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研究分野別サイレントキーワード
「古気候」サイレントキーワードを含む研究
【複合領域】一般理論:完新世古気候を含む研究件
❏石筍とトゥファのレアアイソトープで復元する温暖期日本列島の高解像度気候記録(20H00191)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候学 / トゥファ / 炭酸凝集同位体 / レアアイソトープ (他8件)
【概要】本研究ではこれまで測定されてこなかった2つのレアアイソトープ(炭酸凝集同位体と17O異常)を日本列島で採集した石筍とトゥファに適用し,過去10数万年間の気温と降水現象を定量的に復元することにある。 今年度は鹿児島県徳之島,新潟県糸魚川市において石筍とトゥファの調査を行った。採集した試料については,酸素・炭素安定同位体比,放射性炭素,U-Th同位体組成,炭酸凝集同位体などの測定に加え,X線CTスキャ...
❏低緯度大気海洋結合度変化による急激な気候変調に関する研究(17H01168)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 古海洋 / 完新世
【概要】現在進行中の気候変動と温暖化の将来について理解を深めるためには、気候モデルの精度向上が必須である。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)でも重要性が指摘されている。本研究では中緯度および低緯度の気候変動と高緯度の環境変化を高精度で復元することでそれらの関連性を明らかにした。環境復元を行う代替指標の精度の検証も行いつつ、複数を組み合わせて特に氷期以降の関連性について調べた。その結果、大気循環...
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
【複合領域】一般理論:第四紀古気候を含む研究件
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏コアによる多圏地球気候システム解析(21674003)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2009 - 2013
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 海洋研究所, 准教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 古海洋 / 気候変動 / 第四紀 / 地球化学 (他6件)
【概要】今年度には、堆積物を用いたメキシコ湾沿岸や極氷床に関連した過去の海水準変動および気候変動研究、タヒチのサンゴの微量金属を用いた融氷期の環境復元、木材のコアを用いた10年スケールの気候変動と太陽活動との関係についての研究などを行った。堆積環境復元によりメキシコ湾北部沿岸では、1万年前の海水準上昇イベントと4000年前以降の気候変動が明らかになった。また、タヒチのコアサンプルから、サンゴ骨格中の微量金...
【環境学】環境解析学:最終氷期古気候を含む研究件
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏氷床力学および大循環モデルによる第四紀遷移機構の解明(11740263)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】阿部 彩子 東京大学, 気候システム研究センター, 助手 (30272537)
【キーワード】氷床力学モデル / 大循環モデル / 第四紀 / 古気候 / 氷床3次元力学モデル (他10件)
【概要】大気/表層過程と氷床流動過程の間で重要となる相互作用過程はおもに4つほどある。1つはローカルな高度/質量収支フィードバックといわれるもので、氷床が高くなると大気の気温減率に影響され、寒いところに存在する氷床面積が広がり氷床がますます融けにくくなる。また、雪氷過程では重要となるice albedo feedbackがある。さらに大気大循環過程を経るものとして、氷床地形(厚さ数千m級)や冷源によって惑...
【環境学】環境解析学:偏西風古気候を含む研究件
❏湖の年縞堆積物を用いた過去数百年にわたる気候変動復元(24651019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】原田 尚美 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境観測研究開発センター, 研究開発センター長代理 (70344281)
【キーワード】古気候 / 湖堆積物 / 偏西風 / ダスト / 古環境変動 (他9件)
【概要】過去数十年にわたる我が国の気候変動の実態を明らかにした研究例はほとんどない。そこで東北地方の湖に堆積した年縞堆積物を利用し、過去約60年にわたる中国の砂漠起源のダストに記録された偏西風の卓越場の南北変動(南に卓越すると北日本は寒く、北に卓越すると北日本は暖かい傾向)について明らかにすることを目的として研究を実施した。秋田県一ノ目潟湖の堆積物の石英分析の結果、1960年代前半、1970年代後半から1...
❏近未来予測のための古海洋学:温暖化に伴う気候モードジャンプの可能性(18101001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】多田 隆治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30143366)
【キーワード】気候モードジャンプ / 東アジアモンスーン / 偏西風 / 古海洋 / 近未来予測 (他15件)
【概要】北西太平洋から採取したコアの分析を基に、最終間氷期以降の東アジアモンスーン、偏西風軸の挙動変化を復元し、北大西洋における千年スケールの気候変動との関係を調べた結果、偏西風軸位置の変動を通じて東アジアモンスーンが北大西洋の気候変動とリンクしていたこと、両者の変動の位相関係が氷期と後氷期で逆転していたことが示された。北太平洋中層水も、そうした変動に連動して変動していた。更に、最終間氷期の復元結果は、温...
【環境学】環境解析学:加速器質量分析古気候を含む研究件
❏人為的風化促進の長期影響評価の為の先端宇宙線生成核種による地球表層環境変動研究(20H00193)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 古海洋 / 風化 / 侵食 / 氷期間氷期 (他6件)
【概要】初年度に開発した、風化堆積物の定量的変動を示すことが可能なベリリウムの同位体のうち、誘導プラズマ質量分析装置を用いた、高感度のベリリウム安定同位体測定を行うことで、過去の気候および環境変化と風化侵食のシグナルがどのように保存されているかについての研究を進めた。特に氷期から現在の間氷期にいたった今でも、大規模な氷床が存在する南極大陸の現在は氷床が覆っていない露岩域と呼ばれる部分に着目した。最終氷期か...
❏アイスコアに刻まれた十~千年スケールの宇宙線強度変動と地球環境変動(22241003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】松崎 浩之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60313194)
【キーワード】宇宙線イベント / 環境変動 / 古気候 / アイスコア / 加速器質量分析 (他11件)
【概要】南極ドームふじアイスコア中の過去72万年にわたる宇宙線生成核種記録を加速器質量分析で分析した。特徴的な宇宙線イベント(ラシャンプ、ブレーク、アイスランドベイズン)を詳細に解析したところ、宇宙線生成核種(特にベリリウム10)の記録が、グn一バルなイベントの記録となっていることが証明された。これにより、古環境研究における、より信頼性の高い年代指標を確立する道が拓けた。 ...
❏アンデス山脈形成のトリガーとしての極乾燥環境形成:宇宙線生成核種による考察(18654084)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (10359648)
【キーワード】アンデス山脈 / アタカマ砂漠 / 宇宙線生成核種 / 古気候 / テクトニクス (他8件)
【概要】アタカマ砂漠の乾燥化とアンデス山脈の隆起との関係についそ調べるため、チリのアンデス山脈から採取される岩石について宇宙線照射生成核種(CRN)をもちいた乾燥化の年代決定を行う実験法の確立を目指すことがこの研究の目的である。今年度は、これまでに本研究で遂行してきた実験結果をもとに地理情報システム(GIS)をつかって地形解析を行い、東京大学COE予算を用いてチリへ渡航し、経度と高度のことなる地点でのサン...
【環境学】環境創成学:安定同位体比古気候を含む研究件
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏熱帯域の高精度環境復元と高緯度氷床と低緯度域環境とのリンケージの評価(17253006)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20356851)
【キーワード】地球環境 / 古気候 / 炭素14年代 / 安定同位体比 / アジアモンスーン (他9件)
【概要】熱帯域の環境復元材料としてサンゴ骨格中の酸素同位体比の極値を用いて亜熱帯域の石垣島のサンゴ骨格中の酸素同位体比の温度依存性を求めた.各年の水温の夏期・冬期の極値,およびサンゴ骨格中の酸素同位体比率を比較・解析した.この結果,従来考えられていたように石垣島周辺の海水の酸素同位体比は年間を通じて一定ではなく,蒸発の影響を受けて夏期は高く,冬期は低く変動しており,それによって見かけ上,サンゴ骨格中の酸素...
【環境学】環境保全学:炭素循環古気候を含む研究件
❏新原生代の気候激変と動物進化を関連付けるDOXAM仮説の検証(23403014)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】動物進化 / 新原生代 / 安定同位体 / 海綿動物 / 炭素循環 (他8件)
【概要】新原生代に起こった多細胞動物の進化と気候激変を関連づけるために,中国・ブラジル・スペインでエディアカラ系の堆積岩を調査し,岩石・化石試料を採集した。その結果,貴州省において未記載の海綿骨片化石を,ブラジル国バーイア州では骨片を持たない海綿動物と思われる化石を発見した。後者に共産する直径4mmほどの球形構造はおそらく海綿動物の卵であると考えられる。炭素同位体層序の結果は,これらの海綿動物化石がエディ...
❏スノーボールアース出現に関わる気候遷移過程の大陸配置依存性(14540404)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】阿部 彩子 東京大学, 気候システム研究センター, 助教授 (30272537)
【キーワード】古気候 / 大気大循環モデル / 全球凍結 / 古気候モデリング / 炭素循環 (他10件)
【概要】地球上には長い目でみれば生命が存在するような温暖な環境が保たれてきた。ところが、原生代前期と原生代後期において、低緯度の陸が氷で覆われるほどの氷河期が出現したこと、その後急激な温暖化で気候が回復したことなどが最近明らかになった。このような地球規模の大寒冷化では全球凍結状態が実現したのではないかと考えられ、スノーボールアース仮説とよばれている。本研究では、大循環モデルと炭素循環モデルを用いて、地球の...
【環境学】環境保全学:モンゴル古気候を含む研究件
❏モンゴル白亜系湖成層のコア掘削:数万年精度でのOAE期の陸-海環境リンケージ解明(25302011)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 温室地球 / 古気候 (他10件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀前期のシネフダグ層の湖成泥岩層を対象に,露頭とボーリング掘削による連続コアから,精密サイクル層序を確立した.凝灰岩中のジルコンのFT,U/Pb年代からその堆積年代は123-119Ma(アプチアン前期)と判定した.泥岩層の年縞の各種解析から,約2,10,40万年というミランコビッチ周期の地球軌道要素変動に起因した湖水位変動に加えて,太陽活動周期(約11年,約88年,約400年)...
❏白亜紀中期における陸域湿潤化:温室地球システム解明に向けたモンゴル白亜系調査(21403008)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 降水量 / 古気温 (他12件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀中期(シネフダグ層)とジュラ紀中期(エーデムト層)の湖成層を対象に,(1)炭素同位体比,カイエビ化石,凝灰岩のF-T年代などに基づく年代層序の構築と,(2)岩相変化(頁岩・ドロマイト互層)から復元した湖水位変動の周期解析,鉱物・主要元素組成による化学風化度変動,有機化学指標(TEX_<86>)による湖水温復元などに基づく古環境変動復元を行い,モンゴル湖成層には,白...
【環境学】環境保全学:環境変動古気候を含む研究件
❏ロナクレーター湖底堆積物を用いたインド亜大陸気候変動の解明と火星環境への応用(23403015)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松井 孝典 千葉工業大学, 惑星探査研究センター, 所長 (80114643)
【キーワード】惑星科学 / 惑星探査 / 古気候 / アジアモンスーン / 衝突クレーター (他9件)
【概要】インド・ロナクレーターの調査結果、クレーターに注ぎ込む水を供給している地下の帯水層の存在を示唆する地質データを取得し、それを地形学的に解析することで、乾季と雨季での水の供給メカニズムを明らかにした。また、その知見を元に、火星上の湖底堆積物や水による浸食をうけたクレーターの、地形学的・地質学的解釈を行ない、太古の火星における水供給・循環プロセスを議論した。さらに、ロナクレーターに露出した岩石の年代測...
❏アイスコアに刻まれた十~千年スケールの宇宙線強度変動と地球環境変動(22241003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】松崎 浩之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60313194)
【キーワード】宇宙線イベント / 環境変動 / 古気候 / アイスコア / 加速器質量分析 (他11件)
【概要】南極ドームふじアイスコア中の過去72万年にわたる宇宙線生成核種記録を加速器質量分析で分析した。特徴的な宇宙線イベント(ラシャンプ、ブレーク、アイスランドベイズン)を詳細に解析したところ、宇宙線生成核種(特にベリリウム10)の記録が、グn一バルなイベントの記録となっていることが証明された。これにより、古環境研究における、より信頼性の高い年代指標を確立する道が拓けた。 ...
❏近未来予測のための古海洋学:温暖化に伴う気候モードジャンプの可能性(18101001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】多田 隆治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30143366)
【キーワード】気候モードジャンプ / 東アジアモンスーン / 偏西風 / 古海洋 / 近未来予測 (他15件)
【概要】北西太平洋から採取したコアの分析を基に、最終間氷期以降の東アジアモンスーン、偏西風軸の挙動変化を復元し、北大西洋における千年スケールの気候変動との関係を調べた結果、偏西風軸位置の変動を通じて東アジアモンスーンが北大西洋の気候変動とリンクしていたこと、両者の変動の位相関係が氷期と後氷期で逆転していたことが示された。北太平洋中層水も、そうした変動に連動して変動していた。更に、最終間氷期の復元結果は、温...
【数物系科学】地球惑星科学:陸成層古気候を含む研究件
❏モンゴル白亜系湖成層のコア掘削:数万年精度でのOAE期の陸-海環境リンケージ解明(25302011)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 温室地球 / 古気候 (他10件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀前期のシネフダグ層の湖成泥岩層を対象に,露頭とボーリング掘削による連続コアから,精密サイクル層序を確立した.凝灰岩中のジルコンのFT,U/Pb年代からその堆積年代は123-119Ma(アプチアン前期)と判定した.泥岩層の年縞の各種解析から,約2,10,40万年というミランコビッチ周期の地球軌道要素変動に起因した湖水位変動に加えて,太陽活動周期(約11年,約88年,約400年)...
❏白亜紀中期における陸域湿潤化:温室地球システム解明に向けたモンゴル白亜系調査(21403008)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 降水量 / 古気温 (他12件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀中期(シネフダグ層)とジュラ紀中期(エーデムト層)の湖成層を対象に,(1)炭素同位体比,カイエビ化石,凝灰岩のF-T年代などに基づく年代層序の構築と,(2)岩相変化(頁岩・ドロマイト互層)から復元した湖水位変動の周期解析,鉱物・主要元素組成による化学風化度変動,有機化学指標(TEX_<86>)による湖水温復元などに基づく古環境変動復元を行い,モンゴル湖成層には,白...
【数物系科学】地球惑星科学:地球軌道要素古気候を含む研究件
❏モンゴル白亜系湖成層のコア掘削:数万年精度でのOAE期の陸-海環境リンケージ解明(25302011)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 温室地球 / 古気候 (他10件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀前期のシネフダグ層の湖成泥岩層を対象に,露頭とボーリング掘削による連続コアから,精密サイクル層序を確立した.凝灰岩中のジルコンのFT,U/Pb年代からその堆積年代は123-119Ma(アプチアン前期)と判定した.泥岩層の年縞の各種解析から,約2,10,40万年というミランコビッチ周期の地球軌道要素変動に起因した湖水位変動に加えて,太陽活動周期(約11年,約88年,約400年)...
❏白亜紀中期における陸域湿潤化:温室地球システム解明に向けたモンゴル白亜系調査(21403008)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 降水量 / 古気温 (他12件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀中期(シネフダグ層)とジュラ紀中期(エーデムト層)の湖成層を対象に,(1)炭素同位体比,カイエビ化石,凝灰岩のF-T年代などに基づく年代層序の構築と,(2)岩相変化(頁岩・ドロマイト互層)から復元した湖水位変動の周期解析,鉱物・主要元素組成による化学風化度変動,有機化学指標(TEX_<86>)による湖水温復元などに基づく古環境変動復元を行い,モンゴル湖成層には,白...
【数物系科学】地球惑星科学:白亜紀中期古気候を含む研究件
❏モンゴル白亜系湖成層のコア掘削:数万年精度でのOAE期の陸-海環境リンケージ解明(25302011)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 温室地球 / 古気候 (他10件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀前期のシネフダグ層の湖成泥岩層を対象に,露頭とボーリング掘削による連続コアから,精密サイクル層序を確立した.凝灰岩中のジルコンのFT,U/Pb年代からその堆積年代は123-119Ma(アプチアン前期)と判定した.泥岩層の年縞の各種解析から,約2,10,40万年というミランコビッチ周期の地球軌道要素変動に起因した湖水位変動に加えて,太陽活動周期(約11年,約88年,約400年)...
❏白亜紀中期における陸域湿潤化:温室地球システム解明に向けたモンゴル白亜系調査(21403008)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 降水量 / 古気温 (他12件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀中期(シネフダグ層)とジュラ紀中期(エーデムト層)の湖成層を対象に,(1)炭素同位体比,カイエビ化石,凝灰岩のF-T年代などに基づく年代層序の構築と,(2)岩相変化(頁岩・ドロマイト互層)から復元した湖水位変動の周期解析,鉱物・主要元素組成による化学風化度変動,有機化学指標(TEX_<86>)による湖水温復元などに基づく古環境変動復元を行い,モンゴル湖成層には,白...
【数物系科学】地球惑星科学:湖成堆積物古気候を含む研究件
❏モンゴル白亜系湖成層のコア掘削:数万年精度でのOAE期の陸-海環境リンケージ解明(25302011)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 温室地球 / 古気候 (他10件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀前期のシネフダグ層の湖成泥岩層を対象に,露頭とボーリング掘削による連続コアから,精密サイクル層序を確立した.凝灰岩中のジルコンのFT,U/Pb年代からその堆積年代は123-119Ma(アプチアン前期)と判定した.泥岩層の年縞の各種解析から,約2,10,40万年というミランコビッチ周期の地球軌道要素変動に起因した湖水位変動に加えて,太陽活動周期(約11年,約88年,約400年)...
❏白亜紀中期における陸域湿潤化:温室地球システム解明に向けたモンゴル白亜系調査(21403008)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 降水量 / 古気温 (他12件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀中期(シネフダグ層)とジュラ紀中期(エーデムト層)の湖成層を対象に,(1)炭素同位体比,カイエビ化石,凝灰岩のF-T年代などに基づく年代層序の構築と,(2)岩相変化(頁岩・ドロマイト互層)から復元した湖水位変動の周期解析,鉱物・主要元素組成による化学風化度変動,有機化学指標(TEX_<86>)による湖水温復元などに基づく古環境変動復元を行い,モンゴル湖成層には,白...
【数物系科学】地球惑星科学:温室地球古気候を含む研究件
❏モンゴル白亜系湖成層のコア掘削:数万年精度でのOAE期の陸-海環境リンケージ解明(25302011)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 温室地球 / 古気候 (他10件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀前期のシネフダグ層の湖成泥岩層を対象に,露頭とボーリング掘削による連続コアから,精密サイクル層序を確立した.凝灰岩中のジルコンのFT,U/Pb年代からその堆積年代は123-119Ma(アプチアン前期)と判定した.泥岩層の年縞の各種解析から,約2,10,40万年というミランコビッチ周期の地球軌道要素変動に起因した湖水位変動に加えて,太陽活動周期(約11年,約88年,約400年)...
❏白亜紀中期における陸域湿潤化:温室地球システム解明に向けたモンゴル白亜系調査(21403008)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 降水量 / 古気温 (他12件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀中期(シネフダグ層)とジュラ紀中期(エーデムト層)の湖成層を対象に,(1)炭素同位体比,カイエビ化石,凝灰岩のF-T年代などに基づく年代層序の構築と,(2)岩相変化(頁岩・ドロマイト互層)から復元した湖水位変動の周期解析,鉱物・主要元素組成による化学風化度変動,有機化学指標(TEX_<86>)による湖水温復元などに基づく古環境変動復元を行い,モンゴル湖成層には,白...
【数物系科学】地球惑星科学:湿潤化古気候を含む研究件
❏モンゴル白亜系湖成層のコア掘削:数万年精度でのOAE期の陸-海環境リンケージ解明(25302011)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 温室地球 / 古気候 (他10件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀前期のシネフダグ層の湖成泥岩層を対象に,露頭とボーリング掘削による連続コアから,精密サイクル層序を確立した.凝灰岩中のジルコンのFT,U/Pb年代からその堆積年代は123-119Ma(アプチアン前期)と判定した.泥岩層の年縞の各種解析から,約2,10,40万年というミランコビッチ周期の地球軌道要素変動に起因した湖水位変動に加えて,太陽活動周期(約11年,約88年,約400年)...
❏白亜紀中期における陸域湿潤化:温室地球システム解明に向けたモンゴル白亜系調査(21403008)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 降水量 / 古気温 (他12件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀中期(シネフダグ層)とジュラ紀中期(エーデムト層)の湖成層を対象に,(1)炭素同位体比,カイエビ化石,凝灰岩のF-T年代などに基づく年代層序の構築と,(2)岩相変化(頁岩・ドロマイト互層)から復元した湖水位変動の周期解析,鉱物・主要元素組成による化学風化度変動,有機化学指標(TEX_<86>)による湖水温復元などに基づく古環境変動復元を行い,モンゴル湖成層には,白...
【数物系科学】地球惑星科学:氷床古気候を含む研究件
❏気候システムにおける氷床変動の役割の解明(26247085)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 氷床 / 南極 / 古海洋 / 南極氷床 (他8件)
【概要】これまでに復元が困難であった南極氷床の過去の変動について、画期的な成果が得られた。現在及び今世紀末の大気二酸化炭素レベルと同様な時期である300-500万年前の氷床変動について、当時の西南極氷床は完全に融解していたものの、東南極氷床には位置特異性があったことが明らかとなった。とくに内陸部においては氷床サイズが増加していたことが世界で初めて明らかになった。また大きな環境変動が起こったとされる最終氷期...
❏スノーボールアース出現に関わる気候遷移過程の大陸配置依存性(14540404)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】阿部 彩子 東京大学, 気候システム研究センター, 助教授 (30272537)
【キーワード】古気候 / 大気大循環モデル / 全球凍結 / 古気候モデリング / 炭素循環 (他10件)
【概要】地球上には長い目でみれば生命が存在するような温暖な環境が保たれてきた。ところが、原生代前期と原生代後期において、低緯度の陸が氷で覆われるほどの氷河期が出現したこと、その後急激な温暖化で気候が回復したことなどが最近明らかになった。このような地球規模の大寒冷化では全球凍結状態が実現したのではないかと考えられ、スノーボールアース仮説とよばれている。本研究では、大循環モデルと炭素循環モデルを用いて、地球の...
【数物系科学】地球惑星科学:炭酸塩堆積物古気候を含む研究件
❏石灰質マイクローブ堆積物からみた中・古生界古環境変動と生物進化に関する研究(13440149)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】佐野 弘好 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (80136423)
【キーワード】石灰質マイクローブ / 浅海成炭酸塩 / 古気候 / 海水準 / 大量絶滅事件 (他16件)
【概要】本研究計画の成果の一部はすでに国内外の学術誌に投稿・印刷され,学会等において講演されている.主な研究成果は以下のように要約できる. 1.浅海成炭酸塩堆積物のきわめて多様な石灰質マイクローブ(主にシアノバクテリア)が多数の層準で確認された.年代範囲はシルル系から第四系(現世)におよぶ. 2.石灰質マイクローブは,浅海成炭酸塩堆積物のさまざまな堆積相において見いだされ,多彩な環境における重要な炭酸塩生...
❏縞状トゥファに記録される陸域気候情報の高解像度解読(12640443)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】狩野 彰宏 広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 炭酸塩 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 (他7件)
【概要】温帯〜亜熱帯地域の陸域古気候を定量的しかも高解像度で解析するために,トゥファは将来性のある試料であると言える.トゥファは石灰岩層地下水系より湧出した水から沈殿した炭酸塩堆積物である.科学研究費補助金の支給を受けて,研究代表者の研究グループは,1.いくつかのトゥファ堆積場において採集した水試料や堆積物試料を分析・観察し,トゥファの堆積機構を明らかにするとともに,トゥファの縞状組織は水温変化を反映した...
【数物系科学】地球惑星科学:炭酸凝集同位体古気候を含む研究件
❏石筍とトゥファのレアアイソトープで復元する温暖期日本列島の高解像度気候記録(20H00191)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候学 / トゥファ / 炭酸凝集同位体 / レアアイソトープ (他8件)
【概要】本研究ではこれまで測定されてこなかった2つのレアアイソトープ(炭酸凝集同位体と17O異常)を日本列島で採集した石筍とトゥファに適用し,過去10数万年間の気温と降水現象を定量的に復元することにある。 今年度は鹿児島県徳之島,新潟県糸魚川市において石筍とトゥファの調査を行った。採集した試料については,酸素・炭素安定同位体比,放射性炭素,U-Th同位体組成,炭酸凝集同位体などの測定に加え,X線CTスキャ...
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
【数物系科学】地球惑星科学:海水準古気候を含む研究件
❏気候システムにおける氷床変動の役割の解明(26247085)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 氷床 / 南極 / 古海洋 / 南極氷床 (他8件)
【概要】これまでに復元が困難であった南極氷床の過去の変動について、画期的な成果が得られた。現在及び今世紀末の大気二酸化炭素レベルと同様な時期である300-500万年前の氷床変動について、当時の西南極氷床は完全に融解していたものの、東南極氷床には位置特異性があったことが明らかとなった。とくに内陸部においては氷床サイズが増加していたことが世界で初めて明らかになった。また大きな環境変動が起こったとされる最終氷期...
❏石灰質マイクローブ堆積物からみた中・古生界古環境変動と生物進化に関する研究(13440149)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】佐野 弘好 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (80136423)
【キーワード】石灰質マイクローブ / 浅海成炭酸塩 / 古気候 / 海水準 / 大量絶滅事件 (他16件)
【概要】本研究計画の成果の一部はすでに国内外の学術誌に投稿・印刷され,学会等において講演されている.主な研究成果は以下のように要約できる. 1.浅海成炭酸塩堆積物のきわめて多様な石灰質マイクローブ(主にシアノバクテリア)が多数の層準で確認された.年代範囲はシルル系から第四系(現世)におよぶ. 2.石灰質マイクローブは,浅海成炭酸塩堆積物のさまざまな堆積相において見いだされ,多彩な環境における重要な炭酸塩生...
【数物系科学】地球惑星科学:流体包有物古気候を含む研究件
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
【数物系科学】地球惑星科学:地球化学古気候を含む研究件
❏ロナクレーター湖底堆積物を用いたインド亜大陸気候変動の解明と火星環境への応用(23403015)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松井 孝典 千葉工業大学, 惑星探査研究センター, 所長 (80114643)
【キーワード】惑星科学 / 惑星探査 / 古気候 / アジアモンスーン / 衝突クレーター (他9件)
【概要】インド・ロナクレーターの調査結果、クレーターに注ぎ込む水を供給している地下の帯水層の存在を示唆する地質データを取得し、それを地形学的に解析することで、乾季と雨季での水の供給メカニズムを明らかにした。また、その知見を元に、火星上の湖底堆積物や水による浸食をうけたクレーターの、地形学的・地質学的解釈を行ない、太古の火星における水供給・循環プロセスを議論した。さらに、ロナクレーターに露出した岩石の年代測...
❏コアによる多圏地球気候システム解析(21674003)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2009 - 2013
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 海洋研究所, 准教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 古海洋 / 気候変動 / 第四紀 / 地球化学 (他6件)
【概要】今年度には、堆積物を用いたメキシコ湾沿岸や極氷床に関連した過去の海水準変動および気候変動研究、タヒチのサンゴの微量金属を用いた融氷期の環境復元、木材のコアを用いた10年スケールの気候変動と太陽活動との関係についての研究などを行った。堆積環境復元によりメキシコ湾北部沿岸では、1万年前の海水準上昇イベントと4000年前以降の気候変動が明らかになった。また、タヒチのコアサンプルから、サンゴ骨格中の微量金...
【数物系科学】地球惑星科学:南極古気候を含む研究件
❏気候システムにおける氷床変動の役割の解明(国際共同研究強化)(15KK0151)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2016 - 2018
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 南極 / サンゴ / 気候変動 / 極地
【概要】全球の気候変動に大きな影響を与えていると考えられる極域氷床の変動について研究をお行った。全球的な氷床量変動と南極氷床について、全球の海水準低下量の詳細な復元に成功するとともに環境変動を復元した。さらに変化率を詳細に明らかにした。結果はこれまでの概念を覆し、内容はNature誌に報告した。氷期の終焉と海水準変動と沿岸環境の応答、さらにサンゴ礁の環境への適応性についてもNature Geoscienc...
❏気候システムにおける氷床変動の役割の解明(26247085)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 氷床 / 南極 / 古海洋 / 南極氷床 (他8件)
【概要】これまでに復元が困難であった南極氷床の過去の変動について、画期的な成果が得られた。現在及び今世紀末の大気二酸化炭素レベルと同様な時期である300-500万年前の氷床変動について、当時の西南極氷床は完全に融解していたものの、東南極氷床には位置特異性があったことが明らかとなった。とくに内陸部においては氷床サイズが増加していたことが世界で初めて明らかになった。また大きな環境変動が起こったとされる最終氷期...
❏南大洋と北極海の完新世水温変動の高時間解像度復元(25287136)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山本 正伸 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (60332475)
【キーワード】南極 / 北極 / 古海洋 / 古気候 / TEX86 (他11件)
【概要】TEX86の分析により,南大洋ウィルクスランド沖では水温は12,000年前から3000年前にかけて低下し,その後,上昇したことが示された.他方,北極チュクチ海では水温は9000年前以降,上昇した.両地域とも顕著な1000年スケール水温変動を示した.チュクチ海コアのクローライト/イライト比から,ベーリング海峡通過流が1000年スケール変動を示し,中期完新世で強かったことが示された.また,石英/長石比...
【数物系科学】地球惑星科学:石筍古気候を含む研究件
❏石筍とトゥファのレアアイソトープで復元する温暖期日本列島の高解像度気候記録(20H00191)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候学 / トゥファ / 炭酸凝集同位体 / レアアイソトープ (他8件)
【概要】本研究ではこれまで測定されてこなかった2つのレアアイソトープ(炭酸凝集同位体と17O異常)を日本列島で採集した石筍とトゥファに適用し,過去10数万年間の気温と降水現象を定量的に復元することにある。 今年度は鹿児島県徳之島,新潟県糸魚川市において石筍とトゥファの調査を行った。採集した試料については,酸素・炭素安定同位体比,放射性炭素,U-Th同位体組成,炭酸凝集同位体などの測定に加え,X線CTスキャ...
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
【数物系科学】地球惑星科学:安定同位体古気候を含む研究件
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏新規同位体解析法の導入による石筍古気候観測点の整備(25287131)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 / トゥファ (他7件)
【概要】人口が集中する温帯~亜熱帯の長期的古陸域気候媒体として石筍は優れた題材である。本研究では気候条件が異なる国内の4地点(広島県神石高原町・新潟県糸魚川市・岐阜県郡上市・三重県大紀町)で採集した石筍を題材に,高解像度の古気候プロキシの分析を行った。その結果,1) Sr同位体比が涵養地での風化プロセスの変化を反映すること,2) 糸魚川市の石筍酸素同位体比が完新世における冬期降水量の変動を記録していること...
【数物系科学】地球惑星科学:全球凍結古気候を含む研究件
❏新原生代の気候激変と動物進化を関連付けるDOXAM仮説の検証(23403014)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】動物進化 / 新原生代 / 安定同位体 / 海綿動物 / 炭素循環 (他8件)
【概要】新原生代に起こった多細胞動物の進化と気候激変を関連づけるために,中国・ブラジル・スペインでエディアカラ系の堆積岩を調査し,岩石・化石試料を採集した。その結果,貴州省において未記載の海綿骨片化石を,ブラジル国バーイア州では骨片を持たない海綿動物と思われる化石を発見した。後者に共産する直径4mmほどの球形構造はおそらく海綿動物の卵であると考えられる。炭素同位体層序の結果は,これらの海綿動物化石がエディ...
❏スノーボールアース出現に関わる気候遷移過程の大陸配置依存性(14540404)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】阿部 彩子 東京大学, 気候システム研究センター, 助教授 (30272537)
【キーワード】古気候 / 大気大循環モデル / 全球凍結 / 古気候モデリング / 炭素循環 (他10件)
【概要】地球上には長い目でみれば生命が存在するような温暖な環境が保たれてきた。ところが、原生代前期と原生代後期において、低緯度の陸が氷で覆われるほどの氷河期が出現したこと、その後急激な温暖化で気候が回復したことなどが最近明らかになった。このような地球規模の大寒冷化では全球凍結状態が実現したのではないかと考えられ、スノーボールアース仮説とよばれている。本研究では、大循環モデルと炭素循環モデルを用いて、地球の...
【数物系科学】地球惑星科学:一の目潟古気候を含む研究件
❏一ノ目潟における年縞編年の構築とアジアモンスーン変動の高精度復元(25800282)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山田 和芳 ふじのくに地球環境史ミュージアム, 学芸課, 准教授 (60508167)
【キーワード】湖沼堆積物 / 古気候 / 年縞 / 一ノ目潟 / アジアモンスーン (他6件)
【概要】一の目潟ボーリングコアを用いて、新しい編年モデルを構築し、高時間分解能地球化学分析に基づき、26,000年前以降の東北日本のアジアモンスーン変動を復元した。過去26,000年間の男鹿半島周辺のモンスーン変動が導く気候環境は、大局的に15 kaまでは寒冷乾燥期、15-9 kaは、寒冷乾燥期から温暖湿潤期移行期、9 ka以降は、温暖湿潤期となっている。また、変動の振幅の激しさは、15-9kaで最も大き...
❏湖の年縞堆積物を用いた過去数百年にわたる気候変動復元(24651019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】原田 尚美 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境観測研究開発センター, 研究開発センター長代理 (70344281)
【キーワード】古気候 / 湖堆積物 / 偏西風 / ダスト / 古環境変動 (他9件)
【概要】過去数十年にわたる我が国の気候変動の実態を明らかにした研究例はほとんどない。そこで東北地方の湖に堆積した年縞堆積物を利用し、過去約60年にわたる中国の砂漠起源のダストに記録された偏西風の卓越場の南北変動(南に卓越すると北日本は寒く、北に卓越すると北日本は暖かい傾向)について明らかにすることを目的として研究を実施した。秋田県一ノ目潟湖の堆積物の石英分析の結果、1960年代前半、1970年代後半から1...
【数物系科学】地球惑星科学:酸素同位体古気候を含む研究件
❏トバ火山「レベル8」噴火による地球環境・生命・人類へのインパクト(16H04067)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】黒田 潤一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (10435836)
【キーワード】火山灰 / トバ火山 / 古気候 / 古水温 / アルケノン (他14件)
【概要】本研究では,ちきゅうNGHP-02航海にてベンガル湾西部の大陸斜面で掘削・回収されたコアに挟在する火山灰層の地質学的,地球化学的検討を行ってその火山灰層の特定を行い,その前後での気候変動について検討した.浮遊性有孔虫の酸素同位体から,火山灰層の年代がおよそ7万年~7万4000年前であることが判明し,火山灰層から分離した火山ガラスの主要元素,微量元素組成,およびSr, Nd, Pb同位体分析から,こ...
❏全球気候システム中の西赤道太平洋暖水プールの役割の解明(16684017)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大学院理学系研究科, 講師 (10359648)
【キーワード】西赤道太平洋暖水塊 / 南シナ海 / サンゴ / 古気候 / 酸素同位体 (他13件)
【概要】西赤道太平洋暖水塊の一部である南シナ海について、その水温変動とグローバルな気候変動の関係を明らかにするため、今年度は南シナ海南部のパラワン島において試料採取を行った。現生のサンプルは2-3mのコアが3本、化石サンゴについても10本ほどの試料が得られた。成長速度が1.5cm/年程度であるので、少なくとも150年間の水温および塩分の変動について復元することが可能である。得られた試料はスラブにして軟X線...
【数物系科学】地球惑星科学:古海洋古気候を含む研究件
❏人為的風化促進の長期影響評価の為の先端宇宙線生成核種による地球表層環境変動研究(20H00193)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 古海洋 / 風化 / 侵食 / 氷期間氷期 (他6件)
【概要】初年度に開発した、風化堆積物の定量的変動を示すことが可能なベリリウムの同位体のうち、誘導プラズマ質量分析装置を用いた、高感度のベリリウム安定同位体測定を行うことで、過去の気候および環境変化と風化侵食のシグナルがどのように保存されているかについての研究を進めた。特に氷期から現在の間氷期にいたった今でも、大規模な氷床が存在する南極大陸の現在は氷床が覆っていない露岩域と呼ばれる部分に着目した。最終氷期か...
❏低緯度大気海洋結合度変化による急激な気候変調に関する研究(17H01168)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 古海洋 / 完新世
【概要】現在進行中の気候変動と温暖化の将来について理解を深めるためには、気候モデルの精度向上が必須である。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)でも重要性が指摘されている。本研究では中緯度および低緯度の気候変動と高緯度の環境変化を高精度で復元することでそれらの関連性を明らかにした。環境復元を行う代替指標の精度の検証も行いつつ、複数を組み合わせて特に氷期以降の関連性について調べた。その結果、大気循環...
❏大気中二酸化炭素濃度変化に駆動される新生代後期の全球寒冷化メカニズムの解明(26287129)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】関 宰 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (30374648)
【キーワード】後期新生代 / 後期中新世 / 古気候 / 古海洋 / 古気候モデル (他9件)
【概要】過去1000万年間で地球の気候は温室地球から現在の氷室地球へと移行したことが知られている。この長期的な氷床発達の原因の理解は氷床の長期的な安定性を理解する上で重要であが、その原因は依然としてよくわかっていない。本研究では世界の各海域の海洋堆積物コアを用いて、過去1000万年間の古海洋変動及び、大気二酸化炭素濃度を復元した。その結果、北半球の著しい氷床発達が開始される時期よりも数百年万年先行して、全...
【数物系科学】地球惑星科学:古環境古気候を含む研究件
❏気候システムにおける氷床変動の役割の解明(26247085)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 氷床 / 南極 / 古海洋 / 南極氷床 (他8件)
【概要】これまでに復元が困難であった南極氷床の過去の変動について、画期的な成果が得られた。現在及び今世紀末の大気二酸化炭素レベルと同様な時期である300-500万年前の氷床変動について、当時の西南極氷床は完全に融解していたものの、東南極氷床には位置特異性があったことが明らかとなった。とくに内陸部においては氷床サイズが増加していたことが世界で初めて明らかになった。また大きな環境変動が起こったとされる最終氷期...
❏ヒマラヤ山脈の上昇・削剥・冷却史とモンスーン変動史の研究(23340156)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】酒井 治孝 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (90183045)
【キーワード】ヒマラヤ / 変成帯 / ナップ / モンスーン / テクトニクス (他14件)
【概要】高度変成岩ナップ先端部の研究から,変成帯下部とその下の延性剪断帯MCTゾーンの最高圧力・温度は,各々11kb/720℃と8kb/580℃であり,約100km北のナップのルートゾーンと変わらないことが判明した。従って,変成帯は22~16Maに急激に上昇する前,ほぼ水平な状態にあったこと,又その北端はチベットの中部地殻を成し,変成帯はアジア大陸の下に沈み込んだインド亜大陸の上部地殻がデラミネーションし...
❏北メソポタミア初期農耕村落文化の起源の展開(16401014)
【研究テーマ】考古学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】西秋 良宏 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (70256197)
【キーワード】北メゾポタミア / 新石器時代 / 農耕牧畜 / 打製石器 / アナトリア (他17件)
【概要】シリア東北部に所在するテル・セクル・アル・アヘイマル遺跡を発掘し、北メソポタミア平原における初期農耕民の起源と展開について研究した。当遺跡は当該地域で最古の農耕村落遺跡の一つであり、紀元前8千年紀後半における村落の出現、ならびに以後7千年紀前半にかけての村落の発展の諸様相を詳細に調べることができた。 主たる成果は以下のとおりである。(1)建築技術、打製石器製作術等は、最初期の住人はアナトリア方面と...
【数物系科学】地球惑星科学:古環境変動古気候を含む研究件
❏モンゴル白亜系湖成層のコア掘削:数万年精度でのOAE期の陸-海環境リンケージ解明(25302011)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 温室地球 / 古気候 (他10件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀前期のシネフダグ層の湖成泥岩層を対象に,露頭とボーリング掘削による連続コアから,精密サイクル層序を確立した.凝灰岩中のジルコンのFT,U/Pb年代からその堆積年代は123-119Ma(アプチアン前期)と判定した.泥岩層の年縞の各種解析から,約2,10,40万年というミランコビッチ周期の地球軌道要素変動に起因した湖水位変動に加えて,太陽活動周期(約11年,約88年,約400年)...
❏湖の年縞堆積物を用いた過去数百年にわたる気候変動復元(24651019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】原田 尚美 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境観測研究開発センター, 研究開発センター長代理 (70344281)
【キーワード】古気候 / 湖堆積物 / 偏西風 / ダスト / 古環境変動 (他9件)
【概要】過去数十年にわたる我が国の気候変動の実態を明らかにした研究例はほとんどない。そこで東北地方の湖に堆積した年縞堆積物を利用し、過去約60年にわたる中国の砂漠起源のダストに記録された偏西風の卓越場の南北変動(南に卓越すると北日本は寒く、北に卓越すると北日本は暖かい傾向)について明らかにすることを目的として研究を実施した。秋田県一ノ目潟湖の堆積物の石英分析の結果、1960年代前半、1970年代後半から1...
❏白亜紀中期における陸域湿潤化:温室地球システム解明に向けたモンゴル白亜系調査(21403008)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 降水量 / 古気温 (他12件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀中期(シネフダグ層)とジュラ紀中期(エーデムト層)の湖成層を対象に,(1)炭素同位体比,カイエビ化石,凝灰岩のF-T年代などに基づく年代層序の構築と,(2)岩相変化(頁岩・ドロマイト互層)から復元した湖水位変動の周期解析,鉱物・主要元素組成による化学風化度変動,有機化学指標(TEX_<86>)による湖水温復元などに基づく古環境変動復元を行い,モンゴル湖成層には,白...
【数物系科学】地球惑星科学:古気候学古気候を含む研究件
❏石筍とトゥファのレアアイソトープで復元する温暖期日本列島の高解像度気候記録(20H00191)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候学 / トゥファ / 炭酸凝集同位体 / レアアイソトープ (他8件)
【概要】本研究ではこれまで測定されてこなかった2つのレアアイソトープ(炭酸凝集同位体と17O異常)を日本列島で採集した石筍とトゥファに適用し,過去10数万年間の気温と降水現象を定量的に復元することにある。 今年度は鹿児島県徳之島,新潟県糸魚川市において石筍とトゥファの調査を行った。採集した試料については,酸素・炭素安定同位体比,放射性炭素,U-Th同位体組成,炭酸凝集同位体などの測定に加え,X線CTスキャ...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
【数物系科学】地球惑星科学:白亜紀古気候を含む研究件
❏東アジア大陸における白亜紀古気候の時空変化:温暖期の大気循環システムの解明(18K03787)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】太田 亨 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40409610)
【キーワード】古気候 / 白亜紀 / アジア大陸 / 後背地風化度 / 砂漠化 (他7件)
【概要】本研究では,白亜紀における古気候を,北緯25°付近(北ベトナム),北緯20°付近(中南部ベトナム),ならびに,0°付近(ボルネオ)に明らかにしてきた.その結果,中期白亜紀の極温室効果期における気候変動の応答を明らかにした.すなわち,北緯25°では極度の乾燥化,北緯20°では中程度の乾燥化,赤道直下では湿潤環境の維持が検知された.この結果からは,乾燥気候に転化した気候帯の南限が北緯20°から0°に位...
❏モンゴル白亜系湖成層のコア掘削:数万年精度でのOAE期の陸-海環境リンケージ解明(25302011)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 温室地球 / 古気候 (他10件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀前期のシネフダグ層の湖成泥岩層を対象に,露頭とボーリング掘削による連続コアから,精密サイクル層序を確立した.凝灰岩中のジルコンのFT,U/Pb年代からその堆積年代は123-119Ma(アプチアン前期)と判定した.泥岩層の年縞の各種解析から,約2,10,40万年というミランコビッチ周期の地球軌道要素変動に起因した湖水位変動に加えて,太陽活動周期(約11年,約88年,約400年)...
❏白亜紀中期における陸域湿潤化:温室地球システム解明に向けたモンゴル白亜系調査(21403008)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
【キーワード】白亜紀中期 / モンゴル / 湖成堆積物 / 降水量 / 古気温 (他12件)
【概要】モンゴル南東部の白亜紀中期(シネフダグ層)とジュラ紀中期(エーデムト層)の湖成層を対象に,(1)炭素同位体比,カイエビ化石,凝灰岩のF-T年代などに基づく年代層序の構築と,(2)岩相変化(頁岩・ドロマイト互層)から復元した湖水位変動の周期解析,鉱物・主要元素組成による化学風化度変動,有機化学指標(TEX_<86>)による湖水温復元などに基づく古環境変動復元を行い,モンゴル湖成層には,白...
【数物系科学】地球惑星科学:宇宙線生成核種古気候を含む研究件
❏アイスコアに刻まれた十~千年スケールの宇宙線強度変動と地球環境変動(22241003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】松崎 浩之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60313194)
【キーワード】宇宙線イベント / 環境変動 / 古気候 / アイスコア / 加速器質量分析 (他11件)
【概要】南極ドームふじアイスコア中の過去72万年にわたる宇宙線生成核種記録を加速器質量分析で分析した。特徴的な宇宙線イベント(ラシャンプ、ブレーク、アイスランドベイズン)を詳細に解析したところ、宇宙線生成核種(特にベリリウム10)の記録が、グn一バルなイベントの記録となっていることが証明された。これにより、古環境研究における、より信頼性の高い年代指標を確立する道が拓けた。 ...
❏アンデス山脈形成のトリガーとしての極乾燥環境形成:宇宙線生成核種による考察(18654084)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (10359648)
【キーワード】アンデス山脈 / アタカマ砂漠 / 宇宙線生成核種 / 古気候 / テクトニクス (他8件)
【概要】アタカマ砂漠の乾燥化とアンデス山脈の隆起との関係についそ調べるため、チリのアンデス山脈から採取される岩石について宇宙線照射生成核種(CRN)をもちいた乾燥化の年代決定を行う実験法の確立を目指すことがこの研究の目的である。今年度は、これまでに本研究で遂行してきた実験結果をもとに地理情報システム(GIS)をつかって地形解析を行い、東京大学COE予算を用いてチリへ渡航し、経度と高度のことなる地点でのサン...
❏地表面浸食速度の定量評価の為の石英中の放射性炭素を使った年代測定法開発(16650227)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (10359648)
【キーワード】宇宙線生成核種 / 加速器質量分析器 / 年代測定 / 地形学 / 古気候 (他6件)
【概要】宇宙線と地球上の岩石との相互作用によって岩石の石英中に生成される核種(in-situ宇宙線生成核種)は加速器質量分析装置(AMS)の発達とともに、地球表層プロセスや気候変動に伴う氷床変動プロセスを定量的に評価する為の重要なツールである。昨年度制作した高真空ラインを用いて東京大学においてグラファイトの生成を行うことができるようになったが、今年度は米国ローレンスリバモア国立研究所に設置された、高温真空...
【数物系科学】地球惑星科学:テクトニクス古気候を含む研究件
❏ヒマラヤ山脈の上昇・削剥・冷却史とモンスーン変動史の研究(23340156)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】酒井 治孝 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (90183045)
【キーワード】ヒマラヤ / 変成帯 / ナップ / モンスーン / テクトニクス (他14件)
【概要】高度変成岩ナップ先端部の研究から,変成帯下部とその下の延性剪断帯MCTゾーンの最高圧力・温度は,各々11kb/720℃と8kb/580℃であり,約100km北のナップのルートゾーンと変わらないことが判明した。従って,変成帯は22~16Maに急激に上昇する前,ほぼ水平な状態にあったこと,又その北端はチベットの中部地殻を成し,変成帯はアジア大陸の下に沈み込んだインド亜大陸の上部地殻がデラミネーションし...
❏アンデス山脈形成のトリガーとしての極乾燥環境形成:宇宙線生成核種による考察(18654084)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (10359648)
【キーワード】アンデス山脈 / アタカマ砂漠 / 宇宙線生成核種 / 古気候 / テクトニクス (他8件)
【概要】アタカマ砂漠の乾燥化とアンデス山脈の隆起との関係についそ調べるため、チリのアンデス山脈から採取される岩石について宇宙線照射生成核種(CRN)をもちいた乾燥化の年代決定を行う実験法の確立を目指すことがこの研究の目的である。今年度は、これまでに本研究で遂行してきた実験結果をもとに地理情報システム(GIS)をつかって地形解析を行い、東京大学COE予算を用いてチリへ渡航し、経度と高度のことなる地点でのサン...
【数物系科学】地球惑星科学:トゥファ古気候を含む研究件
❏石筍とトゥファのレアアイソトープで復元する温暖期日本列島の高解像度気候記録(20H00191)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候学 / トゥファ / 炭酸凝集同位体 / レアアイソトープ (他8件)
【概要】本研究ではこれまで測定されてこなかった2つのレアアイソトープ(炭酸凝集同位体と17O異常)を日本列島で採集した石筍とトゥファに適用し,過去10数万年間の気温と降水現象を定量的に復元することにある。 今年度は鹿児島県徳之島,新潟県糸魚川市において石筍とトゥファの調査を行った。採集した試料については,酸素・炭素安定同位体比,放射性炭素,U-Th同位体組成,炭酸凝集同位体などの測定に加え,X線CTスキャ...
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
❏新規同位体解析法の導入による石筍古気候観測点の整備(25287131)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 / トゥファ (他7件)
【概要】人口が集中する温帯~亜熱帯の長期的古陸域気候媒体として石筍は優れた題材である。本研究では気候条件が異なる国内の4地点(広島県神石高原町・新潟県糸魚川市・岐阜県郡上市・三重県大紀町)で採集した石筍を題材に,高解像度の古気候プロキシの分析を行った。その結果,1) Sr同位体比が涵養地での風化プロセスの変化を反映すること,2) 糸魚川市の石筍酸素同位体比が完新世における冬期降水量の変動を記録していること...
【数物系科学】地球惑星科学:気候変動古気候を含む研究件
❏トバ火山「レベル8」噴火による地球環境・生命・人類へのインパクト(16H04067)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】黒田 潤一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (10435836)
【キーワード】火山灰 / トバ火山 / 古気候 / 古水温 / アルケノン (他14件)
【概要】本研究では,ちきゅうNGHP-02航海にてベンガル湾西部の大陸斜面で掘削・回収されたコアに挟在する火山灰層の地質学的,地球化学的検討を行ってその火山灰層の特定を行い,その前後での気候変動について検討した.浮遊性有孔虫の酸素同位体から,火山灰層の年代がおよそ7万年~7万4000年前であることが判明し,火山灰層から分離した火山ガラスの主要元素,微量元素組成,およびSr, Nd, Pb同位体分析から,こ...
❏気候システムにおける氷床変動の役割の解明(国際共同研究強化)(15KK0151)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2016 - 2018
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 南極 / サンゴ / 気候変動 / 極地
【概要】全球の気候変動に大きな影響を与えていると考えられる極域氷床の変動について研究をお行った。全球的な氷床量変動と南極氷床について、全球の海水準低下量の詳細な復元に成功するとともに環境変動を復元した。さらに変化率を詳細に明らかにした。結果はこれまでの概念を覆し、内容はNature誌に報告した。氷期の終焉と海水準変動と沿岸環境の応答、さらにサンゴ礁の環境への適応性についてもNature Geoscienc...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
【数物系科学】地球惑星科学:堆積物古気候を含む研究件
❏南大洋と北極海の完新世水温変動の高時間解像度復元(25287136)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山本 正伸 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (60332475)
【キーワード】南極 / 北極 / 古海洋 / 古気候 / TEX86 (他11件)
【概要】TEX86の分析により,南大洋ウィルクスランド沖では水温は12,000年前から3000年前にかけて低下し,その後,上昇したことが示された.他方,北極チュクチ海では水温は9000年前以降,上昇した.両地域とも顕著な1000年スケール水温変動を示した.チュクチ海コアのクローライト/イライト比から,ベーリング海峡通過流が1000年スケール変動を示し,中期完新世で強かったことが示された.また,石英/長石比...
❏琵琶湖の古環境プロキシ(指標)と測器データとの対応をもとにした古環境変遷史解読(16540419)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】井内 美郎 早稲田大学, 人間科学学術院人間科学部・人間環境科学科, 教授 (00294786)
【キーワード】琵琶湖 / 堆積物 / 古気候 / 気象観測データ / 地球環境 (他8件)
【概要】琵琶湖で採取された高島沖ボーリングコア試料の分析結果を用いて過去40万年間の気候変動を定量的に議論するために、琵琶湖内の4カ所において表層部の柱状試料を採取し、各種分析結果と気象観測データとの相関を検討した。 各試料について、鉛-210の深度毎の濃度分布を測定し堆積速度を求め、彦根測候所の各種気象データと深度軸を年代に変換させた各種分析値との相関を求めた。また、4地点の総計結果を同一時間軸に直した...
【数物系科学】地球惑星科学:モンスーン古気候を含む研究件
❏トバ火山「レベル8」噴火による地球環境・生命・人類へのインパクト(16H04067)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】黒田 潤一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (10435836)
【キーワード】火山灰 / トバ火山 / 古気候 / 古水温 / アルケノン (他14件)
【概要】本研究では,ちきゅうNGHP-02航海にてベンガル湾西部の大陸斜面で掘削・回収されたコアに挟在する火山灰層の地質学的,地球化学的検討を行ってその火山灰層の特定を行い,その前後での気候変動について検討した.浮遊性有孔虫の酸素同位体から,火山灰層の年代がおよそ7万年~7万4000年前であることが判明し,火山灰層から分離した火山ガラスの主要元素,微量元素組成,およびSr, Nd, Pb同位体分析から,こ...
❏ヒマラヤ山脈の上昇・削剥・冷却史とモンスーン変動史の研究(23340156)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】酒井 治孝 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (90183045)
【キーワード】ヒマラヤ / 変成帯 / ナップ / モンスーン / テクトニクス (他14件)
【概要】高度変成岩ナップ先端部の研究から,変成帯下部とその下の延性剪断帯MCTゾーンの最高圧力・温度は,各々11kb/720℃と8kb/580℃であり,約100km北のナップのルートゾーンと変わらないことが判明した。従って,変成帯は22~16Maに急激に上昇する前,ほぼ水平な状態にあったこと,又その北端はチベットの中部地殻を成し,変成帯はアジア大陸の下に沈み込んだインド亜大陸の上部地殻がデラミネーションし...
❏近未来予測のための古海洋学:温暖化に伴う気候モードジャンプの可能性(18101001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】多田 隆治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30143366)
【キーワード】気候モードジャンプ / 東アジアモンスーン / 偏西風 / 古海洋 / 近未来予測 (他15件)
【概要】北西太平洋から採取したコアの分析を基に、最終間氷期以降の東アジアモンスーン、偏西風軸の挙動変化を復元し、北大西洋における千年スケールの気候変動との関係を調べた結果、偏西風軸位置の変動を通じて東アジアモンスーンが北大西洋の気候変動とリンクしていたこと、両者の変動の位相関係が氷期と後氷期で逆転していたことが示された。北太平洋中層水も、そうした変動に連動して変動していた。更に、最終間氷期の復元結果は、温...
【数物系科学】地球惑星科学:微量元素古気候を含む研究件
❏新規同位体分析法を駆使した石筍古気候記録の定量的解読(16H02235)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 炭酸凝集同位体 / 流体包有物 / 完新世 (他11件)
【概要】新規同位体(炭酸凝集同位体と流体包有物同位体)を適用することで,日本国内から採集した石筍とトゥファを用いて定量的古気候解析を行った。国内での適用が遅れていた炭酸凝集同位体については分析システムを九州大学で構築し,国内で初めてΔ47ー温度換算式を提示することができた。炭酸凝集同位体と流体包有物同位体は広島県・三重県・沖縄県で採集された石筍に対して適用され,酸素同位体比が持つ温度成分と降水量成分を分離...
❏新規同位体解析法の導入による石筍古気候観測点の整備(25287131)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 / トゥファ (他7件)
【概要】人口が集中する温帯~亜熱帯の長期的古陸域気候媒体として石筍は優れた題材である。本研究では気候条件が異なる国内の4地点(広島県神石高原町・新潟県糸魚川市・岐阜県郡上市・三重県大紀町)で採集した石筍を題材に,高解像度の古気候プロキシの分析を行った。その結果,1) Sr同位体比が涵養地での風化プロセスの変化を反映すること,2) 糸魚川市の石筍酸素同位体比が完新世における冬期降水量の変動を記録していること...
❏新原生代の気候激変と動物進化を関連付けるDOXAM仮説の検証(23403014)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】動物進化 / 新原生代 / 安定同位体 / 海綿動物 / 炭素循環 (他8件)
【概要】新原生代に起こった多細胞動物の進化と気候激変を関連づけるために,中国・ブラジル・スペインでエディアカラ系の堆積岩を調査し,岩石・化石試料を採集した。その結果,貴州省において未記載の海綿骨片化石を,ブラジル国バーイア州では骨片を持たない海綿動物と思われる化石を発見した。後者に共産する直径4mmほどの球形構造はおそらく海綿動物の卵であると考えられる。炭素同位体層序の結果は,これらの海綿動物化石がエディ...
【数物系科学】地球惑星科学:アジアモンスーン古気候を含む研究件
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏一ノ目潟における年縞編年の構築とアジアモンスーン変動の高精度復元(25800282)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山田 和芳 ふじのくに地球環境史ミュージアム, 学芸課, 准教授 (60508167)
【キーワード】湖沼堆積物 / 古気候 / 年縞 / 一ノ目潟 / アジアモンスーン (他6件)
【概要】一の目潟ボーリングコアを用いて、新しい編年モデルを構築し、高時間分解能地球化学分析に基づき、26,000年前以降の東北日本のアジアモンスーン変動を復元した。過去26,000年間の男鹿半島周辺のモンスーン変動が導く気候環境は、大局的に15 kaまでは寒冷乾燥期、15-9 kaは、寒冷乾燥期から温暖湿潤期移行期、9 ka以降は、温暖湿潤期となっている。また、変動の振幅の激しさは、15-9kaで最も大き...
❏新規同位体解析法の導入による石筍古気候観測点の整備(25287131)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60231263)
【キーワード】石筍 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 / トゥファ (他7件)
【概要】人口が集中する温帯~亜熱帯の長期的古陸域気候媒体として石筍は優れた題材である。本研究では気候条件が異なる国内の4地点(広島県神石高原町・新潟県糸魚川市・岐阜県郡上市・三重県大紀町)で採集した石筍を題材に,高解像度の古気候プロキシの分析を行った。その結果,1) Sr同位体比が涵養地での風化プロセスの変化を反映すること,2) 糸魚川市の石筍酸素同位体比が完新世における冬期降水量の変動を記録していること...
【数物系科学】天文学:年代測定古気候を含む研究件
❏気候システムにおける氷床変動の役割の解明(26247085)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 氷床 / 南極 / 古海洋 / 南極氷床 (他8件)
【概要】これまでに復元が困難であった南極氷床の過去の変動について、画期的な成果が得られた。現在及び今世紀末の大気二酸化炭素レベルと同様な時期である300-500万年前の氷床変動について、当時の西南極氷床は完全に融解していたものの、東南極氷床には位置特異性があったことが明らかとなった。とくに内陸部においては氷床サイズが増加していたことが世界で初めて明らかになった。また大きな環境変動が起こったとされる最終氷期...
❏地表面浸食速度の定量評価の為の石英中の放射性炭素を使った年代測定法開発(16650227)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (10359648)
【キーワード】宇宙線生成核種 / 加速器質量分析器 / 年代測定 / 地形学 / 古気候 (他6件)
【概要】宇宙線と地球上の岩石との相互作用によって岩石の石英中に生成される核種(in-situ宇宙線生成核種)は加速器質量分析装置(AMS)の発達とともに、地球表層プロセスや気候変動に伴う氷床変動プロセスを定量的に評価する為の重要なツールである。昨年度制作した高真空ラインを用いて東京大学においてグラファイトの生成を行うことができるようになったが、今年度は米国ローレンスリバモア国立研究所に設置された、高温真空...
❏全球気候システム中の西赤道太平洋暖水プールの役割の解明(16684017)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大学院理学系研究科, 講師 (10359648)
【キーワード】西赤道太平洋暖水塊 / 南シナ海 / サンゴ / 古気候 / 酸素同位体 (他13件)
【概要】西赤道太平洋暖水塊の一部である南シナ海について、その水温変動とグローバルな気候変動の関係を明らかにするため、今年度は南シナ海南部のパラワン島において試料採取を行った。現生のサンプルは2-3mのコアが3本、化石サンゴについても10本ほどの試料が得られた。成長速度が1.5cm/年程度であるので、少なくとも150年間の水温および塩分の変動について復元することが可能である。得られた試料はスラブにして軟X線...
【数物系科学】天文学:大循環モデル古気候を含む研究件
❏スノーボールアース出現に関わる気候遷移過程の大陸配置依存性(14540404)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】阿部 彩子 東京大学, 気候システム研究センター, 助教授 (30272537)
【キーワード】古気候 / 大気大循環モデル / 全球凍結 / 古気候モデリング / 炭素循環 (他10件)
【概要】地球上には長い目でみれば生命が存在するような温暖な環境が保たれてきた。ところが、原生代前期と原生代後期において、低緯度の陸が氷で覆われるほどの氷河期が出現したこと、その後急激な温暖化で気候が回復したことなどが最近明らかになった。このような地球規模の大寒冷化では全球凍結状態が実現したのではないかと考えられ、スノーボールアース仮説とよばれている。本研究では、大循環モデルと炭素循環モデルを用いて、地球の...
❏氷床力学および大循環モデルによる第四紀遷移機構の解明(11740263)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】阿部 彩子 東京大学, 気候システム研究センター, 助手 (30272537)
【キーワード】氷床力学モデル / 大循環モデル / 第四紀 / 古気候 / 氷床3次元力学モデル (他10件)
【概要】大気/表層過程と氷床流動過程の間で重要となる相互作用過程はおもに4つほどある。1つはローカルな高度/質量収支フィードバックといわれるもので、氷床が高くなると大気の気温減率に影響され、寒いところに存在する氷床面積が広がり氷床がますます融けにくくなる。また、雪氷過程では重要となるice albedo feedbackがある。さらに大気大循環過程を経るものとして、氷床地形(厚さ数千m級)や冷源によって惑...
【生物学】基礎生物学:シアノバクテリア古気候を含む研究件
❏石灰質マイクローブ堆積物からみた中・古生界古環境変動と生物進化に関する研究(13440149)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】佐野 弘好 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (80136423)
【キーワード】石灰質マイクローブ / 浅海成炭酸塩 / 古気候 / 海水準 / 大量絶滅事件 (他16件)
【概要】本研究計画の成果の一部はすでに国内外の学術誌に投稿・印刷され,学会等において講演されている.主な研究成果は以下のように要約できる. 1.浅海成炭酸塩堆積物のきわめて多様な石灰質マイクローブ(主にシアノバクテリア)が多数の層準で確認された.年代範囲はシルル系から第四系(現世)におよぶ. 2.石灰質マイクローブは,浅海成炭酸塩堆積物のさまざまな堆積相において見いだされ,多彩な環境における重要な炭酸塩生...
❏縞状トゥファに記録される陸域気候情報の高解像度解読(12640443)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】狩野 彰宏 広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60231263)
【キーワード】トゥファ / 炭酸塩 / 古気候 / 安定同位体 / 微量元素 (他7件)
【概要】温帯〜亜熱帯地域の陸域古気候を定量的しかも高解像度で解析するために,トゥファは将来性のある試料であると言える.トゥファは石灰岩層地下水系より湧出した水から沈殿した炭酸塩堆積物である.科学研究費補助金の支給を受けて,研究代表者の研究グループは,1.いくつかのトゥファ堆積場において採集した水試料や堆積物試料を分析・観察し,トゥファの堆積機構を明らかにするとともに,トゥファの縞状組織は水温変化を反映した...
【生物学】基礎生物学:ヒマラヤ古気候を含む研究件
❏ヒマラヤ山脈の上昇・削剥・冷却史とモンスーン変動史の研究(23340156)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】酒井 治孝 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (90183045)
【キーワード】ヒマラヤ / 変成帯 / ナップ / モンスーン / テクトニクス (他14件)
【概要】高度変成岩ナップ先端部の研究から,変成帯下部とその下の延性剪断帯MCTゾーンの最高圧力・温度は,各々11kb/720℃と8kb/580℃であり,約100km北のナップのルートゾーンと変わらないことが判明した。従って,変成帯は22~16Maに急激に上昇する前,ほぼ水平な状態にあったこと,又その北端はチベットの中部地殻を成し,変成帯はアジア大陸の下に沈み込んだインド亜大陸の上部地殻がデラミネーションし...
❏ヒマラヤの上昇テクトニクスと気候変動に関する総合的研究:カトマンズ・ナップの例(11691112)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】在田 一則 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30091408)
【キーワード】ネパール / ヒマラヤ / 山脈上昇 / 湖成層 / モンスーレ (他18件)
【概要】1.カトマンズナッペは一つのthrust sheetからなり,主中央衝上断層帯がナップを取り巻いている. 2.ヒマラヤ主稜の最近の急激な上昇はカトマンズナップ北部のout-of-sequence thrustによる. 3.カトマンズ北方の主中央衝上断層帯は9〜6Maには延性条件下での衝上断層,その後3Maごろまでは脆性条件下での正断層であった. 4.カトマンズ盆地の上部鮮新統〜更新統の層序を確立し...
【工学】土木工学:地球環境古気候を含む研究件
❏熱帯域の高精度環境復元と高緯度氷床と低緯度域環境とのリンケージの評価(17253006)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】川幡 穂高 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20356851)
【キーワード】地球環境 / 古気候 / 炭素14年代 / 安定同位体比 / アジアモンスーン (他9件)
【概要】熱帯域の環境復元材料としてサンゴ骨格中の酸素同位体比の極値を用いて亜熱帯域の石垣島のサンゴ骨格中の酸素同位体比の温度依存性を求めた.各年の水温の夏期・冬期の極値,およびサンゴ骨格中の酸素同位体比率を比較・解析した.この結果,従来考えられていたように石垣島周辺の海水の酸素同位体比は年間を通じて一定ではなく,蒸発の影響を受けて夏期は高く,冬期は低く変動しており,それによって見かけ上,サンゴ骨格中の酸素...
❏琵琶湖の古環境プロキシ(指標)と測器データとの対応をもとにした古環境変遷史解読(16540419)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】井内 美郎 早稲田大学, 人間科学学術院人間科学部・人間環境科学科, 教授 (00294786)
【キーワード】琵琶湖 / 堆積物 / 古気候 / 気象観測データ / 地球環境 (他8件)
【概要】琵琶湖で採取された高島沖ボーリングコア試料の分析結果を用いて過去40万年間の気候変動を定量的に議論するために、琵琶湖内の4カ所において表層部の柱状試料を採取し、各種分析結果と気象観測データとの相関を検討した。 各試料について、鉛-210の深度毎の濃度分布を測定し堆積速度を求め、彦根測候所の各種気象データと深度軸を年代に変換させた各種分析値との相関を求めた。また、4地点の総計結果を同一時間軸に直した...
【工学】総合工学:データ同化古気候を含む研究件
❏水同位体地球システムモデルの構築及び日欧相互比較実験(19F19024)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-10-11 - 2022-03-31
【研究代表者】芳村 圭 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50376638)
【キーワード】Water isotopes / GCM / paleoclimate / MIROC / inter-comparison (他6件)
【概要】During the remaining 5 months of the JSPS project, the isotope-enable oceanic simulation with COCO for pre-industrial conditions (more than 3000 model years long) was performed successfully. The resul...
❏古天気情報データ同化システムの構築(15K13566)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】芳村 圭 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (50376638)
【キーワード】古天気 / データ同化 / 大気再解析 / 古気候 / 社会変動 (他11件)
【概要】既存の水同位体情報データ同化システムをベースに、古日記に記載された情報の利用を念頭に置いた「古天気情報データ同化システム」を構築した。日本域の18地点で天気情報が観測されたとするデータ同化実験を行い、真値の雲量、表面気圧、気温、風速、水蒸気量、降水量などにどの程度近づくのかを調べた。その結果、ほぼすべての変数に、現実的な観測データ分布を想定した日本のほぼ全域で「良い」観測インパクトが生じていること...
❏気候プロキシの包括的理解に向けた同位体大気海洋結合モデル構築(23686071)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】芳村 圭 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (50376638)
【キーワード】水安定同位体比 / 結合大循環モデル / 気候プロキシ / データ同化 / 古気候 (他9件)
【概要】同位体大気海洋結合モデルを構築した。衛星観測による水蒸気同位体比データをモデル結果と比較し、鉛直構造や水平輸送過程との関連を調べた。その結果、雲粒や雨滴からの再蒸発過程に伴う同位体交換が特に西部太平洋及び海洋大陸における対流圏中層の水蒸気同位体比に影響していることを見出した。また、同位体海洋モデルによって表現される海水同位体比とサンゴ同位体比と比較する手法を確立し、簡素な鉛直一次元モデルであっても...
【農学】水圏応用科学:さんご古気候を含む研究件
❏気候システムにおける氷床変動の役割の解明(国際共同研究強化)(15KK0151)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2016 - 2018
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 南極 / サンゴ / 気候変動 / 極地
【概要】全球の気候変動に大きな影響を与えていると考えられる極域氷床の変動について研究をお行った。全球的な氷床量変動と南極氷床について、全球の海水準低下量の詳細な復元に成功するとともに環境変動を復元した。さらに変化率を詳細に明らかにした。結果はこれまでの概念を覆し、内容はNature誌に報告した。氷期の終焉と海水準変動と沿岸環境の応答、さらにサンゴ礁の環境への適応性についてもNature Geoscienc...
❏全球気候システム中の西赤道太平洋暖水プールの役割の解明(16684017)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大学院理学系研究科, 講師 (10359648)
【キーワード】西赤道太平洋暖水塊 / 南シナ海 / サンゴ / 古気候 / 酸素同位体 (他13件)
【概要】西赤道太平洋暖水塊の一部である南シナ海について、その水温変動とグローバルな気候変動の関係を明らかにするため、今年度は南シナ海南部のパラワン島において試料採取を行った。現生のサンプルは2-3mのコアが3本、化石サンゴについても10本ほどの試料が得られた。成長速度が1.5cm/年程度であるので、少なくとも150年間の水温および塩分の変動について復元することが可能である。得られた試料はスラブにして軟X線...