マルチオミクス解析によるクマムシの乾燥耐性・極限環境耐性分子機構の解明
【研究分野】ゲノム生物学
【研究キーワード】
メタボローム / システム生物学 / プロテオーム / 乾眠 / クマムシ / クリプトビオシス / マルチオミクス / バイオインフォマティクス / トランスクリプトーム / 乾燥耐性 / ヨコヅナクマムシ / Hypsibius dujardini / CE-MS / LC-MS / 極限環境
【研究成果の概要】
陸生のクマムシの多くは周囲の環境の乾燥により、ほぼ完全な脱水を伴って生命活動を可逆的停止する「乾眠」という機構を持つが、その分子機構は未だ明らかではない。そこで、本研究ではヨコヅナクマムシ乾眠前後の主にメタボロームとリン酸化プロテオームによるマルチオミクスにより、有意に変動を示す鍵分子を特定すると共に、その制御機構を解析した。結果、CE-TOFMSとLC-TOFMSを組み合わせたメタボロミクスにより、主に酸化ストレス応答や抗浸透圧ストレス関連の分子の変動がみられ、それらを合成・分解する経路の多くが乾眠時にリン酸化されていることを明らかにした。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【配分額】20,280千円 (直接経費: 15,600千円、間接経費: 4,680千円)