❏シリカ細孔体の特異な固体酸触媒能の発現機序解明と有機合成化学への展開(22350089)
【研究テーマ】無機工業材料
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】岩本 正和 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10108342)
【キーワード】メソ多孔体 / シリカ / 固体触媒 / 有機合成 / バイオエタノール (他19件)
【概要】我々は、シリカナノ多孔体がこれまでの固体触媒化学の概念では定義できない固体酸性を有し、極めて高効率な固体酸触媒として機能することを見出している。本研究では、この特異な固体酸触媒能の発現が細孔径と密接に相関していること、その触媒能と銅イオンを組み合わせると、これまで貴金属でのみ達成可能であった有機合成反応系を効率的に実施可能なこと、一方、ニッケルイオンと組み合わせると、エチレン→プロピレン反応ばかり...
❏TEMPO触媒酸化によるセルロースの化学改質(15380116)
【研究テーマ】林産科学・木質工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】磯貝 明 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40191879)
【キーワード】セルロース / TEMPO / 触媒酸化 / 表面改質 / ミクロフィブリル (他15件)
【概要】2,2,6,6-テトラピペリジニル-1-オキシラジカル(TEMPO)を触媒量用いる水系での天然セルロースの化学改質について、詳細に検討した。リンターを出発天然セルロースとして用い、反応時間あるいは共酸化剤である次亜塩素酸ナトリウムの添加量を変化させた場合に導入されたカルボキシル基量およびアルデヒド基量を測定した。その結果、酸化前後でリンターの繊維形態はほとんど変化しておらず、ほぼ100%ろ過によっ...
❏折りたたみ鎖構造を有する天然セルロースIIの特性(05453175)
【研究テーマ】生物資源科学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】空閑 重則 東京大学, 農学部, 助手 (60012051)
【キーワード】酢酸菌 / 帯状セルロース / セルロースII / 折りたたみ鎖結晶 / レベルオフ重合度 (他8件)
【概要】(1)酢酸菌変異株の培養条件を種々検討して帯状セルロースの調製条件を確立し、バルク試料でのX線回折から、帯状セルロースがかなり結晶性の良いセルロースIIであることを確認した。 (2)帯状セルロースの酸加水分解すると他の天然および再生セルロース試料と同様のレベルオフ挙動を示すが、レベルオフ重合度(LODP)は18.4と非常に小さく、他のものと対照的であった。また帯状セルロースの濃アルカリに溶かした後...