異民族支配におけるコミュニケーション-日本軍占領下の東南アジアの場合-
【研究分野】東洋史
【研究キーワード】
日本占領 / インドネシア / 東南アジア / 文化工作 / コミュニケーション / プロパガンダ / 異民族支配 / 戦争 / 第二次世界大戦 / 日本軍政 / 大東亜戦争 / 占領軍政 / 宣伝
【研究成果の概要】
平成6年度の研究を継続させ、平成7年7月-8月と12月にはインドネシアにおもむいて現地での資料収集ならびにインタビュー調査を行った。昨年から整理している、バリ島で教師をしていた一日本人の日記をワープロに入力し、整理する作業は、院生らの協力を得てようやく完成し、その内容分析を行った。
さらに、日本占領期に制作されたニュースやドキュメンタリー映画の中に収録されている、日本軍司令官や、スカルノら対日協力者の演説の文言を分析し、日本が具体的にどのような理論で、インドネシアの住民を戦争協力に向けて動員しようとしていたのかを分析した。
これらの研究活動と平行して、これまでの研究成果を具体的な形で出した。そのひとつは、終戦50周年を記念して神奈川県湘南セミナーハウスで平成7年11月に三日間にわたって開催された「東南アジア史のなかの日本占領」と題するシンポジウムに参加し、日本のインドネシア占領に関する研究発表を行ったことである。さらにインドネシア独立50周年を記念して平成7年7月11日から14日までインドネシアのジャカルタで開催された"National Revolution:Memories,studies,reflections"と題する国際会議にも出席し、研究発表を行った。その他、本研究テーマに関しいくつかの雑誌論文を刊行した。
【研究代表者】
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1994 - 1995
【配分額】1,000千円 (直接経費: 1,000千円)