の共進化が密接に関係しているため、昆虫のローカル群集は寄主である植物の群集構造にも密接に関係している。日本とチェコの3箇所の冷温帯夏緑林のデータを解析した。植物-植食者の量的食物網構造に対する寄主植物の影響を定量化する解析を行い、これを3つの異なる昆虫ギルドで比較した。自由摂食者は3つの場所すべてで広い食性を示したが、ゴール形成性者・潜葉者はほぼ単食性であった。ジェネラ...
❏寄主特異的な産卵行動多型が引き金となるクモヒメバチ類の同所的種分化機構の解明(12J02707)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】
【キーワード】クモヒメバチ / クモ / 産卵行動 / 種分化 / 寄主操作 (他11件)
【概要】本年度は、既往調査によって野外で発見したクモヒメバチ一種の産卵行動を飼育下で再現させる系の構築に着手したが、うまくいかず課題を残した。野外で成熟メスを確保することが難しく、羽化させたメスを飼育することで成熟させ供試したが、この手法では産卵しなかった。今後、野外個体による追試を行う必要がある。本種を含め、本研究で発見されたクモヒメバチ二種の野外での産卵行動は、例数の少なさから学術誌への報告は控えてい...
【生物学】基礎生物学:系統地理学種分化を含む研究件
❏狭小域分布性固有種を多数含む大陸部動物相から大陸における固有種創出の普遍則を探る(26304009)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】押田 龍夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (50374765)
【キーワード】地理的障壁 / インドシナ半島 / 種分化 / 地理的隔離 / 小型哺乳類 (他12件)
【概要】インドシナ半島に生息するリス科齧歯類等の小型哺乳類において,河川及び海洋による地理的隔離が種分化の要因であることが示唆された.しかしながら,現在のインドシナ半島に存在するメコン川等の地理的障壁では簡単に説明することが出来ない系統地理学的結果も得られたことから,今後さらに詳細な研究が必要であることが示された.また,研究計画の主目的とは逸れるが,新種のコウモリ1種及びリス1種をベトナムにおいて発見し記...
❏日本周辺の干潟に生息する巻貝類の遺伝的多様性と種分化に関する分子系統学的研究(13640693)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】小島 茂明 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20242175)
【キーワード】日本列島 / 琉球列島 / 干潟 / 巻貝類 / 分子系統学 (他17件)
【概要】日本列島、琉球列島およびアジア大陸の干潟に生息するBatillaria属(ウミニナ類)およびCerithidea属(ヘナタリ類)の巻貝全種を対象に、その系統関係とれぞれの種の集囲構造をミトコンドリアDNAの塩基配列に基づいて解析した。 Batillaria属では、唯一プランクトン幼生期を持たない直達発生種であるホソウミニナについて、韓国の集団と日本列島の集団との遺伝的関係を解析したところ、少なくと...
【生物学】基礎生物学:系統分類種分化を含む研究件
❏日本産キセルガイ科の種多様性の解明と保全に関する基礎的研究(17K07525)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】上島 励 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (20241771)
【キーワード】系統分類 / 分類 / 系等進化 / 分類学 / 多様性保全 (他6件)
【概要】キセルガイ科は日本産陸産貝類で最も種多様性が多い分類群であり、狭い地域の固有種が多いため絶滅危惧種が多く含まれる。本研究では、分子系統解析をおこなうことにより、日本産キセルガイ科の種多様性を再検討した。特に、広域分布種を中心に地理的変異と隠蔽種の有無について検討した。その結果、ナミギセル、コンボウギセルのような広域分布種では、複数の隠蔽種が発見された一方で、形態学的に別種とされていた分類群が種内変...
❏パラオ諸島固有のカタツムリの適応放散と多様性保全についての研究(20570085)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】上島 励 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (20241771)
【キーワード】系統分類 / 多様性 / 陸産貝類 / 種分化 / 保全 (他9件)
【概要】パラオ諸島に生息する陸産貝類相の調査を行ったところ、21科166種の陸貝が認められた。これらの内、約90%は固有種で、固有種の約60%は未記載種であった。固有種の一部のグループは著しい形態的変異と生態的分化を示し、適応放散が生じていることが示唆された。太平洋諸島では固有陸貝の大規模な絶滅が既に起きているが、パラオ諸島では140種以上もの多様な固有種が現在でも生息している点で特筆に値する。パラオでも...
❏メイガ類における同胞種群および種内系統群の分化の要因(16208005)
【研究テーマ】応用昆虫学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】田付 貞洋 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40163480)
【キーワード】ツトガ科 / ノメイガ亜科 / 系統と種の分化 / 性フェロモン / 生合成 (他16件)
【概要】■アワノメイガ属ノメイガの系統と進化: 遺伝子解析:ミトコンドリアDNA遺伝子COIIの塩基配列から,ゴボウノメイガ6系統が西日本と東日本に分化していること,ウスジロキノメイガ種群2種の分化は比較的最近(約30万年前)に生じたことを示した. 性フェロモン生合成と受容:フキノメイガ特異的成分がユニークな経路で生合成されること,アズキノメイガのΔ11-不飽和化酵素遺伝子の発現部位が性フェロモン腺特異的...
【生物学】基礎生物学:地理的隔離種分化を含む研究件
❏狭小域分布性固有種を多数含む大陸部動物相から大陸における固有種創出の普遍則を探る(26304009)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】押田 龍夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (50374765)
【キーワード】地理的障壁 / インドシナ半島 / 種分化 / 地理的隔離 / 小型哺乳類 (他12件)
【概要】インドシナ半島に生息するリス科齧歯類等の小型哺乳類において,河川及び海洋による地理的隔離が種分化の要因であることが示唆された.しかしながら,現在のインドシナ半島に存在するメコン川等の地理的障壁では簡単に説明することが出来ない系統地理学的結果も得られたことから,今後さらに詳細な研究が必要であることが示された.また,研究計画の主目的とは逸れるが,新種のコウモリ1種及びリス1種をベトナムにおいて発見し記...
❏地質学情報と遺伝情報の比較解析に基づく生物進化史の解明(18370095)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】渡邉 日出海 (2006, 2008) 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (30322754)
【キーワード】比較ゲノム / 地理的隔離 / 種分化 / 分岐年代 / 淡水魚 (他15件)
【概要】生物種の分岐年代を高精度で推定するために、従来広く利用されてきた化石試料には依存しない方法を新たに開発した。本方法では、生物学とは独立に年代が詳しく調べられている地殻変動イベントとそれによって引き起こされたと考えられる種分化を基準とする。これにより、化石試料に伴う大きな曖昧さを回避し、化石を得ることが困難な系統についても現生生物のDNAを用いて種分岐年代を正確に求めることができるようになった。 ...
【生物学】基礎生物学:分子系統解析種分化を含む研究件
❏寄主特異的な産卵行動多型が引き金となるクモヒメバチ類の同所的種分化機構の解明(12J02707)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】
【キーワード】クモヒメバチ / クモ / 産卵行動 / 種分化 / 寄主操作 (他11件)
【概要】本年度は、既往調査によって野外で発見したクモヒメバチ一種の産卵行動を飼育下で再現させる系の構築に着手したが、うまくいかず課題を残した。野外で成熟メスを確保することが難しく、羽化させたメスを飼育することで成熟させ供試したが、この手法では産卵しなかった。今後、野外個体による追試を行う必要がある。本種を含め、本研究で発見されたクモヒメバチ二種の野外での産卵行動は、例数の少なさから学術誌への報告は控えてい...
❏送粉者がもたらす植物の多様化:パターンとプロセスの統合的理解にむけて(24770018)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】川北 篤 京都大学, 生態学研究センター, 准教授 (80467399)
【キーワード】コミカンソウ属 / ハナホソガ属 / 絶対送粉共生系 / 異所的種分化 / 生殖隔離 (他11件)
【概要】密接な共生関係を保ちながら多様化を遂げたコミカンソウ科植物と,その送粉者であるハナホソガ属ガ類を用い,植物の多様化過程における送粉者の役割を分析した。ニューカレドニアのコミカンソウ属とハナホソガ属では,相互作用をもつ植物と送粉者の分布はほとんどの場合一致せず,送粉者は植物の種分化を直接引き起こしてはいないことが示唆された。また,奄美大島に生育する4種のカンコノキ属植物は,送粉者が種特異性であること...
【生物学】基礎生物学:分子系統学種分化を含む研究件
❏日本周辺の干潟に生息する巻貝類の遺伝的多様性と種分化に関する分子系統学的研究(13640693)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】小島 茂明 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20242175)
【キーワード】日本列島 / 琉球列島 / 干潟 / 巻貝類 / 分子系統学 (他17件)
【概要】日本列島、琉球列島およびアジア大陸の干潟に生息するBatillaria属(ウミニナ類)およびCerithidea属(ヘナタリ類)の巻貝全種を対象に、その系統関係とれぞれの種の集囲構造をミトコンドリアDNAの塩基配列に基づいて解析した。 Batillaria属では、唯一プランクトン幼生期を持たない直達発生種であるホソウミニナについて、韓国の集団と日本列島の集団との遺伝的関係を解析したところ、少なくと...
❏太平洋・日本海間における海洋生物の種分化・遺伝的分化に関する分子系統学的研究(10836007)
【研究テーマ】自然史科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】小島 茂明 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20242175)
【キーワード】日本海 / 最終氷期 / ミトコンドリアDNA / 遺伝的分化 / 分子系統学 (他18件)
【概要】過去の日本海に起こった大きな環境変動が、様々な生物学的特性を持つ海洋動物に、どの様な影響を与えたかを明らかにする事を目的に、深海性底魚と浅海の巻貝類を主な対象として、太平洋集団との比較を通じて分子系統学的手法により解析した。 日本海の最も優占する底魚種であるノロゲンゲでは、遺伝的多様性の異なる2つのグループの存在が明らかにされ、最終氷期の日本海でも、対馬海峡の近傍では、顕著な環境悪化はなかったこと...
❏シロウリガイ種群の種分化過程に関する分子系統学的研究(08740660)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1996
【研究代表者】小島 茂明 東京大学, 海洋研究所, 助手 (20242175)
【キーワード】シロウリガイ / 種分化 / 分子系統学 / 深海性還元環境 / 冷〓水域 (他8件)
【概要】相模湾で発見された深海性二枚貝シロウリガイ(Calyptogena soyoae)集団は、単一種から成ると考えられていたが、ミトコンドリアDNAの塩基配列解析から、遺伝的に異なる2種類のタイプの個体が混在していることが示された(以下、A型・B型とする)。また、沖縄トラフ伊平屋海嶺で、A型個体のみからなる個体群が発見されている。さらに、昨年度南海トラフ竜洋海底谷からもシロウリガイが発見された。 本研...
【生物学】基礎生物学:分類種分化を含む研究件
❏日本産キセルガイ科の種多様性の解明と保全に関する基礎的研究(17K07525)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】上島 励 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (20241771)
【キーワード】系統分類 / 分類 / 系等進化 / 分類学 / 多様性保全 (他6件)
【概要】キセルガイ科は日本産陸産貝類で最も種多様性が多い分類群であり、狭い地域の固有種が多いため絶滅危惧種が多く含まれる。本研究では、分子系統解析をおこなうことにより、日本産キセルガイ科の種多様性を再検討した。特に、広域分布種を中心に地理的変異と隠蔽種の有無について検討した。その結果、ナミギセル、コンボウギセルのような広域分布種では、複数の隠蔽種が発見された一方で、形態学的に別種とされていた分類群が種内変...
❏森林の時空間的存在様式が昆虫の遺伝的特性に及ぼす影響ーブナ林の昆虫を対象としてー(20248015)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】久保田 耕平 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (30272438)
【キーワード】遺伝的多様性 / 種分化 / 分散 / 冷温帯林 / ルリクワガタ属 (他18件)
【概要】ルリクワガタ属、オオトラフハナムグリ種群、アリガタハネカクシ属、ブナアオシャチホコ等の遺伝子解析から、ブナ林に代表される冷温帯落葉広葉樹林の昆虫は、西南日本で高い遺伝的多様性を持つことが示唆された。いくつかの分類群では西南日本での地域分化が種分化を伴っていた。冷温帯林に生息する昆虫の遺伝的多様性や種分化の端緒を保全するためには、西南日本の小規模かつ細分化した冷温帯林の保全が特に重要であることが示唆...
【生物学】基礎生物学:交雑帯種分化を含む研究件
❏日本列島のアワビ類における種分化遺伝子の探索(17K19280)
【研究テーマ】森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】平瀬 祥太朗 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (90635559)
【キーワード】アワビ / 種分化 / 集団ゲノミクス / ゲノムシーケンス / GRAS-Di (他20件)
【概要】日本の水産重要種であるエゾアワビ(エゾ)、クロアワビ(クロ)、マダカアワビ(マダカ)、メガイアワビ(メガイ)は近縁な関係にあり、分布域が重複するものの、それぞれが独自の表現型を示す。これらのアワビ類の進化的関係と種分化プロセス、種分化に関与するゲノム基盤の解明に挑戦することを目的とし、ゲノムワイドSNPマーカーを用いた集団ゲノミクス解析を行った。エゾ・クロとマダカ、メガイ間では明確な遺伝的分化が生...
❏ヒコナミザトウムシ交雑帯における核型とミトコンドリアDNAの変異パターン(08640888)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】鶴崎 展巨 鳥取大学, 教育学部, 助教授 (00183872)
【キーワード】交雑帯 / 染色体 / 種分化 / ミトコンドリアDNA / ザトウムシ (他9件)
【概要】ヒコナミザトウムシNelima nigricoxaの核型の交雑帯の性質や形成過程を明らかにする目的で,近縁種をも含めた各地の集団について核型,アロザイム,mtDNAの分析を行なった。本種には西から2n=20(九州・四国・旭川以西の中国地方),2n=18a(鳥取県大山の東側と近畿地方),2n=18b(岡山市の北部),2n=16(旭川以東の中国山地),2n=22a(伊豆箱根),2n=22b(三浦半島)...
❏ナミザトウムシ種群における核型分化・遺伝的分化と交雑帯の性質の解明(06640901)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】鶴崎 展巨 鳥取大学, 教育学部, 助教授 (00183872)
【キーワード】交雑帯 / 染色体 / 種分化 / ミトコンドリアDNA / ザトウムシ (他7件)
【概要】ナミザトウムシ種群3種(ヒコナミザトウムシ,エゾナミザトウムシ,オオナミザトウムシ)の核型分化過程を推測する目的で、比較用のサトウナミザトウムシ種群の2種(アオキナミザトウムシとサトウナミザトウムシ)を加えた多数の集団で核型を調査した。その結果,(1)サトウナミザトウ種群の2種とエゾナミザトウムシがそれぞれ,2n=16と22であることが判明し、(2)ヒコナミザトウムシとオオナミザトウムシに認められ...
【生物学】基礎生物学:交尾器種分化を含む研究件
❏産卵基質への適応が引き起こす種分化の遺伝的基盤の解析(19H03276)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】高橋 文 東京都立大学, 理学研究科, 准教授 (90370121)
【キーワード】種分化 / 交尾器 / 外部生殖器 / ショウジョウバエ / 遺伝子マッピング (他9件)
【概要】オウトウショウジョウバエ(Drosophila suzukii)は他の多くのショウジョウバエと異なり新鮮で硬い果実に産卵するため産卵管が長く伸長している。このような産卵管の形の進化は、産卵だけでなく交尾する時の雌雄交尾器の立体配置にも影響し、種間交尾の際に交尾器がかみ合わないことによって生じる生殖的隔離の要因となっている。このような生殖的隔離に関わる形態を詳しく調べ、ゲノムの中で構造的な変化が起き...
❏繁殖形質進化と種分化過程:交雑実験・ゲノム解析・数理モデルによるアプローチ(15207004)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2006
【研究代表者】曽田 貞滋 京都大学, 大学院理学研究科, 助教授 (00192625)
【キーワード】種分化 / 生殖隔離 / 交尾器 / 量的遺伝 / 連鎖地図 (他18件)
【概要】本研究では,日本列島内で15種に分化し,交尾器形態に著しい種問変異があるオオオサムシ亜属を主な研究材料として繁殖形質進化と種分化過程の解析を行なった.交尾器形質の種問差の遺伝的基盤については,イワワキオサムシとマヤサンオサムシの交雑個体を用い,量的遺伝解析と最的遺伝子座連鎖解析を行なった.2鍾間の顕著な交尾器形態差に関与する遺伝子座は,比較的少数であると推定された.AFLP,マイクロサテライトを用...
【生物学】基礎生物学:適応放散種分化を含む研究件
❏適応放散のメカニズムを解明する―分散力の進化的変化に注目して(22H02689)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2026-03-31
【研究代表者】山崎 剛史 公益財団法人山階鳥類研究所, その他部局等, 研究員 (70390755)
【キーワード】適応放散 / 種分化 / 数理モデル / ハシブトガラス / ハワイ産鳥類
【概要】
❏島の鳥の適応放散はなぜ起きるか―数理モデルと幾何学的形態測定学によるアプローチ(18K06397)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山崎 剛史 公益財団法人山階鳥類研究所, 研究所, 研究員 (70390755)
【キーワード】適応放散 / 種分化 / 数理モデル / シミュレーション / 幾何学的形態測定学 (他10件)
【概要】本研究では、「なぜ鳥は海洋島で適応放散を起こすことができるのか?」、「海洋島で適応放散を起こす鳥と起こさない鳥はどう違うのか?」を調査した。第一の問いについては、海上分散力に富むはずの祖先種が、なぜ群島内の狭い海峡で遺伝的交流を断たれるのかが謎であったが、コンピュータシミュレーションにより、適応放散の起きる条件下では、自然選択が分散力の急激な減少をもたらす可能性を明らかにできた。第二の問いについて...
❏シクリッドの適応放散メカニズム(18405007)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】岡田 典弘 東工大, 生命理工学研究科, 教授 (60132982)
【キーワード】進化生物学一般 / シクリッド / 種分化 / 種形成 / 多様化 (他9件)
【概要】シクリッドを用いて適応放散の分子メカニズムの解明を目的に研究を行い、視覚の環境への適応とそれに伴う婚姻色の進化が種分化を引き起こし、適応放散につながったことを明らかにした。 ...
【生物学】基礎生物学:多様化種分化を含む研究件
❏送粉者が介在した植物の種多様性形成過程(15H04421)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川北 篤 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80467399)
【キーワード】コミカンソウ科 / ハナホソガ属 / タマバエ科 / 絶対送粉共生 / ニューカレドニア (他18件)
【概要】コミカンソウ科コミカンソウ属に含まれる種の多くが、雄花を繁殖場所として利用するタマバエ科の昆虫に送粉されていることを明らかにした。タマバエ媒のコミカンソウ属の花は多くが赤紫色の花色をもち、コミカンソウ属の複数の系統にまたがって存在する。コミカンソウ属におけるタマバエ媒は、すでに知られていた種子食性のハナホソガによる送粉と並んで本属で一般的な送粉様式であり、2つの送粉様式の間での頻繁な交代がこの属の...
❏送粉者がもたらす植物の多様化:パターンとプロセスの統合的理解にむけて(24770018)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】川北 篤 京都大学, 生態学研究センター, 准教授 (80467399)
【キーワード】コミカンソウ属 / ハナホソガ属 / 絶対送粉共生系 / 異所的種分化 / 生殖隔離 (他11件)
【概要】密接な共生関係を保ちながら多様化を遂げたコミカンソウ科植物と,その送粉者であるハナホソガ属ガ類を用い,植物の多様化過程における送粉者の役割を分析した。ニューカレドニアのコミカンソウ属とハナホソガ属では,相互作用をもつ植物と送粉者の分布はほとんどの場合一致せず,送粉者は植物の種分化を直接引き起こしてはいないことが示唆された。また,奄美大島に生育する4種のカンコノキ属植物は,送粉者が種特異性であること...
❏シクリッドの適応放散メカニズム(18405007)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】岡田 典弘 東工大, 生命理工学研究科, 教授 (60132982)
【キーワード】進化生物学一般 / シクリッド / 種分化 / 種形成 / 多様化 (他9件)
【概要】シクリッドを用いて適応放散の分子メカニズムの解明を目的に研究を行い、視覚の環境への適応とそれに伴う婚姻色の進化が種分化を引き起こし、適応放散につながったことを明らかにした。 ...
【生物学】基礎生物学:ニューカレドニア種分化を含む研究件
❏送粉者が介在した植物の種多様性形成過程(15H04421)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川北 篤 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80467399)
【キーワード】コミカンソウ科 / ハナホソガ属 / タマバエ科 / 絶対送粉共生 / ニューカレドニア (他18件)
【概要】コミカンソウ科コミカンソウ属に含まれる種の多くが、雄花を繁殖場所として利用するタマバエ科の昆虫に送粉されていることを明らかにした。タマバエ媒のコミカンソウ属の花は多くが赤紫色の花色をもち、コミカンソウ属の複数の系統にまたがって存在する。コミカンソウ属におけるタマバエ媒は、すでに知られていた種子食性のハナホソガによる送粉と並んで本属で一般的な送粉様式であり、2つの送粉様式の間での頻繁な交代がこの属の...
❏送粉者がもたらす植物の多様化:パターンとプロセスの統合的理解にむけて(24770018)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】川北 篤 京都大学, 生態学研究センター, 准教授 (80467399)
【キーワード】コミカンソウ属 / ハナホソガ属 / 絶対送粉共生系 / 異所的種分化 / 生殖隔離 (他11件)
【概要】密接な共生関係を保ちながら多様化を遂げたコミカンソウ科植物と,その送粉者であるハナホソガ属ガ類を用い,植物の多様化過程における送粉者の役割を分析した。ニューカレドニアのコミカンソウ属とハナホソガ属では,相互作用をもつ植物と送粉者の分布はほとんどの場合一致せず,送粉者は植物の種分化を直接引き起こしてはいないことが示唆された。また,奄美大島に生育する4種のカンコノキ属植物は,送粉者が種特異性であること...
【生物学】基礎生物学:自然史種分化を含む研究件
❏ヒマラヤ地域における植食性昆虫とその寄主植物の系統地理学的解析(26440207)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】自然史 / 生物地理 / 植食性昆虫 / 種分化 / ホットスポット (他9件)
【概要】ヒマラヤ山脈とその周辺域は、動物区系分布でのヒマラヤ亜区を構成し、中~高標高域には多くの固有種(亜種)が生息することで知られる。本地域で分化したと見られる植食性昆虫とその寄主植物の集団間(種間や亜種間など)での遺伝的分化を複数領域の遺伝子マーカーによる分子系統解析を行うことで、その各集団の形成過程を調査した。ヒマラヤ域の変成帯は16-22百万年前に急激に上昇し、インドモンスーンは約10百万年頃に始...
❏東洋区・インドシナ―スンダ亜区間における無脊椎動物相の形成過程の解明(23570111)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】国際情報交換 / 生物地理 / 自然史 / 区系分布 / 分子系統 (他9件)
【概要】マレー半島上に位置するクラ地峡とKangar-Pattani線は、動物地理区でのインドシナ亜区―スンダ亜区間の境界線として知られる。そこで形態や生態、分子データに基づいて、この両亜区間の境界線で種や亜種に分化したと考えられる陸上無脊椎動物(昆虫類と陸産貝類)の形成過程を調査した。今回調査した陸上無脊椎動物の範囲では、インドシナ亜区―スンダ亜区間での共通祖先からの分化は、5.0-6.0百万年前と9....
【生物学】基礎生物学:ハナホソガ属種分化を含む研究件
❏送粉者が介在した植物の種多様性形成過程(15H04421)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川北 篤 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80467399)
【キーワード】コミカンソウ科 / ハナホソガ属 / タマバエ科 / 絶対送粉共生 / ニューカレドニア (他18件)
【概要】コミカンソウ科コミカンソウ属に含まれる種の多くが、雄花を繁殖場所として利用するタマバエ科の昆虫に送粉されていることを明らかにした。タマバエ媒のコミカンソウ属の花は多くが赤紫色の花色をもち、コミカンソウ属の複数の系統にまたがって存在する。コミカンソウ属におけるタマバエ媒は、すでに知られていた種子食性のハナホソガによる送粉と並んで本属で一般的な送粉様式であり、2つの送粉様式の間での頻繁な交代がこの属の...
❏送粉者がもたらす植物の多様化:パターンとプロセスの統合的理解にむけて(24770018)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】川北 篤 京都大学, 生態学研究センター, 准教授 (80467399)
【キーワード】コミカンソウ属 / ハナホソガ属 / 絶対送粉共生系 / 異所的種分化 / 生殖隔離 (他11件)
【概要】密接な共生関係を保ちながら多様化を遂げたコミカンソウ科植物と,その送粉者であるハナホソガ属ガ類を用い,植物の多様化過程における送粉者の役割を分析した。ニューカレドニアのコミカンソウ属とハナホソガ属では,相互作用をもつ植物と送粉者の分布はほとんどの場合一致せず,送粉者は植物の種分化を直接引き起こしてはいないことが示唆された。また,奄美大島に生育する4種のカンコノキ属植物は,送粉者が種特異性であること...
【生物学】基礎生物学:シクリッド種分化を含む研究件
❏シクリッドフェロモンとその認知に関する研究(19770056)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】二階堂 雅人 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (70432010)
【キーワード】行動生理 / シクリッド / 種分化 / 嗅覚 / V1R型嗅覚受容体 (他9件)
【概要】本研究において魚類ゲノム中に6コピー存在すると考えられているV1R型嗅覚受容体遺伝子を全て、シクリッドから単離した。さらにこれらをビクトリア湖産シクリッド種間で比較したところ、V1R2遺伝子において顕著に配列の異なるアリルの多型を発見し、さらなる解析を進めた。その結果、このアリル多型は850万年以上前から維持されてきたものであることが判明した。配列の大きく異なる2 種類のアリル型を集団中に維持する...
❏シクリッドの適応放散メカニズム(18405007)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】岡田 典弘 東工大, 生命理工学研究科, 教授 (60132982)
【キーワード】進化生物学一般 / シクリッド / 種分化 / 種形成 / 多様化 (他9件)
【概要】シクリッドを用いて適応放散の分子メカニズムの解明を目的に研究を行い、視覚の環境への適応とそれに伴う婚姻色の進化が種分化を引き起こし、適応放散につながったことを明らかにした。 ...
【生物学】基礎生物学:フェロモン種分化を含む研究件
❏メイガ類における同胞種群および種内系統群の分化の要因(16208005)
【研究テーマ】応用昆虫学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】田付 貞洋 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40163480)
【キーワード】ツトガ科 / ノメイガ亜科 / 系統と種の分化 / 性フェロモン / 生合成 (他16件)
【概要】■アワノメイガ属ノメイガの系統と進化: 遺伝子解析:ミトコンドリアDNA遺伝子COIIの塩基配列から,ゴボウノメイガ6系統が西日本と東日本に分化していること,ウスジロキノメイガ種群2種の分化は比較的最近(約30万年前)に生じたことを示した. 性フェロモン生合成と受容:フキノメイガ特異的成分がユニークな経路で生合成されること,アズキノメイガのΔ11-不飽和化酵素遺伝子の発現部位が性フェロモン腺特異的...
❏メイガ科昆虫におけるフェロモンおよび寄主選好性の変異と種分化(13460021)
【研究テーマ】植物保護
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】田付 貞洋 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40163480)
【キーワード】ツトガ科 / フェロモン / 配偶行動 / 寄主選好性 / 地理的変異 (他9件)
【概要】アズキノメイガ:(1)性フェロモンに見られる多型(異性体比)を実際に作り出すフェロモン生合成系において,多型の制御がどのステップで行なわれるかを調べたところ,前駆体脂肪酸からアルコールへの還元過程であることが特定できた。(2)本種とごく近縁なヨーロッパアワノメイガとオナモミノメイガの系統関係と種内多様性をミトコンドリアCOII遺伝子の塩基配列にもとづき比較したところ,ハプロタイプは3種を通じてきわ...
【生物学】人類学:分子系統種分化を含む研究件
❏ヒマラヤ地域における植食性昆虫とその寄主植物の系統地理学的解析(26440207)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】自然史 / 生物地理 / 植食性昆虫 / 種分化 / ホットスポット (他9件)
【概要】ヒマラヤ山脈とその周辺域は、動物区系分布でのヒマラヤ亜区を構成し、中~高標高域には多くの固有種(亜種)が生息することで知られる。本地域で分化したと見られる植食性昆虫とその寄主植物の集団間(種間や亜種間など)での遺伝的分化を複数領域の遺伝子マーカーによる分子系統解析を行うことで、その各集団の形成過程を調査した。ヒマラヤ域の変成帯は16-22百万年前に急激に上昇し、インドモンスーンは約10百万年頃に始...
❏東洋区・インドシナ―スンダ亜区間における無脊椎動物相の形成過程の解明(23570111)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】国際情報交換 / 生物地理 / 自然史 / 区系分布 / 分子系統 (他9件)
【概要】マレー半島上に位置するクラ地峡とKangar-Pattani線は、動物地理区でのインドシナ亜区―スンダ亜区間の境界線として知られる。そこで形態や生態、分子データに基づいて、この両亜区間の境界線で種や亜種に分化したと考えられる陸上無脊椎動物(昆虫類と陸産貝類)の形成過程を調査した。今回調査した陸上無脊椎動物の範囲では、インドシナ亜区―スンダ亜区間での共通祖先からの分化は、5.0-6.0百万年前と9....
❏メイガ類における同胞種群および種内系統群の分化の要因(16208005)
【研究テーマ】応用昆虫学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】田付 貞洋 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40163480)
【キーワード】ツトガ科 / ノメイガ亜科 / 系統と種の分化 / 性フェロモン / 生合成 (他16件)
【概要】■アワノメイガ属ノメイガの系統と進化: 遺伝子解析:ミトコンドリアDNA遺伝子COIIの塩基配列から,ゴボウノメイガ6系統が西日本と東日本に分化していること,ウスジロキノメイガ種群2種の分化は比較的最近(約30万年前)に生じたことを示した. 性フェロモン生合成と受容:フキノメイガ特異的成分がユニークな経路で生合成されること,アズキノメイガのΔ11-不飽和化酵素遺伝子の発現部位が性フェロモン腺特異的...
【生物学】人類学:嗅覚種分化を含む研究件
❏匂いのアンタゴニズムの神経機構(20H03293)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】並木 重宏 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (40567757)
【キーワード】神経行動学 / 電気生理学 / アンタゴニズム / 嗅覚 / 種分化
【概要】フェロモン情報経路における神経活動抑制の作用点・作用機序を検討することにより,匂いのアンタゴニズムが脳のどこでどのように起こっているかを明らかにすることを目的としている。 行動学的アンタゴニストの情報処理を担う脳部位を標的とし、ガラス微小電極による実験を行った。アンタゴニストに興奮性の応答を示す細胞に対して、蛍光色素を注入し、三次元形態を同定した。これらの細胞群の出力部位である軸索終末の分布を分析...
❏シクリッドフェロモンとその認知に関する研究(19770056)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】二階堂 雅人 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (70432010)
【キーワード】行動生理 / シクリッド / 種分化 / 嗅覚 / V1R型嗅覚受容体 (他9件)
【概要】本研究において魚類ゲノム中に6コピー存在すると考えられているV1R型嗅覚受容体遺伝子を全て、シクリッドから単離した。さらにこれらをビクトリア湖産シクリッド種間で比較したところ、V1R2遺伝子において顕著に配列の異なるアリルの多型を発見し、さらなる解析を進めた。その結果、このアリル多型は850万年以上前から維持されてきたものであることが判明した。配列の大きく異なる2 種類のアリル型を集団中に維持する...
【生物学】人類学:進化種分化を含む研究件
❏島の鳥の適応放散はなぜ起きるか―数理モデルと幾何学的形態測定学によるアプローチ(18K06397)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山崎 剛史 公益財団法人山階鳥類研究所, 研究所, 研究員 (70390755)
【キーワード】適応放散 / 種分化 / 数理モデル / シミュレーション / 幾何学的形態測定学 (他10件)
【概要】本研究では、「なぜ鳥は海洋島で適応放散を起こすことができるのか?」、「海洋島で適応放散を起こす鳥と起こさない鳥はどう違うのか?」を調査した。第一の問いについては、海上分散力に富むはずの祖先種が、なぜ群島内の狭い海峡で遺伝的交流を断たれるのかが謎であったが、コンピュータシミュレーションにより、適応放散の起きる条件下では、自然選択が分散力の急激な減少をもたらす可能性を明らかにできた。第二の問いについて...
❏「魔法形質」による種分化の分子進化過程(26711024)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】細 将貴 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (80557695)
【キーワード】種分化 / 進化 / ゲノム / 系統地理 / 遺伝子 (他8件)
【概要】適応と生殖隔離の両方に同時に影響する形質である「魔法形質」は、すぐれて単純な種分化の機構として知られている。そのなかでも「カタツムリの巻型」は、形質状態がひとつの遺伝子で決定されるという点において特異な利点を持つ。本研究課題は、台湾東南部に分布するSatsuma属カタツムリの左巻き種群を対象に、巻型の進化過程を生態調査、系統地理学的解析、および交配実験によってあきらかにし、その結果をもとに巻型遺伝...
❏新種の出現:種分化と大進化の分子機構(21227002)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】岡田 典弘 公益財団法人国際科学振興財団, その他部局等, 主席研究員 (60132982)
【キーワード】生物多様性 / 進化 / 種分化 / 大進化 / 新規形質獲得
【概要】本研究では、ビクトリア湖産シクリッドに注目した種分化・種形成に関わる遺伝領域の探索、および哺乳類の脳などの特異的な形態獲得に関与したシス制御配列の進化機構の研究をおこなった。シクリッドに関しては、性決定機構や嗅覚受容体遺伝子の多様化、光受容体遺伝子と体色の間の相関関係を明らかにし、また異種間交雑種を用いた連鎖群解析により性決定候補領域の特定に成功した。哺乳類に関しては、間脳や脳梁などの形態形成に関...
【生物学】人類学:多様性種分化を含む研究件
❏食物網構造を組み入れた全球的な群集の多様性創出機構の解明(26550087)
【研究テーマ】自然共生システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鎌田 直人 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (90303255)
【キーワード】多様性 / ゴール形成昆虫 / 系統樹 / 植食者 / 自由摂食性昆虫 (他20件)
【概要】植食性昆虫の種分化は寄主植物の共進化が密接に関係しているため、昆虫のローカル群集は寄主である植物の群集構造にも密接に関係している。日本とチェコの3箇所の冷温帯夏緑林のデータを解析した。植物-植食者の量的食物網構造に対する寄主植物の影響を定量化する解析を行い、これを3つの異なる昆虫ギルドで比較した。自由摂食者は3つの場所すべてで広い食性を示したが、ゴール形成性者・潜葉者はほぼ単食性であった。ジェネラ...
❏ブドウ科ヤブガラシ属における種分化と倍数性多様性の起源に関する分子系統学的解析(20570094)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】岡田 博 大阪市立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (40089892)
【キーワード】多様性 / ヤブガラシ / 倍数性 / 種分化 / 進化 (他10件)
【概要】DNAによる分子系統解析の結果、中国大陸には多くの系統が分布していること、特に昆明省では多様なことが20年度の調査で明らかになった。21年度の調査ではそれらの中のごく限られた遺伝子型がマレー半島、ジャワ島、ボルネオ島、台湾などにそれぞれ、ボトルネック効果によるとみられるようなばらばらな分布を示すらしいことがわかってきた。今までの調査と今年度の調査を総合すると、日本に分布する、いわゆるヤブガラシには...
❏パラオ諸島固有のカタツムリの適応放散と多様性保全についての研究(20570085)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】上島 励 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (20241771)
【キーワード】系統分類 / 多様性 / 陸産貝類 / 種分化 / 保全 (他9件)
【概要】パラオ諸島に生息する陸産貝類相の調査を行ったところ、21科166種の陸貝が認められた。これらの内、約90%は固有種で、固有種の約60%は未記載種であった。固有種の一部のグループは著しい形態的変異と生態的分化を示し、適応放散が生じていることが示唆された。太平洋諸島では固有陸貝の大規模な絶滅が既に起きているが、パラオ諸島では140種以上もの多様な固有種が現在でも生息している点で特筆に値する。パラオでも...
【生物学】人類学:ミトコンドリアDNA種分化を含む研究件
❏日本周辺の干潟に生息する巻貝類の遺伝的多様性と種分化に関する分子系統学的研究(13640693)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】小島 茂明 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20242175)
【キーワード】日本列島 / 琉球列島 / 干潟 / 巻貝類 / 分子系統学 (他17件)
【概要】日本列島、琉球列島およびアジア大陸の干潟に生息するBatillaria属(ウミニナ類)およびCerithidea属(ヘナタリ類)の巻貝全種を対象に、その系統関係とれぞれの種の集囲構造をミトコンドリアDNAの塩基配列に基づいて解析した。 Batillaria属では、唯一プランクトン幼生期を持たない直達発生種であるホソウミニナについて、韓国の集団と日本列島の集団との遺伝的関係を解析したところ、少なくと...
❏太平洋・日本海間における海洋生物の種分化・遺伝的分化に関する分子系統学的研究(10836007)
【研究テーマ】自然史科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】小島 茂明 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20242175)
【キーワード】日本海 / 最終氷期 / ミトコンドリアDNA / 遺伝的分化 / 分子系統学 (他18件)
【概要】過去の日本海に起こった大きな環境変動が、様々な生物学的特性を持つ海洋動物に、どの様な影響を与えたかを明らかにする事を目的に、深海性底魚と浅海の巻貝類を主な対象として、太平洋集団との比較を通じて分子系統学的手法により解析した。 日本海の最も優占する底魚種であるノロゲンゲでは、遺伝的多様性の異なる2つのグループの存在が明らかにされ、最終氷期の日本海でも、対馬海峡の近傍では、顕著な環境悪化はなかったこと...
❏ヒコナミザトウムシ交雑帯における核型とミトコンドリアDNAの変異パターン(08640888)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】鶴崎 展巨 鳥取大学, 教育学部, 助教授 (00183872)
【キーワード】交雑帯 / 染色体 / 種分化 / ミトコンドリアDNA / ザトウムシ (他9件)
【概要】ヒコナミザトウムシNelima nigricoxaの核型の交雑帯の性質や形成過程を明らかにする目的で,近縁種をも含めた各地の集団について核型,アロザイム,mtDNAの分析を行なった。本種には西から2n=20(九州・四国・旭川以西の中国地方),2n=18a(鳥取県大山の東側と近畿地方),2n=18b(岡山市の北部),2n=16(旭川以東の中国山地),2n=22a(伊豆箱根),2n=22b(三浦半島)...
【農学】生産環境農学:ツトガ科種分化を含む研究件
❏メイガ類における同胞種群および種内系統群の分化の要因(16208005)
【研究テーマ】応用昆虫学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】田付 貞洋 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40163480)
【キーワード】ツトガ科 / ノメイガ亜科 / 系統と種の分化 / 性フェロモン / 生合成 (他16件)
【概要】■アワノメイガ属ノメイガの系統と進化: 遺伝子解析:ミトコンドリアDNA遺伝子COIIの塩基配列から,ゴボウノメイガ6系統が西日本と東日本に分化していること,ウスジロキノメイガ種群2種の分化は比較的最近(約30万年前)に生じたことを示した. 性フェロモン生合成と受容:フキノメイガ特異的成分がユニークな経路で生合成されること,アズキノメイガのΔ11-不飽和化酵素遺伝子の発現部位が性フェロモン腺特異的...
❏メイガ科昆虫におけるフェロモンおよび寄主選好性の変異と種分化(13460021)
【研究テーマ】植物保護
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】田付 貞洋 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40163480)
【キーワード】ツトガ科 / フェロモン / 配偶行動 / 寄主選好性 / 地理的変異 (他9件)
【概要】アズキノメイガ:(1)性フェロモンに見られる多型(異性体比)を実際に作り出すフェロモン生合成系において,多型の制御がどのステップで行なわれるかを調べたところ,前駆体脂肪酸からアルコールへの還元過程であることが特定できた。(2)本種とごく近縁なヨーロッパアワノメイガとオナモミノメイガの系統関係と種内多様性をミトコンドリアCOII遺伝子の塩基配列にもとづき比較したところ,ハプロタイプは3種を通じてきわ...
【農学】生産環境農学:性フェロモン種分化を含む研究件
❏アワノメイガ属における食性進化と性フェロモンとの関連性の解明(25292204)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安河内 祐二 国立研究開発法人農業生物資源研究所, 昆虫ゲノム研究ユニット, 主任研究員 (50355723)
【キーワード】食性 / 嗅覚受容体 / アワノメイガ / 種分化 / 性フェロモン (他11件)
【概要】害虫に好まれない作物を育種できれば、農薬に頼らず害虫被害を軽減でき抵抗性の発達も回避できる。害虫が無数の植物の中から食草を探索するのに植物が発する匂いを指標にしていることは十分考えられる。そこで、トウモロコシの害虫として知られるアワノメイガのゲノム塩基配列の概要を決定して、触角で匂いの検知に重要な役割を果たす嗅覚受容体遺伝子の構造を網羅的に解析した。さらに食性の異なる近縁種の遺伝子も解析して、食性...
❏メイガ類における同胞種群および種内系統群の分化の要因(16208005)
【研究テーマ】応用昆虫学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】田付 貞洋 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40163480)
【キーワード】ツトガ科 / ノメイガ亜科 / 系統と種の分化 / 性フェロモン / 生合成 (他16件)
【概要】■アワノメイガ属ノメイガの系統と進化: 遺伝子解析:ミトコンドリアDNA遺伝子COIIの塩基配列から,ゴボウノメイガ6系統が西日本と東日本に分化していること,ウスジロキノメイガ種群2種の分化は比較的最近(約30万年前)に生じたことを示した. 性フェロモン生合成と受容:フキノメイガ特異的成分がユニークな経路で生合成されること,アズキノメイガのΔ11-不飽和化酵素遺伝子の発現部位が性フェロモン腺特異的...
❏繁殖形質進化と種分化過程:交雑実験・ゲノム解析・数理モデルによるアプローチ(15207004)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2006
【研究代表者】曽田 貞滋 京都大学, 大学院理学研究科, 助教授 (00192625)
【キーワード】種分化 / 生殖隔離 / 交尾器 / 量的遺伝 / 連鎖地図 (他18件)
【概要】本研究では,日本列島内で15種に分化し,交尾器形態に著しい種問変異があるオオオサムシ亜属を主な研究材料として繁殖形質進化と種分化過程の解析を行なった.交尾器形質の種問差の遺伝的基盤については,イワワキオサムシとマヤサンオサムシの交雑個体を用い,量的遺伝解析と最的遺伝子座連鎖解析を行なった.2鍾間の顕著な交尾器形態差に関与する遺伝子座は,比較的少数であると推定された.AFLP,マイクロサテライトを用...
【農学】動物生命科学:原生生物種分化を含む研究件
❏シロアリ腸内原生生物の多種共存機構の解明(19K16208)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】猪飼 桂 東京工業大学, 生命理工学院, 研究員 (60806438)
【キーワード】多種共存 / 種多様性 / エコタイプ / 原生生物 / 腸内微生物叢 (他9件)
【概要】令和2年度までに、ヤマトシロアリ腸内オキシモナス目原生生物群集を対象とした1細胞18S rRNA遺伝子解析および網羅的18S rRNA遺伝子解析を行ってきた。これらの遺伝子データに基づき、種分化シミュレーションを試行した結果、33種のオキシモナス目原生生物が共存する可能性が示された。令和3年度は、特に同シミュレーションのパラメータの最適化を中心に、種推定の信頼性を検証した。令和2年度までのシミュレ...
❏細胞共生による原生生物の同所的種分化の可能性(17K19423)
【研究テーマ】多様性生物学、人類学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】本郷 裕一 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (90392117)
【キーワード】共生 / 種分化 / 原生生物 / 腸内微生物 / メタン菌 (他12件)
【概要】生物の種分化過程には様々な類型がある。本研究では、シロアリ腸内共生原生生物(単細胞真核生物)を題材として、原生生物と原核生物(細菌とアーキア)の細胞共生が原生生物の同所的種分化を引き起こすという仮説を立て、その検証を行った。その結果、材料とした原生生物はこれまで1属1種と考えられていたが、細胞内にメタン生成アーキアが共生するか否かで明確に2種に分離されることを明らかにした。また、同共生アーキアのゲ...
【農学】森林圏科学:植食性昆虫種分化を含む研究件
❏ヒマラヤ地域における植食性昆虫とその寄主植物の系統地理学的解析(26440207)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (70571230)
【キーワード】自然史 / 生物地理 / 植食性昆虫 / 種分化 / ホットスポット (他9件)
【概要】ヒマラヤ山脈とその周辺域は、動物区系分布でのヒマラヤ亜区を構成し、中~高標高域には多くの固有種(亜種)が生息することで知られる。本地域で分化したと見られる植食性昆虫とその寄主植物の集団間(種間や亜種間など)での遺伝的分化を複数領域の遺伝子マーカーによる分子系統解析を行うことで、その各集団の形成過程を調査した。ヒマラヤ域の変成帯は16-22百万年前に急激に上昇し、インドモンスーンは約10百万年頃に始...
❏食物網構造を組み入れた全球的な群集の多様性創出機構の解明(26550087)
【研究テーマ】自然共生システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鎌田 直人 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (90303255)
【キーワード】多様性 / ゴール形成昆虫 / 系統樹 / 植食者 / 自由摂食性昆虫 (他20件)
【概要】植食性昆虫の種分化は寄主植物の共進化が密接に関係しているため、昆虫のローカル群集は寄主である植物の群集構造にも密接に関係している。日本とチェコの3箇所の冷温帯夏緑林のデータを解析した。植物-植食者の量的食物網構造に対する寄主植物の影響を定量化する解析を行い、これを3つの異なる昆虫ギルドで比較した。自由摂食者は3つの場所すべてで広い食性を示したが、ゴール形成性者・潜葉者はほぼ単食性であった。ジェネラ...
【農学】森林圏科学:共生種分化を含む研究件
❏シロアリ腸内原生生物の多種共存機構の解明(19K16208)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】猪飼 桂 東京工業大学, 生命理工学院, 研究員 (60806438)
【キーワード】多種共存 / 種多様性 / エコタイプ / 原生生物 / 腸内微生物叢 (他9件)
【概要】令和2年度までに、ヤマトシロアリ腸内オキシモナス目原生生物群集を対象とした1細胞18S rRNA遺伝子解析および網羅的18S rRNA遺伝子解析を行ってきた。これらの遺伝子データに基づき、種分化シミュレーションを試行した結果、33種のオキシモナス目原生生物が共存する可能性が示された。令和3年度は、特に同シミュレーションのパラメータの最適化を中心に、種推定の信頼性を検証した。令和2年度までのシミュレ...
❏細胞共生による原生生物の同所的種分化の可能性(17K19423)
【研究テーマ】多様性生物学、人類学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】本郷 裕一 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (90392117)
【キーワード】共生 / 種分化 / 原生生物 / 腸内微生物 / メタン菌 (他12件)
【概要】生物の種分化過程には様々な類型がある。本研究では、シロアリ腸内共生原生生物(単細胞真核生物)を題材として、原生生物と原核生物(細菌とアーキア)の細胞共生が原生生物の同所的種分化を引き起こすという仮説を立て、その検証を行った。その結果、材料とした原生生物はこれまで1属1種と考えられていたが、細胞内にメタン生成アーキアが共生するか否かで明確に2種に分離されることを明らかにした。また、同共生アーキアのゲ...
【農学】水圏応用科学:生物多様性種分化を含む研究件
❏新種の出現:種分化と大進化の分子機構(21227002)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】岡田 典弘 公益財団法人国際科学振興財団, その他部局等, 主席研究員 (60132982)
【キーワード】生物多様性 / 進化 / 種分化 / 大進化 / 新規形質獲得
【概要】本研究では、ビクトリア湖産シクリッドに注目した種分化・種形成に関わる遺伝領域の探索、および哺乳類の脳などの特異的な形態獲得に関与したシス制御配列の進化機構の研究をおこなった。シクリッドに関しては、性決定機構や嗅覚受容体遺伝子の多様化、光受容体遺伝子と体色の間の相関関係を明らかにし、また異種間交雑種を用いた連鎖群解析により性決定候補領域の特定に成功した。哺乳類に関しては、間脳や脳梁などの形態形成に関...
❏生物多様性獲得の分子機構(21247038)
【研究テーマ】進化生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009
【研究代表者】岡田 典弘 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (60132982)
【キーワード】進化 / 生物多様性 / 種分化 / エンハンサー
【概要】1)種分化研究 光受容体が生息する光環境に適応していることを明らかにするために、ビクトリア湖内のほぼすべての環境に生息する様々な種を用いて、光受容体遺伝子の配列決定を行った。また、それらの配列からタンパク質を産生し、視物質の再構築を行いその吸収波長を測定した。視物質の吸収からシクリッドの種は光受容体を光環境に適応させていることの一部が明らかになった。 2)哺乳類特異的に保存されたSINE由来エンハ...
❏雑種形成に着目した生物多様性の進化維持機構の理論的研究(19870022)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】瀧本 岳 東邦大学, 理学部, 講師 (90453852)
【キーワード】雑種 / 種分化 / 生物多様性 / 超越分離 / 個体ベースモデル (他6件)
【概要】外来種や生息環境の破壊がもたらす雑種形成が問題となっている。雑種形成により2種が融合して1種となる「種分化の逆転」が起こることもあるが、雑種が第3の種として新たな生息地で確立する「雑種種分化」が起こることもある。本研究ではコンピュータシミュレーションを用いて、生息環境の改変が近縁な2種の雑種形成をもたらした場合、雑種種分化ではなく種分化の逆転が起きてしまう可能性が高いことを明らかにした。 ...
【農学】水圏応用科学:地理的変異種分化を含む研究件
❏メイガ科昆虫におけるフェロモンおよび寄主選好性の変異と種分化(13460021)
【研究テーマ】植物保護
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】田付 貞洋 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40163480)
【キーワード】ツトガ科 / フェロモン / 配偶行動 / 寄主選好性 / 地理的変異 (他9件)
【概要】アズキノメイガ:(1)性フェロモンに見られる多型(異性体比)を実際に作り出すフェロモン生合成系において,多型の制御がどのステップで行なわれるかを調べたところ,前駆体脂肪酸からアルコールへの還元過程であることが特定できた。(2)本種とごく近縁なヨーロッパアワノメイガとオナモミノメイガの系統関係と種内多様性をミトコンドリアCOII遺伝子の塩基配列にもとづき比較したところ,ハプロタイプは3種を通じてきわ...
❏ヒコナミザトウムシ交雑帯における核型とミトコンドリアDNAの変異パターン(08640888)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】鶴崎 展巨 鳥取大学, 教育学部, 助教授 (00183872)
【キーワード】交雑帯 / 染色体 / 種分化 / ミトコンドリアDNA / ザトウムシ (他9件)
【概要】ヒコナミザトウムシNelima nigricoxaの核型の交雑帯の性質や形成過程を明らかにする目的で,近縁種をも含めた各地の集団について核型,アロザイム,mtDNAの分析を行なった。本種には西から2n=20(九州・四国・旭川以西の中国地方),2n=18a(鳥取県大山の東側と近畿地方),2n=18b(岡山市の北部),2n=16(旭川以東の中国山地),2n=22a(伊豆箱根),2n=22b(三浦半島)...
【農学】水圏応用科学:保全種分化を含む研究件
❏日本列島のアワビ類における種分化遺伝子の探索(17K19280)
【研究テーマ】森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】平瀬 祥太朗 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (90635559)
【キーワード】アワビ / 種分化 / 集団ゲノミクス / ゲノムシーケンス / GRAS-Di (他20件)
【概要】日本の水産重要種であるエゾアワビ(エゾ)、クロアワビ(クロ)、マダカアワビ(マダカ)、メガイアワビ(メガイ)は近縁な関係にあり、分布域が重複するものの、それぞれが独自の表現型を示す。これらのアワビ類の進化的関係と種分化プロセス、種分化に関与するゲノム基盤の解明に挑戦することを目的とし、ゲノムワイドSNPマーカーを用いた集団ゲノミクス解析を行った。エゾ・クロとマダカ、メガイ間では明確な遺伝的分化が生...
❏パラオ諸島固有のカタツムリの適応放散と多様性保全についての研究(20570085)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】上島 励 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (20241771)
【キーワード】系統分類 / 多様性 / 陸産貝類 / 種分化 / 保全 (他9件)
【概要】パラオ諸島に生息する陸産貝類相の調査を行ったところ、21科166種の陸貝が認められた。これらの内、約90%は固有種で、固有種の約60%は未記載種であった。固有種の一部のグループは著しい形態的変異と生態的分化を示し、適応放散が生じていることが示唆された。太平洋諸島では固有陸貝の大規模な絶滅が既に起きているが、パラオ諸島では140種以上もの多様な固有種が現在でも生息している点で特筆に値する。パラオでも...
【農学】水圏応用科学:交雑種分化を含む研究件
❏海洋性動物プランクトンの‘真の種の境界’を明らかにする(18K14519)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】平井 惇也 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (30762554)
【キーワード】動物プランクトン / 種多様性 / 一塩基多型 / カイアシ類 / 交雑 (他7件)
【概要】動物プランクトンではミトコンドリアDNAの解析により、形態種内で複数の遺伝子グループが検出されることが多くある。一方、生殖隔離を判別するために必要な核DNAでは、一般的な遺伝子マーカーの進化速度が遅く、正確な種の判定が困難であった。そこで、複数のミトコンドリアDNAグループを有するカイアシ類Pleuromamma abdominalisを用い、MIG-seqおよびRAD-seqを行いゲノム内の一塩...
❏日本列島のアワビ類における種分化遺伝子の探索(17K19280)
【研究テーマ】森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】平瀬 祥太朗 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (90635559)
【キーワード】アワビ / 種分化 / 集団ゲノミクス / ゲノムシーケンス / GRAS-Di (他20件)
【概要】日本の水産重要種であるエゾアワビ(エゾ)、クロアワビ(クロ)、マダカアワビ(マダカ)、メガイアワビ(メガイ)は近縁な関係にあり、分布域が重複するものの、それぞれが独自の表現型を示す。これらのアワビ類の進化的関係と種分化プロセス、種分化に関与するゲノム基盤の解明に挑戦することを目的とし、ゲノムワイドSNPマーカーを用いた集団ゲノミクス解析を行った。エゾ・クロとマダカ、メガイ間では明確な遺伝的分化が生...
❏繁殖形質進化と種分化過程:交雑実験・ゲノム解析・数理モデルによるアプローチ(15207004)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2003 - 2006
【研究代表者】曽田 貞滋 京都大学, 大学院理学研究科, 助教授 (00192625)
【キーワード】種分化 / 生殖隔離 / 交尾器 / 量的遺伝 / 連鎖地図 (他18件)
【概要】本研究では,日本列島内で15種に分化し,交尾器形態に著しい種問変異があるオオオサムシ亜属を主な研究材料として繁殖形質進化と種分化過程の解析を行なった.交尾器形質の種問差の遺伝的基盤については,イワワキオサムシとマヤサンオサムシの交雑個体を用い,量的遺伝解析と最的遺伝子座連鎖解析を行なった.2鍾間の顕著な交尾器形態差に関与する遺伝子座は,比較的少数であると推定された.AFLP,マイクロサテライトを用...
【医歯薬学】内科系臨床医学:ゲノムシークエンス種分化を含む研究件
❏産卵基質への適応が引き起こす種分化の遺伝的基盤の解析(19H03276)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】高橋 文 東京都立大学, 理学研究科, 准教授 (90370121)
【キーワード】種分化 / 交尾器 / 外部生殖器 / ショウジョウバエ / 遺伝子マッピング (他9件)
【概要】オウトウショウジョウバエ(Drosophila suzukii)は他の多くのショウジョウバエと異なり新鮮で硬い果実に産卵するため産卵管が長く伸長している。このような産卵管の形の進化は、産卵だけでなく交尾する時の雌雄交尾器の立体配置にも影響し、種間交尾の際に交尾器がかみ合わないことによって生じる生殖的隔離の要因となっている。このような生殖的隔離に関わる形態を詳しく調べ、ゲノムの中で構造的な変化が起き...
❏日本列島のアワビ類における種分化遺伝子の探索(17K19280)
【研究テーマ】森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】平瀬 祥太朗 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (90635559)
【キーワード】アワビ / 種分化 / 集団ゲノミクス / ゲノムシーケンス / GRAS-Di (他20件)
【概要】日本の水産重要種であるエゾアワビ(エゾ)、クロアワビ(クロ)、マダカアワビ(マダカ)、メガイアワビ(メガイ)は近縁な関係にあり、分布域が重複するものの、それぞれが独自の表現型を示す。これらのアワビ類の進化的関係と種分化プロセス、種分化に関与するゲノム基盤の解明に挑戦することを目的とし、ゲノムワイドSNPマーカーを用いた集団ゲノミクス解析を行った。エゾ・クロとマダカ、メガイ間では明確な遺伝的分化が生...
【医歯薬学】外科系臨床医学:染色体種分化を含む研究件
❏ヒコナミザトウムシ交雑帯における核型とミトコンドリアDNAの変異パターン(08640888)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】鶴崎 展巨 鳥取大学, 教育学部, 助教授 (00183872)
【キーワード】交雑帯 / 染色体 / 種分化 / ミトコンドリアDNA / ザトウムシ (他9件)
【概要】ヒコナミザトウムシNelima nigricoxaの核型の交雑帯の性質や形成過程を明らかにする目的で,近縁種をも含めた各地の集団について核型,アロザイム,mtDNAの分析を行なった。本種には西から2n=20(九州・四国・旭川以西の中国地方),2n=18a(鳥取県大山の東側と近畿地方),2n=18b(岡山市の北部),2n=16(旭川以東の中国山地),2n=22a(伊豆箱根),2n=22b(三浦半島)...
❏ナミザトウムシ種群における核型分化・遺伝的分化と交雑帯の性質の解明(06640901)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】鶴崎 展巨 鳥取大学, 教育学部, 助教授 (00183872)
【キーワード】交雑帯 / 染色体 / 種分化 / ミトコンドリアDNA / ザトウムシ (他7件)
【概要】ナミザトウムシ種群3種(ヒコナミザトウムシ,エゾナミザトウムシ,オオナミザトウムシ)の核型分化過程を推測する目的で、比較用のサトウナミザトウムシ種群の2種(アオキナミザトウムシとサトウナミザトウムシ)を加えた多数の集団で核型を調査した。その結果,(1)サトウナミザトウ種群の2種とエゾナミザトウムシがそれぞれ,2n=16と22であることが判明し、(2)ヒコナミザトウムシとオオナミザトウムシに認められ...
【医歯薬学】歯学:次世代シーケンサー種分化を含む研究件
❏日本列島のアワビ類における種分化遺伝子の探索(17K19280)
【研究テーマ】森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】平瀬 祥太朗 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (90635559)
【キーワード】アワビ / 種分化 / 集団ゲノミクス / ゲノムシーケンス / GRAS-Di (他20件)
【概要】日本の水産重要種であるエゾアワビ(エゾ)、クロアワビ(クロ)、マダカアワビ(マダカ)、メガイアワビ(メガイ)は近縁な関係にあり、分布域が重複するものの、それぞれが独自の表現型を示す。これらのアワビ類の進化的関係と種分化プロセス、種分化に関与するゲノム基盤の解明に挑戦することを目的とし、ゲノムワイドSNPマーカーを用いた集団ゲノミクス解析を行った。エゾ・クロとマダカ、メガイ間では明確な遺伝的分化が生...
❏アワノメイガ属における食性進化と性フェロモンとの関連性の解明(25292204)
【研究テーマ】昆虫科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安河内 祐二 国立研究開発法人農業生物資源研究所, 昆虫ゲノム研究ユニット, 主任研究員 (50355723)
【キーワード】食性 / 嗅覚受容体 / アワノメイガ / 種分化 / 性フェロモン (他11件)
【概要】害虫に好まれない作物を育種できれば、農薬に頼らず害虫被害を軽減でき抵抗性の発達も回避できる。害虫が無数の植物の中から食草を探索するのに植物が発する匂いを指標にしていることは十分考えられる。そこで、トウモロコシの害虫として知られるアワノメイガのゲノム塩基配列の概要を決定して、触角で匂いの検知に重要な役割を果たす嗅覚受容体遺伝子の構造を網羅的に解析した。さらに食性の異なる近縁種の遺伝子も解析して、食性...
【医歯薬学】看護学:ゲノム種分化を含む研究件
❏「魔法形質」による種分化過程の解明と理論構築(18H02509)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】細 将貴 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80557695)
【キーワード】種分化 / ゲノム / リシーケンス / GWAS / 集団遺伝
【概要】本研究は、適応と生殖隔離の両方に作用する「魔法形質」としてすぐれて単純な機構であるカタツムリの巻型の進化を、分子生態学的アプローチと数理生物学的アプローチによって深く追究することを目的とする。我々は、台湾南東部において実施した広域の細密サンプリングによって収集した約1500サンプルに対し、MIG-seq法によって膨大なシーケンスデータを取得した。また、31の代表的なサンプルに対してはリシーケンスデ...
❏「魔法形質」による種分化の分子進化過程(26711024)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】細 将貴 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (80557695)
【キーワード】種分化 / 進化 / ゲノム / 系統地理 / 遺伝子 (他8件)
【概要】適応と生殖隔離の両方に同時に影響する形質である「魔法形質」は、すぐれて単純な種分化の機構として知られている。そのなかでも「カタツムリの巻型」は、形質状態がひとつの遺伝子で決定されるという点において特異な利点を持つ。本研究課題は、台湾東南部に分布するSatsuma属カタツムリの左巻き種群を対象に、巻型の進化過程を生態調査、系統地理学的解析、および交配実験によってあきらかにし、その結果をもとに巻型遺伝...
【医歯薬学】看護学:数理モデル種分化を含む研究件
❏適応放散のメカニズムを解明する―分散力の進化的変化に注目して(22H02689)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2026-03-31
【研究代表者】山崎 剛史 公益財団法人山階鳥類研究所, その他部局等, 研究員 (70390755)
【キーワード】適応放散 / 種分化 / 数理モデル / ハシブトガラス / ハワイ産鳥類
【概要】
❏島の鳥の適応放散はなぜ起きるか―数理モデルと幾何学的形態測定学によるアプローチ(18K06397)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山崎 剛史 公益財団法人山階鳥類研究所, 研究所, 研究員 (70390755)
【キーワード】適応放散 / 種分化 / 数理モデル / シミュレーション / 幾何学的形態測定学 (他10件)
【概要】本研究では、「なぜ鳥は海洋島で適応放散を起こすことができるのか?」、「海洋島で適応放散を起こす鳥と起こさない鳥はどう違うのか?」を調査した。第一の問いについては、海上分散力に富むはずの祖先種が、なぜ群島内の狭い海峡で遺伝的交流を断たれるのかが謎であったが、コンピュータシミュレーションにより、適応放散の起きる条件下では、自然選択が分散力の急激な減少をもたらす可能性を明らかにできた。第二の問いについて...
【医歯薬学】看護学:適応種分化を含む研究件
❏送粉者が介在した植物の種多様性形成過程(15H04421)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】川北 篤 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80467399)
【キーワード】コミカンソウ科 / ハナホソガ属 / タマバエ科 / 絶対送粉共生 / ニューカレドニア (他18件)
【概要】コミカンソウ科コミカンソウ属に含まれる種の多くが、雄花を繁殖場所として利用するタマバエ科の昆虫に送粉されていることを明らかにした。タマバエ媒のコミカンソウ属の花は多くが赤紫色の花色をもち、コミカンソウ属の複数の系統にまたがって存在する。コミカンソウ属におけるタマバエ媒は、すでに知られていた種子食性のハナホソガによる送粉と並んで本属で一般的な送粉様式であり、2つの送粉様式の間での頻繁な交代がこの属の...
❏シクリッドの適応放散メカニズム(18405007)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】岡田 典弘 東工大, 生命理工学研究科, 教授 (60132982)
【キーワード】進化生物学一般 / シクリッド / 種分化 / 種形成 / 多様化 (他9件)
【概要】シクリッドを用いて適応放散の分子メカニズムの解明を目的に研究を行い、視覚の環境への適応とそれに伴う婚姻色の進化が種分化を引き起こし、適応放散につながったことを明らかにした。 ...