❏極限環境耐性動物クマムシの持つ耐性メカニズムのダイナミズムと新規分子原理の解明(20K20580)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【研究代表者】國枝 武和 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (10463879)
【キーワード】乾燥耐性 / 相分離 / ゲル相転移 / ソフトマター / 弾性体 (他8件)
【概要】本研究課題では、これまでに同定してきた脱水ストレスに応答して可逆的に凝集するクマムシタンパク質群 DRYPs について解析することで、新たな耐性原理の検証と提唱を目指している。本年度は、まずストレス依存に動物細胞内で繊維構造を形成するクマムシ固有の CAHS タンパク質群について、線維化がもたらす物理特性の変化と生物学的影響を解析した。in vitro における微小液滴を用いた生物物理学的解析から...
❏ミトコンドリアをモデルとしたクマムシの極限環境耐性メカニズムの解析(26660288)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】國枝 武和 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (10463879)
【キーワード】ミトコンドリア / クマムシ / 乾燥耐性 / プロテオーム / 乾燥休眠
【概要】陸生クマムシの一部は乾眠と呼ばれる脱水状態になって乾燥に耐えるが、その分子基盤には不明な点が多い。本研究では耐性の単純モデルとしてクマムシのミトコンドリアに着目し、ストレス耐性に関わる候補タンパク質として2種の熱可溶性タンパク質を初めて同定した。これらのタンパク質はヒト培養細胞の高浸透圧耐性を向上させることを示した。さらに、クマムシ個体から高純度のミトコンドリア分画を分離する方法を確立し、ショット...
❏極限環境耐性動物クマムシで大量発現する新規タンパク質の解析(24657069)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】國枝 武和 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (10463879)
【キーワード】緩歩動物 / 乾燥耐性 / 熱可溶性 / クマムシ / ミトコンドリア (他8件)
【概要】陸生クマムシは乾燥に応じて脱水し様々な極限環境に耐性を示すが、その分子機構はほとんどわかっていない。耐性に関わる候補として大量に発現するクマムシ固有の遺伝子に着目して解析した結果、最大発現を示すA1遺伝子産物が螺旋状の構造体を形成することを明らかにし、機械的強度の付与を介して乾燥耐性に寄与することが考えられた。また、耐性能力の異なるクマムシ種から熱可溶性タンパク質を探索し新たなクマムシ固有タンパク...