研究Discovery Saga

【概要】急速な高齢化と過疎化・単身世帯化が進む地域社会において、「買物弱者」「医療難民」等の移動問題が顕在化し、新たな生活移動手段の確保が課題となってきている。本研究では、「老い」によって世帯構成や地域人口構造が変化することに着目し、移動需要の変化と多様化を通じ、モビリティ手段への影響を３つの地域コミュニティの分析調査を通じて明らかにした。これにより、将来のモビリティ計画検討における重要項目を明確化すると...

【情報学】人間情報学：個人情報保護／制度を含む研究件

【概要】(1)国および地方自治体は、社会保障領域において私法上の契約という手段を用いる場合、その責任を十全に果たすためには、十分なサービス供給の確保、サービスの質の監視およびサービス利用抑制要因の除去、サービスに関する十分な情報提供・サービス利用者の交渉・取引能力の対等化という市場成立に必要な4要素を保証する仕組みとともに、社会保障領域の法関係の特質を考慮した契約手続規定を導入しなければならない。 (2)...

【情報学】人間情報学：因果推論／制度を含む研究件

❏家族と労働市場における階級・ジェンダー・エスニシティの相互作用と不平等の比較研究(18H00931)

【概要】本研究は、階級・ジェンダー・エスニシティという3つの重要な不平等形成メカニズムに注目し、それらが日本の家族と労働市場の社会的場面において相互にどう関係し、そこからどのような不平等が生じるのかを理論的、実証的に明らかにしてきた。本研究プロジェクトの研究成果を報告書としてまとめ刊行した。第一部では、教育・労働市場をめぐる不平等について検討し、所得格差の要因分解など、日本での周辺的地位にある人々の状況に...

【情報学】人間情報学：統計／制度を含む研究件

❏世界貿易の多元性と多様性―「長期の１９世紀」アジア域内貿易の動態とその制度的基盤(24243045)

【概要】18世紀後半から第一次大戦までの「長期の19世紀」には、世界経済の画期となる貿易の質的変化と量的拡大がみられた。本研究は農作物・軽工業品を中心に多角的に展開されたアジア域内貿易に焦点を当て、データ（18－20世紀アジア主要港貿易統計）、分析枠組み（取引連鎖分析）、分析ツール（空間解析ツールによる可視化）のそれぞれに関して、新たなアプローチを採り、貿易拡大の動態とその制度的基盤を明らかにした。 ...

【情報学】人間情報学：芸術／制度を含む研究件

【概要】５年間にわたる23名の共同研究により、５回のシンポジウムを開催し、それらの成果を大学紀要を通じて公表することができた。またマーティン・ジェイ『うつむく眼』の共同研究を行い、それを翻訳出版することができた。また著者であるマーティン・ジェイ氏を招いての国際シンポジウムを開催し、国際的な研究交流と研究発信を行うことができた。これらの共同研究を通じて研究分担者間の問題意識と学術的知見の共有と相互交流を行う...

【情報学】情報学フロンティア：ケイパビリティ／制度を含む研究件

【キーワード】取引費用経済学 / 比較制度分析 / 比較コーポレート・ガバナンス / 制度の補完性 / ケイパビリティ (他26件)

【概要】「企業統治制度の進化と取引費用推定に関する日中比較研究」という課題を掲げて,コース的な取引費用経済学や比較制度分析の研究成果を基礎とした理論構築,ならびに日中企業の実証的研究をつうじた比較情報と歴史情報の収集を試みてきた。研究成果を要約すると,(1)現代の組織変化のロジックを理解するには,制度や企業家精神などのいった概念をベースにした比較コーポレート・ガバナンス論が必要であること,(2)ゲーム理論...

【情報学】情報学フロンティア：産業集積／制度を含む研究件

【概要】本研究計画は、近代的な、すなわち匿名的な取引が支配的な市場経済を成り立たせる取引統治の制度がどのように形成され、そして、それとともに企業組織や生産組織がどのように発達するのかを、実証的、理論的に解明することを目的としている。研究代表者および連携研究者は分担部分の研究を推し進めると共に、大阪大学大学院経済学研究科において毎月開催された「制度と組織の経済学」研究会においてその中間成果を共有した。そうし...

【情報学】情報学フロンティア：ジャーナリズム／制度を含む研究件

【概要】本研究は、世界11か国の主要ニュース番組や新聞(紙とインターネット)の内容を一斉分析するとともに、同時期に各国民の政治知識、ならびに政治関心や有効感覚をアンケート調査して、双方の連関があるかどうかを検討した。一般的には、公共放送制度のある国のほうが、国民の政治知識(とくに国際的政治ニュースの知識)のスコアも高かった。しかし、日本は、公共放送制度があるとはいえ、とりわけ国際政治ニュースへの知識や関心...

【情報学】情報学フロンティア：経済事情／制度を含む研究件

【概要】19世紀末に世界市場とアジア諸地域経済との結合が飛躍的に拡大・深化したことはよく知られており、その結合の強化をもって、現代のグローバル化の起点と捉えることが可能である。本プロジェクトは、過去一世紀における世界とアジア諸地域の結合の実態を実証的に考察して、この過程にあっても、アジア各地の制度とアクター(市場システム、金融システム、生産者、商人、商業慣行等)に連続性が観察されることを確認した。この長期...

【情報学】情報学フロンティア：インターネット／制度を含む研究件

【概要】本研究は、世界11か国の主要ニュース番組や新聞(紙とインターネット)の内容を一斉分析するとともに、同時期に各国民の政治知識、ならびに政治関心や有効感覚をアンケート調査して、双方の連関があるかどうかを検討した。一般的には、公共放送制度のある国のほうが、国民の政治知識(とくに国際的政治ニュースの知識)のスコアも高かった。しかし、日本は、公共放送制度があるとはいえ、とりわけ国際政治ニュースへの知識や関心...

【情報学】情報学フロンティア：オークション／制度を含む研究件

【キーワード】オークション / インターネット検索エンジン / 広告 / ゲーム理論 / コンピュータシミュレーション (他8件)

【概要】本研究プロジェクトの目的は、キーワードオークションに関するゲーム理論・コンピュータシミュレーションを用いた分析を通じて、現行制度にどのような合理性があるのかを明らかにすることである。第一の発見は、上位の広告枠ほどクリックに関する限界収入が大きいという点である。これにより、現行の「上位の広告がハイライトされている」、「表示される広告枠に制限がある」ことに対する理論的な説明ができたことになる。第二の発...

【情報学】情報学フロンティア：ネットワーク分析／制度を含む研究件

【概要】2020年4月より、コロナ禍にあり、三重県志摩市和具地区において現地調査を実施することができていない。そのため、現地調査ではなく新しい関係価値を可視化する方法論の開発に取り組んでいる。具体的には、質的な研究方法と量的な研究方法を掛け合わせた研究手法であるQmethodを利用する可視化の方法である。従来、このQmethodは個人の価値観を明らかにするために利用されてきたが、これを討議型のワークショッ...

【情報学】情報学フロンティア：協力の進化／制度を含む研究件

【概要】生態系を持続的に利用するためには「資源としての生物をとりすぎない」というような協力的な行動が重要となる。ただ、コモンズの悲劇でも指摘されているよう、協力は達成しにくいという。そこで相手の協力度合いに応じて罰の量を変化させるときに、どの様に罰をすると協力が促進されるのかをコンピュータシミュレーションや数理モデルで検討した。コモンズに関するモデルとして、公共財ゲームが用いられることが多い。しかし、コモ...

【情報学】情報学フロンティア：社会シミュレーション／制度を含む研究件

【概要】生態系を持続的に利用するためには「資源としての生物をとりすぎない」というような協力的な行動が重要となる。ただ、コモンズの悲劇でも指摘されているよう、協力は達成しにくいという。そこで相手の協力度合いに応じて罰の量を変化させるときに、どの様に罰をすると協力が促進されるのかをコンピュータシミュレーションや数理モデルで検討した。コモンズに関するモデルとして、公共財ゲームが用いられることが多い。しかし、コモ...

【情報学】情報学フロンティア：ネットワーク／制度を含む研究件

【概要】今年度の具体的な研究実績は、以下の4点にまとめることができる。第一に、現代日本を対象とした全国調査の準備として、階層研究全般にわたる検討会議を催した。社会的不平等生成メカニズムの理論についての意見交換、従来型質問紙調査の限界を克服するための技術的検討などにより、重要な知見を獲得した。第二に、国際比較プロジェクトに向けて、台湾、韓国、アメリカの研究者と詳細な議論を重ねた。台湾に関しては中央研究院...

【複合領域】社会・安全システム科学：高齢化社会／制度を含む研究件

【概要】急速な高齢化と過疎化・単身世帯化が進む地域社会において、「買物弱者」「医療難民」等の移動問題が顕在化し、新たな生活移動手段の確保が課題となってきている。本研究では、「老い」によって世帯構成や地域人口構造が変化することに着目し、移動需要の変化と多様化を通じ、モビリティ手段への影響を３つの地域コミュニティの分析調査を通じて明らかにした。これにより、将来のモビリティ計画検討における重要項目を明確化すると...

【複合領域】社会・安全システム科学：中小企業／制度を含む研究件

❏貨幣金融制度と経済発展:理論的分析および明治初期日本と19世紀米国の比較分析(10630094)

【研究代表者】薮下史郎 (藪下史郎) 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (30083330)

【研究期間】1998 - 2001

【キーワード】金融制度 / 貨幣制度 / 制度 / 経済発展 / 政治制度 (他13件)

【概要】本研究は、これまで行ってきた『不完全情報と金融市場』に関わる研究の延長線上にあるもので、情報の不完全性や取引費用観点から貨幣金融制度の役割およびその発展過程を理論的に考察し、さらにそれらを日本とアメリカに関して歴史的に比較分析を行ったものであった。完全情報や完全競争市場を前提とした新古典派経済学においては「貨幣」、「金融機関」や「制度」は重要な役割を果たさないが、不完全情報や取引費用が存在し、市...

【複合領域】社会・安全システム科学：専門性／制度を含む研究件

❏経済学専門家の政策決定過程における役割に関する比較研究(16730065)

【研究代表者】内山融東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (00242066)

【キーワード】専門性 / アイディア / 制度 / 政策決定過程 / 専門家 (他6件)

【概要】本年度は、前年度に引き続き、新古典派経済学の主張する新自由主義的アイディアが持つ影響力について、日本と英国の比較研究を行った。第一に、アイディアの実現の程度を規定する要因としてエグゼクティブ・パワー(首相の権力)に若目した上で、エグゼクティブ・パワーの程度を拒否権プレイヤーと行政府・政党の凝集性という概念により説明する理論枠組みを構築した。これによれば、行政府と政党の凝集性がともに高い英国では政策...

【複合領域】社会・安全システム科学：紛争解決／制度を含む研究件

❏国際紛争解決制度の比較研究(20530129)

【研究テーマ】国際関係論

【研究代表者】飯田敬輔東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (00316895)

【研究期間】2008 - 2010

【キーワード】国際レジーム / 紛争解決 / 制度 / 法化 / 制度論

【概要】比較研究から明らかになった点は多数ある。投資仲裁についていえば、確かに国家のゲートキーピング作用がないため、多数の案件が付託される傾向が強いが、しかし企業はこの仲裁に頼る以前に国家と直接交渉を行い解決に努めるため、これらの仲裁に持ち込まれるのは、ほとんど交渉では解決不可能な案件である傾向が強い。多くの国家は仲裁勧告を履行するが、それができない国家は長期にわたり引き延ばし工作をしていることが明らかと...

【概要】公正の絆仮説とは、組織や集団による決定が公正になされたと知覚することが人々の組織や集団に対する肯定的態度(集団コミットメント)を強めるというものである。本研究では、日本の社会システム、機関、政策、制度などに関する人々の評価と態度を分析することによってこの仮説の検討を試みた。実施した研究は以下の通りである。(a)一般市民を対象とし、郵送調査によって彼らの国に対する態度と政府や行政システムに対する公正...

【複合領域】社会・安全システム科学：実証分析／制度を含む研究件

❏社会的正義の政治経済学をめざして:経済学・政治学・法学による総合的研究(18530141)

【研究代表者】須賀晃一早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00171116)

【キーワード】社会的正義 / 政治経済学 / 実験 / 価値理念 / 制度 (他8件)

【概要】社会的正義の基本概念は、今日の社会的問題、公共的問題に解決策を示唆しうるもの、また社会の歴史的・民主的発展に適合的な内実を備えたものであるべき点が明らかにされた。さらに、社会的正義の諸要素間の論理的整合性を追及する一方で、政策理論の基礎を与える組合せを、対象となる財・サービスごとに検討すべきことで合意が得られ、公共財・準公共財・価値財などに関していくつかの試みがなされた。公開性、公正性、接近可能性...

【複合領域】社会・安全システム科学：社会的ジレンマ／制度を含む研究件

【概要】制度の維持と変容を司る心理変数について、それらがどのような役割を果たしているか、そしてそれが制度とどのように関係しているかについて、3つの実験シリーズを行った。それぞれ、公共財における懲罰行動の分類とその行動に対する評価、他者の信頼性を判断する際の脳の賦活動、公正分配の規定要因、についての研究を行った。その結果、交換ネットワークの流動性や懲罰についての共有理解がそれらに影響を及ぼし、制度の生成基盤...

【複合領域】科学教育・教育工学：企業／制度を含む研究件

【概要】本研究では、中国における近代企業の長期的な発展過程について、その勃興期にあたる中華民国期（1912-49年）から中華人民共和国成立後の計画経済期（1949-78年）、そして改革開放期（1978年-）という3つの時期を対象に、紡織業や機械工業などの複数の産業分野の企業のケーススタディーとそれらの比較分析を行った。その結果、中国企業の発展における各時期間の連続性・非連続性、とりわけ計画経済期の社会主義...

【概要】本研究計画は、近代的な、すなわち匿名的な取引が支配的な市場経済を成り立たせる取引統治の制度がどのように形成され、そして、それとともに企業組織や生産組織がどのように発達するのかを、実証的、理論的に解明することを目的としている。研究代表者および連携研究者は分担部分の研究を推し進めると共に、大阪大学大学院経済学研究科において毎月開催された「制度と組織の経済学」研究会においてその中間成果を共有した。そうし...

【概要】1980年代以降、ゲーム理論の発展を前提として、制度と組織の経済学的分析が急速に進展した。またその中で、経済活動をコーディネートする様式に多様性があり、さまざまな様式間の比較分析が重要な研究課題であるという認識が、経済学者の間で広く共有されるようになった。このような新しい見方は、経済史研究に対しても、従来受け容れられてきた見解の再検討を迫っている。経済史研究の分野では、伝統的に「産業革命」が経済史...

【複合領域】科学教育・教育工学：社会構成主義／制度を含む研究件

❏EU統治(ガヴァナンス)の正統性――分野横断的な政策形成過程を切り口として(14520005)

【研究代表者】平島健司 (2003) 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40156659)

【研究期間】2002 - 2003

【キーワード】EU / ガヴァナンス / 正統性 / 政体 / 法秩序 (他11件)

【概要】本研究は、中村民雄(平成14年度研究代表者)が二カ年計画として申請し認められたものである。初年度に中核となる研究と討議(シンポジウム)を行い、論文として年度末に公表した。二年度目(平成15年度)は、中村が文部科学省在外研究員(在イギリス)となったため、研究代表者を平島健司に交代した。本研究の作業仮説はこうであった。1990年代のEUは、経済共同体から政治社会共同体へと変容し始めたが、その統治制度...

【複合領域】科学教育・教育工学：政策決定／制度を含む研究件

❏安全保障政策の変更をめぐる諸国家の戦略的相互作用に関するゲーム理論的考察(19K01504)

【研究代表者】岩波由香里東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (40635447)

【キーワード】同盟 / 国防政策 / ゲーム理論 / 安全保障 / 抑止 (他10件)

【概要】本プロジェクトは、同盟に関するプロジェクトと国防政策に関するプロジェクトの2つに分けられる。同盟に関する研究は、必要な論文や著書をそろえた後で、それに基づいて事例研究を仕上げた。2021年度には、東京大学社会科学研究所における社研セミナーと6th World Congress of the Game Theory Societyにて発表を行い、様々な助言を得ることができた。これらのフィードバックと...

【複合領域】科学教育・教育工学：多文化共生／制度を含む研究件

【概要】発展途上地域で最も早い時期から「民主化」と市場経済化を経験したラテンアメリカにおいて、近年、政治が最も不安定化しているアンデス諸国(ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラの5ヶ国)に関し、現地調査を踏まえつつ、ポスト新自由主義の時代に突入したアンデス諸国の現代的位相を歴史経路や構造的条件を重視しながら解明したうえで、近年の動向や情勢を分析した。そして、5ヶ国を比較する研究を行い、対象...

【複合領域】科学社会学・科学技術史：哲学／制度を含む研究件

❏制度の複合的研究：経済学の哲学的基礎(20H01480)

【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31

【研究代表者】野原慎司東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 准教授 (30725685)

【キーワード】制度 / 哲学 / 経済哲学 / アダム・スミス / J. R. コモンズ (他12件)

【概要】2021年度は、下記の研究会を実施することを通じて、制度の哲学的基礎研究を推進した。2021年7月4日には、山本修氏（ユニゾンキャピタル）が「バブルとは何か？資産価格変動研究への新たなアプローチの可能性」と題して、既存の経済学のアプローチは、実際に経済を捉える際、とりわけ金融現象を捉える際には、不十分であり、新たなアプローチが必要なことを議論した。研究分担者の西部忠は、「脱国家通貨の時代」と題して...

【概要】５年間にわたる23名の共同研究により、５回のシンポジウムを開催し、それらの成果を大学紀要を通じて公表することができた。またマーティン・ジェイ『うつむく眼』の共同研究を行い、それを翻訳出版することができた。また著者であるマーティン・ジェイ氏を招いての国際シンポジウムを開催し、国際的な研究交流と研究発信を行うことができた。これらの共同研究を通じて研究分担者間の問題意識と学術的知見の共有と相互交流を行う...

【複合領域】デザイン学：フランス／制度を含む研究件

❏18・19世紀における「習俗」の概念と公共空間の変容：劇場・都市・共和国(15K03814)

【研究代表者】富永茂樹京都大学, 人文科学研究所, 名誉教授 (30145213)

【キーワード】習俗 / 市民権 / フランス革命 / 制度 / 統治 (他9件)

【概要】本研究の最終目標は、17世紀末から19世紀にかけて重要であった「習俗」という概念の理論と実践の変遷をとりわけフランスを中心にして、長期的な視座から解明することである。まず定期的な研究報告として、イギリスの17世紀における近代国家と習俗が混在する事象、フランス革命期における公共空間の多様性の諸条件を考察し、また習俗と近代国家の合法性とが混在する事象、さらには18世紀半ば以降は習俗概念にかわり「風土」...

【概要】５年間にわたる23名の共同研究により、５回のシンポジウムを開催し、それらの成果を大学紀要を通じて公表することができた。またマーティン・ジェイ『うつむく眼』の共同研究を行い、それを翻訳出版することができた。また著者であるマーティン・ジェイ氏を招いての国際シンポジウムを開催し、国際的な研究交流と研究発信を行うことができた。これらの共同研究を通じて研究分担者間の問題意識と学術的知見の共有と相互交流を行う...

【複合領域】デザイン学：比較法／制度を含む研究件

【概要】本研究の目的は、異なる法体系の間の遭遇/浸透/変成における連鎖的秩序形成過程を主体的で不断の法創造たる<法のクレオール>として捉え、その有り様について価値的、行為的、思想=制度的、そして統合的という4つの問題次元の協働状態からなる法動態の多次元的相互作用を示す統合モデルを構想しつつ、様々な歴史・制度的事例において相同性を有する主体的法形成の諸要素・条件の動態比較的な理論分析と実証を行う...

【複合領域】文化財科学・博物館学：地理情報システム(GIS) ／制度を含む研究件

❏世界貿易の多元性と多様性―「長期の１９世紀」アジア域内貿易の動態とその制度的基盤(24243045)

【概要】18世紀後半から第一次大戦までの「長期の19世紀」には、世界経済の画期となる貿易の質的変化と量的拡大がみられた。本研究は農作物・軽工業品を中心に多角的に展開されたアジア域内貿易に焦点を当て、データ（18－20世紀アジア主要港貿易統計）、分析枠組み（取引連鎖分析）、分析ツール（空間解析ツールによる可視化）のそれぞれに関して、新たなアプローチを採り、貿易拡大の動態とその制度的基盤を明らかにした。 ...

【複合領域】生活科学：知識創造／制度を含む研究件

【キーワード】取引費用経済学 / 比較制度分析 / 比較コーポレート・ガバナンス / 制度の補完性 / ケイパビリティ (他26件)

【概要】「企業統治制度の進化と取引費用推定に関する日中比較研究」という課題を掲げて,コース的な取引費用経済学や比較制度分析の研究成果を基礎とした理論構築,ならびに日中企業の実証的研究をつうじた比較情報と歴史情報の収集を試みてきた。研究成果を要約すると,(1)現代の組織変化のロジックを理解するには,制度や企業家精神などのいった概念をベースにした比較コーポレート・ガバナンス論が必要であること,(2)ゲーム理論...

【複合領域】生活科学：社会階層／制度を含む研究件

【概要】今年度の具体的な研究実績は、以下の4点にまとめることができる。第一に、現代日本を対象とした全国調査の準備として、階層研究全般にわたる検討会議を催した。社会的不平等生成メカニズムの理論についての意見交換、従来型質問紙調査の限界を克服するための技術的検討などにより、重要な知見を獲得した。第二に、国際比較プロジェクトに向けて、台湾、韓国、アメリカの研究者と詳細な議論を重ねた。台湾に関しては中央研究院...

【複合領域】子ども学：市民性／制度を含む研究件

❏18・19世紀における「習俗」の概念と公共空間の変容：劇場・都市・共和国(15K03814)

【研究代表者】富永茂樹京都大学, 人文科学研究所, 名誉教授 (30145213)

【キーワード】習俗 / 市民権 / フランス革命 / 制度 / 統治 (他9件)

【概要】本研究の最終目標は、17世紀末から19世紀にかけて重要であった「習俗」という概念の理論と実践の変遷をとりわけフランスを中心にして、長期的な視座から解明することである。まず定期的な研究報告として、イギリスの17世紀における近代国家と習俗が混在する事象、フランス革命期における公共空間の多様性の諸条件を考察し、また習俗と近代国家の合法性とが混在する事象、さらには18世紀半ば以降は習俗概念にかわり「風土」...

【複合領域】一般理論：ゲーム理論／制度を含む研究件

❏安全保障政策の変更をめぐる諸国家の戦略的相互作用に関するゲーム理論的考察(19K01504)

【研究代表者】岩波由香里東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (40635447)

【キーワード】同盟 / 国防政策 / ゲーム理論 / 安全保障 / 抑止 (他10件)

【概要】本プロジェクトは、同盟に関するプロジェクトと国防政策に関するプロジェクトの2つに分けられる。同盟に関する研究は、必要な論文や著書をそろえた後で、それに基づいて事例研究を仕上げた。2021年度には、東京大学社会科学研究所における社研セミナーと6th World Congress of the Game Theory Societyにて発表を行い、様々な助言を得ることができた。これらのフィードバックと...

【キーワード】オークション / インターネット検索エンジン / 広告 / ゲーム理論 / コンピュータシミュレーション (他8件)

【概要】本研究プロジェクトの目的は、キーワードオークションに関するゲーム理論・コンピュータシミュレーションを用いた分析を通じて、現行制度にどのような合理性があるのかを明らかにすることである。第一の発見は、上位の広告枠ほどクリックに関する限界収入が大きいという点である。これにより、現行の「上位の広告がハイライトされている」、「表示される広告枠に制限がある」ことに対する理論的な説明ができたことになる。第二の発...

【概要】制度の維持と変容を司る心理変数について、それらがどのような役割を果たしているか、そしてそれが制度とどのように関係しているかについて、3つの実験シリーズを行った。それぞれ、公共財における懲罰行動の分類とその行動に対する評価、他者の信頼性を判断する際の脳の賦活動、公正分配の規定要因、についての研究を行った。その結果、交換ネットワークの流動性や懲罰についての共有理解がそれらに影響を及ぼし、制度の生成基盤...

【複合領域】一般理論：主体性／制度を含む研究件

【概要】本研究の目的は、異なる法体系の間の遭遇/浸透/変成における連鎖的秩序形成過程を主体的で不断の法創造たる<法のクレオール>として捉え、その有り様について価値的、行為的、思想=制度的、そして統合的という4つの問題次元の協働状態からなる法動態の多次元的相互作用を示す統合モデルを構想しつつ、様々な歴史・制度的事例において相同性を有する主体的法形成の諸要素・条件の動態比較的な理論分析と実証を行う...

【複合領域】一般理論：近代／制度を含む研究件

【複合領域】一般理論：福祉国家／制度を含む研究件

【概要】本研究は、ドイツにおける訴訟率の規定要因を解明することを目的として行われたが、2年間の研究を通じてえられた成果は以下の通りである。第1に、ドイツと日本の訴訟率を比較した場合、通常民事事件ではドイツ18:日本1、労働事件ではドイツ456:日本1、行政事件ではドイツ266:日本1と、いずれにおいてもドイツが際だって高い。第2に、ドイツにおける高水準の訴訟率を導いている要因としては、従来、法文化・法...

【複合領域】一般理論：南アフリカ／制度を含む研究件

【概要】比較政治学、およびアフリカ地域研究における近年の「民主化」研究の潮流を把握する作業を行うため、多くの文献調査を実施し、「民主化」を経て形成された政治体制を、それだけで民主主義体制と判断する考え方に関しては一定の留保を伴わざるを得ないという議論が多く見受けられること、さらにこの問題については、制度・構造両面から検討を加えるほかに、アフリカにおける「国家形成」という課題との連関で検討する必要性に言及す...

【複合領域】一般理論：責任／制度を含む研究件

【概要】高橋和之教授が唱えて学界の注目を浴びた国民内閣制論は,第三共和政期から第五共和政期のフランスの憲法学を参照して組み立てられている。これに対する批判はさまざまになされてきたが,内在的な批判,つまり,高橋教授が典拠として示した議論に即した批判は必ずしも多くなかった。そこで,本研究は,この欠を埋めるべく,フランス・ドイツの議論を歴史的に検討しようとすることを目的としている。その研究の結果,フランス第三共...

【複合領域】一般理論：経済哲学／制度を含む研究件

❏制度の複合的研究：経済学の哲学的基礎(20H01480)

【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31

【研究代表者】野原慎司東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 准教授 (30725685)

【キーワード】制度 / 哲学 / 経済哲学 / アダム・スミス / J. R. コモンズ (他12件)

【概要】2021年度は、下記の研究会を実施することを通じて、制度の哲学的基礎研究を推進した。2021年7月4日には、山本修氏（ユニゾンキャピタル）が「バブルとは何か？資産価格変動研究への新たなアプローチの可能性」と題して、既存の経済学のアプローチは、実際に経済を捉える際、とりわけ金融現象を捉える際には、不十分であり、新たなアプローチが必要なことを議論した。研究分担者の西部忠は、「脱国家通貨の時代」と題して...

【複合領域】一般理論：安全保障／制度を含む研究件

❏安全保障政策の変更をめぐる諸国家の戦略的相互作用に関するゲーム理論的考察(19K01504)

【研究代表者】岩波由香里東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (40635447)

【キーワード】同盟 / 国防政策 / ゲーム理論 / 安全保障 / 抑止 (他10件)

【概要】本プロジェクトは、同盟に関するプロジェクトと国防政策に関するプロジェクトの2つに分けられる。同盟に関する研究は、必要な論文や著書をそろえた後で、それに基づいて事例研究を仕上げた。2021年度には、東京大学社会科学研究所における社研セミナーと6th World Congress of the Game Theory Societyにて発表を行い、様々な助言を得ることができた。これらのフィードバックと...

【複合領域】一般理論：異文化接触／制度を含む研究件

【概要】昨年度に引き続き本年度も、コロナウイルス感染拡大のため対面の会議などを開催することは困難であったが、研究代表者並びに研究分担者は、研究計画に従ってそれぞれの調査を進めた。加えて、オンラインを通じた研究会並びに共同研究の成果を刊行した。代表者並びに分担者が執筆する研究成果は数多く刊行された。代表者の高山博は監訳者として、分担者の藤崎衛は共訳者として、D・アブラフィア（著）『地中海と人間―原始・古代...

【複合領域】一般理論：カバナンス／制度を含む研究件

【概要】昨年度に引き続き本年度も、コロナウイルス感染拡大のため対面の会議などを開催することは困難であったが、研究代表者並びに研究分担者は、研究計画に従ってそれぞれの調査を進めた。加えて、オンラインを通じた研究会並びに共同研究の成果を刊行した。代表者並びに分担者が執筆する研究成果は数多く刊行された。代表者の高山博は監訳者として、分担者の藤崎衛は共訳者として、D・アブラフィア（著）『地中海と人間―原始・古代...

【概要】発展途上地域で最も早い時期から「民主化」と市場経済化を経験したラテンアメリカにおいて、近年、政治が最も不安定化しているアンデス諸国(ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラの5ヶ国)に関し、現地調査を踏まえつつ、ポスト新自由主義の時代に突入したアンデス諸国の現代的位相を歴史経路や構造的条件を重視しながら解明したうえで、近年の動向や情勢を分析した。そして、5ヶ国を比較する研究を行い、対象...

❏EU統治(ガヴァナンス)の正統性――分野横断的な政策形成過程を切り口として(14520005)

【研究代表者】平島健司 (2003) 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40156659)

【研究期間】2002 - 2003

【キーワード】EU / ガヴァナンス / 正統性 / 政体 / 法秩序 (他11件)

【概要】本研究は、中村民雄(平成14年度研究代表者)が二カ年計画として申請し認められたものである。初年度に中核となる研究と討議(シンポジウム)を行い、論文として年度末に公表した。二年度目(平成15年度)は、中村が文部科学省在外研究員(在イギリス)となったため、研究代表者を平島健司に交代した。本研究の作業仮説はこうであった。1990年代のEUは、経済共同体から政治社会共同体へと変容し始めたが、その統治制度...

【複合領域】一般理論：持続／制度を含む研究件

【概要】高橋和之教授が唱えて学界の注目を浴びた国民内閣制論は,第三共和政期から第五共和政期のフランスの憲法学を参照して組み立てられている。これに対する批判はさまざまになされてきたが,内在的な批判,つまり,高橋教授が典拠として示した議論に即した批判は必ずしも多くなかった。そこで,本研究は,この欠を埋めるべく,フランス・ドイツの議論を歴史的に検討しようとすることを目的としている。その研究の結果,フランス第三共...

【複合領域】一般理論：民主化／制度を含む研究件

【概要】比較政治学、およびアフリカ地域研究における近年の「民主化」研究の潮流を把握する作業を行うため、多くの文献調査を実施し、「民主化」を経て形成された政治体制を、それだけで民主主義体制と判断する考え方に関しては一定の留保を伴わざるを得ないという議論が多く見受けられること、さらにこの問題については、制度・構造両面から検討を加えるほかに、アフリカにおける「国家形成」という課題との連関で検討する必要性に言及す...

【複合領域】一般理論：広告／制度を含む研究件

【キーワード】オークション / インターネット検索エンジン / 広告 / ゲーム理論 / コンピュータシミュレーション (他8件)

【概要】本研究プロジェクトの目的は、キーワードオークションに関するゲーム理論・コンピュータシミュレーションを用いた分析を通じて、現行制度にどのような合理性があるのかを明らかにすることである。第一の発見は、上位の広告枠ほどクリックに関する限界収入が大きいという点である。これにより、現行の「上位の広告がハイライトされている」、「表示される広告枠に制限がある」ことに対する理論的な説明ができたことになる。第二の発...

【複合領域】一般理論：失業／制度を含む研究件

【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム（日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム）に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...

【複合領域】一般理論：社会的正義／制度を含む研究件

❏社会的正義の政治経済学をめざして:経済学・政治学・法学による総合的研究(18530141)

【研究代表者】須賀晃一早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00171116)

【キーワード】社会的正義 / 政治経済学 / 実験 / 価値理念 / 制度 (他8件)

【概要】社会的正義の基本概念は、今日の社会的問題、公共的問題に解決策を示唆しうるもの、また社会の歴史的・民主的発展に適合的な内実を備えたものであるべき点が明らかにされた。さらに、社会的正義の諸要素間の論理的整合性を追及する一方で、政策理論の基礎を与える組合せを、対象となる財・サービスごとに検討すべきことで合意が得られ、公共財・準公共財・価値財などに関していくつかの試みがなされた。公開性、公正性、接近可能性...

【複合領域】一般理論：社会保障／制度を含む研究件

【概要】(1)国および地方自治体は、社会保障領域において私法上の契約という手段を用いる場合、その責任を十全に果たすためには、十分なサービス供給の確保、サービスの質の監視およびサービス利用抑制要因の除去、サービスに関する十分な情報提供・サービス利用者の交渉・取引能力の対等化という市場成立に必要な4要素を保証する仕組みとともに、社会保障領域の法関係の特質を考慮した契約手続規定を導入しなければならない。 (2)...

【複合領域】一般理論：政治文化／制度を含む研究件

【概要】本研究は、世界11か国の主要ニュース番組や新聞(紙とインターネット)の内容を一斉分析するとともに、同時期に各国民の政治知識、ならびに政治関心や有効感覚をアンケート調査して、双方の連関があるかどうかを検討した。一般的には、公共放送制度のある国のほうが、国民の政治知識(とくに国際的政治ニュースの知識)のスコアも高かった。しかし、日本は、公共放送制度があるとはいえ、とりわけ国際政治ニュースへの知識や関心...

【複合領域】一般理論：ザンビア／制度を含む研究件

【概要】比較政治学、およびアフリカ地域研究における近年の「民主化」研究の潮流を把握する作業を行うため、多くの文献調査を実施し、「民主化」を経て形成された政治体制を、それだけで民主主義体制と判断する考え方に関しては一定の留保を伴わざるを得ないという議論が多く見受けられること、さらにこの問題については、制度・構造両面から検討を加えるほかに、アフリカにおける「国家形成」という課題との連関で検討する必要性に言及す...

【環境学】環境解析学：国際制度／制度を含む研究件

【環境学】環境解析学：国内制度／制度を含む研究件

【環境学】環境解析学：井戸灌漑／制度を含む研究件

【概要】本研究では、水資源の使用に関して課題が山積する途上国の農業部門の中でも、さらに水資源の需給関係が逼迫している南インドの農業部門を選び、分析の対象とした。研究目的は、水資源利用・維持するための制度・政策の違いと、農業生産効率性・農業生産性・水資源使用効率性・水資源価格との関係、ため池灌慨と井戸灌概の関係を、横断的かつ時系列的に比較分析を行うことにより理解し、その結果をもとに政策分析を行い、'...

【環境学】環境解析学：支払い意思／制度を含む研究件

【環境学】環境解析学：支払い意思(willing to pay) ／制度を含む研究件

【環境学】環境解析学：カンクン合意／制度を含む研究件

【環境学】環境解析学：費用／制度を含む研究件

【環境学】環境解析学：費用負担／制度を含む研究件

【環境学】環境解析学：コペンハーゲン合意／制度を含む研究件

【環境学】環境解析学：制度論／制度を含む研究件

❏国際紛争解決制度の比較研究(20530129)

【研究テーマ】国際関係論

【研究代表者】飯田敬輔東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (00316895)

【研究期間】2008 - 2010

【キーワード】国際レジーム / 紛争解決 / 制度 / 法化 / 制度論

【概要】比較研究から明らかになった点は多数ある。投資仲裁についていえば、確かに国家のゲートキーピング作用がないため、多数の案件が付託される傾向が強いが、しかし企業はこの仲裁に頼る以前に国家と直接交渉を行い解決に努めるため、これらの仲裁に持ち込まれるのは、ほとんど交渉では解決不可能な案件である傾向が強い。多くの国家は仲裁勧告を履行するが、それができない国家は長期にわたり引き延ばし工作をしていることが明らかと...

【環境学】環境解析学：新聞／制度を含む研究件

【概要】本研究は、世界11か国の主要ニュース番組や新聞(紙とインターネット)の内容を一斉分析するとともに、同時期に各国民の政治知識、ならびに政治関心や有効感覚をアンケート調査して、双方の連関があるかどうかを検討した。一般的には、公共放送制度のある国のほうが、国民の政治知識(とくに国際的政治ニュースの知識)のスコアも高かった。しかし、日本は、公共放送制度があるとはいえ、とりわけ国際政治ニュースへの知識や関心...

【環境学】環境創成学：国際レジーム／制度を含む研究件

❏国際紛争解決制度の比較研究(20530129)

【研究テーマ】国際関係論

【研究代表者】飯田敬輔東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (00316895)

【研究期間】2008 - 2010

【キーワード】国際レジーム / 紛争解決 / 制度 / 法化 / 制度論

【概要】比較研究から明らかになった点は多数ある。投資仲裁についていえば、確かに国家のゲートキーピング作用がないため、多数の案件が付託される傾向が強いが、しかし企業はこの仲裁に頼る以前に国家と直接交渉を行い解決に努めるため、これらの仲裁に持ち込まれるのは、ほとんど交渉では解決不可能な案件である傾向が強い。多くの国家は仲裁勧告を履行するが、それができない国家は長期にわたり引き延ばし工作をしていることが明らかと...

【環境学】環境創成学：人間活動／制度を含む研究件

【概要】生態系を持続的に利用するためには「資源としての生物をとりすぎない」というような協力的な行動が重要となる。ただ、コモンズの悲劇でも指摘されているよう、協力は達成しにくいという。そこで相手の協力度合いに応じて罰の量を変化させるときに、どの様に罰をすると協力が促進されるのかをコンピュータシミュレーションや数理モデルで検討した。コモンズに関するモデルとして、公共財ゲームが用いられることが多い。しかし、コモ...

【環境学】環境保全学：生態系保全／制度を含む研究件

【概要】生態系を持続的に利用するためには「資源としての生物をとりすぎない」というような協力的な行動が重要となる。ただ、コモンズの悲劇でも指摘されているよう、協力は達成しにくいという。そこで相手の協力度合いに応じて罰の量を変化させるときに、どの様に罰をすると協力が促進されるのかをコンピュータシミュレーションや数理モデルで検討した。コモンズに関するモデルとして、公共財ゲームが用いられることが多い。しかし、コモ...

【環境学】環境保全学：取引費用／制度を含む研究件

【キーワード】金融制度 / 中小企業金融 / インフォーマル金融 / 経済発展 / 不完全情報 (他11件)

【概要】本研究では、「中小企業と金融市場」と「経済発展と金融制度」という問題を理論的かつ実証的・歴史的に分析している。これらの問題はともに、不完全情報や取引費用が大きな役割を果たす分野である。また中小企業対策は重大な政治問題であり、経済と政治が密接に関連している。一方、開発金融においては、農村での信用形態など金融制度のあり方が経済発展を左右することになる。本研究では、研究代表者が拠点リーダーを務める早稲田...

【キーワード】取引費用経済学 / 比較制度分析 / 比較コーポレート・ガバナンス / 制度の補完性 / ケイパビリティ (他26件)

【概要】「企業統治制度の進化と取引費用推定に関する日中比較研究」という課題を掲げて,コース的な取引費用経済学や比較制度分析の研究成果を基礎とした理論構築,ならびに日中企業の実証的研究をつうじた比較情報と歴史情報の収集を試みてきた。研究成果を要約すると,(1)現代の組織変化のロジックを理解するには,制度や企業家精神などのいった概念をベースにした比較コーポレート・ガバナンス論が必要であること,(2)ゲーム理論...

❏近代における日本経済の循環的成長と製糸業の発展(11730042)

【研究代表者】中林真幸千葉大学, 法経学部, 助教授 (60302676)

【キーワード】近代製糸業 / 生産組織 / 商標 / 情報の非対称性 / ブランド (他14件)

【概要】2000(平成12)年度においては,まず,1900年代以降における近代製糸業の発達を先導した製糸企業を素材とした分析を完成させた.近代製糸業の発達を主導した諏訪郡の製糸業は,1890年代半ばまでにおいては,共同再繰およぼ共同出荷によって製品の均一性を高め,対アメリカ輸出を拡大してきた.しかし,力織機の高速化を中心に,アメリカの絹織物業における技術革新が進行した結果,1890年代後半には,従来よりさ...

【環境学】環境保全学：地球温暖化／制度を含む研究件

【環境学】環境保全学：社会的公正／制度を含む研究件

【概要】公正の絆仮説とは、組織や集団による決定が公正になされたと知覚することが人々の組織や集団に対する肯定的態度(集団コミットメント)を強めるというものである。本研究では、日本の社会システム、機関、政策、制度などに関する人々の評価と態度を分析することによってこの仮説の検討を試みた。実施した研究は以下の通りである。(a)一般市民を対象とし、郵送調査によって彼らの国に対する態度と政府や行政システムに対する公正...

【環境学】環境保全学：アジア／制度を含む研究件

❏世界貿易の多元性と多様性―「長期の１９世紀」アジア域内貿易の動態とその制度的基盤(24243045)

【概要】18世紀後半から第一次大戦までの「長期の19世紀」には、世界経済の画期となる貿易の質的変化と量的拡大がみられた。本研究は農作物・軽工業品を中心に多角的に展開されたアジア域内貿易に焦点を当て、データ（18－20世紀アジア主要港貿易統計）、分析枠組み（取引連鎖分析）、分析ツール（空間解析ツールによる可視化）のそれぞれに関して、新たなアプローチを採り、貿易拡大の動態とその制度的基盤を明らかにした。 ...

【概要】19世紀末に世界市場とアジア諸地域経済との結合が飛躍的に拡大・深化したことはよく知られており、その結合の強化をもって、現代のグローバル化の起点と捉えることが可能である。本プロジェクトは、過去一世紀における世界とアジア諸地域の結合の実態を実証的に考察して、この過程にあっても、アジア各地の制度とアクター(市場システム、金融システム、生産者、商人、商業慣行等)に連続性が観察されることを確認した。この長期...

【環境学】環境保全学：生態系サービス／制度を含む研究件

【概要】2020年4月より、コロナ禍にあり、三重県志摩市和具地区において現地調査を実施することができていない。そのため、現地調査ではなく新しい関係価値を可視化する方法論の開発に取り組んでいる。具体的には、質的な研究方法と量的な研究方法を掛け合わせた研究手法であるQmethodを利用する可視化の方法である。従来、このQmethodは個人の価値観を明らかにするために利用されてきたが、これを討議型のワークショッ...

【環境学】環境保全学：専門家／制度を含む研究件

❏経済学専門家の政策決定過程における役割に関する比較研究(16730065)

【研究代表者】内山融東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (00242066)

【キーワード】専門性 / アイディア / 制度 / 政策決定過程 / 専門家 (他6件)

【概要】本年度は、前年度に引き続き、新古典派経済学の主張する新自由主義的アイディアが持つ影響力について、日本と英国の比較研究を行った。第一に、アイディアの実現の程度を規定する要因としてエグゼクティブ・パワー(首相の権力)に若目した上で、エグゼクティブ・パワーの程度を拒否権プレイヤーと行政府・政党の凝集性という概念により説明する理論枠組みを構築した。これによれば、行政府と政党の凝集性がともに高い英国では政策...

【数物系科学】数学：ドイツ／制度を含む研究件

【概要】本研究は、ドイツにおける訴訟率の規定要因を解明することを目的として行われたが、2年間の研究を通じてえられた成果は以下の通りである。第1に、ドイツと日本の訴訟率を比較した場合、通常民事事件ではドイツ18:日本1、労働事件ではドイツ456:日本1、行政事件ではドイツ266:日本1と、いずれにおいてもドイツが際だって高い。第2に、ドイツにおける高水準の訴訟率を導いている要因としては、従来、法文化・法...

【数物系科学】地球惑星科学：国際研究者交流／制度を含む研究件

❏世界貿易の多元性と多様性―「長期の１９世紀」アジア域内貿易の動態とその制度的基盤(24243045)

【概要】18世紀後半から第一次大戦までの「長期の19世紀」には、世界経済の画期となる貿易の質的変化と量的拡大がみられた。本研究は農作物・軽工業品を中心に多角的に展開されたアジア域内貿易に焦点を当て、データ（18－20世紀アジア主要港貿易統計）、分析枠組み（取引連鎖分析）、分析ツール（空間解析ツールによる可視化）のそれぞれに関して、新たなアプローチを採り、貿易拡大の動態とその制度的基盤を明らかにした。 ...

【概要】発展途上地域で最も早い時期から「民主化」と市場経済化を経験したラテンアメリカにおいて、近年、政治が最も不安定化しているアンデス諸国(ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラの5ヶ国)に関し、現地調査を踏まえつつ、ポスト新自由主義の時代に突入したアンデス諸国の現代的位相を歴史経路や構造的条件を重視しながら解明したうえで、近年の動向や情勢を分析した。そして、5ヶ国を比較する研究を行い、対象...

【生物学】基礎生物学：所有形態／制度を含む研究件

【概要】生態系を持続的に利用するためには「資源としての生物をとりすぎない」というような協力的な行動が重要となる。ただ、コモンズの悲劇でも指摘されているよう、協力は達成しにくいという。そこで相手の協力度合いに応じて罰の量を変化させるときに、どの様に罰をすると協力が促進されるのかをコンピュータシミュレーションや数理モデルで検討した。コモンズに関するモデルとして、公共財ゲームが用いられることが多い。しかし、コモ...

【生物学】基礎生物学：コモンズの維持管理／制度を含む研究件

【概要】生態系を持続的に利用するためには「資源としての生物をとりすぎない」というような協力的な行動が重要となる。ただ、コモンズの悲劇でも指摘されているよう、協力は達成しにくいという。そこで相手の協力度合いに応じて罰の量を変化させるときに、どの様に罰をすると協力が促進されるのかをコンピュータシミュレーションや数理モデルで検討した。コモンズに関するモデルとして、公共財ゲームが用いられることが多い。しかし、コモ...

【生物学】人類学：進化／制度を含む研究件

【概要】高橋和之教授が唱えて学界の注目を浴びた国民内閣制論は,第三共和政期から第五共和政期のフランスの憲法学を参照して組み立てられている。これに対する批判はさまざまになされてきたが,内在的な批判,つまり,高橋教授が典拠として示した議論に即した批判は必ずしも多くなかった。そこで,本研究は,この欠を埋めるべく,フランス・ドイツの議論を歴史的に検討しようとすることを目的としている。その研究の結果,フランス第三共...

【工学】機械工学：階層／制度を含む研究件

❏家族と労働市場における階級・ジェンダー・エスニシティの相互作用と不平等の比較研究(18H00931)

【概要】本研究は、階級・ジェンダー・エスニシティという3つの重要な不平等形成メカニズムに注目し、それらが日本の家族と労働市場の社会的場面において相互にどう関係し、そこからどのような不平等が生じるのかを理論的、実証的に明らかにしてきた。本研究プロジェクトの研究成果を報告書としてまとめ刊行した。第一部では、教育・労働市場をめぐる不平等について検討し、所得格差の要因分解など、日本での周辺的地位にある人々の状況に...

【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム（日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム）に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...

【工学】建築学：社会主義／制度を含む研究件

【概要】本研究では、中国における近代企業の長期的な発展過程について、その勃興期にあたる中華民国期（1912-49年）から中華人民共和国成立後の計画経済期（1949-78年）、そして改革開放期（1978年-）という3つの時期を対象に、紡織業や機械工業などの複数の産業分野の企業のケーススタディーとそれらの比較分析を行った。その結果、中国企業の発展における各時期間の連続性・非連続性、とりわけ計画経済期の社会主義...

【工学】建築学：過疎化／制度を含む研究件

【概要】急速な高齢化と過疎化・単身世帯化が進む地域社会において、「買物弱者」「医療難民」等の移動問題が顕在化し、新たな生活移動手段の確保が課題となってきている。本研究では、「老い」によって世帯構成や地域人口構造が変化することに着目し、移動需要の変化と多様化を通じ、モビリティ手段への影響を３つの地域コミュニティの分析調査を通じて明らかにした。これにより、将来のモビリティ計画検討における重要項目を明確化すると...

【工学】建築学：中世／制度を含む研究件

【概要】昨年度に引き続き本年度も、コロナウイルス感染拡大のため対面の会議などを開催することは困難であったが、研究代表者並びに研究分担者は、研究計画に従ってそれぞれの調査を進めた。加えて、オンラインを通じた研究会並びに共同研究の成果を刊行した。代表者並びに分担者が執筆する研究成果は数多く刊行された。代表者の高山博は監訳者として、分担者の藤崎衛は共訳者として、D・アブラフィア（著）『地中海と人間―原始・古代...

【工学】建築学：漁村／制度を含む研究件

【概要】2020年4月より、コロナ禍にあり、三重県志摩市和具地区において現地調査を実施することができていない。そのため、現地調査ではなく新しい関係価値を可視化する方法論の開発に取り組んでいる。具体的には、質的な研究方法と量的な研究方法を掛け合わせた研究手法であるQmethodを利用する可視化の方法である。従来、このQmethodは個人の価値観を明らかにするために利用されてきたが、これを討議型のワークショッ...

【工学】建築学：土地制度／制度を含む研究件

【工学】建築学：教育制度／制度を含む研究件

【キーワード】金融制度 / 中小企業金融 / インフォーマル金融 / 経済発展 / 不完全情報 (他11件)

【概要】本研究では、「中小企業と金融市場」と「経済発展と金融制度」という問題を理論的かつ実証的・歴史的に分析している。これらの問題はともに、不完全情報や取引費用が大きな役割を果たす分野である。また中小企業対策は重大な政治問題であり、経済と政治が密接に関連している。一方、開発金融においては、農村での信用形態など金融制度のあり方が経済発展を左右することになる。本研究では、研究代表者が拠点リーダーを務める早稲田...

【工学】建築学：社会変動／制度を含む研究件

❏意味システム論からみた都市の自己産出性の研究(21530492)

【研究代表者】佐藤俊樹東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10221285)

【キーワード】制度 / 構造 / 社会変動 / 自己産出 / 意味境界 (他8件)

【概要】1)意味システム論としてのコミュニケーションシステム論を、特に従来の社会学での制度概念とのつながりと複数の分野への応用しやすさに注目して、理論的に再構築した。 2) 1)の成果を都市の生成に適用することで、都市の自己生成の形態を、自己産出的な意味システム論の視点から明らかにした。 ...

【概要】発展途上地域で最も早い時期から「民主化」と市場経済化を経験したラテンアメリカにおいて、近年、政治が最も不安定化しているアンデス諸国(ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラの5ヶ国)に関し、現地調査を踏まえつつ、ポスト新自由主義の時代に突入したアンデス諸国の現代的位相を歴史経路や構造的条件を重視しながら解明したうえで、近年の動向や情勢を分析した。そして、5ヶ国を比較する研究を行い、対象...

【工学】建築学：近現代史／制度を含む研究件

【概要】本研究では、中国における近代企業の長期的な発展過程について、その勃興期にあたる中華民国期（1912-49年）から中華人民共和国成立後の計画経済期（1949-78年）、そして改革開放期（1978年-）という3つの時期を対象に、紡織業や機械工業などの複数の産業分野の企業のケーススタディーとそれらの比較分析を行った。その結果、中国企業の発展における各時期間の連続性・非連続性、とりわけ計画経済期の社会主義...

【工学】建築学：外国人／制度を含む研究件

❏家族と労働市場における階級・ジェンダー・エスニシティの相互作用と不平等の比較研究(18H00931)

【概要】本研究は、階級・ジェンダー・エスニシティという3つの重要な不平等形成メカニズムに注目し、それらが日本の家族と労働市場の社会的場面において相互にどう関係し、そこからどのような不平等が生じるのかを理論的、実証的に明らかにしてきた。本研究プロジェクトの研究成果を報告書としてまとめ刊行した。第一部では、教育・労働市場をめぐる不平等について検討し、所得格差の要因分解など、日本での周辺的地位にある人々の状況に...

【工学】建築学：計画手法／制度を含む研究件

【概要】国際比較事例研究を通じて、高架構造物の撤去・再利用を通じた都市空間再生の取り組みに不可欠な計画手法を体系化することを目的とした。1)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる複数代替案の検討、2)水辺や河川を含む周辺の都市空間の再生に資する関連分野・要素の基本的方向の設定、3)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる最終計画案と周辺の都市空間の再生に関する詳細計画の策定に関わる計画手法を整理することがで...

【工学】建築学：財政／制度を含む研究件

【工学】建築学：検討プロセス／制度を含む研究件

【概要】国際比較事例研究を通じて、高架構造物の撤去・再利用を通じた都市空間再生の取り組みに不可欠な計画手法を体系化することを目的とした。1)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる複数代替案の検討、2)水辺や河川を含む周辺の都市空間の再生に資する関連分野・要素の基本的方向の設定、3)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる最終計画案と周辺の都市空間の再生に関する詳細計画の策定に関わる計画手法を整理することがで...

【工学】建築学：検討体制／制度を含む研究件

【概要】国際比較事例研究を通じて、高架構造物の撤去・再利用を通じた都市空間再生の取り組みに不可欠な計画手法を体系化することを目的とした。1)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる複数代替案の検討、2)水辺や河川を含む周辺の都市空間の再生に資する関連分野・要素の基本的方向の設定、3)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる最終計画案と周辺の都市空間の再生に関する詳細計画の策定に関わる計画手法を整理することがで...

【工学】建築学：EU(欧州連合）／制度を含む研究件

❏EU統治(ガヴァナンス)の正統性――分野横断的な政策形成過程を切り口として(14520005)

【研究代表者】平島健司 (2003) 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40156659)

【研究期間】2002 - 2003

【キーワード】EU / ガヴァナンス / 正統性 / 政体 / 法秩序 (他11件)

【概要】本研究は、中村民雄(平成14年度研究代表者)が二カ年計画として申請し認められたものである。初年度に中核となる研究と討議(シンポジウム)を行い、論文として年度末に公表した。二年度目(平成15年度)は、中村が文部科学省在外研究員(在イギリス)となったため、研究代表者を平島健司に交代した。本研究の作業仮説はこうであった。1990年代のEUは、経済共同体から政治社会共同体へと変容し始めたが、その統治制度...

【工学】建築学：公共性／制度を含む研究件

【概要】本研究は、世界11か国の主要ニュース番組や新聞(紙とインターネット)の内容を一斉分析するとともに、同時期に各国民の政治知識、ならびに政治関心や有効感覚をアンケート調査して、双方の連関があるかどうかを検討した。一般的には、公共放送制度のある国のほうが、国民の政治知識(とくに国際的政治ニュースの知識)のスコアも高かった。しかし、日本は、公共放送制度があるとはいえ、とりわけ国際政治ニュースへの知識や関心...

【工学】建築学：行為／制度を含む研究件

【概要】「因果性と「志向性」という、生成に関する伝統的な二つの原理について、知識や認識に関わる理論的側面、行為や自由・責任につながる実践的側面、そして制度や規範・法に関わる社会的側面の、三つのアスペクトからアプローチをすることによって、説明、理解、合理化、正当化、というおよそ人間の活動であるならいかなる場面にも当てはまる普遍的な事態の構造を解明し、多様な学問領域の橋渡しを行った。 ...

【工学】建築学：高架構造物／制度を含む研究件

【概要】国際比較事例研究を通じて、高架構造物の撤去・再利用を通じた都市空間再生の取り組みに不可欠な計画手法を体系化することを目的とした。1)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる複数代替案の検討、2)水辺や河川を含む周辺の都市空間の再生に資する関連分野・要素の基本的方向の設定、3)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる最終計画案と周辺の都市空間の再生に関する詳細計画の策定に関わる計画手法を整理することがで...

【工学】建築学：社会制度／制度を含む研究件

【概要】公正の絆仮説とは、組織や集団による決定が公正になされたと知覚することが人々の組織や集団に対する肯定的態度(集団コミットメント)を強めるというものである。本研究では、日本の社会システム、機関、政策、制度などに関する人々の評価と態度を分析することによってこの仮説の検討を試みた。実施した研究は以下の通りである。(a)一般市民を対象とし、郵送調査によって彼らの国に対する態度と政府や行政システムに対する公正...

【工学】建築学：アイデンティティ／制度を含む研究件

❏ミクロ的基礎付けによる制度維持の新しい理論枠組みの探究(21K01680)

【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31

【研究代表者】金倫廷北海学園大学, 経営学部, 講師 (20611255)

【キーワード】アイデンティティ / 制度 / 制度化 / 制度維持 / ミクロ的基礎付け (他6件)

【概要】本研究では、相互作用の主体である人間や人間行動に注目したミクロ・ダイナミズムのアプローチを採用し、新制度派組織論とアイデンティティ論の視点から、制度維持メカニズムについての理論モデル構築とその検証を試みる。そこで、研究の効率的に進めるために次の３つの研究課題を設定している。第１にアイデンティティの異質性とサブ制度間の摩擦はどういう関係性を有しているか、第２にサブ制度間の摩擦がどのようにして新しい...

【工学】土木工学：因果性／制度を含む研究件

【概要】「因果性と「志向性」という、生成に関する伝統的な二つの原理について、知識や認識に関わる理論的側面、行為や自由・責任につながる実践的側面、そして制度や規範・法に関わる社会的側面の、三つのアスペクトからアプローチをすることによって、説明、理解、合理化、正当化、というおよそ人間の活動であるならいかなる場面にも当てはまる普遍的な事態の構造を解明し、多様な学問領域の橋渡しを行った。 ...

【工学】土木工学：市民／制度を含む研究件

【概要】本研究は、世界11か国の主要ニュース番組や新聞(紙とインターネット)の内容を一斉分析するとともに、同時期に各国民の政治知識、ならびに政治関心や有効感覚をアンケート調査して、双方の連関があるかどうかを検討した。一般的には、公共放送制度のある国のほうが、国民の政治知識(とくに国際的政治ニュースの知識)のスコアも高かった。しかし、日本は、公共放送制度があるとはいえ、とりわけ国際政治ニュースへの知識や関心...

【工学】土木工学：手続き的公正／制度を含む研究件

【概要】公正の絆仮説とは、組織や集団による決定が公正になされたと知覚することが人々の組織や集団に対する肯定的態度(集団コミットメント)を強めるというものである。本研究では、日本の社会システム、機関、政策、制度などに関する人々の評価と態度を分析することによってこの仮説の検討を試みた。実施した研究は以下の通りである。(a)一般市民を対象とし、郵送調査によって彼らの国に対する態度と政府や行政システムに対する公正...

【工学】土木工学：財源／制度を含む研究件

【概要】国際比較事例研究を通じて、高架構造物の撤去・再利用を通じた都市空間再生の取り組みに不可欠な計画手法を体系化することを目的とした。1)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる複数代替案の検討、2)水辺や河川を含む周辺の都市空間の再生に資する関連分野・要素の基本的方向の設定、3)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる最終計画案と周辺の都市空間の再生に関する詳細計画の策定に関わる計画手法を整理することがで...

【工学】土木工学：交通工学／制度を含む研究件

【概要】急速な高齢化と過疎化・単身世帯化が進む地域社会において、「買物弱者」「医療難民」等の移動問題が顕在化し、新たな生活移動手段の確保が課題となってきている。本研究では、「老い」によって世帯構成や地域人口構造が変化することに着目し、移動需要の変化と多様化を通じ、モビリティ手段への影響を３つの地域コミュニティの分析調査を通じて明らかにした。これにより、将来のモビリティ計画検討における重要項目を明確化すると...

【工学】土木工学：マイノリティ／制度を含む研究件

【概要】本研究の目的は、異なる法体系の間の遭遇/浸透/変成における連鎖的秩序形成過程を主体的で不断の法創造たる<法のクレオール>として捉え、その有り様について価値的、行為的、思想=制度的、そして統合的という4つの問題次元の協働状態からなる法動態の多次元的相互作用を示す統合モデルを構想しつつ、様々な歴史・制度的事例において相同性を有する主体的法形成の諸要素・条件の動態比較的な理論分析と実証を行う...

【工学】土木工学：規制緩和／制度を含む研究件

【概要】(1)国および地方自治体は、社会保障領域において私法上の契約という手段を用いる場合、その責任を十全に果たすためには、十分なサービス供給の確保、サービスの質の監視およびサービス利用抑制要因の除去、サービスに関する十分な情報提供・サービス利用者の交渉・取引能力の対等化という市場成立に必要な4要素を保証する仕組みとともに、社会保障領域の法関係の特質を考慮した契約手続規定を導入しなければならない。 (2)...

【工学】土木工学：公正／制度を含む研究件

【概要】制度の維持と変容を司る心理変数について、それらがどのような役割を果たしているか、そしてそれが制度とどのように関係しているかについて、3つの実験シリーズを行った。それぞれ、公共財における懲罰行動の分類とその行動に対する評価、他者の信頼性を判断する際の脳の賦活動、公正分配の規定要因、についての研究を行った。その結果、交換ネットワークの流動性や懲罰についての共有理解がそれらに影響を及ぼし、制度の生成基盤...

【概要】公正の絆仮説とは、組織や集団による決定が公正になされたと知覚することが人々の組織や集団に対する肯定的態度(集団コミットメント)を強めるというものである。本研究では、日本の社会システム、機関、政策、制度などに関する人々の評価と態度を分析することによってこの仮説の検討を試みた。実施した研究は以下の通りである。(a)一般市民を対象とし、郵送調査によって彼らの国に対する態度と政府や行政システムに対する公正...

【工学】土木工学：都市空間／制度を含む研究件

❏意味システム論からみた都市の自己産出性の研究(21530492)

【研究代表者】佐藤俊樹東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10221285)

【キーワード】制度 / 構造 / 社会変動 / 自己産出 / 意味境界 (他8件)

【概要】1)意味システム論としてのコミュニケーションシステム論を、特に従来の社会学での制度概念とのつながりと複数の分野への応用しやすさに注目して、理論的に再構築した。 2) 1)の成果を都市の生成に適用することで、都市の自己生成の形態を、自己産出的な意味システム論の視点から明らかにした。 ...

【概要】国際比較事例研究を通じて、高架構造物の撤去・再利用を通じた都市空間再生の取り組みに不可欠な計画手法を体系化することを目的とした。1)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる複数代替案の検討、2)水辺や河川を含む周辺の都市空間の再生に資する関連分野・要素の基本的方向の設定、3)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる最終計画案と周辺の都市空間の再生に関する詳細計画の策定に関わる計画手法を整理することがで...

【工学】土木工学：都市再生／制度を含む研究件

【概要】国際比較事例研究を通じて、高架構造物の撤去・再利用を通じた都市空間再生の取り組みに不可欠な計画手法を体系化することを目的とした。1)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる複数代替案の検討、2)水辺や河川を含む周辺の都市空間の再生に資する関連分野・要素の基本的方向の設定、3)高架構造物の撤去・再利用の方式に関わる最終計画案と周辺の都市空間の再生に関する詳細計画の策定に関わる計画手法を整理することがで...

【工学】土木工学：ライフスタイル／制度を含む研究件

【概要】急速な高齢化と過疎化・単身世帯化が進む地域社会において、「買物弱者」「医療難民」等の移動問題が顕在化し、新たな生活移動手段の確保が課題となってきている。本研究では、「老い」によって世帯構成や地域人口構造が変化することに着目し、移動需要の変化と多様化を通じ、モビリティ手段への影響を３つの地域コミュニティの分析調査を通じて明らかにした。これにより、将来のモビリティ計画検討における重要項目を明確化すると...

【工学】土木工学：公共事業／制度を含む研究件

【概要】公正の絆仮説とは、組織や集団による決定が公正になされたと知覚することが人々の組織や集団に対する肯定的態度(集団コミットメント)を強めるというものである。本研究では、日本の社会システム、機関、政策、制度などに関する人々の評価と態度を分析することによってこの仮説の検討を試みた。実施した研究は以下の通りである。(a)一般市民を対象とし、郵送調査によって彼らの国に対する態度と政府や行政システムに対する公正...

【工学】土木工学：社会資本／制度を含む研究件

【キーワード】取引費用経済学 / 比較制度分析 / 比較コーポレート・ガバナンス / 制度の補完性 / ケイパビリティ (他26件)

【概要】「企業統治制度の進化と取引費用推定に関する日中比較研究」という課題を掲げて,コース的な取引費用経済学や比較制度分析の研究成果を基礎とした理論構築,ならびに日中企業の実証的研究をつうじた比較情報と歴史情報の収集を試みてきた。研究成果を要約すると,(1)現代の組織変化のロジックを理解するには,制度や企業家精神などのいった概念をベースにした比較コーポレート・ガバナンス論が必要であること,(2)ゲーム理論...

【工学】構造・機能材料：鉄鋼／制度を含む研究件

❏戦後日本の産業政策と資金配分調整-鉄鋼業のケース(07730044)

【研究代表者】岡崎哲二東京大学, 経済学部, 助教授 (90183029)

【研究期間】1995

【キーワード】産業政策 / 産業金融 / 制度 / 鉄鋼 / メインバンク

【概要】戦後日本の高度経済成長期における資金配分の仕組みを鉄鋼業のケースを中心に検討した。明らかになった主要な論点は以下通りである。鉄鋼第二次合理化計画の期間にあたる1950年代後半には、主要な鉄鋼企業は巨額の設備投資資金を主として外部資金によって調達したが、これを可能にしたのは次のような日本経済に固有の仕組みであった。第一に、通産省産業合理化審議会産業資金部会、大蔵省金融機関資金審議会と全国銀行協会連合...

【工学】総合工学：ロシア／制度を含む研究件

❏旧ソ連・東欧地域における体制転換の総合的比較研究(17201046)

【研究代表者】林忠行北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (90156448)

【研究期間】2005 - 2008

【キーワード】政治経済学 / 制度 / 体制転換 / 旧ソ連地域 / 東欧 (他9件)

【概要】本課題は、体制変動開始から十数年を経た現在の視角から、旧ソ連・東欧地域での体制転換過程を政治と経済の両面から総合的に比較研究を行うことを目的とし、複数国を対象とする政治経済システムの形成や諸政策領域に関する具体的な制度形成などの比較研究を行い、また比較を強く意識した1か国を対象とする個別実証研究を積み上げた。併せて、計画に沿って選挙・政党データベースの作成や若手研究者を対象とする研究プログラムを実...

【工学】総合工学：保全生物／制度を含む研究件

【概要】生態系を持続的に利用するためには「資源としての生物をとりすぎない」というような協力的な行動が重要となる。ただ、コモンズの悲劇でも指摘されているよう、協力は達成しにくいという。そこで相手の協力度合いに応じて罰の量を変化させるときに、どの様に罰をすると協力が促進されるのかをコンピュータシミュレーションや数理モデルで検討した。コモンズに関するモデルとして、公共財ゲームが用いられることが多い。しかし、コモ...

【工学】総合工学：クラスター／制度を含む研究件

【キーワード】取引費用経済学 / 比較制度分析 / 比較コーポレート・ガバナンス / 制度の補完性 / ケイパビリティ (他26件)

【概要】「企業統治制度の進化と取引費用推定に関する日中比較研究」という課題を掲げて,コース的な取引費用経済学や比較制度分析の研究成果を基礎とした理論構築,ならびに日中企業の実証的研究をつうじた比較情報と歴史情報の収集を試みてきた。研究成果を要約すると,(1)現代の組織変化のロジックを理解するには,制度や企業家精神などのいった概念をベースにした比較コーポレート・ガバナンス論が必要であること,(2)ゲーム理論...

【工学】総合工学：実験・観察／制度を含む研究件

❏社会的正義の政治経済学をめざして:経済学・政治学・法学による総合的研究(18530141)

【研究代表者】須賀晃一早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00171116)

【キーワード】社会的正義 / 政治経済学 / 実験 / 価値理念 / 制度 (他8件)

【概要】社会的正義の基本概念は、今日の社会的問題、公共的問題に解決策を示唆しうるもの、また社会の歴史的・民主的発展に適合的な内実を備えたものであるべき点が明らかにされた。さらに、社会的正義の諸要素間の論理的整合性を追及する一方で、政策理論の基礎を与える組合せを、対象となる財・サービスごとに検討すべきことで合意が得られ、公共財・準公共財・価値財などに関していくつかの試みがなされた。公開性、公正性、接近可能性...

【概要】制度の維持と変容を司る心理変数について、それらがどのような役割を果たしているか、そしてそれが制度とどのように関係しているかについて、3つの実験シリーズを行った。それぞれ、公共財における懲罰行動の分類とその行動に対する評価、他者の信頼性を判断する際の脳の賦活動、公正分配の規定要因、についての研究を行った。その結果、交換ネットワークの流動性や懲罰についての共有理解がそれらに影響を及ぼし、制度の生成基盤...

【工学】総合工学：契約理論／制度を含む研究件

【概要】本研究計画は、近代的な、すなわち匿名的な取引が支配的な市場経済を成り立たせる取引統治の制度がどのように形成され、そして、それとともに企業組織や生産組織がどのように発達するのかを、実証的、理論的に解明することを目的としている。研究代表者および連携研究者は分担部分の研究を推し進めると共に、大阪大学大学院経済学研究科において毎月開催された「制度と組織の経済学」研究会においてその中間成果を共有した。そうし...

【工学】総合工学：情報の非対称性／制度を含む研究件

❏近代における日本経済の循環的成長と製糸業の発展(11730042)

【研究代表者】中林真幸千葉大学, 法経学部, 助教授 (60302676)

【キーワード】近代製糸業 / 生産組織 / 商標 / 情報の非対称性 / ブランド (他14件)

【概要】2000(平成12)年度においては,まず,1900年代以降における近代製糸業の発達を先導した製糸企業を素材とした分析を完成させた.近代製糸業の発達を主導した諏訪郡の製糸業は,1890年代半ばまでにおいては,共同再繰およぼ共同出荷によって製品の均一性を高め,対アメリカ輸出を拡大してきた.しかし,力織機の高速化を中心に,アメリカの絹織物業における技術革新が進行した結果,1890年代後半には,従来よりさ...

【工学】総合工学：モビリティ／制度を含む研究件

【概要】急速な高齢化と過疎化・単身世帯化が進む地域社会において、「買物弱者」「医療難民」等の移動問題が顕在化し、新たな生活移動手段の確保が課題となってきている。本研究では、「老い」によって世帯構成や地域人口構造が変化することに着目し、移動需要の変化と多様化を通じ、モビリティ手段への影響を３つの地域コミュニティの分析調査を通じて明らかにした。これにより、将来のモビリティ計画検討における重要項目を明確化すると...

【工学】総合工学：経済開発／制度を含む研究件

【概要】発展途上地域で最も早い時期から「民主化」と市場経済化を経験したラテンアメリカにおいて、近年、政治が最も不安定化しているアンデス諸国(ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラの5ヶ国)に関し、現地調査を踏まえつつ、ポスト新自由主義の時代に突入したアンデス諸国の現代的位相を歴史経路や構造的条件を重視しながら解明したうえで、近年の動向や情勢を分析した。そして、5ヶ国を比較する研究を行い、対象...

【工学】総合工学：都市計画／制度を含む研究件

【概要】急速な高齢化と過疎化・単身世帯化が進む地域社会において、「買物弱者」「医療難民」等の移動問題が顕在化し、新たな生活移動手段の確保が課題となってきている。本研究では、「老い」によって世帯構成や地域人口構造が変化することに着目し、移動需要の変化と多様化を通じ、モビリティ手段への影響を３つの地域コミュニティの分析調査を通じて明らかにした。これにより、将来のモビリティ計画検討における重要項目を明確化すると...

【工学】総合工学：持続可能性／制度を含む研究件

【概要】生態系を持続的に利用するためには「資源としての生物をとりすぎない」というような協力的な行動が重要となる。ただ、コモンズの悲劇でも指摘されているよう、協力は達成しにくいという。そこで相手の協力度合いに応じて罰の量を変化させるときに、どの様に罰をすると協力が促進されるのかをコンピュータシミュレーションや数理モデルで検討した。コモンズに関するモデルとして、公共財ゲームが用いられることが多い。しかし、コモ...

【工学】総合工学：シミュレーション／制度を含む研究件

【概要】生態系を持続的に利用するためには「資源としての生物をとりすぎない」というような協力的な行動が重要となる。ただ、コモンズの悲劇でも指摘されているよう、協力は達成しにくいという。そこで相手の協力度合いに応じて罰の量を変化させるときに、どの様に罰をすると協力が促進されるのかをコンピュータシミュレーションや数理モデルで検討した。コモンズに関するモデルとして、公共財ゲームが用いられることが多い。しかし、コモ...

【工学】総合工学：エネルギー／制度を含む研究件

【概要】急速な高齢化と過疎化・単身世帯化が進む地域社会において、「買物弱者」「医療難民」等の移動問題が顕在化し、新たな生活移動手段の確保が課題となってきている。本研究では、「老い」によって世帯構成や地域人口構造が変化することに着目し、移動需要の変化と多様化を通じ、モビリティ手段への影響を３つの地域コミュニティの分析調査を通じて明らかにした。これにより、将来のモビリティ計画検討における重要項目を明確化すると...

【工学】総合工学：マルチレベルモデル／制度を含む研究件

【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム（日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム）に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...

【工学】総合工学：可視化／制度を含む研究件

❏世界貿易の多元性と多様性―「長期の１９世紀」アジア域内貿易の動態とその制度的基盤(24243045)

【概要】18世紀後半から第一次大戦までの「長期の19世紀」には、世界経済の画期となる貿易の質的変化と量的拡大がみられた。本研究は農作物・軽工業品を中心に多角的に展開されたアジア域内貿易に焦点を当て、データ（18－20世紀アジア主要港貿易統計）、分析枠組み（取引連鎖分析）、分析ツール（空間解析ツールによる可視化）のそれぞれに関して、新たなアプローチを採り、貿易拡大の動態とその制度的基盤を明らかにした。 ...

【総合生物】神経科学：言語／制度を含む研究件

❏言語を通じた市場創造に関する実証的研究：制度的アプローチ(18H00905)

【研究代表者】松井剛一橋大学, 大学院経営管理研究科, 教授 (70323912)

【キーワード】言語 / 市場創造 / 制度理論 / 文化社会学 / 消費文化理論 (他6件)

【概要】市場創造において言語が果たす役割について制度主義的観点から検討することを目指す本研究の成果は４つに分けられる。第１に、言語を通じた市場創造について、さらなる文献研究および理論的検討を進めた。本研究のポジショニングを明確にするために、特に文化社会学、認知社会学、制度理論、消費文化理論における理論的展開と、それらの関係性についての検討を深めた。第２に、言語を通じた市場創造の国内事例として、「雑貨」...

【農学】農業工学：分権化／制度を含む研究件

❏公共財供給および費用負担と財政制度選択に関する理論分析(18530243)

【研究代表者】寺井公子法政大学, 経営学部, 准教授 (80350213)

【研究期間】2006 - 2007

【キーワード】地域間外部性 / 世代間外部性 / 分権化 / 集権化 / 生産性格差 (他7件)

【概要】理論モデルの概要は次の通りである。生産性が異なる二地域が各期、分権的・集権的財政制度のいずれかのもとで、公共財供給量と税率を決定する。ある期に供給される地方公共財は次の期の住民所得を上昇させ、所得上昇はその次の期の公共財供給量の決定に影響を与える。このような各期の政策決定を合理的に予想して、0期に両地域の合意のもとで特定の財政制度が選択される。生産性格差と、公共財が生み出す便益の地域間波及効果の...

【農学】農業工学：情報／制度を含む研究件

【概要】本研究は、世界11か国の主要ニュース番組や新聞(紙とインターネット)の内容を一斉分析するとともに、同時期に各国民の政治知識、ならびに政治関心や有効感覚をアンケート調査して、双方の連関があるかどうかを検討した。一般的には、公共放送制度のある国のほうが、国民の政治知識(とくに国際的政治ニュースの知識)のスコアも高かった。しかし、日本は、公共放送制度があるとはいえ、とりわけ国際政治ニュースへの知識や関心...

【農学】農業工学：情報公開／制度を含む研究件

【概要】(1)国および地方自治体は、社会保障領域において私法上の契約という手段を用いる場合、その責任を十全に果たすためには、十分なサービス供給の確保、サービスの質の監視およびサービス利用抑制要因の除去、サービスに関する十分な情報提供・サービス利用者の交渉・取引能力の対等化という市場成立に必要な4要素を保証する仕組みとともに、社会保障領域の法関係の特質を考慮した契約手続規定を導入しなければならない。 (2)...

【農学】農業工学：市民社会／制度を含む研究件

【概要】本研究の目的は、異なる法体系の間の遭遇/浸透/変成における連鎖的秩序形成過程を主体的で不断の法創造たる<法のクレオール>として捉え、その有り様について価値的、行為的、思想=制度的、そして統合的という4つの問題次元の協働状態からなる法動態の多次元的相互作用を示す統合モデルを構想しつつ、様々な歴史・制度的事例において相同性を有する主体的法形成の諸要素・条件の動態比較的な理論分析と実証を行う...

【概要】比較政治学、およびアフリカ地域研究における近年の「民主化」研究の潮流を把握する作業を行うため、多くの文献調査を実施し、「民主化」を経て形成された政治体制を、それだけで民主主義体制と判断する考え方に関しては一定の留保を伴わざるを得ないという議論が多く見受けられること、さらにこの問題については、制度・構造両面から検討を加えるほかに、アフリカにおける「国家形成」という課題との連関で検討する必要性に言及す...

【農学】農業工学：目的／制度を含む研究件

【概要】高橋和之教授が唱えて学界の注目を浴びた国民内閣制論は,第三共和政期から第五共和政期のフランスの憲法学を参照して組み立てられている。これに対する批判はさまざまになされてきたが,内在的な批判,つまり,高橋教授が典拠として示した議論に即した批判は必ずしも多くなかった。そこで,本研究は,この欠を埋めるべく,フランス・ドイツの議論を歴史的に検討しようとすることを目的としている。その研究の結果,フランス第三共...

【概要】「因果性と「志向性」という、生成に関する伝統的な二つの原理について、知識や認識に関わる理論的側面、行為や自由・責任につながる実践的側面、そして制度や規範・法に関わる社会的側面の、三つのアスペクトからアプローチをすることによって、説明、理解、合理化、正当化、というおよそ人間の活動であるならいかなる場面にも当てはまる普遍的な事態の構造を解明し、多様な学問領域の橋渡しを行った。 ...

【農学】生産環境農学：漁業管理／制度を含む研究件

【概要】2020年4月より、コロナ禍にあり、三重県志摩市和具地区において現地調査を実施することができていない。そのため、現地調査ではなく新しい関係価値を可視化する方法論の開発に取り組んでいる。具体的には、質的な研究方法と量的な研究方法を掛け合わせた研究手法であるQmethodを利用する可視化の方法である。従来、このQmethodは個人の価値観を明らかにするために利用されてきたが、これを討議型のワークショッ...

【農学】生産環境農学：工業化／制度を含む研究件

【概要】本研究では、中国における近代企業の長期的な発展過程について、その勃興期にあたる中華民国期（1912-49年）から中華人民共和国成立後の計画経済期（1949-78年）、そして改革開放期（1978年-）という3つの時期を対象に、紡織業や機械工業などの複数の産業分野の企業のケーススタディーとそれらの比較分析を行った。その結果、中国企業の発展における各時期間の連続性・非連続性、とりわけ計画経済期の社会主義...

【農学】境界農学：生業／制度を含む研究件

【概要】2020年4月より、コロナ禍にあり、三重県志摩市和具地区において現地調査を実施することができていない。そのため、現地調査ではなく新しい関係価値を可視化する方法論の開発に取り組んでいる。具体的には、質的な研究方法と量的な研究方法を掛け合わせた研究手法であるQmethodを利用する可視化の方法である。従来、このQmethodは個人の価値観を明らかにするために利用されてきたが、これを討議型のワークショッ...

【農学】社会経済農学：地域労働市場／制度を含む研究件

【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム（日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム）に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...

【農学】社会経済農学：グローバル経済／制度を含む研究件

【キーワード】取引費用経済学 / 比較制度分析 / 比較コーポレート・ガバナンス / 制度の補完性 / ケイパビリティ (他26件)

【概要】「企業統治制度の進化と取引費用推定に関する日中比較研究」という課題を掲げて,コース的な取引費用経済学や比較制度分析の研究成果を基礎とした理論構築,ならびに日中企業の実証的研究をつうじた比較情報と歴史情報の収集を試みてきた。研究成果を要約すると,(1)現代の組織変化のロジックを理解するには,制度や企業家精神などのいった概念をベースにした比較コーポレート・ガバナンス論が必要であること,(2)ゲーム理論...

【農学】社会経済農学：政治／制度を含む研究件

【概要】昨年度に引き続き本年度も、コロナウイルス感染拡大のため対面の会議などを開催することは困難であったが、研究代表者並びに研究分担者は、研究計画に従ってそれぞれの調査を進めた。加えて、オンラインを通じた研究会並びに共同研究の成果を刊行した。代表者並びに分担者が執筆する研究成果は数多く刊行された。代表者の高山博は監訳者として、分担者の藤崎衛は共訳者として、D・アブラフィア（著）『地中海と人間―原始・古代...

【概要】５年間にわたる23名の共同研究により、５回のシンポジウムを開催し、それらの成果を大学紀要を通じて公表することができた。またマーティン・ジェイ『うつむく眼』の共同研究を行い、それを翻訳出版することができた。また著者であるマーティン・ジェイ氏を招いての国際シンポジウムを開催し、国際的な研究交流と研究発信を行うことができた。これらの共同研究を通じて研究分担者間の問題意識と学術的知見の共有と相互交流を行う...

【概要】高橋和之教授が唱えて学界の注目を浴びた国民内閣制論は,第三共和政期から第五共和政期のフランスの憲法学を参照して組み立てられている。これに対する批判はさまざまになされてきたが,内在的な批判,つまり,高橋教授が典拠として示した議論に即した批判は必ずしも多くなかった。そこで,本研究は,この欠を埋めるべく,フランス・ドイツの議論を歴史的に検討しようとすることを目的としている。その研究の結果,フランス第三共...

【農学】社会経済農学：集団／制度を含む研究件

【概要】本研究は、ドイツにおける訴訟率の規定要因を解明することを目的として行われたが、2年間の研究を通じてえられた成果は以下の通りである。第1に、ドイツと日本の訴訟率を比較した場合、通常民事事件ではドイツ18:日本1、労働事件ではドイツ456:日本1、行政事件ではドイツ266:日本1と、いずれにおいてもドイツが際だって高い。第2に、ドイツにおける高水準の訴訟率を導いている要因としては、従来、法文化・法...

【農学】社会経済農学：貿易／制度を含む研究件

❏世界貿易の多元性と多様性―「長期の１９世紀」アジア域内貿易の動態とその制度的基盤(24243045)

【概要】18世紀後半から第一次大戦までの「長期の19世紀」には、世界経済の画期となる貿易の質的変化と量的拡大がみられた。本研究は農作物・軽工業品を中心に多角的に展開されたアジア域内貿易に焦点を当て、データ（18－20世紀アジア主要港貿易統計）、分析枠組み（取引連鎖分析）、分析ツール（空間解析ツールによる可視化）のそれぞれに関して、新たなアプローチを採り、貿易拡大の動態とその制度的基盤を明らかにした。 ...

【農学】社会経済農学：生産性格差／制度を含む研究件

❏公共財供給および費用負担と財政制度選択に関する理論分析(18530243)

【研究代表者】寺井公子法政大学, 経営学部, 准教授 (80350213)

【研究期間】2006 - 2007

【キーワード】地域間外部性 / 世代間外部性 / 分権化 / 集権化 / 生産性格差 (他7件)

【概要】理論モデルの概要は次の通りである。生産性が異なる二地域が各期、分権的・集権的財政制度のいずれかのもとで、公共財供給量と税率を決定する。ある期に供給される地方公共財は次の期の住民所得を上昇させ、所得上昇はその次の期の公共財供給量の決定に影響を与える。このような各期の政策決定を合理的に予想して、0期に両地域の合意のもとで特定の財政制度が選択される。生産性格差と、公共財が生み出す便益の地域間波及効果の...

【農学】社会経済農学：生産組織／制度を含む研究件

【概要】1980年代以降、ゲーム理論の発展を前提として、制度と組織の経済学的分析が急速に進展した。またその中で、経済活動をコーディネートする様式に多様性があり、さまざまな様式間の比較分析が重要な研究課題であるという認識が、経済学者の間で広く共有されるようになった。このような新しい見方は、経済史研究に対しても、従来受け容れられてきた見解の再検討を迫っている。経済史研究の分野では、伝統的に「産業革命」が経済史...

❏近代における日本経済の循環的成長と製糸業の発展(11730042)

【研究代表者】中林真幸千葉大学, 法経学部, 助教授 (60302676)

【キーワード】近代製糸業 / 生産組織 / 商標 / 情報の非対称性 / ブランド (他14件)

【概要】2000(平成12)年度においては,まず,1900年代以降における近代製糸業の発達を先導した製糸企業を素材とした分析を完成させた.近代製糸業の発達を主導した諏訪郡の製糸業は,1890年代半ばまでにおいては,共同再繰およぼ共同出荷によって製品の均一性を高め,対アメリカ輸出を拡大してきた.しかし,力織機の高速化を中心に,アメリカの絹織物業における技術革新が進行した結果,1890年代後半には,従来よりさ...

【農学】社会経済農学：南インド／制度を含む研究件

【概要】本研究では、水資源の使用に関して課題が山積する途上国の農業部門の中でも、さらに水資源の需給関係が逼迫している南インドの農業部門を選び、分析の対象とした。研究目的は、水資源利用・維持するための制度・政策の違いと、農業生産効率性・農業生産性・水資源使用効率性・水資源価格との関係、ため池灌慨と井戸灌概の関係を、横断的かつ時系列的に比較分析を行うことにより理解し、その結果をもとに政策分析を行い、'...

【農学】社会経済農学：経済価値／制度を含む研究件

【概要】本研究では、水資源の使用に関して課題が山積する途上国の農業部門の中でも、さらに水資源の需給関係が逼迫している南インドの農業部門を選び、分析の対象とした。研究目的は、水資源利用・維持するための制度・政策の違いと、農業生産効率性・農業生産性・水資源使用効率性・水資源価格との関係、ため池灌慨と井戸灌概の関係を、横断的かつ時系列的に比較分析を行うことにより理解し、その結果をもとに政策分析を行い、'...

【農学】社会経済農学：経済成長／制度を含む研究件

❏貨幣金融制度と経済発展:理論的分析および明治初期日本と19世紀米国の比較分析(10630094)

【研究代表者】薮下史郎 (藪下史郎) 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (30083330)

【研究期間】1998 - 2001

【キーワード】金融制度 / 貨幣制度 / 制度 / 経済発展 / 政治制度 (他13件)

【概要】本研究は、これまで行ってきた『不完全情報と金融市場』に関わる研究の延長線上にあるもので、情報の不完全性や取引費用観点から貨幣金融制度の役割およびその発展過程を理論的に考察し、さらにそれらを日本とアメリカに関して歴史的に比較分析を行ったものであった。完全情報や完全競争市場を前提とした新古典派経済学においては「貨幣」、「金融機関」や「制度」は重要な役割を果たさないが、不完全情報や取引費用が存在し、市...

【農学】社会経済農学：経済発展／制度を含む研究件

【キーワード】金融制度 / 中小企業金融 / インフォーマル金融 / 経済発展 / 不完全情報 (他11件)

【概要】本研究では、「中小企業と金融市場」と「経済発展と金融制度」という問題を理論的かつ実証的・歴史的に分析している。これらの問題はともに、不完全情報や取引費用が大きな役割を果たす分野である。また中小企業対策は重大な政治問題であり、経済と政治が密接に関連している。一方、開発金融においては、農村での信用形態など金融制度のあり方が経済発展を左右することになる。本研究では、研究代表者が拠点リーダーを務める早稲田...

❏貨幣金融制度と経済発展:理論的分析および明治初期日本と19世紀米国の比較分析(10630094)

【研究代表者】薮下史郎 (藪下史郎) 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (30083330)

【研究期間】1998 - 2001

【キーワード】金融制度 / 貨幣制度 / 制度 / 経済発展 / 政治制度 (他13件)

【概要】本研究は、これまで行ってきた『不完全情報と金融市場』に関わる研究の延長線上にあるもので、情報の不完全性や取引費用観点から貨幣金融制度の役割およびその発展過程を理論的に考察し、さらにそれらを日本とアメリカに関して歴史的に比較分析を行ったものであった。完全情報や完全競争市場を前提とした新古典派経済学においては「貨幣」、「金融機関」や「制度」は重要な役割を果たさないが、不完全情報や取引費用が存在し、市...

【農学】社会経済農学：計量分析／制度を含む研究件

【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム（日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム）に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...

【農学】社会経済農学：労働市場／制度を含む研究件

❏家族と労働市場における階級・ジェンダー・エスニシティの相互作用と不平等の比較研究(18H00931)

【概要】本研究は、階級・ジェンダー・エスニシティという3つの重要な不平等形成メカニズムに注目し、それらが日本の家族と労働市場の社会的場面において相互にどう関係し、そこからどのような不平等が生じるのかを理論的、実証的に明らかにしてきた。本研究プロジェクトの研究成果を報告書としてまとめ刊行した。第一部では、教育・労働市場をめぐる不平等について検討し、所得格差の要因分解など、日本での周辺的地位にある人々の状況に...

【農学】社会経済農学：消費者／制度を含む研究件

【概要】公正の絆仮説とは、組織や集団による決定が公正になされたと知覚することが人々の組織や集団に対する肯定的態度(集団コミットメント)を強めるというものである。本研究では、日本の社会システム、機関、政策、制度などに関する人々の評価と態度を分析することによってこの仮説の検討を試みた。実施した研究は以下の通りである。(a)一般市民を対象とし、郵送調査によって彼らの国に対する態度と政府や行政システムに対する公正...

【農学】社会経済農学：移行経済／制度を含む研究件

【キーワード】取引費用経済学 / 比較制度分析 / 比較コーポレート・ガバナンス / 制度の補完性 / ケイパビリティ (他26件)

【概要】「企業統治制度の進化と取引費用推定に関する日中比較研究」という課題を掲げて,コース的な取引費用経済学や比較制度分析の研究成果を基礎とした理論構築,ならびに日中企業の実証的研究をつうじた比較情報と歴史情報の収集を試みてきた。研究成果を要約すると,(1)現代の組織変化のロジックを理解するには,制度や企業家精神などのいった概念をベースにした比較コーポレート・ガバナンス論が必要であること,(2)ゲーム理論...

【農学】社会経済農学：移民／制度を含む研究件

❏家族と労働市場における階級・ジェンダー・エスニシティの相互作用と不平等の比較研究(18H00931)

【概要】本研究は、階級・ジェンダー・エスニシティという3つの重要な不平等形成メカニズムに注目し、それらが日本の家族と労働市場の社会的場面において相互にどう関係し、そこからどのような不平等が生じるのかを理論的、実証的に明らかにしてきた。本研究プロジェクトの研究成果を報告書としてまとめ刊行した。第一部では、教育・労働市場をめぐる不平等について検討し、所得格差の要因分解など、日本での周辺的地位にある人々の状況に...

【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム（日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム）に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...

【農学】社会経済農学：産業構造／制度を含む研究件

【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム（日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム）に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...

【農学】社会経済農学：産業政策／制度を含む研究件

❏戦後日本の産業政策と資金配分調整-鉄鋼業のケース(07730044)

【研究代表者】岡崎哲二東京大学, 経済学部, 助教授 (90183029)

【研究期間】1995

【キーワード】産業政策 / 産業金融 / 制度 / 鉄鋼 / メインバンク

【概要】戦後日本の高度経済成長期における資金配分の仕組みを鉄鋼業のケースを中心に検討した。明らかになった主要な論点は以下通りである。鉄鋼第二次合理化計画の期間にあたる1950年代後半には、主要な鉄鋼企業は巨額の設備投資資金を主として外部資金によって調達したが、これを可能にしたのは次のような日本経済に固有の仕組みであった。第一に、通産省産業合理化審議会産業資金部会、大蔵省金融機関資金審議会と全国銀行協会連合...

【農学】社会経済農学：産業組織／制度を含む研究件

【概要】本研究計画は、近代的な、すなわち匿名的な取引が支配的な市場経済を成り立たせる取引統治の制度がどのように形成され、そして、それとともに企業組織や生産組織がどのように発達するのかを、実証的、理論的に解明することを目的としている。研究代表者および連携研究者は分担部分の研究を推し進めると共に、大阪大学大学院経済学研究科において毎月開催された「制度と組織の経済学」研究会においてその中間成果を共有した。そうし...

【農学】社会経済農学：農業政策／制度を含む研究件

【概要】本研究では、水資源の使用に関して課題が山積する途上国の農業部門の中でも、さらに水資源の需給関係が逼迫している南インドの農業部門を選び、分析の対象とした。研究目的は、水資源利用・維持するための制度・政策の違いと、農業生産効率性・農業生産性・水資源使用効率性・水資源価格との関係、ため池灌慨と井戸灌概の関係を、横断的かつ時系列的に比較分析を行うことにより理解し、その結果をもとに政策分析を行い、'...

【農学】社会経済農学：比較制度分析／制度を含む研究件

【概要】本研究計画は、近代的な、すなわち匿名的な取引が支配的な市場経済を成り立たせる取引統治の制度がどのように形成され、そして、それとともに企業組織や生産組織がどのように発達するのかを、実証的、理論的に解明することを目的としている。研究代表者および連携研究者は分担部分の研究を推し進めると共に、大阪大学大学院経済学研究科において毎月開催された「制度と組織の経済学」研究会においてその中間成果を共有した。そうし...

【キーワード】取引費用経済学 / 比較制度分析 / 比較コーポレート・ガバナンス / 制度の補完性 / ケイパビリティ (他26件)

【概要】「企業統治制度の進化と取引費用推定に関する日中比較研究」という課題を掲げて,コース的な取引費用経済学や比較制度分析の研究成果を基礎とした理論構築,ならびに日中企業の実証的研究をつうじた比較情報と歴史情報の収集を試みてきた。研究成果を要約すると,(1)現代の組織変化のロジックを理解するには,制度や企業家精神などのいった概念をベースにした比較コーポレート・ガバナンス論が必要であること,(2)ゲーム理論...

【概要】1980年代以降、ゲーム理論の発展を前提として、制度と組織の経済学的分析が急速に進展した。またその中で、経済活動をコーディネートする様式に多様性があり、さまざまな様式間の比較分析が重要な研究課題であるという認識が、経済学者の間で広く共有されるようになった。このような新しい見方は、経済史研究に対しても、従来受け容れられてきた見解の再検討を迫っている。経済史研究の分野では、伝統的に「産業革命」が経済史...

【農学】社会経済農学：効率性／制度を含む研究件

【概要】本研究では、水資源の使用に関して課題が山積する途上国の農業部門の中でも、さらに水資源の需給関係が逼迫している南インドの農業部門を選び、分析の対象とした。研究目的は、水資源利用・維持するための制度・政策の違いと、農業生産効率性・農業生産性・水資源使用効率性・水資源価格との関係、ため池灌慨と井戸灌概の関係を、横断的かつ時系列的に比較分析を行うことにより理解し、その結果をもとに政策分析を行い、'...

【農学】社会経済農学：グローバル化／制度を含む研究件

【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム（日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム）に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...

【概要】19世紀末に世界市場とアジア諸地域経済との結合が飛躍的に拡大・深化したことはよく知られており、その結合の強化をもって、現代のグローバル化の起点と捉えることが可能である。本プロジェクトは、過去一世紀における世界とアジア諸地域の結合の実態を実証的に考察して、この過程にあっても、アジア各地の制度とアクター(市場システム、金融システム、生産者、商人、商業慣行等)に連続性が観察されることを確認した。この長期...

【農学】社会経済農学：人的資本／制度を含む研究件

【概要】本研究計画は、近代的な、すなわち匿名的な取引が支配的な市場経済を成り立たせる取引統治の制度がどのように形成され、そして、それとともに企業組織や生産組織がどのように発達するのかを、実証的、理論的に解明することを目的としている。研究代表者および連携研究者は分担部分の研究を推し進めると共に、大阪大学大学院経済学研究科において毎月開催された「制度と組織の経済学」研究会においてその中間成果を共有した。そうし...

【農学】社会経済農学：東欧／制度を含む研究件

❏旧ソ連・東欧地域における体制転換の総合的比較研究(17201046)

【研究代表者】林忠行北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (90156448)

【研究期間】2005 - 2008

【キーワード】政治経済学 / 制度 / 体制転換 / 旧ソ連地域 / 東欧 (他9件)

【概要】本課題は、体制変動開始から十数年を経た現在の視角から、旧ソ連・東欧地域での体制転換過程を政治と経済の両面から総合的に比較研究を行うことを目的とし、複数国を対象とする政治経済システムの形成や諸政策領域に関する具体的な制度形成などの比較研究を行い、また比較を強く意識した1か国を対象とする個別実証研究を積み上げた。併せて、計画に沿って選挙・政党データベースの作成や若手研究者を対象とする研究プログラムを実...

【農学】社会経済農学：ヨーロツパ／制度を含む研究件

【概要】昨年度に引き続き本年度も、コロナウイルス感染拡大のため対面の会議などを開催することは困難であったが、研究代表者並びに研究分担者は、研究計画に従ってそれぞれの調査を進めた。加えて、オンラインを通じた研究会並びに共同研究の成果を刊行した。代表者並びに分担者が執筆する研究成果は数多く刊行された。代表者の高山博は監訳者として、分担者の藤崎衛は共訳者として、D・アブラフィア（著）『地中海と人間―原始・古代...

【農学】社会経済農学：政策分析／制度を含む研究件

【概要】本研究では、水資源の使用に関して課題が山積する途上国の農業部門の中でも、さらに水資源の需給関係が逼迫している南インドの農業部門を選び、分析の対象とした。研究目的は、水資源利用・維持するための制度・政策の違いと、農業生産効率性・農業生産性・水資源使用効率性・水資源価格との関係、ため池灌慨と井戸灌概の関係を、横断的かつ時系列的に比較分析を行うことにより理解し、その結果をもとに政策分析を行い、'...

【農学】社会経済農学：農業／制度を含む研究件

【概要】本研究では、水資源の使用に関して課題が山積する途上国の農業部門の中でも、さらに水資源の需給関係が逼迫している南インドの農業部門を選び、分析の対象とした。研究目的は、水資源利用・維持するための制度・政策の違いと、農業生産効率性・農業生産性・水資源使用効率性・水資源価格との関係、ため池灌慨と井戸灌概の関係を、横断的かつ時系列的に比較分析を行うことにより理解し、その結果をもとに政策分析を行い、'...

【農学】社会経済農学：農村／制度を含む研究件

【概要】2020年4月より、コロナ禍にあり、三重県志摩市和具地区において現地調査を実施することができていない。そのため、現地調査ではなく新しい関係価値を可視化する方法論の開発に取り組んでいる。具体的には、質的な研究方法と量的な研究方法を掛け合わせた研究手法であるQmethodを利用する可視化の方法である。従来、このQmethodは個人の価値観を明らかにするために利用されてきたが、これを討議型のワークショッ...

【農学】社会経済農学：起業家精神／制度を含む研究件

【キーワード】取引費用経済学 / 比較制度分析 / 比較コーポレート・ガバナンス / 制度の補完性 / ケイパビリティ (他26件)

【概要】「企業統治制度の進化と取引費用推定に関する日中比較研究」という課題を掲げて,コース的な取引費用経済学や比較制度分析の研究成果を基礎とした理論構築,ならびに日中企業の実証的研究をつうじた比較情報と歴史情報の収集を試みてきた。研究成果を要約すると,(1)現代の組織変化のロジックを理解するには,制度や企業家精神などのいった概念をベースにした比較コーポレート・ガバナンス論が必要であること,(2)ゲーム理論...

【農学】社会経済農学：比較史／制度を含む研究件

【概要】昨年度に引き続き本年度も、コロナウイルス感染拡大のため対面の会議などを開催することは困難であったが、研究代表者並びに研究分担者は、研究計画に従ってそれぞれの調査を進めた。加えて、オンラインを通じた研究会並びに共同研究の成果を刊行した。代表者並びに分担者が執筆する研究成果は数多く刊行された。代表者の高山博は監訳者として、分担者の藤崎衛は共訳者として、D・アブラフィア（著）『地中海と人間―原始・古代...

【農学】社会経済農学：社会政策／制度を含む研究件

【概要】公正の絆仮説とは、組織や集団による決定が公正になされたと知覚することが人々の組織や集団に対する肯定的態度(集団コミットメント)を強めるというものである。本研究では、日本の社会システム、機関、政策、制度などに関する人々の評価と態度を分析することによってこの仮説の検討を試みた。実施した研究は以下の通りである。(a)一般市民を対象とし、郵送調査によって彼らの国に対する態度と政府や行政システムに対する公正...

【農学】森林圏科学：経済分析／制度を含む研究件

【概要】本研究では、水資源の使用に関して課題が山積する途上国の農業部門の中でも、さらに水資源の需給関係が逼迫している南インドの農業部門を選び、分析の対象とした。研究目的は、水資源利用・維持するための制度・政策の違いと、農業生産効率性・農業生産性・水資源使用効率性・水資源価格との関係、ため池灌慨と井戸灌概の関係を、横断的かつ時系列的に比較分析を行うことにより理解し、その結果をもとに政策分析を行い、'...

【農学】森林圏科学：水資源／制度を含む研究件

【概要】本研究では、水資源の使用に関して課題が山積する途上国の農業部門の中でも、さらに水資源の需給関係が逼迫している南インドの農業部門を選び、分析の対象とした。研究目的は、水資源利用・維持するための制度・政策の違いと、農業生産効率性・農業生産性・水資源使用効率性・水資源価格との関係、ため池灌慨と井戸灌概の関係を、横断的かつ時系列的に比較分析を行うことにより理解し、その結果をもとに政策分析を行い、'...

【農学】森林圏科学：コモンス／制度を含む研究件

【概要】生態系を持続的に利用するためには「資源としての生物をとりすぎない」というような協力的な行動が重要となる。ただ、コモンズの悲劇でも指摘されているよう、協力は達成しにくいという。そこで相手の協力度合いに応じて罰の量を変化させるときに、どの様に罰をすると協力が促進されるのかをコンピュータシミュレーションや数理モデルで検討した。コモンズに関するモデルとして、公共財ゲームが用いられることが多い。しかし、コモ...

【農学】森林圏科学：政策／制度を含む研究件

【概要】本研究では、水資源の使用に関して課題が山積する途上国の農業部門の中でも、さらに水資源の需給関係が逼迫している南インドの農業部門を選び、分析の対象とした。研究目的は、水資源利用・維持するための制度・政策の違いと、農業生産効率性・農業生産性・水資源使用効率性・水資源価格との関係、ため池灌慨と井戸灌概の関係を、横断的かつ時系列的に比較分析を行うことにより理解し、その結果をもとに政策分析を行い、'...

【農学】森林圏科学：関係性価値／制度を含む研究件

【概要】2020年4月より、コロナ禍にあり、三重県志摩市和具地区において現地調査を実施することができていない。そのため、現地調査ではなく新しい関係価値を可視化する方法論の開発に取り組んでいる。具体的には、質的な研究方法と量的な研究方法を掛け合わせた研究手法であるQmethodを利用する可視化の方法である。従来、このQmethodは個人の価値観を明らかにするために利用されてきたが、これを討議型のワークショッ...

【農学】水圏応用科学：流通／制度を含む研究件

❏世界貿易の多元性と多様性―「長期の１９世紀」アジア域内貿易の動態とその制度的基盤(24243045)

【概要】18世紀後半から第一次大戦までの「長期の19世紀」には、世界経済の画期となる貿易の質的変化と量的拡大がみられた。本研究は農作物・軽工業品を中心に多角的に展開されたアジア域内貿易に焦点を当て、データ（18－20世紀アジア主要港貿易統計）、分析枠組み（取引連鎖分析）、分析ツール（空間解析ツールによる可視化）のそれぞれに関して、新たなアプローチを採り、貿易拡大の動態とその制度的基盤を明らかにした。 ...

【農学】水圏応用科学：市場／制度を含む研究件

【概要】19世紀末に世界市場とアジア諸地域経済との結合が飛躍的に拡大・深化したことはよく知られており、その結合の強化をもって、現代のグローバル化の起点と捉えることが可能である。本プロジェクトは、過去一世紀における世界とアジア諸地域の結合の実態を実証的に考察して、この過程にあっても、アジア各地の制度とアクター(市場システム、金融システム、生産者、商人、商業慣行等)に連続性が観察されることを確認した。この長期...

【概要】(1)国および地方自治体は、社会保障領域において私法上の契約という手段を用いる場合、その責任を十全に果たすためには、十分なサービス供給の確保、サービスの質の監視およびサービス利用抑制要因の除去、サービスに関する十分な情報提供・サービス利用者の交渉・取引能力の対等化という市場成立に必要な4要素を保証する仕組みとともに、社会保障領域の法関係の特質を考慮した契約手続規定を導入しなければならない。 (2)...

【農学】水圏応用科学：協力／制度を含む研究件

【概要】制度の維持と変容を司る心理変数について、それらがどのような役割を果たしているか、そしてそれが制度とどのように関係しているかについて、3つの実験シリーズを行った。それぞれ、公共財における懲罰行動の分類とその行動に対する評価、他者の信頼性を判断する際の脳の賦活動、公正分配の規定要因、についての研究を行った。その結果、交換ネットワークの流動性や懲罰についての共有理解がそれらに影響を及ぼし、制度の生成基盤...

【医歯薬学】基礎医学：法制度／制度を含む研究件

【概要】本研究は、ドイツにおける訴訟率の規定要因を解明することを目的として行われたが、2年間の研究を通じてえられた成果は以下の通りである。第1に、ドイツと日本の訴訟率を比較した場合、通常民事事件ではドイツ18:日本1、労働事件ではドイツ456:日本1、行政事件ではドイツ266:日本1と、いずれにおいてもドイツが際だって高い。第2に、ドイツにおける高水準の訴訟率を導いている要因としては、従来、法文化・法...

【医歯薬学】基礎医学：流動性／制度を含む研究件

【概要】制度の維持と変容を司る心理変数について、それらがどのような役割を果たしているか、そしてそれが制度とどのように関係しているかについて、3つの実験シリーズを行った。それぞれ、公共財における懲罰行動の分類とその行動に対する評価、他者の信頼性を判断する際の脳の賦活動、公正分配の規定要因、についての研究を行った。その結果、交換ネットワークの流動性や懲罰についての共有理解がそれらに影響を及ぼし、制度の生成基盤...

【医歯薬学】境界医学：信頼／制度を含む研究件

【概要】制度の維持と変容を司る心理変数について、それらがどのような役割を果たしているか、そしてそれが制度とどのように関係しているかについて、3つの実験シリーズを行った。それぞれ、公共財における懲罰行動の分類とその行動に対する評価、他者の信頼性を判断する際の脳の賦活動、公正分配の規定要因、についての研究を行った。その結果、交換ネットワークの流動性や懲罰についての共有理解がそれらに影響を及ぼし、制度の生成基盤...

【医歯薬学】境界医学：人権／制度を含む研究件

【概要】本研究の目的は、異なる法体系の間の遭遇/浸透/変成における連鎖的秩序形成過程を主体的で不断の法創造たる<法のクレオール>として捉え、その有り様について価値的、行為的、思想=制度的、そして統合的という4つの問題次元の協働状態からなる法動態の多次元的相互作用を示す統合モデルを構想しつつ、様々な歴史・制度的事例において相同性を有する主体的法形成の諸要素・条件の動態比較的な理論分析と実証を行う...

【医歯薬学】境界医学：非正規雇用／制度を含む研究件

❏家族と労働市場における階級・ジェンダー・エスニシティの相互作用と不平等の比較研究(18H00931)

【概要】本研究は、階級・ジェンダー・エスニシティという3つの重要な不平等形成メカニズムに注目し、それらが日本の家族と労働市場の社会的場面において相互にどう関係し、そこからどのような不平等が生じるのかを理論的、実証的に明らかにしてきた。本研究プロジェクトの研究成果を報告書としてまとめ刊行した。第一部では、教育・労働市場をめぐる不平等について検討し、所得格差の要因分解など、日本での周辺的地位にある人々の状況に...

【医歯薬学】外科系臨床医学：シグナリング／制度を含む研究件

【概要】制度の維持と変容を司る心理変数について、それらがどのような役割を果たしているか、そしてそれが制度とどのように関係しているかについて、3つの実験シリーズを行った。それぞれ、公共財における懲罰行動の分類とその行動に対する評価、他者の信頼性を判断する際の脳の賦活動、公正分配の規定要因、についての研究を行った。その結果、交換ネットワークの流動性や懲罰についての共有理解がそれらに影響を及ぼし、制度の生成基盤...

【医歯薬学】社会医学：ジエンダー／制度を含む研究件

❏家族と労働市場における階級・ジェンダー・エスニシティの相互作用と不平等の比較研究(18H00931)

【概要】本研究は、階級・ジェンダー・エスニシティという3つの重要な不平等形成メカニズムに注目し、それらが日本の家族と労働市場の社会的場面において相互にどう関係し、そこからどのような不平等が生じるのかを理論的、実証的に明らかにしてきた。本研究プロジェクトの研究成果を報告書としてまとめ刊行した。第一部では、教育・労働市場をめぐる不平等について検討し、所得格差の要因分解など、日本での周辺的地位にある人々の状況に...

【医歯薬学】社会医学：アフリカ／制度を含む研究件

【概要】比較政治学、およびアフリカ地域研究における近年の「民主化」研究の潮流を把握する作業を行うため、多くの文献調査を実施し、「民主化」を経て形成された政治体制を、それだけで民主主義体制と判断する考え方に関しては一定の留保を伴わざるを得ないという議論が多く見受けられること、さらにこの問題については、制度・構造両面から検討を加えるほかに、アフリカにおける「国家形成」という課題との連関で検討する必要性に言及す...

【医歯薬学】社会医学：不平等／制度を含む研究件

❏家族と労働市場における階級・ジェンダー・エスニシティの相互作用と不平等の比較研究(18H00931)

【概要】本研究は、階級・ジェンダー・エスニシティという3つの重要な不平等形成メカニズムに注目し、それらが日本の家族と労働市場の社会的場面において相互にどう関係し、そこからどのような不平等が生じるのかを理論的、実証的に明らかにしてきた。本研究プロジェクトの研究成果を報告書としてまとめ刊行した。第一部では、教育・労働市場をめぐる不平等について検討し、所得格差の要因分解など、日本での周辺的地位にある人々の状況に...

【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム（日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム）に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...

【概要】今年度の具体的な研究実績は、以下の4点にまとめることができる。第一に、現代日本を対象とした全国調査の準備として、階層研究全般にわたる検討会議を催した。社会的不平等生成メカニズムの理論についての意見交換、従来型質問紙調査の限界を克服するための技術的検討などにより、重要な知見を獲得した。第二に、国際比較プロジェクトに向けて、台湾、韓国、アメリカの研究者と詳細な議論を重ねた。台湾に関しては中央研究院...

【医歯薬学】社会医学：地域社会／制度を含む研究件

【概要】19世紀末に世界市場とアジア諸地域経済との結合が飛躍的に拡大・深化したことはよく知られており、その結合の強化をもって、現代のグローバル化の起点と捉えることが可能である。本プロジェクトは、過去一世紀における世界とアジア諸地域の結合の実態を実証的に考察して、この過程にあっても、アジア各地の制度とアクター(市場システム、金融システム、生産者、商人、商業慣行等)に連続性が観察されることを確認した。この長期...

【医歯薬学】社会医学：歴史／制度を含む研究件

【概要】1980年代以降、ゲーム理論の発展を前提として、制度と組織の経済学的分析が急速に進展した。またその中で、経済活動をコーディネートする様式に多様性があり、さまざまな様式間の比較分析が重要な研究課題であるという認識が、経済学者の間で広く共有されるようになった。このような新しい見方は、経済史研究に対しても、従来受け容れられてきた見解の再検討を迫っている。経済史研究の分野では、伝統的に「産業革命」が経済史...

【医歯薬学】社会医学：前頭葉／制度を含む研究件

【概要】制度の維持と変容を司る心理変数について、それらがどのような役割を果たしているか、そしてそれが制度とどのように関係しているかについて、3つの実験シリーズを行った。それぞれ、公共財における懲罰行動の分類とその行動に対する評価、他者の信頼性を判断する際の脳の賦活動、公正分配の規定要因、についての研究を行った。その結果、交換ネットワークの流動性や懲罰についての共有理解がそれらに影響を及ぼし、制度の生成基盤...

【医歯薬学】社会医学：新自由主義／制度を含む研究件

【概要】発展途上地域で最も早い時期から「民主化」と市場経済化を経験したラテンアメリカにおいて、近年、政治が最も不安定化しているアンデス諸国(ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラの5ヶ国)に関し、現地調査を踏まえつつ、ポスト新自由主義の時代に突入したアンデス諸国の現代的位相を歴史経路や構造的条件を重視しながら解明したうえで、近年の動向や情勢を分析した。そして、5ヶ国を比較する研究を行い、対象...

【医歯薬学】社会医学：民主主義／制度を含む研究件

【概要】発展途上地域で最も早い時期から「民主化」と市場経済化を経験したラテンアメリカにおいて、近年、政治が最も不安定化しているアンデス諸国(ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラの5ヶ国)に関し、現地調査を踏まえつつ、ポスト新自由主義の時代に突入したアンデス諸国の現代的位相を歴史経路や構造的条件を重視しながら解明したうえで、近年の動向や情勢を分析した。そして、5ヶ国を比較する研究を行い、対象...

【医歯薬学】社会医学：比較／制度を含む研究件

【概要】昨年度に引き続き本年度も、コロナウイルス感染拡大のため対面の会議などを開催することは困難であったが、研究代表者並びに研究分担者は、研究計画に従ってそれぞれの調査を進めた。加えて、オンラインを通じた研究会並びに共同研究の成果を刊行した。代表者並びに分担者が執筆する研究成果は数多く刊行された。代表者の高山博は監訳者として、分担者の藤崎衛は共訳者として、D・アブラフィア（著）『地中海と人間―原始・古代...

【医歯薬学】社会医学：コーディネーション／制度を含む研究件

【キーワード】取引費用経済学 / 比較制度分析 / 比較コーポレート・ガバナンス / 制度の補完性 / ケイパビリティ (他26件)

【概要】「企業統治制度の進化と取引費用推定に関する日中比較研究」という課題を掲げて,コース的な取引費用経済学や比較制度分析の研究成果を基礎とした理論構築,ならびに日中企業の実証的研究をつうじた比較情報と歴史情報の収集を試みてきた。研究成果を要約すると,(1)現代の組織変化のロジックを理解するには,制度や企業家精神などのいった概念をベースにした比較コーポレート・ガバナンス論が必要であること,(2)ゲーム理論...

【医歯薬学】社会医学：コンピュータ・シミュレーション／制度を含む研究件

【キーワード】オークション / インターネット検索エンジン / 広告 / ゲーム理論 / コンピュータシミュレーション (他8件)

【概要】本研究プロジェクトの目的は、キーワードオークションに関するゲーム理論・コンピュータシミュレーションを用いた分析を通じて、現行制度にどのような合理性があるのかを明らかにすることである。第一の発見は、上位の広告枠ほどクリックに関する限界収入が大きいという点である。これにより、現行の「上位の広告がハイライトされている」、「表示される広告枠に制限がある」ことに対する理論的な説明ができたことになる。第二の発...

【医歯薬学】社会医学：メデイア／制度を含む研究件

【概要】本研究は、世界11か国の主要ニュース番組や新聞(紙とインターネット)の内容を一斉分析するとともに、同時期に各国民の政治知識、ならびに政治関心や有効感覚をアンケート調査して、双方の連関があるかどうかを検討した。一般的には、公共放送制度のある国のほうが、国民の政治知識(とくに国際的政治ニュースの知識)のスコアも高かった。しかし、日本は、公共放送制度があるとはいえ、とりわけ国際政治ニュースへの知識や関心...

【医歯薬学】社会医学：経済政策／制度を含む研究件

【概要】19世紀末に世界市場とアジア諸地域経済との結合が飛躍的に拡大・深化したことはよく知られており、その結合の強化をもって、現代のグローバル化の起点と捉えることが可能である。本プロジェクトは、過去一世紀における世界とアジア諸地域の結合の実態を実証的に考察して、この過程にあっても、アジア各地の制度とアクター(市場システム、金融システム、生産者、商人、商業慣行等)に連続性が観察されることを確認した。この長期...

【医歯薬学】社会医学：磁気共鳴機能画像法（fMRI）／制度を含む研究件

【概要】制度の維持と変容を司る心理変数について、それらがどのような役割を果たしているか、そしてそれが制度とどのように関係しているかについて、3つの実験シリーズを行った。それぞれ、公共財における懲罰行動の分類とその行動に対する評価、他者の信頼性を判断する際の脳の賦活動、公正分配の規定要因、についての研究を行った。その結果、交換ネットワークの流動性や懲罰についての共有理解がそれらに影響を及ぼし、制度の生成基盤...

【医歯薬学】社会医学：グローバリゼーション／制度を含む研究件

【概要】本研究の目的は、異なる法体系の間の遭遇/浸透/変成における連鎖的秩序形成過程を主体的で不断の法創造たる<法のクレオール>として捉え、その有り様について価値的、行為的、思想=制度的、そして統合的という4つの問題次元の協働状態からなる法動態の多次元的相互作用を示す統合モデルを構想しつつ、様々な歴史・制度的事例において相同性を有する主体的法形成の諸要素・条件の動態比較的な理論分析と実証を行う...

【キーワード】金融制度 / 中小企業金融 / インフォーマル金融 / 経済発展 / 不完全情報 (他11件)

【概要】本研究では、「中小企業と金融市場」と「経済発展と金融制度」という問題を理論的かつ実証的・歴史的に分析している。これらの問題はともに、不完全情報や取引費用が大きな役割を果たす分野である。また中小企業対策は重大な政治問題であり、経済と政治が密接に関連している。一方、開発金融においては、農村での信用形態など金融制度のあり方が経済発展を左右することになる。本研究では、研究代表者が拠点リーダーを務める早稲田...

【医歯薬学】社会医学：社会学／制度を含む研究件

【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム（日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム）に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...

【医歯薬学】社会医学：公的統計／制度を含む研究件

❏家族と労働市場における階級・ジェンダー・エスニシティの相互作用と不平等の比較研究(18H00931)

【概要】本研究は、階級・ジェンダー・エスニシティという3つの重要な不平等形成メカニズムに注目し、それらが日本の家族と労働市場の社会的場面において相互にどう関係し、そこからどのような不平等が生じるのかを理論的、実証的に明らかにしてきた。本研究プロジェクトの研究成果を報告書としてまとめ刊行した。第一部では、教育・労働市場をめぐる不平等について検討し、所得格差の要因分解など、日本での周辺的地位にある人々の状況に...

【医歯薬学】社会医学：人格／制度を含む研究件

【概要】高橋和之教授が唱えて学界の注目を浴びた国民内閣制論は,第三共和政期から第五共和政期のフランスの憲法学を参照して組み立てられている。これに対する批判はさまざまになされてきたが,内在的な批判,つまり,高橋教授が典拠として示した議論に即した批判は必ずしも多くなかった。そこで,本研究は,この欠を埋めるべく,フランス・ドイツの議論を歴史的に検討しようとすることを目的としている。その研究の結果,フランス第三共...

【医歯薬学】歯学：組織／制度を含む研究件

【概要】本研究計画は、近代的な、すなわち匿名的な取引が支配的な市場経済を成り立たせる取引統治の制度がどのように形成され、そして、それとともに企業組織や生産組織がどのように発達するのかを、実証的、理論的に解明することを目的としている。研究代表者および連携研究者は分担部分の研究を推し進めると共に、大阪大学大学院経済学研究科において毎月開催された「制度と組織の経済学」研究会においてその中間成果を共有した。そうし...

【概要】1980年代以降、ゲーム理論の発展を前提として、制度と組織の経済学的分析が急速に進展した。またその中で、経済活動をコーディネートする様式に多様性があり、さまざまな様式間の比較分析が重要な研究課題であるという認識が、経済学者の間で広く共有されるようになった。このような新しい見方は、経済史研究に対しても、従来受け容れられてきた見解の再検討を迫っている。経済史研究の分野では、伝統的に「産業革命」が経済史...

【概要】本研究は、ドイツにおける訴訟率の規定要因を解明することを目的として行われたが、2年間の研究を通じてえられた成果は以下の通りである。第1に、ドイツと日本の訴訟率を比較した場合、通常民事事件ではドイツ18:日本1、労働事件ではドイツ456:日本1、行政事件ではドイツ266:日本1と、いずれにおいてもドイツが際だって高い。第2に、ドイツにおける高水準の訴訟率を導いている要因としては、従来、法文化・法...

【医歯薬学】看護学：データベース／制度を含む研究件

❏世界貿易の多元性と多様性―「長期の１９世紀」アジア域内貿易の動態とその制度的基盤(24243045)

【概要】18世紀後半から第一次大戦までの「長期の19世紀」には、世界経済の画期となる貿易の質的変化と量的拡大がみられた。本研究は農作物・軽工業品を中心に多角的に展開されたアジア域内貿易に焦点を当て、データ（18－20世紀アジア主要港貿易統計）、分析枠組み（取引連鎖分析）、分析ツール（空間解析ツールによる可視化）のそれぞれに関して、新たなアプローチを採り、貿易拡大の動態とその制度的基盤を明らかにした。 ...

【医歯薬学】看護学：構造／制度を含む研究件

❏意味システム論からみた都市の自己産出性の研究(21530492)

【研究代表者】佐藤俊樹東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10221285)

【キーワード】制度 / 構造 / 社会変動 / 自己産出 / 意味境界 (他8件)

【概要】1)意味システム論としてのコミュニケーションシステム論を、特に従来の社会学での制度概念とのつながりと複数の分野への応用しやすさに注目して、理論的に再構築した。 2) 1)の成果を都市の生成に適用することで、都市の自己生成の形態を、自己産出的な意味システム論の視点から明らかにした。 ...

【医歯薬学】看護学：現象学／制度を含む研究件

【概要】５年間にわたる23名の共同研究により、５回のシンポジウムを開催し、それらの成果を大学紀要を通じて公表することができた。またマーティン・ジェイ『うつむく眼』の共同研究を行い、それを翻訳出版することができた。また著者であるマーティン・ジェイ氏を招いての国際シンポジウムを開催し、国際的な研究交流と研究発信を行うことができた。これらの共同研究を通じて研究分担者間の問題意識と学術的知見の共有と相互交流を行う...

【医歯薬学】看護学：知識／制度を含む研究件

【概要】「因果性と「志向性」という、生成に関する伝統的な二つの原理について、知識や認識に関わる理論的側面、行為や自由・責任につながる実践的側面、そして制度や規範・法に関わる社会的側面の、三つのアスペクトからアプローチをすることによって、説明、理解、合理化、正当化、というおよそ人間の活動であるならいかなる場面にも当てはまる普遍的な事態の構造を解明し、多様な学問領域の橋渡しを行った。 ...

【医歯薬学】看護学：数理モデル／制度を含む研究件

【概要】生態系を持続的に利用するためには「資源としての生物をとりすぎない」というような協力的な行動が重要となる。ただ、コモンズの悲劇でも指摘されているよう、協力は達成しにくいという。そこで相手の協力度合いに応じて罰の量を変化させるときに、どの様に罰をすると協力が促進されるのかをコンピュータシミュレーションや数理モデルで検討した。コモンズに関するモデルとして、公共財ゲームが用いられることが多い。しかし、コモ...

【医歯薬学】看護学：高齢化／制度を含む研究件

【概要】急速な高齢化と過疎化・単身世帯化が進む地域社会において、「買物弱者」「医療難民」等の移動問題が顕在化し、新たな生活移動手段の確保が課題となってきている。本研究では、「老い」によって世帯構成や地域人口構造が変化することに着目し、移動需要の変化と多様化を通じ、モビリティ手段への影響を３つの地域コミュニティの分析調査を通じて明らかにした。これにより、将来のモビリティ計画検討における重要項目を明確化すると...

【医歯薬学】看護学：地域／制度を含む研究件

【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム（日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム）に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...

【概要】急速な高齢化と過疎化・単身世帯化が進む地域社会において、「買物弱者」「医療難民」等の移動問題が顕在化し、新たな生活移動手段の確保が課題となってきている。本研究では、「老い」によって世帯構成や地域人口構造が変化することに着目し、移動需要の変化と多様化を通じ、モビリティ手段への影響を３つの地域コミュニティの分析調査を通じて明らかにした。これにより、将来のモビリティ計画検討における重要項目を明確化すると...

【医歯薬学】看護学：国際比較／制度を含む研究件

【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム（日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム）に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...

【概要】本研究は、世界11か国の主要ニュース番組や新聞(紙とインターネット)の内容を一斉分析するとともに、同時期に各国民の政治知識、ならびに政治関心や有効感覚をアンケート調査して、双方の連関があるかどうかを検討した。一般的には、公共放送制度のある国のほうが、国民の政治知識(とくに国際的政治ニュースの知識)のスコアも高かった。しかし、日本は、公共放送制度があるとはいえ、とりわけ国際政治ニュースへの知識や関心...

【概要】今年度の具体的な研究実績は、以下の4点にまとめることができる。第一に、現代日本を対象とした全国調査の準備として、階層研究全般にわたる検討会議を催した。社会的不平等生成メカニズムの理論についての意見交換、従来型質問紙調査の限界を克服するための技術的検討などにより、重要な知見を獲得した。第二に、国際比較プロジェクトに向けて、台湾、韓国、アメリカの研究者と詳細な議論を重ねた。台湾に関しては中央研究院...

【医歯薬学】看護学：政策決定過程／制度を含む研究件

❏経済学専門家の政策決定過程における役割に関する比較研究(16730065)

【研究代表者】内山融東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (00242066)

【キーワード】専門性 / アイディア / 制度 / 政策決定過程 / 専門家 (他6件)

【概要】本年度は、前年度に引き続き、新古典派経済学の主張する新自由主義的アイディアが持つ影響力について、日本と英国の比較研究を行った。第一に、アイディアの実現の程度を規定する要因としてエグゼクティブ・パワー(首相の権力)に若目した上で、エグゼクティブ・パワーの程度を拒否権プレイヤーと行政府・政党の凝集性という概念により説明する理論枠組みを構築した。これによれば、行政府と政党の凝集性がともに高い英国では政策...

【医歯薬学】看護学：文化／制度を含む研究件

【概要】５年間にわたる23名の共同研究により、５回のシンポジウムを開催し、それらの成果を大学紀要を通じて公表することができた。またマーティン・ジェイ『うつむく眼』の共同研究を行い、それを翻訳出版することができた。また著者であるマーティン・ジェイ氏を招いての国際シンポジウムを開催し、国際的な研究交流と研究発信を行うことができた。これらの共同研究を通じて研究分担者間の問題意識と学術的知見の共有と相互交流を行う...

【医歯薬学】看護学：適応／制度を含む研究件

【医歯薬学】看護学：コミュニケーション／制度を含む研究件

【概要】本研究は、世界11か国の主要ニュース番組や新聞(紙とインターネット)の内容を一斉分析するとともに、同時期に各国民の政治知識、ならびに政治関心や有効感覚をアンケート調査して、双方の連関があるかどうかを検討した。一般的には、公共放送制度のある国のほうが、国民の政治知識(とくに国際的政治ニュースの知識)のスコアも高かった。しかし、日本は、公共放送制度があるとはいえ、とりわけ国際政治ニュースへの知識や関心...

【医歯薬学】看護学：教育／制度を含む研究件

【概要】今年度の具体的な研究実績は、以下の4点にまとめることができる。第一に、現代日本を対象とした全国調査の準備として、階層研究全般にわたる検討会議を催した。社会的不平等生成メカニズムの理論についての意見交換、従来型質問紙調査の限界を克服するための技術的検討などにより、重要な知見を獲得した。第二に、国際比較プロジェクトに向けて、台湾、韓国、アメリカの研究者と詳細な議論を重ねた。台湾に関しては中央研究院...

【医歯薬学】看護学：家族／制度を含む研究件

❏家族と労働市場における階級・ジェンダー・エスニシティの相互作用と不平等の比較研究(18H00931)