新種の出現:種分化と大進化の分子機構
【研究分野】生物多様性・分類
【研究キーワード】
生物多様性 / 進化 / 種分化 / 大進化 / 新規形質獲得
【研究成果の概要】
本研究では、ビクトリア湖産シクリッドに注目した種分化・種形成に関わる遺伝領域の探索、および哺乳類の脳などの特異的な形態獲得に関与したシス制御配列の進化機構の研究をおこなった。シクリッドに関しては、性決定機構や嗅覚受容体遺伝子の多様化、光受容体遺伝子と体色の間の相関関係を明らかにし、また異種間交雑種を用いた連鎖群解析により性決定候補領域の特定に成功した。哺乳類に関しては、間脳や脳梁などの形態形成に関与するAmnSINE1由来エンハンサーに関して、その分子メカニズムと獲得過程を明らかにすることができた。本研究で明らかになった生物進化の分子機構は、多くの生物種において普遍的なものであると考えられる。
【研究代表者】