腸管IgA抗体による腸内細菌選別機構の解明
【研究分野】細菌学(含真菌学)
【研究キーワード】
粘膜免疫 / 抗体 / 腸内細菌 / 腸内細菌叢 / IgA抗体 / 腸管免疫
【研究成果の概要】
哺乳動物の消化器内では、宿主と腸内細菌の共生関係を維持するために宿主による細菌の取捨選択が行われており、その過程に腸管より分泌されるIgA抗体が重要である。私たちはその選択の鍵となる細菌の分子Serine hydroxymethlytransferase(SHMT)を同定し, そのエピトープ配列の違いを識別してIgA抗体は細菌を選別していることを示した。IgA抗体はSHMTのエピトープを認識し結合することで大腸菌の増殖を抑制した。IgA抗体は宿主に好ましくない細菌群を識別してその増殖を抑制し、宿主を利する細菌群の増殖を妨げないことで、細菌叢全体の多様性とバランスを維持していると考えられた。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
黒川 顕 | 国立遺伝学研究所 | 生命情報研究センター | 教授 | (Kakenデータベース) |
森 宙史 | 国立遺伝学研究所 | 生命情報研究センター | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)