【複合領域】文化財科学・博物館学:炭素14年代 /安定同位体比を含む研究件
❏熱帯域の高精度環境復元と高緯度氷床と低緯度域環境とのリンケージの評価(17253006)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20356851)
【キーワード】地球環境 / 古気候 / 炭素14年代 / 安定同位体比 / アジアモンスーン (他9件)
【概要】熱帯域の環境復元材料としてサンゴ骨格中の酸素同位体比の極値を用いて亜熱帯域の石垣島のサンゴ骨格中の酸素同位体比の温度依存性を求めた.各年の水温の夏期・冬期の極値,およびサンゴ骨格中の酸素同位体比率を比較・解析した.この結果,従来考えられていたように石垣島周辺の海水の酸素同位体比は年間を通じて一定ではなく,蒸発の影響を受けて夏期は高く,冬期は低く変動しており,それによって見かけ上,サンゴ骨格中の酸素...
❏同定情報に基づく土器付着炭化物の高精度年代測定(15300295)
【研究テーマ】文化財科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】坂本 稔 国立歴史民俗博物館, 研究部, 助手 (60270401)
【キーワード】土器 / 炭素14年代法 / AMS / 安定同位体比 / 炭素・窒素比 (他12件)
【概要】1.安定同位体比からの考察 土器付着炭化物の炭素・窒素分析を行ったところ,多くのδ^<13>C値は-26%。前後に集中しでいて,典型的な陸上生物を起源とすることが示された。-25%。よりも大きなδ^<13>C値を示す一部の試料には,起源物質として海洋生物が混在している可能性がある。このような試料については,「海洋リザーバー効果」の影響を考慮すべきであろう。また,δ^<...
【環境学】環境保全学:環境変動 /安定同位体比を含む研究件
❏海洋環境・生態系を理解するための重金属安定同位体海洋化学の育成(15H01727)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宗林 由樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (50197000)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 環境分析 / 生物圏現象 / 環境変動 (他8件)
【概要】海水中Ni, Cu, Zn安定同位体比の測定法を確立した.岩石中Ni同位体比の精密測定のため,新しい化学分離法を開発した.国際共同研究により亜鉛の同位体比の新しい標準物質を確立した.白鳳丸KH-15-3航海(東シナ海)とKH-17-3航海(亜寒帯北太平洋)で海水試料を採取した.KH-14-6 航海(南極海・南太平洋)の海水試料を用いて,溶存態Ni, Cu, Znの濃度と安定同位体比の鉛直断面分布を...
❏全球水素循環解明のための水素の発生・消滅過程の安定同位体比解析および大気観測(25287146)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】豊田 栄 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 准教授 (30313357)
【キーワード】水素 / 安定同位体比 / 分析法開発 / 畜産発生源 / 環境変動 (他7件)
【概要】エネルギー源として水素の利用が増加すると大気中水素濃度も増加することが予想されるが、現在の全球水素収支の理解は不十分であり、人間活動に伴う水素の付加が将来の大気環境に与える影響の予測は困難である。本研究では、さまざまな発生源や消滅過程において特徴的な値を示す安定同位体比を用いた水素の循環解析に資するために、環境試料中の水素安定同位体比を迅速かつ簡便に測定する手法の開発、および人間も含む生物圏の種々...
❏熱帯多島海域における大気降下物由来窒素負荷と海洋酸性化に対する炭素循環の応答(23405002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 利宏 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (20311631)
【キーワード】海洋酸性化応答 / サンゴ礁 / 降水 / 大気沈着物 / 二酸化炭素分圧 (他14件)
【概要】複雑な海岸地形を有するフィリピンの特徴的な沿岸海域において、多様な空間スケールにおける海洋化学的観測を実施し、大気からの環境負荷と、それが陸域影響(河川・地下水流入)や沿岸部における養殖漁業等の人為負荷と組み合わさることによる複合効果とを、特に海洋物理学的特性と関連した海洋酸性化の促進・緩和という観点から評価した。また降雨成分の分析により窒素の越境汚染の潜在的影響について検証した。さらに造礁サンゴ...
【数物系科学】地球惑星科学:硫黄同位体比 /安定同位体比を含む研究件
❏山間部における夏季豪雨形成と大気汚染の相乗環境影響の解明(19H00955)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】大河内 博 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00241117)
【キーワード】局地性豪雨 / 霧沈着 / ドローン(UAV) / 安定同位体 / 越境大気汚染 (他30件)
【概要】全国の標高400 m以上の降雨量観測地点の7割で,暖候期に豪雨発生回数が増加しており,豪雨発生回数が少なかった地域で増加が著しい.富士山周辺で豪雨の主な要因は前線発達と台風であり,局地性豪雨の増加も一因であった.局地性豪雨形成には大気汚染物質も関与している.霧沈着は山間部森林生態系に対する大気汚染物質の重要な経路であり,オゾンとともに森林生態系に負荷を与えている.国内山間部の霧沈着観測網を構築し,...
❏深層水ソースの変換は気候変動を増幅するか抑制するか:硫黄同位体比の海洋事変層序(20340144)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授 (50272943)
【キーワード】古環境 / 海洋深層水 / 白亜紀 / 炭素同位体比 / 硫黄 (他11件)
【概要】海洋深層水の急激な変動をとらえ,それに対し如何に気候が反応するか,を理解することが目的であった.手法として硫黄同位体比の利用を目指し,平成20年度末に質量分析装置を導入しその立ち上げを行うと同時に,試料の準備方法および分析手法の確立を行った.硫黄同位体データでは目的の議論ができないことが判り,炭素同位体比を用いた地層の高解像度解析を中心とした議論と理論を中心とした議論に切り替え,白亜紀中期の深層水...
【数物系科学】地球惑星科学:古環境 /安定同位体比を含む研究件
❏深層水ソースの変換は気候変動を増幅するか抑制するか:硫黄同位体比の海洋事変層序(20340144)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授 (50272943)
【キーワード】古環境 / 海洋深層水 / 白亜紀 / 炭素同位体比 / 硫黄 (他11件)
【概要】海洋深層水の急激な変動をとらえ,それに対し如何に気候が反応するか,を理解することが目的であった.手法として硫黄同位体比の利用を目指し,平成20年度末に質量分析装置を導入しその立ち上げを行うと同時に,試料の準備方法および分析手法の確立を行った.硫黄同位体データでは目的の議論ができないことが判り,炭素同位体比を用いた地層の高解像度解析を中心とした議論と理論を中心とした議論に切り替え,白亜紀中期の深層水...
❏浮遊性有孔虫殻の安定同位体と微量化学成分のグローバルマッビングと古海洋への応用(16340161)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 海洋研究所, 教授 (20356851)
【キーワード】地球環境 / 古環境 / 浮遊性有孔虫 / 安定同位体比 / 表層水 (他10件)
【概要】現代の環境問題に対処するには,自然そのものの働きと人類活動によるものの二つによって影響されているので,自然の変動幅と仕組みを明らかにすることが不可欠である.過去の水温などは直接測定できないので,古海洋の解析では間接指標(Proxy)が用いられる.有孔虫炭酸塩殻の安定同位体や化学組成は,この中で最も有力な道具である.これは,炭酸塩殻が,生産された周囲の環境を定量的に記録しているとの考えに基づいている...
【数物系科学】地球惑星科学:古気候 /安定同位体比を含む研究件
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏熱帯域の高精度環境復元と高緯度氷床と低緯度域環境とのリンケージの評価(17253006)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20356851)
【キーワード】地球環境 / 古気候 / 炭素14年代 / 安定同位体比 / アジアモンスーン (他9件)
【概要】熱帯域の環境復元材料としてサンゴ骨格中の酸素同位体比の極値を用いて亜熱帯域の石垣島のサンゴ骨格中の酸素同位体比の温度依存性を求めた.各年の水温の夏期・冬期の極値,およびサンゴ骨格中の酸素同位体比率を比較・解析した.この結果,従来考えられていたように石垣島周辺の海水の酸素同位体比は年間を通じて一定ではなく,蒸発の影響を受けて夏期は高く,冬期は低く変動しており,それによって見かけ上,サンゴ骨格中の酸素...
【数物系科学】地球惑星科学:古気候解析 /安定同位体比を含む研究件
❏トゥファ古気候学の展開(17340150)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / 微量元素 (他7件)
【概要】地球温暖化に伴う気候変動予測のために必要な古気候データの解読を目的として, 石灰岩地域の河川に発達する炭酸塩堆積物であるトゥファを研究した。複数の堆積場で行った化学組成と安定同位体比の分析結果から, トゥファの発達機構に関するいくつかの新知見をあきらかにするとともに, 降水量と気温の情報を化学指標と関連付けることに成功した。トゥファは年縞組織を持ち, 数ミリ/年の速度で堆積するので, 高解像度の気...
❏縞状トゥファを用いた温帯〜亜熱帯の陸域古気候解析(14540426)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】狩野 彰宏 広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 古気候解析 / 微量元素 / 安定同位体比 / 降水量 (他6件)
【概要】温帯〜亜熱帯地域の陸域古気候を定量的しかも高解像度で解析するために,淡水成炭酸塩堆積物であるトゥファを題材に,堆積場において採集した水や堆積物試料を分析・観察した.その結果,1)縞状組織は水温変化を反映した方解石の沈殿速度の季節的変化が原因で発達することが明らかになった(Kano et al.,2003).また,2)農業用水や地下ダムの建設などの人為的改変がトゥファの組織に記録されることも解った....
【数物系科学】地球惑星科学:低緯度海域 /安定同位体比を含む研究件
❏熱帯域の高精度環境復元と高緯度氷床と低緯度域環境とのリンケージの評価(17253006)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20356851)
【キーワード】地球環境 / 古気候 / 炭素14年代 / 安定同位体比 / アジアモンスーン (他9件)
【概要】熱帯域の環境復元材料としてサンゴ骨格中の酸素同位体比の極値を用いて亜熱帯域の石垣島のサンゴ骨格中の酸素同位体比の温度依存性を求めた.各年の水温の夏期・冬期の極値,およびサンゴ骨格中の酸素同位体比率を比較・解析した.この結果,従来考えられていたように石垣島周辺の海水の酸素同位体比は年間を通じて一定ではなく,蒸発の影響を受けて夏期は高く,冬期は低く変動しており,それによって見かけ上,サンゴ骨格中の酸素...
❏浮遊性有孔虫殻の安定同位体と微量化学成分のグローバルマッビングと古海洋への応用(16340161)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 海洋研究所, 教授 (20356851)
【キーワード】地球環境 / 古環境 / 浮遊性有孔虫 / 安定同位体比 / 表層水 (他10件)
【概要】現代の環境問題に対処するには,自然そのものの働きと人類活動によるものの二つによって影響されているので,自然の変動幅と仕組みを明らかにすることが不可欠である.過去の水温などは直接測定できないので,古海洋の解析では間接指標(Proxy)が用いられる.有孔虫炭酸塩殻の安定同位体や化学組成は,この中で最も有力な道具である.これは,炭酸塩殻が,生産された周囲の環境を定量的に記録しているとの考えに基づいている...
【数物系科学】地球惑星科学:トゥファ /安定同位体比を含む研究件
❏陸域炭酸塩の年輪を用いた年代推定法と地域的環境影響検出法の開発(19K21661)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2022-03-31
【研究代表者】勝田 長貴 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70377985)
【キーワード】トゥファ / 安定同位体比 / 火山 / 浅間火山 / 年代 (他12件)
【概要】本研究は浅間火山・濁川のトゥファを題材とし、安定同位体組成の高分解能分析を通じて、従来研究で課題とされる形成年代とそこに記録される環境変動記録を求める方法を検討した。現生の河床トゥファ方解石δ18Oは河川の水温効果によって変動することが分かった。これをもとに、河岸段丘崖から採取した河床トゥファ方解石δ18Oの25年間記録と樹木年輪幅(気温指標)によるパターンマッチングを行った結果、統計的に有意な6...
❏トゥファ古気候学の展開(17340150)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / 微量元素 (他7件)
【概要】地球温暖化に伴う気候変動予測のために必要な古気候データの解読を目的として, 石灰岩地域の河川に発達する炭酸塩堆積物であるトゥファを研究した。複数の堆積場で行った化学組成と安定同位体比の分析結果から, トゥファの発達機構に関するいくつかの新知見をあきらかにするとともに, 降水量と気温の情報を化学指標と関連付けることに成功した。トゥファは年縞組織を持ち, 数ミリ/年の速度で堆積するので, 高解像度の気...
❏縞状トゥファを用いた温帯〜亜熱帯の陸域古気候解析(14540426)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】狩野 彰宏 広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 古気候解析 / 微量元素 / 安定同位体比 / 降水量 (他6件)
【概要】温帯〜亜熱帯地域の陸域古気候を定量的しかも高解像度で解析するために,淡水成炭酸塩堆積物であるトゥファを題材に,堆積場において採集した水や堆積物試料を分析・観察した.その結果,1)縞状組織は水温変化を反映した方解石の沈殿速度の季節的変化が原因で発達することが明らかになった(Kano et al.,2003).また,2)農業用水や地下ダムの建設などの人為的改変がトゥファの組織に記録されることも解った....
【数物系科学】地球惑星科学:降水量 /安定同位体比を含む研究件
❏トゥファ古気候学の展開(17340150)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / 微量元素 (他7件)
【概要】地球温暖化に伴う気候変動予測のために必要な古気候データの解読を目的として, 石灰岩地域の河川に発達する炭酸塩堆積物であるトゥファを研究した。複数の堆積場で行った化学組成と安定同位体比の分析結果から, トゥファの発達機構に関するいくつかの新知見をあきらかにするとともに, 降水量と気温の情報を化学指標と関連付けることに成功した。トゥファは年縞組織を持ち, 数ミリ/年の速度で堆積するので, 高解像度の気...
❏縞状トゥファを用いた温帯〜亜熱帯の陸域古気候解析(14540426)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】狩野 彰宏 広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 古気候解析 / 微量元素 / 安定同位体比 / 降水量 (他6件)
【概要】温帯〜亜熱帯地域の陸域古気候を定量的しかも高解像度で解析するために,淡水成炭酸塩堆積物であるトゥファを題材に,堆積場において採集した水や堆積物試料を分析・観察した.その結果,1)縞状組織は水温変化を反映した方解石の沈殿速度の季節的変化が原因で発達することが明らかになった(Kano et al.,2003).また,2)農業用水や地下ダムの建設などの人為的改変がトゥファの組織に記録されることも解った....
【数物系科学】地球惑星科学:微量元素 /安定同位体比を含む研究件
❏鱗および耳石の安定同位体・微量元素組成によるサケの沖合生活期における生態の解明(15H04543)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】大竹 二雄 東京大学, 大気海洋研究所, 特任研究員 (20160525)
【キーワード】サケ / 鱗 / 耳石 / 安定同位体比 / 微量元素 (他10件)
【概要】1980年代と2010年代に岩手県津軽石川に遡上したサケ鱗の安定同位体比(δ15N、δ13C)から両年代のサケの餌生物に変化がないことを明らかにした。また、2011年に北海道の河川に遡上したサケ鱗の安定同位体比から若齢(2歳)・小型で遡上した個体の栄養段階が他の年齢群に比べて高く、その回遊経路や摂餌環境が異なる可能性を示した。また、2011、2012年に本州、北海道の各河川に遡上したサケの耳石微量...
❏東日本大震災が三陸沿岸域のサケやアユの資源に及ぼした影響(24380105)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大竹 二雄 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (20160525)
【キーワード】東日本大震災 / サケ / アユ / 耳石 / 微量元素組成 (他11件)
【概要】サケ放流稚魚の耳石の微量元素組成と酸素・炭素安定同位体比の分析結果から、それらが同一地域内における由来判別に有効であることを明らかにした。また、北海道沿岸域に回帰したサケとベーリング海で採集された未成熟サケの耳石Sr:Ba比が周期的に変化することが判った。これらの研究成果は震災前後における母川回帰率や回遊履歴の変化を明らかにする上で重要な知見を提供する。 震災直後の遡上アユの生活史特性を調べ、震災...
❏トゥファ古気候学の展開(17340150)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 鍾乳石 / 古気候解析 / 安定同位体 / 微量元素 (他7件)
【概要】地球温暖化に伴う気候変動予測のために必要な古気候データの解読を目的として, 石灰岩地域の河川に発達する炭酸塩堆積物であるトゥファを研究した。複数の堆積場で行った化学組成と安定同位体比の分析結果から, トゥファの発達機構に関するいくつかの新知見をあきらかにするとともに, 降水量と気温の情報を化学指標と関連付けることに成功した。トゥファは年縞組織を持ち, 数ミリ/年の速度で堆積するので, 高解像度の気...
【数物系科学】地球惑星科学:表層水 /安定同位体比を含む研究件
❏熱帯域の高精度環境復元と高緯度氷床と低緯度域環境とのリンケージの評価(17253006)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20356851)
【キーワード】地球環境 / 古気候 / 炭素14年代 / 安定同位体比 / アジアモンスーン (他9件)
【概要】熱帯域の環境復元材料としてサンゴ骨格中の酸素同位体比の極値を用いて亜熱帯域の石垣島のサンゴ骨格中の酸素同位体比の温度依存性を求めた.各年の水温の夏期・冬期の極値,およびサンゴ骨格中の酸素同位体比率を比較・解析した.この結果,従来考えられていたように石垣島周辺の海水の酸素同位体比は年間を通じて一定ではなく,蒸発の影響を受けて夏期は高く,冬期は低く変動しており,それによって見かけ上,サンゴ骨格中の酸素...
❏浮遊性有孔虫殻の安定同位体と微量化学成分のグローバルマッビングと古海洋への応用(16340161)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 海洋研究所, 教授 (20356851)
【キーワード】地球環境 / 古環境 / 浮遊性有孔虫 / 安定同位体比 / 表層水 (他10件)
【概要】現代の環境問題に対処するには,自然そのものの働きと人類活動によるものの二つによって影響されているので,自然の変動幅と仕組みを明らかにすることが不可欠である.過去の水温などは直接測定できないので,古海洋の解析では間接指標(Proxy)が用いられる.有孔虫炭酸塩殻の安定同位体や化学組成は,この中で最も有力な道具である.これは,炭酸塩殻が,生産された周囲の環境を定量的に記録しているとの考えに基づいている...
【数物系科学】地球惑星科学:アジアモンスーン /安定同位体比を含む研究件
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏熱帯域の高精度環境復元と高緯度氷床と低緯度域環境とのリンケージの評価(17253006)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20356851)
【キーワード】地球環境 / 古気候 / 炭素14年代 / 安定同位体比 / アジアモンスーン (他9件)
【概要】熱帯域の環境復元材料としてサンゴ骨格中の酸素同位体比の極値を用いて亜熱帯域の石垣島のサンゴ骨格中の酸素同位体比の温度依存性を求めた.各年の水温の夏期・冬期の極値,およびサンゴ骨格中の酸素同位体比率を比較・解析した.この結果,従来考えられていたように石垣島周辺の海水の酸素同位体比は年間を通じて一定ではなく,蒸発の影響を受けて夏期は高く,冬期は低く変動しており,それによって見かけ上,サンゴ骨格中の酸素...
【工学】土木工学:地球環境 /安定同位体比を含む研究件
❏熱帯域の高精度環境復元と高緯度氷床と低緯度域環境とのリンケージの評価(17253006)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20356851)
【キーワード】地球環境 / 古気候 / 炭素14年代 / 安定同位体比 / アジアモンスーン (他9件)
【概要】熱帯域の環境復元材料としてサンゴ骨格中の酸素同位体比の極値を用いて亜熱帯域の石垣島のサンゴ骨格中の酸素同位体比の温度依存性を求めた.各年の水温の夏期・冬期の極値,およびサンゴ骨格中の酸素同位体比率を比較・解析した.この結果,従来考えられていたように石垣島周辺の海水の酸素同位体比は年間を通じて一定ではなく,蒸発の影響を受けて夏期は高く,冬期は低く変動しており,それによって見かけ上,サンゴ骨格中の酸素...
❏浮遊性有孔虫殻の安定同位体と微量化学成分のグローバルマッビングと古海洋への応用(16340161)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 海洋研究所, 教授 (20356851)
【キーワード】地球環境 / 古環境 / 浮遊性有孔虫 / 安定同位体比 / 表層水 (他10件)
【概要】現代の環境問題に対処するには,自然そのものの働きと人類活動によるものの二つによって影響されているので,自然の変動幅と仕組みを明らかにすることが不可欠である.過去の水温などは直接測定できないので,古海洋の解析では間接指標(Proxy)が用いられる.有孔虫炭酸塩殻の安定同位体や化学組成は,この中で最も有力な道具である.これは,炭酸塩殻が,生産された周囲の環境を定量的に記録しているとの考えに基づいている...