鳥の道具使用における視覚機能の解明に向けた眼球運動の非侵襲計測法の開発
【研究分野】実験心理学
【研究キーワード】
鳥類 / 道具使用 / 到達運動 / オンライン制御 / 比較認知 / 身体性 / カラス / オンラインフィードバック制御 / 身体マッピング / 感覚運動協調 / 眼球運動
【研究成果の概要】
本研究では、カラスの道具使用の運動要素である頭部到達運動の感覚運動メカニズムの解明を3つの点で行った。①頭部到達運動の高速撮影画像から眼球運動の計測を試みた。到達運動中の眼球運動は示唆されたが、高精度計測には至らなかった。②整形樹脂でクチバシを人工延長し、ついばみ運動をカラスとハトで比較した。カラスは直ちについばみ運動を調整したが、ハトはできなかった。③プリズムを用いて視野をずらし、ついばみ運動をカラスとハトで比較した。ついばみ運動軌道の誤差相関は、カラスでは、ごく微小時点間でのみ生じたが、ハトではほぼ全時点で相関した。以上から、カラスは頭部運動中に視覚による運動調整を行うことが示唆された。
【研究代表者】
【研究協力者】 |
松井 大 | 慶應義塾大学 | 社会学研究科 |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)