一ノ目潟における年縞編年の構築とアジアモンスーン変動の高精度復元
【研究分野】地質学
【研究キーワード】
湖沼堆積物 / 古気候 / 年縞 / 一ノ目潟 / アジアモンスーン / 晩氷期
【研究成果の概要】
一の目潟ボーリングコアを用いて、新しい編年モデルを構築し、高時間分解能地球化学分析に基づき、26,000年前以降の東北日本のアジアモンスーン変動を復元した。過去26,000年間の男鹿半島周辺のモンスーン変動が導く気候環境は、大局的に15 kaまでは寒冷乾燥期、15-9 kaは、寒冷乾燥期から温暖湿潤期移行期、9 ka以降は、温暖湿潤期となっている。また、変動の振幅の激しさは、15-9kaで最も大きくになる一方、9ka以降では中間程度、26-15 kaでは極端に小さくなっていることが明らかになった。このような傾向は、琵琶湖堆積物の記録と同調することが示唆された。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)