トウジンビエの環境ストレス耐性機構の解明
【研究キーワード】
トウジンビエ / 環境ストレス耐性 / 転写因子 / 高温耐性 / トランスクリプトーム / 耐塩性 / 乾燥耐性 / GWAS / RNA-seq / メタボローム
【研究成果の概要】
ICRISATから提供されたトウジンビエ系統を用いて、トウジンビエの持つ強い環境ストレス耐性の分子機構を明らかにするための解析を行なった。データベースの解析、RNA-seq解析およびGWAS解析により抽出し、それらの遺伝子について機能解析を行なった。
3種類の転写因子(NAC転写因子、SUQUAMOSA promotor binding protein(SBPs)、DOF転写因子)について網羅的な解析を行い、環境ストレス耐性機構との関わりを考察した。またPgPERK7が高温耐性に、PgPM19とPgDHNが塩ストレス耐性に関与することを示唆することができた。
【研究の社会的意義】
本研究では、トウジンビエの高度の環境ストレス耐性の分子機構について初めて詳細に解析された。3種類の転写因子について網羅的に解析され有用な知見が得られたし、さらにトウジンビエ転写因子全般についても網羅的解析が進行中であり、今後も有用な知見が蓄積されることが期待できる。またいくつかの遺伝子についは機能解析も行われ、環境ストレス耐性育種の現場でも活用されることも期待される。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
津釜 大侑 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科(農学部) | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)