姿勢と音:器楽演奏の巧みさとその身体的基盤の解明に向けた生態心理学的アプローチ
【研究分野】認知科学
【研究キーワード】
巧みさ / 器楽演奏 / 姿勢 / 協調 / 生態心理学 / 理学療法 / 身体性認知科学 / 音楽教育 / 認知科学 / 器楽 / 自己効力感
【研究成果の概要】
本研究は、器楽演奏の“巧みさ”を支えている身体的スキルの構造について、生態心理学的な観点から分析を行うことを目的とし、実験および理論的検討を並行して進めた。実験では、プロのヴァイオリン奏者を対象にして音階や楽曲の断片を演奏するよう求め、その際に「生態学的理学療法」による介入を行った。その施術前・後での比較から、施術後に演奏者の身体感覚に変化が生じ、演奏のしやすさが向上していた可能性が示唆された。一方、理論的な検討に関しては、生態心理学および子どもの音楽的行動に関する発達研究等の関連領域の知見を踏まえ、音楽と身体性の関係とその発達的な連続性について議論した。
【研究代表者】