個人差に配慮したコロナ後の「新しい生活様式」支援の感染症制御ガイドの開発と評価
【研究キーワード】
行動変容 / 感染症 / コミュニケーション / 健康危機対応 / COVID-19
【研究成果の概要】
新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、一般市民は、明確な判断基準が提供されないまま、感染リスクを回避し、継続可能な適正レベルの生活様式の転換へ協力することを求められ続けている。
本研究では、次の3つの課題の達成を目指している:(1)人々が実際に行っている感染防止のための行動の実態調査を行って、具体的にどのような行動がリスク回避行動と認識されているのか、および、その実行率を調査する。(2)この 調査に基づき、感染防止行動を感染症の専門的視点から分類し、それぞれの有効性と長期に実行可能かどうかの視点から分類してリスク評価する。(3)リスク評価に基づき、日常生活でも実行可能な市民のための行動ガイドを作成するとともに、簡易に記録できるようにアプリとして 提供した上で、その効果を評価する。 専門知識を持たなくとも、一般市民がリスク回避行動の選択を自立的に行う意思決定支援のツールとしての利用を可能とする。
2021年度は、行動の実態調査の設計に必要な情報収集と調査の設計及び実施を行う予定であったが、COVID-19の感染拡大による緊急事態宣言が繰り返されたことから、一部の海外事例収集に遅れが出たほか、リスク回避行動に関する調査の設計打ち合わせの機会が不足し、調査を実施するに至らなかった。初年度成果としては、2021年末までの市民の感染対策行動の動指針の存在や研究についての情報収集と、感染対策行動の具体例についてのマス・メディアやインターネット上の 情報の精査と収集が完了し、実際の市民の行動調査の設計に着手した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
吉川 肇子 | 慶應義塾大学 | 商学部(三田) | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)