湖の年縞堆積物を用いた過去数百年にわたる気候変動復元
【研究分野】環境動態解析
【研究キーワード】
古気候 / 湖堆積物 / 偏西風 / ダスト / 古環境変動 / 湖水温 / 一ノ目潟 / 湖底堆積物 / 石英
【研究成果の概要】
過去数十年にわたる我が国の気候変動の実態を明らかにした研究例はほとんどない。そこで東北地方の湖に堆積した年縞堆積物を利用し、過去約60年にわたる中国の砂漠起源のダストに記録された偏西風の卓越場の南北変動(南に卓越すると北日本は寒く、北に卓越すると北日本は暖かい傾向)について明らかにすることを目的として研究を実施した。秋田県一ノ目潟湖の堆積物の石英分析の結果、1960年代前半、1970年代後半から1980年代前半にタクラマカン砂漠からのダスト供給量がゴビ砂漠からの供給量に比べて増加していたことがわかった。このようなダスト供給源の変動は、十年規模の偏西風経路変動に伴って生じたと考えられる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
長島 佳菜 | 独立行政法人海洋研究開発機構 | 地球環境観測研究開発センター | 技術研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)