❏広塩性オオメジロザメを用いた軟骨魚類における塩類細胞の機能とその制御機構の研究(16H07243)
【研究テーマ】水圏生命科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】井ノ口 繭 東洋大学, 生命科学部, 助教 (90778549)
【キーワード】軟骨魚類 / 浸透圧調節 / 塩類細胞 / オオメジロザメ / プロラクチン
【概要】軟骨魚類の塩類細胞が浸透圧調節機構に果たす役割は未だ明らかになっていない。本研究では、広塩性のオオメジロザメを実験魚とし、鰓のイオン調節機能を検証した。その結果、CLC2が軟骨魚の鰓においてCl-の取込に寄与することが示唆された。また、ECaC, PMCAが鰓塩類細胞にてCa2+調節に関わることが示された。また、近年、軟骨魚で初めて同定されたプロラクチンの機能を解明することを目的とし、プロラクチン...
❏プロラクチン研究の新展開:その起源と多機能化をもたらした要因の解明(16K14766)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】兵藤 晋 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (40222244)
【キーワード】プロラクチン / 軟骨魚類 / 両生類 / 脳下垂体 / 環境適応 (他10件)
【概要】本研究は、水電解質代謝や生殖活動を含めて300以上もの生物学的機能が知られる多機能ホルモン、プロラクチン (PRL) の起源と進化を理解することを目的としている。軟骨魚類においてすでにPRLとその受容体が存在することを明らかにし、その作用が脳下垂体における傍分泌作用であることも見出した。また、両生類のウシガエルでは、魚類PRLのオルソログであるPRL1Bが幼生期に、四肢動物PRLのオルソログである...
❏単離腎ネフロン分節からのトランスクリプトーム:広塩性のマスター分子解明に向けて(26650110)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】兵藤 晋 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (40222244)
【キーワード】広塩性 / オオメジロザメ / 腎臓 / ネフロン / 膜輸送体 (他12件)
【概要】本研究は、軟骨魚類では数少ない広塩性種であるオオメジロザメをモデルに、広塩性と狭塩性の違いを決定する因子を見出すことを目的としている。オオメジロザメ腎臓のRNA-seq、de novoアセンブリによって非モデル生物である軟骨魚類のリファレンスコンティグセットを作成するとともに、海水・淡水環境で発現が変化する遺伝子を網羅的に同定した。後部遠位尿細管や集合細管が淡水移行により顕著な発現変化を引き起こす...