遺伝子導入による一過性脂肪組織増大シグナル亢進を用いた、ドナー不要の乳房再建
【研究キーワード】
乳房再建術 / 脂肪 / 遺伝子導入 / アデノ随伴ウイルスベクター / 組織再生 / 乳房再建 / ドナー不要 / 乳がん
【研究成果の概要】
本研究では、乳房欠損に対する新しい治療方法として、アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入を用いた方法について検討を行った。動物を用いた生体内への遺伝子導入によって、局所的に脂肪組織を増やして形態を修正可能であることができた。さらに、臨床的に望まれる強力で、安全な方法の開発のために、化学物質による足場を用いる方法、新しい遺伝子導入ベクターの開発を進めた。
【研究の社会的意義】
生まれ持った理由や、がんの切除術などによって乳房が欠損もしくは変形して、その改善が望まれることがあるが、現状では、人工物を利用するか、新たにキズを作って自己組織を用いて再建する治療方法しかない。本研究成果によって、体の一部のみを増大させる新しい形の治療方法の開発への道筋が示された。また、開発の進められた新しい生体吸収性化学物質や新しい遺伝子導入方法は、本研究の主目的のみならず、脂肪や筋肉などの病気に対する治療方法開発の基礎技術として応用することも期待できる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
栗田 昌和 | 東京大学 | 医学部附属病院 | 助教 | (Kakenデータベース) |
金山 幸司 | 東京大学 | 医学部附属病院 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2022-03-31
【配分額】6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)