❏加圧低温水の液液相転移及び動的性質と,水への化学的圧力印加効果(21340118)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】小國 正晴 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50144423)
【キーワード】水 / ガラス転移 / 相転移 / 熱容量 / 構造緩和 (他8件)
【概要】種々の第二成分を有する細孔内希薄水溶液の低温熱容量を測定した。純水で233Kに観測された極大は,メタノール等を加えたときには消失し,ヒドロキシルアミン(HA)を加えたときには明瞭なピークに発達し,一次相転移の特徴を示した。相転移温度はHA組成の増大とともに上昇し,圧力の増大とともに下降した。5wt% HA水溶液では,相転移ピーク強度は圧力の増大とともに減少した。これらの結果に基づいて, HA添加は...
❏二次元系ガラスの実現による秩序クラスター構造とその変化の直接観察(10440169)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】小國 正晴 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50144423)
【キーワード】ガラス転移 / 液体構造 / 結晶核生成 / 結晶化 / クラスター (他9件)
【概要】過冷却液体やガラスの科学的理解はその分子凝集構造が基本的に無秩序であるために十分に進んでいない。しかし,その性質は低温で特徴的な挙動を示し,その構造の発達が性質の決定に重要な役割を果たしている。我々は,これらの系に対して「秩序クラスター凝集体モデル」を提示してきた。本研究では,そのモデルに基づく新たな現象の発見,解明とともに,二次元系ガラスの形成とその分子配置の直接観察を試みた。 1.液体窒素温度...
❏熱量と電気分極の測定による結晶,ガラス,およびガラス性結晶の緩和現象の研究(03453010)
【研究テーマ】物理化学一般
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1991 - 1992
【研究代表者】松尾 隆祐 大阪大学, 理学部, 助教授 (00028185)
【キーワード】ガラス転移 / エンタルピー緩和 / 分極緩和 / 1-プロパノール / イソシアノシクロヘキサン (他12件)
【概要】電気分極とエンタルピーを同時に測定する電気分極カロリメーターを設計、製作した。カロリメーターとしての性能はヘリウム温度領域から常温にいたる温度範囲で0.1%より良い精確度で熱容量を測定するものである。また試料容器内部に1.8mm間隔で正負の電極が備えられており試料に電場を与えることができる。電極は熱伝導のよい銅でつくられているので試料に加えられた熱エネルギーを速やかに試料全体に均一化するための均温...