感染症原因菌の悪性化を統御するクオルモン-受容体膜タンパク質複合体の結晶構造解析
【研究分野】応用生物化学
【研究キーワード】
膜タンパク質 / 結晶構造解析 / 細菌 / 抗菌 / 多剤耐性 / 構造生物学 / 複合体構造 / 多剤排出輸送体
【研究成果の概要】
FsrC-GBAP複合体およびFsrC-GBAP拮抗阻害剤複合体の結晶化で得られた結晶について大型放射光施設にてX線回折実験とデータ解析を行った結果、得られた一群の結晶は、FsrC精製試料に微量混在していた宿主大腸菌由来の膜タンパク質AcrBのものであると判明した。2種類の結晶のうち片方は新規の状態の結晶構造であった。AcrBはグラム陰性菌の多剤排出輸送体として機能するため、細菌感染症予防研究に資する成果と期待し、最終構造決定に向けて構造解析を続ける。また、FsrC-GFP融合タンパク質の発現の際にプロテアーゼ阻害剤を共発現させることにより発現量が数倍向上することを見出した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
中山 二郎 | 九州大学 | 大学院農学研究院 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)