タマクラゲ属ヒドロ虫類の新宿主獲得による種分化についての系統進化学的研究
【研究分野】生物多様性・分類
【研究キーワード】
ヒドロ虫 / Cytaeis / 宿主特異性 / 固着性動物 / 種分化
【研究成果の概要】
本研究は、主に腹足類を宿主とする日本産タマクラゲ属(Cytaeis)ヒドロ虫類について、形態学的・発生学的情報と分子情報に基づき種の実体を明らかにするとともに、分子系統樹を作成して宿主特異性の観点から属内の系統関係を解析した。その結果、既知種4種に未記載種4種を加えた8種を確認することができた。これらの種は、それぞれ相異なる特定の宿主動物の体上で生活しており、宿主特異性が高いことが明かとなった。このことから、本属の種は、異なる新宿主を獲得することを種分化の要因の一つとして、地球上に出現したと考えられた。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
佐々木 猛智 | 東京大学 | 総合研究博物館 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
出口 竜作 | 宮城教育大学 | 教育学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)