プロラクチン研究の新展開:その起源と多機能化をもたらした要因の解明
【研究分野】形態・構造
【研究キーワード】
プロラクチン / 軟骨魚類 / 両生類 / 脳下垂体 / 環境適応 / 変態 / 進化 / 受容体 / 体液調節 / 多機能化
【研究成果の概要】
本研究は、水電解質代謝や生殖活動を含めて300以上もの生物学的機能が知られる多機能ホルモン、プロラクチン (PRL) の起源と進化を理解することを目的としている。軟骨魚類においてすでにPRLとその受容体が存在することを明らかにし、その作用が脳下垂体における傍分泌作用であることも見出した。また、両生類のウシガエルでは、魚類PRLのオルソログであるPRL1Bが幼生期に、四肢動物PRLのオルソログであるPRL1Aが変態最盛期以降に高い発現を示し、分子進化と機能の進化との間の関連が示唆された。特異的な抗体やイムノアッセイなどの実験系も確立し、ノックアウト系統の作出も進めている。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
岡田 令子 | 静岡大学 | 理学部 | 講師 | (Kakenデータベース) |
鈴木 雅一 | 静岡大学 | 理学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)